M2Mデバイスにページングメッセージを送信するために無線M2M WANにおいて使用されるページングチャネルを動的に変更するための方法、システム、及びデバイスが説明される。一実施形態においては、M2Mデバイスは、ページングメッセージを検出するために順方向リンクフレームのページングスロットをモニタリングすることができる。ページングスロット内にページングメッセージが存在する場合は、基地局がその基地局に接触するようにM2Mデバイスに要求していることをM2Mデバイスに示すことができる。ページングメッセージを検出及び復調した時点で、M2Mデバイスは、さらなる通信に従事するために基地局に接触することができる。現在では、ページングメッセージは、低データレートで無線M2M WAN内の各M2Mデバイスに送信することができる。低データレートでメッセージを送信することは、より低い信号強度を有するネットワーク内のM2Mデバイス(例えば、基地局からより遠くの距離に位置するデバイス)がメッセージを適切に復号することができる尤度を高めることができる。しかしながら、このアプローチ法は、強い信号強度を有するM2Mデバイスにとってのレーテンシーを不必要に増大させるおそれがあり、及び、より高いデータレートでメッセージを受信する可能性がある。例えば、基地局とM2Mデバイスの一部との間の信号強度は、高データレートでのページングメッセージの成功裏の送信をサポートする上で十分に強いことがある。さらに、システム容量が完全に利用されないことがある。
[0034]一構成においては、M2Mデバイスは、順方向リンクで送信された各フレームのページングスロットをモニタリングするために常にアウェイクモードにあることができる。しかしながら、このアプローチ法は、M2Mデバイスがアウェイクモードにとどまるために高いレベルの電力を消費させる。1つの代替のアプローチ法は、M2Mデバイスがページングサイクルに基づいてページングスロットをモニタリングするために定期的にウェイクアップすることである。モニタリングされているページングスロット中にページングメッセージが送信されない場合は、デバイスは、次のページングサイクルまでスリープモードに戻ることができる。このアプローチ法におけるレーテンシーを低減させるために、ページングメッセージを長いデューティサイクルにおいて高データレートで送信することができる。例えば、5分ごとに高データレートでページングメッセージを送信することができる。しかしながら、幾つかの場合は、M2Mデバイスは、高データレートで送信されたメッセージは復調することができないことがある。その結果、M2Mデバイスは、スリープモードに戻り、メッセージを復調するのを試みるために次のページングサイクルまで待機する。ページングメッセージが次のページングサイクルでも引き続きこの高データレートで送信される場合は、M2Mデバイスは、依然としてメッセージを復号することができず、基地局が接触するようにM2Mデバイスに要求しているのを気付かない状態が続くことになる。
[0035]ページングメッセージは、ある一定のデータレートでページングチャネルで送信することができる。一構成においては、メッセージは。ページングチャネルの1つ以上のサブチャネルを用いて送信することができる。ページングメッセージは、異なるデータレートで及び異なるページングサイクルで異なるサブチャネルにおいて送信することができる。例えば、基地局は、第1のデータレートで及び第1のページングサイクルで第1のサブページングチャネル(以後“第1のページングチャネル”)において第1のページングメッセージを送信することができる。基地局は、第2のデータレートで及び第2のページングサイクルで第2のサブページングチャネル(以後“第2のページングチャネル”)において第2のページングメッセージを送信することもできる。幾つかの例では、第1のページングメッセージ及び第2のページングメッセージは同じであることができる。メッセージは、異なるデータレートで及び異なるページングサイクルで第1のページングチャネル及び第2のページングチャネルにおいて送信することができる。一実施形態においては、ページングメッセージは、より高いデータレートで第1のページングチャネルで送信されるメッセージよりも低いデータレートで第2のチャネルにおいて及びより頻繁に送信することができる。
[0036]一実施形態においては、ページングメッセージは、最初に、長いデューティサイクルで第1のページングチャネルを用いてM2Mデバイスに対して高データレートで送信することができる。デバイスがメッセージの復調に不成功である場合は、メッセージは、短いデューティサイクルで第2のページングチャネルを用いてより低いデータレートで再送信することができる。M2Mが低いデータレートでページングメッセージを成功裏に復調した場合は、基地局は、高データレートで及び長いデューティサイクルで第1のチャネルにおいて将来のページングメッセージを送信するために戻ることができる。
[0037]以下は、例を提供するものであり、請求項おいて示される範囲、適用性、又は構成を制限するものではない。論じられている要素の機能及び配置の変更を、本開示の精神及び適用範囲から逸脱することなしに行うことができる。様々な実施形態は、様々な手順又はコンポーネントを適宜省略、置換、又は追加することができる。例えば、説明される方法は、説明される順序と異なる順序で実行することができ、及び、様々なステップを追加、省略、又は結合することができる。さらに、幾つかの実施形態に関して説明される特徴は、その他の実施形態において結合することができる。
[0038]最初に図1を参照し、ブロック図は、無線通信システム100の例を示す。システム100は、基地局105(又はセル)と、マシン−マシン(M2M)デバイス115と、基地局コントローラ120と、コアネットワーク130と、を含む(コントローラ120は、コアネットワーク130内に組み入れることができる)。システム100は、複数の搬送波(異なる周波数の波形信号)での動作をサポートすることができる。
[0039]基地局105は、基地局アンテナ(示されていない)を介してM2Mデバイス115と無線通信することができる。基地局105は、複数の搬送波を介して基地局コントローラ120の制御下でM2Mデバイス115と通信することができる。基地局105の所在地の各々は、各々の地理上のエリアに関する通信カバレッジを提供することができる。ここにおける各基地局105に関するカバレッジエリアは、110a、110b、又は110cとして識別される。基地局に関するカバレッジエリアは、セクタに分割することができる(示されていないが、カバレッジエリアの一部分のみを構成する)。システム100は、異なるタイプの基地局105(例えば、マクロ基地局、ピコ基地局及び/又はフェムト基地局)を含むことができる。マクロ基地局は、相対的に大きい地理上のエリア(例えば、半径35km)に関する通信カバレッジを提供することができる。ピコ基地局は、相対的に小さい地理上のエリア(例えば、半径10km)に関するカバレッジを提供することができ、フェムト基地局は、相対的にそれよりも小さい地理上のエリア(例えば、半径1km)に関する通信カバレッジを提供することができる。異なる技術に関して重なり合ったカバレッジエリアが存在することができる。
[0040]M2Mデバイス115は、カバレッジエリア110全体にわたって分散することができる。各M2Mデバイス115は、静止型又は移動型であることができる。一構成においては、M2Mデバイス115は、異なるタイプの基地局、例えば、限定することなしに、マクロ基地局、ピコ基地局、及びフェムト基地局、と通信することができる。M2Mデバイス115は、その他のデバイス、環境条件、等をモニタリング及び/又は追跡するセンサ及び/又は計器であることができる。M2Mデバイス115によって収集された情報は、基地局105を含むネットワークを通じてバックエンドシステム、例えば、サーバ、に送信することができる。M2Mデバイス115への/からのデータの送信は、基地局105を通じてルーティングすることができる。基地局105は、順方向リンクでM2Mデバイスと通信することができる。一構成においては、基地局105は、データ及び/又はメッセージをM2Mデバイス115に搬送するためのチャネルを含む幾つかのタイムスロットを有する順方向リンクフレームを生成することができる。一例では、各順方向リンクフレームは、3つ以下のタイムスロット及び対応するチャネルを含むことができる。これらのスロット及びチャネルは、ページングチャネルを有するページングスロットと、ACKチャネルを有するACKスロットと、トラフィックチャネルを有するトラフィックスロットと、を含むことができる。個々のフレームの長さは、短いことができる(例えば、20ミリ秒(ms))。一実施形態においては、4つのフレームを接合して80msの継続時間を有するより大きいフレームを形成することができる。より大きいフレームに含まれる各フレームは、3つ以下のスロット及びチャネル、例えば、ページングチャネルに関するページングスロット、ACKチャネルに関するACKスロット、及びトラフィックチャネルに関するトラフィックスロット、を含むことができる。各フレームのページングチャネル及びACKチャネルに関するスロットは、各々、5msの長さを有することができ、各フレームのトラフィックチャネルに関するトラフィックスロットは、10msの長さを有することができる。M2Mデバイス115は、ウェイクアップし、そのM2Mデバイス115を対象とするチャネル上のデータ及び/又はメッセージを含む(より大きいフレーム内の)個々のフレームのみをモニタリングすることができる。
[0041]一構成においては、M2Mデバイス115は、フレームのタイムスロットをモニタリングするために定期的にウェイクアップすることができる。
例えば、デバイスは、フレームのページングスロットをモニタリングするために定期的にウェイクアップすることができる。デバイスは、ページングサイクルに従ってウェイクアップすることができる。例えば、M2Mデバイス115は、フレームのページングスロットをモニタリングするために5分ごとにウェイクアップすることができる。基地局105は、ページングサイクルを知っていることもでき、ページングサイクルに従ってフレームのページングスロット中にページングメッセージ(存在するとき)を送信することができる。ページングメッセージは、デバイス115の現在の状態を報告するために、基地局105からデータを受信する準備をするために、又はその他の目的のために、基地局105に接触するようにM2Mデバイス115に要求するためにページングスロット中に送信することができる。デバイス115がモニタリングされるページングスロット中にページングメッセージを復調しない場合は、(この例における)デバイス115は、5分が経過するまでスリープモードに戻ることができ、その後に、デバイス115は、ページングスロットを再度モニタリングするためにウェイクアップすることができる。これは、基地局105がM2Mデバイス115に接触する必要があることをM2Mデバイス115が知らない状態にする。
[0042]一構成においては、M2Mデバイス115がページングメッセージを成功裏に復調したときには、ページング応答を基地局105に戻すことができる。基地局105がこの応答を受け取らないときには、M2Mデバイス115がページングメッセージを成功裏に復調することができる尤度を高めるために、ページングメッセージを送信するために使用されたデータレートを下げることができる。さらに、より低いデータレートにおけるこのメッセージの送信頻度を増大させることができる。例えば、最初に、ページングメッセージを高データレートで第1のページングチャネルで送信することができる。M2Mデバイス115がこのデータレートでメッセージを復調することができない場合は、基地局105は、メッセージの成功裏の復調を示す応答をM2Mデバイス115から受信しない。基地局105は、第2のページングチャネルでメッセージを再送信することによってデータレートを動的に下げることができる。より低いデータレートでのページングメッセージの再送信は、基地局105が応答を受信するまで、予め決定された期間まで、又は、幾つかの再送信が発生するまでより頻繁に(例えば、より短いデューティサイクルで)発生することができる。一例では、ページングスロットをモニタリングするために5分ごとにウェィクアップする代わりに、デバイス115は、第2のページングチャネルでより低いデータレートで送信されたページングメッセージの有無をモニタリングするために2秒ウェィクアップすることができる。これらの変更も基地局に影響を与える。一実施形態においては、基地局105は、今度は、(5分ごとにではなく)2秒ごとにより低いデータレートで第2のページングチャネルを用いてこのデバイスにページングメッセージを送信する。データレートを下げることによって、必要な信号強度を有さないM2Mデバイス115は依然としてページングメッセージを復号することができ、他方、十分な信号強度を有するM2Mデバイス115は、それらが高データレートで送信されるため、より短いレーテンシーでメッセージを受信することができる。ページングサイクルを短縮することによって、M2Mデバイス115は、ページングメッセージを復調する機会を得るためにさらに5分間待つ必要がない。これは、基地局105がデバイス115に接触する必要があることをM2Mデバイス115が気付くまでの遅延を低減させることができる。
[0043]一実施形態においては、M2Mデバイス115は、その他のデバイス内に組み入れることができ、又は、M2Mデバイス115は、独立型デバイスであることができる。例えば、デバイス、例えば、携帯電話、無線通信デバイス、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、その他のハンドヘルドデバイス、ネットブック、ノートブックコンピュータ、監視カメラ、ハンドヘルド医療用走査機器、家庭用品、等は、1つ以上のM2Mデバイス115を含むことができる。
[0044]一例では、ネットワークコントローラ120は、一組の基地局に結合することができ及びこれらの基地局105に関する調整及び制御を提供することができる。コントローラ120は、バックホール(例えば、コアネットワーク125)を介して基地局105と通信することができる。基地局105は、互いに直接又は間接的に及び/又は無線又は有線のバックホールを介して通信することもできる。
[0045]図2は、一態様によりM2Mサービスを実装する無線ワイドエリアネットワーク(WAN)205を含む無線通信システム200の例を示す。システム200は、幾つかのM2Mデバイス115−aと、M2Mサーバ210と、を含むことができる。サーバ210とM2Mデバイス115との間の通信は、基地局105を通じてルーティングすることができ、それは、WAN205の一部であるとみなすことができる。基地局115−aは、図1において示される基地局の一例であることができる。M2Mデバイス115−aは、図1において示されるM2Mデバイス115の例であることができる。図2において示されるM2Mデバイス115−a、WAN205、及びM2Mサーバ210の数は、例示することのみが目的であり、制限するものであると解釈されるべきでないことを当業者は理解するであろう。
[0046]無線通信システム200は、M2M通信を容易にするために動作可能である。M2M通信は、人間が介在しない1つ以上のデバイス間での通信を含むことができる。一例では、M2M通信は、ユーザが介在しない状態での、遠隔機械、例えば、M2Mデバイス115−aと、バックエンドITインフラストラクチャ、例えば、M2Mサーバ210、との間での自動化されたデータのやり取りを含むことができる。WAN205(例えば、基地局105−a)を介してのM2Mデバイス115−aからM2Mサーバ210へのデータの転送は、逆方向リンク通信を用いて行うことができる。M2Mデバイス115−aによって収集されたデータ(例えば、モニタリングデータ、センサデータ、計器データ、等)は、逆方向リンク通信でM2Mサーバ210に転送することができる。
[0047]基地局105−aを介してのM2Mサーバ210からM2Mデバイス115−aへのデータの転送は、順方向リンク通信を介して行うことができる。順方向リンクは、命令、ソフトウェアアップデート、及び/又はメッセージをM2Mデバイス115−aに送信するために使用することができる。命令は、M2Mデバイス115−aが装置、環境条件、等をモニタリングするように命令することができる。M2M通信は、様々な用途ともに使用することができ、例えば、遠隔モニタリング、測定及び状態の記録、フリート(fleet)管理、資産追跡、現場でのデータ収集、流通、及び保管、等であるが、これらに限定されない。基地局105−aは、命令、ソフトウェアアップデート、及び/又はメッセージを送信するためのチャネルを有する少数のタイムスロットを有する1つ以上の順方向リンクフレームを生成することができる。特定のフレームのタイムスロット中に命令又はその他のデータがチャネルに含まれているときには、様々なM2Mデバイス115−aがそのフレームのタイムスロットをモニタリングするためにウェイクアップすることができる。デバイス115−aは、フレームのページングスロット中にページングメッセージを復号することによって命令又はその他のデータを入手可能であることに気付くことができる。ページングサイクルは、基地局105−aがどのような頻度でページングメッセージをM2Mデバイス115−aに送信すべきであるかを示すことができる。デバイス115−aは、ページングサイクルに従ってページングメッセージの有無に関してページングスロットをモニタリングするためにウェイクアップすることができる。ページングメッセージは、送信スケジュールに基づいて異なるデータレートで送信することができる。一実施形態においては、基地局105−aは、デバイス115−aの信号の強度を知っていることができない。基地局105−aは、最初に、高データレートでページングメッセージを送信することを試み、次に、その高データレートでページングメッセージが受信されたことを示すページング応答がデバイス115−aから受信されない場合はより低いデータレートに切り換わることができる。
[0048]一構成においては、異なるアドレッシング形式を使用する異なる無線アクセスネットワークにおいては異なるタイプのM2M通信を提案することができる。異なるアドレッシング形式は、異なるタイプのM2Mデバイス115−aが異なるサービスのために使用されることに結び付くことができる。一態様においては、M2Mデバイス115−aがM2Mサーバ210と通信するために使用されるWAN技術から独立した状態を維持することができるM2Mネットワークを実装することができる。該態様においては、M2Mデバイス115−a及びM2Mサーバ210は、使用されるWAN技術から独立させることができる。その結果、既にインストールされているM2Mデバイス115−aに影響を与えずに、バックホール通信のために使用されるWAN技術の代わりに異なるWAN技術を使用することができる。例えば、M2Mサーバ210及びM2Mデバイス115−aは、WAN技術によって使用されるアドレッシング形式にかかわらず互いに通信することができ、その理由は、M2Mデバイス115−aによって使用されるアドレッシング形式は、実装されたWAN技術によって使用されるアドレッシングと結び付けることができないためである。
[0049]一実施形態においては、M2Mデバイス115−aの行動を予め定義することができる。例えば、他のデバイスをモニタリングして収集された情報を送信するための日時、等をM2Mデバイス115−aに関して予め定義することができる。例えば、M2Mデバイス115−a−1は、第1の予め定義された期間に他のデバイスをモニタリングして他のデバイスに関する情報を収集するのを開始するようにプログラミングすることができる。デバイス115−a−1は、第2の予め定義された期間に収集された情報を送信するようにプログラミングすることもできる。M2Mデバイス115−aの行動は、遠隔でプログラミングすることができる。ページングメッセージを送信するために使用されるデータレート及びデューティサイクルは、様々な状態に応じて柔軟であることができる。ページングメッセージを送信するために使用されるデータレートを動的に変更することに関する詳細が以下において説明される。
[0050]図3Aは、基地局105−bとM2Mデバイス115−bとを含むページングシステム300の一実施形態を例示したブロック図である。基地局105−bは、図1又は2の基地局105の一例であることができる。M2Mデバイス115−bは、図1又は2のM2Mデバイスの一例であることができる。
[0051]無線通信システム、例えば、図1又は2のシステム、においては、スリープ状態及びページングの概念は、バッテリ電力及びエアリンクリソースの点で効率的な形で大量のデバイス(例えば、M2Mデバイス115)へのネットワーク接続性を提供する上で重要である。スリープ状態は、デバイスの送信/受信回路の全体又は一部分を遮断することによってバッテリ電力消費量を最少にするための動作モードをM2Mデバイス115−bに提供することができる。さらに、スリープ状態のM2Mデバイス115には専用のエアリンクリソースが割り当てられず、従って、非常に多数のM2Mデバイスを同時にサポートすることができる。M2Mデバイス115−bがトラフィック活動を有さない時間的間隔中には、デバイス115−bは、リソースを節約するためにスリープ状態にとどまることができる。
[0052]ページングは、M2Mデバイス115−bがスリープ状態から定期的にウェイクアップすることと、順方向リンク通信(例えば、基地局105bからM2Mデバイス115−bへの通信)においてページングメッセージ305を受信及び処理するためにM2Mデバイス115−bに動作させることと、を含むことができる。基地局105−bは、M2Mデバイス115−bがいつウェイクアップすべきかを知っていることができる。従って、基地局105−bが接触、すなわち、ページングすることを意図する場合は、基地局105−bは、M2Mデバイス115−bがウェイクアップしてページングチャネルをモニタリングするようにスケジューリングされている時間に順方向リンクフレームの1つ以上のページングスロットの全部又は一部中にページングチャネルでページングメッセージ305を送信することができる。しかしながら、基地局105−bは、M2M無線WANにおける各M2Mデバイス115の信号強度を知っていることができない。その結果、基地局105−bは、第1のページングチャネルを用いて高データレートでページングメッセージを送信する。M2Mデバイス115−bの信号強度が低すぎるためM2Mデバイス115−bがページングメッセージ305を適切に復調することができない場合は、基地局105−bは、デバイス115−bにメッセージを送信するために使用されるデータレートを動的に変更することができる。さらに、ページングメッセージ305を送信する頻度を増大させることができ、デバイス115−bは、より低いデータレートで送信されたページングメッセージ305の有無に関してモニタリングするためにウェイクアップする頻度を増大させることができる。一構成においては、基地局105−bが、M2Mデバイス115−bがページングメッセージを受信済みであることを確認するページング応答310を受信しない場合は、基地局105−bは、より頻繁に及びより低いデータレートでページングスロット中に第2のページングチャネルでページングメッセージ305を再送信することができる。基地局105−bは、M2Mデバイス115−bがページングメッセージ305を受信してページング応答310を送信するまで及び/又はページングメッセージ305のある一定の送信回数が発生するまでページングメッセージ305を再送信することができる。これらのイベントのうちの1つ又は両方が発生した場合は、基地局105−b及びM2Mデバイス115−bは、前のページングサイクル下で動作する状態に戻ることができ、基地局105−bは、第1のページングチャネルを用いて高データレートでデバイス150−bにページングメッセージを送信する状態に戻ることができる。
[0053]M2Mデバイス115−bの2つの連続するウェイクアップ期間の間の時間的間隔をページングサイクルと呼ぶことができる。M2Mデバイス115−bは、ページングサイクルのうちでM2Mデバイス115−bがページングメッセージ305の受信に関連する処理を行っていない部分中にはスリープ状態で動作することができる。スリープ状態の利益を最大化するために、ページングシステム300は、ページングサイクルに関して大きい値を使用することができる。例えば、データシステムにおいて、ページングサイクルは、約5分であることができる。上記のように、基地局105−bが、ページングメッセージ305の成功裏の受信を示すページング応答310を受信しない場合は、基地局105−bは、ページング応答310が受信されるまでより小さいページングサイクルを用いてページングメッセージ305を再送信することができる。ページングメッセージ305の再送信は、同じチャネル又は異なるチャネルを用いて行うことができる。さらに、M2Mデバイス115−bは、ページングメッセージ305の有無に関してページングスロットをモニタリングするためにより定期的に(すなわち、より短いページングサイクルで)ウェイクアップすることができる。
[0054]一実施形態においては、フレームのページングスロット中に使用されるページングチャネルは、幾つかのページングメッセージ305を搬送する上で十分な帯域幅を有することができる。一例においては、ページングチャネルは、最大量未満のページングメッセージ305を搬送することができる。基地局105−bは、ページングスロット中にページングチャネルの余分の未使用の帯域幅内にシステム情報を挿入することができる。システム情報は、基地局105−bから送信された信号のタイミングを取得するために幾つかのM2Mデバイス115−bによって使用することができる。システム情報を送信するためにページングチャネルを再度使用することは、該情報を搬送するための順方向リンクフレームの追加のタイムスロット中に追加のチャネルを設定する必要をなくす(それは、順方向リンクフレームの全長を長くする)。その結果、M2Mデバイス115は、アウェイクモードにある時間を最短にすることによって電力を節約することができる。ページングチャネルを再度使用することによって、順方向リンクで送信されるフレームのタイムスロットを短くすることができ、M2Mデバイス115が可能なかぎり素早くスリープモードに戻るのを可能にする。
[0055]ページングメッセージ305を受信した時点で、M2Mデバイス115−bは、ページングメッセージ305内で指定されたあらゆる動作を行うことができる。例えば、M2Mデバイス115−bは、単にページングメッセージ305を受信してスリープ状態に戻ることができる。代替として、M2Mデバイス115−bは、基地局105−bとアクティブなコネクションを確立するために基地局105−bにアクセスすることができる。
[0056]図3Bは、無線通信システム320の一実施形態を例示したブロック図である。システム320は、基地局105−cと、M2Mデバイス115−cと、を含むことができる。基地局105c及びM2Mデバイス115−cは、図1、2、又は3Aの基地局及びM2Mデバイスの例であることができる。一構成においては、基地局105−cは、順方向リンク通信325のために使用される論理チャネルのための限られた数のタイムスロットを有する順方向リンクフレームを用いてM2Mデバイス115−cと通信することができる。M2Mデバイス115−cは、逆方向リンク通信330を用いて基地局105−cと通信することができる。上述されるように、順方向リンク通信及び逆方向リンク通信を用いて行われる通信は、M2M通信であることができる。これらの通信は、様々な形態をとることができ、主に、基地局105−c及びM2Mデバイス115−cによって使用されるエアインタフェースプロトコルに依存する。
[0057]基地局105−cは、1つ以上の搬送波周波数で通信するように配置することができ、典型的には、順方向リンク通信及び逆方向リンク通信をそれぞれ定義するために一対の周波数帯域を使用する。基地局105−cは、複数のセルセクタを画定するように配備された一組の指向性アンテナ素子を含むこともできる。所定の搬送波周波数における各セクタ内でのM2M通信は、セクタ専用コード、例えば、擬似ランダム雑音オフセット(“PNオフセット”)を用いて所定のセクタ内の通信を変調することによってその他のセクタにおける通信と区別することができる。さらに、各セクタ内でのM2M通信は、制御チャネル及びトラフィックチャネルに分割することができ、それらの各々は、時分割多重(TDM)を通じて定義することができる。
[0058]一実施形態においては、信号は、フレームフォーマットで順方向リンク通信325及び逆方向リンク330で送信することができる。フレームフォーマット内では、情報は、通信リンク325、330を通じて通信される実際のペイロードデータによりパケット化及びフォーマット化することができる。一構成においては、順方向リンク通信325で送信されるフレームのフォーマットは、様々なチャネルのための様々なタイムスロットを含むことができる。一実施形態においては、フレームは、ページングチャネルのためのページングスロットと、ACKチャネルのためのACKスロットと、トラフィックチャネルのためのトラフィックスロットと、を含むことができる。上記のように、ページングメッセージ305及び/又はシステム情報は、ページングスロット中にM2Mデバイス115−cに対して(ページングサイクルに従って)ページングチャネルで送信することができる。ACKメッセージは、基地局115−cにおいて信号が成功裏に受信されたときにACKタイムスロット中にM2Mデバイスに対してACKチャネルで送信することができる。トラフィックデータは、トラフィックタイムスロット中にM2Mデバイス115−cに対してトラフィックチャネルで送信することができる。M2M通信において順方向リンク通信325で使用されるフレームは、短いデューティサイクルに基づくことができる。
[0059]電力を節約することを目的として、M2Mデバイス115は、データ、ページングメッセージ305、等を受信するために特定の順方向リンクフレームの特定のタイムスロット中のみにウェイクアップすることができる。その結果、M2M通信におけるフレーム構造は、各々のM2Mデバイス115ごとにスロットを設ける(slotted)ことができる。例えば、第1のフレームは、第1のM2Mデバイス115を対象とするページングメッセージ及びその他の情報を搬送する(第1のページングチャネルのための)第1のページングスロットを含むことができる。第2、第3、及び第4のフレームは、第2、第3、及び第4のページングスロットをそれぞれ含むことができる。第2、第3、及び第4のM2Mデバイスは、これらのスロットでメッセージ及びデータを受信することができる。一実施形態においては、M2Mデバイス115−cは、デバイス115−cがそれのデータを受信することを予想することができるスロットを決定するためにそれの識別文字(ID)、予想されるデータレートでのスロット数、及び予想されるデータレートにおける総ユーザ数に関して一組のハッシュ関数を使用することができる。従って、各デバイス115は、それのデータを取り出すために必要であるフレームのスロットのみに関してウェイクアップすることが要求される。各デバイス115は、ページングメッセージの有無に関してページングスロットをモニタリングするためにそれのページングサイクルに従ってウェイクアップすることができる。ページングメッセージは、第1のページングサイクルに従って第1のデータレートで送信することができる。幾つかの条件が変わった場合は、データレート及びページングサイクルは動的に変化することができる。例えば、データレートは下げることができ、サイクルは短くすることができる。その結果、デバイス115は、より低いデータレートで送信されたページングメッセージの有無に関してページングスロットをモニタリングするためにより頻繁にウェイクアップすることができる。デバイス115がオリジナルのデータレート及びページングサイクルでページングメッセージを成功裏に復号することができない場合は、データレートを下げることができ及びページングサイクルを短くすることができる。さらに、データレート及び/又はページングサイクルは、様々な環境条件、時刻、順方向リンク通信325において利用可能な帯域幅、M2Mデバイス115の状態、等に基づいて変化することができる。ページングサイクル及びデータレートを動的に変更することは、M2Mデバイス115が、ページングメッセージ305の有無をモニタリングするためにウェイクアップするために次の、より長いページングサイクルが満了するまで待つ代わりにより早期にページングメッセージ305を復調するのを可能にすることができる。
[0060]一構成においては、通信リソースを節約することを目的として、M2Mデバイス115−cは、現在のシステム及び方法により、スリープ状態に戻るために基地局105−cから送信されたメッセージのオポチュニスティック(opportunistic)な復号を行うことができる。一実施形態においては、基地局105−cは、1つ以上の順方向リンクフレームを生成し、それらの1つ以上の順方向リンクフレームのうちの1つのチャネルを用いてメッセージの複数のコピーをM2Mデバイス115−cに送信することができる。メッセージの各コピーは、高データレートでサブチャネルで送信することができる。M2Mデバイス115−cは、メッセージを成功裏に復調するために必要な数だけのメッセージのコピーを読み取ることができる。一構成においては、M2Mデバイス115−cは、基地局105−cから送信されたパイロット信号からの受信された信号強度に基づいてメッセージを復号するために受信する必要があるメッセージのコピー数を推定することができる。メッセージを成功裏に復号した時点で、デバイス115−cは、物理層ACKメッセージを生成して基地局105−cに送り返す前にスリープ状態に戻ることができる。メッセージのさらなるコピーがサブチャネル内に残っている場合は、基地局105−cは、(M2Mデバイス115−cが既にスリープ状態に戻っている場合でも)それらのさらなるコピーを送信し続けることができる。一構成においては、デバイス115−cは、メッセージが受信されていることを示す物理層ACKメッセージを基地局に送信しないことによってバッテリ電力を節約することができる。
[0061]一実施形態においては、逆方向リンク通信330は、M2Mデバイス115−cのバッテリ電力及びM2Mデバイス115−cと基地局105−cとの間でのエアインタフェースリソースを節約するために早期に終了させることができる。上記のように、順方向リンクフレームは、ACKチャネルを含むことができる。基地局105−cは、逆方向リンク通信330を用いてM2Mデバイス115−cから送信された逆方向リンク物理層パケットの受信に関して肯定応答するACKメッセージを搬送するためにACKチャネルを使用することができる。一構成においては、より高い逆方向リンクデータレートに対応するACKをより高い順方向リンクデータレートで基地局105−cからM2Mデバイス115−cに送信することができる。より低い逆方向リンクデータレートに対応するACKをより低い順方向リンクデータレートで送信することができる。その結果、各ACKを最低のデータレートで送信するのではなく、それは、異なるデータレートで送信することができ、その結果、少なくとも2つの異なるパケットフォーマットが存在する。ACKがM2Mデバイス115−cにより高いデータレートで送信されるときには、デバイス115−cは、より素早くACKを受信して復号することができ、それにより、順方向リンクACKスループットを向上させ及びACKが低いデータレートで送信された場合よりも早期に逆方向リンク通信330を終了させることができる。
[0062]一構成においては、逆方向リンク通信330の動作帯域は、複数の逆方向リンク周波数チャネルに分割することができる。各周波数チャネル内において、複数のM2Mデバイス115に関して逆方向リンク通信を多重化するためにCDMA技法を使用することができる。一例では、各逆方向リンク周波数チャネルは、それ自体のライズ・オーバー・サーマル(rise over thermal)(ROT)動作ポイントを有することができる。少なくとも1つの周波数チャネルを低データレートランダムアクセスチャネルとして専用であることができる。逆方向リンク通信330の動作帯域を分割することは、逆方向リンク通信に関して低いROT動作ターゲット(例えば、1デシベル(dB)以下)を提供することができる。低いROTは、大きい経路損失を有する位置に存在するデバイスに関するリンクバジェット(link budget)要求を低減させることができる。
[0063]一例では、M2Mデバイス115−cの電力効率を向上させるために、逆方向リンク通信330に関して狭帯域周波数分割多元接続(FDMA)技法を使用することができる。この技法は、逆方向リンク通信330の動作帯域を幾つかの狭帯域周波数チャネルに分割することを含むことができる。基地局105−cは、各狭帯域チャネルの状態及び割り当てを各M2Mデバイス115にブロードキャストすることができる。状態は、“ビジー”又は“アイドル”であることができる。一実施形態においては、M2Mデバイス115−cは、狭帯域周波数チャネルがデバイス115−cに割り当てられた場合のみにデータを送信することができる。信号対干渉・雑音比(SINR)分布を利用するために及び逆方向リンク通信330において複数のデータレートをサポートするために逆方向リンク通信330の早期終了(上述)を狭帯域FDMA技法内に組み入れることができる。
[0064]次に図4Aを参照し、ブロック図は、様々な実施形態による順方向リンク通信を管理するためのデバイス400を例示する。デバイス400は、図1、2、3A、及び/又は3Bを参照して説明される基地局105の1つ以上の態様の例であることができる。デバイス400は、プロセッサであることもできる。デバイス400は、受信機モジュール405、順方向リンク通信モジュール410、及び/又は送信機モジュール415を含むことができる。これらのコンポーネントの各々は、互いに通信状態にあることができる。
[0065]デバイス400のこれらのコンポーネントは、個々に又は全体として、ハードウェア内の該当する機能の一部又は全部を実行するように好適化された1つ以上の特定用途向け集積回路(ASIC)とともに実装することができる。代替として、これらの機能は、1つ以上の集積回路において、1つ以上のその他の処理ユニット(又はコア)によって実行することができる。その他の実施形態においては、その他のタイプの集積回路(例えば、Structured/Platform ASIC、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、及びその他のSemi−CustomIC)を使用することができ、それらは、当業において知られているあらゆる方法でプログラミングすることができる。各ユニットの機能は、全体又は一部を、メモリ内で具現化され、1つ以上の汎用又は特定用途向けプロセッサによって実行するようにフォーマット化された命令を用いて実装することもできる。
[0066]受信機モジュール405は、情報、例えば、パケット、データ、及び/又はデバイス400が受信又は送信しているものに関するシグナリング情報、を受信することができる。受信された情報は、様々な目的のために順方向リンク通信モジュール410によって利用することができる。
[0067]受信機モジュール405は、逆方向リンク通信330を用いてM2Mデバイス115から送信された逆方向リンク物理層パケットを受信するように構成することができる。受信機モジュール405は、M2Mデバイス115に通信するためにバックエンドサーバから命令、一組の動作、メッセージ、等を受信するように構成することもできる。順方向リンク通信モジュール410は、1つ以上の順方向リンクフレームを生成することができる。それらのフレームは、論理チャネルのために使用される最小限のタイムスロットを含む短いデューティサイクルフレームであることができる。順方向リンクフレームは、複数のM2Mデバイスと通信するためにスロットを設定することができる。順方向リンクフレームに関する詳細が以下において説明される。
[0068]順方向リンク通信モジュール410は、逆方向リンク330においてパケットが成功裏に受信されていることを示すACKメッセージを生成することができる。送信機モジュール415は、M2Mデバイス115に対して順方向リンクフレームでACKメッセージを送信するように構成することができる。最低のデータレートで順方向リンクフレームでACKチャネルを送信する代わりに、それは、より高いデータレートで送信することができ、その結果、前述されるように、受信機405によって逆方向リンク330で受信される通信を早期に終了させることができる。
[0069]一実施形態においては、順方向リンク通信モジュール410は、送信機モジュール415を介して幾つかのM2Mデバイス115に送信するために幾つかのページングメッセージ305を生成することができる。ページングメッセージ305は、基地局105がM2Mデバイス115に対して基地局105と接触するように要求していることを特定のM2Mデバイス115に警告することができる。一構成においては、ページングメッセージ305は、異なるデータレートでページングスロット中にページングチャネル(又はページングチャネルのサブチャネル)で送信することができ、M2Mデバイス115がページングメッセージを成功裏に復調するかどうかに依存する。一構成においては、ページングチャネルは、最大数未満のページングメッセージ305を含むことができる。ページングチャネルが最大数のページングメッセージ305を含まない場合は、ページングスロットはアイドルであると決定することができる。ページングチャネル内にシステムシステム情報を挿入することによってページングチャネルの未使用の容量を利用することができる。システム情報は、順方向リンクフレームのページングタイムスロット中にページングチャネルでM2Mデバイス115にブロードキャストすることができる。このタイプの情報を送信するための追加のチャネル及びタイムスロットが順方向リンクフレームにおいて回避される。その代わりに、システム情報を送信するためにアイドルのページングタイムスロットを再度使用することができる。
[0070]受信機モジュール405は、M2Mデバイス115がページングメッセージ305を成功裏に復号したときにページング応答310を受信することができる。受信機モジュール405がページング応答310を受信しないときには、順方向リンク通信モジュール410は、ページングメッセージ305を再送信するように送信機モジュール415に命令するように構成することができる。送信機モジュール415は、ページングメッセージ305のオリジナルの送信よりも低いデータレートで及びより高い頻度でメッセージ305を再送信することができる。送信機モジュール415は、ページング応答310が受信機モジュール405によって受信されたときに及び/又はある一定の回数のメッセージ305の再送信が送信された後は再送信を停止することができる。送信機モジュール415は、異なる順方向リンクフレームの異なるサブページングチャネルでページングメッセージ305を送信及び再送信することができる。一構成においては、ページングメッセージ305を送信するためにページングチャネルが要求されないときには、順方向リンク通信モジュール410は、システム情報を生成して順方向リンクフレームのページングチャネル内に挿入することができる。送信機モジュール415は、フレームのページングチャネルでM2Mデバイス115にシステム情報を送信することができる。一構成においては、送信機415は、複数のフレームの複数のページングチャネルを用いて情報を送信することができる。ページングメッセージは、異なるデータレート及び異なるページングサイクルで異なるページングチャネルにおいて送信することができる。
[0071]図4Bは、順方向リンク通信モジュール410−aの一実施形態を例示したブロック図である。モジュール410−aは、図4Aの順方向リンク通信モジュールの一例であることができる。一例では、モジュール410−aは、順方向リンクフレーム生成モジュール420と、ACK生成モジュール425と、ページングスロット再使用モジュール430と、ページングサイクル選択モジュール435と、ページングチャネル選択モジュール440と、共有トラフィックチャネル情報フォーマット化モジュール445と、を含むことができる。
[0072]順方向リンクフレーム生成モジュール420は、(例えば、基地局からM2Mデバイスへの)順方向リンク325での通信のために使用される物理層フレームを生成することができる。生成されたフレームは、短いデューティサイクル及び少数のスロッテッド(slotted)物理層チャネルに基づくことができる。例えば、モジュール420は、合計20ミリ秒(ms)である順方向リンク物理層フレームを生成することができる。その結果、M2Mデバイス115は、順方向リンクフレームを受信するために20ms間ウェイクアップする必要があるだけである。従って、M2Mデバイス115において電力を節約することができる。モジュール420によって生成されるフレームのスロッテッド動作(slotted operation)は、M2Mデバイス115がデータを予想しているフレームのスケジューリングされたタイムスロット中のみに無線をオンにするのを可能にすることができる。その結果、M2Mデバイス115は、フレームの長さよりも短い時間アウェイクモードにあることができる。
[0073]順方向リンクフレームの物理チャネルの各々は、パイロットシンボル及びデータシンボルの両方を含むことができ、それらは、時分割多重化(TDM)することができる。一構成においては、モジュール420によって生成された順方向リンクフレームは、ページングスロットと、ACKスロットと、トラフィックスロットと、を含むことができる。ページングメッセージ及びその他の情報は、ページングタイムスロット中に順方向リンク通信325でM2Mデバイス115に対してページングチャネルで送信することができる。ACKメッセージ及び追加情報は、ACKスロット中にACKチャネルで送信することができる。データメッセージは、トラフィックスロット中にM2Mデバイス115に対してトラフィックチャネルで送信することができる。
[0074]ACK生成モジュール425は、順方向リンク通信325で通信するためのACKメッセージを生成することができる。メッセージは、順方向リンクフレーム生成モジュール420によって生成される順方向リンクフレームの一部であるACKチャネルで送信することができる。一構成においては、順方向リンクフレームは、圧縮された識別文字(ID)をM2Mデバイス115に送信するために使用することができる。圧縮されたIDは、M2Mデバイス115のネットワークIDのハッシュであることができる。圧縮されたIDは、基地局が逆方向リンクでM2Mデバイスから送信されたパケットを成功裏に受信したことを示すM2Mデバイス115のためのACKメッセージを表すことができる。一構成においては、ACK生成モジュール425は、ACKパケットを生成するために1つのM2Mデバイスに関する圧縮されたIDをその他のM2Mデバイスの圧縮されたIDとともにグループに分けることができる。ACKパケットは、異なる数量の圧縮されたIDを含むことができる。
[0075]幾つかの例では、ページングスロットは、ある一定の順方向リンクフレームに関してアイドルであることができる。例えば、ページングスロット中のページングチャネルの容量は、100%の容量でないことができる。例えば、ページングスロットは、M2Mデバイス115に関するページングメッセージ305を送信するようにスケジューリングすることはできない。その結果、ページングチャネルは、空である(例えば、ページングメッセージ305がない)ことができる。ページングスロット再使用モジュール430は、M2Mデバイス115にシステム情報を通信するためにアイドルのページングスロットを再度使用することができる。システム情報は、システムタイミング及びセクタ番号情報を含むことができ及びページングタイムスロット中にM2Mデバイス115に送信するためにページングチャネル内に挿入することができる。従って、M2Mデバイス115にシステム情報を搬送するために順方向リンクフレーム内で追加のチャネルを確立することを回避することができる。代わりに、ページングスロット再使用モジュール430は、フレーム内のページングスロットのアイドルのページングチャネル内にシステム情報を挿入することができる。
[0076]一実施形態においては、ページングサイクル選択モジュール435は、M2Mデバイスにページングメッセージを送信するための特定のページングサイクルを選択することができる。モジュール435は、M2M無線WANにおいてM2Mデバイス115に関するページングサイクルを動的に変えるために柔軟なページング方式を提供することができる。ページングサイクル選択モジュール435は、デバイス115からページング応答310が受信されるかどうか、時刻、M2Mデバイス115の動作状態、等に依存してページングサイクルを動的に変えることができる。
[0077]一構成においては、ページングチャネル選択モジュール440は、順方向リンク通信325を用いてM2Mデバイス115にページングメッセージを送信するためにページングチャネルのサブチャネルを選択することができる。例えば、選択モジュール440は、一次ページングチャネル及び二次ページングチャネルの間で選択することができる。モジュール440は、一次及び二次ページングチャネルを用いてM2M WANにおいて異なるデータレートでページングメッセージを送信するのを可能にするページング方式を提供することができる。一次ページングチャネルは、より長いページングサイクルに関して使用することができ、二次ページングチャネルは、より短いページングサイクルに関して使用することができる。一例では、基地局105は、第1のページングメッセージを送信することができる。モジュール440は、一次チャネルを選択することができる。第1のページングメッセージは、長いページングサイクルにわたって高いデータレートで一次チャネルで送信することができる。モジュール440は、二次ページングチャネルを選択することができる。第2のページングメッセージは、より短いページングサイクルにわたってより低いデータレートで送信されることになるため、第2のページングメッセージは、第2のページングメッセージで送信することができる。一実施形態においては、第1及び第2のページングメッセージは、同じであることができる。一例では、ページングチャネルは、論理チャネルであることができる。一構成においては、ページングチャネルは、符号分割多元接続(CDMA)チャネルであることができる。一例では、ページングチャネルは、時分割多元接続(TDMA)チャネルであることができる。
[0078]共有トラフィックチャネルフォーマット化モジュール445は、複数のM2Mデバイスによって共有することができる順方向リンクフレーム内のトラフィックチャネルをフォーマット化することができる。M2Mデバイス115が所定のトラフィックチャネルサイクル内で共有されるトラフィックチャネルでのデータを予想しているときには、デバイス115は、IDフィールドによる指示に従ってデータを見つけるまでトラフィックチャネルサイクル中に複数の順方向リンクフレーム全体にわたってトラフィックチャネルスロットの読み取りを続けることができる。その結果、M2Mデバイス115は、データを見つけるのに必要な以上長くアウェイク状態にあることができる。フォーマット化モジュール445は、M2Mデバイス115に関するウェイクアップ時間を最小にするような形でトラフィックチャネルをフォーマット化することができる。M2Mデバイス115は、共有されるトラフィックチャネル上のデータを得るために特定のフレームのどのスロットがウェイクアップすべきであるかを決定することができる。どのスロットがウェイクアップすべきであるかを決定するために、M2Mデバイスは、そのIDに関して一組のハッシュ関数を使用することができる。M2Mデバイスは、データを受け取ることを予想することができるスロットを決定するために予想されるデータレートにおけるスロット数及びそのレートにおける総ユーザ数を使用することもできる。トラフィックチャネルは、どのスロットを使用すべきかをデバイスが決定するのを可能にするためにモジュール445によってフォーマット化することができる。例えば、モジュール445は、ハッシュされたスロットにデータ又は実際のデータが所在するスロットを指し示すポインタが入っているように共有トラフィックチャネルをフォーマット化することができる。第1のフレームのスロットにすべてのポインタを入れることができない場合は、モジュール445は、オーバーフローフラグを設定し、ハッシュされたM2Mデバイスがデータの有無を検査することができる他のフレームの他のスロットを指し示すポインタを提供することができる。M2Mデバイス115に関するすべてのデータを単一のスロット中に収納できるわけでない場合は、モジュール445は、残りのデータが送信される他のスロットを示すポインタを含めるようにチャネルのトレーラフィールド(trailer field)をフォーマット化することができる。
[0079]図5Aは、様々な実施形態による逆方向リンク通信を管理するためのデバイス500を例示したブロック図である。デバイス500は、図1、2、3A、及び/又は3Bを参照して説明されるM2Mデバイス115及び/又は基地局105の1つ以上の態様の例であることができる。デバイス500は、プロセッサであることもできる。デバイス500は、受信機モジュール505、逆方向リンク通信モジュール510、及び/又は送信機モジュール515を含むことができる。これらのコンポーネントの各々は、互いに通信状態にあることができる。
[0080]デバイス500のこれらのコンポーネントは、個々に又は全体として、ハードウェア内の該当する機能の一部又は全部を実行するように好適化された1つ以上の特定用途向け集積回路(ASIC)とともに実装することができる。代替として、これらの機能は、1つ以上の集積回路において、1つ以上のその他の処理ユニット(又はコア)によって実行することができる。その他の実施形態においては、その他のタイプの集積回路(例えば、Structured/Platform ASIC、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、及びその他のSemi−CustomIC)を使用することができ、それらは、当業において知られているあらゆる方法でプログラミングすることができる。各ユニットの機能は、全体又は一部を、メモリ内で具現化され、1つ以上の汎用又は特定用途向けプロセッサによって実行するようにフォーマット化された命令を用いて実装することもできる。
[0081]受信機モジュール505は、情報、例えば、パケット、データ、及び/又はデバイス500が受信又は送信しているものに関するシグナリング情報、を受信することができる。受信された情報は、様々な目的のために逆方向リンク通信モジュール510によって利用することができる。
[0082]受信機モジュール505は、順方向リンク通信325を用いて基地局105から送信された順方向リンク物理層パケットを受信するように構成することができる。逆方向リンク通信モジュール510は、M2Mデバイス115から基地局105にデータを送信するためのトラフィックスロットを含む逆方向リンクフレームを生成することができる。
[0083]一実施形態においては、逆方向リンク通信モジュール510は、逆方向リンクでの通信を早期に終了させることができる。上において説明されるように、順方向リンクフレームは、高いデータレートで基地局105からM2Mデバイス115にACKメッセージを送信するためのACKチャネルを含むことができる。より高い逆方向リンクデータレートに対応するACKメッセージは、より高いデータレートで受信機モジュール505によって受信することができる。ACKメッセージを受信した時点で、逆方向リンク通信モジュール510は、逆方向リンク通信330で通信を送信するのを停止するように送信機515に命令することができる。逆方向リンク通信モジュール510に関する詳細が以下において説明される。
[0084]図5Bは、逆方向リンク通信モジュール510−aの一実施形態を例示したブロック図である。モジュール510−aは、図5Aの逆方向リンク通信モジュールの例であることができる。一例では、モジュール510−aは、スリープ状態モジュール520と、マルチチャネルモジュール525と、狭帯域多元接続モジュール530と、を含むことができる。
[0085]一構成においては、スリープ状態モジュール520は、M2Mデバイス115が基地局105からメッセージを受信する上で十分に長い間ウェイクアップし、次に電力を節約するためにスリープ状態に戻るのを可能にすることができる。基地局は、順方向リンクフレームを用いてM2Mデバイスにメッセージを送信することができる。フレームは、メッセージを搬送するためのページングチャネルを含むことができる。ページングチャネルは、幾つかのサブチャネルを含むことができる。基地局は、メッセージのコピーを各サブチャネルで送信することができる。M2Mデバイスがサブチャネルのうちの1つにおけるメッセージを成功裏に受信及び復調したときには、スリープ状態モジュール520は、無線をオフにすること及び基地局にACKメッセージを戻さずにバッテリを節約するためにスリープ状態に戻ることをM2Mデバイス115に行わせることができる。
[0086]一実施形態においては、マルチチャネルモジュール525は、逆方向リンク通信330におけるオペレーティング・ライズ・オーバー・サーマル(ROT)雑音の悪影響を低減させるために符号分割多元接続(CDMA)に基づく多元接続方式を提供することができる。一構成においては、モジュール525は、逆方向リンクの動作帯域を複数の逆方向リンク周波数チャネルに分割することができる。各周波数チャネル内において、モジュール525は、多元ユーザ多重化のためにCDMAを使用することができる。各周波数チャネルは、それ自体のターゲットROT動作ポイントを有することができる。マルチチャネルモジュール525は、少なくとも1つの周波数チャネルを低データレートランダムアクセスチャネルとして専用化することができる。その結果、オペレーティングROTを低減させることができる。
[0087]一例では、狭帯域多元接続モジュール530は、逆方向リンク通信330に関して狭帯域周波数分割多元接続(FDMA)技法を提供することができる。モジュール530は、動作帯域を複数の狭帯域周波数チャネルに分割することができる。各狭帯域チャネルのビジー又はアイドル状態を各M2Mデバイス115にブロードキャストすることができる。デバイスは、プリアンブルを送信することによってチャネルのアイドルの組からランダムに選択されたチャネルに関して競争することができる。モジュール530は、チャネルがM2Mデバイスに暗黙に又は明示で割り当てられた場合のみにM2Mデバイス115がデータを送信することを可能にすることができる。モジュール530は、チャネル状態がビジーに変化した場合は送信を遮断するのを可能にすることができない。
[0088]図6は、様々な実施形態による順方向リンク通信を管理するためのデバイス600を示したブロック図である。デバイス600は、図1、2、3A、3B、4A、及び/又は4Bを参照して説明される基地局の1つ以上の態様の例であることができる。デバイス600は、プロセッサであることもできる。デバイス600は、受信機モジュール405−a、順方向リンク通信モジュール410−a、及び/又は送信機モジュール415−aを含むことができる。これらのコンポーネントの各々は、互いに通信状態にあることができる。
[0089]デバイス600のこれらのコンポーネントは、個々に又は全体として、ハードウェア内の該当する機能の一部又は全部を実行するように好適化された1つ以上の特定用途向け集積回路(ASIC)とともに実装することができる。代替として、これらの機能は、1つ以上の集積回路において、1つ以上のその他の処理ユニット(又はコア)によって実行することができる。その他の実施形態においては、その他のタイプの集積回路(例えば、Structured/Platform ASIC、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、及びその他のSemi−CustomIC)を使用することができ、それらは、当業において知られているあらゆる方法でプログラミングすることができる。各ユニットの機能は、全体又は一部を、メモリ内で具現化され、1つ以上の汎用又は特定用途向けプロセッサによって実行するようにフォーマット化された命令を用いて実装することもできる。
[0090]受信機モジュール405−aは、情報、例えば、パケット、データ、及び/又はデバイス600が受信又は送信しているものに関するシグナリング情報、を受信することができる。受信された情報は、前述されるように、様々な目的のために順方向リンク通信モジュール410−aによって利用することができる。
[0091]一構成においては、順方向リンク通信モジュール410−aは、ページングチャネル選択モジュール440を含むことができる。モジュール440は、ページングメッセージを送信するために使用されるページングチャネルを動的に変えることができる。メッセージは、異なるページングサイクルにわたり異なるデータレートで異なるページングチャネルで送信することができる。ページングチャネルの選択に関する詳細が以下において説明される。
[0092]図7は、ページングチャネル選択モジュール440−aの一実施形態を例示したブロック図である。モジュール440−aは、図4B及び/又は6のページングチャネル選択モジュール440の例であることができる。一構成においては、モジュール440−aは、応答モニタリングモジュール705と、データレート選択モジュール710と、オーバーフローモニタリングモジュール715と、を含むことができる。
[0093]一例では、モニタリングモジュール705は、幾つかのメッセージの有無に関して逆方向リンク通信330をモニタリングすることができる。一構成においては、モジュール705は、M2Mデバイス115から送信されたページング応答メッセージ310に関して逆方向リンク330での通信をモニタリングすることができる。M2Mデバイス115は、ページングメッセージ305を成功裏に復調した時点でページング応答メッセージ310を送信することができる。モニタリングモジュール705は、幾つかの条件をモニタリングすることもできる。例えば、モジュール705は、温度条件、時刻条件、等、をモニタリングすることができる。ページングチャネル選択モジュール440−aは、モニタリングモジュール705によってモニタリングされたイベント及び条件に基づいてM2Mデバイス115にメッセージを送信するために使用されるページングチャネルを動的に変えることができる。
[0094]データレート選択モジュール710は、ページングチャネルが変えられたときにページングメッセージを送信するためのデータレートを選択することができる。例えば、モニタリングモジュール705は、ページングメッセージがデバイス115に送信されたある一定の期間後にM2Mデバイス115からページング応答が受信されていないことを検出することができる。ページングメッセージは、第1のページングチャネルを用いて第1のデータレートで送信しておくことができる。選択モジュール440−aは、ページングメッセージを再送信するために使用すべき異なるページングチャネルを選択することができる。データレート選択モジュール710は、第2のページングチャネルでメッセージを送信するために使用すべき第2のデータレートを選択することができる。ページングメッセージを送信するために使用されるページングチャネル(及びデータレート)を動的に変えることに加えて、ページングサイクルも変えることができる。一構成においては、基地局105でページング応答が受信されないときには、ページングメッセージは、より低いデータレートで及びより短いデューティサイクルで再送信することができる。基地局105は、サイクルの変化をデバイス115に通知するためのメッセージを生成することができる。一実施形態においては、デバイス115及び基地局105は、ページングサイクルの変化に関するメッセージをやり取りすることができない。ページングサイクルの変化は、予め決定し、基地局105及びデバイス115において事前に知っているようにすることができる。幾つかの条件(例えば、時刻、環境条件、等)に関する情報は、デバイス115及び基地局105において知っていることができる。その結果、ある一定の条件がデータレート及びページングサイクルの変更をトリガしたときには、デバイス115及び基地局105は、追加のメッセ−シングに従事しないで動的にサイクルを変えることができる。
[0095]オーバーフローモニタリングモジュール715は、メッセージを送信するために追加のページングスロットが必要であるかどうかを決定するためにページングメッセージをモニタリングすることができる。幾つかの場合には、ページングメッセージは、単一のページングスロットで送信するには大きすぎることがある。その結果、ページングメッセージの一部がその他のフレームの追加のページングスロット内にオーバーフローすることがある。ページングメッセージは、オーバーフロービットを含むヘッダを含むことができる。モジュール715は、オーバーフロービットがリセットされるまでデバイス115が後続するページングスロットの読み取りを続けるべきであることを、現在のページングスロットを読み取るようにマッピングされているM2Mデバイスに示すようにメッセージヘッダ内のオーバーフロービットを設定することができる。
[0096]図8は、現在のシステム及び方法により異なるデータレート及び異なるページングサイクルでページングメッセージを送信時に使用すべき異なるページングチャネルを動的に選択する一例800を示す。一実施形態においては、複数の順方向リンクフレーム815は、各々、ページングスロット820を含むことができる。各フレーム815は、ページングスロット820に加えてその他のスロットを含むことができる。一実施形態においては、各フレーム815は、ACKスロット、トラフィックスロット、等を含むことができる。一構成においては、ページングスロット820は、ページングメッセージを送信時に使用すべきサブチャネル805、810を含むことができる。例えば、第1のフレーム815−a−1は、第1のページングチャネル805−a−1と第2のページングチャネル810−a−1とを含む第1のページングスロット820−a−1を含むことができる。第1の時間t1では、ページングメッセージは、第1のページングサイクル825−a−1に従って第1のページングチャネル805−a−1で送信することができる。
[0097]時間t1での例において示されるように、ある特定のデバイスに関して、そのデバイスを対象とするページングメッセージは、第1のページングチャネル805を用いて3つ目のフレームごとに送信することができる。この例では、ページングメッセージは、第1のページングチャネル805−a−1を用いて第1のフレーム815−a−1の第1のページングスロット820−a−1中に送信することができる。次に、ページングメッセージは、第1のページングチャネル805−a−4を用いて第4のフレーム815−a−4の第4のページングスロット820−a−4中に送信することができる。ページングメッセージは、第2のページングスロット820−a−2及び第3のページングスロット820−a−3中には送信することができない。第1のフレーム815−a−1の第1のページングスロット820−a−1中に送信されたページングメッセージは、のちのフレームのページングスロット中に送信されるページングメッセージと同じであることができる。異なるフレーム815のページングスロット820中に送信されるページングメッセージは、異なることができる。この例では、時間t1での第1のページングサイクル825−a−1は、ページングメッセージが、対応するページングスロットの第1のページングチャネル805を用いて3つ目の順方向リンクフレームごとに送信されるべきであることを示すことができる。第1のページングチャネル805を用いて送信されるページングメッセージは、高いデータレートで送信することができる。例えば、メッセージは、毎秒20キロビット(kbps)で送信することができる。
[0098]一構成においては、時間t2で、ページングメッセージを送信するために使用されるページングチャネルは、動的に変わることができる。一例では、時間t2は、時間t1に後続することができる。一実施形態においては、第1のページングサイクル825−a−1は、第2のページングサイクル285−a−2に変わることができ、今度は、ページングメッセージは、各順方向リンクフレーム815の各ページングスロット820中に送信される。第2のページングサイクル825−a−2で送信されるページングメッセージは、第2のページングサイクル825−a−1でページングメッセージを送信するために使用されるデータレートよりも低いデータレートで送信することができる。一例では、第2のページングチャネル810は、より低いデータレートで及びより短いページングサイクルでページングメッセージを送信するために使用することができる。第2のページングチャネル810は、ページングスロット820のサブチャネルであることができる。ページングメッセージは、10klbpsで第2のページングチャネルを用いて送信することができる。
[0099]時間t2に第2のページングサイクル825−a−2中に送信されるページングメッセージは、時間t1に第1のページングサイクル825−a−1中に送信されたのと同じメッセージであることができる。代替として、第2のページングサイクル825−a−2中に送信されるページングメッセージは、第1のページングサイクル825−a−1中に送信されたページングメッセージと異なることができる。第2のページングサイクル825−a−2中により頻繁にページングメッセージを送信することに加えて、メッセージに適用される変調及びコーディング方式は、第1のページングサイクル825−a−1中に送信されたメッセージに適用された方式と異なることもできる。さらに、第1のページングサイクル825−a−1中にメッセージを送信するために使用されるデータレートは、第2のページングサイクル825−a−2中にページングメッセージを送信するために使用されるデータレートよりも高いことができる。
[0100]一実施形態においては、ページングメッセージが送信されるフレームの前のフレームにおいてビットを設定することができる。例えば、第1のフレーム815−a−1の前のフレームにおいてビットを設定することができる。ビットが前のフレームで設定される場合は、次のフレーム(例えば、第1のフレーム815−a−1)中にページングメッセージを送信することができることをM2Mデバイス115に通知することができる。
[0101]一構成においては、ページングメッセージは、第1のページングスロット820−a−1及び第4のページングスロット820−a−4の第1の一次チャネル805を用いて時間t1においてM2Mデバイスに送信することができる。ページングメッセージは、第1のページングサイクル825−a−1に従って高いデータレート(例えば、20kbps)で送信することができる。ページングメッセージを送信する基地局105は、ページング応答メッセージの有無をモニタリングすることができる。応答メッセージを受信できなかった時点で、基地局は、第2のページングサイクル825−a−2に従ってより低いデータレート(例えば、10kbps)でページングメッセージを再送信することができる。ページングメッセージの再送信は、第2のページングチャネル810を用いて行うことができる。応答メッセージを受信した時点で、基地局105は、第1のページングサイクル825−a−1に従って第1のページングチャネル805を用いてより高いデータレートで将来のページングメッセージをM2Mデバイス115に送信するのを再開することができる。
[0102]図9は、様々な実施形態によりページングメッセージがM2Mデバイス115に送信されるデータレートを動的に変更するために構成することができる通信システム900のブロック図を示す。このシステム900は、図1で描かれるシステム100、図2のシステム200、図3Aのシステム300、図3Bの320、図4Aのシステム400、及び/又は図6のシステム600の態様の一例であることができる。
[0103]システム900は、基地局105−dを含むことができる。基地局105dは、アンテナ945と、トランシーバモジュール950と、メモリ970と、プロセッサモジュール965と、を含むことができ、それらの各々は、直接又は間接的に、(例えば、1つ以上のバスを通じて)互いに通信状態にあることができる。トランシーバモジュール950は、アンテナ945を介して、M2Mデバイス115と単一方向で通信するように構成することができ、M2Mデバイス115は、センサ、計器、又は、追跡、検知、モニタリング、等が可能なあらゆるその他のタイプのデバイスであることができる。トランシーバモジュール950(及び/又は基地局105−dのその他のコンポーネント)は、1つ以上のネットワークと単一方向で通信するように構成することもできる。幾つかの場合は、基地局105−dは、ネットワーク通信モジュール975を通じてコアネットワーク130−aと通信することができる。
[0104]基地局105−dは、その他の基地局105、例えば、基地局105−m及び基地局105−n、とも通信することができる。基地局105の各々は、異なる無線通信技術、例えば、異なる無線アクセス技術、を用いてM2Mデバイス115と通信することができる。幾つかの場合は、基地局105−dは、基地局通信モジュール915を利用してその他の基地局、例えば、105−m及び/又は105−nと通信することができる。幾つかの実施形態では、基地局105−dは、コントローラ120及び/又はコアネットワーク130−aを通じてその他の基地局と通信することができる。
[0105]メモリ970は、ランダムアクセスメモリ(RAM)と、読み取り専用メモリ(ROM)と、を含むことができる。メモリ970は、実行されたときにここにおいて説明される様々な機能(例えば、動的データレート方式、柔軟なページング方式、ACK方式、データトラフィック方式、等)を実行することをプロセッサモジュール965に行わせるように構成される命令が入ったコンピュータによって読み取り可能な、コンピュータによって実行可能なソフトウェアコード971を格納することもできる。代替として、ソフトウェア971は、プロセッサモジュール965によって直接実行することができず、コンパイルされて実行されたときにここにおいて説明される機能を実行することをコンピュータに行わせるように構成することができる。
[0106]プロセッサモジュール965は、インテリジェントハードウェアデバイス、例えば、Intel(登録商標) Corporation又はAMD(登録商標)によって製造されるような中央処理装置(CPU)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、等を含むことができる。トランシーバモジュール950は、M2Mデバイス115に関してパケットを変調して変調されたパケットを送信のためにアンテナ945に提供し、及び、アンテナ945から受信されたパケットを復調するように構成されたモデムを含むことができる。基地局105−dの幾つかの例は、単一のアンテナ945を含むことができる一方で、基地局105−dは、好ましいことに、搬送波アグリゲーション(aggregation)をサポートすることができる複数のリンクに関する複数のアンテナ945を含む。例えば、M2Mデバイス115とのマクロ通信をサポートするために1つ以上のリンクを使用することができる。
[0107]図9のアーキテクチャにより、基地局105−dは、通信管理モジュール930をさらに含むことができる。通信管理モジュール930は、その他の基地局105との通信を管理することができる。一例として、通信管理モジュール930は、バスを介して基地局105−dのその他のコンポーネントの一部又は全部と通信する基地局105−dのコンポーネントであることができる。代替として、通信管理モジュール930の機能は、トランシーバモジュール950のコンポーネントとして、コンピュータプログラム製品として、及び/又はプロセッサモジュール965の1つ以上のコントローラ要素として実装することができる。
[0108]基地局105−dに関するコンポーネントは、図7のデバイス700に関して上述される態様を実装するように構成することができ、ここでは簡潔さを目的として繰り返されない。例えば、基地局105−dは、応答モニタリングモジュール705−aと、データレート選択モジュール710−aと、オーバーフローモニタリングモジュール715−aと、を含むことができる。これらのモジュールは、図7に関して前述されるモジュールの例であることができる。一実施形態においては、モジュール705−a、710−a、715−aは、独立型モジュールであることができ又は図4B、6、及び7において説明されるページングチャネル選択モジュール440内に組み入れることができる。さらに、それらのモジュールの一部は、独立型であり、その他は、ページングチャネル選択モジュール440の一部として組み入れることができる。
[0109]幾つかの実施形態では、アンテナ945と関連付けられたトランシーバモジュール950は、基地局105−dのその他の可能なコンポーネントとともに、各々がページングスロット805を含む幾つかの順方向リンクフレームを、基地局105−dからM2Mデバイス115に、その他の基地局105−m/105−nに、又はコアネットワーク130−aに送信することができる。
[0110]図10は、複数のページングチャネルを用いて順方向リンク通信を管理するための方法1000の一例を示したフローチャートである。明確化を目的として、方法1000は、以下においては、図1、2、3A、4A、6、又は9に示される基地局105を参照して説明される。一実装においては、ページングチャネル選択モジュール440は、以下において説明される機能を実行するために基地局105の機能上の要素を制御するために1つ以上の組のコードを実行することができる。
[0111]ブロック1005において、M2M無線WANで第1のページングメッセージを送信することができる。第1のページングメッセージは、第1のページングチャネルを用いて第1のデータレートで送信することができる。第1のデータレートは、20kbpsであることができ、ただし20kbpsに限定されない。第1のページングチャネルは、順方向リンクフレームのページングスロットのサブチャネルであることができる。ブロック1015において、第1のイベントの発生を検出することができる。例えば、第1のページングメッセージが送信された後に応答メッセージが受信されていないことを検出することができる。
[0112]ブロック1015において、第2のページングメッセージを送信することができる。第2のページングメッセージは、第2のページングチャネルを用いて第2のデータレートに従って送信することができる。一実施形態においては、第2のページングチャネルは、第1のページングチャネルと異なることができる。その結果、第2のデータレートは、第1のデータレートと異なることができる。第2のページングメッセージは、第1のページングメッセージと同じ(すなわち、再送信)であることができる。逆に、第1及び第2のページングメッセージは、異なることができる。第1のページングメッセージは、第2のページングサイクルに従って送信することができる。第2のページングサイクルは、第1のページングサイクルよりも短いことができる。
[0113]一構成においては、第1及び第2のページングメッセージは、同じ基地局から送信することができる。他の例では、第1のページングメッセージは、第1の基地局から送信することができ、第2のページングメッセージは、第1の基地局と異なる第2の基地局から送信することができる。第1のページングメッセージは、第1の端末、例えば、M2Mデバイス115、に関する第1のページングサイクルに従って送信することができる。同様に、第2のページングメッセージは、第1の端末に関する第2のページングサイクルに従って送信することができる。一実施形態においては、第1のページングメッセージは、第1の端末に関する第1のページングサイクルに従って送信することができるが、第2のページングサイクルは、第2の端末(例えば、第2のM2Mデバイス115)に関する第2のページングサイクルに従って送信することができる。第2の端末は、第1の端末と異なることができる。
[0114]従って、方法1000は、ページングメッセージを送信するために異なるページングチャネルを用いることによってデータレートを動的に変えることによって順方向リンクでの効率的な通信を提供することができる。ページングチャネルは、ページングメッセージが受信されたことを示す応答の非受信を検出した時点で変わることができる。方法1000は、単なる1つの実装であるにすぎないこと及び方法1000の動作は再編するか又はその他の実装が可能であるように変更することができることが注目されるべきである。
[0115]図11は、ページングスロットのページングチャネルの動的な選択を通じて順方向リンク通信を管理するための方法1100の一例を示したフローチャートである。明確化を目的として、方法1100は、以下では、図1、2、3A、4A、6、又は9に示される基地局105を参照して説明される。一実装においては、ページングチャネル選択モジュール440は、以下において説明される機能を実行するために基地局105の機能上の要素を制御するために1つ以上の組のコードを実行することができる。
[0116]ブロック1105において、第1のページングチャネルを用いて第1のデータレートでM2M無線WANにおいて第1のページングメッセージを送信することができる。ブロック1110において、イベントの発生をモニタリングすることができる。ブロック1115において、イベントの発生が検出されているかどうかに関する決定を行うことができる。一実施形態においては、イベントは、M2Mデバイス115が第1のページングメッセージを成功裏に受信していることを示す応答を受信したことを含むことができる。イベントが検出されたことがブロック1115において決定された場合は(例えば、ページングメッセージ応答の受信)、方法1100は、第1のページングチャネルを用いて第1のデータレートでページングメッセージを送信するのを続けるためにブロック1105に戻ることができる。第1のメッセージは、第1のページングサイクルに従って送信することができる。しかしながら、イベントが発生していないことがブロック1115において決定された場合は(例えば、ページングメッセージの応答を受信していない)、ブロック1120において、第1のページングメッセージは、第2のページングチャネルを用いて第2のデータレートで再送信することができる。第2のページングチャネルは、第1のページングチャネルと異なることができる。一構成においては、第1のページングメッセージに対する応答が受信されないときには、ページングサイクルを短くすることができ、短くされたページングサイクルに従ってより低いデータレートでページングメッセージを再送信することができる。
[0117]従って、方法1100は、ページング応答が受信されない場合にページングメッセージを送信するために使用されるデータレートを動的に変えることによって順方向リンクでの効率的な通信を提供することができる。方法1100は、単なる1つの実装であるにすぎないこと及び方法1100の動作は再編するか又はその他の実装が可能であるように変更することができることが注目されるべきである。
[0118]図12は、ページングメッセージの送信のためのページングチャネルの動的な選択を実装することによって順方向リンク通信を管理するための方法1200の一例を示したフローチャートである。明確化を目的として、方法1200は、以下では、図1、2、3A、4A、6、又は9に示される基地局105を参照して説明される。一実装においては、ページングチャネル選択モジュール440は、以下において説明される機能を実行するために基地局105の機能上の要素を制御するために1つ以上の組のコードを実行することができる。
[0119]ブロック1205において、第1のページングチャネルを用いて第1のデータレートでM2M無線WANにおいて第1のページングメッセージをM2Mデバイス115に送信することができる。第1のページングメッセージは、第1のページングサイクルに従って送信することができる。第1のページングメッセージは、基地局105から追加データを受信する準備のために、又は何らかのその他の目的のために、M2Mデバイス115がそれの状態を報告するために基地局105に接触する必要があることをM2Mデバイス115に知らせることができる。第1のページングメッセージは、順方向リンク通信でフレームのページングスロット中に送信することができる。
[0120]ブロック1210において、イベントの発生をモニタリングすることができる。ブロック1215において、イベントの発生が検出されているかどうかに関する決定を行うことができる。一実施形態においては、イベントは、M2Mデバイス115が第1のページングメッセージを成功裏に受信したことを示す応答をM2Mデバイス115から受信したことを含むことができる。イベントは、状態の変化、例えば、ある時刻、ある一定の温度又はその他の環境条件、等が発生しないことであることもできる。
[0121]イベントが検出された(例えば、ページングメッセージ応答の受信、状態変化なし、等)ことがブロック1215において決定された場合は、方法1200は、第1のページングサイクルに従って第1のデータレートでページングメッセージを送信することを続けるためにブロック1205に戻ることができる。しかしながら、イベントが発生していない(例えば、ページングメッセージへの応答の受信なし、状態変化、等)ことがブロック1215において決定された場合は、第1のページングメッセージは、第2のページングチャネルを用いて第2のデータレートで再送信することができる。メッセージは、第2のページングサイクルで再送信することができ、それは、第1のページングサイクルよりも短いことができる。さらに、第2のデータレートは、第1のデータレートよりも低いことができる。
[0122]ブロック1225において、第2のイベントの発生をモニタリングすることができる。第2のイベントは、ページングメッセージに対する応答の受信、予め決定された期間の満了、等を含むことができる。ブロック1230において、第2のイベントが検出されているかどうかに関する第2の決定が行われる。第2のイベントが検出されていないことがブロック1230において決定された場合は、方法1200は、第2のページングサイクルに従って第2のデータレートでページングメッセージを再送信することを続けるために戻ることができる。しかしながら、第2のイベントが検出されていることがブロック1230において決定された場合は、ブロック1235において、第1のページングサイクルに従って第1のデータレートで追加のページングメッセージを送信することができる。
[0123]従って、方法1200は、イベントの発生に基づいて送信されたページングメッセージのデータレートを変更し、次に、他のイベントの発生時点でオリジナルのデータレートでメッセージを送信することに戻ることによって順方向リンクでの効率的な通信を提供することができる。方法1200は、単なる1つの実装であるにすぎないこと及び方法1000の動作は再編するか又はその他の実装が可能であるように変更することができることが注目されるべきである。
[0124]ここにおいて説明される技法は、様々な無線通信システム、例えば、M2Mシステム、セルラー無線システム、ピア−・ツー・ピア−無線通信、無線ローカルアクセスネットワーク(WLAN)、アドホックネットワーク、衛星通信システム、及びその他のシステム、に関して使用することができる。用語“システム”及び“ネットワーク”は、しばしば互換可能な形で使用される。これらの無線通信システムは、無線システムにおける多元接続のための様々な無線通信技術、例えば、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交FDMA(OFDMA)、単一搬送波FDMA(SC−FDMA)、及び/又はその他の技術、を採用することができる。概して、無線通信は、無線アクセス技術(RAT)と呼ばれる1つ以上の無線通信技術の標準化された実装により行われる。無線アクセス技術を実装する無線通信システム又はネットワークは、無線アクセスネットワーク(RAN)と呼ぶことができる。
[0125]添付された図面と関係させて上述される発明を実施するための形態は、典型的な実施形態について説明するものであり、実装することができる又は請求項の範囲内にある唯一の実施形態を表すものではない。この説明全体を通じて用いられる用語“典型的な”は、“1つの例、事例、又は実例を提供すること”を意味し、その他の典型的な実施形態よりも“好ましい”又は“有利である”ことを意味するわけではない。発明を実施するための形態は、説明される技法に関する理解を提供することを目的とした具体的な詳細を含む。しかしながら、これらの技法は、これらの具体的な詳細なしで実践することができる。幾つかの例では、非常によく知られた構造及びデバイスは、説明される実施形態の概念を曖昧にすることを回避するためにブロック図形で示される。
[0126]情報及び信号は、様々な異なる技術及び技法のうちのいずれかを用いて表すことができる。例えば、上記の説明全体を通じて参照されることがあるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、及びチップは、電圧、電流、電磁波、磁場、磁粒子、光学場、光学粒子、又はそれらのあらゆる組合せによって表すことができる。
[0127]ここにおける開示と関係させて説明される様々な例示的な論理ブロック及びモジュールは、ここにおいて説明される機能を果たすように設計された汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、その他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートロジック、ディスクリートトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント、又はそれらのあらゆる組合せ、を用いて実装又は実行することが可能である。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであることができるが、代替においては、プロセッサは、従来のどのようなプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、又はステートマシンであってもよい。プロセッサは、コンピューティングデバイスの組合せ、例えば、DSPと、1つのマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサとの組合せ、DSPコアと関連する1つ以上のマイクロプロセッサとの組合せ、又はあらゆるその他の構成、として実装することも可能である。
[0128]説明される機能は、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの組み合わせにおいて実装することができる。プロセッサによって実行されるソフトウェアにおいて実装される場合は、これらの機能は、コンピュータによって読み取り可能な媒体において1つ以上の命令又はコードとして格納すること又は送信することができる。その他の例及び実装は、本開示及び添付される請求項の範囲及び精神内にある。例えば、ソフトウェアの性質に起因して、上述される機能は、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、ハードワイヤリング、又はこれらの組み合わせを用いて実装することができる。機能を実装する特徴は、様々な位置に物理的に配置することができ、機能の一部分が異なる物理的位置において実装されるように分布することを含む。さらに、請求項内を含むここにおいて使用される場合において、“〜のうちの少なくとも1つの”によって始まる項目のリストにおいて使用される“又は”は、離接的リストを示し、従って、例えば、“A、B、又はCのうちの少なくとも1つの”のリストは、A又はB又はC又はAB又はAC又はBC又はABC(すなわち、A及びB及びC)を意味する。
[0129]コンピュータによって読み取り可能な媒体は、コンピュータ記憶媒体と、1つの場所から他へのコンピュータプログラムの転送を容易にするあらゆる媒体を含む通信媒体との両方を含む。記憶媒体は、汎用コンピュータ又は専用コンピュータによってアクセス可能なあらゆる利用可能な媒体であることができる。例として、及び制限することなしに、コンピュータによって読み取り可能な媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROM又はその他の光学ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置又はその他の磁気記憶装置、又は、命令又はデータ構造の形態で希望されるプログラムコード手段を搬送又は格納するために用いることができ及び汎用又は専用コンピュータ又は汎用又は専用プロセッサによってアクセス可能なその他の媒体、を備えることができる。さらに、いずれの接続もコンピュータによって読み取り可能な媒体であると適切に呼ばれる。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、より対線、デジタル加入者ライン(DSL)、又は無線技術、例えば、赤外線、無線、及びマイクロ波、を用いてウェブサイト、サーバ、又はその他の遠隔ソースから送信される場合は、その同軸ケーブル、光ファイバケーブル、より対線、DSL、又は無線技術、例えば赤外線、無線、及びマイクロ波、は、媒体の定義の中に含まれる。ここにおいて用いられるときのディスク(disk及びdisc)は、コンパクトディスク(CD)(disc)と、レーザーディスク(登録商標)(disc)と、光ディスク(disc)と、デジタルバーサタイルディスク(DVD)(disc)と、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)と、ブルーレイディスク(disc)と、を含み、ここで、diskは通常は磁気的にデータを複製し、discは、レーザを用いて光学的にデータを複製する。上記の組み合わせも、コンピュータによって読み取り可能な媒体の適用範囲内に含められる。
[0046]開示される典型的な実施形態に関する説明は、当業者が本発明を製造又は使用することを可能にするために提供される。本発明に対する様々な修正は、当業者にとって容易に明確になるであろう、及びここにおいて定められる一般原理は、本発明の精神又は適用範囲を逸脱せずにその他の変形に対しても適用することができる。以上のように、本発明は、ここにおいて示される典型的な実施形態に限定されることが意図されるものではなく、ここにおいて開示される原理及び新規の特徴に一致する限りにおいて最も広範な適用範囲が認められるべきである。