JP2015518665A - 遠隔起動される音声通信のためのシステムおよび方法 - Google Patents

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Abstract

モバイル機器は通常機器のユーザが操作するよう設計されたある形態の音声機能、例えば電話をかける機能を有しているが、機器の盗難や紛失があった際にユーザはこれらの音声機能を遠隔操作したいと望むだろう。機器と複数のクライアントとの間にいつ音声通信が成立すべきかを判断し、その音声通信を開始するコマンドを送るための技術が提供されている。その判断はクライアントからの要求を受領し、サーバにおいて機器が紛失あるいは盗難にあったことを探知し、または機器において機器が行方不明であることを探知することに基づいて行われるであろう。音声通信は機器におけるユーザの介入なしにまたはポータブル電子機器ユーザの動作に応えて成立するであろう。機器での音声設定などの設定は音声通信に関連して更新されるであろう。【選択図】図1

Description

本発明は情報技術の分野、特にポータブル電子機器に関わる音声通信のためのシステムと技術に関わる。
本出願は2009年2月17日付米国特許出願No. 12/372,719 「モバイル機器の遠隔からの確保または回収のためのシステムと方法」の一部継続出願であり、以下の同時係属中の米国特許出願:米国特許出願No. 12/255635 「セキュリティステイタスおよび情報表示システム」、米国出願No. 12/255,632 「安全なモバイルプラットフォームシステム」、米国出願No. 12/255,626 「モバイルクロスプラットフォームソフトウエアシステムのためのシステムと方法」、米国特許出願No. 12/255,621 「攻撃とマルウエアの防止のためのシステムと方法」、米国特許出願No. 12/255,614 「複数のインタフェースと複数のプロトコルのモニターと分析のためのシステムと方法」に関連し、これらはすべて引用により本明細書に組み込まれる。
スマートフォンやタブレットコンピュータ等の機器は多くの人々にとって重要な装備品でありおそらく生活に不可欠な装備品になってきた。これらの機器は音楽コレクション、ドキュメント、面会記録、ノート、備忘録、カレンダーの日付、写真、動画、やもっと多くの種類がある大量の個人データを保存する。これらの機器には人々がこれらの機器用に購入した生産性向上アプリ、ゲーム、新作アプリ、等の多くの様々なアプリケーションプログラムつまりアプリが含まれているだろう。
これらの機器の主要な特徴は小型で比較的軽量であることである。したがって、通常人々はこれらの機器を仕事、会議、約束、レストラン、コーヒーショップ、バー等一日中携帯する。これらの機器は紛失、置き忘れ、盗難にたいへんあいやすいだろう。一般に、これらの機器は非常に高価であることも多く重要なデータが入っている場合には代替も難しいので、機器を失くした時には人々は気が動転するだろう。
米国特許出願12/372,719 米国特許出願12/255,635 米国特許出願12/255,632 米国特許出願12/255,626 米国特許出願12/255,621 米国特許出願12/255,614
したがって、人々が行方不明になった自分の機器を探すのに役立つシステムや技術を提供する必要が生じる。
モバイル機器は通常機器のユーザが操作するよう設計されたある形態の音声機能、例えば電話をかける機能を有しているが、機器の盗難や紛失があった際にユーザはこれらの音声機能を遠隔操作したいと望むだろう。機器と複数のクライアントとの間にいつ音声通信が成立すべきかを判断し、その音声通信を開始するコマンドを送るための技術が提供されている。その判断はクライアントからの要求を受領し、サーバにおいて機器が紛失あるいは盗難にあったことを探知し、または機器において機器が行方不明であることを探知することに基づいて行われるであろう。音声通信は機器におけるユーザの介入なしにまたはポータブル電子機器ユーザの動作に応えて成立するであろう。機器での音声設定などの設定は音声通信に関連して更新されるであろう。
特定の実施例では、方法にはサーバにおいてクライアントコンピュータとポータブル電子機器の間の音声通信が成立すべきであると判断し、前記判断に応えて指示を生成し、前記指示がポータブル電子機器に音声通信を開始するよう指示を出す第1のコマンドを含み、前記指示を前記ポータブル電子機器に送信することが含まれる。
他の特定の実施例では、方法にはサーバにおいてクライアントコンピュータとポータブル電子機器の間の音声通信が成立すべきであると判断し、サーバにおいて前記判断に応えて音声データ送信プロバイダに音声通信を開始するよう指示を出す第1のコマンドを含む指示を生成し、サーバにおいて前記指示を前記音声データ送信プロバイダに送信することが含まれる。
他の特定の実施例では、ポータブル電子機器上の方法には、前記ポータブル電子機器において、セキュリティイベントの発生を前記ポータブル電子機器で探知し、探知されたセキュリティイベントに応えて、前記ポータブル電子機器において前記ポータブル電子機器とクライアントコンピュータの間の音声通信を成立させるべきであると判断することが含まれる。
他の特定の実施例では、ポータブル電子機器上の方法には、前記ポータブル電子機器において、前記ポータブル電子機器において作動する第1のアプリケーションプログラムによってネットワークで前記ポータブル電子機器において受領される通信信号を傍受し、前記通信信号を分析して第1の条件または第2の条件の少なくともひとつを探知することが含まれる。前記第1の条件は前記通信信号が予め決められたセキュリティコード含む時に探知される。前記第2の条件は前記通信信号が予め決められたソースから発せされた時に探知される。前記方法にはさらに、前記少なくともひとつの条件が探知されれば、音声通信が前記ポータブル電子機器とクライアントの間に成立すべきであると判断し、前記少なくともひとつの条件も探知されなければ、前記傍受された通信信号を前記ポータブル電子機器において作動する第2のアプリケーションプログラムに渡すことが含まれる。
他の特定の実施例では、方法にはサーバにおいてクライアントコンピュータとポータブル電子機器の間の音声通信を成立させるべきであると判断し、前記判断に応えて指示を生成し、前記指示はポータブル電子機器に音声データ送信プロバイダを通じて前記音声通信を開始するよう指示する第1のコマンドを含み、前記方法にはさらに前記クライアントコンピュータに前記指示を送信することが含まれる。
他の特定の実施例では、クライアントコンピュータと目的となるモバイル通信機器の間の双方向音声通話を遠隔起動させる方法には、a) サーバにおいて、クライアントコンピュータユーザから受領した認証証明書を処理して前記クライアントコンピュータユーザが前記サーバにアクセスして前記クライアントコンピュータと前記目的となるモバイル通信機器の間の双方向音声通話が開始されるよう要求する資格があるかどうかを判断し、b) 前記サーバにおいて、前記認証証明書を処理した後で、前記クライアントコンピュータにウェブページを提示して前記認証されたユーザが前記ウェブページ上で前記サーバが前記クライアントコンピュータと前記目的となるモバイル通信機器の間の双方向音声通話を開始させるコマンドを発するよう求める要求を入力できるようにし、c) 前記サーバにおいて、前記認証されたユーザからの前記クライアントコンピュータと前記目的となるモバイル通信機器の間の双方向音声通話を開始させるコマンドを発するよう求める前記要求を受領し、d) 前記サーバにおいて、音声データ送信プロバイダに前記音声データ送信プロバイダが双方向音声接続を通じて前記クライアントコンピュータと前記目的となるモバイル通信機器を接続するよう指示する前記コマンドを送信することが含まれる。
他の特定の実施例では、記憶可能でコンピュータ可読な記憶媒体にはプロセッサによって実施された場合前記プロセッサにクライアントコンピュータと目的となるモバイル通信機器の間の双方向音声通話を遠隔起動開始させる方法の前記ステップを実施させる一組の指示が保存されており、その指示にはa) サーバにおいて、クライアントコンピュータユーザから受領した認証証明書を処理して前記クライアントコンピュータユーザが前記サーバにアクセスして前記クライアントコンピュータと前記目的となるモバイル通信機器の間の双方向音声通話が開始されるよう要求する資格があるかどうかを判断し、b) 前記サーバにおいて、前記認証証明書を処理した後で、前記クライアントコンピュータにウェブページを提示して前記認証されたユーザが前記ウェブページ上で前記サーバが前記クライアントコンピュータと前記目的となるモバイル通信機器の間の双方向音声通話を開始させるコマンドを発するよう求める要求を入力できるようにし、c) 前記サーバにおいて、前記認証されたユーザからの前記クライアントコンピュータと前記目的となるモバイル通信機器の間の双方向音声通話を開始させるコマンドを発するよう求める前記要求を受領し、d) 前記サーバにおいて、音声データ送信プロバイダに前記音声データ送信プロバイダが双方向音声接続を通じて前記クライアントコンピュータと前記目的となるモバイル通信機器を接続するよう指示する前記コマンドを送信することが含まれる。
他の特定の実施例では、クライアントコンピュータと目的となるモバイル通信機器の間の双方向音声通話を遠隔起動させる方法にはa) サーバにおいて、クライアントコンピュータユーザから受領した認証証明書を処理して前記クライアントコンピュータユーザが前記サーバにアクセスして前記クライアントコンピュータと前記目的となるモバイル通信機器の間の双方向音声通話が開始されるよう要求する資格があるかどうかを判断し、b) 前記サーバにおいて、前記認証証明書を処理した後で、前記クライアントコンピュータから前記サーバにアクセスした前記認証されたユーザからの前記クライアントコンピュータと前記目的となるモバイル通信機器の間の双方向音声通話を開始させるよう求める要求を受領し、c) 前記サーバにおいて、音声データ送信プロバイダに前記音声データ送信プロバイダが双方向音声接続を通じて前記クライアントコンピュータと前記目的となるモバイル通信機器を接続するよう指示するコマンドを送信することが含まれる。
他の特定の実施例では、記憶可能でコンピュータ可読な記憶媒体にはプロセッサによって実施された場合前記プロセッサにクライアントコンピュータと目的となるモバイル通信機器の間の双方向音声通話を遠隔起動させる方法の前記ステップを実施させる一組の指示が保存されており、その指示にはa) サーバにおいて、クライアントコンピュータユーザから受領した認証証明書を処理して前記クライアントコンピュータユーザが前記サーバにアクセスして前記クライアントコンピュータと前記目的となるモバイル通信機器の間の双方向音声通話が開始されるよう要求する資格があるかどうかを判断し、b) 前記サーバにおいて、前記認証証明書を処理した後で、前記クライアントコンピュータから前記サーバにアクセスした前記認証されたユーザからの前記クライアントコンピュータと前記目的となるモバイル通信機器の間の双方向音声通話を開始させるよう求める要求を受領し、c) 前記サーバにおいて、音声データ送信プロバイダに前記音声データ送信プロバイダが双方向音声接続を通じて前記クライアントコンピュータと前記目的となるモバイル通信機器を接続するよう指示するコマンドを送信することが含まれる。
他の特定の実施例では、目的となるモバイル通信機器からの双方向音声通話を遠隔起動させる方法には、a) サーバにおいて、クライアントコンピュータユーザから受領した認証証明書を処理して前記クライアントコンピュータユーザが前記サーバにアクセスして前記目的となるモバイル通信機器からユーザのバックアップ電話番号への双方向音声通話を開始することを要求する資格があるかどうかを判断し、b) 前記サーバにおいて、前記認証証明書を処理した後で、前記クライアントコンピュータにウェブページを提示して前記認証されたユーザが前記ウェブページ上で前記サーバが前記目的となるモバイル通信機器から前記ユーザのバックアップ電話番号への双方向音声通話を開始させるコマンドを発するよう求める要求を入力できるようにし、c) 前記サーバにおいて、前記認証されたユーザからの前記目的となるモバイル通信機器から前記ユーザのバックアップ電話番号への双方向音声通話を開始させるよう求める要求を受領し、d) 前記サーバにおいて、音声データ送信プロバイダに前記音声データ送信プロバイダが双方向音声接続を通じて前記目的となるモバイル通信機器を前記ユーザのバックアップ電話番号に接続するよう指示する前記コマンドを送信することが含まれる。
他の特定の実施例では、記憶可能でコンピュータ可読な記憶媒体にはプロセッサによって実施された場合前記プロセッサに目的となるモバイル通信機器からの双方向音声通話を遠隔起動させる方法の前記ステップを実施させる一組の指示が保存されており、その指示にはa) サーバにおいて、クライアントコンピュータユーザから受領した認証証明書を処理して前記クライアントコンピュータユーザが前記サーバにアクセスして前記目的となるモバイル通信機器からユーザのバックアップ電話番号への双方向音声通話を開始することを要求する資格があるかどうかを判断し、b) 前記サーバにおいて、前記認証証明書を処理した後で、前記クライアントコンピュータにウェブページを提示して前記認証されたユーザが前記ウェブページ上で前記サーバが前記目的となるモバイル通信機器から前記ユーザのバックアップ電話番号への双方向音声通話を開始させるコマンドを発するよう求める要求を入力できるようにし、c) 前記サーバにおいて、前記認証されたユーザからの前記目的となるモバイル通信機器から前記ユーザのバックアップ電話番号への双方向音声通話を開始させるコマンドを発するよう求める要求を受領し、d) 前記サーバにおいて、音声データ送信プロバイダに前記音声データ送信プロバイダが双方向音声接続を通じて前記目的となるモバイル通信機器を前記ユーザのバックアップ電話番号に接続するよう指示する前記コマンドを送信することが含まれる。
他の特定の実施例では、目的となるモバイル通信機器からの双方向音声通話を遠隔起動させる方法には、a) サーバにおいて、クライアントコンピュータユーザから受領した認証証明書を処理して前記クライアントコンピュータユーザが前記サーバにアクセスして前記目的となるモバイル通信機器からユーザのバックアップ電話番号への双方向音声通話を開始することを要求する資格があるかどうかを判断し、b) 前記サーバにおいて、前記認証証明書を処理した後で、前記クライアントコンピュータから前記サーバにアクセスした前記認証されたユーザからの前記目的となるモバイル通信機器から前記ユーザのバックアップ電話番号への双方向音声通話を開始させるよう求める要求を受領し、c) 前記サーバにおいて、音声データ送信プロバイダに前記音声データ送信プロバイダが双方向音声接続を通じて前記目的となるモバイル通信機器を前記ユーザのバックアップ電話番号に接続するよう指示するコマンドを送信することが含まれる。
他の特定の実施例では、記憶可能でコンピュータ可読な記憶媒体にはプロセッサによって実施された場合前記プロセッサに目的となるモバイル通信機器からの双方向音声通話を遠隔起動させる方法の前記ステップを実施させる複数の指示が保されており、その指示にはa) サーバにおいて、クライアントコンピュータユーザから受領した認証証明書を処理して前記クライアントコンピュータユーザが前記サーバにアクセスして前記目的となるモバイル通信機器からユーザのバックアップ電話番号への双方向音声通話を開始することを要求する資格があるかどうかを判断し、b) 前記サーバにおいて、前記認証証明書を処理した後で、前記クライアントコンピュータから前記サーバにアクセスした前記認証されたユーザからの前記目的となるモバイル通信機器から前記ユーザのバックアップ電話番号への双方向音声通話を開始させるよう求める要求を受領し、c) 前記サーバにおいて、音声データ送信プロバイダに前記音声データ送信プロバイダが双方向音声接続を通じて前記目的となるモバイル通信機器を前記ユーザのバックアップ電話番号に接続するよう指示するコマンドを送信することが含まれる。
他の特定の実施例では、方法にはサーバにおいてポータブル電子機器がある場所の音声が録音されるべきであると判断し、前記判断に応えて前記ポータブル電子機器前記ポータブル電子機器がある場所の音声の録音を開始するよう示す指示を生成し、前記ポータブル電子機器にその指示を送信することが含まれる。
他の特定の実施例では、VOIPコールはウェブのアプリ、SMS、または電話から開始することができる。この機能は電話、タブレット、およびSIMカードを持たない機器に適用できる。VOIPコールは電話形式、VOIP、またはリアルタイムかバッチファイルのいずれかの音声ファイルでの音声の伝送を含むことができる。装置へのVOIPコールには以下の内容を含みうる。:a) 伝言およびコールバック(単独通話かまたは特定のリストでの会議電話が可能。会議通話のリストはVOIPクライアントを含めてもよく電話である必要がない。); b) 呼び出し音がありでもなしでも可能、音量設定の更新、ヘッドフォン/音声のルーティングの更新も同様; c) 自動応答; d) 通話中の機器の設定 ;e) 写真撮影など機器の動作を開始させること;f) 機器をロックして「所有者に電話する」など一定の機能のみ作動させる; g) 何らかのイベントの発生を条件にコールバックする(例、画面がオンになった時、動きがある時、カメラが使用される時、正しくないパスワードが使用された時) が含まれる。
本発明の他の目的、特徴、利点は以下の詳細な記述と添付する図表によって明らかになるだろう。図中の同様の参照指定は同様の機能を表している。
図1はモバイル機器、サーバ、クライアントコンピュータの説明である。 図2はモバイル機器で実施される遠隔アクセス処理のフローチャートの説明である。 図3はモバイル機器で実施される条件コマンドフローチャートの説明である。 図4はモバイル機器との通信のためのフローチャートの説明である。 図5はモバイル機器に対する遠隔アクセス制御機能を持つGUIを有するウェブぺージの一例の説明である。 図6はモバイル機器にメッセージサービス経由でサーバに機器に対する遠隔アクセスコマンドがあることを指示することを示すフローチャートの説明である。 図7はモバイル機器に長時間ログアウトHTTP経由でサーバに機器に対する遠隔アクセスコマンドがあることを指示することを示すフローチャートの説明である。 図8は機器からの要求に対して応答をキャッシュすることを示すフローチャートの説明である。 図9は機器マネジメントサーバと通信して機器上で動作を実行することを示すフローチャートの説明である。 図10はサーバがコンポーネントと接続して機器上で動作を実行することを示すフローチャートの説明である。 図11はコンポーネントがサーバと接続して機器上で動作を実行することを示すフローチャートの説明である。 図12はサーバが機器と機器マネジメントサーバとの中継地の役割を果たすことを示すフローチャートの説明である。 図13はサーバがプッシュサービスと相互作用して機器上で動作を実行することを示すフローチャートの説明である。 図14は位置特定サービスと相互作用して機器の物理的位置情報を提供することを示すフローチャートの説明である。 図15は機器上でデータクォータを実施することを示すフローチャートの説明である。 図16は遠隔アクセスコマンドが機器上で確実に実施されることを示すフローチャートの説明である。 図17は機器上で閲覧できるデータ閲覧ウェブページの説明である。 図18はソース機器から宛先機器からのデータ転送、設定またはアプリケーションを示すフローチャートの説明である。 図19は遠隔起動される音声通信のシステムと方法の特定の実施形態の簡素化されたブロック図の説明である。 図20は遠隔起動される音声通信のシステムと方法の別の特定の実施形態の簡素化されたブロック図の説明である。 図21は図20が示すシステムのより詳細なブロック図の説明である。 図22はサーバによるクライアントからの音声通信の開始を求める要求の受領とモバイルまたはポータブル電子機器へのコマンドの送信の簡素化されたブロック図の説明である。 図23はサーバによる音声通信が成立すべきであるという判断とポータブル電子機器へのコマンドの送信の簡素化されたブロック図の説明である。 図24はサーバによる音声通信についての判断と音声データトランスポートプロバイダへのコマンドの送信の簡素化されたブロック図の説明である。 図25はサーバによる音声通信を求める要求の受領と音声データトランスポートプロバイダへのコマンドの送信の簡素化されたブロック図の説明である。 図26はポータブル電子機器によるイベントの探知と探知されたイベントに基づく音声通信が成立すべきであるという判断の簡素化されたブロック図の説明である。 図27はポータブル電子機器によるクライアントからの音声通信を命じるコマンドの受領の簡素化されたブロック図の説明である。 図28はクライアントによる音声データトランスポートプロバイダへの音声通信の開始を命じるコマンドの送信の簡素化されたブロック図の説明である。 図29は「私の機器に電話します」と呼ばれるであろう機能の特定の実施例の全体フローの説明である。 図30は「私の機器に電話します」機能の別の特定の実施例の全体フローの説明である。 図31は「私にコールバックしてください」と呼ばれるであろう機能の特定の実施例の全体フローの説明である。 図32は「私にコールバックしてください」機能の別の特定の実施例の全体フローの説明である。 図33は行方不明機器モバイルアプリのポータブル電子機器上の特定の実施例の画面の説明である。 図34は行方不明機器モバイルアプリの「私の機器に電話します」機能の設定ページの画面の説明である。 図35は行方不明機器ウェブアプリケーションのブラウザウインドウにおける特定の実施例の画面の説明である。 図36は行方不明機器ウェブアプリケーションの「私の機器に電話します」機能の画面の説明である。 図37は「私の機器に電話します」機能を経由して行方不明機器メッセージを受領するポータブル電子機器の画面の説明である。 図38は行方不明機器モバイルアプリの「私にコールバックしてください」機能の設定画面の説明である。 図39は行方不明機器ウェブアプリケーションの「私にコールバックしてください」機能の画面の説明である。 図40は「私にコールバックしてください」機能を経由して行方不明機器メッセージを受領するポータブル電子機器の画面の説明である。 図41は行方不明ポータブル電子機器の位置を示す地図の画面の説明である。
本発明がプロセス、装置、システム、機器、方法、コンピュータ可読媒体またはコンピュータプログラムコードを含むコンピュータ可読記憶媒体などのコンピュータ可読媒体、または光学式のまたは電子的通信リンク上でコンピュータ可読指示やコンピュータプログラムコードが送られるコンピュータネットワークを含む様々な手段で実施できることが評価されるべきである。アプリケーション、ソフトウエアプログラム、またはコンピュータ可読指示はコンポ―ネントまたはモジュールと称することができるだろう。アプリケーションは汎用コンピュータ上でのソフトウエアの実行の形態をとるかまたはハードウェアにおいて配線接続またはハードコーディングされているだろう。アプリケーションはまた、ソフトウエア開発キット、フレームワーク、または本発明の創作と実施を可能にするツールキットを通じて全体または一部がダウンロードされるだろう。本明細書においてこれらの実施または本発明が必要とするあらゆる形態を技術と称することができるだろう。一般に、開示された工程のステップの順序は発明の範囲内で変更されるだろう。
ここでの「モバイル通信機器」という用語は携帯電話、PDA、およびスマートフォンの意味で使用されている。 「モバイル通信機器」という用語は携帯電話、PDA、またはスマートフォンでも使用されるオペレーションシステムを動かす種類のラップトップコンピュータをも意味する。このようなラップトップコンピュータはしばしば携帯電話ネットワークやワイヤレスリンク経由のインターネットと継続的に接続して使用するよう設計される。「モバイル通信機器」という用語は携帯電話、PDA、またはスマートフォンでも使用されるオペレーションシステムを動かさない他のラップトップコンピュータ、ノートブックコンピュータ、サブノートコンピュータを含まない。特に、モバイル通信機器は音声、メッセージング、データ、その他のワイヤレスインターネット機能が主要な役割を果たすワイヤレス通信サービス機器を含む。ここでの「モバイル通信機器」という用語は「機器」、「モバイル機器」、「モバイルクライアント」または「ハンドセット」とも呼ばれるだろう。しかし、当業者であれば本発明がモバイル通信機器で使用されるものとして開示されているもののデスクトップ、ラップトップ、ノートブック、またはサーバコンピュータを含む他のコンピュータプラットフォームにおいても使用できることを理解するであろう。
ここでの「クライアントコンピュータ」という用語はコンピュータ、組み込み機器、モバイル機器、またはクライアントコンピュータが果たすものとして記述される機能を果たすために使用されうるシステムのあらゆるものを意味する。特に、クライアントコンピュータは、サーバが提供する機能をユーザが活用するのに使用しうるユーザインターフェースを表示するために使用されうる装置を含む。クライアントコンピュータはウェブページを表示し、アプリケーションをロードし、ウィジェットをロードし、またはクライアントコンピュータがサーバからユーザに情報を報告しサーバに要求を送るためにユーザから入力を受領することを可能にする他の表示機能を果たすことが可能であろう。
A. システム構成
図1にはモバイル機器101 の実施形態のブロック図が示されている。モバイル機器101にはオペレーティングシステム113、入力装置115、無線周波数トランシーバ116、ビジュアル画面125、バッテリーつまり動力サプライ113が含まれる。これらの各コンポーネントは中央処理ユニット(CPU)103と結合している。機器オペレーティングシステム113はCPU103上で動きセキュリティシステムアプリケーションプログラムとモバイル機器ハードウエアコンポーネントとの相互作用を可能にする。
実施例では、モバイル機器101はRFトランシーバ116を経てデータを受領するが、そのトランシーバは様々なネットワークたとえばBluetooth, WiFi等のローカルエリアネットワーク、GSMやCDMA等の携帯電話ネットワークを介して通信ができるだろう。
実施例では、ローカルソフトウエアコンポーネント175はモバイル機器にダウンロードされオペレーティングシステム113と統合するようにインストールされるアプリケーションプログラムである。ローカルソフトウエアコンポーネント175用のソースコードの多くはクロスプラットフォームのソフトウェアアーキテクチャを使用して様々なモバイル機器間で再使用される。このようなシステムにおいてはソフトウエアの機能の大多数はクロスプラットフォームコアモジュールで実施されうる。クロスプラットフォームモジュールは普遍的に作用することができ、ともにモバイル機器オペレーティングシステム113と相互作用する特定プラットフォームモジュールとプラットフォームアブストラクションモジュールの使用によって様々なモバイル機器オペレーティングシステムとのインターフェースが可能であり、これは米国特許出願No.12/1255,626 「モバイルクロスプラットフォームソフトウエアシステムのためのシステムと方法」に述べられている。ローカルソフトウエアコンポーネント175は機器、プラットフォームまたはオペレーションシステムに対して固有である他の実施例も存在する。
モバイル機器101はサーバ111へのアクセスを可能にするコミュニケーションネットワーク121にアクセスする。サーバ111はネットワーク121を介してクライアントコンピュータ233にもアクセスされるだろう。ネットワーク121は通常インターネットであるが他の通信ネットワークでもありうる。あるいはモバイル機器101はクライアントコンピュータ233がサーバ111にアクセスする際に用いるネットワークと異なるネットワークによってサーバ111にアクセスすることができる。実施例では、サーバ111にサーバソフトウェア117が備えられる。サーバ111上のサーバソフトウェア117はサーバ111とモバイル機器101との間の双方向通信と、サーバ111とクライアントコンピュタ233の間の双方向通信をともにネットワーク121を介して可能にする機能を提供する。サーバ111上のサーバソフトウェア117はクライアントコンピュタ233がモバイル機器101にアクセスしてクライアントコンピュタ233からモバイル機器101へコマンドを発することを可能にする。サーバソフトウェア117はまたクライアントコンピュタ233からの前記コマンドが実行された後または実行中にモバイル機器101がクライアントコンピュータ233と通信しモバイル機器101に関するステイタス情報を届けることを可能にする。さらに、サーバソフトウェア117は位置関連情報、画像、コンタクト、動画、SMSメッセージ、通話履歴、イベントログ、設定などのデータがモバイル機器101からクライアントコンピュータ233およびクライアントコンピュータ233からモバイル機器101に転送されることを可能にする。実施例では、サーバソフトウェア117はクライアントコンピュータ233上に表示され、認証されたユーザがモバイル機器101に関する遠隔アクセスと構成制御を使用できるようにするウェブページを生成する。実施例では、サーバにはまたモバイル機器101からのバックアップデータやその他の情報の記録に使用されるデータベース179が含まれる。
言うまでもなく、サーバ111による機能が単一のハードウェア機器に伴っている必要が必ずしもないことを当業者は理解するだろう。つまり、サーバという用語はここでは結合または共同して作動してここに述べられた機能を提供する複数のコンピュータを意図して使用されている。コンピュタの配置は共同でも別の場所でもよい。コンピュータは、異なったサービスで提供される機能のある部分の運用コンピュータが、他の機能を提供するコンピュータ群と同じである場合もそうでない場合もある、というような方式で共同運用されるかもしれない。たとえば、ある組合せのサーバがデータストレージ機能を提供して異なる組合せのサーバがそれ以外のすべての機能を提供するかもしれない。データストレージサーバはそれ以外の機能を提供するサーバを運用する企業とは別の企業が運用するかもしれない。Amazon Inc.が提供するS3(簡易ストレージシステム)は異なった組合せのコンピュータによって活用されて本発明を実現するようなデータストレージサービスであるかもしれない。
クライアントコンピュータ233に関して、望ましい実施例では、前記クライアントコンピュータはサーバ111上のサーバソフトウエア117にアクセスし、クライアントコンピュータ233がサーバソフトウエア117用のコンピュータプログラム指示セットをその場に持つことを要求しない。しかし、実施例によっては、クライアントコンピュータ223がモバイル機器への遠隔制御や遠隔アクセスを許容するソフトウエアによってプログラムされることも可能である。
実施例では、クライアントコンピュータにロードされたアプリケーションまたはウィジェットを用いてユーザインタフェースがユーザに提示される。ユーザインタフェースではクライアントコンピュータに表示されるウェブページが提供する機能の一部またはすべてが提供されるだろう。アプリケーションまたはウィジェットはプレゼンテーション論理を含みAPIを経てサーバと通信する。アプリケーションまたはウィジェットはサーバに要求を送ってサーバから表示用の情報を引き出す。サーバはXMLやJSON等の構造化フォーマットで情報を返送し、これによってアプリケーションまたはウィジェットは情報を任意の方法で表示できる。たとえば、アプリケーションまたはウィジェットが要求しサーバが返送した情報にはユーザがアクセスできる機器のリスト、機器に関するステイタス情報、またはユーザが管理するグループ内にあって紛失または盗難にあうと判断される機器のリスト等のデータが含まれるだろう。アプリケーションまたはウィジェットはまたサーバに機器上で動作を行い、機器に関する設定を変更し、またはサーバが提供するその他のあらゆる機能にアクセスすることを求める要求を送るだろう。たとえば、ウィジェットはサーバから引き出した情報に基づいて機器とその電話番号を示すだろう。ウィジェットにはユーザがそのボタンを押せばサーバが機器に指示を出して音を出させるよう求める要求ができるボタンがあるだろう。サーバが機器に音をだすよう指示を出して機器がその動作をスタートしたと返答した後、ウィジェットはサーバにコマンドのステイタスを返送するよう求めるだろう。サーバからの返答を受領した後、ウィジェットはその時点で機器が音声を流していると表示する。
図2はモバイル機器101への遠隔アクセスのステップを示す。モバイル機器101が紛失や盗難にあった際、ユーザはクライアントコンピュータ233を使ってサーバ111上で動くソフトウェア117にアクセスしそのモバイル機器101に遠隔アクセスできる。そのユーザがその認証証明書251を提示した後はサーバ111がそのユーザに作業を行わせる以外何もしなくてよいのが望ましい。サーバ111はユーザ氏名、パスワード、生体データ、その他セキュリティに関わる情報等の認証情報を必要とするだろう。ユーザが認証されれば、サーバ111は遠隔アクセスしようとしているそのモバイル機器についてのすでに保存された情報を引き出す。サーバ111は次にそのモバイル機器101に対応しクライアントコンピュータがアクセスできそのモバイル機器101への遠隔アクセスを提供するユーザインターフェース253を含む遠隔アクセスウェブページを生成する。遠隔アクセス制御の中には、モバイル機器101の地図上の位置を提供して行うモバイル機器101の位置の特定、モバイル機器101での音声の出力、モバイル機器101上のデータのバックアップ、モバイル機器101のロックまたはその解除、モバイル機器101から近傍の音声または動画のモニター、モバイル機器101で行われたあらゆる操作のモニター、およびモバイル機器101内のあらゆるメモリの消去を含む場合がある。
クライアントコンピュータ233はモバイル機器255に複数の動作を実施するよう要求してサーバ111にそのモバイル機器に対して選択された動作261を行うよう命じるコマンドを送信させことができる。モバイル機器101は通信ネットワークカバーエリアの範囲外にある、電源切れである、など様々な理由でコマンドを受け取れない場合もある。実施例では、サーバ111は遠隔アクセスウェブページ271上にモバイル機器との通信の試みを含む通信ステイタスを表示できる。モバイル機器がコマンドを受領または処理できない場合は、遠隔アクセスウェブページはその機器との通信が試みられていることを示すことができる。サーバはモバイル機器がコマンドを正常に完了するか、コマンドが手動でキャンセルされるか、またはサーバソフトウェア117による何らかの設定によってキャンセルされるまではモバイル機器に特定のコマンドの送信を試み続けるだろう。ひとたびサーバ111がクライアントからコマンドを正常に受領したという確認を受け取れば、遠隔アクセスウェブページはコマンドに対応する動作が進行中であると表示するであろう。
サーバソフトウエア117によって生成されたいかなるウェブページも、サーバ111と接続しウェブページが生成された後でも更新された情報を取り出すことが可能なJavascriptやAdobe Flashなどの技術を用いて、ユーザの動作なしに更新されて変更が示されるだろう。クライアントコンピュータ233からサーバ111への要求は定期的であり、間隔を置いて発生し、またはサーバ111に変更が発生した時かタイムアウトになった時のみ反応させるために長時間タイムアウトが設けられるだろう。
ウェブページが提供する機能または情報にはサーバ111によって生成された単一のドキュメントが伴っている必要が必ずしもないことを当業者は理解するだろう。たとえば、ドキュメントはHTMLドキュメントであるだろう。この文脈では、ウェブページという用語はここで記述される機能を提供する複数のドキュメントを意図して使用されている。機能は複数のドキュメントに分割され同様の使用事例ごとに分類されるだろう。単一のドキュメントはそれがユーザに提示する機能をJavascript等の、ドキュメントのプレゼンテーションを変更できる技術したがってドキュメントが実現する機能を変更できる技術を用いて変更できるだろう。
モバイル機器101がサーバ111からコマンドを受領すると、モバイル機器101上のローカルソフトウエアコンポーネント175が命令された動作を開始する(261)。次にローカルソフトウエアコンポーネント175は命令された動作をモニターし動作のステイタスに関するレポートを準備する(263)。モバイル機器101は命令された動作が完了したかチェックし(265)、求められれば、サーバ111に最新のコマンドステイタスを返送する(263)。コマンドステイタスは解釈され更新された情報がウェブページに表示されるだろう(271)。実施例では、レポートは命令された動作が正常終了したかまたは終了しなかった場合にのみ準備され、動作の進行中には準備されない。
実施例では、ステイタスレポートはモバイル機器の命令された動作の進捗を表示する。たとえば、最初のステイタスレポートはモバイル機器が命令された動作を開始していることを表示できる。次のレポートでは命令された動作が部分的に完了したことを示すだろう。クライアントコンピュータ233がアクセスしたウェブページ553はコマンドの進捗を図示でき、推定完了時間も提供できるだろう。モバイル機器が命令された動作が完了したと判断する時(265)、ローカルソフトウエアコンポーネント175は命令された動作の完了確認を送信しレポートの作成を中止する(267)だろう。
ユーザが複数のコマンドを要求すれば、サーバ111は複数コマンドをあわせてモバイル機器101に送信できる。次にモバイル機器101は命令された動作を同時に実施しサーバ111との次の通信ですべての命令された動作のステイタスが提供される。または、サーバ111は要求されたコマンド動作要求を保存し各コマンドを順に送信することができる。サーバ111は一つコマンドが完了した後に次のコマンドを送信するだろう。実施例では、サーバ111は全コマンドをモバイル機器101に一緒に送信する。モバイル機器101は送信された順にコマンドを処理し、与えられた一つのコマンドが完了してから次のコマンドに移る。コマンドを実施する順序や条件はいかようにも設定されうる。
一つのコマンドを完了できないためにシステムが次のコマンドをストップするというケースもあるだろう。たとえば図3に関連して、モバイル機器を紛失したユーザはまず失くしたモバイル機器のメモリに保存されたデータのバックアップを求め次にバックアップが終わった後でそのメモリから全データを消去するだろう。ユーザは遠隔アクセスウェブページを用いてモバイル機器上の全データのバックアップと確実な消去を要求するだろう(301)。サーバはモバイル機器に全記憶データのバックアップを取るようコマンドを発する(303)。システムはそのバックアップコマンドの進捗をモニターするだろう(305)。バックアップが正常終了すればモバイル機器のメモリは消去される311だろう。しかしバックアップがうまくいかなかった場合には、システムはコマンドステイタスを分析してバックアップが完了できるかを判断する(307)だろう。バックアップが完了可能であれば、システムはバックアップの進捗のモニター(305)を継続するだろう。バックアップが完了不可能であれば、システムは遠隔アクセスウェブページに要求を送信しユーザにバックアップが完了できない場合データを消去すべきかどうかを尋ねる309ことができる。システム処理は遠隔機器またはサーバのいずれかが実施できる。次にユーザはデータ消去コマンドのキャンセル(313)を選択できる。新たなバックアップが存在しなければ、ユーザはメモリを消去する前に行方不明機器の捜索のための試みをさらに続けたいと望むだろう。また、ユーザは消去コマンドを承認することができサーバはモバイル機器にモバイル機器から全データを消去する311ようコマンドを発するだろう。これはモバイル機器のデータが最近バックアップされて極めて少量のデータしか失われずにすむ場合には適切な選択だろう。実施例では、サーバが最後にバックアップされた時間や予め選択された設定などの要因を顧慮して消去を実行するかどうかを自動的に選択する。実施例では、モバイル機器が消去を実行するかどうかを自動的に選択する。条件コマンド処理の特定の事例が一つ記述されているが、他の様々なコマンドも同様に処理できる。
B. 通信
図1に関して、サーバ111とモバイル機器101上のローカルソフトウェアコンポーネント175の間で特定の通信プロトコルが使用され通信が確実に促進される。望ましい実施例では、コマンドはサーバ111からクライアント101またクライアント101からサーバ111へともに送信可能である。その接続ではHTPP等の標準通信プロトコルが使用されデータが双方向に送信される。その接続ではTLS (通信レイヤーセキュリティ) またはSSL (Secure Sockets Layer)等のセキュリティレイヤーが使用されデータが双方向に送信されるだろう。HTTPは要求とレスポンスの対で形成されているので、持続的な通信をサポートするために複数の要求とレスポンスの対がつながれる。SyncML等のプロトコルはHTTPレイヤーのトップで用いられモバイル機器101とサーバ111の間で交換される情報を構成し別のHTTPの要求と応答の対を形成すロジカルセッションを管理するHTTPに関する更なる情報はhttp://www. openmobilealliance.org.で見出せる。機器101は機器101またはサーバ111に未処理のコマンドがある間サーバ111が応答するHTTP要求を送信し続ける。
図4に関して、クライアントコンピュータ233がサーバ111が生成したウェブページからモバイル機器101に対してコマンドを要求する場合、クライアントコンピュータは要求をサーバに送信し(401)、そのサーバがそのモバイル機器に表示メッセージを送信(402)する。表示メッセージはそのモバイル機器101にサーバ111に接続するよう指示する。モバイル機器101は応答してサーバと接続する(403)。次にサーバはモバイル機器にコマンドを送信する404 。モバイル機器はコマンドを受領しローカルソフトウエアコンポーネント175はオペレーションシステム113と相互作用して要求されたコマンドを実施する405。実施例では、ローカルソフトウエアコンポーネント175はまた要求されたコマンドの進捗をモニターしサーバ111にコマンドのステイタスを示すコマンド進捗レポートを返送する406。サーバはレポートを解釈しクライアントコンピュータが見るウェブ―ページ上のコマンドステイタスを表示する407。
実施例では、複数のコマンドをサーバ111からモバイル機器101に安全なショートメッセージサービス(SMS)プロトコルで送信することができる。ローカルソフトウエアコンポーネント175がSMSパケットを解釈しコマンドが認証されたソースから送信されたことを確認する。実施例では、そのプロトコルはデジタル署名を使用して時にプロトコルデータユニット(PDU)と呼ばれるSMSパケットのソースを厳格に特定する。実施例では、そのプロトコルは公開鍵暗号等の暗号スキームを使用してPDUの内容が認証を受けていない人の目に触れることを回避する。PDUが信用できるソースからであることが判明すれば、モバイル機器101はPDUで提示されるいずれの要求されたコマンドも実施する。ローカルソフトウェアコンポーネント175はコマンドの進捗をモニターしその安全なSMSプロトコルを用いてサーバ111にステイタスレポートを送信する。または、ローカルソフトウェアコンポーネント175はそのステイタスレポートをHTTPベースのプロトコルを用いて上述したと同様にサーバに戻すだろう。SMS PDUの長さ制限を克服するために、複数のSMS PDUが再構成され大容量のコマンドが送信されるだろう。
言うまでもなく、当業者は機器101とサーバ111が今回の開示の中で明確に記述した方法以外の方法で通信して進歩性のあるこのシステムの機能を実現するよう構成される可能性があることを理解する。そのような通信の方法の追加には異なった通信プロトコル(例、HTTPに代わってTCP)の使用、異なった構造化されたデータフォーマット(例、XMLに代わってJSON)の使用、異なった表示メカニズム(例、SMSに代わってXMPP)の使用、その他本発明が提供する機能を有意に変更することのない変更が含まれる。
1.指示
図6に関する実施例では、サーバ111はSMSなどのプッシュメッセージサービスを活用してサーバ111から機器101に送信されるのを待機している複数のコマンドがあることをモバイル機器101に示す。サーバは、モバイル機器に接続するよう求める際、機器の電話番号に指示コマンドとサーバとモバイル機器のみが知る認証トークンを加えたSMSメッセージを送信する(601)。モバイル機器はSMSメッセージをチェックしてそれが予め決められた指示コマンドフォーマットと一致するか、有効な認証トークンが付いているかを確認する(602)。コマンドが正しくトークンが一致した際は、機器は指示コマンドを実行するだろう(603)。メッセージが指示コマンドフォーマットと一致しないか、コマンドが有効でないか、または認証トークンが一致しなければ、メッセージは無視される(604)。実施例では、指示コマンドにはサーバ111上で送信されるのを待機するコマンドの重要性をモバイル機器101に伝える優先度コードが含まれる。機器はサーバによって伝えられた優先度と使用中の通信のデータ転送コストによってサーバに接続するかどうかを判断する(605)。モバイル機器が本来のサービスエリア外にあってネットワークデータ転送が高価な場合には、機器は接続せず優先度の低いコマンドを受け取らない(606);しかしながら、サーバにあるコマンドの優先度がワイプ要求に対応するコマンドのように高い場合には、機器はコストを考慮せずあらゆる必要な手段を講じてサーバと接続するだろう(607)。接続に条件が伴う一例を述べたが、本発明は他の様々な基準に基づいて接続するよう構成することが可能である。実施例では、機器がサーバに接続しない際は、データ接続が変更されるまで待機した(608)後に、再接続すべきかを判断するだろう(605)。実施例では指示コマンドにはサーバ111によって送信されたSMSメッセージを機器101によって受領されたSMSメッセージに関連付けるのに使用されるメッセージ識別子が含まれる。メッセージ識別子はSyncML等のプロトコルを用いたコマンド交換セッションが指示メッセージの結果として開始されるとサーバに報告される。前記関連付けによってサーバ111がSMSメッセージを機器101が受領していないことを特定できる。メッセージを受領していないことでネットワークか電話の構成に問題があることがわかる。機器が行方不明になった時、そのような問題を自動的に特定することによって、SMSメッセージを受領していないために機器101が表示メッセージを受領できなくなる前に問題は是正できる。
図7に関する実施例では、サーバ111は長時間タイムアウトHTTP接続を活用してサーバ111から機器101に送信されるのを待っている複数のコマンドがあることをモバイル機器101に指示する。モバイル機器101はサーバにHTTP要求を送信する(701)。その要求にはレスポンスタイムアウト、つまり応答を戻すまでにサーバが待機する最長時間が含まれる。その要求にはサーバに対して機器を特定する認証情報も含まれる。レスポンスタイムアウトは通常1-60分の範囲でありうる。サーバはサーバ上に機器によって引き出されるべく待機しているコマンドがあるかをチェックする(702)。機器によって引き出されるのを待つ少なくとも一つのコマンドがある際には、サーバは機器に、引き出されるべく待機しているコマンドがあることを示すHTTPレスポンスを送信する(703)。機器はこのメッセージを受領すると、サーバに接続して待機中のあらゆるコマンドを引き出す(704)。機器によって引き出されるべく待機しているコマンドがない場合は、サーバは即座に対応するのではなく、その要求の中で特定された最長タイムアウトまでコマンドが機器によって引き出せる状態になるのを待つ(705)。タイムアウトが経過するか、サーバ上に機器によって引き出されるべく待機しているコマンドがある場合は、サーバは機器にどのような応答を戻すべきかを判断する(706)。機器によって引き出されるべく待機しているコマンドがあれば、サーバは最長反応タイムアウトが経過する前に顕著なHTTP要求に応答し機器にサーバに接続するよう伝えるだろう(703)。サーバがコマンドを機器が引き出せる状態にすることなく最長タイムアウトが経過すると、サーバはモバイル機器に応答し機器が別の長時間タイムアウトHTTP要求を準備して待機を継続するよう指示する(707)。モバイル機器はその後新たな長時間タイムアウトHTTP要求をサーバに送信するだろう(701)。 HTTP要求は常に顕著なので、サーバ111とモバイル機器101との接続は確実で持続的である。モバイル機器のバッテリー寿命への負担を最小化しネットワークトラフィックの量を減らすために、レスポンスタイムアウトが最長であることが望ましい。実施例ではモバイル機器は動的にレスポンスタイムアウトを調節する。サーバに長時間タイムアウトHTTP要求を送信した後、機器はその最長のタイムアウトまでサーバからの応答が来るのを待つ(708)。機器が特定されたタイムアウト以内で応答を受領しないか、または機器がHTTP接続が機器が応答を受領することなく閉鎖されたと判断する時、機器は次の要求のための応答タイムアウトを短くする(711)。機器によって引き出されるのを待つコマンドがサーバ上にないことを指示する応答を機器が正常に受領すれば、機器は次の要求のための応答タイムアウト時間を長くする(710)。実施例では、機器は要求への応答が正常に受領されなくなるまで次の要求に関するタイムアウト時間を長くすることによって最長タイムアウトを判断する。最長のタイムアウト時間は正常に完了する応答タイムアウトのうちの最長のものということになる。応答が正常に受領されれば、タイムアウトはすでに最長化されていれば増やされない709。マイクロソフトのDirectPushは応答の成否に基づいて応答タイムアウト時間を自動的に調整するモバイル機器HTTP要求システムである。(http://technet . microsoft.com/en-us/library/aa997252.aspx)
実施例では、サーバはメッセージサービスを用いてコマンドが機器によって引き出せる状態になるのを待っているサーバスレッドに通知する。メッセージサービスの例にはRabbitMQ (http://www.rabbitmq.com/), ActiveMQ (http://activemq.apache.org/), ejabberd (http://www.ejabberd. im/) やサーバスレッドに引き出される状態にあるコマンドについて通知するのに用いられるであろうその他のメッセージングやイベントのシステムが含まれる。サーバが機器から長時間タイムアウト要求を受領すると、その要求を処理するスレッドはメッセージサービスに登録して機器のために命令される準備ができたイベントを受領する。ユーザが遠隔アクセスウェブページ経由で動作要求する等のサーバ上の他の動作によってコマンドが機器に送信されるのを待つ結果になれば、サーバはメッセージサービス経由でメッセージを送信し長時間タイムアウト要求を処理するスレッドに通知する。実施例では、長時間タイムアウト要求を処理するスレッドは複数の要求をイベント駆動型で同時に処理する。この機能を提供するためのライブラリーの一例はlibeventである(http://monkye. org. /~provos/libevent/)。
実施例では、サーバ111に機器101に送信されるべきコマンドがあることを指示するのに使用される長時間タイムアウトHTTP応答および要求はSync HTTP応答および要求からは離れている。別の実施例では、Sync HTTP要求は長時間タイムアウトを用いてサーバ111が分離した指示システムに依存することなく機器101にコマンドを送信できるようにする。この実施例では、サーバはコマンドが機器によって引き出される状態にあるという指示では応答しない。代わりに、機器の要求はSync HTTP要求であり、サーバの応答は機器に送信される必要があるコマンドを含むSync HTTP応答である。さらなる実施例では、機器101とサーバ111の間に二つのSync HTTPセッションが存在しうる。セッションの一つは長時間タイムアウト要求を使用し、サーバ111から機器101に送信されるコマンド専用である。サーバはHTTP要求をオープンにしておくのでクライアントはサーバが応答を返送するまでこのセッションを通じてコマンドを送信できない。もう一つのセッションは機器101からサーバ111に送信されるコマンド専用である。もう一つのセッションのためのHTTP応答および要求は長時間タイムアウトを使用せず機器101にサーバ111に送信されるコマンドがある時のみ送信される。
2.接続の強固さ
モバイル機器101はサーバ111に接続できない場合、再接続を試み再度セッション内の最新のメッセージの送信を試みるだろう。自動的に再接続しセッションを再開することによって、モバイル機器101はモバイルネットワークで頻繁に起こる接続のダウンを許容できる。ネットワークの不調を許容してセッションを再スタートする必要もなくネットワークの不調を許容できる機能があるためシステムはネットワーク上で問題なく作動できるが、それがなければ大量のデータの転送に使用できないことになろう。たとえば、機器が大量のファイルをバックアップ中であればファイルは複数の断片になり複数の要求上に分かれてサーバに送られるだろう。
機器のネットワーク接続がサーバに要求を送信中に中断された際は、機器上のソフトウエアがネットワークに再接続し完了しなかった要求を再試行する。セッションは継続できるので、機器はサーバへのファイル送信を改めて開始する必要がなく、問題なく送信できた最後の断片のすぐ後から再開できる。セッションは特定のネットワークに依存していないので、モバイル機器はネットワーク接続を失い、IPアドレスを変更し、その他の接続に関する問題が生じても、サーバとのセッションを再開できる。
機器のネットワーク接続がサーバからの応答を受領している時に中断された場合は、機器は受領できなかった応答に関連する要求を再試行するだろう。実施例では、サーバは元の要求をすでに受領したことを認識し機器に同じメッセージを処理せずセッションを中止するよう合図するだろう。
図8に関する他の実施例では、サーバは最新の応答を特定のセッションでキャッシュし機器が応答を受領できない状態から回復する。機器はサーバに要求を送信する(801)。サーバはデータベースに保存されたデータを照らし合わせて要求のメッセージ識別子とセッション識別子をチェックすることによりその時点でのセッションの中ですでに要求に応答したかどうかチェックする(802)。データベースにはサーバがすでに応答した最後のメッセージ識別子とセッション識別子が含まれている。要求にデータベースに保存されているものと同じメッセージ識別子とセッション識別子があれば要求はすでに応答されている。サーバが要求に応えていなければ(つまりクライアントがこの要求をサーバに正常に送信した最初である)サーバは要求を処理し、応答をキャッシュし、その応答を機器に返送する(803)。応答をキャッシュする時サーバは応答データ、要求のハッシュ(SHA-1等のアルゴリズムを用いて)、および要求のセッション識別子やメッセージ識別子等の識別子を保存する。機器が応答を受領できないと、要求のサーバへの送信を再度試みる(804)。再送信された要求を受領して、サーバはデータベースに保存されたデータを照らし合わせて要求の識別子をチェックする(802)。セッション識別子とメッセージ識別子は応答された最後の要求とマッチングがあるのでこの要求はすでに応答された。サーバは再試行された要求のハッシュをキャッシュされた応答に対応する要求のハッシュと比較することにより再試行された要求がキャッシュされた応答に対応する要求と正確に同じであるようチェックする(805)。メッセージ識別子とセッション識別子のために利用できるキャッシュされた応答がなければまたはハッシュがマッチしなければ、サーバは応答を返送しセッションを中断することを示す(806)。機器はこの中断の反応を受領してセッションの再開を試みる(807)。サーバが利用できる要求のためにキャッシュされた応答があれば、サーバはキャッシュされた応答を機器に返送する(808)。機器はこの応答を処理し介入することなしにセッションを継続する(809)。実施例では、サーバはキャッシュされた応答を特定の時間の後または機器が使用できなくなるまたは盗難にあう等の一定のイベントの際に失効させて古くなったデータがサーバによって機器に送信されないようにする。実施例では、サーバはキャッシュされたデータを最近もっとも使われないやり方で失効させる。実施例では、サーバはアクティブセッションの中で最後に受領された要求のためにキャッシュされた応答のみを保存する。キャッシュされたデータの保存にサーバはメモリ内のmemchased(www. danga.com/ memchached) 等のキャッシュシステムを使用するだろう。
3.機器マネジメントシステムインテグレーション
ある種の機器またはある種の機器の配備にとっては、サーバがモバイル機器上のソフトウェアに直接コマンドを送信するのは理想的でなくまた可能でもない。図9に関する実施例では、サーバ111は機器101上で遠隔動作を実行する機能をもつ機器マネジメントサーバ900と通信する。機器マネジメントシステムはしばしば特定のタイプのモバイル機器と結合しているので、複数のタイプのモバイル機器のそれぞれが一定のタイプのマネジメントシステムにしか対応しないにしても、本発明はその複数のタイプのモバイル機器に遠隔アクセスする一元管理的な方法である。例示的な実施例では、サーバ111はHTTP APIを用いて機器マネジメントサーバ900と通信する。クライアントコンピュータ233がサーバに機器上で遠隔動作を実行するよう要求すると(901)、サーバは要求をクライアントコンピュータから受領し機器マネジメントサーバに機器がその動作をするよう求める要求を送信する(902)。機器マネジメントサーバは要求をサーバから受領し内部的な方法を用いて機器とコンタクトし動作を促す(903)。機器マネジメントサーバから要求を受領した機器は動作を実行する(904)。それから機器は動作ステイタスを機器マネジメントサーバに返送する(905)。サーバはその後機器マネジメントサーバに遠隔動作要求の結果を尋ねるだろう(906)。機器マネジメントサーバはその遠隔動作要求のその時点でのステイタスを返送する(907)。
機器マネジメントサーバ900にサーバ111が遠隔動作を実行するのに使用しうるAPIがない場合、機器マネジメントサーバ900にサーバ111との通信を可能にするコンポーネント1000がインストールされるだろう。実施例では、この進歩性のあるこのシステムにはプラグ―インまたはコネクターと呼ばれることもあるコンポーネント1000が含まれ、それは機器マネジメントサーバ900と統合しうる。コンポーネント1000は機器に関する情報を収集する、機器上で動作を行うよう命ずるコマンドを出す、先に発せられたコマンドについてのステイタスを得る、ある特定の機器マネジメントサーバがどんな機器を管理するかを列挙する、および本発明の運用で求められるその他の動作を実行するために用いられる。機器マネジメントシステムに関するセキュリティ要求やネットワークアーキテクチャ等のさまざまな要因に依存して、コンポーネント1000はサーバ111と接続するかまたはサーバ111に接続されるだろう。認証されたもののみがコンポーネント1000が提供する機能にアクセスでき認証を受けた受領者のみがサーバ111からのコマンドを受領できるよう機器上の各動作は認証されねばならない。認証プロセスには共有秘密鍵の送信、チャレンジ応答システム、公開鍵システム、または信頼できる認証に用いられうるその他の技術が含まれるだろう。接続にはTLS等の公開鍵システムが用いられて暗号化と認証が提供されるだろう。TLSはクライアント認証に用いられる際、接続する両者の認証に用いられるだろう。TLSがクライアント証明なしに使用されると一方のアイデンティティしか断定されえない。この場合、TLSは他の認証メカニズムと結びつけられて相互認証を提供するだろう。
図10に関する例示的な実施例では、サーバ111がコンポーネント1000に接続すると、コンポーネント1000はHTTPサーバとして機能することによってそのAPIを露出する。サーバに機器マネジメントサーバが管理する機器上で実行すべき動作がある場合、サーバはHTTP要求をコンポーネント1000に向けて開始する。両者の認証を証明するためにTLSが用いられる。両者が相互認証できるようにコンポーネント1000はサーバ認証を提供しサーバ111はクライアント認証を提供する。または、認証プロセスは上記に定義されたどの方法を用いてもよい。ひとたび接続が成立して接続の相互認証が行われると、サーバはコンポーネントに対するHTTP要求を完了する。コンポーネントは要求を受領し(1002)、機器マネジメントサーバと相互作用して機器上で作業を実行する(1003)。コンポーネントは機器マネジメントサーバが機器上で動作を実行することを自らが問題なく要求できたかどうかに関するステイタスを返送する(1004)。先のどこかの段階で、サーバはコンポーネントに別の要求を送信し動作のステイタスを尋ねる(1005)。コンポーネントは正常に完了したかどうか等のコマンドの進捗に関する情報を返送する(1006)。コマンドが依然としてペンディングになっている場合は、サーバは定期的にコンポーネントからのステイタスを要求し続ける。
図11に関する例示的な実施例では、コンポーネント1000がサーバ111に接続するとHTTPサーバとして機能しサーバと接続することによってそのAPIを露出する。コンポーネントはHTTP上でSyncMLプロトコルを用いてサーバと通信する。通常、コンポーネントはサーバに対してオープンな長時間タイムアウトHTTP接続を維持する(1101)。長時間タイムアウトHTTP接続とその他のあらゆるHTTP接続はともにTLSを用いて暗号化されるだろう。サーバ111はそのアイデンティティ認証証明を有している。コンポーネント1000は各HTTP要求と共にサーバに認証証明書を提供する。サーバはコンポーネントから長時間タイムアウトHTTP要求を受領し機器マネジメントサーバが管理する機器上で動作が実行されるのを待つ(1102)。サーバに機器マネジメントサーバ900が管理する機器101上で実行すべき動作がある場合、サーバ111は長時間タイムアウトHTTP要求にコンポーネントがサーバと接続するよう示す指示を付けて応答する(1103)。次にコンポーネントはサーバと接続しHTTP上でSyncMLセッションを開始する(1104)。SyncMLセッションでは、サーバはコンポーネントにコマンドを送信する(1105)。コンポーネントはコマンドを受領し(1106)、機器マネジメントサーバと相互作用して機器上で作業を実行する(1107)。コンポーネントは機器マネジメントサーバが機器上で動作を実行するよう求める要求を自らが正常に行えたかどうかに関するステイタスを返送する(1108)。コンポーネントはコマンドが正常に完了するか不調に終わるまでコマンドの進捗をサーバに送信する。
実施例では、サーバは複数の機器に遠隔からアクセスするために使用される。各機器が異なったマネジメントサーバからアクセス可能なので、サーバが特定の機器がどのマネジメントサーバに対応するかを選び適切な機器にコマンドを送ることができる。サーバは一定のコマンドは直接機器に送りその他のコマンドは機器の性能、機器上のローカルソフトウエアコンポーネント、および、マネジメントサーバに依存して、機器に対応するマネジメントサーバに送ることを選択するだろう。
いくつの機器やある種の機器の配備のために、機器101上でローカルソフトウェアコンポーネントを走らせるのは理想的でなく可能でもない。図12に関する実施例ではサーバ111はモバイル機器101とそのマネジメントサーバ900の中継地の役割を果たしている。進歩性のあるこのシステムがなければモバイル機器101はMicrosoft Exchanger やBlackberryEnterprise Server等のその機器マネジメントサーバ900に直接に接続する。
組織では複数のタイプのモバイル機器したがって複数のマネジメントサーバがあるだろうから、管理者が紛失または盗難にあったモバイル機器の件でユーザを助けるのはやっかいである。さらに、組織が一つのタイプのマネジメントサーバしか使用しておらず、ユーザがそのタイプのマネジメントサーバと通信できないモバイル機器を紛失した場合は、機器が確保できない場合があるだろう。そのマネジメントサーバと直接接続する代わりに、機器はそのマネジメントプロトコルを用いてサーバに接続する(1201)。サーバはマネジメントプロトコルデータを受領し、機器上で実行すべき動作があるかどうかチェックする(1202)。サーバが機器上で実行すべき動作がある場合、サーバは機器が対応する機器マネジメントプロトコルを用いて機器に所望の動作を実行するよう促す(1203)。サーバが機器上で実行すべき動作がない場合、サーバは機器のマネジメントプロトコルデータを機器マネジメントサーバに委任する(1204)。マネジメントサーバはマネジメントプロトコルデータを受領し、通常通り処理して結果データをサーバに返送する(1205)。サーバはマネジメントサーバから返送された結果データを機器に返送する(1206)。例示的な実施例では、モバイル機器101は長時間タイムアウトHTTPプロトコルを機器マネジメントプロトコルとして使用する。進歩性のあるこのシステムがモバイル機器101に使用されると、モバイル機器は機器マネジメントプロトコル経由でサーバ111に接続するよう構成される(1201)。機器に対して動作がない場合(1202)、サーバは機器からの要求をマネジメントサーバに委任する(1204)。マネジメントサーバはサーバにデータを返送する前に、要求で特定された最長タイムアウトが経過するまで待つ(1205)。次にサーバはマネジメントサーバからの応答を機器に返送する(1206)。マネジメントサーバが応答を返信するのを待っている間にサーバに実行すべき動作があれば、マネジメントサーバがまだ応答を返送していなくてもサーバは機器の要求に応えてマネジメントサーバとの接続を閉鎖するだろう。機器に対して動作がある場合(1202)、サーバは要求を委任せず機器に動作を実施するよう指示する(1203)。すべての動作を機器に送信しすべての関連ステイタス情報を受領すると、サーバは通常に戻り機器101とマネジメントサーバ900との間の要求と応答を委任する。実施例では、機器マネジメントサーバ900はなくサーバ111が機器マネジメントサーバ900として機能し要求を委任しない。
4.プッシュサービスインテグレーション
いくつかの機器にとっては、サーバ111からの接続指示を受領するかまたはサーバ111に定期的に接続することができるソフトウェアを背後で作動させるのは可能でもなく望ましくもない。そのような機器によってサーバ111が機器製造者、サービスプロバイダ、ほかによって提供されるプッシュサービス1300経由で指示が機器101にプッシュされるよう要求できる。図13に関する実施例では、サーバ111はこのプッシュサービス1300を用いて機器101がサーバ111に接続するよう指示する。サーバは最初プッシュサービスにアプリケーションが機器上で立ち上がるように求める要求を送信する(1301)。プッシュサービスは機器に要求された動作を実施するよう指示する要求を送信する(1302)。機器は要求を受領し(1303)要求で特定されたアプリケーションを立ち上げる(1304)。アプリケーションが立ち上がると機器がHTTPベースのプロトコルを用いてサーバに接続してコマンドを送信しその応答を受領する。他の実施例ではプッシュサービス1300はサーバ111がちょ動作が機器101上で実施されることを直接要求することを可能にする。一例では、プッシュサービス1300はサーバ111が直接プッシュサービス1300を通じて、指示を受領した後機器101上のソフトウェアにサーバ111に接続してコマンドを受領するよう命じることなしに直接機器101のデータを消去し、機器101上で音を鳴らし機器101をロックすることを可能にする。機器はプッシュサービスに自らが動作を実行することを求める要求を送信する(1301)。プッシュサービスは機器にその要求を送信する(1302)。機器はその要求を受領し(1303)動作を実行する(1304)。機器が要求された動作を実行した後、機器は動作のステイタスをプッシュサービスに報告する(1305)。サーバはプッシュサービス1300に接続し要求された動作のステイタスを受領する。または、プッシュサービス1300はサーバ111に接続し要求された動作のステイタスを伝える。
少量のデータの報告をサーバ111に戻すプッシュサービス1300が指示する、機器101から位置関連情報を取り出す等の動作にとって、HTTP上に重ねられるSyncML等の持続的セッションプロトコルに代わってHTTP要求/応答APIを使用するのが望ましい。実施例では、プッシュサービスは機器が位置関連情報を収集する等の動作を実行するよう指示する(1302)。要求を受領(1303)し位置関連情報を収集した後、機器はHTTPを用いてサーバに接続しXMLまたはJSON等の構造化データフォーマットで位置関連情報を認証情報とともにサーバに提示する1304。
C. ユーザインターフェースと機能
図5には例示的なモバイル機器遠隔アクセスウェブページの説明がある。ウェブページでは一般的な管理および援助機能が提供される。ユーザはアカウント510をクリックして自分のアカウントの詳細を閲覧、変更し、フィードバック511をクリックしてシステムの機能についてコメントし、ヘルプ512をクリックしてシステムが提供する機能について援助を受け、ログアウト 513をクリックしてシステムからログアウトする。その時点でログイン中のユーザはウェブページ上で確認される(581)。その時点で選択されている機器は電話番号520と氏名522で確認される。サーバがその機器のモデル名を特定できる場合は、選択された機器は機器のグラフィックイラストで特定される(521)。選択された機器のその時点でのステイタスも表示される(524)。この例では、ステイタス524はユーザに「万事OK」と知らせている。機器にセキュリティその他の問題が生じれば、ステイタス524は問題の重大性を示すだろう。その時点で選択中の機器は機器変更ボタン523を押して別の機器を選択して変更されるだろう。機器変更ボタン523をクリックすると、ユーザがアクセスできる一部またはすべての機器とのダイアログが示される。ユーザが選んだ一つの機器がその時点でのアクティブ機器となる。
ウェブページはそれぞれが別の情報を表示するいくつかのタブを提供しその時点で選択された機器に関して制御する。紛失または盗難にあった機器を取り戻し確保するための主要な遠隔アクセス制御はウェブページの「行方不明機器」タグ503で行われる。ユーザは「ダッシュボード」501、「マイデータ」502、「再保存」504、「設定」505等のその他タグをクリックして本発明が提供する機能を活用できる。たとえば、「ダッシュボード」501をクリックしてユーザはその時点で選択されている機器のセキュリティとステイタスの全体像を閲覧できる。「マイデータ」502でユーザは画像、動画、ドキュメント、音声、通話履歴、SMSメッセージ、コンタクト先、お気に入りウェブサイト、設定、プログラム、その他のデータ等のタイプの、機器にバックアップされたデータを閲覧できる。「再保存」504でユーザはその時点で選択されている機器からバックアップされたデータをその機器または別の機器に再保存できる。「設定」505でユーザはその時点で選択されている機器に関する設定を閲覧し変更できる。たとえば、ユーザはバックアップの頻度やスケジュール、データバックアップのタイプ、バックアップに関連する接続優先順位を設定するだろう。接続優先順位には、Wi-Fiまたは携帯電話ネットワーク経由でサーバに接続中で機器が「ローミング」しない場合のみバックアップをおこなうことも含まれるだろう。アンチウイルス、攻撃からの防御、ファイヤウォール、およびその時点で選択されている機器に関する他の機能等の様々な他の設定がシステム経由で行える。
この例では、行方不明機器ウェブページにはひとつのビュー582が含まれる。ウェブページはまた複数のビューを含んで構成されうる。たとえば、本発明が提供する機能はサーバから要求される別々のドキュメントやドキュメント内で動きをもって表示されたによってアクセスされる複数のビューに分割されるだろう。したがって、表示されるウェブページでは様々な動的に可能な表示を行うことが意図され静的なウェブページ表示には限定されない。実施例では、ユーザがウェブページの、新しいビューが選択できる要素をクリックすると、クライアントコンピュータはサーバからページ上の適切な要素を動的に変更して選択された新たなビューを表示するドキュメントを要求する。実施例では、ユーザがウエブページの、新しいビューが選択できる要素をクリックすると、クライアントはクライアントコンピュータがすでにロードしたデータでページのビジュアル画面を更新する。他の実施例では、ユーザがウエブページの、新しいビューが選択できる要素をクリックすると、クライアントはサーバからクライアントコンピュータ上に全く新たなページをロードするドキュメントを要求する。
この例では、ユーザは「行方不明機器」タブ503を選択した。ウェブページは電話を紛失したという状況に基づいて電話を発見し確保するための提案を表示する(580)。ユーザは機器の位置を特定する(540)、機器から音を発する(541)、機器をロックする(542)、機器のデータを消去する(543)、および機器のデータをバックアップする(544)等のあらゆる所望の遠隔アクセスコマンドを選択できる。このコマンドのリストは一例に過ぎず、本発明の主題である全コマンドを示す意図はない。ユーザは所望する動作に応じてボタンをクリックしその動作を実行させる。動作に応じたボタンがクリックされると、ウェブページにはダイアログボックスが表示されユーザは動作の確認または追加情報の提供を求められるだろう。ダイアログボックスによってこの進歩性のあるシステムにおいて不要に実施されれば有害となりうる偶発的な動作を避けることができる。この例では、ユーザが設定するであろう追加のオプションを伴う動作もある。たとえば、位置特定によってユーザが機器の位置を特定するのに何分間かけるかを選択できる(550)。サーバが動作の実施に入ろうとした後、そのステイタスが表示される。機器がまだ動作を開始しなければそれはキャンセルされるだろう(570)。動作実施中はウェブページは動作の完了までその動作に対応するボタンを効かなくするだろう。
1. 位置の特定
ウェブページにはまた、モバイル機器の物理的な位置を示す地図530が含まれる。実施例では、モバイル機器は位置関連情報を入手しその情報を、モバイル機器の位置を地図530上に示すサーバに返送する。位置関連情報はモバイル機器上のGPS受信機やその他の種類の位置情報検知メカニズムからのデータであり、Wi-Fi アクセスポイント信号情報、基地局信号情報やその他無線信号情報などを含むがこれに限定されない。モバイル機器の位置は地図530上でアイコン532によって指示される。位置特定動作は遠隔アクセスウェブページから手動で開始されるかまたは機器またはサーバによって自動的に開始されるかであろう。
機器の位置を特定するために、ユーザは地図上の「位置」ボタン540を押してモバイル機器からのその時点の位置関連情報を要求する。位置特定コマンドはキャンセルボタン572をクリックして終了させうる。位置特定要求を受領して、サーバはモバイル機器にコマンドを送信し位置関連情報を要求する。モバイル機器は位置関連情報コマンドを受領し、位置関連情報を入手してサーバに返送する。機器は位置関連情報を入手している間、サーバにその進捗を報告するだろう。位置関連情報には機器の物理的な位置情報または物理的な位置情報を入手するためにさらなる処理が必要なデータが含まれるだろう。位置関連情報にはまた物理的位置に関する正確な情報またはサーバに報告される他のデータが含まれるだろう。ウェブページはモバイル機器位置探知ステイタスを表示する(561)。ウェブページはシステムが「位置特定中」であることを示す。位置特定ステイタスは、機器が位置情報を報告している間には「位置特定中」、位置情報が引き出せなかった時には「位置不明」、位置特定が完了すると「位置特定終了」と表示されて報告されるだろう。機器が正確な情報を報告する際、地図には想定される位置のまわりに確信ゾーン533が現れ、ユーザに機器がその中にあると考えられるエリアを知らせる。このようなエリアは想定位置のまわりに円で表示されるだろう。サーバはまた地図上に機器が送信する複数の位置表示して一定の時間の機器の動きを示すだろう。地図に示された複数の位置は機器がその場所にあった時間およびまたは位置を示す点を時系列で結んだ線を示すだろう。実施例では、サーバは機器に一定の期間サーバに位置関連情報を報告するよう命じるコマンドを送信しうる。ユーザは遠隔アクセスウェブページ上で位置特定作業の実施期間を特定するだろう(550)。位置特定作業が要求された時間中、機器は定期的に最新位置関連情報をサーバに送信する。ユーザのプライバシ保護のため、機器から送信されサーバで保存される位置情報はある期間の後に破棄されるだろう。
ユーザはパンおよびズームイン/ズームアウトコントロール531を用いて地図530の縮尺や境界を変更しモバイル機器アイコン532を地図530上に好きなように表示できる。たとえば、ユーザは表示コマンド531を用いて地図530でズームインしてモバイル機器の近くにある通りや住所をより容易に特定できる。位置情報は機器が紛失または盗難にあったかどうかを判断する際に有用でありうる。実施例では、ユーザは自分の家または職場や学校、および友人や親戚の家等ユーザに関係のある旧知の地域等、ユーザが知る住所つまり位置の座標を入力するだろう。位置はモバイル機器経由で座標を記録するか位置を手動で入力するかによって定義されうる。位置の地域は与えられた位置座標の周りの半径の特定によって定義されうる。システムはこれらの位置を地図530上で特定するだろうし、モバイル機器が旧知の位置地域内にあると検知されるとシステムはその位置を名前で特定するだろう。システムが、モバイル機器がユーザが知らない地域の位置にあると探知した場合はモバイル機器が盗まれてモバイル機器上のデータが危険であるいうことが推察されるだろう。
機器が一定の地域に入るか一定の地域から離れた場合に機器のセキュリティポリシーを機器のある場所によって自動的に変更するかまたは通知を送信するのは望ましいだろう。この機能によってオフィス環境内では緩いセキュリティポリシーに設定し、オフィス外環境では厳しいセキュリティポリシーに設定することでリスクが減るだろう。加えて、この機能は機器が行方不明であるとユーザが伝える前に紛失または盗難にあった機器を積極的に特定するのに役立つだろう。実施例では、機器は定期的に位置関連情報をサーバに送信する。サーバはその情報を処理し機器の位置を機器に関する位置地域群と比較する。機器が特定のセキュリティポリシーに関する位置地域にあれば、サーバは機器にセキュリティポリシーの変更を命じるコマンドを送信する。サーバが機器が一定の位置地域を離れるとユーザに通知するよう設定されていれば、サーバは機器がその一定の位置地域を離れたことを伝えるEメール通知を送信するだろう。サーバが機器が一定の位置地域に入るとユーザに通知するよう設定されていれば、サーバは機器がその一定の位置地域に入ったことを伝えるEメール通知を送信するだろう。機器の位置が極めて正確に知られるのでなければ、機器がある特定の位置地域にあるかないかは機器のその時点での位置情報にある可能性で判断され、その位置情報が不確かな場合にはその位置地域にないと判断されるだろう。他の実施例では、機器がポリシーの変更の通知を目的として機器のその時点での位置と既知の位置群とを比較するまたはその他の動作は機器上で実施されるだろう。この例では、サーバはまた位置関連の変更または通知を伝えられるだろう。
機器が紛失すると、機器を確保しまたは取り戻すために複数の遠隔動作を実施する前にバッテリーが切れるかどうかは重要な問題である。実施例では、機器はバッテリーがわずかな時に自動的にその時点での位置関連情報をサーバに送信する。ユーザが後で電話の位置を特定しようと決めてもその前にバッテリーが切れている時、サーバは遠隔アクセスウェブページにわかっている最後の位置を表示する。実施例では、機器は自動的にその時点での位置関連情報を定期的にサーバに送信する。ユーザは機器がサーバに位置関連情報を送信する時間間隔を設定するだろう。ユーザが電話の位置特定を決めてもサーバが何らかの理由でサーバと通できない場合、サーバは遠隔アクセスウェブページに最後にわかっている位置を表示する。
機器で複数のタイプの位置特定システムが利用できるのであれば、位置関連情報を返送するに際して、最初に利用可能となったが通例正確さを欠く基地局位置関連情報を返送するよりは、GPSまたはWi-Fi等のより正確なシステムを待つのが望ましいだろう。しかしながら、位置情報を、たとえ入手により時間がかかる位置情報より正確でなくても即座に把握することもまた望ましい。これらの様々な位置特定システムからの情報の処理が以下に記述される。実施例では、機器は位置特定要求の際に、特定の時間に利用可能で最も正確な情報を得るための位置関連情報を提供する複数のシステムを活用する。機器がある時間帯の自らの位置を特定するよう命ずるコマンドを受領すれば、位置関連情報が提供できるであろう利用可能な複数のシステムを作動させる。機器がサーバに位置関連情報を送信するよう要求されたその期間に、機器は複数の位置情報システムから利用可能な最新データを定期的に送信するだろう。一例では、サーバはGPSとモバイルネットワーク無線を備える機器に5分間位置情報を送信するよう要求する。機器は最初にコマンドを受領すると、GPSとモバイルネットワーク無線を用いて位置関連情報を引き出そうとする。GPSには衛星信号が必要なので、正確な位置情報が利用できるまでには数分かかるだろう。機器のサーバへの最初の報告には基地局位置関連情報しか含まなれないだろう。次の報告がサーバに送信される前にGPSが修正を取得すれば、機器はGPS情報と基地局位置関連情報の両方をサーバに送信するだろう。機器は定期的に利用可能な位置関連情報を含む報告を位置特定期間が終了するまで送信し続けるだろう。
GPSはしばしば最も正確な位置特定システムであるが、機器が室内やまたは市街地にある等、GPSが正確な修正を得られない様々な場合がある。GPSが利用できないまたは修正の取得を待っている時には他の位置特定システムが望ましい。Wi-Fiアクセスポイントや携帯電話ネットワークタワー等の無線インフラ局は通例世界に例がない識別子を送信するので、その識別子とモバイル機器に検知される関連信号特性が機器の位置の推定に使用されうる。実施例では、サーバが機器上のソフトウェアに位置関連情報を収集するよう要求すると、機器上のソフトウェアは近隣のWi-Fiアクセスポイントや携帯電話ネットワークタワーやモバイル機器に探知されるそれらの関連信号特性のための識別情報および信号情報を引き出す。各Wi-Fiアクセスポイントについて、機器はアクセスポイントを特定するためのBSSIDと機器が受領したアクセスポイントに対する信号強度(信号を特徴づけるための)を報告する。近隣の基地局については、機器は携帯電話ネットワークのタイプに応じて異なる情報を報告する。たとえば、GSMベースネットワークでは機器は基地局を特定するための基地局の国コード(MCC)、モバイルネットワークコード(MNC)、位置地域コード(LAC)およびセルID(CID)をタイミングアドバンスや信号強度とともに報告して機器の基地局との接続の特徴を明らかにするだろう。たとえばCDMAベースネットワークでは機器は基地局を特定するための基地局の国コード(MCC)、システムID(SID)、ネットワークID(NID)および課金ID(BID)を信号強度とともに報告して機器の基地局との接続をの特徴を明らかにするだろう。CDMA, GSMや他のネットワークについては絶対信号レベル、ノイズに関する信号レベル、機器で使用されるソフトウェアやハードウェアに応じて報告されるビットエラーレート等のパラメータも追加されるだろう。複数の携帯電話ネットワーク基地局に関する情報が利用可能であれば、機器は各基地についての情報をサーバに報告し正確さを増すだろう。
機器にネットワーク運営者、機器製造者、その他が提供するようなビルトイン位置特定メカニズムがあれば、機器上のソフトウェアはそのビルトイン位置特定メカニズムだけを用いるかまたは他の位置特定システムと併用するだろう。実施例では、機器上のソフトウェアがサーバから位置関連情報の報告を命じるコマンドを受領すると、機器はビルトイン位置特定メカニズムへの機器の位置情報を引き出すよう求める要求を開始する。ビルトイン位置特定メカニズムが位置情報を返送すると、機器上のソフトウェアはそれをサーバに報告する。ビルトイン位置特定メカニズムが機器の位置を判断する間、機器上のソフトウェアはGPS, Wi-Fi, または基地局位置特定システムを同様に用いて関連情報の速さと正確さを最大化するだろう。
GPSまたは機器のビルトイン位置特定メカニズムの場合、機器101は物理的な位置情報と関連するデータをサーバ111に直接報告する。Wi-Fi、基地局または他の同様の位置特定システムの場合、機器101は機器の物理的な位置情報を判断するのに処理されるべき情報をサーバ111に報告する。図14に関する実施例では、サーバ111はHTTP API経由でアクセス可能な外部位置特定サービス1400を活用して、複数の位置特定システムに基づいて機器の位置を推定する。機器が位置関連情報をサーバに報告(1401)すると、サーバはその情報をデータベースに保存する(1402)。次回クライアントコンピュータ233が機器が報告した位置情報の表示を要求する(1403)際は、サーバはHTTP APIを用いて外部サービスにコンタクトし機器が提供した位置関連情報の一部またはすべてを送信する(1404)。この情報を送信するために、サーバは情報を処理して外部サービスAPIと互換性のあるフォーマットに変換する必要がある。外部サービスが機器の物理的位置情報を返送する(1405)と、サーバはそれをデータベースに保存し位置情報をウェブページ上で表示するためにクライアントコンピュータに返送する(1406)。外部サービスによる物理的位置情報アウトプットがデータベースに保存されるので、次回クライアントコンピュータ233がその位置情報をサーバから要求(1407)し機器が新たな位置関連情報を報告しない場合は、サーバはその位置情報をデータベースから戻し(1408)同じ位置情報を外部サービスから複数回要求する必要がない。第三者によるサービスが位置の座標情報のみ返送すれば、遠隔アクセスウェブページは地図上に推定位置を表示する。そのサービスがまた確信区間を返送すれば、サーバはその確信区間を保存し、遠隔アクセスウェブページは地図上に確信地域を表示する。サービスが住所つまり機器の推定位置を返送すれば、サーバはこのデータを保存し遠隔アクセスウェブページはまたその情報を表示する。
機器の物理的な位置情報を直接特定するのではない位置関連情報から機器の物理的位置を判断するために、外部サービスの使用に加えてまたは外部サービスの使用の代わりに、サーバは数々のシステムを用いて機器の物理的位置を推定するだろう。これらのシステムはWi-Fiアクセスポイントや基地局に関する旧知の位置情報のデータベースを必要とするだろう。そのデータベースには基地局の場所と関連識別子、Wi-Fiアクセスポイントと関連識別子、旧知の物理的位置での携帯電話ネットワーク信号特性および他の同様の情報が含まれうる。実施例では、データベースを用いてファジィシステム、中立ネットワーク、またはその他の機器の位置を推定するのに使用されるであろうシステムを備え訓練する。サーバが機器の位置を判断する必要がある場合、システムはすでに用意ができており機器の場所を推定するのに最小限の演算能力のみを必要とする。追加的な実施例では、サーバは機器の位置をデータベースにある旧知の位置に関する複数の要素とどれだけ近いかを信号強度や他の信号特性によって判断しそれによって推定するだろう。実施例では、機器が位置関連情報をサーバに送信すると、サーバは機器のその時点での位置の周りの地域に対応するデータベースの一部分をモバイル機器に送信する。機器はデータベースが選んだ地域に対応する地域にある間、サーバと通信する必要なしに位置特定処理が実行できる。機器はその地域から出ると、サーバから新たな地域に対応するデータベースを要求できる。
モバイル機器の位置の特定は本発明にとって重要である。紛失または盗難にあったモバイル機器所有者に機器の位置に関する正確なデータを提供することで所有者がその機器のセキュリティに関してどのような動作をとるか注意深く判断することができる。本発明とともに使用できる適切な地理的位置情報特定機能としてLoopt, Inc.; Skyhook Wireless, Inc.; Mexens Intellecutal Property Holding, LLc; Google, Inc. によって提供されるサービスがある。Mexens Intellectual Prooerty Holding, LLC は米国特許No. 7,397,434を保有し、True Popsition, Inc, of Berwyn PA は米国特許No. 7,023,383が例示となる付与済み米国特許の実質的なポートフォリオを有し、両特許には非GPSベースのモバイル機器地理情報特定技術が記述されクレーム化されている。
2.音声
機器を紛失したユーザが近くにあるはずだと考える場合、機器は大きな音を発するよう指示を受けることができる(541)。多くのユーザは自分のモバイル機器をバイブレータのみのモードまたはサイレントリンガーモードに保つので、単に機器の電話番号に電話を掛けるだけでは紛失して近くにある電話を実際に見つけることはできない。実施例では、音声を発せよとのコマンドを受領するやいなやモバイル機器上のローカルソフトウェアコンポーネントは機器のスピーカの音量を最大にして要求された音声を発し始めるだろう。モバイル機器は予め決められた時間の経過後に、またはユーザがモバイル機器上のボタンを押した時に大音量の音声を停止するよう設定されうる。モバイル機器上の遠隔アクセスコンポーネントはボタンが押されたことで機器が見つかったと解釈できる。
ユーザが機器から特定の音声を発したい場合、本発明ではユーザがモバイル機器から流すカスタム音声を選んで記録できる。実施例では、遠隔アクセスウェブページでユーザが自分のローカルコンピュータで選んだファイルをサーバにアップロードできる。その音声がそのモバイル機器で流すのに理想的とは言えないフォーマットでロードされていれば、サーバはロードされた音声をそのモバイル機器で流せるフォーマットに再エンコードする。実施例では、サーバによってユーザが自分のコンピュータ上で音声を録音してモバイル機器で流すことができる。Adobe Flash等のブラウザアドオンを用いて、音声を録音してサーバに送信できるようにする記録アプリケーションをリモートアクセスウェブページに埋め込むことができる。音声録音後、ユーザは先々区別できるように音声に名前を付けるだろう。ユーザが将来、自分がロードした音声を機器で流せるようにサーバにはユーザがロードし記録した音声が保存されるだろう。ユーザはモバイル機器で流す音声としてデフォルト音声とユーザが自分用にロードして記録した音声を選択できる(551)。ユーザが機器にすでに保存されているデフォルト音声を流すことを選択すればサーバはその音声を機器で流すよう命ずるコマンドを機器に送信する。ユーザが機器上にないカスタム音声やその他の音声を選択すれば、サーバはそのカスタム音声用のデータに従って音声を流すよう命ずるコマンドを送信する。実施例では、ウェブぺージでユーザが音声を繰り返し流すかどうかを制御でき、繰り返す場合には回数や繰り返し部分の長さも制御できる(552)。
3.ロック
ユーザが機器が音による範囲外にあると考えて中のデータを消去せずに回収したいと望んだ場合、ロックコマンド542が機器に発せられるだろう。ロックコマンド542はモバイル機器の制御を停止させるが中のデータは損なわれない。ロックされた状態では、緊急用電話番号への通話機能か機器のロックを解除するパスワードの入力機能以外はキー入力による機能制御は失われている。モバイル機器は通話(緊急用電話番号への通話を除く)、テキストメッセージの送信、情報の表示、メディアの再生、またはその他の通常のモバイル機器の機能の実行はできない。ロックされたモバイル機器は価値もなく有用でもないと考えて、泥棒や不正なユーザがモバイル機器を捨てるかもしれない。モバイル機器がユーザに戻ったら、リモートアクセスウェブページによってモバイル機器のロックを解除して通常の機能を復活させることができる。この実施例では、ユーザはリモートアクセスウェブページを用いて機器のロックを解除(571)するだろう。モバイル機器を使ってパスワードなどの認証情報を入力してユーザがリモートアクセスウェブページにアクセスする必要なしに機器のロックを解除することもできるだろう。実施例では、ロックコマンドが開始されると(553)リモートアクセスウェブページによってユーザが機器のロック解除に必要なパスワーを選択できる。リモートアクセスウェブページ上のパスワードには最初はデフォルト値が入れてある。
実施例では、モバイル機器はローカルソフトウエアコンポーネントがモバイル機器をロックした時に所有者にコンタクトする方法等の情報を表示するよう設定されている。機器の表示されるその情報にはEメールアドレス、電話番号、または住所が含まれるだろう。または、あるいは上記に加えて、機器上のリモートアクセスコンポーネントには誰かが行方不明機器を見つけた時に容易に予め決められた電話番号に通話して機器所有者またはリカバリーサービスにコンタクトできる方法が備わっているだろう。
4. バックアップと再保存
バックアップデータコマンド544がモバイル機器101に保存されたデータのすべてまたは一部をサーバ111に送信させ、そこでバックデータはモバイル機器バックアップデータベースに安全に保存される。保存データにはドキュメント、画像、通話履歴、テキストメッセージ、動画、音声、メモ、インターネットのお気に入りサイト、コンタクト先、アポイントカレンダー、やるべきことリスト、アプリケーション、設定、認証証明、その他モバイル機器に保存されるであろうデータが含まれる。保存データは機器の内部メモリ、機器に装着されたSIMデータ、脱着できるまたは脱着できないストレージカード、またはモバイル機器に関連付けられた他のあらゆるストレージシステムに保存されているだろう。サーバに保存されたバックアップデータはモバイル機器が戻ればモバイル機器に戻して再保存され、または紛失モバイル機器が戻らない場合には新たな代替モバイル機器に代わりに再保存されうる。実施例では、バックアップシステムは設定された時間間隔で定期的にバックアップを実行するよう設定されうる。各バックアップの間に一部の保存データのみが変更または追加されるので、システムは新たなデータまたは変更されたデータをバックアップが最後に実行されてからのみ転送されるだろう。実施例では、モバイル機器上のローカルソフトウェアコンポーネント175は機器上に保存されたデータベース内ですでにサーバにバックアップされたデータを追跡する。バックアップが要求されると、ローカルソフトウェアコンポーネントはデータベース内の情報を機器上に保存されたデータと比較しサーバにいかなる変更を報告すべきかを判断する。実施例では、ローカルソフトウェアコンポーネント175はモバイル機器上の全データのその時点での状態をサーバに報告する。サーバソフトウェア117はこの報告をサーバ上に保存された現データと比較し、どのデータがサーバにバックアップされる必要があるかを機器に通知する。最後のバックアップ以降に変更されたのみをバックアップすることでシステムは増加するバックアップの実行に必要な時間と労力を削減する。紛失モバイル機器にはそのバッテリから利用できるエネルギーがわずかしかないだろうから、バックアップ実施の負担を最小化することは有益である。
機器上で消去されまたは更新されたデータの復活を可能にするために、サーバは機器上に存在しない以前のデータを保存する。実施例では、機器がサーバに機器上でデータが消去されたことを伝えると、サーバはサーバデータベース内のそのバックアップデータに消去されたと印を付けるが除去はしない。機器がサーバに機器上でデータが更新されまたは別の変更が加わったことを伝えると、サーバはサーバデータベース内のそのデータの以前のバージョンに変更されたと印を付け、そのデータの最新バージョンをデータベースに追加する。データの多数のバージョンを効率的に処理するために、サーバ上のバックアップデータベースはユーザの機器からのデータバックアップに関するメタデータを保存する。そのメタデータにはデータが機器上に最初に載った時間または機器からサーバに最初に送信された時間が含まれる。前記メタデータにはまたデータが機器上で除去されまたは差し替えられた時間またはその差し替えられたデータがサーバに送信された時間が含まれる。この二つの時間を組み合わせることでサーバがどの特定の時間において機器上でどのデータがアクティブであったかを判断するためにデータベースに問い合わせができる。機器がその削除や修正を報告していないデータにはすべて開始時間はあるが終了時間がない。差し替えられまたは変更されたデータにはそのデータの次のバージョンを発見するのに使用されうる関連付けられた識別子がある。図17に関する実施例では、サーバ111が生成したデータ閲覧ウェブページによってユーザが機器上の特定の時点でのデータを閲覧できる。データ閲覧ウェブページはその時点で選択された時間間隔からデータを視覚的に表示する(1701)。個別のデータ項目がウェブページ上でそれぞれ表現される。データ閲覧ウェブページにはユーザがデータまたは特定の時間を選んでそこからバックアップデータを表示させる摺動子つまりカレンダ等のユーザインタフェース制御が付いている。そのユーザインタフェース制御が選択できる時間の上限・下限はその時点で選択されている機器上にある最古のデータと最新のデータに設定される(1702)。ユーザがユーザインタフェース制御を変更して特定の時間を選択すると(1703)、データ閲覧ウェブページはJavaScriptまたは Adobe Flash等の技術を用いてリロードまたは更新によってチェンジする。ページ上に表示された時間は変化しその時点で選択された摺動子の日付を示す(1704)。データ閲覧ウェブページによってユーザはいつデータが機器から変更、追加、消去されたかを示す時間帯を閲覧できるだろう。データへの変更は時間帯上にイベントとして現れるだろう。時間帯上のイベントはデータの変更、追加、消去の視覚的表現として示されるだろう。一例では、視覚的表現にはデータの変更、追加、消去を示すサムネイルアイコンが含まれる。データ閲覧ウェブページによってユーザは特定のデータ項目を選択しそのデータ項目の以前のバージョンを閲覧できるだろう。以前のバージョンはリストとして表示されそこでは各項目がデータ項目の古いバージョンを表しているだろう。各古いバージョンはデータのサムネイルで視覚的に表されるだろう。
ユーザがデータ割当量より多い量のデータをバックアップしないよう確認するためにサーバは一台の機器または複数の機器がどれだけのデータをサーバに保存することを許可されるかを決定するクォータを実施するだろう。図15に関する実施例では、機器に対するデータストレージのクォータはデータの全体サイズと保存されるデータ項目数の観点から定義される。機器のクォータにはソフトリミットとハードリミット、ソフトリミットはハードリミットより小さい。全体データサイズまたはデータ項目数のいずれかがこのそれぞれの値に対して特定されたしきい値を超えた時にクォータに到達したと認識される。機器がサーバにバックアップデータを送信する時(1501)、サーバは機器がサーバ上でデータストレージのハードリミットに到達したかチェックする(1502)。機器がサーバが機器のハードリミットクォータに割り当てたより大量のアクティブデータをバックップしようとしていれば、サーバはバックアップデータ要求を拒否する(1503)だろう。実施例では、サーバはEメールを送信し、ユーザに機器からのデータの一部がバックアップできないことを伝える(1504)。ハードリミットに到達したことに対応するEメールにはユーザが自分の機器に割り当てられたデータストレージクォータを増加させまたは機器に関連付けられたデータを消去することを可能にするリンクが含まれている。機器がハードリミットに到達しなかった場合、サーバは機器がソフトリミットに到達したかチェックする(1505)。機器がソフトリミットに到達しなかった場合、サーバはデータを保存する(1507)。機器がソフトリミットに到達した場合、サーバはEメールを送信し、ユーザに機器のクォータが到達され(1506)データを保存する(1507)。ソフトリミットに到達したことに対応するEメールにはユーザが自分の機器に割り当てられたデータストレージクォータを増加させまたは機器に関連付けられたデータを消去して機器をソフトリミット内に収めることを可能にするサーバへのクリックできるリンクが含まれている。そのEメールはユーザにサーバが自動的に機器上でアクティブでない古いデータを除去して新しいデータが機器から確かにバックアップされるようにすることを伝える。ユーザが一定の時間ののちに機器のデータをクォータソフトリミット内に収める動作を実行しない場合、サーバが自動的に古いデータを除去して機器のデータをクォータリミット内に収めるだろう。この除去プロセスは更新されまたは消去されたデータのみを除去する。その時点で機器にあるデータ(例、アクティブデータ)は除去されないだろう。そのEメールはサーバがデータの除去を開始する前にユーザが機器のデータをソフトリミット内に収めない場合に失われる一部またはすべてのデータ項目を示すだろう。
ひとたび機器がサーバにデータをバックアップすると、サーバによってユーザはバックアップされてきたデータの一部またはすべてを新しい機器またはそこがデータの起源となった機器に再保存できるだろう。データが機器に再保存される場合、データがサーバから機器に送信され、機器がデータを保存するよう指示される。実施例では、サーバはユーザがそれによってデータを再保存できる複数のウェブページインタフェースを生成できる。あるインタフェースでは、ユーザはサーバに対して機器からバックアップされ特定の時間においてアクティブなすべてのデータをその機器または他の機器へ再保存するよう指示できる。他のインタフェースでは、ユーザはサーバに対して機器からバックアップされ特定の時間においてアクティブな一定のカテゴリーのデータをその機器または他の機器へ再保存するよう指示できる。さらなるインタフェースではユーザはデータの個別の断片を閲覧し、一つの機器からバックアップされその機器か他の機器に再保存される複数のデータ項目を選択するだろう。この個別項目再保存インタフェースによってユーザはまたZipファイル等のアーカイブに保存された複数の項目をダウンロードできる。実施例では、個別の再保存インタフェースはデータ閲覧ウェブページに統合されデータは閲覧しながら再保存できる。すべての再保存インタフェースによってユーザはアクティブデータを再保存するための特定の時間または時間間隔を選定できる。特定の時間でのアクティブデータとはその特定の時間の前にサーバにバックアップされ、その特定の時間の時点で機器上に存在すると考えられてきたデータである。
進歩性のあるこのシステムによってユーザはある機器からバックアップされた一部またはすべてのデータを別の機器にたとえその目標となる機器のオペレーションシステムや互換性が異なっても再保存できる。実施例では、データバックアップの際、モバイル機器のローカルソフトウェアコンポーネントはデータを機器に特定のフォーマットから一般フォーマットに変換する。たとえば、Windows Mobileオペレーションシステムが作動する機器が特別なフォーマットでコンタクト先情報を再保存する。例示的な実施例では、進歩性のあるこのシステムによってコンタクトのための情報が標準的な一般XMLフォーマットに変換される。一般的なXMLコンタクトデータがWindows Mobile機器に再保存されると、データは元のWindows Mobileコンタクトフォーマットに戻して変換される。一般的なXMLコンタクトデータがAndroidオペレーションシステムを作動させるような別のタイプの機器に再保存されると、一般的なXMLコンタクトデータはその機器が対応する元のデータフォーマットに変換される。この例は一つのデータタイプを示すが、進歩性のあるこのシステムは一般的に対応されていないすべてのデータフォーマットも扱うことができる。実施例では、データがバックアップされる際または一つの機器から他のタイプの機器に転送される際にサーバがモバイル機器から提供されたデータを一般的なフォーマットに変換する。実施例では、バッテリー、CPU、メモリ、その他の制限によってモバイル機器でのデータ変換の実行が困難な際、サーバ側および機器側の変換が利用されうる。実施例では、変換がサーバで実行され、元の第1のフォーマットでバックアップされたデータが元の第1のフォーマットには対応していないが元の第2のフォーマットには対応している機器に転送される場合、元の第1と第2のフォーマットの間でデータが変換される。
機器から機器への移行を促進するために、サーバはユーザが元の機器から新しい機器にデータ、設定、インストールされたアプリケーション、その他の情報の転送プロセスを実行できるようにする機器移行ウェブページを生成する。
5. 消去
ユーザはまたモバイル機器に、モバイル機器に保存されているデータの消去を指示できる(543)。紛失機器上のあらゆるデータが消去される前に確実にバックアップされるように、保存データはモバイル機器がロックされてバックアップが行われてから破壊されるだろう。データがモバイル機器から復活できないように、モバイル機器のメモリ全体が意味のないデータで更新されるだろう。実施例では、確実にデータの残留痕跡が残らないようにモバイル機器はメモリを複数回更新する。モバイル機器搭載のメモリに加えて、モバイル機器と結びついた、脱着可能またはそうでないストレージ機器やSubscriber Identification Module (しばしばSIMカードと呼ばれる)等の、データ保存可能なコンポーネントも付加的に存在するだろう。ストレージカード上に画像、ドキュメント、アプリケ―ションおよびその他のデータを保存できるモバイル機器もあるだろう。SIMカード上に、コンタクト先、テキストメッセージ、アプリケーションおよびその他のデータを保存できるモバイル機器もあるだろう。実施例では、モバイル機器が消去を実行する時に、データを保存できる一部またはすべての付加的コンポーネント上のデータも消去される。モバイル機器が戻れば、バックアップデータを用いて消去済みのデータの一部またはすべてを回復できる。
6.その他の遠隔動作
実施例では、遠隔アクセスウェブページはユーザがサーバに機器に対してそのマイクから音声を録音する、またはそのカメラから写真を撮影する、またはその両方の指示をだすよう要求できるようにする。録音/撮影時間は初期値で設定されているだろう、またはユーザが録音/撮影間隔を設定するだろう、またはユーザが定期的に録音/撮影するよう設定するだろう。機器は録音した音声または撮影した写真をサーバに送る。遠隔アクセスウェブページは機器がアップロードした最近の録音/撮影データを表示する。遠隔アクセスウェブページによってユーザは録音/撮影データをダウンロードできまたウェブページ上で直接閲覧できる。実施例では、ユーザは遠隔アクセスウェブページを用いて機器から音声および/または動画のストリーミングができるだろう。音声および/または動画のストリーミング要求を受領すると、サーバはコマンドを機器に送信し、機器はRTP(Real-time Transport Protocol)等のプロトコルを用いてストリーミングサーバに要求されたメディアのストリーミングを開始する。モバイル機器は音声および/または動画を圧縮フォーマットでエンコードしてストリームに適合するようにデータレートを最小化する。遠隔アクセスウェブページにはユーザが機器から音声および/または動画のストリーミングを見ることが出るようにするAdobeの、Flash 等のブラウザコンポーネントを活用する簡易アプリケーションが含まれている。ストリーミングサーバは機器からの音声および/または動画を処理してストリーミングメディア表示アプリケーションと互換性があるようにする。加えて、ストリーミングサーバはモバイル機器からの音声および/または動画を保存してユーザが後に引き出せるようにするだろう。遠隔アクセスウェブページはユーザのダウンロードに備えて記録済みのストリームを表示するだろう。
実施例では、遠隔アクセスウェブページはユーザがサーバに機器に対してカメラを用いて写真を撮影する指示をだすよう要求できるようにする。実施例では、遠隔アクセスウェブページはユーザが機器が特定の間隔で定期的に写真を撮影するよう設定できるようにする。機器は撮影した写真をサーバに送る。サーバはその写真をセーブしユーザが閲覧やダウンロードできるように最新の写真を遠隔アクセスウェブページに表示する。遠隔アクセスウェブページはユーザがある期間内に撮影された写真を閲覧できるように以前の写真を表示するだろう。
7.ステイタスの報告
遠隔アクセス制御に加えて、遠隔アクセスウェブページは要求されたコマンドに対してステイタス情報を提供できる。記述した通り、モバイル機器がその機器に送られたコマンドのステイタスを示すレポートをサーバに送信する。モバイル機器上のローカルソフトウェアコンポーネントはサーバによって送られるコマンドを解釈しコマンドのステイタスについて報告する。レポートにはコマンドの進捗、コマンドの完了、およびモバイル機器に関するその他の情報が含まれうる。図5を参照する例では、ユーザは機器の位置特定、機器からのデータバックアップ、機器のロック、および機器からの全でータ消去を選択した。遠隔アクセスウェブページはサーバがモバイル機器と接続中であり通信が正常である(560)ことを示す。そのモバイル機器がロックされ(564)システムが機器からのデータのバックアップを57%完了した(562)。システムがバックアップの完了を待っているので機器のデータ消去のステイタスは0%である。ユーザはキャンセルボタン570を押して消去を停止するだろう。
機器のサーバとのセッションが中断し所定の時間内に再開しない場合、遠隔アクセスウエブページは機器との通信が消失したことを表示するだろう。サーバは自動的に機器に対して再接続またはユーザが要求できるようにする機器に接続するよう指示する
サーバが機器に再接続を指示すれば遠隔アクセスウェブページは接続の再成立を試みたことのステイタスを示す。通信が再び成立すると遠隔アクセスウェブページは再び通信がOKである(560)ことを示し遠隔アクセスコマンドは通信が中断した時点から再開するだろう。
8. 紛失/盗難の際の機器の機能
機器が紛失するか盗難にあった時には、機器はローカルソフトウェアコンポーネント等のソフトウエアの存在を隠して除去されないようにするのが望ましいだろう。実施例では、サーバは機器を紛失/盗難モードにするコマンドを発することができる。機器が紛失/盗難モードに入ると、ローカルソフトウエアコンポーネントに関わるいかなるユーザインタフェースコンポーネントも隠されローカルソフトウエアコンポーネントの除去ができなくなり、機器の位置と通話、テキストメッセージ、ウェブページの閲覧、SIMカートの交換等の機器で行われた動作が報告されるだろう。遠隔アクセスウェブページは機器が紛失/盗難状態にあることを表示するだろう。さらなる実施例では、遠隔アクセスウェブページは機器が紛失/盗難モードに入ったあと地図上の機器位置レポートに対応した位置を表示し、機器で行われた動作のリストを表示する。地図上には機器の移動に遅れないで情報が伝わるように複数の点で機器の位置が示されるだろう。実施例では紛失/盗難モードに入ると自動的にモバイル機器上のローカルソフトウエアコンポーネントが一定の動作を開始する。たとえば、紛失/盗難モードでは機器上のローカルソフトウエアコンポーネントは自動的に機器のカメラを使って定期的に写真撮影を行う。または、紛失/盗難モードでは機器上のローカルソフトウエアコンポーネントは機器から音声および/または動画を自動的に録音/録画する。各事例において機器はこれらの自動的に実施された動作で得られたデータをサーバに送信する。データは遠隔アクセスウェブページ上に表示されてユーザが閲覧できる。遠隔アクセスウェブページによってユーザは紛失/盗難モードに入った時に必要であれば機器にどんな動作をさせるかを設定できる。
機器は一定のイベントによって自動的に紛失/盗難モードに入るだろう。実施例ではサーバは、ユーザがサーバに機器が紛失または盗難にあったことを示す遠隔アクセスコマンドを送るよう要求すると、自動的に機器上のローカルソフトウエアコンポーネントに紛失/盗難モードに入るよう指示をだす。ロック、音を出す、位置の特定、消去、バックアップを取る等のコマンドはユーザが機器を失くしたかまたは盗難にあったことを示すだろう。さらなる実施例では、機器が紛失/盗難モードに入った時に自動的に行うよう設定される動作はユーザが紛失/盗難モードにはいるよう命じるコマンドを明示的に出した結果としてのみ実施され、ユーザが機器が行方不明か盗難にあったことを示すコマンドを要求したために機器が紛失/盗難モードに入った結果としては実施されないだろう。実施例ではSIMがモバイル機器上で除去または交換された際、機器は自動的に紛失/盗難モードに入り、紛失/盗難モードにある状態をサーバに通知するだろう。実施例では、機器はそこにあれば紛失/盗難モードに入るようユーザが予め決められた位置エリア内にあると探知されれば自動的に紛失/盗難モードに入るだろう。その位置エリアは機器がその中にあらねばならないエリアを選定するかまたはそこに入らないであろうエリアを選定することによって定義されるだろう。機器がこの位置エリア選定条件に違反した際、サーバは自動的に機器を紛失/盗難モードにする。ユーザは遠隔アクセスウェブページを使って位置エリアを定義するだろう。実施例では、機器が紛失/盗難モードに入った時に自動的に行われるよう設定された動作は機器が、機器のSIMが交換された、または機器が予め決められた紛失/盗難位置エリアに入った等のイベントが起こった結果として紛失/盗難モードに入った時にのみ行われるだろう。
実施例では、ユーザは遠隔アクセスウェブページを使って手動でサーバがモバイル機器に紛失/盗難モードをオンにするように指示を出すよう要求できる。機器が紛失/盗難モードにある時、ユーザは遠隔アクセスウェブページを使ってサーバがモバイル機器に紛失/盗難モードをオフにするように指示を出すよう要求するだろう。実施例では、機器がロックされていてユーザが機器上でパスワード等の認証情報を入力してロックを解除した時、機器は自動的に紛失/盗難モードをオフにし、サーバに紛失/盗難モードの状態を通知するだろう。
機器が紛失/盗難モードに入ると、サーバはユーザまたは管理者にEメールまたは他のアラート経由で通知するだろう。実施例では機器が手動で盗難モードに時にユーザ送られるEメールには機器をまだ保持している所有者に対するテキスト、および機器を保持していない所有者に対するテキストが付いた二つのリンクがある。ユーザが機器を保持していない場合のリンクに従えば、サーバは所有者が所望の動作ができるように遠隔アクセスウェブページを表示する。ユーザが機器を保持している場合のリンクに従えば、サーバは機器に対して紛失/盗難モードをオフにし、機器に紛失/盗難モードの状態を通知するだろう。実施例では、サーバは機器が紛失/盗難モードユーザにあってユーザがしばらくの間それをオフにしない時にEメールを送信する。例示的な実施例では、ユーザが遠隔アクセスウェブページから機器をロックすると、紛失/盗難モードは自動的にオンになる。ユーザが紛失/盗難モードをオフにしないと、サーバは1時間等しばらく後ユーザにEメールを送信する。Eメールを受信した後、ユーザは機器を取り戻した場合のリンクをクリックするか機器を取り戻していない場合のリンクをクリックするだろう。機器が取り戻されていなければ、ユーザは遠隔アクセスウェブページを用いて機器のデータを消去し、機器上の取り扱いに注意すべきデータが不正な目的で使用されないようにするだろう。
実施例では、機器が紛失/盗難モードになっている場合にユーザに送信されるEメールには電話のサービスプロバイダに連絡して電話が不正に使用されることを防ぐ方法についての情報が含まれている。サービスプロバイダ情報はサーバの機器上でのローカルソフトウェアコンポーネントとの以前の通信の際に機器が提供する情報に基づいて生成されるだろう
機器が紛失か盗難にあった際、ユーザはなるべく早く代替物を必要とするだろう。もしユーザが旅行中やその他容易に代替物を入手できない場合には、システムがユーザに機器を差し替える機会を提供することには利点がある。実施例では、機器が紛失/盗難モードになっている場合にユーザに送信されるEメールにはユーザに代替モバイル機器を購入するよう提案するオファーが含まれている。実施例では、サーバはユーザが代替モバイル機器を購入するよう提案するオファーを含む機器代替ウェブページを生成する。そのオファーはユーザのその時点のモバイル機器のタイプ、ユーザの出身国、ユーザの以前のモバイルオペレータ、およびサーバが利用できるその他の情報に基づいて選択される。ユーザにベストの価格、在庫状況、納期、を提供するためにシステムは第3者ベンダまたはユーザのモバイルオペレータとコンタクトをとりユーザにどんな提案を提示するかを判断する。機器代替ウェブページによってユーザは電話オペレーティングシステム、物理的なキーボードの有無、ネットワークのタイプ、ネットワークオペレータ等の要因で提案をふるいにかけることができる。実施例では、ユーザは機器代替ウェブページ上に住所、国、または郵便番号等の情報を入力して位置情報を提供する。サーバは複数のモバイル機器ベンダとコンタクトしユーザが提供された位置の近くで新しい機器が入手するのにいかなるオプションが可能かを判断する。サーバは提供された位置の近くで代替機器が入手可能な場所を示す地図を表示し、選択的に別の代替機器の価格と在庫状況も表示する。実施例では、サーバはベンダが代替機器をユーザが提供した位置に配送する予想されるまたは確実な配送時間を表示する。実施例では、サーバはサーバアカウントを持たないユーザに対しても機器代替ウェブページを生成する。
サーバソフトウェアとローカルソフトウェアコンポーネントがともに機器の状態を変更できるので、ローカルソフトウエアコンポーネントが機器のその時点の状態をサーバに報告できるのが望ましい。機器の状態にはロックされているかどうか、紛失/盗難モードかどうか、およびサーバソフトウェアまたはローカルソフトウェアコンポーネントが機器上で変更可能なその他の状態が含まれる。実施例では、機器上のローカルソフトウェアコンポーネントはサーバに状態に関する情報を定期的にまたはセッションの開始等の特定のイベントに際して報告する。例として、サーバからのコマンドで機器がロックされておりユーザが機器上でパスワードを直接入力してロックを解除しようとした時、サーバに機器のロックが解除されたとの通知が届く必要がある。機器がサーバに接続する次の機会に、機器はサーバ上に保存される機器のロック状態を更新するステイタス情報を送信する。
機器がサーバと通信できない場合は、ユーザが機器に紛失/盗難モードに入るようまたは遠隔動作を行うよう命じるコマンドを発したにもかかわらず機器がそのコマンドを受け取っていない可能性がある。実施例では、ローカルソフトウェアコンポーネントは、ある期間ネットワークのカバレージから外れている、機器のSIMが除去または交換されている、機器がある期間オフになっている、または機器がサーバからのコマンドを受領できなくなる等のイベントが発生した際に、機器上で自動的に機器をロックする。機器のロックはひとたびサーバとの接続が回復すれば自動的に解除される。ロックされている機器がサーバとの通信を試みる際は、ユーザはパスワード等の認証情報を入力してサーバとの接続を果たすことなく機器のロックを解除するだろう。パスワードはサーバが生成したウェブページを用いてまたはモバイル機器上のユーザインタフェース経由で設定されるだろう。
9.不正なアクセスからの保護
ユーザのプライバシーを保護するために、進歩性のあるこのシステムが構成されて機器101上のローカルソフトウェアコンポ―ネント175がサーバからの特別の遠隔アクセス認証情報を含むコマンドだけを了承するだろう。図16に関する実施例では、サーバ111のみがユーザから情報を得て短時間で遠隔アクセス認証情報を生成できる。機器上のローカルソフトウェアコンポーネントは最初特別遠隔アクセス認証情報で構成されている。認証情報自体はサーバに送信されない。機器は確認情報と「チャレンジ」トークンを生成しサーバに送信する(1602)。確認情報と「チャレンジ」トークンはサーバに保存される(1603)。ユーザ提供の認証情報がサーバに受領されると、サーバは確認情報を用いてユーザ提供の認証情報が正しいかチェックする(1604)。認証情報が正しければ、サーバはユーザ提供の認証情報と「チャレンジ」トークンを組み合わせて遠隔アクセス認証証明書を生成する(1605)。認証情報が正しくなければ、サーバは遠隔アクセス認証証明書を生成しない(1606)。サーバに有効な認証証明書があれば、サーバは適正な認証証明書を付けたコマンドを機器に送信する(1607)。機器はコマンドを受領し証明書をチェックする(1608)。証明書が有効であれば、機器はコマンドを処理し結果をサーバに返送する(1609)。証明書が有効でなければ、機器はコマンドを拒否する(1610)。機器がサーバに「チャレンジ」トークンの変更を要求すると(6111)、サーバは新しいトークンを保存し古いトークンを破棄する(1612)。機器は「チャレンジ」トークンの変更を定期的にまたは一定のイベントに際して要求して以前使用された証明書が再度機器に提示されて攻撃されるリスクを避けるだろう。更なる実施例では、遠隔アクセス認証証明書は特別の遠隔アクセスパスワードを用いて生成される。ユーザは機器に遠隔アクセスパスワードを設定する(1601)。遠隔アクセスパスワードが機器に設定されると、機器は確認情報と「チャレンジ」トークンを生成しサーバに送信する(1602)。認証情報にはパスワード認証と、認証ソルトとパスワードとのハッシュ結果に用いるランダムソルトが含まれている。この「チャレンジ」トークンは認証証明書を生成するための第2のランダムソルトであり第1のソルトとは異なる。サーバは認証情報と「チャレンジ」トークンを保存する(1603)。モバイル機器が動作を実行するために、サーバはコマンドと正しい認証証明書を提供せねばならない。正しい認証証明書はSHA-1等のアルゴリズムを用いて「チャレンジ」ソルトとパスワードとをハッシュした結果である。サーバには当初定められたパスワード情報がないので、使用したハッシュ機能が暗号法の観点で有効であると考える限りサーバがユーザが提供した正しいパスワードを使わずに正しい認証情報を生成するのは数学的に実現不可能と考えられる。サーバには確認ソルトと、パスワードと確認ソルトをハッシュした結果が与えられるので、サーバはユーザが入力した特定のパスワードが正しいかどうかが確認できる。ユーザは、遠隔アクセスウェブページ経由で認証情報証明書を必要とする遠隔アクセスコマンドを要求すると、機器のための遠隔アクセスパスワードの提供を求められる。ユーザは遠隔アクセスパスワードを遠隔アクセスウェブページ上で入力してからサーバに送信してサーバに提供する。サーバはパスワードを確認ソルトでハッシュして期待された確認ハッシュソルトと比較する(1604)。サーバが正しければ、サーバはパスワードを「チャレンジ」ソルトとハッシュして認証証明書を作成する(1605)。サーバが正しくなければ、サーバは遠隔アクセスウェブページ経由でユーザに伝える(1606)。パスワードは認証が終わると破棄される。サーバは認証証明書を、コマンドを機器に送信し確認された遠隔アクセスコマンドに対応する機器からのステイタス情報を受領する間一時的のみ保存する。証明はユーザが要求する特定のコマンドに不要になったとき放棄される。コマンドが完了するとモバイル機器上のソフトウェアは新たな「チャレンジ」ソルトをサーバに送信して(1611)サーバが以前の認証証明書を再び使用しないようにする。新たな「チャレンジ」ソルトを受領するとサーバは古い「チャレンジ」ソルトを破棄する(1612)。他の実施例では、サーバは遠隔アクセスウェブページにパスワード認証ハッシュ、パスワード確認ソルト、および「チャレンジ」ソルトを提供して遠隔アクセスウェブページが遠隔アクセスパスワードをサーバに送信することなしに認証トークンを作成できるようにする。ユーザが遠隔アクセスウェブページにパスワードを入力すると、ウェブページ上のJavaScript等の言語で書かれたソフトウェアはパスワードを確認ソルトでハッシュして期待された確認ハッシュソルトと比較しパスワードが正しいかどうか判断する。ユーザが正しいパスワードを入力すれば遠隔アクセスウェブページはパスワードを「チャレンジ」ソルトとハッシュして認証証明書を生成しサーバに送信する。サーバはその後所望の遠隔アクセスコマンドを正しい遠隔アクセス認証と共に機器に送信できる。
10.複数の機器の管理
本発明では単独のユーザによる単独のモバイル機器へのアクセスおよび単独のユーザによる単独のモバイル機器の制御が記述されてきたが、本発明をグループ管理者によるモバイル機器のグループの制御および/または単独のユーザが所有する複数の機器の制御に対して使用することも可能である。単独のモバイル機器用の管理インタフェースを表示することとは別に、複数の機器を有するグループ管理者またはユーザは複数の異なるモバイル機器に同時にアクセスできる。
実施例では、サーバはグループ機器のためにポリシー、セキュリティ、構成設定を同時に変更できる複数機器マネジメントウェブページを生成する。複数機器マネジメントウェブページのユーザがグループのために設定を変更すると、サーバはコマンドを送信してグループ内の各機器に対して変更された設定を更新する。ここでいうグループには異なるオペレーションシステム、ハードウエア機能、モバイルネットワークタイプその他のバリエーションを有する機器が含まれる。さらなる実施例では、タイプが異なる機器にも同じ設定コマンドが送信される。各機器のローカルソフトウエアコンポーネントは各設定コマンドを解釈し機器に適した必要な設定変更を実行する。実施例では、機器に対してその機器のタイプに適したコマンドだけを送る。
実施例では、複数機器マネジメントウェブページは遠隔からグループ機器上で同時に動作が実行されることを可能にする。グループ機器上で動作の実行が選択されると、サーバはグループ内で稼働中の各機器にコマンドを送信する。複数機器マネジメントウェブページは各機器に対するコマンドのステイタス(例、「3つのコマンドがこの機器に対して未処理」)や各コマンドに対するグループ全体の実施ステイタス(例、「550のうち534の機器がバックアップを無事完了」)を示す。ウェブページにはコマンド完了の各段階(例「コマンド送付待機」、「コマンド送信済み」、「コマンド進行中」、「コマンド完了」、「コマンド不成立」)で機器または機器の数を示すだろう。実施例では、ウェブページのユーザは一定の地理的領域にある機器のみ表示することを選択するだろう。その領域はマップ上で選択して定義されうる。その領域はまた半径を特定し地図上の点を選択しまたは領域の住所や名前をタイプすることで特定されうる。実施例では、ウェブページのユーザが特定した領域は繰り返し使用のためにサーバに保存される。
グループ機器の管理に加えて、管理者はサーバを用いて別個のユーザが所有する単独の機器にアクセスするだろう。別個の所有者が所有する機器が紛失か盗難にあうと、機器所有者は管理者にそれを伝えることができ、それを受けて管理者は機器の位置を判断できる。所有者がモバイル機器を発見できなければ、管理者が所有者を助けて機器のロック、機器上に保存されたデータのバックアップ、機器からの全データの消去が行える。その後管理者は所有者のデータを回復済みの代替モバイル機器を所有者に提供できる。
実施例では、モバイル機器には所有者、管理者がともにアクセスできる。グループ管理者は所有者がサーバからのどのような許可を管理すべきかを判断できる。たとえば、管理者は所有者が自分の機器のバックアップデータにアクセスでき、機器上で遠隔動作を実行できるが、自分の機器のセキュリティ、ポリシー、または構成の設定は変更しないようにする設定をするだろう。この場合、所有者は管理者の助けなしにサーバを用いて機器上で遠隔動作が実行できる。所有者に管理者を通す必要なしに自分たちの機器上で直接遠隔動作を実行させることにより、この進歩性のあるこのシステムのおかげである団体で紛失する機器の数が減り紛失や盗難にあった機器がより即座に確保され、その結果取扱いに注意すべきデータが損なわれる可能性を最小化できる。実施例では、管理者は所有者が行方不明機器に関する動作を実施する時に通知されるので管理者は行方不明機器が見つかったかまたは安全な状態に置かれたことを確認できる。実施例では、複数の管理上の許可事項がサーバ上で定義されることができるのでサーバ複数の、それぞれが異なる管理上の役割で特定される管理インタフェースを提供できる。一例においては、サーバは、モバイルネットワーク管理者がグループ機器に対するセキュリティ設定を変更でき、IT管理者がポリシーを修正してグループ上で遠隔動作が実行でき、ユーザが自分のモバイル機器からのバックアップデータを閲覧でき自分のモバイル機器上でのみ遠隔動作を実行できるよう構成される。実施例ではサーバが、サーバが許可を与える個別の機器やグループ機器の任意のグループをサポートできるように構成して多くの異なった組織や組織横断の使用の事例をサポートできる。実施例では、特定の機器は複数のグループに属することができ各グループから設定を継承する。単独のグループの設定が変更されると、変更が機器上のソフトウエアに送信される。設定変更に不一致が生じると、サーバがポリシーを定義して矛盾を調停する。たとえば、Bluetooth等の機器機能の不作動が更新されて作動するようにされる。さらなる実施例では、機器はグループ設定を更新できるように設定を定義されうる。
実施例では、管理者はサーバが生成したウェブページ経由でモバイル機器グループのセキュリティステイタス情報にアクセスできる。一つのグループ内のすべてのモバイル機器のセキュリティステイタスをモニターするために、モバイル機器群はウイルスに感染したとかネットワークベースの攻撃が行われた等のセキュリティステイタスやセキュリティイベント情報をサーバに送信するよう設定されうる。そこでサーバはセキュリティ情報を編集しモバイル機器のグループのセキュリティステイタスをサーバと通信する管理者のコンピュータ上に表示する。グループ内のすべてのモバイル機器のセキュリティステイタスを表示することによって、管理者は損なわれたモバイル機器を即座に特定できる。ウィルスやその他の深刻なセキュリティイベントがモバイル機器上で検知された場合、管理者は情報を得て防御動作をとりそのモバイル機器を隔離し他のモバイル機器を保護し損なわれたモバイル機器に保存されたデータを保護するだろう。モバイル機器の遠隔制御に関するその他の詳細は同時係属中の米国特許出願No. 12/255635 「セキュリティステイタスおよび情報表示システム」に開示されている。
スパイ活動やテロへの対応
機器の紛失や盗難は今日モバイル機器を配備する上で最も頻繁で深刻な脅威である。政府や企業がしばしばモバイル機器に重要なインフラに関するものや国家のセキュリティ上重要なデータを保存するので、紛失や盗難にあったモバイル機器の確保は国家の利益に極めて重要である、特にテロリストがモバイル機器に保存された情報から恩恵を得ないようにするという点において。機器の紛失や盗難等の物理的な脅威はモバイル機器の特徴ゆえに本質的に対処が困難である。モバイル機器は継続的に中心ネットワークに接続しているわけではなく、常に危険な環境におかれ、重要で取扱いに注意すべきデータが保存されがちである。この進歩性のあるシステムは国家や企業のモバイル機器上の取扱いに注意すべきデータが他国のスパイ、テロ協力者等の認証を受けない人の手に落ちないようにする能力を著しく強化する。取扱いに注意すべきデータを含む機器が紛失や盗難にあった際はこの進歩性のあるこのシステムが管理者に問題に対処するための数々の選択肢を提供する。さらに、この進歩性のあるこのシステムの実施例は紛失や盗難にあったと推定される機器を使用者が行方不明になったと気付く前に自動的に特定する。
遠隔起動される音声通信
図19は遠隔起動される音声通信システムと方法の特定の実施形態を簡潔に示すブロック図である。図19に例として、サーバ1905、第1の電話1910、第2の電話1915、組となった電話1920A が示される。電話は音声データを受領し、音声通信を開始し、またはその両方が可能なハードウエア機器、ソフトウエア(例、スマートフォン)、またはその組み合わせでありうる。電話またはその機能はモバイル通信機器またはポータブル電子機器(例、スマートフォン、タブレットコンピュータ、またはラップトップ)、デスクトップコンピュータ、ワークステーション、またはアナログ電話として実現され、またはこれらのものに埋め込まれるだろう。
遠隔起動される音声通信の特定の実行形態では、第1のステップ1925には生成されるコマンドまたはイベントが含まれる。コマンドまたはイベントは最初電話1910またはサーバ1905で生成され第2の電話1915に送信されるだろう(1930)。第2のステップ1935にはコマンドまたはイベントを処理して音声データが送信されるか受領されるかを判断することが含まれる。第3のステップ1940には音声データの送信、受領またはその両方(例、双方向音声接続)が含まれる。技術によって音声通信1945を第2の電話1915と複数の電話群1920Aとの間で成立させることができ、音声通信1950を第2の電話1915とサーバ1905との間で成立させることができ、または音声通信を第2の電話1915と第1の電話1910との間で成立させることができる。
図19が示すシステムの適用の一例は第2の電話1915が紛失、行方不明、盗難または所在位置の特定ができない場合の遠隔制御、確保、および回収である。図19は遠隔起動される音声通信のプロセスにおいて様々なコンポーネントが相互作用しうる複数の方法を示す。第2の電話1915は行方不明ポータブル電子機器または行方不明機器と呼ばれるだろう。第1の電話1910および電話群1920Aはクライアントと呼ばれるだろう。
サーバ側のプロセスと機器側のプロセスがありうる。サーバ側のプロセスには一つの機器またはサーバが必要だと判断した場合の複数の機器へのおよび/またはからの音声通信を開始するよう命じるコマンドの送信が含まれうる。その判断は1) クライアントからの要求(例、ウェブサイト)による; または2)サーバにおいて電話が紛失または盗難にあったと探知されたことに基づく。コマンドの送信には二つの方法が可能である。第1の方法は音声データ送信プロバイダ(例。VOIPプロバイダまたは携帯電話プロバイダ)経由のサーバまたはクライアント(例、ウェブページ)による送信であり、機器への、および/または機器からの音声データ通信が開始される。第2の方法はサーバまたはクライアント(例、ウェブページ)による機器(例、SMS,オープンTCP接続)への直接送信であり、機器への、および/または機器からの音声データ通信が開始される。
機器側のプロセスにはクライアントが音声データの送信および/または受領(例、電話に応答する、通話を成立させる、または他の音声通信)とその音声の送信を開始する必要があると判断することが含まれうる。判断はたとえば二つの形態をとりうる。第1の形態では機器はコマンドを受領する。コマンドは明示的な指示(例、この番号に電話せよ、音声送信を開始せよ)、電話の着信、メッセージ、または信号チャネル(例、通話iD,SMS発信者)があらかじめ決めたソース(例、一定の番号やソースからの着信の際の自動応対)からの指示でありうる。第2の形態では機器は何らかの動き、不正なパスポート、コンタクト先の追加/削除/更新、SIMカードの交換/除去、コンピュータ(例、USB)への接続、アプリのアンインストール試行、機器データ削除の試行、または非特徴的な挙動の検知等のイベントに応答する。非特徴的な挙動にはユーザが機器や機器のパーツのリセットを試みること、行方不明機器モバイルアプリケーションのアンインストール、その他のアプリのアンインストール、またはこれらの組み合わせが含まれる。実行形態では人工知能技術が用いられ通常の使用パターンと合致しない機器使用パターンを特定する。送信はユーザの介入なしかまたはユーザの動作に対応して行われる。
さまざまな特定の実施例では、コマンド/イベント(または別のコマンド)は通話操作を変更できる(例、外部スピーカをオンにする、ヘッドフォン/ハンズフリーを迂回する、音量を上げる、無音にする); 音声データは別の1台の機器、複数の機器からまたは別の1台の機器、複数の機器へ、またはサーバへ送信されるだろう;音声データは一定の条件が満たされたときのみ送信されるだろう(例、条件が満たされた時のみまたは一定の時間間隔以内という条件が満たされた時のみ動作し音声データを送信);音声に加えて位置情報、動画、静止画、状態に関する情報(例、バッテリー、ロックされているか)、使用に関する情報(例、通話、訪問されたウェブサイト、インストールされたアプリ)、物理的情報(例、方向)、画面(または機器上で利用可能な他のあらゆる情報)等別のデータ送信もあるだろう。音声データには音声サンプルが含まれる。
図20は遠隔起動される音声通信のシステムと方法の特定の実施例の別の簡素化されたブロック図を示す。図20ではクライアント機器2050、クライアント機器2050から離れて位置するポータブル電子機器2055、およびサーバ2060が示されている。クライアント機器、ポータブル電子機器、およびサーバはネットワーク2065に接続している。
図20が示すシステムの特定の実施例はユーザが行方不明になった、盗難にあった、または紛失したポータブル電子機器を発見するのに役立つことを目指す。ユーザは紛失した自分の機器がどこにあるかわからないだろう。ユーザは自分の機器を保持している人や紛失機器の近くにいるだれかとコンタクトを取ることを期待して機器に電話したいと望むだろう。ユーザは電話の近くにいないだろうから、紛失機器と接続する別の方法を提供するのが望ましい。特定の実施例では、ユーザまたはシステムの利用者が機器を紛失し自分の行方不明機器に電話するための電話にアクセスできなければ、ウェブアプリ経由で自分の機器との双方向音声接続ができる。接続はその機器に契約者特定モジュール(SIMカード)がない時でもまたは電話機能がない時でも作動してユーザは自分の機器を保持する人と直接話ができる。
たとえば、ユーザ2070は行方不明ポータブル電子機器2055の所有者だろう。特定の実施例では、ユーザ2070(つまり機器の所有者)はクライアント2075を用いて行方不明ポータブル電子機器2055との接続2080(例、双方向接続)を成立させることができる。機器所有者はその接続を用いて行方不明機器を発見したかもしれないユーザ2085と通信できる。他の特定の実施例では、機器所有者は行方不明機器に指示して(2090)機器所有者が特定した番号に電話させることができる。その電話の相手はクライアント2095と行方不明機器との間で接続するクライアント2095と同じでも異なってもよい。接続2080または2098を通じて、機器所有者(例、ユーザ2070)は機器発見者(例、ユーザ2085)と通信して行方不明機器を取り戻す手配ができる。
図21は遠隔稼働音声通信のためのシステムと方法の特定の実施形態をより詳細に示すブロック図である。図21にはクライアント機器2013、クライアント機器2013から離れて位置するであろうポータブル電子機器2106、サーバ2109、および通信ネットワークに接続する音声データ送信プロバイダ2110が示されている。
音声データ送信プロバイダは破線で表示され特定の実施形態において音声データ送信プロバイダが第3者のシステムであることを示している。特定の実施形態では、音声データ送信プロバイダはサーバ2109、ポータブル電子機器2106、クライアントコンピュータ2115、クライアント電話2118、またはこれらの組み合わせの指示により通話ルーティングまたは通話ハンドリングを受け持つ。音声データ送信プロバイダはInternet Protocol(Voip)プロバイダ(例、Twilio)上のVoiceまたは携帯電話プロバイダであるだろう。この特定の実施形態では、音声データ送信プロバイダは音声の転送つまりポータブル電子機器2106と回路またはパケット交換型のインタフェース上などの位置にある複数のクライアント2103との間の音声通信を提供する。システム面はIPベースまたは非IPベースのプロトコル(例、IPX,NetBIOS)を用いるVPN経由で実施されて音声サンプルが送信されるだろう。
クライアント電話機器2118はハンドセットおよび電話キーパッドまたはダイアルパッドがついているかもしれない電話(例、アナログ電話)だろう。クライアントコンピュータ機器2115、ポータブル電子機器2106、およびサーバ2019は汎用コンピュータ、コンピュータ機器、または上記のハードウェアとソフトウエアを備えたコンピュータシステムだろう。
たとえば、クライアント機器2115はスマートフォン、タブレット、ラップトップ、またはデスクトップコンピュータでありうる。特に、クライアント機器2115には画面2127、プロセッサ、ストレージ、メモリ、スピーカ2130、マイクつまりマイクロフォン2133、ネットワークインタフェース2136、ジャックまたはコネクタ2127、カメラ2142、およびアンテナ2145が含まれるだろう。クライアント機器2115にはブラウザ2148、ソフトウェアアプリケーション2151、メッセージアプリケーション2154、およびEメールアプリケーション2157等のクライアント上で稼働するさまざまなソフトウエアプログラムまたはアプリケーション(アプリと呼ばれるだろう)が含まれるだろう。ここでのクライアント機器2115はあくまで例示であることが理解されるべきである。特定のクライアント機器にはここには示されない追加のコンポーネント(例、ボタン、ポート、またはその他のアプリ)または図21が示すほどは多くないコンポーネントが含まれるだろう。
ポータブル電子機器2106にはクライアント機器2115上に示されると同様のコンポーネントが含まれる。ポータブル電子機器にはディスプレイ2160、プロセッサ、ストレージ、メモリ、スピーカ2163、マイクロフォン2166、ネットワークインタフェース、ジャック2169、カメラ2172、アンテナ、加速度計、位置特定センサ(例、Global Poisitioning System (GPS)受信機)、およびその他センサが含まれるだろう。図21に示す通り、ポータブル電子機器には音量設定2176、無音設定2177、着信音設定2178、新テキストメッセージ2179またはこれらの組み合わせなど複数の音声設定2175がある。
特定の実施例では、ポータブル電子機器2106には紛失機器モバイルアプリ2185が含まれる。その紛失機器モバイルアプリには通話応答モジュール2186、通話モジュール2187、セキュリティモジュール2188、検知モジュール2189、所有者メッセージ表示モジュール2190、音声コントローラ2191が含まれる。
通話応答モジュールは音声通信(例、通信信号、電話、音声通信用コマンド、または音声通信用の指示)の受領を受け持つ。通話モジュールは音声通信の開始を受け持つ。
セキュリティモジュールはたとえば機器所有者の指示で、行方不明機器に対して写真を撮影し、動画を録画し、音声を録音し、ロックダウンモードに入り、音声データ(例、ポータブル電子機器におけるまわりのまたはその場の音声)を収集し、ポータブル電子機器の位置を示す位置データ(例、緯度、経度、標高等のGPS座標)を収集し、機器の状態を示すデータ(例、バッテリデータ、機器がロックされているかどうかを示すデータ)を収集し、機器使用データ(例、機器からの通話、機器が受領した通話、訪問したウェブサイト、またはインストールしたアプリ)を収集し、機器の方向等の機器に関連する物理的情報を収集し、画面または画面の記録をキャプチャし(例、画像をキャプチャする、つまり機器の電子画面上に表示されたビジュアルアイテムを記録する)、機器上の利用できるその他の情報を収集し、またはこれらを組み合わせたことを行うよう指示をだせる。
実施例では、機器所有者はいくつかの異なるロックダウンモードから選択するだろう。たとえば、第1のロックダウンモードでは機能が作動しないロックもあるだろう。第2のロックダウンモードでは行方不明機器の、「所有者に電話する」機能等の一定の機能のみ作動できるロックもあるだろう。第1のロックダウン機能において作動しうる機器機能と第2のロックダウン機能において作動しうる機器機能とでは異なるものもあるだろう。たとえば、第1のロックダウン機能において作動しうる機器機能と第2のロックダウン機能において作動しうる機器機能とでは数が異なるだろう。
検知モジュールは行方不明機器で発生するイベントの検知が可能である。イベントの発生に基づいて、行方不明機器モバイルアプリケーション2185は音声データ送信プロバイダ経由で複数のクライアント2103との接続との成立を試みて機器所有者が行方不明機器を取り戻す手配ができる。つまり、複数のクライアント2103へのコールバックはイベントが条件になるだろう。たとえば、行方不明機器の画面がオンになる時が接続のきっかけとなりえて、この時不明機器所有者に電話をかける等のコマンドが実施されうるだろう。更なる例として、行方不明機器上で動きがある時、行方不明機器のカメラが使用される時、または行方不明機器上で不正なパスワードが使用される時が接続のきっかけとなりうるだろう。接続がきっかけとなって、行方不明機器所有者に電話する等のコマンドが実施されるだろう。
画面所有者メッセージモジュールは行方不明機器上に所有者からのメッセージ、行方不明機器2106が所有者のものであることを示すメッセージまたはこれらの両方の表示を受け持つ。たとえば、メッセージには行方不明機器の発見者が電話するための所有者からの電話番号、氏名、住所、メールアドレス等の所有者のコンタクト先情報、その他が含まれる。
音声コントローラは行方不明のポータブル電子機器の音声設定の制御、更新を受け持つ。たとえば、ポータブル電子機器2106の着信音量は第1のまたはデフォルトの音量レベルで設定されるだろう。通話または通話応答モジュール2186が受領した通話または着信信号に基づいて音声コントローラは第1の音量レベルをそれとは異なるレベルの第2の音量レベルに更新できる。特定の実施例では、第2の音量レベルは第1の音量レベルよりも大きく、つまり音がより大きくデシベルレートつまり測定値がより高い。他の実施例では、第2の音量レベルは第1の音量レベルより小さくつまりより音が静かでデシベルがより低い。
サーバシステム2109にはすでに述べたと同様のコンポーネントが含まれる。たとえば、サーバにはプロセッサ、メモリ、ストレージ、およびアプリケーションプログラムが含まれるだろう。特定の実施例では、サーバにはウェブサーバ2195、認証サーバ2196、インテリジェンスサーバ2197、および行方不明機器サーバプログラム2198が含まれる。図21の図は構造よりは機能を示しており、説明された機能を実現する多くの異なったハードウエア構成が可能であることに注目されたい。
ウェブサーバはブラウザにウェブページや他のデータをストレージから提供する。認証サーバはユーザの認証を受け持つ。インテリジェンスサーバは音声データプロバイダ2110経由でポータブル電子機器と複数のクライアント2103との接続が成立しうるように音声通信が開始(例、ポータブル電子機器、クライアントまたは音声データ送信プロバイダによって)されるべきであると判断、決定することを受け持つ。たとえばインテリジェンスサーバはポータブル電子機器が紛失または盗難にあったことを検知するだろう。機器が紛失または盗難にあったことを検知して、インテリジェンスサーバはポータブル電子機器にコマンドを送信し機器に音声通信を開始するよう指示するだろう。ポータブル電子機器はターゲット機器またはターゲットモバイル通信機器とみなされるだろう。
例として以下のシナリオを検討されたい。第1のユーザ2194Aは行方不明ポータブル電子機器2106の所有者である。所有者は機器をレストラン、コーヒーショップ、航空機、タクシー、バスの座席に置き忘れるまたはユーザのポケットやバッグから落とすなどして自分の機器を紛失しただろう。
第1のユーザはクライアント(例、クライアントコンピュータ2115)を用いて行方不明ポータブル電子機器に電話するまたは通信信号を送る、つまり行方不明ポータブル電子機器への音声通信を成立させることができる。特定の実施例では、行方不明機器で電話または通信信号が受領されると、アラームが生成され行方不明機器の音声設定(例、着信音量設定または着信音)を変えることができる。たとえば、機器所有者は自分のポータブル電子機器を紛失する前に音を出す、無音にする、またはバイブレータだけにする等の機器音声設定をしただろう。通常は、スマートフォン等のポータブル電子機器が無音またはバイブレータのみに設定されていると、機器に電話がかかっても着信を示す着信音等の音は鳴らない。
行方不明機器で生成されるアラームは第2のユーザ2194Bまたは機器の近くにいるかもしれない発見者にアラームが聞こえるように音声設定を更新できる。第2のユーザは電話に応答が可能であり音声通信が行方不明機器とクライアントとの間で成立するだろう。このためクライアントの位置にある所有者が行方不明機器の位置にある第2のユーザと会話でき所有者が行方不明機器を取り戻す手配ができる。
別の例では、機器所有者は機器の音量や着信音をミュート設定にして自宅で機器を紛失したかもしれない。行方不明機器で生成されるアラームがミュート設定を更新して機器所有者がアラームを聞きアラームの音を頼りに行方不明機器の位置の方に移動するなどして行方不明機器の位置の見当を付けられるだろう。
特に、特定の実施例では、第1のユーザ2194Aはクライアントコンピュータ2115に入力を提供する。入力はサーバ2109で受領される。入力に基づき認証サーバ2196が第1のユーザ2196Aをポータブル電子機器2106の所有者として認証するまたはユーザにシステムの行方不明機器機能にアクセスできる認証を与えるだろう。
または、第1のユーザまたは所有者は行方不明機器2106に電話をかける、コールバックする、つまり折り返し電話するよう指示できる。つまり、クライアントコンピュタ2115経由で所有者は行方不明機器にクライアントコンピュタ2115、クライアント電話2118またはその両方にコールバックするよう指示できる。たとえば、クライアントコンピュタ2115にはマイクやスピーカはついていないだろう。この場合、所有者は不明機器に対してクライアント電話2118にコールバックするよう指示ができ所有者がクライアント電話を使って自分の行方不明機器2106を所持している人と話せる。代わりに、または、追加として、所有者は行方不明機器に対して先のクライアントコンピュータとは異なるクライアントコンピュタにコールバックするように指示して行方不明機器に指示を与えることができる。
それを経由して行方不明ポータブル電子機器への接続が開始できるいくつかのオプションがシステムから提供されている。さまざまな特定の実施例では、接続はウェブアプリ2199Aから開始できる。この特定の実施例では、第1のユーザ2194Aつまり行方不明機器所有者がクライアント2115にてブラウザ2148を用いてサーバ2109にアクセスする。サーバは第1のユーザが行方不明機器にアクセスする許可を認証しクライアントと行方不明機器との間の接続つまり音声通通信の成立を促進できる。
他の実施例では、ショートメッセージサービス(SMS)等のテキストメッセージから接続が開始できる。この特定の実施例では、クライアント2115の位置にある第1のユーザ2194Aはサーバ2109にテキストメッセージを送信する。受領したテキストメッセージに基づいてサーバは第1のユーザを認証しクライアントと行方不明機器との間の接続つまり音声通信の成立を促進できる。
たとえば、テキストメッセージには機器所有者が自分の機器を見つけられない場合にサーバに送信できる機器所有者の個人認証番号またはPIN等の識別子が含まれる。サーバがPINを受領すると、サーバはPINを認証し、PINに基づいて機器が行方不明であると判断し、行方不明機器への接続を促進できる。他の例では、テキストメッセージには第1のコードまたは値と第2のコードまたは値が含まれるだろう。第1のコードは機器所有者のPINであるだろう。第2のコードまたは値は行方不明機器が電話するための電話番号であるだろう。第2のコードの代わりに、または第2のコードに加えて、テキストメッセージに行方不明機器に対して特別のロックダウンモード(例、行方不明機器の機能を止める、行方不明機器が機器所有者に電話できるようにする、機器所有者からの電話を受領できるようにする、またはその両方ができるようにして行方不明機器のそれ以外の機能を止める、行方不明機器からのデータを消去する、等)に入るよう指示する第3のコードを含むことも可能である。
他の特定の実施例では、第1のユーザはクライアントからのテキストメッセージを行方不明機器に送信するだろう。行方不明機器はそのテキストメッセージを受領する。行方不明機器モバイルアプリケーションにはテキストメッセージに含まれたPINを確認する等の方法でテキストメッセージを認証する認証モジュールが含まれるだろう。受領したテキストメッセージに基づいて、行方不明機器は音声通信を開始するだろう。
他の特定の実施例では、クライアント電話2118を経由するものなどの電話インタフェースから接続が開始されうる。この特定の実施例では、クライアント電話2118の位置にある第1のユーザ2194Aがかけた電話がサーバ2109で受領されまたはサーバ2109に転送される。受領した電話に基づいてサーバは第1のユーザを認証し、クライアント電話2118と行方不明機器との間の接続の成立を促進できる(例、音声データ送信プロバイダにクライアント電話2118と行方不明機器との間の音声通信の成立を命じる)。
特定の例として、行方不明機器所有者はクライアント電話を使用してフリーダイヤルにダイヤルするなどして自動化電話システムに接続するだろう。自動化電話システムは指示、自動化音声プロンプトオプション、または自分の行方不明機器とコンタクトするためのオプションメニューを案内し提供できる。
たとえば、自動化電話システムに電話すると、自動化電話システムは通話者に「あなたのPINを口頭かダイアルパッドを使って入力してください」などとPINナンバーの入力を求めてくるだろう。入力されたPINを受領して、システムは通話者が所有者であると認証できる(例、通話者が自動化電話システムの行方不明機器機能にアクセスする許可を認証する)。通話者が認証されると、システムは通話者(つまり機器所有者)に「口頭かボタンを押すかで1を入力してあなたの行方不明機器に電話します;口頭かボタンを押すかで2を入力してあなたの行方不明機器にあなたが特定する番号にコールバックさせてください」等のオプションメニューのリストを提供できる。
機器所有者が第1のオプションを選択して機器に電話すると、行方不明機器と電話がつながってその電話と行方不明機器との接続が成立する。機器所有者が第2のオプションを選択して行方不明機器にコールバックさせると、システムは機器所有者に「あなたの行方不明機器が電話してほしい電話番号を話すか入力してください」などとコールバック用電話番号の入力を促す。入力された番号を受領して、システムは行方不明機器に電話し機器所有者が特定した電話番号にコールバックするよう指示する。
他の特定の実施例では、スマートフォンつまりモバイルアプリケーション2199Bからの接続が開始できる。この特定の実施例では、クライアント2115の位置にある第1のユーザ2194Aは画面からモバイルアプリアイコンをタップするなどしてもモバイルアプリケーション2199Bを立ち上げることができる。モバイルアプリは第1のユーザを認証してクライアント2115と行方不明機器との接続の成立を促進できるサーバとコンタクトする。特定の実施例では、音声データ送信プロバイダ2110にクライアント2115と行方不明ポータブル電子機器との間の音声通信を命じるなどして促進が行われる。
特定の実施例では、行方不明機器モバイルアプリケーション2185はポータブル電子機器2106にて受領された通信信号を傍受する。行方不明機器モバイルアプリケーションは通信信号を分析して傍受した信号が行方不明機器モバイルアプリケーションで処理するべきか他のアプリケーションに渡して処理させるべきかを判断する。これによってたとえば通常の通話やメッセージが機器上にあるであろう電話ダイアラおよびテキストメッセージアプリケーションプログラムで処理され、行方不明機器モバイルアプリケーション宛の通話、メッセージまたはその両方が行方不明機器モバイルアプリケーションで処理されるだろう。
上記分析では通信の内容をスキャン、検査、調査、探知または解析して予め決められたコード、行方不明機器コード、またはセキュリティコート等の特定の内容が分析される。その通信にコードが含まれていれば、行方不明機器モバイルアプリケーションは音声通信が機器とクライアントの間で成立すべきであると判断する。その通信にコードが含まれていなければ、行方不明モバイルアプリケーションはその通信を機器の電話ダイアラまたはテキストメッセージアプリケーションに適宜転送しうる。
たとえば、通信は「8675行方不明」という内容を含むテキストメッセージであるだろう。この内容の「8675」という最初の部分には機器所有者のPIN、認証コード、または行方不明機器モバイルアプリケーションが認証するための証明が含まれているだろう。この内容の「行方不明」という次の部分は第1のユーザが機器を紛失したという表示を機器に提供するだろう。この表示がきっかけとなって、機器が、保存済みのバックアップ電話番号に電話する、ロックダウンモードに入る、アラームを生成する、サーバに接続して追加の指示を受領する、自動的に音声通信を開始する、またはこれらの組合せなどからなる予め決められた緊急計画を開始するだろう。緊急計画には、任意の順序で実施されるいくつもの動作が含まれるだろう(例、最初にアラームを生成し:次に保存済みバックアップ電話番号に電話する)。ある動作が実施されるかどうかはある条件が満たされるか満たされないかによることができる(例、最初にリストアップされた保存済みバックアップ電話番号に電話して、応答がなければ次のバックアップ電話番号に電話する)。
緊急計画はユーザが行方不明機器モバイルアプリケーションを設定する際に作成されるだろう。ユーザはいくつもの緊急計画を作成して機器上に保存できる。各緊急計画はそれぞれの段階レベルを表すだろう。たとえば、ユーザはアラーム生成行動を含む最初の緊急計画を作成するだろう。この計画はユーザが機器を自分の家のどこかで音量無音設定にして失くしたのではないかと疑っている時には有用であるだろう。ユーザは音声通信を通知なしに自動的に開始しロックダウンモードに入ることを含む次の緊急計画を作成するだろう。この計画はユーザが機器が盗まれたと疑い機器を盗んだ人をモニターしたいと望んでいる時には有用であるだろう。機器で受領される通信によってどの緊急計画を実施するかが特定されるだろう。行方不明機器モバイルアプリケーションはユーザが行方不明機器モバイルアプリケーションを設定する際に選択できる複数のデフォルトまたはプレインストールの緊急計画を提供するだろう。
代わりに、または追加として、通信の内容には機器に対する直接的または明示的な指示またはコマンドが含まれるだろう(例、415-555-1234に電話せよ)。上記の例では、行方不明機器モバイルアプリケーションは通信を分析して前記メッセージを処理する責任を以下のような形で引き受けるだろう。音声通信が開始されるべきであると判断する、機器の音声設定を更新する、音声通信が自動的につまりユーザの介入なしに開始されるべきであると判断する、音声通知を開始する際に音声通信が開始されたという音による通知を機器で行うべきか行わないべきか判断する、音声通知を開始する際に音声通信が開始されたというビジュアル通知を機器で行うべきか行わないべきか判断する、音声通知を開始する際に機器を振動させるべきかさせないべきか判断する、機器のディスプレイ上に前記メッセージが表示されることを差し止め、許可せずつまりブロックする、セキュリティモジュールがロックダウンモードに入るよう命じる、機器のそばで発生する音声を録音する(例、機器のマイクロフォンをオンにし、有効にし、作動させマイクロフォンがキャプチャする音声の録音を開始する)、動画を録画する(例、機器のビデオカメラをオンにする)、機器に対してサーバに接続し更なるコマンドを受領するよう命じる、またはこの特許出願の中に記述されたその他のことをおこなう。
しかしながら、メッセージ内容にコード情報が含まれなければ、行方不明機器モバイルアプリケーションはメッセージを機器上のメッセージアプリケーションに転送して処理させる。たとえば、「ミルクと卵を家に持ち帰ってください」というメッセージなら、行方不明モバイル機器アプリケーションはメッセージをメッセージアプリケーションに転送して処理させるだろう。
他の特定の実施例では、分析には通信信号が特定の通話者アイデンティフィケーション(ID)、特定の自動番号アイデンティフィケーション(ANI)、または特定のSMSメッセージと関連付けられるような特定または予め決められたのソースから来たかどうか判断することが含まれる。通信信号が特定のソースからであれば行方不明機器モバイルアプリケーションは処理する責任を引き受ける。または、通信信号が特定のソースからでなければ行方不明機器モバイルアプリケーションはその信号を他のアプリケーションプログラムに転送し渡して対処させる。
したがって、通信信号(例、SMS、電話、等)は機器が音声通信を行う必要があることをそれ自体で指示でき、または機器がサーバに接続して音声通信を行うためのコマンドを受領する必要があることを指示するだろう。この指示は信号が特定のソース(例、Caller IDまたはSMSメッセージ発信者)からであることまたは信号が特定の内容(例、セキュリティコード)を有することが原因でありうる。特定の実施例では、ソースと内容はともに「信号」と定義されるだろう。特定の実施例では、ソースと内容はともに「信号」と定義されるだろう。特定の実施例では、特定のソースが用いられ特別の通信信号が通常の通信信号と区別される。他の特定の実施例では、通信信号内容が用いられ特別の通信信号が通常の通信信号と区別される。分析は通信信号の秘密トークンまたはメッセージに基づくだろうしまたはメッセージを送信した人の電話番号に基づく可能性がある。
行方不明機器モバイルアプリケーションが設定されて機器に特定の番号(例123- 456-7890)から電話があった際に機器は特定の期間の音声通信または音声録音を開始する。代わりにまたは、加えて、音声通信、音声録音またはその両方は周りで音声(例、その場の音)が探知されると開始されるだろう。
機器は潜在的に通信信号を傍受してそれが機器上で処理されないようにできるつまり特定のソース/コードに基づいて別の動作をすることができる(例、特定の番号から電話があれば自動的に応えて音声通信を開始する)。
特定の実施例では、方法にはポータブル電子機器で作動する第1のアプリケーションプログラムがポータブル電子機器でネットワークを通して受領される通信信号を傍受しその通信信号を分析して少なくとも第1の条件または第2の条件を検知することが含まれる。第1の条件は通信信号に予め決められたセキュリティコードが含まれる時に検知される。第2の条件は通信信号が予め決められたソースから発せられた時に検知される。方法にはさらに前記条件の少なくとも一つが検知されればポータブル電子機器とクライアントの間に音声通信が成立すべきであると判断することが含まれ、前記条件が少なくとも一つも検知されなれば傍受した通信信号をポータブル電子機器で作動する第2のアプリケーションプログラムに渡すことが含まれる。
第1のアプリケーションプログラムは行方不明機器モバイルアプリケーションであることができ、第2のアプリケーションプログラムは電話ダイアラアプリケーションプログラムまたはテキストメッセージアプリケーションプログラムであることができる。第2のアプリケーションプログラムにはポータブル電子機器のオペレーティングシステムが含まれるだろう。言い換えれば、第1のアプリケーションプログラムがポータブル電子機器のメモリにインストールまたはロードされるのは第2のアプリケーションプログラムがポータブル電子機器のメモリにインストールまたはロードされた後である。
通信信号分析の前に、予め決められたセキュリティコード、予め決められたソースに関連付けられた識別子、またはその両方が第1のアプリケーションプログラムの構成または設定プロセスの間等にポータブル電子機器に保存されるだろう。予め決められたソースの識別子には予め決められたソースに関連付けられた電話番号、Eメールアドレスまたはその両方が含まれるだろう。
予め決められたセキュリティコードはポータブル電子機器上に保存されるだろうし、通信信号分析には保存済みの予め決められたセキュリティコードを通信信号の内容と比較してマッチングがあるかを判断する(マッチングがあれば第1の条件の探知である)ことが含まれるだろう。予め決められたソースの特定情報はポータブル電子機器上に保存されるだろうし、通信信号分析には予め決められたソースと関連付けられた保存済みの特定情報を通信信号のソースを特定する情報と比較してマッチングがあるかを判断する(マッチングがあれば第2の条件の探知である)ことが含まれるだろう。
通信信号にはポータブル電子機器での通話処理を特定する指示が含まれるだろう。たとえば、通信信号には音声通信のためにポータブル電子機器の外部スピーカを作動させ、音声通信のためにポータブル電子機器の音量設定を上げるコマンド、またはその他本出願で記述した複数のコマンドが含まれるだろう。ポータブル電子機器は音声通信の間、音声通信成立の前、音声通信成立の後、音声通信終了後、またはこれらの組合せでコマンドを受領するだろう。たとえば、ポータブル電子機器とクライアントとの間の音声通信の成立後、ポータブル電子機器はポータブル電子機器の音量設定を上げるコマンドを受領するだろう。
コマンドはチャネルつまり音声通信チャネルとは異なるデータチャネルを用いてポータブル電子機器に送信されるだろう。たとえば、音声通信チャネルは音声データ送信プロバイダ2110を通じて提供され、第1と第2のユーザのリアルタイムの会話を可能にする双方向の音声通信であるだろう。サーバ309はポータブル電子機器に別のチャネル、通信ネットワーク、または通信プロトコル(例、SMS, HTTPS, UDP)を用いてコマンドを送信できる。したがって第1のユーザは第2のユーザつまり行方不明機器の発見者と話しており(例、双方向音声通信を通じて)、第1のユーザが第2のユーザと話しながら、指示またはコマンド(例、音量を上げろ)を別のチャネルつまり双方向音声通信チャネルとは独立のチャネルを通じて送信できるかもしれない。第1のユーザが行方不明機器をよりうまく制御するために変更できればト望むことはたくさんあるかもしれない(例、外部スピーカをオンにする、ヘッドフォン/ハンズフリーを迂回する、音量を上げる、無音にする)。
一つの利点は、第1のユーザが 第2のユーザと話しながら第2のユーザが行方不明機器を返還することに協力するつもりがない(第2のユーザは機器を盗んだので)のではと疑った際に、第1のユーザが行方不明機器にその位置を計算してクライアントの位置にある自分に送信するよう指示するコマンドを送信できることである。第2のユーザは双方向通信を終了(例、電話を切る)しても、コマンドの送信に別のチャネルが使用されるので行方不明機器でそのコマンドを受領することができる。さらに、双方向通信が終了しまたは利用できない場合でも、行方不明機器アプリケーションプログラムは計算された位置情報を第1のユーザに別のチャネル(例SMS, HTTPS,UDP)を用いて送信できる。別の利点として、第2のユーザは機器が自分のものではないので操作がよくわからないだろうということである。したがって、第1のユーザに遠隔から機器を制御させることが機器を第1のユーザのもとに確実に戻すのに役立つ。
図22はクライアント2215から要求を受領し(2210)、要求に基づいて音声通信の開始(2230)を命じるコマンドをポータブル電子機器2225に送信(2220)するサーバ2205を簡潔に示すブロック図である。音声データ送信プロバイダ2235はポータブル電子機器2225とクライアント2215との間のデータ(例、音声データまたは双方向音声データ)転送(2240)を提供する。
図22が示すシステムの一つのアプリケーションでは行方不明ポータブル電子機器(例、紛失または盗難にあって行方がわからない機器)が見つかろうとしている。たとえば、第1のユーザ2445はポータブル電子機器2225の所有者であるだろう。第2のユーザ2250は機器を保持しているだろう。第2のユーザはたとえば機器を発見した(または盗んだ)だろう。第1のユーザ2245はこのシステムを用いて機器を取り戻す手配ができる。
図22に示された例では、データ(例、音声データ)はポータブル電子機器2225とクライアント2215の間を行き来している。しかしながら常にそうではない。他の実施例では、データは代わりにまたは追加としてポータブル電子機器2225から複数の別のクライアント、サーバ2205またはその両方に送信されるだろう。サーバ2205上のデータがポータブル電子機器とクライアントの間を行き来するデータ上にコピーされ、たとえば第1のユーザと第2のユーザの会話の記録が作成され保存されるだろう。データは代わりにまたは追加として複数の別のクライアント、サーバ2205またはその両方からポータブル電子機器2255で受領されるだろう。音声データは別の機器、複数の機器の間を送信され、またはサーバに送信されうる。たとえば、システムのグループ通話や会議通話の機能を通じて第2のクライアントの位置にある第3のユーザが存在しうる。第3のユーザはポータブル電子機器2225からデータを受領し、ポータブル電子機器にデータを送信するまたはその両方が可能である。第3のユーザは第2のユーザからポータブル電子機器を取り戻す手助けができる第1のユーザの友人でありうる。
特定の実施例では、音声データ送信プロバイダ2235でポータブル電子機器とクライアントとの間のリアルタイムの音声データの交換ができる。他の実施例では音声データは音声ファイル(例、MP3)の事例のように長さが固定であるだろう。音声データの長さは5秒、10秒、30秒、60秒、等でいかようにも固定されているだろう。長さはユーザが設定可能であろう。ポータブル電子機器で収集された音声ファイルなどのデータは機器からサーバに送信されて分析され保存されるだろう。音声ファイルがポータブル電子機器からサーバに送信されると、ファイルはポータブル電子機器からは削除され他のファイル用のスペースが作られるだろう。保存のために音声ファイルをサーバへ送信することはポータブル電子機器上でのリソース(例、保存スペース)の節約になりうるだろう。
特定の実施例では、音声データ以外のデータの追加送信がある。追加データはポータブル電子機器2225からクライアント2215、別のクライアント、サーバ2205、音声データ送信プロバイダ2235またはこれらの組合せに送信されるだろう。送信される追加データには位置情報、動画、静止画、状態情報(例、バッテリー、ロックされているか)、使用情報(例、通話、訪問したウェブサイト、インストールしたアプリ)、物理的情報(例、方向)、画面(またはポータブル電子機器上で利用可能な他のあらゆる情報)が含まれうる。位置情報にはその時点でのポータブル電子機器の緯度、経度等のGPS座標が含まれうる。機器状態情報にはポータブル電子機器の残存バッテリー寿命の表示、機器がロックモードかアンロックモードのどちらにあるか、またはその両方が含まれるだろう。
機器使用情報にはポータブル電子機器発の通話(例、発信通話)のリストであるログ、機器で受領した通話(例、着信通話)のリストであるログ、またはその両方が含まれるだろう。発信通話ログは機器から電話した相手の電話番号、発信通話の日時、発信通話の通話時間、またはこれらの組合せのリストであるだろう。着信通話ログは発信の起点となった電話番号、着信通話の日時、着信通話の通話時間、またはこれらの組合せのリストであるだろう。機器使用情報には機器から送信されたメッセージ(例、テキストメッセージ)のリストであるログや、機器で受領されたメッセージのリストであるログが含まれるだろう。この情報にはメッセージ内容、受領日時、送信日時、受領を特定する情報(例、電話番号)またはこれらの組合せが含まれるだろう。
機器使用情報には訪問したウェブページのリスト(例、ウェブページタイトル、訪問日時、URLまたはURI情報)等のウェブブラウジング履歴が含まれるだろう。機器使用情報にはポータブル電子機器上でインストールされたアプリケーションプログラム(例、アプリつまりモバイルアプリケーションプログラム)のリストが含まれるだろう。インストールされたアプリごとに、リストにはアプリのタイトル、アプリのための識別子、アプリのソース(例、Android Market, App Store, Blackberry App World, Windows Phone Marketplace, HP App Catalog, またはUbuntu Software Centre)、アプリのインストールまたはダウンロードの日時、またはこれらの組合せが含まれる。
下記表Aは図22が示すシステムの特定のフローを提供する。この出願で提示している特定のフローもあるが、プロセスは提示された特定のフローやステップに限定されないことを理解されたい。たとえば、一つのフローの中には追加的なステップ(本出願に記述されているとは限らない)、異なるステップで提示されたステップのいくつかの代替となるステップ、より少ないステップつまり提示されたステップの部分集合、または提示されたものと順序が異なるステップ、またはこれらを組合せたものが含まれるだろう。さらに、他の実施例におけるステップは提示されたステップと厳密に同一であるとはいえないだろうし特別のプロセスやアプリケーションのためにまたはデータに基づいて適宜修正または変更されるだろう。
表A(表1)
Figure 2015518665
ここでステップ2230を参照すれば、サーバからそのポータブル電子機器に送られる指示にはさらにそのポータブル電子機器が従うべき他のコマンドが含まれるだろう。たとえば、その指示にはその機器が特別のロックダウンモードに入るよう命じるコマンドが含まれるだろう。ロックダウンモードとはたとえば第2のユーザ2250がポータブル電子機器に保存された電話帳などのデータにアクセスできないようにするだろう、すなわち第2のユーザが所有者のコンタクト先情報にはアクセスできるが他のコンタクト先情報にはアクセスできず、第2のユーザがポータブル電子機器に保存されていると想定されるカレンダ上のアポイント、音声メモ、ノート、写真、動画、メッセージ(例、テキストメッセージ)、設定、音楽コレクション、動画コレクション、アプリケーション、またはこれらを組み合わせたものにアクセスできないようにされされ、アプリケーションプログラムを購入できないようにされ、からブロックされ、アプリケーションをダウンロードできないようにされまたはこれらの組合せができないようにされる。
アクセスはブロックは機器の画面上の各アイコンを隠し、除去し、または表示しないようにしてブロックされる(例、コンタクトアイコンを隠す、カレンダアイコンを隠すノートアイコンを隠す、等)。特別なロックダウンモードではユーザインタフェースの表示が制限または限定され第2のユーザのポータブル電子機器の機能へのアクセスが制限されるだろう。たとえば、グラフィックユーザインタフェースが制限されるとアイコンの数が制限されないグラフィックユーザインタフェース上のすなわちロックダウンモードでない時のアイコンより少ないだろう。
ポータブル電子機器で受領されるサーバからの指示には写真撮影、動画撮影、機器の地理的位置を特定する一データの収集、機器状態データの収集、機器使用データの収集、機器が位置する方向の判断データやこれらを組合せたものなどのデータ収集を命ずるコマンドが含まれるだろう。その指示には収集されたデータをサーバ、クライアント、またはその両者に送信するよう命ずるコマンドが含まれるだろう。たとえば、ポータブル電子機器が30秒音声を録音してその音声ファイルをサーバ、クライアント、またはその両者に送信するよう命ずるコマンドが含まれているかもしれない。
ポータブル電子機器で受領されるサーバからの指示には通話処理の変更(例、外部スピーカのオン、ヘッドフォン/ハンズフリーのオフ、音量のアップまたは無音化)を命ずるコマンドが含まれるだろう。その指示には音声通信に関連して更新されるべき複数の機器設定を特定するリストが含まれるだろう。ポータブル電子機器に音声通信が開始されたことを示す音による通知(例、音声、着信音、またはアラーム)、ビジュアル通知(例、画面をオンに、またはメッセージをフラッシュさせる)またはその両方をその機器で生成することなしに音声通信を開始するよう指示するコマンドが含まれているかもしれない。
これによってポータブル電子機器がその機器での活動たとえばその機器のそばで行われる活動を静かにモニターできるようになる。この特徴は第1のユーザが自分のポータブル電子機器が盗難にあったと考えている時には都合がよい。盗難にあった機器を盗んだ可能性がある泥棒たちに警戒させないことは機器が戻ってくるのに有効でありうる。たとえば、その泥棒たちは機器を盗んでほくそえんでいるかもしれないが、機器が泥棒たちのそのような会話をモニターし記録してそれが犯罪捜査に活用されて悪人たちを断罪するのに役立つかもしれない。
または、ポータブル電子機器に音による通知またはビジュアル通知またはその両方を音声通信に関連して生成するよう命令するコマンドが含まれているかもしれない。そのコマンドはポータブル電子機器の設定(例、音量設定、無音設定、ヘッドフォン設定、またはハンズフリー設定)を更新して音による通知を聞こえるようにし、またはビジュアル通知を見えるようにし、またはその両方を可能にすることができる。サーバからの要求や指示の中にいかなる設定を更新すべきかが示されているだろう。通知によって第1のユーザが機器とコンタクトしようとしていることを第2のユーザに示すことができる。クライアントとポータブル電子機器の間に成立する音声通信を通じて、第2のユーザは第1のユーザと会話して機器が戻ってくるように調整できる。
特定の実施例では、コマンドは明白な指示(例、この電話に電話せよ、音声送信を開始せよ)、電話の着信、メッセージ、またはシグナリングチャネル(例、通話者ID、 SMS発信者)が判断した予め決められたソースからの指示(例、ある番号やソースからの電話があった時に自動応対せよ)でありうる。特に、ポータブル電子機器が特別の番号に電話するように指示するコマンドがあるだろう。番号は指示の中で特定されるだろう。たとえば、第1のユーザはサーバへの要求2210の中でその番号を特定するだろう。ついでサーバはその番号をポータブル電子機器への指示の中に含めてポータブル電子機器に転送するだろう。または、その番号はすでにポータブル電子機器上に保存してあっただろう。ポータブル電子機器が紛失される前に、第1のユーザはその番号を機器上に機器を失くした時にかけるべきバックアップ番号として保存するだろう。たとえば、そのバックアップ番号は職場や家の電話番号であるだろう。
ポータブル電子機器で受領されるサーバからの指示には特別の番号やソースからの着信に自動的に応答するコマンドが含まれているだろう。つまり、通話が第2のユーザ2250が着信を了承したことを示すことなしに応答されるだろう。例えばそのコマンドは電話番号(555)425-2590 (例、第1のユーザの家庭の電話番号)からの着信がポータブル電子機器によって自動的に応答されるべきであることを規定するだろう。
ポータブル電子機器で受領されるコマンドは第1のユーザを対象にしているだろう。システムがクライアント(つまりクライアントの位置にある第1のユーザ)によって遠隔から特定された動作の実施を可能にする。つまり、第1のユーザが写真撮影、いかなる機能も作動しないようにロック、「持ち主に電話をかける」等一定のの機能しか作動できないようにロックという動作を特定することが可能である。
二つ以上のコマンドが一つの統合されたつまり単一のコマンドとして送信されうることが評価されるべきである(例、ユーザの介入なしに音声通信を開始、ユーザの了解を得た後に音声通信を開始)。または、二つ以上のコマンドが別個に送信されるだろう。たとえば、音声通信開始コマンドと、ユーザの介入なしに開始するコマンドが一緒に送信されるだろう。「ユーザの介入のなしに開始する」とはその音声通信開始コマンドの一部分として送られる設定/属性であろう。ユーザの介入なしに開始するとはまた一定のタイプのコマンドのすべてまたは一部がユーザの介入なしに開始できるように機器に事前に入力された設定であることもある。
コマンドには行方不明機器が開始する1個、2個、3個、4個あるいは5個以上いくつもの数の動作が含まれているだろう。特定の実施例では、第1のコマンドは行方不明機器に送信されるだろう。第1のコマンドが送信された後か行方不明機器で受領された後に、第2のコマンドが行方不明機器に送信されるだろう。第1のコマンドで規定される動作は第2のコマンドで規定される動作とは異なるだろう。
図23はシステムの他の特定の実施形態を簡潔に示すブロック図である。この特定の実施例では、サーバ2305はクライアント2310からの要求を受領することなしに、クライアントとポータブル電子機器2320との間の音声通信2315が開始される(2325)べきであると判断しポータブル電子機器にコマンド2327を送信する。図23が示すフローは図22が示すフローに類似する。しかしながら、図23が示す特定の実施例では、サーバは一方的につまり音声通信を求めるクライアントからの要求を促したり受領したりすることなしに音声通信が開始されるべきであると判断する。
特定の実施例では、そのサーバはポータブル電子機器が紛失か盗難にあったという検知に基づいて判断する。たとえば、上述の通りそのサーバはポータブル電子機器が地理的に許可されたエリアの外側にあることを検知するだろう。特定の実施例では、サーバがポータブル電子機器の位置を示すポータブル電子機器からの位置データを受領する。サーバはその位置と基準との間の距離を計算する。その距離の値がしきい値よりも大きければ、サーバは機器が行方不明であると判断する。そのしきい値はユーザが設定可能である。
たとえば、第1のユーザ2330はサンフランシスコに住み、機器の使用が許可されるまたは予測されるエリアをサンフランシスコの第1のユーザの家から半径100マイル(基準位置)であると特定するだろう。ポータブル電子機器がたとえばネバダ州ラスベガス等その100マイル半径の外側にあると判断された場合には、サーバはポータブル電子機器が行方不明であると判断し機器に音声通信を開始するよう指示するコマンドを送信できる。
その基準位置はユーザが行方不明機器モバイルアプリケーションを設定する時にユーザによって特定されるだろう。ユーザはいくつもの数の基準位置を特定することが可能である。たとえば、サンフランシスコとニューヨークの間を頻繁に旅行するユーザであればサンフランシスコを第1の基準位置、ニューヨークを第2の基準位置に設定するだろう。サーバは機器の位置を受領して機器がサンフランシスコにあるのかニューヨークにあるのかを判断できる。もし機器がサンフランシスコかニューヨークにあれば、サーバは機器が行方不明ではないと判断するだろう。
または、機器がサンフランシスコかニューヨークの外側(つまりそれぞれの都市の一定の半径の外側)にあれば、サーバは機器が行方不明であると判断し、機器が行方不明になったという事実に基づいて機器に音声通信を開始するよう指示するコマンドを送信するだろう。基準位置はサーバ、ポータブル電子機器、またはその両方に記録されるだろう。基準位置はメールアドレス、郵便番号、地域コード、都市、町、郡、地理的な位置の特定に使用しうる数値やその組み合わせ(経度、緯度など)を含み、これらによって基準位置が特定されるだろう。
他の特定の実施例では、サーバはポータブル電子機器が許可されていない地理的エリア内にあるという検知に基づいてポータブル電子機器が行方不明であると判断する。
基準位置としての中心点を有する円の中心(つまり基準位置)から円の縁まで測定した半径の中のエリアとして定義される特別な地理的エリアもあるだろう。または、円の外側のエリアとして定義される特別な地理的エリアもあるだろう。しかしながら、地理的エリア、または地理的エリアの輪郭や境界は必ずしも円形である必要がないことを認識すべきである。地理的エリアの輪郭はいかなる形でもよい。たとえば、地理的エリアは、郵便番号、地域コード、都市、町、郡、選挙区、州、国、タイムゾーン、大陸その他で定義されるだろう。
特に、サーバはポータブル電子機器がたとえば特定の郵便番号地域の中にあるという検知に基づいて機器が行方不明であると判断するだろう。特定の実施例では、サーバがポータブル電子機器の位置を示すポータブル電子機器からの位置データを受領する。サーバはその位置が特別な地理的エリア内であると判断する。その特別な地理的エリアの輪郭は円形以外のつまり円形と異なる形でもよい。
たとえば、その特定の地理的エリアは特別の郵便番号地域内のエリア(例、犯罪率の高い郵便番号エリア)かもしれない。ポータブル電子機器が特別の地理的エリア(例、郵便番号エリア)内にあると判断するために、サーバは位置データを郵便番号データベースと相関させるだろう。たとえば、受領された位置データには経度・緯度座標が含まれているだろう。サーバは郵便番号データベースに照会して受領した座標と関連付けられる対応郵便番号を判断するだろう。
他の特定の実施例では、サーバは非特徴的な挙動の検知に基づいてポータブル電子機器が行方不明であると判断する。非特徴的な挙動には非特徴的または不規則な機器の使用パターン、非特徴的または不規則な機器の移動パターンまたはその両方が含まれうるだろう。たとえば、インテリジェンスサーバ2197 (図21)は第1の機器使用パターンを第2の機器使用パターンと比較することができる。第1と第2の使用パターンのずれや相違がずれのしきい値よりも大きければ、インテリジェンスサーバはその機器が行方不明であると判断するだろう。
機器使用パターンにはネット閲覧履歴(例、アクセスしたウェブサイト、アクセス日時、特別のウェブサイトを閲覧した時間、閲覧の頻度、のリスト)、電話発信履歴(例、通話した電話番号、発信した日時、通話時間、発信した回数、発信の頻度、のリスト)、電話受信履歴(例、受信した電話番号、受信した日時、通話時間、受信した回数、受信の頻度、のリスト)、メッセージ履歴(例、送信したメッセージの数、メッセージの送信受領日時、受領したメッセージの数、メッセージの受領日時、のリスト)、その他の使用、または上記の組合せが含まれるだろう。
以下の例を考察されたい:サーバがポータブル電子機器から第1の使用パターンと第2の使用パターンを受領する。第1の使用パターンには第1の時間間隔にアクセスされたウェブサイトの第1のリストが含まれる。第2の使用パターンには第2の時間間隔にアクセスされたウェブサイトの第2のリストが含まれる。インテリジェンスサーバが第1と第2の使用パターンを比較して第2のリストにある各ウェブサイトが第1のリストにある各ウェブサイトと異なることがわかる。多くの場合、通常は人は日常デイリーベースで同じかまたは同様のウェブサイトにアクセスするものである。したがって、第2のリスト上の各ウェブサイトが第1のリスト上の各ウェブサイトと異なっていることに基づいてインテリジェンスサーバはポータブル電子機器が行方不明であると、たとえば異なったウェブサイトにアクセスする、ユーザとは別の人に使用されていると判断するだろう。
他の例として、機器使用パターンには電話発信リストが含まれるだろう。機器の電話帳に載っている人々に対して発信する回数がその電話帳には載っていない人の中で電話した人の数より多いという場合もあるだろう。インテリジェンスサーバは電話発信リストを機器の電話帳と比較するだろう。発信された電話番号が機器の電話帳に載っていなければ、そのサーバはポータブル電子機器が行方不明であると、たとえば新しい電話番号に発信する、ユーザとは別の人に使用されていると判断するだろう。
使用パターンを比較することには、比率を計算してしきい値と比較することが含まれるだろう。たとえば、インテリジェンスサーバはかつて訪問されたウェブサイトの数の新たに訪問されたウェブサイトの数との比率やかつて電話がかけられた電話番号の数の新たに電話がかけられた電話番号の数との比率を算出するだろう。もし比率がしきい値より大きければ、インテリジェンスサーバは機器が行方不明であると判断するだろう。
他の特定の実施例では、ポータブル電子機器が行方不明であると判断することは非特徴的な機器の移動パターンの検知に基づいている。人はしばしば決まった移動のパターンや経路を持っている。たとえば、週のうちにほぼ同じ時間に家を出て職場に向かい、家から職場まで同じ経路をたどり、ほぼ同じ時間に職場を出て、同じ経路で帰宅するだろう。週末には同じ乾物店やショッピングモールなどを訪ねるなどの決まった用事をするだろう。
移動パターンがずれればポータブル電子機器が行方不明であること、たとえば異なった移動のパターンや経路を持った、ユーザとは別の人に使用されている、またはたとえばブッシュかどこかに紛れこんで使われていないことを示すだろう。特定の実施例では、サーバはポータブル電子機器から機器があった場所とそこにあった時間がセットになったものを含む移動情報を受領する。サーバは移動パターンの組合せを計算する。サーバは第1の移動パターンを第2の移動パターンと比較する。第1と第2の使用パターンのずれや相違がずれのしきい値よりも大きければ、サーバはその機器が行方不明であると判断するだろう。移動パターンにはGPS座標、スピードつまり移動速度、時間情報、日付情報、またはこれらの組合せが含まれるだろう。
特定の実施例では、機器使用および移動情報はユーザの許可を得た場合のみシステムが収集する。この特定の実施例では、ユーザはいつでもこのような収集を許可したりそれを取り消したりするだろう。さらに、ユーザはシステムに収集済みの機器使用および移動情報を消去するように命ずるだろう。実施例によっては、収集済みの機器使用および移動情報は一定の時間の経過後にシステムによって自動的に消去されるだろう。これはユーザのプライバシーの保護に役立つ。ユーザはさらにデータが収集されサーバに送信される頻度を特定することもできるだろう。
図24はシステムの他の特定の実施形態を簡潔に示すブロック図である。この特定の実施例では、サーバ2405はクライアント2410からの要求を受領することなしに、クライアントとポータブル電子機器2420との間の音声通信2415が開始される(2425)べきであると判断する。図24が示すフローは図23が示すフローに類似する。しかしながら、図24が示す特定の実施例では、サーバは音声データ送信プロバイダ2435にコマンド2430を送信する。それを受けて、音声データ送信プロバイダは音声通信を開始する(2425)。
図25はシステムの他の特定の実施形態を簡潔に示すブロック図である。この特定の実施例では、サーバ2505はクライアント2515からのクライアントとポータブル電子機器2525との間の音声通信2520を成立させるよう求める要求を受領する。図25が示すフローは図22、24が示すフローの一部に類似する。特に、図22、25が示すようにサーバはクライアントからの音声通信を求める要求を受領する。しかしながら、図22と比較すれば図25ではサーバは音声通信の開始を命ずるコマンド2530を音声データ送信プロバイダ2535に送信する(図24も参照のこと)。
図26はシステムの他の特定の実施形態を簡潔に示すブロック図である。この特定の実施例では、ポータブル電子機器2605が機器におけるイベントまたはセキュリティイベントの発生を検知する。機器はポータブル電子機器とクライアント2625の間の音声通信2620を成立させる音声データ送信プロバイダ2615と通信する2610ことによってそのイベントに反応する。上述のように、イベントには動作、不正なパスワード、新しいコンタクトの追加/削除/更新、SIMカードの交換/取り外し、コンピュータへの接続(例、USB)、アプリのアンストール試行、機器のデータ消去試行、非特徴的な挙動の検知、またはこれらの組合せが含まれる。音声通信つまり、データの送信と受領またはその両方、はユーザの介入なしにまたはユーザの動作に応えて行われるだろう。
この特定の実施例では、ポータブル電子機器には検知モジュール2189を含む行方不明機器モバイルアプリ2185(図21)が含まれる。検知モジュールは機器でのセキュリティイベントの発生を検知することができる。検知されたセキュリティイベントに反応して、行方不明機器モバイルアプリは機器とクライアントの間に音声通信が成立すべきであると判断する。行方不明機器モバイルアプリはVOIPプロバイダと通信してポータブル電子機器とクライアントの間に音声通信を成立させる。
機器でのセキュリティイベントの発生を検知することには機器の画面がオンになっていることの検知、画面をオンにしようとすることの検知、機器の移動の検知、機器のカメラの使用または使用しようとすることの検知、不正なパスワードが入力されたことの検知、機器に保存されたコンタクト先リストまたは住所録に新たなコンタクト先が加わったことの検知、コンタクト先を追加しようとすることの検知、コンタクト先が消去されたことの検知、コンタクト先を消去しようとすることの検知、コンタクト先を追加しようとすることの検知、コンタクト先が更新されたことの検知、コンタクト先を更新しようとすることの検知、機器のSIMカードが取り外されたことの検知、機器のSIMカードが別のSIMカードに差し替えられたことの検知、ポータブル電子機器が別のコンピュータに接続されたことの検知、機器上のモバイルアプリケーションプログラムをアンインストールしようとすることの検知、機器からのデータ消去の検知、機器からデータを消去しようとすることの検知、非特徴的な挙動の検知、またはこれらの組合せが含まれるだろう。特定の実施例では、音声データは一定の条件を満たした時にのみ送信される(例、条件を満たした時または一定の時間間隔条件を満たしている間のみ音声データを送信する動き)。
特定の実施例では、検知モジュールはポータブル電子機器がロックダウンモードに入るためのロックコマンドを受領した後に作動する。これによって誤ったアラームを回避できる。たとえば、機器のカメラの使用、住所録の更新、その他の操作は機器所有者には典型的である。したがってこれらの場合、一般にこれらの操作が音声通信を成立させる動きをスタートさせるセキュリティイベントに分類されるのは望ましくないだろう。しかしながら、所有者が機器を紛失した場合には、所有者はサーバに機器をロックするコマンドを送信するよう命じることができる。機器がロックダウンモードに入ると、検知モジュールが作動して、例えば機器のカメラが使用されると音声通信を成立させる動きを開始させることができる。
他の実施例では、検知モジュールは機器がロックダウンモードに入っていなくても機器上でバックグラウンドサービスとして機能しているだろう。たとえば、検知モジュールは数回にわたって連続して不正パスワードが入力される回数を検知するだろう。回数がしきい値よりも大きければポータブル電子機器が行方不明となって誰か他の者が機器に侵入しようとしていることがわかる(例、機器のパスワードを探っている)。よって、行方不明機器モバイルアプリケーションはクライアントとの音声通信を開始させるだろう。これによってクライアントの位置にある機器所有者がたとえば機器を所持する人と話し、また機器がある位置での動きをモニターしまたはその両方を行うことが可能になる。
図23を伴う説明ではポータブル電子機器が行方不明の可能性がある時を検知できるインテリジェンスサーバの特定の機能を示す。特定の実施例では、インテリジェンスサーバの機能はポータブル電子機器上で実現されるだろう。これによってサーバでなくポータブル電子機器において非特徴的な挙動を判断することが可能になる。たとえば、行方不明機器モバイルアプリプログラムには機器が行方不明かどうかを判断できるインテリジェンスモジュールが含まれるだろう。図23に関して上記したとおり、その判断は機器が特別の地理的位置の中にあるかどうか、特別な地理的位置の外にあるかどうか、機器使用パターンの比較、機器移動パターンの比較、またはこれらの組合せに基づいて行われる。
機器で上記の判断をするのはたとえばサーバが使えない場合などには有益でありうる。または、サーバは通常ポータブル電子機器よりも処理能力が大きいのでサーバで判断すればより多くのデータが処理やより複雑な相互関連作業の実施が可能になる。
図27はシステムの他の特定の実施形態を簡潔に示すブロック図である。図27が示すフローは図22が示すフローに類似する。しかしながら、図27が示すフローではポータブル電子機器2705は要求またはコマンド2710をクライアント2715から直接受領する。これに応えて、ポータブル電子機器は音声データ送信プロバイダ2725と通信し(2720)ポータブル電子機器とクライアントとの間の音声通信2730を成立させる。
ポータブル電子機器がクライアントから受領したコマンドにはメッセージ(例、SMSメッセージ)が含まれている。メッセージつまりメッセージの内容に基づいてポータブル電子機器は音声データ送信プロバイダと通信してクライアントとの音声通信を成立させるだろう。たとえば、メッセージには識別子や指示が含まれているだろう。その識別子は行方不明機器アプリプログラムがポータブル電子機器で使用してメッセージが機器の所有者からのものであることを認証できる個人認証コード(PIN)であるだろう。その指示にはコマンド、例えばポータブル電子機器に音声データ送信プロバイダと通信して音声通信を成立させよという指示を与えるコマンドである「接続せよ」が含まれているだろう。そのメッセージにはさらにポータブル電子機器が音声データ送信プロバイダに転送して音声データトランスポートプロバイダが音声通信のためにクライアントを特定できるようにするクライアントに関連付けられた番号が含まれているだろう。
図28はシステムの他の特定の実施形態を簡潔に示すブロック図である。図27が示すフローは図27が示すフローに類似する。しかしながら、図28が示すフローではクライアント2805はコマンド2810を音声データ送信プロバイダ2815に直接送信し、これに応えて、音声データ送信プロバイダ2815がクライアントとポータブル電子機器2830との間の音声通信2825を開始する(2820)。
図22-28が示す特定のフローはいかようにも組み合せて実施されるだろう。さまざまなコンポーネントやエンティティ(例、クライアント,サーバ、音声データ送信プロバイダ、ポータブル電子機器)は図22-28が示すフローのあらゆる組合せを用いて相互作用できる。たとえば、図28はサーバコンポーネントを示していないが、サーバコンポーネントが含まれる他の特定の実施例もある。データ(例、音声データ)はクライアント、ポータブル電子機器、または両方からサーバに送信されるだろう。データはサーバからクライアント、ポータブル電子機器またはその両方に送信されるだろう。
さらに、ポータブル電子機器が関わる音声データ等の複数クライアント機器交換データ(例、会議またはグループ通話)もありうる。特定の実施例ではシステムは回路やパケット交換インタフェース上での音声送信を促進する(電話ネットワーク、またはデータ接続)。音声データ送信はリアルタイムの通信でありうる(例、電話)。または、音声データ送信はバッチ通信でありうる(例、音声を30秒録音してからクライアントに送信する)。
図29-41は図21が示すシステムの特定の実施例のフロー全体および画面を示す。この特定の実施例では、システムはLookout Mobile Security: Missing Deviceと呼ばれる機能で具体化されている。このシステムはポータブル電子機器を失くした人が見つけて取り戻すのに役立つよう設計されている。図29-30はそれぞれ行方不明ポータブル電子機器との接続を成立させるのに用いられるであろう特定の技術の全体フロー2905、3005を示す。
個別の実施例では、図29-30が示す技術は「Call My Device」(私の機器に電話します)と呼ばれる機能で具体化されている。ユーザつまりポータブル電子機器所有者は紛失機器に、たとえばウェブアプリからコンタクトしてその機器を所持している誰かと話してみたいと望む時にこの機能を使用するだろう。特定の実施例では、ユーザは機器へのアクセスの許可を得ていることつまり行方不明機器の所有者であることを認証し、ウェブアプリケーションを用いて行方不明との機器への双方向音声接続を開始する。行方不明機器では音が鳴り接続は自動的に成立する。つまり、機器は機器を失くした人が介入することなしに自動的に双方向接続に応答する。ウェブアプリはいつ接続が成立するかを示してユーザが紛失機器の保持者といつ話し始められるかがわかる。
他の実施例では、接続は自動的には成立しない。この特定の実施例では、接続はユーザが行方不明機器で行方不明機器への通話を了承する時に成立する。つまり、この特定の実施例では、双方向接続はその電話を受領するユーザの意思があって初めて成立する。
図31-32は行方不明ポータブル電子機器とのコンタクトを成立させる他の技術の全体フロー2905、3005をそれぞれ示す。特定の実施例では、図31-32が示す技術は「Call Me Back」(私にコールバックしてください)と呼ばれる機能で具体化されている。ユーザつまりポータブル電子機器所有者は紛失機器が予め選んであるバックアップ番号に接続することを望む時にこの機能を使用するだろう。特定の実施例では、ユーザはたとえばウェブアプリから双方向接続を開始する。紛失機器は「所有者がこの電話の位置を特定しようとしています。クリックして応答していただくか##########に電話します」等のメッセージとともに音を鳴らし始める。紛失機器を保持する人がメッセージをクリックすると、紛失機器からバックアップ番号への電話が開始される。電話はそのバックアップ番号にかかって完了する。
図33-41は遠隔起動される音声通信のシステムと方法の特定の実施形態の画面を示す。この特定の実施例では、画面はシステムによって生成されたウェブまたはアプリケーションのページでありユーザに電子画面上で表示される。すでに述べたとおり、Lookout Mobile Security: Missing Deviceと呼ばれるシステムの特定の実施例が画面に示されている。しかしながら、システムはいかなる名前や識別子で知られていても構わず、これらの画面はただ実施例として提供されているのみである。システムは提示された特定の機能に限定されないことを理解されたい。システムのアスペクト(例、画面、グラフィカルユーザインタフェース、またはウェブページ)は特別の応用や使用に合わせて修正、変更されるだろう。
ここで図29を参照すれば、ステップ2910にクライアントの位置にある第1のユーザが存在するのがわかる。システムはサーバにおいて第1のユーザからの入力を受領する。入力にはユーザの資格証明(例、ユーザ名とパスワード)が含まれるだろう。ステップ2915では入力に基づいて第1のユーザがポータブル電子機器へのアクセスの許可を認証される。ステップ2920では、サーバは行方不明ポータブル電子機器とクライアントとの間の接続を成立させたいという要求を受領する。ステップ2925では、要求に応えてサーバは音声データ送信プロバイダにクライアントと行方不明ポータブル電子機器との音声通信を成立させるように命じる。ステップ2930では、サーバは音声データ通信の成立確認を受領する。ステップ2940では、サーバはクライアントの位置にある第1のユーザに成立した接続を示す。
クライアントはラップトップまたはデスクトップコンピュータ等のコンピュータであろう。この特定の実施例には、第1のユーザまたは行方不明機器所有者が用いてサーバ2109に接続してシステムが提供するウェブアプリケーション2199Aにアクセスが可能なクライアントコンピュータ上のブラウザ2148(図21)が存在する。ウェブアプリケーションには入力ボックスを有するログインページがありそこでユーザ名、パスワード、個人認証コード(PIN)、またはこれらの組合せ等のユーザ認証情報を受領するだろう。他に使用されうる認証技術の事例には二因子または三因子認証が含まれるだろう。
特に、図35はウェブアプリケーションが提供する行方不明機器ウェブページ3505を示すウインドウ3501の画面を示す。このウェブページはユーザが認証を受けた後にクライアントコンピュータの画面上に表示されるだろう。この特定の実施例では、行方不明機器ウェブページには第1セクションである欄3510と第2セクションである欄3515 が含まれる。第1セクションは第2セクションと隣接し隣り合わせである。
第1セクションにはログインしたつまり認証されたユーザが所有するポータブル電子機器のリスト3516が含まれる。ログインしたユーザまた二つ以上のポータブル電子機器またはスマートフォンやタブレットコンピュタ等のモバイル通信機器を所有するかまたはそれへのアクセスを許可されているだろう。ユーザの入力(例、ユーザ名やパスワード)に基づいて、認証サーバはユーザがそれらの機器にアクセスする許可を認証できる。行方不明機器ウェブページ3505はユーザがアクセスを認証された各ポータブル電子機器に接続できるようにするグラフィカルインタフェース(GUI)を提供する。
特定の実施例では、ログインしたユーザが所有しない機器またはユーザがアクセスを許可されない機器は表示されず見ることができない。つまり、ポータブル電子機器のリストに表示された各ポータブル電子機器はログインユーザが所有する。ユーザがアクセスを許可されないポータブル電子機器はリストから除外されるかまた省略される。よってこの特定の実施例では、図35が示すこのインタフェースにおいて路銀ユーザがアクセスを許可されない機器に接続することは許されない。
図35には、ログインユーザがアクセスを許された、”iPhone 4(CDMA)”が示される。この特別の機器は第1の欄の上部に強調して示されその時点で選択されていることを表している。ユーザがアクセスを許可されうるポータブル電子機器の他の例にはタブレット機器(例、Apple Ipad, Samusung Galaxy Tab, HP Tough Pad またはBlackBerryPlay Book)が含まれる。
ユーザがアカウントリストに新しい機器を追加または登録できるように“新しい機器を追加してください”と表示されたボタン3518が存在する。特定の実施例では、新しい機器の登録には追加される新しい機器をユーザが所有していることやユーザがその機器へのアクセスの許可を得ていることの確認に役立つ確認プロセスが含まれる。これはユーザが所有していない機器を追加または登録することや行方不明機器アプリケーションが提供する機能を乱用することを防ぐのに役立つ。
たとえば、確認プロセスには確認コードをユーザが所有しているまたはアクセスを許可されていること主張する機器に送信することが含まれる。確認コードはたとえば機器へのテキストメッセージ、機器への電話、またはその両方を経て送信されるだろう。ユーザは確認コードをシステムに入力する。
サーバは確認コードを受領すると、入力された確認コードが機器に送信された確認コートに合致するかを判断する。合致すればユーザは機器へのアクセスを許可されると判断されまたは機器所有者であると判断され機器がリスト3516上に表示されるだろう。合致しない場合には、ユーザは機器へのアクセスを許可されないと判断されまたは機器所有者でないと判断され機器がリスト3516上に表示されないだろう。
第2セクションにはダッシュボードタブ、バックアップタブ、行方不明機器タブ3520(選択中)、セッティングタブを含む一組のタブが含まれる。行方不明機器タブには認証ユーザが行方不明となったポータブル電子機器を見つけるのに役立つ機能が含まれる。具体的には、行方不明機器タブには位置特定ボタン3525A、スクリームボタン3525B、私の機器に電話しますボタン3525C、私にコールバックしてください3525Dが含まれる。
位置特定ボタンによって認証ユーザが選択された機器の位置を地図上で見ることが可能になる。機器の位置を特定する技術はさらに、引用により他の引例とともに本明細書に組み込まれる2009年2月17日付米国特許出願No. 12/372,719 「モバイル機器の遠隔からの確保または回収のためのシステムと方法」に記述されている。スクリームボタンは選択された機器上でアラーム音を発する。私の機器に電話しますによって認証ユーザがブラウザから自分の失くした機器に電話することが可能になる。私にコールバックしてくださいボタンによって認証ユーザが機器に指定の番号またはバックアップ番号に電話をかけるよう指示することが可能になる−図31−32、以下記述参照。
認証ユーザは私の機器に電話しますボタン3525Cを押して(クリックして)「私の機器に電話します」機能を使用する。それに応えてダイアログボックス3605(図36)が表示され認証ユーザ自分の選択を確認できる。図36が示すように行方不明機器ウェブページ上に重ねてグレーで表示される。ダイアログボックスには機能の特色の簡単な説明や選択された動作たとえば「この動作によってブラウザからあなたの機器への双方向VOIP(インターネット通話接続)通話が行われます。ネットワーク接続が必要です;数分かかります」、確認要求たとえば「あなたの機器と接続したいですか?」、接続状況たとえば「この機器は接続中です」、クライアントの状況たとえば「クライアント準備完了」が表示される。認証ユーザはダイアルボタン3630をクリックして自分の機器に通話する動作を確認するかまたはキャンセルボタン3635をクリックしてその動作をキャンセルできる。
図33はクライアントが認証されたユーザが行方不明機器とコンタクトしようとして使用する可能性があるモバイルアプリを有するスマートフォンまたはタブレットコンピュータである例を示す。図33は行方不明機器であるスマートフォンのアプリケーション3305の特定の実施例の画面を示す。クライアントの画面にはそれぞれ機器所有者が選択できる第1、第2、第3のオプションすなわちアクション3310A-Cを含むいくつかのオプションが示されている。
第1のオプション3310Aには「私にコールバックしてください」と書かれている。このオプションを選べば行方不明機器が認証ユーザが位置するクライアント機器や別のクライアント機器やその両方に電話をかけることになる−図31−32、以下記述参照。
第2のオプション3310Bには「私の機器に電話します」と書かれている。このオプションを選べば認証ユーザが位置するクライアント機器と認証ユーザの行方不明のポータブル電子機器との間の接続が可能になる−図29-30、以下記述参照。
第3のオプション3310Cには「位置を決めて音を出してください」と書かれている。このオプションは地図上で位置を特定する、行方不明機器に音を出させるまたはアラーム音をださせるなどによって能認証ユーザが行方不明機器の位置を特定するのに役立つ。
ここで図30を参照すれば、認証機器ユーザまたは第1のユーザが自分の行方不明のポータブル電子機器に電話を掛ける動作を確認した後で、サーバ2109(図21)は音声データ送信プロバイダ2110にポータブル電子機器とクライアントとの間の音声通信を成立させるよう命じる。ステップ3110では行方不明機器は第1のユーザのその機器に通話する動作に応えて着信の信号を受領する。特定の実施例では、ステップ3015で受領された着信の信号に基づいて行方不明機器の音声設定がアラームを発するよう更新される。たとえば、行方不明機器上の行方不明機器モバイルアプリ2185(図21)の音声コントローラ2191は音量設定2176、無音設定2177、着信音設定2178、やこれらの組合せを更新するだろう。
言い換えれば、行方不明機器の無音設定がもともと有効であった、行方不明機器が無音に設定された、または行方不明機器のバイブレータ機能が設定されたという時でも行方不明機器のスピーカ2163を通してアラーム音が聞こえるだろう。アラーム音は行方不明機器の音量設定とは異なるデシベルまたは音量レベルで発せられるだろう。
たとえば、行方不明機器が第1のデシベルレベルで設定されていても、アラーム音は第1のデシベルレベルより大きい第2のデシベルレベルで発せられるだろう。第2デシベルレベルは機器の最大レベルだろう。これによって行方不明機器の近くにいるがアラーム音を聞くことが可能になるだろう。アラーム音の音は金切り声のような音でもサイレンでもよい(例、大きな叫び声)。音声(例、サイレン)は行方不明機器の着信音設定を更新するだろう。たとえば、行方不明機器の着信通話用の着信音がコオロギの鳴き声やチャイムに設定されていても、行方不明機器のスピーカを通して発せられるアラーム音はサイレンの音だろう。
代替として、あるいは追加として、アラーム音は声であってもよいだろう、例えば「この電話に出てください!」や「誰かいますか?この電話は現在紛失中で持ち主が取り戻そうとしています」。声は所有者の声でもシステムが提供する録音済みの声でもよいだろう。声は繰り返してかまたは2回以上流されるだろう、たとえば「この電話に出てください!この電話に出てください!この電話に出てください!」。
アラーム音ではヘッドフォンやサウンドルーティングの機能またはその両方が無効にされうる。たとえば発見者または行方不明または紛失機器を保有する人が音楽を聴くなど行方不明機器のヘッドフォンジャックを使っている時でもアラーム音はその音楽に優先されうる。
ステップ3020ではメッセージは行方不明機器の画面または電子画面上に表示される。メッセージは第2のユーザに行方不明機器が第1のユーザの所有物であることを示す。ステップ3025では第2のユーザが音声通信の着信を許可するよう誘うメッセージが表示される。たとえば図37は行方不明のポータブル電子機器上に表示されるだろうメッセージ3705の画面を示す。そのメッセージには「この機器所有者がこの電話の位置を特定しようとしています。クリックして応えてください」等のテキストが含まれる。
特定の実施例では、ステップ3015-3025はオプションである。この特定の実施例では行方不明機器は行方不明機器でのいかなるユーザの相互作用も行方不明または紛失された機器を保有する人のいかなる相互作用もなく自動的に接続または双方向音声接続に応答する。つまり、サーバ2109(図21)が音声データ送信プロバイダ2110にポータブル電子機器とクライアントとの音声データ通信を成立させるよう音声データ送信プロバイダに命じた後で、行方不明機器モバイルアプリ2185の通話応答モジュール2186が音声データ送信プロバイダからの着信の信号を自動的に許可することができる、つまり機器でユーザ(例、ユーザ2194B)が着信の信号を了承したという情報を受領するとなしに。
通話応答モジュールは着信の信号を自動的に許可するか自動的でなく(たとえば着信信号の通知を提供する)許可するかを判断するだろうし、その判断はたとえばその着信の信号に伴うであろう指示またはその着信信号に伴う識別子(例、第1の識別子であれば自動的に了承し、第2の識別子であれば通知を提供する)に基づく。
この特定の実施例では、行方不明機器で音声データ送信プロバイダからの着信の信号(例、電話)が受領されると、音声コントローラ2191は音声設定2175を更新して 行方不明機器から音声が送信されないように、たとえば行方不明機器のスピーカ2163を通して音声が送られないようにする。
たとえば、行方不明機器の無音またはバイブレータ機能設定はオフにまたは無効になるだろうし、機器は通話または他の着信の信号が受領されると着信音が鳴るよう設定されるだろう。通常は、たとえばスマートフォンの無音設定がオフにされまたは無音が無効にされた場合、スマートフォンは音を出して着信を示すだろう。音声コントローラはこれらの設定を更新して行方不明機器で一切の音声が発生しないように設定できる。よって、前記接続は行方不明機器で音が鳴るようにもならないようにも設定を開始できる。前記接続は音量設定を更新できる。前記接続は着信音を更新できる。前記接続は鳴る音の設定を更新できる。前記設定ははヘッドフォンやサウンドルーティングの機能設定を更新できる。
着信の信号を自動的に了承する機能はポータブル電子機器所有者が自分の行方不明機器が盗まれたかまたはその機器を所持している人から戻ってこないだろうと判断した時に有益でありうる。このような場合、システムは自動的または無音で接続を成立させて誰かがたとえば行方不明機器の近くにいる盗人がその接続や所有者による行方不明機器の位置を特定しようとする試みに気づかないようにすることができる。行方不明機器所有者はそうしてたとえば盗人たちの会話を聞くことができる。
これは望ましいことでありうる、なぜならこの会話には行方不明機器所有者、警察またはその両方が行方不明機器の位置の特定や盗人の捕捉に役立てることができる手掛かりがふくまれていると考えられるからである。この接続を用いて行方不明機器からの音声の記録、写真撮影の開始、ビデオ録画、行方不明機器の自動システムへの接続、またはこれらの組合せが行われるだろう。音声ファイル(例、.mp3または.wav),
動画ファイル、静止画ファイル、電話、またはVoIPはリアルタイムまたはバッチファイルで転送されるだろう。
図31-32は「Call Me Back」(私にコールバックしてください)と呼ばれるであろう機能の特定の実施例のフローを示す。図31を参照すれば、ステップ3110(サーバで第1のユーザからの入力を受領)とステップ3115(第1のユーザがポータブル電子機器にアクセスする許可を認証)は図29が示すようにそれぞれステップ2910、2915に類似しており図29に伴って下記に記述されるだろう。
簡潔に言えば、特定の実施例において、ステップ3120ではサーバは第1のユーザからのコールバック要求を受領する(例、返信通話または返信通信)。ステップ3125ではシステムは第1のユーザが電話番号(コールバック用番号またはバックアップ番号)を入力するための入力ボックスを表示する(またはクライアントにて表示させる)。ステップ3130ではサーバは電話番号を受領する。ステップ3135ではサーバは音声データ送信プロバイダにポータブル電子機器と返信用電話番号との間の音声データ通信を成立させるよう命じる。
特に、特定の実施例では、第1のユーザは行方不明ポータブル電子機器にアクセスする許可を認証された後、行方不明機器ウェブページ3505(図35)から私にコールバックしてください機能オプション3525Dを選択できる。これに応えてダイアログボックス3905(図39)が表示され所有者が自分の選択を確認してコールバックを求めて追加情報を入力する。
図39が示すように、この特定の実施例では、ダイアログボックスには機能や選択された動作の簡単な説明たとえば「この動作によってあなたの機器は電話をかけ、ひとたびつながればあなたの紛失機器から指定された番号への双方通話が成立します。ネットワーク接続が必要です;数分かかります」、行方不明機器所有者への、通話すべき電話番号またはバックアップ番号を入力するよう求める要求、たとえば「あなたが失くした機器が電話してほしい先のの電話番号を入力してください」、確認要求たとえば「通話を始めたいですか?」が含まれる。行方不明機器所有者は入力ボックス3910にそこに通話されるべき電話番号を入力できる。行方不明機器所有者はコールバックボタン3915をクリックして動作を確認するかキャンセルボタン3920をクリックしてその動作をキャンセルできる。
他の特定の実施例では、行方不明機器所有者は図33が示すようにモバイルアプリケーションから「私にコールバックしてください」機能にアクセスするだろう−オプション3310 A参照。
ここで図32を参照すれば、認証行方不明機器ユーザつまり第1のユーザがコールバックを求める動作を確認した後で、サーバ2109(図21)は音声データ送信プロバイダに行方不明ポータブル電子機器に通信信号を送るよう命じる。ステップ3210では行方不明機器は第1のユーザのコールバックを求める動作に応えて第1の着信の信号を受領する。ステップ3215では受領された第1の通信信号に基づいて、行方不明機器の音声設定が更新されてアラームがだせるようになる。音声設定の更新技術はステップ3015(図30)に関連して述べたものに類似している。
簡潔に言えば、ステップ3220ではメッセージ表示モジュール2190(図21)は行方不明機器画面上にメッセージを表示して行方不明機器の位置にある第2のユーザ(例、機器発見者)に行方不明機器が第1のユーザの所有物であることを示す。ステップ3225,3230ではメッセージ表示モジュールは第2のユーザが返信できるように第1のユーザが特定した電話番号を表示し(ステップ3125−図31参照)、第2のユーザが第1の着信の信号を了承するよう誘うメッセージを表示する。ステップ3235では、第2のユーザが第1の着信の信号を了承した後、通話モジュール2187(図21)が行方不明機器で音声データ送信プロバイダに第2の通信信号を送信して音声データ送信プロバイダがポータブル電子機器と第1のユーザが特定した返信用電話番号との間の音声通信を成立させるようにする。
たとえば図40は行方不明機器の画面に表示されて行方不明機器の位置にある第2のユーザに行方不明機器が第1のユーザの所有物であることを示すメッセージ4005、通話に応答するよう誘うメッセージ、および前記電話番号または第1のユーザが特定したバックアップ電話番号に電話するよう求める要求(ステップ3125−図31参照)の画面を示す。先に述べたとおり、第2のユーザが通話に応答するよう誘われたことに応じた場合、通話モジュール通話モジュール2187(図21)が音声データ送信プロバイダにポータブル電子機器と第1のユーザが特定した返信用電話番号との間の音声通信を成立させるように命じる。
特定の実施例ではメッセージ4005は行方不明機器で生成されたアラームを伴っている。アラームは、しばらく停止する、または止まってまた開始する等、断続的に生成されるだろう。アラームが断続的に生成されると行方不明機器のバッテリーが節約できる。アラームが生成されても行方不明機器の近くにユーザがだれもいない特別の時間帯もあるだろう。たとえば大部分の人が就寝中で(行方不明機器が置かれている可能性がある)レストランや通りに比較的人がいないのは朝の早い時間帯(例、午前0時から午前5時)であろう。第1の時間ではアラーム音が短時間鳴り続けるだろう。長さは約5秒から約60秒にわたるだろうし、これにはたとえば10、20、30、40、50秒や60秒を超える時間が含まれる。長さは10秒より短くてもよい。通話が了承されなければアラーム音はバッテリーの寿命を節約するために停止するだろう。
アラーム音は1時間ごと、2時間ごと、3時間ごとというように定期的に生成されるだろう。アラーム音の生成はは定期的間隔でも不定期の間隔でもよい。アラーム音は夜間より日中の方がだれかが耳にする可能性が高いので、日中は夜間より頻繁にアラーム音が生成されるだろう。または、夜間に日中より頻繁にアラーム音が生成されてもよい。たとえば、機器ユーザは自分の機器をバーやナイトクラブで紛失したと疑うかもしれない。一般に、ナイトクラブやバーには日中より夜間に人が多い。よって、日中と比較して夜間の方がだれかがアラーム音を聞く可能性が高くなりえるだろう。
アラームには音によるアラート音声、行方不明機器の電子画面がフラッシュや点滅するなどの視覚的アラート、または音声と視覚の両方のアラートが含まれる。視覚アラートは夜間や闇の中または暗い時(例、ナイトクラブやバー)に役立ちうる。
ポータブル電子機器上の行方不明機器アプリにはアラームについて複数のデフォルト設定が含まれている。たとえばアラームが午前6時から午後6時までの時間帯(日中)に定期的に生成され、午前6時より前または午後6時より後の時間帯(夜間)には生成されないというデフォルトアラーム設定があるだろう。しかしながら、機器所有者はデフォルトアラーム設定を更新できるだろう、たとえばアラームを継続的か定期的かどちらかにする、アラームを発する時間間隔を判断する、夜間だけに音によるアラートを鳴らすかどうか特定する、夜間の時間帯を定義する、アラームの頻度を特定する、アラームに音によるアラートを含めるか特定する、アラームに視覚アラートを含めるか特定する、アラームに音によるアラートと視覚アラートの両方を含めるかを特定する、またはこれらの組合せの設定更新ができるだろう。
この特定の実施例では、行方不明機器からの通話は第1のユーザが単独に特定した電話番号に行われる。言い換えれば、単独の相手に通話するのに接続を使用されうる。他の実施例では、特定のリストに通話するのに接続を使用されうる。そのリストにはVOIPクライアントが含まれてもよく電話である必要がない。
特に、特定の実施例では、行方不明機器所有者は、行方不明機器が音声データ送信プロバイダ経由で通話するために複数のバックアップ電話番号(ふたつ以上のバックアップ電話番号)を特定するだろう。特定されたバックアップ電話番号リストにはプライオリティや順序がついているだろう。この特定の実施例では、行方不明機器は第1のバックアップ電話番号に通話する。この通話に問題が生じれば(例、機器所有者が電話に出ないまたはネットワーク接続に問題)、行方不明機器は音声データ送信プロバイダを経由して第2のバックアップ電話番号に電話をかけるだろう。つまり、行方不明機器が第1のパックアップ電話番号への電話がうまくいかなかったと判断した後に第2のバックアップ電話番号に電話をかける。
または、行方不明機器はふたつ以上のバックアップ電話番号に同時に電話をかけるだろう。この特定の実施例では、行方不明機器は音声データ送信プロバイダ経由で第1のパックアップ電話番号と第2のバックアップ電話番号に電話をかける。第2のバックアップ電話番号への電話は行方不明機器が第1のパックアップ電話番号への電話がうまくいかなかったと判断する前に行われる。この機能によって行方不明機器の位置にある機器発見者、第1のクライアントの位置にある機器所有者、第2のクライアントの位置にある第3者との会議通話が可能になる。第3者はたとえば行方不明機器が機器所有者に戻るのを手助けできる機器所有者の友人だろう。よって、接続は音声メッセージや他のデータを単独の相手または特定されたリストに送るのに使用されうる。そのリストにはVoIPクライアントが含まれてもよく電話である必要がない。ひとつの接続が行方不明機器や他のクライアントを含む複数の機器相互の双方向通話を創り出すのに使用されるだろう。
図39とステップ3125(図31)が示す特定の実施例では、バックアップ電話番号は行方不明機器所有者が私にコールバックしてください動作3525D(図35)を選択した時に入力される。しかしながら、常にそうだというわけではない。他の特定の実施例では、バックアップ電話番号は設定プロセスの一部として特定されるだろう。
たとえば、図38は「私にコールバックしてください」機能の特定の実施例のための設定ページ3805を示す。機器所有者はこのページを用いて自分の機器上に行方不明機器モバイルアプリ2185を設定するだろう。図38に示す通り、機器所有者は「私にコールバックしてください」機能を有効にして、機器を紛失した際にシステムウェブサイトから双方向VoIPコールを開始して行方不明機器にバックアップ電話番号に電話をかけさせられるようにした。
他の特定の実施例では、前記設定ページには機器所有者がバックアップ電話番号を特定できる入力ボックスが含まれる。バックアップ電話番号は所有者の機器上にセーブされ保存される。機器が行方不明になった時、所有者は機器に対して機器上ですでに保存済みのバックアップ電話番号に電話するよう指示ができる。または、機器、サーバまたはその両方がすでに述べた技術を用いて機器が行方不明であることを探知し所有者からの要求を受領しなくとも複数のバックアップ電話番号への音声通信を開始するだろう。
バックアップ電話番号はたとえば所有者の自宅電話番号や勤め先の電話番号であるだろう。特定の実施例では、バックアップ電話番号は第1のユーザが所有するポータブル電子機器に保存される。バックアップ電話番号が保存された後、第1のユーザからの、すでに保存されたバックアップ番号に電話をかけるよう求める指示がポータブル電子機器で受領される。その指示を受領すると、ポータブル電子機器はすでに保存されたバックアップ番号に電話をかける。
機器には複数のバックアップ電話番号が保存されるだろう。たとえば、第1の保存バックアップ番号は機器所有者の自宅電話番号であり、第2の保存バックアップ番号は機器所有者の勤め先の電話番号であり、第3の保存バックアップ番号は所有者の配偶者のポータブル電子機器機器であろうし、その他も同様だろう。
図34は「私の機器に電話します」機能の特定の実施例のための設定ページ3405を示す。機器所有者はこのページを用いて自分の機器上に行方不明機器モバイルアプリ2185(図21)を設定するだろう。図34に示す通り、機器所有者は「私の機器に電話します」機能を有効にして、機器を紛失した際にシステムウェブサイトにログインしてウェブページから機器に双方向VoIPコールができるようにした。
特定の実施例では、モバイルアプリ設定ページ(例、設定ページ3405−図34、設定ページ3805−図38、またはその両方)からは所有者の機器上にそれぞれの行方不明機器機能を設定するためのオプションがさらに提供される。設定ページによって機器所有者はオプションを特定できる(例、オプションを有効にするまたは無効にする)。設定ページには着信行方不明機器通話が受領された時に機器上で音を鳴らすか鳴らさないかのオプション、音量設定を更新するオプション、鳴らす音を更新するオプション、ヘッドフォン/サウンドルーティング機能を更新するオプション、位置特定サービス(例、Global Poisitioning System (GPS))を有効にするか無効にするかのオプション, 行方不明機器をロックするオプション、機器をロックして特定のロックダウンモードに入るオプション、またはこれらの組合せが含まれるだろう。
代替として、あるいは追加として、これらのオプションの複数は機器所有者または起動者によって動的に行われるだろう。クライアントと行方不明機器との接続を用いて行方不明機器上で音を鳴らすまたは鳴らさないようにすることができ、その接続によって音声設定を更新でき、アラーム音の音の設定を更新でき、ヘッドフォン/サウンドルーティングの設定を更新でき、またはこれらの組合せを更新できる。
たとえば、行方不明機器所有者が機器が泥棒に盗まれたのではないかという疑いを持てば、機器所有者は行方不明機器に音(例、アラーム、アラート、または着信音)を鳴らさずに着信を自動的に了承するよう指示するだろう。先に述べたとおり、これによってたとえば機器所有者が泥棒の行方不明機器の使用を泥棒に用心されることなくモニターできる。
特定の実施例では、クライアントにおいてクライアントの位置にある第1のユーザがポータブル電子機器において第1ユーザが所有するポータブル電子機器への着信がアラームを生成すべきかどうかを特定するオプションが提供される。このオプションはボタンまたはチェックボックス、例「このボックスをチェックして通話がポータブル電子機器で行われる時にあなたの行方不明機器でアラームを生成してください。」で実施される。通話はポータブル電子機器に対して行われる。選択されたオプションに基づいて、行方不明機器への着信によってアラーム、たとえば音声アラームや他の音でまたは視覚的に着信を知らせるものが生成されるか生成されないかどちらかとなる。
他の例として、たとえば、行方不明機器所有者が機器を家に置いてきたか友人の家に置き忘れたのではないかという疑いを持てば、機器所有者は行方不明機器に着信を音で示させるオプションを選択するだろう。これによって機器所有者またはその友人が着信を音で知り、行方不明機器が発する音の鳴る方に向かい、行方不明機器の位置を特定できる。
機器所有者は行方不明機器に写真撮影を開始、機能が働かないようにするロックの開始、「所有者に電話する」等の特定の機能だけを許容する、またはこれらの組合せ等の動作を行うよう指示するだろう。これらの動作は接続の前、接続の途中、または接続の完了後でも開始できるだろう。
ここで図21を参照すれば、特定の実施例ではサーバ2109は、第1のユーザ2194Aを行方不明機器所有者として認証するなどの方法で行方不明ポータブル電子機器2106と複数のクライアント2103との接続を促進する−認証サーバ2196参照。他の特定の実施例では、行方不明ポータブル電子機器と複数のクライアントとの接続はサーバの介入動作なしに成立するだろう。この特定の実施例では、ポータブル電子機器2106での行方不明機器モバイルアプリ2185には認証コンポーネントが含まれている。第1のユーザ2194Aは、たとえばクライアントコンピュータ2115において行方不明機器と直接コンタクトしバイパスサーバ2109を迂回できる。行方不明機器における認証コンポーネントは第1のユーザのクライアントコンピュータ2115が提供する入力(例、ユーザ名、パスワード、またはPIN)に基づいて行方不明機器所有者として第1のユーザを認証できる。第1のユーザが機器所有者であるという事実に基づいてこのアプリケーションに記述された行方不明機器機能が第1のユーザに使用可能になる。
特定の実施例では、ポータブル電子機器を発見する方法にはサーバにおいてクライアントの位置にある第1のユーザからの入力の受領、前記入力に基づく第1のユーザがポータブル電子機器にアクセスする権利を有することの認証、前記認証ステップ後の第1のユーザからのポータブル電子機器とクライアントとの間の接続の成立を求める要求の受領、前記要求に応えてのポータブル電子機器への通話の実施、およびポータブル電子機器とクライアントとの間の接続が成立したことを示す、前記通話の了承の受領が含まれる。
通話の了承はポータブル電子機器における第2のユーザが了承の意思を示すことなしに受領されるだろう。または通話の了承は通話の了承の意思を示すポータブル電子機器における第2のユーザに対応しているだろう。
特定の実施例では、前記方法にはさらにサーバにおける第1のユーザのポータブル電子機器を自分の所有物として登録したいという要求の受領、第1のユーザが入力するためのポータブル電子機器への認証コードの送信、および、入力された認証コード受領後のポータブル電子機器の第1のユーザの所有物としての登録がふくまれる。
特定の実施例では、方法にはポータブル電子機器における第1のユーザからの動作に応える第1の通話の受領、受領された第1の通話に基づくポータブル電子機器の音声設定のアラーム生成のための更新、およびポータブル電子機器の電子画面上のメッセージの表示がふくまれる。メッセージにはポータブル電子機器での第2のユーザにポータブル電子機器が第1のユーザの所有物であることを示すテキストが含まれる。
実施例では、メッセージには第1のユーザが特定し、第2のユーザがかけるべきバックアップ電話番号が含まれる。他の特定の実施例では、方法にはさらにポータブル電子機器における、第2のユーザからの第1の通話の了承の受領と前記第1の通話の了承の受領に応えての第1のユーザが特定したバックアップ電話番号への通話の実施が含まれる。実施例では、第1のユーザからの第1の通話を受領するステップの前に、ポータブル電子機器におけるバックアップ電話番号の保存がある。第1のユーザからの第1の通話を受領するステップにはポータブル電子機器におけるバックアップ電話番号の受領が含まれる。
音声設定の更新には、音量設定が第1の音量レベルより低い第2の音量レベルに設定されている際に、アラームを第1の音量レベルで鳴らすことが含まれるだろう。音声設定の更新には、音量設定が最大の音量レベルより低い音量レベルに設定されている際に、アラームを最大の音量レベルで鳴らすことが含まれるだろう。音声設定には、ポータブル電子機器で受領された通話を示す第1の着信音設定が含まれ、音声設定の更新には、第1の着信音と異なる第2の着信音を用いてアラームを鳴らすことが含まれるだろう。音声設定の更新には、音声設定が無音または振動である際にポータブル電子機器のスピーカを通して音による音声を発することが含まれるだろう。
他の特定の実施例では、方法にはポータブル電子機器において第1のクライアントの位置にある第1のユーザからの第1の通話の受領、第1の通話の受領に基づくアラーム生成のためのポータブル電子機器の音声設定の更新、ポータブル電子機器での第2のユーザにポータブル電子機器が第1のユーザの所有物であることを示すテキストを含むメッセージと第2のユーザが第1の通話を了承するように誘うメッセージのポータブル電子機器の画面上での表示、および前記了承の受領ステップの後の第1のユーザが特定した電話番号を有する第1のクライアントとは別の第2のクライアントへの第2の通話の実施を含む。
上記の記述を通じて本発明が完全に理解されるように多くのことが詳細に具体的に明らかにされていることが評価されるであろう。しかしながら、本発明がこのように詳細に特定せずに実施されることは当業者には自明であろう。他の事例では、周知の設定や機器はブロック図の形態で示され説明を容易にする。望ましい実施例の記述はここに添えられる請求項の範囲を限定する意図ではない。
101 モバイル機器
103 中央処理ユニット(CPU)
113 オペレーティングシステム
115 入力装置
116 無線周波数トランシーバ
125 ビジュアル画面
本発明の他の目的、特徴、利点は以下の詳細な記述と添付する図表によって明らかになるだろう。図中の同様の参照指定は同様の機能を表している。
第1発明は、
サーバにおいて、クライアントコンピュータとポータブル電子機器の間の音声通信を成立させるべきであると判断し、
前記判断に応えて指示を生成し、その指示には前記ポータブル電子機器に前記音声通信を開始するよう指示する第1のコマンドを含み、
前記指示を前記ポータブル電子機器に送信することが含まれる方法である。
第2発明は、第1発明において、
前記ポータブル電子機器が第1のポータブル電子機器であり前記クライアントコンピュータが第2のポータブル電子機器である方法である。
第3発明は、第1発明において、
前記指示に前記ポータブル電子機器に音声データ送信プロバイダを通じて音声データを送信するよう指示する第2のコマンドが含まれる方法である。
第4発明は、第1発明において、
音声通信を成立させるべきであると判断する前記ステップが前記クライアントコンピュータからの前記音声通信を成立させるよう求める要求を受領する前記サーバに基づく方法である。
第5発明は、第1発明において、
音声通信を成立させるべきであると判断する前記ステップが前記ポータブル電子機器が行方不明であることを示す前記クライアントコンピュータからの要求を受領する前記サーバに基づく方法である。
第6発明は、第5発明において、
前記クライアントコンピュータから受領した前記要求が前記ポータブル電子機器をロックするコマンドを含み、前記ロックコマンドが前記ポータブル電子機器が行方不明であることを示す方法である。
第7発明は、第1発明において、
音声通信を成立させるべきであると判断する前記ステップが前記サーバにおける前記ポータブル電子機器が行方不明であるとする判断に基づく方法である。
第8発明は、第7発明において、
前記ポータブル電子機器が行方不明であると判断する前記ステップが、
前記ポータブル電子機器の位置を示す前記ポータブル電子機器からの位置データを受領し、
前記位置と基準位置との距離がしきい値より大きいと判断することが含まれる方法である。
第9発明は、第1発明において、
前記指示に、前記ポータブル電子機器に対して前記ポータブル電子機器において前記音声通信が開始されたことを示す音による通知を発することなしに前記音声通信を開始するよう指示する第2のコマンドが含まれる方法である。
第10発明は、第1発明において、
前記指示が第2のコマンドと第3のコマンドを含み、前記第2のコマンドは前記ポータブル電子機器に前記音声通信を開始すると音による通知を生成するよう指示し、前記3のコマンドは前記ポータブル電子機器に前記音声通信を自動的に開始するよう指示する方法である。
第11発明は、第1発明において、
前記指示に前記ポータブル電子機器に前記音声通信を開始する前に前記音声通信のユーザ許諾を受領するよう指示する第2のコマンドが含まれる方法である。
第12発明は、第1発明において、
前記第1のコマンドがさらに前記ポータブル電子機器に前記音声通信を開始しても音による通知を生成しないよう指示する方法である。
第13発明は、第1発明において、
前記指示に前記ポータブル電子機器に前記音声通信が開始されたことを示すビジュアル通知を前記ポータブル電子機器において生成することなく前記音声通信を開始するよう指示する第2のコマンドが含まれる方法である。
第14発明は、第1発明において、
前記指示に前記ポータブル電子機器に写真を撮影するよう指示する第2のコマンドが含まれる方法である。
第15発明は、第1発明において、
前記指示に前記ポータブル電子機器にロックダウンモードに入るよう指示する第2のコマンドが含まれる方法である。
第16発明は、第15発明において、
前記ロックダウンモードが前記ポータブル電子機器に特定の電話番号に電話を掛けさせ前記ポータブル電子機器が他の電話番号に電話を掛けないようにする方法である。
第17発明は、第1発明において、
前記指示に前記音声通信に関連して更新されるべき前記ポータブル電子機器の少なくとも1つの設定を特定するリストが含まれる請求項1に記載の方法。
第18発明は、
サーバにおいて、クライアントコンピュータとポータブル電子機器の間の音声通信を成立させるべきであると判断し、
前記サーバにおいて、前記判断に応えて音声データ送信プロバイダに前記音声通信を開始するよう指示する第1のコマンドを含む指示を作成し、
前記サーバにおいて、前記音声データ送信プロバイダに前記指示を送信することが含まれる方法である。
第19発明は、第18発明において、
音声通信を成立させるべきであると判断する前記ステップが前記サーバにおいて前記クライアントコンピュータからの前記音声通信を求める要求を受領することに基づく方法である。
第20発明は、第18発明において、
音声通信を成立させるべきであると判断する前記ステップが前記サーバにおいて前記ポータブル電子機器が行方不明であることを示す前記クライアントコンピュータからの要求を受領することに基づく方法である。
第21発明は、第20発明において、
前記サーバにおいて前記クライアントコンピュータから受領した要求が前記ポータブル電子機器をロックするコマンドを含み、前記ロックコマンドが前記ポータブル電子機器が行方不明であることを示す方法である。
第22発明は、第18発明において、
音声通信を成立させるべきであると判断する前記ステップが前記サーバにおける前記ポータブル電子機器が行方不明であるとする判断に基づく方法である。
第23発明は、第22発明において、
前記ポータブル電子機器が行方不明であるとする判断に
前記サーバにおいて前記ポータブル電子機器の位置を示す前記ポータブル電子機器からの位置データを受領し、
前記サーバにおいて前記位置と基準位置との距離がしきい値より大きいと判断することが含まれる方法である。
第24発明は、第18発明において、
前記指示に前記音声データ送信プロバイダに対して前記音声通信が開始されたことを示す音による通知を前記ポータブル電子機器において生成することなく前記音声通信を開始するよう指示する第2のコマンドが含まれる方法である。
第25発明は、第18発明において、
前記指示に前記音声データ送信プロバイダに対して前記音声通信が開始されたことを示すビジュアル通知を前記ポータブル電子機器において生成することなく前記音声通信を開始するよう指示する第2のコマンドが含まれる方法である。
第26発明は、第18発明において、
前記指示に前記ポータブル電子機器に対して前記音声データ送信プロバイダを介して写真を撮影するよう指示する第2のコマンドが含まれる方法である。
第27発明は、第18発明において、
前記指示に前記ポータブル電子機器に対して前記音声データ送信プロバイダを介してロックダウンモードに入るよう指示する第2のコマンドが含まれる方法である。
第28発明は、第27発明において、
前記ロックダウンモードが前記ポータブル電子機器に特定の電話番号に電話を掛けさせ前記ポータブル電子機器が他の電話番号に電話を掛けないようにする方法である。
第29発明は、第18発明において、
前記指示に前記音声通信に関連して更新されるべき前記ポータブル電子機器の少なくとも1つの設定を特定するリストが含まれる方法である。
第30発明は、
ポータブル電子機器上の方法であって、
前記ポータブル電子機器において、セキュリティイベントの発生を前記ポータブル電子機器において探知し
探知されたセキュリティイベントに応えて、前記ポータブル電子機器において前記ポータブル電子機器とクライアントコンピュータの間の音声通信を成立させるべきであると判断することが含まれるポータブル電子機器上の方法である。
第31発明は、第30発明において、
前記ポータブル電子機器におけるセキュリティイベントの発生を探知するステップに前記ポータブル電子機器の画面がオンになっていることを探知することが含まれる方法である。
第32発明は、第30発明において、
前記ポータブル電子機器におけるセキュリティイベントの発生を探知するステップに前記ポータブル電子機器の動きを探知することが含まれる方法である。
第33発明は、第30発明において、
前記ポータブル電子機器におけるセキュリティイベントの発生を探知するステップに前記ポータブル電子機器のカメラが使用されたことを探知することが含まれる方法である。
第34発明は、第30発明において、
前記ポータブル電子機器におけるセキュリティイベントの発生を探知するステップに前記ポータブル電子機器で不正なパスワードが入力されたことを探知することが含まれる方法である。
第35発明は、第30発明において、
前記ポータブル電子機器におけるセキュリティイベントの発生を探知するステップに前記ポータブル電子機器のデイレクトリへコンタクト先が追加されたことを探知することが含まれる方法である。
第36発明は、第30発明において、
前記ポータブル電子機器におけるセキュリティイベントの発生を探知するステップに前記ポータブル電子機器のデイレクトリ内のコンタクト先が消去されたことを探知することが含まれる方法である。
第37発明は、第30発明において、
前記ポータブル電子機器におけるセキュリティイベントの発生を探知するステップに前記ポータブル電子機器のデイレクトリ内のコンタクト先が更新されたことを探知することが含まれる方法である。
第38発明は、第30発明において、
前記ポータブル電子機器におけるセキュリティイベントの発生を探知するステップに前記ポータブル電子機器のSIMカードが取りはずされたことを探知することが含まれる方法である。
第39発明は、第30発明において、
前記ポータブル電子機器におけるセキュリティイベントの発生を探知するステップに前記ポータブル電子機器のSIMカードが別のSIMカードに差し替えられたことを探知することが含まれる方法である。
第40発明は、第30発明において、
前記ポータブル電子機器におけるセキュリティイベントの発生を探知するステップに前記ポータブル電子機器がコンピュータに接続されたことを探知することが含まれる方法である。
第41発明は、第30発明において、
前記ポータブル電子機器におけるセキュリティイベントの発生を探知するステップに前記ポータブル電子機器上でモバイルアプリケーションプログラムをアンインストールしようとしたことを探知することが含まれる方法である。
第42発明は、第30発明において、
前記ポータブル電子機器におけるセキュリティイベントの発生を探知するステップに前記ポータブル電子機器からデータを消去しようとしたことを探知することが含まれる方法である。
第43発明は、第30発明において、
前記ポータブル電子機器におけるセキュリティイベントの発生を探知するステップに非特徴的な挙動を探知することが含まれる方法である。
第44発明は、
ポータブル電子機器上の方法であって、
前記ポータブル電子機器において、前記ポータブル電子機器において作動する第1のアプリケーションプログラムによってネットワークで前記ポータブル電子機器において受領される通信信号を傍受し、
前記通信信号を分析して第1の条件または第2の条件の少なくともひとつを探知し、前記第1の条件は前記通信信号が予め決められたセキュリティコード含む時に探知され、前記第2の条件は前記通信信号が予め決められたソースから発せられた時に探知され、
前記少なくともひとつの条件が探知されれば、音声通信が前記ポータブル電子機器とクライアントの間に成立すべきであると判断し、
前記少なくともひとつの条件も探知されなければ、前記傍受された通信信号を前記ポータブル電子機器において作動する第2のアプリケーションプログラムに渡すことが含まれるポータブル電子機器上の方法である。
第45発明は、第44発明において、
前記通信信号を分析する前記ステップの前に前記ポータブル電子機器で少なくとも1つの前記予め決められたセキュリティコードまたは前記予め決められたソースに関連付けられた識別子を保存することが含まれる方法である。
第46発明は、第44発明において、
前記通信信号に前記音声通信を開始するための電話番号が含まれる方法である。
第47発明は、第44発明において、
前記予め決められたセキュリティコードが前記ポータブル電子機器上に保存され、前記通信信号を分析する前記ステップには前記保存された予め決められたセキュリティコードを前記通信信号の内容と比較してマッチングがあるかを判断することが含まれ、マッチングがあれば前記第1の条件が探知されたとみる方法である。
第48発明は、第44発明において、
前記予め決められたソースに関連付けられた識別子が前記ポータブル電子機器上に保存され、前記通信信号を分析する前記ステップには前記予め決められたソースに関連付けられた前記保存された識別子を前記通信信号のソースを特定する情報と比較してマッチングがあるかを判断することが含まれ、マッチングがあれば前記第2の条件が探知されたとみる方法である。
第49発明は、第44発明において、
前記ポータブル電子機器と前記クライアントの間の前記音声通信が前記ポータブル電子機器におけるユーザの介入なしに成立する方法である。
第50発明は、第44発明において、
前記ポータブル電子機器と前記クライアントの間の前記音声通信が前記ポータブル電子機器におけるユーザの動作に応えて成立する方法である。
第51発明は、第44発明において、
前記通信信号に前記ポータブル電子機器における通話操作を特定する指示が含まれる方法。
第52発明は、第44発明において、
前記通信信号に前記音声通話のための前記ポータブル電子機器の外部スピーカーを作動させる第1のコマンドが含まれる方法である。
第53発明は、第44発明において、
前記通信信号に前記音声通話のための前記ポータブル電子機器の設定音量を上げる第1のコマンドが含まれる方法である。
第54発明は、第44発明において、
前記ポータブル電子機器と前記クライアントの間で前記音声通信が成立した後で前記ポータブル電子機器の設定音量を上げる第1のコマンドを受領することが含まれる方法である。
第55発明は、第44発明において、
前記通信信号には前記音声通話のための前記ポータブル電子機器の無音設定を変更する第1のコマンドが含まれる方法である。
第56発明は、第44発明において、
前記クライアントが第1のクライアントであり、前記方法が音声データを前記ポータブル電子機器から前記第1のクライアントおよび前記第1のクライアントとは別の第2のクライアントに送信することがさらに含まれる方法である。
第57発明は、第44発明において、
音声データを前記ポータブル電子機器から前記クライアントおよびサーバに送信することをが含まれる方法である。
第58発明は、
サーバにおいて、
クライアントコンピュータとポータブル電子機器の間の音声通信を成立させるべきであると判断し、
前記判断に応えて指示を生成し、その指示には前記ポータブル電子機器に対して音声データ送信プロバイダを通じて前記音声通信を開始するよう指示する第1のコマンドが含まれ、
前記指示を前記クライアントコンピュータに送信することが含まれる方法である。
第59発明は、第58発明において、
音声通信を成立させるべきであると判断する前記ステップが前記音声通信を成立させるよう求める前記クライアントコンピュータからの要求を受領する前記サーバに基づく方法である。
第60発明は、第58発明において、
音声通信を成立させるべきであると判断する前記ステップが前記ポータブル電子機器が行方不明であることを示す前記クライアントコンピュータからの要求を受領する前記サーバに基づく方法である。
第61発明は、第58発明において、
前記クライアントコンピュータから受領した要求には前記ポータブル電子機器をロックするコマンドが含まれ、前記ロックコマンドが前記ポータブル電子機器が行方不明であることを示す方法である。
第62発明は、第58発明において、
音声通信を成立させるべきであると判断する前記ステップが前記サーバにおける前記ポータブル電子機器が行方不明であるとする判断に基づく方法である。
第63発明は、第62発明において、
前記ポータブル電子機器が行方不明であると判断する前記ステップには
前記ポータブル電子機器の位置を示す前記ポータブル電子機器からの位置データを受領し、
前記位置と基準位置との距離がしきい値より大きいと判断することが含まれる方法である。
第64発明は、第58発明において、
前記指示に、前記ポータブル電子機器に対して前記ポータブル電子機器において前記音声通信が開始されたことを示す音による通知を発することなしに前記音声通信を開始するよう指示する第2のコマンドが含まれる方法である。
第65発明は、第58発明において、
前記指示に、前記ポータブル電子機器に対して前記ポータブル電子機器において前記音声通信が開始されたことを示すビジュアル通知を発することなしに前記音声通信を開始するよう指示する第2のコマンドが含まれる方法である。
第66発明は、第58発明において、
前記指示に、前記ポータブル電子機器に対して前記ポータブル電子機器において音声を録音するよう指示する第2のコマンドが含まれる方法である。
第67発明は、第58発明において、
前記指示に、前記ポータブル電子機器に対して前記ポータブル電子機器において特定の時間の間音声を録音し録音された音声を前記クライアントコンピュータに送信するよう指示する第2のコマンドが含まれる方法である。
第68発明は、第58発明において、
前記指示に、前記ポータブル電子機器に対して写真を撮影するよう指示する第2のコマンドが含まれる方法である。
第69発明は、第58発明において、
前記指示に、前記ポータブル電子機器に対してロックダウンモードに入るよう指示する第2のコマンドが含まれる方法である。
第70発明は、第69発明において、
前記ロックダウンモードが前記ポータブル電子機器に特定の電話番号に電話を掛けさせ前記ポータブル電子機器が他の電話番号に電話を掛けないようにする方法である。
第71発明は、第58発明において、
前記指示に、前記音声通信に関連して更新されるべき前記ポータブル電子機器の少なくとも1つの設定を特定するリストが含まれる方法である。
第72発明は、
クライアントコンピュータと目的となるモバイル通信機器の間の双方向音声通話を遠隔起動させる方法であって、
a) サーバにおいて、クライアントコンピュータユーザから受領した認証証明書を処理して前記クライアントコンピュータユーザが前記サーバにアクセスして前記クライアントコンピュータと前記目的となるモバイル通信機器の間の双方向音声通話が開始されるよう要求する資格があるかどうかを判断し、
b) 前記サーバにおいて、前記認証証明書を処理した後で、前記クライアントコンピュータにウェブページを提示して前記認証されたユーザが前記ウェブページ上で前記サーバが前記クライアントコンピュータと前記目的となるモバイル通信機器の間の双方向音声通話を開始させるコマンドを発するよう求める要求を入力できるようにし、
c) 前記サーバにおいて、前記認証されたユーザからの前記クライアントコンピュータと前記目的となるモバイル通信機器の間の双方向音声通話を開始させるコマンドを発するよう求める前記要求を受領し、
d) 前記サーバにおいて、音声データ送信プロバイダに対して前記音声データ送信プロバイダが双方向音声接続を通じて前記クライアントコンピュータと前記目的となるモバイル通信機器を接続するよう指示する前記コマンドを送信することが含まれる方法である。
第73発明は、
プロセッサによって実施された場合前記プロセッサにクライアントコンピュータと目的となるモバイル通信機器の間の双方向音声通話を遠隔起動させる方法の前記ステップを実施させる複数の指示が保存された記憶可能でコンピュータ可読な記憶媒体であり、
a) サーバにおいて、クライアントコンピュータユーザから受領した認証証明書を処理して前記クライアントコンピュータユーザが前記サーバにアクセスして前記クライアントコンピュータと前記目的となるモバイル通信機器の間の双方向音声通話が開始されるよう要求する資格があるかどうかを判断し、
b) 前記サーバにおいて、前記認証証明書を処理した後で、前記クライアントコンピュータにウェブページを提示して前記認証されたユーザが前記ウェブページ上で前記サーバが前記クライアントコンピュータと前記目的となるモバイル通信機器の間の双方向音声通話を開始させるコマンドを発するよう求める要求を入力できるようにし、
c) 前記サーバにおいて、前記認証されたユーザからの前記クライアントコンピュータと前記目的となるモバイル通信機器の間の双方向音声通話を開始させるコマンドを発するよう求める前記要求を受領し、
d) 前記サーバにおいて、音声データ送信プロバイダに前記音声データ送信プロバイダが双方向音声接続を通じて前記クライアントコンピュータと前記目的となるモバイル通信機器を接続するよう指示する前記コマンドを送信することが含まれる記憶可能でコンピュータ可読な記憶媒体である。
第74発明は、
クライアントコンピュータと目的となるモバイル通信機器の間の双方向音声通話を遠隔起動させる方法であって、
a) サーバにおいて、クライアントコンピュータユーザから受領した認証証明書を処理して前記クライアントコンピュータユーザが前記サーバにアクセスして前記クライアントコンピュータと前記目的となるモバイル通信機器の間の双方向音声通話が開始されるよう要求する資格があるかどうかを判断し、
b) 前記サーバにおいて、前記認証証明書を処理した後で、前記クライアントコンピュータから前記サーバにアクセスした前記認証されたユーザからの前記クライアントコンピュータと前記目的となるモバイル通信機器の間の双方向音声通話を開始させるよう求める要求を受領し、
c) 前記サーバにおいて、音声データ送信プロバイダに前記音声データ送信プロバイダが双方向音声接続を通じて前記クライアントコンピュータと前記目的となるモバイル通信機器を接続するよう指示するコマンドを送信することが含まれる方法である。
第75発明は、
プロセッサによって実施された場合前記プロセッサにクライアントコンピュータと目的となるモバイル通信機器の間の双方向音声通話を遠隔起動させる方法の前記ステップを実施させる複数の指示が保存された記憶可能でコンピュータ可読な記憶媒体であり、
a) サーバにおいて、クライアントコンピュータユーザから受領した認証証明書を処理して前記クライアントコンピュータユーザが前記サーバにアクセスして前記クライアントコンピュータと前記目的となるモバイル通信機器の間の双方向音声通話が開始されるよう要求する資格があるかどうかを判断し、
b) 前記サーバにおいて、前記認証証明書を処理した後で、前記クライアントコンピュータから前記サーバにアクセスした前記認証されたユーザからの前記クライアントコンピュータと前記目的となるモバイル通信機器の間の双方向音声通話を開始させるよう求める要求を受領し、
c) 前記サーバにおいて、音声データ送信プロバイダに前記音声データ送信プロバイダが双方向音声接続を通じて前記クライアントコンピュータと前記目的となるモバイル通信機器を接続するよう指示するコマンドを送信することが含まれる記憶可能でコンピュータ可読な記憶媒体である。
第76発明は、
目的となるモバイル通信機器からの双方向音声通話を遠隔起動させる方法であって、
a) サーバにおいて、クライアントコンピュータユーザから受領した認証証明書を処理して前記クライアントコンピュータユーザが前記サーバにアクセスして前記目的となるモバイル通信機器からユーザのバックアップ電話番号への双方向音声通話が開始されるよう要求する資格があるかどうかを判断し、
b) 前記サーバにおいて、前記認証証明書を処理した後で、前記クライアントコンピュータにウェブページを提示して前記認証されたユーザが前記ウェブページ上で前記サーバが前記目的となるモバイル通信機器から前記ユーザのバックアップ電話番号への双方向音声通話を開始させるコマンドを発するよう求める要求を入力できるようにし、
c) 前記サーバにおいて、前記認証されたユーザからの前記目的となるモバイル通信機器から前記ユーザのバックアップ電話番号への双方向音声通話を開始させるコマンドを発するよう求める要求を受領し、
d) 前記サーバにおいて、音声データ送信プロバイダに前記音声データ送信プロバイダが双方向音声接続を通じて前記目的となるモバイル通信機器を前記ユーザのバックアップ電話番号に接続するよう指示する前記コマンドを送信することが含まれる方法である。
第77発明は、第76発明において、
前記双方向音声接続が電話ネットワーク上で行われる方法である。
第78発明は、第76発明において、
前記ユーザのバックアップ電話番号がアナログ電話と関連付けられる方法である。
第79発明は、第76発明において、
前記双方向音声接続がVOIP接続である方法である。
第80発明は、
プロセッサによって実施された場合前記プロセッサに目的となるモバイル通信機器からの双方向音声通話を遠隔起動させる方法の前記ステップを実施させる複数の指示が保存された記憶可能でコンピュータ可読な記憶媒体であり、
a) サーバにおいて、クライアントコンピュータユーザから受領した認証証明書を処理して前記クライアントコンピュータユーザが前記サーバにアクセスして前記目的となるモバイル通信機器からユーザのバックアップ電話番号への間の双方向音声通話が開始されるよう要求する資格があるかどうかを判断し、
b) 前記サーバにおいて、前記認証証明書を処理した後で、前記クライアントコンピュータにウェブページを提示して前記認証されたユーザが前記ウェブページ上で前記サーバが前記目的となるモバイル通信機器から前記ユーザのバックアップ電話番号への双方向音声通話を開始させるコマンドを発するよう求める要求を入力できるようにし、
c) 前記サーバにおいて、前記認証されたユーザからの前記目的となるモバイル通信機器から前記ユーザのバックアップ電話番号への双方向音声通話を開始させるコマンドを発するよう求める要求を受領し、
d) 前記サーバにおいて、音声データ送信プロバイダに前記音声データ送信プロバイダが双方向音声接続を通じて前記目的となるモバイル通信機器を前記ユーザのバックアップ電話番号に接続するよう指示する前記コマンドを送信することが含まれる記憶可能でコンピュータ可読な記憶媒体である。
第81発明は、
目的となるモバイル通信機器からの双方向音声通話を遠隔起動させる方法であって、
a) サーバにおいて、クライアントコンピュータユーザから受領した認証証明書を処理して前記クライアントコンピュータユーザが前記サーバにアクセスして前記目的となるモバイル通信機器からユーザのバックアップ電話への双方向音声通話が開始されるよう要求する資格があるかどうかを判断し、
b) 前記サーバにおいて、前記認証証明書を処理した後で、前記クライアントコンピュータから前記サーバにアクセスした前記認証されたユーザからの前記目的となるモバイル通信機器から前記ユーザのバックアップ電話への双方向音声通話を開始させるよう求める要求を受領し、
c) 前記サーバにおいて、音声データ送信プロバイダに前記音声データ送信プロバイダが双方向音声接続を通じて前記目的となるモバイル通信機器を前記ユーザのバックアップ電話に接続するよう指示するコマンドを送信することが含まれる方法である。
第82発明は、
プロセッサによって実施された場合前記プロセッサに目的となるモバイル通信機器からの双方向音声通話を遠隔起動させる方法の前記ステップを実施させる複数の指示が保存された記憶可能でコンピュータ可読な記憶媒体であり、
a) サーバにおいて、クライアントコンピュータユーザから受領した認証証明書を処理して前記クライアントコンピュータユーザが前記サーバにアクセスして前記目的となるモバイル通信機器からユーザのバックアップ電話への双方向音声通話が開始されるよう要求する資格があるかどうかを判断し、
b) 前記サーバにおいて、前記認証証明書を処理した後で、前記クライアントコンピュータから前記サーバにアクセスした前記認証されたユーザからの前記目的となるモバイル通信機器から前記ユーザのバックアップ電話への双方向音声通話を開始させるよう求める要求を受領し、
c) 前記サーバにおいて、音声データ送信プロバイダに前記音声データ送信プロバイダが双方向音声接続を通じて前記目的となるモバイル通信機器を前記ユーザのバックアップ電話に接続するよう指示するコマンドを送信することが含まれる記憶可能でコンピュータ可読な記憶媒体である。
第83発明は、
サーバにおいて、ポータブル電子機器がある場所の音声が録音されるべきであると判断し、
前記判断に応えて前記ポータブル電子機器に対して前記ポータブル電子機器がある場所の音声の録音を開始するよう示す指示を生成し、
前記ポータブル電子に前記指示を送信することが含まれる方法である。
第84発明は、第83発明において、
前記送信された指示に応えて前記ポータブル電子機器からファイルを受領し、前記ファイルに前記ポータブル電子機器においてその場で録音された音声が含まれる方法である。
第85発明は、第83発明において、
前記指示が前記ポータブル電子機器に対してクライアントコンピュータにファイルを送信するよう指示を出し、前記ファイルに前記ポータブル電子機器においてその場で録音された音声が含まれる方法である。

Claims (85)

  1. サーバにおいて、クライアントコンピュータとポータブル電子機器の間の音声通信を成立させるべきであると判断し、
    前記判断に応えて指示を生成し、その指示には前記ポータブル電子機器に前記音声通信を開始するよう指示する第1のコマンドを含み、
    前記指示を前記ポータブル電子機器に送信することが含まれる方法。
  2. 前記ポータブル電子機器が第1のポータブル電子機器であり前記クライアントコンピュータが第2のポータブル電子機器である請求項1に記載の方法。
  3. 前記指示に前記ポータブル電子機器に音声データ送信プロバイダを通じて音声データを送信するよう指示する第2のコマンドが含まれる請求項1に記載の方法。
  4. 音声通信を成立させるべきであると判断する前記ステップが前記クライアントコンピュータからの前記音声通信を成立させるよう求める要求を受領する前記サーバに基づく請求項1に記載の方法。
  5. 音声通信を成立させるべきであると判断する前記ステップが前記ポータブル電子機器が行方不明であることを示す前記クライアントコンピュータからの要求を受領する前記サーバに基づく請求項1に記載の方法。
  6. 前記クライアントコンピュータから受領した前記要求が前記ポータブル電子機器をロックするコマンドを含み、前記ロックコマンドが前記ポータブル電子機器が行方不明であることを示す請求項5に記載の方法。
  7. 音声通信を成立させるべきであると判断する前記ステップが前記サーバにおける前記ポータブル電子機器が行方不明であるとする判断に基づく請求項1に記載の方法。
  8. 前記ポータブル電子機器が行方不明であると判断する前記ステップが、
    前記ポータブル電子機器の位置を示す前記ポータブル電子機器からの位置データを受領し、
    前記位置と基準位置との距離がしきい値より大きいと判断することが含まれる請求項7に記載の方法。
  9. 前記指示に、前記ポータブル電子機器に対して前記ポータブル電子機器において前記音声通信が開始されたことを示す音による通知を発することなしに前記音声通信を開始するよう指示する第2のコマンドが含まれる請求項1に記載の方法。
  10. 前記指示が第2のコマンドと第3のコマンドを含み、前記第2のコマンドは前記ポータブル電子機器に前記音声通信を開始すると音による通知を生成するよう指示し、前記3のコマンドは前記ポータブル電子機器に前記音声通信を自動的に開始するよう指示する請求項1に記載の方法。
  11. 前記指示に前記ポータブル電子機器に前記音声通信を開始する前に前記音声通信のユーザ許諾を受領するよう指示する第2のコマンドが含まれる請求項1に記載の方法。
  12. 前記第1のコマンドがさらに前記ポータブル電子機器に前記音声通信を開始しても音による通知を生成しないよう指示する請求項1に記載の方法。
  13. 前記指示に前記ポータブル電子機器に前記音声通信が開始されたことを示すビジュアル通知を前記ポータブル電子機器において生成することなく前記音声通信を開始するよう指示する第2のコマンドが含まれる請求項1に記載の方法。
  14. 前記指示に前記ポータブル電子機器に写真を撮影するよう指示する第2のコマンドが含まれる請求項1に記載の方法。
  15. 前記指示に前記ポータブル電子機器にロックダウンモードに入るよう指示する第2のコマンドが含まれる請求項1に記載の方法。
  16. 前記ロックダウンモードが前記ポータブル電子機器に特定の電話番号に電話を掛けさせ前記ポータブル電子機器が他の電話番号に電話を掛けないようにする請求項15に記載の方法。
  17. 前記指示に前記音声通信に関連して更新されるべき前記ポータブル電子機器の少なくとも1つの設定を特定するリストが含まれる請求項1に記載の方法。
  18. サーバにおいて、クライアントコンピュータとポータブル電子機器の間の音声通信を成立させるべきであると判断し、
    前記サーバにおいて、前記判断に応えて音声データ送信プロバイダに前記音声通信を開始するよう指示する第1のコマンドを含む指示を作成し、
    前記サーバにおいて、前記音声データ送信プロバイダに前記指示を送信することが含まれる方法。
  19. 音声通信を成立させるべきであると判断する前記ステップが前記サーバにおいて前記クライアントコンピュータからの前記音声通信を求める要求を受領することに基づく請求項18に記載の方法。
  20. 音声通信を成立させるべきであると判断する前記ステップが前記サーバにおいて前記ポータブル電子機器が行方不明であることを示す前記クライアントコンピュータからの要求を受領することに基づく請求項18に記載の方法。
  21. 前記サーバにおいて前記クライアントコンピュータから受領した要求が前記ポータブル電子機器をロックするコマンドを含み、前記ロックコマンドが前記ポータブル電子機器が行方不明であることを示す請求項20に記載の方法。
  22. 音声通信を成立させるべきであると判断する前記ステップが前記サーバにおける前記ポータブル電子機器が行方不明であるとする判断に基づく請求項18に記載の方法。
  23. 前記ポータブル電子機器が行方不明であるとする判断に
    前記サーバにおいて前記ポータブル電子機器の位置を示す前記ポータブル電子機器からの位置データを受領し、
    前記サーバにおいて前記位置と基準位置との距離がしきい値より大きいと判断することが含まれる請求22に記載の方法。
  24. 前記指示に前記音声データ送信プロバイダに対して前記音声通信が開始されたことを示す音による通知を前記ポータブル電子機器において生成することなく前記音声通信を開始するよう指示する第2のコマンドが含まれる請求項18に記載の方法。
  25. 前記指示に前記音声データ送信プロバイダに対して前記音声通信が開始されたことを示すビジュアル通知を前記ポータブル電子機器において生成することなく前記音声通信を開始するよう指示する第2のコマンドが含まれる請求項18に記載の方法。
  26. 前記指示に前記ポータブル電子機器に対して前記音声データ送信プロバイダを介して写真を撮影するよう指示する第2のコマンドが含まれる請求項18に記載の方法。
  27. 前記指示に前記ポータブル電子機器に対して前記音声データ送信プロバイダを介してロックダウンモードに入るよう指示する第2のコマンドが含まれる請求項18に記載の方法。
  28. 前記ロックダウンモードが前記ポータブル電子機器に特定の電話番号に電話を掛けさせ前記ポータブル電子機器が他の電話番号に電話を掛けないようにする請求項27に記載の方法。
  29. 前記指示に前記音声通信に関連して更新されるべき前記ポータブル電子機器の少なくとも1つの設定を特定するリストが含まれる請求項18に記載の方法。
  30. ポータブル電子機器上の方法であって、
    前記ポータブル電子機器において、セキュリティイベントの発生を前記ポータブル電子機器において探知し
    探知されたセキュリティイベントに応えて、前記ポータブル電子機器において前記ポータブル電子機器とクライアントコンピュータの間の音声通信を成立させるべきであると判断することが含まれるポータブル電子機器上の方法。
  31. 前記ポータブル電子機器におけるセキュリティイベントの発生を探知するステップに前記ポータブル電子機器の画面がオンになっていることを探知することが含まれる請求項30に記載の方法。
  32. 前記ポータブル電子機器におけるセキュリティイベントの発生を探知するステップに前記ポータブル電子機器の動きを探知することが含まれる請求項30に記載の方法。
  33. 前記ポータブル電子機器におけるセキュリティイベントの発生を探知するステップに前記ポータブル電子機器のカメラが使用されたことを探知することが含まれる請求項30に記載の方法。
  34. 前記ポータブル電子機器におけるセキュリティイベントの発生を探知するステップに前記ポータブル電子機器で不正なパスワードが入力されたことを探知することが含まれる請求項30に記載の方法。
  35. 前記ポータブル電子機器におけるセキュリティイベントの発生を探知するステップに前記ポータブル電子機器のデイレクトリへコンタクト先が追加されたことを探知することが含まれる請求項30に記載の方法。
  36. 前記ポータブル電子機器におけるセキュリティイベントの発生を探知するステップに前記ポータブル電子機器のデイレクトリ内のコンタクト先が消去されたことを探知することが含まれる請求項30に記載の方法。
  37. 前記ポータブル電子機器におけるセキュリティイベントの発生を探知するステップに前記ポータブル電子機器のデイレクトリ内のコンタクト先が更新されたことを探知することが含まれる請求項30に記載の方法。
  38. 前記ポータブル電子機器におけるセキュリティイベントの発生を探知するステップに前記ポータブル電子機器のSIMカードが取りはずされたことを探知することが含まれる請求項30に記載の方法。
  39. 前記ポータブル電子機器におけるセキュリティイベントの発生を探知するステップに前記ポータブル電子機器のSIMカードが別のSIMカードに差し替えられたことを探知することが含まれる請求項30に記載の方法。
  40. 前記ポータブル電子機器におけるセキュリティイベントの発生を探知するステップに前記ポータブル電子機器がコンピュータに接続されたことを探知することが含まれる請求項30に記載の方法。
  41. 前記ポータブル電子機器におけるセキュリティイベントの発生を探知するステップに前記ポータブル電子機器上でモバイルアプリケーションプログラムをアンインストールしようとしたことを探知することが含まれる請求項30に記載の方法。
  42. 前記ポータブル電子機器におけるセキュリティイベントの発生を探知するステップに前記ポータブル電子機器からデータを消去しようとしたことを探知することが含まれる請求項30に記載の方法。
  43. 前記ポータブル電子機器におけるセキュリティイベントの発生を探知するステップに非特徴的な挙動を探知することが含まれる請求項30に記載の方法。
  44. ポータブル電子機器上の方法であって、
    前記ポータブル電子機器において、前記ポータブル電子機器において作動する第1のアプリケーションプログラムによってネットワークで前記ポータブル電子機器において受領される通信信号を傍受し、
    前記通信信号を分析して第1の条件または第2の条件の少なくともひとつを探知し、前記第1の条件は前記通信信号が予め決められたセキュリティコード含む時に探知され、前記第2の条件は前記通信信号が予め決められたソースから発せられた時に探知され、
    前記少なくともひとつの条件が探知されれば、音声通信が前記ポータブル電子機器とクライアントの間に成立すべきであると判断し、
    前記少なくともひとつの条件も探知されなければ、前記傍受された通信信号を前記ポータブル電子機器において作動する第2のアプリケーションプログラムに渡すことが含まれるポータブル電子機器上の方法。
  45. 前記通信信号を分析する前記ステップの前に前記ポータブル電子機器で少なくとも1つの前記予め決められたセキュリティコードまたは前記予め決められたソースに関連付けられた識別子を保存することが含まれる請求項44に記載の方法。
  46. 前記通信信号に前記音声通信を開始するための電話番号が含まれる請求項44に記載の方法。
  47. 前記予め決められたセキュリティコードが前記ポータブル電子機器上に保存され、前記通信信号を分析する前記ステップには前記保存された予め決められたセキュリティコードを前記通信信号の内容と比較してマッチングがあるかを判断することが含まれ、マッチングがあれば前記第1の条件が探知されたとみる請求項44に記載の方法。
  48. 前記予め決められたソースに関連付けられた識別子が前記ポータブル電子機器上に保存され、前記通信信号を分析する前記ステップには前記予め決められたソースに関連付けられた前記保存された識別子を前記通信信号のソースを特定する情報と比較してマッチングがあるかを判断することが含まれ、マッチングがあれば前記第2の条件が探知されたとみる請求項44に記載の方法。
  49. 前記ポータブル電子機器と前記クライアントの間の前記音声通信が前記ポータブル電子機器におけるユーザの介入なしに成立する請求項44に記載の方法。
  50. 前記ポータブル電子機器と前記クライアントの間の前記音声通信が前記ポータブル電子機器におけるユーザの動作に応えて成立する請求項44に記載の方法。
  51. 前記通信信号に前記ポータブル電子機器における通話操作を特定する指示が含まれる請求項44に記載の方法。
  52. 前記通信信号に前記音声通話のための前記ポータブル電子機器の外部スピーカーを作動させる第1のコマンドが含まれる請求項44に記載の方法。
  53. 前記通信信号に前記音声通話のための前記ポータブル電子機器の設定音量を上げる第1のコマンドが含まれる請求項44に記載の方法。
  54. 前記ポータブル電子機器と前記クライアントの間で前記音声通信が成立した後で前記ポータブル電子機器の設定音量を上げる第1のコマンドを受領することが含まれる請求項44に記載の方法。
  55. 前記通信信号には前記音声通話のための前記ポータブル電子機器の無音設定を変更する第1のコマンドが含まれる請求項44に記載の方法。
  56. 前記クライアントが第1のクライアントであり、前記方法が音声データを前記ポータブル電子機器から前記第1のクライアントおよび前記第1のクライアントとは別の第2のクライアントに送信することがさらに含まれる請求項44に記載の方法。
  57. 音声データを前記ポータブル電子機器から前記クライアントおよびサーバに送信することをが含まれる請求項44に記載の方法。
  58. サーバにおいて、
    クライアントコンピュータとポータブル電子機器の間の音声通信を成立させるべきであると判断し、
    前記判断に応えて指示を生成し、その指示には前記ポータブル電子機器に対して音声データ送信プロバイダを通じて前記音声通信を開始するよう指示する第1のコマンドが含まれ、
    前記指示を前記クライアントコンピュータに送信することが含まれる方法。
  59. 音声通信を成立させるべきであると判断する前記ステップが前記音声通信を成立させるよう求める前記クライアントコンピュータからの要求を受領する前記サーバに基づく請求項58に記載の方法。
  60. 音声通信を成立させるべきであると判断する前記ステップが前記ポータブル電子機器が行方不明であることを示す前記クライアントコンピュータからの要求を受領する前記サーバに基づく請求項58に記載の方法。
  61. 前記クライアントコンピュータから受領した要求には前記ポータブル電子機器をロックするコマンドが含まれ、前記ロックコマンドが前記ポータブル電子機器が行方不明であることを示す請求項58に記載の方法。
  62. 音声通信を成立させるべきであると判断する前記ステップが前記サーバにおける前記ポータブル電子機器が行方不明であるとする判断に基づく請求項58に記載の方法。
  63. 前記ポータブル電子機器が行方不明であると判断する前記ステップには
    前記ポータブル電子機器の位置を示す前記ポータブル電子機器からの位置データを受領し、
    前記位置と基準位置との距離がしきい値より大きいと判断することが含まれる請求項62に記載の方法。
  64. 前記指示に、前記ポータブル電子機器に対して前記ポータブル電子機器において前記音声通信が開始されたことを示す音による通知を発することなしに前記音声通信を開始するよう指示する第2のコマンドが含まれる請求項58に記載の方法。
  65. 前記指示に、前記ポータブル電子機器に対して前記ポータブル電子機器において前記音声通信が開始されたことを示すビジュアル通知を発することなしに前記音声通信を開始するよう指示する第2のコマンドが含まれる請求項58に記載の方法。
  66. 前記指示に、前記ポータブル電子機器に対して前記ポータブル電子機器において音声を録音するよう指示する第2のコマンドが含まれる請求項58に記載の方法。
  67. 前記指示に、前記ポータブル電子機器に対して前記ポータブル電子機器において特定の時間の間音声を録音し録音された音声を前記クライアントコンピュータに送信するよう指示する第2のコマンドが含まれる請求項58に記載の方法。
  68. 前記指示に、前記ポータブル電子機器に対して写真を撮影するよう指示する第2のコマンドが含まれる請求項58に記載の方法。
  69. 前記指示に、前記ポータブル電子機器に対してロックダウンモードに入るよう指示する第2のコマンドが含まれる請求項58に記載の方法。
  70. 前記ロックダウンモードが前記ポータブル電子機器に特定の電話番号に電話を掛けさせ前記ポータブル電子機器が他の電話番号に電話を掛けないようにする請求項69に記載の方法。
  71. 前記指示に、前記音声通信に関連して更新されるべき前記ポータブル電子機器の少なくとも1つの設定を特定するリストが含まれる請求項58に記載の方法。
  72. クライアントコンピュータと目的となるモバイル通信機器の間の双方向音声通話を遠隔起動させる方法であって、
    a) サーバにおいて、クライアントコンピュータユーザから受領した認証証明書を処理して前記クライアントコンピュータユーザが前記サーバにアクセスして前記クライアントコンピュータと前記目的となるモバイル通信機器の間の双方向音声通話が開始されるよう要求する資格があるかどうかを判断し、
    b) 前記サーバにおいて、前記認証証明書を処理した後で、前記クライアントコンピュータにウェブページを提示して前記認証されたユーザが前記ウェブページ上で前記サーバが前記クライアントコンピュータと前記目的となるモバイル通信機器の間の双方向音声通話を開始させるコマンドを発するよう求める要求を入力できるようにし、
    c) 前記サーバにおいて、前記認証されたユーザからの前記クライアントコンピュータと前記目的となるモバイル通信機器の間の双方向音声通話を開始させるコマンドを発するよう求める前記要求を受領し、
    d) 前記サーバにおいて、音声データ送信プロバイダに対して前記音声データ送信プロバイダが双方向音声接続を通じて前記クライアントコンピュータと前記目的となるモバイル通信機器を接続するよう指示する前記コマンドを送信することが含まれる方法。
  73. プロセッサによって実施された場合前記プロセッサにクライアントコンピュータと目的となるモバイル通信機器の間の双方向音声通話を遠隔起動させる方法の前記ステップを実施させる複数の指示が保存された記憶可能でコンピュータ可読な記憶媒体であり、
    a) サーバにおいて、クライアントコンピュータユーザから受領した認証証明書を処理して前記クライアントコンピュータユーザが前記サーバにアクセスして前記クライアントコンピュータと前記目的となるモバイル通信機器の間の双方向音声通話が開始されるよう要求する資格があるかどうかを判断し、
    b) 前記サーバにおいて、前記認証証明書を処理した後で、前記クライアントコンピュータにウェブページを提示して前記認証されたユーザが前記ウェブページ上で前記サーバが前記クライアントコンピュータと前記目的となるモバイル通信機器の間の双方向音声通話を開始させるコマンドを発するよう求める要求を入力できるようにし、
    c) 前記サーバにおいて、前記認証されたユーザからの前記クライアントコンピュータと前記目的となるモバイル通信機器の間の双方向音声通話を開始させるコマンドを発するよう求める前記要求を受領し、
    d) 前記サーバにおいて、音声データ送信プロバイダに前記音声データ送信プロバイダが双方向音声接続を通じて前記クライアントコンピュータと前記目的となるモバイル通信機器を接続するよう指示する前記コマンドを送信することが含まれる記憶可能でコンピュータ可読な記憶媒体。
  74. クライアントコンピュータと目的となるモバイル通信機器の間の双方向音声通話を遠隔起動させる方法であって、
    a) サーバにおいて、クライアントコンピュータユーザから受領した認証証明書を処理して前記クライアントコンピュータユーザが前記サーバにアクセスして前記クライアントコンピュータと前記目的となるモバイル通信機器の間の双方向音声通話が開始されるよう要求する資格があるかどうかを判断し、
    b) 前記サーバにおいて、前記認証証明書を処理した後で、前記クライアントコンピュータから前記サーバにアクセスした前記認証されたユーザからの前記クライアントコンピュータと前記目的となるモバイル通信機器の間の双方向音声通話を開始させるよう求める要求を受領し、
    c) 前記サーバにおいて、音声データ送信プロバイダに前記音声データ送信プロバイダが双方向音声接続を通じて前記クライアントコンピュータと前記目的となるモバイル通信機器を接続するよう指示するコマンドを送信することが含まれる方法。
  75. プロセッサによって実施された場合前記プロセッサにクライアントコンピュータと目的となるモバイル通信機器の間の双方向音声通話を遠隔起動させる方法の前記ステップを実施させる複数の指示が保存された記憶可能でコンピュータ可読な記憶媒体であり、
    a) サーバにおいて、クライアントコンピュータユーザから受領した認証証明書を処理して前記クライアントコンピュータユーザが前記サーバにアクセスして前記クライアントコンピュータと前記目的となるモバイル通信機器の間の双方向音声通話が開始されるよう要求する資格があるかどうかを判断し、
    b) 前記サーバにおいて、前記認証証明書を処理した後で、前記クライアントコンピュータから前記サーバにアクセスした前記認証されたユーザからの前記クライアントコンピュータと前記目的となるモバイル通信機器の間の双方向音声通話を開始させるよう求める要求を受領し、
    c) 前記サーバにおいて、音声データ送信プロバイダに前記音声データ送信プロバイダが双方向音声接続を通じて前記クライアントコンピュータと前記目的となるモバイル通信機器を接続するよう指示するコマンドを送信することが含まれる記憶可能でコンピュータ可読な記憶媒体。
  76. 目的となるモバイル通信機器からの双方向音声通話を遠隔起動させる方法であって、
    a) サーバにおいて、クライアントコンピュータユーザから受領した認証証明書を処理して前記クライアントコンピュータユーザが前記サーバにアクセスして前記目的となるモバイル通信機器からユーザのバックアップ電話番号への双方向音声通話が開始されるよう要求する資格があるかどうかを判断し、
    b) 前記サーバにおいて、前記認証証明書を処理した後で、前記クライアントコンピュータにウェブページを提示して前記認証されたユーザが前記ウェブページ上で前記サーバが前記目的となるモバイル通信機器から前記ユーザのバックアップ電話番号への双方向音声通話を開始させるコマンドを発するよう求める要求を入力できるようにし、
    c) 前記サーバにおいて、前記認証されたユーザからの前記目的となるモバイル通信機器から前記ユーザのバックアップ電話番号への双方向音声通話を開始させるコマンドを発するよう求める要求を受領し、
    d) 前記サーバにおいて、音声データ送信プロバイダに前記音声データ送信プロバイダが双方向音声接続を通じて前記目的となるモバイル通信機器を前記ユーザのバックアップ電話番号に接続するよう指示する前記コマンドを送信することが含まれる方法。
  77. 前記双方向音声接続が電話ネットワーク上で行われる請求項76に記載の方法。
  78. 前記ユーザのバックアップ電話番号がアナログ電話と関連付けられる請求項76に記載の方法。
  79. 前記双方向音声接続がVOIP接続である請求項76に記載の方法。
  80. プロセッサによって実施された場合前記プロセッサに目的となるモバイル通信機器からの双方向音声通話を遠隔起動させる方法の前記ステップを実施させる複数の指示が保存された記憶可能でコンピュータ可読な記憶媒体であり、
    a) サーバにおいて、クライアントコンピュータユーザから受領した認証証明書を処理して前記クライアントコンピュータユーザが前記サーバにアクセスして前記目的となるモバイル通信機器からユーザのバックアップ電話番号への間の双方向音声通話が開始されるよう要求する資格があるかどうかを判断し、
    b) 前記サーバにおいて、前記認証証明書を処理した後で、前記クライアントコンピュータにウェブページを提示して前記認証されたユーザが前記ウェブページ上で前記サーバが前記目的となるモバイル通信機器から前記ユーザのバックアップ電話番号への双方向音声通話を開始させるコマンドを発するよう求める要求を入力できるようにし、
    c) 前記サーバにおいて、前記認証されたユーザからの前記目的となるモバイル通信機器から前記ユーザのバックアップ電話番号への双方向音声通話を開始させるコマンドを発するよう求める要求を受領し、
    d) 前記サーバにおいて、音声データ送信プロバイダに前記音声データ送信プロバイダが双方向音声接続を通じて前記目的となるモバイル通信機器を前記ユーザのバックアップ電話番号に接続するよう指示する前記コマンドを送信することが含まれる記憶可能でコンピュータ可読な記憶媒体。
  81. 目的となるモバイル通信機器からの双方向音声通話を遠隔起動させる方法であって、
    a) サーバにおいて、クライアントコンピュータユーザから受領した認証証明書を処理して前記クライアントコンピュータユーザが前記サーバにアクセスして前記目的となるモバイル通信機器からユーザのバックアップ電話への双方向音声通話が開始されるよう要求する資格があるかどうかを判断し、
    b) 前記サーバにおいて、前記認証証明書を処理した後で、前記クライアントコンピュータから前記サーバにアクセスした前記認証されたユーザからの前記目的となるモバイル通信機器から前記ユーザのバックアップ電話への双方向音声通話を開始させるよう求める要求を受領し、
    c) 前記サーバにおいて、音声データ送信プロバイダに前記音声データ送信プロバイダが双方向音声接続を通じて前記目的となるモバイル通信機器を前記ユーザのバックアップ電話に接続するよう指示するコマンドを送信することが含まれる方法。
  82. プロセッサによって実施された場合前記プロセッサに目的となるモバイル通信機器からの双方向音声通話を遠隔起動させる方法の前記ステップを実施させる複数の指示が保存された記憶可能でコンピュータ可読な記憶媒体であり、
    a) サーバにおいて、クライアントコンピュータユーザから受領した認証証明書を処理して前記クライアントコンピュータユーザが前記サーバにアクセスして前記目的となるモバイル通信機器からユーザのバックアップ電話への双方向音声通話が開始されるよう要求する資格があるかどうかを判断し、
    b) 前記サーバにおいて、前記認証証明書を処理した後で、前記クライアントコンピュータから前記サーバにアクセスした前記認証されたユーザからの前記目的となるモバイル通信機器から前記ユーザのバックアップ電話への双方向音声通話を開始させるよう求める要求を受領し、
    c) 前記サーバにおいて、音声データ送信プロバイダに前記音声データ送信プロバイダが双方向音声接続を通じて前記目的となるモバイル通信機器を前記ユーザのバックアップ電話に接続するよう指示するコマンドを送信することが含まれる記憶可能でコンピュータ可読な記憶媒体。
  83. サーバにおいて、ポータブル電子機器がある場所の音声が録音されるべきであると判断し、
    前記判断に応えて前記ポータブル電子機器に対して前記ポータブル電子機器がある場所の音声の録音を開始するよう示す指示を生成し、
    前記ポータブル電子に前記指示を送信することが含まれる方法。
  84. 前記送信された指示に応えて前記ポータブル電子機器からファイルを受領し、前記ファイルに前記ポータブル電子機器においてその場で録音された音声が含まれる請求項83に記載の方法。
  85. 前記指示が前記ポータブル電子機器に対してクライアントコンピュータにファイルを送信するよう指示を出し、前記ファイルに前記ポータブル電子機器においてその場で録音された音声が含まれる請求項83に記載の方法。
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