図1Aは、1または複数の開示される実施形態が実行されることが可能である例示的通信システム100の図である。通信システム100は、音声、データ、ビデオ、メッセージング、ブロードキャストなどのコンテンツを、複数のワイヤレスユーザに提供する多重アクセスシステムとすることができる。通信システム100は、複数のワイヤレスユーザがワイヤレス帯域幅を含むシステムリソースの共有によってこのようなコンテンツにアクセスすることを可能にすることができる。例えば、通信システム100は、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交FDMA(OFDMA)、シングルキャリアFDMA(SC−FDMA)などの、1または複数のチャネルアクセス方法を使用することができる。
図1Aに示すように、通信システム100は、ワイヤレス送受信ユニット(WTRU)102a、102b、102c、102d、無線アクセスネットワーク(RAN)104、コアネットワーク106、公衆交換電話網(PSTN)108、インターネット110、およびその他のネットワーク112を含むことができるが、開示する実施形態は、いかなる数のWTRU、基地局、ネットワーク、および/またはネットワーク要素についても考えることを理解されるであろう。WTRU102a、102b、102c、102dのそれぞれは、ワイヤレス環境で動作するおよび/または通信するように構成されたいかなるタイプのデバイスであることも可能である。一例として、WTRU102a、102b、102c、102dは、ワイヤレス信号を送信および/または受信するように構成されることが可能であり、ユーザ機器(UE)、移動局、固定もしくは移動加入者ユニット、ページャ、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、ラップトップ、ネットブック、パーソナルコンピュータ、ワイヤレスセンサ、家庭用電化製品などを含むことができる。
通信システム100はまた、基地局114aおよび基地局114bを含むことができる。基地局114a、114bのそれぞれは、WTRU102a、102b、102c、102dの少なくとも1つとワイヤレスに接続して機能し、コアネットワーク106、インターネット110、および/または他のネットワーク112のような、1または複数の通信ネットワークへのアクセスを容易にするように構成されたいかなるタイプのデバイスとすることもできる。一例として、基地局114a、114bは、無線基地局(BTS)、Node−B、eNode B、Home Node B、Home eNode B、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、ワイヤレスルータなどである可能性がある。基地局114a、114bは、それぞれ単一要素として示されているが、基地局114a、114bは、いかなる数の相互に接続された基地局および/またはネットワーク要素も含むことがあることを理解されよう。
基地局114aは、RAN104の一部である可能性があり、RAN104は、基地局コントローラ(BSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、リレーノードなど、他の基地局および/またはネットワーク要素(図示せず)も含むことができる。基地局114aおよび/または基地局114bは、セル(図示せず)と呼ばれることがある特定の地理的領域内のワイヤレス信号を送信および/または受信するように構成されることが可能である。セルは、セルセクタにさらに分割されることが可能である。例えば、基地局114aと関連するセルは、3つのセクタに分割されることが可能である。したがって、1つの実施形態では、基地局114aは3つのトランシーバ、すなわちセルの各セクタに1つを含むことができる。別の実施形態では、基地局114aは、多入力多出力(MIMO)技術を使用することができ、したがって、セルの各セクタに複数のトランシーバを利用することができる。
基地局114a、114bは、エアインタフェース116によってWTRU102a、102b、102c、102dの1つまたは複数と通信することができ、エアインタフェース116は、いかなる好適なワイヤレス通信リンク(例えば、無線周波数(RF)、マイクロ波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光線など)であってもよい。エアインタフェース116は、いかなる好適な無線アクセス技術(RAT)を使用して確立されることも可能である。
より詳細には、上記のように、通信システム100は、多重アクセスシステムであることが可能であり、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC−FDMAなどのような、1または複数のチャネルアクセス方式を使用することができる。例えば、RAN104中の基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))を使用してエアインタフェース116を確立することができるユニバーサル移動体通信システム(UMTS)地上無線アクセス(UTRA)などの無線技術を実装することができる。WCDMAは、高速パケットアクセス(HSPA)および/またはevolvedHSPA(HSPA+)などの通信プロトコルを含むことができる。HSPAは、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)および/または高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)を含むことができる。
別の実施形態では、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、ロングタームエボリューション(LTE)および/またはLTE−Advanced(LTE−A)を使用してエアインタフェース116を確立することができる、Evolved UMTS Terrestrial Radio Access(evolvedUMTS地上無線アクセス:E−UTRA)などの無線技術を実装することができる。
別の実施形態では、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、IEEE 802.16(すなわち、Worldwide Interoperability for Microwave Access(WiMAX))、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000 EV−DO、Interim Standard 2000(IS−2000)、Interim Standard 95(IS−95)、Interim Standard 856(IS−856)、Global System for Mobile communications(GSM(登録商標))、Enhanced Data rates for GSM Evolution(EDGE)、GSM EDGE(GERAN)などの無線技術を実装することができる。
図1Aの基地局114bは、例えば、ワイヤレスルータ、Home Node B、Home iNode B、またはアクセスポイントとすることができ、職場、家庭、車、学校などの局所的エリアにおけるワイヤレス接続を容易にするためのいかなる好適なRATを使用することもできる。1つの実施形態では、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、IEEE 802.11などの無線技術を実装して、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)を確立することができる。別の実施形態では、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、IEEE 802.15などの無線技術を実装して、ワイヤレスパーソナルエリアネットワーク(WPAN)を確立することができる。さらに別の実施形態では、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、セルラーベースのRAT(例えば、WCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE−Aなど)を使用して、ピコセルまたはフェムトセルを確立することができる。図1Aに示すように、基地局114bは、インターネット110への直接接続を有することができる。したがって基地局114bは、コアネットワーク106を介してインターネット110にアクセスすることを必要としないことがある。
RAN104は、コアネットワーク106と通信することがあり、コアネットワーク106は、音声、データ、アプリケーション、および/またはボイスオーバーインターネットプロトコル(voice over internet protocol:VoIP)サービスをWTRU102a、102b、102c、102dの1または複数に提供するように構成されたいかなるタイプのネットワークであってもよい。例えば、コアネットワーク106は、呼制御、課金サービス、移動体位置情報に基づくサービス、プリペイド通話、インターネット接続、ビデオ配信などを提供すること、および/または、ユーザ認証などの高レベルセキュリティ機能を行うことができる。図1Aには示していないが、RAN104および/またはコアネットワーク106は、RAN104と同じRATを、または異なるRATを使用する他のRANと直接通信または間接通信している場合があることを理解されるであろう。例えば、E−UTRA無線技術を使用している可能性があるRAN104に接続されていることに加えて、コアネットワーク106は、GSM無線技術を使用している別のRAN(図示せず)とも通信している可能性がある。
コアネットワーク106は、WTRU102a、102b、102c、102dが、PSTN108、インターネット110、および/または他のネットワーク112にアクセスするためのゲートウェイとして働くこともできる。PSTN108は、旧来の電話サービス(POTS)を提供する回線交換電話網を含むことができる。インターネット110は、TCP/IPインターネットプロトコルスイート中の伝送制御プロトコル(transmission control protocol:TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(user datagram protocol:UDP)、インターネットプロトコル(IP)など、共通の通信プロトコルを使用する、相互接続したコンピュータネットワークおよびデバイスのグローバルシステムを含むことができる。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有されるおよび/または提供される有線通信ネットワークまたは無線通信ネットワークを含むことができる。例えばネットワーク112は、RAN104と同じRATを、または異なるRATを使用することができる、1または複数のRANに接続された別のコアネットワークを含むことができる。
通信システム100のWTRU102a、102b、102c、102dの一部または全部は、マルチモード機能を含むことができる、すなわち、WTRU102a、102b、102c、102dは、様々なワイヤレスリンクを通じて様々なワイヤレスネットワークと通信するための複数のトランシーバを含むことができる。例えば図1Aに示すWTRU102cは、セルラーベースの無線技術を使用することができる基地局114aと通信する、およびIEEE 802無線技術を使用することができる基地局114bと通信するように構成することができる。
図1Bは、例示的WTRU102のシステム図である。図1Bに示すように、WTRU102は、プロセッサ118、トランシーバ120、送信/受信要素122、スピーカ/マイク124、キーパッド126、ディスプレイ/タッチパッド128、非リムーバブルメモリ130、リムーバブルメモリ132、電源134、全地球測位システム(GPS)チップセット136、および他の周辺機器138を含むことができる。WTRU102は、一実施形態と合致したままでありながら、前述の要素のいかなる部分的組合せ(subcombination)を含むこともできることは理解されよう。
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来のプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと関連する1または複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA)回路、任意のその他の型の集積回路(IC)、状態機械などであることが可能である。プロセッサ118は、信号符号化、データ処理、電力制御、入力/出力処理、および/またはWTRU102がワイヤレス環境で動作できるようにする任意のその他の機能を行うことができる。プロセッサ118は、トランシーバ120に結合されることが可能であり、トランシーバ120は、送信/受信要素122に結合されることが可能である。図1Bはプロセッサ118およびトランシーバ120を別々の構成要素として示しているが、プロセッサ118およびトランシーバ120は、電子パッケージまたはチップに統合されることが可能であることは理解されよう。
送信/受信要素122は、エアインタフェース116を通じて基地局(例えば、基地局114a)へ信号を送信する、または基地局(例えば、基地局114a)から信号を受信するように構成されることが可能である。例えば、1つの実施形態では、送信/受信要素122は、RF信号を送信するおよび/または受信するように構成されたアンテナであることが可能である。別の実施形態では、送信/受信要素122は、例えば、IR、UV、または可視光線信号を送信するおよび/または受信するように構成されたエミッタ/検波器であることが可能である。さらに別の実施形態では、送信/受信要素122は、RFと光信号の両方を送受信するように構成されることが可能である。送信/受信要素122は、無線信号のいかなる組合せも送信するおよび/または受信するように構成されることが可能であることは理解されよう。
さらに、送信/受信要素122は図1Bでは単一要素として表しているが、WTRU102はいかなる数の送信/受信要素122を含むこともできる。さらに詳細には、WTRU102はMIMO技術を使用することができる。したがって、1つの実施形態では、WTRU102は、エアインタフェース116を通じてワイヤレス信号を送受信するための2つ以上の送信/受信要素122(例えば複数のアンテナ)を含むことができる。
トランシーバ120は、送信/受信要素122によって送信されることになる信号を変調し、送信/受信要素122によって受信される信号を復調するように構成されることが可能である。上述のように、WTRU102は、マルチモード機能を有することができる。したがって、トランシーバ120は、WTRU102が例えばUTRAおよびIEEE 802.11など、複数のRATを介して通信できるようにするための複数のトランシーバを含むことができる。
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカ/マイク124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128(例えば、液晶ディスプレイ(LCD)ディスプレイユニットまたは有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイユニット)に結合することができ、これらからユーザ入力データを受信することができる。プロセッサ118は、スピーカ/マイク124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128にユーザデータを出力することもできる。さらにプロセッサ118は、非リムーバブルメモリ130および/またはリムーバブルメモリ132など、いかなるタイプの好適なメモリからの情報にアクセスすることもでき、いかなるタイプの好適なメモリにデータを格納することもできる。非リムーバブルメモリ130には、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク、またはいかなるタイプのメモリ記憶装置も含まれる。リムーバブルメモリ132には、加入者識別情報モジュール(SIM)カード、メモリスティック、セキュアデジタル(SD)メモリカードなどが含まれる。他の実施形態では、プロセッサ118は、サーバまたは家庭用コンピュータ(図示せず)など、WTRU102に物理的に設置されていないメモリからの情報にアクセスする、およびこのメモリにデータを格納することができる。
プロセッサ118は、電源134から電力を受け取ることができ、WTRU 102内の他の構成要素に対して電力を分配および/または制御するように構成されることが可能である。電源134は、WTRU 102に電力を供給するためのいかなる好適なデバイスであってもよい。例えば、電源134は、1または複数の乾電池(例えば、ニッケルカドミウム(NiCd)、ニッケル亜鉛(NiZn)、ニッケル水素(NiMH)、リチウムイオン(Li−ion)、その他)、太陽電池、燃料電池などを含むことができる。
プロセッサ118は、WTRU 102の現在の位置に関する位置情報(例えば、経度および緯度)を提供するように構成されることが可能であるGPSチップセット136に結合されることも可能である。GPSチップセット136からの情報に加えて、またはこれに代えて、WTRU 102は基地局(例えば基地局114a、114b)からエアインタフェース116を通じて位置情報を受信する、および/または2以上の近傍基地局から受信されている信号のタイミングに基づいてその位置を決定することができる。WTRU102は、一実施形態と合致したままでありながら、任意の好適な位置決定方法によって位置情報を得ることができることは理解されよう。
プロセッサ118は、他の周辺機器138にさらに結合されることが可能であり、他の周辺機器138は、追加の特徴、機能、および/または有線接続もしくは無線接続を提供する1または複数のソフトウェアモジュールおよび/またはハードウェアモジュールを含むことができる。例えば、周辺機器138には、加速度計、eコンパス、衛星トランシーバ、デジタルカメラ(写真またはビデオ用)、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、振動デバイス、テレビジョントランシーバ、ハンズフリーヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(FM)無線ユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザなどが含まれる。
図1Cは、一実施形態によるRAN 104およびコアネットワーク106のシステム図である。上記のように、RAN 104は、E−UTRA無線技術を使用して、エアインタフェース116を通じてWTRU 102a、102b、102cと通信することができる。RAN 104は、コアネットワーク106と通信していることもある。
RAN 104は、eNode−B 140a、140b、140cを含むことができるが、RAN104は、一実施形態と合致したままでありながら、いかなる数のeNode−Bを含むこともできることは理解されよう。eNode−B 140a、140b、140cは、それぞれエアインタフェース116を通じてWTRU 102a、102b、102cと通信するための1または複数のトランシーバを含むことができる。1つの実施形態では、eNode−B 140a、140b、140cは、MIMO技術を実装することができる。したがって、例えばeNode−B 140aは、複数のアンテナを使用してWTRU 102aにワイヤレス信号を送信し、WTRU 102aからワイヤレス信号を受信することができる。
eNode−B 140a、140b、140cのそれぞれは、特定のセル(図示せず)と関連付けられることが可能であり、無線リソース管理の決定、ハンドオーバの決定、アップリンクおよび/またはダウンリンクにおけるユーザのスケジューリングなどを処理するように構成されることが可能である。図1Cに示すように、eNode−B 140a、140b、140cは、X2インタフェースを通じて互いと通信することができる。
図1Cに示すコアネットワーク106は、移動管理エンティティゲートウェイ(MME)142、サービングゲートウェイ144、およびパケットデータ網(PDN)ゲートウェイ146を含むことができる。前述の要素のそれぞれをコアネットワーク106の一部として示しているが、これらの要素のいずれか1つがコアネットワーク事業者以外の事業体によって所有される、および/または稼働される場合があることは理解されよう。
MME142は、S1インタフェースを介してRAN104中のeNode−B142a、142b、142cのそれぞれに接続されることが可能であり、制御ノードとして働くことができる。例えば、MME142は、WTRU102a、102b、102cのユーザを認証すること、ベアラアクティブ化(activation)/非アクティブ化(deactivation)、WTRU102a、102b、102cの最初のアタッチ中に特定のサービングゲートウェイを選択することなどを担うことができる。MME142はまた、RAN104と、GSMまたはWCDMAなど他の無線技術を使用する他のRAN(図示せず)との間で切り替えるための制御プレーン機能を提供することができる。
サービングゲートウェイ144は、S1インタフェースを介してRAN104中のeNode B 140a、140b、140cのそれぞれに接続されることが可能である。サービングゲートウェイ144は、一般的に、ユーザのデータパケットをWTRU102a、102b、102cへ/WTRU102a、102b、102cからルーティングして転送することができる。サービングゲートウェイ144はまた、eNode間のハンドオーバ中にユーザプレーンをアンカリングすること(anchoring)、ダウンリンクデータがWTRU102a、102b、102cに使用できるときページングをトリガすること、WTRU102a、102b、102cのコンテキストを管理し、格納することなど、他の機能を行うことができる。
サービングゲートウェイ144はまた、PDNゲートウェイ146に接続されることが可能であり、PDNゲートウェイ146がWTRU102a、102b、102cに、インターネット110などのパケット交換網へのアクセスを提供して、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にすることができる。
コアネットワーク106は、他のネットワークとの通信を容易にすることができる。例えばコアネットワーク106はWTRU102a、102b、102cに、PSTN108などの回線交換網へのアクセスを提供し、WTRU102a、102b、102cと伝統的な固定通信デバイスとの間の通信を容易にすることができる。例えば、コアネットワーク106は、コアネットワーク106とPSTN108との間のインタフェースとして働くIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含むことができる、またはIPゲートウェイと通信することができる。さらにコアネットワーク106は、WTRU102a、102b、102cにネットワーク112へのアクセスを提供することができ、ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有されるおよび/または運営される他の有線ネットワークまたは無線ネットワークを含むことができる。
3GPP近接ベースのサービスは、例えば、商業的利用および/または社会的利用、ネットワークオフローディング、公共安全(public safety)、到達可能性および移動性側面を含むユーザ体験の一貫性を確保するための現在のインフラストラクチャサービスの統合、例えば(地域的規制およびオペレータポリシーの影響下にある、および特定の公共安全の指定する周波数帯および端末に限定されることが可能である)UTRANカバレッジがない場合の公共安全を含む、いかなる数の応用も有することができる。近接ベースのサービスのためのアクションは、例えば、WTRU近接発見、発見可能、通信可能、または対話可能となることへのWTRU同意、近接WTRU対WTRU通信、ネットワークまたはオペレータによる発見に対する制御可能性およびポリシー、発見可能性、および発見後の通信の形態を含むことができる。本明細書では、近接サービスおよび共有またはデータ共有は、区別なく使用されることがある。同様に、メッセージにおけるフィールドまたは情報要素(IE)は、区別なく使用されることがある。ソースエンティティ、発信元エンティティ、命令中のエンティティ、パートナーエンティティ、近接エンティティ、または要求中のエンティティは、MMEサーバおよびWTRUを含む近接サービスに関わるエンティティを指すとき、区別なく使用されることがある。同様に、ターゲットエンティティ、終端エンティティ、パートナーエンティティ、近接エンティティ、宛先エンティティ、または終了エンティティ(例えば、MME、サーバ、またはWTRU)は、区別なく使用されることがある。
図2は、コアネットワークノード206を介して2つのWTRU 2021,2間の通信を可能にする例示的通信ネットワーク200を示す。この例では、2つのWTRU 2021,2が、偶然互いに接近している場合、これらのWTRU 2021,2間の通信は、それぞれのeNB 2041,2および例えばサービングゲートウェイ(SGW)またはパケットデータネットワークゲートウェイ(PGW)である可能性があるコアネットワーク(CN)ノード206を介して伝わる可能性がある。近接したWTRU間の通信は、ある距離内の認可/無認可スペクトルでの直接的な無線経路、またはネットワークによって、またはオペレータによって制御されることが可能である間接的なネットワーク経由(through network)要素、例えばセル内/セル間またはeNBもしくはS−GW内/eNBもしくはS−GW間など、他の経路をとることもある。近接したWTRU間の代替的通信経路の例が、図3および4に示される。
図3は、eNB 3041を介して2つのWTRU 3021,2間の通信を可能にする例示的通信ネットワーク300を示す。この例では、eNB 3042およびコアネットワークノード306(例えば、SGW/PGW)との対話は、WTRU 3021,2が通信するのに必要とされないことが可能であるように、WTRU 3021,2間の通信は、最も近い共通のeNB 3041を通してローカルにルーティングされることが可能である。図4は、2つのWTRU 4021,2間の直接通信を可能にする例示的通信ネットワーク400を示す。この例では、WTRU 4021,2は、eNB 4041,2またはコアネットワークノード406(例えば、SGW/PGW)に情報を送信する必要なしに、エアインタフェースを通じて互いと直接通信することができる。直接的か、またはインフラストラクチャ中のある経路を通じて間接的かの近接サービスデータパス選択は、無線もしくはネットワークのカバレッジもしくは負荷状態によって、またはネットワークもしくはオペレータによって設定されたポリシーによって、決定されることが可能である。近接ベースのサービスは、ネットワーク共有配備(network sharing deployment)において支援されることが可能である。
いくつかの3GPP規格は、近接ベースのサービスを単に部分的にアドレス指定する(address)ことがある。このようなトラフィックおよびシグナリングは、ネットワークを通ってルーティングされ、したがって、ネットワークにおいてパフォーマンスに影響を与え、潜在的に不要な負荷を追加する可能性があるからである。オペレータは、WTRU対WTRU通信を(継続的に)制御することができる。ネットワークオペレータは、近接通信セッションの確立を制御する、既存のセッションを変更する、および/または近接サービスを終了するための手段を必要とすることがある。例えば、コアネットワークノードは、近接サービスを有効にするために互いと通信する必要があることがある。近接サービスは、次の例示的シナリオにおいて有益である可能性がある。
図5は、近接サービスの例示的通信ネットワーク500を示す。図5の例では、WTRU 5021,2が、それぞれ異なるeNB 5041,2およびMME 5061,2によってサーブされることがある。WTRU 5021.2は、同じオペレータによって、または異なるオペレータによって、サーブされることがある。この例では、MME 5062は、WTRU 5021に対して近接サービスを制御して、それがWTRU 5022と通信できるように試みることができる。MME 5061は、MME 5062と通信して、要求についてそれに知らせ、MME 5061,2による協力を形成して、WTRU 5021,2間の近接サービスを許可するおよび/または制御することができる。
本明細書で説明する近接という用語は、互いに地理的にごく接近しているWTRUを指す、または指さないことがある。むしろ、近接は、一般的に本明細書では、WTRU間の地理的距離にかかわらずある関係の下で互いと通信することを許可されたWTRUに適用される。近接サービスについては、2つのWTRU間の通信経路は、WTRUの関連する位置を考慮して最も効率的な方法で設定されることが可能である。WTRU間の近接サービスを制御する必要は、これらの間で行われる可能性がある実際の通信経路(例えば、エアを通じて直接的、RANを介する、または共通のSGWを介する)と無関係である可能性がある。
MMEが、(1または複数の)他のMMEノードと通信して、近接サービスセッションを制御することができる。図6は、近接サービスの別の例示的通信ネットワーク600を示す。図6の例では、WTRU 6021,2は、同じセル610内の同じeNB 604によってサーブされることが可能であるが、eNB 604は、様々な、異なるオペレータによって共有されることが可能である。この例では、WTRU 6021,2は、異なるMME 6061,2にアクセスすることができる。WTRU 6021,2が通信するには、それらの対応するオペレータおよび/またはMME 6061,2が、WTRU 6021,2間の近接サービスの確立、稼働、および/または終了を制御するために、互いと通信することができる。
図5および6の例では、近接サービスの制御は、2つ(またはそれ以上)のWTRU間で近接サービスを有するための要求に関する、あるMMEから別のMMEへの基本的表示から、WTRU間で使用されるべき最良の通信経路(例えば、無線インタフェースを通じた直接通信、またはeNBを介した通信など)を決定することができるより複雑な方法まで多岐にわたる。さらに、通信経路は変化する可能性があり、問題となっているMMEは、オペレータによって設定された要求もしくは要件を満たすように、またはいくつかのイベントに応じて、経路を適合させることができる。例えば、WTRU契約(subscription)における変化が、通信経路を変える可能性があり、または緊急事態の発生が、異なる通信経路をトリガする可能性がある。
近接サービスプロビジョニングのためのモバイルオペレータの調整の一部として、同じオペレータまたは異なるオペレータに属していることがあるMMEは、WTRUの位置または利用可能性について更新され続けることが可能である。例えば、(同じオペレータまたは異なるオペレータからの)MMEは、これらが、近接サービスが設置される可能性がある他のWTRUの利用可能性/位置についてサーブしていることをWTRUに知らせることができる。したがって、1つのMMEがWTRUの利用可能性/位置について知るとき、このMMEは、問題のWTRUの利用可能性/位置について他のMMEに知らせることができる。この情報は、問題のWTRUとのそのようなサービスを望む可能性があるWTRUに近接サービスを提供するために、受信MMEによって使用されることが可能である。この目的を達成するため、MME間の手続きにより、MMEが、例えばWTRUの利用可能性および/または位置に関する情報を、共同近接サービスプロビジョニング(joint proximity service provisioning)の一部であることが可能である他の協力中のMMEにプッシュするまたは転送することができるようになり、したがってそれらにより、対応するWTRUが近接サービスに関わることを可能にすることができる。
手続きは、近接サービスの制御のためのMME対MME通信を可能にすることができる。MMEが、他のMMEまたはRANノードに情報をプッシュすることができる。このような情報は、近接サービスのために加入されたWTRUの利用可能性、位置、または他の側面を含むことができるが、これらに限定されない。MME間のおよび他のネットワークのシナリオ、手続きおよび機能が、次のいずれかを行うために使用されることがある:データ共有セッションおよび/またはパスを確立する、WTRU間の近接性を問い合わせる、確認するおよび/または通知する、場合によっては、(1または複数の)当該のWTRUの重要なコンタクトポイントである可能性がある様々な公衆陸上移動網(public land mobile networks:PLMN)および/またはオペレータにわたってネットワークノードを捜し出すおよび/または識別する。
UMTSおよびLTEのようなワイヤレス通信ネットワークでは、非アクセス層(non-access stratum:NAS)と呼ばれることもある制御プレーンは、コアネットワークとWTRUとの間のプロトコルスタック中の機能層とすることができる。この層は、例えば通信セッションの確立を管理するために、およびそれが移動するとき、WTRUとの連続的通信を維持するために、使用されることが可能である。制御プレーン(すなわちNAS)は、ネットワークのワイヤレス部分を通じてユーザデータを搬送することを担うことができるユーザプレーンまたはアクセス層と対照をなすことができる。近接サービスの場合、制御プレーン通信が、直接WTRU間に存在することができる。
WTRUは、無線を通じ、またはRANを介するが、コアネットワークは関与しないなど、直接的に、または例えばMMEを介するなど、コアネットワークを介して、互いにメッセージを送信することができる。このような通信は、ネットワークにより近接サービスが行われるようになった後に生じる可能性がある。WTRU間で交換される制御プレーンメッセージは、いくつかの目的にかなうことができ、近接関連データまたは他の制御プレーンメッセージを搬送することができる一般的なペイロードコンテナとして機能することができる。WTRU対WTRU制御プレーン通信プロトコルおよび手続きについて、以下にさらに説明する。
近接関係または他の関係において互いと識別されるWTRUについては、関与するWTRUがピアツーピア通信に関わることができるように、WTRU対WTRU制御プレーンプロトコルメッセージおよび手続きのセットが使用されることが可能である。ピアツーピアについては、WTRUは、直接コマンドおよび/またはデータ交換および共有目的のために、他方のWTRUを直接アドレス指定することができる。WTRU対WTRU制御プロトコル信号および/またはメッセージは、このようなアプリケーションまたはエンティティが近接サービスに関連していない場合でも、WTRU上位層プロトコルエンティティならびにWTRUアプリケーションによって使用されるトランスポート層プリミティブとすることも可能である。
WTRU間のページングへの応答が、リソース割り当てをセットアップすることができる。図7は、E−UTRAN 702およびevolvedパケットコア(EPC)704におけるエンティティ間のevolvedパケットシステム(EPS)ベアラの一例を示す。この例では、E−UTRAN 702は、WTRU 708、およびeNB 710を含むことができ、evolvedパケットコア(EPC)704は、SGW 712、およびPGW 714を含むことができ、インターネット706は、ピアエンティティ716を含むことができる。WTRU 708とPGW 714との間のEPSベアラ722は、WTRU 708とeNB 710との間の無線ベアラ730と、eNB 710とSGW 712との間のS1ベアラ732と、SGW 712とPGW 714との間のS5またはS8ベアラ728とから構成されることが可能である。無線ベアラ730およびS1ベアラ732は、結合してevolved無線アクセスベアラ(evolved-radio access bearer:E−RAB)726と呼ばれることがある。外部ベアラ724が、PGW 714とピアエンティティ716との間に存在することもある。上記のすべてのベアラは合わせて、WTRU 708とピアエンティティ716との間でエンドツーエンドサービス720を提供することができる。
図8は、サービス要求手続き800の例示的シグナリング図を示す。図8は、WTRU 820、ENB 822、MME 824、SGW 826、PGW 828、ポリシーおよび課金ルール機能サーバ(PCRF)830、およびホーム加入者サーバ(HSS)832の間のシグナリングを示す。WTRU 820がアイドルモードであるとき、WTRU820の制御プレーンエンティティおよびMME 824は、WTRU 820がすでにアクティブ化したベアラのリストを維持することができる。これらのベアラは、デフォルトベアラおよびある場合は各専用ベアラのために対応する特性を定義することができるWTRU 820コンテキストとして維持されることが可能である。WTRU 820が、定期的なトラッキングエリア更新(TAU)のような、登録以外の理由で接続モードに切り替わるとき、WTRU 820は、制御プレーンサービス要求メッセージ801をeNB 822に送信することができ、同様にeNB 822は、制御プレーンサービス要求メッセージ802をMME 824に送信することができる。ネットワークエンティティ間の認証および/またはセキュリティ手続き803に続いて、MME 824は、アクティブである、および/またはWTRU820のコンテキストの一部であるすべてのベアラに対してリソースを設定するために、初期コンテキスト設定要求804をeNB 822に送信することができる。したがって、WTRU 820が、サービス要求手続き800を開始するとき、MME 824は、S5/S8ベアラおよびS1ベアラを設定することができ、これが、eNB 822をトリガして無線ベアラ805の確立を設定することができる。これは、MME 824とSGW 826との間、およびMME 824とeNB 822との間のシグナリングを含むことができる。無線ベアラ確立805に続いて、WTRU820、eNB 822、MME 824、SGW 826、およびPGW 828は、アップリンクデータ806を送信するおよび/または受信することができ、続いてeNB 822は初期コンテキスト設定完了メッセージ807をMME 824に送信する。MME 824は、ベアラ変更要求(modify bearer request)808をSGW 826に送信することができ、SGW 826はベアラ変更要求809をPGW 828に転送することができる。PGW 828およびPCRF 830は、インターネットプロトコル接続アクセスネットワーク(Internet protocol connectivity access network:IP−CAN)セッション変更810を実行することができる。その後PGW 828は、ベアラ変更応答811をSGW 826に送信することができ、SGW 826はベアラ変更応答812をMME 824に送信することができる。
近接サービスの場合、オペレータまたは第三者プロバイダによって提供されるシステムまたはアプリケーションは、セルレベルでWTRUの位置を知ることができる。WTRUの位置をセル精度レベルで知る1つの方法は、それがアイドルモードである場合、WTRUを接続モードにすることである。これは、WTRUをページングによって行われることが可能である。例えば、MMEは、E−UTRANがWTRUをページングすることを要求することができ、同様にWTRUは(1または複数の)eNBにページングメッセージを送信させることができる。
ページングメッセージを受信すると、WTRUがサービス要求手続きを開始することができる。図8に示すように、これは、ネットワークをトリガして、WTRUのアクティブなベアラすべてに対してリソースを確立することができる。システムは、単にWTRUの位置に関心がある場合であっても(例えば、ある近接アプリケーションは、時間に応じて、またはユーザプレーンリソースを必要としない他の目的で、WTRU位置に関する統計を取る必要があることがある)、システムは、eNBとMMEとの間、およびMMEとSGWとの間のインタフェース上で多くのシグナリングを生成する可能性があり、WTRUは、設定されるリソースを使用しないことさえある。この手続きは、WTRUまたはシステムによって使用されることのないリソースのために多くのシグナリングを生成する可能性があるので、非効率的である可能性がある。システムが、WTRUの位置を知ることに関心がある状況に対して、ユーザプレーンにリソースをセットアップすることなく、WTRUが接続モードにされることが可能となるように、ページング手続きおよびサービス要求手続きは、別々に設計されることが可能である。
無線ベアラが対応する制御プレーンEPSベアラに対して設定されない場合、WTRUは、サービス要求手続きを失敗したと考える可能性がある。WTRUが(例えば、無線リソース制御(RRC)層において)デフォルトベアラに対して無線リソースを設定しない場合、WTRUはローカルでシステムから登録を解除し、その後再アタッチする可能性がある。したがって、ページングおよびサービス手続きの変化について、WTRUは、リソースの意図的な確立解除を失敗事例とみなすことなく、(その独自の一連のシグナリングを生成する可能性もある)システムに再アタッチしないように、通知されることが可能である。
本明細書における手続きは、次の機能のいずれかを果たすことができる:近接サービスを制御するためにMME対MME通信を可能にする、MMEが(1または複数の)他のMMEに、近接サービスに加入された(1または複数の)WTRUの利用可能性または位置に関して情報をプッシュできるようにする、およびWTRU間の制御プレーン(すなわちNAS)通信を可能にする。MMEがWTRUをページングして、セルレベルでWTRUの位置を知る場合、これは、リソースが必要とされない場合でも、ユーザプレーンにリソースを設定する可能性がある。ページングおよびサービス要求手続きは、リソースが必要とされないとき、リソースの設定を回避するように設計されることが可能である。
MME間手続きおよび制御メッセージが、近接WTRU通信に使用されることが可能である。一実施形態によれば、MMEが、(1または複数の)WTRUに対して近接サービスを提供するおよび/または制御するという目的で、別のMMEと通信することができる。MME間の手続きが、次の目的のいずれかのために、近接サービスに使用されることが可能である:近接サービスの要求、サービスおよび/または通信経路を許可するというMME対MME制御、および近接サービスを変更するおよび/または終了するというMME対MME制御についてMMEに知らせることを含むことができる、近接サービスを制御すること、およびMMEが近接サービスを受けることを許可された1または複数のWTRUに関する新しい情報を受信したとき、MMEにより(1または複数の)他のMMEに、情報を提供するまたは配布するためのプルまたはプッシュモデルを含むことができる、近接サービスのためのWTRU利用可能性について情報を提供すること。
本明細書では、共有は、近接サービスを指すように区別なく使用されることがある。さらに、近接サービスは、地理的に互いと近いもしくは互いから離れている可能性がある、または同じおよび/もしくは異なるセル、エリアなどにある可能性がある、少なくとも2つのWTRU間の通信を指すことができる。さらに、2つ以上のWTRU間の実際のデータパスは、無線を通じて、またはRANを介して、またはCNを介して、または任意の他のルートを介して、直接的であることがある。共有(すなわち、近接サービス)に含まれるWTRUは、近接関係にあるとすでに判断されていることがある、またはWTRUは、一方が他方に近接しているかどうか、または一方が、データ共有(すなわち、近接サービス)に参加しようとしているかどうかについて、互いを探ることができる。
シナリオおよび手続きは、要求中のWTRUの代わりに、または近接制御ノード(MMEでもあることがある)の代わりに、ソースMMEから始まり、ターゲットWTRUを表すおよび/またはターゲットWTRUにサーブすることができるターゲットMMEへ向かうことができる。ターゲットMMEは、同じもしくは異なる公衆陸上移動網(PLMN)上にある、または同じもしくは異なるネットワークオペレータ用である、または両方である可能性がある。
一実施形態によれば、MMEは、近接関連タスクを遂行するために、別のMME(パートナーMME)に信号(すなわちメッセージ)を送信することによってMME間手続きを開始することができ、以下にその例が示される。パートナーMMEは、要求中のWTRUから得られる情報に基づいてソースMMEによって、近接検出(すなわち判定)フェーズにおいて発見される、またはHSSから得られることがある。このMME間手続きは、近接サービスセッションを開始、変更、または終了することを含む、ただしこれらに限定されない、いくつかの目的に使用されることがある。例えば、メッセージは、近接サービス要求メッセージであることがある。これは、汎用パケット無線サービストンネリングプロトコル(general packet radio service tunneling protocol:GTP)などの、任意のプロトコルを使用して実行されることが可能である。
図9は、例えばMME間で送信されることが可能である近接サービスメッセージ900の一例を示す。様々なフィールドが、例として役立つようにメッセージ900中に示されているが、メッセージに含まれる必要はない。さらに、指定されていないその他のフィールド918は、含まれても、含まれなくてもよい。メッセージタイプフィールド902は、メッセージのタイプを表示することができる。例えば、メッセージタイプフィールド902は、近接サービスを表示することができる値に設定されることが可能である。サービスタイプフィールド904は、要求されるサービス、すなわち必要とされるアクションのタイプを表示することができる。例えば、サービスタイプフィールド904は、次のうちのいずれかを示す値を取ることができる:「start proximity session(近接セッションを開始する)」、「modify proximity session(近接セッションを変更する)」、または「terminate proximity session(近接セッションを終了する)」。
セッションおよび/またはアプリケーション識別子(ID)フィールド906は、セッションIDおよびアプリケーションID用の共通のフィールドまたは別個のフィールドとすることができる。セッションIDは、ソースMMEおよびターゲットMMEによって処理されているセッションを識別することができる。例えば、セッションIDは、MME対MME通信用のセッションを識別することができる、またはそれは、WTRUの近接サービスセッションを識別することができる。アプリケーションIDは、WTRUが使用している可能性があるアプリケーション、またはMMEがそのために通信しているアプリケーションを識別するために使用されることが可能である一般的なフィールドとすることができる。
開始WTRU識別フィールド908は、メッセージ900を送信しているMMEの下のWTRUを識別することができる。複数のWTRU識別子が、以下にさらに説明するように、開始WTRU識別フィールド908に含まれることが可能である。終端WTRU識別フィールド910は、メッセージ900を受信しているMMEの下のWTRUを識別するために使用されることが可能である。少なくとも1つのWTRUに対して少なくとも1つの終端WTRU識別子がある可能性があることに留意されたい。メッセージ900は、近接サービスセッションに関与するすべてのWTRUに、1つの終端WTRU識別フィールド910を含むことができる。例えば、MMEは、メッセージ900を送信し、複数の対応する終端WTRU識別フィールド910に、複数のWTRUの識別子を含むことができる。メッセージ900は、メッセージに保持される識別子の数、または識別部分の全長を表示すフィールド(図示せず)を有することができ、そこからMMEは、WTRUあたりの識別子の長さがわかっていると仮定すると、アドレス指定されているWTRUの数を算出することができる。
好ましいデータパスフィールド912は、近接サービスに使用されることが可能である好ましいデータパスを表示することができ、これは送信源または送信MMEによって設定される基本設定(preference)とすることができる。好ましいデータパスフィールド912がメッセージ900に含まれていない場合、デフォルトまたは既知のデータパスが使用されることが可能である。例えば、デフォルトのパスは、すべてのMMEにおいてなど、ネットワークにおいて構成されることが可能である。グローバルセルIDフィールド914は、近接サービスを要求しているWTRUに現在サーブしているグローバルセル識別子を識別することができる。これは、ターゲットMMEによって使用されて、それをそのRANに提供し、2つのセルが、以下により詳細に説明するように、近接データサービスのために直接接続を行うことができるようにする。
終端WTRUへのメッセージフィールド(message to terminating WTRU field)916は、ターゲットMME下のターゲットWTRUに転送されることが可能であるデータまたは人間が読み取れるメッセージを含むことができる。このフィールド916は、開始MMEが、このMMEの下にあって、近接サービスを要求するWTRUからこのようなメッセージを受信する場合、含まれることがある。フィールドの他の例918は、近接サービスセッションの時間制限を示す時間間隔フィールド、または、検討中のWTRUが高優先度WTRUであるかどうかを示す優先度フィールドであることがある。
図9に示すメッセージ900のような近接サービスメッセージを受信すると、受信(すなわちターゲット)MMEは、終端WTRUが近接サービスに利用されるかどうかを確認することができ、WTRUの位置、またはそれに応じて他の基準を考慮に入れることができる。ターゲットMMEは、(提供される場合は)ソースMMEによって表示される好ましいデータパスを確認することができ、データパスが終端(すなわちターゲット)WTRUに許可されるかどうかを確認することができる。例えば、ソースMMEは、データ共有のための好ましいパスは、直接的なWTRU対WTRU通信であることを含んでいることがある。受信MMEは、そのWTRUにこのようなデータパスを許可する、または許可しないことがある。
ターゲットMMEは、近接サービスの要求について終端WTRUに知らせることができ、開始WTRUの識別および、図9に示す終端WTRUへのメッセージフィールドのような他のフィールドを転送することができる。受信(すなわちターゲット)MMEは、メッセージ、例えば近接サービス応答メッセージを使用して応答することができる。図10は、近接サービス応答メッセージ1000の例を示す。図9の近接サービスメッセージ900のフィールド902〜918のいずれも、近接サービス応答メッセージ1000に含まれることが可能である。さらに、近接サービス応答メッセージ1000は、ソースMMEによって送信された前の要求の結果を示すことができる結果フィールド1002を含むことができる。
例えば、結果フィールド1002は、次のうちのいずれかを表示することができる:service accepted(サービスは受諾された)、これは、表示されたデータパスまたはデフォルトデータパスにサービスが受諾されたことを表示することができる、service rejected by user(サービスはユーザにより拒否された)、これは、終端ユーザが要求を拒否したこと、および場合により、所定のまたは既知の時間の間、開始ユーザは再試行すべきではないことを表示することができる、service not allowed for user(サービスはユーザに許可されない)、これは、サービスが終端ユーザに許可されていないことを表示することができる、service not supported in MME(MMEでサポートされていないサービス)、これは、サービスがこのMMEでサポートされておらず、したがって受信MEEはこのメッセージを送信したMMEとの近接通信を求めるいかなる要求ももはや送信すべきではないことを表示することができる(これは、ソースMMEによって以前要求された「サービスタイプ」に限定されることがあり、例えば、近接サービスは、終端MMEによってサポートされることがあるが、近接サービスの変更はサポートされないことがある、service temporarily not available(サービスは一時的に利用できない)、これは、特定のWTRUに対して、または(応答メッセージ1000に追加のフィールドを使用することができる)すべてのWTRUに対して、場合により表示されたまたはデフォルトの期間の間(ただし表示される期間は、別個のフィールドに含まれていることがある)、サービスが一時的に利用できないことを表示することができる、service not allowed for this PLMN(サービスはこのPLMNに許可されない)、これは、サービスを要求しているPLMN(すなわち、開始/ソースMMEのPLMN識別子)ではサービスがサポートされないことを表示することができる。
ターゲットMMEが近接サービスを求める要求を受諾する場合、それはその後、そのRANノード(例えば、eNB)に近接サービスのためにリソースを設定するよう求めることができる。リソースは、開始/ソースMMEについて以下に説明するのと同じ方法で、eNBにより設定されることが可能である。
近接サービス応答メッセージを受信するMMEは、「結果」フィールドの値に応じて、次のアクションのいずれかを行うことができる。例えば、結果フィールドがservice acceptedを表示した場合、MMEは、制御プレーンメッセージを介してサービスが受諾されたことをWTRUに表示することができる。MMEは、使用されるデータパスのタイプ、例えば直接通信または間接通信に関する表示を含むこともできる。MMEは、ピアWTRUの識別子または通信に使用されることが可能であるセッション識別子を含むこともできる。MMEから制御プレーンメッセージを受信すると、WTRUは、そのピアWTRUとの近接サービスを開始することができ、またMMEによって提供されるセッションIDを使用して、近接サービスセッションを識別する。別の例では、結果フィールドがservice acceptedを表示した場合、MMEはRANに、データ共有(すなわち近接サービス)セッションのためにリソースを設定するよう要求することができる。
一例では、結果フィールドがservice acceptedを表示しない場合、MMEは制御プレーン信号を開始WTRUに送信して、サービスが許可されないことを示すことができる。MMEは、例えば「User rejected(ユーザ拒否)」のような原因コードが、MMEによって受信される場合、そのような原因コードを含むことができる。MMEは、サービスが再試行されることが可能となるまでの一時的な時間を表示することができる。別の例では、結果フィールドがservice acceptedを表示しない場合、MMEはフラグを格納して、ターゲットMMEおよび/またはPLMNでさらなる近接サービスは可能ではないことを表示することができる。例えば、結果フィールドが「Service not supported in MME(サービスはMMEでサポートされない)」または「Service not allowed for this PLMN(サービスはこのPLMNに許可されない)」を表示した場合。
MMEは、次の方法のいずれかを使用して、ターゲットWTRUにサーブしているターゲットMMEを識別することができる。MMEは、ソースWTRUからサポート情報を受信することができる。この情報は、サービスID、アプリケーションID、モバイル加入者統合サービスデジタル網(ISDN)番号(MSISDN)、PLMN ID、グローバルに一意な一時的ID(globally unique temporary ID:GUTI)、または、近接IDなど、特定のサービスに関連する可能性がある他の識別情報であってもよい。MMEは、PLMN IDおよび/またはGUTIを確認して、サービングMMEを識別することができる。WTRUは、手動セッティングを介して、または直接的無線対無線通信を介して、このような情報を交換する可能性があることに留意されたい。MMEは、上記の識別のいずれかを、提供される識別子とサービングMMEおよび/またはPLMNとの間のマッピングを有することができるエンティティ(例えばサーバ)に提供することもある。あるいはこの情報は、各MMEでローカルに保持されることがある。
別の実施形態によれば、ソースまたはターゲットMMEが、RAN(例えばeNB)に、近接サービスのためにリソースを設定するよう要求することができる。すでに確立されている所与の近接サービスに対しては、MMEはeNBにセッションを変更または終了し、それに応じてリソースを処理するよう要求することができる。例えば、S1アプリケーションプロトコル(S1AP)メッセージのような、アプリケーションプロトコル(AP)メッセージが、近接サービスに使用されるように定義されることが可能である、または既存APメッセージが、近接サービスのための追加のIEを含むように変更されることが可能である。例えば、MMEは、次のIEのいずれかを含むことができるS1APメッセージを送信することができる。
アクションタイプIEが含まれて、eNBの予想されるアクションのタイプ、またはMMEによって要求されているサービスのタイプを表示することができる。例えば、アクションタイプIEは、「近接サービスのためにリソースを設定する」、または「近接サービスのためにリソースをクリアする」、または「近接サービスのためにリソースを変更する」を表示することができる。WTRU識別子IEが含まれることが可能であり、これは、上述の識別子など、近接サービスのために定義されることが可能である任意のタイプの識別子を使用してWTRUを識別することができる。MMEは、近接サービスに関わる複数のWTRUがあるとき、例えば、WTRUの両方、一部、または全部が同じeNBの下、かつ同じセルにあるネットワーク共有の場合に、いくつかの識別子を含むことができる。
データパスIEが含まれることが可能であり、これは、サービスに使用されるべきデータパスを表示することができる。データパスIEは、例えば、「直接的なWTRU対WTRU」、または「eNBを介する」、または「コアネットワークを介する」などとして、データパスを表示することができる。次ホップアドレスIEは、リソースが近接に設定されるべきエンティティのアドレス/識別子を表示することができる。これは、例えば、eNB、またはSGW、またはPGWとすることができる。データパスIEは、近接サービスが例えば2つのeNB間にデータパスを含む場合、含まれる可能性がある。セッションIDが含まれることが可能であり、含まれる(1または複数の)WTRUの近接サービスセッションの一意の識別子とすることができる。
ソースまたはターゲットMMEからS1APメッセージを受信すると、(ソースまたはターゲットMME下の)eNBは、次のアクションのいずれかをとることができる。「アクションタイプIE」が、「近接サービスのためのリソースを設定する」を表示する場合、eNBは、「次ホップエンティティ」IEで識別されることが可能である必要なエンティティと接触して、近接サービスのためのリソースを設定することができる。eNBは、近接サービスのための必要なリソースを確立するために、1または複数のWTRUに向かって、例えば、RRC Connection Reconfiguration(RRCコネクション再構成)などの、RRC手続きを実行することができる。S1APメッセージが、データパスは直接的であって、S1APメッセージ中に2つのWTRU識別子があることを表示する場合、eNBは、2つのWTRUのそれぞれに向かってRRC手続きを実行し、近接サービスのためのデータ無線ベアラを設定することができる。eNBはまた、WTRUのそれぞれに、他方のWTRUの識別子およびデータパスが直接的であるかどうかも表示することができる。eNBは、近接サービスのためのリソースをセットアップするために、別のeNBに接触することもでき、MMEによって提供されたセッションIDを提供することができる。これは、例えばS1および/もしくはX2インタフェースまたはeNBをつないでいることが可能である任意の他のインタフェースを介して行われることが可能である。
「アクションタイプIE」が、「近接サービスのためのリソースをクリアする」または「近接サービスのためのリソースを変更する」を表示する場合、eNBはその後、WTRUおよび、またはデータパスの一部であることが可能であるエンティティでリソースをクリアすることができる。例えば、eNBは、(1または複数の)RRC手続きを実行して、少なくとも1つのWTRUでリソースをクリアするおよび/または変更することができる。eNBは、S1および/またはX2手続きを実行して、近接のためのデータパスの一部であることが可能であるeNBを有するリソースをクリアするおよび/または変更することもできる。
一実施形態によれば、WTRUが近接にあってもなくても、手続きにより、パートナーMMEがパートナーWTRUを制御するおよび/またはパートナーWTRUにサーブすることを確認することができる。パートナーWTRUまたは将来のパートナーWTRUが、その制御下またはそのサービス下にあることを確認するために、発信元MMEが、上述の近接サービス要求のようなメッセージを、別のMMEに送信することによって手続きを開始することができる。例として、図9に関して述べたことと同様に、メッセージは、次の情報のいずれかを含むことができる:例えば「WTRUのサービングMMEを確認する」のようにサービスタイプを表示することができる、サービスタイプフィールド、近接サービスに加わっているWTRUの数に対応する1または複数の終端WTRU識別子フィールド、終端WTRUまたはRANが情報を必要とする場合は、発信元(または開始)WTRUの識別子、終端WTRUがすでに近接下で判断されたかどうかの表示、およびこのような近接関係の下ですでにわかっている場合は、終端またはパートナーWTRUの近接情報。
終端またはパートナーMMEは、応答(例えば上述のProximity Service Response(近接サービス応答))を送り返すことができ、これが、要求の結果(例えば、成功または失敗)を表示することができ、当該の/終端WTRUに関して、その位置情報、そのWTRU能力、およびそのシステムアタッチポイント(すなわち、サービングeNBおよび/またはセル)などの追加情報を含むことができる。
次の手続きは、データ共有のためにパートナーWTRUの近接を確認するために使用されることが可能である。一実施形態によれば、発信元MMEは、ターゲットWTRUに関してMME情報から確認するために、ターゲットMMEにProximity Service Requestメッセージを送信することによって手続きを開始することができる。このような情報は、(その近接関係が定義されていない)ターゲットWTRUが、発信元WTRUと近接関係にあるか、必ずしも近接に関連しない、または他のWTRUと近接であるかを含むことができるが、これに限定されない。手続きは、例えば発信元WTRUが、近接関係発見アクションが開始される、または当該WTRUの近接ステータスが確認されるよう要求することによってトリガされることが可能であり、ネットワークポリシーまたは他のアプリケーションまたはこのような要求をMMEに送信した可能性があるサーバに基づくことができる。別の例では、手続きは、近接関係を発信元WTRUおよびターゲットWTRUに提供することを開始することができるネットワーク制御ノード、および/または近接関係下の(1または複数の)相互アクションに対する同意によってトリガされることが可能である。
上記の機能を求めるProximity Service Requestメッセージに含まれるパラメータは、「WTRU近接ステータス発見」もしくは「WTRU近接ステータストラッキング」のサービスタイプ、当該/終端WTRU識別子もしくはWTRUーID関連情報、および/または発信元WTRUの識別情報を含むことができるが、これらに限定されない。さらに、次の近接関連情報が含まれることがある:WTRUがまだ近接関係下ではない場合、発信元WTRUの位置、範囲定義などの近接定義、ならびにあるカテゴリおよび/またはプロパティWTRUが近接に対して遮蔽される(screened)ことが可能であるように、プロキシプロパティおよび/またはカテゴリ情報。
終端MMEは、Proximity Service ResponseメッセージをソースMMEに送り返すことができ、要求の目的に対して成功または失敗という結果を表示することができる。Proximity Service Responseメッセージは、当該WTRUに関して、その位置情報、その能力、現在のWTRU状態、およびそのシステムアタッチポイント(すなわちサービスeNBおよび/またはセル)などの追加情報を含むことができるが、これらに限定されない。
発信元MMEは、終端MMEがWTRUの近接ステータスを追跡することを要求することができる。この場合、終端MMEは、次のいずれかを送信することができる:発信元WTRU位置または他の状態に対して当該WTRUの近接ステータスについて発信元MMEに返す定期的Proximity Service Responseメッセージ、または、(1もしくは複数の)当該WTRUの近接ステータスが、例えば近接範囲内から近接範囲外に変化したとき、発信元MMEに返すイベント駆動Proximity Service Responseメッセージ。
一実施形態によれば、MMEが、(1または複数の)他のMMEにメッセージを送信して、例えば近接情報を含む、他のWTRUに関する情報をプッシュすることができる。MMEは、上述のように、プッシュメッセージとして近接サービスメッセージを使用することができ、それに応じてフィールドを設定することができる。各MMEは、他の(1または複数の)MMEおよび/または(1または複数の)サーバに対して、近接サービスまたは他のサービスのための位置情報などの情報のプッシュをトリガすることができるイベントを定義済みであることが可能である。「監視」すべきイベントまたはWTRUは、WTRU(例えば、公共安全WTRUまたは公共安全の目的で使用されるWTRU)から、または他のMMEから、MMEで受信されることが可能である。例えば、WTRUが接続モードに切り替わり、したがってMMEとのシグナリング接続を確立するとき、イベント「接続モードのWTRU」は満たされ、MMEは、他のWTRU、MME、またはサーバのような、他のエンティティに、WTRU(またはWTRUの集合)が現在接続モードであって、それらの位置情報を提供することも可能であることを知らせるためのアクションを起こすことができる。MMEは、例えば、LTEシステムで提供される位置サービスを使用してWTRUの位置情報を取得することができる。
別の実施形態によれば、MMEが、他のMMEにメッセージを送信して、少なくとも1つのWTRUの情報(近接サービスまたは他のサービスのための位置情報など)を要求することがある。例えばMMEは、識別されたWTRUがセルまたはエリアに入る、または接続モードになるとき、ターゲットMMEがそれに情報(例えば、近接サービスもしくは他のサービスに関連する位置情報、または他のサービスのための他の情報)を提供するよう要求することができる。MMEはその後、あるWTRUの活動を監視するように、そのようなイベントを設定することができる。イベントは、WTRUが接続モードになることに関連するだけでなく、以下のような、ただしこれらに限定されない他のイベントが定義されることがある:WTRUが近接サービスもしくは他のサービスに利用可能になること、または、WTRUが特定のIP接続または任意の他のサービスおよび/または接続を要求すること。例えば上述の、および図9の近接サービスメッセージは、フィールドに適切な値を有して、この目的のために使用されることも可能である。
別の実施形態によれば、手続きにより、近接WTRUのためのデータ共有パスを確立することができる。トリガを受けて、発信元MMEが、パートナーWTRU間でデータ共有パス、または他のタイプの通信リンクを見つける、および確立するために、Proximity Service Requestメッセージなどのシグナリングメッセージを、パートナーWTRUを制御するおよび/またはパートナーWTRUにサーブすることができる別のMMEに送信することによって、2つ(またはそれ以上)の近接WTRU間でデータ共有パスを確立する手続きを開始することができる。
MMEによって行われる手続きは、無線環境、ネットワーク状態、ネットワークポリシー、または他の選択基準に基づいて、近接WTRUのためのデータ共有パスを見つけることができる。例えば、パスのオプションは、以下を含むことができるが、これらに限定されない:最初に見つけられた利用できるパスであるデフォルトパス、最も少ない数のネットワークリソースで共通のユーザプレーンノードを共有することを含むことができる最短パス、ならびに最も軽いトラフィック負荷のパスである、および/またはWTRU、ユーザ、および/または近接サービスもしくはアプリケーションにとって最大の利益で高品質のサービス(QoS)を提供することができる最速パス。
データ共有パスが、対称的に(パスはパートナーWTRU間で双方向で同じであることが可能である)、または非対称的に(パスはパートナーWTRU間で異なることが可能である)形成されることが可能である。WTRU間のデータパスのオプションは、利用可能なリソースがあり、パートナーWTRUが十分に近くて直接的なオーバーザエアー(over-the-air)送信および/または受信を可能にする場合に使用可能である直接的なエアインタフェースパスを介するもの、コアネットワークを通過することなく、同じeNBを介するもの、例えばX2インタフェースを超えて2つのeNBを介するもの、共通のSGWを介するもの、共通のPGWを介するもの、および2つのPGWを介するものを含むが、これらに限定されない。
図11は、異なるMMEと関連付けられた2つのWTRU間の近接サービスを可能にするための方法1100の例示的シグナリング図を示す。この例では、MME 1122によってサーブされるWTRU 1120が、MME 1124によってサーブされるWTRU 1126との近接サービス(すなわち、データ共有、または任意の他のサービス)に関わろうとしている。(発信元WTRUにサーブする)発信元MME 1122は、パートナーWTRU 1126にサーブする終端MME 1124に、近接サービス要求メッセージ1102を送信することができる。近接サービス要求メッセージ1102は、上述の情報、例えば発信元WTRU 1120の接続環境もしくは「好ましいデータパス」、WTRU 1120のサービングeNBのID、グローバルセルID、および/または発信元WTRU 1120の能力のいずれも含むことができる。
終端MME 1124は、終端WTRU 1126(および/またはWTRUのサービングRAN)に問合せ1104を送信することができ、WTRU 1126(またはWTRUのRAN)から応答1106を受信することができる。終端MME 1124は、発信元MME 1122に、例えば、パートナー/終端WTRU 1126の接続環境(すなわち、「好ましいデータパス」)およびWTRU 1126の能力を含むことができる近接サービス応答メッセージを送信することができる。
発信元MME 1122は、例えばProximity Association Request(近接アソシエーション要求)メッセージ1110を介して、終端MME1124にデータ共有パスを提案することができ、終端MME 1124は、近接アソシエーション応答メッセージ1112を発信元MME 1122に送り返すことによって提示されたデータ共有パスを(上述の状態に基づいて)確認する、変更する、または拒否することができる。例えば、パートナーWTRU 1120および1126、ならびにeNB/セル(図示せず)の能力により、WTRU対WTRU直接無線パスが可能となる場合、直接無線リンクデータ共有パスが推奨されることがある。別の例では、パートナーWTRU 1120および1126が同じeNBを共有している場合、共有パスは同じeNBから延びることがある。発信元MME 1122および終端MME 1124は、通知メッセージ1114をそれらのそれぞれのWTRU 1120またはWTRU 1126(またはeNB)に送信して、パートナーWTRU 1120および1126のためのデータ共有パス1116を設定することができる。
別の例示的実施形態によれば、Proximity Service Responseメッセージに続いて、発信元MMEが、共有パス決定を行い、Proximity Association RequestまたはProximity Service Requestで終端MMEに通知し、続いてRANに通知して、データ共有パスを設定し、構成することができる。別の例示的実施形態によれば、発信元MMEと終端MMEの両方が、それらのそれぞれのWTRUおよびそれらの見込まれる好ましいデータパス(perspective preferred data path)に関するすべての情報を有する場合、発信元MMEは、第1のProximity Service Requestメッセージを送信して、データ共有パスを提案する。終端MMEが、発信元MMEからの好ましいデータパスがそれ自身の好ましいデータパスと一致し、サービングRANがそれを割り当てることができることを理解する場合、終端MMEは、決定を最終的に承認することができる。
上記の例示的シナリオでは、発信元MMEは、近接サービス要求手続きを開始するようにトリガされることが可能である。1つの例では、近接サービス要求中の(すなわち発信元)WTRUが制御ノードを認可することができるように、トリガが、近接サービス機能専用のネットワーク制御ノードからとすることが可能であり、別の近接WTRUが見つけられると、発信元MMEは近接WTRUをネットワークおよび/または無線リンクで互いに接続させるように直接ふるまうことができる。別の例では、トリガは、要求中のWTRUからとすることが可能であり、要求中のWTRUが、近接WTRUの利用可能性を知った後にデータパス構築イニシエーションを開始することができる。
別の実施形態によれば、2以上のWTRUについて近接関係が決定されるとき、ネットワーク近接サービス制御ノードまたは活動中のMMEは、近接検出の過程ですでにWTRUおよび/またはネットワーク情報を有することがある。このような情報の例は、WTRU識別子、現在のWTRU位置、WTRUと関連するPLMN、WTRUサービス要件、WTRU能力、現在のサービングeNB識別子(例えば、eNB−ID、グローバルeNB−ID、ネットワークアドレス、またはIPアドレス)、ネットワーク共有属性、負荷状態(すなわち、エアインタフェースリソース状態)、WTRUに直接的エア対エア通信を割り当てることができるかどうかに関するeNB能力、制御またはサービングMME識別子(例えば、MME−ID、ネットワークアドレス、IPアドレス)、およびMMEと関連するPLMNを含むことができるが、これらに限定されない。
図12は、WTRU間で近接共有を構成するためのMME間手続き1200の例示的シグナリング図を示す。この例では、WTRU 1228およびWTRU1230が、それぞれMME 1222およびMME 1224によってサーブされ、eNB 1226を共有する。近接制御ノード1220は、近接発見フェーズの間、すべての近接関連情報を有することができる。近接制御ノード1220は、要求中のWTRU 1228が関連するMME 1222に、例えばターゲットWTRU 1230が関連するMME 1224に関する情報、または2つの近接WTRU1228および1230間に近接データリンクを作成するための他の関連情報とともに、通知1201を送信することができる。
近接情報に基づいて、MME 1222が、2つのWTRU 1228および1230は、ネットワーク共有をして、またはネットワーク共有をせずに、同じeNB 1226を共有していると判断することができる。MME 1222は、2つの近接WTRU 1228および1230のためにeNB 1226との共有パスを要求して、共有eNB 1226に要求メッセージ 1202を送信することができる。要求中のMME 1222は、ヒンジングポイントまたはフォーカルポイントを決定することができ、これは、利用できるWTRU近接関連情報に基づいて、eNB、SGW、PGW、または直接無線通信リンクであることがある。同じeNB 1226下の2つのWTRU 1228および1230は、近接通信にeNBリソースを使用する/共有することができる。eNB 1226は、2つの近接WTRU 1228および1230が、期間内に直接無線パスのためにそのセルリソースを使用して通信することが可能であるかどうかを判断することができる。同じセル下の2つのWTRU 1228および1230は、セルリソースを使用して、無線リンクを通じて直接通信することができるが、1つのWTRUは、そのアップリンクおよび/またはダウンリンク送信および/または受信を逆にすることができる。
eNB 1226は、そのような接続を利用可能にするためのリソースを有することを示すことができ、2つのWTRUのための近接共有パス構成を提案することができる応答メッセージ1203を、MME 1222に送信することができる。MME 1222は、構成メッセージ1204をeNB 1226に送信して、WTRU 1228および1230のための共有パスを示すことができ、データ共有のためのアクティベーション時間を含むことができる。要求中のWTRU 1228のMME 1222は、構成メッセージ1205をターゲットMME1224に送信して、WTRU 1230を構成することができる。ターゲットMME 1224は、eNBを通る共有パスを構成するために、共有eNB 1226を介してWTRU 1230に構成メッセージ1206を送信することができる。発信元MME 1222もまた、共有パスを構成するために、共有eNB 1226を介してWTRU 1228に構成メッセージ1207を送信することができる。WTRU 1228およびWTRU 1230、ならびに共有eNB 1226は、例えば定義されたアクティベーション時間に共有リソースを構成するために、さらなるメッセージ1208を交換することができる。WTRU 1228およびWTRU 1230は、その後、共有eNB 1226を通る共有パスを介してデータ共有のために指定されたリソースに接続されることが可能である。
別の実施形態によれば、WTRU対WTRUプロトコルのセットが、制御プレーン(例えばNAS)レベルで近接WTRU間の直接通信を可能にすることができる。WTRU対WTRU制御プレーンプロトコルは、MMEを介する、または無線インタフェースを介するものとすることができる。制御プレーンプロトコルは、WTRUとMMEとの間で動作することができる制御プレーン(NAS)プロトコルに加えて、および/またはこれとは別に、2つのWTRU間で動作することができる。1つの実施形態によれば、制御プレーンメッセージは、転送ノードのように動作することができ、実際にデータを処理することなく、メッセージが転送されるターゲットWTRUを確認することができるMMEを介して送信されることが可能である。
別の実施形態によれば、制御プレーンメッセージは、直接無線リンクを使用して2つのWTRU間で直接通信されることが可能である。これは、WTRUが、それらの間でこのような制御プレーン通信が許可されることが可能であることを知らされた後に行われることが可能であり、制御プレーン通信は、次の方法のうちの1つで受信されることが可能である:Attach AcceptもしくはTracking Area Update Accept、または任意の制御プレーンメッセージなどの登録手続きを用いる、WTRUが直接NAS通信で動作することができる/動作すべきであることを示す明示的制御プレーンまたはRRCメッセージを受信することによる。WTRUは、手動のセッティングチェンジを介して、または例えばOpen Mobile Allianceデバイス管理(OMA DM)メッセージ、オーバーザエアー(OTA)メッセージ、もしくはアクセスネットワーク発見および選択機能(access network discovery and selection function:ANDSF)メッセージを介して、直接的な制御プレーン通信のために構成されることが可能である。
WTRUは、これらが汎用加入者識別モジュール(USIM)内に構成されることが可能であるあるアクセスクラスでシステムにアクセスする場合、直接的な制御プレーン通信を行うことができる。制御プレーンメッセージは、以下に記載する他のサービスに使用されることが可能である。したがって、制御プレーンメッセージは一般的に、例えば制御プレーンシグナリング、または制御プレーンプロトコルを使用することができるアプリケーションに関連するシグナリングを共有するために、またはWTRU間のテキストメッセージ伝送のために使用されることが可能である。
制御プレーンメッセージは、専用制御プレーンメッセージを定義することによって、または追加のIEで他の制御プレーンメッセージを変更することによって、獲得されることが可能である。例えば、汎用制御プレーントランスポート(Generic Control Plane Transport)メッセージは、変更されることが可能である。制御プレーンメッセージコンテンツおよび制御プレーンメッセージの送信/受信時のWTRUアクションについて、以下に説明する。
次の仮定は、手続きに関連することができる。WTRUは、他の制御プレーンメッセージでMMEを介した通信にすでに関わっている可能性がある。WTRUは、互いの識別子を知ることができる。識別子は、例えば、MSISDN、国際移動体加入者識別番号(International Mobile Subscriber Identity:IMSI)、一時移動体加入者識別番号(temporary mobile subscriber identity:TMSI)など、3GPP関連の識別情報、または、セッション開始プロトコル(SIP)統一資源識別子(URI)、電子メールのようなアドレス、任意の近接関連識別情報、もしくは定義されることが可能である他のサービスの識別情報など、その他の識別情報とすることができる。WTRUは、無線または制御プレーンレベルで、すでに互いを発見している可能性があり、いくつかの識別パラメータ(例えば、上に列挙したものまたはその他)および/または、例えばアプリケーションID、アプリケーションタイプ、アプリケーション名などのアプリケーション関連パラメータを交換した可能性もある。
図13は、近接サービスに関わるWTRU対WTRUで交換される例示的WTRU対WTRU制御プレーンメッセージ1300を示す。次のフィールドのいずれかが、制御プレーンメッセージ1300に含まれる、または含まれないことがあり、示していない他のフィールドが含まれることがある。プロトコル判別子(Protocol Discriminator)フィールド1302は、制御プレーンプロトコルエンティティはメッセージを処理すべきであることを表示することができる。例えば、フィールド1302は、「MMEエンティティ」または制御プロトコルによって支援されることが可能である任意の他のエンティティに設定されることが可能である。メッセージタイプ(Message Type)フィールド1304は、メッセージ1300がWTRU対WTRU通信用であることを示すことができる。例えば、フィールド1304は、値を「WTRU対WTRU制御メッセージ」に設定することができる。
サービスタイプ(Service Type)フィールド1306は、メッセージ1300が向けられるサービスのタイプを表示することができる。例えば、フィールド1306は、「近接サービス」または定義されることが可能である他のサービスの任意の他の値に設定されることが可能である。追加サービスタイプ(Additional Service Type)フィールド1308は、サービスタイプの追加情報を表示するために使用されることが可能である。例えば、フィールド1308は、値を「公共安全(public safety)」または「ソーシャルアプリケーション(social application)」に設定されることが可能である。例として、サービスタイプフィールド1306は、一般的に近接サービスを表示することができ、追加サービスタイプフィールド1308は、近接サービス内の一般的な使用事例を表示することができ、これは「公共安全」に設定されて、メッセージが公共安全に関連する近接サービスに使用されることを表示することが可能である。
開始WTRU識別(Initiating WTRU Identity)フィールド1310は、例えば上述の識別子のいずれかを使用して、送信WTRUを識別することができる。終端WTRU識別1312は、例えば上述の識別子のいずれかを使用して、メッセージ1300が向けられるWTRU(すなわち、ターゲットまたは宛先WTRU)を識別することができる。アプリケーションID(Application ID)フィールド1314は、アプリケーションを識別することができる。一例では、アプリケーションIDフィールド1314は、メッセージコンテンツ(Message Content)フィールド1318内に含まれることがある。アプリケーションIDの例は、「Facebook」または「Public Safety(公共安全)/Emergency(緊急)」とすることができる。アプリケーションIDは、異なるアプリケーションが同じIDを有することがないように、一意に定義されることが可能である。
セッションID(Session ID)フィールド1316は、セッションを識別することができ、複数のセッションを有する可能性がある各アプリケーションIDに対するセッションIDを含むことができる。メッセージコンテンツ(Message Conten)フィールド1318は、WTRU間で交換されることになるアプリケーション関連データを含むことができる。このフィールドは、その内部に他のフィールドを含むことがあることに留意されたい。メッセージコンテンツフィールド1318内に含まれることがあるフィールド(図示せず)の例は、アプリケーション層で定義されることが可能である既知の値(例えばSIP、セッション記述プロトコル(SDP)、またはプレーンテキストメッセージ)に設定されることが可能であるデータタイプフィールド、メッセージコンテンツ(Message Content)フィールドの長さまたは後に続くことができる実際のデータの長さを表示することができるメッセージ長(Message Length)フィールド、およびWTRU間で交換される実際のデータを保持することができるデータ(Data)フィールド含むが、これらに限定されない。
メッセージ1300の最大長が定義されることが可能であって、WTRUが最大長を超えるメッセージを送信しないようにする。図13に示す制御プレーンメッセージフィールドを含むことができるメッセージの例は、アップリンク制御プレーントランスポートメッセージ、または汎用アップリンク制御プレーントラスポートメッセージを含むが、これらに限定されない。メッセージタイプフィールド1304は、含んでいるメッセージに基づいて適宜、変更されることが可能である。制御プレーメッセージ1300は、例えば制御プレーンセキュリティ機構を使用してセキュリティ保護された方法で、WTRU間で送信されることが可能である。さらに、セキュリティ用の追加フィールド(図示せず)が、メッセージ1300に含まれることがある。例えば、メッセージが初期制御プレーンメッセージとして送信されることが可能であるとき、セキュリティヘッダIE(図示せず)が含まれることもある。
一実施形態によれば、ソースWTRUが、上位層(例えば近接アプリケーション)からの要求で、ソースWTRUがそうするように構成されている、またはそれがサポートされることを知らされる場合、制御プレーンメッセージを別のWTRUに送信する。制御プレーン層(またはEPS移動管理(EMM)エンティティ)は、ターゲットWTRU識別子に関する情報を含むことがある、またはこのような情報を上位層から受信することがある。制御プレーンエンティティ(例えば、EMMエンティティ)は、制御プレーンメッセージを作成し、それをターゲットWTRUに送信することができる。ソースWTRUは、無線インタフェースを通じて(例えば、WTRU内で有効にされると仮定される直接無線通信を使用して)直接パートナーWTRUに、制御プレーンメッセージを送信することができる、またはソースWTRUは、MMEを介してメッセージを送信することができる。
MMEによりソースWTRUから制御プレーンメッセージが受信されると、MMEは、次のアクションのいずれかをとることができる。MMEは、ソースWTRUがこのメッセージを送信することを許可されるかどうか、およびメッセージがセキュリティ保護されているかどうかを確認することができる。セキュリティが十分でない場合、MMEはメッセージを廃棄する、または新しい制御プレーンメッセージで応答して、セキュリティが十分ではなかったこと、またはメッセージが対応する原因コード(例えば、「terminating WTRU not known(終端WTRUがわからない)」または「service not allowed(サービスが許可されない)」)とともに、送信されなかったことを表示することができる。
MMEは、ターゲットはメッセージを受信することを許可されるかどうか、およびターゲットがシステムに登録されているかどうかを確認することができる。MMEは、「終端WTRUは登録されていない」、「終端WTRUは利用できない」、または「サービスは終端WTRUに許可されない」に設定可能である値を有する失敗表示で、ソースWTRUに応答することができる。MMEは、ターゲットがソースWTRUとのこのような通信を許可するかどうかを確認することができる。例えば、すべてのWTRUは、このような通信が望まれる(または望まれない)WTRUのリストを、MMEに提供することができる。したがってMMEは、ターゲットWTRUがソースとのこの通信を許可するかどうかを確認することができる。WTRUは、いかなる制御プレーンメッセージ内でもこのような情報を提供することができる。あるいは、MMEは、例えばHSSなど、ネットワーク中のいかなるノードからこの情報を受信することもできる。
MMEは、問題のWTRUがWTRUの特別なクラス、例えば公安機関に属しているかどうかを確認することができる。MMEは、ある特別なクラスに属するユーザ間のような通信のみを許可することができる。要求が受け入れられる場合、MMEは、制御プレーンメッセージを終端WTRUに転送することができる、またはMMEは、まず終端WTRUをページングすることができる。MMEは、メッセージ翻訳を必要とすることがある、明確に定義されたインタフェースを介して、制御プレーンメッセージをサーバに転送することができる。MMEは、制御プレーンメッセージを受信されたフィールドで埋めて、受信された制御プレーンメッセージ中のフィールドの全部または一部を転送する。
終端WTRUによってこのような制御プレーンメッセージが受信されると、発信元WTRUから直接に、またはMMEを介して、終端WTRUは、次のアクションのいずれかを行うことができる。終端WTRUは、上述のメッセージフィールドの全部または一部など、受信された情報を上位層に提供することができる。終端WTRUは、メッセージフィールドにおいて受信されたものと一致するセッションIDまたはアプリケーションIDを所有していない場合、メッセージの任意の部分を廃棄することができる。例えば、単にモバイル発信セッションに関わるいくつかのWTRUが存在することがある。したがって、他のWTRUから受信されるいかなるメッセージも、WTRUのローカルにあるものと一致するアプリケーションまたはセッションのためのフィールドを有することがある。制御プレーン層(例えば、EMMエンティティ)は、近接サービスなど特定のサービスタイプを有して現在アクティブであるアプリケーションIDおよび/またはセッションIDのリストを維持することができる。終端WTRUは、サービスタイプまたは追加サービスタイプIEを確認することができ、例えばサービスが公共安全アプリケーションに関連する場合、受信された情報を公共安全アプリケーションに送信することができる。
一実施形態によれば、制御プレーン層は、受信確認(acknowledgement)機構を定義し、使用して、直接的な制御プレーンメッセージの受信を確認することができる。これは、サービスタイプIEに値を定義すること、およびそれを例えば確認応答のための「ACK」に設定することによって実現されることが可能である。別の例では、専用制御プレーンメッセージまたは下位層メッセージが、定義されることが可能である。制御プレーンが受信確認機構を実行する場合、制御プレーンメッセージ(例えば図13の制御プレーンメッセージ1300)は、受信確認が特定のトランザクションにマッピングされることが可能であるように、トランザクションIDフィールドを含むことができ、トランザクションが、提案されるメッセージの単一送信を暗示することができる。発信元WTRUは、例えば同じアプリケーション/セッションに対するその後の送信の際に、トランザクションIDをインクリメントすることができる。
上述のフィールドに加えて、他のフィールドが、制御プレーンメッセージに含まれて、サービス(例えば近接サービス)が開始される、変更される、または終了されるかどうかを表示することが可能である。例えば、「アクションタイプ(Action Type)」IEが、制御プレーンメッセージに定義され、含まれることが可能である。したがって、近接サービスなどのサービスを開始するには、WTRUが、(例えば、別のWTRUを用いて直接にそうするように構成されている、または許可されている場合)上述のように、制御プレーンメッセージを送信し、「アクションタイプ」フィールドを表示することができ、その値を「Start session(セッション開始)」に設定することができる。同様に、「End session(セッション終了)」、または「Modify session(セッション変更)」の値が使用されて、既存のサービス(例えば、近接サービス)セッションをそれぞれ終了する、または変更することが可能である。
別の実施形態によれば、WTRU対WTRU制御プレーンプロトコルは、RAN(例えば、eNB)を介して存在することが可能である。近接サービスの(または他のサービスの)データが、RANを介して(例えば、近接サービスセッションに関わることを希望する少なくとも2つのWTRUにサーブしている可能性があるeNBを介して)伝えられることが可能であるということが、ネットワークポリシーである可能性がある。図14は、近接サービスに関わるWTRU間で交換される制御プレーンメッセージ1408などの、例示的WTRU対WTRU無線リソース制御(RRC)メッセージ1400を示す。
図14の例では、直接に、および/またはeNBを通じて、WTRUは、制御プレーンメッセージ1408を交換することができる。RRCメッセージは、図示していない他のフィールドのうち、メッセージタイプフィールド1402、ターゲットWTRU IDフィールド1404、ソースWTRU IDフィールド、および制御プレーンメッセージフィールド1408を含むことがある、または含まないことがある。1つの例では、発信元WTRUが、RRCメッセージ1400の一部として制御プレーンメッセージ1408をサービングeNBに送信することがある。eNBは、RRCメッセージ1400から制御プレーンメッセージ1408を削除し、次にピギーバックされた制御プレーンメッセージ1408をターゲットWTRUに送信することができ、制御プレーンメッセージ1408は、RRCメッセージ1400のようなダウンリンクメッセージにおいてピギーバックされることもある。これは、eNBによって受信され、直接MMEに転送される制御プレーンメッセージ1408と対照的である。この場合、eNBは、RRCメッセージ1400からピギーバックされた制御メッセージ1408をフェッチし、(RRCメッセージ1400に似ている)別のRRCメッセージ中の制御プレーンメッセージ1408をターゲットWTRUに送信することができる。
別の実施形態によれば、eNBが、WTRU対WTRU RRCメッセージ1400を直接ルーティングすることができ、WTRU対WTRU RRCメッセージ1400は、ターゲットWTRUがパス中の(1または複数の)eNBによってサーブされる場合、(近接下のまたは近接下ではない)1つのWTRUから他のWTRUへ、直接的な制御プレーンメッセージ1408を搬送することができる。発信元WTRUからeNBへのRRCメッセージ1400が、制御プレーンメッセージ1408を搬送することができる。専用RRCメッセージ1400の使用は、eNBがピギーバックされた制御プレーンメッセージ1408をMMEに送信しない可能性があるが、代わりに制御プレーンメッセージ1408は、専用RRCメッセージ1400でターゲットWTRUに送信される、またはルーティングされる可能性があることを暗示することができる。
メッセージタイプフィールド1402は、RRCメッセージ1400が、別のWTRUに転送され、MMEに転送されることがない制御プレーンメッセージ1408を搬送することを表示することができる。例えば、メッセージタイプ1402は、「WTRU−WTRU制御転送」に設定されることが可能である。ターゲットWTRU IDフィールド1404は、セル内でWTRUを一意に識別することができる。これは、WTRU近接識別情報、先に列挙した識別子のいずれか、セル無線ネットワーク一時識別子(cell radio network temporary identifier:C−RNTI)(ソースは、ターゲットWTRUとの直接的な無線通信を介してこの情報をすでに取得していると仮定する)、または既知のRNTI(例えば、救急隊員および公共安全利用のため)であることがある。ソースWTRU IDフィールド1406は、セル内でWTRUを一意に識別することができる。これは、WTRU近接識別情報、先に列挙した識別子のいずれか、C−RNTI(ソースは、ターゲットWTRUとの直接的な無線通信を介してこの情報をすでに取得していると仮定する)、または既知のRNTI(例えば、救急隊員および公共安全利用のため)であることがある。制御プレーンメッセージ1408は、ターゲットWTRUに転送されることになる、ピギーバックされた制御プレーンメッセージであることがある。RRCメッセージ1400に示されていない他のフィールドは、以下を含む:WTRU対WTRU通信が、複数のアプリケーションを含み、それゆえに複数のベアラまたはチャネルが同時に動作している場合、ベアラIDフィールドまたはチャネルIDフィールドが含まれることがある。
図14に示すRRCメッセージなどの、制御プレーンメッセージを搬送しているRRCメッセージを受信すると、eNBは、次のアクションのいずれかを行うことができる。eNBは、ソースWTRUがRRCメッセージの送信を許可されるかどうかを確認することができる。MMEは、このサービスが問題のWTRUに許可されるかどうかを表示することができるS1APメッセージ(例えば、WTRU Context Setup Requestメッセージ)中の表示をeNBに提供することができることに留意されたい。eNBはターゲットWTRUがeNBによってサーブされるか、コネクション(X2コネクションなど)が存在する別のeNBによってサーブされるかを確認することができる。eNBは、以下にさらに説明するように、このeNBによってサーブされるWTRUの全部または一部のために維持することができる識別マッピング表および/または方式を確認することができる。eNBは次いで、WTRU近接識別情報にマップすることができるC−RNTI(または任意のRNTI)によって識別されるターゲットWTRUに、制御プレーンメッセージを転送することができる。
例えば、MMEは、すべてのS1APメッセージ中のWTRUの近接識別情報をeNBに提供することができる。例えば、接続モードへの移行時に、およびeNBにおけるコンテキスト設定中に、MMEは、S1APメッセージ(例えば、WTRU Context Setup Requestメッセージ)中のWTRUの近接識別子をeNBに提供することができる。eNBは、提供されるIDとWTRUのC−RNTIとの間のマッピングを作成することができる。eNBは、このWTRUがWTRUの特別なグループ、例えば公共安全グループに属しているかどうかを、MMEによって知らされることもある。eNBは、次いでWTRUに、例えば近接RNTI、またはグループ近接RNTIなど、特別なRNTIを提供することもある。別の例では、eNBは、MMEからWTRU近接識別情報を受信する場合、eNBはこの識別情報を、RRC Connection Reconfigurationメッセージなどの任意のRRCメッセージでWTRUに転送することができる。eNBは、WTRU近接識別情報がMMEから受信されるかどうかにかかわらず、特別なRNTIを割り当てることもできる。識別情報および/またはeNBにおけるマッピング表の使用に基づいて、eNBは、別のダウンリンクRRCメッセージを作成して、その内部に制御プレーンメッセージを含むことができる。このようなRRCメッセージおよび/または制御プレーンメッセージは、ダウンリンクまたはアップリンクで同様に使用されることが可能である。
上述のようにRRCメッセージを通じてWTRU対WTRU制御プレーン通信が行われる可能性があることを、WTRUは、制御プレーンシグナリングを介して知らされる、または知らされないことがある。WTRUは、RRCメッセージングを介してeNBによってそうするように構成されている場合、この方式を使用することができる。WTRUが提案される方式を使用するための別の例示的トリガは、WTRUが公共安全提供者として動作するように構成されている場合、手動セッティングを介して、または特別なアクセスクラスを使用することによってシステムにアクセスする。上記の表示のいずれかについて、RRCは、制御プレーン層から要求されると、制御プレーンメッセージを含んだRRCメッセージを、別のWTRUに送信することができる。RAN(例えば、eNB)を介して、または直接的な無線インタフェースで、制御プレーンメッセージを含んだRRCメッセージを受信すると、終端WTRU中のRRC層は、RRCメッセージ中の受信した制御プレーン情報を制御プレーン層に提供することができる。
RRCおよび制御プレーンメッセージ交換のための上述のプロトコルおよび手続きは、次のWTRU−WTRU通信目的のいずれかに使用されることが可能である:1または複数のパートナーWTRUについてチェックして、(1または複数の)近接ベースのアプリケーションが呼び出し(invocation)に利用できるかどうかを判断するための1つのWTRUからの近接関連の問合せ、応答は、チェックされたアプリケーションの利用可能性および/またはアプリケーションのアクセス方法および/もしくはQoS要件を表示することができる、および発信元WTRUからの近接ベースのアプリケ−ションが1または複数のパートナーWTRUで、例えば、アプリケーション名、アプリケーションId、ポート番号および/または対応するQoS要件が含まれることがある、(1または複数の)近接ベースのアプリケーションの1つを呼び出す(実行中のそのアプリケーションの承諾をチェックすることを含む)ことを可能にすること。RRCメッセージへの応答は、例えば、呼び出しの成功もしくは失敗、および/またはリンクパラメータを含むことができる。
一実施形態によれば、新しいWTRU対WTRUリンクが、2つのパートナーWTRU間に確立されたとき、制御プレーンメッセージおよびユーザプレーンメッセージを含んだWTRU対ネットワークのシグナリングメッセージは、新しいWTRU対WTRUリンクを通じて送信されることが可能である。これは、発信元WTRU対ネットワークのリンクを通じてマッピングにより実行されることが可能である。この場合、パートナーWTRUは、モビリティ関連イベントが発生する、または近接アソシエーションが解除され、WTRUがイベントを報告し、ネットワークコマンドを受信する必要がある場合に備えて、それらの元のRRCコネクションおよびMMEコネクションを維持する必要がある可能性がある。
WTRUが、ネットワークへの元のリンク(例えば、直接無線リンクのWTRU対WTRU)を自然に維持することができない場合、WTRUおよびネットワーク支援する近接サービスは、2つのWTRU間のユーザプレーン通信が、フレーム数X(X number of frames)を使用することができ、次いでWTRUとネットワークとの間の制御プレーン通信が、例えばフレーム数Y(Y number of frames)を使用することができるように、時分割方式を使用することができる。ユーザプレーンおよび制御プレーン通信は、設定された期間に、交互に配置されて繰り返して次々にスケジュールされることが可能である。
一実施形態によれば、パートナーWTRU間の直接無線リンク通信のために、WTRU対WTRU直接データセキュリティが、リンクの両側で(すなわち、WTRUにおいておよびネットワークにおいて)セキュリティエンコーダおよびデコーダに代わって、またはこれらに加えて、使用されることがある。エンコーダおよびデコーダは、直接通信では通信中のWTRU上にあることが可能であって、したがって送信WTRUがエンコードし、受信WTRUがデコードし、ネットワークは、エンコード/デコードに関与しない。
一実施形態によれば、命令中のMMEは、例えばHSSを用いておよび/またはパートナーWTRUを用いて、セキュリティ手続きを呼び出して、WTRU−WTRU直接通信のためのセキュリティキーおよびアルゴリズムを引き出し、判断することができる。命令中のMMEは、セキュリティキーおよびセキュリティアルゴリズムの選択を、パートナーWTRUに伝えることができる。命令中のMMEは、(1または複数の)関与するRANノード(例えば、eNB)に、関連するセキュリティ情報を知らせることもできる。WTRU−WTRUデータセキュリティは、WTRUユーザプレーン通信全体に適用されることが可能である、またはこれは、直接通信下のパートナーWTRU間で、個別のベアラまたはチャネル上の特定のアプリケーションに適用されることが可能である。
ページングおよびサービス要求手続きが、リソース設定を回避するように設計されることが可能である。例示的方法は、例えば、システムが単にWTRUの位置を知ることを望む(例えば、MMEは、近接サービスまたは近接アプリケーションからの要求により、単にWTRUの位置を知ることを希望する)場合、WTRUのEPSベアラのためのリソースをセットアップすることなく、WTRUをページングすることができる。WTRUは、データ無線ベアラではなく、信号無線ベアラ、およびS1リソースなどEPSベアラのための他のリソースの確立をもたらすページングに応答することができる。本明細書では、Paging for Location Identification(位置識別のためのページング:PLI)は、ユーザリソースを設定することなくそのセルレベル位置を知るためのWTRUのページングを指すことができる。
次の機構のいずれかが、MMEにおいてPLIのためのトリガとして使用されることが可能である。MMEは、WTRUの位置を知りたいと望むことがある。したがって、MMEは、WTRUがアイドルモードであるとき、次のいずれかにより、PLIを行うことができる:WTRUを捜し出してほしいという近接サーバからの要求、公共安全アプリケーションまたはサービスの能力がある別のWTRUからの要求、オペレータによる近接サービスからの要求、WTRUを用いてユーザプレーンデータを通信することなくWTRUの位置を知ることを求める任意のエンティティまたはノードからの要求、ならびに公共安全能力を有するユーザおよび/またはWTRUである、またはない可能性があるユーザおよび/またはWTRUの位置を知りたいという、公共安全エンティティからの要求。
無線リソースは、PLIに必要とされることはないので、MMEは、リソースが設定されないように、PLIに関してeNBに知らせることができる。さらに、WTRUが、無線リソースがないのは意図的であって、エラー事例ではないこと、ゆえにWTRUは再アタッチを試みてはならないことを知るように、eNBはこの表示を使用して、WTRUに送信されるページングメッセージを変更することができる。一実施形態によれば、MMEは、S1APメッセージに表示フィールドを含んで、ページングはPLIのためであることをeNBに知らせることができる。これは、例えばS1APインタフェース上のページングメッセージなど、任意のS1APメッセージに追加されることが可能である専用IEまたは新しいビットであることが可能である。特定の値を有するこのIEまたは新しいビットは、ページングがPLIのためであることを表示することができる。あるいは、専用ページングメッセージが、S1APインタフェース上で、例えば「Paging for Location Identification」に定義されることが可能である。
PLIのための表示フィールドまたはメッセージを受信すると、eNBは、無線インタフェース上にリソースをセットアップすることなく、ページングを開始することができる。別の実施形態によれば、MMEは、Initial Context Setup Requestメッセージに表示を含むことができる。eNBは、この表示を使用して、無線リソースの設定を中止する、またはいずれの無線リソースも停止しない。
一実施形態によれば、ページングはPLIのためであり、ゆえに無線リソースは設定されないことをWTRUに知らせるための表示を含むように、RRC Pagingメッセージが変更されることが可能である。別の実施形態によれば、RRC Connection Reconfigurationメッセージは、ページングがPLIのためであり、ゆえに無線リソースは設定されないことをWTRUに知らせるように変更されることが可能である。両方の例示的実施形態において、新しいIEまたはビットが追加され、特定の値がPLIのためのページングを表示することができる。eNBは、ページングメッセージまたはRRC Connection Reconfigurationメッセージの機能を有し、PLIの表示を含むことができるWTRUに送信する専用メッセージを使用することができる。
上述のメッセージのいずれかを使用してPLIの表示を受信すると、RRCは、次の情報のいずれかを制御プレーン層に表示することができる:PLIのためのページングが受信された、および/またはWTRUは、PLIのために接続モードである。したがってWTRUおよび/または制御プレーンがページングに応じた後に、これが行われるようにする。PLIのためのページングの受信について表示すると、WTRUまたは制御プレーンエンティティは、位置識別のためのページングへの応答として新しい制御プレーンメッセージを送信することができる。別の実施形態によれば、WTRUまたは制御プレーンエンティティは、変更されたService Request、Extended Service Requestメッセージ、またはサービス要求手続きメッセージを送信することができ、表示(例えば、新しいIEまたはビット)を含んで、これはPLIのためのページングへの応答であり、ゆえにネットワークはユーザプレーンにリソースを設定する必要がないことをMMEに知らせることができる。
WTRUおよび/または制御プレーンエンティティは、このメッセージを送信した後に、または下位層がeNBへのメッセージの送信の成功を確認した後に、または、PLIのための表示を有するRRCメッセージ(例えば、RRC Connection Reconfiguration)が受信されたというRRCからの確認応答の後に、サービス要求手続きを成功とみなすことができる。
一実施形態によれば、ソース移動管理エンティティ(MME)によって行われる方法が、第1のワイヤレス送受信ユニット(WTRU)と第2のWTRUとの間の近接サービスセッションを提供することができる。ソースMMEは、第1のWTRUと関連付けられることが可能である。第1のWTRUから近接サービスのために要求が受信されることがある。近接サービスメッセージは、ターゲットMMEに送信されることが可能である。ターゲットMMEは、第2のWTRUと関連付けられることが可能である。近接サービスメッセージは、近接サービスセッションのためのアクションを表示するサービスタイプフィールドを含むことができる。近接サービスメッセージは、第1のWTRUと第2のWTRUとの間の通信のための好ましいデータパスを示す、要求データパスフィールドを含むことができる。近接サービス応答メッセージは、ターゲットMMEから受信されることが可能である。
無線リソース制御(RRC)メッセージが、WTRU対WTRU制御プレーンメッセージを含んだ第1のWTRUから受信されることが可能である。WTRU対WTRU制御プレーンメッセージは、RRCメッセージから取り出されることが可能である。WTRU対WTRU制御プレーンメッセージは、第2のRRCメッセージにピギーバックされることが可能である。第2のRRCメッセージは、第2のWTRUに転送されることが可能である。
近接サービスメッセージは、近接サービスセッションとしてセッションを表示するメッセージタイプフィールドをさらに含むことができる。近接サービスメッセージは、セッション識別子を表示するセッション識別子フィールドをさらに含むことができる。近接サービスメッセージは、アプリケーション識別子を表示するアプリケーション識別子フィールドをさらに含むことができる。近接サービスメッセージは、第1のWTRUの識別子を表示する開始WTRU識別フィールドさらに含むことができる。近接サービスメッセージは、第2のWTRUの識別子を表示する終端WTRU識別フィールドさらに含むことができる。近接サービスメッセージは、第1のWTRUと関連付けられたセルを識別するためのグローバルセル識別子フィールドをさらに含むことができる。近接サービスメッセージは、終端WTRUフィールドのためのメッセージをさらに含むことができる。
要求データパスフィールドは、エアインタフェースを通じたパス、evolvedノードB(eNB)を通るパス、またはコアネットワークを通るパスのうちの1つを表示することができる。近接サービスメッセージは、近接サービスセッションに関与する複数のWTRUを識別する複数の終端WTRU識別フィールドをさらに含むことができ、近接サービス応答メッセージが、第2のWTRUのステータスを含んだターゲットMMEから定期的に受信されることが可能である。近接サービス応答メッセージは、第1のWTRUに関連する第2のWTRUの近接ステータスの変化に関して、ターゲットMMEから受信されることが可能である。
別の実施形態によれば、ターゲット移動管理エンティティ(MME)によって行われる方法が、第1のワイヤレス送受信ユニット(WTRU)と第2のWTRUとの間の近接サービスセッションを提供することができる。ターゲットMMEは、第2のWTRUと関連付けられることが可能である。近接サービスメッセージは、ソースMMEから受信されることが可能である。近接サービスメッセージは、近接サービスセッションのためのアクションを表示するサービスタイプフィールドを含むことができる。第2のWTRUが近接サービスセッションに加えられたことが確認されることが可能である。第2のWTRUが近接サービスセッションに加えられる場合、近接サービス応答メッセージが、ソースMMEに送信されることが可能である。近接サービス応答メッセージは、第2のWTRUに関する位置情報を含むことができる。
第2のWTRUの位置に基づいて第2のWTRUが近接サービスに加えられるかどうかが確認されることが可能である。近接サービスメッセージは、第1のWTRUと第2のWTRUとの間の通信のための好ましいデータパスを示す、好ましいデータパスフィールドを含むことができる。好ましいデータパスが許容されるかどうかが確認されることが可能である。情報が、第2のWTRUに送信されることが可能である。情報は、近接サービスの要求を含むことができる。情報は、第1のWTRUの識別子を含むことができる。近接サービス応答メッセージが、第2のWTRUのステータスを含んだソースMMEに定期的に送信されることが可能である。第1のWTRUに関連する第2のWTRUの近接ステータスが変化した場合、近接サービス応答メッセージが、ソースMMEに送信されることが可能である。
別の実施形態によれば、第1のワイヤレス送受信ユニット(WTRU)によって方法が行われることが可能である。近接サービスメッセージの要求が、サービング移動管理エンティティ(MME)に送信されることが可能である。近接サービスメッセージ要求は、データ共有に関わる少なくとも1つのパートナーWTRUの識別子を含むことができる。近接サービスメッセージの要求は、データ共有の要求されるデータパスを含むことができる。少なくとも1つのパートナーWTRUとの近接サービスセッションの通知が、確認されたデータパスを通じて受信されることが可能である。少なくとも1つのパートナーWTRUとのデータ共有は、確認されたデータパスを通じて開始されることが可能である。確認されたデータパスは、要求されたデータパスと同じものである。確認されたデータパスは、要求されたデータパスとは異なるものである。要求されたデータパスは、エアインタフェースを通じたパス、evolvedノードB(eNB)を通るパス、またはコアネットワークを通るパスのうちの1つとすることができる。第1のWTRUが、無線リンクを通じて直接少なくとも1つのパートナーWTRUと制御プレーンメッセージを通信することができることを示す表示メッセージが、受信されることが可能である。制御プレーンメッセージが、サービングMMEを介して少なくとも1つのパートナーWTRUに送信されることが可能である。制御プレーンメッセージが、直接無線リンクを介して少なくとも1つのパートナーWTRUに送信されることが可能である。
特徴および要素について特定の組合せで上述したが、各特徴または要素は、単独で、または他の特徴および要素とのいかなる組合せでも使用することができることを当業者は理解するであろう。さらに、本明細書に記載された方法は、コンピュータまたはプロセッサにより実行するためにコンピュータ可読媒体に組み込まれたコンピュータプログラム、ソフトウェア、またはファームウェアで実行することができる。コンピュータ可読媒体の例には、電子信号(有線または無線接続によって送信される)、およびコンピュータ可読記憶媒体が含まれる。コンピュータ可読記憶媒体の例には、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内蔵ハードディスクおよびリムーバブルディスクなどの磁気媒体、光磁気媒体、ならびにCD−ROMディスクおよびデジタル多用途ディスク(DVD)などの光媒体が含まれるが、これらに限定されない。ソフトウェアと関連したプロセッサが使用されて、WTRU、端末、基地局、RNC、または任意のホストコンピュータで使用するための無線周波数トランシーバを実装することができる。