本開示は、広い範囲の適用のために開発された新しいベッティング製品を目的としており、ベッティング製品は、現実の若しくは仮想のスポーツイベントの如何なるタイプ又はゲームの如何なるタイプのようなベッティングが利用可能な如何なるイベントをも又はプレーが単に楽しみのためというシナリオさえも含むが、それに限定されない。例えば、1つの実現形態は、世界におけるスポーツ、サッカー、そして、特に、英国プレミアリーグサッカーに対する大抵の全世界的なベットに適用できる。しかし、そのコンセプトは、より広範囲な適用と潜在的魅力を有しており、そのため、このコンセプトを他のタイプのスポーツイベント(つまり、いくつかの例に過ぎないが、アメリカンフットボール、競馬、カーレース、ホッケー、野球、バスケットボール、ラクロス、レスリング)に適用でき、かつ、仮想カードゲーム又は現実カードゲーム(例えば、ジャック、ポーカー、ブラックジャック、テキサスホールデムなど)を含むがそれに限定されないゲーム(仮想ゲーム及び現実ゲームの両者)、ロッタリ、レース、スロットマシン及び他の複数レッグ/複数イベント/複数結果、又は、(テニスにおけるゲーム又はセット、野球におけるイニングのような)分割可能なゲーム、又は、所望のイベントの任意の組み合わせに拡張できる。さらに、本開示のベッティング製品は、リスクのある実際の賭け金がないベッティングである「楽しみのためのベッティング」にも適している。
図1は、本開示の1つの実現形態を記述且つ例示するためにここにおいて使用される例としての賭博システムハードウェアとネットワークの模式図である。システムは、例えば、インターネット10を介して、賭博ステーション14、(セルフサービス賭博ターミナルを含む)賭博ターミナル16、及びインターネット接続コンピューティングシステム18、スマートフォン20、タブレットコンピュータ22、及びテレビ24のような、それぞれが賭博入力装置(例えば、賭博ステーション14A〜N)の各タイプを代表している複数の賭博入力装置に相互接続されている中央サーバーシステム12に基づくようなシステムコントローラを含むネットワークを含む。理解されるべきであるが、「システムコントローラ」という用語は、少なくとも1つの中央処理装置(CPU)又は他の処理装置と、それと関連付けられているメモリを含む如何なるハードウェア装置又は複数のハードウェア装置をも含むように広く解釈されるべきである。後述するように、ここにおけるコンセプトは、ゲーミングマシンにも適用できるので、ゲーミングマシン26が、図1の中央サーバーシステム12に対する追加的入力装置として示されている。ここにおいて使用されているような「レッグ」という用語は広く解釈されるべきであり、ゲーム又はスポーツイベントの任意のタイプのようなイベントの任意のタイプの任意の所望の個々の構成要素数を含むことができる。例えば、レッグは、サッカーの試合、アメリカンフットボールの試合、競馬、カーレース、ホッケーの試合、野球の試合、ラクロスの試合、レスリングマッチ等のようなスポーツイベント全体、又は、野球の1イニング、サッカーの試合の前半又は後半、競馬の1レース、アメリカンフットボールの試合の1クォーター、単一のレスリングマッチなどのようなスポーツイベントの任意の部分、又は、特定の選手が1ゴール入れる(例えば、ホッケー又はサッカーにおいて)若しくは特定の選手が野球の試合でヒットを打つ等のイベント又は試合におけるある出来事、又は、野球におけるワールドシリーズ若しくは任意の他のスポーツのプレーオフシリーズ等のような試合若しくはイベントの組み合わせを含むことができるが、それに限定されない。加えて、例として、レッグは、如何なるゲームに対しても、例えば、キーノ、ジャック、ポーカー、ブラックジャック、テキサスホールデン、レーシング、(例として、ライブ及びオンラインビデオゲームを含む)ビデオゲーム、スロットマシン、ロッタリ等の全体が実質的に現実である任意の所望の数の任意のゲームの個々の構成要素又はゲームを含むことができるが、それに限定されない。1つの例として、スロットマシンに関しては、個々のレッグを、スロットマシンの(仮想的な若しくは機械式の)各リール又は任意の特定の数若しくは指定されたリールに対応させることができる。別の例として、ロッタリに関しては、個々のレッグを、数字付きボールのような誰が所与のロッタリに当選したかを決定するために使用される各アイテム又は任意の特定の数若しくは指定されたアイテムに対応させることができる。別の例として、(例えば、仮想的、機械式等の)カードゲームに関しては、個々のレッグを、所与のカードゲームにおいてプレーされる各カード又は任意の特定の数若しくは指定されたカードに対応させることができる。しかし、理解されるべきであるが、レッグを含む個々の構成要素の量と性質は、所与の適用においては所望するように広く変更でき、例えば、1つ(つまり、イベント全体)から複数の個々の構成要素(つまり、イベントの部分、例えば、スロットマシンのリール、ロッタリにおける数字、カードゲームにおけるカード、試合又はスポーツイベントの部分等)までの間の範囲に及ぶ。
図1の賭博ステーション14と賭博ターミナル16は、例としてのみの実施の形態において示されているが、この技術において知られているように、それらは、従来の賭博ターミナルの複数のディスプレイ、入力器、制御器、及び他の機能部用の支持体を提供する支持構造、ハウジング、又はキャビネットを含むことができる。賭博ステーション14を、複数のユーザーを賭博を行う関係者とすることができように構成でき、他方では、賭博ターミナル16を、店舗又はベッティング施設のような商業施設における1人のオペレータ用に構成できる。賭博ステーション14と賭博ターミナル16を、台座又は台上に位置させることができ、又は、ユーザーが好ましくは座って操作できるテーブルトップ(table−top)として構成できる。賭博ステーション14と賭博ターミナル16は、賭博に関連する金銭的な価値を受け入れるための装置を更に含むことができ、この装置は、例えば、硬貨収集機、紙幣収集機又はカードリーダを含むことができる。賭博ステーション14と賭博ターミナル16は更に、ディスプレイ、カードリーダ/ライタ、及び/又はチケット及び/又はバウチャプリンタの1つ以上を含むことができ、それにより視覚的な表示をしたり、カード及び/又はプレーヤの口座への格納、賭博のレシート及び潜在的にはバウチャを印刷したりでき、賭博のレシート及びバウチャは、キャッシュアウト価格及び成功したプレーの賞(例えば、ここで定義される「賞」又は「複数の賞」は広く解釈されるべきで、指定の通貨、仮想通貨、トークン、クレジット、クーポン、サービス、動産又は不動産、仮想資産、資産、投資、(小切手のような)有価証券、商品、食品、宿泊、娯楽、債務証書の軽減、ゲームの機会、賭博の質の向上及び/又は他の利益又はそれらの部分であって、プレーヤに提供又はオファーできるものを含むが、それに限定されない。)を表している。賭博ステーション14と賭博ターミナル16はまた、チケット又はバウチャリーダ、及び/又は、限定されない現金、仮想通貨及び/又はトークン等のような金銭的な額を配布するためのディスペンサも含むことができる。例えば、チケット又はバウチャリーダを、クレジット又はチケット若しくはバウチャと関連付けられている他の価値を読み取るとともに1人以上のプレーヤ及び/又はプレーヤの口座に割り当てるように適合できる。紙幣収集機、チケット又はバウチャリーダ及びディスペンサは、別々であっても、単一のサブユニットに統合されてもよい。
賭博ステーション14と賭博ターミナル16は、好ましくは、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラベースのプラットフォーム、適切な集積回路又は1つ以上の特定用途向け集積回路(ASIC)のような少なくとも1つのプロセッサを含んでいる。プロセッサは、少なくとも1つのデータ記憶装置又はメモリ装置と連通しており、又は、それらにアクセス又はそれらと信号をやりとりするように動作可能である。プロセッサとメモリ装置はキャビネット内に位置している。メモリ装置は、賭博ステーション14と賭博ターミナル16を制御するとともに中央サーバーシステム12と通信を行うためにプロセッサにより実行可能であるプログラムコードと指令を格納する。メモリ装置は、画像データ、イベントデータ、ユーザー入力データ、チケットトラッキングアサインメントジェネレータ(ticket tracking assignment generator)及び支払表データ又は情報のような他のデータ並びに賭博ステーション14と賭博ターミナル16の動作及びここで記述される特定のタイプの買い取り方法及びプロセスに関する適用可能な規則も格納している。
オペレータ又はプレーヤが、デスクトップコンピュータ、ラップトップパーソナルコンピュータ若しくは個人情報端末(PDA)のようなコンピューティングシステム18、スマートフォン20、ポータブルタブレットコンピューティング装置22、他のコンピュータ化されたプラットフォーム、又は、対話式のウェブを介して起動されるテレビ24を使用して、ネットワーク、インターネット、又はイントラネットを介して中央サーバーシステム12にアクセスして、賭博を開始し、集積賭博プールにアクセスすることも考えられる。この実現形態においては、ユーザーの装置は、メッセージと、後に説明する買い取りオファーを、中央サーバーシステム12を介してプールのオペレータから受け取り、それにより、個々のユーザーは、ユーザーの接続されている装置を介して、賭博システムと買い戻しオプションに参加できるということも考えられる。
ここで開示される賭博ステーション14、賭博ターミナル16及び/又はパーソナルコンピューティングシステム18は、スマートフォン20、タブレットコンピュータ22、及びテレビ24と共に、有線又は無線賭博システムの一部のような有線又は無線ネットワーク上で動作可能である。本実施の形態においては、コンピューティングシステム18は、ユーザーがプールされた賭博システムに任意の適切な場所において参加することを可能にするハンドヘルド装置、モバイル装置又は任意の他の適切な無線装置であってよい。ここで開示されるようなコンピューティングシステム18又は少なくともサーバーシステムは、規制機関若しくは委員会からの承認を得た装置、又は、規制機関若しくは委員会からの承認を得ていない若しくは承認を必要としない装置であってもよい。図2は、図1のシステムの動作を制御する中央サーバーシステム12の賭博システムハードウェアのより詳細な模式図である。中央サーバーシステム12は、それぞれが少なくとも1つの中央処理装置(CPU)又は他の処理装置とこれに関連付けられているメモリを備えているラックに搭載された1つ以上のサーバーコンピュータ120を含むことができる。ほんの1例に過ぎないが、図2のラックに搭載されたサーバーコンピュータ120は、300GBのハードドライブと、1つ以上のIntel Xeon E5−2450プロセッサと、RAIDコントローラカードを使用するRAID接続の24GBのメモリと、を有しているPowerEdge R420 Rack Chasis装置であってよい。コンピュータ120の1台以上は、入力装置と、出力装置と、ディスプレイ装置用のドライバと、も含むことができる。中央サーバーシステム12内のコンピュータ120は、互いにかつインターネットにハード的に有線接続されているように示されているが、それぞれのコンピュータ又はネットワークの部分は、インターネット、イントラネット、又は、例えば、限定されないクラウドベースのシステム、自律システム、クライアント−サーバベースのシステム、グリッドベースのシステム、メインフレームベースのシステム、ユーティリティベースのシステム、ピアツーピアベースのシステム、クラウドゲーミングベースのシステム、又は任意の他の適切なタイプのシステムアーキテクチャ、トポグラフィ若しくは構成のような代替のネットワーク化された通信システムへの有線及び/又は無線接続の何れかを含むことができる。
それぞれのコンピュータ120に加えて、図2に示されているような中央サーバーシステムは、1つ以上、この例においては2つのネットワークスイッチ122と2つのファイヤウォール装置124を含んでいる。ネットワークスイッチ122は、例えば、Hewlett Packardモデル2510−48G Switchであってもよく、ファイヤウォール装置124は、Cisco Model ASA 5520ファイヤウォール及び関連するソフトウェアであってもよい。例示されているように、ファイヤウォール装置124は、相互に接続されるとともにインターネットに接続されており、各ファイヤウォール装置124は、ネットワークスイッチ122の1つにも接続されている。
ネットワークスイッチ122は、それぞれのコンピュータ120に接続されており、示されているように、それぞれのコンピュータ120は、図3に例示されている賭博システム用のプログラムの機能的アーキテクチャのブロック図と連携して最も良好に理解できる賭博システムの動作のある形態を制御するための論理機能に分割できる。図2においては、タスクのそれぞれに2つのコンピュータ120があるように示されているように、それぞれのコンピュータ120に対して冗長性を設けることができ、冗長性を有するコンピュータ120は相互接続されている。
図2に示されているように、バスを介して相互接続されるとともにバスを介してスイッチ122に接続されて描かれている5対のコンピュータがある。この5つの対は、図3と関連して後にそれぞれをより詳細に説明するように、ウェブインタフェース及び接続と関連付けられているコンピュータ120Aと、ミッドティア(Mid−Tier)プログラムと関連付けられているコンピュータ120Bと、データベース用のコンピュータ120Cと、トート(Tote)プログラム用のコンピュータ120Cと、中央サーバーシステムへの管理インタフェースを提供しているコンピュータ120Eと、を備えている。コンピュータ120Eは、ワークステーション126を備えているように示されており、ワークステーション126は、キーボードのような入力装置と、モニタのような出力又はディスプレイ装置と、を備えている。また、それぞれのコンピュータは同じ施設に位置する必要はなく、そのため、例えば、トート機能を提供するコンピュータ120Dは、ミッドティア機能を提供するコンピュータ120Bから遠く離れていてもよい。
図1及び図2の中央サーバーシステム12は、現在及び以前のベット履歴、開催日、結果、履歴データ、規則及び規制を含むことができる登録、預金受け入れ、引き出し及び口座部のような賭博ソフトウェア機能のためのソフトウェアプログラムを含むことができる。これらの機能を有しているこれらのタイプのソフトウェアプログラムは、種々のトータライザ(totalizer)施設において適切に配置されており、このようにこの技術においては知られている。しかし、図3は、プログラムのプロセスステップと、本開示により考慮されるプール賭博システムに関連付けられている中央サーバーシステム12の動作と、を更に例示するために提供されている。上述したトータライザ施設の既知の機能に対するプログラムは、後に更に説明するように、マイクロトート(Micro Tote)408プログラムに組み込まれている。
図3は、中央サーバーシステム12によりホスト又はサポートされるプログラムの例としての機能的アーキテクチャを表している。コアプログラムは、「ミッドティア(Mid Tier)」プログラム402として識別されるセンターブロックにより表わされている。ミッドティアプログラム402は、ウェブサイト(Webiste)プログラム404として識別される左側のブロックにおける顧客及びウェブサイトアドミニストレータ入力プログラムそれぞれと関係を持ち、それと共に、マイクロトート(Micro Tote)プログラム408として識別される右側ブロックにおけるアカウンティングプログラムとも関係を持つ。ミッドティアプログラム402は、これ以降は「API」として示す「アプリケーションプログラムインタフェース(Appliation Program Interface)」を使用して通信を行い、ウェブサイトプログラム404とミッドティアプログラム402の間にあるマーチャントAPI(Merchant API)406により及びマイクロトートプログラム408とミッドティアプログラム402の間にあるトートAPI(Tote API)410により示されているように、ミッドティアプログラム402への及びミッドティアプログラム402を通しての両方向通信を可能にする。
図3に示されているように、ミッドティアプログラム402は、マーチャントAPI(Merchant API)420プログラム、キャッシュイン(Cash−in)422プログラム及びアドミニストレーション(Administration)424プログラムを含むことができる。ミッドティアプログラム402はそれ自身が本開示のプールに基づく賭博システムのホストとして機能する専用スタンドアローンサーバーシステム及びプログラムであってもよく、又は、本開示のプールに基づく賭博システムに固有のサブルーチンを他のタイプの賭博プールのホストとして機能するサーバーシステム及びプログラムに追加できるということが考えられる。
マーチャントAPI420プログラムボックスにおいて示されているように、プレースベットポスト(Place Bet POST )430、チケットエンクワイアリポスト(Ticket Enquiry POST)432、アベイラブルオファーズポスト(Available Offers POST)434、アクセプトオファーポスト(Accept Offer POST)436及びデクラインオファーポスト(Decline Offer POST)438を含む幾つかのHTTPポストリクエストサブルーチンがあってもよい。プレースベットポスト430ルーチンは、オペレータシステムに賭けるために使用される。チケットエンクワイアリポスト432ルーチンは、オペレータシステムにおいてチケットが売られたことを確認するために使用される。アベイラブルオファーズポスト434ルーチンは、顧客が現在利用できるベットトレーディングオファーが何であるかを決定するときに使用される。アクセプトオファーポスト436ルーチンは、オファーを受け入れるために使用される。デクラインオファーポスト438ルーチンは、オファーを拒絶するために使用される。
マーチャントAPI420プログラムボックスにおいて示されているように、システムは、コンペティションサマリファイル(Competition Summary FILE)440、コンペティションディテールファイル(Competition Detail FILE)442、プールチェンジファイル(Pool Change FILE)444、フィクスチャチェンジファイル(Fixture Change FILE)446、コンペティションチェンジファイル(Competition Change FILE)448及びチケットペイアウツファイル(Ticket Payouts FILE)450を含む幾つかのファイル更新を生成することができる。コンペティションサマリファイル440ルーチンは、利用できるコンペティションの要約リストを保有している。このファイルは、新しいコンペティションが追加されたとき、古いコンペティションが削除されたとき又は状態若しくは現在の開催日が変更されたときに更新される。コンペティションディテールファイル442ルーチンは、コンペティションについての詳細を保有している。プールチェンジファイル444ルーチンは、コンペティションについてのプールレベル情報の変化についての詳細を保有している。フィクスチャチェンジファイル446ルーチンは、コンペティションについての開催日レベルが変更されたときの詳細を保有している。コンペティションチェンジファイル448ルーチンは、コンペティションレベルの情報が変化したときの詳細を保有している。チケットペイアウツファイル450ルーチンは、その状態が確定したときの各プールに対する詳細を保有している。
図3に示されているように、ミッドティアプログラム402は、もっとも重要であるキャッシュイン422プログラムを含んでおり、キャッシュイン422プログラム自身は、オファーズジェネレーション(Offers Generation)452ルーチン、オファーズ(Offers)454ルーチン及びチケッツ(Tickets)456ルーチンを含むことができる。キャッシュイン422プログラムは、チケット保有者からの買い取りオファーをいつ行うか及びオファーされる値段を決定することに対する責任を負う。キャッシュイン422プログラム内においては、オファーズジェネレーション452ルーチンは、トレーディングエンジンであり、起動されたときは、依然として潜在的当選チケット全てに対するオファーの組を生成し、そしてそのオファーを公表して、マーチャントAPI420を介して、これらのオファーに対する受け入れを受信/処理する。オファーズ454ルーチンは、行われ、受け入られ及び拒絶された全てのオファーを格納する。チケッツ456ルーチンは、プールに対する全てのチケットと、正当な所有者と、を格納する。
更に、図3に示されているように、ミッドティアプログラム402は、アドミニストレーション424プログラムを含むことができ、アドミニストレーション424プログラム自身は、クリエイトリードアップデートデリート(Create Read Update Delete (CRUD))マーチャンツ(Merchants)460ルーチン、トレーディングリスクマネージメント(Trading Risk Management)462ルーチン、ストップトレーディング(Stop Trading)464ルーチン、レポーティング(Reporting)466ルーチン、プロバビリティーズ(Probabilities)468ルーチン及びランダムナンバージェネレータ(Random Number Generator(RNG))ロジック(Logic)470ルーチンを含むことができる。マーチャンツ460ルーチンは、ミッドティア内の第三者マーチャント(Merchant)詳細を作成、読込み、更新及び削除するためのものである。トレーディングリスクマネージメント462ルーチンは、現金化トレーディングの制御と監視を可能にするためのものである。ストップトレーディング464ルーチンは、要求された場合に現金化トレーディングを停止することを可能にするためのものである。レポーティング466ルーチンは、マーチャントシステムとの清算に関する計算と報告をするためのものである。プロバビリティーズ468ルーチンは、トレーディング計算において使用される確率をアップロードするためのものである。RNGロジック470ルーチンは、クィックピック(QuickPick)ベットに使用されるものである。
伝統的なクィックピックは、一般的には、(各数字の抽選で当選する確率は等しい)ロッタリで広く普及しているようにランダムに、又は、競馬(又は結果が等しい確率若しくは見込みを有していない他のイベント)のようなある推定された確率に従って人々に選択をさせる。これらのゲームの最初の繰返しにおけるクィックピックは、実際はスマートピックス(SMART PICKS)であってもなくてもよいように意図されており、スマートピックスにおいては、クィックピックは、それが当選となる結果を提供する相対的に現実的な機会を有する場合にのみ、顧客に割り当てられ、相対的な意味では、((例えば、人々の消費に基づいて)固定又は可変である)プールのサイズに対して割り当てられ、又は、保証される。例えば、7レッグコレクトスコアゲーム(leg correct score game)においては、ある結果は、百万対1未満であり、他の結果は、1兆対1より大きい。スマートピックは、それがプールサイズのある倍数、例えば5倍以内でない限り、クィックピックチケットを顧客に割り当てない。そのため、プールが5百万ポンドのときは、全ての1ポンドクィックピック(スマートピック)は、それが2千5百万対1未満の場合のみに、クィックピック(スマートピック)を所望する顧客にそのまま割り当てられる。このクィックピックの調整の理由は、スマートピックのプレーヤが、特に、プールサイズに対して当選の確率が潜在的に非常に低いランダムチケットを割り当てられることによりあまりにも甚だしく不利な立場にならないことを保証するためである。
代替の実施の形態においては、特定のクィックピック(スマートピック)チケットを生成する確率は、上記のスマートピックキャップに加えて各当選となる結果の確率に比例してもよい。クィックピックス/スマートピックスに関しての他の実現形態は商業的に知られているので、ここでは記述しないが、所望であれば利用できる。
ここで図3の左側のブロックを参照すると、ウェブサイトプログラム404は、例えば、パーソナルコンピュータ又は、代替として、上述した賭博ターミナルを顧客が使用することにより賭博に参加できる専用のウェブサイトを示しているユーザーインタフェース(User Interface)480用のサブプログラムを含んでいるように表現できる。ウェブサイトにいったんログインすると、ユーザーインタフェース480は、レジストレーションアンドログイン(Registration & Login)ルーチン482、アカウントファンディング(Account Funding)ルーチン484、プレーヤプロテクション(Player Protection)ルーチン486及びベッティングインタフェース(Betting Interface)ルーチン488を提供する。ユーザーインタフェース480は、例えば、ワールドペイ(WORLDPAY(登録商標))のような賭博に対する支払が与えられる確実な方法を提供するペイメントプロバイダ(Payment Provider)490との相互接続を可能にするルーチンも提供する。ユーザーインタフェース480は、カスタマレッジャ(Customer Ledger)492、カスタマステートメンツ(Customer Statements)494及びFXレート(FX Rate)496を提供するためのルーチンも提供できる。
専用ウェブサイトを使用する顧客に対する代替として、ユーザーが、例えば、自身の顧客ベース及び賭博をプレーヤから集めて支払金をプレーヤに支払う方法を有している確立されたベッティングハウス又はパーラーを表すマーチャントマイクロサイト(Merchant Microsite)500とやりとりができることが考えられる。これらのタイプのマーチャントマイクロサイト500は、ミッドティア402プログラムのホストとして機能するサーバーとの通信のための自身のマーチャントAPI406が設けられている。マーチャントマイクロサイト500は、賭博プールへのシングルサインオン(Single Sign On)502並びにマーチャントマイクロサイト500のオペレータと中央サーバーシステム12がホストとして機能するプール賭博システムのホストとの間のようなそれぞれの会計機能を支援するためのペイメントAPI(Payment API)504のためのルーチンを含んでいる。
ウェブサイトプログラム404においても反映されているように、アドミンコンソール(Admin Console)510ルーチンは、ユーザーインタフェース480を管理するために設けられている。ウェブサイトのアドミニストレータにより操作されるアドミンコンソール510ルーチンは、顧客口座の詳細を管理するためのアカウントマネージメント(Account Management)512ルーチンと、ワールドペイ(WORLDPAY(登録商標))のようなペイメントプロバイダとの顧客の預金又は引き出しの管理のためのペイメントレコンシリエーション(Payment Reconciliation)514ルーチンと、セールス、マーケティング及び顧客との顧客サービスのやりとりを管理するためのシーアールエム(CRM:Customer Relationship Management)516ルーチンと、ウェブサイト404上の内容に関する作成、編集及び公表のためのシーエムエス(CMS:Content Management System)518ルーチンを含むことができる。
ここで図3の右側のブロックを参照すると、マイクロトート408は、所与のプログレッシブ(progressive)プールベットシステムにおいて行われる全てのベットを受信し、計算し、及びそれらに対する表示出力を提供する「トータライゼータ(Totalizator)」に等価なプログラムである。マイクロトート408ルーチンはこのため、ゲートウェイ(Gateway)520プログラム、メモリグリッド(Memory Grid)522プログラム、セントラルレポジトリ(Central Repository)524プログラム及びアドミニストレーション(Administration)526プログラムを含むことができる。ゲートウェイ520プログラムは、ウェイジャリングカード(Wagering Card)530を公示し、全てのウェイジャリング(Wagering)532を合計し、アップデーツ(Updates)534を提供し、かつ、各潜在的なペイアウト(Payout)536を計算するルーチンを含んでいる。ゲートウェイプログラム520は、プールにおいて賭けられるとともに受け入れられた各ベットに対するマスタルーチンであるゲートウェイチケッツ(Gateway Tickets)538の全てをプール及び累積するためのルーチンも含んでいる。
マイクロトート408内には、プールコレーションズ(Pool Collations)540ルーチンを含んでいるメモリグリッド522もある。プールコレーションズ540ルーチンは、各ベットが賭けられるとともに受け入れられ、かつ、プール内で各イベントの結果が出るとオッズを計算し及び継続的に再計算して、プールベット内の権利が残っているチケットのそれぞれに関するオッズを決定する。プールコレーションズ540ルーチンにより計算されたオッズと全ての情報は、トートAPI410を介してミッドティア402、具体的には、マーチャントAPI420,キャッシュイン422及びアドミニストレーション424ルーチンに送られる。
マイクロトート408内には、ヒストリチケッツ(History Tickets)542ルーチンを含んでいるセントラルレポジトリ524プログラムもある。ヒストリチケッツ542ルーチンは、それぞれのプールの全てに対して、賭けられた各ベット、各個々のチケット、全ての支払及び全ての未払クレジットの完全な記録を保持している。ヒストリチケッツ542ルーチン内の情報を、主に、規制及び/又は監視機関並びに課税機関のために維持することができる。
最後に、マイクロトート408は、マイクロトート内のプロセス間の通信用のメッセージキュー(Message Queue)544のためのルーチンを含んでいるアドミニストレーション526も含んでおり、CRUDウェイジャケア(CRUD(Create Read Update Delete Wager Care)546は、賭博の対象となるイベント情報を設定するためのものであり、マニュアルイベンツ(Manual Events)548は、イベントへの更新を手動で管理するためのものであり、CRUDマーチャンツ(CRUD Merchants)550は、マイクロトートに関する第三者マーチャント情報を作成、読込み、更新及び削除するためのものであり、レポーツ(Reports)552は、マイクロトートに対する清算レポートのためのものであり、データフィーズ(Data Feeds)554は第三者イベント供給のためのものである。
図3のソフトウェアプログラムに関して及び図2のそれぞれのコンピュータに関して、コンピュータ120Aは、ユーザーインタフェース480と、マーチャントマイクロサイト500と、ウェブサイトアドミンコンソール510を駆動し、コンピュータ120Bは、マーチャントAPI420、キャッシュイン422、及びミッドティアアドミニストレーションンコンソール424を駆動するための主要ミッドティアプログラムのホストとして機能し、コンピュータ120Cは、カスタマレッジャデータベース492を物理的に維持するためのプログラムのホストとして機能し、コンピュータ120Dは、ゲートウェイ520、メモリグリッド522、セントラルレポジトリ524、及びトートアドミニストレーションコンソール526から構成されるトート408を物理的に維持するためのプログラムのホストとして機能し、コンピュータ120Eは、全体が相互関係にあるシステムソフトウェアに対する物理的管理インタフェースを提供するプログラムのホストとして機能する。
本開示の賭博及びオプション買い取りシステムに対して、中央サーバーシステム12は、賭博ステーション14、賭博ターミナル又はパーソナルデバイス18、20、22若しくは24に適切な期間に亘る1つ以上の(例えば、一連の、及び/又は分離した別個の)スポーツイベントに対して賭博を行うための種々のオプションを提供するようにプログラムされている。賭博ステーション14、賭博ターミナル16又はパーソナルコンピューティングシステム18は、例えば、3日間で行われると予定されているサッカーの3試合から8試合のような一連の(又は分離した別個の)スポーツイベントに対して賭博をプレーヤが行うことを可能にする。プレーヤは、確定された累積プール内又はその他の各特定のスポーツイベントに対して勝者を選択し、又は、幾つかの実施の形態においては試合の特定のスコア(又は任意の他の変数)を選択する。プレーヤは、自身の選択とベットの額を表している印刷されたチケット又は電子チケットのいずれかを受け取る。コントローラ又はサーバーシステム12は、プールを維持し、プールに賭けられた各賭博とチケットに追跡識別子を割り当て、そして、全てのイベントに対して正しい選択がなされた場合は、プールされた賭博から任意の支払の必要条件を決定する。
賭博ステーション14と賭博ターミナル16は、プロセッサにより制御される1台以上のディスプレイ装置を含むことができる。ディスプレイ装置は、賭博ターミナルのキャビネットに接続又は搭載できる。図1に全体を例示した実施の形態は、この技術において知られているように、ベッティングオプションを表示するディスプレイ装置を含むことができる。このディスプレイ装置は、プール賭博システムに関連付けられている任意の適切な二次的情報も表示できる。賭博ステーション14と賭博ターミナル16は、プレーヤの現在のクレジット数、現金、口座残高又はこれらと等価なものを表示するクレジットディスプレイを含むことができる。1つの実施の形態においては、賭博ターミナルは、プレーヤの賭けた金額を表示するベットディスプレイを含んでいる。賭博ステーション14と賭博ターミナル16は、モニタ、テレビディスプレイ、プラズマディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)に基づくディスプレイ、複数の有機発光ダイオード(OLED)に基づくディスプレイ、ポリマ発光ダイオード(PLED)に基づくディスプレイ、複数の表面伝導型電子放出素子(SED)に基づくディスプレイ、投射及び/又は反射画像を含むディスプレイ、又は、任意の他の適切な電子装置又はディスプレイ機構を含むことができるが、それに限定されない。1つの実施の形態においては、後により詳細に説明するように、ディスプレイ装置は、関連するタッチスクリーンコントローラを備えているタッチスクリーンを含んでいる。このディスプレイ装置は、正方形、長方形又は細長い長方形のような任意のサイズ及び形状を有することができる。賭博ステーション14と賭博ターミナル16は、任意の種類の統合製品又はスタンドアローンのターミナル若しくは装置であってもよく、例えば、フィックストオッズベッティングターミナル(fixed odds betting terminal(「FOBT」))又はベストゲーミングテクノロジ(Best Gaming Technology (「BGT」))セルフ(Self)サービスターミナルのような性質を有するカジノ又はベッティングショップ用のものであってもよいが、それに限定されない。商業的に知られている任意の他の適切なタイプの製品又は装置も、所望であれば特定の実現形態の必要性に応じて利用できる。
賭博ステーション14と賭博ターミナル16は、プロセッサと通信を行う少なくとも1台の支払受付機を含むこともできる。支払受付機は、例えば、硬貨スロット及び/又は支払、預かり証又は紙幣受付機を含むことができ、プレーヤは、お金、硬貨又はトークンを挿入する。プレーヤは、硬貨を硬貨スロットに入れることができ、紙幣(例えば、硬貨又は紙幣は、実際の及び/又は仮想通貨を含むことができる)、チケット又はバウチャを、支払、預かり証又は紙幣受付機に入れることができる。他の代替においては、クレジットカード、デビットカード、クレジットスリップ等に対するリーダ又はバリデータ(validator)のような装置は、支払を受け付けることができる。プレーヤは、IDカードを、賭博ステーション14と賭博ターミナル16のカードリーダに挿入できる。IDカードは、プログラムされたマイクロチップ又はプレーヤのID、クレジット総額(又は関連するデータ)及び他の関連する情報をコード化してある磁気片を有しているスマートカードであってよい。プレーヤは、携帯電話や無線周波数識別タグのような携帯型装置又は任意の他の適切な無線装置を携えることができ、それらは、プレーヤのID、クレジット総額(又は関連するデータ)及び他の関連する情報を賭博ステーション14と賭博ターミナル16に伝達する。金は、電子資金振替システムを介して、賭博ステーション14又は賭博ターミナル16に転送できる。プレーヤが賭博ステーション14又は賭博ターミナル16に資金を提供すると、プロセッサは、振り込まれた資金額を決定して、対応する額をクレジットディスプレイ又は他の適切なディスプレイ上に表示する。理解されるべきであるが、ここで「金」という用語又は資金のある形状へ言及するときは、実際の通貨と仮想通貨が同等にこの用語により表現される。
1つの実施の形態においては、賭博ステーション14と賭博ターミナル16は、購入チケットのレシートを読み取り、チケットに対する買い戻しオファーを行い、その買い戻しオファーを受け付け、現金化額に対するチケットを印刷し、別のチケットを印刷し、及び/又は、顧客が自身のチケットが現在は自身では一部を所有しているという記録を有するように第1チケットを適合させるように更に構成できる。
賭博ステーション14と賭博ターミナル16は、プロセッサと通信を行う少なくとも1台の、好ましくは、複数の入力装置を含むことができる。入力装置は、プレーヤがプロセッサにより受信される入力信号を生成することを可能にする任意の適切な装置を含むことができる。賭博ステーション14又は賭博ターミナル16に適切に資金が提供された後、入力装置は、ゲーム選択装置又はゲームプレーボタンとして機能し、プレーヤが賭博ステーション14又は賭博ターミナル16でのプール賭博の各ゲーム/試合/レッグの選択した結果を識別するために使用される。
プールベットシステムのこの第1実施の形態は、スポーツイベントのベッティングを前提としているので、サーバーは、オペレータがスポーツイベントの結果、試合又はゲームの勝者、最終スコア、及び/又は、ゲームの合計スコア又は点差のような他のパラメータを入力することを可能にする入力装置26を有している。この情報は、スポーツイベントの終了、及び、必要であれば認可に続いて、正当かつ迅速に入力されることが考えられる。イベントの第1シーケンスに対するスポーツイベントの結果により、システムは、システムに記録されている個々の賭博の何れかがスポーツイベントの勝者(又は点差など)を正しく選択したかについて決定する。
スポーツイベントの過半数のようなある割合が占められた後に、サーバーシステム12は、ジャックポットプールに対して当選チケットとなる可能性のある残存しているチケット又は複数のチケット、つまり、終了したレッグのイベントの結果(勝ち又はコンソレーション)のそれぞれを正しく選択したチケット又は実際の勝者のある割合を選択した(つまり、8人の勝者のうちの6人を選択した)ことに対する残念賞に対して資格が残っているチケットを識別するように構成できる。ジャックポットに対して当選となる可能性のあるチケットの残存数を決定すると、システムは、各チケットがジャックポットプールを獲得する(単独で又は他のプレーヤとシェアするかの何れかであり、これは、知ることができ又はモデル化できる)可能性を決定し、それに基づいて、チケットの期待値に関する決定を、ジャックポットプール(及び、分離した複数の場合は賞品)を獲得する個々の確率に基づいて行う。そして、サーバーシステム12は、買い取りオファーを1人以上のプレーヤに対して行うために、チケットに対する適切な価格を決定する(ここで開示されるように、他の例においては、1つ以上の他のソース(source)も、適切な価格を決定するためのサーバーシステム12に対して追加的に又は代替として使用できる)。1つの例においては、買い取りオファーは、プレーヤからチケット全体(つまり、100%)を示された価格で買うためのものである。理解されるべきであるが、買い取りオファーは、チケットの任意の所望する割合に対するものであってもよい(つまり、0%と100%の間の任意の割合)。買い取りオファーを提示されたプレーヤは、例えば、チケットを示された価格で売るか、まったく売らないでチケットの100%を保持するか、及び/又は、逆オファー(つまり、異なる割合及び/又は異なる価格などのオファー)をすることができる。買い取りオファーが受け入れられた場合、プレーヤは、示された価格を受け取ることになる(これは、ここで記述されるように多様な異なる方法で行われる)。ある例においては、買い取りオファーが受け入れられると、その買い取りオファーを開始したエンティティは、その結果として、プレーヤからチケットの法的所有権を得ることになる。ある他の例においては、買い取りオファーを開始したエンティティは、チケットの法的所有権を得ることはなく、チケットに関連して、購入時以降に起こり得る任意の将来のジャックポット、賞金、又は他の賞品等の全て又は任意の一部(つまり、買い取りオファーに関連するチケット割合に応じて)を得る権利(例えば、契約)を得るだけである。ある他の例においては、プレーヤは、買い取りオファーに応えて、チケットの一部のみを売ることのような元々の買い取りオファーとは異なるものをオファー(つまり、逆オファー)又は売るオプションを有することもできる。例としては、所望のシステムがどのように設定されているかによって、プレーヤは、買い取りオファーを開始したエンティティに考慮させるように、逆オファー(例えば、チケットの異なる割合及び/又は価格に対する異なった指定額のように元々の買い取りオファーとは異なる何かの逆オファー)を提供するオプションを有することができ、エンティティは、逆オファーを受け入れることができる(又は、代替として、このように設定されていれば、拒絶し又はプレーヤに更に逆オファーを提供したりすることができる)が、それに限定されない。同様に、所望であれば、エンティティは受け入れるのではなく、エンティティは単に、条件に同意できるという意思表示をプレーヤに提供し及び/又は逆オファーの内容に沿った新しい買い取りオファーを提供することができ、それをプレーヤに受け入れてもらうことができる。しかし、これは、(エンティティ又はプレーヤによる)逆オファーに対する受け入れがどのようにして行われるかに対するロジスティックス(logisitcs)の問題にすぎず、両者のアプローチは同じ目的を達成し、所望であれば利用することができるということは理解されたい。加えて又は代替として、システムがどのように構築されているかにより、プレーヤは、買い取りオファーに直接応えて、チケットの異なる割合のような異なるものを売る機能を有することができる。例としては、限定されることはないが、チケットの100%に対する買い取りオファーに応じて、プレーヤは、チケットの100%ではなく50%のみを売ることができ、したがって、プレーヤに支払われる額は、比例して50%削減されるようにそれに応じて削減され、又は、代替として、プレミアが100%の買い取りオファーに関連付けられていた場合は50%より少ない額、又は、システムがどのように所望されて構築されているかにより任意の他の額となるが、それに限定されない。理解されるべきであるが、プレーヤは、買い取りオファーに応じて、示された価格のある割合と引き換えにチケットの任意の異なる割合をオファー又は売ることができるが、それに限定されない。示された価格の割合は、オファー又は売られるチケットの割合に基づいて所望のように変更することもできる。例えば、ある状況においては、チケットの部分的な現金化は、チケット全体の価格に比例してもよく、一方、他の状況においては、オペレータが、オペレータの特定の選択に従って、現金化を回避するある行動を奨励することを望むことができるので、チケットの部分的現金化は、チケット全体の価格に比例していなくてもよい。1つの例においては、チケットの50%の売却は、チケットの示された価格の50%に相当することができる。別の例においては、チケットの100%未満の所有権の売却に対しては、ある規定された「プレミア」もプレーヤに対して割り当てることができる。例えば、チケットの50%の売却は、(5%に相当するプレミアを有する)示された価格の45%のみの支払いに相当することができるが、理解されるべきであるが、プレミアの額は変更することもでき、及び/又は、所望されるように売られるチケットの割合に基づいて調整することもできる(つまり、プレミアが少なければそれだけ売られるチケットの額が大きくなり、プレミアが大きければそれだけ売られるチケットの割合も少なくなる)。プレミアは、売られる額又は、例えば、ゲームの終了に近づいていることに基づいて変更することができ、プレミアがそのような大きな額になることも予期され、ゲームの終了に近づくにつれ、ユーザーが価格をあまり気にしなくなるので、チケットに対するプレミアは最大となる。
プレーヤがチケットの100%を売るという更に別の例においては、プレーヤは、それと引き換えに、示されている価格を、チケットの100%の所有権を売ることに対する「ボーナス」と共に受け取ることになり、このボーナスは、チケットの示されている価格のある割合のような任意の所望の価格に設定できる。更に別の例においては、買い取りオファーは、プレーヤからチケットの全て又は一部を買うことであってよい。別の例においては、プレーヤにチケットの100%未満を売るように奨励することが所望されている場合は、プレーヤは部分的現金化に対してボーナスを受け取ることができる。選択の如何によっては、他の変形例もまた可能である。種々の例において、買い取りオファーは、任意のタイプのエンティティから開始できる。例えば、エンティティは、任意のタイプの1人以上の関係者に相当することもできる。エンティティは、例えば、私的な関係者又は協働して作業している複数の関係者、及び/又は、政府又は準政府系関係者等を含むことができる。例えば、関係者又は複数の関係者は、ネットワークのオペレータであってもよく又はネットワークの単なるユーザーであってもよいが、それに限定されない。
例として、チケットを賭博ステーション14又は賭博ターミナル16の1つに提示すると、チケットは検証されて、システムは、チケット全体を購入するというオファーを提示し、そのオファーはディスプレイ装置上に表示され、プレーヤは、賭博ステーション14又は賭博ターミナル16への入力を介してそのオファーを受け入れるか拒絶するかのオプションを有することができる。プレーヤは、応えることもでき、又は、代替として、プレーヤが賭博ステーション14又は賭博ターミナル16を通して売りたいと望むチケットの任意の一部を売るオプションをプレーヤに提示できる。プレーヤ、は応えることもでき、又はチケットの一部を異なる段階で又はプールイベントのそれぞれのレッグの後で売ることができるオプションをプレーヤにオファーできる。例えば、プレーヤは、第4レッグの後に10%売り、第5レッグの後に別の20%を売り、第6レッグの後に30%を売って、それにより、元々のチケットの40%を第7レッグの後のゲームの結末まで依然として保持することができる。
別の例として、6試合プールのうちの5試合(又はレッグ)の後に、最初の5試合(又はレッグ)の結果を正しく識別したチケットが3枚の残っていて、この3枚のチケットが百万ドルのジャックポットプールを獲得する等しい機会を有している場合は、サーバーシステム12は、各チケットが100,000ドルの実際の価格を有していると計算できる。これは、各人が、他の2枚のチケットとは別の結果を保持した場合のことであり、3つの所有される結果のそれぞれの確率は10%、又は、小数点を使用して表わせば10.0%の値段となる。リスク要因及び/又はマージンによる値引きを適用して、サーバーシステム12は、予期価格を設定して、例えば、購入者に対する20%のマージンを表している各チケットに対する80,000ドルの価格でそれぞれのチケットを買うというオファーを各チケット保有者に伝達する。オファーされた額は、2ドルのチケットに対しては相当なリターンを表しており、1,000,000ドルを獲得することからの1ステップであるが同時に何も獲得できないことからの1ステップでもあるというプレーヤに対する相当な迷いを除去することになる。オファーは、チケットの100%に対するものであってもよく、又は、代替として、チケットの一部分であってもよく、例えば、等しく50%のシェアで40,000ドルであってもよい。このオプションでは、種々の割合のオファーができ、例えば、任意の10%間隔で、10%から90%の適切な金額であってよい。したがって、上記の例におけるプレーヤは、チケットの10%を8,000ドルで売却でき、1,000,000ドルのジャックポットプールの90%を受ける可能性を保持できた。
サーバーシステム12が追加的データ、例えば、任意の所与のチケットに対して算出される予期価格に影響を与え得るスポーツの試合又はイベントに関するそれぞれの賭博についての種々オッズを入力装置26を介して受け取る機能を有することが考えられる。その追加的情報は、プールの各ラウンド又はレッグの後に残っているチケットの潜在的なオッズと予期価格をより精度良く計算するために使用できる。このため、上記の例においては、潜在的に当選となり得る残った3枚のチケットのうちの1枚が最終サッカー試合の最終スコアを2−1と予測し、一方、他の1枚が最終スコアを1-10として選択した場合は、より可能性の高い2-1のスコアは、1-10を選択したチケットよりも高い予期価格を有することになる。その場合においては、2−1のスコアの試合を予測したチケットの保有者は、チケットの予期価格(又は、数学の確率用語では期待値)がより高いので、より多くのオファーを提示されることになる。
この例を更に説明するために、下記のスコアの予想をした2枚のそれぞれのチケットの結果確率ファクタ(OPF)とエクスペクテッドバリュー(Expected Value(EV))を次のように設定できる。
2-1価格(OPF?)=10.0及び
1-10価格(OPF?)=1000(非現実的なスコアであるが、この例に対しては有効であるので)、そして
EV=1,000,000(POOL)/結果の価格/その結果を保持しているチケット数。
したがって、最終レッグのスコアを2-1としているチケットは、1,000,000ドルプールにおける推定価格は、1000000/10/1=100,000ドルと計算され、一方、最終レッグのスコアを1-10としているチケットは、1,000,000ドルプールにおける推定価格は、1000000/1000/1=1,000ドルと計算される。したがって、2-1の結果を予想しているチケットを有している者は、チケットを有している者のチケットが1,000,000ドルのジャックポットを獲得する可能性が(1-10スコアのチケットより)100倍高いので、チケットを有している者のチケットに対しては100倍高い範囲でオファーを受けることになる。
公正な価格のためのEVのこの数学的計算は、存在するチケットの全体の範囲に拡張することができ、適切であれば、まさに第1レッグの後に残っているチケットに遡って拡張できる。チケットの保有者は、随時、例えば、オファーが受け入れ可能で実行可能になってからすぐ後に「現金化」価格がオファーされ得る。ある例においては、現金化の状況は、潜在的価格が相当に高くなり始めるときであるゲームの後半に増大するということが考えられる。加えて、ある例においては、ゲームは、ジャックポットに加えてコンソレーションプール及び/又はボーナスプールを含むことができる。また、ある例においては、チケットの現金化又は買い戻しは、他のプールへの権利の購入を含むことができる。単なる例として、ジャックポットに加えてコンソレーションプール及び/又はボーナスプールがあるゲームにおいては、チケットの現金化又は買い戻しは、他のプールへの権利の購入を含むことができ、オファーされる値段は、有効なチケットが残っているならばボーナスチケット(及びコンソレーションプールからの任意の潜在的配当金)のEV/FV/理論価格が含まれるが、それに限定されない。理解されるべきであるが、他の例においては、チケットの現金化又は買い戻しは、コンソレーションプール及び/又はボーナスプールが設けられていなくても依然として他のプールへの権利の購入を含むことができる。
システムにおける別のオプションとして、買い戻し又は現金化オファーは、繰り返し入札プロセスとして演出することができる。このため、第1オファーが行われ、拒絶された後でも、オペレータは、チケットが続いて提示されると、別のより高額のオファーを行うことを選択できる。しかし、チケット保有者は、第1オファーを拒絶した後に必ずしも第2オファーを与えられるとは限らず、それにより、チケット保有者は、その後により高額のオファーがあるのかどうかを知ることはなく、又は、ゲームの次の試合若しくはレッグの結果が出るまで「保有している」立場のままにされるのかどうかも知ることはない。
テレビ24のような出力装置をコンピュータ120の中央サーバーシステム12に結合することもでき、例えば、ベッティングの組み合わせのプールや、賭け手が選択した試合の予想に起因するシステムにおいて権利が残っているチケット又は行われている最中である賭博の表示や、プールイベントの一部又は全部を形成する終了した個々の試合又はイベントの結果を表示するように構成できる。そのような出力装置24は、例えば、ビジュアルディスプレイ及び/又は印刷装置も含むことができる。追加的に、そのような出力装置24は、プールの次のレッグを形成するイベントのような遠隔地において開催されているイベントの結果を表示するように構成できる。このため、ベッティングパーラーは、イベント(つまり、サッカーの試合)を放送し、一方、例えば、プールにおいて残っているチケット数に関するストリーミング(streaming)データや、プールからチケットを消去することになるゴールがスコアされたときの警報や、未決定のチケットを購入する潜在的なオファーを表示する一連のテレビ及びモニタを有することができる。
賭博ステーション14Aと賭博ターミナル16Aは、第1の場所に位置し、一方、他の賭博ステーション14B〜14Nと賭博ターミナル16B〜16Nは、他の遠隔地の場所に位置することができる。このため、複数の賭博ステーション14A〜14Nと賭博ターミナル16A〜16Nで形成されているネットワークは、所望であれば、複数の場所でほぼ同時にイベントに対する賭博を可能にし、イベントの監視を可能にできる。したがって、オペレータが賭博ステーション14A〜14N及び/又は賭博ターミナル16A〜16Nを都市内の複数の場所又は州内、国内若しくは地域内の複数の場所において有し、それにより、相当な数のプレーヤが参加するゲームにおいてベットを集めることを可能にし、各個々のゲーム、一連のイベント/試合に対して、ジャックポットプールの額を相当な額にすることを可能にすることも考えられる。
別の実施の形態においては、賭博ステーション14A〜14Nは、競馬場のような単一の場所に位置させることができ、そこにおいては、例えば、第1賭博ステーション14Aが、プール賭博活動を行うための第1賭博ステーション14Aにネットワークで接続されている他の賭博ステーション14B〜14N全てのサーバーとして働き、賭博ステーション14B〜14Nが、第1賭博ステーション14Aのサーバーに結合されているターミナルとして働く。
本開示に係る賭博活動と買い取りオプションは、スタンドアローン(又は閉鎖された)システムの特定の場所で特定の環境において行うことができ、又は、複数の環境における若しくは複数の場所におけるプレーを含むように電子的に連結することができるということは認識できるであろう。例えば、賭博ステーション14A〜14Nと賭博ターミナル16A〜16Nは、競馬場、場外ベッティング施設、(合法な場合の)小売施設、カジノ、ロッタリ及びインタ―ネット上を含む多様な賭博場所全体に分布させることができる。さらに、そのような賭博活動とその評価は、自動及び即座のパフォーマンス(performance)フィードバック(個人及びチームパフォーマンス、リーダーボード(leader boards)、又は、参加者の順位表、コンテストの残り時間、口座の残高等の他の表示)を、テキストメッセージ送信、携帯電話、PDA,対話式テレビ、電子メール、インターネットブラウザ、又は他のアプリケーションを介して参加者に提供できる。ここでも再び、ゲームに参加するために利用できるアウトレット又は装置の広範囲に及ぶ分布が、相当の数のプレーヤが参加するゲームにおいてベットを集めることを可能にし、各個々のゲーム、一連のイベント/試合に対して、ジャックポットプールの額を相当な額にすることを可能にするために意図される。
スポーツ又はイベントに基づく賭博環境においては、製品のコンセプトは、多数の異なるスポーツ及び市場に適用可能である。便宜上、製品の第1の実現形態を、毎週プールされベットが行われる一連のサッカーのスコア予想と「ホーム(Home)/ドロー(Draw)/アウェー(Away)(「H/D/A」)」市場に関して説明する。システムオペレータは、次の日から数日又は週末にかけて開催される複数のゲーム(3、4、5、6、7又は8ゲーム以上)を選択する。例えば、システムオペレータは、土曜日に3ゲーム、日曜日に2ゲーム、月曜日に最後の1又は2ゲームを選択できる。プレーヤは、各ゲームに対する正しいスコアを選択することに挑戦する。ジャックポットプールを獲得するためには、プレーヤは6又は7ゲームのそれぞれの正しいスコアを選択しなければならない。ここで説明される現金化機能は、ピックスリーのような少ないレッグ数のゲームに対しても適応できる。
したがって、システムオペレータは、幾つかの異なる複数レッグの結果をオファーできる。例示的な説明のために、サッカーの6試合に対して行われる6レッグコレクトスコアゲーム(leg correct score game)を使用してプール賭博システムの1つのバージョンを説明する。しかし、プール賭博システムがピックエヌ(PICK−n)のコレクトスコアモデル(correct score model)に適合できるということは明白であろう。この例においては、任意のサッカーの試合における最も可能性の高い結果は、各チームの最高スコアが3点であると仮定する。これは、図4に示されているように、6プレミアリーグ及びワールドカップに対する6年に及ぶ合計ゴールの期待値を示している。6レッグプール賭博システムにおいては、各レッグは17通りの結果を含み得る。これらは、1−0、2−0、2−1、3−0、3−1、3−2及び「AOH」(任意の他のホームでの勝利)、そして0−0、1−1及び「AOD」(任意の他のドロー)と、逆のアウェーでの結果であり、これにより、各レッグが17の結果から構成されることを可能にしてある。最後のグループスコアである「AOH」、「AOD」及び「AOA」を含むことにより、より良好なユーザーの経験と可能性のある選択の管理可能な数を確実にする。そのようなグループは、バスケットやその他のスポーツのゲームにおける点差に容易に拡張でき、その場合は、選択は、マイナス25点(−25)、マイナス24点(−24)、マイナス20点(−20)、・・・プラス20点(+20)、プラス24点(+24)、プラス25点(+25)などとなる。
上記したことは例であり、潜在的な結果は変えることができ、得点されるゴールの数が平均してより大きい種々のリーグに対して一貫していなくてもよいということは理解されるべきである。そのようなリーグに対する代替としての予測されるスコアは、配布に影響するのみで、ゲームの適用性には影響せず、リーグに依存し得る各個々の結果に対する確率のセットを有することになる。
オペレータは「ジャックポットプール」の最低額をある設定されたレベルに保証することを規定することができ、他のオファーされるベットのほとんどを初日の小売の人気を確実にするために保証できるということが考えられる。各レッグのスコアと勝者を正しく選択したプレーヤは、保証額又は(任意の適用され得る控除額を差し引いた)他の全てのプレーヤの賭け金の何れかの最大額を共有し、ボーナスプールにも入る権利も得ることになる。ボーナスプールは、次の週又は指定された時点等に1つ以上の正しいスコアを首尾よく選択した任意の個人によっても獲得又はシェアされ得る。
コンソレーションプールは、全ての正しい結果(H/D/A)若しくは正しいスコアゲームの別のサブセットを選択した者により、又は、他の変形例においては、例えば、6つのうちの何れかの5つ若しくは7つのうちの何れかの6つに基づいてシェアされ得る。この例におけるプレーヤは、H/D/Aを指定する必要はないが、プレーヤの正しいスコア予測である「ホーム2−0」は、当然のことながら、コンソレーションプールのH/D/A決定における「ホーム」の結果に割り当てられる。そのため、コレクトスコアピック7(correct score pick 7)では、プレーヤのCS選択に一致する7つの正しいH/D/A結果は、プレーヤが残念賞を「獲得する」こと意味している。レースに関しては、コンソレーションは、馬、犬、レースカーのドライバ等が勝者とはならない順位となることに基づくことがしばしばある。
各試合が行われ、各ゴールがスコアされるにつれて、プレーヤそれぞれのチケットにより示されるプレーヤのベットは、ジャックポットプールを依然として獲得できる残りのチケットから徐々に消去されていく。残っているプレーヤたちは、自身のチケットの価値が各ゲームの結果を見るたびに増大していくことを期待できる。中央サーバーシステム12は、賭博ターミナルのそれぞれにおいてジャックポットプール対する権利が残っているチケット、又は、代替として、例えば、サッカーの試合、レーシングイベント及び利用可能な賭博イベント並びにオッズを表示するための現在の施設において通常設けられているような分散した賭博位置におけるディスプレイボードの表示を可能にするように構成できる。プールプレーの最高賞品は、6又は7つの正しいスコアを正しく選択することに対するジャックポットプールであるが、ピックスリーのような他のゲームも1日又は短期間内で終了するように提案することが可能である。
レッグの間、及び、好ましくは、幾つかのゲーム又は試合が終了した後に、しかし、潜在的には、例えば、試合又はイベントのハーフタイムのようなあるイベントが続いている間に、「有効な」チケットを有するプレーヤは、自身のチケットの全部又は一部をシステムオペレータに(又は、代替として、システムオペレータを通して直接又は間接的に、1人以上の第三者オペレータ、商人のようなビジネスエンティティ又は複数のビジネスエンティティ、1人以上の他の人間等であるがそれに限定されないような任意の指定された第三者に)売り戻す、又は、チケットを保持してプレーヤの正しいスコア予想が残りのゲームに対して正しいことが解明されるかどうかを見るオプションがオファーされる。理解されるべきことであるが、ここでのシステムオペレータへの何れの言及も、たとえ具体的に言及しなくても、代替としての任意の第三者にも等しく適用されると解釈されるべきである。買い取りオプションは、好ましくは、賭博ステーション14、賭博ターミナル16、又はインターネットで接続されている各賭博が賭けられるとともにチケットが購入されるコンピューティング装置18〜24に伝達される。しかし、賭博ステーション14と賭博ターミナル16がプレーヤにアクセスできないときは、プレーヤが本開示のプールプレーに賭けた時点で、中央サーバーシステム12上で連結されているプレーヤのコンピューティング装置18との通信を可能にする接触情報を特定のチケットに提供することも考えられる。このため、中央サーバーシステム12は、チケット保有者のコンピューティング装置18、スマートフォン20又はタブレットコンピュータ22にメッセージを送ることができ、買い取りオファーの詳細を提供できる。チケット保有者がオファーに応えてチケットを現金化することを決断すると、チケット保有者は、オファーを受け入れることを、コンピューティング装置18、スマートフォン20又はタブレットコンピュータ20を介して中央サーバーシステム12に伝達できる。代替として、チケット保有者は、チケットを賭博ステーション14又は賭博ターミナル16の1つに提示し、その結果、賭博ステーション14又は賭博ターミナル16の1つは、チケット保有者が受け入れたことを中央サーバーシステム12に伝達し、検証した後に、チケットの持参者に現金、バウチャ又は小切手の形状の支払を提供する。それぞれの司法管轄区において必要又は適切であれば、支払額は、税金の目的で徴収するために要求される額だけ削減できる。
本開示の買い戻しオプションのあるプール賭博システムに対しては、オペレータによる、例えば、百万ドルのような初期の関心を作り出すために十分な額のジャックポットプールの初期の保証があることが期待される。それにより、ジャックポットプールの獲得者は、百万ドル又はそれ以上のジャックポットプールの全て又は一部のシェアを獲得することが常に保証される。システムと製品の第1実施の形態においては、購入された各チケットに対して、(例えば、25%に設定されている)規定控除後の分割は、次のようであってよい。つまり、75%がジャックポットプールの資金のため、15%がボーナスプールの資金ため、そして10%がコンソレーションプールの資金のためであってよい。他の分割も望ましく、明示的に考えることができる。したがって、第1週において、プールに250,000ドル(つまり、125,000×一枚あたり2ドル)が賭けられた場合、ジャックポットプールは、140,625ドル(つまり、250,000ドル×0.75×0.75=140,625ドル)となるが、何れの獲得者も、百万ドルが保証されたジャックポットプールをシェアすることになる。コンソレーションプールの何れの獲得者(つまり、正しいスコアの6つから5つを正確に選択した者)も、彼らの間で控除額を差し引いた25,000ドルのシェア(つまり、25,000ドル×0.75)を分割する。次の週に、獲得者は、(当選しているチケットのそれぞれに対して)ボーナスプールを獲得する機会のあるフィーチャーされた(featured)試合から正しいスコアを選択する機会を得ることになる。したがって、その正しいスコアを正しく予測した者は誰でも、ボーナスプールのシェアを純益として得る(net)ことになる。
ジャックポットプールとボーナスプールが2、3週間獲得されなかった場合は、それらのプールは、非常に大きな額となる。例えば、プレーヤが総額3,000,000ドルをジャックポットプールに(ある期間の間)賭けたが、主要なジャックポットプール賞品を獲得できなかった場合、総額獲得/ジャックポットの支払額は2,250,000ドルになり、次週のジャックポットプールの獲得者のいずれの獲得者も、その額のシェアにその週に賭けられた額のシェアをプラスした額のシェアを得ることになる。したがって、別の3,000,000ドルがジャックポットプールに賭けられると、潜在的獲得額は4,500,000ドルとなる。3人がゲームに勝ったとすると、彼らは4,500,000ドルを分割して、それぞれが1,500,000ドルを(該当するならば、彼らの購入値段及び/又は規定控除以外の控除額を差し引いて)獲得することになる。コンソレーションプールは、(あらゆる可能性において)それより以前に獲得されているであろうし、例えば、現在の週の賭け金からの約300,000ドルであろう。30人のプレーヤがその週に6つの正しいスコアから5つを選んだとすると、彼らはそれぞれが7,500ドル獲得する。ボーナスプールは、まだ獲得されていないであろうし、900,000ドルであろう。3人の獲得者が、次の週におけるボーナスプールを獲得する機会を得ることになり、各人は1つの選択を得る。
それぞれのチケットに対する試合又はゲームは、好ましくは、2日、3日又は4日(典型的には、土曜日から月曜日の3日間)にまたがるようにずらして行われるので、システムオペレータは、1試合、又は、上述したように好ましくは数試合の後に依然として「有効な」な任意のチケットを売り戻すことができる機能をそれぞれの賭博場アウトレットに伝達又はオンラインインタフェースを通して若しくはプレーヤにオファーできる機能を有することになる。例えば、テニスのような他の状況においては、チケットの買い戻しは、レッグの間(セット又はゲームの間)又は後のレッグにおいて行うことができる。フットボールでは、例えば、買い戻しは、実際の試合中に行うことができる。
更に説明すると、プレーヤが土曜日の最初の3試合/ゲームが正しく予想されたチケットを有している場合は、プレーヤは、そのチケットをシステムオペレータに売り戻し、日曜日の試合の前にその賭けを終了させることができる。買い戻し価格は、潜在的にはシステムオペレータ又はビジネスパートナーの制御の下で、チケットがすでに正しく予想した試合のレッグ数と後続するゲームに対する残っている予想の数に基づいてサーバーにより計算される。チケットが現金化されると(つまり、システムオペレータにより買い戻されると)、チケットとチケットの全ての権利は、システムオペレータに付与される。加えて、この買い取り機能は、約15%と予想されるシステムオペレータに対するマージンを含むことになる。
例えば、月曜日の夜のゲームになり、あるプレーヤが依然としてプレーに参加している2枚のチケットを有しており、最終2試合に対するチケットの予想が1枚は2−3と1−0で他の1枚が2−2と1−0である場合は、プレーヤは、そのチケットの何れか又は両方のチケットを現金化するオプションを持つことになる。システムオペレータの指示及び制御を受けているサーバーシステムは、何れかのチケットがプール(及び支払)を獲得する推定オッズを計算して、買い戻し価格をプレーヤにオファーする。その仕組みは、プレーヤに明確に説明され、プレーヤは、チケットを売り戻す機会を行使するか又は最後までゲームに留まるかの何れかを選択できる。上述したように、中央サーバーシステム12は、プールにおける各レッグ又は試合の後にプレーに依然として参加しているチケット数に関する情報を提供する機能を有することができるが、その情報が買い取りオファーを受けるそれぞれのチケット保有者に伝達されることもされないことも考えられる。このため、チケット保有者は、買い取りオファーが伝達されたときには、所与のプールにおける依然として有効なチケットが多数はなく、ほんの数枚しかないということを知ることができない。プレーヤにある情報が透明性のために与えられ、その情報は、レッグ毎の情報であってもなくてもよく、プレーヤが何枚のチケットが残っているかを知ることができたとしても、プレーヤは、ゲームが最終レッグでない限り正確な組み合わせを自身が所有しているかどうかは知ることはできない。しかし、全ての残っている有効なチケットの保有者に、未決定の有効チケットの正確な数とそれらのチケットが各レッグにおいて割り当てたスコアとを伝達することは有利な結果となり得る。開示が伝達されなくてもよいときは、同時進行しているゲームの間だけである。レッグ毎に与えられる場合は、情報は、最終レッグに対して確立されたジャックポットを分割する潜在性を100%明確にする。個々の組み合わせとその所有権レベルとは与えることも与えないこともできるが、潜在的には与えることができる。
現金化の買い戻しはプレー中でも機能でき、技術的に可能となると同時に連続的な現金化の機能が提供でき、例えば、試合のハーフタイム又は可能であれば試合の進行中に提供できるということもまた考えられる。最終レッグ又はイベントに対して選択された2種類以上の潜在的な結果を有しているチケットを、例えば、倍額支払って購入し、プレーヤは、最初の5レッグのそれぞれにおいては1つの選択を有し、そして、第6レッグに対しては2種類の異なる選択を有することができるということも考えられる。そのような場合は、システムは両方の結果又は各結果を購入することをオファーでき、それにより、チケットを元々のプレーヤとシステムオペレータの間で分割することができる。チケットのこのタイプの分割は、イベントの任意のレッグに拡張できる。
チケット買い戻しプロセスは、チケットに対する一連のイベントにおいてチケット保有者に入札する双方向対話型プロセスを含むことができる。例えば、システムオペレータは、5試合の正しいスコアを予想したチケットに対して、最初は、顧客に100,000ドルをオファーし、顧客がチケットを売ることを拒絶した場合は、システムオペレータは、105,000ドルを再オファーできる。各ステップにおいて、チケット保有者は、それが最後の買い取りオファーなのか、又は、より良い買い取りのオファーがこの後にあるかどうかは知ることができない。ある例においては、ある特別なゲーム又は複数のゲームに対して行われる及び/又は受け入れられることが可能な(つまり、特別なゲームに参加しているプレーヤに対して行われ/そのプレーヤにより受け入れられる)買い取りオファーの数が制限されていることもあり、それにより、プレーヤにより拒絶された買い取りオファーの数が多ければ多いほど及び/又はプレーヤが未決定の買い取りオファーを受け入れるまでの期間が長ければ長いほど、プレーヤに対して行われる追加的な買い取りオファーがなくなるというリスク又はあるプレーヤに対してなされた未決定の買い取りオファーが取り下げられる(つまり、最大の限界に到達すると)というリスクが大きくなる。さらに、チケット保有者は、オファーとベットの次のレッグの開始の間に決心する期間を有することができる。次のレッグが開始されると、買い取りオファーは自動的に取り下げられる。チケットをシステムオペレータにトレード又は売却して戻す機能を連続的にして、これらの状況においても、入札を時間に非常に影響されるようにすることも更に考えられる。追加的に、上述したように、プレーヤ又はチケット保有者は、自身のチケットの一部をシステムオペレータ又は他の第三者に売却することを選択できる。第1例においては、この機能は、所望されるのであれば、10%に相当する部分に制限できる。自身のチケットの一部をシステムオペレータに売り戻したプレーヤは、チケットが当選したときには、ベットの残りの部分に対する額のみが支払われる。システムオペレータは、チケットが当選したときは、その部分に対する額を自身(又は第三者のチケット購入者)に支払うことができる。
プレーヤが当選したチケットの一部を保持して、それによりボーナスゲームをプレーできる権利が与えられた場合、ある例においては、プレーヤは、1つの選択(又は他の所望の数の選択)が可能であるが、プレーヤは、自身が当選したチケットにおいて保有しているボーナスプールの一部のみしか獲得できない。他の例においては、プレーヤは、チケットを分割でき、それにより、プレーヤは、チケットのある部分のみ(つまり、所与のジャックポット、又は、ある特別なゲームのようなチケットにリストされているあるイベントのみ)の全部の又は部分的な買い取りを受け入れることができ、チケットの残りの部分は、影響を受けることはなく、それにより、プレーヤは、チケットのこれらの残りの部分の全体(つまり、ボーナス及び/又はコンソレーションプール、又は、残りのゲームのようなチケットにリストされている任意の他のイベント)を保持する。上述したように、チケットが現金化されると(つまり、システムオペレータにより買い戻されると)、チケットとチケットの全ての権利はシステムオペレータに付与される。このため、システムオペレータは、チケットの他の部分を保有し、ボーナスレッグにおける結果を選択し、及び、ボーナスの一部(又は全て)を獲得する権利が与えられることになる。システムオペレータがボーナスチケットの全部又は一部を保有した場合、システムオペレータは、選択を残りのプレーヤよりも早く指定しなくてはならず、例えば、システムオペレータは、選択をボーナスゲームの開始の2時間前に指定しなければならず、一般のメンバーは、1時間前までに選択を行えばよいということが考えられる。このルールにより、システムオペレータの選択を、一般の人々の選択を前もって知ってから行うことができないようにすることが確実となる。デフォルト(何も選択しなかった場合の処置)として、ボーナスチケットに対するボーナスプールにおいてまだ選択していない有効な資格があるチケットを有するいずれのプレーヤも、例えば、1−1の引き分けのような高い確率を有する選択を割り当てるようにする。これは、ゲームの条項及び条件(「T&Cs」)において規定できる。
ロッタリゲームとの関連では、ある実現形態においては、現金化の段階の時間内には存在せず又は見出されなかった有効な資格があるチケットを有しているいずれのプレーヤも、チケットを売ろうとはしないと判断される。スロットゲームとの関連では、ある実現形態においては、時間切れになると、プレーヤは売ってはいないと判断される。このため、一般的に言えば、プレーヤが入力をせず又はプレーヤが何をしたいかについての決断をしない場合は、ゲームは、プレーヤが売りたくはないものとして進行する。
第1の実現形態においては、システムオペレータのみがオファーを伝達するために中央サーバーシステム12を使用して権利の残っているチケット保有者に買い取りオプションのオファーを行えることが考えられる。しかし、システムオペレータが中央サーバーシステム12を使用して権利の残っているチケット保有者に伝達されるオファーを第三者に要請することも考えられる。この実施の形態においては、中央サーバーシステム12は、未決定の権利の残っているチケットの詳細を、全ての又は選択された数の賭博ターミナル16を通して伝達でき、賭博ターミナル16を介して提示される未決定の権利の残っているチケットに対する入札を可能にする。他の代替の実施の形態として、システムオペレータが、限定されないベットフェア(Betfair)により提案されているタイプのような個人から個人へのベッティングの交換のような方法で、一般のメンバーが権利の残っているチケットを売買する機能を容易にすることも考えられる。このため、中央サーバーシステム12が、利用可能な買い戻しオプションの公示を可能にし、それにより、一般の人々が、例えば、賭博ターミナル14を介して買い戻しオファーを行うことができ、チケット保有者は、買い戻しの入札を自身で選択できるということも考えられる。
実現形態の上述した説明では、例としての賭博イベント(例えば、プール、パーレイ、アキュムレータ等)の流れの間に、中央サーバーシステム12は、以下の処理ステップを、図5に示されているように、特定の賭博イベントを完成するために必要な回数(1回又は2回以上)だけ行うことができるということを認識できる。処理ステップは、
a)入力装置からイベント/試合の結果についての情報を受信することと、
b)各結果の後に、現在までの各ゲームの結果を正しく予想した有効又は権利の残っているチケットをカウントするために、チケット(データ)ベース(base)に問い合わせることと、
c)特定の結果を保有している権利の残っているチケットの数に基づいて、権利の残っているチケットに値段を付けることと、
d)選択された結果の確率に基づいて、権利の残っているチケットに値段を付けることと、
e)ジャックポットプールの範囲に対するものとして、権利の残っているチケットに値段を付けることと、
f)予期値段(プールサイズ/その結果を保持しているチケット数)*(その結果の確率)−マージン)を決定して、権利の残っているチケットに対して値段をオファーすることと、
g)オファー値段を、権利の残っているチケットの全部又は一部に対して、権利の残っているチケット保有者に伝達することと、
h)権利の残っているチケット保有者からのオファーの受け入れの確認を受信することと、
i)買い取り取引を終了することと、
j)プールの最終イベント/レッグの終了に関する入力を受信することと、
k)ジャックポットプールを、当選した権利の残っているチケット保有者に分配することと、
を備える。
さらに、ここで開示されるコンセプト及びシステムは、複数の結果がある賭博のシナリオに適合でき、賭博の任意の所望される方法を含むことができ、例えば、アキュムレータ又はパーレイ賭博を含むものがあるが、それに限定されない。この開示の目的のために、パーレイ又はアキュムレータ賭博は、2つ以上の別個のイベントを連結する単一の賭博及び任意の組み合わせ(例えば、複数のレッグ又はその分割可能部分)における単一の賭博であって、2つ以上の別個のイベントの結果を正しく選択することに依存している単一の賭博を備えている。例えば、ここで言及されているようなパーレイ又はアキュムレータ賭博は、この技術において知られているような2つ、3つ又は他のタイプの複数の賭博を含むことができる。1例として、アキュムレータ又はパーレイは、当てること(つまり、全てのイベントの結果を正しく選択すること)が遥かに難しいので、個々の別個のイベントに賭ける賭博よりも遥かに大きい報酬を有することができる。アキュムレータ又はパーレイにおいて、別個のイベントの何れかが外れると(つまり、選択した結果が正しくなかったとき)は、全体としてのアキュムレータ又はパーレイは負けとなる。ある他の例においては、パーレイ又はアキュムレータ賭博が別個のイベントの複数の組み合わせを含み、それらの組み合わせの1つ以上が外れた場合、プレーヤは、ジャックポット、コンソレーション又は所望できる何らかの他の賞の何らかの部分を獲得する資格が依然としてある。このため、本開示に関連して、アキュムレータ又はパーレイ賭博を複数レッグイベント(レッグの全体、指定された部分又は複数の部分等)に賭けることができ、アキュムレータ/パーレイ賭博が、指定された賞品又は賞(例えば、ジャックポット)又はこれらの一部に対する資格を有するためには、アキュムレータ/パーレイ賭博に対応する各レッグの結果を正確に選択しなければならない。ある例においては、パーレイ又はアキュムレータ賭博は、プレーヤ、第三者、賭博システム又は所望であればある他の方法の少なくとも1つにより選択可能であることができる。特に、例えば、限定されない賭博、ベット、ベッティングのようなここで言及される用語は、例示のみを目的として、単一の賭博、複数の賭博、フルカバー(full cover)賭博、1つの結果を当てるフルカバー賭博、「エニートゥカム(Any to Come(ATC))」又は「イフキャッシュ(if cash)」賭博、スペシャルティ(specialty)賭博、フォアキャスツ(forecasts)、固定、可変、保証パリミューチュエル(賭けた人々が手数料を差し引いて全賭け金を分ける方式の)賭博、固定オッズの賭博並びにこの技術において知られている任意の他の変形例等を単独で及び任意の所望される組合せで含むことができるが、それに限定されない。例えば、複数賭博は、パーレイ又はアキュムレータ賭博を含むことができる。
別の例としては、複数結果賭博のシナリオは、スロットマシンを含むことができる。この代替においては、システムを、例えば、図1において示したようなスロットマシン26上でプレーされるプログレッシブジャックポット(progressive jackpot)のような任意のタイプのスロットマシンゲームに組み込みことができる。この例においては、スロットマシン26の各リール又は定義されたリール数は、複数結果賭博イベントの異なるレッグに対応させることができる。上述したように、各リールは、(例えば、ビデオ又は電子スロットマシンにおけるような)仮想リール又は従来のスロットマシンにおけるような機械式リールであってよい。さらに、図1と関連して上述した任意のタイプの賭博入力装置を使用でき、又は、代替として、従来のスロットマシンは、賭博入力装置として機能できる。加えて、複数の参加者が参加するために設けられ、それぞれがサーバーシステムコントローラと通信を行う複数のスロットマシン26があってもよい。現在は、スロットマシンに基づくゲームは、マシンが結果を表示するために数秒要するとしてもほぼ即時に決定される結果を有している。現在のシステムにおいてさえ、ゲームは、人が特別賞にどんどん近付いていることに気付く機会を有する前に終了してしまう。ほとんどの例においては、リールは、1つずつ停止し、各リールの間の時間差は、わずか1秒かそこらである。しかし、各リールが停止していく表示は、ゲームの結果がプレーが開始されたすぐ後にゲームコントローラにおける乱数生成器により決定されるので、主に効果を狙ったものである。
本開示は、この技術において知られているゲーミングマシン又は賭博ターミナルに対して種々の構成において実現でき、このゲーミングマシン又は賭博ターミナルは、専用ゲーミングマシン又は賭博ターミナルを含むが、それに限定されず、(ゲーミングマシン又は賭博ターミナルにより提供される)任意のゲームを制御するためのコンピュータ化された指令は、ゲーミング施設へ引き渡される前にゲーミングマシン又は賭博ターミナルに提供され、交換可能ゲーミングマシン又は賭博ターミナルを含み、(ゲーミングマシン又は賭博ターミナルにより提供される)任意のゲームを制御するためのコンピュータ化された指令は、ゲーミングマシン又は賭博ターミナルがゲーミング施設にあるときにはデータネットワークを介してゲーミングマシン又は賭博ターミナルにダウンロード可能である。これらのタイプのゲーミングマシンと、スタンドアローン及びプール又はプログレッシブゲームの両者におけるそれぞれの動作とは、米国特許第8,105,149号に詳細に開示されおり、ここに参考文献として組み込まれる。
本開示のコンセプトを組み込むことにより、スロットマシンをプログラムすることができ、それにより、ジャックポットインジケータ(indicator)の第1レベルが第1乱数生成による勝ちシーケンスにおいて現れると、残りの1つ以上のインジケータの表示は一時的に停止し、買い取りオファーがプレーヤに提示される。例えば、4つの「$」を最初の4つのリール上に有しており、最後のリールの回転は、ジャックポット(例えば、2,000,000ドル)まであと1ステップであり、マシンで最後のリールが「$」になるオッズが20/1の場合は、オペレータは、最後のスピンを100,000ドルで、又は、任意の一部を、それに比例する額で購入するというオファーを行うことができる。プレーヤが買い取りを受け入れると、マシンは、買い取り価格に対するキャッシュアウトチケットを印刷する。プレーヤがオファーを全部又は一部受け入れ又はオファーを拒絶すると、残りの回転に対する乱数が生成されてスピンは終了する。買い取りが受け入れられ、最終インジケータ選択が勝ちという結果の場合は、オペレータは、ジャックポットの額を銀行に入金する。プレーヤが潜在的ジャックポットの一部のみを売った場合は、プレーヤは、残りの部分に対するクレジットをマシン上又はチケットプリントで受け取り、オペレータは、差額を銀行に入金する。
このコンセプトが壮大なドラマ及びドラマが解決されるべき制限された期間を提供し、かつ、プレーヤが自身の運命をトレード及び制御することを可能にすると期待される。オペレータの観点からは、買い取りオファーの持続時間に対しては制限があり、例えば、30秒又は1分である。これを、プレーヤに対してディスプレイ上でカウントダウンさせることができ、それにより、プレーヤは、決断を迫られ又は単に時間が過ぎていくままにし、最後のインジケータが選択される。理論的には、このシステムは、単一のインジケータが選択されるとすぐに使用できるが、システムは、買い取り又は下取りオプションを提供するために、最後のスピンを延長する前に揃わなくてならない幾つかのインジケータがあるときはより実用的に実現されると信じられている。このため、ベット/選択が70〜90%が解決するまではオプションは提供されないようにしないと、買い取りオプションの価格が、プレーヤにキャッシュアウトさせるには十分ではなく、またプレーの進行と速度が、受け入れ難いほどスローダウンされてしまうことが考えられる。
スロットマシンに基づくシステムは、マシンが位置している賭博場又はカジノに対して追加的利益を提供する。第1に、賭博場内のみのプログレッシブ又はプールゲームシステムに対して、買い戻しオプションは、賭博場が入札し、累積したジャックポットプールを(入札が受け入れられた場合に)潜在的に受け取ることを可能にする。加えて、ジャックポットプールが多数の場所に分散され、それによりジャックポットプールがより速く成長するプログレッシブ又はプールゲームの場合、又は、ゲーミングマシンの製造者がマシンの使用を種々の場所にわたって許可する場合は、ゲームを主催するカジノ(又はゲーミングマシンOEM)は、第1スピンを含む任意のスピンが終了した時点でジャックポットプールオプションの買い取りをオファーでき、ここでもまた入札が受け入れられると、オファーをしたカジノは、ジャックポットプールを、あたかも獲得したプレーヤであるかのように受け取ることになる。この状況においては、主催者のカジノは、他のカジノで起こったジャックポットプールに貢献したゲームプレーから収益を得ることになる。カジノは、実際の価格よりも低く買い戻すことで、つまり、売られるチケット又は売られるチケットの一部に対してマージンを課すことにより利益を産み出すこともできる。
本開示の買い取りプールオプションによれば、表示の最初のシーケンス、例えば、4つのリールのうちの最初の3つが揃い、プレーヤがジャックポットプールを獲得するための軌道に乗ることができたときに、ゲーミングマシン26のキャッシュアウトボタンを照明することができる。その場合は、中央サーバーシステム12又は賭博ターミナル自身が、プレーヤに対する買い取りオファーをディスプレイに提示させる。プレーヤがキャッシュアウトすることを選択すると、プレーヤはキャッシュアウトボタンを押すことができ、現金の支払い又はディスプレイ上に提示されたオファーに対応する支払を他の適切な形状で受け取るためにキャッシャアウトすることができ、その後、残りの乱数による選択が、ジャックポットプールが獲得されるかどうかを決定するために行われる。
1つの実施の形態においては、潜在的なジャックポットプールのある割合をキャッシュアウトするオプションをプレーヤにオファーでき、例えば、プレーヤがキャッシュアウトボタンを押すことにより、ディスプレイ上にオファーされた額で潜在的なジャックポットプールの10%又は25%を売ることができる。例えば、プレーヤがジャックポットプールの機会の50%を50,000ドルで売った場合は、プレーヤには50,000ドルに相当するクレジットが発行され、そして、残りの回転スピン又はレッグが終了する。結果がジャックポットプールを獲得した場合は、プレーヤはジャックポットプールの50%に対するクレジットを受け取り、一方、オペレータ又は賭博場は残りを得ることになる。
プレーヤがゲームプレーを終了すると決めたときは、プレーヤはキャッシュアウトボタンを選択でき、その時点でプレーヤは現金又は他の支払の仕組み、例えば、会計係(又は他の適切な現金交換システム)により現金に交換可能なチケット又はクレジットスリップを受け取ることができ、又は、プレーヤの電子記録可能IDカード又はプレーヤのオンライン口座に入金される。
ここで開示されたジャックポット買い取りオプション、コンセプト及びシステムは、例えば、キーノ、ポーカー、レーシング、(例として、ライブ及びオンライビデオゲームを含む)ビデオゲーム、及び、私的な、公の、州の、国の、国際的な、社会的な(例えば、ヘルスケア又はソーシャルロッタリタイプ(social lottery type))又は他のタイプのロッタリシステム等を含むがそれに限定されないロッタリのような多様な他の「複数レッグ」及び複数結果賭博シナリオに対しても適合可能であるということが考えられる。例えば、ロッタリシステムにおいては、定期的なチケット購入期間の後、ロッタリオペレータは、数字の付いたボール等のようなアイテムの規定数を抽選のために引くことができる。理解されるべきであるが、所望であれば、シンボル、色、絵等のような数字以外の任意のインジケータも利用できる。加えて、ゲームは、所望であれば、ランダムに抽選のために引かれるボール又は予め印刷された数字が書かれたチケット以外のアイテムも含むことができ、それらは、ボール、乱数又は他のプロセスで選択できる。図1と関連して上述した賭博入力装置の任意のタイプを使用でき、又は、代替として、従来のロッタリマシンをプレーヤが選んだ数字の入力に利用して、クィックピック又はスマートピックの数字のような電子的に生成された数字を提供し、プレーヤに対するロッタリの数字の記録をチケットの印刷等により提供できる。加えて、複数の賭博入力装置又はロッタリマシンを、それぞれがサーバーシステムコントローラと通信を行う状態で利用することができる。ロッタリーシステムを構成する数字付きボールの総数は、任意の所望数であってよい。
加えて、ロッタリーシステムは、任意の時点で、各レッグを構成している1つ以上のボールを引かせることにより、異なるレッグから構成することもできる。この例においては、各ボールは、任意の所望される方法で選択でき、例えば、容器から手で選択し、従来のロッタリーマシン、例えば、グラビティピックマシン(gravity pick machine)、エアーミックスマシン(air mix machine)を介して選択し、又は、コンピュータ化された乱数生成器を介して選択できる。ロッタリシステムを、プレーヤが賞を獲得できる任意の所望される方法で設定できる。例えば、ロッタリーシステムは、プレーヤが最終ジャックポットを獲得するためには全てのレッグで勝たなければならないオールオアナッシング(all or nothing)装置であってもよく、又は、全てのレッグが終了する前に、規定されたレッグ数に勝って、1つ以上のインテリムジャックポットを獲得する等の方法であってもよい。
加えて、買い取りオファー(又は部分的買い取りオファー)は、チケットを手にしてからイベントが終了するまでの間の任意の時点、例えば、(制限されることはないが)所定数の数字又は複数の数字が引かれた後にプレーヤに対して行うことができ、プレーヤは、自身のチケットの全て又は一部を売ることができる。買い取りオファーは、単一の関係者又は複数の関係者、例えば、協働している複数の関係者又は(例えば、ロッタリシステムが、行われている買い取りオファーの目的のために十分な資源を蓄積する目的である複数の関係者を「一緒にする」ことができる場合)協働して運営していなくてもよい複数の関係者によって行われてもよい。ある例においては、受け入れられた買い取りオファーに応えて、チケットの全て又は一部を購入する関係者又は複数の関係者は、チケットの法的所有権を得ることになり(100%の所有権、又は、一部が売られたときは部分的所有権のシェア、つまり、買い手と売り手の両者は部分的所有権を有することになる)、購入時点以降に起こり得る任意の将来のジャックポット又は他の賞品の少なくとも一部を獲得する権利が与えられる(又は設定方法によっては、以前のジャックポット又は賞品の収益をシェアする権利さえも与えられる)。ある他の例においては、受け入れられた買い取りオファーに応えて、チケットの全て又は一部を購入する関係者又は複数の関係者は、チケットの法的所有権を得ることはなく、購入時点以降に起こり得る任意の将来のジャックポット又は他の賞品の少なくとも1部を獲得する権利(例えば、契約)を単に得るのみである。
理解されるべきであるが、本開示において、「関係者」という用語が使用されるときは、単一のエンティティ又は複数のエンティティを含むものと広く解釈されるべきである。また、プレーヤ又はチケット所有者と買い取りオファーを行う関係者との両者は、単一のエンティティ又は複数のエンティティから構成できるということを理解されたい。
買い取りオファー及び/又は売られるチケットの価格又は値段は、所望するような種々の価格又は値段であってよい。例えば、買い取りオファーの価格又は値段は、種々のソースにより設定可能であり、任意の客観的及び/又は主観的標準に基づくことも可能であり、例えば、オークション、算出された確率(例えば、複数結果賭博イベントの1つ以上のレッグに勝つ確率)、乱数により生成される確率、上述したサーバーシステム12に類似したロッタリシステム、買い取りオファーを開始した関係者又は複数の関係者、システムオペレータのような独立した第三者又は複数の第三者又はリソース(rsource)及びチケットの売り手に基づくことが可能であり、及び/又は、買い取りオファーの価格又は値段は、受け入れられる値段に到達するための売り手と買い手の間の交渉又はやり取りの副産物などであってもよい。加えて、価格又は値段は、買い取りオファーを受ける関係者数に影響され得てもよく、例えば、1人の関係者しかいないときにはある額X、3人の関係者がいるときはXを3で割った額等としてもよい。タイミングについては、買い取りオファーは、任意のレッグが起こる前又はイベントの終了前の任意の時点で、例えば、規定されたレッグ数の任意の間に行うことができ、また、買い取りオファーは、勝者のみ又は任意の他の関係者、例えば、一部の勝者又は1つも勝っていないが権利の残っているチケット、例えば、何れかのレッグが終了する前のチケット又は別個の部分を有しているチケットなどを依然として所有しているプレーヤに行うことができる。加えて、特定の買い取りオファー(又は売られるチケット)に関する価格又は値段は、任意の所望される方法で表現、伝達又は特徴付けられてもよく、例えば、ジャックポット又はその一部として(例えば、少なくとも1つのジャックポットの少なくとも一部として、例えば、複数結果賭博イベントの勝者又は複数の勝者が入手可能で、上記の任意の種々のソースにより設定されたジャックポットよりも小さくてもよい(つまり、価格及び/又は値段において)指定されたジャックポットとして)、賞品、支払若しくは賞(例えば、上記に記述したような、お金及び/又はお金ではない賞)として、又は、任意の他の適切な方法で表現、伝達、又は特徴付けられてもよいが、それに限定されない。買い取りオファーとは別に、チケットは、任意の所望のときに、あるプレーヤから別のプレーヤ又は他の任意の関係者若しくはエンティティタイプに交換又は譲渡することができ、法的所有権も同時に譲渡できる。幾つかの実施の形態においては、単にチケットの交換のみがあり、ある関係者から別の関係者への価格のオファーや支払が行われることはなくてもよい。他の状況においては、ある関係者から別の関係者への価格のオファーや支払が行われてもよく、その場合は、関係者が同意できるもの、例えば、お金の支払又はクレジットのある形態、又は、限定されない任意の品物、又はサービス、又は奨励金等のような「価値」のある他の形態を含むことができる。
ロッタリシステムの1つの例においては、1つ以上のレッグに対応させることができる最初のx個のボールが、1回以上の所定の回数において「樽」のようなものから取り出され、ある期間経た後、例えば、1週間後に最後のレッグ又はボーナスボールが取り出される。例えば、5個のボールを週末のある日に取り出して最初のレッグを構成するが、任意の他の日を利用してもよく、又は、もっと短い若しくは長い期間であってもよく、例えば、数分若しくは数時間以内、又は、所望の数の日、週、月若しくは年であってもよい。ここでも理解されるべきであるが、第1レッグを構成する取り出されるボールの数もまた変更でき、例えば、より少ない又はより多くの数字付きのボールであってよい。そして、正しい数字を有しているチケット数に関して決定が行われる。これは、サーバーシステムコントローラを介して電子的に達成できる。ある例においては、決定は、5つの正しい数字全てを有しているチケットを識別することを含むことができる。しかし、他の例においては、5つのうちの4つ、5つのうちの3つ、5つのうちの2つ、5つのうちの1つのように、5つ未満のある指定された数の正しいボールを有しているチケットを識別することを含むことができる。加えて、ある例においては、チケット上の数字の特定の順序又は順番が正しいと考えられる取り出されたボールの順序に一致することが必要である。ある他の例においては、チケット上の数字の順序又は順番は、取り出された必要なボール数が(取り出された順序に関係なく)チケット上のどこかに含まれている限り取り出されたボールの順序に対応する必要はない。正しい数字を有しているチケットの任意の数の保有者に対して買い取りオファーが提供でき、固定された値段のオファーとして行うことができ(これは、何人かのプレーヤが他のプレーヤと同じ最後の数字を保有しており、単にジャックポットをシェアする資格のみがある場合は、各プレーヤに対して一定でなくてもよい)、又は、例えば、制限された数の「買い取り」がオファーでき、その後、買い取りオファーを受け入れなかった残りのチケット保有者から当選者を、1回又は複数回の抽選により決定するオークションシステムの一部として行うことができる。加えて、全ての正しいボール数未満を有しているチケットも資格があるような例に関しては、特定の買い取りオファーが正しいボール数に直接関連してもよく、例えば、より高い買い取りオファーがより多くの正しい数字を有しているチケットに対して行われ、及び/又は、より大きな若しくはより良好な賞品又はボーナスに対する権利がより多くの正しい数字を有しているチケットに対してオファーされる、等々。代替として、当選したチケット(又は正しい数字のある一部を有しているチケット)を有しているプレーヤは誰でも、補足的なロッタリ抽選に対して資格があり、補足的なロッタリ抽選は、例えば、ロッタリの最終レッグ又はボーナスラウンドであってもよい。例えば、資格のあるプレーヤは、補足的な抽選の目的のための新しいチケット上の1つ以上追加の数字又は複数の追加の数字を選択又は得ることができる。例えば、補足的抽選は、ボーナスボールの形態であってもよく、ボーナスボールと一致している当選者又は複数の当選者は、ジャックポット又はボーナスジャックポットを獲得又はシェアすることになる。
例えば、この例においては、正しい数字を有しているチケットの各保有者(又は、任意の他の所望数のチケット保有者)に、ある決められた場所に現実にいる全ての個人が参加するライブイベントのような、又は、例えば、スカイプ(Skype)(登録商標)若しくはウーブー(ooVoo)(登録商標)のようなビデオ会議又はウェブインタフェースを介してのようなオフサイトの場所から通信媒体により参加する組織化されたイベントにおいて、残りの数字又は複数の数字の抽選に参加することをオファーできる(おそらく、次の週、又は他の所望の時点)。加えて、ライブイベントを、一般の人々、例えば、現場にいる視聴者が見ることができるようにアクセス可能にすることもでき、更に一般的には、任意の大量伝達媒体、例えば、テレビ、ケーブル、衛星、インターネット、ラジオ、携帯通信装置(例えば、携帯電話、タブレット、コンピュータ、PDA(個人情報端末)等)、ソーシャルメディア又は任意の他の所望の媒体上での放送等を介して見られるようにすることができる。例として、ロッタリシステムを、ライブで見る現実のショーとして設定でき、又は、予め録画しておき、テレビ又は他の媒体上で視聴する人々に放送することもできる。加えて、この例においては、残りの数字が選択される前に、ロッタリオペレータは、制限されたプレーヤ数又は時々全てのプレーヤが利用可能な買い取りオプションを残りのチケット保有者に提供できる。さらに、この例においては、入札プロセスをオプションとして含むことができ、これは、ゲームの結末をドラマチックにする効果を有している。例えば、買い取り入札は、潜在的には、チケットに対して全て同額で全ての人々に提供でき、全ての人々に急いで受け入れるようにさせ、買い取りオファーに応えてチケットを一定の割合の人が「売った」ときに入札プロセスは終了し、そして、最後の1つ以上のボールが抽選のために取り出される。代替としては、例えば、テレビの目的のために、興味と緊張感を最大にするために、ボーナスボール(又は最後のレッグ若しくは代替として、任意の他のレッグ)を、1つ以上のボールを1回のアクションで選択して、それを、プレーヤのチケットとの比較に使用するステップではなく消去していく複数のステップを踏むプロセスで決定してもよく、結果として1つ以上の残りの数字付きボールが残り、それが、プレーヤのチケットと比較されて当選者がいるかどうかが決定される(つまり、各レッグで1つ以上のボールを除去し、複数のレッグを含み、それにより、ある数のボールだけ、例えば、1つのボールだけが残るまで、更に多くのボールが時間と共に除去される)が、何れのプロセスも所望であれば使用できる。追加的に、各消去プロセス又はレッグの間(又は各プロセス間よりも短くてよいが、ある特定レッグの間)に、賞品に対して依然として資格のあるそれぞれの人に、1回又は複数回の後続する買い取りオファーを有する「チケットを現金化する」追加的な機会を提供してもしなくてもよく、イベントが最後のレッグ又はボーナスボールに向けて進んで当選確率が高まるにつれて、買い取りオファーの価格が増大するようにもできる。代替として、買い取りオファーを、異なる時点で異なる額で、及び/又は、プレーヤが買い取り入札を受け入れるための決められた期間を有するように、全てのプレーヤより少ないプレーヤに提供できる。消去していく複数のステップを踏むプロセスは、ロッタリシステムと関連して任意の方法で使用することができ、例えば、任意の最初のロッタリ抽選と任意のボーナス抽選のいずれか一方又は両方に対して使用できるということを理解されたい。
さらに、入札プロセスの終了を誘発するために必要なプレーヤの割合は、任意の所望の値に設定でき、例えば、買い取りオファーを受け入れたプレーヤの100%までの範囲で設定できる。ロッタリオペレータは、買い取りオファーを受け入れたプレーヤからチケット所有権を得ることができる。最後の数字が抽選のために引かれた後のいずれの当選者も、ジャックポットを受け取り又はシェアする。当選者が1人もいない場合は、1つの実現形態においては、ジャックポットは別のゲーム又はイベントに繰り越すことができる。代替として、プレーヤは、買い取りオファーに応えてチケットの一部を売ることも可能であり、それにより、オプションとしてゲームを100%勝つか負けるかの二者択一のゲームでないことを確実にし、売る割合は、任意の所望の割合であってよく、例えば、ドラマの商業的配慮及びプレーヤ同士の対話の影響を受けてもよい。
ここで説明した現時点での好適な実施の形態と例に対する種々の変更と修正は、当業者には明白であるということを理解されたい。例えば、種々の現時点での好適な実施の形態と例の何れかとの関連で説明した特徴と形態のそれぞれもまた明示的には説明していないが、他の現時点での好適な実施の形態と例の何れか又は全てと、単独で又は組み合わせて使用することが可能である。さらに、ここで説明した特徴と形態の全ては、所望の及び任意の方法で任意の適切なハードウェア、ソフトウェア又は両者の組み合わせを使用することにより提供できるということも理解されたい。加えて、例えば、ここで開示したゲーミングシステムは、ゲーミングシステムの実現者若しくはオペレータにより決定される適切なボーナス又は二次的ゲーム若しくはイベントのような任意の適切な方法で勝者であるプレーヤに賞を提供することができ、
1) 任意の複数の(ベッティング/ディーリング/トレーディング)結果を、その副構成要素に分割することと、
2) チケットの所有権の変更又はチケットの交換を、プレーヤの間又は他のエンティティの間で、任意の時点に、例えば、チケットを得た後、イベントが開始されてイベントが終了された後、解決されているゲームの各段階の後の任意の時点又は任意の他の所望の時点を含む任意の時点に行うことを可能にすることと、を含むことができるが、それに限定されない。所有権が変わった又は交換されたチケットの受領者は、元々の所有者と同じ立場を得ることになり、事実上、元々の所有者の全てを継承し、チケットと関連する全ての権利を元々の所有者に法的に取って代わることになる。例えば、チケット所有権の変更は、買い取りを介して生じることができ、チケットを取得する関係者は、任意の賭博イベントに関してチケットに関連することができる任意の賞又はジャックポットを獲得する権利が与えられることを含む元々の所有者と同じ権利を全て有することになる。他の例においては、チケットの法的所有権はプレーヤに残るが、任意の賞又はジャックポットに対する権利は、買い取り、トレーディング又はチケットを別のプレーヤに与えること等により「チケットの変更」が起きた場合は、別の関係者に付与されるものとなる。
同様に、チケットの部分的買い取り(例えば、チケットと関連付けられている権利の100%未満)を購入する関係者は、部分的買い取りを介して購入する利権に比例してチケットを換金できる任意の賞又はジャックポットを獲得できる権利が付与される。このため、関係者がチケットにおける30%の利権を購入した場合、その関係者は、チケットを換金できる賞の30%に対する権利が付与される。全部の買い取りと同様に、部分的買い取りは、賭博イベントの前又はその賭博イベントの任意の段階で行うことが可能である。
チケット交換の例示的な例においては、プールを、特定の賭博イベントの4、5又は6時間前に「種をまく」ことができる(つまり、オペレータは、3,000ポンド相当のベットをプールにおいて行うことができる)。プールへの一般の人々のプレーが大きくなると、プールをそのまま増大させ続ける代わりに(つまり、ベットからのお金を追加し続ける代わりに)及び値段を揃えておくためのオペレータの責任を増大させる代わりに、オペレータは、現存している種としての資金又は投資額のある部分を、トート(tote)チケットを購入するプレーヤに転送できる。特に、プールが閉じられる前又はプールが閉じられた後で賭博イベントが終了する前に、トートチケットは、所有権を全部又は一部を変更できる。
3)オッズを具体的に計算して市場力に売却値段を決定させ、他の特定の主観的及び/又は客観的要因を使用し、及び/又は、前述の任意の所望の組合せを使用する。
4)残りのチケット又は数字の所有権を、プレーヤ及び/又は視聴者に透明性をもって表示させることを可能にして、現金化、買い戻しオファー又はプロセスを支援する。
5)入札プロセス若しくはジョイント入札あり若しくはなしで取り引きし、又は、チケットの交換をせりにかける。ここで開示したゲーミングシステムの実現者又はオペレータは、賞の数、それらの賞が勝者である各プレーヤに提供される時期、ボーナスイベントにおける回数、各回におけて指定される結果の数、及び/又は、各回における利用可能な結果の数を適切な値に指定できる。
そのような変更と修正は、本開示の精神と範囲を逸脱することなく、かつ、その意図されている利点を削減することなく行うことができる。例えば、ここにおける任意の例、実施の形態又は変形例と関連して説明したコンセプトと特徴のいずれかを、ここで説明した他の任意の例、実施の形態又は変形例と単独で又は組み合せて関連して適用及び利用できる。加えて、ここで開示されたコンセプトと特徴のいずれもが、所望されかつ適切であると思われるのであれば、適切なハードウェア、ソフトウェア及び/又はハードウェアとソフトウェア両者の組み合わせにより提供できる。したがって、そのような変更及び修正は、付随する請求項によりカバーされることが意図されている。