JP2015226453A - 電力変換装置及びそれを用いたパワーコンディショナ - Google Patents

電力変換装置及びそれを用いたパワーコンディショナ Download PDF

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Abstract

【課題】装置の小型化を図ることのできる電力変換装置及びそれを用いたパワーコンディショナを提供する。
【解決手段】電力変換装置1は、第1変換回路2と、出力キャパシタC1と、第2変換回路3と、制御部4とを備える。第2変換回路3は、出力キャパシタC1の出力電圧を交流電圧に変換して負荷9に出力する。第1変換回路2は、第1昇圧部21と、第2昇圧部22と、バッファ部23とを備える。第2昇圧部22は、直流電源5からの直流電圧を第1昇圧部21よりも昇圧する。バッファ部23は、第2昇圧部22の出力電圧が印加される補助キャパシタC2を有し、補助キャパシタC2の出力電圧を降圧して出力キャパシタC1に出力する。制御部4は、負荷9で消費される瞬時電力が所定の電力値を上回る期間において、バッファ部23を動作させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、一般に電力変換装置及びパワーコンディショナ、より詳細には直流電源の出力を交流に変換する電力変換装置及びそれを用いたパワーコンディショナに関する。
近年、住宅用の太陽光発電装置や燃料電池、蓄電装置などの普及に伴い、これらの直流電源の出力を交流に変換する電力変換装置として、多様な電力変換装置が提供されている。例えば、特許文献1には、太陽光発電装置(solar generator)に電気的に接続され、2個のスイッチ素子(switch unit)の直列回路を2つ並列に接続したブリッジ回路を備えた電力変換装置(DC/AC converter)が開示されている。
この種の電力変換装置では、ブリッジ回路の入力電圧(直流)は最終出力電圧(交流)の瞬時値(絶対値)を下回らないことが必須の要件となる。つまり、電力変換装置は、ブリッジ回路の入力電圧を最終出力電圧の最大値(絶対値)より大きな値に維持する必要がある。このため、特許文献1に記載の電力変換装置は、ブリッジ回路の入力段にエネルギーストレージ(intermediate energy storage)を備えている。
米国特許第7046534号明細書
ここで、太陽光発電装置に接続されるパワーコンディショナのように定格容量の比較的大きな電力変換装置では、エネルギーストレージに貯蔵すべきエネルギーも比較的大きくなる。このため、この種の電力変換装置では、一般的に大容量の電解コンデンサがエネルギーストレージとして用いられる。
しかしながら、この種の電解コンデンサは比較的大型であるため、他の部品に比べて装置全体の体積に占める割合が大きく、エネルギーストレージが装置の小型化を妨げる要因となっている。
本発明は、上記の点に鑑みて為されており、装置の小型化を図ることのできる電力変換装置及びそれを用いたパワーコンディショナを提供することを目的とする。
本発明の電力変換装置は、直流電源に電気的に接続され、前記直流電源から印加される直流電圧の大きさを変化させて出力する第1変換回路と、前記第1変換回路に電気的に接続され、前記第1変換回路の出力電圧が印加される出力キャパシタと、前記出力キャパシタに電気的に接続され、前記出力キャパシタが出力する直流電圧を交流電圧に変換して負荷に出力する第2変換回路と、制御部とを備え、第1変換回路は、前記直流電源から印加される直流電圧を昇圧して前記出力キャパシタに出力する第1昇圧部と、前記直流電源から印加される直流電圧を前記第1昇圧部よりも昇圧して出力する第2昇圧部と、前記第2昇圧部に電気的に接続されるバッファ部とを備え、前記バッファ部は、前記第2昇圧部の出力電圧が印加される補助キャパシタを有し、前記補助キャパシタが出力する直流電圧を降圧して前記出力キャパシタに出力するように構成され、前記制御部は、前記負荷で消費される瞬時電力が所定の電力値を上回る期間において、前記バッファ部を動作させることを特徴とする。
本発明のパワーコンディショナは、上記の電力変換装置と、前記電力変換装置と系統電源との間に電気的に接続される解列器とを備えることを特徴とする。
本発明は、装置の小型化を図ることができる。
実施形態1に係る電力変換装置及びパワーコンディショナの構成を示す回路図である。 実施形態1に係る電力変換装置の動作説明図である。 図3Aは、従来の電力変換装置の動作説明図で、図3Bは、実施形態1に係る電力変換装置のバッファ部の動作説明図である。 実施形態1に係る電力変換装置の他の構成を示す回路図である。 実施形態2に係る電力変換装置及びパワーコンディショナの構成を示す回路図である。 実施形態2に係る電力変換装置の他の構成を示す回路図である。
(実施形態1)
本発明の実施形態に係る電力変換装置1は、図1に示すように、第1変換回路2と、出力キャパシタC1と、第2変換回路3と、制御部4とを備える。第1変換回路2は、直流電源5に電気的に接続され、直流電源5から印加される直流電圧の大きさを変化させて出力する。出力キャパシタC1は、第1変換回路2に電気的に接続され、第1変換回路2の出力電圧が印加される。第2変換回路3は、出力キャパシタC1に電気的に接続され、出力キャパシタC1が出力する直流電圧を交流電圧に変換して負荷9に出力する。
第1変換回路2は、第1昇圧部21と、第2昇圧部22と、バッファ(buffer)部23とを備える。第1昇圧部21は、直流電源5から印加される直流電圧を昇圧して出力キャパシタC1に出力する。第2昇圧部22は、直流電源5から印加される直流電圧を第1昇圧部21よりも昇圧して出力する。
バッファ部23は、第2昇圧部22に電気的に接続される。また、バッファ部23は、第2昇圧部22の出力電圧が印加される補助キャパシタC2を有し、補助キャパシタC2が出力する直流電圧を降圧して出力キャパシタC1に出力するように構成される。
そして、制御部4は、負荷9で消費される瞬時電力P2が所定の電力値P21を上回る期間(第2期間A2。図3A参照)において、バッファ部23を動作させる。
また、本発明の実施形態に係るパワーコンディショナ8は、図1に示すように、電力変換装置1と、電力変換装置1と系統電源7との間に電気的に接続される解列器6とを備える。
以下、本実施形態の電力変換装置1及びパワーコンディショナ8について詳細に説明する。但し、以下に説明する構成は、本発明の一例に過ぎず、本発明は下記の実施形態に限定されることはなく、この実施形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
また、本実施形態のパワーコンディショナ8は、直流電源5としての太陽光発電装置に電気的に接続して使用される住宅用のパワーコンディショナであるが、本実施形態のパワーコンディショナ8の用途を限定する趣旨ではない。本実施形態のパワーコンディショナ8は、例えば家庭用燃料電池や蓄電装置など、太陽光発電装置以外の直流電源5に電気的に接続して使用されてもよい。更に、本実施形態のパワーコンディショナ8は、例えば店舗や工場、事務所などの住宅以外の建物に用いられてもよい。また、本実施形態の電力変換装置1についても、その用途をパワーコンディショナ8に限定する趣旨ではなく、本実施形態の電力変換装置1は、パワーコンディショナ8以外に用いられてもよい。
本実施形態の電力変換装置1は、図1に示すように、第1変換回路2と、第2変換回路3と、制御部4とを備えている。電力変換装置1の第1入力点11及び第2入力点12は、太陽光発電装置からなる直流電源5に接続箱(図示せず)を介して電気的に接続される。また、電力変換装置1の第1出力点13及び第2出力点14は、本実施形態のパワーコンディショナ8の一部である解列器6を介して、系統電源(商用電力系統)7と負荷9とに電気的に接続される。具体的には、パワーコンディショナ8の出力(電力変換装置1の出力)は、解列器6を介して分電盤(図示せず)に設けられた連系ブレーカ(図示せず)に電気的に接続されることにより、系統電源7に接続される。
解列器6は、図1に示すように、電力変換装置1の一方の出力端(第1出力点13)と系統電源7との間に電気的に接続された第1接点部61と、他方の出力端(第2出力点14)と系統電源7との間に電気的に接続された第2接点部62とを備えている。なお、解列器6は、第1出力点13及び第2出力点14の少なくとも一方と系統電源7との間に電気的に接続されていればよく、第1接点部61及び第2接点部62の何れかは省略されていてもよい。つまり、解列器6は、電力変換装置1と系統電源7との間に電気的に接続されていればよい。
パワーコンディショナ8は、定常時、解列器6を閉じた状態で系統連系運転を行い、直流電源5から入力される直流電力を交流電力に変換して出力する。また、パワーコンディショナ8は、系統電源7の停電等の異常時には、解列器6を開放し、系統電源7から解列された状態で交流電力を出力する自立運転を行うように構成されている。
次に、電力変換装置1の各部の構成について説明する。
第1変換回路2は、図1に示すように、第1入力点11及び第2入力点12に電気的に接続されている。第1変換回路2は、第1昇圧部21と、第2昇圧部22と、バッファ部23とで構成されている。第1昇圧部21は、1次巻線(インダクタ)T11と、(第1)ダイオードD1と、(第1)スイッチング素子Q1とを有している。第2昇圧部22は、2次巻線(インダクタ)T12と、(第2)ダイオードD2と、(第1)スイッチング素子Q1とを有している。つまり、第1スイッチング素子Q1は、第1昇圧部21と第2昇圧部22とで共用している。バッファ部23は、補助キャパシタC2と、(第2)スイッチング素子Q2と、(第3)ダイオードD3と、インダクタL1とを有している。
ここで、本実施形態の電力変換装置1では、1次巻線T11及び2次巻線T12は、トランスT1で構成されている。トランスT1は、その中間部にタップTA1を有しており、第1入力点11とタップTA1との間を1次巻線T11、全体を2次巻線T12とする単巻変圧器(auto-transformer:オートトランス)である。つまり、第1変換回路2は、単巻変圧器で構成されるトランスT1を有している。そして、トランスT1の1次巻線T11は、第1昇圧部21のインダクタであり、トランスT1の2次巻線T12は、第2昇圧部22のインダクタである。勿論、1次巻線T11及び2次巻線T12の構成をトランスT1に限定する趣旨ではなく、例えば1次側と2次側とを電気的に絶縁した複巻変圧器で1次巻線T11及び2次巻線T12が構成されていてもよい。
第1昇圧部21において、1次巻線T11は、その両端のうち第1端が第1入力点11に電気的に接続され、第2端(タップTA1)が第1ダイオードD1のアノードに電気的に接続されている。第1ダイオードD1のカソードは、出力キャパシタC1の高電位(正極)に電気的に接続されている。第1スイッチング素子Q1は、1次巻線T11の第2端(タップTA1)と第2入力点12との間に電気的に接続されている。また、第1スイッチング素子Q1の1次巻線T11側の一端は、第1ダイオードD1のアノードに電気的に接続されている。第1スイッチング素子Q1は、図2に示すように、制御部4から与えられる第1駆動信号によりオン/オフを切り替えられる。この第1スイッチング素子Q1のスイッチング動作により、1次巻線T11には電流I1が流れる(図2参照)。なお、図2において、破線で示す電流I1の波形は、電流I1の平均電流を示している。
第1昇圧部21は、第1スイッチング素子Q1のスイッチング動作により、入力電圧(直流電源5の出力電圧)を昇圧して出力する昇圧回路である。そして、第1昇圧部21の出力電圧は出力キャパシタC1に印加される。
第2昇圧部22において、2次巻線T12は、その両端のうち第1端が第1入力点11に電気的に接続され、第2端が第2ダイオードD2のアノードに電気的に接続されている。第2ダイオードD2のカソードは、バッファ部23の補助キャパシタC2の高電位(正極)に電気的に接続されている。
第2昇圧部22は、第1昇圧部21と同様に、第1スイッチング素子Q1のスイッチング動作により、入力電圧を昇圧して出力する昇圧回路である。但し、第2昇圧部22は、直流電源5の出力電圧を昇圧して2次巻線T12に誘起される電圧を入力電圧とする。すなわち、第2昇圧部22の出力電圧は、第1昇圧部21の出力電圧よりも大きい。なお、[第1昇圧部21の出力電圧と入力電圧との差]と、[第2昇圧部22の出力電圧と入力電圧との差]との比は、1次巻線T11の巻き数と2次巻線T12の巻き数との比に等しい。そして、第2昇圧部22の出力電圧は補助キャパシタC2に印加される。
つまり、第1変換回路2は、第1昇圧部21及び第2昇圧部22で共用される(第1)スイッチング素子Q1を有している。そして、第1変換回路2は、第1スイッチング素子Q1のオン/オフが切り替えられることで第1昇圧部21及び第2昇圧部22の昇圧動作が行われるように構成されている。なお、第1スイッチング素子Q1の代わりに、第1昇圧部21と第2昇圧部22とでスイッチング素子を個別に設けた構成であってもよい。
バッファ部23において、補助キャパシタC2は、高電位(正極)が第2ダイオードD2のカソードに電気的に接続され、低電位(負極)が第2入力点12に電気的に接続されている。インダクタL1は、その両端のうち第1端が第2スイッチング素子Q2を介して補助キャパシタC2の高電位(正極)に電気的に接続され、第2端が出力キャパシタC1の高電位(正極)に電気的に接続されている。また、インダクタL1の第1端は、第3ダイオードのカソードに電気的に接続されている。第3ダイオードD3のアノードは、第2入力点12に電気的に接続されている。第2スイッチング素子Q2のインダクタL1側の一端は、第3ダイオードD3のカソードに電気的に接続されている。第2スイッチング素子Q2は、制御部4から与えられる制御信号によりオン/オフを切り替えられる。
バッファ部23は、第2スイッチング素子Q2のスイッチング動作により、入力電圧(補助キャパシタC2の出力電圧)を降圧して出力する降圧回路である。そして、バッファ部23の出力電圧は出力キャパシタC1に印加される。バッファ部23の動作の詳細については後述する。
第2変換回路3は、図1に示すように、第1変換回路2の出力キャパシタC1に電気的に接続されている。第2変換回路3は、ブリッジ回路31と、フィルタ回路32とで構成されている。
ブリッジ回路31は、第1スイッチQ11と、第2スイッチQ12と、第3スイッチQ13と、第4スイッチQ14とを備えるフルブリッジ回路であって、出力キャパシタC1の両端間に電気的に接続されている。つまり、出力キャパシタC1の両端間には、第1スイッチQ11及び第2スイッチQ12の直列回路と、第3スイッチQ13及び第4スイッチQ14の直列回路とが、並列に電気的に接続されている。第1〜第4スイッチQ11〜Q14は、制御部4から与えられる第2駆動信号によりオン/オフを切り替えられる。
具体的には、図2に示すように、第1スイッチQ11及び第4スイッチQ14は、第2駆動信号により、オン/オフが同時に切り替えられる。また、第2スイッチQ12及び第3スイッチQ13は、第2駆動信号により、オン/オフが同時に切り替えられる。そして、第1スイッチQ11及び第4スイッチQ14のオン/オフが切り替えられる期間と、第2スイッチQ12及び第3スイッチQ13のオン/オフが切り替えられる期間とは、互いに重ならない。
フィルタ回路32は、第1リアクトル321及び第2リアクトル322と、キャパシタ323とで構成されている。第1リアクトル321は、ブリッジ回路31の第1スイッチQ11及び第2スイッチQ12の接続点と、第1出力点13との間に電気的に接続されている。第2リアクトル322は、ブリッジ回路31の第3スイッチQ13及び第4スイッチQ14の接続点と、第2出力点14との間に電気的に接続されている。キャパシタ323は、高電位(正極)が第1リアクトル321及び第1出力点13の接続点と電気的に接続され、低電位(負極)が第2リアクトル322及び第2出力点14の接続点と電気的に接続されている。フィルタ回路32は、ブリッジ回路31の出力に重畳する虞のあるノーマルモードノイズを低減する回路である。
第2変換回路3は、第1〜第4スイッチQ11〜Q14のスイッチング動作により、直流電圧である入力電圧(出力キャパシタC1の出力電圧)を交流電圧に変換して負荷9に出力するインバータ回路である。ここで、第1〜第4スイッチQ11〜Q14は、第2変換回路3の出力電流I3が正弦波(図2において破線で示す出力電流I3の波形)に近似するように、PWM(Pulse Width Modulation)信号から成る第2駆動信号で駆動される。このように第2変換回路3は、その出力電流I3を正弦波に近似させることで、高調波電流の抑制を図っている。
制御部4は、例えばマイコン(マイクロコンピュータ)を主構成としており、メモリ(図示せず)に記憶されているプログラムを実行することにより各種処理を実行する。プログラムは、電気通信媒体を通して提供されてもよく、記憶媒体に記憶されて提供されてもよい。制御部4は、第1スイッチング素子Q1に一定周期のパルスから成る第1駆動信号を与えることで、第1スイッチング素子Q1のオン/オフを切り替える。また、制御部4は、第2スイッチング素子Q2に制御信号を与えることで、第2スイッチング素子Q2のオン/オフを切り替える。更に、制御部4は、第1〜第4スイッチQ11〜Q14にPWM信号から成る第2駆動信号を与えることで、第1〜第4スイッチQ11〜Q14のオン/オフを切り替える。
本実施形態では、第1スイッチング素子Q1及び第2スイッチング素子Q2と、第1〜第4スイッチQ11〜Q14としては、デプレッション型のnチャネルMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field Effect Transistor)が用いられている。勿論、第1スイッチング素子Q1及び第2スイッチング素子Q2と、第1〜第4スイッチQ11〜Q14としては、その他の半導体スイッチが用いられていてもよい。例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)や、GaN(窒化ガリウム)をなどのワイドバンドギャップの半導体材料を用いたパワー半導体デバイスが用いられていてもよい。
ここで、本実施形態の電力変換装置1の第1変換回路2が従来周知の昇圧回路で構成されている電力変換装置を、従来の電力変換装置の一例として、従来の電力変換装置の動作を説明する。
図3Aに示すように、直流電源5の出力電力(電力変換装置1の入力電力)P1は一定である。一方、負荷9で消費される瞬時電力(第2変換回路3の出力する瞬時電力)P2は、第2変換回路3の出力電圧の周期の半分の周期で変動する。この瞬時電力P2は、出力キャパシタC1に蓄積されたエネルギーE1によって賄われる。したがって、図3Aに示すように、入力電力P1が一定であっても、出力キャパシタC1に蓄積されたエネルギーE1は、瞬時電力P2に応じて変動する。エネルギーE1が所定のエネルギーE11以上であれば問題ないが、瞬時電力P2が増大してエネルギーE1が所定のエネルギーE11を下回ると、電力変換装置1が負荷9に正常に電力を供給することができない虞がある。
従来の電力変換装置では、瞬時電力P2の大小に依らず最低限のエネルギー(所定のエネルギーE11)を出力キャパシタC1が蓄積できるように、出力キャパシタC1の静電容量を大きくすることで上記の問題に対応していた。しかしながら、この構成では、出力キャパシタC1が比較的大きい静電容量を必要とするため、出力キャパシタC1に電解コンデンサを用いる必要がある。電解コンデンサは、フィルムコンデンサ等の他のコンデンサと比較して大型である。このため、電解コンデンサを用いることが装置の小型化を妨げる要因となっていた。
そこで、本実施形態の電力変換装置1は、出力キャパシタC1とは別に補助キャパシタC2を設けている。そして、本実施形態の電力変換装置1は、瞬時電力P2の増大時において、補助キャパシタC2に蓄積されたエネルギーを出力キャパシタC1に供給することで、出力キャパシタC1に蓄積されたエネルギーE1を補充する構成を採用している。
以下、本実施形態の電力変換装置1の動作について説明する。先ず、制御部4は、第1スイッチング素子Q1に第1駆動信号を与えることにより、第1昇圧部21及び第2昇圧部22の動作を開始させる。したがって、第1昇圧部21は、直流電源5から印加される直流電圧を昇圧して、出力キャパシタC1に出力する。出力キャパシタC1は、この直流電圧が印加されることで充電される。また、第2昇圧部22は、直流電源5から印加される直流電圧を第1昇圧部21よりも昇圧して、バッファ部23の補助キャパシタC2に出力する。補助キャパシタC2は、この直流電圧が印加されることで充電される。
出力キャパシタC1及び補助キャパシタC2が十分に充電されると、制御部4は、第1〜第4スイッチQ11〜Q14に第2駆動信号を与えることにより、第2変換回路3の動作を開始させる。したがって、第2変換回路3は、出力キャパシタC1から印加される直流電圧を交流電圧に変換して出力する。第2変換回路3の出力する交流電圧は負荷9に印加される。以下の説明では、第1昇圧部21、第2昇圧部22、第2変換回路3は動作を継続していると仮定する。
ここで、制御部4は、瞬時電力P2が所定の電力値P21以下となる第1期間A1(図3A参照)では、第2スイッチング素子Q2に制御信号を与えない。つまり、制御部4は、第1期間A1においてはバッファ部23を動作させない。このため、第1期間A1では、第2昇圧部22の出力電圧により補助キャパシタC2が充電される。図3Bに、補助キャパシタC2の充電電圧V1の波形と、第1期間A1において補助キャパシタC2に蓄積されるエネルギーE2の波形とを示す。
そして、制御部4は、瞬時電力P2が所定の電力値P21を上回る第2期間A2(図3A参照)では、第2スイッチング素子Q2にPWM信号から成る制御信号を与える。つまり、制御部4は、第2期間A2において、バッファ部23を動作させる。第2スイッチング素子Q2は、図2に示すように、制御信号によりオン/オフを切り替えられる。この動作により、インダクタL1には、図2に示すように正弦波に近似した電流I2が流れる。そして、バッファ部23は、第2期間A2において、補助キャパシタC2の出力電圧を降圧して出力キャパシタC1に出力する。つまり、バッファ部23は、第2期間A2において、補助キャパシタC2に蓄積されたエネルギーを出力キャパシタC1に供給することで、出力キャパシタC1に蓄積されたエネルギーE1を補充する。図3Bに、第2期間A2において補助キャパシタC2から放出されるエネルギーE3の波形を示す。
その後、第2期間A2から第1期間A1に移行すると、制御部4は、制御信号の第2スイッチング素子Q2への供給を停止する。したがって、バッファ部23の動作が停止する。以下、第1期間A1と第2期間A2とが交互に訪れるので、制御部4は、上記の動作を繰り返す。
上述のように、本実施形態の電力変換装置1では、制御部4は、瞬時電力P2が所定の電力値P21を上回る第2期間A2において、バッファ部23を起動することで、出力キャパシタC1に蓄積されたエネルギーE1を補充する。つまり、本実施形態の電力変換装置1は、瞬時電力P2が増大して出力キャパシタC1に蓄積されたエネルギーE1に不足が生じたとしても、この不足分を補助キャパシタC2に蓄積されたエネルギーで補うことができる。
このため、本実施形態の電力変換装置1では、瞬時電力P2の大小に依らず最低限のエネルギー(所定のエネルギーE11)を出力キャパシタC1が蓄積できるように、出力キャパシタC1の静電容量を大きくする必要がない。したがって、本実施形態の電力変換装置1では、従来の電力変換装置と比較して出力キャパシタC1の静電容量を小さくできるので、例えばフィルムコンデンサ等の電解コンデンサよりも小型のコンデンサを出力キャパシタC1として用いることができる。
この場合、補助キャパシタC2が必要となる。しかしながら、補助キャパシタC2には、第2昇圧部22により、出力キャパシタC1に印加される電圧よりも大きい電圧が印加される。このため、補助キャパシタC2に蓄積すべきエネルギーが同じであれば、印加電圧が大きいほど補助キャパシタC2に必要な静電容量を小さくできる。つまり、出力キャパシタC1と同様に、例えばフィルムコンデンサ等の電解コンデンサよりも小型のコンデンサを補助キャパシタC2として用いることができる。したがって、本実施形態の電力変換装置1は、出力キャパシタC1として電解コンデンサを用いる場合と比較して、全体として装置の小型化を図ることができる。
なお、制御部4において第2期間A2を判定する方法は、種々考えられる。例えば、制御部4は、第2変換回路3の出力電圧のゼロクロスを監視し、ゼロクロスした時点から第2変換回路3の出力電圧の周期の8分の1の時間が経過した時点を、第2期間A2が開始するタイミングと判定してもよい。そして、制御部4は、第2期間A2が開始してから、第2変換回路3の出力電圧の周期の4分の1の時間が経過した時点を、第2期間A2が終了するタイミングと判定してもよい。また、制御部4は、第2変換回路3の出力電圧と出力電流とから瞬時電力P2を演算し、演算した瞬時電力P2が予め記憶してある所定の電力値P21を上回る時点を、第2期間A2が開始するタイミングと判定してもよい。何れの場合でも、第2期間A2は一定の周期(第2変換回路3の出力電圧の半分の周期)で訪れるので、制御部4は、第2期間A2が開始するタイミングを一度判定すれば、その後は判定する必要はない。勿論、制御部4は、その他の方法で第2期間A2を判定してもよい。
また、本実施形態の電力変換装置1は、例えば図4に示すように、バッファ部23の代わりにバッファ部24を備えて構成されていてもよい。バッファ部24は、バッファ部23と同様に、補助キャパシタC2と、第2スイッチング素子Q2と、第3ダイオードD3と、インダクタL1とを有した降圧回路である。
バッファ部24において、補助キャパシタC2は、高電位(正極)が第2ダイオードD2のカソードに電気的に接続され、低電位(負極)が出力キャパシタC1の高電位(正極)に電気的に接続されている。インダクタL1は、その両端のうち第1端が第2スイッチング素子Q2を介して補助キャパシタC2の高電位(正極)に電気的に接続され、第2端が出力キャパシタC1の高電位(正極)に電気的に接続されている。また、インダクタL1の第1端は、第3ダイオードのカソードに電気的に接続され、第2端は第1ダイオードのカソードに電気的に接続されている。第3ダイオードD3のアノードは、第2入力点12に電気的に接続されている。第2スイッチング素子Q2のインダクタL1側の一端は、第3ダイオードD3のカソードに電気的に接続されている。
この構成でも、第2期間A2において、バッファ部24の補助キャパシタC2に蓄積されたエネルギーにより、出力キャパシタC1に蓄積されたエネルギーE1を補充することができる。つまり、この構成でも、出力キャパシタC1及び補助キャパシタC2として小型のコンデンサを用いることができるので、出力キャパシタC1として電解コンデンサを用いる場合と比較して、全体として装置の小型化を図ることができる。
(実施形態2)
以下、本実施形態の電力変換装置1について図面を用いて説明する。なお、本実施形態の電力変換装置1において、実施形態1の電力変換装置1と共通する構成要素については適宜説明を省略する。また、本実施形態の電力変換装置1は、実施形態1の電力変換装置1と同様に、解列器6と組み合わせることでパワーコンディショナ8を構成するが、ここではパワーコンディショナ8の説明を省略する。
本実施形態の電力変換装置1は、図5に示すように、出力キャパシタC1が第1出力キャパシタC11及び第2出力キャパシタC12の直列回路で構成されている。第1出力キャパシタC11は、高電位(正極)が第1ダイオードD1のカソードに電気的に接続され、低電位(負極)が第2入力点12に電気的に接続されている。つまり、第1出力キャパシタC11は、第1昇圧部21に電気的に接続されている。第2出力キャパシタC12は、高電位(正極)がインダクタL1の第2端に電気的に接続され、低電位(負極)が第1出力キャパシタC11の高電位(正極)に電気的に接続されている。つまり、第1出力キャパシタC11及び第2出力キャパシタC12の直列回路は、バッファ部23に電気的に接続されている。
本実施形態の電力変換装置1は、第1昇圧部21の出力電圧が第1出力キャパシタC11に印加される点で実施形態の電力変換装置1と異なっているが、その他の点では実施形態1の電力変換装置1と同様である。したがって、本実施形態の電力変換装置1は、制御部4が実施形態1と同様の制御を行うことで、実施形態1の電力変換装置1と同様の効果を奏することが可能である。つまり、本実施形態の電力変換装置1は、瞬時電力P2が増大して出力キャパシタC1に蓄積されたエネルギーE1に不足が生じたとしても、この不足分を補助キャパシタC2に蓄積されたエネルギーで補うことができる。
本実施形態の電力変換装置1は、出力キャパシタC1が蓄積すべきエネルギーを、第1出力キャパシタC11と第2出力キャパシタC12とで分担している。したがって、本実施形態の電力変換装置1では、第1出力キャパシタC11及び第2出力キャパシタC12の各々が必要とする静電容量を、出力キャパシタC1が1つの場合と比較して小さくすることができる。つまり、第1出力キャパシタC11及び第2出力キャパシタC12の各々を、実施形態1の出力キャパシタC1よりも更に小型化することが可能である。したがって、本実施形態の電力変換装置1は、実施形態1の電力変換装置1と同様に、出力キャパシタC1として電解コンデンサを用いる場合と比較して、全体として装置の小型化を図ることができる。
また、本実施形態の電力変換装置1は、例えば図6に示すように、バッファ部23の代わりにバッファ部25を備えて構成されていてもよい。バッファ部25は、バッファ部23と同様に、補助キャパシタC2と、第2スイッチング素子Q2と、第3ダイオードD3と、インダクタL1とを有した降圧回路である。そして、バッファ部25では、バッファ部23とは異なり、補助キャパシタC2の低電位(負極)と、第3ダイオードD3のアノードとが、それぞれ第1ダイオードD1のカソード及び第1出力キャパシタC11の高電位(正極)に電気的に接続されている。つまり、バッファ部25は、第2出力キャパシタC12に電気的に接続されている。
この構成でも、第2期間A2において、バッファ部25の補助キャパシタC2に蓄積されたエネルギーにより、出力キャパシタC1に蓄積されたエネルギーE1を補充することができる。つまり、この構成でも、出力キャパシタC1及び補助キャパシタC2として小型のコンデンサを用いることができるので、出力キャパシタC1として電解コンデンサを用いる場合と比較して、全体として装置の小型化を図ることができる。
1 電力変換装置
2 第1変換回路
21 第1昇圧部
22 第2昇圧部
23,24,25 バッファ部
3 第2変換回路
4 制御部
5 直流電源
6 解列器
7 系統電源
8 パワーコンディショナ
C1 出力キャパシタ
C11 第1出力キャパシタ
C12 第2出力キャパシタ
C2 補助キャパシタ
T1 トランス(単巻変圧器)
T11 1次巻線(インダクタ)
T12 2次巻線(インダクタ)
Q1 (第1)スイッチング素子

Claims (5)

  1. 直流電源に電気的に接続され、前記直流電源から印加される直流電圧の大きさを変化させて出力する第1変換回路と、
    前記第1変換回路に電気的に接続され、前記第1変換回路の出力電圧が印加される出力キャパシタと、
    前記出力キャパシタに電気的に接続され、前記出力キャパシタが出力する直流電圧を交流電圧に変換して負荷に出力する第2変換回路と、
    制御部とを備え、
    第1変換回路は、前記直流電源から印加される直流電圧を昇圧して前記出力キャパシタに出力する第1昇圧部と、前記直流電源から印加される直流電圧を前記第1昇圧部よりも昇圧して出力する第2昇圧部と、前記第2昇圧部に電気的に接続されるバッファ部とを備え、
    前記バッファ部は、前記第2昇圧部の出力電圧が印加される補助キャパシタを有し、前記補助キャパシタが出力する直流電圧を降圧して前記出力キャパシタに出力するように構成され、
    前記制御部は、前記負荷で消費される瞬時電力が所定の電力値を上回る期間において、前記バッファ部を動作させることを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記第1変換回路は、単巻変圧器で構成されるトランスを有し、
    前記トランスの1次巻線は、前記第1昇圧部のインダクタであり、前記トランスの2次巻線は、前記第2昇圧部のインダクタであることを特徴とする請求項1記載の電力変換装置。
  3. 前記第1変換回路は、前記第1昇圧部及び前記第2昇圧部で共用されるスイッチング素子を有し、前記スイッチング素子のオン/オフが切り替えられることで前記第1昇圧部及び前記第2昇圧部の昇圧動作が行われるように構成されることを特徴とする請求項1又は2記載の電力変換装置。
  4. 前記出力キャパシタは、第1出力キャパシタ及び第2出力キャパシタの直列回路で構成され、
    前記第1出力キャパシタは、前記第1昇圧部に電気的に接続されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の電力変換装置。
  5. 請求項1乃至4の何れか1項に記載の電力変換装置と、
    前記電力変換装置と系統電源との間に電気的に接続される解列器とを備えることを特徴とするパワーコンディショナ。
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