JP2015510301A - 複数の通信リンクを結合するシステム及び方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、クライアントデバイス(30)の少なくとも1つのブロードバンドインタフェース及び1つの受信専用ブロードキャストインタフェースにそれぞれ接続されるブロードバンド帯域幅を有する少なくとも1つのブロードバンドネットワーク及び1つのブロードキャストネットワークを有する複数の通信ネットワークを通じて、マルチキャストコンテンツを受信可能なクライアントデバイス(30)に関する。このクライアントデバイス(30)は、ブロードバンド帯域幅を節約するために使用されるインタフェースを選択可能なアダプタセレクタ(32)を有する。

Description

本発明は、複数の通信ネットワークを通じてマルチキャストストリームを受信可能なクライアントデバイスに関する。特に、本発明は、クライアントデバイスの少なくとも1つのブロードバンドインタフェース及び1つの受信専用ブロードキャストインタフェースにそれぞれ接続される少なくとも1つのブロードバンドネットワーク及び1つのブロードキャストネットワークを有する複数の通信ネットワークを通じて、マルチキャストコンテンツを受信可能なクライアントデバイスに関する。
マルチキャスト、単一指向性リンク、複数の通信リンクの組み合わせ、マルチキャストプロキシ、及びマルチキャストルータは、マルチキャストストリーミングセッションに広く使用されている概念又は構成要素である。マルチキャストストリーミングセッションでは、マルチキャストトラヒックは、データストリームとして様々な受信機に送信される。しかし、受信機のグループは時間と共に変化する可能性がある。受信機は、IGMPプロトコル(RFC3376)を使用して所与のマルチキャストセッションを受信する希望を示す。
単一指向性リンクは、帰路(return path)を提供しない送信チャネルである。インターネットを通じてマルチキャストトラヒックをルーティングするマルチキャストルーティングプロトコルが存在する。例えば、DVMRP(RFC1075)及びPIMプロトコルが適用される可能性がある。また、1つのネットワークから他のネットワークにIGMP要求をプロキシ(代理)し、従って、RFC454に記載のものと同様の一種のIGMPスヌーピング(IGMP snooping)を実装するIGMPプロキシと呼ばれるデーモンも存在する。
ゲートウェイのようなクライアントデバイスのマルチキャスト及びブロードキャストトラヒックのための配信ネットワークのスマートな管理は、最も適切なネットワークアダプタを選択することにより行われることができる。
マルチキャストIPは、2つの主な機能で構成される。第1に、グループアドレスに基づくアドレス指定方式であり、IPアドレスがIPTVに適用されたときのTVチャネル/ストリームであるマルチキャストグループを識別する。第2に、例えばTVチャネルであるグループにその接続及び切断をシグナリングするために端末/アプリケーションにより使用されるIGMP(IP Group Management Protocol)と呼ばれるIPシグナリング同伴プロトコル(IP signaling companion protocol)である。IGMPプロトコルは、1つ以上のルータで構成されるIPネットワークが少なくとも1つのグループメンバがシグナリングされているブランチ(branch)上にのみマルチキャストIPパケットを転送することにより、マルチキャストIPトラヒックの配信を最適化することを可能にする。ブロードキャストネットワークは、マルチキャストIPストリームを含むIPストリームを伝送することができるように進化している。或いは、IPTVに関して、IGMPはまたTVチャネルを選択するためにも使用される。
マルチメディアコンテンツの配信を最適化するために、クライアントへのマルチキャスト送信を改善するための様々な試みが行われている。
CN101521626Aでは、以下のステップを含むマルチキャストプログラムの制御を段階的に実行する方法が示されている。端末デバイスによりマルチキャストプログラム要求メッセージをアクセスデバイスに送信し、このマルチキャストプログラム要求メッセージに従ってアクセスデバイスによりプログラム段階パラメータを参照及び取得し、このプログラム段階パラメータに従ってアクセスデバイスによりマルチキャストプログラムデータを生成する。従って、製造者は、マルチキャストプログラム段階制御端末デバイスに従って優先的にいくつかのマルチキャストプログラムを注文することができ、プログラムに従って差別化されたサービスを提供する。
US2006/0098618A1では、第1の帯域幅を有する第1のバスから、第1の帯域幅より低い第2の媒体帯域幅を有する媒体を使用する第2のバスに、等時性データストリームの伝送を優先付けするために使用可能な方法、ブリッジデバイス、デバイスのネットワーク、並びにコンピュータプログラムプロダクト及びコンピュータプログラムエレメントが示されている。ブリッジデバイスは、バスに接続されたデバイスから生じるデータストリームに関する制御トラヒックを監視し、バスに接続されたデバイスにより利用可能になったレジスタにポーリングし、バス制御トラヒックで伝送される関連情報及び/又はバスに接続されたデバイスにより利用可能になった関連情報に基づいて伝送されるストリームを優先付け、優先付けに基づいて媒体でストリームを伝送する。従って、バスに接続されたデバイスにトランスペアレントである、2つのデータバスの間において無線ブリッジで伝送されるストリームの優先付けが可能になる。
US2011/0058551A1では、OSIモデルのレイヤ2で動作するスイッチを通じてマルチキャストトラヒックを管理する方法、並びにこの方法に関与するルータ及びスイッチが示されている。1つの実装では、ルータは、特定のマルチキャストトラヒックを要求した特定の装置の識別情報を含み、また、特定のトラヒックの仕様を含むメッセージをスイッチに送信する。スイッチがマルチキャストトラヒックを伝達するデータを受信した場合、データの宛先及び発信元アドレスに基づいて、及び特定の装置の識別情報とメッセージで受信した特定のマルチキャストトラヒックの仕様の識別情報とに基づいて、スイッチは、データが特定の装置により要求された特定のトラヒックを伝達しているか否かを推測し、どのポートを通じてデータを送信するかを判断する。
US6487170B1では、DiffServ(Differentiated Services)パケットネットワークのようなパケット交換ネットワークで許可判断を行う方法及び装置が提供される。1つの態様によれば、許可制御の判断は、ローカル情報に基づく。時間の所定のウィンドウの間にネットワークの出力リンクで利用される平均プレミアムサービス帯域幅が計算される。出力リンクに関与するプレミアムサービスフローの要求を受け付けるか拒否するかに関する判断は、要求、出力リンクで利用可能な合計プレミアムサービス帯域幅、平均プレミアムサービス帯域幅、及び所定の保持時間間隔内に許可された1つ以上のフローに関連する帯域幅要求情報に基づいて行われる。他の態様によれば、マルチキャストフローがサポートされる。利用されるプレミアムサービス帯域幅の指標は、マルチキャスト可能なネットワークデバイスの出力リンク毎に計算される。マルチキャストセッションのプレミアムサービス帯域幅の要求は、出力リンクで利用可能な合計プレミアムサービス帯域幅、出力リンクで利用されるプレミアムサービス帯域幅の指標及び要求に基づいて要求に対応するのに利用可能な十分なプレミアムサービス帯域幅を有するマルチキャストルーティングプロトコルにより指定された出力リンクに転送される。マルチキャストセッションに関連する出力リンク毎に、リンク状態が維持される。リンク状態は、マルチキャストセッションの対応する出力リンクについてマルチキャスト可能なネットワークデバイスの動作を判断する状態機械の現在状態を示す。次に受信されるマルチキャストパケットは、出力リンクに関連するリンク状態に従って転送される。
Wan-Ki Park及びDae-Young Kimの“Convergence of Broadcasting and Communication in Home Network Using an EPON-Based Home Gateway and Overlay”, IEEE Transactions on Consumer Electronics, Vol. 51, no. 2, pages 485-493, 2005という文献は、ユービキタスコンピューティング及びサービスを補完するブロードキャスト及び通信サービスの収束を容易にすると想定されるホームゲートウェイを含むホームネットワークシステムを記載している。ホームネットワークにおいてブロードキャスト及びデータサービスを統合する修正されたアーキテクチャが示されている。このアーキテクチャでは、アクセスネットワークにおけるオーバーレイ伝送機構と、ホームネットワークにおけるIGMP(Internet group management protocol)のIPマルチキャスト技術及びIGMPスヌーピングとが使用される。
更に、ヘッドエンドにおいて、IPマルチキャストトラヒックを配信するために、DVB-T、DVB-C若しくはDVB-H又はブロードバンドリンクのようなブロードキャスト単一指向性リンクである最も適切なネットワークを動的に選択することが知られている。
このような概念は、EP1298836A1に記載されている。この文献の中では、所与の数のユーザが同じコンテンツを要求した場合、ブロードキャストリンクに特権を与え、ブロードバンド帯域幅を節約することになることになる原理が示されている。
しかし、この概念はいくつかの制限を提示する。ブロードバンド又はブロードキャストで利用可能なマルチキャストコンテンツは、オペレータにより選択される。従って、この負荷分散により関係するマルチキャストコンテンツの量及び多様性は制限される。ユーザが他のマルチキャストコンテンツを受信することを希望する場合、ブロードキャストで配信される他のマルチキャストトラヒックより多く問い合わされた場合であっても、この最後のものは自動的にブロードバンドで配信される。更に、クライアントは、単一のブロードキャストアダプタを備えて単一のIPマルチキャストサービスを同時に受信するシンプルな端末として見られる。ホームネットワークへの複数のIPマルチキャストストリームの配信(及びブロードキャストストリームも)の最適化が行われる可能性がある。
従って、従来技術のシステムに関連する問題を少なくとも部分的に克服することが、当該技術分野において必要である。
本発明によれば、クライアントデバイスの少なくとも1つのブロードバンドインタフェース及び1つの受信専用ブロードキャストインタフェースにそれぞれ接続されるブロードバンド帯域幅を有する少なくとも1つのブロードバンドネットワーク及び1つのブロードキャストネットワークを有する複数の通信ネットワークを通じて、マルチキャストコンテンツを受信可能なクライアントデバイスが提供され、このクライアントデバイスは、ブロードバンド帯域幅を節約するために使用されるインタフェースを選択可能なアダプタセレクタを有する。
例えば、クライアントデバイスはゲートウェイである。
本発明の実施例によれば、アダプタセレクタは、選択されたインタフェースのシグナリング及びアクティベーションを可能にするためのプロトコルを使用したメッセージを送信し、適切な通信ネットワークを通じたマルチキャストコンテンツのルーティングを要求することができる。
本発明の更なる実施例によれば、アダプタセレクタは、マルチキャストストリームのクライアント要求を取得及び分析することができ、更に、必要に応じてマルチキャストストリームが少なくとも1つのブロードキャストネットワークでサービス提供されることを要求する制御メッセージをマルチキャストプロキシサーバに送信することができる。
本発明の更なる実施例によれば、プロトコルは、IP Group Management Protocolの拡張である。
本発明の更なる態様では、クライアントデバイスの少なくとも1つのブロードバンドインタフェース及び1つの受信専用ブロードキャストインタフェースにそれぞれ接続されるブロードバンド帯域幅を有する少なくとも1つのブロードバンドネットワーク及び1つのブロードキャストネットワークを有する複数の通信ネットワークを通じて、マルチキャストコンテンツを送信及び/又は受信する方法が提供され、この方法は、ブロードバンド帯域幅を節約するために使用されるインタフェースを選択するステップを有する。
本発明の実施例によれば、この方法は、IPマルチキャストストリームがブロードキャストネットワークでクライアントデバイスのブロードキャストインタフェースに送信されることが選択されるように、要求を受信して要求をブロードキャストルータにリダイレクトするステップを更に有する。
本発明の更なる実施例によれば、この方法は、選択されたインタフェースをシグナリング及びアクティベーションするためのプロトコルを使用したメッセージを送信するステップと、適切な通信ネットワークを通じたマルチキャストコンテンツのルーティングを要求するステップとを有する。
本発明の更なる実施例によれば、この方法は、マルチキャストストリームのクライアント要求を取得及び分析するステップと、必要に応じてマルチキャストストリームが少なくとも1つのブロードキャストネットワークでサービス提供されることを要求する制御メッセージをマルチキャストプロキシに送信するステップとを有する。
本発明の更なる実施例によれば、この方法は、マルチキャストコンテンツをブロードキャストネットワークでクライアントデバイスに送信するために、所要の配信ツリーを構築する対応するブロードキャストルータにクライアント要求をリダイレクトするステップを有する。
有利には、プロトコルは、IP Group Management Protocolの拡張である。
好ましくは、プロトコルは、マルチキャストIPストリームを受信するため又は受信を停止するためのクライアントからの要求をシグナリングするメッセージを含む。
実施例によれば、プロトコルは、マルチキャストIPストリームがブロードキャストネットワークでもはや利用可能でないこと又は現在利用可能であることを示すマルチキャストプロキシサーバから受信した要求をシグナリングするメッセージを含む。
有利には、使用されるインタフェースは、マルチキャストコンテンツ帯域幅及び/又はこのマルチキャストコンテンツの人気に従って選択される。
コンテンツの人気は、ここでは、このコンテンツに関心のあるクライアントの数を意味する。
本発明によれば、クライアントがIPマルチキャストストリームを要求したときに、他のクライアントが同時にマルチキャスト又はブロードキャストストリームを受信している可能性があることを認識するクライアントデバイスの動作、特に少なくとも1つのブロードキャストアダプタを備えたホームネットワークゲートウェイが記載される。ゲートウェイは、ブロードキャストチャネルで最も帯域幅を消費するストリームに作用することを試みる。これを行うために、ゲートウェイは、ストリーム帯域幅、ブロードキャスト又はマルチキャストされているサービスのタイプ(種類)、同じブロードキャスト伝送ストリーム(トランスポートストリーム)で複数のストリームを受信する可能性のような複数の基準に従って、ネットワークを選択する。従って、ゲートウェイは、受動的な要素ではなく、クライアントがブロードキャストコンテンツを要求する場合を管理することができる。ヘッドエンド側では、マルチキャストプロキシの動作は、EP1298836A1に記載の動作と全体的に同じである。相違は、ゲートウェイとマルチキャストプロキシとの間で交換されるメッセージが通常のマルチキャストシグナリング(IGMP)メッセージではなく、新たなものであるという事実から生じる。IGMPメッセージは、実際に、ゲートウェイが最善の判断を行うことを可能にするのに全ての必要な情報を伝達するのに十分ではない。新たなメッセージは、この問題を解決するために、IGMPメッセージを拡張する。従って、本発明は、ターゲットの受信機により発行された要求に基づいてブロードキャストリンクにより送信される一式のプログラム又はサービスを動的に調整することを可能にし、利用可能なブロードキャスト帯域幅の最適な利用を可能にする。
複数の通信リンクを結合するシステムの概略図 本発明の実施例に従って複数の通信リンクを結合するシステムの更なる概略図 本発明の実施例によるパケットの詳細 本発明の実施例においてフローチャートで実行される方法のステップ 本発明の実施例においてフローチャートで実行される方法のステップ 本発明の実施例において更なるフローチャートで実行される方法のステップ 本発明の実施例において更なるフローチャートで実行される方法のステップ 本発明の実施例に従って複数の通信リンクを結合するシステムの更なる概略図
本発明について図面を参照して一例として詳細に説明する。
図面において、特に言及しない限り、同様の参照符号は同様の部分を示す。
図1は、ブロードキャストネットワークにおいてIGMP機能をサポートする複数の通信リンクを結合するシステム10を示している。TVセットでもよい端末12は、IPプロトコルをサポートするネットワークインタフェースとして内部ロジックにより見られるブロードキャストインタフェース14を有する。このネットワークインタフェース14は、ビデオパケットを受信し、RTP/UDP/IPマルチキャストパケットをIPスタック16に配信する。電子サービスガイド(ESG:Electronic Service Guide)のようなメタデータのおかげでアプリケーションがマルチキャストIPアドレスをTVプログラム(TV番組)に関連付けることが可能になったことを仮定して、アプリケーションは、1つのIPマルチキャストグループアドレスに対応するマルチキャストソケットを開く。
その結果、IPスタック16は、マルチキャストプロキシ20と呼ばれるIGMP前線(IGMP frontal)(ブロードキャストネットワーク18に接続される放送局により所有される機能)までトンネリングされるIGMP要求を生成する。マルチキャストプロキシ20は、ブロードキャストネットワークインフラストラクチャ18と相互作用し、既にアクティベーションされていない場合、場合によってTVプログラムの転送をアクティベーションする。プログラムをアクティベーションする判断は、このプログラムに関心のある受信機(受信者)の数のような他の基準に応じて行われる。ブロードキャストネットワーク18の部分(例えば、プログラム転送により関係する送信機)は、端末の位置に関連付けられる。この情報は、端末12が装備している場合にはGPS情報に基づいてもよく、例えばシステム情報の一部として継続してブロードキャストされるブロードキャスト送信機の識別子のような他の手段によるものでもよい。
或いは、ユーザが他のTVプログラムに同調した場合、又はユーザがサービスをシャットダウンした場合、アプリケーションはソケットを閉じなければならない。これは、関連するIPマルチキャストグループ/アドレスからの切断を示すIGMPメッセージを生成する。メッセージは再びマルチキャストプロキシ20に送信され、マルチキャストプロキシ20は再びブロードキャストネットワークを制御し、端末の位置に関連するブロードキャストネットワーク18の部分でのTVプログラムを転送する際の潜在的な停止を示す。
前述のように、マルチキャストプロキシ20は、IPTVの技術水準(xDSL TV又はDVB IPTV)に従った方法を通じて、端末12とブロードキャストネットワーク18との間の相互作用を可能にする。典型的には、IGMPメッセージは、マルチキャストIPトラヒックをフィルタリング及び転送することを判断するマルチキャストIPルータ22、22’、22’’により受信される。このプロキシ20は、ちょうどDNSサーバ又はデフォルトゲートウェイのアドレスのように、事前にホームゲートウェイにより認識されているIPアドレスによって識別される。マルチキャストプロキシ20は、別のボックスでもよく、エッジ又はブロードキャストルータ22、22’、22’’の1つに埋め込まれた機能でもよい。
マルチキャストプロキシ20は、IGMPメッセージに関連する方針を採用するために、端末12を局所化(localize)することができなければならない。局所化は、異なる手段を通じて実行されてもよく、情報は、IGMPメッセージに取り付けられなければならない。マルチキャストプロキシ20は、ブロードキャストルータ22、22’、22’’の容量と、各マルチキャストサービスにより消費される帯域幅とを認識する。マルチキャストプロキシ20は、マルチキャストサービス毎の候補受信機の数をカウントし、“最も望まれる”サービスをブロードキャストリンクのうち1つに持ってくる。ブロードキャストリンク18でサービス提供されなければならないサービスについては、これらのマルチキャストサービスに参加させる制御メッセージを専用ブロードキャストルータに送信する。マルチキャストプロキシ20は、それに従ってクライアントゲートウェイに通知する。サービスがもはやブロードキャスト配信の候補ではなくなった場合、例えば、“最も望まれる”リストで格下げし、プロキシ20は、ブロードキャストルータ22、22’、22’’に対してグループを離脱するように通知し、ゲートウェイに対してIGMP報告メンバシップメッセージを使用してブロードバンドリンク24でサービスを要求すべきであることを通知する。
ブロードキャストネットワーク18は、固有のブランチ(例えば、衛星)、地域の間に分散された一式の送信機で構成された簡単なツリー(例えば、地上波TV)又は複数レベルの階層ツリー(例えば、マルチキャスト又はケーブルネットワークをサポートするセルラネットワーク)で構成されてもよい。
ブランチでマルチキャストされるコンテンツを動的に変更することは、いくつかの意味を有する。第1に、送信ポイント26で配信されるプログラムの全体のセットが時間によって変化することを意味する。これは、末端(すなわち、送信ポイント26)において伝送多重(transport multiplex)が形成されるブロードキャストネットワーク18を指示する(advocate)。
メタデータのダウンロード(ソフトウェア更新、アプリケーション)のような様々なニーズに使用され得るいくつかの帯域幅をプログラムツリーから削除することは、統計多重プログラムにとって多くの帯域幅を可能にし、従って、より良い品質を可能にし、プッシュ型VODにとって多くの帯域幅を可能にする。
ブロードキャストネットワーク(DVB-C、DVB-T、DVB-S等)は、複数の伝送ストリーム(TS:transport stream)で構成され、それぞれは異なる周波数で配信される。伝送ストリームは、パケット化された基本ストリームをカプセル化する。伝送ストリームにおける基本ストリーム又はデータ(例えば、テーブル)の各部分は、13ビットのパケットID(PID)により識別される。本発明によれば、伝送ストリームのうち少なくとも1つがIPマルチキャストトラヒックを配信することを仮定する。IPマルチキャストトラヒックは、同じ伝送ストリーム内において通常のブロードキャストトラヒックと共存し得る。
ブロードキャストアダプタ14は、1つのみの周波数に同調することができる。すなわち、同時に単一の伝送ストリームTSのみを受信することができる。ブロードキャストアダプタ14は、全てのPIDで伝達されるコンテンツを送信するのに十分であると考えられる。すなわち選択された伝送ストリーム内において、全てのPIDを逆多重することができる。
マルチキャストトラヒックでは、異なるPIDが各IPサービスに割り当てられてもよい。従って、各サービスは個別に管理され、所与の値(PID)のパケットに含まれるトラヒックは、単一のマルチキャストサービスに対応する。ゲートウェイは、不要なトラヒックで溢れないが、ブロードキャストアダプタ14は、同時に受信されるマルチキャストサービスと同じ数のPIDをフィルタリングする必要がある。他の対策は、同じPID内で全てのIPマルチキャストトラヒックをブロードキャストすることにある。ブロードキャストアダプタ14は、1つのみのPIDを受信すればよいが、ゲートウェイは不要なトラヒックで溢れる。IPマルチキャストパケットを識別する方法(すなわち、単一のPID又はPIDストリーム毎のPID)は、双方の概念が考えられるため、ここに記載の本発明に影響を及ぼさない。
大きいマルチメディアのマルチキャストトラヒックからブロードバンドアクセスの負荷を軽減するために、このトラヒックは、可能な場合及び適切な場合には常に、DVB-Tのようなブロードキャスト送信リンク26にリダイレクトされてもよい。前述では、集約ポイントを通じたブロードバンド及びブロードキャストネットワークにおける帯域幅の最適化について説明した。この対策は、所与の時点でゲートウェイにより受信される唯一のマルチキャストサービスが存在する場合には、十分でありうまく適合する。しかし、ホームネットワーク28のように複数の接続された端末12を有するゲートウェイ30が存在する場合、図2に示すように、それぞれが同時に異なるマルチキャストサービスを要求する。
全てのサービスがブロードキャストサービスで利用可能である場合、どれが配信動作になるかは明らかでない。この理由は、多くの帯域を必要とする場合であっても、最初に要求されたマルチキャストストリームがブロードキャスト及び他のもの(初期設定ではブロードバンド)で配信されてもよいためである。
更に、ゲートウェイ30が複数のブロードキャストアダプタを有する場合は、対処されない。ゲートウェイは、他のものに対して1つのブロードキャストリンクに特権を与えてもよい。
以下では、ゲートウェイ30が前述の2つの場合(すなわち、複数のブロードキャストアダプタ及び/又は同時に要求される複数のマルチキャストリーム)のうち少なくとも1つを満たす場合、ブロードバンド及び1つ又は複数のブロードキャストネットワークでのマルチキャストトラヒックの配信を最適化するシステム及び方法が提示される。システムの概要は図2に示されている。
図2では、ホームネットワーク28は、ゲートウェイ30及び端末12で構成される。ゲートウェイ30は、ブロードバンドアダプタ36と、1つ以上のブロードキャストアダプタ34、34’を集約する。これはまた、仮想(又は論理)アダプタ32と呼ばれるアダプタセレクタを含む。仮想(又は論理)アダプタ32は、ブロードバンド36及びブロードキャストアダプタ34、34’を隠蔽する。端末12が見る全てのものは、この仮想アダプタ32である。仮想アダプタ32は、IPレイヤへの複数のインタフェース34、34’、36を隠蔽する。これらのうち1つは双方向であり、他のものはブロードキャスト受信専用である。すなわち、ゲートウェイ30により送出される各IPパケットは、双方向リンクを通過し、双方のインタフェースで受信される全てのトラヒックは、仮想アダプタ32により受信され、IPレイヤに提示される。
端末12がマルチキャストストリームを要求する毎に、仮想アダプタ32は、最善のアダプタをスマートに選択する役目を有する。マルチキャストグループに参加又は離脱するための端末32により発行された要求に従って、仮想アダプタ32は、マルチキャストストリームに関連する物理アダプタを動的且つシームレスに変更するように求めてもよい。仮想アダプタ32は、IGMPメッセージをフィルタリングし、改善したマルチキャストプロキシプロトコルを処理する。
ゲートウェイ30は、一般的な要求(IGMPメッセージ)をマルチキャストプロキシ20に送信せず、フォーマットされたメッセージを送信する前に、複数の基準に従って要求を分析する。
基準は、ホームネットワーク28のパラメータに基づく。これらのパラメータは、同時に要求されるIPマルチキャストストリーム、利用可能なブロードキャストアダプタ、マルチキャスト/ブロードキャストストリーム帯域幅及びブロードキャスト多重構成である。
通常では、端末12が特定のマルチキャストトラヒックを受信することを希望する場合、そのネットワークアダプタを介してIGMPメンバシップ報告メッセージをエッジルータに発行する。エッジルータは、要求された配信ツリー(マルチキャストソースに対するもの)を構築し、マルチキャストトラヒックを端末12に送信する。その代わりに、本発明では、クライアントIGMPメッセージは、アダプタセレクタ32により取得及び分析され、アダプタセレクタ32は、必要に応じてブロードバンドアダプタ36を介してマルチキャストプロキシ20に制御メッセージを送信し、同じマルチキャストストリームがブロードキャストリンク38でサービス提供されることを要求する。特定の実施例によれば、マルチキャストプロキシ20は、所要の配信ツリー(マルチキャストソースに対するもの)を構築するように、対応するブロードキャストルータ22、22’にメッセージを送信し、マルチキャストトラヒックを端末12に送信する。
端末の観点から、更なる制御メッセージは見えない。通常のIGMPメッセージを使用してマルチキャストフローを要求し、仮想アダプタ32を介してマルチキャストトラヒックを受信する。
RFC1112(v1)、RFC2236(v2)又はRFC3376(v3)に規定されたIGMPメッセージは、全ての必要な情報を伝達するのに十分ではない。従って、以下に提示される新たな制御メッセージが導入される。
IGMPメッセージは、ネットワークでのマルチキャストトラヒックの配信を最適化するために使用される。しかし、IGMPメッセージは、全ての必要なデータを送信するのに十分ではなく、更なる情報で拡充される必要がある。以下では、この新たなプロトコル及びメッセージが交換される方法を説明する。
仮想アダプタ32は、全ての送出するIGMPメッセージを取得し、これらをカスタムプロトコルにより置換し、同じマルチキャストサービスがブロードキャストリンク38で配信されることを要求する。
仮想アダプタ32とマルチキャストプロキシ20との間の全ての通信は、所定のポート(例えば、5000)に送信されるUDPメッセージにより行われる。仮想アダプタのIPアドレスは、ゲートウェイのパブリックIPアドレスである。マルチキャストプロキシのIPアドレスは、DHCPを介して事前に認識又は受信される。
マルチキャストプロキシ20は、現在どのサービスが様々なブロードキャストリンク38でサービス提供されているかを認識しており、従って、各リンクの残りの容量を認識している。従って、サービスが既に配信されているか否かに応じて、その他にブロードキャストリンク38の残りの帯域幅に応じて、参加要求を承認又は拒否することができる。要求を承認する場合、仮想アダプタ32は、関連するブロードキャストアダプタ34、34’でマルチキャストトラヒックを受信する用意をしなければならない。拒否する場合、仮想アダプタ32は、(どのバージョンのIGMPプロトコルであっても)通常のIGMPメンバシップ報告メッセージを使用して、そのブロードバンドインタフェース36でマルチキャストグループに参加しなければならない。端末12が所与のマルチキャストサービスを要求する最初のものであり、要求がプロキシ20により承認された場合、プロキシ20は、ブロードキャストリンク38でサービスを配信することを開始するメッセージを専用のブロードキャストルータ22、22’に送信する。所与のサービスを受信する端末12がサービスを離脱する場合、プロキシ20は、サービスを配信することを停止してもよいことをブロードキャストルータ22、22’に通知する。
プロトコルメッセージは、図3に示すように以下の構文を有する。
・UDP/IPヘッダ(ソース/宛先アドレス及びポート)
・メッセージタイプ、8ビット(以下に説明する)
・ブロードキャストリンクのフィールド、8ビット(以下に説明する)
・埋め込みIGMPメッセージ、メッセージタイプに依存する
・ブロードキャストデータ(任意選択)、メッセージタイプに依存する
“ブロードキャストリンク”のフィールドは、各ビットがブロードキャスト送信リンクのタイプに対応するビットマスクである。その使用はメッセージタイプに依存し、前述のメッセージタイプの説明で行われる。
例えば、以下の対応テーブルを有してもよい。
値 ブロードキャストリンクタイプ
0x1 DVB-T
0x2 DVB-S
0x4 DVB-C
0x8 DVB-H
以下に、メッセージタイプ及びその使用について説明する。
・クライアント参加要求(メンバシップ報告)
メッセージタイプ:0x01
ブロードキャストリンクは、所望のマルチキャストトラヒックを受信するために仮想アダプタ32により選択された全てのゲートウェイの利用可能なブロードキャストアダプタをリストにする。
埋め込みIGMPメッセージは、クライアントアプリケーションにより送信されたメッセージであり、端末12が参加することを希望するマルチキャストグループを含む。
ブロードキャストデータ:適用不可能
・クライアント離脱要求
メッセージタイプ:0x02
ブロードキャストリンク:マルチキャストストリームを受信するブロードキャストリンクを指定する。
埋め込みIGMPメッセージは、クライアントアプリケーションにより送信されたメッセージであり、端末12が離脱することを希望するマルチキャストグループを含む。
ブロードキャストデータ:適用不可能
・プロキシによるクライアントへの参加承認
メッセージタイプ:0x10
ブロードキャストリンク:マルチキャストトラヒックが利用可能なブロードキャストリンクを指定する。唯一のビットが1に設定されなければならず、他はゼロになる。
埋め込みIGMPメッセージは、参加要求により伝達されたメッセージであり、端末12が参加することを希望するマルチキャストグループを含む。このメッセージを受信すると、仮想アダプタ32は、専用のブロードキャストアダプタでマルチキャストトラヒックを受信する用意をしなければならない。
ブロードキャストデータは、マルチキャストストリームを受信するために必要な帯域幅と、マルチキャストストリームに迅速に接続することを可能にするためのブロードキャストリンクについての全てのパラメータとを含む。一式のパラメータは、ブロードキャストリンクのタイプに依存する(周波数、変調、FECパラメータ、偏波、PID等)。
・プロキシによる参加拒否(通常のマルチキャストを試みる)
メッセージタイプ:0x11
ブロードキャストリンク:適用不可能
埋め込みIGMPメッセージは、参加要求により伝達されたメッセージであり、端末12が参加することを希望するマルチキャストグループを含む。このメッセージを受信すると、仮想アダプタ32は、通常通りブロードバンドアダプタでマルチキャストトラヒックを受信するために、通常のIGMPメンバシップ報告を発行しなければならない。
ブロードキャストデータ:適用不可能
・プロキシのBCルータからの参加の要求
メッセージタイプ:0x12
ブロードキャストリンク:適用不可能
埋め込みIGMPメッセージは、メンバシップ報告メッセージであり、ブロードキャストルータが参加しなければならないマルチキャストグループを含む。
ブロードキャストデータ:適用不可能
・プロキシのBCルータからの離脱の要求
メッセージタイプ:0x13
ブロードキャストリンク:適用不可能
埋め込みIGMPメッセージは、離脱グループメッセージであり、ブロードキャストルータが離脱しなければならないマルチキャストグループを含む。
ブロードキャストデータ:適用不可能
・プロキシのクライアントに対するメンバシップの報告の要求(メンバシップクエリ)
メッセージタイプ:0x14
ブロードキャストリンク:適用不可能
埋め込みIGMPメッセージは、メンバシップクエリメッセージであり、プロキシがメンバをカウントすることを希望するマルチキャストグループを含む。
ブロードキャストデータ:適用不可能
以下では、マルチキャストIPストリームを受信することが要求された場合、適切なアダプタを選択するための仮想アダプタ32の動作について説明する。動作は、図4のフローチャートに示されている。図4は図4.1と図4.2とに分割されている。仮想アダプタ32は、端末12からIGMPメッセージのみを受信する。IGMP要求メッセージは、帯域幅、コンテンツのタイプ等のような要求されたマルチキャストストリーム自体についての情報を含まない。
まず、仮想アダプタ32は、受信しているブロードキャストストリームについての情報(ブロードキャストアダプタ、周波数のような多重の記述、必要な帯域幅)と、受信しているマルチキャストストリームについての情報(マルチキャストIPアドレス、各ストリームを受信しているクライアントの数、必要な帯域幅、アダプタ及びブロードキャストの場合にはアダプタ34、34’についての情報(多重の記述))とのリストを備えたテーブルを維持管理する。このリストは、“マルチキャスト/ブロードキャストストリームのリスト”と呼ばれる。
仮想アダプタ32はまた、利用可能なブロードキャストアダプタのリストも維持管理する。このリストは、既にストリームを受信するために使用されていたとしても、全ての存在するブロードキャストアダプタ34、34’で初期化される。このリストが空である場合、このことは、利用可能なブロードキャストアダプタ34が存在しないことを意味する。ここでは、全てのIPマルチキャストストリームが自動的にブロードバンドアダプタ36を通じてブロードバンドネットワークで配信されるため、仮想アダプタ32は意味をなさない。
仮想アダプタ32の初期状態は、100において、要求を待機することである。ここでは、仮想アダプタ32は、端末12からのIGMP要求を待機している。“利用可能なブロードキャストアダプタ”のリストは、全てのブロードキャストアダプタ34、34’で初期化される。
端末12がマルチキャストストリームを要求すると、仮想アダプタ32は、IGMPメッセージを分析し、102においてマルチキャストIPアドレスと端末のIPアドレスとを取得する。
判断ユニット104において、複数の場合がここから生じる。
第1の場合、マルチキャストストリームは、ホームネットワーク28の他の端末12により現在受信されている。106において、仮想アダプタ32は、マルチキャスト/ブロードキャストストリームのリスト機能の更新を介して、このストリームを受信する端末12のカウンタをインクリメントしさえすればよい。マルチキャストストリームはホームネットワークに既に配信されているため、何も行うことはない。より具体的には、仮想アダプタ32は、ストリームをホームネットワークの適切なリンクで配信しさえすればよい。他の構成パラメータを変更する必要はなく、要求をプロキシに送信する必要もない。従って、状態100に戻り、更なる要求を待機する。
第2の場合、ホームネットワーク28の他の端末12は、このストリームを受信していない。
仮想アダプタ32は、利用可能なブロードキャストアダプタ34のリストが空であるか否かを検査する。
リストが空である場合、110において、仮想アダプタ32は、適切なマルチキャストIPアドレスでIGMP参加要求をブロードバンドネットワークで送信し、112において、“シームレスな再振り向け(re-affectation)”ステップに入り(これらのステップは以下に説明する)、106において、マルチキャスト/ブロードキャストストリームのリストを更新し、初期状態100に戻る。
リストが空でない場合、114において、仮想アダプタ32は、パラメータとして利用可能なブロードキャストアダプタ34のリストを用いて、“クライアント参加要求”(メッセージタイプ:0x01)をマルチキャストプロキシ20に送信する。
116においてマルチキャストプロキシ20から応答メッセージを受信すると、これを分析する。118において2つの場合が生じる。メッセージが“プロキシによる参加拒否”である場合、仮想アダプタ32は、ブロードバンドネットワークで適切なマルチキャストIPアドレスでIGMP参加要求を送信し、“シームレスな再振り向け”ステップ112に入り(これらのステップは以下に説明する)、106において、マルチキャスト/ブロードキャストストリームのリストを更新し、初期状態100に戻る。
メッセージが“プロキシによるクライアントへの参加承認”メッセージである場合、仮想アダプタ32は、これを分析し、120において、ブロードキャストアダプタを取得する。この最後のアダプタがブロードキャスト又はマルチキャストストリームを受信するために既に使用されているか否かは、112において判断される。ブロードキャストアダプタ34が使用されていない場合、仮想アダプタ32は、124において、全ての必要なパラメータ(周波数、変調、PID等)を渡すことにより、要求されたマルチキャストストリームを受信するようにブロードキャストアダプタ34を駆動し、“シームレスな再振り向け”ステップ112に入り(これらのステップは以下に説明する)、106において、マルチキャスト/ブロードキャストストリームのリストを更新し、初期状態100に戻る。
ブロードキャストアダプタ34が1つ又は複数のストリームを受信するために現在使用されている場合、仮想アダプタ32は、126において、これらの最後のストリーム(伝送ストリーム)のパラメータを分析する。マルチキャストストリームが128で受信されているストリームと同じ伝送ストリーム(TS)で利用可能であるか否かを検査する。
要求されたストリームが同じ伝送ストリームでも利用可能である場合、仮想アダプタ32は、124において、全ての必要なパラメータ(特にPID)を渡すことにより、要求されたマルチキャストストリームも受信するようにブロードキャストアダプタ34を駆動し、“シームレスな再振り向け”ステップ112に入り(これらのステップは以下に説明する)、106において、マルチキャスト/ブロードキャストストリームのリストを更新し、初期状態100に戻る。
そうでない場合、ブロードキャストアダプタ34は、これらをシームレスに受信することはできない。この場合、仮想アダプタ32は、ブロードキャストネットワークで取得される最も適切なものを選択しなければならない。この選択基準は、130では帯域幅である。既に受信しているストリームの合計が132で要求されたものより大きい帯域幅を要求する場合、仮想アダプタ32は、134において、このブロードキャストアダプタを削除することにより、利用可能なブロードキャストアダプタのリストを更新し、ステップ108に戻る。仮想アダプタ32は、前述のように、選択されたブロードキャストリンクで既に受信しているストリームを依然として受信し続ける。
要求されたストリームが既に受信しているものより大きい帯域幅を要求する場合、138において、仮想アダプタは、136において全ての現在受信しているストリームの中で、マルチキャストサービスとして利用可能でない少なくとも1つのブロードキャストストリーム(例えば、IPTVサービス)が存在するか否かを検査する。これが当てはまる場合、ブロードキャストアダプタ34は、現在受信しているサービスを依然として受信し続ける。仮想アダプタ32は、134において、このブロードキャストアダプタを削除することにより、利用可能なブロードキャストアダプタを更新し、ステップ108に戻る。
そうでない場合、全てのストリームはマルチキャストサービスとして利用可能である。このステップは、全てのストリームについて個々に繰り返される。仮想アダプタ32は、処理に再び入る。すなわち、他のアダプタ34’で受信するために、既に受信しているストリームについてステップ104に進む。
利用可能なブロードキャストアダプタのリストは、これを除く全ての存在するブロードキャストアダプタ及び既に受信しているIPマルチキャストストリームのうち1つになるマルチキャストアドレスで初期化される。このステップ140は繰り返し行われる。次に、仮想アダプタ32は、ブロードキャストアダプタ34への初期の要求されたストリームに振り向ける。すなわち、124において全ての必要なパラメータ(TSパラメータ、PID等)を渡すことにより、要求されたマルチキャストストリームを取得するようにブロードキャストアダプタ34を駆動し、“シームレスな再振り向け”ステップ112に入り(これらのステップは以下に説明する)、106において、マルチキャスト/ブロードキャストストリームのリストを更新し、初期状態100に戻る。
前述のように処理することにより、ブロードキャストネットワークとブロードバンドネットワークとの間の切り替えが端末12にとってシームレスになることが保証される。すなわち、コンテンツ受信の停止が存在しない。このため、仮想アダプタ32は、新たなストリームに振り向けるブロードキャストアダプタでの受信を停止する前に、既に受信しているストリームがブロードキャスト又はブロードバンドでもよい他のアダプタで受信されることを確保する。
2つのストリームのビットレートが同一である場合、更なる差別化(すなわち、端末優先度、例えば、子供の寝室もののより優先度を有するラウンジのディスプレイ)を考慮することも可能になり得る。この点は、フローチャートにおいて考慮されていない。
前述では、以下に提示する“シームレスな再振り向け”ステップ112について言及した。まず、仮想アダプタ32は、142において、要求されたストリームが同じクライアントの他のアダプタで既に受信しているか否かを検査する。これは、ストリームがアダプタ34から他のアダプタに再振り向けするときに生じる。アルゴリズムは、ストリームが古いもので停止する前に、新たなアダプタ34で受信されることを確保する。要求されたストリームが他のアダプタ34で受信されていない場合、仮想アダプタ32は、106においてマルチキャスト/ブロードキャストストリームのリストを更新し、初期状態100に戻る。
要求されたストリームが他のアダプタ34で既に受信している場合、仮想アダプタ32は、144において、このストリームがこのクライアントのブロードバンドアダプタ36でも受信されているか否かを検査する。このストリームが他のブロードキャストアダプタで受信されており、このクライアントのブロードバンドアダプタで受信されていない場合、仮想アダプタ32は、146において、“クライアント離脱要求”(メッセージ0x02)をマルチキャストプロキシ20に送信する。次に、仮想アダプタ32は、106において、マルチキャスト/ブロードキャストストリームのリストを更新し、初期状態100に戻る。このストリームが他のブロードバンドアダプタ34でも受信されている場合、仮想アダプタ32は、148において“IGMP離脱グループ”を送信する。次に、処理は“クライアント離脱要求”を送信するステップ146に進む。
図5.1と図5.2とに分割されている図5を参照して、ブロードキャストストリームを受信することを要求されたときの仮想アダプタ32の動作について説明する。
仮想アダプタ32の初期状態は、前の部分のものと同じである。すなわち、200において、要求を待機する。この場合、端末12からブロードキャストストリームを受信する要求を待機している。また、全ての存在するブロードキャストアダプタで利用可能なブロードキャストストアダプタのリストを初期化する。
仮想アダプタ23がこのような要求を受信すると、202において、ブロードキャストストリームについての情報(TS、PID等)を取得し、204において、ブロードキャストアダプタ34が利用可能であるか否か、すなわち、他のストリームを受信するために使用されていないか否かを検査する。ブロードキャストアダプタ34が使用されていない場合、仮想アダプタ32は、206において、全ての必要なパラメータ(TSパラメータ、PID等)を渡すことにより、要求されたブロードキャストストリームを取得するようにブロードキャストアダプタ34を駆動し、マルチキャスト/ブロードキャストストリームのリストを更新し、初期状態208に戻る。
ブロードキャストアダプタ34が他のストリームを受信するために現在使用されている場合、仮想アダプタ32は、210において、この最後のストリームのパラメータ(伝送ストリームパラメータと呼ばれる)を分析する。212において、ブロードキャストストリームが、受信しているストリームと同じ伝送ストリーム(TS)で利用可能であるか否かを検査する。
全てのストリームが同じ伝送ストリームにある場合、仮想アダプタは、206において全ての必要なパラメータ(特にPID)を渡すことにより、要求されたブロードキャストストリームも取得するようにブロードキャストアダプタを駆動し、206において、マルチキャスト/ブロードキャストストリームのリストを更新し、初期状態200に戻る。
同じ伝送ストリームにない場合、すなわち、ブロードキャストアダプタがこれらを同時に受信することができない場合、仮想アダプタ32は、214において、このブロードキャストネットワークで受信される最も適切なストリームを選択しなければならない。216において、現在受信しているストリームの中で、IPストリーム(IPTVサービス)として利用可能でない1つのブロードキャストストリームが存在するか否かを検査する。IPストリームとして利用可能でない少なくとも1つのブロードキャストストリームが存在する場合、仮想アダプタ32は、216において、現在受信しているストリームを受信し続けるように特権を与え、218において、要求されたブロードキャストストリームがIPストリーム(IPTVサービス)として利用可能であるか否かを検査する。ブロードキャストストリームが停止されることを希望しないため、ブロードキャストアダプタは、ブロードキャストストリームを受信し続ける。
次に、仮想アダプタ32は、このブロードキャストアダプタ34を削除することにより、利用可能なブロードキャストアダプタ34のリストを更新し、220において、“利用可能なブロードキャストアダプタのリスト”が空であるか否かを検査する。リストが空である場合、仮想アダプタ32は、222において、要求されたブロードキャストストリームがIPストリーム(IPTVサービス)として利用可能であるか否かを検査する。そうでない場合、仮想アダプタ32は、要求されたストリームが利用可能でないことを示すエラーメッセージ224を戻す。IPストリームとして利用可能である場合、適切なIPアドレス228を用いた処理に入り、利用可能なブロードキャストアダプタ34のリストは、これを除く全てのブロードキャストアダプタを含む。リストが空でない場合、仮想アダプタ32は、226において、要求されたブロードキャストストリームが他のブロードキャストネットワークで利用可能であるか否かを検査する。他のブロードキャストネットワークで利用可能である場合、230からステップ202に入り、これにより、利用可能なブロードキャストアダプタ34のリストは、これを除く全てのブロードキャストアダプタ34を含む。
216において、全ての現在受信しているストリームがIPストリームとして利用可能である場合、仮想アダプタ32は、232において、要求されたブロードキャストストリームの帯域幅が現在受信しているものの帯域幅より大きいか否かを検査する。234においてこれが当てはまる場合、仮想アダプタ32は、236において、適切なIPアドレスを用いた処理に入り、利用可能なブロードキャストアダプタのリストは、それぞれの既に受信しているストリームのブロードキャストアダプタを全て含む。その後、206において、全ての必要なパラメータ(周波数、変調、PID等)を渡すことにより、要求されたブロードキャストストリームを受信するようにブロードキャストアダプタを駆動し、マルチキャスト/ブロードキャストストリームのリスト208を更新し、初期状態200に戻る。
そうでない場合、仮想アダプタ32は、ステップ218において、要求されたブロードキャストストリームがIPストリーム(IPTVサービス)として利用可能であるか否かを検査する。
前述の複数のステップについて更に詳細に説明する。
・ステップ:マルチキャストIPストリームの受信を停止する端末12からの要求
端末12がマルチキャストIPストリームの受信を停止することを希望する場合、仮想アダプタ32は、カウンタを下げる。カウンタがヌルでない場合、仮想アダプタ32は何も行わず、他の端末に対してこのマルチキャストストリームを受信し続けさせる。カウンタがヌルである場合、仮想アダプタ32は、グループを離脱するメッセージ(メッセージ0x02)を“マルチキャストプロキシ”に送信し、“IGMP離脱グループ”メッセージを送信し、このマルチキャストIPストリームについての情報を削除することにより、マルチキャスト/ブロードキャストストリームのリストを更新し、ホームネットワーク28へのストリームの配信を最適化するために、ブロードバンドで現在受信している全てのマルチキャストIPストリームについて前述のアルゴリズムを処理する。これを行うために、仮想アダプタ32は、ストリームを選択し、全ての存在するブロードキャストアダプタ34及び既に受信しているマルチキャストIPストリームの1つになる所与のマルチキャストアドレスで利用可能なブロードキャストアダプタ34のリストを更新し、既に受信しているマルチキャストIPストリームについての情報を削除することにより、マルチキャスト/ブロードキャストストリームのリストを更新する。
・ステップ:ブロードキャストストリームの受信を停止する端末からの要求
端末12がブロードキャストストリームの受信を停止することを希望する場合、仮想アダプタ32は、このブロードキャストストリームについての情報を削除することにより、マルチキャスト/ブロードキャストストリームのリストを更新し、ホームネットワーク28へのストリームの配信を最適化するために、ブロードバンドで現在受信している全てのマルチキャストIPストリームについて前述のアルゴリズムを処理する。これを行うために、仮想アダプタ32は、ストリームを選択し、全ての存在するブロードキャストアダプタ34及び既に受信しているマルチキャストIPストリームの1つになる所与のマルチキャストアドレスで利用可能なブロードキャストアダプタ34のリストを更新し、既に受信しているマルチキャストIPストリームについての情報を削除することにより、マルチキャスト/ブロードキャストストリームのリストを更新する。
・ステップ:マルチキャストIPストリームがブロードキャストネットワークでもはや利用可能でないことを示すマルチキャストプロキシから受信した要求
マルチキャストプロキシ20では、ブロードキャストIPマルチキャストストリームの選択のアルゴリズムは、マルチキャストIPストリームの配信ネットワークの変更をもたらし、この最後のものをブロードキャストからブロードバンドに切り替えることをもたらす可能性がある。この場合、プロキシ20は、変更(メッセージ0x11)を仮想アダプタ32に通知しなければならない。このようなメッセージが仮想アダプタ32により受信された場合、ブロードバンドアダプタでマルチキャストIPストリームを受信し始め(“IGMPクライアント参加”メッセージを送信する)、このストリームをブロードキャストアダプタ34で受信することを停止する。ブロードキャストアダプタ34が使用されていない場合、ホームネットワーク28へのストリームの配信を最適化するために、現在受信している全ての他のマルチキャストIPストリームについて前述の処理が実行される。
・ステップ:マルチキャストIPがブロードキャストネットワークで現在利用可能であることを示すマルチキャストプロキシから受信した要求
マルチキャストプロキシ20では、ブロードキャストIPマルチキャストストリームの選択のアルゴリズムは、マルチキャストIPストリームの配信ネットワークの変更をもたらし、この最後のものをブロードバンドからブロードキャストに切り替えることをもたらす可能性がある。この場合、プロキシ20は、メッセージ0x10を使用して変更を仮想アダプタ32に通知しなければならない。このようなメッセージが仮想アダプタにより受信された場合、前述の処理に入る。
技術水準に加えて、マルチキャストプロキシは、前述のメッセージを管理しなければならず、仮想アダプタから受信したメッセージ(0x01及び0x02)を解釈し、仮想アダプタに応答し(0x10、0x11及び0x14)、要求をブロードキャストルータに送信すること(0x12及び0x13)ができなければならない。
ブロードキャストルータ22は、プロトコルにより制御可能になるように拡張された典型的なルータ装置である。プロキシ20から参加メッセージ(タイプ0x12)を受信した場合、取り付けられたIGMPメッセージを読み取り、マルチキャストグループを取得する。その周辺ルータ22’から同じマルチキャストサービスを要求するために、通常の手順(PIM、DVMRP等)を使用する。次に、更なるサービスを伝達するために、ブロードキャストリンク構成を実行する。
プロキシ20から離脱メッセージ(タイプ0x13)を受信すると、埋め込まれたIGMPメッセージにより伝達されたマルチキャストアドレスにより示されたグループを離脱し、ブロードキャストリンク38でのサービスの送信を停止する。ブロードキャストルータがブロードキャストサービスのリストを管理する装置(例えば、DVB-HのIPE)を駆動する方法及びそのシグナリング(例えば、SI/PSIテーブル)は、この開示の範囲外である。
前述の説明では、アダプタの選択は、ゲートウェイ30で実現される。変形例は、マルチキャストプロキシ20への選択の集中化にある。このプロキシ20は、最善のリンク候補を選択するために、各ゲートウェイ(ブロードキャストアダプタ等)の構成及び各ゲートウェイにより受信される全てのストリームを備えたテーブルを管理しなければならない。しかし、マルチキャストプロキシ20は、ブロードキャストストリームがゲートウェイにより現在受信されているか否かを認識しない。このことは、ブロードキャストストリームを受信しているため、良好な候補でないブロードキャストアダプタを選択することをもたらす可能性がある。この欠如を埋めるために、仮想アダプタ32はまた、現在受信しているブロードキャストストリームについての情報をマルチキャストプロキシ20に通知しなければならない。
マッピングは、どの端末がどのDVB-Tルータに属するかを示す。マルチキャストプロキシ20は、DSLAM300の局所化及びブロードキャストルータのカバレッジエリアを認識し、端末の要求を適切なブロードキャストルータにマッピングする。図6において、制御メッセージフローは、点線302で示されており、マルチキャストトラヒックはコンテンツサーバ306への実線304により表されている。
或いは、DVB-T/ブロードキャストのカバレッジエリア毎に1つのプロキシが存在してもよい。これは、そのエリアにおいて常に正確なプロキシに連絡するように仮想アダプタを構成することを意味する。プロキシは、DVB-T/ブロードキャストルータに統合されてもよく、この場合、マッピング動作を実行する必要がない。
ブロードキャストリンクへのハンドオフはまた、ネットワークにより開始されてもよい。或る時点において、ブロードキャストリンクの不十分な帯域幅のため、プロキシは、特定のグループの複数の参加要求を拒否している。他のサービスが終了した場合、ブロードキャスト帯域幅は解放され、他のサービスを伝達する機会を与える。プロキシ20は、現在このサービスを受信している仮想アダプタに到達するために、前に拒否したグループのIGMPメンバシップクエリを送信する。現在サービスを受信している仮想アダプタ32は、通常のIGMPメンバシップ報告メッセージに加えて、プロキシ20に対して“クライアント参加要求”(メッセージタイプ0x01)で応答する。プロキシは、関心のあるクライアントの数に応じて、サービスをブロードキャストリンクに切り替えることを判断してもよい。
要するに、本発明は、ターゲットの受信機により発行された要求に基づいてブロードキャストリンクにより送信される一式のプログラム又はサービスを動的に調整することを可能にし、利用可能なブロードキャスト帯域幅の最適な利用を可能にする。
本発明の特定の実施例についてここで説明したが、本発明の他の変更、変形及び可能性が実現可能であることが当業者により分かる。従って、このような変更、変形及び可能性は、本発明の要旨及び範囲内に入るものと考えられるべきであり、従って、ここに記載及び/又は例示される本発明の一部を形成する。
好ましい実施例において本発明について説明したが、発明能力を発揮せずに、当業者の能力の範囲内で、複数の変更及び実施例が可能であることは明らかである。従って、本発明の範囲は、特許請求の範囲により規定される。

Claims (13)

  1. クライアントデバイスの少なくとも1つのブロードバンドインタフェース及び1つの受信専用ブロードキャストインタフェースにそれぞれ接続されるブロードバンド帯域幅を有する少なくとも1つのブロードバンドネットワーク及び1つのブロードキャストネットワークを有する複数の通信ネットワークを通じて、マルチキャストコンテンツを受信可能なクライアントデバイスであって、
    ブロードバンド帯域幅を節約するために使用されるインタフェースを選択可能なアダプタセレクタを有するクライアントデバイス。
  2. 前記アダプタセレクタは、前記選択されたインタフェースのシグナリング及びアクティベーションを可能にするためのプロトコルを使用したメッセージを送信し、適切な通信ネットワークを通じた前記マルチキャストコンテンツのルーティングを要求することができる、請求項1に記載のクライアントデバイス。
  3. 前記アダプタセレクタは、マルチキャストストリームのクライアント要求を取得及び分析することができ、更に、必要に応じて前記マルチキャストストリームが前記少なくとも1つのブロードキャストネットワークでサービス提供されることを要求する制御メッセージをマルチキャストプロキシサーバに送信することができる、請求項2に記載のクライアントデバイス。
  4. 前記プロトコルは、IP Group Management Protocolの拡張である、請求項2又は3に記載のクライアントデバイス。
  5. クライアントデバイスの少なくとも1つのブロードバンドインタフェース及び1つの受信専用ブロードキャストインタフェースにそれぞれ接続されるブロードバンド帯域幅を有する少なくとも1つのブロードバンドネットワーク及び1つのブロードキャストネットワークを有する複数の通信ネットワークを通じて、マルチキャストコンテンツを送信及び/又は受信する方法であって、
    ブロードバンド帯域幅を節約するために使用されるインタフェースを選択するステップを有する方法。
  6. IPマルチキャストストリームが前記ブロードキャストネットワークで前記クライアントデバイスの前記ブロードキャストインタフェースに送信されることが選択されるように、要求を受信して前記要求をブロードキャストルータにリダイレクトするステップを更に有する、請求項5に記載の方法。
  7. 前記選択されたインタフェースをシグナリング及びアクティベーションするためのプロトコルを使用したメッセージを送信するステップと、
    適切な通信ネットワークを通じた前記マルチキャストコンテンツのルーティングを要求するステップと
    を有する、請求項5又は6に記載の方法。
  8. マルチキャストストリームのクライアント要求を取得及び分析するステップと、
    必要に応じて前記マルチキャストストリームが前記少なくとも1つのブロードキャストネットワークでサービス提供されることを要求する制御メッセージをマルチキャストプロキシに送信するステップと
    を有する、請求項7に記載の方法。
  9. 前記マルチキャストコンテンツを前記ブロードキャストネットワークで前記クライアントデバイスに送信するために、所要の配信ツリーを構築する対応するブロードキャストルータに前記クライアント要求をリダイレクトするステップを有する、請求項8に記載の方法。
  10. 前記プロトコルは、IP Group Management Protocolの拡張である、請求項7ないし9のうちいずれか1項に記載の方法。
  11. 前記プロトコルは、マルチキャストIPストリームを受信するため又は受信を停止するための前記クライアントデバイスからの要求をシグナリングするメッセージを含む、請求項7ないし9のうちいずれか1項に記載の方法。
  12. 前記プロトコルは、マルチキャストIPストリームが前記ブロードキャストネットワークでもはや利用可能でないこと又は現在利用可能であることを示すマルチキャストプロキシサーバから受信した要求をシグナリングするメッセージを含む、請求項7ないし9のうちいずれか1項に記載の方法。
  13. 使用されるインタフェースは、マルチキャストコンテンツ帯域幅及び/又は前記マルチキャストコンテンツの人気に従って選択される、請求項5ないし12のうちいずれか1項に記載の方法。
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