JP2015513816A - 受信品質及びトランスポートフォーマットに基づく冗長バージョンの選択 - Google Patents

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Abstract

本発明の実施形態は、通信ネットワーク(100)においてトランスポートブロックをユーザ機器(105)に送信する基地局(101)における方法に関する。トランスポートブロックは複数のビットを含む。基地局(101)は、トランスポートフォーマットを選択する(203a、203b、401)。基地局(101)は、トランスポートブロックに対する復号化性能に基づいて第1の冗長バージョンパラメータを動的に選択する(204a、203b、402)。基地局(101)は、動的に選択された第1の冗長バージョンパラメータ及び初回の送信において選択されたトランスポートフォーマットに従って配分された、複数のビットを含むトランスポートブロックをユーザ機器(105)に送信する(205a、204b、404)。【選択図】 図2

Description

本発明の実施形態は、一般に、基地局及び基地局における方法に関する。特に、本発明の実施形態は、通信ネットワークにおいてトランスポートブロックを基地局からユーザ機器に送信することに関する。
通信システム又は通信ネットワークとも呼ばれる一般的なセルラネットワークにおいて、1つ以上のユーザ機器(UE)は、無線アクセスネットワーク(RAN)を介してコアネットワーク(CN)と通信する。
ユーザ機器は移動端末であり、加入者は、移動端末により、オペレータのコアネットワークにより与えられたサービス及びオペレータの無線アクセスネットワーク及びコアネットワークがアクセスを提供するオペレータのネットワークの外側のサービスにアクセスしてもよい。例えばユーザ機器は、無線機能を有する移動電話、携帯電話、スマートフォン、タブレットコンピュータ又はラップトップ等の通信デバイスであってもよい。ユーザ機器は、無線アクセスネットワークを介して別のユーザ機器又はサーバ等の別のエンティティと音声及び/又はデータを通信できる、ポータブルデバイス、ポケット収納可能デバイス、ハンドヘルドデバイス、コンピュータを備えたデバイス又は車両搭載移動デバイスであってもよい。
ユーザ機器は、通信ネットワークにおいて無線で通信でき且つ無線で通信するように構成される。通信は、通信ネットワーク内に含まれた無線アクセスネットワーク及び場合によっては1つ以上のコアネットワークを介して、例えば2つのユーザ機器間、ユーザ機器と通常の電話機との間、並びに/あるいはユーザ機器とサーバとの間で実行されてもよい。
通信ネットワークは、セル領域に分割される地域を範囲に含むため、セルラネットワークと呼ばれてもよい。使用される技術及び用語に応じて高度化(evolved)ノードB(eNB)、eNodeB、NodeB、B node等と呼ばれる無線基地局(RBS)又は基地局トランシーバ(BTS)等の基地局(BS)は、各セル領域を受け持つ。基地局は、基地局の範囲内でユーザ機器と共に無線周波数で動作するエアインタフェースを介して通信する。
変調は、通信ネットワークにおいて使用され、情報が無線キャリアに重ね合わされる方法に関連する。無線キャリアは、1つのデバイスから別のデバイスに情報を搬送できるように変調される必要がある。
変調の1つのタイプは直交振幅変調(QAM)である。QAMは、振幅シフトキーイング(ASK)デジタル変調方式又は振幅変調(AM)アナログ変調方式を使用して2つの無線搬送波の振幅を変更、すなわち変調することにより、2つのアナログメッセージ信号又は2つのデジタルビットストリームを搬送する。2つの無線搬送波は、90°だけ同位相でシフトされ且つ変調されるため、直交キャリア又は直交成分と呼ばれる。変調された結果として得られる出力は、振幅変動及び位相変動の双方を含む。
16QAM、32QAM、64QAM、128QAM及び256QAM等の種々の形式のQAMがある。16、32、64等の数は、信号点配置図における点の数を示す。信号点配置図は、QAM等のデジタル変調方式により変調された信号の表現である。信号点配置図は、信号を2次元散布図としてシンボルサンプリング時に複素平面に表示する。また、信号点配置図は、複素平面における点として所定の変調方式により選択されてもよい可能なシンボルの表現としてみなされてもよい。
通信ネットワークにおいて、ユーザ機器及び基地局は、いくつかのチャネルを利用して通信する。チャネルは、異なる種類のデータを区別するために使用される。データチャネルは、3つのカテゴリ、すなわち物理チャネル、トランスポートチャネル及び論理チャネルにグループ化されてもよい。データチャネルの各カテゴリは、アップリンク又はダウンリンクであってもよい。アップリンクはユーザ機器から基地局に向かう方向であり、ダウンリンクは基地局からユーザ機器に向かう方向である。論理チャネル及びトランスポートチャネルは、どのデータが転送されるのかを規定し、物理チャネルは、どの物理的特性を用いてデータが転送されるのかを規定する。より詳細には、トランスポートチャネルは、データを媒体アクセス制御(MAC)及び上位層に転送する。トランスポートブロックは、データビットを含み、トランスポートチャネルを介してMACと物理層との間で交換されるエンティティである。トランスポートブロックにおけるビット数をトランスポートブロックサイズと呼ぶ。トランスポートブロックは、コードブロックにセグメント化されてもよい。各送信時間間隔(TTI)において、MACは、トランスポートフォーマットコンビネーション(TFC)に従って共に多重化されたトランスポートチャネル毎の所定の数のトランスポートブロックを物理層に配信する。物理層は、トランスポートブロックを使用可能な物理リソース(すなわち、搬送周波数、コードシーケンス及び無線フレーム)にマッピングするための一組の処理を実行する。X_i>Zの場合、ビットシーケンスはトランスポートブロック連結からセグメント化される。ここで、X_iはセグメント化に入力されるビット数であり、Zは最大コードブロックサイズである。コードブロックの数はC_i=X_i/Zである。セグメント化後のコードブロックは同じサイズである。
トランスポートフォーマットは、TTIの間にトランスポートチャネル上にトランスポートブロックを配信するために、物理層によりMACに与えられたフォーマット及びMACにより物理層に与えられたフォーマットである。
ハイブリッド自動再送要求(HARQ)は、誤りを検出及び訂正するために使用される技術である。チャネル品質が選択されたトランスポートフォーマットに対して十分に適切である場合、被った送信エラーは訂正可能であり、受信機はトランスポートブロックを適切に復号化できる。その場合、肯定応答(ACK)は、ユーザ機器により送出され、基地局により受信される。チャネル品質が、選択されたトランスポートフォーマットに対して不適切である場合、全ての送信エラーが訂正されないだろう、そして受信機は、トランスポートブロックの再送信を要求する。すなわち、ACKは受信されない。再送信により受信されたデータは、復号化が成功する確率を向上させるために、HARQバッファに格納された初回の(すなわち、前の)送信によるデータと組み合わされる。初回の送信のいくつかの態様及び再送信のいくつかの態様は、基地局により制御された冗長バージョン(Redundancy Version:RV)パラメータにより判定される。HARQ機能に対するサポートシグナリングは、冗長バージョンパラメータ及びトランスポートブロックサイズに関する情報等を送信することを含む。第3世代パートナーシッププロジェクト技術仕様書(3GPP TS)25.212の4.6.2.1章(「Redundancy and constellation coding」)において、バージョンパラメータは、広帯域符号分割多元接続(WCDMA)/高速ダウンリンクパケットアクセス(HSPA)に対して説明される。HARQは、WCDMA、HSDPA及びLTE(Long Term Evolution)等の規格において使用される。
進化した(evolved)無線規格として、時間単位及び帯域幅毎に送信されたデータの量を増加するために16QAM及び64QAM等の高次変調が導入された。効率的に処理するために、大量の送信データは、いくつかのより小さな送信データセグメントに分割され、その後、各データは個々に順方向誤り訂正符号化されている。WCDMAの場合、これは、コードブロックへのトランスポートブロックのセグメント化及びコードブロックのターボ符号化に対応する。最大トランスポートブロックサイズは進化している(evolving)規格と共に増大するが、最大コードブロックサイズは、同一のままであり、WCDMAの例においては5114ビットである。
ソフトビット値(ソフトビット、軟値、ログ尤度比(LLR)値としても知られる)は、所定のビットが1又は0として送出された尤度を示す実数である。−100等の大きな負数は、ビットが0である高い尤度を示し、+100は、ビットが1である高い尤度を示してもよい。QAMシンボルにより搬送されたビットは異なる信頼度を有する。異なる信頼度を有する送信ビットを記述するソフトビット値は、トランスポートブロックのコードブロック間で区分される。16QAM及び64QAMの変調において、ビットが信号点配置図にマッピングされるために、全てのデマップされたソフトビットが復号化処理において同一の品質及び信頼度を搬送するわけではない。例えば64QAMにおいて、ソフトビットインデックス0及び1は、I/Q半平面(I/Q half−planes)を規定し、最も信頼度の高いビットである。次元につき2回切り替わる(2つの決定境界を使用して)2及び3のソフトビットインデックスは中程度の信頼度を有し、次元につき4回切り替わるソフトビットインデックス4及び5は最も信頼度が低い。コードブロックにおけるソフトビット分布は、3GPP技術仕様書において説明されたビット再合成段階の結果である。ソフトビットは、専用のソフトビットバッファ又はあらゆる適切なコンピュータ可読メモリに格納されてもよい。
3GPP TS25.212
従って、本発明の実施形態の目的は、通信ネットワークにおいて性能を向上させることである。
第1の態様によると、目的は、通信ネットワークにおいてトランスポートブロックをユーザ機器に送信する基地局における方法により達成される。トランスポートブロックは複数のビットを含む。基地局は、ユーザ機器から受信品質に関する情報を受信し、受信品質に基づいてトランスポートフォーマットを選択する。トランスポートブロックに対する復号化性能に基づいて、基地局は、受信品質に対する第1の冗長バージョンパラメータを動的に選択する。基地局は、動的に選択された第1の冗長バージョンパラメータ及び初回の送信において選択されたトランスポートフォーマットに従って配分される複数のビットを含むトランスポートブロックをユーザ機器に送信する。
第2の態様によると、目的は、通信ネットワークにおいてトランスポートブロックをユーザ機器に送信する基地局により達成される。トランスポートブロックは複数のビットを含む。基地局は、ユーザ機器から受信品質に関する情報を受信する。基地局は、受信品質に基づいてトランスポートフォーマットを選択し、且つ初回の送信の間に、受信品質に対する及びトランスポートブロックに対する復号化性能に基づいて、第1の冗長バージョンパラメータを動的に選択するように構成される選択器を備える。基地局は、動的に選択された第1の冗長バージョンパラメータ及び初回の送信において選択されたトランスポートフォーマットに従って配分される複数のビットを含むトランスポートブロックをユーザ機器に送信するように構成される送信機を更に備える。
冗長バージョンパラメータがトランスポートブロックに対する復号化性能に基づいて動的に選択されるため、通信ネットワークにおける性能は向上する。
本発明の実施形態は多くの利点を提供する。多くの利点の例の限定的なリストは以下の通りである。
本発明の実施形態の利点は、各コードブロックが最も信頼度の高いソフトビット、中程度の信頼度のソフトビット及び最も信頼度の低いソフトビットがより均一な分布を有する場合、各コードブロックの復号化が成功する確率はより等しくなる。
本発明の実施形態の結果として得られる利点は、それらが特にQAM64においてダウンリンクの性能を向上させることである。トランスポートブロックサイズの範囲にわたり、ゲインは、元々基地局により使用された冗長バージョンパラメータに依存して、スループットの性能を取得するために必要とされる信号対干渉+雑音比(SINR)において0.3dB〜0.6dB程度である。最も一般的なRV=0が使用された場合、ゲインは、22000ビットを上回るトランスポートブロックサイズに対して可能であり、いくつかのトランスポートブロックに対しては0.6dB〜1dBほど高い。全てのトランスポートブロックにわたる平均は0.3dBである。
尚、QAM16がその領域においてより適切な能力を有するため、22000を下回るトランスポートブロックサイズを有するQAM64トランスポートブロックは、いずれにせよスケジュールされない。従って、本発明の実施形態は、結果として、ほぼ全ての実際的なQAM64トランスポートブロックの性能が著しく向上するという利点が得られる。
QAM16において、一般にゲインは、約11000のサイズを有する、ある特定のトランスポートブロックを除きより小さく、例えば約0.1dBである。特定の場合、0.6dBの大きなゲインが可能である。
15コードを仮定して、上記トランスポートブロックサイズが与えられる。しかし、利点はより少ないコードと同様である。
本発明の実施形態は上述の特徴及び利点に限定されない。以下の詳細な説明を読むことにより、追加の特徴及び利点が当業者には理解されるだろう。
次に、本発明の実施形態を示す添付の図面を参照することにより、以下の詳細な説明において実施形態をより詳細に更に説明する。
通信ネットワークの実施形態を示す概略ブロック図である。 図2(a)及び図2(b)は、方法の実施形態を示すフローチャートである。 種々の冗長バージョンパラメータのシミュレーションを示すグラフである。 基地局における方法の実施形態を示すフローチャートである。 基地局の実施形態を示す概略ブロック図である。 基地局の実施形態を示す概略ブロック図である。 基地局の実施形態を示す概略ブロック図である。 図面は必ずしも縮尺通りではなく、ある特定の特徴の大きさを明確にするために誇張されていてもよく、本発明の実施形態の原理を例示することに重点が置かれる。
コードブロックにわたる最も信頼度の高いビット分布も最も信頼度の低いビット分布も、基地局が制御する冗長バージョンパラメータによる影響を受ける。従って、本発明の実施形態は、選択されたトランスポートフォーマットに依存して、均一な又は最も小さなばらつきのソフトビットの信頼度分布を実現するために冗長バージョンパラメータを動的に選択することに関する。冗長バージョンパラメータを動的に選択することがそのコードブロックに対する受信機の性能に影響を及ぼすため、いくつかの実施形態において、基地局は、最適な冗長バージョンパラメータを選択することによる改善を反映するように、トランスポートフォーマットルックアップテーブルを更に変更する。冗長バージョンパラメータの選択は、初回の送信の間もトランスポートブロックに対するブロック誤り率(BLER)の性能を最適化するために使用されてもよい。この場合、冗長バージョンパラメータの最適値はトランスポートブロックに依存する。このコンテキストにおいて、動的選択は、ソフトビットのより均一な信頼度分布を実現するために、選択されたトランスポートフォーマットに依存して初回の送信の間、異なる冗長バージョンパラメータが選択されることに関連する。同一の冗長バージョンパラメータが全ての送信に対して使用される、静的選択とは対照的である。
図1は、本発明の実施形態が実現されてもよい無線通信ネットワーク100を示す。通信ネットワーク100は、いくつかの実施形態においてあらゆる適切な通信規格及びあらゆる適切な構成要素を使用することに適用されてよい。通信規格は、LTE、LTE Advanced、WCDMA、汎ヨーロッパデジタル移動通信システム(GSM)又は他のあらゆる3GPP無線アクセス技術等の1つ以上の無線アクセス技術であってもよい。
通信ネットワーク100は、NodeB、eNodeB又は無線チャネル103を介してユーザ機器105と通信できる他のあらゆるネットワークユニットである、基地局101を含む。基地局101は、例えば冗長バージョンパラメータを選択するように構成されたスケジューラを備える。以下の図6に関連して、スケジューラについてより詳細に説明する。
ユーザ機器105は、無線チャネルを介して基地局と通信できる通信機能を有するあらゆる適切な通信デバイス又は計算デバイスであってもよく、例えば移動電話、スマートフォン、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、タブレットコンピュータ、ラップトップ、MP3プレーヤ又はポータブルDVDプレーヤ(又は同様のメディアコンテンツデバイス)、デジタルカメラ、あるいは更にはPC等の固定装置であるがそれらに限定されない。PCは、ブロードキャスト/マルチキャストメディアの端局である移動局を介して更に接続されてもよい。更にユーザ機器105は、電子写真フレーム等に組み込まれた通信デバイス、心臓監視機器、侵入又は他の監視機器、天気データ監視システム、車両、自動車又は輸送通信機器等であってもよい。ユーザ機器105は、図面のうちのいくつかにおいてUEとして示される。
本発明の実施形態によると、所定のトランスポートブロックに対する基地局101は、所定のトランスポートブロック長、コードの割り当て、変調等に対して結果として最も有利なソフトビット信頼度分布となる冗長バージョンパラメータを動的に選択する。
通信ネットワーク100の例は、ユーザ機器105間又はユーザ機器105と固定電話機などの別の通信デバイスとの間の通信をサポートするのに適したあらゆる追加要素を更に含んでもよい。例示されたユーザ機器105は、ハードウェア及び/又はソフトウェアのあらゆる適切な組み合わせを含む通信デバイスを示してもよい。同様に、例示された基地局101は、ハードウェア及び/又はソフトウェアのあらゆる適切な組み合わせを含む基地局を示してもよいが、この基地局は、特に実施形態において、図5〜図7により更に詳細に示される基地局101等として基地局を例示される。
WCDMAはソフトビット合成手順を実装する。トランスポートブロックをコードブロックに区分する際にソフトビットを選択するためのアルゴリズムは、規格により規定されているが、最適ではない。ビット合成手順は、WCDMA規格に組み込まれ、変更できない。理想的には、各コードブロックは、最も信頼度の高いソフトビット、中程度の信頼度のソフトビット及び最も信頼度の低いソフトビットを同様の割合で有するべきである。これにより、各コードブロックの復号化が成功する確率は等しくなる。いくつかのコードブロックは、最も信頼度の低いソフトビットの割合がより高くなる場合に、復号化に失敗する可能性が非常により高くなる。その結果、トランスポートブロック全体は、巡回冗長検査(CRC)検査に失敗する。
しかし、WCDMA HARQアルゴリズムは、トランスポートブロックサイズ及び符号化率に依存して、最も信頼度の高いソフトビット/最も信頼度の低いソフトビットをコードブロック間で均一に分配していない。ある特定の場合において、受信されたいくつかのコードブロックは、最も信頼度の高いソフトビットより最大50%多くの最も信頼度の低いソフトビットを有する。この問題は、3GPP仕様書の、特別なシステマティックビット対パリティビットの合成手順により発生する。そのようなトランスポートブロックは、ソフトビットがトランスポートブロックのコードブロックにおいて均一に分布された場合と比較して、おそらく最大1dBまで性能が低下する。
以下の表1は、HSDPA、15コードQAM64トランスポートブロックの例の場合の、個々のコードブロック内のソフトビットの分布を示す。表1において、ソフトビットバッファは合計43200個のソフトビットを含む。15コードは、トランスポートブロックを送信するために使用されている15個の並列物理拡散因子(SF)SF16拡散コードを示す。表1は、冗長バージョンパラメータRV=6の場合のものである。以下において、冗長バージョンパラメータをより詳細に説明する。一番上の行は、異なるトランスポートブロックサイズを含む。最も左の列はコードブロック1〜9を含む。表1から分かるように、6〜9の番号のコードブロックは、25000〜42192のトランスポートブロックサイズに対して示される。難しい(difficult)コードブロックは、最も信頼度の低いソフトビットを高いパーセントで有し、表1において下線を使用してマーク付けされる。難しいコードブロックとは、より劣るBLER対SINRの性能を有するコードブロックであり、すなわち所定の条件の場合に正常に復号化される可能性が低い。簡単な(easy)コードブロックは、最も信頼度の高いソフトビットを高いパーセントで有し、表1においてイタリック体でマーク付けされる。太字でマーク付けされたコードブロックは、信頼できるソフトビット/信頼できないソフトビットが略均一に分布されたコードブロックである。各コードブロックにおける最も信頼度の高いソフトビット/中程度の信頼度のソフトビット/最も信頼度の低いソフトビットの数を表1に示す。
ソフトビット分布の大きな変動は、表1において最大のトランスポートフォーマットの殆どに対して見られる。例えば、トランスポートブロックサイズが約30000である場合、第1のコードブロック1が特に悪く、最も信頼度の低いソフトビットを多数有しており、最も信頼度の高いソフトビット、中程度の信頼度のソフトビット及び最も信頼度の低いソフトビットがそれぞれ2004、2003及び3193であることが表1から分かるだろう。悪いコードブロックは、復号化に失敗する確率がより高いコードブロックである。残りのコードブロックは、最も信頼度の低いソフトビットより多くの最も信頼度の高いソフトビットを有する。トランスポートブロックに対するBLERは最も劣るコードブロックにより判定されるため、表1に示される不均一なソフトビット信頼度分布により、BLERの性能は低下する。BLERは、受信された誤ったトランスポートブロックの数と送出されたトランスポートブロックの総数との比として規定される。誤ったトランスポートブロックは、CRCが失敗したトランスポートブロックとして規定される。
表1:コードブロック内のソフトビットの分布、15コードQAM64、HSDPA、RV=6
Figure 2015513816
例えば基地局101のスケジューラにおける1つの設定可能なパラメータは、冗長バージョンパラメータである。冗長バージョンパラメータの主な機能は、再送信においてパリティ情報の処理を管理し、且つ適切な更なる冗長の組み合わせを提供することである。例えば最も信頼度の低い位置において事前に送出された情報がより高い信頼度で再送信されることを保証することにより、これを実現する。以下の表2は、高速共有制御チャネル:(HS−SCCH)タイプ1のための16QAM及び64QAM、に対する8個の可能な冗長バージョンパラメータを示す。タイプ1、2及び3は、異なるHS−SCCHフォーマットを使用する、ネットワークにおける異なる動作モードを示す。
表2:冗長バージョンパラメータ
Figure 2015513816
最も左の列は、冗長バージョンパラメータの8個の異なる値0〜7を含む。冗長バージョンパラメータの8個の異なる値は、表2の中央左の列、中央右の列及び最も右の列において示されるように、他の3つのパラメータS、R及びbを制御する。Sパラメータは、ターボコードのシステマティックビット又はパリティビットに優先度を割り当てるために使用され、Rパラメータは、パンクチャアリング及び反復のために使用され、bパラメータは、信号点配置の位置を変更するために使用される。表2から分かるように、bパラメータの4つの異なる値、すなわち0、1、2又は3が可能である。
HS−SCCHタイプ1のシナリオにおいて、初回の送信に対する冗長バージョンパラメータが選択可能である。HS−SCCHタイプ2のシナリオにおいて、固定のRV=0パラメータは基地局101により選択される。HS−SCCHタイプ3のシナリオ、すなわち多入力多出力(MIMO)においても、冗長バージョンパラメータを選択することが可能である。最新の基地局において、同一の冗長バージョンパラメータは、トランスポートフォーマットに関係なく初回の送信の間に常に使用される。例えば、殆どの基地局メーカはRV=0を使用する。従って、初回の送信に対する冗長バージョンパラメータは、従来、静的パラメータであると考えられている。
以下において、トランスポートブロックサイズ(trBLK)=23808で15コードQAM64のトランスポートブロックのうちの1つの冗長バージョンパラメータ0〜6の各々に対するbパラメータの効果を表3に示す。トランスポートブロックは、5個のコードブロック1〜5に分割され、そのうちのいくつかは、上述したように、重大度に依存して下線又はイタリック体と組み合わされた下線でマーク付けされた最も信頼度の低いソフトビットを特に高い割合で有する。RV=0、1又は6の場合、第1のコードブロック1は、21900より大きい最も信頼度の低いソフトビットを有するために復号化するのが最も困難であることが表3から分かるだろう。冗長バージョンパラメータの他の値の場合、コードブロック3、4、5も難しいと考えられる。しかし、RV=5の場合、より多くの最も重要でないソフトビットは、イタリック体でマーク付けされたより多くの最も信頼度の高いソフトビットにより軽減される。従って、冗長バージョンパラメータ5は、最良に動作すると予想される。
表3:トランスポートブロックQAM64、15個のコード、サイズ=23808
Figure 2015513816
不均一なソフトビット信頼度分布により、BLERの性能は低下する。ソフトビット信頼度分布及び特にその不均一さは、冗長バージョンパラメータ設定におけるbパラメータに依存する。
次に、図2(a)及び図2(b)に示されるフローチャートを参照して、いくつかの実施形態に係る通信ネットワークにおいてトランスポートブロックを送信する方法を説明する。図2(a)と図2(b)との差異は、図2(a)において冗長バージョンパラメータ選択がトランスポートフォーマットルックアップテーブルを最適化せずに適用される(例えば、固定の第1の冗長バージョンパラメータ設定を有する、最新の動作に対して設計された表が使用される)のに対し、図2(b)のルックアップテーブルは、冗長バージョンパラメータの最適化を考慮して作成されることである。図2(a)に示される方法は、以下において説明する以外の別の適切な順序でも実行されてもよい、以下のステップを含む。
ステップ201a
基地局101は、ユーザ機器105における受信品質(RXQ)及びトランスポートフォーマットリソースコンビネーション(TFRC)に関する情報、例えばRXQ対TFRC表を準備する。RXQ対TFRC表は、ルックアップテーブル(LUT)であってもよい。他の実施形態において、受信品質をトランスポートフォーマットにマッピングするために、表ではなく関数が使用されてもよい。しかし、RXQ対TFRC表が一例として以下のように使用される。RXQ対TFRC表は、冗長バージョンパラメータを全く最適化せずに、受信品質及びトランスポートフォーマットの可能な組み合わせに関する情報を含む。受信品質は、ユーザ機器105において観測された受信された信号品質である。表は、基地局101のコンピュータ可読メモリにおいて格納される。以下において、表の一例を表4に示す。表4において、左の列は受信品質を含み、右の列はトランスポートフォーマットを含む。
表4
Figure 2015513816
このステップは、例えば数値シミュレーションを実行し、且つ基地局101のスケジューラ構成を判定するためにその結果を使用することにより、ステップ202aを実行する前のある時間にオフラインで実行されるという利点がある。
ステップ202a
基地局101は、ユーザ機器105から受信品質に関する情報を受信する。受信品質は、例えばチャネル品質指標(CQI)又はその更に処理(フィルタされた及び/又はオフセット)された関数の形式であってもよく、基地局101とユーザ機器105との間の無線チャネル103のチャネル品質の程度を表す。CQI値は、等化の後のシンボルSINRを反映してもよく、1dB又は2dBのステップ間の受信品質差を伴う1〜30の数である。一例として上記の表4を使用して、受信品質RXQ2が受信されてもよい。
基地局101は、定期的に、例えば2ms毎にユーザ機器105からCQI報告を受信してもよい。
受信品質の受信値は、基地局101に備えられたコンピュータ可読メモリに格納されてもよい。いくつかの実施形態において、基地局101は、一度にただ1つの受信品質値を格納するだけでよい。別の実施形態において、基地局101は、複数の受信品質値を表の形式でメモリに格納してもよい。
ステップ203a
基地局101は、受信した受信品質に対するトランスポートフォーマットをステップ201aで作成された表から選択する。RXQ対TFRC表において、所定のユーザ機器105から受信した受信品質情報は、全てのトランスポートブロックサイズに対する固定の冗長バージョンパラメータを仮定して、使用されるトランスポートフォーマットにマッピングされる。ステップ202aの例に続いて受信品質RXQ2が受信されると、次に基地局101は、トランスポートフォーマットTFRC2を選択する。
一般にトランスポートフォーマットは、初回の送信において選択された目標BLERを維持するために、オフラインのシミュレーション結果に基づいて選択される。そのような実施形態において、図2(a)に示されるように、ある特定のトランスポートブロックサイズの範囲においてQAM送信に対する初回の送信BLERを低下させることにより、平均スループットは向上する。
冗長バージョンを最適化せずに表からトランスポートフォーマットを選択することにより、僅かに最適以下のトランスポートフォーマットが選択されるかもしれない。例えば、デフォルトの冗長バージョンパラメータの場合に第2の冗長バージョンパラメータが現在のRXQを超える受信品質を有してもよいため、24200サイズのTFRCではなく、24000のサイズを有するTFRCが選択されてもよい。
ステップ204a
基地局101は、選択されたトランスポートフォーマットに対して最適であり且つトランスポートブロックの復号化性能に基づいて第1の冗長バージョンパラメータを動的に選択する。第1の冗長バージョンパラメータは、ユーザ機器105へのデータの初回の送信に対するものである。第1の冗長バージョンパラメータは、複数のトランスポートフォーマットの各トランスポートフォーマットに対する最適な第1の冗長バージョンパラメータに関する情報を含む表から動的に選択される。以下において、この表の一例を表5に示す。表5において、左の列はトランスポートフォーマットを含み、右の列は第1の冗長バージョンパラメータを含む。
表5
Figure 2015513816
ステップ203aにおいて、トランスポートフォーマットTFRC2が一例として選択された。表5から、第1の冗長バージョンパラメータRV=1がTFRC2に対して選択されることが分かる。
図3は、初回の送信において動的に選択された冗長バージョンパラメータに依存する相対的なトランスポートブロックの性能のシミュレーションを示すグラフである。図3のy軸は、デシベルで測定され、RV=0で必要とされるものと比較して、10%のBLERに到達するために必要とされる受信した自身のセルの信号電力と干渉電力との比における差、すなわちlor/locの差を表す。図3のx軸は、トランスポートブロックサイズである。実線はRV=3を示し、破線はRV=5を示し、点のある実線はRV=6を示す。尚、これらの3つの選択された冗長バージョンパラメータのみをシミュレートした。また、いくつかの冗長バージョンパラメータの性能は非常に類似している。例えばRV=0は、RV=1、RV=6及びRV=7と同様に動作する。RV=2は、RV=3及びRV=4と同様に動作する。RV=5は一意である。RV=5は、表2において2に等しい「b」パラメータを有する唯一の冗長バージョンパラメータであるためにユニークである。パラメータbは、コードブロック内の最も信頼度の高いビット及び最も信頼度の低いビットの比率に影響を及ぼす。より低い値はより適切な性能を示す。従って、基準レベル0dBはRV=0に対応し、0dBを下回る線は性能向上の可能性を示す。冗長バージョンパラメータ間の相対的な性能の差の別の理由は、選択されたシステマティックビット/パリティビットの比率である。相対的な性能は、トランスポートブロックサイズに依存して変動することが図3からも分かるだろう。最悪の冗長バージョンパラメータと最良の冗長バージョンパラメータとの差異は、0.5dB〜1dBほどの大きさである。尚、トランスポートブロック間の相対的差異は、ユーザ機器の受信機の設計によるものではない。
QAM16では、I次元及びQ次元の各々において2ビットしか送信されないため、中程度の信頼度のソフトビットがない。ユーザ機器のカテゴリに依存して、ソフトビットバッファサイズは、28800又は43200であってもよく、それはソフトビット分布にも影響を及ぼす。冗長バージョンパラメータ間の相対的差異は、QAM64よりQAM16において小さいが、それにもかかわらず存在する。
一実施形態において、「最適な」は、最も低いBLERを達成することを意味する。一例として、図3のシミュレーション結果に基づいて、基地局101は、RV=6又はRV=3が更なる改善を与えるある特定のトランスポートブロックサイズを除いて、22000ビットを下回るトランスポートブロックサイズに対してRV=0及びより大きなトランスポートブロックサイズに対してRV=5を選択する。尚、図3は一例にすぎない。実際には、より高い分解能のシミュレーション及び全てのトランスポートブロックの組み合わせに対するシミュレーションが実行される。
別の実施形態において、「最適な」は、不均一な信頼度分布を回避することを意味する。一例として表3を使用して、列が比較され、あらゆるコードブロックにおける又は信頼度の高いソフトビット及び信頼度の低いソフトビットの数が平均化される場所における、最も小さい下線を引かれたエントリを有する冗長バージョンパラメータが選択される。RV=5はその例において選択される。また、各冗長バージョンパラメータの下に含まれたシステマティックビットとパリティビットとの比は、最適な冗長バージョンパラメータを動的に選択する際の差別化要因であると考えられてもよい。
図2(a)に戻る。
ステップ205a
基地局101は、選択されたトランスポートフォーマット及び動的に選択された第1の冗長バージョンパラメータ、例えばTFRC2及びRV=1に従って、データを所定のユーザ機器105に送信する。この送信は初回の送信である。
ステップ206a
基地局101は、選択されたトランスポートフォーマットに対する及び更に第1の冗長バージョンパラメータに基づく最適な第2の冗長バージョンパラメータを動的に選択する。これは、データの再送信が行われる必要がある場合、すなわちステップ205aで送信されたデータがユーザ機器105により正常に復号化されなかった場合に行われる。復号化が失敗する理由は、例えばチャネル及び干渉の背景の変化、CQI推定の誤り等であってもよい。基地局101は、データがステップ205aで初回に送信された後の事前定義済みの期間内にユーザ機器105からACKを全く受信していない場合にこのステップを実行する。
ステップ207a
基地局101は、選択されたトランスポートフォーマット及び動的に選択された第2の冗長バージョンパラメータに従ってデータを所定のユーザ機器105に再送信する。再送信の間、最も信頼度の高いソフトビット/中程度の信頼度のソフトビット/最も信頼度の低いソフトビットの位置は、初回の送信と比較して逆になる傾向があり、次に初回の送信による元のソフトビットに追加される。また、再送信方式は、最も信頼度の高い位置において最も信頼度の低いソフトビットを再送信する傾向があり、それによりコードブロック内の不均一な分布による損失は減少する。
次に、図2(b)に示されるフローチャートを参照して、いくつかの実施形態に係る通信ネットワークにおいてトランスポートブロックを送信する方法を説明する。方法は、以下において説明する以外の別の適切な順序でも実行されてもよい以下のステップを含む。
ステップ201b
基地局101は、ユーザ機器105における受信品質に関する情報及びトランスポートフォーマットに関する情報を含む表、すなわちRXQ対TFRC表を準備する。RXQ対TFRC表はLUTであってもよい。RXQ対TFRC表は、冗長バージョンパラメータに関する最適化と共に、受信品質とトランスポートフォーマットとの可能な組み合わせに関する情報を含む。このステップは、ステップ202bを実行する前のある時間、例えばステップ202bを実行する直前又はステップ202bを実行するずっと前にオフラインで実行される。
いくつかの実施形態において、ルックアップテーブルは、許可された全てのトランスポートブロックサイズに対する全ての冗長バージョンパラメータのBLER性能を比較することで作成される。トランスポートフォーマット毎に、最良に動作する冗長バージョンパラメータ及びその受信品質が格納され、ルックアップテーブルはこれらのエントリから作成される。別の実施形態において、ブロックサイズに依存するオフセットは、固定の初回の送信の冗長バージョンパラメータに対して設計される標準的なルックアップテーブルへの引数として使用された受信品質値に追加される。そのような一実施形態は、目標BLERを維持しつつより高速な送信をスケジュールすることで平均スループットを向上させる。
表は、オフラインのシミュレーション結果に基づいてもよい。シミュレーションは、基地局メーカにより実行され、且つ事前設定データとして基地局101のメモリに格納されてもよい。
以下において、表の一例を表6に示す。表6において、左の列は受信品質を含み、中央の列はトランスポートフォーマットを含み、右の列は第1の冗長バージョンパラメータを含む。
表6
Figure 2015513816
ステップ202b
このステップは、図2(a)のステップ202aに対応する。基地局101は、ユーザ機器105からRXQ4等の受信品質を受信する。受信品質は、基地局101とユーザ機器105との間の無線チャネル103のチャネル品質の程度を表すCQIの形式であってもよい。
基地局101は、定期的に、例えば2ms毎にユーザ機器105から受信品質の値を受信してもよい。
受信品質の受信値は、基地局101に含まれたコンピュータ可読メモリに格納されてもよい。いくつかの実施形態において、基地局101は、一度にただ1つの受信品質値を格納するだけでもよい。別の実施形態において、基地局101は、複数の受信品質値を表の形式でメモリに格納してもよい。
ステップ203b
基地局101は、例えばステップ201bで作成された表を使用して受信した受信品質に対するトランスポートフォーマット及び第1の冗長バージョンパラメータを選択する。RXQ対TFRC表において、ユーザ機器105から受信したCQI情報等の受信品質情報は、使用されるトランスポートフォーマットにマッピングされる。
例えば、受信した受信品質がRXQ4である場合、表6を使用してトランスポートフォーマットTFRC4及び第1の冗長バージョンパラメータRV=6が選択される。
ステップ204b
このステップは、図2(a)のステップ205aに対応する。基地局101は、選択されたトランスポートフォーマット及び第1の冗長バージョンパラメータ、例えばTFRC4及びRV=6に従って、データを所定のユーザ機器に送信する。この送信は初回の送信である。
ステップ205b
基地局101は、選択されたトランスポートフォーマットに対する及び更に第1の冗長バージョンパラメータに基づく最適な第2の冗長バージョンパラメータを動的に選択する。これは、データの再送信が行われる必要がある場合、すなわちステップ204bで送信されたデータがユーザ機器105により正常に復号化されなかった場合に行われる。上述したように、復号化が失敗する理由は、コードブロックにおけるソフトビットの不均一な分布であるかもしれない。基地局101は、データがステップ204bで初回に送信された後の事前定義済みの期間内にユーザ機器105からACKを全く受信していない場合にこのステップを実行する。
ステップ206b
基地局101は、選択されたトランスポートフォーマット及び動的に選択された第2の冗長バージョンパラメータに従ってデータを所定のユーザ機器105に再送信する。再送信の間、最も信頼度の高いソフトビット/中程度の信頼度のソフトビット/最も信頼度の低いソフトビットの位置は、初回の送信と比較して逆になる傾向があり、次に初回の送信による元のソフトビットに追加される。また、再送信方式は、最も信頼度の高い位置において最も信頼度の低いソフトビットを再送信する傾向があり、それによりコードブロック内の不均一な分布による損失は減少する。
次に、上述の方法を基地局101の観点から見て説明する。図4は、通信ネットワーク100においてトランスポートブロックをユーザ機器105に送信する基地局101における本発明の方法を説明するフローチャートである。上述したように、トランスポートブロックは複数のビットを含む。方法は、どのような適切な順序で実行されてもよい、基地局101により実行される以下のステップを含む。
ステップ401
このステップは、図2(a)のステップ203a及び図2(b)のステップ203bに対応する。基地局101は、ユーザ機器105へのダウンリンク伝送において使用するためのトランスポートフォーマットを選択する。
いくつかの実施形態において、トランスポートフォーマットは、複数のトランスポートフォーマットの各トランスポートフォーマットに対するユーザ機器105における受信品質に関する情報を含む表から選択される。この表は、冗長バージョンパラメータに対して最適化されない。上記の図2(a)のステップ201aに関連して、この表の一例を表4に示す。
いくつかの実施形態において、トランスポートフォーマットは、複数のトランスポートフォーマットの各トランスポートフォーマット及び複数の第1の冗長バージョンパラメータの第1の冗長バージョンパラメータの各々に対するユーザ機器105における受信品質に関する情報を含む表から選択される。換言すると、表は、冗長バージョンパラメータに対して最適化される。表は、基地局101のコンピュータ可読メモリに格納される。上記の図2(b)のステップ201bに関連して、この表の一例を表6に示す。
いくつかの実施形態において、トランスポートフォーマットはHSDPAトランスポートフォーマットである。
ステップ402
このステップは、図2(a)のステップ204a及び図2(b)のステップ203bに対応する。基地局101は、トランスポートブロックに対するユーザ機器105の復号化性能に基づいて第1の冗長バージョンパラメータを動的に選択する。上記の表2に示されたように、第1の冗長バージョンパラメータは0〜7であってよい。冗長バージョンパラメータの選択は、コードブロックにおいて最も信頼度の高いビット及び最も信頼度の低いビットの分布のされ方に影響を及ぼす。従って、冗長バージョンパラメータは、各再送信においてシステムスループットを最大限にするために選択される。
いくつかの実施形態において、トランスポートフォーマット及び第1の冗長バージョンパラメータは、複数のトランスポートフォーマットのトランスポートフォーマットと第1の冗長バージョンパラメータとの組み合わせ及び第1の冗長バージョンパラメータの組み合わせの各々に対するユーザ機器105において必要とされる受信品質に関する情報を含む表から一緒に選択される。更に表は、ユーザ機器105において観測された信号受信品質に対する好適なトランスポートフォーマットと第1の冗長バージョンパラメータとの組み合わせに関する情報を含むものとしてもよい。表は、基地局101のコンピュータ可読メモリに格納される。上記の図2(b)のステップ201bに関連して、この表の一例を表6に示す。必要とされる信号受信品質は、必要とされる受信性能を実現するための信号品質である。信号品質は、ある特定の基準が満たされるものであるべきである。例えば基準は、受信機において10%BLERであってもよい。
いくつかの実施形態において、第1の冗長バージョンパラメータは、複数のトランスポートフォーマットの各トランスポートフォーマットに対する最適な第1の冗長バージョンパラメータに関する情報を含む表から動的に選択される。表は、基地局101のコンピュータ可読メモリに格納される。上記の図2(a)のステップ204aに関連して、この表の一例を表6に示す。
いくつかの実施形態において、復号化性能は、BLER、少なくとも1つのコードブロックにおける複数のビットの信頼度分布、少なくとも1つのコードブロックにおけるシステマティックビット及びパリティビットの分布、のうちの少なくとも1つと関連付けられる。
ステップ403
いくつかの実施形態において、動的に選択された第1の冗長バージョンパラメータに基づいて、基地局101は、ユーザ機器105における受信品質に関する情報を含む表、例えば更新する表5又は6において、受信品質に関する情報を更新する。表の更新を表の最適化と呼んでもよい。デフォルトでは、表は、例えばRV=0の場合に算出された受信品質メトリックス(metrics)を含む。トランスポートフォーマットに対する第1の冗長バージョンパラメータに従って更新した後、表は、RV=5、RV=0の場合のトランスポートフォーマット及びRV=3の場合のトランスポートフォーマットに関する情報を含む。
ステップ404
このステップは、図2(a)のステップ205a及び図2(b)のステップ204bに対応する。基地局101は、動的に選択された第1の冗長バージョンパラメータ及び初回の送信において選択されたトランスポートフォーマットに従って配分する複数のビットを含むトランスポートブロックをユーザ機器105に送信する。
いくつかの実施形態において、動的に選択された第1の冗長バージョンパラメータに従って配分されるトランスポートブロックの複数のビットは、QAMシンボルにマッピングされる。
上述したように、初回の送信において、トランスポートフォーマット及び第1の冗長バージョンパラメータは、一緒に又は順次選択される。
ステップ405
このステップは、図2(a)のステップ206a及び図2(b)のステップ205bに対応する。基地局101は、第1の冗長バージョンパラメータに基づいて第2の冗長バージョンパラメータを動的に選択する。
いくつかの一般的な実施形態において、第1の冗長バージョンパラメータは第2の冗長バージョンパラメータとは異なる。
いくつかの冗長バージョンパラメータは互いに使用不可である。例えば、最良の性能を実現するために、再送信において最も信頼度の高いビット/最も信頼度の低いビットが初回の送信に対して逆の順序で送出される必要があるため、RV=1はRV=0の後に使用されない。冗長バージョンパラメータのある特定のパターンのみが、それを実現するために使用されてもよい。第1の冗長バージョンパラメータに依存して、基地局は、例えば「0526」、「5062」、「6250」等の異なるパターンを使用してもよい。
ステップ406
このステップは、図2(a)のステップ207a及び図2(b)のステップ206bに対応する。基地局101は、動的に選択された第2の冗長バージョンパラメータ及び選択されたトランスポートフォーマットに従って配分する複数のビットを含むトランスポートブロックをユーザ機器105に再送信する。
動的に選択された第1の冗長バージョンパラメータに従って配分するトランスポートブロックの複数のビットは、QAMシンボルにマッピングされる。
上述したように、再送信において、選択されるのは第2の冗長バージョンだけである。トランスポートフォーマットは同一のままである。一般に第2の冗長バージョンパラメータは、固定のシーケンス[RV2,...,RVn,...RVN]=F(RV1)から選択される。この場合、n>1であり正の整数、Nは正の整数である。
通信ネットワーク100においてトランスポートブロックをユーザ機器105に送信する図4に示された方法ステップを実行するために、基地局101は、図5に示されるような構成を備える。トランスポートブロックは複数のビットを含む。いくつかの実施形態において、動的に選択された第1の冗長バージョンパラメータに従って配分されるトランスポートブロックの複数のビットは、QAMシンボルにマッピングされる。
基地局101は、トランスポートフォーマットを選択し、且つトランスポートブロックに対する復号化性能に基づいて第1の冗長バージョンパラメータを動的に選択するように構成された選択器501を備える。いくつかの実施形態において、第1の冗長バージョンパラメータは、複数のトランスポートフォーマットの各トランスポートフォーマットに対する最適な第1の冗長バージョンパラメータに関する情報を含む表から動的に選択される。いくつかの実施形態において、トランスポートフォーマットは、HSPA DLトランスポートフォーマットである。いくつかの実施形態において、復号化性能は、BLER、少なくとも1つのコードブロックにおける複数のビットの信頼度分布、並びに少なくとも1つのコードブロックにおけるシステマティックビット及びパリティビットの分布、のうちの少なくとも1つと関連付けられる。
いくつかの実施形態において、選択器501は、第1の冗長バージョンパラメータに基づいて第2の冗長バージョンパラメータを動的に選択するように更に構成される。いくつかの実施形態において、第1の冗長バージョンパラメータは第2の冗長バージョンパラメータとは異なる。いくつかの実施形態において、第1の冗長バージョンパラメータは、第2の冗長バージョンパラメータと同一である。
いくつかの実施形態において、トランスポートフォーマット及び第1の冗長バージョンパラメータは、複数のトランスポートフォーマットのトランスポートフォーマットと第1の冗長バージョンパラメータとの組み合わせ及び第1の冗長バージョンパラメータの組み合わせの各々に対するユーザ機器105における受信品質に関する情報を含む表から一緒に選択される。
いくつかの実施形態において、トランスポートフォーマットは、複数のトランスポートフォーマットの各トランスポートフォーマットに対するユーザ機器105における受信品質に関する情報を含む表から選択される。
いくつかの実施形態において、トランスポートフォーマットは、複数のトランスポートフォーマットの各トランスポートフォーマット及び複数の第1の冗長バージョンパラメータの第1の冗長バージョンパラメータの各々に対するユーザ機器105における受信品質に関する情報を含む表から選択される。
基地局101は、動的に選択された第1の冗長バージョンパラメータ及び初回の送信において選択されたトランスポートフォーマットに従って配分される複数のビットを含むトランスポートブロックをユーザ機器105に送信するように構成された送信機505を更に備える。いくつかの実施形態において、送信機505は、動的に選択された第2の冗長バージョンパラメータ及び選択されたトランスポートフォーマットとに従って配分される複数のビットを含むトランスポートブロックをユーザ機器105に再送信するように更に構成される。
いくつかの実施形態において、基地局101は、動的に選択された第1の冗長バージョンパラメータに基づいて、ユーザ機器105における受信品質に関する情報を含む表における受信品質に関する情報を更新するように構成された更新ユニット507を更に備える。
通信ネットワーク100においてトランスポートブロックをユーザ機器105に送信する本実施形態の機構は、本実施形態の機能を実行するメモリ515に格納されたコンピュータプログラムコード及び命令と共に、図5に示された基地局の構成におけるプロセッサ回路510等の1つ以上のプロセッサにより実現されてもよい。プロセッサ回路510は、無線周波数(RF)回路網及びベースバンド処理回路網(不図示)を含んでもよい。プロセッサは、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)プロセッサ又はマイクロプロセッサ等であってもよい。図6及び図7のブロックの1つ以上は、基地局101の他の機能構成要素と共有されたプロセッサ上で実現されてもよい。あるいは、上述したブロックのうちのいくつかは、専用のハードウェアを使用することで提供されてもよく、他のブロックは、適切なソフトウェア又はファームウェアと関連付けてソフトウェアを実行するハードウェアで提供されてもよい。本明細書において使用されるような「プロセッサ回路」という用語は、ソフトウェアを実行できるハードウェアのみを示さず、デジタル信号プロセッサ(DSP)ハードウェアと、ソフトウェアを格納する読み出し専用メモリ(ROM)と、ソフトウェア及び/あるいはプログラム又はアプリケーションデータを格納するランダムアクセスメモリと、不揮発性メモリとを制限せずに黙示的に含んでもよい。従来の及び/又は特注の他のハードウェアが更に含まれてもよい。また、上述のプログラムコードは、例えば基地局101にロードされる場合に本発明の実施形態を実行するコンピュータプログラムコードを保持するデータ記憶媒体の形態のコンピュータプログラムとして提供されてもよい。そのような記憶媒体の1つは、CD ROMディスクの形態であってもよい。しかし、上述のプログラムコードは、メモリスティック等の他のデータ記憶媒体により実現可能である。更にコンピュータプログラムコードは、サーバ上で純粋なプログラムコートとして提供され、且つ基地局101にダウンロードされてもよい。
メモリ515は、1つ以上のメモリユニットを備えてもよい。メモリ515は、データ、冗長バージョンパラメータ、RXQ−TFRC表、受信したデータストリーム、電力レベル測定値、閾値、期間、構成、コンピュータプログラムコード、命令、スケジューリング及び基地局101において実行される場合に本発明の方法を実行するアプリケーションを格納するために使用されるように構成される。
上述の選択器501、送信機505及び更新ユニット507が、アナログ回路とデジタル回路との組み合わせ、並びに/あるいは1つ以上のプロセッサにより実行される場合に上述したプロセッサ510のように実行する、例えばメモリに格納されたソフトウェア及び/又はファームウェアを用いて構成された1つ以上のプロセッサでもよいことは、当業者により理解されるだろう。これらのプロセッサのうちの1つ以上及び他のデジタルハードウェアは、単一のASICに備えられてもよく、あるいはいくつかのプロセッサ及び種々のデジタルハードウェアは、個々にパッケージ化されるかあるいはシステムオンチップ(SoC)に集められるかに関係なく、いくつかの別個の構成要素間に分散されてもよい。
図6は、基地局構成の一例をより詳細に示す。基地局101はスケジュール601を備える。スケジューラ601は優先度マネージャ603を備える。優先度マネージャ603は、ユーザ機器毎の状態情報、例えばデータバッファの状態及び最近のスケジューリング履歴を含むメモリユニット及びユーザ機器毎のCQI/RXQに関する情報を含むメモリユニットに接続される。情報は、例えば表の形式で格納されてもよい。これは、上記のステップ202a及びステップ202bに関連して説明した受信された情報である。優先度マネージャ603は、スケジュールされたユーザ機器105のユーザ機器アイデンティティ(UE ID)に関する情報及びユーザ機器105に対する受信品質をTFRC選択器605に送る。TFRC選択器605は、ユーザ機器105に対する受信品質に対するトランスポートフォーマットを選択する。TFRC選択器605は、TFRC LUT607からトランスポートフォーマットを選択する。スケジューラ601はRV選択器610を更に備える。TFRC選択器605から選択されたトランスポートフォーマットに基づいて、RV選択器601は、RV LUT613から冗長バージョンパラメータ、第1及び/又は第2の冗長バージョンパラメータを選択する。選択されたトランスポートフォーマット及び選択された冗長バージョンパラメータは、符号器615に送られる。符号器615は、トランスポートフォーマット、レートマッチング(RM)及び選択された冗長バージョンパラメータに従ってトランスポートブロックを符号化する。符号器615は、スケジュールされたユーザ機器105のデータバッファから符号化される情報ビットを取得する。符号器615の出力は、トランスポートブロックをユーザ機器105に送信する前にQAM16又はQAM64等の変調技術を使用してトランスポートブロックを変調する変調拡散TX617に提供される。変調拡散TX617は、図5の送信機505に対応する。
図7は、TFRC選択器605及びRV選択器610がTFRC及びRV選択器701として示される1つのユニットとして実現される例を示す。これは、図5に示された選択器501と同じである。また、図6のTFRC LUT607及びRV LUT613は、図7においてTFRC及びRV LUT703として示される1つの表であってもよい。選択器701は、TFRC及びRV選択を実行するためにLUT703のコンテンツを使用する。
基地局101の別の実施形態は、更なる機能性を提供し、先に識別された機能性及び/又は上述の実施形態を指示するために必要なあらゆる機能性のいずれかを含む役割を担う更なる構成要素を備えてもよい。
本発明の実施形態は上述の好適な実施形態に限定されない。種々の代替例、変形及び等価物が使用されてもよい。従って、上述の実施形態は、実施形態の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。実施の範囲は特許請求の範囲により規定される
本明細書において使用される場合の「備える/含む(comprise)」という用語は、記載される特徴、数字、ステップ又は構成要素の存在を特定するために利用されるが、1つ以上の他の特徴、数字、ステップ、構成要素又はそれらの集合の存在あるいは追加を除外しないことが強調されるべきである。また、単数形の要素(a、an)は複数形の要素を除外しない。
添付の特許請求の範囲において規定された方法のステップは、本発明の実施形態から逸脱せずに、特許請求の範囲において示されるのとは別の順序で実行されてもよいことが更に強調されるべきである。

Claims (16)

  1. 通信ネットワークにおいて、基地局からユーザ機器へ、複数ビットを含むトランスポートブロックを送信する方法であって、
    前記ユーザ機器から受信品質に関する情報を受信するステップと、
    前記受信品質に基づいてトランスポートフォーマットを選択するステップと、
    初回の送信のために、前記受信品質に関してかつトランスポートブロックに対する復号化性能に基づいて、動的に第1の冗長バージョンパラメータを選択するステップと、
    初回の送信において、前記動的に選択された第1の冗長バージョンパラメータ及び前記選択されたトランスポートフォーマットに従って配分された前記複数ビットを含む前記トランスポートブロックを、前記ユーザ機器へ送信するステップと、を含む方法。
  2. 前記方法は更に、
    前記第1の冗長バージョンパラメータに基づいて第2の冗長バージョンパラメータを選択するステップと、
    前記動的に選択された第2の冗長バージョンパラメータ及び前記選択されたトランスポートフォーマットに従って配分された前記複数ビットを含む前記トランスポートブロックを前記ユーザ機器へ再送信するステップと、を含む請求項1に記載の方法。
  3. 前記トランスポートフォーマット及び前記第1の冗長バージョンパラメータは、複数のトランスポートフォーマットの各トランスポートフォーマットと第1の冗長バージョンパラメータとの組み合わせ及び第1の冗長バージョンパラメータの組み合わせに対するユーザ機器における必要とされる信号受信品質に関する情報を含む表から一緒に選択されることを特徴とする、請求項1また2に記載の方法。
  4. 前記トランスポートフォーマットは、複数のトランスポートフォーマットの各トランスポートフォーマットに対する前記ユーザ機器において必要とされる信号受信品質に関する情報を含む表から選択されることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記トランスポートフォーマットは、複数のトランスポートフォーマットの各トランスポートフォーマット及び複数の第1の冗長バージョンパラメータの各第1の冗長バージョンパラメータに対して前記ユーザ機器において必要とされる信号受信品質に関する情報を含む表から選択されることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記方法は更に、
    前記動的に選択された第1の冗長バージョンパラメータに基づいて、前記ユーザ機器において必要とされる信号受信品質に関する情報を含む前記表における必要とされる信号受信品質に関する前記情報を更新することを特徴とする、請求項4または5に記載の方法。
  7. 前記第1の冗長バージョンパラメータは、複数のトランスポートフォーマットの各トランスポートフォーマットに対する最適な第1の冗長バージョンパラメータに関する情報を含む表から動的に選択されることを特徴とする、請求項4乃至6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 復号化性能は、ブロックエラーレート、BLER、少なくとも1つのコードブロックにおける複数ビットの信頼度分布、及び少なくとも1つのコードブロックにおけるシステマティックビットとパリティビットの分布、のうちの少なくとも1つに関連することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 通信ネットワークにおいてユーザ機器へ、複数ビットを含むトランスポートブロックを送信する基地局であって、前記基地局は前記ユーザ機器から受信品質に関する情報を受信するように構成され、前記基地局は、
    前記受信品質に基づいてトランスポートフォーマットを選択し、初回の送信のために、前記受信品質に関してかつ前記トランポートフォーマットに対する復号化性能に基づいて、第1の冗長バージョンパラメータを動的に選択する選択器と、
    初回の送信において、前記動的に選択された第1の冗長バージョンパラメータ及び前記選択されたトランスポートフォーマットに従って配分された複数ビットを含む前記トランスポートブロックをユーザへ送信する送信機と、を含む基地局。
  10. 前記選択器はさらに、前記第1の冗長バージョンパラメータに基づいて第2の冗長バージョンパラメータを選択するように構成され、
    前記送信器は、前記動的に選択された第2の冗長バージョンパラメータ及び前記選択されたトランスポートフォーマットに従って配分された前記複数ビットを含む前記トランスポートブロックを前記ユーザ機器へ再送信することを特徴とする、請求項9に記載の基地局。
  11. 前記トランスポートフォーマット及び前記第1の冗長バージョンパラメータは、複数のトランスポートフォーマットの各トランスポートフォーマットと第1の冗長バージョンパラメータとの組合せ及び第1の冗長バージョンパラメータの組合せに対するユーザ機器において必要とされる受信信号品質に関する情報を含む表から一緒に選択されることを特徴とする、請求項9又は10に記載の基地局。
  12. 前記トランスポートフォーマットは、複数のトランスポートフォーマットの各トランスポートフォーマットに対するユーザ機器において必要とされる信号受信品質に関する情報を含む表から選択されることを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1項に記載の基地局。
  13. 前記トランスポートフォーマットは、複数のトランスポートフォーマットの各トランスポートフォーマット及び複数の第1の冗長バージョンパラメータの各第1のバージョンパラメータに対して前記ユーザ機器において必要とされる受信信号品質に関する情報を含む表から選択されることを特徴とする請求項9乃至12のいずれか1項に記載の基地局。
  14. 前記基地局は、前記動的に選択された第1の冗長バージョンパラメータに基づいて、前記ユーザ機器において必要とされる信号受信品質に関する情報を含む前記表における必要とされる信号受信品質に関する前記情報を更新する更新ユニットをさらに含むことを特徴とする請求項12又は13に記載の基地局。
  15. 前記第1の冗長バージョンパラメータは、複数のトランスポートフォーマットの各トランスポートフォーマットに対する最適な第1の冗長バージョンパラメータに関する情報を含む表から動的に選択されることを特徴とする請求項12乃至14のいずれか1項に記載の基地局。
  16. 復号化性能は、ブロックエラーレート、BLER、少なくとも1つのコードブロックにおける複数ビットの信頼度分布、少なくとも1つのコードブロックにおけるシステマティックビットとパリティビットの分布、のうちの少なくとも1つに関連することを特徴とする請求項9乃至15のいずれか1項に記載の基地局。
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