JP2015201345A - 開閉装置 - Google Patents

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JP2015201345A
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武 平本
悠 遠藤
Yu Endo
悠 遠藤
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Kenta Yamamoto
健太 山本
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Abstract

【課題】 真空バルブを用いることを可能とし、開閉操作する操作機構の簡素化を図った開閉装置を提供する。
【解決手段】 接離自在の一対の接点3a、3bを有する真空バルブ4と、真空バルブ4の可動軸5に連結された接点3a、3b間に接触荷重を加えるワイプばね7と、ワイプばね7に一方端が可動ピン8で連結された回動自在のリンク11と、リンク11の他方端が固定されるとともに、真空バルブ4の軸方向と直交するように配置された回動自在の主軸13と、主軸13に開口溝15を移動自在に移動する可動ピン17によって連結された開閉操作を行うトグルばね16とを備えたことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、操作機構の簡素化を図り得る真空バルブを用いた開閉装置に関する。
従来、真空バルブは、優れた絶縁特性や遮断特性などを有し、遮断器などの開閉装置に多用されている。操作機構には、接離自在の一対の接点を突き合わせて接触させるため、接触荷重を加えるワイプばねが用いられ、また、開閉操作するために閉路ばね、閉路ばねが用いられている(例えば、特許文献1参照)。
一方、環状のフィンガー形接触子に棒状の電極を摺動接触させる断路器などの開閉装置では、開閉操作にトグルばねが用いられている。このため、電極の接続時に接触荷重を加えるワイプばねを用いる必要がなく、また、トグルばねで開閉操作をすることができるので、操作機構の簡素化を図ることができる(例えば、特許文献2参照)。しかしながら、電界強度が上昇し易いので、高電圧化に伴って電界緩和シールドなどを装着しなければならず、開閉部周りの部品点数が増加していた(例えば、特許文献3参照)。
このようなことから、絶縁信頼性が高く、部品点数の削減ができる真空バルブを用いても、開閉操作にトグルばねを用いることができ、操作機構の簡素化を図ることができるものが望まれていた。
特開2012−221650号公報 特開平9−161621号公報 特開 2008−21576号公報
本発明が解決しようとする課題は、優れた絶縁特性と遮断特性を有する真空バルブを用いても、開閉操作を行う操作機構の簡素化を図ることのできる開閉装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、実施形態の開閉装置は、接離自在の一対の接点を有する真空バルブと、前記真空バルブの可動軸に連結されたワイプばねと、前記ワイプばねに一方端が可動ピンで連結された回動自在のリンクと、前記リンクの他方端が固定されるとともに、前記真空バルブの軸方向と直交するように配置された回動自在の主軸と、前記主軸に連結されたトグルばねと、を備えたことを特徴とする。
本発明の実施例1に係る開閉装置の構成を示す図。 本発明の実施例1に係る開閉装置の動作を説明する図。 本発明の実施例2に係る開閉装置の構成を示す側面図。 本発明の実施例2に係る開閉装置の開路速度を説明する特性図。 本発明の実施例3に係る開閉装置の構成を示す正面図。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
先ず、本発明の実施例1に係る開閉装置を図1、図2を参照して説明する。図1は、本発明の実施例1に係る開閉装置の構成を示す図であり、(a)は、正面図、(b)は、側面図、図2は、本発明の実施例1に係る開閉装置の動作を説明する図であり、(a)は、正面図、(b)は、側面図である。
図1に示すように、固定側導体1と可動側導体2の間には、接離自在の一対の接点3a、3bを有する真空バルブ4が設けられている。可動側導体2には、可動側の接点3bに固定された可動軸5が移動自在に貫通し摺動接触している。可動軸5の端部には、絶縁操作ロッド6の一方端が固定され、他方端に接点3a、3b間に接触荷重を加えるワイプばね7の一方端が可動ピン8で連結されている。ワイプばね7の他方端は、四角状のブロック9の中央開口部を移動自在に貫通している。貫通した端部には、ダブルナット10が設けられ、ブロック9から抜けないようになっている。ワイプばね7の他方端が貫通した面と直交するブロック9の両端には、板状のリンク11の一方端が可動ピン12でそれぞれ連結されている。リンク11の他方端は、真空バルブ4の軸方向に対して直交するように配置された主軸13に固定されている。なお、固定側導体1から可動ピン12までは、三相分が同様の構成であり、三相分のリンク11が主軸13に固定されている。
主軸13の図示下側の相間部分には、回動自在の二枚のカム14が所定の間隔を保って固定されている。カム14には、それぞれ同様の主軸13を中心点とした円弧状の開口溝15が設けられている。開口溝15には、トグルばね16の一方端を回転自在に固定した可動ピン17が移動自在に貫通している。トグルばね16の他方端は、図示しない固定部材に回動自在に係止されている。
次に、閉路状態(図1)から開路状態への動作について、図2を参照して説明する。
主軸13を、例えば、手動操作で反時計方向に回動させると、可動ピン17が開口溝15を反時計方向に移動するとともに、トグルばね16が圧縮される。トグルばね16の圧縮が最大に達すると、一気に放勢され、主軸13を支点にカム14を急速に回動させる。リンク11も同様に回動し、ワイプばね7が放勢され、接点3bが図示右方向に移動する。ワイプばね7は、可動ピン8を支点として時計方向に回動し、開路状態となる。なお、主軸13を時計方向に回動させると、図1のように、可動ピン8、12、主軸13が真空バルブ4の軸線上の直線状に並び、閉路状態にすることができる。
これにより、ワイプばね7とトグルばね16を用いることにより、接点3a、3b間に接触荷重を加えることができるとともに、従来のような開路ばね、閉路ばねのような開閉専用のばねを不要とし、一つのばねで開閉操作を行うことができるようになる。即ち、突き合わせ接点3a、3bを持つ真空バルブ4に、トグルばね16の適用を可能とすることができる。
このような開閉装置は、比較的に小容量の遮断、投入を責務とする断路器、接地開閉器に適するものとなる。断路器用では、トグルばね16の自由長さをワイプばね7よりも長くして主軸13が回動する角度を大きくし、それに伴って、接点3bのストロークが長くなり、ギャップ長を大きくできるものとする。また、接地開閉器用では、接点3a、3bにクロム合金のような耐弧性金属を用い、アークに耐え得るものとする。更には、トグルばね16のばね力を調整して1〜2m/sの開閉速度とすれば、遮断器にも適用することができる。
上記実施例1の開閉装置によれば、真空バルブ4の可動軸5にワイプばね7を設けるとともに、主軸13にトグルばね16を設けているので、真空バルブ4を用いて高電圧化を図ることができるとともに、開閉操作する操作機構を簡素化することができる。
次に、本発明の実施例2に係る開閉装置を図3、図4を参照して説明する。図3は、本発明の実施例2に係る開閉装置の構成を示す側面図、図4は、本発明の実施例2に係る開閉装置の開路速度を説明する特性図である。なお、この実施例2が実施例1と異なる点は、閉路状態の位置である。図3、図4において、実施例1と同様の構成部分においては、同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図3に示すように、閉路状態において、可動ピン12の軸心を、真空バルブ4、可動ピン8、主軸13の軸線上に対し、リンク11やカム14が開路時に回動する方向とは逆の方向に、θ=1〜3度の所定角度ずらしている。
これにより、図4に示すように、開路速度を早くすることができる。閉路状態の時間t0に開路動作が始まっても、可動ピン12が真空バルブ4の軸線上からずれているので、時間t1までは接点3a、3bが開離せず、トグルばね16が圧縮される。このため、実線で示すように、トグルばね16が更に圧縮され、時間t1で急激に放勢されて開離を始め、時間t2で開路状態に達する。このため、遮断特性の向上が図れる。これに対し、可動ピン12が軸線上にあると、トグルばね16のデッドポイントの時間t1から直ちに開離が始まるので、二点鎖線で示すように、上記より若干遅い開路速度を持って、時間t3で開路状態に達する。
更には、可動ピン12の軸心が、真空バルブ4、可動ピン8、主軸13の軸線上から数度ずれていることにより、トグルばね16が振動などによりデッドポイントを容易に越すことができず、不意に開路動作を起こす誤動作を防止することができる。
上記実施例2の開閉装置によれば、実施例1による効果のほかに、遮断特性の向上や誤動作を防止することができる。
次に、本発明の実施例3に係る開閉装置を図5を参照して説明する。図5は、本発明の実施例3に係る開閉装置の構成を示す正面図である。なお、この実施例3が実施例2と異なる点は、トグルばねを複数用いたことである。図5において、実施例2と同様の構成部分においては、同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図5に示すように、図示上側の主軸13の相間部分には、トグルばね16と同様のばね力を有するトグルばね18を設けている。カム19、可動ピン20などの構成も実施例1と同様である。
上記実施例3の開閉装置によれば、実施例2による効果のほかに、トグルばね16、18を複数としているので、ばね力が増加し、開閉速度を向上させることができる。
以上述べたような実施形態によれば、操作機構に接触荷重を加えるワイプばねと開閉操作を行うトグルばねを用いることができるので、開閉部に真空バルブを用いることができ、操作機構の簡素化を図ることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 固定側導体
2 可動側導体
3a、3b 接点
4 真空バルブ
5 可動軸
6 絶縁操作ロッド
7 ワイプばね
8、12、17、20 可動ピン
9 ブロック
10 ダブルナット
11 リンク
13 主軸
14、19 カム
15 開口溝
16、18 トグルばね

Claims (5)

  1. 接離自在の一対の接点を有する真空バルブと、
    前記真空バルブの可動軸に連結されたワイプばねと、
    前記ワイプばねに一方端が可動ピンで連結された回動自在のリンクと、
    前記リンクの他方端が固定されるとともに、前記真空バルブの軸方向と直交するように配置された回動自在の主軸と、
    前記主軸に連結されたトグルばねと、
    を備えたことを特徴とする開閉装置。
  2. 前記真空バルブの閉路状態において、
    前記リンクを、前記真空バルブの軸線上よりも開路状態にするために回動する方向とは逆の方向に前記主軸を支点として所定角度ずらしたことを特徴とする請求項1に記載の開閉装置。
  3. 前記トグルばねを複数としたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の開閉装置。
  4. 前記トグルばねの自由長さを前記ワイプばねよりも長くし、前記真空バルブを断路器用としたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の開閉装置。
  5. 前記接点を耐弧性金属で構成し、前記真空バルブを接地開閉器用としたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の開閉装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106229211A (zh) * 2016-08-31 2016-12-14 北京双杰电气股份有限公司 一种真空负荷开关装置及自动控制设备

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