JP2015226193A - 撮像装置、撮像装置の制御方法、および、撮像装置の制御プログラム - Google Patents

撮像装置、撮像装置の制御方法、および、撮像装置の制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】より高画質な画像を得ることが可能な新規な構造を有する撮像装置、撮像装置の制御方法、撮像装置の制御プログラムを提供する。【解決手段】互いに異なる視点から被写体をそれぞれ撮像するための撮像部を備える撮像装置100が提供される。撮像部は、所定数のレンズからなるレンズ群26_1と、レンズ群26_1のレンズ数よりも多いレンズからなるレンズ群26_2とを含む。レンズ群26_1には、第1のバンド幅の光を透過するフィルタが関連付けられる。レンズ群26_2には、第1のバンド幅よりも狭い第2のバンド幅の光を透過するフィルタが関連付けられる。撮像装置100は、レンズ群26_1を透過した光から得られた第1の画像群と、レンズ群26_2を透過した光から得られた第2の画像群との全部または一部を用いて、被写体を表現する出力画像を出力する。【選択図】図1

Description

本発明は、撮像装置、撮像装置の制御方法、および、撮像装置の制御プログラムに関し、特に、互いに異なる視点から被写体を撮像する複数の撮像部を有する撮像装置、撮像装置の制御方法、および、撮像装置の制御プログラムに関する。
近年、画像の画質を向上するための撮像装置が開発されている。たとえば、特許文献1は、複数の撮像素子を備えるイメージセンサを開示している。当該イメージセンサには、赤色の波長帯域の光を受光する撮像素子と、緑色の波長帯域の光を受光する撮像素子と、青色の波長帯域の光を受光する撮像素子とがそれぞれ独立に設けられる。
特表2007−520108号公報
各撮像素子に対する露光時間が同じである場合には、引用文献1が開示するイメージセンサは、撮像素子の受光感度の違いに合わせて、撮像素子ごとに画質が異なった画像を生成できる。しかしながら、各撮像素子の受光感度に合わせたカスタムセンサのためコストが高くなる。このため、特許文献1が開示するイメージセンサとは異なる構造を有する撮像装置で低コストに画像の高画質化を実現することが望まれている。
この開示は上述のような問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、より高画質な画像を得ることが可能な新規な構造を有する撮像装置を提供することである。
一実施の形態に従うと、互いに異なる視点から被写体をそれぞれ撮像するための撮像部を備える撮像装置が提供される。撮像部は、所定数のレンズからなる第1のレンズ群と、第1のレンズ群のレンズ数よりも多いレンズからなる第2のレンズ群とを含む。第1のレンズ群には、第1のバンド幅の光を透過するフィルタが関連付けられる。第2のレンズ群には、第1のバンド幅よりも狭い第2のバンド幅の光を透過するフィルタが関連付けられる。撮像装置は、第1のレンズ群を透過した光から得られた第1の画像群と、第2のレンズ群を透過した光から得られた第2の画像群との全部または一部を用いて、被写体を表現する出力画像を出力するための出力部を備える。
好ましくは、出力部は、出力画像の各画素の画素値を、第2の画像群に属する複数の画像のそれぞれの対応する画素値から合成する。
好ましくは、撮像装置は、第2の画像群に属する1枚の画像内の各画素の対応点を、第2の画像群に属する他の画像から探索するための探索部を備える。出力部は、探索部の対応点の探索結果を用いて出力画像を出力する。
好ましくは、出力部は、第2の画像群に属する画像の対応点間の画素値を加算することにより出力画像を出力する。
好ましくは、撮像装置は、第2の画像群に属する画像の各々について、探索部の探索処理に用いられる探索画像を生成するための生成部をさらに備える。探索画像の各画素の画素値は、第2の画像群の対応する画像内の所定領域の画像情報から算出される。
好ましくは、探索画像の各画素の画素値は、第2の画像群の対応する画像内の所定領域の画素値を加算して算出される。
好ましくは、生成部は、第2の画像群の対応する画像を縮小することにより探索画像を生成する。
好ましくは、第1のレンズ群および第2のレンズ群には、関連付けられるフィルタの光透過特性の半値幅が長いほど、多くのレンズが設けられる。
他の実施の形態に従うと、撮像装置を制御するための制御方法が提供される。撮像装置は、互いに異なる視点から被写体をそれぞれ撮像するための撮像部を備える。撮像部は、所定数のレンズからなる第1のレンズ群と、第1のレンズ群のレンズ数よりも多いレンズからなる第2のレンズ群とを含む。第1のレンズ群には、第1のバンド幅の光を透過するフィルタが関連付けられる。第2のレンズ群には、第1のバンド幅よりも狭い第2のバンド幅の光を透過するフィルタが関連付けられる。制御方法は、第1のレンズ群を透過した光から得られた第1の画像群と、第2のレンズ群を透過した光から得られた第2の画像群との全部または一部を用いて、被写体を表現する出力画像を出力するステップを含む。
さらに他の実施の形態に従うと、撮像装置を制御するための制御プログラムが提供される。撮像装置は、互いに異なる視点から被写体をそれぞれ撮像するための撮像部を備える。撮像部は、所定数のレンズからなる第1のレンズ群と、第1のレンズ群のレンズ数よりも多いレンズからなる第2のレンズ群とを含む。第1のレンズ群には、第1のバンド幅の光を透過するフィルタが関連付けられる。第2のレンズ群には、第1のバンド幅よりも狭い第2のバンド幅の光を透過するフィルタが関連付けられる。制御プログラムは、撮像装置に、第1のレンズ群を透過した光から得られた第1の画像群と、第2のレンズ群を透過した光から得られた第2の画像群との全部または一部を用いて、被写体を表現する出力画像を出力するステップを実行させる。
本発明によれば、より安価で高画質な画像を得ることが可能な新規な構造を有する撮像装置、撮像装置の制御方法、撮像装置の制御プログラムを提供できる。
本発明の上記および他の目的、特徴、局面および利点は、添付の図面と関連して理解される本発明に関する次の詳細な説明から明らかとなるであろう。
第1の実施の形態に従う撮像装置の主要な構成を概略的に表わした図である。 変形例に従う撮像装置の構成の概略を表した図である。 第1の実施の形態に従う撮像装置の機能構成の一例を示すブロック図である。 探索画像の生成過程を概略的に表した概念図である。 探索画像の他の生成過程を概略的に表した概念図である。 第1の実施の形態に従う撮像装置から被写体の各領域までの距離を算出する処理を説明するための概念図である。 探索部による対応点探索処理を概略的に表した概念図である。 探索部による対応点探索処理の結果を表した図である。 探索部による対応点を決定する方法を概略的に表した概念図である。 変形例に従う対応点探索処理を概略的に表した概念図である。 変形例に従う対応点探索処理の結果を表した図である。 出力部による出力画像の生成処理を概略的に表した概念図である。 レンズに設けられるフィルタが透過する光の波長と透過率との関係を示した図である。 各レンズ群のレンズ数の決定方法を概略的に示した図である。 各レンズ群のレンズ数の決定方法を概略的に示した図である。 第1の実施の形態に従う撮像装置が実行する処理の一部を表わすフローチャートである。 第1の実施の形態に従う撮像装置の主要なハードウェア構成を示すブロック図である。 図17に示す撮像装置を具現化したデジタルカメラの構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態に従う制御プログラムをダウンロードした電子機器の構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態に従う撮像装置の主要な構成を概略的に表わした図である。 第2の実施の形態に従う撮像装置に含まれる探索部による対応点探索処理を概略的に表した概念図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明に従う各実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、これらについての詳細な説明は繰り返さない。なお、以下で説明される各実施の形態、および/または、各変形例は、選択的に組み合わされてもよい。
<第1の実施の形態>
[概要]
まず、本実施の形態に従う撮像装置100の理解を容易にするために、撮像装置100を適用することが可能な技術分野の一例について説明する。撮像装置100は、たとえば、医療の分野において適用され得る。医療などの分野では、蛍光剤を腫瘍が含まれる患部に注射し、腫瘍を含む患部に特定の波長の光に反応する腫瘍などの細胞の位置を視覚的に確認したいという要望がある。これを実現するためには、特定の狭いバンド幅の光を分光する必要がある。しかしながら、特定の狭いバンド幅の光のみが分光されると、検出したい細胞のみが画像に写り、撮影者は、この細胞が被写体のどこに位置するのかを把握することができない。
これを解決するためには、特定の狭いバンド幅(以下、「ナローバンド」とも称する。)の光を透過するレンズと、被写体を撮像するための広いバンド幅(以下、「ワイドバンド」とも称する。)の光を透過するレンズとが必要となる。しかしながら、このようにレンズごとに透過する光のバンド幅が異なると、撮像素子への露光時間が同じである場合には、画質が異なった画像が生成される。すなわち、ナローバンドの光を撮像して得られた画像(以下、「N画像(ナロー画像)」とも称する。)は、ワイドバンドの光を撮像して得られた画像(以下、「W画像(ワイド画像)」とも称する。)に対して、暗く低画質なものとなる。特に、N画像の最大画素値とW画像の最大画素値とが大きく異なる場合には(たとえば、2倍以上)、撮像装置は、ノイズの影響により、ゲイン調整だけでは画素値を調整することができない。
本実施の形態に従う撮像装置100は、受光感度が異なる複数の撮像素子を有する場合であって、それぞれの撮像素子の露光時間が一定である場合であっても、高画質な画像を得ることができる。より具体的には、撮像装置100は、ナローバンドの光を透過するレンズの数が、ワイドバンドの光を透過するレンズの数よりも多くなるように構成される。このように、ナローバンドの光を透過する、より多くのレンズが設けられことにより、撮像装置100は、受光する光の強度を補うことができる。これにより、撮像装置100は、N画像とW画像との画質の差を小さくすることができる。この結果、ユーザは、N画像とW画像とを比較できるので、特定の波長領域に反応する物体が被写体のいずれの場所に位置するのかを容易に確認することが可能になる。
以下では、図1を参照して、第1の実施の形態に従う撮像装置100の構成について説明する。図1は、撮像装置100の主要な構成を概略的に表わした図である。
撮像装置100は、撮像部20を含む。一例として、撮像部20は、アレイカメラである。撮像部20は、所定数のレンズからなるレンズ群26_1と、レンズ群26_1のレンズ数よりも多いレンズ数からなるレンズ群26_2と、撮像素子28とを有する。レンズ群26_1は、レンズ26_1Aを含む。レンズ群26_2は、レンズ26_2Aと、レンズ26_2Bとを含む。
レンズ26_1Aには、所定のバンド幅の光を透過するフィルタ(以下、「ワイドバンドフィルタ」とも称する。)が関連付けられる。一例として、当該フィルタは、緑色の波長帯域の光(以下、「光(G)」とも称する。)を透過する波長透過特性を有する。
レンズ26_2Aおよびレンズ26_2Bには、レンズ26_1Aと比較して透過する光のバンド幅がより狭いフィルタ(以下、「ナローバンドフィルタ」とも称する。)が関連付けられる。これにより、撮影者が所望するバンド幅の光を撮像することができ、特定の狭い領域の光に反応する物体を撮影することができる。バンド幅とは、たとえば、光の透過率が所定の割合よりも高くなる波長幅をいう。典型的には、光のバンド幅は、レンズに関連付けられるフィルタの光透過特性の半値幅である。
撮像素子28は、レンズ群26_1およびレンズ群26_2を透過した光を受けて画像を生成する。これにより、撮像装置100は、レンズ26_1を透過した光を撮像したW画像と、レンズ26_2Aを透過した光を撮像したN画像と、レンズ26_2Bを透過した光を撮像したN画像との3つの画像を生成することができる。
撮像装置100は、これら3つの画像の全部または一部を用いて、被写体を表現する画像(すなわち、出力画像)を生成する。これらの3つの画像は、異なる視点から撮像されて得られたものであるため、画像間において、位置ずれが生じる。このため、撮像装置100は、以下で説明する対応点探索処理を実行して、画像間の対応点を検出し、位置ずれを補正する。
これにより、撮像装置100は、レンズ26_2AからのN画像と、レンズ26_2BからのN画像との2枚の画像を、対応点ごとに合成して出力画像を生成する。この結果、撮像装置100は、疑似的に受光感度を向上させたN画像を得ることができる。すなわち、撮像装置100は、N画像とW画像との最大画素値の比が少なくとも2倍より小さくなるように疑似的に受光感度を向上させたN画像を生成することができる。撮像装置100が、最大画素値の比を2倍以下にすることにより、残りの差は、ゲイン調整により調整できる。
なお、撮像装置100は、W画像と、疑似的に受光感度を向上させたN画像との2枚の画像を別々に出力してもよいし、これらの画像をさらに合成して1枚の画像として出力してもよい。
また、レンズ群26_1およびレンズ群26_2に関連付けられるフィルムは、レンズ上に設けられてもよいし、レンズと一体に構成されてもよい。また、当該フィルタは、撮像素子28上に設けられてもよいし、撮像素子28と一体に構成されてもよい。
さらに、図1の例においては、複数の撮像素子が示されているが、撮像素子は、1つであってもよい。この場合、撮像素子は、各レンズを透過した光を、当該レンズの対応する領域で受けるように構成される。
(撮像装置100の変形例)
図2を参照して、撮像装置100の他の変形例について説明する。図2は、変形例に従う撮像装置100の構成の概略を表した図である。
撮像装置100に設けられるレンズの数は、3つに限定されるわけではなく、3つ以上であればよい。この場合、レンズ群26_1は、1つ以上のレンズで構成される。レンズ群26_2は、少なくとも1つ以上の残りのレンズで構成される。なお、図2に示される、レンズ群26_1およびレンズ群26_2の左上の数字「1〜16」は、レンズの場所を示すためのインデックスである。レンズ群26_1は、ワイドバンドフィルタが設けられている5個のレンズG(すなわち、レンズ1、3、6、9、11)で構成される。レンズ群26_2は、ナローバンドフィルタが設けられた11個のレンズN(すなわち、レンズ2、4、5、7、8、10、12〜16)で構成される。
より具体的には、レンズG(すなわち、レンズ1、3、6、9、11)には、緑色透過フィルタが設けられる。撮像装置100は、レンズGを透過した光を撮像することで、緑色の波長帯域の情報を含む単色の画像を得ることができる。
レンズN(すなわち、レンズ2、4、5、7、8、10、12〜16)には、撮影者が分光したいバンド幅の光を透過するフィルタ(すなわち、ナローバンドフィルタ)が設けられる。撮像装置100は、レンズNを透過した光を撮像することで、撮影者が所望する波長帯域の情報を含む単色の画像を得ることができる。
本変形例に従う撮像装置100は、受光感度が低い11枚のN画像を合成することで、疑似的に受光感度を上げた、明るい画像を生成することができる。これにより、撮像装置100は、W画像と同等の画質を有するN画像を得ることができる。
なお、レンズが透過する光は、上記のような光(G)に限定されない。たとえば、撮像装置100は、光(フィルタなし、:白)、光(R:赤)、光(B:青)、光(C:シアン)、光(M:マゼンダ)、光(Y:イエロー)などの他の波長を有する光を透過するように構成されてもよい。
[機能構成]
図3を参照して、第1の実施の形態に従う撮像装置100の機能構成について説明する。図3は、撮像装置100の機能構成の一例を示すブロック図である。撮像装置100は、後述する画像処理部200を含む。画像処理部200は、生成部210と、探索部220と、出力部230とを含む。
生成部210は、ナローバンドフィルタが設けられたレンズ群26_2から得られた画像から後述の対応点探索処理に用いられる画像(以下、「探索画像」とも称する。)を生成する。生成部210による探索画像の生成方法の詳細については後述する。生成部210は、生成した探索画像を探索部220に出力する。
探索部220は、ナローフィルタが設けられたレンズ群26_2からの画像群に属する1枚の画像内の各画素についての対応点を、当該画像群に属する他の画像から探索する。すなわち、探索部220は、N画像間の各画素について対応点を特定する。探索部220による対応点探索処理の詳細については後述する。探索部220は、得られた画像間の探索結果を出力部230に出力する。
出力部230は、ワイドバンドフィルタが設けられたレンズ群26_1を透過した光を撮像して得られた画像群と、ナローバンドフィルタが設けられたレンズ群26_2を透過した光から得られた画像群との全部または一部を用いて、被写体を表現する出力画像を生成する。典型的には、出力部230は、画像間の対応点探索結果を用いて複数のN画像を合成する。これにより、出力部230は、異なる視点から撮像して得られたN画像の位置ずれを補正する。合成方法の一例として、出力部230は、N画像の対応点間の輝度を足し合わせる。この結果、出力部230は、輝度を補った出力画像を生成することができる。出力部230は、合成後のN画像を出力画像として出力する。
[探索画像の生成方法(生成部210の詳細)]
以下、生成部210による探索画像の生成方法について説明する。上述したように、N画の各々の輝度が低いため、探索部220は、各N画像を直接用いて対応点探索処理を行なった場合には、誤った点を対応点として検出してしまう可能性がある。このため、生成部210は、疑似的に受光感度を向上させたような探索画像をN画像の各々から生成し、対応点探索処理の精度を改善する。
より具体的には、生成部210は、N画像内における各注目点の周辺の注目領域の画像情報(たとえば、輝度情報)を用いて、探索画像の各画素を構成する。すなわち、探索画像の各画素の画素値は、N画像内の対応する注目領域の画像情報から算出される。一例として、探索画像の各画素の画素値は、N画像内の対応する注目領域の画素値を加算して算出される。このように、画素値が加算されることで、探索画像は、N画像に比べて輝度が改善される。以下では、探索画像の生成方法の2つの具体例について述べる。
(探索画像の生成方法の具体例1)
図4を参照して、生成部210による探索画像の生成処理の具体例について説明する。図4は、探索画像の生成過程を概略的に表した概念図である。
図4には、生成部210がN画像35から探索画像37を生成する様子が示されている。典型的には、探索画像37の各画素の画素値は、N画像35内の注目領域の画素値を加算して算出される。一例として、生成部210は、N画像35の注目領域35A(たとえば、3×3画素の領域)内の画素値を加算して、探索画像37の画素37Aを構成する。生成部210は、このような処理を、N画像35の各注目領域に対して順次行なう。このとき、生成部210は、各注目領域が重ならないように、注目領域のサイズごとにステップしながら、探索画像37の各画素を構成する。
より具体的には、生成部210は、まず、N画像35の左上から注目領域を設定する。図4の例においては、注目領域35Aが設定される。生成部210は、注目領域35A内の各画素値を加算することで、探索画像37の画素37Aを構成する。次に、生成部210は、注目領域をそのサイズ分ずらす。これにより、図5の例においては、注目領域35Bが設定される。生成部210は、注目領域35B内の各画素値を加算することで、探索画像37の画素37Bを構成する。生成部210は、このような処理をN画像の各注目領域に対して順次行なう。
この結果、得られる探索画像37は、N画像35を縮小した画像となる。図4の例では、生成部210は、3×3画素の注目領域ごとに、探索画像37の1画素を生成するので、N画像35を9分の1に縮小した探索画像37が生成される。このように、生成部210は、N画像35を縮小した探索画像37を生成することにより、N画像35よりも輝度を改善した探索画像37を得ることができる。すなわち、生成部210は、疑似的に受光感度を改善した探索画像37を生成することができる。探索画像37が、後述の対応点探索処理において用いられることで、対応点探索処理の精度が向上する。
なお、画素値の大きさは、通常、0〜255の間で表される。生成部210が注目領域の画素値を足し合わせた結果、探索画像の画素値が255を超える画素が多い場合には、画素値が255以内になるように調整される。たとえば、生成部210は、探索画像の画素値を2分の1倍にして、画素値が255以内になるように調整する。
また、上記では、注目領域のサイズが3×3画素である例について説明を行なったが、注目領域のサイズは任意である。たとえば、注目領域のサイズは、2×2画素であってもよいし、4×4画素以上であってもよい。さらに、注目領域の形状は、正方形である必要はなく、長方形であってもよい。また、注目領域のサイズは、探索画像の最大画素値が所定値(たとえば、127)を超えるように設定されてもよい。
(探索画像の生成方法の具体例2)
生成部210による探索画像の生成方法は、上記に限定されない。以下では、図5を参照して、探索画像の他の生成方法について説明する。図5は、探索画像の他の生成過程を概略的に表した概念図である。生成部210は、N画像と同じサイズの探索画像39を生成するために、N画像の注目領域を1画素ずつずらしながら、探索画像の各画素を生成する。
より具体的には、生成部210は、まず、N画像35の左上から注目領域を設定する。図5の例においては、注目領域35Cが設定される。生成部210は、注目領域35C内の各画素値を加算することで、探索画像39の画素39Aを構成する。次に、生成部210は、注目領域を1画素ずらす。図5の例においては、注目領域35Dが設定される。生成部210は、注目領域35D内の各画素値を加算することで、探索画像39の画素39Bを構成する。生成部210は、このような処理をN画像の各注目領域に対して行なう。
これにより、生成部210は、N画像から疑似的に受光感度を改善した探索画像を生成することが可能になる。この結果、後述の対応点探索処理の精度が向上する。また、生成部210は、N画像と同じサイズの探索画像を生成することで、設計者は、縮小サイズを考慮せずに対応点探索処理を実装できるので、実装が容易になる。
なお、上述と同様に、生成部210は、探索画像の各画素値が255以内になるように、探索画像の画素値を調整する。また、上述と同様に、注目領域のサイズは、3×3画素に限定されず、任意である。
[対応点探索処理(探索部220)]
(技術原理)
まず、探索部220による対応点探索処理の理解を深めるために、図6を参照して、探索部220が利用する技術原理について説明する。図6は、撮像装置100から被写体の各領域までの距離(以下、「被写体距離」とも称する。)を算出する処理を説明するための概念図である。探索部220は、カメラ間の視差情報を用いて、被写体距離を算出することができる。
図6には、撮像部20Aと、撮像部20Bとが示されている。撮像部20Aおよび撮像部20Bの視野には、被写体31が含まれる。説明を簡単にするために、被写体から焦点までの光軸方向の距離をZ(すなわち、被写体距離)と定義する。撮像部20Aおよび撮像部20Bの焦点距離をfと定義する。撮像部20Aと撮像部20Bとの間の距離(すなわち、基線長)をBと定義する。画像1画素当たりの長さ(すなわち、画素ピッチ(ここでは、mm))をμと定義する。撮像部20Aから得られた画像上の被写体31の位置と、撮像部20Bから得られた画像上の被写体31の位置との間の画素差を(すなわち、視差)dと定義する。このとき、三角形の相似の関係から、以下の式(1)が成り立つ。
ここで、被写体距離Z、焦点距離f、基線長B、および画素ピッチμは、撮像部の特性を示すパラメータであるため既知である。このため、被写体距離Zおよび視差dのいずれか一方が分かれば、式(1)から他方を算出することができる。すなわち、被写体距離Zおよび視差dは、互いに対応する。
各撮像部は、異なる視点から被写体を撮像するため、得られた画像間において、位置ずれが生じる。探索部220は、各画素の被写体距離Zを求めることにより、画像間のズレ量(すなわち、視差d)を求める。撮像装置100は、画像間の対応点を検出することにより、各画像を合成することが可能になる。
(対応点探索処理の詳細)
図7〜図9を参照して、画像間の対応点の探索方法について説明する。図7は、探索部220による対応点探索処理を概略的に表した概念図である。図8は、探索部220による対応点探索処理の結果を表した図である。図9は、探索部220による対応点を決定する方法を概略的に表した概念図である。
撮像装置100は、互いに異なる視点から被写体を撮像するため、得られた画像間においてズレ(すなわち、視差d)が生じる。視差dは、上記式(1)からも分かるように、被写体距離Zによって変わる。このため、探索部220は、得られた画像の画素ごとに対応点の探索を行ない、画素ごとに視差を検出する。検出された視差は、N画像の合成時や、W画像の合成時に用いられる。
探索部220は、対応点探索処理に用いる画像として、同じ色特性を有する画像を用いる必要がある。なぜならば、探索部220は、色情報が異なる画像間では類似する領域を検出できないからである。
一例として、探索部220は、図7に示されるように、レンズN(すなわち、レンズ2、4、5、7、8、10、12〜16)から得られた同じ色特性を有する11枚のN画像の間で対応点探索を行なう。図7には、代表として、11枚のN画像のうちの4枚のN画像(すなわち、画像4A、画像7A、画像12A、画像15A)が示される。
以下では、探索部220が、画像7Aを基準画像にして、画像4A内において対応点を探索する例について説明する。好ましくは、基準画像は、複数のレンズにおいて、より中心に設けられたレンズから得られたものを用いる。これにより、探索部220は、基準のレンズに対して様々な相対的方向に設けられたレンズから得られた画像を用いて対応点探索を行なうことができ、対応点の探索精度を向上させることができる。
対応点の探索範囲は、レンズの相対的な位置関係から限定され得る。すなわち、探索点は、所謂、エピポールライン上に存在するので、対応点の探索範囲は、エピポールライン上に限定される。好ましくは、対応点の探索範囲は、被写体が無限遠にある場合の画素50に対応する画素4Sから、被写体が所定距離(=Zm)にある場合の画素50に対応する画素4Eまでの間(すなわち、エピポールライン4B上)にさらに限定される。これにより、探索部220は、対応点探索にかかる時間を短縮することができる。
探索部220は、画素50から所定範囲の画像情報(たとえば、画素値などの輝度情報)をテンプレートとして、当該テンプレートに類似する画像情報を有する画素を画像4A内のエピポールライン4B上で探索する。一例として、探索部220は、画素50を中心とした9×9画素程度のサイズを有する領域50Aをテンプレートする。対応点の探索方法は、たとえば、画間の類似度を算出するSAD(Sum of Absolute Difference)によって行なう。SAD値は、以下の式(2)により算出される。SAD値は、式(2)から、類似度が高いほど小さくなる。
ここで、上記式(1)を変形すると下記の式(3)となる。
式(3)により、被写体距離Zの逆数(=1/Z)は、視差d(対応点探索時の画素ずらし量)に比例する。すなわち、視差dは、被写体距離Zに対応した値である。このため、画素50から視差dの位置にある画像4A内の各画素のSAD値は、図8のグラフ62に示されるように、横軸を被写体距離の逆数(=1/Z)で正規化することができる。これに着目して、探索部220は、画素50の対応点を画像4A内のエピポールライン4B上で探索して、被写体距離の逆数(=1/Z)の位置におけるSAD値を算出する。
同様に、探索部220は、画素50の対応点を画像12A内のエピポールライン12B上で探索する。図8のグラフ64には、画素50に対するエピポールライン12B上の各点の探索結果が示される。同様に、探索部220は、画素50に対する対応点を他のN画像内のエピポールライン上で探索する。
各エピポールライン上の各探索結果(すなわち、SAD値)は、被写体距離の逆数で正規化されているため、足し合わせられ得る。このように、探索部220は、より多くの探索結果を足し合わせた結果を用いることにより、より正確に被写体距離を特定することができる。
探索部220は、各探索結果が足し合わされた結果であるグラフ66においてSAD値が最小となる被写体距離Zから画素50における対応点を決定する。ここで、被写体距離ZとSAD値とで示される探索結果は、離散的な数字であるため、探索部220は、SAD値が最小となる被写体距離Zを、近似式を用いて、より正確に検出する。
図9には、グラフ66においてSAD値が最小となる付近の探索結果を拡大したグラフ66Aが示される。このとき、結果66B〜66DのSAD値は、算出済みであるが、結果66B〜66Dの間のSAD値は、未知である。探索部220は、結果66B〜66DのSAD値から、SAD値が最小となる被写体距離Zcを推定する。一例として、探索部220は、SAD値が最小となる付近の3点のSAD値(すなわち、結果66B〜66D)を用いて、SAD値を二次曲線で近似し、被写体距離Zcを決定する。
探索部220は、上記式(1)を用いて、画像50における被写体距離Zcから、各N画像についての視差dを算出する。これにより、探索部220は、画素50と各対応点とのずれ量を検出することができる。
探索部220は、画素50に対して行った対応点探索処理を、画像7A内の他の画素についても行なう。これにより、探索部220は、画像7A内の全ての画素について対応点を探索することができる。
なお、図7および図8においては、N画像を用いて対応点探索を行なう例について説明を行なったが、対応点探索に用いられる画像は、N画像に限定されない。対応点探索に用いられる画像は、同じ色特性を有するものであればよい。たとえば、探索部220は、対応点探索において、G画像を用いてもよい。
また、被写体が遠方に存在する場合や、被写体が一定の位置に存在する場合など、視差が常に一定になるような場合には、探索部220による対応点探索処理は、必ずしも実行されなくともよい。
さらに、探索部220は、図7および図8においては、対応点の探索方法として、SADを用いたが、代わりに、NCC(Normalized Cross Correlation)を用いてもよい。画像間の類似度を示すNCC値は、以下の式(4)を用いて算出される。
(対応点探索処理の変形例)
図10および図11を参照して、探索部220による対応点探索処理の変形例について説明する。図10は、変形例に従う対応点探索処理を概略的に表した概念図である。図11は、変形例に従う対応点探索処理の結果を表した図である。
上記の図7〜図9の例においては、探索部220がN画像のみを用いて対応点探索処理を行なう例について説明を行なったが、本変形例に従う探索部220は、W画像をさらに用いて対応点探索処理を行う。すなわち、探索部220は、W画像間での対応点探索結果と、上記で説明したN画像間での対応点探索結果との両方を考慮して、対応点の探索を行なう。探索部220は、対応点探索処理に用いる画像の種類を増やすことにより、対応点探索処理の精度をさらに向上することができる。
以下では、画像7Aを基準画像にして、レンズ1から得られた画像1A、およびレンズ3から得られた画像3Aの間で対応点探索処理について説明する。ここで、画像7Aは、N画像である。画像1Aおよび画像3Aは、緑色の波長領域の光を撮像して得られた画像(以下、「G画像」とも称する。)である。N画像である画像7Aと、G画像である画像1A(あるいは、画像3A)とは、同じ色情報を有さないため、探索部220は、直接的に、これらの画像を用いて対応点探索を行なうことができない。このため、探索部220は、画像7Aの各画素の対応点を、同じ色情報を有する画像1Aと画像3Aとを用いて間接的に探索する。
一例として、画像7A内の画素50の対応点を探索する方法について説明する。式(1)にも示されるように、被写体距離Zと視差d(ズレ量)とは対応するため、探索部220は、画素50における被写体距離を検出することができれば、画素50の対応点も検出できる。
このため、探索部220は、画素50における被写体距離Zを逐次ずらして、その被写体距離Zから算出された画像1A内の位置と画像3A内の位置との画像情報を比較する。探索部220は、これらの画像情報が類似する場合の被写体距離を、画素50の被写体距離として決定することができる。
より具体的には、まず、探索部220は、画素50における被写体距離Zを無限遠と仮定した場合の画素50に対応する画素を画像1A内において特定する。図10では、画素1Sが特定される。同様に、探索部220は、画素50における被写体距離Zを無限遠と仮定した場合の画素50に対応する画素を画像3A内において特定する。図10では、画素3Sが特定される。探索部220は、画素1Sと画素3Sとの周辺領域におけるSAD値を算出する。
その後、探索部220は、被写体距離Zをずらして、被写体距離Zから特定される画像1Aと画像3Aとの対応画素のSAD値を順次算出する。画像1Aの画素1Eと、画像3Aの画素3Eとは、画素50における被写体距離がZmであると仮定した場合に特定された画素である。最終的に、探索部220は、画素1Eと画素3Eとの周辺領域におけるSAD値を算出する。
このように、探索部220は、被写体距離Zを無限遠から所定距離Zmに順次ずらして上記の処理を繰り返す。画像1Aと画像3Aとの間における探索結果が、図11のグラフ67として示される。
探索部220は、W画像の組み合わせの分だけ上記の処理を行なう。図10に示される例においては、5枚のG画像が得られるため、探索部220は、これらのG画像の組み合わせである10ペア分(=)の探索結果を得ることができる。これらの探索結果は、被写体距離の逆数(=1/Z)で正規化されているため、G画像間の探索結果と、N画像間の探索結果とは、全て足し合わせることができる。
探索部220は、各探索結果が足し合わされた結果であるグラフ66においてSAD値が最小となる被写体距離を画素50における被写体距離として決定する。被写体距離Zの決定方法については図9に示される方法と同じであるので説明を繰り返さない。探索部220は、画素50における被写体距離Zを検出することで、式(1)から視差d(ズレ量)についても算出することができる。これにより、探索部220は、画素50の対応点を各N画像および各G画像について特定することができる。
[画像の生成方法(出力部230の詳細)]
図12を参照して、N画像を合成して出力画像を生成する方法について説明する。図12は、出力部230による出力画像の生成処理を概略的に表した概念図である。
画像の各画素の対応点は、探索部220により特定されるため、出力部230は、各レンズから得られた画像を任意に合成することができる。出力部230は、出力画像の各画素の画素値を、複数のN画像のそれぞれの対応する画素値から合成する。このように、出力部230は、複数のN画像を合成することで、N画像とW画像との輝度差を小さくする。図12には、レンズ7から得られた画像7A(N画像)と、レンズ2から得られた画像2A(N画像)とを合成する例が示される。
出力部230は、N画像の合成方法として、N画像の対応点間の画素値を加算する。これにより、出力部230は、疑似的に受光感度を上げたような出力画像を得ることができる。なお、出力部230は、画素値が255を超えないように、出力画像の画素値を調整する。また、対応点間のズレ量が、小数である場合には、出力部230は、対応点の周囲の画素値をバイリニア補間で補って合成してもよい。
さらに、上記では、出力部230がN画像を合成する例について説明したが、出力部230は、出力画像として、N画像を合成した画像と、W画像(たとえば、G画像)を合成した画像との2枚の画像を出力してもよい。これにより、撮影者は、明るさが類似する2枚の画像を比較することができる。
また、出力部230は、出力画像として、N画像およびW画像の全てを合成した1枚の出力画像を出力してもよい。これにより、撮影者は、所望する波長領域に反応する物体が、被写体のいずれの場所に位置するのかを容易に確認することが可能になる。
[レンズ数の決定方法]
ワイドバンドフィルタが設けられるレンズの数と、ナローバンドフィルタが設けられるレンズの数との比が考慮されると、撮像装置100は、N画像とW画像との画質の差を、より小さくすることができる。これを実現するために、各レンズ群のレンズ数は、N画像とW画像との画素値の差が小さくなるように決定される。言い方を変えると、各レンズ群のレンズ数は、各レンズ群を透過する光量の差が小さくなるように決定される。
各レンズ群のレンズ数の決定方法は、様々な方法が考えられる。以下では、各レンズ群のレンズ数の決定方法の具体例について順に説明を行なう。
(レンズの決定方法の具体例1)
図13を参照して、各レンズ群のレンズ数の決定方法の具体例について説明する。図13は、レンズに設けられるフィルタが透過する光の波長と透過率との関係を示した図である。
画像の画質は、一因として、レンズに設けられるフィルタが透過する光のバンド幅と、光の透過率とによって決まる。すなわち、透過する光のバンド幅が広いほど、出力される画像の輝度が高くなる。また、光の透過率が高いほど、出力される画像の輝度が高くなる。このため、各レンズ群に設けられるレンズ数は、レンズに設けられるフィルタの光透過特性によって決定される。
より具体的には、図13(A)に示されるように、撮像装置100は、光の波長で透過率を積分した値(以下、「積分値」とも称する。)を、各レンズについて算出する。図13(A)には、ワイドバンドフィルタが設けられたレンズに対する積分値41と、ナローバンドフィルタが設けられたレンズに対する積分値43とが示される。ワイドバンドフィルタが設けられるレンズ群26_1のレンズ数と、ナローバンドフィルタが設けられるレンズ群26_2のレンズ数との比は、積分値41と積分値43との逆比で決定される。これにより、レンズ群26_1の各レンズの積分値の合計値と、レンズ群26_2の各レンズの積分値の合計値とが同じになる。
このように、各レンズ群のレンズが、レンズに設けられるフィルタが透過する光のバンド幅と、光の透過率とに基づいて決定されることにより、W画像とN画像との画質の差がさらに小さくなる。
(レンズの決定方法の具体例2)
なお、各レンズ群のレンズ数の決定方法は上記に限定されない。レンズ群26_1およびレンズ群26_2には、関連付けられるフィルタの光透過特性の半値幅が長いほど、多くのレンズが設けられてもよい。より具体的には、図13(B)に示されるように、ワイドバンドフィルタが設けられるレンズ群26_1のレンズ数と、ナローバンドフィルタが設けられるレンズ群26_2のレンズ数との比は、半値幅47と半値幅49との逆比で決定される。これにより、レンズ群26_1の各レンズの半値幅の合計値と、レンズ群26_2の各レンズの半値幅の合計値とが同じになる。この結果、撮像装置100は、W画像とN画像との画質の差を小さくすることができる。
(レンズの決定方法の具体例3)
図14を参照して、各レンズ群のレンズ数のさらに他の決定方法について説明する。図14は、具体例3に従う各レンズ群のレンズ数の決定方法を概略的に示した図である。
図14に示されるように、各レンズ群のレンズ数は、撮像装置100の撮像素子(たとえば、モノクロセンサ)の感度を考慮した上で決定されてもよい。この場合、撮像装置100は、フィルタの光透過特性51に、撮像素子の光透過特性53を掛け合わせて、撮像装置100の光透過特性55を算出する。撮像装置100は、各レンズ群のレンズ数を、光透過特性55を基にして、上記の具体例1のように積分値を用いて決定したり、上記の具体例2のような半値幅を用いて決定したりする。このように、撮像素子の感度が考慮されることで、撮像装置100は、W画像とN画像との画質の差をさらに小さくすることができる。
(レンズの決定方法の具体例4)
図15を参照して、各レンズ群のレンズ数のさらに他の決定方法について説明する。図15は、具体例4に従う各レンズ群のレンズ数の決定方法を概略的に示した図である。
図15に示されるように、光源の特性が既知である場合には、各レンズ群のレンズ数は、光源の特性を考慮した上で決定されてもよい。この場合、撮像装置100は、フィルタの光透過特性51と、撮像素子の光透過特性53と、光源の光透過特性57とを掛け合わせて、撮像装置100の光透過特性59を算出する。撮像装置100は、各レンズ群のレンズ数を、光透過特性59を基にして、上記の具体例1のように積分値を用いて決定したり、上記の具体例2のような半値幅を用いて決定したりする。このように、光源の特性が考慮されることで、撮像装置100は、W画像とN画像との画質の差をさらに小さくすることができる。
[フローチャート]
図16を参照して、撮像装置100の処理手順について説明する。図16は、撮像装置100が実行する処理の一部を表わすフローチャートである。図16の処理は、後述するCPU102がプログラムを実行することにより実現される。他の局面において、処理の一部または全部が、後述の画像処理回路106、回路素子、その他のハードウェアによって実行されてもよい。
ステップS510において、CPU102は、レンズ1〜16(図2参照)のそれぞれを得られた光を撮像することで16枚の画像を取得する。なお、CPU102は、レンズ1〜16の全てから画像を得る必要はなく、レンズ1〜16の一部のレンズから画像を得てもよい。
ステップS520において、CPU102は、生成部210として、N画像の各々について、対応点探索処理に用いられる探索画像を生成する。CPU102は、探索画像の各画素の画素値を、N画像の所定領域内の画像情報から算出する。典型的には、CPU102は、探索画像の各画素の画素値を、N画像の所定領域の画素値を加算して算出する。
ステップS530において、CPU102は、探索部220として、ナローバンドフィルタが設けられたレンズ群26_2から得られたN画像間の対応点を探索する。なお、CPU102は、上述したように、N画像の他にG画像をさらに用いて探索対応点探索処理を行なってもよい。
ステップS540において、CPU102は、出力部230として、N画像とW画像との全部または一部を用いて、被写体を表現する出力画像を出力する。典型的には、CPU102は、探索部220による対応点の探索結果を用いて、N画像の対応点間の画素値を加算することにより出力画像を出力する。
[ハードウェア構成]
図17を参照して、本実施の形態に従う撮像装置100のハードウェア構成の一例について説明する。図17は、撮像装置100の主要なハードウェア構成を示すブロック図である。
撮像装置100は、撮像部20と、画像出力部45と、画像処理部200とを含む。図17に示す撮像装置100においては、撮像部20が被写体を撮像することで画像を取得し、取得した画像に対して前述の画像処理を行なうことで、出力画像(たとえば、N画像の合成画像やG画像の合成画像)を生成する。画像出力部45は、出力画像を表示デバイスなどへ出力する。
撮像部20は、被写体を撮像して画像を生成する。撮像部20は、カメラ22、カメラ22に接続されたA/D(Analog to Digital)変換部29とを含む。
カメラ22は、被写体を撮像するための光学系であって、アレイカメラである。カメラ22は、所定の波長帯域の光を透過するフィルタ24と、格子状に配置された視点の異なるN個のレンズ26と、レンズ26により形成された光学像を電気信号に変換する撮像素子(イメージセンサ)28とを含む。
A/D変換部29は、撮像素子28から出力される被写体を示す電気信号(アナログ電気信号)をデジタル信号に変換して出力する。撮像部20はさらに、カメラ各部分を制御するための制御処理回路などを含み得る。
画像処理部200は、撮像部20によって取得された画像に対して、前述の画像処理を実施することで出力画像を生成する。画像出力部45は、画像処理部200によって生成される出力画像を表示デバイスなどへ出力する。
[撮像装置100の実装例1]
図17に示す撮像装置100は、汎用的には、以下に説明するデジタルカメラ、ビデオカメラなどとして具現化される。そこで、以下では、本実施の形態に従う撮像装置100をデジタルカメラとして具現化した例について説明する。
図18は、図17に示す撮像装置100を具現化したデジタルカメラ100Aの構成を示すブロック図である。図18において、図17に示す撮像装置100を構成するそれぞれのブロックに対応するコンポーネントには、図17と同一の参照符号を付している。
図18を参照して、デジタルカメラ100Aは、CPU(Central Processing Unit)102と、デジタル処理回路104と、画像表示部108と、カードインターフェイス(I/F)110と、記憶部112と、カメラ114とを含む。
CPU102は、予め格納されたプログラムなどを実行することで、デジタルカメラ100Aの全体を制御する。デジタル処理回路104は、本実施の形態に従う画像処理を含む各種のデジタル処理を実行する。デジタル処理回路104は、典型的には、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、LSI(Large Scale Integration)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)などによって構成される。このデジタル処理回路104は、図17に示す画像処理部200が提供する機能を実現するための画像処理回路106を含む。
画像表示部108は、カメラ114により提供される入力画像、デジタル処理回路104(画像処理回路106)によって生成される出力画像、デジタルカメラ100Aに従う各種設定情報、および、制御用GUI(Graphical User Interface)画面などを表示する。
カードI/F110は、画像処理回路106によって生成された画像データを記憶部112へ書き込み、あるいは、記憶部112から画像データなどを読み出すためのインターフェイスである。記憶部112は、画像処理回路106によって生成された画像データや各種情報(デジタルカメラ100Aの制御パラメータなどの設定値)を格納する記憶デバイスである。記憶部112は、フラッシュメモリ、光学ディスク、磁気ディスクなどからなり、データを不揮発的に記憶する。
図18に示すデジタルカメラ100Aは、本実施の形態に従う撮像装置100の全体を単体の装置として実装したものである。すなわち、ユーザは、デジタルカメラ100Aを用いて被写体を撮像することで、画像表示部108において高画質な画像を視認することができる。
なお、上記では、撮像装置100をデジタルカメラ100Aとして具現化する例について説明を行なったが、撮像装置100は、図17に示される構成と同様の構成でビデオカメラとして具現化されてもよい。
[撮像装置100の実装例2]
図19を参照して、本実施の形態に従う撮像装置100を実現するための制御プログラム154を電子機器100Bにダウンロードした例について説明する。図19は、制御プログラム154をダウンロードした電子機器100Bの構成を示すブロック図である。制御プログラム154は、たとえば、PC、携帯電話、スマートフォンなどにダウンロードされ得る。以下では、制御プログラム154をPC152にダウンロードした例について説明する。
図19に示す電子機器100Bでは、任意の撮像部20によって取得された入力画像が外部から入力される構成となっている。このような構成であっても、本発明の実施の形態に従う撮像装置100に含まれ得る。なお、図19においても、図17に示す撮像装置100を構成するそれぞれのブロックに対応するコンポーネントには、図17と同一の参照符号を付している。
図19を参照して、電子機器100Bは、PC152と、モニタ156と、マウス158と、キーボード160と、外部記憶装置162とを含む。
PC152は、典型的には、汎用的なアーキテクチャーに従う汎用コンピューターであり、基本的な構成要素として、CPU、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などを含む。PC152は、画像処理部200が提供する機能を実現するための制御プログラム154をダウンロード可能に構成される。制御プログラム154は、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)などの記憶媒体に格納されて流通し、あるいは、ネットワークを介してサーバー装置からダウンロードされる。制御プログラム154は、PC152のハードディスクなどの記憶領域内に格納される。
制御プログラム154は、PC152で実行されるオペレーティングシステム(OS)の一部として提供されるプログラムモジュールのうち必要なモジュールを、所定のタイミングおよび順序で呼出して処理を実現するように構成されてもよい。この場合、制御プログラム154自体には、OSが提供するモジュールは含まれず、OSと協働して画像処理が実現される。また、制御プログラム154は、単体のプログラムではなく、何らかのプログラムの一部に組込まれて提供されてもよい。このような場合にも、制御プログラム154自体には、当該何らかのプログラムにおいて共通に利用されるようなモジュールは含まれず、当該何らかのプログラムと協働して画像処理が実現される。このような一部のモジュールを含まない制御プログラム154であっても、本実施の形態に従う撮像装置100の趣旨を逸脱するものではない。
もちろん、制御プログラム154によって提供される機能の一部または全部を専用のハードウェアによって実現してもよい。
モニタ156は、オペレーティングシステム(OS)が提供するGUI画面、制御プログラム154によって生成される画像などを表示する。
マウス158およびキーボード160は、それぞれユーザ操作を受付け、その受付けたユーザ操作の内容をPC152へ出力する。
外部記憶装置162は、何らかの方法で取得された入力画像を格納しており、この入力画像をPC152へ出力する。外部記憶装置162としては、フラッシュメモリ、光学ディスク、磁気ディスクなどのデータを不揮発的に記憶するデバイスが用いられる。
[利点]
以上のようにして、本実施の形態に従う撮像装置100は、ナローバンドフィルタが設けられるレンズが、ワイドバンドフィルタが設けられるレンズよりも多く設けられることで、N画像とW画像との画質の差を小さくすることができる。また、撮像装置100は、N画像の対応点間の画素値を合成して出力画像を生成することで、N画像の感度不足を補うことができる。さらに、撮像装置100は、敢えて、ワイドバンドフィルタに減光フィルタなどを設けてW画像の画質を劣化させて、W画像の画質をN画像の画質に合わせる必要がない。このため、撮像装置100は、高画質な出力画像を得ることができる。
<第2の実施の形態>
[概要]
本実施の形態に従う撮像装置100にDは、1つのナローバンドフィルタだけでなく、透過する波長帯域が異なる複数のナローバンドフィルタが設けられる。これにより、撮像装置100Dは、互いに異なる特定の狭い波長領域の光に反応する複数の物体を撮影することを実現する。さらに、本実施の形態に従う撮像装置100Dには、緑色の波長帯域の光を透過するフィルタだけでなく、青色の波長帯域の光を透過するフィルタと、赤色の波長帯域の光を透過するフィルタとがさらに設けられる。これにより、撮影者は、検出したい物体が被写体のいずれの場所に位置するのかをカラー画像上で確認することが可能になる。ハードウェア構成などのその他の点については第1の実施の形態に従う撮像装置100と同じであるので説明を繰り返さない。
以下では、図20を参照して、第2の実施の形態に従う撮像装置100Dの構成について説明する。図20は、撮像装置100Dの主要な構成を概略的に表わした図である。
撮像装置100Dは、撮像部20を含む。一例として、撮像部20は、アレイカメラである。撮像部20は、所定数のレンズからなるレンズ群26_1と、レンズ群26_1のレンズ数よりも多いレンズ数からなるレンズ群26_2とを有する。
レンズ群26_1は、ワイドバンドフィルタが設けられている4個のレンズ(すなわち、レンズ3、6、8、14)で構成される。より具体的には、レンズG(すなわち、レンズ6、8)には、緑色透過フィルタが設けられる。撮像装置100Dは、レンズGを透過した光を撮像することで、緑色の波長帯域の情報を含む単色の画像(以下、「G画像」とも称する。)を得ることができる。
レンズR(すなわち、レンズ3)には、赤色透過フィルタが設けられる。撮像装置100Dは、レンズRを透過した光を撮像することで、赤色の波長帯域の情報を含む単色の画像(以下、「R画像」とも称する。)を得ることができる。
レンズB(すなわち、レンズ14)には、青色透過フィルタが設けられる。撮像装置100Dは、レンズBを透過した光を撮像することで、青色の波長帯域の情報を含む単色の画像(以下、「B」とも称する。)を得ることができる。
レンズ群26_2は、ナローバンドフィルタが設けられた12個のレンズ(すなわち、レンズ1、2、4、5、7、9〜13、15、16)で構成される。本実施の形態に従う撮像部20には、透過する光の波長が互いに異なる複数のナローバンドフィルタが設けられる。より具体的には、レンズN1(すなわち、レンズ1、7、9、11、13、16)には、波長が650nm付近の光を透過するフィルタが設けられる。レンズN2(すなわち、レンズ2、4、5、10、12、15)には、波長が700nm付近の光を透過するフィルタが設けられる。
[対応点探索処理(探索部220の詳細)]
図21を参照して、第2の実施の形態に従う撮像装置100Dの対応点探索処理について説明する。図21は、撮像装置100Dに含まれる探索部220による対応点探索処理を概略的に表した概念図である。
本実施の形態に従う対応点探索処理は、対応点を探索する対象となる画像のペアが上記とは異なる。対応点探索処理の具体的な方法など、その他の点については、図7〜図12と同様であるため説明を繰り返さない。
撮像装置100Dは、対応点探索処理に用いる画像のペアの数を、より多くするために、同じ色情報を有する画像のペアを可能な限り多く作る。撮像装置100Dは、より多くの種類の画像を用いて対応点探索処理を行うことで、対応点探索処理の精度を向上することができる。
図21には、レンズ7から得られた画像を基準画像として、基準画像と他の画像との対応点探索を行なう例について示される。探索部220は、基準画像と、レンズN1から得られた画像とのペアで対応点探索処理を行なう。この場合、これらの画像のペア数は、全部で5ペアとなる。これにより、探索部220は、全部で5個の探索結果を得ることができる。
さらに、探索部220は、レンズN2から得られた画像の組み合わせの分だけ対応点探索処理を行なう。この場合、これらの画像のペア数は、全部で15ペアとなる。これにより、探索部220は、全部で15個の探索結果を得ることができる。
さらに、探索部220は、ワイドバンドフィルタが設けられた、同じ色情報を有する画像間で対応点の探索処理を行なう。図21に示される例においては、探索部220は、レンズGから得られた画像間の対応点探索処理を行なう。この場合、これらの画像のペア数は全部で1ペアとなる。これにより、探索部220は、全部で1個の探索結果を得ることができる。
探索部220は、図11に示されるように、得られた21個(=5+15+1)の探索結果の全てを足し合わせることにより、基準画像の各画素についての被写体距離をより正確に算出することができる。この結果、探索部220は、基準画像の各画素に対する対応点を、より正確に特定することができる。したがって、撮像装置100Dは、画像の合成精度が向上し、より高画質な画像を得ることが可能になる。
[利点]
以上のようにして、本実施の形態に従う撮像装置100Dは、異なる波長帯域を透過する複数のナローバンドフィルタが設けられることにより、特定の狭い領域の光に反応する複数の物体を撮影することができる。また、撮像装置100Dは、R画像とG画像とB画像とを合成することによりカラー画像を生成することができる。被写体がカラー画像で表現されるので、撮影者は、検出したい物体が被写体のいずれの場所に位置するのかをさらに容易に確認することが可能になる。
今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1〜16,26,26_1A,26_1B,26_2A,26_2B レンズ、1A〜16A 画像、1B〜16B エピポールライン、20,20A,20B 撮像部、22,114 カメラ、24 フィルタ、26_1,26_2 レンズ群、28 撮像素子、29 変換部、31 被写体、35A〜35D 注目領域、37,39 探索画像、41,43 積分値、45 画像出力部、47,49 半値幅、50A 領域、51,53,55,57,59 光透過特性、62,64,66,66A,67 グラフ、66B,66D 結果、100,100D 撮像装置、100A デジタルカメラ、100B 電子機器、104 デジタル処理回路、106 画像処理回路、108 画像表示部、112 記憶部、154 制御プログラム、156 モニタ、158 マウス、160 キーボード、162 外部記憶装置、200 画像処理部、210 生成部、220 探索部、230 出力部。

Claims (10)

  1. 互いに異なる視点から被写体をそれぞれ撮像するための撮像部を備え、
    前記撮像部は、所定数のレンズからなる第1のレンズ群と、前記第1のレンズ群のレンズ数よりも多いレンズからなる第2のレンズ群とを含み、
    前記第1のレンズ群には、第1のバンド幅の光を透過するフィルタが関連付けられており、
    前記第2のレンズ群には、前記第1のバンド幅よりも狭い第2のバンド幅の光を透過するフィルタが関連付けられており、
    前記第1のレンズ群を透過した光から得られた第1の画像群と、前記第2のレンズ群を透過した光から得られた第2の画像群との全部または一部を用いて、前記被写体を表現する出力画像を出力するための出力部を備える、撮像装置。
    撮像装置。
  2. 前記出力部は、前記出力画像の各画素の画素値を、前記第2の画像群に属する複数の画像のそれぞれの対応する画素値から合成する、請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記撮像装置は、前記第2の画像群に属する1枚の画像内の各画素の対応点を、前記第2の画像群に属する他の画像から探索するための探索部を備え、
    前記出力部は、前記探索部の対応点の探索結果を用いて前記出力画像を出力する、請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記出力部は、前記第2の画像群に属する画像の対応点間の画素値を加算することにより前記出力画像を出力する、請求項2に記載の撮像装置。
  5. 前記撮像装置は、前記第2の画像群に属する画像の各々について、前記探索部の探索処理に用いられる探索画像を生成するための生成部をさらに備え、
    前記探索画像の各画素の画素値は、前記第2の画像群の対応する画像内の所定領域の画像情報から算出される、請求項3に記載の撮像装置。
  6. 前記探索画像の各画素の画素値は、前記第2の画像群の対応する画像内の所定領域の画素値を加算して算出される、請求項5に記載の撮像装置。
  7. 前記生成部は、前記第2の画像群の対応する画像を縮小することにより前記探索画像を生成する、請求項5または6に記載の撮像装置。
  8. 前記第1のレンズ群および前記第2のレンズ群には、関連付けられるフィルタの光透過特性の半値幅が長いほど、多くのレンズが設けられる、請求項1〜7のいずれか1項に記載の撮像装置。
  9. 撮像装置を制御するための制御方法であって、
    前記撮像装置は、互いに異なる視点から被写体をそれぞれ撮像するための撮像部を備え、
    前記撮像部は、所定数のレンズからなる第1のレンズ群と、前記第1のレンズ群のレンズ数よりも多いレンズからなる第2のレンズ群とを含み、
    前記第1のレンズ群には、第1のバンド幅の光を透過するフィルタが関連付けられており、
    前記第2のレンズ群には、前記第1のバンド幅よりも狭い第2のバンド幅の光を透過するフィルタが関連付けられており、
    前記制御方法は、
    前記第1のレンズ群を透過した光から得られた第1の画像群と、前記第2のレンズ群を透過した光から得られた第2の画像群との全部または一部を用いて、前記被写体を表現する出力画像を出力するステップを含む、制御方法。
  10. 撮像装置を制御するための制御プログラムであって、
    前記撮像装置は、互いに異なる視点から被写体をそれぞれ撮像するための撮像部を備え、
    前記撮像部は、所定数のレンズからなる第1のレンズ群と、前記第1のレンズ群のレンズ数よりも多いレンズからなる第2のレンズ群とを含み、
    前記第1のレンズ群には、第1のバンド幅の光を透過するフィルタが関連付けられており、
    前記第2のレンズ群には、前記第1のバンド幅よりも狭い第2のバンド幅の光を透過するフィルタが関連付けられており、
    前記制御プログラムは、撮像装置に、
    前記第1のレンズ群を透過した光から得られた第1の画像群と、前記第2のレンズ群を透過した光から得られた第2の画像群との全部または一部を用いて、前記被写体を表現する出力画像を出力するステップを実行させる、制御プログラム。
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