JP2015212855A - インメモリ管理システムおよびインメモリ管理用プログラム - Google Patents

インメモリ管理システムおよびインメモリ管理用プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】フレキシビリティの高いインメモリ・コンピューティングの運用を行うことができるようにする。
【解決手段】同じデータを格納させるメモリの数である冗長数を設定する冗長数設定部21と、複数のメモリ11-1〜11-3の中から、冗長数設定部21により設定された冗長数のメモリを所定の選択基準に従って選択するメモリ選択部22と、メモリ選択部22により選択されたメモリに対して同じデータを複製して格納させるように制御する格納制御部23とを備え、冗長数設定部21により設定された冗長数のメモリに対してのみ同じデータが格納されるようにすることで、複数のメモリの全てに対して同じデータが格納される従来の方式と比べて、メモリの使用量を減らすとともに、その時々の状況に応じて最適なメモリを動的に選択してレプリケーションを行うことができるようにする。
【選択図】図2

Description

本発明は、インメモリ管理システムおよびインメモリ管理用プログラムに関し、特に、複数のメモリに対して処理対象のデータを格納してインメモリデータベースを構築するインメモリ管理システムに用いて好適なものである。
一般に、パソコンやサーバでは、ハードディスクなどの外部記憶装置にデータが格納されており、当該データが必要に応じてメインメモリ(主記憶装置)上に展開されて、処理が行われる。これに対して、最近では、メモリのビット単価(容量当たりの価格)の低下に伴い、いわゆるインメモリ技術が使われ始めている。インメモリ技術とは、使用するデータのすべてをメモリ上に格納し、ハードディスクなどの外部記憶装置を使わずに処理を実行する方式である。
メモリは、ハードディスクと比べてデータの読み書き速度が10万倍程度も速い。そのため、ハードディスクとの間でデータのやり取りが発生しないインメモリ技術を用いれば、データの読み込みや書き出しを高速に行うことができ、処理を非常に高速に実行することが可能である。これにより、従来は数時間かかっていたデータ処理を数分に短縮したり、発生したデータを瞬時に処理して結果を返したりするといったリアルタイム処理が可能となる。現在の主な用途はデータベースの演算であるが、いわゆるビッグデータから企業が有益な情報を素早く抽出・分析するのに有効な技術として注目を集めている。
ただし、メモリは不揮発性の記憶媒体であるため、サーバやパソコンなどのノードのメモリ上にあるデータは、ノードのシャットダウンにより電源が切れれば消えてしまう。また、ノードにおける何らかの障害により不測の電源ダウンが発生した場合も、メモリ上にあるデータは消えてしまう。そのため、メモリ上のデータをバックアップ保存しておく仕組みが必要となる。インメモリ技術には、バックアップ用途にハードディスクを使う方式と、複数のノードがそれぞれ備えるメモリ間でデータをコピーし合うクラスタ方式(例えば、特許文献1参照)とが用意されている。
特許文献1に記載の情報処理システムでは、インメモリデータベースを装備したサーバ装置を複数備え、各サーバ装置の各インメモリデータベースに、同一の処理対象データをそれぞれ記憶するようにしている。具体的には、処理対象データを3つのデータ群に区分けし、各データ群のマスタデータを3つのサーバ装置に分散して格納するとともに、当該マスタデータに対応するスレーブデータを、同じデータ群のマスタデータが格納されていない他のサーバ装置に格納する。サーバ装置は、処理要求を受けた処理対象データのマスタデータが自装置に格納されている場合に、当該マスタデータに対する要求された処理を行うとともに、処理を行ったマスタデータを、当該マスタデータの複製である他のサーバ装置に格納されているスレーブデータに対してコピー処理を行う。
特開2012−53796号公報
上記特許文献1に記載されているように、クラスタ機能を用いてメモリ上のデータのコピー(レプリカ)を二重三重に作ることにより(レプリケーションという)、万が一特定のノードの電源が落ちたり故障したりしてメモリ上のデータが失われても、コピー先のノードへ自動的にフェイルオーバーするため、信頼性の高いインメモリ・コンピューティングの運用が可能となる。また、処理対象データを複数のデータに区分けして複数のメモリに分散して格納し、各メモリに格納されたマスタデータを同時に処理することにより(ストライピングという)、処理対象データ全体の処理速度を高速化することが可能となる。
しかしながら、特許文献1に記載の情報処理システムでは、インメモリデータベースを具備したサーバ装置が3台ある場合に、1つの処理対象データを3つに区分けして3つのマスタデータを生成し、3台のサーバ装置(メモリ)に常に3つのマスタデータを分散して格納するとともに、マスタデータから複製したスレーブデータを常に残り2台のサーバ装置(メモリ)に格納するようにしている。すなわち、全てのメモリを常にフルに使用する固定的な活用方法を採っている。
そのため、レプリケーションおよびストライピングを行わない場合に比べて、メモリの使用量は3倍となり、メモリ使用効率が常に低下した状態となってしまうという問題があった。メモリは、以前に比べてビット単価が低下してきたとはいえ、ハードディスクなどの外部記憶装置に比べればまだ高価な記憶媒体である。したがって、メモリの使用効率を徒に低下させるのは好ましくない。
また、3台のサーバ装置が全て正常に動作しているときはデータの冗長性(コピーを含めて3つのデータを持つこと)が保たれているが、少なくとも1台のサーバ装置が電源オフとなりメモリが使えなくなると、再び電源オンとなるまでの間は、予定していた冗長性が失われてしまう。例えば、電源のオン/オフが頻繁に切り替えられるパソコンをサーバ装置として用いる場合、3台のうち2台のパソコンがシャットダウンにより電源オフとなっていると、冗長性は完全に失われる。このとき、残り1台のパソコンに障害が発生してメモリからデータが消失すると、データを復帰させることができなくなってしまうという問題が生じる。
また、3台のサーバ装置(メモリ)に分散させて格納した3つのマスタデータを同時に処理すれば、原理的には処理対象データの処理速度を3倍にすることができる。しかしながら、マスタデータの更新によってデータ量が肥大化していくと、それに伴って処理速度は低下していく。そのため、データ処理のリクエストを出してからレスポンスが返ってくるまでのターンアラウンドタイムが長くなってしまう。つまり、データを瞬時に処理して結果を返すといったリアルタイム性が損なわれてしまうという問題が生じる。
本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、複数のメモリを状況に応じて最適に使い分けることにより、フレキシビリティの高いインメモリ・コンピューティングの運用を行うことができるようにすることを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明では、同じデータを格納させるメモリの数である冗長数を設定する冗長数設定部と、複数のメモリの中から、冗長数設定部により設定された冗長数のメモリを所定の選択基準に従って選択するメモリ選択部と、メモリ選択部により選択されたメモリに対して同じデータを複製して格納させるように制御する格納制御部とを備えている。
本発明の他の態様では、メモリ選択部により選択されたメモリの動作状況を監視し、冗長数設定部により設定された冗長数を満たす冗長性が失われたことを検出する冗長性喪失検出部を更に備え、当該冗長性喪失検出部により冗長性が失われたことが検出された場合、冗長数設定部により設定された冗長数に満たない数のメモリを所定の選択基準に従って再選択し、再選択されたメモリに対して同じデータを複製して格納させるようにしている。
本発明の他の態様では、1つのデータを複数に分けて分散格納させるメモリの数である分散数を設定する分散数設定部を更に備え、複数のメモリの中から、冗長数設定部により設定された冗長数のメモリを所定の選択基準に従って冗長化用に選択するとともに、分散数設定部により設定された分散数のメモリを所定の選択基準に従って分散化用に選択する。そして、分散化用に選択されたメモリに対して、1つのデータを複数に分けて生成した複数の分割データをそれぞれ格納させるとともに、複数の分割データと同じデータを複製して、冗長化用に選択されたメモリのうちオリジナルの分割データが格納されていない残りのメモリに対して当該複製した同じデータをそれぞれ格納させるようにしている。ここで、分散数設定部は、分割データに対して実行される処理のターンアラウンドタイムが所定時間以内となるように分散数を設定するようにしている。
上記のように構成した本発明によれば、冗長数設定部により設定された冗長数のメモリに対してのみ同じデータが格納されるので、複数のメモリの全てに対して同じデータが格納される従来の方式と比べて、メモリの使用量を減らすことができる。このときデータが格納されるメモリは、複数のメモリの中から所定の選択基準に従って選択されるので、その時々における選択基準に対する合致度に応じて、選択されるメモリが動的に変わる。
例えば、あるデータを冗長化してメモリに格納する際に、そのときの状況に応じて複数のメモリの中から所定の選択基準に従って選択されたメモリセットに対して、当該あるデータが複製して格納される。その後、別のデータを冗長化してメモリに格納する際に、そのときの状況に応じて複数のメモリの中から所定の選択基準に従って選択された別のメモリセットに対して、当該別のデータが複製して格納される。このように、本発明によれば、フレキシビリティの高いインメモリ・コンピューティングの運用を行い、データの冗長性を持たせつつメモリ使用効率をより高めることができる。
本発明の他の特徴によれば、冗長数設定部により設定された冗長数を満たす冗長性が失われたことが検出された場合、そのときの状況に応じて複数のメモリの中から所定の選択基準に従って新たなメモリが再選択され、再選択されたメモリに対して同じデータが複製して格納されるので、冗長数設定部により設定された冗長数を満たす冗長性が常に維持される。これにより、メモリ使用効率を高めつつ、冗長化による信頼性をより高くすることができる。
本発明の他の特徴によれば、分散数設定部により設定された分散数のメモリに対して、1つのデータが分割されて分散格納される。データの分散数は、分割データに対して実行される処理のターンアラウンドタイムが所定時間以内となるように設定される。そのため、分割データの更新に伴ってデータ量が肥大化していき、それに伴って処理速度が低下し、ターンアラウンドタイムが所定時間を超えるようになると、分散数設定部により分散数が再設定され、再設定された分散数のメモリに対してデータが分散格納される。このように、本発明によれば、処理速度に応じてフレキシビリティの高いインメモリ・コンピューティングの運用を行うことができ、データ量が肥大化しても、ターンアラウンドタイムが常に所定時間以内となるようなリアルタイム性を実現することができる。
第1の実施形態によるインメモリ管理システムの構成例を示す図である。 第1の実施形態によるコントローラが備える機能構成例を示すブロック図である。 第1の実施形態によるレプリケーションを実行した場合に複数のメモリにデータが格納される状況の一例を示す図である。 第2の実施形態によるインメモリ管理システムの構成例を示す図である。 第2の実施形態によるコントローラが備える機能構成例を示すブロック図である。 第2の実施形態によるレプリケーションおよびストライピングを実行した場合に複数のメモリにデータが格納される状況の一例を示す図である。 第2の実施形態によるコントローラが備える他の機能構成例を示すブロック図である。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、第1の実施形態によるインメモリ管理システムの構成例を示す図である。図1に示すように、第1の実施形態によるインメモリ管理システムは、それぞれがメモリ(主記憶装置)11-1,11-2,11-3を備えた複数のサーバ10-1,10-2,10-3と、当該複数のメモリ11-1,11-2,11-3に対するデータの読み書きを制御するコントローラ20と、BI(Business Intelligence)ソフトがインストールされた端末30と、データベース40とを備えて構成されている。
データベース40は、ハードディスクなどの外部記憶装置により構成されている。端末30は、このデータベース40に格納されているデータのうち、所望の処理に使用するデータのすべてをメモリ11-1,11-2,11-3に格納することにより、インメモリ環境を構築する。そして、インメモリ環境を構築した後、端末30は、データベース40にアクセスすることなく、メモリ11-1,11-2,11-3に格納されたデータを用いて所望の処理を実行する。
サーバ10-1,10-2,10-3は、データベース40から読み出されたデータを内部のメモリ11-1,11-2,11-3に格納する。このメモリ11-1,11-2,11-3に格納されたデータは、端末30のBIソフトで所望の処理を実行する際に読み出され、使用される。そして、その処理の結果更新されたデータが、再びメモリ11-1,11-2,11-3に格納される。なお、ここではサーバとしているが、パーソナルコンピュータやタブレット端末など、主記憶装置を備えているものであれば何れを用いてもよい。
後述するように、本実施形態ではレプリケーション機能によって同じデータを複数のメモリに複製して格納する。その中の1つがマスタデータ、残りがスレーブデータである。端末30は、コントローラ20を通じてメモリ11-1,11-2,11-3から読み出されるマスタデータに対して処理を実行する。このときコントローラ20は、その処理の結果をマスタデータとして更新するとともに、スレーブデータに複製する。
図2は、第1の実施形態によるコントローラ20が備える機能構成例を示すブロック図である。図2に示すように、コントローラ20は、その機能構成として、冗長数設定部21、メモリ選択部22、格納制御部23および冗長性喪失検出部24を備えている。なお、図2では、インメモリのレプリケーションを行うことに関する主要な機能構成のみを示しており、所望の処理を実行するための機能構成その他の機能構成については図示を省略している。
上記各機能ブロック21〜24は、ハードウェア、DSP(Digital Signal Processor)、ソフトウェアの何れによっても構成することが可能である。例えばソフトウェアによって構成する場合、上記各機能ブロック21〜24は、実際にはコンピュータのCPU、RAM、ROMなどを備えて構成され、RAMやROM、ハードディスクまたは半導体メモリ等の記録媒体に記憶されたプログラムが動作することによって実現される。
冗長数設定部21は、同じデータを格納させるメモリの数である冗長数(レプリケーションファクタRFという)を設定する。図2の例では、コントローラ20に接続されているサーバ10-1,10-2,10-3の数は3つである。すなわち、データを格納することが可能なメモリ11-1,11-2,11-3の数は3つである。冗長数設定部21は、この3つのメモリ11-1,11-2,11-3のうち、同じデータを格納させるメモリの数として、“2”または“3”のレプリケーションファクタRFを設定することが可能である。なお、このレプリケーションファクタRFは、例えば、端末30にインストールされたBIソフトにより提供される設定画面を通じて、ユーザ操作によって設定する。
メモリ選択部22は、複数のメモリ11-1,11-2,11-3の中から、冗長数設定部21によりレプリケーションファクタRFとして設定された冗長数のメモリを所定の選択基準に従って選択する。例えば、メモリ選択部22は、設定された冗長数のメモリを、空き容量が大きい方から順に選択する。このためにメモリ選択部22は、複数のサーバ10-1,10-2,10-3にアクセスしてメモリ11-1,11-2,11-3の空き容量を確認し、その確認の結果に従ってメモリを選択する。
このメモリ選択部22によるメモリの選択は、最初にデータベース40からデータを読み出して何れかのメモリに格納する際に実行する。データを格納するメモリをいったん選択すると、端末30のBIソフトによる処理の実行によって更新されたデータは、同じメモリ上に上書きされる。よって、処理実行のタイミングで改めてメモリの選択を行う必要はない。ただし、選択したメモリがその後サーバの電源オフ等によって使えなくなった場合は、メモリ選択部22によるメモリの選択を改めて実行する。これについての詳細は後述する。
格納制御部23は、メモリ選択部22により選択されたメモリに対して、同じデータを複製して格納させるように制御する。すなわち、最初にデータベース40からデータを読み出して何れかのメモリに格納する際に、格納制御部23は、メモリ選択部22により選択された複数のメモリに対して同じデータを格納させる。その後、複数のメモリに格納された同じデータのうち、マスタデータがBIソフトの処理の実行によって更新されると、格納制御部23は、当該更新されたマスタデータを更新前と同じメモリに上書きして格納する。また、格納制御部23は、更新されたマスタデータを複製し、それをスレーブデータが格納されたメモリに上書きして格納する。
冗長性喪失検出部24は、メモリ選択部22により選択されたメモリの動作状況を監視し、冗長数設定部21により設定された冗長数を満たす冗長性が失われた場合にはそのことを検出する。例えば、サーバ10-1,10-2,10-3がシャットダウン操作によって電源オフとされた場合、あるいは、サーバ10-1,10-2,10-3に何らかの障害が発生して電源オフまたはフリーズ状態となった場合は、そのサーバ10-1,10-2,10-3に内蔵されたメモリ11-1,11-21,11-3は使用できない状況となる。冗長性喪失検出部24は、メモリ選択部22により選択されたメモリのうち何れかが使用できない状況になったことを検出した場合、冗長数設定部21により設定された冗長数を満たす冗長性が失われたと判断する。
冗長性喪失検出部24により冗長数を満たす冗長性が失われたことが検出された場合、メモリ選択部22は、当該冗長数に満たない数のメモリを所定の選択基準に従って再選択する。例えば、レプリケーションファクタRFが“2”に設定されて2つのメモリ11-1,11-2が選択され、当該2つのメモリ11-1,11-2に同じデータが格納された場合において、何れか一方のメモリが使えなくなったことが冗長性喪失検出部24により検出された場合、メモリ選択部22は、冗長数に満たない数(すなわち、1つ)のメモリを所定の選択基準に従って再選択する。この場合は、残り1つのメモリ11-3が選択されることになる。なお、コントローラ20に接続されたメモリが4つ以上ある場合、メモリ選択部22は、元々選択されていた2つのメモリ11-1,11-2以外から、その時点で空き容量が最も大きい1つのメモリを再選択する。
ここで、使えなくなったメモリのデータがマスタデータであった場合、メモリ選択部22は、マスタデータの再設定を行う必要がある。例えば、元々選択されていた2つのメモリ11-1,11-2のうち、まだ使用可能な状態で残っている方のメモリ(以下、これを残存メモリと称する)に格納されているデータをマスタデータに設定する。または、残存メモリおよびメモリ選択部22により新たに選択されたメモリのうち、その時点で空き容量が最も大きいメモリに格納されているデータをマスタデータに設定するようにしてもよい。
また、格納制御部23は、メモリ選択部22により再選択されたメモリに対して、同じデータを複製して格納させるように制御する。すなわち、格納制御部23は、元々選択されていた2つのメモリ11-1,11-2のうち、残存メモリに格納されているデータを複製し、それを新たに選択されたメモリに格納する。このように、本実施形態によれば、サーバ10-1,10-2,10-3の電源オフ等により何れかのメモリが使えなくなっても、そのときの状況に応じて複数のメモリ11-1,11-2,11-3の中から新たなメモリが再選択され、再選択されたメモリに対して同じデータが複製して格納される。これにより、冗長数設定部21により設定された冗長数を満たす冗長性を常に維持し、冗長化による信頼性を高くすることができる。
図3は、第1の実施形態によるレプリケーションを実行した場合に複数のメモリ11-1,11-2,11-3にデータが格納される状況の一例を示す図である。図3の例は、レプリケーションファクタRFを“2”に設定した場合のデータの格納例を示している。
図3(a)の例では、最初にデータベース40から第1のデータを読み出してインメモリ環境を構築する際に、空き容量が大きい順に2つのメモリ11-1,11-2が選択され、同じ第1のデータが格納されている。太枠で示した方がマスタデータ、細枠で示した方がスレーブデータである。BIソフトによる処理の実行によって第1のデータ(マスタデータ)が更新された場合、更新された第1のデータは、同じ2つのメモリ11-1,11-2に格納される。
その後、第1のデータとは別の第2のデータをデータベース40から読み出してインメモリ環境を構築する際に、その時点で空き容量が大きい順に2つのメモリ11-2,11-3が選択され、同じ第2のデータが格納されている。BIソフトによる処理の実行によって第2のデータが更新された場合、更新された第2のデータは、同じ2つのメモリ11-2,11-3に格納される。
このような状態において、図3(b)に示すように、例えばサーバ10-1が電源オフとなってメモリ11-1が使えなくなった場合、このメモリ11-1に格納されている第1のデータに関する残存メモリ11-2に格納されている第1のデータが、新たに選択されたメモリ11-3に複製して格納される。
以上詳しく説明したように、第1の実施形態によれば、冗長数設定部21により設定された冗長数のメモリに対してのみ同じデータが格納されるので、複数のメモリ11-1,11-2,11-3の全てに対して同じデータが格納される従来の方式と比べて、メモリの使用量を減らすことができる。このときデータが格納されるメモリは、複数のメモリ11-1,11-2,11-3の中から所定の選択基準(空き容量の大きい順)に従って選択されるので、その時々における選択基準に対する合致度に応じて、選択されるメモリが動的に変わる。
すなわち、図3で説明したように、第1のデータを冗長化してメモリに格納する際に、そのときの各メモリ11-1,11-2,11-3の空き容量に応じて選択された2つのメモリ11-1,11-2に対して、第1のデータが複製して格納される。その後、第2のデータを冗長化してメモリに格納する際に、そのときの各メモリ11-1,11-2,11-3の空き容量に応じて選択された2つのメモリ11-2,11-3に対して、第2のデータが複製して格納される。
このように、第1の実施形態によれば、その時々の状況に応じて最適なメモリを選択してレプリケーションを行うといったフレキシビリティの高いインメモリ・コンピューティングの運用を行い、データの冗長性を持たせつつメモリ使用効率をより高めることができる。
また、第1の実施形態によれば、冗長数設定部21により設定された冗長数を満たす冗長性が失われたことが検出された場合、そのときの各メモリ11-1,11-2,11-3の空き容量に応じて新たなメモリが再選択され、再選択されたメモリに対して同じデータが複製して格納されるので、冗長数設定部21により設定された冗長数を満たす冗長性が常に維持される。これにより、メモリ使用効率を高めつつ、冗長化による信頼性をより高くすることができる。
なお、上記第1の実施形態では、複数のメモリ11-1,11-2,11-3の中から何れかを選択する際の選択基準として、空き容量が大きいものを選択する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、メモリ11-1,11-2,11-3を内蔵したサーバ10-1,10-2,10-3のスペックが高い(処理性能が高い)方から順に、冗長数設定部21により設定された冗長数のメモリを選択するようにしてもよい。あるいは、サーバ10-1,10-2,10-3に対して実施したヘルスチェック(pingコマンドに対するレスポンス時間、過去のダウンタイム、欠陥の有無など)の結果に基づいて、健康度が高い方から順に、冗長数設定部21により設定された冗長数のメモリを選択するようにしてもよい。
また、上記第1の実施形態では、コントローラ20に接続されているサーバ10-1,10-2,10-3の数を上限としてレプリケーションファクタRFを設定する例について説明したが、当該上限を超える数のレプリケーションファクタRFを設定するようにしてもよい。例えば、図1のように3つのサーバ10-1,10-2,10-3がコントローラ20に接続されている状況のときに、“4”以上のレプリケーションファクタRFを設定してもよい。
この場合、コントローラ20は、接続されるサーバを監視し、冗長数設定部21により設定された冗長数よりも少ないサーバしか接続されていない場合は、それらのサーバが備えるメモリの全てに対して同じデータを格納するように制御する。そして、コントローラ20に接続されるサーバが増えるたびに、レプリケーションファクタRFの数を上限として、同じデータを格納するサーバを動的に増やしていく。このようにすれば、よりフレキシビリティの高いインメモリ・コンピューティングの運用を行うことができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を図面に基づいて説明する。図4は、第2の実施形態によるインメモリ管理システムの構成例を示す図である。なお、この図4において、図1に示した符号と同一の符号を付したものは同一の機能を有するものであるので、ここでは重複する説明を省略する。図4に示すように、第2の実施形態によるインメモリ管理システムは、図1に示したコントローラ20に代えて、コントローラ20’を備えている。
図5は、第2の実施形態によるコントローラ20’が備える機能構成例を示すブロック図である。なお、この図5において、図2に示した符号と同一の符号を付したものは同一の機能を有するものであるので、ここでは重複する説明を省略する。図5に示すように、コントローラ20’は、その機能構成として、分散数設定部25および時間測定部26を更に備えている。また、図2に示したメモリ選択部22および格納制御部23に代えて、メモリ選択部22’および格納制御部23’を備えている。なお、図5では、インメモリのレプリケーションおよびストライピングを行うことに関する主要な機能構成のみを示しており、所望の処理を実行するための機能構成その他の機能構成については図示を省略している。
上記各機能ブロック21,22’,23’,24〜26は、ハードウェア、DSP、ソフトウェアの何れによっても構成することが可能である。例えばソフトウェアによって構成する場合、上記各機能ブロック21,22’,23’,24〜26は、実際にはコンピュータのCPU、RAM、ROMなどを備えて構成され、RAMやROM、ハードディスクまたは半導体メモリ等の記録媒体に記憶されたプログラムが動作することによって実現される。
分散数設定部25は、1つのデータを複数に分けて分散格納させるメモリの数である分散数(ストライピングファクタSFという)を設定する。なお、このストライピングファクタSFは、例えば、端末30にインストールされたBIソフトにより提供される設定画面を通じて、ユーザ操作によって設定することが可能である。あるいは、所定の判断基準に従って、分散数設定部25が自動的にストライピングファクタSFを設定するようにしてもよい。図5では、時間測定部26から通知される情報に従って、ストライピングファクタSFを自動的に設定する例を示している。これについての詳細は後述する。
メモリ選択部22’は、複数のメモリ11-1,11-2,11-3の中から、冗長数設定部21により設定された冗長数のメモリを所定の選択基準に従って冗長化用に選択するとともに、分散数設定部25により設定された分散数のメモリを所定の選択基準に従って分散化用に選択する。所定の選択基準は第1の実施形態と同様であり、例えばメモリの空き容量が大きい順に選択するものとする。
例えば、レプリケーションファクタRFが“2”に設定され、ストライピングファクタSFが“3”に設定された場合、メモリ選択部22’は、2個のメモリを冗長化用に選択し、3個のメモリを分散化用に選択する。ここで、冗長化用に選択するメモリと、分散化用に選択するメモリは、一部または全部が重複していてもよい。
格納制御部23’は、メモリ選択部22’により分散化用に選択されたメモリに対して、1つのデータを複数に分けて生成した複数の分割データをそれぞれ格納させるように制御する。また、格納制御部23’は、複数の分割データと同じデータを複製して、メモリ選択部22’により冗長化用に選択されたメモリのうちオリジナルの分割データ(マスタデータ)が格納されていない残りのメモリに対して、複製した同じデータをそれぞれ格納させるように制御する。
図6は、第2の実施形態によるレプリケーションおよびストライピングを実行した場合に複数のメモリ11-1,11-2,11-3にデータが格納される状況の一例を示す図である。この図6においても、太枠で示したものがマスタデータ、細枠で示したものがスレーブデータである。図6(a)は、レプリケーションファクタRFを“2”、ストライピングファクタSFを“3”に設定した場合のデータの格納例を示している。
図6(a)の例では、データベース40から第1のデータを読み出してインメモリ環境を構築する際に、格納制御部23’は、当該第1のデータを3つのデータ1−1,1−2,1−3に分割する。この場合、メモリ選択部22’は、空き容量が大きい順に3つのメモリ11-1,11-2,11-3を分散化用として選択し、3つの分割データ1−1,1−2,1−3をそれぞれ3つのメモリ11-1,11-2,11-3に格納させる。これがマスタデータとなる。
さらに、メモリ選択部22’は、まず1つ目の分割データ1−1を冗長化するために、マスタデータとして格納されたメモリ11-1以外で空き容量が最も大きいメモリ11-2を冗長化用として選択する。そして、格納制御部23’は、1つ目の分割データ1−1と同じデータを複製して、それを冗長化用に選択したメモリ11-2に格納する。
次に、メモリ選択部22’は、2つ目の分割データ1−2を冗長化するために、マスタデータとして格納されたメモリ11-2以外で空き容量が最も大きいメモリ11-3を冗長化用として選択する。そして、格納制御部23’は、2つ目の分割データ1−2と同じデータを複製して、それを冗長化用に選択したメモリ11-3に格納する。
さらに、メモリ選択部22’は、3つ目の分割データ1−3を冗長化するために、マスタデータとして格納されたメモリ11-3以外で空き容量が最も大きいメモリ11-1を冗長化用として選択する。そして、格納制御部23’は、3つ目の分割データ1−3と同じデータを複製して、それを冗長化用に選択したメモリ11-1に格納する。
なお、ここでは3つの分割データ1−1,1−2,1−3をこの順番に従って順次複製していき、1つの分割データを複製するたびにメモリ選択部22’が空き容量に応じて何れかのメモリを選択する例について説明したが、複製の順番はこれに限定されない。例えば、3つの分割データ1−1,1−2,1−3を、データサイズの大きい方または小さい方から順に複製していくようにしてもよい。
また、ここでは、最初に3つのメモリ11-1,11-2,11-3を分散化用に選択し、3つの分割データ1−1,1−2,1−3をそれぞれマスタデータとして格納した後に、冗長化用のメモリを選択して3つの分割データ1−1,1−2,1−3を複製する手順について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、最初に2つのメモリ11-1,11-2を冗長化用に選択して1つ目の分割データ1−1を格納した後、2つのメモリ11-2,11-3を冗長化用に選択して2つ目の分割データ1−2を格納し、最後に2つのメモリ11-1,11-3を冗長化用に選択して3つ目の分割データ1−3を格納するようにしてもよい。
図6(b)は、レプリケーションファクタRFを“3”、ストライピングファクタSFを“2”に設定した場合のデータの格納例を示している。図6(b)の例では、データベース40から読み出された第1のデータが2つに分割されて分割データ1−1,1−2とされ、それぞれが2つのメモリ11-1,11-2,に分散して格納されるとともに(マスタデータ)、複製された分割データ1−1,1−2が、冗長化用に選択された3つのメモリ11-1,11-2,11-3のうちマスタデータが格納されていない残りのメモリに対してそれぞれ格納されている。
時間測定部26は、メモリ選択部22’により選択された複数のメモリに分散して格納されたオリジナルの分割データ(マスタデータ)に対してBIソフトによって実行される処理のターンアラウンドタイムを測定する。ターンアラウンドタイムとは、処理のリクエストを出してから処理結果が得られるまでのレスポンス時間のことである。時間測定部26は、例えば、端末30においてBIソフトの処理が実行されるたびに、その処理に関するターンアラウンドタイムを測定し、直近の数処理に関するターンアラウンドタイムの平均値を算出する。
分散数設定部25は、時間測定部26により測定されるターンアラウンドタイムが所定時間以内となるように、ストライピングファクタSFの値を設定する。この場合の処理時間は、BIソフトを使用するユーザがストレスを感じない程度の時間(例えば、5秒)に設定するのが好ましい。各メモリ11-1,11-2,11-3に格納された分割データは、BIソフトによる処理を繰り返し行っていくうちに、データ更新に伴ってデータ量が肥大化していく可能性がある。データ量が大きくなると、それに伴って処理速度が低下し、ターンアラウンドタイムも少しずつ長くなっていく。
この場合、分散数設定部25は、時間測定部26により測定される直近のターンアラウンドタイムの平均値が所定時間を超えたことを検出すると、ターンアラウンドタイムが所定時間以内となるように、ストライピングファクタSFを再設定する。具体的には、ストライピングファクタSFの値を1つ大きくする。ストライピングファクタSFが再設定された場合、メモリ選択部22’および格納制御部23’が動作する。これにより、その時点で各メモリ11-1,11-2,11-3に格納されているデータを新たな分散数に従って分割し直して、新たに選択された分散数のメモリに対してそれぞれ分割データが分散格納されるとともに、複製データが格納される。
例えば、最初にデータベース40からデータを読み出してインメモリ環境を構築する際に、分散数設定部25はストライピングファクタSFを最小値の“1”に設定する。そして、時間測定部26により測定される直近のターンアラウンドタイムの平均値が所定時間を超えた段階で、分散数設定部25はストライピングファクタSFを“2”に設定する。以降、同様にしてストライピングファクタSFの値を必要に応じて“3”、“4”と増やしていく。このようにすれば、データの更新に伴ってデータ量が肥大化しても、ターンアラウンドタイムが常に所定時間以内となるようなデータ処理のリアルタイム性を実現することができる。
以上詳しく説明したように、第2の実施形態によれば、レプリケーションファクタRFに加えてストライピングファクタSFも設定し、2つのファクタに基づいて各メモリ11-1,11-2,11-3の使用状況を動的に変えることができる。これにより、その時々の状況に応じて最適なメモリを選択してレプリケーションを行うといったよりフレキシビリティの高いインメモリ・コンピューティングの運用を行い、データの冗長化による信頼性とメモリの使用効率とを高めつつ、データの分散化による処理のリアルタイム性も高めることができる。
なお、上記第2の実施形態では、ターンアラウンドタイムが所定時間を超えた場合にストライピングファクタSFを再設定する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、メモリ選択部22’により選択されたメモリに対するデータの格納状況を検出する格納状況検出部を時間測定部26の代わりに備え、分散数設定部25が、格納状況検出部により検出されるデータの格納状況に応じてストライピングファクタSFを設定するようにしてもよい。
具体的には、メモリ選択部22’により選択されたメモリに格納されるデータの容量が所定値を超えた場合にストライピングファクタSFを再設定するようにすることが可能である。または、メモリ選択部22’により選択されたメモリの全容量に対する実際の使用量の割合が所定値を超えた場合にストライピングファクタSFを再設定するようにしてもよい。
また、上記第2の実施形態では、ストライピングファクタSFを再設定したときに、その時点で各メモリ11-1,11-2,11-3に格納されているデータを新たな分散数に従って分割し直す例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、ストライピングファクタSFの値を1つ大きくした際に、何れか1つのメモリの格納されているデータを2分割し、一方の分割データをそれまでと同じメモリに格納し、他方の分割データを新たに選択したメモリに格納するようにしてもよい。
また、上記第2の実施形態では、冗長化のためのメモリの選択基準と、分散化のためのメモリの選択基準とを同じとする例について説明したが、異ならせてもよい。例えば、冗長化のために複数のメモリを選択する際には空き容量が大きい方から順に選択する一方、分散化のために複数のメモリを選択する際にはサーバ10-1,10-2,10-3のスペックが高い方あるいは健康度が高い方から順に選択するようにしてもよい。
また、上記第1の実施形態ではレプリケーションファクタRFのみを設定可能とし、上記第2の実施形態ではレプリケーションファクタRFおよびストライピングファクタSFの両方を設定可能とする例について説明したが、ストライピングファクタSFのみを設定可能としてもよい。図7は、この場合におけるコントローラ20”の機能構成例を示すブロック図である。なお、この図7において、図5に示した符号と同一の符号を付したものは同一の機能を有するものであるので、ここでは重複する説明を省略する。
図7において、メモリ選択部22”は、複数のメモリ11-1,11-2,11-3の中から、分散数設定部25によりストライピングファクタSFとして設定された分散数のメモリを所定の選択基準に従って選択する。格納制御部23”は、メモリ選択部22”により選択されたメモリに対して、1つのデータを複数に分けて生成した複数の分割データをそれぞれ格納させるように制御する。
なお、上記第1および第2の実施形態では、コントローラ20,20’,20”が端末30やサーバ10-1,10-2,10-3とは別体として設けられる例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、端末30がコントローラ20,20’,20”を内蔵していてもよい。あるいは、コントローラ20,20’,20”の機能の一部を端末30またはサーバ10-1,10-2,10-3に持たせるようにしてもよい。例えば、冗長性喪失検出部24の機能をサーバ10-1,10-2,10-3に持たせることが可能である。または、時間測定部26の機能を端末30に持たせることが可能である。
その他、上記第1および第2の実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
10-1,10-2,10-3 サーバ
11-1,11-2,11-3 メモリ
20,20’,20” コントローラ
21 冗長数設定部
22,22’,22” メモリ選択部
23,23’,23” 格納制御部
24 冗長性喪失検出部
25 分散数設定部
26 時間測定部
30 端末
40 データベース

Claims (12)

  1. 複数のメモリに対して処理対象のデータを格納してインメモリデータベースを構築するインメモリ管理システムであって、
    同じデータを格納させるメモリの数である冗長数を設定する冗長数設定部と、
    上記複数のメモリの中から、上記冗長数設定部により設定された冗長数のメモリを所定の選択基準に従って選択するメモリ選択部と、
    上記メモリ選択部により選択されたメモリに対して上記同じデータを複製して格納させるように制御する格納制御部とを備えたことを特徴とするインメモリ管理システム。
  2. 上記メモリ選択部により選択されたメモリの動作状況を監視し、上記冗長数設定部により設定された冗長数を満たす冗長性が失われたことを検出する冗長性喪失検出部を更に備え、
    上記メモリ選択部は、上記冗長性喪失検出部により上記冗長性が失われたことが検出された場合、上記冗長数設定部により設定された冗長数に満たない数のメモリを上記所定の選択基準に従って再選択し、
    上記格納制御部は、上記メモリ選択部により再選択されたメモリに対して上記同じデータを複製して格納させるように制御することを特徴とする請求項1に記載のインメモリ管理システム。
  3. 1つのデータを複数に分けて分散格納させるメモリの数である分散数を設定する分散数設定部を更に備え、
    上記メモリ選択部は、上記複数のメモリの中から、上記冗長数設定部により設定された冗長数のメモリを上記所定の選択基準に従って冗長化用に選択するとともに、上記分散数設定部により設定された分散数のメモリを上記所定の選択基準に従って分散化用に選択し、
    上記格納制御部は、上記メモリ選択部により上記分散化用に選択されたメモリに対して、1つのデータを複数に分けて生成した複数の分割データをそれぞれ格納させるとともに、上記複数の分割データと同じデータを複製して、上記メモリ選択部により上記冗長化用に選択されたメモリのうちオリジナルの分割データが格納されていない残りのメモリに対して上記複製した同じデータをそれぞれ格納させるように制御することを特徴とする請求項1または2に記載のインメモリ管理システム。
  4. 上記メモリ選択部により選択されたメモリに分散して格納された上記オリジナルの分割データに対して実行される処理のターンアラウンドタイムを測定する時間測定部を更に備え、
    上記分散数設定部は、上記時間測定部により測定される上記ターンアラウンドタイムが所定時間以内となるように上記分散数を設定することを特徴とする請求項3に記載のインメモリ管理システム。
  5. 上記メモリ選択部により選択されたメモリに対するデータの格納状況を検出する格納状況検出部を更に備え、
    上記分散数設定部は、上記格納状況検出部により検出される上記メモリに対するデータの格納状況に応じて上記分散数を設定することを特徴とする請求項3に記載のインメモリ管理システム。
  6. 複数のメモリに対して処理対象のデータを格納してインメモリデータベースを構築するインメモリ管理システムであって、
    1つのデータを複数に分けて分散格納させるメモリの数である分散数を設定する分散数設定部と、
    上記複数のメモリの中から、上記分散数設定部により設定された分散数のメモリを所定の選択基準に従って選択するメモリ選択部と、
    上記メモリ選択部により選択されたメモリに対して、1つのデータを複数に分けて生成した複数の分割データをそれぞれ格納させるように制御する格納制御部と、
    上記メモリ選択部により選択されたメモリに分散して格納された上記分割データに対して実行される処理のターンアラウンドタイムを測定する時間測定部とを備え、
    上記分散数設定部は、上記時間測定部により測定される上記ターンアラウンドタイムが所定時間以内となるように上記分散数を設定することを特徴とするインメモリ管理システム。
  7. 複数のメモリに対するデータの読み書きを制御するためのインメモリ管理用プログラムであって、
    同じデータを格納させるメモリの数である冗長数を設定する冗長数設定手段、
    上記複数のメモリの中から、上記冗長数設定手段により設定された冗長数のメモリを所定の選択基準に従って選択するメモリ選択手段、および
    上記メモリ選択手段により選択されたメモリに対して上記同じデータを複製して格納させるように制御する格納制御手段
    としてコンピュータを機能させるためのインメモリ管理用プログラム。
  8. 上記メモリ選択手段により選択されたメモリの動作状況を監視し、上記冗長数設定手段により設定された冗長数を満たす冗長性が失われたことを検出する冗長性喪失検出手段を更に備え、
    上記メモリ選択手段は、上記冗長性喪失検出手段により上記冗長性が失われたことが検出された場合、上記冗長数設定手段により設定された冗長数に満たない数のメモリを上記所定の選択基準に従って再選択し、
    上記格納制御手段は、上記メモリ選択手段により再選択されたメモリに対して上記同じデータを複製して格納させるように制御することを特徴とする請求項7に記載のインメモリ管理用プログラム。
  9. 1つのデータを複数に分けて分散格納させるメモリの数である分散数を設定する分散数設定手段を更に備え、
    上記メモリ選択手段は、上記複数のメモリの中から、上記冗長数設定手段により設定された冗長数のメモリを上記所定の選択基準に従って冗長化用に選択するとともに、上記分散数設定手段により設定された分散数のメモリを上記所定の選択基準に従って分散化用に選択し、
    上記格納制御手段は、上記メモリ選択手段により上記分散化用に選択されたメモリに対して、1つのデータを複数に分けて生成した複数の分割データをそれぞれ格納させるとともに、上記複数の分割データと同じデータを複製して、上記メモリ選択手段により上記冗長化用に選択されたメモリのうちオリジナルの分割データが格納されていない残りのメモリに対して上記複製した同じデータをそれぞれ格納させるように制御することを特徴とするとを特徴とする請求項7または8に記載のインメモリ管理用プログラム。
  10. 上記メモリ選択手段により選択されたメモリに分散して格納された上記オリジナルの分割データに対して実行される処理のターンアラウンドタイムを測定する時間測定手段を更に備え、
    上記分散数設定手段は、上記時間測定手段により測定される上記ターンアラウンドタイムが所定時間以内となるように上記分散数を設定することを特徴とする請求項9に記載のインメモリ管理用プログラム。
  11. 上記メモリ選択手段により選択されたメモリに対するデータの格納状況を検出する格納状況検出手段を更に備え、
    上記分散数設定手段は、上記格納状況検出手段により検出される上記メモリに対するデータの格納状況に応じて上記分散数を設定することを特徴とする請求項9に記載のインメモリ管理用プログラム。
  12. 複数のメモリに対するデータの読み書きを制御するためのインメモリ管理用プログラムであって、
    1つのデータを複数に分けて分散格納させるメモリの数である分散数を設定する分散数設定手段、
    上記複数のメモリの中から、上記分散数設定手段により設定された分散数のメモリを所定の選択基準に従って選択するメモリ選択手段、
    上記メモリ選択手段により選択されたメモリに対して、1つのデータを複数に分けて生成した複数の分割データをそれぞれ格納させるように制御する格納制御手段、および
    上記メモリ選択手段により選択されたメモリに分散して格納された上記分割データに対して実行される処理のターンアラウンドタイムを測定する時間測定手段
    としてコンピュータを機能させるようになされ、
    上記分散数設定手段は、上記時間測定手段により測定される上記ターンアラウンドタイムが所定時間以内となるように上記分散数を設定することを特徴とするインメモリ管理用プログラム。
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