初めに、図1を用いて一実施形態の概要について説明する。なお、この概要に付記した図面参照符号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、この概要の記載はなんらの限定を意図するものではない。
上述の通り、汎用的に利用可能であり、保守技術者に、障害情報を正しく判断させることに貢献する情報管理装置が望まれる。
そこで、一例として図1に示す情報管理装置100を提供する。情報管理装置100は、障害情報取得部101と、障害情報パターン生成部102と、記憶部103と、判断部104と、出力制御部105と、を備える。記憶部103は、障害情報データベース106を記憶する。
障害情報取得部101は、1又は2以上の第1の障害情報を取得する。障害情報パターン生成部102は、1又は2以上の第1の障害情報を組み合わせて、1又は2以上の第1の障害情報パターンを生成する。記憶部103は、1又は2以上の第2の障害情報から構成される、第2の障害情報パターンが登録された、障害情報データベース106を記憶する。判断部104は、第1の障害情報パターンと、第2の障害情報パターンとを比較し、第1の障害情報パターンを構成する、第1の障害情報の正誤を判断する。出力制御部105は、判断部104の判断結果に基づいて、1又は2以上の第1の障害情報のうち、所定の条件を満たす第1の障害情報を出力する。
ここで、第1の障害情報は、顧客からの障害情報である。第1の障害情報は、障害の内容、障害が発生した機器等の状態、障害が発生した機器を識別するための情報等、機器の障害に関係する各種の情報を含むものとする。なお、情報管理装置100は、機器の種類、障害の種類等を限定せず、障害情報を取得できる。
そして、判断部104が誤った障害情報、矛盾した障害情報の有無を判断するために、障害情報パターン生成部102は、報告された障害情報に含まれる、各種の情報を組み合わせて、1又は2以上の第1の障害情報パターンを生成する。
そして、判断部104は、障害情報パターン生成部102が生成した第1の障害情報パターンと、予め登録された第2の障害情報パターンと、を比較し、第1の障害情報の正誤を判断する。例えば、障害情報データベース106は、誤りが既知である情報を、第2の障害情報パターンとして登録しておいても良い。
その場合、判断部104は、誤りが既知である障害情報パターン(即ち、第2の障害情報パターン)と、生成した障害情報パターン(即ち、第1の障害情報パターン)と、が一致した場合、第1の障害情報パターンが誤っていると判断しても良い。また、判断部104は、当該第1の障害情報パターンを構成する、第1の障害情報が誤っていると判断しても良い。
そして、出力制御部105は、誤った第1の障害情報を除外する、又は誤った第1の障害情報を明示する等の処理を行い、保守技術者に、第1の障害情報を通知する。従って、情報管理装置100は、汎用的に利用可能であり、保守技術者に、障害情報を正しく判断させることに貢献する。
[第1の実施形態]
第1の実施形態について、図面を用いてより詳細に説明する。
図2は、本実施形態に係る情報管理システム1の全体構成の一例を示すブロック図である。情報管理システム1は、情報管理装置20と、1又は2以上のクライアント端末31a、及び/又は1又は2以上のクライアントシステム31bと、を含んで構成される。なお、図2は、本実施形態に係る情報管理システムの全体構成を、図2に示す構成に限定する趣旨ではない。
クライアント端末31a、及び又はクライアントシステム31bは、保守契約対象の端末、又はシステムである。クライアント端末31aは、PC(Personal Computer)、タブレット端末、携帯電話、スマートフォン等の情報処理装置である。また、クライアントシステム31は、1又は2以上の情報処理装置を含んで構成されるシステムである。以下、クライアント端末31a、クライアントシステム31bを区別する必要がない場合、簡単のため、クライアント端末31a、クライアントシステム31bをクライアント30と呼ぶ。
クライアント30は、ネットワーク40を介して、情報管理装置20と通信する。ネットワーク40は、電話回線、インターネット、LAN(Local Area Network)等を含む。ネットワークは各種の方式が存在するがその詳細は問わない。
クライアント30は、自装置、又は自システムで発生した障害に関する障害情報を、ネットワークを介して、情報管理装置20に送信する。
例えば、情報管理システム1の管理者等が、障害情報を入力するためのウェブページを提供するとする。その場合、クライアント30のユーザは、当該ウェブページに障害情報を入力しても良い。そして、情報管理装置20は、ウェブページに入力された情報を障害情報として取得しても良い。
また、クライアント30は、電話回線を介して、障害情報を含む音声信号を、情報管理装置20に送信しても良い。具体的には、クライアント30のユーザは、障害発生時に、電話を用いて、障害管理装置20に障害情報を通知しても良い。例えば、障害管理装置20は、障害情報を取得するための自動メッセージを出力しても良い。そして、クライアント30のユーザは、障害管理装置20からの自動メッセージに従い、障害が発生した機器に関する情報、障害の内容等を説明しても良い。
または、クライアント30と、情報管理装置20と、が電子メール手段(図示せず)を備えるとする。その場合、クライアント30は、電子メールを用いて、情報管理装置20に、障害情報を送信しても良い。
また、図示しないが、外部記憶媒体を介して、クライアント30と、情報管理装置20と、が障害情報の受け渡しを行っても良い。例えば、クライアント30は、自装置、又は自システムの障害情報を、USBメモリ等、外部記憶装置に書き出しても良い。そして、情報管理装置20は、障害情報が書き出された外部記憶装置を読み込み、クライアント30から障害情報を取得しても良い。
具体的には、クライアント30が、障害発生時に、所定の外部記憶装置に障害情報を出力するプログラムを備えていても良い。その場合、クライアント30は、障害発生時には、当該プログラムを自動的に実行し、所定の外部記憶装置に障害情報を出力しても良い。
あるいは、所定の外部記憶装置が、接続されたクライアント30から障害情報を取得するプログラムを記憶していても良い。その場合、クライアント30の障害発生時には、当該外部記憶装置が、当該プログラムを実行し、接続されたクライアント30から障害情報を取得しても良い。なお、その場合、クライアント30が、当該プログラムの実行を許可することは勿論である。例えば、クライアント30がウィルスチェックプログラムを実行している場合、障害情報を取得するプログラムを、ウィルスチェック対象から除外することは勿論である。
情報管理装置20は、障害情報の正誤を判断する。具体的には、情報管理装置20は、クライアント30から障害情報を取得し、取得した障害情報の正誤を判断する。そして、情報管理装置20は、取得した障害情報から、誤っていると判断した障害情報を除外し、正しいと判断した障害情報を出力する。保守技術者等は、情報管理装置20が出力する障害情報を取得することで、正しい障害情報に基づいて、保守作業を行うことができる。
次に、情報管理装置20の内部構成について詳細に説明する。なお、以下の説明では、情報管理装置20がクライアント30から取得する障害情報を、第1の障害情報と呼ぶ。また、以下の説明では、情報管理装置20が、第1の障害情報の正誤を判断するために、予め記憶しておく情報を、第2の障害情報と呼ぶ。
図3は、情報管理装置20の内部構成の一例を示すブロック図である。情報管理装置20は、通信部210と、記憶部220と、障害情報取得部230と、障害情報パターン生成部240と、判断部250と、出力制御部260と、を含んで構成される。図3は、簡単のため、本実施形態に係る情報管理装置20に関係するモジュールを主に記載する。
図3に示す各モジュールは、情報管理装置20に搭載されたコンピュータに、そのハードウェアを用いて、情報管理装置20の処理を実行させるコンピュータプログラムにより実現しても良い。
以下、図3に示す各モジュールについて詳細に説明する。
通信部210は、ネットワークを介して、クライアント30と通信する。また、通信部210は、ネットワークを介して、保守技術者が保有する端末(図示せず)と通信しても良い。なお、保守技術者が保有する端末とは、情報管理装置20から障害情報を受信できれば良く、その詳細は問わない。保守技術者が保有する端末は、PC、タブレット端末、携帯電話、スマートフォン等であっても良い。
記憶部220は、情報管理装置20を動作させるために必要な情報を記憶する。例えば、記憶部220は、図3に示す各モジュールを動作させるプログラムを記憶する。また、記憶部220は、障害情報データベース221を記憶する。障害情報データベースの詳細は、後述する。
障害情報取得部230は、1又は2以上の第1の障害情報を取得する。
例えば、クライアント30が電子メールを用いて、情報管理装置20に、障害情報を送信したとする。その場合、障害情報取得部230は、受信した電子メールから、予め定められた規則に基づいて、障害内容、障害機器等に関するキーワードを抽出する。
また、例えば、クライアント30が、電話回線を介して、障害情報を含む音声信号を、情報管理装置20に送信したとする。その場合、障害情報取得部230は、受信した音声信号を、1又は2以上の単語に区分する。そして、障害情報取得部230は、予め定められた規則に基づいて、音声信号に含まれる1又は2以上の単語から、障害内容、障害機器等に関するキーワードを抽出する。
そして、障害情報取得部230は、電子メール、音声信号等から抽出した、1又は2以上のキーワードを、第1の障害情報として取得しても良い。
障害情報パターン生成部240は、1又は2以上の第1の障害情報を組み合わせて、1又は2以上の第1の障害情報パターンを生成する。
障害情報データベース221は、1又は2以上の第2の障害情報から構成される、第2の障害情報パターンが登録されたデータベースである。
判断部250は、第1の障害情報パターンと、第2の障害情報パターンとを比較し、第1の障害情報パターンを構成する、第1の障害情報の正誤を判断する。
出力制御部260は、判断部250の判断結果に基づいて、1又は2以上の第1の障害情報のうち、所定の条件を満たす第1の障害情報を出力する。具体的には、出力制御部260は、第1の障害情報パターンのうち、判断部250が正しいと判断した第1の障害情報を出力し、判断部250が誤っていると判断した第1の障害情報を、出力対象から除外する。
例えば、情報管理装置20が、電子メール手段(図示せず)を備えるとする。その場合、出力制御部260は、電子メールを用いて、正しいと判断された第1の障害情報を、保守技術者の保有するPC等に送信しても良い。
または、情報管理装置20が、表示手段(図示せず)を備えるとする。その場合、出力制御部260は、正しいと判断された第1の障害情報を表示手段に表示しても良い。なお、第1の障害情報を出力する方法は各種あるが、その詳細は問わない。
以下、障害情報データベース221の詳細と、障害情報データベース221に応じた判断部250の処理について説明する。
ここで、障害情報データベース221は、誤った情報の組み合わせが、第2の障害情報パターンとして登録されていても良い。その場合、判断部250は、第1の障害情報パターンと、第2の障害情報パターンとが一致する場合、当該第1の障害情報パターンを構成する第1の障害情報が、誤っていると判断する。
または、障害情報データベース221は、正しい情報の組み合わせが、前記第2の障害情報パターンとして登録されていても良い。その場合、判断部250は、第1の障害情報パターンと、第2の障害情報パターンとが一致する場合、当該第1の障害情報パターンを構成する第1の障害情報が、正しいと判断する。
さらに、障害情報データベース221は、正しい情報の組み合わせである第2の障害情報パターンと、障害原因等と、を対応付けて登録されていても良い。その場合、出力制御部260は、判断部250が、第1の障害情報パターンと、第2の障害情報パターンとが一致すると判断する場合、当該第1の障害情報パターンと、当該第2の障害情報パターンに対応付けられた障害原因等と、を対応付けて出力する。
または、障害情報データベース221は、第2の障害情報パターンと、当該第2の障害情報パターンの正誤を示す情報と、を対応付けた情報が登録されていても良い。その場合、判断部250は、第1の障害情報パターンと、第2の障害情報パターンとが一致する場合、当該第2の障害情報パターンの正誤を示す情報に基づいて、当該第1の障害情報パターンを構成する第1の障害情報の正誤を判断する。
または、障害情報データベース221は、第3の情報と、当該第3の情報に類似する第4の情報との組み合わせを、第2の障害情報パターンとして含んでいても良い。その場合、判断部250は、第1の障害情報パターンを構成する第1の障害情報と、第4の情報とが一致する場合、当該第1の障害情報を第3の情報に変更する。そして、判断部250が第1の障害情報を第3の情報に変更した場合、出力制御部260は、第3の情報を出力する。
例えば、障害情報取得部230は、以下の第1の障害情報X1〜X3を取得したとする。
・第1の障害情報X1 「障害機器:P1、型番Q1」
・第1の障害情報X2 「処理A1が停止」
・第1の障害情報X3 「処理B1が停止」
その場合、障害情報パターン生成部240は、上述の第1の障害情報X1〜X3を組み合わせて、以下の第1の障害情報パターンY1〜Y4を生成する。
・第1の障害情報パターンY1=第1の障害情報X1+第1の障害情報X2+第1の障害情報X3
・第1の障害情報パターンY2=第1の障害情報X1+第1の障害情報X2
・第1の障害情報パターンY3=第1の障害情報X1+第1の障害情報X3
・第1の障害情報パターンY4=第1の障害情報X2+第1の障害情報X3
例えば、上記の障害情報パターンY1は、「障害機器:機器P1、型番Q1において、処理A1が停止し、処理A2が停止」したことを示す。また、上記の障害情報パターンY2は、「障害機器:機器P1、型番Q1において、処理A1が停止」したことを示す。
図4は、正しい障害情報パターンから構成される、障害情報データベース221の一例を示す図である。具体的には、図4は、第2の障害情報パターンと、障害原因と、復旧方法と、被疑部品と、を対応付けたテーブルを示す。
図4に示す障害情報データベース221においては、障害情報パターン生成部240が生成する第1の障害情報パターンと、図4に示す第2の障害情報パターンとが一致する場合、当該第1の障害情報パターンは正しい、と判断部250は判断する。
例えば、図4に示す第2の障害情報パターン401〜403は、
第2の障害情報パターン401=「障害情報X11:処理A1が停止」
第2の障害情報パターン402=「障害情報X12:処理A2が停止」+「障害情報X21:障害機器P1、型番Q1」
第2の障害情報パターン403=「障害情報X13:処理A3が実行されない」+「障害情報X22:障害機器P1、型番Q2」
である。
ここで、障害情報パターン生成部240が、上記した第1の障害情報パターンY1〜Y3を生成したとする。その場合、判断部250は、上記した第1の障害情報パターンY1〜Y3と、第2の障害情報パターン401〜403と、を夫々、比較する。その結果、第1の障害情報パターンY2と、第2の障害情報パターン402とが一致する、と判断部250は判断できる。
ここで、図4の場合、第2の障害情報パターン402は、
・障害原因:原因522
・復旧方法:復旧方法532
・被疑部品:部品542
に対応付けられている。そのため、出力制御部260は、第1の障害情報パターンY2と、第2の障害情報パターン402に対応付けられた障害原因等と、を出力する。
なお、上記の第1の障害情報X3は、図4に示す障害情報データベース221に登録されていない。そのため、出力制御部260は、第1の障害情報X3を出力対象から除外しても良い。または、出力制御部260は、「第1の障害情報X3が障害情報として報告されたが、情報の正誤が不明である」旨のメッセージ等を出力しても良い。
また、図4の場合、第2の障害情報パターン403は、
・障害原因:障害無
・復旧方法:不要
・被疑部品:無
に対応付けられている。これは、例えば、「障害機器P1、型番Q2」である機器が、処理A3を実行する仕様ではない場合等が該当する。ここで、第2の障害情報パターン402と一致する、第1の障害情報パターンを、障害情報パターン生成部240は生成したとする。その場合、出力制御部260は、「当該第1の障害情報パターンは、正常な動作である」旨のメッセージ等を出力しても良い。
図5は、障害情報パターンの正誤を示す情報を含む、障害情報データベース221の一例を示す図である。具体的には、図5は、第2の障害情報パターンと、判断結果と、を対応付けたテーブルを示す。なお、図5に示す「判断結果」とは、上記の「第2の障害情報パターンの正誤を示す情報」に相当する。
図5の場合、第2の障害情報パターン701、及び第2の障害情報パターン703は、判断結果として、夫々、障害721、障害723が対応付けられている。
例えば、障害情報パターン生成部240が生成する第1の障害情報パターンと、第2の障害情報パターン701とが一致する、と判断部250が判断したとする。その場合、図5示す障害情報データベース221に基づいて、当該第1の障害情報パターンは障害721である、と判断部250は判断する。
一方、図5の場合、第2の障害情報パターン702は、判断結果として、「無視」との情報が対応付けられている。これは、第2の障害情報パターン702に含まれる、障害情報X102と、障害情報112とが矛盾する情報であることを意味する。
例えば、上記の第1の障害情報パターンY3と、第2の障害情報パターン702とが一致する、と判断部250が判断したとする。具体的には、
「第1の障害情報パターンY3=第1の障害情報X1+第1の障害情報X3」
であり、
・第1の障害情報X1 「障害機器:P1、型番Q1」
・第1の障害情報X3 「処理B1が停止」
である。
ここで、「障害機器P1、型番Q1」である機器の仕様が、処理B1を実行し得ない(処理B1を開始しない)仕様であるとする。その場合、「障害機器P1、型番Q1」である機器においては、「処理B1が停止」することはあり得ない。つまり、第1の障害情報X1と、第1の障害情報X3と、は矛盾する情報である。そのため、出力制御部260は、第1の障害情報X1と、第1の障害情報X3と、の組み合わせを、出力対象から除外することが好ましい。
なお、上記の例示においては、障害情報として、「障害機器に関する情報」、「障害時の処理に関する情報」を例示して説明した。しかし、これは、障害情報を上記の例示に限定する趣旨ではない。
例えば、障害情報データベース221は、第2の障害情報「ヒューズが切れる」と、第2の障害情報「表示灯が点灯」との障害情報を、判定結果「無視」との情報に対応付けて記憶しても良い。なぜなら、ヒューズが切れて、機器に電源が行っていない場合、表示灯が点灯することはあり得ないからである。障害情報データベース221に、このような矛盾する現象を予め登録しておくことで、誤った障害情報が報告された場合であっても、出力制御部260は、誤った障害情報を出力対象から除外できる。
図6は、類似する表示灯の色の組み合わせを含む、障害情報データベース221の一例を示す図である。具体的には、図6は、表示灯番号と、読み替え対象の表示灯色と、正しい表示灯色と、を対応づけたテーブルを示す。
具体的には、図6に示す障害情報データベース221は、正しい表示灯色(上記の第3の情報に相当)と、読み替え対象の表示灯色(上記の当該第3の情報に類似する、第4の情報に相当)との組み合わせを、第2の障害情報パターンとして含む。
そして、読み替え対象の表示灯色が、第1の障害情報パターンに含まれるとする。その場合、判断部250は、読み替え対象の表示灯色を、対応する正しい表示灯色に読み替える。
例えば、障害情報取得部230が、「障害時に、表示灯番号601の表示灯の色が、ピンクである」との障害情報を取得したとする。ここで、図6に示す障害情報データベース221において、
・表示灯番号:601
・読み替え対象の表示灯色:ピンク
・正しい表示灯色:赤
が対応付けられている。そのため、判断部250は、図6に示す障害情報データベース221を参照し、「表示灯番号の601の表示灯の色は赤である」と読み替える。そして、出力制御部260は、読み替え後の表示灯の色を、第1の障害情報として出力する。
その結果、顧客が表示灯色を、主観的に表現した場合であっても、本実施形態に係る情報管理装置20は、予め定義された表示灯色を、保守技術者等に通知できる。
次に、本実施形態に係る情報管理システム1の動作について説明する。
図7は、障害情報の正誤を判断する処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS1において、障害情報取得部230は、1又は2以上の第1の障害情報を取得する。ここで、障害情報取得部230は、第1の障害情報を入力するためのウェブページを用いて、第1の障害情報を取得しても良い。または、障害情報取得部230は、所定のサーバ装置に記憶された障害情報を、第1の障害情報として取得しても良い。その際に、障害情報取得部230は、QRコード(登録商標)等の形式に変換された情報に基づいて、障害情報の記憶先を取得しても良い。
あるいは、障害情報取得部230は、電話、電子メール等を用いて、第1の障害情報を取得しても良い。あるいは、障害情報取得部230は、USBメモリ等、外部記憶装置を用いて、当該外部記憶装置に記憶された障害情報を、第1の障害情報として取得しても良い。
ステップS2において、障害情報パターン生成部240は、取得した第1の障害情報から、1又は2以上の障害情報パターンを生成する。
ステップS3において、判断部250は、判断対象の第1の障害情報パターンを選択する。
ステップS4において、障害情報データベース221に、第1の障害情報パターンが誤った情報のパターンとして登録されているか否かを、判断部250は判定する。障害情報データベース221に、第1の障害情報パターンが誤った障害情報のパターンとして登録されている場合(ステップS4のYes分岐)には、ステップS5に遷移する。
ステップS5において、判断部250は、判断対象の第1の障害情報パターンが誤った情報であると判断する。そして、ステップS6において、判断部250は、誤った情報であると判断された第1の障害情報パターンを、出力対象の第1の障害情報から除外する。そして、ステップS9に遷移する。
一方、障害情報データベース221に、第1の障害情報パターンが誤った障害情報のパターンとして登録されていない場合(ステップS4のNo分岐)には、ステップS7に遷移する。ステップS7において、障害情報データベース221に、第1の障害情報パターンが、読み替え対象の情報として登録されているか否かを、判断部250は判定する。障害情報データベース221に、第1の障害情報パターンが、読み替え対象の情報として登録されていない場合(ステップS7のNo分岐)には、ステップS9に遷移する。
一方、障害情報データベース221に、第1の障害情報パターンが、読み替え対象の情報として登録されている場合(ステップS7のYes分岐)には、ステップS8に遷移する。ステップS8において、判断部250は、障害情報データベース221に従って、第1の障害情報を読み替えて、第1の障害情報を更新する。そして、ステップS9に遷移する。
ステップS9において、全ての第1の障害情報パターンの正誤を判断したか否かを、判断部250は判定する。判断部250が全ての第1の障害情報パターンの正誤を判断した場合(ステップS9のYes分岐)には、図8に示すステップS21に遷移する。一方、判断部250が全ての第1の障害情報パターンの正誤を判断していない場合、ステップS10に遷移する。ステップS10において、判断部250は、判断対象の第1の障害情報パターンを変更する。そして、ステップS4に戻り、処理を継続する。
なお、障害情報データベース221に、第1の障害情報パターンが正しい情報のパターンとして登録されているか否かを、判断部250はさらに判断しても良い。そして、第1の障害情報パターンが、正しい情報のパターンとして登録されていない場合には、判断部250は、当該第1の障害情報パターンを、出力対象の第1の障害情報から除外しても良い。
図8は、障害情報を出力する処理の一例を示すフローチャートである。
判断部250が全ての第1の障害情報パターンの正誤を判断した場合(図7に示すステップS9のYes分岐)には、出力制御部260は、第1の障害情報の出力先を決定する(ステップS21)。そして、出力制御部260は、第1の障害情報を出力する。そして、情報管理装置20は、第1の障害情報の正誤を判断する処理を終了する。
図9は、本実施形態に係る情報管理システム1の全体構成、及び障害情報の遷移の一例を示すブロック図である。まず、クライアント30は、インターネット41(WEB42)、電話/メール等43、USBメモリ等44の少なくともいずれかを介して、第1の障害情報301を、情報管理装置2に送信する。情報管理装置2において、判断部250は、障害情報データベース221を参照し、受信した第1の障害情報301の正誤を判断する。そして、情報管理装置2において、出力制御部250は、出力対象と判断された、出力対象の障害情報302を出力する。
[変形例1]
本実施形態に係る情報管理システム1の変形例1として、情報管理システム1は、障害情報を記憶するサーバ装置(図示せず)を含んでいても良い。その場合、クライアント30は、当該サーバ装置に、障害情報を送信する。そして、当該サーバ装置は、受信した障害情報を、所定の領域に記憶する。ここで、当該サーバ装置は、障害情報を記憶する領域をパスワードで保護する等、適宜、必要な処理を実行しても良いことは勿論である。
そして、当該サーバ装置は、障害情報の記憶領域を特定する情報を、情報管理装置20に通知する。ここで、障害情報の記憶領域を特定する情報とは、例えば、当該サーバ装置のIP(Internet Protocol)アドレス、障害情報のファイルパス等の情報を含む。そして、情報管理装置20は、障害情報の記憶領域を特定する情報に基づいて、障害情報を取得する。なお、当該サーバ装置は、障害情報の記憶領域を特定する情報を、例えば、QR(Quick Response)コード(登録商標)等に変換し、情報管理装置20に送信しても良いことは勿論である。つまり、情報の形式は問わない。
以上のように、本実施形態に係る情報管理装置20は、顧客等から報告された障害情報の正誤を判断する。そして、本実施形態に係る情報管理装置20は、誤っていると判断した障害情報を除外し、正しいと判断した障害情報を保守技術者等に通知する。従って、本実施形態に係る情報管理装置20は、保守技術者が、誤った情報に基づいて、誤った判断をすることを防止できる。つまり、本実施形態に係る情報管理装置20は、汎用的に利用可能であり、保守技術者に、障害情報を正しく判断させることに貢献する。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態について、詳細に説明する。
本実施形態は、誤った障害情報の影響度に応じて重み付けし、正しい障害情報と、重み付けした誤った障害情報と、を出力する形態である。なお、本実施形態における説明では、上記の実施形態と重複する部分の説明は省略する。さらに、本実施形態における説明では、上記の実施形態と同一の構成要素には、同一の符号を付し、その説明を省略する。また、本実施形態における説明では、上記の実施形態と同一の作用効果についても、その説明を省略する。
本実施形態に係る情報管理システム1の全体構成は、図2に示す通りであるため、詳細な説明は省略する。また、本実施形態に係る情報管理装置20の内部構成は、図3に示す通りであるため、詳細な説明は省略する。
本実施形態に係る判断部250は、第1の障害情報が誤っていると判断した場合、当該第1の障害情報の影響度を判断する。ここで、第1の障害情報の影響度とは、情報の正誤が保守作業等に与える影響度を意味する。
例えば、判断部250は、第1の障害情報の種類に応じて、当該第1の障害情報の影響度を判断しても良い。その場合、障害情報データベース221は、第1の障害情報の種類と、当該第1の障害情報の影響度と、を対応付けて記憶しても良い。そして、判断部250は、第1の障害情報が誤っていると判断した場合、障害情報データベース221を参照し、当該第1の障害情報の影響度を判断しても良い。
そして、判断部250は、影響度の高い前記第1の障害情報ほど、重みが小さくなるように重み付けする。
例えば、第1の障害情報の影響度として、「影響レベル1」、「影響レベル2」、「影響レベル3」の3段階を、予め設定しておくとする。ここで、「影響レベル」の数値が高いほど、保守作業等に与える影響度が高い障害情報であるとする。その場合、例えば、障害が報告された、保守対象機器に関する情報(例えば、保守対象機器の名称、型番等)が誤っている場合、判断部250は「影響レベル3」と判断しても良い。一方、保守対象機器を動作させる上で重要ではない処理に関する障害情報について、報告された情報が誤っている場合、判断部250は「影響レベル1」と判断しても良い。
出力制御部260は、該重み付けされた第1の障害情報と、判断部250が正しいと判断した第1の障害情報と、を出力する。例えば、出力制御部260は、重み付けされた第1の障害情報について、当該第1の障害情報に対する重みをさらに出力(提示)しても良い。その結果、保守技術者等は、第1の障害情報に対する重みに応じて、保守作業において重視する情報を選択することができる。
次に、本実施形態に係る情報管理装置20の動作について説明する。
図10は、誤った障害情報の影響度に応じて重み付けし、障害情報を出力する処理の一例を示すフローチャートである。
ここで、障害情報データベース221に、第1の障害情報パターンが誤った障害情報のパターンとして登録されている(図7に示すステップ4のYes分岐)とする。その場合、判断部250は、誤った第1の障害情報の影響度を判断する(ステップS101)。そして、判断部250は、誤った第1の障害情報の影響度に基づいて、第1の障害情報を更新する。具体的には、判断部250は、影響度の高い第1の障害情報ほど、重みが小さくなるように重み付けする。そして、図7に示すステップS9に遷移する。
以上のように、本実施形態に係る情報管理装置20においては、誤った障害情報の影響度に応じて重み付けし、正しい障害情報と、重み付けした誤った障害情報と、を出力する。従って、本実施形態に係る情報管理装置20は、顧客から取得した障害情報を保守技術者に提示しつつも、汎用的に利用可能であり、保守技術者に、障害情報を正しく判断させることに貢献する。
[第3の実施形態]
次に、第3の実施形態について、詳細に説明する。
本実施形態は、予め設定された優先順位に応じて、出力対象の障害情報を決定する形態である。なお、本実施形態における説明では、上記の実施形態と重複する部分の説明は省略する。さらに、本実施形態における説明では、上記の実施形態と同一の構成要素には、同一の符号を付し、その説明を省略する。また、本実施形態における説明では、上記の実施形態と同一の作用効果についても、その説明を省略する。
本実施形態に係る情報管理システム1の全体構成は、図2に示す通りであるため、詳細な説明は省略する。また、本実施形態に係る情報管理装置20の内部構成は、図3に示す通りであるため、詳細な説明は省略する。
本実施形態に係る障害情報データベース221は、第2の障害情報と、当該各第2の障害情報の優先順位と、を対応付けた情報を含む。例えば、情報管理装置20の管理者等は、予め、第2の障害情報の優先順位を設定し、障害情報データベース221に登録しても良い。
あるいは、判断部250は、障害の報告回数に応じて、第2の障害情報の優先順位を決定しても良い。例えば、判断部250は、障害の報告回数が多いほど、重要な障害情報であると判断しても良い。具体的には、判断部250は、第1の障害情報と、第2の障害情報が同一であると判断する回数が多いほど、当該第2の障害情報の優先順位が高くなるように、優先順位を決定しても良い。なお、上記の例示は、障害情報の優先順位の決定方法を上記の例示に限定する趣旨ではない。
本実施形態に係る出力制御部260は、第1の障害情報パターンが誤っている、と判断部250が判断した場合、第2の障害情報において、優先順位が上位から所定の順位である、第2の障害情報に対応する、第1の障害情報を出力対象とする。例えば、出力制御部260は、優先順位が最上位である、第2の障害情報に対応する、第1の障害情報を出力対象としても良い。
以上のように、本実施形態に係る情報管理装置20は、予め設定された優先順位に応じて、出力対象の障害情報を決定する。具体的には、本実施形態に係る情報管理装置20は、予め設定された優先順位が高い障害情報ほど、優先して出力する。従って、本実施形態に係る情報管理装置20は、より一層、誤った情報に基づいて、誤った判断をすることを防止でき、汎用的に利用可能であり、保守技術者に、障害情報を正しく判断させることに貢献する。
[第4の実施形態]
次に、第4の実施形態について、詳細に説明する。
本実施形態は、障害情報と、当該障害情報の種類と、に基づいて、障害情報パターンを生成する形態である。なお、本実施形態における説明では、上記の実施形態と重複する部分の説明は省略する。さらに、本実施形態における説明では、上記の実施形態と同一の構成要素には、同一の符号を付し、その説明を省略する。また、本実施形態における説明では、上記の実施形態と同一の作用効果についても、その説明を省略する。
本実施形態に係る情報管理システム1の全体構成は、図2に示す通りであるため、詳細な説明は省略する。また、本実施形態に係る情報管理装置20の内部構成は、図3に示す通りであるため、詳細な説明は省略する。
本実施形態に係る障害情報取得部230は、第1の障害情報を取得し、取得した第1の障害情報の種類を決定する。具体的には、障害情報取得部230は、予め定められた種類に応じて、取得した第1の障害情報を分類する。例えば、障害情報取得部230は、「障害機器に関する情報」、「障害時の処理に関する情報」、「障害時の表示灯に関する情報」等の種類に、第1の障害情報を分類する。
本実施形態に係る障害情報パターン生成部240は、第1の障害情報と、障害情報の種類と、に基づいて、第1の障害情報パターンを生成する。具体的には、記憶部220は、障害情報の種類に基づいて、第1の障害情報パターンを生成する規則を、予め、決定しておく。そして、障害情報パターン生成部240は、第1の障害情報パターンを生成する規則に基づいて、第1の障害情報を組み合わせて、第1の障害情報パターンを生成する。
ここで、障害情報パターン生成部240は、障害情報データベース221に登録された、第2の障害情報パターンにおける、障害情報の種類の組み合わせに対応させて、第1の障害情報パターンを生成する規則を決定することが好ましい。
以上のように、本実施形態に係る情報管理装置20は、障害情報と、当該障害情報の種類と、に基づいて、障害情報パターンを生成する。ここで、本実施形態に係る情報管理装置20は、予め登録された障害情報データベース221に適合するように、第1の障害情報の種類を組み合わせて、第1の障害情報パターンを生成する。従って、本実施形態に係る情報管理装置20は、照合に不適切な障害情報パターンの生成を防止できる。さらに、本実施形態に係る情報管理装置20は、より一層、保守技術者に、障害情報を効率的に、正しく判断させることに貢献する。
上述の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
(付記1)上記第1の視点に係る情報管理装置の通りである。
(付記2)前記出力制御部は、前記第1の障害情報パターンのうち、前記判断部が正しいと判断した前記第1の障害情報を出力し、前記判断部が誤っていると判断した前記第1の障害情報を、出力対象から除外する、付記1に記載の情報管理装置。
(付記3)前記障害情報データベースは、前記第2の障害情報と、当該各第2の障害情報の優先順位と、を対応付けた情報を含み、前記出力制御部は、前記第1の障害情報パターンが誤っている、と前記判断部が判断した場合、前記第2の障害情報において、前記優先順位が上位から所定の順位である、前記第2の障害情報に対応する、前記第1の障害情報を出力対象とする、付記1又は2に記載の情報管理装置。
(付記4)前記判断部は、前記第1の障害情報が誤っていると判断した場合、当該第1の障害情報の影響度を判断し、影響度の高い前記第1の障害情報ほど、重みが小さくなるように重み付けし、前記出力制御部は、当該重み付けされた第1の障害情報と、前記判断部が正しいと判断した前記第1の障害情報と、を出力する、付記1乃至3のいずれか一に記載の情報管理装置。
(付記5)前記障害情報データベースは、誤った情報の組み合わせが、前記第2の障害情報パターンとして登録され、前記判断部は、前記第1の障害情報パターンと、前記第2の障害情報パターンとが一致する場合、当該第1の障害情報パターンを構成する前記第1の障害情報が、誤っていると判断する、付記1乃至4のいずれか一に記載の情報管理装置。
(付記6)前記障害情報データベースは、正しい情報の組み合わせが、前記第2の障害情報パターンとして登録され、前記判断部は、前記第1の障害情報パターンと、前記第2の障害情報パターンとが一致する場合、当該第1の障害情報パターンを構成する前記第1の障害情報が、正しいと判断する、付記1乃至5のいずれか一に記載の情報管理装置。
(付記7)前記障害情報データベースは、第3の情報と、当該第3の情報に類似する第4の情報との組み合わせを、前記第2の障害情報パターンとして含み、前記判断部は、前記第1の障害情報パターンを構成する前記第1の障害情報と、前記第4の情報とが一致する場合、当該第1の障害情報を前記第3の情報に変更する、付記1乃至6のいずれか一に記載の情報管理装置。
(付記8)前記障害情報取得部は、前記第1の障害情報の種類を決定し、前記障害情報パターン生成部は、前記第1の障害情報と、前記第1の障害情報の種類と、に基づいて、前記第1の障害情報パターンを生成する、付記1乃至7のいずれか一に記載の情報管理装置。
(付記9)上記第2の視点に係る情報管理方法の通りである。
(付記10)前記出力制御工程において、前記第1の障害情報パターンのうち、正しいと判断された前記第1の障害情報を出力し、誤っていると判断された前記第1の障害情報を、出力対象から除外する、付記9に記載の情報管理方法。
(付記11)前記第2の障害情報と、当該各第2の障害情報の優先順位と、を対応付ける工程をさらに含み、前記出力制御工程において、前記第1の障害情報が誤っている、と判断された場合、前記第2の障害情報において、前記優先順位が上位から所定の順位である、前記第2の障害情報に対応する、前記第1の障害情報を出力対象とする、付記9又は10に記載の情報管理方法。
(付記12)前記判断工程において、前記第1の障害情報が誤っていると判断された場合、当該第1の障害情報の影響度を判断し、影響度の高い前記第1の障害情報ほど、重みが小さくなるように重み付けし、前記出力制御工程において、当該重み付けされた第1の障害情報と、正しいと判断された前記第1の障害情報と、を出力する、付記9乃至11のいずれか一に記載の情報管理方法。
(付記13)誤った情報の組み合わせが、前記第2の障害情報パターンとして登録する工程をさらに含み、前記判断工程において、前記第1の障害情報パターンと、前記第2の障害情報パターンとが一致する場合、当該第1の障害情報パターンを構成する前記第1の障害情報が、誤っていると判断する、付記9乃至12のいずれか一に記載の情報管理方法
。
(付記14)正しい情報の組み合わせが、前記第2の障害情報パターンとして登録する工程をさらに含み、前記判断工程において、前記第1の障害情報パターンと、前記第2の障害情報パターンとが一致する場合、当該第1の障害情報パターンを構成する前記第1の障害情報が、正しいと判断する、付記9乃至13のいずれか一に記載の情報管理方法。
(付記15)第3の情報と、当該第3の情報に類似する第4の情報との組み合わせを、前記第2の障害情報パターンとして登録する工程をさらに含み、前記判断工程において、前記第1の障害情報パターンを構成する前記第1の障害情報と、前記第4の情報とが一致する場合、当該第1の障害情報を前記第3の情報に変更する、付記9乃至14のいずれか一に記載の情報管理方法。
(付記16)前記障害情報取得工程において、前記第1の障害情報の種類を決定し、前記障害情報パターン生成工程において、前記第1の障害情報と、前記第1の障害情報の種類と、に基づいて、前記第1の障害情報パターンを生成する、付記9乃至15のいずれか一に記載の情報管理方法。
(付記17)上記第3の視点に係るプログラムの通りである。
(付記18)前記出力制御処理において、前記第1の障害情報パターンのうち、正しいと判断された前記第1の障害情報を出力し、誤っていると判断された前記第1の障害情報を、出力対象から除外する、付記17に記載のプログラム。
(付記19)前記第2の障害情報と、当該各第2の障害情報の優先順位と、を対応付ける処理をさらに実行し、前記出力制御処理において、前記第1の障害情報が誤っている、と判断された場合、前記第2の障害情報において、前記優先順位が上位から所定の順位である、前記第2の障害情報に対応する、前記第1の障害情報を出力対象とする、付記17又は18に記載のプログラム。
(付記20)前記判断処理において、前記第1の障害情報が誤っていると判断された場合、当該第1の障害情報の影響度を判断し、影響度の高い前記第1の障害情報ほど、重みが小さくなるように重み付けし、前記出力制御処理において、当該重み付けされた第1の障害情報と、正しいと判断された前記第1の障害情報と、を出力する、付記17乃至19のいずれか一に記載のプログラム。
(付記21)誤った情報の組み合わせが、前記第2の障害情報パターンとして登録する処理をさらに実行し、前記判断処理において、前記第1の障害情報パターンと、前記第2の障害情報パターンとが一致する場合、当該第1の障害情報パターンを構成する前記第1の障害情報が、誤っていると判断する、付記17乃至20のいずれか一に記載のプログラム。
(付記22)正しい情報の組み合わせが、前記第2の障害情報パターンとして登録する処理をさらに実行し、前記判断工程において、前記第1の障害情報パターンと、前記第2の障害情報パターンとが一致する場合、当該第1の障害情報パターンを構成する前記第1の障害情報が、正しいと判断する、付記17乃至21のいずれか一に記載のプログラム。
(付記23)第3の情報と、当該第3の情報に類似する第4の情報との組み合わせを、前記第2の障害情報パターンとして登録する処理をさらに実行し、前記判断工程において、前記第1の障害情報パターンを構成する前記第1の障害情報と、前記第4の情報とが一致する場合、当該第1の障害情報を前記第3の情報に変更する、付記17乃至22のいずれか一に記載のプログラム。
(付記24)前記障害情報取得処理において、前記第1の障害情報の種類を決定し、前記障害情報パターン生成処理において、前記第1の障害情報と、前記第1の障害情報の種類と、に基づいて、前記第1の障害情報パターンを生成する、付記17乃至23のいずれか一に記載のプログラム。
なお、上記の特許文献等の各開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態の変更・調整が可能である。また、本発明の全開示の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施形態の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせ、ないし、選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。特に、本書に記載した数値範囲については、当該範囲内に含まれる任意の数値ないし小範囲が、別段の記載のない場合でも具体的に記載されているものと解釈されるべきである。