JP2015500708A - かみそり用の仮想枢動軸線を作り出す連結機構 - Google Patents

かみそり用の仮想枢動軸線を作り出す連結機構 Download PDF

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Abstract

仮想枢動軸線を中心に回転するかみそりカートリッジを含む連結機構を介して握持部に接続されるかみそり刃アセンブリが提供される。この連結機構は、仮想枢動軸線を中心にカートリッジを回転させるために握持部から懸架される。仮想枢動軸線は、カートリッジの前縁に向かってカートリッジの中点の前方に、かつ皮膚内に位置する仮想枢動軸線領域内に位置付けられる。仮想枢動軸線領域は、第1の境界及び第2の境界によって画定される。

Description

本発明は、剃毛かみそりに関し、より具体的には、ユーザーに、剃毛中の改善された制御及び密接性を提供する、剃毛かみそり設計に関する。具体的には、剃毛かみそりは、一方の端部で握持部に枢動可能に接続され、かつそれから懸架され、反対の端部でかみそりカートリッジに枢動可能かつ取り外し可能に接続される連結機構を含む。この連結機構は、かみそりカートリッジが仮想枢動軸線領域内に位置する仮想枢動軸線を中心に回転することを可能にする。
本発明は、隣接する握持部を用いて、剃毛される皮膚の表面を横切るように動かされる刃先を伴う剃毛刃を含むカートリッジを備える、湿式剃毛かみそりに関する。従来の安全かみそりは、刃又は刃の刃先に対して実質的に平行な枢動軸を中心に枢動運動するように握持部に接続される、刃ユニットを有する。例えば、米国特許第7,197,825号及び同第5,787,586号は、刃(単数又は複数)に対して実質的に平行な枢動軸線を中心に枢動運動することができる刃ユニットを有するようなかみそりを開示している。単一の軸線を中心とした枢動運動は、剃毛中に、刃ユニットがユーザーの皮膚の輪郭に追従することを可能にする、皮膚とのある程度の適合性を提供する。そのような安全かみそりは、長年にわたって成功裡に市販されてきた。しかしながら、かみそりの握持部を制御し、操作するために要求される器用さと併せて、刃ユニットは、平らなままであることができず、刃ユニットの単一の軸線を中心とした限られた枢動能力のために、剃毛中、皮膚からしばしば離れる。これらの欠陥の組み合わせは、剃毛中の滑り及び総合的な快適さに影響を及ぼす可能性がある。
剃毛中のカートリッジの皮膚接触部分の皮膚表面との適合性を維持する目的で、剃毛中のカートリッジの運動を可能にするように、カートリッジを握持部上に取り付けるための様々な提案がなされてきた。例えば、多くの現在市販されているかみそりは、カートリッジ内に組み込まれる細長い刃の刃先に対して平行に延在する枢動軸線を、カートリッジの中心に提供することによって、カートリッジが剃毛ストロークを通して平らであることを可能にする、枢動機構を含む。カートリッジ20の中心に枢動軸線3を含むかみそりが、図1Bに図示されている。図1Bに示されるように、中心で枢動されるカートリッジが皮膚2内の隆起に近づく際、刃16は、皮膚2に押し付けられ、切り傷の危険性を高め、これは、潜在的に製品の安全に影響を及ぼす可能性がある。結果として、枢動するかみそりカートリッジは、厳重ガードカートリッジ20を製造するために、図1Aに図示されるように、ガード15の下に枢動軸線3を有する、枢動軸線カートリッジへと進歩した。前方に枢動するかみそりカートリッジが、図1Aに示される隆起を横断する際、刃16は、皮膚2から離れるように自由に回転することができ、切り傷の危険性を低減する。しかしながら、前方に枢動するカートリッジは、厳重ガードカートリッジが、カートリッジの皮膚との接触、並びに対応する圧力分布に影響を及ぼし、これらは両方とも剃毛効率及び感触に重要である、という点において欠点を有する。
かみそりの開発を通して、カートリッジ対皮膚角度、又はCTSAは、カートリッジと皮膚との間の接触をより良く理解するための主要な評価基準となっている。図1Cに図示されるように、CTSAは、皮膚接線4とガード15及びキャップ18の接線である切断面6との間の角度αである。剃毛ストロークを通した最適なカートリッジ対皮膚接触及び圧力分布には、平らなCTSA αが望ましい。
研究は、CTSAがカートリッジの枢動軸線位置に依存することを明らかにした。剃毛面の下方かつ皮膚内に位置する仮想枢動軸線を中心に枢動することができる剃毛かみそりカートリッジを設計することによって、剃毛ストロークを通して平らなカートリッジ対皮膚角度を提供できることが発見された。しかしながら、枢動機構は、多くの場合、望ましい仮想枢動軸線位置を提供する能力を限定するカートリッジの制約によって制限される。例えば、シェルベアリングは、仮想枢動軸線を作り出すことが知られている、かみそり設計において一般的に使用される枢動機構である。仮想枢動軸線を作り出すことができるシェルベアリングの例が、米国特許第5,661,907号に開示されている。しかしながら、シェルベアリングは、ガタつく及び固まる可能性があり、乏しい機能性並びに低品質な感触をもたらす。これらの特徴は、同様にカートリッジの制約に限定される、シェルの半径が増加すると軽減される。したがって、シェルベアリングは、仮想枢動軸線を作り出す能力をいくらか限定される。
米国特許第7,197,825号 米国特許第5,787,586号 米国特許第5,661,907号
したがって、剃毛ストロークを通して、最小限の切り傷で、平らなCTSAを維持することができる最適な仮想枢動軸線位置を作り出すことができる、湿式剃毛かみそり用の枢動機構の必要性が存在する。また、カートリッジの物理的境界に限定されない最適な仮想枢動軸線位置を作り出すことができる、湿式剃毛かみそり用の枢動機構の必要性も存在する。
一態様では、本発明は、広くは、仮想枢動軸線を中心に回転するカートリッジを提供する連結機構を介して握持部に接続されるかみそり刃アセンブリを特長とする。カートリッジは、前縁、後縁、及び前縁と後縁との間に中点を備える。ガード部材は、前縁の近くに配置され、キャップ部材は、後縁の近くに配置される。少なくとも1つの刃は、ガード部材とキャップ部材との間に配置される。カートリッジは、ガード部材及びキャップ部材に接する切断面を提供する。連結機構は、仮想枢動軸線を中心にカートリッジを回転させるために握持部から懸架される。仮想枢動軸線は、カートリッジの前縁に向かってカートリッジの中点の前方に、かつ皮膚内に位置する仮想枢動軸線領域内に位置付けられる。仮想枢動軸線領域は、第1の境界及び第2の境界によって画定される。第1の境界及び第2の境界は、カートリッジの中点で切断面上に位置する原点を有するX軸線及びY軸線上に位置する。X軸線は、切断面に対して平行な+X方向にカートリッジの前縁に向かって前方に延在し、Y軸線は、切断面に垂直な+Y方向に皮膚から離れて延在する。第1の境界は、X=0によって画定される線に沿って−Y方向にカートリッジの中点から切断面に垂直に延在し、第2の境界は、Y=0によって画定される線に沿って、好ましくは、Y=−0.1Xによって画定される線に沿って+X方向にカートリッジの中点から延在する。
前述の連結機構の一実施形態では、第1の境界は、カートリッジの中点の前方にあり、かつ少なくとも1つの刃の前方にある切断面上の点から延在する。
前述の連結機構の別の実施形態では、第1の境界及び第2の境界は、
Figure 2015500708
によって画定される線であり、第1の境界のμは0.1であり、第2の境界のμは1.4である。この実施形態について、仮想枢動軸線領域は、カートリッジの中点の前方にあり、かつ少なくとも1つの刃の前方にある切断面上の点から切断面に垂直に延在する第3の境界によって更に画定されてもよい。第3の境界は、第1の境界及び第2の境界を横断して、仮想枢動軸線領域をカートリッジの前縁に向かって第3の境界の前方にある領域の一部に更に限定する。
前述の連結機構の別の実施形態では、第1の境界及び第2の境界は等しく、仮想枢動軸線領域は、線
Figure 2015500708
によって画定される。この実施形態について、仮想枢動軸線領域は、カートリッジの中点の前方にあり、かつ少なくとも1つの刃の前方にある切断面上の点から延在する第3の境界によって更に画定されてもよい。第3の境界は、線
Figure 2015500708
を横断して、仮想枢動軸線領域をカートリッジの前縁に向かって第3の境界の前方にある線の一部に更に限定する。
かみそり用の前述の連結機構の一実施形態において、連結機構は、2つの縦方向連結部を備え、それぞれ、一方の端部でカートリッジに枢動可能に接続され、他方の端部で2つの横方向連結部と枢動可能に相互接続される。2つの横方向連結部は、握持部に枢動可能に接続され、かつそれから懸架される。第1の縦方向連結部は、第1の端部と、第1の端部と反対側の第2の端部とを有する。第1の縦方向連結部の第1の端部は、第1の枢動軸線でカートリッジに枢動可能に装着される。第2の縦方向連結部は、第1の端部と、第1の端部と反対側の第2の端部とを有する。第2の縦方向連結部の第1の端部は、第2の枢動軸線でカートリッジに枢動可能に装着される。第1の横方向連結部は、第1の端部と、第1の端部と反対側の第2の端部とを有する。第1の横方向連結部の第1の端部は、第3の枢動軸線で握持部に枢動可能に装着され、第1の横方向連結部の第2の端部は、第4の枢動軸線で第1の縦方向連結部の第2の端部及び第5の枢動軸線で第2の縦方向連結部の第2の端部のうちの少なくとも1つに枢動可能に装着される。第2の横方向連結部は、第1の端部と、第1の端部と反対側の第2の端部とを有する。第2の横方向連結部の第1の端部は、第6の枢動軸線で握持部に枢動可能に装着され、第2の横方向連結部の第2の端部は、第7の枢動軸線で第1の縦方向連結部及び第8の枢動軸線で第2の縦方向連結部のうちの少なくとも1つに枢動可能に装着される。第1の横方向連結部又は第2の横方向連結部のうちの少なくとも1つは、前述の枢動軸線位置で、第1の縦方向連結部及び第2の縦方向連結部の両方に枢動可能に装着される。第1の縦方向連結部及び第2の縦方向連結部の両方に枢動可能に装着されない、第1の横方向連結部又は第2の横方向連結部は、上記に識別される対応する枢動位置で、第1の縦方向連結部又は第2の縦方向連結部のうちの少なくとも1つに枢動可能に装着される。あるいは、第1の横方向連結部及び第2の横方向連結部の両方が、第1の縦方向連結部及び第2の縦方向連結部の両方に枢動可能に装着される。連結機構によって作り出される仮想枢動軸線は、縦方向連結部及び横方向連結部を握持部と相互接続させる枢動軸線を分離する距離に相当する距離だけカートリッジ上で第1の枢動軸線及び第2の枢動軸線から分離される。例えば、第4の枢動軸線と第3の枢動軸線との間の距離は、第3の距離であり、第5の枢動軸線と第3の枢動軸線との間の距離は、第4の距離である。第7の枢動軸線と第6の枢動軸線との間の距離は、第3の距離と等しい第6の距離であり、第8の枢動軸線と第6の枢動軸線との間の距離は、第4の距離と等しい第7の距離である。結果として、仮想枢動軸線は、第1の枢動軸線から第3の距離と等しい第8の距離だけ離れており、かつ第2の枢動軸線から第4の距離と等しい第9の距離だけ離れている。
前述の連結機構の一実施形態では、第1の横方向連結部の第2の端部は、第4の枢動軸線で第1の縦方向連結部の第2の端部に枢動可能に装着され、かつ第5の枢動軸線で第2の縦方向連結部の第2の端部に枢動可能に装着される。本実施形態では、第2の横方向連結部の第2の端部を、第7の枢動軸線で第1の縦方向連結部に枢動可能に接続するか、又は第8の枢動軸線で第2の縦方向連結部に枢動可能に接続することができる。
前述の連結機構の別の実施形態では、第2の横方向連結部は、第7の枢動軸線で第1の縦方向連結部の第2の端部に枢動可能に装着され、かつ第8の枢動軸線で第2の縦方向連結部に枢動可能に装着される。本実施形態では、第1の横方向連結部の第2の端部を、第4の枢動軸線で第1の縦方向連結部に枢動可能に装着することができる、又は第5の枢動軸線で第2の縦方向連結部に枢動可能に装着することができる。
前述の連結機構の別の実施形態では、第1の横方向連結部の第2の端部は、第4の枢動軸線で第1の縦方向連結部の第2の端部に枢動可能に装着され、かつ第5の枢動軸線で第2の縦方向連結部の第2の端部に枢動可能に装着される。本実施形態では、第2の横方向連結部の第2の端部は、第7の枢動軸線で第1の縦方向連結部に枢動可能に装着され、かつ第8の枢動軸線で第2の縦方向連結部に枢動可能に装着される。
本明細書は、本発明を構成するとみなされる対象を具体的に指摘し、明確に請求する請求項をもって結論とするが、本発明は添付の図面とともに考慮される次の説明からより良好に理解されるものと考えられる。
先行技術のかみそりカートリッジ及び握持部構成の側面図である。 先行技術のかみそりカートリッジ及び握持部構成の側面図である。 先行技術のかみそりカートリッジ及び握持部構成の側面図である。 剃毛かみそりの斜視図である。 剃毛かみそりの底面図である。 仮想枢動軸線位置を図示する、かみそりカートリッジの側面図である。 かみそり連結機構の側面図である。 かみそり連結機構の側面図である。 図3Aに示されるかみそり連結機構の簡略版である、かみそり連結機構の側面図である。 かみそり連結機構で使用される横方向連結部材構成の側面図である。 かみそり連結機構で使用される横方向連結部材構成の側面図である。 かみそり連結機構で使用される横方向連結部材構成の側面図である。 かみそり連結機構で使用される横方向連結部材構成の側面図である。 線状横方向連結部及び線状縦方向連結部を含む、かみそり連結機構の側面図である。 かみそり連結機構で使用される縦方向連結部材構成の側面図である。 かみそり連結機構で使用される縦方向連結部材構成の側面図である。 かみそり連結機構で使用される縦方向連結部材構成の側面図である。 かみそり連結機構で使用される縦方向連結部材構成の側面図である。 図7Bに示される角度がついた縦方向連結部を含む、連結機構の側面図である。 2つの追加の横方向連結部を含む、図3Aに示される連結機構の斜視図である。 三角形横方向連結部が線状横方向連結部に置換された、図9に示される連結機構の簡略版の側面図である。 図10Aに示される連結機構の斜視図である。 図10Aに示される連結機構の代替の実施形態の側面図である。 図11Aに示される連結機構の斜視図である。 図10A及び図10Bに示される連結機構の代替の実施形態の側面図である。 図12Aに示される連結機構の斜視図である。 図12Aに示される連結機構の代替の実施形態の側面図である。 図13Aに示される連結機構の斜視図である。 図12A及び図13Aに示される連結機構の組み合わせである、かみそりのための連結機構の代替の実施形態の側面図である。 図14Aに示される連結機構の斜視図である。 図14A及び図14Bに示される連結機構の代替の実施形態の斜視図である。 図4に示される連結機構の代替の実施形態である。 図16に示される連結機構の代替の実施形態である。 図16に示される連結機構の代替の実施形態である。 図18Aに示される連結機構の斜視図である。 図4に示される連結機構の代替の実施形態である。 図19に示される連結機構の代替の実施形態である。 かみそりのための連結機構の斜視図である。 横方向連結部及び分割横方向連結部の側面図である。 図22Aに示される分割横方向連結部を組み込む、図4に示される連結機構の側面図である。 分割横方向連結部及び分割縦方向連結部を組み込む、図4に示される連結機構の代替の実施形態である。 2つの同一の分割横方向連結部を組み込む、図4に示される連結機構の代替の実施形態である。 2つの異なる分割横方向連結部を組み込む、図4に示される連結機構の代替の実施形態である。 かみそりカートリッジの解析モデルである。 剃毛試験の摩擦測定値を示す棒グラフである。 仮想枢動軸線領域を示す、かみそりカートリッジの側面図である。 種々の仮想枢動軸線位置を示す、かみそりカートリッジの側面図である。
本発明による剃毛かみそりは、特定の実施形態を図示する以下の図面を参照して説明される。本発明は、本明細書に付随する請求項により包含される可能性があるものなどの変形及び等価物の形態で広く適用可能であり、これらの実施形態が本発明の全範囲を代表するものではないことは、当業者にとって明らかであろう。更に、一実施形態の一部として説明又は例示される特長は、別の実施形態に使用されて、更なる実施形態を生み出してもよい。特許請求の範囲は、そのような変形及び等価物の全てに及ぶことが意図されている。
図2A及び図2Bを参照すると、剃毛かみそり10は、使い捨てカートリッジ20と、握持部14とを備える。使い捨てカートリッジ20は、プラスチックハウジング12と、ハウジング12の前縁部分11にガード15と、ハウジング12の後縁部分13にキャップ18とを含む、刃ユニットを備える。ガード15は、ハウジング12の長さに沿って長手方向に延在する、相互から離間した複数個のフィンを有してもよい。キャップ18は、潤滑ストリップを有してもよい。2つの向き合う側縁部分19が、前縁部分11と後縁部分13との間に延在する。1枚以上の細長い剃毛刃16は、ガード15とキャップ18との間に位置付けられる。5枚の剃毛刃16が示されているが、より多い又はより少ない剃毛刃16がハウジング12内に取り付けられてもよいことが理解される。クリップ17でハウジング12内に固定された刃16が示されているが、当業者に既知の他のアセンブリ方法もまた、使用されてもよい。剃毛かみそり10のこれら及び他の特長が、米国特許第7,168,173号に記載されている。
かみそり10は、カートリッジ20を握持部14に接続する連結機構30を備える。連結機構の例は、米国特許第7,137,205号に開示されている。連結機構30は、一方の端部で握持部14に枢動可能に接続され、反対の端部でカートリッジ20に枢動可能に接続される。好ましくは、本発明による連結機構は、一方の端部で握持部に枢動可能に接続され、かつそれから懸架され、反対の端部でカートリッジ20に枢動可能かつ取り外し可能に接続される。本明細書で使用される場合、「握持部から懸架される」という句は、連結機構が、連結機構の一方の端部が握持部に枢動可能に接続される支持点を除く全ての側で自由であることを意味する。換言すれば、連結機構は、一方の端部が、握持部に支持され、カートリッジに接続される反対の端部が、連結機構を介して握持部から突出するように、実質的に、握持部からカンチレバー状になっている。例えば、図2Aに示されるかみそり10では、連結部材30は、握持部14に枢動可能に接続される第1の端部31と、カートリッジ20に枢動可能に接続される第2の端部33とを含む。示されるように、連結機構30は、連結機構の第1の端部31が2本の枢動軸線、第3の枢動軸線63及び第6の枢動軸線66、両方とも以下に完全に説明される、握持部に枢動可能に装着される支持点を除く全ての側で自由である。あるいは、図4に示されるように、連結機構の第2の端部33は、第2の端部33でカートリッジキャリア32に枢動可能に接続することができ、これは今度は、カートリッジ20に取り外し可能に接続される。カートリッジキャリア32は、カートリッジキャリアをカートリッジに取り外し可能に接続するための結合構造を含む。かみそりカートリッジ結合構造は、米国特許第5,787,586号及び同第7,168,173号に開示されている。図4に示されるように、連結部材の第1の端部31は、第3の枢動軸線63及び第6の枢動軸線66で、握持部14に枢動可能に接続され、第2の端部33が握持部14から突出し、かつ枢動軸線60及び62でカートリッジキャリアに枢動可能に接続されるように、カンチレバー状になっている。
本発明による連結機構は、枢動軸線を介して枢動可能に相互接続される連結部材を備える。枢動軸線は、ピン、ロッド、ブッシング、又は一体型ヒンジを備えることができる。一体型ヒンジは、連結部材の間に成形された薄いフィルム又は薄いプラスチックヒンジを含む。
本発明による湿式剃毛かみそり用の連結機構は、仮想枢動軸線を作り出すことができる枢動機構である。仮想枢動軸線は、それを中心に物体が回転する、空間中の線である。本発明では、物体は、図2Cに示されるかみそりカートリッジ20であり、仮想枢動軸線34は、カートリッジの前縁11と後縁13との間に位置する、カートリッジの中点8の前方である。仮想枢動軸線34は、連結機構構成要素の配設及び寸法によって、図2Cに示されるように、皮膚2上、その上方、又は更にはその中に位置してもよい。好ましくは、本発明による連結機構は、カートリッジの中点8のカートリッジ20の前縁11に向かって前方であり、切断面6の下方かつ皮膚2内である領域内に、仮想枢動軸線34を作り出す。剃毛ストローク中、この領域内に位置する仮想枢動軸線34を有するカートリッジは、図2Cに図示されるように、カートリッジ20の前縁11のガード15が、皮膚2の輪郭から離れるように回転し、カートリッジ20の後縁13の近くに位置付けられるキャップ18が、皮膚2内に回転することを可能にする。仮想枢動軸線領域の好ましい位置は、以下に完全に説明される。
また、シェルベアリング等の他の枢動機構も、上述される領域内に仮想枢動軸線を作り出すことができるが、シェルベアリングのサイズは、典型的に、仮想枢動軸線を作り出すことができる領域を限定するカートリッジの物理的制約に局限される。仮想枢動軸線を作り出すことができるシェルベアリングを組み込むかみそりの例が、米国特許第5,661,907号に開示されている。
かみそりの様々な仮想枢動軸線位置を検討するために使用される非対称4本バー連結機構が、図3Aに示されている。連結機構30は、それぞれが、一方の端部でカートリッジキャリア32に枢動可能に接続され、反対の端部で2つの横方向連結部50、52と枢動可能に相互接続される、2つの縦方向連結部40、42を備える。2つの横方向連結部50、52はそれぞれ、一方の端部で縦方向連結部40、42に枢動可能に接続され、反対の端部で握持部14に枢動可能に接続され、かつそれから懸架される。図3Aに示される実施形態では、縦方向連結部40、42は、線状部材を備え、横方向連結部50、52は、三角形のそれぞれの2本の直角辺が交わる場所で枢動されるベルクランクを形成する、直角三角形である。三角形の一方の側が引っ張られると、三角形は、枢動軸線を中心に回転し、他方の側を引き寄せる。最終的な効果として、カートリッジキャリア32は、第1の横方向連結部50及び第2の横方向連結部52を形成する三角形と同一の回転円弧に追従し、カートリッジキャリア32を、仮想枢動軸線34を中心に枢動させる。仮想枢動軸線34の位置は、横方向連結部を縦方向連結部と接続する枢動軸線が、カートリッジキャリア32上の2本の枢動軸線と整合するように、横方向連結部を形成する三角形と同一のサイズである架空の第3の三角形をカートリッジの上に重ね合わせることによって決定される。結果として、仮想枢動軸線34の位置は、主として、横方向連結部50、52のサイズ及び形状によって画定される。図3Aに示される直角三角形を備える第1の横方向連結部50及び第2の横方向連結部52では、仮想枢動軸線は、カートリッジキャリア32の前端の近くに位置する。図3Bに示される代替の実施形態では、横方向連結部50、52は、カートリッジの中点の近くのカートリッジキャリア32の下方に仮想枢動軸線34の位置を作り出す、等辺三角形を備える。
横方向連結部の形状は、主として、所望の仮想枢動軸線位置によって決定されるが、また、横方向連結部及び縦方向連結部の形状は、剃毛ストローク中の握持部と皮膚との間の利用可能な空間によっても限定される。所望の空間枠内で取り組んできたが、第1の横方向連結部と第2の横方向連結部との間、並びに第1の縦方向連結部と第2の縦方向連結部との間に特定の関係を導入することが可能である。例えば、三角形を形成する横方向連結部上の不必要な質量を除去し、L字形状の横方向連結部を形成し、横方向連結部が前後に揺動する際に相互適合するようにし、連結部を相互のより近くに位置付けることを可能にすることができる。第1のL字形状の横方向連結部50及び第2のL字形状の横方向連結部52と、線状の第1の縦方向連結部40及び第2の縦方向連結部42とを備える4本バー連結機構が、図4に示されている。また、縦方向連結部に角度ねじれを導入し、握持部上の枢動軸線位置、及び仮想枢動軸線位置に対する横方向連結部をカスタマイズすることを可能にすることもできる。横方向連結部及び縦方向連結部の両方の種々の形状並びにサイズが、以下により完全に説明される。
図3A、図3B、及び図4に示される4本バー連結機構では、第1の縦方向連結部40は、第1の端部71と、第1の端部71と反対側の第2の端部72とを有する。第1の縦方向連結部の第1の端部71は、第1の枢動軸線60でカートリッジキャリア32に枢動可能に装着される。第2の縦方向連結部42は、第1の端部73と、第1の端部73と反対側の第2の端部74とを有する。第2の縦方向連結部の第1の端部73は、第2の枢動軸線62でカートリッジキャリア32に枢動可能に装着される。第2の枢動軸線62は、図4に示されるように、第1の枢動軸線60から第1の距離91だけ離れている。
第1の横方向連結部50は、第1の端部81と、第1の端部81と反対側の第2の端部82とを有する。第1の横方向連結部の第1の端部81は、第3の枢動軸線63で握持部14に枢動可能に装着され、第1の横方向連結部の第2の端部82は、第4の枢動軸線64で第1の縦方向連結部の第2の端部72に、かつ第5の枢動軸線65で第2の縦方向連結部の第2の端部74に枢動可能に装着される。第4の枢動軸線64は、第5の枢動軸線65から第1の距離91と等しい第2の距離92だけ離れている。第4の枢動軸線64は、第3の枢動軸線63から第3の距離93だけ離れており、第5の枢動軸線65は、第3の枢動軸線63から第4の距離94だけ離れている。
第2の横方向連結部52は、第1の端部83と、第1の端部83と反対側の第2の端部84とを有する。第2の横方向連結部の第1の端部83は、第6の枢動軸線66で握持部14に枢動可能に装着され、第2の横方向連結部の第2の端部84は、第7の枢動軸線67で第1の縦方向連結部40に枢動可能に、かつ第8の枢動軸線68で第2の縦方向連結部42に枢動可能に装着される。第7の枢動軸線67は、第8の枢動軸線68から第1の距離91と等しい第5の距離95だけ離れている。第7の枢動軸線67と第6の枢動軸線66との間の距離は、第3の距離93と等しい第6の距離96であり、第8の枢動軸線68と第6の枢動軸線66との間の距離は、第4の距離94と等しい第7の距離97である。
対応する連結機構は、第1の枢動軸線60から第3の距離93と等しい第8の距離98だけ離れており、かつ第2の枢動軸線62から第4の距離94と等しい第9の距離99だけ離れている、仮想枢動軸線34を作り出す。前述されるように、仮想枢動軸線は、好ましくは、カートリッジの中点8の前方かつ皮膚表面2の下に位置する。所望の仮想枢動軸線位置を作り出すために、連結機構を形成する連結部の構成に依存するのに加えて、第1の枢動軸線60及び第2の枢動軸線62は、カートリッジの中点8、及びカートリッジキャリア32とカートリッジ20とを組み合わせた高さに関連して、カートリッジキャリア32内に位置付けられる。例えば、図4を参照すると、カートリッジの中点の前方である仮想枢動軸線34の位置を提供するために、カートリッジは、カートリッジの中点8、カートリッジキャリア32、及び横方向連結部の設計に関連して、カートリッジキャリアに固定されなければならない。前述されるように、仮想枢動軸線34の位置は、横方向連結部を縦方向連結部と接続する枢動軸線が、カートリッジキャリア32上の第1の枢動軸線60及び第2の枢動軸線62と整合するように、横方向連結部を形成する三角形と同一のサイズの架空の第3の三角形をカートリッジ上に重ね合わせることによって決定される。カートリッジの中点8の前方である仮想枢動軸線34の位置を達成するために、カートリッジ20は、縦方向連結部に接続されていない架空の第3の三角形の枢動軸線が、カートリッジの中点の前方に位置するように、カートリッジキャリア32に固定されなければならない。加えて、皮膚表面の下方の仮想枢動軸線34を提供するために、第1の枢動軸線60及び第2の枢動軸線62は、第2の枢動軸線62と皮膚表面2との間の距離が、第3の枢動軸線63と第5の枢動軸線65を離している第4の距離94より小さくなり、第1の枢動軸線60と皮膚表面2との間の距離が、第3の枢動軸線63と第4の枢動軸線64を離している第3の距離93より小さくなるように、カートリッジキャリア32内に位置する。
本実施形態では、第1の枢動軸線60及び第2の枢動軸線62が、結合機構の一部を形成し、連結機構が正常に機能し続けるように、カートリッジ20及びカートリッジキャリア32をシステムから取り外すことが可能である。結果として、カートリッジ20及びカートリッジキャリア32は、第1の枢動軸線60及び第2の枢動軸線62に位置するカートリッジの装着部/脱離部を伴う、単一の部品に組み合わせられてもよい。
前述される4本バー連結システム30の利点は、機構のサイズ及び形状に関して、カスタマイズ性能を提供するということである。4本バー連結システム30は、様々に修正することができ、望ましい仮想枢動軸線位置を作り出す柔軟性を提供すると同時に、外形サイズ及び審美性に対する最小限の障害で、連結機構30を標準的なかみそりの握持部形態に設計することを可能にする。例えば、連結機構の個々の構成要素の形状を、静止時及び動作中の両方で所望される特定用途に適応するように設計することができ、連結機構の寸法を、仮想枢動軸線の所望の位置を提供するように変更することができる。
横方向連結部形状の主な選択肢が、図5A〜図5Dに示されている。横方向連結部レイアウトのそれぞれは、設計意図によって、わずかに異なる枢動機構形状及びサイズを作り出す。例えば、図5Aに示される第1の横方向連結部50の形状は、直角であり、これは、仮想枢動軸線がカートリッジのガード域内の下に位置する、前述される実施形態に望ましい。図5Bの第1の横方向連結部50の形状は、二等辺であり、3つの枢動点が、二等辺三角形となり、そのため、第3の枢動軸線63と第4の枢動軸線64との間の距離は、第3の枢動軸線63と第5の枢動軸線65との間の距離と等しい。二等辺三角形横方向連結部を備える連結機構の例は、前述され、図3Bに図示されている。二等辺設計は、機構のサイズを最小化するのを助長することができ、対称設計をもたらすことができ、仮想枢動軸線をカートリッジの中央により近くシフトさせる。
図5Cに示される第1の横方向連結部50の形状は、線状である。3本の枢動軸線63、64、65を同一直線上にすることによって、第1の横方向連結部50は、非常に細いが、長くなり、これは、場合によっては、より小型の機構を可能にする場合がある。線状横方向連結部を組み込む連結機構が、図6に示されている。
図6に示されるように、4本バー連結機構130は、第1の線状横方向連結部150と、第1の縦方向連結部140及び第2の縦方向連結部142と相互接続される第2の線状横方向連結部152とを備える。第1の縦方向連結部及び第2の縦方向連結部は、それぞれ、第1の枢動軸線160及び第2の枢動軸線162でカートリッジキャリア132に接続される。第1の線状横方向連結部150上の第3の枢動軸線163、第4の枢動軸線164、及び第5の枢動軸線165は、同一直線上であり、第2の線状横方向連結部152上の第6の枢動軸線166、第7の枢動軸線167、及び第8の枢動軸線168は、同一直線上である。図6に示されるように、線状横方向連結部150、152は、前述される三角形及びL字形状の横方向連結部と比較して、幅が大幅に減少しているため、連結機構の全長は減少する。しかしながら、第1の横方向連結部150上の第3の枢動軸線163及び第4の枢動軸線164と第2の横方向連結部152上の第6の枢動軸線166及び第7の枢動軸線167との間の距離が増加するため、機構130の全高は増加する。
図5Dに示される第1の横方向連結部50の形状は、第1の横方向連結部50の端部に位置する枢動軸線(即ち、第3の枢動軸線63及び第4の枢動軸線64)が、中央の枢動軸線(即ち、第5の枢動軸線65)を中心にある角度だけ離れるように角度がつけられている。用途によって、端部枢動間の角度関係を変えることができる。例えば、利用可能な空間内に適合させるために、横方向連結部を可能な限り小さくする必要がある場合がある。角度関係は、10〜240度の範囲に及ぶことができるが、用途によって、実質上、任意の角度を含むことができる。
横方向連結部と同様に、縦方向連結部は、特定の用途に適応するために、多数の異なる形状を含むことができる。縦方向連結部形状の例が、図7A〜図7Dに示されている。図4に示される縦方向連結部と同様に、図7Aに示される第1の縦方向連結部40の形状は、線状であり、そのため、第1の枢動軸線60、第7の枢動軸線67、及び第4の枢動軸線は、同一直線上になる。図4に示されるように、縦方向連結部40の形状は、握持部14に装着される第3の枢動軸線63及び第6の枢動軸線66に対する仮想枢動軸線34の所望の場所によって制約される。図4に示される線状縦方向連結部40は、製造するのが簡単であるが、多くの場合、特に空間が問題である場合に、複雑な幾何学形状を有する縦方向連結部が所望される。第1及び第2の縦方向連結部40の複雑な幾何学形状には、図7Bに示されるような角度がついた縦方向連結部形状、図7Cに示されるような二等辺三角形縦方向連結部形状、及び図7Dに示されるような直角三角形縦方向連結部形状等の形状が含まれる。
第1の縦方向連結部40上の第1の枢動軸線60と第4の枢動軸線64との間に第7の枢動軸線67を中心としたある角度を導入することによって、及び第2の縦方向連結部42上の第2の枢動軸線62と第5の枢動軸線65との間に第8の枢動軸線68を中心としたある角度を導入することによって、図7Bに示される角度がついた縦方向連結部40を形成することができる。角度がついた縦方向連結部は、縦方向連結部がより相互適合することを可能にすることによって、より小型の連結機構をもたらすことができ、握持部上により望ましい枢動軸線位置を提供する。例えば、角度がついた縦方向連結部が、図4に示される連結機構に適用される場合、一方の端部の第1の枢動軸線260及び第2の枢動軸線262でカートリッジキャリア232と相互接続され、他方の端部で直角三角形形状の第1の横方向連結部250及び第2の横方向連結部252と相互接続される、角度がついた第1の縦方向連結部240及び第2の縦方向連結部242を備える、図8に示される4本バー連結機構がもたらされる。第1の横方向連結部250は、第3の枢動軸線263で握持部に枢動可能に接続され、第4の枢動軸線264で第1の縦方向連結部240に枢動可能に接続され、第5の枢動軸線265で第2の縦方向連結部242に枢動可能に接続される。第2の横方向連結部252は、第6の枢動軸線266で握持部に枢動可能に接続され、第7の枢動軸線267で第1の縦方向連結部240に枢動可能に接続され、第8の枢動軸線268で第2の縦方向連結部242に枢動可能に接続される。図8に示されるように、角度がついた第1の縦方向連結部240及び第2の縦方向連結部242は、より密接に相互適合することができ、仮想枢動軸線234を第3の枢動軸線263及び第6の枢動軸線266から離している距離は増加し、握持部と剃毛面との間により大きいクリアランスがもたらされる。
最小限の異なる部品を有する、対称縦方向及び横方向連結部を備える、これまでに説明された懸架された連結機構は、比較的単純であった。しかしながら、幾つかの用途は、特定のかみそり構成に望ましい仮想枢動軸線に適応するために、より複雑な連結機構を必要とする。複雑な連結機構は、より大きい総数の部品、並びにより大きい数の異なる部品を必要とし、製造するのをより困難にする可能性がある。部品の総数が増加した連結機構の例は、図9に示される機構である。図3Bに示される機構と同様に、連結機構は、第1の縦方向連結部及び第2の縦方向連結部の一方の側に配置される、2つの等辺横方向連結部を含むが、図9の連結機構は、第1の2つの横方向連結部と反対側に配置される、2つの追加の等辺横方向連結部を含み、計4つの横方向連結部をもたらす。図9に示されるように、第1の縦方向連結部340は、第1の側321と、第2の側322とを含み、第2の縦方向連結部342は、第1の側323と、第2の側324とを含む。第1の横方向連結部の第2の端部382は、第4の枢動軸線364で第1の縦方向連結部の第1の側321に、かつ第5の枢動軸線365で第2の縦方向連結部の第1の側323に枢動可能に装着される。第2の横方向連結部の第2の端部384は、第7の枢動軸線367で第1の縦方向連結部の第1の側321に、かつ第8の枢動軸線368で第2の縦方向連結部の第1の側323に枢動可能に装着される。第3の横方向連結部の第1の端部385は、第1の横方向連結部の第1の端部381と反側対の第3の枢動軸線363で握持部に枢動可能に装着され、第3の横方向連結部の第2の端部386は、第4の枢動軸線364で第1の縦方向連結部の第2の側322に、かつ第5の枢動軸線365で第2の縦方向連結部の第2の側324に枢動可能に装着される。第4の横方向連結部の第1の端部387は、第2の横方向連結部の第1の端部383と反対側の第6の枢動軸線366で握持部に枢動可能に装着され、第4の横方向連結部の第2の端部388は、第7の枢動軸線367で第1の縦方向連結部の第2の側322に、かつ第8の枢動軸線368で第2の縦方向連結部の第2の側324に枢動可能に装着される。
図3Bに示される連結機構30を図9に示される連結機構330と比較すると、システムを完全に拘束するために、全ての枢動軸線が必要なわけではないことが明らかである。事実、縦方向連結部40、42を三角形横方向連結部50、52に接続する枢動軸線の半分を除去することができる。図9に示される機構では、縦方向連結部340、342の両方が、第1の側321、323及び第2の側322、324の両方で、第1の側321、323上の第1の横方向連結部350及び第2の横方向連結部352、並びに第2の側322、324上の第3の横方向連結部353及び第4の横方向連結部354にピン止めされる。しかしながら、それぞれの縦方向連結部340、342を完全に拘束するために、縦方向連結部340、342は、三角形横方向連結部のうちの少なくとも2つに枢動可能に接続される必要がある。2つの横方向連結部は、図3Bに示される連結機構のように、横方向連結部の同一の側にあってもよく、又は縦方向連結部の両側の対角位置にあってもよい。後者の構成(図9に示される連結機構に基づく)では、縦方向連結部の両側上の2つの対角連結部は、第1の横方向連結部350及び第4の横方向連結部354、又は第2の横方向連結部352及び第3の横方向連結部353を備えることができる。2つの対角三角形横方向連結部を、縦方向連結部の両側上の4つの線状連結部で置換し、図10A及び図10Bに示される連結機構をもたらすことができることが発見された。
図10A及び図10Bに示されるように、第1の横方向連結部の第2の端部482は、第4の枢動軸線464で第1の縦方向連結部の第1の側421に枢動可能に装着され、第2の横方向連結部の第2の端部484は、第8の枢動軸線468で第2の縦方向連結部の第1の側423に枢動可能に装着される。連結機構430は、第1の端部485及び第2の端部486を有する第3の横方向連結部453と、第1の端部487及び第2の端部488を有する第4の横方向連結部454とを更に備える。第3の横方向連結部の第1の端部485は、第1の横方向連結部の第1の端部481と反対側の第3の枢動軸線463で握持部に枢動可能に装着され、第3の横方向連結部の第2の端部486は、第5の枢動軸線465で第2の縦方向連結部の第2の側424に枢動可能に装着される。第4の横方向連結部の第1の端部487は、第2の横方向連結部の第1の端部483と反対側の第6の枢動軸線466で握持部に枢動可能に装着され、第4の横方向連結部の第2の端部488は、第7の枢動軸線467で第1の縦方向連結部の第2の側422に枢動可能に装着される。第1の横方向連結部450及び第4の横方向連結部454は、平行であり、第1の縦方向連結部440の反対側に枢動可能に装着され、第2の横方向連結部452及び第3の横方向連結部453は、平行であり、第2の縦方向連結部442の反対側に枢動可能に装着される。
図9の4つの三角形横方向連結部は、等辺三角形であるため、三角形連結部は、等辺三角形の辺の長さに対応する、等しい長さの4つの線状横方向連結部で置換される。図9の4つの三角形横方向連結部が直角三角形である場合、三角形を線状連結部で置換することはできるが、線状連結部は、等しい長さにはならず、より別個の部品をもたらす。
また、図9に示される連結機構設計では、カートリッジキャリア332を除去することができ、連結機構330は、安定したままであり、意図されるように枢動し続けてもよい。しかしながら、図10A及び図10Bに示される連結機構430からカートリッジが除去される場合、機構は不安定になる。したがって、連結機構430は、安定性のため、及び意図されるように枢動するために、カートリッジキャリア432を含まなければならない。カートリッジ結合が熟考される際、これは重要であり得る。
図10A及び図10Bに示されるように、連結機構の両側上の2つの線状横方向連結部は、異なる角度に傾く、即ち、回転中のある時点で、一方の線状横方向連結部は前に傾き、他方の線状横方向連結部は後ろに傾く。結果として、衝突を回避するために、連結機構430の両側上の隣接する横方向連結部間に、大きい空間が必要とされる。図10A及び図10Bに示される連結機構の代替の実施形態は、第1の横方向連結部450及び第2の横方向連結部452が、第1の縦方向連結部440の第1の側421に配置され、第3の横方向連結部453及び第4の横方向連結部454が、第2の縦方向連結部442の第2の側424に配置されるように、第2の横方向連結部452及び第4の横方向連結部454を交換することによって作り出される。結果として、第2の横方向連結部の第2の端部484が、第7の枢動軸線467で第1の縦方向連結部の第1の側421に枢動可能に装着され、第4の横方向連結部の第2の端部488が、第8の枢動軸線468で第2の縦方向連結部の第2の側424に枢動可能に装着される、図11A及び図11Bに示される連結機構430がもたらされる。本実施形態では、第1の横方向連結部450及び第2の横方向連結部452は、平行であり、第1の縦方向連結部440の第1の側421に枢動可能に装着され、第3の横方向連結部453及び第4の横方向連結部454は、平行であり、第2の縦方向連結部442の第2の側424に枢動可能に装着される。図10A及び図10Bに示される実施形態に勝る、図11A及び図11Bの連結機構430の1つの利益は、線状横方向連結部のいずれのセットの衝突ももたらすことなく、縦方向連結部の長さを減少させることができるということである。
図11A及び図11Bに示される連結機構の更なる開発は、図8の連結機構で説明されたものと同様の縦方向連結部の角度ねじれを導入することである。これは、2つの対の線状横方向連結部の相互適合性の改善、及び連結機構のサイズの更なる減少を可能にする。縦方向連結部の角度ねじれの配設を最適化すると同時に、縦方向連結部に図7Cに示されるような二等辺三角形の形状の縦方向連結部を使用することで、更なる簡略化の機会が提供されることが分かった。結果としてもたらされる連結機構が、図12A及び図12Bに図示されている。縦方向連結部が同一直線上にある図11の連結機構とは異なり、図12A及び図12Bの連結機構の縦方向連結部は、第1の縦方向連結部540では、第1の枢動軸線560と第7の枢動軸線567との間の距離が、第1の枢動軸線560と第4の枢動軸線564との間の距離と等しく、第2の縦方向連結部542では、第2の枢動軸線562と第8の枢動軸線568との間の距離が、第2の枢動軸線562と第5の枢動軸線565との間の距離と等しくなるような、角度オフセットを有する。
このシステムの潜在的欠点は、機構の対称本質のため、縦方向及び横方向連結部が運動中に重なり合い、特に成形一体型ヒンジが使用される場合に、設計の複雑性を追加するということである。
図13A及び図13Bに示される代替の実施形態では、連結機構630は、それぞれが、一方の端部でカートリッジキャリア632に枢動可能に接続され、別の端部で2つの等辺三角形横方向連結部650、652のうちの1つと枢動可能に相互接続され、カートリッジキャリア632が、仮想枢動軸線634を中心に枢動することを可能にする、4つの線状縦方向連結部を備えるという点で、図12A及び図12Bに示される連結機構530と反対である。第1の横方向連結部650及び第2の横方向連結部652は、それぞれ、以下により完全に説明されるように、第3の枢動軸線663及び第6の枢動軸線666で、握持部に枢動可能に接続され、かつそれから懸架される。図13A及び図13Bの梯子状実施形態が、2つの三角形横方向連結部と、4つの線状縦方向連結部とを含むように、横方向連結部及び縦方向連結部は反転されているが、連結機構は、図12A及び図12Bの連結機構と同一の原理で動作する。4つの縦方向連結部を備える梯子状配設は、サイズ又は複雑性の点で、4つの横方向連結部を備える図12A及び図12Bの連結機構に勝るいかなる利益も提供しないが、潜在的に、2つというよりはむしろ4つの点で結合されるというような、カートリッジキャリア632に対するより高い対称性を提供する。これは、消費者の視点から、より視覚的に魅力的であり得る。
図13A及び図13Bに示される実施形態では、第1の縦方向連結部640は、第1の端部671と、第1の端部671と反対側の第2の端部672とを有する。第1の縦方向連結部の第1の端部671は、第1の枢動軸線660でカートリッジキャリア632に枢動可能に装着される。第2の縦方向連結部642は、第1の端部673と、第1の端部673と反対側の第2の端部674とを有する。第2の縦方向連結部の第1の端部673は、第2の枢動軸線662でカートリッジキャリア632に枢動可能に装着される。第3の縦方向連結部643は、第1の端部675と、第1の端部675と反対側の第2の端部676とを有する。第3の縦方向連結部の第1の端部675は、第1の縦方向連結部の第1の端部671と反対側の第1の枢動軸線660で、カートリッジキャリア632に枢動可能に装着される。第4の縦方向連結部644は、第1の端部677と、第1の端部671と反対側の第2の端部678とを有する。第4の縦方向連結部の第1の端部677は、第2の縦方向連結部の第1の端部673と反対側の第2の枢動軸線662で、カートリッジキャリア632に枢動可能に装着される。2つの横方向連結部は、第1の端部681及び第1の端部681と反対側の第2の端部682を有する第1の横方向連結部650と、第1の端部683及び第1の端部683と反対側の第2の端部684を有する第2の横方向連結部652とを備える。第1の横方向連結部の第1の端部681は、第3の枢動軸線663で握持部に枢動可能に装着され、第1の横方向連結部の第2の端部682は、第4の枢動軸線664で第1の縦方向連結部の第2の端部672に、かつ第5の枢動軸線665で第2の縦方向連結部の第2の端部674に枢動可能に装着される。図4に示される連結機構実施形態と同様に、第4の枢動軸線664と第3の枢動軸線663との間の距離は、第3の距離93であり、第5の枢動軸線665と第3の枢動軸線663との間の距離は、第4の距離94であり、第4の枢動軸線664と第5の枢動軸線665との間の距離は、第1の距離91と等しい第2の距離92である。第2の横方向連結部の第1の端部683は、第6の枢動軸線666で握持部に枢動可能に装着され、第2の横方向連結部の第2の端部684は、第7の枢動軸線667で第3の縦方向連結部の第2の端部676に、かつ第8の枢動軸線668で第4の縦方向連結部の第2の端部678に枢動可能に装着される。第7の枢動軸線と第6の枢動軸線との間の距離は、第3の距離93と等しい第6の距離96であり、第8の枢動軸線と第6の枢動軸線との間の距離は、第4の距離94と等しい第7の距離97であり、第7の枢動軸線67と第8の枢動軸線68との間の距離は、第1の距離91と等しい第5の距離95である。仮想枢動軸線634は、カートリッジキャリア632上の第1の枢動軸線660から、第3の距離93と等しい第8の距離98だけ離れており、かつカートリッジキャリア632上の第2の枢動軸線662から、第4の距離94と等しい第9の距離99だけ離れている。
上記の実施形態に記載されるような縦方向連結部及び横方向連結部を4つの別個の線状連結に分離することの潜在的マイナス面は、可動部品の数の増加による不安定性である。したがって、図12A及び図12Bの実施形態の三角形縦方向連結部を、図13A及び図13Bの実施形態の三角形横方向連結部と組み合わせることによって、より安定した連結機構システムを提供することができることが発見された。結果として、図14A及び図14Bに示されるデュアル二等辺連結機構730がもたらされる。図12A及び図12B並びに図13A及び図13Bに示される機構に勝る、デュアル二等辺連結機構の利点には、削減された部品数、並びに安定性を改善する、第1の縦方向連結部740と第2の縦方向連結部742との間の復元された連結部が含まれる。
図14A及び図14Bに示されるように、第1の縦方向連結部740及び第2の縦方向連結部742は、二等辺三角形であり、そのため、第1の縦方向連結部740の第2の端部772の第4の枢動軸線764及び第7の枢動軸線767は、第1の縦方向連結部740の第1の端部771の第1の枢動軸線760から等距離に配置され、第2の縦方向連結部742の第2の端部774の第5の枢動軸線765及び第8の枢動軸線768は、第2の縦方向連結部742の第1の端部773の第2の枢動軸線762から等距離に配置される。横方向連結部750、752もまた、二等辺三角形を形成し、そのため、第1の横方向連結部750の第2の端部782の第4の枢動軸線764及び第5の枢動軸線765は、第1の横方向連結部750の第1の端部781の第3の枢動軸線763から等距離に配置され、第2の横方向連結部752の第2の端部784の第7の枢動軸線767及び第8の枢動軸線768は、第2の横方向連結部752の第1の端部783に配置される第6の枢動軸線766から等距離に配置される。示されるように、第1の横方向連結部の第2の端部782は、第4の枢動軸線764で第1の縦方向連結部740の第2の側722に枢動可能に装着され、かつ第5の枢動軸線765で第2の縦方向連結部742の第1の側723に枢動可能に装着される。第2の横方向連結部752の第2の端部784は、第7の枢動軸線767で第1の縦方向連結部740の第2の側722に枢動可能に装着され、かつ第8の枢動軸線768で第2の縦方向連結部742の第1の側723に枢動可能に装着される。
図14Bに示されるように、第1の縦方向連結部740及び第2の縦方向連結部742は、三角形の第1の横方向連結部750及び第2の横方向連結部752に成形された接続特長を介して、第1の横方向連結部750及び第2の横方向連結部752に枢動可能に接続される、平らな二等辺三角形を備える。図15に示される連結機構730は、図14Bの連結機構730と同じように動作するが、第1の縦方向連結部740及び第2の縦方向連結部742が、縦方向連結部に成形された接続特長を含む二等辺三角形を備え、第1の横方向連結部750及び第2の横方向連結部752が、平らな二等辺三角形を備えるというように、接続特長が反転されている。図15に示される連結機構の利点は、第1の縦方向連結部740及び第2の縦方向連結部742が、最終製品に形作られ、その部品に複雑性を追加する可能性が高いということである。したがって、接続特長の複雑性及び縦方向連結部の形作り、並びにより単純な輪郭を伴う第1の横方向連結部及び第2の横方向連結部の設計に集中することがより有益である場合がある。
幾つかの用途では、利用可能な空間に適応するように連結機構を変更すること、及び枢動軸線のうちの1つを排除することによって相互接続される部品の数を削減することによって機構を簡略化し、同時に連結部の幾つかを簡略化することが必要な場合がある。そのような簡略化連結機構の例は、図16〜図20に示されている。また、連結機構も、一体型ヒンジを導入することによって簡略化することができる。一体型ヒンジを含む連結機構の実施形態は、図21に図示されており、以下に完全に説明される。
図4に示される8本の枢動軸線を備える4本バー連結機構を、機構の機能に影響を及ぼすことなく、縦方向及び横方向連結部を相互接続する枢動軸線のうちの1本を除去することによって修正することができる。除去することができる枢動軸線は、第4の枢動軸線64、第5の枢動軸線65、第7の枢動軸線67、及び第8の枢動軸線68である。これらの4本の枢動軸線のうちの1本が除去された連結機構設計は、機構を安定化させ、正常に機能するようにするために、システムに枢動可能に接続されるカートリッジキャリア32又はカートリッジ20を含まなければならない。連結機構をこのように修正することで、1本の枢動軸線を排除し、横方向連結部のうちの1つ及び縦方向連結部のうちの1つを簡略化することによって、複雑性が低減される。結果としてもたらされる連結機構が、図16〜図20に示されている。
図4に示される実施形態と同様に、図16〜図20に示される実施形態のそれぞれで、連結機構は、それぞれが、一方の端部でカートリッジキャリア832に枢動可能に接続され、反対の端部で2つの横方向連結部850、852と枢動可能に相互接続される、2つの縦方向連結部840、842を備える。2つの横方向連結部850、852は、握持部814に枢動可能に接続され、かつそれから懸架される。第1の縦方向連結部の第1の端部871は、第1の枢動軸線860でカートリッジキャリア832に枢動可能に装着される。第2の縦方向連結部の第1の端部873は、第2の枢動軸線862でカートリッジキャリア832に枢動可能に装着される。第1の横方向連結部の第1の端部881は、第3の枢動軸線863で握持部814に枢動可能に装着され、第2の横方向連結部の第1の端部883は、第6の枢動軸線866で握持部814に枢動可能に装着される。第1の横方向連結部の第2の端部882は、第4の枢動軸線864で第1の縦方向連結部の第2の端部872及び第5の枢動軸線865で第2の縦方向連結部の第2の端部874のうちの少なくとも1つに枢動可能に装着される。第2の横方向連結部の第2の端部884は、第7の枢動軸線867で第1の縦方向連結部840及び第8の枢動軸線868で第2の縦方向連結部842のうちの少なくとも1つに枢動可能に装着される。図16〜図20の実施形態に示されるように、第1の横方向連結部850又は第2の横方向連結部852のうちの少なくとも1つは、第1の縦方向連結部840及び第2の縦方向連結部842の両方に枢動可能に装着される。
図16及び図17に示される実施形態では、第1の横方向連結部の第2の端部882は、第4の枢動軸線864で第1の縦方向連結部の第2の端部872に、かつ第5の枢動軸線865で第2の縦方向連結部の第2の端部874に枢動可能に装着される。第4の枢動軸線864は、第5の枢動軸線865から第1の距離91と等しい第2の距離92だけ離れている。本実施形態では、第2の横方向連結部の第2の端部884を、図16に示されるように第8の枢動軸線868で第2の縦方向連結部842、又は図17に示されるように第7の枢動軸線867で第1の縦方向連結部840に枢動可能に接続することができる。
図16に示される実施形態では、第2の横方向連結部852は、図4に示されるような3本の枢動軸線を有する第2の直角横方向連結部52から、第7の枢動軸線を排除することによって、2本の枢動軸線(第6の枢動軸線866及び第8の枢動軸線868)を有する線状横方向連結部に簡略化されている。図4の第1の縦方向連結部40もまた、第7の枢動軸線67を除去することによって更に簡略化される。同様に、図17に示される実施形態では、図4の第2の直角横方向連結部52は、図4に示される連結機構30から第8の枢動軸線68を排除することによって、2本の枢動軸線(第6の枢動軸線866及び第7の枢動軸線867)を有する第2の線状横方向連結部852に簡略化されている。図4の第2の縦方向連結部42もまた、第8の枢動軸線68を除去することによって簡略化されている。
図14A及び図14Bに図示される連結機構を最適化するために、この同一の原理を使用することができる。図18A及び図18Bに示されるように、図14Bの第7の枢動軸線767を除去することができ、第2の三角形横方向連結部752を、握持部に装着される第6の枢動軸線866を一方の端部に有し、第2の縦方向連結部842に装着される第8の枢動軸線868を他方の端部に有する、図18Bに示されるような第2の線状横方向連結部852に修正することができる。また、第7の枢動軸線767を除去することによって、第1の縦方向連結部740を、図14Bに示されるような第1の三角形縦方向連結部740から図18Bに示される第1の線状縦方向連結部840に変更することができる。
図19及び図20に示される別の実施形態では、第2の横方向連結部852は、第7の枢動軸線867で第1の縦方向連結部の第2の端部872に枢動可能に装着され、かつ第8の枢動軸線868で第2の縦方向連結部842に枢動可能に装着される。第7の枢動軸線867は、第8の枢動軸線868から第1の距離91と等しい第5の距離95だけ離れている。本実施形態では、第1の横方向連結部の第2の端部882を、図19に示されるように第5の枢動軸線865で第2の縦方向連結部842に枢動可能に装着することができる、又は図20に示されるように第4の枢動軸線864で第1の縦方向連結部840に枢動可能に装着することができる。
図19に示される実施形態では、第1の横方向連結部850は、図4に示されるような3本の枢動軸線を有する第1の直角横方向連結部50から、第4の枢動軸線64を除去することによって、2本の枢動軸線(第3の枢動軸線863及び第5の枢動軸線865)を有する第1の線状横方向連結部850に簡略化されている。図4の第1の縦方向連結部40もまた、第4の枢動軸線64を除去することによって更に簡略化される。同様に、図20に示される実施形態では、図4の第1の直角横方向連結部50は、図4の第5の枢動軸線65を排除することによって、2本の枢動軸線(第3の枢動軸線863及び第4の枢動軸線864)を有する第1の線状横方向連結部850に簡略化されている。図4の第1の縦方向連結部40もまた、第5の枢動軸線65を除去することによって簡略化されている。
図21に示される連結機構は、全ての枢動軸線に一体型ヒンジを導入することによって連結機構が簡略化された実施形態を図示する。図21に図示される連結機構1030は、一体型ヒンジを介して、第1の横方向連結部1050、第2の横方向連結部1052、及び第3の横方向連結部1053と枢動可能に相互接続される、第1の縦方向連結部1040並びに第2の縦方向連結部1042を含む。連結機構1030は、一方の端部で、横方向連結部の第1の端部の握持部接続特長1014a、1014b、1014cを介して握持部に枢動可能に接続され、かつそれから懸架され、他方の端部で、縦方向連結部を介してカートリッジキャリア1032に枢動可能に接続される。
図21に示される連結機構では、第1の縦方向連結部1040は、第1の端部1071と、第1の端部1071と反対側の第2の端部1072とを有する。第1の縦方向連結部の第1の端部1071は、第1の枢動軸線1060でカートリッジキャリア1032に枢動可能に装着される。第2の縦方向連結部1042は、第1の端部1073と、第1の端部1073と反対側の第2の端部1074とを有する。第2の縦方向連結部の第1の端部1073は、第2の枢動軸線1062でカートリッジキャリア1032に枢動可能に装着される。
第1の横方向連結部1050は、第1の端部1081と、第1の端部1081と反対側の第2の端部1082とを有する。第1の横方向連結部の第1の端部1081は、第3の枢動軸線1063で握持部接続特長1014aに枢動可能に装着され、第1の横方向連結部の第2の端部1082は、第4の枢動軸線1064で第1の縦方向連結部の第2の端部1072、かつ第5の枢動軸線1065で第2の縦方向連結部の第2の端部1074に枢動可能に装着される。
第2の横方向連結部1052は、第1の端部1083と、第1の端部1083と反対側の第2の端部1084とを有する。第2の横方向連結部の第1の端部1083は、第6の枢動軸線1066で握持部接続特長1014bに枢動可能に装着され、第2の横方向連結部の第2の端部1084は、第7の枢動軸線1067で第1の縦方向連結部1040、かつ第8の枢動軸線1068で第2の縦方向連結部1042に枢動可能に装着される。
第3の横方向連結部の第1の端部1085は、第2の横方向連結部の第1の端部1083と反対側の第6の枢動軸線1066で、握持部接続特長1014cに枢動可能に装着され、第3の横方向連結部の第2の端部1086は、第2の横方向連結部の第2の端部1084と反対側の第7の枢動軸線1067で、第1の縦方向連結部の第2の端部1072に、かつ第2の横方向連結部の第2の端部1084と反対側の第8の枢動軸線1068で、第2の縦方向連結部の第2の端部1074に枢動可能に装着される。対応する連結機構は、前述される実施形態と同様に、カートリッジキャリア1032の下に仮想枢動軸線を作り出す。
図4の連結機構を修正するために使用することができる別の手法は、3つの枢動点を伴う単一の連結部が、2つの枢動点を伴う2つの副連結部となるように、4つの連結部のうちのいずれかを2つの副連結部(また、分割連結部とも称される)に分割することである。2つの副連結部は、共通枢動軸線を共有し、この共通枢動軸線は、元の分割前連結部を構成する3本の軸線のうちのいずれであってもよい。本実施形態では、第1の縦方向連結部、第2の縦方向連結部、第1の横方向連結部、及び第2の横方向連結部を含む4つの連結部のうちの2つ以下の連結部を、2つの副連結部に分割することができる。第1の横方向連結部950が、2つの横方向連結部に分割されており、第1の横方向連結部950及び第3の横方向連結部953が、共通枢動軸線963を共有する、横方向連結部の分割の例が図22Aに示されている。
この手法を使用することで、機構がより複雑になるように思われる場合もあるが、三次元で機構をレイアウトすることを試みる場合に、潜在的利益が生じる。利用可能な空間によって、時に、1つというよりはむしろ2つの部品を有することがより便利である可能性がある。また、製造方法によって、1つの複雑な部品よりもむしろ2つの単純な部品を有する方が潜在的に有利である可能性がある。連結機構がより多くの独立した部品を含むと、公差により機構が不安定になる可能性がより大きくなるため、本手法の潜在的欠点は、記載される修正の大部分と同様に、安定性である。
本手法は、連結システムに余りに多くの自由度を導入するため、本手法を、上述され、図16〜図20に示される先の修正(枢動軸線のうちの1本を除去する)と組み合わせることは不可能であることに留意することが重要である。
わずかに異なる規則に従う、連結部を分割する4つの別個のシナリオがあるが、それぞれのシナリオは、複数の連結機構の実施形態を作り出すことができる。
第1のシナリオでは、図22Aに示されるように、システム内の4つの連結部のうちの任意の1つを2つの副連結部に分割することができ、共有軸線は、分割前連結部の3本の軸線のうちのいずれであってもよい。そのため、図4に示される第1の横方向連結部50、2つの副連結部を有することによって3つの異なる方法で分割することができる連結部は、第3の枢動軸線63、第4の枢動軸線64、又は第5の枢動軸線65を共有する。このシナリオ毎に1つの連結部のみを分割する(4つの連結部のうちのいずれかを3つの異なる方法で)ことによって、12の異なる実施形態をもたらすことができる。図22Bに示される第1のシナリオの実施形態では、第1の横方向連結部50が、共通枢動軸線として第3の枢動軸線963を共有する2つの副連結部、第1の副横方向連結部950及び第3の副横方向連結部953に分割されており、全ての他の連結部は、未変更のままである。結果として、追加の第3の横方向連結部953が形成されている。
第2のシナリオは、連結部のうちの一方が横方向連結部であり、他方の連結部が縦方向連結部である限り、任意の2つの連結部に、第1のシナリオに記載されるものと同一の規則を適用することに関係する。両方の副連結部は、それらのそれぞれの分割前連結部の3本の軸線のうちのいずれかを共有軸線とすることができる。この第2のシナリオは、それぞれの横方向−縦方向対が、9つの異なる連結部の組み合わせを作り出すことができ、4つの可能な異なる対が存在するため、36の異なる実施形態を作り出すことができる。第2のシナリオの実施形態の例は、図23に図示されている。
図23に図示される第2のシナリオの実施形態では、図4の第1の横方向連結部50が、第4の枢動軸線964を共有する2つの副連結部に分割されており、第1の縦方向連結部40が、第7の枢動軸線967を共有する2つの副連結部に分割されている。結果として、第4の枢動軸線964と第5の枢動軸線965との間に第3の横方向連結部953、及び第7の枢動軸線967と第4の枢動軸線964との間に第3の縦方向連結部943が形成されている。
第3のシナリオでは、第1の横方向連結部及び第2の横方向連結部又は第1の縦方向連結部及び第2の縦方向連結部のいずれかを、両方の分割連結部(副連結部)が合致するように分割することができる。このシナリオでは、2つの連結部は、同一の方法で分割されなければならない。例えば、第1の横方向連結部及び第2の横方向連結部を分割することができる際、分割横方向連結部を握持部に接続する第3の枢動軸線で第1の横方向連結部を分割し、分割横方向連結部を握持部に接続する第6の枢動軸線で第2の横方向連結部を分割することによって、合致する分割連結部がもたらされる。第3のシナリオは、図24に図示されている。このシナリオでは、図4の第1の横方向連結部50及び第2の横方向連結部52が両方とも、2つの別個の合致する連結部に分割されている。図4の第1の横方向連結部50は、図24に示される第3の枢動軸線963を共有する、合致する第1の横方向連結部950及び第3の横方向連結部953に分割されており、図4の第2の横方向連結部52は、図24に示される第6の枢動軸線966を共有する、合致する第2の横方向連結部952及び第4の横方向連結部954に分割されている。
同様に、第1の縦方向連結部をカートリッジキャリアに接合する第1の枢動軸線で第1の縦方向連結部を分割し、第2の縦方向連結部をカートリッジキャリアに接合する第2の枢動軸線で第2の縦方向連結部を分割することによって、第1の縦方向連結部及び第2の縦方向連結部を第3のシナリオ毎に分割することができる。合致分割が任意の他の方法で行われる場合、機構は完全に拘束されない。したがって、第3のシナリオは、2つの実施形態に限定される。
最後に、第4のシナリオでは、横方向連結部の両方又は縦方向連結部の両方のいずれかを異なる方法で(2つの分割連結部の分割連結部及び対応する共有軸線が合致しないように)分割することができる。このシナリオでは、分割連結部は、2つの分割横方向連結部又は2つの分割縦方向連結部によって共有される軸線が合致しない限り、それらのそれぞれの元の連結部の3本の軸線のうちのいずれかを共有することができる。横方向連結部では、枢動軸線の合致対は、第3の枢動軸線63及び第6の枢動軸線66、第5の枢動軸線65及び第8の枢動軸線68、並びに第4の枢動軸線64及び第7の枢動軸線67である。第1の縦方向連結部及び第2の縦方向連結部では、枢動軸線の合致対は、第1の枢動軸線60及び第2の枢動軸線62、第4の枢動軸線64及び第5の枢動軸線65、並びに第7の枢動軸線67及び第8の枢動軸線68である。第4のシナリオは、横方向連結部及び縦方向連結部の両方に、非合致軸線の可能な組み合わせが6つあるため、12の異なる実施形態を作り出すことができる。
第4のシナリオは、図25に図示されている。示されるように、図4に示される第1の横方向連結部50は、第4の枢動軸線964を共有する2つの別個の連結部に分割されており、第2の横方向連結部952は、第6の枢動軸線966を共有する2つの別個の連結部に分割されている。結果として、図25に図示されるように、第4の枢動軸線964と第5の枢動軸線965との間に第3の横方向連結部953、及び第7の枢動軸線967と第6の枢動軸線966との間に第4の横方向連結部954が形成されている。
仮想枢動軸線
前述されるように、本発明による連結機構は、カートリッジが、剃毛ストロークを通して、仮想枢動軸線を中心に回転することを可能にする。仮想枢動軸線は、カートリッジの中点の前方かつ皮膚内の領域内にある。仮想枢動軸線領域は、図28のグラフに図示される境界によって画定される。第1の境界及び第2の境界は、カートリッジの中点8に位置する共通原点を有する軸線上にある。軸線は、切断面に平行にカートリッジ20の前縁11に向かう+X方向、及び切断面6に垂直に皮膚2から離れる+Y方向に延在する。第1の境界は、カートリッジの中点8から切断面に垂直にY軸線(X=0)に沿って−Y方向に延在する。第2の境界は、カートリッジの中点からY=−0.1Xによって画定される線に沿って延在する。第1の境界X=0及び第2の境界Y=−0.1Xによって画定されるこの仮想枢動軸線領域は、図28で領域Iとして識別される。より好ましい領域は、切断面に垂直に、かつ刃アレイ16の前方に延在する第1の境界を有する、図28で領域IIとして識別される領域である。前述の領域並びに他の好ましい仮想枢動軸線領域に関する更なる詳細は、以下により完全に説明される。
枢動軸線位置の関数としてのカートリッジ対皮膚角度
平らなカートリッジ対皮膚角度をもたらす仮想枢動軸線位置の定置のために存在する優先領域を実証するために、有限要素及び集中定数の両方を使用する数値モデリング手法が使用された。モデリングはまた、優先領域が、カートリッジと皮膚との間の見かけ摩擦に強く依存することも示唆する。この理由は、カートリッジ20が皮膚2に適用される際にカートリッジ20上に作用する力の単純化解析モデルによって、最善に説明される。単純化解析モデルは、図26に示されている。見かけ摩擦は、カートリッジ上に作用する総抵抗力Fを、カートリッジの仮想枢動軸線34に印加される力Fpyに対する反発である、垂直負荷力FNLで除算することによって決定される。かみそりカートリッジへの負荷を測定するための装置が、特許出願公開第US 2008/0168657 A1号に記載されている。
図26の解析モデルは、カートリッジの仮想枢動軸線34に印加される力Fpyのために皮膚2に押し込まれるカートリッジ20を示す。皮膚2は、カートリッジ表面に垂直に作用する、均等に分布した力で、力Fpyに反発すると考えられる。均等に分布した力は、カートリッジ20の中点8に作用する、結果としてもたらされる垂直負荷力FNLとしてモデル化される。
カートリッジは、力Fpxがカートリッジの仮想枢動軸線に印加された状態で、皮膚を横断して引っ張られ、力Fpxは、等しく、かつ反対側のカートリッジ20と皮膚2との間の抵抗力Fによって平衡化される。図26に示される解析モデルでは、カートリッジ20は、無視できる質量を有し、一定速度で移動していると仮定する。これらの仮定に基づき、カートリッジ20は、皮膚2内に押し込み、均衡に到達するように皮膚角度θまでカートリッジを中心に回転する。カートリッジが均衡になるために、皮膚によってカートリッジに印加される総モーメントM皮膚は、皮膚反発力FNL及びFによってもたらされるモーメントと平衡でなければならない。典型的に、カートリッジ20はまた、印加される負荷Fpxと比較して無視できると考えられるため、このモデルには含まれていない、付勢モーメントも有する。
力平衡
仮想枢動軸線での力は、カートリッジ反発力と等しい。
Figure 2015500708
カートリッジ剃毛面に垂直な力を解く。
Figure 2015500708
カートリッジ剃毛面に平行な力を解く。
モーメント平衡
皮膚によってカートリッジに印加されるモーメントは、カートリッジによって皮膚に印加されるモーメントと等しい。
Figure 2015500708
は、カートリッジの仮想枢動軸線場所を中心に反時計回りにとられる。
調査によって、一定の深さのカートリッジでは、皮膚の反発力は、体積弾性率E、カートリッジ対皮膚角度θ、及びカートリッジの半分の長さXの関数であることが分かる。
Figure 2015500708
等式(4)を等式(3)に代入し、Fが、摩擦係数に比例することに留意すると、μとFNLの乗算は、以下をもたらす。
Figure 2015500708
Figure 2015500708
が一定であると仮定する(即ち、固定垂直負荷FNL、並びに一定の皮膚弾性率E、及びカートリッジ長さXの枢動場所を比較する)と、以下を導入することが可能である。
Figure 2015500708
式中、εは、仮定を簡略化することによるモデルにおける誤差である。したがって、等式(5)は、以下になる。
Figure 2015500708
試験:
Figure 2015500708
が、平らなカートリッジ対皮膚角度を表すと仮定する場合、上記の等式7から、等式は真でなければならない。
Figure 2015500708
これは、カートリッジの中心からの勾配−1を有する線である。
(14)これは、枢動軸線がカートリッジの中心にあることを示す解
Figure 2015500708
を有する。
Figure 2015500708
これは、カートリッジの中心からの勾配
Figure 2015500708
の線である。
したがって、平らなCTSAをもたらす仮想枢動軸線位置が、摩擦に依存することを示すことができる。特許出願公開第US 2008/0168657 A1号に記載されるようなかみそりカートリッジへの負荷を測定するための装置を使用して、約80人の男性回答者にわたり、Fusionカートリッジでの摩擦の実験的測定が実施された。測定データは、図27の棒グラフで提供される。棒グラフは、カートリッジ全体にわたるμ値の範囲が、μ=0.1〜1.4であることを示す。これらの末端範囲値を上記の等式(15)に代入すると、仮想枢動軸線の位置により好ましい領域の第1の境界及び第2の境界を画定する、2つの等式が提供される。より好ましい仮想枢動軸線領域は、図28に提供されるグラフで領域IIIとして識別される、三角形領域である。示されるように、領域IIIは、μ=0.1及びμ=1.4として識別される境界によって画定される。
上記の解析に基づき、項
Figure 2015500708
が小さい、ないしはゼロに近づく場合に、改善された、より平らなCTSA(0度により近い)を達成することができることが分かる。
結果として、前方に枢動するシステムの仮想枢動軸線の位置を画定する有益な仮想枢動軸線領域は、上述される三角形領域を越えて延在され、式中Pは、正から、Pが負であり、かつPと同様の桁数である任意の域である、例えば、|P|>0.1Pであり、そのため、CTSAに相当の影響を及ぼす。CTSAへの相当の影響は、少なくとも1度の変化であり、これは、以下に説明される実験による測定から推測され、P=0.1P(又は10%P)であることを要求する。結果として、有益な仮想枢動軸線領域は、カートリッジの中点から、切断面に垂直にY軸線(X=0)に沿って−Y方向に延在する第1の境界、及びカートリッジの中点からY=−0.1Xによって画定される線に沿って延在する第2の境界によって画定される。
実験による測定
図26に示される解析モデルは、好ましい枢動場所を画定する、基本力平衡を図示するが、剃毛の現実は、より複雑である。したがって、モデル成果を検証する、一式の実験が実施された。Gillette Fusion Proglideかみそりは、約11度のカートリッジ対皮膚角度を有し、カートリッジの中点の約3.7mm前方(名目上、中央刃の場所と見なされる)かつ切断面の皮膚面から離れるように1.2mm上方に位置する枢動場所を伴うことが示された。これは、図29のグラフ上の位置Fとして識別される。図29のグラフ上で位置2と標識される、カートリッジの中点の更に前方かつ皮膚面の上方(それぞれ約6mm及び3mm)の枢動軸線位置は、18度のカートリッジ対皮膚角度を有することが示された。図29のグラフ上で位置1として識別される、カートリッジの中点の3.7mm前方かつ皮膚内に−3mmの枢動軸線位置は、約0度のカートリッジ対皮膚角度を有することが示された。図29のグラフ上の位置3は、米国特許第5,661,907号に示されるように、比較的平らなCTSAをもたらすことが当業者に周知である、カートリッジの中点(名目上、中央刃)の枢動軸線位置を識別する。以下の表Iにまとめられるこれらの測定値は、有限要素及び集中定数モデリングと一致しており、単純な解析モデルを使用して上記で達した結論に沿っている。
Figure 2015500708
表Iの点1及び点Fと図29のグラフを比較すると、CTSA測定値に11度の差があることが分かる。点1及び点Fは、線P=3.7に沿って、点FはP=1.2にあり、点1はP=−3.0にある。以下の表IIに詳細に記載されるように、この線に沿って、PyとCTSAとの間に直線関係があると推測される場合、CTSAの1度の変化は、P/P比の10%の変化を必要とする。したがって、皮膚内の枢動場所では、CTSAの約1°の変化の相当の効果をもたらすために、Pは、少なくとも10%P(P=10%P)であるべきである。
Figure 2015500708
好ましい枢動場所領域
上述される単純な解析モデルは、有益な仮想枢動軸線領域の原理及び範囲を説明するのに十分ではあるが、最適な仮想枢動軸線位置を決定するためには、より正確なモデルが必要とされる。好ましい実施形態は、カートリッジの中点の3.7mm前方かつ皮膚内−3mmである、図29のグラフに位置1として記載される枢動軸線位置の近くに仮想枢動軸線を有する。この仮想枢動は、
Figure 2015500708
によって画定される位置を通って延在する線上にある。線
Figure 2015500708
は、集中定数モデリング及び実験による測定値から導出され、図28のグラフに示されている。この線は、二次効果がモデルに含まれている際、広範な摩擦状態に最善の応答をもたらすことが発見された。
前述の解析は、以下の、前方に枢動するカートリッジが平らな、又はより平らなCTSAを達成するのに好ましい仮想枢動軸線領域の昇順の階層をもたらした。
1.刃アレイの前方の枢動場所は、刃が輪郭から離れて回転することを可能にするため、単に刃アレイの上方よりも好ましい。
2.前方に枢動するカートリッジシステムでは、皮膚の皮膚面の下に突出している枢動軸線位置は、皮膚面の上方にあるものよりも好ましい。具体的な効果を有するために、枢動軸線位置が皮膚に突出する距離(P)は、枢動軸線位置がカートリッジの中点場所の前方である距離(P)の少なくとも10%である必要がある。
3.低及び高摩擦ストローク
Figure 2015500708
のゼロCTSA線間にある枢動場所は、この領域外よりも好ましい。
4.図28に示される、ゼロCTSAを表す線
Figure 2015500708
上にある、図29のグラフに場所1と指定される位置に近接して位置する枢動軸線は、最も好ましい。
本明細書において開示されるすべての数値範囲に関し、本明細書全体を通じて与えられるすべての最大値の限定は、それよりも小さいすべての数値の限定を、そうしたより小さい数値限定が本明細書にあたかも明確に記載されているのと同様に含むものとして理解すべきである。更に、本明細書全体を通じて与えられるすべての最小値の限定は、それよりも大きいすべての数値の限定を、そうしたより大きい数値限定があたかも本明細書に明確に記載されているのと同様に含むものである。更に、本明細書の全体を通じて与えられるすべての数値範囲は、そのようなより広い数値範囲内に含まれるすべてのより狭い数値の範囲、並びにその数値範囲内のそれぞれの個々の数値を、そのようなより狭い数値範囲及び個々の数値のすべてがあたかも本明細書に明確に記載されているのと同様に包含するものである。
本明細書に開示した寸法及び値は、記載された正確な数値に厳密に限定されるものと理解されるべきではない。むしろ、特に断らないかぎり、そのような寸法のそれぞれは、記載された値及びその値の周辺の機能的に同等の範囲の両方を意味するものとする。例えば、「40ミリメートル」として開示される寸法は、「約40ミリメートル」を意味するものである。
相互参照されるか又は関連する全ての特許又は特許出願を含む、本明細書に引用される全ての文書を、特に除外すること又は限定することを明言しない限りにおいて、その全容にわたって本明細書に援用するものである。いずれの文献の引用も、こうした文献が本明細書で開示又は特許請求される全ての発明に対する先行技術であることを容認するものではなく、あるいは、こうした文献が、単独で、又は他の全ての参照文献とのあらゆる組み合わせにおいて、こうした発明のいずれかを参照、教示、示唆又は開示していることを容認するものでもない。更に、本文書において、用語の任意の意味又は定義の範囲が、参考として組み込まれた文書中の同様の用語の任意の意味又は定義と矛盾する場合には、本文書中で用語に割り当てられる意味又は定義に準拠するものとする。
本発明の特定の実施形態が例示され記載されてきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を実施できることが、当業者には自明であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのような全ての変更及び修正を添付の「特許請求の範囲」で扱うものとする。

Claims (15)

  1. 仮想枢動軸線を中心に回転するカートリッジを提供する連結機構を介して握持部に接続されるかみそり刃アセンブリであって、前記カートリッジが、前縁と、後縁と、前記前縁と前記後縁との間に中点と、前記前縁の近くにガード部材と、前記後縁の近くにキャップ部材と、前記ガード部材と前記キャップ部材との間に少なくとも1つの刃と、前記ガード部材及び前記キャップ部材に接する切断面と、を備え、前記連結機構が、前記仮想枢動軸線を中心に前記カートリッジを回転させるために前記握持部から懸架され、前記仮想枢動軸線が、前記カートリッジの前記前縁に向かって前記カートリッジの中点の前方に、かつ皮膚内に位置する仮想枢動軸線領域内に位置付けられ、前記仮想枢動軸線領域が、第1の境界及び第2の境界によって画定され、前記第1の境界及び前記第2の境界が、前記カートリッジの中点で前記切断面上に位置する原点を有するX軸線及びY軸線上に位置し、前記X軸線が、前記切断面に平行な+X方向に前記カートリッジの前記前縁に向かって前方に延在し、前記Y軸線が、前記切断面に垂直な+Y方向に皮膚から離れて延在し、前記第1の境界が、X=0によって画定される線に沿って−Y方向に前記カートリッジの中点から前記切断面に垂直に延在し、前記第2の境界が、Y=0によって画定される線に沿って+X方向に前記カートリッジの中点から延在する、かみそり刃アセンブリ。
  2. 前記第2の境界が、Y=−0.1Xによって画定される線に沿って前記カートリッジの中点から延在し、前記第1の境界が、前記カートリッジの中点の前方にあり、かつ前記少なくとも1つの刃の前方にある前記切断面上の点から延在する、請求項1に記載のかみそり刃アセンブリ。
  3. 前記第1の境界及び前記第2の境界が、
    Figure 2015500708
    によって画定される線であり、前記第1の境界のμが0.1であり、前記第2の境界のμが1.4である、請求項1に記載のかみそり刃アセンブリ。
  4. 前記仮想枢動軸線領域が、前記カートリッジの中点の前方にあり、かつ前記少なくとも1つの刃の前方にある前記切断面上の点から前記切断面に垂直に延在する第3の境界によって更に画定され、前記第3の境界が、前記第1の境界及び前記第2の境界を横断して、仮想枢動軸線領域を前記カートリッジの前記前縁に向かって前記第3の境界の前方にある前記領域の一部に更に限定する、請求項3に記載のかみそり刃アセンブリ。
  5. 前記第1の境界及び前記第2の境界が等しく、前記仮想枢動軸線領域が前記線
    Figure 2015500708
    によって画定される、請求項1に記載のかみそり刃アセンブリ。
  6. 前記仮想枢動軸線領域が、前記カートリッジの中点の前方にあり、かつ前記少なくとも1つの刃の前方にある前記切断面上の点から延在する第3の境界によって更に画定され、前記第3の境界が、前記線
    Figure 2015500708
    を横断して、仮想枢動軸線領域を前記カートリッジの前記前縁に向かって前記第3の境界の前方にある前記線の一部に更に限定する、請求項5に記載のかみそり刃アセンブリ。
  7. 前記連結機構が、
    a.第1の端部と、前記第1の端部と反対側の第2の端部とを有する第1の縦方向連結部であって、第1の枢動軸線が、前記第1の縦方向連結部の第1の端部を前記カートリッジに枢動可能に装着する前記第1の縦方向連結部の第1の端部に近接する、第1の縦方向連結部と、
    b.第1の端部と、前記第1の端部と反対側の第2の端部とを有する第2の縦方向連結部であって、第2の枢動軸線が、前記第2の縦方向連結部の第1の端部を前記カートリッジに枢動可能に装着する前記第2の縦方向連結部の第1の端部に近接し、前記第2の枢動軸線が、前記第1の枢動軸線から第1の距離だけ離間している、第2の縦方向連結部と、
    c.第1の端部と、前記第1の端部と反対側の第2の端部とを有する第1の横方向連結部であって、前記第1の横方向連結部の第1の端部が、第3の枢動軸線で前記握持部に枢動可能に装着され、前記第1の横方向連結部の第2の端部が、第4の枢動軸線で前記第1の縦方向連結部の第2の端部及び第5の枢動軸線で前記第2の縦方向連結部の第2の端部のうちの少なくとも1つに枢動可能に装着され、前記第4の枢動軸線と前記第3の枢動軸線との間の距離が、第3の距離であり、前記第5の枢動軸線と前記第3の枢動軸線との間の距離が、第4の距離である、第1の横方向連結部と、
    d.第1の端部と、前記第1の端部と反対側の第2の端部とを有する第2の横方向連結部であって、前記第2の横方向連結部の第1の端部が、第6の枢動軸線で前記握持部に枢動可能に装着され、前記第2の横方向連結部の第2の端部が、第7の枢動軸線で前記第1の縦方向連結部及び第8の枢動軸線で前記第2の縦方向連結部のうちの少なくとも1つに枢動可能に装着され、前記第7の枢動軸線と前記第6の枢動軸線との間の距離が、前記第3の距離と等しい第6の距離であり、前記第8の枢動軸線と前記第6の枢動軸線との間の距離が、前記第4の距離と等しい第7の距離である、第2の横方向連結部と、を備え、
    前記第1の横方向連結部又は前記第2の横方向連結部のうちの少なくとも1つが、前記第1の縦方向連結部及び前記第2の縦方向連結部の両方に枢動可能に装着され、前記仮想軸線が、前記第1の枢動軸線から前記第3の距離と等しい第8の距離だけ離れており、かつ前記第2の軸から前記第4の距離と等しい第9の距離だけ離れている、請求項1に記載のかみそり刃アセンブリ。
  8. 前記第1の横方向連結部の第2の端部が、前記第4の枢動軸線で前記第1の縦方向連結部の第2の端部に枢動可能に装着され、かつ前記第5の枢動軸線で前記第2の縦方向連結部の第2の端部に枢動可能に装着され、前記第4の枢動軸線及び前記第5の枢動軸線が、前記第1の距離と等しい第2の距離だけ離れている、請求項7に記載のかみそり刃アセンブリ。
  9. 前記第2の境界が、Y=−0.1Xによって画定される線に沿って前記カートリッジの中点から延在し、前記第1の境界が、前記カートリッジの中点の前方にあり、かつ前記少なくとも1つの刃の前方にある前記切断面上の点から延在する、請求項8に記載のかみそり刃アセンブリ。
  10. 前記第2の横方向連結部の第2の端部が、前記第8の枢動軸線で前記第2の縦方向連結部に枢動可能に装着され、かつ前記第7の枢動軸線で前記第1の縦方向連結部に枢動可能に装着される、請求項8に記載のかみそり刃アセンブリ。
  11. 前記第2の横方向連結部の第2の端部が、前記第7の枢動軸線で前記第1の縦方向連結部に枢動可能に装着され、かつ前記第8の枢動軸線で前記第2の縦方向連結部に枢動可能に装着されており、前記第7の枢動軸線及び前記第8の枢動軸線が、前記第1の距離と等しい第5の距離だけ離れている、請求項8に記載のかみそり刃アセンブリ。
  12. 前記第2の境界が、Y=−0.1Xによって画定される線に沿って前記カートリッジの中点から延在する、請求項11に記載のかみそり刃アセンブリ。
  13. 前記第1の横方向連結部の第2の端部が、前記第5の枢動軸線で前記第2の縦方向連結部の第2の端部に枢動可能に装着され、かつ前記第4の枢動軸線で前記第1の縦方向連結部の第2の端部に枢動可能に装着される、請求項11に記載のかみそり刃アセンブリ。
  14. 前記第2の横方向連結部の第2の端部が、前記第7の枢動軸線で前記第1の縦方向連結部に枢動可能に装着され、かつ前記第8の枢動軸線で前記第2の縦方向連結部に枢動可能に装着されており、前記第7の枢動軸線及び前記第8の枢動軸線が、前記第1の距離と等しい第5の距離だけ離れている、請求項8に記載のかみそり刃アセンブリ。
  15. 前記第2の境界が、Y=−0.1Xによって画定される線に沿って前記カートリッジの中点から延在し、前記第1の境界が、前記カートリッジの中点の前方にあり、かつ前記少なくとも1つの刃の前方にある前記切断面上の点から延在する、請求項14に記載のかみそり刃アセンブリ。
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