JP2015155437A - 歯のホワイトニング組成物 - Google Patents

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Zaidel Lynette
チョプラ,スマン
Suman Chopra
プレンシプ,マイケル
Michael Prencipe
マンダディ,プラカサラオ
Mandadi Prakasarao
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Abstract

【課題】歯の表面上への過酸化物の保持を高めることができ、より優れたホワイトニング有効性と安定な配合である、歯のホワイトニング組成物の提供。
【解決手段】下記a)〜c)を含む、歯の表面をホワイトニングするための歯のホワイトニング組成物。a)水性過酸化物を含むホワイトニング剤、b)歯の表面に歯のホワイトニング組成物を接着させるための、シリコーン感圧接着剤である疎水性ポリマーキャリアー、c)プラスチゲルを含む少なくとも1種の接着促進剤。
【選択図】なし

Description

[0001]人の歯にとって、輝くように、または「白く」見えるようにすることが望ましく
なりつつある。社会は人の歯の「白さ」に高い価値を置いている。歯が白い人は、人とし
ての自信と満足をより多く享受でき、加えてより多くの社会的な支持が得られる場合もあ
る。
[0002]哺乳動物において、歯は、内部象牙質層と、歯の保護層である外部硬質エナメル
質層とで構成される。歯のエナメル質層は、自然では、不透明な白色かまたはわずかにオ
フホワイト色である。着色または変色したりする可能性があるのは、エナメル質層である
。歯のエナメル質層は、多孔質表面の一部を形成するヒドロキシアパタイトの無機結晶で
構成される。このようなヒドロキシアパタイト結晶は、エナメル質表面を構成する顕微鏡
で見えるレベルの六角形の棒または六角柱を形成する。その結果として、エナメル質層の
表面には、六角柱と六角柱との間に顕微鏡で見えるレベルの空間または孔が存在する。こ
のようなエナメル質層の多孔性のために、着色や変色の原因物質がエナメル質に透過し、
歯を変色させると考えられる。これらの物質が顕微鏡で見えるレベルの空間に残存してそ
こに溜まり、最終的に歯の色を変えてしまう。
[0003]人が遭遇する、または日常的に接触する様々な物質は、人の歯を「着色」したり
、または「白さ」を失わせたりする可能性がある。具体的に言えば、人が消費する食物、
タバコ製品および飲み物が人の歯を着色しやすい傾向がある。これらの製品または物質は
、歯のエナメル質層に蓄積して歯の上に薄膜を形成しやすい。
[0004]続いてこれらの着色および変色の原因物質は、エナメル質層に透過する可能性が
ある。この問題は何年もかけて徐々に起こるが、そのうち人の歯のエナメル質の変色が目
立つようになる。変色した歯が健康なままであり、何の健康状態の危険または問題もない
限りは、変色した歯をホワイトニングする製品または物質は有益であると思われる。さら
に、消費者が自宅でまたは個人的に用いることが可能な歯のホワイトニング製品は、安全
で、取り扱いが簡単で、かつ安定であり、さらに小売店の棚で保管されている間や消費者
による使用期限を過ぎた場合でもホワイトニング有効性が保持されることも必要である。
[0005]現在のところ入手可能な歯をホワイトニングするための製品および物質には様々
な成分が含まれているが、第一の活性成分は、水性の液体、溶液、ペーストまたはゲル状
のキャリアーに配合された過酸化物質である。水溶液中の酸化化合物は比較的不安定であ
るため、このような製品のホワイトニング有効性は長期にわたり失われる可能性がある。
このような貯蔵中の過酸化物が不安定になる傾向のために、歯をホワイトニングするため
の水性液体を含むホワイトニング製品の有用性が制限される。従って、実質的なホワイト
ニングを達成することができる安定な過酸化物含有ホワイトニング液を提供することが非
常に望ましいと思われる。
[0006]加えて、最大の漂白能を達成するために、歯の表面上に過酸化物が保持されるよ
うにする必要がある。これは、歯の表面に付着することができる粘着剤、例えば感圧接着
剤に過酸化物を取り込むことによって達成することができる。
[0007]国際特許出願公報WO2005/016299A号は、疎水性シリコーンベース
のポリマーに過酸化物化合物が分散されているシリコーンポリマーベースの歯のホワイト
ニング組成物を開示している。
[0008]米国公開特許公報2005/0031811号は、シリコーンポリマーベースの
液状の歯のホワイトニング非水性組成物を開示している。疎水性シリコーンベースの感圧
性ポリマーに無水過酸化物が分散されている。
[0009]米国公開特許公報2005/0036959号は、接着性の材料とヒドロキシア
パタイトとの組み合わせを含む、迅速な歯の一時的なホワイトニングのための組成物を開
示している。この接着性の材料は、天然樹脂、改変された天然樹脂、および、感圧接着剤
、例えばポリビニルピロリジオン、ポリビニルピロリジオン/酢酸ビニルコポリマー、お
よび、ポリエチレングリコールから選択することができる。
[00010]米国公開特許公報2006/0142411号は、ヒドロキシアパタイトを含
むホワイトニング粒子と、シリコーン樹脂およびシリコーン系接着剤を含む送達系とを含
む、歯をホワイトニングするための組成物を開示している。
[00011]米国特許第7,011,523号は、ホワイトニング剤と、粘着性組成物また
は層が実質的に固体のときには実質的に粘着性がないかまたは低い粘着性しかないが、粘
着性組成物または層が水分または唾液で加湿されると歯によりよく接着するようになる歯
用の接着剤とを含む、歯をホワイトニングするための固形組成物を開示している。
[00012]米国特許第6,860,736号は、ホワイトニング剤と親水性の組織接着剤
とを含む、歯をホワイトニングするための組成物を開示している。
[00013]米国公開特許公報2005/0186150号は、使用中に人の歯茎を歯科用
漂白組成物から保護する粘着性の保護領域を有する、歯科用漂白装置を開示している。こ
の歯科用漂白組成物は、親水性の組織接着剤を含む。
[00014]米国公開特許公報2005/0249678号は、水分吸収性のあるポリマー
とホワイトニング剤とを含む多層の歯のホワイトニング用ストリップを開示している。
[00015]米国公開特許公報2004/0219111号は、ドライタイプの接着装置を
開示しており、この装置において、ベースポリマーとして親水性のガラス状ポリマーを含
む接着層中に、過酸化物含有歯のホワイトニング剤が含まれており、水分を吸収すると歯
の表面への接着力が提供される。
[00016]米国特許第7,323,161号は、ホワイトニング剤と、親水性の徐崩壊性
ポリマー複合体を含む歯との接着層とを含む、歯をホワイトニングするためのパッチを開
示している。
国際特許出願公報WO2005/016299A号 米国公開特許公報2005/0031811号 米国公開特許公報2005/0036959号 米国公開特許公報2006/0142411号 米国特許第7,011,523号 米国特許第6,860,736号 米国公開特許公報2005/0186150号 米国公開特許公報2005/0249678号 米国公開特許公報2004/0219111号 米国特許第7,323,161号
[00017]当業界において、歯の表面上への過酸化物の保持を高めることができ、より優
れたホワイトニング有効性と安定な配合を提供することができる、改善された歯のホワイ
トニング組成物が求められている。特に、歯の表面上に過酸化物をより長い時間保持する
ことは、当業界における難題である。
[00018]また当業界においては、過酸化物を安定して配合することができる改善された
歯のホワイトニング組成物、および、最大の漂白能が達成されるように、歯のホワイトニ
ング工程中において歯のホワイトニング組成物からの過酸化物の放出と、歯の表面上での
過酸化物の保持とがうまく釣り合った、改善された歯のホワイトニング組成物も求められ
ている。
[00019]本発明は、歯のホワイトニング組成物に関し、具体的には、疎水性ポリマーと
ホワイトニング剤を含む歯のホワイトニング組成物に関する。
[00020]従って、本発明は、歯の表面をホワイトニングするための歯のホワイトニング
組成物を提供し、本組成物は、水性過酸化物を含むホワイトニング剤、歯の表面に歯のホ
ワイトニング組成物を接着させるための疎水性ポリマーキャリアー(ここで該疎水性ポリ
マーは、シリコーン系感圧接着剤である)、および、少なくとも1種の接着促進剤(ここ
で該接着促進剤は、プラスチゲルを含む)の混合物を含む。
[00021]本発明はまた、人間またはその他の被検動物の口腔中で歯の表面をホワイトニ
ングする方法も提供し、本方法は、(a)ホワイトニングしようとする歯の表面に、本発
明の歯のホワイトニング組成物を1日数分間塗布すること;および、(b)工程(a)を
数日間繰り返すことにより歯をホワイトニングすること、を含む。
[00022]本発明はまた、哺乳動物において歯をホワイトニングする方法も提供し、本方
法は、水性過酸化物を含むホワイトニング剤、歯の表面に歯のホワイトニング組成物を接
着させるための疎水性ポリマーキャリアー(ここで該疎水性ポリマーは、シリコーン系感
圧接着剤である)、および、少なくとも1種の接着促進剤(ここで該接着促進剤は、プラ
スチゲルを含む)の混合物を含む歯のホワイトニング組成物を、歯に塗布することを含む
[00023]上記塗布は、歯のホワイトニング組成物を含むフィルムを歯の表面に接触させ
ることによって達成してもよいし、または、液状の歯のホワイトニング組成物を歯の表面
に接触させることによって達成してもよい。
[00024]ここに明示された本発明の説明を記載する際に、以下の定義および非限定的な
指針を考慮することとする。本明細書において用いられる項目(例えば「背景」および「
要約」)および下位項目(例えば「組成物」および「方法」)は、本発明の開示の範囲内
で単に題目の一般的な構成を示すことが目的であり、本発明の開示またはそれらのあらゆ
る形態を限定することは目的としない。具体的に言えば、「背景」で開示された主題は、
本発明の技術範囲における観点を含む可能性があるが、従来技術の詳述を構成するもので
はない。「要約」で開示された主題は、本発明の全範囲またはそれらのあらゆる実施態様
の網羅的または完全な開示ではない。本明細書のセクション内の具体的な有用性が示され
た物質(例えば、「活性」成分または「キャリアー」成分)の分類または考察は便宜上な
されたものであり、いずれの組成物で用いられたとしても、その物質が、必ず、または、
もっぱら本明細書に記載されたその分類に従って機能しなければならないと結論付けるべ
きではない。
[00025]本明細書における参考文献の引用は、これらの参考文献が従来技術であるか、
または、本明細書において開示された発明の特許性に何らかの関連性を有することの容認
を構成するものではない。導入部で引用された参考文献の内容のいずれの考察も単に参考
文献の著者によってなされた主張の全体的な概要を示すものであって、このような参考文
献の内容が正しいという容認を構成しない。
[00026]説明および具体的な実施例は、本発明の実施態様を示すが、単に説明を目的と
しており、本発明の範囲を限定することは目的としない。さらに、特徴が述べられた複数
の実施態様の詳述は、追加の特徴を有するその他の実施態様、または、述べられた特徴の
異なる組み合わせを包含するその他の実施態様を排除することを目的としない。具体例は
、本発明の組成物および方法をどのようにして製造および使用するかを説明するために示
されたものであり、特に他の明記がない限り、それらは、示された本発明の実施態様が製
造または試験されたかされないかを表示することを目的としない。
[00027]本明細書で用いられるように、「好ましい」および「好ましくは」という言葉
は、所定の環境下で所定の利点をもたらす本発明の実施態様を意味する。しかしながら、
同じ環境またはその他の環境下におけるその他の実施態様も好ましい場合がある。さらに
、好ましい実施態様の1種またはそれより多くが詳述されていても、必ずしもそれ以外の
実施態様が有用ではないということを意味するものではなく、本発明の範囲からその他の
実施態様を排除することを目的としない。加えて本組成物および方法は、ここで説明され
る要素を含んでもよいし、実質的にそれらからなるか、または、それらからなってもよい
[00028]全体で用いられているように、範囲は、その範囲内に含まれる全ての個々の値
を説明するための略記として用いられる。範囲内のあらゆる値を範囲の上限または下限と
して選択することができる。加えて、本明細書において引用された全ての参考文献は、参
照により本発明にその全体が組み入れられる。本発明の開示と引用された参考文献の開示
との間で定義の食い違いがある場合には、本発明の開示が優先される。
[00029]特に他の規定がない限り、本明細書や明細書中のどこか他所に示された全ての
パーセンテージおよび量は、質量に基づくパーセンテージを意味するものとする。示され
た量は、材料の有効な活性な質量に基づく。本明細書における具体的な値の詳述は、要素
のそれぞれの量を述べているかまたは実施態様のその他の特徴を述べているかに関わらず
、測定中のエラーを考慮してある程度の変動をプラスまたはマイナスした値を意味するこ
ととする。例えば、10%という量は、当業界における通常の技術を有するものが一般的
に認識していると思われる測定中のある程度のエラーを考慮して9.5%または10.5
%を含み得る。
[00030]本明細書で述べられているように、「歯(tooth)」または「歯(teeth)」は
、天然の哺乳動物の歯、義歯、義歯床、充填材、歯冠、クラウン、ブリッジ、歯科用イン
プラントなど、および、口腔内で永久的または一時的に固定されるその他のあらゆる硬質
な表面を有する歯科補綴物を意味する。本明細書で用いられるように、「ホワイトニング
」は、好ましくは歯が輝いているようにみえるように歯の外観を変化させることを意味す
る。
[00031]歯の表面の白さの増加は、視覚的に、例えば色比較チャートまたはゲージの補
助によって観察してもよいし、または、比色分析によって、例えばミノルタ(Minolta)
製の比色計、例えばモデルCR−400(ミノルタ社(Minolta Corp.), ニュージャー
ジー州ラムジー)などのあらゆる適切な機器を用いて測定してもよい。このような装置は
、例えば、国際照明委員会(International Committee of Illumination; CIE)によって
確立された基準に従ってハンター(Hunter)Lab値またはL値が測定される
ようにプログラム化してもよい。Lシステムは、三次元の色空間の数値表示を
提供するものであり、ここでLは、明度の軸を示し、aは、赤〜緑色の軸を示し、b
は、黄〜青色の軸を示す。歯の白さの測定に最も適しているのは、Lおよびb軸で
ある。白さの増加は、処理の前後、または、未処理表面と処理した表面とのL,a
よびb値における差からコンピューターで計算することができる。有用なパラメーター
は、式:ΔE=[(ΔL+(Δa+(Δb1/2を用いて、L
,aおよびb値の差を二乗した値の合計の平方根として計算されたΔEである。
[00032]ΔEの値が高ければ高いほど、白さがより増加していることを示す。様々な
実施態様において、本発明の方法は、少なくとも3、または、少なくとも4、または、少
なくとも5、または、少なくとも10のΔEを達成することができる。
[00033]本発明の組成物および方法は、当業界でよく知られているホワイトニング組成
物のなかでも、例えばホワイトニング有効性の強化、ホワイトニング剤の利用可能な濃度
がより高いこと、貯蔵中のホワイトニング剤の安定性、唾液の存在下でもホワイトニング
組成物が歯の表面に付着すること、および、より長い持続時間でホワイトニング剤を持続
的および制御送達することのうち1種またはそれより多くの利点をもたらすことが発見さ
れた。本発明のさらなる用途、利点および実施態様は、本明細書に記載された説明から明
白である。
[00034]具体的に言えば、いかなる実施可能性の理論にもとらわれるつもりはないが、
本発明者等は、歯の表面に直接付着して容易に接着する疎水性接着剤(例えばシリコーン
樹脂、シリコーン接着剤など)は、驚くべきことに、過酸化水素などの水性過酸化物、お
よび、プラスチゲルなどの接着促進剤と組み合わせることができ、安定な、高い維持力が
ある有効な歯のホワイトニングゲルを形成すると考える。これは、疎水性接着剤は水性成
分との相溶性がないという予想にもかかわらず、である。
歯のホワイトニングシステム
[00035]様々な実施態様において、本発明は、ホワイトニングしようとする歯の表面に
付着する歯のホワイトニング組成物を用いる改善された歯のホワイトニングシステムを提
供する。歯の本ホワイトニング組成物は、プラスチゲルと共に、水性過酸化物のホワイト
ニング剤および疎水性ポリマーキャリアーを含む。
[00036]様々な実施態様において、本ホワイトニング組成物の疎水性ポリマーキャリア
ーは、貯蔵中および使用前におけるホワイトニング剤のための安定な基材またはキャリア
ーを提供する。本ホワイトニング組成物は、口腔内の水を含む環境で唾液に晒されると徐
々に溶解または崩壊するすると予想され、それにより、歯の表面にホワイトニング剤が送
達される。いくつかの実施態様において、このような疎水性ポリマーキャリアーは非水溶
性であることが好ましく、従って、従来技術の水溶性の親水性キャリアーと比較して、唾
液や口腔内に存在するその他の水溶液に晒される間もより長期間安定である。
[00037]様々な実施態様において、本ホワイトニング組成物は、歯科用ストリップまた
はフィルムの形態に取り入れてもよいし、または、手動で歯の表面に塗布することができ
る液状の製品に取り入れてもよい。歯の表面に塗布する際、塗布されたホワイトニング組
成物は、長期間にわたり、例えば5〜45分間ホワイトニング剤を放出する能力を有する
、ホワイトニング剤を含む製品の接着層を形成する。塗布された層は歯の表面に付着し、
放出されたホワイトニング剤によって本組成物が塗布されている歯の表面のホワイトニン
グが達成される。
[00038]その他の実施態様において、歯の表面をホワイトニングする方法が提供される

ホワイトニング組成物
[00039]本発明は、歯のホワイトニングシステムで使用するためのホワイトニング組成
物を提供する。一実施態様において、本ホワイトニング組成物は、接着促進剤としてプラ
スチゲルと組み合わせて、水性過酸化物のホワイトニング剤および疎水性ポリマーキャリ
アー(好ましくはシリコーン系感圧接着剤)を含む。本ホワイトニング組成物はさらにそ
の他の追加成分を含んでいてもよく、このような追加成分としては、当業者似よく知られ
たものが挙げられ、例えば1種またはそれより多くの以下の成分:界面活性剤、矯味矯臭
剤、甘味料、知覚鈍麻剤、抗菌剤、齲歯予防薬、抗歯石剤、抗炎症薬、ビタミン、顔料お
よび着色剤、ならびに酵素であり、これらは以下でより詳細に考察される。
[00040]本明細書において有用な活性成分は、任意に、本発明の組成物中に安全かつ有
効な量で存在していてもよい。活性物質の「安全かつ有効な」量は、その活性物質が投与
される被験者(人間または下等動物)において、過剰な副作用(例えば毒性、刺激性、ま
たは、アレルギー性応答)を起こさずに望ましい治療または予防的作用を示すのに十分で
あり、本発明の方式で用いる場合に適度なベネフィット・リスク比にみあった量である。
[00041]活性物質の具体的な安全かつ有効な量は、治療しようとする具体的な状態、被
験者の身体的な状態、併用療法(行う場合)の性質、用いられる具体的な活性物質、具体
的な投薬形態、用いられるキャリアー、および、望ましい用法などの要因に応じて様々で
あると予想される。
[00042]いくつかの実施態様において、シリコーン系感圧接着剤は、組成物の5〜35
質量%を構成し、プラスチゲルは、組成物の30〜60質量%を構成する。
[00043]本組成物は、接着促進剤としてクロスポビドンをさらに含んでいてもよい。本
組成物は、10〜20質量%のクロスポビドンを含んでもよい。本ホワイトニング組成物
は、0.1〜50質量%の水性過酸化物を含んでもよい。
[00044]水性過酸化物は、過酸化水素を含んでもよい。過酸化水素は、0.035〜1
7.5質量%の量の過酸化水素で存在していてもよく、任意に、3〜10質量%の過酸化
水素の量で存在していてもよい。本ホワイトニング組成物は、ブルックフィールド粘度計
で25℃でスピンドルEを用いて測定した場合、10,000〜900,000cpsの
粘度を有していてもよい。
[00045]本ホワイトニング組成物はさらに、1種またはそれより多くの以下の成分:界
面活性剤、矯味矯臭剤知覚鈍麻剤、抗菌剤、齲歯予防薬、および、抗歯石剤を含んでいて
もよい。
[00046]一実施態様において、本ホワイトニング組成物は、5〜35質量%のシリコー
ン系感圧接着剤、0.1〜50質量%の水性過酸化物、30〜60質量%のプラスチゲル
(接着促進剤);ならびに、0〜1質量%の少なくとも1種の矯味矯臭剤および甘味剤を
含む。
ホワイトニング剤
[00047]様々な実施態様において、本発明の組成物は、主要な活性成分として水性過酸
化物のホワイトニング剤を含む。以下でさらに考察されるように、「ホワイトニング剤」
は、塗布された歯の表面にホワイトニング効果をもたらす物質である。
[00048]様々な実施態様において、ホワイトニング剤は、過酸化物を含む。本明細書で
述べられているように、「過酸化物」は、2価の酸素−酸素基を含む酸化化合物である。
過酸化物としては、過酸化物およびヒドロ過酸化物が挙げられ、例えば、過酸化水素、ア
ルカリおよびアルカリ土類金属の過酸化物、有機ペルオキシ化合物、ペルオキシ酸、それ
らの医薬的に許容される塩およびそれらの混合物が挙げられる。アルカリおよびアルカリ
土類金属の過酸化物としては、過酸化リチウム、過酸化カリウム、過酸化ナトリウム、過
酸化マグネシウム、過酸化カルシウム、過酸化バリウム、および、それらの混合物が挙げ
られる。有機ペルオキシ化合物としては、過酸化カルバミド(また、過酸化尿素としても
知られている)、過酸化水素グリセリル(glyceryl hydrogen peroxide)、過酸化水素ア
ルキル(alkyl hydrogen peroxide)、過酸化ジアルキル、アルキルペルオキシ酸、ペル
オキシエステル、過酸化ジアシル、過酸化ベンゾイル、および、フタル酸モノペルオキシ
、ならびにそれらの混合物が挙げられる。ペルオキシ酸およびそれらの塩としては、有機
ペルオキシ酸、例えばアルキルペルオキシ酸、および、フタル酸モノペルオキシ、ならび
にそれらの混合物、加えて無機ペルオキシ酸性塩、例えば、例えばリチウム、カリウム、
ナトリウム、マグネシウム、カルシウムおよびバリウムなどのアルカリおよびアルカリ土
類金属の過硫酸塩、二過硫酸塩(dipersulfate)、過炭酸塩、過リン酸塩、過ホウ酸塩、
および、過ケイ酸塩、ならびにそれらの混合物が挙げられる。様々な実施態様において、
過酸化物は、過酸化水素、過酸化尿素、過炭酸ナトリウム、および、それらの混合物を含
む。
[00049]本発明のホワイトニング組成物において特に有用な過酸化物を放出する化合物
としては、過酸化物を含む化合物が挙げられ、例えば、過酸化尿素、過炭酸ナトリウム、
過ホウ酸ナトリウムとポリビニルピロリドン−Hとの複合体(以下、「PVP−H
」とする)である。ポリビニルピロリドンはまた、ポリ−N−ビニル−ポリ−2−
ピロリドンとしても知られており、一般的には「PVP」と略記される。PVPは、一般
的には、モノマー単位としてビニルピロリドン(また、N−ビニルピロリドン、N−ビニ
ル−2−ピロリジオンおよびN−ビニル−2−ピロリジノンとも称される)を含むポリマ
ーを意味する。モノマー単位は、極性イミド基、4つの非極性メチレン基、および、非極
性メタン基からなる。
[00050]PVP−Hの直鎖状および架橋複合体はいずれも当業界でよく知られて
おり、米国特許第号3,376,110、米国特許第3,480,557号、および、米
国特許第5,122,370号で開示されている。PVP−Hは、無水の状態では
安定である。例えば口腔内のようなかなり水分の多い環境に晒されると、PVP−H
は個々の化学種(PVPポリマーとH)に解離する。一実施態様において、PV
P−H複合体は、80質量%のポリビニルピロリドン、および、20質量%のH
である。
[00051]代わりの実施態様において、ホワイトニング剤は、液状の過酸化物溶液を含む
。本ホワイトニング組成物の疎水性ポリマーキャリアーは、液状の過酸化水素の使用が可
能な十分な安定性を提供する。液状の過酸化水素は、一般的に水をベースとする溶液中に
包含されているHを含む。いくつかの実施態様において、液状の過酸化水素は、全
溶液に対して0.035〜17.5%、より好ましくは3〜10質量%の過酸化物濃度を
有し、この濃度は、例えば35質量%のH水溶液を0.1〜50質量%、より好ま
しくは8〜29質量%、典型的には15〜25質量%の濃度で添加することによって達成
してもよい。加えて、安定剤が存在していてもよい。例えば、0.1〜0.5%の安定剤
を含む3%過酸化水素溶液が用いられる可能性がある。また、アセトアニリドまたは類似
の有機材料を、例えば酸性ピロリン酸ナトリウム(0.1〜1.0%)(好ましい量は0
.5%)などのピロリン酸塩安定剤と共に用いてもよい。
[00052]所定の実施態様において、ホワイトニング剤の過酸化物成分の一部として、口
腔内で過酸化物の放出を促進する物質が存在する。ポリポア(Polypore)は、アムコル・
ヘルス&ビューティー・ソリューションズ社(Amcol health & Beauty Solutions, Inc.
)より入手可能なメタクリル酸アリル架橋ポリマーであるが、このような促進剤の一つで
ある。
[00053]様々な実施態様において、本ホワイトニング組成物の水性過酸化物のホワイト
ニング剤は、口腔ケア組成物の0.1%〜50%を構成し、任意に0.5%〜50%、お
よび、任意に10%〜40%を構成していてもよい。
疎水性ポリマーのキャリアー
[00054]本発明は、好ましくは、疎水性ポリマーを含むキャリアーを含む。用語「疎水
性」または「水不溶性」は、ポリマーに対して用いられる場合、および、本明細書におい
て用いられる場合、25℃で水100グラムあたり1グラム未満の水溶性しか有さない実
質的に非水性の有機ポリマーを意味する。様々な実施態様において、疎水性ポリマーは、
上述したようにホワイトニング剤と相溶性がある。所定の実施態様において、疎水性ポリ
マーは、1,000センチポイズ(cP)〜900,000cPの粘度、好ましくは10
,000cPより大きく、900,000cP未満の粘度、より好ましくは10,000
cPより大きく、100,000cP未満の粘度を有する歯のホワイトニング組成物が製
造できるように、キャリアーに応じて選択される。
[00055]疎水性ポリマーの好ましいクラスの一つは、シロキサンポリマー(これは、当
業界において一般的には「シリコーン」ポリマーとして知られている)を含み、好ましく
は、シリコーン系感圧接着剤である。本発明の所定の実施態様において、キャリアー中の
疎水性ポリマーは、ホワイトニング剤を分散させることができるものであり、このような
疎水性ポリマーは当業界公知である。このような様々なシリコーンポリマーが市販されて
いる。
[00056]様々な実施態様において、好ましいシリコーンベースの疎水性ポリマーは、ポ
リオルガノシロキサンである。このようなポリオルガノシロキサンは、シリコーン樹脂と
、オルガノシロキサン、例えばポリジオルガノシロキサンとを縮合することによって生産
される。このような疎水性ポリマーは、エラストマーの接着性の材料であり、その歯のエ
ナメル質表面への接着力は、コポリマー分子中のシリコーン樹脂とポリジオルガノシロキ
サンとの比率を変更することによって変えることができる。好ましくは、このようなポリ
マーは、製薬的用途に特別に設計された感圧性の疎水性ポリマーであり、多くの医薬化合
物の浸透が可能であり、様々な化合物の経皮適用に応用されるものである。このような実
施態様の一つにおいて、シリコーンポリマーは、シラノールを末端に有するポリジオルガ
ノシロキサン(例えばポリジメチルシロキサン)をシラノール含有シリコーン樹脂と混合
し、それによってポリジオルガノシロキサンとシリコーン樹脂とが容易に架橋されるよう
にポリジオルガノシロキサンのシラノール基とシリコーン樹脂のシラノール基とを縮合反
応させてシリコーン系疎水性ポリマーを形成すること(すなわち、ポリジオルガノシロキ
サン鎖が樹脂分子を介して一緒に結合して、分岐した、および、絡み合った、および/ま
たは、少量のネットワークの特徴を有する鎖を形成すること)により得られたコポリマー
生成物である。例えばアンモニア、水酸化アンモニウムまたは炭酸アンモニウムのような
アルカリ性物質などの触媒を、シラノールを末端に有するポリジオルガノシロキサンおよ
びシリコーン樹脂と混合してもよく、それにより、この架橋形成反応を促進することがで
きる。シリコーン樹脂とシラノールを末端に有するポリジオルガノシロキサンとを共重合
することによって、その他のシリコーン樹脂の硬質のエラストマーではない特性とは明確
に異なる感圧性ポリマーに特徴的な軟質のエラストマーマトリックスの自己接着特性およ
びおよび粘着性を有するポリマーが得られる。一実施態様において、キャリアー中で用い
られる疎水性ポリマーは、ダウ−コーニング社(Dow-Corning Company)からBIO−P
SAというブランド名で入手することができる。
[00057]シリコーン樹脂のポリジオルガノシロキサンに対する比率の変更によって、親
水性ポリマーの粘着性が改変される。この比率は、70:30〜50:50の範囲が可能
である。例えばダウ−コーニングが販売しているBIO−PSAシリコーンは、3種のシ
リコーン樹脂とシリコーンポリマーとの比率、すなわち65/35(低粘度)、60/4
0(中間粘度)、55/45(高粘度)のものが利用できる。このようなポリオルガノシ
ロキサン感圧接着剤は、酢酸エチル溶媒またはジメチコンのいずれかに溶解させて利用す
ることができる。
[00058]様々な実施態様において、疎水性ポリマーキャリアーは、本発明の液状のホワ
イトニング組成物中に、好ましくは5〜50質量%の濃度で存在し、任意に10質量%〜
35質量%の濃度で存在していてもよい。
[00059]本発明の一実施態様において、本ホワイトニング組成物は、本ホワイトニング
組成物の歯の表面への接着力、すなわちエナメル質への接着力を高める少なくとも1種の
接着促進剤をさらに含む。本発明において有用な接着促進剤としては、無機、加えて有機
の天然および合成ポリマーが挙げられる。無機ポリマーとしては、増粘剤として機能する
無定形シリカ化合物が挙げられ、さらに、例えばキャボット社(Cabot Corporation)に
よって製造され、レナペ・ケミカル(Lenape Chemical, ニュージャージー州バウンドブ
ルック)によって販売されているCab−o−silヒュームドシリカ;J.M.フーバ
ー・ケミカルズ・ディビジョン(J. M. Huber Chemicals Division, メリーランド州ハヴ
レドグレース21078)製のゼオデント165(Zeodent 165);および、W.R.グレース
社(W. R. Grace Corporation, メリーランド州ボルチモア21203)のデビソン・ケミカル
・ディビジョン(Davison Chemical Division)より入手可能なシロデント15(Syloden
t 15)としも知られているシロックス15(Sylox 15)などの商品名で入手することがで
きるコロイドシリカ化合物が挙げられる。
接着促進剤
[00060]所定の実施態様において、シリカのような無機の接着促進性の材料は、接着促
進剤とホワイトニング組成物中の疎水性成分とが相溶化するように表面処理される。
[00061]本発明の疎水性ポリマーの特性を強化するために本発明の組成物に含ませるこ
とができる有機材料としては、例えば蜜蝋などのワックス、ミネラルオイル、プラスチゲ
ル(ミネラルオイルとポリエチレンとのブレンド)、ワセリン、白色ワセリン、セラック
、バーサゲル(versagel)(流動パラフィン、ブテン/エチレン/スチレン水素化コポリ
マーのブレンド)、ポリエチレンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ポリイソブ
テン、ポリビニルピロリドン/酢酸ビニルコポリマー、および、不溶性ポリアクリレート
コポリマーなどの接着促進剤が挙げられる。特に好ましい接着促進性の材料の一つは、プ
ラスチゲル5(Plastigel 5)という商標名で販売されているプラスチゲルであり、これ
は、ライン・ラボラトリーズ(Lyne Laboratories, 米国マサチューセッツ州ブロックト
ン)から市販されている。プラスチゲルは、組成物の質量に基づいて好ましくは20〜7
0質量%の量であり、より好ましくは30〜60質量%の量である。
[00062]本発明の組成物はさらに、接着促進剤として、好ましくは組成物の質量に基づ
いて10〜20質量%の量でクロスポビドン(ポリ[N−ビニル−2−ピロリドン])を
含んでいてもよい。
[00063]また接着促進剤としては、液状の親水性ポリマーも有効であり、このようなポ
リマーとしては、ポリエチレングリコール、一般式:HOCH(CHOCH
OH(式中、nは、オキシエチレン基の平均数を示す)で示されるエチレンオキシド
の非イオン性ポリマーが挙げられる。ダウ・ケミカル(Dow Chemical)より入手可能なポ
リエチレングリコールは、例えば200、300、400、600および2000のよう
な番号で表示されており、このような番号は、ポリマーのおよその平均分子量を示してお
り、加えて、エチレンオキシドとプロピレンオキシドとの非イオン性ブロックコポリマー
は、以下の式で示される:
HO(CHO)(CO)(CO)H。
[00064]ブロックコポリマーは、好ましくは、エチレンオキシド成分がコポリマー分子
の65〜75質量%を構成するように(a、bおよびcに関して)選択され、ここで上記
コポリマーは、2,000〜15,000の平均分子量を有し、上記コポリマーは、室温
(23℃)で組成物が液体になるような濃度で液状の歯のホワイトニング組成物中に存在
する。
[00065]本発明を実施する際に使用するのに特に望ましいブロックコポリマーは、BA
SFから市販されており、9,800の平均分子量を有するプルラフロ(Pluraflo)L1
220という名称のものである。親水性ポリ(エチレンオキシド)ブロックは、平均して
ポリマーの65質量%を構成する。
[00066]本発明の様々な実施態様の組成物で用いられる接着促進剤は、10〜80質量
%の量で存在する。好ましくは、接着促進剤は、30〜75質量%の量で存在する。
追加の成分
[00067]これまでに説明したように、本発明のホワイトニング組成物にその他の様々な
成分が含まれていてもよく、このような成分としては、例えば香料、甘味剤、界面活性剤
、抗菌剤、抗炎症薬、プラーク緩衝液、ビタミン、齲歯予防薬、抗プラーク剤、知覚鈍麻
剤、着色剤、顔料、および、安定化剤(pacifying agent)が挙げられる。
[00068]所定の実施態様において、本ホワイトニング組成物中に非イオン界面活性剤が
存在する。これらの界面活性剤は、好ましくはホワイトニング剤との相溶性を有し、可溶
化剤、分散剤、乳化剤、および、湿潤剤として役立つ。一形態において、液状ホワイトニ
ング組成物に風味をつけることが望ましい場合、矯味矯臭剤を可溶化するのに界面活性剤
が特に有効である。特に有用な非イオン界面活性剤は、トゥイーン(TWEEN(R))という商
標で市販されているソルビトールとC10〜C18脂肪酸との水溶性ポリオキシエチレン
モノエステルである。トゥイーン界面活性剤は、ソルビトール(およびソルビトール無水
物)のC10〜C18脂肪酸エステルの混合物であり、主として10〜30モル、好まし
くは20モルのエチレンオキシドと縮合したモノエステルからなる。脂肪酸(脂肪族ヒド
ロカルボニルモノカルボン酸)は、飽和していていもよいし、または、不飽和でもよく、
例えばラウリル酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸である。ポリソルベート2
0(例えばTWEN 20)が特に好ましく、これは一般的に、ポリオキシエチレン(20)モ
ノラウリン酸ソルビタンと称される。非イオン界面活性剤は、液状組成物の0〜50質量
%、好ましくは0.5〜40質量%を構成する。
[00069]本ホワイトニング組成物が矯味矯臭剤を含む実施態様の一つにおいて、矯味矯
臭剤は、エッセンシャルオイル、加えて様々な香味を有するアルデヒド、エステル、アル
コール、および、類似の材料から選択される。エッセンシャルオイルの例としては、スペ
アミント、ペパーミント、ウィンターグリーン、サッサフラス、クローブ、セージ、ユー
カリ、マージョラム、シナモン、レモン、ライム、グレープフルーツ、および、オレンジ
の油が挙げられる。また、メントール、カルボン、および、アネトールのような化学物質
も有用である。これらのなかでも最も一般的に用いられるのは、ペパーミント、スペアミ
ントおよびウィンターグリーンの油である。矯味矯臭剤は、である好ましくは0〜2質量
%の濃度で、より好ましくは0.1〜0.5質量%の濃度で本発明の実施態様のホワイト
ニング組成物に包含される。
[00070]ホワイトニング組成物が加糖された実施態様において、矯味矯臭剤の代わりに
、または、矯味矯臭剤に追加して甘味料が用いられる。適切な甘味剤は水溶性であり、例
えば、0.01〜1質量%の濃度で、サッカリンナトリウム、シクラミン酸ナトリウム、
キシリトール、ペリラルチン(perillartien)、D−トリプトファン、アスパルテーム、
ジヒドロカルコンなどが挙げられる。サッカリンナトリウムが好ましい。
[00071]液状ホワイトニング組成物の様々な実施態様において包含されるその他の成分
としては、口腔ケア調合物において一般的に使用される材料が挙げられる。
[00072]このような成分としては、以下:抗菌剤、例えばトリクロサン、クロルヘキシ
ジン、銅、亜鉛および第一スズ塩、例えばクエン酸亜鉛、硫酸亜鉛、亜鉛グリシネート、
クエン酸亜鉛ナトリウム、および、ピロリン酸スズ、サンギナリン抽出物、メトロニダゾ
ール、第四級アンモニウム化合物、例えば塩化セチルピリジニウム;ビスグアニド、例え
ばクロルヘキシジンジグルコン酸塩、ヘキセチジン、オクテニジン、アレキシジン;およ
び、ハロゲン化ビスフェノール化合物、例えば2,2’メチレンビス−(4−クロロ−6
−ブロモフェノール);抗炎症剤、例えばイブプロフェン、フルルビプロフェン、アスピ
リン、インドメタシン;齲歯予防薬、例えばフッ化ナトリウム、カルシウム、マグネシウ
ムおよびスズ、フッ化アミン、モノフルオロリン酸二ナトリウム、ならびにトリメタリン
酸ナトリウム;プラークの緩衝剤、例えば尿素、乳酸カルシウム、グリセロリン酸カルシ
ウムおよびポリアクリル酸ストロンチウム;ビタミン、例えばビタミンC;植物抽出物;
知覚鈍麻剤、例えばクエン酸カリウム、塩化カリウム、酒石酸カリウム、炭酸水素カリウ
ム、シュウ酸カリウム、硝酸カリウムおよびストロンチウム塩;歯石に対して有効な物質
、例えばモノ、ジ、トリおよびテトラアルカリ金属およびアンモニウムのピロリン酸塩、
および、トリポリリン酸塩のようなピロリン酸塩;生体分子、例えばバクテリオシン、抗
体、酵素、例えばパパイン、グルコアミラーゼ;不透明化剤、顔料、着色剤、および、虫
歯予防的な有効性を有する塩を提供するフッ化物イオン、例えばフッ化ナトリウム、フッ
化カリウム、フッ化スズ、例えばフッ化第一スズが挙げられる。その他の実施態様におい
て、本ホワイトニング組成物は、1種またはそれより多くの知覚鈍麻剤、例えば硝酸カリ
ウム、クエン酸、クエン酸塩、塩化ストロンチウムなどを含む。
[00073]本発明のホワイトニング組成物は、従来の溶液流延法を用いて製造されたスト
リップ層の形態であってもよい。ストリップは、本明細書において有用なもののなかでも
、ポリマー、天然および合成の織物、不織材料、箔、紙、ゴム、およびそれらの組み合わ
せを含む。好ましくは、このような材料のストリップは、実質的に水不溶性である。適切
なポリマーとしては、ポリエチレン、エチルビニルアセテート、ポリエステル、エチルビ
ニルアルコール、フッ素プラスチック、および、それらの組み合わせが挙げられる。様々
な実施態様において、このような材料のストリップは、一般的に、厚さ1mmまたは厚さ
1mm未満であり、任意に厚さ0.05mm未満、任意に厚さ0.001〜0.03mm
でもよい。ストリップの形状は、口内の求められる表面を覆うことができるのであればど
のような形状およびサイズでもよい。一実施態様において、ストリップ材料の長さは、2
cm(センチメートル)〜12cmであり、その他の実施態様において4cm〜9cmで
ある。ストリップ材料の幅も覆う予定の口内の表面積に応じて様々であると予想される。
ストリップの幅は、一般的に、0.5cm〜4cmであり、一実施態様において1cm〜
2cmである。ストリップ材料は、浅いポケットを含んでもよく、このポケットは、任意
に本発明の組成物が充填されていてもよい。本明細書において有用なストリップは、Raja
iah et alの米国特許第6,514、484号に開示されている。
[00074]例えば、いくつかの実施態様において、ストリップは溶液流延法によって製造
されるが、その場合、粘着性のポリマーまたは樹脂、例えばコロホニウムおよび/または
ポリビニルピロリドンは十分なの量のエタノールなどの相溶性溶媒に溶解される。溶液が
形成されたら、ベースのホワイトニング組成物を添加し、続いて甘味料または風味相乗剤
などのその他のあらゆる成分を添加する。この溶液は、適切な流延キャリアー材料上にコ
ーティングされ、形成されたストリップはそこから傷を付けずに容易にはずすことができ
る。キャリアー材料は、2つの基板の間に染み込んで有害な結合が形成されないように、
目的とするキャリアー幅の分だけ溶液を均一に拡げることができる表面張力を有していな
ければならない。
[00075]適切なキャリアー材料の例としては、ガラス、ステンレス鋼、テフロン(Teflo
n)、ポリエチレン含浸クラフト紙が挙げられる。ストリップは、高温の空気の槽中で、
乾燥オーブン、乾燥トンネル、真空乾燥機またはその他のあらゆる適切な所定温度での乾
燥装置を用いて、固形の使用可能な形態になるまで乾燥させてもよい。続いてキャリアー
上に形成されたストリップをキャリアー表面から剥がし、消費者が使用するのに適したサ
イズおよび形状の断片に切断し、適切な容器にパックする。
[00076]本発明においてホワイトニング用ストリップを使用するために、歯の表面に適
用した際に、ストリップは、適切な方式で、1〜60分で歯に付着すると予想され、スト
リップのマトリックス中に存在するホワイトニング剤が歯の表面に移動するにつれて、歯
の表面はホワイトニングされて自然な外観になると予想される。本組成物は、ホワイトニ
ングしようとする歯の表面に1日数分間適用してもよい。本組成物の適用は、数日間繰り
返してもよく、そうすることによって歯をホワイトニングすることができる。
[00077]これに関して、ホワイトニング用ストリップは、(上または下の)列に並んだ
1個またはそれより多くの歯を覆うのに適した幅の寸法を有するように形成される。それ
ゆえに、ホワイトニング用ストリップは、上の一連の歯のうち1個またはそれより多く、
または、下の一連の歯のうち1個またはそれより多くに別々に適用してもよいし、または
同時に適用してもよい。ホワイトニング用ストリップの長さの寸法は、要求される覆う範
囲の程度によって決定される。これに関して言えば、ホワイトニングすることが望ましい
歯の本数によって、ホワイトニング用ストリップの寸法が決定されると予想される。例え
ば、他者から最もよく見られる前歯だけをホワイトニングすることが望ましい場合がある
。従って、このような場合、全ての歯をホワイトニングすることが要求される場合と比較
してホワイトニング用ストリップの長さを短くすることができる。ホワイトニング用スト
リップの歯への適用時間は、ホワイトニング剤のタイプと濃度、加えて着色のタイプと強
度に依存すると予想される。使用者が満足するように歯をホワイトニングした後は、口を
水ですすいでブラッシングすることによってストリップの部分を容易に除去することがで
きる。
[00078]好ましい一実施態様において、本ホワイトニング組成物は、「ペイントオン(p
aint-on)」技術を用いて塗布される。ブラシまたはスパーテルのような小型の塗布器具
を本発明の組成物でコーティングし、続いてこの組成物を歯の表面上にのせる。好ましく
は、着色した表面にホワイトニング剤を送達するのに十分な量の本組成物を上記表面に均
一に拡げる。
[00079]ペイントオン用の本発明のホワイトニング組成物は、ホワイトニング剤を含む
流動性を有する粘性の液状懸濁液の形態で製造され、そのようなものとして、手動での塗
布により、例えば指の爪にマニキュアを塗布するのと同じようにして柔らかいアプリケー
ターブラシで歯にペイントするすることによって、歯科医の介入または技術的な操作を必
要とすることなく被験者の歯に塗布される。使用者によって塗布し、溶媒を蒸発または溶
解させることにより、歯の上に粘着性の自然な外観の白色コーティングが残る。様々な実
施態様において、歯のエナメル質に塗布した歯のホワイトニング組成物の層は、歯のエナ
メル質には強く接着するが使用者に不快感を与えるような許容できない味または質感を歯
の上に付与する成分を含まない。本組成物は、歯のエナメル質への十分な接着力を有して
おり、塗布後に口内で溶媒が蒸発または溶解することにより1分で硬いホワイトニング組
成物のコーティングが形態され、そのコーティングが塗布された歯のエナメル質に安全に
付着すれば、塗布されたコーティングが通常唇および舌によってかけられる力や、加えて
通常の咀嚼の際に受ける力に耐えることができる塗布されたホワイトニング組成物を歯の
上に残存させることが可能である。塗布されたペイントオン用ホワイトニング組成物の層
が所定位置に存在する間は、使用者は咀嚼を控えることになる。本ホワイトニング組成物
は、ブラッシングまたはアルコール性の口内洗浄剤でのリンスなどの標準的な口内衛生手
段を用いることによって、必要があればいつでも自由に除去することができる。
方法
[00080]一実施態様において、本発明は、ホワイトニング剤、および、疎水性ポリマー
キャリアー、好ましくはシリコーン系感圧接着剤、および、接着促進剤、好ましくはプラ
スチゲルを含む歯のホワイトニング組成物を用いた、人間またはその他の被検動物の口腔
内における歯の表面のホワイトニング方法を提供する。
[00081]本方法は、本組成物を歯の表面と接触させることを含む。このような接触は、
歯のホワイトニングが満足できる程度に達成されるのに十分な時間継続される。従って、
このような接触は、少なくとも部分的に歯をホワイトニングするのに十分な期間継続する
。これは、1分〜2時間、またはそれより長い期間であってよい。所定の実施態様におい
て、このような接触は、1分〜5分、1分〜45分、5分〜45分、または、5分〜30
分の期間である。
[00082]実質的に非水性の歯のホワイトニング組成物は、処理時間中に口腔内で著しく
希釈されたり洗い流されたりしないためより長期間にわたり効果的がある。
[00083]本発明のその他の実施態様において、人間またはその他の被検動物の口腔中で
歯の表面をホワイトニングする方法が提供され、ここで本方法は、これまでに述べられた
ようにして液状の歯のホワイトニング組成物を製造することを含む。本組成物は、1日あ
たり1分または数分、ホワイトニングしようとする歯の表面に塗布される。続いてこのよ
うな塗布を数日間繰り返して、歯に複数回の用量のホワイトニング剤を晒すことにより、
歯の表面をホワイトニングする。
[00084]本発明の液状のホワイトニング組成物は、ミキサーが備えられたステンレス鋼
タンクのような適切な容器中で組成物の成分を添加してそれらを混合することによって製
造してもよい。液状のホワイトニング組成物の製造において、上記成分は、以下の順番、
すなわち液状の無水シリコーンベースの感圧性ポリマー(疎水性ポリマーキャリアー)、
過酸化物ホワイトニング剤、接着促進剤、および、あらゆる望ましい香料または甘味料の
順でミキサーに添加することが有利である。続いてこれらの成分を混合して、均一な分散
液/溶液を形成する。
[00085]これらに限定されないが、以下の実施例によって本発明を説明する。
[00086]実施例1〜5および比較例1および2
[00087]実施例1〜5について以下の表1に列挙した成分を用いて一連のペイントオン
用の液状ホワイトニング組成物を製造した。これらの組成物において、疎水性シリコーン
系ポリマーキャリアーに過酸化水素水溶液(Hの35質量%水溶液として)を包含
させた。
[00088]感圧接着剤BIO−PSAとクロスポビドン(存在する場合)とを真空中で高
速で10分間混合することによってこれら実施例のホワイトニング組成物を製造した。過
酸化水素と甘味料を添加し、真空中で10分混合し、続いてプラスチゲル5接着促進剤(
存在する場合)、および、風味相乗剤、および、サッカリンナトリウム(存在する場合)
を添加し、この混合物をさらに10分混合した。
[00089]さらに表1に、BIO−PSA接着剤を含まないが、過酸化水素、風味相乗剤
およびサッカリンナトリウムと共にプラスチゲル5およびクロスポビドンを含む比較例1
の組成物も示す。
過酸化物の安定性
[00090]これらの実施例の組成物は、過酸化水素に関して安定であることがわかった。
例えば実施例1の組成物を、105°Fの温度で8週間保持することによって促進老化試
験で試験した。この組成物は物理的に安定であり、最初の過酸化物レベルの90質量%よ
り多くを保持していた。この組成物は優れた粘稠度を有し、はけ塗りすることにより簡単
に歯に塗布することができた。
過酸化物の保持
[00091]実施例の組成物のうちいくつか、特に実施例1〜3および比較例1を人間の抜
かれた歯にフィルムとして適用した場合のインビトロでの保持を超音波モデルを用いて測
定した。追加の比較例2として、フィルム形成性ポリマーを含まない水性過酸化水素組成
物をコントロール組成物として用い、これを比較例2と表示した。実施例1〜3および比
較例1および2について、表3に過酸化物の保持率%と時間との関係を示した。
[00092]フィルム形成性ポリマー(プラスチゲル5)を含む比較例1の組成物は、比較
例2のコントロール組成物Cと比較して過酸化物保持率の増加を示したように見える。実
施例1〜3の組成物において、比較例1の組成物と比較しても過酸化物の保持率は増加し
、これは、本組成物にシリコーン系感圧接着剤(BIO−PSA)が添加されたためであ
る。実施例1〜3において接着剤として作用する疎水性ポリマーの組成物中の総量が10
質量%を超えて増加したため、過酸化物の保持率も増加した。
[00093]組成物の粘度を調節して接着促進剤として作用させるため、上記実施例のうち
いくつかの組成物にクロスポビドンを包含させたところ、歯の表面へのフィルムの付着が
強化された。
ホワイトニングの有効性
[00094]実施例1ならびに比較例1および2の組成物をインビトロでのホワイトニング
有効性試験で試験した。表2にその結果を示す。
[00095]合計で8個のウシのエナメル質のブロック(各セルごとに4個)が収容できる
ように設計されたフローセルの対を2連で用いて、インビトロでのホワイトニング有効性
を決定した。ウシのエナメル質のブロックを得て、インディアナ大学(Indiana Universi
ty, インディアナ州インディアナポリス)により開発された確立された色付け法を用いて
新たに着色した。次に表面の全ての着色をプロフィーペースト(prophylaxis paste)で
除去した。最初のL,aおよびb値(CIE LAB)に基づいて比色計(ミノルタCR-32
1)を用いた実験の前に、初期に設定されたL,aおよびbをできる限り厳密に合
わせた。これらの初期値は、一般的にはL=25.00、a=3.00、および、b
=5.00〜L=35.00、a=5.00、および、b=7.00である。ウ
シのエナメル質のブロックの表面上のわずかに異なる位置でL,a,b値を4回測定した
。人間の唾液を模擬するために、人間の唾液に見出されるレベルに典型的なレベルで唾液
中に一般的に存在する塩分を含む37℃に維持された人工唾液緩衝溶液を製造した。フロ
ーセル中にウシのエナメル質のブロックを置き、ブラシを用いて上記組成物を均一に塗布
し、塗布された製品の量を容器の質量の差を用いて決定した。歯の上を流れる流速は0.
6ml/分で30分間であった。最初および最後の比色計の測定値の平均を用いて、式:
式:ΔE=[(ΔL)+(Δa)+(Δb)1/2に従ってΔEを計算した。こ
の工程を繰り返し、合計で30分間の処理を8回行った。スチューデント検定(95%の
信頼水準)を用いて統計学的に異常値を除いた後、報告された最後のΔEを全ての観察の
平均とした。
[00096]表2の結果から、実施例1について、ホワイトニング有効性が比較例1および
2と比較して有意に増加したことが示された。具体的に言えば、実施例1は、比較例1と
比較して有意に増加したホワイトニング有効性を示し、この増加は、プラスチゲルに添加
されたBIO−PSA接着剤による歯の表面上での保持率の増加に起因すると考えられる
Figure 2015155437
Figure 2015155437
Figure 2015155437

Claims (15)

  1. 歯の表面をホワイトニングするための歯のホワイトニング組成物であって、該組成物は

    a)水性過酸化物を含むホワイトニング剤、
    b)歯の表面に歯のホワイトニング組成物を接着させるための、シリコーン感圧接着剤
    である疎水性ポリマーキャリアー、および、
    c)プラスチゲルを含む少なくとも1種の接着促進剤、
    を含む、上記組成物。
  2. 前記シリコーン感圧接着剤は、前記組成物の5〜50質量%を構成し、前記プラスチゲ
    ルは、前記組成物の30〜60質量%を構成する、請求項1に記載の組成物。
  3. 接着促進剤としてクロスポビドンをさらに含む、請求項1に記載の組成物。
  4. 前記組成物は、10〜20質量%の前記クロスポビドンを含む、請求項3に記載の組成
    物。
  5. 前記ホワイトニング組成物は、0.1〜50質量%の前記水性過酸化物を含む、請求項
    1に記載の組成物。
  6. 前記水性過酸化物は、過酸化水素を含む、請求項1に記載の組成物。
  7. 前記過酸化水素は、0.01〜17.5質量%の過酸化水素の量で存在する、請求項6に
    記載の組成物。
  8. 前記過酸化水素は、3〜10質量%の過酸化水素の量で存在する、請求項7に記載の組
    成物。
  9. 前記ホワイトニング組成物は、ブルックフィールド粘度計で、25℃で、スピンドルE
    を用いて測定した場合、10,000〜900,000cpsの粘度を有する、請求項1
    に記載の組成物。
  10. 前記ホワイトニング組成物は、以下の成分:界面活性剤、矯味矯臭剤、知覚鈍麻剤、抗
    菌剤、齲歯予防薬、および、抗歯石剤の1種またはそれより多くをさらに含む、請求項1
    に記載の組成物。
  11. 前記ホワイトニング組成物は、
    5〜50質量%のシリコーン感圧接着剤;
    0.1〜50質量%の水性過酸化物;
    30〜60質量%のプラスチゲル接着促進剤;および、
    0〜1質量%の矯味矯臭剤および甘味剤のうち少なくとも1種
    を含む、請求項1に記載の組成物。
  12. 哺乳動物の口腔内で歯の表面をホワイトニングする方法であって、該方法は:
    a)ホワイトニングしようとする歯の表面に請求項1に記載の歯のホワイトニング組成
    物を1日数分間適用すること;および、
    b)(a)を数日間繰り返すことにより歯をホワイトニングすること、
    を含む、上記方法。
  13. 哺乳動物において歯をホワイトニングする方法であって、該方法は、水性過酸化物を含
    むホワイトニング剤、歯の表面に歯のホワイトニング組成物を接着させるためのシリコー
    ン感圧接着剤である疎水性ポリマーキャリアー、および、プラスチゲルを含む少なくとも
    1種の接着促進剤の混合物を含む歯のホワイトニング組成物を、歯に適用することを含む
    、上記方法。
  14. 前記適用は、歯のホワイトニング組成物を含むフィルムを歯の表面と接触させることに
    よって達成される、請求項13に記載の方法。
  15. 前記適用は、液状の前記歯のホワイトニング組成物を歯の表面と接触させることによっ
    て達成される、請求項13に記載の方法。
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