JP2015156959A - 医療用長尺器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】コストを抑えて測長可能な医療用長尺器具を提供する。
【解決手段】医療用長尺器具100は、シャフト部110を有する。シャフト部には、造影剤が溜る複数の第1溜り部111が軸方向に間隔をおいて規則的に形成されるとともに、複数の第1溜り部のそれぞれに造影剤を供給する造影剤供給流路が、シャフト部に沿って延在して設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は医療用長尺器具に関する。
経皮的冠動脈形成術(percutaneous coronary intervention;PCI)等、カテーテルやガイドワイヤを用いた治療において、手技成功率の向上、手技時間の短縮のため、病変部の場所や状態等の病変部についての正確な情報を把握することが重要である。
病変部に関する情報の例としては、血管径および病変部の組織性状の他、病変部の長さが挙げられる。病変部の長さは、適切な長さのバルーンおよびステントを選択する上で重要である。
病変部の長さは、光干渉断層画像技術(Optical Coherent Tomography;OCT)、または血管内超音波(Intra Vascular Ultra Sound;IVUS)によって画像を得る画像診断デバイスを用いて知ることができる。しかしながら、画像診断デバイスの使用は、手技時間の増加に繋がるため、カテーテル等の治療器具にマーカを配置する等、簡便な構造で病変部の長さを調べることも知られている。
例えば、特許文献1に開示されているような、ガイドワイヤに設けられた造影性を有するマーカを利用して病変部の長さを知ることもできる。この場合、離間して設けられたマーカの間隔を基準とし、これと病変部の長さとをX線透視下で比較することによって、病変部の長さを知ることができる。
マーカを利用して病変部を測長するようにすれば、画像診断デバイスを用いることなく、手技に用いるガイドワイヤ等の治療器具で測長を行うことができる。また、画像診断デバイスのような複雑な機構等が必要なく、簡単な構成で済むため、コストを抑えられる。
特開2013−135812号公報
しかしながら、マーカの形成材料は、X線不透過性を有する金属という観点から、金もしくは白金等の高価な貴金属またはこれらの合金が用いられる。そのため、病変部の測長のために医療器具に複数のマーカを配置すると、マーカの形成材料により、医療器具のコストが上昇するという課題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、コストを抑えて測長可能な医療用長尺器具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための医療用長尺器具は、シャフト部を有する。当該シャフト部には、造影剤が溜る複数の第1溜り部が軸方向に間隔をおいて規則的に形成されるとともに、前記複数の第1溜り部のそれぞれに前記造影剤を供給する造影剤供給流路が、前記シャフト部に沿って延在して設けられている。
上記構成を有する医療用長尺器具によれば、造影剤が複数の第1溜り部に溜り、それらの間の間隔が病変部等の長さを知るための比較基準として利用できる。そのため、マーカの形成材料である高価な金属を用いず、医療用長尺器具の第1溜り部により、病変部等を測長できる。これにより、医療用長尺器具のコストを抑えて測長できる。
また、前記医療用長尺器具は、前記造影剤によって拡張する拡張体を有し、当該拡張体は、前記造影剤供給流路と連通していてもよい。これにより、拡張体が拡張した際、医療用長尺器具は、拡張体により生体管腔内に固定され、医療用長尺器具の位置ずれを防止することができる。そのため、医療用長尺器具の位置を固定し、正確な測長を容易に行うことができる。また、拡張体が医療用長尺器具を生体管腔内で固定することによって、測長の際、心臓等の拍動による医療用長尺器具のズレを防止できる。
軸方向における前記拡張体の幅は、前記第1溜り部の間隔と異なるようにすれば、第1溜り部同士の間の間隔に加え、拡張体の幅も病変部等の長さを知るための比較基準として利用できるため、より正確な測長が可能である。
前記複数の第1溜り部と異なる間隔で軸方向に規則的に並んだ複数の第2溜り部が、前記シャフト部に形成されているようにすれば、第1溜り部同士の間の間隔に加え、第2溜り部同士の間の間隔も長さを知るための比較基準として利用できるため、より正確な測長が可能である。
前記複数の第1溜り部および前記複数の第2溜り部の両方に前記造影剤を溜めるか、またはそれらのうちの一方に前記造影剤を溜めるかを造影剤の粘度又は粒子径により調整可能であるようにすれば、術者は、複数の第1溜り部および第2溜り部のうち、所望の間隔を有するものに造影剤を溜められる。そのため、術者の目的に合わせて適切な測長を行うことができる。
前記複数の第1溜り部よりも軸方向先端側に設けられた造影性を有するコイルを有し、軸方向における当該コイルの幅は、前記第1溜り部の間隔と異なるようにすれば、第1溜り部同士の間の間隔に加え、コイルの幅も長さを知るための比較基準として利用できるため、より正確な測長が可能である
前記医療用長尺器具はガイドワイヤであるようにすれば、末梢への到達性に優れるため、末梢で測長できる。また、医療用長尺器具がガイドワイヤの場合、ガイドワイヤで狭窄部等の病変部を貫通した後、その貫通した病変部の長さをガイドワイヤで側長することができる。そのため、術者は、病変部を貫通させた後、別の診断器具又は治療器具を用いず、ガイドワイヤで病変部を測長できる。従って、術者は手技時間を短縮することができる。
第1実施形態のガイドワイヤの概略構成を示す図である。 第1実施形態のガイドワイヤのシャフト部の一部を示す斜視図である。 第1実施形態のガイドワイヤにシリンジを接続した状態を示す図である。 第2実施形態のガイドワイヤの概略構成を示す図である。 第3実施形態のガイドワイヤの概略構成を示す図である。 図5の6−6線に沿う断面図である。 実施形態のバルーンカテーテルの概略構成を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。なお、図面の寸法比率は、説明の都合上、誇張されて実際の比率と異なる。
<第1実施形態>
図1に示すように、第1実施形態のガイドワイヤ100(医療用長尺器具)は、シャフト部110を有する。ガイドワイヤ100は、シャフト部110のまわりを覆う管体120を有する。ガイドワイヤ100は、シャフト部110のまわりに拡張するバルーン130(拡張体)を有する。ガイドワイヤ100は、シャフト部110の先端に設けられたコイル140を有する。
管体120は、シャフト部110に沿って延在する。管体120の基端部は、シャフト部110の外周に液密に接着されている。管体120は、バルーン130と連通する。バルーン130の先端部は、シャフト部110の外周に液密に接着されている。管体120およびバルーン130は、一体的に形成されている。
バルーン130を形成する材料として、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、あるいはこれら二種以上の混合物等のポリオレフィンや、軟質ポリ塩化ビニル樹脂、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリエステル、ポリエステルエラストマー、ポリウレタン、フッ素樹脂等の熱可塑性樹脂、シリコーンゴム、ラテックスゴム等が挙げられる。
コイル140は、シャフト部110と同軸の軸線まわりに巻回された形状を有する。コイル140の先端側の部分は、造影性を有し、X線透視下において視認できる。コイル140における先端側の部分は、例えば、金、白金、タンタル、タングステン等の貴金属またはこれらを含む合金等によって形成される。
シャフト部110は、可撓性を有する。シャフト部110を形成する材料として、例えばステンレス鋼、Ni−Ti系合金、Ni−Al系合金、Cu−Zn系合金等の超弾性合金等の種々の金属材料や、比較的高剛性の樹脂材料が挙げられる。
シャフト部110には、軸方向に一定の間隔をおいて複数の溝111(第1溜り部)が形成されている。シャフト部110と管体120との間の隙間は、シャフト部110に沿って延在し、複数の溝111のそれぞれに造影剤を供給する造影剤供給流路を構成する。なお、造影剤供給流路は、孔112から供給される造影剤がバルーン130および溝111に供給できるように形成されていればよい。例えば、造影剤供給流路は、後述の案内溝113およびシャフト部110の外周面と管体120の内周面との隙間である。造影剤供給流路は、孔112から供給される造影剤をバルーン130および溝111に供給するという観点から、案内溝113またはシャフト部110の外周面と管体120の内周面との隙間のどちらかが形成されていればよい。また、図1に示すように、案内溝113およびシャフト部110の外周面と管体120の内周面との隙間が共に形成されていてもよい。本実施形態において複数の溝111はバルーン130よりも基端側だけに形成されているが、これに限定されず、溝111は、バルーン130の内側のシャフト部110にも形成されてもよい。シャフト部110には、基端および外周面に連通する孔112が形成されている。
隣り合う溝111と溝111と間の軸方向における間隔L1は、軸方向におけるバルーン130の幅L2と異なる。溝111の間隔L1は、コイル140における造影性を有する先端部分の軸方向の幅L3と異なる。間隔L1、幅L2、幅L3は、それぞれ、例えば、数μm〜数十mmである。なお、溝111の間隔L1は、溝111の先端から隣り合う次の溝111の先端までの間の軸方向における長さである。
図2に示すように、各溝111は、シャフト部110の軸まわりに環状に形成されている。図示した形態では、溝111は、軸方向に対して略直角な面が形成されるように段差状に窪んでいるが、これに限定されず、例えば、溝111は、シャフト部110と同軸的な円錐台形状が形成されるように、軸方向に対して傾斜してなだらかに窪んでいてもよい。
シャフト部110には、軸方向に伸びる案内溝113が形成されている。ここで、案内溝113は、医療用長尺器具の基端部(孔)から供給される造影剤が拡張体に供給されるための流路になる。また、造影剤は、シャフト部110と管体120との間の隙間を通り、バルーン130に供給される。管体120は、シャフト部110の外周に液密に固定されていてもよい。この場合、造影剤は、シャフト部110と管体120との間の隙間を通ることなく、案内溝113を介して各溝111およびバルーン130に供給される。
図3に示すように、シリンジSによって孔112に造影剤が注入される。シャフト部110の基端に取付け可能なハブ150を介してシリンジSから孔112に造影剤が注入される。
ハブ150は、ハブ150の先端から基端にわたって連通する連通路を有しており、その連通路の基端側(ハブ150の基端側)に、シリンジSが嵌合可能なルアーテーパー部を備える。ハブ150は、シャフト部110の外周面とハブ150とを液密に固定するため、例えば、シャフト部110の基端が挿入される先端開口部の内周に弁体を有する。このような構成によって、術者は、ハブ150をシャフト部110の基端に押し込むという簡単な操作によって、ハブ150をシャフト部110に液密に固定できる。ハブ150はシリンジSおよびシャフト部110に液密に固定されるため、術者は、ハブ150の基端部のルアーテーパー部より、シリンジSを嵌合してシャフト部110の孔112に造影剤を注入できる。ハブ150とシャフト部110とを液密に固定する構成は、弁体に限定されず、ハブ150とシャフト部110とを液密に固定できれば他の構成であってもよい。また、シャフト部110の孔112の内径が大きい場合、ハブ150の先端部の外周面がシャフト部110の孔112の内周面と液密に嵌合可能な構成であってもよい。
ハブ150を介してシャフト部110の孔112に造影剤が注入された後、ハブ150はシャフト部110から取り外される。ハブ150が取り外された後、シャフト部110の孔112から造影剤が漏れないように、シャフト部110の基端部にキャップ等を取り付けてもよい。造影剤の粘度は高いため、シャフト部110の孔112の内径が小さければ、表面張力によって造影剤が孔112から漏れない場合がある。この場合、シャフト部110の基端にキャップ等を取り付けなくてもよい。
造影剤の注入後、ハブ150がシャフト部110の基端に取り付けられたままの状態だと、ガイドワイヤ100に沿わせて別の治療デバイスを生体管腔内に挿入する際に邪魔になる。そのため、ハブ150はシャフト部110の基端に着脱可能である。
造影剤は、X線不透過性を有する。造影剤の主な構成材料は、例えば、ヨード、硫酸バリウム、ガドリニウム等の陽性造影剤や空気、炭酸ガス、水、マンガン製剤、鉄製剤等の陰性造影剤などである。また、それらの中から複数を併用することも含む。
造影剤は、孔112を通じて管体120の内部に流れ込む。造影剤は、管体120に沿って、先端側へと移動する。造影剤は、シャフト部110と管体120との間の隙間、および案内溝113を介して先端側へ移動しつつ、溝111に入り込む。造影剤は、溝111のそれぞれに溜る。造影剤は、管体120とシャフト部110との間の隙間に充填される。造影剤は、バルーン130の内部に充填される。
造影剤が注入される前、管体120およびバルーン130は、収縮してシャフト部110の外周に密着している。管体120およびバルーン130は、例えば折り畳まれて収縮し、シャフト部110の外周に密着する。造影剤の注入によって、管体120およびバルーン130は拡張する。拡張したバルーン130は、バルーン130よりも先端側および基端側に対し径方向外側に突出する。バルーン130は、シャフト部110のまわりを覆う筒形状を有する。
バルーン130および各溝111においては、造影剤の量が、管体120とシャフト部110との間の隙間に比べて多い。このため、X線透視下において、バルーン130および溝111の部分は、他の部分に比べて濃く写り、明確に視認される。また、X線透視下において、造影剤が溜った複数の溝111の部分は、その間の部分よりも濃く写るため、長さを示す目盛のように視認される。
造影画像において溝111の部分が明確に視認される結果、術者は、隣り合う溝111の間隔L1、または1つ以上の溝111を挟んで離間した溝111同士の間の間隔L1×n(nは2以上の自然数)と、病変部等の測長対象とを比較することによって、測長対象の長さを見積もることができる。また、造影画像において、バルーン130、コイル140、および溝111自体も明確に視認されるため、バルーン130の幅L2、コイル140の幅L3、および溝111自体の軸方向における幅も測長に利用できる。
本実施形態の作用効果を述べる。
本実施形態のガイドワイヤ100では、造影剤が複数の溝111に溜り、それらの間の間隔L1、L1×n(nは2以上の自然数)を、長さを知るための比較基準として利用できる。造影剤は、金もしくは白金等の高価な貴金属、またはこれらの合金によって形成されるマーカに比べ安価である。従って、ガイドワイヤ100によれば、コストを抑えて測長できる。
造影の際、拡張したバルーン130がガイドワイヤ100を生体管腔内に保持する。このため、ガイドワイヤ100は、バルーン130により生体管腔内で固定され、バルーン130を基点として、貫通した病変部等の狭窄部を測長できる。ガイドワイヤ100が、経皮的冠動脈形成術(percutaneous coronary intervention;PCI)において、冠状動脈に挿入された場合でも、拡張したバルーン130が血管内壁内で突っ張ってガイドワイヤ100を保持する。このため、拍動による位置ずれが抑制される。従って病変部である狭窄部の測長が容易である。
溝111の間隔L1、L1×n(nは2以上の自然数)に加え、バルーン130の幅L2も長さを知るための比較基準として利用できるため、より正確な測長が可能である。
溝111の間隔L1、L1×n(nは2以上の自然数)に加え、コイル140の先端部分の幅L3も長さを知るための比較基準として利用できるため、より正確な測長が可能である。
造影剤は、案内溝113によって、軸方向に円滑に案内されるため、造影剤を注入する際の抵抗を抑えられる。
ガイドワイヤ100は、例えば光干渉断層画像技術(OCT)または血管内超音波(IVUS)によって画像を得る画像診断デバイスに比べて細く、外径の平均が例えば0.2mm〜1.2mmであり、末梢への到達性に優れる。従って末梢で測長できる。また、ガイドワイヤは、OCT又はIVUSと比較して柔軟性に優れている。そのため、本実施形態のガイドワイヤは、生体管腔内が複雑に湾曲している部位であっても、病変部等の測長を行うことができる。
前述のような画像診断デバイスを用いて測長する場合、測長機能のない従来のガイドワイヤを目的の位置へ挿入した後、さらにこれに沿わせて画像診断デバイスを挿入しなければならない。これに対し、ガイドワイヤ100によれば、ガイドワイヤ100単独で測長が可能であるため、手技が簡単である。
<第2実施形態>
図4に示すように、第2実施形態のガイドワイヤ200は、第1実施形態と異なるシャフト部210を有する。他の構成については、第2実施形態は第1実施形態と略同様である。第1実施形態と第2実施形態とで共通する構成については図中において第1実施形態と同じ符号を付し、ここでの重複する説明を省略する。
シャフト部210は、軸方向に一定の間隔をおいて並んだ複数の溝211(第1溜り部)が、外周ではなく内部に形成される点で、第1実施形態のシャフト部110と異なる。溝211のそれぞれは、軸方向に直交する断面が円形である円筒形状を有する。これに限定されず、溝211のそれぞれは、軸方向に直交する断面が多角形の形状を有してもよい。この場合において、軸方向に直交する断面が長軸と短軸を有する場合(例えば楕円形、長方形等)には、ガイドワイヤの回転操作によって、ガイドワイヤに対するX線の照射方向を変更させ、造影性を切り替えることが可能である。シャフト部210を形成する材料は、第1実施形態のシャフト部110と同様である。
複数の溝211に連通する造影剤供給流路212がシャフト部210の内部に形成されている。造影剤供給流路212はシャフト部210の基端で外部に連通する。造影剤供給流路212は管体120の内部と連通する。
造影剤は、第1実施形態で述べたハブ150を介して造影剤供給流路212に注入される。造影剤供給流路212は、造影剤を溝211のそれぞれに案内する。造影剤は、溝211のそれぞれに充填される。造影剤は、造影剤供給流路212から管体120およびバルーン130の内部へと流入し、これらに充填される。
図示した形態では、造影剤供給流路212は、バルーン130よりも基端側に形成され、バルーン130が配置されている先端側には形成されていないが、これに限定されない。造影剤供給流路212は、バルーン130が配置されている先端側へと延在するとともにシャフト部210の外周に向かって曲り、バルーン130の内部と連通してもよい。この場合、管体120は、好ましくはシャフト部210の外周と液密に接着し、造影剤は、造影剤供給流路212を通じてバルーン130に供給される。
本実施形態の作用効果を述べる。
溝211は、第1実施形態の溝111と同様に機能する。従って、溝211によって、第1実施形態の溝111によって奏される作用効果と同様の作用効果が発揮される。
第1実施形態と共通する構成によって奏される作用効果は、第1実施形態と同様である。
<第3実施形態>
図5に示すように、第3実施形態のガイドワイヤ300は、第1実施形態と異なるシャフト部310を有する。他の構成については、第3実施形態は第1実施形態と略同様である。第3実施形態と第1実施形態とで共通する構成については図中において第1実施形態と同じ符号を付し、ここでの重複する説明を省略する。
シャフト部310は、第1実施形態の溝111に加え、これと異なる間隔で軸方向に規則的に並んだ複数の溝311(第2溜り部)が形成される点で、第1実施形態のシャフト部110と異なる。シャフト部310を形成する材料は、第1実施形態と同様である。造影剤は、第1実施形態で述べたハブ150を介して孔112に注入され、孔112から管体120内へ流入する。
図6に示すように、溝311は、開口部が狭まった台形形状を有する。その開口部の幅t1は、溝111の幅t2より小さい(t1<t2)。溝311の開口部が狭いため、造影剤の粘度が高い場合または造影剤の平均粒子径が大きい場合、造影剤は溝111に入るが、溝311には入り込まない。造影剤の粘度を下げるまたは造影剤の平均粒子径を小さくすることによって、造影剤は、溝111および溝311の両方に入り込み、これらに溜る。例えば、造影剤の粘度は生理食塩水によって調整される。
例えば、造影剤の粘度が高く、溝111だけに造影剤が溜っている場合、造影画像において、溝111の部分は濃く写るため視認されるが、溝311の部分は淡く写り、視認され難い。従って、この場合、溝111の間隔L1を、長さを知るための比較基準として利用できる。
造影剤の粘度が低く、溝111および溝311の両方に造影剤が溜る場合、造影画像において、溝111の部分および溝311の部分の両方が濃く写る。従って、この場合、溝111の間隔L1および溝311の間隔L4の両方を、長さを知るための比較基準として利用できる。
溝111および溝311のうち、溝111だけに造影剤を溜めるか、またはそれらの両方に造影剤を溜めるかは、造影剤の粘度等を調整することによって切り替えられる。例えば、術者が大まかな長さを知りたい場合、造影剤の粘度を上げ、大きな間隔L1の溝111だけに造影剤を溜める。一方、術者がより細かく長さを知りたい場合、造影剤の粘度を下げ、より小さな間隔L4の溝311にも造影剤を溜める。
本実施形態の作用効果を述べる。
本実施形態のガイドワイヤ300によれば、溝111および溝311のうち、所望の間隔を有するものに造影剤を溜められるため、術者の目的に合わせて適切な測長を行える。
第1実施形態と共通する構成によって奏される作用効果は、第1実施形態と同様である。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内で種々改変できる。
例えば、上述した第1実施形態のガイドワイヤ100に、第2実施形態のガイドワイヤ200の溝211および造影剤供給流路212を形成してもよい。この場合、第1実施形態の溝111の間隔に加え、第2実施形態の溝211の間隔も測長の際に利用できるため、より正確な測長が可能である。さらに、第1実施形態のガイドワイヤ100に第2実施形態の溝211を形成した場合、溝111に連通する流路と溝211に連通する流路とを互いに連通させることなく別々に設けておけば、溝111と溝211とを切り替えて造影剤を溜めることができ、目的に合わせた測長ができる。
本発明の医療用長尺器具は、バルーンのないガイドワイヤを含む。
第1実施形態の溝111および第2実施形態の溝211は、それぞれ一定の間隔で並ぶが、これに限定されない。例えば、シャフト部の先端側と基端側とで間隔の異なる複数の溝を形成してもよい。その一例として、先端側では複数の溝を相対的に小さい一定の間隔で形成し、基端側では複数の溝を相対的に大きな一定の間隔で形成しておけば、先端側の溝によって病変部の長さを細かく知ることができ、基端側の溝によって病変部までの距離を大まかに知ることができる。
第2実施形態において管体120を省略した形態を本発明は含む。この場合、造影剤供給流路212を、バルーン130が配置されている先端側まで伸ばし、そこでバルーン130の内部と連通させることによって、バルーン130に造影剤を供給できる。
本発明の医療用長尺器具は、ガイドワイヤに限定されず、例えばカテーテルであってもよい。
その一例として図7に示されたバルーンカテーテル400は、ガイドワイヤWが挿通される内管410(シャフト部)と、内管410を覆うように設けられた外管420とを有し、内管410の外周に、造影剤が溜る複数の溝411(第1溜り部)が形成されている。造影剤は、外管420の基端に固定されたハブ440から注入される。造影剤は、外管420と内管410との間の隙間を先端側へと移動し、溝411に溜る。外管420と内管410との間の隙間は、複数の溝411のそれぞれに造影剤を供給する造影剤供給流路を構成する。造影剤は、外管420と内管410との間の隙間を通り、外管420の先端に接続したバルーン430に流入し、これを拡張させる。
第1溜り部および第2溜り部は、上述の実施形態のように溝に限定されず、例えば孔であってもよい。このような孔は、例えば、円筒形状の外周面を有するシャフト部に、外周面から軸心に向かって円形断面の径方向に形成される。
100、200、300 ガイドワイヤ(医療用長尺器具)、
110、210、310 シャフト部、
111、211 溝(第1溜り部)、
112 孔、
120 管体、
130 バルーン(拡張体)、
140 コイル、
150 ハブ、
212 造影剤供給流路、
311 溝(第2溜り部)、
400 バルーンカテーテル(医療用長尺器具)、
410 内管(シャフト部)、
411 溝(第1溜り部)、
420 外管、
430 バルーン(拡張体)、
440 ハブ、
L1 溝の間隔(第1溜り部の間隔)、
L2 バルーンの幅(拡張体の幅)、
L3 コイルの幅、
L4 溝の間隔(第2溜り部の間隔)、
S シリンジ。

Claims (7)

  1. シャフト部を有し、
    当該シャフト部には、造影剤が溜る複数の第1溜り部が軸方向に間隔をおいて規則的に形成されるとともに、前記複数の第1溜り部のそれぞれに前記造影剤を供給する造影剤供給流路が、前記シャフト部に沿って延在して設けられた、医療用長尺器具。
  2. 前記造影剤によって拡張する拡張体を有し、当該拡張体は、前記造影剤供給流路と連通している、請求項1に記載の医療用長尺器具。
  3. 軸方向における前記拡張体の幅は、前記第1溜り部の間隔と異なる、請求項2に記載の医療用長尺器具。
  4. 前記複数の第1溜り部と異なる間隔で軸方向に規則的に並んだ複数の第2溜り部が、前記シャフト部に形成されている、請求項1〜請求項3のうちのいずれか1つに記載の医療用長尺器具。
  5. 前記複数の第1溜り部および前記複数の第2溜り部の両方に前記造影剤を溜めるか、またはそれらのうちの一方に前記造影剤を溜めるかを調整可能である、請求項4に記載の医療用長尺器具。
  6. 前記複数の第1溜り部よりも軸方向先端側に設けられた造影性を有するコイルを有し、軸方向における当該コイルの幅は、前記第1溜り部の間隔と異なる、請求項1〜請求項5のうちのいずれか1つに記載の医療用長尺器具。
  7. 請求項1〜請求項6のうちのいずれか1つに記載の前記医療用長尺器具は、ガイドワイヤである。
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