JP2015154432A - 無線基地局および通信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】
基地局における待受可能端末数または通話可能端末数を超える端末が存在する場合、端末が携帯電話サービスを享受できない状態が発生する。
【解決手段】
基地局における待受可能端末数または通話可能台数が超過する前に、待受端末に対し段階的に周辺基地局へのリダイレクト指示を発行する。その際、より通話品質に影響を及ぼさないように、自基地局で頻繁にサービスを享受しているユーザではなく、比較的サービスを利用していない端末を選択し、優先的にリダイレクトさせる。
【選択図】 図1
基地局における待受可能端末数または通話可能端末数を超える端末が存在する場合、端末が携帯電話サービスを享受できない状態が発生する。
【解決手段】
基地局における待受可能端末数または通話可能台数が超過する前に、待受端末に対し段階的に周辺基地局へのリダイレクト指示を発行する。その際、より通話品質に影響を及ぼさないように、自基地局で頻繁にサービスを享受しているユーザではなく、比較的サービスを利用していない端末を選択し、優先的にリダイレクトさせる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、移動体無線通信技術に関し、特に、移動体無線通信システムにおける端末待ち受け処理に関する。
現在の移動体通信システムは、人々の居住エリアを広くカバーし、公共性の高いインフラシステムとして普及している。しかし基地局1台でサービスできる移動体端末の数は有限である。そのため、人口密集地で基地局のサービス可能な台数以上の移動体端末が存在した場合、当該移動体端末はサービスを享受できない場合があった。上記状況の解消のため、移動体端末をすべて収容すべく基地局の増設が取り組まれているが、基地局設置コストの高さ、基地局設置場所の選定のための人口密集地の特定や、基地局設置場所の確保などで、なかなか進まない現実がある。
また、基地局の物理的な増設ではなく、既存基地局に対する設定で、このサービス不可状況を改善する試みもなされている。たとえばその基地局には特定の端末しかサービスを許容しない規制リストの設定を行ったり(図2)、基地局の電界強度を自動的に変化させ、自基地局のカバーエリアを縮小し、端末に周辺基地局でのサービス享受を促す(図3)、といった試みがなされている。
一方で、携帯電話基地局の標準仕様である非特許文献1に記載されているように、3GPP2に準拠する基地局は、Service Redirectionという機能を具備している。このService Redirectionは基地局のメンテナンスを実施する場合など、一時的に基地局配下から別の基地局へ端末をリダイレクトさせる目的で規定されている。
このリダイレクト指示(Service Redirection message)を端末が受信すると、端末はService Redirection messageの中で指定された条件にあう基地局をサーチし、見つかった基地局配下での待ち受けを試みる。つまり、サービス停止が予定されている基地局から、Service Redirect messageを使用して端末を周辺基地局にリダイレクトさせることで、基地局でサービス停止が起きる前に他の基地局でサービスを可能とし、端末から見たサービス停止状態の期間を解消または低減することが可能である。
図5に、移動体端末(以下、"端末"とする)がある基地局エリア内に進入し、位置登録を行う流れを示す。位置登録には、携帯電話基地局の標準仕様である非特許文献1に記載されているように、複数の種別があり、電源を入れた場合(PowerUp)、エリアに進入した場合(Zone-Based)、一定時間が経過した場合(Timer-Based)などが用意されており、それぞれの理由により適切な種別で位置登録が基地局に送信される。
端末101は、基地局201のエリア内に進入すると、まず(1)位置登録(Zone-Based)要求を基地局201へ送信する。基地局201は、自エリア内で位置登録して端末101を在圏させるリソースがあれば、上位サーバ301に対して端末101の(2)位置登録(Zone-Based)要求を送信する。上位サーバ301にて端末101の位置登録が可能であれば、(3)位置登録許可が基地局201に送信され、それを受けて基地局201は端末101へ(4)位置登録許可を送信する。
また、端末102が、基地局201のエリア内に進入すると、まず(5)位置登録(Zone-Based)要求を基地局201へ送信する。基地局201は、自エリア内で位置登録不可能であるときは、(5)位置登録要求に対する応答として(6)位置登録拒否を端末102へ送信する。また、基地局のサービス停止等の場合は、(7)リダイレクト指示を送信する。
図6に、基地局からリダイレクト指示(Service Redirect Message)を送信する流れを示す。基地局201に待ち受けている端末101が、基地局201からリダイレクト指示を受信する。端末101はリダイレクト指示に従って周辺基地局をサーチし、基地局202を見つけた場合、端末101は基地局202へ位置登録(Zone-Based)要求を送信する。基地局202でこの位置登録要求が受け入れられれば、端末101は基地局202のエリアでサービスを享受することが可能となる。
上記のようにして、基地局202で端末101が待ち受け状態に入る。待ち受け状態にあるときは、端末101は一定間隔で位置登録(Timer-Based)を基地局202に送信する。これは端末の在圏状態を基地局に通知する目的で行われる。
3GPP2 C.S0005-E v3.0「Upper Layer (Layer 3) Signaling Standard for cdma2000 Spread Spectrum Systems」、June 2011
図2の規制リストの設定では、許可した端末のみがアクセスできるだけで、許可した端末がいない場合は基地局のリソースが浮いた状態となり、リソースの無駄が生じてしまうという課題がある。また、図3の電界強度を変化させる方式では、カバーエリアを小さくすることで待ち受けている端末台数を削減することが可能となるが、通話している端末に対しても同様に電界強度が弱くなるため、基地局のエリア境界に在圏している端末には特に、品質劣化につながってしまうという課題もある(図4)。また、基地局における通話可能台数を超える端末が存在するエリアで、基地局の通話可能台数を超えた端末が通話しようとすると、当該端末が携帯電話サービスを享受できない状態が発生してしまうという課題もある(図7)。
本発明は、上述した課題の少なくとも一つを解決するために、複数の移動体端末にサービスを提供する無線基地局であって、移動体端末と通信する無線通信部と、移動体端末の状態を管理する制御部とを備え、無線通信部が移動体端末から位置登録要求を受信すると、制御部は、待受け端末数または通話端末数が所定の閾値に達した否かを判断し、所定の閾値に達した場合に、リダイレクトさせる移動体端末台数を決定してリダイレクト指示を発行する無線基地局、または当該無線基地局を含む通信システムを提供する。
本発明によれば、少なくとも以下いずれかの効果を奏する。
本発明は、基地局自身は端末を選択せずに受け入れ、条件に応じて受け入れを拒否(リダイレクト)するため、あらかじめ規定された端末のみを受け入れその他の端末は無条件に拒否するアクセス規制リスト設定よりも空きリソースが発生しにくく、リソースを有効活用できることができる。
また、待ち受け端末に対してのみリダイレクト指示を送信することから、通話中端末に対しても通話品質劣化を引き起こさずに対策することができる。
また、リダイレクト指示を発行する在圏端末数に複数の閾値を設けることで、リダイレクトする端末数を調整し、リダイレクト先である周辺基地局にバースト的に端末が流入することを防ぐことが可能となる。
また、リダイレクト候補を選択する機能を持つことで、自基地局でサービスを頻繁に使用する端末はリダイレクトさせず、サービス使用頻度が少ない端末を優先的にリダイレクトすることが可能となる。これにより、リダイレクト中の基地局サーチによるサービス不可時間が発生していることを、なるべくユーザに感じさせないことが可能になる。
また、待ち受け端末に対してのみリダイレクト指示を送信することから、通話中端末に対しても通話品質劣化を引き起こさずに対策することができる。
また、リダイレクト指示を発行する在圏端末数に複数の閾値を設けることで、リダイレクトする端末数を調整し、リダイレクト先である周辺基地局にバースト的に端末が流入することを防ぐことが可能となる。
また、リダイレクト候補を選択する機能を持つことで、自基地局でサービスを頻繁に使用する端末はリダイレクトさせず、サービス使用頻度が少ない端末を優先的にリダイレクトすることが可能となる。これにより、リダイレクト中の基地局サーチによるサービス不可時間が発生していることを、なるべくユーザに感じさせないことが可能になる。
図1は、本実施形態の移動体通信システムの構成例を示す図である。基地局201〜204、端末101〜132、上位サーバ301で構成される。基地局201〜204は、移動体端末である端末101〜132にサービスを提供する無線基地局であり、図1では、基地局201のエリア内に端末101〜132が在圏していることを示している。また、基地局201〜204はそれぞれ上位サーバ301と接続されており、上位サーバ301では、基地局201〜204の運用状態を監視している。
本実施形態では、自基地局で通話可能な端末数または待ち受け可能な端末数が一定の閾値に達した際に、基地局は端末に対してリダイレクト指示(Service Redirection message)を送信する。これにより基地局は端末に対して周辺基地局へのリダイレクトを促し、自基地局で待ち受け中の端末台数を減らすとともに、端末には他の周辺基地局で継続的なサービス提供を促す。
このときのリダイレクト指示を送信するタイミングを閾値によって設定する。閾値は、待ち受けている端末数に応じて複数設け、段階的にリダイレクト対象端末の数を変更させてもよい。同様に、同時通話可能数に応じて複数設け、段階的にリダイレクト対象端末の数を変更させてもよい。
また、その閾値に達した際に、上位サーバに通知してもよい。上位サーバは周辺基地局を含む複数の基地局を管理している。ある基地局から通知があったときに、上位サーバが周辺基地局に対し出力を増加させて周辺基地局のエリア拡大を促してもよい。周辺基地局のエリアが拡大することで、リダイレクトされた端末が周辺基地局のエリア内へ取り込みやすくすることが可能となる。
また、基地局ではリダイレクトさせる端末を全部選択または一部選択して、リダイレクト指示を送信してもよい。まず基地局では、待ち受けた端末の各種情報をリスト化する。リストの内容としては、例えば、端末識別情報、過去に自基地局内に在圏した回数、在圏してからの経過時間、呼処理数を記録しておく。リスト内容を元に、過去に在圏した回数が少ないものからリダイレクト候補としたり、在圏してからの経過時間が短いものからリダイレクト候補として選択する。これにより、あまり携帯電話を使用していないユーザや、エリア内に留まらず短時間に通過するユーザを選択的にリダイレクトさせ、携帯電話をより多く使用している端末を自基地局の収容対象として優先させる。
図11は、基地局201〜204の構成例を示す図である。端末101〜132と通信するための信号を発射するアンテナ部401と、送信信号を制御する無線送信部402、および受信信号を制御する無線受信部403をもつ。また、送受信された信号の処理を行う通信制御部404と、送信する電力を計算し無線送信部に指示する電力制御部405をもつ。また、位置登録に関する処理を行う待受制御部406と、自基地局で待受状態に遷移した端末情報を保管するための端末情報テーブル1000を記憶する端末情報記憶部408があり、待受制御部406および呼処理制御部407で処理した端末情報は端末情報記憶部408に蓄積される。呼処理制御部407は、ある端末から呼処理要求が発生した際に、その端末が端末情報記憶部408にて待受状態にあるかどうかを確認し、待受状態にある場合のみ呼処理を許容し呼処理のための通信を通信制御部404へ要求する。
図8、図9は、本実施形態における基地局201の処理フローチャートの例を示す図である。図8は、基地局201が端末から位置登録要求を受けたときに、リダイレクトが必要か否かを判断する処理フローであり、図9は、リダイレクト対象とする端末を選定する処理フローである。
基地局201が、電源を入れたり新たにエリアに進入した端末から位置登録要求(Timer-Based以外)を受信する(ステップ801)。
これを受けて、まず自基地局のリソースの空き状況をチェックし、待ち受け可能かどうか(待受可能数が上限に達していないか)を判定する(ステップ802)。
上限に達しており待ち受け不可である場合は、リダイレクト対象を位置登録要求してきた端末1台とし(ステップ803)、当該端末に対してリダイレクト指示を発行する(ステップ813、図9)。
ステップ802において待受可能数が上限に達しておらず、待ち受けが可能であった場合は、上位サーバ301に位置登録要求を転送する(ステップ804)。上位サーバ301からの応答で位置登録が拒否された場合についても(ステップ805の拒否)、リダイレクト対象を位置登録要求してきた端末1台とし(ステップ806)、当該端末に対してリダイレクト指示を発行する(ステップ813、図9)。
上位サーバ301からの応答で位置登録が許可された場合は(ステップ805の許可)、位置登録要求してきた端末を含む待受端末数が、自基地局の待ち受け可能端末数の閾値(A%)以上となったかを確認する(ステップ807)。
待受端末数が待ち受け可能端末数の閾値以上となった場合は(ステップ807のYes)、A’台の待ち受け端末に対してリダイレクト指示を行うこととし(ステップ808)、リダイレクト対象とするA’台の端末を特定してリダイレクト処理を行う(ステップ813、図9)。
待受端末数が待ち受け可能端末数の閾値(A%)未満である場合は(ステップ807のNo)、現在通話中の端末数が、自基地局の最大同時通話数の閾値(B%)以上であるかを確認する(ステップ809)。
現在通話中の端末数が最大同時通話数の閾値(B%)以上である場合は(ステップ809のYes)、B’台の待ち受け端末に対してリダイレクト指示を行うこととし(ステップ810)、リダイレクト対象とするB’台の端末を特定してリダイレクト処理を行う(ステップ813、図9)。
現在通話中の端末数が最大同時通話数の閾値(B%)未満である場合は(ステップ809のNo)、さらにもう一つの閾値(C%、ただしC<B)を用いて、現在通話中の端末数が、自基地局の最大同時通話数の閾値(C%)以上であるかを確認する(ステップ811)。
現在通話中の端末数が最大同時通話数の閾値(C%)以上である場合は(ステップ810のYes)、C’台の待ち受け端末に対してリダイレクト指示を行うこととし(ステップ812)、リダイレクト対象とするC’台の端末を特定してリダイレクト処理を行う(ステップ813、図9)。
現在通話中の端末数が最大同時通話数の閾値(C%)未満である場合は(ステップ810のNo)、位置登録要求してきた端末に対して位置登録許可を送信し(ステップ815)、端末情報テーブル1000に端末情報を記録し(ステップ816)、位置登録回数をインクリメントし(ステップ817)、新たな端末からの位置登録要求受信待ちの状態に戻る(ステップ818)。
図10は、端末情報テーブル1000の例を示す図である。端末情報テーブル1000は、端末識別番号1001、端末が待受け状態にあるか否かを示す待受状態1002、端末が通話中であるか否かを示す呼処理状態1003、端末が位置登録した日時を示す位置登録日時1004、端末の位置登録回数を示す位置登録回数1005、端末が通話した回数を示す呼処理回数1006から構成される。
ステップ815において基地局201が端末101から受信した位置登録要求(Timer-Based以外)に対して位置登録許可を応答すると、ステップ816において位置登録を許可した端末の端末識別番号をキーにして端末情報テーブル1000を検索し、すでに端末情報テーブル1000内に端末識別番号が存在した場合は、「待受状態1002=TRUE」「呼処理状態1003=FALSE」「位置登録日時1004=現在日時」と上書きする。また、ステップ817において、「位置登録回数1005」を1つインクリメントする。端末情報テーブル1000に端末識別番号が存在しなかった場合は、テーブルに対して当該端末識別番号のレコードを追加し、各々の値は同様に上書き、インクリメントを行う。
また、図8の処理フローとは別に、基地局201が端末101の通話処理などの呼処理を行った場合は、端末情報テーブル1000内の「呼処理状態1003=TRUE」に設定し、「呼処理回数1006」を1つインクリメントする。呼処理が終わると再度「呼処理状態1003=FALSE」に設定する。
図9は、図8のステップ813に相当し、基地局がリダイレクト対象とする端末を選定し、リダイレクトを発行する処理フローチャートの例を示す図である。
ステップ813でリダイレクト処理を行うことが決定すると、基地局201はリダイレクト処理を開始し(ステップ901)、リダイレクト対象とする端末が決定しているか確認する(ステップ902)。
ステップ803やステップ806のように、リダイレクト対象を位置登録要求してきた端末1台とすることが決定している場合は(ステップ902のYes)、当該端末に対してリダイレクトを発行し(ステップ910)、リダイレクト台数が規定台数(1台)に達しているため(ステップ911のYes)、リダイレクト処理を完了する(ステップ912)。
ステップ808やステップ810やステップ812のように、リダイレクト対象とする端末の台数(A’台、B’台、C’台)は決まっているが、どの端末をリダイレクト対象とするかは決まっていない場合は(ステップ902のNo)、端末情報テーブル1000を参照してリダイレクト対象とする端末を決定する。
端末情報テーブル1000から、「待受状態1002」を参照して現在待ち受け状態である端末群を抽出する(ステップ903)。なお、ステップ801で位置登録要求してきた端末の情報はまだ待ち受け状態ではないため、ステップ903で抽出されることはない。
抽出した端末群から端末情報テーブル1000内の「呼処理状態1003」を参照して通話していない端末を抽出し、サービスを利用していない端末を対象として絞り込む(ステップ904)。
次に、端末情報テーブル1000の「位置登録日時1004」を参照し、現在時刻から任意に設定可能であるa分以内の端末を抽出することで、基地局201で待ち受けてから時間があまり経過していない端末を選び出す(ステップ905)。
続いて、繰り返しの処理用にaの値を任意に設定可能xだけ加算し、新たにaを設定しておく(ステップ906)。
さらに、端末情報テーブル1000の「位置登録回数1005」が最も少ない端末を抽出することで、自基地局での滞在期間が短いと思われる通りすがりの端末を抽出する(ステップ907)。
続いて、ステップ907で抽出した端末台数がリダイレクト設定台数より多いか否か確認する(ステップ908)。なお、ここでいうリダイレクト設定台数とは、ステップ908の初回実行時においては、図8のステップ808,810,812で決定したA’台,B’台,C’台のことであり、ステップ908の初回実行時以外(ステップ911でNoとなった場合)においては、上記のA’台,B’台,C’台から既にリダイレクトを発行した端末台数を減算した台数のことである。
ステップ908で抽出した端末台数がリダイレクト設定台数より多くない場合は(ステップ908のNo)、抽出した端末に対してリダイレクトを発行する(ステップ910)。
一方、ステップ908で抽出した端末台数がリダイレクト設定台数より多い場合は(ステップ908のYes)、端末情報テーブル1000の「呼処理回数1006」が少ない端末から順にリダイレクト設定台数分の端末を抽出することで、自基地局ではサービスを使用しない可能性が高い端末をリダイレクト対象として抽出し(ステップ909)、抽出した端末に対してリダイレクトを発行する(ステップ910)。
続いて、これまでにリダイレクトを発行した端末の台数が規定台数に達したか否かを確認する(ステップ911)。ここでいう規定台数とは、図8のステップ803,806であれば1台であるし、ステップ808,810,812であればそれぞれA’台,B’台,C’台である。
ステップ911で規定台数に達していない場合は(ステップ911のNo)、再度ステップ903以降の処理を行い、新たにリダイレクト対象とする端末を抽出し、リダイレクト台数が規定台数に達するまで繰り返す。なお、当然のことながら、再度ステップ903以降の処理を行う際は、すでにリダイレクト処理が行われている端末は端末情報テーブル1000の待受状態1002がFALSEに設定されているため、リダイレクト対象からは除かれる。
ステップ911で規定台数に達すると(ステップ911のYes)、リダイレクト処理は完了する(ステップ912)。
再び、図8に戻る。リダイレクト処理(ステップ813、図9)が完了すると、ステップ801で位置登録要求してきた端末がリダイレクト対象となった否か確認し(ステップ814)、リダイレクト対象でなかった場合はステップ815以降を実行し、リダイレクト対象であった場合は、ステップ818に遷移する。
続いて、図8、図9で説明した処理について、具体例を用いながら説明する。一例として基地局201にて待受け可能な端末数を50、同時通話可能な端末数を5と設定されているとする。また、基地局201の待受制御部406にはあらかじめ、図8のステップ807〜ステップ812の処理として、次のようなアルゴリズムが設定されているものとする。
(1)待受け可能な端末数の90%以上となった場合に、待受け端末数の10%にリダイレクト指示を行う(図8のステップ807、808)。
(2)同時通話可能端末数の80%以上となった場合に、待受け端末数の50%にリダイレクト指示を行う(図8のステップ809、810)。
(3)同時通話可能端末数の50%以上となった場合に、待受け可能端末数の80%になるまで、リダイレクト指示を行う(図8のステップ811、812)。
(1)待受け可能な端末数の90%以上となった場合に、待受け端末数の10%にリダイレクト指示を行う(図8のステップ807、808)。
(2)同時通話可能端末数の80%以上となった場合に、待受け端末数の50%にリダイレクト指示を行う(図8のステップ809、810)。
(3)同時通話可能端末数の50%以上となった場合に、待受け可能端末数の80%になるまで、リダイレクト指示を行う(図8のステップ811、812)。
また、基地局201のエリア内に進入し位置登録を行い待受け状態になることができる端末を、端末101〜端末150とする。基地局201に待受け端末がいない状態で、ステップ801で、端末101が基地局201のエリア内に進入し、位置登録を行う。端末101が送信した位置登録信号は、基地局201のアンテナ部401で検知し、無線受信部403で復調し、通信制御部404で信号が位置登録であることを確認する。位置登録と判明した信号は待受制御部406へ渡される。待受制御部406は位置登録の種別がTimer-Based以外の場合は、ステップ802,804,805の処理を行った後、ステップ807,809,811として上記(1)〜(3)に示すアルゴリズムにて判定を行い、ステップ815〜817を実行することで端末101を許容する。
なお、Timer-Basedの位置登録要求の場合は無条件で許容する。Timer-Basedの位置登録は、新規にエリアに登場した端末の登録ではなく、すでにエリア内にいる待受中の端末であるため、判定から除外する。ステップ804では、端末101の位置登録要求(Timer-Based以外)を上位サーバ301へ送信するため、通信制御部404を介して有線通信部409へ位置登録要求を伝達し、有線通信部409から外部回線を経由して上位サーバ301へ位置登録要求を伝達する。上位サーバ301から位置登録許容または拒否の応答が有線通信部409に送信されると、受信した有線通信部409は通信制御部404へ伝達する。通信制御部404が位置登録に対する応答であることを判断し、待受制御部406へ伝達する。ステップ805において、待受制御部406は、受信した応答が位置登録許容であれば、ステップ807,809,811の判断を行った後に、ステップ815で端末101に対する位置登録許容を端末101へ送信し、ステップ816で端末情報記憶部408へ端末情報を登録する。ステップ815においては、位置登録許容を端末101へ送信するため、待受制御部406は通信制御部404、無線送信部402およびアンテナ部401を介して端末101へ信号を送信する。
同様にして、基地局201で端末102〜144が位置登録を行い、待受状態で存在するものとする。簡略化のため、このとき、基地局201で待受け状態の端末では一切通話は行っていないこととする。
ここで、44台の端末が待受状態にある基地局201のエリア内に、新たに端末145が進入し、位置登録要求を行う(ステップ801)。位置登録要求がアンテナ部401から待受制御部406へ伝達される経緯は上記と同様である。ステップ802,804,805の処理を経て、待受制御部406ではステップ807として上記(1)のアルゴリズムにて判定を行う。このケースでは、端末145が新たに位置登録要求してきたことにより、基地局201で待受けている端末は端末101〜145の45台となり、(1)の設定、待受け可能端末数50×90%=45台に到達する。
これにより、ステップ808において、基地局201は待受け端末数の10%、45台×10%=4.5台≒5台に対して、リダイレクト処理を行うことを決定する。待受制御部406が図9の処理フローを実行した結果、仮にこのリダイレクト対象の5台の端末が端末111、112、113、114、115になったとする。待受制御部406はリダイレクト指示を端末111〜115に発行するため、通信制御部404へService Redirection messageを送信する。これを無線送信部402で変調し、アンテナ部401から端末111〜115へ送信する。この5台はいずれもリダイレクトに成功したとすれば、基地局201には40台の端末が待受ける状態となる。
以下、同様にして上記(1)〜(3)のアルゴリズムに着目した部分の例を説明。次に、基地局201で待受けている40台のうち、3台が通話状態となった場合、(3)の設定、通話可能端末数5×50%=2.5台に到達する。これにより、基地局201は待受け可能端末数の80%、50×80%=40台になるまでリダイレクト指示を発行することになるが、待受け端末はすでに40台であるため、リダイレクト指示を新たに発行しない。
次に基地局201で待受けている40台のうち、4台が通話状態となった場合、(2)の設定、通話可能端末数5×80%=4台に到達する。これにより、基地局201は待受け端末数の50%、40×50%=20台にリダイレクト指示を発行する。この20台はいずれもリダイレクトに成功したとすれば、基地局201には40−20=20台の端末が待受ける状態となる。
上記のように、徐々に基地局201から端末数を減らすことにより、基地局201で同時通話可能数が上限に達することをあらかじめ防ぐ。このことにより、リダイレクトした端末は、リダイレクト先で継続してサービスを享受できる。
ステップ808,810,812でリダイレクトさせる端末の台数が決定すると、本実施形態においては、図9の処理フローに従ってリダイレクトさせる待受端末を選択する。待受端末の選択方法は、乱数による選択、または、基地局で保持している待受端末情報をもとに識別番号順、位置登録順、位置登録回数順、呼処理回数順の各アルゴリズムで選択することも可能である。
しかし、すでに基地局201で待ち受け状態にある端末をリダイレクトさせるということは、電波環境的には劣化するエリアへの移動となる。そのため、リダイレクトさせる候補としては、あまり呼処理しない端末や比較的短時間で移動する端末を選択すると、端末を使用しているユーザは環境劣化の影響が小さいと考えることができる。
したがって、リダイレクトさせる基地局201で長期間待ち受け状態にある端末103と、通りすがりの端末104を比較すると、リダイレクトさせる候補としては、短期間で基地局201のエリアからいなくなる端末104の方をリダイレクト候補とし、いずれも長期間待ち受け状態にある端末105と端末106を比較する場合は、呼処理回数の少ない端末をリダイレクト候補とすると、無作為にリダイレクトさせるよりも、環境劣化の影響を小さくさせることが可能である。
このため、図9のフローでは、ステップ903において図10に示した端末情報テーブル1000より、まず現在待ち受けている端末を「待受状態1002=TRUE」の条件で抽出する。ステップ904では、抽出した端末群から「呼処理状態1003=FALSE」の端末を抽出し、現在通話している端末をリダイレクト対象から排除する。次に、ステップ905で「位置登録日時1004が現在時刻からa分以内」の端末を抽出して、基地局201で待ち受けてから時間があまり経過していない端末を選び出す。さらに「位置登録回数1005が最も少ない」端末(ステップ907)、「呼処理回数1006が少ない」端末(ステップ909)を抽出し、サービスを利用する頻度が低い端末を選び出す。もし、a分以内に位置登録した端末数がリダイレクト台数に達しなかった場合は、可変に設定できるxをaに加算して(ステップ906)、再度リダイレクト台数に達するまで端末を抽出する。
また、図12の構成例が示すように、基地局201が端末に対してリダイレクト指示を送信したことを、基地局201は上位サーバ301へ通知(情報通知)し、上位サーバ301がそれをトリガに周辺基地局202へ出力増大を指示(電力指示)するアクションを起こしてもよい。これにより、基地局202のエリアが拡大するため、基地局201からリダイレクトされた端末が、基地局202への進入を容易にすることが可能となる。
図14は、上位サーバ301が周辺基地局に対して電力増加指示を行う処理シーケンスの例を示す図である。また、図13は、上位サーバの構成例を示す図である。
上位サーバ301には、あらかじめ基地局毎の位置情報(経度、緯度の情報等)が、基地局位置情報記憶部505に格納されているものとする。図14において、基地局201が端末へリダイレクトを発行すると(ステップ1401)、自身の基地局IDを含むリダイレクト処理開始通知を上位サーバ301へ送信する(ステップ1402)。上位サーバ301が、基地局201のリダイレクト処理開始通知を外部通信部501で検知すると、通知受信部503で受信した内容を解析する。通知内容がリダイレクト処理開始通知と判断されると、位置情報管理制御部504が、リダイレクト処理開始通知を送信した基地局201の周辺基地局202、203、204を、基地局位置情報記憶部505の内容から特定する(ステップ1403)。具体的には、例えば基地局位置情報記憶部505に記憶された基地局毎の経度/緯度の情報から、リダイレクト処理開始通知を送信した基地局201に近い周辺基地局を特定する。指示送信部502は周辺基地局202〜204に対し、外部通信部501を経由して送信電力増加指示を送信する(ステップ1404)。周辺基地局202、203、204は送信電力を増加することで、それぞれのカバーするエリアが拡大する(ステップ1405)。基地局201のエリア内でリダイレクト指示を受けた端末は、リダイレクト先として周辺基地局202または203または204を選択しやすくなる。
101〜150:端末、201〜204:基地局、301:上位サーバ、401:アンテナ部、402:無線送信部、403:無線受信部、404:通信制御部、405:電力制御部、406:待受制御部、407:呼処理制御部、408:端末情報記憶部、409:有線通信部、501:外部通信部、502:指示送信部、503:通知受信部、504:位置情報管理制御部、505:基地局位置情報記憶部、1000:端末情報テーブル
Claims (6)
- 複数の移動体端末にサービスを提供する無線基地局であって、
前記移動体端末と通信する無線通信部と、
前記移動体端末の状態を管理する制御部とを備え、
前記無線通信部が前記移動体端末から位置登録要求を受信すると、
前記制御部は、待受け端末数または通話端末数が所定の閾値に達した否かを判断し、前記所定の閾値に達した場合に、リダイレクトさせる移動体端末台数を決定してリダイレクト指示を発行することを特徴とする無線基地局。 - 請求項1に記載の無線基地局であって、
前記制御部は、複数の待受状態の移動体端末の中から、通話中ではなく、位置登録を行った時間が現在時刻から所定の時間内の移動体端末をリダイレクト対象として選択することを特徴とする無線基地局。 - 請求項2に記載の無線基地局であって、
前記制御部は、さらに、位置登録回数が少ない移動体端末をリダイレクト対象として選択することを特徴とする無線基地局。 - 請求項3に記載の無線基地局であって、
前記制御部は、さらに、呼処理回数が少ない移動体端末をリダイレクト対象として選択することを特徴とする無線基地局。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載の無線基地局であって、さらに、
前記無線基地局を含む複数の無線基地局を管理するサーバと通信するための有線通信部を備え、
前記制御部は、前記リダイレクト指示を発行すると、他の無線基地局の送信電力を増大させるために、前記有線通信部を介して前記サーバへリダイレクト処理開始通知を送信することを特徴とする無線基地局。 - 複数の移動体端末にサービスを提供する無線基地局と前記無線基地局を含む複数の無線基地局を管理するサーバと含む通信システムであって、
前記無線基地局は、
前記移動体端末と通信する無線通信部と、
前記サーバと通信する第1有線通信部と、
前記移動体端末の状態を管理する第1制御部とを備え、
前記無線通信部が前記移動体端末から位置登録要求を受信すると、
前記第1制御部は、待受け端末数または通話端末数が所定の閾値に達した否かを判断し、前記所定の閾値に達した場合に、リダイレクトさせる移動体端末台数を決定してリダイレクト指示を発行し、
前記サーバは、
前記複数の無線基地局と通信する第2有線通信部と、
前記複数の無線基地局の位置情報を保持する記憶部と、
第2制御部と、を備え、
前記第2有線通信部が、所定の無線基地局から前記リダイレクト指示を発行したことを示す通知を受信すると、
前記第2制御部は、前記位置情報を参照して前記所定の無線基地局の周辺基地局を特定し、前記周辺基地局に対して送信電力をの増加を指示することを特徴とする通信システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014029105A JP2015154432A (ja) | 2014-02-19 | 2014-02-19 | 無線基地局および通信システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014029105A JP2015154432A (ja) | 2014-02-19 | 2014-02-19 | 無線基地局および通信システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015154432A true JP2015154432A (ja) | 2015-08-24 |
Family
ID=53896229
Family Applications (1)
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JP2014029105A Pending JP2015154432A (ja) | 2014-02-19 | 2014-02-19 | 無線基地局および通信システム |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2015154432A (ja) |
-
2014
- 2014-02-19 JP JP2014029105A patent/JP2015154432A/ja active Pending
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