JP2015204539A - speaker device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、パッシブラジエーターを備える小型のスピーカー装置に関するものである。 The present invention relates to a small speaker device provided with a passive radiator.
小型のスピーカー装置における低音域の再現性や音質を向上させるものとして、パッシブラジエーターが知られている。パッシブラジエーターは、スピーカーユニットが装着されている筐体に装着される。パッシブラジエーターは、スピーカーユニットから駆動系である磁気回路などを取り除いて、主にフレームと振動板を備えた構造からなる。パッシブラジエーターは、スピーカーユニットの動作に応じて動作する。 A passive radiator is known as a device that improves the reproducibility and sound quality of a low frequency range in a small speaker device. The passive radiator is attached to a housing in which a speaker unit is attached. The passive radiator has a structure mainly including a frame and a diaphragm by removing a magnetic circuit as a drive system from the speaker unit. The passive radiator operates in accordance with the operation of the speaker unit.
スピーカーユニットは、磁気回路等により構成される駆動系に入力された信号に応じて、振動板が所定の方向に駆動されて振動する。パッシブラジエーターは、スピーカーユニットの振動板の振動により生ずるエネルギーに応じて、振動板が駆動されて振動する。すなわち、スピーカーユニットの振動板の振動によって生じた音波が、パッシブラジエーターの振動板に伝搬して、当該振動板を駆動させるエネルギーになる。したがって、スピーカーユニットの振動板の振動に応じてパッシブラジエーターの振動板は振動する。 In the speaker unit, the diaphragm is driven in a predetermined direction and vibrates in accordance with a signal input to a drive system configured by a magnetic circuit or the like. The passive radiator vibrates by driving the diaphragm in accordance with energy generated by vibration of the diaphragm of the speaker unit. That is, the sound wave generated by the vibration of the diaphragm of the speaker unit propagates to the diaphragm of the passive radiator and becomes energy for driving the diaphragm. Therefore, the diaphragm of the passive radiator vibrates according to the vibration of the diaphragm of the speaker unit.
言い換えると、パッシブラジエーターは、スピーカーユニットの出力に応じて駆動される。パッシブラジエーターの振動板が駆動されて、当該振動板が振動すると、主に低音域の音が強調される。これによって、低音域の再現性と音質の向上を図ることができる。 In other words, the passive radiator is driven according to the output of the speaker unit. When the diaphragm of the passive radiator is driven and the diaphragm vibrates, mainly low-frequency sounds are emphasized. Thereby, it is possible to improve the reproducibility and sound quality of the low sound range.
パッシブラジエーターによる効果を高めるには、パッシブラジエーターの振動板の有効振動面積を大きくすればよい。しかし、パッシブラジエーターの寸法を大きくすれば、振動板の有効振動面積も大きくなるので、スピーカー装置の筐体が大きくなる。したがって、パッシブラジエーターの振動板を大きくすると、スピーカー装置の小型化に反する。 In order to enhance the effect of the passive radiator, the effective vibration area of the diaphragm of the passive radiator may be increased. However, if the dimensions of the passive radiator are increased, the effective vibration area of the diaphragm is also increased, so that the housing of the speaker device is increased. Therefore, if the diaphragm of the passive radiator is enlarged, it is against the size reduction of the speaker device.
また、パッシブラジエーターの振動板を大きくした場合、これを駆動するために要するエネルギーも大きくなる。そのためには、スピーカーユニットの出力を大きくしなければならない。 Further, when the diaphragm of the passive radiator is enlarged, the energy required for driving it is also increased. For this purpose, the output of the speaker unit must be increased.
スピーカー装置を小型にし、パッシブラジエーターの有効振動面積を大きくする方法として、複数のパッシブラジエーターを用いる方法がある。ところが、パッシブラジエーターの数を増やすと、パッシブラジエーターの振動板の振動による不要振動が、数に比例して大きくなる。不要振動は、音質の低下を招くので抑制しなければならない。複数のパッシブラジエーターを備えるスピーカー装置において、パッシブラジエーターを対向して配置させることで、不要振動を抑制するものが知られている(例えば、特許文献1を参照)。 As a method for reducing the size of the speaker device and increasing the effective vibration area of the passive radiator, there is a method using a plurality of passive radiators. However, when the number of passive radiators is increased, unnecessary vibration due to vibration of the diaphragm of the passive radiator increases in proportion to the number. Unnecessary vibrations must be suppressed because they cause deterioration in sound quality. A speaker device including a plurality of passive radiators is known that suppresses unnecessary vibrations by disposing the passive radiators so as to face each other (see, for example, Patent Document 1).
特許文献1のスピーカー装置は、複数のパッシブラジエーターを同軸上に配置し、互いに対向させている。このようにパッシブラジエーターを配置することで、一方のパッシブラジエーターが他方のパッシブラジエーターの音響負荷として作用する。この作用により、特許文献1のスピーカー装置は、パッシブラジエーターの不要振動を抑制し、低域再生時の過大入力による過大振幅を防止する。また、パッシブラジエーターの振動板の分割振動を抑制する。
In the speaker device of
特許文献1のスピーカー装置のように、複数のパッシブラジエーターを備える場合は、パッシブラジエーターの動作に要するエネルギーが大きくなる。このエネルギーを大きくするには、スピーカーユニットへの入力を大きくして、スピーカーユニットの振動板の駆動力を大きくしなければならない。ところが、スピーカーユニットの駆動力を大きくすると、スピーカー装置の筐体全体における不要振動が生じやすくなる。特許文献1のスピーカー装置のようにパッシブラジエーターを配置しても、筐体全体で発生する不要振動を抑制することはできない。
When a plurality of passive radiators are provided as in the speaker device of
特許文献1のスピーカー装置において筐体全体の不要振動を抑制するには、筐体の強度を強くして、重量を重くすればよい。すなわち、筐体を補強すればよい。しかし、筐体を補強すると、スピーカー装置の構造上の制約が大きくなり、製造コストも上昇する。
In the speaker device of
また、特許文献1のスピーカー装置のように2つのパッシブラジエーターを対向配置させると、スピーカー装置の筐体内部に平行面を創ることになる。平行面は、定在波を発生させる要因になる。定在波は、音響的に悪影響を及ぼす。したがって、スピーカー装置の筐体は、内部で定在波を生じさせない構造が望ましい。
Further, when two passive radiators are arranged to face each other as in the speaker device of
本発明は、上記の課題に鑑みたものであって、パッシブラジエーターを備えるスピーカー装置において、スピーカーユニットを含む装置全体の不要振動を抑制することができるスピーカー装置を提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of the above problems, and an object of the present invention is to provide a speaker device that can suppress unnecessary vibration of the entire device including the speaker unit in a speaker device including a passive radiator.
本発明は、少なくとも1つのスピーカーユニットと、少なくとも2つのパッシブラジエーターと、を筐体に備えるスピーカー装置であって、前記スピーカーユニットと前記パッシブラジエーターは、前記パッシブラジエーターのそれぞれが備える振動板の振動方向と前記スピーカーユニットの振動板の振動方向が交差するように、配置されている、ことを主要な特徴とする。 The present invention is a speaker device including at least one speaker unit and at least two passive radiators in a housing, wherein the speaker unit and the passive radiator are vibration directions of a diaphragm included in each of the passive radiators. And the speaker unit diaphragm are arranged so that their vibration directions intersect each other.
本発明によれば、スピーカーユニットを含む装置全体の不要振動を抑制することができるスピーカー装置を提供することができる。 ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, the speaker apparatus which can suppress the unnecessary vibration of the whole apparatus containing a speaker unit can be provided.
以下、本発明に係るスピーカー装置の実施例について、図面を参照しながら説明する。図1乃至図4は、本実施例に係るスピーカー装置100の全体形状を示す図である。図1は、スピーカー装置100の正面図である。スピーカー装置100は、筐体10の一部である正面11に形成されている開口部には、スピーカーユニット1が固定されている。正面11の開口部は、正面11の高さ方向中央部のやや上方に形成されている。
Hereinafter, embodiments of a speaker device according to the present invention will be described with reference to the drawings. 1 to 4 are diagrams illustrating the overall shape of the
スピーカーユニット1は、いわゆるアクティブスピーカーを前提として説明する。アクティブスピーカーは、入力信号を増幅するための増幅回路を内蔵するものである。なお、スピーカーユニット1はアクティブスピーカーに限られることはなく、増幅器を内蔵しないもの(いわゆるパッシブスピーカー)であってもよい。
The
スピーカーユニット1のいわゆる駆動系を構成する振動板は、入力される電気信号に応じて動作する。
A diaphragm constituting a so-called drive system of the
スピーカー装置100は、床や机上に設置して使用されることが多い。そこで、スピーカーユニット1の配置を正面11の上方に偏らせることで、使用状態に、スピーカーユニット1が使用者の耳方向に向くようになることを意図している。なお、スピーカー装置100におけるスピーカーユニット1の配置は、これに限られるものではない。スピーカーユニット1は、筐体10の正面11の中央付近に配置されてもよい。
The
図2は、スピーカー装置100の天面図である。図2に示されるように、スピーカー装置100の筐体10は、正面11と、背部斜面12と、背面13と側面14と、を有してなる。
FIG. 2 is a top view of the
正面11の両端部から奥行き方向(図2の紙面上方向)に向かって、左右の側面14が連なっている。これら側面14のそれぞれの後端部から斜め後方(図2の紙面右斜め方向と左斜め方向)に向かって背部斜面12が連なっている。背部斜面12の端部同士は背面13によりつながっている。以上の各面を備えるスピーカー装置100の外形は、天面視において矩形の後側角部を切除して傾斜面にした形の変形6角形である。なお、スピーカー装置100は、後述するように、スピーカーユニット1とパッシブラジエーター2が所定の関係を満たすように配置できればよい。したがって、外形は上記に限るものではない。例えば、背部斜面12の後端部同士をつなげて背面13を除いた形状(天面視形状が五角形状)であってもよい。
The left and
背部斜面12は、背面13に連なっている端部と側面14に連なっている端部がある。背部斜面12の背面13側端部と側面14側端部の正面11からの距離を比較すると、背面13側端部の方が側面14側端部よりも遠い。すなわち、背部斜面12は、側面14側他端部から背面13側端部に向かって、筐体10の奥行き方向に傾斜している。筐体10は2つの背部斜面12を備えていて、一方の背部斜面12に第1パッシブラジエーター21が配置されている。また、他方の背部斜面12には第2パッシブラジエーター22が配置されている。以上から明らかなように、スピーカー装置100は、第1パッシブラジエーター21と第2パッシブラジエーター22が、スピーカーユニット1に対して、筐体10の奥行方向において傾斜している。
The
筐体10の背面13には、端子3が配置されている。第1パッシブラジエーター21と、第2パッシブラジエーター22と、端子3の詳細については後述する。
A
図3は、スピーカー装置100の背面図である。図3に示されるように、左右の背部斜面12にはそれぞれ、開口部が形成されている。右側(図3において左側)の背部斜面12の開口部には、第1パッシブラジエーター21が固定されている。左側(図3において右側)の背部斜面12の開口部には、第2パッシブラジエーター22が固定されている。第1パッシブラジエーター21と第2パッシブラジエーター22は、筐体10の高さ方向の位置が同一になるように配置されている。第1パッシブラジエーター21と第2パッシブラジエーター22によってパッシブラジエーター2が構成されている。
FIG. 3 is a rear view of the
端子3は、スピーカーユニット1が内蔵する増幅器(アンプ)への電源を供給する電源端子と、音楽プレーヤーなどから出力される信号をスピーカーユニット1に入力する信号端子と、を有してなる。図3に示されるように端子3は、2つの端子から構成されている。例えば、一方の端子は電源線(HOT/GNDの2本)が接続される電源端子であって、他方の端子は信号線(HOT/GNDの2本)が接続される信号端子である。
The
本実施例に係るスピーカー装置100は、端子3が筐体10の背面13の下端近傍に配置されているが、端子3の位置はこれに限るものではない。端子3には、電源線と信号線が接続されるので、使用時において電源線や信号線が邪魔にならければ、他の位置でもよい。なお、スピーカーユニット1にパッシブスピーカーを用いる場合は、端子3は信号端子のみで構成される。
In the
図3に例示したパッシブラジエーター2の振動板は、平面振動板である。また、パッシブラジエーター2の振動板の外形は楕円形である。しかし、パッシブラジエーター2の振動板の形状等は、これに限るものではない。
The diaphragm of the
第1パッシブラジエーター21の振動板と第2パッシブラジエーター22の振動板は、背部斜面12の向きに沿っているので、筐体10の外側に向いている。第1パッシブラジエーター21の振動板の中心軸と第2パッシブラジエーター22の振動板の中心軸は、共通の(同一の)面上にある。しかも、第1パッシブラジエーター21の振動板と第2パッシブラジエーター22の振動板は、互いに正対していない。
Since the diaphragm of the first
図4は、スピーカー装置100の側面図である。図4(a)はスピーカー装置100の左側面図である。図4(b)はスピーカー装置100の右側面図である。図4に示されるように、正面11は、底面(図示しない)に対して後方に傾斜している。背面13は、正面11と平行である。すなわち、背面13も底面に対して後方に傾斜している。すなわち、スピーカー装置100の側面視の形状は、台形状であって、正面11から背面13にかけて高さが低くなっている。
FIG. 4 is a side view of the
第1パッシブラジエーター21及び第2パッシブラジエーター22は、背部斜面12の高さ方向の中央よりもやや上寄りに、中心軸がくるように固定されている。
The first
スピーカーユニット1の中心線と第1パッシブラジエーター21と第2パッシブラジエーター22の中心線は、同一の平面上にある。スピーカー装置100を水平面上に設置したとき、スピーカーユニット1の中心線と第1パッシブラジエーター21と第2パッシブラジエーター22の中心線を含む平面は、水平面に対して傾斜する。
The center line of the
次に、スピーカーユニット1とパッシブラジエーター2の配置関係について、図5及び図6を用いて説明する。図5は、図1におけるB−B線断面図である。図5に示されるように、正面11に直交する軸であって、スピーカーユニット1の中心を通過する軸(スピーカーユニット1の中心軸)を含む左右方向の面の上に、第2パッシブラジエーター22の中心軸が位置するように配置されている。言い換えると、スピーカーユニット1の中心軸を含む面上に第2パッシブラジエーター22の中心がある。
Next, the arrangement relationship between the
ここで、「中心軸」とは、スピーカーユニット1の振動板およびパッシブラジエーター2の振動板のそれぞれの重心を通る軸をいう。あるいは、「中心軸」とは、スピーカーユニット1の駆動部(振動板やボイスコイル、ダンパー、エッジなど)とパッシブラジエーター2の駆動部(振動板、エッジなど)のそれぞれの重心を通る軸をいう。
Here, the “center axis” refers to an axis passing through the center of gravity of each of the diaphragm of the
図5では図示されていない第1パッシブラジエーター21は、第2パッシブラジエーター22と高さ方向の位置が同じになるように配置されている。したがって、スピーカーユニット1の中心軸を含む左右方向の面の上に第1パッシブラジエーター21の中心軸が位置するように配置されている。言い換えると、スピーカーユニット1の中心軸を含む面上に第2パッシブラジエーター22の中心がある。
The first passive radiator 21 (not shown in FIG. 5) is arranged so that the position in the height direction is the same as that of the second
すなわち、スピーカーユニット1の中心軸と、第1パッシブラジエーター21の中心軸と、第2パッシブラジエーター22の中心軸は、同一の平面上に存在するように、スピーカーユニット1とパッシブラジエーター2は、配置されている。
That is, the
図6は、図4におけるA−A線断面図である。図6に示されるように、スピーカー装置100は、正面11を構成するバッフル板の裏面側にスピーカーユニット1のフレームが固定されている。また、一方の背部斜面12の裏側に第1パッシブラジエーター21のフレームが固定され、他方の背部斜面12の裏側に第2パッシブラジエーター22のフレームが、それぞれ固定されている。
6 is a cross-sectional view taken along line AA in FIG. As shown in FIG. 6, in the
背部斜面12は、奥行き方向において、正面11に対して平行ではなく、傾斜している。したがって、スピーカーユニット1側から奥行き方向を見ると、第1パッシブラジエーター21と第2パッシブラジエーター22は、ぞれぞれ、スピーカーユニット1に対して奥行き方向に向かって傾斜している。なお、第1パッシブラジエーター21と第2パッシブラジエーター22の傾斜方向は、それぞれ、筐体10の外側斜め方向である。
The
スピーカーユニット1の振動板は、入力される電気信号により生ずる駆動力に応じて駆動されて振動する。スピーカーユニット1の振動板が駆動される方向は、スピーカー装置100の前後方向(図6の紙面左右方向)である。図6に示されるように、スピーカーユニット1が備える振動板の振動方向をX方向とする。また、X方向と直交する方向であって、水平面と平行する方向をY方向とする。
The diaphragm of the
このスピーカーユニット1の動作により生ずるエネルギーをPaとする。すなわち、エネルギーPaが向かう方向は、筐体10の前後方向(紙面左右方向)に相当するX方向である。
The energy generated by the operation of the
第1パッシブラジエーター21と第2パッシブラジエーター22のそれぞれの振動板は、このPaの影響を受けて振動する。第1パッシブラジエーター21と第2パッシブラジエーター22の振動板の振動方向は、スピーカーユニット1から見たときの斜め外側方向である。言い換えると、振動板は、X方向とY方向とを含む面上に存在する方向に振動し、その振動方向は、X方向と交差する方向である。
The diaphragms of the first
第1パッシブラジエーター21の振動板を振動させるエネルギーを「Pb1」とする。Pb1は、X方向とY方向とを含む面上に存在し、かつ、X方向と交差する方向(斜め外側方向)に第1パッシブラジエーター21の振動板を振動させる。また、第2パッシブラジエーター22の振動板を振動させるエネルギーを「Pb2」とする。Pb2は、X方向とY方向とを含む面(XY平面)上に存在し、かつ、X方向と交差する方向(斜め外側方向)に第2パッシブラジエーター22の振動板を振動させる。なお、図5に示すように、PaとPb2は、スピーカーユニット1の中心軸によってXY平面上で線対称になっている。
The energy for vibrating the diaphragm of the first
Pb1とPb2は、それぞれ、X方向とY方向の二つの方向のエネルギー成分の合成エネルギーである。図6においてPb1とPb2で示されたエネルギー成分に含まれるエネルギー成分の一つは、スピーカーユニット1の振動板の振動方向に対し、平行方向のエネルギー成分である。言い換えると、Pb1とPb1で示されたエネルギー成分の一つは、スピーカーユニット1から見て前後方向(図6の紙面左右方向)のエネルギー成分すなわちX方向のエネルギー成分である。このエネルギー成分の方向は、スピーカーユニット1の中心軸との平行方向である。
Pb1 and Pb2 are combined energies of energy components in two directions, the X direction and the Y direction, respectively. In FIG. 6, one of the energy components included in the energy components indicated by Pb <b> 1 and Pb <b> 2 is an energy component parallel to the vibration direction of the diaphragm of the
Pb1aとPb2で示されたエネルギー成分に含まれるエネルギー成分のもう一つは、スピーカーユニット1の振動板の振動方向に対して、直交する方向のエネルギー成分である。言い換えると、Pb1とPb2に含まれるエネルギー成分のもう一つは、スピーカーユニット1から見て左右方向(図6の紙面上下方向)のエネルギー成分すなわちY方向のエネルギー成分である。このエネルギー成分の方向は、スピーカーユニット1の中心軸と交差する方向である。
Another energy component included in the energy components indicated by Pb1a and Pb2 is an energy component in a direction orthogonal to the vibration direction of the diaphragm of the
図6では、「Pa」、「Pb1」、「Pb2」をそれぞれ、矢印線で表している。なお、図6に示されるように、スピーカーユニット1の中心軸線とPb1が交差する角度を「θ1」とする。また、スピーカーユニット1の中心軸線とPb2が交差する角度を「θ2」とする。
In FIG. 6, “Pa”, “Pb1”, and “Pb2” are each represented by an arrow line. As shown in FIG. 6, the angle at which the central axis of the
θ1は、第1パッシブラジエーター21の振動板の振動方向の中心線(第1中心線)とスピーカーユニット1の中心軸線とを含む平面上において、第1中心線と中心軸線が形成する角度である。
θ1 is an angle formed by the first center line and the center axis on a plane including the center line (first center line) in the vibration direction of the diaphragm of the first
θ2は、第2パッシブラジエーター22の振動板の振動方向の中心線(第2中心線)とスピーカーユニット1の中心軸線とを含む平面上において、第2中心線と中心軸線が形成する角度である。
θ2 is an angle formed by the second center line and the center axis on a plane including the center line (second center line) in the vibration direction of the diaphragm of the second
Pb1とPb2に含まれるエネルギー成分のうち、スピーカーユニット1から見て前後方向に向かうエネルギー成分は、スピーカーユニット1の振動板のPaと対向する(相反する)方向でのエネルギー成分である。このエネルギー成分の一部によって、スピーカーユニット1で不要振動が生じたときに、そのエネルギーであるPaを抑制することになる。このように、スピーカー装置100は、スピーカー装置100の不要振動を第1パッシブラジエーター21と第2パッシブラジエーター22の上記エネルギー成分により、抑制することができる。
Of the energy components included in Pb1 and Pb2, the energy component heading in the front-rear direction when viewed from the
また、Pb1とPb2に含まれるエネルギーのうち、スピーカーユニット1の中心軸と直交方向のエネルギー成分は、互いに相反する方向に向いている。したがって、第1パッシブラジエーター21と第2パッシブラジエーター22のそれぞれの振動板により生ずる不要振動は、これらのエネルギー成分により互いに相殺されて抑制される。
In addition, among the energy contained in Pb1 and Pb2, energy components orthogonal to the central axis of the
上記の効果を発揮させるには、スピーカー装置100において、下記の条件式を満たすようにスピーカーユニット1とパッシブラジエーター2を配置させればよい。
In order to exert the above effect, the
(条件式)
Pa=Pb1・cos(θ1)+Pb2・cos(θ2)
Pb1・sin(θ1)=Pb2・sin(θ2)
(Conditional expression)
Pa = Pb1 · cos (θ1) + Pb2 · cos (θ2)
Pb1 · sin (θ1) = Pb2 · sin (θ2)
上記の条件式を満たすことで、スピーカー装置100は、パッシブラジエーター2の振動板の相互の作用によって、パッシブラジエーター2の各振動板の不要振動を抑制することができる。言い換えると、スピーカー装置100は、第1パッシブラジエーター21の中心軸と第2パッシブラジエーター22の中心軸を同軸上において、互いの振動板を正対させて配置させずとも、パッシブラジエーター2の振動板の不要振動を抑制できる。
By satisfy | filling said conditional expression, the
また、第1パッシブラジエーター21と第2パッシブラジエーター22によって、スピーカーユニット1の不要振動も抑制することができる。すなわち、スピーカー装置100は、第1パッシブラジエーター21と第2パッシブラジエーター22の作用によって、スピーカー装置100全体の不要振動を抑制することができる。
Moreover, the unnecessary vibration of the
なお、スピーカー装置100は、背部斜面12が天板と底板に連なっていて、パッシブラジエーター2がスピーカーユニット1からみて上下外側方向に向かって配置されていてもよい。
In the
また、スピーカー装置100は、パッシブラジエーター2の数を二つに限るものではない。スピーカー装置100がパッシブラジエーター2を三つ、四つ・・・備えてもよい。例えば、スピーカー装置100がパッシブラジエーター2を三つ備える場合、背面13の幅寸法を大きくして、背面13の一部に第3パッシブラジエーター(不図示)を配置すればよい。この場合、第1パッシブラジエーター21と第2パッシブラジエーター22は、上記の実施例よりも小型のものでよい。
Further, the
パッシブラジエーター2を三つ以上用いてスピーカー装置100を構成するには、スピーカーユニット1の正面方向とは異なる方向に複数のパッシブラジエーター2を配置し、かつ、それぞれの角度や重量を最適なものにすればよい。パッシブラジエーター2を三つ以上のもので構成すれば、パッシブラジエーター2のそれぞれを小型のものにしても有効振動面積を大きくすることができ、意匠面の自由度も上がる。この場合、第1パッシブラジエーター21と第2パッシブラジエーター22の振動板は小さくしても、第3パッシブラジエーターによって、スピーカーユニット1による不要振動は抑制することができる。
In order to configure the
以上説明したスピーカー装置100は、複数のパッシブラジエーター2を備えることで、低音域の再現性や音質の向上を図りつつ、パッシブラジエーター2において生ずる不要振動を抑制し、さらに、全体の不要振動も抑制する。この効果を得るために、筐体10の重量を増したり、強度を高めたり、筐体10の構造に工夫を凝らす必要はないから、筐体10の意匠性に自由度がある。
The
また、スピーカー装置100は、各振動板が配置されていている筐体10の面が互いに平行関係ではないので、定在波は発生しにくい構造になっている。すなわち、スピーカー装置100は、定在波の発生による悪影響を受けることはなく、スピーカーユニット1における、音の再現性を向上させることができる。
In addition, the
次に、本発明に係るスピーカー装置の別の実施例について、図面を参照しながら説明する。既に説明をした実施例と同様の構成については、同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。図7は、本実施例に係るオーディオスピーカー101の天面図である。
Next, another embodiment of the speaker device according to the present invention will be described with reference to the drawings. The same reference numerals are given to the same configurations as those in the embodiment already described, and detailed description is omitted. FIG. 7 is a top view of the
図7に示されるように、オーディオスピーカー101は、筐体10を構成する背部斜面12の後方に追加壁面15を備える。追加壁面15は、背部斜面12との間に、所定の寸法の間隙を形成している。この間隙は、背面13側の隙間によって外気と連通している。
As shown in FIG. 7, the
追加壁面15は、背部斜面12に配置されている第1パッシブラジエーター21と第2パッシブラジエーター22に対する音響抵抗として作用する。第1パッシブラジエーター21と第2パッシブラジエーター22の振動板が駆動されることで生ずる音波は、追加壁面15と背部斜面12との間を通り、背部斜面12と背面13との間隙から出力される。この追加壁面15を設けることで、パッシブラジエーター2の過剰な振幅を抑制することができ、いわゆる空振り現状を防止することができる。これによって、低音域の音質をさらに向上させることができる。
The
1 スピーカーユニット
2 パッシブラジエーター
10 筐体
21 第1パッシブラジエーター
22 第2パッシブラジエーター
100 スピーカー装置
DESCRIPTION OF
Claims (6)
前記スピーカーユニットと前記パッシブラジエーターは、
前記パッシブラジエーターのそれぞれが備える振動板の振動方向と前記スピーカーユニットの振動板の振動方向が交差するように、配置されている、
ことを特徴とするスピーカー装置。 A speaker device comprising at least one speaker unit and at least two passive radiators in a housing,
The speaker unit and the passive radiator are:
Arranged so that the vibration direction of the diaphragm provided in each of the passive radiators intersects the vibration direction of the diaphragm of the speaker unit,
A speaker device characterized by that.
請求項1記載のスピーカー装置。 The passive radiator diaphragm is vibrated by an energy component in a direction intersecting with an energy component in a direction parallel to a vibration direction of the diaphragm of the speaker unit.
The speaker device according to claim 1.
前記パッシブラジエーターは、振動板が前記筐体から外側に向いている、
請求項1または2記載のスピーカー装置。 The vibration direction of the diaphragm of the passive radiator intersects with the vibration direction of the diaphragm of the speaker unit at a predetermined angle,
The passive radiator has a diaphragm facing outward from the housing.
The speaker device according to claim 1 or 2.
請求項1乃至3のいずれかに記載のスピーカー装置。
(条件式)
Pa=Pb1・cos(θ1)+Pb2・cos(θ2)
Pb1・sin(θ1)=Pb2・sin(θ2)
但し、
Paは、前記スピーカーユニットの振動板のエネルギー、
Pb1は、2つのパッシブラジエーターのうちの1のパッシブラジエーターの振動板を振動させるエネルギーであって、スピーカーユニットの振動板の振動方向に対し、平行方向のエネルギー成分と交差する方向のエネルギー成分とを合成したエネルギー、
Pb2は、2つのパッシブラジエーターのうちの他のパッシブラジエーターの振動板を振動させるエネルギーであって、スピーカーユニットの振動板の振動方向に対し、平行方向のエネルギー成分と交差する方向のエネルギー成分とを合成したエネルギー、
θ1は、前記1のパッシブラジエーターの振動板の振動方向の中心線と前記スピーカーユニットの振動板の振動方向の中心線がなす角度、
θ2は、前記他のパッシブラジエーターの振動板の振動方向の中心線と前記スピーカーユニットの振動板の振動方向の中心線がなす角度、
である。 The energy of the speaker unit and the energy of the passive radiator satisfy the following conditional expression:
The speaker device according to claim 1.
(Conditional expression)
Pa = Pb1 · cos (θ1) + Pb2 · cos (θ2)
Pb1 · sin (θ1) = Pb2 · sin (θ2)
However,
Pa is the energy of the diaphragm of the speaker unit,
Pb1 is the energy that vibrates the diaphragm of one of the two passive radiators, and the energy component in the direction intersecting with the energy component in the direction parallel to the vibration direction of the diaphragm of the speaker unit. Synthesized energy,
Pb2 is the energy that vibrates the diaphragm of the other passive radiator of the two passive radiators, and the energy component in the direction that intersects the energy component in the direction parallel to the vibration direction of the diaphragm of the speaker unit. Synthesized energy,
θ1 is an angle formed by the center line of the vibration direction of the diaphragm of the passive radiator and the center line of the vibration direction of the diaphragm of the speaker unit,
θ2 is an angle formed by the center line of the vibration direction of the diaphragm of the other passive radiator and the center line of the vibration direction of the diaphragm of the speaker unit,
It is.
前記スピーカーユニットと前記パッシブラジエーターのそれぞれは、前記壁面のうち、互いに異なる壁面に配置される、
請求項1乃至4のいずれかに記載のスピーカー装置。 The housing has a plurality of wall surfaces,
Each of the speaker unit and the passive radiator is disposed on different wall surfaces among the wall surfaces.
The speaker device according to claim 1.
請求項1乃至5のいずれかに記載のスピーカー装置。 The center line of the speaker unit and the center line of the passive radiator are on the same plane, and the plane is inclined with respect to a horizontal plane when the casing is installed on a horizontal plane.
The speaker device according to claim 1.
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2014083263A JP2015204539A (en) | 2014-04-15 | 2014-04-15 | speaker device |
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JP2014083263A JP2015204539A (en) | 2014-04-15 | 2014-04-15 | speaker device |
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ID=54597754
Family Applications (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107592596A (en) * | 2017-10-31 | 2018-01-16 | 深圳市尊特数码有限公司 | A kind of portable loudspeaker box |
CN110300358A (en) * | 2018-03-22 | 2019-10-01 | 宏碁股份有限公司 | A kind of loadspeaker structure |
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2014
- 2014-04-15 JP JP2014083263A patent/JP2015204539A/en active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN107592596B (en) * | 2017-10-31 | 2024-04-02 | 深圳市尊特数码有限公司 | Portable sound box |
CN110300358A (en) * | 2018-03-22 | 2019-10-01 | 宏碁股份有限公司 | A kind of loadspeaker structure |
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