JP2016032434A - 脂肪交雑値の推定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】生体牛の第6〜7胸椎部における胸最長筋に侵襲を加えることなく、安価且つ手軽に生体牛の第6〜7肋骨切開面胸最長筋における脂肪交雑値を比較的容易に推定する方法を提供する。
【解決手段】生体牛の第10〜11胸椎部の胸最長筋に所定の周波数で交番電流を通電して、同第10〜11胸椎部の胸最長筋における生体電気インピーダンス値の測定を行う工程と、等価回路モデルに基いて、前記生体電気インピーダンス値から細胞内抵抗値を算出する工程と、細胞内抵抗値−脂肪交雑値相関式に前記細胞内抵抗値を代入し、第6〜7肋骨切開面胸最長筋における推定脂肪交雑値を算出する工程と、を有することとした。
【選択図】図4

Description

本発明は、生体牛の第6〜7肋骨切開面胸最長筋における脂肪交雑値を推定する方法に関する。
従来、消費者に牛の部分肉を供給すべく、流通段階では牛の枝肉の取引がなされている。
この枝肉の価格は、同枝肉の歩留等級や肉質等級で決定される格付けに基づき、セリによって決められている。
従って、生産者側の視点に立てば、より多くの利益を得るためにも、格付けが極めて重要であると言える。
格付けを決定する上で参照される肉質等級のうち、サシの入り具合、すなわち脂肪交雑は重要な要素の一つである。
この脂肪交雑は、畜試式牛脂肪交雑基準の標準模型を基に、左半丸第6〜7肋骨切開面(リブロース部切開面)を格付員が目視し、脂肪交雑値(BMS No.: Beef Marbling Standard Number)として12段階で評価される。なお、以下の説明において、格付時に格付員が評価した脂肪交雑値を格付時脂肪交雑値とも言う。
勿論、肉質の引き締まり具合や色合い、脂肪の色合いなど他の要素もあるが、格付員による良好な格付けを得るためには、この格付時脂肪交雑値が高いほど好ましい。
ところで、肉牛は生後約3年弱の生育期間を経て食肉に加工されるが、その間、生産者は、飼料代や管理代など諸経費を負担しなければならない。
しかし、肉質は個体毎に異なるため、中には時間を掛けて肥育したものの、負担した諸経費や利益に見合う十分な格付けが得られないおそれもある。
このような肉牛は、比較的早い段階で肥育を止め、食肉加工に供することで、利益バランスを改善することが可能となる。
また一方で、良好な肉質を有する個体は、飼料等を吟味しながら十分に肥育させることで、高い格付けを得ることも可能となる。
すなわち、生産者による生体牛の飼育段階において、生体牛の状態で格付時脂肪交雑値が推定できれば、流通調整に資することができる。
しかしながら、脂肪交雑値の格付けは、生体牛の屠畜後、枝肉の状態となってから行われるものであって、飼育中にその肉質を生体牛の外観から推定するのは困難であった。
そこで近年、生体牛の状態で脂肪交雑値を推定する方法として、超音波画像診断装置を利用した脂肪交雑度合いの事前検査方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
このような超音波画像診断装置を用いて事前検査を行うことで、脂肪交雑値の推定を行うことができる。
特開2008−054817号公報
しかしながら、上記従来の脂肪交雑値の推定方法では、高価な超音波画像診断装置を必須としており、手軽な方法とは言い難いという問題があった。
また、得られた超音波画像から脂肪交雑度合いを判読するためには、ある程度熟練を要するという問題もある。
また、別の方法として、生体牛の第6〜7肋骨切開面胸最長筋にバイオプシー等を施して生体組織診断を行うという方法も考えられるが、当該部位は枝肉加工後に格付員によって目視検査が行われる部位であり、侵襲を加えたくないという要望もある。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、生体牛の第6〜7胸椎部における胸最長筋に侵襲を加えることなく、安価且つ手軽に生体牛の第6〜7肋骨切開面胸最長筋における脂肪交雑値を比較的容易に推定する方法を提供する。
上記従来の課題を解決するために、本発明に係る脂肪交雑値の推定方法では、(1)第6〜7胸椎部における胸最長筋を侵襲することなく、生体牛の第6〜7肋骨切開面胸最長筋における脂肪交雑値を推定する方法であって、生体牛の第10〜11胸椎部の胸最長筋に所定の周波数で交番電流を通電して、同第10〜11胸椎部の胸最長筋における生体電気インピーダンス値の測定を行うインピーダンス測定工程と、等価回路モデルに基いて、前記インピーダンス測定工程にて得られた前記生体電気インピーダンス値から細胞内抵抗値を算出する細胞内抵抗算出工程と、細胞内抵抗値−脂肪交雑値相関式に前記細胞内抵抗算出工程にて得られた細胞内抵抗値を代入し、第6〜7肋骨切開面胸最長筋における推定脂肪交雑値を算出する脂肪交雑値推定工程と、を有することとした。
また、本発明に係る脂肪交雑値の推定方法では、以下の点にも特徴を有する。
(2)前記生体電気インピーダンス値の測定は、所定の周波数で交番電流を供給する電流供給装置に接続された一対の電流通電電極と、電圧計に接続された一対の電圧測定電極とを生体牛の第10〜11胸椎部の胸最長筋に穿刺して4電極法により行うこと。
(3)前記等価回路モデルは、Haydenの電気的等価回路モデルであること。
(4)前記所定の周波数は、10k〜100kHzであること。
(5)前記細胞内抵抗値−脂肪交雑値相関式は、下記式(I)で示されること。
Figure 2016032434
(6)前記細胞内抵抗値は、前記第10〜11胸椎部の胸最長筋における単位断面積あたりの細胞内抵抗値であること。
本発明に係る脂肪交雑値の推定方法によれば、第6〜7胸椎部における胸最長筋を侵襲することなく、生体牛の第6〜7肋骨切開面胸最長筋における脂肪交雑値を推定する方法であって、生体牛の第10〜11胸椎部の胸最長筋に所定の周波数で交番電流を通電して、同第10〜11胸椎部の胸最長筋における生体電気インピーダンス値の測定を行うインピーダンス測定工程と、等価回路モデルに基いて、前記インピーダンス測定工程にて得られた前記生体電気インピーダンス値から細胞内抵抗値を算出する細胞内抵抗算出工程と、細胞内抵抗値−脂肪交雑値相関式に前記細胞内抵抗算出工程にて得られた細胞内抵抗値を代入し、第6〜7肋骨切開面胸最長筋における推定脂肪交雑値を算出する脂肪交雑値推定工程と、を有することとしたため、生体牛の第6〜7胸椎部における胸最長筋に侵襲を加えることなく、安価且つ手軽に生体牛の第6〜7肋骨切開面胸最長筋における脂肪交雑値を比較的容易に推定することができる。
また、本発明に係る脂肪交雑値の推定方法では、前記生体電気インピーダンス値の測定は、所定の周波数で交番電流を供給する電流供給装置に接続された一対の電流通電電極と、電圧計に接続された一対の電圧測定電極とを生体牛の第10〜11胸椎部の胸最長筋に穿刺して4電極法により行うこととすれば、より正確な脂肪交雑値の推定を行うことができる。
また、前記等価回路モデルは、Haydenの電気的等価回路モデルであることとすれば、比較的単純な等価モデルにて生体牛の筋肉組織に即した脂肪交雑値の推定を行うことができる。
また、前記所定の周波数は、10k〜100kHzであることとすれば、より正確に脂肪交雑値の推定を行うことができる。
また、前記細胞内抵抗値−脂肪交雑値相関式は、下記式( I )で示されるものを用いることで、個体差も包含した比較的正確な脂肪交雑値を推定することができる。
Figure 2016032434
また、前記細胞内抵抗値は、前記第10〜11胸椎部の胸最長筋における単位断面積あたりの細胞内抵抗値であることとすれば、さらに正確な脂肪交雑値の推定を行うことができる。
等価回路モデルを示した説明図である。 生体電気インピーダンスの測定状態を示した説明図である。 細胞外抵抗値と格付時脂肪交雑値、リブロース部粗脂肪含量、サーロイン部粗脂肪含量との関係を示した説明図である。 細胞内抵抗値と格付時脂肪交雑値、リブロース部粗脂肪含量、サーロイン部粗脂肪含量との関係を示した説明図である。 細胞膜容量値と格付時脂肪交雑値、リブロース部粗脂肪含量、サーロイン部粗脂肪含量との関係を示した説明図である。 脂肪交雑値の推定結果を示した説明図である。
本発明は、第6〜7胸椎部における胸最長筋を侵襲することなく、生体牛の第6〜7肋骨切開面胸最長筋における脂肪交雑値を推定する方法を提供するものである。なお、以下の説明において、本実施形態に係る脂肪交雑の推定方法にて推定された格付時に評価されるであろう脂肪交雑値を推定脂肪交雑値ともいう。
ここで、第6〜7肋骨切開面とは、枝肉における所謂リブロースに相当する部位であり、前述の通り格付員による格付けの目視検査対象部位である。
そして、本実施形態に係る脂肪交雑値の推定方法に特徴的には、生体牛の第10〜11胸椎部の胸最長筋(所謂、サーロイン部)におけるインピーダンス値を用いて推定することで、第6〜7胸椎部における胸最長筋を侵襲することなく、生体牛の第6〜7肋骨切開面胸最長筋における脂肪交雑値を推定するようにしている。
具体的には、本実施形態に係る脂肪交雑値の推定方法では、インピーダンス測定工程と、細胞内抵抗算出工程と、脂肪交雑値推定工程と、を有することとしている。
インピーダンス測定工程は、生体牛の第10〜11胸椎部の胸最長筋に所定の周波数で交番電流を通電して、同第10〜11胸椎部の胸最長筋における生体電気インピーダンス値の測定を行う工程である。
このインピーダンス測定工程における測定方法は、特に限定されるものではないが、例えば、所定の周波数で交番電流を供給する電流供給装置に接続された一対の電流通電電極と、電圧計に接続された一対の電圧測定電極とを生体牛の第10〜11胸椎部の胸最長筋に穿刺して4電極法(4端子法)により行うことができる。4電極法にてインピーダンス測定工程を行うことにより、可及的正確に第10〜11胸椎部の胸最長筋における生体電気インピーダンス値を得ることができる。
また、交番電流の周波数は、後述の細胞内抵抗算出工程にて適切な抵抗値を算出可能な周波数であれば特に限定されるものではないが、例えば、10k〜100kHzとすることができる。
細胞内抵抗算出工程は、第10〜11胸椎部の胸最長筋における組織の細胞内抵抗を算出する工程であり、具体的には、等価回路モデルに基いて、前記インピーダンス測定工程にて得られた前記生体電気インピーダンス値から細胞内抵抗値を算出する。
等価回路モデルは、第10〜11胸椎部の胸最長筋における組織の電気的な等価回路モデルであれば特に限定されるものではないが、例えば、図1に示すようなHaydenの電気的等価回路モデルを採用することができる。
また、細胞内抵抗値の算出にあたっては、第10〜11胸椎部の胸最長筋における単位断面積あたりの細胞内抵抗値を求めるようにしても良い。この単位断面積あたりの細胞内抵抗値は、第10〜11胸椎部の胸最長筋の断面積を求めることで算出することができる。なお、第10〜11胸椎部の胸最長筋の断面積を求める方法としては、例えば、超音波や放射線等を用いた断層画像診断装置等を利用することができる。
このようにして求められた第10〜11胸椎部の胸最長筋の断面積に基づいて算出した単位断面積あたりの細胞内抵抗値にて後述の脂肪交雑推定工程を行うことにより、第10〜11胸椎部の胸最長筋の断面積の個体差を緩衝して脂肪交雑値の推定を行うことができる。
脂肪交雑値推定工程は、細胞内抵抗値−脂肪交雑値相関式に前記細胞内抵抗算出工程にて得られた細胞内抵抗値を代入し、第6〜7肋骨切開面胸最長筋における推定脂肪交雑値を算出する工程である。
この細胞内抵抗値−脂肪交雑値相関式は、この脂肪交雑値推定工程を行うにあたり、予め作成された式である。細胞内抵抗値−脂肪交雑値相関式は、経験則に基づいて作成された経験式であってもよく、所定の理論に基づいて作成された近似式であっても良い。
例えば、細胞内抵抗値−脂肪交雑値相関式を経験式とする場合には、生体牛の細胞内抵抗値と、同生体牛が屠畜され枝肉となった際に格付員によって評定された格付時脂肪交雑値とのデータを複数の個体について蓄積し、例えば最小二乗法等によって作成することができる。
また、このような細胞内抵抗値−脂肪交雑値相関式の一例として、例えば、x軸を細胞内抵抗値、y軸を脂肪交雑値とし、下記式( I )にて示される式を細胞内抵抗値−脂肪交雑値相関式として用いることもできる。
Figure 2016032434
この式( I )を細胞内抵抗値−脂肪交雑値相関式として用いることで、生体牛の個体差に比較的左右されることなく、格付時脂肪交雑値に近い推定脂肪交雑値を算出することができる。
このように、本実施形態に係る脂肪交雑値の推定方法によれば、生体牛の第6〜7胸椎部における胸最長筋に侵襲を加えることなく、安価且つ手軽に生体牛の第6〜7肋骨切開面胸最長筋における脂肪交雑値を比較的容易に推定する方法を提供することができる。
また、記細胞内抵抗値−脂肪交雑値相関式は、被験対象となる生体牛の前記第10〜11胸椎部の胸最長筋における断面積の個体差を緩衝すべく前記断面積を説明変数として備える式としても良い。このような式とすることにより、前記断面積の個体差に由来する格付時脂肪交雑値と推定脂肪交雑値との誤差を小さくすることができる。
以下、本実施形態に係る脂肪交雑値の推定方法について、実験データ等を参照しながら更に詳説する。
〔1.脂肪交雑値と相関の高い等価回路モデル構成要素の検討〕
まず、脂肪交雑値の推定を行うにあたり、第10〜11胸椎部の胸最長筋の等価回路モデルとしてのHaydenの電気的等価回路モデルを構成する抵抗やキャパシタ等の要素のうち、いずれの要素の値が最も脂肪交雑値と相関が高いかについて検討を行った。
先に図1にて示したように、Haydenの電気的等価回路モデルは、細胞内抵抗(Rin)と細胞膜容量(Cm)とを直列に接続して構成された細胞内モデル回路と、細胞外抵抗(Rex)で構成された細胞外モデル回路とを並列に接続して構成している。
そこでここでは、この細胞内抵抗(Rin)、細胞膜容量(Cm)、細胞外抵抗(Rex)のうち、いずれの要素が脂肪交雑値と高い相関を有するかについて確認を行った。
生後3年弱の生体牛39頭に対し、図2に示すインピーダンスメータ10を用いてインピーダンス値の測定を行った。
インピーダンスメータ10は、所定の周波数で交番電流を供給する電流供給装置11に接続された一対の電流通電端子12,12と、電圧計13に接続された一対の電圧測定端子14,14とを備えており、電流通電端子12には電流通電電極15を、電圧測定端子14には電圧測定電極16をそれぞれ接続可能に構成している。
また、インピーダンスメータ10には、インピーダンス値算出部17及び表示部18が備えられている。インピーダンス値算出部17は、電流供給装置11の電流値や電圧計13の電圧値を監視しており、これらの値に基づいて電圧測定端子14,14間のインピーダンス値を算出する。
また、表示部18はインピーダンス値算出部17に電気的に接続されており、インピーダンス値算出部17にて算出されたインピーダンス値が、この表示部18に表示されるよう構成している。
そして、このインピーダンスメータ10を用いた生体電気インピーダンス値の測定にあたっては、電極針30と導線31とで構成した電流通電電極15をそれぞれ電流通電端子12に接続すると共に、同じく電極針30と導線31とで構成した電圧測定電極16をそれぞれ電圧測定端子14に接続し、生体牛20の表皮21に対し、皮下脂肪22を貫通して第10〜11胸椎部の胸最長筋23に至るまで電流通電電極15及び電圧測定電極16の各電極針30部分を穿刺した。なお、穿刺の際には事前に麻酔を行った。
この状態で電流供給装置11より電流通電電極15を介して胸最長筋23に通電しつつ、インピーダンスメータ10の表示部18に表示されたインピーダンス値を読み取ることで、4電極法によりインピーダンスの測定を行った。
また、これら39頭の屠畜後に格付員が決定した格付時脂肪交雑値、第6〜7胸椎部における胸最長筋の粗脂肪含有量(以下、リブロース部粗脂肪含量ともいう。)、第10〜11胸椎部の胸最長筋の粗脂肪含有量(以下、サーロイン部粗脂肪含量ともいう。)についてもデータを得た。これらのデータを表にまとめたものを図3〜図5に示す。
図3は、細胞外抵抗値と格付時脂肪交雑値、リブロース部粗脂肪含量、サーロイン部粗脂肪含量との関係を示した説明図であり、図3(a)は横軸が細胞外抵抗値、縦軸が格付時脂肪交雑値としたグラフ、図3(b)は横軸が細胞外抵抗値、縦軸がリブロース部粗脂肪含量としたグラフ、図3(c)は横軸が細胞外抵抗値、縦軸がサーロイン部粗脂肪含量としたグラフである。
図3(a)からも分かるように、細胞外抵抗値と格付時脂肪交雑値との関係は、相関係数rが0.24と低く、またp値が0.1以上であり、推定脂肪交雑値を算出するための実用的な相関式を得るのは困難であることが示された。
また、図3(b)及び図3(c)からも分かるように、細胞外抵抗値とリブロース部粗脂肪含量や、細胞外抵抗値とサーロイン部粗脂肪含量との相関も低く、これらの結果を総合すると、細胞外抵抗値は推定脂肪交雑値の算出には不向きであることが示唆された。
図4は、細胞内抵抗値と格付時脂肪交雑値、リブロース部粗脂肪含量、サーロイン部粗脂肪含量との関係を示した説明図であり、図4(a)は横軸が細胞内抵抗値、縦軸が格付時脂肪交雑値としたグラフ、図4(b)は横軸が細胞内抵抗値、縦軸がリブロース部粗脂肪含量としたグラフ、図4(c)は横軸が細胞内抵抗値、縦軸がサーロイン部粗脂肪含量としたグラフである。
図4(a)からも分かるように、細胞内抵抗値と格付時脂肪交雑値との関係は、相関係数rが0.70と比較的高く、またp値が0.01以下であることから、推定脂肪交雑値を算出するための相関式として実用性が高いものと考えられた。また、この細胞内抵抗値と格付時脂肪交雑値との関係における相関式はy=0.06x+3.62で示され、傾き及び切片について標準偏差を加味すると、y=(0.06+a)x+3.62+b(ただし、a=±0.18、b=±1.086)となることが示された。
また、細胞内抵抗値は、図4(b)及び図4(c)からも分かるように、リブロース部粗脂肪含量やサーロイン部粗脂肪含量との相関も比較的高く、実際に測定する部位である生体牛の第10〜11胸椎部の胸最長筋の粗脂肪含有量や、脂肪交雑値の推定を行う第6〜7肋骨切開面胸最長筋の粗脂肪含有量を良好に反映する要素であることが示唆された。
図5は、細胞膜容量値と格付時脂肪交雑値、リブロース部粗脂肪含量、サーロイン部粗脂肪含量との関係を示した説明図であり、図5(a)は横軸が細胞膜容量値、縦軸が格付時脂肪交雑値としたグラフ、図5(b)は横軸が細胞膜容量値、縦軸がリブロース部粗脂肪含量としたグラフ、図5(c)は横軸が細胞膜容量値、縦軸がサーロイン部粗脂肪含量としたグラフである。
図5(a)からも分かるように、細胞膜容量値と格付時脂肪交雑値との関係は、相関係数rが0.12と低く、またp値が0.1以上であり、推定脂肪交雑値を算出するための実用的な相関式を得るのは困難であることが示された。
また、細胞膜容量値は、図5(c)を参照すると、サーロイン部粗脂肪含量との相関は比較的高く、実際に測定する部位である生体牛の第10〜11胸椎部の胸最長筋の粗脂肪含有量については比較的良好に反映する要素であることが示されたものの、推定の対象部位であるリブロース部の粗脂肪含量との相関は低く、これらの結果を総合すると、細胞膜容量値は推定脂肪交雑値の算出には不向きであることが示唆された。
このように、図3〜図5に示した結果から、細胞内抵抗値が要素として最も適していることが示された。従って、本実施形態に係る脂肪交雑値の推定方法では、推定脂肪交雑値を算出するにあたり、細胞内抵抗値−脂肪交雑値相関式を用いることとした。
〔2.本実施形態に係る脂肪交雑値の推定方法を用いた脂肪交雑値の推定〕
次に、上述の図4(b)に示した結果より得られた下記式( I )を細胞内抵抗値−脂肪交雑値相関式として、脂肪交雑値の推定を行った。
具体的には、月齢31〜33ヶ月の生体牛6頭に対し、第10〜11胸椎部の胸最長筋に周波数1〜1000kHz(1.00k,1.15k,1.33k,1.53k,1.76k,2.02k,2.33k,2.68k,3.09k,3.56k,4.10k,4.72k,5.43k,6.25k,7.20k,8.29k,9.54k,10.99k,12.65k,14.56k,16.77k,19.31k,22.23k,25.60k,29.47k,33.93k,39.07k,44.98k,51.79k,59.64k,68.66k,79.06k,91.03k,104.80k,120.70k,138.90k,160.00k,184.20k,212.10k,244.20k,281.20k,323.70k,372.80k,429.20k,494.20k,596.00k,655.10k,754.30k,868.50kおよび1000.00kの50点)の交番電流を通電して、同第10〜11胸椎部の胸最長筋における生体電気インピーダンス値を測定することでインピーダンス測定工程を行った。なお、生体電気インピーダンス値の測定は、図2にて示した装置を用い、生体牛の第10〜11胸椎部の胸最長筋に穿刺して4電極法により行った。
また併せて、超音波画像診断装置を用い、各生体牛の第10〜11胸椎部の胸最長筋の断面積を求めた。
次いで、等価回路モデルとしてのHaydenの電気的等価回路モデルに基いて、前記インピーダンス測定工程にて得られた前記生体電気インピーダンス値から細胞内抵抗値を算出し細胞内抵抗算出工程を行った。
細胞内抵抗値の算出は、超音波画像診断装置にて得られた生体牛の第10〜11胸椎部の胸最長筋の断面積を加味しない細胞内抵抗値と、断面積を加味した細胞内抵抗値とについて算出した。
次に、細胞内抵抗値−脂肪交雑値相関式として下記式( I )を用い、前記細胞内抵抗算出工程にて得られた細胞内抵抗値(断面積を加味しないもの)を代入し、第6〜7肋骨切開面胸最長筋における推定脂肪交雑値を算出して脂肪交雑値推定工程を行った。なお、ここでは、細胞内抵抗値−脂肪交雑値相関式で得られた値の小数点以下を切り捨てることで推定脂肪交雑値とした。
Figure 2016032434
また、断面積を加味した細胞内抵抗値に関しては、細胞内抵抗値−脂肪交雑値相関式より得られた値と、超音波画像診断装置にて得られた生体牛の第10〜11胸椎部の胸最長筋の断面積とを説明変数として、新たな推定脂肪交雑値を従属変数として、重回帰モデルを構築することにより、推定脂肪交雑値の算出を行った。
このようにして得られた結果を図6に示す。図6からも分かるように、断面積を考慮しない場合であっても、実際の格付時脂肪交雑値との誤差が平均で2.333程度の値で精度良く脂肪交雑値の推定を行うことができた。
また、断面積を考慮した場合は、実際の格付時脂肪交雑値との誤差がなく、断面積を考慮しない場合に比して、さらに精度良く脂肪交雑値の推定を行うことができた。
このように、本実施形態に係る脂肪交雑値の推定方法によれば、第6〜7胸椎部における胸最長筋を侵襲することなく、生体牛の第6〜7肋骨切開面胸最長筋における脂肪交雑値を推定する方法であって、生体牛の第10〜11胸椎部の胸最長筋に所定の周波数で交番電流を通電して、同第10〜11胸椎部の胸最長筋における生体電気インピーダンス値の測定を行うインピーダンス測定工程と、等価回路モデルに基いて、前記インピーダンス測定工程にて得られた前記生体電気インピーダンス値から細胞内抵抗値を算出する細胞内抵抗算出工程と、細胞内抵抗値−脂肪交雑値相関式に前記細胞内抵抗算出工程にて得られた細胞内抵抗値を代入し、第6〜7肋骨切開面胸最長筋における推定脂肪交雑値を算出する脂肪交雑値推定工程と、を有することとしたため、生体牛の第6〜7胸椎部における胸最長筋に侵襲を加えることなく、安価且つ手軽に生体牛の第6〜7肋骨切開面胸最長筋における脂肪交雑値を比較的容易に推定する方法を提供することができる。
最後に、上述した各実施の形態の説明は本発明の一例であり、本発明は上述の実施の形態に限定されることはない。このため、上述した各実施の形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
例えば、本実施形態に係る脂肪交雑の推定方法は、飼育中の生体牛に対して1回だけ行うようにしても良く、また、間欠的に数回行うことで脂肪交雑の経時変化を確認するようにしても良い。
また、インピーダンス値の測定にあたっては、通電に際しいずれの生体牛に対しても所定の周波数で行うようにしても良く、また、周波数を変調させつつ測定対象となる個体に適した周波数を決定し、個体別に異なる周波数にて測定を行うようにしても良い。
10 インピーダンスメータ
11 電流供給装置
15 電流通電電極
16 電圧測定電極
17 インピーダンス値算出部
18 表示部
20 生体牛
23 胸最長筋
30 電極針

Claims (6)

  1. 第6〜7胸椎部における胸最長筋を侵襲することなく、生体牛の第6〜7肋骨切開面胸最長筋における脂肪交雑値を推定する方法であって、
    生体牛の第10〜11胸椎部の胸最長筋に所定の周波数で交番電流を通電して、同第10〜11胸椎部の胸最長筋における生体電気インピーダンス値の測定を行うインピーダンス測定工程と、
    等価回路モデルに基いて、前記インピーダンス測定工程にて得られた前記生体電気インピーダンス値から細胞内抵抗値を算出する細胞内抵抗算出工程と、
    細胞内抵抗値−脂肪交雑値相関式に前記細胞内抵抗算出工程にて得られた細胞内抵抗値を代入し、第6〜7肋骨切開面胸最長筋における推定脂肪交雑値を算出する脂肪交雑値推定工程と、
    を有することを特徴とする脂肪交雑値の推定方法。
  2. 前記生体電気インピーダンス値の測定は、所定の周波数で交番電流を供給する電流供給装置に接続された一対の電流通電電極と、電圧計に接続された一対の電圧測定電極とを生体牛の第10〜11胸椎部の胸最長筋に穿刺して4電極法により行うことを特徴とする請求項1に記載の脂肪交雑値の推定方法。
  3. 前記等価回路モデルは、Haydenの電気的等価回路モデルであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の脂肪交雑値の推定方法。
  4. 前記所定の周波数は、10k〜100kHzであることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の脂肪交雑値の推定方法。
  5. 前記細胞内抵抗値−脂肪交雑値相関式は、下記式(I)で示されることを特徴とする請求項1〜4いずれか1項に記載の脂肪交雑値の推定方法。
    Figure 2016032434
  6. 前記細胞内抵抗値は、前記第10〜11胸椎部の胸最長筋における単位断面積あたりの細胞内抵抗値であることを特徴とする請求項1〜5いずれか1項に記載の脂肪交雑値の推定方法。
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