JP2015207983A - 通信装置、及び、通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】論理回線に含まれる物理回線の余剰帯域を有効に活用できる。【解決手段】パケットに含まれるカプセル化ヘッダの第1の種類の複数の識別子の各々に、前記複数の物理ポートを割り当て、前記割り当てに従って、複数の物理ポートにパケットを振り分け、複数の物理ポートを通過する前記パケットの物理帯域を取得し、少なくとも一つの物理ポートの物理帯域と第1の閾値とを比較し、物理帯域の合計値である論理ポートの論理帯域と第2の閾値とを比較し、前記比較の結果、物理帯域が第1の閾値を超え、かつ、論理帯域が第2の閾値以下である場合、カプセル化ヘッダから第2の種類の識別子を抽出し、複数の物理ポートの物理帯域が少なくとも一つの物理ポートにおいて偏って大きくならないように、第1の種類の識別子と前記第2の種類の識別子との複数の組み合わせに、複数の物理ポートを割り当てる。【選択図】図5

Description

本発明は、通信装置に関する。
今日のネットワークにおいて、パケット転送技術は、テキストデータの転送に加えて音声又は映像の配信に広く利用されている。音声又は映像の配信は、リアルタイム性が求められるため、テキストデータと比べ、よりパケットの廃棄が抑制される必要があり、パケット廃棄を回避する運用が求められている。
通信事業者は、地域間をまたがるような広域ネットワークにおいて構築されたイーサネット(登録商標)によるパケット中継ネットワーク及び広域イーサネットを利用している。広域イーサネットは、収容される端末の数、及び、設定されるVLAN数に比例して、パケット中継先を決定するために用いられる経路表が膨大な数に増加する。
このような経路表の増加を防ぐため、パケットをカプセル化する技術が使用されている。カプセル化技術を使用したネットワークにおいて、当該ネットワークの両端に設置されたエッジ装置が、カプセル化ネットワーク用のヘッダをパケットに付与し、パケットを中継するコア装置は、カプセル化用ヘッダの情報をもとにパケットを中継する。
一方、大容量かつ信頼性の高いネットワークを実現するための技術として、リンクアグリゲーション(LAG、Link Aggregation)が知られている。リンクアグリゲーションは、複数の物理回線を集約して、仮想的な一つの仮想回線として扱う技術であり、回線の大容量化を実現することができる。
また、リンクアグリゲーションを用いた場合、仮想回線を構成する物理回線の一部に障害が発生しても、残りの物理回線で通信を継続することができる。すなわち、物理回線の冗長化を計ることができ、信頼性を向上させることができる(例えば、非特許文献1参照)。
リンクアグリゲーションの技術が実装された場合、パケット転送装置は、パケット内の識別子(例えば、MACアドレス、IPアドレス、ポート番号、又は、VLAN識別子)に基づいて、パケット転送装置における出力する物理ポートを選択し、トラフィックを選択した各物理ポートへ分散させる。
しかし、パケット内の識別子に基づいてパケットを振り分けた結果、一つの物理ポートに多数のパケットが振り分けられるなど、物理ポート間で通過するトラフィック量に偏りが発生する場合がある。この場合、物理ポートにおける流量帯域は平均的ではなく、特定のポートにトラフィックが集中し、効率的なパケット転送が行われない。
そこでリンクアグリゲーションの論理ポートを構成する複数の物理ポートの流量帯域に基づいて、パケットの再割り振りを実現する方法が提案されている(例えば、特許文献1の明細書段落[0013]、[0014]、[0018]及び[0020]参照)。
特許文献1には、流量帯域を監視し、論理ポートに含まれる物理ポートに振り分けられた流量帯域に偏りが生じ、少なくとも一つの物理ポートの流量帯域が運用者が指定した閾値を超えた場合、流量帯域が平均的になるように物理ポートへの帯域分配について再振り分けを実行し、自律的にパケット廃棄を防ぐ振り分け方法が記載される。ここで、特許文献1にける再振り分けの際に使用されるパケットの識別子の種類は、VLANタグ、MACアドレス、IPアドレス、及び、ポート番号のうちの一つである。
特開2011−103614号公報
IEEE, "IEEE Standard for Local and Metropolitan Area Networks - Link Aggregation", IEEE Computer Society, IEEE802.1AX-2008, 2008年11月3日, p.106
従来のリンクアグリゲーションを備えたパケット転送装置では、パケットに含まれる識別子をもとにした物理(出力)ポートへの振り分けに偏りが発生する場合、そのままパケットを振り分けるため、物理ポートに振り分けられた流量帯域に偏りが生じる可能性がある。識別子に基づいて出力する物理ポートを選択しているため、他の物理ポートで余剰帯域がある場合でも、余剰帯域がない物理ポートにパケットが振り分けられた場合、流量帯域が物理ポートの帯域を超え、パケットが廃棄される。
さらに流量帯域を監視し、監視の結果、パケットに含まれる一つの種類の識別子に基づいてパケットを再度振り分けても、選択した一つの種類の識別子の数が少ない場合、一つの物理ポートを通過するパケットのトラフィックが大きくなり、流量帯域が平均的にならず、パケットの廃棄が発生する。特に識別子の数が最小限にされたカプセル化ヘッダを使用して転送先を決定するカプセル化ネットワークのコア装置では流量帯域に偏りが生じ、パケットが廃棄されやすい。
特許文献1において、再振り分けの際に使用されるパケットの識別子の種類は、VLAN、MACアドレス、IPアドレス、及び、ポート番号のうちの一つである。
このため、特許文献1記載の装置では、再振り分けの際に選択されたパケットの識別子が少数である場合、パケットの識別子によって振り分けられた1トラフィックの占領帯域が大きくなり、再振り分けを実行しても流量帯域に偏りが生じる可能性がある。
カプセル化ネットワークにおけるコア装置は、識別子を少数にされたカプセル化ヘッダを使用してパケットの転送先を決定するが、このようなコア装置において、特に、流量帯域に偏りが生じる可能性が高い。
さらに、現在、運用者が流量帯域を監視し、流量帯域が事前に運用者側で定めた閾値を超えた場合、又は、帯域溢れが予測された場合、手作業によって新しく回線を増設し、パケットを流す物理(出力)ポートの変更が行われる。この変更作業の度に、運用者は、監視結果である流量帯域情報をもとに物理ポートの収容変更計画又は変更手順書を作成し、手作業で変更作業を実施しているが、手順書の記載ミス又は作業誤りにより通信断又は障害を発生させる可能性がある。
本発明の目的は、カプセル化ネットワークにおけるコア装置が、リンクアグリゲーションを用い、かつ、パケット内の識別子に基づいてパケットを出力する物理ポートを選択してパケットを送信する場合に、論理回線に含まれる物理回線の余剰帯域を有効に活用し、パケット廃棄を発生させないことにある。
本発明の代表的な一形態によると、複数の物理ポートを含む一つの論理ポートを、リンクアグリゲーション技術によって保持する通信装置であって、前記通信装置は、エッジ装置によってカプセル化されたパケットを受信し、前記カプセル化されたパケットを、デカプセル化するエッジ装置に向けて前記複数の物理ポートを介して転送する複数のインタフェースと、前記パケットを受信した場合、前記パケットに含まれるカプセル化ヘッダの第1の種類の複数の識別子の各々に、前記複数の物理ポートを割り当てる振分判定部と、前記振分判定部による割り当てに従って、前記複数の物理ポートに前記パケットを振り分ける転送部と、前記複数の物理ポートを通過する前記パケットの物理帯域を取得する帯域取得部と、を有し、前記振分判定部は、少なくとも一つの物理ポートの前記物理帯域と第1の閾値とを比較し、前記物理帯域の合計値である前記論理ポートの論理帯域と第2の閾値とを比較し、前記比較の結果、前記物理帯域が第1の閾値を超え、かつ、前記論理帯域が第2の閾値以下である場合、前記カプセル化ヘッダから第2の種類の識別子を抽出し、前記複数の物理ポートの物理帯域が少なくとも一つの物理ポートにおいて偏って大きくならないように、前記第1の種類の識別子と前記第2の種類の識別子との複数の組み合わせに、前記複数の物理ポートを割り当てる。
本発明の一実施形態によると、論理回線に含まれる物理回線の余剰帯域を有効に活用できる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本実施例のリンクアグリゲーションが適用されたコア装置におけるネットワーク構成と、パケットの変遷とを示す説明図である。 本実施例のコア装置の構成を示すブロック図である。 本実施例のコア装置が有する処理部のハードウェア構成を示すブロック図である。 本実施例の帯域情報を示す説明図である。 本実施例の振分判定部の処理を示すフローチャートである。 本実施例のリンクアグリゲーションの物理ポートにおいて、流量の偏りが発生した場合の論理ポートを示す説明図である。 本実施例の装置内識別子を変更する処理を示すフローチャートである。 本実施例の装置内識別子の設定を変更した後の帯域情報を示す説明図である。 本実施例のリンクアグリゲーションの物理ポートにおいて、流量の偏りを解消した場合の論理ポートを示す説明図である。
本発明は、カプセル化ネットワークのコア装置において、隣接間装置の複数の物理的な回線を論理的に束ね、あたかも1本の回線であるかのように扱う技術(例えば、リンクアグリゲーション)を用いて行うパケット振分け機能を有する装置及びパケット振分け方式に関する。
本発明の概要について説明する。第1に、本発明ではカプセル化ネットワークのコア装置が、リンクアグリゲーションが用い、かつ、論理ポートに含まれる物理ポートごとのトラフィックを監視し、物理ポートに振り分けられるパケットの量に偏りが生じた場合に、トラフィックの再振り分けを行い、偏りを修正することを特徴とする。
第2に、本実施例のコア装置は、論理ポート内のトラフィックを各物理ポートに振り分ける場合、振り分け先を決定するためにパケットに含まれる識別子を参照する。ここで、コア装置は、カプセル化ヘッダを参照して転送先を決定するため、振り分け先を決定するための識別子として、カプセル化ヘッダ内の識別子を使用する。
本実施例の識別子は、カプセル化ヘッダに含まれる一つの種類の識別子でもよく、また、カプセル化ヘッダに含まれる複数の種類の識別子の組み合わせでもよい。また、本実施例の識別子の種類は、本実施例のネットワークの管理者又は運用者等(以下、運用し者等)によって、カプセル化へッダの中から任意に指定されてもよく、また、監視しているトラフィック情報をもとにコア装置が自律的に定められてもよい。
本実施例のコア装置は、流量帯域を監視し、流量帯域が物理ポート間で偏っている場合、複数の種類の識別子を組み合わせて識別子数を増やしてトラフィックを細分化させ、振り分けを実施し、物理ポートを通過する流量帯域を全体的に平均化させることを自律的に実現する。
以下、本発明の実施例について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施例のリンクアグリゲーションが適用されたコア装置におけるネットワーク構成と、パケットの変遷とを示す説明図である。
本実施例のネットワークは、エッジ装置102、エッジ装置104及びコア装置103を含む。コア装置103は、エッジ装置102及びエッジ装置104に接続する通信装置である。コア装置103は、エッジ装置102及びエッジ装置104と直接接続してもよいし、少なくとも一つの他のコア装置103を介して、エッジ装置102及びエッジ装置104と接続してもよい。
エッジ装置102は、サーバ101と接続し、エッジ装置104は、クライアント105に接続される。サーバ101及びクライアント105は、計算機であり、相互にパケットを送受信する。
エッジ装置102とエッジ装置104との間は、カプセル化ネットワークによって構成される。エッジ装置102とコア装置103とは、複数の物理ポート(107、108及び109)によって接続される。エッジ装置102及びコア装置103は、複数の物理ポート(107、108及び109)を、リンクアグリゲーションの技術によって、一つの論理ポート106として認識する。
エッジ装置104とコア装置103とは、複数の物理ポート(111、112及び113)によって接続される。エッジ装置104及びコア装置103は、複数の物理ポート(111、112及び113)を、リンクアグリゲーションの技術によって、一つの論理ポート110として認識する。
リンクアグリゲーションの技術を用いる場合、エッジ装置102、コア装置103及びエッジ装置104は、論理ポートとして束ねられた物理ポートが接続する物理回線の合計帯域を、一つの論理回線として使用でき、また、複数の物理回線のうち何れかの回線に不具合が生じた場合、他の物理回線を使用して通信を継続できる。従って、リンクアグリゲーションの技術によって、隣接装置間の帯域の拡大及び冗長性確保が可能となる。
エッジ装置102は、サーバ101からカプセル化ネットワーク向けのパケット114を受信した場合、パケット114にカプセル化ヘッダ115を付加することによってパケット114をカプセル化する。これによって、エッジ装置102は、カプセル化ヘッダ115及びパケット114を含むパケット116を生成する。エッジ装置102は、パケット116を、論理ポート106を介してコア装置103へ送信する。
カプセル化ヘッダ115は、パケット116がエッジ装置102からエッジ装置104へ送信される場合、送信先MACアドレスとして、エッジ装置104のカプセル化ネットワーク用のMACアドレスを含み、送信元MACアドレスとして、エッジ装置102のカプセル化ネットワーク用のMACアドレスを含む。
コア装置103は、論理ポート106を介してパケット116を受信した場合、パケット116のカプセル化ヘッダ115から送信先MACアドレス及び送信元MACアドレスを抽出し、抽出した情報をコア装置103が有する転送テーブル(不図示)に格納する。ここで、転送テーブルにアドレス等の情報を格納することを学習と記載する。コア装置103は、論理ポート110を介してエッジ装置104に、パケット116を送信する。
エッジ装置104は、論理ポート110を介してパケット116を受信した場合、パケット116をデカプセル化することによって、パケット116からパケット114を生成する。デカプセル化とは、カプセル化ヘッダ115を削除することである。
エッジ装置104は、パケット116をデカプセル化後、パケット114をクライアント105に送信する。クライアント105から送信されたパケット114を、サーバ101へ転送する方法は、前述の方法と逆の方法である。具体的には、エッジ装置104がパケット114をカプセル化し、エッジ装置102がパケット116をデカプセル化する。
カプセル化ヘッダ115は、パケット116がエッジ装置104からエッジ装置102へ送信される場合、送信先MACアドレスとして、エッジ装置102のカプセル化ネットワーク用のMACアドレスを含み、送信元MACアドレスとして、エッジ装置104のカプセル化ネットワーク用のMACアドレスを含む。
図1に示すカプセル化ネットワークにおいて、コア装置103は、エッジ装置102及びエッジ装置104のカプセル化ネットワーク用のMACアドレスを学習すれば(すなわち、転送テーブルに保持していれば)パケット116を転送でき、サーバ101及びクライアント105のMACアドレスを学習する必要はない。このため、エッジ装置の数がn台である場合、コア装置103は、最大n個のカプセル化ネットワーク用のMACアドレスを学習することによってパケット116を転送でき、サーバ101及びクライアント105のアドレスを学習するよりも、学習するアドレスの量を低減させることができる。
図2は、本実施例のコア装置103の構成を示すブロック図である。
コア装置103は、受信部203、振分判定部204、転送部205、複数の送信部(206、207及び208)及び流量取得部209、及び、帯域統計部210の処理部を有する。また、コア装置103は、複数の物理ポート(202、211、212及び213)、及び、帯域情報215を有する。
本実施例のコア装置103の処理部の各々は、プロセッサ及びメモリを有する物理的な装置によって実装されてもよい。また、本実施例のコア装置103の処理部は、プログラムにより実装され、コア装置103が有する少なくとも一つのプロセッサ及びメモリがプログラムを実行することによって、機能を実装されてもよい。
受信部203は、コア装置103に送信されたパケット116を、物理ポートを介して受信する処理部である。振分判定部204は、パケット116を振り分ける物理ポートを決定する処理部である。
振分判定部204は、設定情報216を有する。設定情報216は、物理ポートを通過するパケット116の流量を示す帯域の閾値、及び、論理ポートを通過するパケット116の流量を示す帯域の閾値を含む。これらの閾値は、本実施例のカプセル化ネットワークの運用者等によって、あらかじめ設定される。なお、本実施例において、ポートを通過するパケット116の流量を示す帯域を流量帯域と記載する。
流量取得部209は、送信部(206、207及び208)から物理ポート(211、212及び213)へ送信されるパケット116の流量を監視し、流量帯域を取得する処理部である。帯域統計部210は、流量取得部209によって取得された流量帯域に基づいて、物理ポートにおいてパケット116が使用する帯域の統計値を算出する処理部である。
帯域情報215は、帯域統計部210に接続される記憶装置又は帯域統計部210が有する記憶装置に格納されるデータである。帯域情報215は、パケット116を物理ポートに振り分けるための情報と、物理ポートを通過する流量帯域の統計値とを保持する。
物理ポート202は、他の装置からパケット116を受信するための入力ポートである。コア装置103は、物理ポート202を複数有してもよい。コア装置103が複数の物理ポート202を有する場合、コア装置103は、物理ポート202の各々に対応するように、複数の受信部203を有する。なお、複数の受信部203は、すべて振分判定部204に接続される。
物理ポート(211、212及び213)は、コア装置103から他の装置へパケット116を送信するための出力ポートである。物理ポート(211、212及び213)は、すべて同じ処理を行う。図2に示す物理ポート(211、212及び213)は三つであるが、本実施例において、パケット116をコア装置103から出力する物理ポートは、二つ以上あればよい。
転送部205は、振分判定部204の決定に従って、パケット116を物理ポートに転送する処理部である。送信部(206、207及び208)は、物理ポート(211、212及び213)を介してパケット116を送信する処理部である。
パケット116を受信した場合の、コア装置103の処理の流れを以下に示す。
受信部203は、パケット116を物理ポート202から受信した場合、受信したパケット116を振分判定部204へ送信する。ここで、受信部203は、受信した物理ポート202を示す情報を、装置内ヘッダとしてパケット116に付加してもよい。
振分判定部204は、パケット116を受信した場合、パケット116に含まれる情報(特にカプセル化ヘッダ115)と帯域情報215とに基づいて、パケット116を出力する物理ポートを決定する。そして、振分判定部204は、決定した物理ポートを示す識別子を装置内ヘッダとしてパケット116に付加し、転送部205へ送信する。ここで、振分判定部204は、パケット116の装置内ヘッダに、後述する装置内識別子を含めてもよい。
転送部205は、振分判定部204によって決定された物理ポートを、パケット116から取得する。そして、転送部205は、決定された物理ポートに接続される送信部(206、207又は208)へ、パケット116を転送する。
送信部(206、207又は208)は、受信したパケット116を、各々に接続される物理ポート(211、212及び213)へ送信する。例えば、送信部206がパケット116を受信した場合、送信部206は、物理ポート211を介して、パケット116が示す送信先MACアドレスに向けてパケット116を送信する。
流量取得部209は、送信部(206、207又は208)から出力されるパケットの流量帯域を監視し、物理ポート(211、212及び213)ごとに流量帯域を取得する。そして、流量取得部209は、物理ポートごとに取得した流量帯域を、帯域統計部210に送信する。ここで、流量取得部209は、流量帯域として、単位時間(例えば、1秒間)あたりに物理ポートを通過するトラフィック量を取得してもよいし、所定の時間間隔において測定されたトラフィック量を取得してもよい。
なお、流量取得部209は、後述する装置内識別子ごとの流量帯域を取得してもよい。この場合、振分判定部204は、装置内ヘッダに装置内識別子を格納する。そして、流量取得部209は、送信部(206、207又は208)から出力されるパケット116の量を、装置内識別子ごとに取得することによって、識別子ごとに流量帯域を取得する。そして、送信部(206、207又は208)は、流量取得部209により流量帯域を取得された後、パケット116の装置内ヘッダを削除する。
帯域統計部210は、流量取得部209から送信された流量帯域に基づいて、物理ポートごとに、所定の時間(例えば、1分又は1時間)における最大流量帯域、及び、平均流量帯域を算出する。そして、算出した最大流量帯域及び平均流量帯域を、帯域情報215に含まれる、後述の出力ポート帯域411に格納する。
図3は、本実施例のコア装置103が有する処理部のハードウェア構成を示すブロック図である。
図3に示すハードウェア構成は、コア装置103の処理部の各々が物理的な装置によって実装される場合の処理部の各々の構成を示す。特に、図3は、振分判定部204のハードウェア構成を示す。振分判定部204は、プロセッサ41、メモリ42、記憶装置43、及び、複数のインタフェース(44及び45)を有する。
プロセッサ41は、振分判定部204の機能を有する。メモリ42は、一時的にデータを保持するための記憶領域である。
記憶装置43は、データを格納するための記憶領域である。なお、コア装置103の処理部は、処理部の機能に従って、記憶装置43を有し、特に振分判定部204及び帯域統計部210は、記憶装置43を有してもよい。インタフェース(44及び45)は、他の処理部又は装置からデータを送受信するためのインタフェースである。
コア装置103の処理部がプログラムによって実装される場合、コア装置103は図3に示すハードウェア構成と同じ構成を有する。そして、プロセッサ41及びメモリ42は、各処理部に対応するプログラムを実行する。
図4は、本実施例の帯域情報215を示す説明図である。
帯域情報215は、識別子情報402、出力ポート情報405及び出力ポート帯域411を含む。識別子情報402は、パケット116を物理ポートに振り分けるために用いられる装置内識別子を示す。識別子情報402は、装置内識別子403及びヘッダ識別子404を含む。
装置内識別子403は、物理ポートの各々に分類されるパケット116の種類を一意に示す。ヘッダ識別子404は、パケット116のカプセル化ヘッダ115に含まれる識別子を示す。図4に示すヘッダ識別子404は、送信元MACアドレスを示す。
ヘッダ識別子404に格納される識別子の種類は、カプセル化ヘッダ115に含まれる識別子であり、かつ、パケット116を分類できる識別子であればいかなる識別子の種類でもよい。ヘッダ識別子404に格納される識別子は、例えば、送信元MACアドレス、送信先MACアドレス、又は、VLAN ID等である。
本実施例における振分判定部204は、例えば、ヘッダ識別子404が示すアドレスと同じ送信元MACアドレスを有するパケット116を、一つの種類のパケット116に分類する。そして、本実施例における振分判定部204は、パケット116を種類ごとに物理ポートに振り分ける。
出力ポート情報405は、パケット116の種類(すなわち、装置内識別子)と物理ポート(すなわち、出力ポート)との対応を示す。図3に示す出力ポート情報405は、流量取得部209が装置内識別子ごとに流量帯域を取得した場合の出力ポート情報405であるため、最大流量帯域409、及び平均流量帯域410を含むが、本実施例の出力ポート情報405は、最大流量帯域409、及び平均流量帯域410を含まなくてもよい。
出力ポート情報405は、論理ポート番号406、装置内識別子407、出力ポート番号408、最大流量帯域409、及び平均流量帯域410を含む。論理ポート番号406は、コア装置103が収容する論理ポートであり、論理回線に接続するための論理ポートを示す。
装置内識別子407は、装置内識別子403に対応し、論理ポート番号406が示す論理ポートを通過するパケット116の種類を示す。出力ポート番号408は、論理ポート番号406が示す論理ポートが、リンクアグリゲーションの技術によって含む物理ポートを示す。また、出力ポート番号408は、装置内識別子407が示すパケット116が通過する物理ポートを示す。
最大流量帯域409は、装置内識別子407が示すパケット116が、所定の時間内に送信された流量帯域の最大値を示す。また、平均流量帯域410は、装置内識別子407が示すパケット116が、所定の時間内に送信された流量帯域の平均値を示す。最大流量帯域409及び平均流量帯域410は、帯域統計部210によって算出された値を格納する。
出力ポート帯域411は、物理ポートにおける流量帯域を示す。出力ポート帯域411は、出力ポート番号412、最大流量帯域413及び平均流量帯域414を含む。
出力ポート番号412は、出力ポート番号408に対応し、物理ポートを示す。最大流量帯域413は、出力ポート番号412が示す物理ポートを通過するパケット116の流量帯域の、所定の時間における最大値である。
平均流量帯域414は、出力ポート番号412が示す物理ポートを通過するパケット116の流量帯域の、所定の時間における平均値である。帯域統計部210は、流量取得部209から取得した流量帯域に基づいて、最大流量帯域413及び平均流量帯域414の値を算出する。
以下の説明において、識別子情報402、並びに、出力ポート情報405の論理ポート番号406、装置内識別子407及び出力ポート番号408は、振分判定部204によって生成される。しかし、帯域統計部210が振分判定部204からの指示に従って、識別子情報402、並びに、出力ポート情報405の論理ポート番号406、装置内識別子407及び出力ポート番号408を生成してもよい。
そして、出力ポート情報405の最大流量帯域409及び平均流量帯域410、並びに、出力ポート帯域411は、帯域統計部210によって更新又は生成される。
図5は、本実施例の振分判定部204の処理を示すフローチャートである。
振分判定部204は、パケット116を受信した場合、設定情報216を参照し、物理ポートの帯域の閾値及び論理ポートの帯域の閾値を取得する(301)。
ステップ301の後、振分判定部204は、受信したパケット116のカプセル化ヘッダ115と、帯域情報215の識別子情報402とを参照し、受信したパケット116の装置内識別子403の値を取得する。そして、振分判定部204は、取得した装置内識別子に対応する出力ポートを、出力ポート情報405の出力ポート番号408から取得する。これによって、振分判定部204は、受信したパケット116をコア装置103から出力するための物理ポートを特定できる。
振分判定部204は、物理ポートを特定した後、特定した物理ポートの最大流量帯域が、設定情報216から取得された物理ポートの帯域の閾値を上回っているか否かを、出力ポート帯域411の最大流量帯域413に基づいて判定する(302)。
特定した物理ポートの最大流量帯域が物理ポートの帯域の閾値以下である場合、又は、ステップ304の後、振分判定部204は、帯域情報215が示す設定どおりにパケット116を転送可能であると判定し、帯域情報215の設定どおりにパケット116を物理ポートに振り分ける(309)。
具体的には、振分判定部204は、帯域情報215の識別子情報402及び出力ポート情報405に基づいて特定した物理ポートから、パケット116を出力することを決定する。そして、振分判定部204は、決定した物理ポートを示す識別子をパケット116の装置内ヘッダに含め、パケット116を転送部205に送信する。
ステップ302において、特定した物理ポートの最大流量帯域が物理ポートの帯域の閾値を上回っていると判定された場合、振分判定部204は、特定した物理ポートが含まれる論理ポートを出力ポート情報405から取得する。そして、振分判定部204は、取得された論理ポートに含まれる物理ポートの最大流量帯域の合計値を、出力ポート情報405及び出力ポート帯域411に基づいて算出する。
そして、振分判定部204は、算出した論理ポートの最大流量帯域の合計値が、設定情報216が示す論理ポートの帯域の閾値を上回っているか否かを判定する(303)。算出した最大流量帯域の合計値が論理ポートの帯域の閾値を上回っている場合、振分判定部204は、パケット116を物理ポートに振り分けた結果、パケット116が物理ポートにおいて廃棄される可能性が高いため、アラームを出力する(304)。これによって、運用者等は、コア装置103によるパケット116の転送に異常が発生したことを認識できる。
ステップ304の後、振分判定部204は、ステップ309を実行し、帯域情報215の設定どおりにパケット116を物理ポートに振り分ける。ステップ303において、算出した論理ポートの最大流量帯域の合計値が、論理ポートの帯域の閾値以下である場合、振分判定部204は、ステップ305を実行する。これは、パケット116が物理ポートにおいて廃棄される可能性が高いためである。
振分判定部204は、パケット116を出力する物理ポートを決定するために使用している装置内識別子の変更が可能か否かを、本実施例の運用者等によってあらかじめ入力された情報に基づいて判定する(305)。装置内識別子の変更は不可であると判定した場合、振分判定部204は、ステップ304を実行する。
例えば、設定情報216には、装置内識別子の変更が不可であることを示す情報が、本実施例の運用者等によって格納されてもよい。そして、振分判定部204は、設定情報216を参照し、装置内識別子の変更が不可であることを示す情報が格納される場合、装置内識別子の変更は不可であると判定し、ステップ304を実行してもよい。
装置内識別子の変更が可能であると判定された場合、振分判定部204は、識別子情報402に含まれるヘッダ識別子の種類の数(α)を、識別子情報402から取得し、数(α)がコア装置103において設定できるヘッダ識別子の種類の最大数n未満(すなわち、n−1以下)であるか否かを判定する(206)。なお、nの値は、あらかじめ運用者等によってコア装置103に入力されてもよい。
数(α)=nである場合、振分判定部204は、ステップ304を実行する。数(α)がn−1以下である場合、振分判定部204は、ヘッダ識別子の種類の数(α)に1を加算する(307)。ステップ307の後、振分判定部204は、帯域情報215における装置内識別子の設定を変更する(308)。
具体的には、ステップ308において、振分判定部204は、識別子情報402に含まれるヘッダ識別子の種類を増やすことによって、物理ポートに振り分けられるパケット116の種類を細分化する。これによって、一つの論理ポートを通過するパケット116の流量が、物理ポート間において平均化される。ステップ308における処理の詳細は、後述する。
ステップ308の後、振分判定部204は、物理ポートの流量帯域が閾値を超え、装置内識別子を変更し、かつ、パケット116の物理ポートへの振分方法を変更したことを運用者等に出力するため、ステップ304を実行する。そして、振分判定部204は、ステップ309において、変更後の帯域情報215の設定に従って、パケット116を物理ポートに振り分ける。
図5に示す処理によって、振分判定部204は、物理ポートの帯域及び論理ポートの帯域が、閾値を上回っていないかを判定し、振り分け先を示す識別子を決定するため、一つの論理ポートにおいて、物理ポートの流量に偏りが生じないように、パケット116の振り分け先を適切に決定できる。
以下に、ステップ308の詳細を示す。
図6は、本実施例のリンクアグリゲーションの物理ポートにおいて、流量の偏りが発生した場合の論理ポートを示す説明図である。
図6に示す物理ポート(211、212及び213)の各帯域は、図4に示す出力ポート情報405によってパケット116が振り分けられた場合の帯域である。図4において出力ポート番号408が「1」、「2」及び「3」である物理ポート(211、212及び213)は、各々装置内識別子407が「1」、「2」及び「3」であるパケット116を出力する。
ここで、装置内識別子407が「1」、「2」及び「3」であるパケット116のトラフィックは、図6におけるトラフィック(1)501、トラフィック(2)502及びトラフィック(3)503に対応する。また、論理ポート番号406が「1」である論理ポートは、図6における論理ポート214に対応する。
出力ポート番号408が「1」、「2」及び「3」である物理ポート(211、212及び213)の最大流量帯域413は、図4に示す出力ポート帯域411が示すとおり、8Gbps、4Gbps及び3Gbpsである。ここで、設定情報216が示す物理ポートの帯域の閾値が5Gbpsである場合、ステップ302において、物理ポート211における最大流量帯域が閾値を超えると判定される。なお、物理ポート(212及び213)における最大流量帯域は、閾値を超えない。
さらに、設定情報216が示す論理ポートの帯域の閾値が30Gbpsである場合、出力ポート番号408が「1」、「2」及び「3」である物理ポートの最大流量帯域413の合計値は、15Gbpsであり、閾値を超えない。このような場合であり、かつ、装置内識別子を変更可能であると設定される場合(ステップ305に相当)、振分判定部204は、ステップ306〜ステップ308を実行することにより、複数の物理ポートのトラフィックを平準化する処理が必要である。
図7は、本実施例の装置内識別子を変更する処理を示すフローチャートである。
図7に示す処理は、図5に示すステップ308に対応する。ステップ308において振分判定部204は、ステップ307において算出された数(α)の種類のヘッダ識別子を含む、新たな識別子情報402を生成する。
まず、振分判定部204は、識別子情報402に含まれるヘッダ識別子以外の種類のヘッダ識別子を、カプセル化ヘッダ115に含まれる識別子から抽出する(320)。例えば、図4に示す識別子情報402のように、識別子情報402に含まれるヘッダ識別子404が、送信元MACアドレスのみであり、ステップ307において数(α)として2が算出された場合、振分判定部204は、ステップ310において、カプセル化ヘッダ115に含まれる識別子(送信先MACアドレス、又は、VLAN IDなど)から送信元MACアドレスとは異なる種類の識別子を一つ抽出する。
なお、振分判定部204は、カプセル化ヘッダ115に含まれる識別子の種類を、受信したパケット116から取得してもよいし、あらかじめ保持する情報から取得してもよい。
以下において、ステップ308前の識別子情報402に含まれるヘッダ識別子をヘッダ識別子Aと記載し、ステップ320において抽出したヘッダ識別子をヘッダ識別子Bと記載する。
ステップ320の後、振分判定部204は、コア装置103がメモリ等にあらかじめ保持する転送テーブルを参照し、ヘッダ識別子Aとヘッダ識別子Bとの組み合わせを生成する(321)。この転送テーブルは、コア装置103が、カプセル化ヘッダ115に含まれる識別子を学習した場合に更新されるテーブルであり、カプセル化ヘッダ115に含まれる可能性がある識別子を示す。
なお、コア装置103がカプセル化ヘッダ115における識別子を学習した結果、前述の転送テーブルが更新された場合、振分判定部204は、識別子情報402及び出力ポート情報410を、図7に示す処理を実行することによって生成しなおしてもよい。この場合、振分判定部204は、数(α)を、既存の識別子情報402におけるヘッダ識別子の数として取得する。
図8は、本実施例の装置内識別子の設定を変更した後の帯域情報215を示す説明図である。
図8に示す帯域情報215は、図7に示す処理によって生成された識別子情報402及び出力ポート情報405を含む。図8に示す帯域情報215は、図4に示す帯域情報215と同じく、識別子情報402、出力ポート情報405及び出力ポート帯域411を含む。一方で、図8に示す帯域情報215は、装置内識別子403のヘッダ識別子404への割り当て、及び、装置内識別子407への出力ポート番号408の割り当てが変更されている。
また、図8に示す識別子情報402は、装置内識別子403、及び、ヘッダ識別子404と、さらに、ヘッダ識別子415とを含む。ヘッダ識別子415は、送信先MACアドレスを示す。
例えば、ヘッダ識別子Bとして送信先MACアドレスが抽出され、ヘッダ識別子Aが送信元MACアドレスである場合、振分判定部204は、ステップ321において、あらかじめコア装置103の転送テーブルに蓄積された送信元MACアドレスと送信先MACアドレスとの情報を取得し、取得した情報の組み合わせを生成する。ここで、生成される組み合わせは、図8に示すヘッダ識別子404及びヘッダ識別子415の組み合わせに相当する。
ステップ321の後、振分判定部204は、論理ポートに振り分けられるパケット116がステップ308の実行前後において変更されず(条件1)、かつ、ヘッダ識別子の組み合わせに一意になるような(条件2)装置内識別子を、ヘッダ識別子の組み合わせに割り当てる(322)。ステップ322によって、新たな識別子情報402が生成される。
振分判定部204は、前述の条件1及び条件2を満たせば、いかなる方法によって装置内識別子を、ヘッダ識別子の組み合わせに割り当ててもよい。以下に、具体的なステップ322の処理の例を示す。
振分判定部204は、ステップ322において、変更前の識別子情報402及び出力ポート情報405に基づいて、ヘッダ識別子Aに割り当てられていた論理ポートを保持しておく。そして、振分判定部204は、ヘッダ識別子の組み合わせのエントリを、ヘッダ識別子Aに割り当てられた論理ポートに対応するようにソートする。
例えば、図4に示す帯域情報215は、ヘッダ識別子404の値が「a」、「b」及び「c」のパケット116には、論理ポート番号406の値が「1」の論理ポートが割り当てられることを示す。このため、振分判定部204は、ステップ322において、生成したヘッダ識別子Aとヘッダ識別子Bとの組み合わせのエントリを、ヘッダ識別子Aが「a」、「b」及び「c」であるエントリが順に並ぶようにソートする。
そして、振分判定部204は、ステップ322において、ヘッダ識別子Aとヘッダ識別子Bとの組み合わせのエントリが一意になるような装置内識別子を割り当てる。これによって、振分判定部204は、条件2を満たす。
また、例えば、連続した装置内識別子を組み合わせに割り当てることによって、振分判定部204は、論理ポートと装置内識別子の範囲とを対応させるように装置内識別子を割り当てる。これによって、振分判定部204は、条件1を満たすように装置内識別子を割り当てる。
そして、振分判定部204は、ステップ322において、割り当てた結果を、新たな識別子情報402の装置内識別子403、ヘッダ識別子404及びヘッダ識別子415に格納する。そして、振分判定部204は、論理ポートに対応する装置内識別子の組み合わせを取得する。これは、前述の条件1を満たすためであり、出力ポート情報405を生成するためである。
ステップ322の後、振分判定部204は、ステップ322において取得した、論理ポートに対応する装置内識別子に基づいて、新たな出力ポート情報405の論理ポート番号406及び装置内識別子407に、論理ポートの識別子と装置内識別子とを格納する(323)。ステップ323において、図8に示す論理ポート番号406及び装置内識別子407が生成される。
ステップ323の後、振分判定部204は、装置内識別子407に物理ポートを示す識別子を割り当て、割り当てた識別子を新たな出力ポート情報405の出力ポート番号408に格納する。ここで、振分判定部204は、一つの物理ポートに同じヘッダ識別子Aの装置内識別子が偏らないように、物理ポートを装置内識別子に割り当てれば、いかなる方法によって物理ポートを装置内識別子に割り当ててもよい。
例えば、振分判定部204は、ステップ322において、ヘッダ識別子404の値が同じエントリが並ぶように、ヘッダ識別子の組み合わせをソートした後に、ヘッダ識別子の組み合わせのエントリに、連続した数字によって装置内識別子を割り当ててもよい。そして、ステップ324において、一つの論理ポートに含まれる物理ポートの数によって、装置内識別子を除算することによって、ハッシュ値を算出してもよい。
そして、振分判定部204は、算出したハッシュ値と物理ポートの識別子とが対応するように、装置内識別子に物理ポートの識別子を割り当ててもよい。ステップ324において、図8に示す出力ポート番号408が生成される。
ステップ324の後、振分判定部204は、古い識別子情報402及び古い出力ポート情報405を削除する。
図9は、本実施例のリンクアグリゲーションの物理ポートにおいて、流量の偏りを解消した場合の論理ポートを示す説明図である。
図9に示す物理ポート(211、212及び213)の各帯域は、図8に示す出力ポート情報405によってパケット116が振り分けられた場合の帯域である。図6と同じく、出力ポート番号408が「1」、「2」及び「3」である物理ポートは、図6における物理ポート(211、212及び213)に対応する。
図8において出力ポート番号408が「1」である物理ポート211は、各々装置内識別子407が「1」、「4」及び「7」であるパケット116を出力する。図8において出力ポート番号408が「2」である物理ポート212は、各々装置内識別子407が「2」、「5」及び「8」であるパケット116を出力する。図8において出力ポート番号408が「3」である物理ポート213は、各々装置内識別子407が「3」、「6」及び「9」であるパケット116を出力する。
図8において装置内識別子407が「1」、「2」、「3」、「4」、「5」、「6」、「7」、「8」及び「9」であるパケット116のトラフィックは、図9におけるトラフィック(1)701、トラフィック(2)702、トラフィック(3)703、トラフィック(4)704、トラフィック(5)705、トラフィック(6)706、トラフィック(7)707、トラフィック(8)708、及び、トラフィック(9)709に対応する。また、論理ポート番号406が「1」である論理ポートは、図9における論理ポート214に対応する。
ここで、出力ポート番号408が「1」、「2」及び「3」である物理ポート(211、212及び213)の最大流量帯域413は、図8に示す出力ポート帯域411が示すとおり、5.5Gbps、5Gbps及び2.5Gbpsである。図8に示す各物理ポートの最大流量帯域413は、図4に示す最大流量帯域413と比較して、流量帯域が平均化されている。
これは、図8において装置内識別子407が「1」、「2」、「3」であるパケット116は、ステップ308が実行される前において、図4における出力ポート番号408の「1」が割り当てられていたため、一つの物理ポートを通過していた。しかし、図9に示すとおり、図8において装置内識別子407が「1」、「2」、「3」であるパケット116は、ステップ308における処理によって、各々物理ポート(211、212及び213)に分散されたため、物理ポート間の流量帯域が平均化されたものである。
このように、本実施例のカプセル化ネットワークにおけるコア装置103は、リンクアグリゲーションによる複数の物理ポートのトラフィックの流量帯域を監視し、少なくとも一つの物理ポートに振り分けられた流量帯域が偏って大きい場合、トラフィックの振り分けの際に利用されるヘッダ識別子として、複数のヘッダ識別子の組み合わせを使用し、トラフィックを細分化する。
そして、本実施例のコア装置103は、細分化されたトラフィックを物理ポートに振り分けることによって、全体的に平均化されたパケット116の振分けを自律的に実現し、リンクアグリゲーション内の帯域を有効活用してパケット116の廃棄を低減できる。また、運用者は、コア装置103の流量帯域を常時監視する必要がない。
また、カプセル化ネットワークの特性上、カプセル化ネットワークにおいて用いられるヘッダ識別子の数が少ない。しかし、本発明によれば、複数の種類のヘッダ識別子を組み合わせることによって、多くの装置内識別子を生成することができ、コア装置103は、最適な数の装置内識別子を生成することができる。
また、本発明によれば自律的にパケット116を振分けの最適化を図るため、運用者は流量帯域を逐一監視し、ポート収容変更のための変更手順書作成、及び、手作業による最適化を実施する必要がなくなり、手順書の記載ミス、及び、手作業誤りによる通信断、及び、障害を発生させず、信頼度の高いサービスを提供することができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手順等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル及びファイル等の情報は、メモリ、ハードディスク若しくはSSD(Solid State Drive)等の記録装置、又は、ICカード、SDカード若しくはDVD等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線及び情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線及び情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
101 サーバ
102、104 エッジ装置
103 コア装置
105 クライアント
106、110 論理ポート
107、108、109、110、111、112、113 物理ポート
114 パケット
115 カプセル化ヘッダ
116 パケット
202、211、212、213 物理ポート
203 受信部
204 振分判定部
205 転送部
206、207、208 送信部
209 流量取得部
210 帯域統計部
214 論理ポート
215 帯域情報

Claims (12)

  1. 複数の物理ポートを含む一つの論理ポートを、リンクアグリゲーション技術によって収容する通信装置であって、
    前記通信装置は、
    エッジ装置によってカプセル化されたパケットを受信し、前記カプセル化されたパケットを、デカプセル化するエッジ装置に向けて前記複数の物理ポートを介して転送する複数のインタフェースと、
    前記パケットを受信した場合、前記パケットに含まれるカプセル化ヘッダの第1の種類の複数の識別子の各々に、前記複数の物理ポートを割り当てる振分判定部と、
    前記振分判定部による割り当てに従って、前記複数の物理ポートに前記パケットを振り分ける転送部と、
    前記複数の物理ポートを通過する前記パケットの物理帯域を取得する帯域取得部と、を有し、
    前記振分判定部は、
    少なくとも一つの物理ポートの物理帯域と第1の閾値とを比較し、前記物理帯域の合計値である前記論理ポートの論理帯域と第2の閾値とを比較し、
    前記比較の結果、前記物理帯域が第1の閾値を超え、かつ、前記論理帯域が第2の閾値以下である場合、前記カプセル化ヘッダから第2の種類の識別子を抽出し、
    前記複数の物理ポートの物理帯域が少なくとも一つの物理ポートにおいて偏って大きくならないように、前記第1の種類の識別子と前記第2の種類の識別子との複数の組み合わせに、前記複数の物理ポートを割り当てることを特徴とする通信装置。
  2. 請求項1に記載の通信装置であって、
    前記振分判定部は、一つの物理ポートに割り当てられた前記第1の種類の識別子を有する前記パケットが前記複数の物理ポートに分散するように、前記複数の組み合わせに前記複数の物理ポートを割り当てることを特徴とする通信装置。
  3. 請求項2に記載の通信装置であって、
    前記振分判定部は、
    前記第1の種類の複数の識別子に従って、前記複数の組み合わせを整列させた整列データを生成し、
    前記整列データにおける前記複数の組み合わせに、連続した数値である装置内識別子を割り当て、
    前記装置内識別子を前記複数の物理ポートの数によって除算することによって、前記複数の組み合わせのハッシュ値を算出し、
    前記ハッシュ値に対応する前記物理ポートを、前記複数の組み合わせに割り当てることを特徴とする通信装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の通信装置であって、
    アラーム信号を出力する出力部を有し、
    前記振分判定部は、前記判定の結果、前記物理帯域が第1の閾値を超え、かつ、前記論理帯域が第2の閾値を超える場合、前記出力部を介してアラーム信号を出力することを特徴とする通信装置。
  5. 請求項1から3のいずれかに記載の通信装置であって、
    前記第1の種類の識別子は、前記パケットの送信元であるエッジ装置を示す送信元MACアドレスであり、
    前記第2の種類の識別子は、前記パケットの送信先であるエッジ装置を示す送信先MACアドレスであり、
    前記振分判定部は、前記送信元MACアドレスの識別子と前記送信先MACアドレスの識別子との複数の組み合わせに、前記複数の物理ポートを割り当てることを特徴とする通信装置。
  6. 請求項1から3のいずれかに記載の通信装置であって、
    前記第1の種類の識別子は、前記パケットの送信元であるエッジ装置を示す送信元MACアドレスであり、
    前記第2の種類の識別子は、VLAN IDであり、
    前記振分判定部は、前記送信元MACアドレスの識別子と前記VLANのIDとの複数の組み合わせに、前記複数の物理ポートを割り当てることを特徴とする通信装置。
  7. 複数の物理ポートを含む一つの論理ポートを、リンクアグリゲーション技術によって収容する通信装置による通信方法であって、
    前記通信装置は、
    プロセッサ、及び、メモリと、
    エッジ装置によってカプセル化されたパケットを受信し、前記カプセル化されたパケットを、デカプセル化するエッジ装置に向けて前記複数の物理ポートを介して転送する複数のインタフェースと、を有し、
    前記方法は、
    前記プロセッサが、前記パケットを受信した場合、前記パケットに含まれるカプセル化ヘッダの第1の種類の複数の識別子の各々に、前記複数の物理ポートを割り当てる振分判定手順と、
    前記プロセッサが、前記振分判定手順による割り当てに従って、前記複数の物理ポートに前記パケットを振り分ける転送手順と、
    前記プロセッサが、前記複数の物理ポートを通過する前記パケットの物理帯域を取得する帯域取得手順と、を含み、
    前記振分判定手順は、
    前記プロセッサが、少なくとも一つの物理ポートの物理帯域と第1の閾値とを比較し、前記物理帯域の合計値である前記論理ポートの論理帯域と第2の閾値とを比較する手順と、
    前記プロセッサが、前記比較の結果、前記物理帯域が第1の閾値を超え、かつ、前記論理帯域が第2の閾値以下である場合、前記カプセル化ヘッダから第2の種類の識別子を抽出する手順と、
    前記プロセッサが、前記複数の物理ポートの物理帯域が少なくとも一つの物理ポートにおいて偏って大きくならないように、前記第1の種類の識別子と前記第2の種類の識別子との複数の組み合わせに、前記複数の物理ポートを割り当てる手順と、を含むことを特徴とする通信方法。
  8. 請求項7に記載の通信方法であって、
    前記振分判定手順は、前記プロセッサが、一つの物理ポートに割り当てられた前記第1の種類の識別子を有する前記パケットが前記複数の物理ポートに分散するように、前記複数の組み合わせに前記複数の物理ポートを割り当てる手順を含むことを特徴とする通信方法。
  9. 請求項8に記載の通信方法であって、
    前記振分判定手順は、
    前記プロセッサが、前記第1の種類の複数の識別子に従って、前記複数の組み合わせを整列させた整列データを生成する手順と、
    前記プロセッサが、前記整列データにおける前記複数の組み合わせに、連続した数値である装置内識別子を割り当てる手順と、
    前記プロセッサが、前記装置内識別子を前記複数の物理ポートの数によって除算することによって、前記複数の組み合わせのハッシュ値を算出する手順と、
    前記プロセッサが、前記ハッシュ値に対応する前記物理ポートを、前記複数の組み合わせに割り当てる手順と、を含むことを特徴とする通信方法。
  10. 請求項7から9のいずれかに記載の通信方法であって、
    アラーム信号を出力する出力手順を有し、
    前記振分判定手順は、前記判定の結果、前記物理帯域が第1の閾値を超え、かつ、前記論理帯域が第2の閾値を超える場合、前記出力手順を介してアラーム信号を出力することを特徴とする通信方法。
  11. 請求項7から9のいずれかに記載の通信方法であって、
    前記第1の種類の識別子は、前記パケットの送信元であるエッジ装置を示す送信元MACアドレスであり、
    前記第2の種類の識別子は、前記パケットの送信先であるエッジ装置を示す送信先MACアドレスであり、
    前記振分判定手順は、前記プロセッサが、前記送信元MACアドレスの識別子と前記送信先MACアドレスの識別子との複数の組み合わせに、前記複数の物理ポートを割り当てる手順を含むことを特徴とする通信方法。
  12. 請求項7から9のいずれかに記載の通信方法であって、
    前記第1の種類の識別子は、前記パケットの送信元であるエッジ装置を示す送信元MACアドレスであり、
    前記第2の種類の識別子は、VLAN IDであり、
    前記振分判定手順は、前記プロセッサが、前記送信元MACアドレスの識別子と前記VLANのIDとの複数の組み合わせに、前記複数の物理ポートを割り当てる手順を含むことを特徴とする通信方法。
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