JP2015515784A - ネットワークインターフェース装置に対する回線マイクロフィルタ状態の特性化及び回線故障の位置決めのための方法及びシステム - Google Patents
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Abstract
CPE側から回線上のDSL活動をプローブ及び/又は監視するためのシステム及び方法である。実施形態では、検出されたPSTN(Public Switched Telephone Network)回線状態が、回線上のマイクロフィルタの状態を決定するために収集された回線データと関係付けられる。他の回線故障の場所は、ドライ及びアクティブCPE回線の比較に基づいて又はNIDの場所の推定に基づいてNID(ネットワークインターフェース装置)に対して位置決めされる。
Description
本明細書に記載の主題は、概して通信の分野に関し、より詳細にはデジタル加入者回線(DSL)の性能を診断及び最適化するためのシステム及び方法に関する。
デジタル加入者回線(DSL)技術は、概して、例えば、非対称DSL(ADSL)、高速DSL(HDSL)、対称DSL(SDSL)、及び/又は超高速/超高ビットレートDSL(VDSL)等のパケットベースのアーキテクチャを用いたデジタル加入者回線の装置及びサービスを含む。このようなDSL技術は、ツイストペア回線上に極めて大きな帯域幅を提供し、帯域幅集約型のアプリケーションに大きな可能性を提供する。しかしながら、30K〜30MHz帯域におけるDSLサービスは、4Kより低い帯域で動作するPOTS(Plain Old Telephone Service)よりも回線状態(例えば、回線の長さ、品質及び環境)に依存している。
一部のループはDSLを実装するために良好な状態にあるが(例えば、動作可能なマイクロフィルタ又はスプリッタが正しく設置され、短い長さから中程度の長さを有する)、多くのループはあまり適切ではない。例えば、ループ長は幅広く変化し、ループに対するワイヤゲージがループの長さに一致していない場合があり(互いに継ぎ合わされた2つ以上の異なるゲージを有する)、マイクロフィルタが異常状態にあり(例えば、欠けている、逆になっている)、多くの既存のループが1つ以上のブリッジタップを有する(一端がループに接続され、他端が接続されていない又は十分に終端されていないワイヤペアの長さ)。
回線の数が非常に多い場合があるので、典型的には、もしあったとしてもプロバイダによる更なる考慮事項をほとんど必要としないで回線性能及び安定性の最低限のレベルが達成されるように、回線サービスプロバイダは回線を提供しようとする。また、場所によっては、DSLサービスホールセラーは、このようなサービスのためのインフラを形成するためにDSL通信設備を提供し、次に、DSLサービスリセラー(reseller)は、このインフラを介して個々のエンドユーザに届けられるDSLサービス(例えば、「インターネットアクセス」)を販売する。DSLサービスホールセラーはDSLインフラを形成する設備を制御し且つDSLサービスリセラーは消費者とのサービス関係を維持するので、インフラの完全性を保護することに最も関心があるDSLサービスホールセラーとエンドユーザへのサービス品質を管理するために機器のアクセス及び制御を望むDSLサービスリセラーとの間には対立が存在する場合がある。
サービスがホールセラーか又はリセラーサービスプロバイダによって最終顧客に提供されるかどうかに関わらず、ネットワークインターフェース装置(NID)のダウンストリームの、顧客宅内設備(CPE)側の回線上のループ障害は、典型的には顧客の責任である。家庭配線内に存在するマイクロフィルタ故障、ブリッジタップ、不良スプライス等は、サービスプロバイダ側から推定するのが容易ではないが、それでも回線性能及び安全性の最低レベルが得られていれば、サービスプロバイダにとって特に懸念することでもない。
性能が限定される回線の問題はCPE側から最良に識別され得るので、CPE側からループ障害を識別し且つNIDに対してその位置を推定することが可能なシステム及び技術は、顧客、CLEC(Competitive Local Exchange Carrier)、又は回線管理サービスを提供する他のサードパーティ(及びCO(中央局)側へのアクセスを欠いている者)にとって有利である。
本発明の実施形態は、限定的ではなく、例示目的で示されており、以下の詳細な説明を参照して図面と併せて検討すればより完全に理解され得る。
実施形態によって実装される階層型故障検出機構である。
実施形態によって図1Aに示された故障検出機構の少なくとも一部を実装する回線障害を監視し、プローブし且つ検出するための例示的なシステムのブロック図である。
実施形態によってマイクロフィルタ状態を検出するための方法を示す流れ図である。
実施形態によって回線をプローブし、収集されたプローブデータに基づいてマイクロフィルタ状態を検出するための方法を示す流れ図である。
実施形態によって回線を監視し、収集された動作データに基づいてマイクロフィルタ状態を検出するための方法を示す流れ図である。
実施形態によって回線障害を監視し、プローブし、且つ検出するための方法で利用され得る故障テンプレートに関する機構を示す図である。
実施形態によって故障の存在及び/又は場所に関して回線を特徴化するための方法を示す流れ図である。
実施形態によって故障の存在及び/又は場所に関して回線を特徴化するための方法を示す流れ図である。
実施形態によって故障の存在及び/又は場所に関して回線を特徴化するための方法を示す流れ図である。
実施形態によって故障の存在及び/又は場所に関して回線を特徴化するための方法を示す流れ図である。
実施形態によって回線の存在及び/又は場所に関して回線を特徴化するための方法が適用される、図1Bのシステムを含むネットワークを示す概略図である。
実施形態によって回線故障を局所化するためのシステムを示す。
実施形態によって回線故障を局所化するためのシステムを示す。
実施形態によって構成されたコンピュータシステムの態様でマシンの機能ブロック図を示す。
以下の発明の詳細な説明は、本発明の1つ以上の実施形態を参照するが、このような実施形態に限定されない。むしろ、詳細な説明は例示のみを意図している。当業者であれば、図面に関して本明細書に記載された詳細な説明が、こうした限定的な実施形態を超えて拡張するように、説明を目的として与えられていることを容易に理解するであろう。
本明細書で使用される用語「サービスプロバイダ」は、通信サービス及び/又は通信設備を提供、販売、供給、修理、及び/又は維持する任意の種類の実態を意味する。例示的なサービスプロバイダは、電話事業会社、ケーブル事業会社、無線事業会社、インターネットサービスプロバイダ、又はブロードバンド通信サービスプロバイダと独立して若しくは共にブロードバンド通信サービス(DSL、DSLサービス、ケーブル等)を診断又は改良するサービスを提供し得る任意のサービスを含む。
本明細書で用いられる用語「エンドユーザ」、「加入者」及び/又は「顧客」は互換可能に使用され、いずれも通信サービス及び/又は設備が任意の種類のサービスプロバイダによって提供される人物、ビジネス及び/又は組織を意味する。更に、用語「顧客宅内」は、通信サービスがサービスプロバイダによって提供されている場所を意味する。例として、DSLサービスを提供するために公衆交換電話網(public switched telephone network;PSTN)が使用される場合、顧客宅内は、電話回線のネットワーク終端(network termination;NT)の近くに設置され及び/又はそれと関係付けられる。例示的な顧客宅内は、住居又はオフィスビルを含む。
本明細書に記載のものは、CPE側から回線上のDSL活動をプローブ及び/又は監視するためのシステム及び方法である。実施形態では、検出されたPSTN回線状態が、回線上のマイクロフィルタの状態を決定するために収集された回線データと関係付けられる。PSTN状態は、検出されると、回線プロービング又はDSL動作データ収集イベントをトリガするために利用されてもよく、回線データ比較を含む分析技術を助長するように収集されたプローブデータ又は動作データを分類するために更に利用されてもよい。
実施形態では、図1Aに示された階層型検出機構に基づいて特性化される。ここで、レイヤ1で検出される回線障害又は「故障(fault)」は、レイヤ2で屋内又は屋外のいずれかであると推定される。実施形態では、レイヤ2では、NIDに対する回線障害又は「故障」の位置が、本明細書に記載のプロービングのためのシステム及び方法を介して収集される回線データに基づいて決定される。故障の場所は、POTS(Plain Old Telephone Service)及びDSLを欠いているCPE側にある「ドライな回線」及び「アクティブ」なDSL回線の双方から収集された回線プローブデータの比較に基づいて決定されてもよい。実施形態では、NIDの場所はこの比較に基づいて推定されて、推定されたNIDの場所はプローブ地点から故障までの推定距離と比較される。他の実施形態では、故障は、アクティブ及びドライな回線に対して収集されたプローブデータの比較で識別される共通性又は相違に基づいてNIDの何れかの側にあると推定される。
レイヤ3では、屋内の故障は、マイクロフィルタの問題と不良スプライス及びフラットワイヤ等のバランスの問題及びブリッジタップを含む他の屋内の配線故障とに更に分けられる。一実施形態では、アクティブ及びドライ回線の比較はレイヤ3で利用される。レイヤ4では、マイクロフィルタの問題は、マイクロフィルタが正しく構成されてない不適合マイクロフィルタ状態、例えば、回線上にマイクロフィルタが存在しない「null」状態、マイクロフィルタの電話側が回線側に接続されている「逆さマイクロフィルタ」状態、及びマイクロフィルタが存在するが完全に動作していない「故障」マイクロフィルタ状態の少なくとも1つに分けられる。nullマイクロフィルタ状態に関しては、完全なPOTS装置と装置が「オンフック」されていてもDSLサービスを劣化させる故障した装置とに更に区別されてもよい。実施形態では、マイクロフィルタの状態は、特定のマイクロフィルタの状態と関係付けられるテンプレートとの比較に基づいて決定される。テンプレートは他のユーザ回線から収集されるフィールドデータから集約及び記憶され、又はモデルベースのテンプレート計算から生成されてもよい。
図1Bは、実施形態によって回線障害を監視、プローブ、及び検出するためのシステム101を示すブロック図である。システム101は、本明細書に記載の様々なプローブ、監視、及び検出技術を実行する。システム101は、第1のツイストペア電話回線170Aに結合される回線アナライザ105を含む。アナライザ105は、スタンドアロン装置(例えば、セットトップボックス)、又は組み込み装置(例えば、DSLモデムチップセット)等の形態であってもよい。例えば、一実施形態では、回線アナライザ105は、回線170Aの第1端と通信可能にインターフェース接続されるCPEモデムのチップセットである。別の実施形態では、回線アナライザ105は、CPEモデムから物理的に離れた異なる回線調整器110のチップセットである。このような実施形態では、CPEモデムは、回線170Aに更に結合される回線調整器110を介して回線170Aの第1端と通信可能にインターフェース接続される。回線調整器110は、スタンドアロン装置(例えば、セットトップボックス)、又は組み込み装置(例えば、DSLモデムチップセット)等であってもよく、一般に、例えば、ノイズ及び/又はエコー消去、信号調整等を介して回線状態を最適化し、例えば、当技術分野で周知の任意のフィルタリング技術を介して生成されるフィルタ係数を利用するフィルタバンクを備えてもよい。更に別の実施形態では、回線アナライザ105は、回線170Aの第1端と通信可能にインターフェース接続されるCPEモデム内で構成されるコントローラカードであり、コントローラカードからCPEモデムを介して回線上に生成されたプローブを注入する。一実施形態では、回線アナライザ105は、回線調整器110内に構成されるコントローラカードである。次に、回線調整器110は回線170Aの第1端と通信可能にインターフェース接続されて、CPEモデムは信号調整装置を介して回線170Aにインターフェース接続される。
回線170Aは、銅プラント120の屋内配線側の一部を形成する。銅プラント120は、NID125のアップストリームの屋外配線122を更に含む。NID125は、少なくとも回線170Aを屋外配線122とインターフェース接続する。従って、回線170Aは「アクティブ」であり、回線170Aに結合されるPOTS装置(図示せず)を介してアクセス可能な少なくともPOTSサービスをサポートしている。例示的な実施形態では、回線170AはPOTS及びDSLサービスもサポートしており、DSLサービスは回線170Aに結合されるDSL装置115(例えば、CPEモデム)を介して提供される。
DSL技術がADSL、HDSL、SDSL及び/又はVDSLであるかどうかに関わらず、DSL技術は、例えば、ADSLモデムに関してI.T.U.(International Telecommunications Union)標準G.992.1(別名、G.dmt)、ADSL2モデムに関してI.T.U.(International Telecommunications Union)標準G.992.3(別名、G.dmt.bis又はG.dmt.bis)、ADSL2+モデムに関してITU標準G.992.5(別名、G.adsl2plus)、VDSLモデムに関してI.T.U.標準G.993.1(別名、G.vdsl)、VDSL2モデムに関してI.T.U.標準G.993.2、ハンドシェイクを実装するモデムに関してI.T.U.標準G.994.1(G.hs)、及び/又はDSLモデムの管理に関してI.T.U.G.997.1(別名、G.ploam)標準等の適用可能な標準に従って実装される。従って、DSL装置115は、1つ以上のこうした標準に従う1つ以上のこうしたDSL技術を実装する。
例示の実施形態では、回線アナライザ105は、回線170Aに結合される少なくとも1つのプローバ102A、PSTNモニタ104A、及びDSLモニタ106Aを含む。回線プローバ102Aは、回線170Aに対して刺激を送信して、刺激への応答を測定するための当技術分野で周知の任意の装置であってもよい。一例示的な実施形態では、回線プローバ102Aは反射率測定装置を含み、既定の試験信号が試験地点として回線プローバ102Aから回線170A上に送信される。屋外配線122に結合されると、回線170Aは、刺激応答として回線プローバ102Aに信号の一部を反射して戻す。次に、回線プローバ102Aは、回線プロービングコントローラ108にプローブデータ109Aを提供する。プローブデータ109Aを収集することに加えて、回線プロービングコントローラ108は、例えば、システム101の他の部分から受信した入力に基づいて特定の種類の回線プロービングをトリガすることによって、回線プローバ102Aによって行われる回線プロービングを更に制御する。
PSTNモニタ104Aは、回線170AのPSTN状態を監視する。実施形態では、PSTNモニタ104Aは、回線170A上に直流(DC)電圧の存在を検出する。この「バッテリ」電圧の存在は、回線170Aが「アクティブ」であり少なくともPOTS接続を有することを回線アナライザ105に知らせる。更なる実施形態では、PSTNモニタ104Aは、回線170Aのオンフック、オフフック、又は呼び出し状態の少なくとも1つを検出する。オンフック、オフフック、及び呼び出し状態の各々に対して、バッテリ電圧が存在したままであり、こうした状態の検出はDC電圧の存在が条件とされてもよい。PSTNモニタ104Aは、例えば、POTS装置が受信する呼び出し信号を検出するだけでなく、回線インピーダンス測定又はDC電圧を介してオンフック状態をオフフック状態と区別してもよい。図1Bに示されるように、回線プロービングコントローラ108が回線170Aの決定されたPSTN状態に基づいて回線プローバ102Aをトリガできるように、PSTNモニタ104Aは回線プロービングコントローラ108に結合される。例示的な実施形態では、システム101によって行われる1つ以上の方法の文脈で本明細書に更に記載されるように、回線プロービングコントローラ108は、回線170Aに応答する回線プローバ102Aが特定の容量における回線170Aを特性化することに密接に関連するプローブデータの収集をもたらす状態にあることによって、回線170Aのプロービングをトリガする。
実施形態では、DSLモニタ106Aは、回線170A上のDSL活動を監視して、このような活動を回線プロービングコントローラ108に報告する。一実施形態では、回線プロービングコントローラ108は、所定のプロトコル情報の監視/収集をトリガすることによってDSLモニタ106Aを制御する。更に、DSLモニタ106Aをトリガすることは、回線が特定のPSTN状態にあることをPSTNモニタ104Aが検出することに応じてであってもよい。例えば、例示的な実施形態では、回線170Aのマイクロフィルタの状態が決定される場合、プロービングコントローラ108は、PSTNモニタ104Aによって決定されてプロービングコントローラ108に報告されると、オンフック状態及びオフフック状態の各々の間の信号スペクトルを収集することをDSLモニタ106Aにトリガしてもよい。
DSLモニタは、回線170A上のDSL装置の動作によって生成されるデータであるDSL「動作データ」を収集するように構成される。このような動作データは、DSL装置によって生成されるDSL管理プロトコル情報と共に回線170A上にあるDSL装置の送信及び/又は受信された信号スペクトルを含む。信号スペクトルを利用する実施形態の一例として、受信した信号スペクトルは、(1)Nサンプルブロックのシーケンスとして受信信号を配置すること、(2)各ブロックに窓関数を適用すること、(3)窓を掛けられたブロックのフーリエ変換を行うこと、及び(4)複数のブロックにわたるフーリエ変換出力の平均を取ることによって推定される。DSL管理プロトコル情報は、限定されないが、周波数依存測定挿入損失、周波数依存測定クワイエット回線又はアクティブ回線のクワイエット回線ノイズ、チャネル平均減衰測定値(例えば、LATN、SATN)、チャネルビット分布、チャネル送信パワーレベル、相互作用及び絶対時間依存回線状態を評価するためのタイムスタンプキャリアマスク(例えば、G.997.1又は類似のCARMASK)、及びトーンスペクトル形成パラメータ(PSDMASK)、報告された現在のデータ速度、報告された最大達成可能データ速度、報告されたエラー訂正パリティ、報告されたトレリス符号の使用、HLOG[n]、測定チャネルゲイン、測定チャネルフェーズ、個々のユーザのパワーレベルに関する推定データ、個々のユーザの符号設定に関する動作データ、最近の時間間隔の最高ノイズ変化の周波数/トーンインデックス、最近の時間間隔で発生しているビットスワップの総数、FECエラーの分布、ある時間間隔の複数の連続的な下位間隔に対する符号違反又はエラー秒数、測定ノイズパワー変化、測定ピーク対平均パワー比、測定チャネル対数振幅、測定クワイエット回線ノイズレベル、測定アクティブ回線ノイズレベル、トーンごとの平均二乗誤差、MSE[n]、トーンごとの信号対ノイズ比、SNR[n]、ATM又は他のプロトコルセルのカウント、測定高レベルプロトコルスループット、再訓練のカウント、失敗した同期試行のカウント、報告されたキャリアマスク、報告されたトーン形成パラメータ、ベクトル化又は行列チャネル特性に関する推定データ、エコー応答、受信したエコーノイズ、及びループインピーダンスを含む。
回線の所望の特性次第で、信号スペクトル及びプロトコル情報の何れか又は両方が利用されてもよい。例えば、一実施形態では、受信した信号スペクトル及びHlog(プロトコル情報の一部として直接収集される又は他のプロトコル情報から導出される)の両方が利用される。
実施形態では、回線プロービングコントローラ108は、DSL通信との干渉を最小化するように、DSLモニタ106Aからの入力に基づいて回線プローバ102Aを更に制御する。例えば、回線プロービングコントローラ108は、DSL活動が存在しないことをDSLモニタ106Aが検出することに応じて既定の「非アクティブ回線」反射率測定ルーチンを行うように回線プローバ102Aをトリガし、又はDSL活動が存在することをDSLモニタ106Aが検出することに応じて既定の「アクティブ回線」反射率測定ルーチンを行うように回線プローバ102Aをトリガしてもよい。本明細書の他の箇所に更に記載されるように、「アクティブ回線」反射率測定ルーチンは、DSLモニタ106Aによって検出されるDSL活動に基づいて調整されてもよい。
回線プロービングコントローラ108は、回線プローブ及び/又はモニタデータ111が出力され且つ回線プローブ及び/又はモニタ制御信号114が入力される回線アナライザ105の外部のリソースに更に結合される。所定の実施形態では、システム101は、回線プロービングコントローラ108とのインターフェースが提供されるフィールド/コールセンタコンソール130を含む。実施形態では、フィールド/コールセンタコンソール130は、回線170Aをプローブすることを回線プローバ102Aにトリガすること(例えば、回線修理後の確認として)、回線プロービング刺激のパラメータを構成すること(例えば、回線上の他の通信信号との干渉を最小化するように)、PSTNモニタ104Aのパラメータを構成すること(例えば、検出すべき特定のPSTN状態を選択するように)、DSLモニタ106Aのパラメータを構成すること(例えば、ADSL、HDSL、VDSL等の1つを選択するように)、プロービングコントローラ108のパラメータを構成すること(例えば、プロービングのために異なる回線を選択するように)、プローブ及び/又はモニタデータ111を中継すること(例えば、サードパーティの回線管理サービスに)、及び検出結果を表示すること(例えば、CPEの故障を修理するために修理依頼の電話をする技術者に)、の1つ以上を行うアプリケーションを実行するコンピュータプラットフォームを含むハンドヘルド又は他の装置である。
システム101は、回線アナライザ105から(例えば、回線170Aを介して、又はフィールド/コールセンタコンソール130を介して)回線プローブ及び/又はモニタデータ111を受信し、及び/又は回線170A上のDSL装置によって収集されるDSL動作データを受信するデータアナライザ150を更に含む。データアナライザ150は回線アナライザ105に組み込まれてもよいが、例示的な実装では、データアナライザ150は、CPEから離れて、例えば、CLECの場所又はデータアナライザ150によって表される分析サービスを提供する責任がある別のサードパーティにある。
一実施形態では、DSL装置115は、G.997.1及びG.99x標準に定義されたEOC(clear embedded operation channel)に基づくDSL伝送システムのための物理レイヤ管理のG.997.1標準仕様等のネットワーク管理プロトコル要素管理プロトコルを介してデータアナライザ150に動作データを提供する。特に、データアナライザ150に報告するDSL装置はモデムである必要はなく、単に、チャネル上にあるDSL(デジタル加入者回線)モデムの動作を介して生成される動作データを回線から収集可能でありさえすればよい。従って、所定の実施形態では、データアナライザ150に報告するDSL装置はモデムを含み、他の実施形態では、モデムを欠いているが、ショウタイム(show−time)動作の結果として生成される動作データを収集するDSL信号ブースタ等の別の装置を含む。更なる実施形態では、DSLモニタ106Aは、ショウタイム動作の結果として生成される動作データを収集する。
データアナライザ150は、回線故障を検出し、及び/又はCPE側から回線故障を診断する手段としてNID125に対して回線故障を位置決めする検出器159を含む。実施形態によって、検出器159は、収集された回線プローブ及び/又はモニタデータ111又は収集された動作データの何れかに基づいて検出を行う。所定の実施形態では、検出器159は、異なるPSTN回線状態(PSTNモニタ104Aにより決定される)を横断して収集したデータの比較に基づいて、及び/又は故障テンプレートデータベース158に記憶された故障テンプレートと収集したデータの比較に基づいて検出を行う。本明細書で使用される場合、データベースとは、回線170Aの特性化に関して編制された任意のデータ集合である。データベース158は、モデルベースのテンプレートコンピュータ156又はフィールドベースのテンプレート生成器154の1つ以上によって生成される。
モデルベースのテンプレートコンピュータ156は、擬似又は推定プローブ応答又は所与の仮想回線構成に対する動作データパラメータ値のベクトルを計算する。一方で、フィールドベースのテンプレート生成器154は、回線プローブからサンプルテンプレートを集め、及び/又は(例えば、DSLAMを介して直接的に又はCO側のデータベースを介して間接的に)データアナライザ150にアクセス可能なユーザ回線170のポピュレーションから収集されたデータを監視する。フィールドデータ収集器152は、特定の回線特性の照合に基づいてフィールドから利用可能な回線プローブ及び/又はモニタデータをサンプリングする。例示の実施形態に関して、データアナライザ150が回線170Aのマイクロフィルタ状態を決定する場合、故障テンプレートデータベース158は、既知のマイクロフィルタ状態と関係付けられるフィールドにおける回線から収集されたプローブデータを関係付けるテンプレートを含む。既知のマイクロフィルタ状態を有していないフィールドデータ収集器152によって受信されるフィールドデータは、破棄されるか、後でマイクロフィルタ状態の確認が外部ソース(例えば、フィールド技術者)から提供されるときまで、中断されてもよい。
検出器159は、検出結果160を報告する。実施形態によっては、1つ以上の装置が報告された検出結果160を利用して、回線170Aを最適化するか、又は回線が顧客又はフィールド技術者による更なる診断を必要とする可能性がある特定の推定特性を有することを識別してもよい。例えば、システム101において、検出結果160は回線調整器110に出力されて、故障に上手く対処するように回線上のDSL通信を補償するようにフィルタが再構成されてもよい。図1Bに更に示されるように、検出結果160も、フィールド技術者によって使用され、及び/又は更なるプローブ及び/又はモニタ制御信号114により回線プロービングコントローラ108を指示するためのフィードバックループとして使用されるためにフィールド/コールセンタコンソール130に出力されてもよい。
実施形態では、回線アナライザ105は、屋内配線121を含む追加の回線170Nに更に結合される。回線プローバ102N、PSTNモニタ104N及びDSLモニタ106Aによって図1Bに表されているように、回線プローバ、PSTNモニタ及びDSLモニタの1つ以上が、回線をプローブしてプローブデータを収集するために追加の回線170Nに結合されてもよい。1つの実装では、プローブデータ109Nを提供するための回線アナライザ105内のこうした機能的モジュールの複製が、回線170A−107Nの間で選択可能なスイッチによって容易にされる。本明細書に更に記載されるように、アナライザ105は、(DSLをサポートする)回線170Aを特性化するために追加の回線170Nからデータを収集してもよい。例示の実施形態では、回線170Aは、例えば、(図5に更に例示されている)クワッドケーブル上で、使用されていない(「ドライ」)回線170Aに沿って屋内に延びている。ドライ回線170AはNID125において終端されるが、回線170Aに存在する任意のスプライス、ブリッジタップ、又は他の異常がドライ回線170Aに存在することも予想され得る。回線170A及び170Nに対して収集されたプローブデータの間の差分が、アクティブ回線170A及びドライ回線170Nの両方に共通の屋内トポロジの効果を除去して、屋内配線を回線固有及び回線共通の貢献に分けるための手段を提供する。
システム101によって行われる方法及びシステム101によって用いられる技術は、図1Bで紹介される機能構成要素を参照して以下に説明される。
図2Aは、実施形態に従って、回線上のDSL性能に影響を与える電話回線における物理レイヤ状態を検出するための方法201を示す流れ図である。図1Bに示されるシステムアーキテクチャを用いて、電話回線の多くの物理レイヤ評価は、限定されないが、例えば、ブリッジタップ、不良スプライス、故障POTS装置、及びマイクロフィルタ状態の検出であってもよい。第1の実施形態では、データアナライザ150は、少なくともマイクロフィルタ状態に関して回線170Aを特性化する。一般的に、マイクロフィルタは、POTSによって使用される低周波数帯域(例えば、4Kより低い)及びDSLによって使用される高周波数帯域(例えば、30Kより高い)を分離するために回線170Aに配置される。欠落した、誤用された、又は誤動作しているマイクロフィルタは、DSL信号を減衰させるので、DSL性能を著しく劣化させる場合がる。本明細書で使用される場合、マイクロフィルタ状態とは、nullマイクロフィルタ状態(マイクロフィルタが欠落している場合)、逆さマイクロフィルタ(「電話側」が回線に接続されている場合)、故障マイクロフィルタ(マイクロフィルタが存在しているが、一部の機能が誤動作している場合)、及び正しく構成されたマイクロフィルタ、の1つであってもよい。
方法201は、動作204において、少なくとも回線のPSTN状態の監視をすることで開始する。不適切なマイクロフィルタ状態に起因する性能劣化が回線上にあるPOTS装置のオンフック及びオフフック状態に依存するので、システム101が回線から収集される任意のデータを収集して特定の既定/選択PSTN状態に関係付けることは有利である。例えば、POTS装置がADSLシステム内でオンフック状態にある場合、欠落した、逆さに配置された又は故障したマイクロフィルタ状態に起因する性能劣化は、マイクロフィルタが正しく構成されている場合に比較して小さい。しかしながら、POTS装置がPSTN内でオフフック状態にある場合、ダウンストリームデータ速度は、ダウンストリーム信号に挿入されるアップストリーム信号エコーに部分的に起因して3−6Mbps減少し得る。
実施形態では、動作204は、バッテリ検出、オンフック検出、オフフック検出及び呼び出し検出の少なくとも1つを伴う。例えば、システム101(図1B)では、動作204において、PSTNモニタ104Aが、電話回線170Aを監視して、バッテリ(DC電圧)の存在を最初に決定し、それから呼び出し検出と共にオン/オフフック検出を行う。更なる実施形態では、動作204は、(例えば、DSLモニタ104Aで)回線上のDSL活動を監視して、選択されたPSTN状態が検出されるときにDSL通信が回線上で発生しているかどうかを決定することを更に伴う。
動作204に続いて、方法201は、次に、動作215Aにおいて回線をプローブしてプローブデータを収集し、又は動作215Bにおいて動作データを動作204において決定されたPSTN状態と関係付ける。動作215A及び215Bの何れかは、異なる種類のデータ収集として破線で示され、両方が所与の回線に対して行われてもよいが、明確のため代替的な実施形態として本明細書では別個に記載される。動作215A又は215Bの実行は、選択されたPSTN状態(例えば、オフフック)にある回線を検出すること(動作204において)に応じてトリガされてもよい。更なる実施形態では、動作215A又は215Bは、特定のDSL状態にある回線を検出することに応じてトリガされてもよい。例えば、動作215Aは、PSTN状態が「オフフック」(又は「オンフック」)であり且つDSL状態が「非アクティブ」であることに応じて第1の態様で、PSTN状態が「オフフック」(又は「オンフック」)であり且つDSL状態が「アクティブ」であることに応じて第2の態様で行われてもよい。同様に、ショウタイム動作データは、動作215Bにおいて、現在のPSTN状態と関連して収集され得る回線上の1つ以上のDSL装置によって生成される動作データが存在することを示す、PSTN状態が「オフフック」(又は「オンフック」)であり且つDSL状態が「アクティブ」であることに応じて収集されてもよい。
プローブデータ又は動作データの収集に続いて、方法201は、収集されたデータに最良に一致する回線に対する状態を推定するために収集されたデータが分析される動作235に進む。例えば、動作235は、動作245において検出結果160として出力される回線状態を有するシステム101における検出器159によって行われる。方法201は、回線の変化を検出する手段として又は1つより多くの回線故障を検出する手段として更に反復されてもよい。例えば、第1の反復がマイクロフィルタ状態を識別するために行われ、(例えば、図2Bに示される方法201に更に続いて)、第2の反復が故障した電話回線を識別するために行われる(例えば、図2Cに示される方法202に更に続いて)。更に、方法201の一度の反復は、1つより多くの回線故障を検出するための1つより多くの態様で分析され得るデータを生成してもよい。例えば、本明細書の他の箇所に更に記載されているように、マイクロフィルタ状態及び故障したPOTS装置の両方が、方法201の一度の反復を介して検出されてもよい(例えば、図2Cに示される方法202に更に続いて)。従って、本明細書に記載の1つ以上の方法がシステム101によって行われてもよく、1つ以上のブリッジタップ、不良スプライス、故障したPOTS装置、及びマイクロフィルタ関連の故障が検出されてもよい。
図2Bは、実施形態によって回線をプローブし、収集されたプローブデータに基づいてマイクロフィルタ状態を検出するための方法202を示す流れ図である。従って、図2Bは、プローブデータを利用する方法201(図2A)の実施形態の例示である。方法202は、先に記載されたように、事業者204におけるPSTN状態の監視で開始する。動作206において、(例えば、PSTNモニタ104A、・・・、104Nによって)選択されたPSTN状態が検出される。回線反射率測定が、オンフック状態、オフフック状態、又は呼び出し状態の何れかを検出することに応じて行われてもよい。
一般に、回線反射率測定(又は回線プローバ102Aが構成される回線プロービングの他の形態)は、回線上の他の通信信号(例えば、PSTN及びDSL信号)への/からの干渉を最小化するように選択されるプロービング信号を用いて行われる。方法202は、(例えば、DSLモニタ106Aによって決定される)回線上のDSL活動に基づいて進む。DSL活動が検出されない場合、動作216において、非アクティブ回線反射率測定が行われる。プローブ刺激が回線上のDSL通信活動と干渉する心配がないように、動作216の一実施形態は、PSTN状態がオフフックである場合にPSTN帯域を回避するようにプローブ刺激を高域通過フィルタリングすることを伴う。「呼び出し」PSTN状態の回線に関して、動作216において、実質的に任意のプローブ信号が発行される。
DSL活動が検出される場合、動作217において、アクティブ回線反射率測定が行われる。一部の実施形態では、アクティブ回線反射率測定はDSL通信を混乱させ得るが、動作217において、このような混乱を最小化又は回避するための1つ以上の技術が利用されてもよい。第1の実施形態では、プローブ信号はPSTN帯域を回避するように高域通過フィルタリングされ、プローブ信号は未使用の周波数トーン(例えば、1MHzより大きい)に対して注入される。別の実施形態では、プローブ信号は、SYNCシンボル期間の間に適用されてもよい。別の実施形態では、プローブ信号はPSTN帯域を回避するために高域通過フィルタリングされて、プローブ信号は回線上のDSLモデムによって利用される周波数トーンのサブセットに対して注入される。このサブセットは、アクティブ回線反射率測定の間にモデム接続を維持するように十分に小さい。この技術は、基本的に、回線上で利用可能な妨害マージンを使用する。
更なる実施形態では、DSLモデムによって使用されるDSL周波数帯域が複数のこのような周波数トーンサブセットに分割され、プローブ信号は所与の時間に各サブセットを個別に妨害するように各々の周波数トーンサブセット内に連続して注入される。例えば、第1のサブセットはDMTトーン32−42を含んでもよく、第2のサブセットはトーン42−52を含んでもよく、第3のサブセットはトーン53−62を含んでもよい。次に、収集されたプローブデータ(例えば、反射データ)は、複数のトーンサブセットにわたり統合されて、周波数帯域分割に対して混乱を引き起こしたであろうDSL周波数帯域の少なくとも一部に対して複数のサブセットにわたる反射率測定波形を生成する。
実施形態において、動作216又は217の何れかに対して、プロービングは遷移帯域(例えば、10KHz−30KHz)内で反射波形を引き起こすことを含む。このようなプロービングは、マイクロフィルタの故障した状態と正しく構成された状態とを区別するのに有益である。マイクロフィルタは30KHz超えで60−80dB抑制の低域通過フィルタとして機能するように特定されるが、費用を最小化する利益のために、マイクロフィルタは、典型的には、遷移帯域において呼び出しを受け得る楕円フィルタを利用する。回線プロービングが遷移帯域を含む実施形態では、遷移帯域の呼び出しの評価は、マイクロフィルタ状態の特性化に含まれてもよい。
方法202は、動作202において継続し、収集された反射率測定データが処理されてマイクロフィルタの問題を他の屋内配線故障から区別する。一実施形態では、動作220における処理は、短いブリッジタップの効果を低減するために、例えば、500KHz遮断周波数でトレースのフィルタリングを伴う。別の実施形態では、プローブトレースデータの処理は、差分信号を生成するために以前に収集されたトレースとの比較を含む。以前に収集されたトレースは、異なるPSTN状態(例えば、オンフック)の間に試験を受けた同じアクティブ回線(例えば、図1Bにおける回線170A)から収集されたトレース、同じPSTN状態(例えば、オフフック又は呼び出し)の間に試験を受けた同じ回線から収集されたトレース、又は同じ顧客宅内(試験を受けているアクティブ回線と同じ又は異なるPSTN状態)において異なる回線から収集されたトレースの何れかを含んでもよい。
実施形態では、同じPSTN状態に対する多数のプローブデータが、動作220において処理されて、後続の分析のためにプローブデータの統計を生成してもよい。他の実施形態では、動作220において行われるトレース処理は、回線のPSTN状態が「オンフック」である間に収集されるプローブデータと回線のPSTN状態が「オフフック」である間に収集されるプローブデータとの差分を取ることを伴う。先に記載されたように、オフフック状態とオンフック状態との比較は、(例えば、図1Aのレイヤ4で)nullマイクロフィルタ状態を検出するのに特に役立つ。その差分の振幅が閾値を超える場合、nullマイクロフィルタを示すnullマイクロフィルタ状態が動作245において報告されてもよい。それから、例えば、回線調整器が、呼び出し状態/オンフック状態/オフフック状態の検出結果に基づいてエコーキャンセルを再構成してもよい。
プローブデータトレースが同じ顧客宅内に並べられる異なる回線から収集される別の実施形態では(例えば、DSLを欠いている回線170Aからプローブデータ109Nを収集する回線プローバ102N)、マイクロフィルタに関連していない屋内配線トポロジの貢献を差し引くために回線比較が行われる。DSLモデムが個別の回線上にない(従って、マイクロフィルタがPOTS装置に必要とされる)場合、DSLをサポートする回線が、例えば、クワッドケーブルにおいて、未使用の(「ドライ」)回線と共に屋内に延びている可能性があるという事実を考慮すれば、この比較はレイヤ3分析(図1A)に有益である。従って、DSLをサポートする回線(例えば、回線170A)に存在する任意のスプライス、ブリッジタップ、又は他の異常も、典型的には、全ての屋内回線に共通の障害としてドライ回線170Nに存在するであろう。次に、動作220において計算されるプローブデータトレース間の差分は、回線固有のマイクロフィルタの問題からこのような回線共通の効果を除去する。
図2Bの記載を続けると、方法202は動作226に進み、反射率測定データ(又は他のプローブデータ)の処理がマイクロフィルタ状態の推定を直接的には生成せず、又は生成された推定が更に試験される。動作226において、収集されたプローブデータは、特定のマイクロフィルタ状態と関係付けられる複数の参照回線テンプレートと比較される。例えば、図1Bを参照すると、プローブデータ111は、プローブデータが収集された同じPSTN状態を有するテンプレートデータベース158における故障テンプレートと比較されてもよい。そのような場合、PSTN状態は、回線の同様の状態に関するプローブトレースを比較するために利用されるキーフィールドであってもよい。更なる実施形態では、行われたプロービングの種類(例えば、アクティブ回線反射率測定と非アクティブ回線反射率測定)と共にDSL状態及び/又はプロトコル情報は、比較可能なPSTN/DSL回線状態に関するテンプレートプローブデータと収集されたプローブデータの比較のための更なる基礎としての役割を果たしてもよい。
図3は、実施形態によれば、故障テンプレートデータベース158に記憶された故障テンプレートのためのアーキテクチャを示す図である。図示されたように、各テンプレート1−Lが、プローブ及びモニタデータ109Aを特定の検出結果160と関係付ける。プローブ及びモニタデータ109Aは、各参照回線1−Nに対して、収集されたデータの種類(プローブトレース又はDSLプロトコル情報)に固有のフィールドを含む。検出結果160は、図1Aに示された検出機構の1つ以上のレイヤに対するフィールドを含む。
図2Bに戻ると、十分にポピュレートされた故障テンプレートデータベース158を用いて、テスト用の回線が、動作226において、nullマイクロフィルタと関係付けられる複数の参照回線テンプレートと比較され、逆さマイクロフィルタと関係付けられる複数の参照回線テンプレートと比較され、故障したマイクロフィルタと関係付けられる複数の参照回線テンプレートと比較されてもよい。動作230において、テスト用の回線に対して収集されたプローブトレースデータと一致するプローブトレースデータを有する参照回線テンプレートが選択される。例示として、平均二乗誤差(MSE)検出アルゴリズムが最良一致を識別するために利用される。しかしながら、このような目的に適した任意の他のアルゴリズムが利用されてもよい。更なる実施形態では、動作230は、近似の測定を定義する最尤(ML)法を伴ってもよく、収集されたデータから最も小さな差分を有しており、最も可能性が高いシステム構成であるセットの中から故障テンプレートを見つける。
動作236において、テスト用の回線(例えば、回線170A)は、選択された参照テンプレートと関係付けられるマイクロフィルタ状態を有する(及び最良一致テンプレートによって定義されるレイヤ1、2、及び4特性の何れかを有する)と特性化される。
次に、動作245において、マイクロフィルタ状態及び/又は任意の他の故障特性の特性化が報告される。実施形態では、方法202は、動作220にPSTN状態を横断するプローブトレース間の差分を決定させるために、例えば、動作239において、新しく選択されるPSTN回線状態(例えば、方法202の以前の反復が「オンフック」であった場合の「オフフック」等)に対して繰り返される。方法202は、回線のCPE側の手段としてトリガ(例えば、ユーザ始動コマンド、回線がマイクロフィルタ故障に合致して機能不全であるという指示等)が満たされている限り無制限に繰り返されてもよい。
収集されたプローブデータは、回線上にあるマイクロフィルタが実際に特性化されたマイクロフィルタ状態を有するとの確認(例えば、技術者の訪問又は顧客の行動による)に応答して複数の参照回線テンプレート(例えば、故障テンプレートデータベース158)に追加されてもよい。更なる実施形態では、新しい参照回線テンプレートとして収集されたプローブデータを追加する前に、収集されたプローブデータが一意のテンプレートを表すかどうかの決定が行われる。
図2Cは、実施形態によって回線を監視し、収集された動作データに基づいてマイクロフィルタ状態を検出するための方法を示す流れ図である。従って、図2Cは、DSLプロトコル情報を利用する方法201(図2A)の実施形態の例示である。方法203は、先に記載されたように、動作204において、PSTN状態の監視で開始する。先に記載されたように、動作206において、選択された第1のPSTN状態が検出される。例えば、一実施形態では、「オフフック」PSTN状態が検出される。
動作218において、第1のDSL動作データ、例えば、限定されないが、挿入損失及び/又は受信信号スペクトルを含む動作パラメータベクトルが回線から収集される。システム101(図1B)を再び参照すると、第1のDSL動作データは、DSLモニタ104Aによって、又は動作中のDSL装置115から直接的に収集されてもよい。動作218において、収集されたデータは、検出された特定のPSTN状態(例えば、「オフフック」)と関係付けられる。
次に、第2のPSTN状態が選択され(例えば、第1のPSTN状態が「オフフック」であった場合の「オンフック」)、動作227において第2のPSTN状態が検出されると、第2のPSTN状態に関連して、動作237において第2のDSL動作データが収集される。一般に、第1及び第2のDSL動作データセットは、同じ回線パラメータの少なくとも一部を含む。例えば、一実施形態では、第1及び第2のDSL動作データの両方が、少なくとも挿入損失及び/又は受信した信号スペクトルを含む。動作238において、第1及び第2のDSL動作データが比較されて、動作242において、動作データが収集された回線がDSL動作データの比較に基づいて特性化される。例えば、PSTN状態がオンフックからオフフックに又はその逆に変化し、閾値を超える場合に、nullマイクロフィルタ状態がDSLシステムの動作パラメータの変化に留意することによって検出され得る。別の実施形態では、第1及び第2の動作データパラメータ(データ速度及び速度安定性等)は、パラメータ閾値より多くオン/オフフック状態時の間で変化する場合に故障した電話を検出するためにオン/オフフック状態の間で比較される。
動作244において、第1のDSL動作データ及び第2のDSL動作データの何れか又は両方が、プローブトレースデータに関して本明細書の他の場所に記載されたのと実質的に同じやり方で故障テンプレートとの比較に基づいて分析されてもよい。例えば、図3を参照すると、故障テンプレートに関してDSLプロトコルフィールドデータに記憶される動作データが、回線から収集された第1及び/又は第2のDSL動作データと比較されて、最良一致の故障テンプレートの特定のマイクロフィルタ状態を有すると回線を特性化してもよい。動作242においてマイクロフィルタ状態が特性化される場合、他の回線状態を検出するために動作244が行われてもよい。例えば、一実施形態では、既知の故障した電話と関係付けられる故障テンプレートに関してDSLプロトコルフィールドデータに記憶される動作データが、回線から収集された第1及び/又は第2のDSL動作データと比較されて、故障した電話を有する回線と特性化する。
図4A、4B、4C及び4Dは、実施形態に従って、故障の存在及び/又は場所に関して回線を特性化するための方法を示す流れ図である。マイクロフィルタ状態と関係付けられる検出された故障がCPE側にあると推定されるので、図4A、4B、4C及び4Dは、ブリッジタップ又は不良スプライス等の他の故障の位置決め/検出に適用可能である。このような技術は、例えば、階層型検出アルゴリズム100のレイヤ2(図1A)を決定するために利用されてもよい。
図4Aを最初に参照すると、方法400は、先に記載されたように(例えば、図1Bの回線170A)、DSLサービスをサポートするために決定された第1のツイストペア電話回線をプロービングして、動作415において回線から第1のプローブデータを収集することを含む。次に、動作440において、少なくとも第1のプローブデータに基づいて、検出された故障の場所がNIDのアップストリーム又はダウンストリームであると特性化される。次に、動作475において、特性化が報告される。一般に、方法400は、それぞれ図4B、4C及び4Dに更に示されているように、CPE側にある多数の回線を比較することによって検出された故障が屋外配線(即ち、NIDのCPE側)又は屋外配線(即ち、NIDのCO側)の中にあるかどうかを決定すること、検出された故障が屋外配線にあるように屋内配線の効果を除去すること、又は検出された故障及びNIDの相対的位置を決定することの少なくとも1つを伴ってもよい。例示の実施形態では、NIDに対する故障の場所は、図4A、4B、4C及び4Dに示された各方法が行われた後でのみ推定される。このようにして、各方法によって生成された推定の一致/比較を介して、推定のより高い信頼が可能になってもよい。
図4Bでは、アクティブ回線及び任意のドライ回線(POTS及びDSLサービスを欠いている)の存在を検出する動作410において、方法401が開始する。回線(例えば、図1Bの回線170A−170N)が、PSTNモニタ104Nを介してアクティブ又はドライ回線であると決定されてもよい。一実施形態では、例えば、DCバッテリ及び/又はDSL活動が検出されなければ、回線はドライ回線であると識別される。別の実施形態では、当技術分野で周知の任意の技術を用いて、回線アナライザが結合される全ての回線(例えば、図1Bの回線170Aから170N)に関して回線長が推定される。別の実施形態では、第2の回線の推定回線長が実質的に第1の回線のそれよりも少ない場合、第2の回線は、NIDで終端されたドライ回線であると決定される。
次に、少なくとも1つのドライ回線及び少なくとも1つのアクティブ回線が検出される場合、方法401は、先に記載されたように、ドライ回線がプローブされる動作411に進む。動作415において、アクティブ回線が同様にプローブされてプローブデータを収集する。ドライ回線が検出されなければ、方法401は、図4Dに示された方法403又は別の単一回線特性化技術が行われる動作413に進んでもよい。
動作435において、ドライ回線が顧客宅内にある第1の回線と同一場所に配置されていると想定して、収集されたプローブデータの比較が行われる。第1の実施形態では、当技術分野で周知の、又はマイクロフィルタ状態検出(ただし他の故障にも適用可能である)との関連で本明細書の他の箇所に記載されたテンプレート照合技術に基づく故障検出技術が、アクティブ及びドライ回線の両方に対して行われる。第1のプローブデータに基づいて故障(例えば、ブリッジタップ、不良スプライス等)が検出されるが第2のプローブデータに基づいて故障が検出されなければ、動作441Aにおいて、故障の場所はNIDのアップストリーム(例えば、屋内配線121の中)であると宣言される。逆に、第1のプローブデータに基づいて故障(例えば、ブリッジタップ、不良スプライス等)が検出され且つ第2のプローブデータに基づいても故障が検出される場合、動作441Bにおいて、故障の場所はNIDのダウンストリーム(例えば、屋内配線121の中)であると宣言される。屋内又は屋外配線の何れか1つに回線障害がない場合、多数の回線(例えば、アクティブ及びドライ回線)間のこのような直接比較は、NIDの場所の実際の推定無しでNIDに対する検出された故障を位置決めしてもよい。次に、動作475において、このような決定が報告される。
NIDに対する故障の場所の複数の特性化が行われる実施形態では、方法401の実行は、方法402(図4C)の実行及び方法403(図4D)の実行によって補足される。方法402及び403のこのような実行は、例えば、マルチペア屋内配線におけるツイストペアの1つだけが故障(例えば、クワッドケーブルの1本だけのツイストペアにおける不良スプライス)を被っている場合、故障がNIDの後に位置していると誤って決定することを回避してもよい。
図4Cでは、方法402は、同様に動作410において開始して、アクティブ及びドライ回線を検出する。先に記載されたように、回線(例えば、図1Bの回線170A−170N)が、アクティブ又はドライ回線であると決定されてもよい。少なくとも1つのドライ回線及び少なくとも1つのアクティブ回線が検出される場合、方法401は、ドライ回線がプローブされてプローブデータを収集する動作411に進む。ドライ回線が検出されなければ、方法402は方法403(図4D)に進んでもよく、又は別の単一回線特性化技術が利用されてもよい。動作411において収集されたプローブデータは、アクティブ回線から屋内配線の効果を除去するために利用される。例示の実施形態では、動作414において、ドライ回線に関して収集されたプローブデータから屋内配線の伝達関数H1Fが推定される。動作415において、アクティブ回線がプローブされてプローブデータを収集する。動作438において、屋内配線の任意の効果を補償するために伝達関数H1Fを用いてアクティブ回線のプローブデータが処理される。次に、等化されたアクティブ回線のプローブデータは、実質的に本明細書の他の箇所に記載されたテンプレート照合技術又は任意の周知の故障検出方法によって分析される。次に、補償されずに残っている任意の検出された故障が、動作444においてNIDのアップストリームであると特性化されて、動作475において報告される。
実施形態では、NIDへの距離が決定される。このような実施形態では、ドライ回線に関して推定されたループ長が、プローブ地点(例えば、図1Bの回線プローバ102A)とNIDとの間の距離に関する推定として利用される。次に、アクティブ回線で検出される故障が、当技術分野で周知の技術によって(例えば、Hlogデータのピークのサイズ及び/又は周波数の比較を介して又は反射率測定データを分析することによって)推定される故障とプローブ地点との間の距離を有してもよい。次に、推定された距離は屋内又は屋外として検出された故障を位置決めするために比較される。
図4Dに例示されている別の実施形態では、動作415においてアクティブ回線のみがプローブされる(例えば、ドライ回線が検出されない場合)。動作420において、プローブ地点とNIDとの間の距離が、プローブ地点と引込み線(drop wire)及び引込み線のアップストリームのシールドされた伝送回線を結合するスプライスとの間の距離以下であると推定される。図5Aは、このような実施形態によって回線の存在及び/又は場所に関して回線を特徴化するための方法が適用される、図1Bのシステムを含むネットワークを示す概略図である。図示されたように、屋内配線121は、クワッドケーブル527を含む。アクティブ回線170AにはPOTS装置135と共に回線調整器110がある。回線170A−170Nの各々は、NID125のCPE側の何処かにブリッジタップ345を有する。NID125のアップストリームには、アクティブ回線170Aのみに結合される引込み線533があり、ドライ回線(例えば、170N)はNIDで終端される。典型的には、引込み線533は、NIDから50−100フィート延びており、CO575に延びているシールドされた伝送回線535に接合(splice)される。
一実施形態では、スプライス534の場所とプローブ地点との間の距離が、シールドされた伝送回線535(シールドがグランドにある場合)と引込み線533(シールド及びグランドが無いのでより大きな距離で離れている)との間のグランドプレーンの変化を検出することによって推定される。グランドプレーンのこの変化は、コモンモードインピーダンスが閾値より大きく変化する場合の回線における位置の推定に基づいて検出されてもよい。図5Bは、代替的な例示のアーキテクチャ500を示しており、ここで実施形態は、シールドされたケーブル及び非シールドのケーブルが結合される場所を決定してもよい。次に、この決定は、(NIDの場所の代理として)引込み線結合部のアップストリーム又はダウンストリームのスプライス534の場所を位置決めするために利用されてもよい。
図5Bは、例えば、インターフェース526を介して、アクティブ回線550の第1の端部に通信可能にインターフェース接続される回線アナライザ570を描いている。特定の実施形態では、回線アナライザ570は回線アナライザ105(図1B)であり、図1Bとの関連で記載されたものが組み込まれている図5B及び5Cとの関連で追加機能が記載されている。
一実施形態によれば、回線アナライザ570は、550の第1の端部にコモンモード信号プローブ521を注入するための信号生成器505、第1の端部において回線550におけるコモンモード信号プローブ521のインピーダンスを測定するための信号受信器510、コモンモード信号プローブ521の測定されたインピーダンスに基づいて回線550におけるインピーダンス異常522を検出するための信号検出器515を含む。信号アナライザ520は、回線550におけるインピーダンス異常522を回線550における境界状態551と相関させる。破線ボックスで示されているように、信号アナライザ520は、回線アナライザ570(例えば、離れているサードパーティの場所におけるデータアナライザ150の一部又は共同設置される)から離れているか、又は回線アナライザ570に組み込まれていてもよい。
回線アナライザ570は、回線アナライザ105(図1B)に関して先に記載された任意の形態で実装及び利用されてもよい。例えば、一実施形態では、回線アナライザ570は、回線上に生成されたプローブを注入するために、回線550の第1端と通信可能にインターフェース接続されるCPEモデムのチップセットである。別の実施形態では、回線アナライザ570は、CPEモデムとは物理的に離れた別個の信号調整装置のチップセットである。ここで、CPEモデムは、回線550と通信可能にインターフェース接続される信号調整装置(例えば、図1Bの回線調整器110)を介して回線の第1の端部と通信可能にインターフェース接続される。一実施形態では、回線アナライザ570は、CPEモデムとは物理的に離れた別個の信号調整装置内に構成されるコントローラカードである。ここで、信号調整装置は回線550の第1の端部と通信可能にインターフェース接続され、CPEモデムが信号調整装置を介して回線550とインターフェース接続される。このような実施形態では、信号調整装置のコントローラカードは、回線550に生成されたプローブを注入する。
一実施形態によれば、信号受信器510は、回線550の第1の端部におけるコモンモード信号プローブ521の反射係数を測定することによって、回線550上のコモンモード信号プローブ521のインピーダンスを測定する。このような実施形態では、信号検出器515は、測定された反射係数に基づいて回線550のインピーダンスの変化を検出することによって、回線550上のインピーダンス異常を検出する。
図5Cは、実施形態が動作可能な例示的なアーキテクチャ501を示す。図5Cは、回線550の第1の端部と通信可能にインターフェース接続される回線アナライザ570を描いており、非シールド部分552及びシールド部分553の両方が境界又は境界箇所とも呼ばれる境界状態551によって分離されて描かれている。一実施形態によれば、回線アナライザ570は、回線550のシールド部分553から回線550の非シールド部分552を分離する境界(例えば、境界状態551に対応する)と回線550上のインピーダンス異常を相関させる。
一実施形態では、信号検出器515は、回線550のシールド部分553から回線550の非シールド部分552を分離する境界箇所(例えば、境界状態551に対応する)と一致する誘電率の変化を検出することにより回線550上のインピーダンス異常を検出する。このような実施形態では、回線550のシールド部分553に対する第1の測定誘電率がシールド材料と一致しており、回線550の非シールド部分552に対する第2の測定誘電率が回線550の導体と回線550のグランドとの間の空隙と一致している。このようなシールド材料は、例えば、約2.5から3.0の範囲の誘電率を有するPVC(Polyvinyl chloride)シールドであってもよく、又は日本で一般的な紙等の代替的なシールド材料から構築されてもよい。回線550の導体と回線550のグランドとの間の空隙の誘電率は、典型的には、空隙が導体と地上グランドとの間の広い空間であるか又は例えば地下環境における導体と回線550を格納する導管との間の小さな空隙であるかにかかわらず、約1.0で測定されるであろう。
図4Dに戻ると、プローブ地点から故障(例えば、ブリッジタップ345)までの推定距離がスプライス534(図5A)までの推定距離よりも大きいことを動作420において行われた比較が示す場合、故障は動作422AにおいてNIDのアップストリームであると宣言される。逆に、プローブ地点から故障(例えば、ブリッジタップ345)までの推定距離がプローブ地点からスプライス534までの推定距離よりも小さいことを動作420において行われた比較が示す場合、故障は、動作422Bにおいて、NIDのダウンストリームであると宣言される。引込み線は典型的にはサービスプロバイダによって接地及び維持されており、あまり故障状態に曝されないので、NIDのダウンストリームであると引込み線の故障を誤って特性化する可能性は比較的小さい。
図面に描かれた及び本明細書に記載された様々なハードウェア要素に加えて、実施形態は以下に記載の様々な動作を更に含む。このような実施形態に従って記載された動作は、ハードウェア要素によって実行され、又は命令と共にプログラミングされた汎用若しくは専用プロセッサに動作を実行させるために使用可能な機械実行可能命令で具現化されてもよい。代替的に、コンピュータプラットフォームの1つ以上のプロセッサ及びメモリを介して本明細書に記載される動作を実行するソフトウェア命令を含むソフトウェア及びハードウェアの組み合わせによって実行されてもよい。また、実施形態は、本明細書に記載の動作を実行するためのシステム又は装置に関する。開示されたシステム又は方法は所要の目的のために専用に構築されてもよく、又はコンピュータに記憶されるコンピュータプログラムによって選択的に起動又は再構成される汎用コンピュータを備えてもよい。このようなコンピュータプログラムは、限定されないが、フロッピー(登録商標)ディスク、光学ディスク、フラッシュ、NAND、SSD(solid state drive)、CD−ROM及び磁気光学ディスクを含む任意の種類のディスク、各々がコンピュータシステムバスに結合されるRAM(random access memor)、EPROM、 EEPROM、磁気若しくは光学カード、又は一時的でない電子命令を記憶するのに適した任意の種類の媒体等の一時的でないコンピュータ可読記憶媒体(non−transitory computer readable storage medium)に記憶されてもよい。
図6は、一実施形態によるコンピュータシステムの例示的な形態におけるマシン700の図表示を示す。この中で、本明細書に記載の1つ以上の方法をマシン700に実行させる命令セットが実行されてもよい。代替的な実施形態では、マシンは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク、イントラネット、エクストラネット、又はインターネットで他のマシンと接続、ネットワーク接続、インターフェース接続等されてもよい。マシンは、クライアントサーバ型ネットワーク環境におけるサーバ又はクライアントマシンの能力で、又はピアツーピア(又は分散型)ネットワーク環境におけるピアマシンとして動作してもよい。マシンの所定の実施形態は、パーソナルコンピュータ(PC)、タブレットPC、セットトップボックス(STB)、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話、ウェブ装置、サーバ、ネットワークルータ、スイッチ若しくはブリッジ、コンピュータシステム、又はマシンによって行われる行動を特定する命令セット(連続的又はそれ以外)を実行することができる任意のマシンの形態であってもよい。更に、単一のマシンのみが示されているが、用語「マシン」は、本明細書で検討された1つ以上の方法を実行するための命令のセット(又は複数のセット)を個別に又は共同で実行するマシン(例えば、コンピュータ)の集合を含むようにも解釈される。
例示のコンピュータシステム700は、プロセッサ702、主メモリ704(例えば、読み出し専用メモリ(read−only memory;ROM)、フラッシュメモリ、SDRAM(synchronous DRAM)若しくはRDRAM(Rambus DRAM)等のダイナミックランダムアクセスメモリ(dynamic random access memory;DRAM)、フラッシュメモリ、スタティックランダムアクセスメモリ(static random access memory;SRAM)、揮発性ではあるが高データ速度のRAM等のスタティックメモリ)、及び二次メモリ718(例えば、ハードディスクドライブ及び永続的データベースの実装を含む永続的記憶装置)を含み、これらはバス730を介して互いに通信する。主メモリ704は、本明細書に記載のシステム、方法、及び回線プロービング、モニタリング、及びデータ分析の様々な実施形態に関する機能を遂行及び実行するために必要な情報及び命令及びソフトウェアプログラムコンポーネントを含む。検出結果723は、例えば、回線プローブ及び動作データの分析に基づいて生成されてもよい。収集したデータ及び計算724は、主メモリ704内に記憶される。検出結果723は、主メモリ704内に記憶されてもよい。主メモリ704及びそのサブ要素(例えば、723及び724)は、本明細書で検討された方法を実行するために処理論理726及び/又はソフトウェア722及びプロセッサ702と連動して動作可能である。
プロセッサ702は、マイクロプロセッサ又は中央処理装置等の1つ以上の汎用処理装置を表す。より詳細には、プロセッサ702は、CISC(complex instruction set computing)マイクロプロセッサ、RISC(reduced instruction set computing)マイクロプロセッサ、VLIW(very long instruction word)マイクロプロセッサ、他の命令セットを実装するプロセッサ、又は命令セットの組み合わせを実装するプロセッサであってもよい。また、プロセッサ702は、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit;ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array;FPGA)、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor;DSP)、又はネットワークプロセッサ等の1つ以上の専用処理装置であってもよい。プロセッサ702は、本明細書に記載の動作及び機能を実行するための処理論理726を実行するように構成される。
コンピュータシステム700は、情報が分析のために収集され得る1つ以上のネットワーク720とコンピュータシステム700を通信可能にインターフェース接続するための1つ以上のネットワークインターフェースカード708を更に含んでもよい。また、コンピュータシステム700は、ユーザインターフェース710(ビデオディスプレイ装置、液晶ディスプレイ(liquid crystal display;LCD)、又は陰極線管(cathode ray tube;CRT)等)、英数字入力装置712(例えば、キーボード)、カーソル制御装置714(例えば、マウス)、及び信号生成装置716(例えば、統合スピーカ)を含んでもよい。コンピュータシステム700は、周辺装置736(例えば、無線又は有線通信装置、メモリ装置、記憶装置、オーディオ処理装置、ビデオ処理装置等)を更に含んでもよい。コンピュータシステム700は、本明細書の他の箇所に記載されたように、デジタル通信回線とインターフェース接続し、情報を監視、収集、分析及び報告し、様々な回線プロービング及び回線上の状態を検出及び/又特性化するためのコマンド及び命令の実行を含む動作データ収集イベントを開始、トリガ、及び実行することが可能な回線アナライザ705及び/又はデータアナライザ750の機能を実行してもよい。
二次メモリ718は、本明細書に記載の1つ以上の方法又は機能を具現化する1つ以上の命令(例えば、ソフトウェア722)が記憶される一時的でないマシン可読記憶媒体(又はより詳細には一時的でないマシンアクセス可能記憶媒体)731を含んでもよい。また、ソフトウェア722は、主メモリ704内に存在し又は代替的に存在してもよく、コンピュータシステム700による実行中にプロセッサ702内に完全に又は少なくとも部分的に更に存在してもよい。また、主メモリ704及びプロセッサ702はマシン可読記憶媒体を構成する。更に、ソフトウェア722は、ネットワークインターフェースカード708を介してネットワーク720上で送信され又は受信されてもよい。
先の記載は例示であって限定ではない。例えば、図面の流れ図は本発明の実施形態によって行われる動作の特定の順番を示しているが、このような順番は必須でなくてもよいことが理解されるべきである(例えば、代替的な実施形態は、異なる順番で動作を行い、所定の動作を結合し、所定の動作を重複させること等を行ってもよい)。更に、上記の説明を読んで理解すれば他の多くの実施形態が当業者には明らかになるであろう。本発明は特定の例示的な実施形態を参照して記載されてきたが、本発明は記載された実施形態に限定されず、添付の請求項の精神及び範囲内で修正及び変更が行われ得ることが認識されるであろう。したがって、本発明の範囲は、添付の請求項を参照して、このような請求項に与えられる均等物の完全な範囲と共に決定されるべきである。
Claims (45)
- ツイストペア電話回線を特性化する方法であって、
前記回線のPSTN(Public Switched Telephone Network)状態を監視するステップと、
前記回線が特定のPSTN状態にあることを検出することに応じて、プローブデータを収集するために前記回線をプローブする、又はDSL(Digital Subscriber Line)モデムの動作を介して生成される前記回線から収集される動作データを前記特定のPSTN状態と関係付けるステップと、
収集されたプローブデータ又は動作データに基づいてマイクロフィルタ状態を有すると前記回線を特性化するステップと
を含む、方法。 - 前記マイクロフィルタ状態は、
オンフック状態の間に前記DSLの性能を劣化させる電話を有するnullマイクロフィルタ、
オンフック状態の間に前記DSLの性能を劣化させない電話を有するnullマイクロフィルタ、
逆さマイクロフィルタ、及び
正しく構成されたマイクロフィルタ
の少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。 - 前記PSTN状態を監視するステップは、
DC(Direct Current)電圧の存在、
オンフック状態、
オフフック状態、又は
呼び出し状態
の少なくとも1つを検出することを含む、請求項1に記載の方法。 - 関係付けられるPSTN状態は、前記オフフック状態又は前記呼び出し状態である、請求項3に記載の方法。
- 収集されたプローブデータ又は動作データに基づいてマイクロフィルタ状態を有すると前記回線を特性化するステップは、
収集されたプローブデータを複数の参照回線テンプレートと比較することであって、各テンプレートがマイクロフィルタ状態と関係付けられること、及び
前記比較に応答して前記複数の参照回線テンプレートの1つと関係付けられる前記マイクロフィルタ状態を有すると前記回線を特性化すること
を更に含む、請求項1に記載の方法。 - 前記複数の参照回線テンプレートは、複数の回線から収集されたフィールドデータ、又は複数の回線をシミュレートするモデル化データの少なくとも1つを含み、
比較することは、前記プローブデータと最良に一致する参照回線テンプレートを選択することを更に含む、請求項5に記載の方法。 - 前記プローブデータと最良に一致する前記参照回線テンプレートを選択することは、MSE(mean square error)検出アルゴリズムにより前記プローブデータと最良に一致する前記参照回線テンプレートを選択することを含む、請求項6に記載の方法。
- 収集された第1の動作データが、前記PSTN状態を監視することによって検出される前記オンフック状態と関係付けられ、
収集された第2の動作データが、前記PSTN状態を監視することによって検出される前記オフフック状態と関係付けられ、
収集されたプローブデータ又は動作データに基づいてマイクロフィルタ状態を有すると前記回線を特性化するステップは、
前記第1の動作データを前記第2の動作データと比較すること、及び
前記比較によって識別される差分が閾値を超える場合にnullマイクロフィルタ状態を宣言すること
を更に含む、請求項1に記載の方法。 - 前記回線のプローブは、前記回線上にDSL活動を検出することに応じてアクティブ回線反射率測定を行うこと、及び前記回線上にDSL活動を検出しないことに応じて非アクティブ回線反射率測定を行うことを含む、請求項1に記載の方法。
- アクティブ回線反射率測定を行うことは、前記PSTN帯域を回避するために高域通過フィルタリングを行うこと、並びに
前記回線上のDSLモデムによって使用されていない周波数トーンに対してプローブ信号を注入すること、及び
前記回線上のDSLモデムによって利用される前記周波数トーンのサブセットに対してプローブ信号を注入することであって、前記サブセットはアクティブ回線反射率測定の間にモデム接続を維持するように十分に小さいこと
の少なくとも1つを行うことを更に含む、請求項9に記載の方法。 - 前記周波数トーンのサブセットに対して前記プローブ信号を注入することは、
前記DSLモデムによって使用されるDSL周波数帯域を複数の周波数トーンサブセットに分割すること、
一度に各サブセットを個別に妨害するように、前記周波数トーンサブセットの各々にプローブ信号を連続的に注入すること、及び
収集された反射データを統合して、少なくとも前記DSL周波数帯域の大部分に及ぶ反射率測定波形を生成すること
を更に含む、請求項10に記載の方法。 - 非アクティブ回線反射率測定を行うことは、前記PSTN帯域を回避するために高域通過フィルタリングを行うことを更に含む、請求項9に記載の方法。
- 前記回線をプローブすることは、前記回線上で反射率測定を行うことを含み、前記方法は、マイクロフィルタ状態に起因しない回線効果を除去するために、収集された反射率測定波形を低域通過フィルタリングすることによって、前記プローブデータを処理するステップを更に含む、請求項1に記載の方法。
- 前記方法は、
POTS及びDSLサービスを欠いており且つ同じ宅内の前記DSL回線と共同設置される少なくとも第2の回線に反射率測定を行って、前記宅内の回線トポロジを特性化すること、及び
前記第2の回線から収集された反射波形に基づいて前記回線トポロジの効果を前記プローブデータから除去すること
によって前記プローブデータを処理するステップを更に含む、請求項1に記載の方法。 - 前記回線をプローブすることは、前記回線がオフフック状態である間に前記回線に反射率測定を行うことを含み、前記方法は、
前記回線がオンフック状態であることを検出することに応じて前記回線に2回目のプローブを行って、第2のプローブデータを生成するステップ、
前記プローブデータと前記第2のプローブデータとの比較を行うステップ、及び
前記プローブデータと第2のプローブデータとの間の差分の閾値レベルを検出することに応じてnullマイクロフィルタ状態を有すると前記回線を特性化するステップ
を更に含む、請求項1に記載の方法。 - プローブデータを収集することは、マイクロフィルタ遷移周波数帯域内の回線反射波形を収集することを更に含む、請求項1に記載の方法。
- ユーザ始動コマンド、又は
前記回線がマイクロフィルタ故障に合致して機能不全であるという指示
を受信することに応じて前記回線のプローブをトリガするステップを更に含む、請求項1に記載の方法。 - 前記回線上の前記マイクロフィルタが特性化されたマイクロフィルタ状態を有するという確認に応じて前記複数の参照回線テンプレートに前記プローブデータを追加するステップを更に含む、請求項1に記載の方法。
- ツイストペア電話回線における故障の場所を特性化する方法であって、
前記回線から第1のプローブデータを収集するために前記回線が顧客宅内に入るネットワークインターフェース装置(NID)のダウンストリームのプローブ地点において前記回線をプローブするステップと、
少なくとも前記第1のプローブデータに基づいて、前記NIDのアップストリーム又はダウンストリームであると前記故障の場所を特性化するステップと
を含む方法。 - DSL(Digital Subscriber Line)サービスを欠いており且つ顧客宅内における前記回線と共同設置される第2の回線をプローブして、前記第2の回線から第2のプローブデータを収集するステップと、
前記第1のプローブデータを前記第2のプローブデータと比較して、前記NIDのアップストリーム又はダウンストリームであると前記故障の場所を特性化するステップと
を更に含む、請求項19に記載の方法。 - 前記第2の回線のDC電圧測定に基づいて、又は前記第1の回線の推定回線長と前記第2の回線の推定回線長の比較に基づいて、前記第2の回線がPOTS(Plain Old Telephone Service)又はDSLを有さないと決定するステップ
を更に含む、請求項20に記載の方法。 - 前記第1のプローブデータと前記第2のプローブデータとの比較は、前記第1のプローブデータから前記第1の回線における故障を検出すること及び前記第2のプローブデータから前記第2の回線における故障を検出することを含み、前記故障の場所を宣言することは、前記NIDのダウンストリームであると前記故障を宣言することを含む、請求項20に記載の方法。
- 前記第1のプローブデータに基づいて前記プローブ地点から前記NIDまでの距離及び前記故障までの距離を推定するステップと、
前記NIDまでの推定距離を前記故障までの推定距離と比較するステップと、
前記故障までの推定距離が前記NIDまでの推定距離よりも大きい場合に前記NIDのアップストリームであり、そうでなければ前記NIDのダウンストリームであると前記故障を宣言するステップと
を更に含む、請求項19に記載の方法。 - 前記NIDまでの距離を推定することは、
前記第1のプローブデータから、非シールドの引込み線と前記引込み線のアップストリームのシールドされた伝送回線との間で前記プローブ地点からスプライスまでの距離を決定すること、及び
前記引込み線のスプライスまでの距離より小さいか又は等しいと前記NIDまでの距離を推定すること
を含む、請求項23に記載の方法。 - 前記プローブ地点から前記非シールドの引込み線のスプライスまでの距離は、前記引込み線と前記シールドされた伝送回線との間のグランドプレーンの変化を検出することに基づく、請求項24に記載の方法。
- 前記グランドプレーンの変化は、コモンモードインピーダンスが閾値より大きく変化する場合の前記回線における場所の推定に基づいて決定される、請求項25に記載の方法。
- 前記比較は、前記第2のプローブデータに基づいて前記顧客宅内の回線トポロジの効果を前記第1のプローブデータから除去することを更に含み、
前記故障を宣言することは、前記顧客宅内の回線トポロジの効果が前記故障を十分に構成しない場合、前記NIDのアップストリームであると前記故障を宣言することを含む、請求項20に記載の方法。 - 回線トポロジの効果を除去することは、
前記第2のプローブデータに基づいて前記顧客宅内の前記回線トポロジの伝達関数を推定すること、及び
推定された伝達関数により前記第1のプローブデータを等化すること
を更に含む、請求項27に記載の方法。 - ツイストペア電話回線を特性化するための回線モニタであって、
前記回線が顧客宅内にアクセスするネットワークインターフェース装置(NID)のダウンストリームの前記回線に結合する回線プローバであって、前記回線をプローブして、結果として生じるプローブデータを収集するように動作可能な回線プローバと、
前記回線に結合されて、前記回線のPSTN状態を監視するように動作可能なPSTN(Public Switched Telephone Network)モニタと、
前記PSTNモニタ及び前記回線プローバに通信可能に結合される回線プロービングコントローラであって、前記回線が既定のPSTN状態にあることを検出することに応じて前記回線のプローブをトリガして、前記顧客宅内から離れて収集されたプローブデータを送信する回線プロービングコントローラと
を備える、回線モニタ。 - 前記PSTNモニタは、
DC(Direct Current)電圧の存在、
オンフック状態、
オフフック状態、又は
呼び出し状態の少なくとも1つを検出し、
前記既定のPSTN状態は、前記オフフック状態又は前記呼び出し状態である、請求項29に記載の回線モニタ。 - 前記回線上にDSL活動を検出するためのDSL(Digital Subscriber Line)モニタを更に備え、前記回線プローバは、前記DSLモニタが前記回線にDSL活動を検出することに応じてアクティブ回線反射率測定を行い、前記回線プローバは、前記回線にDSL活動を検出しないことに応じて非アクティブ回線反射率測定を行う、請求項29に記載の回線モニタ。
- アクティブ回線反射率測定は、前記PSTN帯域を回避するために高域通過フィルタリングを行うこと、並びに
前記回線上のDSLモデムによって使用されていない周波数トーンに対してプローブ信号を注入すること、及び
前記回線上のDSLモデムによって利用される前記周波数トーンのサブセットに対してプローブ信号を注入することであって、前記サブセットはモデム接続を維持するように十分に小さいこと
の少なくとも1つを更に含む、請求項31に記載の回線モニタ。 - 前記周波数トーンのサブセットに対して前記プローブ信号を注入することは、
前記DSLモデムによって使用されるDSL周波数帯域を複数の周波数トーンサブセットに分割すること、
一度に各サブセットを個別に妨害するように、前記周波数トーンサブセットの各々にプローブ信号を連続的に注入すること、及び
経時的に収集された反射データを統合して、少なくとも前記DSL周波数帯域の大部分に及ぶ反射率測定波形を生成すること
を更に含む、請求項32に記載の回線モニタ。 - 非アクティブ回線反射率測定を行うことは、前記PSTN帯域を回避するために高域通過フィルタリングを行うことを更に含む、請求項31に記載の回線モニタ。
- 前記回線プローバは、前記回線がオンフック状態にある間に前記回線をプローブし、前記回線がオフフック状態にあることを前記PSTNモニタが検出することに応じて前記回線の第2のプローブを更に行い、
前記回線プロービングコントローラは、前記プローブデータを前記第2の回線プローブによって生成された第2のプローブデータと比較し、前記プローブデータと第2のプローブデータとの差分の閾値レベルを検出することに応じてnullマイクロフィルタ状態を有すると前記回線を特性化する、請求項29に記載の回線モニタ。 - 収集されたプローブデータは、マイクロフィルタ遷移周波数帯域内の反射波形を更に含む、請求項29に記載の回線モニタ。
- 前記回線プローバは、顧客宅内における前記回線と共同設置される少なくとも第2の回線に更に結合され、前記第2の回線はPOTS(Plain Old Telephone Service)及びDSLサービスを欠いており、前記回線プローバは、第2のプローブデータを生成するために少なくとも前記第2の回線に対して反射率測定を更に行い、
前記回線プロービングコントローラは、前記第1のプローブデータを前記第2のプローブデータと比較して、前記比較に基づいて、前記NIDのアップストリーム又はダウンストリームであると前記故障の場所を宣言する、請求項29に記載の回線モニタ。 - 前記第1のプローブデータと前記第2のプローブデータとの比較は、
前記第1のプローブデータから前記第1の回線における故障を検出し、前記第2のプローブデータから前記第2の回線における故障を検出すること、又は
前記回線プローバから前記NIDまで及び前記故障までのそれぞれの距離を推定すること
の少なくとも1つを含む、請求項37に記載の回線モニタ。 - 前記プロービングコントローラは、前記第2の回線から収集された反射波形に基づいて前記プローブデータから前記回線トポロジの効果を除去することにより前記プローブデータを更に処理する、請求項37に記載の回線モニタ。
- 前記回線プロービングコントローラは、非顧客宅内設備から受信したコマンドに応じて前記回線をプローブするように前記回線プローバをトリガする、請求項29に記載の回線モニタ。
- 複数の参照回線テンプレートを記憶するメモリであって、各テンプレートがマイクロフィルタ状態と関係付けられるメモリと、
ツイストペア電話回線に結合される回線プローバから回線プローブを受信するインターフェースと、
前記回線プローブデータを前記参照回線テンプレートと比較し、前記比較に基づいて参照回線テンプレートと関係付けられる前記マイクロフィルタ状態を有すると前記回線を特性化するプロセッサと
を備える、ツイストペア電話回線アナライザ。 - 各参照回線テンプレートがPSTN(Public Switched Telephone Network)状態と更に関係付けられ、前記回線プローブデータは、プローブの間の前記回線のPSTN状態と関係付けられ、前記プロセッサは、前記PSTN状態と関係付けられる前記参照回線テンプレートのサブセットのみを前記回線プローブデータと比較する、請求項41に記載の回線アナライザ。
- 前記マイクロフィルタ状態は、
nullマイクロフィルタ、
逆さマイクロフィルタ、及び
正しく構成されたマイクロフィルタ
の少なくとも1つを検出する、請求項41に記載の回線アナライザ。 - 前記複数の参照回線テンプレートは、複数の回線から受信したフィールドデータ、又は複数の仮想回線をシミュレートするモデル化データの少なくとも1つを含み、
前記プロセッサは、前記プローブデータと最良に一致する参照回線テンプレートを選択する、請求項41に記載の回線アナライザ。 - 前記プロセッサは、MSE検出アルゴリズムを実行することにより前記参照回線テンプレートを選択する、請求項44に記載の回線アナライザ。
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