JP2016049318A - 陰圧治療装置 - Google Patents

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はるか 岡野
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Abstract

【課題】詰まり箇所を特定することができ、創傷部にダメージを与えない陰圧治療装置を提供する。
【解決手段】陰圧治療装置10は、創傷部12を覆って閉塞部14を形成する被覆材16、閉塞部14から廃液18が排出される吸引流路Ta、吸引流路Taを通じて廃液18を吸引する吸引手段20、吸引流路Taの途中で廃液18を収容する収容容器22、閉塞部14の圧力を測定する第1圧力測定手段PS1、閉塞部14と第1圧力測定手段PS1とを接続する第1センシング流路T1、第1センシング流路T1に接続された第1開放弁SV1、および収容容器22の圧力を測定する第2圧力測定手段PS2を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、創傷部を陰圧に保持して治療する陰圧治療装置に関するものである。
従来、創傷部を治療するために、創傷部を陰圧に保持して治療する陰圧治療装置がある。図4に示す従来の陰圧治療装置100は、創傷部12を覆って閉塞部14を形成する被覆材16、閉塞部14から廃液18を排出するための吸引流路Ta、吸引流路Taに廃液18を吸引する吸引手段20、廃液18を収容する収容容器22を備える。また、閉塞部14の圧力を測定する第1圧力測定手段PS1、第1圧力測定手段PS1を閉塞部14に接続するためのセンシング流路T1、吸引手段20の出口の圧力を測定する第2圧力測定手段PS2を備える。
吸引流路Taおよびセンシング流路T1は患者の動きに合わせてられるように、柔軟性のあるチューブを用いる。吸引手段20が吸引流路Taを介して閉塞部14を吸引することで、閉塞部14の圧力が陰圧になる。廃液18が閉塞部14から吸引流路Taを通って収容容器22に収容される。第1圧力測定手段PS1で測定された圧力値を利用して、閉塞部14が所望の陰圧値になるように吸引手段20の吸引力をフィードバック制御する。
吸引流路Taが詰まると、吸引手段20で吸引しても閉塞部14が所望の陰圧値にならない。吸引手段20は、閉塞部14が所望の陰圧値にならないため、吸引を続けたり、吸引力を上げたりする。閉塞部14と収容容器22の圧力差が大きくなる。詰まりが解消された瞬間、その差圧によって、閉塞部14が一気に陰圧側に大きく変動する。創傷部12への刺激が大きく、創傷部12にダメージを与える恐れがある。
センシング流路T1が折れ曲がると、閉塞部14の圧力を正確に測定できない。第1圧力測定手段PS1で計測された値が所望の陰圧値であっても、閉塞部14にリークがあると閉塞部14は所望の陰圧値よりも陽圧になっている場合がある。閉塞部14から廃液18を吸引できず、所望の治療が行えない。
したがって短時間で詰まり箇所を特定し、詰まりの原因を取り除くことが必要である。特許文献1は、2つの圧力測定手段PS1、PS2で測定された圧力値を比較し、詰まりを検出することを記載している。
しかし、詰まり箇所の判断方法については特許文献1に記載されていない。詰まり箇所を探す必要があり、探している間、治療が中断される。詰まり箇所が分からないと、各流路Ta、T1を闇雲にさわって、詰まり箇所を探そうとする恐れがあり、詰まり箇所をさわった瞬間に詰まりが解消される場合がある。吸引流路Taが詰まってから長時間になり、閉塞部14と収容容器22の圧力差が大きくなると、詰まりが解消された瞬間に閉塞部14の圧力が一気に陰圧側に大きく変動し、創傷部12にダメージを与える恐れがある。
特許5122586号(段落番号0005)
本発明の目的は、詰まり箇所を特定することができ、創傷部にダメージを与えない陰圧治療装置を提供することにある。
本発明の陰圧治療装置は、創傷部を覆って閉塞部を形成する被覆材と、前記閉塞部から廃液が排出される吸引流路と、前記吸引流路を通じて廃液を吸引する吸引手段と、前記吸引流路の途中に配置され、廃液を収容する収容容器と、前記閉塞部の圧力を測定する第1圧力測定手段と、前記閉塞部と第1圧力測定手段とを接続するセンシング流路と、前記センシング流路に接続された第1開放弁と、前記収容容器の圧力を測定する第2圧力測定手段と、前記第1圧力測定手段で測定された圧力値に基づいて、閉塞部の圧力を制御する制御手段と、前記第1圧力測定手段と第2圧力測定手段で測定された圧力値によって、吸引流路またはセンシング流路の詰まりを検知する検知手段と、前記検知手段で詰まりが検知されると第1開放弁を第1所定時間開放した後に、第1圧力測定手段で測定した圧力値から、吸引流路またはセンシング流路のどちらに詰まりが発生したかを判断する判断手段とを備える。
被覆材で創傷部を覆うことで閉塞部を形成する。吸引手段は吸引流路を介して閉塞部を吸引する。閉塞部から廃液が排出され、収容容器に収容される。制御手段は、第1圧力測定手段で測定された圧力値に基づいて、閉塞部の圧力を制御する。具体的には、第1圧力測定手段で測定された圧力値に基づいて、閉塞部の圧力が目標吸引圧力値になるように、吸引手段の吸引力や第1開放弁の開閉を制御する。検知手段は、第1圧力測定手段と第2圧力測定手段で測定された圧力値によって、詰まりを検知する。判断手段は、詰まりが検知されると第1開放弁を開放し、詰まり箇所を判断する。
前記検知手段は、第1圧力測定手段で測定される圧力値の圧力変動が第1変動速度内であり、または第2所定時間以上連続して陽圧側に変動しており、かつ、第2圧力測定手段で測定される圧力値の圧力変動が第2変動速度以上で陰圧側に変動する場合、詰まりが発生したことを検知し、前記判断手段は、第1所定時間後に第1圧力測定手段が測定した圧力値が大気圧から第1所定値内の圧力値であればセンシング流路の詰まりと判断し、第1所値より陰圧であれば吸引流路の詰まりと判断する。
前記検知手段は、第1圧力測定手段で測定される圧力値の圧力変動が第1変動速度内であり、かつ、第2圧力測定手段で測定される圧力値の圧力変動が第2所定値以上陽圧側に変動する場合、センシング流路で詰まりが発生したことを検知する。
前記検知手段は、第1圧力測定手段で測定される圧力値の圧力変動が第1変動速度内であり、かつ、第2圧力測定手段で測定される圧力値の圧力変動が第3所定時間以上連続して陰圧側に変動する場合、センシング流路で詰まりが発生したことを検知する。
前記構成において、判断手段と第1開放弁を省略することが可能である。
前記検知手段が詰まりを検知したとき、閉塞部の目標吸引圧力値、または第1圧力測定手段で測定した圧力値のいずれかを用いて収容容器の安全圧力を算出する安全圧力算出手段と、前記収容容器に接続され、収容容器の圧力を安全圧力まで開放する第2開放弁とを備える。
前記検知手段で詰まりが発生したことを検知した場合に、吸引手段が吸引を停止する。
前記吸引手段が吸引を停止した後、閉塞部の圧力が第3所定値以下になる場合、または吸引停止以降に第1圧力測定手段で測定された圧力値の最大値から第1圧力測定手段で測定された圧力値が第4所定値以上陰圧側に変動した場合に、吸引手段は吸引を再開する。
本発明は、判断手段で吸引流路と第1センシング流路のいずれで詰まりが発生しているかを判断できる。詰まり箇所がわかるため、短時間で詰まりを取り除くことが可能になる。短時間で詰まりを取り除くため、所望の治療を短時間で再開できる。収容容器の圧力を安全圧力まで昇圧することができるため、詰まりが解消された際に閉塞部の圧力を一気に過陰圧にすることはない。創傷部に大きな刺激を与えず、保護できる。
本発明の陰圧治療装置の構成を示す図である。 収容容器の圧力を安全圧力まで下げることが可能な陰圧治療装置の構成を示す図である。 閉塞部に液体を供給できる陰圧治療装置の構成を示す図である。 従来の陰圧治療装置の構成を示す図である。
本発明の陰圧治療装置について図面を使用して説明する。
実施形態1
図1に示す本発明の陰圧治療装置10は、創傷部12を覆って閉塞部14を形成する被覆材16、閉塞部14から廃液18が排出される吸引流路Ta、吸引流路Taを通じて廃液18を吸引する吸引手段20、吸引流路Taの途中で廃液18を収容する収容容器22、第1センシング流路T1を介して閉塞部14の圧力を測定する第1圧力測定手段PS1、第1センシング流路T1に大気導入流路T3を介して接続された第1開放弁SV1、第2センシング流路T2を介して収容容器22の圧力を測定する第2圧力測定手段PS2、および陰圧治療装置10を制御する制御装置24を備える。
被覆材16は、創傷側に粘着層を備えた高分子フィルムなどの柔軟なフィルムである。被覆材16は創傷部12よりも面積を広くする。被覆材16の周縁部が創傷部12の周辺の皮膚に密着され、被覆材16で覆われた空間が閉塞部14になる。創傷部12と被覆材16の間にスポンジなどの柔軟性のある多孔質部材を配置して閉塞部14を形成することが好ましい。
吸引手段20は吸引流路Taを介して閉塞部14を吸引するポンプである。ダイヤフラム式真空ポンプ、チューブポンプまたはベーンポンプなどが吸引手段20として挙げられる。閉塞部14の圧力が目標吸引圧力値になるように、制御装置24内の制御手段26により吸引手段20の吸引力が制御される。目標吸引圧力値は創傷部12を陰圧治療するための陰圧値である。
吸引流路Taは、閉塞部14から吸引手段20まで通じるチューブである。創傷部12から生じた老廃物および滲出液は、吸引手段20の吸引力によって閉塞部14から吸引流路Taに排出される。吸引流路Taは患者の動きに合わせて動く柔軟性のあるチューブで構成する。
収容容器22は、吸引流路Taの途中に配置され、老廃物および滲出液を廃液18として収容する。収容容器22は、密閉された容器であり、上部に吸引流路Taが通される。収容容器22は硬質の樹脂で構成し、廃液18がたまれば新しい収容容器22に交換する。吸引流路Taのチューブを2本に分割し、各チューブを収容容器22につなげても良い。
第1圧力測定手段PS1および第2圧力測定手段PS2はそれぞれ圧力センサである。ステンレスダイヤフラム圧力センサまたはシリコンダイヤフラム圧力センサなどが各圧力測定手段PS1、PS2として挙げられる。各圧力測定手段PS1、PS2は、リアルタイムに圧力測定しても良いし、一定時間ごとに圧力測定しても良い。測定された圧力値は、制御装置24で利用される。
第1圧力測定手段PS1は第1センシング流路T1を介して閉塞部14につながっている。第1センシング流路T1は、閉塞部14から第1圧力測定手段PS1まで通じるチューブである。第1センシング流路T1は、吸引流路Taと同様に患者の動きに合わせて動く柔軟性のチューブで構成することが好ましい。第1センシング流路T1を通して閉塞部14の圧力が第1圧力測定手段PS1に伝わり、第1圧力測定手段PS1で閉塞部14の圧力が測定される。第1センシング流路T1は直接閉塞部14につながっているが、吸引流路Taにおける閉塞部14の付近に第1センシング流路T1を接続しても良い。
第2圧力測定手段PS2は第2センシング流路T2を介して収容容器22の内部につながっている。第2センシング流路T2は、収容容器22から第2圧力測定手段PS2まで通じるチューブである。第2センシング流路T2は収容容器22の上部に接続される。第2センシング流路T2は折れ曲がらない硬質のチューブであっても良い。第2センシング流路T2を通して収容容器22の圧力が第2圧力測定手段PS2に伝わり、第2圧力測定手段PS2で収容容器22の圧力が測定される。
第1センシング流路T1の途中に第1大気導入流路T3を介して第1開放弁SV1を取り付けている。第1大気導入流路T3は第1センシング流路T1と一体的に形成されていても良い。第1センシング流路T1において、第1圧力測定手段PS1のなるべく近い位置に第1大気導入流路T3を取り付けることが好ましい。
第1開放弁SV1は、レリーフバルブや電磁バルブなどが挙げられる。第1開放弁SV1は、制御装置24によって開閉を制御され、閉塞部14を大気圧空間に対して開放または遮断する弁である。第1開放弁SV1は、閉塞部14の圧力が目標吸引圧力値よりも陽圧であれば、閉塞部14を大気圧空間に対して遮断している。閉塞部14の圧力が目標吸引圧力値よりも陰圧になると、第1開放弁SV1を開け、第1大気導入流路T3と第1センシング流路T1を介して閉塞部14に大気を導入し、閉塞部14の圧力を昇圧させることができる。第1開放弁SV1を開けるタイミングは、目標吸引圧力値よりも多少陰圧側に設定してもよい。
制御装置24は、制御手段26、検知手段28および判断手段30を備え、各手段26、28、30が後述するように機能するコンピュータまたはマイクロプロセッサなどである。
制御手段26は、閉塞部14の圧力を目標吸引圧力値にするために、第1圧力測定手段PS1で測定された圧力値から、吸引手段20の吸引力および第1開放弁SV1の開閉を制御する。閉塞部14の圧力が目標吸引圧力値よりも陽圧であれば、目標吸引圧力値との差圧に応じて吸引手段20の吸引力を変更し、閉塞部14の圧力を目標吸引圧力値に維持する。閉塞部14にリークがある場合には、常時吸引手段20の吸引力を制御しながら、閉塞部14の圧力を目標吸引圧力値に維持する。吸引手段20の制御方法は、たとえばPID制御などで吸引手段20の吸引力を決定すればよい。
患者の動きにより閉塞部14の高さが変化したり、吸引流路Ta内の排液18の動きなどにより、閉塞部14の圧力が目標吸引圧力値よりも陰圧になると、制御手段26は第1開放弁SV1を所定時間(たとえば、50〜500msec)開放することで閉塞部14内に大気を導入し、目標吸引圧力値になるようにする。
閉塞部14の圧力を目標吸引圧力値に常に維持することは難しいため、目標吸引圧力値と同等の治療が可能な圧力範囲を目標吸引圧力範囲(たとえば、目標吸引圧力値に対し±1〜15cmHO)と定める。閉塞部14の圧力が目標吸引圧力範囲から所定時間(たとえば、10〜30秒)以上外れている場合には異常として警報を発生させるようにしてもよい。
上記制御手段26による閉塞部14の圧力制御は、目標吸引圧力値よりも陽圧である場合は、常時吸引手段20の吸引力を制御する。これは、吸引手段20の吸引力は電気的に制御可能であることと、閉塞部14に多少のリークが発生していても閉塞部14の圧力を目標吸引圧力値付近で維持するためである。一方、目標吸引圧力値よりも陰圧である場合、目標吸引圧力範囲を陰圧側に超えた際に、第1開放弁SV1を開閉して圧力制御を行うことが好ましい。また、第1開放弁SV1の開放時間は短くし、複数回の開閉動作により徐々に目標吸引圧力値に近づけるような制御を行うほうがよい。これは、第1開放弁SV1による陽圧側への圧力制御は、同じ時間第1開放弁SV1を開放したとしても閉塞部14の大きさによって閉塞部14の圧力値への影響度が変わるため、厳密に制御することが難しいからである。
検知手段28は吸引流路Taまたは第1センシング流路T1の詰まりを検知する。本明細書中の流路の詰まりは、流路が粘性のある廃液や前述の多孔質部材で塞がれることおよび流路が折れ曲がることを含む。検知手段28は第1圧力測定手段PS1と第2圧力測定手段PS2で測定された圧力値を使用する。詰まりが発生したときの第1圧力測定手段PS1と第2圧力測定手段PS2の圧力値の挙動(圧力変動)は、詰まりが発生した箇所、詰まりが発生した際の閉塞部14の圧力、創傷部12の大きさ、閉塞部14のリークの程度によって異なる。
検知手段28が詰まりを検知する条件は、(A)第1圧力測定手段PS1で測定される圧力値の圧力変動が第1変動速度内であり、かつ、第2圧力測定手段PS2で測定される圧力値の圧力変動が第2変動速度以上で陰圧側に変動する場合、(B)第1圧力測定手段PS1で測定される圧力値の圧力変動が第1変動速度内であり、かつ、第2圧力測定手段PS2で測定される圧力値の圧力変動が第2所定値以上陽圧側に変動する場合、(C)第1圧力測定手段PS1で測定される圧力値の圧力変動が第1変動速度内であり、かつ、第2圧力測定手段PS2で測定される圧力値の圧力変動が第3所定時間以上連続して陰圧側に変動する場合、(D)第1圧力測定手段PS1で測定される圧力値の圧力変動が第2所定時間以上連続して陽圧側に変動し、かつ、第2圧力測定手段PS2で測定される圧力値の圧力変動が第2変動速度以上で陰圧側に変動する場合である。
上記(A)〜(C)において、第1圧力測定手段PS1で測定される圧力値の圧力変動が第1変動速度内であるとは、第1圧力測定手段PS1で測定された所定時間(たとえば、500〜5000msec、好ましくは2000〜3000msec)前の圧力値と現在圧力値との圧力差の絶対値が所定値(たとえば、1〜10cmHO、好ましくは3〜5cmHO)以下であることを意味する。所定時間および所定値は上記範囲の中から任意の値を設定すればよい。すなわち、閉塞部14の圧力変動が大きな変動なく安定している状態を示している。また、条件(A)〜(C)で同じ第1変動速度を使用してもよいし、それぞれ別の変動速度を使用して安定状態を判断するようにして詰まり検出の感度を調整できるようにしてもよい。
上記のような検知する条件を設けるのは以下のためである。上記(A)の場合、閉塞部14の圧力が目標吸引圧力値よりも陽圧側にある状況で、吸引流路Taまたは第1センシング流路T1で詰まりが発生している。第1圧力測定手段PS1で測定される値が第1変動速度内で圧力変動なく安定している理由は、以下のとおりである。第1センシング流路T1で詰まりが発生した場合は、第1圧力測定手段PS1で測定される圧力値は閉塞部14のリーク等の影響も吸引手段20の動作の影響も全く受けない。また、吸引流路Taで詰まりが発生した場合は、閉塞部14のリークによる影響は受けるものの、閉塞部14のリークが閉塞部14の体積に対して十分に小さい場合はほとんど変動が無く、かつ、吸引手段20の動作の影響を受けないためである。第2圧力測定手段PS2で測定される値が第2変動速度以上で陰圧側に変動する理由は、第1測定手段PS1で測定される値が目標吸引圧力値よりも陽圧側であるため、制御手段26は閉塞部14の圧力を目標吸引圧力値に近づけるために、吸引手段20を動作させる。このために収容容器22の圧力が徐々に陰圧側に変動するためである。第2変動速度は、たとえば1〜5Secの間に、10〜30cmHOの変動である。
上記(B)の場合、閉塞部14の圧力が目標吸引圧力値と陰圧側の吸引圧力範囲の間の状態で、第1センシング流路T1で詰まりが発生した可能性が高い。第1圧力測定手段PS1で測定される値は、第1センシング流路T1において詰まりが発生しているため、閉塞部14のリーク状態や吸引手段20の動作の影響を受けなくなり、詰まりが発生した際の値から変化することがなく、第1変動速度内で圧力変動なく安定している。更に、制御手段26の制御基準である第1圧力測定手段PS1で測定される値が目標吸引圧力値よりも陰圧側であるため、吸引手段20も駆動されない。一方、第2圧力測定手段PS2で測定される値は、閉塞部14のリークによって、閉塞部14の圧力が徐々に陽圧側に変動し、それに伴い収容容器22の圧力も徐々に陽圧側に変動していく。第2圧力測定手段PS2で測定される値が、第1圧力測定手段PS1で測定される圧力値の圧力変動が第1変動速度内である場合における第2圧力測定手段PS2で測定された最小圧力値(最も陰圧になった値)から第2所定値(たとえば、10〜50cmHO)以上陽圧側に変動した場合に詰まり発生を検出する。最小圧力値を基準にする理由は、吸引流路Ta内の排液18の流れにより第2圧力測定手段PS2で測定する収容容器22の圧力が陰圧側に変動する場合があるためである。
上記(C)の場合、創傷部12の大きさが大きく、第1センシング流路T1に詰まりが発生した可能性が高い。創傷部12の大きさが大きいため、閉塞部14の体積も大きくなる。この場合、第1圧力測定手段PS1で測定される値は、上記(B)の場合と同様に、第1変動速度内で圧力変動なく安定している。第2圧力測定手段PS2で測定される値は、閉塞部14の体積が大きいため、吸引手段20を駆動してもその影響度が小さく、上記(A)の第2圧力変動速度以下となる場合がある。このため、第2圧力測定手段PS2の値が、第3所定時間(たとえば、10〜20sec)以上の間陰圧側に変動しつづけた場合に詰まり発生を検出する。第2圧力測定手段PS2で測定する値は、多少のブレ幅を持っているため、たとえば3cmHO程度の陽圧側へ変動があった場合も含めて陰圧側に変動しつづけていると判断したほうがよい。
上記(D)の場合、閉塞部14のリークが大きく、吸引流路Taで詰まりが発生した可能性が高い。この場合は、閉塞部14のリークが大きいため、第1圧力測定手段PS1で測定される値は第1変動速度以上で陽圧側に変動するため、上記(A)〜(C)の条件を満たさない。また、制御手段26の吸引手段20の制御基準である第1圧力測定手段PS1の値が陽圧側に大きく変動するため、吸引手段20による吸引が続けられることになり、第2圧力測定手段PS2で測定される値は、上記(A)同様に第2圧力変動速度以上で陰圧側に変動する。このため、第1圧力測定手段PS1で測定される値が、第2所定時間(たとえば、3〜10Sec)の間陽圧側に変動し続ければ詰まり発生を検知する。上記(C)の場合と同様の理由で、たとえば3cmHO程度の陰圧側へ変動があった場合も含めて陽圧側に変動しつづけていると判断したほうがよい。
検知手段28が、上記(A)〜(D)の判断を1つ以上有する陰圧治療装置10としてもよい。複数の判断を含むことで漏れなく詰りを検知することができる。その場合、時系列的に順次各判断の処理を行ってもよいが、ソフトウェアやハードウェアによる並列処理などにより、上記(A)〜(D)の判断を時間的に同時に処理することが好ましい。上記した各所定時間や変動速度は、吸引手段20の最大吸引力に応じて任意に設定すればよい。
判断手段30は、検知手段28で詰まりが検知された後に、吸引流路Taまたは第1センシング流路T1のどちらに詰まりが発生しているかを判断する。詰まりを判断するために、第1開放弁SV1を第1所定時間開放した後に、第1圧力測定手段PS1で測定した圧力値を使用する。第1所定時間は、たとえば、1〜100msecである。第1所定時間開放した後に第1開放弁SV1を閉じて第1圧力測定手段PS1で圧力を測定してもよい。第1開放弁SV1を閉じてから測定すると、閉塞部14の圧力値が安定するため、より正確な判断が可能となる。
上記方法で詰まりの発生位置を判断できる理由を以下に説明する。第1センシング流路T1で詰まりが発生していると、第1所定時間経過後に第1圧力測定手段PS1は、詰まり箇所から第1圧力測定手段PS1までの第1センシング流路T1内の圧力を測定することになる。この流路T1内の体積は非常に小さいため、第1開放弁SV1を開放すると、この流路T1内の圧力は瞬時にほぼ大気圧になるため、第1所定時間経過後に第1圧力測定手段PS1で測定される圧力は大気圧またはほぼ大気圧に近い値になる。一方、吸引流路Taに詰まりが発生している場合は、第1圧力測定手段PS1は閉塞部14を含めた体積分の圧力を測定することになる。第1開放弁SV1を第1所定時間開放しても閉塞部14の体積は第1センシング流路T1の体積に対して十分に大きいため、閉塞部14の圧力が大気圧になるまでに時間がかかり、第1所定時間経過後の圧力は、第1開放弁SV1を開く前の閉塞部14の圧力値から僅かに陽圧側に変動するだけであり、大気圧に近い値にはならない。
判断手段30は、上記のように第1所定時間経過後に第1圧力測定手段PS1によって測定される値の違いを利用して、第1センシング流路T1と吸引流路Taのどちらに詰まりが発生したかを判断する。第1所定時間は、上記第1所定時間経過後の値の違いを発生されるために、第1センシング流路T1内の圧力を大気圧にさせることが可能であり、かつ閉塞部14は大気圧にならない時間であればよい。
判断手段30は、第1所定時間経過後の第1圧力測定手段PS1で測定された圧力値が大気圧から第1所定値内であれば第1センシング流路T1での詰まりと判断する。たとえば第1所定値は1〜10cmHOである。第1所定値より陰圧である場合は、判断手段30は吸引流路Taの詰まりと判断する。
判断手段30が詰まりを判断した後、その判断した情報を表示するモニタを備えても良い。判断した情報の中に、詰まり箇所の情報を含める。詰まりを解消するときに、医師などがモニタに表示された情報を確認し、短時間で詰まりを解消することができる。
以下、検知手段28と判断手段30による詰まり箇所を特定するまでの陰圧治療装置10の動作を説明する。
(1)被覆材16で創傷部12を覆い、閉塞部14を形成する。その際、閉塞部14には吸引流路Taと第1センシング流路T1をつなぎ、閉塞部14の吸引と圧力測定をできるようにする。閉塞部14と各流路Ta、T1のつなぎ方は、被覆材16と皮膚の間に各流路Ta、T1を通して閉塞部14に入れる方法、被覆材16に穴を開けて各流路Ta、T1を閉塞部14に入れる方法が挙げられる。また、被覆材16に閉塞部14の内外に通じる経路を有するコネクタを取り付け、コネクタに各流路Ta、T1を取り付けることにより、各流路Ta、T1を閉塞部14につないでも良い。
(2)第1圧力測定手段PS1が閉塞部14の圧力を測定しながら、吸引手段20が閉塞部14を吸引する。閉塞部14の圧力が目標吸引圧力値になれば、吸引手段20は吸引を低下または停止する。閉塞部14の圧力を目標吸引圧力値にすることによって、閉塞部14から老廃物や滲出液が排出される。創傷部12およびその周囲の血流を増加させ、肉芽形成が促進されて創傷部治癒機能が回復し、創傷部12の治療が早くなる。
(3)制御手段26は、閉塞部14の圧力と目標吸引圧力値との差に応じて吸引手段20の吸引力を制御する。閉塞部14のリークが発生していても、閉塞部14の圧力をほぼ目標吸引圧力値で維持するようにする。
(4)制御手段26が吸引手段20を制御しながら、検知手段28は詰まりを検知する。検知方法は、第1圧力測定手段PS1と第2圧力測定手段PS2の圧力値が上記(A)〜(D)のいずれかになるか否かである。上記(A)〜(D)のいずれかになれば、詰まりが発生またはその可能性が高く、詰まりの検知とする。
(5)詰まりが検知された後、第1開放弁SV1を第1所定時間開放し、第1圧力測定手段PS1で測定される圧力値から、判断手段30が詰まりの箇所を判断する。第1所定時間開放した後に第1開放弁SV1を閉じて第1圧力測定手段PSで圧力を測定してもよい。
上記(A)の場合に第1開放弁SV1を開放すると、第1センシング流路T1が詰まっていると第1圧力測定手段PS1で測定した圧力値は大気圧から第1所定値内になる。吸引流路Taが詰まっている場合、第1圧力測定手段PS1で測定した圧力値は、大気圧から第1所定値よりも陰圧になる。
上記(B)および(C)の場合に第1開放弁SV1を開放すると、第1圧力測定手段PS1で測定される圧力値は大気圧から第1所定値内になる。判断手段30は、第1センシング流路T1の詰まりを判断できる。
上記(D)の場合に第1開放弁SV1を開放すると、第1圧力測定手段PS1で測定される圧力値は第1所定値よりも陰圧になる。判断手段30は、吸引流路Taの詰まりを判断できる。
上記のように、判断手段30は、圧力値が大気圧から第1所定値内であれば第1センシング流路T1の詰まりと判断し、第1所定値よりも陰圧であれば吸引流路Taの詰まりと判断する。
以上のように、本発明は、判断手段30で詰まり箇所を判断できる。詰まり箇所がわかるため、詰まりを取り除きやすくなる。短時間で詰まりを取り除くことができるため、治療が中断される時間を短くできる。詰まり箇所を判断するために、複雑な装置の追加はなく、従来とほぼ同じ構成で装置を製造することができる。
実施形態2
上記(B)または(C)の状態を検知手段28が検知した場合、第1センシング流路T1の詰まりとしても良い。また上記(D)の状態を検知手段28が検知した場合、吸引流路Taの詰まりとしても良い。上記(B)〜(D)のいずれかの状態を検知手段28が検知した場合、上記(5)の判断手段30による判断をおこなわず、第1センシング流路T1または吸引流路Taの詰まりとする。この場合、判断手段30を省略し、詰まりを検知した際の第1開放弁SV1の開放も省略できる。
上記(A)の場合は第1開放弁SV1の開放と判断手段30の判断も必要であるため、実際には判断手段30と第1開放弁SV1を備えておき、上記(B)〜(D)の場合は、判断手段30と第1開放弁SV1が動作せずに、上記のように各流路Ta、T1の詰まりを判断しても良い。
実施形態3
吸引流路Taが詰まると、閉塞部14のリークなどによって閉塞部14の圧力が徐々に陽圧側に変動する。吸引手段20が閉塞部14を吸引しようとしても吸引できず、詰まり箇所よりも吸引手段20側にある収容容器22の圧力が過陰圧になる。この状態で吸引流路Taの詰まりが解消されると、閉塞部14が一気に過陰圧になる。創傷部12に大きな刺激がくわえられ、大きな痛みを与える場合がある。
そのため図2に示す陰圧治療装置40のように、収容容器22を大気圧空間に対して開放または遮断する第2開放弁SV2、および検知手段28が詰まりを検知したとき、収容容器22の安全圧力を算出する安全圧力算出手段42を備えても良い。
第2センシング流路T2の途中に第2大気導入流路T4を接続し、第2大気導入流路T4に第2開放弁SV2を取り付けている。第2大気導入流路T4は第2センシング流路T2と一体的に形成されていても良い。第2開放弁SV2は、レリーフバルブや電磁バルブなどが挙げられる。
第2開放弁SV2は収容容器22を大気圧空間に対して遮断しておき、収容容器22の圧力が閉塞部14に対して過陰圧になれば、第2開放弁SV2を開け、第2大気導入流路T4と第2センシング流路T2を介して収容容器22の圧力を陽圧側に変動させる。
安全圧力算出手段42は、制御手段26や検知手段28などと同様に、制御装置24に含まれる。安全圧力算出手段42は、吸引手段20が閉塞部14から廃液を吸引するための閉塞部14の目標吸引圧力値、および第1圧力測定手段PS1で測定した圧力値を用いて安全圧力値を算出する。
安全圧力算出手段42で安全圧力値が算出されると、収容容器22の圧力が安全圧力値になるまで第2開放弁SV2が開放される。収容容器22が安全圧力値になることにより、吸引流路Taの詰まりが解消されたとき、閉塞部14が一気に過陰圧にならならず、創傷部12に大きな刺激を与えることはない。
安全圧力算出手段42は以下の式によって安全圧力値を算出し、算出された安全圧力値の低い方の値を使用する。
安全圧力値=閉塞部14の圧力値−所定圧力・・・式(1)
安全圧力値=閉塞部14の目標吸引圧力値・・・式(2)
式(1)の所定圧力は収容容器22の大きさ、閉塞部14と収容容器22の高低差などから決定する。たとえば、所定圧力を50cmHOにする。過陰圧は、目標吸引圧力値よりも大きく陰圧になった場合であり、たとえば目標吸引圧力値よりも100cmHO以上陰圧になった場合である。
上記のように所定圧力が50cmHOであり、目標値が−100cmHOであるとする。この場合に詰りを検知した時の閉塞部14の圧力が−80cmHOであると、式(1)での安全圧力値は−130cmHOになり、式(2)での安全圧力値は−100cmHOになる。式(1)の安全圧力値は式(2)の安全圧力値よりも低く、安全圧力算出手段42は、−130cmHOを安全圧力値とする。
詰りを検知した時の閉塞部14の圧力が−30cmHOであると、式(1)の安全圧力値は−80cmHOになり、式(2)での安全圧力値は−100cmHOになる。式(2)の安全圧力値は式(1)の安全圧力値よりも低く、安全圧力算出手段42は、−100cmHOを安全圧力値とする。安全圧力値を−80cmHOにすると、目標吸引圧力値以下になり、吸引流路Taの詰まりが解消された時に閉塞部14の圧力が目標吸引圧力値以下となるため、目標吸引圧力値にするために吸引手段20が吸引する必要が生じ、無駄になるからである。
実施形態4
上述した陰圧治療装置10、40は、検知手段28が詰まりを検知した場合に、制御手段26が吸引手段20の吸引を停止させても良い。詰りによって所望の治療が行えず、収容容器22が過陰圧になるのを防止する。
吸引手段20が吸引を停止したときに、異常を知らせる警報手段を備えてもよい。異常を知らせる方法としては、医師と看護師の携帯無線装置に異常情報を送信すること、陰圧治療装置10、40のモニタに異常情報を表示すること、警報音を発することが挙げられる。
吸引手段20が吸引を停止した後、閉塞部14の圧力が大気圧から第3所定値以下になる場合、または吸引停止以降に第1圧力測定手段PS1で測定された圧力値の最大値から第1圧力測定手段PS1で測定された圧力値が第4所定値以上陰圧側に変動した場合に、詰まりが解消されたと検知し、吸引手段20は吸引を再開しても良い。第3所定値による判断を使用せず、第4所定値による判断のみにしてもよい。第3所定値および第4所定値は、たとえば、3〜5cmHOである。自動的に運転が再開されると、医師や看護師が運転再開の操作をしなくてもよい。
上記で詰まり解消を検知できる理由を説明する。検知手段28が詰まりを検知すると、判断手段30は、詰まりの位置を判断するために第1所定時間第1開放弁SV1を開放する。このため、詰まり発生位置よりも収容容器22側が第1圧力測定手段PS1側よりも陰圧の状態となる。詰まりが解消されると、この圧力差が解消されることとなり、結果、第1圧力測定手段PS1で測定される圧力は陰圧側に変動することになる。最大値を基準とする理由は、吸引流路Taに詰まりが発生した場合、吸引停止中に閉塞部14のリークがある場合は閉塞部14の圧力が徐々に陽圧側に変動し、第1圧力測定手段PS1で測定される圧力も陽圧側に変動することになり、これを補正するためである。
実施形態5
図3の陰圧治療装置50のように、閉塞部14に液体52を供給する構成が追加されても良い。陰圧治療装置50は、図1の陰圧治療装置10に、液体52、液体52を貯留する液体容器54、液体容器54から閉塞部14に液体52を供給するための供給流路Tbを備える。
液体容器54に貯留される液体52は、創傷部12の洗浄、治療または合併症予防などの液体である。例えば、生理食塩水などが挙げられる。液体容器54は、液体52の減少により変形可能な樹脂製の容器が好ましい。閉塞部14が陰圧であり、閉塞部14よりも液体容器54の位置を高くすることで、自動的に閉塞部14に液体52を供給できる。供給流路Tbに流量調節弁を設けたり、定量ポンプを設けたりして、液体52の供給量を調節しても良い。
供給流路Tbは、液体容器54から閉塞部14まで通じるチューブである。供給流路Tbは吸引流路Taと同様に、患者の動きに合わせて動く柔軟性のあるチューブが好ましい。吸引される廃液18には、創傷部12から出た老廃物や滲出液に使用済みの液体52が混ざる。
本構成の陰圧治療装置50であっても、図1と図2の陰圧治療装置10、40と同様に吸引流路Taまたはセンシング流路T1の詰まりを検出し、判断する。また、安全圧力値を算出し、収容容器の圧力を安全圧力値まで下げる。
その他、本発明は、その主旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々の改良、修正、変更を加えた態様で実施できるものである。各実施形態は独立的なものではなく、各実施形態を組み合わせて実施しても良い。
10、40、50:陰圧治療装置
12:創傷部
14:閉塞部
16:被覆材
18:廃液
20:吸引手段
22:収容容器
24:制御装置
26:制御手段
28:検知手段
30:判断手段
42:安全圧力算出手段
52:液体
54:液体容器
Ta:吸引流路
T1、T2:センシング流路
T3、T4:大気導入流路
Ta:供給流路
PS1、PS2:圧力測定手段
SV1、SV2:開放弁

Claims (10)

  1. 創傷部を覆って閉塞部を形成する被覆材と、
    前記閉塞部から廃液が排出される吸引流路と、
    前記吸引流路を通じて廃液を吸引する吸引手段と、
    前記吸引流路の途中に配置され、廃液を収容する収容容器と、
    前記閉塞部の圧力を測定する第1圧力測定手段と、
    前記閉塞部と第1圧力測定手段とを接続するセンシング流路と、
    前記センシング流路に接続された第1開放弁と、
    前記収容容器の圧力を測定する第2圧力測定手段と、
    前記第1圧力測定手段で測定された圧力値に基づいて、閉塞部の圧力を制御する制御手段と、
    前記第1圧力測定手段と第2圧力測定手段で測定された圧力値によって、吸引流路またはセンシング流路の詰まりを検知する検知手段と、
    前記検知手段で詰まりが検知されると第1開放弁を第1所定時間開放した後に、第1圧力測定手段で測定した圧力値から、吸引流路またはセンシング流路のどちらに詰まりが発生したかを判断する判断手段と、
    を備えた陰圧治療装置。
  2. 前記検知手段は、第1圧力測定手段で測定される圧力値の圧力変動が第1変動速度内であり、または第2所定時間以上連続して陽圧側に変動しており、かつ、第2圧力測定手段で測定される圧力値の圧力変動が第2変動速度以上で陰圧側に変動する場合、詰まりが発生したことを検知し、
    前記判断手段は、第1所定時間後に第1圧力測定手段が測定した圧力値が大気圧から第1所定値内の圧力値であればセンシング流路の詰まりと判断し、第1所定値より陰圧であれば吸引流路の詰まりと判断する
    請求項1の陰圧治療装置。
  3. 前記検知手段は、第1圧力測定手段で測定される圧力値の圧力変動が第1変動速度内であり、かつ、第2圧力測定手段で測定される圧力値の圧力変動が第2所定値以上陽圧側に変動する場合、センシング流路で詰まりが発生したことを検知する請求項1の陰圧治療装置。
  4. 前記検知手段は、第1圧力測定手段で測定される圧力値の圧力変動が第1変動速度内であり、かつ、第2圧力測定手段で測定される圧力値の圧力変動が第3所定時間以上連続して陰圧側に変動する場合、センシング流路で詰まりが発生したことを検知する請求項1の陰圧治療装置。
  5. 創傷部を覆って閉塞部を形成する被覆材と、
    前記閉塞部から廃液が排出される吸引流路と、
    前記吸引流路に廃液を吸引する吸引手段と、
    前記吸引流路の途中に配置され、廃液を収容する収容容器と、
    前記閉塞部の圧力を測定する第1圧力測定手段と、
    前記閉塞部と第1圧力測定手段とを接続するセンシング流路と、
    前記収容容器の圧力を測定する第2圧力測定手段と、
    前記第1圧力測定手段で測定された圧力値に基づいて、閉塞部の圧力を制御する制御手段と、
    前記第1圧力測定手段で測定される圧力値の圧力変動が第1変動速度内であり、かつ、第2圧力測定手段で測定される圧力値の圧力変動が第2所定値以上陽圧側に変動する場合、センシング流路で詰まりが発生したことを検知する検知手段と、
    を備えた陰圧治療装置。
  6. 創傷部を覆って閉塞部を形成する被覆材と、
    前記閉塞部から廃液が排出される吸引流路と、
    前記吸引流路に廃液を吸引する吸引手段と、
    前記吸引流路の途中に配置され、廃液を収容する収容容器と、
    前記閉塞部の圧力を測定する第1圧力測定手段と、
    前記閉塞部と第1圧力測定手段とを接続するセンシング流路と、
    前記収容容器の圧力を測定する第2圧力測定手段と、
    前記第1圧力測定手段で測定された圧力値に基づいて、閉塞部の圧力を制御する制御手段と、
    前記第1圧力測定手段で測定される圧力値の圧力変動が第1変動速度内であり、かつ、第2圧力測定手段で測定される圧力値の圧力変動が第3所定時間以上連続して陰圧側に変動する場合、センシング流路で詰まりが発生したことを検知する検知手段と、
    を備えた陰圧治療装置。
  7. 創傷部を覆って閉塞部を形成する被覆材と、
    前記閉塞部から廃液が排出される吸引流路と、
    前記吸引流路に廃液を吸引する吸引手段と、
    前記吸引流路の途中に配置され、廃液を収容する収容容器と、
    前記閉塞部の圧力を測定する第1圧力測定手段と、
    前記閉塞部と第1圧力測定手段とを接続するセンシング流路と、
    前記収容容器の圧力を測定する第2圧力測定手段と、
    前記第1圧力測定手段で測定された圧力値に基づいて、閉塞部の圧力を制御する制御手段と、
    前記第1圧力測定手段で測定される圧力値の圧力変動が第2所定時間以上連続して陽圧側に変動し、かつ、第2圧力測定手段で測定される圧力値の圧力変動が第2変動速度以上で陰圧側に変動する場合、吸引流路で詰まりが発生したことを検知する検知手段と、
    を備えた陰圧治療装置。
  8. 前記検知手段が詰まりを検知したとき、閉塞部の目標吸引圧力値または第1圧力測定手段で測定した圧力値のいずれかを用いて収容容器の安全圧力を算出する安全圧力算出手段と、
    前記収容容器に接続され、収容容器の圧力を安全圧力まで開放する第2開放弁と、
    を備えた請求項1から7のいずれかの陰圧治療装置。
  9. 前記検知手段で詰まりが発生したことを検知した場合に、吸引手段が吸引を停止する請求項1から8のいずれかの陰圧治療装置。
  10. 前記吸引手段が吸引を停止した後、閉塞部の圧力が第3所定値以下になる場合、または吸引停止以降に第1圧力測定手段で測定された圧力値の最大値から第1圧力測定手段で測定された圧力値が第4所定値以上陰圧側に変動した場合に、吸引手段が吸引を再開する請求項9の陰圧治療装置。
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