JP2015206435A - クランプ機構、及びそれを備える水流発電設備 - Google Patents

クランプ機構、及びそれを備える水流発電設備 Download PDF

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Kenji Komatsu
賢司 小松
博靖 大川
Hiroyasu Okawa
博靖 大川
健一 木嶋
Kenichi Kijima
健一 木嶋
大地 加野
Daichi Kano
大地 加野
剛 松原
Takeshi Matsubara
剛 松原
川崎 卓巳
Takumi Kawasaki
卓巳 川崎
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Abstract

【課題】 一対のクランプ部材の両方を被クランプ部から外すことができるクランプ機構を提供する。【解決手段】 クランプ機構38は、一対のクランプ部材383と、一対のシリンダS1,S2と、複数のクランプ支持部材389とを備えている。一対のクランプ部材383は、上下方向に重ね合せて配置された2つのフランジ234,363を挟むように、左右方向に対向させて配置されている。一対のシリンダS1,S2は、一対のクランプ部材383同士を近接させて一対のクランプ部材383に2つのフランジ234,363をクランプさせ、また一対のクランプ部材383同士を離して一対のクランプ部材283を2つのフランジ234,363から離すようになっている。複数のクランプ支持部材389は、一方のクランプ部材383の揺動方向後側に位置し、後退してきた一方のクランプ部材383を支持するようになっている。【選択図】 図4

Description

本発明は、重ね合わせて配置された2つの被クランプ部をクランプするためのクランプ機構、及びそれを備える水流発電設備に関する。
水流発電設備のような構造物等には、2つの構造体や機器を着脱可能に取り付けるクランプ機構が備わっており、クランプ機構を備える構造物の一例として例えば特許文献1の水中構造物がある。特許文献1の水中構造物の支持構造物及び発電装置には、フランジのような対になる機構が形成されおり、対になる機構の周りには、ヒンジによって結合された2つクランプ部が配置されている。2つのクランプ部は、アクチュエータによって開閉することができるようになっており、アクチュエータによって2つのクランプ部を閉じることで対になる機構がクランプされて、支持構造物と発電装置とが結合されるようになっている。また、閉じられた2つのクランプ部をアクチュエータによって開くことで支持構造物と発電装置との結合を解除することができる。
特表2010−525237号公報
特許文献1の水中構造物では、一定期間ごとに発電装置が支持構造物から取り外され、陸上にて保守点検される。取り外す際には、クランプ機構の2つのクランプ部をアクチュエータによって開くことで発電装置と支持構造物との結合が解除される。また、保守点検された後に発電装置を支持構造物に取り付ける際には、対になる機構を囲むようにクランプ機構を配置し、2つのクランプ部をアクチュエータによって閉じることで発電装置と支持構造物とが結合される。
そこで本発明は、取外し又は取り付けやすいクランプ機構、及びそれを備える水流発電設備を提供することを目的としている。
本発明の一つの側面からクランプ機構は、第1方向に重ね合せて配置された2つの被クランプ部を間に挟むように、前記第1方向に直交する第2方向に対向させて配置されている一対のクランプ部材と、前記一対のクランプ部材の各々に両端が接続され、縮退することで前記一対のクランプ部材同士を近接させて前記一対のクランプ部材に前記2つの被クランプ部をクランプさせ、且つ伸長することで前記一対のクランプ部材同士を離反させて前記一対のクランプ部材を前記2つの被クランプ部から離す伸縮装置と、前記一対のクランプ部材のうち少なくとも一方の後側に位置し、前記被クランプ部から離れた前記一方のクランプ部材を支持する支持部材とを備えるものである。
本発明の別の側面からクランプ機構は、第1方向に重ね合せて配置された2つの被クランプ部を間に挟むように、前記第1方向に直交する第2方向に対向させて配置されている一対のクランプ部材と、前記一対のクランプ部材の各々に両端が接続され、縮退することで前記一対のクランプ部材同士を近接させて前記一対のクランプ部材に前記2つの被クランプ部をクランプさせ、且つ伸長することで前記一対のクランプ部材同士を離反させて前記一対のクランプ部材を前記2つの被クランプ部から離す伸縮装置とを備え、前記一対のクランプ部材の夫々は、前記2つの被クランプ部の外周縁に沿うように円弧状に夫々形成され且つ支点を中心に揺動する一対のクランプ部を有し、前記一対のクランプ部の夫々は、対応する前記伸縮装置を動かすことで前記支点を中心に揺動して前記2つの被クランプ部の外周縁に近接及び離反し、近接することで前記2つの被クランプ部の外周縁をクランプし、また離反することで前記2つの被クランプ部の外周縁から離れるようになっており、前記各支点は、前記クランプ部より半径方向外側に位置し、前記一対のクランプ部のうちの一方のクランプ部の支点は、他方のクランプ部の支点と異なり、且つ前記第1方向及び第2方向に直交する第3方向において前記一方のクランプ部より他方のクランプ部側に位置し、前記他方のクランプ部の支点は、前記第3方向において前記他方のクランプ部より一方のクランプ部側に位置しているものである。
本発明の更に別の側面からクランプ機構は、第1方向に重ね合せて配置された2つの被クランプ部を間に挟むように、前記第1方向に直交する第2方向に対向させて配置されている一対のクランプ部材と、前記一対のクランプ部材の各々に両端が接続され、縮退することで前記一対のクランプ部材同士を近接させて前記一対のクランプ部材に前記2つの被クランプ部をクランプさせ、且つ伸長することで前記一対のクランプ部材同士を離反させて前記一対のクランプ部材を前記2つの被クランプ部から離す伸縮装置とを備え、前記一対のクランプ部材の夫々は、前記被クランプ部側に開口する凹部を有する断面U字状に形成され、前記一対のクランプ部材同士を近接させると前記凹部に前記2つの被クランプ部が嵌合するようになっており、前記凹部は、前記2つの被クランプ部の外周縁の形状に合せて形成され、前記2つの被クランプ部の外周縁に当接し且つ前記第1方向で互いに対向する第1当接面及び第2当接面を有しており、前記第1当接面は、前記第2方向に平坦に形成され、前記第2当接面は、開口端側に向かうに連れて前記凹部が拡幅するように前記第1当接面に対して傾斜しているものである。
本発明によれば、一対のクランプ部材を被クランプ部から取外しやすく又は取り付けやすくすることができる。
本発明の第1実施形態に係る潮流発電設備を示す分解正面図である。 図1の潮流発電設備のクランプ機構付近を拡大して示す分解斜視図である。 図1の潮流発電設備において、クランプ機構によって支持構造物と潮流発電装置とを結合した状態を示す拡大断面図である。 図3のクランプ機構を示す平面図である。 図4のクランプ機構が開き切った状態を示す平面図である。 図3のクランプ機構が支持構造物及び潮流発電装置のフランジをクランプしている状態を模式的に示す模式断面図である。 図4のクランプ機構が半開きの状態を示す平面断面図である。 本発明の第2実施形態に係る潮流発電設備のクランプ機構を示す平面図である。 図8のクランプ機構が開き切った状態を示す平面図である。 本発明の第3実施形態に係る潮流発電設備のクランプ機構を示す平面図である。 本発明の第3実施形態に係る潮流発電設備のクランプ機構が支持構造物及び潮流発電装置のフランジをクランプしている状態と、そのクランプ機構の凹部を拡大して示した模式断面図である。
様々な自然エネルギーを利用して発電する発電設備があり、発電設備の1つとして水の流れを利用して電力を発生させる水流発電設備がある。水流発電設備は、支持構造物と水流発電設備とを有しており、これら2つに形成されるフランジなどの対となる機構をクランプによってクランプすることで支持構造物と水流発電設備とが結合されるようになっている。クランプは、ヒンジによって結合された2つクランプ部をアクチュエータによって開閉するように構成されている。水流発電設備は、水底に設置されるため、水圧等によって2つのクランプ部が対になる機構に噛み込むことがある。その場合、比較的噛み込みが浅い一方のクランプ部をアクチュエータで動かすことは可能であっても、より深く噛み込んだ他方のクランプ部を動かず、対になる機構に噛み込んだままになる。従って、アクチュエータの駆動だけではクランプ部を外すことができず、他の機器等を使って対になる機構から他方のクランプ部を外す必要がある。しかし、水中構造物等のように水底に配置されている構造物の場合、このような他方のクランプ部を外す作業は大変困難である。それ故、一対のクランプ部材の両方を被クランプ部から外すことができるクランプ機構が望まれている。
また、2つのクランプ部のヒンジがクランプ部付近に設けられると、クランプ部に不動点又はほとんど動かない部分が生じる。そのため、アクチュエータを大きく動かさないとクランプを解除することができなくなっており、アクチュエータを大きく動かさなくてもクランプを解除することができるクランプ機構が望まれている。
更に、クランプ部は、中に対になる機構が入るように断面U字状に形成され、上下方向に対向する当接面が半径方向外方に向かうにつれて先細りとなるように傾斜しており、クランプ部を閉じることによって対になる機構がクランプされるようになっている。このような形状を有するクランプ部では、対になる機構が前後周方向にズレて重ね合わされるとクランプ機構が上下方向に傾く。これにより、略水平な状態で対になる機構をクランプする場合に比べてクランプする力が弱くなる。それ故、被クランプ部が前後周方向にズレて重ね合わされていても水平な状態で被クランプ部をクランプすることができるクランプ機構が望まれている。
以下の第1及び第2実施形態の潮流発電設備1,1A及びクランプ機構38,38Aは、これらの3つの課題を解決し得るものである。以下では、本発明に係る第1及び第2実施形態の潮流発電設備1,1A及びクランプ機構38,38Aについて、前述の図面を参照して説明する。なお、以下の説明で用いる方向の概念は、説明する上で便宜上使用するものであって、発明の構成の向き等をその方向に限定するものではない。また、以下に説明する潮流発電設備1,1A及びクランプ機構38,38Aは、本発明の一実施形態に過ぎない。従って、本発明は実施形態に限定されず、発明の趣旨を逸脱しない範囲で追加、削除、変更が可能である。
[第1実施形態]
潮流発電設備1は、海洋の底に設けられ、水の流れの1つである潮流を利用して発電するようになっている。潮流発電設備1は、支持構造物2と、潮流発電装置3とを備えている。支持構造物2は、海底G(水底)に設置されて潮流に流されないように固定されている。支持構造物2は、フレーム部材20と、固定部材22とを有しており、フレーム部材20は、複数の支持フレーム21a〜21d等の各両端が連結されて、全体として略三角錐体をなすように構成されている。フレーム部材20の底面の3カ所の角には、固定部材22が設けられている。固定部材22は、海底Gに沿うように配置されており、この固定部材22によってフレーム部材20が海底Gに固定されている。フレーム部材20は、その中心に垂直方向に延在する支持フレーム21eを有しており、支持フレーム21eの上端部には、突出部23が形成されている。
突出部23は、全体として大略円柱状に形成されており、上方に向かって突出している。突出部23は、その上端部以外に柱状部23aを有し、その上端部に頂部23bを有している。頂部23bは、上方に向かって先細りの大略円錐台状に形成されている。なお、頂部23bの形状は、大略円錐台状に限定されず、半球面状又は部分球面状であってもよい。また、柱状部23aの下端部の外周面には、第1フランジ234が形成されている。被クランプ部である第1フランジ234には、半径方向外方に突出し且つ柱状部23aの外周面に全周にわたって延在している。潮流発電装置3は、この第1フランジ234の上に載せるようにして突出部23に外装されている。
潮流発電装置3は、本体部30と、回転軸31と、回転ユニット32と、中央支持部34と、支持端部35とを有している。本体部30は、いわゆるナセルであり、大略円筒状に形成されている。本体部30は、その軸線が水平方向に延在するように配置されており、本体部30には、回転軸31が設けられている。回転軸31は、本体部30の軸線に沿って配置され、本体部30の軸線を中心に回転できるようになっている。また、回転軸31の先端部は、本体部30の軸線方向一端から外方に突出しており、その先端部に回転ユニット32が取り付けられている。回転ユニット32は、複数の回転翼33(本実施形態では、3本の回転翼33)を有しており、この回転翼33が潮流等の水の流れを受けることによって回転ユニット32及び回転軸31が回転するようになっている。回転軸31の基端部は、本体部30内に配置されている発電機30aに接続されており、発電機30aは、回転軸31が回転することで発電するようになっている。また、本体部30には、軸線方向中間部分に中央支持部34が設けられている。
中央支持部34は、大略円筒状に形成されており、本体部30から下方に延在している。中央支持部34は、その軸線周りに本体部30を回転させる回転構造を有しており、本体部30を回転させることで回転ユニット32を水流の上流側に向かって配向させることができる。また、中央支持部34の下端部には、支持端部35が設けられている。
図2にも示すように支持端部35は、全体として大略円筒状に形成されており、下方に開口する凹入部36を有している。凹入部36は、その下端部から支持構造物2の突出部23を挿入できるようになっている。凹入部36の側面には、周方向に等間隔をあけて複数のリブ361(本実施形態では、4つのリブ361)が設けられており、凹入部36の下方には、複数のリブ361を介してその突出部ガイド部材37が配置されている。突出部ガイド部材37は、下方に向けて内径が拡径された擂鉢状に形成されており、凹入部36と間隔をあけて下方に離して配置されている。突出部ガイド部材37は、突出部23を凹入部36に挿入する際に突出部23を凹入部36内に案内する機能を有するようになっている。
また、図3に示すように凹入部36の下端部の開口周縁には第2フランジ363が形成されている。被クランプ部である第2フランジ363は、半径方向外方に突出しており、凹入部36の開口周縁において周方向全周にわたって延在している。第2フランジ363は、突出部23の第1フランジ234の上に載置されており、載置されることで潮流発電装置3の重量が支持構造物2に伝えられて支持構造物2によって潮流発電装置3が支持されるようになっている。このように2つのフランジ234,363を載置することで、2つのフランジ234,363が上下方向(第1方向)に重ね合わせるように配置される。このようにして配置されている2つのフランジ234,363の外周縁部には、それらを全周にわたって囲うようにクランプ機構38が設けられている。
図3に示すように、クランプ機構38は、2つのフランジ234,363を厚み方向(即ち、上下方向)にクランプして、支持構造物2と潮流発電装置3とを連結するものである。クランプ機構38は、突出部ガイド部材37の外形寸法より小さく形成されており、一対のベース部材380a,380bを有している。一対のベース部材380a,380bは、大略環状の板部材であり、互いに対向するように上下方向に間隔をあけて配置されている。一対のベース部材380a,380bは、支持フレーム21e及び支持端部35に外装されており、2つのフランジ234,363は、上下方向に重ね合わせられた状態で一対のベース部材380a,380bの間に配置されている。また、一対のベース部材380a,380bの間には、2つのフランジ234,363と共にクランプ382が配置されている。
図4に示すようにクランプ382は、一対のクランプ部材383を有しており、一対のクランプ部材383は、大略半円形状に夫々形成されている。一対のクランプ部材383は、2つのフランジ234,363を挟むようにして前後方向(第1方向に直交する第2方向)に対向させて配置されている。このようにして構成されているクランプ382は、平面視で大略円環状に形成され、2つのフランジ234,363の外周面を囲むように配置されている。一対のクランプ部材383は、前後対称に構成されており、一対のクランプ部384と、一対のアーム部385a,385bとを夫々有している。
一対のクランプ部384は、左右対称に構成されており、平面視で大略四半円弧状に形成されている。一対のクランプ部384は、一端部を互いに対向させて配置されて大略半円形を成しており、一対のクランプ部384の一端部には、アーム部385a,385bが一体的に夫々設けられている。アーム部385a,385bは、平面視で大略L字状の板状に形成されており、その基端部が各クランプ部384に繋がっている。また、各アーム部385a,385bは、クランプ部384の一端部から左右方向に遠ざかるように傾斜しながら半径方向外方に延在している。各アーム部385a,385bは、更に屈曲して左クランプ部384の一端部から遠ざかるように左右方向(即ち、後述するシリンダS1,S2から夫々離れる方向)に延在し、その基端部分がピン等の締結部材386によって回動可能に下側のベース部材380bに設けられている。
このように構成されている4つのクランプ部384の夫々は、締結部材386を中心に回動する、即ち互いに異なる支点P1〜P4を中心に回動するようになっている。各支点P1〜P4は、4つのクランプ部384より半径方向外側に位置しており、一対のクランプ部384のうち一方のクランプ部384の支点P1,P3は、一方のクランプ部384より他方のクランプ部384側に位置し、他方のクランプ部384の支点P2,P4は、他方のクランプ部384より一方のクランプ部384側に位置している。
また、一対のアーム部385a,385bは、本実施形態において、板状部材を上下方向に間隔をあけて対向させる配置することによって構成されている。一対のアーム部385a,385bの屈曲部分付近は、平面視で互いに重なっており、各アーム部385a,385bを構成する板状部材が上下方向に互いに間隔をあけながら層状に重なり合って配置されている(図2参照)。これにより、一対のアーム部385a,385bは、屈曲部分付近で重なり合っていても夫々が締結部材386を中心に回動できるようになっている。
このように構成されている一対のクランプ部材383の左右方向(第1及び2方向に直交する第3方向)両側には、2つのフランジ234,363の左右方向両側に配置されるように一対のシリンダS1,S2が夫々設けられている。伸縮装置である一対のシリンダS1,S2は、一対のクランプ部材383の左右方向外側にそれらに架け渡すように設けられており、前後方向に夫々延在している。一対のシリンダS1,S2の夫々は、前後方向両端部の各々が前後方向に隣接する2つクランプ部384の各々に図示しないピン部材によって揺動可能に締結されて設けられている。一対のシリンダS1,S2は、図示しない油圧装置から供給される圧油によって伸縮するようになっており、伸縮することで4つのクランプ部384を揺動させるようになっている。なお、伸縮装置は、一対のシリンダS1,S2に限定されず、ボールねじ機構を用いた直動アクチュエータであってもよい。
このように、クランプ382は、4つのクランプ部384によって構成され、4つのクランプ部384は、2つのフランジ234,363の四方(例えば、左斜め前方、右斜め前方、左斜め後方、及び右斜め後方)に夫々配置されて2つのフランジ234,363を四方から囲んでいる。また、4つのクランプ部384は、一対のシリンダS1,S2が伸縮することでアーム部385a,385bによって締結部材386を中心に、即ち支点P1〜P4を中心に揺動するようになっており、揺動することで2つのフランジ234,363に近接離隔するようになっている。
具体的には、図5に示すように、一対のシリンダS1,S2を伸長させると、2つのフランジ234,363から離隔するように4つのクランプ部384が揺動する。そうすると、一対のクランプ部材383が左右方向に開き且つ2つのフランジ234,363から半径方向外方に離れる(即ち、一対のクランプ部材383が後退する)。これにより、クランプ382全体を2つのフランジ234,363から離すことができる。他方、図4に示すように、一対のシリンダS1,S2を収縮させると、2つのフランジ234,363に近接するように4つのクランプ部384が揺動する。そうすると、開いていた一対のクランプ部材383は、閉じられ、更に2つのフランジ234,363に近づいていく(即ち、一対のクランプ部材383が前進する)。これにより、一対のクランプ部材383は、平面視で大略円環状を成し、半径方向外方から挟むように2つのフランジ234,363に当接する。そうすることで、2つのフランジ234,363の外周縁部が、4つのクランプ部384によって四方から挟まれる。
また、図6に示すように、4つのクランプ部384の各々は、その周方向に垂直な断面が大略U字状に形成されており、半径方向内方に開口する(即ち、2つのフランジ234,363側に開口する)円弧状の凹部387を有している。各凹部387は、他の3つのクランプ部384の凹部387と共に円環状の溝を形成している。この溝には、2つのフランジ234,363の外周縁部が入り込むようになっており、入り込んだ2つのフランジ234,363は、凹部387の第1当接面387a及び第2当接面387bに夫々当接するようになっている。第1当接面387a及び第2当接面387bは、上下方向に互いに対向しており、第1当接面387aは、第1フランジ234の外周縁部の下面に当接し、第2当接面387bは、第2フランジ363の外周縁部の上面に当接するようになっている。
第1フランジ234の外周縁部の下面は、平坦に形成され、第2フランジ363の外周縁部の上面には、傾斜面363aが形成されている。傾斜面363aは、第1フランジ234の下面に向かって傾斜している、即ち半径方向外方に向かって先細りになるように傾斜している。第1当接面387a及び第2当接面387bは、第1フランジ234の下面及び第2フランジ363の傾斜面363aの形状に夫々合わせて形成されている。即ち、第1当接面387aは、平坦に形成され、第2当接面387bは、第1当接面387aに対して傾斜するように形成されている。更に詳細に説明すると、第2当接面387bは、開口側に向かうにつれて拡幅するように第1当接面387aに対して傾斜している。
更に詳細に説明すると、第2当接面387b及び傾斜面363aが同じ傾斜角を有する場合、第2フランジ363の外周面側に圧力が集中して点接触する傾向がある。クランプ機構38では、第2当接面387bの傾斜角が傾斜面363aの傾斜角より小さくなっており、凹部387に2つのフランジ234,363を入れることで第2当接面387bが第2フランジ363に噛み込むようになっている。これにより、第2フランジ363の傾斜面363aが全体的に押されるようになり、傾斜面363aに作用する面圧を均一にすることができる。
このように構成されているクランプ機構38では、クランプ部384の他端部に対して一端部の可動域が狭くなっているので、支点P1〜P4の位置に応じて2つのフランジ234,363に対するクランプ部384の噛み込み量が部位によって(例えば、一端部側と他端部側とによって)差が生じてくる。支点P1〜P4の位置は、部位による噛み込み量の差が小さくなるように、即ちクランプ部384の一端側と他端側との噛み込み量が略同程度となるように設定されている。具体的には、支点P1〜P4を2つのフランジ234,363に近づける(例えば、前後方向において支点P1〜P4を2つのフランジ234,363側に寄せて配置する)ことで、クランプ部384を大きく変形せることなくクランプ部384の一端側と他端側との噛み込み量を略同程度にすることができる。これにより、潮流発電装置3と対して潮流方向に作用する荷重の変動量を抑えることができ、2つのフランジ234,363が疲労破壊することを抑えることができる。
このように形成されているクランプ機構38では、一対のシリンダS1,S2を収縮させて一対のクランプ部材383を2つのフランジ234,363に近づけると、第1当接面387aが第2フランジ363の傾斜面363aを第2当接面387bに向かって押し付けられる。これにより、2つのフランジ234,363が2つの当接面387a,387bによってクランプされ、支持構造物2と潮流発電装置3とが連結される。また、第2当接面387bが平坦に形成されているので、第2フランジ363に対する第1フランジ234の前後左右方向のズレを許容することができる。これにより、第1フランジ234と第2フランジ363とが前後左右方向にズレて配置されても、一対のクランプ部材383によって2つのフランジ234,363をしっかりとクランプすることができる。それ故、支持構造物2及び潮流発電装置3にクランプ機構38を取付けやすくなっている。他方、一対のシリンダS1,S2を伸長させて一対のクランプ部材383を開くと、2つの当接面387a,387bが2つのフランジ234,363から離れる。図4に示すように、離れた後の一対のクランプ部材383を支持すべく、下側のベース部材380bには、複数のクランプ支持部材389が設けられている。
複数のクランプ支持部材389(本実施形態では、4つのクランプ支持部材389)は、下側のベース部材380bから上側のベース部材380aに向かって上方に突出している。クランプ支持部材389は、各クランプ部384に対応付けられるように配置されている。具体的には、クランプ支持部材389は、クランプ382より半径方向外側に位置し、対応付けられたクランプ部384の揺動方向後側に配設されている。ここで揺動方向後側とは、一対のクランプ部材383を開く際にクランプ部384が2つのフランジ234,363から離れる(即ち、後退する)方向である。なお、本実施形態では、クランプ支持部材389が平面視で下側のベース部材380bの四隅に配置されている。このようにして配置されているクランプ支持部材389は、対応するクランプ部384が後退して2つのフランジ234,363から離れた後に当たり、当たった状態でクランプ部384の周方向中間部分を揺動方向後側から支持するようになっている。
図7に示すようにクランプ機構38では、クランプ382が2つのフランジ234,363に噛み込む等して、一対のシリンダS1,S2を伸長させた際に一方のクランプ部材383しか開かないことがある。特に、潮流発電設備1では、長期にわたって水中(本実施形態では、海水中)に配置されているので、クランプ382が2つのフランジ234,363に噛み込んで外れにくくなっている。そのような場合において、一対のシリンダS1,S2を伸長させていくと一方のクランプ部材383だけが開き、やがて一方のクランプ部材383がクランプ支持部材389に当たり、一方のクランプ部材383がクランプ支持部材389によって揺動方向後側から支持される。この状態から更に一対のシリンダS1,S2を更に伸長させると、一対のシリンダS1,S2の伸長力が2つのフランジ234,363から引き離すように他方のクランプ部材383に作用する。これにより、図5に示すように、他方のクランプ部材383が2つのフランジ234,363から外れ、2つのフランジ234,363から離されるように開く。
このように、クランプ機構38では、一対のクランプ部材383の揺動方向後側に複数のクランプ支持部材389が配置されているので、他方のクランプ部材383が2つのフランジ234,363に硬く結合されている場合でも一対のシリンダS1,S2によって外すことができるようになっている。このようにクランプ機構38は、2つのフランジ234,363と硬く結合されている場合でも、一対のクランプ部材383の両方を2つのフランジ234,363から外すことができる。これにより、噛み込みによるクランプ機構の開口不足を解消することができる。
また、図1に示すように支持構造物2及び潮流発電装置3には、第1コネクタ24及び第2コネクタ39が夫々設けられている。第1コネクタ24は、いわゆる雄型のコネクタであり、支持構造物2の突出部23の側方に配置されている。第2コネクタ39は、いわゆる雌型のコネクタであり、潮流発電装置3の支持端部35の側方に第1コネクタ24に上下方向に対向させて配置されている。第1コネクタ24は、発電機30aと接続され、第2コネクタ39は、電力ケーブル4を介して海洋上又は陸上の施設に電気的に接続されている。第1コネクタ24は、第2コネクタ39と機械的及び電気的に接続されており、発電機30aで発電した電力は、第1コネクタ24、第2コネクタ39、及び電力ケーブル4を介して海洋上又は陸上の施設に送電されるようになっている。
また、第1コネクタ24には、図示しない油圧昇降機構が取り付けられている。油圧昇降機構は、図示しない油圧供給装置から供給される圧油によって第2コネクタ39を昇降させるようになっており、昇降させることで第2コネクタ39と第1コネクタ24とを接続したり外したりすることができるようになっている。このように、潮流発電設備1は、図示しない油圧装置によってクランプ機構38及び油圧昇降機構を動かすことで支持構造物2と潮流発電装置3とを着脱することができるようになっている。
以下では、前述の構成を有する潮流発電設備1の設置方法の手順について説明する。まず、支持構造物2に潮流発電装置3を連結する場合について説明する。なお、潮流発電設備1は、図示しないワイヤーによって潮流発電装置3を水中に引き込んで支持構造物2に取り付ける構成である。但し、本発明は潮流発電装置3をその重量により水中に沈めて支持構造物2に取り付ける構成とすることもできる。
潮流発電設備1の支持構造物2は、海底Gに予め設置されており、潮流発電装置3が船等によって支持構造物2の上まで曳航される。曳航された潮流発電装置3は、支持構造物2に取付けられた図示しないワイヤー等を使って海中に引き込まれ、支持構造物2の方へとたぐり寄せられる。これにより、潮流発電装置3が支持構造物2の突出部23に被さるように真上方向から支持構造物2に近づき(図1の1点鎖線の矢印参照)、やがて突出部23が突出部ガイド部材37内に入る。そうすると、突出部ガイド部材37と突出部23とによって、突出部23が凹入部36に入るように潮流発電装置3が案内される。突出部23が凹入部36に入ことにより、第1フランジ234の上に第2フランジ363が載り、2つのフランジ234,363が重ね合わされる。重ね合わさるのが確認されると、一対のシリンダS1,S2を収縮させるべく、油圧装置が駆動して一対のシリンダS1,S2に圧油が供給される。
一対のシリンダS1,S2が収縮することで、各クランプ部384が支点P1〜P4を中心に2つのフランジ234,363の方へと揺動し、一対のクランプ部材383がともに閉じられる。閉じられることで、凹部387内に2つのフランジ234,363の外周縁部が入り、2つのフランジ234,363の外周縁部が2つの当接面387a,387bに当接する。この状態から更に、一対のシリンダS1,S2が収縮させることで、2つのフランジ234,363が一対のクランプ部材383によってクランプされ、支持構造物2と潮流発電装置3とが連結される。連結された後、油圧装置は、油圧昇降機構に圧油を供給して第1コネクタ24を下降させて第2コネクタ39と接続する。これにより、潮流発電設備1は、発電機30aで発電された電力を第1コネクタ24、第2コネクタ39及び電力ケーブル4を介して海洋上又は陸上の設備に送ることができる。
次に支持構造物2から潮流発電装置3を外す場合について説明する。まず、潮流発電設備1では、第1コネクタ24を上昇させるべく油圧装置から油圧昇降機構に圧油が供給される。これにより、第1コネクタ24が第2コネクタ39から離脱する。次に、油圧装置は、クランプ382を2つのフランジ234,363から離すために一対のシリンダS1,S2に圧油を供給する。
一対のシリンダS1,S2を伸長させると、一方のクランプ部材383のクランプ部384が支点P3及びP4を中心に2つのフランジ234,363から離れるように揺動し、一方のクランプ部材383が開く(図7参照)。その後、各クランプ部384が対応するクランプ支持部材389に当たって支持される、更に、一対のシリンダS1,S2を伸長させると、他方のクランプ部材383が開き始め、クランプ部材383のクランプ部384が対応するクランプ支持部材389に当接するまで一対のシリンダS1,S2に圧油が供給される。一対のシリンダS1,S2は、クランプ382が完全に開ききる、即ち他方のクランプ部材383のクランプ部384が対応するクランプ支持部材389に当接するまで伸長させられる(図5)。これにより、クランプ382が2つのフランジ234,363から完全に離れ、支持構造物2と潮流発電装置3との連結が解除される。連結が解除されると、潮流発電装置3を海中に引き込んだワイヤーを開放し、図示しない遠隔操作無人装置(ROV)やNLS(Nacell lifting saddle)によって潮流発電装置3を引き上げる。これのようにして潮流発電装置3を海面又はその付近まで浮上させる。
このように構成されている潮流発電設備1のクランプ機構38では、一対のシリンダS1,S2が一対のクランプ部材383の左右方向両側に離して配置されているので、一対のクランプ部材383を左右均等に開くことができる。これにより、他方のクランプ部材383を開く際に、他方のクランプ部材383の全体を2つのフランジ234,363から離すことができる。
また、クランプ機構38では、4つのクランプ部384が協働して2つのフランジ234,363の外周縁を全周にわたってクランプしており、2つのフランジ234,363が離れないように確実にクランプすることができる。また、各クランプ部384の支点P1〜P4がクランプ部384より半径方向外側に位置している。そのため、一対のクランプ部材383を開いたときにクランプ部384全体が揺動するようになっている。例えば、支点P1〜P4がクランプ部384上に位置する場合、その支点P1〜P4が不動点となる。そのため、クランプ部384が協働して2つのフランジ234,363の外周縁全周をクランプしている場合、クランプ部384における不動点の部分が動かないので、その部分がフランジ234,363から外れなくなる。各クランプ部384の支点P1〜P4をクランプ部384より半径方向外側に位置且つシリンダS1,S2から離すように配置されているので、クランプ部384全体を揺動するができ、その結果、各クランプ部384を2つのフランジ234,363から完全に離すことができる。これにより、突出部23から凹入部36を外す際にクランプ部384が2つのフランジ234,363に引っ掛かることがなく、支持構造物2から潮流発電装置3を外しやすくなっている。また、本実施形態では、各支点P1〜P4は、4つのクランプ部384より半径方向外側に位置しており、一対のクランプ部384のうち一方のクランプ部384の支点P1,P3は、一方のクランプ部384より他方のクランプ部384側に位置し、他方のクランプ部384の支点P2,P4は、他方のクランプ部384より一方のクランプ部384側に位置している。それ故、不動点となる支点P1〜P4を各々のクランプ部384から左右方向に離すことができ、シリンダS1,S2の伸長量が小さくてもクランプ部384を2つのフランジ234,363から完全に離すことができる。これにより、支持構造物2から潮流発電装置3を外しやすくなっている。
[第2実施形態]
第2実施形態の潮流発電設備1Aは、第1実施形態の潮流発電設備1と構成が類似している。第2実施形態の潮流発電設備1Aの構成については、第1実施形態の潮流発電設備1の構成と異なる点についてだけ説明し、その他の構成については同一の符号を付して説明を省略する。第3実施形態及び第4実施形態の潮流発電設備1B,1Cも同様である。
図1に示す第2実施形態の潮流発電設備1Aは、図8に示すようなクランプ機構38Aを備えており、クランプ機構38Aは、一対のクランプ部材383Aを有している。一対のクランプ部材383A、2つのフランジ234,363の外周縁部に沿うような形状を有しており、本実施形態では大略円弧状に形成されている。一対のクランプ部材383Aは、2つのフランジ234,363を挟むようにして前後方向に対向させて配置されている。また、一対のクランプ部材383Aは、その互いに対向する内周面に凹部387を有しており、その凹部387に2つのフランジ234,363の外周縁部が入り込むようになっている。また、一対のクランプ部材383には、一対のシリンダS1,S2が設けられている。
一対のシリンダS1,S2は、一対のクランプ部材383Aの左右両側に架け渡すように設けられており、前後方向に延在している。更に詳細に説明すると、第1シリンダS1は、一方のクランプ部材383Rの左端と他方のクランプ部材383Fの左端に架け渡すように設けられ、第2シリンダS2は、一方のクランプ部材383Rの右端と他方のクランプ部材383Fの右端に架け渡すように設けられている。
このように構成されているクランプ機構38Aは、一対のシリンダS1,S2を伸長させると、一対のクランプ部材383Aの内の何れかが前後方向に移動する。例えば、一方のクランプ部材383Rが後方に移動すると、一方のクランプ部材383Rは、やがて2つのフランジ234,363から離れる。その後、一方のクランプ部材383Rは、一対のクランプ支持部材389に当接して支持される。この状態から更に一対のシリンダS1,S2を更に伸長させると、一対のシリンダS1,S2の伸長力が他方のクランプ部材383Fに作用し、他方のクランプ部材383Fが前方に動いて2つのフランジ234,363から離れる。
このように、一対のクランプ部材383Aの各々を互いに離れるように前後方向に動かすような構成であっても、第1実施形態のクランプ機構38と同様の作用効果を奏する。
[第3実施形態]
図1に示す第3実施形態の潮流発電設備1Bは、図10に示すようなクランプ機構38Bを備えている。クランプ機構38Bでは、クランプ部384Bの他端部から周方向中間部までの半径方向の厚さ、即ち幅が大きく形成され、クランプ部384Bの他端部側の剛性が高くなっている。また、クランプ部384Bの一端部は、アーム部385a,385bが取り付けられているので、他端側と同様に幅が大きく形成されている。他方、クランプ部384Bの一端部と周方向中間部との間の部分の幅は、薄く形成されており、その部分の剛性が低く抑えられている。
このように、クランプ部384Bの幅を変えることで、クランプ部384Bの周方向の剛性分布を変化させている。即ち、クランプ部384Bの荷重を受ける部位である一端部及び他端部側の剛性が高く、それ以外の部位において剛性が低くなるようにクランプ部384Bが成形されている。これにより、クランプ部384Bの軽量化を図ることができると共に、クランプ部384Bの周方向中間部を2つのフランジ234,363の外周形状に合せて変形させることができる。このように変形させることで、クランプ部384Bの荷重を受ける部位をフランジ234,363により接触させることができ、クランプ機構38Bによって2つのフランジ234,363をしっかりとクランプすることができる。
その他、潮流発電設備1Bは、第1実施形態の潮流発電設備1と同様の作用効果を奏する。
[第4実施形態]
図1に示す第4実施形態の潮流発電設備1Cは、図11に示すようなクランプ機構38Cを備えている。クランプ機構38Cは、第2当接面387bだけでなく第1当接面387aも傾斜している。即ち、凹部387Cの内周面が半径方向外方に向かって先細りのテーパ状に形成されている。また、2つのフランジ234,363は、凹部387Cの内周面の形状に合せてテーパ状に形成されている。2つのフランジ234,363のテーパ角α(図11の拡大図の2点鎖線参照)は、凹部387Cのテーパ角β(図11の拡大図の1点鎖線参照)より大きくなっており、クランプする際に凹部387Bが2つの当接面387a,387bの半径方向内方側で2つのフランジ234,363に噛み込むようになっている。これにより、2つのフランジ234,363の傾斜面234a,363a全体的に押されるようになり、2つのフランジ234,363に作用する面圧を均一にすることができる。
その他、潮流発電設備1Cは、第1実施形態の潮流発電設備1と同様の作用効果を奏する。
[その他の形態について]
第1乃至第4実施形態では、クランプ機構38,38A〜38Cを潮流発電設備1,1A〜1Cに適用した場合について説明したが、適用する設備は、潮流発電設備1,1Aに限定されず、他の設備や装置であってもよい。また、水の流れを利用して電力を発生させる水流発電設備の1つとして、潮流を利用する潮流発電設備1,1A〜1Cについて説明したが、水流発電設備は、川の流れを利用するような発電設備であってもよい。
また、クランプ機構38,38A〜38Cでは、一対のシリンダS1,S2によって一対のクランプ部材383を開閉するように構成されているが、駆動するシリンダは1つであってもよい。この場合、一対のクランプ部材383にアーム部385a,385bを設けてそれを揺動可能に下側のベース部材380bに軸支し、他端をシリンダによって動かすことで実現することができる。また、クランプ支持部材389を両方のクランプ部材383の揺動方向後側に配置されているが、外れにくい方のクランプ部材383の後側だけに配置されていてもよい。
更に、クランプ機構38,38A〜38Cでは、一対のクランプ部材383の形状が平面視で大略半円弧状に形成されているが、必ずしもそのような形状である必要はない。一対のクランプ部材383の形状は、例えば平面視でU字状であってもよい。また、一対のクランプ部材383は、必ずしも2つのフランジ234,363の全周をクランプしている必要はなく、また支点P1〜P4がクランプ部384外に配置されていなくてもよい。更に、凹部387の形状も上述するような形状に限定されず、第1及び第2当接面387a,387bがともに平坦又は傾斜するように形成されていてもよい。また、第1及び第2当接面387a,387bには、防食及び低摩擦の表面処理又はコーティングが施されてもよい。
S1,S2 シリンダ(伸縮装置)
1,1A 潮流発電設備
2 支持構造物
3 潮流発電装置
38,38A クランプ機構
234 第1フランジ(被クランプ部)
363 第2フランジ(被クランプ部)
382 クランプ
383,383A クランプ部材
384 クランプ部
387,387A 凹部
387a 第1当接面
387b 第2当接面
389 クランプ支持部材

Claims (11)

  1. 第1方向に重ね合せて配置された2つの被クランプ部を間に挟むように、前記第1方向に直交する第2方向に対向させて配置されている一対のクランプ部材と、
    前記一対のクランプ部材の各々に両端が接続され、縮退することで前記一対のクランプ部材同士を近接させて前記一対のクランプ部材に前記2つの被クランプ部をクランプさせ、且つ伸長することで前記一対のクランプ部材同士を離反させて前記一対のクランプ部材を前記2つの被クランプ部から離す伸縮装置と、
    前記一対のクランプ部材のうち少なくとも一方の後側に位置し、前記被クランプ部から離れた前記一方のクランプ部材を支持する支持部材とを備える、クランプ機構。
  2. 前記一対のクランプ部材は、少なくとも2つの前記伸縮装置によって近接及び離反させられるようになっており、
    前記2つの伸縮装置は、前記第1方向及び第2方向に直交する第3方向において前記2つの被クランプ部の両側に配置されている、請求項1に記載のクランプ機構。
  3. 前記一対のクランプ部材の夫々は、前記2つの被クランプ部の外周縁に沿うように円弧状に夫々形成され且つ支点を中心に揺動する一対のクランプ部を有し、
    前記一対のクランプ部の夫々は、対応する前記伸縮装置を動かすことで前記支点を中心に揺動して前記2つの被クランプ部の外周縁に近接及び離反し、近接することで前記2つの被クランプ部の外周縁をクランプし、また離反することで前記2つの被クランプ部の外周縁から離れるようになっており、
    前記支点は、前記クランプ部より半径方向外側に位置している、請求項2に記載のクランプ機構。
  4. 前記一対のクランプ部のうちの一方のクランプ部の前記支点は、他方のクランプ部の前記支点と異なり、且つ第3方向において前記一方のクランプ部より他方のクランプ部側に位置しており、
    前記他方のクランプ部の支点は、第3方向において前記他方のクランプ部より一方のクランプ部側に位置している、請求項3に記載のクランプ機構。
  5. 前記クランプ部の支点は、前記一対のクランプ部材の夫々の周方向一端部及び他端部の前記2つの被クランプ部への噛み込み量が略同程度になるように、前記2つの被クランプ部側に寄せて配置されている、請求項4に記載のクランプ機構。
  6. 前記クランプ部は、半径方向の幅が大きい部位と小さい部位とを有し、
    前記伸縮装置は、前記クランプ部の半径方向の幅の大きい部位に前記伸縮装置が取り付けられている、請求項3乃至5の何れか1つに記載のクランプ機構。
  7. 前記クランプ部は、他のクランプ部と協働して前記2つの被クランプ部の外周縁の全周にわたってクランプするようになっている、請求項3乃至6の何れか1つに記載のクランプ機構。
  8. 前記一対のクランプ部材の夫々は、前記被クランプ部側に開口する凹部を有する断面U字状に形成され、前記一対のクランプ部材同士を近接させると前記凹部に前記2つの被クランプ部が嵌合するようになっており、
    前記凹部は、前記2つの被クランプ部の外周縁の形状に合せて形成され、前記2つの被クランプ部の外周縁に当接し且つ前記第1方向で互いに対向する第1当接面及び第2当接面を有しており、
    前記第1当接面は、前記第2方向に平坦に形成され、
    前記第2当接面は、開口端側に向かうに連れて前記凹部が拡幅するように前記第1当接面に対して傾斜している、請求項1乃至5の何れか1つに記載のクランプ機構。
  9. 第1方向に重ね合せて配置された2つの被クランプ部を間に挟むように、前記第1方向に直交する第2方向に対向させて配置されている一対のクランプ部材と、
    前記一対のクランプ部材の各々に両端が接続され、縮退することで前記一対のクランプ部材同士を近接させて前記一対のクランプ部材に前記2つの被クランプ部をクランプさせ、且つ伸長することで前記一対のクランプ部材同士を離反させて前記一対のクランプ部材を前記2つの被クランプ部から離す伸縮装置とを備え、
    前記一対のクランプ部材の夫々は、前記2つの被クランプ部の外周縁に沿うように円弧状に夫々形成され且つ支点を中心に揺動する一対のクランプ部を有し、
    前記一対のクランプ部の夫々は、対応する前記伸縮装置を動かすことで前記支点を中心に揺動して前記2つの被クランプ部の外周縁に近接及び離反し、近接することで前記2つの被クランプ部の外周縁をクランプし、また離反することで前記2つの被クランプ部の外周縁から離れるようになっており、
    前記各支点は、前記クランプ部より半径方向外側に位置し、
    前記一対のクランプ部のうちの一方のクランプ部の支点は、他方のクランプ部の支点と異なり、且つ前記第1方向及び第2方向に直交する第3方向において前記一方のクランプ部より他方のクランプ部側に位置し、
    前記他方のクランプ部の支点は、前記第3方向において前記他方のクランプ部より一方のクランプ部側に位置しているクランプ機構。
  10. 第1方向に重ね合せて配置された2つの被クランプ部を間に挟むように、前記第1方向に直交する第2方向に対向させて配置されている一対のクランプ部材と、
    前記一対のクランプ部材の各々に両端が接続され、縮退することで前記一対のクランプ部材同士を近接させて前記一対のクランプ部材に前記2つの被クランプ部をクランプさせ、且つ伸長することで前記一対のクランプ部材同士を離反させて前記一対のクランプ部材を前記2つの被クランプ部から離す伸縮装置とを備え、
    前記一対のクランプ部材の夫々は、前記被クランプ部側に開口する凹部を有する断面U字状に形成され、前記一対のクランプ部材同士を近接させると前記凹部に前記2つの被クランプ部が嵌合するようになっており、
    前記凹部は、前記2つの被クランプ部の外周縁の形状に合せて形成され、前記2つの被クランプ部の外周縁に当接し且つ前記第1方向で互いに対向する第1当接面及び第2当接面を有しており、
    前記第1当接面は、前記第2方向に平坦に形成され、
    前記第2当接面は、開口端側に向かうに連れて前記凹部が拡幅するように前記第1当接面に対して傾斜している、クランプ機構。
  11. 水底に設置される支持構造物と、
    前記支持構造物に取付けられ、水流を利用して電力を発生させる水流発電装置と、
    請求項1乃至10の何れか1つに記載の前記クランプ機構とを備え、
    前記支持構造物は、前記2つの被クランプ部のうち一方の被クランプ部を有し、
    前記水流発電装置は、前記2つの被クランプ部のうち他方の被クランプ部を有し、
    前記クランプ機構は、前記2つの被クランプ部をクランプして前記支持構造物と前記水流発電装置を結合するようになっている、水流発電設備。
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