JP2015218811A - Planetary gear mechanism, transmission, and carrier manufacturing method - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、遊星歯車機構、遊星歯車機構を備える変速機及び遊星歯車機構を構成するキャリアの製造方法に関する。 The present invention relates to a planetary gear mechanism, a transmission including the planetary gear mechanism, and a method for manufacturing a carrier constituting the planetary gear mechanism.
特許文献1に記載のように、自動変速機に用いられる遊星歯車機構は、遠心力を用いてセンター軸から放出される潤滑油が径方向の外側へと送られる。
As described in
特許文献1に記載の遊星歯車機構は、複数のピニオン(ピニオンギヤ)をキャリアプレート(プレート)に支持する一つのプレート支持部(カバー)を有する。プレート支持部は、周方向に隣り合うピニオン間に壁部を有する。このため、センター軸側から潤滑油を放出しても、潤滑油が外周側に送られることが妨げられ、十分な潤滑ができない可能性がある。
The planetary gear mechanism described in
本発明はこのような問題に鑑みてなされたもので、ピニオンギヤをプレートに支持するカバーを有する遊星歯車機構において、センター軸から潤滑油を放出する際にも効率よく潤滑が行える遊星歯車機構を提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of such problems, and in a planetary gear mechanism having a cover for supporting a pinion gear on a plate, a planetary gear mechanism capable of efficiently performing lubrication even when lubricating oil is discharged from a center shaft is provided. The purpose is to do.
本発明のある態様によれば、キャリアと、第1のピニオンギヤと、第2のピニオンギヤと、を少なくとも有し、キャリアは、プレートと、第1のカバーと、第2のカバーと、を少なくとも有し、第1のカバーは、第1の上面部と、一対の第1の足部と、を少なくとも有し、第2のカバーは、第2の上面部と、一対の第2の足部と、を少なくとも有し、一対の第1の足部はそれぞれ、第1の上面部からプレートに向かって延設され、一対の第2の足部はそれぞれ、第2の上面部からプレートに向かって延設され、第1のピニオンギヤは、第1の上面部とプレートの間に支持され、第2のピニオンギヤは、第2の上面部とプレートの間に支持され、第1のピニオンギヤは、一対の第1の足部の間に位置し、第2のピニオンギヤは、一対の第2の足部の間に位置し、第1のカバーと第2のカバーとはキャリアの回転方向に沿って配置されており、第1のカバーと前記第2のカバーとが離間していることを特徴とする。 According to an aspect of the present invention, the carrier has at least a first pinion gear and a second pinion gear, and the carrier has at least a plate, a first cover, and a second cover. The first cover has at least a first upper surface portion and a pair of first feet, and the second cover has a second upper surface portion and a pair of second feet. The pair of first legs extends from the first upper surface toward the plate, and the pair of second legs respectively extends from the second upper surface toward the plate. The first pinion gear is supported between the first upper surface portion and the plate, the second pinion gear is supported between the second upper surface portion and the plate, and the first pinion gear is a pair of The second pinion gear, which is located between the first feet, has a pair of second feet The first cover and the second cover are disposed along the rotation direction of the carrier, and the first cover and the second cover are separated from each other. .
上記態様によれば、第1のピニオンギヤと第2のピニオンギヤを支持する第1のカバーと第2のカバーとの間は離間しているので、離間した空間において潤滑油が径方向外側へと導かれるので、遊星歯車機構が効率よく潤滑が行える。 According to the above aspect, since the first cover and the second cover that support the first pinion gear and the second pinion gear are separated from each other, the lubricating oil is guided radially outward in the separated space. Therefore, the planetary gear mechanism can be efficiently lubricated.
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
図1乃至図4は、本発明の実施形態の遊星歯車機構1を説明するための図であり、遊星歯車機構1のキャリア30を回転軸方向から観察したときの正面図である。
FIGS. 1 to 4 are views for explaining the
例えば、遊星歯車機構1は、サンギヤ10、ピニオンギヤ20、キャリア30及びリングギヤ40により構成される(図3参照)。
For example, the
キャリア30は、サンギヤ10の外周を回転するピニオンギヤ20の公転回転を出力する。
The
図1は、本発明の実施形態の遊星歯車機構1のキャリア30を回転軸方向から観察したときの正面図である。
FIG. 1 is a front view when the
キャリア30は、周方向(キャリア30の回転方向)に複数のピニオンギヤ20を備える。
The
キャリア30は、略円板状のプレート31と、ピニオンギヤ20をプレート31に対して回転可能に支持するカバー33とを備える。
The
図1に示す例では、三つのピニオンギヤ20が周方向に等間隔(120°間隔)で備えられる。
In the example shown in FIG. 1, three
図2は、本発明の実施形態の遊星歯車機構1のキャリア30の説明図であり、図1におけるII−II断面図を示す。
FIG. 2 is an explanatory diagram of the
キャリア30は、キャリア30の回転方向に沿って複数のカバー33がプレート31に配置されて構成される。
The
カバー33は、プレートから離間して配置される平板状の上面部33aと、上面部33aの両端側からプレート31側へと折り曲げられてプレート31に固定される一対の足部34、35とからなる。
The
上面部33aには、ピニオンギヤ20の回転軸22を貫通支持するための貫通孔33bが穿設される。
A through
ピニオンギヤ20は、カバー33の上面部33aの貫通孔33bと、貫通孔33bに対向してプレート31に穿設される貫通孔31bと、にそれぞれ固定される回転軸22により、回転可能に軸支される。
The
足部34、35は、上面部33aからプレート側に向かって延設される直立部34a、35aと、直立部34a、35aからプレート31の面方向と略平行方向に屈曲して、プレート31の上面と接合する接合部34b、35bとからなる。
The
カバー33は、足部34、35の接合部34b、35bがプレート31に対して例えば溶接により接合されることで、プレート31に固定される。
The
カバー33がプレート31に固定された状態で、上面部33aとプレート31の上面との間にピニオンギヤ20が支持される。
With the
図1に示すように、足部34、35は、プレート31に固定された状態で、プレート31の中心から径方向(プレート31の中心から外周に向かう方向)外側へと向かう半径の線分上に位置する。
As shown in FIG. 1, the
言い換えると、一対の足部34、35は、プレート31の中心と貫通孔33bの中心とを結ぶ線に対称であって、プレート31の径方向外側(外周)に向かうほど距離が離れるように配置される。
In other words, the pair of
図3及び図4は、本実施形態の遊星歯車機構1を備える変速機の説明図である。
3 and 4 are explanatory views of a transmission including the
図3は、図1におけるIII−III断面図を変速機100に拡大した図であり、図4は、図1におけるIV−IV断面図を変速機100に拡大した図である。 3 is an enlarged view of the cross-sectional view taken along the line III-III in FIG. 1 and FIG. 4 is an enlarged view of the cross-sectional view taken along the line IV-IV in FIG.
変速機100は、遊星歯車機構1、摩擦締結機構120及び摩擦締結機構140がケース110に収容されて構成される。
The
ケース110には、センター軸12を軸支し、サンギヤ10を回転可能に支持する支持部150が形成される。
The
センター軸12には、キャリア30を構成するプレート31がスプライン結合される。
A
サンギヤ10は、ケース110の支持部150に嵌装され、ベアリング155によりケース110に対して回転可能に支持される。
The
サンギヤ10は、キャリア30に対してベアリング160を介して支持される。
The
サンギヤ10は、キャリア30に備えられるピニオンギヤ20に噛合する。
The
ピニオンギヤ20は、ぞれぞれ、外周側でリングギヤ40に噛合する。
The pinion gears 20 mesh with the
リングギヤ40には、センター軸12側(内周側)へと円環状に延設された延設部41が形成されている。延設部41とキャリア30とが、プレート31を挟んでサンギヤ10とは逆側でベアリング42により支持される。
The
リングギヤ40の延設部41の外周側はケース110側に延設されており、延設部41の外周側には摩擦締結機構140が備えられる。
The outer peripheral side of the extending
摩擦締結機構140は、ケース110とリングギヤ40との相対回転を停止する。
The
サンギヤ10には、キャリア30及びピニオンギヤ20を避けて外周側へと円筒状に延設された延設部13が形成される。
The
延設部13の外周側には、摩擦締結機構120が備えられる。
A
摩擦締結機構120は、ケース110とサンギヤ10との相対回転を停止する。
The
このような構成により、変速機100は、摩擦締結機構120及び摩擦締結機構140の一方を選択的に係止することにより、変速機100の変速比を変更することができる。
With such a configuration, the
センター軸12は中空構造として形成されており、潤滑油を遊星歯車機構1、摩擦締結機構120及び摩擦締結機構140へと供給する潤滑油供給管19が形成される。
The
センター軸12の潤滑油供給管19の潤滑油は、センター軸12の回転による遠心力により、潤滑油供給孔12aからケース110の内部へと放出される。
Lubricating oil in the lubricating
潤滑油供給孔12aからケース110の内部へと放出された潤滑油は、遊星歯車機構1の回転による遠心力により、サンギヤ10のベアリング160等を通過して、ピニオンギヤ20の周辺へと至る。
The lubricating oil released from the lubricating
ピニオンギヤ20の周辺には、ピニオンギヤ20を支持するカバー33が存在するが、隣り合うカバー33とカバー33とは離間している。
A
このような構成により、ピニオンギヤ20周辺に放出された潤滑油は、カバー33に邪魔されることなく、リングギヤ40及びその外周へと放出され、これらを潤滑する。
With such a configuration, the lubricating oil released to the periphery of the
潤滑油は、遠心力によりリングギヤ40の外周側に備えられる摩擦締結機構120及び摩擦締結機構140にも放出され、これらを潤滑する。
The lubricating oil is also released to the
このように、本実施形態の遊星歯車機構1は、ピニオンギヤ20を支持するカバー33は隣り合うカバー33と離間しており、潤滑油が流通する隙間(潤滑油流路)が形成されるので、潤滑油が外周へと供給される。
Thus, in the
次に、本実施形態の遊星歯車機構1のキャリア30の製造方法を説明する。
Next, a method for manufacturing the
前述したように、キャリア30は、略円板状のプレート31と、ピニオンギヤ20をプレート31に対して回転可能に支持するカバー33とを備える。
As described above, the
図2に示すように、カバー33は、平板状の上面部33aと、上面部33aの両端側に備えられる一対の足部34、35とからなる。
As shown in FIG. 2, the
足部34、35は、上面部33aからプレート側に向かって折り曲げられた直立部34a、35aと、直立部34a、35aからプレート31の面と略平行方向に折り曲げられ、プレート31の上面部と接合する接合部34b、35bとからなる。
The
カバー33は、平板状の金属板をプレス等により曲げ加工を行い、直立部34a、35a及び接合部34b、35bの形状を成型する。
The
カバー33は、接合部34b、35bにおいてプレート31の上面に接合されるため、上面部33aと直立部34a、35aとの角度及び直立部34a、35aと接合部34b、35bとの角度は、それぞれ直角に形成することが望ましい。
Since the
一方で、金属板の曲げ加工にはスプリングバックが発生するため、一度の加工で直角に曲げることは難しく、スプリングバックを考慮して鋭角に曲げるとアンダーカットとなりプレス処理が複雑となる。 On the other hand, since the spring back is generated in the bending process of the metal plate, it is difficult to bend at a right angle by a single process, and if it is bent at an acute angle in consideration of the spring back, an undercut occurs and the press process becomes complicated.
従って、曲げ部分を正確に直角に形成する場合は、プレス後に、更に調整を行うなどの複数の行程が発生するため、コストが上昇する。 Therefore, when the bent portion is formed at a right angle, a plurality of steps such as further adjustment after the press are generated, which increases the cost.
そこで、本実施形態のカバー33は、上面部33aと直立部34a、35aとの角度及び直立部34a、35aと接合部34b、35bとの角度を90度とせず、それぞれを鈍角に形成する。
Therefore, the
より具体的には、これらの角度が、スプリングバックを考慮して互いに90度未満の鈍角となるようにプレス加工を行う。 More specifically, pressing is performed so that these angles are obtuse angles of less than 90 degrees with each other in consideration of springback.
上面部33aと直立部34a、35aとの角度と、直立部34a、35aと接合部34b、35bとの角度とが略同一の角度であれば、上面部33aとプレート31の上面とが並行となり、かつ、接合部34b、35bとプレート31の上面とが並行となる。
If the angle between the
なお、直立部34a、35aとの角度θと、直立部34a、35aと接合部34b、35bとの角度θとは、例えば、90度<θ≦95度とする。
The angle θ between the
このように構成することにより、一度のプレス加工で接合部34b、35bとプレート31の上面とが並行となり、プレス行程におけるコストの上昇を抑えながら、カバー33とプレートとの接合を容易とすることができる。
By comprising in this way, joining
次に、カバー33とプレート31との接合について説明する。
Next, joining of the
図5は、本発明の実施形態の遊星歯車機構1のキャリア30の製造方法を説明する図であり、カバー33をプレート31に接合する方法を示す図である。
FIG. 5 is a diagram illustrating a method for manufacturing the
カバー33はプレート31の所定の位置に、例えばレーザ溶接により接合される。
The
前述のように、カバー33の足部34、35は、プレート31の中心から径方向外側へと向かう半径の線分上に位置する。
As described above, the
そこで、プレート31にカバー33を配置した状態で、レーザ溶接装置をプレート31の半径方向に移動させることで、カバー33の足部34、35の接合部34b、35bを、プレート31へとレーザ溶接する。
Therefore, by moving the laser welding apparatus in the radial direction of the
このとき、隣り合うカバー33とは離間しており潤滑油流路としての空間が存在するので、レーザ溶接装置をプレート31の半径方向に二次元的に移動させることにより、接合部34b、35bを溶接することができる。
At this time, since the
ここでさらに、プレート31上に配置された複数のカバー33の足部34、35は、いずれもプレート31の中心から径方向外側へと向かう半径の線分上に位置する。
Further, the
そこで、プレート31の中心から対称に位置する二つの足部34、35に対して、レーザ溶接装置をプレート31の半径方向に移動することにより、一方の足部34を溶接した後、他方の足部35を溶接する。
Therefore, by moving the laser welding device in the radial direction of the
すなわち、レーザ溶接装置を二次元的に移動させる一度の動作中に、二つの足部34、35を溶接することができるので、キャリア30の製造における行程を削減でき、コストを低減できる。
That is, since the two
このようにしてプレート31にカバー33を接合した後、それぞれのカバー33の外周からピニオンギヤ20を組み付ける。
After joining the
前述のように、カバー33の足部34、35は外周に向かうほど離れるように配置されているので、カバー33の外周側からピニオンギヤ20を組み付けることが容易となり、キャリアの作製における組み付けやすさが向上する。
As described above, since the
次に、本実施形態の変形例を説明する。 Next, a modification of this embodiment will be described.
図6は、本発明の実施形態の遊星歯車機構1の変形例を説明するための図であり、遊星歯車機構1のキャリア30を回転軸方向から観察したときの正面図である。
FIG. 6 is a view for explaining a modification of the
図6に示す変形例では、カバー33の足部34、35の直立部34a、35aを、カバー33の中心と貫通孔33bの中心とを結ぶ線に対称であって、プレート31の径方向外側に向かうほど距離が近づくように配置した。
In the modification shown in FIG. 6, the
カバー33の足部34、35をこのように構成することにより、センター軸12から供給される潤滑油が直立部34a、35aによりピニオンギヤ20に集まりやすくなる。
By configuring the
このような構成により、ピニオンギヤ20の潤滑を効率よく行うことができる。
With such a configuration, the
図6のように構成した変形例においても、前述のようにピニオンギヤ20を支持するカバー33は隣り合うカバー33と離間しているので、潤滑油が流通する隙間(潤滑油流路)が形成され、キャリア30を通過して潤滑油が外周へと供給されやすくなる。
Also in the modified example configured as shown in FIG. 6, since the
さらに、図6のように構成した変形例においても、レーザ溶接装置を二次元的に移動させ、一度の動作中に二つの足部34、35を溶接することができるので、キャリア30の製造における行程を削減でき、コストを低減できる。
Further, in the modified example configured as shown in FIG. 6, the laser welding apparatus can be moved two-dimensionally to weld the two
以上説明したように、本発明の実施の形態の遊星歯車機構1は、キャリア30は、プレート31と、プレート31に接合され、ピニオンギヤ20を回転可能に支持する複数のカバー33とからなる。
As described above, in the
ここでは、プレート31の上で隣り合って配置されるカバー33を、第1のカバー33Aと第2のカバー33Bと呼ぶ。
Here, the
第1のカバー33Aは、上面部33aと、一対の足部34、35とを有し、第2のカバー33Bは、上面部33aと、一対の足部34、35とを有する。
The
ピニオンギヤ20は、第1のカバー33Aの上面部33aとプレート31とに挟まれ、第2のカバー33Bの上面部33aとプレート31とに挟まれる。
The
ピニオンギヤ20は、一対の足部34、35の間に位置する。
The
第1のカバー33Aと第2のカバー33Bとは、キャリア30の回転方向に沿って配置されており、第1のカバー33Aと第2のカバー33Bとは、離間している。
The
このような構成により、ピニオンギヤ20を支持する第1のカバー33Aと第2のカバー33Bとの間は離間しているので、例えばキャリアの中心付近から潤滑油を供給する場合は、キャリア30の回転による遠心力によって離間した空間において潤滑油が径方向外側へと導かれるので、遊星歯車機構1及び摩擦締結機構120、140の潤滑が効率よく行える。
With such a configuration, the
キャリア30は、一つのピニオンギヤ20を一つのカバー33により支持するため、複数のピニオンギヤ20を一つのカバーによりプレート31に固定する場合と比較して、ピニオンギヤ20に入力される力に対する曲げ剛性を強くすることができる。これらの効果は請求項1及び5に対応する。
Since the
第1のカバー33A及び第2のカバー33Bの一対の足部34、35は、プレート31の径方向外側に向かうほど距離が離れるように配置される。
The pair of
このような構成により、第1のカバー33A、第2のカバー33Bのそれぞれの外周からピニオンギヤ20を組み付けることが容易となり、キャリアの作製における組み付けやすさが向上する。この効果は請求項2に対応する。
With such a configuration, it becomes easy to assemble the
第1のカバー33A及び第2のカバー33Bの一対の足部34、35は、プレート31の径方向外側に向かうほど距離が近づくように配置してもよい(図6)。
The pair of
このような構成により、センター軸12から供給される潤滑油が直立部34a、35aによりピニオンギヤ20に集まりやすくなり、ピニオンギヤ20の潤滑を効率よく行うことができる。この効果は請求項3に対応する。
With such a configuration, the lubricating oil supplied from the
第1のカバー33A及び第2のカバー33Bは、上面部33aと直立部34a、35aとの角度、及び、直立部34a、35aと接合部34b、35bとの角度を鈍角に形成した。
In the
このような構成により、一度のプレス加工で接合部34b、35bとプレート31の上面とが並行となり、プレス行程におけるコストの上昇を抑えながら、カバー33とプレートとの接合を容易とすることができる。この効果は請求項4に対応する。
With such a configuration, the joining
第1のカバー33A及び第2のカバー33Bをプレートに接合するときは、プレート31の中心から対称に位置する二つの足部34、35に対して、接合装置であるレーザ溶接装置をプレート31の半径方向に移動することにより、一方の足部34を溶接した後、他方の足部35を溶接する。
When joining the
このような作製方法により、接合装置を二次元的に移動させる一度の動作中に、二つの足部34、35を溶接することができるので、キャリア30の製造における行程を削減でき、コストを低減できる。この効果は請求項6に対応する。
With such a manufacturing method, since the two
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したものに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。 The embodiment of the present invention has been described above, but the above embodiment is merely a part of an application example of the present invention, and the technical scope of the present invention is limited to the specific configuration of the above embodiment. is not.
本実施形態では、プレート31に三つのカバー33及び三つのピニオンギヤ20を備えるキャリア30を例に説明したが、これに限られることはなく、四つ以上のカバー33により四つ以上のピニオンギヤ20を支持する構成であってもよい。
In the present embodiment, the
このように構成した場合にも、カバー33は同一の部品を複数用意するだけでよいので、設計変更によりピニオンギヤ20の個数を変更する場合においても、ピニオンギヤ20の個数に対応するカバーを個別に作製する必要がなくなるので、遊星歯車機構1のコストを低減することができる。
Even in such a configuration, it is only necessary to prepare a plurality of the same parts for the
本実施形態では、レーザ溶接装置を例に説明したが、電気溶接、ガス溶接又は摩擦接合によって、プレート31とカバー33とを接合してもよい。
Although the laser welding apparatus has been described as an example in the present embodiment, the
1 遊星歯車機構
10 サンギヤ
12 センター軸
12a 潤滑油供給孔
13 フランジ部
20 ピニオンギヤ
22 回転軸
30 キャリア
31 プレート
33 カバー
33a 上面部
34、35 足部
34a、35a 直立部
34b、35b 接合部
40 リングギヤ
41 フランジ部
100 変速機
110 ケース
120 摩擦締結機構
140 摩擦締結機構
DESCRIPTION OF
Claims (6)
前記キャリアは、プレートと、第1のカバーと、第2のカバーと、を少なくとも有し、
前記第1のカバーは、第1の上面部と、一対の第1の足部と、を少なくとも有し、
前記第2のカバーは、第2の上面部と、一対の第2の足部と、を少なくとも有し、
一対の前記第1の足部はそれぞれ、前記第1の上面部から前記プレートに向かって延設され、
一対の前記第2の足部はそれぞれ、前記第2の上面部から前記プレートに向かって延設され、
前記第1のピニオンギヤは、前記第1の上面部と前記プレートとの間に支持され、
前記第2のピニオンギヤは、前記第2の上面部と前記プレートとの間に支持され、
前記第1のピニオンギヤは、一対の前記第1の足部の間に位置し、
前記第2のピニオンギヤは、一対の前記第2の足部の間に位置し、
前記第1のカバーと前記第2のカバーとは前記キャリアの回転方向に沿って配置されており、
前記第1のカバーと前記第2のカバーとは離間していることを特徴とする遊星歯車機構。 Having at least a carrier, a first pinion gear, and a second pinion gear;
The carrier has at least a plate, a first cover, and a second cover,
The first cover has at least a first upper surface portion and a pair of first feet,
The second cover has at least a second upper surface portion and a pair of second feet,
Each of the pair of first legs extends from the first upper surface toward the plate,
Each of the pair of second legs extends from the second upper surface toward the plate,
The first pinion gear is supported between the first upper surface portion and the plate,
The second pinion gear is supported between the second upper surface portion and the plate,
The first pinion gear is located between a pair of the first legs,
The second pinion gear is located between the pair of second legs,
The first cover and the second cover are arranged along a rotation direction of the carrier,
The planetary gear mechanism, wherein the first cover and the second cover are separated from each other.
一対の前記第1の足部は、外周に向かうほど互いの距離が離れるように配置され、
一対の前記第2の足部は、外周に向かうほど互いの距離が離れるように配置されていることを特徴とする遊星歯車機構。 The planetary gear mechanism according to claim 1,
The pair of first feet are arranged such that the distance from each other increases toward the outer periphery,
A pair of said 2nd leg part is arrange | positioned so that a mutual distance may leave | separate, so that it goes to an outer periphery.
一対の前記第1の足部は、外周に向かうほど互いの距離が近づくように配置され、
一対の前記第2の足部は、外周に向かうほど互いの距離が近づくように配置されていることを特徴とする遊星歯車機構。 The planetary gear mechanism according to claim 1,
The pair of first legs are arranged such that the distance between them approaches closer to the outer periphery,
A pair of said 2nd leg part is arrange | positioned so that a mutual distance may approach as it goes to an outer periphery, The planetary gear mechanism characterized by the above-mentioned.
一対の前記第1の足部はそれぞれ、前記第1の上面部から、前記プレート側へと折り曲げられた一組の第1の直立部と、一組の前記第1の直立部のそれぞれから前記プレートの表面と略平行へと折り曲げられた一組の第1の接合部とからなり、
一対の前記第2の足部はそれぞれ、前記第2の上面部から、前記プレート側へと折り曲げられた一組の第2の直立部と、一組の前記第2の直立部のそれぞれから前記プレートの表面と略平行へと折り曲げられた一組の第2の接合部とからなり、
前記第1の上面部と一組の前記第1の直立部との折り曲げ角度、及び、一組の前記第1の直立部と一組の前記第1の接合部との折り曲げ角度が、共に鈍角であり、
前記第2の上面部と一組の前記第2の直立部との折り曲げ角度、及び、一組の前記第2の直立部と一組の前記第2の接合部との折り曲げ角度が、共に鈍角であることを特徴とする遊星歯車機構。 The planetary gear mechanism according to any one of claims 1 to 3,
Each of the pair of first legs is formed from each of the set of first upright portions bent from the first upper surface portion to the plate side and the set of first upright portions. A set of first joints folded substantially parallel to the surface of the plate,
Each of the pair of second legs is formed from each of the pair of second upright parts bent from the second upper surface part to the plate side, and the pair of second upright parts. A set of second joints folded substantially parallel to the surface of the plate,
The bending angle between the first upper surface portion and the set of the first upright portions and the bending angle between the set of the first upright portions and the set of the first joint portions are both obtuse angles. And
The bending angle between the second upper surface portion and the set of the second upright portions, and the bending angle between the set of the second upright portions and the set of the second joint portions are both obtuse angles. A planetary gear mechanism characterized in that
前記第1及び第2のピニオンギヤに噛み合うサンギヤ、及び、前記第1及び第2のピニオンギヤと噛み合うリングギヤの少なくとも一方の回転を係止する摩擦締結機構と、
を有することを特徴とする変速機。 The planetary gear mechanism according to any one of claims 1 to 4,
A friction fastening mechanism for locking rotation of at least one of a sun gear meshing with the first and second pinion gears and a ring gear meshing with the first and second pinion gears;
A transmission comprising:
接合装置により、前記第1のカバー及び前記第2のカバーを前記プレートに接合する第2の工程と、を有し、
前記第1のカバーは、第1の上面部と、一対の第1の足部と、を少なくとも有し、
前記第2のカバーは、第2の上面部と、一対の第2の足部と、を少なくとも有し、
一対の前記第1の足部はそれぞれ、前記第1の上面部から前記プレートに向かって延設され、
一対の前記第2の足部はそれぞれ、前記第2の上面部から前記プレートに向かって延設され、
前記第2の工程は、前記接合装置を、前記プレートに対して直線的に移動させることにより、一対の前記第1の足部の一方と前記プレートとを接合し、かつ、一対の前記第2の足部の一方と前記プレートとを接合する
ことを特徴とするキャリアの製造方法。 A first step of placing the first cover and the second cover on the plate;
A second step of joining the first cover and the second cover to the plate by a joining device;
The first cover has at least a first upper surface portion and a pair of first feet,
The second cover has at least a second upper surface portion and a pair of second feet,
Each of the pair of first legs extends from the first upper surface toward the plate,
Each of the pair of second legs extends from the second upper surface toward the plate,
In the second step, the joining device is linearly moved with respect to the plate, thereby joining one of the pair of first feet and the plate, and a pair of the second A method for manufacturing a carrier, comprising joining one of the legs to the plate.
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