以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。なお、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示すが、本発明はパチンコ遊技機に限られず、コイン遊技機、あるいは、スロットマシン等のその他の遊技機であってもよく、各々が識別可能な複数種類の識別情報を可変表示する可変表示手段に予め定められた特定表示結果が導出表示されたときに、遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御する遊技機であれば、どのような遊技機であってもよい。
〔第1実施形態〕
まず、遊技機の一例であるパチンコ遊技機1の全体の構成について説明する。図1はパチンコ遊技機1を正面からみた正面図である。
パチンコ遊技機1は、遊技用媒体としての遊技球を遊技領域7に打込んで所定の遊技が行なわれる遊技機である。縦長の方形状に形成された外枠(図示せず)と、外枠の内側に開閉可能に取付けられた遊技枠とで構成される。また、パチンコ遊技機1は、遊技枠に開閉可能に設けられている額縁状に形成されたガラス扉枠2を有する。遊技枠は、外枠に対して開閉自在に設置される前面枠(図示せず)と、機構部品等が取付けられる機構板(図示せず)と、それらに取付けられる種々の部品(後述する遊技盤6を除く)とを含む構造体である。
ガラス扉枠2の下部表面には打球供給皿(上皿)3がある。打球供給皿3の下部には、打球供給皿3に収容しきれない遊技球を貯留する余剰球受皿4や、打球を発射する打球操作ハンドル(操作ノブ)5が設けられている。また、ガラス扉枠2の背面には、遊技盤6が着脱可能に取付けられている。なお、遊技盤6は、それを構成する板状体と、その板状体に取付けられた種々の部品とを含む構造体である。また、遊技盤6の前面には、打込まれた遊技球が流下可能な遊技領域7が形成されている。
遊技領域7の中央付近には、液晶表示装置(LCD)で構成された演出表示装置9が設けられている。演出表示装置9の表示画面には、第1特別図柄または第2特別図柄の変動表示に同期した演出図柄の変動表示を行なう演出図柄表示領域がある。演出表示装置9は、各々が識別可能な複数種類の識別情報としての演出図柄の変動表示を行なう変動表示装置(変動表示部)に相当する。演出図柄表示領域には、たとえば「左」、「中」、「右」の3つの装飾用(演出用)の識別情報を変動表示する図柄表示エリアがある。図柄表示エリアには「左」、「中」、「右」の各図柄表示エリア9L、9C、9Rがあるが、図柄表示エリア9Aの位置は、演出表示装置9の表示画面において固定的でなくてもよいし、図柄表示エリア9L、9C、9Rの3つの領域が離れていてもよい。演出表示装置9は、演出制御基板に搭載されている演出制御用マイクロコンピュータによって制御される。演出制御用マイクロコンピュータが、第1特別図柄表示器8aで第1特別図柄の変動表示が実行されているときに、その変動表示に伴って演出表示装置9で演出表示を実行させ、第2特別図柄表示器8bで第2特別図柄の変動表示が実行されているときに、その変動表示に伴って演出表示装置で演出表示を実行させるので、遊技の進行状況を把握しやすくすることができる。
遊技盤6における下部の左側には、各々が識別可能な複数種類の識別情報としての第1特別図柄を変動表示する第1特別図柄表示器(第1変動表示部)8aが設けられている。この実施の形態では、第1特別図柄表示器8aは、0〜9の数字を変動表示可能な簡易で小型の表示器(たとえば7セグメントLED)で実現されている。すなわち、第1特別図柄表示器8aは、0〜9の数字(または、記号)を変動表示するように構成されている。遊技盤6における下部の右側には、各々が識別可能な複数種類の識別情報としての第2特別図柄を変動表示する第2特別図柄表示器(第2変動表示部)8bが設けられている。第2特別図柄表示器8bは、0〜9の数字を変動表示可能な簡易で小型の表示器(たとえば7セグメントLED)で実現されている。すなわち、第2特別図柄表示器8bは、0〜9の数字(または、記号)を変動表示するように構成されている。
小型の表示器は、たとえば方形状に形成されている。また、この実施の形態では、第1特別図柄の種類と第2特別図柄の種類とは同じ(たとえば、ともに0〜9の数字)であるが、種類が異なっていてもよい。また、第1特別図柄表示器8aおよび第2特別図柄表示器8bは、それぞれ、たとえば、00〜99の数字(または、2桁の記号)を変動表示するように構成されていてもよい。
以下、第1特別図柄と第2特別図柄とを特別図柄と総称することがあり、第1特別図柄表示器8aと第2特別図柄表示器8bとを特別図柄表示器(変動表示部)と総称することがある。
第1特別図柄または第2特別図柄の変動表示は、変動表示の実行条件である第1始動条件(遊技球が第1始動入賞口13に入賞したこと)または第2始動条件(遊技球が第2始動入賞口14に入賞したこと)が成立した後、変動表示の開始条件(たとえば、保留記憶数が0でない場合であって、第1特別図柄および第2特別図柄の変動表示が実行されていない状態であり、かつ、大当り遊技が実行されていない状態)が成立したことに基づいて開始され、変動表示時間が経過すると表示結果(停止図柄)を導出表示する。始動条件は成立しているが開始条件が成立していない変動表示に関するデータは、開始条件が成立するまで保留記憶データとして保留して記憶される。具体的に、保留記憶データは、後述する遊技制御用マイクロコンピュータ560のRAM55の所定領域に記憶される。
なお、入賞とは、入賞口等の予め入賞領域として定められている領域に遊技球が入ったことである。また、表示結果を導出表示するとは、図柄(識別情報の例)を停止表示させることである(いわゆる再変動の前の停止を除く。)。また、この実施の形態では、第1始動入賞口13への入賞および第2始動入賞口14への入賞に関わりなく、始動入賞が生じた順に変動表示の開始条件を成立させるが、第1始動入賞口13への入賞と第2始動入賞口14への入賞のうちのいずれかを優先させて変動表示の開始条件を成立させるようにしてもよい。たとえば第1始動入賞口13への入賞を優先させる場合には、第1特別図柄および第2特別図柄の変動表示が実行されていない状態であり、かつ、大当り遊技が実行されていない状態であれば、第2保留記憶数が0でない場合でも、第1保留記憶数が0になるまで、第1特別図柄の変動表示を続けて実行する。
第1特別図柄表示器8aの近傍には、第1特別図柄表示器8aによる第1特別図柄の変動表示時間中に、装飾用(演出用)の図柄としての第1飾り図柄の変動表示を行なう第1飾り図柄表示器9aが設けられている。この実施の形態では、第1飾り図柄表示器9aは、2つのLEDで構成されている。第1飾り図柄表示器9aは、演出制御基板に搭載されている演出制御用マイクロコンピュータによって制御される。また、第2特別図柄表示器8bの近傍には、第2特別図柄表示器8bによる第2特別図柄の変動表示時間中に、装飾用(演出用)の図柄としての第2飾り図柄の変動表示を行なう第2飾り図柄表示器9bが設けられている。第2飾り図柄表示器9bは、2つのLEDで構成されている。第2飾り図柄表示器9bは、演出制御基板に搭載されている演出制御用マイクロコンピュータによって制御される。
なお、第1飾り図柄と第2飾り図柄とを、飾り図柄と総称することがある。また、第1飾り図柄表示器9aと第2飾り図柄表示器9bとを、飾り図柄表示器と総称することがある。
飾り図柄の変動(変動表示)は、2つのLEDが交互に点灯する状態を継続することによって実現される。第1特別図柄表示器8aにおける第1特別図柄の変動表示と、第1飾り図柄表示器9aにおける第1飾り図柄の変動表示とは同期している。第2特別図柄表示器8bにおける第2特別図柄の変動表示と、第2飾り図柄表示器9bにおける第2飾り図柄の変動表示とは同期している。同期とは、変動表示の開始時点および終了時点が同じであって、変動表示の期間が同じであることをいう。また、第1特別図柄表示器8aにおいて大当り図柄が停止表示されるときには、第1飾り図柄表示器9aにおいて大当りを想起させる側のLEDが点灯されたままになる。第2特別図柄表示器8bにおいて大当り図柄が停止表示されるときには、第2飾り図柄表示器9bにおいて大当りを想起させる側のLEDが点灯されたままになる。なお、第1飾り図柄表示器9aおよび第2飾り図柄表示器9bの機能を、演出表示装置9で実現するようにしてもよい。すなわち、第1飾り図柄および第2飾り図柄が、演出表示装置9の表示画面において画像として変動表示されるように制御してもよい。
演出表示装置9の下方には、第1始動入賞口13を有する入賞装置が設けられている。第1始動入賞口13に入賞した遊技球は、遊技盤6の背面に導かれ、第1始動口スイッチ13aによって検出される。
また、第1始動入賞口(第1始動口)13を有する入賞装置の下方には、遊技球が入賞可能な第2始動入賞口(第2始動口)14を有する可変入賞球装置15が設けられている。第2始動入賞口14に入賞した遊技球は、遊技盤6の背面に導かれ、第2始動口スイッチ14aによって検出される。可変入賞球装置15は、ソレノイド16によって開状態とされる。可変入賞球装置15が開状態になることによって、遊技球が第2始動入賞口14に入賞可能になり(始動入賞し易くなり)、遊技者にとって有利な状態(第1状態)になる。可変入賞球装置15が開状態になっている状態では、第1始動入賞口13よりも、第2始動入賞口14に遊技球が入賞しやすい。また、可変入賞球装置15が閉状態になっている状態は、遊技者にとって不利な状態(第2状態)であり、遊技球が第2始動入賞口14に入賞しない。したがって、可変入賞球装置15が閉状態になっている状態では、第2始動入賞口14よりも、第1始動入賞口13に遊技球が入賞しやすい。なお、可変入賞球装置15が閉状態になっている状態において、入賞はしづらいものの、入賞することは可能である(すなわち、遊技球が入賞しにくい)ように構成されていてもよい。
以下、第1始動入賞口13と第2始動入賞口14とを総称して始動入賞口または始動口ということがある。
可変入賞球装置15が開放状態に制御されているときには、可変入賞球装置15に向かう遊技球は第2始動入賞口14に極めて入賞しやすい。そして、第1始動入賞口13は演出表示装置9の直下に設けられているが、第2始動入賞口14の入賞率の方を第1始動入賞口13の入賞率よりもより高くするようにしてもよい。具体的には、演出表示装置9の下端と第1始動入賞口13との間の間隔をさらに狭めたり、第1始動入賞口13の周辺で釘を密に配置したり、第1始動入賞口13の周辺での釘配列を遊技球を第1始動入賞口13に導きづらくして、第2始動入賞口14の入賞率の方を第1始動入賞口13の入賞率よりもより高くするようにしてもよい。
なお、この実施の形態では、図1に示すように、第2始動入賞口14に対してのみ開閉動作を行なう可変入賞球装置15が設けられているが、第1始動入賞口13および第2始動入賞口14のいずれについても開閉動作を行なう可変入賞球装置が設けられている構成であってもよい。
第1飾り図柄表示器9aの側方には、第1始動入賞口13に入った有効入賞球数すなわち第1保留記憶数(保留記憶を、始動記憶または始動入賞記憶ともいう。)を表示する4つの表示器からなる第1特別図柄保留記憶表示器18aが設けられている。第1特別図柄保留記憶表示器18aは、有効始動入賞がある毎に、点灯する表示器の数を1増やす。そして、第1特別図柄表示器8aでの変動表示が開始される毎に、点灯する表示器の数を1減らす。
第2飾り図柄表示器9bの側方には、第2始動入賞口14に入った有効入賞球数すなわち第2保留記憶数を表示する4つの表示器からなる第2特別図柄保留記憶表示器18bが設けられている。第2特別図柄保留記憶表示器18bは、有効始動入賞がある毎に、点灯する表示器の数を1増やす。そして、第2特別図柄表示器8bでの変動表示が開始される毎に、点灯する表示器の数を1減らす。
また、演出表示装置9の表示画面には、第1保留記憶数と第2保留記憶数との合計である合計数(合算保留記憶数)を表示する領域(以下、合算保留記憶表示部18cという。)が設けられている。合計数を表示する合算保留記憶表示部18cが設けられているので、変動表示の開始条件が成立していない実行条件の成立数の合計を把握しやすくすることができる。なお、合算保留記憶表示部18cが設けられているので、第1特別図柄保留記憶表示器18aおよび第2特別図柄保留記憶表示器18bは、設けられていなくてもよい。
演出表示装置9は、第1特別図柄表示器8aによる第1特別図柄の変動表示時間中、および第2特別図柄表示器8bによる第2特別図柄の変動表示時間中に、装飾用(演出用)の図柄としての演出図柄の変動表示を行なう。第1特別図柄表示器8aにおける第1特別図柄の変動表示と、演出表示装置9における演出図柄の変動表示とは同期している。また、第2特別図柄表示器8bにおける第2特別図柄の変動表示と、演出表示装置9における演出図柄の変動表示とは同期している。また、第1特別図柄表示器8aにおいて大当り図柄が停止表示されるときと、第2特別図柄表示器8bにおいて大当り図柄が停止表示されるときとには、演出表示装置9において大当りを想起させるような特定表示結果としての演出図柄の組合せが停止表示される。
また、演出表示装置9の周囲の飾り部において、上側には、回転動作をする星形状の可動部材84が設けられている。可動部材84は、演出表示装置9の周囲の飾り部というような遊技者に視認可能な位置に設けられ、後述する可動部材予告のような所定の演出に応じて動作する部材である。より具体的に、可動部材84は、モータ88の回転軸に取付けられ、モータ88が回転することにしたがって駆動され、回転動作をする。可動部材84は、擬似連の演出が実行されるとき等、予め定められた動作条件が成立したときに動作させられる。
演出表示装置9の周囲の飾り部において、右側には、上演出LED85a、中演出LED85bおよび下演出LED85cが設けられている。上演出LED85a、中演出LED85bおよび下演出LED85cは、特定演出としての擬似連の演出(1回の変動期間中におけるそれぞれの再変動期間(初回変動の期間も含む。)において関連する表示演出が実行されるような演出)が実行されるときに点滅する。ここで、擬似連とは、本来は1つの保留記憶に対応する1回の変動であるものの複数の保留記憶に対応する複数回の変動が連続して行なわれているように見せる演出表示である擬似連続変動を示す略語である。
また、擬似連とは、1の始動入賞に対して、あたかも複数回の図柄の変動表示(可変表示)が実行されたかのように見せるために、1の始動入賞に対して決定された変動時間内にて、全部の図柄列(左,中,右)について仮停止と、再変動とを所定回数実行する特殊な変動パターン(変動表示パターンともいう)のことを指す。一般的には、再変動の繰返し実行回数(初回変動およびその後の再変動を含む合計の変動回数であり、擬似連変動回数ともいう)が多い程、大当りとなる信頼度(大当りとなるときとはずれとなるときとを含むすべての選択割合に対して大当りとなるときに選択される割合の度合い、大当りとなる割合の程度、すなわち、大当りとなる信頼性の度合い)が高くなる。より具体的には、大当りと決定されたときに選択される割合が高くなる。また、擬似連変動を実行した場合には必ず最終的にリーチ状態として何らかのリーチ演出を実行するものでもよい。
ここで、リーチ状態は、演出表示装置9の表示領域において停止表示された演出図柄が大当り組合せの一部を構成しているときに未だ停止表示されていない演出図柄の変動が継続している表示状態、または、全部もしくは一部の演出図柄が大当り組合せの全部または一部を構成しながら同期して変動している表示状態である。この実施形態において、リーチ状態は、たとえば、左,右の図柄表示エリア9L,9Rで同じ図柄が停止し、中の図柄表示エリア9Cで図柄が停止していない状態で形成される。リーチ状態が形成されるときの左,右の図柄表示エリア9L,9Rで停止された図柄は、リーチ形成図柄、または、リーチ図柄と呼ばれる。そして、リーチ状態における表示演出が、リーチ演出表示(リーチ演出)である。さらに、擬似連変動を実行した場合は、再変動の繰返し実行回数(擬似連変動回数)によって演出の発生割合が変化するものでもよい。たとえば、再変動の実行回数が2回(擬似連変動回数3回)まで行くと「リーチ確定」、再変動の実行回数が3回(擬似連変動回数4回)まで行くと「スーパーリーチ確定」、再変動の実行回数が4回(擬似連変動回数5回)まで行くと「大当り確定」となるようなものでもよい。たとえば、「1」「3」「5」の奇数目、「1」「2」「3」の並び目のようにゾロ目ではないが特徴のある出目を出すことで遊技者に擬似連をアピールすることができる。また、仮停止する際、および、または、再変動する際に擬似連をアピールできる。また、「擬似連変動」中の再変動時でも後述するようなステップアップ予告を実行してもよい。つまり、再変動を3回実行(擬似連変動回数4回)する場合には、ステップアップ予告を4回実行可能である。その際には、擬似連変動回数が進むにつれてステップアップ数を増加させることで、より信頼度が高いことを遊技者に知らせることが可能になる。本実施の形態では、前述した擬似連の演出のうち、「擬似連変動」中の再変動時に、ステップアップ予告を実行する例を説明する。
ここで、ステップアップ予告とは、1の始動入賞に対して実行される図柄の変動表示中に実行される予告の1種であり、特に予告の態様(表示、音、ランプ、可動物等)が複数段階に変化(ステップアップ)するような予告を指す。一般的には、変化する回数(ステップ数)が多い程、信頼度が高くなる。予告の対象となるのは、大当りまたはリーチとなる旨を予告するものが多いが、確変大当り、特定のリーチ、確変への昇格を予告する対象も変化するものであってもよい。たとえば、ステップ3までいくと「リーチ確定」、ステップ4までいくと「スーパーリーチ確定」、ステップ5まで行くと「大当り確定」となるようなものでもよい。予告の態様の変化(ステップアップ)とは、本実施形態のように異なるキャラクタが順番に登場するものだけでなく、1のキャラクタの形状または色等が変化することで、ステップアップするようなものでもよい。つまり、遊技者から見て予告する手段(表示、音、ランプ、可動物等)の状態が段階的に変化したと認識可能なものであれば、上記例に限らずステップアップ予告であるといえる。ここで、キャラクタとは、人間、動物、および、植物等の生物、ならびに、何らかのシンボル、文字、および、記号等の生物以外の物を示す映像(これらをそのまま示す画像およびこれらをモチーフとした画像を含む)をいい、遊技者が、図柄(演出図柄)とは異なる画像として認識できるものであれば、あらゆる画像が含まれる。
また、演出表示装置9の周囲の飾り部において、左側には、モータ86の回転軸に取付けられ、モータ86が回転すると移動する可動部材78が設けられている。可動部材78は、擬似連の演出が実行されるときに動作する。なお、上演出LED85a、中演出LED85bおよび下演出LED85cの近傍には、各LEDの取付部分を振動させる振動モータ(図示せず)が設けられている。
また、図1に示すように、可変入賞球装置15の下方には、特別可変入賞球装置20が設けられている。特別可変入賞球装置20は開閉板を備え、第1特別図柄表示器8aに特定表示結果(大当り図柄)が導出表示されたときと、第2特別図柄表示器8bに特定表示結果(大当り図柄)が導出表示されたときに生起する特定遊技状態(大当り遊技状態)においてソレノイド21によって開閉板が開放状態に制御されることによって、入賞領域となる大入賞口が開放状態になる。大入賞口に入賞した遊技球はカウントスイッチ23で検出される。
遊技領域6には、遊技球の入賞に基づいて予め決められている所定数の景品遊技球(賞球)の払出を行なうための入賞口(普通入賞口)29,30,33,39も設けられている。入賞口29,30,33,39に入賞した遊技球は、入賞口スイッチ29a,30a,33a,39aで検出される。
遊技盤6の右側方には、普通図柄表示器10が設けられている。普通図柄表示器10は、普通図柄と呼ばれる複数種類の識別情報(たとえば、「○」および「×」)を変動表示する。
遊技球がゲート32を通過しゲートスイッチ32aで検出されると、普通図柄表示器10の表示の変動表示が開始される。この実施の形態では、上下のランプ(点灯時に図柄が視認可能になる)が交互に点灯することによって変動表示が行なわれ、たとえば、変動表示の終了時に下側のランプが点灯すれば当りとなる。そして、普通図柄表示器10における停止図柄が所定の図柄(当り図柄)である場合に、可変入賞球装置15が所定回数、所定時間だけ開状態になる。すなわち、可変入賞球装置15の状態は、普通図柄の停止図柄が当り図柄である場合に、遊技者にとって不利な状態から有利な状態(第2始動入賞口14に遊技球が入賞可能な状態)に変化する。普通図柄表示器10の近傍には、ゲート32を通過した入賞球数を表示する4つのLEDによる表示部を有する普通図柄保留記憶表示器41が設けられている。ゲート32への遊技球の通過がある毎に、すなわちゲートスイッチ32aによって遊技球が検出される毎に、普通図柄保留記憶表示器41は点灯するLEDを1増やす。そして、普通図柄表示器10の変動表示が開始される毎に、点灯するLEDを1減らす。さらに、通常状態に比べて大当りとすることに決定される確率が高い状態である確変状態では、普通図柄表示器10における停止図柄が当り図柄になる確率が高められるとともに、可変入賞球装置15の開放時間と開放回数が高められる。また、確変状態ではないが図柄の変動時間が短縮されている時短状態(特別図柄の変動表示時間が短縮される遊技状態)でも、可変入賞球装置15の開放時間と開放回数とが高められる。
遊技盤6の遊技領域7の左右周辺には、遊技中に点滅表示される装飾LED25が設けられている。遊技盤6の遊技領域7の下部には、入賞しなかった打球が取り込まれるアウト口26が設けられている。また、遊技領域7の外側の左右上部には、所定の音声出力として効果音や音声を発声する2つのスピーカ27が設けられている。遊技領域7の外周には、前面枠に設けられた枠LED28が設けられている。
打球供給皿3の上面における手前側の中央位置といった、パチンコ遊技機1の遊技機用枠における所定位置には、押下操作等により遊技者が操作可能な操作ボタン30が設置されている。なお、操作ボタン30は、押下操作が可能なものに限定されず、たとえば回転型セレクタのような回転操作が可能なものであってもよいし、タッチパネルのように接触操作や押圧操作が可能なものであってもよいし、レバー型スイッチのような傾動操作が可能なものであってもよい。また、操作ボタン30に代えて、たとえば赤外線センサやCCDセンサ、CMOSセンサのように、遊技者による所定の操作行為を検出できるセンサを用いてもよい。すなわち、操作ボタン30は、遊技者による所定の操作行為を、機械的、電気的、あるいは、電磁的に、検出できるものであればよい。
遊技機には、遊技者が打球操作ハンドル5を操作することに応じて駆動モータを駆動し、駆動モータの回転力を利用して遊技球を遊技領域7に発射する打球発射装置(図示せず)が設けられている。打球発射装置から発射された遊技球は、遊技領域7を囲むように円形状に形成された打球レールを通って遊技領域7に入り、その後、遊技領域7を下りてくる。遊技球が第1始動入賞口13に入り第1始動口スイッチ13aで検出されると、第1特別図柄の変動表示を開始できる状態であれば(たとえば、特別図柄の変動表示が終了し、第1の開始条件が成立したこと)、第1特別図柄表示器8aにおいて第1特別図柄の変動表示(変動)が開始されるとともに、第1飾り図柄表示器9aにおいて第1飾り図柄の変動表示が開始され、演出表示装置9において演出図柄の変動表示が開始される。すなわち、第1特別図柄、第1飾り図柄および演出図柄の変動表示は、第1始動入賞口13への入賞に対応する。第1特別図柄の変動表示を開始できる状態でなければ、第1保留記憶数が上限値に達していないことを条件として、第1保留記憶数を1増やす。
遊技球が第2始動入賞口14に入り第2始動口スイッチ14aで検出されると、第2特別図柄の変動表示を開始できる状態であれば(たとえば、特別図柄の変動表示が終了し、第2の開始条件が成立したこと)、第2特別図柄表示器8bにおいて第2特別図柄の変動表示(変動)が開始されるとともに、第2飾り図柄表示器9bにおいて第2飾り図柄の変動表示が開始され、演出表示装置9において演出図柄の変動表示が開始される。すなわち、第2特別図柄、第2飾り図柄および演出図柄の変動表示は、第2始動入賞口14への入賞に対応する。第2特別図柄の変動表示を開始できる状態でなければ、第2保留記憶数が上限値に達していないことを条件として、第2保留記憶数を1増やす。
図2は、主基板(遊技制御基板)31における回路構成の一例を示すブロック図である。なお、図2は、払出制御基板37および演出制御基板80等も示されている。主基板31には、プログラムにしたがってパチンコ遊技機1を制御する遊技制御用マイクロコンピュータ(遊技制御手段に相当)560が搭載されている。遊技制御用マイクロコンピュータ560は、ゲーム制御(遊技進行制御)用のプログラム等を記憶するROM54、ワークメモリとして使用される記憶手段としてのRAM55、プログラムにしたがって制御動作を行なうCPU56およびI/Oポート部57を含む。この実施の形態では、ROM54およびRAM55は遊技制御用マイクロコンピュータ560に内蔵されている。すなわち、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、1チップマイクロコンピュータである。1チップマイクロコンピュータには、少なくともCPU56のほかRAM55が内蔵されていればよく、ROM54は外付けであっても内蔵されていてもよい。また、I/Oポート部57は、外付けであってもよい。遊技制御用マイクロコンピュータ560には、さらに、ハードウェア乱数(ハードウェア回路が発生する乱数)を発生する乱数回路503が内蔵されている。
また、RAM55は、その一部または全部が電源基板910において作成されるバックアップ電源によってバックアップされている不揮発性記憶手段としてのバックアップRAMである。すなわち、遊技機に対する電力供給が停止しても、所定期間(バックアップ電源としてのコンデンサが放電してバックアップ電源が電力供給不能になるまで)は、RAM55の一部または全部の内容は保存される。特に、少なくとも、遊技状態すなわち遊技制御手段の制御状態に応じたデータ(特別図柄プロセスフラグ等)と未払出賞球数を示すデータは、バックアップRAMに保存される。遊技制御手段の制御状態に応じたデータとは、停電等が生じた後に復旧した場合に、そのデータに基づいて、制御状態を停電等の発生前に復旧させるために必要なデータである。また、制御状態に応じたデータと未払出賞球数を示すデータとを遊技の進行状態を示すデータと定義する。なお、この実施の形態では、RAM55の全部が、電源バックアップされているとする。
なお、遊技制御用マイクロコンピュータ560においてCPU56がROM54に格納されているプログラムにしたがって制御を実行するので、以下、遊技制御用マイクロコンピュータ560(またはCPU56)が実行する(または、処理を行なう)ということは、具体的には、CPU56がプログラムにしたがって制御を実行することである。このことは、主基板31以外の他の基板に搭載されているマイクロコンピュータについても同様である。
乱数回路503は、特別図柄の変動表示の表示結果により大当りとするか否か判定するための判定用の乱数を発生するために用いられるハードウェア回路である。乱数回路503は、初期値(たとえば、0)と上限値(たとえば、65535)とが設定された数値範囲内で、数値データを、設定された更新規則にしたがって更新し、ランダムなタイミングで発生する始動入賞時が数値データの読出(抽出)時であることに基づいて、読出される数値データが乱数値となる乱数発生機能を有する。
乱数回路503は、数値データの更新範囲の選択設定機能(初期値の選択設定機能、および、上限値の選択設定機能)、数値データの更新規則の選択設定機能、および数値データの更新規則の選択切換え機能等の各種の機能を有する。このような機能によって、生成する乱数のランダム性を向上させることができる。
また、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、乱数回路503が更新する数値データの初期値を設定する機能を有している。たとえば、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、ROM54等の所定の記憶領域に記憶された遊技制御用マイクロコンピュータ560のIDナンバ(遊技制御用マイクロコンピュータ560の各製品ごとに異なる数値で付与されたIDナンバ)を用いて所定の演算を行なって得られた数値データを、乱数回路503が更新する数値データの初期値として設定する。そのような処理を行なうことによって、乱数回路503が発生する乱数のランダム性をより向上させることができる。
また、ゲートスイッチ32a、第1始動口スイッチ13a、第2始動口スイッチ14a、カウントスイッチ23、入賞口スイッチ29a,30a,33a,39aからの検出信号を遊技制御用マイクロコンピュータ560に与える入力ドライバ回路58も主基板31に搭載されている。また、可変入賞球装置15を開閉するソレノイド16、および大入賞口を形成する特別可変入賞球装置20を開閉するソレノイド21を遊技制御用マイクロコンピュータ560からの指令にしたがって駆動する出力回路59も主基板31に搭載されている。
また、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、特別図柄を変動表示する第1特別図柄表示器8a、第2特別図柄表示器8b、普通図柄を変動表示する普通図柄表示器10、第1特別図柄保留記憶表示器18a、第2特別図柄保留記憶表示器18bおよび普通図柄保留記憶表示器41の表示制御を行なう。
なお、大当り遊技状態の発生を示す大当り情報等の情報出力信号をホールコンピュータ等の外部装置に対して出力する情報出力回路(図示せず)も主基板31に搭載されている。
この実施の形態では、演出制御基板80に搭載されている演出制御手段(後述する演出制御用マイクロコンピュータ100)が、中継基板77を介して遊技制御用マイクロコンピュータ560から演出内容を指示する演出制御コマンドを受信し、飾り図柄を変動表示する第1飾り図柄表示器9aおよび第2飾り図柄表示器9bの表示制御と、演出図柄を変動表示する演出表示装置9の表示制御とを行なう。また、演出制御基板80に搭載されている演出制御手段は、操作ボタン30からの操作検出信号が入力され、その信号に応じて、後述する予告演出等の各種演出を行なう。
また、演出制御基板80に搭載されている演出制御手段が、ランプドライバ基板35を介して、遊技盤に設けられている装飾LED25、および枠側に設けられている枠LED28の表示制御を行なうとともに、音声出力基板70を介してスピーカ27からの音出力の制御を行なう。
図3は、中継基板77、演出制御基板80、ランプドライバ基板35および音声出力基板70の回路構成例を示すブロック図である。なお、図3に示す例では、ランプドライバ基板35および音声出力基板70には、マイクロコンピュータは搭載されていないが、マイクロコンピュータを搭載してもよい。また、ランプドライバ基板35および音声出力基板70を設けずに、演出制御に関して演出制御基板80のみを設けてもよい。
演出制御基板80は、演出制御用CPU101、および演出図柄プロセスフラグ等の演出に関する情報を記憶するRAMを含む演出制御用マイクロコンピュータ100を搭載している。なお、RAMは外付けであってもよい。この実施の形態では、演出制御用マイクロコンピュータ100におけるRAMは電源バックアップされていない。演出制御基板80において、演出制御用CPU101は、内蔵または外付けのROM(図示せず)に格納されたプログラムにしたがって動作し、中継基板77を介して入力される主基板31からの取込信号(演出制御INT信号)に応じて、入力ドライバ102および入力ポート103を介して演出制御コマンドを受信する。また、演出制御用CPU101は、演出制御コマンドに基づいて、VDP(ビデオディスプレイプロセッサ)109に演出表示装置9の表示制御を行なわせる。
また、操作ボタン30からの操作信号が、入力ポート107を介して演出制御用マイクロコンピュータ100に入力される。演出制御用マイクロコンピュータ100は、後述するように、操作ボタン30からの操作信号に基づいて、たとえば予告演出等の遊技の演出を行なう。
この実施の形態では、演出制御用マイクロコンピュータ100と共動して演出表示装置9の表示制御を行なうVDP109が演出制御基板80に搭載されている。VDP109は、演出制御用マイクロコンピュータ100とは独立したアドレス空間を有し、そこにVRAMをマッピングする。VRAMは、画像データを展開するためのバッファメモリである。そして、VDP109は、VRAM内の画像データをフレームメモリを介して演出表示装置9に出力する。
演出制御用CPU101は、受信した演出制御コマンドにしたがってCGROM(図示せず)から必要なデータを読出すための指令をVDP109に出力する。CGROMは、演出表示装置9に表示されるキャラクタ画像データや動画像データ、具体的には、人物、文字、図形や記号等(演出図柄を含む)、および背景画像のデータを予め格納しておくためのROMである。VDP109は、演出制御用CPU101の指令に応じて、CGROMから画像データを読出す。そして、VDP109は、読出した画像データに基づいて表示制御を実行する。
演出制御コマンドおよび演出制御INT信号は、演出制御基板80において、まず、入力ドライバ102に入力する。入力ドライバ102は、中継基板77から入力された信号を演出制御基板80の内部に向かう方向にしか通過させない(演出制御基板80の内部から中継基板77への方向には信号を通過させない)信号方向規制手段としての単方向性回路でもある。
中継基板77には、主基板31から入力された信号を演出制御基板80に向かう方向にしか通過させない(演出制御基板80から中継基板77への方向には信号を通過させない)信号方向規制手段としての単方向性回路74が搭載されている。単方向性回路として、たとえばダイオードやトランジスタが使用される。図3には、ダイオードが例示されている。また、単方向性回路は、各信号毎に設けられる。さらに、単方向性回路である出力ポート571を介して主基板31から演出制御コマンドおよび演出制御INT信号が出力されるので、中継基板77から主基板31の内部に向かう信号が規制される。すなわち、中継基板77からの信号は主基板31の内部(遊技制御用マイクロコンピュータ560側)に入り込まない。なお、出力ポート571は、図2に示されたI/Oポート部57の一部である。また、出力ポート571の外側(中継基板77側)に、さらに、単方向性回路である信号ドライバ回路が設けられていてもよい。
また、演出制御用CPU101は、出力ポート106を介して、可動部材78を動作させるためにモータ86を駆動する。また、演出制御用CPU101は、上演出LED85a、中演出LED85bおよび下演出LED85cの近傍に設けられ、各LEDの取付部分を振動させる振動モータ87a,87b,87cを出力ポート106を介して駆動する。振動モータ87aは、上演出LED85aを振動させる。振動モータ87bは、中演出LED85bを振動させ、振動モータ87cは下演出LED85cを振動させる。また、演出制御用CPU101は、出力ポート106を介して、可動部材84を動作させるためにモータ88を駆動する。
さらに、演出制御用CPU101は、出力ポート105を介してランプドライバ基板35に対してLEDを駆動する信号を出力する。また、演出制御用CPU101は、出力ポート104を介して音声出力基板70に対して音番号データを出力する。
ランプドライバ基板35において、LEDを駆動する信号は、入力ドライバ351を介してLEDドライバ352に入力される。LEDドライバ352は、LEDを駆動する信号に基づいて枠LED28等の枠側に設けられている発光体に電流を供給する。また、遊技盤側に設けられている装飾LED25、上演出LED85a、中演出LED85bおよび下演出LED85cに電流を供給する。
音声出力基板70において、音番号データは、入力ドライバ702を介して音声合成用IC703に入力される。音声合成用IC703は、音番号データに応じた音声や効果音を発生し増幅回路705に出力する。増幅回路705は、音声合成用IC703の出力レベルを、ボリューム706で設定されている音量に応じたレベルに増幅した音声信号をスピーカ27に出力する。音声データROM704には、音番号データに応じた制御データが格納されている。音番号データに応じた制御データは、所定期間(たとえば演出図柄の変動期間)における効果音または音声の出力態様を時系列的に示すデータの集まりである。
次に、遊技機の動作について説明する。図4は、主基板31における遊技制御用マイクロコンピュータ560が実行するメイン処理を示すフローチャートである。遊技機に対して電源が投入され電力供給が開始されると、リセット信号が入力されるリセット端子の入力レベルがハイレベルになる。そして、遊技制御用マイクロコンピュータ560(具体的には、CPU56)は、プログラムの内容が正当か否か確認するための処理であるセキュリティチェック処理を実行した後、ステップS(以下、単にSと呼ぶ)1以降のメイン処理を開始する。メイン処理において、CPU56は、まず、必要な初期設定を行なう。
初期設定処理において、CPU56は、まず、割込禁止に設定する(S1)。次に、割込モードを割込モード2に設定し(S2)、スタックポインタにスタックポインタ指定アドレスを設定する(S3)。そして、内蔵デバイスの初期化(内蔵デバイス(内蔵周辺回路)であるCTC(カウンタ/タイマ)およびPIO(パラレル入出力ポート)の初期化等)を行なった後(S4)、RAM55をアクセス可能状態に設定する(S5)。なお、割込モード2は、CPU56が内蔵する特定レジスタ(Iレジスタ)の値(1バイト)と内蔵デバイスが出力する割込ベクタ(1バイト:最下位ビット0)とから合成されるアドレスが、割込番地を示すモードである。
次いで、CPU56は、入力ポートを介して入力されるクリアスイッチ(たとえば、電源基板に搭載されている。)の出力信号の状態を確認する(S6)。その確認においてオンを検出した場合には、CPU56は、通常の初期化処理を実行する(S10〜S15)。
クリアスイッチがオンの状態でない場合には、遊技機への電力供給が停止したときにバックアップRAM領域のデータ保護処理(たとえばパリティデータの付加等の電力供給停止時処理)が行なわれたか否か確認する(S7)。そのような保護処理が行なわれていないことを確認したら、CPU56は初期化処理を実行する。バックアップRAM領域にバックアップデータがあるか否かは、たとえば、電力供給停止時処理においてバックアップRAM領域に設定されるバックアップフラグの状態によって確認される。
電力供給停止時処理が行なわれたことを確認したら、CPU56は、バックアップRAM領域のデータチェックを行なう(S8)。この実施の形態では、データチェックとしてパリティチェックを行なう。よって、S8では、算出したチェックサムと、電力供給停止時処理で同一の処理によって算出され保存されているチェックサムとを比較する。不測の停電等の電力供給停止が生じた後に復旧した場合には、バックアップRAM領域のデータは保存されているはずであるから、チェック結果(比較結果)は正常(一致)になる。チェック結果が正常でないということは、バックアップRAM領域のデータが、電力供給停止時のデータとは異なっていることを意味する。そのような場合には、内部状態を電力供給停止時の状態に戻すことができないので、電力供給の停止からの復旧時でない電源投入時に実行される初期化処理を実行する。
チェック結果が正常であれば、CPU56は、遊技制御手段の内部状態と演出制御手段等の電気部品制御手段の制御状態を電力供給停止時の状態に戻すための遊技状態復旧処理(S41〜S43の処理)を行なう。具体的には、ROM54に格納されているバックアップ時設定テーブルの先頭アドレスをポインタに設定し(S41)、バックアップ時設定テーブルの内容を順次作業領域(RAM55内の領域)に設定する(S42)。作業領域はバックアップ電源によって電源バックアップされている。バックアップ時設定テーブルには、作業領域のうち初期化してもよい領域についての初期化データが設定されている。S41およびS42の処理によって、作業領域のうち初期化してはならない部分については、保存されていた内容がそのまま残る。初期化してはならない部分とは、たとえば、電力供給停止前の遊技状態を示すデータ(特別図柄プロセスフラグ、確変フラグ、時短フラグ等)、出力ポートの出力状態が保存されている領域(出力ポートバッファ)、未払出賞球数を示すデータが設定されている部分等である。
また、CPU56は、電力供給復旧時の初期化コマンドとしての停電復旧指定コマンド(停電復旧1指定コマンド)を演出制御基板80に送信する(S43)。そして、S14に移行する。
なお、この実施の形態では、バックアップフラグとチェックデータとの双方を用いてバックアップRAM領域のデータが保存されているか否か確認しているが、いずれか一方のみを用いてもよい。すなわち、バックアップフラグとチェックデータとのいずれかを、遊技状態復旧処理を実行するための契機としてもよい。
初期化処理では、CPU56は、まず、RAMクリア処理を行なう(S10)。なお、RAMクリア処理によって、所定のデータ(たとえば大当り判定用乱数を生成するためのカウンタのカウント値のデータ)は0に初期化されるが、任意の値または予め決められている値に初期化するようにしてもよい。また、RAM55の全領域を初期化せず、所定のデータ(たとえば大当り判定用乱数を生成するためのカウンタのカウント値のデータ)をそのままにしてもよい。また、ROM54に格納されている初期化時設定テーブルの先頭アドレスをポインタに設定し(S11)、初期化時設定テーブルの内容を順次RAM55における作業領域に設定する(S12)。
S11およびS12の処理によって、特別図柄プロセスフラグ等制御状態に応じて選択的に処理を行なうためのフラグに初期値が設定される。
また、CPU56は、サブ基板(主基板31以外のマイクロコンピュータが搭載された基板。)を初期化するための初期化指定コマンド(遊技制御用マイクロコンピュータ560が初期化処理を実行したことを示すコマンドでもある。)を演出制御基板80に送信する(S13)。たとえば、演出制御基板80に搭載されている演出制御用マイクロコンピュータ100は、初期化指定コマンドを受信すると、演出表示装置9において、遊技機の制御の初期化がなされたことを報知するための画面表示、すなわち初期化報知を行なう。なお、初期化処理において、CPU56は、客待ちデモンストレーション指定(デモ指定)コマンドも送信する。
また、CPU56は、乱数回路503を初期設定する乱数回路設定処理を実行する(S14)。CPU56は、たとえば、乱数回路設定プログラムにしたがって処理を実行することによって、乱数回路503にランダムRの値を更新させるための設定を行なう。
そして、CPU56は、所定時間(たとえば2ms)毎に定期的にタイマ割込がかかるように遊技制御用マイクロコンピュータ560に内蔵されているCTCのレジスタの設定を行なう(S15)。すなわち、初期値としてたとえば2msに相当する値が所定のレジスタ(時間定数レジスタ)に設定される。この実施の形態では、2ms毎に定期的にタイマ割込がかかるとする。
初期化処理の実行(S10〜S15)が完了すると、CPU56は、メイン処理で、表示用乱数更新処理(S17)および初期値用乱数更新処理(S18)を繰返し実行する。表示用乱数更新処理および初期値用乱数更新処理を実行するときには割込禁止状態に設定し(S16)、表示用乱数更新処理および初期値用乱数更新処理の実行が終了すると割込許可状態に設定する(S19)。この実施の形態では、表示用乱数とは、変動パターン等を決定するための乱数であり、表示用乱数更新処理とは、表示用乱数を発生するためのカウンタのカウント値を更新する処理である。また、初期値用乱数更新処理とは、初期値用乱数を発生するためのカウンタのカウント値を更新する処理である。この実施の形態では、初期値用乱数とは、普通図柄の当りとするか否か決定するための乱数を発生するためのカウンタ(普通図柄当り判定用乱数発生カウンタ)等のカウント値の初期値を決定するための乱数である。後述する遊技の進行を制御する遊技制御処理(遊技制御用マイクロコンピュータ560が、遊技機に設けられている変動表示装置、可変入賞球装置、球払出装置等の遊技用の装置を、自身で制御する処理、または他のマイクロコンピュータに制御させるために指令信号を送信する処理、遊技装置制御処理ともいう)において、普通図柄当り判定用乱数発生カウンタ等のカウント値が1周(乱数の取りうる値の最小値から最大値までの間の数値の個数分歩進したこと)すると、そのカウンタに初期値が設定される。
なお、本実施の形態における遊技制御用マイクロコンピュータ560においては、大当り判定用乱数発生カウンタとして、内蔵されている乱数回路503によるハードウェア乱数を用いる。したがって、大当り判定用乱数については、このような初期値の設定は行なわれない。ただし、遊技制御用マイクロコンピュータ560が大当り判定用乱数発生カウンタとしてソフトウェア乱数を用いる場合には、当該カウンタについて、前述のような初期値用乱数を用いた初期値の設定を行なうようにしてもよい。このようにした場合には、大当り判定用乱数発生カウンタが最大値まで歩進した後の初期値がランダムな値となるので、大当りの判定値と同じ乱数値を不正に狙って取出して大当りを発生させる不正行為が行なわれにくくなるようにすることができる。
タイマ割込が発生すると、CPU56は、図5に示すS20〜S34のタイマ割込処理を実行する。タイマ割込処理において、まず、電源断信号が出力されたか否か(オン状態になったか否か)を検出する電源断検出処理を実行する(S20)。電源断信号は、たとえば電源基板に搭載されている電源監視回路920が、遊技機に供給される電源の電圧の低下を検出した場合に出力する。そして、電源断検出処理において、CPU56は、電源断信号が出力されたことを検出したら、必要なデータをバックアップRAM領域に保存するための電力供給停止時処理を実行する。次いで、入力ドライバ回路58を介して、ゲートスイッチ32a、第1始動口スイッチ13a、第2始動口スイッチ14a、カウントスイッチ23、および入賞口スイッチ29a,30a,33a,39aの検出信号を入力し、それらの状態判定を行なうスイッチ処理を実行する(S21)。
次に、CPU56は、第1特別図柄表示器8a、第2特別図柄表示器8b、普通図柄表示器10、第1特別図柄保留記憶表示器18a、第2特別図柄保留記憶表示器18b、普通図柄保留記憶表示器41の表示制御を行なう表示制御処理を実行する(S22)。第1特別図柄表示器8a、第2特別図柄表示器8bおよび普通図柄表示器10については、S32,S33で設定される出力バッファの内容に応じて各表示器に対して駆動信号を出力する制御を実行する。
また、遊技制御に用いられる普通当り図柄決定用の乱数等の各判定用乱数を生成するための各カウンタのカウント値を更新する判定用乱数更新処理を行なう(S23)。CPU56は、さらに、初期値用乱数および表示用乱数を生成するためのカウンタのカウント値を更新する初期値用乱数更新処理(S24)および表示用乱数更新処理(S25)を実行する。
さらに、CPU56は、特別図柄プロセス処理を行なう(S26)。特別図柄プロセス処理では、第1特別図柄表示器8a、第2特別図柄表示器8bおよび大入賞口を所定の順序で制御するための特別図柄プロセスフラグにしたがって該当する処理を実行する。CPU56は、特別図柄プロセスフラグの値を、遊技状態に応じて更新する。
次いで、普通図柄プロセス処理を行なう(S27)。普通図柄プロセス処理では、CPU56は、普通図柄表示器10の表示状態を所定の順序で制御するための普通図柄プロセスフラグにしたがって該当する処理を実行する。CPU56は、普通図柄プロセスフラグの値を、遊技状態に応じて更新する。
また、CPU56は、演出制御用マイクロコンピュータ100に演出制御コマンドを送出する演出制御コマンド制御処理を行なう(S28)。
さらに、CPU56は、たとえばホール管理用コンピュータに供給される大当り情報、始動情報、確率変動情報等のデータを出力する情報出力処理を行なう(S29)。
また、CPU56は、第1始動口スイッチ13a、第2始動口スイッチ14a、カウントスイッチ23および入賞口スイッチ29a,30a,33a,39aの検出信号に基づく賞球個数の設定等を行なう賞球処理を実行する(S30)。具体的にCPU56は、第1始動口スイッチ13a、第2始動口スイッチ14a、カウントスイッチ23および入賞口スイッチ29a,30a,33a,39aのいずれかがオンしたことに基づく入賞検出に応じて、払出制御基板37に搭載されている払出制御用マイクロコンピュータに賞球個数を示す払出制御コマンド(賞球個数信号)を出力する。払出制御用マイクロコンピュータは、賞球個数を示す払出制御コマンドに応じて球払出装置97を駆動する。
この実施の形態では、出力ポートの出力状態に対応したRAM領域(出力ポートバッファ)が設けられているのであるが、CPU56は、出力ポートの出力状態に対応したRAM領域におけるソレノイドのオン/オフに関する内容を出力ポートに出力する出力処理を実行する(S31)。
また、CPU56は、特別図柄プロセスフラグの値に応じて特別図柄の演出表示を行なうための特別図柄表示制御データを特別図柄表示制御データ設定用の出力バッファに設定する特別図柄表示制御処理を行なう(S32)。CPU56は、たとえば、特別図柄プロセス処理でセットされる開始フラグがセットされると終了フラグがセットされるまで、変動速度が1コマ/0.2秒であれば、0.2秒が経過する毎に、出力バッファに設定される表示制御データの値を+1する。また、CPU56は、出力バッファに設定された表示制御データに応じて、S22において駆動信号を出力することによって、第1特別図柄表示器8aおよび第2特別図柄表示器8bにおける第1特別図柄および第2特別図柄の変動表示を実行する。
なお、S32において、開始フラグがセットされたことに基づいて特別図柄の変動を開始するのではなく、特別図柄プロセスフラグの値が変動パターン決定後の特別図柄変動中処理を示す値(具体的には3)となった(または、表示結果特定コマンド送信処理を示す値(具体的には2)となった)ことに基づいて、特別図柄の変動を開始するようにしてもよい。そして、特別図柄プロセスフラグの値が特別図柄停止処理を示す値(具体的には4)となったことに基づいて、特別図柄の変動を停止するようにしてもよい。そのようにすれば、開始フラグおよび終了フラグを不要とすることができ、RAM55の必要容量を低減することができる。
さらに、CPU56は、普通図柄プロセスフラグの値に応じて普通図柄の演出表示を行なうための普通図柄表示制御データを普通図柄表示制御データ設定用の出力バッファに設定する普通図柄表示制御処理を行なう(S33)。CPU56は、たとえば、普通図柄の変動に関する開始フラグがセットされると終了フラグがセットされるまで、普通図柄の変動速度が0.2秒ごとに表示状態(「○」および「×」)を切替えるような速度であれば、0.2秒が経過する毎に、出力バッファに設定される表示制御データの値(たとえば、「○」を示す1と「×」を示す0)を切替える。また、CPU56は、出力バッファに設定された表示制御データに応じて、S22において駆動信号を出力することによって、普通図柄表示器10における普通図柄の演出表示を実行する。
なお、S33において、開始フラグがセットされたことに基づいて普通図柄の変動を開始するのではなく、普通図柄プロセスフラグの値が普通図柄変動中処理を示す値となったことに基づいて、普通図柄の変動を開始するようにしてもよい。そして、普通図柄プロセスフラグの値が普通図柄停止処理を示す値となったことに基づいて、普通図柄の変動を停止するようにしてもよい。そのようにすれば、開始フラグおよび終了フラグを不要とすることができ、RAM55の必要容量を低減することができる。
その後、割込許可状態に設定し(S34)、処理を終了する。
以上の制御によって、この実施の形態では、遊技制御処理は2ms毎に起動されることになる。なお、遊技制御処理は、タイマ割込処理におけるS21〜S33(S29を除く。)の処理に相当する。また、この実施の形態では、タイマ割込処理で遊技制御処理が実行されているが、タイマ割込処理ではたとえば割込が発生したことを示すフラグのセットのみがなされ、遊技制御処理はメイン処理において実行されるようにしてもよい。
次に、この実施の形態の遊技機における演出表示装置9で実行される擬似連の表示演出を説明する。以下に示すパターンa〜パターンdのそれぞれは、擬似連の表示が実行されるときに、再変動が行なわれることを、演出表示装置9、上演出LED85a、中演出LED85b、下演出LED85c、および、可動部材78のような報知手段を用いて所定の報知態様で報知する報知演出を含む演出パターンを示している。
図6は、擬似連の表示演出例を示す説明図である。図6(A)に示すパターンaは、それぞれの再変動(初回変動も含む。)の期間中に、上演出LED85a、中演出LED85bおよび下演出LED85cのうち点灯されるものが1つずつ増えていくように制御される。なお、仮停止期間において、LED(上演出LED85a、中演出LED85b、下演出LED85c)はすべて消灯状態であってもよい。また、再変動(初回変動も含む。)の期間中に、LEDは点滅するように制御されてもよいし、表示色が変わるように制御されてもよいし、点灯されるものが1つずつ増えていくように制御されるのではなく上演出LED85a、中演出LED85bおよび下演出LED85cのうちで点灯するものが変わるように制御されるようにしてもよい。また、図6(A)には、演出図柄の1回の変動中に2回の仮停止期間が設けられ、3回の再変動(初回変動も含む。)が行なわれる例が示されている。しかし、これに限らず、仮停止の回数は、1回の場合もあってもよいし、3回以上であってもよい。また、それぞれの再変動(初回変動も含む。)A1,A2,A3を、第1再変動演出態様の再変動演出ということがある。
なお、擬似連の初回変動において使用される演出態様(図6に示す例では、A1、B1、C1、D1)は、擬似連を伴わない変動パターン(一例として、スーパーリーチの変動パターンやノーマルリーチの変動パターン)における一部の演出態様としても用いられるようにしてもよい。
図6(B)に示すパターンbは、それぞれの再変動(初回変動も含む。)の期間中に、可動部材78が動作する。なお、仮停止期間において、可動部材78は停止状態であってもよい。また、図6(B)には、演出図柄の1回の変動中に2回の仮停止期間が設けられ、3回の再変動(初回変動も含む。)が行なわれる例が示されている。しかし、これに限らず、仮停止の回数は、1回の場合もあってもよいし、3回以上であってもよい。また、それぞれの再変動(初回変動も含む。)B1,B2,B3を、第2再変動演出態様(I)の再変動演出ということがある。
図6(C)に示すパターンcは、それぞれの再変動(初回変動も含む。)の期間中に、演出表示装置9において特定の予告演出のための画像が表示される場合があり、特定の予告演出のための可動部材(可動部材84)が動作される場合もある。特定の予告演出のための画像としては、たとえば、後述するような封筒画像、メッセージ画像(メッセージを示す画像)、キャラクタ画像、ミニキャラ画像等の各種の画像が含まれる。なお、仮停止期間では、特定の予告演出のための画像が表示されないようにしてもよい。また、図6(C)には、演出図柄の1回の変動中に2回の仮停止期間が設けられ、3回の再変動(初回変動も含む。)が行なわれる例が示されている。しかし、これに限らず、仮停止の回数は、1回の場合もあってもよいし、3回以上であってもよい。また、それぞれの再変動(初回変動も含む。)C1,C2,C3を、第2再変動演出態様(II)の再変動演出ということがある。
図6(D)に示すパターンdは、複数の再変動(初回変動も含む。)の期間の1つ以上の期間において、第1再変動演出態様と第2再変動演出態様(第2再変動演出態様(I)もしくは第2再変動演出態様(II)、または第2再変動演出態様(I)と第2再変動演出態様(II)の双方)で演出が実行されるパターンである。なお、仮停止期間では、第1再変動演出態様および第2再変動演出態様の演出が実行されないようにしてもよい。また、図6(D)には、演出図柄の1回の変動中に2回の仮停止期間が設けられ、3回の再変動(初回変動も含む。)が行なわれる例が示されている。しかし、これに限らず、仮停止の回数は、1回の場合もあってもよいし、3回以上であってもよい。また、それぞれの再変動(初回変動も含む。)D1,D2,D3を、第3再変動演出態様の再変動演出ということがある。
なお、図6(D)において、「2つ点灯」のボックスが破線で示されているのは、その演出が実行される場合もあり、実行されない場合もあることを示す。実行されない場合には、初回変動においてLED(上演出LED85a、中演出LED85bまたは下演出LED85c)を用いた演出が実行され、次に実行される再変動において、可動部材78を用いた演出が実行されるが、LEDを用いた演出は実行されないことを示す。このように、擬似連において、リーチとなるときは、擬似連の再変動のうち最後の再変動においてリーチ状態となり、リーチ演出が行なわれる。
図7は、演出表示装置9におけるパターンaの再変動演出の具体例を示す説明図である。パターンaの再変動演出では、図7(A)に示す状態(左中右の演出図柄が停止している状態)から演出図柄の変動が開始されてから、所定期間演出図柄の変動が実行され(図7(B)参照)、所定期間が経過すると左中右の演出図柄が仮停止する(図7(C)参照)。そして、図7に示す例では、所定の仮停止期間が経過すると、左中右の演出図柄が再変動し(図7(D)参照)、所定の再変動期間が経過するとリーチとなる(図7(E)参照)。その後、左中右の演出図柄は最終停止(確定)する。図7に示す例では、初回変動の期間において、下演出LED85cが点灯し、初回変動に続く再変動期間において、中演出LED85bおよび下演出LED85cが点灯する。なお、図7に示す例は、1回の仮停止が行なわれる場合の例である。また、図7(A)〜(C)の期間が、図6(A)に示されたA1の期間に相当し、図7(D)〜(E)の期間が、図6(A)に示されたA2の期間に相当する。ただし、図7に示す例では、仮停止が1回の例であって、A2の期間が終了するとリーチとなる。その後、リーチ演出が実行された後、左中右の演出図柄は最終停止(確定)する。なお、ここでは、再変動演出が終了するときにリーチになると説明したが、再変動演出が終了するときに、演出図柄はリーチにならず最終停止する場合もある。
図7において、上演出LED85a、中演出LED85bおよび下演出LED85cのうち黒で表示されているLEDは点灯状態であるLEDである。また、点灯状態であるLEDは、振動モータ87a,87b,87c(図3参照)によって振動させられる。また、図7において、下向き矢印は、演出図柄が変動表示されている(変動している)ことを示す。なお、そのことは、図8〜図11においても同様である。
なお、図7においては、初回変動の期間において、(B)のタイミングのように全図柄が変動中に下演出LED85cが点灯する例を示した。しかし、これに限らず、初回変動の期間において、たとえば(C)のタイミングのような仮停止時および(D)のタイミングのような再変動開始時に下演出LED85cが点灯するようにしてもよい。つまり、擬似連における上演出LEDの点灯タイミングとしては、各仮停止時であってもよく、各再変動時であってもよい。
図8は、演出表示装置9におけるパターンbの再変動演出の具体例を示す説明図である。パターンbの再変動演出では、図8(A)に示す状態(左中右の演出図柄が停止している状態)から演出図柄の変動が開始されてから、所定期間演出図柄の変動が実行され(図8(B),(C)参照)、所定期間が経過すると左中右の演出図柄が仮停止する(図8(D)参照)。そして、所定の仮停止期間が経過すると、左中右の演出図柄が再変動し(図8(E)参照)、所定の再変動期間が経過すると、左右の演出図柄が停止してリーチとなる(図8(F)参照)。その後、リーチ演出が実行された後、左中右の演出図柄が最終停止(確定)する。図8に示す例では、初回変動の期間において、可動部材78が動作(演出表示装置9の表示画面に進入した後、元の位置(表示画面外)に戻るように動作)し、初回変動に続く再変動期間においても、可動部材78が動作する。なお、図8に示す例は、1回の仮停止が行なわれる場合の例である。また、図8(A)〜(D)の期間が、図6(B)に示されたB1の期間に相当し、図8(E)〜(F)の期間が、図6(B)に示されたB2の期間に相当する。ただし、図8に示す例では、仮停止が1回の例であって、B2の期間が終了するとリーチとなる。その後、リーチ演出が実行された後、左中右の演出図柄は最終停止(確定)する。なお、ここでは、再変動演出が終了するときにリーチになると説明したが、再変動演出が終了するときに、演出図柄はリーチにならず最終停止する場合もある。
図9は、演出表示装置9におけるパターンcの再変動演出の具体例を示す説明図である。パターンcの再変動演出では、図9(A)に示す状態(左中右の演出図柄が停止している状態)から演出図柄の変動が開始されてから、所定期間演出図柄の変動が実行され(図9(B)参照)、所定期間が経過すると左中右の演出図柄が仮停止する(図9(C)参照)。そして、所定の仮停止期間が経過すると、左中右の演出図柄が再変動し(図9(D)参照)、所定の再変動期間が経過すると、左右の演出図柄が停止してリーチとなる(図9(E)参照)。その後、リーチ演出が実行された後、左中右の演出図柄が最終停止(確定)する。図9に示す例では、初回変動の期間において、特定のキャラクタ画像79aが演出表示装置9において表示され、初回変動に続く再変動期間において、特定のキャラクタ画像79b(特定のキャラクタ画像79aと関連する画像であって、演出が発展したかのように遊技者に感じさせる画像)が演出表示装置9において表示される。なお、図9に示す例は、1回の仮停止が行なわれる場合の例である。また、図9(A)〜(C)の期間が、図6(C)に示されたC1の期間に相当し、図9(D)〜(E)の期間が、図6(C)に示されたC2の期間に相当する。ただし、図9に示す例では、仮停止が1回の例であって、C2の期間が終了するとリーチとなる。その後、リーチ演出が実行された後、左中右の演出図柄は最終停止(確定)する。なお、ここでは、再変動演出が終了するときにリーチになると説明したが、再変動演出が終了するときに、演出図柄はリーチにならず最終停止する場合もある。
図10および図11は、演出表示装置9におけるパターンdの再変動演出の具体例を示す説明図である。パターンaの再変動演出では、図10(A)に示す状態(左中右の演出図柄が停止している状態)から演出図柄の変動が開始されてから、所定期間演出図柄の変動が実行され(図10(B)参照)、所定期間が経過すると左中右の演出図柄が仮停止する(図10(C)参照)。そして、所定の仮停止期間が経過すると、左中右の演出図柄が再変動し(図10(D),(E)参照)、所定の再変動期間が経過すると、左中右の演出図柄が再び仮停止する(図10(F)参照)。そして、所定の仮停止期間が経過すると、左中右の演出図柄が再変動し(図11(G)参照)、所定の再変動期間が経過すると、リーチとなる(図11(H)参照)。その後、リーチ演出が実行された後、左中右の演出図柄は最終停止(確定)する。図10および図11に示す例では、初回変動の期間において、下演出LED85cが点灯し、初回変動に続く再変動期間において、中演出LED85bおよび下演出LED85cが点灯するとともに、可動部材78が動作する。また、続く再変動期間において、可動部材78が動作するとともに、特定のキャラクタ画像79c(特定のキャラクタ画像79a,79bと関連する画像であって、演出がさらに発展したかのように遊技者に感じさせる画像)が演出表示装置9において表示される。なお、図10および図11に示す例は、2回の仮停止が行なわれる場合の例である。また、図10(A)〜(C)の期間が、図6(D)に示されたD1の期間に相当し、図10(D)〜(F)の期間が、図6(D)に示されたD2の期間に相当する。また、図11(G)〜図11(H)の期間が、図6(D)に示されたD3の期間に相当する。
また、図10および図11において、上演出LED85a、中演出LED85bおよび下演出LED85cのうち黒で表示されているLEDは点灯状態であるLEDである。また、点灯状態であるLEDは、振動モータ87a,87b,87c(図3参照)によって振動させられる。
図10に例示したように、この実施の形態では、パターンaを構成する初回変動(図10(A)〜(C)参照)が実行された後、パターンbを構成する再変動(図10(D)〜(F)参照)が実行される。すなわち、第1再変動演出(たとえば、パターンaを構成する)を実行した後に第2再変動演出(たとえば、パターンbを構成する)を実行することが可能である。なお、図10に示す例では、パターンbを構成する再変動(図10(D)〜(F)参照)が実行されるときにもパターンaを構成する再変動(LEDの点灯を伴う再変動)が実行されているが、パターンbを構成する再変動(図10(D)〜(F)参照)が実行されるときに、パターンaを構成する再変動(LEDの点灯を伴う再変動)が実行されなくてもよい。また、図10(D)〜(F)に示すようなパターンaを構成する再変動とパターンbを構成する再変動とが組合わされたものを、第2再変動演出と捉えることもできる。つまり、演出の態様が異なる任意の2つの再変動演出は、第1再変動演出と第2再変動演出に相当すると捉えることができる。
また、パターンaを構成する再変動を第1再変動と捉え、パターンaとは異なるパターン(この例では、パターンb)を構成する再変動を第2再変動と捉え、パターンaを構成する再変動とパターンaとは異なるパターン(この例では、パターンb)を構成する再変動とが組合わされたものを第3再変動と捉えることもできる。そのように捉えた場合には、第1再変動演出または第2再変動演出を実行した後に第3再変動演出を実行することが可能であることになる。
なお、上記のように、図7〜図11に示された例に説明において、再変動演出が終了するときにリーチになるとしたが、再変動演出が終了したときに、演出図柄はリーチにならず最終停止する場合もある。
また、上記の例では、識別情報(ここでは、演出図柄)の変動表示が開始されてから表示結果が導出表示されるまでに一旦非特定表示結果(大当りを想起させない演出図柄の組合せ)となる識別情報を仮停止させた後にすべての識別情報について変動表示を再度実行する再変動を1回または複数回実行する再変動表示パターンにおける複数種類の再変動演出(すなわち、再変動を報知する報知演出)として、発光体(上演出LED85a、中演出LED85bおよび下演出LED85c)、可動部材78、特定のキャラクタ画像79a,79b,79cを用いた演出態様が例示されたが、他の演出態様を用いてもよい。たとえば、スピーカ27による音声や効果音の出力の違い、演出対象物(たとえば、可動部材78)の動きの違い(動作速度の違い、動作する距離の違い、動作方向の違い等)、演出表示装置9に表示されるキャラクタ画像の動きの違い(動作速度の違い、動作する距離の違い、動作方向の違い等)によって再変動演出の演出態様を違えたり、演出表示装置9においてキャラクタ画像ではなく文字を変えたり背景画像を変えたりして、再変動演出の演出態様を違えたりするようにしてもよい。
なお、この実施の形態において、特別図柄および演出図柄の変動を開始するときに、保留記憶が複数溜まっている場合には、それら複数の保留記憶それぞれに対する表示結果を予めすべて決定するようにしてもよい。その決定内容に応じて、複数回にわたって実行される演出図柄の変動表示において図7〜図11と同様の演出を実行し、恰も擬似連演出と同様の演出を実行するようにしてもよい。たとえば、保留記憶が2つあり、1つ目の保留記憶に対する表示結果をはずれと決定した場合には、図7〜図9のいずれかと同様の態様で、1つ目の保留記憶および2つ目の保留記憶に対応する演出図柄の変動表示を連続して実行してもよい。この場合、たとえば、2つ目の保留記憶に対してリーチを含む変動パターンを用いることに決定した場合(大当りと決定した場合も含む)には、1つ目の保留記憶に対する変動表示結果としてチャンス目図柄を最終停止表示し、2つ目の保留記憶に対する変動表示でリーチ演出を実行するようにしてもよい。また、たとえば、保留記憶が3つあり、1つ目および2つ目の保留記憶に対する表示結果をはずれと決定した場合には、図10および図11と同様の態様で、1つ目の保留記憶〜3つ目の保留記憶に対応する演出図柄の変動表示を連続して実行してもよい。この場合、たとえば、3つ目の保留記憶に対してリーチを含む変動パターンを用いることに決定した場合(大当りと決定した場合も含む)には、1つ目および2つ目の保留記憶に対する変動表示結果としてそれぞれチャンス目図柄を最終停止表示し、3つ目の保留記憶に対する変動表示でリーチ演出を実行するようにしてもよい。そのようにすれば、同じような態様の演出が実行される場合であっても、複数の変動表示が実行されている場合と、1つの変動中に擬似連演出が行なわれている場合との2種類のケースを設けることができ、演出のバリエーションを増やして遊技に対する興趣を向上させることができる。
また、この実施の形態では、演出図柄の変動表示中に再変動演出を行なう場合に、仮停止図柄としてチャンス目図柄を停止表示した後に一部の演出図柄が滑り変動(仮停止していた演出図柄が所定図柄数分滑るような表示態様で変更される変動表示)を行なって大当りとなるような演出が実行される場合がある。図12および図13は、仮停止図柄としてチャンス目図柄を停止表示した後に一部の演出図柄が滑り変動を行なって大当りとなる再変動演出の具体例を示す説明図である。なお、図12および図13に示す再変動演出は、後述するスーパーPA4−3の変動パターンが選択された場合に実行される。
図12および図13に示す再変動演出では、図12(A)に示す状態(左中右の演出図柄が停止している状態)から演出図柄の変動が開始されると、所定期間演出図柄の変動が実行され(図12(B)参照)、所定期間が経過すると左中右の演出図柄が仮停止する(図12(C)参照)。この場合、図12(C)に示すように、仮停止図柄としてチャンス目図柄(本例では「881」)が仮停止表示される。なお、図12(C)に示す仮停止状態も含めて、この実施の形態では、仮停止図柄が仮停止表示されている状態では、左中右の仮停止図柄は完全に停止しているのではなく微少揺れ変動している。そして、図12および図13に示す例では、所定の仮停止期間が経過すると、左中右の演出図柄が再変動し(図12(D)参照)、所定の再変動期間が経過すると再び左中右の演出図柄が仮停止する(図12(E)参照)。この場合、図12(E)に示すように、仮停止図柄としてチャンス目図柄(本例では「223」)が仮停止表示される。さらに、図12および図13に示す例では、所定の仮停止期間が経過すると、再び左中右の演出図柄が再変動し(図12(F)参照)、所定の再変動期間が経過すると再び左中右の演出図柄が仮停止する(図13(G)参照)。この場合、図13(G)に示すように、仮停止図柄としてチャンス目図柄(本例では「445」)が仮停止表示される。
次いで、仮停止図柄としてチャンス目図柄が仮停止表示されている状態から所定の仮停止期間が経過すると、仮停止図柄の一部の図柄が再変動(滑り変動)を開始する(図13(H)参照)。そして、再変動した一部の図柄が停止され、左中右の演出図柄が同じ図柄で揃った状態(すなわち、大当り図柄)で最終停止(確定)する(図13(I)参照)。図13(H)に示す例では、右の仮停止図柄が滑り変動を開始し、図13(I)に示すように、左中右の演出図柄が「4」で揃った状態で最終停止する場合が示されている。
また、図12および図13に示す例では、初回変動の期間において、下演出LED85cが点灯し、初回変動に続く再変動期間において、中演出LED85bおよび下演出LED85cが点灯し、さらに次の再変動期間において、上演出LED85a、中演出LED85bおよび下演出LED85cが点灯する。
第1特別図柄表示器8aまたは第2特別図柄表示器8bにおいて、特別図柄(第1特別図柄または第2特別図柄)の変動表示が開始された後、所定時間(変動時間)が経過すると、特別図柄の変動表示結果である停止図柄を停止表示(導出表示)する。大当りにすることに決定されている場合には、特定の特別図柄(大当り図柄)が停止表示される。小当りにすることに決定されている場合には、大当り図柄とは異なる所定の特別図柄(小当り図柄)が停止表示される。はずれにすることに決定されている場合には、大当り図柄や小当り図柄以外の特別図柄が停止表示される。大当り図柄が導出表示された場合には、遊技状態が、特定遊技状態としての大当り遊技状態に制御される。また、小当り図柄が導出表示された場合には、大当り遊技状態とは異なる小当り遊技状態に制御される。この実施の形態では、一例として、「1」、「3」、「7」を示す数字を大当り図柄とし、「5」を示す数字を小当り図柄とし、「−」を示す記号をはずれ図柄にする。
この実施の形態では、大当り図柄となる「1」、「3」、「7」の数字を示す特別図柄のうち、「3」、「7」の数字を示す特別図柄を15ラウンド大当り図柄にする。「1」の数字を示す特別図柄を2ラウンド大当り図柄にする。特別図柄表示器8に15ラウンド大当り図柄が停止表示された場合には、可変入賞球装置20における開閉板が、所定期間(たとえば、29秒間)または所定個数(たとえば、10個)の入賞球が発生するまでの期間、開放状態になって、可変入賞球装置20を遊技者にとって有利な第1状態に変化させるラウンドが開始される。15ラウンド大当り状態では、ラウンドの回数は第1回数(たとえば、15)である。以下、ラウンドの回数が第1回数である大当り遊技状態を15ラウンド大当り状態ともいう。
また、第1特別図柄表示器8aまたは第2特別図柄表示器8bに2ラウンド大当り図柄が停止表示された場合には、ラウンドの回数が第2回数(たとえば、「2」)である大当り遊技状態(2ラウンド大当り状態)に移行する。また、2ラウンド大当り状態では、各ラウンドの期間は、15ラウンド大当り状態における第1期間よりも短い第2期間(たとえば、0.5秒間)になる。また、2ラウンド大当り状態では、ラウンドの実行回数が、15ラウンド大当り状態における第1回数よりも少ない第2回数(たとえば、「2」)である。なお、2ラウンド大当り状態では、各ラウンドで大入賞口を開放状態とする期間が第2期間となることと、ラウンドの実行回数が第2回数となることのうち、少なくともいずれか一方が行なわれるように制御されればよい。なお、2ラウンド大当り状態では、各ラウンドで可変入賞球装置20とは別個に設けられた所定の入賞球装置を、遊技者にとって不利な第2状態から遊技者にとって有利な第1状態に変化させ、所定期間(第1期間または第2期間)が経過した後に第2状態へと戻すようにしてもよい。
15ラウンド大当り遊技状態は、2ラウンド大当り遊技状態と比べて、ラウンド数が多く、各ラウンドでの大入賞口の開放時間が長いので、大入賞口への入賞球が多く得られる(払出しを受ける賞球が多くなる)という点で、遊技者にとって有利な大当り遊技状態であるといえる。
また、大当り遊技状態が終了した後、遊技状態が時短状態に制御される。時短状態では、通常状態(確変状態や時短状態ではない状態)に比べて特別図柄の変動表示における特別図柄の変動時間が短縮される。時短状態は、たとえば、所定回数(たとえば、100回)の特別図柄の変動表示が実行されること、および、変動表示結果が「大当り」となることのうち、いずれかの条件が先に成立したときに終了する。なお、大当り状態が終了した後に、時短状態にせずに通常状態になるようにしてもよい。
遊技状態を確変状態に制御することに決定されている場合には、大当り遊技状態が終了した後、遊技状態が特別遊技状態としての確変状態に制御される。確変状態は、たとえば、次に変動表示結果として大当り図柄が導出表示されるまで継続する。なお、特別遊技状態としては、確変状態に限らず、普通図柄の変動時間を短縮する変動時間短縮制御、可変入賞球装置20の開放回数を増やす制御、可変入賞球装置20の1回の開放時間を増やす制御、および、普通図柄の表示結果が当りとなる確率を増加させる制御のうちいずれか1つ、または、いずれか複数の組合せによる制御が行なわれる遊技状態であってもよい。遊技状態を大当り遊技状態に制御することに決定されている場合に導出表示される特別図柄の停止図柄を、大当り図柄という。そして、遊技状態を大当り状態に制御しないことに決定されている場合に導出表示される特別図柄の停止図柄を、はずれ図柄という。
2ラウンド大当り状態が終了した後にも、遊技状態が確変状態(高確率状態)に制御される。2ラウンド大当り状態が終了した後に制御される確変状態を、突然確変(突確)状態ともいう。
なお、第1特別図柄表示器8aまたは第2特別図柄表示器8bに小当り図柄が停止表示された場合に、遊技状態が、大当り遊技状態とは異なる小当り遊技状態に制御されるようにしてもよい。このような小当り遊技状態では、2ラウンド大当り状態と同様に、可変入賞球装置20における開閉板が第2期間(たとえば、0.5秒間)開放状態になって大入賞口が開放される。ラウンドの回数は第2回数(たとえば、2)である。ただし、2ラウンド大当り状態とは異なり、遊技状態は変更されない。すなわち、小当り遊技状態に制御される前の遊技状態が継続する。ただし、確変状態や時短状態を終了することに決定されている場合には、小当り遊技状態の終了後に、遊技状態は通常状態に制御される。なお、2ラウンド大当り状態における各ラウンドで可変入賞球装置20とは別個に設けられた入賞球装置を第1状態に変化させる場合には、小当り遊技状態でも、2ラウンド大当り状態の場合と同様に、その入賞球装置を第1状態に変化させる。
また、確変状態では、低確率状態(通常状態)に比べて、大当りに決定される確率が高くなっている。たとえば、10倍になっている。具体的には、確変状態では、大当り判定用乱数の値と一致すると大当りにすることに決定される判定値の数が、通常状態に比べて10倍になっている。また、普通図柄表示器10の停止図柄が当り図柄になる確率が高められている。すなわち、始動入賞口13が開放しやすくなって、始動入賞が生じやすくなっている。具体的には、確変状態は、普通図柄当り判定用乱数の値と一致すると当りにすることに決定される判定値の数が、通常状態に比べて多い。また、普通図柄表示器10の停止図柄が当り図柄になる確率を高めることに加えて、可変入賞球装置15の開放回数または開放時間を多くしたり、可変入賞球装置15の開放回数および開放時間を多くしたりしてもよい。また、時短状態でも、普通図柄表示器10の停止図柄が当り図柄になる確率を高めたり、可変入賞球装置15の開放回数または開放時間を多くしたり、可変入賞球装置15の開放回数および開放時間を多くしたりしてもよい。この実施の形態では、確変状態において、大当りに決定される確率が高くなることに加えて、普通図柄表示器10の停止図柄が当り図柄になる確率が高められる例を示した。しかし、確変状態においては、少なくとも、大当りに決定される確率が高くなればよい。
なお、確変状態では、大当りに決定される確率を高くすることに加えて、普通図柄の変動時間を通常よりも短縮する制御、可変入賞球装置15の開放時間を通常よりも延長する(長くする)制御、および、普通図柄の停止図柄が当り図柄になる確率を高める制御のうち、いずれか1つの制御、いずれか2つを組合せた制御、および、すべてを組合せた制御のうち、いずれかを実行するようにしてもよい。また、時短状態(特別図柄の時短)では、普通図柄の変動時間を通常よりも短縮する制御、可変入賞球装置15の開放時間を通常よりも延長する(長くする)制御、および、普通図柄の停止図柄が当り図柄になる確率を高める制御のうち、少なくとも、普通図柄の変動時間を通常よりも短縮する制御を実行すればよい。
演出表示装置9の表示領域において、第1特別図柄表示器8aまたは第2特別図柄表示器8bによる特別図柄の変動表示に対応して、演出図柄の変動表示が行なわれる。すなわち、演出表示装置9の表示領域では、開始条件が成立したことに基づいて、「左」、「中」、「右」の各図柄表示エリア9L、9C、9Rにおいて演出図柄の変動が開始され、たとえば、「左」→「右」→「中」の順序で演出図柄の停止図柄が停止表示(導出表示)される。なお、「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rにおいて所定順序で演出図柄を停止表示してもよいし、「左」、「中」、「右」の各図柄表示エリア9L、9C、9Rにおいて同時に停止図柄を停止表示してもよい。
演出図柄の変動表示が開始されてから「左」、「中」、「右」の各図柄表示エリア9L、9C、9Rにおいて停止図柄が導出表示されるまでの期間(変動表示期間=変動時間)で、演出図柄の変動表示状態が所定のリーチ状態となることがある。
また、演出図柄の変動表示中に、リーチ演出とは異なり、演出図柄の変動表示状態がリーチ状態となる可能性があることや、変動表示結果が大当り図柄になる可能性があることを、演出図柄の変動表示態様等によって遊技者に報知するための特定演出が実行されることがある。この実施の形態では、「滑り」、「擬似連」といった特定演出が実行可能である。
「滑り」の特定演出では、「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rにおいて演出図柄を変動させてから、2つ以上の図柄表示エリア(たとえば、「左」および「右」の図柄表示エリア9L、9R)において演出図柄を仮停止表示させた後、その仮停止表示した図柄表示エリアのうち所定数(たとえば、「1」または「2」)の図柄表示エリア(たとえば、「左」の図柄表示エリア9Lと「右」の図柄表示エリア9Rのいずれか一方または双方)において演出図柄を再び変動させた後に停止表示させることによって、停止表示する演出図柄を変更させる演出表示が行なわれる。なお、仮停止表示において揺れ変動表示したり、短時間の仮停止の後に演出図柄を再変動させること等によって、遊技者に停止表示された演出図柄が確定(最終停止)しない旨を報知することが好ましい。また、停止表示された演出図柄が確定したと遊技者が認識する程度に演出図柄を仮停止させてから、演出図柄を再変動させるようにしてもよい。
上記のように、「擬似連」の特定演出では、特別図柄の変動表示の開始条件が1回成立したことに基づいて、「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rにおいて演出図柄を変動させてから、すべての図柄表示エリア9L、9C、9Rにおいて演出図柄を仮停止表示させた後、すべての図柄表示エリア9L、9C、9Rにおいて演出図柄を再び変動(擬似連変動)させる演出表示を、所定回(たとえば、最大5回まで)行なう。
図14は、擬似連チャンス目を示す説明図である。「擬似連」の特定演出では、演出表示装置9における「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rにおいて、図14(A)に示す擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれかを構成する演出図柄が仮停止表示される。「左図柄」は「左」の図柄表示エリア9Lに表示(停止表示または仮停止表示)される演出図柄であり、「中図柄」は「中」の図柄表示エリア9Cに表示される演出図柄であり、「右図柄」は「右」の図柄表示エリア9Rに表示される演出図柄である。なお、擬似連チャンス目GC1〜GC8は、特殊組合せに含まれる演出図柄の組合せとして、予め定められていればよい。
第1特別図柄表示器8aまたは第2特別図柄表示器8bおよび演出表示装置9にはずれ図柄が停止表示される場合には、演出図柄の変動表示が開始されてから、演出図柄の変動表示状態がリーチ状態にならずに、リーチにならない所定の演出図柄の組合せが停止表示されることがある。このような演出図柄の変動表示態様を、変動表示結果がはずれ図柄になる場合における「非リーチ」(「通常はずれ」ともいう)の変動表示態様という。
第1特別図柄表示器8aまたは第2特別図柄表示器8bおよび演出表示装置9にはずれ図柄が停止表示される場合には、演出図柄の変動表示が開始されてから、演出図柄の変動表示状態がリーチ状態となったことに応じて、リーチ演出が実行された後に、または、リーチ演出が実行されずに、リーチになる所定の演出図柄の組合せが停止表示されることがある。このような演出図柄の変動表示結果を、変動表示結果が「はずれ」となる場合における「リーチ」(「リーチはずれ」ともいう)の変動表示態様という。
この実施の形態では、第1特別図柄表示器8aまたは第2特別図柄表示器8bに大当り図柄が停止表示される場合には、演出図柄の変動表示状態がリーチ状態になった後にリーチ演出が実行され、またはリーチ演出が実行されずに、演出表示装置9における「左」、「中」、「右」の各図柄表示エリア9L、9C、9Rに、演出図柄が揃って停止表示される。
図15は、変動表示結果がはずれ図柄になる場合における演出図柄の変動表示態様が「非リーチ」である場合と「リーチ」である場合とのそれぞれに対応して予め用意された演出図柄の変動パターンを示す説明図である。図15に示すように、この実施の形態では、演出図柄の変動表示態様が「非リーチ」である場合に対応した変動パターンとして、非リーチPA1−1〜非リーチPA1−5、非リーチPB1−1および非リーチPB1−2、非リーチPC1−1および非リーチPC1−2の変動パターンが用意されている。また、演出図柄の変動表示態様が「リーチ」である場合に対応した変動パターンとして、ノーマルPA2−1〜ノーマルPA2−4、スーパーPA3−1〜スーパーPA3−6、スーパーPB3−1〜スーパーPB3−3、スーパーPC3−1〜スーパーPC3−4の変動パターンが用意されている。
「リーチ」となるスーパーPA3−3については、1度(1機会)の擬似連で行なわれる変動のうちの1回目の変動(初回変動)において、擬似連チャンス目とならないリーチ形成図柄を仮停止した後に右の図柄表示エリア9Rで滑り変動を行なうことに伴って仮停止されている図柄を擬似連チャンス目に変更した後、擬似連の再変動を行なう演出(以下、1回目滑り後チャンス目仮停止演出という)が実行される変動パターン(スーパーPA3−3−1)と、1回目滑り後チャンス目仮停止演出を行なわない変動パターン(スーパーPA3−3−2)とが設けられている。スーパーPA3−3−1とスーパーPA3−3−2とは、1回目滑り後チャンス目仮停止演出が行なわれるか否かという点以外の演出内容が共通する変動パターンである。したがって、所定の演出が行なわれるスーパーPA3−3−2の演出内容に、1回目滑り後チャンス目仮停止演出の演出内容を加えた演出を行なうものが、スーパーPA3−3−1である。同様に、「リーチ」となるスーパーPA3−6については、スーパーPA3−3の場合と同様に、1回目滑り後チャンス目仮停止演出が実行される変動パターンであるスーパーPA3−6−1と、1回目滑り後チャンス目仮停止演出を行なわない変動パターンであるスーパーPA3−6−2とが設けられている。同様に、「リーチ」となるスーパーPB3−3については、スーパーPA3−3の場合と同様に、1回目滑り後チャンス目仮停止演出が実行される変動パターンであるスーパーPB3−3−1と、1回目滑り後チャンス目仮停止演出を行なわない変動パターンであるスーパーPB3−3−2とが設けられている。
擬似連の制御が行なわれるときには擬似連チャンス目が仮停止されるので、擬似連チャンス目が表示されたときには、擬似連の演出が行なわれることを遊技者が認識することができる。また、擬似連が行なわれるときには、擬似連が行なわれないときと比べて大当りが生じやすくなるように設定されている。これにより、1回目滑り後チャンス目仮停止演出が行なわれると、変動表示において、一旦擬似連チャンス目以外の図柄が仮停止された後にその図柄が滑り演出によって擬似連チャンス目に変更されることにより、遊技者の期待感を高めることができる。
また、この実施の形態では、リーチを行なわない場合であって非リーチPA1−5の変動パターンが選択された場合には、2回変動の再変動演出を伴なう演出図柄の変動表示が実行される。なお、リーチを行なわない場合であって擬似連となる変動パターンである非リーチPA1−5の変動パターンが選択された場合についても、前述したような1回目滑り後チャンス目仮停止演出を行なうようにしてもよい。また、リーチを行なう場合であってスーパーPA3−3−1、スーパーPA3−3−2、スーパーPA3−6−1、および、スーパーPA3−6−2のそれぞれの変動パターンが選択された場合には、3回変動の再変動演出を伴なう演出図柄の変動表示が実行される。また、リーチを行なう場合であってスーパーPB3−3−1およびスーパーPB3−3−2のそれぞれの変動パターンが選択された場合には、4回変動の再変動演出を伴なう演出図柄の変動表示が実行される。
図15に示すように、この実施の形態では、はずれであってリーチを行なわない場合には2回変動の再変動演出が実行され、リーチを行なう場合には3回または4回変動の再変動演出が実行される。よって、再変動演出における再変動の実行回数に応じてリーチの有無を異ならせることができる。なお、はずれであってリーチを行なわない場合に限らず、リーチを行なう場にも、2回変動の再変動演出が実行可能となるようにしてもよい。また、図15に示すように、この実施の形態では、リーチ種類がノーマルリーチである場合には再変動演出が行なわれず、スーパーリーチである場合には3回または4回変動の再変動演出が実行される。よって、再変動演出における再変動の実行回数に応じてリーチ種類を異ならせることができる。言換えると、再変動演出における再変動の実行回数に応じてリーチ種類の選択割合を異ならせることができる。
図16は、変動表示結果が大当り図柄になる場合に対応して予め用意された演出図柄の変動パターンを例示する説明図である。図16に示すように、この実施の形態では、特別図柄の変動表示結果が大当り図柄である場合に対応した変動パターンとして、ノーマルPA2−5〜ノーマルPA2−8、スーパーPA4−1〜スーパーPA4−6、スーパーPA5−1〜スーパーPA5−3、スーパーPB4−1〜スーパーPB4−3、スーパーPB5−1〜スーパーPB5−3、スーパーPD1−1およびスーパーPD1−2、スーパーPE1−1およびスーパーPE1−2、特殊PG1−1〜特殊PG1−4、特殊PG2−1〜特殊PG2−3の変動パターンが用意されている。なお、特殊PG1−1〜特殊PG1−4、特殊PG2−1〜特殊PG2−3の変動パターンは、変動表示結果が突然確変大当り図柄である場合に用いられる。
スーパーPA4−6については、「はずれ」となるスーパーPA3−3の場合と同様に、1回目滑り後チャンス目仮停止演出が実行される変動パターンであるスーパーPA4−6−1と、1回目滑り後チャンス目仮停止演出を行なわない変動パターンであるスーパーPA4−6−2とが設けられている。同様に、「大当り」となるスーパーPA5−3、スーパーPB4−3、および、スーパーPB5−3のそれぞれについては、スーパーPA3−3の場合と同様に、1回目滑り後チャンス目仮停止演出が実行される変動パターン(スーパーPA5−3−1、スーパーPB4−3−1、および、スーパーPB5−3−1)と、1回目滑り後チャンス目仮停止演出を行なわない変動パターン(スーパーPA5−3−2、スーパーPB4−3−2、および、スーパーPB5−3−2)とが設けられている。
また、この実施の形態では、大当りとなる場合であってスーパーPA4−3の変動パターンが選択された場合には、3回変動の再変動演出を伴なう演出図柄の変動表示が実行される。ただし、この実施の形態では、スーパーPA4−3の変動パターンが用いられる場合には、3回目の再変動演出が実行された後に一旦仮停止図柄としてチャンス目図柄が仮停止表示され、右の仮停止図柄のみが滑り変動して大当り図柄となる演出が行なわれる。従って、最後の滑り変動も含めると、スーパーPA4−3の変動パターンが用いられる場合には、合計で4回の変動が行なわれることになる。なお、3回目の再変動演出の実行後に滑り変動を行なうのではなく、3回目の再変動演出自体を滑り変動演出として実行してもよい。また、大当りとなる場合であってスーパーPA4−6−1、スーパーPA4−6−2、スーパーPA5−3−1、スーパーPA5−3−2、スーパーPB4−3−1、スーパーPB4−3−2のそれぞれの変動パターンが選択された場合には、4回変動の再変動演出を伴なう演出図柄の変動表示が実行される。また、大当りとなる場合であってスーパーPB5−3−1およびスーパーPB5−3−2のそれぞれの変動パターンが選択された場合には、5回変動の再変動演出を伴なう演出図柄の変動表示が実行される。また、突然確変大当りとなる場合であって特殊PG1−3の変動パターンが選択された場合には、2回変動の再変動演出を伴なう演出図柄の変動表示が実行される。さらに、突然確変大当りとなる場合であって特殊PG1−4の変動パターンが選択された場合には、3回変動の再変動演出を伴なう演出図柄の変動表示が実行される。
図16に示すように、この実施の形態では、確変大当りである場合にのみ5回変動の再変動演出が実行される場合がある。よって、確変大当りであるか否かに応じて、擬似連における再変動の実行回数の決定割合を異ならせるようにすることができる。言換えると、擬似連における再変動の実行回数に応じて確変大当りとなる割合が異なるように変動表示パターンを選択することができる。
また、図16に示すように、この実施の形態では、2ラウンド大当りである突然確変大当りの場合には2回または3回変動の再変動演出が実行され、15ラウンド大当りである場合には3回〜5回変動の再変動演出が実行される。よって、大当り移行後のラウンド数に応じて、再変動の実行回数の決定割合を異ならせるようにすることができる。言換えると、擬似連における再変動の実行回数に応じて特定遊技状態として15ラウンド大当りに制御される割合が異なるように変動表示パターンを選択することができる。
なお、この実施の形態では、再変動回数が多い再変動演出が実行されたときに、確変大当りやラウンド数の多い大当りとなる割合が高くなるように構成する場合を示しているが、再変動回数が少ない再変動演出が実行されたときに、確変大当りやラウンド数の多い大当りとなる割合が高くなるように構成してもよい。そのように構成すれば、再変動演出中の再変動回数が少ないため大当りに対する期待感を煽ることはできないものの、少ない再変動回数の再変動演出が実行された場合であっても確変大当りやラウンド数の多い大当りとなりやすいので、遊技者の期待感が再変動演出の途中で著しく減退してしまう事態を防止することができる。
また、この実施の形態では、確変大当りである場合にのみ5回変動の再変動演出が実行されるようにして再変動の実行回数の割合を異ならせる場合を示しているが、再変動の実行回数の割合の異ならせ方は、この実施の形態で示したものに限られない。たとえば、通常大当りである場合も確変大当りである場合もともに3回または4回変動の再変動演出が実行されるようにし、通常大当りである場合には3回変動の再変動演出が実行される割合が高くなるようにし、確変大当りである場合には4回変動の再変動演出が実行される割合が高くなるようにしてもよい。そのようにすれば、大当りに対する期待感と確変大当りとなることに対する期待感とを相乗的かつ段階的に高めることができ、遊技に対する興趣を向上させることができる。
また、この実施の形態では、2ラウンド大当りと15ラウンド大当りとで再変動の実行回数の割合を異ならせる場合を示しているが、これらに限らず、たとえば、5ラウンド大当りと7ラウンド大当りとのようなラウンド数が比較的少ない大当りを設け、それらに対する再変動の実行回数の割合が異なるようにしてもよい。たとえば、大当りのラウンド数が多くなるに従って、再変動の実行回数の多い擬似連演出が実行される割合が高くなるように変動パターンを振分けてもよい。そのようにすれば、大当りに対する期待感と大当り中のラウンド数に対する期待感とを相乗的かつ段階的に高めることができ、遊技に対する興趣を向上させることができる。また、このような5ラウンド大当りと7ラウンド大当りとで再変動の実行回数の割合を異ならせるようにした場合には、これらの大当りとする判定確率は、たとえば、1/99というような比較的高確率に設定する。また、このような5ラウンド大当りと7ラウンド大当りとに加えて、これらの大当りよりも低い確率でまれに選択される15ラウンド大当りが実行可能なように構成してもよい。
また、大当りの種類として、2ラウンドの確変大当りと、7ラウンドの確変大当りと、15ラウンドの確変大当りと、2ラウンドの通常大当りとを選択可能とし、大当り遊技状態の終了後に次のようなバトル演出が行なわれるようにしてもよい。大当りの種類として、2ラウンドの大当り(2ラウンドの確変大当りおよび2ラウンドの通常大当り)以外の大当り(7ラウンドの確変大当り、15ラウンドの確変大当り)が選択されたときに、大当り遊技状態の終了後に確変状態に制御され、その後に変動表示において、遊技者の味方に相当する味方キャラクタと遊技者の敵に相当する敵キャラクタとが戦う画像を演出表示装置9に表示する演出であるバトル演出を継続して行なう。バトル演出が実行されている期間において、7ラウンドの確変大当りと、15ラウンドの確変大当りとのどちらかの大当りとすることが決定されたときには、バトル演出において味方キャラクタが勝ったことを示す演出が行なわれる。そして、その大当りにおける大当り遊技状態の終了後に、再びバトル演出の実行が開始させる制御が行なわれる。一方、バトル演出が実行されている期間において、2ラウンドの通常大当りとすることが決定されたときには、バトル演出において味方キャラクタが負けたことを示す演出が行なわれてバトル演出を終了させる制御が行なわれる。なお、バトル演出が実行されている期間において、2ラウンドの確変大当りとすることが決定されたときにも、バトル演出を終了させる制御が行なわれるようにしてもよい。また、バトル演出の終了後においては、所定期間(たとえば所定回数(たとえば10回)分の変動表示が実行されるまで)が経過するまで、遊技状態が確変状態であるか否かを遊技者が認識できないような演出を行なうようにしてもよい。このようなバトル演出を行なう遊技機においては、バトル演出を行なうときに、発生する大当りについてのラウンド数に応じて擬似連の変動回数が選択される割合が異なるように設定してもよい。具体的には、たとえば、擬似連4回が選択されるときには大当りのうち15ラウンドの確変大当りとなる割合が最も高く、擬似連3回が選択されるときには大当りのうち7ラウンドの確変大当りとなる割合が最も高くなるように、大当りの種類と擬似連の変動パターンとの相関関係を設定したデータテーブルを用いるようにする。さらに、擬似連2回のような擬似連の変動回数が比較的少ないときには、2ラウンドの大当りとなる割合が最も高くなるように大当りの種類と擬似連の変動パターンとの相関関係を設定したデータテーブルを用いるようにしてもよい。このようにすれば、擬似連により連続して実行される変動表示の回数が増えていくことにより、大当りの発生および大当りのラウンド数に対する遊技者の期待が段階的に向上していくので、遊技の興趣が向上するようにすることができる。一方、擬似連により連続して実行される変動表示の回数が少ないときには、バトル演出が終了する(すなわち確変状態が終了する)かもしれないという焦燥感を遊技者に与えることができる。このような期待感および焦燥感を遊技者に与えることができることにより、遊技の興趣を向上させることができる。
さらに、図16に示すように、この実施の形態では、突然確変大当りと決定された場合には、現在の遊技状態が低確率状態である場合にのみ、2回または3回変動の再変動演出が実行され、現在の遊技状態が高確率状態(確変状態)である場合には、再変動演出は実行されない。よって、突然確変大当りに制御すると決定されたときに、確変状態に制御されているか否かに応じて、再変動の実行回数の決定割合を異ならせるようにすることができる。
なお、この実施の形態では、高確率状態(確変状態)において突然確変大当りと決定された場合には、図16に示す特殊PG2−2の変動パターンが決定される。この場合、決定された特殊PG2−2の変動パターンに基づいて、演出表示装置9において演出図柄の変動表示中に、左右が同じ非確変図柄で停止表示してノーマルリーチのリーチ演出が実行される。そして、左中右が同じ非確変図柄で揃った状態(すなわち、通常大当り図柄)で仮停止表示させた後に(または、はずれ図柄で仮停止表示させてもよい)、滑り変動表示を行なって突然確変大当り図柄(たとえば「123」)で最終停止するような演出が実行される。そのように構成することによって、遊技者に対して確変状態に移行しない通常大当りで当ってしまうかもしれないと思わせつつ、突然確変大当りになって救済されたかのような演出を行なうことができ、遊技に対する興趣を向上させることができる。
また、通常状態において突然確変大当りと決定された場合であって、図16に示す特殊PG1−1の変動パターンが決定された場合には、演出表示装置9において演出図柄の変動表示中に、特にリーチ演出や擬似連、滑り変動等特定演出が行なわれることなく、特に予告で煽ることなく、突然確変大当り図柄(たとえば「123」)で最終停止するような0演出が実行される。そのため、意外性のある演出を実行することができ、遊技者に対して遊技に対する興趣を向上させることができる。
なお、突然確変大当りと決定された場合であって現在の遊技状態が確変状態である場合にも、再変動演出が実行されるようにしてもよい。この場合、たとえば、特殊PG2−2の変動パターンを4回変動の再変動演出を伴なう変動パターンとして構成し、特殊PG2−2の変動パターンを選択した場合には、4回変動の再変動演出を実行するようにしてもよい。
また、この実施の形態では、「リーチの種類」とは、ノーマルリーチまたはスーパーリーチのいずれであるかや、複数種類のスーパーリーチのうちのいずれであるかを示している。この実施の形態では、図15および図16に示すように、スーパーリーチの種類には、大別して、リーチ態様が異なるリーチαとリーチβとがある。また、リーチαはさらにリーチα1〜α3の3種類に分類され、リーチβはさらにリーチβ1,β2の2種類に分類される。
また、この実施の形態では、リーチ種類に応じて大当りに対する信頼度が異なる。この実施の形態において、「リーチ種類の信頼度(大当り信頼度)」とは、ある種類のリーチが実行された場合に大当りとなる確率を示している。たとえば、リーチαの信頼度は、(図16に示す大当り用変動パターンのうちのリーチα1〜α3を含む変動パターンが選択される割合)/(図15および図16に示すはずれ用および大当り用の両方の変動パターンのうちのリーチα1〜α3を含む変動パターンが選択される割合)を計算することによって求められる。この実施の形態では、図15および図16に示すように、リーチβを含む変動パターンはリーチαを含む変動パターンと比較して大当りの場合により多く割当てられており、リーチβの信頼度はリーチαの信頼度よりも大きい。
図17は、各乱数を示す説明図である。各乱数は、以下のように使用される。(2−1)ランダム2−1(MR2−1):大当りの種類(確変大当り、突然確変大当り、通常大当り)を決定する(大当り種別判定用)(2−2)ランダム2−2(MR2−2):リーチとするか否か決定する(リーチ判定用)(3)ランダム3(MR3):変動パターンの種類(種別)を決定する(変動パターン種別判定用)(4)ランダム4(MR4):変動パターン(変動時間)を決定する(変動パターン判定用)(5)ランダム5(MR5):普通図柄に基づく当りを発生させるか否か決定する(普通図柄当り判定用)(6)ランダム6(MR6):ランダム5の初期値を決定する(ランダム5初期値決定用)。
図5に示された遊技制御処理におけるS23では、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、(2−1)の大当り種別判定用乱数、および(5)の普通図柄当り判定用乱数を生成するためのカウンタのカウントアップ(1加算)を行なう。すなわち、それらが判定用乱数であり、それら以外の乱数が表示用乱数(ランダム2−2、ランダム3、ランダム4)または初期値用乱数(ランダム6)である。なお、遊技効果を高めるために、上記の乱数以外の乱数も用いてもよい。また、この実施の形態では、大当り判定用乱数として、遊技制御用マイクロコンピュータ560に内蔵されたハードウェア(遊技制御用マイクロコンピュータ560の外部のハードウェアでもよい。)が生成する乱数を用いる。また、大当り種別判定用乱数についても、前述のような初期値用乱数を用いた初期値の設定を行なうようにしてもよい。このようにした場合には、大当り種別判定用乱数発生カウンタが最大値まで歩進した後の初期値がランダムな値となるので、確変となる大当り種別の判定値と同じ乱数値を不正に狙って取出し、確変となる種別の大当りを発生させる不正行為が、行なわれにくくなるようにすることができる。
なお、変動パターン種別判定用乱数(ランダム3)や変動パターン判定用乱数(ランダム4)を更新する場合に、遊技制御用マイクロコンピュータ560が搭載する乱数回路503が発生するハードウェア乱数の値を用いて加算値を決定し、決定した加算値を加算することによって変動パターン種別判定用乱数(ランダム3)と変動パターン判定用乱数(ランダム4)との少なくとも一方を更新してもよい。そのようにすれば、変動パターン種別判定用乱数(ランダム3)と変動パターン判定用乱数(ランダム4)との少なくとも一方を更新するための加算値用のソフトウェア乱数を発生させる等の処理を不要とすることができる。そのため、遊技制御用マイクロコンピュータ560の処理負担を増大させることなく、変動パターン種別判定用乱数(ランダム3)や変動パターン判定用乱数(ランダム4)をランダムに更新することができる。ここで、変動パターン種別とは、変動パターンを種類によって区別すること、または、その区別をいい、本実施の形態では、予め定められた条件に基づいて、変動パターンの種類をいくつかのグループに分けた区別をいい、変動パターンの大まかな振分けを示すものである。
なお、変動パターン種別判定用乱数(ランダム3)や変動パターン判定用乱数(ランダム4)に加算する加算値は、様々な方法を用いて決定することができる。たとえば、乱数回路503が16ビットの乱数値を発生するハードウェア乱数回路である場合であって、3ビットの加算値をランダムに決定したい場合には、乱数回路503が発生する16ビットの乱数値の上位13ビットをマスク処理することによって、3ビットの加算値を求めるようにしてもよい。また、たとえば、加算値を1(001)〜7(111)の範囲で決定する場合において、乱数回路503が発生する16ビットの乱数値がこの範囲に入っていない場合には、1(001)〜7(111)の範囲になるまで、乱数回路503が発生した乱数値に加算値最大値7(111)の値を繰り返し加算(または減算)していくようにしてもよい。そして、最終的に1(001)〜7(111)の範囲となった値を加算値として求めて、変動パターン種別判定用乱数(ランダム3)や変動パターン判定用乱数(ランダム4)に加算するようにしてもよい。
図18(A)は、大当り判定テーブルを示す説明図である。大当り判定テーブルとは、ROM54に記憶されているデータの集まりであって、ランダムRと比較される大当り判定値が設定されているテーブルである。大当り判定テーブルには、通常状態(確変状態でない遊技状態)において用いられる通常時大当り判定テーブルと、確変状態において用いられる確変時大当り判定テーブルとがある。通常時大当り判定テーブルには、図18(A)の左欄に記載されている各数値が設定され、確変時大当り判定テーブルには、図18(A)の右欄に記載されている各数値が設定されている。図18(A)に記載されている数値が大当り判定値である。
CPU56は、所定の時期に、乱数回路503のカウント値を抽出して抽出値を大当り判定用乱数(ランダムR)の値とするのであるが、大当り判定用乱数値が図18(A)に示すいずれかの大当り判定値に一致すると、特別図柄に関して大当り(確変大当り、通常大当りもしくは突確大当り)にすることに決定する。なお、図18(A)に示す「確率」は、大当りになる確率(割合)を示す。また、大当りにするか否か決定するということは、大当り遊技状態に移行させるか否か決定するということであるが、第1特別図柄表示器8aまたは第2特別図柄表示器8bにおける停止図柄を大当り図柄にするか否か決定するということでもある。
図18(B)は、ROM54に記憶されている大当り種別判定テーブル131を示す説明図である。大当り種別判定テーブル131は、変動表示結果を大当り図柄にする旨の判定がなされたときに、大当り種別判定用の乱数(ランダム2−1)に基づいて、大当りの種別を「通常大当り」、「確変大当り」、「突確大当り」のうちのいずれかに決定するために参照されるテーブルである。大当り種別判定テーブル131には、ランダム2−1の値と比較される数値であって、「通常大当り」、「確変大当り」、「突確大当り」のそれぞれに対応した判定値(大当り種別判定値)が設定されている。CPU56は、ランダム2−1の値が大当り種別判定値のいずれかに一致した場合に、大当りの種別を、一致した大当り種別判定値に対応する種別に決定する。
なお、第1特別図柄の変動表示を行なう場合と第2特別図柄の変動表示を行なう場合とで、異なる大当り種別判定テーブルを用いてもよい。この場合、たとえば、可変入賞球装置15が設けられている第2始動入賞口14に始動入賞したことに基づいて実行される第2特別図柄の変動表示を行なう場合には、通常大当りと確変大当りのみで突然確変大当りを含まない大当り種別判定テーブルを用いて大当り種別を決定するようにしてもよい。具体的には、図18(B)において突然確変大当りに振分けている判定値「7」も確変大当りに振分けて大当り種別判定テーブルを構成するようにすればよい。そのように構成することによって、確変状態(時短状態)である場合には、可変入賞球装置15が設けられている第2始動入賞口14に始動入賞して第2特別図柄の変動表示が実行される頻度が高くなるのであるから、15ラウンドの大当りとなる確率を高めることができ、出球率が向上し、遊技に対する興趣を向上させることができる。
図19(A)〜(F)および図20(G)は、大当り用変動パターン種別判定テーブル132A〜132Gを示す説明図である。大当り用変動パターン種別判定テーブル132A〜132Gは、変動表示結果を大当り図柄にする旨の判定がなされたときに、大当り種別の判定結果に応じて、変動パターン種別を、変動パターン種別判定用の乱数(ランダム3)に基づいて複数種類のうちのいずれかに決定するために参照されるテーブルである。各大当り用変動パターン種別判定テーブル132A〜132Gは、図20(H)に示すようなテーブル選択規則にしたがって選択される。すなわち、遊技状態が通常状態、確変状態および時短状態のうちのいずれであるか、および大当り種別の判定結果に応じて選択される。
「変動パターン種別」とは、前述したように、変動パターンの大まかな振分けを示すものである。この実施の形態では、変動パターン種別によって、大きくリーチを含む変動パターンの種別とリーチを含まない変動パターンの種別とに振分けたり、リーチの種類がノーマルリーチ、リーチαのスーパーリーチ、リーチβのスーパーリーチを含む変動パターンの種別にそれぞれ振分けられる。また、リーチを含まない場合には、変動パターン種別によって、滑り変動や擬似連等の特定演出を含む変動パターンの種別と特定演出を含まない変動パターンの種別とに振分けられる。また、前述のような変動パターン種別としては、擬似連の変動パターンを、擬似連1回,2回,3回,4回,5回等の擬似連回数でグループ分けした変動パターン種別を用いる場合もある。
各大当り用変動パターン種別判定テーブル132A〜132Gには、大当り種別の判定結果が「通常」、「確変」、「突確」のいずれであるかに応じて、変動パターン種別判定用の乱数(ランダム3)の値と比較される数値(判定値)であって、ノーマルCA3−1、スーパーCA3−2〜スーパーCA3−6、スーパーCB3−1、スーパーCB3−2、特殊CA4−1、特殊CA4−2、特殊CB4−1、特殊CB4−2、特殊CC4−1、特殊CC4−2の変動パターン種別のいずれかに対応する判定値が設定されている。
たとえば、パチンコ遊技機1における遊技状態が通常状態である場合に、大当り種別が「通常」である場合に用いられる図19(A)に示す大当り用変動パターン種別判定テーブル132Aと、大当り種別が「確変」である場合に用いられる図19(B)に示す大当り用変動パターン種別判定テーブル132Bとで、ノーマルCA3−1やスーパーCA3−2、スーパーCA3−3の変動パターン種別に対する判定値の割当てが異なっている。また、大当り用変動パターン種別判定テーブル132Aでは、スーパーCA3−4の変動パターン種別に対して判定値が割当てられず、大当り用変動パターン種別判定テーブル132Bでは、スーパーCA3−4の変動パターン種別に対して判定値が割当てられている。
このように、遊技状態が通常状態、確変状態および時短状態のいずれかである場合に、遊技状態において大当り種別に応じて選択される大当り用変動パターン種別判定テーブル132A〜132C(通常状態のときに選択)、大当り用変動パターン種別判定テーブル132D〜132F(確変状態のときに選択)、大当り用変動パターン種別判定テーブル132A,132B、132G(時短状態のときに選択)を比較すると、大当り種別に応じて各変動パターン種別に対する判定値の割当てが異なっている。また、大当り種別に応じて異なる変動パターン種別に対して判定値が割当てられている。よって、大当り種別を複数種類のうちのいずれにするかの決定結果に応じて、異なる変動パターン種別に決定することができ、同一の変動パターン種別に決定される割合を異ならせることができる。
また、大当り種別が「突確」である場合に用いられる大当り用変動パターン種別判定テーブル132C、132F、132Gでは、たとえば、特殊CA4−1、特殊CA4−2、特殊CB4−1、特殊CB4−2、特殊CC4−1、特殊CC4−2といった大当り種別が「突確」以外である場合には判定値が割当てられない変動パターン種別に対して、判定値が割当てられている。よって、変動表示結果が「大当り」となり大当り種別が「突確」となることに応じて2ラウンド大当り状態に制御する場合には、15ラウンド大当り状態に制御する場合とは異なる変動パターン種別に決定することができる。
また、大当り種別が「通常」に決定された場合には、パチンコ遊技機1における遊技状態が通常状態や時短状態である場合に用いられる図19(A)に示す大当り用変動パターン種別判定テーブル132Aと、遊技状態が確変状態である場合に用いられる図19(D)に示す大当り用変動パターン種別判定テーブル132Eとでは、ノーマルCA3−1やスーパーCA3−2の変動パターン種別に対する判定値の割当てが異なっている。大当り用変動パターン種別判定テーブル132AではスーパーCA3−3の変動パターン種別に対して判定値が割当てられ、大当り用変動パターン種別判定テーブル132DではスーパーCA3−3の変動パターン種別に対して判定値が割当てられていない。このように、大当り種別が「通常」、「確変」、「突確」のいずれかに決定された場合に、遊技状態に応じて選択される大当り用変動パターン種別判定テーブル132A,132D(「通常」のときに選択)、大当り用変動パターン種別判定テーブル132B,132E(「確変」のときに選択)、大当り用変動パターン種別判定テーブル132C,132F,132G(「突確」のときに選択)を比較すると、遊技状態が通常状態であるか、時短状態であるか、確変状態であるかに応じて各変動パターン種別に対する判定値の割当てが異なっている。また、遊技状態に応じて異なる変動パターン種別に対して判定値が割当てられることがある。よって、遊技状態が通常状態であるか、時短状態であるか、確変状態であるかに応じて、異なる変動パターン種別に決定することが可能になり、同一の変動パターン種別に決定される割合を異ならせることができる。
図21(A)〜(C)は、ROM54に記憶されているリーチ判定テーブル134A〜134Cを示す説明図である。リーチ判定テーブル134A〜134Cは、変動表示結果を「はずれ」にする旨の判定がなされたときに、演出図柄の変動表示状態をリーチ状態にするか否かを、リーチ判定用の乱数(ランダム2−2)に基づいて判定するために参照されるテーブルである。各リーチ判定テーブル134A〜134Cは、図21(D)に示すようなテーブル選択規則にしたがって選択される。すなわち、遊技状態が通常状態、確変状態および時短状態のうちのいずれであるかに応じて選択される。各リーチ判定テーブル134A〜134Cは、リーチ判定用の乱数(ランダム2−2)の値と比較される数値(判定値)であって、非リーチHA1−1〜非リーチHA1−5、非リーチHB1−1、非リーチHB1−2、非リーチHC1−1、非リーチHC1−2といったリーチ状態にしない旨の判定結果や、リーチHA2−1〜リーチHA2−3、リーチHB2−1、リーチHC2−1といったリーチ状態にする旨の判定結果のいずれかに対応する判定値を含む。
たとえば、図21(A)に示すリーチ判定テーブル134Aの設定では、保留記憶数が「0」である場合に対応して、「1」〜「204」の範囲の値が非リーチHA1−1に割当てられ、「205」〜「239」の範囲の値がリーチHA2−1に割当てられている。保留記憶数が「1」である場合に対応して、非リーチHA1−1に割当てられる判定値の個数よりも多い「1」〜「217」の範囲の値が、非リーチHA1−2に割当てられている。保留記憶数が「2」である場合に対応して非リーチHA1−1や非リーチHA1−2に割当てられる判定値の個数よりも多い「1」〜「220」の範囲の値が、非リーチHA1−3に割当てられている。保留記憶数が「3」である場合や「4」である場合に対応して、非リーチHA1−1〜非リーチHA1−3のそれぞれに割当てられる判定値の個数よりも多い「1」〜「230」の範囲の判定値が、非リーチHA1−4に割当てられている。保留記憶数が「5」〜「8」である場合に対応して、非リーチHA1−1〜非リーチHA1−4のそれぞれに割当てられる判定値の個数よりも多い「1」〜「235」の範囲の判定値が、非リーチHA1−5に割当てられている。このような設定によって、保留記憶数が所定数(たとえば、「3」)以上であるときには、所定数未満であるときに比べて、演出図柄の変動表示状態をリーチ状態にする旨の判定がなされる割合が低くなる。そして、「非リーチ」に対応した変動パターンにおける平均的な特別図柄の変動時間が「リーチ」に対応した変動パターンにおける平均的な特別図柄の変動時間に比べて短くなるように設定されていれば、保留記憶数が所定数以上であるときには、所定数未満であるときに比べて、平均的な特別図柄の変動時間を短縮することができる。
図22(A)〜(C)は、ROM54に記憶されているリーチ用変動パターン種別判定テーブル135A〜135Cを示す説明図である。リーチ用変動パターン種別判定テーブル135A〜135Cは、演出図柄の変動表示状態をリーチ状態にする旨の判定がなされたときに、変動パターン種別判定用の乱数(ランダム3)に基づいて、変動パターン種別を複数種類のうちのいずれかに決定するために参照されるテーブルである。各リーチ用変動パターン種別判定テーブル135A〜135Cは、リーチHA2−1〜リーチHA2−3、リーチHB2−1、リーチHC2−1といったリーチ状態にする旨の判定結果に応じて、使用テーブルとして選択される。すなわち、リーチHA2−1〜リーチHA2−3にする旨の判定結果に応じてリーチ用変動パターン種別判定テーブル135Aが使用テーブルとして選択され、リーチHB2−1にする旨の判定結果に応じてリーチ用変動パターン種別判定テーブル135Bが使用テーブルとして選択され、リーチHC2−1にする旨の判定結果に応じてリーチ用変動パターン種別判定テーブル135Cが使用テーブルとして選択される。各リーチ用変動パターン種別判定テーブル135A〜135Cは、リーチ状態にする旨の判定結果がリーチHA2−1〜リーチHA2−3、リーチHB2−1、リーチHC2−1のいずれであるかに応じて、変動パターン種別判定用の乱数(ランダム3)の値と比較される数値(判定値)であって、ノーマルCA2−1、スーパーCA2−2、スーパーCA2−3、スーパーCB2−1、スーパーCB2−2の変動パターン種別のいずれかに決定するためのデータ(判定値)を含む。
たとえば、図22(A)に示すリーチ用変動パターン種別判定テーブル135Aでは、リーチHA2−1にする旨の判定結果に対応して、「1」〜「128」の範囲の値(判定値)がノーマルCA2−1の変動パターン種別に割当てられ、それ以外の値がスーパーCA2−2やスーパーCA2−3の変動パターン種別に割当てられている。また、リーチHA2−2にする旨の判定結果に対応して、「1」〜「170」の範囲の値がノーマルCA2−1の変動パターン種別に割当てられている。さらに、リーチHA2−3にする旨の判定結果に対応して、「1」〜「182」の範囲の値がノーマルCA2−1の変動パターン種別に割当てられている。リーチHA2−1には、図21(A)に示すリーチ判定テーブル134Aによって、保留記憶数が「0」である場合に対応して、リーチ判定用の乱数(ランダム2−2)の値と比較される判定値が割当てられている。リーチHA2−2には、保留記憶数が「1」や「2」である場合に対応して、判定値が割当てられている。リーチHA2−3には、保留記憶数が「3」〜「8」である場合に対応して、判定値が割当てられている。これらの設定によって、保留記憶数が所定数(たとえば、「1」)以上であるときには、所定数未満であるときに比べて、「ノーマル」のリーチ演出が実行されるノーマルCA2−1の変動パターン種別に決定される割合が高くなる。そして、「ノーマル」のリーチ演出を実行する変動パターンにおける平均的な特別図柄の変動時間が「ノーマル」以外のリーチ演出を実行する変動パターンにおける平均的な特別図柄の変動時間に比べて短くなるように設定されていれば、保留記憶数が所定数以上であるときには、所定数未満であるときに比べて、平均的な特別図柄の変動時間を短縮することができる。
図23(A)〜(C)は、ROM54に記憶されている非リーチ用変動パターン種別判定テーブル136A〜136Cを示す説明図である。非リーチ用変動パターン種別判定テーブル136A〜136Cは、演出図柄の変動表示状態をリーチ状態にしない旨の判定がなされたときに、変動パターン種別判定用の乱数(ランダム3)に基づいて、変動パターン種別を複数種類のうちのいずれかに決定するために参照されるテーブルである。各非リーチ用変動パターン種別判定テーブル136A〜136Cは、非リーチHA1−1〜非リーチHA1−5、非リーチHB1−1、非リーチHB1−2、非リーチHC1−1、非リーチHC1−2といったリーチ状態にしない旨の判定結果に応じて、使用テーブルとして選択される。すなわち、非リーチHA1−1〜非リーチHA1−5の判定結果に応じて非リーチ用変動パターン種別判定テーブル136Aが使用テーブルとして選択され、非リーチHB1−1、非リーチHB1−2の判定結果に応じて非リーチ用変動パターン種別判定テーブル136Bが使用テーブルとして選択され、非リーチHC1−1、非リーチHC1−2の判定結果に応じて非リーチ用変動パターン種別判定テーブル136Cが使用テーブルとして選択される。各非リーチ用変動パターン種別判定テーブル136A〜136Cは、リーチ状態にしない旨の判定結果が非リーチHA1−1〜非リーチHA1−5、非リーチHB1−1、非リーチHB1−2、非リーチHC1−1、非リーチHC1−2のいずれであるかに応じて、変動パターン種別判定用の乱数(ランダム3)の値と比較される数値(判定値)であって、非リーチCA1−1〜非リーチCA1−4、非リーチCB1−1〜非リーチCB1−3、非リーチCC1−1〜非リーチCC1−3の変動パターン種別のいずれかに対応するデータ(判定値)を含む。
図24、図25(A)および(B)は、ROM54に記憶されている当り変動パターン判定テーブル137A〜137Cを示す説明図である。当り変動パターン判定テーブル137A〜137Cは、変動表示結果を「大当り」にする旨の判定がなされたときに、大当り種別や変動パターン種別の決定結果等に応じて、変動パターン判定用の乱数(ランダム4)に基づいて、変動パターンを複数種類のうちのいずれかに決定するために参照されるテーブルである。各当り変動パターン判定テーブル137A〜137Cは、変動パターン種別の決定結果に応じて、使用テーブルとして選択される。すなわち、変動パターン種別をノーマルCA3−1、スーパーCA3−2〜スーパーCA3−6のいずれかにする旨の決定結果に応じて当り変動パターン判定テーブル137Aが使用テーブルとして選択される。また、変動パターン種別をスーパーCB3−1〜スーパーCB3−2のいずれかにする旨の決定結果に応じて、当り変動パターン判定テーブル137Bが使用テーブルとして選択される。また、変動パターン種別を特殊CA4−1、特殊CA4−2、特殊CB4−1、特殊CB4−2、特殊CC4−1、特殊CC4−2のいずれかにする旨の決定結果に応じて、当り変動パターン判定テーブル137Cが使用テーブルとして選択される。
各当り変動パターン判定テーブル137A〜137Cは、変動パターン種別に応じて、変動パターン判定用の乱数(ランダム4)の値と比較される数値(判定値)であって、演出図柄の変動表示結果が「大当り」である場合に対応した複数種類の変動パターンのいずれかに対応するデータ(判定値)を含む。
図24を参照して、たとえば、スーパーCA3−2においては、スーパーPA4−6−1とスーパーPA4−6−2とを比較すると、スーパーPA4−6−1が選択される割合が高い。また、スーパーCA3−3においては、スーパーPB4−3−1とスーパーPB4−3−2とを比較すると、スーパーPB4−3−1が選択される割合が高い。また、スーパーCA3−4においては、スーパーPB4−3−1とスーパーPB4−3−2とを比較すると、スーパーPB4−3−1が選択される割合が高い。また、スーパーCA3−5においては、スーパーPA5−3−1とスーパーPA5−3−2とを比較すると、スーパーPA5−3−1が選択される割合が高い。また、図25を参照して、スーパーCB3−1においては、スーパーPB4−3−1とスーパーPB4−3−2とを比較すると、スーパーPB4−3−1が選択される割合が高い。このように、大当りとなるときの擬似連においては、1回目滑り後チャンス目仮停止演出を選択可能な変動パターンにおいて、当該演出を実行する選択をする割合が当該演出を実行しない選択をする割合よりも高い。
図26および図27は、ROM54に記憶されているはずれ変動パターン判定テーブル138A、138Bを示す説明図である。はずれ変動パターン判定テーブル138A、138Bは、変動表示結果を「はずれ」にする旨の判定がなされたときに、リーチ状態にするか否かや変動パターン種別の決定結果等に応じて、変動パターン判定用の乱数(ランダム4)に基づいて、具体的な変動パターンを複数種類のうちのいずれかに決定するために参照されるテーブルである。
各はずれ変動パターン判定テーブル138A、138Bは、変動パターン種別の決定結果に応じて、使用テーブルとして選択される。すなわち、変動パターン種別を非リーチCA1−1〜非リーチCA1−4、非リーチCB1−1〜非リーチCB1−3、非リーチCC1−1〜非リーチCC1−3のいずれかにする旨の決定結果に応じて、はずれ変動パターン判定テーブル138Aが使用テーブルとして選択され、変動パターン種別をノーマルCA2−1、スーパーCA2−2、スーパーCA2−3、スーパーCB2−1、スーパーCB2−2のいずれかにする旨の決定結果に応じて、はずれ変動パターン判定テーブル138Bが使用テーブルとして選択される。
はずれ変動パターン判定テーブル138Aは、変動パターン種別に応じて、変動パターン判定用の乱数(ランダム4)の値と比較される数値(判定値)であって、演出図柄の変動表示結果が「はずれ」であり変動表示態様が「非リーチ」である場合に対応した複数種類の変動パターンのいずれかに決定するためのデータ(判定値)を含む。はずれ変動パターン判定テーブル138Bは、変動パターン種別に応じて、変動パターン判定用の乱数(ランダム4)の値と比較される数値(判定値)であって、演出図柄の変動表示結果が「はずれ」であり変動表示態様が「リーチ」である場合に対応した複数種類の変動パターンのいずれかに決定するためのデータ(判定値)を含む。
図26に示すはずれ変動パターン判定テーブル138Aでは、非リーチCA1−4や非リーチCC1−3といった非リーチの変動パターン種別になる場合に対応して、非リーチPA1−4〜非リーチPA1−5といった特定演出を実行する変動パターン(図15参照)に、変動パターン判定用の乱数(ランダム4)の値と比較される数値(判定値)が割当てられている。このような設定によって、演出図柄の変動表示結果を「はずれ」にする旨の判定、および、演出図柄の変動表示状態をリーチ状態にしない旨の判定に対応して、非リーチPA1−4〜非リーチPA1−5の変動パターンのいずれかにする決定を行ない、特定演出(非リーチPA1−4の演出(「滑り」)または非リーチPA1−5の演出(「擬似連」))を実行することができる。
また、非リーチCB1−1の変動パターン種別に対応して非リーチPB1−1の変動パターンに割当てられ、非リーチCB1−2の変動パターン種別に対応して非リーチPB1−2の変動パターンに割当てられている。
そして、非リーチPA1−5を含む非リーチCA1−4の変動パターン種別に対して、図23(A)に示す非リーチ用変動パターン種別判定テーブル136Aにおいて、変動パターン種別判定用の乱数(ランダム3)の値と比較される数値(判定値)であって、非リーチHA1−1に対して「217」〜「241」の範囲の判定値が割当てられ、非リーチHA1−2に対して「230」〜「241」の範囲の判定値が割当てられ、非リーチHA1−3に対して「231」〜「241」の範囲の判定値が割当てられ、非リーチHA1−4に対して「237」〜「241」の範囲の判定値が割当てられ、非リーチHA1−5に対して「237」〜「241」の範囲の判定値が割当てられている。また、非リーチHA1−1に対して、図21(A)に示すリーチ判定テーブル134Aにおいて、保留記憶数が「0」である場合に対応して、リーチ判定用の乱数(ランダム2−2)の値と比較される数値(判定値)であって、「1」〜「204」の範囲の判定値が割当てられている。非リーチHA1−2に対して、リーチ判定テーブル134Aにおいて、保留記憶数が「1」に対応して、リーチ判定用の乱数(ランダム2−2)の値と比較される数値(判定値)であって、「1」〜「217」の範囲の判定値が割当てられている。非リーチHA1−3に対して、リーチ判定テーブル134Aにおいて、保留記憶数が「2」に対応して、リーチ判定用の乱数(ランダム2−2)の値と比較される数値(判定値)であって、「1」〜「220」の範囲の判定値が割当てられている。非リーチHA1−4に対して、リーチ判定テーブル134Aにおいて、保留記憶数が「3」および「4」に対応して、リーチ判定用の乱数(ランダム2−2)の値と比較される数値(判定値)であって、「1」〜「230」の範囲の判定値が割当てられて、非リーチHA1−4に対して、リーチ判定テーブル134Aにおいて、保留記憶数が「5」〜「8」に対応して、リーチ判定用の乱数(ランダム2−2)の値と比較される数値(判定値)であって、「1」〜「235」の範囲の判定値が割当てられている。したがって、保留記憶数が「1」や「2」である場合には、保留記憶数が「0」である場合に比べて、非リーチCA1−4の変動パターン種別に決定される割合が低くなる。また、保留記憶数が「3」や「4」である場合には、保留記憶数が「0」である場合や、「1」または「2」である場合に比べて、非リーチCA1−4の変動パターン種別に決定される割合が低くなる。また、保留記憶数が「5」〜「8」である場合には、保留記憶数が「0」〜「4」である場合に比べて、非リーチPA1−5(「擬似連」を含む)を含む非リーチCA1−4の変動パターン種別に決定される割合が低くなる。
また、非リーチPA1−5を含む非リーチCC1−3の変動パターン種別に対して、図23(C)に示す非リーチ用変動パターン種別判定テーブル136Cにおいて、変動パターン種別判定用の乱数(ランダム3)の値と比較される数値(判定値)であって、非リーチHC1−1に対して「234」〜「241」の範囲の判定値が割当てられ、非リーチHC1−2に対して「235」〜「241」の範囲の判定値が割当てられている。また、非リーチHC1−2に対して、図21(C)に示すリーチ判定テーブル134Cにおいて、保留記憶数が「2」以上である場合にも、保留記憶数が「0」または「1」である場合にも、リーチ判定用の乱数(ランダム2−2)の値と比較される数値(判定値)であって、「1」〜「231」の範囲の判定値が割当てられている。非リーチHC1−1に対するよりも、非リーチHC1−2に対して割当てられている判定値数が少ないので、保留記憶数が「2」以上である場合には、保留記憶数が「0」または「1」である場合に比べて、非リーチPA1−5(「擬似連」を含む)を含む非リーチCC1−3の変動パターン種別に決定される割合が低くなる。
なお、図26に例示されたはずれ変動パターン判定テーブル138Bを用いる場合には、「擬似連」を含む変動パターンとして非リーチPA1−5のみが選択されうるが、「擬似連」を含む複数種類の変動パターンが選択可能になるようにはずれ変動パターン判定テーブル138Bを構成してもよい。
図15に例示した変動パターンでは、特定演出が実行されない非リーチPA1−1の変動パターンにおける特別図柄の変動時間が5.75秒であり、非リーチPA1−2の変動パターンにおける特別図柄の変動時間が3.75秒であり、非リーチPA1−3の変動パターンにおける特別図柄の変動時間が1.50秒である。これに対して、「滑り」の特定演出が実行される非リーチPA1−4の変動パターンにおける特別図柄の変動時間は8.25秒であり、「擬似連」の特定演出が実行される非リーチPA1−5の変動パターンにおける特別図柄の変動時間は16.70秒である。すなわち、「非リーチ」に対応して特定演出が実行される変動パターンにおける特別図柄の変動時間はいずれも、特定演出が実行されない変動パターンにおける特別図柄の変動時間に比べて長くなっている。そして、保留記憶数が「1」以上である場合には、「0」である場合に比べて特定演出を実行する非リーチCA1−4の変動パターン種別に決定される割合が低くなっている。また、保留記憶数が「3」以上である場合には、「3」未満である場合に比べて非リーチCA1−4の変動パターン種別に決定される割合が低くなっている。よって、保留記憶数が所定数以上であるときには、所定数未満であるときに比べて、平均的な特別図柄の変動時間を短縮することができる。
図27に示すはずれ変動パターン判定テーブル138Bでは、ノーマルCA2−1の変動パターン種別になる場合に対応して、ノーマルPA2−1〜ノーマルPA2−4といった「ノーマル」のリーチ演出を実行する変動パターンに、変動パターン判定用の乱数(ランダム4)の値と比較される数値(判定値)が割当てられている。また、スーパーCA2−2の変動パターン種別になる場合に対応して、スーパーPA3−1〜スーパーPA3−3−1、スーパーPA3−3−2といったリーチ演出α1を実行する変動パターンや、スーパーPA3−4〜スーパーPA3−6−1、スーパーPA3−6−2といったリーチ演出α2を実行する変動パターンに、変動パターン判定用の乱数(ランダム4)の値と比較される数値(判定値)が割当てられている。スーパーCA2−3やスーパーCB2−1の変動パターン種別となる場合に対応して、スーパーPB3−1〜スーパーPB3−3−1、スーパーPB3−3−2といったリーチ演出β1を実行する変動パターンに、変動パターン判定用の乱数(ランダム4)の値と比較される数値(判定値)が割当てられている。
さらに、たとえば、スーパーPA3−3−1、スーパーPA3−3−2、スーパーPA3−6−1、スーパーPA3−6−2、スーパーPB3−3−1、スーパーPB3−3−2の変動パターンのように、「擬似連」の特定演出を実行する変動パターンについては、擬似連変動が行なわれた後に演出図柄の変動表示状態がリーチ状態となったことに基づいて実行されるリーチ演出における演出動作の種類によって、変動パターン種別が分類されている。すなわち、スーパーPA3−3の変動パターンは、リーチ演出α1を実行する変動パターンであることから、図27に示すはずれ変動パターン判定テーブル138Bにおいて、スーパーCA2−2の変動パターン種別になる場合に対応して、変動パターン判定用の乱数(ランダム4)の値と比較される数値(判定値)が割当てられている。スーパーPA3−6−1、スーパーPA3−6−2の変動パターンは、リーチ演出α2を実行する変動パターンであることから、はずれ変動パターン判定テーブル138Bにおいて、スーパーCA2−2の変動パターン種別になる場合に対応して、変動パターン判定用の乱数(ランダム4)の値と比較される数値(判定値)が割当てられている。スーパーPB3−3−1、スーパーPB3−3−2の変動パターンは、リーチ演出β1を実行する変動パターンであることから、はずれ変動パターン判定テーブル138Bにおいて、スーパーCA2−3やスーパーCB2−1の変動パターン種別になる場合に対応して、変動パターン判定用の乱数(ランダム4)の値と比較される数値(判定値)が割当てられている。
図27を参照して、たとえば、スーパーCA2−2においては、スーパーPA3−6−1とスーパーPA3−6−2とを比較すると、スーパーPA3−6−1が選択される割合が低い。また、スーパーCA2−3においては、スーパーPB3−3−1とスーパーPB3−3−2とを比較すると、スーパーPB3−3−1が選択される割合が低い。また、スーパーCB2−1においては、スーパーPB3−3−1とスーパーPB3−3−2とを比較すると、スーパーPB3−3−1が選択される割合が高い。このように、はずれとなるときの擬似連においては、1回目滑り後チャンス目仮停止演出を選択可能な変動パターンにおいて、当該演出を実行する選択をする割合が当該演出を実行しない選択をする割合よりも低い。
また、図24の当り変動パターン判定テーブル137Aと、図27のはずれ変動パターン判定テーブル138Bとを比較した場合、大当りとなるときには、はずれとなるときと比べて、擬似連において、1回目滑り後チャンス目仮停止演出が選択される割合が高くなるように設定されている。
図28および図29は、この実施の形態で用いられる擬似連の演出パターンの具体例を示す意説明図である。図28(A)は、パターンaの擬似連の演出パターンを示す。図28(A)において、「A・A」は、2回変動の再変動演出において、初回変動とそれに続く再変動のそれぞれにおいて図6(A)に示された第1再変動演出態様の再変動演出が実行されることを意味する。「A・A・A」は、3回変動の再変動演出において、初回変動、それに続く再変動、およびさらに続く再変動のそれぞれにおいて図6(A)に示された第1再変動演出態様の再変動演出が実行されることを意味する。「A・A・A・A」は、4回変動の再変動演出において、初回変動、それに続く再変動(2回目変動)、およびさらに続く3回目・4回目変動の再変動のそれぞれにおいて図6(A)に示された第1再変動演出態様の再変動演出が実行されることを意味する。なお、A1,A2,A3は、図6(A)に示された第1再変動演出態様の再変動演出を示す。また、「A・A」、「A・A・A」および「A・A・A・A」における再変動演出A1の期間は、図7(A)〜(C)の期間に相当し、「A・A」における再変動演出A2の期間は、図7(C)〜(E)の期間に相当する。「A・A・A」および「A・A・A・A」における再変動演出A2の期間は、図7(C)〜(E)の期間に相当する。ただし、期間終了時の演出図柄の表示態様は、図7(E)に示された最終停止の態様とは異なり、仮停止の態様である。また、「A・A・A」および「A・A・A・A」における再変動演出A3の期間において、たとえば、上演出LED85a、中演出LED85bおよび下演出LED85cのすべてが点灯状態に制御されるとともに、振動状態に制御される。
図28(B)は、パターンBの擬似連の演出パターンを示す。図28(B)において、「B・B」は、2回変動の再変動演出において、初回変動とそれに続く再変動のそれぞれにおいて図6(B)に示された第2再変動演出態様(I)の再変動演出が実行されることを意味する。「B・B・B」は、3回変動の再変動演出において、初回変動、それに続く再変動、およびさらに続く再変動のそれぞれにおいて図6(B)に示された第2再変動演出態様(I)の再変動演出が実行されることを意味する。「B・B・B・B」は、4回変動の再変動演出において、初回変動、それに続く再変動(2回目変動)、およびさらに続く3回目・4回目変動の再変動のそれぞれにおいて図6(B)に示された第2再変動演出態様の再変動演出が実行されることを意味する。「B・B・B・B・B」は、5回変動の再変動演出において、初回変動、それに続く再変動(2回目変動)、およびさらに続く3回目・4回目・5回目変動の再変動のそれぞれにおいて図6(B)に示された第2再変動演出態様の再変動演出が実行されることを意味する。なお、B1,B2,B3は、図6(B)に示された第2再変動演出態様(I)の再変動演出を示す。また、「B・B」、「B・B・B」、「B・B・B・B」および「B・B・B・B・B」における再変動演出B1の期間は、図8(A)〜(D)の期間に相当し、「B・B」における再変動演出B2の期間は、図8(D)〜(F)の期間に相当する。「B・B・B」、「B・B・B・B」および「B・B・B・B・B」における再変動演出B2の期間は、図8(D)〜(F)の期間に相当する。ただし、期間終了時の演出図柄の表示態様は、図8(F)に示されたリーチの態様とは異なり、仮停止の態様である。また、「B・B・B」、「B・B・B・B」および「B・B・B・B・B」における再変動演出B3の期間において、再変動演出B1,B2の期間と同様に、可動部材78が動作状態に制御される。
図28(C)は、パターンcの擬似連の演出パターンを示す。図28(C)において、「C・C」は、2回変動の再変動演出において、初回変動とそれに続く再変動のそれぞれにおいて図6(C)に示された第2再変動演出態様(II)の再変動演出が実行されることを意味する。「C・C・C」は、3回変動の再変動演出において、初回変動、それに続く再変動、およびさらに続く再変動のそれぞれにおいて図6(C)に示された第2再変動演出態様(II)の再変動演出が実行されることを意味する。「C・C・C・C」は、4回変動の再変動演出において、初回変動、それに続く再変動(2回目変動)、およびさらに続く3回目・4回目変動の再変動のそれぞれにおいて図6(C)に示された第1再変動演出態様の再変動演出が実行されることを意味する。なお、C1,C2,C3は、図6(C)に示された第1再変動演出態様の再変動演出を示す。また、「C・C」、「C・C・C」および「C・C・C・C」における再変動演出C1の期間は、図9(A)〜(C)の期間に相当し、「C・C」における再変動演出C2の期間は、図9(C)〜(E)の期間に相当する。「C・C・C」および「C・C・C・C」における再変動演出C2の期間は、図9(C)〜(E)の期間に相当する。ただし、期間終了時の演出図柄の表示態様は、図9(E)に示されたリーチの態様とは異なり、仮停止の態様である。また、「C・C・C」および「C・C・C・C」における再変動演出C3の期間において、たとえば、演出表示装置9に、特定のキャラクタ画像79c(図11(G)参照)が表示される。
図29(D)は、パターンdの擬似連の演出パターンを示す。図29(D)において、A・ACは、2回変動の再変動演出において、初回変動において再変動演出A1が実行され、再変動において、再変動演出A2と再変動演出C2とがともに実行されることを意味する。
A・A・ABは、3回変動の再変動演出において、初回変動において再変動演出A1が実行され、再変動において、再変動演出A2が実行され、さらに続く再変動において再変動演出A3と再変動演出B3とがともに実行されることを意味する。A・A・ACは、30回変動の再変動演出において、初回変動において再変動演出A1が実行され、再変動において、再変動演出A2が実行され、さらに続く再変動において再変動演出A3と再変動演出C3とがともに実行されることを意味する。B・B・BCは、3回変動の再変動演出において、初回変動において再変動演出B1が実行され、再変動において、再変動演出B2が実行され、さらに続く再変動において再変動演出B3と再変動演出C3とがともに実行されることを意味する。B・B・ABCは、3回変動の再変動演出において、初回変動において再変動演出B1が実行され、再変動において、再変動演出B2が実行され、さらに続く再変動において再変動演出A3と再変動演出B3と再変動演出C3とが実行されることを意味する。
A・A・A・ABは、4回変動の再変動演出において、初回変動において再変動演出A1が実行され、2回目変動の再変動において再変動演出A1が実行され、さらに続く3回目変動の再変動において再変動演出A2が実行され、さらに続く4回目変動の再変動において再変動演出A3と再変動演出B3とがともに実行されることを意味する。A・A・AB・ABCは、4回変動の再変動演出において、初回変動において再変動演出A1が実行され、2回目変動の再変動において再変動演出A1が実行され、さらに続く3回目変動の再変動において再変動演出A2と再変動演出B2とがともに実行され、さらに続く4回目変動の再変動において再変動演出A3と再変動演出B3と再変動演出C3とが実行されることを意味する。B・B・B・BCは、4回変動の再変動演出において、初回変動において再変動演出B1が実行され、2回目変動の再変動において再変動演出B1が実行され、さらに続く3回目変動の再変動において再変動演出B2が実行され、さらに続く4回目変動の再変動において再変動演出B3と再変動演出C3とがともに実行されることを意味する。A・B・BC・ABCは、4回変動の再変動演出において、初回変動において再変動演出A1が実行され、2回目変動の再変動において再変動演出B1が実行され、さらに続く3回目変動の再変動において再変動演出B2と再変動演出C2とがともに実行され、さらに続く4回目変動の再変動において再変動演出A3と再変動演出B3と再変動演出C3とが実行されることを意味する。
B・B・B・B・BCは、5回変動の再変動演出において、初回変動において再変動演出B1が実行され、2回目変動の再変動において再変動演出B1が実行され、さらに続く3回目変動の再変動において再変動演出B1が実行され、さらに続く4回目変動の再変動において再変動演出B2が実行され、さらに続く5回目変動の再変動において再変動演出B3と再変動演出C3とがともに実行されることを意味する。
なお、図28および図29に示された擬似連の演出パターンは一例であって、第1再変動演出態様の再変動演出と、第2再変動演出態様(I)と、第2再変動演出態様(II)とを任意に組合せて、擬似連の演出パターンとすることができる。一例として、先に第2再変動演出態様(I)または第2再変動演出態様(II)が実行され、次に、第1再変動演出態様の再変動演出が実行されるようにしてもよい。
図30および図31は、演出制御用マイクロコンピュータ100が搭載するROMに記憶されている擬似連演出パターン判定テーブル139A,139Bを示す説明図である。擬似連演出パターン判定テーブル139A,139Bには、擬似連を伴なう変動パターンである非リーチPA1−5、スーパーPA3−3−1、スーパーPA3−3−2、スーパーPA3−6−1、スーパーPA3−6−2、スーパーPB3−3−1、スーパーPB3−3−2、スーパーPA4−3−1、PA4−3−2、スーパーPA4−6−1、スーパーPA4−6−2、スーパーPA5−3−1、スーパーPA5−3−2、スーパーPB4−3−1、スーパーPB4−3−2、スーパーPB5−3−1、スーパーPB5−3−2、特殊PG1−3、特殊PG1−4(図15および図16参照)のそれぞれに対応した判定値が設定されている。判定値は、具体的な変動パターンに対応している。
この実施の形態では、いずれの擬似連演出パターンとするかは、演出制御用マイクロコンピュータ100によって決定される(S500C参照)。演出制御用マイクロコンピュータ100は、擬似連を含む変動パターンコマンドを受信した場合には、後述する擬似連演出パターン決定用乱数の値と一致する判定値に対応する擬似連の演出パターンを決定する。演出制御用マイクロコンピュータ100は、具体的な擬似連演出パターンを決定するときに、第1保留数と第2保留数との和である合算保留記憶数を参照し、合算保留記憶数が0〜3であれば、図30に示す擬似連演出パターン判定テーブル139Aを使用し、合算保留記憶数が4〜8であれば、図31に示す擬似連演出パターン判定テーブル139Bを使用する。なお、合算保留記憶数は、具体的には、後述する合算保留記憶数指定コマンドによって特定できる。
なお、具体的な擬似連演出パターンを遊技制御用マイクロコンピュータ560側で決定するようにしてもよい。この場合、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、変動パターンを、擬似連を伴なう変動パターンに決定した場合には、所定の擬似連演出パターン決定用乱数の値と一致する判定値に対応する具体的な変動パターンを、使用する演出図柄の変動パターンとして決定する。遊技制御用マイクロコンピュータ560は、具体的な変動パターンを決定するときに、第1保留数と第2保留数との和である合算保留記憶数が設定されている合算保留記憶数カウンタを参照し、合算保留記憶数カウンタの値が0〜3であれば、図30に示す擬似連演出パターン判定テーブル139Aを使用し、合算保留記憶数カウンタの値が4〜8であれば、図31に示す擬似連演出パターン判定テーブル139Bを使用する。なお、擬似連演出パターンを遊技制御用マイクロコンピュータ560側で決定する場合には、図30および図31に示す擬似連演出パターン判定テーブル139A,139Bは、遊技制御用マイクロコンピュータ560が搭載するROM54に記憶される。
図30および図31において、具体的な変動パターンにおける()内の記号(A・A等)は、図28(A)〜(D)における記号に対応している。つまり、たとえば、非リーチPA1−5(A・A)は、図28(A)に、A・Aで示された第1再変動演出態様に相当する。なお、変形例については、第2実施形態で説明する。
図30および図31に示すように、演出制御用マイクロコンピュータ100は、合算保留記憶数に応じて、第1再変動演出(Aで示される演出)、第2再変動演出(BまたはCで示される演出)および第3再変動演出(ABのようにA,B,Cのうちの2つ以上が複合した演出)の選択割合を異ならせている。
この実施の形態では、「擬似連」を伴なう変動パターンについて、大当りとしない場合には、非リーチPA1−5、スーパーPA3−3、スーパーPA3−6、スーパーPB3−3−1、およびPB3−3−2が選択されうる(図15参照)。
また、大当りとする場合には、スーパーPA4−3、スーパーPA4−6−1、スーパーPA4−6−2、スーパーPA5−3−1、スーパーPA5−3−2、スーパーPB4−3−1、スーパーPB4−3−2、スーパーPB5−3−1、スーパーPB5−3−2、および特殊PG1−3が選択されうる(図16参照)。
図30および図31に示すように、大当りとしない場合に選択されうる非リーチPA1−5、スーパーPA3−3−1、スーパーPA3−3−2、スーパーPA3−6−1、スーパーPA3−6−2、スーパーPB3−3−1、およびスーパーPB3−3−2のグループに対して、大当りとする場合に選択されうるスーパーPA4−3、スーパーPA4−6−1、スーパーPA4−6−2、スーパーPA5−3−1、スーパーPA5−3−2、スーパーPB4−3−1、スーパーPB4−3−2、スーパーPB5−3−1、スーパーPB5−3−2、特殊PG1−3および特殊PG1−4のグループの方が、2回の再変動演出(初回変動の演出を含む)のそれぞれが異なっている(たとえば、(A・AB)は、初回変動の演出がAの演出であり、再変動演出がAの演出とBの演出の組合せであって異なっている)割合や、3回の再変動演出(初回変動の演出を含む)のそれぞれが異なっている(たとえば、(A・AB・ABC)は、初回変動の演出がAの演出であり、再変動演出がAの演出とBの演出の組合せであり、次の再変動演出がAの演出とBの演出とCの演出の組合せであって異なっている)割合が高くなっている。よって、2回の再変動演出が異なっていたり3回の再変動演出が異なっていたりする演出を実行することによって、遊技者に、大当りの発生に対する期待感を抱かせることができる。
換言すれば、図30および図31に示すように、大当りとしない場合に選択されうる非リーチPA1−5、スーパーPA3−3−1、スーパーPA3−3−2、スーパーPA3−6−1、スーパーPA3−6−2、スーパーPB3−3−1、およびスーパーPB3−3−2のグループに対して、大当りとする場合に選択されうるスーパーPA4−3、スーパーPA4−6−1、スーパーPA4−6−2、スーパーPA5−3−1、スーパーPA5−3−2、スーパーPB4−3−1、スーパーPB4−3−2、スーパーPB5−3−1、スーパーPB5−3−2、特殊PG1−3および特殊PG1−4のグループの方が、AB、AC、BC、ABCといった異なる態様の再変動演出が組合されたものが出現する確率が高い。よって、異なる態様の再変動演出が組合された演出を実行することによって、遊技者に、大当りの発生に対する期待感を抱かせることができる。
また、通常大当りとする場合には、図19に示された大当り用変動パターン判定テーブル132A,132Dに基づいて変動パターン種別が決定され、図24および図25に示された当り変動パターン判定テーブル137A〜137Cに基づいて変動パターンが決定されるので、「擬似連」の演出を伴なう変動パターンとして、スーパーPA4−3、スーパーPA4−6−1、スーパーPB4−3−1、およびスーパーPB4−3−2が選択されうる。確変大当りとする場合には、図19に示された大当り用変動パターン判定テーブル132B,132Eに基づいて変動パターン種別が決定され、図24および図25に示された当り変動パターン判定テーブル137A〜137Cに基づいて変動パターンが決定されるので、「擬似連」の演出を伴なう変動パターンとして、スーパーPA4−3、スーパーPA4−6−1、スーパーPB4−3−1、およびスーパーPB4−3−2に加えて、スーパーPA5−3−1、スーパーPA5−3−2、スーパーPB5−3−1、および、スーパーPB5−3−2が選択されうる。
確変大当りとする場合にのみ選択されうるスーパーPA5−3−1、スーパーPA5−3−2、スーパーPB5−3−1、および、スーパーPB5−3−2において、AB、BC、ABCといった異なる態様の再変動演出が組合されたものに対応する判定値の数は、より多くなっている。すなわち、確変大当りとする場合には、AB、BC、ABCといった異なる態様の再変動演出が組合されたものが出現する確率が高い。
したがって、異なる態様の再変動演出が組合された演出を実行することによって、遊技者に、確変大当りの発生に対する期待感を抱かせることができる。
図32は、遊技制御用マイクロコンピュータ560が送信する演出制御コマンドの内容の一例を示す説明図である。図32に示す例において、コマンド80XX(H)は、特別図柄の変動表示に対応して演出表示装置9において変動表示される演出図柄の変動パターンを指定する演出制御コマンド(変動パターンコマンド)である(それぞれ変動パターンXXに対応)。つまり、図15、図16および図30に示された使用されうる変動パターンのそれぞれに対して一意な番号を付した場合に、その番号で特定される変動パターンのそれぞれに対応する変動パターンコマンドがある。なお、「(H)」は16進数であることを示す。また、変動パターンを指定する演出制御コマンドは、変動開始を指定するためのコマンドでもある。したがって、演出制御用マイクロコンピュータ100は、コマンド80XX(H)を受信すると、第1飾り図柄表示器9aまたは第2飾り図柄表示器9bにおいて飾り図柄変動表示を開始するように制御し、演出表示装置9において演出図柄の変動表示を開始するように制御する。
コマンド8C01(H)〜8C04(H)は、大当りとするか否か、および大当り遊技の種類を示す演出制御コマンドである。演出制御用マイクロコンピュータ100は、コマンド8C01(H)〜8C04(H)の受信に応じて飾り図柄および演出図柄の表示結果を決定するので、コマンド8C01(H)〜8C04(H)を表示結果特定コマンドという。
コマンド8D01(H)は、第1特別図柄の変動表示(変動)を開始することを示す演出制御コマンド(第1図柄変動指定コマンド)である。コマンド8D02(H)は、第2特別図柄の変動表示(変動)を開始することを示す演出制御コマンド(第2図柄変動指定コマンド)である。第1図柄変動指定コマンドと第2図柄変動指定コマンドとを特別図柄特定コマンド(または図柄変動指定コマンド)と総称することがある。なお、第1特別図柄の変動表示を開始するのか第2特別図柄の変動表示を開始するのかを示す情報を、変動パターンコマンドに含めるようにしてもよい。
コマンド8F00(H)は、演出図柄(および飾り図柄)の変動表示(変動)を終了して表示結果(停止図柄)を導出表示することを示す演出制御コマンド(図柄確定指定コマンド)である。演出制御用マイクロコンピュータ100は、図柄確定指定コマンドを受信すると、演出図柄および飾り図柄の変動表示(変動)を終了して表示結果を導出表示する。
コマンド9000(H)は、遊技機に対する電力供給が開始されたときに送信される演出制御コマンド(初期化指定コマンド:電源投入指定コマンド)である。コマンド9200(H)は、遊技機に対する電力供給が再開されたときに送信される演出制御コマンド(停電復旧指定コマンド)である。遊技制御用マイクロコンピュータ560は、遊技機に対する電力供給が開始されたときに、バックアップRAMにデータが保存されている場合には、停電復旧指定コマンドを送信し、そうでない場合には、初期化指定コマンドを送信する。
コマンド9F00(H)は、客待ちデモンストレーションを指定する演出制御コマンド(客待ちデモ指定コマンド)である。
コマンドA001〜A003(H)は、ファンファーレ画面を表示すること、すなわち大当り遊技の開始を指定する演出制御コマンド(大当り開始指定コマンド:ファンファーレ指定コマンド)である。大当り開始指定コマンドには、大当りの種類に応じた大当り開始1指定コマンド、大当り開始指定2指定コマンドおよび突確開始指定コマンドがある。コマンドA1XX(H)は、XXで示す回数目(ラウンド)の大入賞口開放中の表示を示す演出制御コマンド(大入賞口開放中指定コマンド)である。A2XX(H)は、XXで示す回数目(ラウンド)の大入賞口閉鎖を示す演出制御コマンド(大入賞口開放後指定コマンド)である。
コマンドA301(H)は、大当り終了画面を表示すること、すなわち大当り遊技の終了を指定するとともに、非確変大当り(通常大当り)であったことを指定する演出制御コマンド(大当り終了1指定コマンド:エンディング1指定コマンド)である。コマンドA302(H)は、大当り終了画面を表示すること、すなわち大当り遊技の終了を指定するとともに、確変大当りであったことを指定する演出制御コマンド(大当り終了2指定コマンド:エンディング2指定コマンド)である。コマンドA303(H)は、突然確変の遊技の終了を指定する演出制御コマンド(突確終了指定コマンド:エンディング3指定コマンド)である。
コマンドC000(H)は、第1始動入賞があったことを指定する演出制御コマンド(第1始動入賞指定コマンド)である。コマンドC100(H)は、第2始動入賞があったことを指定する演出制御コマンド(第2始動入賞指定コマンド)である。第1始動入賞指定コマンドと第2始動入賞指定コマンドとを、始動入賞指定コマンドと総称することがある。
コマンドC2XX(H)は、第1保留記憶数と第2保留記憶数との合計である合計数(合算保留記憶数)を指定する演出制御コマンド(合算保留記憶数指定コマンド)である。コマンドC2XX(H)における「XX」が、合算保留記憶数を示す。コマンドC300(H)は、合算保留記憶数を1減算することを指定する演出制御コマンド(合算保留記憶数減算指定コマンド)である。この実施の形態では、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、合算保留記憶数を減算する場合には合算保留記憶数減算指定コマンドを送信するが、合算保留記憶数減算指定コマンドを使用せず、合算保留記憶数を減算するときに、減算後の合算保留記憶数を合算保留記憶数指定コマンドで指定するようにしてもよい。
演出制御基板80に搭載されている演出制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、演出制御用CPU101)は、主基板31に搭載されている遊技制御用マイクロコンピュータ560から上述した演出制御コマンドを受信すると、図32に示された内容に応じて画像表示装置9の表示状態を変更したり、ランプの表示状態を変更したり、音声出力基板70に対して音番号データを出力したりする。
たとえば、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、始動入賞があり第1特別図柄表示器8aまたは第2特別図柄表示器8bにおいて特別図柄の変動表示が開始される度に、演出図柄の変動パターンを指定する変動パターンコマンドおよび表示結果特定コマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する。
この実施の形態では、演出制御コマンドは2バイト構成であり、1バイト目はMODE(コマンドの分類)を表し、2バイト目はEXT(コマンドの種類)を表す。MODEデータの先頭ビット(ビット7)は必ず「1」に設定され、EXTデータの先頭ビット(ビット7)は必ず「0」に設定される。なお、そのようなコマンド形態は一例であって他のコマンド形態を用いてもよい。たとえば、1バイトや3バイト以上で構成される制御コマンドを用いてもよい。
なお、演出制御コマンドの送出方式として、演出制御信号CD0〜CD7の8本のパラレル信号線で1バイトずつ主基板31から中継基板77を介して演出制御基板80に演出制御コマンドデータを出力し、演出制御コマンドデータの他に、演出制御コマンドデータの取込を指示するパルス状(矩形波状)の取込信号(演出制御INT信号)を出力する方式を用いる。演出制御コマンドの8ビットの演出制御コマンドデータは、演出制御INT信号に同期して出力される。演出制御基板80に搭載されている演出制御用マイクロコンピュータ100は、演出制御INT信号が立ち上がったことを検知して、割込処理によって1バイトのデータの取り込み処理を開始する。
図32に示す例では、変動パターンコマンドおよび表示結果特定コマンドを、第1特別図柄表示器8aでの第1特別図柄の変動に対応した飾り図柄の変動表示(変動)と第2特別図柄表示器8bでの第2特別図柄の変動に対応した飾り図柄の変動表示(変動)とで共通に使用でき、第1特別図柄および第2特別図柄の変動表示に伴なって演出を行なう画像表示装置9等の演出用部品を制御する際に、遊技制御用マイクロコンピュータ560から演出制御用マイクロコンピュータ100に送信されるコマンドの種類を増大させないようにすることができる。
なお、コマンド8D01(H)(第1図柄変動指定コマンド)およびコマンド8D02(H)(第2図柄変動指定コマンド)は、演出制御用マイクロコンピュータ100が、第1特別図柄表示器8aによる第1特別図柄の変動表示時間中に装飾用(演出用)の図柄としての第1飾り図柄の変動表示を行なう第1飾り図柄表示器9aにおいて飾り図柄の変動を行なうのか、第2特別図柄表示器8bによる第2特別図柄の変動表示時間中に第2飾り図柄の変動表示を行なう第2飾り図柄表示器9bにおいて飾り図柄の変動を行なうのかを判定するために使用される。
図33は、主基板31に搭載される遊技制御用マイクロコンピュータ560(具体的には、CPU56)が実行する特別図柄プロセス処理(S26)のプログラムの一例を示すフローチャートである。上述したように、特別図柄プロセス処理では第1特別図柄表示器8aまたは第2特別図柄表示器8bおよび大入賞口を制御するための処理が実行される。特別図柄プロセス処理において、CPU56は、第1始動入賞口13に遊技球が入賞したことを検出するための第1始動口スイッチ13aまたは第2始動入賞口14に遊技球が入賞したことを検出するための第2始動口スイッチ14aがオンしていたら、すなわち始動入賞が発生していたら、始動口スイッチ通過処理を実行する(S311,S312)。そして、S300〜S307のうちのいずれかの処理を行なう。第1始動入賞口スイッチ13aまたは第2始動口スイッチ14aがオンしていなければ、内部状態に応じて、S300〜S307のうちのいずれかの処理を行なう。
S300〜S307の処理は、以下のような処理である。
特別図柄通常処理(S300):特別図柄プロセスフラグの値が0であるときに実行される。遊技制御用マイクロコンピュータ560は、特別図柄の変動表示が開始できる状態になると、保留記憶数バッファに記憶される数値データの記憶数(合計保留記憶数)を確認する。保留記憶数バッファに記憶される数値データの記憶数は合計保留記憶数カウンタのカウント値により確認できる。また、合計保留記憶数カウンタのカウント値が0でなければ、第1特別図柄または第2特別図柄の変動表示の表示結果を大当りとするか否かを決定する。大当りとする場合には大当りフラグをセットする。そして、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をS301に応じた値(この例では1)に更新する。なお、大当りフラグは、大当り遊技が終了するときにリセットされる。
変動パターン設定処理(S301):特別図柄プロセスフラグの値が1であるときに実行される。また、変動パターンを決定し、その変動パターンにおける変動時間(変動表示時間:変動表示を開始してから表示結果を導出表示(停止表示)するまでの時間)を特別図柄の変動表示の変動時間とすることに決定する。また、特別図柄の変動時間を計測する変動時間タイマをスタートさせる。そして、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をS302に対応した値(この例では2)に更新する。
表示結果特定コマンド送信処理(S302):特別図柄プロセスフラグの値が2であるときに実行される。演出制御用マイクロコンピュータ100に、表示結果特定コマンドを送信する制御を行なう。そして、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をS303に対応した値(この例では3)に更新する。
特別図柄変動中処理(S303):特別図柄プロセスフラグの値が3であるときに実行される。変動パターン設定処理で選択された変動パターンの変動時間が経過(S301でセットされる変動時間タイマがタイムアウトすなわち変動時間タイマの値が0になる)すると、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をS304に対応した値(この例では4)に更新する。
特別図柄停止処理(S304):特別図柄プロセスフラグの値が4であるときに実行される。第1特別図柄表示器8aまたは第2特別図柄表示器8bにおける変動表示を停止して停止図柄を導出表示させる。また、演出制御用マイクロコンピュータ100に、図柄確定指定コマンドを送信する制御を行なう。そして、大当りフラグがセットされている場合には、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をS305に対応した値(この例では5)に更新する。大当りフラグがセットされていない場合には、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をS300に対応した値(この例では0)に更新する。なお、演出制御用マイクロコンピュータ100は、遊技制御用マイクロコンピュータ560が送信する図柄確定指定コマンドを受信すると演出表示装置9において演出図柄および飾り図柄が停止されるように制御する。
大入賞口開放前処理(S305):特別図柄プロセスフラグの値が5であるときに実行される。大入賞口開放前処理では、大入賞口を開放する制御を行なう。具体的には、カウンタ(たとえば、大入賞口に入った遊技球数をカウントするカウンタ)等を初期化するとともに、ソレノイド21を駆動して大入賞口を開放状態にする。また、タイマによって大入賞口開放中処理の実行時間を設定し、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をS306に対応した値(この例では6)に更新する。なお、大入賞口開放前処理は各ラウンド毎に実行されるが、第1ラウンドを開始する場合には、大入賞口開放前処理は大当り遊技を開始する処理でもある。
大入賞口開放中処理(S306):特別図柄プロセスフラグの値が6であるときに実行される。大当り遊技状態中のラウンド表示の演出制御コマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する制御や大入賞口の閉成条件の成立を確認する処理等を行なう。大入賞口の閉成条件が成立し、かつ、まだ残りラウンドがある場合には、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をS305に対応した値(この例では5)に更新する。また、すべてのラウンドを終えた場合には、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をS307に対応した値(この例では7)に更新する。
大当り終了処理(S307):特別図柄プロセスフラグの値が7であるときに実行される。大当り遊技状態が終了したことを遊技者に報知する表示制御を演出制御用マイクロコンピュータ100に行なわせるための制御を行なう。また、遊技状態を示すフラグ(たとえば、確変フラグや時短フラグ)をセットする処理を行なう。そして、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をS300に対応した値(この例では0)に更新する。
図34は、S312の始動口スイッチ通過処理を示すフローチャートである。第1始動口スイッチ13aと第2始動口スイッチ14aとのうちの少なくとも一方がオン状態の場合に実行される始動口スイッチ通過処理において、CPU56は、オンしたのが第1始動口スイッチ13aであるか否かを確認する(S211)。第1始動口スイッチ13aがオンしていれば、CPU56は、始動口ポインタに「第1」を示すデータ(たとえば「01(H)」)をセットする(S211A)。第1始動口スイッチ13aがオンしていなければ(すなわち、第2始動口スイッチ14aがオンしていれば)、CPU56は、始動口ポインタに「第2」を示すデータ(たとえば「02(H)」)をセットする(S211B)。
次いで、CPU56は、始動口ポインタが指す方の保留記憶数カウンタ(第1保留記憶数カウンタまたは第2保留記憶数カウンタの値が4であるか否かを確認する(S212)。なお、第1保留記憶数カウンタは、第1始動入賞口13に始動入賞した第1保留記憶数をカウントするためのカウンタであり、第2保留記憶数カウンタは、第2始動入賞口14に始動入賞した第2保留記憶数をカウントするためのカウンタである。保留記憶数カウンタの値が4であれば、そのまま処理を終了する。
保留記憶数カウンタの値が4でなければ、CPU56は、始動口ポインタが指す方の保留記憶数カウンタの値を1増やす(S213)。また、CPU56は、第1始動入賞口13および第2始動入賞口14への入賞順を記憶するための保留記憶特定情報記憶領域(保留特定領域)において、合計保留記憶数カウンタの値に対応した領域に、始動口ポインタが示すデータ(「第1」または「第2」を示すデータ)をセットする(S214)。
この実施の形態では、第1始動口スイッチ13aがオン状態となった場合(すなわち、第1始動入賞口13に遊技球が始動入賞した場合)には「第1」を示すデータをセットし、第2始動口スイッチ14aがオン状態となった場合(すなわち、第2始動入賞口14に遊技球が始動入賞した場合)には「第2」を示すデータをセットする。たとえば、CPU56は、保留記憶特定情報記憶領域(保留特定領域)において、第1始動口スイッチ13aがオン状態となった場合には「第1」を示すデータとして01(H)をセットし、第2始動口スイッチ14aがオン状態となった場合には「第2」を示すデータとして02(H)をセットする。なお、この場合、対応する保留記憶がない場合には、保留記憶特定情報記憶領域(保留特定領域)には、00(H)がセットされている。
図35(A)は、保留記憶特定情報記憶領域(保留特定領域)の構成例を示す説明図である。図35(A)に示すように、保留特定領域には、合計保留記憶数カウンタの値の最大値(この例では8)に対応した領域が確保されている。なお、図35(A)には、合計保留記憶数カウンタの値が5である場合の例が示されている。図35(A)に示すように、保留特定領域には、合計保留記憶数カウンタの値の最大値(この例では8)に対応した領域が確保され、第1始動入賞口13または第2始動入賞口14への入賞に基づいて入賞順に「第1」または「第2」であることを示すデータがセットされる。したがって、保留記憶特定情報記憶領域(保留特定領域)には、第1始動入賞口13および第2始動入賞口14への入賞順が記憶される。なお、保留特定領域は、RAM55に形成されている。「RAMに形成されている」とは、RAM内の領域であることを意味する。
図35(B)は、保留記憶に対応する乱数等を保存する領域(保留バッファ)の構成例を示す説明図である。図35(B)に示すように、第1保留記憶バッファには、第1保留記憶数の上限値(この例では4)に対応した保存領域が確保されている。また、第2保留記憶バッファには、第2保留記憶数の上限値(この例では4)に対応した保存領域が確保されている。なお、第1保留記憶バッファおよび第2保留記憶バッファは、RAM55に形成されている。
始動口スイッチ通過処理において、CPU56は、乱数回路503やソフトウェア乱数を生成するためのカウンタから値を抽出し、それらを、始動口ポインタが指す方の保留記憶バッファ(第1保留記憶バッファまたは第2保留記憶バッファ)における保存領域に格納する処理を実行する(S215)。なお、S215の処理では、ランダムR(大当り判定用乱数)およびソフトウェア乱数であるランダム2−1(図17参照)が、保存領域に格納される。
次いで、CPU56は、始動口ポインタが指す方の始動入賞指定コマンド(第1始動入賞指定コマンドまたは第2始動入賞指定コマンド)を送信する制御を行なう(S216)。また、CPU56は、第1保留記憶数と第2保留記憶数との合計である合計保留記憶数を示す合算保留記憶数カウンタの値を1増やす(S217)。そして、CPU56は、合算保留記憶数カウンタの値に基づいて、合算保留記憶数を示す合算保留記憶数指定コマンドを送信する制御を行なう(S218)。なお、合算保留記憶数指定コマンドを、始動入賞指定コマンドの前に送信してもよい。
また、演出制御用マイクロコンピュータ100に演出制御コマンドを送信する場合には、CPU56は、演出制御コマンドに応じたコマンド送信テーブル(予めROMにコマンド毎に設定されている)のアドレスをポインタにセットする。そして、演出制御コマンドに応じたコマンド送信テーブルのアドレスをポインタにセットして、演出制御コマンド制御処理(S29)において演出制御コマンドを送信する。
なお、S212で始動口ポインタが指す保留記憶数が上限値(本例では4)に達していたときに、そのまま処理を終了するのではなく、第2始動口スイッチ14aがオンしているか否かを確認し、オンしていたらS211Bに移行して始動口ポインタに「第2」を示すデータをセットするようにしてもよい。そのように構成すれば、第1始動口スイッチ13aと第2始動口スイッチ14aとが同じタイミングでオンした場合に、正確なタイミングで乱数値を抽出して保留記憶数バッファに保存することができる。
図36および図37は、特別図柄プロセス処理における特別図柄通常処理(S300)を示すフローチャートである。特別図柄通常処理において、CPU56は、合算保留記憶数の値を確認する(S51)。具体的には、合算保留記憶数カウンタのカウント値を確認する。合算保留記憶数が0であれば処理を終了する。
合算保留記憶数が0でなければ、CPU56は、保留特定領域(図35(A)参照)に設定されているデータのうち1番目のデータが「第1」を示すデータであるか否か確認する(S52)。「第1」を示すデータであれば、特別図柄ポインタ(第1特別図柄について特別図柄プロセス処理を行なっているのか第2特別図柄について特別図柄プロセス処理を行なっているのかを示すフラグ)に「第1」を示すデータを設定する(S53)。「第1」を示すデータでなければ、すなわち「第2」を示すデータであれば、特別図柄ポインタに「第2」を示すデータを設定する(S54)。
この実施の形態では、以下、特別図柄ポインタに「第1」を示すデータが設定されたか「第2」を示すデータが設定されたかに応じて、第1特別図柄表示器8aにおける第1特別図柄の変動表示と、第2特別図柄表示器8bにおける第2特別図柄の変動表示とを、共通の処理ルーチンを用いて実行する。なお、ここでいう「共通の処理ルーチン」とは、ある特定の一連の処理を実現するためのプログラムであり、この実施の形態では、第1特別図柄や第2特別図柄の変動表示を行なう一連の処理を実現するためのプログラムを指している。この実施の形態において、「共通の処理ルーチン」には、後述する特別図柄通常処理におけるS55〜S76の処理、S301の変動パターン設定処理、S302の表示結果特定コマンド送信処理、S303の特別図柄変動中処理およびS304の特別図柄停止処理が含まれる。
CPU56は、RAM55において、特別図柄ポインタが示す方の保留記憶数=1に対応する保存領域に格納されている各乱数値を読出してRAM55の乱数バッファ領域に格納する(S55)。具体的には、CPU56は、特別図柄ポインタが「第1」を示している場合には、第1保留記憶数バッファにおける第1保留記憶数=1に対応する保存領域に格納されている各乱数値を読出してRAM55の乱数バッファ領域に格納する。また、CPU56は、特別図柄ポインタが「第2」を示している場合には、第2保留記憶数バッファにおける第2保留記憶数=1に対応する保存領域に格納されている各乱数値を読出してRAM55の乱数バッファ領域に格納する。
そして、CPU56は、特別図柄ポインタが示す方の保留記憶数カウンタのカウント値を1減算し、かつ、各保存領域の内容をシフトする(S56)。具体的には、CPU56は、特別図柄ポインタが「第1」を示している場合には、第1保留記憶数カウンタのカウント値を1減算し、かつ、第1保留記憶数バッファにおける各保存領域の内容をシフトする。また、特別図柄ポインタが「第2」を示している場合に、第2保留記憶数カウンタのカウント値を1減算し、かつ、第2保留記憶数バッファにおける各保存領域の内容をシフトする。
すなわち、CPU56は、特別図柄ポインタが「第1」を示している場合に、RAM55の第1保留記憶数バッファにおいて第1保留記憶数=n(n=2,3,4)に対応する保存領域に格納されている各乱数値を、第1保留記憶数=n−1に対応する保存領域に格納する。また、特別図柄ポインタが「第2」を示す場合に、RAM55の第2保留記憶数バッファにおいて第2保留記憶数=n(n=2,3,4)に対応する保存領域に格納されている各乱数値を、第2保留記憶数=n−1に対応する保存領域に格納する。
よって、各第1保留記憶数(または、各第2保留記憶数)に対応するそれぞれの保存領域に格納されている各乱数値が抽出された順番は、常に、第1保留記憶数(または、第2保留記憶数)=1,2,3,4の順番と一致するようになっている。
そして、CPU56は、合算保留記憶数カウンタのカウント値をRAM55の所定の領域に保存した後(S57)、合算保留記憶数の値を1減らす。すなわち、合算保留記憶数カウンタのカウント値を1減算する(S58)。なお、CPU56は、カウント値が1減算される前の合算保留記憶数カウンタの値をRAM55の所定の領域に保存する。
特別図柄通常処理では、最初に、第1始動入賞口13を対象として処理を実行することを示す「第1」を示すデータすなわち第1特別図柄を対象として処理を実行することを示す「第1」を示すデータ、または第2始動入賞口14を対象として処理を実行することを示す「第2」を示すデータすなわち第2特別図柄を対象として処理を実行することを示す「第2」を示すデータが、特別図柄ポインタに設定される。そして、特別図柄プロセス処理における以降の処理では、特別図柄ポインタに設定されているデータに応じた処理が実行される。よって、S300〜S307の処理を、第1特別図柄を対象とする場合と第2特別図柄を対象とする場合とで共通化することができる。
次いで、CPU56は、乱数バッファ領域からランダムR(大当り判定用乱数)を読出し(S61)、大当り判定モジュールを実行する(S62)。大当り判定モジュールは、予め決められている大当り判定値(図18参照)と大当り判定用乱数とを比較し、それらが一致したら大当りまたは小当りとすることに決定する処理を実行するプログラムである。すなわち、大当り判定の処理を実行するプログラムである。
大当り判定の処理では、遊技状態が確変状態(高確率状態)の場合は、遊技状態が非確変状態(通常遊技状態および時短状態)の場合よりも、大当りとなる確率が高くなるように構成されている。具体的には、予め大当り判定値の数が多く設定されている確変時大当り判定テーブル(ROM54における図18(A)の右側の数値が設定されているテーブル)と、大当り判定値の数が確変大当り判定テーブルよりも少なく設定されている通常時大当り判定テーブル(ROM54における図18(A)の左側の数値が設定されているテーブル)とが設けられている。そして、CPU56は、遊技状態が確変状態であるか否かを確認し、遊技状態が確変状態であるときは、確変時大当り判定テーブルを使用して大当りの判定の処理を行ない、遊技状態が通常遊技状態であるときは、通常時大当り判定テーブルを使用して大当りの判定の処理を行なう。すなわち、CPU56は、大当り判定用乱数(ランダムR)の値が図18(A)に示すいずれかの大当り判定値に一致すると、特別図柄に関して大当り(確変大当りまたは通常大当り)とすることに決定する。大当りとすることに決定した場合には(S63のY)、S71に移行する。なお、大当りとするか否か決定するということは、大当り遊技状態に移行させるか否か決定するということであるが、特別図柄表示器における停止図柄を大当り図柄とするか否か決定するということでもある。
なお、現在の遊技状態が確変状態であるか否かの確認は、確変フラグがセットされているか否かにより行なわれる。確変フラグは、遊技状態を確変状態に移行するときにセットされ、確変状態を終了するときにリセットされる。具体的に、確認フラグは、確変大当りまたは突然確変大当りとすることに決定されたときに、大当り遊技を終了する処理においてセットされ、次の大当りが発生したときの大当り遊技の開始時においてリセットされる(次の大当りが確変となる大当りであっても、大当り遊技の開始時に一旦リセットされる)。
ランダムRの値が大当り判定値のいずれにも一致しない場合には、そのままS75に移行する。一方、一致した場合には、S71に移行する。
S71では、CPU56は、大当りフラグをセットする。そして、大当り種別を複数種類のうちのいずれかに決定するために使用するテーブルとして、図18(C)に示す大当り種別判定テーブル131を選択する(S72)。乱数バッファ領域に格納された大当り種別判定用の乱数(ランダム2−1)の値と一致する値に対応した種別(「通常」、「確変」または「突確」)を大当りの種別に決定する(S73)。また、決定した大当りの種別を示すデータをRAM55における大当り種別バッファに設定する(S74)。たとえば、大当り種別が「通常」の場合には大当り種別を示すデータとして「01」が設定され、大当り種別が「確変」の場合には大当り種別を示すデータとして「02」が設定され、大当り種別が「突確」の場合には大当り種別を示すデータとして「03」が設定される。
なお、可変入賞球装置15が設けられていない第1始動入賞口13に対応する第1特別図柄については、大当り種別のうち、「突確」を割振らないようにしてもよい。その場合には、第1特別図柄について「確変」(「突確」は選択されない)の大当り種別が選択される割合と、第2特別図柄について「確変」および「突確」を合せた大当り種別が選択される割合とが等しくなるような設定を行なう。また、可変入賞球装置15が設けられている第2始動入賞口14に対応する第2特別図柄については、大当り種別のうち、「突確」を割振らないようにしてもよい。その場合には、第2特別図柄について「確変」(「突確」は選択されない)の大当り種別が選択される割合と、第1特別図柄について「確変」および「突確」を合せた大当り種別が選択される割合とが等しくなるような設定を行なう。このようにすれば、第2始動入賞口14への始動入賞については15R大当りが発生しやすくなり、遊技の興趣を向上させることができる。
次いで、CPU56は、特別図柄の停止図柄を決定する(S75)。具体的には、大当りフラグがセットされていない場合には、はずれ図柄となる「−」を特別図柄の停止図柄に決定する。大当りフラグがセットされている場合には、大当り種別の決定結果に応じて、大当り図柄となる「1」、「3」、「7」のいずれかを特別図柄の停止図柄に決定する。すなわち、大当り種別を「突確」に決定した場合には、2ラウンド大当り図柄となる「1」を特別図柄の停止図柄に決定する。大当り種別を「通常」または「確変」に決定した場合には、「3」または「7」を特別図柄の停止図柄に決定する。
そして、特別図柄プロセスフラグの値を変動パターン設定処理(S301)に対応した値に更新する(S76)。
図38は、特別図柄プロセス処理における変動パターン設定処理(S301)を示すフローチャートである。変動パターン設定処理において、CPU56は、大当りフラグがセットされているか否か確認する(S91)。
大当りフラグがセットされている場合には、変動パターン種別を複数種類のうちのいずれかに決定するために使用するテーブルとして、図20(H)に示すテーブル選択規則にしたがって、遊技状態に基づいて大当り用変動パターン種別判定テーブル132A〜132Gのいずれかを選択する(S92)。そして、S101に移行する。なお、CPU56は、遊技状態を、確変フラグおよび時短フラグの状態によって判定できる。
大当りフラグがセットされていない場合には、パチンコ遊技機1における遊技状態が通常状態、確変状態および時短状態のいずれであるかに基づいて、図21(D)に示すテーブル選択規則にしたがって、演出図柄の変動表示状態をリーチ状態とするか否かを判定するために使用するテーブルとして、リーチ判定テーブル134A〜134Cのいずれかを選択する(S95)。また、ランダム2−2を生成するためのカウンタのカウント値を抽出することによってランダム2−2を抽出する(S96)。そして、CPU56は、選択したリーチ判定テーブル134A〜134Cのいずれかにおける保留記憶数(保留記憶数カウンタの値)に応じた領域において、ランダム2−2の値と一致する値に対応したリーチ状態の有無を示すデータによって、リーチ状態にするか否かと、リーチ状態にしない場合の演出の種別またはリーチ状態にする場合のリーチの種別を決定する(S97)。なお、S97の処理で用いられる保留記憶数として、S53の処理で−1される前の値を用いてもよい。
リーチ状態にすることに決定した場合には(S98のY)、S97の処理で決定されたリーチの種別(リーチHA2−1〜リーチHA2−3、リーチHB2−1またはリーチHC2−1)に応じて、変動パターン種別を複数種類のうちのいずれかに決定するために使用するテーブルとして、リーチ用変動パターン種別判定テーブル135A〜135Cのいずれかを選択する(S99)。リーチ状態にしないことに決定した場合には(S98のN)、S97の処理で決定された演出の種別(非リーチHA1−1〜非リーチHA1−5、非リーチHB1−1、非リーチHB1−2、非リーチHC1−1または非リーチHC1−2)に応じて、変動パターン種別を複数種類のうちのいずれかに決定するために使用するテーブルとして、非リーチ用変動パターン種別判定テーブル136A〜136Cのいずれかを選択する(S100)。そして、S101に移行する。
S101では、CPU56は、ランダム3を生成するためのカウンタのカウント値を抽出することによってランダム3の値を抽出する。そして、抽出したランダム3の値に基づいて、S92、S99またはS100の処理で選択したテーブルを参照することによって、変動パターン種別を複数種類のうちのいずれかに決定する(S102)。
次いで、CPU56は、S102の変動パターン種別の決定結果に基づいて、変動パターンを複数種類のうちのいずれかに決定するために使用するテーブルとして、当り変動パターン判定テーブル137A〜137C、はずれ変動パターン判定テーブル138A、138Bのうちのいずれかを選択する(S103)。また、ランダム4を生成するためのカウンタのカウント値を抽出することによってランダム4の値を抽出する(S104)。そして、抽出したランダム4の値に基づいて、S103の処理で選択した変動パターン判定テーブルを参照することによって、変動パターンを複数種類のうちのいずれかに決定する(S105)。
次いで、決定した変動パターンに対応する演出制御コマンド(変動パターンコマンド)を、演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する制御を行なう(S106)。
また、特別図柄の変動を開始する(S107)。たとえば、S33の特別図柄表示制御処理で参照される特別図柄に対応した開始フラグをセットする。また、RAM55に形成されている変動時間タイマに、選択された変動パターンに対応した変動時間に応じた値を設定する(S108)。そして、特別図柄プロセスフラグの値を表示結果特定コマンド送信処理(S302)に対応した値に更新する(S109)。
なお、この実施の形態では、擬似連用の変動パターンを決定する場合に、予め再変動回数およびリーチ種類が指定された変動パターンをS105で最終決定することによって、再変動回数およびリーチ種類を同時決定する場合を示すが、再変動回数とリーチ種類とを別々に2段階に決定するようにしてもよい。この場合、たとえば、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、まず擬似連における再変動回数を決定した後に、リーチ種類を決定するようにしてもよい。また、たとえば、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、まずリーチ種類を決定した後に、擬似連における再変動回数を決定するようにしてもよい。
図39は、表示結果特定コマンド送信処理(S302)を示すフローチャートである。表示結果特定コマンド送信処理において、CPU56は、決定されている大当りの種類、はずれに応じて、表示結果1指定〜表示結果4指定のいずれかの演出制御コマンド(図32参照)を送信する制御を行なう。具体的には、CPU56は、まず、大当りフラグがセットされているか否か確認する(S110)。セットされていない場合には、S118に移行する。大当りフラグがセットされている場合には、大当りの種別が確変大当りであるか否か確認する(S111)。大当りの種別が確変大当りであるときには、表示結果3指定コマンドを送信する制御を行なう(S112)。一方、大当りの種別が確変大当りでないときには、大当りの種別が突然確変大当りであるか否か確認する(S113)。大当りの種別が突然確変大当りであるときには、表示結果4指定コマンドを送信する制御を行なう(S114)。一方、大当りの種別が突然確変大当りでないとき、すなわち、確変大当りでも突然確変大当りでもないときには、表示結果2指定コマンドを送信する制御を行なう(S115)。
また、大当りフラグがセットされていない場合に(S110のN)、CPU56は、表示結果1指定コマンドを送信する制御を行なう(S118)。
そして、合算保留記憶数を1減算することを指定する合算保留記憶数減算指定コマンドを送信する(S119)。なお、合算保留記憶数減算指定コマンドを送信せずに、減算後の合算保留記憶数を指定する合算保留記憶数指定コマンドを送信してもよい。また、CPU56は、送信した表示結果特定コマンドをRAM55における演出図柄種類格納領域に保存しておく。
その後、CPU56は、特別図柄プロセスフラグの値を特別図柄変動中処理(S303)に対応した値に更新する(S120)。
図40は、特別図柄プロセス処理における特別図柄変動中処理(S303)を示すフローチャートである。特別図柄変動中処理において、CPU56は、変動時間タイマを1減算し(S125)、変動時間タイマがタイムアウトしたら(S126)、特別図柄プロセスフラグの値を特別図柄停止処理(S304)に対応した値に更新する(S127)。変動時間タイマがタイムアウトしていない場合には、そのまま処理を終了する。
図41は、特別図柄プロセス処理における特別図柄停止処理(S304)を示すフローチャートである。特別図柄停止処理において、CPU56は、S32の特別図柄表示制御処理で参照される終了フラグをセットして特別図柄の変動を終了させ、第1特別図柄表示器8aまたは第2特別図柄表示器8bに停止図柄を導出表示する制御を行なう(S131)。なお、特別図柄ポインタに「第1」を示すデータが設定されている場合には第1特別図柄表示器8aでの第1特別図柄の変動を終了させ、特別図柄ポインタに「第2」を示すデータが設定されている場合には第2特別図柄表示器8bでの第2特別図柄の変動を終了させる。また、演出制御用マイクロコンピュータ100に図柄確定指定コマンドを送信する制御を行なう(S132)。そして、大当りフラグがセットされていない場合には、S139に移行する(S133)。
大当りフラグがセットされている場合には、CPU56は、確変フラグおよび時短フラグをリセットし(S134)、演出制御用マイクロコンピュータ100に大当り開始指定コマンドを送信する制御を行なう(S135)。具体的には、大当りの種別が確変大当りである場合には大当り開始2指定コマンドを送信する。大当りの種別が突然確変大当りである場合には突確開始指定コマンドを送信する。そうでない場合には大当り開始1指定コマンドを送信する。なお、大当りの種別が確変大当りまたは突然確変大当りであるか否かは、RAM55に記憶されている大当り種別を示すデータ(大当り種別バッファに記憶されているデータ)に基づいて判定される。
また、大当り表示時間タイマに大当り表示時間(大当りが発生したことをたとえば、演出表示装置9において報知する時間)に相当する値を設定する(S136)。また、大入賞口開放回数カウンタに開放回数(たとえば、通常大当りおよび確変大当り(15ラウンド大当り)の場合には15回。突確(2ラウンド大当り)の場合には2回。)をセットする(S137)。そして、特別図柄プロセスフラグの値を大入賞口開放前処理(S305)に対応した値に更新する(S138)。
S139では、CPU56は、時短状態であることを示す時短フラグがセットされているか否か確認する。時短フラグがセットされている場合には、時短状態における特別図柄の変動可能回数を示す時短回数カウンタの値を−1する(S140)。そして、時短回数カウンタの値が0になった場合には、時短フラグをリセットする(S142)。そして、CPU56は、特別図柄プロセスフラグの値を特別図柄通常処理(S300)に対応した値に更新する(S148)。
図42は、特別図柄プロセス処理における大入賞口開放前処理(S305)を示すフローチャートである。大入賞口開放前処理において、CPU56は、大入賞口制御タイマの値を−1する(S401)。そして、大入賞口制御タイマの値が0であるか否かを確認し(S402)、大入賞口制御タイマの値が0になっていなければ、処理を終了する。
大入賞口制御タイマの値が0になっている場合には、CPU56は、大入賞口の開放中(ラウンド中)におけるラウンド数に応じた表示状態を指定する大入賞口開放中指定コマンド(A1XX(H))を演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する制御を行なう(S403)。なお、CPU56は、ラウンド数を、大当り遊技中のラウンド数をカウントするための開放回数カウンタの値を確認することにより認識する。そして、CPU56は、ソレノイド21を駆動して大入賞口(特別可変入賞球装置20)を開放する制御を行なうとともに(S404)、開放回数カウンタの値を−1する(S405)。
また、大入賞口制御タイマに、各ラウンドにおいて大入賞口が開放可能な最大時間に応じた値を設定する(S406)。たとえば、15ラウンド大当りの場合には最大時間は29秒であり、突然確変大当りの場合には最大時間は0.5秒である。そして、特別図柄プロセスフラグの値をステップ大入賞口開放中処理(S306)に応じた値に更新する(S415)。
図43および図44は、特別図柄プロセス処理における大入賞口開放中処理(S306)を示すフローチャートである。大入賞口開放中処理において、CPU56は、大入賞口制御タイマの値を−1する(S420)。
そして、CPU56は、大入賞口制御タイマの値が0になったか否か確認する(S421)。大入賞口制御タイマの値が0になっていないときは、カウントスイッチ23がオンしたか否か確認し(S432)、カウントスイッチ23がオンしていなければ、処理を終了する。カウントスイッチ23がオンした場合には、大入賞口への遊技球の入賞個数をカウントするための入賞個数カウンタの値を+1する(S433)。そして、CPU56は、入賞個数カウンタの値が所定数(たとえば10)になっているか否か確認する(S434)。入賞個数カウンタの値が所定数になっていなければ、処理を終了する。なお、S421とS432の判定順は逆でもよい。
大入賞口制御タイマの値が0になっているとき、または入賞個数カウンタの値が所定数になっているときには、CPU56は、ソレノイド21を駆動して大入賞口を閉鎖する制御を行なう(S435)。そして、入賞個数カウンタの値をクリアする(0にする)(S436)。
次いで、CPU56は、開放回数カウンタの値を確認する(S438)。開放回数カウンタの値が0でない場合には、CPU56は、大入賞口の開放後(ラウンドの終了後)におけるラウンド数に応じた表示状態を指定する大入賞口開放後指定コマンド(A2XX(H))を演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する制御を行なう(S439)。そして、大入賞口制御タイマに、ラウンドが終了してから次のラウンドが開始するまでの時間(インターバル期間)に相当する値を設定し(S440)、特別図柄プロセスフラグの値を大入賞口開放前処理(S305)に応じた値に更新する(S441)。なお、インターバル期間は、たとえば5秒である。突然確変大当りのときは15R大当りより短い期間としてもよい。
開放回数カウンタの値が0である場合には、CPU56は、大当り種別を示すデータが確変大当りを示すデータであるときに、大当り終了2指定コマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する制御を行なう(S442,S447)。なお、S442で確変大当りであるか否かは、具体的には、S74でRAM55における大当り種別バッファに設定した大当り種別を示すデータが確変大当りを示す値(本例では「02」)であるか否かを確認することにより判定できる。そして、CPU56は、大入賞口制御タイマに大当り終了時間(大当り遊技が終了したことをたとえば、演出表示装置9において報知する時間)に相当する値を設定し(S449)、特別図柄プロセスフラグの値を大当り終了処理(S307)に応じた値に更新する(S450)。
CPU56は、大当り種別を示すデータが確変大当りを示すデータでなく、突然確変大当りを示すデータである場合には、突確終了指定コマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する制御を行なう(S443,S444)。なお、S443で突然確変大当りであるか否かは、具体的には、S74でRAM55における大当り種別バッファに設定した大当り種別を示すデータが突然確変大当りを示す値(本例では「03」)であるか否かを確認することにより判定できる。大当り種別を示すデータが突然確変大当りを示すデータでもないときには、大当り終了1指定コマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する制御を行なう(S445)。そして、S449に移行する。
図45は、特別図柄プロセス処理における大当り終了処理(S307)を示すフローチャートである。大当り終了処理において、CPU56は、大当り終了表示タイマが設定されているか否か確認し(S150)、大当り終了表示タイマが設定されている場合には、S154に移行する。大当り終了表示タイマが設定されていない場合には、大当りフラグをリセットし(S151)、大当り終了指定コマンドを送信する制御を行なう(S152)。ここで、確変大当りであった場合には大当り終了2指定コマンドを送信し、突然確変大当りであった場合には突確終了指定コマンドを送信し、いずれでもない場合には大当り終了1指定コマンドを送信する。そして、大当り終了表示タイマに、画像表示装置9において大当り終了表示が行なわれている時間(大当り終了表示時間)に対応する表示時間に相当する値を設定し(S153)、処理を終了する。
S154では、大当り終了表示タイマの値を1減算する。そして、CPU56は、大当り終了表示タイマの値が0になっているか否か、すなわち大当り終了表示時間が経過したか否か確認する(S155)。経過していなければ処理を終了する。経過していれば、大当りの種別が確変大当りまたは突然確変大当りであったか否か確認する(S158)。
大当りの種別が確変大当りまたは突然確変大当りであった場合には、確変フラグをセットして遊技状態を確変状態に移行させる(S161)。そして、S162に移行する。確変大当りでも突然確変大当りでもない場合には、そのままS162に移行する。そして、S162では、時短フラグをセットし(S162)、時短回数カウンタにたとえば100をセットする(S163)。これにより、大当り遊技状態の終了後には、必ず時短状態に制御されることとなる。そして、特別図柄プロセスフラグの値を特別図柄通常処理(S300)に対応した値に更新する(S164)。
次に、変動表示中に実行される演出の具体例を、図46〜図52の説明図を参照して説明する。なお、図46〜図52において、演出表示装置9の表示画面を矩形で示す。すなわち、図46〜図52では、図1等に示す円形の演出表示装置9の表示画面の一部が示されている。
図46は、演出図柄の変動表示態様が「非リーチ」である場合、特定演出が実行されないとき、および「擬似連」の特定演出が実行されるときの演出制御用マイクロコンピュータ100の制御による演出表示装置9における表示動作例を示す説明図である。
変動パターン指定コマンドによって、非リーチPA1−1の変動パターンが指定されたときには、図46(C1),(C2)に示すように特定演出は実行されない。非リーチPA1−4の変動パターンが指定されたときには、図46(E1)〜(E4)に示すような「滑り」の特定演出が実行される。非リーチPA1−5の変動パターンが指定されたときには、図46(D1)〜(D6)に示すような「擬似連」の特定演出が実行される。なお、図46(D1)〜(D6)には、簡略化された擬似連の演出態様が示されている。
図46(A)に示す例は、たとえば、特別図柄の変動表示における特別図柄の変動開始等に対応して、「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rの全部で演出図柄の変動が開始される。その後、図46(B)に示すように、「左」の図柄表示エリア9Lで「6」の演出図柄が停止表示(仮停止表示)される。
特定演出が実行されない場合や「滑り」の特定演出が実行される場合には、左最終停止図柄FZ1−1として「6」の演出図柄が決定されたことに対応して、図46(B)に示すような演出図柄の停止表示が行なわれる。なお、演出図柄の変動表示態様が「非リーチ」である場合に「滑り」の特定演出が実行される非リーチPA1−4の変動パターンであれば、特定演出パターンが常に滑りTP1−1に決定され(図62参照)、「右」の図柄表示エリア9Rで演出図柄を高速に再変動させる「滑り」の特定演出が実行される。よって、「左」の図柄表示エリア9Lに停止表示する演出図柄は、「滑り」の特定演出によっては変更されない。「擬似連」の特定演出が実行される場合には、左最終停止図柄FZ1−1として「6」の演出図柄が決定されたときには、図46(B)に示すような演出図柄の停止表示が行なわれる。
その後、特定演出が実行されない場合には、たとえば、図46(C1)に示すように「右」の図柄表示エリア9Rで「7」の演出図柄を停止表示(仮停止表示)してから、図46(C2)に示すように「中」の図柄表示エリア9Cで「4」の演出図柄を停止表示(仮停止表示)した後、非リーチの組合せとなる演出図柄が停止表示(最終停止表示)される。このとき、「右」の図柄表示エリア9Rや「中」の図柄表示エリア9Cで停止表示される演出図柄は、右最終停止図柄FZ1−2や中最終停止図柄FZ1−3として決定される。
「擬似連」の特定演出が実行される場合には、たとえば、図46(D1)に示すように「右」の図柄表示エリア9Rで「7」の演出図柄を停止表示(仮停止表示)してから、図46(D2)に示すように「中」の図柄表示エリア9Cで「6」の演出図柄を停止表示(仮停止表示)することによって、擬似連チャンス目GC6となる演出図柄が停止表示される。このときには、たとえば、演出図柄の揺れ変動表示といった仮停止表示を行なってから、図46(D3)に示すようにすべての図柄表示エリア9L、9C、9Rで演出図柄を再び変動させる。その後、たとえば、図46(D4)〜(D6)に示すように、「左」→「右」→「中」といった所定順序で、「6」、「7」、「4」の演出図柄を順次に停止表示(仮停止表示)した後、非リーチの組合せとなる演出図柄が停止表示(最終停止表示)される。
「滑り」の特定演出が実行される場合には、たとえば、図46(E1)に示すように「右」の図柄表示エリア9Rで「5」の演出図柄を停止表示(仮停止表示)してから、図46(E2)に示すように「右」の図柄表示エリア9Rで演出図柄を高速に再変動させる。その後、図46(E3)に示すように「右」の図柄表示エリア9Rで「7」の演出図柄になるように、停止表示させる演出図柄を変更させる。ここで、図46(E1)に示すように「右」の図柄表示エリア9Rで仮停止表示される演出図柄は、たとえば、決定された右最終停止図柄FZ1−2に基づいて決定される(図57参照)。その後、たとえば、図46(E4)に示すように、「中」の図柄表示エリア9Cで「4」の演出図柄を停止表示(仮停止表示)した後、非リーチの組合せとなる演出図柄が停止表示(最終停止表示)される。また、「滑り」の特定演出が実行される場合においては、たとえば、PA2−2等のように、「滑り」の特定演出により、リーチ図柄の組合せとなるようにしてもよい。具体的に、「滑り」の演出後リーチ状態となる場合としては、「滑り」の演出後リーチ状態となり、その後はずれの表示結果となる場合と、「滑り」の演出後リーチ状態となり、その後大当りの表示結果となる場合とを含み、図15および図16に示すように変動パターンの選択決定に基づいて、演出内容が決定される。「滑り」の特定演出には、「滑り」の演出後リーチ状態とならないものも含まれる。
また、擬似連の演出としては、次のような演出も行なわれる。非リーチで大当りとなる特殊PG1−3のように、たとえば「左」,「中」,「右」の各図柄表示エリアで「1」,「2」,「2」というような図柄が仮停止された後、たとえば、「左」の図柄表示エリアで演出図柄が高速に再変動する。そして、再変動した図柄が大当り図柄の組合せを構成するように「2」で停止し、最終的に大当りとなる演出図柄が停止表示(最終停止表示)される。なお、擬似連の演出として非リーチで大当りとなる変動パターンとしては、「左」の図柄表示エリアで演出図柄を再変動させることに限らず、どこの図柄表示エリアで演出図柄を再変動させてもよい。また、1つの図柄表示エリアで演出図柄を再変動させることに限らず、複数(この場合は2つ)の図柄表示エリアで演出図柄を再変動させるようにしてもよい。また、再変動の速度については、高速で再変動することに限らず、低速で再変動するようにしてもよい。
なお、「滑り」の特定演出を行なう代わりに、擬似連チャンス目を仮停止表示させた後、「左」,「中」,「右」の演出図柄のうちの特定の図柄を1図柄分変動させて大当り図柄の組合せとする制御を行なうようにしてもよい。たとえば、擬似連となる変動パターンにおいて、擬似連における仮停止後に、最終回の変動として1図柄だけ変動させて大当り図柄の組合せが表示されるように制御してもよい。このような「擬似連」の特定演出および「滑り」の特定演出は、15ラウンド大当りおよび2ラウンド大当りのいずれになるときにも、行なうようにしてもよい。
図47〜図49は、変動表示結果が「大当り」であり大当り種別が「突確」以外である場合の表示動作例を示す説明図である。図47(A)に示す例では、たとえば、特別図柄の変動表示における特別図柄の変動開始等に対応して、「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rの全部で演出図柄の変動が開始される。その後、図47(B)に示すように、「左」の図柄表示エリア9Lで「6」の演出図柄が停止表示(仮停止表示)される。
そして、たとえば、変動パターンがスーパーPA4−2であるときのように、「滑り」の特定演出が実行される場合には、図47(C1)〜(C3)に示すように、「左」および「右」の図柄表示エリア9L、9Rで演出図柄を仮停止表示させた後、「右」の図柄表示エリア9Rで演出図柄を再び変動させた後に停止表示させることによって、演出図柄の変動表示状態がリーチ状態となるように、停止表示する演出図柄を変更させる演出表示が行なわれる。また、たとえば、変動パターンがスーパーPA4−3であるときのように、「擬似連」の特定演出が実行される場合には、図47(D1)〜(D5)に示すように、すべての図柄表示エリア9L、9C、9Rにおいて演出図柄を仮停止表示させた後、すべての図柄表示エリア9L、9C、9Rにおいて演出図柄を再び変動(擬似連変動)させる演出表示が行なわれる。その後、「左」および「右」の図柄表示エリア9L、9Rで「6」の演出図柄が揃って停止表示(仮停止表示)されることによって、演出図柄の変動表示状態がリーチ状態になる。
図47(C3)や図47(D5)に示すようリーチ状態となった場合には、図48(A)に示すように、「中」の図柄表示エリア9Cにおける演出図柄の変動速度が低下する。そして、変動パターンがノーマルPA2−5〜ノーマルPA2−8のいずれかであるとき等には、図48(B)に示すように「中」の図柄表示エリア9Cで「6」を示す数字が「左」および「右」の図柄表示エリア9L、9Rと揃って停止表示(仮停止表示)される「ノーマル」のリーチ演出が行なわれる。なお、図48(B)に示す例では、変動表示結果が「大当り」である場合に対応して、大当りの組合せを構成する演出図柄が停止表示されているが、変動表示結果が「はずれ」となる場合には、たとえば、図48(H)に示すように「5」を示す数字が「中」の図柄表示エリア9Cで停止表示されることを示す演出画像を表示させてから「中」の図柄表示エリア9Cで「5」を示す数字の演出図柄を停止表示させるといった「中」の図柄表示エリア9Cで「6」を示す数字以外の演出図柄を停止表示させること等によって、リーチはずれ組合せを構成する演出図柄を停止表示させ、演出図柄の変動表示を終了すればよい。リーチ演出α1〜リーチ演出α3やリーチ演出β1,リーチ演出β2が実行される場合には、図48(C)に示すように、低下していた「中」の図柄表示エリア9Cにおける演出図柄の変動速度が再び上昇し、各種のリーチ演出表示が開始される。リーチ演出β1では、図48(D)に示すようなキャラクタ画像CH2が表示された後、対応するリーチ演出表示が進行する。また、リーチ演出α1〜リーチ演出α3のいずれかである場合には、図48(E)に示すようなキャラクタ画像CH1が表示された後、図48(F)に示すようなリーチ演出表示が進行する。そして、リーチ演出α1では、図48(G)に示すように、1段階目の演出表示で停止表示(仮停止表示)される演出図柄が出現する。図48(G)に示す例では、変動表示結果が「大当り」である場合に対応して、大当りの組合せを構成する演出図柄が停止表示されているが、変動表示結果が「はずれ」となる場合には、リーチはずれ組合せを構成する演出図柄を停止表示させ、演出図柄の変動表示を終了すればよい。これに対して、リーチ演出α2やリーチ演出α3では、図48(H)および(I)に示すように、2段階目の演出表示に進む。また、リーチ演出β2では、図48(J)に示すようなキャラクタ画像CH3が表示された後、対応するリーチ演出表示が進行する。
図48(I)に示すように2段階目の演出表示が進行すると、リーチ演出α2であれば、図49(A)に示すように、2段階目の演出表示で停止表示(仮停止表示)される演出図柄が出現する。なお、変動表示結果が「はずれ」になる場合には、表示されている演出図柄が変更されず、リーチはずれ組合せを構成する演出図柄を停止表示させ、演出図柄の変動表示を終了させる。また、リーチ演出α3では、たとえば、3段階目の演出表示(「救済演出」ともいう)に進む。そして、3段階目の演出表示で停止表示(仮停止表示)される演出図柄が出現する。その後、演出図柄が停止表示される。
次に、前述した擬似連の変動パターンにおいて実行される1回目滑り後チャンス目仮停止演出の具体例を説明する。図50は1回目滑り後チャンス目仮停止演出が行なわれないときの表示動作例を示す説明図である。また、図51は1回目滑り後チャンス目仮停止演出が行なわれるときの表示動作例を示す説明図である。
次に、擬似連において、1回目滑り後チャンス目仮停止演出が行なわれないときには、図50の(A)〜(E)等に示すように、変動表示の開始後に擬似連チャンス目が仮停止した後、擬似連の再変動が行なわれる。たとえば、(A)に示すように、「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rの全部で演出図柄の変動が開始される。その後、(B),(C)に示すように、図柄表示エリア9L、9C、9Rにおいて、「左」、「右」、「中」の順番で、演出図柄が仮停止表示されていく。擬似連の変動パターンの場合には、(C)に示すように擬似連チャンス目が仮停止した後、(D),(E)に示すように再変動が開始されることにより擬似連の変動が行なわれる。そして、変動パターンごとに定められた変動時間が経過すると、演出図柄の変動が停止され、最終停止図柄が導出表示される。
次に、図51を参照して、擬似連において、1回目滑り後チャンス目仮停止演出が行なわれるときには、(A)に示すように、「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rの全部で演出図柄の変動が開始された後、(B)に示すように、図柄表示エリア9L、9C、9Rにおいて、「左」、「右」の順番で擬似連チャンス目とならないリーチ形成図柄(「左」、「右」が同じ図柄)が仮停止される。そして、(C),(D)に示すように、「中」の図柄表示エリア9Cで演出図柄が変動を継続している状態で、図柄表示エリア9L、9Rのうち、たとえば、「右」の図柄表示エリア9Rのような一部の図柄表示エリアで、仮停止していた演出図柄が所定図柄数分(たとえば1図柄数分)変更される滑り演出が行なわれる。そのような滑り演出が行なわれるときには、一部の図柄がリーチ形成図柄から擬似連チャンス目を形成することが可能な図柄に変更される。図51の場合には、「3」、「3」のリーチ形成図柄から「3」、「4」という擬似連チャンス目(たとえば、「3」、「4」、「4」)を形成することが可能な図柄に滑り演出によって図柄が変更される。その後、(E)に示すように、「中」の図柄表示エリア9Cで演出図柄が仮停止することにより、変動擬似連チャンス目(たとえば、「3」、「4」、「4」)を形成する図柄の組合せが仮停止される。その後、(F),(G)に示すように再変動が開始されることにより擬似連の変動が行なわれ、変動パターンごとに定められた変動時間が経過すると、演出図柄の変動が停止され、最終停止図柄が導出表示される。
なお、この実施の形態では、擬似連の変動パターンとして、図50に示したような変動表示の開始後に擬似連チャンス目が仮停止した後に擬似連の再変動が行なわれる演出が行なわれず、図51に示す1回目滑り後チャンス目仮停止演出だけが行なわれるように構成してもよい。
このように、1回目滑り後チャンス目仮停止演出では、擬似連の変動パターンにおいて、リーチ形成図柄のような擬似連チャンス目以外の図柄の組合せを仮停止した後、滑り演出を行なって一部の仮停止図柄を変更することに基づいて擬似連チャンス目を仮停止するので、擬似連チャンス目以外の図柄の組合せが停止されたときでも、擬似連チャンス目に変更されて擬似連の再変動が実行されることがありうるので、演出に意外性が生じるため、再変動表示に関する演出の面白みが向上し、遊技の興趣を向上させることができる。
なお、1回目滑り後チャンス目仮停止演出は、擬似連の変動パターンにおいて擬似連チャンス目以外の図柄の組合せを仮停止した後、その一部の仮停止図柄を変更することに基づいて擬似連チャンス目を仮停止する演出の一例である。このように仮停止図柄を変更して擬似連チャンス目とする演出としては、1回目の仮停止時に限らず、その2回目以降のその他の仮停止時に行なうようにしてもよい。たとえば、所定の乱数値を用いてどの変動回の仮停止時に滑り演出を行なうかをランダムに選択決定するとともに、滑りにより変更する仮停止図柄を選択決定し、決定した変動回の仮停止時に、決定した仮停止図柄を表示して前述したような滑り後チャンス目仮停止演出を行なう。このような仮停止図柄を変更する演出は、仮停止が行なわれるタイミング(仮停止タイミング)のすべてにおいて実行するようにしてもよく、予め定められた一部のタイミングで実行するようにしてもよい。つまり、滑り後チャンス目仮停止演出は、いずれか1回のタイミングで実行してもよく、いずれか複数回のタイミングで実行してもよい。たとえば、所定の乱数値を用いて予め定められた1回または複数回の変動回の仮停止時のうちのどの変動回の仮停止時に滑り演出を行なうかをランダムに選択決定するとともに、滑りにより変更する仮停止図柄(複数回滑り演出を行なうときにはそれぞれの滑り演出で変更する仮停止図柄)を選択決定し、決定した変動回の仮停止時に、決定した仮停止図柄を表示して前述したような滑り後チャンス目仮停止演出を行なう。また、このような仮停止図柄を変更する演出は、予め定められた仮停止タイミングで実行するようにしてもよく、ランダムに定められる仮停止タイミングで実行するようにしてもよい。このように、1回目滑り後チャンス目仮停止演出は、1回目の仮停止タイミングで行なわれることにより、1回目滑り後チャンス目仮停止演出と呼ばれる。したがって、仮停止図柄を滑り演出により変更して擬似連チャンス目とする演出は、1回目滑り後チャンス目仮停止演出および2回目以降のその他の仮停止時に行なう演出を含めた演出として、滑り後チャンス目仮停止演出と呼ばれる。また、仮停止図柄を変更して擬似連チャンス目とする演出は、たとえば、演出図柄をその場で所定図柄数切替える図柄変更方法、および、モーフィングにより演出図柄を変形させることにより表示されている図柄を変更する図柄変更方法等、滑り演出以外の図柄変更方法を用いて行なうようにしてもよい。このように図柄の変更方法を滑り演出以外の図柄変更方法を用いて行なう場合も含めた演出は、図柄変更チャンス目仮停止演出と呼ばれる。このような図柄変更チャンス目仮停止演出を実行するか否かの決定、および、図柄変更チャンス目仮停止演出の演出態様の決定は、遊技制御用マイクロコンピュータ560で行なうようにしてもよく、演出制御用マイクロコンピュータ100で行なうようにしてもよい。
また、図柄変更チャンス目停止演出としては、リーチ形成図柄を仮停止させた後に図柄を変更するものでなくてもよく、図柄が仮停止をせずにゆっくりと動いてリーチ形成図柄を通り過ぎていった後にチャンス目となるものであってもよい。
また、このような1回目滑り後チャンス目仮停止演出を含む図柄変更チャンス目仮停止演出においては、擬似連チャンス目に変更する対象となる仮停止図柄として、リーチ形成図柄以外の図柄を用いるようにしてもよい。たとえば、特定演出としての「滑り」の演出(擬似連とならない滑りの演出)を行なうとき(たとえば、滑り後リーチとなるような演出)と同様の図柄決定方法を用いて、擬似連チャンス目に変更する対象となる仮停止図柄を決定するようにしてもよい。そのようにすれば、当該擬似連チャンス目に変更する対象となる仮停止図柄が擬似連となるときの滑りと擬似連とならないときの滑りとのどちらの演出が行なわれるかを遊技者が判別しにくくなるので、遊技の興趣を向上することができる。また、図柄変更チャンス目仮停止演出は、一部の図柄エリアで演出図柄がまだ仮停止していないリーチ形成図柄の一部を変更することに限らず、すべての図柄エリアで演出図柄が仮停止したタイミングで一部の仮停止図柄を変更するものであってもよい。
また、このような1回目滑り後チャンス目仮停止演出を含む図柄変更チャンス目仮停止演出においては、「左」、「中」、「右」の各図柄表示エリア9L、9C、9Rのうちのどの領域でも滑り等の図柄の変更が実行可能となるようにし、どの領域で図柄の変更が行なわれるかにより大当りとなる信頼度が異なるようにしてもよい。たとえば、「左」<「中」<「右」の関係で大当りとなる信頼度が異なるようにしてもよい。また、このような1回目滑り後チャンス目仮停止演出を含む図柄変更チャンス目仮停止演出においては、擬似連における1回の変動中において、滑り等の図柄の変更を複数回実行可能な領域を設定し、当該領域において、何回滑り等の図柄の変更が行なわれるかにより大当りとなる信頼度が異なるようにしてもよい。たとえば、1回<2回<3回の関係で大当りとなる信頼度が異なるようにしてもよい。さらに、滑り等の図柄の変更が実行される領域について「左」<「中」<「右」の関係で大当りとなる信頼度が高く、何回滑り等の図柄の変更が行なわれるかについて1回<2回<3回の関係で大当りとなる信頼度が異なるようにしてもよい。つまり、「右」の図柄表示エリア9Rで3回の滑り等の図柄の変更が行なわれたときが最も大当りとなる信頼度が高くなるようにしてもよい。
また、このような1回目滑り後チャンス目仮停止演出を含む図柄変更チャンス目仮停止演出については、実行するか否かの決定、および、実行する図柄変更態様(どの領域で図柄変更をするか、何回図柄変更をするか、および、どのよう図柄変更表示(滑り等)で図柄変更をするか等の変更態様)の決定に関し、遊技制御用マイクロコンピュータ560の側で決定するようにしてもよく、演出制御用マイクロコンピュータ100の側で決定するようにしてもよい。遊技制御用マイクロコンピュータ560の側でこれらの決定を行なうときには、変動パターンの管理に関する時間の制約をなくすことができる。一方、演出制御用マイクロコンピュータ100の側でこれらの決定を行なうときには、遊技制御用マイクロコンピュータ560の処理負担を軽減することができる。また、前述のような1回目滑り後チャンス目仮停止演出を含む図柄変更チャンス目仮停止演出については、実行するか否かの決定、および、実行する図柄変更態様の決定に関し、遊技制御用マイクロコンピュータ560の側と、演出制御用マイクロコンピュータ100の側とで決定事項を所定の割合で分担して決定するようにしてもよい。たとえば、前述のような1回目滑り後チャンス目仮停止演出を含む図柄変更チャンス目仮停止演出については、実行するか否かの決定、および、実行する図柄変更態様の決定に関し、いずれか1つまたは複数を遊技制御用マイクロコンピュータ560の側で決定し、残りを演出制御用マイクロコンピュータ100の側で決定するようにする。
次に、演出制御手段の動作を説明する。図52は、演出制御基板80に搭載されている演出制御手段としての演出制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、演出制御用CPU101)が実行するメイン処理を示すフローチャートである。演出制御用CPU101は、電源が投入されると、メイン処理の実行を開始する。メイン処理では、まず、RAM領域のクリアや各種初期値の設定、また演出制御の起動間隔(たとえば、2ms)を決めるためのタイマの初期設定等を行なうための初期化処理を行なう(S701)。その後、演出制御用CPU101は、タイマ割込フラグの監視(S702)を行なうループ処理に移行する。タイマ割込が発生すると、演出制御用CPU101は、タイマ割込処理においてタイマ割込フラグをセットする。メイン処理において、タイマ割込フラグがセットされていたら、演出制御用CPU101は、そのフラグをクリアし(S703)、S704〜S709の演出制御処理を実行する。
演出制御処理において、演出制御用CPU101は、まず、受信した演出制御コマンドを解析し、受信した演出制御コマンドに応じたフラグをセットする処理等を行なう(コマンド解析処理:S704)。次いで、演出制御用CPU101は、演出制御プロセス処理を行なう(S705)。演出制御プロセス処理では、制御状態に応じた各プロセスのうち、現在の制御状態(演出制御プロセスフラグ)に対応した処理を選択して演出表示装置9の表示制御を実行する。
次いで、第1飾り図柄表示制御処理を行なう(S706)。第1飾り図柄表示制御処理では、第1飾り図柄表示器9aの表示制御を実行する。また、第2飾り図柄表示制御処理を行なう(S707)。第2飾り図柄表示制御処理では、第2飾り図柄表示器9bの表示制御を実行する。また、合算保留記憶表示部18cの表示状態の制御を行なう保留記憶表示制御処理を実行する(S708)。さらに、演出の態様等を決定するために用いられる乱数を生成するためのカウンタ(ランダムカウンタ)のカウント値を更新する乱数更新処理を実行する(S709)。その後、S702に移行する。なお、遊技制御用マイクロコンピュータ560が実行する特別図柄プロセス処理のように、第1飾り図柄表示制御処理と第2飾り図柄表示制御処理とを共通化して、すなわち一つのプログラムモジュールで実現するようにして、演出制御用マイクロコンピュータ100が実行するプログラム容量を減らすようにしてもよい。
図53および図54は、コマンド解析処理(S704)の具体例を示すフローチャートである。主基板31から受信された演出制御コマンドは受信コマンドバッファに格納されるが、コマンド解析処理では、演出制御用CPU101は、コマンド受信バッファに格納されているコマンドの内容を確認する。
コマンド解析処理において、演出制御用CPU101は、まず、RAMに形成されているコマンド受信バッファに受信コマンドが格納されているか否か確認する(S611)。格納されているか否かは、コマンド受信個数カウンタの値と読出ポインタとを比較することによって判定される。両者が一致している場合が、受信コマンドが格納されていない場合である。コマンド受信バッファに受信コマンドが格納されている場合には、演出制御用CPU101は、コマンド受信バッファから受信コマンドを読出す(S612)。なお、読出したら読出ポインタの値を+2しておく(S613)。+2するのは2バイト(1コマンド)ずつ読出すからである。
コマンド受信バッファとして、たとえば、2バイト構成の演出制御コマンドを6個格納可能なリングバッファ形式のコマンド受信バッファが用いられる。したがって、コマンド受信バッファは、受信コマンドバッファ1〜12の12バイトの領域で構成される。そして、受信したコマンドをどの領域に格納するのかを示すコマンド受信個数カウンタが用いられる。コマンド受信個数カウンタは、0〜11の値をとる。なお、必ずしもリングバッファ形式でなくてもよい。
なお、遊技制御用マイクロコンピュータ560から送信された演出制御コマンドは、演出制御INT信号に基づく割込処理で受信されコマンド受信バッファに保存されている。コマンド解析処理では、バッファ領域に保存されている演出制御コマンドがどのコマンド(図32参照)であるのか解析する。
受信した演出制御コマンドが変動パターンコマンドであれば(S614)、演出制御用CPU101は、その変動パターンコマンドを、RAMに形成されている変動パターンコマンド格納領域に格納する(S615)。そして、変動パターンコマンド受信フラグをセットする(S616)。
受信した演出制御コマンドが表示結果特定コマンドであれば(S617)、演出制御用CPU101は、その表示結果特定コマンド(表示結果1指定コマンド〜表示結果4指定コマンドのいずれか)を、RAMに形成されている表示結果特定コマンド格納領域に格納する(S618)。
受信した演出制御コマンドが図柄確定指定コマンドであれば(S621)、演出制御用CPU101は、確定コマンド受信フラグをセットする(S622)。
受信した演出制御コマンドが大当り開始1指定コマンドまたは大当り開始2指定コマンドであれば(S623)、演出制御用CPU101は、大当り開始1指定コマンド受信フラグまたは大当り開始2指定コマンド受信フラグをセットする(S624)。受信した演出制御コマンドが突確開始指定コマンドであれば(S625)、演出制御用CPU101は、突確開始指定コマンド受信フラグをセットする(S626)。
受信した演出制御コマンドが第1図柄変動指定コマンドであれば(S627)、第1図柄変動指定コマンド受信フラグをセットする(S628)。受信した演出制御コマンドが第2図柄変動指定コマンドであれば(S629)、第2図柄変動指定コマンド受信フラグをセットする(S630)。
受信した演出制御コマンドが電源投入指定コマンド(初期化指定コマンド)であれば(S631)、演出制御用CPU101は、初期化処理が実行されたことを示す初期画面を演出表示装置9に表示する制御を行なう(S632)。初期画面には、予め決められている演出図柄の初期表示が含まれる。
また、受信した演出制御コマンドが停電復旧指定コマンドであれば(S633)、予め決められている停電復旧画面(遊技状態が継続していることを遊技者に報知する情報を表示する画面)を表示する制御を行なう(S634)。
受信した演出制御コマンドが大当り終了1指定コマンドまたは大当り終了2指定コマンドであれば(S641)、演出制御用CPU101は、大当り終了1指定コマンド受信フラグまたは大当り終了2指定コマンド受信フラグをセットする(S642)。受信した演出制御コマンドが突確終了指定コマンドであれば(S643)、演出制御用CPU101は、突確終了指定コマンド受信フラグをセットする(S644)。
受信した演出制御コマンドが大入賞口開放中指定コマンドであれば(S645)、演出制御用CPU101は、大入賞口開放中フラグをセットする(S646)。また、受信した演出制御コマンドが大入賞口開放後指定コマンドであれば(S647)、演出制御用CPU101は、大入賞口開放後フラグをセットする(S648)。
受信した演出制御コマンドがその他のコマンドであれば、演出制御用CPU101は、受信した演出制御コマンドに応じたフラグをセットする(S649)。そして、S611に移行する。
図55は、飾り図柄(第1飾り図柄および第2飾り図柄)の変動表示の態様の一例を示す説明図である。この実施の形態では、第1飾り図柄表示器9aおよび第2飾り図柄表示器9bは、2つのLEDで構成されている。そして、図55に示すように、所定時間(たとえば、0.5秒)毎に交互に点灯する。特別図柄の表示結果を大当り図柄にする場合には、大当りを想起させる飾り図柄の表示結果として、上側のLEDが点灯している状態にする(図55(A)参照)。また、特別図柄の表示結果をはずれ図柄にする場合には、はずれを想起させる飾り図柄の表示結果として、下側のLEDが点灯している状態にする(図55(B)参照)。
図56は、演出制御用マイクロコンピュータ100が用いる乱数を示す説明図である。図56に示すように、この実施の形態では、演出制御用マイクロコンピュータ100は、第1〜第3最終停止図柄決定用の乱数SR1−1〜SR1−3、滑り時仮停止図柄決定用の乱数SR3、擬似連第1変動時仮停止図柄決定用の乱数SR4−1、擬似連第2変動時仮停止図柄決定用の乱数SR4−2、第1特定演出(滑り)パターン判定用の乱数SR6−1、第1予告演出の予告パターン種別決定用の乱数SR7、第1予告演出に含まれるボタン予告の予告メッセージ決定用の乱数SR8、第1予告演出に含まれる第1ステップアップ予告としての基本発展予告の予告ステップ決定用の乱数SR9、色信頼度表示決定用の乱数SR10、模様信頼度表示決定用の乱数SR11、第2予告演出の実行決定用の乱数SR12、第2予告演出の第2ステップアップ予告の予告ステップ決定用の乱数SR13、第3予告演出の実行決定用の乱数SR14、第3予告演出としての可動部材予告の可動部材動作決定用の乱数SR15、第4予告演出の実行決定用の乱数SR16、第4予告演出としてのミニキャラ予告のミニキャラ表示決定用の乱数SR17、第5予告演出の実行決定用の乱数SR18、第5予告演出としての群予告の群表示決定用の乱数SR19、第1ステップアップ予告内容決定用の乱数SR20、第1予告演出に含まれる第1ステップアップ予告としてのリーチ分岐予告ステップの予告ステップ決定用の乱数SR21、ボタン分岐予告ステップの予告ステップ決定用の乱数SR22、および、ボタン分岐予告ステップの予告内容決定用の乱数SR23を用いる。なお、演出効果を高めるために、これら以外の乱数を用いてもよい。また、SR7〜SR23のような予告演出に関する乱数値は、それぞれの上限値が異なる素数の数値となるように設定することが望ましい。このようにすれば、予告演出の実行態様が一部の実行態様に偏って実行されるのを極力防ぐことができる。
擬似連第1変動時仮停止図柄の乱数SR4−1は、初回変動後の「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rにおいて仮停止表示させる演出図柄(仮停止図柄)を決定するために用いられる乱数である。擬似連第2変動時仮停止図柄の乱数SR4−2は、続いて実行される再変動後の「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rにおいて仮停止表示させる演出図柄(仮停止図柄)を決定するために用いられる乱数である。
滑り仮停止図柄決定用の乱数SR3は、「滑り」の特定演出を実行する場合に、「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rにおけるすべてまたは一部において仮停止表示させる演出図柄(仮停止図柄)を決定するために用いられる乱数である。
第1特定演出パターン判定用の乱数SR6−1は、「滑り」の特定演出を実行する場合における演出動作の内容に対応した特定演出パターンを、複数種類のうちのいずれかに決定するために用いられる乱数である。
予告パターン種別決定用の乱数SR7は、第1予告演出を実行するか否かを決定し、第1予告演出を実行する場合における予告パターン種別を予め用意された複数種類のいずれかに決定するために用いられる乱数である。ここで、予告演出とは、変動表示時において、大当り遊技状態となることを予告する演出をいう。本実施の形態の場合、予告演出は、第1予告演出、第2予告演出、第3予告演出、第4予告演出、および、第5予告演出を含む。
第1予告演出は、演出表示装置9の広い範囲を用いて予告のための画像を表示する演出であり、ボタン予告および第1ステップアップ予告のような複数種類の予告演出の種別から1つの予告演出を選択して実行される。このように複数種類の予告演出の種別から1つの予告演出を選択して実行する理由は、次の通りである。第1予告演出に含まれる複数種類の予告演出は、同時に実行すると、表示されるタイミングおよび表示される場所(表示領域)が重複するものであり、重複して表示されることにより演出が雑然としてしまうので、そのように演出が雑然とするのを防止するために、第1演出として、複数種類の予告演出の種別から選択した1つの予告演出を実行するようにしたのである。また、実行する予告演出を複数種類の予告演出の種別から選択することにより、予告演出制御に関して、予告演出の発生割合の設計変更を容易化することができる。また、選択された種別の予告演出についてのみ演出態様を決定する処理を実行すればよいので、予告演出に関する制御プログラムの処理量を低減することができる。
ボタン予告とは、変動表示中において操作ボタンが操作されたことを条件として実行する予告演出をいう。第1ステップアップ予告は、予告の態様が複数段階でステップアップする予告であり、基本発展予告、リーチ分岐予告、および、ボタン分岐予告というような複数の予告演出のうちから選択された予告演出が実行される。ステップアップ予告は、複数の予告ステップにより構成されており、複数の予告ステップが予め定められた順序で実行されることにより、予告の態様が複数段階でステップアップ(発展)する予告である。基本発展予告は、第1ステップアップ予告としての基本的なステップアップ態様で予告ステップが実行されることにより基本的なステップアップ演出が行なわれる予告演出であり、リーチ分岐予告およびボタン分岐予告のそれぞれと共通する演出態様が含まれている。リーチ分岐予告は、予告ステップが複数に分岐する予告演出であって、基本発展予告と同様のステップアップ予告演出が行なわれている途中で、リーチ状態の成立が確定することを示すリーチ確定演出のステップと、リーチ状態の成立が未確定であることを示すリーチ未確定演出のステップとに分岐する演出である。なお、リーチ分岐予告は、リーチ確定演出のステップを含まないものであってもよい。その場合には、単にステップアップ予告が予告演出の途中段階から分岐するような演出を行なえばよく、「ステップアップ分岐予告」という予告名称で呼ばれてもよい。ボタン分岐予告は、基本発展予告と同様の予告ステップでステップアップ予告演出が行なわれている途中で、所定の予告ステップから、操作ボタン30が操作されたことを条件として予告を実行する操作予告演出へ予告ステップが分岐する予告演出である。このように、ボタン分岐予告は、操作ボタン30が操作されたことを条件として予告ステップが複数に分岐する予告演出が実行される演出部分を含むので、ボタン予告の一種の予告演出である。
このように、第1予告演出としては、ボタン予告と第1ステップアップ予告とのどちらか一方が実行され、第1ステップアップ予告が実行されるときには、基本発展予告、リーチ分岐予告、および、ボタン分岐予告のうちからいずれか1つの予告が選択されて実行される。なお、基本発展予告、リーチ分岐予告、および、ボタン分岐予告のそれぞれは、第1ステップアップ予告とは別の予告として独立的に設け、実行するか否かを第1ステップ予告とは別個に判断するようにしてもよい。具体的に、第1予告演出としては、ボタン予告、基本発展予告、リーチ分岐予告、および、ボタン分岐予告のうちからいずれかの予告演出を選択し、選択した予告演出を実行するようにしてもよい。また、ボタン予告は、第1予告演出として第1ステップアップ予告と排他的に実行する例を示した。しかし、これに限らず、ボタン予告は、第1ステップアップ予告が属する第1予告演出とは別のタイミングまたは別の表示領域で実行する別の予告として独立的に設け、実行するか否かを別個に判断するようにしてもよい。
第2予告演出は、第1予告演出よりも狭い領域を用いて予告のための画像を表示する演出であり、第2ステップアップ予告のような予め定められた1種類の予告演出が実行される。ここで、第2ステップアップ予告は、第1ステップアップ予告と演出態様が異なるステップアップ予告であり、画像表示された仮想的なモニタの表示画面領域において、大当りとなることを示す予告が複数段階のステップで行なわれる演出(以下、モニタ予告とも呼ぶ)である。なお、第2ステップアップ予告としては、予告ステップが複数に分岐しない予告演出が行なわれるが、リーチ分岐予告およびボタン分岐予告のように予告ステップが複数に分岐する予告演出を行なうようにしてもよい。また、第2ステップアップ予告としては、リーチ分岐予告およびボタン分岐予告のように予告ステップが複数に分岐する予告演出を行なう場合には、第1ステップアップにリーチ分岐予告およびボタン分岐予告を含めないようにしてもよい。つまり、リーチ分岐予告およびボタン分岐予告のように予告ステップが複数に分岐する予告演出は、第1ステップアップ予告と第2ステップアップ予告との少なくとも一方で実行可能とすればよい。
このように、パチンコ遊技機1においては、ステップアップ予告に関し、第1ステップアップ予告および第2ステップアップ予告というような複数系統のステップアップ予告演出が設けられており、その複数系統のステップアップ予告演出のうちから実行するステップアップ予告演出が選択されることとなる。
なお、第1予告演出については、まず、第1予告演出として、ボタン予告および第1ステップアップ予告のうちどちらの種類の予告演出にするかを選択決定し、その後、選択した予告演出について、実行するか否か、および、実行するときの予告パターンを選択決定するようにしてもよい。
また、第1予告演出として予め定められた1種類の予告演出を実行し、第2予告演出として複数種類の予告演出から1つの予告演出を選択して実行してもよい。また、第1予告演出および第2予告演出の両方で、複数種類の予告演出から1つの予告演出を選択して実行してもよい。
第3予告演出は、第1予告演出および第2予告演出とは別に行なわれる予告演出であり、可動部材を用いて予告のための動作としての予告動作をさせる演出である。第3予告演出では、可動部材として星形状の可動部材84を所定態様で動作させることにより予告をする可動部材予告が実行される。
第4予告演出は、第1予告演出〜第3予告演出とは別に、演出表示装置9において予告のための画像を表示する演出である。第4予告演出では、ミニキャラと呼ばれる小型のキャラクタ画像を表示することにより予告をするミニキャラ予告が実行される。ミニキャラは、ミニキャラクタの略称であって、少なくとも識別情報としての演出図柄よりも視認性が低い画像である。より具体的に、ミニキャラは、仮停止状態を含む停止状態における演出図柄よりも視認性が低い画像である。また、ミニキャラは、演出図柄よりも視認性が低い画像であればよく、基本的に演出図柄よりもサイズ(表示面積)が小さいが、演出図柄よりも視認性が低い形状であれば、演出図柄よりもサイズが大きいものであってもよい。また、ミニキャラは、ミニキャラ以外のキャラクタとして表示されるキャラクタ画像よりもサイズが小さい等、ミニキャラ以外のキャラクタよりも視認性が低い画像である。
第5予告演出は、第1予告演出〜第4予告演出とは別に、演出表示装置9において予告のための画像を表示する演出である。第5予告演出では、所定のキャラクタ画像の群を表示することにより予告をする群予告が実行される。
ボタン予告の予告メッセージ決定用の乱数SR8は、後述するボタン予告の予告パターンとしての予告メッセージを予め用意された複数種類のいずれかに決定するために用いられる乱数である。
第1ステップアップ予告の予告ステップ決定用の乱数SR9は、第1ステップアップ予告における1つの種類の予告として実行される基本発展予告の予告パターンとしての予告ステップを予め用意された複数種類のいずれかに決定するために用いられる乱数である。
色信頼度表示決定用の乱数SR10は、ボタン予告において予告後に大当りとなる信頼度を色により示す色信頼度表示の表示パターンを予め用意された複数種類のいずれかに決定するために用いられる乱数である。模様信頼度表示決定用の乱数SR11は、第1ステップアップ予告において予告後に大当りとなる信頼度を模様により示す模様信頼度表示の表示パターンを予め用意された複数種類のいずれかに決定するために用いられる乱数である。
第2予告演出予告パターン実行決定用の乱数SR12は、第2予告演出を実行するか否かを決定するために用いられる乱数である。第2ステップアップ予告の予告ステップ決定用の乱数SR13は、後述する第2ステップアップ予告の予告パターンとしての予告ステップを予め用意された複数種類のいずれかに決定するために用いられる乱数である。なお、第2予告演出については、実行するか否か、および、実行するときの予告パターンを1つの乱数値を用いて選択決定するようにしてもよい。
第3予告演出予告パターン実行決定用の乱数SR14は、第3予告演出を実行するか否かを決定するために用いられる乱数である。可動部材動作決定用の乱数SR15は、第3予告演出として実行される可動部材予告の予告パターンとしての可動部材動作のパターンを予め用意された複数種類のいずれかに決定するために用いられる乱数である。なお、第3予告演出については、実行するか否か、および、実行するときの予告パターンを1つの乱数値を用いて選択決定するようにしてもよい。
第4予告演出予告パターン実行決定用の乱数SR16は、第4予告演出を実行するか否かを決定するために用いられる乱数である。ミニキャラ表示決定用の乱数SR17は、第4予告演出として実行されるミニキャラ予告の予告パターンとしてのミニキャラ表示のパターンを予め用意された複数種類のいずれかに決定するために用いられる乱数である。なお、第4予告演出については、実行するか否か、および、実行するときの予告パターンを1つの乱数値を用いて選択決定するようにしてもよい。
第5予告演出予告パターン実行決定用の乱数SR18は、第5予告演出を実行するか否かを決定するために用いられる乱数である。群表示決定用の乱数SR19は、第5予告演出として実行される群予告の予告パターンとしての群表示のパターンを予め用意された複数種類のいずれかに決定するために用いられる乱数である。なお、第5予告演出については、実行するか否か、および、実行するときの予告パターンを1つの乱数値を用いて選択決定するようにしてもよい。
第1ステップアップ予告内容決定用の乱数SR20は、第1ステップアップ予告を実行することが決定されたときに、第1ステップアップとして、基本発展予告、リーチ分岐予告、および、ボタン分岐予告のうちから実行する予告を選択するために用いられる乱数である。
リーチ分岐予告の予告ステップ決定用の乱数SR21は、第1予告演出として実行されるリーチ分岐予告の予告パターンを予め用意された複数種類のいずれかに決定するために用いられる乱数である。なお、リーチ分岐予告については、実行するか否か、および、実行するときの予告パターンを1つの乱数値を用いて選択決定するようにしてもよい。ボタン分岐予告の予告ステップ決定用の乱数SR22は、第1予告演出として実行されるボタン分岐予告の予告パターンを予め用意された複数種類のいずれかに決定するために用いられる乱数である。なお、ボタン分岐予告については、実行するか否か、および、実行するときの予告パターンを1つの乱数値を用いて選択決定するようにしてもよい。
ボタン分岐予告内容決定用の乱数SR23は、ボタン分岐予告を実行することが決定されたときに、分岐後に行なわれる予告の内容(具体的には後述する予告内容物)を、予め用意された複数種類のいずれかに決定するために用いられる乱数である。
なお、前述したようなボタン分岐予告の予告ステップと、分岐後に行なわれる予告の内容(具体的には後述する予告内容物)とを一括的に決定するデータテーブルを設け、前述したボタン分岐予告の予告ステップ決定用の乱数SR22とボタン分岐予告内容決定用の乱数SR23とを1つの乱数に共通化し、その共通化した乱数に基づいて、ボタン分岐予告の予告ステップと、分岐後に行なわれる予告の内容とを一括的に選択決定するようにしてもよい。
このような乱数SR1−1〜SR23は、図56において対応付けられた範囲内でそれぞれ巡回更新され、それぞれについて定められたタイミングで抽出される。
演出制御用マイクロコンピュータ100におけるROMに記憶されている決定テーブルには、所定の非リーチの組合せを決定するためのテーブルとして、たとえば、図57(A)〜(D)に示す最終停止図柄決定テーブル160A〜160Dが含まれている。
図57(A)に示す最終停止図柄決定テーブル160Aは、所定の非リーチの組合せとなる確定演出図柄のうち、「左」の図柄表示エリア9Lにおいて停止表示される確定演出図柄となる左最終停止図柄FZ1−1を、第1最終停止図柄決定用の乱数SR1−1に基づいて決定するために参照されるテーブルである。
最終停止図柄決定テーブル160Aは、第1最終停止図柄決定用の乱数SR1−1の値と比較される数値(判定値)であって、左最終停止図柄FZ1−1となる演出図柄の図柄番号「1」〜「8」に対応するデータ(判定値)を含む。図57(B)に示す最終停止図柄決定テーブル160Bは、所定の非リーチの組合せとなる確定演出図柄のうち、「右」の図柄表示エリア9Rにおいて停止表示される確定演出図柄となる右最終停止図柄FZ1−2を、左最終停止図柄FZ1−1や第2最終停止図柄決定用の乱数SR1−2に基づいて決定するために参照されるテーブルである。最終停止図柄決定テーブル160Bは、左最終停止図柄FZ1−1として決定された演出図柄の図柄番号「1」〜「8」に応じて、第2最終停止図柄決定用の乱数SR1−2の値と比較される数値(判定値)であって、右最終停止図柄FZ1−2となる演出図柄の図柄番号「1」〜「8」に対応するデータ(判定値)を含む。図57(C)に示す最終停止図柄決定テーブル160Cは、所定の非リーチの組合せとなる確定演出図柄のうち、「中」の図柄表示エリア9Cにおいて停止表示される確定演出図柄となる中最終停止図柄FZ1−3を、左最終停止図柄FZ1−1や右最終停止図柄FZ1−2、第3最終停止図柄決定用の乱数SR1−3に基づいて決定するために参照されるテーブルである。
また、演出制御用マイクロコンピュータ100におけるROMに記憶されている判定テーブルには、図58に示すような左右出目判定テーブル161が含まれ、左最終停止図柄FZ1−1と右最終停止図柄FZ1−2との組合せから、左右出目タイプDC1−1がLR0、LR11〜LR18、LR31〜LR38のいずれに該当するかの判定が行なわれる。最終停止図柄決定テーブル160Cは、左右出目タイプDC1−1がLR0、LR11〜LR18,LR31〜LR38のいずれに該当するかの判定結果に応じて、第3最終停止図柄決定用の乱数SR1−3の値と比較される数値(判定値)であって、中最終停止図柄FZ1−3となる演出図柄の図柄番号「1」〜「8」に対応するデータ(判定値)を含む。
図57(B)に示す最終停止図柄決定テーブル160Bでは、左最終停止図柄FZ1−1となる演出図柄の図柄番号と右最終停止図柄FZ1−2となる演出図柄の図柄番号とが同一となる部分には、第2最終停止図柄決定用の乱数SR1−2の値と比較される数値(判定値)が割当てられていない。このような割当てによって、最終停止図柄として所定の非リーチの組合せになる確定演出図柄を決定する場合に、その確定演出図柄の組合せがリーチの組合せや大当り組合せにならないようにすることができる。また、図57(C)に示す最終停止図柄決定テーブル160Cでは、左最終停止図柄FZ1−1、右最終停止図柄FZ1−2、中最終停止図柄FZ1−3の組合せが、予め定められた演出図柄の組合せになる部分には、第3最終停止図柄決定用の乱数SR1−3の値と比較される数値(判定値)が割当てられていない。たとえば、リーチの組合せや大当り組合せ以外であっても、図14に示す擬似連チャンス目GC1〜GC8となる部分や、図59に示すような一定の非リーチの組合せとなる部分には、第3最終停止図柄決定用の乱数SR1−3の値と比較される数値(判定値)が割当てられていない。このような割当てによって、最終停止図柄として所定の非リーチの組合せとなる確定演出図柄を決定する場合に、その確定演出図柄が擬似連チャンス目GC1〜GC8や、チャンス目に類似する一定の非リーチの組合せにならないようにすることができる。
また、演出制御用マイクロコンピュータ100におけるROMに記憶されている決定テーブルには、リーチはずれの組合せとなる確定演出図柄を決定するためのテーブルとして、たとえば、図60(A)および(B)に示す最終停止図柄決定テーブル162A、162Bが含まれている。図60(A)に示す最終停止図柄決定テーブル162Aは、リーチはずれの組合せとなる確定演出図柄のうち、「左」の図柄表示エリア9Lにおいて停止表示される確定演出図柄となる左最終停止図柄FZ2−1と、「右」の図柄表示エリア9Rにおいて停止表示される確定演出図柄となる右最終停止図柄FZ2−2とを、第1最終停止図柄決定用の乱数SR1−1に基づいて決定するために参照されるテーブルである。最終停止図柄決定テーブル162Aは、第1最終停止図柄決定用の乱数SR1−1の値と比較される数値(判定値)であって、左最終停止図柄FZ2−1および右最終停止図柄FZ2−2として同一になる演出図柄(左右最終停止図柄FZ2−1、FZ2−2)の図柄番号「1」〜「8」に対応するデータ(判定値)を含む。図60(B)に示す最終停止図柄決定テーブル162Bは、リーチはずれ組合せとなる確定演出図柄のうち、「中」の図柄表示エリア9Cにおいて停止表示される確定演出図柄となる中最終停止図柄FZ2−3を、第3最終停止図柄決定用の乱数SR1−3に基づいて決定するために参照されるテーブルである。ただし、図60(B)では、中最終停止図柄FZ2−3を特定可能なデータとして、左最終停止図柄FZ2−1および右最終停止図柄FZ2−2との図柄差が示されている。
すなわち、リーチはずれ組合せを構成する中最終停止図柄FZ2−3は、左最終停止図柄FZ2−1や右最終停止図柄FZ2−2となる演出図柄の図柄番号との差分値である図柄差によって特定される。すなわち、演出図柄の変動表示において、「左」、「中」、「右」の各図柄表示エリア9L、9C、9Rにおいて演出図柄の変動を開始させ、「左」→「右」→「中」の順序で演出図柄の変動表示結果となる確定演出図柄を停止表示する場合に、最後に演出図柄が停止表示される「中」の図柄表示エリア9C以外の「左」および「右」の図柄表示エリア9L、9Rに停止表示される左右最終停止図柄FZ2−1、FZ2−2が最終停止図柄決定テーブル162Aを用いて決定された後、最終停止図柄決定テーブル162Bを用いて「中」の図柄表示エリア9Cに停止表示される中最終停止図柄FZ2−3と左右最終停止図柄FZ2−1、FZ2−2との差分(図柄差)を決定する。決定された図柄差に応じて、「中」の図柄表示エリア9Cに停止表示される中最終停止図柄FZ2−3となる確定演出図柄が決定される。
最終停止図柄決定テーブル162Bは、ノーマルPA2−1、ノーマルPA2−2、特殊PG2−1、特殊PG2−2の変動パターンのいずれかである場合や、ノーマルPA2−3、ノーマルPA2−4のいずれかである場合、スーパーPA3−1〜スーパーPA3−3(スーパーPA3−3−1、スーパーPA3−3−2)、スーパーPB3−1〜スーパーPB3−3(スーパーPB3−3−1、スーパーPB3−3−2)、スーパーPC3−1〜スーパーPC3−4、特殊PG2−3の変動パターンのいずれかである場合、スーパーPA3−4〜スーパーPA3−6(スーパーPA3−6−1、スーパーPA3−6−2)の変動パターンのいずれかである場合に応じて、第3最終停止図柄決定用の乱数SR1−3の値と比較される数値(判定値)であって、図柄差「−2」、「−1」、「+1」、「+2」に対応するデータ(判定値)を含む。
演出制御用マイクロコンピュータ100におけるROMに記憶されている判定テーブルには、大当り組合せのいずれかとなる確定演出図柄を決定するためのテーブルとして、たとえば、図61に示す最終停止図柄決定テーブル163A,163Bが含まれている。図61に示す最終停止図柄決定テーブル163A,163Bは、大当り図柄となる確定演出図柄として、「左」、「中」、「右」の各図柄表示エリア9L、9C、9Rにおいて停止表示される左中右最終停止図柄FZ3−1、FZ3−2、FZ3−3を、第1最終停止図柄決定用の乱数SR1−1に基づいて決定するために参照されるテーブルである。
最終停止図柄決定テーブル163Aは、第1最終停止図柄決定用の乱数SR1−1の値と比較される数値(判定値)であって、左中右最終停止図柄FZ3−1、FZ3−2、FZ3−3として同一になる通常図柄の図柄番号「1」、「2」、「3」、「4」、「5」、「6」、「7」、「8」に対応するデータ(判定値)を含む。最終停止図柄決定テーブル163Bは、第1最終停止図柄決定用の乱数SR1−1の値と比較される数値(判定値)であって、左中右最終停止図柄FZ3−1、FZ3−2、FZ3−3として同一になる通常図柄の図柄番号「2」、「4」、「6」、「8」に対応するデータ(判定値)を含む。
なお、最終停止図柄決定テーブル163Aは、確変大当りとすることに決定されている場合に使用され、最終停止図柄決定テーブル163Bは、通常大当り(非確変大当り)とすることに決定されている場合に使用される。
また、演出制御用マイクロコンピュータ100におけるROMに記憶されている判定テーブルには、特定演出パターンを複数種類のうちのいずれかに決定するためのテーブルとして、たとえば、図62に示す特定演出パターン判定テーブル164Aが含まれている。
図62に示す特定演出パターン判定テーブル164Aは、「滑り」の特定演出が実行される場合に、第1特定演出パターン判定用の乱数SR6−1に基づいて、特定演出パターンを滑りTP1−1〜滑りTP1−4のいずれかに決定するために参照されるテーブルである。特定演出パターン判定テーブル164Aは、非リーチPA1−4、ノーマルPA2−2、ノーマルPA2−4、ノーマルPA2−6、ノーマルPA2−8、スーパーPA3−2、スーパーPA3−6(スーパーPA3−6−1、スーパーPB3−6−2)、スーパーPA4−2、スーパーPA5−2、スーパーPB3−2、スーパーPB4−2、スーパーPB5−2、スーパーPC3−2、スーパーPC3−4、スーパーPD1−2、スーパーPE1−2、特殊PG1−2、特殊PG2−2、特殊PG3−3の変動パターンといった、「滑り」の特定演出が実行される変動パターン(図15および図16参照)に応じて、第1特定演出パターン判定用の乱数SR6−1の値と比較される数値(判定値)であって、滑りTP1−1〜滑りTP1−4の特定演出パターンに対応するデータ(判定値)を含む。
滑りTP1−1の特定演出パターンでは、「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rにおいて演出図柄を変動させてから、「左」および「右」の図柄表示エリア9L、9Rにおいて演出図柄を仮停止表示させた後、「右」の図柄表示エリア9Rにおいて演出図柄を高速に再変動させた後に停止表示させることによって、「右」の図柄表示エリア9Rにおいて停止表示する演出図柄を変更させる演出表示が行なわれる。
滑りTP1−2の特定演出パターンでは、「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rにおいて演出図柄を変動させてから、「左」および「右」の図柄表示エリア9L、9Rにおいて演出図柄を仮停止表示させた後、「左」の図柄表示エリア9Lにおいて演出図柄を高速に再変動させた後に停止表示させることによって、「左」の図柄表示エリア9Lにおいて停止表示する演出図柄を変更させる演出表示が行なわれる。
滑りTP1−3の特定演出パターンでは、「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rにおいて演出図柄を変動させてから、「左」および「右」の図柄表示エリア9L、9Rにおいて演出図柄を仮停止表示させた後、「右」の図柄表示エリア9Rにおいて演出図柄を低速に再変動させた後に停止表示させることによって、「右」の図柄表示エリア9Rにおいて停止表示する演出図柄を変更させる演出表示が行なわれる。
滑りTP1−4の特定演出パターンでは、「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rにおいて演出図柄を変動させてから、「左」および「右」の図柄表示エリア9L、9Rにおいて演出図柄を仮停止表示させた後、「左」の図柄表示エリア9Lにおいて演出図柄を低速に再変動させた後に停止表示させることによって、「左」の図柄表示エリア9Lにおいて停止表示する演出図柄を変更させる演出表示が行なわれる。
なお、たとえば、変動パターンが非リーチPA1−4である場合に、前回演出値(前回演出保存データ:前回の演出図柄の変動パターンを示す値)に応じて、滑りTP1−1〜滑りTP1−4の振分けを変えるようにしてもよい。一例として、前回演出値が1〜4のいずれであるかに応じて、選択しうる滑りTP1−1〜滑りTP1−4を変更する。なお、1〜4のそれぞれは、滑りTP1−1〜滑りTP1−4のそれぞれを示すものとする。演出制御用CPU101は、滑り演出態様(滑りTP1−1〜滑りTP1−4)を決定したときに、RAMにおける保存領域に前回演出値を設定する。そして、特定演出パターン判定テーブル164Aを、前回判定値がn(n=1〜4のいずれか)である場合には、滑りTP1−nが選択されないように判定値が割当てられたテーブルとする。演出制御用CPU101が、そのように構成された特定演出パターン判定テーブル164Aを用いて滑り演出態様を決定する場合には、非リーチPA1−4の変動パターンに応じて「滑り」の特定演出が実行される場合には、前回実行された「滑り」の特定演出における特定演出パターンと同一の特定演出パターンにはならないようにすることができる。
また、特定演出パターン判定テーブル164Aの構成を変更するのではなく、演出制御用CPU101の制御によって、前回実行された「滑り」の特定演出における特定演出パターンと同一の特定演出パターンにはならないようにしてもよい。その場合には、図62に例示された特定演出パターン判定テーブル164Aを使用するが、決定した滑り演出態様(滑りTP1−1〜滑りTP1−4)が前回判定値で特定される滑り演出態様と一致する場合には、演出態様を差し替える(たとえば、決定した滑り演出態様が滑りTP1−nであれば、滑りTP1−(n+1)に差し替える)。
また、演出制御用マイクロコンピュータ100におけるROMに記憶されている決定テーブルには、「滑り」の特定演出が実行される場合に仮停止表示させる演出図柄を決定するためのテーブルとして、たとえば、図63(A)〜(D)に示す仮停止図柄決定テーブル166A〜166Dが含まれている。各仮停止図柄決定テーブル166A〜166Dは、たとえば、図63(E)に示すようなテーブル選択規則にしたがって、特定演出パターンが滑りTP1−1〜滑りTP1−4のいずれであるかに応じて、使用テーブルとして選択される。すなわち、特定演出パターンが滑りTP1−1である場合には、仮停止図柄決定テーブル166Aが使用テーブルとして選択され、滑りTP1−2である場合には仮停止図柄決定テーブル166Bが使用テーブルとして選択され、滑りTP1−3である場合には仮停止図柄決定テーブル166Cが使用テーブルとして選択され、滑りTP1−4である場合には仮停止図柄決定テーブル166Dが使用テーブルとして選択される。
各仮停止図柄決定テーブル166A〜166Dは、演出図柄を再変動させる図柄表示エリアにおいて最終停止図柄となる演出図柄の図柄番号「1」〜「8」に応じて、滑り時仮停止図柄決定用の乱数SR3の値と比較される数値(判定値)であって、仮停止図柄となる演出図柄の図柄番号「1」〜「8」に対応するデータ(判定値)を含む。
仮停止図柄決定テーブル166Aは、滑りTP1−1の特定演出パターンにしたがって演出図柄が仮停止表示される「右」の図柄表示エリア9Rにおける最終停止図柄としての右最終停止図柄となる演出図柄の図柄番号「1」〜「8」に応じて、滑り時仮停止図柄決定用の乱数SR3の値と比較される数値(判定値)であって、右仮停止図柄KZ1−1となる演出図柄の図柄番号「1」〜「8」に対応するデータ(判定値)を含む。
仮停止図柄決定テーブル166Bは、滑りTP1−2の特定演出パターンにしたがって演出図柄が仮停止表示される「左」の図柄表示エリア9Lにおける最終停止図柄としての左最終停止図柄となる演出図柄の図柄番号「1」〜「8」に応じて、滑り時仮停止図柄決定用の乱数SR3の値と比較される数値(判定値)であって、左仮停止図柄KZ1−2となる演出図柄の図柄番号「1」〜「8」に対応するデータ(判定値)を含む。
仮停止図柄決定テーブル166Cは、滑りTP1−3の特定演出パターンにしたがって演出図柄が仮停止表示される「右」の図柄表示エリア9Rにおける最終停止図柄としての右最終停止図柄となる演出図柄の図柄番号「1」〜「8」に応じて、滑り時仮停止図柄決定用の乱数SR3の値と比較される数値(判定値)であって、右仮停止図柄KZ1−3となる演出図柄の図柄番号「1」〜「8」に対応するデータ(判定値)を含む。
仮停止図柄決定テーブル166Dは、滑りTP1−4の特定演出パターンにしたがって演出図柄が仮停止表示される「左」の図柄表示エリア9Lにおける最終停止図柄としての左最終停止図柄となる演出図柄の図柄番号「1」〜「8」に応じて、滑り時仮停止図柄決定用の乱数SR3の値と比較される数値(判定値)であって、左仮停止図柄KZ1−4となる演出図柄の図柄番号「1」〜「8」に対応するデータ(判定値)を含む。
演出制御用マイクロコンピュータ100におけるROMに記憶されている決定テーブルには、「擬似連」の特定演出が実行される場合に仮停止表示される演出図柄を決定するためのテーブルとして、たとえば、図64(A)〜(C)に示す仮停止図柄決定テーブル167A〜167Cが含まれている。
各仮停止図柄決定テーブル167A〜167Cは、「擬似連」の特定演出が実行される場合に、変動パターンが非リーチPA1−5であるか、スーパーPA3−3(スーパーPA3−3−1、スーパーPA3−3−2)、スーパーPA3−6(スーパーPA3−6−1、スーパーPB3−6−2)、スーパーPA4−3、スーパーPA4−6(スーパーPA4−6−1、スーパーPA4−6−2)、スーパーPB3−3(スーパーPB3−3−1、スーパーPB3−3−2)、スーパーPB4−3、スーパーPB5−3、特殊PG1−3、特殊PG1−4のいずれかであるかや、最終停止図柄となる確定演出図柄が停止表示されるまでに実行される全再変動表示動作の残り回数等に応じて、使用テーブルとして選択される。
全再変動表示動作の残り回数は、たとえば、最終停止図柄となる確定演出図柄が停止表示される演出図柄の変動(擬似連変動)では「0」となり、その1回前に仮停止図柄が停止表示される演出図柄の変動(擬似連変動)では「1」となり、2回前に仮停止図柄が停止表示される演出図柄の変動(擬似連変動)では「2」となるように、最終停止図柄となる確定演出図柄が停止表示される擬似連変動が実行されるまでに、あと何回の擬似連変動(仮停止図柄が停止表示される変動)が実行されるかに対応している。
一例として、仮停止図柄決定テーブル167Aは、変動パターンが非リーチPA1−5であることに応じて、最終停止図柄となる確定演出図柄が停止表示されるまでに実行される全再変動表示動作の残り回数が「1」である場合に、「左」の図柄表示エリア9Lにおいて仮停止表示させる左図柄となる左仮停止図柄KZ2−1、「右」の図柄表示エリア9Rにおいて仮停止表示させる右図柄となる右仮停止図柄KZ2−2、「中」の図柄表示エリア9Cにおいて仮停止表示させる中図柄となる中仮停止図柄KZ2−3を決定するための使用テーブルとして選択される。
また、仮停止図柄決定テーブル167Aは、変動パターンがスーパーPA4−3であることに応じて、最終停止図柄となる確定演出図柄が停止表示されるまでに実行される全再変動表示動作の残り回数が「0」である場合に、「左」の図柄表示エリア9Lにおいて仮停止表示させる左図柄となる左仮停止図柄KZ2−1、「右」の図柄表示エリア9Rにおいて仮停止表示させる右図柄となる右仮停止図柄KZ2−2、「中」の図柄表示エリア9Cにおいて仮停止表示させる中図柄となる中仮停止図柄KZ2−3を決定するための使用テーブルとして選択される。
また、仮停止図柄決定テーブル167Bは、変動パターンがスーパーPA3−3(スーパーPA3−3−1、スーパーPA3−3−2)、スーパーPA3−6(スーパーPA3−6−1、スーパーPA3−6−2)、スーパーPA4−3、スーパーPA4−6(スーパーPA4−6−1、スーパーPA4−6−2)、スーパーPB3−3(スーパーPB3−3−1、スーパーPB3−3−2)、スーパーPB4−3、スーパーPB5−3、特殊PG1−3、特殊PG1−4のいずれかであることに応じて、最終停止図柄となる確定演出図柄が停止表示されるまでに実行される全再変動表示動作の残り回数が「1」である場合に、「左」の図柄表示エリア9Lにおいて仮停止表示させる左図柄となる左仮停止図柄KZ2−1、「右」の図柄表示エリア9Rにおいて仮停止表示させる右図柄となる右仮停止図柄KZ2−2、「中」の図柄表示エリア9Cにおいて仮停止表示させる中図柄となる中仮停止図柄KZ2−3を決定するための使用テーブルとして選択される。
また、仮停止図柄決定テーブル167Cは、変動パターンがスーパーPA3−3(スーパーPA3−3−1、スーパーPA3−3−2)、スーパーPA3−6(スーパーPA3−6−1、スーパーPA3−6−2)、スーパーPA4−3、スーパーPA4−6(スーパーPA4−6−1、スーパーPA4−6−2)、スーパーPB3−3(スーパーPB3−3−1、スーパーPB3−3−2)、スーパーPB4−3、スーパーPB5−3、特殊PG1−3、特殊PG1−4のいずれかであることに応じて、最終停止図柄となる確定演出図柄が停止表示されるまでに実行される全再変動表示動作の残り回数が「2」以上である場合に、「左」の図柄表示エリア9Lにおいて仮停止表示させる左図柄となる左仮停止図柄KZ3−1、「右」の図柄表示エリア9Rにおいて仮停止表示させる右図柄となる右仮停止図柄KZ3−2、「中」の図柄表示エリア9Cにおいて仮停止表示させる中図柄となる中仮停止図柄KZ3−3を決定するための使用テーブルとして選択される。
図64(A)に示す仮停止図柄決定テーブル167Aは、「左」の図柄表示エリア9Lにおける最終停止図柄としての左最終停止図柄となる演出図柄の図柄番号「1」〜「8」に応じて、擬似連第1変動時仮停止図柄決定用の乱数SR4−1の値と比較される数値(判定値)であって、左中右仮停止図柄KZ2−1、KZ2−3、KZ2−2の組合せによって構成される擬似連チャンス目GC1〜GC8に対応するデータ(判定値)を含む。
図64(B)に示す仮停止図柄決定テーブル167Bは、「左」の図柄表示エリア9Lにおける最終停止図柄としての左最終停止図柄となる演出図柄の図柄番号「1」〜「8」に応じて、擬似連第1変動時仮停止図柄決定用の乱数SR4−1の値と比較される数値(判定値)であって、左中右仮停止図柄KZ3−1、KZ3−3、KZ3−2の組合せによって構成される擬似連チャンス目GC1〜GC8に対応するデータ(判定値)を含む。
図64(C)に示す仮停止図柄決定テーブル167Cは、仮停止図柄決定テーブル167Bを用いて決定された左仮停止図柄KZ3−1、中仮停止図柄3−3、右仮停止図柄KZ3−2の組合せが擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれであるかに応じて、擬似連第2変動時仮停止図柄決定用の乱数SR4−2の値と比較される数値(判定値)であって、左中右仮停止図柄KZ4−1、KZ4−3、KZ4−2の組合せによって構成される擬似連チャンス目GC1〜GC8に対応するデータ(判定値)を含む。
図65〜67は、擬似連変動での停止図柄および演出を示す説明図である。図65および図66には、1回目滑り後チャンス目仮停止演出が実行されないときの停止図柄および演出が示されている。図67には、1回目滑り後チャンス目仮停止演出が実行されるときの停止図柄および演出が示されている。
決定テーブル167A〜167Cを用いて仮停止図柄を決定することによって、たとえば、図65〜図67に示すように、擬似連演出における再変動(初回変動を含む。)の実行回数に応じて、各回の変動で「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rの全部において仮停止表示させる演出図柄が、擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれかに決定される。
スーパーPA4−3の変動パターンが用いられる場合には、図65に示すように、3回目変動で左中右仮停止図柄KZ2−1、KZ2−3、KZ2−2の組合せによって構成される擬似連チャンス目が仮停止表示された後、右仮停止図柄を滑り変動させる演出が実行され、最終停止図柄として大当り図柄が停止表示される。
図67に示すように、1回目滑り後チャンス目仮停止演出が実行される場合には、1回目変動で左中右仮停止図柄KZ4−1、KZ4−3、KZ4−2の組合せによって構成される擬似連チャンス目が仮停止表示される前に、左図柄および右図柄を当該左仮停止図柄KZ4−1に一致する図柄に設定することにより形成されるリーチ形成図柄を停止(仮停止)した後、右図柄を滑り変動させる演出(図51のような1回目滑り後チャンス目仮停止演出)が実行される。これにより、表示において、右図柄は、滑り変動の演出により、左仮停止図柄KZ4−1に一致するリーチ形成図柄から右仮停止図柄KZ4−2による仮停止図柄に変更される。
図68は、図柄変動制御パターンテーブルを示す説明図である。演出制御用マイクロコンピュータ100におけるROMに記憶されている制御パターンテーブルには、たとえば、図68に示す図柄変動制御パターンテーブル180が含まれている。図68に示す図柄変動制御パターンテーブル180には、演出図柄の変動が開始されてから最終停止図柄となる確定演出図柄が停止表示されるまでの期間における、演出表示装置9の表示領域における演出図柄の変動表示動作や、リーチ演出における演出表示動作、特定演出における演出表示動作といった各種の演出動作の制御内容を示すデータが、図柄変動制御パターンとして複数種類格納されている。各図柄変動制御パターンは、たとえば、演出制御プロセスタイマ設定値、演出制御プロセスタイマ判定値、演出表示制御データ、音声制御データ、ランプ制御データ、終了コードといった、演出図柄の変動表示に応じた各種の演出動作を制御するための制御データを含み、時系列的に、各種の演出制御の内容や、演出制御の切替えタイミング等が設定されている。
図69は、演出制御パターンテーブルを示す説明図である。演出制御用マイクロコンピュータ100におけるROMに記憶されている制御パターンテーブルのうち、たとえば、図69に示す各種演出制御パターンテーブル182には、大当り遊技状態に制御されている期間における、各種の演出制御の内容を示すデータが、演出制御パターンとして複数種類格納されている。各演出制御パターンには、たとえば、演出制御プロセスタイマ設定値、演出制御プロセスタイマ判定値、演出表示制御データ、音声制御データ、ランプ制御データ、終了コードといった大当り遊技状態における演出動作の進行に応じた各種の演出制御の内容や、演出制御の切替えタイミング等が時系列的に設定されている。
次に、変動表示中に実行される第1予告演出および第2予告演出の具体例を図70および図71の説明図を参照して説明する。なお、図70および図71においては、演出表示装置9の表示画面を矩形で示す。すなわち、これら図面では、図1等に示す円形の演出表示装置9の表示画面の一部が示されている。
図70は、予告演出の一例として第1予告演出のボタン予告が実行されたときの演出表示装置9における表示動作例を示す説明図である。図70では、(A)〜(F)に、擬似連の変動表示中にボタン予告が実行されたときの表示状態が時間経過にしたがって示されている。ボタン予告は、第1予告演出として実行される。
図70を参照して、(A),(B)に示すように、特別図柄の変動表示における特別図柄の変動開始等に対応して、「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rの全部で演出図柄の変動が開始される。ボタン予告を実行することが決定されたときには、その後、(C)に示すように、いずれの図柄表示エリアでも演出図柄が停止されていない変動中の状態において、封筒を示す画像(以下、封筒画像と呼ぶ)9Pが表示されるとともに、操作ボタンを示す画像(以下、操作ボタン画像と呼ぶ)9Qと、「ボタンを押してください」という操作要求メッセージを示す画像(以下、操作要求メッセージ画像)9Sとが表示される。
封筒画像9Pにおいては、予告演出後に大当りとなる割合に応じて封筒の色が選択されることにより(たとえば、「第1色表示(白色)」、「第2色表示(青色)」、および、「第3色表示(黄色)」の順に、ボタン予告後に大当りとなる信頼度が高いことを示すように色が選択される(大当り信頼度の関係は、第1色表示<第2色表示<第3色表示)。)、大当りの信頼度を示す表示が行なわれる。これにより、ボタン予告が行なわれる前に大当りの信頼度が封筒の色によって示されるので、遊技者の期待感を高めることができるとともに、遊技者による操作ボタン30の操作を促進することができる。このような大当りの信頼度を示す表示は、色信頼度表示と呼ばれる。また、操作ボタン画像9Qおよび操作要求メッセージ画像9Sを表示することは、遊技者による操作ボタン30の操作を促すためのボタン操作促進演出として行なわれる。なお、ボタン予告における色信頼度表示については、擬似連におけるすべての回の変動を対象として色信頼度表示が行なわれるのではなく、特定の一部の回の変動を対象として色信頼度表示が行なわれるようにしてもよい。つまり、ボタン予告における色信頼度表示については、少なくとも1回の変動回を対象として色信頼度表示が行なわれるようにすればよい。
「第1色表示」〜「第3色表示」は、同じ色の色信頼度表示が複数回続いて選択される場合もあり、順序を飛ばして選択される場合もある。ただし、大当りとなる信頼度の順序が逆になる態様で選択されないように(たとえば、第3色表示が選択された次に第2色表示が選択されることがないように)禁則処理が行なわれる。具体的に、たとえば、擬似連の変動中における1回目の変動(初回変動)で第1色表示が選択されたときには、2回目の変動においては第1色表示以上の信頼度の第1色表示以上の信頼度の色での色表示が選択される。また、たとえば、擬似連の変動中における1回目の変動(初回変動)で第2色表示が選択されたときには、2回目の変動においては第2色表示以上の信頼度の色での色表示が選択される。これにより、擬似連により期待感を煽っているにもかかわらず、その中で実行される予告演出の態様が信頼度の低いものとなってしまうのを防ぐことができる。
なお、ボタン操作促進演出は、たとえば演出表示装置9の表示画面における所定位置に、遊技者による操作ボタン30の操作を促す演出動作であればどのような演出であってもよい。また、ボタン操作促進演出としては、演出表示装置9に演出画像を表示させるものに限定されず、スピーカ27から所定の音声を出力させるもの、たとえば、上演出LED85a、中演出LED85b、および、下演出LED85c等の発光体を所定の点灯パターンで点灯あるいは点滅させるもの、たとえば、可動部材78等の遊技領域7内または遊技領域7外に設けられた演出用役物が備える可動部材を所定の動作態様で動作させるもの、あるいは、これらのいずれかを組合せたものであってもよい。
ボタン操作促進演出が行なわれるときには、遊技者による操作ボタン30の操作を有効に検出する操作有効期間となる。そして、操作有効期間内に遊技者による操作ボタン30の操作が検出されると、その操作が検出されたタイミングで、(D)に示すように、ボタン操作促進演出の実行を停止するとともに、予め定められた複数種類の演出態様のうち、いずれかの演出態様で大当りとなることについての予告が行なわれる。具体的には、封筒画像9Pにおいて封筒を開封し、内容物としての書面に書かれた予告メッセージを見せる演出が行なわれる。複数種類の演出態様として、書面に書かれた予告メッセージが異なる複数の演出態様が予め定められており、これらのうち、いずれかの演出態様が選択され、選択された演出態様にしたがった予告メッセージが表示される。
予告メッセージとしては、たとえば、「・・・」、「CHANCE」、「REACH」、「激熱」、「FEVER」、および、「GOOD LUCK」というメッセージを含み、いずれか1つのメッセージが選択されて表示される。予告メッセージは、予告演出後に大当りとなる割合が異なるように選択割合が設定されている。この実施の形態では、予告演出後に大当りとなる割合の程度を、大当りの信頼度と呼ぶ。たとえば、「・・・」という予告メッセージよりも、それ以外の予告メッセージの方が大当りの信頼度が高く設定されている。また、「CHANCE」よりも、「激熱」、「FEVER」、および、「GOOD LUCK」という予告メッセージの方が大当りの信頼度が高く設定されている。また、「REACH」は、予告演出後にリーチとなるときにのみ選択可能となるように設定されている。また、「FEVER」は、予告演出後に大当りとなるときにのみ選択可能となるように設定されている。(C),(D)に示すように、第1予告演出としてのボタン予告は、演出表示装置9の比較的広い表示領域を用いて行なわれる。
このように、ボタン予告においては、遊技者により操作ボタン30が操作されると、大当りの信頼度に応じた予告メッセージが表示されることにより、遊技者の興趣を向上させることができる。
(D)に示すようなボタン予告の表示が終了した後、(F)に示すように「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rで、演出図柄が、仮停止状態(まだ再変動が残っている場合)または完全停止状態(最後の変動である場合)となるように表示制御が行なわれる。
一方、操作有効期間内に遊技者による操作ボタン30の操作が検出されなかったときには、(D)のようなボタン予告に関する表示は行なわれず、(E),(F)に示すように、そのままの表示態様で変動表示が継続され、演出図柄が、仮停止状態(まだ再変動が残っている場合)または完全停止状態(最後の変動である場合)となるように表示制御が行なわれる。
なお、「REACH」は、予告演出後にリーチとならないときにも選択可能となるように設定してもよい。また、「FEVER」は、予告演出後に大当りとならないときにも選択可能となるように設定してもよい。また、「・・・」、「CHANCE」、「REACH」、「激熱」、「FEVER」、および、「GOOD LUCK」のすべての予告メッセージについて、はずれとなるときと大当りとなるときの両方の場合に予告として選択可能とするとともに、予告後に大当りとなる割合を異ならせることにより、大当りの信頼度を異ならせるようにしてもよい。
また、ボタン予告における色信頼度表示については、封筒の色として基本色(たとえば、白色)が予め定められており、大当りとなる信頼度の高さに応じて、封筒の色を基本色から特定色(たとえば、黄色)に変更する表示制御を行なうことにより、大当りとなる信頼度を示すようにしてもよい(たとえば、大当りとなる信頼度が所定レベル未満であるときは封筒の色を基本色とし、大当りとなる信頼度が所定レベル以上であるときには封筒の色を特定色とする表示制御を行なう)。
また、前述したボタン予告においては、擬似連の各変動において、同じ形状の封筒画像9Pを表示する例を示した。しかし、これに限らず、擬似連の変動別に形状が異なる封筒画像(一部の形状が異なってもよく、全部の形状が異なってもよく、大きさが異なってもよい)を表示させる表示制御を行なうようにしてもよい。また、封筒画像9Pの形状により大当りとなる信頼度を示すようにしてもよい。たとえば、色信頼度表示に代えて、大当りとなる信頼度が高いときに封筒画像の形状を特定の形状にする等、大当りとなる信頼度に応じて封筒画像の形状を異ならせることにより、封筒画像の形状により大当りとなる信頼度を示すようにしてもよい。
図71は、予告演出の一例としての第1ステップアップ予告および第2ステップアップ予告が実行されたときの演出表示装置9における表示動作例を示す説明図である。図71では、(A)〜(E)に、擬似連の変動表示中に第1ステップアップ予告および第2ステップアップ予告が実行されたときの表示状態が時間経過にしたがって示されている。また、図71においては、第1ステップ予告として基本発展予告が選択されたときの例が示されている。
まず、基本発展予告について説明する。図71を参照して、(A),(B)に示すように、特別図柄の変動表示における特別図柄の変動開始等に対応して、「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rの全部で演出図柄の変動が開始される。基本発展予告を実行することが決定されたときには、その後、図71(B)〜(D)に示すように、いずれの図柄表示エリアでも演出図柄が停止されていない変動中の状態において、複数段階のステップにより構成される基本発展予告が実行される。
具体的に、基本発展予告においては、大当りとなることを示す予告が複数段階のステップ(たとえば、ステップ1〜ステップ3の3段階)に分けて示される。擬似連においては、最大5回の変動表示(再変動を含む)が連続的に行なわれる。基本発展予告については、擬似連の各変動表示において、最大限、ステップ1〜ステップ3の3つの予告ステップが実行される。ステップ1〜ステップ3のそれぞれの予告ステップについては、色が異なる3つの人型のキャラクタを示す画像(以下、キャラクタ画像と呼ぶ)91T,92T,93Tが用意されている。擬似連のように連続的に行なわれる一連の変動表示のそれぞれの変動表示の回には、ステップ1〜ステップ3のうち、1つまたは複数(最大限3つ)の予告ステップが選択されて表示されることにより、選択されたステップに対応するキャラクタ画像が表示される。
基本発展予告は、原則的に、第1の色(たとえば、黒色)が付された第1のキャラクタ画像91Tが表示されるステップ1、第2の色(たとえば緑色)が付された第2のキャラクタ画像92Tが表示されるステップ2、および、第3の色(たとえば、赤色)が付された第3のキャラクタ画像93Tが表示されるステップ3の順序にしたがって複数段階でステップアップする態様で表示される。したがって、たとえば、擬似連の変動パターンで変動表示が行なわれるときに、予告ステップがステップアップするごとにキャラクタ画像が切替えられて表示される。
基本発展予告を構成するステップ1〜ステップ3については、ステップ1<ステップ2<ステップ3の順序で、表示されたときにその後に大当りとなる割合が高くなるように大当りとなる信頼度が設定されている。これにより、遊技者からの見た目では、第1のキャラクタ画像91T<第2のキャラクタ画像92T<第3のキャラクタ画像93Tの順序で、表示されたときにその後に大当りとなる割合が高くなるように大当りとなる信頼度が設定されている。
これらステップ1〜ステップ3は、同じステップが複数回続いて選択される場合もあり、順序を飛ばして選択される場合もある。ただし、大当りとなる信頼度が順序が逆になる態様で選択されないように(たとえば、ステップ2が選択された次にステップ1が選択されることがないように)禁則処理が行なわれる。具体的に、たとえば、擬似連の変動中において最初にステップ1の予告ステップが選択されたときには、次の予告ステップとして、ステップ1以上のステップが選択される。また、たとえば、擬似連の変動中において最初にステップ2の予告ステップが選択されたときには、次の予告ステップとして、ステップ2以上のステップが選択される。これにより、擬似連により期待感を煽っているにもかかわらず、その中で実行される予告演出の態様が信頼度の低いものとなってしまうのを防ぐことができる。
図71においては、前述したような原則的な順序で3つのキャラクタ画像が表示されていく典型的な基本発展予告の表示例が示されている。(B)に示すように、基本発展予告における第1のステップであるステップ1では、第1のキャラクタ画像91Tが表示される(たとえば、画面端部から登場する)。そして、基本発展予告における第2のステップであるステップ2では、(C)に示すように、第2のキャラクタ画像92Tが表示される(たとえば、画面端部から登場する)。さらに、基本発展予告における第3のステップであるステップ3では、(D)に示すように、第3のキャラクタ画像93Tが表示される(たとえば、画面端部から登場する)。
このように、基本発展予告においては、基本発展予告を構成するステップ1〜ステップ3のうちすべてのステップにおいて、異なる色のキャラクタ画像が順次表示される場合がある。
また、基本発展予告の各ステップにおいて表示されるキャラクタ画像には、予告演出後に大当りとなる割合が異なるように選択割合が設定された複数種類の模様から1つの模様が選択されて付されている(たとえば、「第1模様表示(ベタ塗り)」、「第2模様表示(縞模様)」、および、「第3模様表示(斑点模様)」の順に、基本発展予告後に大当りとなる信頼度が高いことを示すように模様表示が選択される(大当り信頼度の関係は、第1模様表示<第2模様表示<第3模様表示))。これにより、基本発展予告においては、各ステップで大当りの信頼度に応じた模様がキャラクタ画像に付されて表示されることにより、遊技者の興趣を向上させることができる。このような大当りの信頼度を示す表示は、模様信頼度表示と呼ばれる。なお、基本発展予告における模様信頼度表示については、すべてのステップを対象として模様信頼度表示が行なわれるのではなく、特定の一部のステップを対象として模様信頼度表示が行なわれるようにしてもよい。つまり、基本発展予告における模様信頼度表示については、少なくとも一つのステップを対象として模様信頼度表示が行なわれるようにすればよい。特に、特定の一部のステップとしてステップ1を対象として模様信頼度表示を行なえば、予告演出の開始時に遊技者の気を惹き付けるので、遊技者の興趣をより一層向上させることができる。このような模様信頼度表示は、予告演出を行なうときに、基本発展予告の場合と同様のキャラクタ画像を用いるリーチ分岐予告が行なわれるとき、および、ボタン分岐予告が行なわれるときのそれぞれにおいても実行される。
「第1模様表示」〜「第3模様表示」は、同じ模様の模様信頼度表示が複数回続いて選択される場合もあり、順序を飛ばして選択される場合もある。ただし、大当りとなる信頼度の順序が逆になる態様で選択されないように(たとえば、第3模様表示が選択された次に第2模様表示が選択されることがないように)禁則処理が行なわれる。具体的に、たとえば、擬似連の変動中において最初に第1模様表示が選択されたときには、次の模様信頼度表示として、第1模様表示以上の信頼度の模様信頼度表示が選択される。また、たとえば、擬似連の変動中において最初に第2模様表示が選択されたときには、次の模様信頼度表示として、第2模様表示以上のステップが選択される。これにより、擬似連により期待感を煽っているにもかかわらず、その中で実行される予告演出の態様が信頼度の低いものとなってしまうのを防ぐことができる。
そして、予告演出後に大当りとなるときには、(E)に示すように、最後の変動表示が行なわれるときに、その一連の変動表示において表示されたすべてのキャラクタ画像が表示される(たとえば、画面端部から登場する)。なお、基本発展予告については、予告ステップとして、(E)のような表示を行なう第4のステップ(ステップ4)を設けてもよい。
このように、基本発展予告においては、連続的に変動表示が行なわれるときに、変動表示が行なわれるごとに大当りの信頼度がステップアップする態様でキャラクタ画像が表示されることにより、遊技者の興趣を向上させることができる。
なお、前述した基本発展予告については、複数の予告ステップのそれぞれにおいて、色が異なるキャラクタ画像を登場させる例を示した。しかし、これに限らず、複数の予告ステップのそれぞれにおいて、形状が異なるキャラクタ画像(一部の形状が異なってもよく、全部の形状が異なってもよく、大きさが異なってもよい)を登場させる表示制御を行なうようにしてもよい。また、基本発展予告については、大当りとなる信頼度に応じてキャラクタ画像に付された模様の種類を異ならせることにより、大当りとなる信頼度を示す模様信頼度表示を行なう例を示した。しかし、これに限らず、大当りとなる信頼度に応じてキャラクタ画像の色の種類を異ならせることにより、大当りとなる信頼度を示す色信頼度表示を行なうようにしてもよい。そのような色信頼度表示を行なう場合には、各予告ステップにおいて登場するキャラクタ画像がそれぞれ基本色(たとえば、黒色)を有しており、大当りとなる信頼度の高さに応じて、キャラクタ画像の色を基本色から特定色(たとえば、赤色)に変更する表示制御を行なうようにしてもよい(たとえば、大当りとなる信頼度が所定レベル未満であるときはキャラクタ画像の色を基本色とし、大当りとなる信頼度が所定レベル以上であるときにはキャラクタ画像の色を特定色とする表示制御を行なう)。
次に、第2ステップアップ予告について説明する。図71を参照して、(B)〜(D)に示すようないずれの図柄表示エリアでも演出図柄が停止されていない変動中の状態において、複数段階のステップにより構成される第2ステップアップ予告が実行される。第2ステップアップ予告は、前述した第1ステップアップ予告およびボタン予告を含む第1予告演出とは別の第2予告演出として、第1予告演出と独立して実行される。図71においては、第2ステップアップ予告が第1ステップアップ予告と並列的に実行されている例が示されている。
具体的に、演出表示装置9の一部の表示領域に仮想的な表示装置としてのモニタ95が表示され、そのモニタ95の表示画面領域において、大当りとなることを示す予告が複数段階のステップ(たとえば、ステップA〜ステップCの3段階)に分けて示される。擬似連においては、最大5回の変動表示(再変動を含む)が連続的に行なわれる。第2ステップアップ予告については、擬似連の各変動表示において、最大限、ステップA〜ステップCの3つの予告ステップが実行される。ステップA〜ステップCのそれぞれの予告ステップについては、形状が異なる3つのキャラクタ画像(モニタキャラクタ画像という)951,952,953が用意されている。擬似連のように連続的に行なわれる一連の変動表示のそれぞれの変動表示の回には、ステップA〜ステップCのうち、1つまたは複数(最大限3つ)の予告ステップが選択されて表示されることにより、選択された予告ステップに対応するモニタキャラクタ画像が表示される。
第2ステップアップ予告は、原則的に、第1の形状(胴体が円形の形状)をなす第1のモニタキャラクタ画像951が表示されるステップA、第2の形状(胴体が四角形の形状)をなす第2のモニタキャラクタ画像952が表示されるステップB、および、第3の形状(胴体が三角形の形状)をなす第3のモニタキャラクタ画像953が表示されるステップCの順序にしたがって複数段階でステップアップする態様で表示される。したがって、たとえば、擬似連の変動パターンで変動表示が行なわれるときに、予告ステップがステップアップするごとにモニタキャラクタ画像が切替えられて表示される。
第2ステップアップ予告を構成するステップA〜ステップCについては、ステップA<ステップB<ステップCの順序で、表示されたときにその後に大当りとなる割合が高くなるように大当りとなる信頼度が設定されている。これにより、遊技者からの見た目では、第1のモニタキャラクタ画像951<第2のモニタキャラクタ画像952<第3のモニタキャラクタ画像953の順序で、表示されたときにその後に大当りとなる割合が高くなるように大当りとなる信頼度が設定されている。
これらステップA〜ステップCは、同じステップが複数回続いて選択される場合もあり、順序を飛ばして選択される場合もある。ただし、大当りとなる信頼度が順序が逆になる態様で選択されないように(たとえば、ステップBが選択された次にステップAが選択されることがないように)禁則処理が行なわれる。具体的に、たとえば、擬似連の変動中において最初にステップAの予告ステップが選択されたときには、次の予告ステップとして、ステップA以上のステップが選択される。また、たとえば、擬似連の変動中において最初にステップBの予告ステップが選択されたときには、次の予告ステップとして、ステップB以上のステップが選択される。これにより、擬似連により期待感を煽っているにもかかわらず、その中で実行される予告演出の態様が信頼度の低いものとなってしまうのを防ぐことができる。
図71を参照して、たとえば、(B)に示すような第1ステップアップ予告のステップ1を実行する段階で、第2ステップアップ予告における第1のステップであるステップAにより第1のモニタキャラクタ画像951が表示される。(C)に示すような第1ステップアップ予告のステップ2を実行する段階で、第2ステップアップ予告における第2のステップであるステップBにより第2のモニタキャラクタ画像952が表示される。そして、(D)に示すような第1ステップアップ予告のステップ3を実行する段階で、第2ステップアップ予告における第3のステップであるステップCにより第3のモニタキャラクタ画像953が表示される。
このように、第2ステップアップ予告においては、第2ステップアップ予告を構成するステップA〜ステップCのうちすべてのステップにおいて、異なる形状のキャラクタ画像が順次表示される場合がある。
そして、予告演出後に大当りとなるときには、図示を省略するが、演出図柄の停止動作が開始される段階で、その一連の変動表示において表示されたすべてのモニタキャラクタ画像が表示される。
このように、第2ステップアップ予告においては、連続的に変動表示が行なわれるときに、変動表示が行なわれるごとに大当りの信頼度がステップアップする態様でモニタキャラクタ画像が表示されることにより、遊技者の興趣を向上させることができる。
このような第2ステップアップ予告は、実行するか否かの判定が第1予告演出とは別に行なわれ、実行する旨の判定がされたときに実行される。したがって、第2ステップアップ予告は、予告演出として、第2ステップアップ予告単体で実行されるとき、ボタン予告と同時並行で実行されるとき、および、第1ステップアップ予告と同時並行で実行されるときがある。
このように、本実施の形態のパチンコ遊技機1においては、予告演出として、第1予告演出と第2予告演出とについて、いずれか一方のみを実行する場合と、両方を並行して実行する場合とがある。したがって、予告演出が実行される態様としては、ボタン予告のみが実行されるとき、第1ステップアップ予告のみが実行されるとき、第2ステップアップ予告のみが実行されるとき、ボタン予告および第2ステップアップ予告が並行して実行されるとき、および、第1ステップアップ予告および第2ステップアップ予告が並行して実行されるときがある。
次に、第1ステップアップ予告のその他の例を説明する。前述したように、第1ステップアップ予告としては、図71に示す基本発展予告の他に、リーチ分岐予告とボタン分岐予告とを実行可能である。ここでは、図72を用いてリーチ分岐予告を説明し、図73を用いてボタン分岐予告を説明する。
図72は、第1予告演出としてのリーチ分岐予告を説明するためのタイミングチャートである。図72においては、(A)に擬似連の変動パターンが示されており、(B)にリーチ分岐予告の具体的な演出内容が示されている。図72では、擬似連3回のときのリーチ分岐予告を一例として説明する。
(A)に示すように、擬似連においては、たとえば、1回目変動表示〜3回目変動表示というように再変動を含む複数回の変動表示が実行される。リーチ状態となる表示は、たとえば、3回目変動表示のような最後の変動表示の回に実行される。リーチ分岐予告の演出は、擬似連における1回目変動表示〜3回目変動表示の各変動表示の回において行なわれる。図72においては、演出内容の代表例として、3回目変動表示のような最後の変動表示の回に実行される演出の内容が(B)に示されている。
図72を参照して、リーチ分岐予告が実行されるときの3回目の変動表示(再変動)においては、基本発展予告の場合と同様に、ステップ1回目で第1のキャラクタ画像が表示され、ステップ2回目で第2のキャラクタ画像が表示される。このように基本発展予告と同様の予告ステップが実行されることにより、遊技者は、ステップアップ予告が実行されていることを認識することができる。そして、ステップ3回目で、予告ステップが、リーチ状態の成立が確定することを示すリーチ確定演出のステップと、リーチ状態の成立が未確定であることを示すリーチ未確定演出のステップとに分岐する。なお、リーチ分岐予告が選択されたときであっても、選択される実行態様によっては、ステップ3回目まで進まずに、ステップ1回目またはステップ2回目で予告演出が終了する場合もある(図92、図93参照)。
リーチ確定演出のステップでは、リーチ状態となる前の段階で、各種演出装置により、リーチが確定することを示す画像の表示(演出表示装置9)、音の発生(スピーカ27)、および、発光(各種ランプ)等の演出が行なわれる。リーチが確定することを示す画像は、それまでに表示されていたステップアップ演出から分岐した演出が明らかとなるように、それまでの演出において表示されていた画像とは演出の種類が異なる特定の画像を用いることにより、一連のステップアップ予告の演出から分岐した予告演出であることが認識できる画像である。このような演出が行なわれることにより、遊技者は、リーチが確定することを把握することができる。
一方、リーチ未確定演出のステップでは、リーチ状態となる前の段階で、各種演出装置により、リーチが未確定であることを特定可能な画像の表示(演出表示装置9)、音の発生(スピーカ27)、および、発光(各種ランプ)等の演出が行なわれる。リーチが未確定であることを特定可能な画像は、それまでに表示されていたステップアップ演出の画像と関連性がある画像を用いることにより、一連のステップアップ予告の演出の続きであることが認識できる画像である。リーチ未確定演出のステップでは、それまでに表示されていたステップアップ演出の画像と関連性がある画像を用いて一連のステップアップ予告が継続していることを示すことにより、リーチ確定演出のステップが実行されるときに、そのリーチ確定演出がステップアップ予告演出から分岐した演出であることを一層際立たせることができるようになる。
なお、リーチ確定演出のステップとリーチ未確定演出のステップとの関係は、リーチが確定するか否かを演出により示すことができるような関係であればどのような関係であってもよい。たとえば、リーチ確定演出のステップを、それまでの演出において表示されていた画像と演出効果のレベルが同様の高さの演出を行なうステップとし、リーチ未確定演出のステップを、それまでの演出において表示されていた画像よりも演出効果のレベルが低い演出(地味な演出)を行なうステップとすることにより、リーチが確定するか否かを演出により示すことができるようにしてもよい。
図73は、第1予告演出としてのボタン分岐予告を説明するための演出表示装置9における表示例を示す説明図である。図73では、(A)〜(G)に、擬似連の変動表示中にボタン分岐予告が実行されたときの表示状態が時間経過にしたがって示されている。
(A)に示すような演出図柄が停止されている状態から(B)に示すようなすべての図柄表示エリア9L、9C、9Rで演出図柄が変動を開始した段階になると、基本発展予告の演出と同様に、ステップ1回目の予告ステップに表示されるキャラクタ画像91Tが表示される。このように基本発展予告と同様の予告ステップが実行されることにより、遊技者は、ステップアップ予告が実行されていることを認識することができる。
そして、ステップ2回目の予告ステップとしてボタン分岐となるステップが選択されているときには、予告ステップが、操作ボタン30の操作に応じて予告演出を行なう操作予告演出の予告ステップに分岐し(このような演出の流れの分岐をボタン分岐と呼ぶ)、(C)に示すようなボタン操作促進演出が行なわれる。具体的にボタン操作促進演出では、小包を示す画像(以下、小包画像と呼ぶ)96が表示されるとともに、操作ボタン画像9Qが表示され、遊技者による操作ボタン30の操作を促す演出が行なわれる。なお、ボタン操作促進演出としては、ボタン予告の場合と同様に、図70に示すような操作要求メッセージ画像9Sを合せて表示してもよい。ボタン操作促進演出は、前述したボタン予告の場合と同様に、演出表示装置9の表示画面における表示、スピーカ27の音声出力、および、可動部材の動作等、どのような演出態様で行なうようにしてもよい。一方、ステップ2回目の予告ステップとしてボタン分岐となるステップが選択されていないとき、すなわち、ボタン分岐予告が行なわれないときには、(F)に示すように、基本発展予告の演出と同様に、ステップ2回目の予告ステップに表示されるキャラクタ画像92Tが表示され、その後、画像がフェードアウトし、ボタン分岐予告が終了する。この場合には、操作ボタン30を用いることができる演出が行なわれず、ボタン分岐予告が実質的に行なわれない。
(C)のようなボタン操作促進演出が行なわれるときには、遊技者による操作ボタン30の操作を有効に検出する操作有効期間となる。そして、操作有効期間内に遊技者による操作ボタン30の操作が検出されると、その操作が検出されたタイミングで、(D)に示すように、ボタン操作促進演出の実行を停止するとともに、予め定められた複数種類の演出態様のうち、いずれかの演出態様で大当りとなることについての予告が行なわれる。具体的には、小包画像96において小包を開封し、内容物を見せる演出(以下、予告内容物表示演出ともいう)が行なわれる。複数種類の演出態様として、小包の内容物が異なる複数の演出態様が予め定められており、これらのうち、いずれかの演出態様が選択され、選択された演出態様にしたがって小包の内容物が表示される。具体的には、遊技状況に応じて予め定められた割合で、金塊、札束、内容物なしを表示する画像のうちから選択された画像が、表示される。この例では、大当りとなる信頼度の関係は、金塊>札束>内容物という関係で設定されている。その後、(G)に示すように、小包画像96が消去されて、変動表示が継続される。(G)には、リーチ状態となった例が示されている。このようにリーチ状態となるタイミングは、(C)〜(G)によりボタン分岐して進行する演出と、(F)〜(G)によりボタン分岐せずに進行する演出とで同じタイミングとなるように制御される。
一方、操作有効期間内に遊技者による操作ボタン30の操作が検出されなかったときには、(E)のように、小包を開封する表示が行なわれない。したがって、小包の内容物を見せる演出が行なわれず、その後、(G)に示すように、小包画像96が消去されて、変動表示が継続される。
このように、ボタン分岐予告においては、遊技者により操作ボタン30が操作されると、大当りの信頼度に応じた小包の内容物が表示されることにより、遊技者の興趣を向上させることができる。
なお、ボタン分岐予告における予告内容物表示演出としては、予告内容物が区別可能に認識できるような演出をすればよく、前述した金塊、札束のような物の画像の他に、キャラクタの画像(キャラクタの種類に応じて大当りの期待度が異なる)、数字の画像(数字の種類に応じて大当りの期待度が異なる)、文字の画像(文字の種類に応じて大当りの期待度が異なる)等の各種の画像を用いるようにしてもよい。また、ボタン分岐予告においては、操作ボタン30の操作に応じて行なう予告演出として、予告内容物表示演出以外に、大当りとなる期待度を示す所定の演出を行なうようにしてもよい。たとえば、ボタン分岐予告においては、操作ボタン30の操作に応じて行なう予告演出として、予告内容物表示演出の代わりに、所定のキャラクタの画像(キャラクタは、ボタン操作促進演出時に事前に登場していてもよく、ボタン操作後に登場してもよい。)が大当りの期待度により異なる種類の台詞を言う演出(文字表示により台詞を言う演出、音声により台詞を言う演出、または、文字表示および音声により台詞を言う演出のいずれの演出でもよい)を行なうものでもよい。
次に、擬似連の変動表示が行なわれるときにおける第1予告演出と第2予告演出との関係を説明する。図74は、擬似連の変動表示が行なわれるときにおける第1予告演出と第2予告演出との関係を示すタイミングチャートである。図74においては、(A),(B)に次のような状態が示されている。(A)には、擬似連の変動パターン、第1予告演出としての第1ステップアップ予告の状態、第2予告演出としての第2ステップアップ予告の状態、および、第1予告演出としてのボタン予告の状態が示されている。また、(B)には、擬似連の変動表示が行なわれるときにおける第1ステップアップ予告(基本発展予告、リーチ分岐予告、ボタン分岐予告)のそれぞれの具体的な演出内容、第2ステップアップ予告(モニタ予告)の具体的な演出内容、ボタン予告の具体的な演出内容が示されている。図74では、擬似連3回のときに行なわれる予告演出を一例として説明する。
(A)に示すように、擬似連においては、たとえば、1回目変動表示〜3回目変動表示というように再変動を含む複数回の変動表示が実行される。リーチ状態となる表示は、擬似連3回のときの3回目変動表示のような最後の変動表示の回に実行される。(A)に示すように、第1予告演出(基本発展予告、リーチ分岐予告、ボタン分岐予告、ボタン予告)および第2予告演出(モニタ予告)のそれぞれは、擬似連における1回目変動表示〜3回目変動表示の各変動表示の回において行なわれる。(A)に示すように、第1ステップアップ予告および第2ステップアップ予告のそれぞれについては、擬似連における1回目変動表示〜3回目変動表示の各変動表示の回において、最大限、ステップ1回目〜ステップ3回目の予告ステップでステップアップする演出が行なわれる。図中では、第1ステップアップ予告としての基本発展予告、リーチ分岐予告、および、ボタン分岐予告と、ボタン予告とが並行して示されているが、これら予告は、第1予告演出としてどちらか一方のみが実行される。また、第2ステップアップ予告は、第2予告演出として、第1予告演出である第1ステップアップ予告またはボタン予告と並行して実行可能である。
本実施の形態の場合、(B)に示すように、第1予告演出および第2予告演出のそれぞれについて、1回目変動表示〜3回目変動表示の各変動表示の回に対応する演出(1回目変動時予告〜3回目変動時予告)の開始タイミングは、1回目変動表示〜3回目変動表示の各変動表示の回の開始タイミングから所定時間経過後のタイミングである。第1予告演出および第2予告演出のそれぞれについて、1回目変動表示および2回目変動表示の各変動表示の回に対応する演出(1回目変動時予告および2回目変動時予告)の終了タイミングは、1回目変動表示および2回目変動表示の各変動表示の回の終了タイミングよりも前のタイミングである。第1予告演出および第2予告演出のそれぞれについて、3回目変動表示に対応する演出(3回目変動時予告)の終了タイミングは、基本的に、3回目変動表示の終了タイミングよりも前のタイミングであり、具体的にはリーチ状態が生じるタイミングよりも前のタイミングである。つまり、第1予告演出および第2予告演出のそれぞれは、リーチ状態が生じるタイミングよりも前のタイミングで行なわれる。
なお、第1予告演出および第2予告演出のそれぞれについて、3回目変動表示に対応する演出(3回目変動時予告)の終了タイミングは、(B)の第2ステップアップ予告演出における3回目変動表示のステップ3回目S3のように、リーチ状態が生じるタイミングよりも後のタイミングとなる場合も生じうるように制御してもよい。このようなリーチ状態が生じるタイミングよりも後のタイミングで予告演出が行なわれれば、演出のバリエーションが豊富となり、遊技の興趣を向上することができる。
また、(B)に示すように、第1ステップアップ予告における1回目変動時予告〜3回目変動時予告のそれぞれについては、たとえば、ステップ1〜ステップ3のように、ステップ1回目S1〜ステップ3回目(この例では図示なし)の最大3回の予告ステップが含まれている。同様に、(B)に示すように、第2ステップアップ予告における1回目変動時予告〜3回目変動時予告のそれぞれについては、たとえば、ステップA〜ステップCのように、ステップ1回目S1〜ステップ3回目S3の最大3回の予告ステップが含まれている。この実施の形態では、第1ステップアップ予告のステップ1回目S1からステップ2回目S2への切替えタイミングよりも、第2ステップアップ予告のステップ1回目S1からステップ2回目S2への切替えタイミングの方が後のタイミングとなるように設定されている。また、第1ステップアップ予告のステップ2回目S2からステップ3回目への切替えタイミングよりも、第2ステップアップ予告のステップ2回目S2からステップ3回目S3への切替えタイミングの方が後のタイミングとなるように設定されている。このように、第1ステップアップ予告と第2ステップアップ予告とで予告ステップの切替えタイミングが異なると、一方のステップアップ予告が終了したときに他方のステップアップ予告の状態を見ることによってステップが進行するかを見れば、ステップアップ予告の演出の進行を確認することができるので、予告演出が複雑化しても、ステップアップ予告について遊技者が、どこを見れば予告の進行状況を確認できるかわからなくなるのを防ぐことができる。また、ボタン予告の予告演出Bは、1回目変動時予告〜3回目変動時予告のそれぞれにおいて、同じタイミングで行なわれる。なお、第1ステップアップ予告および第2ステップアップ予告のうち、いすれか一方のステップアップ予告が最終の予告ステップ(第1ステップアップ予告の場合はステップ3、第2ステップアップ予告の場合はステップC)へステップアップすることが決定されたことを条件に、他方のステップアップ予告について、最終の予告ステップへステップアップすることを禁止する禁則処理を行なうようにしてもよい。このような禁則処理を行なえば、2系統のステップアップ予告のうちの一方の系統のみで最終の予告ステップまで進むことになるので、演出が複雑化するのを防止できる。また、2系統のステップアップ予告を同時に実行することにより、一方のステップアップ予告が終了しても他方のステップアップ予告が継続しているような演出を行なうことができるので、ステップアップ予告に関し、遊技の興趣を向上させることができる。
第1ステップアップ予告および第2ステップアップ予告については、独立的に実行されるので、たとえば、第1ステップアップ予告が3回目変動時予告まで進まずに途中で終了したとき(途切れたとき)でも、第2ステップアップ予告がまだ継続している場合が生じうる。また、逆に、第2ステップアップ予告が3回目変動時予告まで進まずに途中で終了したとき(途切れたとき)でも、第1ステップアップ予告がまだ継続している場合が生じうる。したがって、独立して制御される複数種類のステップアップ予告が平行して行なわれることにより、あるステップアップ予告が3回目変動時予告まで進まずに途中で終了したとき(途切れたとき)でも、継続しているステップアップ予告の存在により、遊技者が期待感を保持することが可能となるような演出を行なうことができる。また、第1予告演出と第2予告演出とが並行して実行可能であるので、予告演出のバリエーションが豊富になり、遊技者の興趣を向上させることができる。
次に、変動表示中に実行される第3予告演出〜第5予告演出の具体例を図75〜図77の説明図を参照して説明する。なお、図76および図77においては、図70および図71の場合と同様に、演出表示装置9の表示画面を矩形で示す。
図75は、第3予告演出の一例としての可動部材予告が実行されたときの可動部材84の演出表示装置9における演出動作例を示す説明図である。図75では、(A)〜(C)に、擬似連の変動表示中に可動部材予告が実行されたときの可動部材84の動作状態が示されている。図75において、演出表示装置9の周囲の飾り部については、可動部材78、上演出LED85a、中演出LED85bおよび下演出LED85cの図示を省略している。
図75を参照して、可動部材84は、可動部材予告が行なわれるときに、(A)に示すような可動部材動作Aと、(B)に示すような可動部材動作Bと、(C)に示すような可動部材動作Cとのいずれかの動作態様で動作させられる。(A)に示す可動部材動作Aは、第1回転速度としての低速度で回転動作する予告パターンである。(B)に示す可動部材動作Bは、第2回転速度としての中速度(第1回転速度よりも高速度)で回転動作する予告パターンである。(C)に示す可動部材動作Cは、第3回転速度としての高速度(第2回転速度よりも高速度)で回転動作する予告パターンである。
大当りとなるときには、可動部材予告として選択される可動部材動作について、大当りとならないときと比べて、高速度で回転動作する割合が大きくなるように可動部材動作の選択割合が設定されている。具体的に、可動部材予告の予告パターンとしての可動部材動作A〜可動部材動作Cについては、可動部材動作A<可動部材動作B<可動部材動作Cの順序で、示されたときにその後に大当りとなる割合が高くなるように大当りとなる信頼度が設定されている。これにより、遊技者からの見た目では、(A)に示すような低速度の動作<(B)に示すような中速度の動作<(C)に示すような高速度の動作の順序で、その後に大当りとなる割合が高くなるように大当りとなる信頼度が設定されている。
このように、可動部材予告においては、大当りの信頼度に応じた動作態様で可動部材84が動作させられることにより、遊技者の興趣を向上させることができる。
次に、可動部材予告の変形例について説明する。可動部材予告を行なう可動部材としては、可動部材84の代わりに、複数の可動体を含む可動部材を用いてもよい。たとえば、個別に動作することが可能な複数(たとえば、3個)の可動体としての可動部材(小可動部品)からなる可動部材を用い、動作する可動部材の数が増減可能なものを用いてもよい。その場合の可動部材予告演出としては、大当りとなる信頼度に応じて、動作する可動体が異なる複数の予告演出態様から実行する予告演出態様を選択可能とする。たとえば、可動部材動作Aが選択されたときに1個の可動部材を動作させ、可動部材動作Bが選択されたときに2個の可動部材を動作させ、可動部材動作Cが選択されたときに3個の可動部材を動作させる制御を演出制御用マイクロコンピュータ100が行なえばよい。大当りとなる信頼度は、可動部材動作A<可動部材動作B<可動部材動作Cとなるように設定する。このような構成によれば、遊技者は、動作する可動部材の数という可動部材の演出動作態様に基づいて、大当りとなる信頼度を認識することができる。
なお、個別に動作することが可能な複数の可動体として、複数(たとえば、3個)の可動部材からなる可動部材を用い、大当りとなる信頼度に応じて、動作させる可動部材を異ならせるようにしてもよい。たとえば、可動部材動作Aが選択されたときに第1の可動部材のみを動作させ、可動部材動作Bが選択されたときに第2の可動部材のみを動作させ、可動部材動作Cが選択されたときに第3の可動部材のみを動作させるというように、複数の可動部材を順番にしたがって動作させる制御を演出制御用マイクロコンピュータ100が行なえばよい。大当りとなる信頼度は、可動部材動作A<可動部材動作B<可動部材動作Cとなるように設定する。このような構成によれば、遊技者は、動作する可動部材がどの可動部材かという可動部材の演出動作態様に基づいて、大当りとなる信頼度を認識することができる。また、たとえば、1回目の変動で可動部材動作Aを実行し、2回目の変動において可動部材動作Aを実行した後可動部材動作Bを実行する等(可動部材動作Aと可動部材動作Bとを同時に実行してもよい)、1回の変動において複数の可動部材動作を実行するようにしてもよい。また、個別に動作することが可能な複数の可動体として、大きさが異なる複数(たとえば、3個)の可動部材からなる可動部材を用い、大当りとなる信頼度に応じて、動作する可動部材の大きさを異ならせるようにしてもよい。たとえば、可動部材動作Aが選択されたときに最も小さい第1の可動部材を動作させ、可動部材動作Bが選択されたときに第1の可動部材よりも大きい第2の可動部材を動作させ、可動部材動作Cが選択されたときに第2の可動部材よりも大きい第3の可動部材を動作させる制御を演出制御用マイクロコンピュータ100が行なえばよい。大当りとなる信頼度は、可動部材動作A<可動部材動作B<可動部材動作Cとなるように設定する。このような構成によれば、遊技者は、動作する可動部材の大きさという可動部材の演出動作態様に基づいて、大当りとなる信頼度を認識することができる。また、個別に動作することが可能な複数の可動体として、大当さが異なる複数(たとえば、3個)の可動部材からなる可動部材を用い、大当りとなる信頼度に応じて、動作する可動部材の形状を異ならせるようにしてもよい。このように、複数の可動体を含む可動部材を用いて予告演出を行なう場合には、大当りとなる信頼度に応じて、動作する可動部材が異なるようにすればよい。
また、個別に動作することが可能な複数の可動体として、複数(たとえば、3個)の可動部材からなる可動部材を用い、大当りとなる信頼度に応じて、動作させるタイミングを異ならせるようにしてもよい。たとえば、大当りとなる信頼度に応じて可動部材を動作させるタイミングを異ならせてもよい。たとえば、変動開始時を含む複数の動作タイミングを予め定めるとともに、それらの動作タイミングと大当りとなる信頼度の大きさとを関連付けておき、変動開始時において可動部材が動作されるときが、大当りとなる信頼度が最も高くなるように制御してもよい。このようにすれば、大当りへの期待感を変動開始時から変動終了時までというような長期間に亘り遊技者に持たせることができる。また、リーチ状態の演出の開始時を含む複数の動作タイミングを予め定めるとともに、それらの動作タイミングと大当りとなる信頼度の大きさとを関連付けておき、リーチ状態の開始時において可動部材が動作されるときが、大当りとなる信頼度が最も高くなるように制御してもよい。このようにすれば、大当りとなる信頼度が高いリーチ演出が実行されるかもしれないというような期待感を遊技者に持たせることができる。また、リーチ状態の演出が発展(ステップアップ)する開始時を含む複数の動作タイミングを予め定めるとともに、それらの動作タイミングと大当りとなる信頼度の大きさとを関連付けておき、リーチ演出の発展開始時において可動部材が動作されるときが、大当りとなる信頼度が最も高くなるように制御してもよい。このようにすれば、リーチ演出が発展するときというような遊技者にとって有利なタイミングで可動部材が動作されるので、ほぼ大当りとなるだろうというような期待感を遊技者に持たせることができる。
この変形例のように、大当りとなる信頼度に応じて、動作する可動部材が異なるようにするときには、合せて、大当りとなる信頼度に応じて可動部材の動作速度が異なるように制御してもよい。つまり、動作する可動部材の動作速度が、可動部材動作A<可動部材動作B<可動部材動作Cとなるように設定して制御するようにしてもよい。
図76は、第4予告演出の一例としてのミニキャラ予告が実行されたときの演出表示装置9における表示例を示す説明図である。図76では、(A)〜(E)に、擬似連の変動表示中にミニキャラ予告が実行されたときの表示状態が時間経過にしたがって示されている。
図76においては、一例として、第1ステップアップ予告が実行されているときにミニキャラ予告が実行されたときの表示状態が示されている。ミニキャラ予告は、前述したように、他の予告演出とは別個に実行の有無および予告パターンが決定されるので、他の予告演出と同時に実行されるときと、ミニキャラ予告単独で実行されるときとがある。
(A)に示すような演出図柄が停止されている状態から(B1)、(B2)、または(B3)に示すようなすべての図柄表示エリア9L、9C、9Rで演出図柄が変動を開始した段階になると、ミニキャラ予告が行なわれるときには、複数種類のミニキャラ画像961,962,963のうちから選択されたミニキャラ画像が演出表示装置9において表示される。
たとえば、(B1)に示される第1ミニキャラ画像961は、虫の形状のミニキャラであり、ミニキャラ表示Aの予告パターンが選択されたときに表示される。(B2)に示される第2ミニキャラ画像962は、木の葉の形状のミニキャラであり、ミニキャラ表示Bの予告パターンが選択されたときに表示される。(B3)に示される第3ミニキャラ画像963は、鳥の形状のミニキャラであり、ミニキャラ表示Cの予告パターンが選択されたときに表示される。
ミニキャラ予告の予告パターンとしてのミニキャラ表示A〜ミニキャラ表示Cについては、ミニキャラ表示A<ミニキャラ表示B<ミニキャラ表示Cの順序で、その後に大当りとなる割合が高くなるように大当りとなる信頼度が設定されている。これにより、遊技者からの見た目では、第1ミニキャラ画像961<第2ミニキャラ画像962<第3ミニキャラ画像963の順序で、表示されたときにその後に大当りとなる割合が高くなるように大当りとなる信頼度が設定されている。
ミニキャラ画像は、このようなミニキャラ予告を行なう第1ミニキャラ画像961〜第3ミニキャラ画像963を含めて、複数種類の画像が設けられており、略すべての変動表示の開始時において、大当りとなるか否かに関係なくいずれかのミニキャラ画像がランダムに選択されて表示される。したがって、第1ミニキャラ画像961〜第3ミニキャラ画像963を用いたミニキャラ予告は、大当りとなる信頼度がその他の予告演出よりも低いものとなる。
ミニキャラ画像は、視認性が低い画像であるので、この実施の形態のようにミニキャラ予告を行なうときには、遊技経験が浅い遊技者にとっては見逃しやすくなる予告演出であるが、遊技経験を積んだ熟練の遊技者にとっては見逃さなくても済むような予告演出にすることが可能であるので、熟練の遊技者の満足感を高めることができる。
なお、ミニキャラ画像としては、ミニキャラ予告以外のときにミニキャラ画像を表示しないようにするか、ミニキャラ予告以外のときにミニキャラ画像を実行する割合を極めて低くなるようにしてもよい。このようにすれば、ミニキャラ予告の大当りへの信頼度が高くなることにより、ミニキャラ画像に遊技者の注意を引き付けることができる。また、ミニキャラ画像については、ミニキャラ予告に用いる第1ミニキャラ画像961〜第3ミニキャラ画像963に限定して、ミニキャラ予告以外のときにミニキャラ画像を表示しないようにするか、ミニキャラ予告以外のときにミニキャラ画像を実行する割合を極めて低くなるようにしてもよい。このようにすれば、ミニキャラ予告に用いられる特定のミニキャラ画像について、ミニキャラ予告の大当りへの信頼度が高くなることにより、ミニキャラ画像に遊技者の注意を引き付けることができる。
なお、ミニキャラ予告の予告パターンであるミニキャラ表示としては、1つのミニキャラ画像のみを表示する例を示したが、これに限らず、ミニキャラ表示として、複数のミニキャラ画像を表示するようにしてもよい。また、複数のミニキャラ画像を表示するときには、表示するミニキャラ画像の数が時間経過にしたがって増加するような演出を行なうようにしてもよい。このように複数のミニキャラ画像を表示可能にするときには、ミニキャラ画像の数が多い程、予告後に大当りとなる割合が高くなるように大当りとなる信頼度が設定されるようにしてもよい。
また、ミニキャラ予告の予告パターンであるミニキャラ表示としては、異なる種類のミニキャラ画像から選択したミニキャラ画像のみを表示する例を示したが、これに限らず、ミニキャラ表示として、同じ種類のミニキャラ画像であるが画像の表示サイズ(表示面積)が異なるミニキャラ画像を表示するようにしてもよい。そのような同種類で表示サイズが異なるミニキャラ画像を表示するときには、ミニキャラ画像の表示サイズが大きい程、予告後に大当りとなる割合が高くなるように大当りとなる信頼度が設定されるようにしてもよい。
また、ミニキャラ予告の予告パターンであるミニキャラ表示としては、大当りとなる信頼度に応じて、異なる種類のミニキャラ画像から選択したミニキャラ画像の組合せを表示するようにしてもよい。たとえば、3種類のミニキャラ画像のうちから表示するミニキャラ画像を選択し、選択されたミニキャラ画像を表示し、その表示されたミニキャラ画像の組合せにより大当りとなる信頼度が異なるようにしてもよい。たとえば、3種類のミニキャラ画像について、大当りとなる信頼度に応じて選択するか否かを決定する割合を異ならせたミニキャラ画像選択テーブルをミニキャラ画像別に設け、ミニキャラ画像別に、選択するか否かの決定を行なう。これにより、大当りとなる信頼度に応じてミニキャラ画像の選択されやすさが異なるので、表示されたミニキャラ画像の組合せ(ミニキャラ画像が選択されない場合もあり、1つのミニキャラ画像のみが選択される場合もある)により、大当りとなる信頼度が異なるようにすることができる。このようにすれば、ミニキャラ画像を用いた演出の面白みが向上し、遊技の興趣をより一層向上させることができる。なお、組合せて表示するミニキャラ画像を、大当りとなる信頼度に応じて選択割合が異なる態様で予め定めたミニキャラ画像組合せ選択テーブルを1つ設けておき、そのミニキャラ画像組合せ選択テーブルを用いてミニキャラ画像の組合せを一括的に選択する制御(ミニキャラ画像が選択されない場合があってもよく、1つのミニキャラ画像のみが選択される場合もあってもよい)を行なうようにしてもよい。このようにすれば、ミニキャラ画像の組合せを選択するときの演出制御用マイクロコンピュータ100の処理負担を軽減することができる。
このように、ミニキャラ予告においては、大当りの信頼度に応じた演出態様でミニキャラ画像が表示させられることにより、遊技者の興趣を向上させることができる。
図77は、第5予告演出の一例としての群予告が実行されたときの演出表示装置9における表示例を示す説明図である。図77では、(A)〜(J)に、擬似連の変動表示中に群予告が実行されたときの表示状態が時間経過にしたがって示されている。群予告は、同種または別種のキャラクタ、図形、文字列等の画像が複数で群れをなして表示されることにより大当りとなることを予告する演出である。
図77においては、一例として、第1ステップアップ予告および第2ステップアップ予告が実行されているときに群予告が実行されたときの表示状態が示されている。群予告は、前述したように、他の予告演出とは別個に実行の有無および予告パターンが決定されるので、他の予告演出と同時に実行されるときと、群予告単独で実行されるときとがある。
(A)に示すような演出図柄が停止されている状態から(B)に示すようなすべての図柄表示エリア9L、9C、9Rで演出図柄の変動が開始された後、(C)〜(F)に示すように変動時間の経過にしたがって演出図柄が停止されていく。そして、(F)に示すように、「左」、「右」の図柄表示エリア9L、9Rにおいて演出図柄が停止した段階で同じ停止図柄が揃ってリーチ状態になると、(G)に示すように、操作ボタン画像9Qが表示され、遊技者による操作ボタン30の操作を促すボタン操作促進演出が行なわれる。なお、ボタン操作促進演出としては、ボタン予告の場合と同様に、図70に示すような操作要求メッセージ画像9Sを合せて表示してもよい。ボタン操作促進演出は、前述したボタン予告の場合と同様に、演出表示装置9の表示画面における表示、スピーカ27の音声出力、および、可動部材の動作等、どのような演出態様で行なうようにしてもよい。
ボタン操作促進演出が行なわれるときには、遊技者による操作ボタン30の操作を有効に検出する操作有効期間となる。そして、操作有効期間内に遊技者による操作ボタン30の操作が検出されると、その操作が検出されたタイミングで、(H)に示すように、ボタン操作促進演出の実行を停止し、群予告の予告パターンとしての群表示が行なわれる。群表示は、所定のキャラクタ画像の群を表示することにより大当りの予告をする表示である。具体的に、この実施形態の場合、群予告で用いられるキャラクタ画像として、(H)に示すように、第1ステップアップ予告で用いられるキャラクタ画像91T,92T,93Tと同じ種類の人型のキャラクタ画像94の群を表示する群表示が行なわれる。群表示においては、たとえば、(H)に示すように、多数のキャラクタ画像94が群をなして登場する表示が行なわれる。なお、ボタン操作促進演出が行なわれ、操作有効期間内に遊技者による操作ボタン30の操作が検出されたときでも、所定の割合で群予告が実行されないようにする制御を行なうようにしてもよい。そのようにすれば、群予告が表示されることについての価値が高まることにより、遊技の興趣を向上させることができる。
群表示としては、予め定められた複数種類の演出態様のうち、いずれかの演出態様が選択され、選択された演出態様にしたがった群表示が行なわれる。この実施形態の場合は、群予告について選択可能な複数種類の演出態様として、群として表示するキャラクタ画像94の数が異なる複数種類の演出態様が設けられている。図77に示す例では、群予告で表示するキャラクタ画像94が、他の演出で用いられるキャラクタ画像と同じ種類の画像であるので、キャラクタ画像を用いた演出内容に統一感が生じ、演出の面白みを向上させることができる。
群予告の予告パターンとしては、群表示A、群表示B、および、群表示Cの3つの予告パターンが設けられており、これらの予告パターンのうちから表示する予告パターンが選択決定される。群表示A〜群表示Cは、前述のような同じ種類のキャラクタ画像94を表示するものであり、群表示A<群表示B<群表示Cの順序で、群で表示するキャラクタ画像94の数が多い。また、群予告の予告パターンとしての群表示A〜群表示Cについては、群表示A<群表示B<群表示Cの順序で、示されたときにその後に大当りとなる割合が高くなるように大当りとなる信頼度が設定されている。これにより、遊技者からの見た目では、群表示A<群表示B<群表示Cの順序、つまり、群で表示されるキャラクタ画像94の数が多い程、表示されたときにその後に大当りとなる割合が高くなるように大当りとなる信頼度が設定されている。
なお、群表示の演出態様としては、群で表示されるキャラクタ画像の種類を異ならせた複数種類の演出態様からいずれかの演出態様を選択可能としてもよい(キャラクタ画像の数は同じでキャラクタ画像の種類で大当りとなる信頼度が区別されるように設定してもよく、キャラクタ画像の種類で大当りとなる信頼度が区別されるようにし、かつ、大当りとなる信頼度が高いキャラクタ画像の種類である程に群で表示するキャラクタ画像の数が多くなるように設定してもよい。)。また、群表示の演出態様としては、群で表示されるキャラクタ画像の種類およびキャラクタ画像の数のうち少なくとも一方を異ならせた複数種類の演出態様からいずれかの演出態様を選択可能となるようにしてもよい。また、群表示の演出態様としては、群予告の演出のみで用いるキャラクタ画像を群で表示してもよく、図77で示すように、他の演出でも用いるキャラクタ画像を群で表示してもよい。また、群表示の演出態様としては、群で表示されるキャラクタ画像の色等の色彩を異ならせた複数種類の演出態様からいずれかの演出態様を選択可能としてもよい。また、群表示の演出態様としては、リーチ状態となった後に群表示を行なう予定のキャラクタ画像をリーチ状態となる前の段階において、群を形成しない態様で単発的に予め表示しておき(たとえば、1つ等の群を形成しない数のキャラクタ画像を事前に表示しておく)、リーチ状態となった後に当該キャラクタ画像を群で表示するようにしてもよい。そのようにすれば、群予告において、リーチ状態の前後で演出的な繋がりが生じるので、演出の面白みを向上させることができる。また、群予告は、リーチ状態となった後だけでなく、リーチ状態となる前にも実行するようにしてもよい。そのときには、擬似連の変動(再変動)が実行されるごとに、群予告を実行するようにしてもよい。ただし、擬似連の変動(再変動)が実行されるごとに群予告を実行する場合には、その他の予告演出と同様の禁則処理を行なうことにより、変動が行なわれるごとに大当りとなる信頼度が低下しない態様で群表示を選択する必要がある。
このように、群予告においては、大当りの信頼度に応じた演出態様で群表示が行なわれることにより、遊技者の興趣を向上させることができる。
なお、この実施の形態では、リーチ状態となった後に行なう第5予告演出として、操作ボタン30が操作されたことに応じて実行する予告演出を説明した。しかし、これに限らず、リーチ状態となった後に行なう第5予告演出としては、操作ボタン30の操作に関わらず実行される予告演出を用いてもよい。また、リーチ状態となった後に行なう第5予告演出としては、群予告を行なう例を示した。しかし、これに限らず、第5予告演出としては、群予告以外の演出を行なう予告演出を用いるようにしてもよい。たとえば、第5予告演出としては、ステップアップ予告、ミニキャラ予告等の群予告以外の演出を行なうようにしてもよい。
図78は、演出制御用マイクロコンピュータ100におけるROMに記憶される第1予告演出予告パターン種別決定テーブル200の構成例を示す説明図である。第1予告演出予告パターン種別決定テーブル200は、第1予告演出を実行するか否か、または、実行する場合における予告パターン種別を決定するために、参照されるテーブルである。第1予告演出予告パターン種別決定テーブル200では、変動パターン指定コマンドに示された変動パターンに応じて、予告パターン種別決定用の乱数SR7が、「第1予告演出なし」と、「ボタン予告」の予告パターン種別である予告パターン種別CY1と、「第1ステップアップ予告」である予告パターン種別CY2とのいずれかに、割振られている。
第1予告演出予告パターン種別決定テーブル200の設定では、変動表示結果が「非リーチはずれ」となる変動パターン(以下、非リーチはずれ変動パターンという)と、変動表示結果が「リーチはずれ」となる変動パターン(以下、リーチはずれ変動パターンという)と、変動表示結果が「大当り」となる変動パターン(以下、大当り変動パターンという)とで、「第1予告演出なし」、「ボタン予告」、および、「第1ステップアップ予告」のそれぞれの選択項目についての割り振りが異なるように、各選択項目に対応する乱数SR7の値が設定されている。
第1予告演出予告パターン種別決定テーブル200の設定では、具体的に、大当り変動パターンのときの方が、非リーチはずれ変動パターンのときおよびリーチはずれ変動パターンのときよりも、第1予告演出なしが選択される割合が少ない。これにより、大当りとなるときには、はずれとなるときよりも第1予告演出が行なわれやすい。これにより、ボタン予告または第1ステップアップ予告による第1予告演出が行なわれたときに、大当り発生についての遊技者の期待感を高めることができる。
また、第1予告演出予告パターン種別決定テーブル200の設定では、大当り変動パターンのときの方が、非リーチはずれ変動パターンのときおよびリーチはずれ変動パターンのときよりも、ボタン予告が選択される割合が多い。これにより、大当りとなるときには、はずれとなるときよりもボタン予告の第1予告演出が行なわれやすいので、ボタン予告による予告演出が行なわれたときに、大当り発生についての遊技者の期待感を高めることができる。また、リーチはずれ変動パターンのときの方が、非リーチはずれ変動パターンのときよりも、ボタン予告が選択される割合が多い。
また、第1予告演出予告パターン種別決定テーブル200の設定では、大当り変動パターンのときの方が、非リーチはずれ変動パターンのときおよびリーチはずれ変動パターンのときよりも、第1ステップアップ予告が選択される割合が多い。これにより、大当りとなるときには、はずれとなるときよりも第1ステップアップ予告の予告演出が行なわれやすいので、ボタン予告による予告演出が行なわれたときに、大当り発生についての遊技者の期待感を高めることができる。また、リーチはずれ変動パターンのときの方が、非リーチはずれ変動パターンのときよりも、第1ステップアップ予告が選択される割合が多い。
また、第1予告演出予告パターン種別決定テーブル200の設定では、大当り変動パターンのときの方が、非リーチはずれ変動パターンのとき、および、リーチはずれ変動パターンのときと比べて、ボタン予告が選択される割合が、第1ステップアップ予告が選択される割合よりも多い。これにより、大当りとなるときには、ボタン予告の方が第1ステップアップ予告よりも選択されやすい。したがって、ボタン予告が選択されたときには、第1ステップアップ予告が選択されたときよりも大当り発生についての遊技者の期待感を高めることができる。なお、はずれとなるときに、第1ステップアップ予告の方がボタン予告よりも選択されやすいように、第1予告演出予告パターン種別決定テーブル200の振分けを設定してもよい。また、大当り変動パターンのときの方が、非リーチはずれ変動パターンのとき、および、リーチはずれ変動パターンのときと比べて、第1ステップアップ予告が選択される割合が、ボタン予告が選択される割合よりも多くなるように設定してもよい。また、大当り変動パターンのときと、非リーチはずれ変動パターンのとき、および、リーチはずれ変動パターンのときとで、ボタン予告が選択される割合と第1ステップアップ予告が選択される割合とが同じになるように設定してもよい。
なお、図78においては、予告演出として選択可能な予告パターン種別がボタン予告と第1ステップ予告との2種類である例を示した。しかし、これに限らず、予告演出として選択可能な予告パターン種別は、3種類以上の複数種類であってもよい。また、図78においては、選択可能な予告パターン種別として、複数種類の予告パターン種別のうちいずれか1種類のみを選択する例を示した。その理由は、複数種類の予告パターン種別により同時に予告演出を実行すると、演出表示装置9の表示画面上で演出が重複することを未然に防ぐためである。したがって、演出表示装置9の表示画面上で演出が重複しないような複数種類の予告パターン種別を設けた場合には、それら予告パターン種別のそれぞれについて実行するかどうかを選択する処理を行ない、選択結果によっては、選択された複数の予告パターン種別での予告演出を同時に実行するようにしてもよい。
また、図78に示す第1予告演出予告パターン種別決定テーブル200においては、非リーチはずれ変動パターン、リーチはずれ変動パターン、および、大当り変動パターンのそれぞれについて、変動パターンにおける擬似連変動回数に応じて、第1予告演出なし、ボタン予告、および、第1ステップアップ予告のそれぞれが実行される割合(選択決定される割合)を異ならせる(たとえば、擬似連変動回数が多い程、第1予告演出が選択決定される割合を高くし、第1予告演出が実行される割合を高くする)ようにしてもよい。また、第1予告演出予告パターン種別決定テーブル200においては、変動パターンにおける擬似連変動回数に応じて、ボタン予告が実行される割合(選択決定される割合)と、第1ステップアップ予告が実行される割合(選択決定される割合)とを異ならせるようにしてもよい。また、第1予告演出予告パターン種別決定テーブル200においては、大当りとなるか否かと、変動パターンにおける擬似連変動回数とに応じて、第1予告演出なし、ボタン予告、および、第1ステップアップ予告のそれぞれが実行される割合(選択決定される割合)を異ならせる(たとえば、擬似連変動回数が多い程、第1予告演出が選択される割合を高く、大当りとなるときの方が第1予告演出が選択される割合を高くすることにより、実行される割合を異ならせる)ようにしてもよい。
第1予告演出予告パターン種別決定テーブル200を用いて第1ステップアップ予告を実行することが選択されたときには、実行する第1ステップアップ予告の予告内容として、基本発展予告、リーチ分岐予告、および、ボタン分岐予告のうちのどの予告を実行するかを選択決定する。
図79は、演出制御用マイクロコンピュータ100におけるROMに記憶される第1ステップアップ予告内容決定テーブルの構成例を示す説明図である。第1ステップアップ予告内容決定テーブルは、第1ステップアップ予告を実行することが選択されたとき、基本発展予告、リーチ分岐予告、および、ボタン分岐予告のうちのどの予告を第1ステップアップ予告として実行するかを選択決定するために、参照されるテーブルである。第1ステップアップ予告内容決定テーブルでは、変動パターン指定コマンドに示された変動パターンに応じて、第1ステップアップ予告内容決定用の乱数SR20が、「基本発展予告」と、「リーチ分岐予告」と、「ボタン分岐予告」とのいずれかに割振られている。
第1ステップアップ予告内容決定テーブルの設定では、変動表示結果が「非リーチはずれ変動パターン」と、「リーチはずれ変動パターン」と、「大当り変動パターン」とで、「基本発展予告」、「リーチ分岐予告」、および、「ボタン分岐予告」のそれぞれの選択項目についての割り振りが異なるように、各選択項目に対応する乱数SR20の値が設定されている。
第1ステップアップ予告内容決定テーブルの設定では、具体的に、大当り変動パターンのときに、ボタン分岐予告>リーチ分岐予告>基本発展予告という関係で、選択される割合が高い。また、リーチはずれ変動パターンのときに、リーチ分岐予告>ボタン分岐予告>基本発展予告という関係で、選択される割合が高い。また、非リーチはずれ変動パターンのときに、基本発展予告>リーチ分岐予告>ボタン分岐予告という関係で、選択される割合が高い。したがって、ボタン分岐予告が実行されるときには、大当りとなる信頼度が最も高いので、大当りについての遊技者の期待感を最も高めることができる。また、ボタン分岐予告またはリーチ分岐予告が実行されるときには、基本発展予告が行なわれるときと比べて、リーチ状態となる信頼度が高いので、リーチ状態となることについての遊技者の期待感およびリーチ状態から大当りとなることについての期待感を高めることができる。
なお、第1ステップアップ予告内容決定テーブルにおいては、大当りとなるか否かと、変動パターンにおける擬似連変動回数とに応じて、基本発展予告、リーチ分岐予告、および、ボタン分岐予告のそれぞれが選択決定される割合を異ならせる(たとえば、擬似連変動回数が多い程、ボタン分岐予告が選択される割合を高く、大当りとなるときの方がボタン分岐予告が選択される割合を高くする)ようにしてもよい。
図80は、ボタン予告を実行することが決定された後に具体的な予告パターンを決定するときに用いるテーブルを選択するために用いるデータテーブルとしてのボタン予告選択テーブルの構成例を示す説明図である。
図80において、(A)には、大当り時ボタン予告選択テーブルが示されている。図80において、(B)には、リーチはずれ時ボタン予告選択テーブルが示されている。図80において、(C)には、非リーチはずれ時ボタン予告選択テーブルが示されている。
(A)に示す大当り時ボタン予告選択テーブルは、変動表示結果が「大当り」となる大当り変動パターンが指定されたときにおいて、予告パターン種別としてボタン予告が決定されたときに、具体的な予告パターンの決定のために用いる予告パターン決定テーブルとしての予告メッセージ決定テーブルを選択するためのデータテーブルである。大当り時ボタン予告選択テーブルにおいては、演出制御コマンドにより指定された変動パターン中で行なわれる変動表示(再変動を含む)の合計回数に応じて、異なる予告メッセージ決定テーブルを選択するようにデータが設定されている。
(A)に示す大当り時ボタン予告選択テーブルでは、具体的に、以下のように予告メッセージ決定テーブルが選択される。たとえば、擬似連とならない(以下、擬似連なしという)変動パターンが指定されたとき、または、擬似連となる変動パターンのうち初回変動を含み合計2回の変動表示、すなわち、擬似連2回の変動表示が行なわれる変動パターンが指定されたときには、次のように予告メッセージ決定テーブルが選択される。1回目の変動時(初回変動時)の予告パターンを決定するため、および、2回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するために、図82に示す第1予告メッセージ決定テーブル201Aが選択される。
また、擬似連となる変動パターンのうち初回変動を含み合計3回の変動表示、すなわち、擬似連3回の変動表示が行なわれる変動パターンが指定されたとき、または、擬似連となる変動パターンのうち初回変動を含み合計4回の変動表示、すなわち、擬似連4回の変動表示が行なわれる変動パターンが指定されたときには、次のように予告メッセージ決定テーブルが選択される。1回目の変動時(初回変動時)の予告パターンを決定するため、および、2回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するために、図82に示す第2予告メッセージ決定テーブル201Bが選択される。そして、3回目の変動時の予告パターンを決定するため、および、4回目の変動時の予告パターンを決定するために、図82に示す第3予告メッセージ決定テーブル201Cが選択される。
また、擬似連となる変動パターンのうち初回変動を含み合計5回の変動表示、すなわち、擬似連5回の変動表示が行なわれる変動パターンが指定されたときには、次のように予告メッセージ決定テーブルが選択される。1回目の変動時(初回変動時)の予告パターンを決定するため、および、2回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するために、図82に示す第4予告メッセージ決定テーブル201Dが選択される。そして、3回目の変動時の予告パターンを決定するため、および、4回目の変動時の予告パターンを決定するために、図82に示す第5予告メッセージ決定テーブル201Eが選択される。そして、5回目の変動時の予告パターンを決定するために図82に示す第6予告メッセージ決定テーブル201Fが選択される。
(B)に示すリーチはずれ時ボタン予告選択テーブルは、変動表示結果が「リーチはずれ」となるリーチはずれ変動パターンが指定されたときにおいて、予告パターン種別としてボタン予告が決定されたときに、具体的な予告パターンの決定のために用いる予告メッセージ決定テーブルを選択するためのデータテーブルである。リーチはずれ時ボタン予告選択テーブルにおいては、演出制御コマンドにより指定された変動パターン中で行なわれる変動表示(再変動を含む)の合計回数に応じて、異なる予告メッセージ決定テーブルを選択するようにデータが設定されている。
(B)に示すリーチはずれ時ボタン予告選択テーブルでは、具体的に、以下のように予告メッセージ決定テーブルが選択される。たとえば、「擬似連なし」の変動パターンが指定されたとき、または、「擬似連2回」の変動パターンが指定されたときには、次のように予告メッセージ決定テーブルが選択される。1回目の変動時(初回変動時)の予告パターンを決定するため、および、2回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するために、図83に示す第7予告メッセージ決定テーブル201Gが選択される。
また、「擬似連3回」の変動パターンが指定されたとき、または、「擬似連4回」の変動パターンが指定されたときには、次のように予告メッセージ決定テーブルが選択される。1回目の変動時(初回変動時)の予告パターンを決定するため、および、2回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するために、図83に示す第8予告メッセージ決定テーブル201Hが選択される。そして、3回目の変動時の予告パターンを決定するため、および、4回目の変動時の予告パターンを決定するために、図82に示す第9予告メッセージ決定テーブル201Iが選択される。
(C)に示す非リーチはずれ時ボタン予告選択テーブルは、変動表示結果が「非リーチはずれ」となる非リーチはずれ変動パターンが指定されたときにおいて、予告パターン種別としてボタン予告が決定されたときに、具体的な予告パターンの決定のために用いる予告メッセージ決定テーブルを選択するためのデータテーブルである。なお、非リーチはずれ時ボタン予告選択テーブルにおいては、演出制御コマンドにより指定された変動パターン中で行なわれる変動表示(再変動を含む)の合計回数に応じて、異なる予告メッセージ決定テーブルを選択するようにしてもよい。
(C)に示す非リーチはずれ時ボタン予告選択テーブルでは、具体的に、以下のように予告メッセージ決定テーブルが選択される。たとえば、「擬似連なし」の変動パターンが指定されたとき、または、「擬似連2回」の変動パターンが指定されたときには、次のように予告メッセージ決定テーブルが選択される。1回目の変動時(初回変動時)の予告パターンを決定するため、および、2回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するために、図83に示す第10予告メッセージ決定テーブル201Jが選択される。
図81は、基本発展予告を実行することが決定された後に具体的な予告パターンを決定するときに用いるテーブルを選択するために用いるデータテーブルとしての基本発展予告選択テーブルの構成例を示す説明図である。
図81において、(A)には、大当り時基本発展予告選択テーブルが示されている。図81において、(B)には、リーチはずれ時基本発展予告選択テーブルが示されている。図81において、(C)には、非リーチはずれ時基本発展予告選択テーブルが示されている。これらの予告選択テーブルは、すべて演出制御用マイクロコンピュータ100におけるROMに記憶されている。
(A)に示す大当り時基本発展予告選択テーブルは、大当り変動パターンが指定されたときにおいて、第1ステップアップ予告として基本発展予告が決定されたときに、具体的な予告パターンの決定のために用いる予告ステップ決定テーブルを選択するためのデータテーブルである。大当り時基本発展予告選択テーブルにおいては、演出制御コマンドにより指定された変動パターン中で行なわれる変動表示(再変動を含む)の合計回数に応じて、異なる予告ステップ決定テーブルを選択するようにデータが設定されている。
(A)に示す大当り時基本発展予告選択テーブルでは、具体的に、以下のように予告ステップ決定テーブルが選択される。「擬似連なし」の変動パターンが指定されたとき、または、「擬似連2回」の変動パターンが指定されたときには、次のように予告メッセージ決定テーブルが選択される。1回目の変動時(初回変動時)の予告パターンを決定するため、および、2回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するために、図84に示す第1予告ステップ決定テーブル202Aが選択される。
また、「擬似連3回」の変動パターンが指定されたとき、または、「擬似連4回」の変動パターンが指定されたときには、次のように予告メッセージ決定テーブルが選択される。1回目の変動時(初回変動時)の予告パターンを決定するため、および、2回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するために、図84に示す第2予告ステップ決定テーブル202Bが選択される。そして、3回目の変動時の予告パターンを決定するため、および、4回目の変動時の予告パターンを決定するために、図84に示す第3予告ステップ決定テーブル202Cが選択される。
また、「擬似連5回」の変動パターンが指定されたときには、次のように予告メッセージ決定テーブルが選択される。1回目の変動時(初回変動時)の予告パターンを決定するため、および、2回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するために、図84に示す第4予告ステップ決定テーブル202Dが選択される。そして、3回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するため、および、4回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するために、図84に示す第5予告ステップ決定テーブル202Eが選択される。そして、5回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するために図84に示す第6予告ステップ決定テーブル202Fが選択される。
(B)に示すリーチはずれ時基本発展予告選択テーブルは、変動表示結果が「リーチはずれ」となるリーチはずれ変動パターンが指定されたときにおいて、第1ステップアップ予告として基本発展予告が決定されたときに、具体的な予告パターンの決定のために用いる予告ステップ決定テーブルを選択するためのデータテーブルである。リーチはずれ時基本発展予告選択テーブルにおいては、演出制御コマンドにより指定された変動パターン中で行なわれる変動表示(再変動を含む)の合計回数に応じて、異なる予告ステップ決定テーブルを選択するようにデータが設定されている。
(B)に示すリーチはずれ時基本発展予告選択テーブルでは、具体的に、以下のように予告ステップ決定テーブルが選択される。たとえば、「擬似連なし」の変動パターンが指定されたとき、または、「擬似連2回」の変動パターンが指定されたときには、次のように予告ステップ決定テーブルが選択される。1回目の変動時(初回変動時)の予告パターンを決定するため、および、2回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するために、図85に示す第7予告ステップ決定テーブル202Gが選択される。
また、「擬似連3回」の変動パターンが指定されたとき、または、「擬似連4回」の変動パターンが指定されたときには、次のように予告ステップ決定テーブルが選択される。1回目の変動時(初回変動時)の予告パターンを決定するため、および、2回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するために、図85に示す第8予告ステップ決定テーブル202Hが選択される。そして、3回目の変動時の予告パターンを決定するため、および、4回目の変動時の予告パターンを決定するために、図85に示す第9予告ステップ決定テーブル202Iが選択される。
(C)に示す非リーチはずれ時基本発展予告選択テーブルは、変動表示結果が「非リーチはずれ」となる非リーチはずれ変動パターンが指定されたときにおいて、第1ステップアップ予告として基本発展予告が決定されたときに、具体的な予告パターンの決定のために用いる予告ステップ決定テーブルを選択するためのデータテーブルである。なお、非リーチはずれ時基本発展予告選択テーブルにおいては、演出制御コマンドにより指定された変動パターン中で行なわれる変動表示(再変動を含む)の合計回数に応じて、異なる予告ステップ決定テーブルを選択するようにデータが設定されるようにしてもよい。
(C)に示す非リーチはずれ時基本発展予告選択テーブルでは、具体的に、以下のように予告ステップ決定テーブルが選択される。たとえば、「擬似連なし」の変動パターンが指定されたとき、または、「擬似連2回」の変動パターンが指定されたときには、次のように予告ステップ決定テーブルが選択される。1回目の変動時(初回変動時)の予告パターンを決定するため、および、2回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するために、図85に示す第10予告ステップ決定テーブル202Jが選択される。
なお、大当り時ボタン予告選択テーブル、リーチはずれ時ボタン予告選択テーブル、大当り時基本発展予告選択テーブル、および、リーチはずれ時基本発展予告選択テーブルのそれぞれについては、1回目の変動時および2回目の変動時における予告パターン決定のために用いるテーブル(予告メッセージ決定テーブル、予告ステップ決定テーブル)として、3つまたは2つのテーブルを設け、擬似連の有無および擬似連における変動回数に応じてテーブルを使い分ける例を示した。しかし、これに限らず、1回目の変動時および2回目の変動時における予告パターン決定のために用いる3つまたは2つのテーブルを共通化した1つのテーブルを作成し、その1つのテーブルを擬似連の有無および擬似連における変動回数に応じて共通使用するように予告選択テーブルを設定してもよい。具体的に、たとえば、大当り時ボタン予告選択テーブルの場合は、第1予告メッセージ決定テーブル201A、第2予告メッセージ決定テーブル201B、および、第4予告メッセージ決定テーブル201Dを1つのテーブルに共通化する。
また、大当り時ボタン予告選択テーブル、および、大当り時基本発展予告選択テーブルのそれぞれについては、3回目の変動時および4回目の変動時における予告パターン決定のために用いるテーブル(予告メッセージ決定テーブル、予告ステップ決定テーブル)として、2つのテーブルを設け、擬似連における変動回数に応じてテーブルを使い分ける例を示した。しかし、これに限らず、3回目の変動時および4回目の変動時における予告パターン決定のために用いる2つのテーブルを共通化した1つのテーブルを作成し、その1つのテーブルを擬似連における変動回数に応じて共通使用するように予告選択テーブルを設定してもよい。具体的に、たとえば、大当り時ボタン予告選択テーブルの場合は、第3予告メッセージ決定テーブル201Cおよび第5予告メッセージ決定テーブル201Eを1つのテーブルに共通化するというように、大当りとなるか否かで分けてテーブルを共通化する。
このように予告選択テーブルとして共通のテーブルを用いる場合については、1回目の変動時および2回目の変動時用の予告選択テーブルと、3回目の変動時および4回目の変動時用の予告選択テーブルとの何れか一方を共通化してもよく、また、これら1回目の変動時用の予告選択テーブルと、2回目の変動時用の予告選択テーブルとの両方をそれぞれ共通化してもよい。
また、大当り時ボタン予告選択テーブル、リーチはずれ時ボタン予告選択テーブル、および、リーチはずれ時ボタン予告選択テーブルのそれぞれについては、たとえば1回目〜5回目の5回分の各変動について、異なるデータ設定内容の予告メッセージ決定テーブルを設けるようにしてもよい。また、大当り時基本発展予告選択テーブル、リーチはずれ時基本発展予告選択テーブル、および、非リーチはずれ時基本発展予告選択テーブルのそれぞれについては、たとえば1回目〜5回目の5回分の各変動について、異なるデータ設定内容の予告ステップ決定テーブルを設けるようにしてもよい。
次に、変動表示結果が大当りとなるときに用いられる第1予告メッセージ決定テーブル201A〜第6予告メッセージ決定テーブル201Fの内容を説明する。図82は、第1予告メッセージ決定テーブル201A〜第6予告メッセージ決定テーブル201Fの構成例を示す説明図である。
図82においては、(A)〜(F)に第1予告メッセージ決定テーブル201A〜第6予告メッセージ決定テーブル201Fが示されている。各予告メッセージ決定テーブルにおいては、乱数SR8の抽出値と、選択される予告メッセージの表示内容(図中予告メッセージ)との関係が示されている。
(A)の第1予告メッセージ決定テーブル201Aでは、SR8の数値設定に示すように、乱数SR8の抽出値に基づいて、「・・・」、「CHANCE」、「REACH」、「激熱」、「FEVER」、および、「GOOD LUCK」のうちのいずれかの予告メッセージが選択されるようにする設定がされている。したがって、「擬似連なし」の変動パターン、および、「擬似連2回」の変動パターンのときには、これらメッセージのうちいずれかが予告メッセージとして選択されて表示される。「擬似連2回」の変動パターンのときには、1回目の変動領域および2回の変動の両方において、このように選択されるメッセージが表示される。第1予告メッセージ決定テーブル201Aでは、予告メッセージが選択される割合が、「・・・」>「CHANCE」>「REACH」>「激熱」>「FEVER」>「GOOD LUCK」となるようにSR8の数値データが設定されている。
なお、第1予告メッセージ決定テーブル201Aで用いられる予告メッセージのうち「・・・」については、選択されないようにしてもよい。そのようにすれば、「擬似連なし」の変動パターンで大当りとなるときに、ボタン予告が実行されない、または、ボタン予告で文字による予告メッセージが表示されないという印象を遊技者に与えてしまうことを防ぐことができ、予告の信頼度が過度に低下するのを防ぐことができる。
(B)の第2予告メッセージ決定テーブル201Bでは、SR8の数値設定に示すように、乱数SR8の抽出値に基づいて、「・・・」、「CHANCE」「激熱」、および、「GOOD LUCK」のいずれかの予告メッセージが選択され、それ以外の予告メッセージが選択されないようにする設定がされている。したがって、「擬似連3回」の変動パターンのとき、および、「擬似連4回」の変動パターンのときの1回目,2回目の変動においては、「・・・」、「CHANCE」、「激熱」、および、「GOOD LUCK」のいずれかが予告メッセージとして選択されて表示される。第2予告メッセージ決定テーブル201Bでは、予告メッセージが選択される割合が、「・・・」>「CHANCE」>「激熱」>「GOOD LUCK」となるようにSR8の数値データが設定されている。(B)に示すように、第2予告メッセージ決定テーブル201Bでは、第1予告メッセージ決定テーブル201Aと比べて、「・・・」、「REACH」、および、「FEVER」のそれぞれが選択される割合が低くなり、「CHANCE」、「激熱」および、「GOOD LUCK」のそれぞれが選択される割合が高くなるようにSR8の数値データが設定されている。
(C)の第3予告メッセージ決定テーブル201Cでは、SR8の数値設定に示すように、乱数SR8の抽出値に基づいて、「・・・」、「CHANCE」、「REACH」、「激熱」、「FEVER」、および、「GOOD LUCK」のうちのいずれかの予告メッセージが選択されるようにする設定がされている。したがって、「擬似連3回」の変動パターンのときの3回目、および、「擬似連4回の変動パターンのときの3回目,4回目の変動においては、これらメッセージのうちいずれかが予告メッセージとして選択されて表示される。第3予告メッセージ決定テーブル201Cでは、基本的に、予告メッセージが選択される割合が、「・・・」,「CHANCE」>「REACH」>「激熱」>「GOOD LUCK」>「FEVER」となるようにSR8の数値データが設定されている。また、第3予告メッセージ決定テーブル201Cでは、第2予告メッセージ決定テーブル201Bと比べて、「・・・」、および、「CHANCE」が選択される割合が低くなり、「REACH」、「激熱」、「FEVER」および、「GOOD LUCK」のそれぞれが選択される割合が高くなるようにSR8の数値データが設定されている。
ただし、第3予告メッセージ決定テーブル201Cについては、前回に選択された予告演出と比べて、予告演出が実行された後に大当り遊技状態となる信頼度が低くならないようにするために、「擬似連3回」および「擬似連4回」における3回目(今回)の変動について、「擬似連3回」および「擬似連4回」の2回目(前回)の変動において選択された予告演出よりも信頼度が低い予告演出の選択を禁止する禁則処理(予告メッセージ禁則処理)が行なわれる。たとえば、「擬似連3回」および「擬似連4回」の2回目(前回)の変動において第2予告メッセージ決定テーブル201Bに基づいて「CHANCE」が選択されたときには、「擬似連3回」および「擬似連4回」の3回目(今回)の変動において、信頼度が低い「・・・」が選択されないように設定を変更する禁則処理が行なわれる。
このような予告メッセージの禁則処理の内容は、たとえば、次のようなものである。擬似連の変動表示を実行する前に予告パターンとしての予告メッセージを選択決定するときには、予告メッセージが選択決定されたことに応じて、その決定した予告メッセージを特定する前回予告メッセージデータが、前回予告パターンを示すデータとしてRAMの前回予告メッセージ記憶領域において記憶(更新記憶)される。このようなRAMの前回予告パターンを示すデータは、擬似連における各変動について予告メッセージを選択決定するごとに更新記憶される。擬似連における2回目以降の変動(再変動)について予告メッセージを選択決定するときには、予告メッセージを選択決定するごとに、たとえば、第3予告メッセージ決定テーブル201Cのようなメッセージ決定テーブルを用いて選択した予告メッセージである今回選択予告メッセージについて、前回予告メッセージデータにより特定される前回予告メッセージと、大当りになる信頼度を比較する。今回選択予告メッセージが前回予告メッセージよりも信頼度が低いときには、前回の変動よりも信頼度が低い予告メッセージを決定しないように、前回予告メッセージの内容をそのまま当該今回の変動における予告メッセージとして決定する。一方、今回選択予告メッセージの信頼度が前回予告メッセージの信頼度以上であるときには、当該今回の変動における予告メッセージとして、その今回選択予告メッセージを決定する。具体的に、前述したような禁則処理における予告パターンについての大当りになる信頼度の比較は、次のように行なわれる。複数種類の予告メッセージのそれぞれについて、たとえば数値の大きさが異なるフラグが予め対応付けられており(たとえば、大当りになる信頼度が高いもの程、数値が大きくなるようにフラグの値が設定されている)、前回予告メッセージを示すデータとして、予告メッセージの種類に対応するフラグがセットされる。そして、前回予告メッセージとしてセットされたフラグと、今回の変動での予告メッセージに対応するフラグとを比較し、そのフラグの数値の大小関係に基づいて、今回選択予告メッセージと前回予告メッセージとでどちらが信頼度が高いかを判断する。
(D)の第4予告メッセージ決定テーブル201Dでは、SR8の数値設定に示すように、乱数SR8の抽出値に基づいて、「・・・」、「CHANCE」「激熱」、および、「GOOD LUCK」のいずれかの予告メッセージが選択され、それ以外の予告メッセージが選択されないようにする設定がされている。したがって、「擬似連5回」の変動パターンのときの1回目,2回目の変動においては、「・・・」、「CHANCE」「激熱」、および、「GOOD LUCK」のいずれかが予告メッセージとして選択されて表示される。第4予告メッセージ決定テーブル201Dでは、予告メッセージが選択される割合が、「・・・」>「CHANCE」>「激熱」>「GOOD LUCK」となるようにSR8の数値データが設定されている。(D)に示すように、第4予告メッセージ決定テーブル201Dでは、第2予告メッセージ決定テーブル201Bと比べて、「・・・」および「CHANCE」のそれぞれが選択される割合が低くなり、「激熱」および「GOOD LUCK」のそれぞれが選択される割合が高くなるようにSR8の数値データが設定されている。
(E)の第5予告メッセージ決定テーブル201Eでは、SR8の数値設定に示すように、乱数SR8の抽出値に基づいて、「・・・」、「CHANCE」「激熱」、および、「GOOD LUCK」のいずれかの予告メッセージが選択され、それ以外の予告メッセージが選択されないようにする設定がされている。したがって、「擬似連5回」の変動パターンのときの3回目,4回目の変動においては、「・・・」、「CHANCE」「激熱」、および、「GOOD LUCK」のいずれかが予告メッセージとして選択されて表示される。(E)に示すように、第5予告メッセージ決定テーブル201Eでは、第4予告メッセージ決定テーブル201Dと比べて、「・・・」および「CHANCE」のそれぞれが選択される割合が低くなり、「激熱」および「GOOD LUCK」のそれぞれが選択される割合が高くなるようにSR8の数値データが設定されている。
ただし、第5予告メッセージ決定テーブル201Eについては、前に選択された予告演出と比べて、予告演出が実行された後に大当り遊技状態となる信頼度が低くならないようにするために、「擬似連5回」の3回目(今回)の変動について、「擬似連5回」の2回目(前回)の変動において選択された予告演出よりも信頼度が低い予告演出の選択を禁止する禁則処理が行なわれる。たとえば、「擬似連5回」の2回目(前回)の変動について、第4予告メッセージ決定テーブル201Dに基づいて「CHANCE」が選択されたときには、「擬似連5回」の3回目(今回)の変動において、信頼度が低い「・・・」が選択されないように設定を変更する禁則処理が行なわれる。具体的に、このような禁則処理としては、第5予告メッセージ決定テーブル201Eを対象として、前述したような内容の予告メッセージ禁則処理が行なわれる。
(F)の第6予告メッセージ決定テーブル201Fでは、SR8の数値設定に示すように、乱数SR8の抽出値に基づいて、「・・・」、「CHANCE」、「REACH」、「激熱」、「FEVER」、および、「GOOD LUCK」のうちのいずれかの予告メッセージが選択されるようにする設定がされている。したがって、「擬似連5回」の変動パターンのときの5回目の変動においては、これらメッセージのうちいずれかが予告メッセージとして選択されて表示される。第6予告メッセージ決定テーブル201Fでは、基本的に、予告メッセージが選択される割合が、「激熱」>「・・・」,「CHANCE」,「REACH」>>「GOOD LUCK」>「FEVER」となるように数値データが設定されている。また、第6予告メッセージ決定テーブル201Fでは、第5予告メッセージ決定テーブル201Eと比べて、「・・・」および「CHANCE」のそれぞれが選択される割合が低くなり、「REACH」、「激熱」、「FEVER」および、「GOOD LUCK」のそれぞれが選択される割合が高くなるようにSR8の数値データが設定されている。
ただし、第6予告メッセージ決定テーブル201Fについては、前回に選択された予告演出と比べて、予告演出が実行された後に大当り遊技状態となる信頼度が低くならないようにするために、「擬似連5回」の5回目(今回)の変動について、「擬似連5回」の4回目(前回)の変動において選択された予告演出よりも信頼度が低い予告演出の選択を禁止する禁則処理が行なわれる。たとえば、「擬似連5回」の4回目(前回)の変動において、第5予告メッセージ決定テーブル201Eに基づいて「CHANCE」が選択されたときには、「擬似連5回」の5回目(今回)の変動において、信頼度が低い「・・・」が選択されないように設定を変更する禁則処理が行なわれる。具体的に、このような禁則処理としては、第6予告メッセージ決定テーブル201Fを対象として、前述したような内容の予告メッセージ禁則処理が行なわれる。
次に、変動表示結果がはずれ(リーチはずれおよび非リーチはずれの両方を含む)となるときに用いられる第7予告メッセージ決定テーブル201G〜第15予告メッセージ決定テーブル201Oの内容を説明する。図83は、第7予告メッセージ決定テーブル201G〜第10予告メッセージ決定テーブル201Oの構成例を示す説明図である。
図83においては、(A)〜(D)に第7予告メッセージ決定テーブル201G〜第10予告メッセージ決定テーブル201Jが示されている。各予告メッセージ決定テーブルにおいては、乱数SR8の抽出値と、選択される予告メッセージの表示内容(図中予告メッセージ)との関係が示されている。
(A)の第7予告メッセージ決定テーブル201Gでは、SR8の数値設定に示すように、乱数SR8の抽出値に基づいて、「・・・」、「CHANCE」、「REACH」、「激熱」、および、「GOOD LUCK」のうちのいずれかの予告メッセージが選択されるようにする設定がされている。したがって、リーチはずれの「擬似連なし」の変動パターン、および、「擬似連2回」の変動パターンのときには、これらメッセージのうちいずれかが予告メッセージとして選択されて表示される。「擬似連2回」の変動パターンのときには、1回目の変動および2回の変動の両方において、このように選択されるメッセージが表示される。第7予告メッセージ決定テーブル201Aでは、予告メッセージが選択される割合が、「・・・」>「CHANCE」>「REACH」>「激熱」>「GOOD LUCK」となるようにSR8の数値データが設定されている。(A)に示すように、第7予告メッセージ決定テーブル201Gでは、大当りとなるときの第1予告メッセージ決定テーブル201Aと比べて、「・・・」および「CHANCE」のそれぞれが選択される割合が高くなり、「REACH」、「激熱」および「FEVER」のそれぞれが選択される割合が低くなるようにSR8の数値データが設定されている。
(B)の第8予告メッセージ決定テーブル201Hでは、SR8の数値設定に示すように、乱数SR8の抽出値に基づいて、「・・・」、「CHANCE」「激熱」、および、「GOOD LUCK」のいずれかの予告メッセージが選択され、それ以外の予告メッセージが選択されないようにする設定がされている。したがって、リーチはずれの「擬似連3回」の変動パターンのとき、および、「擬似連4回」の変動パターンのときの1回目,2回目の変動においては、「・・・」、「CHANCE」、「激熱」、および、「GOOD LUCK」のいずれかが予告メッセージとして選択されて表示される。(B)に示すように、第8予告メッセージ決定テーブル201Hでは、第7予告メッセージ決定テーブル201Gと比べて、「・・・」および「REACH」のそれぞれが選択される割合が低くなり、「CHANCE」、「激熱」、および、「GOOD LUCK」のそれぞれが選択される割合が高くなるようにSR8の数値データが設定されている。また、第8予告メッセージ決定テーブル201Hでは、大当りとなるときの第2予告メッセージ決定テーブル201Bと比べて、「CHANCE」、および、「激熱」が選択される割合が低くなり、「・・・」および「GOOD LUCK」のそれぞれが選択される割合が高くなるようにSR8の数値データが設定されている。
(C)の第9予告メッセージ決定テーブル201Iでは、SR8の数値設定に示すように、乱数SR8の抽出値に基づいて、「・・・」、「CHANCE」、「REACH」、「激熱」、および、「GOOD LUCK」のうちのいずれかの予告メッセージが選択されるようにする設定がされている。したがって、リーチはずれの「擬似連3回」の変動パターンのときの3回目、および、「擬似連4回」の変動パターンのときの3回目,4回目の変動においては、これらメッセージのうちいずれかが予告メッセージとして選択されて表示される。第9予告メッセージ決定テーブル201Iでは、基本的に、予告メッセージが選択される割合が、「・・・」>「REACH」>「CHANCE」>「激熱」>「GOOD LUCK」となるように数値データが設定されている。また、第9予告メッセージ決定テーブル201Iでは、第8予告メッセージ決定テーブル201Hと比べて、「・・・」、「CHANCE」、および、「GOOD LUCK」のそれぞれが選択される割合が低くなり、「REACH」および「激熱」のそれぞれが選択される割合が高くなるようにSR8の数値データが設定されている。また、第9予告メッセージ決定テーブル201Iでは、大当りとなるときの第3予告メッセージ決定テーブル201Cと比べて、「・・・」が選択される割合が高くなり、それ以外の予告メッセージが選択される割合が低くなるようにSR8の数値データが設定されている。
ただし、第9予告メッセージ決定テーブル201Iについては、前に選択された予告演出と比べて、予告演出が実行された後に大当り遊技状態となる信頼度が低くならないようにするために、「擬似連3回」および「擬似連4回」における3回目(今回)の変動について、「擬似連3回」および「擬似連4回」の2回目(前回)の変動において選択された予告演出よりも信頼度が低い予告演出の選択を禁止する禁則処理が行なわれる。たとえば、「擬似連3回」および「擬似連4回」の2回目(前回)の変動について、第8予告メッセージ決定テーブル201Hに基づいて「CHANCE」が選択されたときには、「擬似連3回」および「擬似連4回」の3回目(今回)変動において、信頼度が低い「・・・」が選択されないように設定を変更する禁則処理が行なわれる。具体的に、このような禁則処理としては、第9予告メッセージ決定テーブル201Iを対象として、前述したような内容の予告メッセージ禁則処理が行なわれる。
(D)の第10予告メッセージ決定テーブル201Jでは、SR8の数値設定に示すように、乱数SR8の抽出値に基づいて、「・・・」、および、「CHANCE」のうちのいずれかの予告メッセージが選択されるようにする設定がされている。したがって、リーチはずれの「擬似連なし」または「擬似連2回」の変動パターンのとき1回目,2回目の変動においては、これらメッセージのうちいずれかが予告メッセージとして選択されて表示される。第10予告メッセージ決定テーブル201Jでは、基本的に、予告メッセージが選択される割合が、「・・・」>「CHANCE」となるように数値データが設定されている。また、第10予告メッセージ決定テーブル201Jでは、第7予告メッセージ決定テーブル201Gと比べて、「・・・」および「CHANCE」のそれぞれが選択される割合が高くなり、それら以外のメッセージが選択されないようにSR8の数値データが設定されている。
また、前述したような各予告メッセージ決定テーブルについては、1回目の変動〜5回目の変動のそれぞれで、予告メッセージの選択決定に用いる乱数値の上限値を異なるように設定してもよい。そのようにすれば、選択の振分けにばらつきを持たせることができる。
演出制御用マイクロコンピュータ100において、前述したような予告メッセージの禁則処理は、擬似連におけるすべての変動について、擬似連の変動表示の開始時(開始前)に、予告メッセージの内容を予め選択決定し、その選択決定を行なう際に行なわれる。そして、演出制御用マイクロコンピュータ100において、擬似連の変動表示の開始時に選択決定された予告メッセージの内容がRAMに記憶され、その記憶情報に基づいて、擬似連におけるすべての変動時のボタン予告を行なう制御が行なわれる。また、演出制御用マイクロコンピュータ100においては、後述する第1ステップアップ予告の予告ステップ禁則処理、および、後述する第2ステップアップ予告の予告ステップ禁則処理についても、擬似連におけるすべての変動について、擬似連の変動表示の開始時(開始前)に、予告ステップの内容を予め選択決定し、その選択決定を行なう際に行なう。そして、演出制御用マイクロコンピュータ100において、擬似連の変動表示の開始時に選択決定された予告ステップの内容がRAMに記憶され、その記憶情報に基づいて、擬似連におけるすべての変動時のステップアップ予告を行なう制御が行なわれる。
また、前述したような予告メッセージ禁則処理は、操作ボタン30が操作されたことに応じて予告メッセージの内容が実際に表示されたことを条件として実行するようにしてもよい。
次に、変動表示結果が大当りとなるときに用いられる第1予告ステップ決定テーブル202A〜第6予告ステップ決定テーブル202Fの内容を説明する。図84は、第1予告ステップ決定テーブル202A〜第6予告ステップ決定テーブル202Fの構成例を示す説明図である。
以下の説明に示す第1ステップアップ予告(基本発展予告、リーチ分岐予告、および、ボタン分岐予告)の予告ステップを決定する各予告ステップ決定テーブルにおいて、「ステップ1」というデータは、予告ステップのステップ1まで表示されることを示すデータである。したがって、ステップ1という予告ステップのデータが選択されたときには、予告ステップがたとえばステップ1まで進む演出が行なわれる。また、以下の説明に示す予告ステップ決定テーブルにおいて、「ステップ2」というデータは、予告ステップのステップ2まで表示されることを示すデータである。したがって、ステップ2という予告ステップのデータが選択されたときには、たとえば、予告ステップがステップ1、ステップ2というように、ステップ2まで進む演出が行なわれる。また、「ステップ3」というデータは、予告ステップのステップ3まで表示されることを示すデータである。したがって、ステップ3という予告ステップのデータが選択されたときには、たとえば、予告ステップがステップ1、ステップ2、ステップ3というように、ステップ3まで進む演出が行なわれる。
図84においては、(A)〜(F)に第1予告ステップ決定テーブル202A〜第6予告ステップ決定テーブル202Fが示されている。各予告ステップ決定テーブルにおいては、乱数SR9の抽出値と、選択される予告ステップの表示内容(図中予告ステップ)との関係が示されている。
(A)の第1予告ステップ決定テーブル202Aでは、SR9の数値設定に示すように、乱数SR9の抽出値に基づいて、「なし(予告ステップを表示しないこと)」、「ステップ1」、「ステップ2」、および、「ステップ3」のうちいずれかが選択されるようにする設定がされている。したがって、「擬似連なし」の変動パターン、および、「擬似連2回」の変動パターンのときには、「なし」、「ステップ1」、「ステップ2」、および、「ステップ3」のいずれかが選択され、予告ステップとして選択されて表示される。第1予告ステップ決定テーブル202Aでは、予告ステップが選択される割合が、「なし」>「ステップ1」>「ステップ2」>「ステップ3」となるようにSR9の数値データが設定されている。
なお、第1予告ステップ決定テーブル202Aで用いられる予告ステップのうち「なし(予告ステップを表示しないこと)」については、選択されないようにしてもよい。そのようにすれば、「擬似連なし」の変動パターン、および、「擬似連2回」の変動パターンで大当りとなるときに第1ステップアップ予告が実行されなくなってしまうことを防ぐことができ、予告の信頼度が過度に低下するのを防ぐことができる。
(B)の第2予告ステップ決定テーブル202Bでは、SR9の数値設定に示すように、乱数SR9の抽出値に基づいて、「なし」、「ステップ1」、および、「ステップ2」のうちのいずれかが選択され、それ以外の予告ステップが選択されないようにする設定がされている。したがって、「擬似連3回」の変動パターン、および、「擬似連4回」の変動パターンのときの1回目,2回目の変動においては、「なし」、「ステップ1」、および、「ステップ2」のうちいずれかが選択され、「ステップ1」または「ステップ2」が選択されたときに予告ステップが表示される。第2予告ステップ決定テーブル202Bでは、基本的に、予告ステップに関し、選択される割合が、「ステップ1」>「ステップ2」>「なし」となるように数値データが設定されている。また、第2予告ステップ決定テーブル202Bでは、第1予告ステップ決定テーブル202Aと比べて、「ステップ1」および「ステップ2」を含む予告ステップが選択される割合が高くなるようにSR9の数値データが設定されている。
(C)の第3予告ステップ決定テーブル202Cでは、SR9の数値設定に示すように、乱数SR9の抽出値に基づいて、「ステップ2」と「ステップ3」とのいずれかが選択されるようにする設定がされている。したがって、「擬似連3回」の変動パターンのときの3回目、および、「擬似連4回」の変動パターンのときの3回目,4回目の変動においては、「ステップ2」と「ステップ3」とのうちいずれかが選択され、これらのうちいずれかが予告ステップとして選択されて表示される。第3予告ステップ決定テーブル202Cでは、基本的に、予告ステップが選択される割合が、「ステップ2」>「ステップ3」となるように数値データが設定されている。また、第3予告ステップ決定テーブル202Cでは、第2予告ステップ決定テーブル202Bと比べて、「なし」および「ステップ1」が選択されないようにSR9の数値データが設定されている。これにより、第3予告ステップ決定テーブル202Cについては、前に選択された予告演出と比べて、予告演出が実行された後に大当り遊技状態となる信頼度が低くならない。つまり、大当りの「擬似連3回」および「擬似連4回」のときの3回目(今回)の変動について、第3予告ステップ決定テーブル202Cを用いて予告ステップを選択することにより、「擬似連3回」および「擬似連4回」のときの2回目(前回)の変動において選択された予告演出よりも信頼度が低い予告演出の選択を禁止する禁則処理が行なわれることとなる。
(D)の第4予告ステップ決定テーブル202Dでは、SR9の数値設定に示すように、乱数SR9の抽出値に基づいて、「なし」、「ステップ1」、および、「ステップ2」のうちのいずれかが選択され、それ以外の予告ステップが選択されないようにする設定がされている。したがって、「擬似連5回」の変動パターンのときの1回目,2回目の変動においては、「なし」、「ステップ1」、および、「ステップ2」のうちいずれかが選択され、「ステップ1」または「ステップ2」が選択されたときに予告ステップが表示される。第4予告ステップ決定テーブル202Dでは、基本的に、予告ステップに関し、選択される割合が、「ステップ1」>「ステップ2」>「なし」となるように数値データが設定されている。第4予告ステップ決定テーブル202Dでは、第2予告ステップ決定テーブル202Bと比べて、「ステップ2」が選択される割合が高くなるようにSR9の数値データが設定されている。
(E)の第5予告ステップ決定テーブル202Eでは、SR9の数値設定に示すように、乱数SR9の抽出値に基づいて、「ステップ1」、「ステップ2」、および、「ステップ3」のうちのいずれかが選択され、それ以外の予告ステップが選択されないようにする設定がされている。したがって、「擬似連5回」の変動パターンのときの3回目,4回目の変動においては、「ステップ1」、「ステップ2」、および、「ステップ3」のうちいずれかが選択され、これらのうちいずれかが予告ステップとして選択されて表示される。第5予告ステップ決定テーブル202Eでは、基本的に、予告ステップが選択される割合が、「ステップ2」>「ステップ3」>「ステップ1」となるように数値データが設定されている。また、第5予告ステップ決定テーブル202Eでは、第4予告ステップ決定テーブル202Bと比べて、「なし」が選択されないようにSR9の数値データが設定されている。また、第5予告ステップ決定テーブル202Eでは、第3予告ステップ決定テーブル202Cと比べて、「ステップ3」が選択される割合が高くなるようにSR9の数値データが設定されている。
ただし、第5予告ステップ決定テーブル202Eについては、前に選択された予告演出と比べて、予告演出が実行された後に大当り遊技状態となる信頼度が低くならないようにするために、「擬似連5回」の3回目(今回)の変動について、「擬似連5回」の2回目(前回)の変動において選択された予告演出よりも信頼度が低い予告演出の選択を禁止する禁則処理(予告ステップ禁則処理)が行なわれる。たとえば、「擬似連5回」の2回目(前回)の変動について、第4予告ステップ決定テーブル202Dに基づいて「ステップ2」が選択されたときには、「擬似連5回」の3回目(今回)の変動において、信頼度が低い「ステップ1」が選択されないように設定を変更する禁則処理が行なわれる。
このような予告ステップの禁則処理の内容は、たとえば、次のようなものである。擬似連の変動表示を実行する前に予告パターンとしての予告ステップを選択決定するときには、予告ステップが選択決定されたことに応じて、その決定した予告ステップを特定する前回予告ステップデータが、前回予告パターンを示すデータとしてRAMの前回予告ステップ記憶領域において記憶(更新記憶)される。このようなRAMの前回予告パターンを示すデータは、擬似連における各変動について予告ステップを選択決定するごとに更新記憶される。擬似連における2回目以降の変動(再変動)について予告ステップを選択決定するときには、予告ステップを選択決定するごとに、たとえば、第5予告ステップ決定テーブル202Eのようなステップ決定テーブルを用いて選択した予告ステップである今回選択予告ステップについて、前回予告ステップデータにより特定される前回予告ステップと、大当りになる信頼度を比較する。今回選択予告ステップが前回予告ステップよりも信頼度が低いときには、前回の変動よりも信頼度が低い予告ステップを決定しないように、前回予告ステップの内容をそのまま当該今回の変動における予告ステップとして決定する。一方、今回選択予告ステップの信頼度が前回予告ステップの信頼度以上であるときには、当該今回の変動における予告ステップとして、その今回選択予告ステップを決定する。具体的に、前述したような禁則処理における予告パターンについての大当りになる信頼度の比較は、次のように行なわれる。複数種類の予告ステップのそれぞれについて、たとえば数値の大きさが異なるフラグが予め対応付けられており(たとえば、大当りになる信頼度が高いもの程、数値が大きくなるようにフラグの値が設定されている)、前回予告ステップを示すデータとして、予告ステップの種類に対応するフラグがセットされる。そして、前回予告ステップとしてセットされたフラグと、今回の変動での予告ステップに対応するフラグとを比較し、そのフラグの数値の大小関係に基づいて、今回選択予告ステップと前回予告ステップとでどちらが信頼度が高いかを判断する。
(F)の第6予告ステップ決定テーブル202Fでは、SR9の数値設定に示すように、乱数SR9の抽出値に基づいて、「ステップ2」と「ステップ3」とのいずれかが選択されるようにする設定がされている。したがって、「擬似連5回」の変動パターンのときの5回目の変動においては、「ステップ2」と「ステップ3」とのうちいずれかが選択され、これらのうちいずれかが予告ステップとして選択されて表示される。第6予告ステップ決定テーブル202Fでは、基本的に、予告ステップが選択される割合が、「ステップ3」>「ステップ2」となるように数値データが設定されている。また、第6予告ステップ決定テーブル202Fでは、第3予告ステップ決定テーブル202Cと比べて、「ステップ3」が選択される割合が高くなるようにSR9の数値データが設定されている。
ただし、第6予告ステップ決定テーブル202Fについては、前に選択された予告演出と比べて、予告演出が実行された後に大当り遊技状態となる信頼度が低くならないようにするために、「擬似連5回」の5回目(今回)の変動について、「擬似連5回」の4回目(前回)の変動において選択された予告演出よりも信頼度が低い予告演出の選択を禁止する禁則処理が行なわれる。たとえば、「擬似連5回」の4回目(前回)の変動について、第5予告ステップ決定テーブル202Eに基づいて「ステップ3」が選択されたときには、「擬似連5回」の5回目目(今回)の変動において、信頼度が低い「ステップ2」が選択されないように設定を変更する禁則処理が行なわれる。具体的に、このような禁則処理としては、第6予告ステップ決定テーブル202Fを対象として、前述したような内容の予告ステップ禁則処理が行なわれる。これにより、第6予告ステップ決定テーブル202Fについては、前に選択された予告演出と比べて、予告演出が実行された後に大当り遊技状態となる信頼度が低くならない。
次に、変動表示結果がはずれ(リーチはずれおよび非リーチはずれの両方を含む)となるときに用いられる第7予告ステップ決定テーブル202G〜第15予告ステップ決定テーブル202Oの内容を説明する。図85は、第7予告ステップ決定テーブル202G〜第10予告ステップ決定テーブル202Jの構成例を示す説明図である。
図85においては、(A)〜(D)に第7予告ステップ決定テーブル202G〜第10予告ステップ決定テーブル202Jが示されている。各予告ステップ決定テーブルにおいては、乱数SR9の抽出値と、選択される予告ステップの表示内容(図中予告ステップ)との関係が示されている。
(A)の第7予告ステップ決定テーブル202Gでは、SR9の数値設定に示すように、乱数SR9の抽出値に基づいて、「なし(予告ステップを表示しないこと)」と「ステップ1」とのいずれかの予告ステップが選択され、それ以外の予告ステップが選択されないようにする設定がされている。したがって、リーチはずれの「擬似連なし」の変動パターン、および、「擬似連2回」の変動パターンのときには、「なし」と「ステップ1」とのいずれかが選択され、「ステップ1」が選択されたときにのみ予告ステップが表示される。「擬似連2回」の変動パターンのときには、1回目の変動および2回目の変動の両方において、このように選択されるステップが表示される。第7予告ステップ決定テーブル202Gでは、「ステップ1」よりも「なし」が選択される割合が高くなるようにSR9の数値データが設定されている。
(B)の第8予告ステップ決定テーブル202Hでは、SR9の数値設定に示すように、乱数SR9の抽出値に基づいて、「なし」、「ステップ1」、および、「ステップ2」のうちのいずれかが選択され、それ以外の予告ステップが選択されないようにする設定がされている。したがって、リーチはずれの「擬似連3回」の変動パターンのとき、および、「擬似連4回」の変動パターンのときの1回目,2回目の変動においては、「なし」、「ステップ1」、および、「ステップ2」のうちいずれかが選択され、「ステップ1」または「ステップ2」が選択されたときに予告ステップが表示される。第2予告ステップ決定テーブル202Bでは、基本的に、予告ステップに関し、選択される割合が、「ステップ1」>「なし」、「ステップ2」となるように数値データが設定されている。また、第8予告ステップ決定テーブル202Hでは、第7予告ステップ決定テーブル202Gと比べて、「ステップ1」および「ステップ2」を含む予告ステップが選択される割合が高くなるようにSR9の数値データが設定されている。また、第8予告ステップ決定テーブル202Hでは、大当りとなるときの第2予告ステップ決定テーブル202Bと比べて、「なし」が選択される割合が高くなるようにSR9の数値データが設定されている。
(C)の第9予告ステップ決定テーブル202Iでは、SR9の数値設定に示すように、乱数SR9の抽出値に基づいて、「ステップ1」と「ステップ2」とのいずれかが選択されるようにする設定がされている。したがって、リーチはずれの「擬似連3回」の変動パターンのときの3回目、および、「擬似連4回」の変動パターンのときの3回目,4回目の変動においては、「ステップ1」と「ステップ2」とのうちいずれかが選択され、これらのうちいずれかが予告ステップとして選択されて表示される。第9予告ステップ決定テーブル202Iでは、基本的に、予告ステップが選択される割合が、「ステップ1」>「ステップ2」となるように数値データが設定されている。また、第9予告ステップ決定テーブル202Iでは、第8予告ステップ決定テーブル202Hと比べて、「なし」が選択されないようにSR9の数値データが設定されている。また、第9予告ステップ決定テーブル202Iでは、大当りとなるときの第3予告ステップ決定テーブル202Cと比べて、「ステップ1」が選択される割合が高くなるようにSR9の数値データが設定されている。
ただし、第9予告ステップ決定テーブル202Iについては、前に選択された予告演出と比べて、予告演出が実行された後に大当り遊技状態となる信頼度が低くならないようにするために、「擬似連3回」および「擬似連4回」における3回目(今回)の変動について、「擬似連3回」および「擬似連4回」の2回目(前回)の変動において選択された予告演出よりも信頼度が低い予告演出の選択を禁止する禁則処理が行なわれる。たとえば、「擬似連3回」および「擬似連4回」の2回目(前回)の変動について、第8予告ステップ決定テーブル202Hに基づいて「ステップ2」が選択されたときには、「擬似連3回」および「擬似連4回」の3回目(今回)の変動において、信頼度が低い「ステップ1」が選択されないように設定を変更する禁則処理が行なわれる。このような禁則処理としては、第9予告ステップ決定テーブル202Iを対象として、前述したような内容の予告ステップ禁則処理が行なわれる。これにより、第9予告ステップ決定テーブル202Iについては、前に選択された予告演出と比べて、予告演出が実行された後に大当り遊技状態となる信頼度が低くならない。
(D)の第10予告ステップ決定テーブル202Jでは、SR9の数値設定に示すように、乱数SR9の抽出値に基づいて、「なし」と「ステップ1」とのいずれかの予告ステップが選択され、それ以外の予告ステップが選択されないようにする設定がされている。したがって、非リーチはずれの「擬似連なし」および「擬似連2回」の変動パターンのときには、「なし」と「ステップ1」とのいずれかが選択され、「ステップ1」が選択されたときにのみ予告ステップが表示される。第10予告ステップ決定テーブル202Jでは、「ステップ1」よりも「なし」が選択される割合が高くなるようにSR9の数値データが設定されている。
また、前述したような各予告ステップ決定テーブルについては、1回目の変動〜5回目の変動のそれぞれで、予告ステップの選択決定に用いる乱数値の上限値を異なるように設定してもよい。そのようにすれば、選択の振分けにばらつきを持たせることができる。
なお、図78に示すように第1予告演出の種別を選択決定するときに、「予告演出なし」を選択できる場合には、前述した各予告ステップ決定テーブルに示すような予告ステップ「なし」を選択できない予告ステップ決定テーブルを用いるようにしてもよい。つまり、予告演出の種別を選択決定するときと、具体的な予告ステップを選択決定をするときとのいずれかのときに、予告演出をしないことを選択できればよい。
図86は、予告演出を行なうときに予告演出の信頼度を示す予告信頼度表示の表示態様を決定するときに用いるテーブルを選択するために用いるデータテーブルとしての予告信頼度選択テーブルの構成例を示す説明図である。この場合の予告信頼度表示は、図70に示すボタン予告に際して行なわれる色信頼度表示と、図71に示す第1ステップアップ予告に際して行なわれる模様信頼度表示とが該当する。
図86において、(A)には、大当り時ボタン予告信頼度選択テーブルが示されている。図86において、(B)には、はずれ時ボタン予告信頼度選択テーブルが示されている。図86において、(C)には、大当り時ステップアップ予告信頼度選択テーブルが示されている。図86において、(D)には、はずれ時ステップアップ予告信頼度選択テーブルが示されている。これらの予告信頼度選択テーブルは、すべて演出制御用マイクロコンピュータ100におけるROMに記憶されている。
(A)に示す大当り時ボタン予告信頼度選択テーブルは、変動表示結果が「大当り」となる大当り変動パターンが指定されたときにボタン予告が行なわれる場合における色信頼度表示の表示態様を決定するために用いる色信頼度決定テーブルを選択するためのデータテーブルである。大当り時ボタン予告信頼度選択テーブルにおいては、演出制御コマンドにより指定された変動パターン中で行なわれる変動表示(再変動を含む)の合計回数に応じて、異なる色信頼度決定テーブルを選択するようにデータが設定されている。
(A)に示す大当り時ボタン予告信頼度選択テーブルでは、具体的に、以下のように信頼度表示決定テーブルが選択される。たとえば、「擬似連なし」の変動パターンが指定されたとき、または、「擬似連2回」の変動パターンが指定されたときには、次のように色信頼度表示決定テーブルが選択される。1回目の変動時(初回変動時)の色信頼度表示の表示態様を決定するため、および、2回目の変動時(再変動時)の色信頼度表示の表示態様を決定するために、図87に示す第1色信頼度表示決定テーブル205Aが選択される。
また、「擬似連3回」の変動パターンが指定されたとき、または、「擬似連4回」の変動パターンが指定されたときには、次のように色信頼度表示決定テーブルが選択される。1回目の変動時(初回変動時)の色信頼度表示の表示態様を決定するために、および、2回目の変動時(再変動時)の色信頼度表示の表示態様を決定するために、図87に示す第2色信頼度表示決定テーブル205Bが選択される。そして、3回目の変動時の色信頼度表示の表示態様を決定するため、および、4回目の変動時の色信頼度表示の表示態様を決定するために、図87に示す第3色信頼度表示決定テーブル205Cが選択される。
また、「擬似連5回」の変動パターンが指定されたときには、次のように色信頼度表示決定テーブルが選択される。1回目の変動時(初回変動時)の色信頼度表示の表示態様を決定するために、および、2回目の変動時(再変動時)の色信頼度表示の表示態様を決定するために、図87に示す第4色信頼度表示決定テーブル205Dが選択される。そして、3回目の変動時の色信頼度表示の表示態様を決定するため、および、4回目の変動時の色信頼度表示の表示態様を決定するために、図87に示す第5色信頼度表示決定テーブル205Eが選択される。そして、5回目の変動時(再変動時)の色信頼度表示の表示態様を決定するために、図87に示す第6色信頼度表示決定テーブル205Fが選択される。
(B)に示すはずれ時ボタン予告信頼度選択テーブルは、変動表示結果が「はずれ」となるはずれ変動パターン(リーチと非リーチとの両方を含む)が指定されたときにボタン予告が行なわれる場合における色信頼度表示の表示態様を決定するために用いる色信頼度決定テーブルを選択するためのデータテーブルである。はずれ時ボタン予告信頼度選択テーブルにおいては、演出制御コマンドにより指定された変動パターン中で行なわれる変動表示(再変動を含む)の合計回数に応じて、異なる色信頼度表示決定テーブルを選択するようにデータが設定されている。
(B)に示すはずれ時ボタン予告信頼度選択テーブルでは、具体的に、以下のように色信頼度表示決定テーブルが選択される。たとえば、「擬似連なし」の変動パターンが指定されたとき、または、「擬似連2回」の変動パターンが指定されたときには、次のように色信頼度表示決定テーブルが選択される。1回目の変動時(初回変動時)の色信頼度表示の表示態様を決定するため、および、2回目の変動時(再変動時)の色信頼度表示の表示態様を決定するために、図88に示す第7色信頼度表示決定テーブル205Gが選択される。
また、「擬似連3回」の変動パターンが指定されたとき、または、「擬似連4回」の変動パターンが指定されたときには、次のように色信頼度表示決定テーブルが選択される。1回目の変動時(初回変動時)の色信頼度表示の表示態様を決定するために、および、2回目の変動時(再変動時)の色信頼度表示の表示態様を決定するために、図88に示す第8色信頼度表示決定テーブル205Hが選択される。そして、3回目の変動時の色信頼度表示の表示態様を決定するため、および、4回目の変動時の色信頼度表示の表示態様を決定するために、図88に示す第9色信頼度表示決定テーブル205Iが選択される。
(C)に示す大当り時ステップアップ予告信頼度選択テーブルは、変動表示結果が「大当り」となる大当り変動パターンが指定されたときにおいて、第1ステップアップ予告が行なわれる場合における模様信頼度表示の表示態様を決定するために用いる模様信頼度決定テーブルを選択するためのデータテーブルである。大当り時ステップアップ予告信頼度選択テーブルにおいては、演出制御コマンドにより指定された変動パターン中で行なわれる変動表示(再変動を含む)の合計回数に応じて、異なる模様信頼度決定テーブルを選択するようにデータが設定されている。
(C)に示す大当り時ステップアップ予告信頼度選択テーブルでは、具体的に、以下のように模様信頼度決定テーブルが選択される。たとえば、「擬似連なし」の変動パターンが指定されたとき、または、「擬似連2回」の変動パターンが指定されたときには、次のように模様信頼度決定テーブルが選択される。1回目の変動時(初回変動時)の模様信頼度表示の表示態様を決定するため、および、2回目の変動時(再変動時)の模様信頼度表示の表示態様を決定するために、図89に示す第1模様信頼度決定テーブル206Aが選択される。
また、「擬似連3回」の変動パターンが指定されたとき、または、「擬似連4回」の変動パターンが指定されたときには、次のように模様信頼度表示決定テーブルが選択される。1回目の変動時(初回変動時)の模様信頼度表示の表示態様を決定するために、および、2回目の変動時(再変動時)の模様信頼度の表示態様を決定するために、図89に示す第2模様信頼度決定テーブル206Bが選択される。そして、3回目の変動時の模様信頼度表示の表示態様を決定するため、および、4回目の変動時の模様信頼度表示の表示態様を決定するために、図89に示す第3模様信頼度決定テーブル206Cが選択される。
また、「擬似連5回」の変動パターンが指定されたときには、次のように模様信頼度表示決定テーブルが選択される。1回目の変動時(初回変動時)の模様信頼度表示の表示態様を決定するために、および、2回目の変動時(再変動時)の模様信頼度表示の表示態様を決定するために、図89に示す第4模様信頼度決定テーブル205Dが選択される。そして、3回目の変動時の模様信頼度表示の表示態様を決定するため、および、4回目の変動時の模様信頼度表示の表示態様を決定するために、図89に示す第5模様信頼度決定テーブル206Eが選択される。そして、5回目の変動時(再変動時)の模様信頼度表示の表示態様を決定するために、図89に示す第6模様信頼度決定テーブル206Fが選択される。
(D)に示すはずれ時ステップアップ予告信頼度選択テーブルは、変動表示結果が「はずれ」となるはずれ変動パターン(リーチと非リーチとの両方を含む)が指定されたときにおいて、模様信頼度表示の表示態様種別としてステップアップ予告が決定されたときに、具体的な模様信頼度表示の表示態様の決定のために用いる模様信頼度決定テーブルを選択するためのデータテーブルである。はずれ時ステップアップ予告信頼度選択テーブルにおいては、演出制御コマンドにより指定された変動パターン中で行なわれる変動表示(再変動を含む)の合計回数に応じて、異なる模様信頼度決定テーブルを選択するようにデータが設定されている。
(D)に示すはずれ時ステップアップ予告信頼度選択テーブルでは、具体的に、以下のように模様信頼度決定テーブルが選択される。たとえば、「擬似連なし」の変動パターンが指定されたとき、または、「擬似連2回」の変動パターンが指定されたときには、次のように模様信頼度決定テーブルが選択される。1回目の変動時(初回変動時)の模様信頼度表示の表示態様を決定するため、および、2回目の変動時(再変動時)の模様信頼度表示の表示態様を決定するために、図90に示す第7模様信頼度決定テーブル206Gが選択される。
また、「擬似連3回」の変動パターンが指定されたとき、または、「擬似連4回」の変動パターンが指定されたときには、次のように模様信頼度表示決定テーブルが選択される。1回目の変動時(初回変動時)の模様信頼度表示の表示態様を決定するために、および、2回目の変動時(再変動時)の模様信頼度表示の表示態様を決定するために、図90に示す第8模様信頼度決定テーブル206Hが選択される。そして、3回目の変動時の模様信頼度表示の表示態様を決定するため、および、4回目の変動時の模様信頼度表示の表示態様を決定するために、図90に示す第9模様信頼度決定テーブル206Iが選択される。
なお、大当り時ボタン予告信頼度選択テーブル、はずれ時ボタン予告信頼度選択テーブル、大当り時ステップアップ予告信頼度選択テーブル、および、はずれ時ボタン予告信頼度選択テーブルのそれぞれについては、1回目および2回目の変動時における信頼度表示の決定のために用いる信頼度表示決定テーブル(色信頼度表示決定テーブル、模様信頼度表示決定テーブル)として、3つまたは2つのテーブルを設け、擬似連の有無および擬似連における変動回数に応じてテーブルを使い分ける例を示した。しかし、これに限らず、1回目および2回目の変動時における信頼度表示決定のために用いる3つまたは2つのテーブルを共通化した1つのテーブルを作成し、その1つのテーブルを擬似連の有無および擬似連における変動回数に応じて共通使用するように予告信頼度選択テーブルを設定してもよい。具体的に、たとえば、大当り時ボタン予告信頼度選択テーブルの場合は、第1色信頼度表示決定テーブル205A、第2色信頼度表示決定テーブル205B、および、第4色信頼度表示決定テーブル205Dを1つのテーブルに共通化するというように、大当りとなるか否かで分けてテーブルを共通化する。
また、大当り時ボタン予告信頼度選択テーブル、および、大当り時ステップアップ予告信頼度選択テーブルのそれぞれについては、3回目および4回目の変動時における信頼度表示の決定のために用いる信頼度表示決定テーブル(色信頼度表示決定テーブル、模様信頼度表示決定テーブル)として、2のテーブルを設け、擬似連における変動回数に応じてテーブルを使い分ける例を示した。しかし、これに限らず、3回目および4回目の変動時における信頼度表示決定のために用いる2つのテーブルを共通化した1つのテーブルを作成し、その1つのテーブルを擬似連における変動回数に応じて共通使用するように予告信頼度選択テーブルを設定してもよい。具体的に、たとえば、大当り時ボタン予告信頼度選択テーブルの場合は、第3色信頼度表示決定テーブル205C、および、第5色信頼度表示決定テーブル205Eを1つのテーブルに共通化するというように、大当りとなるか否かで分けてテーブルを共通化する。
また、前述したステップアップ予告については、はずれとなるときに、最終の変動(1〜5回目のいずれかとなる変動)において、ステップ3が選択されない例を示した。しかし、これに限らず、最終の変動(1〜5回目のいずれかとなる変動)において、ステップ3が選択可能となるように、予告ステップ決定テーブルの割り振りを設定するようにしてもよい。また、前述したステップアップ予告については、大当りとなるときに、1回目の変動において、ステップ3が選択されない例を示した。しかし、これに限らず、1回目の変動において、ステップ3が選択可能となるように、予告ステップ決定テーブルの割り振りを設定するようにしてもよい。
このように予告信頼度表示決定テーブルとして共通のテーブルを用いる場合については、1回目および2回目の変動時用の信頼度表示決定テーブルと、3回目および4回目の変動時用の信頼度表示決定テーブルとの何れか一方を共通化してもよく、また、これら1回目および2回目の変動時用の信頼度表示決定テーブルと、3回目および4回目の変動時用の信頼度表示決定テーブルとの両方をそれぞれ共通化してもよい。
また、大当り時ボタン予告信頼度選択テーブル、はずれ時ボタン予告信頼度選択テーブルのそれぞれについては、1回目〜5回目の5回分の変動のそれぞれについて、異なるデータ設定内容の色信頼度表示決定テーブルを設けるようにしてもよい。また、大当り時ステップアップ信頼度予告選択テーブル、および、はずれ時大当り時ステップアップのそれぞれについては、1回目〜5回目の5回分の変動のそれぞれについて、異なるデータ設定内容の模様信頼度表示決定テーブルを設けるようにしてもよい。
次に、変動表示結果が大当りとなるときに用いられる第1色信頼度表示決定テーブル205A〜第6色信頼度表示決定テーブル205Fの内容を説明する。図87は、第1色信頼度表示決定テーブル205A〜第6色信頼度表示決定テーブル205Fの構成例を示す説明図である。
図87においては、(A)〜(F)に第1色信頼度表示決定テーブル205A〜第6色信頼度表示決定テーブル205Fが示されている。各色信頼度表示決定テーブルにおいては、乱数SR10の抽出値と、選択される予告信頼度表示内容(図中予告信頼度表示)との関係が示されている。第1色信頼度表示決定テーブル205A〜第6色信頼度表示決定テーブル205Fのそれぞれにおいては、乱数SR10の抽出値に基づいて、「第1色表示(白色)」、「第2色表示(青色)」、および、「第3色表示(黄色)」のうちいずれかの色表示が選択される。これにより、大当り時のボタン予告に関し、第1色信頼度表示決定テーブル205A〜第6色信頼度表示決定テーブル205Fのいずれかで決定された色表示に応じた色で、図70に示すような色信頼度表示が行なわれる。具体的には、このように決定された色表示の色で封筒画像9Pが表示されることにより、色信頼度表示が行なわれる。
(A)の第1色信頼度表示決定テーブル205Aでは、SR10の数値設定に示すように、色表示の選択割合が、「第1色表示」>「第2色表示」>「第3色表示」となるように数値データが設定されている。
(B)の第2色信頼度表示決定テーブル205Bでは、SR10の数値設定に示すように、第1色信頼度表示決定テーブル205Aと比べて、「第2色表示」および「第3色表示」が選択される割合が高くなり、「第1色表示」が選択される割合が低くなるようにSR10の数値データが設定されている。これにより、「擬似連3回」の変動パターンの1回目,2回目の変動、および、「擬似連4回」の変動パターンの1回目,2回目の変動においては、「擬似連なし」の変動パターンの1回目の変動、および、「擬似連2回」の1回目,2回目のときよりも、高い割合で、「第2色表示」および「第3色表示」が選択されることとなる。
(C)の第3色信頼度表示決定テーブル205Cでは、SR10の数値設定に示すように、第2色信頼度表示決定テーブル205Bと比べて、「第1色表示」が選択される割合が低くなり、「第3色表示」が選択される割合が高くなるようにSR10の数値データが設定されている。これにより、「擬似連3回」の変動パターンの3回目の変動、および、「擬似連4回」の変動パターンの3回目,4回目の変動においては、「擬似連3回」の変動パターンの1回目,2回目の変動、および、「擬似連4回」の変動パターンの1回目,2回目の変動のときよりも、高い割合で、「第3色表示」が選択されることとなる。
ただし、第3色信頼度表示決定テーブル205Cについては、前に選択された色信頼度表示と比べて、予告演出が実行された後に大当り遊技状態となる信頼度が低くならないようにするために、「擬似連3回」および「擬似連4回」における3回目(今回)の変動について、「擬似連3回」および「擬似連4回」における2回目(前回)の変動よりも信頼度が低い色信頼度表示の選択を禁止する禁則処理が行なわれる。たとえば、第2色信頼度表示決定テーブル205Bに基づいて「第2色表示」または「第3色表示」が選択されたときには、「擬似連3回」および「擬似連4回」における3回目(今回)の変動において、それよりも色信頼度が低い色表示が選択されないように設定を変更する禁則処理(色信頼度禁則処理)が行なわれる。
このような色信頼度禁則処理の内容は、たとえば、次のようなものである。擬似連の変動表示を実行する前に信頼度表示パターンとしての色信頼度表示(第1色表示〜第3色表示のいずれか)を選択決定するときには、その決定した色信頼度表示を特定する前回信頼度表示データである前回色信頼度表示データが、前回色信頼度表示パターンを示すデータとしてRAMの前回色信頼度表示記憶領域において記憶(更新記憶)される。このようなRAMの前回色信頼度表示パターンを示すデータは、擬似連における各変動について予告メッセージを選択決定するごとに更新記憶される。擬似連における2回目以降の変動(再変動)について予告メッセージを選択決定するときには、予告メッセージを選択決定するごとに、たとえば、第3色信頼度表示決定テーブル205Cのような色信頼度表示決定テーブルを用いて選択した色信頼度表示である今回選択色信頼度表示について、前回色信頼度表示データにより特定される前回色信頼度表示と、大当りになる信頼度を比較する。今回選択色信頼度表示が前回色信頼度表示よりも信頼度が低いときには、前回の変動表示よりも信頼度が低い色信頼度表示を決定しないように、前回色信頼度表示の内容をそのまま当該今回の変動における前回色信頼度表示として決定する。一方、今回選択色信頼度表示の信頼度が前回色信頼度表示の信頼度以上であるときには、当該今回の変動表示における色信頼度表示として、その今回選択色信頼度表示を決定する。具体的に、前述したような禁則処理における色信頼度表示についての大当りになる信頼度の比較は、次のように行なわれる。複数種類の色信頼度表示のそれぞれについて、たとえば数値の大きさが異なるフラグが予め対応付けられており(たとえば、大当りになる信頼度が高いもの程、数値が大きくなるようにフラグの値が設定されている)、前回色信頼度表示を示すデータとして、前回色信頼度表示の種類に対応するフラグがセットされる。そして、前回色信頼度表示としてセットされたフラグと、今回の変動での色信頼度表示に対応するフラグとを比較し、そのフラグの数値の大小関係に基づいて、今回選択色信頼度表示と前回色信頼度表示とでどちらが信頼度が高いかを判断する。
(D)の第4色信頼度表示決定テーブル205Dでは、SR10の数値設定に示すように、第2色信頼度表示決定テーブル205Bと比べて、「第2色表示」および「第3色表示」が選択される割合が高くなり、「第1色表示」が選択される割合が低くなるようにSR10の数値データが設定されている。これにより、「擬似連5回」の変動パターンの1回目,2回目の変動においては、「擬似連なし」の変動パターンの1回目の変動、「擬似連2回」の1回目,2回目の変動、「擬似連3回」の1回目,2回目の変動、および、「擬似連4回」の1回目,2回目の変動のときよりも、高い割合で、「第2色表示」および「第3色表示」が選択されることとなる。
(E)の第5色信頼度表示決定テーブル205Eでは、SR10の数値設定に示すように、第4色信頼度表示決定テーブル205Dと比べて、「第1色表示」が選択される割合が低くなり、「第3色表示」が選択される割合が高くなるようにSR10の数値データが設定されている。これにより、「擬似連5回」の変動パターンの3回目,4回目の変動においては、「擬似連5回」の変動パターンの1回目,2回目の変動のときよりも、高い割合で、「第3色表示」が選択されることとなる。
ただし、第5色信頼度表示決定テーブル205Eについては、前に選択された色信頼度表示と比べて、予告演出が実行された後に大当り遊技状態となる信頼度が低くならないようにするために、「擬似連5回」の3回目(今回)の変動について、「擬似連5回」の2回目(前回)の変動において選択された色信頼度表示よりも信頼度が低い色信頼度表示の選択を禁止する禁則処理が行なわれる。たとえば、「擬似連5回」の2回目(前回)の変動について、第4色信頼度表示決定テーブル205Dに基づいて「第2色表示」が選択されたときには、「擬似連5回」の3回目(今回)の変動において、信頼度が低い「第1色表示」が選択されないようにする禁則処理が行なわれる。具体的に、このような禁則処理としては、第5色信頼度表示決定テーブル205Eを対象として、前述したような内容の色信頼度禁則処理が行なわれる。これにより、第5色信頼度表示決定テーブル205Eについては、前に選択された色信頼度表示と比べて、予告演出が実行された後に大当り遊技状態となる信頼度が低くならない。
(F)の第6色信頼度表示決定テーブル205Fでは、SR10の数値設定に示すように、第5色信頼度表示決定テーブル205Eと比べて、「第1色表示」が選択される割合が低くなり、「第2色表示」および「第3色表示」が選択される割合が高くなるようにSR10の数値データが設定されている。これにより、「擬似連5回」の変動パターンのときの5回目の変動においては、3回目,4回目の変動のときよりも、高い割合で、「第3色表示」が選択されることとなる。
ただし、第6色信頼度表示決定テーブル205Fについては、前に選択された色信頼度表示と比べて、予告演出が実行された後に大当り遊技状態となる信頼度が低くならないようにするために、「擬似連5回」の5回目(今回)の変動について、「擬似連5回」の4回目(前回)の変動において選択された色信頼度表示よりも信頼度が低い色信頼度表示の選択を禁止する禁則処理が行なわれる。たとえば、「擬似連5回」の4回目(前回)の変動について、第5色信頼度表示決定テーブル205Eに基づいて「第2色表示」が選択されたときには、「擬似連5回」の5回目(今回)の変動において、信頼度が低い「第1色表示」が選択されないようにする禁則処理が行なわれる。具体的に、このような禁則処理としては、第6色信頼度表示決定テーブル205Fを対象として、前述したような内容の色信頼度禁則処理が行なわれる。これにより、第6色信頼度表示決定テーブル205Fについては、前に選択された色信頼度表示と比べて、予告演出が実行された後に大当り遊技状態となる信頼度が低くならない。
次に、変動表示結果がはずれとなるときに用いられる第7色信頼度表示決定テーブル205G〜第12色信頼度表示決定テーブル205Lの内容を説明する。図88は、第7色信頼度表示決定テーブル205G〜第9色信頼度表示決定テーブル205Iの構成例を示す説明図である。
図88においては、(A)〜(C)に第7色信頼度表示決定テーブル205G〜第9色信頼度表示決定テーブル205Iが示されている。各色信頼度表示決定テーブルにおいては、乱数SR10の抽出値と、選択される予告信頼度表示内容(図中予告信頼度表示)との関係が示されている。第7色信頼度表示決定テーブル205G〜第9色信頼度表示決定テーブル205Iのそれぞれにおいては、第1色信頼度表示決定テーブル205A〜第6色信頼度表示決定テーブル205Fの場合と同様に、乱数SR10の抽出値に基づいて、「第1色表示(白色)」、「第2色表示(青色)」、および、「第3色表示(黄色)」のうちいずれかの色表示が選択される。これにより、はずれ時のボタン予告に関し、第7色信頼度表示決定テーブル205G〜第12色信頼度表示決定テーブル205Lのいずれかで決定された色表示に応じた色で、図70に示すような色信頼度表示が行なわれる。具体的には、このように決定された色表示の色で封筒画像9Pが表示されることにより、色信頼度表示が行なわれる。
(A)の第7色信頼度表示決定テーブル205Gでは、SR10の数値設定に示すように、色表示の選択割合が、「第1色表示」>「第2色表示」>「第3色表示」となるように数値データが設定されている。第7色信頼度表示決定テーブル205Gでは、大当りとなるときの第1色信頼度表示決定テーブル205Aと比べて、「第1色表示」が選択される割合が高くなり、「第2色表示」および「第3色表示」が選択される割合が低くなるようにSR10の数値データが設定されている。なお、第7色信頼度表示決定テーブル205Gは、はずれとなり、かつ、擬似連なしであるときに選択されるので、「第1色表示」のみが選択され、「第2色表示」および「第3色表示」が選択されないように、SR10の数値設定を行なってもよい。
(B)の第8色信頼度表示決定テーブル205Hでは、SR10の数値設定に示すように、第7色信頼度表示決定テーブル205Gと比べて、「第2色表示」および「第3色表示」が選択される割合が高くなり、「第1色表示」が選択される割合が低くなるようにSR10の数値データが設定されている。これにより、「擬似連3回」の変動パターンの1回目,2回目の変動、および、「擬似連4回」の変動パターンの1回目,2回目の変動においては、「擬似連なし」の変動パターンの1回目の変動、および、「擬似連2回」の1回目,2回目のときよりも高い割合で、「第2色表示」および「第3色表示」が選択されることとなる。また、第8色信頼度表示決定テーブル205Hでは、大当りとなるときの第2色信頼度表示決定テーブル205Bと比べて、「第1色表示」が選択される割合が高くなり、「第2色表示」および「第3色表示」が選択される割合が低くなるようにSR10の数値データが設定されている。
(C)の第9色信頼度表示決定テーブル205Iでは、SR10の数値設定に示すように、第8色信頼度表示決定テーブル205Hと比べて、「第1色表示」が選択される割合が低くなり、「第2色表示」および「第3色表示」が選択される割合が高くなるようにSR10の数値データが設定されている。これにより、「擬似連3回」の変動パターンの3回目の変動、および、「擬似連4回」の変動パターンの3回目,4回目の変動においては、「擬似連3回」の変動パターンの1回目,2回目の変動、および、「擬似連4回」の変動パターンの1回目,2回目の変動のときよりも高い割合で、「第2色表示」および「第3色表示」が選択されることとなる。また、第9色信頼度表示決定テーブル205Iでは、大当りとなるときの第3色信頼度表示決定テーブル205Cと比べて、「第1色表示」が選択される割合が高くなり、「第2色表示」および「第3色表示」が選択される割合が低くなるようにSR10の数値データが設定されている。
ただし、第9色信頼度表示決定テーブル205Iについては、前に選択された色信頼度表示と比べて、予告演出が実行された後に大当り遊技状態となる信頼度が低くならないようにするために、「擬似連3回」および「擬似連4回」における3回目(今回)の変動について、「擬似連3回」および「擬似連4回」における2回目(前回)の変動よりも信頼度が低い色信頼度表示の選択を禁止する禁則処理が行なわれる。たとえば、「擬似連3回」および「擬似連4回」における2回目(前回)の変動について、第8色信頼度表示決定テーブル205Hに基づいて「第2色表示」が選択されたときには、「擬似連3回」および「擬似連4回」における3回目(今回)の変動において、それよりも信頼度が低い「第1色表示」が選択されないようにする禁則処理が行なわれる。具体的に、このような禁則処理としては、第9色信頼度表示決定テーブル205Iを対象として、前述したような内容の色信頼度禁則処理が行なわれる。これにより、第9色信頼度表示決定テーブル205Iについては、前に選択された色信頼度表示と比べて、予告演出が実行された後に大当り遊技状態となる信頼度が低くならない。
なお、前述した色信頼度表示の決定については、変動表示結果が大当りとなるときと、変動表示結果がはずれとなるときとの2つの場合に表示決定用のテーブルを分けて選択決定する例を示した。しかし、これに限らず、色信頼度表示の決定については、変動表示結果が大当りとなるときと、変動表示結果がリーチはずれとなるときと、変動表示結果が非リーチはずれとなるときとの3つの場合に表示決定用のテーブルを分けて選択決定するようにしてもよい。また、色信頼度表示については、変動表示結果が非リーチはずれとなるときのように、大当りになりにくい表示結果となるときには、再変動において色信頼度が高くならないようにする禁則処理を行なうようにしてもよい。また、リーチとならない擬似連が行なわれるときには、再変動において色信頼度が高くならないようにする禁則処理を行なうようにしてもよい。このような禁則処理をすることにより、大当りとなる信頼度に応じた色信頼度表示を行なうことを担保することができる。
また、前述したような各色信頼度表示決定テーブルについては、1回目,2回目の変動と3回目,4回目の変動と5回目の変動とのそれぞれで、色信頼度の選択決定に用いる乱数値の上限値を異なるように設定してもよい。そのようにすれば、選択の振分けにばらつきを持たせることができる。
次に、変動表示結果が大当りとなるときに用いられる第1模様信頼度表示決定テーブル206A〜第6模様信頼度表示決定テーブル206Fの内容を説明する。図89は、第1模様信頼度表示決定テーブル206A〜第6模様信頼度表示決定テーブル206Fの構成例を示す説明図である。
図89においては、(A)〜(F)に第1模様信頼度表示決定テーブル206A〜第6模様信頼度表示決定テーブル206Fが示されている。各模様信頼度表示決定テーブルにおいては、乱数SR11の抽出値と、選択される予告信頼度表示内容(図中予告信頼度表示)との関係が示されている。第1模様信頼度表示決定テーブル206A〜第6模様信頼度表示決定テーブル206Fのそれぞれにおいては、乱数SR11の抽出値に基づいて、「第1模様表示(ベタ塗り)」、「第2模様表示(縞模様)」、および、「第3模様表示(斑点模様)」のうちいずれかの模様表示が選択される。これにより、大当り時の第1ステップアップ予告に関し、第1模様信頼度表示決定テーブル206A〜第6模様信頼度表示決定テーブル206Fのいずれかで決定された模様表示に応じた模様で、図71に示すような模様信頼度表示が行なわれる。具体的には、このように決定された模様でキャラクタ画像91T,92T,93Tが表示されることにより、模様信頼度表示が行なわれる。
(A)の第1模様信頼度表示決定テーブル206Aでは、SR11の数値設定に示すように、模様表示の選択割合が、「第1模様表示」>「第2模様表示」>「第3模様表示」となるように数値データが設定されている。
(B)の第2模様信頼度表示決定テーブル206Bでは、SR11の数値設定に示すように、第1模様信頼度表示決定テーブル206Aと比べて、「第2模様表示」および「第3模様表示」が選択される割合が高くなり、「第1模様表示」が選択される割合が低くなるようにSR11の数値データが設定されている。これにより、「擬似連3回」の変動パターンの1回目,2回目の変動、および、「擬似連4回」の変動パターンの1回目,2回目の変動においては、「擬似連なし」の変動パターンの1回目の変動、および、「擬似連2回」の1回目,2回目のときよりも高い割合で、「第2模様表示」および「第3模様表示」が選択されることとなる。
(C)の第3模様信頼度表示決定テーブル206Cでは、SR11の数値設定に示すように、第2模様信頼度表示決定テーブル206Bと比べて、「第1模様表示」および「第2模様表示」が選択される割合が低くなり、「第3模様表示」が選択される割合が高くなるようにSR11の数値データが設定されている。これにより、「擬似連3回」の変動パターンの3回目の変動、および、「擬似連4回」の変動パターンの3回目,4回目の変動においては、「擬似連3回」の変動パターンの1回目,2回目の変動、および、「擬似連4回」の変動パターンの1回目,2回目の変動のときよりも高い割合で、「第3模様表示」が選択されることとなる。ただし、第3模様信頼度表示決定テーブル206Cについては、前に選択された模様信頼度表示と比べて、予告演出が実行された後に大当り遊技状態となる信頼度が低くならないようにするために、「擬似連3回」および「擬似連4回」における3回目(今回)の変動について、「擬似連3回」および「擬似連4回」における2回目(前回)の変動よりも信頼度が低い模様信頼度表示の選択を禁止する禁則処理が行なわれる。たとえば、第2模様信頼度表示決定テーブル206Bに基づいて「第2模様表示」または「第3模様表示」が選択されたときには、「擬似連3回」および「擬似連4回」における3回目(今回)の変動において、それよりも模様信頼度が低い模様表示が選択されないように設定を変更する禁則処理(模様信頼度禁則処理)が行なわれる。
このような模様信頼度禁則処理の内容は、たとえば、次のようなものである。擬似連の変動表示を実行する前に信頼度表示パターンとしての模様信頼度表示(第1模様表示〜第3模様表示のいずれか)を選択決定するときには、その決定した模様信頼度表示を特定する前回信頼度表示データである前回模様信頼度表示データが、前回模様信頼度表示パターンを示すデータとしてRAMの前回模様信頼度表示記憶領域において記憶(更新記憶)される。このようなRAMの前回模様信頼度表示パターンを示すデータは、擬似連における各変動について予告メッセージを選択決定するごとに更新記憶される。擬似連における2回目以降の変動(再変動)について予告メッセージを選択決定するときには、予告メッセージを選択決定するごとに、たとえば、第3模様信頼度表示決定テーブル206Cのような模様信頼度表示決定テーブルを用いて選択した模様信頼度表示である今回選択模様信頼度表示について、前回模様信頼度表示データにより特定される前回模様信頼度表示と、大当りになる信頼度を比較する。今回選択模様信頼度表示が前回模様信頼度表示よりも信頼度が低いときには、前回の変動表示よりも信頼度が低い模様信頼度表示を決定しないように、前回模様信頼度表示の内容をそのまま当該今回の変動における前回模様信頼度表示として決定する。一方、今回選択模様信頼度表示の信頼度が前回模様信頼度表示の信頼度以上であるときには、当該今回の変動表示における模様信頼度表示として、その今回選択模様信頼度表示を決定する。具体的に、前述したような禁則処理における模様信頼度表示についての大当りになる信頼度の比較は、次のように行なわれる。複数種類の模様信頼度表示のそれぞれについて、たとえば数値の大きさが異なるフラグが予め対応付けられており(たとえば、大当りになる信頼度が高いもの程、数値が大きくなるようにフラグの値が設定されている)、前回模様信頼度表示を示すデータとして、前回模様信頼度表示の種類に対応するフラグがセットされる。そして、前回模様信頼度表示としてセットされたフラグと、今回の変動での模様信頼度表示に対応するフラグとを比較し、そのフラグの数値の大小関係に基づいて、今回選択模様信頼度表示と前回模様信頼度表示とでどちらが信頼度が高いかを判断する。
(D)の第4模様信頼度表示決定テーブル206Dでは、SR11の数値設定に示すように、第2模様信頼度表示決定テーブル206Bと比べて、「第2模様表示」および「第3模様表示」が選択される割合が高くなり、「第1模様表示」が選択される割合が低くなるようにSR11の数値データが設定されている。これにより、「擬似連5回」の変動パターンの1回目,2回目の変動においては、「擬似連なし」の変動パターンの1回目の変動、「擬似連2回」の1回目,2回目の変動、「擬似連3回」の1回目,2回目の変動、および、「擬似連4回」の1回目,2回目の変動のときよりも、高い割合で、「第2模様表示」および「第3模様表示」が選択されることとなる。
(E)の第5模様信頼度表示決定テーブル206Eでは、SR11の数値設定に示すように、第4模様信頼度表示決定テーブル206Dと比べて、「第1模様表示」および「第2模様表示」が選択される割合が低くなり、「第3模様表示」が選択される割合が高くなるようにSR11の数値データが設定されている。これにより、「擬似連5回」の変動パターンの3回目,4回目の変動においては、「擬似連5回」の変動パターンの1回目,2回目の変動のときよりも、高い割合で、「第3模様表示」が選択されることとなる。
ただし、第5模様信頼度表示決定テーブル206Eについては、前に選択された模様信頼度表示と比べて、予告演出が実行された後に大当り遊技状態となる信頼度が低くならないようにするために、「擬似連5回」の3回目(今回)の変動について、「擬似連5回」の2回目(前回)の変動において選択された模様信頼度表示よりも信頼度が低い模様信頼度表示の選択を禁止する禁則処理が行なわれる。たとえば、「擬似連5回」の2回目(前回)の変動について、第4模様信頼度表示決定テーブル206Dに基づいて「第2模様表示」が選択されたときには、「擬似連5回」の3回目(今回)の変動において、信頼度が低い「第1模様表示」が選択されないようにする禁則処理が行なわれる。具体的に、このような禁則処理としては、第5模様信頼度表示決定テーブル206Eを対象として、前述したような内容の模様信頼度禁則処理が行なわれる。これにより、第5模様信頼度表示決定テーブル206Eについては、前に選択された模様信頼度表示と比べて、予告演出が実行された後に大当り遊技状態となる信頼度が低くならない。
(F)の第6模様信頼度表示決定テーブル206Fでは、SR11の数値設定に示すように、第5模様信頼度表示決定テーブル206Eと比べて、「第1模様表示」および「第2模様表示」が選択される割合が低くなり、「第3模様表示」が選択される割合が高くなるようにSR11の数値データが設定されている。これにより、「擬似連5回」の変動パターンのときの5回目の変動においては、3回目,4回目の変動のときよりも、高い割合で、「第3模様表示」が選択されることとなる。
ただし、第6模様信頼度表示決定テーブル206Fについては、前に選択された模様信頼度表示と比べて、予告演出が実行された後に大当り遊技状態となる信頼度が低くならないようにするために、「擬似連5回」の5回目(今回)の変動について、「擬似連5回」の4回目(前回)の変動において選択された模様信頼度表示よりも信頼度が低い模様信頼度表示の選択を禁止する禁則処理が行なわれる。たとえば、「擬似連5回」の4回目(前回)の変動について、第5模様信頼度表示決定テーブル206Eに基づいて「第2模様表示」が選択されたときには、「擬似連5回」の5回目(今回)の変動において、信頼度が低い「第1模様表示」が選択されないようにする禁則処理が行なわれる。具体的に、このような禁則処理としては、第6模様信頼度表示決定テーブル206Fを対象として、前述したような内容の模様信頼度禁則処理が行なわれる。これにより、第6模様信頼度表示決定テーブル206Fについては、前に選択された模様信頼度表示と比べて、予告演出が実行された後に大当り遊技状態となる信頼度が低くならない。
次に、変動表示結果がはずれとなるときに用いられる第7模様信頼度表示決定テーブル206G〜第12模様信頼度表示決定テーブル206Lの内容を説明する。図90は、第7模様信頼度表示決定テーブル206G〜第9模様信頼度表示決定テーブル206Iの構成例を示す説明図である。
図90においては、(A)〜(C)に第7模様信頼度表示決定テーブル206G〜第9模様信頼度表示決定テーブル206Iが示されている。各模様信頼度表示決定テーブルにおいては、乱数SR11の抽出値と、選択される予告信頼度表示内容(図中予告信頼度表示)との関係が示されている。第7模様信頼度表示決定テーブル206G〜第9模様信頼度表示決定テーブル206Iのそれぞれにおいては、第1模様信頼度表示決定テーブル206A〜第6模様信頼度表示決定テーブル206Iの場合と同様に、乱数SR11の抽出値に基づいて、「第1模様表示(ベタ塗り)」、「第2模様表示(縞模様)」、および、「第3模様表示(斑点模様)」のうちいずれかの模様表示が選択される。これにより、はずれ時の第1ステップアップ予告に関し、第7模様信頼度表示決定テーブル206G〜第9模様信頼度表示決定テーブル206Iのいずれかで決定された模様表示に応じた模様で、図71に示すような模様信頼度表示が行なわれる。具体的には、このように決定された模様でキャラクタ画像91T,92T,93Tが表示されることにより、模様信頼度表示が行なわれる。
(A)の第7模様信頼度表示決定テーブル206Gでは、SR11の数値設定に示すように、模様表示の選択割合が、「第1模様表示」>「第2模様表示」>「第3模様表示」となるように数値データが設定されている。第7模様信頼度表示決定テーブル206Gでは、大当りとなるときの第1模様信頼度表示決定テーブル206Aと比べて、「第1模様表示」が選択される割合が高くなり、「第2模様表示」および「第3模様表示」が選択される割合が低くなるようにSR11の数値データが設定されている。なお、第7模様信頼度表示決定テーブル206Gは、はずれとなり、かつ、擬似連なしであるときに選択されるので、「第1模様表示」のみが選択され、「第2模様表示」および「第3模様表示」が選択されないように、SR11の数値設定を行なってもよい。
(B)の第8模様信頼度表示決定テーブル206Hでは、SR11の数値設定に示すように、第7模様信頼度表示決定テーブル206Gと比べて、「第2模様表示」および「第3模様表示」が選択される割合が高くなり、「第1模様表示」が選択される割合が低くなるようにSR11の数値データが設定されている。これにより、「擬似連3回」の変動パターンの1回目,2回目の変動、および、「擬似連4回」の変動パターンの1回目,2回目の変動においては、「擬似連なし」の変動パターンの1回目の変動、および、「擬似連2回」の1回目,2回目のときよりも高い割合で、「第2模様表示」および「第3模様表示」が選択されることとなる。また、第8模様信頼度表示決定テーブル206Hでは、大当りとなるときの第2模様信頼度表示決定テーブル206Bと比べて、「第1模様表示」が選択される割合が高くなり、「第2模様表示」および「第3模様表示」が選択される割合が低くなるようにSR11の数値データが設定されている。
(C)の第9模様信頼度表示決定テーブル206Iでは、SR11の数値設定に示すように、第8模様信頼度表示決定テーブル206Hと比べて、「第1模様表示」が選択される割合が低くなり、「第2模様表示」および「第3模様表示」が選択される割合が高くなるようにSR11の数値データが設定されている。これにより、「擬似連3回」の変動パターンの3回目の変動、および、「擬似連4回」の変動パターンの3回目,4回目の変動においては、「擬似連3回」の変動パターンの1回目,2回目の変動、および、「擬似連4回」の変動パターンの1回目,2回目の変動のときよりも高い割合で、「第2模様表示」および「第3模様表示」が選択されることとなる。また、第9模様信頼度表示決定テーブル206Iでは、大当りとなるときの第3模様信頼度表示決定テーブル206Cと比べて、「第1模様表示」が選択される割合が高くなり、「第2模様表示」および「第3模様表示」が選択される割合が低くなるようにSR11の数値データが設定されている。
ただし、第9模様信頼度表示決定テーブル206Iについては、前に選択された模様信頼度表示と比べて、予告演出が実行された後に大当り遊技状態となる信頼度が低くならないようにするために、「擬似連3回」および「擬似連4回」における3回目(今回)の変動について、「擬似連3回」および「擬似連4回」における2回目(前回)の変動よりも信頼度が低い模様信頼度表示の選択を禁止する禁則処理が行なわれる。たとえば、「擬似連3回」および「擬似連4回」における2回目(前回)の変動について、第8模様信頼度表示決定テーブル206Hに基づいて「第2模様表示」が選択されたときには、「擬似連3回」および「擬似連4回」における3回目(今回)の変動において、信頼度が低い「第1模様表示」が選択されないようにする禁則処理が行なわれる。具体的に、このような禁則処理としては、第9模様信頼度表示決定テーブル206Iを対象として、前述したような内容の模様信頼度禁則処理が行なわれる。これにより、第9模様信頼度表示決定テーブル206Iについては、前に選択された模様信頼度表示と比べて、予告演出が実行された後に大当り遊技状態となる信頼度が低くならない。
なお、前述した模様信頼度表示の決定については、変動表示結果が大当りとなるときと、変動表示結果がはずれとなるときとの2つの場合に表示決定用のテーブルを分けて選択決定する例を示した。しかし、これに限らず、模様信頼度表示の決定については、変動表示結果が大当りとなるときと、変動表示結果がリーチはずれとなるときと、変動表示結果が非リーチはずれとなるときとの3つの場合に表示決定用のテーブルを分けて選択決定するようにしてもよい。
また、前述したような各模様信頼度表示決定テーブルについては、1回目,2回目の変動と3回目,4回目の変動と5回目の変動とのそれぞれで、模様信頼度の選択決定に用いる乱数値の上限値を異なるように設定してもよい。そのようにすれば、選択の振分けにばらつきを持たせることができる。
図91は、リーチ分岐予告を実行することが決定された後に具体的な予告パターンを決定するときに用いるテーブルを選択するために用いるデータテーブルとしてのリーチ分岐予告選択テーブルの構成例を示す説明図である。
図91において、(A)には、大当り時リーチ分岐予告選択テーブルが示されている。図91において、(B)には、リーチはずれ時リーチ分岐予告選択テーブルが示されている。図91において、(C)には、非リーチはずれ時リーチ分岐予告選択テーブルが示されている。これらの予告選択テーブルは、すべて演出制御用マイクロコンピュータ100におけるROMに記憶されている。
(A)に示す大当り時リーチ分岐予告選択テーブルは、大当り変動パターンが指定されたときにおいて、第1ステップアップ予告としてリーチ分岐予告が決定されたときに、具体的な予告パターンの決定のために用いる予告ステップ決定テーブルを選択するためのデータテーブルである。大当り時リーチ分岐予告選択テーブルにおいては、演出制御コマンドにより指定された変動パターン中で行なわれる変動表示(再変動を含む)の合計回数に応じて、異なる予告ステップ決定テーブルを選択するようにデータが設定されている。
(A)に示す大当り時リーチ分岐予告選択テーブルでは、具体的に、以下のように予告ステップ決定テーブルが選択される。「擬似連なし」の変動パターンが指定されたとき、または、「擬似連2回」の変動パターンが指定されたときには、次のように予告ステップ決定テーブルが選択される。1回目の変動時(初回変動時)の予告パターンを決定するため、および、2回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するために、図92に示す第21予告ステップ決定テーブル401Aが選択される。
また、「擬似連3回」の変動パターンが指定されたとき、または、「擬似連4回」の変動パターンが指定されたときには、次のように予告ステップ決定テーブルが選択される。1回目の変動時(初回変動時)の予告パターンを決定するためおよび、2回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するために、図92に示す第22予告ステップ決定テーブル401Bが選択される。そして、3回目の変動時の予告パターンを決定するため、および、4回目の変動時の予告パターンを決定するために、図92に示す第23予告ステップ決定テーブル401Cが選択される。
また、「擬似連5回」の変動パターンが指定されたときには、次のように予告ステップ決定テーブルが選択される。1回目の変動時(初回変動時)の予告パターンを決定するため、および、2回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するために、図92に示す第24予告ステップ決定テーブル401Dが選択される。そして、3回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するため、および、4回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するために、図92に示す第25予告ステップ決定テーブル401Eが選択される。そして、5回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するために図92に示す第26予告ステップ決定テーブル401Fが選択される。
(B)に示すリーチはずれ時リーチ分岐予告選択テーブルは、変動表示結果が「リーチはずれ」となるリーチはずれ変動パターンが指定されたときにおいて、第1ステップアップ予告としてリーチ分岐予告が決定されたときに、具体的な予告パターンの決定のために用いる予告ステップ決定テーブルを選択するためのデータテーブルである。リーチはずれ時リーチ分岐予告選択テーブルにおいては、演出制御コマンドにより指定された変動パターン中で行なわれる変動表示(再変動を含む)の合計回数に応じて、異なる予告ステップ決定テーブルを選択するようにデータが設定されている。
(B)に示すリーチはずれ時リーチ分岐予告選択テーブルでは、具体的に、以下のように予告ステップ決定テーブルが選択される。たとえば、「擬似連なし」の変動パターンが指定されたとき、または、「擬似連2回」の変動パターンが指定されたときには、次のように予告ステップ決定テーブルが選択される。1回目の変動時(初回変動時)の予告パターンを決定するため、および、2回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するために、図93に示す第27予告ステップ決定テーブル401Gが選択される。
また、「擬似連3回」の変動パターンが指定されたとき、または、「擬似連4回」の変動パターンが指定されたときには、次のように予告ステップ決定テーブルが選択される。1回目の変動時(初回変動時)の予告パターンを決定するため、および、2回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するために、図93に示す第28予告ステップ決定テーブル401Hが選択される。そして、3回目の変動時の予告パターンを決定するため、および、4回目の変動時の予告パターンを決定するために、図93に示す第29予告ステップ決定テーブル401Iが選択される。
(C)に示す非リーチはずれ時リーチ分岐予告選択テーブルは、変動表示結果が「非リーチはずれ」となる非リーチはずれ変動パターンが指定されたときにおいて、第1ステップアップ予告としてリーチ分岐予告が決定されたときに、具体的な予告パターンの決定のために用いる予告ステップ決定テーブルを選択するためのデータテーブルである。なお、非リーチはずれ時リーチ分岐予告選択テーブルにおいては、演出制御コマンドにより指定された変動パターン中で行なわれる変動表示(再変動を含む)の合計回数に応じて、異なる予告ステップ決定テーブルを選択するようにデータが設定されてるようにしてもよい。
(C)に示す非リーチはずれ時リーチ分岐予告選択テーブルでは、具体的に、以下のように予告ステップ決定テーブルが選択される。たとえば、「擬似連なし」の変動パターンが指定されたとき、または、「擬似連2回」の変動パターンが指定されたときには、次のように予告ステップ決定テーブルが選択される。1回目の変動時(初回変動時)の予告パターンを決定するため、および、2回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するために、図93に示す第30予告ステップ決定テーブル401Jが選択される。
なお、前述した大当り時リーチ分岐予告選択テーブル、および、リーチはずれ時リーチ分岐予告選択テーブルについては、前述した大当り時ボタン予告選択テーブル等と同様に、1回目の変動時および2回目の変動時における予告パターン決定のために用いる3つまたは2つのテーブルを共通化した1つのテーブルを作成し、その1つのテーブルを擬似連の有無および擬似連における変動回数に応じて共通使用するように予告選択テーブルを設定してもよい。また、大当り時リーチ分岐予告選択テーブルについては、3回目の変動時および4回目の変動時における予告パターン決定のために用いるテーブルについても、同様に、2つのテーブルを共通化した1つのテーブルを作成し、その1つのテーブルを擬似連における変動回数に応じて共通使用するように予告選択テーブルを設定してもよい。また、大当りとなるか否かで分け、さらに、はずれの場合にリーチとなるか否かで分けてテーブルを共通化するようにしてもよい。
また、大当り時リーチ分岐予告選択テーブル、リーチはずれ時リーチ分岐予告選択テーブル、および、非リーチはずれ時リーチ分岐予告選択テーブルのそれぞれについては、たとえば1回目〜5回目の5回分の各変動について、異なるデータ設定内容の予告ステップ決定テーブルを設けるようにしてもよい。
次に、変動表示結果が大当りとなるときに用いられる第21予告ステップ決定テーブル401A〜第26予告ステップ決定テーブル401Fの内容を説明する。図92は、第21予告ステップ決定テーブル401A〜第26予告ステップ決定テーブル401Fの構成例を示す説明図である。
以下の説明に示すリーチ分岐予告の予告ステップを決定する各予告ステップ決定テーブルにおいて、「ステップ3A」というデータは、予告ステップうちのリーチ未確定演出のステップであるステップ3Aまで表示されることを示すデータである。したがって、たとえば、予告ステップがステップ1、ステップ2、ステップ3Aというように、ステップ2からステップ3Aに進む演出が行なわれる。また、「ステップ3B」というデータは、予告ステップうちのリーチ確定演出のステップであるステップ3Bまで表示されることを示すデータである。したがって、たとえば、予告ステップがステップ1、ステップ2、ステップ3Bというように、ステップ2からステップ3Bに進む演出が行なわれる。
図92においては、(A)〜(F)に第21予告ステップ決定テーブル401A〜第26予告ステップ決定テーブル401Fが示されている。各予告ステップ決定テーブルにおいては、乱数SR21の抽出値と、選択される予告ステップの表示内容(図中予告ステップ)との関係が示されている。
(A)の第21予告ステップ決定テーブル401Aでは、SR21の数値設定に示すように、乱数SR21の抽出値に基づいて、「なし(予告ステップを表示しないこと)」、「ステップ1」、「ステップ2」、「ステップ3A」、および、「ステップ3B」のうちいずれかが選択されるようにする設定がされている。したがって、「擬似連なし」の変動パターン、および、「擬似連2回」の変動パターンのときには、「なし」、「ステップ1」、「ステップ2」、「ステップ3A」、および、「ステップ3B」のいずれかが選択され、予告ステップとして選択されて表示される。第21予告ステップ決定テーブル401Aでは、予告ステップが選択される割合が、「なし」>「ステップ1」>「ステップ2」>「ステップ3A」>「ステップ3B」となるようにSR21の数値データが設定されている。
なお、第21予告ステップ決定テーブル401Aで用いられる予告ステップのうち「なし(予告ステップを表示しないこと)」については、選択されないようにしてもよい。そのようにすれば、「擬似連なし」の変動パターン、および、「擬似連2回」の変動パターンで大当りとなるときに第21ステップアップ予告が実行されなくなってしまうことを防ぐことができ、予告の信頼度が過度に低下するのを防ぐことができる。
(B)の第22予告ステップ決定テーブル401Bでは、SR21の数値設定に示すように、乱数SR21の抽出値に基づいて、「なし」、「ステップ1」、および、「ステップ2」のうちのいずれかが選択され、それ以外の予告ステップが選択されないようにする設定がされている。したがって、「擬似連3回」の変動パターン、および、「擬似連4回」の変動パターンのときの1回目,2回目の変動においては、「なし」、「ステップ1」、および、「ステップ2」のうちいずれかが選択され、「ステップ1」または「ステップ2」が選択されたときに予告ステップが表示される。第22予告ステップ決定テーブル401Bでは、基本的に、予告ステップに関し、選択される割合が、「ステップ1」>「ステップ2」>「なし」となるように数値データが設定されている。また、第22予告ステップ決定テーブル401Bでは、第21予告ステップ決定テーブル401Aと比べて、「ステップ1」および「ステップ2」を含む予告ステップが選択される割合が高くなるようにSR21の数値データが設定されている。
(C)の第23予告ステップ決定テーブル401Cでは、SR21の数値設定に示すように、乱数SR21の抽出値に基づいて、「ステップ2」と「ステップ3」とのいずれかが選択されるようにする設定がされている。したがって、「擬似連3回」の変動パターンのときの3回目、および、「擬似連4回」の変動パターンのときの3回目,4回目の変動においては、「ステップ2」、「ステップ3A」、および、「ステップ3B」のうちいずれかが選択され、これらのうちいずれかが予告ステップとして選択されて表示される。第23予告ステップ決定テーブル401Cでは、基本的に、予告ステップが選択される割合が、「ステップ2」>「ステップ3B」>「ステップ3A」となるように数値データが設定されている。また、第23予告ステップ決定テーブル401Cでは、第22予告ステップ決定テーブル401Bと比べて、「なし」および「ステップ1」が選択されないようにSR21の数値データが設定されている。これにより、第23予告ステップ決定テーブル401Cについては、前に選択された予告演出と比べて、予告演出が実行された後に大当り遊技状態となる信頼度が低くならない。つまり、大当りの「擬似連3回」および「擬似連4回」のときの3回目(今回)の変動について、第23予告ステップ決定テーブル401Cを用いて予告ステップを選択することにより、「擬似連3回」および「擬似連4回」のときの2回目(前回)の変動において選択された予告演出よりも信頼度が低い予告演出の選択を禁止する禁則処理が行なわれることとなる。
(D)の第24予告ステップ決定テーブル401Dでは、SR21の数値設定に示すように、乱数SR21の抽出値に基づいて、「なし」、「ステップ1」、および、「ステップ2」のうちのいずれかが選択され、それ以外の予告ステップが選択されないようにする設定がされている。したがって、「擬似連5回」の変動パターンのときの1回目,2回目の変動においては、「なし」、「ステップ1」、および、「ステップ2」のうちいずれかが選択され、「ステップ1」または「ステップ2」が選択されたときに予告ステップが表示される。第24予告ステップ決定テーブル401Dでは、基本的に、予告ステップに関し、選択される割合が、「ステップ1」>「ステップ2」>「なし」となるように数値データが設定されている。第24予告ステップ決定テーブル401Dでは、第22予告ステップ決定テーブル401Bと比べて、「ステップ2」が選択される割合が高くなるようにSR21の数値データが設定されている。
(E)の第25予告ステップ決定テーブル401Eでは、SR21の数値設定に示すように、乱数SR21の抽出値に基づいて、「ステップ1」、「ステップ2」、および、「ステップ3A」のうちのいずれかが選択されるようにする設定がされている。したがって、「擬似連5回」の変動パターンのときの3回目,4回目の変動においては、「ステップ1」、「ステップ2」、および、「ステップ3A」のうちいずれかが選択され、これらのうちいずれかが予告ステップとして選択されて表示される。第25予告ステップ決定テーブル401Eでは、基本的に、予告ステップが選択される割合が、「ステップ2」>「ステップ3A」>「ステップ1」となるように数値データが設定されている。また、第25予告ステップ決定テーブル401Eでは、第34予告ステップ決定テーブル401Bと比べて、「なし」が選択されないようにSR21の数値データが設定されている。また、第25予告ステップ決定テーブル401Eでは、第23予告ステップ決定テーブル401Cと比べて、「ステップ3A」が選択される割合が高くなるようにSR21の数値データが設定されている。
ただし、第25予告ステップ決定テーブル401Eについては、前に選択された予告演出と比べて、予告演出が実行された後に大当り遊技状態となる信頼度が低くならないようにするために、「擬似連5回」の3回目(今回)の変動について、「擬似連5回」の2回目(前回)の変動において選択された予告演出よりも信頼度が低い予告演出の選択を禁止する禁則処理(予告ステップ禁則処理)が行なわれる。たとえば、「擬似連5回」の2回目(前回)の変動について、第24予告ステップ決定テーブル401Dに基づいて「ステップ2」が選択されたときには、「擬似連5回」の3回目(今回)の変動において、信頼度が低い「ステップ1」が選択されないように設定を変更する禁則処理が行なわれる。具体的に、このような禁則処理としては、第25予告ステップ決定テーブル401Eを対象として、前述したような内容の予告ステップ禁則処理が行なわれる。
(F)の第26予告ステップ決定テーブル401Fでは、SR21の数値設定に示すように、乱数SR21の抽出値に基づいて、「ステップ2」と「ステップ3」とのいずれかが選択されるようにする設定がされている。したがって、「擬似連5回」の変動パターンのときの5回目の変動においては、「ステップ2」と「ステップ3」とのうちいずれかが選択され、これらのうちいずれかが予告ステップとして選択されて表示される。第26予告ステップ決定テーブル401Fでは、基本的に、予告ステップが選択される割合が、「ステップ3B」>「ステップ2」>「ステップ3A」となるように数値データが設定されている。また、第26予告ステップ決定テーブル401Fでは、第25予告ステップ決定テーブル401Eと比べて、「ステップ1」が選択されず、「ステップ3B」が選択されるようにSR21の数値データが設定されている。また、第26予告ステップ決定テーブル401Fでは、第23予告ステップ決定テーブル401Cと比べて、「ステップ3A」および「ステップ3B」が選択される割合が高くなるようにSR21の数値データが設定されている。
ただし、第26予告ステップ決定テーブル401Fについては、前に選択された予告演出と比べて、予告演出が実行された後に大当り遊技状態となる信頼度が低くならないようにするために、「擬似連5回」の5回目(今回)の変動について、「擬似連5回」の4回目(前回)の変動において選択された予告演出よりも信頼度が低い予告演出の選択を禁止する禁則処理が行なわれる。たとえば、「擬似連5回」の4回目(前回)の変動について、第25予告ステップ決定テーブル401Eに基づいて「ステップ3」が選択されたときには、「擬似連5回」の5回目目(今回)の変動において、信頼度が低い「ステップ2」が選択されないように設定を変更する禁則処理が行なわれる。具体的に、このような禁則処理としては、第26予告ステップ決定テーブル401Fを対象として、前述したような内容の予告ステップ禁則処理が行なわれる。これにより、第26予告ステップ決定テーブル401Fについては、前に選択された予告演出と比べて、予告演出が実行された後に大当り遊技状態となる信頼度が低くならない。
次に、変動表示結果がはずれ(リーチはずれおよび非リーチはずれの両方を含む)となるときに用いられる第27予告ステップ決定テーブル401G〜第45予告ステップ決定テーブル401Oの内容を説明する。図93は、第27予告ステップ決定テーブル401G〜第30予告ステップ決定テーブル401Jの構成例を示す説明図である。
図93においては、(A)〜(D)に第27予告ステップ決定テーブル401G〜第30予告ステップ決定テーブル401Jが示されている。各予告ステップ決定テーブルにおいては、乱数SR21の抽出値と、選択される予告ステップの表示内容(図中予告ステップ)との関係が示されている。
(A)の第27予告ステップ決定テーブル401Gでは、「なし」、「ステップ1」、「ステップ2」、「ステップ3A」、および、「ステップ3B」のうちいずれかが選択されるようにする設定がされている。したがって、リーチはずれの「擬似連なし」の変動パターン、および、「擬似連2回」の変動パターンのときには、「なし」、「ステップ1」、「ステップ2」、「ステップ3A」、および、「ステップ3B」のいずれかが選択され、予告ステップとして選択されて表示される。リーチはずれの「擬似連2回」の変動パターンのときには、1回目の変動および2回目の変動の両方において、このように選択されるステップが表示される。第27予告ステップ決定テーブル401Gでは、予告ステップが選択される割合が、「なし」>「ステップ1」>「ステップ2」>「ステップ3A」>「ステップ3B」となるようにSR21の数値データが設定されている。
(B)の第28予告ステップ決定テーブル401Hでは、SR21の数値設定に示すように、乱数SR21の抽出値に基づいて、「なし」、「ステップ1」、および、「ステップ2」のうちのいずれかが選択され、それ以外の予告ステップが選択されないようにする設定がされている。したがって、リーチはずれの「擬似連3回」の変動パターンのとき、および、「擬似連4回」の変動パターンのときの1回目,2回目の変動においては、「なし」、「ステップ1」、および、「ステップ2」のうちいずれかが選択され、「ステップ1」または「ステップ2」が選択されたときに予告ステップが表示される。第28予告ステップ決定テーブル401Hでは、基本的に、予告ステップに関し、選択される割合が、「ステップ1」>「ステップ2」>「なし」となるように数値データが設定されている。また、第28予告ステップ決定テーブル401Hでは、第27予告ステップ決定テーブル401Gと比べて、「なし」が選択される割合が低くなり、「ステップ1」および「ステップ2」のそれぞれが選択される割合が高くなり、「ステップ3A」および「ステップ3B」が選択されないようにSR21の数値データが設定されている。また、第28予告ステップ決定テーブル401Hでは、大当りとなるときの第22予告ステップ決定テーブル401Bと比べて、「なし」が選択される割合が高くなるようにSR21の数値データが設定されている。
(C)の第29予告ステップ決定テーブル401Iでは、SR21の数値設定に示すように、乱数SR21の抽出値に基づいて、「ステップ1」、「ステップ2」、「ステップ3A」および「ステップ3B」のいずれかが選択され、それ以外の予告ステップが選択されないようにする設定がされている。したがって、リーチはずれの「擬似連3回」の変動パターンのときの3回目、および、「擬似連4回」の変動パターンのときの3回目,4回目の変動においては、「ステップ1」、「ステップ2」、「ステップ3A」および「ステップ3B」のいずれかが選択され、これらのうちいずれかが予告ステップとして選択されて表示される。第29予告ステップ決定テーブル401Iでは、基本的に、予告ステップが選択される割合が、「ステップ1」>「ステップ2」>「ステップ3A」>「ステップ3B」となるように数値データが設定されている。また、第29予告ステップ決定テーブル401Iでは、第28予告ステップ決定テーブル401Hと比べて、「なし」が選択されず、「ステップ3B」が選択されるようにSR21の数値データが設定されている。また、第29予告ステップ決定テーブル401Iでは、大当りとなるときの第23予告ステップ決定テーブル401Cと比べて、「ステップ1」が選択されるようにSR21の数値データが設定されている。
ただし、第29予告ステップ決定テーブル401Iについては、前に選択された予告演出と比べて、予告演出が実行された後に大当り遊技状態となる信頼度が低くならないようにするために、「擬似連3回」および「擬似連4回」における3回目(今回)の変動について、「擬似連3回」および「擬似連4回」の2回目(前回)の変動において選択された予告演出よりも信頼度が低い予告演出の選択を禁止する禁則処理が行なわれる。たとえば、「擬似連3回」および「擬似連4回」の2回目(前回)の変動について、第28予告ステップ決定テーブル401Hに基づいて「ステップ2」が選択されたときには、「擬似連3回」および「擬似連4回」の3回目(今回)の変動において、信頼度が低い「ステップ1」が選択されないように設定を変更する禁則処理が行なわれる。このような禁則処理としては、第29予告ステップ決定テーブル401Iを対象として、前述したような内容の予告ステップ禁則処理が行なわれる。これにより、第29予告ステップ決定テーブル401Iについては、前に選択された予告演出と比べて、予告演出が実行された後に大当り遊技状態となる信頼度が低くならない。
(F)の第30予告ステップ決定テーブル401Jでは、SR21の数値設定に示すように、乱数SR21の抽出値に基づいて、「なし」と「ステップ1」とのいずれかの予告ステップが選択され、それ以外の予告ステップが選択されないようにする設定がされている。したがって、非リーチはずれの「擬似連なし」および「擬似連2回」の変動パターンのときには、「なし」と「ステップ1」とのいずれかが選択され、「ステップ1」が選択されたときにのみ予告ステップが表示される。第30予告ステップ決定テーブル401Jでは、「ステップ1」よりも「なし」が選択される割合が高くなるようにSR21の数値データが設定されている。
また、前述したような各予告ステップ決定テーブルについては、1回目の変動〜5回目の変動のそれぞれで、予告ステップの選択決定に用いる乱数値の上限値を異なるように設定してもよい。そのようにすれば、選択の振分けにばらつきを持たせることができる。
なお、図78に示すように第1予告演出の種別を選択決定するときに、「予告演出なし」を選択できる場合には、前述した各予告ステップ決定テーブルに示すような予告ステップ「なし」を選択できない予告ステップ決定テーブルを用いるようにしてもよい。つまり、予告演出の種別を選択決定するときと、具体的な予告ステップを選択決定するときとのいずれかのときに、予告演出をしないことを選択できればよい。
また、リーチ分岐予告としては、最終の予告ステップであるステップ3回目が開始される段階で演出が分岐する予告演出を行なう例を示した。しかし、これに限らず、ステップ3回目の途中の段階で演出が分岐する予告演出を行なうようにしてもよい。また、ステップ3回目に限らず、ステップ2回目の開始時の段階、ステップ2回目の途中の段階、または、ステップ1回目の途中の段階で演出が分岐する制御を行なうようにしてもよく、演出が分岐するタイミングは最終の予告ステップに限られない。また、リーチ分岐予告の演出の分岐先としては、リーチ確定演出のステップと、リーチ未確定演出のステップとの2つの分岐先を設けた例を示したが、これに限らず、3つ以上の複数の分岐先を設けるようにしてもよい。また、予告ステップが分岐した後、さらに予告ステップが分岐可能となるように、リーチ分岐予告を、複数段階のステップの分岐により予告演出が複数段階で分岐可能となるようにしてもよい。
図94は、ボタン分岐予告を実行することが決定された後に具体的な予告パターンを決定するときに用いるテーブルを選択するために用いるデータテーブルとしてのボタン分岐予告選択テーブルの構成例を示す説明図である。
図94において、(A)には、大当り時ボタン分岐予告選択テーブルが示されている。図94において、(B)には、リーチはずれ時ボタン分岐予告選択テーブルが示されている。図94において、(C)には、非リーチはずれ時ボタン分岐予告選択テーブルが示されている。これらの予告選択テーブルは、すべて演出制御用マイクロコンピュータ100におけるROMに記憶されている。
(A)に示す大当り時ボタン分岐予告選択テーブルは、大当り変動パターンが指定されたときにおいて、第1ステップアップ予告としてボタン分岐予告が決定されたときに、具体的な予告パターンの決定のために用いる予告ステップ決定テーブルを選択するためのデータテーブルである。大当り時ボタン分岐予告選択テーブルにおいては、演出制御コマンドにより指定された変動パターン中で行なわれる変動表示(再変動を含む)の合計回数に応じて、異なる予告ステップ決定テーブルを選択するようにデータが設定されている。
(A)に示す大当り時ボタン分岐予告選択テーブルでは、具体的に、以下のように予告ステップ決定テーブルが選択される。「擬似連なし」の変動パターンが指定されたとき、または、「擬似連2回」の変動パターンが指定されたときには、次のように予告ステップ決定テーブルが選択される。1回目の変動時(初回変動時)の予告パターンを決定するため、および、2回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するために、図95に示す第31予告ステップ決定テーブル402Aが選択される。
また、「擬似連3回」の変動パターンが指定されたとき、または、「擬似連4回」の変動パターンが指定されたときには、次のように予告ステップ決定テーブルが選択される。1回目の変動時(初回変動時)の予告パターンを決定するため、および、2回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するために、図95に示す第32予告ステップ決定テーブル402Bが選択される。そして、3回目の変動時の予告パターンを決定するため、および、4回目の変動時の予告パターンを決定するために、図95に示す第33予告ステップ決定テーブル402Cが選択される。
また、「擬似連5回」の変動パターンが指定されたときには、次のように予告ステップ決定テーブルが選択される。1回目の変動時(初回変動時)の予告パターンを決定するため、および、2回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するために、図95に示す第34予告ステップ決定テーブル402Dが選択される。そして、3回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するため、および、4回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するために、図95に示す第35予告ステップ決定テーブル402Eが選択される。そして、5回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するために図95に示す第36予告ステップ決定テーブル402Fが選択される。
(B)に示すリーチはずれ時ボタン分岐予告選択テーブルは、変動表示結果が「リーチはずれ」となるリーチはずれ変動パターンが指定されたときにおいて、第1ステップアップ予告としてボタン分岐予告が決定されたときに、具体的な予告パターンの決定のために用いる予告ステップ決定テーブルを選択するためのデータテーブルである。リーチはずれ時ボタン分岐予告選択テーブルにおいては、演出制御コマンドにより指定された変動パターン中で行なわれる変動表示(再変動を含む)の合計回数に応じて、異なる予告ステップ決定テーブルを選択するようにデータが設定されている。
(B)に示すリーチはずれ時ボタン分岐予告選択テーブルでは、具体的に、以下のように予告ステップ決定テーブルが選択される。たとえば、「擬似連なし」の変動パターンが指定されたとき、または、「擬似連2回」の変動パターンが指定されたときには、次のように予告ステップ決定テーブルが選択される。1回目の変動時(初回変動時)の予告パターンを決定するため、および、2回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するために、図96に示す第37予告ステップ決定テーブル402Gが選択される。
また、「擬似連3回」の変動パターンが指定されたとき、または、「擬似連4回」の変動パターンが指定されたときには、次のように予告ステップ決定テーブルが選択される。1回目の変動時(初回変動時)の予告パターンを決定するため、および、2回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するために、図96に示す第38予告ステップ決定テーブル402Hが選択される。そして、3回目の変動時の予告パターンを決定するため、および、4回目の変動時の予告パターンを決定するために、図95に示す第39予告ステップ決定テーブル402Iが選択される。
(C)に示す非リーチはずれ時ボタン分岐予告選択テーブルは、変動表示結果が「非リーチはずれ」となる非リーチはずれ変動パターンが指定されたときにおいて、第1ステップアップ予告としてボタン分岐予告が決定されたときに、具体的な予告パターンの決定のために用いる予告ステップ決定テーブルを選択するためのデータテーブルである。非リーチはずれ時ボタン分岐予告選択テーブルにおいては、演出制御コマンドにより指定された変動パターン中で行なわれる変動表示(再変動を含む)の合計回数に応じて、異なる予告ステップ決定テーブルを選択するようにデータが設定されている。
(C)に示す非リーチはずれ時ボタン分岐予告選択テーブルでは、具体的に、以下のように予告ステップ決定テーブルが選択される。たとえば、「擬似連なし」の変動パターンが指定されたとき、または、「擬似連2回」の変動パターンが指定されたときには、次のように予告ステップ決定テーブルが選択される。1回目の変動時(初回変動時)の予告パターンを決定するため、および、2回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するために、図96に示す第40予告ステップ決定テーブル402Jが選択される。
なお、前述した大当り時ボタン分岐予告選択テーブル、および、リーチはずれ時ボタン分岐予告選択テーブルについては、前述した大当り時ボタン予告選択テーブル等と同様に、1回目の変動時および2回目の変動時における予告パターン決定のために用いる3つまたは2つのテーブルを共通化した1つのテーブルを作成し、その1つのテーブルを擬似連の有無および擬似連における変動回数に応じて共通使用するように予告選択テーブルを設定してもよい。また、大当り時ボタン分岐予告選択テーブルについては、3回目の変動時および4回目の変動時における予告パターン決定のために用いるテーブルについても、同様に、2つのテーブルを共通化した1つのテーブルを作成し、その1つのテーブルを擬似連における変動回数に応じて共通使用するように予告選択テーブルを設定してもよい。また、大当りとなるか否かで分け、さらに、はずれの場合にリーチとなるか否かで分けてテーブルを共通化するようにしてもよい。
また、大当り時ボタン分岐予告選択テーブル、リーチはずれ時ボタン分岐予告選択テーブル、および、非リーチはずれ時ボタン分岐予告選択テーブルのそれぞれについては、たとえば1回目〜5回目の5回分の各変動について、異なるデータ設定内容の予告ステップ決定テーブルを設けるようにしてもよい。
次に、変動表示結果が大当りとなるときに用いられる第31予告ステップ決定テーブル402A〜第36予告ステップ決定テーブル402Fの内容を説明する。図95は、第31予告ステップ決定テーブル402A〜第36予告ステップ決定テーブル402Fの構成例を示す説明図である。
以下の説明に示すボタン分岐予告の予告ステップを決定する各予告ステップ決定テーブルにおいて、「ボタン分岐」というデータは、予告ステップのうちのボタン分岐演出のステップまで表示されることを示すデータである。したがって、たとえば、予告ステップが「ステップ1」、「ボタン分岐」というように、ステップ1からステップ2の代わりにボタン分岐演出のステップに進む演出が行なわれる。
図95においては、(A)〜(F)に第31予告ステップ決定テーブル402A〜第36予告ステップ決定テーブル402Fが示されている。各予告ステップ決定テーブルにおいては、乱数SR22の抽出値と、選択される予告ステップの表示内容(図中予告ステップ)との関係が示されている。
(A)の第31予告ステップ決定テーブル402Aでは、SR22の数値設定に示すように、乱数SR22の抽出値に基づいて、「なし(予告ステップを表示しないこと)」、「ステップ1」、「ステップ2」、および、「ボタン分岐」のうちいずれかが選択されるようにする設定がされている。したがって、「擬似連なし」の変動パターン、および、「擬似連2回」の変動パターンのときには、「なし」、「ステップ1」、「ステップ2」、および、「ボタン分岐」のいずれかが選択され、予告ステップとして選択されて表示される。第31予告ステップ決定テーブル402Aでは、予告ステップが選択される割合が、「なし」>「ステップ1」>「ステップ2」>「ボタン分岐」となるようにSR22の数値データが設定されている。
なお、第31予告ステップ決定テーブル402Aで用いられる予告ステップのうち「なし(予告ステップを表示しないこと)」については、選択されないようにしてもよい。そのようにすれば、「擬似連なし」の変動パターン、および、「擬似連2回」の変動パターンで大当りとなるときに第1ステップアップ予告が実行されなくなってしまうことを防ぐことができ、予告の信頼度が過度に低下するのを防ぐことができる。
(B)の第32予告ステップ決定テーブル402Bでは、SR22の数値設定に示すように、乱数SR22の抽出値に基づいて、「なし」、「ステップ1」、および、「ステップ2」のうちのいずれかが選択され、それ以外の予告ステップが選択されないようにする設定がされている。したがって、「擬似連3回」の変動パターン、および、「擬似連4回」の変動パターンのときの1回目,2回目の変動においては、「なし」、「ステップ1」、および、「ステップ2」のうちいずれかが選択され、「ステップ1」または「ステップ2」が選択されたときに予告ステップが表示される。第32予告ステップ決定テーブル402Bでは、基本的に、予告ステップに関し、選択される割合が、「ステップ1」>「ステップ2」>「なし」となるように数値データが設定されている。また、第32予告ステップ決定テーブル402Bでは、第31予告ステップ決定テーブル402Aと比べて、「ステップ1」および「ステップ2」を含む予告ステップが選択される割合が高くなるようにSR22の数値データが設定されている。
(C)の第33予告ステップ決定テーブル402Cでは、SR22の数値設定に示すように、乱数SR22の抽出値に基づいて、「ステップ2」と「ボタン分岐」とのいずれかが選択されるようにする設定がされている。したがって、「擬似連3回」の変動パターンのときの3回目、および、「擬似連4回」の変動パターンのときの3回目,4回目の変動においては、「ステップ2」と「ボタン分岐」とのうちいずれかが選択され、これらのうちいずれかが予告ステップとして選択されて表示される。第33予告ステップ決定テーブル402Cでは、基本的に、予告ステップが選択される割合が、「ステップ2」>「ボタン分岐」となるように数値データが設定されている。また、第33予告ステップ決定テーブル402Cでは、第32予告ステップ決定テーブル402Bと比べて、「なし」および「ステップ1」が選択されないようにSR22の数値データが設定されている。これにより、第33予告ステップ決定テーブル402Cについては、前に選択された予告演出と比べて、予告演出が実行された後に大当り遊技状態となる信頼度が低くならない。つまり、大当りの「擬似連3回」および「擬似連4回」のときの3回目(今回)の変動について、第33予告ステップ決定テーブル402Cを用いて予告ステップを選択することにより、「擬似連3回」および「擬似連4回」のときの2回目(前回)の変動において選択された予告演出よりも信頼度が低い予告演出の選択を禁止する禁則処理が行なわれることとなる。
(D)の第34予告ステップ決定テーブル402Dでは、SR22の数値設定に示すように、乱数SR22の抽出値に基づいて、「なし」、「ステップ1」、および、「ステップ2」のうちのいずれかが選択され、それ以外の予告ステップが選択されないようにする設定がされている。したがって、「擬似連5回」の変動パターンのときの1回目,2回目の変動においては、「なし」、「ステップ1」、および、「ステップ2」のうちいずれかが選択され、「ステップ1」または「ステップ2」が選択されたときに予告ステップが表示される。第34予告ステップ決定テーブル402Dでは、基本的に、予告ステップに関し、選択される割合が、「ステップ1」>「ステップ2」>「なし」となるように数値データが設定されている。第34予告ステップ決定テーブル402Dでは、第32予告ステップ決定テーブル402Bと比べて、「ステップ2」が選択される割合が高くなるようにSR22の数値データが設定されている。
(E)の第35予告ステップ決定テーブル402Eでは、SR22の数値設定に示すように、乱数SR22の抽出値に基づいて、「ステップ1」、「ステップ2」、および、「ボタン分岐」のうちのいずれかが選択されるようにする設定がされている。したがって、「擬似連5回」の変動パターンのときの3回目,4回目の変動においては、「ステップ1」、「ステップ2」、および、「ボタン分岐」のうちいずれかが選択され、これらのうちいずれかが予告ステップとして選択されて表示される。第35予告ステップ決定テーブル402Eでは、基本的に、予告ステップが選択される割合が、「ステップ2」>「ボタン分岐」>「ステップ1」となるように数値データが設定されている。また、第35予告ステップ決定テーブル402Eでは、第32予告ステップ決定テーブル402Bと比べて、「なし」が選択されないようにSR22の数値データが設定されている。また、第35予告ステップ決定テーブル402Eでは、第33予告ステップ決定テーブル402Cと比べて、「ステップ1」が選択されるようにSR22の数値データが設定されている。
ただし、第35予告ステップ決定テーブル402Eについては、前に選択された予告演出と比べて、予告演出が実行された後に大当り遊技状態となる信頼度が低くならないようにするために、「擬似連5回」の3回目(今回)の変動について、「擬似連5回」の2回目(前回)の変動において選択された予告演出よりも信頼度が低い予告演出の選択を禁止する禁則処理(予告ステップ禁則処理)が行なわれる。たとえば、「擬似連5回」の2回目(前回)の変動について、第34予告ステップ決定テーブル402Dに基づいて「ステップ2」が選択されたときには、「擬似連5回」の3回目(今回)の変動において、信頼度が低い「ステップ1」が選択されないように設定を変更する禁則処理が行なわれる。具体的に、このような禁則処理としては、第35予告ステップ決定テーブル402Eを対象として、前述したような内容の予告ステップ禁則処理が行なわれる。これにより、第35予告ステップ決定テーブル402Eについては、前に選択された予告演出と比べて、予告演出が実行された後に大当り遊技状態となる信頼度が低くならない。
(F)の第36予告ステップ決定テーブル402Fでは、SR22の数値設定に示すように、乱数SR22の抽出値に基づいて、「ステップ2」と「ボタン分岐」とのいずれかが選択されるようにする設定がされている。したがって、「擬似連5回」の変動パターンのときの5回目の変動においては、「ステップ2」と「ボタン分岐」とのうちいずれかが選択され、これらのうちいずれかが予告ステップとして選択されて表示される。第36予告ステップ決定テーブル402Fでは、基本的に、予告ステップが選択される割合が、「ボタン分岐」>「ステップ2」となるように数値データが設定されている。また、第36予告ステップ決定テーブル402Fでは、第33予告ステップ決定テーブル402Cと比べて、「ボタン分岐」が選択される割合が高くなるようにSR22の数値データが設定されている。
ただし、第36予告ステップ決定テーブル402Fについては、前に選択された予告演出と比べて、予告演出が実行された後に大当り遊技状態となる信頼度が低くならないようにするために、「擬似連5回」の5回目(今回)の変動について、「擬似連5回」の4回目(前回)の変動において選択された予告演出よりも信頼度が低い予告演出の選択を禁止する禁則処理が行なわれる。たとえば、「擬似連5回」の4回目(前回)の変動について、第35予告ステップ決定テーブル402Eに基づいて「ボタン分岐」が選択されたときには、「擬似連5回」の5回目目(今回)の変動において、信頼度が低い「ステップ2」が選択されないように設定を変更する禁則処理が行なわれる。具体的に、このような禁則処理としては、第36予告ステップ決定テーブル402Fを対象として、前述したような内容の予告ステップ禁則処理が行なわれる。これにより、第36予告ステップ決定テーブル402Fについては、前に選択された予告演出と比べて、予告演出が実行された後に大当り遊技状態となる信頼度が低くならない。
次に、変動表示結果がはずれ(リーチはずれおよび非リーチはずれの両方を含む)となるときに用いられる第37予告ステップ決定テーブル402G〜第40予告ステップ決定テーブル402Jの内容を説明する。図96は、第37予告ステップ決定テーブル402G〜第40予告ステップ決定テーブル402Jの構成例を示す説明図である。
図96においては、(A)〜(D)に第37予告ステップ決定テーブル402G〜第40予告ステップ決定テーブル402Jが示されている。各予告ステップ決定テーブルにおいては、乱数SR22の抽出値と、選択される予告ステップの表示内容(図中予告ステップ)との関係が示されている。
(A)の第37予告ステップ決定テーブル402Gでは、SR22の数値設定に示すように、乱数SR22の抽出値に基づいて、「なし」と「ステップ1」とのいずれかの予告ステップが選択され、それ以外の予告ステップが選択されないようにする設定がされている。したがって、リーチはずれの「擬似連なし」、および、「擬似連2回」の変動パターンの変動パターンのときには、「なし」と「ステップ1」とのいずれかが選択され、「ステップ1」が選択されたときにのみ予告ステップが表示される。リーチはずれの「擬似連2回」の変動パターンのときには、1回目の変動および2回目の変動の両方において、このように選択されるステップが表示される。第37予告ステップ決定テーブル402Gでは、「ステップ1」よりも「なし」が選択される割合が高くなるようにSR22の数値データが設定されている。
(B)の第38予告ステップ決定テーブル402Hでは、SR22の数値設定に示すように、乱数SR22の抽出値に基づいて、「なし」、「ステップ1」、および、「ステップ2」のうちのいずれかが選択され、それ以外の予告ステップが選択されないようにする設定がされている。したがって、リーチはずれの「擬似連3回」の変動パターンのとき、および、「擬似連4回」の変動パターンのときの1回目,2回目の変動においては、「なし」、「ステップ1」、および、「ステップ2」のうちいずれかが選択され、「ステップ1」または「ステップ2」が選択されたときに予告ステップが表示される。第38予告ステップ決定テーブル402Hでは、基本的に、予告ステップに関し、選択される割合が、「ステップ1」「ステップ2」>「なし」となるように数値データが設定されている。また、第38予告ステップ決定テーブル402Hでは、第37予告ステップ決定テーブル402Gと比べて、「ステップ1」および「ステップ2」を含む予告ステップが選択される割合が高くなるようにSR22の数値データが設定されている。また、第38予告ステップ決定テーブル402Hでは、大当りとなるときの第32予告ステップ決定テーブル402Bと比べて、「なし」が選択される割合が高くなるようにSR22の数値データが設定されている。
(C)の第39予告ステップ決定テーブル402Iでは、SR22の数値設定に示すように、乱数SR22の抽出値に基づいて、「ステップ1」、「ステップ2」、および「ボタン分岐」のいずれかが選択されるようにする設定がされている。したがって、リーチはずれの「擬似連3回」の変動パターンのときの3回目、および、「擬似連4回」の変動パターンのときの3回目,4回目の変動においては、「ステップ1」、「ステップ2」、および「ボタン分岐}のいずれかが選択され、これらのうちいずれかが予告ステップとして選択されて表示される。第39予告ステップ決定テーブル402Iでは、基本的に、予告ステップが選択される割合が、「ステップ1」>「ステップ2」>「ボタン分岐」となるように数値データが設定されている。また、第39予告ステップ決定テーブル402Iでは、第38予告ステップ決定テーブル402Hと比べて、「なし」が選択されないようにSR22の数値データが設定されている。また、第39予告ステップ決定テーブル402Iでは、大当りとなるときの第33予告ステップ決定テーブル402Cと比べて、「ステップ1」が選択される割合が高くなり、かつ、「ボタン分岐」が選択される割合が低くなるようにSR22の数値データが設定されている。
ただし、第39予告ステップ決定テーブル402Iについては、前に選択された予告演出と比べて、予告演出が実行された後に大当り遊技状態となる信頼度が低くならないようにするために、「擬似連3回」および「擬似連4回」における3回目(今回)の変動について、「擬似連3回」および「擬似連4回」の2回目(前回)の変動において選択された予告演出よりも信頼度が低い予告演出の選択を禁止する禁則処理が行なわれる。たとえば、「擬似連3回」および「擬似連4回」の2回目(前回)の変動について、第38予告ステップ決定テーブル402Hに基づいて「ステップ2」が選択されたときには、「擬似連3回」および「擬似連4回」の3回目(今回)の変動において、信頼度が低い「ステップ1」が選択されないように設定を変更する禁則処理が行なわれる。このような禁則処理としては、第39予告ステップ決定テーブル402Iを対象として、前述したような内容の予告ステップ禁則処理が行なわれる。これにより、第39予告ステップ決定テーブル402Iについては、前に選択された予告演出と比べて、予告演出が実行された後に大当り遊技状態となる信頼度が低くならない。
(D)の第40予告ステップ決定テーブル402Jでは、SR22の数値設定に示すように、乱数SR22の抽出値に基づいて、「なし」と「ステップ1」とのいずれかの予告ステップが選択され、それ以外の予告ステップが選択されないようにする設定がされている。したがって、非リーチはずれの「擬似連なし」および「擬似連2回」の変動パターンのときには、「なし」と「ステップ1」とのいずれかが選択され、「ステップ1」が選択されたときにのみ予告ステップが表示される。第40予告ステップ決定テーブル402Jでは、「ステップ1」よりも「なし」が選択される割合が高くなるようにSR22の数値データが設定されている。
また、前述したような各予告ステップ決定テーブルについては、1回目の変動〜5回目の変動のそれぞれで、予告ステップの選択決定に用いる乱数値の上限値を異なるように設定してもよい。そのようにすれば、選択の振分けにばらつきを持たせることができる。
なお、図76に示すように第1予告演出の種別を選択決定するときに、「予告演出なし」を選択できる場合には、前述した各予告ステップ決定テーブルに示すような予告ステップ「なし」を選択できない予告ステップ決定テーブルを用いるようにしてもよい。つまり、予告演出の種別を選択決定するときと、具体的な予告ステップを選択決定をするときとのいずれかのときに、予告演出をしないことを選択できればよい。
次に、ボタン分岐予告においてボタン操作に応じて小包の内容物(以下、予告内容物という)を見せる演出が行なわれるときに表示する予告内容物を決定するために用いられるボタン分岐予告内容選択テーブルおよび予告内容物決定テーブルについて説明する。
図97は、演出制御用マイクロコンピュータ100におけるROMに記憶されるボタン分岐予告内容選択テーブルおよび予告内容物決定テーブルの構成例を示す説明図である。(A)に示すボタン分岐予告内容選択テーブルは、ボタン分岐予告を実行することが決定されたときに、ボタン操作がされたことに応じて表示する予告内容物を決定するときに用いるテーブル(予告内容物決定テーブル)を選択するために用いるデータテーブルである。また、(B)〜(D)に示す第1〜第3予告内容物決定テーブルは、ボタン操作がされたことに応じて表示する予告内容物を具体的に決定するために参照されるテーブルであり、ボタン分岐予告内容選択テーブルによって選択される。
(A)に示すボタン分岐予告内容選択テーブルにおいては、演出制御コマンドにより指定された変動パターン中で行なわれる変動表示(再変動を含む)の合計回数に応じて、異なる予告内容物決定テーブルを選択するようにデータが設定されている。「擬似連なし」の変動パターンが指定されたとき、または、「擬似連2回」の変動パターンが指定されたときには、次のように予告内容物決定テーブルが選択される。1回目の変動時(初回変動時)の予告内容物を決定するため、および、2回目の変動時(再変動時)の予告内容物を決定するために、(B)に示す第1予告内容物決定テーブル500Aが選択される。「擬似連3回」の変動パターンが指定されたとき、または、「擬似連4回」の変動パターンが指定されたときには、次のように予告内容物決定テーブルが選択される。1回目の変動時(初回変動時)の予告内容物を決定するため、および、2回目の変動時(再変動時)の予告内容物を決定するために、(B)に示す第1予告内容物決定テーブル500Aが選択される。そして、3回目の変動時(再変動時)の予告内容物を決定するため、および、4回目の変動時(再変動時)の予告内容物を決定するために、(C)に示す第2予告内容物決定テーブル500Bが選択される。「擬似連5回」の変動パターンが指定されたときには、次のように予告内容物決定テーブルが選択される。「擬似連5回」の変動パターンが指定されたときには、1回目の変動時(初回変動時)の予告内容物を決定するため、および、2回目の変動時(再変動時)の予告内容物を決定するために、(B)に示す第1予告内容物決定テーブル500Aが選択される。そして、3回目の変動時(再変動時)の予告内容物を決定するため、および、4回目の変動時(再変動時)の予告内容物を決定するために、(C)に示す第2予告内容物決定テーブル500Bが選択される。そして、5回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するために(D)に示す第3予告内容物決定テーブル500Cが選択される。
(B)〜(D)に示す各予告内容物決定テーブルでは、変動パターン指定コマンドに示された変動パターンに応じて、予告内容物決定用の乱数SR23が、「予告内容物なし」と、「札束」と、「金塊」とのいずれかに割振られている。予告内容物決定テーブルの設定では、「リーチはずれ変動パターン」と、「大当り変動パターン」とで、「予告内容物なし」、「札束」、および、「金塊」のそれぞれの選択項目についての割振りが異なるように、各選択項目に対応する乱数SR23の値が設定されている。なお、「リーチはずれ変動パターン」のときにも、ボタン分岐予告を実行可能とし、予告内容物決定テーブルを用いて予告内容物を決定するようにしてもよい。また、「擬似連なし」および「擬似連2回」のときは、大当りとなるときにのみボタン分岐予告が選択される(図95(A)参照)ので、第1予告内容物決定テーブル500Aは、「大当り変動パターン」についてのみ乱数SR23が予告内容物に割振られている。「擬似連3回」および「擬似連4回」のときは、大当りとなるとき、および、リーチはずれとなるときのそれぞれの場合にボタン分岐予告が選択される(図95(C),(E)、図96(C)参照)ので、第2予告内容物決定テーブル500Bは、「大当り変動パターン」、および、「リーチはずれ変動パターン」に乱数SR23が予告内容物に割振られている。「擬似連5回」のときは、大当りとなるときの場合にのみボタン分岐予告が選択される(図95(F)参照)ので、第3予告内容物決定テーブル500Cは、「大当り変動パターン」についてのみ乱数SR23が予告内容物に割振られている。
予告内容物決定テーブルの設定では、具体的に、大当り変動パターンのときに、金塊>札束>予告内容物なしという関係で、選択される割合が高い。また、リーチはずれ変動パターンのときに、札束>金塊>予告内容物なしという関係で選択される割合が高い。したがって、予告内容物として金塊が表示されるときには、大当りとなる信頼度が最も高いので、大当りについての遊技者の期待感を最も高めることができる。
また、ボタン分岐予告としては、最終の予告ステップであるステップ3回目が開始された段階で演出が分岐する予告演出を行なう例を示した。しかし、これに限らず、ステップ3回目の途中の段階で演出が分岐する予告演出を行なうようにしてもよい。また、ステップ3回目に限らず、ステップ2回目の開始時の段階、ステップ2回目の途中の段階、または、ステップ1回目の途中の段階で演出が分岐する制御を行なうようにしてもよく、演出が分岐するタイミングは最終の予告ステップに限られない。また、ボタン分岐予告の演出の分岐先としては、予告内容物を表示する演出と、そのような予告内容物を表示しない演出との2つの分岐先を設けた例を示したが、これに限らず、3つ以上の複数の分岐先を設けるようにしてもよい。また、ボタン分岐により予告ステップが分岐した後、さらにボタン分岐により予告ステップが分岐可能となるように、ボタン分岐予告を、複数段階のボタン分岐により予告演出が複数段階で分岐可能となるようにしてもよい。
図98は、演出制御用マイクロコンピュータ100におけるROMに記憶される第2予告演出予告パターン実行決定テーブル200Aの構成例を示す説明図である。第2予告演出予告パターン実行決定テーブル200Aは、第2予告演出を実行するか否かを決定するために参照されるテーブルである。第2予告演出予告パターン実行決定テーブル200Aでは、変動パターン指定コマンドに示された変動パターンに応じて、第2予告演出の実行決定用の乱数SR12が、「第2予告演出なし」、あるいは、「第2ステップアップ予告」のいずれかに、割振られている。
第2予告演出予告パターン実行決定テーブル200Aの設定では、変動表示結果が「非リーチはずれ」となる非リーチはずれ変動パターンと、変動表示結果が「リーチはずれ」となるリーチはずれ変動パターンと、変動表示結果が「大当り」となる大当り変動パターンとで、「第2予告演出なし」、および、「第2ステップアップ予告(モニタ予告)」のそれぞれの選択項目についての割り振りが異なるように、各選択項目に対応する乱数SR12の値が設定されている。
第2予告演出予告パターン実行決定テーブル200Aの設定では、具体的に、大当り変動パターンのときの方が、非リーチはずれ変動パターンのときおよびリーチはずれ変動パターンのときよりも、第2ステップアップ予告(モニタ予告)が選択される割合が多い。これにより、大当りとなるときには、はずれとなるときよりも第2予告演出が行なわれやすい。このため、第2ステップアップ予告による第2予告演出が行なわれたときに、大当り発生についての遊技者の期待感を高めることができる。また、リーチはずれとなるときには、非リーチはずれとなるときよりも第2予告演出が行なわれやすい。このため、第2ステップアップ予告による第2予告演出が行なわれたときに、リーチ発生についての遊技者の期待感を高めることができる。
なお、図98においては、第2予告演出として選択可能な予告パターン種別の対象が1種類である例を示した。しかし、これに限らず、第2予告演出として選択可能な予告パターン種別の対象は、2種類以上の複数種類であってもよい。
また、図98に示す第2予告演出予告パターン実行決定テーブル200Aにおいては、非リーチはずれ変動パターン、リーチはずれ変動パターン、および、大当り変動パターンのそれぞれについて、変動パターンにおける擬似連変動回数に応じて、第2予告演出なし、および、第2ステップアップ予告のそれぞれが選択決定される割合を異ならせる(たとえば、擬似連変動回数が多い程、第2ステップアップ予告が選択される割合を高くする)ようにしてもよい。
図99は、第2予告演出の実行の有無決定後に具体的な予告パターンを決定するときに用いるテーブルを選択するために用いるデータテーブルとしての予告選択テーブルの構成例を示す説明図である。
図99において、(A)には、大当り時第2ステップアップ予告選択テーブルが示されている。(B)には、リーチはずれ時第2ステップアップ予告選択テーブルが示されている。図99において、(C)には、非リーチはずれ時第2ステップアップ予告選択テーブルが示されている。これらの予告選択テーブルは、すべて演出制御用マイクロコンピュータ100におけるROMに記憶されている。
(A)に示す大当り時第2ステップアップ予告選択テーブルは、大当り変動パターンが指定されたときにおいて、予告パターン種別として第2ステップアップ予告が決定されたときに、具体的な予告パターンの決定のために用いる予告ステップ決定テーブルを選択するためのデータテーブルである。大当り時第2ステップアップ予告選択テーブルにおいては、演出制御コマンドにより指定された変動パターン中で行なわれる変動表示(再変動を含む)の合計回数に応じて、異なる予告ステップ決定テーブルを選択するようにデータが設定されている。
(A)に示す大当り時第2ステップアップ予告選択テーブルでは、具体的に、以下のように予告ステップ決定テーブルが選択される。「擬似連なし」の変動パターンが指定されたとき、または、「擬似連2回」の変動パターンが指定されたときには、次のように予告ステップ決定テーブルが選択される。1回目の変動時(初回変動時)の予告パターンを決定するため、および、2回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するために、図100に示す第11予告ステップ決定テーブル208Aが選択される。
また、「擬似連3回」の変動パターンが指定されたとき、または、「擬似連4回」の変動パターンが指定されたときには、次のように予告ステップ決定テーブルが選択される。1回目の変動時(初回変動時)の予告パターンを決定するためおよび、2回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するために、図100に示す第12予告ステップ決定テーブル208Bが選択される。そして、3回目の変動時の予告パターンを決定するため、および、4回目の変動時の予告パターンを決定するために、図100に示す第13予告ステップ決定テーブル208Cが選択される。
また、「擬似連5回」の変動パターンが指定されたときには、次のように予告ステップ決定テーブルが選択される。1回目の変動時(初回変動時)の予告パターンを決定するため、および、2回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するために、図100に示す第14予告ステップ決定テーブル208Dが選択される。そして、3回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するため、および、4回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するために、図100に示す第15予告ステップ決定テーブル208Eが選択される。そして、5回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するために図100に示す第16予告ステップ決定テーブル208Fが選択される。
(B)に示すリーチはずれ時第2ステップアップ予告選択テーブルは、変動表示結果が「リーチはずれ」となるリーチはずれ変動パターンが指定されたときにおいて、予告パターン種別として第2ステップアップ予告が決定されたときに、具体的な予告パターンの決定のために用いる予告ステップ決定テーブルを選択するためのデータテーブルである。リーチはずれ時第2ステップアップ予告選択テーブルにおいては、演出制御コマンドにより指定された変動パターン中で行なわれる変動表示(再変動を含む)の合計回数に応じて、異なる予告ステップ決定テーブルを選択するようにデータが設定されている。
(B)に示すリーチはずれ時第2ステップアップ予告選択テーブルでは、具体的に、以下のように予告ステップ決定テーブルが選択される。たとえば、「擬似連なし」の変動パターンが指定されたとき、または、「擬似連2回」の変動パターンが指定されたときには、次のように予告ステップ決定テーブルが選択される。1回目の変動時(初回変動時)の予告パターンを決定するため、および、2回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するために、図101に示す第17予告ステップ決定テーブル208Gが選択される。
また、「擬似連3回」の変動パターンが指定されたとき、または、「擬似連4回」の変動パターンが指定されたときには、次のように予告ステップ決定テーブルが選択される。1回目の変動時(初回変動時)の予告パターンを決定するため、および、2回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するために、図101に示す第18予告ステップ決定テーブル208Hが選択される。そして、3回目の変動時の予告パターンを決定するため、および、4回目の変動時の予告パターンを決定するために、図101に示す第19予告ステップ決定テーブル208Iが選択される。
(C)に示す非リーチはずれ時第2ステップアップ予告選択テーブルは、変動表示結果が「非リーチはずれ」となる非リーチはずれ変動パターンが指定されたときにおいて、予告パターン種別として第2ステップアップ予告が決定されたときに、具体的な予告パターンの決定のために用いる予告ステップ決定テーブルを選択するためのデータテーブルである。なお、非リーチはずれ時第2ステップアップ予告選択テーブルにおいては、演出制御コマンドにより指定された変動パターン中で行なわれる変動表示(再変動を含む)の合計回数に応じて、異なる予告ステップ決定テーブルを選択するようにデータが設定されてもよい。
(C)に示す非リーチはずれ時ステップアップ予告選択テーブルでは、具体的に、以下のように予告ステップ決定テーブルが選択される。たとえば、「擬似連なし」の変動パターンが指定されたとき、または、「擬似連2回」の変動パターンが指定されたときには、次のように予告ステップ決定テーブルが選択される。1回目の変動時(初回変動時)の予告パターンを決定するため、および、2回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するために、図101に示す第20予告ステップ決定テーブル208Jが選択される。
なお、大当り時第2ステップアップ予告選択テーブル、および、リーチはずれ時第2ステップアップ予告選択テーブルのそれぞれについては、1回目の変動時および2回目の変動時における予告パターン決定のために用いるテーブル(予告ステップ決定テーブル)として、3つまたは2つのテーブルを設け、擬似連の有無および擬似連における変動回数に応じてテーブルを使い分ける例を示した。しかし、これに限らず、1回目の変動時および2回目の変動時における予告パターン決定のために用いる3つまたは2つのテーブルを共通化した1つのテーブルを作成し、その1つのテーブルを擬似連の有無および擬似連における変動回数に応じて共通使用するように予告選択テーブルを設定してもよい。具体的に、たとえば、大当り時第2ステップアップ予告選択テーブルの場合は、第11予告ステップ決定テーブル208A、第12予告ステップ決定テーブル208B、および、第14予告ステップ決定テーブル208Dを1つのテーブルに共通化する。
また、大当り時第2ステップアップ予告選択テーブルについては、3回目の変動時および4回目の変動時における予告パターン決定のために用いるテーブル(予告ステップ決定テーブル)として、2つのテーブルを設け、擬似連における変動回数に応じてテーブルを使い分ける例を示した。しかし、これに限らず、3回目の変動時および4回目の変動時における予告パターン決定のために用いる2つのテーブルを共通化した1つのテーブルを作成し、その1つのテーブルを擬似連における変動回数に応じて共通使用するように予告選択テーブルを設定してもよい。具体的に、たとえば、大当り時ボタン予告選択テーブルの場合は、第13予告ステップ決定テーブル208Cおよび第15予告ステップ決定テーブル208Eを1つのテーブルに共通化するというように、大当りとなるか否かで分けてテーブルを共通化する。
このように第2ステップアップ予告選択テーブルとして共通のテーブルを用いる場合については、1回目および2回目の変動時用の第2ステップアップ予告選択テーブルと、3回目および4回目の変動時用の第2ステップアップ予告選択テーブルとの何れか一方を共通化してもよく、また、これら1回目および2回目の変動時用の第2ステップアップ予告選択テーブルと、3回目および4回目の変動時用の第2ステップアップ予告選択テーブルとの両方をそれぞれ共通化してもよい。
また、大当り時第2ステップアップ予告選択テーブル、リーチはずれ時第2ステップアップ予告選択テーブル、および、非リーチはずれ時第2ステップアップ予告選択テーブルのそれぞれについては、たとえば1回目〜5回目の5回分の各変動について、異なるデータ設定内容の予告ステップ決定テーブルを設けるようにしてもよい。
次に、変動表示結果が大当りとなるときに用いられる第11予告ステップ決定テーブル208A〜第16予告ステップ決定テーブル208Fの内容を説明する。図100は、第11予告ステップ決定テーブル208A〜第16予告ステップ決定テーブル208Fの構成例を示す説明図である。
図100においては、(A)〜(F)に第11予告ステップ決定テーブル208A〜第16予告ステップ決定テーブル208Fが示されている。各予告ステップ決定テーブルにおいては、乱数SR13の抽出値と、選択される予告ステップの表示内容(図中予告ステップ)との関係が示されている。
以下の説明に示す第2ステップアップ予告の予告ステップを決定する各予告ステップ決定テーブルにおいて、「ステップA」というデータは、予告ステップのステップAまで表示されることを示すデータである。したがって、ステップAという予告ステップのデータが選択されたときには、予告ステップがたとえばステップAまで進む演出が行なわれる。また、以下の説明に示す予告ステップ決定テーブルにおいて、「ステップB」というデータは、予告ステップのステップBまで表示されることを示すデータである。したがって、ステップBという予告ステップのデータが選択されたときには、たとえば、予告ステップがステップA、ステップBというように、ステップBまで進む演出が行なわれる。また、「ステップC」というデータは、予告ステップのステップCまで表示されることを示すデータである。したがって、ステップCという予告ステップのデータが選択されたときには、たとえば、予告ステップがステップA、ステップB、ステップCというように、ステップCまで進む演出が行なわれる。
(A)の第11予告ステップ決定テーブル208Aでは、SR13の数値設定に示すように、乱数SR13の抽出値に基づいて、「なし(予告ステップを表示しないこと)」、「ステップA」、「ステップB」、および、「ステップC」のうちいずれかが選択されるようにする設定がされている。したがって、「擬似連なし」の変動パターン、および、「擬似連2回」の変動パターンのときには、「なし」、「ステップA」、「ステップB」、および、「ステップC」のいずれかが選択され、予告ステップとして選択されて表示される。第11予告ステップ決定テーブル208Aでは、予告ステップが選択される割合が、「なし」>「ステップA」>「ステップB」>「ステップC」となるようにSR13の数値データが設定されている。
(B)の第12予告ステップ決定テーブル208Bでは、SR13の数値設定に示すように、乱数SR13の抽出値に基づいて、「なし」、「ステップA」、および、「ステップB」のうちのいずれかが選択され、それ以外の予告ステップが選択されないようにする設定がされている。したがって、「擬似連3回」の変動パターン、および、「擬似連4回」の変動パターンのときの1回目,2回目の変動においては、「なし」、「ステップA」、および、「ステップB」のうちいずれかが選択され、「ステップA」または「ステップB」が選択されたときに予告ステップが表示される。第12予告ステップ決定テーブル208Bでは、基本的に、予告ステップに関し、選択される割合が、「ステップA」>「ステップB」>「なし」となるように数値データが設定されている。また、第12予告ステップ決定テーブル208Bでは、第11予告ステップ決定テーブル208Aと比べて、「ステップA」および「ステップB」を含む予告ステップが選択される割合が高くなるようにSR13の数値データが設定されている。
(C)の第13予告ステップ決定テーブル208Cでは、SR13の数値設定に示すように、乱数SR13の抽出値に基づいて、「ステップB」と「ステップC」とのいずれかが選択されるようにする設定がされている。したがって、「擬似連3回」の変動パターンのときの3回目、および、「擬似連4回」の変動パターンのときの3回目,4回目の変動においては、「ステップB」と「ステップC」とのうちいずれかが選択され、これらのうちいずれかが予告ステップとして選択されて表示される。第19予告ステップ決定テーブル208Cでは、基本的に、予告ステップが選択される割合が、「ステップB」>「ステップC」となるように数値データが設定されている。また、第13予告ステップ決定テーブル208Cでは、第12予告ステップ決定テーブル208Bと比べて、「なし」および「ステップA」が選択されないようにSR13の数値データが設定されている。これにより、第13予告ステップ決定テーブル208Cについては、前に選択された予告演出と比べて、予告演出が実行された後に大当り遊技状態となる信頼度が低くならない。つまり、大当りの「擬似連3回」および「擬似連4回」のときの3回目(今回)の変動について、第13予告ステップ決定テーブル208Cを用いて予告ステップを選択することにより、「擬似連3回」および「擬似連4回」のときの2回目(前回)の変動において選択された予告演出よりも信頼度が低い予告演出の選択を禁止する禁則処理が行なわれることとなる。
(D)の第14予告ステップ決定テーブル208Dでは、SR13の数値設定に示すように、乱数SR13の抽出値に基づいて、「なし」、「ステップA」、および、「ステップB」のうちのいずれかが選択され、それ以外の予告ステップが選択されないようにする設定がされている。したがって、「擬似連5回」の変動パターンのときの1回目,2回目の変動においては、「なし」、「ステップA」、および、「ステップB」のうちいずれかが選択され、「ステップA」または「ステップB」が選択されたときに予告ステップが表示される。第14予告ステップ決定テーブル208Dでは、基本的に、予告ステップに関し、選択される割合が、「ステップA」>「ステップB」>「なし」となるように数値データが設定されている。第14予告ステップ決定テーブル208Dでは、第12予告ステップ決定テーブル208Bと比べて、「ステップB」が選択される割合が高くなるようにSR13の数値データが設定されている。
(E)の第15予告ステップ決定テーブル208Eでは、SR13の数値設定に示すように、乱数SR13の抽出値に基づいて、「ステップA」、「ステップB」、および、「ステップC」のうちのいずれかが選択され、それ以外の予告ステップが選択されないようにする設定がされている。したがって、「擬似連5回」の変動パターンのときの3回目,4回目の変動においては、「ステップA」、「ステップB」、および、「ステップC」のうちいずれかが選択され、これらのうちいずれかが予告ステップとして選択されて表示される。第15予告ステップ決定テーブル208Eでは、基本的に、予告ステップが選択される割合が、「ステップB」>「ステップC」>「ステップA」となるように数値データが設定されている。また、第15予告ステップ決定テーブル208Eでは、第14予告ステップ決定テーブル208Dと比べて、「なし」が選択されないようにSR13の数値データが設定されている。また、第15予告ステップ決定テーブル208Eでは、第14予告ステップ決定テーブル208Dと比べて、「ステップC」が選択されるようにSR13の数値データが設定されている。
ただし、第15予告ステップ決定テーブル208Eについては、前に選択された予告演出と比べて、予告演出が実行された後に大当り遊技状態となる信頼度が低くならないようにするために、「擬似連5回」の3回目(今回)の変動について、「擬似連5回」の2回目(前回)の変動において選択された予告演出よりも信頼度が低い予告演出の選択を禁止する禁則処理(予告ステップ禁則処理)が行なわれる。たとえば、「擬似連5回」の2回目(前回)の変動について、第14予告ステップ決定テーブル208Dに基づいて「ステップB」が選択されたときには、「擬似連5回」の3回目(今回)の変動において、信頼度が低い「ステップA」が選択されないように設定を変更する禁則処理が行なわれる。
このような予告ステップの禁則処理の内容は、たとえば、次のようなものである。擬似連の変動表示を実行する前に予告パターンとしての予告ステップを選択決定するときには、予告ステップが選択決定されたことに応じて、その決定した予告ステップを特定する前回予告ステップデータが、前回予告パターンを示すデータとしてRAMの前回予告ステップ記憶領域において記憶(更新記憶)される。このようなRAMの前回予告パターンを示すデータは、擬似連における各変動について予告ステップを選択決定するごとに更新記憶される。擬似連における2回目以降の変動(再変動)について予告ステップを選択決定するときには、予告ステップを選択決定するごとに、たとえば、第15予告ステップ決定テーブル208Eのようなステップ決定テーブルを用いて選択した予告ステップである今回選択予告ステップについて、前回予告ステップデータにより特定される前回予告ステップと、大当りになる信頼度を比較する。今回選択予告ステップが前回予告ステップよりも信頼度が低いときには、前回の変動よりも信頼度が低い予告ステップを決定しないように、前回予告ステップの内容をそのまま当該今回の変動における予告ステップとして決定する。一方、今回選択予告ステップの信頼度が前回予告ステップの信頼度以上であるときには、当該今回の変動における予告ステップとして、その今回選択予告ステップを決定する。具体的に、前述したような禁則処理における予告パターンについての大当りになる信頼度の比較は、次のように行なわれる。複数種類の予告ステップのそれぞれについて、たとえば数値の大きさが異なるフラグが予め対応付けられており(たとえば、大当りになる信頼度が高いもの程、数値が大きくなるようにフラグの値が設定されている)、前回予告ステップを示すデータとして、予告ステップの種類に対応するフラグがセットされる。そして、前回予告ステップとしてセットされたフラグと、今回の変動での予告ステップに対応するフラグとを比較し、そのフラグの数値の大小関係に基づいて、今回選択予告ステップと前回予告ステップとでどちらが信頼度が高いかを判断する。
(F)の第16予告ステップ決定テーブル208Fでは、SR13の数値設定に示すように、乱数SR13の抽出値に基づいて、「ステップB」と「ステップC」とのいずれかが選択されるようにする設定がされている。したがって、「擬似連5回」の変動パターンのときの5回目の変動においては、「ステップB」と「ステップC」とのうちいずれかが選択され、これらのうちいずれかが予告ステップとして選択されて表示される。第16予告ステップ決定テーブル208Fでは、基本的に、予告ステップが選択される割合が、「ステップC」>「ステップB」となるように数値データが設定されている。また、第16予告ステップ決定テーブル208Fでは、第15予告ステップ決定テーブル208Eと比べて、「ステップB」が選択される割合が低くなり、「ステップC」が選択される割合が高くなるようにSR13の数値データが設定されている。また、第16予告ステップ決定テーブル208Fでは、「ステップA」が選択されないようにSR13の数値データが設定されている。
ただし、第16予告ステップ決定テーブル208Fについては、前に選択された予告演出と比べて、予告演出が実行された後に大当り遊技状態となる信頼度が低くならないようにするために、「擬似連5回」の5回目(今回)の変動について、「擬似連5回」の4回目(前回)の変動において選択された予告演出よりも信頼度が低い予告演出の選択を禁止する禁則処理が行なわれる。たとえば、「擬似連5回」の4回目(前回)の変動について、第15予告ステップ決定テーブル208Eに基づいて「ステップC」が選択されたときには、「擬似連5回」の5回目目(今回)の変動において、信頼度が低い「ステップB」が選択されないように設定を変更する禁則処理が行なわれる。具体的に、このような禁則処理としては、第16予告ステップ決定テーブル208Fを対象として、前述したような内容の予告ステップ禁則処理が行なわれる。これにより、第16予告ステップ決定テーブル208Fについては、前に選択された予告演出と比べて、予告演出が実行された後に大当り遊技状態となる信頼度が低くならない。
次に、変動表示結果がはずれ(リーチはずれおよび非リーチはずれの両方を含む)となるときに用いられる第17予告ステップ決定テーブル208G〜第20予告ステップ決定テーブル208Jの内容を説明する。図101は、第17予告ステップ決定テーブル208G〜第20予告ステップ決定テーブル208Jの構成例を示す説明図である。
図101においては、(A)〜(D)に第17予告ステップ決定テーブル208G〜第20予告ステップ決定テーブル208Jが示されている。各予告ステップ決定テーブルにおいては、乱数SR13の抽出値と、選択される予告ステップの表示内容(図中予告ステップ)との関係が示されている。
(A)の第17予告ステップ決定テーブル208Gでは、SR13の数値設定に示すように、乱数SR13の抽出値に基づいて、「なし(予告ステップを表示しないこと)」と「ステップA」とのいずれかの予告ステップが選択され、それ以外の予告ステップが選択されないようにする設定がされている。したがって、リーチはずれの「擬似連なし」の変動パターン、および、「擬似連2回」の変動パターンのときには、「なし」と「ステップA」とのいずれかが選択され、「ステップA」が選択されたときにのみ予告ステップが表示される。リーチはずれの「擬似連2回」の変動パターンのときには、1回目の変動および2回目の変動の両方において、このように選択されるステップが表示される。第17予告ステップ決定テーブル208Gでは、「ステップA」よりも「なし」が選択される割合が高くなるようにSR13の数値データが設定されている。
(B)の第18予告ステップ決定テーブル208Hでは、SR13の数値設定に示すように、乱数SR13の抽出値に基づいて、「なし」、「ステップA」、および、「ステップB」のうちのいずれかが選択され、それ以外の予告ステップが選択されないようにする設定がされている。したがって、リーチはずれの「擬似連3回」の変動パターンのとき、および、「擬似連4回」の変動パターンのときの1回目,2回目の変動においては、「なし」、「ステップA」、および、「ステップB」のうちいずれかが選択され、「ステップA」または「ステップB」が選択されたときに予告ステップが表示される。第18予告ステップ決定テーブル208Hでは、基本的に、予告ステップに関し、選択される割合が、「ステップA」>「ステップB」>「なし」となるように数値データが設定されている。また、第18予告ステップ決定テーブル208Hでは、第17予告ステップ決定テーブル208Gと比べて、「ステップA」および「ステップB」を含む予告ステップが選択される割合が高くなるようにSR13の数値データが設定されている。また、第18予告ステップ決定テーブル208Hでは、大当りとなるときの第12予告ステップ決定テーブル208Bと比べて、「なし」が選択される割合が高くなるようにSR13の数値データが設定されている。
(C)の第19予告ステップ決定テーブル208Iでは、SR13の数値設定に示すように、乱数SR13の抽出値に基づいて、「ステップA」と「ステップB」とのいずれかが選択されるようにする設定がされている。したがって、リーチはずれの「擬似連3回」の変動パターンのときの3回目、および、「擬似連4回」の変動パターンのときの3回目,4回目の変動においては、「ステップA」と「ステップB」とのうちいずれかが選択され、これらのうちいずれかが予告ステップとして選択されて表示される。第19予告ステップ決定テーブル208Iでは、基本的に、予告ステップが選択される割合が、「ステップA」>「ステップB」となるように数値データが設定されている。また、第19予告ステップ決定テーブル208Iでは、第18予告ステップ決定テーブル208Hと比べて、「ステップC」が選択されないようにSR13の数値データが設定されている。また、第19予告ステップ決定テーブル208Iでは、大当りとなるときの第13予告ステップ決定テーブル208Cと比べて、「ステップA」が選択される割合が高くなるようにSR13の数値データが設定されている。
ただし、第19予告ステップ決定テーブル208Iについては、前に選択された予告演出と比べて、予告演出が実行された後に大当り遊技状態となる信頼度が低くならないようにするために、「擬似連3回」および「擬似連4回」における3回目(今回)の変動について、「擬似連3回」および「擬似連4回」の2回目(前回)の変動において選択された予告演出よりも信頼度が低い予告演出の選択を禁止する禁則処理が行なわれる。たとえば、「擬似連3回」および「擬似連4回」の2回目(前回)の変動について、第18予告ステップ決定テーブル208Hに基づいて「ステップB」が選択されたときには、「擬似連3回」および「擬似連4回」の3回目(今回)の変動において、信頼度が低い「ステップA」が選択されないように設定を変更する禁則処理が行なわれる。このような禁則処理としては、第19予告ステップ決定テーブル208Iを対象として、前述したような内容の予告ステップ禁則処理が行なわれる。これにより、第19予告ステップ決定テーブル208Iについては、前に選択された予告演出と比べて、予告演出が実行された後に大当り遊技状態となる信頼度が低くならない。
(D)の第20予告ステップ決定テーブル208Jでは、SR13の数値設定に示すように、乱数SR13の抽出値に基づいて、「なし」と「ステップA」とのいずれかの予告ステップが選択され、それ以外の予告ステップが選択されないようにする設定がされている。したがって、非リーチはずれの「擬似連なし」および「擬似連2回」の変動パターンのときには、「なし」と「ステップA」とのいずれかが選択され、「ステップA」が選択されたときにのみ予告ステップが表示される。第20予告ステップ決定テーブル208Jでは、「ステップA」よりも「なし」が選択される割合が高くなるようにSR13の数値データが設定されている。
また、前述したような各予告ステップ決定テーブルについては、1回目の変動〜5回目の変動のそれぞれで、予告ステップの選択決定に用いる乱数値の上限値を異なるように設定してもよい。そのようにすれば、選択の振分けにばらつきを持たせることができる。
なお、第2予告演出について、実行するか否か、および、実行するときの予告パターンを1つの乱数値を用いて選択決定する場合は、図98において変動パターン別に、第2予告演出なし、第1予告パターン(第2予告演出あり)、第2予告パターン(第2予告演出あり)、・・・というように、乱数値SR12の値を第2予告演出なしと、複数種類の予告パターンとのそれぞれに割振っておき、乱数値SR12の抽出値に基づいて、第2予告演出について、実行するか否か、および、実行するときの予告パターンを選択決定すればよい。その場合、図99〜図101に示す各種テーブルは用いない。このような場合は、第2予告演出について、実行するか否か、および、実行するときの予告パターンを1つの乱数値を用いて選択決定するためのデータテーブルを、擬似連の変動回数(擬似連なし、2回、3回、4回、5回)別に設け、そのようなデータテーブルを擬似連の変動回数に応じて使い分ければよい。
図102は、演出制御用マイクロコンピュータ100におけるROMに記憶される第3予告演出予告パターン実行決定テーブル200Bの構成例を示す説明図である。第3予告演出予告パターン実行決定テーブル200Bは、第3予告演出を実行するか否かを決定するために参照されるテーブルである。第3予告演出予告パターン実行決定テーブル200Bでは、変動パターン指定コマンドに示された変動パターンに応じて、第3予告演出の実行決定用の乱数SR14が、「第3予告演出なし」、あるいは、「可動部材予告」のいずれかに、割振られている。
第3予告演出予告パターン実行決定テーブル200Bの設定では、変動表示結果が「非リーチはずれ」となる非リーチはずれ変動パターンと、変動表示結果が「リーチはずれ」となるリーチはずれ変動パターンと、変動表示結果が「大当り」となる大当り変動パターンとで、「第3予告演出なし」、および、「可動部材予告」のそれぞれの選択項目についての割り振りが異なるように、各選択項目に対応する乱数SR14の値が設定されている。
第3予告演出予告パターン実行決定テーブル200Bの設定では、具体的に、大当り変動パターンのときの方が、非リーチはずれ変動パターンのときおよびリーチはずれ変動パターンのときよりも、可動部材予告が選択される割合が多い。これにより、大当りとなるときには、はずれとなるときよりも第3予告演出が行なわれやすい。このため、可動部材予告による第3予告演出が行なわれたときに、大当り発生についての遊技者の期待感を高めることができる。また、リーチはずれとなるときには、非リーチはずれとなるときよりも第3予告演出が行なわれやすい。このため、可動部材予告による第3予告演出が行なわれたときに、リーチ発生についての遊技者の期待感を高めることができる。
なお、図102においては、第3予告演出として選択可能な予告パターン種別の対象が1種類である例を示した。しかし、これに限らず、第3予告演出として選択可能な予告パターン種別の対象は、2種類以上の複数種類であってもよい。
また、図102に示す第3予告演出予告パターン実行決定テーブル200Bにおいては、非リーチはずれ変動パターン、リーチはずれ変動パターン、および、大当り変動パターンのそれぞれについて、変動パターンにおける擬似連変動回数に応じて、第3予告演出なし、および、可動部材予告のそれぞれが選択決定される割合を異ならせる(たとえば、擬似連変動回数が多い程、可動部材予告が選択される割合を高くする)ようにしてもよい。
図103は、第3予告演出の実行の有無決定後に具体的な予告パターンを決定するときに用いるテーブルを選択するために用いるデータテーブルとしての予告選択テーブルの構成例を示す説明図である。
図103において、(A)には、大当り時可動部材予告選択テーブルが示されている。(B)には、リーチはずれ時可動部材予告選択テーブルが示されている。図103において、(C)には、非リーチはずれ時可動部材予告選択テーブルが示されている。これらの予告選択テーブルは、すべて演出制御用マイクロコンピュータ100におけるROMに記憶されている。
(A)に示す大当り時可動部材予告選択テーブルは、大当り変動パターンが指定されたときにおいて、予告パターン種別として可動部材予告が決定されたときに、具体的な予告パターンの決定のために用いる可動部材動作決定テーブルを選択するためのデータテーブルである。大当り時可動部材予告選択テーブルにおいては、演出制御コマンドにより指定された変動パターン中で行なわれる変動表示(再変動を含む)の合計回数に応じて、異なる可動部材動作決定テーブルを選択するようにデータが設定されている。
(A)に示す大当り時可動部材予告選択テーブルでは、具体的に、以下のように可動部材動作決定テーブルが選択される。「擬似連なし」の変動パターンが指定されたとき、または、「擬似連2回」の変動パターンが指定されたときには、次のように可動部材動作決定テーブルが選択される。1回目の変動時(初回変動時)の予告パターンを決定するため、および、2回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するために、図104に示す第1可動部材動作決定テーブル301Aが選択される。
また、「擬似連3回」の変動パターンが指定されたとき、または、「擬似連4回」の変動パターンが指定されたときには、次のように可動部材動作決定テーブルが選択される。1回目の変動時(初回変動時)の予告パターンを決定するためおよび、2回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するために、図104に示す第2可動部材動作決定テーブル301Bが選択される。そして、3回目の変動時の予告パターンを決定するため、および、4回目の変動時の予告パターンを決定するために、図104に示す第3可動部材動作決定テーブル301Cが選択される。
また、「擬似連5回」の変動パターンが指定されたときには、次のように可動部材動作決定テーブルが選択される。1回目の変動時(初回変動時)の予告パターンを決定するため、および、2回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するために、図104に示す第4可動部材動作決定テーブル301Dが選択される。そして、3回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するため、および、4回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するために、図104に示す第5可動部材動作決定テーブル301Eが選択される。そして、5回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するために図104に示す第6可動部材動作決定テーブル301Fが選択される。
(B)に示すリーチはずれ時可動部材予告選択テーブルは、変動表示結果が「リーチはずれ」となるリーチはずれ変動パターンが指定されたときにおいて、予告パターン種別として可動部材予告が決定されたときに、具体的な予告パターンの決定のために用いる可動部材動作決定テーブルを選択するためのデータテーブルである。リーチはずれ時可動部材予告選択テーブルにおいては、演出制御コマンドにより指定された変動パターン中で行なわれる変動表示(再変動を含む)の合計回数に応じて、異なる可動部材動作決定テーブルを選択するようにデータが設定されている。
(B)に示すリーチはずれ時可動部材予告選択テーブルでは、具体的に、以下のように可動部材動作決定テーブルが選択される。たとえば、「擬似連なし」の変動パターンが指定されたとき、または、「擬似連2回」の変動パターンが指定されたときには、次のように可動部材動作決定テーブルが選択される。1回目の変動時(初回変動時)の予告パターンを決定するため、および、2回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するために、図105に示す第7可動部材動作決定テーブル301Gが選択される。
また、「擬似連3回」の変動パターンが指定されたとき、または、「擬似連4回」の変動パターンが指定されたときには、次のように可動部材動作決定テーブルが選択される。1回目の変動時(初回変動時)の予告パターンを決定するため、および、2回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するために、図105に示す第8可動部材動作決定テーブル301Hが選択される。そして、3回目の変動時の予告パターンを決定するため、および、4回目の変動時の予告パターンを決定するために、図105に示す第9可動部材動作決定テーブル301Iが選択される。
(C)に示す非リーチはずれ時可動部材予告選択テーブルは、変動表示結果が「非リーチはずれ」となる非リーチはずれ変動パターンが指定されたときにおいて、予告パターン種別として可動部材予告が決定されたときに、具体的な予告パターンの決定のために用いる可動部材動作決定テーブルを選択するためのデータテーブルである。なお、非リーチはずれ時可動部材予告選択テーブルにおいては、演出制御コマンドにより指定された変動パターン中で行なわれる変動表示(再変動を含む)の合計回数に応じて、異なる可動部材動作決定テーブルを選択するようにデータが設定されてもよい。
(C)に示す非リーチはずれ時可動部材予告選択テーブルでは、具体的に、以下のように可動部材動作決定テーブルが選択される。たとえば、「擬似連なし」の変動パターンが指定されたとき、または、「擬似連2回」の変動パターンが指定されたときには、次のように可動部材動作決定テーブルが選択される。1回目の変動時(初回変動時)の予告パターンを決定するため、および、2回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するために、図105に示す第10可動部材動作決定テーブル301Jが選択される。
なお、大当り時可動部材予告選択テーブル、および、リーチはずれ時可動部材予告選択テーブルのそれぞれについては、1回目の変動時および2回目の変動時における予告パターン決定のために用いるテーブル(可動部材動作決定テーブル)として、3つまたは2つのテーブルを設け、擬似連の有無および擬似連における変動回数に応じてテーブルを使い分ける例を示した。しかし、これに限らず、1回目の変動時および2回目の変動時における予告パターン決定のために用いる3つまたは2つのテーブルを共通化した1つのテーブルを作成し、その1つのテーブルを擬似連の有無および擬似連における変動回数に応じて共通使用するように予告選択テーブルを設定してもよい。具体的に、たとえば、大当り時可動部材予告選択テーブルの場合は、第1可動部材動作決定テーブル301A、第2可動部材動作決定テーブル301B、および、第4可動部材動作決定テーブル301Dを1つのテーブルに共通化する。
また、大当り時可動部材予告選択テーブルについては、3回目の変動時および4回目の変動時における予告パターン決定のために用いるテーブル(可動部材動作決定テーブル)として、2つのテーブルを設け、擬似連における変動回数に応じてテーブルを使い分ける例を示した。しかし、これに限らず、3回目の変動時および4回目の変動時における予告パターン決定のために用いる2つのテーブルを共通化した1つのテーブルを作成し、その1つのテーブルを擬似連における変動回数に応じて共通使用するように予告選択テーブルを設定してもよい。具体的に、たとえば、大当り時ボタン予告選択テーブルの場合は、第3可動部材動作決定テーブル301Cおよび第5可動部材動作決定テーブル301Eを1つのテーブルに共通化するというように、大当りとなるか否かで分けてテーブルを共通化する。
このように可動部材予告選択テーブルとして共通のテーブルを用いる場合については、1回目および2回目の変動時用の可動部材予告選択テーブルと、3回目および4回目の変動時用の可動部材予告選択テーブルとの何れか一方を共通化してもよく、また、これら1回目および2回目の変動時用の可動部材予告選択テーブルと、3回目および4回目の変動時用の可動部材予告選択テーブルとの両方をそれぞれ共通化してもよい。
また、大当り時可動部材予告選択テーブル、リーチはずれ時可動部材予告選択テーブル、および、非リーチはずれ時可動部材予告選択テーブルのそれぞれについては、たとえば1回目〜5回目の5回分の各変動について、異なるデータ設定内容の可動部材予告決定テーブルを設けるようにしてもよい。
次に、変動表示結果が大当りとなるときに用いられる第1可動部材動作決定テーブル301A〜第6可動部材動作決定テーブル301Fの内容を説明する。図104は、第1可動部材動作決定テーブル301A〜第6可動部材動作決定テーブル301Fの構成例を示す説明図である。
図104においては、(A)〜(F)に第1可動部材動作決定テーブル301A〜第6可動部材動作決定テーブル301Fが示されている。各可動部材動作決定テーブルにおいては、乱数SR15の抽出値と、選択される可動部材動作の演出内容(図中可動部材動作)との関係が示されている。
以下の説明に示す可動部材予告の可動部材動作を決定する各可動部材動作決定テーブルにおいて、「可動部材動作A」というデータは、図75(A)の可動部材動作Aが行なわれることを示すデータである。したがって、可動部材動作Aという可動部材動作のデータが選択されたときには、可動部材動作Aを実行する演出が行なわれる。また、以下の説明に示す可動部材動作決定テーブルにおいて、「可動部材動作B」というデータは、図75(B)の可動部材動作Bが行なわれることを示すデータである。したがって、可動部材動作Bという可動部材動作のデータが選択されたときには、可動部材動作Bを実行する演出が行なわれる。また、「可動部材動作C」というデータは、図75(C)の可動部材動作Cが行なわれることを示すデータである。したがって、可動部材動作Cという可動部材動作のデータが選択されたときには、可動部材動作Cを実行する演出が行なわれる。
(A)の第1可動部材動作決定テーブル301Aでは、SR15の数値設定に示すように、乱数SR15の抽出値に基づいて、「可動部材動作A」、「可動部材動作B」、および、「可動部材動作C」のうちいずれかが選択されるようにする設定がされている。したがって、「擬似連なし」の変動パターン、および、「擬似連2回」の変動パターンのときには、「可動部材動作A」、「可動部材動作B」、および、「可動部材動作C」のいずれかが選択され、選択された可動部材動作が行なわれる。第1可動部材動作決定テーブル301Aでは、可動部材動作が選択される割合が、「可動部材動作A」>「可動部材動作B」>「可動部材動作C」となるようにSR15の数値データが設定されている。
(B)の第2可動部材動作決定テーブル301Bでは、SR15の数値設定に示すように、乱数SR15の抽出値に基づいて、「可動部材動作A」、および、「可動部材動作B」のうちのいずれかが選択されるようにする設定がされている。したがって、「擬似連3回」の変動パターン、および、「擬似連4回」の変動パターンのときの1回目,2回目の変動においては、「可動部材動作A」、および、「可動部材動作B」のうちいずれかが選択され、選択された可動部材動作が行なわれる。第2可動部材動作決定テーブル301Bでは、可動部材動作に関し、選択される割合が、「可動部材動作A」>「可動部材動作B」となるように数値データが設定されている。
(C)の第3可動部材動作決定テーブル301Cでは、SR15の数値設定に示すように、乱数SR15の抽出値に基づいて、「可動部材動作B」と「可動部材動作C」とのいずれかが選択されるようにする設定がされている。したがって、「擬似連3回」の変動パターンのときの3回目、および、「擬似連4回」の変動パターンのときの3回目,4回目の変動においては、「可動部材動作B」と「可動部材動作C」とのうちいずれかが選択され、選択された可動部材動作が行なわれる。第3可動部材動作決定テーブル301Cでは、可動部材動作が選択される割合が、「可動部材動作B」>「可動部材動作C」となるように数値データが設定されている。また、第3可動部材動作決定テーブル301Cでは、第2可動部材動作決定テーブル301Bと比べて、「可動部材動作A」が選択されないようにSR15の数値データが設定されている。これにより、第3可動部材動作決定テーブル301Cについては、前に選択された予告演出と比べて、予告演出が実行された後に大当り遊技状態となる信頼度が低くならない。つまり、大当りの「擬似連3回」および「擬似連4回」のときの3回目(今回)の変動について、第3可動部材動作決定テーブル301Cを用いて可動部材動作を選択することにより、「擬似連3回」および「擬似連4回」のときの2回目(前回)の変動において選択された予告演出よりも信頼度が低い予告演出の選択を禁止する禁則処理が行なわれることとなる。
(D)の第4可動部材動作決定テーブル301Dでは、SR15の数値設定に示すように、乱数SR15の抽出値に基づいて、「可動部材動作A」、および、「可動部材動作B」のうちのいずれかが選択されるようにする設定がされている。したがって、「擬似連5回」の変動パターンのときの1回目,2回目の変動においては、「可動部材動作A」、および、「可動部材動作B」のうちいずれかが選択され、選択された可動部材動作が行なわれる。第4可動部材動作決定テーブル301Dでは、可動部材動作に関し、選択される割合が、「可動部材動作A」>「可動部材動作B」となるように数値データが設定されている。第4可動部材動作決定テーブル301Dでは、第2可動部材動作決定テーブル301Bと比べて、「可動部材動作B」が選択される割合が高くなるようにSR15の数値データが設定されている。
(E)の第5可動部材動作決定テーブル301Eでは、SR15の数値設定に示すように、乱数SR15の抽出値に基づいて、「可動部材動作B」、および、「可動部材動作C」のうちのいずれかが選択されるようにする設定がされている。したがって、「擬似連5回」の変動パターンのときの3回目,4回目の変動においては、「可動部材動作B」、および、「可動部材動作C」のうちいずれかが選択され、選択された可動部材動作が行なわれる。第5可動部材動作決定テーブル301Eでは、可動部材動作が選択される割合が、「可動部材動作B」>「可動部材動作C」となるように数値データが設定されている。また、第5可動部材動作決定テーブル301Eでは、第4可動部材動作決定テーブル301Dと比べて、「可動部材動作C」が選択されるようにSR15の数値データが設定されている。
また、第5可動部材動作決定テーブル301Eでは、第4可動部材動作決定テーブル301Dと比べて、「可動部材動作A」が選択されないようにSR15の数値データが設定されている。これにより、第5可動部材動作決定テーブル301Eについては、前に選択された予告演出と比べて、予告演出が実行された後に大当り遊技状態となる信頼度が低くならない。つまり、大当りの「擬似連5回」の3回目(今回)の変動について、第5可動部材動作決定テーブル301Eを用いて可動部材動作を選択することにより、「擬似連5回」の2回目(前回)の変動において選択された予告演出よりも信頼度が低い予告演出の選択を禁止する禁則処理が行なわれることとなる。
(F)の第6可動部材動作決定テーブル301Fでは、SR15の数値設定に示すように、乱数SR15の抽出値に基づいて、「可動部材動作B」と「可動部材動作C」とのいずれかが選択されるようにする設定がされている。したがって、「擬似連5回」の変動パターンのときの5回目の変動においては、「可動部材動作B」と「可動部材動作C」とのうちいずれかが選択され、選択された可動部材動作が行なわれる。第6可動部材動作決定テーブル301Fでは、基本的に、可動部材動作が選択される割合が、「可動部材動作C」>「可動部材動作B」となるように数値データが設定されている。また、第6可動部材動作決定テーブル301Fでは、第5可動部材動作決定テーブル301Eと比べて、「可動部材動作B」が選択される割合が低くなり、「可動部材動作C」が選択される割合が高くなるようにSR15の数値データが設定されている。また、第6可動部材動作決定テーブル301Fでは、「可動部材動作A」が選択されないようにSR15の数値データが設定されている。
ただし、第6可動部材動作決定テーブル301Fについては、前に選択された予告演出と比べて、予告演出が実行された後に大当り遊技状態となる信頼度が低くならないようにするために、「擬似連5回」の5回目(今回)の変動について、「擬似連5回」の4回目(前回)の変動において選択された予告演出よりも信頼度が低い予告演出の選択を禁止する禁則処理(可動部材動作禁則処理)が行なわれる。たとえば、「擬似連5回」の4回目(前回)の変動について、第5可動部材動作決定テーブル301Eに基づいて「可動部材動作C」が選択されたときには、「擬似連5回」の5回目(今回)の変動において、信頼度が低い「可動部材動作B」が選択されないように設定を変更する禁則処理が行なわれる。
このような可動部材動作の禁則処理の内容は、たとえば、次のようなものである。擬似連の変動表示を実行する前に予告パターンとしての可動部材動作を選択決定するときには、可動部材動作が選択決定されたことに応じて、その決定した可動部材動作を特定する前回可動部材動作データが、前回予告パターンを示すデータとしてRAMの前回可動部材動作記憶領域において記憶(更新記憶)される。このようなRAMの前回予告パターンを示すデータは、擬似連における各変動について可動部材動作を選択決定するごとに更新記憶される。擬似連における2回目以降の変動(再変動)について可動部材動作を選択決定するときには、可動部材動作を選択決定するごとに、たとえば、第6可動部材動作決定テーブル301Fのような動作決定テーブルを用いて選択した可動部材動作である今回選択可動部材動作について、前回可動部材動作データにより特定される前回可動部材動作と、大当りになる信頼度を比較する。今回選択可動部材動作が前回可動部材動作よりも信頼度が低いときには、前回の変動よりも信頼度が低い可動部材動作を決定しないように、前回可動部材動作の内容をそのまま当該今回の変動における可動部材動作として決定する。一方、今回選択可動部材動作の信頼度が前回可動部材動作の信頼度以上であるときには、当該今回の変動における可動部材動作として、その今回選択可動部材動作を決定する。具体的に、前述したような禁則処理における予告パターンについての大当りになる信頼度の比較は、次のように行なわれる。複数種類の可動部材動作のそれぞれについて、たとえば数値の大きさが異なるフラグが予め対応付けられており(たとえば、大当りになる信頼度が高いもの程、数値が大きくなるようにフラグの値が設定されている)、前回可動部材動作を示すデータとして、可動部材動作の種類に対応するフラグがセットされる。そして、前回可動部材動作としてセットされたフラグと、今回の変動での可動部材動作に対応するフラグとを比較し、そのフラグの数値の大小関係に基づいて、今回選択可動部材動作と前回可動部材動作とでどちらが信頼度が高いかを判断する。
次に、変動表示結果がはずれ(リーチはずれおよび非リーチはずれの両方を含む)となるときに用いられる第7可動部材動作決定テーブル301G〜第10可動部材動作決定テーブル301Jの内容を説明する。図105は、第7可動部材動作決定テーブル301G〜第10可動部材動作決定テーブル301Jの構成例を示す説明図である。
図105においては、(A)〜(D)に第7可動部材動作決定テーブル301G〜第10可動部材動作決定テーブル301Jが示されている。各可動部材動作決定テーブルにおいては、乱数SR15の抽出値と、選択される可動部材動作の表示内容(図中可動部材動作)との関係が示されている。
(A)の第7可動部材動作決定テーブル301Gでは、SR15の数値設定に示すように、乱数SR15の抽出値に基づいて、「可動部材動作A」と「可動部材動作B」とのいずれかの可動部材動作が選択されるようにする設定がされている。したがって、リーチはずれの「擬似連なし」の変動パターン、および、「擬似連2回」の変動パターンのときには、「可動部材動作A」と「可動部材動作B」とのいずれかが選択され、選択された可動部材動作が行なわれる。リーチはずれの「擬似連2回」の変動パターンのときには、1回目の変動および2回目の変動の両方において、このように選択される可動部材動作が実行される。第7可動部材動作決定テーブル301Gでは、「可動部材動作B」よりも「可動部材動作A」が選択される割合が高くなるようにSR15の数値データが設定されている。
(B)の第8可動部材動作決定テーブル301Hでは、SR15の数値設定に示すように、乱数SR15の抽出値に基づいて、「可動部材動作A」、および、「可動部材動作B」のうちのいずれかが選択されるようにする設定がされている。したがって、リーチはずれの「擬似連3回」の変動パターンのとき、および、「擬似連4回」の変動パターンのときの1回目,2回目の変動においては、「可動部材動作A」、および、「可動部材動作B」のうちいずれかが選択され、選択された可動部材動作が行なわれる。第8可動部材動作決定テーブル301Hでは、基本的に、可動部材動作に関し、選択される割合が、「可動部材動作A」>「可動部材動作B」となるように数値データが設定されている。また、第8可動部材動作決定テーブル301Hでは、第7可動部材動作決定テーブル301Gと比べて、「可動部材動作B」が選択される割合が高くなるようにSR15の数値データが設定されている。また、第8可動部材動作決定テーブル301Hでは、大当りとなるときの第2可動部材動作決定テーブル301Bと比べて、「可動部材動作B」が選択される割合が低くなるようにSR15の数値データが設定されている。
(C)の第9可動部材動作決定テーブル301Iでは、SR15の数値設定に示すように、乱数SR15の抽出値に基づいて、「可動部材動作A」と「可動部材動作B」とのいずれかが選択されるようにする設定がされている。したがって、リーチはずれの「擬似連3回」の変動パターンのときの3回目、および、「擬似連4回」の変動パターンのときの3回目,4回目の変動においては、「可動部材動作A」と「可動部材動作B」とのうちいずれかが選択され、選択された可動部材動作が行なわれる。第9可動部材動作決定テーブル301Iでは、基本的に、可動部材動作が選択される割合が、「可動部材動作A」>「可動部材動作B」となるように数値データが設定されている。また、第9可動部材動作決定テーブル301Iでは、第8可動部材動作決定テーブル301Hと比べて、「可動部材動作B」が選択される割合が高くなるようにSR15の数値データが設定されている。また、第9可動部材動作決定テーブル301Iでは、大当りとなるときの第3可動部材動作決定テーブル301Cと比べて、「可動部材動作C」が選択不可能となり、「可動部材動作A」が選択可能となるようにSR15の数値データが設定されている。
ただし、第9可動部材動作決定テーブル301Iについては、前に選択された予告演出と比べて、予告演出が実行された後に大当り遊技状態となる信頼度が低くならないようにするために、「擬似連3回」および「擬似連4回」における3回目(今回)の変動について、「擬似連3回」および「擬似連4回」の2回目(前回)の変動において選択された予告演出よりも信頼度が低い予告演出の選択を禁止する禁則処理が行なわれる。たとえば、「擬似連3回」および「擬似連4回」の2回目(前回)の変動について、第8可動部材動作決定テーブル301Hに基づいて「可動部材動作B」が選択されたときには、「擬似連3回」および「擬似連4回」の3回目(今回)の変動において、信頼度が低い「可動部材動作A」が選択されないように設定を変更する禁則処理が行なわれる。このような禁則処理としては、第9可動部材動作決定テーブル301Iを対象として、前述したような内容の可動部材動作禁則処理が行なわれる。これにより、第9可動部材動作決定テーブル301Iについては、前に選択された予告演出と比べて、予告演出が実行された後に大当り遊技状態となる信頼度が低くならない。
(D)の第10可動部材動作決定テーブル301Jでは、SR15の数値設定に示すように、乱数SR15の抽出値に基づいて、「可動部材動作A」と「可動部材動作B」とのいずれかが選択されるようにする設定がされている。したがって、非リーチはずれの「擬似連なし」の変動パターンのときには、「可動部材動作A」と「可動部材動作B」とのいずれかが選択され、「選択された可動部材動作が行なわれる。第10可動部材動作決定テーブル301Jでは、「可動部材動作B」よりも「可動部材動作A」が選択される割合が高くなるようにSR15の数値データが設定されている。
なお、この実施の形態では、可動部材動作について、複数種類設けられた演出態様(可動部材動作A〜C)のうちから実行する演出態様を選択する例を示した。しかし、これに限らず、可動部材動作については、演出態様が1種類であり、可動部材予告を実行することが決定されたときに、当該1種類の演出態様の可動部材動作のみが実行されるように設定してもよい。このように可動部材予告を実行することが決定されたときに1種類の演出態様の可動部材動作のみが実行されるように設定した場合には、たとえば、擬似連の変動回数が多い程、可動部材動作を行なうことが選択されやすくなるようにすればよい。
また、可動部材動作については、乱数SR14の抽出値に基づいて可動部材予告を実行することが決定されたときに、乱数SR15の抽出値に基づいて選択される可動部材の演出態様のうちに、「可動部材動作なし」というような可動部材予告を実行しない選択肢を設けてもよい。たとえば、擬似連変動回数が多くなる程、「可動部材動作なし」が選択される割合が少なくなるように設定してもよい。このようにすれば、明確に、擬似連変動回数に応じて可動部材予告を実行するか否かの割合を異ならせることができる。
また、前述したような各可動部材動作決定テーブルについては、1回目の変動〜5回目の変動のそれぞれで、可動部材動作の選択決定に用いる乱数値の上限値を異なるように設定してもよい。そのようにすれば、選択の振分けにばらつきを持たせることができる。
また、第3予告演出について、実行するか否か、および、実行するときの予告パターンを1つの乱数値を用いて選択決定する場合は、図102において変動パターン別に、第3予告演出なし、第1予告パターン(第3予告演出あり)、第2予告パターン(第3予告演出あり)、・・・というように、乱数値SR14の値を第3予告演出なしと、複数種類の予告パターンとのそれぞれに割振っておき、乱数値SR14の抽出値に基づいて、第3予告演出について、実行するか否か、および、実行するときの予告パターンを選択決定すればよい。その場合、図103〜図105に示す各種テーブルは用いない。このような場合は、第3予告演出について、実行するか否か、および、実行するときの予告パターンを1つの乱数値を用いて選択決定するためのデータテーブルを、擬似連の変動回数(擬似連なし、2回、3回、4回、5回)別に設け、そのようなデータテーブルを擬似連の変動回数に応じて使い分ければよい。
図106は、演出制御用マイクロコンピュータ100におけるROMに記憶される第4予告演出予告パターン実行決定テーブル200Cの構成例を示す説明図である。第4予告演出予告パターン実行決定テーブル200Cは、第4予告演出を実行するか否かを決定するために参照されるテーブルである。第4予告演出予告パターン実行決定テーブル200Cでは、変動パターン指定コマンドに示された変動パターンに応じて、第4予告演出の実行決定用の乱数SR16が、「第4予告演出なし」、あるいは、「ミニキャラ予告」のいずれかに、割振られている。
第4予告演出予告パターン実行決定テーブル200Cの設定では、変動表示結果が「非リーチはずれ」となる非リーチはずれ変動パターンと、変動表示結果が「リーチはずれ」となるリーチはずれ変動パターンと、変動表示結果が「大当り」となる大当り変動パターンとで、「第4予告演出なし」、および、「ミニキャラ予告」のそれぞれの選択項目についての割り振りが異なるように、各選択項目に対応する乱数SR16の値が設定されている。
第4予告演出予告パターン実行決定テーブル200Cの設定では、具体的に、大当り変動パターンのときの方が、非リーチはずれ変動パターンのときおよびリーチはずれ変動パターンのときよりも、ミニキャラ予告が選択される割合が多い。これにより、大当りとなるときには、はずれとなるときよりも第4予告演出が行なわれやすい。このため、ミニキャラ予告による第4予告演出が行なわれたときに、大当り発生についての遊技者の期待感を高めることができる。また、リーチはずれとなるときには、非リーチはずれとなるときよりも第4予告演出が行なわれやすい。このため、ミニキャラ予告による第4予告演出が行なわれたときに、リーチ発生についての遊技者の期待感を高めることができる。また、ミニキャラ予告は、前述の可動部材予告等のその他の予告演出と比べて、はずれとなるときに選択される割合が極めて高くなるように設定されている。なお、ミニキャラ予告は、前述の可動部材予告等のその他の予告演出と比べて、選択される割合が同等または低くなるように設定されてもよい。また、ミニキャラ予告は、演出図柄等のその他の画像よりも視認性が低い画像を用いて行なうものであるため、はずれとなるときに選択されやすく設定されていることに基づいて、その他の予告よりも大当りとなる信頼度が大幅に低いものとされている。
なお、図106においては、第4予告演出として選択可能な予告パターン種別の対象が1種類である例を示した。しかし、これに限らず、第4予告演出として選択可能な予告パターン種別の対象は、2種類以上の複数種類であってもよい。
また、図106に示す第4予告演出予告パターン実行決定テーブル200Cにおいては、非リーチはずれ変動パターン、リーチはずれ変動パターン、および、大当り変動パターンのそれぞれについて、変動パターンにおける擬似連変動回数に応じて、第4予告演出なし、および、ミニキャラ予告のそれぞれが選択決定される割合を異ならせる(たとえば、擬似連変動回数が多い程、ミニキャラ予告が選択される割合を高くする)ようにしてもよい。
図107は、第4予告演出の実行の有無決定後に具体的な予告パターンを決定するときに用いるテーブルを選択するために用いるデータテーブルとしての予告選択テーブルの構成例を示す説明図である。
図107において、(A)には、大当り時ミニキャラ予告選択テーブルが示されている。(B)には、リーチはずれ時ミニキャラ予告選択テーブルが示されている。図107において、(C)には、非リーチはずれ時ミニキャラ予告選択テーブルが示されている。これらの予告選択テーブルは、すべて演出制御用マイクロコンピュータ100におけるROMに記憶されている。
(A)に示す大当り時ミニキャラ予告選択テーブルは、大当り変動パターンが指定されたときにおいて、予告パターン種別としてミニキャラ予告が決定されたときに、具体的な予告パターンの決定のために用いるミニキャラ表示決定テーブルを選択するためのデータテーブルである。大当り時ミニキャラ予告選択テーブルにおいては、演出制御コマンドにより指定された変動パターン中で行なわれる変動表示(再変動を含む)の合計回数に応じて、異なるミニキャラ表示決定テーブルを選択するようにデータが設定されている。
(A)に示す大当り時ミニキャラ予告選択テーブルでは、具体的に、以下のようにミニキャラ表示決定テーブルが選択される。「擬似連なし」の変動パターンが指定されたとき、または、「擬似連2回」の変動パターンが指定されたときには、次のようにミニキャラ表示決定テーブルが選択される。1回目の変動時(初回変動時)の予告パターンを決定するため、および、2回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するために、図108に示す第1ミニキャラ表示決定テーブル302Aが選択される。
また、「擬似連3回」の変動パターンが指定されたとき、または、「擬似連4回」の変動パターンが指定されたときには、次のようにミニキャラ表示決定テーブルが選択される。1回目の変動時(初回変動時)の予告パターンを決定するため、および、2回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するために、図108に示す第2ミニキャラ表示決定テーブル302Bが選択される。そして、3回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するため、および、4回目の変動時の予告パターンを決定するために、図108に示す第3ミニキャラ表示決定テーブル302Cが選択される。
また、「擬似連5回」の変動パターンが指定されたときには、次のようにミニキャラ表示決定テーブルが選択される。1回目の変動時(初回変動時)の予告パターンを決定するため、および、2回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するために、図108に示す第4ミニキャラ表示決定テーブル302Dが選択される。そして、3回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するため、および、4回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するために、図108に示す第5ミニキャラ表示決定テーブル302Eが選択される。そして、5回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するために図108に示す第6ミニキャラ表示決定テーブル302Fが選択される。
(B)に示すリーチはずれ時ミニキャラ予告選択テーブルは、変動表示結果が「リーチはずれ」となるリーチはずれ変動パターンが指定されたときにおいて、予告パターン種別としてミニキャラ予告が決定されたときに、具体的な予告パターンの決定のために用いるミニキャラ表示決定テーブルを選択するためのデータテーブルである。リーチはずれ時ミニキャラ予告選択テーブルにおいては、演出制御コマンドにより指定された変動パターン中で行なわれる変動表示(再変動を含む)の合計回数に応じて、異なるミニキャラ表示決定テーブルを選択するようにデータが設定されている。
(B)に示すリーチはずれ時ミニキャラ予告選択テーブルでは、具体的に、以下のようにミニキャラ表示決定テーブルが選択される。たとえば、「擬似連なし」の変動パターンが指定されたとき、または、「擬似連2回」の変動パターンが指定されたときには、次のようにミニキャラ表示決定テーブルが選択される。1回目の変動時(初回変動時)の予告パターンを決定するため、および、2回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するために、図109に示す第7ミニキャラ表示決定テーブル302Gが選択される。
また、「擬似連3回」の変動パターンが指定されたとき、または、「擬似連4回」の変動パターンが指定されたときには、次のようにミニキャラ表示決定テーブルが選択される。1回目の変動時(初回変動時)の予告パターンを決定するため、および、2回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するために、図109に示す第8ミニキャラ表示決定テーブル302Hが選択される。そして、3回目の変動時の予告パターンを決定するため、および、4回目の変動時の予告パターンを決定するために、図109に示す第9ミニキャラ表示決定テーブル302Iが選択される。
(C)に示す非リーチはずれ時ミニキャラ予告選択テーブルは、変動表示結果が「非リーチはずれ」となる非リーチはずれ変動パターンが指定されたときにおいて、予告パターン種別としてミニキャラ予告が決定されたときに、具体的な予告パターンの決定のために用いるミニキャラ表示決定テーブルを選択するためのデータテーブルである。なお、非リーチはずれ時ミニキャラ予告選択テーブルにおいては、演出制御コマンドにより指定された変動パターン中で行なわれる変動表示(再変動を含む)の合計回数に応じて、異なるミニキャラ表示決定テーブルを選択するようにデータが設定されてもよい。
(C)に示す非リーチはずれ時ステップアップ予告選択テーブルでは、具体的に、以下のようにミニキャラ表示決定テーブルが選択される。たとえば、「擬似連なし」の変動パターンが指定されたとき、または、「擬似連2回」の変動パターンが指定されたときには、次のようにミニキャラ表示決定テーブルが選択される。1回目の変動時(初回変動時)の予告パターンを決定するため、および、2回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するために、図109に示す第10ミニキャラ表示決定テーブル302Jが選択される。
なお、大当り時ミニキャラ予告選択テーブル、および、リーチはずれ時ミニキャラ予告選択テーブルのそれぞれについては、1回目の変動時および2回目の変動時における予告パターン決定のために用いるテーブル(ミニキャラ表示決定テーブル)として、3つまたは2つのテーブルを設け、擬似連の有無および擬似連における変動回数に応じてテーブルを使い分ける例を示した。しかし、これに限らず、1回目の変動時および2回目の変動時における予告パターン決定のために用いる3つまたは2つのテーブルを共通化した1つのテーブルを作成し、その1つのテーブルを擬似連の有無および擬似連における変動回数に応じて共通使用するように予告選択テーブルを設定してもよい。具体的に、たとえば、大当り時ミニキャラ予告選択テーブルの場合は、第1ミニキャラ表示決定テーブル302A、第2ミニキャラ表示決定テーブル302B、および、第4ミニキャラ表示決定テーブル302Dを1つのテーブルに共通化する。
また、大当り時ミニキャラ予告選択テーブルについては、3回目の変動時および4回目の変動時における予告パターン決定のために用いるテーブル(ミニキャラ表示決定テーブル)として、2つのテーブルを設け、擬似連における変動回数に応じてテーブルを使い分ける例を示した。しかし、これに限らず、3回目の変動時および4回目の変動時における予告パターン決定のために用いる2つのテーブルを共通化した1つのテーブルを作成し、その1つのテーブルを擬似連における変動回数に応じて共通使用するように予告選択テーブルを設定してもよい。具体的に、たとえば、大当り時ボタン予告選択テーブルの場合は、第3ミニキャラ表示決定テーブル302Cおよび第5ミニキャラ表示決定テーブル302Eを1つのテーブルに共通化するというように、大当りとなるか否かで分けてテーブルを共通化する。
このようにミニキャラ予告選択テーブルとして共通のテーブルを用いる場合については、1回目および2回目の変動時用のミニキャラ予告選択テーブルと、3回目および4回目の変動時用のミニキャラ予告選択テーブルとの何れか一方を共通化してもよく、また、これら1回目および2回目の変動時用のミニキャラ予告選択テーブルと、3回目および4回目の変動時用のミニキャラ予告選択テーブルとの両方をそれぞれ共通化してもよい。
また、大当り時ミニキャラ予告選択テーブル、リーチはずれ時ミニキャラ予告選択テーブル、および、非リーチはずれ時ミニキャラ予告選択テーブルのそれぞれについては、たとえば1回目〜5回目の5回分の各変動について、異なるデータ設定内容のミニキャラ予告決定テーブルを設けるようにしてもよい。
次に、変動表示結果が大当りとなるときに用いられる第1ミニキャラ表示決定テーブル302A〜第6ミニキャラ表示決定テーブル302Fの内容を説明する。図108は、第1ミニキャラ表示決定テーブル302A〜第6ミニキャラ表示決定テーブル302Fの構成例を示す説明図である。
図108においては、(A)〜(F)に第1ミニキャラ表示決定テーブル302A〜第6ミニキャラ表示決定テーブル302Fが示されている。各ミニキャラ表示決定テーブルにおいては、乱数SR17の抽出値と、選択されるミニキャラ表示の演出内容(図中ミニキャラ表示)との関係が示されている。
以下の説明に示すミニキャラ予告のミニキャラ表示を決定する各ミニキャラ表示決定テーブルにおいて、「ミニキャラ表示A」というデータは、図76(B1)のミニキャラ表示Aが行なわれることを示すデータである。したがって、ミニキャラ表示Aというミニキャラ表示のデータが選択されたときには、ミニキャラ表示Aを実行する演出が行なわれる。また、以下の説明に示すミニキャラ表示決定テーブルにおいて、「ミニキャラ表示B」というデータは、図76(B2)のミニキャラ表示Bが行なわれることを示すデータである。したがって、ミニキャラ表示Bというミニキャラ表示のデータが選択されたときには、ミニキャラ表示Bを実行する演出が行なわれる。また、「ミニキャラ表示C」というデータは、図76(B3)のミニキャラ表示Cが行なわれることを示すデータである。したがって、ミニキャラ表示Cというミニキャラ表示のデータが選択されたときには、ミニキャラ表示Cを実行する演出が行なわれる。
(A)の第1ミニキャラ表示決定テーブル302Aでは、SR17の数値設定に示すように、乱数SR17の抽出値に基づいて、「ミニキャラ表示A」、「ミニキャラ表示B」、および、「ミニキャラ表示C」のうちいずれかが選択されるようにする設定がされている。したがって、「擬似連なし」の変動パターン、および、「擬似連2回」の変動パターンのときには、「ミニキャラ表示A」、「ミニキャラ表示B」、および、「ミニキャラ表示C」のいずれかが選択され、選択されたミニキャラ表示が行なわれる。第1ミニキャラ表示決定テーブル302Aでは、ミニキャラ表示が選択される割合が、「ミニキャラ表示A」>「ミニキャラ表示B」>「ミニキャラ表示C」となるようにSR17の数値データが設定されている。
(B)の第2ミニキャラ表示決定テーブル302Bでは、SR17の数値設定に示すように、乱数SR17の抽出値に基づいて、「ミニキャラ表示A」、および、「ミニキャラ表示B」のうちのいずれかが選択されるようにする設定がされている。したがって、「擬似連3回」の変動パターン、および、「擬似連4回」の変動パターンのときの1回目,2回目の変動においては、「ミニキャラ表示A」、および、「ミニキャラ表示B」のうちいずれかが選択され、選択されたミニキャラ表示が行なわれる。第2ミニキャラ表示決定テーブル302Bでは、基本的に、ミニキャラ表示に関し、選択される割合が、「ミニキャラ表示A」>「ミニキャラ表示B」となるように数値データが設定されている。
(C)の第3ミニキャラ表示決定テーブル302Cでは、SR17の数値設定に示すように、乱数SR17の抽出値に基づいて、「ミニキャラ表示B」と「ミニキャラ表示C」とのいずれかが選択されるようにする設定がされている。したがって、「擬似連3回」の変動パターンのときの3回目、および、「擬似連4回」の変動パターンのときの3回目,4回目の変動においては、「ミニキャラ表示B」と「ミニキャラ表示C」とのうちいずれかが選択され、選択されたミニキャラ表示が行なわれる。第3ミニキャラ表示決定テーブル302Cでは、基本的に、ミニキャラ表示が選択される割合が、「ミニキャラ表示B」>「ミニキャラ表示C」となるように数値データが設定されている。また、第3ミニキャラ表示決定テーブル302Cでは、第2ミニキャラ表示決定テーブル302Bと比べて、「ミニキャラ表示A」が選択されないようにSR17の数値データが設定されている。これにより、第3ミニキャラ表示決定テーブル302Cについては、前に選択された予告演出と比べて、予告演出が実行された後に大当り遊技状態となる信頼度が低くならない。つまり、大当りの「擬似連3回」および「擬似連4回」のときの3回目(今回)の変動について、第3ミニキャラ表示決定テーブル302Cを用いてミニキャラ表示を選択することにより、「擬似連2回」の1回目(前回)の変動において選択された予告演出よりも信頼度が低い予告演出の選択を禁止する禁則処理が行なわれることとなる。
(D)の第4ミニキャラ表示決定テーブル302Dでは、SR17の数値設定に示すように、乱数SR17の抽出値に基づいて、「ミニキャラ表示A」、および、「ミニキャラ表示B」のうちのいずれかが選択されるようにする設定がされている。したがって、「擬似連5回」の変動パターンのときの1回目,2回目の変動においては、「ミニキャラ表示A」、および、「ミニキャラ表示B」のうちいずれかが選択され、選択されたミニキャラ表示が行なわれる。第4ミニキャラ表示決定テーブル302Dでは、基本的に、ミニキャラ表示に関し、選択される割合が、「ミニキャラ表示A」>「ミニキャラ表示B」となるように数値データが設定されている。第4ミニキャラ表示決定テーブル302Dでは、第2ミニキャラ表示決定テーブル302Bと比べて、「ミニキャラ表示B」が選択される割合が高くなるようにSR17の数値データが設定されている。
(E)の第5ミニキャラ表示決定テーブル302Eでは、SR17の数値設定に示すように、乱数SR17の抽出値に基づいて、「ミニキャラ表示B」、および、「ミニキャラ表示C」のうちのいずれかが選択されるようにする設定がされている。したがって、「擬似連5回」の変動パターンのときの3回目,4回目の変動においては、「ミニキャラ表示B」、および、「ミニキャラ表示C」のうちいずれかが選択され、選択されたミニキャラ表示が行なわれる。第5ミニキャラ表示決定テーブル302Eでは、基本的に、ミニキャラ表示が選択される割合が、「ミニキャラ表示B」>「ミニキャラ表示C」となるように数値データが設定されている。また、第5ミニキャラ表示決定テーブル302Eでは、第4ミニキャラ表示決定テーブル302Dと比べて、「ミニキャラ表示C」が選択されるようにSR17の数値データが設定されている。
また、第5ミニキャラ表示決定テーブル302Eでは、第4ミニキャラ表示決定テーブル302Dと比べて、「ミニキャラ表示A」が選択されないようにSR17の数値データが設定されている。これにより、第5ミニキャラ表示決定テーブル302Eについては、前に選択された予告演出と比べて、予告演出が実行された後に大当り遊技状態となる信頼度が低くならない。つまり、大当りの「擬似連5回」の3回目(今回)の変動について、第5ミニキャラ表示決定テーブル302Eを用いてミニキャラ表示を選択することにより、「擬似連5回」の2回目(前回)の変動において選択された予告演出よりも信頼度が低い予告演出の選択を禁止する禁則処理が行なわれることとなる。
(F)の第6ミニキャラ表示決定テーブル302Fでは、SR17の数値設定に示すように、乱数SR17の抽出値に基づいて、「ミニキャラ表示B」と「ミニキャラ表示C」とのいずれかが選択されるようにする設定がされている。したがって、「擬似連5回」の変動パターンのときの5回目の変動においては、「ミニキャラ表示B」と「ミニキャラ表示C」とのうちいずれかが選択され、選択されたミニキャラ表示が行なわれる。第6ミニキャラ表示決定テーブル302Fでは、基本的に、ミニキャラ表示が選択される割合が、「ミニキャラ表示C」>「ミニキャラ表示B」となるように数値データが設定されている。また、第6ミニキャラ表示決定テーブル302Fでは、第5ミニキャラ表示決定テーブル302Eと比べて、「ミニキャラ表示B」が選択される割合が低くなり、「ミニキャラ表示C」が選択される割合が高くなるようにSR17の数値データが設定されている。また、第6ミニキャラ表示決定テーブル302Fでは、「ミニキャラ表示A」が選択されないようにSR17の数値データが設定されている。
ただし、第6ミニキャラ表示決定テーブル302Fについては、前に選択された予告演出と比べて、予告演出が実行された後に大当り遊技状態となる信頼度が低くならないようにするために、「擬似連5回」の5回目(今回)の変動について、「擬似連5回」の4回目(前回)の変動において選択された予告演出よりも信頼度が低い予告演出の選択を禁止する禁則処理(ミニキャラ表示禁則処理)が行なわれる。たとえば、「擬似連5回」の4回目(前回)の変動について、第5ミニキャラ表示決定テーブル302Eに基づいて「ミニキャラ表示C」が選択されたときには、「擬似連5回」の5回目(今回)の変動において、信頼度が低い「ミニキャラ表示B」が選択されないように設定を変更する禁則処理が行なわれる。
このようなミニキャラ表示の禁則処理の内容は、たとえば、次のようなものである。擬似連の変動表示を実行する前に予告パターンとしてのミニキャラ表示を選択決定するときには、ミニキャラ表示が選択決定されたことに応じて、その決定したミニキャラ表示を特定する前回ミニキャラ表示データが、前回予告パターンを示すデータとしてRAMの前回ミニキャラ表示記憶領域において記憶(更新記憶)される。このようなRAMの前回予告パターンを示すデータは、擬似連における各変動についてミニキャラ表示を選択決定するごとに更新記憶される。擬似連における2回目以降の変動(再変動)についてミニキャラ表示を選択決定するときには、ミニキャラ表示を選択決定するごとに、たとえば、第6ミニキャラ表示決定テーブル302Fのような動作決定テーブルを用いて選択したミニキャラ表示である今回選択ミニキャラ表示について、前回ミニキャラ表示データにより特定される前回ミニキャラ表示と、大当りになる信頼度を比較する。今回選択ミニキャラ表示が前回ミニキャラ表示よりも信頼度が低いときには、前回の変動よりも信頼度が低いミニキャラ表示を決定しないように、前回ミニキャラ表示の内容をそのまま当該今回の変動におけるミニキャラ表示として決定する。一方、今回選択ミニキャラ表示の信頼度が前回ミニキャラ表示の信頼度以上であるときには、当該今回の変動におけるミニキャラ表示として、その今回選択ミニキャラ表示を決定する。具体的に、前述したような禁則処理における予告パターンについての大当りになる信頼度の比較は、次のように行なわれる。複数種類のミニキャラ表示のそれぞれについて、たとえば数値の大きさが異なるフラグが予め対応付けられており(たとえば、大当りになる信頼度が高いもの程、数値が大きくなるようにフラグの値が設定されている)、前回ミニキャラ表示を示すデータとして、ミニキャラ表示の種類に対応するフラグがセットされる。そして、前回ミニキャラ表示としてセットされたフラグと、今回の変動でのミニキャラ表示に対応するフラグとを比較し、そのフラグの数値の大小関係に基づいて、今回選択ミニキャラ表示と前回ミニキャラ表示とでどちらが信頼度が高いかを判断する。
次に、変動表示結果がはずれ(リーチはずれおよび非リーチはずれの両方を含む)となるときに用いられる第7ミニキャラ表示決定テーブル302G〜第10ミニキャラ表示決定テーブルの内容を説明する。図109は、第7ミニキャラ表示決定テーブル302G〜第10ミニキャラ表示決定テーブル302Jの構成例を示す説明図である。
図109においては、(A)〜(D)に第7ミニキャラ表示決定テーブル302G〜第10ミニキャラ表示決定テーブル302Jが示されている。各ミニキャラ表示決定テーブルにおいては、乱数SR17の抽出値と、選択されるミニキャラ表示の表示内容(図中ミニキャラ表示)との関係が示されている。
(A)の第7ミニキャラ表示決定テーブル302Gでは、SR17の数値設定に示すように、乱数SR17の抽出値に基づいて、「ミニキャラ表示A」と「ミニキャラ表示B」とのいずれかのミニキャラ表示が選択されるようにする設定がされている。したがって、リーチはずれの「擬似連なし」の変動パターン、および、「擬似連2回」の変動パターンのときには、「ミニキャラ表示A」と「ミニキャラ表示B」とのいずれかが選択され、選択されたミニキャラ表示が行なわれる。リーチはずれの「擬似連2回」の変動パターンのときには、1回目の変動および2回目の変動の両方において、このように選択されるミニキャラ表示が実行される。第7ミニキャラ表示決定テーブル302Gでは、「ミニキャラ表示B」よりも「ミニキャラ表示A」が選択される割合が高くなるようにSR17の数値データが設定されている。
(B)の第8ミニキャラ表示決定テーブル302Hでは、SR17の数値設定に示すように、乱数SR17の抽出値に基づいて、「ミニキャラ表示A」、および、「ミニキャラ表示B」のうちのいずれかが選択されるようにする設定がされている。したがって、リーチはずれの「擬似連3回」の変動パターンのとき、および、「擬似連4回」の変動パターンのときの1回目,2回目の変動においては、「ミニキャラ表示A」、および、「ミニキャラ表示B」のうちいずれかが選択され、選択されたミニキャラ表示が行なわれる。第8ミニキャラ表示決定テーブル302Hでは、基本的に、ミニキャラ表示に関し、選択される割合が、「ミニキャラ表示A」>「ミニキャラ表示B」となるように数値データが設定されている。また、第8ミニキャラ表示決定テーブル302Hでは、第7ミニキャラ表示決定テーブル302Gと比べて、「ミニキャラ表示B」が選択される割合が高くなるようにSR17の数値データが設定されている。また、第8ミニキャラ表示決定テーブル302Hでは、大当りとなるときの第2ミニキャラ表示決定テーブル302Bと比べて、「ミニキャラ表示B」が選択される割合が低くなるようにSR17の数値データが設定されている。
(C)の第9ミニキャラ表示決定テーブル302Iでは、SR17の数値設定に示すように、乱数SR17の抽出値に基づいて、「ミニキャラ表示A」と「ミニキャラ表示B」とのいずれかが選択されるようにする設定がされている。したがって、リーチはずれの「擬似連3回」の変動パターンのときの3回目、および、「擬似連4回」の変動パターンのときの3回目,4回目の変動においては、「ミニキャラ表示A」と「ミニキャラ表示B」とのうちいずれかが選択され、選択されたミニキャラ表示が行なわれる。第9ミニキャラ表示決定テーブル302Iでは、基本的に、ミニキャラ表示が選択される割合が、「ミニキャラ表示A」>「ミニキャラ表示B」となるように数値データが設定されている。また、第9ミニキャラ表示決定テーブル302Iでは、第8ミニキャラ表示決定テーブル302Hと比べて、「ミニキャラ表示B」が選択される割合が高くなるようにSR17の数値データが設定されている。また、第9ミニキャラ表示決定テーブル302Iでは、大当りとなるときの第3ミニキャラ表示決定テーブル302Cと比べて、「ミニキャラ表示C」が選択不可能となり、「ミニキャラ表示A」が選択可能となるようにSR17の数値データが設定されている。
ただし、第9ミニキャラ表示決定テーブル302Iについては、前に選択された予告演出と比べて、予告演出が実行された後に大当り遊技状態となる信頼度が低くならないようにするために、「擬似連3回」および「擬似連4回」における3回目(今回)の変動について、「擬似連3回」および「擬似連4回」の2回目(前回)の変動において選択された予告演出よりも信頼度が低い予告演出の選択を禁止する禁則処理が行なわれる。たとえば、「擬似連3回」および「擬似連4回」の2回目(前回)の変動について、第8ミニキャラ表示決定テーブル302Hに基づいて「ミニキャラ表示B」が選択されたときには、「擬似連3回」および「擬似連4回」の3回目(今回)の変動において、信頼度が低い「ミニキャラ表示A」が選択されないように設定を変更する禁則処理が行なわれる。このような禁則処理としては、第9ミニキャラ表示決定テーブル302Iを対象として、前述したような内容のミニキャラ表示禁則処理が行なわれる。これにより、第9ミニキャラ表示決定テーブル302Iについては、前に選択された予告演出と比べて、予告演出が実行された後に大当り遊技状態となる信頼度が低くならない。
(F)の第10ミニキャラ表示決定テーブル302Jでは、SR17の数値設定に示すように、乱数SR17の抽出値に基づいて、「ミニキャラ表示A」と「ミニキャラ表示B」とのいずれかが選択されるようにする設定がされている。したがって、非リーチはずれの「擬似連なし」の変動パターンのときには、「ミニキャラ表示A」と「ミニキャラ表示B」とのいずれかが選択され、「選択されたミニキャラ表示が行なわれる。第10ミニキャラ表示決定テーブル302Jでは、「ミニキャラ表示B」よりも「ミニキャラ表示A」が選択される割合が高くなるようにSR17の数値データが設定されている。
なお、この実施の形態では、ミニキャラ表示について、複数種類設けられた演出態様(ミニキャラ表示A〜C)のうちから実行する演出態様を選択する例を示した。しかし、これに限らず、ミニキャラ表示については、演出態様が1種類であり、ミニキャラ予告を実行することが決定されたときに、当該1種類の演出態様のミニキャラ表示のみが実行されるように設定してもよい。
また、ミニキャラ表示については、乱数SR16の抽出値に基づいてミニキャラ予告を実行することが決定されたときに、乱数SR17の抽出値に基づいて選択されるミニキャラ表示の演出態様のうちに、「ミニキャラ表示なし」というようなミニキャラ表示を実行しない選択肢を設け、擬似連変動回数に応じて、「ミニキャラ表示なし」が選択される割合を異ならせるようにしてもよい。たとえば、擬似連変動回数が多くなる程、「ミニキャラ表示なし」が選択される割合が少なくなるように設定してもよい。このようにすれば、明確に、擬似連変動回数に応じてミニキャラ予告を実行するか否かの割合を異ならせることができる。
また、前述したような各ミニキャラ表示決定テーブルについては、1回目の変動〜5回目の変動のそれぞれで、ミニキャラ表示の選択決定に用いる乱数値の上限値を異なるように設定してもよい。そのようにすれば、選択の振分けにばらつきを持たせることができる。
なお、第4予告演出について、実行するか否か、および、実行するときの予告パターンを1つの乱数値を用いて選択決定する場合は、図106において変動パターン別に、第4予告演出なし、第1予告パターン(第4予告演出あり)、第2予告パターン(第4予告演出あり)、・・・というように、乱数値SR16の値を第4予告演出なしと、複数種類の予告パターンとのそれぞれに割振っておき、乱数値SR16の抽出値に基づいて、第4予告演出について、実行するか否か、および、実行するときの予告パターンを選択決定すればよい。その場合、図107〜図109に示す各種テーブルは用いない。このような場合は、第4予告演出について、実行するか否か、および、実行するときの予告パターンを1つの乱数値を用いて選択決定するためのデータテーブルを、擬似連の変動回数(擬似連なし、2回、3回、4回、5回)別に設け、そのようなデータテーブルを擬似連の変動回数に応じて使い分ければよい。
図110は、演出制御用マイクロコンピュータ100におけるROMに記憶される第5予告演出予告パターン実行決定テーブル200Dの構成例を示す説明図である。第5予告演出予告パターン実行決定テーブル200Dは、第5予告演出を実行するか否かを決定するために参照されるテーブルである。第5予告演出予告パターン実行決定テーブル200Dでは、変動パターン指定コマンドに示された変動パターンに応じて、第5予告演出の実行決定用の乱数SR18が、「第5予告演出なし」、あるいは、「群予告」のいずれかに、割振られている。
第5予告演出予告パターン実行決定テーブル200Dの設定では、変動表示結果が「リーチはずれ」となるリーチはずれ変動パターンと、変動表示結果が「大当り」となる大当り変動パターンとで、「第5予告演出なし」、および、「群予告」のそれぞれの選択項目についての割り振りが異なるように、各選択項目に対応する乱数SR18の値が設定されている。第5予告演出としての群予告は、リーチ状態となった後に実行される予告演出であるので、変動表示結果が非リーチはずれとなるときには選択されない。
第5予告演出予告パターン実行決定テーブル200Dの設定では、具体的に、大当り変動パターンのときの方が、リーチはずれ変動パターンのときよりも、群予告が選択される割合が多い。これにより、大当りとなるときには、はずれとなるときよりも第5予告演出が行なわれやすい。このため、群予告による第5予告演出が行なわれたときに、大当り発生についての遊技者の期待感を高めることができる。
なお、図110においては、第5予告演出として選択可能な予告パターン種別の対象が1種類である例を示した。しかし、これに限らず、第5予告演出として選択可能な予告パターン種別の対象は、2種類以上の複数種類であってもよい。
また、図110に示す第5予告演出予告パターン実行決定テーブル200Dにおいては、リーチはずれ変動パターン、および、大当り変動パターンのそれぞれについて、変動パターンにおける擬似連変動回数に応じて、第5予告演出なし、および、群予告のそれぞれが選択決定される割合を異ならせる(たとえば、擬似連変動回数が多い程、群予告が選択される割合を高くする)ようにしてもよい。
図111は、第5予告演出の実行の有無決定後に具体的な予告パターンを決定するときに用いるテーブルを選択するために用いるデータテーブルとしての予告選択テーブルの構成例を示す説明図である。
図111において、(A)には、大当り時群予告選択テーブルが示されている。(B)には、リーチはずれ時群予告選択テーブルが示されている。これらの予告選択テーブルは、すべて演出制御用マイクロコンピュータ100におけるROMに記憶されている。
(A)に示す大当り時群予告選択テーブルは、大当り変動パターンが指定されたときにおいて、予告パターン種別として群予告が決定されたときに、具体的な予告パターンの決定のために用いる群表示決定テーブルを選択するためのデータテーブルである。大当り時群予告選択テーブルにおいては、演出制御コマンドにより指定された変動パターン中で行なわれる変動表示(再変動を含む)の合計回数に応じて、異なる群表示決定テーブルを選択するようにデータが設定されている。
(A)に示す大当り時群予告選択テーブルでは、具体的に、以下のように群表示決定テーブルが選択される。「擬似連なし」の変動パターンが指定されたとき、または、「擬似連2回」の変動パターンが指定されたときには、予告パターンを決定するために、図112に示す第1群表示決定テーブル303Aが選択される。また、「擬似連3回」の変動パターンが指定されたとき、または、「擬似連4回」の変動パターンが指定されたときには、図112に示す第2群表示決定テーブル303Bが選択される。また、「擬似連5回」の変動パターンが指定されたときには、図112に示す第3群表示決定テーブル303Cが選択される。
(B)に示すリーチはずれ時群予告選択テーブルは、変動表示結果が「リーチはずれ」となるリーチはずれ変動パターンが指定されたときにおいて、予告パターン種別として群予告が決定されたときに、具体的な予告パターンの決定のために用いる群表示決定テーブルを選択するためのデータテーブルである。リーチはずれ時群予告選択テーブルにおいては、演出制御コマンドにより指定された変動パターン中で行なわれる変動表示(再変動を含む)の合計回数に応じて、異なる群表示決定テーブルを選択するようにデータが設定されている。
(B)に示すリーチはずれ時群予告選択テーブルでは、具体的に、以下のように群表示決定テーブルが選択される。「擬似連なし」の変動パターンが指定されたとき、または、「擬似連2回」の変動パターンが指定されたときには、図112に示す第4群表示決定テーブル303Dが選択される。また、「擬似連3回」の変動パターンが指定されたとき、または、「擬似連4回」の変動パターンが指定されたときには、図112に示す第5群表示決定テーブル303Eが選択される。
次に、第1群表示決定テーブル303A〜第5群表示決定テーブル303Eの内容を説明する。図112は、第1群表示決定テーブル303A〜第5群表示決定テーブル303Eの構成例を示す説明図である。
図112においては、(A)〜(E)に第1群表示決定テーブル303A〜第5群表示決定テーブル303Eが示されている。各群表示決定テーブルにおいては、乱数SR19の抽出値と、選択される群表示の演出内容(図中群表示)との関係が示されている。
以下の説明に示す群予告の群表示を決定する各群表示決定テーブルにおいて、「群表示A」というデータは、前述した群表示Aが行なわれることを示すデータである。群表示Aという群表示のデータが選択されたときには、群表示Aを実行する演出が行なわれる。また、以下の説明に示す群表示決定テーブルにおいて、「群表示B」というデータは、群表示Aよりも群予告で表示するキャラクタ画像94の数が多い前述の群表示Bが行なわれることを示すデータである。群表示Bという群表示のデータが選択されたときには、群表示Bを実行する演出が行なわれる。また、「群表示C」というデータは、群表示Bよりも群予告で表示するキャラクタ画像94の数が多い群表示Cが行なわれることを示すデータである。群表示Cという群表示のデータが選択されたときには、群表示Cを実行する演出が行なわれる。
(A)の第1群表示決定テーブル303Aでは、SR19の数値設定に示すように、乱数SR19の抽出値に基づいて、「群表示A」、「群表示B」、および、「群表示C」のうちいずれかが選択されるようにする設定がされている。したがって、大当りとなるときの「擬似連なし」の変動パターン、および、「擬似連2回」の変動パターンのときには、「群表示A」、「群表示B」、および、「群表示C」のいずれかが選択され、選択された群表示が行なわれる。第1群表示決定テーブル303Aでは、群表示が選択される割合が、「群表示A」<「群表示B」<「群表示C」となるようにSR19の数値データが設定されている。
(B)の第2群表示決定テーブル303Bでは、SR19の数値設定に示すように、乱数SR19の抽出値に基づいて、「群表示A」、「群表示B」、および、「群表示C」のうちいずれかが選択されるようにする設定がされている。したがって、大当りとなるときの「擬似連3回」の変動パターン、および、「擬似連4回」の変動パターンのときには、「群表示A」、「群表示B」、および、「群表示C」のいずれかが選択され、選択された群表示が行なわれる。第2群表示決定テーブル303Bでは、「群表示A」<「群表示B」<「群表示C」となるようにSR19の数値データが設定されている。また、第2群表示決定テーブル303Bでは、第1群表示決定テーブル303Aと比べて、「群表示C」および「群表示B」のそれぞれが選択される割合が高くなり、「群表示A」が選択される割合が低くなるようにSR19の数値データが設定されている。したがって、大当りとなるときにおいて、「擬似連2回」の変動パターンのときには、「擬似連なし」の変動パターンのときと比べて、群予告において、「群表示C」および「群表示B」が行なわれやすい。
(C)の第3群表示決定テーブル303Cでは、SR19の数値設定に示すように、乱数SR19の抽出値に基づいて、「群表示A」、「群表示B」、および、「群表示C」のうちいずれかが選択されるようにする設定がされている。したがって、大当りとなるときの「擬似連5回」の変動パターンのときには、「群表示A」、「群表示B」、および、「群表示C」のいずれかが選択され、選択された群表示が行なわれる。第3群表示決定テーブル303Cでは、「群表示A」<「群表示B」<「群表示C」となるようにSR19の数値データが設定されている。また、第3群表示決定テーブル303Cでは、第2群表示決定テーブル303Bと比べて、「群表示C」が選択される割合が高くなり、「群表示A」および「群表示B」のそれぞれが選択される割合が低くなるようにSR19の数値データが設定されている。したがって、大当りとなるときにおいて、「擬似連5回」の変動パターンのときには、「擬似連3回」の変動パターン、および、「擬似連4回」の変動パターンのときと比べて、群予告において、「群表示C」が行なわれやすい。
(D)の第4群表示決定テーブル303Dでは、SR19の数値設定に示すように、乱数SR19の抽出値に基づいて、「群表示A」、「群表示B」、および、「群表示C」のうちいずれかが選択されるようにする設定がされている。したがって、リーチはずれとなるときの「擬似連なし」の変動パターン、および、「擬似連2回」の変動パターンのときには、「群表示A」、「群表示B」、および、「群表示C」のいずれかが選択され、選択された群表示が行なわれる。第4群表示決定テーブル303Dでは、群表示に関し、選択される割合が、「群表示A」>「群表示B」>「群表示C」となるように数値データが設定されている。第4群表示決定テーブル303Dでは、大当りとなるときの第1群表示決定テーブル303Aと比べて、「群表示A」が選択される割合が高くなり、「群表示C」および「群表示B」のそれぞれが選択される割合が低くなるようにSR19の数値データが設定されている。したがって、「擬似連なし」の変動パターンのときには、大当りとなるときの方が、リーチはずれとなるときと比べて、群予告において、「群表示C」および「群表示B」が行なわれやすく、「群表示A」が行なわれにくい。
(E)の第5群表示決定テーブル303Eでは、SR19の数値設定に示すように、乱数SR19の抽出値に基づいて、「群表示A」、「群表示B」、および、「群表示C」のうちいずれかが選択されるようにする設定がされている。したがって、リーチはずれとなるときの「擬似連3回」の変動パターン、および、「擬似連4回」の変動パターンのときには、「群表示A」、「群表示B」、および、「群表示C」のいずれかが選択され、選択された群表示が行なわれる。第5群表示決定テーブル303Eでは、群表示に関し、選択される割合が、「群表示A」>「群表示B」>「群表示C」となるように数値データが設定されている。第5群表示決定テーブル303Eでは、第4群表示決定テーブル303Dと比べて、「群表示C」および「群表示B」のそれぞれが選択される割合が高くなり、「群表示A」が選択される割合が低くなるようにSR19の数値データが設定されている。したがって、リーチはずれとなるときにおいて、「擬似連2回」の変動パターンのときには、「擬似連なし」の変動パターンのときと比べて、群予告において、「群表示C」および「群表示B」が行なわれやすい。また、第5群表示決定テーブル303Eでは、大当りとなるときの第2群表示決定テーブル303Bと比べて、「群表示C」が選択される割合が低くなり、「群表示A」が選択される割合が高くなるようにSR19の数値データが設定されている。したがって、「擬似連2回」の変動パターンのときには、大当りとなるときの方が、リーチはずれとなるときと比べて、群予告において、「群表示C」が行なわれやすく、「群表示A」が行なわれにくい。
なお、第5予告演出について、実行するか否か、および、実行するときの予告パターンを1つの乱数値を用いて選択決定する場合は、図110において変動パターン別に、第5予告演出なし、第1予告パターン(第5予告演出あり)、第2予告パターン(第5予告演出あり)、・・・というように、乱数値SR18の値を第5予告演出なしと、複数種類の予告パターンとのそれぞれに割振っておき、乱数値SR18の抽出値に基づいて、第5予告演出について、実行するか否か、および、実行するときの予告パターンを選択決定すればよい。その場合、図111および図112に示す各種テーブルは用いない。このような場合は、第5予告演出について、実行するか否か、および、実行するときの予告パターンを1つの乱数値を用いて選択決定するためのデータテーブルを、擬似連の変動回数(擬似連なし、2回、3回、4回、5回)別に設け、そのようなデータテーブルを大当りとなるかはずれとなるかおよび擬似連の変動回数に応じて使い分ければよい。
図113は、図52に示されたメイン処理における演出制御プロセス処理(S705)を示すフローチャートである。演出制御プロセス処理では、演出制御用CPU101は、演出制御プロセスフラグの値に応じてS800〜S807のうちのいずれかの処理を行なう。各処理において、以下のような処理を実行する。
変動パターンコマンド受信待ち処理(S800):遊技制御用マイクロコンピュータ560から変動パターンコマンドを受信しているか否か確認する。具体的には、コマンド解析処理でセットされる変動パターンコマンド受信フラグがセットされているか否か確認する。変動パターンコマンドを受信していれば、演出制御プロセスフラグの値を演出図柄変動開始処理(S801)に対応した値に変更する。
演出図柄変動開始処理(S801):演出図柄および飾り図柄の変動が開始されるように制御する。そして、演出制御プロセスフラグの値を演出図柄変動中処理(S802)に対応した値に更新する。
演出図柄変動中処理(S802):変動パターンを構成する各変動状態(変動速度)の切替えタイミング等を制御するとともに、変動時間の終了を監視する。そして、変動時間が終了したら、演出制御プロセスフラグの値を演出図柄変動停止処理(S803)に対応した値に更新する。
演出図柄変動停止処理(S803):全図柄停止を指示する演出制御コマンド(図柄確定指定コマンド)を受信したことに基づいて、演出図柄(および飾り図柄)の変動を停止し表示結果(停止図柄)を導出表示する制御を行なう。そして、演出制御プロセスフラグの値を大当り表示処理(S804)または変動パターンコマンド受信待ち処理(S800)に対応した値に更新する。
大当り表示処理(S804):変動時間の終了後、演出表示装置9に大当りの発生を報知するための画面を表示する制御を行なう。そして、演出制御プロセスフラグの値をラウンド中処理(S805)に対応した値に更新する。
ラウンド中処理(S805):ラウンド中の表示制御を行なう。また、いわゆる確変昇格演出を実行する遊技機では、確変昇格演出の実行を示す確変昇格演出実行中フラグがセットされている場合には確変昇格演出を実行する。そして、ラウンド終了条件が成立したら、最終ラウンドが終了していなければ、演出制御プロセスフラグの値をラウンド後処理(S806)に対応した値に更新する。最終ラウンドが終了していれば、演出制御プロセスフラグの値を大当り終了処理(S807)に対応した値に更新する。
ラウンド後処理(S806):ラウンド間の表示制御を行なう。そして、ラウンド開始条件が成立したら、演出制御プロセスフラグの値をラウンド中処理(S805)に対応した値に更新する。
大当り終了処理(S807):演出表示装置9において、大当り遊技状態が終了したことを遊技者に報知する表示制御を行なう。そして、演出制御プロセスフラグの値を変動パターンコマンド受信待ち処理(S800)に対応した値に更新する。
図114は、図113に示された演出制御プロセス処理における変動パターンコマンド受信待ち処理(S800)を示すフローチャートである。変動パターンコマンド受信待ち処理において、演出制御用CPU101は、変動パターンコマンド受信フラグがセットされているか否か確認する(S811)。変動パターンコマンド受信フラグがセットされていれば、変動パターンコマンド受信フラグをリセットする(S812)。そして、演出制御プロセスフラグの値を演出図柄変動開始処理(S801)に応じた値に更新する(S813)。
図115および図116は、図113に示された演出制御プロセス処理における演出図柄変動開始処理(S801)を示すフローチャートである。演出図柄変動開始処理において、演出制御用CPU101は、まず、受信した変動パターンコマンドに基づいて、変動パターンが擬似連の演出を含むものであるか否かを確認する(S500a)。擬似連の演出を含む場合には、演出制御用CPU101は、擬似連の演出中に仮停止表示させる仮停止図柄を決定する擬似連用仮停止図柄決定処理を実行する(S500b)。具体的には、演出制御用CPU101は、図56に示す擬似連第1変動時仮停止図柄決定用の乱数SR4−1、擬似連第2変動時仮停止図柄決定用の乱数SR4−2、図64に示す仮停止図柄決定テーブル167A,167B,164Cを用いて、図65および図66に示すように、変動ごとの仮停止図柄を決定する。
次いで、演出制御用CPU101は、合算保留記憶数が0〜3のいずれかであれば図30に示す擬似連演出パターン判定テーブル139Aを選択し、合算保留記憶数が4〜8のいずれかであれば図31に示す擬似連演出パターン判定テーブル139Bを選択する。なお、合算保留記憶数は、具体的には、遊技制御用マイクロコンピュータ560から受信する合算保留記憶数指定コマンドによって特定できる。また、演出制御用CPU101は、擬似連演出パターン決定用乱数SR7の値を抽出する。そして、擬似連演出パターン決定用乱数SR7の値に基づいて、選択した擬似連演出パターン判定テーブルを参照することによって、擬似連の演出パターンを複数種類のうちのいずれかに決定する(S500c)。
なお、S500cの処理は、再変動演出として、第1再変動演出もしくは第2再変動演出を選択する再変動演出選択処理、または、再変動演出として、第1再変動演出、第2再変動演出、もしくは第1再変動演出と第2再変動演出とが組合された第3再変動演出を選択する再変動演出選択処理を含むことになる。
次いで、演出制御用CPU101は、はずれとすることに決定されているか否か確認する(S501)。はずれとすることに決定されているか否かは、たとえば、表示結果特定コマンド格納領域に表示結果1指定コマンドが格納されているか否かによって判定される。はずれとすることに決定されている場合には、変動パターンコマンドとして、非リーチ変動パターンに対応したコマンドを受信したか否か確認する(S502)。非リーチ変動パターンに対応したコマンドを受信したか否かは、たとえば、変動パターンコマンド格納領域に格納されているデータによって判定される。
非リーチ変動パターンに対応したコマンドを受信したと判定した場合には、演出制御用CPU101は、リーチにならない演出図柄の停止図柄を決定する(S504)。S504の処理では、図57(A)に示された最終停止図柄決定テーブル160Aを使用テーブルとして選択する。次いで、第1最終停止図柄決定用の乱数SR1−1の値を抽出する。そして、抽出した乱数SR1−1の値に基づいて、最終停止図柄決定テーブル160Aを参照することによって左最終停止図柄FZ1−1になる演出図柄を決定する。次に、図57(B)に示された最終停止図柄決定テーブル160Bを使用テーブルとして選択する。続いて、第2最終停止図柄決定用の乱数SR1−2の値を抽出する。そして、抽出した乱数SR1−2の値に基づいて、最終停止図柄決定テーブル160Bを参照することによって右最終停止図柄FZ1−2となる演出図柄を決定する。また、左最終停止図柄FZ1−1と右最終停止図柄FZ1−2との組合せに基づいて、図58に示された左右出目判定テーブル161を参照することによって、左右出目タイプDC1−1が複数種類のいずれになるか判定する。次いで、図57(C)に示された最終停止図柄決定テーブル160Cを使用テーブルとして選択する。また、第3最終停止図柄決定用の乱数SR1−3の値を抽出する。そして、抽出した乱数SR1−3の値と左右出目タイプDC1−1とに基づいて、最終停止図柄決定テーブル160Cを参照することによって中最終停止図柄FZ1−3となる演出図柄を決定する。
S504の処理では、最終停止図柄決定テーブル160A〜160Cや左右出目判定テーブル161を参照して、左中右最終停止図柄FZ1−1〜FZ1−3となる演出図柄を決定することによって、演出図柄の停止図柄をリーチの組合せや大当りの組合せにしない。また、リーチの組合せや大当りの組合せ以外であっても、図14に示された擬似連チャンス目GC1〜GC8や図59に示されたような一定の非リーチの組合せになることもない。
S502の処理で非リーチ変動パターンではないと判定した場合には、演出制御用CPU101は、リーチの組合せを構成する演出図柄の停止図柄を決定する(S505)。S505の処理では、図60(A)に示された最終停止図柄決定テーブル162Aを使用テーブルとして選択する。また、第1最終停止図柄決定用の乱数SR1−1の値を抽出する。そして、抽出した乱数SR1−1の値に基づいて、最終停止図柄決定テーブル162Aを参照することによって左最終停止図柄FZ2−1と右最終停止図柄FZ2−2となる同一の演出図柄を決定する。次に、図60(B)に示された最終停止図柄決定テーブル162Bを使用テーブルとして選択する。また、第3最終停止図柄決定用の乱数SR1−3の値を抽出する。そして、抽出した乱数SR1−3の値に基づいて、最終停止図柄決定テーブル162Bを参照することによって左右最終停止図柄FZ2−1、FZ2−2となる演出図柄と中最終停止図柄FZ2−3となる演出図柄との図柄差を決定する。演出制御用CPU101は、決定した図柄差に応じて、中最終停止図柄FZ2−3となる演出図柄を決定する。
以上のように、S505の処理では、演出制御用CPU101は、まず、最終停止図柄決定テーブル162Aを用いて、最後に演出図柄が停止表示される「中」の図柄表示エリア9C以外の「左」および「右」の図柄表示エリア9L、9Rに停止表示される左右最終停止図柄FZ2−1、FZ2−2となる演出図柄を決定する。次いで、最終停止図柄決定テーブル162Bを用いて、最後に演出図柄が停止表示される「中」の図柄表示エリア9Cにおける中最終停止図柄FZ2−3となる演出図柄と、左右最終停止図柄FZ2−1、FZ2−2となる演出図柄との図柄差を決定し、決定された図柄差に応じて、中最終停止図柄FZ2−3となる演出図柄を決定する。
はずれとすることに決定されていない場合には(S501)、演出制御用CPU101は、突確に決定されているか否か判定する(S507)。突確に決定されているか否かは、たとえば、表示結果特定コマンド格納領域に表示結果4指定コマンド(図32参照)が格納されているか否かによって判定される。突確に決定されている場合には、変動パターン指定コマンドで指定された変動パターンが特殊PG1−1〜特殊PG1−4の変動パターンのいずれかであるか否か判定する(S508)。図16に示されたように、特殊PG1−1〜特殊PG1−4の変動パターンは、いずれも、演出図柄の変動表示態様を「非リーチ」とする変動パターンである。S508の処理で特殊PG1−1〜特殊PG1−4の変動パターンのいずれかであると判定された場合には、S504に移行し、演出制御用CPU101は、S504の処理で、最終停止図柄となる演出図柄を決定する。
S508の処理で、特殊PG1−1〜特殊PG1−4の変動パターン以外であると判定した場合には、演出制御用CPU101は、S505に移行する。
突確に決定されていない場合には(S507)、大当りの組合せの演出図柄の最終停止図柄を決定する(S511)。S511の処理では、演出制御用CPU101は、確変大当りにすることに決定されている場合には図61(A)に示された最終停止図柄決定テーブル163Aを使用テーブルとして選択する。通常大当りにすることに決定されている場合には図61(B)に示された最終停止図柄決定テーブル163Bを使用テーブルとして選択する。また、第1最終停止図柄決定用の乱数SR1−1の値を抽出する。そして、抽出した乱数SR1−1の値に基づいて、最終停止図柄決定テーブル163Aを参照することによって大当り図柄となる左中右最終停止図柄FZ3−1、FZ3−2、FZ3−3の組合せを最終停止図柄として決定する。なお、確変大当りにすることに決定されている場合に、左中右の確定演出図柄として「2」、「4」、「6」、「8」といった一般に非確変大当りを想起させるような停止図柄が導出表示されることもあるが(図61(A)参照)、最終停止図柄決定テーブル163Aにおいて、「2」、「4」、「6」、「8」に対して判定値を割当てないようにして、確変大当りにすることに決定されている場合には「2」、「4」、「6」、「8」が選択されないようにしてもよい。また、確変大当りにすることに決定されている場合に「2」、「4」、「6」、「8」が左中右の確定演出図柄として選択されうるようにしたときに、大当り遊技中等に、いわゆる確変昇格演出を実行することによって、演出表示装置9において表示されている左中右の確定演出図柄を「7」等に変更するようにしてもよい。なお、確変状態に関する報知を行なわない遊技機では、確変昇格演出を実行せず、遊技者に、確定演出図柄によって遊技状態(確変状態であるか否か)を把握することを困難にするようにしてもよい。
S504、S505、S511のいずれかの処理を実行した後、または、S508の処理で「N」になった後に、演出制御用CPU101は、予告設定処理を実行し(S516a)、その後、特定演出設定処理を実行する(S516)。
図117および図118は、予告設定処理を示すフローチャートである。予告設定処理において、演出制御用CPU101は、まず、図78に示す第1予告パターン種別決定テーブル166を、使用するテーブルとして決定してセットする(S531)。そして、予告パターン種別決定用の乱数値SR7を示す数値データを抽出する(S532)。そして、予告パターン種別決定テーブルを参照し、変動パターンに応じて、S532で抽出した乱数値SR7を示す数値データに基づき、第1予告演出なし、ボタン予告、および、第1ステップアップ予告のうちいずれかを選択することにより、予告パターン種別を決定し、記憶する(S533)。
次に、S533において第1予告演出として第1ステップ予告を実行することが決定されたか否かを判断する(S5330)。第1ステップ予告を実行することが決定されたと判断されたときは、図79に示すステップアップ予告内容決定テーブルを使用するテーブルとして決定してセットする(S5331)。そして、第1ステップアップ予告内容決定用の乱数SR20を示す数値データを抽出する(S5332)。そして、ステップアップ予告内容決定テーブルを参照し、変動パターンに応じて、S5332で抽出した乱数値SR20を示す数値データに基づき、基本発展予告、リーチ分岐予告、および、ボタン分岐予告のうちいずれかを選択することにより、第1ステップアップ予告として実行する予告の種類を決定し、記憶する(S533)。
次に、図98に示す第2予告演出予告パターン実行決定テーブル200Aを、使用するテーブルとして決定してセットする(S533a)。そして、第2予告演出の実行決定用の乱数SR12を示す数値データを抽出する(S533b)。そして、第2予告演出予告パターン実行決定テーブル200Aを参照し、変動パターンに応じて、抽出した乱数値SR12を示す数値データに基づき第2予告演出なし、および、第2ステップアップ予告のうちいずれかを選択することにより、第2予告演出の第2ステップアップ予告を実行するか否か決定し、記憶する(S533c)。
次に、図102に示す第3予告演出予告パターン実行決定テーブル200Bを、使用するテーブルとして決定してセットする(S533d)。そして、第3予告演出の実行決定用の乱数SR14を示す数値データを抽出する(S533e)。そして、第3予告演出予告パターン実行決定テーブル200Bを参照し、変動パターンに応じて、抽出した乱数値SR14を示す数値データに基づき第3予告演出なし、および、可動部材予告のうちいずれかを選択することにより、第3予告演出の可動部材予告を実行するか否か決定し、記憶する(S533f)。
次に、図106に示す第4予告演出予告パターン実行決定テーブル200Cを、使用するテーブルとして決定してセットする(S533g)。そして、第4予告演出の実行決定用の乱数SR16を示す数値データを抽出する(S533h)。そして、第4予告演出予告パターン実行決定テーブル200Cを参照し、変動パターンに応じて、抽出した乱数値SR16を示す数値データに基づき第4予告演出なし、および、ミニキャラ予告のうちいずれかを選択することにより、第4予告演出のミニキャラ予告を実行するか否か決定し、記憶する(S533i)。
次に、変動表示結果が大当りまたはリーチはずれになるかどうかを確認する((S533j)。具体的に、大当りとなるかどうかは、表示結果特定コマンド格納領域に表示結果2指定コマンドおよび表示結果3指定コマンドのような大当りを指定するコマンドが格納されているか否かを確認することによって判定される。また、リーチはずれになるかどうかは、表示結果特定コマンド格納領域に表示結果1指定コマンドが格納されており、変動パターンコマンドとして、リーチ変動パターンに対応したコマンドを受信したか否かを確認することによって判定される。なお、変動パターンコマンドにより大当りとするか否かおよびリーチとするか否かが特定されるときには、S533jでの変動表示結果が大当りまたはリーチはずれになるかどうかの判断を、変動パターンコマンドのみを用いて行なうようにしてもよい。S533jで、変動表示結果が大当りまたはリーチはずれになると判定した場合には、第5予告演出に関する実行の有無の判断を行なうために、S533kに進む。一方、S533jで、変動表示結果が大当りまたはリーチはずれにならないと判定した場合には、第5予告演出に関する実行の有無の判断を行なわないために、S534に進む。変動表示結果が大当りまたはリーチはずれにならないと判定したときに第5予告演出に関する実行の有無の判断を行なわない理由は、群予告はリーチ状態となった後に実行する予告演出であり、リーチ状態とならない場合には、予告演出である群予告の実行条件を満たさないからである。
S533kに進んだ場合は、図110に示す第5予告演出予告パターン実行決定テーブル200Dを、使用するテーブルとして決定してセットする(S533k)。そして、第5予告演出の実行決定用の乱数SR18を示す数値データを抽出する(S533l)。そして、第5予告演出予告パターン実行決定テーブル200Dを参照し、変動パターンに応じて、抽出した乱数値SR18を示す数値データに基づき第5予告演出なし、および、群予告のうちいずれかを選択することにより、第5予告演出の群予告を実行するか否か決定し、記憶する(S533m)。そして、S534に進む。
次に、S534に進んだ場合は、S533の決定において、第1予告演出なしと決定されたか否かを判別する(S534)。S533で第1予告演出なしと決定された場合には(S534でY)、後述するS543に進む。一方、S533で、予告パターン種別がボタン予告と第1ステップアップ予告とのいずれかの種別に決定された場合には(S534でN)、実行する第1予告演出の内容を決定するために第1予告演出決定処理(S535)に進み、その後、S539に進む。
ここでは、先に第1予告演出決定処理の処理内容を説明した後、予告設定処理のS539以降の処理内容を説明する。図119は、第1予告演出決定処理を示すフローチャートである。
図119を参照して、前述したS533において、第1ステップアップ予告として実行する予告の種類がボタン予告に決定されたか否かを判断する(S1701)。S1701でボタン予告ではないと判断されたときは、後述するS1706に進む。一方、S1701でボタン予告であると判断されたときは、S1702〜S1705によりボタン予告演出の予告パターンを決定する。まず、図80を用いて説明したように、決定された予告パターン種別の情報と、変動パターンに基づいて特定される表示結果の情報(大当り、リーチはずれ、非リーチはずれ)とに応じて、予告選択テーブルとして、図80の(A)〜(C)に示すボタン予告選択テーブルのいずれかを選択決定してセットする(S1702)。
次に、受信した変動パターンコマンドを参照して、実行する変動パターンが擬似連なし、擬似連2回、擬似連3回、擬似連4回、および、擬似連5回のいずれに該当するかを判断し、SS1702で決定した予告選択テーブルを用いて、実行する変動パターン(擬似連なし、擬似連2回、擬似連3回、擬似連4回、擬似連5回)に応じて、当該変動パターンでの変動表示に必要となる1回目〜5回目の変動時のそれぞれの予告パターンを決定するために用いるデータテーブル(擬似連なしおよび擬似連2回のときは1つのテーブル、擬似連3回および擬似連4回のときは2つのテーブル、擬似連5回のときは3つのテーブル)を選択決定し、セットする(S1703)。具体的に、S1703では、ボタン予告の予告メッセージ決定テーブルを前述のように選択決定する。つまり、擬似連なしの場合は1回目のみ、擬似連2回の場合は1回目および2回目、擬似連3回の場合は1回目〜3回目、擬似連4回の場合は1回目〜4回目、擬似連5回の場合は1回目〜5回目の変動に用いる予告メッセージ決定テーブルを選択決定し、セットする。そして、予告メッセージ決定用の乱数値SR8を示す数値データを抽出する(S1704)。
次に、S1704で抽出した乱数値に基づいて、1回目〜5回目の変動のうち、必要となる変動回の予告パターンを、S1703でセットした1つ、2つ、または、3つのデータテーブルの各データテーブルを用いて変動回の順番にしたがって決定し、記憶する(S1705)。そして、第1予告演出決定処理を終了する。S1705において、ボタン予告については、擬似連における変動表示が開始される前に、変動1回目〜5回目の変動のうち、必要となる変動回の予告メッセージを前述のように選択された予告メッセージ決定テーブルにより順番に選択決定する。S1705における予告パターンの決定においては、大当りとなる信頼度が変動回の順番が進むことに応じて低下する態様で選択されないように、前述したような禁則処理(予告メッセージ禁則処理)が行なわれる。より具体的に、1回目〜5回目の変動のうち、必要となる変動回の予告パターンを変動回の順番にしたがって決定していくが、各変動回の予告パターンを決定するごとに、決定した予告パターンを示す前回予告パターンのデータを前述のようにRAMに記憶していき、その次の変動回の予告パターンを決定するときの禁則処理に用いる。これにより、予告パターンの決定においては、予告パターンが、大当りとなる信頼度が変動回の順番が進むことに応じて低下する態様で選択されない。
S1706では、前述したS533において、第1ステップアップ予告として実行する予告の種類が基本発展予告に決定されたか否かを判断する(S1706)。S1706で基本発展予告ではないと判断されたときは、後述するS1711に進む。一方、S1706で基本発展予告であると判断されたときは、S1707〜S1710により基本発展予告演出の予告パターンを決定する。まず、図80を用いて説明したように、決定された予告パターン種別の情報と、変動パターンに基づいて特定される表示結果の情報(大当り、リーチはずれ、非リーチはずれ)とに応じて、予告選択テーブルとして、図81の(A)〜(C)に示す基本発展予告選択テーブルのいずれかを選択決定してセットする(S1707)。
次に、受信した変動パターンコマンドを参照して、実行する変動パターンが擬似連なし、擬似連2回、擬似連3回、擬似連4回、および、擬似連5回のいずれに該当するかを判断し、SS1707で決定した予告選択テーブルを用いて、実行する変動パターン(擬似連なし、擬似連2回、擬似連3回、擬似連4回、擬似連5回)に応じて、当該変動パターンでの変動表示に必要となる1回目〜5回目の変動時のそれぞれの予告パターンを決定するために用いるデータテーブル(擬似連なしおよび擬似連2回のときは1つのテーブル、擬似連3回および擬似連4回のときは2つのテーブル、擬似連5回のときは3つのテーブル)を選択決定し、セットする(S1708)。具体的に、S1708では、基本発展予告の予告ステップ決定テーブルを前述のように選択決定する。つまり、擬似連なしの場合は1回目のみ、擬似連2回の場合は1回目および2回目、擬似連3回の場合は1回目〜3回目、擬似連4回の場合は1回目〜4回目、擬似連5回の場合は1回目〜5回目の変動に用いる予告ステップ決定テーブルを選択決定し、セットする。そして、予告ステップ決定用の乱数値SR9を示す数値データを抽出する(S1709)。
次に、S1709で抽出した乱数値に基づいて、1回目〜5回目の変動のうち、必要となる変動回の予告パターンを、S1708でセットした1つ、2つ、または、3つのデータテーブルの各データテーブルを用いて変動回の順番にしたがって決定し、記憶する(S1710)。そして、第1予告演出決定処理を終了する。S1710において、基本発展予告については、擬似連における変動表示が開始される前に、変動1回目〜5回目の変動のうち、必要となる変動回の予告ステップを前述のように選択された予告ステップ決定テーブルにより順番に選択決定する。S1710における予告パターンの決定においては、大当りとなる信頼度が変動回の順番が進むことに応じて低下する態様で選択されないように、前述したような禁則処理(予告ステップ禁則処理)が行なわれる。より具体的に、1回目〜5回目の変動のうち、必要となる変動回の予告パターンを変動回の順番にしたがって決定していくが、各変動回の予告パターンを決定するごとに、決定した予告パターンを示す前回予告パターンのデータを前述のようにRAMに記憶していき、その次の変動回の予告パターンを決定するときの禁則処理に用いる。これにより、予告パターンの決定においては、予告パターンが、大当りとなる信頼度が変動回の順番が進むことに応じて低下する態様で選択されない。
S1711では、前述したS533において、第1ステップアップ予告として実行する予告の種類がリーチ分岐予告に決定されたか否かを判断する(S1711)。S1711でリーチ分岐予告ではないと判断されたときは、後述するS1716に進む。一方、S1711でリーチ分岐予告であると判断されたときは、S1712〜S1715によりリーチ分岐予告演出の予告パターンを決定する。まず、図91を用いて説明したように、決定された予告パターン種別の情報と、変動パターンに基づいて特定される表示結果の情報(大当り、リーチはずれ、非リーチはずれ)とに応じて、予告選択テーブルとして、図91の(A)〜(C)に示すリーチ分岐予告選択テーブルのいずれかを選択決定してセットする(S1712)。
次に、受信した変動パターンコマンドを参照して、実行する変動パターンが擬似連なし、擬似連2回、擬似連3回、擬似連4回、および、擬似連5回のいずれに該当するかを判断し、SS1712で決定した予告選択テーブルを用いて、実行する変動パターン(擬似連なし、擬似連2回、擬似連3回、擬似連4回、擬似連5回)に応じて、当該変動パターンでの変動表示に必要となる1回目〜5回目の変動時のそれぞれの予告パターンを決定するために用いるデータテーブル(擬似連なしおよび擬似連2回のときは1つのテーブル、擬似連3回および擬似連4回のときは2つのテーブル、擬似連5回のときは3つのテーブル)を選択決定し、セットする(S1713)。具体的に、S1713では、リーチ分岐予告の予告ステップ決定テーブルを前述のように選択決定する。つまり、擬似連なしの場合は1回目のみ、擬似連2回の場合は1回目および2回目、擬似連3回の場合は1回目〜3回目、擬似連4回の場合は1回目〜4回目、擬似連5回の場合は1回目〜5回目の変動に用いる予告ステップ決定テーブルを選択決定し、セットする。そして、予告ステップ決定用の乱数値SR21を示す数値データを抽出する(S1714)。
次に、S1714で抽出した乱数値に基づいて、1回目〜5回目の変動のうち、必要となる変動回の予告パターンを、S1713でセットした1つ、2つ、または、3つのデータテーブルの各データテーブルを用いて変動回の順番にしたがって決定し、記憶する(S1715)。そして、第1予告演出決定処理を終了する。S1715において、リーチ分岐予告については、擬似連における変動表示が開始される前に、変動1回目〜5回目の変動のうち、必要となる変動回の予告ステップを前述のように選択された予告ステップ決定テーブルにより順番に選択決定する。S1715における予告パターンの決定においては、大当りとなる信頼度が変動回の順番が進むことに応じて低下する態様で選択されないように、前述したような禁則処理(予告ステップ禁則処理)が行なわれる。より具体的に、1回目〜5回目の変動のうち、必要となる変動回の予告パターンを変動回の順番にしたがって決定していくが、各変動回の予告パターンを決定するごとに、決定した予告パターンを示す前回予告パターンのデータを前述のようにRAMに記憶していき、その次の変動回の予告パターンを決定するときの禁則処理に用いる。これにより、予告パターンの決定においては、予告パターンが、大当りとなる信頼度が変動回の順番が進むことに応じて低下する態様で選択されない。
次に、S1716に進んだときは、第1ステップアップ予告として実行する予告の種類がボタン分岐予告に決定されたときである。S1716では、図94を用いて説明したように、決定された予告パターン種別の情報と、変動パターンに基づいて特定される表示結果の情報(大当り、リーチはずれ、非リーチはずれ)とに応じて、予告選択テーブルとして、図94の(A)〜(C)に示すボタン分岐予告選択テーブルのいずれかを選択決定してセットする(S1716)。
次に、受信した変動パターンコマンドを参照して、実行する変動パターンが擬似連なし、擬似連2回、擬似連3回、擬似連4回、および、擬似連5回のいずれに該当するかを判断し、SS1716で決定した予告選択テーブルを用いて、実行する変動パターン(擬似連なし、擬似連2回、擬似連3回、擬似連4回、擬似連5回)に応じて、当該変動パターンでの変動表示に必要となる1回目〜5回目の変動時のそれぞれの予告パターンを決定するために用いるデータテーブル(擬似連なしおよび擬似連2回のときは1つのテーブル、擬似連3回および擬似連4回のときは2つのテーブル、擬似連5回のときは3つのテーブル)を選択決定し、セットする(S1717)。具体的に、S1717では、ボタン分岐予告の予告ステップ決定テーブルを前述のように選択決定する。つまり、擬似連なしの場合は1回目のみ、擬似連2回の場合は1回目および2回目、擬似連3回の場合は1回目〜3回目、擬似連4回の場合は1回目〜4回目、擬似連5回の場合は1回目〜5回目の変動に用いる予告ステップ決定テーブルを選択決定し、セットする。そして、予告の種別に応じて、予告ステップ決定用の乱数値SR21を示す数値データを抽出する(S1718)。
次に、S1718で抽出した乱数値に基づいて、1回目〜5回目の変動のうち、必要となる変動回の予告パターンを、S1717でセットした1つ、2つ、または、3つのデータテーブルの各データテーブルを用いて変動回の順番にしたがって決定し、記憶する(S1719)。そして、S17190に進む。S1719において、ボタン分岐予告については、擬似連における変動表示が開始される前に、変動1回目〜5回目の変動のうち、必要となる変動回の予告ステップを前述のように選択された予告ステップ決定テーブルにより順番に選択決定する。S1719における予告パターンの決定においては、大当りとなる信頼度が変動回の順番が進むことに応じて低下する態様で選択されないように、前述したような禁則処理(予告ステップ禁則処理)が行なわれる。より具体的に、1回目〜5回目の変動のうち、必要となる変動回の予告パターンを変動回の順番にしたがって決定していくが、各変動回の予告パターンを決定するごとに、決定した予告パターンを示す前回予告パターンのデータを前述のようにRAMに記憶していき、その次の変動回の予告パターンを決定するときの禁則処理に用いる。これにより、予告パターンの決定においては、予告パターンが、大当りとなる信頼度が変動回の順番が進むことに応じて低下する態様で選択されない。
次に、S17190に進んだときは、S1719により決定された予告パターンに「ボタン分岐」の予告ステップがあるか否かを判断する(S17190)。S17190により「ボタン分岐」の予告ステップがないと判断したときは、第1予告演出決定処理を終了する。一方、S17190により「ボタン分岐」の予告ステップがあると判断したときは、図97の(A)を用いて説明したように、図97の(A)に示すボタン分岐後予告内容選択テーブルをセットする(S1720)。
そして、S1721により次のような処理を行なう。受信した変動パターンコマンドを参照して、実行する変動パターンが擬似連なし、擬似連2回、擬似連3回、擬似連4回、および、擬似連5回のいずれの変動パターンに該当するかを判断するとともに、S1719aで決定された各変動回の予告パターンに基づいてどの変動回で「ボタン分岐」となることが決定されているかを判断する。さらに、S1720でセットしたボタン分岐後予告内容選択テーブルを用い、前述のように判断した変動パターン(擬似連なし、擬似連2回、擬似連3回、擬似連4回、擬似連5回)の情報と、前述のように判断した「ボタン分岐」となる変動回の情報とに基づいて、「ボタン分岐」したときのボタン操作に応じて表示する必要がある予告内容物を決定する予告内容物決定テーブルを前述のような3つのテーブルのうちから決定し、セットする。そして、ボタン分岐後予告内容決定用の乱数値SR23を示す数値データを抽出する(S1722)。
次に、S1722で抽出した乱数値に基づいて、1回目〜3回目の変動のうち、必要となる変動回でのボタン分岐後の予告内容物を、S1721でセットした予告内容物決定テーブルを用いて「ボタン分岐」を実行する変動回の順番にしたがって決定し、記憶する(S1723)。そして、第1予告演出決定処理を終了する。S1723における予告内容物の決定においては、大当りとなる信頼度が変動回の順番が進むことに応じて低下する態様で選択されないように、前述したような禁則処理(予告内容物禁則処理)が行なわれる。より具体的に、1回目〜5回目の変動のうち、必要となる変動回の予告内容物を変動回の順番にしたがって決定していくが、各変動回の予告内容物を決定するごとに、決定した予告内容物を示す前回予告内容物のデータを前述のようにRAMに記憶していき、その次の変動回の予告内容物を決定するときの禁則処理に用いる。これにより、予告内容物の決定においては、予告内容物が、大当りとなる信頼度が変動回の順番が進むことに応じて低下する態様で選択されない。
次に、図117を参照して、予告設定処理の続きを説明する。第1予告演出決定処理の終了後は、図86を用いて説明したように、決定された予告パターン種別の情報と、変動パターンに基づいて特定される表示結果の情報(大当り、はずれ)とに応じて、予告信頼度選択テーブルとして、図86の(A)〜(D)に示す予告信頼度選択テーブルのいずれかを選択決定してセットする(S539)。また、図示を省略するが、第1ステップアップ予告における「予告なし」が決定されたときのように、予告演出を行なわないときには、予告信頼度表示を行なわず、後述するS539〜S542の処理を実行せずに、S543に進む。なお、予告演出を行なわないときであっても、S539〜S542の処理を実行し、予告信頼度表示を行なうようにしてもよい。
次に、受信した変動パターンコマンドを参照して、実行する変動パターンが擬似連なし、擬似連2回、擬似連3回、擬似連4回、および、擬似連5回のいずれに該当するかを判断し、S539で決定した予告信頼度選択テーブルを用いて、実行する変動パターン(擬似連なし、擬似連2回、擬似連3回、擬似連4回、擬似連5回)に応じて、当該変動パターンでの変動表示に必要となる1回目〜5回目の変動時のそれぞれの予告信頼度表示パターンを決定するために用いるデータテーブル(擬似連なしおよび擬似連2回のときは1つのテーブル、擬似連3回および擬似連4回のときは2つのテーブル、擬似連5回のときは3つのテーブルを選択決定し、セットする(S540)。具体的に、S540では、ボタン予告選択時は、色信頼度表示決定テーブルを前述のように選択決定し、第1ステップアップ予告選択時(基本発展予告、リーチ分岐予告、または、ボタン分岐予告の選択時)は、模様信頼度表示決定テーブルを、前述のように選択決定する。つまり、擬似連なしの場合は1回目のみ、擬似連2回の場合は1回目および2回目、擬似連3回の場合は1回目〜3回目、擬似連4回の場合は1回目〜4回目、擬似連5回の場合は1回目〜5回目の変動に用いる色信頼度表示決定テーブルまたは模様信頼度表示決定テーブルを選択決定し、セットする。そして、予告の種別に応じて、色信頼度表示決定用の乱数値SR10を示す数値データまたは模様信頼度表示決定用の乱数値SR11を示す数値データを抽出する(S541)。
次に、S541で抽出した乱数値に基づいて、1回目〜5回目の変動のうち、必要となる変動回の予告信頼度表示パターンを、S540でセットした1つ、2つ、または、3つのデータテーブルの各データテーブルを用いて変動回の順番にしたがって決定し、記憶する(S542)。そして、S543に進む。S542において、ボタン予告選択時は、擬似連における変動表示が開始される前に、変動1回目〜5回目の変動のうち、必要となる変動回の色信頼度表示パターンを前述のように選択された色信頼度表示決定テーブルにより順番に選択決定し、第1ステップアップ予告選択時は、擬似連における変動表示が開始される前に、1回目〜5回目の変動のうち、必要となる変動回の模様信頼度表示パターンを、前述のように選択された模様信頼度表示決定テーブルにより順番に選択決定する。S542における予告信頼度表示パターンの決定においては、大当りとなる信頼度が変動回の順番が進むことに応じて低下する態様で選択されないように、前述したような禁則処理(色信頼度禁則処理または模様信頼度禁則処理)が行なわれる。より具体的に、1回目〜5回目の変動のうち、必要となる変動回の予告信頼度表示パターンを変動回の順番にしたがって決定していくが、各変動回の予告信頼度表示パターンを決定するごとに、決定した予告信頼度表示パターンを示す前回信頼度表示パターンのデータを前述のようにRAMに記憶していき、その次の変動回の予告信頼度表示パターンを決定するときの禁則処理に用いる。これにより、予告信頼度表示パターンの決定においては、予告信頼度表示パターンが、大当りとなる信頼度が変動回の順番が進むことに応じて低下する態様で選択されない。
S543に進んだときは、前述したS533cにより第2予告演出(第2ステップアップ予告)なしと決定されたか否かをS533cにより記憶されたデータに基づいて判断する(S543)。第2予告演出なしと判断したときは、後述するS548に進む。一方、第2予告演出ありと判断したときは、図99を用いて説明したように、変動パターンに基づいて特定される表示結果の情報(大当り、リーチはずれ、非リーチはずれ)に応じて、予告選択テーブルとして、図99の(A)〜(C)に示す予告選択テーブルのいずれかを選択決定してセットする(S544)。
次に、受信した変動パターンコマンドを参照して、実行する変動パターンが擬似連なし、擬似連2回、擬似連3回、擬似連4回、および、擬似連5回のいずれに該当するかを判断し、S544で決定した予告選択テーブルを用いて、実行する変動パターン(擬似連なし、擬似連2回、擬似連3回、擬似連4回、擬似連5回)に応じて、当該変動パターンでの変動表示に必要となる1回目〜5回目の変動時のそれぞれの予告パターンを決定するために用いるデータテーブル(擬似連なしおよび擬似連2回のときは1つのテーブル、擬似連3回および擬似連4回のときは2つのテーブル、擬似連5回のときは3つのテーブル)を選択決定し、セットする(S545)。具体的に、S545では、予告ステップ決定テーブルを、前述のように選択決定する。つまり、擬似連なしの場合は1回目のみ、擬似連2回の場合は1回目および2回目、擬似連3回の場合は1回目〜3回目、擬似連4回の場合は1回目〜4回目、擬似連5回の場合は1回目〜5回目の変動に用いる予告ステップ決定テーブルを選択決定し、セットする。そして、第2予告ステップ決定用の乱数値SR13を示す数値データを抽出する(S546)。
次に、S546で抽出した乱数値に基づいて、1回目〜5回目の変動のうち、必要となる変動回の予告パターンを、S545でセットした1つ、2つ、または、3つのデータテーブルの各データテーブルを用いて変動回の順番にしたがって決定し、記憶し(S547)、後述するS548に進む。S547においては、擬似連における変動表示が開始される前に、変動1回目〜5回目の変動のうち、必要となる変動回の予告ステップを前述のように選択された予告ステップ決定テーブルにより順番に選択決定し、擬似連における変動表示が開始される前に、1回目〜5回目の変動のうち、必要となる変動回の予告ステップを、前述のように選択された予告ステップ決定テーブルにより順番に選択決定する。S547における予告パターンの決定においては、大当りとなる信頼度が変動回の順番が進むことに応じて低下する態様で選択されないように、前述したような禁則処理(予告ステップ禁則処理)が行なわれる。より具体的に、1回目〜5回目の変動のうち、必要となる変動回の予告パターンを変動回の順番にしたがって決定していくが、各変動回の予告パターンを決定するごとに、決定した予告パターンを示す前回予告パターンのデータを前述のようにRAMに記憶していき、その次の変動回の予告パターンを決定するときの禁則処理に用いる。これにより、予告パターンの決定においては、予告パターンが、大当りとなる信頼度が変動回の順番が進むことに応じて低下する態様で選択されない。
次に、S548に進んだ場合は、S533fの決定において、第3予告演出なしと決定されたか否かを判別する(S548)。S533fで第3予告演出なしと決定された場合には(S548でY)、後述するS553に進む。一方、第3予告演出ありと判断したときは(S548でN)、図102を用いて説明したように、変動パターンに基づいて特定される表示結果の情報(大当り、リーチはずれ、非リーチはずれ)に応じて、予告選択テーブルとして、図103の(A)〜(C)に示す予告選択テーブルのいずれかを選択決定してセットする(S549)。
次に、受信した変動パターンコマンドを参照して、実行する変動パターンが擬似連なし、擬似連2回、擬似連3回、擬似連4回、および、擬似連5回のいずれに該当するかを判断し、S549で決定した予告選択テーブルを用いて、実行する変動パターン(擬似連なし、擬似連2回、擬似連3回、擬似連4回、擬似連5回)に応じて、当該変動パターンでの変動表示に必要となる1回目〜5回目の変動時のそれぞれの予告パターンを決定するために用いるデータテーブル(擬似連なしおよび擬似連2回のときは1つのテーブル、擬似連3回および擬似連4回のときは2つのテーブル、擬似連5回のときは3つのテーブル)を選択決定し、セットする(S550)。具体的に、S550では、可動部材動作決定テーブルを前述のように選択決定する。つまり、擬似連なしの場合は1回目のみ、擬似連2回の場合は1回目および2回目、擬似連3回の場合は1回目〜3回目、擬似連4回の場合は1回目〜4回目、擬似連5回の場合は1回目〜5回目の変動に用いる可動部材動作決定テーブルを選択決定し、セットする。そして、可動部材予告の可動部材動作決定用の乱数値SR15を示す数値データを抽出する(S551)。
次に、S551で抽出した乱数値に基づいて、1回目〜5回目の変動のうち、必要となる変動回の予告パターンを、S550でセットした1つ、2つ、または、3つのデータテーブルの各データテーブルを用いて変動回の順番にしたがって決定し、記憶する(S552)。S552においては、擬似連における変動表示が開始される前に、変動1回目〜5回目の変動のうち、必要となる変動回の可動部材予告動作を前述のように選択された可動部材動作決定テーブルにより順番に選択決定する。S552における予告パターンの決定においては、大当りとなる信頼度が変動回の順番が進むことに応じて低下する態様で選択されないように、前述したような禁則処理(可動部材動作禁則処理)が行なわれる。より具体的に、1回目〜5回目の変動のうち、必要となる変動回の予告パターンを変動回の順番にしたがって決定していくが、各変動回の予告パターンを決定するごとに、決定した予告パターンを示す前回予告パターンのデータを前述のようにRAMに記憶していき、その次の変動回の予告パターンを決定するときの禁則処理に用いる。これにより、予告パターンの決定においては、予告パターンが、大当りとなる信頼度が変動回の順番が進むことに応じて低下する態様で選択されない。S552の後、S553に進む。
次に、S553に進んだ場合は、S533iの決定において、第4予告演出なしと決定されたか否かを判別する(S553)。S533fで第4予告演出なしと決定された場合には(S553でY)、後述するS558に進む。一方、第4予告演出ありと判断したときは(S553でN)、図106を用いて説明したように、変動パターンに基づいて特定される表示結果の情報(大当り、リーチはずれ、非リーチはずれ)に応じて、予告選択テーブルとして、図106の(A)〜(C)に示す予告選択テーブルのいずれかを選択決定してセットする(S554)。
次に、受信した変動パターンコマンドを参照して、実行する変動パターンが擬似連なし、擬似連2回、擬似連3回、擬似連4回、および、擬似連5回のいずれに該当するかを判断し、S554で決定した予告選択テーブルを用いて、実行する変動パターン(擬似連なし、擬似連2回、擬似連3回、擬似連4回、擬似連5回)に応じて、当該変動パターンでの変動表示に必要となる1回目〜5回目の変動時のそれぞれの予告パターンを決定するために用いるデータテーブル(擬似連なしおよび擬似連2回のときは1つのテーブル、擬似連3回および擬似連4回のときは2つのテーブル、擬似連5回のときは3つのテーブル)を選択決定し、セットする(S555)。具体的に、S555では、ミニキャラ表示決定テーブルを前述のように選択決定する。つまり、擬似連なしの場合は1回目のみ、擬似連2回の場合は1回目および2回目、擬似連3回の場合は1回目〜3回目、擬似連4回の場合は1回目〜4回目、擬似連5回の場合は1回目〜5回目の変動に用いるミニキャラ表示決定テーブルを選択決定し、セットする。そして、ミニキャラ予告のミニキャラ表示決定用の乱数値SR17を示す数値データを抽出する(S556)。
次に、S556で抽出した乱数値に基づいて、1回目〜5回目の変動のうち、必要となる変動回の予告パターンを、S555でセットした1つ、2つ、または、3つのデータテーブルの各データテーブルを用いて変動回の順番にしたがって決定し、記憶する(S557)。S557においては、擬似連における変動表示が開始される前に、変動1回目〜5回目の変動のうち、必要となる変動回のミニキャラ表示を前述のように選択されたミニキャラ表示決定テーブルにより順番に選択決定する。S557における予告パターンの決定においては、大当りとなる信頼度が変動回の順番が進むことに応じて低下する態様で選択されないように、前述したような禁則処理(ミニキャラ表示禁則処理)が行なわれる。より具体的に、1回目〜5回目の変動のうち、必要となる変動回の予告パターンを変動回の順番にしたがって決定していくが、各変動回の予告パターンを決定するごとに、決定した予告パターンを示す前回予告パターンのデータを前述のようにRAMに記憶していき、その次の変動回の予告パターンを決定するときの禁則処理に用いる。これにより、予告パターンの決定においては、予告パターンが、大当りとなる信頼度が変動回の順番が進むことに応じて低下する態様で選択されない。S557の後、S558に進む。なお、前述したようにミニキャラ予告は、その他の予告演出と比べて大当りとなる信頼度が低いものであるので、遊技者は一般的にミニキャラ画像をそれ程注視していない傾向がある。したがって、S557においては、ミニキャラ表示禁則処理を行なわないようにしてもよい。
次に、S558に進んだ場合は、S533mの決定において、第5予告演出なしと決定されたか否かを判別する(S558)。S533mで第5予告演出なしと決定された場合には(S558でY)、予告設定処理を終了する。一方、第5予告演出ありと判断したときは(S558でN)、図110を用いて説明したように、変動パターンに基づいて特定される表示結果の情報(大当り、リーチはずれ)に応じて、予告選択テーブルとして、図111の(A),(B)に示す予告選択テーブルのいずれかを選択決定してセットする(S559)。
次に、受信した変動パターンコマンドを参照して、実行する変動パターンが擬似連なし、擬似連2回、擬似連3回、擬似連4回、および、擬似連5回のいずれに該当するかを判断し、S559で決定した予告選択テーブルを用いて、実行する変動パターン(擬似連なし、擬似連2回、擬似連3回、擬似連4回、擬似連5回)に応じて、当該変動パターンでのリーチ状態後の変動表示に必要となる予告パターンを決定するために用いるデータテーブルを選択決定し、セットする(S560)。そして、群予告の群表示決定用の乱数値SR19を示す数値データを抽出する(S561)。
次に、S561で抽出した乱数値に基づいて、リーチ状態後の予告パターンを、S560でセットしたデータテーブルを用いて決定し、記憶する(S562)。S562の後、予告設定処理を終了する。
なお、この実施の形態においては、ボタン予告を行なうときに色信頼度表示を必ず行ない、第1ステップアップ予告を行なうときに模様信頼度表示を必ず行なう例を示した。しかし、これに限らず、ボタン予告を行なうときに所定の割合で色信頼度表示を行なわないようにしてもよい。また、第1ステップアップ予告を行なうときに所定の割合で模様信頼度表示を行なわないようにしてもよい。
また、予告設定処理においては、次のような処理を行なうようにしてもよい。S533により第1予告演出に関する実行の有無および種別の決定がされた直後にS544以降の第1予告演出に関する予告内容決定等の処理を実行するようにしてもよい。S533cにより第2予告演出に関する実行の有無の決定がされた直後にS543以降の第2予告演出に関する予告内容決定等の処理を実行するようにしてもよい。S533fにより第3予告演出に関する実行の有無の決定がされた直後にS548以降の第3予告演出に関する予告内容決定等の処理を実行するようにしてもよい。S533iにより第4予告演出に関する実行の有無の決定がされた直後にS553以降の第4予告演出に関する予告内容決定等の処理を実行するようにしてもよい。S533mにより第5予告演出に関する実行の有無の決定がされた直後にS558以降の第5予告演出に関する予告内容決定等の処理を実行するようにしてもよい。このようにすれば、予告演出の実行の有無等に関するデータを無駄に長期間保持しておく必要がないので、保持したデータのデータ化け等により制御に不具合が生じにくいようにすることができる。
図117および図118の予告設定処理によれば、S535(図113のS1701〜S1723)、S544〜S547、S549〜S552、S554〜S557、および、S559〜S562に示すように、擬似連となる一連の変動表示の開始前に各変動回の予告パターン(ボタン予告、第1ステップアップ予告、第2ステップアップ予告、可動部材予告、ミニキャラ予告、および、群予告の予告パターン)を個別にすべて決定することにより、変動表示中における演出制御用マイクロコンピュータ100の制御負担(処理負担)を軽減することができる。また、図117および図118の予告設定処理によれば、S539〜S542に示すように、擬似連となる一連の変動表示の開始前に、各変動回の予告信頼度表示パターン(色信頼度表示パターンまたは模様信頼度表示パターン)を個別にすべて決定することにより、変動表示中における演出制御用マイクロコンピュータ100の制御負担(処理負担)を軽減することができる。
図120は、特定演出設定処理を示すフローチャートである。特定演出設定処理において、演出制御用CPU101は、変動パターン指定コマンドによって指定された変動パターンが特定演出(「滑り」または「擬似連」)を含まない変動パターンであるか否か判定する(S1551)。特定演出を含まない変動パターンであれば、特定演出設定処理を終了する。
特定演出を含む変動パターンである場合には、特定演出が「滑り」であるか否か判定する(S1552)。「滑り」の特定演出であれば、演出制御用CPU101は、特定演出に応じた特定演出パターン判定テーブルを使用テーブルとして選択する(S1553)。「滑り」の特定演出である場合には、図58に示された特定演出パターン判定テーブル164Aを選択する。
次いで、演出制御用CPU101は、特定演出パターンを複数種類のいずれかに決定する(S1554)。すなわち、まず、第1特定演出パターン判定用の乱数SR6−1の値を抽出する。そして、抽出した乱数SR6−1の値に基づいて、S1553の処理で選択した特定演出パターン判定テーブル164Aを参照することによって特定演出パターンを滑りTP1−1〜滑りTP1−4のいずれかに決定する。このS1554においては、擬似連等の変動パターン、および、擬似連の変動パターンにおいて滑り演出を行なうときに、滑り演出を開始させるまでの時間を計測する計時手段である滑り演出開始タイマをスタートがスタートさせられる。
また、演出制御用CPU101は、S1554の処理で決定した特定演出パターンに応じて、RAMの所定領域の前回演出値を更新する(S1555)。たとえば、S1554の処理で滑りTP1−1の特定演出パターンに決定された場合には、前回演出値を1に更新する。滑りTP1−2の特定演出パターンに決定された場合には、前回演出値を2に更新する。また、滑りTP1−3の特定演出パターンに決定された場合には、前回演出値を3に更新する。また、滑りTP1−4の特定演出パターンに決定された場合には、前回演出値を4に更新する。
S1555の処理を実行することによって、「滑り」の特定演出を実行する変動パターンに対応して、滑りTP1−1〜滑りTP1−4の特定演出パターンのいずれかに決定する毎に、決定された滑りTP1−1〜滑りTP1−4の特定演出パターンに対応する前回演出値に更新される。すなわち、「滑り」の特定演出における演出動作を複数種類のいずれかに決定する毎に、決定された演出動作の種類を示すデータを記憶する。
特定演出パターン判定テーブル164Aを、前回判定値がn(n=1〜4のいずれか)である場合には、滑りTP1−nが選択されないように判定値が割当てられたテーブルにした場合、演出制御用CPU101が、そのように構成された特定演出パターン判定テーブル164Aを用いて滑り演出態様を決定するときには、S1554の処理において、非リーチPA1−4の変動パターンに応じて「滑り」の特定演出が実行される場合には、前回実行された「滑り」の特定演出における特定演出パターンと同一の特定演出パターンにはならないようにすることができる。
次いで、S1556において、演出制御用CPU101は、「滑り」の特定演出である場合に、S1554の処理で決定した特定演出パターンに基づいて、図59(E)に示されたテーブル選択規則にしたがって、仮停止図柄決定テーブル166A〜166Dのいずれかを、使用テーブルとして選択する。また、滑り時仮停止図柄決定用の乱数SR3の値を抽出する(S1557)。そして、抽出した乱数SR3の値に基づいて、選択した仮停止図柄決定テーブル166A〜166Dのいずれかを参照することによって右仮停止図柄KZ1−1、左仮停止図柄KZ1−2、右仮停止図柄1−3、左仮停止図柄KZ1−4のいずれかになる演出図柄を決定し(S1558)、決定した図柄を示すデータをRAMの仮停止図柄格納領域に格納し、処理を終了する。
S1552の処理で、特定演出が「滑り」以外である(すなわち、「擬似連」である)と判定した場合には、受信した変動パターンコマンドが示す擬似連演出の種類を示すデータを、RAMの所定領域に記憶し(S1559)、S1560に移行する。この場合には、S1557により記憶された擬似連演出の種類を示すデータ、および、S1560〜S1568により決定される仮停止図柄等のデータに基づいて、受信した変動パターンコマンドが示す擬似連の変動パターンでの演出が行なわれる。
演出制御用CPU101は、「擬似連」の特定演出である場合には、S1560により、受信した変動パターンコマンドで特定される擬似連変動の実行回数を定数データとしての擬似連回数Mにセットする。たとえば、擬似連における再変動回数(初回変動を含まない。)が1回の特定演出パターンである場合には、擬似連回数Mを「1」に設定し、擬似連における再変動回数(初回変動を含まない。)が2回の特定演出パターンである場合には、擬似連回数Mを「2」に設定する。また、決定した仮停止図柄の組合せ数を示す変数データとしての仮停止カウンタの計数値である仮停止カウンタ計数値Nに「0」を設定する(S1561)。
そして、擬似連の変動パターンに基づいて、仮停止カウンタ計数値Nに応じ、擬似連で用いる仮停止図柄を決定するための仮停止図柄決定テーブルを選択する(S1562)。具体的に、仮停止カウンタ計数値Nの値が「0」のとき、すなわち、擬似連において最終停止図柄を停止する変動回の1回前の変動回における仮停止図柄を決定するときには、次のように、仮停止図柄決定テーブルを選択する。変動パターンが非リーチPA1−5である場合には、図64(A)に示された仮停止図柄決定テーブル167Aを使用テーブルとして選択し、変動パターンがスーパーPA3−3−1、スーパーPA3−3−2、スーパーPA3−6−1、スーパーPA3−6−2、スーパーPA4−3、スーパーPA4−6−1、スーパーPA4−6−2、スーパーPB3−3−1、スーパーPB3−3−2、スーパーPB4−3−1、スーパーPB4−3−2、スーパーPB5−3−1、スーパーPB5−3−2、特殊PG1−3、特殊PG1−4のいずれかである場合には、図64(B)に示された仮停止図柄決定テーブル167Bを使用テーブルとして選択する。また、仮停止カウンタの値が「1」以上のとき、すなわち、擬似連において最終停止図柄を停止する変動回の2回前以前の変動回における仮停止図柄を決定するときには、図64(C)に示された仮停止図柄決定テーブル167Cを使用テーブルとして選択する。
そして、仮停止図柄決定用の乱数として、擬似連第1変動時仮停止図柄決定用乱数SR4−1、または、擬似連第2変動時仮停止図柄決定用乱数SR4−2の値を抽出する(S1563)。具体的に、仮停止カウンタ計数値Nの値が「0」のとき、すなわち、擬似連において最終停止図柄を停止する変動回の1回前の変動回における仮停止図柄を決定するときには、SR4−1を抽出する。仮停止カウンタ計数値Nが「1」以上のとき、すなわち、擬似連において最終停止図柄を停止する変動回の2回前以前の変動回における仮停止図柄を決定するときには、SR4−2を抽出する。
そして、S1563で抽出した乱数SR4−1またはSR4−2の値に基づいて、S1562で選択した仮停止図柄決定テーブル167A、仮停止図柄決定テーブル167B、または、仮停止図柄決定テーブル167Cを参照することによって、擬似連における最終停止変動のN+1回前の変動回における仮停止図柄として、擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれかとなる左中右の仮停止図柄を決定し、その決定された仮停止図柄を示すデータを、RAMにおいて擬似連の各変動回における仮停止図柄を格納するために設けられた仮停止図柄格納領域において、該当する変動回の仮停止図柄として格納する(S1564)。具体的には、擬似連において最終停止図柄を停止する変動回の1回前の変動回における仮停止図柄として、KZ2−1、KZ2−2、KZ2−3の組合せ、または、KZ3−1、KZ3−2、KZ3−3の組合せを決定する。擬似連において最終停止図柄を停止する変動回の2回前以前の変動回における仮停止図柄として、KZ4−1、KZ4−2、KZ4−3の組合せを決定する。S1564では、処理が実行されるごとに、擬似連における最終停止変動のN+1回前の変動回から1回ずつ遡る態様で順番に各変動回における仮停止図柄を決定していくことになる。
次に、S1564による仮停止図柄の決定実行が、1回目滑り後チャンス目仮停止演出を行なう変動回の仮停止図柄の決定時であるか否かを判断する(S1565)。具体的に、S1565においては、1回目滑り後チャンス目仮停止演出を行なう変動パターンにおける1回目の変動回についての仮停止図柄の決定時(N+1=Mであるとき)であるか否かを判断する。S1565で滑り後チャンス目仮停止演出を行なう変動回の仮停止図柄の決定時ではないと判断したときには、後述するS1567に進む。一方、S1565で滑り後チャンス目仮停止演出を行なう変動回の仮停止図柄の決定時であると判断したときには、S1564で決定された仮停止図柄に応じて、1回目滑り後チャンス目仮停止演出において滑り演出を実行する前のリーチ形成図柄を決定し、そのリーチ形成図柄を示すデータをRAMに設けられた1回目滑り後チャンス目仮停止演出前リーチ形成図柄格納領域に格納する(S1566)。そして、滑り演出開始タイマをスタートさせる(S1566A)。滑り演出開始タイマは、擬似連において滑り演出を開始させるまでの時間を計測する計時手段である。ここでスタートされる滑り演出開始タイマは、前述した1回目滑り後チャンス目仮停止演出を用いる場合に、1回目の変動において非チャンス目の図柄の仮停止した後における右仮停止図柄の滑り変動表示を開始するまでの時間を計測するために用いるタイマである。具体的にS1566Aでは、変動表示の開始時から滑り演出を開始する時点までの時間に相当する値を滑り演出開始タイマに設定する。その後、S1567に進む。
次に、S1567では、仮停止カウンタ計数値Nに1を加算して更新し、更新後の仮停止カウンタ計数値Nが擬似連回数Mと合致するか否かを判定する(S1567)。更新後の仮停止カウンタ計数値Nが擬似連回数Mと合致すれば、処理を終了する。一方、更新後の仮停止カウンタ計数値Nが擬似連回数Mと合致しなければ、演出制御用CPU101は、図64(C)に示された仮停止図柄決定テーブル167Cを使用テーブルとして選択して擬似連において仮停止図柄がまだ決定されていない変動回についての仮停止図柄(似連チャンス目GC1〜GC8)を決定するために、S1562に戻る。このような仮停止図柄を決定する処理により、図65〜図67に示すような態様で仮停止図柄が決定される。
図115を参照して、S516の特定演出設定処理を実行した後、演出制御用CPU101は、演出制御パターンを複数種類のうちのいずれかに決定する(S517)。演出制御用CPU101は、変動パターン指定コマンドによって指定された変動パターン、S516の処理で決定した特定演出パターン、および、図117のS538で決定した予告パターン等の決定および指定された各種演出制御(演出動作)パターンに応じて、図62に示された図柄変動制御パターンテーブル180に格納されている複数種類の図柄変動制御パターンのうち、決定および指定された各種演出動作パターンに対応するいずれかの演出制御パターンを使用パターンとして選択決定する。
次いで、演出制御用CPU101は、演出図柄の変動表示中にリーチ演出が実行されるか否かを判断する(S518a)。リーチ演出が実行されると判断したときには、リーチ開始タイマにリーチ開始時間を設定する(S518b)。リーチ開始タイマは、演出図柄の変動開始後、リーチ演出開始のタイミングを判断するために必要となるタイマである。後述するように、演出制御用CPU101は、リーチ開始タイマがタイムアウトしたことに基づいて、リーチ演出を開始する(後述するS848〜S852参照)。一方、リーチ演出が実行されないと判断したときには、リーチ開始タイマにリーチ開始時間を設定しない。そして、演出制御用CPU101は、S518で選択したプロセステーブルのプロセスデータ1におけるプロセスタイマをスタートさせる(S519)。
図121は、プロセステーブルの構成例を示す説明図である。プロセステーブルとは、演出制御用CPU101が演出装置の制御を実行する際に参照するプロセスデータが設定されたテーブルである。すなわち、演出制御用CPU101は、プロセステーブルに設定されているプロセスデータにしたがって演出表示装置9等の演出装置(演出用部品)の制御を行なう。プロセステーブルは、プロセスタイマ設定値と表示制御実行データ、ランプ制御実行データ、音番号データおよび可動部材制御データの組合せが複数集まったデータとしてのプロセスデータにより構成されている。表示制御実行データには、演出図柄の変動表示の変動表示時間(変動時間)中の変動態様を構成する各変動の態様を示すデータ等(演出図柄の表示態様の他に演出表示装置9の表示画面における演出図柄以外の演出態様を含む。)が記載されている。具体的には、演出表示装置9の表示画面の変更に関わるデータが記載されている。また、プロセスタイマ設定値には、その演出態様での演出時間が設定されている。演出制御用CPU101は、プロセステーブルを参照し、プロセスタイマ設定値に設定されている時間だけ表示制御実行データに設定されている態様で演出図柄を表示させるとともに表示画面に表示されるキャラクタ画像や背景を表示させる制御を行なう。また、演出制御用CPU101は、ランプ制御実行データおよび音番号データに設定されている態様で発光体の点滅を制御するとともに、スピーカ27からの音出力を制御する。また、演出制御用CPU101は、可動部材制御データに設定されている態様で可動部材78,84および振動モータ87a,87b,87cを制御する。なお、可動部材制御データには、可動部材78の制御状態に加えて、振動モータ87a,87b,87cの制御状態を示すデータも設定されている。
プロセステーブルにおいては、たとえば、前述した擬似連および滑りのような演出図柄の演出動作ごとに異なるプロセスデータが設定されており、さらに、前述のような予告を行なうか否かおよび予告パターンの演出動作に応じて異なるプロセスデータが設定されている。したがって、たとえば、擬似連の変動パターンを実行するときに、図117の予告設定処理により予告演出を行なうこと、および、予告パターンが決定されると、その決定に応じて、擬似連の変動パターンにおいて、決定された予告パターンでの予告演出を実行可能なプロセスデータが選択されることとなる(擬似連以外の変動パターンにおいても同様である)。また、ボタン予告の予告演出が行なわれるときには、操作ボタン30が操作される前に、予告演出を行なわないで変動表示を実行させるプロセスデータに基づいて変動表示の演出が行なわれ、操作ボタン30が操作された後に、プロセスデータの切替えが行なわれることにより、ボタン予告演出を行なって変動表示を実行させるプロセスデータに基づいて変動表示の演出が行なわれる。
図121に示すプロセステーブルは、演出制御基板80におけるROMに格納されている。また、プロセステーブルは、各演出制御パターンに応じて用意されている。なお、プロセステーブルは、図62に示された図柄変動制御パターンテーブル180、および図63に示された各種演出制御パターンテーブル182を、より具体的に示したものに相当する。
図122は、プロセステーブルの内容にしたがって実行される演出を説明するための説明図である。演出制御用CPU101は、プロセステーブルにおける演出制御実行データにしたがって表示制御を実行する。すなわち、プロセスタイマ設定値に設定されたタイマ値に応じた時間が経過すると、プロセステーブルにおける次の演出制御実行データにしたがって、演出表示装置9、LED等の発光体、スピーカ27、可動部材78,84、および振動モータ87a,87b,87cを制御する処理を繰返すことによって、1回の演出図柄の変動における演出が実現される。なお、変動期間中に制御対象にならない演出用部品に対応するデータ(たとえば、可動部材制御データ)には、ダミーデータ(制御を指定しないデータ)が設定されている。
図115を参照して、演出制御用CPU101は、S519の処理を実行したら、プロセスデータ1の内容(表示制御実行データ1、ランプ制御実行データ1、音番号データ1、可動部材制御データ1)にしたがって演出装置(演出用部品としての演出表示装置9、演出用部品としての各種ランプ、演出用部品としてのスピーカ27、および演出用部品としての可動部材78,84と振動モータ87a,87b,87c)の制御を開始する(S520)。たとえば、表示制御実行データにしたがって、演出表示装置9において変動パターンに応じた画像(演出図柄を含む。)を表示させるために、VDP109に指令を出力する。また、各種ランプを点灯/消灯制御を行なわせるために、ランプドライバ基板35に対して制御信号(ランプ制御実行データ)を出力する。また、スピーカ27からの音声出力を行なわせるために、音声出力基板70に対して制御信号(音番号データ)を出力する。また、可動部材制御データにしたがって、可動部材78,84と振動モータ87a,87b,87cを動作させるための駆動信号を出力する。
また、図123は、擬似連演出の変動パターンを実現する際の変動期間とプロセステーブルとの関係を示す説明図である。図123に示す例では、一例として、2回の仮停止期間が設けられ、3回の再変動(初回変動も含めて)が実行される場合の例が示されている。図123に示すように、変動開始時から初回の仮停止時までの演出制御は、初回演出のプロセステーブルに設定されている演出制御実行データに基づいて実行され、初回の仮停止時から2回目の仮停止時までの演出制御は、2回目演出のプロセステーブルに設定されている演出制御実行データに基づいて実行され、2回目の仮停止時から図柄の最終停止時までの演出制御は、3回目演出のプロセステーブルに設定されている演出制御実行データに基づいて実行される。
なお、擬似連演出の変動表示が行なわれる場合には、演出制御用CPU101は、S518において、1回目の変動に応じたプロセステーブルを選択する。
図115を参照して、演出制御用CPU101は、変動時間タイマに、変動パターンコマンドで特定される変動時間に相当する値を設定する(S521)。なお、変動時間タイマは、演出図柄の変動を開始してから最終停止図柄を停止表示するまでの変動時間を計測するためのタイマである。また、変動制御タイマに所定時間を設定する(S521a)。なお、変動制御タイマは、演出図柄の表示画面を表示してから次の演出図柄の表示画面を表示するまでの時間を計測するためのタイマである。変動制御タイマは、前述した演出制御プロセスタイマと兼用してもよい。また、所定時間はたとえば30msであり、演出制御用CPU101は、所定時間が経過する毎に左中右の演出図柄の表示状態を示す画像データをVRAMに書き込み、VDP109がVRAMに書き込まれた画像データに応じた信号を演出表示装置9に出力し、演出表示装置9が信号に応じた画像を表示することによって演出図柄の変動が実現される。なお、演出制御用CPU101からVDP109への動作の指示は、演出表示装置9に画像を表示する際の描画面と表示面とを定期的に切替えるときの切替えタイミングで出力される信号に基づいて実行されるVブランク割込処理によって行なわれるようにしてもよい。その場には、Vブランク割込処理で指示するデータは、Vブランク割込処理が実行される前に予めセットしておく必要がある。Vブランク割込処理では、主な処理として、描画面と表示面とを切替える処理と、VDPへのデータ転送開始処理とを含む。
次いで、演出制御用CPU101は、擬似連演出が行なわれる場合には(S521b)、再変動時間タイマに、次回の仮停止時までの時間に相当する値(ここでは、擬似連中の1回目の変動を終了して仮停止するまでの時間)を設定する(S521c)。再変動時間タイマは、擬似連演出が行なわれる場合に、擬似連に含まれる1回目の変動および各再変動の変動時間を計測するためのタイマである。また、演出制御用CPU101は、擬似連中の何番目の変動を実行中であるかをカウントするための再変動回数カウンタに1をセットする(S521d)。そして、演出制御プロセスフラグの値を演出図柄変動中処理(S802)に対応した値にし(S522)、処理を終了する。
図124および図125は、演出制御プロセス処理における演出図柄変動中処理(S802)を示すフローチャートである。図126は、演出制御プロセス処理において実行される操作演出処理(S8430)を示すフローチャートである。
演出図柄変動中処理において、演出制御用CPU101は、プロセスタイマ、変動時間タイマ、変動制御タイマのそれぞれの値を−1する(S840A,S840B,S840C)。また、リーチ開始タイマが動作中であれば(タイムアウトしていなければ、)リーチ開始タイマの値を−1する(S840D)。また、再変動時間タイマが動作中であれば(タイムアウトしていなければ)、再変動時間タイマの値を−1する(S840E)。そしてプロセスタイマがタイムアウトしているか否かを判断する(S843)。
プロセスタイマがタイムアウトするまで(S843N)は、操作ボタン30の操作に応じた演出を行なうための操作演出処理(S8430)に進み、その後、S869Dに進む。
ここでは、先に操作演出処理の処理内容を説明した後、演出図柄変動中処理のその他の処理内容を説明する。図126は、操作演出処理を示すフローチャートである。
操作演出処理においては、まず、プロセスデータとして、ボタン予告演出を行なうプロセスデータが設定されているか否かを判断する(S8431)。これにより、ボタン予告演出を行なうことが可能な変動表示時であるか否かを確認することができる。なお、S8431においては、ボタン予告演出を行なう決定がS1705によりなされているか否かを示すデータに基づいて、ボタン予告演出を行なうことが可能な変動表示時であるか否かを確認するようにしてもよい。ボタン予告演出を行なうプロセスデータが設定されていないと判断したときは、後述するS8437に進む。一方、ボタン予告演出を行なうプロセスデータが設定されていると判断したときは、現在が前述のボタン予告演出における操作有効期間としての第1操作有効期間中であるか否かを確認する(S8432)。ボタン予告演出の操作有効期間については、変動表示の開始時から第1のタイミング(図70(C)のような変動開始後図柄の導出表示が開始される前の所定タイミング)が経過した時が第1操作有効期間の開始時として設定されて、また、変動表示の開始時から第2のタイミング(第1のタイミングよりも遅いタイミング)が経過した時が第1操作有効期間の終了時として設定されている。これにより、ボタン予告演出の第1操作有効期間の開始時および終了時は、変動表示の開始時から計数を開始する変動時間タイマの計時値に基づいて、演出制御用マイクロコンピュータ100が認識することができる。したがって、ボタン予告演出における第1操作有効期間中であるか否かは、変動時間タイマの計時値に基づいて判断される。
第1操作有効期間中ではないと判断したときは、後述するS8437に進む。一方、第1操作有効期間中であると判断したときは、第1操作有効期間中において操作ボタン30が操作されたときにセットされる第1操作済フラグがセットされているか否かを確認する(S8433)。第1操作済フラグがセットされていると判断したときは、後述するS8437に進む。一方、第1操作済フラグがセットされていないと判断したときは、操作ボタン30から入力される操作検出信号のレベルに基づいて、操作ボタン30が操作されたか否かを判断する(S8434)。
操作ボタン30が操作されていないと判断したときは、後述するS8443に進む。一方、操作ボタン30が操作されていると判断したときは、前述の第1操作済フラグをセットし(S8435)、ボタン予告演出の実行を開始させ(S8436)、後述するS8437に進む。
S8437では、プロセスデータとして、ボタン分岐予告演出を行なうプロセスデータが設定されているか否かを判断する(S8437)。これにより、ボタン分岐予告演出を行なうことが可能な変動表示時であるか否かを確認することができる。なお、S8437においては、ボタン分岐予告演出を行なう決定がS1719によりなされているか否かを示すデータに基づいて、ボタン分岐予告演出を行なうことが可能な変動表示時であるか否かを確認するようにしてもよい。ボタン分岐予告演出を行なうプロセスデータが設定されていないと判断したときは、後述するS8443に進む。一方、ボタン分岐予告演出を行なうプロセスデータが設定されていると判断したときは、現在が前述のボタン分岐予告演出における操作有効期間としての第2操作有効期間中であるか否かを確認する(S8432)。ボタン分岐予告演出の操作有効期間については、変動表示の開始時から第3のタイミング(図73(C)のような変動開始後図柄の導出表示が開始される前の所定タイミング)が経過した時が第2操作有効期間の開始時として設定されており、また、変動表示の開始時から第4のタイミング(第3のタイミングよりも遅いタイミング)が経過した時が第1操作有効期間の終了時として設定されている。これにより、ボタン分岐予告演出の第2操作有効期間の開始時および終了時は、変動表示の開始時から計数を開始する変動時間タイマの計時値に基づいて、演出制御用マイクロコンピュータ100が認識することができる。したがって、ボタン分岐予告演出における第2操作有効期間中であるか否かは、変動時間タイマの計時値に基づいて判断される。
第2操作有効期間中ではないと判断したときは、後述するS8443に進む。一方、第2操作有効期間中であると判断したときは、第2操作有効期間中において操作ボタン30が操作されたときにセットされる第2操作済フラグがセットされているか否かを確認する(S8439)。第2操作済フラグがセットされていると判断したときは、後述するS8440に進む。一方、第2操作済フラグがセットされていないと判断したときは、操作ボタン30から入力される操作検出信号のレベルに基づいて、操作ボタン30が操作されたか否かを判断する(S8440)。
操作ボタン30が操作されていないと判断したときは、後述するS8443に進む。一方、操作ボタン30が操作されていると判断したときは、前述の第2操作済フラグをセットし(S8441)、ボタン分岐予告演出の実行を開始させ(S8442)、後述するS8437に進む。
S8443では、プロセスデータとして、群予告演出を行なうプロセスデータが設定されているか否かを判断する(S8443)。これにより、群予告演出を行なうことが可能な変動表示時であるか否かを確認することができる。なお、S8443においては、群予告演出を行なう決定がS533mによりなされているか否かを示すデータに基づいて、ボタン予告演出を行なうことが可能な変動表示時であるか否かを確認するようにしてもよい。群予告演出を行なうプロセスデータが設定されていないと判断したときは、後述するS846に進む。一方、群予告演出を行なうプロセスデータが設定されていると判断したときは、現在が前述の群予告演出における操作有効期間としての第3操作有効期間中であるか否かを確認する(S8444)。群予告演出の第3操作有効期間については、変動表示の開始時から第5のタイミング(図71(G)のようなリーチ状態となるタイミング)が経過した時が第3操作有効期間の開始時として設定されており、また、変動表示の開始時から第6のタイミング(第5のタイミングよりも遅いタイミング)が経過した時が第3操作有効期間の終了時として設定されている。これにより、群予告演出の第3操作有効期間の開始時および終了時は、変動表示の開始時から計数を開始する変動時間タイマの計時値に基づいて、演出制御用マイクロコンピュータ100が認識することができる。したがって、群予告演出における第3操作有効期間中であるか否かは、変動時間タイマの計時値に基づいて判断される。
第3操作有効期間中ではないと判断したときは、後述するS846に進む。一方、第3操作有効期間中であると判断したときは、第3操作有効期間中において操作ボタン30が操作されたときにセットされる第3操作済フラグがセットされているか否かを確認する(S8445)。第3操作済フラグがセットされていると判断したときは、後述するS846に進む。一方、第3操作済フラグがセットされていないと判断したときは、操作ボタン30から入力される操作検出信号のレベルに基づいて、操作ボタン30が操作されたか否かを判断する(S8446)。
操作ボタン30が操作されていないと判断したときは、後述するS846に進む。一方、操作ボタン30が操作されていると判断したときは、前述の第3操作済フラグをセットし(S8447)、群予告演出の実行を開始させ(S8448)、後述するS846に進む。
また、図124を参照して、前述のS843においてプロセスタイマがタイムアウトしたと判断したときは(S843Y)、現在が前述の第1操作有効期間中であるか否かを確認する(S843a)。第1操作有効期間中であると判断したときは、後述するS843dに進む。一方、第1操作有効期間中ではないと判断したときは、前述の第1操作済フラグがセットされているか否かを確認する(S843b)。そして、第1操作済フラグがセットされていると判断したときは、第1操作済フラグをリセットし(S843c)、S843dに進む。第1操作有効期間が終了したことに応じて、第1操作済フラグの初期化を行なうためである。一方、第1操作済フラグがセットされていないと判断したときは、そのままS843dに進む。
S843dに進んだときは、現在が前述の第2操作有効期間中であるか否かを確認する(S843d)。第2操作有効期間中であると判断したときは、後述するS843gに進む。一方、第2操作有効期間中ではないと判断したときは、前述の第2操作済フラグがセットされているか否かを確認する(S843e)。そして、第2操作済フラグがセットされていると判断したときは、第2操作済フラグをリセットし(S843f)、S843gに進む。第2操作有効期間が終了したことに応じて、第2操作済フラグの初期化を行なうためである。一方、第2操作済フラグがセットされていないと判断したときは、そのままS843gに進む。
S843gに進んだときは、現在が前述の第3操作有効期間中であるか否かを確認する(S843g)。第3操作有効期間中であると判断したときは、後述するS844に進む。一方、第3操作有効期間中ではないと判断したときは、前述の第3操作済フラグがセットされているか否かを確認する(S843h)。そして、第3操作済フラグがセットされていると判断したときは、第3操作済フラグをリセットし(S843i)、S844に進む。第3操作有効期間が終了したことに応じて、第3操作済フラグの初期化を行なうためである。一方、第3操作済フラグがセットされていないと判断したときは、そのままS843に進む。
S843では、プロセスデータの切替えを行なう。すなわち、プロセステーブルにおける次に設定されているプロセスタイマ設定値をプロセスタイマに設定することによってプロセスタイマをあらためてスタートさせる(S844)。また、その次に設定されている表示制御実行データ、ランプ制御実行データ、音番号データおよび可動部材制御データ等のプロセスデータに基づいて演出装置(演出用部品)に対する制御状態を変更する(S845)。
たとえば、ボタン予告演出を行なうためのプロセスデータにおいては、図70(C)に示すようなボタン操作促進演出を実行させるデータと、図70(D),(E)に示すようなボタン操作促進演出実行後の演出を行なうデータとが含まれている。ボタン操作促進演出実行後の演出を行なうためのデータとしては、図70(D)に示すようにボタン予告演出を行なうためのデータと、図70(E)に示すようにボタン予告演出を行なわないためのデータとが選択的に使用可能に設定されている。つまり、ボタン予告演出を行なうためのプロセスデータについては、ボタン操作促進演出および色信頼度表示の演出を行ないながら演出図柄を変動させる演出をするためのデータ(ボタン予告をする場合としない場合とで共通のデータ)と、その後、第1操作有効期間中に操作ボタン30が操作されたときにボタン予告演出を行ないながら演出図柄を変動させるためのデータと、第1操作有効期間中に操作ボタン30が操作されないときにボタン予告演出を行なわずに演出図柄を変動させるためのデータとが含まれている。ボタン予告演出を行ないながら演出図柄を変動させるためのデータと、ボタン予告演出を行なわずに演出図柄を変動させるためのデータとは、操作ボタン30の操作に応じて、選択的に用いられるデータである。
また、ボタン分岐予告を行なうためのプロセスデータにおいては、図73(C)に示すようなボタン操作促進演出を実行させるデータと、図73(D),(E)に示すようなボタン操作促進演出実行後の演出を行なうデータとが含まれている。ボタン操作促進演出実行後の演出を行なうためのデータとしては、図73(C)に示すように小包を開封して内容物を見せる予告内容物表示演出を行なうためのデータと、図73(D)に示すように予告内容物表示演出を行なわないためのデータとが選択的に使用可能に設定されている。つまり、ボタン分岐演出を行なうためのプロセスデータについては、ボタン操作促進演出を行ないながら演出図柄を変動させる演出をするためのデータ(ボタン分岐をする場合としない場合とで共通のデータ)と、その後、第2操作有効期間中に操作ボタン30が操作されたときに予告内容物表示演出を行ないながら演出図柄を変動させるためのデータと、第3操作有効期間中に操作ボタン30が操作されないときに予告内容物表示演出を行なわずに演出図柄を変動させるためのデータとが含まれている。予告内容物表示演出を行ないながら演出図柄を変動させるためのデータと、予告内容物表示演出を行なわずに演出図柄を変動させるためのデータとは、操作ボタン30の操作に応じて、選択的に用いられるデータである。
また、群予告演出を行なうためのプロセスデータにおいては、図77(G)に示すようなボタン操作促進演出を実行させるデータと、図77(H),(I)に示すようなボタン操作促進演出実行後の演出を行なうデータとが含まれている。ボタン操作促進演出実行後の演出を行なうためのデータとしては、図77(G)に示すように群予告演出を行なうためのデータと、図77(I)に示すように群予告演出を行なわないためのデータとが選択的に使用可能に設定されている。つまり、群予告演出を行なうためのプロセスデータについては、ボタン操作促進演出を行ないながら演出図柄を変動させる演出をするためのデータ(群予告をする場合としない場合とで共通のデータ)と、その後、第3操作有効期間中に操作ボタン30が操作されたときに群予告演出を行ないながら演出図柄を変動させるためのデータと、第3操作有効期間中に操作ボタン30が操作されないときに群予告演出を行なわずに演出図柄を変動させるためのデータとが含まれている。群予告演出を行ないながら演出図柄を変動させるためのデータと、群予告演出を行なわずに演出図柄を変動させるためのデータとは、操作ボタン30の操作に応じて、選択的に用いられるデータである。
また、S846で、演出制御用CPU101は、変動制御タイマの値に基づいて、変動制御タイマがタイムアウトしたか否かを確認する(S846)。変動制御タイマがタイムアウトしていれば、演出制御用CPU101は、左中右の演出図柄の次表示画面(前回の演出図柄の表示切替え時点から30ms経過後に表示されるべき画面)の画像データを作成し、VRAMの所定領域に書き込む(S847)。VDP109は、所定領域の画像データと、プロセステーブルに設定されている表示制御実行データに基づく画像データとを重畳したデータに基づく信号を演出表示装置9に出力する。そのようにして、演出制御装置9において、演出図柄の変動における背景画像、キャラクタ画像および演出図柄が表示される。そして、変動制御タイマを再セットする(S848)。
次に、S849で、演出制御用CPU101は、リーチ開始タイマの値に基づいて、リーチ開始タイマがタイムアウトしたか否かを確認する。リーチ開始タイマがタイムアウトしていれば、演出制御用CPU101は、S505の処理で決定されたリーチ図柄(大当りとしない場合)、またはS511の処理で決定された大当り図柄に基づくリーチ図柄(大当りとする場合のリーチ図柄:左右図柄が一致する演出図柄の組合せ)を演出表示装置9における「左」の図柄表示エリア(図柄表示ライン)および「右」の図柄表示エリア(図柄表示ライン)に停止表示させる制御を行なう(S850)。具体的には、リーチ図柄の画像データをVRAMの所定領域に書き込む。
次に、演出制御用CPU101は、実行するリーチ演出の種類に応じたプロセステーブルを選択する(S851)。そして、選択したプロセステーブルにおける演出実行データ1(プロセスデータ1)に対応したプロセスタイマをスタートさせる(S852)。次いで、演出制御用CPU101は、プロセスデータ1の内容(表示制御実行データ1、ランプ制御実行データ1、音番号データ1)に従って演出装置(演出用部品としての画像表示装置9、演出用部品としての各種ランプ、演出用部品としてのスピーカ27、演出用部品としての可動部材78を動かすモータ86、および、演出用部品としての可動部材84を動かすモータ88)の制御を実行する(S853)。
また、S858で、演出制御用CPU101は、再変動時間タイマの値に基づいて、再変動時間タイマがタイムアウトしたか否かを確認する。再変動時間タイマがタイムアウトしていれば、演出制御用CPU101は、再変動回数をカウントするための再変動回数カウンタに設定されている値(1、2、3、4または5)に応じた保存領域(再変動回数カウンタの値がnであれば、第n保存領域)に保存されているデータが示す仮停止図柄を演出表示装置9における「左」の図柄表示エリア(図柄表示ライン)、「中」の図柄表示エリア(図柄表示ライン)、および「右」の図柄表示エリア(図柄表示ライン)に停止表示させる制御を行なう(S859)。そして、再変動回数カウンタの値を+1する(S860)。再変動時間タイマがタイムアウトしていない場合には、S869Aに移行する。
S860の処理の実行後、演出制御用CPU101は、再変動回数カウンタの値が再変動の最終回に相当する値になっているか否かを確認する(S861)。また、再変動の最終回については、次のように確認する。2回変動の擬似連を含む変動パターン(図15および図16に示す非リーチPA1−5、特殊PG1−3)が用いられる場合には、再変動回数カウンタの値が2になっているか否かを確認する。また、たとえば、3回変動の擬似連を含む変動パターン(図15および図16に示すスーパーPA3−3−1、スーパーPA3−3−2、スーパーPA3−6−1、スーパーPA3−6−2、特殊PG1−4)が用いられる場合には、再変動回数カウンタの値が3になっているか否かを確認する。また、たとえば、4回変動の擬似連を含む変動パターン(図15および図16に示すスーパーPB3−3−1、スーパーPB3−3−2、スーパーPA4−6−1、スーパーPA4−6−2、スーパーPA5−3−1、スーパーPA5−3−2、スーパーPB4−3−1、スーパーPB4−3−2)が用いられる場合には、再変動回数カウンタの値が4になっているか否かを確認する。また、たとえば、5回変動の擬似連を含む変動パターン(図16に示すスーパーPB5−3−1、スーパーPB5−3−2、)が用いられる場合には、再変動回数カウンタの値が5になっているか否かを確認する。ただし、この実施の形態では、図16に示すスーパーPA4−3が用いられる場合には、3回変動の擬似連を含む変動パターンではあるが、3回目の変動後に行なわれる滑り変動を4回目の変動としてカウントし、再変動回数カウンタの値が4になっているか否かを確認する。なお、この場合、再変動回数カウンタの値が4になっている場合には、その後、4回目の変動に相当する演出として、左中の仮停止図柄を停止させたまま右の仮停止図柄だけを滑り変動させる滑り変動演出が行なわれる。
再変動回数カウンタの値が再変動の最終回に相当する値になっている場合には、演出制御用CPU101は、これから実行する最終回の変動が滑り変動(すなわち、スーパーPA4−3が用いられる場合)であるか否かを確認する(S862)。滑り変動であれば(S862のY)、S868に移行する。
再変動回数カウンタの値が再変動の最終回に相当する値になっていない場合(S861のN)または最終回の変動が滑り変動でない場合(S862のN)には、演出制御用CPU101は、擬似連のいずれか(現在実行中の変動パターンにおける擬似連演出)の第n変動(n=2〜5のいずれか)に応じたプロセステーブルを選択する(S863)。そして、選択したプロセステーブルにおける演出実行データ1(プロセスデータ1)に対応したプロセスタイマをスタートさせる(S864)。次いで、演出制御用CPU101は、プロセスデータ1の内容(表示制御実行データ1、ランプ制御実行データ1、音番号データ1)に従って演出装置(演出用部品としての画像表示装置9、演出用部品としての各種ランプ、演出用部品としてのスピーカ27、および演出用部品としての可動部材78,84を動かすモータ86,88)の制御を実行する(S865)。
また、演出制御用CPU101は、再変動回数カウンタの値が再変動の最終回に相当する値になっていない場合には(S866のN)、再変動時間タイマに、次回の仮停止時までの時間に相当する値を設定する(S867)。
また、S862で最終回の変動が滑り変動である場合には(S862のY)、滑り演出開始タイマをスタートさせる(S868)。ここでスタートされる滑り演出開始タイマは、スーパーPA4−3の変動パターンを用いる場合に、3回目の変動を終了して仮停止図柄を仮停止した後、右仮停止図柄の滑り変動表示を開始するまでの時間を計測するために用いるタイマである。具体的には、仮停止時から滑り演出を開始する時点までの時間に相当する値を滑り演出開始タイマに設定する。そして、S874に移行する。
S869Aでは、演出制御用CPU101は、滑り演出開始タイマが動作中であれば(タイムアウトしていなければ)、滑り演出開始タイマの値を−1する。S869Aで滑り演出開始タイマが動作中である場合とは、前述したS1566Aにより1回目滑り後チャンス目仮停止演出における滑り演出を行なうときと、前述したS868で最終回の変動において滑り変動を行なうときとのいずれかである。そして、滑り演出開始タイマがタイムアウトしている場合には(S869A)、滑り表示を行なう(S869C)。すなわち、右仮停止図柄が滑り変動するように画像データを作成してVRAMに書き込む。これにより、擬似連の1回目の変動において1回目滑り後チャンス目仮停止演出が実行されるときに右仮停止図柄が滑り変動する表示、擬似連の最終回の変動において右仮停止図柄が滑り変動する表示、または、擬似連以外の変動パターンにおいて仮停止図柄が滑り変動する表示が行なわれる。
また、S869Dで、演出制御用CPU101は、変動時間タイマの値に基づいて、変動時間タイマがタイムアウトしたか否かを確認する(S869D)。変動時間タイマがタイムアウトしていれば(S869DでY)、演出制御プロセスフラグの値を演出図柄変動停止処理(S803)に応じた値に更新する(S869F)。一方、変動時間タイマがタイムアウトしていないときは(S869DでN)、図柄確定指定コマンドを受信したことを示す確定コマンド受信フラグがセットされているか否かを確認する(S869E)。確定コマンド受信フラグがセットされていないときは(S869EでN)、演出図柄変動中処理が終了する。一方、確定コマンド受信フラグがセットされているときは(S869EでY)、S848に移行する。変動時間タイマがタイムアウトしていなくても(S869DでN)、図柄確定指定コマンドを受信したら変動を停止させる制御に移行するので、たとえば、基板間でのノイズ等に起因して長い変動時間を示す変動パターンコマンドを受信したような場合でも、正規の変動時間経過時(特別図柄の変動終了時)に、演出図柄の変動を終了させることができる。
なお、「擬似連」の演出を含む変動パターン(非リーチPA1−5、スーパーPA3−3−1、スーパーPA3−3−2、スーパーPA3−6−1、スーパーPA3−6−2、スーパーPB3−3−1、スーパーPB3−3−2、スーパーPA4−3、スーパーPA4−6−1、スーパーPA4−6−2、スーパーPA5−3−1、スーパーPA5−3−2、スーパーPB4−3−1、スーパーPB4−3−2、スーパーPB5−3−1、スーパーPB5−3−2および特殊PG1−3)に基づいてS841〜S845の処理を実行する部分は、再変動演出を実行する再変動演出制御処理に相当する。
図127は、演出制御プロセス処理における演出図柄変動停止処理(S803)を示すフローチャートである。演出図柄変動停止処理において、まず、演出制御用CPU101は、演出図柄の停止図柄を表示していることを示す停止図柄表示フラグがセットされているか否かを確認する(S880)。停止図柄表示フラグがセットされていれば、S887に移行する。この実施の形態では、演出図柄の停止図柄として大当り図柄を表示した場合には、S886で停止図柄表示フラグがセットされる。そして、ファンファーレ演出を実行するときに停止図柄表示フラグがリセットされる。従って、停止図柄表示フラグがセットされているということは、大当り図柄を停止表示したがファンファーレ演出をまだ実行していない段階であるので、S881〜S886の演出図柄の停止図柄を表示する処理を実行することなく、S887に移行する。
停止図柄表示フラグがセットされていない場合には、演出制御用CPU101は、演出図柄の変動停止を指示する演出制御コマンド(図柄確定指定コマンド)を受信したことを示す確定コマンド受信フラグがセットされているか否か確認する(S881)。確定コマンド受信フラグがセットされている場合には、決定されている停止図柄(はずれ図柄または大当り図柄)を停止表示させる制御を行なう(S882)。
なお、この実施の形態では、演出制御用CPU101が、遊技制御用マイクロコンピュータ560から図柄確定指定コマンドを受信したことに応じて演出図柄を停止表示する制御を行なうが、変動時間タイマがタイムアップしたことに基づいて演出図柄を停止表示するようにしてもよい。
S882の処理で大当り図柄を表示しなかった場合(すなわち、はずれ図柄を表示した場合)には(S883)、演出制御用CPU101は、演出制御プロセスフラグの値を変動パターンコマンド受信待ち処理(S800)に応じた値に更新する(S884)。
S882の処理で大当り図柄を停止表示した場合には、演出制御用CPU101は、停止図柄表示フラグをセットし(S886)、大当り開始指定コマンドを受信したことを示す大当り開始指定コマンド受信フラグ(大当り開始1指定コマンド受信フラグまたは大当り開始2指定コマンド受信フラグ)または突確開始指定コマンドを受信したことを示す突確開始指定コマンド受信フラグがセットされているか否か確認する(S887)。大当り開始指定コマンド受信フラグまたは突確開始指定コマンド受信フラグがセットされている場合には、演出制御用CPU101は、停止図柄表示フラグをリセットし(S888)、ファンファーレ演出に応じたプロセステーブルを選択する(S889)。
なお、演出制御用CPU101は、大当り開始指定コマンド受信フラグまたは突確開始指定コマンド受信フラグがセットされていた場合には、セットされていたフラグをリセットする。また、S889の処理では、演出制御用CPU101は、通常大当りまたは確変大当りに決定されているとき(具体的には、表示結果2指定コマンドまたは表示結果3指定コマンドを受信しているとき)には、「15回開放遊技開始報知」に対応するプロセステーブルを選択し、突確大当りに決定されているとき(具体的には、表示結果4指定コマンドを受信しているとき)は、「2回開放遊技開始報知」に対応するプロセステーブルを選択する。そして、プロセスタイマ設定値をプロセスタイマに設定することによってプロセスタイマをスタートさせ(S890)、プロセスデータ1の内容(表示制御実行データ1、ランプ制御実行データ1、音番号データ1、可動部材制御データ1)に従って演出装置(演出用部品としての演出表示装置9、演出用部品としての各種ランプ、演出用部品としてのスピーカ27、および演出用部品としての可動部材78,84、振動モータ87a,87b,87c)の制御を実行する(S891)。その後、演出制御プロセスフラグの値を大当り表示処理(S804)に応じた値に更新する(S892)。
以上に説明した制御によって、演出制御用マイクロコンピュータ100は、決定された変動パターンに基づいて実行される演出図柄の変動の開始時から終了時までの間で、演出図柄を一時停止表示させた後に再度変動表示させる再変動が1回または複数回行なわれる再変動演出を行なわせる。再変動演出には、第1再変動演出態様の第1再変動演出と、該第1再変動演出態様とは異なる第2再変動演出態様の第2再変動演出とが含まれるように構成されている。これにより、第1再変動演出態様および第2再変動演出態様によって擬似連の演出が実行されていることを遊技者に認識させることが可能である上に、複数種類の再変動演出態様によって擬似連の演出による演出効果を向上させることができる。
また、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、再変動演出として、第1再変動演出態様の第1再変動演出、第2再変動演出態様の第2再変動演出または第3再変動演出態様の第3再変動演出を選択する再変動演出選択処理を実行し、事前決定手段が特定遊技状態に制御することに決定したときには、再変動演出として、第1再変動演出および第2再変動演出の再変動演出よりも高い割合で第3再変動演出を選択するように構成されている。これにより、複数種類の再変動演出態様によって擬似連による演出効果を向上させることができる。また、特定遊技状態の信頼度に連動した擬似連の演出が実行され、擬似連による演出効果をより向上させることができる。
なお、上記の実施の形態では、変動表示部として2つの特別図柄表示器(第1特別図柄表示器8aおよび第2特別図柄表示器8b)を備えた遊技機を例にしたが、1つの特別図柄表示器が設けられた遊技機にも本発明を適用することができる。
また、上記の実施の形態では、演出装置を制御する回路が搭載された基板として、演出制御基板80、音声出力基板70およびランプドライバ基板35が設けられているが、演出装置を制御する回路を1つの基板に搭載してもよい。さらに、演出表示装置9等を制御する回路が搭載された第1の演出制御基板(表示制御基板)と、その他の演出装置(ランプ、LED、スピーカ27等)を制御する回路が搭載された第2の演出制御基板との2つの基板を設けるようにしてもよい。
また、上記の実施の形態では、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、演出制御用マイクロコンピュータ100に対して直接コマンドを送信していたが、遊技制御用マイクロコンピュータ560が他の基板(たとえば、図3に示す音声出力基板70やランプドライバ基板35等、または音声出力基板70に搭載されている回路による機能とランプドライバ基板35に搭載されている回路による機能とを備えた音/ランプ基板)に演出制御コマンドを送信し、他の基板を経由して演出制御基板80における演出制御用マイクロコンピュータ100に送信されるようにしてもよい。その場合、他の基板においてコマンドが単に通過するようにしてもよいし、音声出力基板70、ランプドライバ基板35、音/ランプ基板にマイクロコンピュータ等の制御手段を搭載し、制御手段がコマンドを受信したことに応じて音声制御やランプ制御に関わる制御を実行し、さらに、受信したコマンドを、そのまま、またはたとえば、簡略化したコマンドに変更して、演出表示装置9を制御する演出制御用マイクロコンピュータ100に送信するようにしてもよい。その場合でも、演出制御用マイクロコンピュータ100は、上記の実施の形態における遊技制御用マイクロコンピュータ560から直接受信した演出制御コマンドに応じて表示制御を行なうのと同様に、音声出力基板70、ランプドライバ基板35または音/ランプ基板から受信したコマンドに応じて表示制御を行なうことができる。
次に、図128〜図135を用いて、前述した第1予告演出〜第5予告演出のそれぞれについて、予告演出が実行されるときの演出動作の進行例を説明する。図128〜図135のそれぞれにおいては、予告演出の進行の流れを明確化するために、再変動が行なわれないときの演出の進行状態を示す。なお、再変動が行なわれるときの演出の進行については、各図の説明において補足する。
図128は、ボタン予告の予告演出が実行されるときの演出動作の進行例を示すフローチャートである。図128に示す各処理は、図113に示すS801〜S803の処理において、変動パターンコマンドに基づいて決定された図柄変動制御パターンおよび図119に示すS1705の処理が実行されることで決定された予告演出制御パターンに基づき、図124に示すS845の処理を実行すること等により、実現されればよい。
図128に示す処理では、演出表示装置9における「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rにおいて、左,中,右図柄の全演出図柄の変動表示が開始される(ステップST(以下、単にSTと呼ぶ)11)。その後、演出制御プロセスタイマ値に対応して、前述のように決定された予告パターンとして設定された予告制御パターンデータから読出した各種の制御データ(表示制御データ、音声制御データ、ランプ制御データなど)に基づき、図70(C)に示すようなボタン操作促進演出が行なわれる(ST12)。
ST12でボタン操作促進演出を開始するときには第1操作有効期間となり、遊技者による操作ボタン30に対する操作行為を、有効に検出する(ST13)。なお、ボタン操作促進演出が開始されるタイミングと、第1操作有効期間となるタイミングとは、同一のタイミングであってもよいし、異なるタイミングであってもよい。一例として、ボタン操作促進演出を開始してから、「3」→「2」→「1」といったカウントダウン動作を示す演出表示を行なった後に、第1操作有効期間とすることで、ボタン操作促進演出の開始タイミングと、第1操作有効期間の開始タイミングとを、異ならせるようにしてもよい。
その後、たとえば演出制御プロセスタイマ値に対応して図柄変動制御パターンや予告演出制御パターンから読出した制御データ、あるいは、変動時間タイマが計時する変動時間に基づき、第1操作有効期間が終了したか否かを判定する(ST14)。たとえば、演出制御プロセスタイマ値に対応して図柄変動制御パターンや予告演出制御パターンから読出した制御データに第1操作有効期間の終了が示されていれば、操作ボタン30における操作の検出を無効として、第1操作有効期間を終了させればよい。あるいは、演出制御プロセスタイマ値が予め定められた第1操作有効期間終了判定値と合致したときに、第1操作有効期間を終了させてもよい。ST14で第1操作有効期間が終了していなければ(ST14でN)、操作ボタン30から伝送される操作検出信号をチェックすることなどにより、操作ボタン30によるボタン操作の検出があるか否かを判定する(ST15)。ST15でボタン操作の検出がないと判定された場合には(ST15でN)、ST14の処理に戻る。
ST15でボタン操作の検出があると判定されたときには(ST15でY)、演出動作をボタン予告の予告演出に切換えて、図70(D)に示すようなボタン予告の予告演出の実行を開始する(ST16a)。そして、予告演出が終了した後に、「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rのそれぞれで演出図柄の導出表示を開始する(ST17)。また、ST14で第1操作有効期間が終了したと判定されたときにも(ST14でY)、演出図柄の導出表示を開始する(ST17)。操作ボタン30による操作がされたときと、当該操作がされていないときとで、ST17に示す演出図柄の導出表示の開始タイミングは、同じである。そして、その後、たとえば演出制御プロセスタイマ値に対応して図柄変動制御パターンから読出した制御データ、あるいは、変動時間タイマが計時する変動時間に基づき、設定された変動表示時間が経過したか否かを判定する(ST18)。ST18で設定された変動表示時間が経過していないと判定されたときは(ST18でN)、「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rの全部で演出図柄を仮停止表示させ(ST19)、ST18の処理に戻る。これにより、変動表示時間が経過するまでは、ST19で開始された仮停止表示が継続される。擬似連の再変動が行なわれる場合には、ST19の後にST11に戻る等して、再変動ごとにボタン予告が実行される。一方、ST18で変動表示時間が経過したと判定されたときには(ST18でY)、「左」、「中」、「右」の演出図柄表示部5L、5C、5Rの全部で演出図柄を完全停止表示させ(ST20)、演出図柄の変動表示を終了する。
図129は、第1ステップアップ予告としての基本発展予告の予告演出が実行されるときの演出動作の進行例を示すフローチャートである。図129に示す各処理は、図113に示すS801〜S803の処理において、変動パターンコマンドに基づいて決定された図柄変動制御パターンおよび図119に示すS1710の処理が実行されることで決定された予告演出制御パターンに基づき、図124に示すS845の処理を実行すること等により、実現されればよい。
図129に示す処理では、図128に示す処理と同様に、演出表示装置9における「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rにおいて、左,中,右図柄の全演出図柄の変動表示が開始される(ST11)。その後、演出制御プロセスタイマ値に対応して、前述のように決定された予告パターンとして設定された予告制御パターンデータから読出した各種の制御データ(表示制御データ、音声制御データ、ランプ制御データなど)に基づき、図71(B)等に示す基本発展予告の予告演出の演出動作の実行を開始する(ST16b)。そして、予告演出が終了した後に、「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rのそれぞれで演出図柄の導出表示を開始する(ST17)。
そして、その後、たとえば演出制御プロセスタイマ値に対応して図柄変動制御パターンから読出した制御データ、あるいは、変動時間タイマが計時する変動時間に基づき、設定された変動表示時間が経過したか否かを判定する(ST18)。ST18で設定された変動表示時間が経過していないと判定されたときは(ST18でN)、「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rの全部で演出図柄を仮停止表示させ(ST19)、ST18の処理に戻る。これにより、変動表示時間が経過するまでは、ST19で開始された仮停止表示が継続される。擬似連の再変動が行なわれる場合には、ST19の後にST11に戻る等して、再変動ごとに基本発展予告が実行される。一方、ST18で変動表示時間が経過したと判定されたときには(ST18でY)、「左」、「中」、「右」の演出図柄表示部5L、5C、5Rの全部で演出図柄を完全停止表示させ(ST20)、演出図柄の変動表示を終了する。
図130は、第1ステップアップ予告としてのリーチ分岐予告の予告演出が実行されるときの演出動作の進行例を示すフローチャートである。図130に示す各処理は、図113に示すS801〜S803の処理において、変動パターンコマンドに基づいて決定された図柄変動制御パターンおよび図119に示すS1715の処理が実行されることで決定された予告演出制御パターンに基づき、図124に示すS845の処理を実行すること等により、実現されればよい。
図130に示す処理では、図128に示す処理と同様に、演出表示装置9における「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rにおいて、左,中,右図柄の全演出図柄の変動表示が開始される(ST11)。その後、演出制御プロセスタイマ値に対応して、前述のように決定された予告パターンとして設定された予告制御パターンデータから読出した各種の制御データ(表示制御データ、音声制御データ、ランプ制御データなど)に基づき、図72(B)等に示すステップ1回目およびステップ2回目のようなステップアップ予告の演出を開始する(ST11a)。
そして、図72のステップ3回目のようなリーチ分岐のタイミングとなったときに、リーチ確定演出のステップへ分岐するリーチ分岐があるか否か判断し、リーチ確定演出のステップへ分岐することが決定されているときは、リーチ確定演出のステップへ分岐し、その分岐後の演出を開始する(ST16c)。一方、リーチ確定演出のステップへ分岐しないときには、リーチ未確定演出のステップへ分岐し、その分岐後の演出を開始する(ST16d)。その後、「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rのそれぞれで演出図柄の導出表示を開始する(ST17)。
その後、たとえば演出制御プロセスタイマ値に対応して図柄変動制御パターンから読出した制御データ、あるいは、変動時間タイマが計時する変動時間に基づき、設定された変動表示時間が経過したか否かを判定する(ST18)。ST18で設定された変動表示時間が経過していないと判定されたときは(ST18でN)、「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rの全部で演出図柄を仮停止表示させ(ST19)、ST18の処理に戻る。これにより、変動表示時間が経過するまでは、ST19で開始された仮停止表示が継続される。擬似連の再変動が行なわれる場合には、ST19の後にST11に戻る等して、再変動ごとに基本発展予告が実行される。一方、ST18で変動表示時間が経過したと判定されたときには(ST18でY)、「左」、「中」、「右」の演出図柄表示部5L、5C、5Rの全部で演出図柄を完全停止表示させ(ST20)、演出図柄の変動表示を終了する。
図131は、第1ステップアップ予告としてのボタン分岐予告の予告演出が実行されるときの演出動作の進行例を示すフローチャートである。図131に示す各処理は、図113に示すS801〜S803の処理において、変動パターンコマンドに基づいて決定された図柄変動制御パターンおよび図119に示すS1719,S1722の処理が実行されることで決定された予告演出制御パターンに基づき、図124に示すS845の処理を実行すること等により、実現されればよい。
図131に示す処理では、図128に示す処理と同様に、演出表示装置9における「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rにおいて、左,中,右図柄の全演出図柄の変動表示が開始される(ST11)。その後、演出制御プロセスタイマ値に対応して、前述のように決定された予告パターンとして設定された予告制御パターンデータから読出した各種の制御データ(表示制御データ、音声制御データ、ランプ制御データなど)に基づき、図73(B)等に示すようなステップアップ予告の演出を開始する(ST11a)。その後、「左」の図柄表示エリア9Lで図柄の導出表示を開始させる(ST11c)。
そして、図73(C),(D)のようなボタン分岐のタイミングとなったときに、ボタン分岐予告へ分岐するボタン分岐があるか否か判断し(ST11d)、ボタン分岐予告へ分岐することが決定されているときは、図73(C)のようなボタン操作促進演出を開始する(ST12a)。
ST12aでボタン操作促進演出を開始するときには第2操作有効期間となり、遊技者による操作ボタン30に対する操作行為を、有効に検出する(ST13a)。なお、ボタン操作促進演出が開始されるタイミングと、第2操作有効期間となるタイミングとは、同一のタイミングであってもよいし、異なるタイミングであってもよい。一例として、ボタン操作促進演出を開始してから、「3」→「2」→「1」といったカウントダウン動作を示す演出表示を行なった後に、第2操作有効期間とすることで、ボタン操作促進演出の開始タイミングと、第2操作有効期間の開始タイミングとを、異ならせるようにしてもよい。
その後、たとえば演出制御プロセスタイマ値に対応して図柄変動制御パターンや予告演出制御パターンから読出した制御データ、あるいは、変動時間タイマが計時する変動時間に基づき、第2操作有効期間が終了したか否かを判定する(ST14a)。たとえば、演出制御プロセスタイマ値に対応して図柄変動制御パターンや予告演出制御パターンから読出した制御データに第2操作有効期間の終了が示されていれば、操作ボタン30における操作の検出を無効として、第2操作有効期間を終了させればよい。あるいは、演出制御プロセスタイマ値が予め定められた第2操作有効期間終了判定値と合致したときに、第1操作有効期間を終了させてもよい。ST14aで第2操作有効期間が終了していなければ(ST14aでN)、操作ボタン30から伝送される操作検出信号をチェックすることなどにより、操作ボタン30によるボタン操作の検出があるか否かを判定する(ST15)。ST15でボタン操作の検出がないと判定された場合には(ST15でN)、ST14aの処理に戻る。
ST15でボタン操作の検出があると判定されたときには(ST15でY)、演出動作を予告内容物表示演出に切換えて、図73(D)に示すような予告内容物表示演出の実行を開始する(ST16e)。そして、予告演出が終了した後に、「右」、「中」の図柄表示エリア9R、9Cのそれぞれで演出図柄の導出表示を開始する(ST17a)。なお、ボタン分岐予告においては、ST11aの時点で「左」の図柄表示エリア9Lで演出図柄の導出表示を開始させずに、ST17aの時点で「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rで演出図柄の導出表示を開始させるようにしてもよい。また、ST14aで第2操作有効期間が終了したと判定されたときにも(ST14aでY)、演出図柄の導出表示を開始する(ST17a)。操作ボタン30による操作がされたときと、当該操作がされていないときとで、ST17に示す演出図柄の導出表示の開始タイミングは、同じである。そして、その後、たとえば演出制御プロセスタイマ値に対応して図柄変動制御パターンから読出した制御データ、あるいは、変動時間タイマが計時する変動時間に基づき、設定された変動表示時間が経過したか否かを判定する(ST18)。ST18で設定された変動表示時間が経過していないと判定されたときは(ST18でN)、「右」、「中」の図柄表示エリア9R、9Cで演出図柄を仮停止表示させることによりすべての図柄表示エリアで演出図柄を仮停止表示させ(ST19)、ST18の処理に戻る。これにより、変動表示時間が経過するまでは、ST19で開始された仮停止表示が継続される。擬似連の再変動が行なわれる場合には、ST19の後にST11に戻る等して、再変動ごとにボタン予告が実行される。一方、ST18で変動表示時間が経過したと判定されたときには(ST18でY)、「左」、「中」、「右」の演出図柄表示部5L、5C、5Rの全部で演出図柄を完全停止表示させ(ST20)、演出図柄の変動表示を終了する。
図132は、第2ステップアップ予告(モニタ予告)の予告演出が実行されるときの演出動作の進行例を示すフローチャートである。図132に示す各処理は、図113に示すS801〜S803の処理において、変動パターンコマンドに基づいて決定された図柄変動制御パターンおよび図118に示すS547の処理が実行されることで決定された予告演出制御パターンに基づき、図124に示すS845の処理を実行すること等により、実現されればよい。
図132に示す処理では、図129に示す処理と同様に、演出表示装置9における「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rにおいて、左,中,右図柄の全演出図柄の変動表示が開始される(ST11)。その後、演出制御プロセスタイマ値に対応して、前述のように決定された予告パターンとして設定された予告制御パターンデータから読出した各種の制御データ(表示制御データ、音声制御データ、ランプ制御データなど)に基づき、図71(C)等に示す第2ステップアップ予告の予告演出の演出動作の実行を開始する(ST16f)。そして、予告演出が終了した後に、「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rのそれぞれで演出図柄の導出表示を開始する(ST17)。
そして、その後、たとえば演出制御プロセスタイマ値に対応して図柄変動制御パターンから読出した制御データ、あるいは、変動時間タイマが計時する変動時間に基づき、設定された変動表示時間が経過したか否かを判定する(ST18)。ST18で設定された変動表示時間が経過していないと判定されたときは(ST18でN)、「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rの全部で演出図柄を仮停止表示させ(ST19)、ST18の処理に戻る。これにより、変動表示時間が経過するまでは、ST19で開始された仮停止表示が継続される。擬似連の再変動が行なわれる場合には、ST19の後にST11に戻る等して、再変動ごとに第2ステップアップ予告が実行される。一方、ST18で変動表示時間が経過したと判定されたときには(ST18でY)、「左」、「中」、「右」の演出図柄表示部5L、5C、5Rの全部で演出図柄を完全停止表示させ(ST20)、演出図柄の変動表示を終了する。
図133は、可動部材予告の予告演出が実行されるときの演出動作の進行例を示すフローチャートである。図133に示す各処理は、図113に示すS801〜S803の処理において、変動パターンコマンドに基づいて決定された図柄変動制御パターンおよび図118に示すS552の処理が実行されることで決定された予告演出制御パターンに基づき、図124に示すS845の処理を実行すること等により、実現されればよい。
図133に示す処理では、図129に示す処理と同様に、演出表示装置9における「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rにおいて、左,中,右図柄の全演出図柄の変動表示が開始される(ST11)。その後、演出制御プロセスタイマ値に対応して、前述のように決定された予告パターンとして設定された予告制御パターンデータから読出した各種の制御データ(表示制御データ、音声制御データ、ランプ制御データなど)に基づき、図75等に示す可動部材予告の予告演出の演出動作の実行を開始する(ST16g)。そして、予告演出が終了した後に、「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rのそれぞれで演出図柄の導出表示を開始する(ST17)。
そして、その後、たとえば演出制御プロセスタイマ値に対応して図柄変動制御パターンから読出した制御データ、あるいは、変動時間タイマが計時する変動時間に基づき、設定された変動表示時間が経過したか否かを判定する(ST18)。ST18で設定された変動表示時間が経過していないと判定されたときは(ST18でN)、「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rの全部で演出図柄を仮停止表示させ(ST19)、ST18の処理に戻る。これにより、変動表示時間が経過するまでは、ST19で開始された仮停止表示が継続される。擬似連の再変動が行なわれる場合には、ST19の後にST11に戻る等して、再変動ごとに可動部材予告が実行される。一方、ST18で変動表示時間が経過したと判定されたときには(ST18でY)、「左」、「中」、「右」の演出図柄表示部5L、5C、5Rの全部で演出図柄を完全停止表示させ(ST20)、演出図柄の変動表示を終了する。
図134は、ミニキャラ予告の予告演出が実行されるときの演出動作の進行例を示すフローチャートである。図134に示す各処理は、図113に示すS801〜S803の処理において、変動パターンコマンドに基づいて決定された図柄変動制御パターンおよび図118に示すS557の処理が実行されることで決定された予告演出制御パターンに基づき、図124に示すS845の処理を実行すること等により、実現されればよい。
図134に示す処理では、図129に示す処理と同様に、演出表示装置9における「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rにおいて、左,中,右図柄の全演出図柄の変動表示が開始される(ST11)。その後、演出制御プロセスタイマ値に対応して、前述のように決定された予告パターンとして設定された予告制御パターンデータから読出した各種の制御データ(表示制御データ、音声制御データ、ランプ制御データなど)に基づき、図76(B1),(B2),(B3)等に示すミニキャラ予告の予告演出の演出動作の実行を開始する(ST16h)。そして、予告演出が終了した後に、「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rのそれぞれで演出図柄の導出表示を開始する(ST17)。
そして、その後、たとえば演出制御プロセスタイマ値に対応して図柄変動制御パターンから読出した制御データ、あるいは、変動時間タイマが計時する変動時間に基づき、設定された変動表示時間が経過したか否かを判定する(ST18)。ST18で設定された変動表示時間が経過していないと判定されたときは(ST18でN)、「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rの全部で演出図柄を仮停止表示させ(ST19)、ST18の処理に戻る。これにより、変動表示時間が経過するまでは、ST19で開始された仮停止表示が継続される。擬似連の再変動が行なわれる場合には、ST19の後にST11に戻る等して、再変動ごとにミニキャラ予告が実行される。一方、ST18で変動表示時間が経過したと判定されたときには(ST18でY)、「左」、「中」、「右」の演出図柄表示部5L、5C、5Rの全部で演出図柄を完全停止表示させ(ST20)、演出図柄の変動表示を終了する。
図135は、群予告の予告演出が実行されるときの演出動作の進行例を示すフローチャートである。図135に示す各処理は、図113に示すS801〜S803の処理において、変動パターンコマンドに基づいて決定された図柄変動制御パターンおよび図118に示すS562の処理が実行されることで決定された予告演出制御パターンに基づき、図124に示すS845の処理を実行すること等により、実現されればよい。
図135に示す処理では、演出表示装置9における「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rにおいて、左,中,右図柄の全演出図柄の変動表示が開始される(ST11)。その後、「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rのそれぞれについて演出図柄の導出表示が開始される(ST17)。このような演出図柄の変動表示開始時から図柄の導出表示の開始時までの間において、前述したような第1予告演出〜第4予告演出のような予告演出を実行することが決定されているときには、決定されている予告演出が実行される。
そして、たとえば演出制御プロセスタイマ値に対応して図柄変動制御パターンから読出した制御データ、あるいは、変動時間タイマが計時する変動時間に基づき、設定されたリーチ演出の開始タイミングになったか否かを判定する(ST22)。ST22でリーチ演出の開始タイミングになっていると判定されたときは、図77の(F)に示すようなリーチ状態の表示を行ない、リーチ演出を開始させる(ST23)。
次に、演出制御プロセスタイマ値に対応して、前述のように決定された予告パターンとして設定された予告制御パターンデータから読出した各種の制御データ(表示制御データ、音声制御データ、ランプ制御データなど)に基づき、図77の(G)に示すようなボタン操作促進演出が行なわれる(ST24)。ST24でボタン操作促進演出を開始するときには第3操作有効期間となり、遊技者による操作ボタン30に対する操作行為を、有効に検出する(ST25)。なお、ボタン操作促進演出が開始されるタイミングと、第3操作有効期間となるタイミングとは、同一のタイミングであってもよいし、異なるタイミングであってもよい。一例として、ボタン操作促進演出を開始してから、「3」→「2」→「1」といったカウントダウン動作を示す演出表示を行なった後に、第3操作有効期間とすることで、ボタン操作促進演出の開始タイミングと、第3操作有効期間の開始タイミングとを、異ならせるようにしてもよい。
その後、たとえば演出制御プロセスタイマ値に対応して図柄変動制御パターンや予告演出制御パターンから読出した制御データ、あるいは、変動時間タイマが計時する変動時間に基づき、第3操作有効期間が終了したか否かを判定する(ST26)。たとえば、演出制御プロセスタイマ値に対応して図柄変動制御パターンや予告演出制御パターンから読出した制御データに第3操作有効期間の終了が示されていれば、操作ボタン30における操作の検出を無効として、第3操作有効期間を終了させればよい。あるいは、演出制御プロセスタイマ値が予め定められた第3操作有効期間終了判定値と合致したときに、第3操作有効期間を終了させてもよい。ST26で第3操作有効期間が終了していなければ(ST26でN)、操作ボタン30から伝送される操作検出信号をチェックすることなどにより、操作ボタン30によるボタン操作の検出があるか否かを判定する(ST27)。ST27でボタン操作の検出がないと判定された場合には(ST27でN)、ST26の処理に戻る。
ST27でボタン操作の検出があると判定されたときには(ST27でY)、演出動作を群予告の予告演出に切換えて、図77(H)に示すような群予告の予告演出の実行を開始する(ST28)。これにより群予告の演出が実行される。そして、たとえば演出制御プロセスタイマ値に対応して図柄変動制御パターンから読出した制御データ、あるいは、変動時間タイマが計時する変動時間に基づき、設定された変動表示時間が経過したか否かを判定する(ST29)。また、ST26で第3操作有効期間が終了したと判定されたときにも(ST26でY)、設定された変動表示時間が経過したか否かを判定する。
ST29で、設定された変動表示時間が経過していないと判定されたときは(ST29でN)、「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rの全部で演出図柄を仮停止表示させ(ST30)、ST29の処理に戻る。これにより、変動表示時間が経過するまでは、ST29で開始された仮停止表示が継続される。ST30で変動表示時間が経過したと判定されたときには(ST29でY)、「左」、「中」、「右」の演出図柄表示部5L、5C、5Rの全部で演出図柄を完全停止表示させ(ST31)、演出図柄の変動表示を終了する。
図128に示したボタン予告の予告演出と、図129に示した第1ステップアップ予告の予告演出とは、いずれか一方のみが実行される。また、図129に示した第1ステップアップ予告の予告演出と図132に示した第2ステップアップ予告の予告演出とは、いずれか一方のみが実行される場合と、両方が並列的に実行される場合とがある。また、図128に示したボタン予告または図129に示した第1ステップアップ予告の演出、図132に示した第2ステップアップ予告の予告演出、図133に示した可動部材予告の予告演出、および、図134に示したミニキャラ予告の予告演出は、いずれか1つの予告演出のみが実行される場合と、いずれか2つ〜4つの予告演出が並列的に実行される場合とがある。また、図135に示した群予告がリーチ状態後に実行される場合には、リーチ状態になる前に、ボタン予告または第1ステップアップ予告の演出、第2ステップアップ予告の予告演出、可動部材予告の予告演出、および、ミニキャラ予告の予告演出のうち、いずれか1つの予告演出、または、いずれか2つ〜4つの予告演出が並列的に実行される場合がある。
次に、前述したボタン分岐予告の変形例を説明する。前述したボタン分岐予告としては、前述したようなボタン分岐をした後にボタン操作促進演出をし、操作ボタン30が操作されたことを条件として第1の予告を実行する第1操作予告演出をし(たとえば、ステップ2回目の予告ステップにおいて行なう)、その後、さらにボタン操作促進演出をし、さらに操作ボタン30が操作されたことを条件として特別な予告としての第2の予告を実行する第2操作予告演出をするボタン分岐連続予告パターンで予告を行なう(たとえば、ステップ3回目の予告ステップにおいて行なう)ことにより、2段階で発展するボタン分岐予告演出を行なう。
このような2段階で発展するボタン分岐予告演出は、前述した1段階のボタン分岐予告演出の代わりに実行されるようにしてもよい。また、このような2段階で発展するボタン分岐予告演出(2段階ボタン分岐予告とも呼ぶ)は、前述した1段階のボタン分岐予告(1段階ボタン分岐予告とも呼ぶ)とともに設けられ、次のような選択に基づいて実行されるようにしてもよい。たとえば、図95および図96のような予告ステップ決定テーブルにおいて、ボタン分岐予告の他に、2段階ボタン分岐予告の選択項目を設けてSR22の値を割振っておき、ボタン分岐予告として選択されるようにしてもよい。また、図95および図96のような予告ステップ決定テーブルにおいて、ボタン分岐が選択されたときに1段階ボタン分岐予告と2段階ボタン分岐予告とを選択するためのデータテーブルを設けておき、ボタン分岐を実行することが選択されたときに、そのデータテーブルを用いて乱数値に基づいて選択可能となるようにしてもよい。
具体的には、前述の第1予告演出決定処理において、ボタン分岐予告ステップの予告内容決定用の乱数SR23に基づいて、連続する第1操作予告演出および第2操作予告演出のそれぞれにおいて表示する表示内容物を同時に決定する予告内容物決定テーブルを設け、擬似連においてボタン分岐連続予告パターンでの予告演出を行なうことが決定されたときに、当該予告内容物決定テーブルを用いて第1操作予告演出および第2操作予告演出のそれぞれにおいて表示する表示内容物を同時に決定する。そして、第1操作予告演出および第2操作予告演出のそれぞれについて操作有効期間を設け、図126の操作演出処理において、第1操作予告演出についての操作有効期間内に操作ボタン30の操作があったときに、第1操作予告演出について決定された表示内容物を表示し、さらに第1操作予告演出についての操作有効期間内に操作ボタン30の操作があったことを条件として、第2操作予告演出についての操作有効期間を設定して第2操作予告演出を実行可能とする。つまり、第1操作予告演出についての操作有効期間内に操作ボタン30の操作があったときに限り、第2操作予告演出を実行可能とする制御を行なう。なお、このような2段階で発展するボタン分岐予告演出において、連続する第1操作予告演出および第2操作予告演出のそれぞれにおいて表示する表示内容物の決定に関しては、予告内容物決定テーブルにおいて、一度に決定する第1操作予告演出での表示内容物と第2操作予告演出での表示内容物との組合せにより、大当りの信頼度が異なるように設定してもよい。具体的には、たとえば次のような構成を用いる。第1操作予告演出での表示内容物については、たとえば、大当りの信頼度が表示内容物A>表示内容物BとなるようにA,Bつの表示内容物のいずれかを選択可能とし、第2操作予告演出での表示内容物については、たとえば、大当りの信頼度が表示内容物C>表示内容物DとなるようにC,D2つの表示内容物のいずれかを選択可能とする。そして、たとえば、第1操作予告演出での表示内容物と第2操作予告演出での表示内容物との組合せについての大当りの信頼度を、第1操作予告演出で表示内容物Bが選択された後第2操作予告演出で表示内容物Dが選択された組合せ>第1操作予告演出で表示内容物Aが選択された後第2操作予告演出で表示内容物Dが選択された組合せとなるように設定して、表示内容物を選択する。このようにすれば、たとえ第1操作予告演出で大当りの信頼度が低い表示が行なわれたときでも、第2操作予告演出の表示次第で大当りの信頼度が高まるケースも生じるので、第1操作予告演出で遊技者の期待感が低下してしまわないようにすることができる。
このような制御を行なえば、操作予告演出が選択されたときにボタン操作が行なわれたことに応じて第1操作予告演出が実行された後、さらにボタン操作が行なわれたことを条件として特別な予告演出(特別操作予告演出)が実行されるので、遊技に対する遊技者の参加意欲をより一層増加させることができ、遊技の興趣をより一層向上させることができる。なお、このような2段階で発展するボタン分岐予告演出は、2段階で発展するものに限らず、複数段階で発展するものであれば何段階のものでもよい。
なお、このようなボタン操作に応じて複数段階で発展する予告演出は、前述した図70に示すボタン予告の演出において実行するようにしてもよい。
〈図柄変更チャンス目仮停止演出の第1変形例〉
次に、前述した1回目滑り後チャンス目仮停止演出に代表される図柄変更チャンス目仮停止演出についての第1の変形例を説明する。第1の変形例としては、選択する擬似連の変動パターンにおける再変動の実行回数が同一のときであっても、変動パターンによる再変動において一部の変動表示領域で、仮停止されている識別情報を変更することにより擬似連チャンス目を仮停止させる演出が実行される回数に応じて、リーチの種類の選択割合が異なるように変動表示パターンを選択する制御を行なう例を説明する。
たとえば、擬似連4回の変動パターンのような同一の擬似連回数が設定された複数の変動パターンについて、前述したような1回目滑り後チャンス目仮停止演出を行なう変動パターンについて、たとえば1回目滑り後チャンス目仮停止演出(滑り後チャンス目仮停止演出を1回実行する演出)を行なう変動パターン、2回滑り後チャンス目仮停止演出(滑り後チャンス目仮停止演出を2回実行する演出)を行なう変動パターン、および、3回滑り後チャンス目仮停止演出(滑り後チャンス目仮停止演出を3回実行する演出)というように、滑り後チャンス目仮停止演出を実行する回数が異なる複数種類の変動パターンを設ける。そして、これら複数種類の変動パターンについては、前述したリーチα,βのようなリーチ演出種類の選択割合が異なるように、変動パターン選択用のデータテーブルのデータを設定しておく。たとえば、滑りの回数が多い程リーチαの選択割合が高くなるように設定してもよく、逆に、滑りの回数が多い程リーチβの選択割合が高くなるように設定してもよい。このような変動パターンの決定は、遊技制御用マイクロコンピュータ560の側で決定するようにしてもよく、演出制御用マイクロコンピュータ100の側で決定するようにしてもよい。
このようなデータテーブルを用いて擬似連の変動パターンを選択するようにすれば、選択する擬似連の変動パターンにおける再変動の実行回数が同一のときであっても、変動パターンによる再変動において滑り後チャンス目仮停止演出が実行される回数に応じて、リーチの種類の選択割合が異なるように、変動表示パターンを選択することが可能となる。このようにすれば、単に、再変動の実行回数にとどまらず、擬似連の変動パターンによる変動表示の途中でどのような演出により再変動が行なわれるかということについて、遊技者の注意を惹きつけることができる。これにより、再変動表示に関する演出の面白みをより一層向上させ、遊技の興趣をより一層向上させることができる。
〈図柄変更チャンス目仮停止演出の第2変形例〉
次に、前述した1回目滑り後チャンス目仮停止演出に代表される図柄変更チャンス目仮停止演出についての第2の変形例を説明する。第2の変形例としては、滑り後チャンス目仮停止演出を行なうことにより仮停止図柄を変更する変動表示領域に応じて、大当りとなる信頼度が異なるように変動表示パターンを選択する制御を行なう例を説明する。
たとえば、前述したような1回目滑り後チャンス目仮停止演出を行なう変動パターンについて、たとえば、1回目滑り後チャンス目仮停止演出を「右」の図柄表示エリアの仮停止図柄について行なう変動パターンと、1回目滑り後チャンス目仮停止演出を「左」の図柄表示エリアの仮停止図柄について行なう変動パターンとの複数の変動パターンを設ける。そして、これら複数種類の変動パターンについては、大当りになると決定されたときと、はずれになると決定されたときとで、変動パターンの選択割合が異なるように、変動パターン選択用のデータテーブルのデータを設定しておく。たとえば、大当りになると決定されたときに「左」<「右」の関係で選択割合を設定し、はずれになると決定されたときに「右」<「左」の関係で選択割合を設定するようにしてもよい。逆に、はずれになると決定されたときに「左」<「右」の関係で選択割合を設定し、大当りになると決定されたときに「右」<「左」の関係で選択割合を設定するようにしてもよい。また、前述した第1変形例のように複数回の滑り演出が実行可能な場合には、大当りになると決定されたときに、はずれになると決定されたときよりも滑りの回数が多い変動パターンの選択割合が高くなるようにしてもよく、逆に、大当りになると決定されたときに、はずれになると決定されたときよりも滑りの回数が少ない変動パターンの選択割合が高くなるようにしてもよい。このような変動パターンの決定は、遊技制御用マイクロコンピュータ560の側で決定するようにしてもよく、演出制御用マイクロコンピュータ100の側で決定するようにしてもよい。また、このような複数回の滑り演出が可能な場合において、「右」の図柄表示エリアで滑り演出が行なわれるときの方が「左」の図柄表示エリアで滑り演出が行なわれるときよりも大当りとなる信頼度が高い場合において、同じ「右」の図柄表示エリアで滑り演出が行なわれる場合であっても、滑り演出が行なわれる回数が多い程大当りとなる信頼度が高くなるように変動パターンの選択割合を設定するようにしてもよい。また、逆に、「左」の図柄表示エリアで滑り演出が行なわれるときの方が「右」の図柄表示エリアで滑り演出が行なわれるときよりも大当りとなる信頼度が高い場合において、同じ「右」の図柄表示エリアで滑り演出が行なわれる場合であっても、滑り演出が行なわれる回数が多い程大当りとなる信頼度が高くなるように変動パターンの選択割合を設定するようにしてもよい。
このようなデータテーブルを用いて擬似連の変動パターンを選択するようにすれば、滑り後チャンス目仮停止演出を行なうことにより仮停止図柄を変更する変動表示領域に応じて、大当りとなる信頼度が異なるように変動表示パターンを選択することが可能となる。このようにすれば、単に、再変動の実行回数にとどまらず、擬似連の変動パターンによる変動表示において、どのような演出により再変動が行なわれるかということについて、遊技者の注意を惹きつけることができる。これにより、再変動表示に関する演出の面白みをより一層向上させ、遊技の興趣をより一層向上させることができる。
〈図柄変更チャンス目仮停止演出の第3変形例〉
次に、前述した1回目滑り後チャンス目仮停止演出に代表される図柄変更チャンス目仮停止演出についての第3の変形例を説明する。第3の変形例としては、選択する擬似連の変動パターンにおける再変動の実行回数が同一のときであっても、変動パターンによる再変動において一部の変動表示領域で、仮停止されている識別情報を変更することにより擬似連チャンス目を仮停止させる演出が実行される回数に応じて、特別遊技状態(確変状態)の選択割合が異なるように変動表示パターンを選択する制御を行なう例を説明する。
たとえば、擬似連4回の変動パターンのような同一の擬似連回数が設定された複数の変動パターンについて、前述したような1回目滑り後チャンス目仮停止演出を行なう変動パターンについて、たとえば1回目滑り後チャンス目仮停止演出(滑り後チャンス目仮停止演出を1回実行する演出)を行なう変動パターン、2回滑り後チャンス目仮停止演出(滑り後チャンス目仮停止演出を2回実行する演出)を行なう変動パターン、および、3回滑り後チャンス目仮停止演出(滑り後チャンス目仮停止演出を3回実行する演出)というように、滑り後チャンス目仮停止演出を実行する回数が異なる複数種類の変動パターンを設ける。そして、これら複数種類の変動パターンについては、確変大当りとなるときと、通常大当りとなるときとで、選択割合が異なるように、変動パターン選択用のデータテーブルのデータを設定しておく。たとえば、確変大当りとなるときには、通常大当りとなるときよりも、擬似連チャンス目を仮停止させる演出が実行される回数が多い変動パターンの選択割合が高くなるように設定してもよく、逆に、確変大当りとなるときには、通常大当りとなるときよりも、擬似連チャンス目を仮停止させる演出が実行される回数が少ない変動パターンの選択割合が高くなるように設定してもよい。このような変動パターンの決定は、遊技制御用マイクロコンピュータ560の側で決定するようにしてもよく、演出制御用マイクロコンピュータ100の側で決定するようにしてもよい。
このようなデータテーブルを用いて擬似連の変動パターンを選択するようにすれば、選択する擬似連の変動パターンにおける再変動の実行回数が同一のときであっても、変動パターンによる再変動において滑り後チャンス目仮停止演出が実行される回数に応じて、特別遊技状態としての確変大当りとなる割合が異なるように、変動表示パターンを選択することが可能となる。このようにすれば、単に、再変動の実行回数にとどまらず、擬似連の変動パターンによる変動表示の途中でどのような演出により再変動が行なわれるかということについて、遊技者の注意を惹きつけることができる。これにより、再変動表示に関する演出の面白みをより一層向上させ、遊技の興趣をより一層向上させることができる。
〈図柄変更チャンス目仮停止演出の第4変形例〉
次に、前述した1回目滑り後チャンス目仮停止演出に代表される図柄変更チャンス目仮停止演出についての第4の変形例を説明する。第4の変形例としては、選択する擬似連の変動パターンにおける再変動の実行回数が同一のときであっても、変動パターンによる再変動において一部の変動表示領域で、仮停止されている識別情報を変更することにより擬似連チャンス目を仮停止させる演出が実行される回数に応じて、2ラウンド大当りと15ラウンド大当りとの選択割合が異なるように変動表示パターンを選択する制御を行なう例を説明する。
たとえば、擬似連4回の変動パターンのような同一の擬似連回数が設定された複数の変動パターンについて、前述したような1回目滑り後チャンス目仮停止演出を行なう変動パターンについて、たとえば1回目滑り後チャンス目仮停止演出(滑り後チャンス目仮停止演出を1回実行する演出)を行なう変動パターン、2回滑り後チャンス目仮停止演出(滑り後チャンス目仮停止演出を2回実行する演出)を行なう変動パターン、および、3回滑り後チャンス目仮停止演出(滑り後チャンス目仮停止演出を3回実行する演出)というように、滑り後チャンス目仮停止演出を実行する回数が異なる複数種類の変動パターンを設ける。そして、これら複数種類の変動パターンについては、2ラウンド大当りとなるときと、15ラウンド大当りとなるときとで、選択割合が異なるように、変動パターン選択用のデータテーブルのデータを設定しておく。たとえば、15ラウンド大当りとなるときには、2ラウンド大当りとなるときよりも、擬似連チャンス目を仮停止させる演出が実行される回数が多い変動パターンの選択割合が高くなるように設定してもよく、逆に、15ラウンド大当りには、2ラウンド大当りとなるときよりも、擬似連チャンス目を仮停止させる演出が実行される回数が少ない変動パターンの選択割合が高くなるように設定してもよい。このような変動パターンの決定は、遊技制御用マイクロコンピュータ560の側で決定するようにしてもよく、演出制御用マイクロコンピュータ100の側で決定するようにしてもよい。
このようなデータテーブルを用いて擬似連の変動パターンを選択するようにすれば、選択する擬似連の変動パターンにおける再変動の実行回数が同一のときであっても、変動パターンによる再変動において滑り後チャンス目仮停止演出が実行される回数に応じて、大当りとして、2ラウンド大当りとなるときと、15ラウンド大当りとなるときとの選択割合が異なるように、変動表示パターンを選択することが可能となる。このようにすれば、単に、再変動の実行回数にとどまらず、擬似連の変動パターンによる変動表示の途中でどのような演出により再変動が行なわれるかということについて、遊技者の注意を惹きつけることができる。これにより、再変動表示に関する演出の面白みをより一層向上させ、遊技の興趣をより一層向上させることができる。
〔第2実施形態〕
次に、第2実施形態を説明する。第1実施形態においては、ボタン予告およびステップアップ予告のような予告演出について、変動表示の開始時に、擬似連の各変動時における予告パターン(予告メッセージ、予告ステップ)の態様を決定する例を示した。第2実施形態では、擬似連の各変動時において、予告パターン(予告メッセージ、予告ステップ)の態様、および、予告信頼度表示パターン(色信頼度表示、模様信頼度表示)の態様を選択決定する例を説明する。
第2実施形態では、第1実施形態と異なる部分を主として説明する。第2実施形態では、擬似連の各変動時において、予告パターン(予告メッセージ、予告ステップ)の態様を選択決定する。したがって、予告設定処理は、第1実施形態の図115に示す演出図柄変動開始処理におけるS516aにおいて行なわれるとともに、S802の演出図柄変動中処理において行なわれる。つまり、予告設定処理は、予告演出のうちの1回目の変動における予告パターンの態様が演出図柄変動開始処理において選択決定され、2回目以降の変動における予告パターンの態様が演出図柄変動中処理において選択決定される。このような予告設定処理において選択決定される予告パターンについては、最初に予告設定処理が行なわれるときに予告演出の種別が決定される。予告演出の種別が決定されると、その種別を特定するデータを当該予告演出が行なわれる変動パターンでの変動表示が終了するまで記憶しておけば、予告演出の種別が決定された後の再変動において、その種別を特定するデータおよび変動パターンを特定するデータに基づいて、当該変動パターンによる変動表示中の各再変動時において、同じ予告パターン決定用のテーブルを用いて同じ種別の予告演出の予告パターンを決定することができる。
図136は、第2実施形態による演出制御プロセス処理における演出図柄変動中処理(S802)の一部を示すフローチャートである。図136の演出図柄変動中処理が図124と異なるのは、S844とS845との間で、S843kにより予告設定処理が行なわれることである。図136を参照して、S844によりプロセスタイマがスタートされた後、擬似連の再変動の開始時であるか否を確認する(S843j)。具体的に、S843jでは、擬似連の変動パターンごとに予め定められた再変動の開始時を特定するタイミング、すなわち、変動表示の開始時から各再変動の開始時を特定する時間に達したか否かを、変動時間タイマの計時値に基づいて演出制御用マイクロコンピュータ100が認識することにより、擬似連の再変動の開始時であるか否を判断する。擬似連の再変動の開始時であると判断したときは、予告設定処理が行なわれ(S843k)。そして、次のプロセスデータがセットされ、そのプロセスデータに基づいて演出装置(演出用部品)に対する制御状態を変更する処理が行なわれる(S843〜S845)。S845において、予告設定処理で設定された予告を行なうためのデータを含むプロセスデータが設定される。これにより、擬似連の再変動の開始時になるごとに、図137〜図138に示すような予告設定処理が行なわれる。一方、擬似連の再変動の開始時ではないと判断したときは、予告設定処理を行なわずに、プロセスデータに基づいて演出装置(演出用部品)に対する制御状態を変更する処理が行なわれる(S845)。
図137および図138は、第2実施形態による予告設定処理を示すフローチャートである。第2実施形態における予告設定処理は、前述したように、変動表示の開始前に、図115に示す演出図柄変動開始処理のS516aにおいて行なわれた後、変動表示中に図136の演出図柄変動中処理のS843kにおいて行なわれる共通のサブルーチンプログラムである。
予告設定処理において、演出制御用CPU101は、まず、今回の変動(初回変動および再変動の両方を含む)について、変動の開始時に第1予告演出〜第5告演出のそれぞれについて予告演出をするか否かが決定済であるか否かを判別する(S530)。具体的に、S530では、今回の変動について、変動開始時に、S533による第1予告演出の予告パターン種別を決定する処理、S533cによる第2予告演出(第2ステップアップ予告)の実行の有無、S533fによる第3予告演出(可動部材予告)の実行の有無、S533iによる第4告演出(ミニキャラ予告)の実行の有無、および、S533mによる第5告演出(群予告)の実行の有無を決定する処理が済んでいるか否かを判断する。
より具体的に、S533では、前述したように、第1予告演出なし、ボタン予告、および、第1ステップアップ予告のうちいずれかを選択することにより、予告パターン種別を決定し、記憶する。S533cでは、前述したように第2ステップアップ予告を実行するか否かを決定し、その決定内容を示すデータを記憶する。S533fでは、前述したように可動部材予告を実行するか否かを決定し、その決定内容を示すデータを記憶する。S533iでは、前述したようにミニキャラ予告を実行するか否かを決定し、その決定内容を示すデータを記憶する。S533iでは、前述したように群予告を実行するか否かを決定し、その決定内容を示すデータを記憶する。
このような予告演出に関する記憶データは、初回変動および再変動を含む変動が行なわれるごとに、RAMにおいて、予め定められた予告パターン種別記憶領域(第1予告演出に関するデータ記憶領域)、第2ステップアップ予告決定内容記憶領域(第2予告演出に関するデータ記憶領域)、可動部材予告決定内容記憶領域(第3予告演出に関するデータ記憶領域)、ミニキャラ予告決定内容記憶領域(第4予告演出に関するデータ記憶領域)、および、群予告決定内容記憶領域(第5予告演出に関するデータ記憶領域)にそれぞれ格納され、初回変動および再変動を含む各変動が終了するときに、クリアされる。したがって、S530では、予告パターン種別記憶領域に第1予告演出の予告パターン種別を特定するデータが記憶されているか否かを判断すること、第2ステップアップ予告決定内容記憶領域に第2ステップアップ予告を実行するか否かの決定内容を特定するデータが記憶されているか否かを判断すること、可動部材予告決定内容記憶領域に可動部材予告を実行するか否かの決定内容を特定するデータが記憶されているか否かを判断すること、ミニキャラ予告決定内容記憶領域にミニキャラ予告を実行するか否かの決定内容を特定するデータが記憶されているか否かを判断すること、および、群予告決定内容記憶領域に群予告を実行するか否かの決定内容を特定するデータが記憶されているか否かを判断することに基づいて、今回の変動について第1〜第5の予告演出をするか否かが決定済であるか否かを判別する。また、これらのデータとは別に、前述した禁則処理のために実行されたデータ(ボタン予告については、ボタン操作がされないと予告が実行されないので、実行される可能性があったデータを含む)が禁則処理内容記憶領域に記憶される。
次に、図117のS531〜S533と同様の処理を実行することにより、予告パターン種別を決定する。また、図117のS5330〜S5333と同様の処理を実行することにより、第1ステップ予告を実行することが選択されたときに実行する第1ステップ予告の予告種類(基本発展予告、リーチ分岐予告、ボタン分岐)を決定する。また、図117のS533a〜S533cと同様の処理を実行することにより、第2予告演出の実行の有無を決定する。また、図117のS533d〜S533fと同様の処理を実行することにより、可動部材予告演出の実行の有無を決定する。また、図117のS533g〜S533iと同様の処理を実行することにより、ミニキャラ予告演出の実行の有無を決定する。また、図117のS533j〜S533mと同様の処理を実行することにより、群予告演出の実行の有無を決定する。そして、図117のS534と同様の処理を行なう。S534で第1予告演出なしと判断されたときは、図139に示す第1予告演出決定処理を実行した後、S539に進む。
ここでは、先に第1予告演出決定処理の処理内容を説明した後、予告設定処理のS539以降の処理内容を説明する。図139は、第2実施形態による第1予告演出決定処理を示すフローチャートである。
図139において、まず、図119のS1701と同様に、第1ステップアップ予告として実行する予告の種類がボタン予告に決定されたか否かを判断する(S1701)。S1701でボタン予告ではないと判断されたときは、後述するS1706に進む。一方、S1701でボタン予告であると判断されたときは、図119のS1702と同様に、図80の(A)〜(C)に示す予告選択テーブルのいずれかが選択決定されてセットされる(S1702)。
そして、受信した変動パターンコマンドを参照して、実行する変動パターンが擬似連なし、擬似連2回、擬似連3回、擬似連4回、および、擬似連5回のいずれに該当するかを判断するととともに、変動時間タイマの計時値に基づいて何回目の変動かを判断し(変動パターンにおける変動開始時からの経過時間と擬似連での変動状態とが対応付けられるので、変動開始時からの経過時間に基づいて、擬似連での何回目の変動時かを特定することができる、前述した再変動回数カウンタの値に基づいて何回目の変動時かを特定してもよい。)、該当する今回の変動時のボタン予告の予告メッセージを決定するために用いるデータテーブルを選択決定し、セットする(S1703a)。より具体的には、S1702で決定した予告選択テーブルに示されたテーブルのうち、実行する変動パターン(擬似連なし、擬似連2回、擬似連3回、擬似連4回、および、擬似連5回)と、現在の変動の回数とに対応する予告メッセージ決定テーブルのみを選択決定し、セットする。これにより、現在の変動が変動パターンに応じて設定された何回目の変動かに応じて、選択される予告メッセージ決定テーブルが異なることとなる。
次に、図119のS1704と同様に、ボタン予告の予告メッセージ決定用の乱数SR8を示す数値データを抽出する(S1704)。そして、S1703aでセットしたデータテーブルを用い、S1704で抽出した乱数値に基づいて、今回の変動におけるボタン予告の予告パターン(予告メッセージ)を選択決定する(S1705a)。S1705aでの予告パターンの決定においては、大当りとなる信頼度が変動回の順番が進むことに応じて低下する態様で選択されないように、前述したような禁則処理(予告メッセージ禁則処理)が行なわれる。より具体的には、1回目〜5回目の変動回の予告パターンのうち、現在の変動回について、今回の変動の予告パターンを決定するが、各変動回において予告パターンを決定するごとに、決定した予告パターンを示す前回予告パターンのデータをRAMの前回予告メッセージ記憶領域に更新記憶し、その次の変動回の予告パターンを決定するときの禁則処理(予告メッセージ禁則処理)に用いる。これにより、ボタン予告についての各変動回の予告パターンの決定においては、予告パターンが、大当りとなる信頼度が変動回の順番が進むことに応じて低下する態様で選択されない。なお、ボタン予告において、操作ボタン30の操作が検出されなかったときには、このような禁則処理が行なわれないようにしてもよい。次に、このような禁則処理(予告メッセージ禁則処理)に用いるために、S1705aで決定された予告パターン(前回予告メッセージ)のデータをRAMの前回予告メッセージ記憶領域に更新記憶し(S1724)、第1予告演出決定処理を終了する。
また、S1706に進んだときは、図119のS1706と同様に、第1ステップアップ予告として実行する予告の種類が基本発展予告に決定されたか否かを判断する(S1706)。S1706で基本発展予告ではないと判断されたときは、後述するS1711に進む。一方、S1701で基本発展予告であると判断されたときは、図119のS1707と同様に、図81の(A)〜(C)に示す予告選択テーブルのいずれかが選択決定されてセットされる(S1707)。
そして、前述したS1703aの場合と同様に、受信した変動パターンコマンドを参照して、実行する変動パターンが擬似連なし、擬似連2回、擬似連3回、擬似連4回、および、擬似連5回のいずれに該当するかを判断するととともに、変動時間タイマの計時値に基づいて何回目の変動かを判断し、該当する今回の変動時の基本発展予告の予告ステップを決定するために用いるデータテーブルを選択決定し、セットする(S1708a)。より具体的には、S1707で決定した予告選択テーブルに示されたテーブルのうち、実行する変動パターン(擬似連なし、擬似連2回、擬似連3回、擬似連4回、および、擬似連5回)と、現在の変動の回数とに対応する予告ステップ決定テーブルのみを選択決定し、セットする。これにより、現在の変動が変動パターンに応じて設定された何回目の変動かに応じて、選択される予告ステップ決定テーブルが異なることとなる。
次に、図119のS1709と同様に、基本発展予告の予告ステップ決定用の乱数値SR9を示す数値データを抽出する(S1709)。そして、708aでセットしたデータテーブルを用い、S1709で抽出した乱数値に基づいて、今回の変動における基本発展予告の予告パターン(予告ステップ)を選択決定する(S1710a)。S1710aでの予告パターンの決定においては、大当りとなる信頼度が変動回の順番が進むことに応じて低下する態様で選択されないように、前述したような禁則処理(予告ステップ禁則処理)が行なわれる。より具体的には、1回目〜5回目の変動回の予告パターンのうち、現在の変動回について、今回の変動の予告パターンを決定するが、各変動回において予告パターンを決定するごとに、決定した予告パターンを示す前回予告パターンのデータをRAMの前回予告ステップ記憶領域に更新記憶し、その次の変動回の予告パターンを決定するときの禁則処理(予告ステップ禁則処理)に用いる。これにより、基本発展予告についての各変動回の予告パターンの決定においては、予告パターンが、大当りとなる信頼度が変動回の順番が進むことに応じて低下する態様で選択されない。次に、このような禁則処理(予告ステップ禁則処理)に用いるために、S1710aで決定された予告パターン(前回予告ステップ)のデータをRAMの前回予告ステップ記憶領域に更新記憶し(S1724)、第1予告演出決定処理を終了する。
また、S1711に進んだときは、図119のS1711と同様に、第1ステップアップ予告として実行する予告の種類がリーチ分岐予告に決定されたか否かを判断する(S1711)。S1711でリーチ分岐予告ではないと判断されたときは、後述するS1716に進む。一方、S1701でリーチ分岐予告であると判断されたときは、図119のS1712と同様に、図91の(A)〜(C)に示す予告選択テーブルのいずれかが選択決定されてセットされる(S1712)。
そして、前述したS1703aの場合と同様に、受信した変動パターンコマンドを参照して、実行する変動パターンが擬似連なし、擬似連2回、擬似連3回、擬似連4回、および、擬似連5回のいずれに該当するかを判断するととともに、変動時間タイマの計時値に基づいて何回目の変動かを判断し、該当する今回の変動時のリーチ分岐予告の予告ステップを決定するために用いるデータテーブルを選択決定し、セットする(S1713a)。より具体的には、S1712で決定した予告選択テーブルに示されたテーブルのうち、実行する変動パターン(擬似連なし、擬似連2回、擬似連3回、擬似連4回、および、擬似連5回)と、現在の変動の回数とに対応する予告ステップ決定テーブルのみを選択決定し、セットする。これにより、現在の変動が変動パターンに応じて設定された何回目の変動かに応じて、選択される予告ステップ決定テーブルが異なることとなる。
次に、図119のS1714と同様に、リーチ分岐予告の予告ステップ決定用の乱数値SR21を示す数値データを抽出する(S1714)。そして、713aでセットしたデータテーブルを用い、S1714で抽出した乱数値に基づいて、今回の変動におけるリーチ分岐予告の予告パターン(予告ステップ)を選択決定する(S1715a)。S1715aでの予告パターンの決定においては、大当りとなる信頼度が変動回の順番が進むことに応じて低下する態様で選択されないように、前述したような禁則処理(予告ステップ禁則処理)が行なわれる。より具体的には、1回目〜5回目の変動回の予告パターンのうち、現在の変動回について、今回の変動の予告パターンを決定するが、各変動回において予告パターンを決定するごとに、決定した予告パターンを示す前回予告パターンのデータをRAMの前回予告ステップ記憶領域に更新記憶し、その次の変動回の予告パターンを決定するときの禁則処理(予告ステップ禁則処理)に用いる。これにより、リーチ分岐予告についての各変動回の予告パターンの決定においては、予告パターンが、大当りとなる信頼度が変動回の順番が進むことに応じて低下する態様で選択されない。次に、このような禁則処理(予告ステップ禁則処理)に用いるために、S1715aで決定された予告パターン(前回予告ステップ)のデータをRAMの前回予告ステップ記憶領域に更新記憶し(S1724)、第1予告演出決定処理を終了する。
また、S1716に進んだときは、第1ステップアップ予告として実行する予告の種類がボタン分岐予告に決定されたときであり、図119のS1716と同様に、図94の(A)〜(C)に示す予告選択テーブルのいずれかが選択決定されてセットされる(S1716)。
そして、前述したS1703aの場合と同様に、受信した変動パターンコマンドを参照して、実行する変動パターンが擬似連なし、擬似連2回、および、擬似連3回のいずれに該当するかを判断するととともに、変動時間タイマの計時値に基づいて何回目の変動かを判断し、該当する今回の変動時のボタン分岐予告の予告ステップを決定するために用いるデータテーブルを選択決定し、セットする(S1717a)。より具体的には、S1716で決定した予告選択テーブルに示されたテーブルのうち、実行する変動パターン(擬似連なし、擬似連2回、擬似連3回、擬似連4回、および、擬似連5回)と、現在の変動の回数とに対応する予告ステップ決定テーブルのみを選択決定し、セットする。これにより、現在の変動が変動パターンに応じて設定された何回目の変動かに応じて、選択される予告ステップ決定テーブルが異なることとなる。
次に、図119のS1718と同様に、ボタン分岐予告の予告ステップ決定用の乱数値SR22を示す数値データを抽出する(S1718)。そして、713aでセットしたデータテーブルを用い、S1718で抽出した乱数値に基づいて、今回の変動におけるボタン分岐予告の予告パターン(予告ステップ)を選択決定し(S1719a)、S17190aに進む。S1719aでの予告パターンの決定においては、大当りとなる信頼度が変動回の順番が進むことに応じて低下する態様で選択されないように、前述したような禁則処理(予告ステップ禁則処理)が行なわれる。より具体的には、1回目〜5回目の変動回の予告パターンのうち、現在の変動回について、今回の変動の予告パターンを決定するが、各変動回において予告パターンを決定するごとに、決定した予告パターンを示す前回予告パターンのデータをRAMの前回予告ステップ記憶領域に更新記憶し、その次の変動回の予告パターンを決定するときの禁則処理(予告ステップ禁則処理)に用いる。これにより、ボタン分岐予告についての各変動回の予告パターンの決定においては、予告パターンが、大当りとなる信頼度が変動回の順番が進むことに応じて低下する態様で選択されない。
次に、S17190aに進んだときは、S1719により決定された今回変動の予告パターンが「ボタン分岐」であるか否かを判断する(S17190a)。S17190aにより「ボタン分岐」ではないと判断したときは、第1予告演出決定処理を終了する。一方、S17190aにより「ボタン分岐」であると判断したときは、図119のS1720と同様に、図97の(A)に示すボタン分岐後予告内容選択テーブルをセットする(S1720)。
そして、S1721aにより次のような処理を行なう。受信した変動パターンコマンドを参照して、実行する変動パターンが擬似連なし、擬似連2回、擬似連3回、擬似連4回、および、擬似連5回のいずれの変動パターンに該当するかを判断するとともに、S1719aで決定された今回の予告パターンに基づいて今回の変動回で「ボタン分岐」となることが決定されているかを判断する。さらに、S1720でセットしたボタン分岐後予告内容選択テーブルを用い、前述のように判断した変動パターン(擬似連なし、擬似連2回、擬似連3回、擬似連4回、および、擬似連5回)の情報と、前述のように判断した今回の変動回で「ボタン分岐」となるかの情報とに基づいて、今回の変動回で「ボタン分岐」したときのボタン操作に応じて表示する必要がある予告内容物を決定する予告内容物決定テーブルを前述のような3つのテーブルのうちから決定し、セットする。そして、ボタン分岐後予告内容決定用の乱数値SR23を示す数値データを抽出する(S1722)。
次に、S1722で抽出した乱数値に基づいて、今回の変動回でのボタン分岐後の予告内容物を、S1721aでセットした予告内容物決定テーブルを用いて決定し、記憶する(S1723a)。そして、前述した予告ステップ禁則処理に用いるために、S1719aで決定された予告パターン(前回予告ステップ)のデータをRAMの前回予告ステップ記憶領域に更新記憶するとともに、前述した予告内容物禁則処理に用いるために、S1723aで決定された予告内容物(前回予告内容物)のデータをRAMの前回予告内容物記憶領域に更新記憶する(S1724)。その後、第1予告演出決定処理を終了する。
S535の後は、図117のS539と同様の処理を行ない、予告信頼度選択テーブルとして、図86の(A)〜(D)に示す予告信頼度選択テーブルのいずれかを選択決定してセットする。
そして、受信した変動パターンコマンドを参照して、実行する変動パターンが擬似連なし、擬似連2回、擬似連3回、擬似連4回、および、擬似連5回のいずれに該当するかを判断するととともに、変動時間タイマの計時値に基づいて何回目の変動かを判断し、該当する今回の変動時の予告信頼度表示パターンを決定するために用いるデータテーブルを選択決定し、セットする(S540a)。この場合において、現在の変動が実行中の変動パターンにおける何回目の変動かの判断は、前述したS536aの場合と同様の判断により行なわれる。より具体的にS540aでは、S539で決定した予告選択テーブルに示されたテーブルのうち、実行する変動パターン(擬似連なし、擬似連2回、擬似連3回、擬似連4回、および、擬似連5回)と、現在の変動の回数とに対応する色信頼度表示決定テーブルまたは模様信頼度表示決定テーブルのみを選択決定し、セットする。これにより、現在の変動が変動パターンに応じて設定された何回目の変動かに応じて、選択される色信頼度表示決定テーブルまたは模様信頼度表示決定テーブルが異なることとなる。
次に、予告の種別に応じて、色信頼度表示決定用の乱数値SR10を示す数値データまたは模様信頼度表示決定用の乱数値SR11を示す数値データを抽出する(S541)。そして、S540aでセットしたデータテーブルを用い、S541で抽出した乱数値に基づいて、今回の変動における予告信頼度表示パターンを選択決定する(S542a)。S542aでの予告信頼度表示パターンの決定においては、大当りとなる信頼度が変動回の順番が進むことに応じて低下する態様で選択されないように、前述したような禁則処理(色信頼度禁則処理または模様信頼度禁則処理)が行なわれる。より具体的には、1回目〜5回目の変動回の予告信頼度表示パターンのうち、変動回が進むごとに、そのときの変動回について、今回の変動の予告信頼度表示パターンを決定するが、各変動回において予告信頼度表示パターンを決定するごとに、決定した予告信頼度表示パターンを示す前回信頼度表示パターンのデータをRAMの前回模様信頼度表示記憶領域に更新記憶し、その次の変動回の予告信頼度表示パターンを決定するときの禁則処理(色信頼度禁則処理または模様信頼度禁則処理)に用いる。これにより、各変動回の予告信頼度表示パターンの決定においては、予告信頼度表示パターンが、大当りとなる信頼度が変動回の順番が進むことに応じて低下する態様で選択されない。次に、このような禁則処理(色信頼度禁則処理または模様信頼度禁則処理)に用いるために、S542aで決定された予告信頼度表示パターン(前回色信頼度表示または前回模様信頼度表示)のデータをRAMの前回模様信頼度表示記憶領域に更新記憶し(S542b)、S543に進む。
S543に進んだときは、図118のS543と同様の処理を行なう。S543で第2予告演出ありと判断したときは、変動パターンに基づいて特定される表示結果の情報に応じて、予告選択テーブルとして、図99の(A)〜(C)に示す予告選択テーブルのいずれかが選択決定されてセットされる(S544)。
そして、受信した変動パターンコマンドを参照して、実行する変動パターンが擬似連なし、擬似連2回、擬似連3回、擬似連4回、および、擬似連5回のいずれに該当するかを判断するととともに、プロセスデータの内容に基づいて何回目の変動かを判断し、該当する今回の変動時の第2予告演出の予告パターンを決定するために用いるデータテーブルを選択決定し、セットする(S545a)。この場合において、現在の変動が実行中の変動パターンにおける何回目の変動かの判断は、S536aの場合と同様に、その判断時における変動時間タイマの計時値に基づいて何回目の変動かを判断することにより行なわれる。より具体的には、S544で決定した予告選択テーブルに示されたテーブルのうち、実行する変動パターン(擬似連なし、擬似連2回、擬似連3回、擬似連4回、および、擬似連5回)と、現在の変動の回数とに対応する予告ステップ決定テーブルのみを選択決定し、セットする。これにより、現在の変動が変動パターンに応じて設定された何回目の変動かに応じて、選択される予告ステップ決定テーブルが異なることとなる。
次に、図118のS546と同様の処理を行なう。これにより、第2ステップアップ予告の予告ステップ決定用の乱数値SR13を示す数値データを抽出する(S546)。そして、S545aでセットしたデータテーブルを用い、S546で抽出した乱数値に基づいて、今回の変動における第2予告演出の予告パターンを選択決定する(S547a)。S547aでの予告パターンの決定においては、大当りとなる信頼度が変動回の順番が進むことに応じて低下する態様で選択されないように、前述したような禁則処理(予告ステップ禁則処理)が行なわれる。より具体的には、1回目〜5回目の変動回の予告パターンのうち、現在の変動回について、今回の変動の予告パターンを決定するが、各変動回において予告パターンを決定するごとに、決定した予告パターンを示す前回予告パターンのデータをRAMの前回予告ステップ記憶領域に更新記憶し、その次の変動回の予告パターンを決定するときの禁則処理(予告ステップ禁則処理)に用いる。これにより、各変動回の予告パターンの決定においては、予告パターンが、大当りとなる信頼度が変動回の順番が進むことに応じて低下する態様で選択されない。次に、このような禁則処理(予告ステップ禁則処理)に用いるために、S547aで決定された予告パターン(前回予告ステップ)のデータをRAMの前回予告ステップ記憶領域に更新記憶し(S547b)、S548に進む。
S548に進んだときは、図118のS548と同様の処理を行なう。S548で第3予告演出ありと判断したときは、変動パターンに基づいて特定される表示結果の情報に応じて、予告選択テーブルとして、図103の(A)〜(C)に示す予告選択テーブルのいずれかが選択決定されてセットされる(S549)。
そして、受信した変動パターンコマンドを参照して、実行する変動パターンが擬似連なし、擬似連2回、擬似連3回、擬似連4回、および、擬似連5回のいずれに該当するかを判断するととともに、変動時間タイマの計時値に基づいて何回目の変動かを判断し(変動パターンにおける変動開始時からの経過時間と擬似連での変動状態とが対応付けられるので、変動開始時からの経過時間に基づいて、擬似連での何回目の変動時かを特定することができる)、該当する今回の変動時の第3予告演出の予告パターンを決定するために用いるデータテーブルを選択決定し、セットする(S550a)。この場合において、現在の変動が実行中の変動パターンにおける何回目の変動かの判断は、S536aの場合と同様に、変動時間タイマの計時値に基づいて何回目の変動かを判断することにより行なわれる。より具体的には、S549で決定した予告選択テーブルに示されたテーブルのうち、実行する変動パターン(擬似連なし、擬似連2回、擬似連3回、擬似連4回、および、擬似連5回)と、現在の変動の回数とに対応する可動部材動作決定テーブルのみを選択決定し、セットする。これにより、現在の変動が変動パターンに応じて設定された何回目の変動かに応じて、選択される可動部材動作決定テーブルが異なることとなる。
次に、図118のS551と同様の処理を行なう。これにより、可動部材動作決定用の乱数値SR15を示す数値データを抽出する(S551)。そして、S550aでセットしたデータテーブルを用い、S551で抽出した乱数値に基づいて、今回の変動における第3予告演出の予告パターンを選択決定する(S552a)。S552aでの予告パターンの決定においては、大当りとなる信頼度が変動回の順番が進むことに応じて低下する態様で選択されないように、前述したような禁則処理(可動部材動作禁則処理)が行なわれる。より具体的には、1回目〜5回目の変動回の予告パターンのうち、現在の変動回について、今回の変動の予告パターンを決定するが、各変動回において予告パターンを決定するごとに、決定した予告パターンを示す前回予告パターンのデータをRAMの前回可動部材動作記憶領域に更新記憶し、その次の変動回の予告パターンを決定するときの禁則処理(可動部材動作禁則処理)に用いる。これにより、各変動回の予告パターンの決定においては、予告パターンが、大当りとなる信頼度が変動回の順番が進むことに応じて低下する態様で選択されない。次に、このような禁則処理(可動部材動作禁則処理)に用いるために、S552aで決定された予告パターン(前回可動部材動作)のデータをRAMの前回可動部材動作記憶領域に更新記憶し(S552b)、S553に進む。
S553に進んだときは、図118のS553と同様の処理を行なう。S553で第4予告演出なしと判断したときは、後述するS557cに進む。一方、S553で第4予告演出ありと判断したときは、変動パターンに基づいて特定される表示結果の情報に応じて、予告選択テーブルとして、図107の(A)〜(C)に示す予告選択テーブルのいずれかが選択決定されてセットされる(S554)。
そして、受信した変動パターンコマンドを参照して、実行する変動パターンが擬似連なし、擬似連2回、擬似連3回、擬似連4回、および、擬似連5回のいずれに該当するかを判断するととともに、変動時間タイマの計時値に基づいて何回目の変動かを判断し、該当する今回の変動時の第4予告演出の予告パターンを決定するために用いるデータテーブルを選択決定し、セットする(S565a)。この場合において、現在の変動が実行中の変動パターンにおける何回目の変動かの判断は、S536aの場合と同様に、その判断時における変動時間タイマの計時値に基づいて何回目の変動かを判断することにより行なわれる。より具体的には、S554で決定した予告選択テーブルに示されたテーブルのうち、実行する変動パターン(擬似連なし、擬似連2回、擬似連3回、擬似連4回、および、擬似連5回)と、現在の変動の回数とに対応するミニキャラ表示決定テーブルのみを選択決定し、セットする。これにより、現在の変動が変動パターンに応じて設定された何回目の変動かに応じて、選択されるミニキャラ表示決定テーブルが異なることとなる。
次に、図118のS556と同様の処理を行なう。これにより、ミニキャラ表示決定用の乱数値SR17を示す数値データを抽出する(S556)。そして、S565aでセットしたデータテーブルを用い、S556で抽出した乱数値に基づいて、今回の変動における第4予告演出の予告パターンを選択決定する(S557a)。S557aでの予告パターンの決定においては、大当りとなる信頼度が変動回の順番が進むことに応じて低下する態様で選択されないように、前述したような禁則処理(ミニキャラ表示禁則処理)が行なわれる。より具体的には、1回目〜5回目の変動回の予告パターンのうち、現在の変動回について、今回の変動の予告パターンを決定するが、各変動回において予告パターンを決定するごとに、決定した予告パターンを示す前回予告パターンのデータをRAMの前回ミニキャラ表示記憶領域に更新記憶し、その次の変動回の予告パターンを決定するときの禁則処理(ミニキャラ表示禁則処理)に用いる。これにより、各変動回の予告パターンの決定においては、予告パターンが、大当りとなる信頼度が変動回の順番が進むことに応じて低下する態様で選択されない。次に、このような禁則処理(ミニキャラ表示禁則処理)に用いるために、S557aで決定された予告パターン(前回ミニキャラ表示)のデータをRAMの前回ミニキャラ表示記憶領域に更新記憶し(S557b)、S557cに進む。
S557cに進んだときは、S844aと同様の処理を行なうことにより、擬似連の再変動開始時であるか否かを判別する(S557c)。具体的に、S557cでは、擬似連の変動パターンごとに予め定められた再変動の開始時を特定するタイミング、すなわち、変動表示の開始時から各再変動の開始時を特定する時間に基づいて、擬似連における最後の再変動の時間に達したか否かを、変動時間タイマの計時値に基づいて演出制御用マイクロコンピュータ100が認識することにより、擬似連における最後の再変動の開始時であるか否を判断する。第5予告演出については、リーチ状態後に実行する演出であり、擬似連における最後の再変動開始時に予告パターンを決定すればよいので、S557cで擬似連における最後の再変動開始時ではないと判断したときは、予告設定処理を終了する。一方、S557cで擬似連における最後の再変動開始時であると判断したとき、は、予告パターンを決定するために、S558に進む。
S558に進んだときは、図118のS558〜S562と同様の処理を行なう。これにより、前述したS558〜S562と同様に、リーチ状態後の群予告演出の予告パターンを決定し、記憶する。S562の後、予告設定処理を終了する。
以上のような処理が行なわれることにより、第2実施形態においては、擬似連の各変動時において、現在の変動が何回目の変動であるかに応じて、予告パターン(ボタン予告の予告メッセージ、第1ステップアップ予告(基本発展予告、リーチ分岐予告、ボタン分岐予告)の予告ステップ、第2ステップアップ予告(モニタ予告)の予告ステップ、可動部材予告の可動部材動作、および、ミニキャラ予告のミニキャラ表示)の態様、および、予告信頼度表示パターン(色信頼度表示、模様信頼度表示)の態様を選択決定することができる。また、図137および図138の予告設定処理によれば、S1702〜S1705、S1707〜S1710、S1712〜S1715、S1716〜S1719、S1720〜S1723、S539〜S542a、S544〜S547b、S549〜S552b、S554〜S557bに示すように、擬似連となる変動表示の表示中の変動回ごとに、各変動回の予告パターン(ボタン予告または第1ステップアップ予告(基本発展予告、リーチ分岐予告、ボタン分岐予告)の予告パターン、第2ステップアップ予告の予告パターン、可動部材予告の予告パターン、および、ミニキャラ予告の予告パターン)を決定することにより、変動表示の開始前における演出制御用マイクロコンピュータ100の制御負担(処理負担)を軽減することができる。また、図137および図138の予告設定処理によれば、S539〜S542bに示すように、擬似連となる変動表示の表示中の変動回ごとに、各変動回の予告信頼度表示パターン(色信頼度表示パターンまたは模様信頼度表示パターン)を決定することにより、変動表示の開始前における演出制御用マイクロコンピュータ100の制御負担(処理負担)を軽減することができる。
前述した第2実施形態では、予告演出を行なう場合において、変動パターンによる変動表示中の各再変動時において、同じ予告パターン決定用のテーブルを用いて同じ種別の予告演出についての予告パターンを決定する例を説明した。しかし、これに限らず、前述したような予告演出の種別を特定するデータを記憶せず、変動パターンによる変動表示中の各再変動時において、異なる予告パターン決定用のテーブルを用いて、異なる種別の予告演出についての予告パターンを決定するようにしてもよい。
次に、第2実施形態において、第1実施形態で変形例として説明したような2段階で発展するボタン分岐予告演出を行なう例を説明する。
このような2段階で発展するボタン分岐予告演出は、前述した1段階で発展するボタン分岐予告の代わりに実行されるようにしてもよい。また、このような2段階で発展するボタン分岐予告演出(2段階ボタン分岐予告とも呼ぶ)は、前述した1段階で発展するボタン分岐予告(1段階ボタン分岐予告とも呼ぶ)とともに設けられ、次のような選択に基づいて実行されるようにしてもよい。たとえば、図95および図96のような予告ステップ決定テーブルにおいて、ボタン分岐予告の他に、2段階ボタン分岐予告の選択項目を設けてSR22の値を割振っておき、ボタン分岐予告として選択されるようにしてもよい。また、図95および図96のような予告ステップ決定テーブルにおいて、ボタン分岐が選択されたときに1段階ボタン分岐予告と2段階ボタン分岐予告とを選択するためのデータテーブルを設けておき、ボタン分岐を実行することが選択されたときに、そのデータテーブルを用いて乱数値に基づいて1段階ボタン分岐予告と2段階ボタン分岐予告とのどちらかを選択可能となるようにしてもよい。
具体的には、図139で前述した第1予告演出決定処理において、ボタン分岐予告ステップの予告内容決定用の乱数SR23に基づいて、連続する第1操作予告演出および第2操作予告演出のそれぞれにおいて表示する表示内容物を変動表示が行なわれるごとに決定する予告内容物決定テーブルを設け、擬似連においてボタン分岐連続予告パターンでの予告演出を行なうことが決定されたときに、当該予告内容物決定テーブルを用いて第1操作予告演出および第2操作予告演出のそれぞれにおいて表示する表示内容物を変動表示が行なわれるごとに決定する。そして、第1操作予告演出および第2操作予告演出のそれぞれについて操作有効期間を設け、前述した操作演出処理において、第1操作予告演出についての操作有効期間内に操作ボタン30の操作があったときに、第1操作予告演出について決定された表示内容物を表示し、さらに第1操作予告演出についての操作有効期間内に操作ボタン30の操作があったことを条件として、第2操作予告演出についての操作有効期間を設定して第2操作予告演出を実行可能とする。つまり、第1操作予告演出についての操作有効期間内に操作ボタン30の操作があったときに限り、第2操作予告演出を実行可能とする制御を行なう。なお、このような2段階で発展するボタン分岐予告演出において、連続する第1操作予告演出および第2操作予告演出のそれぞれにおいて表示する表示内容物の決定に関しては、予告内容物決定テーブルにおいて、一度に決定する第1操作予告演出での表示内容物と第2操作予告演出での表示内容物との組合せにより、大当りの信頼度を異なるように設定してもよい。具体的には、たとえば次のような構成を用いる。第1操作予告演出での表示内容物については、たとえば、大当りの信頼度が表示内容物A>表示内容物BとなるようにA,Bつの表示内容物のいずれかを選択可能とし、第2操作予告演出での表示内容物については、たとえば、大当りの信頼度が表示内容物C>表示内容物DとなるようにC,D2つの表示内容物のいずれかを選択可能とする。そして、たとえば、第1操作予告演出での表示内容物と第2操作予告演出での表示内容物との組合せについての大当りの信頼度を、第1操作予告演出で表示内容物Bが選択された後第2操作予告演出で表示内容物Dが選択された組合せ>第1操作予告演出で表示内容物Aが選択された後第2操作予告演出で表示内容物Dが選択された組合せとなるように設定して、表示内容物を選択する。このようにすれば、たとえ第1操作予告演出で大当りの信頼度が低い表示が行なわれたときでも、第2操作予告演出で表示次第で大当りの信頼度が高まるケースも生じるので、第1操作予告演出で遊技者の期待感が低下してしまわないようにすることができる。
このような制御を行なえば、第1実施形態の場合と同様に、操作予告演出が選択されたときにボタン操作が行なわれたことに応じて第1操作予告演出が実行さた後、さらにボタン操作が行なわれたことを条件として特別な予告演出(特別操作予告演出)が実行されるので、遊技に対する遊技者の参加意欲をより一層増加させることができ、遊技の興趣をより一層向上させることができる。なお、このような2段階で発展するボタン分岐予告演出は、2段階で発展するものに限らず、複数段階発展するものであれば何段階のものでもよい。
なお、このようなボタン操作に応じて複数段階で発展する予告演出は、前述した図70に示すボタン予告の演出において実行するようにしてもよい。
〔第3実施形態〕
次に、第3実施形態を説明する。第1実施形態および第2実施形態においては、ボタン予告、第1ステップアップ予告(基本発展予告、リーチ分岐予告、ボタン分岐予告)、第2ステップアップ予告、可動部材予告、および、ミニキャラ予告のような予告演出について、擬似連の各変動時における予告パターン(予告メッセージ、予告ステップ、可動部材動作、ミニキャラ表示)の態様を、各変動回ごとに設けた複数の予告パターン決定用のデータテーブルを用いて決定する例を示した。第3実施形態では、擬似連の各変動時における予告パターン(予告メッセージ、予告ステップ、可動部材動作、ミニキャラ表示)の態様を、各変動回についてまとめて1のデータテーブルにより一括で決定する例を説明する。この第3実施形態では、ボタン予告に関し、説明の明確化を期すために、予告メッセージとして、「・・・」、「CHANCE」、および、「FEVER」の3つのメッセージを用いる例を説明する。なお、第1実施形態と同様に、予告メッセージとして前述した5つの予告メッセージを用いるようにしてもよい。また、以下に示す第3実施形態では、1回〜5回の擬似連について、各種予告パターン等の各種制御データを決定するときに、擬似連1回の制御データの決定と、擬似連2回の制御データの決定とに共通のデータを用い、擬似連3回の制御データの決定と、擬似連4回の制御データの決定とに共通のデータを用いる例を説明する。しかし、これに限らず、擬似連1回〜擬似連5回のそれぞれについて、予告パターン等の各種制御データの決定のために、擬似連の回数ごとに異なるデータを用いて各種制御データを決定するようにしてもよい。
第3実施形態では、第1および第2実施形態と異なる部分を主として説明する。図80に示した予告選択テーブルの代わりに図140に示す予告選択テーブルが用いられる。また、図99に示した予告選択テーブルの代わりに図145に示す予告選択テーブルが用いられる。
図140は、第3実施形態による予告選択テーブル(予告パターン種別決定後に具体的な予告パターンを決定するときに用いるテーブル)の構成例を示す説明図である。図140において、(A)には、大当り時ボタン予告選択テーブルが示されている。図140において、(B)には、リーチはずれ時ボタン予告選択テーブルが示されている。図140において、(C)には、非リーチはずれ時ボタン予告選択テーブルが示されている。(A)〜(C)の予告選択テーブルは、図80(A)〜(C)に示した予告選択テーブルのそれぞれと、置換えて用いられる。図140において、(D)には、大当り時第1ステップアップ予告選択テーブルが示されている。図140において、(E)には、リーチはずれ時第1ステップアップ予告選択テーブルが示されている。図140において、(F)には、非リーチはずれ時第1ステップアップ予告選択テーブルが示されている。(D)〜(F)の予告選択テーブルは、図81(A)〜(C)に示した予告選択テーブルのそれぞれと置換えて用いられる。ここで、第1ステップアップ予告(基本発展予告、リーチ分岐予告、ボタン分岐予告)については、基本発展予告を代表例として、擬似連の各変動時における予告パターンを各変動回についてまとめて1のデータテーブルにより一括で決定する例を説明する。
(A)に示す大当り時ボタン予告選択テーブルは、変動表示結果が「大当り」となる大当り変動パターンが指定されたときにおいて、予告パターン種別としてボタン予告が決定されたときに、具体的な予告パターンの決定のために用いる予告パターン決定テーブルとしての予告メッセージ一括決定テーブルを選択するためのデータテーブルである。大当り時ボタン予告選択テーブルにおいては、演出制御コマンドにより指定された変動パターン中で行なわれる変動表示(再変動を含む)の合計回数に応じて、異なる予告メッセージ一括決定テーブルを選択するようにデータが設定されている。
(A)に示す大当り時ボタン予告選択テーブルでは、具体的に、以下のように予告メッセージ一括決定テーブルが選択される。たとえば、「擬似連なし」または「擬似連2回」の変動パターンが指定されたときには、図141に示す第1予告メッセージ一括決定テーブル203Aが選択される。また、擬似連となる変動パターンのうち「擬似連3回」または「擬似連4回」の変動パターンが指定されたときには、1〜4回目の変動時のそれぞれの予告パターンを一括的に決定するために、図141に示す第2予告メッセージ一括決定テーブル203Bが選択される。また、擬似連となる変動パターンのうち「擬似連5回」の変動パターンが指定されたときには、1〜5回目の変動時のそれぞれの予告パターンを一括的に決定するために、図141に示す第3予告メッセージ一括決定テーブル203Cが選択される。
(B)に示すリーチはずれ時ボタン予告選択テーブルは、変動表示結果が「リーチはずれ」となるリーチはずれ変動パターンが指定されたときにおいて、予告パターン種別としてボタン予告が決定されたときに、具体的な予告パターンの決定のために用いる予告メッセージ一括決定テーブルを選択するためのデータテーブルである。リーチはずれ時ボタン予告選択テーブルにおいては、演出制御コマンドにより指定された変動パターン中で行なわれる変動表示(再変動を含む)の合計回数に応じて、異なる予告メッセージ一括決定テーブルを選択するようにデータが設定されている。
(B)に示すリーチはずれ時ボタン予告選択テーブルでは、具体的に、以下のように予告メッセージ一括決定テーブルが選択される。たとえば、「擬似連なし」または「擬似連2回」の変動パターンが指定されたときには、図142に示す第4予告メッセージ一括決定テーブル203Dが選択される。また、擬似連となる変動パターンのうち「擬似連3回」または「擬似連4回」の変動パターンが指定されたときには、1〜4回目の変動時のそれぞれの予告パターンを一括的に決定するために、図142に示す第5予告メッセージ一括決定テーブル203Eが選択される。
(C)に示す非リーチはずれ時ボタン予告選択テーブルは、変動表示結果が「非リーチはずれ」となる非リーチはずれ変動パターンが指定されたときにおいて、予告パターン種別としてボタン予告が決定されたときに、具体的な予告パターンの決定のために用いる予告メッセージ一括決定テーブルを選択するためのデータテーブルである。なお、非リーチはずれ時ボタン予告選択テーブルにおいては、演出制御コマンドにより指定された変動パターン中で行なわれる変動表示(再変動を含む)の合計回数に応じて、異なる予告メッセージ一括決定テーブルを選択するようにデータが設定されてもよい。
(C)に示す非リーチはずれ時ボタン予告選択テーブルでは、具体的に、以下のように予告メッセージ一括決定テーブルが選択される。たとえば、「擬似連なし」または「擬似連2回」の変動パターンが指定されたときには、図142に示す第6告メッセージ決定テーブル203Fが選択される。
(D)に示す大当り時第1ステップアップ予告選択テーブルは、変動表示結果が「大当り」となる大当り変動パターンが指定されたときにおいて、予告パターン種別として第1ステップアップ予告が決定されたときに、具体的な予告パターンの決定のために用いる予告パターン決定テーブルとしての予告ステップ一括決定テーブルを選択するためのデータテーブルである。大当り時第1ステップアップ予告選択テーブルにおいては、演出制御コマンドにより指定された変動パターン中で行なわれる変動表示(再変動を含む)の合計回数に応じて、異なる予告ステップ一括決定テーブルを選択するようにデータが設定されている。
(D)に示す大当り時第1ステップアップ予告選択テーブルでは、具体的に、以下のように予告ステップ一括決定テーブルが選択される。たとえば、「擬似連なし」または「擬似連2回」の変動パターンが指定されたときには、図143に示す第1予告ステップ一括決定テーブル204Aが選択される。また、擬似連となる変動パターンのうち「擬似連3回」または「擬似連4回」の変動パターンが指定されたときには、1〜4回目のそれぞれの予告パターンを一括的に決定するために、図143に示す第2予告ステップ一括決定テーブル204Bが選択される。また、擬似連となる変動パターンのうち「擬似連5回」の変動パターンが指定されたときには、1〜5回目の変動時のそれぞれの予告パターンを一括的に決定するために、図143に示す第3予告ステップ一括決定テーブル204Cが選択される。
(E)に示すリーチはずれ時第1ステップアップ予告選択テーブルは、変動表示結果が「リーチはずれ」となるリーチはずれ変動パターンが指定されたときにおいて、予告パターン種別として第1ステップアップ予告が決定されたときに、具体的な予告パターンの決定のために用いる予告ステップ一括決定テーブルを選択するためのデータテーブルである。リーチはずれ時第1ボタン予告選択テーブルにおいては、演出制御コマンドにより指定された変動パターン中で行なわれる変動表示(再変動を含む)の合計回数に応じて、異なる予告ステップ一括決定テーブルを選択するようにデータが設定されている。
(E)に示すリーチはずれ時第1ステップアップ予告選択テーブルでは、具体的に、以下のように予告ステップ一括決定テーブルが選択される。たとえば、「擬似連なし」または「擬似連2回」の変動パターンが指定されたときには、図144に示す第4予告ステップ一括決定テーブル204Dが選択される。また、擬似連となる変動パターンのうち「擬似連3回」または「擬似連4回」の変動パターンが指定されたときには、1〜4回目の変動時のそれぞれの予告パターンを一括的に決定するために、図144に示す第5予告ステップ一括決定テーブル204Eが選択される。
(F)に示す非リーチはずれ時第1ステップアップ予告選択テーブルは、変動表示結果が「非リーチはずれ」となる非リーチはずれ変動パターンが指定されたときにおいて、予告パターン種別として第1ステップアップ予告が決定されたときに、具体的な予告パターンの決定のために用いる予告ステップ一括決定テーブルを選択するためのデータテーブルである。なお、非リーチはずれ時第1ステップアップ予告選択テーブルにおいては、演出制御コマンドにより指定された変動パターン中で行なわれる変動表示(再変動を含む)の合計回数に応じて、異なる予告ステップ一括決定テーブルを選択するようにデータが設定されてもよい。
(F)に示す非リーチはずれ時ステップアップ予告選択テーブルでは、具体的に、以下のように予告ステップ一括決定テーブルが選択される。たとえば、「擬似連なし」または「擬似連2回」の変動パターンが指定されたときには、図144に示す第6予告メッセージ決定テーブル204Fが選択される。
次に、変動表示結果が大当りとなるときに用いられる第1予告メッセージ一括決定テーブル203A〜第3予告メッセージ一括決定テーブル203Cの内容を説明する。図141は、第1予告メッセージ一括決定テーブル203A〜第3予告メッセージ一括決定テーブル203Cの構成例を示す説明図である。第3実施形態の場合、予告メッセージは、「・・・」と「CHANCE」と「FEVER」とのいずれかが選択されて用いられる。
図141においては、(A)〜(C)に第1予告メッセージ一括決定テーブル203A〜第3予告メッセージ一括決定テーブル203Cが示されている。各予告メッセージ一括決定テーブルにおいては、乱数SR8の抽出値と、選択される予告メッセージの表示内容(図中予告メッセージ)と、設定パターンの番号(予告パターンの設定番号)との関係が示されている。
(A)の第1予告メッセージ一括決定テーブル203Aでは、乱数SR8の抽出値に基づいて1−1〜1−3の設定パターン番号が付された予告パターンのいずれかが選択決定される。第1予告メッセージ一括決定テーブル203Aでは、1回目,2回目の予告メッセージとして、「・・・」と「CHANCE」と「FEVER」とのいずれかが選択されるようにする設定がされている。したがって、「擬似連なし」または「擬似連2回」の変動パターンのときには、「・・・」と「CHANCE」と「FEVER」とのいずれかが予告メッセージとして選択されて表示される。第1予告メッセージ一括決定テーブル203Aでは、予告メッセージが選択される割合が、「・・・」>「CHANCE」>「FEVER」となるように数値データが設定されている。
なお、第1予告メッセージ一括決定テーブル203Aで用いられる予告メッセージのうち「・・・」については、選択されないようにしてもよい。そのようにすれば、「擬似連なし」の変動パターンで大当りとなるときに、ボタン予告が実行されない、または、ボタン予告で文字による予告メッセージが表示されないという印象を遊技者に与えてしまうことを防ぐことができ、予告の信頼度が過度に低下するのを防ぐことができる。
(B)の第2予告メッセージ一括決定テーブル203Bでは、乱数SR8の抽出値に基づいて2−1〜2−5の設定パターン番号が付された予告パターンのいずれかが選択決定される。第2予告メッセージ一括決定テーブル203Bでは、1回目,2回目の変動において、乱数SR8の抽出値に基づいて、「・・・」と「CHANCE」とのいずれかの予告メッセージが選択されるようにする設定がされている。また、3回目,4回目の変動については、乱数SR8の抽出値に基づいて、「・・・」と「CHANCE」と「FEVER」とのいずれかの予告メッセージが選択されるようにする設定がされている。1回目,2回目の変動においては、「・・・」の方が、「CHANCE」および「FEVER」よりも選択される割合が高くなるように設定されている。また、3回目,4回目の変動においては、「CHANCE」および「FEVER」の方が、「・・・」よりも選択される割合が高くなるように設定されている。したがって、「擬似連3回」または「擬似連4回」の変動パターンのときには、1回目,2回目の変動において「・・・」が選択されやすく、3回目,4回目の変動において「CHANCE」または「FEVER」が選択されやすい。
(C)の第3予告メッセージ一括決定テーブル203Cでは、乱数SR8の抽出値に基づいて3−1〜3−7の設定パターン番号が付された予告パターンのいずれかが選択決定される。第3予告メッセージ一括決定テーブル203Cでは、1回目,2回目の変動と3回目,4回目の変動とのそれぞれの変動において、乱数SR8の抽出値に基づいて、「・・・」と「CHANCE」とのいずれかの予告メッセージが選択されるようにする設定がされている。また、5回目の変動については、乱数SR8の抽出値に基づいて、「・・・」と「CHANCE」と「FEVER」とのいずれかの予告メッセージが選択されるようにする設定がされている。1回目,2回目の変動においては、「・・・」の方が、「CHANCE」よりも選択される割合が高くなるように設定されている。また、3回目,4回目の変動においては、1回目,2回目の変動よりも「CHANCE」が選択される割合が高くなるように設定されている。また、5回目の変動においては、「CHANCE」および「FEVER」の方が、「・・・」よりも選択される割合が高くなるように設定されている。したがって、「擬似連5回」の変動パターンのときには、1回目,2回目の変動において「・・・」が選択されやすく、1回目,2回目と比べて3回目,4回目の変動において「CHANCE」が選択される割合が高くなり、5回目の変動において「CHANCE」または「FEVER」が選択されやすい。
次に、変動表示結果がはずれとなるときに用いられる第4予告メッセージ一括決定テーブル203D〜第6予告メッセージ一括決定テーブル203Fの内容を説明する。図142は、第4予告メッセージ一括決定テーブル203D〜第6予告メッセージ一括決定テーブル203Fの構成例を示す説明図である。
図142においては、(A)〜(C)に第4予告メッセージ一括決定テーブル203D〜第6予告メッセージ一括決定テーブル203Fが示されている。各予告メッセージ一括決定テーブルにおいては、乱数SR8の抽出値と、選択される予告メッセージの表示内容(図中予告メッセージ)と、設定パターンの番号(予告パターンの設定番号)との関係が示されている。
(A)の第4予告メッセージ一括決定テーブル203Dでは、乱数SR8の抽出値に基づいて4−1〜4−2の設定パターン番号が付された予告パターンのいずれかが選択決定される。第4予告メッセージ一括決定テーブル203Dでは、1回目,2回目の予告メッセージとして、「・・・」と「CHANCE」とのいずれかが選択されるようにする設定がされている。したがって、「擬似連なし」または「擬似連2回」の変動パターンのときには、「・・・」と「CHANCE」とのいずれかが予告メッセージとして選択されて表示される。第4予告メッセージ一括決定テーブル203Dでは、予告メッセージが選択される割合が、「・・・」>「CHANCE」となるように数値データが設定されている。(A)に示すように、第4予告メッセージ一括決定テーブル203Dでは、大当りとなるときの第1予告メッセージ一括決定テーブル203Aと比べて、「・・・」が選択される割合が高くなるようにSR8の数値データが設定されている。
(B)の第5予告メッセージ一括決定テーブル203Eでは、乱数SR8の抽出値に基づいて5−1〜5−3の設定パターン番号が付された予告パターンのいずれかが選択決定される。第5予告メッセージ一括決定テーブル203Eでは、1回目,2回目と3回目,4回目とのそれぞれの変動において、乱数SR8の抽出値に基づいて、「・・・」と「CHANCE」とのいずれかの予告メッセージが選択されるようにする設定がされている。1回目,2回目の変動においては、「・・・」の方が、「CHANCE」よりも選択される割合が高くなるように設定されている。また、3回目,4回目の変動においては、1回目,2回目の変動よりも「CHANCE」が選択される割合が高くなるように設定されている。したがって、「擬似連3回」および「擬似連4回」の変動パターンのときには、1回目,2回目の変動において「・・・」が選択されやすく、「CHANCE」が選択されやすい。(B)に示すように、第5予告メッセージ一括決定テーブル203Eでは、大当りとなるときの第2予告メッセージ一括決定テーブル203Bと比べて、「・・・」が選択される割合が高くなるようにSR8の数値データが設定されている。
(C)の第6予告メッセージ一括決定テーブル203Fでは、乱数SR8の抽出値に基づいて7−1〜7−2の設定パターン番号が付された予告パターンのいずれかが選択決定される。第7予告メッセージ一括決定テーブル203Gでは、1回目,2回目の予告メッセージとして、「・・・」と「CHANCE」とのいずれかが選択されるようにする設定がされている。したがって、「擬似連なし」または「擬似連2回」の変動パターンのときには、「・・・」と「CHANCE」とのいずれかが予告メッセージとして選択されて表示される。第6予告メッセージ一括決定テーブル203Fでは、予告メッセージが選択される割合が、「・・・」>「CHANCE」となるように数値データが設定されている。(C)に示すように、第6予告メッセージ一括決定テーブル203Fでは、リーチはずれとなるときの第4予告メッセージ一括決定テーブル203Dと比べて、「・・・」が選択される割合が高くなるようにSR8の数値データが設定されている。
次に、変動表示結果が大当りとなるときに用いられる第1予告ステップ一括決定テーブル204A〜第3予告ステップ一括決定テーブル204Cの内容を説明する。図143は、第1予告ステップ一括決定テーブル204A〜第3予告ステップ一括決定テーブル204Cの構成例を示す説明図である。
図143においては、(A)〜(C)に第1予告ステップ一括決定テーブル204A〜第3予告ステップ一括決定テーブル204Cが示されている。各予告ステップ一括決定テーブルにおいては、乱数SR9の抽出値と、選択される予告ステップの表示内容(図中予告ステップ)と、設定パターンの番号(予告パターンの設定番号)との関係が示されている。
(A)の第1予告ステップ一括決定テーブル204Aでは、乱数SR9の抽出値に基づいて9−1,9−2,9−3の設定パターン番号が付された予告パターンのいずれかが選択決定される。第1予告ステップ一括決定テーブル204Aでは、1回目,2回目の予告ステップとして、「なし(予告ステップを表示しないこと)」と「ステップ1」と「ステップ2」とのいずれかの予告ステップが選択されるようにする設定がされている。したがって、「擬似連なし」または「擬似連2回」の変動パターンのときには、「なし」と「ステップ1」と「ステップ2」とのいずれかが予告ステップとして選択されて表示される。第1予告ステップ一括決定テーブル204Aでは、予告ステップが選択される割合が、「なし」>「ステップ1」>「ステップ2」となるように数値データが設定されている。
なお、第1予告ステップ一括決定テーブル204Aで用いられる予告ステップのうち「なし(予告ステップを表示しないこと)」については、選択されないようにしてもよい。そのようにすれば、「擬似連なし」または「擬似連2回」の変動パターンで大当りとなるときに第1ステップアップ予告が実行されなくなってしまうことを防ぐことができ、予告の信頼度が過度に低下するのを防ぐことができる。また、第1予告ステップ一括決定テーブル204Aについては、大当りになるときの予告ステップを決定するテーブルであるので、ステップ3が選択可能となるようにデータを設定してもよい。
(B)の第2予告ステップ一括決定テーブル204Bでは、乱数SR9の抽出値に基づいて10−1〜10−6の設定パターン番号が付された予告パターンのいずれかが選択決定される。第2予告ステップ一括決定テーブル204Bでは、1回目,2回目の変動については、乱数SR9の抽出値に基づいて、「なし」と「ステップ1」と「ステップ2」とのいずれかの予告ステップが選択されるようにする設定がされている。また、3回目,4回目の変動については、乱数SR9の抽出値に基づいて、「ステップ2」と「ステップ3」とのいずれかの予告ステップが選択されるようにする設定がされている。1回目,2回目の変動においては、「ステップ3」は選択されず、「ステップ2」>「ステップ1」>「なし」の関係で、選択される割合が設定されている。また、3回目,4回目の変動においては、「なし」および「ステップ1」は選択されず、「ステップ3」>「ステップ2」の関係で、選択される割合が設定されている。したがって、「擬似連3回」および「擬似連4回」の変動パターンのときには、1回目,2回目の変動において「ステップ2」が最も選択されやすく、3回目,4回目の変動において「ステップ3」が最も選択されやすい。
(C)の第3予告ステップ一括決定テーブル204Cでは、乱数SR9の抽出値に基づいて11−1〜11−9の設定パターン番号が付された予告パターンのいずれかが選択決定される。第3予告ステップ一括決定テーブル204Cでは、1回目,2回目の変動については、乱数SR9の抽出値に基づいて、「なし」と「ステップ1」と「ステップ2」とのいずれかの予告ステップが選択されるようにする設定がされている。また、3回目,4回目の変動については、乱数SR9の抽出値に基づいて、「ステップ1」と「ステップ2」と「ステップ3」とのいずれかの予告ステップが選択されるようにする設定がされている。また、5回目の変動については、乱数SR9の抽出値に基づいて、「ステップ2」と「ステップ3」とのいずれかの予告ステップが選択されるようにする設定がされている。1回目,2回目の変動においては、「ステップ3」は選択されず、「ステップ2」>「ステップ1」>「なし」の関係で、選択される割合が設定されている。また、3回目,4回目の変動においては、「なし」は選択されず、「ステップ2」>「ステップ1」>「ステップ3」の関係で、選択される割合が設定されている。また、5回目の変動においては、「なし」および「ステップ1」は選択されず、「ステップ3」>「ステップ2」の関係で、選択される割合が設定されている。したがって、「擬似連5回」の変動パターンのときには、1回目,2回目の変動において「ステップ2」が最も選択されやすく、3回目,4回目の変動において「ステップ2」が最も選択されやすく、5回目の変動において3回目,4回目の変動よりも「ステップ3」が選択されやすい。
次に、変動表示結果がはずれ(リーチはずれおよび非リーチはずれの両方を含む)となるときに用いられる第4予告ステップ一括決定テーブル204D〜第6予告ステップ一括決定テーブル204Fの内容を説明する。図144は、第4予告ステップ一括決定テーブル204D〜第6予告ステップ一括決定テーブル204Fの構成例を示す説明図である。
図144においては、(A)〜(C)に第4予告ステップ一括決定テーブル204D〜第6予告ステップ一括決定テーブル204Fが示されている。各予告ステップ一括決定テーブルにおいては、乱数SR9の抽出値と、選択される予告ステップの表示内容(図中予告ステップ)と、設定パターンの番号(予告パターンの設定番号)との関係が示されている。
(A)の第4予告ステップ一括決定テーブル204Dでは、乱数SR9の抽出値に基づいて12−1,12−2の設定パターン番号が付された予告パターンのいずれかが選択決定される。第4予告ステップ一括決定テーブル204Dでは、1回目,2回目の予告ステップとして、「なし」と「ステップ1」とのいずれかの予告ステップが選択されるようにする設定がされている。したがって、リーチはずれで「擬似連なし」または「擬似連2回」の変動パターンのときには、「なし」と「ステップ1」とのいずれかが予告ステップとして選択されて表示される。第4予告ステップ一括決定テーブル204Dでは、予告ステップが選択される割合が、「なし」>「ステップ1」となるように数値データが設定されている。また、第4予告ステップ一括決定テーブル204Dでは、大当りとなるときの第1予告ステップ一括決定テーブル204Aと比べて、「なし」が選択される割合が高くなり、「ステップ1」および「ステップ2」が選択される割合が低くなる(ステップ2は選択されないが、第1予告ステップ一括決定テーブル204Aと比べて低い割合でステップ2が選択されるようにしてもよい)ようにSR9の数値データが設定されている。
(B)の第5予告ステップ一括決定テーブル204Eでは、乱数SR9の抽出値に基づいて13−1〜13−5の設定パターン番号が付された予告パターンのいずれかが選択決定される。第5予告ステップ一括決定テーブル204Eでは、1回目,2回目の変動については、乱数SR9の抽出値に基づいて、「なし」と「ステップ1」と「ステップ2」とのいずれかの予告ステップが選択されるようにする設定がされている。また、3回目,4回目の変動については、乱数SR9の抽出値に基づいて、「ステップ1」と「ステップ2」とのいずれかの予告ステップが選択されるようにする設定がされている。1回目,2回目の変動においては、「ステップ3」は選択されず、「なし」>「ステップ1」>「ステップ2」の関係で、選択される割合が設定されている。また、3回目,4回目の変動においては、「なし」および「ステップ3」は選択されず、「ステップ1」>「ステップ2」の関係で、選択される割合が設定されている。したがって、「擬似連3回」または「擬似連3回」の変動パターンのときには、1回目,2回目の変動において「なし」が最も選択されやすく、3回目,4回目の変動において「ステップ1」が最も選択されやすい。また、第5予告ステップ一括決定テーブル204Eでは、大当りとなるときの第2予告ステップ一括決定テーブル204Bと比べて、「なし」が選択される割合が高くなるようにSR9の数値データが設定されている。
(C)の第6予告ステップ一括決定テーブル204Fでは、乱数SR9の抽出値に基づいて15−1,15−2の設定パターン番号が付された予告パターンのいずれかが選択決定される。第7予告ステップ一括決定テーブル204Gでは、1回目,2回目の予告ステップとして、「なし」と「ステップ1」とのいずれかの予告ステップが選択されるようにする設定がされている。したがって、非リーチで「擬似連なし」または「擬似連2回」の変動パターンのときには、「なし」と「ステップ1」とのいずれかが予告ステップとして選択されて表示される。第第6予告ステップ一括決定テーブル204Fでは、予告ステップが選択される割合が、「なし」>「ステップ1」となるように数値データが設定されている。また、第第6予告ステップ一括決定テーブル204Fでは、リーチはずれとなるときの第4予告ステップ一括決定テーブル204Dと比べて、「なし」が選択される割合が高くなるようにSR9の数値データが設定されている。
第3実施形態では、ボタン予告に関し、第1実施形態に示したS1702に対応するステップにおいて、予告パターン種別の情報と、変動パターンに基づいて特定される表示結果の情報(大当り、リーチはずれ、非リーチはずれ)とに応じて、予告選択テーブルとして、図140の(A)〜(C)に示す予告選択テーブルのいずれかを選択決定してセットする。また、第3実施形態では、第1ステップアップ予告(基本発展予告が代表例)に関し、第1実施形態に示したS1707に対応するステップにおいて、予告パターン種別の情報と、変動パターンに基づいて特定される表示結果の情報(大当り、リーチはずれ、非リーチはずれ)とに応じて、予告選択テーブルとして、図140の(D)〜(F)に示す予告選択テーブルのいずれかを選択決定してセットする。
次に、第3実施形態では、ボタン予告に関し、第1実施形態に示したS1703に対応するステップにおいて、S1702で決定した予告選択テーブルを用いて、実行する変動パターン(擬似連なし、擬似連2回、擬似連3回、擬似連4回、擬似連5回)に応じて、当該変動パターンでの変動表示に必要となる1回目〜5回目の変動時のそれぞれの第1予告演出の予告パターンを決定するために用いるデータテーブルとして、図141および図142に示したデータテーブルのうちの1つの予告メッセージ一括決定テーブルを選択決定し、セットする。また、第3実施形態では、第1ステップアップ予告(基本発展予告が代表例)に関し、第1実施形態に示したS1708に対応するステップにおいて、S1707で決定した予告選択テーブルを用いて、実行する変動パターン(擬似連なし、擬似連2回、擬似連3回、擬似連4回、擬似連5回)に応じて、当該変動パターンでの変動表示に必要となる1回目〜5回目の変動時のそれぞれの第1予告演出の予告パターンを決定するために用いるデータテーブルとして、図143および図144に示したデータテーブルのうちの1つの予告ステップ一括決定テーブルを選択決定し、セットする。
次に、第3実施形態では、ボタン予告に関し、第1実施形態に示したS1704に対応するステップにおいて、予告の種別に応じて、予告メッセージ決定用の乱数値SR8を示す数値データを示す数値データを抽出する。また、第3実施形態では、第1ステップアップ予告(基本発展予告が代表例)に関し、第1実施形態に示したS1709に対応するステップにおいて、予告の種別に応じて、第1ステップアップ予告の予告ステップ決定用の乱数値SR9を示す数値データを抽出する。
次に、第3実施形態では、ボタン予告に関し、第1実施形態に示したS1705に対応するステップにおいて、前述のように抽出した乱数値に基づいて、1回目〜5回目の変動のうち、必要となる変動回の予告パターンを、前述したようにセットした1つのデータテーブルを用いて一括的に決定し、決定した予告パターンを記憶する。また、第3実施形態では、第1ステップアップ予告(基本発展予告が代表例)に関し、第1実施形態に示したS1710に対応するステップにおいて、前述のように抽出した乱数値に基づいて、1回目〜5回目の変動のうち、必要となる変動回の予告パターンを、前述したようにセットした1つのデータテーブルを用いて一括的に決定し、決定した予告パターンを記憶する。
また、第3実施形態では、第1ステップアップ予告について、基本発展予告を代表例として、擬似連の各変動時における予告パターンの態様を各変動回ごとに設けた複数の予告パターン決定用のデータテーブルを用いて決定する例を説明したが、リーチ分岐予告、および、ボタン分岐予告についても、同様に、擬似連の各変動時における予告パターンを各変動回についてまとめて1のデータテーブルにより一括で決定する予告パターン決定用のデータテーブルを用いて決定する。
次に、リーチ分岐予告の予告パターンについて、前述した基本発展予告と同様に、擬似連の各変動回について、予告パターン(予告ステップ)の態様を、各変動回についてまとめて1のデータテーブルにより一括で決定する例を説明する。リーチ分岐予告については、基本発展予告の場合と同様に、たとえば、図140の(D)〜(E)のように、大当り時、リーチはずれ時、および、非リーチはずれ時に分けて、予告選択テーブルを設ける。そして、基本発展予告の場合と同様に、変動表示結果が大当りとなるときに用いられる予告ステップ一括決定テーブルとして、図143および図144に示した予告ステップ一括決定テーブルと同様の構成で、第1実施形態に示したような割合で擬似連の変動回数に応じて、SR「ステップ1」、「ステップ2」、「ステップ3A」、および、「ステップ3B」が選択可能となるような予告ステップ一括決定テーブルを設け、基本発展予告の場合と同様の処理を実行することにより、乱数値SR21の抽出値に応じて予告パターンを決定する。
次に、ボタン分岐予告の予告パターンについて、前述した基本発展予告と同様に、擬似連の各変動回について、予告パターン(予告ステップ)の態様を、各変動回についてまとめて1のデータテーブルにより一括で決定する例を説明する。ボタン分岐予告については、基本発展予告の場合と同様に、たとえば、図140の(D)〜(E)のように、大当り時、リーチはずれ時、および、非リーチはずれ時に分けて、予告選択テーブルを設ける。そして、基本発展予告の場合と同様に、変動表示結果が大当りとなるときに用いられる予告ステップ一括決定テーブルとして、図143および図144に示した予告ステップ一括決定テーブルと同様の構成で、第1実施形態に示したような割合で擬似連の変動回数に応じて「ステップ1」、「ステップ2」、および、「ボタン分岐」が選択可能となるような予告ステップ一括決定テーブルを設け、基本発展予告の場合と同様の処理を実行することにより、乱数値SR22の抽出値に応じて予告パターンを決定する。さらに、ボタン分岐予告については、「ボタン分岐」が選択されたときに前述のような予告内容物を選択決定するデータテーブルを別途設け、「ボタン分岐」が選択されたときに前述のような予告内容物を決定する処理を行なうことにより、予告内容物を決定する。また、予告内容物を選択決定するデータテーブルを予告ステップ一括決定テーブルと別に設けることに代えて、擬似連の変動回数に応じて、「ステップ1」、「ステップ2」、および、「ボタン分岐」の選択に加えて、ボタン分岐後に表示する予告内容物を一括的に決定するデータテーブルを設けてもよい。
第3実施形態においては、第1実施形態に示したような色信頼度表示の演出および模様信頼度表示の演出が同様に行なわれる。色信頼度表示および模様信頼度表示のそれぞれについては、第1実施形態に示したように、擬似連の各変動時における信頼度表示態様(第1色表示〜第3色表示、第1模様表示〜第3模様表示)を、各変動回ごとに設けた複数の信頼度表示決定用のデータテーブルを用いて決定してもよく、また、第3実施形態での予告パターン態様の決定のように、擬似連の各変動時において、信頼度表示態様を、各変動回についてまとめて1のデータテーブルにより一括で決定するようにしてもよい。なお、このように擬似連の各変動時において、信頼度表示態様を、各変動回についてまとめて1のデータテーブルにより一括で決定することは、第1実施形態において行なうようにしてもよい。
図145は、第3実施形態による第2予告演出の実行の有無決定後に具体的な予告パターンを決定するときに用いるテーブルを選択するために用いるデータテーブルとしての予告選択テーブルの構成例を示す説明図である。図145において、(A)には、大当り時第2ステップアップ予告選択テーブルが示されている。図145において、(B)には、リーチはずれ時第2ステップアップ予告選択テーブルが示されている。図145において、(C)には、非リーチはずれ時第2ステップアップ予告選択テーブルが示されている。これらの予告選択テーブルは、図99(A)〜(C)に示した予告選択テーブルのそれぞれと、置換えて用いられる。
(A)に示す大当り時第2ステップアップ予告選択テーブルは、変動表示結果が「大当り」となる大当り変動パターンが指定されたときにおいて、予告パターン種別として第2ステップアップ予告が決定されたときに、具体的な予告パターンの決定のために用いる予告パターン決定テーブルとしての予告ステップ一括決定テーブルを選択するためのデータテーブルである。大当り時第2ステップアップ予告選択テーブルにおいては、演出制御コマンドにより指定された変動パターン中で行なわれる変動表示(再変動を含む)の合計回数に応じて、異なる予告ステップ一括決定テーブルを選択するようにデータが設定されている。
(A)に示す大当り時第2ステップアップ予告選択テーブルでは、具体的に、以下のように予告ステップ一括決定テーブルが選択される。たとえば、「擬似連なし」または「擬似連2回」の変動パターンが指定されたときには、図146に示す第7予告ステップ一括決定テーブル209Aが選択される。また、擬似連となる変動パターンのうち「擬似連3回」または「擬似連4回」の変動パターンが指定されたときには、1〜4回目の変動時のそれぞれの予告パターンを一括的に決定するために、図146に示す第8予告ステップ一括決定テーブル209Bが選択される。また、擬似連となる変動パターンのうち「擬似連5回」の変動パターンが指定されたときには、1〜5回目の変動時のそれぞれの予告パターンを一括的に決定するために、図146に示す第9予告ステップ一括決定テーブル209Cが選択される。
(B)に示すリーチはずれ時第2ステップアップ予告選択テーブルは、変動表示結果が「リーチはずれ」となるリーチはずれ変動パターンが指定されたときにおいて、予告パターン種別として第2ステップアップ予告が決定されたときに、具体的な予告パターンの決定のために用いる予告ステップ一括決定テーブルを選択するためのデータテーブルである。リーチはずれ時第2ステップアップ予告テーブルにおいては、演出制御コマンドにより指定された変動パターン中で行なわれる変動表示(再変動を含む)の合計回数に応じて、異なる予告ステップ一括決定テーブルを選択するようにデータが設定されている。
(B)に示すリーチはずれ時第2ステップアップ予告選択テーブルでは、具体的に、以下のように予告ステップ一括決定テーブルが選択される。たとえば、「擬似連なし」または「擬似連2回」の変動パターンが指定されたときには、図147に示す第10予告ステップ一括決定テーブル209Dが選択される。また、擬似連となる変動パターンのうち「擬似連3回」または「擬似連4回」の変動パターンが指定されたときには、1〜4回目の変動時のそれぞれの予告パターンを一括的に決定するために、図147に示す第11予告ステップ一括決定テーブル209Eが選択される。
(C)に示す非リーチはずれ時第2ステップアップ予告選択テーブルは、変動表示結果が「非リーチはずれ」となる非リーチはずれ変動パターンが指定されたときにおいて、予告パターン種別として第2ステップアップ予告が決定されたときに、具体的な予告パターンの決定のために用いる予告ステップ一括決定テーブルを選択するためのデータテーブルである。なお、非リーチはずれ時第2ステップアップ予告選択テーブルにおいては、演出制御コマンドにより指定された変動パターン中で行なわれる変動表示(再変動を含む)の合計回数に応じて、異なる予告ステップ一括決定テーブルを選択するようにデータが設定されてもよい。
(C)に示す非リーチはずれ時ステップアップ予告選択テーブルでは、具体的に、以下のように予告ステップ一括決定テーブルが選択される。たとえば、「擬似連なし」または「擬似連2回」の変動パターンが指定されたときには、図147に示す第12予告ステップ一括決定テーブル209Fが選択される。
次に、変動表示結果が大当りとなるときに用いられる第7予告ステップ一括決定テーブル209A〜第9予告ステップ一括決定テーブル209Cの内容を説明する。図146は、第7予告ステップ一括決定テーブル209A〜第9予告ステップ一括決定テーブル209Cの構成例を示す説明図である。
図146においては、(A)〜(C)に第7予告ステップ一括決定テーブル209A〜第9予告ステップ一括決定テーブル209Cが示されている。各予告ステップ一括決定テーブルにおいては、乱数SR9の抽出値と、選択される予告ステップの表示内容(図中予告ステップ)と、設定パターンの番号(予告パターンの設定番号)との関係が示されている。
(A)の第7予告ステップ一括決定テーブル209Aでは、乱数SR9の抽出値に基づいて17−1,17−2,17−3の設定パターン番号が付された予告パターンのいずれかが選択決定される。第7予告ステップ一括決定テーブル209Aでは、1回目,2回目の予告ステップとして、「なし(予告ステップを表示しないこと)」と「ステップA」と「ステップB」とのいずれかの予告ステップが選択されるようにする設定がされている。したがって、「擬似連なし」または「擬似連2回」の変動パターンのときには、「なし」と「ステップA」と「ステップB」とのいずれかが予告ステップとして選択されて表示される。第7予告ステップ一括決定テーブル209Aでは、予告ステップが選択される割合が、「なし」>「ステップA」>「ステップB」となるように数値データが設定されている。なお、第7予告ステップ一括決定テーブル209Aについては、大当りになるときの予告ステップを決定するテーブルであるので、ステップCが選択可能となるようにデータを設定してもよい。
(B)の第8予告ステップ一括決定テーブル209Bでは、乱数SR9の抽出値に基づいて18−1〜18−6の設定パターン番号が付された予告パターンのいずれかが選択決定される。第8予告ステップ一括決定テーブル209Bでは、1回目,2回目の変動については、乱数SR9の抽出値に基づいて、「なし」と「ステップA」と「ステップB」とのいずれかの予告ステップが選択されるようにする設定がされている。また、3回目,4回目の変動については、乱数SR9の抽出値に基づいて、「ステップB」と「ステップC」とのいずれかの予告ステップが選択されるようにする設定がされている。1回目,2回目の変動においては、「ステップC」は選択されず、「ステップB」>「ステップA」>「なし」の関係で、選択される割合が設定されている。また、3回目,4回目の変動においては、「なし」および「ステップA」は選択されず、「ステップC」>「ステップB」の関係で、選択される割合が設定されている。したがって、「擬似連3回」または「擬似連4回」の変動パターンのときには、1回目,2回目の変動において「ステップB」が最も選択されやすく、3回目,4回目の変動において「ステップC」が最も選択されやすい。
(C)の第9予告ステップ一括決定テーブル209Cでは、乱数SR9の抽出値に基づいて19−1〜19−9の設定パターン番号が付された予告パターンのいずれかが選択決定される。第9予告ステップ一括決定テーブル209Cでは、1回目,2回目の変動については、乱数SR9の抽出値に基づいて、「なし」と「ステップA」と「ステップB」とのいずれかの予告ステップが選択されるようにする設定がされている。また、3回目,4回目の変動については、乱数SR9の抽出値に基づいて、「ステップA」と「ステップB」と「ステップC」とのいずれかの予告ステップが選択されるようにする設定がされている。また、5回目の変動については、乱数SR9の抽出値に基づいて、「ステップB」と「ステップC」とのいずれかの予告ステップが選択されるようにする設定がされている。1回目,2回目の変動においては、「ステップC」は選択されず、「ステップA」>「ステップB」>「なし」の関係で、選択される割合が設定されている。また、3回目,4回目の変動においては、「なし」は選択されず、「ステップB」>「ステップA」=「ステップC」の関係で、選択される割合が設定されている。また、5回目の変動においては、「なし」および「ステップA」は選択されず、「ステップC」>「ステップB」の関係で、選択される割合が設定されている。したがって、「擬似連5回」の変動パターンのときには、1回目,2回目の変動において「ステップB」が最も選択されやすく、3回目,4回目の変動において「ステップB」が最も選択されやすく、5回目の変動において3回目,4回目の変動よりも「ステップC」が選択されやすい。
次に、変動表示結果がはずれ(リーチはずれおよび非リーチはずれの両方を含む)となるときに用いられる第10予告ステップ一括決定テーブル209D〜第12予告ステップ一括決定テーブル209Fの内容を説明する。図147は、第10予告ステップ一括決定テーブル209D〜第12予告ステップ一括決定テーブル209Fの構成例を示す説明図である。
図147においては、(A)〜(C)に第10予告ステップ一括決定テーブル209D〜第12予告ステップ一括決定テーブル209Fが示されている。各予告ステップ一括決定テーブルにおいては、乱数SR9の抽出値と、選択される予告ステップの表示内容(図中予告ステップ)と、設定パターンの番号(予告パターンの設定番号)との関係が示されている。
(A)の第10予告ステップ一括決定テーブル209Dでは、乱数SR9の抽出値に基づいて20−1,20−2の設定パターン番号が付された予告パターンのいずれかが選択決定される。第10予告ステップ一括決定テーブル209Dでは、1回目,2回目の予告ステップとして、「なし」と「ステップA」とのいずれかの予告ステップが選択されるようにする設定がされている。したがって、リーチはずれで「擬似連なし」または「擬似連2回」の変動パターンのときには、「なし」と「ステップA」とのいずれかが予告ステップとして選択されて表示される。第10予告ステップ一括決定テーブル209Dでは、予告ステップが選択される割合が、「なし」>「ステップA」となるように数値データが設定されている。また、第10予告ステップ一括決定テーブル209Dでは、大当りとなるときの第7予告ステップ一括決定テーブル209Aと比べて、「なし」が選択される割合が高くなり、「ステップA」および「ステップB」が選択される割合が低くなる(ステップBは選択されないが、第7予告ステップ一括決定テーブル209Aと比べて低い割合でステップBが選択されるようにしてもよい)ようにSR9の数値データが設定されている。
(B)の第11予告ステップ一括決定テーブル209Eでは、乱数SR9の抽出値に基づいて21−1〜21−5の設定パターン番号が付された予告パターンのいずれかが選択決定される。第11予告ステップ一括決定テーブル209Eでは、1回目,2回目と3回目,4回目との変動については、乱数SR9の抽出値に基づいて、「なし」と「ステップA」と「ステップB」とのいずれかの予告ステップが選択されるようにする設定がされている。また、3回目,4回目の変動については、乱数SR9の抽出値に基づいて、「ステップA」と「ステップB」とのいずれかの予告ステップが選択されるようにする設定がされている。1回目,2回目の変動においては、「ステップC」は選択されず、「なし」>「ステップA」>「ステップB」の関係で、選択される割合が設定されている。また、3回目,4回目の変動においては、「なし」および「ステップC」は選択されず、「ステップA」>「ステップB」の関係で、選択される割合が設定されている。したがって、「擬似連3回」または「擬似連4回」の変動パターンのときには、1回目,2回目の変動において「なし」が最も選択されやすく、3回目,4回目の変動において「ステップA」が最も選択されやすい。また、第11予告ステップ一括決定テーブル209Eでは、大当りとなるときの第8予告ステップ一括決定テーブル209Bと比べて、「なし」が選択される割合が高くなるようにSR9の数値データが設定されている。
(C)の第12予告ステップ一括決定テーブル209Fでは、乱数SR9の抽出値に基づいて23−1,23−2の設定パターン番号が付された予告パターンのいずれかが選択決定される。第12予告ステップ一括決定テーブル209Fでは、1回目,2回目の予告ステップとして、「なし」と「ステップA」とのいずれかの予告ステップが選択されるようにする設定がされている。したがって、非リーチで「擬似連なし」または「擬似連2回」の変動パターンのときには、「なし」と「ステップA」とのいずれかが予告ステップとして選択されて表示される。第12予告ステップ一括決定テーブル209Fでは、予告ステップが選択される割合が、「なし」>「ステップA」となるように数値データが設定されている。また、第12予告ステップ一括決定テーブル209Fでは、リーチはずれとなるときの第10予告ステップ一括決定テーブル209Dと比べて、「なし」が選択される割合が高くなるようにSR9の数値データが設定されている。
第3実施形態では、第1実施形態に示したS544に対応するステップにおいて、第2予告演出の有無の情報と、変動パターンに基づいて特定される表示結果の情報(大当り、リーチはずれ、非リーチはずれ)とに応じて、予告選択テーブルとして、図145の(A)〜(C)に示す予告選択テーブルのいずれかを選択決定してセットする。
次に、第1実施形態に示したS545に対応するステップにおいて、S544で決定した予告選択テーブルを用いて、実行する変動パターン(擬似連なし、擬似連2回、擬似連3回、擬似連4回、擬似連5回)に応じて、当該変動パターンでの変動表示に必要となる1回目〜5回目の変動時のそれぞれの第2予告演出の予告パターンを決定するために用いるデータテーブルとして、図146,図147に示したデータテーブルのうちの1つの予告ステップ一括決定テーブルを選択決定し、セットする。
次に、第1実施形態に示したS546に対応するステップにおいて、予告の種別に応じて、第2ステップアップ予告の予告ステップ決定用の乱数値SR13を示す数値データを抽出する。
次に、第1実施形態に示したS547に対応するステップにおいて、前述のように抽出した乱数値に基づいて、1回目〜5回目の変動のうち、必要となる変動回の予告パターンを、前述したようにセットした1つのデータテーブルを用いて一括的に決定し、決定した予告パターンを記憶する。
次に、可動部材予告の予告パターンについて、前述したボタン予告等と同様に、擬似連の各変動回について、予告パターン(可動部材動作)の態様を、各変動回についてまとめて1のデータテーブルにより一括で決定する例を説明する。
可動部材予告については、ボタン予告の場合と同様に、たとえば、図140の(A)〜(C)のように、大当り時、リーチはずれ時、および、非リーチはずれ時に分けて、予告選択テーブルを設ける。そして、ボタン予告の場合と同様に、変動表示結果が大当りとなるときに用いられる可動部材動作一括決定テーブルとして、図141の(A)〜(C)と同様の構成となるような可動部材動作一括決定テーブルを設ける。また、ボタン予告の場合と同様に、変動表示結果がはずれとなるときに用いられる可動部材動作一括決定テーブルとして、図142の(A)〜(C)と同様の構成となるような可動部材動作一括決定テーブルを設ける。そのような可動部材動作一括決定テーブルの構成例としては、図141の(A)〜(C)および図142の(A)〜(C)において、たとえば、「1,2回目予告メッセージ」を「1,2回目可動部材動作」、「3,4回目予告メッセージ」を「3,4回目可動部材動作」、「5回目予告メッセージ」を「5回目可動部材動作」にそれぞれ置換え、「・・・」を「可動部材動作A」、「CHANCE」を「可動部材動作B」、「FEVER」を「可動部材動作C」にそれぞれ置換え、さらに、「SR8」を「SR15」に置換えた態様のものとする。また、各可動部材動作一括決定テーブルにおける「SR15」の数値の可動部材動作A〜Cへの割り振りの割合は、図140および図141と類似するものとする。そして、このような可動部材動作一括決定テーブルと、可動部材予告の可動部材動作決定用の乱数SR15とを用いて、可動部材動作を選択決定する処理として、前述のボタン予告の予告メッセージを選択決定する処理と同様の処理を行なうことにより、予告パターン(可動部材動作)の態様を、各変動回についてまとめて1のデータテーブルにより一括で決定する。
次に、ミニキャラ予告の予告パターンについて、前述したボタン予告等と同様に、擬似連の各変動回について、予告パターン(ミニキャラ表示)の態様を、各変動回についてまとめて1のデータテーブルにより一括で決定する例を説明する。
ミニキャラ予告については、ボタン予告の場合と同様に、たとえば、図140の(A)〜(C)のように、大当り時、リーチはずれ時、および、非リーチはずれ時に分けて、予告選択テーブルを設ける。そして、ボタン予告の場合と同様に、変動表示結果が大当りとなるときに用いられるミニキャラ表示一括決定テーブルとして、図141の(A)〜(C)と同様の構成となるようなミニキャラ表示一括決定テーブルを設ける。また、ボタン予告の場合と同様に、変動表示結果がはずれとなるときに用いられるミニキャラ表示一括決定テーブルとして、図142の(A)〜(C)と同様の構成となるようなミニキャラ表示一括決定テーブルを設ける。そのようなミニキャラ表示一括決定テーブルの構成例としては、図141の(A)〜(C)および図142の(A)〜(C)において、たとえば、「1,2回目予告メッセージ」を「1,2回目ミニキャラ表示」、「3,4回目予告メッセージ」を「3,4回目ミニキャラ表示」、「5回目予告メッセージ」を「5回目ミニキャラ表示」にそれぞれ置換え、「・・・」を「ミニキャラ表示A」、「CHANCE」を「ミニキャラ表示B」、「FEVER」を「ミニキャラ表示C」にそれぞれ置換え、さらに、「SR8」を「SR17」に置換えた態様のものとする。また、各ミニキャラ表示一括決定テーブルにおける「SR17」の数値のミニキャラ表示A〜Cへの割り振りの割合は、図140および図141と類似するものとする。そして、このようなミニキャラ表示一括決定テーブルと、ミニキャラ予告のミニキャラ表示決定用の乱数SR17とを用いて、ミニキャラ表示を選択決定する処理として、前述のボタン予告の予告メッセージを選択決定する処理と同様の処理を行なうことにより、予告パターン(ミニキャラ表示)の態様を、各変動回についてまとめて1のデータテーブルにより一括で決定する。
このように、第3実施形態では、擬似連の各変動時において、ボタン予告における予告メッセージと、第1ステップアップとしての予告基本発展予告における予告ステップ、リーチ分岐予告における予告ステップ、または、ボタン分岐予告における予告ステップと、第2ステップアップ予告の予告ステップ、可動部材予告における可動部材動作、および、ミニキャラ予告におけるミニキャラ表示のそれぞれについて、各変動回について予告種類ごとに設けられらた1のデータテーブルを用いて一括で決定する。なお、これら予告種類のすべてを各変動回について設けられらた1のデータテーブルを用いて一括で決定するようにしてもよい。
このような第3実施形態においては、擬似連の各変動時において、予告パターンの態様を各変動回についてまとめて1のデータテーブルによって一括で選択決定することにより、各変動回について個別のデータテーブルを用いて選択決定する場合と比べて、予告パターンの態様を選択決定するために要する処理の工程数を少なくすることができる。これにより、演出制御用マイクロコンピュータ100の処理負担を軽減することができる。
〔第4実施形態〕
次に、第4実施形態を説明する。第1実施形態〜第3実施形態においては、第1ステップアップ予告(基本発展予告、リーチ分岐予告、ボタン分岐予告)、および、2ステップアップ予告のようなステップアップ予告演出について、擬似連の各変動時における予告パターン(予告メッセージ、予告ステップ)の態様を、第1ステップアップ予告と第2ステップアップ予告とで別個に設けた予告パターン決定用のデータテーブルを用いて決定する例を示した。第4実施形態では、擬似連の各変動時について、第1ステップアップ予告と第2ステップアップ予告との予告パターン(予告ステップ)の態様を、各変動回についてまとめて1のデータテーブルにより一括で決定する例を説明する。
第4実施形態では、第3実施形態と異なる部分を主として説明する。図140にした予告選択テーブルの代わりに図148に示す予告選択テーブルが用いられる。
図148は、第4実施形態による予告選択テーブル(予告パターン種別決定後に具体的な予告パターンを決定するときに用いるテーブル)の構成例を示す説明図である。図148において、(A)には、大当り時ボタン予告選択テーブルが示されている。図148において、(B)には、リーチはずれ時ボタン予告選択テーブルが示されている。図148において、(C)には、非リーチはずれ時ボタン予告選択テーブルが示されている。(A)〜(C)の予告選択テーブルは、図140(A)〜(C)に示した予告選択テーブルのそれぞれと、置換えて用いられる。図148において、(D)には、大当り時ステップアップ予告共通選択テーブルが示されている。図148において、(E)には、リーチはずれ時ステップアップ予告共通選択テーブルが示されている。図148において、(F)には、非リーチはずれ時ステップアップ予告共通選択テーブルが示されている。これらの予告選択テーブルは、図140(A)〜(F)に示した予告選択テーブルおよび図145(A)〜(C)に示した予告選択テーブルと置換えて用いられる。(D)〜(F)の予告選択テーブルは、図140(D)〜(F)に示した予告選択テーブルおよび図145(A)〜(C)に示した予告選択テーブルと置換えて用いられる。ここで、第1ステップアップ予告(基本発展予告、リーチ分岐予告、ボタン分岐予告)については、基本発展予告を代表例として、擬似連の各変動時における予告パターンを決定する例を説明する。
(A)に示す大当り時ボタン予告選択テーブルは、図140の(A)に示す大当り時ボタン予告選択テーブルと同様のテーブルである。(B)に示すリーチはずれ時ボタン予告選択テーブルは、図140の(B)に示すリーチはずれ時ボタン予告選択テーブルと同様のテーブルである。(C)に示す非リーチはずれ時ボタン予告選択テーブルは、図140の(C)に示す非リーチはずれ時ボタン予告選択テーブルと同様のテーブルである。
(D)に示す大当り時ステップアップ予告共通選択テーブルは、変動表示結果が「大当り」となる大当り変動パターンが指定されたときにおいて、予告パターン種別として第1ステップアップ予告が決定されたときに、第1ステップアップ予告および第2ステップアップ予告について、具体的な予告パターンの決定のために用いる共通の予告パターン決定テーブルとしての複数予告ステップ一括決定テーブルを選択するためのデータテーブルである。ここで、複数予告ステップ一括決定テーブルは、複数の予告演出の予告ステップ、すなわち、第1ステップアップ予告および第2ステップアップ予告のそれぞれの予告ステップを一括的に決定するためのデータテーブルである。第4実施形態では、第1ステップアップ予告を実行することが決定されたときに、第2ステップアップ予告を実行することも決定され、これら予告のそれぞれの予告ステップが複数予告ステップ一括決定テーブルを用いて一括的に選択決定される。大当り時ステップアップ予告共通選択テーブルにおいては、演出制御コマンドにより指定された変動パターン中で行なわれる変動表示(再変動を含む)の合計回数に応じて、異なる複数予告ステップ一括決定テーブルを選択するようにデータが設定されている。
(D)に示す大当り時ステップアップ予告共通選択テーブルでは、具体的に、以下のように予告ステップ一括決定テーブルとしての複数予告ステップ一括決定テーブルが選択される。たとえば、「擬似連なし」または「擬似連2回」の変動パターンが指定されたときには、図149に示す第1複数予告ステップ一括決定テーブル207Aが選択される。また、擬似連となる変動パターンのうち「擬似連3回」または「擬似連4回」の変動パターンが指定されたときには、1〜4回目の変動時のそれぞれの予告パターンを一括的に決定するために、図149に示す第2複数予告ステップ一括決定テーブル207Bが選択される。また、擬似連となる変動パターンのうち「擬似連5回」の変動パターンが指定されたときには、1〜5回目の変動時のそれぞれの予告パターンを一括的に決定するために、図149に示す第3複数予告ステップ一括決定テーブル207Cが選択される。
(E)に示すリーチはずれ時ステップアップ予告共通選択テーブルは、変動表示結果が「リーチはずれ」となる大当り変動パターンが指定されたときにおいて、予告パターン種別として第1ステップアップ予告が決定されたときに、第1ステップアップ予告および第2ステップアップ予告についての具体的な予告パターンの決定のために用いる共通の予告パターン決定テーブルとしての複数予告ステップ一括決定テーブルを選択するためのデータテーブルである。リーチはずれ時ステップアップ予告共通選択テーブルにおいては、演出制御コマンドにより指定された変動パターン中で行なわれる変動表示(再変動を含む)の合計回数に応じて、異なる複数予告ステップ一括決定テーブルを選択するようにデータが設定されている。
(E)に示すリーチはずれ時ステップアップ予告共通選択テーブルでは、具体的に、以下のように予告ステップ一括決定テーブルとしての複数予告ステップ一括決定テーブルが選択される。たとえば、「擬似連なし」または「擬似連2回」の変動パターンが指定されたときには、図150に示す第4複数予告ステップ一括決定テーブル207Dが選択される。また、擬似連となる変動パターンのうち「擬似連3回」または「擬似連4回」の変動パターンが指定されたときには、1〜4回目の変動時のそれぞれの予告パターンを一括的に決定するために、図150に示す第5複数予告ステップ一括決定テーブル207Eが選択される。
(F)に示す非リーチはずれ時ステップアップ予告共通選択テーブルは、変動表示結果が「非リーチはずれ」となる大当り変動パターンが指定されたときにおいて、予告パターン種別として第1ステップアップ予告が決定されたときに、第1ステップアップ予告および第2ステップアップ予告についての具体的な予告パターンの決定のために用いる共通の予告パターン決定テーブルとしての複数予告ステップ一括決定テーブルを選択するためのデータテーブルである。なお、非リーチはずれ時ステップアップ予告共通選択テーブルにおいては、演出制御コマンドにより指定された変動パターン中で行なわれる変動表示(再変動を含む)の合計回数に応じて、異なる複数予告ステップ一括決定テーブルを選択するようにデータが設定されてもよい。
(F)に示す非リーチはずれ時ステップアップ予告共通選択テーブルでは、具体的に、以下のように予告ステップ一括決定テーブルとしての複数予告ステップ一括決定テーブルが選択される。たとえば、「擬似連なし」または「擬似連2回」の変動パターンが指定されたときには、図150に示す第6複数予告ステップ一括決定テーブル207Fが選択される。
次に、変動表示結果が大当りとなるときに用いられる第1複数予告ステップ一括決定テーブル207A〜第3複数予告ステップ一括決定テーブル207Cの内容を説明する。図149は、第1複数予告ステップ一括決定テーブル207A〜第3複数予告ステップ一括決定テーブル207Cの構成例を示す説明図である。
図149においては、(A)〜(C)に第1複数予告ステップ一括決定テーブル207A〜第3複数予告ステップ一括決定テーブル207Cが示されている。各複数予告ステップ一括決定テーブルにおいては、乱数SR9の抽出値と、第1ステップアップ予告および第2ステップアップ予告のそれぞれについて選択される予告ステップの表示内容(図中予告ステップ)と、設定パターンの番号(予告パターンの設定番号)との関係が示されている。
(A)の第1複数予告ステップ一括決定テーブル207Aでは、乱数SR9の抽出値に基づいて51−1〜51−5の設定パターン番号が付された予告パターンのいずれかが選択決定される。第1複数予告ステップ一括決定テーブル207Aでは、1回目,2回目の予告ステップとして、第1ステップアップ予告については、「なし」、「ステップ1」、および、「ステップ2」のいずれかが選択されるようにする設定がされ、第2ステップアップ予告については、「なし」、「ステップA」、および、「ステップB」のいずれかが選択されるようにする設定がされている。なお、第1複数予告ステップ一括決定テーブル207Aについては、大当りになるときの予告ステップを決定するテーブルであるので、ステップ3およびステップCの少なくと一方が選択可能となるようにデータを設定してもよい。
(B)の第2複数予告ステップ一括決定テーブル207Bでは、乱数SR9の抽出値に基づいて52−1〜52−6の設定パターン番号が付された予告パターンのいずれかが選択決定される。第2複数予告ステップ一括決定テーブル207Bでは、1回目,2回目の予告ステップとして、第1ステップアップ予告については、「なし」、「ステップ1」、および、「ステップ2」のいずれかが選択されるようにする設定がされ、第2ステップアップ予告については、「なし」、「ステップA」、および、「ステップB」のいずれかが選択されるようにする設定がされている。また、第2複数予告ステップ一括決定テーブル207Bでは、3回目,4回目の予告ステップとして、第1ステップアップ予告については、「なし」、「ステップ1」〜「ステップ3」のいずれかが選択されるようにする設定がされ、第2ステップアップ予告については、「なし」、「ステップA」〜「ステップC」のいずれかが選択されるようにする設定がされている。
(C)の第3複数予告ステップ一括決定テーブル207Cでは、乱数SR9の抽出値に基づいて53−1〜53−9の設定パターン番号が付された予告パターンのいずれかが選択決定される。第3複数予告ステップ一括決定テーブル207Cでは、1回目,2回目の予告ステップとして、第1ステップアップ予告については、「なし」、および、「ステップ1」のいずれかが選択されるようにする設定がされ、第2ステップアップ予告については、「なし」、および、「ステップA」のいずれかが選択されるようにする設定がされている。また、第3複数予告ステップ一括決定テーブル207Cでは、3回目,4回目の予告ステップとして、第1ステップアップ予告については、「なし」、「ステップ1」、および、「ステップ2」のいずれかが選択されるようにする設定がされ、第2ステップアップ予告については、「なし」、「ステップA」、および、「ステップB」のいずれかが選択されるようにする設定がされている。また、第3複数予告ステップ一括決定テーブル207Cでは、5回目の予告ステップとして、第1ステップアップ予告については、「なし」、「ステップ2」、および、「ステップ3」のいずれかが選択されるようにする設定がされ、第2ステップアップ予告については、「なし」、「ステップB」、および、「ステップC」のいずれかが選択されるようにする設定がされている。
次に、変動表示結果がはずれとなるときに用いられる第4複数予告ステップ一括決定テーブル207D〜第6複数予告ステップ一括決定テーブル207Fの内容を説明する。図150は、第4複数予告ステップ一括決定テーブル207D〜第6複数予告ステップ一括決定テーブル207Fの構成例を示す説明図である。
図150においては、(A)〜(C)に第4複数予告ステップ一括決定テーブル207D〜第6複数予告ステップ一括決定テーブル207Fが示されている。各複数予告ステップ一括決定テーブルにおいては、乱数SR9の抽出値と、第1ステップアップ予告および第2ステップアップ予告のそれぞれについて選択される予告ステップの表示内容(図中予告ステップ)と、設定パターンの番号(予告パターンの設定番号)との関係が示されている。
(A)の第4複数予告ステップ一括決定テーブル207Dでは、乱数SR9の抽出値に基づいて54−1〜54−3の設定パターン番号が付された予告パターンのいずれかが選択決定される。第4複数予告ステップ一括決定テーブル207Dでは、1回目,2回目の予告ステップとして、第1ステップアップ予告については、「なし」、および、「ステップ1」のいずれかが選択されるようにする設定がされ、第2ステップアップ予告については、「なし」、および、「ステップA」のいずれかが選択されるようにする設定がされている。
(B)の第5複数予告ステップ一括決定テーブル207Eでは、乱数SR9の抽出値に基づいて55−1〜55−4の設定パターン番号が付された予告パターンのいずれかが選択決定される。第5複数予告ステップ一括決定テーブル207Eでは、1回目,2回目の予告ステップとして、第1ステップアップ予告については、「なし」、および、「ステップ1」のいずれかが選択されるようにする設定がされ、第2ステップアップ予告については、「なし」、および、「ステップA」のいずれかが選択されるようにする設定がされている。また、第5複数予告ステップ一括決定テーブル207Eでは、3回目,4回目の予告ステップとして、第1ステップアップ予告については、「なし」、「ステップ1」、および、「ステップ2」のいずれかが選択されるようにする設定がされ、第2ステップアップ予告については、「なし」、「ステップA」、および、「ステップB」のいずれかが選択されるようにする設定がされている。
(C)の第7複数予告ステップ一括決定テーブル207Gでは、乱数SR9の抽出値に基づいて57−1〜57−3の設定パターン番号が付された予告パターンのいずれかが選択決定される。第7複数予告ステップ一括決定テーブル207Gでは、1回目,2回目の予告ステップとして、第1ステップアップ予告については、「なし」、および、「ステップ1」のいずれかが選択されるようにする設定がされ、第2ステップアップ予告については、「なし」、および、「ステップA」のいずれかが選択されるようにする設定がされている。
図149および図150に示した第1複数予告ステップ一括決定テーブル207A〜第6複数予告ステップ一括決定テーブル207Fにおいては、図78に示す第1予告演出パターン種別決定テーブルを用い乱数値SR7の抽出値に基づいて第1ステップアップ予告を実行することが決定されたときに、乱数値SR9の抽出値に基づいて、第1ステップアップ予告および第2ステップアップ予告の両方について、1回〜3回の各予告ステップの予告パターンが一括的に決定される。
第4実施形態では、第1ステップアップ予告を行なうことが決定された場合、第1実施形態に示したS1707に対応するステップにおいて、決定された予告パターン種別の情報と、変動パターンに基づいて特定される表示結果の情報(大当り、リーチはずれ、非リーチはずれ)とに応じて、予告選択テーブルとして、図148の(D)〜(F)に示す予告共通選択テーブルのいずれかを選択決定してセットする。第4実施形態の場合、第2ステップアップ予告を実行するか否かが、第1ステップアップ予告を実行するか否かの判断に付随して決定される。したがって、予告設定処理においては、S533a〜S533cのような第2予告演出の実行決定に関するステップが実行されない(用いられない)。さらに、第4実施形態の場合、第2ステップアップ予告の予告パターンが、第1ステップアップ予告の予告パターンとともに選択決定される。したがって、予告設定処理においては、S543〜S547のような第2予告演出の予告パターン決定に関するステップが実行されない(用いられない)。
第1ステップアップ予告を行なうことが決定された場合は、第2ステップアップ予告も行なうと決定されたこととなる。そのときは、第1実施形態に示したS1708に対応するステップにおいて、S1707で決定した予告共通選択テーブルを用いて、実行する変動パターン(擬似連なし、擬似連2回、擬似連3回、擬似連4回、擬似連5回)に応じて、当該変動パターンでの変動表示に必要となる1回目〜5回目の変動時のそれぞれについて、第1ステップアップ予告の予告パターンおよび第2ステップアップ予告の予告パターンを決定するために用いるデータテーブルとして、図149,図150に示したデータテーブルのうちの1つの複数予告ステップ一括決定テーブルを選択決定し、セットする。
次に、第1ステップアップ予告を行なうことが決定された場合は、第1実施形態に示したS1709に対応するステップにおいて、予告ステップ決定用の乱数値SR9を示す数値データを抽出する。
次に、第1ステップアップ予告を行なうことが決定された場合は、第1実施形態に示したS1710に対応するステップにおいて、前述のように抽出した乱数値に基づいて、1回目〜5回目の変動のうち、第1ステップアップ予告の予告パターンおよび第2ステップアップ予告について必要となる変動回の予告パターンを、前述したようにセットした1つのデータテーブルを用いて一括的に決定し、決定した予告パターンを記憶する。これにより、第1ステップアップ予告に加えて、第2ステップアップ予告についても、1回目〜5回目の変動のうち、必要となる変動回の予告パターンが同時に一括的に決定され、決定された予告パターンが記憶される。
そして、第1ステップアップ予告の予告パターンと第2ステップアップ予告の予告パターンとが、同時に一括的に決定されるので、第1実施形態に示したS543〜S547のような処理は行なわれない。
また、第4実施形態では、第1ステップアップ予告について、基本発展予告を代表例として、擬似連の各変動時において、第1ステップアップ予告と第2ステップアップ予告とで予告パターン(予告ステップ)の態様を、各変動回についてまとめて1のデータテーブルにより一括で決定する例を説明したが、リーチ分岐予告、および、ボタン分岐予告についても、同様に、擬似連の各変動時における予告パターンを各変動回についてまとめて1のデータテーブルにより一括で決定する予告パターン決定用のデータテーブルを用いて決定する。
次に、リーチ分岐予告の予告パターンについて、前述した基本発展予告と同様に、擬似連の各変動時について、第1ステップアップ予告と第2ステップアップ予告との予告パターン(予告ステップ)の態様を、各変動回についてまとめて1のデータテーブルにより一括で決定する例を説明する。リーチ分岐予告については、基本発展予告の場合と同様に、たとえば、図148の(D)〜(F)のように、大当り時、リーチはずれ時、および、非リーチはずれ時に分けて、予告選択テーブルを設ける。そして、基本発展予告の場合と同様に、変動表示結果が大当りとなるときに用いられる複数予告ステップ一括決定テーブルとして、図149および図150に示した複数予告ステップ一括決定テーブルと同様の構成で、第1実施形態に示したような割合で擬似連の変動回数に応じて、SR「ステップ1」、「ステップ2」、「ステップ3A」、および、「ステップ3B」が選択可能となるような複数予告ステップ一括決定テーブルを設け、基本発展予告の場合と同様の処理を実行することにより、乱数値SR21の抽出値に応じて予告パターンを決定する。
次に、ボタン分岐予告の予告パターンについて、前述した基本発展予告と同様に、擬似連の各変動時について、第1ステップアップ予告と第2ステップアップ予告との予告パターン(予告ステップ)の態様を、各変動回についてまとめて1のデータテーブルにより一括で決定する例を説明する。ボタン分岐予告については、基本発展予告の場合と同様に、たとえば、図148の(D)〜(E)のように、大当り時、リーチはずれ時、および、非リーチはずれ時に分けて、予告選択テーブルを設ける。そして、基本発展予告の場合と同様に、変動表示結果が大当りとなるときに用いられる複数予告ステップ一括決定テーブルとして、図149および図150に示した複数予告ステップ一括決定テーブルと同様の構成で、第1実施形態に示したような割合で擬似連の変動回数に応じて「ステップ1」、「ステップ2」、および、「ボタン分岐」が選択可能となるような複数予告ステップ一括決定テーブルを設け、基本発展予告の場合と同様の処理を実行することにより、乱数値SR22の抽出値に応じて予告パターンを決定する。さらに、ボタン分岐予告については、「ボタン分岐」が選択されたときに前述のような予告内容物を選択決定するデータテーブルを別途設け、「ボタン分岐」が選択されたときに前述のような予告内容物を決定する処理を行なうことにより、予告内容物を決定する。
なお、第4実施形態では、第2ステップアップ予告が、第1ステップアップ予告を実行することが決定されたときにのみ実行される例を示した。しかし、これに限らず、第2ステップアップ予告は、ボタン予告を実行することが決定されたときにも実行されるようにしてもよい。その場合には、第2ステップアップ予告の予告ステップ決定用のデータテーブルは、前述した複数予告ステップ一括決定テーブルのうちの第2ステップアップ予告に関する部分のデータのみを用いて、第2ステップアップ予告の予告ステップを決定してもよく、別途第2ステップアップ予告用の予告ステップ決定テーブルを設けて第2ステップアップ予告の予告ステップを決定してもよい。
また、第1実施形態のように、第2ステップアップ予告を実行するか否かは、第1ステップアップ予告を実行するか否かとは別に選択決定するようにしてもよい。その場合、第1ステップアップ予告を実行することが決定されたときには、前述のように第2ステップアップ予告も実行するものとして前述のように複数予告ステップ一括決定テーブルを用いて第1ステップアップ予告および第2ステップアップ予告のそれぞれの予告ステップを一括的に決定する。一方、第1ステップアップ予告を実行しないことが決定されたときには、別途行なわれた第2ステップアップ予告を実行するか否かの選択決定結果に基づいて、第2ステップアップ予告を実行するか否かを決定する。このようにすれば、第2ステップアップ予告のみの実行を可能とするとともに、ボタン予告と、第2ステップアップ予告との並列的な実行を可能とすることができる。
また、第1実施形態のように、第1ステップアップ予告を実行するか否かの選択決定と、第2ステップアップ予告を実行するか否かの選択決定とを別に行ない、それらの決定結果に基づいて、第1ステップアップ予告を実行することが決定され、かつ、第2ステップアップ予告を実行することが決定されたときに、前述のような複数予告ステップ一括決定テーブルを用いて第1ステップアップ予告および第2ステップアップ予告のそれぞれの予告ステップを一括的に決定するようにしてもよい。その場合において、第1ステップアップ予告と第2ステップアップ予告とのうち、いずれか一方のみを実行することが決定されたとには、前述した複数予告ステップ一括決定テーブルのうちの実行することが決定されている方のステップアップ予告に関する部分のデータのみを用いて、当該ステップアップ予告の予告ステップを決定してもよく、別途各ステップアップ予告用の予告ステップ決定テーブルを設けて各ステップアップ予告の予告ステップを決定してもよい。
また、第4実施形態においては、第1実施形態に示したような色信頼度表示の演出および模様信頼度表示の演出が同様に行なわれる。色信頼度表示および模様信頼度表示のそれぞれについては、第1実施形態に示したように、擬似連の各変動時における信頼度表示態様(第1色表示〜第3色表示、第1模様表示〜第3模様表示)を、各変動回ごとに設けた複数の信頼度表示決定用のデータテーブルを用いて決定してもよく、また、信頼度表示態様は、第3実施形態での予告パターン態様の決定のように、擬似連の各変動時において、各変動回についてまとめて1のデータテーブルにより一括で決定するようにしてもよい。
なお、ボタン予告については、第2ステップアップ予告と同時に行なわれる場合もある。したがって、ボタン予告についても、第1ステップアップ予告の場合と同様に、擬似連の各変動時において、ボタン予告と第2ステップアップ予告とで予告パターン(予告ステップ)の態様を、各変動回についてまとめて1のデータテーブルにより一括で決定するようにしてもよい。
このような第4実施形態においては、第3実施形態の場合と同様に、擬似連の各変動時において、予告パターンの態様を各変動回についてまとめて1のデータテーブルによって一括で選択決定することにより、各変動回について個別のデータテーブルを用いて選択決定する場合と比べて、予告パターンの態様を選択決定するために要する処理の工程数を少なくすることができる。さらに、第1ステップアップ予告および第2ステップアップ予告の両方について、予告パターンを一括的に決定できる。これにより、演出制御用マイクロコンピュータ100の処理負担を軽減することができる。
〔第5実施形態〕
次に、第5実施形態を説明する。第5実施形態においては、図74に示したような第1ステップアップ予告と第2ステップアップ予告とについて、擬似連の各変動回におけるステップアップ予告の予告ステップの切替えタイミングが同じものについて説明する。
図151は、第5実施形態による擬似連の変動表示が行なわれるときにおける第1予告演出と第2予告演出との関係を示すタイミングチャートである。図151においては、(A),(B)に図74と同様の項目の状態が示されている。
図151のタイミングチャートが、図74のものと異なるのは、(A),(B)に示されるような各変動回でのステップアップ演出の切替えタイミングである。この実施の形態では、第1ステップアップ予告のステップ1回目S1からステップ2回目S2への切替えタイミングと、第2ステップアップ予告のステップ1回目S1からステップ2回目S2への切替えタイミングとが同じタイミングとなるように設定されている。また、第1ステップアップ予告のステップ2回目S2からステップ3回目への切替えタイミングと、第2ステップアップ予告のステップ2回目S2からステップ3回目S3への切替えタイミングとが同じタイミングとなるように設定されている。
なお、第1ステップアップ予告および第2ステップアップ予告については、ステップ1回目S1からステップ2回目S2への切替えタイミングと、ステップ2回目S2からステップ3回目S3への切替えタイミングとのどちらか一方のタイミングのみを同じタイミングとなるようにしてもよい。
〔第6実施形態〕
次に、第6実施形態を説明する。第6実施形態においては、第1予告演出について、確変状態と非確変状態とで異なる割合で予告パターンを選択するように設定した例を説明する。
図152は、第6実施形態による第1予告演出予告パターン種別決定テーブル200Aの構成例を示す説明図である。第1予告演出予告パターン種別決定テーブル200Aは、第1実施形態による第1予告演出予告パターン種別決定テーブル200の代わりに設けられる。
第6実施形態による第1予告演出予告パターン種別決定テーブル200Aが第1実施形態による第1予告演出予告パターン種別決定テーブル200と異なるのは、非確変状態と確変状態とに分けて、予告演出の種別決定割合を設定していることである。
第1予告演出予告パターン種別決定テーブル200Aでは、非リーチはずれ変動パターン、リーチはずれ変動パターン、および、大当り変動パターンのそれぞれにおける「第1予告演出なし」、「ボタン予告」、および、「第1ステップアップ予告」のそれぞれの選択項目についての割り振りが、遊技状態が非確変状態であるときと、遊技状態が確変状態であるときとに分けて、異なるように設定されていることである。
第1予告演出予告パターン種別決定テーブル200の設定では、具体的に、確変状態のときは、非確変状態のときと比べて予告演出なしとなる割合が高くなるように各選択項目に対応する乱数SR7の割り振りが設定されている。さらに、確変状態のときは、非確変状態のときと比べてボタン予告が選択される割合が低く、かつ、第1ステップアップ予告が選択される割合が高くなるように乱数SR7の割り振りが設定されている。これにより、ボタン予告および第1ステップアップ予告(基本発展予告、リーチ分岐予告、ボタン分岐予告)のそれぞれの予告パターンは、非確変状態と確変状態とで異なる割合で選択される。
また、図79に示したような第1ステップアップ予告内容決定テーブルについても、図152の第1予告演出予告パターン種別決定テーブルのように、非リーチはずれ変動パターン、リーチはずれ変動パターン、および、大当り変動パターンのそれぞれにおける、「基本発展予告」、「リーチ分岐予告」、および、「ボタン分岐予告」のそれぞれの選択項目についての割り振りが、遊技状態が非確変状態であるときと、遊技状態が確変状態であるときとに分けて、異なるように設定してもよい。たとえば、確変状態のときは、非確変状態のときと比べて、「基本発展予告」が選択される割合が低く、かつ、「ボタン分岐予告」が選択される割合が高くなるように乱数SR20の割り振りを設定してもよい。また、逆に、確変状態のときは、非確変状態のときと比べて、「ボタン分岐予告」が選択される割合が低く、かつ、「基本発展予告」が選択される割合が高くなるように乱数SR20の割り振りを設定してもよい。さらに、「基本発展予告」、「リーチ分岐予告」、および、「ボタン分岐予告」のそれぞれにおいて、予告ステップ決定テーブルにより選択決定する予告ステップの選択割合が、確変状態のときと非確変状態のときとで異なるようにしてもよい。たとえば、確変状態のときは非確変状態のときと比べて、予告ステップ決定テーブルにおいて、大当りの信頼度が高い予告ステップまでのステップアップが選択される割合を高くする。また、逆に、確変状態のときは非確変状態のときと比べて、予告ステップ決定テーブルにおいて、大当りの信頼度が低い予告ステップまでのステップアップが選択される割合を高くするようにしてもよい。
この第6実施形態のように、「第1予告演出なし」、「ボタン予告」、および、「第1ステップアップ予告」のそれぞれの選択項目についての割り振りが、非確変状態であるときと、確変状態であるときとに分けて、異なるように設定された場合には、たとえば、次のように、非確変状態であるときと確変状態であるときとで、ボタン予告の予告メッセージを決定するテーブルおよび第1ステップアップ予告の予告ステップを決定するテーブルを使い分けるようにしてもよい。
たとえば、ボタン予告の予告メッセージを決定するテーブルとしては、前述した第1実施形態および第3実施形態等に示した予告メッセージ用のテーブルを、大当りの信頼度が高い予告メッセージが選択されやすいようにデータが設定された確変状態用のテーブルと、大当りの信頼度が低いメッセージが選択されやすいようにデータが設定された非確変状態用のテーブルとの2種類用意し、確変状態であるか否かに応じて、確変状態用のテーブルと非確変状態用のテーブルとを使い分けるようにする。なお、逆に、ボタン予告の予告メッセージを決定するテーブルとしては、大当りの信頼度が高い予告メッセージが選択されにくいようにデータが設定された確変状態用のテーブルと、大当りの信頼度が高い予告メッセージが選択されやすいようにデータが設定された非確変状態用のテーブルとの2種類用意し、確変状態であるか否かに応じて、確変状態用のテーブルと非確変状態用のテーブルとを使い分けるようにしてもよい。
また、第1ステップアップ予告の予告ステップを決定するテーブルとしては、大当りの信頼度が高い予告ステップが選択されやすいようにデータが設定された確変状態用のテーブルと、大当りの信頼度が高い予告ステップが選択されにくいようにデータが設定された非確変状態用のテーブルとの2種類用意し、確変状態であるか否かに応じて、確変状態用のテーブルと非確変状態用のテーブルとを使い分けるようにする。なお、逆に、第1ステップアップ予告の予告ステップを決定するテーブルとしては、大当りの信頼度が高い予告ステップが選択されにくいようにデータが設定された確変状態用のテーブルと、大当りの信頼度が高い予告ステップが選択されやすいようにデータが設定された非確変状態用のテーブルとの2種類用意し、確変状態であるか否かに応じて、確変状態用のテーブルと非確変状態用のテーブルとを使い分けるようにしてもよい。
なお、第1予告演出に限らず、第2予告演出についても、図98に示すような「第2予告演出なし」、および、「第2ステップアップ予告」のそれぞれの選択項目についての割り振りが、非確変状態であるときと、確変状態であるときとに分けて、異なるように設定してもよい。その場合には、たとえば、次のように、非確変状態であるときと確変状態であるときとで、第2ステップアップ予告の予告ステップを決定するテーブルを使い分けるようにしてもよい。第2ステップアップ予告の予告ステップを決定するテーブルとしては、大当りの信頼度が高い予告ステップが選択されやすいようにデータが設定された確変状態用のテーブルと、大当りの信頼度が高い予告ステップが選択されにくいようにデータが設定された非確変状態用のテーブルとの2種類用意し、確変状態であるか否かに応じて、確変状態用のテーブルと非確変状態用のテーブルとを使い分けるようにする。なお、逆に、第2ステップアップ予告の予告ステップを決定するテーブルとしては、大当りの信頼度が高い予告ステップが選択されにくいようにデータが設定された確変状態用のテーブルと、大当りの信頼度が高い予告ステップが選択されやすいようにデータが設定された非確変状態用のテーブルとの2種類用意し、確変状態であるか否かに応じて、確変状態用のテーブルと非確変状態用のテーブルとを使い分けるようにしてもよい。
なお、第1予告演出に限らず、第3予告演出についても、図102に示すような「第3予告演出なし」、および、「可動部材予告」のそれぞれの選択項目についての割り振りが、非確変状態であるときと、確変状態であるときとに分けて、異なるように設定してもよい。その場合には、たとえば、次のように、非確変状態であるときと確変状態であるときとで、可動部材予告の可動部材動作を決定するテーブルを使い分けるようにしてもよい。可動部材予告の可動部材動作を決定するテーブルとしては、大当りの信頼度が高い可動部材動作が選択されやすいようにデータが設定された確変状態用のテーブルと、大当りの信頼度が高い可動部材動作が選択されにくいようにデータが設定された非確変状態用のテーブルとの2種類用意し、確変状態であるか否かに応じて、確変状態用のテーブルと非確変状態用のテーブルとを使い分けるようにする。なお、逆に、可動部材予告の可動部材動作を決定するテーブルとしては、大当りの信頼度が高い可動部材動作が選択されにくいようにデータが設定された確変状態用のテーブルと、大当りの信頼度が高い可動部材動作が選択されやすいようにデータが設定された非確変状態用のテーブルとの2種類用意し、確変状態であるか否かに応じて、確変状態用のテーブルと非確変状態用のテーブルとを使い分けるようにしてもよい。
また、第1予告演出に限らず、第4予告演出についても、図106に示すような「第4予告演出なし」、および、「ミニキャラ予告」のそれぞれの選択項目についての割り振りが、非確変状態であるときと、確変状態であるときとに分けて、異なるように設定してもよい。その場合には、たとえば、次のように、非確変状態であるときと確変状態であるときとで、ミニキャラ予告のミニキャラ表示を決定するテーブルを使い分けるようにしてもよい。ミニキャラ予告のミニキャラ表示を決定するテーブルとしては、大当りの信頼度が高いミニキャラ表示が選択されやすいようにデータが設定された確変状態用のテーブルと、大当りの信頼度が高いミニキャラ表示が選択されにくいようにデータが設定された非確変状態用のテーブルとの2種類用意し、確変状態であるか否かに応じて、確変状態用のテーブルと非確変状態用のテーブルとを使い分けるようにする。なお、逆に、ミニキャラ予告のミニキャラ表示を決定するテーブルとしては、大当りの信頼度が高いミニキャラ表示が選択されにくいようにデータが設定された確変状態用のテーブルと、大当りの信頼度が高いミニキャラ表示が選択されやすいようにデータが設定された非確変状態用のテーブルとの2種類用意し、確変状態であるか否かに応じて、確変状態用のテーブルと非確変状態用のテーブルとを使い分けるようにしてもよい。
また、第1予告演出に限らず、第5予告演出についても、図110に示すような「第5予告演出なし」、および、「群予告」のそれぞれの選択項目についての割り振りが、非確変状態であるときと、確変状態であるときとに分けて、異なるように設定してもよい。その場合には、たとえば、次のように、非確変状態であるときと確変状態であるときとで、群予告の群表示を決定するテーブルを使い分けるようにしてもよい。群予告の群表示を決定するテーブルとしては、大当りの信頼度が高い群表示が選択されやすいようにデータが設定された確変状態用のテーブルと、大当りの信頼度が高い群表示が選択されにくいようにデータが設定された非確変状態用のテーブルとの2種類用意し、確変状態であるか否かに応じて、確変状態用のテーブルと非確変状態用のテーブルとを使い分けるようにする。なお、逆に、群予告の群表示を決定するテーブルとしては、大当りの信頼度が高い群表示が選択されにくいようにデータが設定された確変状態用のテーブルと、大当りの信頼度が高い群表示が選択されやすいようにデータが設定された非確変状態用のテーブルとの2種類用意し、確変状態であるか否かに応じて、確変状態用のテーブルと非確変状態用のテーブルとを使い分けるようにしてもよい。
このように、ボタン予告および第1ステップアップ予告のそれぞれの予告パターンが、非確変状態と確変状態とで異なる割合で選択するように設定されていることにより、第1予告演出を実行するときの予告演出態様を複数種類の予告演出態様の中から選択するときに、非確変状態と確変状態とで異なる選択割合で、予告演出態様が選択されるので、複数種類の予告演出態様につき、出現する割合が、状態に応じて異なるようになる。これにより、遊技の興趣をより一層向上させることができる。
なお、次のような制御を行なうようにしてもよい。確変状態中において突確となるときには、大当りの信頼度が高い予告パターン(予告メッセージ、予告ステップ、可動部材動作、ミニキャラ表示、群表示)が選択されやすいテーブルを用いて、予告を行なう。そして、そのような予告を行なう際には、リーチ図柄として非確変図柄を表示する。一方、非確変状態中において突確となるときには、大当りの信頼度が高い予告パターンが選択されにくいテーブルを用いて予告を行なう。このような制御を行なえば、大当りの信頼度が高い予告により遊技者の期待感を高め、非確変図柄でリーチ状態となることにより、遊技者をはらはらさせ、結果的に確変状態となることにより、遊技者を結果的に満足させることができるので、より一層遊技の興趣を向上させることができる。また、このような制御を行なう場合には、突確となるときのみに用いる予告パターン選択決定用のテーブルを設け、確変状態において突確となるときには、そのテーブルを用いて予告パターンを決定することにより、前述のように大当りの信頼度が高い予告パターンが選択されやすくなるようにしてもよい。つまり、確変状態において突確となるときには突確専用のテーブルを用い、一方、非確変状態において突確となるときには、突確専用のテーブル以外のテーブルを用いるというように、確変状態となるか否かに応じて、予告パターンを選択するテーブルを使い分けるようにしてもよい。たとえば、突確となるときの変動以外の変動については、前述した各実施形態に示した通常のテーブルを用い、突確となるときの変動については、予め定められた突確専用のテーブルを用いる。
〔第7実施形態〕
次に、第7実施形態を説明する。第7実施形態においては、前述したような擬似連と関連する演出、特に、1回目滑り後チャンス目仮停止演出、ボタン予告、第1ステップアップ予告(基本発展予告、リーチ分岐予告、ボタン分岐予告)、第2ステップアップ予告(モニタ予告)、可動部材予告、ミニキャラ予告、および、群予告のような予告演出を、1つの変動パターンにより実行される変動表示において行なわれる擬似連ではなく、複数の変動パターンにより実行される複数回の変動表示に亘る連続予告において行なう例を説明する。
連続予告は、遊技制御用マイクロコンピュータ(前述した遊技制御用マイクロコンピュータ560と同様のもの)により、保留記憶データのそれぞれについて、大当りとなる変動表示をすることとなるデータであるかどうかを事前に認識し、その保留記憶データに基づいて、大当りとなる変動表示の表示結果が導出表示される以前の複数回の変動表示に亘って大当りとなることを予告する連続予告演出を演出制御用マイクロコンピュータ(前述した演出制御用マイクロコンピュータ100と同様のもの)が実行する予告演出である。連続予告が行なわれるときの複数回の変動表示における変動パターンは、前述した擬似連チャンス目のような特殊表示結果を停止表示させる特殊変動表示パターンとして選択される。
具体的に、遊技制御用マイクロコンピュータは、保留記憶データの数が所定個数以上となったことを条件として、保留記憶データのそれぞれについて、大当りとなる変動表示をすることとなるデータであるかどうかを事前に確認し、連続予告を実行するか否かを所定の確率で決定する。その決定においては、大当りとなる保留記憶データがあるときに、大当りとなる保留記憶データがないときよりも、高い確率で、連続予告を実行することを決定する。そして、連続予告を実行すると決定したときには、遊技制御用マイクロコンピュータが、連続予告を実行する旨を示す演出制御コマンドを演出制御用マイクロコンピュータへ送信する。演出制御用マイクロコンピュータでは、そのような連続予告を実行する旨を示す演出制御コマンドを受信したときに、前述した第1〜第6実施形態に示したようなボタン予告、第1ステップアップ予告(基本発展予告、リーチ分岐予告、ボタン分岐予告)、第2ステップアップ予告(モニタ予告)、可動部材予告、ミニキャラ予告、群予告と同様の演出態様での予告演出(色信頼度表示および模様信頼度表示も含む)を、連続予告として、複数回の変動表示に亘って実行させ、そのような複数回の変動表示における1回目の変動表示の終了時において、前述した1回目滑り後チャンス目仮停止演出を実行させればよい。この場合において、滑り演出の開始時に仮停止させる図柄は、1回目の変動表示の開始前に決定する。つまり、図78〜図85等に示す各データテーブルに設定された予告演出の選択割合のような予め定められた選択割合決定条件に基づいて、連続予告においてボタン予告、第1ステップアップ予告(基本発展予告、リーチ分岐予告、ボタン分岐予告)、第2ステップアップ予告(モニタ予告)のような予告演出が実行されるときの各変動表示における複数種類の予告演出態様が、異なる割合で選択される。なお、連続予告での変動表示において、前述したような滑り後チャンス目仮停止演出は、1回目の変動終了後の次の変動表示開始時において行なうようにしてもよい。この場合において、滑り演出の開始時に仮停止させる図柄は、1回目の変動終了後の次の変動表示の開始前に決定する。また、色信頼度表示および模様信頼度表示のそれぞれについても、同様に、図86〜図90等に示す各データテーブルに設定された予告信頼度表示演出の選択割合のような所定の選択割合決定条件に基づいて、連続予告においてボタン予告、第1ステップアップ予告(基本発展予告、リーチ分岐予告、ボタン分岐予告)、第2ステップアップ予告(モニタ予告)、可動部材予告、ミニキャラ予告、群予告のような予告信頼度表示が実行されるときの各変動表示における複数種類の予告信頼度表示演出態様が、異なる割合で選択される。また、図24〜図27等に示すような所定の選択割合で1回目滑り後チャンス目仮停止演出を選択すればよい。このような場合、擬似連チャンス目は、連続予告チャンス目として用いる。また、このような滑り後チャンス目仮停止演出を行なう変動パターンは、特殊表示結果以外の非特殊表示結果(リーチ形成図柄のような連続予告チャンス目以外の停止図柄)を仮停止し、当該非特殊表示結果を構成する一部の変動表示領域において仮停止されている識別情報を変更する(右仮停止図柄を滑り変動する)ことにより特殊表示結果(連続予告チャンス目)を停止表示する識別情報変更変動パターンである。
なお、連続予告を実行するときには、連続予告を行なう変動表示の回数を、予め定められた回数に設定してもよく、また、ランダムに決定した回数に設定してよい。また、連続予告を実行するか否かの判断は、遊技制御用マイクロコンピュータで行なわず、演出制御用マイクロコンピュータで行なうようにしてもよい。その場合には、遊技制御用マイクロコンピュータから始動入賞があるごとに、その始動入賞に基づく保留記憶が大当りとなる保留記憶であるかどうかを示す演出制御コマンドとしての保留記憶コマンドを送信し、その保留記憶コマンドに基づいて、演出制御用マイクロコンピュータが、前述したような遊技制御用マイクロコンピュータと同様の判断をすることにより、連続予告を実行するか否かを決定すればよい。
このように、連続予告において、前述したような1回目滑り後チャンス目仮停止演出、ボタン予告、第1ステップアップ予告(基本発展予告、リーチ分岐予告、ボタン分岐予告)、第2ステップアップ予告(モニタ予告)、可動部材予告、ミニキャラ予告、群予告を行なうことにより、擬似連でこれらの予告を行なう場合と同様の効果を得ることができる。
次に、前述した実施の形態により得られる主な効果を説明する。
(1) 図36のS101〜S105に示すように、大当り遊技状態に制御するか否かの決定に基づいて、擬似連の変動パターンを含む変動パターンが選択される。図51に示すように、擬似連の変動パターンでは、変動表示が開始されてから表示結果が導出表示されるまでに一旦擬似連チャンス目を仮停止させた後に、変動表示領域において変動表示を再度実行する再変動が1回または複数回実行する再変動表示が行なわれる。また、図52に示すように、擬似連の変動パターンにおいては、リーチ形成図柄のような擬似連チャンス目以外の図柄の組合せを仮停止し、1回目滑り後チャンス目仮停止演出を行なうことにより、当該図柄の組合せを構成する一部の変動表示領域において仮停止されている図柄を変更することにより擬似連チャンス目を仮停止し、再変動を実行する制御が行なわれる。このように、擬似連チャンス目以外の図柄の組合せを構成する一部の変動表示領域において仮停止されている図柄を変更することにより擬似連チャンス目を仮停止し、再変動が実行されるようにしたことにより、擬似連チャンス目以外の図柄の組合せが停止されたときでも、擬似連チャンス目に変更されて再変動が実行されることがありうるので、演出に意外性が生じるため、再変動表示に関する演出の面白みが向上し、遊技の興趣を向上させることができる。さらに、図15および図16に示すように、リーチ種類がリーチα1〜α3である場合には3回または4回変動の擬似連用の変動パターンであるスーパーPA3−3−1、スーパーPA3−6−1、スーパーPA4−6−1またはスーパーPA5−3−1を決定し、リーチ種類がリーチβ1,β2である場合には4回または5回変動の擬似連用の変動パターンであるスーパーPB3−3−1、スーパーPB4−3−1またはスーパーPB5−3−1を決定する。これにより、変動パターンとして擬似連の変動パターンが選択されるときに、選択される変動パターンにおける再変動の実行回数に応じて、仮停止を経た後に実行されるリーチの種類の選択割合が異なるように変動表示パターンが選択される。したがって、再変動の実行回数とリーチの種類との相関関係に基づいて、どのような種類のリーチが実行されるかについて遊技者に期待感を持たせることができ、リーチ状態の演出に対して遊技者が興味を持ちやすくすることができる。これにより、再変動表示との関連性によって、リーチ状態の発生に対する遊技者の期待感を向上させ、また、リーチ状態の演出により遊技者の期待感を煽りやすくなるので、再変動表示に関する演出の面白みをより一層向上させ、遊技の興趣を向上させることができる。
(2) 前記(1)に示したような1回目滑り後チャンス目仮停止演出を行なう場合において、図15および図16に示すように、確変大当りとなるときには、5回変動の擬似連用の変動パターンであるスーパーPB5−3−1を決定する場合があるが、通常大当りとなるときには、5回変動の擬似連用の変動パターンを決定する場合がなく、3回変動または4回変動の擬似連用の変動パターンが決定される。これにより、変動パターンとして擬似連の変動パターンが選択されるときに、選択される変動パターンにおける再変動の実行回数に応じて、特別遊技状態としての確変状態となる割合が異なるように変動パターンが選択される。したがって、再変動の実行回数と確変状態の発生との相関関係に基づいて、大当り遊技状態だけではなく確変状態についても、発生するか否かについて遊技者に期待感を持たせることができ、確変状態となることに関する演出に遊技者が興味を持ちやすくすることができる。これにより、再変動表示との関連性によって、確変状態の発生に対する遊技者の期待感を向上させ、また、遊技者の期待感を煽りやすくなるので、再変動表示に関する演出の面白みをより一層向上させ、遊技の興趣を向上させることができる。
(3) 前記(1)に示したような1回目滑り後チャンス目仮停止演出を行なう場合において、図15および図16に示すように、15ラウンドの通常大当りおよび確変大当りとなるときには、3回、4回または5回変動の擬似連用の変動パターンであるスーパーPA4−3、スーパーPA4−6−1、スーパーPA4−6−2、スーパーPA5−3−1、スーパーPA5−3−2、スーパーPB4−3−1、スーパーPB4−3−2、スーパーPB5−3−1またはスーパーPB5−3−2を決定し、2ラウンドの突確大当りとなるときには、2回または3回変動の擬似連用の変動パターンである特殊PG1−3または特殊PG1−4を決定する。これにより、変動パターンとして擬似連の変動パターンが選択されるときに、選択される変動パターンにおける再変動の実行回数に応じて、大当り遊技状態として、2ラウンドの大当りとなる割合が異なるように、言い換えると、15ラウンドの大当りとなる割合が異なるように、変動パターンが選択される。したがって、再変動の実行回数と大当りのラウンド数等の大当り遊技状態における遊技者にとって有利となる度合いによって種類分けされるような大当りの種類との相関関係に基づいて、大当り遊技状態だけではなく大当り遊技状態の種類についても、選択されるか否かについて遊技者に期待感を持たせることができ、どのような種類の大当り遊技状態となることに関する演出に遊技者が興味を持ちやすくすることができる。より具体的に、15ラウンド大当りは、2ラウンド大当りと比べて、実行可能なラウンド数が多いので、賞球の払出個数という点で2ラウンド大当りよりも遊技者にとって有利である。したがって、擬似連における変動回数に応じて、どちらのラウンドの大当りとなるかの割合が異なるように設定されていることにより、擬似連での変動回数と、どちらのラウンド数の大当りが選択されるかの割合との相関関係に基づいて、より多くの賞球を獲得できるかどうかの期待感を遊技者に持たせることができる。これにより、再変動表示との関連性によって、大当り遊技状態の種類に対する遊技者の期待感を向上させ、また、遊技者の期待感を煽りやすくなるので、再変動表示に関する演出の面白みをより一層向上させ、遊技の興趣を向上させることができる。
(4) 図51の(B)および図12のS1566に示すように、擬似連の変動パターンのときにおいて、1回目滑り後チャンス目仮停止演出を行なうときに、滑り演出を行なう対象となる図柄の組合せとして、リーチ形成図柄を仮停止させるので、リーチ状態を形成する図柄に対する遊技者の期待感に基づいて、再変動表示に関する演出の面白みをより一層向上させ、遊技の興趣をより一層向上させることができる。また、リーチ形成図柄を一旦仮停止させることにより擬似連が終了したという焦燥感を遊技者に与えた後、当該リーチ形成図柄を擬似連チャンス目に変更する制御が行なわれることにより、擬似連が終了していないという高揚感を遊技者に与えることに基づいて、遊技者の期待感に抑揚を付与することができるので、遊技の興趣をさらに向上させることができる。
(5) 第1実施形態において、図柄変更チャンス目仮停止演出の第1変形例として示したように、選択する擬似連の変動パターンにおける再変動の実行回数が同一のときであっても、変動パターンによる再変動において滑り後チャンス目仮停止演出が実行される回数に応じて、リーチの種類の選択割合が異なるように、変動表示パターンを選択することを可能とする構成を用いる。このように構成すれば、単に、再変動の実行回数にとどまらず、擬似連の変動パターンによる変動表示の途中でどのような演出により再変動が行なわれるかということについて、遊技者の注意を惹きつけることができる。これにより、再変動表示に関する演出の面白みをより一層向上させ、遊技の興趣をより一層向上させることができる。
(6) 第1実施形態において、図柄変更チャンス目仮停止演出の第3変形例として示したように、選択する擬似連の変動パターンにおける再変動の実行回数が同一のときであっても、変動パターンによる再変動において滑り後チャンス目仮停止演出が実行される回数に応じて、特別遊技状態としての確変大当りとなる割合が異なるように、変動表示パターンを選択することを可能とする構成を用いる。このようにすれば、単に、再変動の実行回数にとどまらず、擬似連の変動パターンによる変動表示の途中でどのような演出により再変動が行なわれるかということについて、遊技者の注意を惹きつけることができる。これにより、再変動表示に関する演出の面白みをより一層向上させ、遊技の興趣をより一層向上させることができる。
(7) 第1実施形態において、図柄変更チャンス目仮停止演出の第4変形例として示したように、選択する擬似連の変動パターンにおける再変動の実行回数が同一のときであっても、変動パターンによる再変動において滑り後チャンス目仮停止演出が実行される回数に応じて、大当りとして、2ラウンド大当りとなるときと、15ラウンド大当りとなるときとの選択割合が異なるように、変動表示パターンを選択することを可能とする構成を用いる。このようにすれば、単に、再変動の実行回数にとどまらず、擬似連の変動パターンによる変動表示の途中でどのような演出により再変動が行なわれるかということについて、遊技者の注意を惹きつけることができる。これにより、再変動表示に関する演出の面白みをより一層向上させ、遊技の興趣をより一層向上させることができる。
(8) 第1実施形態において、図柄変更チャンス目仮停止演出の第2変形例として示したように、滑り後チャンス目仮停止演出を行なうことにより仮停止図柄を変更する変動表示領域に応じて、大当りとなる信頼度が異なるように変動表示パターンを選択することを可能とする構成を用いる。このようにすれば、単に、再変動の実行回数にとどまらず、擬似連の変動パターンによる変動表示において、どのような演出により再変動が行なわれるかということについて、遊技者の注意を惹きつけることができる。これにより、再変動表示に関する演出の面白みをより一層向上させ、遊技の興趣をより一層向上させることができる。また、滑り後チャンス目仮停止演出を行なうことにより仮停止図柄を変更する変動表示領域に応じて、確変大当りとなる信頼度(確変状態となる信頼度)が異なるように変動表示パターンを選択することを可能とする構成を用いるようにしてもよい。そのような構成を用いることにより、再変動表示に関する演出の面白みをさらに向上させ、遊技の興趣をさらに向上させることができる。
(9) 第7実施形態で示したように、保留記憶データに基づいて、大当りとなる変動表示の表示結果が導出表示される以前の複数回の変動表示に亘って大当りとなることを予告する連続予告演出について、前述した1回目滑り後チャンス目仮停止演出と同様の演出を行なうことにより、次のような効果を得ることができる。連続予告チャンス目以外の図柄の組合せを構成する一部の変動表示領域において仮停止されている図柄を変更することにより連続予告チャンス目が停止表示されるようにしたことにより、連続予告チャンス目以外の図柄の組合せが停止されたときでも、連続予告チャンス目に変更されることがありうるので、演出に意外性が生じるため、連続予告の変動パターンでの変動表示に関する演出の面白みが向上し、遊技の興趣を向上させることができる。さらに、変動パターンとして連続予告演出の変動パターンが選択されるときに、選択される連続予告における変動の実行回数(たとえば、連続予告が行なわれるときの保留記憶数分の変動表示の実行回数)に応じて、実行されるリーチの種類の選択割合が異なるように変動パターンが選択される(そのときに存在する保留記憶データにおける変動パターンを示すデータを読出すことに基づいて、連続予告の開始タイミングを異ならせればよい。また、所定のリーチ開始タイミングの変更パターンに基づいて、リーチの開始タイミングを異ならせればよい。)。したがって、連続予告における変動の実行回数とリーチの種類との相関関係に基づいて、どのような種類のリーチが実行されるかについて遊技者に期待感を持たせることができ、リーチ状態の演出に対して遊技者が興味を持ちやすくすることができる。これにより、変動表示との関連性によって、リーチ状態の発生に対する遊技者の期待感を向上させ、また、リーチ状態の演出により遊技者の期待感を煽りやすくなるので、連続予告の変動表示に関する演出の面白みをより一層向上させ、遊技の興趣を向上させることができる。
(10) 前記(9)に示したような連続予告演出について、前述した1回目滑り後チャンス目仮停止演出と同様の演出を行なう場合において、第7実施形態で示したように、変動パターンとして連続予告演出の変動パターンが選択されるときに、選択される連続予告における変動の実行回数に応じて、特別遊技状態としての確変状態となる割合が異なるように変動パターンが選択される。したがって、連続予告における変動の実行回数と確変状態の発生との相関関係に基づいて、大当り遊技状態だけではなく確変状態についても、発生するか否かについて遊技者に期待感を持たせることができ、確変状態となることに関する演出に遊技者が興味を持ちやすくすることができる。これにより、変動表示との関連性によって、確変状態の発生に対する遊技者の期待感を向上させ、また、遊技者の期待感を煽りやすくなるので、連続予告の変動表示に関する演出の面白みをより一層向上させ、遊技の興趣を向上させることができる。
(11) 前記(9)に示したような連続予告演出について、前述した1回目滑り後チャンス目仮停止演出と同様の演出を行なう場合において、第7実施形態で示したように、変動パターンとして連続予告演出の変動パターンが選択されるときに、選択される連続予告における変動の実行回数に応じて、大当り遊技状態として、2ラウンドの大当りとなる割合が異なるように、言い換えると、15ラウンドの大当りとなる割合が異なるように、変動パターンが選択される。したがって、連続予告における変動の実行回数と大当りのラウンド数等の大当り遊技状態における遊技者にとって有利となる度合いによって種類分けされるような大当りの種類との相関関係に基づいて、大当り遊技状態だけではなく大当り遊技状態の種類についても、選択されるか否かについて遊技者に期待感を持たせることができ、どのような種類の大当り遊技状態となることに関する演出に遊技者が興味を持ちやすくすることができる。これにより、変動表示との関連性によって、大当り遊技状態の種類に対する遊技者の期待感を向上させ、また、遊技者の期待感を煽りやすくなるので、連続予告の変動表示に関する演出の面白みをより一層向上させ、遊技の興趣を向上させることができる。
(12) 図36のS101〜S105に示すように、大当り遊技状態に制御するか否かの決定に基づいて、擬似連の変動パターンを含む変動パターンが選択される。図92および図93に示すように、擬似連の変動パターンが選択されたときの変動表示における予告演出として、第1ステップアップ予告が決定されたときには、第1ステップアップ予告演出の実行態様が、「ステップ3A」、「ステップ3B」の予告ステップのようなリーチ分岐予告の演出態様を含む複数種類の実行態様の中から選択される。これにより、擬似連での複数回の変動表示について変動表示が行なわれるごとにステップアップ予告演出が実行されうるので、擬似連の変動パターンが選択されたときの変動表示において、ある変動表示時にステップアップ予告演出が終了したときでも、次の再変動表示時にステップアップ予告演出が実行される可能性があるため、遊技者の期待感の低下を抑制することができ、長時間に亘り遊技者の期待感を煽ることができる。そして、図72に示すように、リーチ分岐予告の演出態様は、ステップアップ態様が、基本発展予告の実行態様からステップ3Aのリーチ確定演出表示のような実行態様と、ステップ3Bのリーチ未確定演出表示のような実行態様との複数の実行態様に分岐する実行態様である。また、擬似連については、図23〜図26に示すように、再変動の繰返し実行回数(擬似連変動回数)の選択決定について、大当りとすることが決定されたときの方が、はずれとすることが決定されたときと比べて、回数が多くなるように設定されている。さらに、図78および図79に示すように、大当りとすることが決定されたときには、はずれとすることが決定されたときと比べて、第1ステップアップ予告としてのリーチ分岐予告を行なう割合が多くなるように設定されている。したがって、擬似連の変動パターンとなるときには、リーチ分岐予告を実行するか否かが、再変動の合計回数に応じて、異なる選択割合で選択されることとなる。これにより、リーチ分岐予告の演出によって、大当り遊技状態に制御するか否かの決定結果と関連し得る再変動の合計回数に対応して、遊技者の期待感を高めるようにすることができる。さらに、第1ステップアップ予告演出については、ステップアップ態様が複数に分岐する「リーチ分岐」の予告ステップのようなリーチ分岐予告の演出態様を含む複数種類の実行態様の中から選択されるので、予告演出の面白みを向上させることができる。さらに、擬似連の変動パターンにおける再変動の回数と、選択される実行態様との関連性により、再変動表示に関する演出のバリエーションを増加させることができる。このような、遊技者の期待感の低下を抑制すること、再変動表示における再変動の合計回数に対する遊技者の期待感を高めること、分岐予告演出態様により予告演出の面白みを向上させること、および、再変動表示に関する演出のバリエーションを増加させることにより、ステップアップ予告に関する演出の面白みを向上させ、遊技の興趣を向上させることができる。さらに、リーチ分岐予告については、図91の(A)〜(C)のように擬似連の合計回数(2回〜5回)に応じて各段階の変動での予告演出に必要なテーブルが選択され、擬似連の合計変動回数(2回〜5回)に応じて選択されるテーブルは、図92および図93のように、「ステップ3A」および「ステップ3B」を含む予告ステップの選択割合が異なる。したがって、リーチ分岐予告の予告演出については、擬似連の変動パターンで実行される再変動(1回の変動期間中における初回変動およびその後の再変動を含む変動)の合計回数に応じて、複数種類の予告パターンが異なる選択割合で選択される。これにより、大当り遊技状態に制御するか否かの決定結果と関連し得る再変動の合計回数に対応して、リーチ分岐予告の予告演出の実行態様によって、遊技者の期待感を高めるようにすることができる。さらに、擬似連のような再変動表示パターンにおける再変動の回数と、選択される予告演出態様との関連性により、再変動表示に関する演出のバリエーションを増加させることができる。また、擬似連での複数回の変動表示において変動が行なわれるごとにステップアップ予告演出が実行されることにより、保留記憶が消化されてなくなったときでもステップアップ予告演出を行なうことができる。これにより、ステップアップ予告演出を行なうタイミングが制約されず、設計値通りの出現率でステップアップ予告演出を行なうことができるようになる。
(13) 図36のS101〜S105に示すように、大当り遊技状態に制御するか否かの決定に基づいて、擬似連の変動パターンを含む変動パターンが選択される。図92および図93に示すように、擬似連の変動パターンが選択されたときの変動表示における予告演出として、第1ステップアップ予告が決定されたときには、第1ステップアップ予告演出の実行態様が、「ステップ3A」、「ステップ3B」の予告ステップのようなリーチ分岐予告の演出態様を含む複数種類の実行態様の中から選択される。これにより、擬似連での複数回の変動表示ついて変動表示が行なわれるごとにステップアップ予告演出が実行されうるので、擬似連の変動パターンが選択されたときの変動表示において、ある変動表示時にステップアップ予告演出が終了したときでも、次の再変動表示時にステップアップ予告演出が実行される可能性があるため、遊技者の期待感の低下を抑制することができ、長時間に亘り遊技者の期待感を煽ることができる。そして、図72に示すように、リーチ分岐予告の演出態様は、ステップアップ態様が、基本発展予告の実行態様からステップ3Aのリーチ確定演出表示のような実行態様と、ステップ3Bのリーチ未確定演出表示のような実行態様との複数の実行態様に分岐する実行態様である。また、擬似連については、図23〜図26に示すように、再変動の繰返し実行回数(擬似連変動回数)の選択決定について、大当りとすることが決定されたときの方が、はずれとすることが決定されたときと比べて、回数が多くなるように設定されている。さらに、図78および図79に示すように、大当りとすることが決定されたときには、はずれとすることが決定されたときと比べて、第1ステップアップ予告としてのリーチ分岐予告を行なう割合が多くなるように設定されている。したがって、擬似連の変動パターンとなるときには、リーチ分岐予告を実行するか否かが、何回目の再変動における予告演出かに応じて、異なる選択割合で選択されることとなる。これにより、リーチ分岐予告の演出によって、大当り遊技状態に制御するか否かの決定結果と関連し得る再変動表示パターンについて、再変動表示パターンにおける何回目の再変動における予告演出であるかということに基づいて、遊技者の期待感を高めるようにすることができる。さらに、第1ステップアップ予告演出については、ステップアップ態様が複数に分岐する「リーチ分岐」の予告ステップのようなリーチ分岐予告の演出態様を含む複数種類の実行態様の中から選択されるので、予告演出の面白みを向上させることができる。さらに、擬似連の変動パターンにおける再変動の回数と、選択される実行態様との関連性により、再変動表示に関する演出のバリエーションを増加させることができる。このような、遊技者の期待感の低下を抑制すること、再変動表示における再変動の合計回数に対する遊技者の期待感を高めること、分岐予告演出態様により予告演出の面白みを向上させること、および、再変動表示に関する演出のバリエーションを増加させることにより、ステップアップ予告に関する演出の面白みを向上させ、遊技の興趣を向上させることができる。さらに、リーチ分岐予告については、図91の(A)〜(C)のように擬似連の合計回数(2回〜5回)に応じて各段階の変動での予告演出に必要なテーブルが選択され、擬似連の合計変動回数(2回〜5回)に応じて選択されるテーブルは、図92および図93のように、「ステップ3A」および「ステップ3B」を含む予告ステップの選択割合が異なる。したがって、リーチ分岐予告の予告演出については、擬似連の変動パターンで実行される再変動(1回の変動期間中における初回変動およびその後の再変動を含む変動)の何回目の再変動表示における予告演出であるかということに基づいて、複数種類の予告パターンが異なる選択割合で選択される。これにより、大当り遊技状態に制御するか否かの決定結果と関連し得る再変動の合計回数に対応して、リーチ分岐予告の予告演出の実行態様によって、遊技者の期待感を高めるようにすることができる。さらに、擬似連のような再変動表示パターンにおける再変動の回数と、選択される予告演出態様との関連性により、再変動表示に関する演出のバリエーションを増加させることができる。また、擬似連での複数回の変動表示において変動が行なわれるごとにステップアップ予告演出が実行されることにより、保留記憶が消化されてなくなったときでもステップアップ予告演出を行なうことができる。これにより、ステップアップ予告演出を行なうタイミングが制約されず、設計値通りの出現率でステップアップ予告演出を行なうことができるようになる。
(14) 図36のS101〜S105に示すように、大当り遊技状態に制御するか否かの決定に基づいて、擬似連の変動パターンを含む変動パターンが選択される。図95および図96に示すように、擬似連の変動パターンが選択されたときの変動表示における予告演出として、第1ステップアップ予告が決定されたときには、第1ステップアップ予告演出の実行態様が、「ボタン分岐」の予告ステップのようなボタン分岐予告の演出態様を含む複数種類の実行態様の中から選択される。そして、図73に示すように、ボタン分岐予告の演出態様は、基本発展予告の実行態様からボタン操作演出のような実行態様に予告ステップが分岐する実行態様である。また、擬似連については、図23〜図26、図28、および、図29に示すように、再変動の繰返し実行回数(擬似連変動回数)の選択決定について、大当りとすることが決定されたときの方が、はずれとすることが決定されたときと比べて、回数が多くなるように設定されている。さらに、図78および図79に示すように、大当りとすることが決定されたときには、はずれとすることが決定されたときと比べて、第1ステップアップ予告としてのボタン分岐予告を行なう割合が多くなるように設定されている。したがって、擬似連の変動パターンとなるときには、ボタン分岐予告を実行するか否かが、再変動の合計回数に応じて、異なる選択割合で選択されることとなる。これにより、ボタン分岐予告の演出によって、大当り遊技状態に制御するか否かの決定結果と関連し得る再変動の合計回数に対応して、遊技者の期待感を高めるようにすることができる。つまり、ステップアップ予告演出から操作予告演出へ予告ステップが分岐する特定のステップアップ予告を行なう予告分岐の演出態様で予告演出が行なわれるか否に基づいて遊技者の期待感を高めることにより、ステップアップ予告演出のステップアップの状況と、擬似連の変動パターンで実行される再変動の回数とを予告分岐の演出態様により関連付けることができ、遊技者の注意を演出全体に向けさせることができる。また、擬似連の変動パターンで実行される変動表示においてボタン分岐予告によって予告ステップが操作予告演出へ分岐したときには、操作ボタン30が操作されたことを条件として予告が実行される操作予告演出が実行されるので、遊技に対する遊技者の参加意欲を増加させることができる。さらに、擬似連の変動パターンにおける再変動の回数と、選択される実行態様との関連性により、再変動表示に関する演出のバリエーションを増加させることができる。このような、遊技者の注意を演出全体に向けさせること、遊技者の参加意欲を増加させること、および、再変動表示に関する演出のバリエーションを増加させることにより、擬似連に関する演出の面白みを向上させ、遊技の興趣を向上させることができる。さらに、ボタン分岐予告については、図94の(A)〜(C)のように擬似連の合計回数(2回〜5回)に応じて各段階の変動での予告演出に必要なテーブルが選択され、擬似連の合計変動回数(2回〜5回)に応じて選択されるテーブルは、図95、図97のように、「ボタン分岐」を含む予告ステップの選択割合が異なる。したがって、ボタン分岐予告の予告演出については、擬似連の変動パターンで実行される再変動(1回の変動期間中における初回変動およびその後の再変動を含む変動)の合計回数に応じて、複数種類の予告パターンが異なる選択割合で選択される。これにより、大当り遊技状態に制御するか否かの決定結果と関連し得る再変動の合計回数に対応して、ボタン分岐予告の実行態様によって、遊技者の期待感を高めるようにすることができる。さらに、擬似連のような再変動表示パターンにおける再変動の回数と、選択される予告演出態様との関連性により、再変動表示に関する演出のバリエーションを増加させることができる。
(15) 図36のS101〜S105に示すように、大当り遊技状態に制御するか否かの決定に基づいて、擬似連の変動パターンを含む変動パターンが選択される。図95および図96に示すように、擬似連の変動パターンが選択されたときの変動表示における予告演出として、第1ステップアップ予告が決定されたときには、第1ステップアップ予告演出の実行態様が、「ボタン分岐」の予告ステップのようなボタン分岐予告の演出態様を含む複数種類の実行態様の中から選択される。そして、図73に示すように、ボタン分岐予告の演出態様は、基本発展予告の実行態様からボタン操作演出のような実行態様に予告が分岐する実行態様である。また、擬似連については、図23〜図26、図28、および、図29に示すように、再変動の繰返し実行回数(擬似連変動回数)の選択決定について、大当りとすることが決定されたときの方が、はずれとすることが決定されたときと比べて、回数が多くなるように設定されている。さらに、図78および図79に示すように、大当りとすることが決定されたときには、はずれとすることが決定されたときと比べて、第1ステップアップ予告としてのボタン分岐予告を行なう割合が多くなるように設定されている。したがって、擬似連の変動パターンとなるときには、ボタン分岐予告を実行するか否かが、何回目の再変動における予告演出かに応じて、異なる選択割合で選択されることとなる。これにより、ボタン分岐予告の演出によって、大当り遊技状態に制御するか否かの決定結果と関連し得る再変動表示パターンについて、再変動表示パターンにおける何回目の再変動における予告演出であるかということに基づいて、遊技者の期待感を高めるようにすることができる。つまり、ステップアップ予告演出から操作予告演出へ予告演出態様が分岐する特定のステップアップ予告を行なう予告分岐の演出態様で予告演出が行なわれるか否に基づいて遊技者の期待感を高めることにより、ステップアップ予告演出のステップアップの状況と、擬似連の変動パターンで実行される再変動の回数とを予告分岐の演出態様により関連付けることができ、遊技者の注意を演出全体に向けさせることができる。また、擬似連の変動パターンで実行される変動表示においてボタン分岐予告によって予告ステップが操作予告演出へ分岐したときには、操作ボタン30が操作されたことを条件として予告が実行される操作予告演出が実行されるので、遊技に対する遊技者の参加意欲を増加させることができる。さらに、擬似連の変動パターンにおける再変動の回数と、選択される実行態様との関連性により、再変動表示に関する演出のバリエーションを増加させることができる。このような、遊技者の注意を演出全体に向けさせること、遊技者の参加意欲を増加させること、および、再変動表示に関する演出のバリエーションを増加させることにより、擬似連に関する演出の面白みを向上させ、遊技の興趣を向上させることができる。さらに、ボタン分岐予告については、図94の(A)〜(C)のように擬似連の合計回数(2回〜5回)に応じて各段階の変動での予告演出に必要なテーブルが選択され、擬似連の合計変動回数(2回〜5回)に応じて選択されるテーブルは、図95、図97のように、「ボタン分岐」を含む予告ステップの選択割合が異なる。したがって、ボタン分岐予告の予告演出については、擬似連の変動パターンで実行される再変動(1回の変動期間中における初回変動およびその後の再変動を含む変動)の何回目の再変動表示における予告演出であるかということに基づいて、複数種類の予告パターンが異なる選択割合で選択される。これにより、大当り遊技状態に制御するか否かの決定結果と関連し得る再変動の合計回数に対応して、ボタン分岐予告の実行態様によって、遊技者の期待感を高めるようにすることができる。さらに、擬似連のような再変動表示パターンにおける再変動の回数と、選択される予告演出態様との関連性により、再変動表示に関する演出のバリエーションを増加させることができる。
(16) 前述した実施の形態では、図36に示すように、リーチとしないときには、S100の処理で非リーチ用変動パターン種別判定テーブル136A〜136Cのいずれかを選択して、S101,S102の処理で変動パターン種別を決定し、たとえば、S103で「擬似連」を含む変動パターンを含む変動パターン判定テーブルが選択された後、S104,S105の処理を実行することを示した。このように、変動表示パターン種別の決定および変動パターンの決定については、リーチ状態にする旨の決定がなされたか否かに応じて異なる決定を行なうことになり、制御負担を増大させることなく、変動パターンの種類を増やすことができる。また、変動パターン種別と変動パターンとの組合せを用いることにより多種類の変動表示パターンを実現することが可能であり、選択対象となる変動表示パターンのすべてをROMに記憶する必要がなくなるので、変動表示に関する情報を記憶する領域の肥大化を防ぐことができる。また、リーチにならない場合でも擬似連による再変動が実行され、遊技の興趣をより向上させることができる。また、変動パターンを決定するための手段が、変動パターンの種別を決定する手段と変動パターンを選択する手段とに分けられているため、たとえば、変動パターンの種別を決定する手段における種別決定の振分けを変更せずに変動パターンを選択する手段における変動表示パターン選択の振分けを変更するだけで変動パターンを決定するための設定を変更する設計変更が可能となるので、変動パターンの設計変更を容易化することができる。
(17) 再変動を行なう変動パターンとして、たとえば、図45(D1)〜(D5)に示すような変動表示を行なう図14のスーパーPA4−3のように、再変動において仮停止後にリーチ状態となる第1の再変動パターンと、たとえば、擬似連において非リーチで大当りとなる図14の特殊PG1−3の変動パターンのように、再変動において仮停止後に、「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rの一部において再変動表示を実行した後に大当りとなる第2の再変動パターンとが含まれているので、再変動において仮停止後の演出のバリエーションが豊富となる。これにより、再変動の演出に意外性を持たせることができ、遊技の興趣をさらに向上させることができる。
(18) 図115の520および図124のS845により、再変動を実行するときに、報知演出として、図6〜図11に示すような上演出LED85a、中演出LED85b、下演出LED85c、および、可動部材78を用いた複数種類の演出のパターンによる報知態様の中から選択した報知態様で報知演出が実行されるので、再変動の演出と、報知演出との組合せにより再変動表示が行なわれるときの演出のバリエーションを豊富にすることができ、再変動に関する演出が単調にならないようにすることができる。
(19) 図28および図29に示すように、大当りとしない場合に選択されうる非リーチPA1−5、スーパーPA3−3、スーパーPA3−6、およびスーパーPB3−3のグループに対して、大当りとする場合に選択されうるスーパーPA4−3、スーパーPA4−6、スーパーPA5−3、スーパーPB4−3、スーパーPB5−3、および特殊PG1−3のグループの方が、図74B、AC、BC、ABCといった異なる態様の再変動演出が組合わされたものが出現する確率が高い。したがって、再変動に関する報知演出における報知態様の選択と、報知演出が実行された後に大当りとなる信頼度との組合せにより、再変動が行なわれるときの演出のバリエーションをより一層豊富にすることができることに加えて、再変動の演出に対する遊技の興趣をより一層向上させることができる。
(20) 第7実施形態で示したように、保留記憶データに基づいて、大当りとなる変動表示の表示結果が導出表示される以前の複数回の変動表示に亘って大当りとなることを予告する連続予告演出について、前述したステップアップ予告の演出と同様の演出を行なうことにより、次のような効果を得ることができる。予告演出を複数段階の予告ステップにより行なうステップアップ予告演出については、ステップアップ予告の予告パターンの選択のために用いるテーブル(図84および図85)に示すように、大当りに制御すると決定された変動表示の表示結果が導出表示される以前の複数回の変動表示における何回目の変動表示での予告演出かに応じて予告演出態様の選択割合が異なる。つまり、予め定められた選択割合決定条件に基づいて、予告演出が実行されるときの各変動表示における複数種類の予告演出態様が、異なる割合で選択される。これにより、大当りに制御するか否かの決定結果と関連し得る変動パターンにおける予告演出であるかということに対応して、複数段階の予告ステップにより行なうステップアップ予告演出の実行態様によって、このような複数回の変動表示における各回の変動において異なる期待感を遊技者に与えることができ、遊技者の期待感を高めるようにすることができる。また、変動表示が行なわれるごとにステップアップ予告演出が実行されうるので、大当り遊技状態に制御すると決定された始動条件の成立に基づく変動表示の表示結果が導出表示される以前の複数回の変動表示において、ある変動表示時にステップアップ予告演出が終了したときでも、次の変動表示時にステップアップ予告演出が実行される可能性があるため、遊技者の期待感の低下を抑制することができ、長時間に亘り遊技者の期待感を煽ることができる。そして、再変動表示パターンで実行される再変動の各変動表示について、予め定められた選択割合決定条件に基づいて、複数種類の実行態様が異なる選択割合で選択される。これにより、特定遊技状態に制御するか否かの決定結果と関連し得る変動表示パターンにおける予告演出であるかということに対応して、複数段階の予告ステップによる予告演出の実行態様によって、このような複数回の変動表示における各回の変動において異なる期待感を遊技者に与えることができ、複数段階の予告ステップによる予告演出の実行態様によって、遊技者の期待感を高めるようにすることができる。さらに、ステップアップ予告演出については、ステップアップ態様が複数に分岐する分岐予告演出態様を含む複数種類の実行態様から実行態様が選択されるので、予告演出の面白みを向上させることができる。さらに、連続予告において複数回の変動表示に亘って予告演出を実行するときの変動表示の回数と、選択される予告演出態様との関連性により、複数回の変動表示に関する演出のバリエーションを増加させることができる。このような、複数回の変動表示における各回の変動において異なる期待感を遊技者に与えること、および、複数回の変動表示に関する演出のバリエーションを増加させることにより、複数回の変動表示に関する演出の面白みを向上させ、遊技の興趣を向上させることができる。また、複数系統のステップアップ予告演出のうちから実行するステップアップ予告演出が選択され、複数系統のステップアップ予告演出については、複数回の変動表示における何回目の変動表示での予告演出かに応じて、複数種類の予告演出態様が異なる選択割合で選択されるので、複数系統のステップアップ予告演出のうち、ある予告演出が終了しても、他の予告演出が継続している可能性が生じる。これにより、あるステップアップ予告演出が複数回の変動表示の途中で終了したとき(途切れたとき)に、他の予告演出が継続している状態が生じうるので、遊技者の興趣が著しく低下せず、変動表示の演出時間が無駄になるのを防ぐことができる。
(21) 第1実施形態および第2実施形態のそれぞれにおいて変形例として示された2段階で発展するボタン分岐予告演出のように、予告分岐演出態様が選択されたことに応じて操作予告演出が実行された後、さらに、操作ボタン30が操作されたことを条件として特別な予告を実行する特別な操作予告演出が実行されるので、遊技に対する遊技者の参加意欲をより一層増加させることができ、遊技の興趣をより一層向上させることができる。
(22) ボタン予告、第1ステップアップ予告(基本発展予告、リーチ分岐予告、ボタン分岐予告)、第2ステップアップ予告、可動部材予告、および、ミニキャラ予告のそれぞれの予告演出については、図119のS1705,S1710,S1715,S1719、図118のS547,S552,S557、図139のS1705,S1710,S1715,S1719、図138のS547a,S552a,S557aで、ボタン予告、第1ステップアップ予告(基本発展予告、リーチ分岐予告、ボタン分岐予告)、第2ステップアップ予告、可動部材予告、および、ミニキャラ予告のそれぞれの予告演出について、前回変動表示の予告パターンよりも信頼度の低い予告パターンの選択を禁止する禁則処理が実行される図117のS538、図118のS547,S552,S557、図137のS538a、図138のS547a,S552a,S557aで、前回の変動表示の予告パターンよりも信頼度の低い予告パターンの選択を禁止する禁則処理が実行されることを示したように、予告演出の予告パターンが選択されるときには、後に選択される予告パターンの方が、前に選択される予告パターンと比べて、予告演出が実行された後に大当りとなる信頼度が低くならないように、予告パターンが選択される。これにより、擬似連の再変動が実行されることにより遊技者の期待感を高めたにも関わらず、擬似連の再変動において実行される予告演出の演出態様により、予告演出による大当りに対する信頼度が低下してしまうような印象を遊技者に与えるのを防ぐことができる。
(23) 図36のS101〜S105に示すように、大当り遊技状態に制御するか否かの決定に基づいて、擬似連の変動パターンを含む変動パターンが選択される。擬似連の変動パターンが選択されたときの変動表示において第5予告演出(群予告)を実行する選択がされたときには、図77(H)のように、当該変動表示中において、リーチ状態になった後に、選択された予告パターン(群表示)で予告演出が開始される。このような予告演出の実行態様については、再変動表示パターンで実行される再変動の回数に応じて、異なる選択割合で選択される。たとえば、図36のS101〜S105に示すように、大当り遊技状態に制御するか否かの決定に基づいて、擬似連の変動パターンを含む変動パターンが選択される。そして、擬似連については、図23〜図26、図28、および、図29に示すように、再変動の繰返し実行回数(擬似連変動回数)の選択決定について、大当りとすることが決定されたときの方が、はずれとすることが決定されたときと比べて、回数が多くなるように設定されている。さらに、図110に示すように、大当りとすることが決定されたときには、はずれとすることが決定されたときと比べて、第5予告演出としての群予告を行なう割合が多くなるように設定されている。したがって、擬似連の変動パターンとなるときには、群予告を実行するか否かが、再変動の合計回数に応じて、異なる選択割合で選択されることとなる。また、群予告については、図110(A),(B)で擬似連の合計変動回数(2回、3回)に応じて各段階の変動での予告演出に必要なテーブルが選択され、図111のように、擬似連の合計回数(2回、3回)に応じて選択されるテーブルは、予告パターン(群表示A〜C)の選択割合が異なる。したがって、群予告の予告演出については、擬似連の変動パターンで実行される再変動(1回の変動期間中における初回変動およびその後の再変動を含む変動)の回数(たとえば、再変動の合計回数)に応じて、複数種類の予告パターンが異なる選択割合で選択される。これにより、大当り遊技状態に制御するか否かの決定結果と関連し得る再変動の回数に対応して、リーチ状態になった後に開始される予告演出の実行態様によって、遊技者の期待感を高めるようにすることができる。さらに、擬似連のような再変動表示パターンにおける再変動の回数と、選択される予告演出態様との関連性により、再変動表示に関する演出のバリエーションを増加させることができる。このような、再変動表示における再変動の回数に対する遊技者の期待感を高めること、および、再変動表示に関する演出のバリエーションを増加させることにより、再変動表示に関する演出の面白みを向上させ、遊技の興趣を向上させることができる。
(24) 図36のS101〜S105に示すように、大当り遊技状態に制御するか否かの決定に基づいて、擬似連の変動パターンを含む変動パターンが選択される。また、擬似連については、図23〜図26、図28、および、図29に示すように、再変動の繰返し実行回数(擬似連変動回数)の選択決定について、大当りとすることが決定されたときの方が、はずれとすることが決定されたときと比べて、回数が多くなるように設定されている。さらに、図102に示すように、大当りとすることが決定されたときには、はずれとすることが決定されたときと比べて、第3予告演出としての可動部材予告を行なう割合が多くなるように設定されている。したがって、擬似連の変動パターンとなるときには、可動部材予告を実行するか否かが、再変動の合計回数に応じて、異なる選択割合で選択されることとなる。これにより、第3予告演出によって、大当り遊技状態に制御するか否かの決定結果と関連し得る再変動の合計回数に対応して、遊技者の期待感を高めるようにすることができる。さらに、再変動表示パターンにおける再変動の回数と、可動部材を動作させる予告演出との関連性により、再変動表示に関する演出のバリエーションを増加させることができる。このような、再変動表示における再変動の回数に対する遊技者の期待感を高めること、および、再変動表示に関する演出のバリエーションを増加させることにより、再変動表示に関する演出の面白みを向上させ、遊技の興趣を向上させることができる。さらに、第3予告演出については、図103(A)〜(C)のように擬似連の合計回数(2回、3回)に応じて各段階の変動での予告演出に必要なテーブルが選択され、擬似連の合計変動回数(2回、3回)に応じて選択されるテーブルは、図104、図105のように、可動部材動作A〜Cの選択割合が異なる。したがって、可動部材予告の予告演出については、擬似連の変動パターンで実行される再変動(1回の変動期間中における初回変動およびその後の再変動を含む変動)の合計回数に応じて、複数種類の予告パターンが異なる選択割合で選択される。これにより、大当り遊技状態に制御するか否かの決定結果と関連し得る再変動の合計回数に対応して、可動部材を動作させる予告演出の実行態様によって、遊技者の期待感を高めるようにすることができる。さらに、擬似連のような再変動表示パターンにおける再変動の回数と、選択される予告演出態様との関連性により、再変動表示に関する演出のバリエーションを増加させることができる。
(25) 図36のS101〜S105に示すように、大当り遊技状態に制御するか否かの決定に基づいて、擬似連の変動パターンを含む変動パターンが選択される。また、擬似連については、図23〜図26、図28、および、図29に示すように、再変動の繰返し実行回数(擬似連変動回数)の選択決定について、大当りとすることが決定されたときの方が、はずれとすることが決定されたときと比べて、回数が多くなるように設定されている。さらに、図102に示すように、大当りとすることが決定されたときには、はずれとすることが決定されたときと比べて、第3予告演出としての可動部材予告を行なう割合が多くなるように設定されている。したがって、擬似連の変動パターンとなるときには、可動部材予告を実行するか否かが、何回目の再変動における予告演出かに応じて、異なる選択割合で選択されることとなる。これにより、第3予告演出によって、大当り遊技状態に制御するか否かの決定結果と関連し得る再変動表示パターンについて、再変動表示パターンにおける何回目の再変動における予告演出であるかということに基づいて、遊技者の期待感を高めるようにすることができる。さらに、再変動表示パターンにおける再変動の回数と、可動部材を動作させる予告演出との関連性により、再変動表示に関する演出のバリエーションを増加させることができる。このような、再変動表示における再変動の回数に対する遊技者の期待感を高めること、および、再変動表示に関する演出のバリエーションを増加させることにより、再変動表示に関する演出の面白みを向上させ、遊技の興趣を向上させることができる。さらに、第3予告演出については、現在の変動表示が何回目かに応じて、図103の(A)〜(C)で該当する段階の変動での予告演出に必要なテーブルが選択され、図104および図105のように、擬似連の合計変動回数(2回、3回)に応じて選択されるテーブルは、変動回ごとに可動部材動作A〜Cの選択割合が異なる。したがって、可動部材予告の予告演出については、擬似連の変動パターンで実行される再変動(1回の変動期間中における初回変動およびその後の再変動を含む変動)の何回目の再変動表示における予告演出であるかということに基づいて、複数種類の予告パターンが異なる選択割合で選択される。これにより、可動部材を動作させる予告演出の実行態様によって、再変動表示における各回の再変動において異なる期待感を遊技者に与えることができ、遊技者の期待感を高めるようにすることができる。さらに、擬似連のような再変動表示パターンにおける再変動の回数と、選択される予告演出態様との関連性により、再変動表示に関する演出のバリエーションを増加させることができる。
(26) 図76に示すように、演出図柄よりも視認性が低いキャラクタ画像94を表示するミニキャラ予告が行なわれることにより、遊技者が相当の注意を払わなければ予告演出が認識できにくくなる。これにより、予告演出が変化に富むようになって遊技者に飽きられにくくなる。図36のS101〜S105に示すように、大当り遊技状態に制御するか否かの決定に基づいて、擬似連の変動パターンを含む変動パターンが選択される。また、擬似連については、図23〜図26、図28、および、図29に示すように、再変動の繰返し実行回数(擬似連変動回数)の選択決定について、大当りとすることが決定されたときの方が、はずれとすることが決定されたときと比べて、回数が多くなるように設定されている。さらに、図106に示すように、大当りとすることが決定されたときには、はずれとすることが決定されたときと比べて、第4予告演出として演出図柄よりも視認性が低いキャラクタ画像94を表示するミニキャラ予告を行なう割合が多くなるように設定されている。したがって、擬似連の変動パターンとなるときには、ミニキャラ予告を実行するか否かが、再変動の合計回数に応じて、異なる選択割合で選択されることとなる。これにより、第4予告演出によって、大当り遊技状態に制御するか否かの決定結果と関連し得る再変動の合計回数に対応して、遊技者の期待感を高めるようにすることができる。さらに、再変動表示パターンにおける再変動の回数と、ミニキャラ画像を表示する予告演出との関連性により、再変動表示に関する演出のバリエーションを増加させることができる。このような、予告演出を変化に富ませて遊技者に飽きられにくくすること、再変動表示における再変動の回数に対する遊技者の期待感を高めること、および、再変動表示に関する演出のバリエーションを増加させることにより、再変動表示に関する演出の面白みを向上させ、遊技の興趣を向上させることができる。さらに、第4予告演出については、図107(A)〜(C)のように擬似連の合計回数(2回〜5回)に応じて各段階の変動での予告演出に必要なテーブルが選択され、擬似連の合計変動回数(2回〜5回)に応じて選択されるテーブルは、図108、図109のように、ミニキャラ表示A〜Cの選択割合が異なる。したがって、ミニキャラ予告の予告演出については、擬似連の変動パターンで実行される再変動(1回の変動期間中における初回変動およびその後の再変動を含む変動)の合計回数に応じて、複数種類の予告パターンが異なる選択割合で選択される。これにより、大当り遊技状態に制御するか否かの決定結果と関連し得る再変動の合計回数に対応して、ミニキャラ画像を表示する予告演出の実行態様によって、遊技者の期待感を高めるようにすることができる。さらに、擬似連のような再変動表示パターンにおける再変動の回数と、選択される予告演出態様との関連性により、再変動表示に関する演出のバリエーションを増加させることができる。
(27) 図76に示すように、演出図柄よりも視認性が低いキャラクタ画像94を表示するミニキャラ予告が行なわれることにより、遊技者が相当の注意を払わなければ予告演出が認識できにくくなる。これにより、予告演出が変化に富むようになって遊技者に飽きられにくくなる。図38のS101〜S105に示すように、大当り遊技状態に制御するか否かの決定に基づいて、擬似連の変動パターンを含む変動パターンが選択される。また、擬似連については、図24〜図27に示すように、再変動の繰返し実行回数(擬似連変動回数)の選択決定について、大当りとすることが決定されたときの方が、はずれとすることが決定されたときと比べて、回数が多くなるように設定されている。さらに、図106に示すように、大当りとすることが決定されたときには、はずれとすることが決定されたときと比べて、第4予告演出として演出図柄よりも視認性が低いキャラクタ画像94を表示するミニキャラ予告を行なう割合が多くなるように設定されている。したがって、擬似連の変動パターンとなるときには、ミニキャラ予告を実行するか否かが、何回目の再変動における予告演出かに応じて、異なる選択割合で選択されることとなる。これにより、第4予告演出によって、大当り遊技状態に制御するか否かの決定結果と関連し得る再変動表示パターンについて、再変動表示パターンにおける何回目の再変動における予告演出であるかということに基づいて、再変動表示における各回の再変動において異なる期待感を遊技者に与えることができ、遊技者の期待感を高めるようにすることができる。さらに、再変動表示パターンにおける再変動の回数と、ミニキャラ予告の画像を表示する予告演出との関連性により、再変動表示に関する演出のバリエーションを増加させることができる。このような、予告演出を変化に富ませて遊技者に飽きられにくくすること、再変動表示における再変動の回数に対する遊技者の期待感を高めること、および、再変動表示に関する演出のバリエーションを増加させることにより、再変動表示に関する演出の面白みを向上させ、遊技の興趣を向上させることができる。さらに、第4予告演出については、図107(A)〜(C)で該当する段階の変動での予告演出に必要なテーブルが選択され、図108および図109のように、擬似連の合計変動回数(2回〜5回)に応じて選択されるテーブルは、変動回ごとにミニキャラ表示A〜Cの選択割合が異なる。したがって、ミニキャラ予告の予告演出については、擬似連の変動パターンで実行される再変動(1回の変動期間中における初回変動およびその後の再変動を含む変動)の何回目の再変動表示における予告演出であるかということに基づいて、複数種類の予告パターンが異なる選択割合で選択される。これにより、ミニキャラ画像を表示する予告演出の実行態様によって、再変動表示における各回の再変動において異なる期待感を遊技者に与えることができ、遊技者の期待感を高めるようにすることができる。さらに、擬似連のような再変動表示パターンにおける再変動の回数と、選択される予告演出態様との関連性により、再変動表示に関する演出のバリエーションを増加させることができる。
(28) 図77の(H)に示すように、第5予告演出(群表示)が、同一種類のキャラクタ画像94を演出表示装置9に表示することにより実行される。図112(A)〜(F)において、大当りとなるときには群表示C>群表示B>群表示Aの順番で、表示されるキャラクタ画像数が多く、リーチはずれとなるときには、群表示A>群表示B>群表示Cの順番で、選択される割合が高いことを示したように、表示されるキャラクタ画像94の数に応じて、実行された後に大当り遊技状態となる信頼度が異なるので、キャラクタ画像94の数という分かりやすい態様で、大当り遊技状態となる信頼度を遊技者に認識させることができる。
(29) 図77の(G),(H)、および、図124のS843g〜S843lに示すように、操作ボタン30が操作されたことを条件として第5予告演出(群予告)が実行されるので、遊技に対する遊技者の参加意欲を増加させることができ、遊技の興趣をより一層向上させることができる。
(30) 第1実施形態において、可動部材予告の変形例として説明したように、複数の可動部材(小可動部品のような可動部材)を含む可動部材において、動作する可動体が異なる複数の予告パターン(可動部材動作A〜可動部材動作C)で実行され、その予告パターンに応じて、実行された後に大当り遊技状態となる信頼度が異なるので、どの可動体が動作するかという分かりやすい態様で、大当り遊技状態となる信頼度を遊技者に認識させることができる。また、別個独立して設けられた複数の可動部材を可動部材部材予告に用いるようにしてもよい。その場合には、可動部材動作Aにより第1の可動部材を動作させ、可動部材動作Bにより第2の可動部材を動作させ、可動部材動作Cにより第3の可動部材を動作させる制御を行なう。
(31) 図75のように、可動部材84は、動作態様(たとえば、動作速度)が異なる複数種類の予告演出態様である可動部材動作A〜Cのいずれかで動作することを示したように、第3予告演出(可動部材予告)が、可動部材84の動作態様が異なる複数種類の予告演出態様で実行されるので、再変動表示に関する演出のバリエーションを多彩にすることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
(32) 図108および図109において、第3ミニキャラ画像963が表示されるミニキャラ表示Cが選択される割合は、大当りとなるか否かに応じて異なり、擬似連の各段階の変動でも異なることを示したように、第4予告演出が、キャラクタ画像のうち特定遊技状態となる信頼度が最も高い第3ミニキャラ画像963の選択割合を異ならせることができるので、第4予告演出で表示されるミニキャラ画像に遊技者が期待感を持つようになることにより、ミニキャラ画像に基づいて遊技の興趣を向上させることができる。
(33) ボタン予告、第1ステップアップ予告、第2ステップアップ予告、可動部材予告、および、ミニキャラ予告のそれぞれの予告演出については、図119のS1705,S1710,S1715,S1719、図118のS547,S552,S557、図139のS1705,S1710,S1715,S1719、図138のS547a,S552a,S557aで、ボタン予告、第1ステップアップ予告(基本発展予告、リーチ分岐予告、ボタン分岐予告)、第2ステップアップ予告、可動部材予告、および、ミニキャラ予告のそれぞれの予告演出について、前回変動表示の予告パターンよりも信頼度の低い予告パターンの選択を禁止する禁則処理が実行されることを示したように、予告演出の予告パターンが選択されるときには、後に選択される予告パターンの方が、前に選択される予告パターンと比べて、予告演出が実行された後に大当りとなる信頼度が低くならないように、予告パターンが選択される。これにより、擬似連の再変動が実行されることにより遊技者の期待感を高めたにも関わらず、擬似連の再変動において実行される予告演出の演出態様により、予告演出による大当りに対する信頼度が低下してしまうような印象を遊技者に与えるのを防ぐことができる。
(34) 図115のS520、図124のS845、および、図128のST15およびST16aに示すように、擬似連の変動パターンで実行される変動表示中において操作ボタン30が操作されたことを条件として、図115のS516a、および、図117のS531〜S542に示された予告設定処理により選択された予告演出態様としての予告パターン(予告メッセージ)でボタン予告の予告演出が実行されるので、遊技に対する遊技者の参加意欲を増加させることができる。また、図80(A),(B)で擬似連の合計変動回数(2回〜5回)に応じて各段階の変動での予告演出に必要なテーブルが選択され、図82および図83のように、擬似連の合計回数(2回〜5回)に応じて選択されるテーブルは、予告パターンの選択割合が異なる。したがって、操作ボタン30が操作されたことを条件として実行される予告演出については、擬似連で実行される再変動(1回の変動期間中における初回変動およびその後の再変動を含む変動)の合計回数に応じて、複数種類の予告パターンが異なる選択割合で選択される。これにより、操作ボタン30が操作されたときに実行される予告演出の演出態様によって、大当り判定の結果と関連し得る再変動の合計回数に対して、遊技者の期待感を高めるようにすることができる。さらに、各段階の再変動での予告パターンの選択割合が異なることにより、同じ擬似連であっても、操作ボタン30が操作されたときの変動回が異なれば予告パターンの選択割合が異なる等、擬似連における再変動の回数と、選択される予告演出態様との関連性により、再変動表示に関する演出のバリエーションを増加させることができる。このような、遊技に対する遊技者の参加意欲を増加させること、再変動の合計回数に対する遊技者の期待感を高めること、および、再変動に関する演出のバリエーションを増加させることにより、再変動に関する演出の面白みを向上させ、遊技の興趣を向上させることができる。また、図117のS535〜S538に示すように、擬似連となる一連の変動表示の開始前に各変動回の予告パターンをまとめて決定することにより、変動表示中における演出制御用マイクロコンピュータ100の制御負担(処理負担)を軽減することができる。
(35) さらに、図82および図83のように、擬似連の合計回数(2回、〜5回)に応じて選択されるテーブルは、再変動の変動回ごとに予告パターン(予告メッセージ)の選択割合が異なる。したがって、第1施形態および第2実施形態で示したように、操作ボタン30が操作されたときに実行される予告演出については、操作ボタン30が操作されたときが、擬似連における何回目の変動における予告演出かに応じて、複数種類の予告パターンが異なる選択割合で選択される。これにより、操作ボタン30が操作されたときに実行される予告演出の演出態様によって大当り判定の結果と関連し得る再変動について、操作ボタン30が操作されたときが擬似連における何回目の変動における予告演出であるかということに基づいて、擬似連における各回の再変動において異なる期待感を遊技者に与えることができ、遊技者の期待感を高めるようにすることができる。さらに、同じ擬似連であっても、操作ボタン30が操作されたときの変動回が異なれば予告パターンの選択割合が異なる等、擬似連における再変動の回数と、選択される予告演出態様との関連性により、再変動表示に関する演出のバリエーションを増加させることができる。これにより、遊技に対する遊技者の参加意欲を増加させること、各回の再変動において異なる期待感を遊技者に与えること、および、再変動に関する演出のバリエーションを増加させることにより、再変動に関する演出の面白みを向上させ、遊技の興趣を向上させることができる。
(36) 図36のS101〜S105に示すように、大当り遊技状態に制御するか否かの決定に基づいて、擬似連の変動パターンを含む変動パターンが選択される。擬似連の変動パターンが選択されたときの変動表示において予告演出を実行する選択がされたときには、当該変動表示中において、選択された予告演出態様で第1ステップアップ予告および第2ステップアップ予告のようなステップアップ予告が実行される。つまり、図117のS533,S533cに示さすように、ステップアップ予告演出を実行する選択がされたときには、第1ステップアップ予告および第2ステップアップ予告のような複数系統のステップアップ予告演出のうちから実行するステップアップ予告演出が選択される。図80(D)〜(F)および図99の(A)〜(C)で擬似連の合計回数(2回〜5回)に応じて各段階の変動での予告演出に必要なテーブルが選択され、図84、図85、図100、および、図101のように、擬似連の合計変動回数(2回、3回)に応じて選択されるテーブルは、予告ステップの選択割合が異なることを示したように、複数系統のステップアップ予告演出については、擬似連の変動パターンで実行される再変動の合計回数に応じて、複数種類の予告演出態様が異なる選択割合で選択される。これにより、大当り遊技状態に制御するか否かの決定結果と関連し得る再変動の合計回数に対応して、複数段階の予告ステップによる予告演出の演出態様によって、遊技者の期待感を高めるようにすることができる。さらに、擬似連の変動パターンにおける再変動の回数と、選択される予告演出態様との関連性により、擬似連に関する演出のバリエーションを増加させることができる。このような、擬似連における再変動の合計回数に対する遊技者の期待感を高めること、および、擬似連に関する演出のバリエーションを増加させることにより、擬似連に関する演出の面白みを向上させ、遊技の興趣を向上させることができる。また、複数系統のステップアップ予告演出である第1ステップアップ予告および第2ステップアップ予告のうちから実行するステップアップ予告演出が選択され、複数系統のステップアップ予告演出については、擬似連の変動パターンで実行される再変動の合計回数に応じて、複数種類の予告演出態様が異なる選択割合で選択されるので、複数系統のステップアップ予告演出のうち、ある予告演出が終了しても、他の予告演出が継続している可能性が生じる。これにより、あるステップアップ予告演出が変動表示の途中で終了したとき(途切れたとき)に、その後に表示結果が導出されるまでの期間において、他の予告演出が継続している状態が生じうるので、遊技者の興趣が著しく低下せず、変動表示の演出時間が無駄になるのを防ぐことができる。
(37) さらに、図84および図85のように、擬似連の合計回数(2回、3回)に応じて選択されるテーブルは、再変動の変動回ごとにステップアップ予告の予告パターン(予告ステップ)の選択割合が異なる。したがって、第1ステップアップ予告および第2ステップアップ予告のような複数系統のステップアップ予告については、擬似連における何回目の変動における予告演出かに応じて、複数種類の予告パターンが異なる選択割合で選択される。これにより、大当り判定の結果と関連し得る再変動について、擬似連における何回目の変動における予告演出であるかということに対応して、複数段階の予告ステップによる予告演出の演出態様によって、擬似連における各回の再変動において異なる期待感を遊技者に与えることができ、遊技者の期待感を高めるようにすることができる。さらに、同じ擬似連であっても、変動回が異なれば予告パターンの選択割合が異なる等、複数段階の予告ステップと選択される予告演出態様との関連性により、再変動表示に関する演出のバリエーションを増加させることができる。これにより、各回の再変動において異なる期待感を遊技者に与えること、および、再変動に関する演出のバリエーションを増加させることにより、再変動に関する演出の面白みを向上させ、遊技の興趣を向上させることができる。また、複数系統のステップアップ予告演出のうちから実行するステップアップ予告演出が選択され、複数系統のステップアップ予告演出については、擬似連における何回目の変動における予告演出であるかということに対応して、複数種類の予告演出態様が異なる選択割合で選択されるので、複数系統のステップアップ予告演出のうち、ある予告演出が終了しても、他の予告演出が継続している可能性が生じる。これにより、あるステップアップ予告演出が変動表示の途中で終了したとき(途切れたとき)に、その後に表示結果が導出されるまでの期間において、他の予告演出が継続している状態が生じうるので、遊技者の興趣が著しく低下せず、変動表示の演出時間が無駄になるのを防ぐことができる。
(38) 図36のS101〜S105に示すように、大当り遊技状態に制御するか否かの決定に基づいて、擬似連の変動パターンを含む変動パターンが選択される。擬似連の変動パターンが選択されたときの変動表示において第1予告演出を実行する選択がされたときには、当該変動表示中において、リーチ状態になる前に、選択された予告演出態様で予告演出が開始される。第1ステップアップ予告については、図80(D)〜(F)で擬似連の合計変動回数(2回〜5回)に応じて各段階の変動での予告演出に必要なテーブルが選択され、図84および図85のように、擬似連の合計回数(2回、3回)に応じて選択されるテーブルは、予告パターン(予告ステップ)の選択割合が異なる。したがって、第1ステップアップ予告の予告演出については、擬似連で実行される再変動(1回の変動期間中における初回変動およびその後の再変動を含む変動)の合計回数に応じて、複数種類の予告パターンが異なる選択割合で選択される。これにより、複数段階の予告ステップによる予告演出の演出態様によって、大当り判定の結果と関連し得る再変動の合計回数に対して、遊技者の期待感を高めるようにすることができる。さらに、各段階の再変動での予告パターンの選択割合が異なることにより、同じ擬似連であっても、変動回が異なれば予告パターンの選択割合が異なる等、複数段階の予告ステップと、選択される予告演出態様との関連性により、再変動表示に関する演出のバリエーションを増加させることができる。このような、再変動の合計回数に対する遊技者の期待感を高めること、および、再変動に関する演出のバリエーションを増加させることにより、再変動に関する演出の面白みを向上させ、遊技の興趣を向上させることができる。また、ステップアップ予告については、図117のS535〜S538に示すように、擬似連となる一連の変動表示の開始前にステップアップ予告についての各変動回の予告パターンをまとめて決定することにより、変動表示中における演出制御用マイクロコンピュータ100の制御負担(処理負担)を軽減することができる。
(39) さらに、図84および図85のように、擬似連の合計回数(2回、3回)に応じて選択されるテーブルは、再変動の変動回ごとにステップアップ予告の予告パターン(予告ステップ)の選択割合が異なる。したがって、ステップアップ予告については、擬似連における何回目の変動における予告演出かに応じて、複数種類の予告パターンが異なる選択割合で選択される。これにより、大当り判定の結果と関連し得る再変動について、擬似連における何回目の変動における予告演出であるかということに対応して、複数段階の予告ステップによる予告演出の演出態様によって、擬似連における各回の再変動において異なる期待感を遊技者に与えることができ、遊技者の期待感を高めるようにすることができる。さらに、同じ擬似連であっても、変動回が異なれば予告パターンの選択割合が異なる等、複数段階の予告ステップと選択される予告演出態様との関連性により、再変動表示に関する演出のバリエーションを増加させることができる。これにより、各回の再変動において異なる期待感を遊技者に与えること、および、再変動に関する演出のバリエーションを増加させることにより、再変動に関する演出の面白みを向上させ、遊技の興趣を向上させることができる。
(40) 予告演出を実行するか否かを選択するときに、図70のボタン予告、および、図71の第1ステップアップ予告のように、タイミングが重複し予告態様が異なる複数種類の予告演出のうちから実行する予告演出を選択し、選択した予告演出について、予告演出態様を複数種類の予告演出態様の中から選択する。これにより、擬似連の変動パターンにおける再変動の回数と、選択される予告演出態様との関連性により、擬似連の変動表示に関する演出のバリエーションを多彩なものにすることができ、遊技の興趣をより一層向上させることができる。
(41) 第6実施形態において、図152に示したように、非確変状態と確変状態とでは、予告演出なしと判定されるときと、予告演出あり(ボタン予告および第1ステップアップ予告のいずれか)と判定されるときとの割合が異なる(確変状態は非確変状態と比べて予告演出なしとなる割合が高い)。さらに、確変状態のときには、非確変状態のときと比べてボタン予告が選択される割合が低く、かつ、第1ステップアップ予告が選択される割合が高いので、ボタン予告および第1ステップアップ予告のそれぞれの予告パターンは、非確変状態と確変状態とで異なる割合で選択される。これにより、予告演出を実行するときの予告演出態様を複数種類の予告演出態様の中から選択するときに、非確変状態と確変状態とで異なる選択割合で、予告演出態様が選択されるので、複数種類の予告演出態様につき、出現する割合が、状態に応じて異なるようになる。これにより、遊技の興趣をより一層向上させることができる。
(42) 図148(D)〜(F)の共通予告選択テーブル、図149(A)〜(C)の複数予告ステップ一括決定テーブル、および、図150(A)〜(E)の複数予告ステップ一括決定テーブルを用いて一括に予告ステップを一括決定することを示したように、第1ステップアップ予告および第2ステップアップ予告のような複数系統のステップアップ予告演出を同時に実行することを選択するときに、当該複数系統のステップアップ予告演出のそれぞれの予告演出態様が一括的に選択決定されるので、予告演出態様を選択決定するときの処理負担を軽減することができる。
(43) 第7実施形態で示したように、保留記憶データに基づいて、大当りとなる変動表示の表示結果が導出表示される以前の複数回の変動表示に亘って大当りとなることを予告する連続予告演出について、前述したボタン予告の演出と同様の演出を行なうことにより、次のような効果を得ることができる。操作ボタン30が操作されたことを条件として、ボタン予告の予告メッセージおよびステップアップ予告の予告ステップのような選択された予告演出態様で予告演出が実行されるので、遊技に対する遊技者の参加意欲を増加させることができる。操作ボタン30が操作されたことを条件として実行される予告演出については、ボタン予告の予告パターンの選択のために用いるテーブル(図82および図83)に示すように、大当りに制御すると決定された変動表示の表示結果が導出表示される以前の複数回の変動表示における何回目の変動表示での予告演出かに応じて予告演出態様の選択割合が異なる。つまり、予め定められた選択割合決定条件に基づいて、予告演出が実行されるときの各変動表示における複数種類の予告演出態様が、異なる割合で選択される。これにより、操作ボタン30が操作されたときに実行される予告演出の演出態様によって、大当りに制御するか否かの決定結果と関連し得る変動パターンについて、操作ボタン30が操作されたときが何回目の変動表示における予告演出であるかということに基づいて、このような複数回の変動表示における各回の変動において異なる期待感を遊技者に与えることができ、遊技者の期待感を高めるようにすることができる。さらに、連続予告において複数回の変動表示に亘って予告演出を実行するときの変動表示の回数と、選択される予告演出態様との関連性により、複数回の変動表示に関する演出のバリエーションを増加させることができる。このような、複数回の変動表示における各回の変動において異なる期待感を遊技者に与えること、および、複数回の変動表示に関する演出のバリエーションを増加させることにより、複数回の変動表示に関する演出の面白みを向上させ、遊技の興趣を向上させることができる。
次に、以上に説明した実施の形態の変形例や特徴点等を以下に列挙する。
(1) 上記の各実施の形態では、演出装置を制御する回路が搭載された基板として、演出制御基板80、音声出力基板70およびランプドライバ基板35が設けられているが、演出装置を制御する回路を1つの基板に搭載してもよい。さらに、演出表示装置9等を制御する回路が搭載された第1の演出制御基板(表示制御基板)と、その他の演出装置(ランプ、LED、スピーカ27など)を制御する回路が搭載された第2の演出制御基板との2つの基板を設けるようにしてもよい。
(2) 上記の各実施の形態では、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、演出制御用マイクロコンピュータ100に対して直接コマンドを送信していたが、遊技制御用マイクロコンピュータ560が他の基板(たとえば、図3に示す音声出力基板70やランプドライバ基板35など、または音声出力基板70に搭載されている回路による機能とランプドライバ基板35に搭載されている回路による機能とを備えた音/ランプ基板)に演出制御コマンドを送信し、他の基板を経由して演出制御基板80における演出制御用マイクロコンピュータ100に送信されるようにしてもよい。その場合、他の基板においてコマンドが単に通過するようにしてもよいし、音声出力基板70、ランプドライバ基板35、音/ランプ基板にマイクロコンピュータ等の制御手段を搭載し、制御手段がコマンドを受信したことに応じて音声制御やランプ制御に関わる制御を実行し、さらに、受信したコマンドを、そのまま、またはたとえば簡略化したコマンドに変更して、演出表示装置9および飾り図柄表示器9a,9bを制御する演出制御用マイクロコンピュータ100に送信するようにしてもよい。その場合でも、演出制御用マイクロコンピュータ100は、上記の各実施の形態における遊技制御用マイクロコンピュータ560から直接受信した演出制御コマンドに応じて表示制御を行なうのと同様に、音声出力基板70、ランプドライバ基板35または音/ランプ基板から受信したコマンドに応じて表示制御を行なうことができる。
(3) 演出制御用マイクロコンピュータ100は、遊技制御用マイクロコンピュータ560からの変動パターンコマンドに基づいて、演出用部品としての演出表示装置9で、図柄変動指定コマンドで特定される特別図柄表示器に対応した予告演出を実行するように構成されているので、2つの特別図柄表示器(特別図柄表示器8a、特別図柄表示器8b)が設けられていても、遊技者に、遊技の進行状況(いずれの変動表示手段における変動表示に対応する演出が行なわれているのか等)を把握させやすくすることができる。
(4) 演出制御用マイクロコンピュータ100は、遊技制御用マイクロコンピュータ560からの変動パターンコマンドに基づいて、演出用部品としての演出表示装置9で、図柄変動指定コマンドで特定される特別図柄表示器に対応した変動態様による変動表示演出を実行するように構成されているので、2つの特別図柄表示器(特別図柄表示器8a、特別図柄表示器8b)が設けられていても、遊技者に、遊技の進行状況(いずれの特別図柄表示器における変動表示に対応する演出が行なわれているのか等)を把握させやすくすることができるとともに、遊技のバリエーションを豊富にすることができる。
(5) 上記の各実施の形態では、飾り図柄表示器として2つのLEDからなる表示器が用いられていたが、飾り図柄表示器は、そのような構成のものに限られない。たとえば、1つ以上の7セグメントLEDで構成してもよい。また、飾り図柄表示器が設けられていない遊技機も、本発明を適用可能である。
(6) 前述した実施の形態は、入賞球の検出に応答して所定数の賞球を払い出す払出式遊技機に限定されるものではなく、遊技球を封入し入賞球の検出に応答して得点を付与する封入式遊技機にも適用することができる。
(7) 前述した実施の形態は、パチンコ遊技機1の動作をシミュレーションするゲーム機などの装置にも適用することができる。前述した実施の形態を実現するためのプログラム及びデータは、コンピュータ装置等に対して、着脱自在の記録媒体により配布・提供される形態に限定されるものではなく、予めコンピュータ装置等の有する記憶装置にプリインストールしておくことで配布される形態を採っても構わない。さらに、本発明を実現するためのプログラム及びデータは、通信処理部を設けておくことにより、通信回線等を介して接続されたネットワーク上の、他の機器からダウンロードすることによって配布する形態を採っても構わない。そして、ゲームの実施形態も、着脱自在の記録媒体を装着することにより実行するものだけではなく、通信回線等を介してダウンロードしたプログラム及びデータを、内部メモリ等に一旦格納することにより実行可能とする形態、通信回線等を介して接続されたネットワーク上における、他の機器側のハードウェア資源を用いて直接実行する形態としてもよい。さらには、他のコンピュータ装置等とネットワークを介してデータの交換を行なうことによりゲームを実行するような形態とすることもできる。
(8) なお、前述したように特別図柄プロセス処理において始動口スイッチ通過処理を第1特別図柄用の処理と第2特別図柄用の処理とに分けて設けるときには、たとえば大当り判定をする処理等の一部の処理については、共通の処理ルーチンを実行することにより共通化するようにしてもよい。
(9) 前述した実施の形態においては、第1特別図柄表示器8aと第2特別図柄表示器8bとを同じ種類の表示器(7セグメントLED)で構成する例を示した。しかし、これに限らず、第1特別図柄表示器8aと第2特別図柄表示器8bとは、異なる種類の表示器で構成するようにしてもよい。具体的には、第1特別図柄表示器8aと第2特別図柄表示器8bとは、一方を7セグメント表示器で構成し、他方をドットマトリックス表示器で構成してもよい。また、第1特別図柄表示器8aと第2特別図柄表示器8bとは、一方を7セグメント表示器で構成し、他方を前述の飾り図柄表示器9a,9bのようなLED表示器で構成してもよい。
(10) 前述した実施の形態においては、遊技球がゲート32を通過したことが検出されたときに変動表示される普通図柄表示器10における変動表示の表示結果が所定の表示結果(当り図柄)となったときに可変入賞球装置15が開状態に制御される例を示した。しかし、これに限らず、普通図柄表示器10を設けず、遊技球がゲート32を通過したことが検出されたときに、表示可変入賞球装置15が、開状態に制御されるようにしてもよい。
(11) 前述した実施の形態においては、遊技球がゲート32を通過したことが検出されたときに変動表示される普通図柄表示器10における変動表示の表示結果が所定の表示結果(当り図柄)となったときに可変入賞球装置15が開状態に制御される例を示した。しかし、これに限らず、普通図柄表示器10を設けず、遊技球がゲート32を通過したことが検出されたときに、表示可変入賞球装置15が、開状態に制御されるようにしてもよい。
(12) 前述した実施の形態では、遊技制御用マイクロコンピュータ560が、擬似連の具体的な変動パターン(変動回数等の変動に関する情報を特定する変動パターン)を決定して演出制御コマンドでその変動パターンを指示し、演出制御用マイクロコンピュータ100が、その演出制御コマンドに基づいて擬似連の具体的な変動パターン(変動回数等の変動に関する情報を特定する変動パターン)を認識し、擬似連の変動パターンでの変動表示を実行する例を示した。しかし、これに限らず、演出制御用マイクロコンピュータ100が、擬似連の具体的な変動パターン(再変動の報知演出を含む演出パターン)を決定するようにしてもよい。たとえば、遊技制御用マイクロコンピュータ560の側で図36に示すS105AおよびS105B(図15のランダム7と、図28および図29に示す擬似連演出パターン判定テーブル139A,139Bとを用いた擬似連の変動パターンの決定)を実行せずに、これらのステップの処理を演出制御用マイクロコンピュータ100の側で実行するようにしてもよい。この場合には、図36のS105においてランダム4に基づいて決定される変動パターンに、擬似連の有無および擬似連での変動回数が対応付けられていればよい。そのような対応付けがされていることにより、遊技制御用マイクロコンピュータ560の側において、S105で決定した変動パターンを示す変動パターンコマンドを送信し、演出制御用マイクロコンピュータ100の側で、受信した変動パターンコマンドと対応して記憶された擬似連の有無、および、擬似連での変動回数の情報に基づいて、擬似連の具体的な変動パターンを決定すればよい。
(13) 前述した実施の形態では、遊技制御用マイクロコンピュータ560が擬似連の変動回数を決定する例を示したが、これに限らず、演出制御用マイクロコンピュータ100が擬似連の変動回数を決定するようにしてもよい。たとえば、遊技制御用マイクロコンピュータ560が、擬似連を実行するか否かを特定可能な変動パターンコマンドを送信し、演出制御用マイクロコンピュータ100が、擬似連を実行することが特定された変動パターンコマンドを受信したときに、擬似連の変動回数を決定する。
(14) 前述した実施の形態では、ボタン予告の演出について、操作有効期間中に遊技者による操作ボタン30の操作が検出されたときにのみ実行する例を示した。しかし、これに限らず、操作有効期間中に操作ボタン30の操作が検出されなかったときであっても、所定の割合でボタン予告の演出を実行するようにしてもよい。
(15) 前述した実施の形態では、擬似連において行なわれるボタン予告、第1ステップアップ予告、第2ステップアップ予告、可動部材予告、ミニキャラ予告、および、群予告について、擬似連における変動の実行回数が多くなる程、予告後に大当りとなる信頼度が高い例を示した。しかし、これに限らず、擬似連における変動の実行回数が多いか少ないかに関わらず、大当りとなる信頼度が一定であってもよい。つまり、大当りとなる信頼度が一定であるが、前述のような制御態様のボタン予告の演出、第1ステップアップ予告、第2ステップアップ予告、可動部材予告、ミニキャラ予告、および、群予告の演出を実行するよにしてもよい。
(16) 前述した実施の形態では、ボタン予告、第1ステップアップ予告、第2ステップアップ予告、可動部材予告、および、ミニキャラ予告について、図118のS547,S552,S557、図119のS1705,S1710,S1715等で説明したように、前回の変動表示の予告パターンよりも信頼度の低い予告パターンの選択を禁止する禁則処理が実行されることを示した。このように前回の変動表示の予告パターンよりも信頼度の低い予告パターンの選択を禁止するためには、擬似連の各変動回で用いる予告パターン決定テーブル(予告メッセージ決定テーブル、予告ステップ決定テーブル、可動部材動作決定テーブル、ミニキャラ表示決定テーブル)について、前回の変動回で選択され得る予告パターンの信頼度以上の信頼度の予告パターンのみを選択可能なテーブルを用いるようにしてもよい。
(17) 前述した実施の形態では、図78に示すように、予告パターン種別決定テーブルによりボタン予告または第1ステップアップ予告の予告演出をするか否かも決定する例を示した。しかし、これに限らず、ボタン予告または第1ステップアップ予告の予告演出をするかを、別に設けた予告可否決定テーブルを用いて決定し、その決定結果に応じて、予告演出として、ボタン予告と第1ステップアップ予告とのどちらの予告種別を選択するかを予告パターン種別決定テーブルを用いて決定するようにしてもよい。
(18) 前述した実施の形態では、図78等に示すように、予告パターン種別決定テーブルを、大当りになるとき、リーチはずれになるとき、および、非リーチはずれになるときに分けて設ける例を示した。しかし、これに限らず、予告パターン種別決定テーブルとしては、予告パターン種別決定テーブルを、大当りになるときと、はずれになるときとに分けて設けてもよい。また、予告パターン種別決定としては、リーチとなるとき(リーチ後はずれの場合とリーチ後大当りの場合との両方を含む)と、リーチとならないときとで分けて設けてもよい。また、予告パターン種別決定テーブルとしては、リーチはずれになるときと、リーチとならないときとで分けて設けてもよい。また、予告パターン種別決定テーブルとしては、大当りとなるときと、リーチはずれになるときとで分けて設けてもよい。また、予告パターン種別決定としては、大当りとなるときと、非リーチはずれになるときとで分けて設けてもよい。
(19) 前述した実施の形態では、図80に示すように、ボタン予告選択テーブルを、大当りになるとき、リーチはずれになるとき、および、非リーチはずれになるときに分けて設ける例を示した。しかし、これに限らず、ボタン予告選択テーブルとしては、大当りになるときと、はずれになるときとに分けて設けてもよい。また、ボタン予告選択テーブルとしては、大当りになるときと、リーチはずれになるときとに分けて設けてもよい。同様に、第1ステップアップ予告選択テーブル、第2ステップアップ予告選択テーブル、可動部材予告選択テーブル、および、ミニキャラ予告選択テーブルとしては、大当りになるときと、はずれになるときとに分けて設けてもよい。また、ステップアップ予告選択テーブルとしては、大当りになるときと、リーチはずれになるときとに分けて設けてもよい。
(20) 前述した第1ステップアップ予告および第2ステップアップ予告の各予告ステップの演出態様は、ステップアップするときに、その旨を遊技者が認識可能となる演出態様であればどのような演出態様であってもよい。たとえば、各予告ステップの演出態様は、たとえば、第2ステップにおいてリーチ状態が確定し、第3ステップにおいてスーパーリーチ状態が確定するようなものであってもよい。そのような演出態様を採用したときには、リーチがステップアップすることにより、遊技の興趣を向上させることができる。
(21) 前述した擬似連の演出としては、擬似連の演出を行なう再変動表示パターンにおいて実行される再変動の回数を報知する演出態様の第1演出と、擬似連の変動表示パターンにおいて実行される再変動の回数を報知しない第2演出とのどちらの演出を用いてもよい。また、これら第1演出と第2演出とのいずれかを選択して実行可能とする変動表示パターン手段を備えるようにしてもよい。
(22) 前述したボタン予告、第1ステップアップ予告、第2ステップアップ予告、可動部材予告、ミニキャラ予告、および、群予告のような予告演出としては、画像のみを用いた予告演出、音のみを用いた予告演出、可動部材のみを用いた予告演出、画像と音とを用いた予告演出、画像と可動部材とを用いた予告演出、音と可動部材とを用いた予告演出、および、画像と音と可動部材とを用いた予告演出のうち、どのような予告演出のパターンを用いてもよい。また、予告演出は、これらの予告演出パターンのうちから予め定められた順番で選択して実行してもよく、これらの予告演出パターンのうちからランダムに選択して実行してもよい。
(23) 前述した実施の形態では、前記変動表示パターン選択手段により前記再変動表示パターンが選択されたときの変動表示において、前記特定遊技状態となることを予告する予告演出を実行可能な状態とするか否かを選択するとともに、前記予告演出を実行するときの予告演出態様を複数種類の予告演出態様の中から選択する予告演出選択手段を、演出制御用マイクロコンピュータ100が備える例を示した。しかし、このような予告演出選択手段は、遊技制御用マイクロコンピュータ560が備えてもよい。その場合には、予告演出選択手段が選択した予告演出を実行可能な状態とするか否かということを示す情報と、予告演出を実行するときの選択した予告演出態様を示す情報とを、演出制御コマンドにより遊技制御用マイクロコンピュータ560から演出制御用マイクロコンピュータ100へ送り、そのコマンドが示す情報に応じて、前述したような演出制御を演出制御用マイクロコンピュータ100が実行する。
(24) 前述した実施の形態では、「擬似連」での前回の変動において選択された予告演出よりも大当りの信頼度が低い予告演出の選択を次回(今回)の変動について禁止する禁則処理として、前回の変動での予告演出の種類を記憶しておき、次回(今回)の変動についてデータテーブル(予告メッセージ決定テーブル、予告ステップ決定テーブル等)に基づいて前回の変動よりも大当りの信頼度が低いものが選択されたときに、次回(今回)の変動においては、データテーブルに基づいて選択されたものの実行を禁止し、記憶しておいた前回の変動での予告演出を実行する制御を行なう例を示した。しかし、これに限らず、禁則処理としては、次のようなものを行なうようにしてもよい。なお、色信頼度表示および模様信頼度表示のそれぞれについても、下記のような禁則処理を適用してもよい。
a 前回の変動での予告演出の種類を記憶する。次回(今回)の変動についてデータテーブルに基づいて前回の変動よりも大当りの信頼度が低いものとなる乱数値(SR8、SR9等)が抽出されたときに、その抽出された乱数値に所定の演算(たとえばリフレッシュレジスタの値を加算する等の四則演算)を加えて、前回の変動での予告演出の信頼度以上の信頼度となる予告演出が選択されるように制御する。
b 前回の変動での予告演出の種類を記憶する。また、選択対象となる予告演出のすべての種類について、各予告演出の大当りの信頼度以上の予告演出のみを選択可能となるようなデータテーブルを設けておき、次回(今回)の変動について、前回の予告演出に応じて、当該予告演出での信頼度以上の予告演出のみが選択可能なデータテーブルを選択し、そのデータテーブルを用いて、前回の変動での予告演出の信頼度以上の信頼度となる予告演出が選択されるように制御する。
c 前回の変動での予告演出の種類を記憶する。演出制御用マイクロコンピュータ100において、ROMに記憶されたデータテーブルをRAMの所定領域にコピーし、データテーブルのデータを変更可能とする。次回(今回)の変動について、前回の予告演出に応じて、当該予告演出での信頼度以上の予告演出のみが選択可能となるように、データテーブルの内容を変更(乱数値の振分け等のデータを変更する)し、そのように変更可能なデータテーブルを用いて、前回の変動での予告演出の信頼度以上の信頼度となる予告演出が選択されるように制御する。
(25) 前述した実施の形態では、擬似連において行なわれる予告演出として、ボタン予告、第1ステップアップ予告、第2ステップアップ予告、可動部材予告、ミニキャラ予告、および、群予告を用い、大当りとなる旨の予告演出を示した。擬似連において行なわれる予告演出としては、ボタン予告、第1ステップアップ予告、第2ステップアップ予告、可動部材予告、ミニキャラ予告、および、群予告等の所定の予告パターンによりリーチとなる旨の予告演出を実行するようにしてもよい。
(26) 前述した実施の形態に示すステップアップ予告は、複数系統(2系統)のステップアップ予告(ステップアップの画像表示内容が異なる2種類の予告演出)が設けられており、実行するステップアップ予告については、予告演出態様が複数種類の予告演出態様の中からいずれを選択して実行するかの割合が異なる。しかし、これに限らず、ステップアップ予告の演出態様については、ステップアップの画像表示内容が同じであるが、ステップアップの進行度合いが異なるもの(進行が早いもの、進行が遅いもの)が、複数種類の演出態様として含まれてもよい。また、ステップアップ予告の演出態様については、ステップアップの画像表示内容が同じであるが、ステップアップの開始タイミングが異なるものが、複数種類の演出態様として含まれてもよい。また、前述した実施の形態に示すステップアップ予告は、単数系統(1系統)のステップアップ予告のみで構成されてもよい。
(27) 前述した実施の形態に示したボタン予告および第1ステップアップ予告のような予告演出については、予告演出の実行有無の決定と予告演出態様の決定とを順次行なうようにしてもよく、予告演出の実行有無の決定と予告演出態様(ボタン予告および第1ステップアップ予告というような予告演出の種別と、予告メッセージおよび予告ステップのような具体的な予告パターンとの両方を含む)の決定とを同時に行なうようにしてもよい。また、予告演出態様の選択決定については、予告演出の種別(ボタン予告および第1ステップアップ予告というような予告演出の種別)の選択決定と予告パターン(予告メッセージおよび予告ステップのような具体的な予告パターン)の選択決定とを順次行なうようにしてもよく、予告演出の種別(ボタン予告および第1ステップアップ予告というような予告演出の種別)の選択決定と予告パターン(予告メッセージおよび予告ステップのような具体的な予告パターン)の選択決定とを同時に行なうようにしてもよい。
(28) なお、前述した実施の形態には、次のような構成も含まれている。前記予告演出選択手段は、複数系統に分かれて同時に実行可能な所定数のステップアップ予告演出(第1ステップアップ予告、第2ステップアップ予告)のうちから1または複数のステップアップ予告演出について実行するか否かを選択し(図117のS533,S533c)、前記予告演出実行手段は、前記予告演出選択手段により前記複数のステップアップ予告演出を実行することが選択されたときに、複数のステップアップ予告演出を同時に実行する(図71、図74、図150)。
(29) 突然確変(突確)については、擬似連で大当りとならないときのように、リーチにもならない状態で一旦はずれの図柄を表示してから突然確変(突確)の当りとなる演出を行なうようにしてもよい。
(30) 図80の(A)〜(C)、図81の(A)〜(C)、図91の(A)〜(C)、図94の(A)〜(C)に示す第1予告演出の予告選択テーブル、図99の(A)〜(C)に示す第2予告演出の予告選択テーブル、図103の(A)〜(C)に示す第3予告演出の予告選択テーブル、および、図107の(A)〜(C)に示す第4予告演出の予告選択テーブルのそれぞれについては、次に示すように、使用するデータテーブルの共通化を行なうようにしてもよい。たとえば、擬似連なし,擬似連2回のときの1,2回目変動時予告、擬似連3回,擬似連4回のときの3,4回目変動時予告、および、擬似連5回のときの5回目変動時予告について、選択するデータテーブルを共通化する(ただし、図80(C)、図81(C)、図91(C)、図94(C)、図99(C)、図103(C)、図107(C)のように擬似連5回目に該当するデータテーブルがないときには、擬似連なし,擬似連2回のときの1,2回目変動時予告、擬似連3回,擬似連4回のときの3,4回目変動時予告について、選択するデータテーブルを共通化する)。たとえば、図80(A)の大当り時ボタン予告選択テーブルを例にとれば、第1予告メッセージ決定テーブル201A、第3予告メッセージ決定テーブル201C、および、第6予告メッセージ決定テーブル201Fについて、選択するデータテーブルを共通化する。また、このようなデータテーブルの共通化を行なうときには、擬似連3回,擬似連4回のときの1,2回目変動時予告、および、擬似連5回の3,4回目変動時予告について、選択するデータテーブルを共通化する(ただし、図80(C)、図81(C)、図91(C)、図94(C)、図99(C)、図103(C)、図107(C)のように擬似連5回目に該当するデータテーブルがないときを除く)。たとえば、図80(A)の大当り時ボタン予告選択テーブルを例にとれば、第2予告メッセージ決定テーブル201B、および、第5予告メッセージ決定テーブル201Eについて、選択するデータテーブルを共通化する。なお、図86に示す予告信頼度選択テーブルについても、第1予告演出の予告選択テーブルおよび第2予告演出の予告選択テーブルのそれぞれと同様の態様で、使用するデータテーブルの共通化を行なうようにしてもよい。このようなデータテーブルの共通化を行なえば、データテーブル数を削減することができるので、演出制御用マイクロコンピュータ100側においてROMに必要とされる記憶容量を低減することができる。さらに、大当りとなるときには、擬似連とならないときでも、大当りとなる信頼度が高い予告を行なうことができるようになる。
(31) 前述したチャンス目は、突確の大当りの表示結果となるときに表示させてもよく、確変大当りか通常大当りかを問わず15ラウンド大当りとなるときに表示させるようにしてもよい。
(32) 前述した第1予告演出〜第4予告演出について、擬似連で非リーチはずれとなるときに選択される予告パターンとしては、擬似連の変動うち後の変動になる程、大当りとなる信頼度が高い予告パターンが選択されにくくなるように、各種テーブルの数値データの設定を行なうようにしてもよい。そのようにすれば、リーチ状態にもならないような非リーチはずれの変動表示において、遊技者の期待感が過度に煽られるのを防ぐことができる。
(33) 前述したミニキャラ予告は、次のように定義することができる。ミニキャラ予告とは、図柄変動開始を経て、図柄の高速変動中(図柄を視認し難い表示態様で変動させている状態)に出現する予告画像であり、遊技演出上メインとなる予告演出(主予告、たとえば、第1予告演出〜第3予告演出、第5予告演出)より認識し難い態様で表示され、主予告よりも先に予告を実行開始する副予告である。ここで、「視認し難い表示態様」とは、下記(a)〜(e)の少なくともいずれか1つを備えたものが対応する。(a)背景画像に関連した(背景画像の一部を構成する)予告画像を表示すること(たとえば、「町並み」の背景の「道路」の位置に「車」、「自転車」等の乗り物を表示したり、「看板」の位置に「文字」を表示したりする。)。(b)副予告(ミニキャラ予告)の画像の大きさを主予告の画像よりも小さいサイズの画像で表示すること。(c)副予告(ミニキャラ予告)の画像の大きさを図柄画像よりも小さいサイズの画像で表示すること。(d)副予告(ミニキャラ予告)画像の表示に際して、音声、発光体等により同期した演出を実行しないこと(積極的に報知しない)。(e)変動中の図柄画像(演出図柄の画像)と重複する位置で図柄の画像よりも背面に(重複表示の優先度を低く)副予告(ミニキャラ予告)画像を表示すること。
(34) 前述した副予告としてのミニキャラ予告の変形例を以下に列挙する。(a)副予告(ミニキャラ予告)の出現率は、主予告の出現率よりも高くなるように設定されるのが望ましい。これにより主予告が出現しない場合でも副予告の発生頻度を高めることができるので、遊技者が飽きないようにすることができる。(b)全図柄(演出図柄)が変動中(高速変動中)に図柄の画像を半透明(透過)にする場合には、その変動する図柄画像と重なる位置に予告画像を表示することで副予告(ミニキャラ予告)をより認識困難にすることができる。半透明(透過)にしない場合には、図柄画像と重なる位置に予告画像を表示することで、スクロールする図柄画像の間からのみ予告画像を垣間見られるようになり、副予告(ミニキャラ予告)をより認識困難にすることができる。(c)表示画面上に可動部材が移動するようなものであれば、その可動部材の背面に予告画像を表示させた後に可動部材を動作させて予告画像を表示するものでもよい。(d)表示画面上の複数箇所で副予告(ミニキャラ予告)を同時に実行してもよい。これにより、副予告をより認識困難にすることができる。なお、副予告(ミニキャラ予告)の表示態様としては、単に所定の予告画像の表示の有無だけでなく、表示する画像の種類、色、大きさ、形状、位置、柄、文字の種類、表示開始タイミングにより大当り、予告の信頼度、あるいは、予告の対象を異ならせてもよい。
(35) 前述した実施の形態では、遊技者にとって有利な特定遊技状態である大当り遊技状態として、第1の特定遊技状態である2ラウンド大当り遊技状態と、該第1の特定遊技状態よりも遊技者にとって有利な第2の特定遊技状態である15ラウンド大当り遊技状態とを用いる例を示した。しかし、これに限らず、第1の特定遊技状態と第2の特定遊技状態とは、第2の特定遊技状態が第1の特定遊技状態よりも遊技者にとって有利と判断できるものであれば、たとえば、次に示す大当り遊技状態のようなその他の種類の大当り遊技状態であってもよい。たとえば、第2の特定遊技状態の方が第1の特定遊技状態よりも大入賞口の開放時間が長くなるように制御されるもの、第2の特定遊技状態の方が第1の特定遊技状態よりもラウンド数が多くなるように制御されるもの、および、第2の特定遊技状態の方が第1の特定遊技状態よりも大入賞口への1個の入賞球に対して払出されるた単位賞球個数が多くなるように制御されるもののうち、いずれか1つの制御またはいずれか複数の制御を組合せた制御が行なわれる特定遊技状態を用いるようにしてもよい。
(36) 始動条件の成立に基づいて、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示する変動表示部を備え、該変動表示部に導出表示された識別情報の表示結果が予め定められた特定表示結果となったときに、遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御する遊技機であって、
前記特定遊技状態に制御するか否か、および、前記特定遊技状態を第1の特定遊技状態と該第1の特定遊技状態よりも遊技者にとって有利な第2の特定遊技状態とのいずれにするかを、識別情報の表示結果が導出表示される以前に決定する事前決定手段と、
前記始動条件の成立に基づく変動表示を保留記憶として記憶する保留記憶手段と、
該保留記憶手段に記憶された保留記憶について、識別情報の表示結果により前記特定遊技状態となるか否か、および、前記特定遊技状態が前記第1の特定遊技状態と前記第2の特定遊技状態とのいずれになるかを判定する事前判定手段と、
前記事前決定手段による決定に基づいて、前記第1の特定遊技状態または前記第2の特定遊技状態に制御する特定遊技状態制御手段と、
前記事前決定手段による決定に基づいて、前記変動表示部において、識別情報の変動表示が開始されてから表示結果が導出表示されるまでに一旦所定の仮停止態様で変動表示を仮停止させた後に変動表示を再度実行する再変動を1回または複数回実行する再変動表示パターンを含む予め定められた複数種類の識別情報の変動表示パターンの中から1つの変動表示パターンを選択する変動表示パターン選択手段と、
該変動表示パターン選択手段が選択した変動表示パターンに基づいて、識別情報の変動表示を実行する変動表示実行手段と、
前記事前判定手段の判定結果に基づいて、判定対象となった始動条件の成立に基づく変動表示の表示結果が導出表示される以前の複数回の変動表示において、第1段階から複数段階の予告ステップにより行なうステップアップ予告演出を実行するか否かを選択するとともに、前記ステップアップ予告演出を実行するときの予告演出態様を複数種類の予告演出態様の中から選択する予告演出選択手段と、
該予告演出選択手段により前記ステップアップ予告演出を実行する選択がされたときに、前記複数回の変動表示の各々において、選択された予告演出態様で前記ステップアップ予告演出を実行する予告演出実行手段とを備え、
再変動表示パターンは、前記所定の仮停止態様以外の特定の仮停止態様を変更表示することにより前記所定の仮停止態様で変動表示を仮停止させた後に前記再変動の実行を開始する変動表示パターンを含み、
前記変動表示パターン選択手段は、変動表示パターンとして再変動表示パターンを選択するときに、選択する再変動表示パターンにおける前記再変動の実行回数に応じて、前記特定遊技状態として前記第1の特定遊技状態に制御される割合が異なるように変動表示パターンを選択する。
このような構成によれば、変動表示に関する演出の面白みをより一層向上させ、遊技の興趣を向上させることができる。
(37) なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。