JP2016019013A - アンテナポジショナ - Google Patents

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Abstract

【課題】
本発明の目的は、アンテナの高さ、アンテナの偏波角、アンテナの向きそれぞれを調整可能とし、かつ、自身が不要輻射の測定に与える影響が小さいアンテナポジショナを提供することである。
【解決手段】
第1の柱材と、前記第1の柱材に取り付けられた昇降体と、前記昇降体に取り付けられ、第2の柱材を有する円筒カムと、前記第2の柱材の先端に取り付けられたアンテナホルダと、前記円筒カムの側面に設けられたカム溝と、前記カム溝に係合し、前記第2の柱材に沿って移動可能に設けられたカムピンとを備え、前記カムピンが前記第2の柱材に沿って移動することにより、前記第2の柱材が当該第2の柱材を回転軸として回転し、前記第1及び第2の柱材、前記昇降体、前記円筒カム、前記アンテナホルダ及び前記カムピンは樹脂によって形成されていることを特徴とするアンテナポジショナ。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子機器から発生する電磁波の不要輻射の測定に用いられるアンテナのアンテナポジショナに関する。
従来、電子機器から発生する電磁波の不要輻射が、他の電子機器に影響を及ぼして誤動作を招く一因となっている。このため、電子機器では電磁波の不要輻射の測定を行うことが義務化され、これら測定に関する法制度も整えられている。
通常、電子機器から発生する電磁波の不要輻射の測定は、電波暗室またはオープンサイトと呼ばれる野外施設において、設置された被測定物が放射する電磁波を、アンテナによって測定される。この測定は、不要輻射の最大レベルを知るために、アンテナの高さ(アンテナの床面からの高さ)、アンテナの偏波角(アンテナの前後を軸として回転する角度)、アンテナの向き(アンテナの左右を軸として回転する角度)を変えながら複数回の測定が行われる。
たとえば、GHz帯電磁波の不要輻射の測定では、ホーンアンテナが使用されることが多く、このホーンアンテナは指向性が高いため、アンテナを被測定物の方向に向ける必要がある。
一方で、不要輻射の最大レベルを知るために、アンテナの高さの変更も必要で、それぞれの高さに於いてアンテナの角度を変更したり、アンテナの偏波角を変更したりと、様々な条件にて複数回の測定を行うことが求められる。このため、測定条件の変更作業は非常に煩雑であるとともに、アンテナは設定精度が求められることから、より簡単で精度良くアンテナを設定できるアンテナポジショナが求められている。
しかしながら、このようなアンテナを設定するための機構は、アンテナに対して、電磁波を反射する要因となり不要輻射の測定精度が悪化する要因となる。
こうした不要輻射の測定に用いられるアンテナポジショナとして、たとえば特許文献1や特許文献2のような技術が知られている。
特開2009−58460号公報 特開2013−117388号公報
特許文献1によれば、アンテナの高さ、アンテナの偏波角、アンテナの向きを調整可能である。しかしながら、アンテナの偏波角調整のために、リニアアクチュエータが、柱材に沿って昇降するフレーム体に搭載されている。リニアアクチュエータがアンテナのそばにあることから、リニアアクチュエータに使用されている金属部品が不要輻射の測定に影響を与える恐れがあった。また、リニアアクチュエータが、アンテナから見て側面が見える向きに設置されている。このため、アンテナから見たリニアアクチュエータの投影面積が大きくなる。よって、リニアアクチュエータから反射される電磁波が大きくなり、不要輻射の測定に影響を与える恐れがあった。
特許文献2によれば、アンテナの高さ、アンテナの偏波角、アンテナの向きを調整可能である。しかしながら、アンテナの近傍に、アンテナの偏波切り替えのためにギアが存在する。不要輻射の測定精度を考慮すると、ギアによる電磁波の反射は小さい方が望ましい。よって、ギアは無い、またはアンテナから見た面積がより小さい方が望ましい。
そこで本発明は、アンテナの高さ、アンテナの偏波角、アンテナの向きそれぞれを調整可能とし、かつ、自身が不要輻射の測定に与える影響が小さいアンテナポジショナを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するためのこの発明の構成は、第1の柱材と、前記第1の柱材に取り付けられた昇降体と、前記昇降体に取り付けられ、第2の柱材を有する円筒カムと、前記第2の柱材の先端に取り付けられたアンテナホルダと、前記円筒カムの側面に設けられたカム溝と、前記カム溝に係合し、前記第2の柱材に沿って移動可能に設けられたカムピンとを備え、前記カムピンが前記第2の柱材に沿って移動することにより、前記第2の柱材が当該第2の柱材を回転軸として回転し、前記第1及び第2の柱材、前記昇降体、前記円筒カム、前記アンテナホルダ及び前記カムピンは樹脂によって形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、円筒カムの回転軸となる第2の柱材の先端にアンテナホルダを取り付けたことにより、アンテナから見たカム機構の投影面積を従来よりも小さくすることができる。これによりカム機構によって反射される電磁波を少なくすることができる。また各部材を樹脂によって形成したことにより、各部材によって反射される電磁波を少なくすることができる。これらの理由により、不要輻射の測定に与える影響が小さいアンテナポジショナを実現することができる。
さらに前記第2の柱材に沿って設けられた第1のエアシリンダを備え、前記第1のエアシリンダの直線運動によって前記カムピンは前記第2の柱材に沿って移動するように形成され、前記第1のエアシリンダは樹脂によって形成されていることを特徴とする。
カムピンを移動させる第1のエアシリンダを第2の柱材に沿って設けると共に、当該第1のエアシリンダを樹脂によって形成したことにより、エアシリンダによる電磁波の反射を少なくすることができる。
さらに、前記円筒カムの側面に対して垂直に動くロッドと、前記ロッドを前記円筒カムに対して垂直に移動させる第2のエアシリンダと、前記円筒カムに設けられ、前記ロッドと勘合する窪みと備え、前記ロッドおよび前記第2のエアシリンダは樹脂によって形成されていることを特徴とする。
ロッドが円筒カムの窪みに勘合するように構成したことにより、第2の柱材の回転角度を確実に固定することができ、不要輻射の測定精度を向上させることができる。
またロッドと第2のエアシリンダを樹脂によって形成したことにより、これらによる電磁波の反射を少なくすることができる。
また、前記円筒カムの側面に沿って動くロッドと、前記円筒カムに設けられ、前記ロッドと勘合する窪みを備え、前記第1のエアシリンダが前記ロッドを前記円筒カムの側面に沿って移動させ、前記ロッドは樹脂によって形成されていることを特徴とする。
ロッドが円筒カムの窪みに勘合するように構成したことにより、第2の柱材の回転角度を確実に固定することができ、不要輻射の測定精度を向上させることができる。またロッドを樹脂によって形成したことにより、これらによる電波の反射を少なくすることができる。
また、前記ロッドの先端および前記窪みは円錐形状を有していることを特徴とする。
前記窪みと前記ロッドが円錐形を備えることで、前記窪みと前記ロッドが勘合する時に位置がずれていても、お互いの円錐形の側面が滑ることで、最後は、互いの頂点どうしが重なるように勘合する。このため、勘合時の前記窪みと前記ロッドの位置の再現性が向上する。よって、アンテナの偏波角の切り替え精度が向上する。
かかる発明の構成によれば、アンテナの高さ、アンテナの偏波角、アンテナの向きそれぞれを調整可能とし、かつ、自身が不要輻射の測定に与える影響が小さいアンテナポジショナを提供できる。
第1の実施形態によるアンテナポジショナを示す斜視図である。 第1の実施形態による第1の柱材の側面図である。 第1の実施形態による第3の柱材の斜視図である。 第1の実施形態による第3の柱材の側面図である。 第1の実施形態によるカム溝、カムピンの拡大図(側面図)である。 第1の実施形態における円筒カムの展開図である。 第1の実施形態における動作状態説明図である。 第2の実施形態によるアンテナポジショナを示す斜視図である。 第2の実施形態による第3の柱材の側面図である。 第2の実施形態における窪みとロッドの拡大図(側面図)である。 第2の実施形態における円筒カムの展開図である。 第2の実施形態における円錐形を備えている窪みとロッドの拡大図(側面図)である。 第3の実施形態による第3の柱材の側面図である。 第3の実施形態における動作説明図である。 第3の実施形態における動作説明図である。
以下、図面を以って発明の実施形態を説明する。
図1は第1の本実施形態によるアンテナポジショナを示す斜視図である。
第1の柱材1と第2の柱材2は、台車4の上に立設した長尺の直方体の部材である。
第1の柱材1と第2の柱材2と台車4は、電磁波の反射を抑えるよう非金属材料の例えば繊維強化プラスチック等の樹脂によって形成されていることが望ましい。
第2の昇降体8は、第2の柱材2に昇降自在に取り付けられる。第2のベルト9は、第2の昇降体8に、第3のベルトホルダ21aおよび第4のベルトホルダ21bによって固定されている。第2のベルト9は、台車4の内部に備えられたサーボモータによって駆動される。第2のベルト9は、第2の柱材2の上部に取り付けられた第2のプーリー19を介して、第2の柱材2にそって循環走行する。第2の昇降体8は、第2のベルト9の走行によって、第2の柱材2に沿って移動する。
図2は第1の実施形態による第1の柱材を第2の柱材側から見た側面図である。
第1の昇降体5は、第1の柱材1に昇降自在に取り付けられる。第1のベルト6は、第1の昇降体5に、第1のベルトホルダ20aおよび第2のベルトホルダ20bによって固定されている。第1のベルト6は、台車4の内部に備えられたサーボモータによって駆動される。第1のベルト6は、第1の柱材1の上部に取り付けられた第1のプーリー18を介して、第1の柱材1にそって循環走行する。第1の昇降体5は、第1のベルト6の走行によって、第1の柱材1に沿って移動する。
第1の支持体7は、第1の昇降体5の側面に上下方向に回転ができるように取り付けられる。第2の支持体10は、第2の昇降体8の側面に、上下方向に回転ができるように取り付けられる。(図1)
図3は、第1の実施形態による第3の柱材の斜視図である(第3の柱材は、請求項における第2の柱材に相当する)。図4は、第1の実施形態による第3の柱材の側面図である。図5は、第1の実施形態によるカム溝、カムピンの拡大図(側面図)である。
第1の支持体7は、円筒カム13を備える。円筒カム13は、柱材3が円筒カムの回転軸を貫くように取り付けられている。円筒カム13と柱材3は個結されている。よって、円筒カム13が回転をすると、柱材3も同時に回転する。支持体7は、円筒カム13、柱材3を回転可能に保持するように構成されている。
偏波用エアシリンダ11は、第3の柱材3に沿う方向に設置されている。偏波用エアシリンダ11は、円筒カム13に設けられたカム溝15と勘合するカムピン14を備える。カムピン14は、偏波用エアシリンダ11によって駆動され、柱材3に沿うように直線運動をさせられる。カムピンの移動に伴い、円筒カム13は回転する。偏波用エアシリンダ11は、台車4内に備えられたコンプレッサから第1のチューブ12aを通って送られた空気によって駆動される。
第3の柱材は、先端にアンテナホルダ16を備える。アンテナホルダは、柱材3に固結されており、柱材3の回転に伴い、アンテナホルダも同時に回転させられる。アンテナホルダ16は、アンテナ17のアームを保持できる構造になっている。よって、エアシリンダ11に駆動されるカムピン14の直線運動により、アンテナホルダ及び、アンテナホルダに保持されているアンテナも回転させられ、偏波切り替えが可能になる。
第3の柱材3、第1および第2の昇降体5、8、円筒カム13、偏波用エアシリンダ11、アンテナホルダ16、カムピン14および第1のチューブ12aは電磁波の反射を抑えるよう非金属材料の、たとえば樹脂によって形成されていることが望ましい。
エアシリンダ11は、非金属部品のみで構成することが可能である。しかしながら、エアシリンダの駆動には、コンプレッサが必要であり、コンプレッサは金属部品を使用しなければならない。だが、エアシリンダは空気で駆動することができるので、空気を送るチューブを使用すれば、コンプレッサをエアシリンダから離した場所に設置することが可能である。第1の実施形態では、カムピン14の駆動に、金属性のリニアアクチュエータではなく、樹脂製のエアシリンダを使用し、コンプレッサをアンテナから離れた台車4内に設置した。このことにより、従来にくらべ、アンテナのそばの金属部品が少なくなり、測定に与える影響が少なくなっている。
特許文献2では、アンテナの偏波切り替えを行うために、偏波角調整レバーによってアンテナアームの回転が行われる。このため、アンテナアームに対して交差する方向にリニアアクチュエータの直線運動を行う必要がある。このため、アンテナアームに対して、垂直にリニアクチュエータを設置する必要が生じる。よって、リニアアクチュエータの側面がアンテナから見えることになる。このため、アンテナから見た投影面積が大きくなり、電磁波を反射する面積が大きくなり測定に悪影響を与える。同様に、偏波角調整レバーも電磁波を反射する要因になり、測定に悪影響を与える。
これに対して第1の実施形態では、アンテナの偏波切り替えを行うために、円筒カム13によって柱材3の回転が行われる。円筒カム13は、カムピン14を、柱材3に沿った直線運動をさせることで回転させられる。このため、エアシリンダを柱材3に沿う様に設置できる。よって、アンテナからは、エアシリンダの底面しか見えない。アンテナから見た投影面積が小さくなるため電磁波の反射は少なくなり、測定に与える影響も小さくなる。
図6は、カム溝15を説明するための円筒カム13の側面の展開図である。
円筒カム13の側面は、変形正弦の形をしたカム溝15を備える。カム溝15と結合したカムピン14が移動することで、円筒カム13は90度回転する。カム溝15は、溝の始まりと終わりに直線部を備える。直線部を備えることで、カムピン14の位置に多少ずれが発生しても、回転角が0度および90度時の円筒カム13の回転角の精度が向上する。アンテナ17の偏波角の切り替えは、円筒カム13の回転角が0度の時に水平偏波、90度の時に垂直偏波、または、0度の時に垂直偏波、90度の時に水平偏波になるようにアンテナ17を取り付けることで、アンテナ17の偏波の水平から垂直へ、または、垂直から水平への精度良い切り替えが容易になる。
第2の支持体10は、第3の柱材3を回転可能に保持する。このことにより、偏波角の切り替えのために、柱材3を回転することが可能になる。(図1)
さらに、第2の支持体10は、第3の柱材3が貫通方向に移動できるように取り付けられる。このことにより、第1の支持体7と第2の支持体10の高さを調節することで、柱材3の大地に対する角度を自由に変えることが可能になる。
図7は、第1の実施形態における使用状態説明図である。
第3の柱材3の高さは、第1の昇降体5と第2の昇降体8の移動で変わり、アンテナ17の高さ(h)を変えることができる。
さらに、第3の柱材3は、第1の昇降体5に対し、相対的に第2の昇降体8の高さを調整することで傾きを変えることができる。第3の柱材3の傾きをかえることでアンテナ17の向き(θ)を変えることができ、被測定物22に向けることができる。
第1の実施形態では、第3の柱材3を支持するために、第1の柱材1と第2の柱材2の2本の柱材を使用しているが、第1の柱材1と第2の柱材2は1本にまとめてもよい。
次に、本発明を実施する第2の実施形態について説明する。図8は第2の実施形態によるアンテナポジショナを示す斜視図である。第1の実施形態に加えて、エアシリンダ11aと第2のチューブ12bを備えている。
図9は、第2の実施形態による第3の柱材の側面図であり、図10は、第2の実施形態における窪みとロッドの図である。
第1の実施形態に加えて、第1の支持体7は、第1のロッド14aと、第1のロッド14aを円筒カム13の側面に対して垂直に直線運動させるエアシリンダ11aと、第1のロッド14aと勘合する第1の窪み15aを備えている。第1の窪み15aは、アンテナ17を固定したい角度に、あらかじめ設けられている。アンテナを固定したい角度で、第1のロッド14aを、第1の窪み15aに勘合させ円筒カム13を固定する。エアシリンダ11aは、台車4内に備えられたコンプレッサから第2のチューブ12bを通って送られた空気によって駆動される。なお、第1のロッド14a、エアシリンダ11aおよび第2のチューブ12bは電磁波の反射を抑えるよう非金属材料の、たとえば樹脂によって形成されていることが望ましい。
図11は、カム溝15と第1の窪み15aを説明するための円筒カム13の側面の展開図である。
第1の実施形態に加え、円筒カム13の側面は、第1の窪み15aを備えている。図11の場合、第1の窪み15aは円筒カム13の回転角が0度または90度の時に第1のロッド14aと勘合することにより、アンテナ17の偏波角の切り替え精度を向上さる。
カムピン14とカム溝15の間には、カムピン14とカム溝15が円滑に勘合するように隙間が設けられている。また、カムピン14とカム溝15が円滑に勘合するためには、カムピンが自由に回転できる方が望ましい。このため、エアシリンダ11とカムピン14の接続部にもカムピンが自由に回転できるように隙間が設けられている。これら隙間は、樹脂の吸水による膨張などの影響を考慮して充分な距離を取らなければならず、偏波切り替えの誤差となり測定結果の精度を悪化させる要因になる。第2の実施形態では、アンテナを固定したい角度で、第1のロッド14aを円筒カム13に設けられた第1の窪み15aに勘合させる。第1のロッド14aと第1の窪み15aの間にも、カムピン14とカム溝15の間同様に隙間が必要である。しかしながら、カムピン14とカム溝15のみで偏波の角度が決まる場合は、エアシリンダ11とカムピン14の間、カムピン14とカム溝15の間の2箇所の隙間が誤差の要因になる。第2の実施形態の場合は、第1のロッド14aと第1の窪み15aの1箇所のみの隙間が誤差の要因になる。よって、円筒カム13をより精度良く固定することができ、偏波角の切り替え精度が向上する。
第1の窪み15aと第1のロッド14aは、各々が円錐形状を有しても良い。円錐形状を有することで、第1の窪み15aと第1のロッド14a間に隙間を設ける必要がなくなる。勘合する時に位置がずれていても、お互いの円錐形の側面が滑ることで、最後は、互いの頂点どうしが重なるように勘合する。このため、前記窪みと前記ロッド間の勘合のための隙間による誤差がなくなり、さらに、偏波角の切り替え精度が向上する。
図12は円錐形状を有する第1の窪み15aと第1のロッド14aを示す図である。
次に、本発明を実施する第3の実施形態について説明する。図13は、第3の実施形態による第3の柱材の側面図である。第1の実施形態に加えて、第1の支持体7は、第2の第2のロッド14bと第3のロッド14c、第2の窪み15bと第3の窪み15cが前後に備えられている。第2の窪み15bと第3の窪み15cは、円筒カム13の両端に設けられる。なお、第2のロッド14bと第3のロッド14cは、電磁波の反射を抑えるよう非金属材料の、たとえば樹脂によって形成されていることが望ましい。
図14、および図15は、第3の実施形態における動作状態説明図である。第2のロッド14bと、第3のロッド14cは円筒カム13の側面に沿って直線運動させられる。エアシリンダ11は、カム溝15と勘合するカムピン14と第2のロッド14bと、第3のロッド14cを同時に駆動する。第2のロッド14bは第2の窪み15bと勘合するように設けられている。アンテナ17を固定したい角度で、第2のロッド14bと第2の窪み15b、または第3のロッド14cと第3の窪み15cは勘合するように設けられている。
カムピン14とカム溝15の間には、カムピン14とカム溝15が円滑に勘合するように隙間が設けられている。また、カムピン14とカム溝15が円滑に勘合するためには、カムピンが自由に回転できる方が望ましい。このため、エアシリンダ11とカムピン14の接続部にもカムピンが自由に回転できるように隙間が設けられている。これら隙間は、樹脂の吸水による膨張などの影響を考慮して充分な距離を取らなければならず、偏波切り替えの誤差となり測定結果の精度を悪化させる要因になる。第3の実施形態では、アンテナを固定したい角度で、第2のロッド14bを円筒カム13に設けられた第2の窪み15bに勘合させる。または、第3のロッド14cを円筒カム13に設けられた第3の窪み15cに勘合させる。第2のロッド14bと第2の窪み15bの間および第3のロッド14cと第3の窪み15cの間にも、カムピン14とカム溝15の間と同様に隙間が必要である。しかしながら、カムピン14のみで偏波の角度が決まる場合は、エアシリンダ11とカムピン14の間、カムピン14とカム溝15の間の2箇所が誤差の要因になる。第3の実施形態の場合は、第2のロッド14bと第2の窪み15bまたは、第3のロッド14cと第3の窪み15cの間、1箇所の隙間が誤差の要因になる。よって、第3の実施形態の方が円筒カム13を精度良く固定することができる。よって、第2のロッド14bと第2の窪み15bまたは第3のロッド14cと第3の窪み15cを勘合させ、円筒カムを固定する事で偏波角の切り替え精度がより向上する。
また、第2の実施形態では第2のロッド14bを駆動するために円筒カム13に対して、垂直にエアシリンダ11a及び第1のロッド14aが設けられている。第1のロッド14aとエアシリンダ11aを設けることにより、アンテナの偏波角の切り換え精度が向上する。同時に、アンテナに対して電磁波を反射する要因にもなり好ましくなかった。第3の実施形態では、第2のロッド14b、14cを駆動するのは、カムピン14aを駆動するエアシリンダと共通であり、円筒カム13に対して垂直なエアシリンダを、新たに設ける必要がない。このため、第3の実施形態は第2の実施形態に比べ、電磁波を反射する面積が小さくなりより望ましい。
第2の窪み15bと第2のロッド14b、第3の窪み15cと第3のロッド14cは、各々が円錐形状を有しても良い。円錐形状を有することで、第2の窪み15bと第2のロッド14b間、または、第3の窪み15cと第3のロッド14c間に隙間を設ける必要がなくなる。勘合する時に位置がずれていても、お互いの円錐形の側面が滑ることで、最後は、互いの頂点どうしが重なるように勘合する。このため、前記窪みと前記ロッド間の勘合のための隙間による誤差がなくなり、さらに、偏波角の切り替え精度が向上する。
1 第1の柱材
2 第2の柱材
3 第3の柱材
4 台車
5 第1の昇降体
6 第1のベルト
7 第1の支持体
8 第2の昇降体
9 第2のベルト
10 第2の支持体
11 偏波用エアシリンダ
12a 第1のチューブ
12b 第2のチューブ
13 円筒カム
14 カムピン
14a 第1のロッド
14b 第2のロッド
14c 第3のロッド
15 カム溝
15a 第1の窪み
15b 第2の窪み
15c 第3の窪み
16 アンテナホルダ
17 アンテナ
18 第1のプーリー
19 第2のプーリー
20a 第1のベルトホルダ
20b 第2のベルトホルダ
21a 第3のベルトホルダ
21b 第4のベルトホルダ
22 非測定物

Claims (5)

  1. 第1の柱材と、
    前記第1の柱材に取り付けられた昇降体と、
    前記昇降体に取り付けられ、第2の柱材を有する円筒カムと、
    前記第2の柱材の先端に取り付けられたアンテナホルダと、
    前記円筒カムの側面に設けられたカム溝と、
    前記カム溝に係合し、前記第2の柱材に沿って移動可能に設けられたカムピンと
    を備え、
    前記カムピンが前記第2の柱材に沿って移動することにより、前記第2の柱材が当該第2の柱材を回転軸として回転し、
    前記第1及び第2の柱材、前記昇降体、前記円筒カム、前記アンテナホルダ及び前記カムピンは樹脂によって形成されている
    ことを特徴とするアンテナポジショナ。
  2. さらに前記第2の柱材に沿って設けられた第1のエアシリンダを備え、前記第1のエアシリンダの直線運動によって前記カムピンは前記第2の柱材に沿って移動するように形成され、
    前記エアシリンダは樹脂によって形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のアンテナポジショナ。
  3. 前記円筒カムの側面に対して垂直に動くロッドと、
    前記ロッドを前記円筒カムに対して垂直に移動させる第2のエアシリンダと、
    前記円筒カムに設けられ、前記ロッドと勘合する窪みを備え、
    前記ロッドおよび前記第2のエアシリンダは樹脂によって形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のアンテナポジショナ。
  4. 前記円筒カムの側面に沿って動くロッドと、
    前記円筒カムに設けられ、前記ロッドと勘合する窪みを備え、
    前記第1のシリンダが前記ロッドを前記円筒カムの側面に沿って移動させ、前記ロッドは樹脂によって形成されている
    ことを特徴とする請求項2に記載のアンテナポジショナ。
  5. 前記ロッドの先端および前記窪みは円錐形状を有している
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載のアンテナポジショナ。
JP2014138444A 2014-07-04 2014-07-04 アンテナポジショナ Active JP6365028B2 (ja)

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