JP2015192424A - 無線端末装置、及び、無線通信システム - Google Patents

無線端末装置、及び、無線通信システム Download PDF

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Abstract

【課題】TPCの精度を向上させる。【解決手段】端末10において監視部32は、基地局50へデータを送信するタイミングの変化量の履歴を記録し、記録した変化量の累積値を監視する。そして、TPC調整部35は、上記の累積値と第1の閾値との比較結果に基づいて、基地局50から受信したTPC値を調整する。例えば、TPC調整部35は、監視部32が監視している累積値が第1の閾値未満から第1の閾値以上となった場合、基地局50から受信したTPC値を調整する。【選択図】図2

Description

本発明は、無線端末装置、及び、無線通信システムに関する。
従来、移動局と基地局との間の無線通信において、移動局から基地局へのデータ送信に必要な電力を制御する技術として、TPC(Transmission Power Control)がある。
TPCでは、まず、基地局が、移動局からデータを受信し、その受信レベルを検出する。基地局は、検出された受信レベルに応じたTPC値を移動局へ送信する。具体的には、基地局は、検出された受信レベルが所定値以下である場合、電力アップを指示するTPC値を送信する。反対に、検出された受信レベルが所定値より高い場合、基地局は、電力ダウンを指示するTPC値を送信する。TPC値は、フレーム毎に送信される。すなわち、TPCは、フレーム単位で実行される。このようなTPCによって、基地局における受信レベルが適切な範囲に制御され得る。
特開2008−17009号公報
しかしながら、上述した技術では、移動局は、基地局からの指示に基づき、自局の送信電力を制御することから、移動局の状態によっては、送信電力制御のタイミングにタイムラグが生じることがある。すなわち、移動局が、上記基地局のセル端部から基地局側に移動している場合、上述したように、基地局は、移動局に対して、移動局のTPC値を低下させる指示を出す。そして、例えば、移動局が基地局の近傍を高速で通過し基地局から遠ざかっていく時には、基地局側での上記指示が追い付かず、移動局側での送信電力制御に、何フレーム分かの遅延が生じてしまうこととなる。その結果、移動局の送信電力は、受信レベルに見合わない不足な値となる。このことが、移動局と基地局との間の通信を不安定化させ、最悪の場合、移動局と基地局との間の通信が切断してしまう可能性がある。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、TPCの精度を向上させる、無線端末装置、及び、無線通信システムを提供することを目的とする。
開示の態様では、無線基地局へデータを送信するタイミングの変化量の履歴を記録し、前記記録した変化量の累積値を監視し、前記累積値と第1の閾値との比較結果に基づいて、前記受信した制御値を調整する。
開示の態様によれば、TPCの精度を向上させることができる。
図1は、実施例1の無線通信システムの一例を示す図である。 図2は、実施例1の端末の一例を示すブロック図である。 図3は、実施例1の送信電力制御部の一例を示すブロック図である。 図4は、実施例1のTPC変換部及び送信電力算出部の一例を示すブロック図である。 図5は、実施例1の基地局の一例を示すブロック図である。 図6は、端末による送信電力制御処理を説明するためのタイミングチャートの前半部分を示す図である。 図7は、端末による送信電力制御処理を説明するためのタイミングチャートの後半部分を示す図である。 図8は、端末の処理動作の一例を示すフローチャートである。 図9は、端末のハードウェア構成例を示す図である。 図10は、基地局のハードウェア構成例を示す図である。
以下に、本願の開示する無線端末装置、及び、無線通信システムの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態により本願の開示する無線端末装置、及び、無線通信システムが限定されるものではない。
[実施例1]
[無線通信システムの概要]
図1は、実施例1の無線通信システムの一例を示す図である。図1において、無線通信システム1は、無線端末装置10と、無線基地局装置50とを有する。以下では、無線端末装置を単に「端末」と呼び、無線基地局装置を単に「基地局」と呼ぶことがある。図1において、セルC50は、基地局50のカバーエリアに相当する。また、図1に示すように、端末10が矢印Xの方向に高速で移動しているものとする。
基地局50は、端末10の送信電力を制御する制御値(つまり、TPC値)を送信する。また、基地局50は、既知信号(例えば、パイロット信号)を送信する。また、基地局50は、端末10の送信タイミングを制御するタイミングアドバンス情報(つまり、「TA(Timing Advance)情報」)を送信する。
端末10は、基地局50から送信された、上記のTPC値、既知信号、及び、TA情報を受信する。また、端末10は、受信した既知信号に基づいて、「パス変動情報」を取得する。ここで、「TA情報」とは、基地局50から送信される、送信タイミングの制御コマンドであり、端末10は、このコマンドに基づき、基地局50との距離の変化を調整した上で、基地局50に対するデータ送信を行う。また、「パス変動情報」とは、下り方向のパスサーチ(DownLink追従制御)の結果による、送信タイミングの変化量を示す情報である。
そして、端末10は、基地局50へデータを送信するタイミングの変化量(つまり、TA情報及びパス変動情報)の履歴を記録し、記録した変動量の「累積値」を監視する。そして、端末10は、その累積値と「第1の閾値」との比較結果に基づいて、受信したTPC値を調整する。例えば、端末10は、その累積値が第1の閾値未満から前記第1の閾値以上となった場合、受信したTPC値を調整する。
ここで、端末10が基地局50へ近づいている段階では、受信したTPC値はダウンを指示するTPC値となる。また、端末10が基地局50へ高速で近づいている段階では、上記の変動量は速いペースで増加するので、上記の蓄積量も速いペースで増加することになる。そして、その累積値が第1の閾値未満から前記第1の閾値以上となった場合には、端末10が基地局50に十分近づいたと判断できるので、この段階で、端末10は、受信したTPC値を調整する。すなわち、端末10は、受信したTPC値を、アップを指示するTPC値に変換する。
以上で説明した端末10の処理動作によって、端末10が基地局50に十分近づいたと判断した段階で、受信したTPC値を、アップを指示するTPC値に変換するので、端末10が高速移動する場合でも送信電力値が不足することを防止することができる。
[端末の構成例]
図2は、実施例1の端末の一例を示すブロック図である。図1において、端末10は、RF(Radio Frequency)受信部11と、パスサーチ部12と、受信処理部13と、送信電力制御部14と、送信処理部15と、RF送信部16とを有する。
RF受信部11は、基地局50から送信された無線信号をアンテナを介して受信し、当該無線信号に対して受信無線処理(ダウンコンバート、アナログディジタル(A/D)変換など)を施す。こうして得られた受信信号は、パスサーチ部12及び受信処理部13へ出力される。
パスサーチ部12は、RF受信部11から受け取った受信信号に含まれる既知信号に基づいて、パス位相値を検出すると共にパス変動情報を取得する。そして、パスサーチ部12は、検出したパス位相値を受信処理部13へ出力し、取得したパス変動情報を送信電力制御部14及び送信処理部15へ出力する。
受信処理部13は、RF受信部11で得られた受信信号を復調及び復号し、得られた受信データのうち、TPC値を送信電力制御部14へ出力し、TA情報を送信電力制御部14及び送信処理部15へ出力し、TPC値及びTA情報以外の受信データを後段の機能部へ出力する。すなわち、受信処理部13は、基地局50から送信されたTPC値及びTA情報を受信する。
送信電力制御部14は、TPC値、TA情報、及びパス変動情報を入力し、「変換条件」を満たす場合、TPC値を変換する。そして、送信電力制御部14は、変換条件が満たされた場合には、変換されたTPC値に基づいて送信電力値を算出し、変換条件が満たされなかった場合には、変換されていないTPC値に基づいて送信電力値を算出する。算出された送信電力値は、RF送信部16へ出力される。これにより、送信電力制御部14によって送信電力値がRF送信部16に設定される。
図3は、実施例1の送信電力制御部の一例を示すブロック図である。図3において、送信電力制御部14は、TPC変換部21と、送信電力算出部22とを有する。
TPC変換部21は、TPC値、TA情報、及びパス変動情報を入力信号とし、「変換条件」を満たす場合、TPC値を変換する。
変換条件として、具体的には、以下の条件を設定し得る。
(条件1)「累積値算出対象期間」内であること。
(条件2)「累積値」が第1の閾値未満から第1の閾値以上となったこと。
また、TPC変換部21は、送信電力算出部22から出力される送信電力値を入力信号とし、送信電力値が「第2の閾値」以下であるフレームを「累積値算出対象期間」を構成するフレームとする。
また、TPC変換部21は、「変換可能期間」において、TPC値を変換する。「変換可能期間」は、上記した変換条件が満たされたフレームから「設定フレーム数」後のフレームまでの期間である。
送信電力算出部22は、TPC変換部21から受け取るTPC値に基づいて、送信電力値を算出し、RF送信部16へ出力する。
図4は、実施例1のTPC変換部及び送信電力算出部の一例を示すブロック図である。図4において、TPC変換部21は、算出対象期間判定部31と、監視部32と、変換条件判定部33と、回数制御部34と、TPC調整部35とを有する。また、監視部32は、タイミング変化量蓄積部36と、累積値算出部37とを有する。
算出対象期間判定部31は、事前に設定されている「第2の閾値」と、フレーム単位で入力される送信電力値とを比較する。そして、算出対象期間判定部31は、入力された送信電力値が第2の閾値以下である期間において、「累積値算出対象期間」であることを示す通知信号を累積値算出部37へ出力する。
監視部32は、基地局50へデータを送信するタイミングの変化量(つまり、TA情報及びパス変動情報)の履歴を記録し、「累積値算出対象期間」における変化量の累積値を監視する。例えば、タイミング変化量蓄積部36は、受信処理部13から受け取るTA情報及びパス変動情報の履歴を記録する。そして、累積値算出部37は、「累積値算出対象期間」における変化量の累積値をフレームの終了毎に算出し、変換条件判定部33へ出力する。すなわち、TA情報及びパス変動情報はフレーム毎にタイミング変化量蓄積部36へ順次入力されるので、累積値算出部37は、「累積値算出対象期間」のフレーム毎に新たなTA情報及びパス変動情報が届く度に累積値を算出する。
変換条件判定部33は、上記した変換条件を満たしているか否かを判定し、条件を満たしたときに、「アップ変換命令」と「変換可能期間の開始通知」とを、TPC調整部35及び回数制御部34へ出力する。そして、変換条件判定部33は、回数制御部34から「フレーム数の満了通知」を受け取るまでフレーム毎に「アップ変換命令」をTPC調整部35及び回数制御部34へ出力する。
回数制御部34は、変換可能期間の開始通知を受け取ってから、「アップ変換命令」を受け取った数をカウントする。すなわち、回数制御部34は、「アップ変換命令」が変換条件判定部33から出力されたフレームの数をカウントしている。そして、回数制御部34は、カウント値が設定フレーム数に到達すると、「フレーム数の満了通知」を変換条件判定部33へ出力する。これにより、1つの変換可能期間が終了する。
TPC調整部35は、変換可能期間において変換条件判定部33から受け取る「アップ変換命令」に基づいて、入力されたTPC値を調整する。すなわち、TPC調整部35は、変換可能期間において入力されたTPC値のうちでダウンを示すTPC値を、アップを示すTPC値に変換して送信電力算出部22へ出力する。一方、TPC調整部35は、変換可能期間において入力されたTPC値のうちでアップを示すTPC値をそのまま送信電力算出部22へ出力する。なお、TPC調整部35は、変換可能期間以外の期間でも、入力されたTPC値をそのまま送信電力算出部22へ出力する。
また、図4において、送信電力算出部22は、電力値変換部41と、算出部42,43とを有する。
電力値変換部41は、TPC調整部35から受け取ったTPC値をアップ又はダウンの幅を表す値(dB値)に変換する。そして、電力値変換部41は、TPC値の変換結果であるdB値を、算出部42へ出力する。
算出部42は、電力値変換部41からのdB値と、算出部42の出力とを入力信号とし、当該出力に対するTPC値の加算又は減算を行う。この算出処理は、フレーム単位で実行され、算出結果は、算出部43に出力される。
算出部43は、送信電力の初期値と算出部42による算出結果とを入力信号とし、当該初期値と当該算出結果との加算結果を、送信電力値として出力する。送信電力値は、算出対象期間判定部31へ出力される。
図2の説明に戻り、送信処理部15は、送信データ及び既知信号(例えば、プリアンブル信号)を入力信号とし、符号化及び変調し、得られた送信信号をRF送信部16へ出力する。
RF送信部16は、送信処理部15から受け取る送信信号に対して受信無線処理(アップコンバート、ディジタルアナログ(D/A)変換など)を施す。こうして得られた無線信号は、アンテナを介して後述の基地局50へ送信される。
[基地局の構成]
図5は、実施例1の基地局の一例を示すブロック図である。図5において、基地局50は、RF受信部51と、受信レベル検出部52と、受信処理部53と、TPC生成部54と、TA情報生成部55と、送信処理部56と、RF送信部57とを有する。
RF受信部51は、端末10から送信された無線信号をアンテナを介して受信し、当該無線信号に対して受信無線処理(ダウンコンバート、アナログディジタル(A/D)変換など)を施す。こうして得られた受信信号は、受信レベル検出部52へ出力される。
受信レベル検出部52は、RF受信部51から受け取る受信信号に基づいて、受信レベルを検出する。検出された受信レベルに関する情報(以下では、「受信レベル情報」と呼ぶことがある)はTPC生成部54へ出力される。また、受信レベル検出部52は、RF受信部51から受け取る受信信号を受信処理部53へ出力する。
受信処理部53は、RF受信部51で得られた受信信号を復調及び復号し、得られた既知信号(例えば、プリアンブル信号)をTA情報生成部55へ出力し、受信データを後段の機能部へ出力する。
TPC生成部54は、受信レベル検出部52で検出された受信レベルに応じたTPC値を決定し、決定されたTPC値を含むTPC信号を生成する。このTPC信号は、送信処理部56へ出力される。
TA情報生成部55は、受信処理部53から受け取る既知信号の受信タイミングと、基準タイミングとに基づいて、TA情報を生成する。このTA情報は、送信処理部56へ出力される。
送信処理部56は、TPC信号、TA情報及び送信データを入力とし、符号化及び変調し、得られた送信信号をRF送信部57へ出力する。
RF送信部57は、送信処理部56から受け取る送信信号に対して受信無線処理(アップコンバート、ディジタルアナログ(D/A)変換など)を施す。こうして得られた無線信号は、アンテナを介して端末10へ送信される。
[無線通信システムの動作例]
以上の構成を有する無線通信システム1の処理動作例について説明する。主に、端末10の処理動作例について説明する。図6は、端末による送信電力制御処理を説明するためのタイミングチャートの前半部分を示す図である。図7は、端末による送信電力制御処理を説明するためのタイミングチャートの後半部分を示す図である。図8は、端末の処理動作の一例を示すフローチャートである。
動作説明の前提として、調整前のTPC値は、図6に示すように、フレームF1〜F11,F14,F16においては、ダウンを表す“−”であり、フレームF12,F13,F15,F17〜F19では、アップを表す“+”であるものとする。また、アップ幅及びダウン幅は、例えば、2dBであり、フレーム周期は、例えば1msである。また、第2の閾値(電力閾値)は、例えば18dBである。また、図7に示すように、第1の閾値(タイミング閾値)としては、“+12”が設定され、設定フレーム数としては、“3”が設定されているものとする。
図6及び図7では、x軸方向、つまり左右方向に時間tが、y軸方向、つまり上下方向に送信電力値がそれぞれ規定されている。
図6において、調整前のTPC値は、フレームF1〜F11,F14,F16においては、ダウンを表す“−”となっている。また、パス変動情報は、フレームF1,F2を除き、プラスの値をとっている。これは、上記の通り、端末10が基地局50に高速で近づきそれの近傍を通って基地局50から高速で離れていくことを前提としているためである。TA情報についても同様に、フレームF8,F14において、それぞれがプラスの値(+7,+5)をとっている。
算出対象期間判定部31は、送信電力値が第2の閾値(電力閾値)以下になったか否かを繰り返し判定している(ステップS101否定)。図6において、端末10の送信電力値は、フレームF1から時間の経過に伴って減少し、フレームF5で第2の閾値(電力閾値)と等しくなる(ステップS101肯定)。このとき、算出対象期間判定部31から「累積値算出対象期間」であることを示す通知信号が累積値算出部37へ出力され、図7に示すように、「累積値算出対象期間」がスタートする。すなわち、上記の(条件1)が満たされる。
そして、累積値算出部37は、変化量の累積値の算出を開始し(ステップS102)、「累積値算出対象期間」における変化量の累積値をフレームの終了毎に算出する。そして、変換条件判定部33は、累積値が第1の閾値以上になったか否かを繰り返し判定する(ステップS103否定)。図7では、算出された累積値がフレームF9において第1の閾値(タイミング閾値)に到達する(ステップS103肯定)。すなわち、上記の(条件2)が満たされる。ここで、(条件1)及び(条件2)が満たされるので、変換条件判定部33は、「アップ変換命令」と「変換可能期間の開始通知」とを、TPC調整部35及び回数制御部34へ出力する。
そして、TPC調整部35は、変換可能期間において変換条件判定部33から受け取る、アップ変換命令に基づいて、入力されたTPC値を調整する(ステップS104)。図6では、フレームF9〜F11においてTPC値がダウンを示しているので、TPC調整部35は、ダウンを示すTPC値を、アップを示すTPC値へ変換する。この結果、フレームF9〜F11では、送信電力値が、増加している。
そして、設置フレーム数“3”と同じ回数だけアップ変換命令が出力される間、変換可能期間が継続する(ステップS105否定)。また、設置フレーム数“3”と同じ回数だけアップ変換命令が出力されると、変換可能期間が終了する(ステップS105肯定)。そして、フローは終了する。
以上のように本実施例によれば、端末10において監視部32は、基地局50へデータを送信するタイミングの変化量の履歴を記録し、記録した変化量の累積値を監視する。そして、TPC調整部35は、上記の累積値と第1の閾値との比較結果に基づいて、基地局50から受信したTPC値を調整する。例えば、TPC調整部35は、監視部32が監視している累積値が第1の閾値未満から第1の閾値以上となった場合、基地局50から受信したTPC値を調整する。
この端末10の構成により、端末10が移動して基地局50の近傍に近づいたことを示す指標として利用可能な「データを送信するタイミングの変化量の累積値」が第1の閾値以上となったとき、つまり端末10が基地局50に十分近づいたときに、TPC値を調整できる。このため、端末10がさらに基地局50から高速で遠ざかる場合でもこれを見越して、基地局50から受信したTPC値を、アップを示すTPC値に調整できるので、端末の送信電力値が受信レベルに見合わない不足した値となることを防止することができる。結果として、TPCの精度を向上させることができる。
また、監視部32は、端末10の送信電力値が第2の閾値以上から第2の閾値未満となった第1のタイミングから、累積値の算出を開始する。
この端末10の構成により、端末10が基地局50から遠いときには累計値を算出しないので、端末10の処理負担を低減できる。
なお、以上の説明では、「累積値算出対象期間」において「データを送信するタイミングの変化量の累積値」が第1の閾値以上となった場合、TPC調整部35が基地局50から受信したTPC値を調整するものとして説明を行ったが、次のような変更を加えてもよい。すなわち、TPC調整部35は、つぎの場合に、基地局50から受信したTPC値を調整してもよい。この場合とは、「累積値算出対象期間」において上記の累積値が第1の閾値以上となり、且つ、累積値算出対象期間の開始タイミング(つまり、上記の第1のタイミング)から上記の累積値が第1の閾値以上となった第2のタイミングまでの時間長(例えば、フレーム数)が第3の閾値以下である場合である。すなわち、この場合に、変換条件判定部33は、「アップ変換命令」と「変換可能期間の開始通知」とを、TPC調整部35及び回数制御部34へ出力する。これにより、端末10の高速移動を示す判断指標として利用可能な上記の時間長を用いるので、端末10が高速移動している可能性がより高い状況でのみTPC値の調整を行うことができる。
[他の実施例]
実施例で図示した各部の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
更に、各装置で行われる各種処理機能は、CPU(Central Processing Unit)(又はMPU(Micro Processing Unit)、MCU(Micro Controller Unit)等のマイクロ・コンピュータ)上で、その全部又は任意の一部を実行するようにしてもよい。また、各種処理機能は、CPU(又はMPU、MCU等のマイクロ・コンピュータ)で解析実行するプログラム上、又はワイヤードロジックによるハードウェア上で、その全部又は任意の一部を実行するようにしてもよい。
実施例1の端末及び基地局は、例えば、次のようなハードウェア構成により実現することができる。
図9は、端末のハードウェア構成例を示す図である。図9に示すように、端末100は、RF(Radio Frequency)回路101と、プロセッサ102と、メモリ103とを有する。
プロセッサ102の一例としては、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等が挙げられる。また、メモリ103の一例としては、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)等のRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等が挙げられる。
そして、実施例1の端末で行われる各種処理機能は、不揮発性記憶媒体などの各種メモリに格納されたプログラムを増幅装置が備えるプロセッサで実行することによって実現してもよい。すなわち、パスサーチ部12と、受信処理部13と、送信電力制御部14と、送信処理部15とによって実行される各処理に対応するプログラムがメモリ103に記録され、各プログラムがプロセッサ102で実行されてもよい。また、パスサーチ部12と、受信処理部13と、送信電力制御部14と、送信処理部15とによって実行される各処理は、ベースバンドCPU及びアプリケーションCPU等の複数のプロセッサによって分担されて実行されてもよい。またRF受信部11とRF送信部16とは、RF回路101によって実現される。
図10は、基地局のハードウェア構成例を示す図である。図10に示すように、基地局200は、RF回路201と、プロセッサ202と、メモリ203と、ネットワークIF(Inter Face)204とを有する。プロセッサ202の一例としては、CPU、DSP、FPGA等が挙げられる。また、メモリ203の一例としては、SDRAM等のRAM、ROM、フラッシュメモリ等が挙げられる。
そして、実施例1の基地局で行われる各種処理機能は、不揮発性記憶媒体などの各種メモリに格納されたプログラムを増幅装置が備えるプロセッサで実行することによって実現してもよい。すなわち、受信レベル検出部52と、受信処理部53と、TPC生成部54と、TA情報生成部55と、送信処理部56とによって実行される各処理に対応するプログラムがメモリ203に記録され、各プログラムがプロセッサ202で実行されてもよい。また、RF受信部51とRF送信部57とは、RF回路201によって実現される。
なお、ここでは、基地局200が一体の装置であるものとして説明したが、これに限定されない。例えば、基地局200は、無線装置と制御装置という2つの別体の装置によって構成されてもよい。この場合、例えば、RF回路201は無線装置に配設され、プロセッサ202と、メモリ203と、ネットワークIF204とは制御装置に配設される。
1 無線通信システム
10 端末
11,51 RF受信部
12 パスサーチ部
13,53 受信処理部
14 送信電力制御部
15,56 送信処理部
16,57 RF送信部
21 TPC変換部
22 送信電力算出部
31 算出対象期間判定部
32 監視部
33 変換条件判定部
34 回数制御部
35 TPC調整部
36 タイミング変化量蓄積部
37 累積値算出部
41 電力値変換部
42,43 算出部
50 基地局
52 受信レベル検出部
54 TPC生成部
55 TA情報生成部

Claims (4)

  1. 無線基地局から送信された送信電力の制御値を受信する受信部と、
    前記無線基地局へデータを送信するタイミングの変化量の履歴を記録し、前記記録した変化量の累積値を監視する監視部と、
    前記累積値と第1の閾値との比較結果に基づいて、前記受信した制御値を調整する調整部と、
    を具備することを特徴とする無線端末装置。
  2. 前記調整部は、前記累積値が第1の閾値未満から前記第1の閾値以上となった場合、前記受信した制御値を調整する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線端末装置。
  3. 前記監視部は、前記無線端末装置の送信電力値が第2の閾値以上から前記第2の閾値未満となった第1のタイミングから、前記累積値の算出を開始する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の無線端末装置。
  4. 無線基地局と、無線端末装置とを有する無線通信システムであって、
    前記無線基地局は、
    前記無線端末装置の送信電力の制御値を送信する送信部と、
    前記送信した制御値に基づく送信電力値によって前記無線端末装置から送信された信号を受信する受信部と、
    を具備し、
    前記無線端末装置は、
    前記無線基地局から送信された送信電力の制御値を受信する受信部と、
    前記無線基地局へデータを送信するタイミングの変化量の履歴を記録し、前記記録した変化量の累積値を監視する監視部と、
    前記累積値と第1の閾値との比較結果に基づいて、前記受信した制御値を調整する調整部と、
    を具備する、
    ことを特徴とする無線通信システム。
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