JP2015152602A - 衝撃追跡性を備えたヘルメット - Google Patents
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Abstract
【課題】ヘルメットに、損傷をさらに防止することができる衝撃追跡能力を与えることにある。【解決手段】衝撃を追跡するためのヘルメットであって、該ヘルメットは、少なくとも1つのセンサと、前記センサと通信するプロセッサと、前記プロセッサと通信する記憶ファイルとを有し、前記センサは、ヘルメットに加えられた力を測定し、測定された力を示す信号を前記プロセッサに送るヘルメット。前記プロセッサは、前記測定された力を示す信号を受け取り、前記測定された力を所定値と比較し、前記測定された力が、前記所定値を越えた場合には、前記測定された力を記録するデータが前記記憶ファイルに送られることを特徴とするヘルメット。【選択図】図11
Description
本願は、出典を明示することによってその内容全体を各々本願の開示内容の一部とする2014年5月10日に出願された米国仮特許出願第61/991,463号および2014年2月15日に出願された米国仮特許出願第61/940,407号の利益を主張する。
本発明はヘルメットに関し、より詳しくは、衝撃履歴を追跡する内蔵能力および/または脳損傷のための内蔵試験能力を有するヘルメットに関する。ヘルメットはまた、変化する衝撃吸収性を有することができる。
スポーツにおける頭部損傷はますます多くなっている。このような損傷の発生が増大する理由の一部は、ヘルメットが間違った安心感を与え、したがってフットボールのようなコンタクト(接触)スポーツにおいて攻撃的に使用されることにある。2つのヘルメットが同時に破壊すると全部の力の伝達が生じ、このため脳震盪を引き起こし、より重大な頭部損傷を招く。
また、現在使用されているヘルメットは重くて不快感を増長する。このような不快感により、間違った安心感が更に増長され、ヘルメットの重さと保護との間の誤った相関関係を生じさせる。
ヘルメットに、損傷をさらに防止することができる衝撃追跡能力を与えることが有利であろう。これにより、着用者の状態を評価するため、評価のための頭部衝撃に関するデータを記憶することが可能になるであろう。
現在使用されているヘルメットは或る程度の衝撃吸収性を有する作りになっているが、このような衝撃吸収性は、衝撃力に応じて変化するものではない。頭部損傷を軽減させる改善されたヘルメットに対する要望が存在している。ヘルメットの重さおよび/または剛性を増加させることなくこのような損傷軽減能力を付与することも有利であろう。
本発明は、従来技術の問題および欠点を解消する。1つの観点では、本発明は、衝撃を追跡するためのヘルメットであって、該ヘルメットは、少なくとも1つのセンサと、前記センサと通信するプロセッサと、前記プロセッサと通信する記憶ファイルとを有するヘルメットが提供される。前記少なくとも1つのセンサは、ヘルメットに加えられた力を測定し、測定された力を示す信号を前記プロセッサに送り、前記プロセッサは、前記測定された力を示す信号を受け取り、前記測定された力を所定値と比較し、前記測定された力が、前記所定値を越えた場合には、前記測定された力を記録するためのデータが前記記憶ファイルに送られる。
いくつかの実施形態では、前記測定された力が、前記所定値を越えない場合には、事故なしと考えられて、前記測定された力を記録するデータが前記記憶ファイルに送られない。
いくつかの実施形態では、前記記憶ファイルに送られるデータは、損傷のタイプ、損傷の位置、および損傷の時刻のうちの1つのまたはそれ以上を含む。前記測定された力は、ヘルメットの着用者の頭部に加えられた回転力および/または衝撃力であるのがよく、前記データは、前記測定された力の力の値を含むのがよい。いくつかの実施形態では、前記記憶ファイルは記録を更新し、前記データは記録に記憶される。いくつかの実施形態では、記録は、所定値を越えた検出されたその後の測定された力に応じて追加のデータが受け取られたときに、繰り返し更新され、データは、評価のために検索可能である。
ヘルメットは、いくつかの実施形態では、第1衝撃吸収特性を有する少なくとも第1衝撃吸収体と、第2衝撃吸収特性を有する少なくとも第2衝撃吸収体とを有する複数の衝撃吸収体を含み、第2衝撃吸収特性は第1衝撃吸収特性とは異なっており、前記第1衝撃吸収特性は第2衝撃吸収特性より小さい付勢閾値を与え、第1組および第2組の衝撃吸収体の付勢はヘルメットに加えられる衝撃力に応じて定められる
本発明のもう1つの観点によれば、衝撃を追跡するためのヘルメットであって、該ヘルメットは、少なくとも1つのセンサと、前記センサと通信するプロセッサと、前記プロセッサと通信する記憶ファイルと、前記プロセッサと通信するアラームシステムとを有するヘルメットが提供される。前記少なくとも1つのセンサは、ヘルメットに加えられた力を測定し、測定された力を示す第1の信号を前記プロセッサに送る。前記プロセッサは、前記測定された力を示す第1の信号を受け取り、前記測定された力を所定値と比較し、前記測定された力が、前記所定値を越える場合には、アラームを作動させるための第2の信号が前記アラームシステムに送られる。
いくつかの実施形態では、前記測定された力が、前記所定値を越えない場合には、ヘルメットに加えられた力の詳細を含むデータが前記記憶ファイルに送られる。
いくつかの実施形態では、前記記憶ファイルに送られるデータは、損傷のタイプ、損傷の位置、および損傷の時刻のうちの1つのまたはそれ以上を含む。前記測定された力は、ヘルメットの着用者の頭部に加えられた回転力および/または衝撃力であるのがよく、前記データは、前記測定された力の力の値を含むのがよい。いくつかの実施形態では、前記記憶ファイルは記録を更新し、前記データは記録に記憶される。いくつかの実施形態では、記録は、所定値を越える検出されたその後の測定された力に応じて追加のデータが受け取られたときに、繰り返し更新され、データは、評価のために検索可能である。
いくつかの実施形態では、前記測定された力は、初め、前記所定値よりも小さい閾値と比較され、前記測定された力が、前記閾値よりも小さい場合には、事故なしと計算されて、前記プロセッサによって前記記憶ファイルに信号は送られない。
いくつかの実施形態では、アラームが作動される場合に、損傷のタイプ、損傷の位置、および損傷の時刻のうちの1つのまたはそれ以上を示すデータが前記記憶ファイルに送られる。
ヘルメットは、前記プロセッサにアルゴリズムを含むのがよく、前記プロセッサのアルゴリズムは、衝撃履歴を示す累積値を計算し、前記累積値は、閾値と比較され、前記累積値が前記閾値を越えた場合には、アラームを起動させるための第3の信号が前記アラームに送られる。
いくつかの実施形態では、ヘルメットは、本体と、内面および外面を備えたアウターシェルと、複数の衝撃吸収体とをさらに有し、衝撃吸収体はアウターシェルの内部に配置され、複数の衝撃吸収体は、第1衝撃吸収特性を有する少なくとも第1衝撃吸収体と、第2衝撃吸収特性を有する少なくとも第2衝撃吸収体とを有し、第2衝撃吸収特性は第1衝撃吸収特性とは異なっており、前記第1衝撃吸収特性は第2衝撃吸収特性より小さい付勢閾値を与え、第1組および第2組の衝撃吸収体の付勢はヘルメットに加えられる衝撃力に応じて定められる。
本発明のもう1つの観点によれば、衝撃を追跡するためのヘルメットであって、該ヘルメットは、アラームシステムと、少なくとも1つのセンサと、前記センサと通信するプロセッサと、前記プロセッサと通信する記憶ファイルとを有するヘルメットが提供される。前記少なくとも1つのセンサは、ヘルメットに加えられた力を測定し、測定された力を示す第1の信号を前記プロセッサに送る。前記プロセッサは、前記測定された力を示す第1の信号を受け取り、前記測定された力を所定値と比較し、前記測定された力が、前記所定値を越えた場合には、損傷追跡システムを作動させるための第2の信号が損傷追跡システムに送られる。
いくつかの実施形態では、前記測定された力が、前記所定値を越えない場合には、事故なしと考えられて、損傷追跡システムは作動されない。
いくつかの実施形態では、衝撃追跡システムは、ヘルメットの着用者に指令を送るトランスミッタを含み、着用者の応答が、プロセッサに入力され、プロセッサによって評価される。指令は、着用者が従うべき視覚的指示、および/または着用者が従うべき音声指示であるのがよい。衝撃追跡システムは、着用者に指令を表示するデータ表示器を含むのがよい。表示器は、ヘルメットの顔面カバー上に設けられるのがよい。
いくつかの実施形態では、着用者の入力が所定のパラメータ設定内に入らない場合には、アラームを起動させるための信号が、プロセッサによって、アラームシステムに送られ、着用者の入力が所定のパラメータ設定を満たす場合には、信号は、アラームシステムに送られず、損傷追跡システムは、必要ならば、後の作動のためにリセットされる。
ヘルメットは、好ましくは、ヘルメットに取り付けられた電源を含む。
いくつかの実施形態では、前記測定された力は、初め、前記所定値よりも小さい閾値と比較され、前記測定された力が、前記閾値よりも小さい場合には、事故なしと計算されて、前記プロセッサによって前記記憶ファイルに信号は送られない。いくつかの実施形態では、前記測定された力が、前記所定値を越えない場合には、ヘルメットに加えられた力の詳細を含むデータが前記記憶ファイルに送られる。前記記憶ファイルに送られるデータは、損傷のタイプ、損傷の位置、および損傷の時刻のうちの1つのまたはそれ以上を含むのがよい。前記測定された力は、ヘルメットの着用者の頭部に加えられた回転力および/または衝撃力であるのがよく、前記データは、前記測定された力の力の値を含むのがよい。
いくつかの実施形態では、記憶ファイルは記録を更新し、前記データは記録に記憶され、記録は、所定値を越える検出されたその後の測定された力に応じて追加のデータが受け取られたときに、繰り返し更新され、データは、検索可能である。
アルゴリズムが、プロセッサに設けられるのがよく、前記プロセッサのアルゴリズムは、衝撃履歴を示す累積値を計算し、前記累積値は、閾値と比較され、前記累積値が前記閾値を越えた場合には、アラームを起動させるための第3の信号が前記アラームに送られる。
いくつかの実施形態では、ヘルメットは、内面および外面を備えたアウターシェルと、複数の衝撃吸収体とを含み、衝撃吸収体はアウターシェルの内部に配置され、複数の衝撃吸収体は、第1衝撃吸収特性を有する少なくとも第1衝撃吸収体と、第2衝撃吸収特性を有する少なくとも第2衝撃吸収体とを有し、第2衝撃吸収特性は第1衝撃吸収特性とは異なっており、前記第1衝撃吸収特性は第2衝撃吸収特性より小さい付勢閾値を与え、第1組および第2組の衝撃吸収体の付勢はヘルメットに加えられる衝撃力に応じて定められる。
上記のヘルメットは、いくつかの実施形態では、変化する衝撃吸収体を含むのがよい。いくつかの実施形態では、衝撃吸収体は圧縮性発泡材料からなる。いくつかの実施形態では、衝撃吸収体は空気ポケットを形成する空気セルからなる。空気セルには、力を減衰させ、圧力閾値を越えたときに圧力を解放する逃がし弁を設けることができる。いくつかの実施形態では、第1組の衝撃吸収体は第1高さを有し、第2組の衝撃吸収体は第2高さを有し、第1高さは第2高さより大きい。
上記のヘルメットは、エネルギを側部に解放するためにヘルメットの本体に対してスピンまたは回転するアウターシェルを含むのがよい。アウターシェルは、ヘルメットへの衝撃を偏向するために低摩擦外面を有するのがよい。
上記のヘルメットは、第3組の衝撃吸収体を含んでもよく、第3組の衝撃吸収体は、ヘルメットに加えられる衝撃力の大きさに応じて連続負荷を与えるように、第1組の衝撃吸収体の応力吸収勾配および第2組の衝撃吸収体の応力吸収勾配とは異なる応力吸収勾配を有する。
以下の添付図面を参照して、本発明の好ましい実施形態を説明する。
図1は、従来技術によるフットボール用ヘルメットを示す。ヘルメット10は、硬いアウターシェル12と、該シェル12の内部の軟らかいパッドとを有している。ヘルメット10は比較的重く、脳損傷を軽減する試みでの頭部緩衝は、軟らかいパッドを頼りにしている。しかしながら、ヘルメットが重いため、ヘルメットの着用を煩わしいものとしかつ不快にしている。また、ヘルメットが重いことは、運動パフォーマンスにも悪影響を与える。
また、ヘルメット内部のパッドは、特に、重いヘルメットは着用者に間違った保護感覚を与えるため、頭部に十分な保護を与えない。この間違った保護感覚、しばしば、頭部により大きな損傷を与えることにつながる。なぜならば、着用者は相手に対する直接的な力としてヘルメットを使用し、直接的な衝撃をヘルメットに受けるように、ヘルメットが攻撃的に使用されるからである。
また、従来技術のヘルメットに設けることができるパッドの量は、ヘルメットのサイズにより制限される。なぜならば、厚いパッドを使用すると内部空間が一層狭くなり、更に大きくかつ煩わしいヘルメットになってしまうからである。また、このような付加的パッドおよびクッションを追加するならば、力の如何に係わらず全ての衝撃に対処できるのに十分なものとする必要がある。したがって、ヘルメットは、小さい衝撃力に対処する必要がなくても、ヘルメット全体に亘って厚いクッションを有するように設計する必要がある。また、もしもヘルメットが専ら最大衝撃力のためのみに設計されるならば、ヘルメットの剛性が大きくなって、使用者の頭部上で「ガタガタ揺れる」ものとなってしまうであろう。
変化する衝撃吸収性を備えたヘルメット
本発明は、損傷防止の有効性を犠牲にすることのない軽量ヘルメットを有利に提供する。これは、ヘルメットを内張りする、高さの異なる衝撃吸収体(衝撃吸収部材)により達成される。また、いくつかの実施形態では、ヘルメットは、或る衝撃力を受けたときにアウターシェルがヘルメット本体に対してスピンして、衝撃力を更に分散させるように設計されている。
本発明は、損傷防止の有効性を犠牲にすることのない軽量ヘルメットを有利に提供する。これは、ヘルメットを内張りする、高さの異なる衝撃吸収体(衝撃吸収部材)により達成される。また、いくつかの実施形態では、ヘルメットは、或る衝撃力を受けたときにアウターシェルがヘルメット本体に対してスピンして、衝撃力を更に分散させるように設計されている。
ここで図面(幾つかの図面を通して、同様なコンポーネンツは同じ参照番号で示されている)を参照すると、図2A〜図3には、本発明のヘルメットの第1実施形態が示されている。ヘルメットは、その全体が参照番号20で示されかつ慣用のフェースガード22を有している。ヘルメット20の内側には、本発明の衝撃吸収特徴を形成するインナーライナ30が設けられている。インナーライナ30は、アウターシェル24の内面に取付けられる上面32と、衝撃吸収体40が取付けられる下面34とを有している。
図2A〜図3の実施形態における衝撃吸収体40は、加えられる力を受入れかつ分散させるのに十分な可撓性および剛性を有する圧縮性発泡材料で形成されている。衝撃吸収体40は、高さおよび圧縮性を変えることができ、したがって、異なる作用閾値を有する異なる衝撃吸収特性を得ることができる。図2A〜図3の実施形態では、3つのサイズの衝撃吸収体が設けられ、最小高さh1の衝撃吸収体40aは第1衝撃吸収特性を有し、最大高さh3の衝撃吸収体40cは第2衝撃吸収特性を有し、中間高さh2の衝撃吸収体40bは第3衝撃吸収特性を有している。高さh2は、高さh1より大きくかつ高さh3より小さい。衝撃吸収体40a、40b、40cは、総称して衝撃吸収体40と呼ぶことにする。図面の明瞭化のため、全図面に亘って、衝撃吸収体40a、40b、40cの幾つかのみが示されている。高さの異なる4つ以上の衝撃吸収体を設けることもできることは理解されよう。高さの異なる2つのみの衝撃吸収体を設けることを考えることもできる。いずれにせよ、ライナは、少なくとも1つの衝撃吸収体、好ましくは第1衝撃吸収特性を有する第1組の衝撃吸収体と、少なくとも1つの他の衝撃吸収体、好ましくは第1衝撃吸収特性とは異なる第2衝撃吸収特性を有する第2組の衝撃吸収体とを有する。また、衝撃吸収体40は、図2A〜図3に示した交互のパターンとは異なるパターンまたはグルーピングで構成できる。前述のように、衝撃吸収体40は、十分な衝撃力を受けたときに圧縮される圧縮性発砲材料で形成できる。しかしながら、他のクッション材料を考えることもできる。
図5Bに示す代替実施形態では、インナーライナ48の衝撃吸収体50は、最小高さg1の衝撃吸収体50aと、最大高さg3の衝撃吸収体50cと、高さg1より大きくかつ高さg3より小さい中間高さg2の衝撃吸収体50bとからなる。衝撃吸収体50a、50b、50cは、総称して衝撃吸収体50と呼ぶことにする。図面の明瞭化のため、図5Bには衝撃吸収体50a、50b、50cの幾つかのみが示されている。この実施形態では、衝撃吸収体は、図2Aに示したような発泡体材料ではなく空気セルからなり、空気セルには逃がし弁を設けることができる。図5Aの衝撃吸収特徴は、他の全ての点で図2Aの衝撃吸収特徴と同じであり、図2Bに示したヘルメットと同様なヘルメットに使用される。理解されようが、図2Aの実施形態に関して前述したように、交互パターンで配置された、高さの異なる3つの衝撃吸収体の組を示したが、高さの異なる衝撃吸収体の異なる数の組および/または異なるパターンを考えることもできる。
図6〜図8には、異なる大きさの力がヘルメットに衝突したときに生じる事象が示されている。図6〜図8には図5Bのインナーライナ48が示されているが、図2Aのインナーライナ30も図6〜図8に示したインナーライナと同じ態様で機能しかつ反応する。高さの異なる衝撃吸収体50(衝撃吸収体40と同様)は異なる応力吸収勾配、したがって異なる付勢閾値を有し、かつ衝撃力の強さに応じて連続的な負荷を受ける。したがって、図6に示すように比較的小さい衝撃力がヘルメットに加えられる場合には、少数の衝撃吸収体のみ、すなわち最も可撓性が大きくかつ最も付勢閾値が小さい衝撃吸収体50cのみが付勢される。図7に示すように、より大きな衝撃力がヘルメットに加えられる場合には、最大高さの衝撃吸収体50cおよび中間高さの衝撃吸収体50bの両方が影響を受けかつ付勢される。図8に示すように、更に大きい衝撃力が加えられる場合には、衝撃吸収体50a、すなわち最小高さ、最小の可撓性および最大の付勢閾値を有する衝撃吸収体50aもまた付勢される。すなわち、この衝撃力を吸収しかつ分散させるため、全てのサイズの吸収体50が付勢される。このように構成すれば、衝撃力を吸収するのに必要な衝撃吸収体のみが付勢されることになり、一連の小さい衝撃吸収体は、さもなくば、必要とされる以上にヘルメット内で場所を取らずかつヘルメットの重さを軽減させることができる。衝撃吸収体40も、衝撃吸収体50と同様に、すなわち衝撃力に応じて付勢されることに留意されたい。
図6〜図8には、多数または全ての衝撃吸収体50が衝撃を受けているところが示されているが、衝撃に応じて、衝撃吸収体50a、50b、50cのうちの或るものだけが影響を受けることは理解されよう。例えば或る場合には、衝撃を受けた領域内の衝撃吸収体のみが影響を受けかつ付勢される。十分に大きい衝撃を受けたときは、ライナ48の全ての衝撃吸収体が影響を受けかつ付勢されるようにすることもできる。このことは、ライナ30および衝撃吸収体40並びに他の衝撃吸収体、例えば後述の衝撃吸収体60、70にも適用できる。
図5Aの実施形態では、インナーライナ61の衝撃吸収体60は同じ高さを有するが、異なる材料を用いることにより、衝撃吸収性を変化させている。図5Aの実施形態は、材料の軽さを変えることにより、前述の実施形態におけるようにコンパクトにできるという同じ長所を達成できる。この実施形態は、衝撃吸収性を変化させることによる長所を有しており、比較的小さい衝撃力が加えられたときには一部の衝撃吸収要素(すなわち、最大の可撓性および圧縮性を有する衝撃吸収体)が付勢され、より大きい力が加えられるとより多くの衝撃吸収体(より小さい可撓性および圧縮性を有する衝撃吸収体を含む)が付勢される。このような変化する衝撃吸収性は、図2Aおよび図5Bの実施形態と同様なパターンを用いて達成でき、異なる衝撃吸収特性を有する3組の衝撃吸収体、例えば、第1の可撓性および圧縮性を有する第1組と、異なる可撓性および圧縮性(例えばより小さい可撓性および圧縮性)を有する第2組と、更に異なる可撓性および圧縮性(例えば更に小さい可撓性および圧縮性)を有する第3組とを交互のパターンで配置する。前述の実施形態におけるように、異なる衝撃吸収体の組数を異ならせること、および異なる衝撃吸収体の配置パターンを異ならせることも考えられる。
いくつかの実施形態では、本願に開示する種々の実施形態の衝撃吸収体として発泡体のような材料を使用できる。或いは、衝撃吸収体として流体を使用し、頭部への衝撃効果を低減させるため、圧力が圧力閾値を越えたときに圧力を解放する逃がし弁を設けることができる。逃がし弁は力を減衰できかつ変化する衝撃吸収特性を有する衝撃吸収体を得るべく異なる閾値で圧力を解放させる。他の実施形態では、或る衝撃吸収体に発泡体のような圧縮性表面を設けることができ、他の衝撃吸収体には流体を使用して逃がし弁を設けることができる。
したがって、本発明による衝撃吸収体は、種々の形状、種々の高さおよび/または種々の材料を用いて種々の力に適合させ、種々の保護を行うことができる。衝撃吸収体は、交互に配置するか、種々のパターンで一緒にグループ化することができる。衝撃吸収体は、変化する衝撃吸収特性を有する2つ以上の組に配置し、均一または不均一に分布させることができる。各組の衝撃吸収体の数は同数でもよいし、各組で異ならせることもできる。
上記衝撃吸収特徴を有するインナーライナは、例えばヘルメット20に取付けられる着脱不可能なコンポーネントとして提供できる。或いは、図9の実施形態に示すように、衝撃吸収体70を備えたインナーライナ71を、慣用ヘルメット80内に挿入可能な別コンポーネントとして作り、これを例えば接着、クリップ止めまたは他の既知の種々の方法によりヘルメットに取付けることもできる。図9に示すライナ71は図2Aの衝撃吸収体を有するが、本願に開示の他の衝撃吸収体、例えば衝撃吸収体50または60を備えた他のライナを着脱可能なインナーライナとして提供できる。
本発明のいくつかの実施形態におけるヘルメットのアウターシェルは、ヘルメット本体に対して回転可能に構成できる。この構成は、直接打撃を最小にすべく、力を偏向させることを補助する。これは例えば図4Bおよび図4Cに示されており、図4Bには、方向矢印により示す前方衝撃力によってアウターボディ84がインナーライナ86に対して回転されたところが示され、図4Cには、後方衝撃力が加えられたときのアウターボディ84の回転が示されている。本願に開示の他の実施形態のヘルメット(衝撃吸収体と組合わされたヘルメット)のアウターシェルも、図4Bおよび図4Cに示すように回転できるようにヘルメット本体に対して回転可能に取付けることができる。
いくつかの実施形態では、上記いずれかのヘルメットの外表面に低摩擦コーティングまたは低摩擦層を設けることにより低摩擦外表面にするか、滑り易さを増強した外表面にして、直接打撃を逸らせまたは偏向させる補助をするように構成できる。すなわち、低摩擦外表面は、ヘルメットに加えられる力を偏向させる。
他のスポーツおよび他の用途のヘルメットを考えることもできる。図10A〜図10Cには、永久的に取付けられるものであるか、図9に示す着脱可能なものであるかを問わず本発明のインナーライナおよび衝撃吸収体のいずれかを備えた種々のヘルメットの例が示されている。図10Aはモーターサイクル用ヘルメット100を示し、図10Bは自転車用ヘルメット110を示し、図10Cは野球バッターのヘルメット130を示す。例えばラクロス用ヘルメットおよびフィールドホッケー用ヘルメットを含む他のヘルメットを考えることもできる。
衝撃追跡性を備えたヘルメット
図11−図14は、衝撃追跡能力を有する本発明のヘルメットの種々の実施形態のフローチャートを示し、図15−図17は、図11−図14のシステムの概略ブロックダイアグラムである。これらの実施形態のヘルメットは、上記の図1−図10の変化する衝撃吸収特徴のヘルメットと組み合わせて使用することができ、あるいは、上記の変化する衝撃吸収特徴を備えないヘルメットと組み合わせて使用することができる。いずれの場合にも、図11−図18に開示されているヘルメットは、着用者への更なる損傷を防止するために着用者の衝撃履歴を追跡し、記憶する。
図11−図14は、衝撃追跡能力を有する本発明のヘルメットの種々の実施形態のフローチャートを示し、図15−図17は、図11−図14のシステムの概略ブロックダイアグラムである。これらの実施形態のヘルメットは、上記の図1−図10の変化する衝撃吸収特徴のヘルメットと組み合わせて使用することができ、あるいは、上記の変化する衝撃吸収特徴を備えないヘルメットと組み合わせて使用することができる。いずれの場合にも、図11−図18に開示されているヘルメットは、着用者への更なる損傷を防止するために着用者の衝撃履歴を追跡し、記憶する。
図18は、以下で詳細に説明する衝撃を測定するためのセンサおよび損傷追跡システムを収容するヘルメットを例示として示している。図18はまた、上述した変化する衝撃吸収特性を提供するための、図5Bの衝撃吸収体に対応する3組の衝撃吸収体を示す。上記のその他の衝撃吸収体を使用することもできる。しかしながら、代替実施形態では、図1−図10のかかる衝撃吸収体は使用されず、図11−図18のヘルメットでは、在来の衝撃吸収体が使用されるであろう。上記の衝撃吸収体を備えたまたは備えない図10A−図10Cの種々のタイプのヘルメット、および、他の用途のヘルメットはまた、本発明のセンサ、記憶ファイル、および衝撃追跡システムを収容することができることに留意されたい。
ここで、本発明の衝撃追跡ヘルメットの第1の実施形態について説明すると、ヘルメットに設けられるシステムは、図15の概略ブロックダイアグラムおよび図11のフローチャートに示されている。この実施形態では、ヘルメットの着用者の履歴は、ヘルメット内で追跡され、記録される。すなわち、ヘルメットの衝撃に関する情報は、選手の経歴と結び付けられ、個人に対してタグコード化されることができる。フローチャートに示されているように、外部衝撃、例えば、頭部に対する直接の殴打の形態、または、回転力、例えば、頭部に対するジャーキング運動の形態であることがある力がヘルメットに加えられたときに、ヘルメット内のセンサは、かかる力を検出し、測定する。1つまたはそれ以上のセンサを設け、ヘルメット内または上の種々の位置に配置するのがよい。
センサ112(図15)によって頭部回転が検出された場合には、センサは、測定された回転力を示す信号をプロセッサ100に送る。プロセッサ100は、測定された回転力R2を示す信号を受け取り、そこで、信号は、所定または閾値R1と比較される。回転力値R2が、かかる所定値R1を越えない場合には、「事故なし(non-event)」と決定(計算)され、プロセッサ100によって信号は記憶ファイル114に送られない。これにより、着用者に実際のまたは累積的な作用を有しない頭部の小運動は、記憶ファイル(メモリ)に加えられず、将来の比較分析を歪めない。
しかしながら、測定された力の値R2が、所定値R1を越えた場合には、損傷出来事を構成し、以下のデータ:1)損傷のタイプ、2)損傷の正確な位置、3)損傷のデータ日時、4)力の値、の1つまたはそれ以上、好ましくはすべてを記録するために、そのデータが記憶ファイル114に送られる。この情報が記録された後に、既存の記録に、この情報、すなわち、損傷および力のタイプ、位置、日/時を加えるため、記憶ファイルは更新され、そのため、累積的な記録を維持することができ、それによって、着用者の履歴が追跡される。例えば、損傷(または衝撃)の位置を記録することによって、使用者が、頭部の同じ領域に、単独では深刻ではないかもしれないが、累積的な観点からは重要で厄介なことがある繰り返しの損傷(または衝撃)を受けたかどうかを決定することができる。同様に、損傷が短期間後に発生した場合には、これは、より長期間後に発生した場合に比べて、使用者により大きなリスクを与える。多数の衝撃力に亘る合計値は、重大なリスクに移行し得る。かくして、記憶ファイルは、記録中にそのデータを含めるように記録を更新する。その後、測定された力が所定値を越えたことに応答して追加のデータが受け取られたときに、記録は繰り返し更新される。記録は、任意の一定の時刻に、選手の損傷履歴をメモリから検索し、検討し、評価し、更なる損傷を防止するための必要な措置を取ることを可能にする。
図11および図15のシステムおよび方法を続けて説明すると、外力(衝撃)がセンサ112によって検出された場合には、センサ112は、測定された衝撃力F2を示す信号をプロセッサ100に送る。プロセッサ100は、測定された力F2を示す信号を受け取り、そこで、測定された力F2は、所定または閾力値F1と比較される。力F2が所定値F1を越えない場合には、「事故なし(non-event)」と決定(計算)され、信号は記憶ファイル114に転送されない。これにより、着用者に実際のまたは累積的な作用を有しない頭部に対する小衝撃は、メモリに加えられず、将来の比較分析を歪めない。
しかしながら、測定された力の値F2が、所定値F1を越えた場合には、損傷事故を構成し、以下のデータ:1)損傷のタイプ、2)損傷の正確な位置、3)損傷のデータ日時、4)力の値、の1つまたはそれ以上、好ましくはすべてを記録するために、そのデータが記憶ファイル114に転送される。この情報が記録された後に、既存の記録に、この情報、すなわち、損傷および力のタイプ、位置、日/時を加えるため、記憶ファイルは更新され、そのため、累積的な記録を維持することができる。かかる記録および記憶は、回転力の評価について上記で特定された利点を有する。このようにして、任意の一定の時刻に、選手の損傷履歴をメモリから検索し、検討し、評価し、更なる損傷を防止するための必要な措置を取ることができる。
ヘルメットおよびヘルメットに収容された衝撃追跡システムの代替実施形態が、図12のフローチャートおよび図16の概略ブロックダイアグラムに示されている。このシステムおよび方法は、着用者およびその他の者に、脳損傷の危険または潜在的な危険に対する警告を行うようにヘルメットに設けられたアラームシステム124を含む。さらに、衝撃および損傷の累積的な作用を計算するための累積的な計算が実行される。システムのアラームは、単一の衝撃事故によって起動されることができ、または、1つまたはそれ以上の測定された出来事/衝撃の累積的計算によって起動されることができる。
さらに詳しくは、センサ112が、図11の実施形態にあるように、頭部回転、および/またはヘルメットに加えられた外力を検出し、測定する。測定された回転力R4は、第1の信号によりプロセッサ120に送られる。プロセッサ120、測定された回転力R4を示す信号を受け取り、そこで、測定された回転力R4は、所定または閾値R3と比較される。(R4は、図11のR2と同じであっても、あるいは、別の値であってもよいことに留意されたい。) 閾値R3は、図11の実施形態のR1と同じであっても、あるいは、異なっていてもよい。測定された回転力R4が閾値R3を越えた場合には、アラームを起動させるための第2の信号が、プロセッサ120によってアラームシステム124に送られる。アラームは、音声アラーム、例えば、警告音、または、視覚的アラーム、例えば、ヘルメット内で光る光若しくはLEDのような種々の形態のものでよい。同様に、センサ110は、ヘルメットに加えられた外的衝撃力F4を検出し、センサ110は、力を測定し、測定された外力F4を示す第1の信号をプロセッサ120に送り、そこで、測定された外力F4は、所定または閾値F3と比較される。F4は、図11のF2と同じであっても、あるいは、別の値であってもよいことに留意されたい。閾値F3は、図11の実施形態の閾値F1と同じであっても、あるいは、異なっていてもよい。測定された力F4が閾値F3を越えた場合には、アラームを起動させるための第2の信号が、アラームシステム124に送られる。
測定された回転力R4または測定された外力F4が、それぞれ、所定値R3またはF3を越えない場合には、累積的計算を可能にするために、そのデータが記憶ファイル122に送られる。ヘルメット内のデータ記憶ファイル122は、以下のデータ(パラメータ):1)損傷のタイプ、2)損傷の正確な位置、3)損傷のデータおよび日時、4)力の値、の1つまたはそれ以上、好ましくはすべてを記録するために、更新され、次いで、これらのパラメータの各々の累積合計がファイルに記憶される。一旦、着用者の損傷出来事の個人履歴を代表するこれらの出来事/パラメータの各々の累積値が発生されると、この累積値は、安全累積値に対比される所定または閾値と比較される。プロセッサ120は、これらの計算を実行し、それらを各パラメータに対する個々の累積値と比較し、または、パラメータの1つまたはそれ以上の組み合わせに基づく値を計算するためのアルゴリズムを含む。例えば、これらのパラメータの任意の1つ、例えば、衝撃/損傷の頻度の累積値が、かかる頻度の閾累積値を越えた場合には、アラームを起動させるための信号が送られる。他方、累積値のいずれもが閾値を越えない場合には、アラームは起動されないが、記憶ファイルは新しいデータで更新され続け、それにより、アラーム状況が保証されているかどうかを評価するために、後の衝撃に応答して新しいデータが受け取れたときに値を再計算することができる。累積値のいずれもがそのパラメータの特定の閾値を越えないとしても、いくつかの実施形態では、2つまたはそれ以上の組み合わせが一緒に「事故」として計算され、アラームを起動し得ることに留意されたい。かくして、累積値の2つまたはそれ以上の組み合わせが「事故」を起動し、それによって、アラームシステム124を作動させるか否かを評価するために、アルゴリズムに従って、パラメータ(データ)の組み合わせを評価することができる。
図12のシステムは、代替実施形態では、頭部回転R4または衝撃力F4が、値R3およびF3を越え、アラームが起動された場合に、これらの値は記憶ファイルに転送されて、発生された累積計算において考慮されるように構成することができることにも留意されたい。これにより、アラームを起動させる力が衝撃履歴の一部のままであることが確保される。かくして、この実施形態では、図12のフローチャートは、(第1の決定ボックスに応答して)アラームを起動させるための信号を送ることに加えて、記録を更新するために記憶ファイルに送られるデータも示す矢印を含むであろう。
図12のシステムのいくつかの実施形態では、所定値R3およびF3は、図11のR1およびF1とは異なる、すなわち、R1およびF1よりも大きいことに留意されたい。すなわち、かかる実施形態では、この第1の(より小さい)所定値が越えられたか否かを決定するための比較分析がまずプロセッサ120によってなされる。もし越えられていれば、次いで、R3およびF3との比較がなされ、図12の上記のステップが適用される。しかしながら、かかる実施形態では、力R4またはF4がこのより小さい値R1、F1を越えない場合には、図11のシステムステップにおけるように事故なしと考えられ、データは転送されず、それによって、身体的作用に悪影響を有しない頭部への小衝撃は、記憶ファイル記録に転送されず、いかなる損傷計算および評価からも除かれる。第1の所定値に関する図11のステップと同じこれらのステップは、明確化のために図12のフローチャートからは除かれていることに留意されたい。他方、力R4またはF4が第1の所定値R1またはF1を越えた場合には、これは、「事故」を構成し、次いで、図12の第1の決定ボックスに従って、所定値R3、F3と比較される。
図13および図14の代替実施形態は、ヘルメットの着用者の損傷を現場で評価することができる損傷追跡システムを提供する。すなわち、ヘルメットは、着用者の焦点/集中能力を評価する目追跡システム、使用者が自身の身体の一部を動かす言語指令セットに従うことができるか否かを決定する運動追跡システム、質問および/または指令への応答を確認する言語試験システム、および、刺激ガスまたは液体の臭い試験発生器を含む、着用者を試験するその他の形態のような種々の方法によって、脳損傷パターンを評価するソフトウェアを収容する。使用者が、許容される予め設定された基準/パラメータ内で指令を実行しないことによって損傷評価試験に失格した場合には、アラームが起動されて、着用者およびその他の者に、十分な脳損傷、例えば、振盪が生じたことを警告する。したがって、ヘルメットはそれ自身、「現場医師」として機能することができる。図14の実施形態における損傷試験は、上で詳細に説明した損傷出来事、深刻度、および頻度の累積にも関連されている点で、図13の実施形態における損傷試験と異なっていることに留意されたい。
初めに、図13の実施形態について説明すると、図11の実施形態におけるように、1つまたはそれ以上のセンサが、ヘルメットに加えられた頭部回転および/または外力を検出して測定する。測定された回転力は、センサ134(図17)によってプロセッサ130に送られる。プロセッサ130は、測定された回転力R6を示す信号を受け取り、そこで、信号は、所定または閾値R5と比較される。回転力値R6が、かかる所定値R5を越えない場合には、「事故なし(non-event)」と考えられ、損傷追跡システム138は始動されない。R6およびF6は、図12の実施形態のR4およびF4と同じであっても、あるいは、他の値でもよいことに留意されたい。さらに、閾値R5およびF5は、図12のR3およびF3と同じであっても、異なっていてもよい。
他方、測定された回転力F6または測定された外力F5が、それぞれ、所定または閾値R5、F5を越えた場合には、システムを始動(作動)させるための信号が、損傷追跡システム138に送られる。損傷追跡システムは、図17Aのブロックダイアグラムに概略的に示されている。システム138は、プロセッサ150と、指令を着用者に送るトランスミッタ152とを含む。着用者は、指令に応答し(入力156)、応答は、評価のためにプロセッサ150に入力される。応答をプロセッサ150に入力する着用者に視覚的な指令またはプロンプト(指示)を提供するデータ表示器154を設けてもよい。
さらに詳しくは、損傷追跡システム138が始動(作動)されるときに、使用者に手または足を動かせとの視覚的指令のような指令またはプロンプトが、着用者(使用者)に与えられ、または、使用者は、表示器スクリーン154のような種々のスクリーンに視覚を集中するように指示される。着用者が指令に従うことができ、試験パラメータを満足するならば、アラームは始動されず、必要ならば、損傷追跡システム138は、後の始動のためにリセットされる。しかしながら、使用者が、許容されるパラメータ内で指令に従うことができない場合には、アラームまたは他の表示器を始動させるための信号が、アラームシステム140に送られる。アラームは、音声または視覚のような種々の形態であってよく、例えば、警告音が聞こえ、またはヘルメット内でLED光が光るものであってよい。
図11のシステムと同じように、損傷のタイプ、損傷の位置、損傷の日/時、力の値を記録するために記憶ファイル136を設けるのがよい。
図14A、図14Bの実施形態(フローチャートの長さのために2枚の図14A−14Bに含まれている)では、損傷追跡システムは、a)初期測定衝撃力、または、b)特定のパラメータの累積計算、によって始動される。すなわち、1つの見方では、図14A、図14Bのシステムは、図12のシステムにおけるように累積履歴を計算し、必要ならば、図13のシステムにおけるような初期測定値に依存せずに、これらの累積履歴計算を使用して損傷追跡システムを始動させる点で、図13のシステムと異なっている。もう1つの見方では、図14A、図14Bのこの実施形態は、累積計算は、単独では、アラームを始動させるのには十分でなく、代わりに、使用者の運動技能、焦点、聴力等の試験を利用して損傷の深刻度を検出し、試験に対する着用者の応答が不十分である場合に、アラームが起動される。これにより、現場損傷評価が提供され、始動は、累積履歴だけでなく、損傷の深刻度を代表する着用者の機能的能力の測定にも基づくものであるので、アラームの早すぎる始動を回避することができる。
さらに詳しくは、前の実施形態におけるように、図14A、図14Bの代替実施形態および方法では、センサが、ヘルメットに加えられた頭部回転および/または外力を検出して測定する。測定された回転力は、第1の所定または閾値と比較される。センサ(例えば、図17の回転センサ134)からプロセッサに送られた測定された回転力が、閾値を越えない場合には、プロセッサから損傷追跡システム(例えば、図17の損傷追跡システム138)にデータは送られず、「事故なし」と計算されるので、着用者に対する試験を作動させる損傷追跡システムは始動されない。しかしながら、図12のシステムと同じように、データ、例えば、損傷のタイプ、損傷の位置、損傷の日/時、力の値等は、データ(パラメータ)を記録する記録を更新するために、記憶ファイルに送られる。同様に、センサ(例えば、図17の力センサ132)によって測定された外力は、プロセッサによって所定または閾値と比較される。測定された力が閾値を越えない場合には、プロセッサによって損傷追跡システム(例えば、図17の損傷追跡システム138)にデータは送られず、「事故なし」と計算されるので、着用者に対する試験を作動させる損傷追跡システムは始動されない。しかしながら、図12のシステムと同じように、データ、例えば、損傷のタイプ、損傷の位置、損傷の日/時、力の値等は、データ(パラメータ)を記録する記録を更新するために、記憶ファイルに送られる。かくして、測定された回転または衝撃力が、所定値を越えない場合には、図12の実施形態に関連して上述したのと同じように、損傷のタイプ、損傷の位置、損傷の日/時、回転または衝撃力の値の累積計算を実行するために、データは記憶ファイルに送られない。一旦、これらのパラメータの各々の累積合計が計算されると、着用者の損傷出来事の個人履歴を代表するこれらのパラメータの各々の累積値および累積値の組み合わせが発生され、この累積値は、累積値を評価するアルゴリズムに従って安全累積値に対比される所定または閾値と比較され、各パラメータの累積値の組み合わせは、図12のシステムにおいて上述したように、この組み合わせが深刻な損傷を提示しているかどうかを評価するために、累積値の組み合わせを評価するアルゴリズムに従って安全累積値の組み合わせに対比される所定または閾値と比較される。安全累積値または組み合わせ値を代表する閾値を越えた場合には、損傷追跡システムを始動させるための信号が送られ、システムは、上述した図13および図17の実施形態におけるように作動し、着用者が試験に合格しない、すなわち、着用者に送られたプロンプトまたは指令を満足しない場合には、十分な脳損傷を示すものであるので、アラームまたは表示器を起動させる。累積値または組み合わせ値が閾値を越えない場合には、損傷追跡システムは起動されないが、記憶ファイルは、その後の力衝撃に追加するために新しいデータで更新され続け、それにより、後日アラーム状況が保証されているかどうかを評価するために、値を再計算することができる。
換言すると、図14A、図14Bの実施形態では、閾値を越えた場合に、図12におけるように、次のステップとしてアラームを起動させる代わりに、損傷追跡システム138は、アラームを起動する必要があるかどうかを確認するために作動される点以外は、図12と同じように、累積値が計算され、閾値と比較される。損傷追跡システムは、図13に関して上述したのと同じであってよく、簡単化のために、ここでは繰り返さない。累積値を計算し、それらの累積値を独立に、または組み合わせとして評価するアルゴリズムを設けることは、図12に関して上述したのと同じであってよく、簡単化のために、ここでは繰り返さないことに留意されたい。
他方、センサ(例えば、センサ132)から測定された回転力が、閾または所定値を越えた場合(図14Aの第1の決定ボックス参照)には、図13に関連して上述したように、着用者に対する試験を作動させるための信号がプロセッサから損傷追跡システムに送られる。同様に、センサ(例えば、センサ134)からの測定された力が、閾または所定値を越えた場合(図14A)には、着用者に対する試験を作動させるための信号がプロセッサから損傷追跡システムに送られる。追跡システムは、着用者の運動、力/集中、聴力等が許容されるパラメータに適合するかどうかを決定するために、着用者の運動、力/集中、聴力等を試験し、適合しない場合には、アラームを起動させ、または、その他の表示器を作動させて、十分な損傷が起こったことを、着用者またはその他の者に警告する。
測定された力が、損傷追跡システムを起動する閾値を越えた場合に、好ましくは、後のメモリからの検索および評価のために履歴を記録する記憶ファイルに、データ(例えば、損傷のタイプ、損傷の位置、損傷の日、力の値)が送られる。
かくして、上記のヘルメットは、メモリから容易に接近可能な着用者の情報/履歴を収容する。追跡システムは、フィールド医師を有利に代替することができる。追跡システムは、例えば、ヘルメット上のプレキシグラス顔面プロテクタ上に配置することができ、あるいは、ヘルメットの前面のゴーグルタイプのめがね内に組み込むことができる。図18は、追跡システムが顔面プロテクタ上に配置されている例を示す。
力センサ/トランスデューサを、ヘルメットの任意の部分の衝撃を監視するようにヘルメットの種々の領域に配置することができる。
図11−図14Bに概略的に示されたシステムを提供することに加えて、本発明はまた、図11−図14Bのフローチャートに示されたステップを含むヘルメット上の衝撃を追跡するための方法を含むことができる。
プロセッサは、アナログおよび/またはデジタル信号を操作するマイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、中央処理ユニット、あるいは、その他の装置を使用して作ることができる。メモリモジュール、例えば、記憶ファイルは、プロセッサが作動指示を実行する間に、記憶機能を実行する。ここに開示されたシステムは、ワイヤレスであってよい。
圧力、電池、ソーラ運動エネルギ等のような、ここに開示されたヘルメットに動力を供給するための種々の方法がある。
上記のヘルメットはさらに、損傷追跡システムの作動中、着用者の反応を見ることができるように、1つまたはそれ以上のカメラを含んでもよい。カメラは、着用者が、何を視覚化しているかを見るように着用者と整合し、着用者の目と整合し、および/または、着用者の背後から、あるいは、両側から見る追加のカメラが設けられてよい。
上述したように、衝撃および/または損傷追跡システムを備えたヘルメットはまた、随意には、図1−図10のヘルメットにあるような衝撃吸収性を変化させるおよび/または衝撃を拡散および分散させる構造を含んでもよい。例えば、1つの実施形態では、上述したように、逃がし弁を備えた複数の空気セルがヘルメット内に位置決めされている。セルは、それらの衝撃吸収機能が衝撃の程度に応じて始動されるように異なる特性を有してよい。代替的には、衝撃吸収体は、上述したように、異なる可撓性/圧縮性を備えた圧縮可能な発砲体で構成されてもよい。アウターシェルもまた、随意には、ヘルメットへの直接打撃力を減少させるために低摩擦表面を含んでよい。アウターシェルはまた、随意には、アウターボディーに対してスピンしてもよい。かくして、変化する衝撃吸収性を備えた図1−図10のヘルメットは、随意には、図11−図18のシステムのいずれをも備えてよい。
限定なく、例えば、図10A,図10B、図10Cに示されているようなフットボール、ホッケー、ラクロス、自転車、モーターサイクル等のような種々のスポーツおよび活動用のヘルメットが考えられる。
上記説明は多くの具体的構成を含んでいるが、これらの具体例は本発明の範囲を制限するものと解釈すべきではなく、本発明の好ましい実施形態の単なる例示であると解釈すべきである。当業者ならば、特許請求の範囲の記載により定められた範囲および精神内にある他の多くの可能な変更を考え得るであろう。
20 ヘルメット
100、120、130、150 プロセッサ
110、132 力センサ
112、134 回転センサ
114、122、136 記憶ファイル
124、140 アラームシステム
138 損傷追跡システム
100、120、130、150 プロセッサ
110、132 力センサ
112、134 回転センサ
114、122、136 記憶ファイル
124、140 アラームシステム
138 損傷追跡システム
Claims (19)
- 衝撃を追跡するためのヘルメットであって、該ヘルメットは、少なくとも1つのセンサと、前記センサと通信するプロセッサと、前記プロセッサと通信する記憶ファイルとを有し、前記センサは、ヘルメットに加えられた力を測定し、測定された力を示す信号を前記プロセッサに送り、前記プロセッサは、前記測定された力を示す信号を受け取り、前記測定された力を所定値と比較し、前記測定された力が、前記所定値を越えた場合には、前記測定された力を記録するためのデータが前記記憶ファイルに送られることを特徴とするヘルメット。
- 前記測定された力が、前記所定値を越えない場合には、事故なしと考えられて、前記測定された力を記録するデータが前記記憶ファイルに送られないことを特徴とする請求項1記載のヘルメット。
- 前記記憶ファイルに送られるデータは、損傷のタイプ、損傷の位置、および損傷の時刻のうちの1つのまたはそれ以上を含むことを特徴とする請求項1または2記載のヘルメット。
- 前記測定された力は、ヘルメットの着用者の頭部に加えられた回転力であり、前記データは、前記測定された力の力の値を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のヘルメット。
- 前記測定された力は、ヘルメットの着用者の頭部に加えられた衝撃力であり、前記データは、前記測定された力の力の値を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載のヘルメット。
- 衝撃を追跡するためのヘルメットであって、該ヘルメットは、少なくとも1つのセンサと、前記センサと通信するプロセッサと、前記プロセッサと通信する記憶ファイルと、前記プロセッサと通信するアラームシステムとを有し、前記センサは、ヘルメットに加えられた力を測定し、測定された力を示す第1の信号を前記プロセッサに送り、前記プロセッサは、前記測定された力を示す第1の信号を受け取り、前記測定された力を所定値と比較し、前記測定された力が、前記所定値を越えた場合には、アラームを作動させるための第2の信号が前記アラームシステムに送られることを特徴とするヘルメット。
- 前記測定された力が、前記所定値を越えない場合には、ヘルメットに加えられた力の詳細を含むデータが前記記憶ファイルに送られることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載のヘルメット。
- 前記記憶ファイルに送られるデータは、損傷のタイプ、損傷の位置、および損傷時刻のうちの1つのまたはそれ以上を含むことを特徴とする請求項6または7記載のヘルメット。
- 前記記憶ファイルは記録を更新し、前記データは記録に記憶され、記録は、所定値を越えた検出されたその後の測定された力に応じて追加のデータが受け取られたときに、繰り返し更新され、データは、検索可能であることを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項記載のヘルメット。
- アラームが作動される場合に、損傷のタイプ、損傷の位置、および損傷時刻のうちの1つのまたはそれ以上を示すデータが前記記憶ファイルに送られることを特徴とする請求項6〜9のいずれか1項記載のヘルメット。
- 前記プロセッサのアルゴリズムは、衝撃履歴を示す累積値を計算し、前記累積値は、閾値と比較され、前記累積値が前記閾値を越えた場合には、アラームを起動させるための第3の信号が前記アラームに送られることを特徴とする請求項6〜10のいずれか1項記載のヘルメット。
- 前記測定された力は、前記プロセッサによって、前記所定値よりも小さい閾値と比較され、前記測定された力が前記閾値よりも小さい場合には、事故なしと計算されて、前記プロセッサによって前記記憶ファイルにデータは送られないことを特徴とする請求項6〜11のいずれか1項記載のヘルメット。
- 衝撃を追跡するためのヘルメットであって、該ヘルメットは、少なくとも1つのセンサと、前記センサと通信するプロセッサと、前記プロセッサと通信する記憶ファイルと、前記プロセッサと通信する損傷追跡システムとを有し、前記センサは、ヘルメットに加えられた力を測定し、測定された力を示す第1の信号を前記プロセッサに送り、前記プロセッサは、前記測定された力を示す第1の信号を受け取り、前記測定された力を所定値と比較し、前記測定された力が、前記所定値を越えた場合には、前記損傷追跡システムを作動させるための第2の信号が前記損傷追跡システムに送られることを特徴とするヘルメット。
- 前記測定された力が、前記所定値を越えない場合には、事故なしと考えられて、前記損傷追跡システムは作動されないことを特徴とする請求項13に記載のヘルメット。
- 前記損傷追跡システムは、ヘルメットの着用者に指令を送るトランスミッタを含み、着用者の応答は、前記プロセッサに入力され、前記プロセッサによって評価されることを特徴とする請求項13または14に記載のヘルメット。
- 着用者の入力が所定のパラメータ設定内に入らない場合には、前記プロセッサによって、アラームを起動させるための信号が前記アラームシステムに送られ、前記プロセッサへの着用者の入力がパラメータ設定を満足する場合には、前記アラームシステムに信号は送られないことを特徴とする請求項15に記載のヘルメット。
- 前記測定された力は、前記所定値を越えない場合には、ヘルメットに加えられた力の詳細を含むデータが前記記憶ファイルに送られ、損傷のタイプ、損傷の位置、損傷の時刻、および、ヘルメットの着用者の頭部に加えられた力の力の値のうちの1つまたはそれ以上を含むことを特徴とする請求項13〜16のいずれか1項記載のヘルメット。
- 前記測定された力は、初め、前記所定値よりも小さい閾値と比較され、前記測定された力が、前記閾値よりも小さい場合には、事故なしと計算されて、前記プロセッサによって前記記憶ファイルに信号は送られないことを特徴とする請求項13〜17のいずれか1項記載のヘルメット。
- 本体と、内面および外面を備えたアウターシェルと、複数の衝撃吸収体とをさらに有し、衝撃吸収体はアウターシェルの内部に配置され、複数の衝撃吸収体は、第1衝撃吸収特性を有する少なくとも第1衝撃吸収体と、第2衝撃吸収特性を有する少なくとも第2衝撃吸収体とを有し、第2衝撃吸収特性は第1衝撃吸収特性とは異なっており、前記第1衝撃吸収特性は第2衝撃吸収特性より小さい付勢閾値を与え、第1組および第2組の衝撃吸収体の付勢はヘルメットに加えられる衝撃力に応じて定められることを特徴とする請求項1〜18のいずれか1項記載のヘルメット。
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