JP2015525388A - コンテンツ／広告のプロファイリング - Google Patents

Abstract

コンテンツを有するユーザエンゲージメントを示すデータを提供する方法は、コンテンツへのユーザエンゲージメントを測定するデータを、最初に収集することによって開始する。そして、データは、ユーザ指定のプライバシー制約に従って統合される。その後、統合されたユーザエンゲージメントデータに従って、コンテンツプロファイルがユーザについて作成される。そして、コンテンツプロファイルは、コンテンツのプロバイダに提供され、またはコンテンツプロバイダへのそのコンテンツプロファイルに基づいてサービスを販売するために使用される。

Description

本発明は、コンテンツをプロファイルするための技術に関し、特に、ユーザ対話に基づいて広告をプロファイルするための技術に関する。

コンテンツ製作者は、概して、どのように視聴者がコンテンツを知覚するかを知りたがる。完全長の動画またはテレビの連続番組を作成、製作、および配給することに関連付けられた費用および時間の長さが与えられると、映画スタジオは、過去の成功と失敗とに基づいて、提供するためにどのような台本を書くか、注意深く検討する。さらに、多くの映画スタジオは、概して、潜在的な視聴者の反応を評価し、観客の満足を向上させるために必要な変更を行うために、一般大衆へのリリースに先立って、選ばれた観客に彼らのコンテンツを事前上映する。

広告の製作者も、どのように視聴者が彼らのコンテンツを知覚するかを知りたがる。今日において、短い広告（例えば、３０秒または１分）を製作する費用は、とりわけ、精巧な特殊効果を含む広告については、劇的に増大している。その上、国内の市場において、ラジオ、テレビ、および他のメディア上での時間を獲得する費用は、ひどく高くなりうる。よって、１つまたは複数の広告の製作および広範囲への配給を始める前に、広告主はしばしば、ユーザの反応を得るために様々な形式のテストマーケティングに携わる。加えて、広告主はまた、彼らのターゲットの観客を継続的に調査して、彼らの広告の継続的な有効性を判断する。もはや効果的でないとみなされた広告は削除され、より高いレベルの観客の満足を有する他の広告と置き換えられる。

ニューヨーク州ニューヨーク市のＡ．Ｃ．Ｎｉｅｌｓｅｎのような、様々な企業は、市場調査目的のためにテレビ視聴者に問い合わせるための手法を開発した。テレビ視聴の習慣を判断するための過去の取り組みは、視聴者に紙のフォームに記入することを要求した。データの収集を自動化するための取り組みにおいて、そのような市場調査企業は、視聴者のテレビセットに接続される“ｓｅｔ ｍｅｔｅｒｓ”および“ｐｅｏｐｌｅ ｍｅｔｅｒｓ”を開発した。ｓｅｔ ｍｅｔｅｒは、テレビチャネルチューニング情報、例えば、所与の時間においてテレビセットによってチューニングされたチャネルをキャプチャする。ｐｅｏｐｌｅ ｍｅｔｅｒは、誰が特定の番組を視聴し、いつ、その者が視聴したかを含む、チューニング情報および視聴情報の両方を集める。

ｓｅｔ ｍｅｔｅｒｓおよびｐｅｏｐｌｅ ｍｅｔｅｒｓの使用は、視聴データの収集を自動化するが、これらのデバイスの使用はいくつかの不利益を招く。第一に、データ収集が発生し得る前に、デバイスとテレビセットとの間に物理的接続が存在しなければならない。第二に、これらのデバイスは、制限された量のデータを収集する。第三に、今日のｐｅｏｐｌｅ ｍｅｔｅｒｓについて、それらの使用は、視聴者に、テレビを観る前にｐｅｏｐｌｅ ｍｅｔｅｒ上の彼らの“ｐｅｒｓｏｎａｌ ｖｉｅｗｉｎｇ ｂｕｔｔｏｎ”を押すことによって彼ら自身を識別することを要求する。加えて、今日のｓｅｔ ｍｅｔｅｒｓおよびｐｅｏｐｌｅ ｍｅｔｅｒｓは、現在の放送されているテレビ番組についてのデータを記録するのみであり、ビデオオンデマンドまたはオンラインビデオのような他のビデオコンテンツについてのいかなる情報も提供しない。さらに、視聴情報を記録するための従来の紙のフォームのように、ｓｅｔ ｍｅｔｅｒｓおよびｐｅｏｐｌｅ ｍｅｔｅｒｓは、いかなるプライバシー保護の仕組みも組み込んでいない。

市場調査目的のために視聴情報を記録する他の仕組みが存在する。カリフォルニア州ロサンゼルスのＨｕｌｕ，ＬＬＣは、コマーシャルビデオストリーミング会社であり、ストリーミングされたビデオ中のシーンの人気をキャプチャするヒストグラムの形式で、“ｈｅａｔ ｍａｐｓ”を作成する。そのようなｈｅａｔ ｍａｐｓは、観客の規模の程度を提供するが、そのようなｈｅａｔ ｍａｐｓはシーンごとベースで観客の情報を提供するため、拡張ベースで提供する。Ｈｕｌｕは、ストリーミングビデオ中に表示された広告の妥当性について視聴者に質問もする。

しかしながら、Ｈｕｌｕは、制限された数のストリーミングされるビデオについてｈｅａｔ ｍａｐｓを生成するのみである。その上、ユーザは、広告の妥当性についての質問に答えない、またはそれらに不正確に答えることを選択することができる。最後に、Ｈｕｌｕは、米国におけるストリーミングサービスを提供するのみである。

ニューヨーク州ベスページのＣａｂｌｅｖｉｓｉｏｎ，Ｉｎｃ．のような、いくつかのケーブルテレビ会社は、視聴データおよびオフラインデータをキャプチャする。そのような情報に基づいて、ケーブル会社は、異なる広告を、同じチャネルにチューニングした全ての異なる視聴者にストリーミングすることができる。

オンライン広告（例えば、ディスプレイ広告、提供される検索連動型広告）を提供する広告主は、しばしば“クリック率（click through rate）”と呼ばれる、そのような広告をクリックしたユーザの数をカウントすることによって、ユーザエンゲージメントの程度を得ることができる。クリック率は、ウェブページ中のどの広告枠が最もユーザの注意を得るかの有用な表示を提供し、よって、より大きな価値を有する。シーンの人気を測定するための簡潔なｈｅａｔ ｍａｐｓよりほかに、オンラインビデオコンテンツについての同等のシステムは存在しない。

よって、ユーザエンゲージメントを体系的に測定して有用な市場調査情報を得るためにニーズが存在する。

簡潔に言えば、本発明の原理の好適な実施形態に従って、コンテンツを有するユーザ対話を示すデータを提供する方法は、コンテンツへのユーザエンゲージメントを測定するデータを、最初に収集することによって開始する。そして、データは、ユーザ指定のプライバシー制約に従って統合される。その後、統合されたユーザエンゲージメントデータに従って、コンテンツプロファイルがユーザについて作成される。そして、コンテンツプロファイルは、コンテンツのプロバイダに提供され、またはコンテンツプロバイダへのそのコンテンツプロファイルに基づいてサービスを販売するために使用される。

本発明の原理のコンテンツプロファイル技術を実現する例示のシステムの概略ブロック図を図示する。

図１は、本発明の原理の好適な実施形態に従って、コンテンツをプロファイルするシステム１０の概略ブロック図を図示する。システム１０は、建物１２_１、１２_２、および１２_３によって実例として図示された複数の建物のそれぞれにおいて、ユーザからのデータを蓄積する。建物１２_１のような各建物において、ユーザ（図示しない）は、デバイス１４_１、１４_２、１４_３、および１４_４によって例示される１つまたは複数のデバイスを使用して、情報を受信および／または送信することができる。受信された情報は、概して、付随する広告と一緒の、例えば、映画またはテレビ番組（生放送またはオンデマンドの番組を含む）である長編のプレゼンテーションの形式をとる。以下、用語“コンテンツ”は、主たるプレゼンテーションもしくは広告、または両方の組み合わせのいずれをも意味する。送信された情報は、受信されたコンテンツへのユーザのエンゲージメントを反映するユーザエンゲージメントデータを含むことができる。

例として、デバイス１４_１は、ゲートウェイ１８によって提供されてセットトップボックス１６を通してコンテンツが供給されるテレビセットの形式をとることができる。ゲートウェイ１８は、概して、ケーブルテレビまたはネットワークサービスプロバイダヘッドエンドの形式で、アグリゲータ２０に接続する。アグリゲータ２０は、例えば、映画およびテレビ番組である長編のプレゼンテーションを、建物１２_１〜１２_３のうちの１つまたは複数へのアグリゲータを介して提供する、コンテンツプロバイダ２２のような、１つまたは複数のコンテンツプロバイダへのリンクを有する。コンテンツプロバイダ２２に加えて、アグリゲータ２０は、アグリゲータを介して建物１２_１〜１２_３のうちの１つまたは複数に広告を提供する、広告主２４のような、１つまたは複数の広告主へのリンクを有することができる。システム１０は、コンテンツおよび広告が、それぞれ、コンテンツプロバイダ２２および広告主２４から別々に発生するように図示するが、コンテンツプロバイダは、コンテンツおよび広告の両方を提供してもよい。

デバイス１４_２は、セットトップボックス１６を制御して、所望の長編のプレゼンテーション、または、長編のプレゼンテーションから分離している場合は、広告に、チューニングするために、リモート制御の形式をとることができる。リモート制御１４_２は、ゲートウェイ１８を介したアグリゲータ２０への送信のために、ユーザがＳＴＢ１６にデータを入力することを可能にする仕組みとしての役割を担うこともできる。このようにして、ユーザは、所望の長編のプレゼンテーション、または、それから分離している場合は、広告と、ユーザのエンゲージメントを反映するデータを入力することができる。よって、表示された長編のプレゼンテーションまたは広告の１つまたは複数の態様についてユーザの意見を求めるテレビセット１４_１のスクリーン上に表示される質問に応答して、ユーザは、リモート制御１４_２を介してその質問に応答することができる。

場合によっては、セットトップボックス１６は、リモート制御１４_２のユーザの行動がない場合でさえ、ユーザエンゲージメントデータを提供することができる。例えば、セットトップボックス１６は、ゲートウェイ１８を介して、アグリゲータ２０に、いずれのチャネルにユーザがチューニングしたかの情報、ならびにそのチャネルチューニングの期間を提供しうる。このようにして、セットトップボックス１６は、従来の“ｓｅｔ−ｍｅｔｅｒ”として動作してチャネル情報をアグリゲータに供給することができる。

デバイス１４_３は、それを介してユーザが表示される情報を見て、それに応答して情報を入力することもできるタッチパッドディスプレイを有するスマートフォンまたはタブレットデバイスの形式をとることができる。実際に、タブレットデバイス１４_３は、ＩＥＥＥ８０２．１１無線リンクのような無線通信リンクを介してゲートウェイ１８に接続するが、タブレットデバイスがゲートウェイと通信することを可能にする他の仕組みはたやすく存在する。タブレットデバイス１４_３は、“第２のスクリーン”となって、ユーザが、テレビセット１４_１によって表示されるコンテンツとは異なるが、おそらくは関連するコンテンツを見ることを可能にすることができる。例えば、タブレットデバイス１４_３は、テレビセット１４_１上に表示される映画に出演している俳優についての情報を表示する役割を担うことができる。また、ユーザは、タブレットまたは自分のスマートフォンを使用してウェブをブラウズし、検索クエリを入力し、もしくはテレビセット１４_１上に表示されたコンテンツと関係するアイテムを購入し、コンテンツについて自分のソーシャルネットワークと対話し、または通知することができる。情報を表示することに加えて、タブレットデバイス１４_３は、表示されたコンテンツへのユーザのエンゲージメントを示す情報を、ゲートウェイ１８を介して、ユーザからアグリゲータ２０へ送信する役割を担うことができる。

デバイス１４_４は、ＩＥＥＥ８０２．１１無線リンクのような、無線通信リンクを介してゲートウェイ１８に接続するラップトップコンピュータのような、コンピュータの形式をとることができる。タブレットデバイス１４_３のように、ラップトップコンピュータ１４_４は、“第２のスクリーン”となって、ユーザが、テレビセット１４_１によって表示されるコンテンツとは異なるが、関連するコンテンツを見ることを可能にすることができる。さらに、タブレットデバイス１４_３のように、ラップトップコンピュータ１４_４は、コンテンツへのユーザのエンゲージメントを示す情報を、ゲートウェイ１８を介して、ユーザからアグリゲータ２０へ送信する役割を担うことができる。ラップトップ、タブレット、およびスマートフォンは、ユーザがテレビ上で視聴可能な、または視聴できないビデオコンテンツを見る第１のスクリーンとして動作することもできる。

よって、記述されたデバイス１４_１〜１４_４は、それを通してユーザがコンテンツを受信し、そのような受信されたコンテンツへのユーザのエンゲージメントを示す情報（すなわち“コンテンツエンゲージメント情報”）を送信することができる、可能なデバイスの例を単に表す。例えば、ユーザは、携帯電話またはいわゆる“スマートフォン”を使用してゲートウェイ１８と対話してコンテンツを受信し、コンテンツエンゲージメント情報を送信することができる。情報を送信および受信するための他の可能なデバイスは、ブルーレイＤＶＤプレイヤを含むことができ、ゲートウェイ１８と接続するための無線リンクを有する。デバイスは、必ずしもゲートウェイと対話しなくても、情報を受信／送信しうる。それらは、情報がアグリゲータに到達さえすれば、例えばセルラーネットワークを通してそのようにすることができる。

本発明の原理のコンテンツプロファイリング技術は、異なる建物１２_１〜１２_３から、デバイス１４_１〜１４_４、セットトップボックス１６、およびゲートウェイ１８を含む各建物での様々なデバイスを通して収集されたコンテンツエンゲージメント情報に依拠する。論じられたように、コンテンツエンゲージメント情報は、チャネルチューニングを含むことができる。さらに、そのようなコンテンツエンゲージメント情報は、シーンごとのデジタルビデオレコーダ（ＤＶＲ）操作（再生、一時停止、早送り、巻き戻し、リプレイ、シーケンスの視聴またはスキップ、ならびに広告の視聴またはスキップ）に関連付けられたデータを含むこともできる。加えて、コンテンツエンゲージメント情報は、ユーザによるオンラインコンテンツブラウジングおよび／または購入のような、インターネット活動に関連するコンテンツを含むこともできる。実際に、ユーザは、ゲートウェイ１８を介し、限定されるものではないが例えば、タブレットデバイス１４_３もしくはラップトップ１４_４、または、携帯電話もしくはスマートフォンを含む異なるデバイスを通して、インターネットにアクセスすることができる。そのようなオンラインの活動は、ユーザが、視聴されたコンテンツを論じるであろう１つまたは複数のソーシャルネットワークにアクセスすること、または視聴されたコンテンツ中で宣伝された製品をオンラインにて購入することも含みうる。

図１には図示されないが、建物１２_１〜１２_３のうちの１つまたは複数は、その建物にて表示されたコンテンツに対するユーザの反応を監視する１つまたは複数のデバイスを含みうる。例えば、そのような監視デバイスは、コンテンツ視聴の間の、悲しみまたは笑いのようなユーザの顔の表情を監視する１つまたは複数のビデオカメラを含みうる。他の監視デバイスは、音声の反応（例えば、笑い声）を検出する１つもしくは複数のマイクロフォン、および／または、血圧もしくは皮膚伝導性の変化のような、ユーザの生理的反応を測定する１つもしくは複数のセンサを含みうる。

アグリゲータ２０は、コンテンツエンゲージメント情報を様々な形式で建物１２_１〜１２_３のそれぞれから受信する。アグリゲータ２０は、ユーザによって設定されたプライバシー制約を考慮して、コンテンツ情報を処理してユーザエンゲージメントメトリクスを設定する。各ユーザによって設定されるプライバシー制約は、多くの異なる形式をとることができる。例えば、１つの極端な場合では、ユーザは、アグリゲータ２０が任意の目的のためにそのユーザからのデータの全てを使用することを可能とする“プライバシー無し”を選択しうる。一方で、他の極端な場合では、その使用において完全なプライバシーを指定することができ、その場合にはアグリゲータ２０が統合されたユーザエンゲージメント分析を計算して公表するためのそのユーザに関するコンテンツエンゲージメント情報を使用しないであろう。

様々な中間のプライバシー制約が、プライバシー無しと完全なプライバシーの２つの極端な場合の間に存在しうる。例えば、ユーザは、コンテンツエンゲージメント情報をあるコンテンツに制限するであろうプライバシー制約を、入力しうる。例えば、ユーザは、アグリゲータ２０が、広告であって長編のプレゼンテーションではないもの、またはその逆についてのユーザ対話に関する全てのコンテンツエンゲージメント情報を処理することを許可することができる。ユーザは、アグリゲータに対して利用可能であるコンテンツエンゲージメントデータの形式を制限したプライバシー制約を入力することもできる。例えば、ユーザは、チャネルチューニングデータおよびＤＶＲ操作に関するデータを許可することができるが、建物に存在するカメラからの実測データ、ならびにユーザの生理的データを制限することができる。プライバシー制約は、建物での特定のユーザからのデータを制限することもできる。例えば、ユーザ指定のプライバシー制約は、アグリゲータ２０を、成人のみからのコンテンツエンゲージメント情報を処理するように制限しうる。上述されたプライバシー制約は、広く様々な、存在しうる可能なプライバシー制約のごく一部を説明する。

アグリゲータ２０は、前述されたユーザ入力のプライバシー制約を考慮して、ユーザコンテンツエンゲージメントメトリクスを設定する。ユーザコンテンツエンゲージメントメトリクスの特質は、入力されてくるコンテンツエンゲージメント情報の処理の方法を決定する。例えば、広告主は、視聴者がどれくらいの頻度で特定の広告を見るかを知りたがるであろう。そのメトリクスを設定するための単純なアプローチは、ユーザが所与の建物において、そのようなチャネル上で広告が出現する時間においてチャネルに、どれくらいの頻度でチューニングしたかを監視することであろう。さらに、広告主は、どの程度、ユーザが広告を楽しんだかをも知りたがるであろう。そのメトリクスを設定するために、アグリゲータ２０は、所与の建物においてカメラから受信された情報を処理して、問題の広告の再生中におけるユーザの顔の表情を検出しうる。より直接的なアプローチは、広告の再生中または再生後にユーザに問い合わせし、その問い合わせに対するユーザ入力された回答を計算することであってよい。ユーザ入力されたプライバシー制約がそのようなデータの使用を許可すると仮定すると、アグリゲータ２０は、ユーザの生理的データを監視することで、広告に対するユーザの満足または不満足を設定することもできる。コンテンツの特定の一部分のユーザの満足の他の指標は、ユーザが他の者にそのコンテンツを勧めたかどうか、およびどれくらいの頻度で勧めたか、であろう。広告主は、所与の広告を見るユーザのプロファイルまたは人口統計をも知りたがるであろう。広告についてユーザエンゲージメントメトリクスを設定するための、記述された技術は、長編のプレゼンテーションについてのユーザエンゲージメントメトリクスを設定することに同等に良好に適用される。

コンテンツの特定の一部分のユーザの満足または不満足を示すユーザコンテンツエンゲージメントメトリクスを設定することに加えて、アグリゲータ２０は、コンテンツエンゲージメント情報を処理して、きめ細かいコンテンツプロファイルを設定することができる。例えば、アグリゲータ２０は、コンテンツエンゲージメント情報を処理して、ユーザが彼または彼女の楽しさを示したコンテンツの一部分内のそれらのシーンおよび／またはシーケンスを識別するコンテンツプロファイルを設定することができる。

ユーザエンゲージメントメトリクスおよびきめ細かいコンテンツプロファイルを設定した後に、アグリゲータ２０は、そのような情報を、概して、契約された報酬と引き換えに、コンテンツプロバイダ２２および広告主２４に提供する。ユーザにコンテンツエンゲージメント情報をほとんどプライバシー制約無しで提供するように勧めるために、アグリゲータは、その報酬のいくらかをユーザと共有することができる。例えば、アグリゲータは、ユーザに、小切手またはその他の形式で支払いを行いうる。代替として、アグリゲータ２０がユーザにネットワークサービスを提供する範囲で、アグリゲータは、ユーザによって提供されるコンテンツエンゲージメントデータの量およびそのようなデータに課されるプライバシー制約のレベルに依存するそのようなサービスについて、ユーザに対する割引を拡張しうる。

ユーザコンテンツエンゲージメントメトリクスおよびきめ細かいコンテンツプロファイルは、ネットワークサービスオペレータが、異なる広告時間枠についての広告主２４のような広告主に設定される価格を変更することによって、それらの収入を増加させることを可能にする。例えば、時間枠中に出現するコンテンツについてのユーザエンゲージメントの高い水準に関連付けられた広告時間枠は、ユーザエンゲージメントの低い水準にある時間枠よりも高い価格を要求するであろう。さらに、ユーザエンゲージメントメトリクスおよびきめ細かいコンテンツプロファイルは、コンテンツプロバイダが、視聴者がその時間枠にそのようなコンテンツを見る見込みが最大である時間枠を選択することを可能にする。さらに、ユーザエンゲージメントメトリクスおよびきめ細かいコンテンツプロファイルは、コンテンツプロバイダ、および特に広告主が、長編のプレゼンテーションおよび広告を、そのようなコンテンツをより見る可能性のある特定のユーザに目標を定めることを可能にする。

上記は、コンテンツ、および特に広告をプロファイルする技術を説明した。本発明の原理のコンテンツプロファイル技術は、地理的な、または参加者の数の制限はなく、ゲートウェイまたはインターネットアクセスを有する他のデバイスを介して幅広い規模での実装が即座に可能である。

デバイス１４₃は、それを介してユーザが表示される情報を見て、それに応答して情報を入力することもできるタッチパッドディスプレイを有するスマートフォンまたはタブレットデバイスの形式をとることができる。実際に、タブレットデバイス１４₃は、ＩＥＥＥ８０２．１１無線リンクのような無線通信リンクを介してゲートウェイ１８に接続するが、タブレットデバイスがゲートウェイと通信することを可能にする他の仕組みはすでに存在する。タブレットデバイス１４₃は、“第２のスクリーン”となって、ユーザが、テレビセット１４₁によって表示されるコンテンツとは異なるが、おそらくは関連するコンテンツを見ることを可能にすることができる。例えば、タブレットデバイス１４₃は、テレビセット１４₁上に表示される映画に出演している俳優についての情報を表示する役割を担うことができる。また、ユーザは、タブレットまたは自分のスマートフォンを使用してウェブをブラウズし、検索クエリを入力し、もしくはテレビセット１４₁上に表示されたコンテンツと関係するアイテムを購入し、コンテンツについて自分のソーシャルネットワークと対話し、または通知することができる。情報を表示することに加えて、タブレットデバイス１４₃は、表示されたコンテンツへのユーザのエンゲージメントを示す情報を、ゲートウェイ１８を介して、ユーザからアグリゲータ２０へ送信する役割を担うことができる。

アグリゲータ２０は、コンテンツエンゲージメント情報を様々な形式で建物１２₁〜１２₃のそれぞれから受信する。アグリゲータ２０は、ユーザによって設定されたプライバシー制約を考慮して、コンテンツ情報を処理してユーザエンゲージメントメトリクスを設定する。各ユーザによって設定されるプライバシー制約は、多くの異なる形式をとることができる。例えば、１つの極端な場合では、ユーザは、アグリゲータ２０が任意の目的のためにそのユーザからのデータの全てを使用することを可能とする“プライバシー無し”を選択しうる。一方で、他の極端な場合では、そのユーザは完全なプライバシーを指定することができ、その場合にはアグリゲータ２０が統合されたユーザエンゲージメント分析を計算して公表するためのそのユーザに関するコンテンツエンゲージメント情報を使用しないであろう。

上記は、コンテンツ、および特に広告をプロファイルする技術を説明した。本発明の原理のコンテンツプロファイル技術は、地理的な、または参加者の数の制限はなく、ゲートウェイまたはインターネットアクセスを有する他のデバイスを介して幅広い規模での実装が即座に可能である。
（付記）
（付記１）
コンテンツとのユーザ対話を示すデータを提供する方法であって、
コンテンツへのユーザエンゲージメントを測定するデータを収集するステップと、
ユーザ指定のプライバシー制約に従ってユーザエンゲージメントデータを統合するステップと、
コンテンツのプロバイダによる使用のために前記統合されたユーザデータに従ってコンテンツプロファイルを作成するステップと、
を含む、前記方法。
（付記２）
ユーザが完全なプライバシーを指定した場合、前記ユーザエンゲージメントデータは統合されない、付記１に記載の方法。
（付記３）
前記収集するステップは、ユーザによるチャネルチューニングを示すデータを収集する、付記１に記載の方法。
（付記４）
前記収集するステップは、コンテンツ視聴中にユーザからの生理的データを収集することを含む、付記１に記載の方法。
（付記５）
前記収集するステップは、コンテンツ視聴中のユーザの表現を示す視覚データを収集することを含む、付記１に記載の方法。
（付記６）
前記収集するステップは、コンテンツ視聴中に発声されるユーザの表情を示す音声データを収集することを含む、付記１に記載の方法。
（付記７）
前記収集するステップは、シーンごとのデジタルビデオレコーダ（ＤＶＲ）操作を収集することを含む、付記１に記載の方法。
（付記８）
前記収集するステップは、コンテンツ視聴中のユーザのインターネット活動を収集することを含む、付記１に記載の方法。
（付記９）
前記コンテンツプロファイルは、どれくらいの頻度でユーザが前記コンテンツを視聴したかを示す、付記１に記載の方法。
（付記１０）
前記コンテンツプロファイルは、どの程度、ユーザが前記コンテンツを楽しんだかを示す、付記１に記載の方法。
（付記１１）
前記コンテンツプロファイルは、どの程度、前記ユーザが前記コンテンツ中の個々のシーンを楽しんだかを示す、付記９に記載の方法。
（付記１２）
報酬と引き換えに、コンテンツの前記プロバイダに前記コンテンツプロファイルを提供するステップをさらに含む、付記１に記載の方法。

Claims (12)

1. コンテンツとのユーザ対話を示すデータを提供する方法であって、
   コンテンツへのユーザエンゲージメントを測定するデータを収集するステップと、
   ユーザ指定のプライバシー制約に従ってユーザエンゲージメントデータを統合するステップと、
   コンテンツのプロバイダによる使用のために前記統合されたユーザデータに従ってコンテンツプロファイルを作成するステップと、
   を含む、前記方法。
2. ユーザが完全なプライバシーを指定した場合、前記ユーザエンゲージメントデータは統合されない、請求項１に記載の方法。
3. 前記収集するステップは、ユーザによるチャネルチューニングを示すデータを収集する、請求項１に記載の方法。
4. 前記収集するステップは、コンテンツ視聴中にユーザからの生理的データを収集することを含む、請求項１に記載の方法。
5. 前記収集するステップは、コンテンツ視聴中のユーザの表現を示す視覚データを収集することを含む、請求項１に記載の方法。
6. 前記収集するステップは、コンテンツ視聴中に発声されるユーザの表情を示す音声データを収集することを含む、請求項１に記載の方法。
7. 前記収集するステップは、シーンごとのデジタルビデオレコーダ（ＤＶＲ）操作を収集することを含む、請求項１に記載の方法。
8. 前記収集するステップは、コンテンツ視聴中のユーザのインターネット活動を収集することを含む、請求項１に記載の方法。
9. 前記コンテンツプロファイルは、どれくらいの頻度でユーザが前記コンテンツを視聴したかを示す、請求項１に記載の方法。
10. 前記コンテンツプロファイルは、どの程度、ユーザが前記コンテンツを楽しんだかを示す、請求項１に記載の方法。
11. 前記コンテンツプロファイルは、どの程度、前記ユーザが前記コンテンツ中の個々のシーンを楽しんだかを示す、請求項９に記載の方法。
12. 報酬と引き換えに、コンテンツの前記プロバイダに前記コンテンツプロファイルを提供するステップをさらに含む、請求項１に記載の方法。

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