JP2015523749A - 通信システム、制御装置、通信方法及びプログラム - Google Patents

通信システム、制御装置、通信方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】フロー単位で経路制御が可能な構成を用いて、ジョブベースの経路制御を実現する。【解決手段】通信システムは、ジョブとフローとの関連を表したジョブ関連情報を参照して、フローを処理するための制御情報を生成し、前記フローに属するパケットを受信するスイッチに送信する制御装置と、前記制御装置から受信した制御情報に基づいて、前記フローに属するパケットを処理するスイッチと、を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、日本国特許出願:特願2012−168483号(2012年7月30日出願)の優先権主張に基づくものであり、同出願の全記載内容は引用をもって本書に組み込み記載されているものとする。
本発明は、通信システム、制御装置、通信方法及びプログラムに関し、特に、スイッチを集中制御する制御装置を有する通信システム、制御装置、通信方法及びプログラムに関する。
近年、オープンフロー(OpenFlow)という技術が提案されている(非特許文献1、2参照)。オープンフローは、通信をエンドツーエンドのフローとして捉え、フロー単位で経路制御、障害回復、負荷分散、最適化を行うものである。非特許文献2に仕様化されているオープンフロースイッチは、オープンフローコントローラとの通信用のセキュアチャネルを備え、オープンフローコントローラから適宜追加または書き換え指示されるフローテーブルに従って動作する。フローテーブルには、フロー毎に、パケットヘッダと照合するマッチ条件(Match Fields)と、フロー統計情報(Counters)と、処理内容を定義したインストラクション(Instructions)と、の組が定義される(非特許文献2の「4.1 Flow Table」の項参照)。
例えば、オープンフロースイッチは、パケットを受信すると、フローテーブルから、受信パケットのヘッダ情報に適合するマッチ条件(非特許文献2の「4.3 Match Fields」参照)を持つエントリを検索する。検索の結果、受信パケットに適合するエントリが見つかった場合、オープンフロースイッチは、フロー統計情報(カウンタ)を更新するとともに、受信パケットに対して、当該エントリのインストラクションフィールドに記述された処理内容(指定ポートからのパケット送信、フラッディング、廃棄等)を実施する。一方、検索の結果、受信パケットに適合するエントリが見つからなかった場合、オープンフロースイッチは、セキュアチャネルを介して、オープンフローコントローラに対してエントリ設定の要求、即ち、受信パケットを処理するための制御情報の送信要求(Packet−Inメッセージ)を送信する。オープンフロースイッチは、処理内容が定められたフローエントリを受け取ってフローテーブルを更新する。このように、オープンフロースイッチは、フローテーブルに格納されたエントリを制御情報として用いてパケット転送を行う。
また、特許文献1には、パケット通信経路の区間毎に、上記フローエントリのタイムアウト値を異ならせることにより、オープンフローコントローラに相当する経路制御装置の負荷を低減する方法が開示されている。
また、特許文献2には、発呼側端末と着呼側端末の間で、複数のポートをそれぞれ備える複数のノードが相互接続されたコネクション設定型ネットワークにおいて、各ノードは、コネクション設定要求信号の転送に際して設定可能な複数の経路を予め記憶し、発呼側端末からコネクション設定要求信号を受信したとき、資源が確保できコネクションの設定が可能であれば、設定された前記経路に従って出力ポートを選択して前記コネクション設
定要求信号を転送し、同一のコネクション設定要求信号を異なる相手から受信したとき、後から到着したコネクション設定要求信号を廃棄する経路制御方式が開示されている。
特開2011−101245号公報 特開2000−134258号公報
Nick McKeownほか7名、"OpenFlow: Enabling Innovation in Campus Networks"、[online]、[平成24(2012)年7月13日検索]、インターネット〈URL:http://www.openflow.org/documents/openflow-wp-latest.pdf〉 "OpenFlow Switch Specification" Version 1.1.0 Implemented (Wire Protocol 0x02)、[online]、[平成24(2012)年7月13日検索]、インターネット〈URL:http://www.openflow.org/documents/openflow-spec-v1.1.0.pdf〉
上記の特許文献及び非特許文献の全開示内容は、本書に引用をもって繰り込み記載されているものとする。
以下の分析は、本発明によって与えられたものである。特許文献1、非特許文献1、2のオープンフローコントローラや経路制御装置では、フロー毎にきめ細かな経路制御ができることになっているが、特定のジョブに関連するパケットが特定のリンクや装置を通るように制御したり、特定のジョブに関連するパケットを他のパケットよりも優先するといったジョブベースでの制御ができないという問題点がある。
特許文献2の経路制御方式のスイッチは、コネクション設定要求フレームを受信すると、そのフレームヘッダ内の宛先アドレスを抽出し、経路テーブルから宛先テーブルに対応する出力ポート番号を取得する。そして、特許文献2の経路制御方式のスイッチは、この出力ポート番号を持つポートの空き状況に応じてコネクションテーブルを管理するに止まり、ジョブに応じた経路制御を行うものではない。
本発明は、フロー単位で経路制御が可能な構成を用いて、ジョブベースの経路制御を実現する通信システム、制御装置、通信方法及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明の第1の視点によれば、ジョブとフローとの関連を表したジョブ関連情報を参照して、フローを処理するための制御情報を生成し、前記フローに属するパケットを受信するスイッチに送信する制御装置と、前記制御装置から受信した制御情報に基づいて、前記フローに属するパケットを処理するスイッチと、を含む通信システムが提供される。
本発明の第2の視点によれば、制御装置から受信した制御情報に基づいて、前記フローに属するパケットを処理するスイッチと接続され、ジョブとフローとの関連を表したジョブ関連情報を参照して、フローを処理するための制御情報を生成し、前記スイッチに送信する制御装置が提供される。
本発明の第3の視点によれば、フロー別に生成された制御情報に基づいてフローに属するパケットを処理するスイッチと接続された制御装置が、ジョブとフローとの関連を表したジョブ関連情報を参照して、フローを処理するための制御情報を生成するステップと、前記スイッチに前記生成した制御情報を送信するステップと、を含む通信方法が提供される。本方法は、制御情報を用いてスイッチを制御する制御装置という、特定の機械に結びつけられている。
本発明の第4の視点によれば、フロー別に生成された制御情報に基づいてフローに属するパケットを処理するスイッチと接続された制御装置を構成するコンピュータに、ジョブとフローとの関連を表したジョブ関連情報を参照して、フローを処理するための制御情報を生成する処理と、前記スイッチに前記生成した制御情報を送信する処理と、を実行させるプログラムが提供される。なお、このプログラムは、コンピュータが読み取り可能な(非トランジエントな)記憶媒体に記録することができる。即ち、本発明は、コンピュータプログラム製品として具現することも可能である。
本発明によれば、フロー単位で経路制御が可能な構成を用いて、ジョブベースの経路制御を実現することが可能となる。
本発明の第1の実施形態の構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態のスイッチの構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態のスイッチに設定されるフローエントリの概要を示す図である。 図3のフローエントリに設定される処理内容(アクション)の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態の制御装置の構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態の制御装置のトポロジデータベース(トポロジDB)のエントリの構成例を示す図である。 本発明の第1の実施形態の制御装置のリンク選択テーブルのエントリの構成例を示す図である。 本発明の第1の実施形態のスイッチの動作を表したフローチャートである。 本発明の第1の実施形態の制御装置の動作を表したフローチャートである。 本発明の第1の実施形態の制御装置による経路計算処理の一例を表したフローチャートである。 本発明の第1の実施形態の全体の動作を表したシーケンス図である。 本発明の第2の実施形態の構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態のジョブスケジューラの構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態のジョブスケジューラの属性データベース(属性DB)のエントリの構成例を示す図である。 本発明の第2の実施形態のジョブスケジューラの動作を表したフローチャートである。 本発明の第2の実施形態の全体の動作を表したシーケンス図である。 本発明の第3の実施形態の制御装置の構成を示す図である。 本発明の第3の実施形態の制御装置のパステーブルのエントリの構成例を示す図である。 本発明の第3の実施形態のジョブスケジューラの動作を表したフローチャートである。 本発明の第3の実施形態の制御装置の動作を表したフローチャートである。 本発明の第3の実施形態の制御装置の動作を表したフローチャートである。 本発明の第3の実施形態の全体の動作を表したシーケンス図である。 本発明の第4の実施形態の構成を示す図である。 本発明の第4の実施形態の全体の動作を表したシーケンス図である。 本発明の第4の実施形態の全体の動作を表したシーケンス図である。
はじめに本発明の一実施形態の概要について図面を参照して説明する。なお、この概要に付記した図面参照符号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、本発明を図示の態様に限定することを意図するものではない。
本発明は、その一実施形態において、図1に示すように、ジョブとフローとの関連を表したジョブ関連情報を参照して、フローを処理するための制御情報を生成し、前記フローに属するパケットを受信するスイッチ(図1の20)に送信する制御装置(図1の30)と、前記制御装置(図1の30)から受信した制御情報に基づいて、前記フローに属するパケットを処理するスイッチ(図1の20)と、を含む構成にて実現できる。
より具体的には、制御装置(図1の30)は、スイッチ(図1の20)からの要求、ネットワーク構成の変更等の所定のタイミングで、フローを処理するための制御情報を生成する。このときに、制御装置(図1の30)は、ジョブとフローとの関連を表したジョブ関連情報(例えば、図7、図14参照)を参照して、ジョブ種類や内容を考慮した制御情報を生成する。そして、制御装置(図1の30)は、スイッチ(図1の20)に前記生成した制御情報を送信する。以降、スイッチ(図1の20)は、前記制御情報を参照して、受信パケットを処理する。以上のように、ジョブ種類や内容を考慮した制御情報を設定することにより、ジョブベースの経路制御が実現される。
[第1の実施形態]
続いて、本発明の第1の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施形態の構成を示す図である。図1を参照すると、ホスト装置10とネットワーク70との間に配置されたスイッチ20と、スイッチ20を制御する制御装置30とを含む通信システムが示されている。ネットワーク70とスイッチ20との間には、ジョブに応じて利用が可能となる第1のリンク(所定のリンク)60と、ジョブ等の制約を受けずに利用が可能である第2のリンク(一般リンク)50とが設けられている。
ホスト装置10は、ユーザの端末等からの要求に応じてプログラムが実行される計算機である。
スイッチ20は、制御装置から制御情報として設定されたフローエントリを参照して受信パケットを処理する。
制御装置30は、スイッチ20に、制御情報として非特許文献2のフローエントリを設定することによりスイッチ20を制御する。
ネットワーク70は、スイッチ20と同等のオープンフロースイッチを含むスイッチ群やその他通信装置等により形成されるネットワークである。
図2は、本発明の第1の実施形態のスイッチの構成を示す図である。図2を参照すると、パケット処理部21と、フローエントリ記憶部22とを備えた構成が示されている。
図3は、フローエントリ記憶部22に保持されるフローエントリの例を示す図である。図3を参照すると、受信パケットのパケットヘッダ等と照合するルール(マッチ条件)を格納するフィールドと、ルール(マッチ条件)に適合するパケット等の統計情報を格納するフロー統計情報フィールド(Counters)と、ルール(マッチ条件)に適合するパケットに適用する処理内容(Action)を格納するインストラクションフィールド(Instructions)と、を対応付けたエントリが示されている。なお、ルール(マッチ条件)として、ワイルドカードを設定することも可能である。
図4は、インストラクションフィールド(Instructions)に設定可能な処理内容(Action)とその内容の一例を図である。OUTPUTは、受信パケットを指定ポート(インタフェース)に出力するアクションである。SET_VLAN_VIDからSET_TP_DSTは、パケットヘッダのフィールドを修正するアクションである。これらを組み合わせて、例えば、ある送信元から宛先に当てられたパケットについて、例えば、VLAN IDを書き換えた上で、指定ポートから出力することが可能となる。
パケット処理部21は、パケットを受信すると、フローエントリ記憶部22から、受信パケットに適合するルール(マッチ条件)を持つフローエントリを検索する。検索の結果、パケットに適合するルール(マッチ条件)を持つフローエントリが見つかった場合、パケット処理部21は、そのインストラクションフィールド(Instructions)に格納された処理内容を受信パケットに適用する。一方、検索の結果、パケットに適合するルール(マッチ条件)を持つフローエントリが見つからなかった場合、パケット処理部21は、制御装置30に対して、フローエントリの送信を要求する。
フローエントリ記憶部22には、制御装置30から送信されたフローエントリが格納される。
なお、このようなスイッチ20は、非特許文献2のオープンフロープロトコルを用いてオープンフローコントローラからフローエントリの設定を受けるオープンフロースイッチにて実現できる。
図5は、本発明の第1の実施形態の制御装置の構成を示す図である。図5を参照すると、通信部31と、経路計算部32と、トポロジーデータベース(トポロジーDB)33と、フローを特定するための条件と、ジョブ毎に適用される制御内容とを対応付けたリンク選択テーブル34と、フローエントリ設定部35とを備えた構成が示されている。
図6は、スイッチ20を含むネットワーク70のトポロジ情報を格納するトポロジーDB33に保持されるエントリの例を示す図である。図6(A)は、スイッチ識別子(DPID)とポート番号とによって特定されるスイッチ間のリンクを表している。また、図6(B)は、あるスイッチに接続されている機器(ホスト装置等)をスイッチ識別子(DPID)とポート番号と、当該機器のMAC(Media Access Control)アドレスとを対応付けたエントリである。
図7は、リンク選択テーブル34に格納されるエントリの一例を示す図である。条件フィールドは、図3に示したフローエントリのルール(マッチ条件)と同様にフローを特定するための情報が格納されるフィールドである。リンクフィールドには、図1に示す所定のリンク60の識別子等が格納される。使用/非使用フィールドには、条件フィールドにて特定されるフローに属するパケットの転送に、リンクフィールドに示すリンクを使用するか否かを示す情報が格納される。また、条件フィールドには、フローエントリのルール(マッチ条件)と同様に、ワイルドカード(任意)を設定したり、否定条件(その値以外の場合に一致とする)を用いることもできる。このようにすることで、条件の記述性が向上する。
リンク選択テーブル34へのエントリの登録は、ユーザが事前に登録することとしてもよいし、ユーザが所持する端末等で動作する外部プログラムによって自動的に行われることとしてもよい。
このような制御装置30としては、非特許文献2のオープンフローコントローラに、上記したリンク選択テーブル34と、その内容を用いた経路計算機能とを追加することで実現可能である。
なお、図5に示した制御装置30の経路計算部は、制御装置30を構成するコンピュータに、そのハードウェアを用いて、上記トポロジーDB33及びリンク選択テーブル34の内容に基づいたジョブベースのフローエントリの生成処理を実行させるコンピュータプログラムにより実現することもできる。
続いて、上記した各装置の動作について説明する。図8は、本発明の第1の実施形態のスイッチのパケット受信時の動作を表したフローチャートである。図8を参照すると、スイッチ20はパケットを受信すると、フローエントリ記憶部22から、受信パケットに適合するルール(マッチ条件)を持つフローエントリを検索する(ステップS201)。
ここで、受信パケットに適合するルール(マッチ条件)を持つフローエントリが見つかった場合(ステップS202のYes)、スイッチ20は、受信パケットに、そのフローエントリのインストラクションフィールド(Instructions)の内容に従いパケットを処理する(ステップS204)。
一方、受信パケットに適合するルール(マッチ条件)を持つフローエントリが見つからなかった場合(ステップS202のNo)、スイッチ20は、制御装置30に対して、受信パケットまたは受信パケットから抽出した情報を送信し、フローエントリの送信を要求する(ステップS203)。
図9は、本発明の第1の実施形態の制御装置30がフローエントリ送信要求を受けた際の動作を表したフローチャートである。図9を参照すると、制御装置30は、スイッチ20からパケットまたはパケットから抽出した情報を受信すると、リンク選択テーブル34から、スイッチ20から送信されたパケットまたはパケットから抽出した情報に適合するルール(マッチ条件)を持つエントリを検索する(ステップS120)。
前記検索の結果、該当するエントリがない場合、及び、該当エントリがあるがその使用/非使用フィールドに「非使用」が設定されている場合、制御装置30は、トポロジーDB33のトポロジー中に所定のリンク60が無いものと看做して経路計算を行う(ステップS126)。
前記検索の結果、該当エントリがあり、かつ、その使用/非使用フィールドに「使用」が設定されている場合、制御装置30は、トポロジーDB33の所定のリンク60を含むトポロジーを参照して、経路計算を行う(ステップS122)。
なお、ステップS122、S126における経路計算にはダイクストラ法等を用いることができるが、その都度計算するのではなく、予めエンドツーエンドの経路を計算しておき、前記リンク選択テーブル34の検索結果に応じて適当な経路を選択する方法も採用することができる。
次に、制御装置30は、ステップS122またはS126で計算した経路上のスイッチ20に設定するフローエントリを作成する(ステップS123)。そして、制御装置30は、経路上のスイッチ20に対して、前記作成したフローエントリを送信し、各フローエントリ記憶部22への登録を要求する(ステップS124)。
最後に、制御装置30は、スイッチ20に対し、スイッチ20から受信したパケットまたはパケットから抽出した情報を用いて、宛先へのパケット出力を指示する(ステップS125)。これにより、スイッチ20が受信した最初のパケットが宛先に届けられることになる。なお、このパケット出力指示には、非特許文献2のオープンフロープロトコルの「Packet−Outメッセージ」を用いることができる。また、このパケット出力指示は、スイッチ20に対してではなく、ネットワーク70のスイッチ、とりわけ、終点(宛先)に最も近いスイッチと送信することもできる。
ここで、所定のリンク60の使用が指定されている場合のステップS122における経路計算について詳細に説明する。図10は、本発明の第1の実施形態の制御装置による経路計算処理の一例を表したフローチャートである。
まず、制御装置30は、始点と所定のリンク60の一方の端点(端点Aとする)間の経路計算を行う(ステップS401)。
次に、制御装置30は、所定のリンク60のもう一方の端点(端点Bとする)と終点間の経路計算を行う(ステップS402)。
次に、制御装置30は、始点と端点B間の経路計算を行う(ステップS403)。
さらに、制御装置30は、端点Aと終点間の経路計算を行う(ステップS404)。
制御装置30は、上記ステップS401またはS402のいずれか又は双方で経路計算が出来なかった場合(ステップS405のNo)、上記ステップS403またはS404のいずれか又は双方で、経路計算が出来なかったか否かを確認する(ステップS406)。ここで、上記ステップS403またはS404のいずれか又は双方でも経路計算が出来なかった場合、所定のリンク60を経由した経路は存在しないことになりフローエントリの作成は行われない(ステップS406のNo)。
一方、上記ステップS401またはS402で経路計算が出来ている場合(ステップS405のYes)、制御装置30は、ステップS401、S402で計算した始点−端点A−端点B−終点の経路と、ステップS403、S404で計算した始点−端点B−端点A−終点の経路とのコストを比較する(ステップS407)。ここでのコスト比較には、たとえば、ホップ数や各リンクの帯域などを用いることができる。
前記コスト比較の結果、ステップS401、S402で計算した始点−端点A−端点B−終点の経路の方がコストが低い(ステップS403、S404で経路計算ができなかった場合も含む)と判定した場合、制御装置30は、ステップS401、S402で計算した始点−端点A−端点B−終点の経路を採用する。
前記コスト比較の結果、ステップS403、S404で計算した始点−端点B−端点A−終点の経路の方が、コストが低いと判定した場合、及び、ステップS405でステップS401またはS402のいずれか又は双方で経路計算が出来なかったとの結果が得られている場合、制御装置30は、ステップS403、S404で計算した始点−端点B−端点A−終点の経路を採用する。
なお、ステップS401〜S404における経路計算にはダイクストラ法等を用いることができるが、その都度計算するのではなく、予めエンドツーエンドの経路を計算しておき、その中から、始点、端点A、端点B、終点間の経路を選択する方法も採用することができる。
最後に、上記した各装置が連携する一連の動作を説明する。図11は、本発明の第1の実施形態の全体の動作を表したシーケンス図である。図11を参照すると、ユーザにより、これから実行するジョブによって発生するフローについて、所定のリンク60を使用するか否かの設定が行われる(図11のS001)。具体的には、リンク選択テーブル34への図7に例示したエントリの追加や変更が行われる。
その後、ユーザが端末等を用いて、ホスト装置10にアクセスし、ジョブを起動すると(図11のS002)、ネットワーク70の所定の宛先に宛ててパケットが送信される(図11のS003)。
スイッチ20は、図8に示したフローチャートに従ってフローエントリを検索するが、ここでは新規に起動したジョブから送信された新規パケットなので、制御装置30に対するフローエントリの送信を要求する(図11のS004;Packet−In)。
制御装置30は、スイッチ20からフローエントリの送信要求を受信すると、図9、図10に示したフローチャートに従って、ジョブ実行により送信されたパケットの特徴に基づいて、所定のリンク60を経由した経路または一般のリンク50を経由した経路を計算する。そして、制御装置30は、前記計算した経路にてパケットを転送させるフローエントリを生成し、スイッチ20に設定する(図11のS005;Flow−Mod)。なお、図11の例では、スイッチ20にのみ、フローエントリを設定しているが、併せてネットワーク70の経路上のスイッチにもフローエントリを設定することが望ましい。
さらに、制御装置30は、ネットワーク70の経路上の終点(宛先)に最も近いスイッチに対し、パケットの出力を指示する(図11のS006;図9のステップS125に相当)。
その後、ジョブ実行中のホスト装置が後続パケットを送信すると(図11のS007)、スイッチ20は、図11のS005で設定されたフローエントリに従い、パケットを転送する(図11のS008)。
以上のように、本実施形態によれば、ジョブ実行により送信されたパケットの特徴に基づいて、所定のリンク60を経由した経路または一般のリンク50を経由した経路を選択して、パケット転送を行うことが可能となる。なお、本実施形態では、リンク選択テーブル34に所定のリンク60の使用有無のみを定義した例を挙げて説明したが、リンク選択テーブル34に必要な内容を設定することにより、ジョブ(図7の条件(ルール)と照合するパケットの特徴)に応じて、複数の所定のリンク60のうちのいずれかを通るように制御したり、他のフローよりも優先するといった制御を行うことが可能である。
[第2の実施形態]
続いて、ホスト装置におけるジョブの実行管理等を行うジョブスケジューラを追加した本発明の第2の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図12は、本発明の第2の実施形態の構成を示す図である。図1に示した第1の実施形態の構成との相違は、ホスト装置10と制御装置30との間に、制御装置30にジョブ関連情報を送るジョブスケジューラ40が追加されている点である。以下、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
図13は、本発明の第2の実施形態のジョブスケジューラの構成を示す図である。図13を参照すると、ジョブ管理部41と、属性データベース(属性DB)42と、リンク使用要否判定部43と、を備えた構成が示されている。
図14は、属性DB42に格納されるエントリの構成例を示す図である。図14の(A)は、ジョブの属性と、リンクの使用/非使用情報とを対応付けた例である。ジョブの属性としては、実行ユーザ、実行ユーザグループ、実行ファイル、使用リソース(使用するサーバ数、必要コア数、CPUアーキテクチャ、メモリー容量、一時ディスク容量、使用するファイルの位置等)、起動前の処理(スクリプトなどで記述される場合もある)、起動後の処理(スクリプトなどで記述される場合もある)、ジョブの優先度、実行ファイルの構成要素(リンクするライブラリ、使用するクラスライブラリ、バイナリ内のシンボル等)、時刻(登録、開始)、ジョブの動作に関する付加情報(リソースの占有/共用、ノード間通信の頻度、所定リンクの使用/非使用、使用する所定リンクの情報、所定リンクの使用優先度、所定リンクの占有/共用等)、使用する中間装置種類(暗号化装置、ファイアウォール、パケット解析装置等)等を挙げることができる。
図14の(B)は、図14の(A)のエントリに、所定のリンク60の識別子や構成情報(スイッチ及びポート)等を追加した例である。
ジョブ管理部41は、ジョブの実行スケジューリングポリシーに従い、ホスト装置10におけるジョブの実行管理を行うとともに、リンク使用可否判定部43に対し、実行するジョブを通知する。
リンク使用要否判定部43は、ジョブ管理部41から実行ジョブの情報を受け取ると、属性DB42を参照して、リンクの使用要否を判定し、制御装置30に通知する。
なお、ジョブスケジューラ40への、ジョブの登録方法としては、バッチシステムの様に、ジョブの内容を記述したファイルを登録する方法や、コマンドラインで実行ファイルを呼び出す方法等が挙げられる。
続いて、本実施形態の動作について図面を参照して詳細に説明する。図15は、ジョブスケジューラ40の動作を表したフローチャートである。まず、ジョブスケジューラ40のジョブ管理部41へのジョブ登録が行われる(ステップS301)。
ジョブスケジューラ40のジョブ管理部41は、ジョブのスケジューリングポリシーに従ってジョブの実行まで待つ(ステップS302)。
ジョブの実行タイミングが到来すると、当該ジョブの実行に必要なリソースの割り当てが行われる(ステップS303)。
次に、リンク使用要否判定部43は、実行ジョブの情報をもとに、属性DB42を検索し、ジョブの実行に所定のリンク60が関係するか否か、即ち、所定のリンク60を経由して通信させるべきジョブであるか否かを判定する(ステップS304)。
前記判定の結果、所定のリンク60を経由して通信させるべきジョブであると判定した場合、リンク使用要否判定部43は、ジョブの動作するホスト装置10やその他の情報源から取得したジョブの通信関連のリソース情報に基づき、制御装置30に対し、リンク選択テーブル34への新規エントリの登録を要求する(ステップS306)。より具体的には、この新規エントリは、通信元となるIP(Internet Protocol)アドレス、MACアドレス、ポート番号、通信先のIPアドレス、MACアドレス、ポート番号等の当該ジョブにより発生するパケットを特定するための情報と、所定のリンク60と、その使用/非使用情報とを対応付けて構成される。
その後、ジョブスケジューラ40のジョブ管理部41は、ジョブを実行する(ステップS307)、そして、ジョブの実行が終了すると、ジョブスケジューラ40は、制御装置30に対し、リンク選択テーブル34から、ステップS306で登録したエントリの削除を要求し、終了する(ステップS308)。このリンク選択テーブル34からのエントリ削除により、以降、制御装置30は、同等の送信元や宛先のパケットを受信した場合に、所定のリンク60を経由しないよう経路制御する。
なお、ステップS304において、所定のリンク60を経由して通信させる必要のないジョブであると判定した場合、ジョブスケジューラ40は、リンク選択テーブル34へのエントリ追加等は省略してジョブを実行する(ステップS305)。
最後に、上記したジョブスケジューラ40が追加された構成における一連の動作を説明する。図16は、本発明の第2の実施形態の全体の動作を表したシーケンス図である。図16を参照すると、ジョブスケジューラ40が、制御装置30に対し、リンク選択テーブル34へのこれから実行するジョブに対応するエントリの登録を要求する(図16のS501;図15のステップS306参照)。
その後、ジョブスケジューラ40が、ジョブを起動すると(図16のS502)、ホスト装置10においてジョブがネットワーク70の所定の宛先に宛ててパケットが送信される(図16のS503)。
その後の動作は、第1の実施形態と同様であり、制御装置30が、リンク選択テーブルに基づいたフローエントリを作成し、スイッチ20に設定する。その後、ジョブ実行が終わるまで、ホスト装置10から送信されたパケットは、所定のリンク60を経由する経路で転送されることになる。
以上のように、本発明は、ジョブスケジューラを有する構成に好適に適用することができる。
[第3の実施形態]
続いて、上記した第2の実施形態の制御装置に、ジョブの実行フェーズと連動したフローエントリの削除機能を追加した第3の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。本実施形態は、上記第2の実施形態の制御装置に変更を加えたものであるので、以下、その相違点を中心に説明する。
図17は、本発明の第3の実施形態の制御装置30Aの構成を示す図である。図5に示した制御装置30との相違点は、計算済みの経路を管理するパステーブル36と、パステーブル36からのエントリの削除を行うパス削除部37とが追加されている点である。
図18は、パステーブル37のエントリの構成例を示す図である。図18を参照すると、リンク選択テーブル34のエントリIDと、経路を構成する各スイッチの情報とを対応付けたエントリが示されている。図18のリンク選択テーブルのエントリIDフィールドには、当該経路の生成契機となったリンク選択テーブル34のエントリを特定するためのIDが格納される。また、スイッチ情報フィールドには、経路上の各スイッチの識別子(DPID)と、その経路に対応して各スイッチに設定されたフローエントリの内容が格納される。
パス削除部37は、ジョブスケジューラ40からの指示に基づいて、パステーブル36からのエントリの削除を行う。
続いて、本実施形態の動作について図面を参照して詳細に説明する。図19は、本発明の第3の実施形態のジョブスケジューラの動作を表したフローチャートである。以下、本実施形態では、実行の前後に、前処理と後処理の実行が必要なジョブを実行させるものとして説明する。
図19を参照すると、まず、ジョブスケジューラ40のジョブ管理部41へのジョブ登録が行われる(ステップS601)。
ジョブスケジューラ40のジョブ管理部41は、ジョブのスケジューリングポリシーに従ってジョブの実行まで待つ(ステップS602)。
ジョブの実行タイミングが到来すると、当該ジョブの実行に必要なリソースの割り当てが行われる(ステップS603)。
次に、リンク使用要否判定部43は、実行ジョブの情報をもとに、属性DB42を検索し、ジョブの前処理の実行に所定のリンク60が関係するか否か、即ち、所定のリンク60を経由して通信させるべき前処理であるか否かを判定する(ステップS604)。
前記判定の結果、当該ジョブの前処理を所定のリンク60を経由して通信させるべきと判定した場合、リンク使用要否判定部43は、ジョブの動作するホスト装置10やその他の情報源から取得したジョブの通信関連のリソース情報に基づき、制御装置30に対し、リンク選択テーブル34への新規エントリの登録を要求する(ステップS606)。より具体的には、この新規エントリは、通信元となるIP(Internet Protocol)アドレス、MACアドレス、ポート番号、通信先のIPアドレス、MACアドレス、ポート番号等の当該ジョブにより発生するパケットを特定するための情報と、所定のリンク60と、その使用/非使用情報とを対応付けて構成される。
その後、ジョブスケジューラ40のジョブ管理部41は、ジョブの前処理を実行する(ステップS607)、そして、ジョブの前処理の実行が終了すると、ジョブスケジューラ40は、制御装置30に対し、リンク選択テーブル34から、ステップS606で登録したエントリの削除を要求し、終了する(ステップS608)。
なお、ステップS604において、所定のリンク60を経由して通信させる必要がないと判定した場合、ジョブスケジューラ40は、リンク選択テーブル34へのエントリ登録要求等は省略してジョブの前処理を実行する(ステップS605)。
その後、ジョブスケジューラ40は、ジョブ、後処理についても同様に、属性DB42を参照して、所定のリンク60を経由して通信させるべきか否かを判定し、その結果に応じて、リンク選択テーブル34へのエントリの登録、実行、リンク選択テーブル34からのエントリの削除を実行する(ステップS609〜S618)。
図20は、本実施形態の制御装置30Aの動作を表したフローチャートである。図9に示した第1の実施形態の制御装置30の動作との相違点は、フローエントリの作成後(ステップS123)、計算した経路をパステーブル36に記録する点である(ステップS123−2)。その他は、図9に示した第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
図21は、ジョブスケジューラ40からリンク選択テーブル34の削除要求を受けた際の制御装置30Aの動作を表したフローチャートである。図21を参照すると、ジョブスケジューラ40からリンク選択テーブル34の削除要求を受けた制御装置30Aは、リンク選択テーブル34から該当エントリを削除する(ステップS701)。
次に、制御装置30Aは、パステーブル36から、ステップS701で削除したエントリに関連する経路エントリを検索する(ステップS702)。検索の結果、ステップS701で削除したエントリに関連する経路エントリが見つからなかった場合(ステップS703のNo)、制御装置30Aは、処理を終了する。
一方、ステップS701で削除したエントリに関連する経路エントリが見つかった場合(ステップS703のYes)、制御装置30Aは、当該経路エントリに示された経路上のスイッチ20に対し、削除した経路エントリに対応するフローエントリの削除を指示する(ステップS704)。
最後に、制御装置30Aは、パステーブル36から該当経路エントリを削除する(ステップS705)。
最後に、本実施形態の動作を説明する。図22は、本発明の第3の実施形態の全体の動作を表したシーケンス図である。図22を参照すると、ジョブスケジューラ40が、制御装置30に対し、リンク選択テーブル34へこれから実行するジョブ(前処理、後処理を含む)に対応するエントリの登録を要求する(図22のS501;図15のステップS306参照)。
その後、ジョブスケジューラ40が、ジョブの前処理を起動すると(図22のS502a)、ホスト装置10においてジョブの前処理が実行され、その内容に従いネットワーク70の所定の宛先に宛ててパケットが送信される(図22のS503)。
その後の図22のS508までの動作は、第2の実施形態と同様である。その後、ジョブの前処理が終了すると(図22のS509a)、ジョブスケジューラ40は、制御装置30Aに対し、リンク選択テーブル34からのエントリの削除を要求する(図22のS510)。
制御装置30Aは、リンク選択テーブル34から該当エントリを削除するとともに、パステーブル36を参照し、不要となった経路に対応するフローエントリが設定されているスイッチ20に対し、フローエントリの削除を指示する(図22のS511;Flow−Mod(DEL);図21のステップS704)。
その後、スイッチ20からフローエントリの削除完了通知を受け取ると(図22のS510)、制御装置30Aは、パステーブル36の該当エントリを削除するとともに、ジョブスケジューラ40に対し、所定のリンク60の使用が終了したことを通知する(図22のS513)。その後、ジョブスケジューラ40は、ジョブを起動し(図22のS502a)、上記ステップS503以降と同様の手順が行われる。
以上のように、本実施形態によれば、上記した第1、第2の実施形態の効果に加えて、スイッチ20内のフローエントリ記憶部22から必要でなくなったフローエントリを削除することが可能になる。この結果、フローエントリ記憶部22の記憶領域の利用効率が高まるほか、スイッチ20のフローエントリの検索性能(応答性能)が向上する。
[第4の実施形態]
続いて、所定のリンク60上に、中間装置を配置した第4の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図23は、本発明の第4の実施形態の構成を示す図である。図23に示されたとおり、本実施形態は、上記第2、第3の実施形態のスイッチ20とネットワーク70間に中間装置80を追加した構成となっている。その他、各装置の構成は上記した第2、第3の実施形態と同様であるので、以下、その相違点を中心に説明する。
中間装置80としては、例えば、受信パケットのカプセル化/デカプセル化を行うカプセル化装置、受信パケットに暗復号処理を加える暗号化装置、ファイアウォール、パケット解析装置などが挙げられる。もちろん、これらの装置は例示であり、その他の種々の装置を配置することができる。
本実施形態では、図7に示したリンク選択テーブル34の使用/非使用フィールドが、中間装置80の利用要否を示す情報として用いられる。中間装置80として複数の装置が配置されている場合、図7に示したリンク選択テーブル34のエントリに、中間装置80の種別や識別情報を指定するフィールドを追加してもよい。
図24、図25は、本発明の第4の実施形態の全体の動作を表したシーケンス図である。図24は、リンク選択テーブル34による判定の結果、中間装置80を利用しないと判定された場合のシーケンスを示している。基本的な流れは図16に示したシーケンスと同様であるので、説明を省略する。
図25は、リンク選択テーブル34による判定の結果、中間装置80を利用すると判定された場合のシーケンスを示している。この場合、制御装置30Aは、所定のリンク60上の中間装置80を経由する経路を作成し、その経路に沿ってパケット転送を行わせるフローエントリを作成する。
以上のように、本実施形態によれば、所定のリンクの経由のみならず、ジョブベースで中間装置80の利用要否を制御することが可能となる。
例えば、中間装置80として暗号化装置を配置した場合、秘密性の高いジョブに関連する通信に関して、ジョブで通信を暗号化せずとも、中間装置で外部との通信時にセキュリティ向上のための暗号化を行うことが可能となる。
また例えば、中間装置80としてファイアウォールを用いてもよい。これにより、信頼性の低いジョブのみをファイアウォール経由で通信させることで不適切な通信を遮断することが可能となる。その一方で、信頼性の高いジョブに関しては、ファイアウォールを通さないようにすることでオーバヘッドを削減してもよい。また、この場合に、ユーザあるいはグループで、ジョブを判別し、ファイアウォールを通す通さないを決定することもできる。
また例えば、中間装置80として、ディープパケットインスペクション装置等のパケット解析装置を用いてもよい。これにより、特定のジョブの通信のみパケットを詳細に解析することが可能となる。その一方で、解析対象以外のジョブに関しては、解析を行わないことでオーバヘッドを削減してもよい。また、この場合に、通信先あるいは通信元により中間装置を通す通さないを決定することもできる。
以上、本発明の各実施形態を説明したが、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の基本的技術的思想を逸脱しない範囲で、更なる変形・置換・調整を加えることができる。例えば、上記した実施形態の説明に用いたネットワーク構成や制御装置やジョブスケジューラの構成は、本発明の理解を助けるための一例であり、これらの図面に示した構成に限定されるものではない。
また上記した実施形態では、非特許文献2のオープンフローに順じたシステムを用いるものとして説明したが、その他の集中制御型のシステムにも適用することが可能である。
本発明のさらなる変形形態として、以下の形態を例示する。
[形態1]
上記した各実施形態において、所定のリンク60が、遅延が保証された回線、一般のリンク50がベストエフォートな回線である場合が挙げられる。この場合、通信遅延を保証しなければいけないジョブに所定のリンク60を使用させ、その他のジョブには、ベストエフォートな回線を使用させることが望ましい。即ち、基幹業務の様なミッションクリティカルなジョブに所定のリンクを優先的に割り当てる形態を採ることができる。
[形態2]
上記した各実施形態において、所定のリンク60が高帯域な専用線、一般のリンク50が、インターネットである場合が挙げられる。この場合も、高帯域な回線を使用するジョブに所定のリンク60を使用させ、その他のジョブには、インターネットを使用させることが望ましい。このように専用線の使用用途を限定することで、専用線の使用料を下げ、通信コストの削減が期待される。また、このような所定のリンク60の用途として、バックアップサイトへのバックアップデータの転送、データベースのレプリケーションのためのデータ転送、計算センターとのデータの送受信等がある。
[形態3]
上記した各実施形態において、所定のリンク60を複数設けてもよい。この際、各所定のリンクを介して、光回線、3G、LTE(UMTS Long Term Evolution)、PHS(Personal Handy−phone System)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)等の様々なネットワークに接続できるようにしてもよい。また、この場合、ジョブ毎に、ネットワークを選択設定することが可能となる。例えば、災害時等、特定の回線が使えない場合に、優先的に通信すべきジョブを、安定した通信回線を使用し、その他のジョブは、他の回線を使用するといった運用も可能となる。
[形態4]
また、この際、ジョブの優先度の判定法として、ユーザあるいはユーザグループを用いることもできる。これにより、災害時に優先的に処理すべきユーザのジョブの通信に所定のリンク60を使用させることが可能となる。
[形態5]
また、複数の所定のリンク60が、異なる通信帯域あるいは異なる通信遅延の回線で構成されていてもよい。この際、ジョブの優先度と、所定リンクの遅延のレベルや、帯域を対応付けることも可能となる。このようにすることで、ジョブの優先度と、回線の品質を容易に関連付けることが可能となる。
[形態6]
また、上記した実施形態では、ジョブスケジューラ40が属性DB42及びリンク使用要否判定部43を備えるものとして説明したが、属性DB42及びリンク使用要否判定部43は、ジョブスケジューラ40の外部にあってもよい。例えば、属性DB42及びリンク使用要否判定部43が、制御装置30に配置されている構成も採用可能である。
なお、上記の特許文献および非特許文献の各開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施形態ないし実施例の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせ、ないし選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
10 ホスト装置
20 スイッチ
21 パケット処理部
22 フローエントリ記憶部
30、30A 制御装置
31 通信部
32 経路計算部
33 トポロジーデータベース(トポロジーDB)
34 リンク選択テーブル
35 フローエントリ設定部
36 パステーブル
37 パス削除部
40 ジョブスケジューラ
41 ジョブ管理部
42 属性データベース(属性DB)
43 リンク使用要否判定部
50 第2のリンク(一般リンク)
60 第1のリンク(所定のリンク)
70 ネットワーク
80 中間装置

Claims (10)

  1. ジョブとフローとの関連を表したジョブ関連情報を参照して、フローを処理するための制御情報を生成し、前記フローに属するパケットを受信するスイッチに送信する制御装置と、
    前記制御装置から受信した制御情報に基づいて、前記フローに属するパケットを処理するスイッチと、を含む通信システム。
  2. 前記制御装置は、さらに、フローを特定するための条件と、ジョブ毎に適用される制御内容とを対応付けたテーブルを備え、
    前記ジョブ関連情報に基づいて更新される前記テーブルを参照して、前記制御情報を生成する請求項1の通信システム。
  3. さらに、前記制御装置に対してジョブ関連情報を送信するジョブスケジューラを含み、
    前記制御装置は、前記ジョブスケジューラから受信したジョブ関連情報に基づいて、前記テーブルを更新する請求項2の通信システム。
  4. 前記制御装置は、さらに、
    前記ジョブスケジューラから前記ジョブ関連情報として、所定のリンクの使用要否情報を受信し、
    前記所定のリンクの使用要否情報に基づいて、前記所定のリンクを含む又は含まない経路にてパケットの転送を行う制御情報を生成する請求項1から3いずれか一の通信システム。
  5. 前記ジョブスケジューラは、ジョブの実行フェーズ毎に、前記所定リンクの使用要否を変更する請求項4の通信システム。
  6. 前記制御装置は、前記ジョブスケジューラの指示に基づいて、前記スイッチに対し、制御情報の削除を要求する請求項3から5いずれか一の通信システム。
  7. 前記所定のリンクには、カプセル化装置、暗号化装置、ファイアウォール、パケット解析装置のいずれか一以上の中間装置が接続され、
    ジョブに応じて前記中間装置での処理を行うか否かを選択する請求項1から6いずれか一の通信システム。
  8. 制御装置から受信した制御情報に基づいて、フローに属するパケットを処理するスイッチと接続され、
    ジョブとフローとの関連を表したジョブ関連情報を参照して、フローを処理するための制御情報を生成し、前記スイッチに送信する制御装置。
  9. フロー別に生成された制御情報に基づいてフローに属するパケットを処理するスイッチと接続された制御装置が、
    ジョブとフローとの関連を表したジョブ関連情報を参照して、フローを処理するための制御情報を生成するステップと、
    前記スイッチに前記生成した制御情報を送信するステップと、を含む通信方法。
  10. フロー別に生成された制御情報に基づいてフローに属するパケットを処理するスイッチと接続された制御装置を構成するコンピュータに、
    ジョブとフローとの関連を表したジョブ関連情報を参照して、フローを処理するための制御情報を生成する処理と、
    前記スイッチに前記生成した制御情報を送信する処理と、を実行させるプログラム。
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