JP2015203665A - 計装空気利用装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】湿度センサや露点温度センサを設置することなく、高圧の計装空気の現在の水分の状態を知る。
【解決手段】水分状態判定指標算出部15−1において、吸気側温度tin、吸気側圧力Pin、排気側温度tEX、排気側湿度hEXおよび排気側圧力PEXに基づいて、吸気側の空気の現在の水分の状態を示す水分状態判定指標として吸気側相対湿度換算値Eを算出する。この吸気側相対湿度換算値Eを結露リスク判定部15−2に送る。結露リスク判定部15−2は、吸気側相対湿度換算値Eを閾値と比較し、結露リスクを判定する。なお、水分状態判定指標として、吸気側圧力Pin、排気側温度tEX、排気側湿度hEXおよび排気側圧力PEXから算出される露点温度値Fを用いるようにしてもよい。
【選択図】 図1

Description

この発明は、高圧の計装空気を吸気側の空気とし、この高圧の計装空気を内部空気回路へ送り、この内部空気回路で利用された計装空気を排気側の空気として排気する計装空気利用装置に関するものである。
従来より、この種の計装空気利用装置として、図10にその内部構成のブロック図を示すようなポジショナが知られている(例えば、特許文献1,2参照)。同図において、1はI/F(インターフェイス)端子、2はCPU(Central Processing Unit)やメモリ等を備えた電気回路モジュール、3は電空変換器、4は電空変換器3からのノズル背圧PNを増幅し出力空気圧Poとして調節弁200へ供給するパイロットリレー(空気圧増幅器)、5は調節弁200の動作位置を検出し電気回路モジュール2のCPUへフィードバックする角度センサであり、これらによってポジショナ100(100C)が構成されている。
このポジショナ100では、入力電気信号IIN(4〜20mA)がコントローラ300から供与されると、すなわちコントローラ300からI/F端子1へ入力電気信号IINが与えられると、電気回路モジュール2のCPUは、入力電気信号IINと角度センサ5によって検出したフィードバック信号IFBから制御演算を行い その結果に応じた電流I1を電空変換器3へ与える。
電空変換器3は、空気圧供給源からの圧縮された空気圧Psの空気(高圧の計装空気)の供給を受けて、この計装空気の空気圧Psを電流I1に応じたノズル背圧PNに変換し、パイロットリレー4へ出力する。パイロットリレー4は、電空変換器3からのノズル背圧PNを増幅し、出力空気圧Poとして調節弁200へ供給する一方、調節弁200から戻されてくる調節弁200で利用された計装空気を排気PEとして大気へ排出する。これにより、調節弁200の弁開度が入力電気信号IINで示される設定開度に調整される。
特開平9−242706号公報 特表2009−526289号公報
しかしながら、このポジショナ100に供給される計装空気には、水分が混入している場合もある。実際の現場では、異物や水分の混入が認められ、それらがポジショナの空気回路内に侵入することで、内部に一時的又は恒久的な詰まりを発生させてトラブルとなる。異物に関しては、フィルタスクリーン等である程度補足可能であるが、水分に関しては、侵入を防止することができない。
なお、ポジショナの空気回路上に水分を吸収可能なフィルタを設置することが考えられるが、水分を捕捉する容量を持たせる必要があるため、空気回路上の大きな流路抵抗となり、ポジショナの制御性能を著しく低下させてしまう。更に、フィルタが水分の捕捉を続けることで、流路抵抗を増加させ、最終的に流路閉塞となることもある。また、空気の流れがある部分への設置となるため、確実な固定方法とメンテナンス性の両立が要求され、製品サイズの大型化,コストアップの要因となる。
このため、現在は水分除去用のフィルタは装備されておらず、フィールドにて水分の侵入が原因と思われるトラブルが度々発生している。このトラブルの検証作業時には、トラブルの発生原因となった水(結露により生じた水滴)が蒸発又は移動してしまっており、トラブルの再現性が非常に低く、痕跡も残りにくいため、トラブルの原因特定を困難にさせている。
なお、供給される計装空気の現在の湿度や露点温度を知ることができれば、結露が生じる虞があることを事前に把握して対処することが可能である。しかし、供給される計装空気は高圧であるため、一般的な湿度センサ設置することは困難であり、露点温度センサを設置できたとしてもその構造が特殊なものとなり、高価格化が避けられない。また、サイズが大きく、消費電力も大きくなる。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、湿度センサや露点温度センサを設置することなく、高圧の計装空気の現在の水分の状態を知ることが可能な計装空気利用装置を提供することにある。
このような目的を達成するために本発明は、高圧の計装空気を吸気側の空気とし、この高圧の計装空気を内部空気回路へ送り、この内部空気回路で利用された計装空気を排気側の空気として排気する計装空気利用装置において、少なくとも吸気側の空気の圧力、排気側の空気の温度,湿度および圧力に基づいて吸気側の空気の現在の水分の状態を示す水分状態判定指標を算出する水分状態判定指標算出部と、水分状態判定指標算出部によって算出された水分状態判定指標に基づいて吸気側の空気の結露に対するリスクを判定する結露リスク判定部とを備えることを特徴とする(請求項1)。
本発明では、少なくとも吸気側の空気の圧力(Pin)、排気側の空気の温度(tEX)、排気側の空気の湿度(hEX)および排気側の空気の圧力(PEX)に基づいて吸気側の空気の現在の水分の状態を示す水分状態判定指標が算出され、この算出された水分状態判定指標に基づいて吸気側の空気の結露に対するリスクが判定される。
本発明では、吸気側の空気の現在の水分の状態を示す水分状態判定指標として、例えば吸気側の空気の相対湿度換算値(E)を算出する(請求項2)。この場合、吸気側の空気の温度tin、吸気側の空気の圧力Pin、排気側の空気の温度tEX、排気側の空気の湿度hEXおよび排気側の空気の圧力PEXに基づいて、吸気側の空気の相対湿度換算値Eを算出することが可能である。
本発明において、水分状態判定指標として相対湿度換算値Eを算出する場合、算出された相対湿度換算値Eを予め定められた閾値と比較することによって吸気側の空気の結露に対するリスクを判定したり(請求項3)、算出された相対湿度換算値Eを予め定められた閾値と継続時間を条件に入れて比較することによって吸気側の空気の結露に対するリスクを判定したり(請求項4)、算出された相対湿度換算値Eの変化率に基づいて吸気側の空気の結露に対するリスクを判定したりする(請求項5)など、種々の判定方式が考えられる。
また、本発明において、吸気側の空気の現在の水分の状態を示す水分状態判定指標として、例えば吸気側の露点温度値(F)を算出するようにしてもよい(請求項6)この場合、吸気側の空気の圧力Pin、排気側の空気の温度tEX、排気側の空気の湿度hEXおよび排気側の空気の圧力PEXに基づいて、吸気側の空気の露点温度値Fを算出することが可能である。
本発明において、水分状態判定指標として露点温度値Fを算出する場合、算出された露点温度値Fを任意に設定された閾値と比較することによって吸気側の空気の結露に対するリスクを判定したり(請求項7)、算出された露点温度値Fを周囲温度から任意に設定された温度を差し引いた値を閾値として比較することによって吸気側の空気の結露に対するリスクを判定したりする(請求項8)など、種々の判定方式が考えられる。
なお、本発明において、計装空気の温度が常温であれば、庫内の周囲温度を吸気側の空気の温度tinや排気側の空気の温度tEXとして代用してもよく、排気側の空気を大気に排気するのであれば、大気圧を排気側の空気の湿度hEXと代用してもよい。
本発明によれば、少なくとも吸気側の空気の圧力、排気側の空気の温度、湿度および圧力に基づいて吸気側の空気の現在の水分の状態を示す水分状態判定指標を算出し、この算出した水分状態判定指標に基づいて吸気側の空気の結露に対するリスクを判定するようにしたので、湿度センサや露点温度センサを設置することなく、高圧の計装空気の水分の状態を知ることが可能となり、吸気側の空気の結露に対して事前に対処することができるようになる。
本発明に係る計装空気利用装置の一実施の形態(ポジショナの第1の実施の形態(実施の形態1))の要部を示す図である。 実施の形態1のポジショナのマイクロプロセッサにおけるCPUが行う処理動作を説明するためのフローチャートである。 吸気側相対湿度換算値を用いた結露リスクの判定の第1例(結露リスク判定1)を説明する図である。 吸気側相対湿度換算値を用いた結露リスクの判定の第2例(結露リスク判定2)を説明する図である。 ポジショナの第2の実施の形態(実施の形態2)の要部を示す図である。 実施の形態2のポジショナのマイクロプロセッサにおけるCPUが行う処理動作を説明するためのフローチャートである。 温度−飽和水蒸気圧曲線を例示する図である。 露点温度値を用いた結露リスクの判定の第1例(結露リスク判定4)を説明する図である。 露点温度値を用いた結露リスクの判定の第2例(結露リスク判定5)を説明する図である。 ポジショナの内部構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
〔実施の形態1(水分状態判定指標を吸気側相対湿度換算値とする例)〕
図1は本発明に係る計装空気利用装置の一実施の形態の要部を示す図である。図1には、本発明に係る計装空気利用装置の一実施の形態として、調節弁の弁開度を制御するポジショナの要部のブロック図を示している。
このポジショナ100(100A)は、高圧の計装空気を吸気側の空気とし、この吸気側の空気の温度を吸気側温度tinとして計測する吸気側温度センサ10と、吸気側の空気の圧力を吸気側圧力Pinとして計測する吸気側圧力センサ11とを備えている。また、内部空気回路12で利用された計装空気を排気側の空気とし、この排気側の空気の温度を排気側温度tEXとして計測する排気側温度センサ13と、排気側の空気の湿度を排気側湿度hEXとして計測する排気側湿度センサ14と、排気側の空気の圧力を排気側圧力PEXとして計測する排気側圧力センサ18とを備えている。
また、このポジショナ100Aにおいて、マイクロプロセッサ15は、メモリ記憶されたプログラムに従ってCPUが行う処理ブロックとして、水分状態判定指標算出部15−1と結露リスク判定部15−2とを備えている。
マイクロプロセッサ15において、水分状態判定指標算出部15−1は、吸気側温度センサ10からの吸気側温度tinと、吸気側圧力センサ11からの吸気側圧力Pinと、排気側温度センサ13からの排気側温度tEXと、排気側湿度センサ14からの排気側湿度hEXと、排気側圧力センサ18からの排気側圧力PEXとを入力とし、これら入力される吸気側温度tin,吸気側圧力Pin,排気側温度tEX,排気側湿度hEXおよび排気側圧力PEXに基づいて吸気側の空気の現在の水分の状態を示す水分状態判定指標として吸気側相対湿度換算値Eを算出する。
マイクロプロセッサ15において、結露リスク判定部15−2は、水分状態判定指標算出部15−1で水分状態判定指標として算出された吸気側相対湿度換算値Eを入力とし、この吸気側相対湿度換算値Eに基づいて吸気側の空気の結露に対するリスクを判定する。この結露リスク判定部15−2で判定された吸気側の空気の結露に対するリスクは警報・表示部16に送られる。
次に、図2に示すフローチャートを用いて、マイクロプロセッサ15におけるCPUが行う処理動作について具体的に説明する。
マイクロプロセッサ15において、水分状態判定指標算出部15−1は、吸気側温度センサ10からの吸気側温度tin(℃)と、吸気側圧力センサ11からの吸気側圧力Pin(kPa)と、排気側温度センサ13からの排気側温度tEX(℃)と、排気側湿度センサ14からの排気側湿度hEX(%RH)と、排気側圧力センサ18からの排気側圧力PEX(kPa)とを取り込み(ステップS101)、排気側温度tEXから排気側飽和水蒸気圧A(Pa)をA=100*(6.1078*10^(7.5・tEX/237.3+tEX))として算出する(ステップS102)。
次に、この算出した排気側飽和水蒸気圧Aと排気側湿度hEXと排気側圧力PEXとから、排気側水蒸気圧B(Pa)をB=(hEX*A/100)*(PEX/101.3k)として算出し(ステップS103)、この算出した排気側水蒸気圧Bと吸気側圧力Pinと排気側圧力PEXとから吸気側水蒸気圧C(Pa)をC=(Pin/PEX)*Bとして算出する(ステップS104)。
そして、吸気側温度tinから吸気側飽和水蒸気圧DをD=100*(6.1078*10^(7.5・tin/237.3+tin))として算出し(ステップS105)、ステップS104で算出した吸気側水蒸気圧CとステップS105で算出した吸気側飽和水蒸気圧DとからE=C/Dとして吸気側相対湿度換算値Eを算出する(ステップS106)。
水分状態判定指標算出部15−1は、このようにして吸気側相対湿度換算値Eを算出した後、この算出した吸気側相対湿度換算値Eを結露リスク判定部15−2へ送る。結露リスク判定部15−2は、水分状態判定指標算出部15−1から送られてくる吸気側相対湿度換算値Eに基づいて、吸気側の空気の結露に対するリスクを判定する(ステップS107)。
結露リスク判定部15−2では、予め定められたロジックで、結露リスクの判定を行う。以下、吸気側相対湿度換算値Eを用いた結露リスクの判定の第1例を結露リスク判定1として、吸気側相対湿度換算値Eを用いた結露リスクの判定の第2例を結露リスク判定2として、吸気側相対湿度換算値Eを用いた結露リスクの判定の第3例を結露リスク判定3として、そのロジックについて説明する。
〔結露リスク判定1〕
結露リスク判定1では、図3に示すようなロジックで、結露リスクの判定を行う。すなわち、吸気側相対湿度換算値Eと予め段階的に定められている閾値とを比較し、吸気側相対湿度換算値Eが「0.95〜」(0.95以上:相対湿度100%RH相当)であれば、結露リスク大と判定する。吸気側相対湿度換算値Eが「0.9〜0.95」(0.9以上0.95未満:相対湿度95%RH相当)であれば、結露リスク中と判定し、吸気側相対湿度換算値Eが「0.85〜0.9」(0.85以上0.9未満:相対湿度90%RH相当)であれば、結露リスク小と判定し、吸気側相対湿度換算値Eが「〜0.85」(0.85未満:相対湿度85%RH相当)であれば、結露リスクなしと判定する。
〔結露リスク判定2〕
結露リスク判定2では、結露リスク判定1に継続時間条件を追加し、図4に示すようなロジックで結露リスクの判定を行う。吸排気変化が大きく、結露リスク判定1では過敏過ぎるような場合、継続時間を判定条件に入れる。すなわち、吸気側相対湿度換算値Eと予め段階的に定められている閾値とを継続時間を条件に入れて比較し、吸気側相対湿度換算値Eが「0.95〜」(0.95以上:相対湿度100%RH相当)で10分以上継続すれば結露リスク大と判定し、吸気側相対湿度換算値Eが「0.9〜0.95」(0.9以上0.95未満:相対湿度95%RH相当)で30分以上継続すれば結露リスク中と判定し、吸気側相対湿度換算値Eが0.85以上0.9未満(相対湿度90%RH相当)で60分以上継続すれば結露リスク小と判定し、吸気側相対湿度換算値Eが「〜0.85」(0.85未満:相対湿度85%RH相当)であれば継続時間とは無関係に結露リスクなしと判定する。
〔結露リスク判定3〕
結露リスク判定3では、相対湿度換算値Eの変化率から結露リスクを判定する。例えば、1秒毎に各データを計測し、吸気側相対湿度換算値Eを算出する。この算出した吸気側相対湿度換算値Eを時間微分し任意の閾値を超えた(加湿)場合に、結露リスクがあると判定する。これにより、供給される計装空気に一時的に大量の水分が混入したり、配管類の急な環境変化があったりして、相対湿度が急上昇するようなリスクを判別することが可能となる。
なお、結露リスク判定1,2では、相対湿度換算値Eに対する閾値を段階的に定めるようにしたが、必ずしも段階的に定めなくてもよく、1段階であっても構わない。また、結露リスク判定3において、相対湿度換算値Eの変化率に対する閾値を段階的に定め、結露リスクを段階的に判定するようにしてもよい。
結露リスク判定部15−2は、このようにして結露リスクを判定し、その判定結果を警報・表示部16に送る(ステップS108)。警報・表示部16は、結露リスク判定部15−2からの判定結果を画面上に表示したり、通信により上位コントローラへ判定結果を通知する。
〔実施の形態2:水分状態判定指標を露点温度値とする例〕
図5に水分状態判定指標を露点温度値とした場合のポジショナの要部のブロック図を実施の形態2として示す。同図において、図1と同一符号は図1を参照して説明した構成要素と同一或いは同等の構成要素を示し、その説明は省略する。
この実施の形態2において、吸気側には吸気側温度センサ10を設けておらず、吸気側からは吸気側圧力センサ11が計測する吸気側圧力Pinのみをマイクロプロセッサ15へ送るようにしている。
マイクロプロセッサ15において、水分状態判定指標算出部15−1は、吸気側圧力センサ11からの吸気側圧力Pinと、排気側温度センサ13からの排気側温度tEXと、排気側湿度センサ14からの排気側湿度hEXと、排気側圧力センサ18からの排気側圧力PEXとを入力とし、これら入力される吸気側圧力Pin,排気側温度tEX,排気側湿度hEXおよび排気側圧力PEXに基づいて吸気側の空気の現在の水分の状態を示す水分状態判定指標として露点温度値Fを算出する。
マイクロプロセッサ15において、結露リスク判定部15−2は、水分状態判定指標算出部15−1で水分状態判定指標として算出された露点温度値Fを入力とし、この露点温度値Fに基づいて吸気側の空気の結露に対するリスクを判定する。この結露リスク判定部15−2で判定された吸気側の空気の結露に対するリスクは警報・表示部16に送られる。
次に、図6に示すフローチャートを用いて、マイクロプロセッサ15におけるCPUが行う処理動作について具体的に説明する。
マイクロプロセッサ15において、水分状態判定指標算出部15−1は、吸気側圧力センサ11からの吸気側圧力Pin(kPa)と、排気側温度センサ13からの排気側温度tEX(℃)と、排気側湿度センサ14からの排気側湿度hEX(%RH)と、排気側圧力センサ18からの排気側圧力PEX(kPa)とを取り込み(ステップS201)、排気側温度tEXから排気側飽和水蒸気圧A(Pa)をA=100*(6.1078*10^(7.5・tEX/237.3+tEX))として算出する(ステップS202)。
次に、この算出した排気側飽和水蒸気圧Aと排気側湿度hEXと排気側圧力PEXとから、排気側水蒸気圧B(Pa)をB=(hEX*A/100)*(PEX/101.3k)として算出し(ステップS203)、この算出した排気側水蒸気圧Bと吸気側圧力Pinと排気側圧力PEXとから吸気側水蒸気圧C(Pa)をC=(Pin/PEX)*Bとして算出する(ステップS204)。
そして、ステップS204で算出した吸気側水蒸気圧Cを吸気側飽和水蒸気圧D’とし、吸気側飽和水蒸気圧D’から露点温度値Fを算出する(ステップS205:図7参照)。この例では、y=In(D/611.2)としてyを求め、y≧0の時は、F(℃)=13.715*y+8.426*10^−1*y^2+1.905*10^−2*y^3+7.816*10^−4*y^4として、y<0の時は、F(℃)=13.72*y+7.367*10^−1*y^2+3.32*10^−2*y^3+7.786*10^−4*y^4として、露点温度値Fを求める。
水分状態判定指標算出部15−1は、このようにして露点温度値Fを算出した後、この算出した露点温度値Fを結露リスク判定部15−2へ送る。結露リスク判定部15−2は、水分状態判定指標算出部15−1から送られてくる露点温度値Fに基づいて、吸気側の空気の結露に対するリスクを判定する(ステップS206)。
結露リスク判定部15−2では、予め定められたロジックで、結露リスクの判定を行う。以下、露点温度値Fを用いた結露リスクの判定の第1例を結露リスク判定4として、露点温度値Fを用いた結露リスクの判定の第2例を結露リスク判定5として、そのロジックについて説明する。
〔結露リスク判定4〕
結露リスク判定4では、図8(a)に示すようなロジックで、結露リスクの判定を行う。すなわち、露点温度値Fと任意に定められた閾値Fthとを比較し、露点温度値Fが閾値Fthを超えた場合に結露リスクありと判定する。
なお、図8(b)に示すように閾値Fthを段階的に定め(Fth1<Fth2<Fth3)、露点温度値Fが閾値Fth1を超えた場合に結露リスク小、露点温度値Fが閾値Fth2を超えた場合に結露リスク中、露点温度値Fが閾値Fth3を超えた場合に結露リスク大と判定するようにしてもよい。
〔結露リスク判定5〕
結露リスク判定5では、図9(a)に示すようなロジックで、結露リスクの判定を行う。すなわち、周囲温度センサ17によって庫内の温度を周囲温度txとして検出するようにし、この周囲温度txから任意に設定された温度(例えば、10℃)を差し引いた値を閾値Fthとし、露点温度値Fが閾値Fthを超えた場合に結露リスクありと判定するようにする。
なお、図9(b)に示すように任意に設定される温度との差として得られる閾値Fthを段階的に定め(Fth1<Fth2<Fth3)、露点温度値Fが閾値Fth1を超えた場合に結露リスク小、露点温度値Fが閾値Fth2を超えた場合に結露リスク中、露点温度値Fが閾値Fth3を超えた場合に結露リスク大と判定するようにしてもよい。
上述した実施の形態では、排気側圧力センサ18で排気側圧力PEXを計測するようにしたが、排気側圧力PEXが大気圧である場合には、排気側圧力センサ18を設けずに、排気側圧力PEXを大気圧であるとみなして水分状態判定指標算出部部15−1での水分状態判定指標の算出を行うようにしてもよい。
また、上述した実施の形態では、吸気側温度センサ10によって吸気側温度tinを計測し、排気側温度センサ13によって排気側温度tEXを計測するようにしたが、計装空気の温度が常温であれば、周囲温度センサ17によって計測される周囲温度txを吸気側の空気の温度tinや排気側の空気の温度tEXとして代用してもよい。
また、上述した実施の形態では、ポジショナを例にとって説明したが、高圧の計装空気を吸気側の空気とし、この高圧の計装空気を内部空気回路へ送り、この内部空気回路で利用された計装空気を排気側の空気として排気する装置であればよく、ポジショナと同様にして適用することができる。
〔実施の形態の拡張〕
以上、実施の形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明の技術思想の範囲内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
10…吸気側温度センサ、11…吸気側圧力センサ、12…内部空気回路、13…排気側温度センサ、14…排気側湿度センサ、15…マイクロプロセッサ、15−1…水分状態判定指標算出部、15−2…結露リスク判定部、16…警報・表示部、17…周囲温度センサ、18…排気側圧力センサ、100(100A,100B)…ポジショナ。

Claims (8)

  1. 高圧の計装空気を吸気側の空気とし、この高圧の計装空気を内部空気回路へ送り、この内部空気回路で利用された計装空気を排気側の空気として排気する計装空気利用装置において、
    少なくとも前記吸気側の空気の圧力、前記排気側の空気の温度,湿度および圧力に基づいて前記吸気側の空気の現在の水分の状態を示す水分状態判定指標を算出する水分状態判定指標算出部と、
    前記水分状態判定指標算出部によって算出された水分状態判定指標に基づいて前記吸気側の空気の結露に対するリスクを判定する結露リスク判定部と
    を備えることを特徴とする計装空気利用装置。
  2. 請求項1に記載された計装空気利用装置において、
    前記水分状態判定指標算出部は、
    前記水分状態判定指標として吸気側の空気の相対湿度換算値を算出する
    ことを特徴とする計装空気利用装置。
  3. 請求項2に記載された計装空気利用装置において、
    前記結露リスク判定部は、
    前記水分状態判定指標算出部によって算出された相対湿度換算値を予め定められた閾値と比較することによって前記吸気側の空気の結露に対するリスクを判定する
    ことを特徴とする計装空気利用装置。
  4. 請求項2に記載された計装空気利用装置において、
    前記結露リスク判定部は、
    前記水分状態判定指標算出部によって算出された相対湿度換算値を予め定められた閾値と継続時間を条件に入れて比較することによって前記吸気側の空気の結露に対するリスクを判定する
    ことを特徴とする計装空気利用装置。
  5. 請求項2に記載された計装空気利用装置において、
    前記結露リスク判定部は、
    前記水分状態判定指標算出部によって算出された相対湿度換算値の変化率に基づいて前記吸気側の空気の結露に対するリスクを判定する
    ことを特徴とする計装空気利用装置。
  6. 請求項1に記載された計装空気利用装置において、
    前記水分状態判定指標算出部は、
    前記水分状態判定指標として吸気側の空気の露点温度値を算出する
    ことを特徴とする計装空気利用装置。
  7. 請求項6に記載された計装空気利用装置において、
    前記結露リスク判定部は、
    前記水分状態判定指標算出部によって算出された露点温度値を任意に設定された閾値と比較することによって前記吸気側の空気の結露に対するリスクを判定する
    ことを特徴とする計装空気利用装置。
  8. 請求項6に記載された計装空気利用装置において、
    前記結露リスク判定部は、
    前記水分状態判定指標算出部によって算出された露点温度値を周囲温度から任意に設定された温度を差し引いた値を閾値として比較することによって前記吸気側の空気の結露に対するリスクを判定する
    ことを特徴とする計装空気利用装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016151764A (ja) * 2015-02-17 2016-08-22 奇美實業股▲ふん▼有限公司 突起を有する光透過板

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