JP2016004452A - プラントの機器損傷可能性予測表示システム - Google Patents

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貴嗣 和田
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和恵 奥村
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Tadashi Iijima
唯司 飯島
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Naoki Kumagai
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Abstract

【課題】
巨大地震発生に伴う津波に対し、プラントの機器損傷可能性を予測し表示することで、地震と津波の重畳現象による被害を抑制し得るプラントの機器損傷可能性予測表示システムを提供する。
【解決手段】
地震情報及び津波情報を受信する受信部7a,7b、プラント敷地内の施設の情報を格納する施設情報DB6a、設置機器の情報を格納する機器情報DB6b、地震情報に基づき施設情報DB6a及び機器情報DB6bを参照し、地震動による機器損傷確率を求める第1損傷確率算出部2、受信される津波情報に基づき施設情報DB6a及び機器情報DB6bを参照し、津波による機器損傷確率を求める第2損傷確率算出部3、と第1損傷確率算出部2及び第2損傷確率算出部3より得られる機器損傷確率を統合処理する統合処理部4を備える。プラント敷地情報と合わせて重畳して統合処理後の施設毎の損傷確率を表示する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、プラントの機器損傷の可能性を予測するシステムに係り、特に、地震及び津波によるプラントの機器損傷を予測し表示するシステムに関する。
地震リスク診断法として例えば特許文献1がある。特許文献1には、予め頂上事象(例えば、情報伝達)、中間事象(例えば、通信機器、連絡者等)階層構成のツリーを格納し、地震による上記機器の損傷確率をモンテカルロ法で算出するものが記載されている。機器の損傷確率は、上記階層構成に従いその影響度を考慮して算出されるものであり、更には、調達期間及び作業人工数に基づき所定復旧期間内における復旧完了確率を算出することが開示されている。
また、津波による被害を防護するものとして特許文献2が知られている。特許文献2には、受信される津波情報から津波の高さを推定し、プラント内で標高毎に区分されたエリアの施設情報及び各エリア内の地下構造物の情報をそれぞれ特定する施設IDと、各施設に対する浸水を防護するための防護装置(扉、蓋)のデータベースを備え、津波の高さより浸水するエリアの危険度の判定及び防護装置の起動を制御するものが記載されている。
特開2008―158624号公報 特開2013−170430号公報
「日本原子力学会標準 原子力発電所の地震を起因とした確率論的安全評価実施基準:2007」2007年9月、社団法人日本原子力学会
しかしながら、特許文献1では、地震のリスク診断法が開示されるものの、巨大地震により発生する津波による被害を予測し、対応する点について配慮されていない。
また、特許文献2では、津波による被害、すなわち、浸水を防ぐ構成が開示されるものの、巨大地震発生に伴う津波に対する対策としては十分とは言えない。
本発明は、巨大地震発生に伴う津波に対し、プラントの機器損傷可能性を予測し表示することで、地震と津波の重畳現象による被害を抑制し得るプラントの機器損傷可能性予測表示システムを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明のプラントの機器損傷可能性予測表示システムは、(1)外部より地震情報及び津波情報を受信する受信部、(2)少なくとも、プラント敷地内に立設する複数の施設を識別可能とする施設ID、各施設に設置される機器を特定する設置機器ID及び前記施設の敷地内での位置情報を、前記施設IDに対応して格納する施設情報データベース、(3)少なくとも、前記設置機器ID毎に当該機器の設置場所を特定する機器位置情報を格納する機器情報データベース、(4)受信される地震情報に基づき、前記施設情報データベース及び機器情報データベースを参照し、地震動による機器損傷確率を求める第1損傷確率算出部、(5)受信される津波情報に基づき、前記施設情報データベース及び機器情報データベースを参照し、津波による機器損傷確率を求める第2損傷確率算出部、(6)前記第1損傷確率算出部及び前記第2損傷確率算出部より得られる機器損傷確率を統合処理する統合処理部、(7)前記統合処理部による統合処理後の前記施設毎の損傷確率をプラント敷地情報と合わせて重畳表示する表示装置を備える。
また、本発明のプラントの機器損傷可能性予測表示システムは、(1)外部より地震情報及び津波情報を受信する受信部、(2)少なくとも、プラント敷地内に立設する複数の施設を識別するための施設ID、各施設に設置される機器を特定するための設置機器ID及び前記施設の敷地内での位置情報を、前記施設IDに対応して格納する施設情報データベース、(3)少なくとも、前記設置機器ID毎に当該機器の設置場所を特定する機器位置情報を格納する機器情報データベース、(4)受信される地震情報に基づき、前記施設情報データベース及び機器情報データベースを参照し、地震動による機器損傷確率を求める第1損傷確率算出部、(5)受信される津波情報に基づき、前記施設情報データベース及び機器情報データベースを参照し、津波による機器損傷確率を求める第2損傷確率算出部、(6)前記第1損傷確率算出部及び前記第2損傷確率算出部より得られる機器損傷確率を統合処理する統合処理部と、を備え、前記統合処理後の前記施設毎の損傷確率をプラント敷地情報と合わせて重畳表示する合成表示モードと、前記第1損傷確率算出部又は前記第2損傷確率算出部による前記施設毎の損傷確率を前記プラント敷地情報と合わせて重畳表示する要因別表示モードと、を切替え可能に構成される。
本発明によれば、巨大地震発生に伴う津波、すなわち、地震と津波の重畳現象について、総合的かつ定量的に機器損傷可能性等のリスク評価ができ、被害予測とその対策を実現することが可能となる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の一実施形態に係る機器損傷可能性予測表示システムの全体構成図である。 図1に示す施設情報データベースの構成例を示す図である。 図1に示す機器情報データベースの構成例を示す図である。 図1に示す損傷確率算出に用いる応答係数の説明図である。 本発明の一実施形態に係る機器損傷可能性予測表示システムの処理フロー図である。 図1に示す表示装置の表示画面例であり、原子力プラント敷地内を区画化し施設と共にマップ表示する表示画面例である。 図1に示す表示装置の表示画面例であり、地震による機器損傷確率を予測表示する画面例である。 図1に示す表示装置の表示画面例であり、津波による機器損傷確率を予測表示する画面例である。 図1に示す表示装置の表示画面例であり、地震及び津波による機器損傷確率を予測表示する画面例である。 本発明の一実施例に係る実施例1の機器損傷可能性予測表示システムの処理フロー図である。 実施例1による表示画面例であり、地震による機器損傷確率を予測表示する画面例である。 実施例1による表示画面例であり、津波による機器損傷確率を予測表示する画面例である。 実施例1による表示画面例であり、地震及び津波による機器損傷確率を予測表示する画面例である。 本発明の他の実施例に係る実施例2の機器損傷可能性予測表示システムの処理フロー図である。 実施例2による表示画面例であり、地震及び津波による機器損傷確率を予測表示する画面例である。 本発明の他の実施例に係る実施例3の表示画面例であり、原子力プラント敷地内を区画化し施設と共に地震動を表示する画面例である。 本発明の他の実施例に係る実施例4の表示画面例であり、原子力プラント敷地内を区画化し施設と共に津波による浸水状況を表示する画面例である。
図1に、本発明の一実施形態に係る機器損傷可能性予測表示システムの全体構成図を示す。本発明の機器損傷可能性予測表示システム1は、外部より地震情報を受信する地震情報受信部7a、外部より津波情報を受信する津波情報受信部7b、地震による機器損傷確率を算出する第1損傷確率算出部2、津波による機器損傷確率を算出する第2損傷確率算出部3、施設情報データベース6a、機器情報データベース6b、第1損傷確率算出部2及び第2損傷確率算出部3の演算結果を統合処理する統合処理部4、表示メモリ10、表示メモリ10への表示データの書き込み及び表示メモリ10からの表示データを読み出す表示制御部5、表示装置9及び入力装置8より構成される。
本明細書では、機器損傷可能性予測表示システム1が対象とするプラントとして、原子力プラントを例に説明するが、これに限らず、火力発電プラント、更には石油タンク等の一般産業用プラントにも適用することができる。また、図1において、便宜上、地震情報受信部7a及び津波情報受信部7bをそれぞれ個別に配する構成としているが、必ずしもこれに限らず、1つの受信部にて地震情報及び津波情報を受信しても良い。
地震による機器損傷確率を算出する第1損傷確率算出部2、津波による機器損傷確率を算出する第2損傷確率算出部3及び統合処理部4は、例えば、図示しない、メインメモリ、各種プログラムを格納するROM、各種プログラムの実行過程のデータあるいは各種プログラムの実行に用いるデータを格納するRAM及び外部記憶装置等のメモリ、ROMより各種プログラムを読み出しRAMに格納されるデータに対し処理を実行するCPU等のプロセッサにより構成される。本明細書では、説明を分かり易くするため、機能ブロックとして第1損傷確率算出部2、第2損傷確率算出部3及び統合処理部4を区別して説明するが、これに限らず、これらの機能を1つの機能ブロック又は2つの機能ブロックにて実現しても良い。
まず、原子力プラントにおいては、主に、海岸に面した原子力プラント敷地内に、後述する海水を取り込む取水口12、主要変圧器、原子炉建屋、タービン建屋及び原子炉補助建屋等の複数の建屋(施設)が建設されている。以下では、これら建屋を特定することなく、第1建屋13、第2建屋15、第3建屋16、第4建屋17、第5建屋18及び第6建屋19として説明する。
また、原子力プラント敷地内の各建屋には、例えば、静的機器として、原子炉本体、炉内機器、支持部、燃料交換機、原子炉建屋天井クレーン装置、使用済燃料貯蔵プール、熱交換器、空調ユニットあるいは主蒸気配管等の各種配管系が機器として設置されている。また、例えば、動的機器として制御棒挿入機構、電気品として電気盤あるいは中央制御盤が機器として設置されている。
本発明の一実施形態による機器損傷可能性予測表示システム1の動作を説明する前に、施設情報データベース6a、機器情報データベース6bについて説明する。図2に図1に示す施設情報データベース6aの構成例を示す。図2に示すように、施設情報データベース6aには、項目として、「施設ID」、「施設名称」、「立地座標」、「階床数」、「区画エリア」、「設置機器ID」及び「機器名」が設けられている。ここで「施設ID」は原子力プラント敷地内に存在する上記各種建屋を一意に識別するためのコードである。また「施設名称」は建屋の名称であり、「立地座標」はその建屋が建設されている敷地内の座標を示し、建屋の外周を囲む矩形領域の、例えば左上端の座標及び右下端の座標が格納され、これにより建屋の面積(敷地内での占有領域)及び標高がわかる。「区画エリア」は、後述する原子力プラント敷地内を区画化しマップ表示(コンターマップ表示)する際の、上記「立地座標」の領域が占める区画の例えば、左上端の区画エリアと右下端の区画エリアに対応している。また、「設置機器ID」は上記各種機器を一意に識別するためのコードである。「機器名称」は設置される機器の名称である。
図2に示すように、例えば、項目欄を除く1行目の欄には、「施設ID」にA1、「施設名称」に原子炉建屋、「立地座標」に(x1,y1,z1)(x10,y10,z1)が格納されており、標高がz1であることがわかる。また、「階床数」に5、すなわち、5階建ての建屋であることを示し、「区画エリア」に(e−5,h−8)、「設置機器ID」にB1、「機器名」に原子炉圧力容器がそれぞれ格納されている。
また、3行目には、「施設ID」にA1、「施設名称」に原子炉建屋、「立地座標」に(x1,y1,z1)(x10,y10,z1)、「区画エリア」に(e−5,h−8)、「設置機器ID」にB3、「機器名」に主蒸気配管が格納されている。
また、n行目には、「施設ID」にAn、「施設名称」にタービン建屋、「立地座標」に(x2,y11,z2)(x8,y20,z2)、「区画エリア」に(f−4,g−5)、「設置機器ID」にBn、「機器名」にタービンが格納されている。
図3に、図1に示す機器情報データベース6bの構成例を示す。図3に示すように、機器情報データベース6bには、項目として、「機器ID」、「機器名」、「機器寸法」、「設置座標」、「区画エリア」及び「対策ID」が設けられている。ここで、「機器ID」は、上記各種機器を一意に識別するためのコードである。また、「機器名称」は機器の名称であり、「機器寸法」は機器のサイズ(L,H,W)、「設置座標」はその機器が設置される座標(場所)、「区画エリア」は施設情報データベース6aと同様に、当該機器が占める区画の例えば、左上端の区画エリアと右下端の区画エリアに対応している。「対策ID」は、後述する具体的対策内容を読み出し表示するために、各種対策内容から一意に識別するためのコードである。
図3に示すように、例えば、項目欄を除く1行目の欄には、「機器ID」にB1、「機器名」に原子炉圧力容器、「機器寸法」に(L1,H1,W1),「設置座標」に(x5,y5,z1)、「区画エリア」に(e−5,h−8)及び「対策ID」にC1が格納されている。また、2行目には、「機器ID」にB2、「機器名」に燃料交換機、「機器寸法」に(L2,H2,W2)、「設置座標」に(x1、y3、z6)、「区画エリア」に(e−5,h−8)及び「対策ID」にC2が格納されている。n−1行目には、「機器ID」にBn−1、「機器名」にタンク、「機器寸法」に(Ln−1,Hn−1,Wn−1)、「設置座標」に(x12,y13,z1)、「区画エリア」に(d−8)及び「対策ID」にCn−1が格納されている。機器の「設置座標」は当該機器の設置面である底面の中心座標としているが、これに限らず、例えば設置機器を覆う外接立方体又は外接円筒を仮想的に定義し、これら外接立方体又は外接円筒を特定し得る座標としても良い。
なお、機器情報データベース6bに、各機器の「構成材料」、当該機器が設置される機器の「階床レベル」を追加格納するよう構成しても良い。
図2及び図3に示されるように、「設置機器ID」、「機器ID」をノードとすることにより施設情報データベース6a及び機器情報データベース6bが相互にリレーショナルデータベースとして機能する構成となっている。
次に、図1に示す地震による機器損傷確率を算出する第1損傷確率算出部2について説明する。地震による機器損傷確率の算出自体は、例えば、非特許文献1に示されるアルゴリズムが用いられる。地震動強さAによる機器損傷確率F(A)は、現実的応答f(A,x)が現実的耐力fs(x)を超える損傷付き確率として、次式(1)により算出される。
Figure 2016004452
ここで、現実的応答f(A,X)が対数正規分布に従う場合には、中央値Rm(A)、対数標準偏差β(A)として次式(2)により表される。
Figure 2016004452
また、現実的耐力f(x)が対数正規分布に従う場合には、中央値Sm、対数標準偏差βとして次式(3)により表される。
Figure 2016004452
図4に地震動による損傷確率算出に用いる応答係数の説明図を示す。現実的応答f(A,X)と現実的耐力f(x)が対数正規分布に従う場合には、図4に示すように、例えば、原子炉建屋の機器(原子炉圧力容器)の機器応答解析における係数F、原子炉建屋応答解析における係数F、地盤伝播解析における係数F、解放基盤での設計用地震動における係数Fとすると、地震動による損傷確率算出に用いる応答係数Fは、次式(4)で示される。
=F×F×F×F ・・・(4)
式(1)〜(4)を演算することにより、第1損傷確率算出部2は、地震による損傷確率を算出する。
また、津波による損傷確率についても、例えば、非特許文献1に示されるアルゴリズムが用いられる。すなわち、任意の津波高さAに対する機器損傷確率F(A)は、現実的応答f(A,X)と現実的耐力f(x)が対数正規分布に従う場合には、式(1)〜(4)と同様の方法により算出する。
ここで、図2及び図3にて説明した施設情報データベース6a及び機器情報データベース6bにおける区画エリアと原子力プラント敷地内の各施設との関係について説明する。図6に、原子力プラント敷地内を区画化し施設と共に表示装置9の画面上にマップ表示する例を示す。図6にグリッド表示されるように、予め所望のサイズに原子力プラント敷地内を区画化する。区画化された原子力プラント敷地内には、防潮堤11、取水口12、第1建屋13、第2建屋15、第1建屋13と第2建屋15を連絡する連絡通路14、第3建屋16、第4建屋17、第5建屋18及び第6建屋19が、図6に示す配置にて建設されている。また、区画化された原子力プラント敷地内には、建屋の他に第1タンク20、第2タンク21、第3タンク23及び第4タンク24、更には、原子炉建屋より排出されるベントガスを、ベントフィルタを介して放射性物質を除去した後、大気に放出する排気塔22が図6に示すよう設置されている。各区画エリアは、図6に示すように(a−1)、(a−2),(b−1),(b−2)等のように行と列にて特定される。
本発明の一実施形態に係る機器損傷可能性予測表示システム1の動作を、図5を用いて説明する。まず、入力装置8を介して解析諸元が設定される(ステップS101)。ここで、解析諸元とは、解析範囲を含む解析条件を意味し、例えば、地理的範囲であれば、海上から原子力プラント敷地内全体、原子力プラント敷地内の所望の建屋あるいは原子力プラント敷地内に設置される特定の機器等が解析諸元として設定される。以下では、解析諸元として海上から原子力プラント敷地内全体が設定された場合を例に説明する。
次に、地震情報受信部7aにて外部からの地震情報が受信されたか否か判定する(ステップS102)。地震情報が受信された場合にはステップS103へ進む。地震情報が受信されていない場合、ステップS102へ戻り地震情報の受信の監視を継続する。ステップS103では、第1損傷確率算出部2が上述の施設情報データベース6a及び機器情報データベース6bを参照する。
ステップS104において、第1損傷確率算出部2は、ステップS101にて設定された解析諸元に対応する施設あるいは機器の情報を施設情報データベース6a及び機器情報データベース6bより取得し、上述の地震動による機器損傷確率F(A)を算出する。ここで、算出された地震動による機器損傷確率の予測結果として、例えば、図7に示す結果が得られる。図7に示すように、地震動による機器損傷確率が75%以上95%以下の施設として、連絡通路14、第4建屋17、第1タンク20及び第2タンク21が得られる。また、50%以上75%以下の施設として、第1建屋13、第2建屋15、第5建屋18、第6建屋19、第3タンク23、第4タンク24及び排気塔22が得られる。また、25%以上50%以下の施設として防潮堤11、25%以下の施設として取水口12及び第3建屋16が得られる。これらの結果は、コンターマップとして図7に示すデータを、第1損傷確率算出部2が表示メモリ10内の所定の領域(第1領域)に書き込む。
その後、津波情報受信部7bにて外部より津波情報が受信されたか否かを判定する(ステップS105)。津波情報が受信された場合には、ステップS106へ進む。津波情報が受信されていない場合、ステップS105へ戻り津波情報の受信の監視を継続する。
ステップS106において、第2損傷確率算出部3は、施設情報データベース6a及び機器情報データベース6bを参照する。第2損傷確率算出部3は、設定された解析諸元に対応する施設あるいは機器の情報を施設情報データベース6a及び機器情報データベース6bより取得し、上述の津波による機器損傷確率F(A)を算出する。ここで、算出された津波による機器損傷確率の予測結果として、例えば、図8に示す結果が得られる。図8に示すように、津波による機器損傷確率が95%以上の施設として、第1タンク20及び第2タンク21が得られる。75%以上95%以下の施設として、第1建屋13、連絡通路14及び第4建屋17が得られる。50%以上75%以下の施設として、第2建屋15、第5建屋18及び排気塔22が得られる。25%以上50%以下の施設として、防潮堤11及び第6建屋19、25%以下の施設として、取水口12、第3建屋16、第3タンク23及び第4タンク24が得られる。これらの結果は、コンターマップとして図8に示すデータを、第2損傷確率算出部3が表示メモリ10内の所定の領域(第2領域)に書き込む。
ここで、図7及び図8を比較して明らかなように、同一の解析諸元が設定される場合(海上から原子力プラント敷地内全体)においても、地震動による機器損傷確率の予測結果と津波による機器損傷確率の予測結果はそれぞれ異なる。
次に、ステップS108では、統合処理部4は、ステップS104にて得られた地震動による機器損傷確率の予測結果(図7)及びステップS107にて得られた津波による機器損傷確率の予測結果(図8)を、それぞれ表示メモリ10中の第1領域及び第2領域より読み出す。統合処理部4は、原子力プラント敷地内の施設毎に、地震動による機器損傷確率と津波による機器損傷確率を乗算し、乗算結果を統合処理後の機器損傷確率とする。すなわち、地震と津波の重畳現象による機器損傷確率が得られる。ここで、得られた統合処理後の機器損傷確率の予測結果として、例えば、図9に示す結果が得られる。図9に示すように、75%以上95%以下の施設として、第1タンク20及び第2タンク21が得られる。また50%以上75%以下の施設として、第1建屋13、連絡通路14及び第4建屋17が得られる。25%以上50%以下の施設として、第2建屋15、第5建屋18及び排気塔22が得られ、25%以下の施設として、防潮堤11、取水口12、第3建屋16、第6建屋19、第3タンク23及び第4タンク24が得られる。これらの結果は、コンターマップとして図9に示すデータを、統合処理部4が表示メモリ10内の所定の領域(第3領域)に書き込む。
ステップS109では、表示制御部5が表示メモリ内の第3領域のデータを読み出し、表示装置9の画面上に統合処理結果として図9に示すコンターマップを表示し処理を終了する。これにより、作業員は、地震と津波の重畳現象による機器損傷確率を容易に把握でき、対策案を検討することが可能となる。
なお、本実施形態では、統合処理部4が、統合処理として地震動による機器損傷確率と津波による機器損傷確率を乗算する例を説明したが、これに限らず、例えば、施設毎に地震動による機器損傷確率と津波による機器損傷確率の平均を求める処理としても良い。 また、表示装置9に表示するデータとして、統合処理後のコンターマップを表示する構成としたが、これに限られず、入力装置8を介して、合成表示モード(統合処理後のコンターマップ表示)と要因別表示モード(地震動による機器損傷確率表示(図7)、津波による機器損傷確率表示(図8))を入力可能とし、それぞれのコンターマップを表示するよう構成しても良い。この場合、作業員は、更に、地震動による機器損傷確率のコンターマップ表示及び津波による機器損傷確率のコンターマップも併せて確認でき、施設毎に必要となる対策の検討がより容易となる。
また、本実施形態では、第1損傷確率算出部2及び第2損傷確率算出部3がそれぞれ算出した、機器損傷確率の予測結果を表示メモリ10の特定の領域、すなわち、それぞれ第1領域及び第2領域に書き込む構成としたが、統合処理部に4により得られる地震と津波の重畳現象による機器損傷確率の予測結果を含め、外部記憶装置等の他のメモリに一時的に格納し、表示装置9の画面上に表示すべきコンターマップの表示データを、表示メモリ10へメモリ転写し、その後、表示制御部5により転写後のコンターマップを表示装置9の画面上に表示するよう構成しても良い。
以下、図面を用いて本発明の実施例について詳細に説明する。なお、本実施形態で説明した内容と重複する部分についてはその説明を省略する。
図10に本発明の一実施例に係る実施例1による機器損傷可能性予測表示システムの処理フローを示す。図5に示したステップと同一のステップに同一の符号を付している。また、図11に、本実施例による地震による機器損傷確率の予測結果をコンターマップとして画面上に表示する例を示し、図12に津波による機器損傷確率の予測結果を、また、図13に地震及び津波による機器損傷確率(統合処理後の損傷確率)の予測結果をコンターマップとして画面上に表示する例を示す。
まず、図10に示すように、本実施例では、上述の図5と同様にステップS101〜ステップS109が実行される。
ステップS109の実行により、表示装置9の画面上には図9と同様に統合処理後の機器損傷確率の予測結果がコンターマップとして表示される。ステップS110では、作業員によるコンターマップ中の何れかの施設に対する指示入力の有無を、統合処理部4が監視する。統合処理部4は、作業員による指示入力を検出すると、当該指示入力された区画エリアがいずれの施設に対するものか、施設情報データベース6a(図2)に格納される区画エリアの情報を参照する。続いて、区画エリアが特定されると対応する施設IDを抽出し、当該施設IDに対応付けて格納される全ての設置機器IDを抽出する。その後、抽出された設置機器IDに対応する機器IDを機器情報データベース7b(図3)より抽出すると共に、抽出された機器IDに対応付けて格納される区画エリアを参照し、上記指示入力された区画エリアと比較する。比較の結果、一致する区画エリアに対応する機器IDのみを選択し、作業員により指示入力された施設と、当該施設に設置される全ての機器を抽出する。
ステップS111では、統合処理部4はステップS110にて特定された施設と当該施設に設置される全ての機器の表示データを表示メモリ10内のコンターマップに上書きする。表示制御部5は、統合処理部4により上書きされたデータ領域をサブウィンドウ25としてコンターマップと共に表示装置9の画面上に表示し処理を終了する。このときの表示装置9の画面表示状態は、図13に示す状態となる。
図13に示すように、コンターマップ上の第4建屋17よりサブウィンドウ25が表示され、4階建ての各階床に設置される機器の統合処理後の機器損傷確率、すなわち、地震及び津波による重畳現象による各機器の損傷確率の予測結果が表示される。
本実施例によれば、統合処理後のコンターマップに表示される所望の施設内の各機器の損傷確率の予測表示を作業員は直ちに確認でき、施設のみならず、施設内の各階床に設置された機器に対する対策(作業)を検討することが可能となる。
また、本実施例では、図示しないが、表示モードを、合成表示モード(統合処理後のコンターマップ表示)と要因別表示モード(地震動に機器損傷確率表示、津波による機器損傷確率表示)を切替え可能な構成を有する。表示画面上に例えば、「合成表示」及び「要因別表示」のアイコン又はボタンを表示し、作業者による指定を可能とすることで実現される。
要因別表示モードが選択され、地震動による機器損傷確率表示が選択されると、図11に示す地震動による機器損傷確率の予測結果(ステップS104にて算出)がコンターマップとして表示される。このとき、上記ステップS110にて第4建屋17が選択指示入力されていることにより、同様にサブウィンドウ25が画面上に表示される。このとき、更に、作業員によりサブウィンドウ25内の所望の機器に対し選択指示入力を受け付けると、統合処理部4は図11に示すように当該機器の情報をサブウィンドウ25に重畳表示する。図11では、選択指示された機器がポンプであり、当該ポンプがA系統からB系統への水の移送を行うものであることを示す情報が表示されている。これは、上述のステップS110で説明したとおり、統合処理部4は、作業員により指示入力された施設と、当該施設に設置される全ての機器を抽出済みであり、機器情報データベース6bに格納される対応する機器の情報を即座に画面表示できることによる。
また、要因別表示モードが選択され、津波による機器損傷確率表示が選択されると、図12に示す津波による機器損傷確率の予測結果(ステップS107にて算出)がコンターマップとして表示され、上記ステップS110にて選択指示された第4建屋17内の状況が上記と同様にサブウィンドウ25に表示される。
本実施例によれば、統合処理後のコンターマップに表示される所望の施設内に設置される各機器の損傷確率の予測表示を、作業員は画面上で直ちに確認でき、施設全体に対する対策と当該施設内の機器毎に対する対策をその優先度を判断し検討することが可能となる。
また、本実施例によれば、地震動による機器損傷確率の予測表示及び津波による機器損傷確率の予測表示も併せて確認できると共に、更に、施設内の機器の情報も指示入力することのみで確認できるためより具体的な対応策の検討が可能となる。
図14に本発明の他の実施例である実施例2による機器損傷予測可能性表示システムの処理フローを示し、図15に地震及び津波による機器損傷確率の予測結果の表示画面例を示す。実施例1では、ステップS110にて表示画面に対する指示入力を受け付けるとコンターマップ上にサブウィンドウを表示する(ステップS111)構成とした。これに対し、本実施例では、ステップS110にて表示画面に対する指示入力を受け付けるとコンターマップ上に対策候補を表示するようにした点が実施例1と異なる。
図14において、ステップS101からステップS109までの処理は、図5及び図10と同様であるため説明を省略する。
ステップS110では、統合処理部4は、画面上に表示されるコンターマップに対する作業員による指示入力の有無を監視する。統合処理部4は、作業員による指示入力を検出すると、当該指示入力された区画又は区画エリアがいずれの施設に対するものか、施設情報データベース6a及び/又は機器情報データベース6bに格納される区画エリアの情報を参照し、指示入力された区画又は区画エリアに対応する区画エリアを抽出する。抽出された区画エリアに対応する施設ID又は機器IDを抽出する。施設IDが抽出された場合には、当該施設IDに対応する全ての機器IDを施設情報データベース6aより抽出する。また、機器IDが抽出された場合には、機器情報データベース6bに格納される当該機器IDに対応する対策IDを抽出する。
ステップS112では、統合処理部4はステップS110にて特定され対策IDに対応する情報を表示メモリ10内のコンターマップ上に上書きする。表示制御部5は、統合処理部4により上書きされたデータ領域を対策候補表示ウィンドウ26としてコンターマップと共に表示装置9の画面上に表示し処理を終了する。このとき、表示画面上には図15に示すように、対策候補表示ウィンドウ26内に、優先度と共に対策内容(作業内容)が表示される。
図15では、コンターマップ上で第1タンク20が作業員により指示入力された状態を示しており、図3に示す機器情報データベース6bに格納される「機器ID」Bn−1が抽出され、Bn−1に対応する「対策ID」Cn−1が抽出される。図15に示すように、「対策ID」Cn−1に対応する情報として、対策候補表示ウィンドウ26内に、「優先度1:対策内容;注水系統の弁の切り替え」、「優先度2:対策内容;代替タンクへの切り替え」及び「優先度3:対策内容;消防車による注水」が表示される。作業員は、対策候補ウィンドウ内に表示される、これら優先度及び対策内容を参照し、実際に実行すべき対策内容を判断することが可能となる。
また、本実施例においても実施例1と同様に、図示しないが、表示モードを、合成表示モード(統合処理後のコンターマップ表示)と要因別表示モード(地震動による機器損傷確率表示、津波による機器損傷確率表示)を切替え可能な構成を有する。表示画面上に例えば、「合成表示」及び「要因別表示」のアイコン又はボタンを表示し、作業者による指定を可能とすることで実現される。「要因別表示」が選択された場合においても、図15に示す「合成表示」モードのときと同様に、地震動による機器損傷確率の予測結果としてのコンターマップ上に、優先度と共に対策内容が表示される。津波による機器損傷確率の予測結果としてのコンターマップにおいても同様である。
本実施例によれば、統合処理後のコンターマップに表示される所望の施設内に設置される機器、あるいは原子力プラント敷地内に単独で設置される所望の機器を選択指示することで、優先度と共に対策内容が表示されることにより、実際に実行すべき対策内容を作業員は直ちに判断でき、迅速な対応をとることが可能となる。これにより、被害を抑制することができる。
図16に本発明の他の実施例に係る実施例3の機器損傷可能性予測表示システムによる画面表示例を示す。本実施例では、上述の実施例1又は実施例2における構成において、「要因別表示」が選択された場合に表示する表示形態を追加したものである。また、原子力プラント敷地内の各所に図示しない地震計を設置し、その他の構成は、実施例1又は実施例2と同様であるため以下では説明を省略する。
図16は、表示モードとして「要因別表示」が選択された状態を示している。実施例1及び実施例2においては、地震動による機器損傷確率をコンターマップ表示したのに対し、本実施例では、更に、各所に設置された地震計により、地震動自体を、その地震に係る加速度の単位Galにてコンターマップ表示する構成としている。
図16では、原子力プラント敷地内において最も地震動の大きい(1200Gal以上)領域が、画面上、敷地内下方の防潮堤11を挟む領域であり、1200Gal以上のこの領域より左上方へと地震動の分布が示されている。
地震動のコンターマップ上で第4建屋17を選択指示することにより、サブウィンドウ25が表示され、4階建ての各階床における地震動が表示される。地下1階では300Gal以上450Gal未満であるものの、1階及び2階は600Gal以上1200Gal以下、3階は1200Galであることが示されており、作業員は、建屋内の階床毎の地震動を把握できる。
本実施例によれば、原子力プラント敷地内における地震動の分布及び建屋内の各階床毎の地震動を把握できると共に、実施例1及び実施例2にて説明した地震動による機器損傷確率を算出する第1損傷確率算出部2へ地震計による測定結果を入力し、機器損傷確率を再計算することも可能となる。
図17に本発明の他の実施例に係る実施例4の機器損傷可能性予測表示システムによる表示画面例を示す。本実施例では、上述の実施例1又は実施例2における構成において「要因別表示」が選択された場合に表示する表示形態を追加したものである。また、原子力プラント敷地内の各所に図示しない水位計を設置し、その他の構成は実施例1又は実施例2と同様であるため、以下では説明を省略する。
図17は、表示モードとして「要因別表示」が選択された状態を示している。実施例1及び実施例2においては、津波による機器損傷確率をコンターマップ表示したのに対し、本実施例では、更に、各所に設置された水位計により、原子力プラント敷地内各所における津波襲来後の浸水深をコンターマップ表示する構成としている。
図17では、防潮堤11の海域側、すなわち、敷地の外側の浸水深が3m以上、防潮堤11より敷地内奥へ向かうに従い浸水深が1m以上3m以下の領域、0.5m以上1m以下の領域、0.25m以上0.50m以下の領域及び0.25m以下の領域が分布することが示されている。
この浸水深コンターマップ上で第4建屋17を選択指示することにより、サブウィンドウ25が表示され、4階建ての各階床における浸水深が表示される。図17においては、地下1階及び1階が1m以上3m以下の浸水深、2階及び3階が0.50m以上1m以下の浸水深であることが表示される場合を示している。
本実施例によれば、原子力プラント敷地内の浸水深の分布を把握でき、更には敷地内建屋あるいは敷地内に単独で設置される機器の浸水深が作業者により容易に把握できる。なお、水位計により測定される各所の浸水深を、実施例1及び実施例2における第2損傷確率算出部3へ入力し、津波による機器損傷確率を再計算することも可能となる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の実施例の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1・・・機器損傷可能性予測表示システム
2・・・第1損傷確率算出部
3・・・第2損傷確率算出部
4・・・統合処理部
5・・・表示制御部
6a・・・施設情報データベース
6b・・・機器情報データベース
7a・・・地震情報受信部
7b・・・津波情報受信部
8・・・入力装置
9・・・表示装置
10・・・表示メモリ
11・・・防潮堤
12・・・取水口
13・・・第1建屋
14・・・連絡通路
15・・・第2建屋
16・・・第3建屋
17・・・第4建屋
18・・・第5建屋
19・・・第6建屋
20・・・第1タンク
21・・・第2タンク
22・・・排気塔
23・・・第3タンク
24・・・第4タンク
25・・・サブウィンドウ
26・・・対策候補表示ウィンドウ

Claims (9)

  1. 外部より地震情報及び津波情報を受信する受信部と、
    少なくとも、プラント敷地内に立設する複数の施設を識別可能とする施設ID、各施設に設置される機器を特定する設置機器ID及び前記施設の敷地内での位置情報を、前記施設IDに対応して格納する施設情報データベースと、
    少なくとも、前記設置機器ID毎に当該機器の設置場所を特定する機器位置情報を格納する機器情報データベースと、
    前記受信される地震情報に基づき、前記施設情報データベース及び機器情報データベースを参照し、地震動による機器損傷確率を求める第1損傷確率算出部と、
    前記受信される津波情報に基づき、前記施設情報データベース及び機器情報データベースを参照し、津波による機器損傷確率を求める第2損傷確率算出部と、
    前記第1損傷確率算出部及び前記第2損傷確率算出部より得られる機器損傷確率を統合処理する統合処理部と、
    前記統合処理部による統合処理後の前記施設毎の損傷確率をプラント敷地情報と合わせて重畳表示する表示装置を備えることを特徴とするプラントの機器損傷可能性予測表示システム。
  2. 請求項1に記載のプラントの機器損傷可能性予測表示システムにおいて、
    前記統合処理部は、前記第1損傷確率算出部による機器損傷確率と前記第2損傷確率算出部による機器損傷確率とを乗算し、前記施設毎の統合処理後の損傷確率を得ることを特徴とするプラントの機器損傷可能性予測表示システム。
  3. 請求項1に記載のプラントの機器損傷可能性予測表示システムにおいて、
    前記プラント敷地内を予め複数の区画に分割し、前記施設情報データベースは、施設ID毎に当該施設が占有する複数の区画よりなる区画エリアを格納し、
    前記機器情報データベースは、前記設置機器ID毎に対応する区画エリアを格納し、
    前記表示装置は、前記統合処理後の機器損傷確率を、前記施設毎に区画化された前記プラント敷地情報と合わせてコンターマップ表示することを特徴とするプラントの機器損傷可能性予測表示システム。
  4. 請求項3に記載のプラントの機器損傷可能性予測表示システムにおいて、
    前記統合処理部は、前記コンターマップ上で所望の施設に対する指示入力を検出すると、当該指示入力された施設に対応する施設IDを前記施設情報データベースより抽出し、当該抽出された施設IDに対応する全ての設置機器IDを抽出し、当該抽出された設置機器IDに対応する機器毎の統合処理後の損傷確率を前記コンターマップ上に表示することを特徴とするプラントの機器損傷可能性予測表示システム。
  5. 請求項3に記載のプラントの機器損傷可能性予測表示システムにおいて、
    前記機器情報データベースは、前記設置機器IDに対応付けて対策IDを格納し、
    前記統合処理部は、前記コンターマップ上で所望の施設に対する指示入力を検出すると、当該指示入力された施設に対応する施設IDを前記施設情報データベースより抽出し、当該抽出された施設IDに対応する全ての設置機器IDを抽出し、当該抽出された設置器IDに対応する前記対策IDに基づき前記設置機器に対する対策候補を前記コンターマップ上に表示することを特徴とするプラントの機器損傷可能性予測表示システム。
  6. 請求項5に記載のプラントの機器損傷可能性予測表示システムにおいて、
    前記対策候補の表示は、前記設置機器に対する複数の対策作業内容を優先度と共に表示することを特徴とするプラントの機器損傷可能性予測表示システム。
  7. 外部より地震情報及び津波情報を受信する受信部と、
    少なくとも、プラント敷地内に立設する複数の施設を識別するための施設ID、各施設に設置される機器を特定するための設置機器ID及び前記施設の敷地内での位置情報を、前記施設IDに対応して格納する施設情報データベースと、
    少なくとも、前記設置機器ID毎に当該機器の設置場所を特定する機器位置情報を格納する機器情報データベースと、
    前記受信される地震情報に基づき、前記施設情報データベース及び機器情報データベースを参照し、地震動による機器損傷確率を求める第1損傷確率算出部と、
    前記受信される津波情報に基づき、前記施設情報データベース及び機器情報データベースを参照し、津波による機器損傷確率を求める第2損傷確率算出部と、
    前記第1損傷確率算出部及び前記第2損傷確率算出部より得られる機器損傷確率を統合処理する統合処理部と、を備え、
    前記統合処理後の前記施設毎の損傷確率をプラント敷地情報と合わせて重畳表示する合成表示モードと、前記第1損傷確率算出部又は前記第2損傷確率算出部による前記施設毎の損傷確率を前記プラント敷地情報と合わせて重畳表示する要因別表示モードと、を切替え可能とすることを特徴とするプラントの機器損傷可能性予測表示システム。
  8. 請求項7に記載のプラントの機器損傷可能性予測表示システムにおいて、
    前記要因別表示モードは、前記プラント敷地内の複数個所に設置された地震計により計測される加速度を前記プラント敷地情報と合わせて重畳表示する表示形態を含むことを特徴とするプラントの機器損傷可能性予測表示システム。
  9. 請求項7に記載のプラントの機器損傷可能性予測表示システムにおいて、
    前記要因別表示モードは、前記プラント敷地内の複数個所に設置された水位計により計測される水位に基づき浸水深を前記プラント敷地情報と合わせて重畳表示する表示形態を含むことを特徴とするプラントの機器損傷可能性予測表示システム。
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