JP2016008795A - Door structure of housing - Google Patents
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Abstract
Description
この発明は、筐体の扉構造に関し、更に詳しくは、筐体の前面に設けた開口部に水平に枢支されて斜めに傾動し、該開口部を開放自在に閉成する開閉扉に関して、前記開閉扉の傾動を所定角度で停止させる弧状アームの取り付け構造に関するものである。 The present invention relates to a door structure of a housing, and more specifically, relates to an opening / closing door that is pivotally tilted horizontally by an opening provided on a front surface of the housing and tilts obliquely so that the opening can be freely opened. The present invention relates to an arc arm mounting structure for stopping the tilting of the open / close door at a predetermined angle.
例えば、図17および図18に示す自動製氷機の筐体10は、下方の機械室12に圧縮機や凝縮器等の冷凍系を備え、該筐体10の上方内部に配設した製氷部(図示せず)で製氷した多数の氷を、該筐体10の中段に設けた貯氷室14(図18)へ放出して貯留するようになっている。前記筐体10の正面中段には、図18に示すように、前記貯氷室14に連通する開口部16が垂直に開設され、前記開口部16は斜め下方へ傾動可能な開閉扉18によって閉成されている(図17)。
For example, the
前記開閉扉18は、その下端縁に設けたヒンジ(図示せず)により、前記開口部16の下方で水平に枢支されており、図18に示すように、該開閉扉18を斜め下方(操作者の手前側)へ傾動させることにより該開口部16が開放される。この開閉扉18は、前記開口部16に対して約60度の角度で開放した後に停止すると共に、該開閉扉18が僅かな力で一挙に開放しないよう動作規制を与えるために、弾性体(後述)で引張り付勢された弧状アーム20が設けられている。
The opening /
前記開閉扉18に弧状アーム20を取り付ける従来の構造を、図19〜図21を参照して説明する。図19は、前記開閉扉18を裏側から、また図20は、該開閉扉18からバックパネル(後述)を取り外したフロントパネル22を裏側から斜視観察したものである。更に図21は、前記開閉扉18からフロントパネル22を取り外したバックパネル24の表側を斜視観察したものである。図19において前記開閉扉18は、フロントパネル22と、その裏側に整列配置したバックパネル24と、前記バックパネル24における裏面の四囲周縁に沿設した密封用パッキン26と、前記フロントパネル22の上面に水平に設けた把手28とから基本的に構成されている。
A conventional structure for attaching the arc-
図20に示すように、フロントパネル22における裏側の下方両側には、ブラケット32,32が固定されると共に、前記弧状アーム20の基部20aが各ブラケット32に固定されている。そして前記弧状アーム20の鉤状部20bを、前記フロントパネル22の裏側へ延出させている。図21に、前記ブラケット32に取り付けた前記弧状アーム20を一点鎖線で示す。すなわち、図21にフロントパネル22は図示されていないが、開閉扉18を組上げた状態では、前記バックパネル24の下方両端縁に近接して、前記弧状アーム20の鉤状部20bを該バックパネル24の裏側へ延出させている。なお、前記対をなすブラケット32は、前記開閉扉18を前記開口部16の下方に水平に枢支するヒンジピン38の支持部材としても機能する。
As shown in FIG. 20,
前記弧状アーム20を有する開閉扉18を前記筐体10の開口部16に取り付けると、図17に示す如く、該弧状アーム20の鉤状部20bは該筐体10の側面に延出することになる。そこで、前記弧状アーム20の鉤状部20bと前記機械室14に設けた係着部34との間に、例えば図17に示す引張りコイルバネ36に代表される弾性部材を弾力的に介装することで、前記開閉扉18は該引張りコイルバネ36の弾力により前記開口部16を閉成する。図18に示すように、使用者が前記引張りコイルバネ36の弾力に抗して開閉扉18を手前に引くと、該開閉扉18は斜め下方に傾動して該開口部16を開放する。このとき前記弧状アーム20の鉤状部20bの先端は、前記開口部16を開設した筐体10の裏部材に当接するよう位置設定してある。すなわち前記弧状アーム20は、前記開閉扉18の更なる開放を規制するストッパーとして機能する。
When the open /
図17〜図21に示す開閉扉18への前記弧状アーム20の取り付けには、次の難点が存在する。すなわち従来の弧状アーム20は、図20に示すように、前記フロントパネル22の裏側に取り付けた前記ブラケット32に、溶接やリベットカシメ等の手段で固定されている。ところで開閉扉18は、前記バックパネル24とフロントパネル22とを合体させ、両パネル24,22の間に発泡剤を充填して、これを発泡固化させることにより該開閉扉18の断熱と所定の強度とを確保している。しかし、図21に一点鎖線で示す前記ブラケット32(図示しないフロントパネル22に固定されている)とバックパネル24との間の空隙には、充填された発泡剤が充分に行き渡らず、結果として固化後の発泡剤が局部的に不足して前記強度が低下する畏れがある。
The following difficulties exist in attaching the
これは、前記バックパネル24の側端と前記ブラケット32に対する弧状アーム20の取り付け面との間に約10mm程度の隙間があるが、この空間部位に発泡剤が充分に回らない結果として、充填不足の個所を生ずるからである。このように、前記ブラケット32とバックパネル24との間に発泡充填がなされず、局所的に強度低下を来した部位が存在すると、前記開閉扉18の開放操作の度に生ずる強い応力が発泡剤で吸収されないため、前記弧状アーム20とブラケット32との取り付け部位に大きな応力集中を生じ、結果として取り付け部位が破断したり緩んだりする欠点がある。
This is because there is a gap of about 10 mm between the side edge of the
また、図21に示す前記フロントパネル22とブラケット32とは、溶接やリベットによるカシメにより結合固定されるが、この溶接痕やカシメ部は該フロントパネル22の表面に程度の差はあっても露呈するものであるため、外側からのデザイン性を低下させる難点も指摘される。更に、図19に示すように、前記弧状アーム20はフロントパネル22の裏側において、前記パッキン26の真横に位置している。換言すれば、前記パッキン26は弧状アーム20の存在が障害となって、該弧状アーム20の内側に位置せざるを得ず、前記開口部16をパッキン26により広い位置を密封し得ない欠点も存在する。
In addition, the
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、筐体に垂直に開設した開口部の下方で水平に枢支され、斜め下方へ傾動させることで該開口部を開放する開閉扉と、前記開閉扉の側部に取り付けられ、前記筐体の開口部に隣接する部位を介して前記筐体の側部空間に臨むアームとを備え、前記開閉扉は、バックパネルと、該バックパネルの表側に配置されるフロントパネルと、該バックパネルの周縁裏側に沿設した陥凹溝と、この陥凹溝に嵌合して前記開口部の周縁に密着可能なパッキンとからなる筐体の扉構造において、
前記フロントパネルとバックパネルとの内部に、発泡剤を発泡固化させた発泡体が充満していると共に、
前記アームの基部は、前期開閉扉の前記フロントパネルおよびバックパネルの少なくとも一方を介して、前記陥凹溝における前記発泡体の側に取り付けられることを要旨とする。
請求項1に係る発明によれば、開閉扉のバックパネルに沿設されて、該バックパネルに発泡固化させた発泡体の側へ突出しているパッキン装着用の陥合溝は、機械的強度が極めて高い部位になっている。このため、開閉扉の開閉に伴いアームを介して伝達される衝撃を該陥凹溝で受けることができ、該アームの取り付け部位に緩みや損傷を生じる可能性を有効に低下させることができる。また、バックパネルに対する発泡体の密着面積も広く確保されるので、前記アームを介して陥凹溝に受けた衝撃は、該発泡体を介して広い範囲へ分散させることができる。
In order to solve the above-mentioned problems and achieve the intended object, the invention according to claim 1 is pivotally supported horizontally below the opening portion opened vertically to the casing and tilted downward by tilting downward. An opening / closing door that opens the opening, and an arm that is attached to a side of the opening / closing door and faces a side space of the casing through a portion adjacent to the opening of the casing, The back panel, the front panel disposed on the front side of the back panel, the recessed groove provided along the back side of the peripheral edge of the back panel, and can be fitted into the recessed groove to be in close contact with the peripheral edge of the opening. In the door structure of the housing consisting of
The inside of the front panel and the back panel is filled with a foam obtained by foaming and solidifying a foaming agent,
The gist of the invention is that the base of the arm is attached to the side of the foam in the recessed groove through at least one of the front panel and the back panel of the first door.
According to the first aspect of the present invention, the indentation groove for mounting the packing, which is provided along the back panel of the open / close door and protrudes toward the foam which is foamed and solidified on the back panel, has mechanical strength. It is an extremely high part. For this reason, the impact transmitted through the arm as the door is opened and closed can be received by the recessed groove, and the possibility of loosening or damage to the attachment site of the arm can be effectively reduced. Moreover, since the contact area of the foam with respect to the back panel is ensured widely, the impact received in the recessed groove through the arm can be dispersed over a wide range through the foam.
請求項2に記載の発明は、前記バックパネルにおける前記陥凹溝と背中合わせに突設した複数のボスと、少なくとも本体部および該本体部に対し交差するよう折曲形成した側片からなり、前記本体部に開設されて、前記複数のボスに対応的に嵌合される複数の通孔と、前記側片にネジ切りされて前記アームの基部に開設した通孔に対応的に合致する雌ネジ孔とを有する支持板とからなり、前記支持板の前記側片を前記バックパネルの側縁に宛がうと共に、前記本体部に開設した前記通孔を前記バックパネルの前記ボスに対応的に嵌合させて位置決め固定し、前記アームの基部に開設した通孔を介して雄ネジを前記支持板側片の雌ネジ孔に捻じ込むことで、該アームを前記バックパネルの側縁に取り付けるよう構成したことを要旨とする。
請求項2に係る発明によれば、アームの基部をバックパネルにおける陥凹溝と背中合わせに突設したボスに支持板を介して固定されるので、開閉扉の開閉時に該アームを介して伝達される衝撃は、該支持板から前記発泡体へ直接伝わるために前記衝撃が吸収緩和される。
The invention according to
According to the second aspect of the invention, since the base of the arm is fixed to the boss protruding back-to-back with the recessed groove in the back panel via the support plate, the arm is transmitted through the arm when the door is opened and closed. Since the impact transmitted directly from the support plate to the foam is absorbed and relaxed.
請求項3に記載の発明は、前記バックパネルにおける前記陥凹溝と背中合わせに突設した前記複数のボスの少なくとも1つに止め孔を開設し、前記支持板の本体部に開設した前記通孔を前記ボスに対応的に嵌合させて位置決めした後、前記止め孔を設けた前記ボスに前記本体部の前記通孔を介して雄ネジを捻じ込むことで、該支持板を前記バックパネルに固定することを要旨とする。
請求項3に係る発明によれば、前記ボスに支持板を取り付けるに際し、該支持板をボスにネジ止めするようにしたので、確実に該支持板がバックパネルに取り付けられる。
According to a third aspect of the present invention, the through hole is formed in the main body of the support plate by opening a stop hole in at least one of the plurality of bosses protruding back-to-back with the recessed groove in the back panel. Is fitted to the boss in a corresponding manner, and then a male screw is screwed into the boss provided with the stop hole through the through hole of the main body portion, so that the support plate is attached to the back panel. The gist is to fix.
According to the invention of claim 3, since the support plate is screwed to the boss when the support plate is attached to the boss, the support plate is securely attached to the back panel.
請求項4に記載の発明は、前記バックパネルにおける前記陥凹溝と背中合わせに突設した複数のボスと、前記アームの前記基部の端部側を、アーム本体の延在方向に対し交差するよう折曲形成した折曲片と、前記折曲片に開設されて、前記複数のボスと対応的に合致する複数の通孔とからなり、前記アームの前記折曲片に開設した前記複数の通孔を、前記バックパネルの前記ボスに対応的に嵌合させて位置決め固定するようにしたことを要旨とする。
請求項4に係る発明によれば、アームの基部を、バックパネルにおける最も強度の高い部位である陥凹溝と背中合わせに突設したボスに直接取り付けることができる。
According to a fourth aspect of the present invention, a plurality of bosses protruding back-to-back with the recessed groove in the back panel and an end portion side of the base portion of the arm intersect with an extending direction of the arm body. The plurality of passages formed in the bent piece of the arm are formed of a bent piece and a plurality of through holes that are formed in the bent piece and correspondingly match the plurality of bosses. The gist is that the hole is positioned and fixed in a corresponding manner to the boss of the back panel.
According to the invention which concerns on Claim 4, the base part of an arm can be directly attached to the boss which protruded back to back with the recessed groove which is the strongest part in a back panel.
請求項5に記載の発明は、前記バックパネルにおける前記陥凹溝に背中合わせに突設した前記複数のボスの少なくとも1つに止め孔を開設し、前記アームの前記折曲片に開設した前記通孔を前記ボスに対応的に嵌合させて位置決めした後、前記ボスに設けた前記止め孔へ前記折曲片の対応する前記通孔を介して雄ネジを捻じ込むことで、該アームを前記バックパネルに固定するようにしたことを要旨とする。
請求項5に係る発明によれば、アームの基部を前記ボスに取り付けるに際し、該アーム基部をボスにネジ止めするようにしたので、確実にアームをバックパネルに取り付けられる。
According to a fifth aspect of the present invention, a stop hole is formed in at least one of the plurality of bosses projecting back-to-back in the recessed groove in the back panel, and the communication hole provided in the bent piece of the arm is provided. After positioning the hole correspondingly to the boss, the male screw is screwed into the stop hole provided in the boss through the corresponding through hole of the bent piece, thereby The gist is that it is fixed to the back panel.
According to the fifth aspect of the present invention, when the base portion of the arm is attached to the boss, the arm base portion is screwed to the boss, so that the arm can be securely attached to the back panel.
請求項6に記載の発明は、前記バックパネルの側方表面で、かつ前記ボスの形成位置から隣接した個所に縦長の通孔が開設され、前記折曲片を前記バックパネルに固定した前記アームは、アーム先端に設けた鉤状部を前記縦長の通孔を介して該バックパネルの裏側へ延在させていることを要旨とする。
請求項6に係る発明によれば、アームをバックパネルのボスに直接取り付けた際に、該アームは該バックパネルに開設した縦長の通孔を介して裏側へ延在するため、開閉扉の側部に該アームの取り付け部位が露出することがなく、すっきりした外観となりデザイン性を向上させることができる。
The invention according to claim 6 is the arm in which a vertically long through hole is opened at a side surface of the back panel and adjacent to the formation position of the boss, and the bent piece is fixed to the back panel. The gist is that a hook-like portion provided at the tip of the arm extends to the back side of the back panel through the vertically long through hole.
According to the invention of claim 6, when the arm is directly attached to the boss of the back panel, the arm extends to the back side through the vertically long hole formed in the back panel. The attachment part of the arm is not exposed to the part, and the appearance is neat and the design can be improved.
請求項7に記載の発明は、前記アームが前記開閉扉の側部に取り付けられる前記基部と前記鉤状部との間には、該アームを該開閉扉に取り付けた際に、該鉤状部を前記開閉扉の側部よりも内側に変位させる段部が形成されていることを要旨とする。 According to a seventh aspect of the present invention, when the arm is attached to the open / close door, the hook-like portion is provided between the base portion and the hook-like portion to which the arm is attached to a side portion of the open / close door. The gist of the invention is that a step portion is formed that is displaced inward from the side portion of the door.
請求項8に記載の発明は、前記アームに形成した前記段部を前記バックパネルの側面に宛がった状態で、該アームの前記基部を前記開閉扉に取り付けることにより、前記アームの前記鉤状部は該開閉扉の側部よりも内側に変位して延出し、これにより前記パッキンを前記バックパネルの端縁に極力近接して位置させ得るようにしたことを要旨とする。
請求項7および請求項8に係る発明によれば、アームにおける基部と鉤状部との間に形成した段部の存在により、バックパネルの裏側に沿設したパッキンと該アームとが極めて近接して位置するため、筐体の開口部寸法を少しでも広く設定することができる。
According to an eighth aspect of the present invention, the base portion of the arm is attached to the open / close door in a state where the step portion formed on the arm is directed to the side surface of the back panel. The gist of the invention is that the shape portion is displaced inward from the side portion of the open / close door and extends so that the packing can be positioned as close as possible to the edge of the back panel.
According to the seventh and eighth aspects of the present invention, due to the presence of the step portion formed between the base portion and the bowl-shaped portion in the arm, the packing provided along the back side of the back panel and the arm are very close to each other. Therefore, the opening size of the housing can be set as wide as possible.
本発明によれば、開閉扉の一部をなすバックパネルの周縁に沿設されたパッキン装着用の陥凹溝の背中合わせになる部位は、該バックパネルに密着して設けられている発泡体でバックアップされているために、機械的強度が極めて高くなっている。このためアームの基部を前記陥凹部の背中合わせとなる部位に取り付けることにより、開閉扉の開閉動作に伴い該アームに伝わる衝撃は強度の高い部位である該陥凹溝で受けた後に、前記発泡体で吸収緩和することができる。 According to the present invention, the back-to-back portion of the recessed groove for attaching the packing provided along the periphery of the back panel forming a part of the open / close door is a foam provided in close contact with the back panel. Because it is backed up, the mechanical strength is extremely high. For this reason, by attaching the base of the arm to the part that is back to back of the recessed part, the shock transmitted to the arm in accordance with the opening / closing operation of the opening / closing door is received by the recessed groove, which is a strong part, and then the foam Can be absorbed.
次に、本発明に係る筐体の扉構造につき、好適な実施例を挙げて添付図面を参照しながら説明する。なお、本発明における筐体10は、実施例では自動製氷機のケーシングであり、また開閉扉18および弧状アーム20の構成は、図17〜図21に示した各部材と基本的に同一であるので、共通する既出の部材の説明は省略する。また図1〜図6は実施例1の扉構造を示し、図7〜図13は実施例2の扉構造を示し、更に図14〜図16は実施例3の扉構造を示している。更に、実施例に示すアーム20は、例えば図5に示す弧状片であるので、「弧状アーム」の語を使用する。しかし、弧状でなくストレートな直状片のアームも存在するので、請求項中では単に「アーム」の語を使用する。
Next, the door structure of the housing according to the present invention will be described with reference to the accompanying drawings by giving a preferred embodiment. The
〔実施例1について〕
実施例1の開閉扉18は、図2に示すバックパネル24の表側に、図1に示すフロントパネル22を被せたもので、両パネル24,22の間には発泡剤が充填されて発泡固化することで、該開閉扉18に優れた断熱性と特定の強度とを付与している。図3は、図1に示す開閉扉18を裏側から観察したものであり、前記バックパネル24における裏側の内周には、該開閉扉18の閉成時に前記開口部16を密封するパッキン26が沿設されている。このパッキン26は、バックパネル24の裏側内周に凹設した陥凹溝40(図4)に陥合係止されるようになっている。すなわち、図2に円形Cで囲んだ部位を拡大斜視した図4(但し、後述の支持板42は省いてある)に示す如く、前記バックパネル24の裏側には、前記パッキン26における基部の強制嵌入を許容するU字状の陥凹溝40が、該バックパネル24の四囲内周に沿って凹設されている。そして前記弧状アーム20は、後述する如く、前記開閉扉18におけるバックパネル24裏側に沿設した前記陥凹溝40と近接した部位に取り付けられる。
[About Example 1]
The open /
前述の構成を、図4,図5および図6を参照して詳細に説明する。図4において、前記バックパネル24の裏側には前述した陥凹溝40が凹設されて、該陥凹溝40に前記パッキン26が嵌合される。そして、前記バックパネル24の表側で、前記陥凹溝40と背中合わせになる部位には、例えば縦一列に所要間隔を保持して3つの円筒状ボス44が、該バックパネル24と一体的に突設されている。前記3つのボス44の内で、上部と下部に位置するボス44aおよび44cは頭部に小径の円筒突起46を有し、また中間に位置するボス44bには、雌ネジ孔48がネジ切り加工されている。そして前記上下2つのボス44a,44cの小径突起46は、後述する支持板42に対応して開設した2つの通孔52a,52cに夫々嵌入し、また中央のボス44bの雌ネジ孔48には、前記支持板42に対応的に開設した通孔52bを介して雄ネジ50が捻じ込まれる。
The above configuration will be described in detail with reference to FIGS. 4, 5 and 6. FIG. In FIG. 4, the above-described recessed
図4に示す支持板42は、前記ボス44に嵌合されると共に、図5に示す弧状アーム20の基部20aを固定することで、該弧状アーム20を前記バックパネル24へ機械的に取り付けるものである。すなわち支持板42は、例えば剛性のある金属を材質とし、少なくともL字形またはコ字状に折曲形成されている。図4に示す支持板42は、本体部42aと、その左右両側を該本体部42aに対し交差するよう同方向へ折曲げた左側片42bおよび右側片42cからなるコ字状を呈している。なお、図4および図6に示す前記支持板42は、前記右側片42cを更に外方へ折曲げた舌片42dを有している。この舌片42dは、図6に示すように、前記支持板42を前記ボス44へ嵌合(後述)させた場合に、前記バックパネル24の表側に当接して該支持板42を安定的に支持する役割を果たすが、該舌片42dは省略してもよい。
The
前記支持板42の本体部42aには、縦一列に所要間隔を保持して3つの通孔52a,52b,52cが開設されている。前記3つの通孔の内で上方の通孔52aは、図6に示す如く、前記上段のボス44aの小径突起46に嵌合し、また下方の通孔52cは、前記下段のボス44cの小径突起46に嵌合するよう寸法設定されている。更に中央の通孔52bは、図6に示すように前記支持板42をボス44に宛がった際に、中央のボス44bの前記雌ネジ孔48と対応的に整列し、前記雄ネジ50を該通孔52bを介して該雌ネジ孔48に捻じ込むことにより、前記支持板42を前記ボス44に確実に取り付けるためのものである。また、前記支持板42の左側片42b(図4)には、縦一列に所要間隔を保持して2つの雌ネジ孔54が螺切されて、図5に示す弧状アーム20の基部20aをネジ止め固定するのに使用される(後述)。なお、図4に示す3つのボス44では、上段のボス44aおよび下段のボス44cに夫々小径突起46を突設し、また中段のボス44bに雌ネジ孔48をネジ切りするようにしたが、これとは反対に上下段のボス44に雌ネジ孔48を夫々設けると共に、中段のボス44に小径突起46を突設するようにしてもよい。
Three through
図5は、実施例1および後述の実施例3とに使用する弧状アーム20の輪郭形状を、斜視状態で示したものである。弧状アーム20が鉤状部20bと基部20aとを有する基本形状は変わらないが、前記鉤状部20bと基部20aとの間には、図6に示すように、該弧状アーム20を前記開閉扉18のフロントパネル22に取り付けた際に、該鉤状部20bを該フロントパネル22および前記バックパネル24の側端縁よりも内側に変位して延出させるための段部20cが形成されている。また弧状アーム20の基部20aには、前記支持板42の左側片42bに螺切した2つの前記雌ネジ孔54に対応する2つの通孔56が開設されている。これら2つの通孔56,56は、図6に示す如く、前記弧状アーム20の基部20aを前記支持板42の左側片42bに宛がった際に、該左側片42bに螺切した前記2つの雌ネジ孔54,54と整列し、該通孔56を介して皿ネジ58を捻じ込むことにより、前記弧状アーム20が支持板42に確実に取り付けられる。なお、図5には図示しないが、基部20aに開設する各通孔56には、前記皿ネジ58の頭部円錐面を受容する皿状部がザグリ加工されている。
FIG. 5 shows the outline shape of the arc-shaped
図2および図3に示した開閉扉18において、図5の弧状アーム20を、図4に示すボス44に支持板42を介して取り付ける工程を説明する。先ず図4に示す前記支持板42を、前記開閉扉18の裏面をなすバックパネル24に前記ボス44を介して取り付ける。すなわち、前記支持板42における本体部42aに縦に開設した上方の通孔52aおよび下方の通孔52cを、図4に示す上方のボス44aの小径突起46および下方のボス44cの小径突起46に嵌入させることで、前記バックパネル24に対する前記支持板42の位置決めを行う。このとき中間のボス44bに螺切した雌ネジ孔48は、前記支持板42における中間の通孔52bと軸線的に整列しているので、該通孔52bを介して雄ネジ50を前記雌ネジ孔48に捻じ込むことにより、前記支持板42は前記複数のボス44を介して前記バックパネル24に確実に固定される。なお、前記ボス44bは合成樹脂を材質とするので、前記ボス44bには前記雌ネジ孔48の螺切に代えて、止め孔(盲孔)を開設してもよい。この場合は、前記雄ネジ50として、前記止め孔48に自ら雌ネジ切りを行うタッピンネジが採用される。
A process of attaching the
前記バックパネル24の前記ボス44に前記支持板42を固定した後、図5に示す弧状アーム20を前記支持板42に取り付ける。なお図1に示すように、前記弧状アーム20は前記フロントパネル22の側端縁を介して前記支持板42に取り付けられる。すなわち図6に示すように、前記弧状アーム20の基部20aを、前記フロントパネル22(図示せず)の側端縁越しに、前記バックパネル24の縦側端縁に位置する前記支持板42の左側片42bに宛がい、該基部20aに開設した2つの通孔56,56を、該左側片42bに螺切した2つの雌ネジ孔54,54に対応させる。次いで前記皿ネジ58を、各対応の前記通孔56を介して前記雌ネジ孔54に捻じ込むことにより、前記弧状アーム20はその鉤状部20bを前記バックパネル24の裏側へ延在させる形で、前記開閉扉18のフロントパネル22に取り付けられる。
After fixing the
先に述べたように、前記弧状アーム20は、開閉扉18の一部をなしているバックパネル24の周縁に沿設したパッキン装着用の陥凹溝40は、該陥凹溝40の背中合わせになる部位が該バックパネル24の発泡体を固化させた側に突出していて、極めて高い機械的強度が得られている。そして、この機械的強度が向上している前記陥凹溝40の背中合わせになる部位に前記アームの基部を取り付けるようにしたので、開閉扉18を開閉操作する際に生じて該アームに伝達される衝撃は、強度が向上している前記陥凹溝40で一次的に受け止められ、次いで該衝撃は二次的に前記発泡体で吸収緩和される。従って、該アームの取り付け部に緩みが来たり損傷したりする可能性を著しく低減させることができる。
より具体的には、前記弧状アーム20を前記開閉扉18に取り付けた後に、該開閉扉18に充填した発泡剤は内部で発泡固化し、前記支持板42と前記バックパネル24との周囲は固化後の発泡体で埋め尽くされる。従って、前記開閉扉18の開閉の度に生ずる大きな負荷は前記弧状アーム20を介して前記支持板42が受けるが、該負荷は該支持板42と前記バックパネル24との間に存在する発泡体に伝達される。前記支持板42と発泡体との密着面積よりも、前記発泡体と前記バックパネル24との密着面積(表面積)は大きいために、該バックパネル24は広い面積で前記荷重を受けることができ、前記弧状アーム20の取り付け部位に過大な応力集中を生ずることがない。
As described above, the arc-shaped
More specifically, after the arc-shaped
〔実施例2について〕
図7〜図13は、実施例2に係る扉構造を示している。この実施例2の基本構造は、実施例1で説明した構造と共通するので、実施例1と異なる構成を主として説明する。すなわち、実施例1では前記弧状アーム20をボス44に固定する手段として支持板42を使用していたが、実施例2では前記支持板42を使用せず、該弧状アーム20の基部20aを前記ボス44に直に取り付けるようにしたものである。
[About Example 2]
7 to 13 show a door structure according to the second embodiment. Since the basic structure of the second embodiment is common to the structure described in the first embodiment, the configuration different from the first embodiment will be mainly described. That is, in the first embodiment, the
図10は、前記バックパネル24の側端縁近傍において、前記陥凹溝40と背中合わせになる表側に前記ボス44を形成したもので、これは実施例1の図4に示すボス44の構造と全く同じである。なお、図10に示すように、前記バックパネル24の側端縁近傍で、かつ前記ボス44に隣接した部位には、図12に示す如く、前記弧状アーム20の挿通を許容する縦長の角孔60が開設されている。
FIG. 10 shows the structure of the boss 44 shown in FIG. 4 of the first embodiment, in the vicinity of the side edge of the
この実施例2で使用する前記弧状アーム20の形状を、図11および図12に示す。すなわち図11に示す弧状アーム20は、前記鉤状部20bおよび段部20cを有する点で、実施例1の弧状アーム20と共通する。両者が異なるのは、前記基部20aの部位であって、図11に示す弧状アーム20には、前記基部20aの開放端部側を前記鉤状部20bに対し交差するよう折り曲げた折曲片20dが形成されている。この折曲片20dには、実施例1における支持板42の本体部42aに開設したと同様の通孔62が、縦一列に所要間隔で3つ形成してある。そして、前記支持板42の各通孔52は前記ボス44の夫々に対応するものであったが、この実施例2における前記弧状アーム20の前記通孔62も、同じく前記ボス44の夫々に対応するように寸法設定がなされている。
The shape of the arc-shaped
次に、図11に示す弧状アーム20を前記バックパネル24に取り付ける手順を説明する。図12に示すように、前記弧状アーム20の鉤状部20bを前記バックパネル24の前記角孔60に挿通すると、該弧状アーム20の前記折曲片20dが、図10に示すボス44に当接される。そして上方に位置するボス44aの小径突起46および下方に位置するボス44cの小径突起46が、前記弧状アーム20の折曲片20dに開設した上方の通孔62および下方の通孔62へ対応的に嵌入され、前記バックパネル24に対する前記弧状アーム20の位置決めがなされる。次いで図12に示すように、前記弧状アーム20の折曲片20dに開設した真中の通孔62に開設した止め孔48へ雄ネジ64を捻じ込むことにより、前記弧状アーム20は前記バックパネル24に確実に固定される。なお、前記止め孔48は、前述したように雌ネジ孔であってもよい。なお、図10に示すボス44についても、前段のボス44aおよび下段のボス44cに雌ネジ孔48を夫々ネジ切りし、中段のボス44bに小径突起46を突設するようにしてもよい。
Next, a procedure for attaching the
前記弧状アーム20を前記バックパネル24に固定した状態を、図12のF−F線断面である図13に示す。前記陥凹溝40と背中合わせに形成した前記ボス44に、前記弧状アーム20の折曲片20dが嵌合固定されている状態が、この図13から良好に判明する。また、前記弧状アーム20に形成した前記段部20cにより、前記弧状アーム20の前記鉤状部20bは該開閉扉18の側部よりも内側に変位して延出し、これにより前記パッキン26を前記バックパネル24の端縁に極力近接して位置させ得る。
A state in which the arc-shaped
このように実施例2では、前記支持板42を使用することなく、前記弧状アーム20を前記バックパネル24に取り付けることができるので、部品類および組立工程数の低減に資する利点がある。なお、前記開閉扉18における前記フロントパネル22とバックパネル24との間に発泡剤を充填する場合、この発泡剤は実施例1と同様に、前記ボス44および弧状アーム20の折曲片20dの周りへ充分に行き渡るので、固化した後の発泡剤が前記弧状アーム20の取り付け部位を補強すると共に、緩衝効果が発揮される。
As described above, in the second embodiment, since the arc-shaped
〔実施例3について〕
図14〜図16は、実施例3に係る扉構造を示す。この実施例3の構造は、実施例1の構造と基本的に共通している。すなわち実施例1で使用する前記弧状アーム20は、該実施例1の図5に示す如く、段部20cを形成したものを使用したが、この段部20cの形成は前記実施例1では必須の構成ではない。しかし実施例3では、前記弧状アーム20に前記段部20cを形成することを必須としたものである。この場合、図14に示すように、前記バックパネル24における左側端縁には、前記フロントパネル22の左側端縁に向けて折り曲げた堰堤部66が形成されている。この堰堤部66は、前記フロントパネル22の端面と前記パッキン26のクッション部26a(陥凹溝40への嵌入部から外れた部分)とを隠して、外部から視認し難くしてデザイン性を向上させるものである。
[About Example 3]
14 to 16 show a door structure according to the third embodiment. The structure of the third embodiment is basically the same as the structure of the first embodiment. That is, as the arc-shaped
前記堰堤部66には、図14に示すように、前記弧状アーム20を前記開閉扉18に取り付けた際に、該弧状アーム20の基部20aを厚み方向に受容する切欠部68が形成されている。すなわち前記切欠部68により、前記弧状アーム20は前記堰堤部66から飛び出すことが防止される。また前記弧状アーム20は前記段部20cが形成してあるので、図14および図3から判明するように、前記パッキン26のクッション部26aと無理なくオーバーラップしており、従って該クッション部26aのクッション性が損なわれることがない。
As shown in FIG. 14, the
10 筐体,16 開口部,18 開閉扉,20 アーム(弧状アーム),
20a 基部,20b 鉤状部,20c 段部,20d 折曲片,
22 フロントパネル,24 バックパネル,26 パッキン,
34 係着部,36 弾性体(コイルバネ),40 陥凹溝,42 支持板,
42a 本体部,42b 側片(左側片),44 ボス,48 止め孔(雌ネジ孔),
50 雄ネジ,52 通孔,54 雌ネジ孔,56 通孔,
58 雄ネジ(皿ネジ),60 通孔(角孔),62 通孔
10 housings, 16 openings, 18 doors, 20 arms (arc-shaped arms),
20a base, 20b bowl, 20c step, 20d bent piece,
22 front panel, 24 back panel, 26 packing,
34 engaging portion, 36 elastic body (coil spring), 40 recessed groove, 42 support plate,
42a body part, 42b side piece (left side piece), 44 boss, 48 stop hole (female screw hole),
50 male screw, 52 through hole, 54 female screw hole, 56 through hole,
58 male screw (head screw), 60 through hole (square hole), 62 through hole
Claims (8)
前記フロントパネル(22)とバックパネル(24)との内部に、発泡剤を発泡固化させた発泡体が充満していると共に、
前記アーム(20)の基部(20a)は、前期開閉扉(18)の前記フロントパネル(22)およびバックパネル(24)の少なくとも一方を介して、前記陥凹溝(40)における前記発泡体の側に取り付けられる
ことを特徴とする筐体の扉構造。 An opening / closing door (18) pivoted horizontally below the opening (16) opened vertically to the housing (10) and tilted downward to open the opening (16), and the opening / closing door An arm (20) attached to the side of (18) and facing the side space of the casing (10) through a portion adjacent to the opening (16) of the casing (10), The open / close door (18) includes a back panel (24), a front panel (22) disposed on the front side of the back panel (24), and a recessed groove ( 40) and a packing structure (26) that fits into the recessed groove (40) and can be in close contact with the periphery of the opening (16).
The inside of the front panel (22) and the back panel (24) is filled with a foam obtained by foaming and solidifying a foaming agent,
The base (20a) of the arm (20) is connected to the foam in the recessed groove (40) via at least one of the front panel (22) and the back panel (24) of the opening / closing door (18). The door structure of the housing | casing characterized by being attached to the side.
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