JP2016035831A - connector - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、一般的にはコネクタ、より詳細には複数のコンタクトを備えるコネクタに関する。 The present invention relates generally to connectors, and more particularly to connectors with multiple contacts.
従来、接点端子を有するコンタクトが等間隔で並べて配置されていて、フレキシブル配線基板上のプリント配線に接点端子が接した状態でフレキシブル配線基板をコネクタ接続部内に固定するコネクタがあった(例えば特許文献1参照)。 Conventionally, there has been a connector in which contacts having contact terminals are arranged at equal intervals, and the flexible wiring board is fixed in the connector connecting portion in a state where the contact terminals are in contact with the printed wiring on the flexible wiring board (for example, Patent Documents). 1).
特許文献1に記載のコネクタのように、コンタクトを複数備えているコネクタにおいて、コネクタ本体を小型化するためにコンタクトを高密度化すると、コンタクト間のクロストークが発生しやすくなるという問題があった。
In a connector having a plurality of contacts, such as the connector described in
本発明は上記課題に鑑みて為され、コンタクト間のクロストークを低減したコネクタを提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of the above problems, and an object thereof is to provide a connector with reduced crosstalk between contacts.
上記課題を解決するために、本発明のコネクタは、接続対象物が備える複数の端子の各々に電気的に接続される複数のコンタクトと、前記複数のコンタクトを保持するハウジングとを備え、前記コンタクトは、複数の第1コンタクト、および複数の第2コンタクトを含み、前記第1コンタクトは、隣り合う前記第1コンタクトの間隔が第1距離となるように等間隔に並べて配置され、前記第2コンタクトは、隣り合う2つの前記第1コンタクトの間にそれぞれ1つ配置され、前記第2コンタクトは、隣り合う前記第2コンタクトの間隔が、前記第1距離よりも小さい第2距離と、前記第1距離よりも大きい第3距離とを交互に繰り返すように配置されていることを特徴とする。 In order to solve the above-described problem, a connector according to the present invention includes a plurality of contacts electrically connected to each of a plurality of terminals included in a connection target, and a housing that holds the plurality of contacts. Includes a plurality of first contacts and a plurality of second contacts, and the first contacts are arranged at equal intervals so that an interval between the adjacent first contacts becomes a first distance, and the second contacts Are arranged between two adjacent first contacts, and the second contact has a second distance in which an interval between the adjacent second contacts is smaller than the first distance, It arrange | positions so that 3rd distance larger than distance may be repeated alternately.
このコネクタにおいて、前記ハウジングには、前記複数のコンタクトをそれぞれ収納する溝が形成されていて、前記ハウジングには、前記第3距離の間隔で配置されている2つの前記第2コンタクトの間に隙間を作るための段部が形成されていることも好ましい。 In this connector, the housing is formed with grooves for receiving the plurality of contacts, respectively, and the housing has a gap between the two second contacts arranged at an interval of the third distance. It is also preferable that a stepped portion for forming is formed.
このコネクタにおいて、前記コンタクトに接し、前記ハウジングに対して抜止位置と解除位置との間で移動自在に配置される操作子を備え、前記ハウジングには板状の前記接続対象物が挿入される挿入部が形成され、複数の前記コンタクトは各々、前記挿入部に挿入された前記接続対象物の一方の表面側に配置されるバネ部と、前記挿入部に挿入された前記接続対象物の他方の表面側に配置される支持部と、前記バネ部と前記支持部とを連結し、弾性変形して前記バネ部を移動自在に支持する連結部とを具備し、前記支持部には、前記挿入部に挿入された前記接続対象物に接する第1挟持部が形成され、前記バネ部には、前記挿入部に挿入された前記接続対象物に接し、前記第1挟持部により前記接続対象物を挟む第2挟持部が形成され、前記操作子は、前記抜止位置に移動した状態では前記バネ部を押して、前記第1挟持部と前記第2挟持部との間隔が狭くなるように前記バネ部を移動させ、前記第1挟持部または前記第2挟持部のうち少なくとも何れか一方が、前記端子に押圧されて電気的に接続され、前記操作子は、前記解除位置に移動した状態で、前記抜止位置に比べて前記バネ部を押す力が弱くなり、前記第1挟持部と前記第2挟持部との間隔が広がるように前記バネ部を移動させるように構成されていることも好ましい。 The connector includes an operation element that is in contact with the contact and is movably disposed between a retaining position and a releasing position with respect to the housing, and in which the plate-shaped connection object is inserted into the housing. A plurality of contacts, each of the plurality of contacts being disposed on one surface side of the connection object inserted into the insertion part, and the other of the connection objects inserted into the insertion part A support portion disposed on the surface side; and a connecting portion that connects the spring portion and the support portion and elastically deforms to support the spring portion movably. A first holding part that contacts the connection object inserted into the insertion part is formed, and the spring part contacts the connection object inserted into the insertion part, and the connection object is inserted by the first holding part. A second clamping part is formed to sandwich the front When the operating element is moved to the retaining position, the operator pushes the spring part to move the spring part so that the distance between the first clamping part and the second clamping part is narrowed, and the first clamping part or At least one of the second clamping parts is pressed and electrically connected to the terminal, and the operating element pushes the spring part as compared with the retaining position in a state of moving to the release position. It is also preferable that the spring portion is configured to move so that the force becomes weak and the distance between the first clamping portion and the second clamping portion is widened.
このコネクタにおいて、前記第2距離の間隔で配置されている2つの前記第2コンタクトは、差動信号の伝送用端子であることも好ましい。 In this connector, it is also preferable that the two second contacts arranged at the interval of the second distance are differential signal transmission terminals.
本発明によれば、コンタクト間のクロストークを低減したコネクタを実現することができる。 According to the present invention, a connector with reduced crosstalk between contacts can be realized.
(実施形態1)
本実施形態に係るコネクタは、基板対FPC(Flexible Printed Circuits)接続、又は基板対FFC(Flexible Flat Cable)接続等、基板とケーブルとを接続するために用いられるコネクタである。本実施形態では、FPCが接続されるコネクタについて説明するが、コネクタに接続される接続対象物はFPCやFFCに限定される趣旨ではない。
(Embodiment 1)
The connector according to the present embodiment is a connector used for connecting a board and a cable, such as board-to-FPC (Flexible Printed Circuits) connection or board-to-FFC (Flexible Flat Cable) connection. In the present embodiment, the connector to which the FPC is connected will be described, but the connection object connected to the connector is not limited to the FPC or the FFC.
本実施形態に係るコネクタを図に基づいて説明する。以下の説明では図1に示すx軸方向を左右方向として規定し、図1に示すy軸方向を上下方向として規定する。さらに、図3に示すz軸方向を前後方向として説明するが、実際の使用状態での方向を限定する趣旨ではない。 A connector according to this embodiment will be described with reference to the drawings. In the following description, the x-axis direction shown in FIG. 1 is defined as the left-right direction, and the y-axis direction shown in FIG. 1 is defined as the up-down direction. Furthermore, although the z-axis direction shown in FIG. 3 will be described as the front-rear direction, it is not intended to limit the direction in the actual use state.
本実施形態のコネクタ100は基板(図示せず)に実装され、図3〜図5に示すように接続対象物のFPC110と基板との間を電気的に接続するために用いられる。
The
FPC110は、絶縁性を有する合成樹脂によりシート状に形成されたフレキシブル基板111と、フレキシブル基板111の表面に形成された導体パターン112と、フレキシブル基板111の裏面に取り付けられた補強板113とを備える。フレキシブル基板111は、裏面に取り付けられた補強板113によって剛性が高められているため、FPC110を挿入部31aに差し込む作業を容易に行うことができる。
The FPC 110 includes a
コネクタ100は、図1〜図5に示すように、複数(本実施形態では9本)のコンタクト101と、ハウジング3とを備えている。本実施形態のコネクタ100はさらに、レバー4を備えている。
As shown in FIGS. 1 to 5, the
コンタクト101は、グランド接続コンタクト1(第1コンタクト)と信号用コンタクト2(第2コンタクト)とで構成されている。グランド接続コンタクト1と信号用コンタクト2とは、導電性が高く且つばね性が比較的大きい材料(例えば銅合金等)により形成される。グランド接続コンタクト1と信号用コンタクト2とは、FPC110の表面に設けられた複数の導体パターン112のうち対応する位置に設けられた導体パターン112に電気的に接続される。
The
グランド接続コンタクト1は、図5に示すように、第1接続部11(支持部)と、第2接続部12(バネ部)と、支持部13と、連結部11b,12bとが一体に形成されている。グランド接続コンタクト1は例えば板金にプレス加工を施すことによって形成されている。グランド接続コンタクト1は、長手方向が前後方向と並行し、且つ、第1接続部11が下側、第2接続部12が上側に位置するようにして、ハウジング3に取り付けられる。グランド接続コンタクト1は、ハウジング3の前方から、後述する第1溝32に沿って後方に押し込むことによって第1溝32内に保持される。
As shown in FIG. 5, the
支持部13は帯板状に形成されており、第1接続部11と第2接続部12とを第1溝32内で支持している。支持部13の長手方向における一端部(前端部)には、被実装部である基板(図示せず)にロウ付け(例えば半田付け)される端子14が設けられている。支持部13は、支持部13の長手方向における他端部(後端部)に連結部12bを有していて、長手方向における中間部には連結部11bを有している。連結部11b,12bは各々ばね性を有し、第1接続部11と第2接続部12とが各々支持部13に対して変形できるようになっている。
The
第1接続部11は細幅の帯板状に形成され、ハウジング3のうち挿入部31aの下側に形成された第1溝32に配置されている。第1溝32については後述する。第1接続部11の長手方向における一端部(前端部)には、ハウジング3内に挿入されたFPC110と接触する突起11a(第1挟持部)が設けられている。突起11aは、挿入部31aの上下方向の中央部分に向かって幅寸法(本実施形態では前後方向の寸法)が小さくなるV字形状に形成されている。なお、突起11aの形状は本実施形態のV字形状に限定されず、左右方向の寸法が小さくなるV字形状でもよいし、断面視の形状が半円状等の適宜の形状でよい。以下で説明する突起12a,21a,22aの形状についても同様であるため、突起12a,21a,22aの形状の説明は省略する。
The
突起11aは、FPC110に接して接圧を加え、その接圧による摩擦抵抗によりFPC110を抜け止めする。第1接続部11の長手方向における他端部(後端部)は、U字状に形成されている連結部11bによって支持部13とつながっている。第1接続部11は、支持部13とほぼ並行していて支持部13の上側に配置されている。
The
第2接続部12は、中間部がクランク状に曲がっており、第2接続部12と第1接続部11との間隔がFPC110の厚さ程度になっている。第2接続部12の長手方向における一端部(前端部)には、ハウジング3内に挿入されたFPC110の導体パターン112と接触する突起12a(第2挟持部)が設けられている。突起12aは導体パターン112に接触して電気的に接続され、且つ接圧による摩擦抵抗によりFPC110を抜け止めする。第2接続部12の長手方向における他端部(後端部)は、U字状に形成されている連結部12bが形成されている。第2接続部12は連結部12bによって第1接続部11と並行するように形成されている。第2接続部12の後端側の縁部分は開口部31bから露出していてレバー4に接するようになっている。レバー4を倒した状態ではレバー4の端部44が第2接続部12に接触して第2接続部12を下方に押し込む。レバー4を起こした状態では端部44は第2接続部12に押し戻される。
The second connecting
信号用コンタクト2は、図3および図4に示すように、第3接続部21(支持部)と第4接続部22(バネ部)と連結部23とが一体に形成されている。信号用コンタクト2は例えば板金にプレス加工を施すことによって形成されている。
As shown in FIGS. 3 and 4, the
信号用コンタクト2は、長手方向が前後方向と並行し、且つ、第3接続部21が下側、第4接続部22が上側に位置するようにして、ハウジング3に取り付けられる。
The
連結部23はばね性を有し、第3接続部21の長手方向における中間部と、第4接続部22の長手方向における中間部との間を連結する。
The connecting
第3接続部21は細幅の帯板状に形成され、ハウジング3のうち挿入部31aの下側に形成された第2溝34の底面に一部が接触した状態で、ハウジング3に取り付けられている。第2溝34については後述する。第3接続部21の長手方向における一端部(前端部)には、ハウジング3内に挿入されたFPC110と接触する突起21a(第1挟持部)が設けられている。第3接続部21の長手方向における他端部(後端部)には、被実装部である基板(図示せず)にロウ付けされる端子21bが設けられている。
The
第4接続部22は帯板状に形成されてばね性を有している。第4接続部22の長手方向における一端部(前端部)には、ハウジング3内に挿入されたFPC110の導体パターン112と接触する突起22a(第2挟持部)が設けられている。突起22aは導体パターン112に接触して電気的に接続され、且つ接圧による摩擦抵抗によりFPC110を抜け止めする。第4接続部22の長手方向における他端部(後端部)には、第4接続部22の後方に突き出ていてレバー4と接触する突出部22bが設けられている。突出部22bは、第2溝34からハウジング3の上方および後方に貫通するように形成された孔30を通って開口部31bに突き出るように配置される。孔30については後述する。なお、突出部22bには半円状に窪んだ凹部22cが設けられており、レバー4の軸部43が凹部22cに接触している。
The
信号用コンタクト2は、ハウジング3の後方から第2溝34に沿って前方に押し込むことによって第2溝34内に圧入されて保持される。
The
ハウジング3は絶縁性を有する合成樹脂成形品からなり、前後方向の寸法及び左右方向の寸法に比べて上下方向の寸法が小さい扁平な直方体状に形成されている。ハウジング3の前部には、前面側から前後方向の中間付近まで、FPC110が前側から挿入される挿入部31aが設けられており、この挿入部31aは前面(一面)及び左右両側面にそれぞれ開口している。なお、挿入部31aは、ハウジング3の前面及び左右両側面に開口していることに限定されず、接続対象物がハウジング3に対して抜き差しできるように構成されていればよい。
The
ハウジング3のうち挿入部31aの上下両側に位置する部位には各々、図1に示すように、グランド接続コンタクト1がそれぞれ配置される複数(本実施形態では5本)の第1溝32が左右方向に並ぶように形成されている。5本の第1溝32の間には各々、信号用コンタクト2が配置される第2溝34が並行するように形成されている。すなわちハウジング3には、第2溝34が4本形成されている。
As shown in FIG. 1, a plurality of (in this embodiment, five)
5本の第1溝32は、後述する距離d1の間隔で(すなわち等間隔で)ハウジング3に形成されている。なお、以下で説明する距離d1〜d3についての詳細は後述する。
The five
第2溝34は、第1溝32の間に各々形成されている。
The
左から2番目の第1溝32の両側に各々形成された2本の第2溝34の間隔は、距離d1よりも小さい距離d2となるように配置されている。同様に、右から2番目の第1溝32の両側に各々形成された2本の第2溝34の間隔も距離d2となるように配置されている。
The distance between the two
複数の第2溝34は、隣り合う第2溝34の間隔が、距離d2と、距離d1よりも大きい距離d3とを交互に繰り返すように形成されている。本実施形態では、左右方向における中央の第1溝32の両側に形成されている2本の第2溝34の間隔が距離d3となっている。
The plurality of
距離d2の間隔で形成された各々の第2溝34と第1溝32との間には、仕切り壁33が形成されている。
A
距離d3の間隔で形成された各々の第2溝34と第1溝32との間には、仕切り壁35が形成されている。なお、本実施形態ではコネクタ100の両側に配置されている各々の第1溝32と第2溝34との間にも仕切り壁35が形成されている。
A
仕切り壁33の左右方向の寸法は、仕切り壁35の左右方向の寸法よりも小さくなるように形成されている。左右方向の寸法が異なる2つの仕切り壁33,35によって第1溝32と第2溝34とが隔てられていることにより、グランド接続コンタクト1と信号用コンタクト2との間隔は、2種類の異なる間隔でハウジング3内に配置される。
The horizontal dimension of the
ハウジング3の後部には、後面側から前後方向の中間付近まで、後面、上面及び左右両側面に開口した開口部31bが設けられている。ハウジング3において、前側の挿入部31aと後側の開口部31bとの間には、少なくとも信号用コンタクト2の連結部23とグランド接続コンタクト1の第2接続部12とを仕切る仕切り壁31cが左右方向に沿って設けられている。
In the rear part of the
ハウジング3の上方に形成される第2溝34の後方の部位には、ハウジング3を上方および後方に貫通する孔30が形成されている。孔30は、第4接続部22の突出部22bを開口部31bに露出させるために形成されている。
A
信号用コンタクト2の突起21a及び突起22aは各々、第2溝34に収納された状態で挿入部31aの上下方向の中央部分に向かって第2溝34から上下方向にわずかに突き出るように配置されている。同様に、グランド接続コンタクト1の突起11a及び突起12aは各々、第1溝32に収納された状態で挿入部31aの上下方向の中央部分に向かって第1溝32から上下方向にわずかに突き出るように配置されている。
Each of the
レバー4は絶縁性を有する合成樹脂成形品からなり、横長且つ扁平な直方体状に形成されており、レバー4の左右方向の寸法はハウジング3と同程度に形成されている。レバー4には、図3に示すように、レバー4が起こされた状態で第4接続部22の突出部22bがそれぞれ挿入される複数(本実施形態では4個)の孔41が左右方向に並べて設けられている。孔41は、レバー4が倒された状態でも突出部22bの一部が入り込んだ状態となるように形成されている(図4参照)。ここで、孔41のうちレバー4が倒された状態における前方寄りの周壁には、表面が半円筒面に形成された軸部43が形成されている。グランド接続コンタクト1と信号用コンタクト2とがハウジング3に保持されている状態で、レバー4をハウジング3の開口部31bに組み付けることにより、レバー4は突出部22bと第2接続部12とに挟まれて、ハウジング3に対して回転自在に保持される。
The
ここで、コネクタ100にFPC110を着脱する機構について図3〜図5を参照して説明する。
Here, a mechanism for attaching / detaching the
コネクタ100にFPC110を接続する際は、図3に示すように、レバー4が直角に起こされる位置(解除位置)までレバー4を回転させる。この状態で第4接続部22はほぼ水平状態となり、突起22aと突起21aとの間隔が最も広がった状態となる。この状態で突起12aと突起11aとの間隔が最も広がった状態となる。そのため、第3接続部21と第4接続部22の間、および第1接続部11と第2接続部12との間にFPC110を少ない力で容易に差し込むことができる。
When connecting the
FPC110を前側から挿入部31a内に差し込むと、突起11aおよび突起21aがFPC110の裏面側に接触する。FPC110を挿入部31a内の所定位置まで差し込んだ後に、図4および図5に示すように、レバー4の上側部分を後方に押してレバー4を倒す(抜止位置)。
When the
レバー4を倒すと、レバー4が起こされている状態に比べて軸部43の位置が高くなる。軸部43は凹部22cに接触して突出部22bを上方に移動させる。突出部22bが上方に移動すると連結部23が撓んで第4接続部22が斜め下方を向き、突起22aが下方に移動して導体パターン112に接触する。突起22aが導体パターン112と接触することによって、突出部22bはそれ以上下側へ移動できなくなり、第4接続部22の先端側が撓められる。これにより、第4接続部22の先端側にばね力が蓄積され、このばね力によって突起22aと導体パターン112との接触圧が確保されるとともに、FPC110がコネクタ100に電気的に接続された状態で保持される。
When the
また、レバー4を倒すと、端部44が開口部31bから露出している第2接続部12を下方に押し込む。第2接続部12が端部44によって下向きに押され、第2接続部12の一端側(前端側)が下側に移動するように連結部12bが変形する。第2接続部12の一端側が下側に移動するように連結部12bが変形した場合、突起12aが導体パターン112と接触することによって、第2接続部12の一端側はそれ以上下側へ移動できなくなり、第2接続部12の先端側が撓められる。これにより、第2接続部12の先端側にばね力が蓄積され、このばね力によって突起12aと導体パターン112との接触圧が確保されるとともに、FPC110がコネクタ100に電気的に接続された状態で保持される。
Further, when the
一方、コネクタ100からFPC110を取り外す際は、レバー4を図3に示す位置(解除位置)まで約90度回転させる。レバー4のこの回転に伴い、軸部43はハウジング3の底面からの高さが最も低くなる位置まで移動し、端部44は屈曲部12cを押し込まなくなる。
On the other hand, when removing the
このとき、突起22a及び突起12aは各々、導体パターン112から離れる方向に移動するので、コネクタ100がFPC110を保持する力が低下し、FPC110をコネクタ100から容易に引き抜くことができる。
At this time, since the
ここで、コンタクト101の位置関係について図6を参照して説明する。なお、図6では説明を簡単にするためにハウジング3の図示を省略している。また、以下の説明ではコネクタ100は、差動信号を伝送するFPC110に電気的に接続されている例を説明するが、信号は差動信号であることに限定される趣旨ではない。
Here, the positional relationship of the
信号用コンタクト2は、第1信号用コンタクト201、第2信号用コンタクト202、第3信号用コンタクト203、第4信号用コンタクト204で構成されている。以下の説明では、4本の信号用コンタクト(第1信号用コンタクト201〜第4信号用コンタクト204)の各々に共通する説明を行う場合は信号用コンタクト2と表記する。そして、個別の信号用コンタクトについて説明する場合は、第1信号用コンタクト201、第2信号用コンタクト202、第3信号用コンタクト203、第4信号用コンタクト204と表記する。なお、本実施形態の信号用コンタクト2は4本の信号用コンタクトで構成されているが、4本に限定される趣旨ではない。
The
第1信号用コンタクト201と第2信号用コンタクト202とは、2本1組で差動信号を伝送する第1差動信号用コンタクト102を構成している。第3信号用コンタクト203と第4信号用コンタクト204とは、2本1組で差動信号を伝送する第2差動信号用コンタクト103を構成している。
The
5本のグランド接続コンタクト1は、距離d1の間隔で(すなわち等間隔で)ハウジング3に保持されている。
The five
第1差動信号用コンタクト102は、図6に示すように、左から2番目のグランド接続コンタクト1の両側に配置されている。本実施形態の第1差動信号用コンタクト102では、図6に示すように、グランド接続コンタクト1の左側に第1信号用コンタクト201が配置されていて、グランド接続コンタクト1の右側に第2信号用コンタクト202が配置されている。なお、本実施形態の第1差動信号用コンタクト102は、左から2番目のグランド接続コンタクト1の両側に配置されることに限定される趣旨ではない。第1差動信号用コンタクト102は、複数のグランド接続コンタクト1のうち、任意のグランド接続コンタクト1の両側に配置されていてもよい。以下に説明する第2差動信号用コンタクト103も同様に、複数のグランド接続コンタクト1のうち、任意のグランド接続コンタクト1の両側に配置されていてもよい。
As shown in FIG. 6, the first
第2差動信号用コンタクト103は、図6に示すように、右から2番目のグランド接続コンタクト1の両側に配置されている。本実施形態の第2差動信号用コンタクト103では、グランド接続コンタクト1の左側に第3信号用コンタクト203が配置されていて、グランド接続コンタクト1の右側に第4信号用コンタクト204が配置されている。
As shown in FIG. 6, the second
第1信号用コンタクト201と第2信号用コンタクト202との間隔は距離d2となるように配置されている。同様に、第3信号用コンタクト203と第4信号用コンタクト204との間隔も距離d2となるように配置されている。距離d2は、距離d1よりも小さくなるように配置されている。
The distance between the
第1差動信号用コンタクト102と第2差動信号用コンタクト103との最小間隔は、距離d1よりも大きい距離d3となるように配置されている。つまり、複数(本実施形態では4本)の信号用コンタクト2は、間隔が距離d2と距離d3とを交互に繰り返すように配置されている。距離d3は、本実施形態では第2信号用コンタクト202と第3信号用コンタクト203との間の距離である。
The minimum distance between the first
次に、本実施形態の信号用コンタクト2の間隔が距離d2と距離d3とを交互に繰り返すように配置されている効果について説明する。ここで説明のために、比較例1として、隣り合うコンタクト101の間隔が全て一定の距離d4となるようにコンタクト101が配置されているコネクタについて図7および図8を参照して説明する。
Next, the effect that the distance between the
比較例1のコネクタでは、図7に示すように、隣り合うコンタクト101の間隔が距離d4となるように配置されている。比較例1のコネクタでは、距離d1,d2,d3が全て一定の距離となるように配置されている。
In the connector of the comparative example 1, as shown in FIG. 7, it arrange | positions so that the space | interval of the
第3信号用コンタクト203と第1信号用コンタクト201とのクロストークN1により第1信号用コンタクト201に発生したノイズN11は、図8の上段(信号波形1)に示すように、第1信号用コンタクト201が伝送する信号に重畳される。また、第3信号用コンタクト203と第2信号用コンタクト202とのクロストークN2により第2信号用コンタクト202に発生したノイズN12は、図8の中段(信号波形2)に示すように、第2信号用コンタクト202が伝送する信号に重畳される。第3信号用コンタクト203から第1信号用コンタクト201までの間隔に比べて第3信号用コンタクト203から第2信号用コンタクト202までの間隔は小さいので、ノイズN12はノイズN11よりもノイズの大きさが大きくなっている。第1信号用コンタクト201と第2信号用コンタクト202とは差動信号を伝送しているので、受信装置は2つの信号の差分を求めることで差動信号を得ている。受信装置が2つの信号の差分を求めた際に、図8の下段(信号波形3)に示すように、第1信号用コンタクト201と第2信号用コンタクト202とに重畳されたノイズは打ち消しあって、差動信号に含まれるノイズN13が小さくなる。
The noise N11 generated in the
本実施形態のコンタクト101では、距離d3が距離d1より大きくなるように2本の信号用コンタクト2(第2信号用コンタクト202、第3信号用コンタクト203)が配置されている。そのため、第3信号用コンタクト203と第2信号用コンタクト202とのクロストークN2により第2信号用コンタクト202に発生するノイズN12の大きさを小さくすることができる。また、本実施形態のコンタクト101では、距離d2が距離d1よりも小さくなるように2本の信号用コンタクト2(第1信号用コンタクト201、第2信号用コンタクト202)が配置されている。第3信号用コンタクト203から見て第1信号用コンタクト201までの間隔と第2信号用コンタクト202までの間隔との差が比較例1と比べて小さくなっている。そのため、第3信号用コンタクト203と第1信号用コンタクト201とのクロストークN1により第1信号用コンタクト201に発生するノイズN11の大きさとノイズN12の大きさとの差が比較例1と比べて小さくなっている。第1信号用コンタクト201と第2信号用コンタクト202とに重畳されたノイズの大部分は信号の差分を求めた際に打ち消されて、受信装置が受信するノイズを小さくすることができる。
In the
図9は、第2差動信号用コンタクト103から第1差動信号用コンタクト102に発生する差動クロストークをシミュレーションにより解析した結果を示している。
FIG. 9 shows a result of analyzing the differential crosstalk generated from the second
なお、図9において、横軸はコンタクト101が伝送する信号の周波数を表し、横軸の値は、縦軸との交点に近づくにつれて小さくなり、縦軸との交点から遠ざかるにつれて大きくなるように図示されている。縦軸は差動クロストークの大きさをそれぞれ表し、縦軸の値は、横軸との交点に近づくにつれて小さくなり、横軸との交点から遠ざかるにつれて大きくなるように図示されている。また、図9中の点線X1は比較例1のコネクタの解析結果、図9中の実線X2は本実施形態のコネクタ100の解析結果である。
In FIG. 9, the horizontal axis represents the frequency of the signal transmitted by the
この解析結果からわかるように、FPC110との接触部分におけるコンタクト101の差動クロストークは、比較例1のコネクタに対しておよそ8.8dB低減されている。つまり本実施形態のコネクタ100は比較例1のコネクタに対して差動クロストークによるノイズを抑制することができる。
As can be seen from this analysis result, the differential crosstalk of the
図10は、TDR(Time Domain Reflectometry:時間領域反射)法を用いてコンタクト101の差動インピーダンスを解析した結果を示している。なお、図10において横軸は時間を、縦軸は信号用コンタクト2の差動インピーダンスをそれぞれ表しているが、横軸については、実質的に、基板(図示せず)、コンタクト101及びFPC110を通る信号経路の各位置を表している。また、図10中の点線Z1は比較例1のコネクタの解析結果、図10中の実線Z2は本実施形態のコネクタ100の解析結果である。
FIG. 10 shows the result of analyzing the differential impedance of the
この解析結果から、FPC110との接触部分におけるコンタクト101の差動インピーダンスが、比較例1のコネクタでは88.9Ωであったのに対して、本実施形態のコネクタ100では80.7Ωとなっている。つまり本実施形態のコネクタ100は比較例1のコネクタに対して差動インピーダンスを低減することができる。
From this analysis result, the differential impedance of the
以上説明したように本実施形態のコネクタ100は、接続対象物(本実施形態ではFPC110)が備える複数の端子(導体パターン112)の各々に電気的に接続される複数のコンタクト101と、複数のコンタクト101を保持するハウジング3とを備えている。コンタクト101は、複数のグランド接続コンタクト1(第1コンタクト)、および複数の信号用コンタクト2(第2コンタクト)を含んでいる。グランド接続コンタクト1(第1コンタクト)は、隣り合うグランド接続コンタクト1の間隔が距離d1(第1距離)となるように等間隔に並べて配置されている。信号用コンタクト2(第2コンタクト)は、隣り合う2つのグランド接続コンタクト1(第1コンタクト)の間にそれぞれ1つ配置されている。信号用コンタクト2(第2コンタクト)は、隣り合う信号用コンタクト2の間隔が、距離d1(第1距離)よりも小さい距離d2(第2距離)と、距離d1(第1距離)よりも大きい距離d3(第3距離)とを交互に繰り返すように配置されている。
As described above, the
第2信号用コンタクト202と第3信号用コンタクト203とは、互いの間隔が距離d3(d3>d1)となるように配置されている。本実施形態では、互いの間隔が距離d1の場合に比べて、第3信号用コンタクト203から第2信号用コンタクト202に発生するノイズを小さくすることができる。また、第1信号用コンタクト201と第2信号用コンタクト202とは、互いの間隔が距離d2(d2<d1)となるように配置されている。本実施形態では、互いの間隔が距離d1の場合に比べて、第3信号用コンタクト203から第1信号用コンタクト201までの間隔と、第3信号用コンタクト203から第2信号用コンタクト202までの間隔との差を小さくできる。信号用コンタクト2に差動信号を伝送させると、第3信号用コンタクト203と第1信号用コンタクト201とによるクロストークによるノイズと、第3信号用コンタクト203と第2信号用コンタクト202とによるクロストークによるノイズとの差が小さくなる。コネクタ100を差動伝送方式のコネクタとして用いることで、クロストークによるノイズを効率よく低減させることができる。
The
本実施形態のコネクタ100は、コンタクト101に接し、ハウジング3に対して抜止位置と解除位置との間で移動自在に配置される操作子(レバー4)を備え、以下のように構成されていることも好ましい。ハウジング3には板状の接続対象物(FPC110)が挿入される挿入部31aが形成されている。複数のコンタクト101は各々、バネ部(第2接続部12、第4接続部22)と、支持部(第1接続部11、第3接続部21)と、連結部(連結部23,12b)とを具備している。バネ部は、挿入部31aに挿入された接続対象物(FPC110)の一方の表面側(本実施形態では上側)に配置される。支持部は、挿入部31aに挿入された接続対象物(FPC110)の他方の表面側(本実施形態では下側)に配置される。連結部12bは、バネ部(第2接続部12)と支持部(第1接続部11)とを連結し、弾性変形してバネ部(第2接続部12)を移動自在に支持する。連結部23は、バネ部(第4接続部22)と支持部(第3接続部21)とを連結し、弾性変形してバネ部(第4接続部22)を移動自在に支持する。支持部(第1接続部11)には、挿入部31aに挿入された接続対象物(FPC110)に接する第1挟持部(突起11a)が形成されている。支持部(第3接続部21)には、挿入部31aに挿入された接続対象物(FPC110)に接する第1挟持部(突起21a)が形成されている。バネ部(第2接続部12)には、挿入部31aに挿入された接続対象物(FPC110)に接し、第1挟持部(突起11a)により接続対象物を挟む第2挟持部(突起12a)が形成されている。バネ部(第4接続部22)には、挿入部31aに挿入された接続対象物(FPC110)に接し、第1挟持部(突起21a)により接続対象物を挟む第2挟持部(突起22a)が形成されている。操作子(レバー4)は、抜止位置に移動した状態ではバネ部(第4接続部22)を押して、第1挟持部(突起21a)と第2挟持部(突起22a)との間隔が狭くなるようにバネ部を移動させる。操作子(レバー4)は、抜止位置に移動した状態ではバネ部(第2接続部12)を押して、第1挟持部(突起11a)と第2挟持部(突起12a)との間隔が狭くなるようにバネ部を移動させる。第1挟持部(突起11a,21a)または第2挟持部(突起12a,22a)のうち少なくとも何れか一方が、端子(導体パターン112)に押圧されて電気的に接続される。操作子(レバー4)は、解除位置に移動した状態で、抜止位置に比べてバネ部(第2接続部12、第4接続部22)を押す力が弱くなり、第1挟持部(突起11a,21a)と第2挟持部(突起12a,22a)との間隔が広がるようにバネ部を移動させる。抜止位置にあるレバー4に押されて互いの間隔が狭められる突起11a,12a,21a,22aが、FPC110を挟んで抜け止めする。さらに突起11a(突起21a)または突起12a(突起22a)のうち少なくとも何れか一方が、導体パターン112に押圧されて電気的に接続されることにより、コネクタ100はFPC110に電気的に接続されている状態を維持しやすくなっている。
The
本実施形態のコネクタ100において、距離d2(第2距離)の間隔で配置されている2つの信号用コンタクト2(第2コンタクト)は、差動信号の伝送用端子であることも好ましい。互いの間隔が距離d2(d2<d1)となるように配置されている信号用コンタクト2に差動信号を伝送させる場合、クロストークによる各々の信号用コンタクト2に発生するノイズの大きさの差が小さくなる。つまりコネクタ100を、差動信号を伝送するコネクタとして用いることにより、クロストークによるノイズを低減することができる。
In the
なお、本実施形態のコンタクト101は5本のグランド接続コンタクト1と4本の信号用コンタクト2とで構成されているが、コンタクト101の本数は本実施形態の構成に限定される趣旨ではない。コンタクト101は複数のグランド接続コンタクト1と、複数の信号用コンタクト2とで構成されていればよい。
The
本実施形態では、突起11a,12a,21a,22aが抜止部を兼ねているが、抜止部はコンタクト101に形成されることに限定されない。例えば抜止部は、コンタクト101とは別体にハウジング3に対して移動自在に取り付けられていてもよい。また、抜止部は、接続対象物の上面及び下面に接することに限定されず、例えば接続対象物に切欠部分を形成して、その切欠き部分に引っかかることで抜け止めするように構成されていてもよい。
In the present embodiment, the
ここで比較例2として、第1差動信号用コンタクト102及び第2差動信号用コンタクト103の有する信号用コンタクト2の間に各々配置されているグランド接続コンタクト1を省略したコネクタ100について説明する。
Here, as Comparative Example 2, a
本実施形態のコネクタ100のうち、第1差動信号用コンタクト102が有する2本の信号用コンタクト2の間にあるグランド接続コンタクト1を無くすと、グランド接続コンタクト1の厚さ分だけ隙間ができる。この隙間による寄生容量は、空気の比誘電率と、ハウジング3を構成している材料の比誘電率とに基づいて求めることができる。空気の比誘電率は金属等の導体の比誘電率よりも小さいので、2本の信号用コンタクト2の間にあったグランド接続コンタクト1を無くすと、第1差動信号用コンタクト102の寄生容量が小さくなる。すなわち比較例2のコネクタ100は、本実施形態のコネクタ100と比べて第1差動信号用コンタクト102の寄生容量を小さくすることにより、第1差動信号用コンタクト102の差動インピーダンスを大きくしている点が本実施形態と相違している。比較例2のコネクタ100では、第1差動信号用コンタクト102の差動インピーダンスを大きくすることにより差動インピーダンスの不整合を補正することができるようになる。また、差動インピーダンスを大きくすることで信号の反射などを抑制して信号の減衰を抑えることができるという効果を奏する。なお、第2差動信号用コンタクト103が有する2本の信号用コンタクト2の間にあるグランド接続コンタクト1を省略する場合も同様であるため、その説明を省略する。
If the
図11は、比較例2のコネクタ100のうち、第2差動信号用コンタクト103から第1差動信号用コンタクト102に発生する差動クロストークをシミュレーションにより解析した結果を示している。なお、図11における横軸および縦軸は図9と同様であるため説明を省略する。
FIG. 11 shows the result of analyzing the differential crosstalk generated from the second
図11中の点線X21は比較例1のコネクタの解析結果、図11中の実線X22は比較例2のコネクタ100の解析結果である。
The dotted line X21 in FIG. 11 is the analysis result of the connector of Comparative Example 1, and the solid line X22 in FIG. 11 is the analysis result of the
この解析結果からわかるように、FPC110との接触部分におけるコンタクト101の差動クロストークは、比較例1のコネクタに対しておよそ7.8dB低減されている。つまり比較例2のコネクタ100は比較例1のコネクタに対して差動クロストークによるノイズを抑制することができる。
As can be seen from this analysis result, the differential crosstalk of the
図12は、TDR法を用いてコンタクト101の差動インピーダンスを解析した結果を示している。なお、図12における横軸および縦軸は図10と同様であるため説明を省略する。
FIG. 12 shows the result of analyzing the differential impedance of the
図12中の点線Z21は比較例1のコネクタの解析結果、図12中の実線Z22は比較例2のコネクタ100の解析結果である。
The dotted line Z21 in FIG. 12 is the analysis result of the connector of Comparative Example 1, and the solid line Z22 in FIG. 12 is the analysis result of the
この解析結果から、FPC110との接触部分におけるコンタクト101の差動インピーダンスが、比較例1のコネクタでは88.9Ωであったのに対して、比較例2のコネクタ100では87.6Ωとなっている。つまり比較例2のコネクタ100は比較例1のコネクタに対して差動インピーダンスを低減することができる。
From this analysis result, the differential impedance of the
ここで、比較例2のコネクタ100と本実施形態のコネクタ100とを比較すると、比較例2のコネクタ100では、2本で1組の信号用コンタクト2の間にグランド接続コンタクト1が配置されていない点が異なる。比較例2では、2本で1組の信号用コンタクト2の間にグランド接続コンタクト1が配置されていないので、比較例2のコネクタ100は、本実施形態のコネクタ100と比較して信号用コンタクト2の端子間容量を低減させることができる。具体的に言うと、2本で1組の信号用コンタクト2の間隔は、本実施形態では、距離d2からグランド接続コンタクト1の厚さ寸法を引いた値であるのに対し、比較例2では、距離d2となるため、信号用コンタクト2の端子間容量が低減する。信号用コンタクト2の端子間容量が低減することにより、差動インピーダンスを増加させることができるという効果を奏する。差動インピーダンスを増加させることで、差動インピーダンスの不整合を補正することができるようになる。差動インピーダンスの不整合を補正することで、信号の反射などを抑制して、信号の減衰を抑えることができるという効果を奏する。
Here, when the
なお、本実施形態では、差動信号を伝送するために信号用コンタクト2を2本使用しており、2本で1組の信号用コンタクト2の両側にグランド接続コンタクト1が配置されている。また、差動信号ではなく、1本の信号用コンタクト2で1つの信号を伝送する場合は、1本の信号用コンタクト2の両側にグランド接続コンタクト1が配置されていればよい。
In the present embodiment, two
(実施形態2)
本実施形態に係るコネクタ100について図13を参照して説明する。
(Embodiment 2)
A
コネクタ100の第1溝32には、第1段部32aが形成されていて、第2溝34には第2段部34aが形成されている点が実施形態1と相違している。なお、コネクタ100は、第1段部32a及び第2段部34aが形成されている点を除いて実施形態1と同様であるため、実施形態1と同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
The
第1段部32aは第1溝32の側面部分のうち、グランド接続コンタクト1と信号用コンタクト2との間にある側面部分に形成されている。第1段部32aは、実施形態1における仕切り壁35の左右方向の幅寸法を小さくし、且つ実施形態1における第1溝32の左右方向の幅寸法を大きくすることで形成されている。第1段部32aは、グランド接続コンタクト1と信号用コンタクト2との間に配置される仕切り壁35の体積を減らして、空気による隙間を作るために形成されている。第1段部32aの前後方向の寸法は、ハウジング3の前方の縁部分から仕切り壁31c付近までの寸法となっている。
The
第2段部34aは第2溝34の側面部分のうち、グランド接続コンタクト1と信号用コンタクト2との間にある側面部分に形成されている。第2段部34aは、実施形態1における仕切り壁35の左右方向の幅寸法を小さくし、且つ実施形態1における第2溝34の左右方向の幅寸法を大きくすることで形成されている。第2段部34aは、グランド接続コンタクト1と信号用コンタクト2との間に配置される仕切り壁35の体積を減らして、空気による隙間を作るために形成されている。第2段部34aの前後方向の寸法は、開口している挿入部31aの前方から仕切り壁31c付近までの寸法となっている。
The
仕切り壁35に隙間を作ることにより、空気よりも比誘電率が大きい合成樹脂材料の体積が減る。グランド接続コンタクト1と信号用コンタクト2との間に配置される合成樹脂材料の体積が減ることにより、グランド接続コンタクト1と信号用コンタクト2との間の寄生容量を小さくすることができる。また、距離d3の間隔で配置されている2本の信号用コンタクト2間の寄生容量(すなわち第1差動信号用コンタクト102と第2差動信号用コンタクト103との間の寄生容量)も小さくすることができるため、クロストークを減らすことができる。
By creating a gap in the
図14は、第2差動信号用コンタクト103から第1差動信号用コンタクト102(第1信号用コンタクト201、第2信号用コンタクト202)に発生する差動クロストークをシミュレーションにより解析した結果を示している。なお、図14における横軸および縦軸は図9と同様であるため説明を省略する。
FIG. 14 shows the result of analyzing the differential crosstalk generated from the second
図14中の点線X11は比較例1のコネクタの解析結果、図14中の一点鎖線X12は実施形態1のコネクタ100の解析結果、図14中の実線X13は本実施形態のコネクタ100の解析結果である。
The dotted line X11 in FIG. 14 is the analysis result of the connector of Comparative Example 1, the alternate long and short dash line X12 in FIG. 14 is the analysis result of the
この解析結果からわかるように、FPC110との接触部分におけるコンタクト101の差動クロストークは、比較例1のコネクタに対しておよそ9.0dB低減されている。つまり本実施形態のコネクタ100は比較例1のコネクタに対して差動クロストークによるノイズを抑制することができる。
As can be seen from this analysis result, the differential crosstalk of the
以上説明したように、本実施形態のコネクタ100のハウジング3には、以下のように構成された段部(第1段部32a、第2段部34a)が形成されていることが好ましい。ハウジング3には、複数のコンタクト101(グランド接続コンタクト1)を収納する溝(第1溝32)と、複数のコンタクト101(信号用コンタクト2)を収納する溝(第2溝34)とが形成されている。ハウジング3には、距離d3(第3距離)の間隔で配置されている2つの信号用コンタクト2(第2コンタクト)の間に隙間を作るための段部(第1段部32a、第2段部34a)が形成されていることが好ましい。距離d3の間隔で配置されている隣り合う第2コンタクトとは、本実施形態では第2信号用コンタクト202および第3信号用コンタクト203のことである。
As described above, it is preferable that the
信号用コンタクト2間に、第1段部32aや第2段部34aによって隙間を作ることにより、信号用コンタクト2間の寄生容量を小さくすることができるため、信号用コンタクト2間に発生するクロストークによるノイズを減らすことができる。特に、距離d3の間隔で配置されている第1差動信号用コンタクト102と第2差動信号用コンタクト103との間の寄生容量を小さくすることができるため、差動信号用のコネクタとして用いることでクロストークを効果的に減らすことができる。
By forming a gap between the
なお、本実施形態では、グランド接続コンタクト1と信号用コンタクト2との間に第1段部32a及び第2段部34aによって2か所の隙間を作っているが、グランド接続コンタクト1と信号用コンタクト2との間には1か所の隙間を作ってもよい。例えば第1段部32a及び第2段部34aのうち少なくとも一方によって1か所の隙間を作ってもよい。またグランド接続コンタクト1と信号用コンタクト2との間に作る隙間は第1段部32aや第2段部34aによって作られることに限定される趣旨ではない。例えば仕切り壁33や仕切り壁35における左右方向の中間部分に、コンタクト101の長手方向(本実施形態では前後方向)に沿う溝部を形成することにより隙間を作ってもよい。
In this embodiment, two gaps are formed between the
本実施形態では、第1段部32a及び第2段部34aの前後方向の寸法は、開口している挿入部31aの前方から仕切り壁31c付近までの寸法となっているが、この寸法の限定される趣旨ではない。つまりコンタクト101間に作る隙間の前後方向の寸法は、ハウジング3がコンタクト101を保持した状態でコンタクト101間に隙間を作ることができる適宜の寸法でよい。
In the present embodiment, the dimension in the front-rear direction of the
なお、上述した各構成(比較例や構成例を含む)は、適宜組み合わせて採用することが可能である。 Note that the above-described configurations (including comparative examples and configuration examples) can be appropriately combined and employed.
100 コネクタ
101 コンタクト
1 グランド接続コンタクト(第1コンタクト)
2 信号用コンタクト(第2コンタクト)
11 第1接続部(支持部)
12 第2接続部(バネ部)
21 第3接続部(支持部)
22 第4接続部(バネ部)
23,12b 連結部
11a 突起(第1挟持部)
12a 突起(第2挟持部)
21a 突起(第1挟持部)
22a 突起(第2挟持部)
3 ハウジング
32 第1溝(溝)
34 第2溝(溝)
32a 第1段部(段部)
34a 第2段部(段部)
110 FPC(接続対象物)
112 導体パターン(接続対象物が備える複数の端子)
d1 距離(第1距離)
d2 距離(第2距離)
d3 距離(第3距離)
100
2 Signal contact (second contact)
11 1st connection part (support part)
12 Second connection part (spring part)
21 3rd connection part (support part)
22 4th connection part (spring part)
23,
12a Protrusion (second clamping part)
21a Protrusion (first clamping part)
22a Protrusion (second clamping part)
3
34 Second groove (groove)
32a First step (step)
34a Second step (step)
110 FPC (object to be connected)
112 Conductor pattern (multiple terminals provided for the connection object)
d1 distance (first distance)
d2 distance (second distance)
d3 distance (third distance)
Claims (4)
前記複数のコンタクトを保持するハウジングと
を備え、
前記コンタクトは、複数の第1コンタクト、および複数の第2コンタクトを含み、
前記第1コンタクトは、隣り合う前記第1コンタクトの間隔が第1距離となるように等間隔に並べて配置され、
前記第2コンタクトは、隣り合う2つの前記第1コンタクトの間にそれぞれ1つ配置され、
前記第2コンタクトは、隣り合う前記第2コンタクトの間隔が、前記第1距離よりも小さい第2距離と、前記第1距離よりも大きい第3距離とを交互に繰り返すように配置されている
ことを特徴とするコネクタ。 A plurality of contacts electrically connected to each of a plurality of terminals included in the connection object;
A housing for holding the plurality of contacts,
The contact includes a plurality of first contacts and a plurality of second contacts;
The first contacts are arranged at equal intervals so that the interval between the adjacent first contacts is the first distance,
Each of the second contacts is disposed between two adjacent first contacts,
The second contact is arranged so that the second distance between the adjacent second contacts is alternately repeated between a second distance smaller than the first distance and a third distance larger than the first distance. Features a connector.
前記ハウジングには、前記第3距離の間隔で配置されている2つの前記第2コンタクトの間に隙間を作るための段部が形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。 The housing is formed with grooves for receiving the plurality of contacts, respectively.
2. The connector according to claim 1, wherein a step is formed in the housing for creating a gap between the two second contacts arranged at the third distance. 3.
前記ハウジングには板状の前記接続対象物が挿入される挿入部が形成され、
複数の前記コンタクトは各々、
前記挿入部に挿入された前記接続対象物の一方の表面側に配置されるバネ部と、
前記挿入部に挿入された前記接続対象物の他方の表面側に配置される支持部と、
前記バネ部と前記支持部とを連結し、弾性変形して前記バネ部を移動自在に支持する連結部と
を具備し、
前記支持部には、前記挿入部に挿入された前記接続対象物に接する第1挟持部が形成され、
前記バネ部には、前記挿入部に挿入された前記接続対象物に接し、前記第1挟持部により前記接続対象物を挟む第2挟持部が形成され、
前記操作子は、前記抜止位置に移動した状態では前記バネ部を押して、前記第1挟持部と前記第2挟持部との間隔が狭くなるように前記バネ部を移動させ、前記第1挟持部または前記第2挟持部のうち少なくとも何れか一方が、前記端子に押圧されて電気的に接続され、
前記操作子は、前記解除位置に移動した状態で、前記抜止位置に比べて前記バネ部を押す力が弱くなり、前記第1挟持部と前記第2挟持部との間隔が広がるように前記バネ部を移動させるように構成されている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のコネクタ。 An operation element that is in contact with the contact and is arranged to be movable between a retaining position and a release position with respect to the housing,
The housing is formed with an insertion portion into which the plate-like connection object is inserted,
Each of the plurality of contacts is
A spring portion disposed on one surface side of the connection object inserted into the insertion portion;
A support part disposed on the other surface side of the connection object inserted into the insertion part;
A connecting portion that connects the spring portion and the support portion, and elastically deforms to support the spring portion movably;
The support part is formed with a first clamping part that contacts the connection object inserted into the insertion part,
The spring part is in contact with the connection object inserted into the insertion part, and a second sandwiching part is formed that sandwiches the connection object by the first sandwiching part,
The operating element pushes the spring part in a state of moving to the retaining position, moves the spring part so that a distance between the first clamping part and the second clamping part becomes narrow, and the first clamping part Or at least one of the second clamping parts is pressed and electrically connected to the terminal,
When the operating element is moved to the release position, the force to press the spring part is weaker than that of the retaining position, and the spring is arranged so that the distance between the first holding part and the second holding part is widened. It is comprised so that a part may be moved. The connector of Claim 1 or 2 characterized by the above-mentioned.
Priority Applications (1)
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2014158100A JP2016035831A (en) | 2014-08-01 | 2014-08-01 | connector |
Publications (1)
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ID=55523581
Family Applications (1)
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JP (1) | JP2016035831A (en) |
-
2014
- 2014-08-01 JP JP2014158100A patent/JP2016035831A/en active Pending
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