JP2015525048A - アンテナ装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

筐体38は、対向する縦側壁14L/Rと対向する横側壁18B/Tとで閉ざされた面12を規定する。少なくとも1つの縦側壁における少なくとも1つの導電性部分34L/Rは、非導電性であるか又は電気的に浮遊状態にある少なくとも1つの角部36L/Rにより、横側壁18Bの少なくとも1つにおける少なくとも1つの導電性部分32から電気的に絶縁されている。筐体の内部に設けられた少なくとも1つのアンテナ素子20A/Bは、高周波回路10Dに電気的に接続されている。また、導体22A/Bは、対向する縦部分の間において少なくとも1つの横側壁における少なくとも1つの導電性部分32を、地板に電気的に接続するように構成されている。特定の実施形態においては、第1隙間16L/R及び第2隙間30L/Rによりそれぞれ規定された2つの対向する角部があり、角部36L/Rの間における横導電性部分32は送受信中にアンテナ素子に寄生的に接続する。角部はそれぞれ、隙間により絶縁された角導電性部分を有していてもよい。【選択図】図6

Description

本発明の例示的であり非限定的な実施形態は、大まかには、方法及びデバイスを含めて無線通信用のアンテナに関し、より詳しくは、アンテナと共に又はアンテナとして使用するための機器筐体の外部に搭載されるか、或はその機器筐体の一部をなす導電性ストリップに関する。
背景
本項は、請求項に記載される本発明の背景又は内容を提供することを意図するものである。本項の記載には、探求され得るが、必ずしも従来着想又は探求されてきたものでもない概念が含まれ得る。したがって、本項で特記しない限り、本項に記載される内容は本願の明細書及び請求項に対する先行技術でもなく、本項に含まれることを持って先行技術であることを認めるものではない。
携帯無線機器、特にハンドヘルド無線機器におけるアンテナの設計及び配置は、1つの機器により多くの無線機が搭載され1以上のセルラーアクセス技術、無線LAN接続、GPS機能等をサポートすることを消費者が期待するようになるにつれて、かなり困難になってきた。密に集積された電子部品は相互干渉を起こし、アンテナが適切に配置され互いに絶縁されていないと、1以上のアンテナのアンテナ効率が影響を受け得る。しかし、ハンドヘルド機器におけるアンテナ数の増加により、全体的な配置の選択肢は少なくなっている。
そのため、最近は、アンテナ性能を改善するために、ハンドセット筐体の外部の周囲に導電性ストリップを用いる試みがなされている。しかし、外部導電性素子はユーザの手による干渉を受け、最悪の場合、アンテナ全体の構造が離調してアンテナが周波数から外れ、通話が途切れてしまうことがある。
携帯機器の外部筐体の一部または全部をアンテナ放射器として用いるには、1以上の非導電性スロットを導電性筐体に形成して放射素子を作成することが必要になる。1つのスロットは、高周波フィード線が配置され得る、放射器の一端を提供してもよい。放射器の他端は、第2のスロットにより開放されたままにしてもよいし、或は、同他端は接地されることにより、第2のスロットを有するか又は有しないシングルエンドループアンテナを提供するものであってもよい。しかしながら、放射器の一端のスロットはユーザの手により橋絡され、アンテナが離調して通話が途切れることがある。
本教示の実施形態は、そのような外部アンテナ素子に関し改善がなされている。
摘要
第1の態様において本発明の実施形態例によれば、対向する縦側壁と対向する横側壁とで閉じられた面を規定する筐体を備える装置が提供される。前記縦側壁の少なくとも1つにおける少なくとも1つの導電性部分は、非導電性であるか又は電気的に浮遊状態にある少なくとも1つの角部によって、前記横側壁の少なくとも1つにおける少なくとも1つの導電性部分から電気的に絶縁されている。前記装置はさらに、前記筐体の内部に設けられ、かつ高周波回路に電気的に接続するように構成された少なくとも1つのアンテナ素子を備える。前記装置はさらに、前記対向する縦側壁の間における前記横側壁の少なくとも1つの導電性部分を地板に電気的に接続するように構成された導体を備える。
第2の態様においては本発明の実施形態例は、対向する縦側壁と対向する横側壁とで閉じられた面を規定する筐体であって、前記縦側壁の少なくとも1つにおける少なくとも1つの導電性部分が、非導電性であるか又は電気的に浮遊状態にある少なくとも1つの角部によって、前記横側壁の少なくとも1つにおける少なくとも1つの導電性部分から電気的に絶縁されている筐体を提供することを含む方法を含んでいる。前記方法においてはさらに、前記筐体の内部に設けられる少なくとも1つのアンテナ素子が、高周波回路に電気的に接続するように構成される。また、導体を配置して、前記対向する縦側壁間の前記少なくとも1つの横側壁における少なくとも1つの導電性部分を、地板に電気的に接続させる。
本発明の更なる他の態様、特徴、及び効果は、本発明を実施のために考え得るベストモードを含め、いくつかの特定の実施形態及び実装を単に例示することにより、後続の詳細な記載によって容易に明らかになる。本発明はまた、他の異なる実施形態も可能であり、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、様々な明らかな点においていくつかの詳細を変更することが可能である。したがって、図面及び明細書は限定的ではなく例示的な性質のものとみなされるものである。
縦側壁に沿ってアンテナ素子に隙間が設けられた携帯端末の模式斜視図であり、ユーザの手は隙間から離れており、アンテナ素子の効率に悪影響を与えていない。 図1Aと同様のものであるが、ユーザの手が隙間の1つを橋絡しており、アンテナ性能に悪影響を与えている。 携帯端末の下側部分の切り欠き平面図である。本教示の実施形態例によれば、該携帯端末には、2つの内部励振(すなわち給電)アンテナ要素と、縦側壁に沿う隙間と1つの横側壁に沿う更なる2つの隙間とを有する外部導電性ストリップとが設けられ、前記隙間の間の横側壁の一部が直接地接に接続されかつ前記励振アンテナ素子に寄生的に接続された寄生素子となっている。 図2Aと同様のものであるが、本教示の一実施形態例によれば、異なるアンテナ構成を有するものであり、前記更なる2つの隙間の間の横側壁の部分が寄生的に接地されている。 図2A及びBに示すような携帯端末を示すものであるが、本教示の実施形態例によれば、縦の隙間を橋絡するユーザの手がアンテナを離調しないように、前記更なる2つの隙間によって絶縁が向上している様子を示す。 様々な周波数におけるアンテナ効率を示すグラフであり、図1Bに示す縦導電性ストリップにのみ隙間が設けられた構成に関し、ユーザの指が隙間の1つを短絡させている場合のものである。 図4Aに類似するものであるが、図2A及びBに示すように外部導電性ストリップに4つの隙間が設けられた構成に関し、図4Aと同じ隙間をユーザの指が短絡させている場合のものであり、隙間の幅は0.5mmである。 図4Aに類似するものであるが、図2A及びBに示すように外部導電性ストリップに4つの隙間が設けられた構成に関し、図4Aと同じ隙間をユーザの指が短絡させている場合のものであり、隙間の幅は1.0mmである。 低周波数帯域におけるアンテナの全体効率を比較するグラフであり、図1Aに示す携帯ハンドセットのアンテナに関し短絡されていない場合とされている場合とを、図2A及びBに示す4つの隙間を有する携帯ハンドセットのアンテナにおいてユーザの手が1つの縦隙間に橋絡している場合と比較したものである。 図5Aと同様のものであるが、高周波数帯域について示したものである。 本教示の実施形態例に係る、4つの隙間を有する側壁に沿う導電性ストリップを内蔵する電子機器の斜視図であり、内部の電子部品を模式的に示す。
詳細
本教示の実施形態は大まかには、無線信号を送受信するための導電性筐体を利用するアンテナに関する。必ずしも全てではないが幾つかの実施形態においては、筐体の1以上の導電性部は、携帯電子機器の外部にあってもよい。すなわち、該機器の外表面の一部をなしていてもよい。あるいは、筐体の1以上の導電性部は、携帯電子機器の内部にあってもよい。すなわち、筐体壁内部に一体化されているか、又は筐体壁の内側表面上に一体化されており、前記機器の外表面が非導電性材料を含んでいてもよい。他の実施形態において、筐体壁はその横断面全体が導電性であってもよい。そのような外部導電性筐体は、ベゼル又は金属ストリップと称されることもある。以下に詳述する非限定的実施形態においては、そのような外部導電性筐体は携帯端末又はその他のハンドヘルド無線機器の筐体の周囲に設けられている。この導電性ストリップは、該当部分において筐体の実際の側壁をなしていてもよいし、構造的側壁として機能する別の材料に載置、固定、又はパターニングされていてもよい。外部からは、導電性ストリップはデバイスの外部からは、機器の周囲側壁を取り囲むベゼル又は薄いストリップに見えるかもしれない。しかし実際には、成形プラスチック、スピーカ、及び/又はボタン等の他の部品が取り付けられた機器の骨格をなす内部金属シートや押し出し部品に完全に溶接又はその他の方法で取り付けられていてもよい。したがって、この導電体/導電性ストリップに一端が取り付けられるか、又は非導電性の隙間を間に設けることにより該導電体/導電性ストリップから完全に絶縁されたアンテナ放射部は、外部筐体の分離された導電性素子である。導電性筐体はまた、機器の内部又は外部からは見えないようにプラスチックフレームの内部に成形されて(埋め込まれて)いてもよい。
本教示において、導電性ストリップは、機器筐体全体(以下に詳述する非導電性の隙間を除く)を囲んでいてもよいし、或は機器筐体全体の一部のみを囲んでいてもよい。例においては、マイクが配置され得る場所に隣接する等、機器筐体の底部横側壁に沿って導電性ストリップが配置されていることが詳述されているが、本教示は、スピーカが配置され得る場所に隣接する等、上部横側壁に沿って該ストリップを配置する場合にも容易に拡張できる。
図1A及びBは、ユーザの手中にある従来技術の携帯端末を示す。図1A及びB並びに図3においてユーザの手と携帯端末との間のブロックは、端末の適切な位置を確実にするためのCGによるアーティファクトであることに留意されたい。機器は、ユーザの掌にある下側横側壁に沿って伸びる外部金属ストリップとして形成されたアンテナ素子を有する。各縦側壁の間には隙間があり、ユーザの手による干渉から作動し得る横側壁を隔絶している。ハンドセットの内部では、縦部に沿った金属ストリップがグランドに接続されている。図1Aにおいて、ユーザは左側壁沿いにある隙間が見えるように機器を手に持っており、金属ストリップの横部分であるアンテナ素子は意図した通りに機能できる。図1Bにおいては、ユーザの指が左の隙間を橋絡し、金属ストリップの横側壁部分であるアンテナを、接地された縦部へ実質的に短絡させている。図1Aのように携帯端末が握られている場合にはアンテナ性能は許容し得るものであるが、図1Bに示すようにユーザの手が隙間を橋絡している場合にはアンテナ性能は劣化する。
図2Aは、本教示に係る電子機器10の下部の切り欠き平面図を示す。図2Aは、ユーザと向かい合ったディスプレイ12A(面12及びディスプレイ12Aについては図6を参照)を備えた機器10を面12に向かってみた図である。このようなディスプレイは、ユーザ入力を受け付けるための物理的な又はソフトウェアにより定義されたボタンと、視覚情報をユーザに提供するためのグラフィカルユーザインターフェースとを有する、タッチパネル又は有機LEDディスプレイであってもよい。面12は、対向する縦側壁14L(左)及び14R(右)と対向する横側壁18B(底部)及び18T(図6に示す上部)とで囲まれた、機器10の筐体を形成している。対向する横側壁18B及び18Tの間に広がる縦側壁14L及び14Rのそれぞれの長さは、対向する縦側壁14L及び14Rの間にそれぞれ広がる横側壁18B及び18Tのいずれの長さよりも大きい。縦側壁と横側壁との各交線を、角部36(図2Aに示す36R及び36L)と称する。
図2Aの機器10にはまた、該機器10内の様々な電子部品が接地される地板24が示されている。いくつかの実施形態例においては、地板24は、例えば銅等の導電性材料の固体層を設けることにより少なくとも1層が地板24として構成された多層印刷配線板(PWB)によって提供されてもよい。他の実施形態例においては、地板24は、例えば最も基本的な形態としては単純な金属シート等、1以上の導電性部品により提供されてもよい。これに特に関連するのが、高周波(RF)回路10Dに正フィード26A及び26Bでそれぞれ接続したアンテナ素子20A及び20Bである。アンテナ素子20A及び20Bは、モノポール型の素子である。逆Fアンテナ(IFA)等いくつかのアンテナ素子は、更なる接地フィードを介してグランドに接続する必要がある。アンテナ素子20A及び20Bのそれぞれは、横側壁18Bに近接して配置されているが、物理的又はガルバニック的には接触していない。アンテナ素子20A及び20Bは、モノポール、ダイポール、折り返しモノポール、折り返しダイポール、ループ、IFA,PIFA(平板逆Fアンテナ)、PILA(平板逆Lアンテナ)又はその他任意の種類のアンテナ放射器であってもよい。アンテナ素子20A及び/又は20Bが接地接続線を要する種類のアンテナである実施形態例においては、RFフィード26A及び26BとRF回路10Dとの間に更なる導電性接続線が存在することとなるであろう。図2Aは、RFフィード26A及び26BとRF回路10Dとの間のRFフィード接続線のみを示している。RFフィード接続線に加えて接地接続線を要する典型的なアンテナの種類としては、非限定的な例として、折り返しモノポール、折り返しダイポール、シングルエンドアンテナ若しくは非平衡ループアンテナ、IFA、及びPIFAがある。一般的にRF接続線のみを要するアンテナの種類としては、非限定的な例として、モノポール、ダイポール、平衡ループアンテナ、PILAがある。図2A及び2Bの実施形態においては、これらは励振アンテナ素子であり、すなわち、高周波回路に直接接続されるか、或は整合部品又は他のRF回路(非限定的な例としては、スイッチ、フィルタ、移相器、伝送線)を経由して高周波回路10Dに直接接続されることにより、直接励振されることを意味する。
図2Aに示す縦側壁14L及び14R並びに横側壁18Bは導電性金属ストリップにより形成されており、よってこれらの導電性ストリップは側壁自体の構造をなす。図6に示す別の配置においては、そのような導電性金属ストリップは、これらの側壁の物理構造をなす別の材料に取り付けられたものであってもよいし又はパターニングされたものであってもよい。図2に示す各縦側壁14L及び14R沿い横側壁18B近傍に、当該導電性ストリップにおいて第1隙間16L及び16Rが設けられる。また、横側壁18B沿いに2つの第2隙間30L及び30Rが設けられる。それぞれ隣接する第1隙間及び第2隙間(16Lと30Lの対、並びに16Rと30Rの対)の間にある導電性ストリップの角部36L及び36Rは、ストリップの他の部分及び機器10の内部部品から電気的に絶縁されている。よって、横側壁18B、すなわちストリップの横部分は、2つの第2隙間30L/Rの間に広がっている。励振アンテナ素子20A及び20Bは横側壁18Bに近接しており、ストリップのこの横部分がこれらの励振アンテナ素子20A及び20Bに対する寄生素子として働くようになっている。寄生素子は全体として1以上の接地導体22Aを含んでおり、横側壁18Bに沿う導電性ストリップの部分は電力を再放射するように構成され、また周波数帯域を拡げてより広い無線周波数範囲を提供するために用いることもできる。このようにして、励振素子20A及び20B、接地導体22A、並びに横側壁18Bに沿うストリップの寄生横部分が相互に作用する。
各第1隙間16L/R上部のストリップの縦部分14L/Rは1つの連続するストリップであってもよく、その長さ方向の1以上の位置において地板24に電気的に接続されている。別の実施形態においては、横側壁18Bと同様に、導電性ストリップのこれらの縦部分14L/Rの更に一部を、更なる隙間により縦ストリップのそれら接地部分から絶縁し、側壁周囲の他の位置にある他の励振アンテナ素子に寄生的に接続するようにしてもよい。導電性ストリップは、接地電位から電気的に「浮遊する」部分を絶縁するすべての隙間を除いて側壁に沿って筐体を完全に囲んでいてもよいし、又は該ストリップは筐体の周囲全体に満たない部分を囲んでいてもよい。隙間は、空気だけでも十分な絶縁材となるように十分に広くして、導電性ストリップの隣接(接地)部分から意図した部分が隙間を介して電気的に絶縁されるようにしてもよい。他の実施形態においては、絶縁性プラスチック等の絶縁材料を配置して隙間を埋め、より小さい隙間幅で電気的絶縁をより確実にしてもよい。この点に関して、角部そのものが、プラスチック又はその他電気的絶縁材等の非導電性材料により形成されていてもよい。或は、角部がそれ自体の導電性ストリップを有するか、又は上記のように金属若しくはその他導電性材料により形成されている場合でも、角部は作用するように端末筐体内部の回路に電気的に接続されてはいないため、依然として電気的に浮遊状態にあるであろう。
図2Aの実施形態において、横側壁18Bは図示する接地導体/直接接点22Aを介してグランド24に直接接続されており、これらは共に寄生素子を構成している。完全を期して、底部横側壁18B沿い中央の従来通りの位置にオーディオポート又はUSBポート28も示した。これは、データポートやバッテリーチャージポートの典型的な位置でもある。本教示の特定の実施形態においては、このようなオーディオポート、USB/データポート又はチャージポートは、第2隙間30L/Rの一方又は両方の位置に配置されていてもよい。特定の実施形態においては、第2隙間30L/Rはさらに、横側壁18Bに沿って横側壁18Bの中心に向かって配置され、より大きい角部36L/Rを形成してもよい。これは、いくつかの動作周波数帯において有利になり得る。
図2Bは図2Aと同様の図であるが、2つの内部励振アンテナ素子20A及び20Bと導電リング(第2隙間30L及び30Rの間の寄生素子)の横部分18Bのグランドへの接続の構成が異なっている。励振アンテナ素子20A及び20Bをより詳細に示す。一方の励振アンテナ素子20Aは、低周波700〜960MHz及び高周波1700〜2170MHzのGSM(登録商標)セルラー帯域の両方に共振するZ型モノポールアンテナ素子であり、第1RFフィード26Aで高周波(RF)回路に直接接続されている。他方の励振アンテナ素子20Bは、高周波1850〜1990MHzのGSMセルラー帯域に共振する別のモノポール型アンテナ素子である。また、第2アンテナ20Bについては、励振アンテナ素子20Bを関連する高周波(RF)回路に直接接続する第2RFフィード26Bも示されている。図2A及びBにおいては導電性ストリップ部分が側壁であるが、別の実施形態においては(図6に例示するように)必ずしもそのようになるとはかぎらない。隙間30L及び30Rの間の外部導電性ストリップの横部分/側壁18Bは、寄生短絡/導電性部分22Bを介して接地電位/地板24に寄生的に接続されており、図2Aに示す直接接続22Aを介しては直接グランドに接続されてはいない。導電性部分22Bの開放端部は、地板24の横端部に電磁的に接続し、導電性部分22B及び横側壁18Bを含む寄生素子が接地されるようにする。外部導電性ストリップの縦部分/側壁14L/14Rも示されており、ストリップの角部36L/Rは、第1隙間16L/Rによりストリップの隣接縦部分14L/Rから電気的に絶縁され、かつ隣接第2隙間30L/Rによりストリップの隣接横部分18Bから電気的に絶縁されている。
図2A及びBに示すこれら4つの隙間16L、16R、30L及び30Rは、外部導電性ストリップを少なくとも4つの部分に分割する。1つの横部分32は第2隙間30L及び30Rの間の横側壁18Bに沿っている。2つの角部36L及び36Rのそれぞれは、横側壁沿いの第2隙間と縦側壁沿いの隣接する隙間との間(30Lと16Lとの間、並びに30Rと16Rとの間)にあり、図2A及びBに示されない機器の一部にさらなる隙間がない場合は、第4の部分は隙間16Lを超えて伸びる縦部分14Lであり、上部横部分(18T、図6を参照)を通って対向する横部分14Rと連続している。
図3は図1Bと同様のものであるが、ユーザが4つの隙間を有する図2A及びBに示す機器を握っている。ユーザの指が図1Bと同じ縦側壁沿いの隙間を橋絡しているが、この場合は、機器には横側壁18B沿いにさらに隙間(より一般的に言えば電気絶縁部)30L及び30Rを有しており、これら隙間によりユーザの指による縦隙間16L(又は図示されていない16R)をまたぐ短絡を防いでいる。
図2A及びBを参照すると、これは、4つの隙間により角部36L及び36Rにおいて浮遊状態にある、外部導電性筐体の「島」が形成されるからである。図示の実施形態においては、これらの電気的に浮遊状態にある「島」は機器の底面角部に位置しているが、それはそこが通話中にユーザの指が位置することが多い場所だからである。ユーザの指からの電気容量は、電気的に浮遊状態にある「島」36L及び36Rの一方又は両方により絶縁され、励振アンテナ素子20A及び20Bを離調するようには働かない。ユーザの指からの電気容量はまた、電気的に浮遊状態にある「島」36L及び36Rの一方又は両方をまたいで分散されて広がる。2つの角部36L及び36Rは、横側壁18Bを含むアンテナ構造と縦部34L/34Rとの間に緩衝域を提供する。4つの隙間があるため、縦部分14L/Rは接地されておらず他の周波数帯域でアンテナとして働くと仮定すると、図2Bを参照して上述した通り、導電性筐体側壁には互いに電気的に絶縁された4つの部分があることになる。隙間30L及び30Rの間の横部分/横側壁18Bは、電気的に浮遊状態にはなく、その代りフィード26A及び26B(図2A及びB)においてRF回路から直接給電される内部励振アンテナ素子20A及び20Bに対する寄生素子として接地導体22A及び22Bとともに働く。図示される実施形態においては、導電性ストリップの横部分18Bは、図2Aに示すように直接的に又は図2Bに示すように寄生的に、地板24に内部的に接続されて寄生素子を形成している。横部分18Bは、機器10又は全体的なアンテナ構造の入出力RF信号のゲートウェイとして働く。男性の親指の幅が2.5cm程に過ぎないと仮定すると、隙間30L及び30Rは少なくとも互いにその距離だけ離れているべきであり、またそれぞれの隣接する対となる第1隙間及び第2隙間は、角部36L/R周辺で計測して少なくともその距離だけ離れているべきである。第2隙間30L/Rのより良好な配置としては、図2A及びBに示すように、より外側の角に向かうようにして、ユーザの親指が横側壁18Bに沿って斜めに配置されることによる短絡又はユーザの掌の広い部分による短絡を軽減する。いずれの場合も、これらの手による干渉を軽減することにより、アンテナの実用性能が改善される。
隙間30L及び30Rの幅がより狭い方が、一部のユーザにはより審美上好ましいと考えられるかもしれない。この場合は、これらの隙間は、およそ0.5mmから1.0mmとし、絶縁体で埋めて、導電性ストリップの隣接角部36L及び36Rとの電気的絶縁を確実にすることもできる。あるいは、オーディオポート28(又は同様にデータポート若しくはバッテリー再充電ポート/ソケット)を、これらの第2の隙間30L及び30Rの一方又は両方の位置に配置して、付随のポート/ソケットとしての機能と上述した隣接角部36L及び36Rから横部分32を電気的に絶縁することの機能の二つの機能を果たすこともできる。隙間30L及び30Rにより提供される物理的容積を共有することにより、オーディオパラメータとアンテナパラメータの両方が、この組み合わせ構成の恩恵を受けうる。例えば、オーディオポート用に1ミリメートル未満の空間しか必要としないマイクと、アンテナ絶縁に同じ物理的寸法しか必要としないアンテナとは、互恵的な構成をなす。
図4A乃至図4Cは、比較のための量的データを示す。読者は、これらのデータプロット間では縦軸のスケールが異なることに注意されたい。図4Aは、図1A及び図1Bの機器について示すものであるが、同機器は外部導電性ストリップに隙間を2つだけ有し、図1Bに示すようにユーザの指がそれらのうち1つの隙間を完全に短絡させている。励振アンテナ素子は離調しており、その結果、アンテナのsパラメータS11(アンテナリターンロス)は−10dB以上劣化する。
図4B及びCは、同様のアンテナ性能指標を示すものであるが、隙間を4つ有し、ユーザの指が同じ第1の隙間16Lを完全に短絡している図2Bの機器について示すものである。左軸のスケールの違いに注意されたい。図4Bのデータに用いた機器10には、幅0.5mmの第2隙間があった。一方、図4Cのデータに用いた機器10には、幅1.0mmの第2隙間があった。見て分かる通り、両実施形態ともに、図4Aと比較してS11パラメータが大きく改善しているが、改善が最も大きいのは、図4Cに示す、第2隙間の幅がより広い場合である。本発明者が、幅1.5mmの隙間があるさらなる実施形態について試験したところ、図4Cよりもさらに効率が改善した。
図5A及びBもアンテナの効率を比較しているが、こちらは全体効率を比較したものである。図5Aは低周波数帯域(700〜960MHz)、図5Bは高周波数帯域(1700〜2170MHz)のプロットを示す。凡例によれば、図5Aの一番上の線に沿うデータプロットは、ユーザの手が第1隙間16Lを短絡させていない場合のものであり、一番下の線は、第1隙間が2つのみで、ユーザの手が隙間16Lを短絡させている図1Bの実施形態についてのものであり、残るプロットラインは、隙間が4つでユーザの手が同じ第1の隙間16Lを短絡させている図2Bの実施形態についてのものである。図5Bでは同様のプロットラインが交差しているが、1900MHzより高い周波数では順序は同じである。図5A及びBは、図1A及びBに示すものと比較した場合の図2Bに示す実施形態の実質的な利点を示している。
図6は、側壁に沿って外部導電性ストリップを内蔵する電子機器10の斜視図であり、本教示の実施形態例に係る内部電子部品の模式図を示す。携帯電子機器10は例えば、携帯端末/携帯電話、無線通信機能を有する携帯情報端末、無線通信機能を有するデジタルカメラ等の画像キャプチャ機器、無線通信機能を有するゲーム機器、無線通信機能を有する音楽保存再生機器、無線によるインターネットアクセス及び閲覧を可能とするインターネット機器、又はこれら機能の組み合わせを有する携帯機器若しくは携帯端末であってもよい。タブレットコンピュータもまた片手で持つことができ、本明細書に記載する手による干渉を受ける。本教示は、例えば無線通信機能を有するラップトップコンピュータやパームトップコンピュータ等、必ずしも片手では保持されない他の携帯機器に組み込まれてもよい。これらは携帯機器10の非限定的な例である。説明のため、機器の面12が図6に示す最大の面であり、グラフィカルディスプレイ12Aが面12上に点線で示されている。
図2A及びBとは異なり、図6は側壁内に形成されているか又は側壁上にパターニングされているが側壁自体の全体構造をなしてはいない幾つかの導電性ストリップ部分34R、36R、32及び36Lと、機器10上部の対向する横側壁18Tを示している。図6に示す場合も図2A及びBに示す場合も、ストリップ部分は、高周波を通過させかつ電気的に絶縁性であってもよい保護層に覆われていてもよい。より一般的には、これらの導電性ストリップ部分34R、36R、32及び36Lを、各側壁の導電性部分と称してもよく、これには図2Bのように側壁が金属ストリップで形成されている場合や、図6のように導電性ストリップが構造的側壁自体とは分離した別個の物体に固定されている場合も含まれる。
図6はまた、2つの横側壁18B及び18Tは、少なくとも携帯端末型の機器10においては、上面横側壁18Tはマイク42よりもスピーカ40に近く、底面横側壁18Bはスピーカ40よりもマイク42に近いという点において区別され得ることを示している。励振アンテナ素子20A及び20Bは、ユーザの頭部への放射を最小化するため、また送受信の際にユーザの手による干渉を軽減するため、底部横側壁18Bの近傍に配置されることが好ましい。
機器10の筐体38全体の内側には、例えば送信機及び/又は受信機等のRF回路10Dが設けられ、これは単一の送受信機として実装されてもされなくてもよく、またいわゆるRFフロントエンドチップ上に配置されてもされなくてもよい。図2A及びBに示すRFフィード点26A及び26Bに接続されているのはこのRF回路10Dである。機器10は、機器の機能及び信号プロトコルを実行するための様々なプログラムPROG10Cを記憶する1以上のコンピュータ可読メモリMEM10Bを含む。これらの内部プロセスはすべて、デジタルプロセッサDP10A等の1以上のプロセッサにより制御される。多くの実施形態において、少なくともタイミングについて主たる中央処理装置CPUのスレーブとなる複数の特定タスク用プロセッサが設けられ、DP10Aはこれらのあらゆるすべてのものを指す。機器10が携帯可能である場合、すべての内部部品はバッテリー10Eから電気的エネルギーを取り出す。
コンピュータ可読MEM10Bは、局所技術環境に適する任意の種類のものでよく、半導体ベースのメモリデバイス、フラッシュメモリ、磁気メモリのデバイスやシステム、光学メモリのデバイスやシステム、固定式メモリや着脱可能メモリ等、任意の適当なデータ記憶技術を用いて実装されてもよい。DP10Aは、局所技術環境に適する任意の種類のものでよく、1以上の汎用コンピュータ、特種用途コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、マルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサを含んでいてもよいが、これらは非限定的な例である。バッテリー10Eは例えば、直流バッテリーや燃料電池であってもよい。
次に、上記の教示のいくつかを要約すると、本教示の実施形態例に係る装置は、対向する縦側壁14L及び14Rと対向する横側壁18B及び18Tとで閉じられた面12を規定する筐体38を備える。少なくとも1つの縦側壁14L及び14Rの少なくとも1つの導電性部分34L及び34Rは、角部を規定する非導電性の第1隙間及び第2隙間によって、少なくとも1つの横側壁18Bの少なくとも1つの導電性部分32から電気的に絶縁されている。この装置例はさらに、筐体38の内部に、高周波回路10Dに電気的に接続された少なくとも1つのアンテナ素子20A及び20Bを備える。さらに、少なくとも1つの横側壁18B及び18Tの少なくとも1つの導電性部分32を地板24に電気的に接続するように構成された導体22A及び22Bが設けられ、少なくとも1つの横側壁18B及び18Tは、角部36L及び36Rの間に配置される。
上記特定の一実施形態において、少なくとも1つの横側壁18Bの導電性部分32は、2つの第2非導電性隙間30L及び30Rの間に設けられ、これらは少なくとも2.5cm互いに離れている。また、角部周辺における横導電性部分32と各隣接縦導電性部分34L又は34Rとの間隔も、少なくとも2.5cmあることが好ましい。別の実施形態例においては、各角部は、隣接する縦導電性部分34L又は34Rと横導電性部分32から絶縁された角導電性部分36L又は36Rを含み、角導電性部分が電気的に浮遊状態となるように、すなわち角導電性部分が接地電位又はその他のいかなる正若しくは負の信号電位にガルバニック的に接続されないように構成される。実施形態例においては、少なくとも1つのアンテナ素子20A及び20Bが、横導電性部分32に対して角部の間(2つの第2非導電性隙間30L及び30Rの間)に配置され、動作中は横導電性部分32に寄生的に接続する。
特定の実施形態例においては、様々な導電性部分が、非導電性隙間を除く筐体全体を取り囲む外部(又は内部)導電性ストリップにより形成される。本実施形態例又はその他実施形態例において、縦導電性部分34L及び34Rの少なくとも1つは、地板24に電気的に接続するように構成されている。
これら上述の実施形態のいずれもさらに、筐体38の内部に高周波回路10Dに接続するように構成された少なくとも2つのアンテナ素子20A及び20Bを有することを特徴としていてもよい。本実施形態において、それらのアンテナ素子20A及び20Bはそれぞれ角部30L/Rの間の横導電性部分32に隣接して配置され、一方のアンテナ素子20Bは約700〜960MHzの範囲で共振するように構成され、他方の励振アンテナ素子20Aは1700MHzより高い周波数で共振するように構成される。図2B示すように、それらのアンテナ素子20A及び20Bはそれぞれ、横導電性部分32に対して角部36L及び36Rの間に配置され、横導電性部分32に寄生的に接続している。また上記では、非限定的な図面において、筐体38は携帯ハンドセット無線機器用のものであることも詳述した。
本発明の上記実施形態のいずれにおいても、「接続」という用語は、これらの用語の派生語も含めて、接続された特徴が作動するように接続又は組み合わされていることを意味すると理解されなければならない。また、接続との語句は、物理的な接続及び/又は電磁的な非接触接続であってもよいことも理解されなければならない。また、接続されている特徴同士の間に任意の数や組み合わせの介在部品が存在し得る(介在部品がない場合も含む)ことも理解されなければならない。上記においては、直接的及び寄生的という用語は、特定種類の電気的接続を区別するために用いた。即ち、直接的とはガルバニック型(galvanic type)の接続を意味し、寄生的とは非ガルバニック型(non-galvanic type)の電磁的接続を意味する。
本発明の上記実施形態例の様々な変更や適応は、当業者において上記記載について添付図面を参照しつつ読み参酌すれば明らかになるであろう。しかしながら、あらゆるすべての変更は、本発明の非限定的かつ例示である実施形態の範囲に含まれる。
さらに、本発明の様々な非限定的かつ例示である実施形態のある特徴は、他の特徴をそれに対応させて用いることなしに利用することにより利益がもたらされ得る。よって、上記記載は、本発明の原理、教示、及び実施形態例を単に示したものであり、本発明をそれらに限定するものではないと考慮されなければならない。

Claims (20)

  1. 対向する縦側壁と対向する横側壁とで閉じられた面を規定する筐体であって、前記縦側壁の少なくとも1つにおける少なくとも1つの導電性部分が、非導電性であるか又は電気的に浮遊状態にある少なくとも1つの角部によって、前記横側壁の少なくとも1つにおける少なくとも1つの導電性部分から電気的に絶縁されるように構成されている筐体と;
    前記筐体の内部に設けられ、かつ高周波回路に電気的に接続するように構成された少なくとも1つのアンテナ素子と;
    前記少なくとも1つの横側壁の前記少なくとも1つの導電性部分を地板に電気的に接続するように構成された導体と;
    を備え、前記少なくとも1つの横側壁における少なくとも1つの導電性部分が前記対向する縦側壁の間に配置されている、装置。
  2. 前記縦側壁それぞれにおける少なくとも1つの導電性部分が、非導電性の第1隙間及び第2隙間によりそれぞれ規定されかつ非導電性であるか又は電気的に浮遊状態にある対向する角部によって、前記少なくとも1つの横側壁における少なくとも1つの導電性部分から電気的に絶縁されるように構成されている、請求項1に記載の装置。
  3. 前記角部のそれぞれは角導電性部分を含み、該角導電性部分が、前記非導電性の第1隙間及び第2隙間によって、前記少なくとも1つの縦側壁及び前記少なくとも1つの横側壁における該角導電性部分に隣接する導電性部分から絶縁されていることにより、該角導電性部分が電気的に浮遊状態となるように構成されている、請求項2に記載の装置。
  4. 前記少なくとも1つのアンテナ素子が、前記少なくとも1つの横側壁における少なくとも1つの導電性部分に対して前記角部の間に配置されることにより前記角部に寄生的に接続している、請求項2又は3に記載の装置。
  5. 前記少なくとも1つの縦側壁における少なくとも1つの導電性部分及び前記少なくとも1つの横側壁における少なくとも1つの導電性部分が、前記非導電性の隙間を除き前記筐体を取り囲む外部導電性ストリップを含む、請求項2乃至4の何れかに記載の装置。
  6. 前記少なくとも1つの縦側壁における少なくとも1つの導電性部分が、前記地板に電気的に接続されるように構成されている、請求項1乃至5の何れかに記載の装置。
  7. 高周波回路に接続するように構成された少なくとも2つのアンテナ素子を筐体の内部にさらに備え、前記アンテナ素子のそれぞれは、前記角部の間において前記少なくとも1つの横側壁における少なくとも1つの導電性部分に隣接して配置されている、請求項2乃至6の何れかに記載の装置。
  8. 前記アンテナ素子の一方が約700〜960MHzの範囲で共振するように構成されており、前記アンテナ素子の他方が1700MHzより高い周波数で共振するように構成されている、請求項7に記載の装置。
  9. 前記少なくとも2つのアンテナ素子のそれぞれが、前記少なくとも1つの横側壁における少なくとも1つの導電性部分に対して前記角部の間に配置されていることにより、前記少なくとも1つの横側壁における少なくとも1つの導電性部分に寄生的に接続している、請求項7に記載の装置。
  10. 前記装置が携帯電子機器を包含する、請求項1乃至9の何れかに記載の装置。
  11. 対向する縦側壁と対向する横側壁とで閉じられた面を規定する筐体であって、前記縦側壁の少なくとも1つにおける少なくとも1つの導電性部分が、非導電性であるか又は電気的に浮遊状態にある少なくとも1つの非導電性角部によって、前記横側壁の少なくとも1つにおける少なくとも1つの導電性部分から電気的に絶縁されている筐体を提供すること;
    前記筐体の内部に設けられる少なくとも1つのアンテナ素子を、高周波回路に電気的に接続させることと;
    導体を配置して、前記対向する縦側壁間の前記少なくとも1つの横側壁における少なくとも1つの導電性部分を、地板に電気的に接続させることと;
    を含む方法。
  12. 前記筐体が、前記縦側壁それぞれにおける少なくとも1つの導電性部分を含み、該縦側壁それぞれにおける少なくとも1つの導電性部分は、非導電性の第1隙間及び第2隙間によりそれぞれ規定されかつ非導電性であるか又は電気的に浮遊状態にある対向する角部によって、前記少なくとも1つの横側壁における少なくとも1つの導電性部分から電気的に絶縁されている、請求項11に記載の方法。
  13. 前記角部のそれぞれは角導電性部分を含み、該角導電性部分が、前記非導電性の第1隙間及び第2隙間によって、前記少なくとも1つの縦側壁及び前記少なくとも1つの横側壁における該角導電性部分に隣接する導電性部分から絶縁されていることにより、該角導電性部分が電気的に浮遊状態となるように構成されている、請求項12に記載の方法。
  14. 前記少なくとも1つのアンテナ素子が、前記少なくとも1つの横側壁における少なくとも1つの導電性部分に対して前記角部の間に配置されることにより前記角部に寄生的に接続している、請求項12又は13に記載の方法。
  15. 前記少なくとも1つの縦側壁における少なくとも1つの導電性部分及び前記少なくとも1つの横側壁における少なくとも1つの導電性部分が、前記非導電性の隙間を除き前記筐体を取り囲む外部導電性ストリップを含む、請求項12乃至14の何れかに記載の方法。
  16. 前記少なくとも1つの縦側壁における少なくとも1つの導電性部分を、前記地板に電気的に接続することをさらに含む、請求項11乃至15の何れかに記載の方法。
  17. 前記少なくとも1つのアンテナ素子を電気的に接続することは、筐体の内部に設けられる少なくとも2つのアンテナ素子を前記高周波回路に電気的に接続することを含み、前記アンテナ素子のそれぞれは、前記角部の間において前記横側壁における少なくとも1つの導電性部分に隣接して配置される、請求項12乃至16の何れかに記載の方法。
  18. 前記アンテナ素子の一方が約700〜960MHzの範囲で共振するように構成されており、前記アンテナ素子の他方が1700MHzより高い周波数で共振するように構成されている、請求項17に記載の方法。
  19. 前記少なくとも2つのアンテナ素子のそれぞれが、前記少なくとも1つの横側壁における少なくとも1つの導電性部分に対して前記角部の間に配置されることにより、前記少なくとも1つの横側壁における少なくとも1つの導電性部分に寄生的に接続する、請求項17に記載の方法。
  20. 前記筐体が携帯電子機器用のものである、請求項11乃至19の何れかに記載の方法。
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