JP2015159988A - ぱちんこ遊技機 - Google Patents

ぱちんこ遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP2015159988A
JP2015159988A JP2014037212A JP2014037212A JP2015159988A JP 2015159988 A JP2015159988 A JP 2015159988A JP 2014037212 A JP2014037212 A JP 2014037212A JP 2014037212 A JP2014037212 A JP 2014037212A JP 2015159988 A JP2015159988 A JP 2015159988A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
game
main game
main
symbol
sound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014037212A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6337513B2 (ja
Inventor
武 北村
Takeshi Kitamura
武 北村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sammy Corp
Original Assignee
Sammy Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sammy Corp filed Critical Sammy Corp
Priority to JP2014037212A priority Critical patent/JP6337513B2/ja
Publication of JP2015159988A publication Critical patent/JP2015159988A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6337513B2 publication Critical patent/JP6337513B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)
  • Display Devices Of Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

【課題】遊技者にとって有利な遊技進行状態を創り出すという概念を採用した遊技機において、更なる斬新な遊技性が実現されるようなぱちんこ遊技機を提供する。【解決手段】予め定められた上限数の範囲内における第一種再生データが占める割合と当該上限数の範囲内における第二種再生データが占める割合とが変化しない状況下で、複数種類の再生データを同時に再生可能に構成されており、通常演出状態にある場合における第一種再生データが占める割合及び第二種再生データが占める割合と、特定演出状態にある場合における第一種再生データが占める割合及び第二種再生データが占める割合と、が異なるよう当該割合を変更可能とした。【選択図】図28

Description

ぱちんこ遊技機に関する。
近年のぱちんこ遊技機としては、遊技盤面(遊技領域)上の始動口に遊技球が入球したことを契機として所定確率の大当り抽選がなされ、当該大当り抽選に当選した場合には大当り(特別遊技)状態へと移行し、遊技盤面に備えられた大入賞口が開放して大量の賞球を獲得できるぱちんこ遊技機が主流である。このように構成されたぱちんこ遊技機の内には、当該大当り抽選における当選確率を上昇させる確率変動遊技状態や当該大当り抽選における抽選結果を報知するための図柄変動の効率を上昇させる時間短縮遊技状態等を備え、これら遊技状態によって遊技者にとって有利な遊技進行状態を創り出すことで遊技の興趣性を高める遊技機も存在している。更には、遊技の興趣性を高めるための演出(画像表示や音声出力によって、大当りへの期待感を高めるもの)に工夫を凝らすことで、より遊技者の興味を惹きつけるよう構成されている遊技機もある。
特開2004−174056号公報 特開2009−160241号公報
しかしながら、このような遊技機は従来から多く存在しているため、更なる斬新な遊技性が実現されるような機種の開発が望まれているという課題が存在する。
本態様に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)と、
識別情報を変動表示及び停止表示可能な識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)と、
映像を表示可能な映像表示部(例えば、演出表示装置SG)と、
サウンドを出力可能なサウンド出力部(例えば、サウンド制御部SO)と、
遊技の進行を制御する主遊技部(例えば、主制御基板M)と、
映像表示部(例えば、演出表示装置SG)への映像表示及びサウンド出力部(例えば、サウンド制御部SO)へのサウンド出力を制御する副遊技部(例えば、副制御基板S)と
を備え、
主遊技部(例えば、主制御基板M)は、
始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき乱数を取得する乱数取得手段(例えば、乱数取得判定実行手段MJ20)と、
前記乱数に基づく当否判定結果に従い、識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)にて識別情報を変動表示させた後に停止識別情報を停止表示するよう制御する識別情報表示制御手段(例えば、表示制御手段MP10)と、
識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)に停止表示された停止識別情報が所定態様であった場合、遊技者にとって有利な特別遊技を実行可能な特別遊技制御手段(例えば、特別遊技制御手段MP30)と
を備え、
副遊技部(例えば、副制御基板S)は、
識別情報が変動表示された後から停止表示されるまでを変動単位とし、少なくとも各変動単位が行われている期間中においては、特別遊技の実行可能性を示唆又は報知する映像である予告演出を映像表示部(例えば、演出表示装置SG)にて表示可能であり、
表示され得る予告演出のパターン総数が所定数となる通常演出状態と、表示され得る予告演出のパターン総数が当該所定数とは異なる特定演出状態と、を少なくとも有し、各変動単位においては通常演出状態及び特定演出状態のいずれかとなるよう構成されており、
サウンド出力部(例えば、サウンド制御部SO)へサウンドを出力する際に再生される再生データとして複数種類の再生データを有し、或る種類の再生データと当該或る種類とは異なる種類の再生データとでは、サウンドの構成要素が異なるよう構成されており、且つ、再生データ長が所定長未満又は以下となる種類の再生データである第一種再生データと、再生データ長が当該所定長以上又は超過となる種類の再生データである第二種再生データと、に少なくとも分かれており、
予め定められた上限数の範囲内における第一種再生データが占める割合と当該上限数の範囲内における第二種再生データが占める割合とが変化しない状況下で、複数種類の再生データを同時に再生可能に構成されており、
通常演出状態にある場合における前記第一種再生データが占める割合及び前記第二種再生データが占める割合と、特定演出状態にある場合における前記第一種再生データが占める割合及び前記第二種再生データが占める割合と、が異なるよう当該割合を変更可能に構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様に係るぱちんこ遊技機によれば、遊技者にとって有利な遊技進行状態を創り出すという概念を採用した遊技機において、更なる斬新な遊技性を実現することができる。
図1は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の正面図である。 図2は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の背面図である。 図3は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の電気的全体構成図である。 図4は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の機能ブロック図である。 図5は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側でのメインフローチャートである。 図6は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での補助遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。 図7は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での電動役物駆動判定処理のフローチャートである。 図8は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での主遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。 図9は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での主遊技図柄表示処理のフローチャートである。 図10は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理のフローチャートである。 図11は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理にて用いられるテーブル構成図である。 図12は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特定遊技終了判定処理のフローチャートである。 図13は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。 図14は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技制御処理のフローチャートである。 図15は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。 図16は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側でのメインフローチャートである。 図17は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での保留情報管理処理のフローチャートである。 図18は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。 図19は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での演出内容決定処理のフローチャートである。 図20は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、チャンネル構成イメージ図である。 図21は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での先読み予告演出決定処理のフローチャートである。 図22は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、特殊サウンド態様ST中BGM決定テーブルである。 図23は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、演出実行スケジュールの一例である。 図24は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。 図25は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での特別遊技関連表示制御処理のフローチャートである。 図26は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側でのST演出種別選択処理のフローチャートである。 図27は、本実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での演出内容決定処理のフローチャートである。 図28は、本実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での非ST中演出内容決定処理のフローチャートである。 図29は、本実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での特定ゾーン中背景演出内容決定処理のフローチャートである。 図30は、本実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。 図31は、本実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側で特定ゾーン中背景演出・BGM実行処理のフローチャートである。 図32は、本実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、特定ゾーン中背景演出イメージである。
実施するための形態
はじめに、本明細書における各用語の意義について説明する。「入球」とは、賞球が払い出される入賞のみならず、賞球払い出しの無い「スルーチャッカー」への通過も含む。「識別情報」とは、五感(視覚、聴覚、触覚等)を通じて情報の種類を識別可能であればどのような形態でもよいが、好適には、視覚的なもの、例えば、数字、文字、図柄等の形状のあるものを挙げることができる。また、本明細書においては「識別情報」を、主遊技図柄・特別図柄(特図)や装飾図柄(装図)と呼ぶことがあるが、「特別図柄(特図)」は、主制御基板側にて表示制御される識別情報であり、「装飾図柄(装図)」は、副制御基板側にて表示される演出としての識別情報である。「識別情報を表示可能」とは、表示方法には何ら限定されず、例えば、発光手段(例えば液晶、LED、7セグ)の発光(発光の有無だけでなく、色の違いも含む)、物理的な表示(例えば、リール帯に描かれた図柄を所定位置に停止表示する)等、を挙げることができる。「演出」とは、遊技の興趣性を高める表示内容を指し、例えば、識別情報変動・停止や予告等をはじめ、アニメーションや実写等の動画像や絵、写真、文字等の静止画像又はこれらの組み合わせを挙げることができる。「乱数」とは、ぱちんこ遊技機において何らかの遊技内容を決定するための抽選(電子計算機によるくじ)に使用される乱数であり、狭義の乱数の他に擬似乱数も含む(例えば、乱数としてはハード乱数、擬似乱数としてはソフト乱数)。例えば、遊技の結果に影響を与えるいわゆる「基本乱数」、具体的には、特別遊技の移行と関連した「当選乱数(当否抽選用乱数)」、識別図柄の変動態様(又は変動時間)を決定するための「変動態様決定乱数」、停止図柄を決定する「図柄決定乱数」、特別遊技後に特定遊技(例えば確率変動遊技)に移行するか否かを決定する「当り図柄決定乱数」等を挙げることができる。尚、変動態様の内容や確定識別情報の内容等を決定する際、これらすべての乱数を使用する必要はなく、互いに同一又は相違する、少なくとも一つの乱数を使用すればよい。また、本明細書では、乱数の数とか複数個の乱数、といった形で乱数を個数表示していることがあるが、乱数取得の契機となる入球口(例えば始動入球口)の一回の入球により取得された乱数を一個と称している(即ち、前記の例だと、当選乱数+変動態様決定乱数+図柄決定乱数・・・という乱数の束を一個の乱数と称している)。また、例えば、一種の乱数(例えば当選乱数)が、別種の乱数(例えば図柄決定乱数)を兼ねていてもよい。「遊技状態」とは、例えば、大入賞口が開放状態となり得る特別遊技状態、特別遊技状態への移行抽選確率が予め定められた値である非確率変動遊技状態よりも特別遊技状態への移行抽選確率が高い確率変動遊技状態、特別遊技への移行抽選契機となる始動口への入賞に対する補助が有る補助遊技状態(いわゆる、普通図柄時短状態、例えば、始動口に可変部材が取り付けられている場合では、可変部材の開放期間が長い、可変部材の開放当選確率が高い、可変部材の開放抽選の結果報知の時間が短い)、等の任意の一又は複数の組合せである。「映像表示部へ映像を表示する際の表示形式」とは、いわゆる演出ステージを意味するものであるが、この「表示形式」が異なれば、選択され得る演出内容(表示上の内容)の種類及び/又は選択確率が相違することを意味するものである。「サウンドの構成要素が異なる」とは、音の基本要素である「音の大きさ」「音の高さ」「音色」が異なることを意味するのみならず、音楽の基本要素である「旋律(メロディ)」「和音(ハーモニー)」「拍子(リズム)」が異なることをも意味するものであり、即ち、複数のサウンド同士を人間が聴き比べたとき、異なるサウンドであると認識し得るものであれば、その構成要素が異なるものであるといえる。
以下の実施形態は、従来の第1種ぱちんこ遊技機を二つ混在させたような機種(第1種第1種複合機)である。但し、これには何ら限定されず、他の遊技機(例えば、従来の第1種、第2種、第3種、一般電役等のぱちんこ遊技機)に応用された場合も範囲内である。尚、本実施形態は、あくまで一例であり、各手段が存在する場所や機能等、各種処理に関しての各ステップの順序、フラグのオン・オフのタイミング、各ステップの処理を担う手段名等に関し、以下の態様に限定されるものではない。また、上記した実施形態や変更例は、特定のものに対して適用されると限定的に解すべきでなく、どのような組み合わせであってもよい。例えば、ある実施形態についての変更例は、別の実施形態の変更例であると理解すべきであり、また、ある変更例と別の変更例が独立して記載されていたとしても、当該ある変更例と当該別の変更例を組み合わせたものも記載されていると理解すべきである。また、本実施形態では、各種テーブルに関し、抽選テーブルと参照テーブルとが存在するが、これらも限定的ではなく、抽選テーブルを参照テーブルとしたり或いはこの逆としてもよい。更に、以下の実施形態や変更例において示す具体的一例としての数値{例えば、抽選実行時における当選確率、特別遊技時における最大ラウンド数、図柄変動時間、各遊技状態における継続回数、等}は、あくまで一例であり、特に、異なる条件下(例えば、第1主遊技側と第2主遊技側との条件別、確率変動遊技時と非確率変動遊技時との条件別、時間短縮遊技時と非時間短縮遊技時との条件別、等)において示した数値の大小関係や組み合わせは、以下の実施形態や変更例の趣旨を大きく逸脱しない限りにおいては、適宜変更してもよいものであると理解すべきである。例えば、第1主遊技側と第2主遊技側とで、抽選実行時における当選確率や特別遊技時における最大ラウンド数の期待値における大小関係が、第1主遊技側=第2主遊技側となるよう例示されていたとしても、当該大小関係を第1主遊技側<第2主遊技側とする、或いは、第1主遊技側>第2主遊技側とするといったように適宜変更してもよい(その他の数値、条件下についても同様)。また、例えば、確率変動遊技状態の継続回数として、次回大当りが発生するまで継続するとの趣旨に基づき構成するに際し、継続回数として「65535」をセットするのか(実質的に継続するよう構成する)、或いは、継続回数をセットせずに次回大当りが発生するまで確率変動遊技状態を維持する、といった同一趣旨に基づく実現方法の選択肢においても、以下の実施形態や変更例の趣旨を大きく逸脱しない限りにおいては、適宜変更してもよいものであると理解すべきである。
ここで、各構成要素について説明する前に、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の特徴(概略)を説明する。以下、図面を参照しながら、各要素について詳述する。
まず、図1を参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の前面側の基本構造を説明する。ぱちんこ遊技機は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。以下、これらを順に説明する。
はじめに、ぱちんこ遊技機の遊技機枠は、外枠D12、前枠D14、透明板D16、扉D18、上球皿D20、下球皿D22及び発射ハンドルD44を含む。まず、外枠D12は、ぱちんこ遊技機を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠D14は、外枠D12の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構を介して外枠D12に開閉可能に取り付けられる。前枠D14は、遊技球を発射する機構、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導又は回収するための機構等を含む。透明板D16は、ガラス等により形成され、扉D18により支持される。扉D18は、図示しないヒンジ機構を介して前枠D14に開閉可能に取り付けられる。上球皿D20は、遊技球の貯留、発射レ−ルへの遊技球の送り出し、下球皿D22への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿D22は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。また、上球皿D20と下球皿D22の間にはスピーカD24(左スピーカSOsL、右スピーカSOsR)が設けられており、遊技状態等に応じた効果音が出力される。
次に、遊技盤は、外レールD32と内レールD34とにより区画された遊技領域D30が形成されている。そして、当該遊技領域D30には、図示しない複数の遊技釘及び風車等の機構や各種一般入賞口の他、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10、補助遊技始動口H10、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20、第1主遊技図柄表示装置A20、第2主遊技図柄表示装置B20、演出表示装置SG、補助遊技図柄表示装置H20、センター飾りD38及びアウト口D36が設置されている。以下、各要素を順番に詳述する。
次に、第1主遊技始動口A10は、第1主遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、第1主遊技始動口A10は、第1主遊技始動口入球検出装置A11sを備える。ここで、第1主遊技始動口入球検出装置A11sは、第1主遊技始動口A10への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第1主遊技始動口入球情報を生成する。
次に、第2主遊技始動口B10は、第2主遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、第2主遊技始動口B10は、第2主遊技始動口入球検出装置B11sと、第2主遊技始動口電動役物B11dと、を備える。ここで、第2主遊技始動口入球検出装置B11sは、第2主遊技始動口B10への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第2主遊技始動口入球情報を生成する。次に、第2主遊技始動口電動役物B11dは、第2主遊技始動口B10に遊技球が入賞し難い閉鎖状態と当該通常状態よりも遊技球が入賞し易い開放状態に可変する。
ここで、本実施形態においては、第1主遊技始動口A10と第2主遊技始動口B10とが離隔して設けられており、遊技領域D30の左側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球が、第1主遊技始動口A10に誘導され易い一方、第2主遊技始動口B10に誘導され難いよう構成されている。他方、遊技領域D30の右側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球は、第1主遊技始動口A10に誘導され難い一方、第2主遊技始動口B10に誘導され易いよう構成されている。尚、「誘導され易い」及び「誘導され難い」は、例えば、遊技球を右側及び左側に夫々10000球発射した際の、入球数の大小で決定するものとする。
尚、本実施形態では、第2主遊技始動口B10側に電動役物を設けるよう構成したが、これには限定されず、第1主遊技始動口A10側に電動役物を設けるよう構成してもよい。更には、本実施形態では、第1主遊技始動口A10と第2主遊技始動口B10とが離隔して配置されているが、これにも限定されず、第1主遊技始動口A10と第2主遊技始動口B10とを重ねるように配置してもよく、その場合には、第1主遊技始動口A10の存在により、第2主遊技始動口B10の上部が塞がれているよう構成してもよい。
次に、補助遊技始動口H10は、補助遊技始動口入球検出装置H11sを備える。ここで、補助遊技始動口入球検出装置H11sは、補助遊技始動口H10への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す補助遊技始動口入球情報を生成する。尚、補助遊技始動口H10への遊技球の入球は、第2主遊技始動口B10の第2主遊技始動口電動役物B11dを拡開させるための抽選の契機となる。
ここで、本実施形態においては、遊技領域D30の右側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球(換言すれば、少なくとも最大の発射強度にて発射された遊技球)が、補助遊技始動口H10に誘導され易く、遊技領域D30の左側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球(換言すれば、少なくとも最小の発射強度にて発射された遊技球)が、補助遊技始動口H10に誘導され難いよう構成されている{但し、これには限定されず、遊技領域D30の左側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球も、補助遊技始動口H10に誘導され易いよう構成(例えば、補助遊技始動口H10を更に一つ設置)してもよい}。
次に、アウト口D36の右上方には、第1大入賞口C10と第2大入賞口C20とが設けられており、遊技領域D30の右側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球は、アウト口D36に到達する前に、第1大入賞口C10及び第2大入賞口C20が配置されている領域を通過し易いよう構成されている。
次に、第1大入賞口C10は、第1主遊技図柄(特別図柄)又は第2主遊技図柄(特別図柄)が大当り図柄停止した場合に開状態となる、横長方形状を成しアウト口D36の右上方に位置した、主遊技に対応した入賞口である。具体的構成としては、第1大入賞口C10は、遊技球の入球を検出するための第1大入賞口入賞検出装置C11sと、第1大入賞口電動役物C11d(及び第1大入賞口電動役物ソレノイドC13)と、を備える。ここで、第1大入賞口入賞検出装置C11sは、第1大入賞口C10への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第1大入賞口入球情報を生成する。第1大入賞口電動役物C11dは、第1大入賞口C10に遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態に第1大入賞口C10を可変させる(第1大入賞口電動役物ソレノイドC13を励磁して可変させる)。尚、本実施形態では、大入賞口の態様を、横長方形状を成し遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態とに可変させる態様としているが、これには限定されない。その場合には、例えば、大入賞口に設けられた棒状部材が遊技者側に突き出した状態である進出状態と遊技者側に対して引っ込んだ状態である退避状態とを採り得る態様(いわゆる、スライド式アタッカーであり、遊技領域D30から突出し遊技領域D30を流下する遊技球を受入れ可能な箱状の部材を大入賞口自体が有しており、進出状態にある場合には当該箱状の部材への遊技球の受け入れが阻害されることで大入賞口が閉状態となり、退避状態にある場合には当該箱状の部材への遊技球の受け入れが許容されることで大入賞口が開状態となる構成)としてもよく、大入賞口への入球数を所定数(例えば、10個)とすることを担保したい場合において好適である。
次に、第2大入賞口C20は、第1主遊技図柄(特別図柄)又は第2主遊技図柄(特別図柄)が大当り図柄で停止した場合に開状態となる、横長方形状を成しアウト口D36の右上方に位置した、主遊技に対応した入賞口である。具体的構成としては、第2大入賞口C20は、遊技球の入球を検出するための第2大入賞口入賞検出装置C21sと、第2大入賞口電動役物C21d(及び第2大入賞口電動役物ソレノイドC23)と、を備える。ここで、第2大入賞口入賞検出装置C21sは、第2大入賞口C20への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第2大入賞口入球情報を生成する。そして、第2大入賞口C20内に入球した遊技球は、第2大入賞口入賞検出装置C21sによって検出されるよう構成されている。次に、第2大入賞口電動役物C21dは、第2大入賞口C20に遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態とに第2大入賞口C20を可変させる。尚、本実施形態では、大入賞口の態様を、横長方形状を成し遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態とに可変させる態様としているが、これには限定されない。その場合には、例えば、大入賞口に設けられた棒状部材が遊技者側に突き出した状態である進出状態と遊技者側に対して引っ込んだ状態である退避状態とを採り得る態様(いわゆる、スライド式アタッカーであり、遊技領域D30から突出し遊技領域D30を流下する遊技球を受入れ可能な箱状の部材を大入賞口自体が有しており、進出状態にある場合には当該箱状の部材への遊技球の受け入れが阻害されることで大入賞口が閉状態となり、退避状態にある場合には当該箱状の部材への遊技球の受け入れが許容されることで大入賞口が開状態となる構成)としてもよく、大入賞口への入球数を所定数(例えば、10個)とすることを担保したい場合において好適である。
次に、第1主遊技図柄表示装置A20(第2主遊技図柄表示装置B20)は、第1主遊技(第2主遊技)に対応する第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)に関連した表示等を実行する装置である。具体的構成としては、第1主遊技図柄表示装置A20(第2主遊技図柄表示装置B20)は、第1主遊技図柄表示部A21g(第2主遊技図柄表示部B21g)と、第1主遊技図柄保留表示部A21h(第2主遊技図柄保留表示部B21h)とを備える。ここで、第1主遊技図柄保留表示部A21h(第2主遊技図柄保留表示部B21h)は、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、第1主遊技(第2主遊技)に係る乱数の保留数(実行されていない主遊技図柄の変動数)に相当する。尚、第1主遊技図柄表示部A21g(第2主遊技図柄表示部B21g)は、例えば7セグメントLEDで構成され、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)は、「0」〜「9」の10種類の数字及びハズレの「−」で表示される{但し、これには限定されず、いずれの主遊技図柄が表示されたのかを遊技者が認識困難となるよう、7セグメントLEDを用いて記号等によって表示することが好適である。また、保留数表示においても、4個のランプから構成されていることには限定されず、最大4個分の保留数を表示可能に構成(例えば、1個のランプから構成されており、保留数1:点灯、保留数2:低速点滅、保留数3:中速点滅、保留数4:高速点滅、するよう構成)されていればよい}。
尚、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)は必ずしも演出的な役割を持つ必要が無いため、本実施形態では、第1主遊技図柄表示装置A20(第2主遊技図柄表示装置B20)の大きさは、目立たない程度に設定されている。しかしながら、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)自体に演出的な役割を持たせて第1装飾図柄(第2装飾図柄)を表示させないような手法を採用する場合には、後述する演出表示装置SGのような液晶ディスプレーに、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)を表示させるように構成してもよい。
次に、演出表示装置SGは、第1主遊技図柄・第2主遊技図柄と連動して変動・停止する装飾図柄を含む演出画像の表示等を実行する装置である。ここで、具体的構成としては、演出表示装置SGは、装飾図柄の変動表示等を含めて演出が実行される表示領域SG10を備える。ここで、表示領域SG10は、主遊技保留情報を表示する第1保留表示部SG12(及び第2保留表示部SG13)と、例えば、スロットマシンのゲームを模した複数列の装飾図柄変動の動画像を表示する装飾図柄表示領域SG11と、を有している。尚、演出表示装置SGは、本実施形態では液晶ディスプレーで構成されているが、機械式のドラムやLED等の他の表示手段で構成されていてもよい。次に、第1保留表示部SG12(及び第2保留表示部SG13)は、4個のランプから構成され、当該ランプは、主遊技図柄の保留ランプと連動している。
次に、補助遊技図柄表示装置H20は、補助遊技図柄に関する表示等を実行する装置である。具体的構成としては、補助遊技図柄表示装置H20は、補助遊技図柄表示部H21gと、補助遊技図柄保留表示部H21hとを備える。ここで、補助遊技図柄保留表示部H21hは、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、補助遊技図柄変動の保留数(実行されていない補助遊技図柄変動の数)に相当する。
次に、センター飾りD38は、演出表示装置SGの周囲に設置され、遊技球の流路、演出表示装置SGの保護、装飾等の機能を有する。また、遊技効果ランプD26は、遊技領域D30又は遊技領域D30以外の領域に設けられ、点滅等することで演出の役割を果たす。
次に、図2を参照しながら、ぱちんこ遊技機の背面側における基本構造を説明する。ぱちんこ遊技機は、ぱちんこ遊技機の全体動作を制御し、特に第1主遊技始動口A10(第2主遊技始動口B10)へ入球したときの抽選等、遊技動作全般の制御(即ち、遊技者の利益と直接関係する制御)を行う主制御基板Mと、遊技内容に興趣性を付与する演出表示装置SG上での各種演出に係る表示制御等を行う演出制御手段(サブメイン制御部)SMと、主に演出表示を実行するサブサブ制御部SSと、賞球タンクKT、賞球レールKR及び各入賞口への入賞に応じて賞球タンクKTから供給される遊技球を上球皿D20へ払い出す払出ユニットKE10等を備える賞球払出装置(セット基盤)KEと、払出ユニットKE10による払出動作を制御する賞球払出制御基板KHと、上球皿D20の遊技球(貯留球)を遊技領域D30へ1球ずつ発射する発射装置D42と、発射装置D42の発射動作を制御する発射制御基板D40と、ぱちんこ遊技機の各部へ電力を供給する電源供給ユニットEと、ぱちんこ遊技機の電源をオン・オフするスイッチである電源スイッチEa等が、前枠D14裏面(遊技側と反対側)に設けられている。
次に、図3のブロック図を参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の電気的な概略構成を説明する。はじめに、本実施形態に係るぱちんこ遊技機は、前述したように、遊技の進行を制御する主制御基板Mと、主制御基板Mからの情報(信号、コマンド等)に基づいて遊技球の払出を制御する賞球払出制御基板KHと、主制御基板Mからの情報(信号、コマンド等)に基づいて装飾図柄の変動・停止等の演出表示装置SG上での各種演出、左スピーカSOsL及び右スピーカSOsR(一の音声について二種類のサウンドデータを左右のスピーカから同時に再生するステレオ再生を実行し得るよう、スピーカは2つ設けられている)からの音響、遊技効果ランプD26の点灯、エラー報知等の実行を制御する副制御基板S(本例では、サブメイン制御部SMとサブサブ制御部SSとサウンド制御部SOとが一つの基板上に配置されている)と、これらの制御基板を含む遊技機全体に電源を供給する電源供給ユニットEと、を主体として構成されている。ここで、副制御基板Sは、装飾図柄の変動・停止等の演出表示装置SG上での各種演出、遊技効果ランプD26の点灯、エラー報知を制御するサブメイン制御部SMと、演出表示装置SG上での装飾図柄の変動表示・停止表示及び保留表示や予告表示等の表示処理を実行するサブサブ制御部SSと、演出に併せた効果音やエラー報知時の音声の再生を司る、サウンド制御部SOと、の3つの制御部とを備えている。尚、主制御基板M、賞球払出制御基板KH、サブメイン制御部SM、サブサブ制御部SS及びサウンド制御部SOには、様々な演算処理を行うCPU、CPUの演算処理を規定したプログラムを予め記憶するROM、CPUが取り扱うデータ(遊技中に発生する各種データやROMから読み出されたコンピュータプログラム等)を一時的に記憶するRAMが搭載されている(尚、サウンド制御部SOは後述するように、複雑な制御を要しないため、PIC:プログラマブルICによっても実現可能である)。以下、各基板の概略構成及び各基板・装置間の電気的な接続態様について概説する。
まず、主制御基板Mは、入賞口センサNs{前述した第1主遊技始動口入球検出装置A11s、第2主遊技始動口入球検出装置B11s、補助遊技始動口入球検出装置H11s、第1大入賞口入賞検出装置C11s、第2大入賞口入賞検出装置C21s、一般入賞検出装置(不図示であるが、一般入球口とは、特別遊技の実行有無に拘わらず常時開口しており且つ賞球はあるが図柄抽選等を行わない入球口である)}、図示略する駆動ソレノイド(前述した、第1大入賞口電動役物ソレノイドC13、第2大入賞口電動役物ソレノイドC23等)、情報表示LED(不図示)等、遊技の進行に必須となる入出力装置である遊技周辺機器(図中の、第1主遊技周辺機器A、第2主遊技周辺機器B、第1・第2主遊技共用周辺機器C、補助遊技周辺機器H)と電気的に接続され、各入力装置からの入力信号に基づいて遊技の進行を制御している。更に、主制御基板Mは、賞球払出制御基板KHと、副制御基板S(サブメイン制御部SM・サブサブ制御部SS・サウンド制御部SO)とも電気的に接続されており、遊技進行に基づいて、賞球払出等に関する情報(コマンド)を賞球払出制御基板KHに、演出・遊技の進行状態等に関する情報(コマンド)を副制御基板Sに夫々送信可能に構成されている。尚、主制御基板Mは、外部接続端子(不図示)を介してホールコンピュータHC等と接続可能となっており、外部接続端子を介してホールコンピュータHCと配線接続することで、主制御基板Mから外部の装置に対して遊技関連情報を出力できるよう構成されている。
また、本実施形態では、図3の矢印表記の通り、主制御基板Mと賞球払出制御基板KHとは、双方向通信が可能となるよう構成されている一方、主制御基板Mとサブメイン制御部SMとは、主制御基板Mからサブメイン制御部SMへの一方向通信が可能となるよう構成されている(通信方法は、シリアル通信、パラレル通信のいずれを用いてもよい)。尚、制御基板間(制御装置間)の通信については一方向通信でも双方向通信でもよい。
次に、賞球払出制御基板KHは、遊技球の払出を実行する賞球払出装置KEと、遊技者によって操作可能な装置であって遊技球の貸出要求を受付けて賞球払出制御基板KHに伝達する遊技球貸出装置Rとに接続されている。また、図示略するが、本実施形態では、賞球払出制御基板KH内に、発射装置の制御回路部(発射制御基板D40)が併設されており、賞球払出制御基板KHと発射装置D42(発射ハンドル・発射モータ・球送り装置等)とも接続されている。尚、本実施形態では、遊技球貸出装置Rを別体として遊技機に隣接する形態を採用しているが、遊技機と一体としてもよく、その場合には、賞球払出制御基板KHにより貸出制御及び電子マネー等貸出用の記録媒体の管理制御等を統括して行ってもよい。
次に、副制御基板Sは、前述したように装飾図柄等を表示する演出表示装置SGと、左スピーカSOsL及び右スピーカSOsRと、遊技効果ランプD26と、その他演出用の駆動装置(不図示であるが、いわゆる演出用の可動体役物のモータ・ソレノイド等)と接続されている。本実施形態では、前述の通り、副制御基板S内にサブメイン制御部SMとサブサブ制御部SSとサウンド制御部SOとを有しており、サブメイン制御部SMにより遊技効果(電飾)ランプD26の点灯制御並びに、演出表示装置SG上で表示する表示内容の決定制御が行われ、サブサブ制御部SSにより、演出表示装置SG上の表示制御(実体的な表示制御)が行われ、サウンド制御部SOにより、左スピーカSOsL及び右スピーカSOsRから出力させる音声の制御が行われるように構成されている。尚、本実施形態では、サブメイン制御部SMとサブサブ制御部SSとサウンド制御部SOとを、副制御基板Sにて一体化されるよう構成されているが、これに限定されるわけではない(別基板として構成してもよいが、一体化するよう構成することでスペースメリットや配線等にノイズが混入してしまう事態を低減できるといったメリットが生ずる)。また、各制御部での作業分担についても、例えばサブサブ制御部SSにより音声制御を実行させる(VDPに音声制御回路が一体化されたものを採用する場合に好適)等、適宜変更できる。また、賞球として物理的な賞球を付与せずに電子的な価値を付与してもよい。
ここで、サウンド制御部SOは、サブメイン制御部SM及びサブサブ制御部SSからの情報に基づき、遊技に係るサウンド(音楽、効果音、音声等)の出力を制御する制御部である。サウンド制御部SOは、出力するサウンドデータを記憶している音源ROMと、出力するサウンドデータをセットする制御レジスタと、制御レジスタにセットされて出力されるサウンドデータ(デジタル信号)を人間に聞こえる音の形式(アナログ信号)へと変換するDAC(デジタル・アナログ・コンバータ)とを有している。即ち、サブメイン制御部SM及びサブサブ制御部SSから、音声の再生を指示するコマンド(以下、音声再生コマンドと呼ぶことがある)を受信した場合、サウンド制御部SOは、音源ROMから、音声再生コマンドにて指定されたサウンドデータを読み込み、制御レジスタにセットする。そして、制御レジスタにセットされたサウンドデータ(デジタル信号)は、DACによってアナログ信号へと変換され、左スピーカSOsL及び右スピーカSOsRから、人間に聞こえる音波として出力されることとなるのである。
次に、図4のブロック図を参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の各種機能について説明する。はじめに、主制御基板Mは、遊技に係る遊技周辺機器(第1主遊技周辺機器A、第2主遊技周辺機器B、第1・第2主遊技共用周辺機器C、補助遊技周辺機器H)、演出に係るサブメイン制御部SM(副遊技制御手段SM)、主制御基板Mからの払出指示に基づき所定数の賞球の払出制御を行う賞球払出制御基板KHと、情報伝達可能に接続されている。また、サブメイン制御部SM(副遊技制御手段SM)は、画像演出を実行するサブサブ制御部SS(演出表示手段SS)、各種遊技効果ランプD26(例えばサイドランプ)やスピーカD24等とも電気的に接続されている。更に、賞球払出制御基板KHは、ステッピングモータやスプロケット等を備えた賞球払出装置KEと電気的に接続されている。尚、主制御基板M、サブメイン制御部SM(副遊技制御手段SM)、サブサブ制御部SS(演出表示手段SS)、賞球払出制御基板KH等は、ハードウエア的にはデ−タやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子等から構成される。尚、以下で主制御基板Mに含まれるとする各手段を周辺機器(例えば、遊技周辺機器)に搭載される形で構成してもよい。例えば、周辺機器(例えば、遊技周辺機器)に含まれるとする各手段を主制御基板Mに搭載される形で構成してもよい。以下、上記各手段(装置)の詳細を説明する。
まず、主制御基板Mは、遊技用の情報の取得を制御する遊技用情報制御手段MJと、遊技の内容を決定するための遊技内容決定手段MNと、特別遊技や特定遊技等の遊技の進行を司る遊技進行手段MPと、遊技状態等に係る情報を一時記憶するための遊技状態一時記憶手段MBと、遊技周辺機器側に各種遊技情報{例えば、停止図柄情報、停止図柄の属性情報{例えば、16R大当り、8R大当り、4R大当り、ハズレ}、変動態様に関する情報(例えば、変動時間)、特別遊技の開始信号・状態情報・終了信号、保留情報等}を送信するための情報送信制御手段MT(及び未送信コマンドを蓄積するコマンド送信用バッファMT10)と、各種入賞口への遊技球の入賞に基づき所定の賞球の払出を行うように賞球払出制御基板KHを制御する賞球払出決定手段MHと、を有している。
ここで、遊技用情報制御手段MJは、各入球口(始動口等)への遊技球の流入を判定するための入球判定手段MJ10と、各乱数の取得可否を判定し、当該判定結果に基づき当該各乱数を取得するための乱数取得判定実行手段MJ20と、変動表示中における各始動口への入球を保留球として上限個数以内で一時記憶するための保留制御手段MJ30と、を有している。以下、各手段について詳述する。
まず、入球判定手段MJ10は、第1主遊技始動口A10に遊技球が入球したか否かを判定する第1主遊技始動口入球判定手段MJ11−Aと、第2主遊技始動口B10に遊技球が入球したか否かを判定する第2主遊技始動口入球判定手段MJ11−Bと、補助遊技始動口H10に遊技球が流入したか否かを判定する補助遊技始動口入球判定手段MJ11−Hと、第1大入賞口C10に遊技球が入球したか否かを判定する、第1大入賞口入球判定手段MJ11−C10と、第2大入賞口C20に遊技球が入球したか否かを判定する、第2大入賞口入球判定手段MJ11−C20と、を有している。
次に、乱数取得判定実行手段MJ20は、第1主遊技始動口A10への遊技球の入球に基づき第1主遊技側乱数を取得するか否かを判定すると共に、判定結果に応じて当該乱数(例えば、第1当選乱数、第1変動態様決定乱数、第1主遊技図柄決定乱数等)を取得する第1主遊技乱数取得判定実行手段MJ21−Aと、第2主遊技始動口B10への遊技球の入球に基づき第2主遊技側乱数を取得するか否かを判定すると共に、判定結果に応じて当該乱数(例えば、第2当選乱数、第2変動態様決定乱数、第2主遊技図柄決定乱数等)を取得する第2主遊技乱数取得判定実行手段MJ21−Bと、補助遊技側乱数の取得の可否を判定し、当該判定結果に基づき当該乱数を取得するための補助遊技乱数取得判定実行手段MJ21−Hと、を有している。
ここで、上記を含め本特許請求の範囲及び本明細書における「乱数」は、例えば、乱数の種類(例えば、当選乱数や変動態様決定乱数)により割り振られた「0」〜「65535」や「0」〜「255」といった所定範囲からランダムに選択された値である。また、乱数としては、数学的に発生させる乱数でなくともよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数等により発生させる擬似乱数でもよい。例えば、乱数にある夫々の値の発現方式が、乱数の数列に沿って順々に値を発現させる方式(プラスワン方式)、乱数の数列の最終値が発現したときの次の値(初期値)を偶然性のある値によって定める方式(初期値更新方式)、これらの組み合わせ等を挙げることができる。
次に、保留制御手段MJ30は、保留消化及び変動開始に係る処理を制御する保留消化制御手段MJ31と、第1主遊技図柄の変動許可が下りていない状況で取得した当該第1主遊技側乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき前記乱数を第1主遊技図柄の変動許可が下りるまで第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b−Aに保留するための第1主遊技図柄保留手段MJ32−Aと、第2主遊技図柄の変動許可が下りていない状況で取得した当該第2主遊技側乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき前記乱数を第2主遊技図柄の変動許可が下りるまで第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b−Bに保留するための第2主遊技図柄保留手段MJ32−Bと、補助遊技図柄の変動許可が下りていない状況で取得した補助遊技側乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき当該乱数を補助遊技図柄の変動許可が下りるまで補助遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b−Hに保留するための補助遊技図柄保留手段MJ32−Hと、を有している。
ここで、保留消化制御手段MJ31は、変動を開始する条件を充足したか否かを判定する変動開始条件充足判定手段MJ31jを有している。
次に、第1主遊技図柄保留手段MJ32−A、第2主遊技図柄保留手段MJ32−B及び補助遊技図柄保留手段MJ32−Hは、最大4個まで記憶可能な、前記乱数を保留順序と結合した形で一時記憶するための、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b−A、第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b−B及び補助遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b−Hを夫々有している。
次に、遊技内容決定手段MNは、特別遊技への移行可否及び第2主遊技始動口電動役物B11dの開放可否を抽選する当否抽選手段MN10と、当否抽選の結果、当りである場合に特別遊技への移行決定をする(いわゆる条件装置を作動させる)特別遊技移行決定手段MN20と、各乱数に基づき、各図柄の停止図柄を決定するための図柄内容決定手段MN40と、各乱数に基づき、各図柄の変動態様(変動時間等)を決定するための変動態様決定手段MN50とを、有している。ここで、当否抽選手段MN10は、第1主遊技図柄に関しての当否抽選を行う第1主遊技当否抽選手段MN11−Aと、第2主遊技図柄に関しての当否抽選を行う第2主遊技当否抽選手段MN11−Bと、補助遊技図柄に関しての当否抽選を行う補助遊技当否抽選手段MN11−Hとを、有している。ここで、第1主遊技当否抽選手段MN11−A、第2主遊技当否抽選手段MN11−B及び補助遊技当否抽選手段MN11−Hは、第1主遊技図柄に関しての当否抽選を行う際に参照される第1主遊技用当否抽選テーブルMN11ta−Aと、第2主遊技図柄に関しての当否抽選を行う際に参照される第2主遊技用当否抽選テーブルMN11ta−Bと、補助遊技図柄に関しての当否抽選を行う際に参照される補助遊技用当否抽選テーブルMN11ta−Hを夫々有している。尚、詳細なテーブル構成の一例については後述する。
次に、図柄内容決定手段MN40は、取得した遊技内容決定乱数(第1主遊技乱数)に基づき、第1主遊技図柄の停止図柄を決定する第1主遊技図柄決定手段MN41−Aと、取得した遊技内容決定乱数(第2主遊技乱数)に基づき、第2主遊技図柄の停止図柄を決定する第2主遊技図柄決定手段MN41−Bと、取得した補助遊技図柄当選乱数に基づき補助遊技図柄の停止図柄を決定する補助遊技図柄決定手段MN41−Hと、を有している。
ここで、第1主遊技図柄決定手段MN41−Aは、第1主遊技図柄に係る停止図柄を決定する際に参照される第1主遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta−Aを有しており、当該第1主遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta−Aは、当否結果に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている。また、第2主遊技図柄決定手段MN41−Bは、第2主遊技図柄に係る停止図柄を決定する際に参照される第2主遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta−Bを有しており、当該第2主遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta−Bは、当否結果に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている。更に、補助遊技図柄決定手段MN41−Hは、補助遊技図柄に係る停止図柄を決定する際に参照される補助遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta−Hを有しており、当該補助遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta−Hは、遊技状態に応じて異なる各種当選テーブルを備えている。尚、詳細なテーブル構成の一例については後述する。
次に、変動態様決定手段MN50は、取得した遊技内容決定乱数(第1主遊技乱数)に基づき、第1主遊技図柄の変動態様(変動時間等)を決定する第1主遊技変動態様決定手段MN51−Aと、取得した遊技内容決定乱数(第2主遊技乱数)に基づき、第2主遊技図柄の変動態様(変動時間等)を決定する第2主遊技変動態様決定手段MN51−Bと、取得した補助遊技図柄当選乱数に基づき補助遊技図柄の変動態様(変動時間等)を決定する補助遊技変動態様決定手段MN51−Hと、第1主遊技図柄又は第2主遊技図柄が予め定められた種類の図柄で停止表示された場合において、以降、所定回数分の図柄変動が終了するまでは、特定の変動態様(変動時間等)のみが選択され得ることとなる遊技状態(以下、限定頻度と呼ぶことがある)時における主遊技図柄の変動態様(変動時間等)を決定する限定頻度変動態様決定手段MN52と、を有している。
ここで、第1主遊技変動態様決定手段MN51−Aは、第1主遊技図柄に係る変動態様を決定する際に参照される第1主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta−Aを有しており、当該第1主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta−Aは、当否結果・遊技状態に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている。また、第2主遊技変動態様決定手段MN51−Bは、第2主遊技図柄に係る変動態様を決定する際に参照される第2主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta−Bを有しており、当該第2主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta−Bは、当否結果・遊技状態に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている。尚、詳細なテーブル構成の一例については後述する。更に、補助遊技変動態様決定手段MN51−Hは、補助遊技図柄に係る変動態様を決定する際に参照される補助遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta−Hを有しており、当該補助遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta−Hは、遊技状態に応じて異なる各種当選テーブルを備えている(例えば、通常遊技→補助遊技通常用抽選テーブル、確率変動遊技及び時間短縮遊技→補助遊技時間短縮用抽選テーブル)。また、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度時における主遊技図柄に係る変動態様を決定する際に参照される限定頻度中変動態様決定テーブルMN52taと、限定頻度時における主遊技図柄の変動回数を計測し得る限定頻度カウンタMN52cと、を有している。
次に、表示制御手段MP10は、第1主遊技図柄表示装置A20の第1主遊技図柄表示部A21g上及び第2主遊技図柄表示装置B20の第2主遊技図柄表示部B21g上で、所定時間第1主遊技図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う第1・第2主遊技図柄制御手段MP11−Cと、補助遊技図柄表示装置H20の補助遊技図柄表示部H21g上で、所定時間補助遊技図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う補助遊技図柄制御手段MP11−Hと、を有している。
ここで、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11−Cは、ゼロクリア可能な第1・第2主遊技図柄変動管理用タイマMP11t−C(例えば、所定間隔毎に減算されるデクリメントカウンタであり、以下、タイマに類するものは同様のカウンタにて実装可能)を有している。更に、補助遊技図柄制御手段MP11−Hは、時間を計測可能な補助遊技図柄変動管理用タイマMP11t−Hを更に備えている。
次に、第2主遊技始動口電動役物開閉制御手段MP20−Bは、第2主遊技始動口B10の第2主遊技始動口電動役物B11dを開閉する処理を行うための条件を充足しているか否かを判定するための第2主遊技始動口電動役物開閉条件判定手段MP21−Bと、第2主遊技始動口電動役物B11dの駆動(開放)時間を計測する第2主遊技始動口電動役物開放タイマMP22t−Bとを有している。
次に、特別遊技制御手段MP30は、特別遊技に移行するための条件を充足しているか否かを判定する条件判定手段MP31と、特別遊技移行条件を充足している場合、当該特別遊技の内容(具体的には、開状態となる大入賞口、ラウンド数、ラウンド間時間等)を決定し、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20b内にセットする特別遊技内容決定手段MP32と、第1大入賞口C10又は第2大入賞口C20を所定条件で開状態にする特別遊技(大当り)を実行するための特別遊技実行手段MP33と、特別遊技に関する各種処理の時間管理(例えば、第1大入賞口C10及び第2大入賞口C20の開閉時間)を行うための特別遊技時間管理手段MP34と、を有している。ここで、特別遊技実行手段MP33は、第1大入賞口電動役物C11dと第2大入賞口電動役物C21dを開閉させる第1・第2大入賞口電動役物開閉制御手段MP33−Cと、第1大入賞口C10と第2大入賞口C20への入賞球を計測する入賞球カウンタMP33cを有している。特別遊技時間管理手段MP34は、ラウンド時間を管理する特別遊技用タイマMP34tと、特別遊技開始デモ時間(特別遊技が開始されてから初回のラウンドが実行されるまでの待機時間)を計測し得る特別遊技開始デモタイマMP34t2と、特別遊技終了デモ時間(最終回のラウンドが終了してから特別遊技を終了するまでの待機時間)を計測し得る特別遊技終了デモタイマMP34t3と、を更に有している。また、特別遊技内容決定手段MP32は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bにセットされるべき前記特別遊技の内容を特定する際に参照される特別遊技内容参照テーブルMP32taを更に有している(テーブルの詳細については不図示であるが、開状態となる大入賞口、最大ラウンド数、1ラウンドの実行内容等が定められたテーブルである。また、特別遊技が開始されてから初回のラウンドが実行されるまでの待機時間である開始デモ時間、最終回のラウンドが終了してから特別遊技を終了するまでの待機時間である終了デモ時間、等も本テーブルにて予め定められている)。
次に、特定遊技制御手段MP50は、確率変動遊技状態の終了条件を充足しているか否かを判定する確変遊技終了条件判定手段MP51と、時間短縮遊技状態の終了条件を充足しているか否かを判定する時短遊技終了条件判定手段MP52を有している。ここで、確変遊技終了条件判定手段MP51及び時短遊技終了条件判定手段MP52は、確変回数をカウント可能な確変回数カウンタMP51c、時短回数をカウント可能な時短回数カウンタMP52c、を夫々有している。ここで、確率変動遊技状態とは、第1主遊技図柄及び第2主遊技図柄の当否抽選時における当選確率が非確率変動遊技状態よりも高確率となる遊技状態を意味し、時間短縮遊技状態とは、第1主遊技図柄や第2主遊技図柄の変動時間の平均値が非時間短縮遊技状態よりも短時間となる、及び/又は、単位時間あたりにおける第2主遊技始動口電動役物B11dの開放容易性が向上する遊技状態を意味する。
ここで、本実施形態においては、時間短縮遊技中には、非時間短縮遊技中と比較して、第1主遊技図柄及び第2主遊技図柄の変動時間が相対的に短縮される(時間短縮機能)。更に、補助遊技図柄が高確率で当り図柄となり且つ補助遊技図柄の変動時間も相対的に短縮されると共に、第2主遊技始動口電動役物B11dの開放延長時間が相対的に延長される(開放時間延長機能)。また、本実施形態における時間短縮遊技は、第1主遊技図柄の変動回数と第2主遊技図柄の変動回数の合計値が所定回数を超えた場合に終了する(時短回数制限無しの確率変動遊技を除く)。即ち、時短回数は、第1主遊技図柄及び第2主遊技図柄の変動(停止)毎に減算されるよう構成されている。尚、上記の確変遊技終了条件判定手段MP51及び時短遊技終了条件判定手段MP52は、例えば、図柄変動の度に所定確率で特定遊技(例えば確率変動遊技や時間短縮遊技)から通常遊技への移行抽選を行う機能を有していてもよい(いわゆる、転落抽選機能を有するぱちんこ遊技機の場合)。
次に、遊技状態一時記憶手段MBは、第1主遊技(第1主遊技図柄の変動から停止に至るまでの遊技)及び第2主遊技(第2主遊技図柄の変動から停止に至るまでの遊技)における現在の遊技状態を一時記憶するための第1・第2主遊技状態一時記憶手段MB10−Cと、補助遊技における現在の遊技状態を一時記憶するための補助遊技状態一時記憶手段MB10−Hと、特別遊技における現在の遊技状態(例えば、ラウンド数、任意のラウンドにおける遊技球の入賞個数、特別遊技に関する各種フラグのオン・オフ等)を一時記憶するための特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bと、特定遊技における現在の遊技状態(例えば、時短の残り回数、特定遊技に関する各種フラグのオン・オフ等)を一時記憶するための特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bと、を有している。
ここで、第1・第2主遊技状態一時記憶手段MB10−Cは、現在変動中の第1又は第2主遊技図柄(変動開始条件が成立した第1又は第2主遊技図柄)に係る停止図柄及び変動態様情報を一時記憶するための第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b−Cを有している。
また、補助遊技状態一時記憶手段MB10−Hは、現在変動中の補助遊技図柄(変動開始条件が成立した補助遊技図柄)に係る停止図柄等の情報を一時記憶するための補助遊技図柄情報一時記憶手段MB11b−Hを有している。
次に、遊技周辺機器について説明する。尚、一部の周辺機器については既に詳細構成を述べたので、残る構成について簡潔に説明する。まず、遊技周辺機器は、第1主遊技側の周辺機器である第1主遊技周辺機器Aと、第2主遊技側の周辺機器である第2主遊技周辺機器Bと、第1主遊技側と第2主遊技側の共用周辺機器である第1・第2主遊技共用周辺機器Cと、補助遊技に関する補助遊技周辺機器Hと、から構成されている。また、副制御基板Sは、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SM、サブサブ制御部SS(及び演出表示装置SG)、サウンド制御部SO(及び左スピーカSOsL、右スピーカSOsR)等、を有している。ここで、サブメイン制御部SMにより制御される演出は、第1主遊技図柄及び第2主遊技図柄の変動と時間的に同期の取れた形での装飾図柄の変動を含め、遊技の結果に影響を与えない情報のみの表示に係るものである。以下、これらの周辺機器を順番に説明する。
まず、第1主遊技周辺機器Aは、特別遊技移行の契機となる第1主遊技始動口A10と、第1主遊技図柄の停止表示及び変動表示が可能な第1主遊技図柄表示装置A20と、を有している。
次に、第2主遊技周辺機器Bは、特別遊技移行の契機となる第2主遊技始動口B10と、第2主遊技図柄の停止表示及び変動表示が可能な第2主遊技図柄表示装置B20と、を有している。
次に、第1・第2主遊技共用周辺機器Cは、通常遊技の際には閉状態にあり、特別遊技(大当り)の際には所定条件下で開状態となる第1大入賞口C10及び第2大入賞口C20を有している。
次に、補助遊技周辺機器Hは、第2主遊技始動口B10の第2主遊技始動口電動役物B11dの開放の契機となる補助遊技始動口H10と、補助遊技図柄の停止表示及び変動表示が可能な補助遊技図柄表示装置H20とを有している。
次に、演出表示制御手段(サブメイン制御部)SMは、主制御基板M側からの各種情報を受信するための表示情報受信手段SM10と、演出表示に係る演出内容の決定処理及び表示制御処理を司る演出表示制御手段SM20と、サブサブ制御部SS側との情報送受信を制御する情報送受信制御手段SM40と、を有している。以下、上記各手段を詳述する。
まず、表示情報受信手段SM10は、主制御基板M側からの第1主遊技及び第2主遊技に関する図柄情報や表示指示情報を一時記憶するためのメイン側情報一時記憶手段SM11bを有している。
次に、演出表示制御手段SM20は、装飾図柄の変動態様や停止図柄の決定処理及び表示制御処理を司る装飾図柄表示制御手段SM21と、装飾図柄の保留個数管理や保留表示処理を司る装図保留情報表示制御手段SM22と、背景画像の決定処理及び表示制御処理を司る背景演出表示制御手段SM23と、予告演出内容の決定処理及び表示制御処理を司る予告演出表示制御手段SM24と、リーチ演出内容の決定処理及び表示制御処理を司るリーチ演出表示制御手段SM25と、演出に係る効果音等の再生処理を司るサウンド制御手段SM26と、を有している。
ここで、装飾図柄表示制御手段SM21は、主制御基板M側からの情報に基づいて、装飾図柄の停止図柄及び変動態様を決定する装図表示内容決定手段SM21nと、装飾図柄の図柄変動に係る各種情報(変動態様情報、停止図柄情報、各種フラグ等)を一時記憶するための装図表示関連情報一時記憶手段SM21bと、装飾図柄の変動時間を計時するための演出用タイマSM21tと、を有している。ここで、装図表示内容決定手段SM21nは、装飾図柄の停止図柄及び変動態様を決定する際に参照される装図変動内容決定用抽選(参照)テーブルSM21taを更に有している(テーブルの詳細については不図示)。
次に、装図保留情報表示制御手段SM22は、装飾図柄に係る保留に関する情報(主制御基板M側から送信された情報と同一であるが、当該情報の詳細については後述する)を一時記憶するための装図保留情報一時記憶手段SM22b、を有している。
次に、背景演出表示制御手段SM23は、主制御基板M側からの情報に基づいて、背景演出(本例では、装飾図柄の背面にて表示され、保留に関する情報に基づき特別遊技の実行可能性を示唆・報知する演出)の表示内容を決定する背景演出表示内容決定手段SM23nと、背景演出表示に係る情報を一時記憶するための背景演出関連情報一時記憶手段SM23bと、を有している。
次に、予告演出表示制御手段SM24は、主制御基板M側からの情報に基づいて、予告演出(本例では、装飾図柄の変動表示中において表示され、当該変動における特別遊技への移行期待度や、保留に関する情報に基づき特別遊技の実行可能性を示唆・報知する演出)の表示内容や表示タイミング等を決定する予告演出表示内容決定手段SM24nと、予告演出表示に係る情報を一時記憶するための予告演出関連情報一時記憶手段SM24bと、ST(特別遊技後に移行する回数制限付き確率変動遊技状態の略称であり、以下の説明においては、この略称を用いることがある)中の主遊技図柄の変動回数を計測し得るSTカウンタSM24c2と、を有している。
次に、リーチ演出表示制御手段SM25は、主制御基板M側からの情報に基づいて、リーチ演出(主に、装飾図柄の変動表示中において表示され、停止表示された装飾図柄の組み合わせによってリーチ状態となったことが報知された後に実行される演出であるが、リーチ状態とならなくとも装飾図柄の変動表示と連動して実行される演出をも含んでいる)の表示内容や表示タイミング等を決定するリーチ演出表示内容決定手段SM25nと、リーチ演出表示に係る情報を一時記憶するためのリーチ演出関連情報一時記憶手段SM25bと、を有している。
また、演出表示手段(サブサブ制御部)SSは、サブメイン制御部SM側との情報送受信を制御する副情報送受信制御手段SS10と、演出表示装置SG上の表示領域SG10へ画像を表示する画像表示制御手段SS20と、を有している。ここで、画像表示制御手段SS20は、サブメイン制御部SM側から受信したコマンドや各種画像表示に係る情報を一時記憶するための画像表示関連情報一時記憶手段SS21bを更に有している。
また、演出表示手段(サブサブ制御部)SSは、演出表示手段(サブサブ制御部)SSからの情報に基づいて演出に係る画像を表示する演出表示装置SGと電気的に接続されている。ここで、演出表示装置SGは、画像を表示する表示領域SG10を有している。
ここで、表示領域SG10は、装飾図柄を変動表示するための装飾図柄表示領域SG11と、主遊技保留情報を表示する第1保留表示部SG12(及び第2保留表示部SG13)と、を有している。
尚、第1主遊技図柄表示装置A20、第2主遊技図柄表示装置B20及び補助遊技図柄表示装置H20が、主制御基板Mと情報伝達可能に接続されており、残る演出表示手段(サブサブ制御部)SSが、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMと情報伝達可能に接続されている。即ち、第1主遊技図柄表示装置A20、第2主遊技図柄表示装置B20及び補助遊技図柄表示装置H20は、主制御基板Mにより制御され、演出表示手段(サブサブ制御部)SSは、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMにより制御されることを意味する。尚、主制御基板Mと片方向通信(一方向通信)により制御される他の周辺機器を介して、別の周辺機器を制御するように構成してもよい。
次に、図5は、主制御基板Mが行う一般的な処理の流れを示したメインフローチャートである。遊技機の電源投入後、同図(a)の処理が実行される。即ち、遊技機の電源投入後、初期設定を行った後(不図示であるが、レジスタの初期化や入出力ポートの設定等を行う)、ステップ1002で、主制御基板Mは、RAMクリアボタンの入力ポートを確認し、電源供給ユニットEのリセットボタン(RAMクリアボタン)が操作されたか否か、即ち、遊技場の管理者等によって意図的にRAMの内容をクリアさせる操作が行われたか否かを判定する。ステップ1002でYesの場合、ステップ1004で、主制御基板Mは、主制御基板M側のRAM内容(例えば、遊技状態一時記憶手段MB内の情報等)を全てクリアする。次に、ステップ1006で、情報送信制御手段MTは、主制御基板MのRAMをクリアしたことを示すラムクリア情報(コマンド)をサブメイン制御部SM側に送信し(当該タイミングにて送信してもよいし、当該タイミングではコマンドをセットしておき後述する制御コマンド送信処理にて送信するよう構成してもよい)、ステップ1016の処理に移行する。他方、ステップ1002でNoの場合は、ステップ1008で、主制御基板Mは、主制御基板MにおけるRAM領域の内容をチェックする(例えば、電断時に記録されたチェックサムとRAM領域に保存されている情報量との比較を行う)。次に、ステップ1010で、主制御基板Mは、当該チェック結果に基づきRAMの内容が正常でないか否か(正確に電断時の情報がRAMにバックアップされていないか否か)を判定する。ステップ1010でYes、即ちRAMにバックアップされていたデータが異常な場合には、ステップ1004の処理(前述したRAMクリア処理)に移行する。他方、ステップ1010でNo、即ちRAMにバックアップされていたデータが正常な場合、ステップ1012で、主制御基板Mは、主制御基板MにおけるRAM内に記憶(バックアップ)されている電断時の各種情報コマンドを取得し、ステップ1014で、取得した各種情報コマンドをサブメイン制御部SM側に送信し(当該タイミングにて送信してもよいし、当該タイミングではコマンドをセットしておき後述する制御コマンド送信処理にて送信するよう構成してもよい)、ステップ1016の処理に移行する。次に、ステップ1016で、主制御基板Mは、同図(b)によって示される主制御基板M側のメイン処理に係る実行定時割り込み(例えば、約1.5ms毎のハードウエア割り込みを契機とするが、本例では、当該割り込み周期をTとする)を許可し{その結果、当該実行定時割り込みタイミング到達時には、同図(b)が実行されることとなる}、ステップ1018の処理に移行する。尚、ステップ1018後は、次の定時割り込みタイミングに到達するまで、主制御基板Mは、各種乱数更新処理(例えば、乱数カウンタのインクリメント処理)を繰り返し実行することとなる。
次に、タイマ割り込み処理について説明する。主制御基板Mは、定時割り込みタイミングに到達した場合に発生する割り込み要求に基づいて、同図(b)の処理を実行する。即ち、定時割り込み周期Tの到達時(例えば、約1.5ms毎のハードウエア割り込み)を契機として、ステップ1100で、主制御基板Mは、後述の補助遊技内容決定乱数取得処理を実行する。次に、ステップ1200で、主制御基板Mは、後述の電動役物駆動判定処理を実行する。次に、ステップ1300で、主制御基板Mは、後述の主遊技内容決定乱数取得処理を実行する。次に、ステップ1400で、主制御基板Mは、後述の主遊技図柄表示処理を実行する。次に、ステップ1500で、主制御基板Mは、後述の特別遊技作動条件判定処理を実行する。次に、ステップ1600で、主制御基板Mは、後述の特別遊技制御処理を実行する。次に、ステップ1910で、主制御基板M(特に賞球払出決定手段MH)は、遊技球が入賞した入賞口に基づき、賞球払出制御処理(賞球払出装置KEの駆動制御等を賞球払出制御基板KHに実行させ、その結果を管理するための処理等)を実行する。次に、ステップ1920で、主制御基板Mは、外部信号の出力処理(外部端子板、ホールコンピュータHC等への情報出力)を実行する。次に、ステップ1930で、主制御基板Mは、制御コマンド送信処理(前述の各処理でセットされたコマンドをサブメイン制御部側に送信する)を実行し、本割り込み処理の実行直前に実行されていた処理に復帰する。
次に、NMI割り込み処理について説明する。前述の通り、主制御基板Mは、リセットICからの電断信号がCPUのNMI端子に入力されるように構成されており、遊技機における電源断時において、同図(c)の処理が実行される。即ち、遊技機の電源断時(本例では、NMI割り込み時)において、ステップ1020で、主制御基板Mは、RAM領域の情報に基づき電断時情報(例えば、チェックサム)をセットする。次に、ステップ1022で、主制御基板Mは、RAM領域への書き込みを禁止すると共に、タイマ割り込み処理を禁止し、電源断待ちループ処理に移行する。
次に、図6は、図5におけるステップ1100のサブルーチンに係る、補助遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ1102で、補助遊技始動口入球判定手段MJ11−Hは、補助遊技始動口H10に遊技球が入球(流入、ゲートの場合は通過)したか否かを判定する。ステップ1102でYesの場合、ステップ1104で、補助遊技乱数取得判定実行手段MJ21−Hは、補助遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b−Hを参照し、保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1104でYesの場合、ステップ1106で、補助遊技乱数取得判定実行手段MJ21−Hは、補助遊技内容決定乱数(例えば、補助遊技図柄当選乱数)を取得する。次に、ステップ1108で、補助遊技図柄保留手段MJ32−Hは、何個目の保留であるかという情報と共に、当該乱数を補助遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b−Hにセットする形で保留球を1加算し、次の処理(ステップ1200の処理)に移行する。尚、ステップ1102又はステップ1104でNoの場合も、次の処理(ステップ1200の処理)に移行する。
次に、図7は、図5におけるステップ1200のサブルーチンに係る、電動役物駆動判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1202で、第2主遊技始動口電動役物開閉条件判定手段MP21−Bは、補助遊技状態一時記憶手段MB10−Hのフラグエリアを参照して、電動役物開放中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1202でYesの場合、ステップ1204で、第2主遊技始動口電動役物開閉条件判定手段MP21−Bは、補助遊技状態一時記憶手段MB10−Hを参照して、補助遊技図柄変動中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1204でYesの場合、ステップ1206で、第2主遊技始動口電動役物開閉条件判定手段MP21−Bは、補助遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b−Hにアクセスし、補助遊技図柄に関する保留球があるか否かを判定する。ステップ1206でYesの場合、ステップ1216で、補助遊技図柄決定手段MN41−Hは、補助遊技状態一時記憶手段MB10−Hを参照して補助遊技側の遊技状態(補助遊技時短フラグのフラグ状態)を取得すると共に、補助遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta−Hを参照し、当該取得した補助遊技側の遊技状態及び当該保留球に基づく補助遊技図柄乱数に基づき停止図柄を決定(例えば、補助遊技時短フラグがオンである場合には、オフである場合と比して高確率で当選図柄を選択)して補助遊技図柄情報一時記憶手段MB11b−Hに一時記憶する。
ここで、同図右は、補助遊技停止図柄決定用抽選テーブルの一例である。同テーブルに示されるように、本例においては、停止図柄は「D0、D1、D2」が存在し、当り図柄となる停止図柄は「D1、D2」であり、夫々が停止したことに起因して開放することとなる電動役物の開放態様は、非時間短縮遊技時においては、停止した図柄が「D1」である場合、開放態様は(0.2秒間開放→閉鎖)であり、停止した図柄が「D2」である場合、開放態様は(0.2秒間開放→0.8秒間閉鎖→5.0秒間開放→閉鎖)である(最長開放)。また、時間短縮遊技時においては、停止した図柄が「D1」である場合、開放態様は(1秒間開放→1秒間閉鎖→1秒間開放→1秒間閉鎖→1秒間開放→閉鎖)であり、停止した図柄が「D2」である場合、開放態様は(0.2秒間開放→0.8秒間閉鎖→4.0秒間開放→閉鎖)であるよう構成されている。尚、非時間短縮遊技時には停止図柄はハズレ図柄「D0」となり易く、時間短縮遊技時には停止図柄は当り図柄「D1」となり易いよう構成されている。
次に、ステップ1218で、補助遊技変動態様決定手段MN51−Hは、補助遊技側の遊技状態(補助遊技時短フラグのフラグ状態)に基づき、補助遊技図柄変動管理用タイマMP11t−Hに補助遊技図柄の変動時間に係る所定時間(例えば、補助遊技時短フラグがオンの場合には1秒、補助遊技時短フラグがオフの場合には10秒)をセットする。そして、ステップ1220で、補助遊技図柄制御手段MP11−Hは、補助遊技状態一時記憶手段MB10−Hのフラグエリア内にある、補助遊技図柄変動中フラグをオンにする。次に、ステップ1222で、補助遊技図柄保留手段MJ32−Hは、補助遊技図柄に関する当該保留球を1減算した上で補助遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b−Hに記録されている保留情報を更新すると共に、補助遊技図柄制御手段MP11−Hは、補助遊技図柄変動管理用タイマMP11t−Hをスタートした後、補助遊技図柄表示部H21g上で補助遊技図柄の変動表示を開始する。
次に、ステップ1224で、補助遊技図柄制御手段MP11−Hは、補助遊技図柄変動管理用タイマMP11t−Hを参照して、補助遊技図柄の変動時間に係る所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1224でYesの場合、ステップ1226で、補助遊技図柄制御手段MP11−Hは、補助遊技図柄情報一時記憶手段MB11b−Hを参照して補助遊技図柄の停止図柄を取得すると共に、当該取得した補助遊技図柄の停止図柄を補助遊技図柄表示部H21g上で確定表示する。そして、ステップ1228で、補助遊技図柄制御手段MP11−Hは、補助遊技状態一時記憶手段MB10−Hのフラグエリア内にある、補助遊技図柄変動中フラグをオフにする。
次に、ステップ1230で、第2主遊技始動口電動役物開閉条件判定手段MP21−Bは、当該補助遊技図柄の停止図柄が「当り」(本例では、D1・D2)であるか否かを判定する。ステップ1230でYesの場合、ステップ1232で、第2主遊技始動口電動役物開閉制御手段MP20−Bは、補助遊技側の当り図柄及び遊技状態に基づき、開放態様(例えば、当り図柄「D1」の場合には、1秒間開放→1秒間閉鎖→1秒間開放→1秒間閉鎖→1秒間開放→閉鎖となる開放態様、当り図柄「D2」の場合には、0.2秒開放→0.8秒閉鎖→5秒開放→閉鎖となる開放態様)を決定し、第2主遊技始動口電動役物開放タイマMP22t−Bに電動役物の開放時間(開閉時間)に係る所定時間をセットする。次に、ステップ1234で、第2主遊技始動口電動役物開閉制御手段MP20−Bは、補助遊技状態一時記憶手段MB10−Hのフラグエリア内にある、電動役物開放中フラグをオンにする。そして、ステップ1236で、第2主遊技始動口電動役物開閉制御手段MP20−Bは、第2主遊技始動口電動役物開放タイマMP22t−Bをスタートした後、第2主遊技始動口電動役物B11dを開放する。尚、本実施形態においては、主遊技時短フラグオフ且つ補助遊技停止図柄が所定の当り図柄(D2)である場合に第2主遊技始動口電動役物B11dを開放し続ける時間が最長となるよう構成されている。
次に、ステップ1242で、第2主遊技始動口電動役物開閉制御手段MP20−Bは、第2主遊技始動口電動役物開放タイマMP22t−Bを参照して、電動役物の開放時間に係る所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1242でYesの場合、ステップ1244及びステップ1246で、第2主遊技始動口電動役物開閉制御手段MP20−Bは、第2主遊技始動口電動役物B11dを閉鎖すると共に、補助遊技状態一時記憶手段MB10−Hのフラグエリア内にある、電動役物開放中フラグをオフにし、次の処理(ステップ1300の処理)に移行する。
尚、ステップ1202でNoの場合にはステップ1242に移行し、ステップ1204でNoの場合にはステップ1224に移行し、ステップ1206、ステップ1224、ステップ1230及びステップ1242でNoの場合には次の処理(ステップ1300の処理)に移行する。
また、本フローチャートでは、便宜上、ステップ1226での停止図柄表示後、すぐに次のステップに移行しているが、これには限定されない。その場合には、500ms程度の停止表示固定時間を経てから次の処理に移行するよう構成してもよい(例えば、停止表示固定中フラグ及びタイマを利用して分岐処理を行うことによりこの処理を達成可能である)。
尚、本実施形態においては、特別遊技中には右打ち(遊技領域D30の右側を遊技球が流下するよう、遊技球の発射強度を調節して遊技球を打ち出すことであり、例えば、遊技球の発射強度を最大とすること)で遊技するよう構成されており、特別遊技中において当該右打ちを実行することにより、補助遊技始動口H10と第1大入賞口C10と第2大入賞口C20とに遊技球が入球し得る。また、同図に示されるように、本実施形態においては、非時間短縮遊技状態においても第2主遊技始動口電動役物B11dが長開放となる開放態様(0.2秒開放→0.8秒閉鎖→5秒開放→閉鎖)を取り得るよう構成されているため、特別遊技中に右打ちを実行することにより、第1大入賞口C10と第2大入賞口C20とに入球容易となりつつ、第2主遊技始動口電動役物B11dが長開放となり第2主遊技側の保留が生起し易いよう構成されている。
次に、図8は、図5におけるステップ1300のサブルーチンに係る、主遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ1302で、第1主遊技始動口入球判定手段MJ11−Aは、第1主遊技始動口A10の第1主遊技始動口入球検出装置A11sから第1主遊技始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ1302でYesの場合、ステップ1304で、第1主遊技乱数取得判定実行手段MJ21−Aは、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b−Aを参照し、主遊技(特に第1主遊技側)に関する保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1304でYesの場合、ステップ1306で、第1主遊技乱数取得判定実行手段MJ21−Aは、第1主遊技内容決定乱数を取得する。尚、本実施形態では、第1主遊技内容決定乱数として、当否を決定するための当否抽選乱数、当り時の図柄を決定するための図柄抽選乱数、特別図柄の変動パターン(変動時間)を決定するための変動態様抽選乱数の3つの乱数を取得している。ちなみに、これら3つの乱数は夫々更新周期・乱数範囲の異なる乱数生成手段から生成され、本タイミングで一連的に取得するようになっている。次に、ステップ1308で、第1主遊技図柄保留手段MJ32−Aは、当該取得した第1主遊技内容決定乱数を第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b−Aに一時記憶(保留)する。
次に、ステップ1316で、保留制御手段MJ30は、新たな保留発生に係るコマンド(第1主遊技内容決定乱数情報係るコマンド)を、サブメイン制御部SMへ送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1930の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)する。
次に、ステップ1326で、第2主遊技始動口入球判定手段MJ11−Bは、第2主遊技始動口B10の第2主遊技始動口入球検出装置B11sから第2主遊技始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ1326でYesの場合、ステップ1328で、第2主遊技乱数取得判定実行手段MJ21−Bは、第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b−Bを参照し、主遊技(特に第2主遊技側)に関する保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1328でYesの場合、ステップ1330で、第2主遊技乱数取得判定実行手段MJ21−Bは、第2主遊技内容決定乱数を取得する。尚、本実施形態では、第2主遊技内容決定乱数として、第1主遊技内容決定手段と同様に当否抽選乱数、図柄抽選乱数、変動態様抽選乱数の3つの乱数を取得している。ちなみに、第1主遊技内容決定乱数の各乱数の取得範囲と第2主遊技内容決定乱数の各乱数の取得範囲(例えば第1主遊技用の当否抽選乱数と第2主遊技用の当否抽選乱数の取得範囲)を同じに設定している。次に、ステップ1332で、第2主遊技図柄保留手段MJ32−Bは、当該取得した第2主遊技内容決定乱数を第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b−Bに一時記憶(保留)する。
次に、ステップ1338で、保留制御手段MJ30は、新たな保留発生に係るコマンド(第2主遊技内容決定乱数情報に係るコマンド)を、サブメイン制御部SMへ送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1930の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)し、次の処理(ステップ1400の処理)に移行する。尚、ステップ1302又はステップ1304でNoの場合にはステップ1326に移行し、ステップ1326又はステップ1328でNoの場合には、次の処理(ステップ1400の処理)に移行する。
次に、図9は、図5におけるステップ1400のサブルーチンに係る、主遊技図柄表示処理のフローチャートである。まず、ステップ1401で、保留消化制御手段MJ31は、第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b−Bを参照し、第2主遊技図柄の保留が存在していないか否かを確認する。ステップ1401でYesの場合、ステップ1400(1)で、遊技内容決定手段MNは、後述の第1主遊技図柄表示処理を実行し、次の処理(ステップ1500の処理)に移行する。他方、ステップ1401でNoの場合、ステップ1400(2)で、遊技内容決定手段MNは、後述の第2主遊技図柄表示処理を実行し、次の処理(ステップ1500の処理)に移行する。
このように、本実施形態においては、第2主遊技図柄の保留球が存在する場合には、第1主遊技図柄の保留球の存在に拘わらず(たとえ入賞順序が第1主遊技図柄の保留の方が先でも)、第2主遊技図柄の保留消化を優先して実行するよう構成されているが、これには限定されない(入賞順序に基づく保留消化や、双方の主遊技図柄を同時並行的に抽選する並列抽選を実行するよう構成してもよい)。
次に、図10は、図9におけるステップ1400(1){ステップ1400(2)}のサブルーチンに係る、第1主遊技図柄表示処理(第2主遊技図柄表示処理)のフローチャートである。尚、本処理は、第1主遊技図柄側と第2主遊技図柄とで略同一の処理となるため、第1主遊技図柄側について主に説明し、第2主遊技図柄側の処理については括弧書きとする。まず、ステップ1403で、保留消化制御手段MJ31は、変動開始条件が成立しているか否かを判定する。ここで、当該変動開始条件は、特別遊技中(又は条件装置作動中)でない、且つ、主遊技図柄変動中でない、且つ、主遊技図柄の保留が存在することが条件となる。尚、本例では図示していないが、変動固定時間(主遊技図柄の確定表示後、当該確定表示図柄を停止表示する時間)を設ける場合、変動固定時間中には、次変動の変動開始条件を満たさないよう構成してもよい。
ステップ1403でYesの場合、ステップ1405及びステップ1406で、保留消化制御手段MJ31は、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b−A(第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b−B)に一時記憶されている、今回の図柄変動に係る第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)を読み出すと共に、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b−A(第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b−B)から削除し、当該一時記憶されている残りの情報をシフトする(保留消化処理)。次に、ステップ1408で、当否抽選手段MN10は、各遊技状態に対応する第1主遊技用当否抽選テーブルMN11ta−A(第2主遊技用当否抽選テーブルMN11ta−B)を参照し、第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)(特に、当選抽選乱数)に基づき、主遊技図柄当否抽選を実行する。
ここで、図11(主遊技テーブル1)は、第1主遊技用当否抽選テーブルMN11ta−A(第2主遊技用当否抽選テーブルMN11ta−B)の一例である。本例に示されるように、本実施形態においては、確率変動遊技状態時における大当り当選確率は、非確率変動遊技状態時における大当り当選確率よりも高確率となるよう構成されている。尚、当選確率はあくまでも一例であり、これには何ら限定されない。また、本実施形態においては、遊技状態を移行させ得ない当り(いわゆる小当り)については例示していないが、小当りが発生(小当りに当選)するよう構成してもよい。
次に、ステップ1409で、第1主遊技図柄決定手段MN41−A(第2主遊技図柄決定手段MN41−B)は、第1主遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta−A(第2主遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta−B)を参照し、主遊技図柄当否抽選結果及び第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)(特に、図柄抽選乱数)に基づいて主遊技図柄に関する停止図柄を決定し、これらを第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b−Cに一時記憶する。
ここで、図11(主遊技テーブル2)は、第1主遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta−A(第2主遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta−B)の一例である。本例に示されるように、本実施形態においては、大当りに当選した場合、複数の主遊技図柄候補(本例では、「4A・5A・7A」及び「4B・5B・7B」)の内から一つの主遊技図柄が大当り図柄として決定されるよう構成されている。尚、当該主遊技図柄を参照して決定される特別遊技のラウンド数及び開放時間は、4A・4B・5A・5Bが8R、7A・7Bが16Rとなっている。尚、乱数値や停止図柄の種類についても、あくまで一例であり、これには限定されない{例えば、ハズレ図柄は一種類の図柄であることには限定されず、複数種類の図柄を設けるよう構成してもよく、特定の図柄が停止表示された場合には当該特定の図柄が停止表示される前とは、主遊技図柄の変動態様の種類及び/又は選択率が異なる状態(限定頻度状態)へ移行するよう構成してもよい}。
また、大入賞口(第1大入賞口C10及び/又は第2大入賞口C20)を、長時間開放する特別遊技の実行ラウンドと、ごく短時間(例えば、52ms)のみ開放する特別遊技の実行ラウンドと、を1回の特別遊技において実行し得るよう構成してもよい。また、そのように構成した場合、当該ごく短時間の開放では、遊技者が出玉を獲得することが困難であるため、演出表示装置SG上にて、「実際の特別遊技のラウンド数から、当該ごく短時間の開放となるラウンドの数を減算した回数」の、出玉を獲得容易なラウンド(長時間開放となるラウンド)が実行される旨を報知し得る{例えば、当該特別遊技中に実行予定の、出玉を獲得容易なラウンド数分の玉の画像を表示し、出玉を獲得容易なラウンドが開始(又は終了)するたびに、当該玉の画像の表示態様が変化する(又は、表示が消える)ような演出を実行する}よう構成してもよい。また、これには限定されず、特別遊技中に既に実行された、出玉を獲得容易なラウンド数を演出表示装置SG上にて表示するよう構成してもよい。このように構成することにより、遊技者は実質的に出玉を獲得できるラウンドが何ラウンド実行されたか(又は実行予定であるか)を視認することができることとなる。尚、特別遊技中における、実行予定の出玉を獲得容易なラウンドの報知や実行された出玉を獲得容易なラウンドの報知は、全ての特別遊技にて実行する必要はなく、例えば、初当り(非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態にて当選した大当り)時の特別遊技中のみ実行するよう構成してもよいし、第1主遊技側に係る特別遊技と第2主遊技側に係る特別遊技とで実行の有無を異ならせてもよい。
次に、ステップ1410で、遊技内容決定手段MNは、限定頻度カウンタMN52cを参照し、当該カウンタ値が0であるか否かを判定する。ステップ1410でYesの場合、ステップ1411で、第1主遊技変動態様決定手段MN51−A(第2主遊技変動態様決定手段MN51−B)は、各遊技状態に対応する第1主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta−A(第2主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta−B)を参照し、主遊技図柄当否抽選結果及び第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)(特に、変動態様抽選乱数)に基づいて主遊技図柄の変動態様を決定し、これらを第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b−Cに一時記憶して、ステップ1415に移行する。他方、ステップ1410でNoの場合、ステップ1412で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度中変動態様決定テーブルMN52taを参照し、主遊技図柄当否抽選結果及び第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)(特に、変動態様抽選乱数)に基づいて主遊技図柄の変動態様を決定し、これらを第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b−Cに一時記憶する。次に、ステップ1413で、遊技内容決定手段MNは、限定頻度カウンタMN52cのカウンタ値を1減算(デクリメント)し、ステップ1415に移行する。
ここで、図11(主遊技テーブル3)は、第1主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta−A(第2主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta−B)及び限定頻度中変動態様決定テーブルMN52taの一例である。本例に示されるように、本実施形態においては、第1主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta−A(第2主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta−B)参照時は、主遊技図柄の当否抽選結果及び主遊技時短フラグ状態に基づき、主遊技図柄の変動態様(変動時間)が決定されるよう構成されている。即ち、主遊技図柄の当否抽選結果が当りの場合には相対的に変動時間が長時間となる変動態様が決定され易く、主遊技時短フラグがオンである場合(時間短縮遊技状態)には相対的に変動時間が短時間となる変動態様が決定され易いよう構成されている。尚、本例はあくまでも一例であり、停止図柄の種類や選択率等には何ら限定されない。また、本実施形態では、説明の便宜上、保留球数に応じて異なるテーブルを有するよう構成しなかったが、保留球数に応じて異なるテーブルを有するように構成してもよいことはいうまでもない。更には、時間短縮遊技状態(主遊技時短フラグがオンの場合)における第1主遊技側の図柄変動時間が相対的に長時間となるよう構成してもよい{第2主遊技側での図柄変動が実行されることが遊技者にとって有利となるよう構成されていた際、第1主遊技側の図柄変動効率を低下させることで第2主遊技側の保留が生起し易い(遊技者にとって有利となる)状況を構築することを趣旨とするため、第1主遊技側の始動口と第2主遊技側の始動口とを打ち分けできない場合において特に効果を発揮する}。
また、本実施形態においては、限定頻度中変動態様決定テーブルMN52taはST中(本例では、特別遊技終了後の5変動)に参照されるテーブルであり、当該テーブル参照時は、主遊技図柄の当否抽選結果や第1主遊技側・第2主遊技側に拘らず同一の変動時間(本例では、20秒)となるよう構成されている。このように構成することによって、後述するように、ST中の演出種別としてどのST演出種別(ST演出種別の詳細は後述する)がセットされていても共通の時間値において演出を実行することができることとなる。尚、本実施形態においては、ST中の主遊技図柄の変動は常に同一の変動時間となるよう構成されているが、これには限定されず、ST中の変動数によって変動時間が相違し得る(例えば、ST1変動目とST2変動目とで変動時間が相違し得る)よう構成してもよい。また、共通の時間値において演出を実行することを趣旨としているため、略同一の変動時間(例えば、19.5秒、20秒、20.5秒)となる変動態様を複数種類有していても何ら問題ない{例えば、19秒の演出を共通の演出として実行したとしても、演出の終了タイミングが多少異なる程度であるため、遊技者にとっては何ら違和感が生じないし、例えば、大当り時においてのみ長時間(例えば、25秒)となるよう構成しておけば、演出の終了タイミングが遅延する分だけ、いわゆる逆転演出を行う実行尺を確保することもできる}。
また、本実施形態においては、非時間短縮遊技状態時に選択され得る変動態様(変動時間)として、AX・BX・aX・bXの変動態様(変動時間は40秒となっている)が設けられており、当該変動態様となる保留のことを特定保留と呼称している(詳細については後述する)。
尚、保留が生起した際にサブ側に送信する情報(前述した第1主遊技内容決定乱数情報係るコマンド、第2主遊技内容決定乱数情報係るコマンド)は、乱数値そのものでなくてもよく、特に変動態様を決定する際に使用する乱数値の採り得る範囲が大きくなってしまう場合には、一工夫する必要性がある。その場合の一例としては、変動態様決定用乱数を所定の乱数範囲(例えば、乱数値0〜199が範囲1、乱数値200〜399が範囲2、等)に分けるよう構成し、遊技状態(例えば、時間短縮遊技状態と非時間短縮遊技状態)によって乱数範囲の取り得る乱数値を相違させ、どの遊技状態であっても同じ乱数範囲をとる乱数値で区切った情報を(例えば、乱数値0〜99が時間短縮遊技状態時に範囲1非時間短縮遊技状態時に範囲1である変動区切り1、乱数値100〜199が時間短縮遊技状態時に範囲2非時間短縮遊技状態時に範囲1である変動区切り2、のように区切られた情報)変動態様乱数区切り情報として決定しておき、この変動態様乱数区切り情報をサブ側に送信するよう構成することを挙げることができる。このように構成することで、乱数値の採り得る範囲が大きくなってしまった場合であっても、サブ側に送信すべき情報を簡素化して処理負担を軽減すると共に、サブ側でも適切な演出(いわゆる保留先読み演出)を実行することが可能となる。尚、当該変動態様乱数区切り情報は、第1主遊技側の当り時、第1主遊技側のハズレ時、第2主遊技側の当り時、第2主遊技側のハズレ時の夫々のテーブルに設け、変動区切りの数は夫々のテーブルで異ならせてもよい。
また、前述したように、主遊技時短フラグのオン・オフによって、変動時間及び変動態様範囲の乱数範囲が相違(例えば、同じ範囲1であっても乱数の範囲が相違)し得るよう構成してもよく、そのように構成した場合、変動態様乱数区切り情報をサブ側に送信することによって、時間短縮遊技状態である場合と非時間短縮遊技状態である場合との両方の変動態様範囲がサブ側に送信されることとなる。また、このように構成することにより、保留の生起時と保留の消化時とで遊技状態が遷移した場合に、保留の生起時に予定されていた変動態様範囲と保留の消化時に実行される変動態様範囲とが相違し得ることとなる(例えば、保留の生起時には非時間短縮遊技状態であるため変動態様範囲が範囲1となる予定であったが、保留の消化時には時間短縮遊技状態となったため実際の変動態様範囲が範囲2となり得る)。
また、このように遊技状態が遷移して予定されていた変動態様範囲と実際に実行される変動態様範囲とが相違し得る例としては、(1)遊技状態が非確率変動遊技状態、且つ、主遊技保留内に保留が複数存在している状況において、主遊技保留内のある保留が消化されて大当りとなり、当該ある保留に係る特別遊技終了後に遊技状態が遷移(非確率変動遊技状態から確率変動遊技状態へと遷移)し、当該ある保留の消化時に残存している主遊技保留内の保留の変動態様範囲が相違し得る例、(2)特別遊技終了後から主遊技図柄が所定回数変動終了したことを契機として遊技状態が遷移(例えば、特別遊技終了後に時間短縮遊技状態となり、特別遊技終了後から主遊技図柄が50回変動したタイミングで非時間短縮遊技状態に遷移、等)し得るよう構成し、特別遊技終了後から所定回数の主遊技図柄の変動が終了する以前に生起した保留が、特別遊技終了後から所定回数の主遊技図柄の変動が終了した以降に消化される場合に変動態様範囲が相違し得る例、(3)遊技状態が確率変動遊技状態である場合に主遊技図柄の変動毎に非確率変動遊技状態へと移行する抽選(いわゆる転落抽選)を実行するよう構成し、確率変動遊技状態にてトリガ保留が生起し、トリガ保留の消化以前に転落抽選に当選したことにより変動態様範囲が相違し得る例、等が挙げられる。
また、本実施形態においては、主遊技時短フラグのオン・オフによって、同一の変動態様範囲(例えば、主遊技時短フラグがオンの場合の範囲1と主遊技時短フラグがオフの場合の範囲1、等)であっても、当該同一の変動態様範囲が有する乱数の範囲が相違し得るよう構成してもよく、当該相違している乱数の範囲のみからなる変動態様乱数区切り情報(例えば、第1主遊技変動態様決定用テーブルの当り時の変動区切り2、等)が複数存在していてもよい。また、同一の変動態様範囲が有する乱数の範囲の内の主遊技時短フラグのオンとオフのどちらの場合にも含まれている乱数の範囲のみからなる変動態様乱数区切り情報(例えば、第1主遊技変動態様決定用テーブルの当り時の変動区切り1、等)も存在していてもよい。尚、各テーブルにおける変動態様乱数区切り情報の種類の数(例えば、変動区切り1〜変動区切り5の5つ)は、変動態様範囲の種類の数(例えば、範囲1〜範囲3の3つ)よりも多くなるよう構成することが望ましい。
また、主遊技時短フラグのオン・オフによって、変動時間及び変動態様範囲が有する乱数の範囲が相違し得る構成以外にも、遊技状態が非確率変動遊技状態であるか確率変動遊技状態であるか、参照するテーブルが通常の変動態様決定用テーブルであるか限定頻度テーブルであるか等によって変動時間及び/又は変動態様範囲が有する乱数の範囲が相違し得るよう構成してもよい。
次に、ステップ1415で、遊技内容決定手段MNは、第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b−Cに一時記憶された主遊技図柄に係るコマンド(停止図柄情報、停止図柄の属性情報、変動態様情報等)及び現在の遊技状態に係るコマンド(図柄変動表示開始指示コマンド)を、サブメイン制御部SM側に送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1930の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)する。次に、ステップ1416で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11−Cは、主遊技図柄の変動時間に係る所定時間を第1・第2主遊技図柄変動管理用タイマMP11t−Cにセットする。次に、ステップ1417で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11−Cは、第1主遊技図柄表示装置A20(第2主遊技図柄表示装置B20)の第1主遊技図柄表示部A21g(第2主遊技図柄表示部B21g)上で、第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b−Cに記憶された変動態様に従い、主遊技図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ1418で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11−Cは、第1・第2主遊技状態一時記憶手段MB10−Cのフラグエリア内にある、変動中フラグをオンにし、ステップ1420に移行する。
他方、ステップ1403でNoの場合、ステップ1419で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11−Cは、第1・第2主遊技状態一時記憶手段MB10−Cのフラグエリアを参照し、変動中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1419でYesの場合にはステップ1420に移行し、ステップ1419でNoの場合には、次の処理(ステップ1500の処理)に移行する。
次に、ステップ1420で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11−Cは、主遊技図柄の変動時間に係る所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1420でYesの場合、ステップ1422で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11−Cは、図柄変動が終了する旨の情報(図柄確定表示指示コマンド)を、サブメイン制御部SM側に送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1930の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)する。次に、ステップ1423で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11−Cは、第1主遊技図柄表示装置A20(第2主遊技図柄表示装置B20)の第1主遊技図柄表示部A21g(第2主遊技図柄表示部B21g)上での主遊技図柄の変動表示を停止し、第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b−Cに記憶されている停止図柄を確定停止図柄として表示制御する。次に、ステップ1424で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11−Cは、第1・第2主遊技状態一時記憶手段MB10−Cのフラグエリア内にある、変動中フラグをオフにする。
次に、ステップ1430で、遊技内容決定手段MNは、第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b−Cを参照し、当該主遊技図柄の停止図柄が大当り図柄であるか否かを判定する。ステップ1430でYesの場合、ステップ1432で、遊技内容決定手段MNは、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、条件装置作動フラグをオンにする。他方、ステップ1430でNoの場合には、ステップ1432をスキップする。
次に、ステップ1450で、特定遊技制御手段MP50は、後述の特定遊技終了判定処理を実行し、次の処理(ステップ1500の処理)に移行する。尚、ステップ1420でNoの場合にも、次の処理(ステップ1500の処理)に移行する。
次に、図12は、図10におけるステップ1450のサブルーチンに係る、特定遊技終了判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1452で、特定遊技制御手段MP50は、確変回数カウンタMP51cを参照し、当該カウンタ値が0より大きいか否かを判定する。ステップ1452でYesの場合、ステップ1454で、特定遊技制御手段MP50は、確変回数カウンタMP51cのカウンタ値を1減算(デクリメント)する。次に、ステップ1456で、特定遊技制御手段MP50は、確変回数カウンタMP51cを参照し、当該カウンタ値が0であるか否かを判定する。ステップ1456でYesの場合、ステップ1458で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリア内にある、主遊技確変フラグをオフにし、ステップ1460に移行する。尚、ステップ1452又はステップ1456でNoの場合にも、ステップ1460に移行する。
次に、ステップ1460で、特定遊技制御手段MP50は、時短回数カウンタMP52cを参照し、当該カウンタ値が0より大きいか否かを判定する。ステップ1460でYesの場合、ステップ1462で、特定遊技制御手段MP50は、時短回数カウンタMP52cのカウンタ値を1減算(デクリメント)する。次に、ステップ1464で特定遊技制御手段MP50は、時短回数カウンタMP52cを参照し、当該カウンタ値が0であるか否かを判定する。ステップ1464でYesの場合、ステップ1466で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリア内にある、主遊技時短フラグをオフにする。次に、ステップ1468で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリア内にある、補助遊技時短フラグをオフにし、次の処理(ステップ1500の処理)に移行する。
次に、図13は、図5におけるステップ1500のサブルーチンに係る、特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1502で、条件判定手段MP31は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリアを参照し、条件装置作動フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1502でYesの場合、ステップ1510で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリア内にある、特定遊技フラグ(主遊技確変フラグ・主遊技時短フラグ・補助遊技時短フラグ)をオフにする。次に、ステップ1512で、特定遊技制御手段MP50は、確変回数カウンタMP51cの値をクリアする。次に、ステップ1514で、特定遊技制御手段MP50は、時短回数カウンタMP52cの値をクリアする。次に、ステップ1516で、特定遊技制御手段MP50は、限定頻度カウンタMN52cの値をクリアする。次に、ステップ1518で、特別遊技制御手段MP30は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、特別遊技移行許可フラグをオンにする。次に、ステップ1520で、特別遊技制御手段MP30は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、条件装置作動フラグをオフにし、次の処理(ステップ1600の処理)に移行する。尚、ステップ1502でNoの場合も、次の処理(ステップ1600の処理)に移行する。
次に、図14は、図5におけるステップ1600のサブルーチンに係る、特別遊技制御処理のフローチャートである。まず、ステップ1602で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリアを参照し、特別遊技移行許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1602でYesの場合、ステップ1604及びステップ1606で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、特別遊技移行許可フラグをオフにすると共に特別遊技実行フラグをオンにする。次に、ステップ1607で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20b内のラウンド数カウンタ(不図示)に初期値(本例では、1)をセットする。次に、ステップ1608で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技を開始する旨の情報(特別遊技開始表示指示コマンド)を、サブメイン制御部側に送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1930の制御コマンド送信処理にて、サブメイン制御部SM側に送信される)し、ステップ1612に移行する。
他方、ステップ1602でNoの場合、ステップ1610で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bを参照し、特別遊技実行フラグがオンであるか否かを判定する。そして、ステップ1610でYesの場合には、ステップ1612に移行する。尚、ステップ1610でNoの場合には、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技の許可が下りていないと判定し、次の処理(ステップ1910の処理)に移行する。
次に、ステップ1612で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリアを参照し、ラウンド継続フラグがオフであるか否か、換言すれば、各ラウンドの開始直前であるか否かを判定する。ステップ1612でYesの場合、即ち、各ラウンドの開始直前である場合、まず、ステップ1614で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bにセットした開放パターン(例えば、開放し続ける開放パターン、開閉を行うパターン)をセットする。次に、ステップ1616で、特別遊技実行手段MP33は、入賞球カウンタMP33cのカウンタ値をゼロクリアする。次に、ステップ1618で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、ラウンド継続フラグをオンにする。次に、ステップ1620で、特別遊技実行手段MP33は、第1大入賞口電動役物C11d(又は第2大入賞口電動役物C21d)を駆動して第1大入賞口C10(又は第2大入賞口C20)を開放し、特別遊技用タイマMP34t(特に開放時間タイマ)に所定時間(例えば30秒)をセットしてスタートし、ステップ1622に移行する。他方、ステップ1612でNoの場合、即ち、大入賞口が開放中である場合、ステップ1614〜1620の処理を行うことなく、ステップ1622に移行する。
次に、ステップ1622で、特別遊技実行手段MP33は、現在の特別遊技中に係る遊技状態コマンド(例えば、現在のラウンド数や遊技球の入賞個数等)を、サブメイン制御部SM側に送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1930の制御コマンド送信処理にて、サブメイン制御部SM側に送信される)する。次に、ステップ1624で、特別遊技実行手段MP33は、入賞球カウンタMP33cのカウンタ値を参照し、当該ラウンドで第1大入賞口C10(又は第2大入賞口C20)に所定個数(例えば10球)の入賞球があったか否かを判定する。ステップ1624でYesの場合には、ステップ1628に移行する。他方、ステップ1624でNoの場合、ステップ1626で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技用タイマMP34t(特に開放時間タイマ)を参照して大入賞口開放に係る所定時間(例えば、30秒)が経過したか否かを判定する。ステップ1626でYesの場合にも、ステップ1628に移行する。尚、ステップ1626でNoの場合には、次の処理(ステップ1910の処理)に移行する。
次に、ステップ1628で、特別遊技実行手段MP33は、第1大入賞口C10の第1大入賞口電動役物C11d(又は第2大入賞口C20の第2大入賞口電動役物C21d)の駆動を停止して第1大入賞口C10(又は第2大入賞口C20)を閉鎖する。次に、ステップ1630で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技用タイマMP34t(特に開放時間タイマ)をリセットする。次に、ステップ1632で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、ラウンド継続フラグをオフにする。次に、ステップ1633で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20b内のラウンド数カウンタ(不図示)のカウンタ値に1を加算する。次に、ステップ1634で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bを参照し、最終ラウンドが終了したか否か(例えば、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20b内のラウンド数カウンタ(不図示)のカウンタ値が最大ラウンド数を超過したか否か)を判定する。ステップ1634でYesの場合、ステップ1636で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、特別遊技実行フラグをオフにする。次に、ステップ1638で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技を終了する旨の情報(特別遊技終了表示指示コマンド)を、サブメイン制御部SM側に送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1930の制御コマンド送信処理にて、サブメイン制御部SM側に送信される)する。そして、ステップ1650で、特定遊技制御手段MP50は、後述の特別遊技終了後の遊技状態決定処理を実行し、次の処理(ステップ1910の処理)に移行する。尚、ステップ1634でNoの場合にも、次の処理(ステップ1910の処理)に移行する。
次に、図15は、図14におけるステップ1650のサブルーチンに係る、特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。まず、ステップ1652で、特定遊技制御手段MP50は、確変回数カウンタMP51cに所定回数(5回)をセットする。次に、ステップ1654で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリア内にある、主遊技確変フラグをオンにする。
次に、ステップ1662で、特定遊技制御手段MP50は、時短回数カウンタMP52cに所定回数(40回)をセットする。次に、ステップ1664で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリア内にある、主遊技時短フラグをオンにする。次に、ステップ1666で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリア内にある、補助遊技時短フラグをオンにし、ステップ1668に移行する。次に、ステップ1668で、特定遊技制御手段MP50は、限定頻度カウンタMN52cに所定回数(5回であり、STの変動回数と同一の値となっている)をセットし、次の処理(ステップ1910の処理)に移行する。
次に、図16〜図25を参照して、サブメイン制御部SM側で実行される制御処理を説明する。まず、図16は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、副制御基板S側(特に、サブメイン制御部SM側)のメインフローチャートである。ここで、同図(d)の処理は、遊技機への電源投入時等のリセット後に実行されるサブメイン制御部SM側での処理である。即ち、遊技機への電源投入時において、ステップ2002で、サブメイン制御部SMは、メイン側(主制御基板M側)から受信した情報に基づき、初期処理を実行する(例えば、RAMクリア情報を受信した場合→サブ側のRAMを初期化、各種情報コマンドを受信した場合→電断時の演出関連情報をサブ側のRAMに再セット)。その後、サブメイン制御部SMの繰り返し処理ルーチンである(f)を繰り返し実行するループ処理に移行する。ここで、(f)が実行された場合、同図(f)の処理に示されるように、まず、ステップ2100で、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMは、後述する保留情報管理処理を実行する。次に、ステップ2200で、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMは、後述する装飾図柄表示内容決定処理を実行する。次に、ステップ2400で、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMは、後述する装飾図柄表示制御処理を実行する。次に、ステップ2500で、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMは、後述する特別遊技関連表示制御処理を実行する。次に、ステップ2900で、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMは、表示コマンド送信制御処理(これら一連のサブルーチンでセットされた表示に係るコマンドをサブサブ制御部SS側に送信する)を実行する。次に、ステップ2950で、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMは、音声再生コマンド送信制御処理(これら一連のサブルーチンでセットされた音声に係るコマンドをサウンド制御部S0側に送信する)を実行し、本繰り返し処理ルーチンを終了する。尚、本実施形態においては、一連のループ処理内において、表示に係るコマンド或いは音声に係るコマンドを送信するよう構成したが、タイマ割り込み処理(例えば、0.5ms毎に発生する割り込み処理)にて定期的に送信可能とするよう構成してもよい。
以上のように、サブメイン制御部SMは、リセット後、サブメイン側ルーチン(S2100〜S2950)をループ処理する形態を採用している。また、同図(e)の処理は、サブメイン制御部SMの割り込み処理であり、前述した主制御基板MにおけるSTB信号線からの信号がサブメイン制御部SMのCPUの一端子(本例では、NMI端子)に接続されていた場合における処理フロー(e)である。即ち、サブメイン制御部SMのCPUにおいてNMI割り込みが発生した場合(STB信号線がオンとなった場合)、ステップ2004で、サブメイン制御部SMは、主制御基板M側からのコマンド入力ポート(前述したデータ信号線の入力ポート)を確認する。そして、ステップ2006で、サブメイン制御部SMは、当該確認結果に基づき、サブメイン制御部SM側のRAM(例えば、メイン側情報一時記憶手段SM11b)に、主制御基板M側から送信されたコマンドを一時記憶し、本割り込み処理直前に実行されていた処理へ復帰する。
次に、図17は、図16におけるステップ2100のサブルーチンに係る、保留情報管理処理のフローチャートである。まず、ステップ2102で、装図保留情報表示制御手段SM22は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、主制御基板M側から新たな保留発生コマンド(第1主遊技図柄又は第2主遊技図柄に係る保留情報)を受信したか否かを判定する。ステップ2102でYesの場合、ステップ2106で、装図保留情報表示制御手段SM22は、装図保留情報一時記憶手段SM22b内の装図保留カウンタ(本例では、第1主遊技用が最大4個、第2主遊技用が最大4個)に「1」を加算する。次に、ステップ2108で、装図保留情報表示制御手段SM22は、主制御基板M側から送信された保留発生コマンドに基づき、保留情報(特に、主遊技図柄抽選に係る乱数値情報)を、装図保留情報一時記憶手段SM22bに一時記憶し、ステップ2126に移行する。
他方、ステップ2102でNoの場合、ステップ2112で、装図保留情報表示制御手段SM22は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、主制御基板M側から図柄変動表示開始指示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2112でYesの場合、ステップ2116で、装図保留情報表示制御手段SM22は、装図保留情報一時記憶手段SM22b内の装図保留カウンタから「1」を減算する。次に、ステップ2118で、装図保留情報表示制御手段SM22は、当該図柄変動に係る保留情報(特に、主遊技図柄抽選に係る乱数値情報)を、装図保留情報一時記憶手段SM22bから削除すると共に、残りの保留情報をシフトする。次に、ステップ2124で、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMは、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグ領域にアクセスし、図柄内容決定許可フラグをオンにし、ステップ2126に移行する。次に、ステップ2126で、装図保留情報表示制御手段SM22は、演出表示手段SSを駆使して演出表示装置SG上(特に、第1保留表示部SG12、第2保留表示部SG13)に、装図保留情報一時記憶手段SM22b内の装図保留カウンタ値と同数の保留表示ランプを点灯表示し、次の処理(ステップ2200の処理)に移行する。尚、ステップ2112でNoの場合には、ステップ2126に移行する。
次に、図18は、図16におけるステップ2200のサブルーチンに係る、装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ2202で、装図表示内容決定手段SM21nは、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリアを参照し、図柄内容決定許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2202でYesの場合、ステップ2204で、装図表示内容決定手段SM21nは、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリア内にある、図柄内容決定許可フラグをオフにする。次に、ステップ2206で、装図表示内容決定手段SM21n(及び予告演出表示内容決定手段SM24n、リーチ演出表示内容決定手段SM25n)は、メイン側情報一時記憶手段SM11b内に一時記憶された図柄情報(主遊技図柄に係る停止図柄・変動態様)と、装図変動内容決定用抽選テーブルSM21taとを参照して、装飾図柄の停止図柄{例えば、主遊技図柄に係る停止図柄が大当り図柄である場合には、「7・7・7」等のゾロ目、ハズレ図柄である場合には、「1・3・5」等のバラケ目}及び変動態様{例えば、主遊技図柄に係る変動態様が短時間変動である場合には、非リーチ、長時間変動である場合には、ノーマルリーチやスーパーリーチ等}を決定し装図表示関連情報一時記憶手段SM21b(及び予告演出関連情報一時記憶手段SM24b、リーチ演出関連情報一時記憶手段SM25b)に一時記憶する。
次に、ステップ2250で、装図表示内容決定手段SM21nは、後述する演出内容決定処理を実行する。次に、ステップ2220で、装図表示内容決定手段SM21nは、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリア内にある、図柄内容決定フラグをオンにする。次に、ステップ2222で、装図表示内容決定手段SM21nは、決定された演出の実行に係る情報に基づき、演出実行スケジュールを生成し、次の処理(ステップ2500の処理)に移行する。尚、ステップ2202でNoの場合にも、次の処理(ステップ2500の処理)に移行する。
次に、図19は、図18におけるステップ2250のサブルーチンに係る、演出内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ2252で、装図表示内容決定手段SM21nは、予告演出関連情報一時記憶手段SM24bを参照し、ST中(所定の変動停止回数で終了し得る確率変動遊技状態であり、例えば、STカウンタ値≦4)であるか否かを判定する(尚、電源投入後に特別遊技に当選した以降においては、STカウンタSM24c2のカウンタ値が表すものは、特別遊技の終了後からの図柄変動回数である)。ステップ2252でYesの場合、ステップ2254で、装図表示内容決定手段SM21nは、STカウンタSM24c2の値に1を加算(インクリメント)する。次に、ステップ2256で、装図表示内容決定手段SM21nは、装飾図柄の変動態様、STカウンタ値及びST演出種別に基づき、背景演出内容を決定する(より具体的には、図中欄外の「背景演出の一例」にて示すように、特別遊技の終了後からの図柄変動回数に応じて、選択され得る背景演出が異なるよう構成されており、恰も4コマ漫画の各コマが各図柄変動にあわせて展開されていくかのような演出を実行することとなっている)。次に、ステップ2258で、サウンド制御手段SM26は、使用するチャンネルをBGM:0〜3チャンネル{ステレオ再生(一のBGMについて二種類のサウンドデータを左右のスピーカから再生)するため、2つのBGMを同時再生可能}、予告効果音:4〜11チャンネル(ステレオ再生又はモノラル再生のどちらも実行し得るよう構成されており、例えば、左盤面の役物が動く時は、左スピーカSOsLのみから出力するモノラル再生となる)に決定する。
ここで、チャンネルとは、データ(本例では、サウンドデータ)の伝送路のことであり、当該チャンネルを複数有することにより、複数のチャンネルを通じて複数のサウンドデータを同時再生(例えば、BGMのサウンドデータと予告演出の効果音やボタン操作音とを同時再生)することが可能となるのである。尚、本例では、演出中のBGMと予告効果音とを再生するための0〜11までのチャンネルについて特に図示しているが、この他にエラー報知用のチャンネル(複数のエラーが同時発生した場合のため、複数のチャンネル)や、その他のサウンド等を再生するためのチャンネルを有しており、0〜23までの24チャンネルで構成されていることを補足しておく。尚、チャンネルの数は変更しても何ら問題ない。また、BGMとは、特定の空間や映像の背景に流しておく音楽であり、予告効果音とは、予告演出と略同時に再生されるサウンドのことであるが、BGMと予告効果音とを対比すると、その再生秒数は「BGM>予告効果音」となり、再生タイミングに着目した場合には、BGM=各種予告演出の実行タイミングとは同期せずに出力される(但し、装飾図柄の変動開始タイミングや変動終了タイミングとは同期し得る)、予告効果音=各種予告演出の実行タイミングと同期して出力される、との違いがある(この点については、図23を参照)。
次に、ステップ2260で、装図表示内容決定手段SM21nは、予告演出関連情報一時記憶手段SM24bを参照し、セットされているST演出種別が特殊サウンド態様STであるか否かを判定する(尚、ST演出種別は、後述するように、特別遊技の実行中において遊技者の選択に基づいてセットされる)。ステップ2260でYesの場合、ステップ2300で、装図表示内容決定手段SM21nは、後述する、先読み予告演出決定処理を実行する。次に、ステップ2262で、サウンド制御手段SM26は、ステップ2300の処理で決定された予告演出内容に基づき、予告効果音用に使用すると決定したチャンネル(4〜11のチャンネル)における各チャンネルで出力する予告効果音用サウンド番号を決定する。次に、ステップ2264で、サウンド制御手段SM26は、後述するステップ2308又はステップ2310にて一時記憶された、当該ST中における前変動までに実行された特殊予告内容に基づき、BGM用に使用すると決定したチャンネル(0〜3のチャンネル)における各チャンネルで出力するBGM用サウンド番号を決定し(特殊サウンド態様ST中BGM決定テーブルを参照)、次の処理(ステップ2220の処理)に移行する。尚、予告効果音用のチャンネル(4〜11のチャンネル)にて出力されるサウンド及びBGM用のチャンネル(0〜3のチャンネル)にて出力されるサウンドについては、その再生タイミングと再生期間とを一例として図23に纏めておく。更には、ステップ2264で決定されるBGM用サウンド番号については図22に纏めておく。尚、後述することとなるが、本実施形態に係る遊技機は、ST(変動回数制限付きの確率変動遊技状態)中のある変動にて再生されるサウンド(本例では、BGM)が、当該ある変動以前の変動にて実行された演出(本例では、大当りとなる期待度が高い予告演出が実行された回数)に基づいて決定されるため、ST中の変動にて大当りとなる期待度が高まるにつれて、再生されるBGMが切り替わる(ランクアップする)よう構成されているが故、ステップ2264となる処理を実行していることを補足しておく。
他方、ステップ2260でNoの場合、ステップ2266で、装図表示内容決定手段SM21nは、装飾図柄の変動態様、STカウンタSM24c2のカウンタ値及びST演出種別に基づき、予告演出内容を決定する。次に、ステップ2268で、サウンド制御手段SM26は、ステップ2266の処理で決定された予告演出内容に基づき、予告効果音用に使用すると決定したチャンネル(4〜11のチャンネル)における各チャンネルで出力する予告効果音用サウンド番号を決定する。次に、ステップ2270で、装図表示内容決定手段SM21nは、予告演出関連情報一時記憶手段SM24bを参照し、セットされているST演出種別がST演出Aであるか否かを判定する。ステップ2270でYesの場合、次に、ステップ2272で、サウンド制御手段SM26は、ST演出種別に基づき、BGM用に使用すると決定したチャンネル(0〜3のチャンネル)における各チャンネルで出力するBGM用サウンド番号(例えば、1)を、連続再生(ループ)するBGM用サウンド番号に決定し(ST演出AのBGMは、図20に示すようにST中の全変動に亘ってループし続ける)、次の処理(ステップ2220の処理)に移行する。尚、予告効果音用のチャンネル(4〜11のチャンネル)にて出力されるサウンド及びBGM用のチャンネル(0〜3のチャンネル)にて出力されるサウンドについては、その再生タイミングと再生期間とを一例として図23に纏めておく。
他方、ステップ2270でNoの場合、ステップ2278で、装図表示内容決定手段SM21nは、装飾図柄の変動態様、STカウンタSM24c2のカウンタ値及びST演出種別に基づき、BGM用に使用すると決定したチャンネル(0〜3のチャンネル)における各チャンネルで出力するBGM用サウンド番号(例えば、2〜4のいずれか)を決定し、次の処理(ステップ2220の処理)に移行する(例えば、STカウンタSM24c2のカウンタ値に応じて、サウンド番号を2→3→4と変更していくよう構成しておくことで、図20に示すように、ST演出BにおけるBGMを変動毎に異ならせることが可能となる)。
他方、ステップ2252でNoの場合、ステップ2280で、装図表示内容決定手段SM21nは、装飾図柄の変動態様に基づき、背景演出内容を決定する。次に、ステップ2282で、サウンド制御手段SM26は、使用するチャンネルをBGM:0〜3チャンネル{ステレオ再生(一のBGMについて二種類のサウンドデータを左右のスピーカから再生)するため、2つのBGMを同時再生可能}、予告効果音:4〜11チャンネル(ステレオ再生又はモノラル再生のどちらも実行し得るよう構成されており、例えば、左盤面の役物が動く時は、左スピーカSOsLのみから出力するモノラル再生となる)に決定する。次に、ステップ2284で、装図表示内容決定手段SM21nは、装飾図柄の変動態様に基づき、予告演出内容を決定する。次に、ステップ2286で、サウンド制御手段SM26は、ステップ2284の処理で決定された予告演出内容に基づき、予告効果音用に使用すると決定したチャンネル(4〜11のチャンネル)における各チャンネルで出力する予告効果音用サウンド番号を決定する。次に、ステップ2288で、サウンド制御手段SM26は、装飾図柄の変動態様に基づき、BGM用に使用すると決定したチャンネル(0〜3のチャンネル)における各チャンネルで出力するBGM用サウンド番号を決定し、次の処理(ステップ2220の処理)に移行する。尚、予告効果音用のチャンネル(4〜11のチャンネル)にて出力されるサウンド及びBGM用のチャンネル(0〜3のチャンネル)にて出力されるサウンドについては、その再生タイミングと再生期間とを一例として図23に纏めておく。
尚、図中欄外の「背景演出の一例」にて示すように、特別遊技の終了後からの図柄変動回数(もしくは、STカウンタSM24c2のカウンタ値)に応じて、選択され得る背景演出が相違するよう構成されており、実行された予告演出内容や特殊予告演出内容によっては選択され得る背景演出が相違しないよう構成されているのであるが、後述するように、同一の背景演出である場合であっても実行された特殊予告演出内容によっては選択され得るBGMが異なり得ることとなる(ステップ2264の処理に起因するものであり、図22を参照しながら後述する)。
次に、図20は、チャンネル構成イメージ図である。まず、サブメイン制御部SM又はサブサブ制御部SSからサウンド制御部SOに音声再生コマンド(例えば、サウンド番号、使用するチャンネル番号)が送信されると、サウンド制御部SOは、当該送信された音声再生コマンドに基づき(例えば、サウンド番号に基づき)、音源ROMから制御レジスタに対してサウンドデータをロードする{例えば、サウンド番号に対応した音源ファイル(例えば、WAVファイル)に収められたサウンドデータをロードする}。ここで、音源ROMには、「音源ROMデータイメージ」に示されるように、サウンド番号に対応する各種情報が収められており{例えば、当該サウンドデータが占有すべきチャンネル数(同時使用チャンネル数)、当該サウンドデータをすべて再生した後に先頭に戻って再生するか否かの指定(ループの有無)}、これらの各種情報に基づきサウンドデータの再生処理を実行可能に構成されている。そして、サウンドデータの再生処理は、当該ロードされたデジタル信号であるサウンドデータ(同図「デジタル信号イメージ」を参照)を、DACを介してアナログ信号(同図「アナログ信号イメージ」参照)に変換して左スピーカSOsL及び/又は右スピーカSOsRに出力することで実現されることとなる。また、同図下段はチャンネルと制御レジスタとのイメージ図であり、制御レジスタから左スピーカSOsLと右スピーカSOsRとにかけて、夫々12チャンネルずつ合計24チャンネルが接続されているが故、モノラル出力(同時使用チャンネル数=1)であれば最大24種のサウンドデータを同時再生可能であり、ステレオ出力(同時使用チャンネル数=2)であれば最大12種のサウンドデータを同時再生可能となっている。尚、本例では、チャンネルの振り分けを、0〜11チャンネル=サブメイン制御部SMからのBGM、予告効果音、等に係るサウンドの再生に対応、12〜23チャンネル=サブメイン制御部SMからのエラー報知の音、等に係るサウンドの再生と、サブサブ制御部SSからのサウンド(アニメーション動画像に対応した音、等)の再生とに対応、となっている。
次に、図21は、図19におけるステップ2300のサブルーチンに係る、先読み予告演出決定処理のフローチャートである。まず、ステップ2302で、装図表示内容決定手段SM21nは、予告演出関連情報一時記憶手段SM24bを参照し、当該変動がST最終変動(本例では、ST5変動目)ではないか否かを判定する。ステップ2302でYesの場合、ステップ2304で、装図表示内容決定手段SM21nは、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、第2主遊技保留内の当否結果を事前判定する。次に、ステップ2306で、装図表示内容決定手段SM21nは、ステップ2304の事前判定結果を参照し、第2主遊技保留内に大当りとなる保留があるか否かを判定する。ステップ2306でYesの場合、ステップ2308で、装図表示内容決定手段SM21nは、STカウンタSM24c2のカウンタ値に基づき、大当り保留あり時予告演出決定テーブルを参照し、特殊予告演出内容(主遊技保留内に大当りとなる保留が存在するか否かを示唆する予告演出であり、実行される特殊予告演出内容によって、後述するように特殊サウンド態様ST中における次変動以降のBGMが相違し得る)を抽選により決定して一時記憶し、ステップ2312に移行する。他方、ステップ2306でNoの場合、ステップ2310で、装図表示内容決定手段SM21nは、STカウンタSM24c2のカウンタ値に基づき、大当り保留なし時予告演出決定テーブルを参照し、特殊予告演出内容を抽選により決定して一時記憶し、ステップ2312に移行する。
ここで、同図下段は、大当り保留あり時予告演出決定テーブル及び大当り保留なし時予告演出決定テーブルである。同テーブルに示されるように、主遊技保留内に大当りとなる保留が存在する場合には、大当りとなる保留が存在しない場合と比較して、高期待度(低期待度と比較して主遊技保留内に大当りとなる保留が存在する可能性が高い)となる特殊予告演出内容が選択され易くなっている。また、本実施形態においては、特殊予告演出が高期待度であるか低期待度であるかによって、次変動のBGMが相違し得るよう構成しているが、特殊予告演出(或いは、特殊予告演出ではない予告演出内容であり、図23に記載されているもの)の発生の有無によって次変動のBGMが相違し得るよう構成してもよい。
次に、ステップ2312で、装図表示内容決定手段SM21nは、装飾図柄の変動態様及びSTカウンタSM24c2のカウンタ値に基づき、特殊予告演出以外の予告演出内容を決定し(ST最終変動の場合には、特殊予告演出が実行されないため、本処理にてすべての予告演出内容を決定する)、次の処理(ステップ2262の処理)に移行する。
次に、図22は、特殊サウンド態様ST中BGM決定テーブルである。同テーブルに示すように、本実施形態においては、ST中の変動にて実行される特殊予告演出内容が低期待度であるか高期待度であるかによって、次変動にて出力されるBGMが異なるよう構成されている。尚、前述したように、主遊技保留内に大当りとなる保留が存在する場合、低期待度の特殊予告演出よりも高期待度の特殊予告演出が実行され易いよう構成されている。また、高期待度の特殊予告演出が実行されると、次変動において、低期待度の特殊予告演出が実行された場合とは異なるBGMが出力される、即ち、ST中における前変動までに高期待度の特殊予告演出が実行された回数によって、当該変動の出力されるBGMが決定されるよう構成されている。尚、出力されるBGMの選択態様はこれには限定されず、所定のST変動回数までに実行された高期待度の特殊予告演出の回数が同じであっても、当該特殊予告演出が実行された変動(実行された予告演出の内容)が異なる場合には、異なるBGMを出力し得るよう構成してもよい(例えば、ST2変動目までに高期待度の特殊予告演出が1回実行された場合に、ST1変動目で高期待度の特殊予告演出が実行された場合と、2変動目に高期待度の特殊予告演出が実行された場合とで、ST3変動目のBGMが異なるよう構成してもよい)。また、前述したように、BGM用のチャンネルとして0〜3のチャンネルを割り当てた場合には、BGMをステレオ出力(同時使用チャンネル数=2)とした場合であっても、2種類のBGMを同時再生可能となるが故、異なるBGMへの出力切換えを行う場合には、クロスフェードさせることが可能であることを補足しておく。また、本実施形態においては、ST中における1回の主遊技図柄の変動中に実行し得る特殊予告演出は1回のみであるよう構成したが、これには限定されず、1回の変動中に複数回特殊予告演出が実行されるよう構成し、夫々の実行タイミングにおいて実行された特殊予告演出の組み合わせによって、ST中における次変動のBGMを決定するよう構成してもよい(また、特殊予告演出のみならず、図23に記載されているように、1回の変動中には複数の予告演出が発生し得るため、これらの組み合わせによって、次変動のBGMを決定するよう構成してもよい)。
次に、図23は、演出実行スケジュールの一例である。本例では、特定ゾーン中以外(特定ゾーン演出実行中フラグがオフ)の場合を例示しているが、特定ゾーン中であっても同様である。同図に示されるように、0〜3のチャンネルをBGMの再生に割り当て、4〜11のチャンネルを予告効果音(例えば、予告演出と連動して再生される予告効果音=予告演出用予告効果音、装飾図柄の変動開始・変動停止と連動して再生される予告効果音=装図変動用予告効果音、電飾ランプD26の点灯・点滅・消灯と連動して再生される予告効果音=電飾ランプ用予告効果音、サブメイン制御部SMが駆動制御する演出用の可動体役物の動作・停止と連動して再生される予告効果音=可動体役物用予告効果音)の再生に割り当てることで、仮に演出実行スケジュールが変化したとしても、複数種のBGM及び複数種の予告効果音を同時再生可能となっている(本例においては、例えば、装飾図柄の変動開始から14秒後のタイミングにて、演出として、予告演出1である「カットインB」の発生、予告演出2である「桜吹雪B」の発生、電飾ランプD26の点灯が実行され、これらの演出と連動して、予告演出1用予告効果音が5チャンネルから、予告演出2用予告効果音が7チャンネルから、電飾ランプ用予告効果音が9チャンネルから出力される)。尚、本例では、BGMは装飾図柄の変動開始から変動終了まで再生され続ける(本例では、40秒間再生され続けるが、例えば、20秒のBGMを1回ループ再生させてもよいし、40秒のBGMをループ再生させなくてもよい)こととなる一方、予告効果音はそれぞれに対応した予告演出の実行に伴い再生され、短時間(本例では、1〜3秒の予告効果音をループ再生させない)で終了する。このように、BGMと予告効果音とは、音源ROMに収められた音源データという点では同一であるが、再生タイミングや再生期間において大きく異なるものとなる。
次に、図24は、図16におけるステップ2500のサブルーチンに係る、装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2502で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリアを参照し、図柄内容決定フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2502でYesの場合、ステップ2504で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリア内にある、図柄内容決定フラグをオフにする。次に、ステップ2506で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリア内にある、図柄変動中フラグをオンにする。次に、ステップ2508で、装飾図柄表示制御手段SM21は、演出用タイマSM21tをスタートし、ステップ2510に移行する。尚、ステップ2502でNoの場合にも、ステップ2510に移行する。
次に、ステップ2510で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリアを参照し、図柄変動中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2510でYesの場合、ステップ2511で、装飾図柄表示制御手段SM21は、演出用タイマSM21tのタイマ値及び演出実行スケジュール(図23参照)を確認する。次に、ステップ2512で、装飾図柄表示制御手段SM21は、演出用タイマSM21tと装図表示関連情報一時記憶手段SM21bに一時記憶された変動態様とに基づき、装飾図柄の変動開始タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ2512でYesの場合、ステップ2514で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装飾図柄の変動表示コマンドをセット(ステップ2900の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)する。次に、ステップ2516で、装飾図柄表示制御手段SM21は、決定された背景演出を実行する表示コマンドをセット(ステップ2900の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)する。次に、ステップ2518で、サウンド制御手段SM26は、決定されたBGMを出力する音声再生コマンドをセット(ステップ2950の音声再生コマンド送信制御処理にて、サウンド制御部SOに送信される)し、ステップ2528に移行する。他方、ステップ2512でNoの場合、ステップ2524で、装飾図柄表示制御手段SM21は、演出用タイマSM21tと装図表示関連情報一時記憶手段SM21bに一時記憶された変動態様とに基づき、装飾図柄の停止表示タイミング(仮停止表示タイミング)に到達したか否かを判定する。ステップ2524でYesの場合、ステップ2526で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装飾図柄の停止表示コマンド(仮停止表示コマンド)をセット(ステップ2900の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)し、ステップ2528に移行する。尚、ステップ2524でNoの場合にもステップ2528に移行する。
次に、ステップ2528で、予告演出表示制御手段SM24(及びリーチ演出表示制御手段SM25)は、演出用タイマSM21tと予告演出関連情報一時記憶手段SM24b(及びリーチ演出関連情報一時記憶手段SM25b)に一時記憶された変動態様とに基づき、予告画像やリーチ画像の表示タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ2528でYesの場合、ステップ2530で、予告演出表示制御手段SM24(及びリーチ演出表示制御手段SM25)は、当該予告画像やリーチ画像に係る画像表示コマンドをセット(ステップ2900の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)し、ステップ2532に移行する。尚、ステップ2528でNoの場合にも、ステップ2532に移行する。
次に、ステップ2532で、サウンド制御手段SM26は、演出用タイマSM21tと予告演出関連情報一時記憶手段SM24bに一時記憶された演出実行スケジュール(図23参照)とに基づき、予告効果音出力タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ2532でYesの場合、ステップ2534で、サウンド制御手段SM26は、当該予告効果音の出力に係る音声再生コマンドをセット(ステップ2950の音声再生コマンド送信制御処理にて、サウンド制御部SOに送信される)し、ステップ2536に移行する。
次に、ステップ2536で、装飾図柄表示制御手段SM21は、主遊技図柄が停止表示されたか否かを判定する(例えば、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、主制御基板M側から主遊技図柄が停止表示される旨の情報を受信したか否かを判定する)。ステップ2536でYesの場合、ステップ2538で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装飾図柄の停止表示コマンド(確定表示コマンド)をセット(ステップ2900の表示コマンド送信制御処理にてサブサブ制御部SS側に送信される)する。次に、ステップ2540で、装飾図柄表示制御手段SM21は、演出用タイマSM21tを停止すると共にリセット(ゼロクリア)する。次に、ステップ2548で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリア内にある、図柄変動中フラグをオフにし、次の処理(ステップ2700の処理)に移行する。尚、ステップ2510又はステップ2536でNoの場合にも、次の処理(ステップ2700の処理)に移行する。
次に、図25は、図16におけるステップ2700のサブルーチンに係る、特別遊技関連表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2702で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリアを参照し、特別遊技中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2702でYesの場合、ステップ2704で、背景演出表示制御手段SM23は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、メイン側から特別遊技開始表示指示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2704でYesの場合、ステップ2706及びステップ2708で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリア内にある、特別遊技中フラグをオンにすると共に、演出表示装置SG上で大当り開始表示を行い(大当りの種類に基づき適宜表示を行う)、ステップ2710に移行する。尚、ステップ2702でNoの場合にも、ステップ2710に移行する。
次に、ステップ2710で、背景演出表示制御手段SM23は、メイン側から逐次送信されている遊技情報に基づき、演出表示装置SG上にてラウンド数と入賞個数を逐次表示する(遊技性や大当りの種類等に基づき、必要に応じて適宜実行すればよい)。次に、ステップ2800で、背景演出表示制御手段SM23は、後述する、ST演出種別選択処理を実行する。次に、ステップ2714で、背景演出表示制御手段SM23は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、メイン側から特別遊技終了表示指示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2714でYesの場合、ステップ2716で、背景演出表示制御手段SM23は、大当り終了表示に係るコマンドをセット(ステップ2900の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)する。次に、ステップ2718で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリア内にある、特別遊技中フラグをオフにする。次に、ステップ2720で、背景演出表示制御手段SM23は、STカウンタSM24c2をリセット(ゼロクリア)し、次の処理(ステップ2900の処理)に移行する。尚、ステップ2704又はステップ2714でNoの場合にも次の処理(ステップ2900の処理)に移行する。
次に、図26は、図25におけるステップ2800のサブルーチンに係る、ST演出種別選択処理のフローチャートである。まず、ステップ2802で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bを参照し、実行中のラウンドがST演出種別選択ラウンド(本例では、第3Rであるが、他のラウンドであってもよく、例えば、実行される最大ラウンド数が8Rである場合には7R目、実行される最大ラウンド数が16Rである場合には15R目、というように、特別遊技における最終ラウンド直前のラウンドとしてもよい)であるか否かを判定する。ステップ2802でYesの場合、ステップ2804で、背景演出表示制御手段SM23は、ST演出種別選択を促す画像表示(例えば、「サブ入力ボタンを押下すると選択しているST演出選択画面が変更されます」等の表示)に係るコマンドをセット(ステップ2900の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)する。次に、ステップ2806で、背景演出表示制御手段SM23は、新たにサブ入力ボタンSBが押下されたか否かを判定する。ステップ2806でYesの場合、ステップ2808で、背景演出表示制御手段SM23は、ST演出選択画面を切り替え(例えば、特殊サウンド態様ST→ST演出A→ST演出B→特殊サウンド態様ST・・・の順に切り替える)、ステップ2810に移行する。尚、ステップ2802又はステップ2806でNoの場合にもステップ2810に移行する。
次に、ステップ2810で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bを参照し、実行中のラウンドがST演出種別決定ラウンド(本例では、第4Rであるが、ST演出種別を選択可能とした後であればよい)であるか否かを判定する。ステップ2810でYesの場合、ステップ2812で、背景演出表示制御手段SM23は、特殊サウンド態様ST、ST演出A、ST演出BのうちST演出選択画面にて表示されているものをST演出種別としてセットし、当該ST演出種別がセットされた旨を報知する表示を実行するコマンドをセット(ステップ2900の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)し、次の処理(ステップ2714の処理)に移行する。また、ステップ2810でNoの場合にも、次の処理(ステップ2714の処理)に移行する。
以上のように構成することで、本実施形態に係る遊技機によれば、ST(変動回数制限付きの確率変動遊技状態)中のある変動にて再生されるサウンド(本例では、BGM)が、当該ある変動以前の変動にて実行された演出(本例では、大当りとなる期待度が高い予告演出が実行された回数)に基づいて決定されるよう構成されている。その結果、ST中の変動にて大当りとなる期待度が高まるにつれて、再生されるBGMが切り替わる(ランクアップする)こととなり、演出の内容に合わせたサウンドが再生されるため、遊技の興趣性を向上させることができることとなる。
尚、本実施形態においては、ST中における1回の変動中にて特殊予告演出を1回のみ実行するよう構成したが、特殊予告演出の実行態様はこれには限定されず、当該特殊予告演出をST中の1回の変動中にて複数回実行してもよいし、ST中において当該特殊予告演出を実行しない変動を設けてもよい(例えば、ST2変動目には特殊予告演出は実行しない、等)。また、BGMが表すST中の大当り期待度が、2段階以上ランクアップする演出や、逆にランクダウンする演出を実行し得るよう構成してもよい。また、ST中に実行され得る特殊予告演出(或いは、図23にて示される一群の演出)の種類を多数設けることで、ST中において実行され得る特殊予告演出(或いは、図23にて示される一群の演出)の組み合わせの数も多数存在することとなり、その結果、ST中におけるBGMの切換え条件も多数存在することとなり、様々な演出のバリエーションを設けることができる。また、そのように構成した場合、実行された特殊予告演出(或いは、図23にて示される一群の演出)の組み合わせによって次変動のBGMが決定されるよう構成することで、これら演出の実行可否や実行内容を決定するための抽選結果を流用することに繋がるため、BGMを決定するための新たな抽選を実行せずともBGMの切換え条件を充足させることができ、抽選処理に係る処理負担の増加を回避することができるのである。
(変更例1)
尚、本実施形態においては、ある主遊技図柄の変動中に実行された予告演出内容によって、当該ある主遊技図柄の次変動以降の変動にて出力するBGMが相違し得るよう構成したが、サウンドを有効に利用する演出の実行態様は、他にも例示することができる。そこで、そのような演出の実行態様に係る構成を、本実施形態からの変更例1とし、以下、本実施形態からの変更点についてのみ詳述する。
まず、図27は、本実施形態からの変更例1における、図18におけるステップ2250のサブルーチンに係る、演出内容決定処理のフローチャートである。はじめに、本実施形態からの変更点は、ステップ2400(変1)についてであり、その目的は、非ST中(本実施形態においては、非確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態、又は、非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態)における、サウンドを有効に利用する演出のための処理を実行することである。即ち、ステップ2252でNoの場合、即ち、変動開始時においてST中でない場合、ステップ2400(変1)で、後述する、非ST中演出内容決定処理を実行し、次の処理(ステップ2220の処理)に移行する。
次に、図28は、本実施形態からの変更例1における、図27でのステップ2400(変1)のサブルーチンに係る、非ST中演出内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ2402で、装図表示内容決定手段SM21nは、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリア内を参照し、特定ゾーン演出実行中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2402でYesの場合、ステップ2404で、装図表示内容決定手段SM21nは、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、現在の遊技状態が時間短縮遊技状態ではないか否かを判定する。ステップ2404でYesの場合、ステップ2406で、装図表示内容決定手段SM21nは、主遊技保留内の当否結果及び変動態様(変動時間)を事前判定する。次に、ステップ2408で、装図表示内容決定手段SM21nは、ステップ2406で実行した事前判定結果を参照し、主遊技保留内に特定保留(変動時間が所定時間となる保留であり、本例では40秒の変動時間となる保留)が存在するか否かを判定する。ステップ2408でYesの場合、ステップ2410で、装図表示内容決定手段SM21nは、ステップ2406で実行した事前判定結果を参照し、特定保留以前の消化順の保留に大当りとなる保留が存在していないか否かを判定する。ステップ2410でYesの場合、ステップ2412で、装図表示内容決定手段SM21nは、ステップ2406で実行した事前判定結果を参照し、特定保留以前の消化順の保留に変動時間が所定時間(40秒)以上となる保留が存在しないか否かを判定する。ステップ2412でYesの場合、ステップ2413で、装図表示内容決定手段SM21nは、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリア内にある、特定ゾーン演出実行中フラグをオンにする。次に、ステップ2450(変1)で、装図表示内容決定手段SM21nは、後述する、特定ゾーン中背景演出内容決定処理を実行し、ステップ2416に移行する。他方、ステップ2402でNoの場合、ステップ2414で、装図表示内容決定手段SM21nは、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bは、昼背景・夕方背景・夜背景のうち、前変動の装飾図柄停止時の背景演出内容を当該変動の背景演出内容として決定し(本例では、特定ゾーン中においては、一連の演出が実行され、背景演出の内容は次変動引き継がれる)、ステップ2416に移行する。
次に、ステップ2416で、装図表示内容決定手段SM21nは、装飾図柄の変動態様に基づき、特定ゾーン専用の予告演出内容を決定する。尚、ステップ2416においては、予告演出内容として予告演出1を設けない(予告演出1のパターンが選択されない)よう構成することで、特定ゾーンと特定ゾーン以外とでは、予告演出の総パターン数が異なり(特定ゾーンにおける予告演出の総パターン数が、特定ゾーン以外における予告演出の総パターン数よりも少なくなり)、それによって予告効果音用チャンネルの数が異なることとなる(特定ゾーンでは、予告演出1で使用していた4・5チャンネルがBGMに使用されることとなる)。次に、ステップ2418で、サウンド制御手段SM26は、使用するチャンネルをBGM:0〜5のチャンネル{ステレオ再生(一のBGMについて二種類のサウンドデータを左右のスピーカから再生)するため、3つのBGMを同時再生可能}、予告効果音:6〜11のチャンネル(ステレオ再生又はモノラル再生のどちらも実行し得るよう構成されており、例えば、左盤面の役物が動く時は、左スピーカSOsLのみから出力するモノラル再生となる)に決定する。尚、本例においては、通常時には0〜3のチャンネルを、BGM用を再生するためのチャンネルとして使用している(2つのBGMを再生可能である)が、特定ゾーン中は0〜5のチャンネルを、BGMを再生するためのチャンネルとして確保する(3つのBGMを再生可能とする)のである(詳細は後述する)。次に、ステップ2420で、サウンド制御手段SM26は、ステップ2416の処理で決定された予告演出内容に基づき、予告効果音用チャンネル(6〜11のチャンネル)における各チャンネルで出力する予告効果音用サウンド番号を決定する。次に、ステップ2422で、サウンド制御手段SM26は、BGM用サウンド番号を「チャンネル0及びチャンネル1:主音楽、チャンネル2及びチャンネル3:主音楽+リズム音、チャンネル4及びチャンネル5:主音楽+リズム音+歌」のように出力するBGM用サウンド番号に決定し、ステップ2434に移行する。
他方、ステップ2404又はステップ2408又はステップ2410又は2412でNoの場合(特定ゾーン演出の実行条件を充足しない場合)、ステップ2424で、装図表示内容決定手段SM21nは、装飾図柄の変動態様に基づき、背景演出内容を決定する。次に、ステップ2426で、装図表示内容決定手段SM21nは、装飾図柄の変動態様に基づき、予告演出内容を決定する。次に、ステップ2428で、サウンド制御手段SM26は、使用するチャンネルをBGM:0〜3のチャンネル{ステレオ再生(一のBGMについて二種類のサウンドデータを左右のスピーカから再生)するため、2つのBGMを同時再生可能}、予告効果音:4〜11のチャンネル(ステレオ再生又はモノラル再生のどちらも実行し得るよう構成されており、例えば、左盤面の役物が動く時は、左スピーカSOsLのみから出力するモノラル再生となる)に決定する。次に、ステップ2430で、サウンド制御手段SM26は、ステップ2426の処理で決定された予告演出内容に基づき、予告効果音用チャンネル(4〜11のチャンネル)における各チャンネルで出力する予告効果音用サウンド番号を決定する。次に、ステップ2432で、サウンド制御手段SM26は、装飾図柄の変動態様に基づき、BGM用チャンネルにおける各チャンネルで出力するBGM用サウンド番号を決定し、ステップ2434に移行する。
次に、ステップ2434で、装図表示内容決定手段SM21nは、当該変動が夕方背景保留(夕方背景演出を実行することとなる変動に係る保留)に係る変動であるか否かを判定する(尚、主遊技保留内の保留が夕方背景保留である旨の情報は、ステップ2464にて付加される)。ステップ2434でYesの場合、ステップ2436で、装図表示内容決定手段SM21nは、当該変動における夕方背景演出実行タイミングを抽選によって決定し{当該変動における様々なタイミング(例えば、変動開始時、変動中の所定のタイミング、変動終了時、等)から抽選によって決定し}、一時記憶してステップ2438に移行する。他方、ステップ2434でNoの場合もステップ2438に移行する。
次に、ステップ2438で、装図表示内容決定手段SM21nは、当該変動が夜背景保留(夜背景演出を実行することとなる変動に係る保留)に係る変動であるか否かを判定する(主遊技保留内の保留が夜背景保留である旨の情報は、ステップ2474にて付加される)。ステップ2438でYesの場合、ステップ2440で、装図表示内容決定手段SM21nは、当該変動における夜背景演出実行タイミングを抽選によって決定し{当該変動における様々なタイミング(例えば、変動開始時、変動中の所定のタイミング、変動終了時、等)から抽選によって決定し}、一時記憶して次の処理(ステップの2220の処理)に移行する。他方、ステップ2438でNoの場合も次の処理(ステップ2220の処理)に移行する。
次に、図29は、本実施形態からの変更例1における、図28でのステップ2450(変1)のサブルーチンに係る、特定ゾーン中背景演出内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ2452で、装図表示内容決定手段SM21nは、背景演出内容を昼背景演出に決定する。次に、ステップ2454で、装図表示内容決定手段SM21nは、主遊技保留内の特定保留の当否結果を事前判定する。次に、ステップ2456で、装図表示内容決定手段SM21nは、ステップ2454の事前判定結果を参照し、当該事前判定した特定保留の当否結果は大当りであるか否かを判定する。
ステップ2456でYesの場合、ステップ2458で、装図表示内容決定手段SM21nは、所定確率(例えば、2/3)で当選する夕方背景演出抽選(当選することで主遊技保留内のいずれか1つの保留が後述する夕方背景保留となる抽選)を実行し、ステップ2462に移行する。
他方、ステップ2456でNoの場合、ステップ2460で、装図表示内容決定手段SM21nは、所定確率(例えば、1/3であり、ステップ2458における所定確率よりも低確率なら変更しても構わない)で当選する夕方背景演出抽選(当選することで主遊技保留内のいずれか1つの保留が後述する夕方背景保留となる抽選)を実行し、ステップ2462に移行する。
次に、ステップ2462で、装図表示内容決定手段SM21nは、前述の夕方背景演出抽選に当選したか否かを判定する。ステップ2462でYesの場合、ステップ2464で、装図表示内容決定手段SM21nは、主遊技保留内から夕方背景保留(当該保留に係る変動にて夕方背景演出が実行されることとなる保留)を抽選により決定し、当該保留に夕方背景保留である旨の情報を付加する。
次に、ステップ2466で、装図表示内容決定手段SM21nは、ステップ2454の事前判定結果を参照し、当該事前判定した特定保留の当否結果は大当りであるか否かを判定する。
ステップ2466でYesの場合、ステップ2468で、装図表示内容決定手段SM21nは、所定確率(例えば、1/2)で当選する夜背景演出抽選(当選することで主遊技保留内のいずれか1つの保留が後述する夜背景保留となる抽選)を実行し、ステップ2472に移行する。
他方、ステップ2466でNoの場合、ステップ2470で、装図表示内容決定手段SM21nは、所定確率(例えば、1/10であり、ステップ2468における所定確率よりも低確率なら変更しても構わない)で当選する夜背景演出抽選(当選することで主遊技保留内のいずれか1つの保留が後述する夜背景保留となる抽選)を実行し、ステップ2472に移行する。
次に、ステップ2472で、装図表示内容決定手段SM21nは、前述の夜背景演出抽選に当選したか否かを判定する。ステップ2472でYesの場合、ステップ2474で、装図表示内容決定手段SM21nは、主遊技保留内から夜背景保留(当該保留に係る変動にて夜背景演出が実行されることとなる保留であり、夕方背景保留よりも消化順の遅い保留)を抽選により決定し、当該保留に夜背景保留である旨の情報を付加し、次の処理(ステップ2416の処理)に移行する。尚、ステップ2462又はステップ2472でNoの場合にも、次の処理(ステップ2416の処理)に移行する。
同図に示したように、本例においては、夕方背景演出抽選に当選した場合にのみ、夜背景演出抽選を実行するよう構成したが、これには限定されず、夕方背景演出抽選に当選しなかった場合にも、夜背景演出抽選を実行する(その場合、昼背景から夜背景の表示に、背景演出が一気に切り替わる、又は、特定ゾーンの開始時から夕方背景が表示されることとなる)よう構成してもよい。
次に、図30は、本実施形態からの変更例1における、図16でのステップ2500のサブルーチンに係る、装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。はじめに、本実施形態からの変更点は、ステップ2600(変1)、ステップ2544(変1)及びステップ2546(変1)についてであり、その目的は、特定ゾーン中においてのみ実行し得る態様の背景演出及びBGMを実行することである。即ち、ステップ2518で、BGMを出力する音声再生コマンドをセットした後、又は、ステップ2524で装飾図柄の停止表示(仮停止)タイミングに到達していない場合、又は、ステップ2526で装飾図柄の停止表示(仮停止)コマンドをセットした後にて、ステップ2600(変1)で、装飾図柄表示制御手段SM21は、後述する、特定ゾーン中背景演出・BGM実行処理を実行し、ステップ2528に移行する。尚、本実施形態に係る変更例1においては、ステップ2518の処理を実行する際、特定ゾーン中である場合には、全チャンネルのBGM(チャンネル0〜チャンネル5にて再生されるBGM)は同時に再生開始される同じ尺の長さの(再生秒数が略同一となる)BGMであり、当該特定ゾーン終了までの間、連続再生されることとなる(例えば、図20の「音源ROMデータイメージ」のように、同時使用チャンネル数が2チャンネル、再生秒数が6.7秒、ループの有無がループあり、であるBGMが3つ同時に再生開始されることとなる)。
また、ステップ2540で、演出用タイマSM21tをリセットした後、ステップ2544(変1)で、装飾図柄表示制御手段SM21は、当該変動が特定保留に係る変動であるか否かを判定する。ステップ2544(変1)でYesの場合、ステップ2546(変1)で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリア内にある、特定ゾーン演出実行中フラグをオフにし、ステップ2548に移行する(本処理にて特定ゾーンに係る演出が終了することとなる)。
次に、図31は、本実施形態からの変更例1における、図30におけるステップ2600のサブルーチンに係る、特定ゾーン中背景演出・BGM実行処理のフローチャートである。まず、ステップ2602で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリアを参照し、特定ゾーン演出実行中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2602でYesの場合、ステップ2604で、装飾図柄表示制御手段SM21は、実行中の背景演出が昼背景演出であるか否かを判定する。ステップ2604でYesの場合、ステップ2626で、サウンド制御手段SM26は、チャンネル0及びチャンネル1にて再生するBGMの音量を所定の音量(例えば、遊技場において遊技者が聞き取れる程度の音量)とし、チャンネル2〜チャンネル5にて再生するBGMをミュート(音量が0となる)し、ステップ2608に移行する。他方、ステップ2604でNoの場合にも、ステップ2608に移行する。
次に、ステップ2608で、装飾図柄表示制御手段SM21は、演出用タイマSM21tを参照し、ステップ2436で決定した夕方背景演出実行タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ2608でYesの場合、ステップ2610で、装飾図柄表示制御手段SM21は、背景演出として夕方背景演出を実行する表示コマンドをセット(ステップ2900の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)する。次に、ステップ2612で、チャンネル2及びチャンネル3にて再生するBGMの音量を所定の音量(例えば、遊技場において遊技者が聞き取れる程度の音量)とし、チャンネル0及びチャンネル1、チャンネル4及びチャンネル5にて再生するBGMをミュート(音量が0となる)し、ステップ2614に移行する。他方、ステップ2608でNoの場合にも、ステップ2614に移行する。
次に、ステップ2614で、装飾図柄表示制御手段SM21は、演出用タイマSM21tを参照し、ステップ2440で決定した夜背景演出実行タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ2614でYesの場合、ステップ2616で、装飾図柄表示制御手段SM21は、背景演出として夜背景演出を実行する表示コマンドをセット(ステップ2900の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)する。次に、ステップ2618で、チャンネル4及びチャンネル5にて再生するBGMの音量を所定の音量(例えば、遊技場において遊技者が聞き取れる程度の音量)とし、チャンネル0〜チャンネル3にて再生するBGMをミュート(音量が0となる)し、次の処理(ステップ2528の処理)に移行する。他方、ステップ2602又はステップ2614でNoの場合にも、次の処理(ステップ2528の処理)に移行する。
次に、図32は、本実施形態からの変更例1における、特定ゾーン中背景演出イメージ図である。本例では、昼背景演出が実行され、2変動目の変動中に夕方背景演出が実行され、4変動目の変動開始時に夜背景演出が実行され、4変動目にて大当りとなる場合を例示している。尚、本例においては、説明の便宜上、特定保留の保留表示を「★」、変動時間が10秒の保留表示を「●」で表しているが、実際には特定保留の保留表示と変動時間が10秒の保留表示は同一となっており、遊技者にはどの保留表示が特定保留の保留表示であるかは認識できないよう構成されているので、どこまで特定ゾーンが継続するのかは外観上からは推測できない(遊技者にとっては、どこまで特定ゾーンが継続するかに期待がもてる)ことを補足しておく。
まず、特定ゾーンにおける1変動目開始時には保留が3つ存在し、3番目の消化順となる保留が特定保留となっている。また、背景演出が昼背景演出であるため、チャンネル0及びチャンネル1にて再生されるBGM(主音楽のみのBGM)が所定の音量(例えば、遊技場において遊技者が聞き取れる程度の音量)で再生される(その他のBGMはミュート)。
次に、特定ゾーンにおける2変動目においては、消化された保留が夕方背景保留であったため、抽選によって決定された所定のタイミング(本例では、変動開始から5秒のタイミング)以降は、背景演出として夕方背景演出が実行される。また、夕方背景演出が実行されている場合、チャンネル2及びチャンネル3にて再生されるBGM(主音楽+リズム音によるBGM)が所定の音量(例えば、遊技場において遊技者が聞き取れる程度の音量)で再生される(その他のBGMはミュート)。
次に、特定ゾーンにおける3変動目においては、夕方背景演出が実行されたまま変動が終了する。
次に、特定ゾーンにおける4変動目においては、消化された保留が夜背景保留であったため、抽選によって決定された所定のタイミング(本例では、変動開始時)以降、夜背景演出が実行される。また、夜背景演出が実行されている場合、チャンネル4及びチャンネル5にて再生されるBGM(主音楽+リズム音+歌によるBGM)が所定の音量(例えば、遊技場において遊技者が聞き取れる程度の音量)で再生される(その他のBGMはミュート)。また、4変動目に係る保留である特定保留は大当りとなる保留であったため、当該4変動目にて大当りとなる。尚、特定ゾーンにおける主遊技図柄の最終変動(本例では、4変動目)では、変動途中にて、実行されている背景演出及び所定の音量で再生されているBGM(本例では、夜背景演出とチャンネル4及びチャンネル5にて再生されるBGM)を終了し、リーチ演出に移行すると共に、リーチ演出用のサウンド(BGM、等)が再生されるよう構成してもよい。
また、同図下段のタイミングチャートに示されるように、本実施形態においては、実行されている背景演出によって所定の音量(例えば、遊技場において遊技者が聞き取れる程度の音量)となるチャンネルが切り替わることとなる。また、すべてのチャンネルから出力されるサウンド(BGM)は、同タイミング(変動開始時)に出力開始され、同じ尺の長さ(再生秒数が略同一)で4変動に亘って連続再生(ループ再生)されている。よって、背景演出が「昼背景演出」→「夕方背景演出」→「夜背景演出」と変化するタイミングであって、図柄変動中における不定のタイミングにおいて、BGMが「主音楽のみのBGM」→「主音楽+リズム音によるBGM」→「主音楽+リズム音+歌によるBGM」と変化するのであるが、これらのBGMが同じ楽曲(メロディ)を演奏しているものである場合、遊技者にとっては、次第に楽曲が盛り上がっていくように認識するため、背景演出の変化のみならず楽曲の盛り上がりによって、その後の遊技が遊技者にとって有利となるものと認識できることとなる。また、図柄変動中における不定のタイミングにおいてBGMが変化し得るため、当該図柄変動中に亘って遊技者の期待感を維持することも可能となるのである。
以上のように変更することで、本実施形態からの変更例1に係る遊技機によれば、保留内に大当りとなる保留が存在する可能性を示唆する演出を実行する特定ゾーン中において、不定のタイミングで実行する演出(本例では、背景演出)が切り替わるよう構成されていると共に、複数のサウンド(本例では、同一のメロディを奏でる複数のBGMであり、各BGMを構成する音の要素が異なる複数のBGM)を同時に再生し、現在実行中の演出に対応するBGMのみを、その他のBGMよりも大音量で再生(本例では、演出に対応するBGMを所定の音量にて再生し、その他のBGMはミュート)するよう構成されている。その結果、演出が切り替わるタイミングに合わせて、BGMのメロディを維持したまま、遊技者に聞こえるBGMを切り替えることが可能となるのである。
また、本実施形態からの変更例1に係る遊技機においては、特定ゾーンでない場合には、使用するチャンネルを0〜3:BGM、4〜11:予告効果音とし、5・6チャンネルを電飾ランプ予告効果音にて使用するよう構成し、他方、特定ゾーン中である場合には、電飾ランプ予告効果音にて使用していた5・6チャンネルをBGMに使用することで、使用するチャンネルを0〜5:BGM、6〜11:予告効果音のように構成することで、演出態様に対応したサウンドの出力態様を実現することができることとなる。
尚、本実施形態からの変更例1に係る遊技機においては、特定ゾーン中において、3つのBGMを使用し、3つを「主音楽」と「主音楽+リズム音」と「主音楽+リズム音+歌」とし、背景演出が実行されるに従って、BGMが重ねられているように表現したが、このような手法はこれには限定されず、例えば、3つのBGMを「主音楽」と「リズム音」と「歌」とし、昼背景演出実行時においては、「主音楽」を所定の音量とし、夕方背景演出実行時においては、「主音楽」と「リズム音」を所定の音量とし、夜背景演出実行時においては、「主音楽」と「リズム音」と「歌」を所定の音量とすることで、同様の表現を実行するよう構成してもよい。
尚、本例においては、特定ゾーン中の(夕方背景演出抽選及び夜背景演出抽選)に当選する確率は、特定保留が大当りであるか否かによってのみ変化するよう構成し、また、当該抽選タイミングは保留消化時に抽選したが、背景演出に係る抽選の実行態様はこれには限定されず、例えば、特定ゾーン中における毎変動の開始時に主遊技保留内の保留の当否結果を先読みして、大当りとなる保留が存在した場合に、背景演出が実行され易くなるよう構成してもよい。
尚、本実施形態においては、ぱちんこ遊技機についてのみ例示しているが、回胴式遊技機(いわゆる)スロットマシンに対しても適用することが可能となる場合がある。ここで、周知のスロットマシンについて補足説明しておく。
まず、周知のスロットマシンには、遊技の進行を司る主遊技制御部としてのメイン基板と、演出の実行を司る副遊技制御部としてのサブ基板(サブメイン基板、サブサブ基板、サウンド基板)と、主遊技用識別情報を表示するための主遊技用識別情報表示部として複数の識別情報が夫々外周上に配置された複数列(一般には3列)のリールと、遊技者によって操作可能であって遊技開始条件を充足するためのいわゆるベット行為を可能とするベット操作部材(或いは、メダル投入口やメダル検出部)と、遊技者によって操作可能であって遊技開始を指示する主遊技開始指示装置としてのスタートレバーと、遊技者によって操作可能であって遊技進行を指示する主遊技進行指示装置としてのストップボタンと、遊技の進行に応じて動画像による演出を表示する演出表示装置と、演出表示装置上に表示される動画像に係る音声や、遊技の進行及び遊技者の操作に応じた効果音等のサウンドを再生(発生)するスピーカと、を有している。そして、メイン基板には、スタートレバーが操作されたことを契機として主遊技用乱数を取得する主遊技用乱数取得手段と、主遊技用乱数取得手段が取得した乱数に基づき一又は複数の停止識別情報を暫定的に決定する主遊技用識別情報表示内容決定手段(例えば、小役や特別遊技に係る役物等の当選役を内部的に決定する表示内容決定手段)と、主遊技用識別情報表示内容決定手段により暫定的に決定された一又は複数の停止識別情報とストップボタンの操作タイミングとに基づき、一の停止識別情報を主遊技用識別情報表示部であるリール上に確定表示するよう制御する主遊技用識別情報表示制御手段(例えば、内部的に決定された当選役とストップボタンが押圧されたタイミングとに基づき、所定の位置でリールを停止するリール制御手段)と、主遊技用識別情報表示部であるリール上にて停止識別情報として所定態様が表示された場合、特別遊技に移行させるよう制御する特別遊技実行制御手段(例えば、「777等」が所定の有効ライン上に並んだことを契機として、特別役物を作動させる特別役物作動手段)と、主遊技用乱数取得手段が取得した主遊技用乱数に関する情報を副遊技制御部側に送信する主遊技側情報送信制御手段と、を有している。
このような周知構成のスロットマシンにおける副遊技部側(特に、動画像表示及びサウンドの再生)についても、本願において示した概念が該当する場合があるため、本願において示した概念は、ぱちんこ遊技機及びスロットマシンの双方において適用可能な技術であるといえる。
<まとめ>
尚、以上の実施例において示した構成に基づき、以下のような概念を抽出(列記)することができる。但し、以下に列記する概念はあくまで一例であり、これら列記した概念の結合や分離(上位概念化)は勿論のこと、以上の実施例において示した更なる構成に基づく概念を、これら概念に付加してもよい。
本概念(1)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)と、
識別情報を変動表示及び停止表示可能な識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)と、
映像を表示可能な映像表示部(例えば、演出表示装置SG)と、
サウンドを出力可能なサウンド出力部(例えば、サウンド制御部SO)と、
遊技の進行を制御する主遊技部(例えば、主制御基板M)と、
映像表示部(例えば、演出表示装置SG)への映像表示及びサウンド出力部(例えば、サウンド制御部SO)へのサウンド出力を制御する副遊技部(例えば、副制御基板S)と
を備え、
主遊技部(例えば、主制御基板M)は、
始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき乱数を取得する乱数取得手段(例えば、乱数取得判定実行手段MJ20)と、
前記乱数に基づく当否判定結果に従い、識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)にて識別情報を変動表示させた後に停止識別情報を停止表示するよう制御する識別情報表示制御手段(例えば、表示制御手段MP10)と、
識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)に停止表示された停止識別情報が所定態様であった場合、遊技者にとって有利な特別遊技を実行可能な特別遊技制御手段(例えば、特別遊技制御手段MP30)と
を備え、
副遊技部(例えば、副制御基板S)は、
識別情報が変動表示された後から停止表示されるまでを変動単位とし、少なくとも各変動単位が行われている期間中においては、特別遊技の実行可能性を示唆又は報知する映像である予告演出を映像表示部(例えば、演出表示装置SG)にて表示可能であり、
映像表示部(例えば、演出表示装置SG)へ映像を表示する際の表示形式として複数種類の表示形式を有し、或る種類の表示形式と当該或る種類とは異なる種類の表示形式とでは、識別情報の変動表示態様が同一種類であっても予告演出の内容が異なるよう構成されており、
サウンド出力部(例えば、サウンド制御部SO)へサウンドを出力する際の出力態様として複数種類の出力態様を有し、或る種類の出力態様と当該或る種類とは異なる種類の出力態様とでは、サウンドの構成要素が異なるよう構成されており、
或る変動単位が行われている期間中であって前記表示形式が或る種類である場合において、特定の予告演出が表示された場合と当該特定の予告演出以外の予告演出が表示された場合とでは、当該或る変動単位の次回の変動単位における前記表示形式の種類が同一であったとしても、当該或る変動単位の次回の変動単位における前記出力態様の種類を異ならせるよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本概念(2)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)と、
識別情報を変動表示及び停止表示可能な識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)と、
映像を表示可能な映像表示部(例えば、演出表示装置SG)と、
サウンドを出力可能なサウンド出力部(例えば、サウンド制御部SO)と、
遊技の進行を制御する主遊技部(例えば、主制御基板M)と、
映像表示部(例えば、演出表示装置SG)への映像表示及びサウンド出力部(例えば、サウンド制御部SO)へのサウンド出力を制御する副遊技部(例えば、副制御基板S)と
を備え、
主遊技部(例えば、主制御基板M)は、
始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき乱数を取得する乱数取得手段(例えば、乱数取得判定実行手段MJ20)と、
前記乱数に基づく当否判定結果に従い、識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)にて識別情報を変動表示させた後に停止識別情報を停止表示するよう制御する識別情報表示制御手段(例えば、表示制御手段MP10)と、
識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)に停止表示された停止識別情報が所定態様であった場合、遊技者にとって有利な特別遊技を実行可能な特別遊技制御手段(例えば、特別遊技制御手段MP30)と
を備え、
副遊技部(例えば、副制御基板S)は、
識別情報が変動表示された後から停止表示されるまでを変動単位とし、少なくとも各変動単位が行われている期間中における不定のタイミングにおいて、特別遊技の実行可能性を示唆又は報知する映像である予告演出を映像表示部(例えば、演出表示装置SG)にて表示可能であり、
サウンド出力部(例えば、サウンド制御部SO)へサウンドを出力する際に再生される再生データとして複数種類の再生データを有し、或る種類の再生データと当該或る種類とは異なる種類の再生データとでは、サウンドの構成要素が異なるよう構成されており、
所定のタイミングにて複数種類の再生データを略同時に再生開始するよう構成されており、且つ、当該同時に再生されている再生データにおける一又は複数種類が聴認可能となるようサウンド出力部(例えば、サウンド制御部SO)から出力可能であり、前記不定のタイミングに到達する以前と前記不定のタイミングに到達した以降とでは、当該同時に再生されている再生データにおいて聴認可能となるものの種類が異なるようサウンド出力部から出力可能に構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本概念(3)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)と、
識別情報を変動表示及び停止表示可能な識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)と、
映像を表示可能な映像表示部(例えば、演出表示装置SG)と、
サウンドを出力可能なサウンド出力部(例えば、サウンド制御部SO)と、
遊技の進行を制御する主遊技部(例えば、主制御基板M)と、
映像表示部(例えば、演出表示装置SG)への映像表示及びサウンド出力部(例えば、サウンド制御部SO)へのサウンド出力を制御する副遊技部(例えば、副制御基板S)と
を備え、
主遊技部(例えば、主制御基板M)は、
始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき乱数を取得する乱数取得手段(例えば、乱数取得判定実行手段MJ20)と、
前記乱数に基づく当否判定結果に従い、識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)にて識別情報を変動表示させた後に停止識別情報を停止表示するよう制御する識別情報表示制御手段(例えば、表示制御手段MP10)と、
識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)に停止表示された停止識別情報が所定態様であった場合、遊技者にとって有利な特別遊技を実行可能な特別遊技制御手段(例えば、特別遊技制御手段MP30)と
を備え、
副遊技部(例えば、副制御基板S)は、
識別情報が変動表示された後から停止表示されるまでを変動単位とし、少なくとも各変動単位が行われている期間中においては、特別遊技の実行可能性を示唆又は報知する映像である予告演出を映像表示部(例えば、演出表示装置SG)にて表示可能であり、
表示され得る予告演出のパターン総数が所定数となる通常演出状態と、表示され得る予告演出のパターン総数が当該所定数とは異なる特定演出状態と、を少なくとも有し、各変動単位においては通常演出状態及び特定演出状態のいずれかとなるよう構成されており、
サウンド出力部(例えば、サウンド制御部SO)へサウンドを出力する際に再生される再生データとして複数種類の再生データを有し、或る種類の再生データと当該或る種類とは異なる種類の再生データとでは、サウンドの構成要素が異なるよう構成されており、且つ、再生データ長が所定長未満又は以下となる種類の再生データである第一種再生データと、再生データ長が当該所定長以上又は超過となる種類の再生データである第二種再生データと、に少なくとも分かれており、
予め定められた上限数の範囲内における第一種再生データが占める割合と当該上限数の範囲内における第二種再生データが占める割合とが変化しない状況下で、複数種類の再生データを同時に再生可能に構成されており、
通常演出状態にある場合における前記第一種再生データが占める割合及び前記第二種再生データが占める割合と、特定演出状態にある場合における前記第一種再生データが占める割合及び前記第二種再生データが占める割合と、が異なるよう当該割合を変更可能に構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
M 主制御基板、MJ 遊技用情報制御手段
MJ10 入球判定手段、MJ11−A 第1主遊技始動口入球判定手段
MJ11−B 第2主遊技始動口入球判定手段、MJ11−H 補助遊技始動口入球判定手段
MJ11−C10 第1大入賞口入球判定手段、MJ11−C20 第2大入賞口入球判定手段
MJ11−C22 特定領域入球判定手段、MJ20 乱数取得判定実行手段
MJ21−A 第1主遊技乱数取得判定実行手段、MJ21−B 第2主遊技乱数取得判定実行手段
MJ21−H 補助遊技乱数取得判定実行手段、MJ30 保留制御手段
MJ31 保留消化制御手段、MJ31j 変動開始条件充足判定手段
MJ32 図柄保留手段、MJ32−A 第1主遊技図柄保留手段
MJ32b−A 第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段、MJ32−B 第2主遊技図柄保留手段
MJ32b−B 第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段、MJ32−H 補助遊技図柄保留手段
MJ32b−H 補助遊技図柄保留情報一時記憶手段、MN 遊技内容決定手段
MN10 当否抽選手段、MN11−A 第1主遊技当否抽選手段
MN11ta−A 第1主遊技用当否抽選テーブル、MN11−B 第2主遊技当否抽選手段
MN11ta−B 第2主遊技用当否抽選テーブル、MN11−H 補助遊技当否抽選手段
MN11ta−H 補助遊技用当否抽選テーブル、MN20 特別遊技移行決定手段
MN40 図柄内容決定手段、MN41−A 第1主遊技図柄決定手段
MN41ta−A 第1主遊技図柄決定用抽選テーブル、MN41−B 第2主遊技図柄決定手段
MN41ta−B 第2主遊技図柄決定用抽選テーブル、MN41−H 補助遊技図柄決定手段
MN41ta−H 補助遊技図柄決定用抽選テーブル、MN50 変動態様決定手段
MN51−A 第1主遊技変動態様決定手段、MN51ta−A 第1主遊技変動態様決定用抽選テーブル
MN51−B 第2主遊技変動態様決定手段、MN51ta−B 第2主遊技変動態様決定用抽選テーブル
MN51−H 補助遊技変動態様決定手段、MN51ta−H 補助遊技変動態様決定用抽選テーブル
MN52 限定頻度変動態様決定手段、MN52ta 限定頻度中変動態様決定テ−ブル
MN52c 限定頻度カウンタ、MP 遊技進行手段
MP10 表示制御手段、MP11−C 第1・第2主遊技図柄制御手段
MP11t−C 第1・第2主遊技図柄変動管理用タイマ
MP11−H 補助遊技図柄制御手段、MP11t−H 補助遊技図柄変動管理用タイマMP20−B 第2主遊技始動口電動役物開閉制御手段
MP21−B 第2主遊技始動口電動役物開閉条件判定手段、MP22t−B 第2主遊技始動口電動役物開放タイマ
MP30 特別遊技制御手段、MP31 条件判定手段
MP32 特別遊技内容決定手段、MP32ta 特別遊技内容参照テーブル
MP33 特別遊技実行手段、MP33−C 第1・第2大入賞口電動役物開閉制御手段
MP33c 入賞球カウンタ
MP34 特別遊技時間管理手段、MP34t 特別遊技用タイマ
MP34t2 特別得遊技開始デモタイマ、MP34t3 特別遊技終了デモタイマ
MP50 特定遊技制御手段、MP51 確変終了条件判定手段
MP51c 確変回数カウンタ、MP52 時短終了条件判定手段
MP52c 時短回数カウンタ、MB 遊技状態一時記憶手段
MB10−C 第1・第2主遊技状態一時記憶手段、MB11b−C 第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段
MB10−H 補助遊技状態一時記憶手段、MB11b−H 補助遊技図柄情報一時記憶手段
MB20b 特別遊技関連情報一時記憶手段、MB30b 特定遊技関連情報一時記憶手段
MT 情報送信制御手段、MT10 コマンド送信用バッファ
MH 賞球払出決定手段
A 第1主遊技周辺機器、A10 第1主遊技始動口
A11s 第1主遊技始動口入球検出装置、A20 第1主遊技図柄表示装置
A21g 第1主遊技図柄表示部、A21h 第1主遊技図柄保留表示部
B 第2主遊技周辺機器、B10 第2主遊技始動口
B11s 第2主遊技始動口入球検出装置、B11d 第2主遊技始動口電動役物
B20 第2主遊技図柄表示装置、B21g 第2主遊技図柄表示部
B21h 第2主遊技図柄保留表示部、C 第1・第2主遊技共用周辺機器
C10 第1大入賞口、C11s 第1大入賞口入賞検出装置
C11d 第1大入賞口電動役物、C20 第2大入賞口
C21s 第2大入賞口入賞検出装置、C21d 第2大入賞口電動役物
H 補助遊技周辺機器、H10 補助遊技始動口
H11s 補助遊技始動口入球検出装置、H20 補助遊技図柄表示装置
H21g 補助遊技図柄表示部、H21h 補助遊技図柄保留表示部
S 副制御基板、SM 演出表示制御手段(サブメイン制御基板)
SM10 表示情報受信手段、SM11b メイン側情報一時記憶手段
SM20 演出表示制御手段、SM21 装飾図柄表示制御手段
SM21n 装図表示内容決定手段、SM21ta 装図変動内容決定用抽選テーブル
SM21b 装図関連情報一時記憶手段、SM21t 演出用タイマ
SM22 装図保留情報表示制御手段、SM22b 装図保留情報一時記憶手段
SM23 背景演出表示制御手段、SM23n 背景演出表示内容決定手段
SM23b 背景演出関連情報一時記憶手段、SM24 予告演出表示制御手段
SM24n 予告演出表示内容決定手段、SM24b 予告演出関連情報一時記憶手段
SM24c2 STカウンタ、SM25 リーチ演出表示制御手段
SM25n リーチ演出表示内容決定手段、SM25b リーチ演出関連情報一時記憶手段
SM26 サウンド制御手段、SM40 情報送受信制御手段
SS 演出表示手段(サブサブ制御部)、SS10 副情報送受信制御手段
SS20 画像表示制御手段、SS21b 画像表示関連情報一時記憶手段
SG 演出表示装置、SG10 表示領域
SG11 装飾図柄表示領域、SG12 第1保留表示部
SG13 第2保留表示部
SO サウンド制御部
KH 賞球払出制御基板
KE 賞球払出装置

Claims (1)

  1. 遊技球が入球可能な始動口と、
    識別情報を変動表示及び停止表示可能な識別情報表示部と、
    映像を表示可能な映像表示部と、
    サウンドを出力可能なサウンド出力部と、
    遊技の進行を制御する主遊技部と、
    映像表示部への映像表示及びサウンド出力部へのサウンド出力を制御する副遊技部と
    を備え、
    主遊技部は、
    始動口への入球に基づき乱数を取得する乱数取得手段と、
    前記乱数に基づく当否判定結果に従い、識別情報表示部にて識別情報を変動表示させた後に停止識別情報を停止表示するよう制御する識別情報表示制御手段と、
    識別情報表示部に停止表示された停止識別情報が所定態様であった場合、遊技者にとって有利な特別遊技を実行可能な特別遊技制御手段と
    を備え、
    副遊技部は、
    識別情報が変動表示された後から停止表示されるまでを変動単位とし、少なくとも各変動単位が行われている期間中においては、特別遊技の実行可能性を示唆又は報知する映像である予告演出を映像表示部にて表示可能であり、
    表示され得る予告演出のパターン総数が所定数となる通常演出状態と、表示され得る予告演出のパターン総数が当該所定数とは異なる特定演出状態と、を少なくとも有し、各変動単位においては通常演出状態及び特定演出状態のいずれかとなるよう構成されており、
    サウンド出力部へサウンドを出力する際に再生される再生データとして複数種類の再生データを有し、或る種類の再生データと当該或る種類とは異なる種類の再生データとでは、サウンドの構成要素が異なるよう構成されており、且つ、再生データ長が所定長未満又は以下となる種類の再生データである第一種再生データと、再生データ長が当該所定長以上又は超過となる種類の再生データである第二種再生データと、に少なくとも分かれており、
    予め定められた上限数の範囲内における第一種再生データが占める割合と当該上限数の範囲内における第二種再生データが占める割合とが変化しない状況下で、複数種類の再生データを同時に再生可能に構成されており、
    通常演出状態にある場合における前記第一種再生データが占める割合及び前記第二種再生データが占める割合と、特定演出状態にある場合における前記第一種再生データが占める割合及び前記第二種再生データが占める割合と、が異なるよう当該割合を変更可能に構成されている
    ことを特徴とするぱちんこ遊技機。
JP2014037212A 2014-02-27 2014-02-27 ぱちんこ遊技機 Active JP6337513B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014037212A JP6337513B2 (ja) 2014-02-27 2014-02-27 ぱちんこ遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014037212A JP6337513B2 (ja) 2014-02-27 2014-02-27 ぱちんこ遊技機

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017134522A Division JP6544391B2 (ja) 2017-07-10 2017-07-10 遊技機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015159988A true JP2015159988A (ja) 2015-09-07
JP6337513B2 JP6337513B2 (ja) 2018-06-06

Family

ID=54183509

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014037212A Active JP6337513B2 (ja) 2014-02-27 2014-02-27 ぱちんこ遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6337513B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017196493A (ja) * 2017-07-10 2017-11-02 サミー株式会社 遊技機
JP2018057598A (ja) * 2016-10-05 2018-04-12 株式会社藤商事 遊技機
JP2018161566A (ja) * 2018-07-30 2018-10-18 株式会社大一商会 遊技機
JP2018164767A (ja) * 2018-07-30 2018-10-25 株式会社大一商会 遊技機
JP2018164765A (ja) * 2018-07-30 2018-10-25 株式会社大一商会 遊技機
JP2018164766A (ja) * 2018-07-30 2018-10-25 株式会社大一商会 遊技機

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012170642A (ja) * 2011-02-22 2012-09-10 Sammy Corp 弾球遊技機
JP2012245397A (ja) * 2007-09-13 2012-12-13 Newgin Co Ltd 遊技機
JP2014000123A (ja) * 2012-06-15 2014-01-09 Sanyo Product Co Ltd 遊技機

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012245397A (ja) * 2007-09-13 2012-12-13 Newgin Co Ltd 遊技機
JP2012170642A (ja) * 2011-02-22 2012-09-10 Sammy Corp 弾球遊技機
JP2014000123A (ja) * 2012-06-15 2014-01-09 Sanyo Product Co Ltd 遊技機

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018057598A (ja) * 2016-10-05 2018-04-12 株式会社藤商事 遊技機
JP2017196493A (ja) * 2017-07-10 2017-11-02 サミー株式会社 遊技機
JP2018161566A (ja) * 2018-07-30 2018-10-18 株式会社大一商会 遊技機
JP2018164767A (ja) * 2018-07-30 2018-10-25 株式会社大一商会 遊技機
JP2018164765A (ja) * 2018-07-30 2018-10-25 株式会社大一商会 遊技機
JP2018164766A (ja) * 2018-07-30 2018-10-25 株式会社大一商会 遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JP6337513B2 (ja) 2018-06-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6409788B2 (ja) 遊技機
JP6337513B2 (ja) ぱちんこ遊技機
JP6544391B2 (ja) 遊技機
JP2017123940A (ja) ぱちんこ遊技機
JP2017123946A (ja) ぱちんこ遊技機
JP2018161523A (ja) 遊技機
JP6390632B2 (ja) ぱちんこ遊技機
JP2017164551A (ja) ぱちんこ遊技機
JP2017123941A (ja) ぱちんこ遊技機
JP6368169B2 (ja) ぱちんこ遊技機
JP2017123939A (ja) ぱちんこ遊技機
JP2017123934A (ja) 遊技機
JP6368166B2 (ja) ぱちんこ遊技機
JP5765792B1 (ja) ぱちんこ遊技機
JP2017104569A (ja) ぱちんこ遊技機
JP2017123944A (ja) ぱちんこ遊技機
JP2015159987A (ja) ぱちんこ遊技機
JP2015178016A (ja) ぱちんこ遊技機
JP6544390B2 (ja) 遊技機
JP6544389B2 (ja) 遊技機
JP6363121B2 (ja) 遊技機
JP2017099908A (ja) ぱちんこ遊技機
JP2018015445A (ja) 遊技機
JP2015159986A (ja) ぱちんこ遊技機
JP2017123935A (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170919

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170922

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171108

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180410

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180423

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6337513

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250