JP2015159403A - デバイス管理システムの動作方法およびデバイス管理システムにおけるデバイス情報検索方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】トランザクション集中によるサーバ装置の負荷を低減する。
【解決手段】ゲートウェイ装置1は、デバイスにおいて予め定めた閾値を超える変動があったか否かを、デバイスから取得したキーデバイス情報を基に判定し、閾値を超える変動があったと判定した場合に、当該変動後のデバイスから取得したキーデバイス情報を含む情報をサーバ装置2に送信する。
【選択図】図1

Description

本発明は、デバイス管理システムの動作方法およびデバイス管理システムにおけるデバイス情報検索方法に関するものである。
Machine to Machine(M2M)の分野では、M2Mアプリケーションが、センサ等の入力デバイスによって受け取った情報にもとづいた、スピーカ等の出力デバイスの制御を、通信ネットワークを介して行うことが想定されている。
特開2006−166125号公報 特開2009−206805号公報
J Cho, H Garcia-Molina," The evolution of the web and implications for an incremental crawler," VLDB '00 Proceedings of the 26th International Conference on Very Large Data Bases, pp. 200-209, 2000
M2Mアプリケーションが対象デバイスを遠隔制御するためには、時々刻々と変化する、ある瞬間における当該デバイスの動的情報(以下、デバイス情報という)を正確に把握する必要がある。デバイス情報とは、デバイスの位置情報、電源状態、故障状態、ネットワーク接続状態などである。デバイスを制御する際には、動的な情報の中でも、制御時にデバイスが2次元の平面空間上のどこに存在するかという位置情報を把握することが肝要である。
M2Mにおけるデバイス管理は、図1と同様に、デバイスの状態をサーバ装置に送出するゲートウェイ装置1と、外部アプリケーション装置3との処理を仲介するサーバ装置2とにより実施される。ゲートウェイ装置は、外部システムとの通信を仲介するものである。ゲートウェイ装置は、例えば、ゲートウェイ装置に接続しているデバイスを管理する機能と、外部システムからの接続要求の処理や外部システムへの接続制御処理を行う機能を有する(特許文献1及び特許文献2)。
時間的な変化が少なく、ある瞬間における情報を必要としない情報については、数億オーダにおよぶ対象を検索する場合にも、すべての候補に関する情報を事前に収集しておき、その情報をもとに検索を行うことが可能である。例えば、Webページの検索エンジンでは、対象となるWebページを定期的に検索ロボットによってクロールすることで、数億におよぶWebページの検索を可能にしている(非特許文献1)。
ある瞬間におけるデバイス情報を正確に把握する方法としては、1)常に全ゲートウェイ装置の情報をサーバ装置で管理する手法と、2)要求があったタイミングで全てのゲートウェイ装置の状態を確認する手法、の2つが考えられる。
M2Mでは数億オーダに及ぶデバイスを対象として、ある瞬間におけるデバイス情報を正確に把握する必要があるため、その多さ故に、事前に検索に必要な情報を把握しておくことができない。
従来手法1)の場合は,位置情報や電源状態・故障状態をはじめとするデバイス情報が変化する度に、図1に当てはめると、ゲートウェイ装置1からサーバ装置2への情報更新処理が必要となるため、デバイス情報の変化が多い場合にはゲートウェイ装置-サーバ装置間のトランザクション総数が多くなり、負荷が高くなる。また、デバイスが追加設置されるほど、サーバ装置に対して連続的に発生する更新処理が増加して負荷が高くなる。
従来手法2)の場合、すべてのデバイスに対してサーバ装置からゲートウェイ装置へデバイスの状態確認要求を送出し、ゲートウェイ装置でデバイス情報の確認を行った後、サーバ装置に応答を送出するという一連の処理を短時間で行う必要が生じるため、デバイス総数が多い場合には、ゲートウェイ装置とサーバ装置の間のトランザクション総数が多くなり負荷が高くなる。
大量のデバイスを追加設置する場合には、ゲートウェイ装置への接続情報をサーバ装置へ初期登録する必要があるため、手法1)2)ともにサーバ装置へのゲートウェイ装置登録処理が大量に発生し負荷が高くなる。
本発明は、M2M等数億に及ぶデバイス管理を行う際に、デバイスの位置情報(デバイス情報の一つ)の変化及びデバイス総数の影響を緩和した上で、ある瞬間におけるデバイス情報を確実かつ効率的に取得するためになされたものであり、トランザクション集中によるサーバ装置の負荷を低減することを目的とする。
上記の課題を解決するために、第1の本発明は、ゲートウェイ装置とサーバ装置とを含むデバイス管理システムの動作方法であって、前記ゲートウェイ装置が、該ゲートウェイ装置に管理されるデバイスから取得したキーデバイス情報を前記サーバ装置に送信した時点から前記デバイスにおいて予め定めた閾値を超える変動があったか否かをキーデバイス情報を基に判定し、前記閾値を超える変動があったと判定した場合に、当該変動後の前記デバイスから取得したキーデバイス情報を含む情報を前記サーバ装置に送信するステップと、前記サーバ装置が、前記キーデバイス情報を含む情報を用いて、前記デバイスが属すべきグループを求めるステップと、前記サーバ装置が、前記デバイスのデバイスIDと前記求めたグループのグループIDを含むグループ情報を記憶するステップとを有することを特徴とする。
例えば、前記キーデバイス情報はデバイスの位置情報であり、前記キーデバイス情報を含む情報は当該位置情報とデバイスの平均速度であり、前記閾値は、前記デバイスの移動距離についての閾値であり、前記グループ情報を記憶するステップでは、前記サーバ装置が、前記位置情報と平均速度から次に位置情報と平均速度が送信されるタイミングを求め、当該タイミングまでに前記デバイスの存在しうる位置を求め、当該位置に基づいて、当該デバイスの属するグループを求め、前記デバイスIDと当該グループのグループIDを含むグループ情報を記憶する。
例えば、前記ゲートウェイ装置が、前記サーバ装置と前記ゲートウェイ装置の間のトランザクションの総数が最小となるように前記閾値を算出するステップを有する。
第2の本発明は、第1の本発明に係るデバイス管理システムの動作方法を実行するデバイス管理システムにおけるデバイス情報検索方法であって、前記サーバ装置は、デバイスのデバイスIDと当該デバイスを管理するゲートウェイ装置のゲートウェイ装置IDを含むデバイス管理情報を記憶しており、前記デバイス情報検索方法は、前記サーバ装置が、デバイス情報の取得対象であるデバイスのデバイスIDを含むデバイス管理情報を検索し、当該デバイス管理情報からゲートウェイ装置IDを読み出し、当該ゲートウェイ装置IDのゲートウェイ装置に対し、当該デバイスIDのデバイスについてのデバイス情報取得要求を送信するステップと、前記ゲートウェイ装置が、当該デバイス情報取得要求により、当該デバイスからデバイス情報を取得し、当該デバイス情報を前記サーバに送信するステップとを有することを特徴とする。
本発明によれば、トランザクション集中によるサーバ装置の負荷を低減することができる。
本実施の形態に係るデバイス管理システムおよびデバイスを含むシステムの全体構成図である。 本実施の形態に係るデバイス管理システムの機能ブロック図である。 位置情報更新処理のフローチャートである。 対象検索処理のフローチャートである。 基準地域メッシュをグループとして採用した場合における最適な更新距離の算出についての説明図である。 グループ情報保持部22の構成の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本実施の形態に係るデバイス管理システムおよびデバイスを含むシステムの全体構成図である。
2以上(実際には多数)のゲートウェイ装置1のそれぞれは、自身が管理する1以上(実際は多数)のデバイスと通信可能になっている。各ゲートウェイ装置1は、ネットワークN1を介して、サーバ装置2に対して通信可能になっている。サーバ装置2は、ネットワークN2を介して、1以上(実際には多数)の外部アプリケーションサーバ3に対して通信可能になっている。
図2は、本実施の形態に係るデバイス管理システムの機能ブロック図である。図は、ゲートウェイ装置1については1つのみを示すが、各ゲートウェイ装置1は同じ機能を有する。
ゲートウェイ装置1は、位置情報送信判定部11、位置情報送信部12、デバイス情報取得要求受信部13、デバイス情報取得部14、デバイス情報送信部15を備える。
サーバ装置2は、所属グループ算出部21、グループ情報保持部22、対象デバイス絞込処理部23、デバイス情報取得要求受信部24、デバイス情報取得要求送信部25、位置情報受信部26、デバイス情報受信部27、デバイス情報送信部28を備える。
デバイス管理システムによるデバイス管理方法の特徴は、1)サーバ装置2により特定のデバイスを抽出し、ゲートウェイ装置1を介して当該デバイスの状態に関する逐次変化する動的情報(以下、デバイスの動的情報を「デバイス情報」という)を取得する対象検索処理と、2)ある時点におけるデバイスの位置情報などをゲートウェイ装置1からサーバ装置2に送出する位置情報更新処理の2つの処理を非同期で実施することである。
位置情報とは、2次元の平面空間上において、デバイスが存在する位置を示す情報である。一例として、GPS(Global Positioning System)等から取得される緯度経度情報がある。デバイスの位置情報はキーデバイス情報ともいう。
1)対象検索処理
対象検索処理は、位置情報更新処理で決定されたグループの情報を基に行う。具体的には、対象検索処理は、外部アプリケーションサーバ3からのデバイス情報取得要求に含まれる、デバイスの位置に関する情報から、対象とするグループを絞り込み、そのグループに属するデバイスのみについてのデバイス情報取得要求をサーバ装置2からゲートウェイ装置1に送信する。
2)位置情報更新処理
位置情報更新処理では、ゲートウェイ装置1においてデバイスの位置情報を随時取得し、適切なタイミングでその時点でのデバイスの位置情報と平均速度をサーバ装置2に送信する。送信のタイミングは、位置情報の変化に応じて決定する。
サーバ装置2は、ゲートウェイ装置1から受信した、ある時点におけるデバイスの位置情報と平均速度を基に、当該デバイスが属するグループを決定する。
デバイスのグループ化では、デバイスの位置情報と平均速度から、デバイスが存在しうる位置を予測し、その位置に該当する1以上のグループにデバイスを所属させる。
本実施の形態では、ゲートウェイ装置1からサーバ装置2へのデバイスの位置情報の更新頻度を適切に調整し、取得した位置情報に基づいて、対象となりうるゲートウェイ装置1のみへサーバ装置1がデバイス情報を要求することで、ゲートウェイ装置1とサーバ装置2の間に発生するトランザクション総数を低減する。これにより、確実かつ効率的なデバイス情報の取得を実現する。
位置情報送信判定部11は、ゲートウェイ装置1からサーバ装置2へデバイスの位置情報および平均速度を送信するタイミング(更新タイミング)を決定する。位置情報送信判定部11は、その更新タイミングにデバイスの位置情報と平均速度を位置情報送信部12へ出力する。
更新タイミングは、直近での更新タイミングから、デバイスが特定の距離を移動した時点とする。この更新タイミングを決定する閾値となる更新距離は、デバイスの平均速度から求められるよう設定する。このとき考慮すべきこととしては、サーバ装置2への負荷状態を示す、対象検索処理と位置情報更新処理の2つにかかるトランザクション総数などがある。
位置情報送信部12は、位置情報送信判定部11から取得した位置情報と平均速度をサーバ装置2に送信する。
デバイス情報取得要求受信部13は、サーバ装置2のデバイス情報取得要求送信部25から、検索対象となるゲートウェイ装置1への送信されたデバイス情報取得要求を受信し、デバイス情報取得要求をデバイス情報取得部14へ出力する。
デバイス情報取得部14は、デバイス情報取得要求受信部13から受け取ったデバイス情報要求を基に、デバイスから当該時点におけるデバイス情報を取得する。デバイス情報取得部14は、取得したデバイス情報をデバイス情報送信部15へ出力する。デバイス情報の例としては、デバイスの位置情報、電源状態、故障状態、ネットワーク接続状態などの情報がある。
デバイス情報送信部15は、デバイス情報取得部14から取得したデバイス情報をサーバ装置2のデバイス情報受信部27に送信する。
サーバ装置2の位置情報受信部26、所属グループ算出部21については、ゲートウェイ装置1からデバイスの位置情報を受信・送信することができ、サーバ装置2に当該デバイスのグループ情報を送信・受信可能であれば、その実現箇所を問わず、他の処理部と一体的なサーバ内で実現する必要はない。図1を例に挙げると、ネットワークN1、サーバ装置2のいずれで実現されても構わない。
所属グループ算出部21は、デバイスが存在しうる位置に該当するグループを算出する。所属グループ算出部21は、位置情報受信部26が位置情報を受信した時点における、デバイス位置情報の更新頻度に基づいて、次に位置情報と平均速度が送信されるタイミングを予測し、そのタイミングにおいて該当デバイスが存在しうる位置を算出する。所属グループ算出部21は、存在しうるとして算出した位置情報と、あらかじめ規定したグループ情報の照合により、デバイスが属する1以上のグループを求め、サーバ装置2のグループ情報保持部22に保持されるグループに登録する。所属グループ算出部21は、例えば、ゲートウェイ装置1から送出された、デバイスの現在の位置情報と、平均速度が送信される更新タイミングがわかっている場合には、次に位置情報等が送信されるタイミングまでデバイスが平均速度で運動したと仮定してデバイスが存在しうる位置を算出する。デバイスとゲートウェイ装置1が一体となって移動する場合には、ゲートウェイ装置の位置情報をデバイスの位置情報として扱ってもよい。
グループ情報保持部22は、デバイスの所属グループを定めるグループ情報などを保持する。このグループ情報は、位置情報に関連づけられたものである必要がある。位置情報(緯度経度情報)から一意に特定可能なグループを採用した場合には、グループ情報保持部22が位置情報そのものを持たなくてもよい。
対象デバイス絞込処理部23は、外部アプリケーションサーバ3からデバイス情報取得要求受信部24が受信したデバイス情報取得要求に含まれる位置情報と、グループ情報保持部22に保存された情報の照合を行って、位置情報に対応するグループを算出し、そのグループに属するデバイスを抽出する。対象デバイス絞込処理部23は、抽出したデバイスを管理するゲートウェイ装置1のリスト(ゲートウェイ装置IDのリスト)をデバイス情報取得要求送信部25へ出力する。
デバイス情報取得要求受信部24は、外部アプリケーションサーバから送信される、デバイス情報取得要求を受信し、デバイス情報取得要求に含まれる位置情報を対象デバイス絞込処理部23に送出する。
デバイス情報取得要求送信部25は、対象デバイス絞込処理部23で抽出したゲートウェイ装置1に対し、デバイス情報取得要求、つまりある瞬間におけるデバイスの動的情報の取得要求を送信する。
位置情報受信部26は、ゲートウェイ装置1の位置情報送信部12から送信された、デバイスの位置情報と平均速度を受信する。
デバイス情報受信部27は、ゲートウェイ装置1から送信された、ある瞬間におけるデバイス情報(デバイスの位置情報、電源状態、故障状態、ネットワーク接続状態など)を受信し、デバイス情報送信部28へ出力する。
デバイス情報送信部28は、デバイス情報受信部27で受信したデバイス情報について、ある瞬間において対象デバイス絞込処理部23で指定したグループに属するデバイスに関するもののみを外部アプリケーションサーバ3に対して送信する。
対象検索処理に関連する主な機能ブロックは、当該処理のトリガーとなる外部アプリケーションサーバ3および検索対象であるデバイスの他、サーバ装置2のデバイス情報取得要求受信部24、対象デバイス絞込処理部23、グループ情報保持部22、デバイス情報取得要求送信部25、デバイス情報受信部27、デバイス情報送信部28、ゲートウェイ装置1のデバイス情報取得要求受信部13、デバイス情報取得部14、デバイス情報送信部15である。
一方、位置情報更新処理に関連する主な機能ブロックは、ゲートウェイ装置1の位置情報送信判定部11、位置情報送信部12、サーバ装置2の位置情報受信部26、所属グループ算出部21、グループ情報保持部22である。
以下、詳しい実施例を、図面を用いて説明する。図3は、位置情報更新処理のフローチャートであり、図4は、対象検索処理のフローチャートである。
一例として、国土地理院の定める基準地域メッシュを最小単位とするグループを採用した場合の実施例について述べる。
まず、図3を参照し、位置情報更新処理について説明する。
S1:ゲートウェイ装置の位置情報送信判定部11は、GPS等を使用してデバイスの位置情報である緯度経度情報を常に取得する。
S3:位置情報送信判定部11は、直近で位置情報(緯度経度情報)をサーバ装置1に送信した時点から現在までにデバイスが移動した距離(移動距離)をデバイスの平均速度に基づいて計算する。なお、デバイスの平均速度については、複数時点における緯度経度情報から算出するものとする。
S5:位置情報送信判定部11は、移動距離が予め定めた閾値(更新距離という)以上か否かを判定する。
移動距離が更新距離以上なら、ステップS7へ進み、移動距離が更新距離未満なら、ステップS1に戻る。つまり、別途算出した更新距離を移動した時点をデバイスの位置情報の送信タイミングと判断する。
S7:位置情報送信判定部11は、緯度経度情報の送信タイミング時点でのデバイスの平均速度に基づいて、次にステップS5の判定を行う際に使用する更新距離(閾値)を算出する。
位置情報送信判定部11は、ここでは、以下のように各種パラメータを定義する。
.更新距離:L[km]
.デバイスの平均速度:v[km/h]
.基準地域メッシュあたり(1km平方あたり)のデバイス密度:m[個/km2]
.基準地域メッシュあたり(1km平方あたり)のデバイス数:M[個]
.基準地域メッシュを単位とするデバイス情報取得要求の単位時間あたりの数:Q[数/sec]
.デバイスの位置情報更新処理にかかるトランザクション数:vMm/L
.デバイスの対象検索処理にかかるトランザクション数:4L2mQ
この定義によると、位置情報更新処理、対象検索処理の2つの処理にかかるトランザクション総数は、
vMm/L+4L2mQ (1)
である。
位置情報送信判定部11は、v,M,m,Qに任意の値を設定した時、式(1)の最小値を与えるLを更新距離とする(S7)。
図5は、更新距離Lとトランザクション数の関係を示す図である。
対象検索処理についてのトランザクション数は、更新距離Lが増すに従い、増加する。一方、位置情報更新処理についてのトランザクション数は、更新距離Lが増すに従い、減少する。よって、合計のトランザクション数は、ある更新距離Lxで最小値をとる。逆に言えば、更新距離をその値とすれば、合計のトランザクション数を最も少なくでき、サーバ装置2の負荷を一層低減できる。
S9:次に、位置情報送信部12は、例えば、デバイスから一定間隔で位置情報を取得する場合は、その時間間隔を更新頻度として、これと位置情報送信判定部11から受信した位置情報(緯度経度情報)および平均速度を、サーバ装置2が受信可能な何らかのデータ形式へ変換し、サーバ装置2へ送信する。なお、サーバ装置2が予め更新頻度を取得している場合は更新頻度の送信は不要である。
S11、S13:サーバ装置2の所属グループ算出部21は、受信したデータに含まれる更新頻度、デバイスの位置情報(緯度経度情報)、平均速度を基に、次に位置情報と平均速度が送信されるまでにデバイスが平均速度で等速直線運動を行うと仮定して、その次の送信タイミングまでにデバイスが存在しうる位置と、位置に対応するグループを算出する。
所属グループ算出部21は、例えば、(35.225422, 139.663332)という位置情報(緯度経度情報)と、平均速度である時速4kmという情報を受信した場合には、次回更新が行われうる約30分の間、(35.225422, 139.663332)に対応する基準地域メッシュ番号52396573を中心とする、52396572、52396562、52396563の4つのグループを当該デバイスが所属するグループとして算出する。
S15、S17:所属グループ算出部21は、S13で求めたデバイスとグループの対応関係に関する情報をグループ情報保持部22に出力し、グループ情報保持部22は、この情報により、記憶した情報を更新する。
図6は、グループ情報保持部22の構成の一例を示す図である。
グループ情報保持部22は、各デバイスのデバイス管理情報を保持する。各デバイス管理情報は、デバイスID、デバイス種別、デバイスを管理するゲートウェイ装置のゲートウェイ装置ID、デバイスの位置情報を含む。
また、グループ情報保持部22は、各グループのグループ情報を保持する。各グループ情報は、グループID、グループの位置情報(例えば、矩形の左上頂点の緯度経度情報)、グループに属する各デバイスのデバイスIDを含む。
また、グループ情報保持部22は、各ゲートウェイ装置1のゲートウェイ装置情報を保持する。各ゲートウェイ装置情報は、ゲートウェイ装置のゲートウェイ装置ID、ゲートウェイ装置へのアクセスに必要なネットワーク上のアドレスを含む。
S17では、例えば、デバイスa、デバイスb、デバイスcという3つのデバイスIDに対応するデバイスがグループAというグループIDに対応するグループに属し、このグループの位置情報である緯度、経度がそれぞれLat、Longである場合、グループ情報保持部22には、グループA、LatとLongの組、デバイスa、デバイスb、デバイスcを含むグループ情報が作成される。
また、S17では、該当のデバイス管理情報におけるデバイスの位置情報が最新の位置情報で更新される。
なお、基準地域メッシュのメッシュ番号は緯度経度情報から一意に定まるため、基準地域メッシュをグループの単位として採用する場合には緯度経度情報そのものをグループ情報保持部22で持たなくてもよい。
以上により、一連の位置情報更新処理が終了する。
次に、図4を参照し、対象検索処理について説明する。
サーバ装置2は、外部アプリケーションサーバ3から送信される『「横須賀市 光の丘」に存在するカメラデバイス』のようなデバイス情報取得要求を契機に対象検索処理を開始する。
T1、T3:対象デバイス絞込処理部23は、デバイス情報取得要求に含まれる位置情報「横須賀市 光の丘」に対応する緯度経度情報を基に、国土地理院から発表されている算出式を用いて、検索対象となるグループを選択する。位置情報が「横須賀市 光の丘」である場合、基準地域メッシュ番号「52396563」、「52396564」、「52396573」、「52396574」の4つのグループが選択される。
対象デバイス絞込処理部23は、例えば、これらグループのグループIDをグループ情報保持部22へ出力する。
T5:グループ情報保持部22は、グループ情報保持部22から取得したグループIDを含むデバイス管理情報を検索し、検索されたいずれかのデバイス管理情報に含まれるゲートウェイ装置IDを読み出す。次に、グループ情報保持部22は、当該ゲートウェイ装置IDを含むゲートウェイ装置情報を検索し、アドレス(ゲートウェイ装置のアドレス)を読み出す。
T7:対象デバイス絞込処理部23は、グループ情報保持部22で読み出されたアドレスや該当のゲートウェイ装置1へのアクセス方法などを取得し、デバイス情報取得要求送信部25へ送信する。
T9:デバイス情報取得要求送信部25は、アドレスを受信し、アドレスに対応するゲートウェイ装置1に対し、デバイス情報取得要求を送信する。
T11、T13:デバイス情報取得部14は、デバイス情報取得要求が受信されたなら、管理するデバイスのデバイス情報(位置情報、電源状態、故障状態、ネットワーク接続状態など)を該当のデバイスから取得し、サーバ装置2に送信する。
T15:サーバ装置2は、ゲートウェイ装置1から送信されるデバイス情報を一定時間待ち受けて集約する。
T17、T19:デバイス情報受信部27は、デバイス情報内の位置情報に基づいて、集約したデバイスのうち、T3で選択したグループである、基準地域メッシュ番号「52396563」、「52396564」、「52396573」、「52396574」の4つのグループに対応する範囲に当該時点で存在するデバイスのデバイス情報のみを抽出し、それ以外のデバイス情報は不要とみなし破棄する。
T17では、デバイス情報が、ステップT3で選択したグループの範囲に対応する位置情報を含むか否かを判定し、含まないデバイス情報は、T19で破棄される。
デバイス情報送信部28は、抽出したデバイス情報を外部アプリケーションサーバ3に送信して一連の処理を終了する。
したがって、本実施の形態では、ゲートウェイ装置1が、自身に管理されるデバイスから取得したキーデバイス情報(位置情報)をサーバ装置2に送信した時点からデバイスにおいて予め定めた閾値(更新距離)を超える変動があったか否かをキーデバイス情報を基に判定し(S5)、閾値(更新距離)を超える変動があったと判定した場合に、当該変動後のデバイスから取得したキーデバイス情報を含む情報(位置情報と平均速度)をサーバ装置2に送信するステップ(S9)と、サーバ装置2が、キーデバイス情報を含む情報(位置情報と平均速度)を用いて、デバイスが属すべきグループ(存在しうる位置)を求めるステップ(S11、S13)と、サーバ装置2が、デバイスのデバイスIDと求めた(位置の)グループのグループIDを含むグループ情報を記憶するステップ(S17)とを有することを特徴とする。つまり、閾値(更新距離)を超える変動があった場合に限り、キーデバイス情報を含む情報がサーバ装置2に送信されるので、サーバ装置2にトランザクションが集中せず、もって、サーバ装置2の負荷を低減できる。
つまり、キーデバイス情報はデバイスの位置情報であり、キーデバイス情報を含む情報は当該位置情報とデバイスの平均速度であり、閾値は、デバイスの移動距離についての閾値(更新距離)であり、グループ情報を記憶するステップでは、サーバ装置2が、位置情報と平均速度から次に位置情報と平均速度が送信されるタイミングを求め、当該タイミングまでにデバイスの存在しうる位置を求め(S11)、当該位置に基づいて、当該デバイスの属するグループを求め(S13)、デバイスIDと当該グループのグループIDを含むグループ情報を記憶する。これにより、例えば、移動距離が閾値(更新距離)以上の場合に限って位置情報と平均速度が送信され、もって、サーバ装置2の負荷を低減できる。
また、ゲートウェイ装置1が、サーバ装置2とゲートウェイ装置1の間のトランザクションの総数が最小となるように閾値を算出するステップ(S7)を有する。これにより、サーバ装置2の負荷を一層低減できる。
ここで、「ある特定の移動するデバイス」を発見するためのデバイス情報検索方法ついて説明する。外部アプリケーションサーバ3からのデバイス情報取得要求は、ある時に行われる2つの位置情報更新処理の間に送信されることと仮定する。
移動するデバイスは、実施例1で述べた位置情報更新処理によって、複数のグループのいずれかに属している。直近で行われた位置情報更新処理と、次回の位置情報更新処理の間に当該デバイスが存在しうる位置は「グループ」によって表されるため、その間に外部アプリケーションサーバ3からデバイス情報取得要求を受信した場合でも、デバイス情報取得要求の送信先となるゲートウェイ装置1を抽出することができる。
外部アプリケーションサーバ3から送信されるデバイス情報取得要求としては、『移動するデバイスのある特定時点の現在位置を取得する』などがある。サーバ装置2は、これを受信した時を起点として対象検索処理を行う。このとき、実施例1の対象検索処理と同じく、直近で行われた位置情報更新処理において、グループ情報保持部22に登録された情報を基に抽出したゲートウェイ装置1にデバイス情報取得要求を送信できる。
この際、サーバ装置2は、グループ情報保持部22に記憶されたデバイス管理情報の中から、前述の特定のデバイスのデバイスIDを含むデバイス管理情報を検索し、当該デバイス管理情報からゲートウェイ装置IDを読み出し、当該ゲートウェイ装置IDのゲートウェイ装置に対し、当該デバイスIDのデバイスについてのデバイス情報取得要求を送信する。
そして、ゲートウェイ装置1は、当該デバイス情報取得要求により、当該デバイスからデバイス情報を取得し、当該デバイス情報をサーバ装置2に送信する。
サーバ装置2は、そのデバイス情報を外部アプリケーションサーバ3に送信する。
よって、外部アプリケーションサーバ3は、デバイス情報内の位置情報を取得でき、つまり、移動する特定のデバイスの位置を知る、つまり、発見することが可能となる。
なお、本実施の形態のゲートウェイ装置1またはサーバ装置2としてコンピュータを機能させるためのコンピュータプログラムは、半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録でき、また、インターネットなどの通信網を介して伝送させて、広く流通させることができる。
1 ゲートウェイ装置
2 サーバ装置
3 外部アプリケーションサーバ
11 位置情報送信判定部
12 位置情報送信部
13 デバイス情報取得要求受信部
14 デバイス情報取得部
15 デバイス情報送信部
21 所属グループ算出部
22 グループ情報保持部
23 対象デバイス絞込処理部
24 デバイス情報取得要求受信部
25 デバイス情報取得要求送信部
26 位置情報受信部
27 デバイス情報受信部
28 デバイス情報送信部

Claims (4)

  1. ゲートウェイ装置とサーバ装置とを含むデバイス管理システムの動作方法であって、
    前記ゲートウェイ装置が、該ゲートウェイ装置に管理されるデバイスから取得したキーデバイス情報を前記サーバ装置に送信した時点から前記デバイスにおいて予め定めた閾値を超える変動があったか否かをキーデバイス情報を基に判定し、前記閾値を超える変動があったと判定した場合に、当該変動後の前記デバイスから取得したキーデバイス情報を含む情報を前記サーバ装置に送信するステップと、
    前記サーバ装置が、前記キーデバイス情報を含む情報を用いて、前記デバイスが属すべきグループを求めるステップと、
    前記サーバ装置が、前記デバイスのデバイスIDと前記求めたグループのグループIDを含むグループ情報を記憶するステップと
    を有することを特徴とするデバイス管理システムの動作方法。
  2. 前記キーデバイス情報はデバイスの位置情報であり、
    前記キーデバイス情報を含む情報は当該位置情報とデバイスの平均速度であり、
    前記閾値は、前記デバイスの移動距離についての閾値であり、
    前記グループ情報を記憶するステップでは、前記サーバ装置が、前記位置情報と平均速度から次に位置情報と平均速度が送信されるタイミングを求め、当該タイミングまでに前記デバイスの存在しうる位置を求め、当該位置に基づいて、当該デバイスの属するグループを求め、前記デバイスIDと当該グループのグループIDを含むグループ情報を記憶する
    ことを特徴とする請求項1記載のデバイス管理システムの動作方法。
  3. 前記ゲートウェイ装置が、前記サーバ装置と前記ゲートウェイ装置の間のトランザクションの総数が最小となるように前記閾値を算出するステップ
    を有することを特徴とする請求項2記載のデバイス管理システムの動作方法。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載のデバイス管理システムの動作方法を実行するデバイス管理システムにおけるデバイス情報検索方法であって、
    前記サーバ装置は、デバイスのデバイスIDと当該デバイスを管理するゲートウェイ装置のゲートウェイ装置IDを含むデバイス管理情報を記憶しており、
    前記デバイス情報検索方法は、
    前記サーバ装置が、デバイス情報の取得対象であるデバイスのデバイスIDを含むデバイス管理情報を検索し、当該デバイス管理情報からゲートウェイ装置IDを読み出し、当該ゲートウェイ装置IDのゲートウェイ装置に対し、当該デバイスIDのデバイスについてのデバイス情報取得要求を送信するステップと、
    前記ゲートウェイ装置が、当該デバイス情報取得要求により、当該デバイスからデバイス情報を取得し、当該デバイス情報を前記サーバに送信するステップと
    を有することを特徴とするデバイス管理システムにおけるデバイス情報検索方法。
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