JP2015173106A - 医療画像診断装置及びx線管装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】冷却時間を短縮可能なX線管を搭載するX線コンピュータ断層撮影装置と、この装置で用いられるX線管装置とを提供する。【解決手段】X線コンピュータ断層撮影装置は、X線管装置13において、X線管容器131aの内部表面の熱吸収率が銅の熱吸収率を超えるように、内部表面が加工されたX線管131を具備する。特に、X線管容器131aは、熱電子を発生させる陰極132の近傍から離れた位置であり、かつ、前記熱電子のターゲットとなる陽極134に近い内部表面の熱吸収率が銅の熱吸収率を超えるように加工される。【選択図】図2
Description
本発明の実施形態は、医療画像診断装置及びこの装置で用いられるX線管装置に関する。
X線コンピュータ断層撮影装置等の医療画像診断装置においてX線を発生させるX線管装置は、真空管から成るX線管と、X線管を冷却液等で覆うハウジング部とを備える。X線管は、ターゲットである陽極に、陰極から発生される熱電子を衝突させてX線を発生させる。X線が発生する際に、陽極では熱が発生する。陽極で発生した熱は、X線管の外部を構成するX線管容器により、ステファン−ボルツマンの法則E=σT4により示される熱輻射に従って吸収される。
X線管容器に吸収された熱は、ハウジング部内に充填される冷却液へと伝達する。ハウジング部内の冷却液は、熱交換器に搭載されるラジエータ部にて空冷等により強制冷却される。これにより、X線管装置において、X線管の熱交換が実現される。
ところで、従来、X線管容器は、銅等の金属により製作されている。そのため、X線管容器の熱吸収率はα≒0.20程度となっている。そのため、陽極で発生した熱をX線管容器にて吸収するのに時間がかかることとなり、その結果、X線管を使用可能な温度へ冷却するのに数十秒から、数分程度要する場合もある。このため、医療画像診断装置による診断に時間がかかる場合がある、という問題がある。
以上のように、従来のX線管は冷却するのに時間がかかる場合があり、医療画像診断装置による診断の遅延の要因となる場合がある。
そこで目的は、冷却時間を短縮可能なX線管を搭載する医療画像診断装置と、この装置で用いられるX線管装置とを提供することにある。
本実施形態に係る医療画像診断装置は、X線管容器の内部表面の熱吸収率が銅の熱吸収率を超えるように、前記内部表面が加工されたX線管を具備する。
以下、図面を参照しながら本実施形態に係わるX線コンピュータ断層撮影装置を説明する。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態に係るX線コンピュータ断層撮影装置の構成を示す図である。図1に示すように、X線コンピュータ断層撮影装置は、架台10とコンソール40とを備える。
図1は、第1の実施形態に係るX線コンピュータ断層撮影装置の構成を示す図である。図1に示すように、X線コンピュータ断層撮影装置は、架台10とコンソール40とを備える。
架台10は、円環又は円板状の回転フレーム11を搭載する。回転フレーム11は、X線管装置13とX線検出器15とを、回転フレーム11の中心軸(回転軸)回りに回転可能に支持している。回転フレーム11の開口の内部には、FOV(field of view)が設定される。回転フレーム11は、回転フレーム駆動部17に接続されている。回転フレーム駆動部17は、コンソール40内の架台制御部51による制御に従って回転フレーム11を一定の角速度で回転し、X線管装置13とX線検出器15とを回転軸回りに回転させる。
なお、Z軸は、回転フレーム11の回転軸に規定される。Y軸は、X線管装置13のX線焦点とX線検出器15の検出面中心とを結ぶ軸に規定される。Y軸は、Z軸に直交する。X軸は、Y軸とZ軸とに直交する軸に規定される。このように、XYZ直交座標系は、回転フレーム11の回転とともに回転する回転座標系を構成する。
回転フレーム11の近傍には、天板支持機構19が設置されている。天板支持機構19は、天板21をZ軸に沿って移動可能に支持する。天板支持機構19は、天板21の長軸がZ軸に平行するように天板21を支持する。天板21には、被検体Pが載置される。天板支持機構19はモータ(図示せず)を装備している。天板支持機構19は、モータから発生される動力により、天板21をZ軸方向に沿って移動する。
X線管装置13は、高電圧発生部23、バイアス電圧発生部25、ロータ制御電力発生部27、及び熱交換器28に接続されている。高電圧発生部23、バイアス電圧発生部25、及びロータ制御電力発生部27は、X線制御部29に接続されている。X線管装置13、高電圧発生部23、バイアス電圧発生部25、ロータ制御電力発生部27、及びX線制御部29は、X線発生装置31を構成する。X線発生装置31は、架台制御部51による制御に従って、X線管131からX線を発生する。X線強度は、管電圧値及び管電流値により規定される。X線発生装置31の詳細については後述する。
X線検出器15は、X線管装置13から発生されたX線を検出する。X線検出器15は、2次元状に配列された複数の検出素子を搭載する。例えば、複数の検出素子は、回転フレーム11の回転軸Zを中心とした円弧に沿って配列される。この円弧に沿う検出素子の配列方向はチャンネル方向と呼ばれる。チャンネル方向に沿って配列された複数の検出素子は、検出素子列と呼ばれる。複数の検出素子列は、回転軸Zに沿う列方向に沿って配列される。各検出素子は、X線管装置13から発生されたX線を検出し、検出されたX線の強度に応じた電気信号(電流信号)を生成する。生成された電気信号は、データ収集部(DAS)33に供給される。
データ収集部33は、架台制御部51による制御に従って、X線検出器15を介して電気信号をビュー(view)毎に収集する。ビューは、回転軸Z周りの回転フレーム11の回転角度に対応する。また、信号処理的には、ビューは、回転フレーム11の回転時におけるデータのサンプリング点に対応する。データ収集部33は、収集されたアナログの電気信号をデジタルデータに変換する。デジタルデータは、生データと称される。生データは、非接触型の伝送部35により所定ビュー毎にコンソール40に供給される。
コンソール40は、前処理部41、再構成部43、表示部45、操作部47、記憶部49、架台制御部51、及びシステム制御部53を備える。
前処理部41は、データ収集部33から供給された生データに対数変換や感度補正等の前処理を施す。前処理が施されたデータは、投影データと呼ばれる。再構成部43は、投影データに基づいて被検体に関する画像データを再構成する。表示部45は、再構成部43により発生された画像データを表示機器に表示する。操作部47は、入力機器によるユーザからの各種指令や情報入力を受け付ける。記憶部49は、生データや投影データ、画像データを記憶する。また、記憶部49は、制御プログラムを記憶している。架台制御部51は、X線CT撮像を実行するために、回転フレーム駆動部17、X線発生装置31、及びデータ収集部33を制御する。システム制御部53は、記憶部49に記憶されている制御プログラムを読み出してメモリ上に展開し、展開された制御プログラムに従って各部を制御する。
次に、図2を参照しながらX線発生装置31の構成について詳細に説明する。図2は、X線発生装置31及び熱交換器28の構成を模式的に示す図である。図2に示すように、X線発生装置31は、X線制御部29を中枢として、X線管装置13、高電圧発生部23、バイアス電圧発生部25、及びロータ制御電力発生部27を有する。
X線管装置13は、ハウジング部13aを装備している。ハウジング部13aにはX線管131が収容されている。X線管131は、X線管容器131aを装備している。X線管容器131aの内部は真空に保たれている。X線管容器131aは、例えば、銅等の金属を材料として形成される。X線管容器131aの内部表面は、熱吸収率を向上させるように表面加工がなされている。表面加工は、例えば、四三酸化鉄皮膜等を形成する黒染加工処理により行う。図2における網掛け部は、表面加工が施される部位を模式的に表したものである。X線管容器131aの内部表面を黒染加工処理した場合、熱吸収率はα≒0.93程度となる。
X線管容器131a内には陰極132、バイアス電極(以下、電子トラップ部品と呼ぶ)133、陽極134、及び回転子(以下、ロータと呼ぶ)135が搭載されている。
陰極132は、フィラメントを含んでいる。陰極132は、ケーブル等を介して高電圧発生部23に接続されている。高電圧発生部23は、フィラメント電流を陰極132に供給する。フィラメント電流の供給を受けて陰極132は発熱し、熱電子を放出する。陽極134は、タングステンやモリブデン等の重金属により形成された円盤形状を有する電極である。
ロータ135は、陽極134に取り付けられている。ロータ135は、陽極134の回転軸RAに沿って配置されている。X線管容器131aの外部にはロータ135を囲むように固定子(以下、ステータと呼ぶ)136が取り付けられている。ステータ136は、ハウジング部13a内に収容されている。ステータ136とロータ135とは、陽極134を回転軸RA回りに回転可能に支持する支持機構137を構成する。支持機構137、より詳細にはステータ136は、ロータ制御電力発生部27に接続されている。
ロータ制御電力発生部27は、ロータ135を回転軸RA回りに回転させるための電力をステータ136に供給する。電力の供給を受けてステータ136は、電磁誘導の原理を利用してロータ135を回転させる。ロータ135の回転に伴って陽極134が回転する。陽極134と高電圧発生部23とは、ロータ135を経由して接続されている。高電圧発生部23は、陰極132と陽極134との間に高電圧を印加する。陰極132から発生された熱電子は、陰極132と陽極134との間に印加された高電圧により、ビーム状に集束しながら加速され、回転中の陽極134に衝突する。陽極134は、陰極132からの熱電子を受け、X線管容器131aに設けられたX線照射口に向けてX線を放射する。
電子トラップ部品133は、陰極132と陽極134との間に配置されている。電子トラップ部品133は金属を材料として形成される。電子トラップ部品133の表面は、熱吸収率を向上させる表面加工がなされている。表面加工は、例えば、四三酸化鉄皮膜等の黒染加工処理である。なお、熱吸収率は、黒色が最大となる。そのため、表面加工は黒色化させる加工処理が望ましい。しかしながら、表面加工の色は黒色に制限される訳ではない。黒色までいかなくても、熱を充分に吸収する加工処理であれば、採用しても構わない。
電子トラップ部品133は、バイアス電圧発生部25に接続されている。バイアス電圧発生部25は、陰極132から放出される熱電子を阻止するためにバイアス電圧を電子トラップ部品133に印加する。陽極134に衝突する熱電子数は、陰極電位に対する電位をバイアス電圧により調整することにより変化する。また、電子トラップ部品133は、陽極134に衝突した熱電子が、陽極134へ二次衝突するのを阻止する。
X線制御部29は、架台制御部51からの制御に従って高電圧発生部23、バイアス電圧発生部25、及びロータ制御電力発生部27を制御する。
ハウジング部13aとX線管容器131aとの間には冷却液が充填されている。冷却液は、輻射熱を吸収することで加熱されたX線管容器131aを冷却する。冷却液は、熱交換器28に搭載されるポンプ282により、熱交換器28との間で環流される。熱交換器28に流入される冷却液は、熱交換器28に搭載されるラジエータ281にて空冷等により強制冷却され、X線管装置13へ送水される。
以上のように、第1の実施形態に関わるX線コンピュータ断層撮影装置に搭載されるX線管131のX線管容器131aの内部表面は、熱吸収率が向上するように表面が加工されている。この表面加工により、陽極134で発生する輻射熱が、X線管容器131aの内部表面で効率的に吸収される。そして、熱を吸収したX線管容器131aが、ハウジング部13aと熱交換器28との間で環流される冷却液により冷却されるようにしている。これにより、X線管131を冷却する時間を短縮させることが可能となる。
したがって、第1の実施形態に関わるX線コンピュータ断層撮影装置は、冷却時間を短縮可能なX線管131を搭載することとなる。従来のX線コンピュータ断層撮影装置では、X線管が加熱されている場合、X線管が冷却されるのを患者は待たなくてはならない。冷却のための待ち時間は、加熱状態によっては数十秒から数分程度にも及ぶ場合があり、CT診断における制約となることがあった。本実施形態に関わるX線コンピュータ断層撮影装置によれば、X線管131の冷却時間が短縮されるため、CT診断への制約が解消されることとなり、患者へのストレスを大幅に緩和することができる。
なお、上記実施形態では、X線管容器131aの内部表面全体を加工する場合を例に説明したが、これに限定されない。X線管容器131aの内部は、複雑な形状になっているため、内部全体の表面加工が困難である場合がある。このような場合、X線管容器131aの内部表面の一部について加工するようにしても構わない。このとき、構造がより複雑な陰極近傍から離れた位置にあり、かつ、陽極と近い、例えば、図3における斜線で示す部分を加工するとより効果的である。このように、X線管容器131aの内部表面の一部を加工することで、X線管容器131aへの加工処理が簡易になると共に、X線管131の冷却時間を短縮させることが可能となる。
また、上記実施形態では、X線管容器131aの内部表面、及び電子トラップ部品133の表面を加工する場合を例に説明した。しかしながら、これに限定されない。例えば、ロータ135の表面を加工するようにしても構わない。また、陽極134の裏にヒートシンクが設けられている場合、このヒートシンクの表面が加工されていても構わない。このように、ロータ135の表面及び/又はヒートシンクの表面に対しても加工処理を施すことで、X線管131の冷却時間をより短縮させることが可能となる。
なお、第1の実施形態では、医療画像診断装置の一例としてX線コンピュータ断層撮影装置について説明した。しかしながら、これに限定されない。医療画像診断装置は、X線コンピュータ断層撮影装置の他、例えば、X線を利用するX線診断装置等であっても構わない。
[第2の実施形態]
第1の実施形態では、X線管131を冷却する時間を短縮させるように、X線管131のX線管容器131aの内部表面を熱吸収率が向上するように加工する場合を例に説明した。しかしながら、これに限定されない。X線管装置13は、図4に示す構成を採ることで、X線管131を冷却する時間を短縮させるようにしても構わない。
第1の実施形態では、X線管131を冷却する時間を短縮させるように、X線管131のX線管容器131aの内部表面を熱吸収率が向上するように加工する場合を例に説明した。しかしながら、これに限定されない。X線管装置13は、図4に示す構成を採ることで、X線管131を冷却する時間を短縮させるようにしても構わない。
図4は、第2の実施形態に係るX線管装置13における陽極134及びロータ135の断面図の例を示す模式図である。
図4に示されるロータ135は、接続機構1351及び軸機構1352を備えている。
接続機構1351は、陽極134と接続する。また、接続機構1351は、回転軸RAの周囲で回転自在に、軸機構1352に接続する。接続機構1351は、重金属等の材料で形成されている。接続機構1351において、X線管容器131aの内部表面と接近する部位は他の部位よりも管壁が直径方向に厚い構造、すなわち、壁厚部13511を有している。接続機構1351は、壁厚部13511を有することで、壁厚部13511の壁面が、壁厚部13511が存在していない場合の壁面と比較し、X線管容器131aの内部表面に対してより近距離に位置するようになっている。
軸機構1352は、円筒部及び軸受1353,1354を備える。円筒部は、X線管131に対して固定される。軸機構1352は、回転軸RAの周囲で回転自在に、軸受1353,1354を介して接続機構1351を支持する。軸機構1352は、重金属等の材料で形成されている。
以上のように、第2の実施形態では、接続機構1351に、X線管容器131aとの距離を縮小するように壁厚部13511を設ける。接続機構1351に壁厚部13511を設けることにより、陽極134で発生する熱が、壁厚部13511からX線管容器131aへ効率的に伝搬される。そして、熱を吸収したX線管容器131aが、ハウジング部13aと熱交換器28との間で環流される冷却液により冷却されるようにしている。これにより、X線管131を冷却する時間を短縮させることが可能となる。
したがって、第2の実施形態に関わる医療画像診断装置は、冷却時間を短縮可能なX線管131を搭載することとなる。また、第2の実施形態に関わる医療画像診断装置によれば、X線管131の冷却時間が短縮されるため、診断への制約が解消されることとなり、患者へのストレスを大幅に緩和することができる。
また、X線管装置には以下のような問題も存在する。すなわち、本願にて説明するような陽極134が回転する回転陽極接地管では、陽極が固定されている固定陽極接地管よりも、X線管装置に与えられる負荷が大幅に大きい。陽極134において熱電子が衝突する焦点面の温度は、固定陽極接地管では数百度であるのに対し、回転陽極接地管では千数百度にも達する。陽極134で発生した熱は、図5に示されるように、接続機構を伝搬し、軸受及び軸受近傍の部位に到達する。軸受及び軸受近傍の部位はロータが回転する際に最も負担のかかる部位であるため、このような熱の伝搬は、軸受及び軸受近傍の部位における劣化の原因となり得る。すなわち、このような熱の伝搬により、X線管131において、振動及び騒音の増加、並びに、放電の多発等の異常が発生するおそれがある。
第2の実施形態で記載されるように、接続機構1351とX線管容器131aとの距離がより小さくなるように、接続機構1351に壁厚部13511を設けることで、壁厚部13511からX線管容器131aへ伝搬される熱が増加することになる。このため、陽極134から軸受1353,1354及び軸受1353,1354近傍の部位へ伝搬される熱が減少することになる。この結果、ロータ135における軸受及び軸受近傍の部位の劣化を抑えることが可能になるため、X線管131における振動及び騒音の増加、並びに、放電の多発等の異常の発生を抑えることが可能となる。これにより、X線管131の品質向上及び長寿命化を期待でき、顧客満足度の向上及び事業収益の向上につながることになる。
なお、第2の実施形態では、接続機構1351に段差を有する壁厚部13511を設ける場合を例に説明したが、これに限定されない。例えば、図6に示すように、壁厚部13511は、テーパを有して設けられていても良い。
また、第2の実施形態では、接続機構1351に壁厚部13511を設ける場合を例に説明したが、これに限定されない。例えば、図7に示すように、接続機構1351とX線管容器131aとの距離が縮小するように、X線管容器131aの接続機構1351と接近する部位に、壁厚部13512を設けても良い。
また、第2の実施形態では、接続機構1351とX線管容器131aとの距離を縮めることで、接続機構1351を伝搬する熱を効率的にX線管容器131aへ伝搬させる場合を例に説明した。しかしながら、これに限定されない。例えば、図8に示すように、例えばフィン等により、接続機構1351の表面積を増加させるようにしても構わない。また、図9に示すように、接続機構1351とX線管容器131aとの両方に、例えばフィン等を設け、接続機構1351及びX線管容器131aの表面積を増加させるようにしても構わない。
[その他の実施形態]
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10…架台、11…回転フレーム、13…X線管装置、13a…ハウジング部、15…X線検出器、17…回転フレーム駆動部、19…天板支持機構、21…天板、23…高電圧発生部、25…バイアス電圧発生部、27…ロータ制御電力発生部、28…熱交換器、29…X線制御部、31…X線発生装置、33…データ収集部、35…伝送部、40…コンソール、41…前処理部、43…再構成部、45…表示部、47…操作部、49…記憶部、51…架台制御部、53…システム制御部、131…X線管、131a…X線管容器、132…陰極、133…電子トラップ部品、134…陽極、135…ロータ、136…ステータ、137…支持機構、281…ラジエータ、282…ポンプ、1351…接続機構、13511,13512…壁厚部、1352…軸機構、1353,1354…軸受
Claims (16)
- X線管容器の内部表面の熱吸収率が銅の熱吸収率を超えるように、前記内部表面が加工されたX線管を具備する医療画像診断装置。
- 前記X線管容器は、熱電子を発生させる陰極近傍から離れた位置であり、かつ、前記熱電子のターゲットとなる陽極に近い内部表面が加工される請求項1記載の医療画像診断装置。
- 陰極で発生されて陽極に衝突した熱電子が前記陽極に二次衝突しないように、前記陽極に衝突した熱電子を捕捉する電子トラップをさらに具備し、
前記電子トラップの表面は、前記熱吸収率が銅の熱吸収率を超えるように加工される請求項1記載の医療画像診断装置。 - X線管を具備する医療画像診断装置において、
前記X線管は、
X線管容器と、
電子が衝突されることによりX線を放出する陽極と、
前記陽極と接続する接続機構であって、前記X線管容器の内部表面と接近する部位に、他の部位の厚みよりも厚い第1の部位を有し、前記第1の部位と前記X線管容器の内部表面との距離は、前記第1の部位が存在しない場合における前記X線管容器の内部表面との距離よりも小さい接続機構と、
前記接続機構を回転軸の周囲に回転自在に支持する軸機構と
を備える医療画像診断装置。 - X線管を具備する医療画像診断装置において、
前記X線管は、
X線管容器と、
電子が衝突されることによりX線を放出する陽極と、
前記陽極と接続する接続機構と、
前記接続機構を回転軸の周囲に回転自在に支持する軸機構と
を備え、
前記X線管容器は、前記接続機構と接近する部位に、他の部位の厚みよりも厚い第1の部位を有し、前記第1の部位と前記接続機構との距離は、前記第1の部位が存在しない場合における前記接続機構との距離よりも近い医療画像診断装置。 - X線管を具備する医療画像診断装置において、
前記X線管は、
X線管容器と、
電子が衝突されることによりX線を放出する陽極と、
前記陽極と接続する接続機構であって、前記X線管容器の内部表面と接近する第1の部位の表面積が他の部位の表面積よりも広い接続機構と、
前記接続機構を回転軸の周囲に回転自在に支持する軸機構と
を備える医療画像診断装置。 - 前記X線管容器の内部表面のうち、前記接続機構の第1の部位と対向する部位の表面積が、前記X線管容器の内部表面のその他の部位の表面積よりも広い請求項6記載の医療画像診断装置。
- 前記X線管容器の内部表面の熱吸収率が銅の熱吸収率を超えるように加工された請求項4乃至7のいずれかに記載の医療画像診断装置。
- 内部表面の熱吸収率が、銅の熱吸収率を超えるように加工されたX線管容器を具備するX線管装置。
- 前記X線管容器は、熱電子を発生させる陰極近傍から離れた位置であり、かつ、前記熱電子のターゲットとなる陽極に近い内部表面が加工される請求項9記載のX線管装置。
- 陰極で発生されて陽極に衝突した熱電子が前記陽極に二次衝突しないように、前記陽極に衝突した熱電子を捕捉する電子トラップをさらに具備し、
前記電子トラップの表面は、前記熱吸収率が銅の熱吸収率を超えるように加工される請求項9記載のX線管装置。 - X線管容器と、
電子が衝突されることによりX線を放出する陽極と、
前記陽極と接続する接続機構であって、前記X線管容器の内部表面と接近する部位に、他の部位の厚みよりも厚い第1の部位を有し、前記第1の部位と前記X線管容器の内部表面との距離は、前記第1の部位が存在しない場合における前記X線管容器の内部表面との距離よりも小さい接続機構と、
前記接続機構を回転軸の周囲に回転自在に支持する軸機構と
を具備するX線管装置。 - X線管容器と、
電子が衝突されることによりX線を放出する陽極と、
前記陽極と接続する接続機構と、
前記接続機構を回転軸の周囲に回転自在に支持する軸機構と
を具備し、
前記X線管容器は、前記接続機構と接近する部位に、他の部位の厚みよりも厚い第1の部位を有し、前記第1の部位と前記接続機構との距離は、前記第1の部位が存在しない場合における前記接続機構との距離よりも近いX線管装置。 - X線管容器と、
電子が衝突されることによりX線を放出する陽極と、
前記陽極と接続する接続機構であって、前記X線管容器の内部表面と接近する第1の部位の表面積が他の部位の表面積よりも広い接続機構と、
前記接続機構を回転軸の周囲に回転自在に支持する軸機構と
を具備するX線管装置。 - 前記X線管容器の内部表面のうち、前記接続機構の第1の部位と対向する部位の表面積が、前記X線管容器の内部表面のその他の部位の表面積よりも広い請求項14記載のX線管装置。
- 前記X線管容器の内部表面の熱吸収率が銅の熱吸収率を超えるように加工された請求項12乃至15のいずれかに記載のX線管装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015029658A JP2015173106A (ja) | 2014-02-18 | 2015-02-18 | 医療画像診断装置及びx線管装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014028768 | 2014-02-18 | ||
JP2014028768 | 2014-02-18 | ||
JP2015029658A JP2015173106A (ja) | 2014-02-18 | 2015-02-18 | 医療画像診断装置及びx線管装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2015173106A true JP2015173106A (ja) | 2015-10-01 |
Family
ID=54260296
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015029658A Pending JP2015173106A (ja) | 2014-02-18 | 2015-02-18 | 医療画像診断装置及びx線管装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2015173106A (ja) |
-
2015
- 2015-02-18 JP JP2015029658A patent/JP2015173106A/ja active Pending
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