JP2015205289A - ロール成形方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】厚肉化を図ることなく、ロール成形によって得られるチャンネル材の強度を、従来よりも高め得るようにしたロール成形方法を提供することを課題とする。【解決手段】複数段のロールスタンドに帯板状の素材金属板を順次通過させて、ロールスタンドの各段で、長さ方向に直交する面内に順次曲げを加えていき、最終的に、長さ方向に直交する方向の断面形状として複数の曲り部を有する成形製品を得るためのロール成形方法において、いずれか1段以上のロールスタンドにおいて、最終的な成形製品の曲り部とならない部位に曲げを付与し、かつそれよりも後段の1段以上のロールスタンドにおいて前記部位の曲げを戻し、これによって成形製品の曲り部とならない部位の強度を向上させる。【選択図】図1

Description

本発明は、鋼などの金属からなる帯板状の板材をその長さ方向に沿ってロール成形して、横断面形状が長さ方向に実質的に連続する例えばチャンネル材(溝型鋼)などの成形品を製造するロール成形方法に関するものである。
少なくとも、長さ方向に沿って延びる平坦な底板部(溝の底部)と、その底板部の幅方向の両端から、所定の角度で曲げられかつ底板の長さ方向に沿って延びる縦壁部とを有するチャンネル材、すなわちいわゆる溝型鋼は、自動車などの輸送用機器、建材、あるいは気化器構造用部品などにおいて広く使用されている。この種のチャンネル材の代表的なものとしては、長さ方向に対して直交する断面の形状がハット型のもの、あるいはC型もしくはコ型のもの、M型のものなどが代表的であり、いずれもこのようなハット型、C型などの断面形状が長さ方向に連続するように成形されている。このような成形品、すなわちチャンネル材(溝型鋼)を製造するための方法としては、一般に複数段のロールスタンドによって連続的に成形するロール成形が適用されている(例えば特許文献1、2、非特許文献1参照)。
図12に、ロール成形によって成形されるチャンネル材の一例として、長さ方向LDに対して直交する断面がハット型のチャンネル材10Aを示す。このチャンネル材10Aは、その長さ方向に連続する平坦な底板部12の幅方向両端から、図の例えば上方に所定のθ1で曲げられて、縦壁部14A、14Bが形成され、更にその縦壁部14A、14Bのそれぞれの上端が、角度θ2で水平方向外側に曲げられてフランジ部16A、16Bが形成されている。ここで、底板部12から角度θ1で曲げられた箇所を、底板側曲げ部18A、18Bと称し、縦壁部14A、14Bから角度θ2で曲げられた箇所を、フランジ側曲げ部19A、19Bと称することとする。
また図13には、ロール成形によって成形されるチャンネル材の一例として、長さ方向LDに対して直交する断面がC型をなすチャンネル材10Bを示す。但しここでは、いわゆるリップ付きのC型断面チャンネル材(リップ溝型鋼)を示している。このチャンネル材10Bは、その長さ方向に連続する平坦な底板部12の幅方向両端から、図の例えば上方に所定のθ1(通常は90度)で曲げられて、縦壁部14A、14Bが形成され、更にその縦壁部14A、14Bのそれぞれの上端が、角度θ3(通常は90度)で水平方方向内側に曲げられてリップ部17A、17Bが形成されている。ここで、底板部12から角度θ1で曲げられた箇所を、前記同様に底板側曲げ部18A、18Bと称し、縦壁部14A、14Bから角度θ3で曲げられた箇所を、リップ側曲げ部15A、15Bと称することとする。
前述のような断面がハット型あるいはC型などのチャンネル材10A、10Bを、ロール成形法によって成形するに当たっては、複数段のロールスタンドを連続的に通過させて、各ロールスタンドの上下の成形用ロールによって順次曲げ角度を増大させ、最終的に図12あるいは図13に示すような製品形状に仕上げるのが通常である。
断面がハット型のチャンネル材10Aをロール成形法によって得る場合の従来の例について、図14を参照して説明し、また断面がC型のリップ付きチャンネル材10Bを、ロール成形法によって得る場合の従来の例について、図15を参照して説明する。なおここでは、いずれの場合も6段のロールスタンドを用いた例として示している。またこれらのロール成形法において使用されるロールの形状の一例を、図16に模式的に示す。
図16に示しているように、上側ロール21と下側ロール22とは、その外周面の凹凸が互いに対応する形状をなす、いわゆる穴型ロールとされ、このような上側ロール21と下側ロール22との間に素材鋼板を挟んで圧下することにより、各曲げ部が形成されていく。この例では、上型ロール21の胴部中央部が半径方向が外方に凸型(外径Dt)となり、下型ロール22の胴部中央部が半径方向が凹型(内径Db)となって、その間においてチャンネル材の底板部が形成されるようになっている。
このようなロールを用いて断面ハット型のチャンネル材を、例えば6段のロールスタンドS1〜S6を用いた従来のロール成形法によって製造する場合、図14に示しているように、初段(第1段)のロールスタンドS1において、先ず素材鋼板23における製品(図12)の底板側曲げ部18A、18Bとなるべき箇所を、比較的小さい角度θ11で曲げ、次の第2段のロールスタンドS2において、底板側曲げ部18A、18Bとなる箇所の曲げ角度をθ12に増大させると同時に、フランジ側曲げ部19A、19Bとなる箇所を、比較的小さい角度θ21で曲げる。続く第3段のロールスタンドS3において、底板側曲げ部18A、18Bとなる箇所の曲げ角度をθ13に増大させると同時に、フランジ側曲げ部19A、19Bとなる箇所の曲げ角度をθ22に増大させる。以下順次同様の過程を繰り返し、最終段(第6段)のロールスタンドS6により、底板側曲げ部18A、18Bとなる箇所の曲げ角度をθ16(=θ1)に仕上げる同時に、フランジ側曲げ部19A、19Bとなる箇所の曲げ角度をθ25(=180度−θ2)に仕上げる。
具体的な各ロールスタンドS1〜S6の各段階における底板側曲げ部18A、18Bおよびフランジ側曲げ部19A、19Bの角度の例、及び上型ロール21の胴部中央部の外径Dt、下型ロール22の胴部中央部の内径Dbの例を、表1に示す。
Figure 2015205289
またリップ付きのC型断面を有するチャンネル材10Aを、例えば6段のロールスタンドS1〜S6によって成形する場合、図15に示しているように、初段(第1段)のロールスタンドS1においては、素材鋼板23に対して、リップ側曲げ部15A、15Bに相当する部位に曲げを与え、第2段、第3段のロールスタンドS2、S3でその曲げを順次増大(曲げ角度)させて、θ16(=θ1≒90度)に至らしめ、第4段のロールスタンドS4において、底板側曲げ部18A、18Bに相当する部位に曲げを付与し、第5段、第6段のロールスタンドS5、S6でその曲げを順次増大(曲げ角度)させて、θ36(=180°−θ3≒90度)に至らしめ、最終的にリップ付きC型断面のチャンネル材10Aの製品とする。
このように、図14あるいは図15に示す従来方法の場合、各段のロールスタンドでは、製品(チャンネル材)の曲げ部となる部分についてのみ、曲げを付与(もしくは曲げ角度を増大)させるだけであり、それ以外の部位(製品で平坦となる部位)については、製品となるまで、素材鋼板の平坦度を維持するべく、曲げを付与しないことが原則とされている。
ところで上述のようなロール成形で得られるハット型などのチャンネル材は、自動車などの輸送用機器、あるいは建材、機械構造用材料、そのほか種々の分野で広く使用されているが、従来よりも一層の高強度化を図ることが望まれている。特に自動車車体や航空機などに使用される場合、軽量化を図ることが望まれるが、そのために従来よりも薄肉化した場合、強度低下を招いてしまうおそれがあり、そこで従来よりも高強度化を図ることが強く望まれる。
特開昭63−115622号公報 特開平7−88562号公報
「塑性加工技術シリーズ9 ロール成形」p77〜p98(1990年5月25日 株式会社コロナ社発行)
本発明は以上の事情を背景としてなされたもので、厚肉化を図ることなく、ロール成形によって得られるチャンネル材の強度を、従来よりも高め得るようにしたロール成形方法を提供することを課題としている。
前述の課題を達成するべく、本発明者等が種々実験・研究を重ねたところ、複数段によって行うロール成形における曲げ手順を、従来とは異ならせることによって、高強度化を図り得ることを見い出し、本発明をなすに至った。
すなわち、従来のロール成形法では、図14、図15を参照して説明したように、各ロールスタンドでは、最終的な製品の曲げ部となるべき部位(例えば底板側曲げ部18A、18Bとなる箇所、及びフランジ側曲げ部19A、19Bもしくはリップ側曲げ部15A、15Bとなる箇所)のみについて曲げを付与するのが通常である。このような従来法では、実質的に製品の曲げ部となるべき部位のみに加工が与えられることから、製品の曲げ部とならない部分(例えば底板部12、縦壁部14A、14B、およびフランジ部16A、16Bもしくはリップ部17A、17B)には、若干の伸びが与えられることがあっても、実質的に加工歪みが与えられず、そのため、それらの部位では加工硬化による強度増大は期待できない。
しかるに、上述のような従来法とは変えて、最終的な製品の曲げ部となるべき部位だけではなく、ある段のロールスタンドにおいて製品の曲り部とならない部位(製品の平坦部分)に曲げを付与し、その後の段のロールスタンドにおいてその曲げを戻し(曲げ戻しを行い)すこと、すなわち製品の曲げ部とならない部位にも、複数段のロールスタンドによるロール成形の過程で加工(曲げ/曲げ戻し)を与えることによって、製品の曲り部とならない部位の強度を向上させ、ひいてはチャンネル材製品としての強度、とりわけ曲げ強度を増大させ得ることを知見し、本発明をなすに至った。
具体的には、本発明の基本的な態様(第1の態様)のロール成形方法は、
複数段のロールスタンドに帯板状の素材金属板を順次通過させて、ロールスタンドの各段で、長さ方向に直交する面内に順次曲げを加えていき、最終的に、長さ方向に直交する方向の断面形状として複数の曲り部を有する成形製品を得るためのロール成形方法において、
いずれか1段以上のロールスタンドにおいて、最終的な成形製品の曲り部とならない部位に曲げを付与し、かつそれよりも後段の1段以上のロールスタンドにおいて前記部位の曲げを戻し、これによって成形製品の曲り部とならない部位の強度を向上させることを特徴とするものである。
また本発明の第2の態様のロール成形方法は、前記第1の態様のロール成形方法において、
成形製品の曲り部とならない部位に付与する曲げを、成形製品の曲り部となる部位を挟んでその一方の側から他方の側に滑らかに湾曲する曲げとすることを特徴とするものである。
さらに本発明の第3の態様のロール成形方法は、前記第2の態様のロール成形方法において、
成形製品の曲り部とならない部位に付与する曲げを、成形製品の曲り部となる部位を挟んでその一方の側から他方の側に滑らかに湾曲する曲げとすることを特徴とするものである。
また本発明の第4の態様のロール成形方法は、前記第1、第2のいずれかの態様のロール成形方法において、
成形製品の曲り部とならない部位に付与する曲げを、成形製品の曲り部となる部位から離れる方向に滑らかに湾曲する曲げとすることを特徴とするものである。
また本発明の第5の態様のロール成形方法は、前記第1の態様のロール成形方法において、
成形製品の曲り部とならない部位に曲げを戻すためのロールスタンドで、成形製品の曲り部とならない部位の曲げを戻すと同時に、成形製品の曲げ部となる部位に曲げを付与もしくはその部位の曲げ角度を増大させる成形を行うことを特徴とするものである。
また本発明の第6の態様のロール成形方法は、前記第1〜第5のいずれかの態様のロール成形方法において、
成形製品の曲り部とならない部位に曲げを付与し、かつそれよりも後段の1段以上のロールスタンドにおいて前記部位の曲げを戻す一連の過程を、2回以上繰り返すことを特徴とするものである。
また本発明の第7の態様のロール成形方法は、前記第1〜第6のいずれかの態様のロール成形方法において、
ロール成形の対象となる成形製品が、少なくとも、長さ方向に沿って延びる平坦な底板部と、その底板部の幅方向の両端から、所定の角度で曲げられかつ底板の長さ方向に沿って延びる縦壁部とを有するチャンネル材とされ、
製品の曲げ部とならない部位に対する曲げを付与するためのロールスタンドで、少なくとも前記縦壁部となる部位に曲げを付与し、かつそれよりも後段の1段以上のロールスタンドにおいて前記縦壁部となる部位の曲げを戻し、これによって成形製品の縦壁部の強度を向上させることを特徴とするものである。
また本発明の第8の態様のロール成形方法は、前記第1〜第7のいずれかの態様のロール成形方法において、
素材金属板の厚みをtとし、成形製品の曲り部とならない部位に付与する曲げ及び曲げ戻しの繰り返し回数(但し、ある曲げとその曲げに対する曲げ戻しの両者で1回とみなす)をn回、成形製品の曲り部とならない部位に対する各回の曲げの曲率半径をR〜Rとし、n回の曲げ及び曲げ戻しによるトータルの加工歪みεbentを、
εbent=ln{1+(t/2×R)}+ln{1+(t/2×R)}+・・・+ln{1+(t/2×R)}
と定義し、素材金属板の一様延びの歪みをεuelとしたときに、成形製品の曲り部とならない部位におけるn回の曲げ及び曲げ戻しによるトータルの加工歪みεbentが、次式
ln(1+εuel)/3<εbent
を満たすように、成形製品の曲り部とならない部位に付与する曲げの回数nと、成形製品の曲り部とならない部位に対する各回の曲げの曲率半径R〜Rとを、素材金属板の厚みtに応じて設定することを特徴とするものである。
本発明のロール成形法によれば、複数段のロールスタンドによってチャンネル材を成形するにあたって、その成形過程で、製品の曲げ部とならない部位に曲げ、曲げ戻しを施すことによって、製品強度の増大を図ることができる効果が得られ、そのため特に厚肉化しなくても所要の高強度を有する製品を提供することができる。
本発明のロール成形方法の第1の実施形態における成形過程を段階的に示す説明図である。 本発明のロール成形方法の第2の実施形態における成形過程を段階的に示す説明図である。 本発明のロール成形方法の第3の実施形態における成形過程を段階的に示す説明図である。 本発明のロール成形方法の第4の実施形態における成形過程を段階的に示す説明図である。 本発明のロール成形方法の第5の実施形態における成形過程を段階的に示す説明図である。 本発明のロール成形方法の第6の実施形態における成形過程を段階的に示す説明図である。 本発明のロール成形方法の第7の実施形態における成形過程を段階的に示す説明図である。 実施例において成形すべきハット型チャンネル材の断面の形状、寸法を示すための断面図である。 実施例における成形実験例1の成形過程を段階的に示す説明図である。 実施例における成形実験例2の成形過程を段階的に示す説明図である。 実施例における成形実験例3の成形過程を段階的に示す説明図である。 実施例における成形実験例4の成形過程を段階的に示す説明図である。 実施例における製品に対する3点曲げ試験の状況を示す模式図である。 実施例の各成形試験例1〜4によって得られた製品についての3点曲げ試験による吸収エネルギと、製品の曲げ部とならない部位に付与された加工歪みの大きさとの関係を示すグラフである。 ロール成形方法による製品の一例として、断面がハット型のチャンネル材を示す切欠斜視図である。 ロール成形方法による製品の他の例として、断面がC型でリップ付きのチャンネル材を示す切欠斜視図である。 従来のロール成形方法の一例として、断面がハット型のチャンネル材を成形する場合の成形過程を段階的に示す模式図である。 従来のロール成形方法の一例として、断面がC型でリップ付きのチャンネル材を成形する場合の成形過程を段階的に示す模式図である。 ロール成形法によって断面がハット型のチャンネル材を製造する場合に使用されるロールの一例を示す略解図である。
以下に、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1には、本発明のロール成形方法の第1の実施形態について、複数段のロールスタンド、例えば6段のロールスタンドS1〜S6を用いて実施する際の成形過程(鋼板の変形過程)を、各段のロールスタンドS1〜S6に対応して段階的に示す。
第1の実施形態においては、初段(第1段)のロールスタンドS1において、素材鋼板23に対し、製品の曲り部とならない部位に曲げを付与し、次の第2段のロールスタンドS1において製品の曲り部とならない部位について、曲げ戻しを行っている。
具体的には、第1段のロールスタンドS1においては、素材鋼板23における、製品の底面側曲げ部18A、18Bに相当する箇所に曲げを付与すると同時に、縦壁部14A、14Bとなる部位からフランジ部16A、16Bとなる部位に至る領域の全体(すなわち製品のフランジ側曲げ部19A、19Bを含む領域)50A、50Bに、フランジ側曲げ部19A、19Bの曲げ方向と同方向に比較的大きな曲率RAで、曲げを付与している。したがって、本来は製品の曲げ部とならない縦壁部14A、14B及びフランジ部16A、16Bに相当する部位も、曲率RAで曲げが付与されることになる。
そして第2段のロールスタンドS2においては、フランジ側曲げ部19A、19Bに相当する箇所に曲げを付与すると同時に、製品の曲げ部とならない縦壁部14A、14B及びフランジ部16A、16Bに相当する部位の曲率RAの曲げを戻して、それらの部位を平坦化している。なおこの例では、第2段のロールスタンドS2において、製品の底面側曲げ部18A、18Bに相当する箇所についても、その曲げの曲率が小さくなるような曲げを付与している。
その後の第3段以降の各ロールスタンドS3〜S6においては、図14に示した従来方法と同様に、製品の底面側曲げ部18A、18Bに相当する箇所およびフランジ側曲げ部19A、19Bに相当する箇所について、曲げ角度を順次増大させる成形を行い、最終的にハット型断面を有するチャンネル材10Aの製品としている。
以上のように、第1の実施形態のロール成形方法では、最終的に製品における曲げ部とならない縦壁部14A、14B及びフランジ部16A、16Bに、曲げ/曲げ戻しの加工(冷間加工)が加わって加工歪みが導入され、これによってそれらの部位が、加工硬化により強度が上昇することになる。そしてチャンネル材製品の全体としても、その強度が、製品における曲げ部とならない部位に曲げ/曲げ戻しを行わない従来方法と比較して、強度の増加が図られる。
またここで第1の実施形態のロール成形方法では、第1段のロールスタンドS1において、製品の曲げ部とならない縦壁部14A、14B及びフランジ部16A、16Bに曲げを付与する際に、フランジ側曲げ部19A、19Bを含めて、部位50A、50Bに曲率
半径RAで曲げ、同時に製品の底面側曲げ部18A、18Bに相当する箇所についても、曲げを付与している。すなわち第1段のロールスタンドS1での曲げ加工は、製品の曲げ部とならない部位についての曲げの付与と、製品の曲げ部となる部位(曲げが必要な部位)についての曲げを兼ねていることになる。
また第2段のロールスタンドS2においては、その前の第1段のロールスタンドS1で付与された縦壁部14A、14B及びフランジ部16A、16Bに相当する部位の曲率RAの曲げを戻すと同時に、フランジ側曲げ部19A、19Bに相当する箇所および底面側曲げ部18A、18Bに相当する箇所の曲げも増大させている。すなわち、第2段のロールスタンドS2での曲げ加工は、製品の曲げ部とならない部位についての曲げ戻しと、製品の曲げ部となる部位(曲げが必要な部位)についての曲げの増大とを兼ねていることになる。
したがって、第1の実施形態のロール成形方法では、図14に示した従来法と比較して、特にロールスタンドの段数を増加させることなく、実施可能である。そのため、製品の曲げ部とならない部位に曲げ/曲げ戻しを行うことによって、スタンド数が特に多くなることはなく、そのため、成形能率の低下を招くことがなく、また設備コストの上昇も抑えることができる。このように、従来法と変わらないスタンド数で実施できる点は、以下の各実施形態でも同様である。
但し、成形能率や設備コストをある程度犠牲にしてもよい場合には、ロールスタンドの段数を増加させて、製品の曲げ部とならない部位についての曲げ、もしくはその曲げ戻しを、製品の曲げ部となる箇所の曲げもしくはその増大のためのロールスタンドとは別の段のロールによって行ってもよい。
前述のような図1に示した第1の実施形態では、曲げ/曲げ戻しを与える部位として、製品の縦壁部14A、14B及びフランジ部16A、16Bに相当する部位を選択しているが、曲げ/曲げ戻しの加工は、要は製品の曲げ部とならない部位でかつ高強度化することが望まれる部位に施せばよく、実施形態1の場合に限られるものではない。例えば、製品の縦壁部14A、14B及びフランジ部16A、16Bに相当する部位のみならず、製品の底板部12に相当する部位にも曲げ/曲げ戻しを与える例を、第2の実施形態として図2に示す。
図2に示す第2の実施形態では、第1段のロールスタンドS1においては、素材鋼板23における、製品の縦壁部14A、14Bとなる部位からフランジ部16A、16Bとなる部位に至る領域の全体50A、50Bに、フランジ側曲げ部19A、19Bの曲げ方向と同方向に比較的大きな曲率半径RAで、曲げを付与すると同時に、底板部12に相当する部位52に、底面側曲げ部18A、18Bの曲げ方向と同方向に、比較的大きな曲率半径RBで、曲げを付与する。
そして第2段のロールスタンドS2においては、フランジ側曲げ部19A、19Bに相当する箇所に曲げを付与するとともに、製品の曲げ部とならない縦壁部14A、14B及びフランジ部16A、16Bに相当する部位の曲率半径RAの曲げを戻し、また同時に、底面側曲げ部18A、18Bに相当する箇所に曲げを付与するとともに、製品の曲げ部とならない底板部12に相当する部位の曲率半径RBの曲げを戻し、これによってフランジ側曲げ部19A、19B、縦壁部14A、14B、および底板部12に相当する各部位を平坦化している。
その後の第3段以降の各ロールスタンドS3〜S6においては、図14に示した従来方法や、図1に示した第1の実施形態と同様に、製品の底面側曲げ部18A、18Bに相当する箇所およびフランジ側曲げ部19A、19Bに相当する箇所について、曲げ角度を順次増大させる成形を行い、最終的にハット型断面を有するチャンネル材製品10Aとしている。
以上のような第2の実施形態のロール成形方法では、最終的に製品における曲げ部とならない縦壁部14A、14B、フランジ部16A、16B、及び底板部12に、曲げ/曲げ戻しの加工(冷間加工)が加わって加工歪みが導入され、これによってそれらの部位が、加工硬化によって強度が上昇することになる。
以上の第1、第2の実施形態では、初段(第1段)のロールスタンドS1において製品の曲げ部とならない部位に対する曲げの付与を行っているが、場合によっては2段目以降のロールスタンドにおいて製品の曲げ部とならない部位に対する曲げの付与を行ってもよい。例えば第2段のロールスタンドS2において製品の曲げ部とならない部位に曲げを付与する場合の例を、図3に第3の実施形態として示す。
図3の第3の実施形態では、第1段のロールスタンドS1においては、図14に示した従来法と同様に、製品の底面側曲げ部18A、18Bに相当する箇所に曲げを付与し、次の第2段のロールスタンドS2において、縦壁部14A、14Bとなる部位からフランジ部16A、16Bとなる部位に至る領域の全体(すなわち製品のフランジ側曲げ部19A、19Bを含む領域)50A、50Bに、フランジ側曲げ部19A、19Bの曲げ方向と同方向に曲率半径RCで曲げを付与している。そして第3段目のロールスタンドS3において、製品の曲げ部とならない縦壁部14A、14B及びフランジ部16A、16Bに相当する部位の曲げを戻して、それらの部位を平坦化すると同時に、フランジ側曲げ部19A、19Bおよび底面側曲げ部18A、18Bの曲げを増大させている。その後の第4段以降のロールスタンドS4〜S6については、第1の実施形態と同様である。
この第3の実施形態で示したように、第1段目よりも後段のロールスタンドにおいて製品の曲げ部とならない箇所に曲げ/曲げ戻しを行ってもよい。但し、最終的に底面側曲げ部18A、18Bおよびフランジ側曲げ部19A、19Bが、所望の小さい曲率で正確に曲げられていて、しかもそれ以外の部位の平坦度が良好な製品を得るためには、複数段のロールスタンドのうち、早い段階のロールスタンドで、製品の曲げ部とならない部位に対する曲げ/曲げ戻しを行うことが望ましい。その観点からは、最終段のロールスタンドによる成形よりも前の段階で、曲げ/曲げ戻しが完了しているように設定することが望ましいが、必ずしもそれに限定されるものではない。
さらに、以上の各実施形態では、製品の曲げ部とならない部位に対する曲げ加工/曲げ戻し加工を、トータルとして1回だけ行うようにしているが、場合によっては、2回以上繰り返してもよい。例えば、製品の曲げ部とならない部位に対する曲げ加工/曲げ戻し加工を3回繰り返す例を、第4の実施形態として図4に示す。
図4の第4の実施形態では、第1段のロールスタンドS1において、図2に示した第2の実施形態と同様に、縦壁部14A、14Bとなる部位からフランジ部16A、16Bとなる部位に至る領域51A、52Bの全体に、フランジ側曲げ部19A、19Bの曲げ方向と同方向に比較的大きな曲率半径RA1で、曲げを付与すると同時に、底板部12に相当する部位に底面側曲げ部18A、18Bの曲げ方向と同方向に、比較的大きな曲率半径RB1で、曲げを付与する。
次いで第2段のロールスタンドS2においては、フランジ側曲げ部19A、19Bに相当する箇所に曲げを付与するとともに、製品の曲げ部とならない縦壁部14A、14B及びフランジ部16A、16Bに相当する部位の曲率半径RA1の曲げを戻し、また同時に、底面側曲げ部18A、18Bに相当する箇所に曲げを付与するとともに、製品の曲げ部とならない底板部12に相当する部位の曲率半径RB1の曲げを戻し、これによってフランジ側曲げ部19A、19B、縦壁部14A、14B、および底板部12に相当する各部位を平坦化している。
さらに第3段のロールスタンドS3においては、縦壁部14A、14Bとなる部位およびフランジ部16A、16Bとなる部位に、フランジ側曲げ部19A、19Bの曲げ方向と同方向に曲率半径RA2、RA3で、曲げを付与すると同時に、底板部12に相当する部位に底面側曲げ部18A、18Bの曲げ方向と同方向に、比較的大きな曲率半径RB2で、曲げを付与する。
そして第4段のロールスタンドS2において、再び縦壁部14A、14Bに相当する部位およびフランジ側曲げ部19A、19Bおよび底板部12に相当する各部位の曲率半径RA2、RA3、RB2の曲げを戻すと同時に、底面側曲げ部18A、18Bに相当する箇所およびフランジ側曲げ部19A、19Bに相当する箇所について、曲げ角度を順次増大させる成形を行なう。
さらに第5段のロールスタンドS5において、第3段のロールスタンドS3と同様に、縦壁部14A、14Bとなる部位およびフランジ部16A、16Bとなる部位に、フランジ側曲げ部19A、19Bの曲げ方向と同方向に曲率半径RA4、RA5で曲げを付与すると同時に、底板部12に相当する部位に底面側曲げ部18A、18Bの曲げ方向と同方向に、比較的大きな曲率半径RB3で、曲げを付与する。
その後の第6段のロールスタンドS2においては、フランジ側曲げ部19A、19Bに相当する箇所に曲げを付与するとともに、縦壁部14A、14B及びフランジ部16A、16Bに相当する部位の曲率半径RA4、RA5の曲げを戻し、また同時に、底面側曲げ部18A、18Bに相当する箇所に曲げを付与するとともに、底板部12に相当する部位の曲率半径RB3の曲げを戻し、これによってフランジ側曲げ部19A、19B、縦壁部14A、14B、および底板部12に相当する各部位を、再び平坦化し、最終的なハット型のチャンネル材10Aの形状を得ている。
このように2回以上繰り返して曲げ/曲げ戻しを行えば、製品の曲げ部とならない部位について加工歪みを大きく導入して、より一層の高強度化を図ることができる。
以上の各実施形態では、製品の曲げ部とならない部位に曲げを付与する際に、その部位の直近の曲げ部(製品で曲げ部となる箇所)の曲げ方向と同方向(順方向)に曲げを付与することとしているが、必ずしもそれに限られるものではなく、直近の曲げ部(製品で曲げ部となる箇所)の曲げ方向と反対方向(逆方向)に曲げを付与することも許容される。
また、製品の曲げ部とならない部位に曲げ/曲げ戻しを2回以上繰り返す場合(例えば図4に示した第4の実施形態の場合)において、製品の曲げ部とならない部位に対する曲げの方向は、各段階ですべて同一とする必要はなく、場合によっては、製品の曲げ部とならない部位に対する曲げの方向を反転させることも許容される。その場合の例を、図5に第5の実施形態として示す。
図5の第5の実施形態は、基本的には、製品の曲げ部とならない部位に対する曲げの方向を中途で反転させた点以外は、図4に示した第4の実施形態を同様であるから、第4の実施形態と異なる点のみを説明する。
第5実施形態では、第2のロールスタンドS1までは図4の第4の実施形態と同様である。そして第3のロールスタンドS3において、フランジ部16A、16Bとなる部位及び縦壁部14A、14Bとなる部位に、それぞれ曲率半径RA6、RA7の曲げを、第1段のロールスタンドS1で縦壁部14A、14Bとなる部位からフランジ部16A、16Bとなる部位に至る領域の全体に与えた曲率半径RA1の曲げの方向とは逆の方向に付与し、同時に、底板部12となる部位に、曲率半径RB4の曲げを、第1段のロールスタンドS1で底板部12となる部位に与えた曲率半径RB1の曲げとは逆の方向に与えることとしている。その後の第3のロールスタンドR4では、上記のフランジ部16A、16Bとなる部位及びの縦壁部14A、14Bとなる部位の曲率半径RA6、RA7の曲げを戻すとともに、底板部12となる部位の曲率半径RB4の曲げを戻す。その後の第5段、第6段のロールスタンドでの成形過程は、第4の実施形態と同様である。
このように、製品の曲げ部とならない部位に曲げ/曲げ戻しを2回以上繰り返す場合に、製品の曲げ部とならない部位に対する曲げの方向を反転させれば、一旦付与された曲げをより確実に戻して、製品において曲げ部以外の部位(平坦となるべき部位)に曲げが残ってしまうことを、より効果的に防止して、形状性が良好なチャンネル材を得ることが可能となる。
また、前述の第1の実施形態では、第1段のロールスタンドS1において(縦壁部14A、14Bとなる部位、およびフランジ部16A、16Bとなる部位)に曲げを付与するために、縦壁部14A、14Bとなる部位からフランジ部16A、16Bとなる部位に至る領域の全体(すなわち製品のフランジ側曲げ部19A、19Bを含む領域)について曲率半径R1で曲げ加工を施している。このように、製品の曲げ部とならない部位に曲げを付与するに当たっては、製品の曲げ部とならない部位も含めて曲げを付与しても構わない。そこでこのような思想に準じて、製品の曲げ部とならない部位に曲げを付与する際に、素材鋼板に全体的に曲げを付与することも許容される。その場合の例を、第6の実施形態として、図6に示す。
図6に示す第6の実施形態では、第1段のロールスタンドS1において、製品での底板側曲げ部18A、18Bの曲げ方向と同方向に、素材鋼板23の全体に、大きな曲率半径RDで曲げを付与する。これは、製品での底板側曲げ部となる各部位と製品の曲げ部とならない各部位との全体に曲げを付与することを意味する。なおこの場合、縦壁部14A、14Bとなる部位からフランジ部16A、16Bとなる部位に至る領域(すなわち製品のフランジ側曲げ部19A、19Bを含む領域)50A、50Bでは、フランジ側曲げ部19A、19Bの曲げ方向とは反対方向に曲げられることになる。
そして続く第2段のロールスタンドS2においては、製品の底面側曲げ部18A、18Bに相当する箇所およびフランジ側曲げ部19A、19Bに相当する箇所の曲げ角度を増大させると同時に、製品の曲げ部とならない各部位(底板部12、縦壁部14A、14B及びフランジ部16A、16B)の曲げを戻すようにロール成形を施す。
その後の各ロールスタンドS3〜S6での成形は、図1に示した第1の実施形態と同様である。
以上の各実施形態としては、ハット型断面を有するチャンネル材を製造するためのロール成形法を示したが、本発明のロール成形方法は、ハット型断面を有するチャンネル材に限らず、例えばリップ付きのC型断面を有するチャンネル材(リップ溝型鋼)、あるいはリップなしのC型断面(コ型断面)を有するチャンネル材、そのほかM型断面を有するチャンネル材等、要は長さ方向に直交する断面に、曲げ部が存在するチャンネル材に適用可能である。
例えば、図13に示すようなリップ付きのC型断面を有するチャンネル材10Bの成形に本発明のロール成形方法を適用する場合の成形過程の一例を、図7に第7の実施例として示す。なお参考のため、従来の一般的なロール成形法によってリップ付きのC型断面を有するチャンネル材10Bを成形する場合の代表的な例は、既に説明した図15に示す通り、製品の曲げ部となる部位以外には、いずれのロールスタンドでも曲げを付与しない。
図7に示す本発明の第7の実施形態によるロール成形方法では、第1段のロールスタンドS1においては、素材鋼板23に対して、底板側曲げ部18A、18Bに相当する部位を含めて、底板部12から縦壁部14A、14Bに至る領域53の全体に大きな曲率半径REで曲げを付与する。次いで、第2段のロールスタンドS2において、リップ側曲げ部15A、15Bに相当する部位に曲げを付与すると同時に、底板部12から縦壁部14A、14Bに至る領域53の全体の曲げを戻す。さらに第3段のロールスタンドS3において、再び底板部12から縦壁部14A、14Bに至る領域の全体53に大きな曲率半径RFで曲げを付与する。そして次の第4段のロールスタンドS4において、底板側曲げ部18A、18Bに相当する部位に曲げを付与するとともに、リップ側曲げ部15A、15Bに相当する部位の曲げを増大させ、かつそれと同時に底板部12及び縦壁部14A、14Bの曲げを戻して、これらの部位を平坦化する。その後、第5段、第6段のロールスタンドS5、S6において順次底板側曲げ部18A、18Bに相当する部位およびリップ側曲げ部15A、15Bに相当する部位の曲げを増大させて、最終的にリップ付きC型断面のチャンネル材10Bの製品とする。
このような第7の実施形態においては、製品の曲げ部とはならない底板部12及び縦壁部14A、14Bに、曲げ/曲げ戻しが付与されて、加工歪みが導入され、これによる加工硬化によってこれらの部位の強度向上が図られ、従来よりも高強度、高剛性のリップ付きC型断面チャンネル材を得ることができる。特に縦壁部14A、14Bに対しての曲げ/曲げ戻しの付与による加工硬化は、リップ付きC型断面チャンネル材の高剛性化に有効である。
なお図7に示した例では、製品の曲げ部とならない部位に対する曲げ/曲げ戻しを2回行っているが、リップ付きC型断面チャンネル材の成形についても、場合によっては曲げ/曲げ戻しを1回だけ施してもよい。
次に、本発明のロール成形方法を実施するに当たって、製品の曲げ部にならない部位に付与する曲げ/曲げ戻しの程度についての望ましい条件について説明する。
曲げによって導入される加工歪みの大きさは、板厚tと、曲げの曲率半径Rとに依存し、また曲率半径Rの曲げを戻す際に導入される加工歪みも、板厚tと、曲げの曲率半径Rとに依存する。そこで、製品の曲げ部にならない部位に対する第1回目の曲げの曲率半径をRとすれば、その第1回目の曲率半径Rの曲げを加えた際の曲げ表面最大歪みは、
t/2×R
で与えられる。そして第1回目の曲率半径Rの曲げを加えた際の板厚方向平均曲げ歪みは、
(1/2)×ln{1+(t/2×R)}
で与えられる。
さらに、同じ部位に2回以上、n回まで、繰り返して曲げ/曲げ戻しが付与される場合において、第2回目以降の曲げの曲率半径をR〜Rとすれば、第2回目以降の曲率半径R〜Rの曲げを加えた際の板厚方向平均曲げ歪みは、それぞれ、
(1/2)×ln{1+(t/2×R)},(1/2)×ln{1+(t/2×R)},
・・・・・・,(1/2)×ln{1+(t/2×R)}
で与えられる。
そして第1回目の曲げから第n回目の曲げまでによって加えられる加工歪みの合計は、各回の総和として、次の(1)式で与えられる。
(1/2)×ln{1+(t/2×R)}+(1/2)×ln{1+(t/2×R)}+・・・+(1/2)×ln{1+(t/2×R)} ・・・・(1)
ここで、各回とも、曲げの後に曲げ戻しを行っており、曲げ戻しによる加工歪みも、上記の曲げによる加工歪み(1)式と同等とみなすことができる。
結局、n回の曲げ/曲げ戻しによって導入される加工歪みの総和εbentは、上記(1)の値の2倍として、次の(2)式で与えられることになる。
εbent=2×〔(1/2)×ln{1+(t/2×R)}+(1/2)×ln{1+(t/2×R)}+・・・+(1/2)×ln{1+(t/2×R)}
=ln{1+(t/2×R)}+ln{1+(t/2×R)}+・・・+ln{1+(t/2×R)} ・・・(2)
そして本発明のロール成形方法を実施する場合、素材鋼板の一様伸びの歪みをεuelとすれば、次の(3)式
ln(1+εuel)/3<εbent ・・・(3)
が満たされるように、曲げ/曲げ戻しによる加工歪みのトータルの大きさεbentを設定することが望ましい。言い換えれば、(3)式が満たされるように、素材鋼板の板厚tに応じて、各回の曲げの曲率半径R〜R、及び曲げ/曲げ戻しの繰り返しの回数nを設定することが望ましい。
なおここで一様伸びとは、当業者にはよく知られているように、引張試験において試験片平行部がほぼ一様に変形する永久伸びの最大限界値と定義され、通常は、最大引張荷重に対応する永久伸びとして求められる値である。
上記の(3)式の条件は、後述する実施例によって示すように、本発明者等の実験によって求められたものであり、曲げ/曲げ戻しによって導入される加工歪み(合計値)εbentが、一様伸び歪みεuelを真ひずみ換算した値であるln(1+εuel)の1/3以下では、製品の曲げ部とならない部位に導入される加工歪みが充分ではなく、強度、剛性を向上させる効果が少ない。
なおここで、上記の(3)式の条件は、成形されたチャンネル材における曲げ部以外の各部位のうち、曲げ/曲げ戻しによる加工歪みの合計が最も大きい部位について満たされていればよい。すなわち、例えば図1〜図6に示したハット型のチャンネル材の成形の場合、製品の曲げ部とならない部位として、底板部12に相当する部位、縦壁部14A、14Bに相当する部位、及びフランジ部16A、16Bに相当する部位のうちのいずれか以上に1回又は2回以上の曲げ/曲げ戻しを施すこととしているが、これらの各部位のうち、最もトータルの加工歪み量が大きい部位について、(3)式の条件が満たされていればよい。特にハット型チャンネル材や、リップ付きC型チャンネル材などの一般的な用途では、縦壁部14A、14Bの強度が重要であり、そこで、少なくとも縦壁部14A、14Bについて(3)式の条件が満たされるように、曲げの曲率半径及び繰り返しの回数を設定することが望ましい。
なお、曲げ/曲げ戻しによる合計の加工歪みεbentの上限は特に限定しない。すなわち、製品の曲げ部とならない部位に導入される加工歪みεbentが大きいほど、加工硬化が大きくなって、その部位の強度向上効果も大きくなるから、製品とならない部位に曲げ/曲げ戻しによって導入する合計の加工歪みεbentの大きさは、一様伸び歪みεuelを真ひずみ換算した値であるln(1+εuel)と同等でも、あるいは一様伸び歪みεuelを真ひずみ換算した値であるln(1+εuel)を越えてもよい。但し、加工歪みの導入による加工硬化が大きくなりすぎれば、成形製品の靭性の低下が大きくなって、成形製品の用途によっては望ましくなくなることがある。そこで、製品の曲げ部とならない部位に導入する加工歪みεbentは、一般には一様伸び歪みεuelを真ひずみ換算した値であるln(1+εuel)の2倍程度以下に抑えることが望ましい。
本発明のロール成形法が適用される金属板の材質は特に限定されないが、通常の炭素鋼板(普通鋼板)や高張力鋼板、そのほかめっき鋼板など各種の表面処理鋼板、更にはステンレス鋼板、またアルミニウム板、アルミニウム合金板、チタン板などにも適用可能である。
また、製品の曲げ部とならない部位について施す曲げの曲率半径は、前述のように(3)式が満たされるように、厚みt及び曲げ/曲げ戻しの回数nに応じて設定することが望ましいが、具体的な曲率半径Rの数値範囲としては、t/Rの値として、0.005以上、0.3以下が望ましい。t/Rが0.005以下では曲げによるひずみが小さすぎて十分塑性変形が発生しない可能性がある。一方t/Rが0.3以上では板端部のつぶれなど曲げが強すぎることによる形状不良が発生するおそれがある。
また本発明のロール成形方法によって得られるチャンネル材は、自動車や鉄道車両、航空機、船舶などの輸送用機器、あるいは建材、屋内外装置品、機械構造用部品、電気・電子機器部品、そのほか種々の用途に使用することができる。
本発明の作用・効果を検証するため、以下の実施例に示すような実験を行った。
厚みtが1.6mm、幅が208mm、長さが1800mmの帯板状の590MPa級鋼板を素材とし、6段のロールスタンドからなるライン(ロールスタンド間隔:450mm)によって連続的にハット型断面を有するチャンネル材にロール成形する試験を、次の成形試験例1〜成形試験例4に示すように成形過程を種々異ならしめた条件で行った。なお素材鋼板の一様伸び歪みεuelは、0.1、すなわち10%である。また最終的な成形製品(ハット型断面を有するチャンネル材)の断面における各部の寸法及び角度、曲率半径を、図8に示す。
〔成形試験例1〕
図9Aに示すように既に説明した従来法に従って、製品における曲げ部とならない部位に曲げ/曲げ戻しを行うことなく、ハット型断面を有するチャンネル材に成形した。なお、図9Aにおいて、断面におけるL1の長さは40mm、L2の長さは80mm、L3の長さは40mmであり、以下の各成形試験例2〜4でも同じである。
ここで、成形試験例1では、製品における曲げ部とならない部位に曲げ/曲げ戻しを行なっていない例であるから、前記(3)式による加工歪みは、εbent=0である。
〔成形試験例2〕
図9Bに示すように、既に説明した第1の実施形態(図1参照)の方法に従い、製品における曲げ部とならない部位に曲げ/曲げ戻しを行なう段階を含む方法によってハット型断面を有するチャンネル材に成形した。すなわち、第1段のロールスタンドS1において、製品の縦壁部14A、14Bとなる部位からフランジ部16A、16Bとなる部位に至る領域の全体に、曲率半径RA1が40mmとなるように、フランジ側曲げ部19A、19Bの曲げ方向と同方向に曲げを付与し、第2段目のロールスタンドS2において、縦壁部14A、14Bとなる部位及びフランジ部16A、16Bとなる部位の曲げを戻した。その後は第1の実施形態(図1)と同様である。
ここで、上記の曲率半径RA1及び素材鋼板の厚みtの値から、前記(3)式による加工歪みεbentを計算すれば、縦壁部14A、14Bとなる部位及びフランジ部16A、16Bとなる部位のいずれも、εbent≒0.02となる。
〔成形試験例3〕
図9Cに示すように、製品における曲げ部とならない部位に曲げ/曲げ戻しを2回繰り返して行なう方法によってハット型断面を有するチャンネル材に成形した。すなわち、上記の成形試験例2と同様に、第1段のロールスタンドS1では、上記の成形試験例2と同様に、製品の縦壁部14A、14Bとなる部位からフランジ部16A、16Bとなる部位に至る領域の全体に、曲率半径RA1が40mmとなるように、フランジ側曲げ部19A、19Bの曲げ方向と同方向に曲げを付与し、第2段目のロールスタンドS2において、縦壁部14A、14Bとなる部位及びフランジ部16A、16Bとなる部位の曲げを戻した。続いて第3段のロールスタンドS3において、再び製品の縦壁部14A、14Bとなる部位およびフランジ部16A、16Bとなる部位について、それぞれの部位の曲率半径RA2、RA3がいずれも40mmとなるように、フランジ側曲げ部19A、19Bの曲げ方向と同方向に曲げを付与し、第4段目のロールスタンドS4において、縦壁部14A、14Bとなる部位及びフランジ部16A、16Bとなる部位の曲げを戻した。その後は第1の実施形態(図1)と同様である。
ここで、上記の各曲率半径及び素材鋼板の厚みの値から、前記(3)式による加工歪みεbentを計算すれば、縦壁部14A、14Bとなる部位及びフランジ部16A、16Bとなる部位のいずれも、εbent≒0.04となる。
〔成形試験例4〕
図9Dに示すように、製品における曲げ部とならない部位に曲げ/曲げ戻しを3回繰り返して行なう方法によってハット型断面を有するチャンネル材に成形した。すなわち、第4段のロールスタンドS4までに、上記の成形試験例2と同様に製品における曲げ部とならない部位に2回の曲げ/曲げ戻し(曲げの曲率半径RA1、RA2、RA3がそれぞれ40mm)を行ない、更に第5段のロールスタンドS3において、再び製品の縦壁部14A、14Bとなる部位およびフランジ部16A、16Bとなる部位について、それぞれの部位の曲率半径RA4、RA5が40mmとなるように、フランジ側曲げ部19A、19Bの曲げ方向と同方向に曲げを付与し、第6段目のロールスタンドS6において、縦壁部14A、14Bとなる部位及びフランジ部16A、16Bとなる部位の曲げを戻した。
ここで、上記の曲率半径及び素材鋼板の厚みの値から、前記(3)式による加工歪みεbentを計算すれば、縦壁部14A、14Bとなる部位及びフランジ部16A、16Bとなる部位のいずれも、εbent≒0.06となる。
〔評価〕
以上の各成形試験例1〜4によって得られたハット型断面を有するチャンネル材について、図10に示すようにして3点曲げ試験を行い、その時の吸収エネルギーから強度向上効果を評価した。
すなわち、各成形試験例1〜4によって得られたチャンネル材の両端部をそれぞれ500mmづつ切り落として、長さ800mmのハット型チャンネル材試験片とし、図10に示す試験装置によって、3点曲げ試験を行った。具体的には、ハット型チャンネル材試験片60を、その底板部12が上側に位置するように(したがって開放側が下向きとなる姿勢で)、その両端部分60A、60Aを支持台62A、62B上に支持させ、支点間の中央部を上方からロードセル64付きのインパクタ(押し込み部材)66によって下方に一定速度で押し込む3点曲げ試験を行った。なお支点間距離は600mm、支点角の曲率半径Rsは5mm、インパクタ66の外径は300mmで外周面の曲率半径Rpが150mm、インパクタの押し込み速度は1mm/秒とした。
上記の押し込み過程で、インパクタ66への反力をロードセル64によって測定し、その〔反力〕×〔インパクタのストローク〕の値をもって吸収エネルギとした。そして、成形試験例1により得られたチャンネル材試験片の吸収エネルギの値を100%とし、成形試験例2〜4のそれぞれにより得られたチャンネル材の吸収エネルギを相対評価した。
その結果を図11に示す。
図11から明らかなように、製品の曲げ部とならない部位にロール成形過程において曲げ/曲げ戻しを付与した成形試験例2〜4では、製品の曲げ部とならない部位に曲げ/曲げ戻しを付与しなかった従来法による成形試験例1と比較して吸収エネルギが大きくなり、このことから、製品の曲げ部とならない部位に曲げ/曲げ戻しを付与することによって強度向上が図られたことが確認された。
ここで、素材鋼板の一様伸び歪みεuelは、0.1であるから、ln(1+εuel)は0.095となり、成形試験例3、成形試験麗4では、製品の曲げ部とならない部位に導入した曲げ/曲げ戻しによる加工歪みεbentの値は、前述の(3)式による望ましい範囲を満たしており、これらの場合は、製品の曲げ部とならない部位に曲げ/曲げ戻しを付与しなかった従来法による成形試験例1の場合よりも吸収エネルギが8%以上大きくなり、充分な強度向上が図られたことが明らかである。なおこの図11に示す結果から、εbentの値がln(1+εuel)/3を越えれば、吸収エネルギが従来法(成形試験例1)に対し7%以上大きくなると推測され、このように7%以上の吸収エネルギの増加は、確実かつ顕著な強度向上をもたらすことができると解される。
以上、本発明の好ましい実施形態および実験例について説明したが、これらの実施形態、実験例は、あくまで本発明の要旨の範囲内の一つの例に過ぎず、本発明の要旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。すなわち本発明は、前述した説明によって限定されることはなく、添付の特許請求の範囲によってのみ限定され、その範囲内で適宜変更可能であることはもちろんである。
10A チャンネル材(ハット型断面のチャンネル材製品)
10B チャンネル材(リップ付きC型断面のチャンネル材製品
23 素材鋼板
S1 第1段のロールスタンド
S2 第2段のロールスタンド
S3 第3段のロールスタンド
S4 第5段のロールスタンド
S5 第5段のロールスタンド
S6 第6段のロールスタンド

Claims (8)

  1. 複数段のロールスタンドに帯板状の素材金属板を順次通過させて、ロールスタンドの各段で、長さ方向に直交する面内に順次曲げを加えていき、最終的に、長さ方向に直交する方向の断面形状として複数の曲り部を有する成形製品を得るためのロール成形方法において、
    いずれか1段以上のロールスタンドにおいて、最終的な成形製品の曲り部とならない部位に曲げを付与し、かつそれよりも後段の1段以上のロールスタンドにおいて前記部位の曲げを戻し、これによって成形製品の曲り部とならない部位の強度を向上させることを特徴とするロール成形方法。
  2. 請求項1に記載のロール成形方法において、
    成形製品の曲り部とならない部位に曲げを付与するためのロールスタンドで、成形製品の曲り部とならない部位に曲げを付与すると同時に、成形製品の曲げ部となる部位に曲げを付与もしくはその部位の曲げ角度を増大させる成形を行うことを特徴とするロール成形方法。
  3. 請求項2に記載のロール成形方法において、
    成形製品の曲り部とならない部位に付与する曲げを、成形製品の曲り部となる部位を挟んでその一方の側から他方の側に滑らかに湾曲する曲げとすることを特徴とするロール成形方法。
  4. 請求項1、請求項2のいずれかの請求項に記載のロール成形方法において、
    成形製品の曲り部とならない部位に付与する曲げを、成形製品の曲り部となる部位から離れる方向に滑らかに湾曲する曲げとすることを特徴とするロール成形方法。
  5. 請求項1に記載のロール成形方法において、
    成形製品の曲り部とならない部位に曲げを戻すためのロールスタンドで、成形製品の曲り部とならない部位の曲げを戻すと同時に、成形製品の曲げ部となる部位に曲げを付与もしくはその部位の曲げ角度を増大させる成形を行うことを特徴とするロール成形方法。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれかの請求項に記載のロール成形方法において、
    成形製品の曲り部とならない部位に曲げを付与し、かつそれよりも後段の1段以上のロールスタンドにおいて前記部位の曲げを戻す一連の過程を、2回以上繰り返すことを特徴とするロール成形方法。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれかの請求項に記載のロール成形方法において、
    ロール成形の対象となる成形製品が、少なくとも、長さ方向に沿って延びる平坦な底板部と、その底板部の幅方向の両端から、所定の角度で曲げられかつ底板の長さ方向に沿って延びる縦壁部とを有するチャンネル材とされ、
    製品の曲げ部とならない部位に対する曲げを付与するためのロールスタンドで、少なくとも前記縦壁部となる部位に曲げを付与し、かつそれよりも後段の1段以上のロールスタンドにおいて前記縦壁部となる部位の曲げを戻し、これによって成形製品の縦壁部の強度を向上させることを特徴とするロール成形方法。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれかの請求項に記載のロール成形方法において、
    素材金属板の厚みをtとし、成形製品の曲り部とならない部位に付与する曲げ及び曲げ戻しの繰り返し回数(但し、ある曲げとその曲げに対する曲げ戻しの両者で1回とみなす)をn回、成形製品の曲り部とならない部位に対する各回の曲げの曲率半径をR〜Rとし、n回の曲げ及び曲げ戻しによるトータルの加工歪みεbentを、
    εbent=ln{1+(t/2×R)}+ln{1+(t/2×R)}+・・・+ln{1+(t/2×R)}
    と定義し、素材金属板の一様延びの歪みをεuelとしたときに、成形製品の曲り部とならない部位におけるn回の曲げ及び曲げ戻しによるトータルの加工歪みεbentが、次式
    ln(1+εuel)/3<εbent
    を満たすように、成形製品の曲り部とならない部位に付与する曲げの回数nと、成形製品の曲り部とならない部位に対する各回の曲げの曲率半径R〜Rとを、素材金属板の厚みtに応じて設定することを特徴とするロール成形方法。
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