JP2015151991A - 遠心圧縮機、ターボ冷凍機、過給機、及び遠心圧縮機の制御方法 - Google Patents

遠心圧縮機、ターボ冷凍機、過給機、及び遠心圧縮機の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】遠心圧縮機において、旋回失速発生を抑制し、旋回失速による騒音と軸振動を低減する。
【解決手段】軸線回りに回転して、軸方向から流入する流体を径方向外側に向かって排出する羽根車22と、羽根車22に流体を導入する流入流路34と、流入流路34に設けられて、周方向に間隔をあけて複数が配置されて開度が可変とされたインレットガイドベーン43と、羽根車22から排出される流体が流通するディフューザ39と、ディフューザ39の流路断面積を可変とする流路断面積調整装置46と、ディフューザ39に設けられて、周方向に間隔をあけて複数が配置されて角度が可変とされたディフューザベーン55と、インレットガイドベーン43の開度に基づいて流路断面積調整装置46により流路断面積、及びディフューザベーン55の角度を変化させる制御装置と、を備える遠心圧縮機2を提供する。
【選択図】図2

Description

本発明は、羽根車を用いて流体を圧縮する遠心圧縮機、この遠心圧縮機を備えたターボ冷凍機、過給機、及び遠心圧縮機の制御方法に関するものである。
ターボ冷凍機は、電気電子関連工場のようなクリーンルームを有する大型の工場空調や、地域冷暖房などの用途に幅広く使用されている大容量の熱源機器である。ターボ冷凍機は、主に羽根車を用いて冷媒ガスを圧縮する圧縮機、蒸発器、凝縮器、エコノマイザから構成され、第二圧縮段の上流にエコノマイザからの冷媒ガスを流入させる形式のものが知られている。
圧縮機としては、性能とコストの観点から二段圧縮機・二段膨張サイクルを採用した遠心圧縮機を用いている(例えば、特許文献1参照)。遠心圧縮機は、ターボ冷凍機の作動範囲を制御するために、第一圧縮段の羽根車の上流と第二圧縮段の羽根車の上流に流量制御用のインレットガイドベーン(IGV)を設置し、運転状況に応じて角度を変更している。
ターボ冷凍機としては、旋回失速防止用に、凝縮器から蒸発器にホットガスバイパス管を設置しているものがある。
特開2011−43130号公報
ところで、ターボ冷凍機を部分負荷運転で運転する際、遠心圧縮機が旋回失速する現象が知られている。これは、遠心圧縮機の運転点が旋回失速発生領域となることで発生し、遠心圧縮機の騒音の原因となり、また、高圧運転を行っている場合は、軸振動の原因となる。旋回失速を防止する観点から、ホットガスバイパスを行うこともできるが、内部循環量の増加によりターボ冷凍機としての性能が低下するという課題がある。
また、第一圧縮段と比較して効率が低い第二圧縮段の効率向上のために、ベーン付ディフューザ(ベーンドディフューザ)を採用することもできる。しかしながら、部分負荷運転ではディフューザにおける流れ角とベーン角度がミスマッチを起し性能が低下する。
この発明は、旋回失速発生が抑制され、旋回失速による騒音と軸振動を低減することができる遠心圧縮機、ターボ冷凍機、過給機、及び遠心圧縮機の制御方法を提供する。
本発明の第一の態様によれば、遠心圧縮機は、軸線回りに回転して、軸方向から流入する流体を径方向外側に向かって排出する羽根車と、前記羽根車に前記流体を導入する流入流路と、前記流入流路に設けられて、周方向に間隔をあけて複数が配置されて開度が可変とされたインレットガイドベーンと、前記羽根車から排出される流体が流通するディフューザと、前記ディフューザの流路断面積を可変とする流路断面積調整装置と、前記ディフューザに設けられて、周方向に間隔をあけて複数が配置されて角度が可変とされたディフューザベーンと、前記インレットガイドベーンの開度に基づいて前記流路断面積調整装置により前記流路断面積、及び前記ディフューザベーンの角度を変化させる制御装置と、を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、インレットガイドベーンを絞った部分負荷運転を行い、遠心圧縮機の運転点が旋回失速発生領域となった場合に、流路断面積調整装置を用いてベーンレスディフューザの流路断面積を小さくするとともに、流路断面積に応じてディフューザベーンの角度を変更する。これにより、ディフューザ内の半径方向流速が増加して旋回角度が小さくなり、旋回失速発生が抑制される。また、羽根車とディフューザベーンの間のベーンレス部で発生する旋回失速又は流体の逆流を抑制することができる。これにより、旋回失速による騒音と軸振動を低減することができる。
上記遠心圧縮機において、前記制御装置は、前記制御装置は、前記遠心圧縮機の吸込風量を反映した流量変数と、前記遠心圧縮機のヘッドとで表示されたマップ上に、前記遠心圧縮機が吸い込む前記流体の音速を示す複数の機械マッハ数線が示された第一特性マップを記憶した第一記憶部と、複数の機械マッハ数に応じて、前記流量変数と、前記ヘッドとで表示されたマップ上に、旋回失速となる旋回失速線、及び複数のインレットガイドベーン開度線が示された第二特性マップを記憶した第二記憶部と、前記流路断面積と前記ディフューザにおける前記流体の流れ角との関係が示された流れ角マップを記憶した第三記憶部と、前記流量変数及び前記ヘッドを算出し、前記第一特性マップから前記遠心圧縮機の機械マッハ数を決定する機械マッハ数決定部と、前記流量変数及び前記ヘッドと、前記機械マッハ数に対応した前記第二特性マップから、前記インレットガイドベーンの開度と、旋回失速が発生する限界流量変数を決定し、前記流量変数と比較する流量変数比較部と、を有し、前記流量変数比較部において、前記流量変数が前記限界流量変数より小さい場合に、前記流路断面積が減少するように流路断面積調整装置を制御し、前記流れ角マップを用いて前記流路断面積に応じた流れ角を決定し、前記流れ角に合わせて前記ディフューザベーンの角度を調整してもよい。
上記構成によれば、より正確に流路断面積、及びディフューザベーンの角度を調整できるため、性能低下を抑制することができる。
また、本発明は、上記いずれかの遠心圧縮機と、冷却水を冷却源として冷媒を凝縮する凝縮器と、冷媒を蒸発させて冷水を冷却する蒸発器と、を順次冷媒流路により接続して冷凍サイクルを構成したターボ冷凍機を提供する。
上記ターボ冷凍機において、前記凝縮器から前記蒸発器に高温冷媒ガスを供給するホットガスバイパス管を有し、前記制御装置は、前記ホットガスバイパス管に流入する高温の冷媒ガスの流量と、前記ターボ冷凍機の成績係数との関係が示された第一特性マップを記憶した第四記憶部と、前記流路断面積と、前記ターボ冷凍機の成績係数との関係が示された第二特性マップを記憶した第五記憶部と、前記高温冷媒ガスの流量と前記流路断面積を変化させる場合に、前記高温冷媒ガスの変化に伴う成績係数の低下量と、前記流路断面積の変化に伴う成績係数の低下量とを比較し、前記高温冷媒ガスの流量と前記流路断面積のうち低下量の少ない方のみを変化させる性能低下量比較部、とを有する構成としてもよい。
上記構成によれば、ターボ冷凍機の性能を大きく低下させることなく、遠心圧縮機の旋回失速を抑制することができる。
また、本発明は、上記いずれかの遠心圧縮機を備える過給機を提供する。
本発明の第二の態様によれば、遠心圧縮機の制御方法は、軸線回りに回転して、軸方向から流入する流体を径方向外側に向かって排出する羽根車と、前記羽根車に前記流体を導入する流入流路と、前記流入流路に設けられて、周方向に間隔をあけて複数が配置されて開度が可変とされたインレットガイドベーンと、前記羽根車から排出される流体が流通するディフューザと、前記ディフューザに設けられて、周方向に間隔をあけて複数が配置されて角度が可変とされたディフューザベーンと、を有する遠心圧縮機の制御方法であって、前記インレットガイドベーンの開度に基づいて前記ベーンレスディフューザの流路断面積、及び前記ディフューザベーンの角度を変化させる流路断面積調整工程を有することを特徴とする。
上記遠心圧縮機の制御方法において、前記流路断面積調整工程は、前記流量変数及び前記ヘッドを算出するパラメータ算出工程と、前記流量変数及び前記ヘッドを用いて前記遠心圧縮機が吸い込む前記流体の音速を示す複数の機械マッハ数を決定する機械マッハ数決定工程と、前記流量変数及び前記ヘッドと、前記機械マッハ数を用いて前記インレットガイドベーンの開度と、旋回失速が発生する限界流量変数を決定し、前記流量変数と比較する流量変数比較工程と、前記流量変数が前記限界流量変数より小さい場合に、前記流路断面積を減少させる流路断面積低減工程と、を有する構成としてもよい。
本発明によれば、インレットガイドベーンを絞った部分負荷運転を行い、遠心圧縮機の運転点が旋回失速発生領域となった場合に、流路断面積調整装置を用いてベーンレスディフューザの流路断面積を小さくするとともに、流路断面積に応じてディフューザベーンの角度を変更する。これにより、ディフューザ内の半径方向流速が増加して旋回角度が小さくなり、旋回失速発生が抑制される。また、羽根車とディフューザベーンの間のベーンレス部で発生する旋回失速又は流体の逆流を抑制することができる。これにより、旋回失速による騒音と軸振動を低減することができる。
本発明の第一実施形態のターボ冷凍機を示す概略構成図である。 本発明の第一実施形態の遠心圧縮機を示す概略断面図である。 本発明の第一実施形態の流路断面積調整装置の分解斜視図である。 第一記憶部に記憶された第一特性マップである。 第二記憶部に記憶された第二特性マップである。 第三記憶部に記憶された流れ角マップである。 本発明の第一実施形態の遠心圧縮機の制御方法を説明するフローチャートである。 第二可動ベーンの開度と第二ディフューザの流路断面積との関係を示すマップである。 本発明の第二実施形態のターボ冷凍機の制御装置のブロック図である。 第二ディフューザの流路断面積とターボ冷凍機の成績係数との関係が示された第一成績係数マップである。 高温冷媒ガスの流量とターボ冷凍機の成績係数との関係が示された第二成績係数マップである。 本発明の第二実施形態の遠心圧縮機の制御方法を説明するフローチャートである。 本発明の第三実施形態の過給機を示す概略断面図である。
(第一実施形態)
以下、本発明の第一実施形態の遠心圧縮機2を備えたターボ冷凍機1について図面を参照して詳細に説明する。図1に示すように、本実施形態のターボ冷凍機1は、冷媒を圧縮する圧縮機2と、圧縮機2によって圧縮された高温高圧の流体である冷媒ガスを冷却水によって凝縮する凝縮器3と、凝縮器3にて凝縮された液相の冷媒(液冷媒)に対して過冷却を与えるサブクーラ4と、サブクーラ4からの液冷媒を膨張させる高圧膨張弁5と、高圧膨張弁5に接続されるとともに圧縮機2の中間段及び低圧膨張弁6に接続されるエコノマイザ7(中間冷却器)と、低圧膨張弁6によって膨張させられた液冷媒を蒸発させると共に冷媒と冷水とを熱交換する蒸発器8と、を備えている。
ターボ冷凍機1は、遠心圧縮機2、凝縮器3、蒸発器8を順次冷媒流路により接続して冷凍サイクルを構成している。また、ターボ冷凍機1は、各センサーからの入力に応じて遠心圧縮機2を制御する制御装置9を備えている。
圧縮機2は、遠心式の2段圧縮機であり、電源からの入力周波数を変更するインバータにより回転数制御された電動モータ11によって駆動されている。
サブクーラ4は、凝縮器3の冷媒ガス下流側に、凝縮された冷媒に対して過冷却を与えるように設けられている。
凝縮器3及びサブクーラ4には、これらを冷却するための冷却伝熱管12が挿通されており、冷却水を冷却源として冷媒ガスを凝縮している。冷却伝熱管12の冷却水の入口には、冷却水入口温度センサー13が設けられ、冷却伝熱管12の冷却水の出口には、冷却水出口温度センサー14が設けられている。冷却水入口温度センサー13及び冷却水出口温度センサー14の出力は、制御装置9に入力される。
蒸発器8は、冷水を用いて吸熱することによって定格温度(例えば7℃)の冷媒ガスを生成する装置である。蒸発器8には、冷水伝熱管15が挿通されている。
蒸発器8よりも上流側の冷水伝熱管15には、蒸発器8内へ流入する冷水の入口温度を計測する冷水入口温度センサー17が設けられている。蒸発器8よりも下流側の冷水出口ノズルには、蒸発器8から流出した冷水の出口温度を計測する冷水出口温度センサー18が設けられている。冷水入口温度センサー17及び冷水出口温度センサー18の出力は、制御装置9に入力される。また、冷水伝熱管15には、冷水の流量を計測する冷水流量センサー16が設けられている。
凝縮器3の気相部と蒸発器8の気相部との間には、ホットガスバイパス管24が設けられている。ホットガスバイパス管24には、ホットガスバイパス管24内を流れる高温冷媒ガスの流量を制御するためのホットガスバイパス弁25が設けられている。また、ホットガスバイパス管24には、高温冷媒ガスの流量を計測するホットガスバイパス流量センサー26が設けられている。
図2に示すように、遠心圧縮機2は、外郭をなすケーシング28と、ケーシング28内に回転可能に支持されている回転軸29と、回転軸29を回転駆動するモータ(図示せず)と、回転軸29に軸線方向に離間して配置されている第一インペラ21、及び第二インペラ22とを有している。第一インペラ21及び第二インペラ22は回転軸29に固定されており、回転軸29の回転に伴い回転することで遠心力を利用して冷媒ガスを圧縮する。
ケーシング28の軸線方向一方側には冷媒ガスを外部から流入させる吸込口30が設けられ、軸線方向他方側には他端側には冷媒ガスを排出するスクロール31が設けられている。ケーシング28には、吸込口30とスクロール31とを連通させる内部空間32が形成されている。
第一インペラ21及び第二インペラ22は、内部空間32に配置されており、第一インペラ21は第一圧縮段、第二インペラ22は第二圧縮段を構成している。内部空間32は第一インペラ21の流路出口に接続されたリターン流路33と、リターン流路33と第二インペラ22とを接続する吸込流路34(流入流路)とを備えている。
リターン流路33は、第一インペラ21の径方向外側の流路出口から、第二インペラ22の径方向内側の流路入口に向かって冷媒ガスを流通している。リターン流路33は、第一ディフューザ35と、ベンド部36と、リターン部37とを有している。第一インペラ21から径方向外側に排出される冷媒ガスが流通する第一ディフューザ35には、翼(ディフューザベーン、羽根)が形成されていない、所謂ベーンレスディフューザである。
第一ディフューザ35は、第一インペラ21によって圧縮されて第一インペラ21の流路出口から径方向外側へと排出された冷媒ガスを径方向外側に案内している。第一ディフューザ35の径方向外側は、ベンド部36を介してリターン部37に連通されている。
ベンド部36の下流側のリターン部37には全周にわたって放射状にリターンベーン38が配置されている。
第二インペラ22内で圧縮された冷媒ガスは、第二インペラ22の周囲に設けられた第二ディフューザ39を経てスクロール31から吐出される。第二インペラ22の下流側の第二ディフューザ39には、周方向に間隔をあけて複数が配置されて角度が可変とされたディフューザベーン55が設けられている。即ち、第二ディフューザは、ベーンドディフューザである。
ディフューザベーン55は、例えば、第二ディフューザ39に流入する流体の流れ角に応じて角度が変更可能である。ディフューザベーン55は、遠心圧縮機2に設けられた駆動装置56によって駆動される。
遠心圧縮機2には、エコノマイザ7(図1参照)で発生する冷媒ガスを第一インペラ21の吐出流に合流させて第二インペラ22に供給する中間吸込チャンバー40が設けられている。中間吸込チャンバー40は、第二インペラ22の入口部周囲を囲む円環状の空間として形成されている。中間吸込みチャンバーには、エコノマイザ7からの冷媒ガスが供給される。
中間吸込チャンバー40の内周部には、全周にわたってスリット41が設けられており、中間吸込チャンバー40の内部とリターン流路33のリターン部37とが接続されている。
また、遠心圧縮機2の吸込口30であって第一圧縮段の第一インペラ21の入口には、運転状況に応じて角度を変更することができる第一可動ベーン42(インレットガイドベーン,IGV)が設けられている。さらに、リターン流路33の吸込流路34であって第二圧縮段の第二インペラ22入口には、運転状況に応じて角度(開度)を変更することができる第二可動ベーン43が設けられている。第一可動ベーン42及び第二可動ベーン43は、周方向に間隔をあけて複数が配置されている。遠心圧縮機2には、第二可動ベーン43を駆動するための駆動装置44が設けられている。
また、遠心圧縮機2の第二段羽根車の下流側の第二ディフューザ39には、第二ディフューザ39の幅、即ち、第二ディフューザ39の流路断面積、即ち、第二ディフューザ39の軸方向の幅を変更する流路断面積調整装置46が設けられている。
図3は、流路断面積調整装置46の分解斜視図である。組み立てられた状態の流路断面積調整装置46においては、駆動リング49の内周側に幅調整リング50が配置される。図3に示すように、流路断面積調整装置46は、図示しないモータによって長手方向に駆動可能な駆動シャフト47と、ブラケット48を介して駆動シャフト47に接続されている駆動リング49と、駆動リング49の回転によってケーシング28から進退可能な幅調整リング50と、を有している。
駆動リング49は、軸方向(回転軸29の軸線に沿う方向)の移動が規制され、駆動シャフト47の駆動により周方向に回動可能な環状の部材である。
幅調整リング50は、軸方向に移動可能な環状の部材である。幅調整リング50は、駆動リング49の内周側に、幅調整リング50の外周面と駆動リング49の内周面とが摺動自在に接触するように配置されている。幅調整リング50の軸方向の一端は、第二ディフューザ39に露出するように配置されている。
駆動リング49と幅調整リング50とは、駆動リング49の回動に伴い、幅調整リング50が軸方向に移動するように構成されている。これにより、幅調整リング50の軸方向の一端が第二ディフューザ39の幅を絞るように移動する。
図1に戻って、制御装置9は、ターボ冷凍機1の全体の制御を司り、ターボ冷凍機1の機械マッハ数(回転数)を決定する機械マッハ数決定部61と、遠心圧縮機2の吸込風量を反映した流量変数θが旋回失速が発生する流量変数か否かを判定する流量変数比較部62と、を有している。
また、制御装置9は、図4に示すような、遠心圧縮機2の吸込風量を反映した流量変数θと、遠心圧縮機2のヘッドHとで表示されたマップ上に、遠心圧縮機2が吸い込む冷媒ガスの音速を示す複数の機械マッハ数線が示された第一特性マップ65を記憶した第一記憶部63を有している。第一特性マップ65は、予め遠心圧縮機2の運転試験を綿密に行うことで作成されるものであり、横軸を流量変数θ、縦軸をヘッドHとしたマップ上に、旋回失速線L、及び複数の機械マッハ数線が示したものである。本実施形態において、この第一特性マップ65は、第一可動ベーン42の開度が最大開度である100%のものである。
また、制御装置9は、図5に示すような、複数の機械マッハ数に応じて、流量変数θと、ヘッドHとで表示されたマップ上に、旋回失速となる旋回失速線L、及び複数のインレットガイドベーン開度線が示された第二特性マップ66を記憶した第二記憶部64を有している。
第二特性マップ66は、横軸を流量変数θ、縦軸をヘッドHとしたマップ上に、旋回失速線L、及び複数のインレットガイドベーン開度線が示されたものである。このインレットガイドベーン開度線は、第二可動ベーン43の開度を示すものである。また、第二特性マップ66において、旋回失速線Lよりも下側の領域は、旋回失速やサージングを起こさない安定領域Sとされ、旋回失速線Lよりも上側の領域は、旋回失速やサージングを起こす不安定領域NSとされる。
また、制御装置9は、図6に示すような、第二ディフューザ39の流路断面積と第二ディフューザにおける冷媒ガスの流れ角との関係が示された流れ角マップ67を記憶した第三記憶部を有している。図6に示す流れ角マップ67は、流路断面積が大きい程、冷媒ガスの流れ角が大きくなることを示している。
機械マッハ数決定部61は、流量変数θ及びヘッドHを算出し、第一特性マップ65から遠心圧縮機2の機械マッハ数Mを決定する。
流量変数比較部62は、流量変数θ及びヘッドHと、機械マッハ数Mに対応した第二特性マップ66から、第二可動ベーン43の開度と、旋回失速が発生する限界流量変数θrsを決定し、流量変数θと比較する。
次に、本実施形態のターボ冷凍機1の制御方法について、図7に示すフローチャートを参照して説明する。
(パラメータ算出工程S1)
制御装置9は、冷水流量センサー16によって計測された冷水の流量、冷水入口温度センサー17によって計測された冷水の入口温度、及び冷水出口温度センサー18によって計測された冷水の出口温度を用いて遠心圧縮機2の吸込風量を反映した流量変数θを算出する。
また、制御装置9は、冷却水入口温度センサー13によって計測された冷却水の入口温度、及び冷却水出口温度センサー14によって計測された冷却水の出口温度を用いてヘッドHを算出する。
(機械マッハ数決定工程S2)
次に、制御装置9の機械マッハ数決定部61は、第一記憶部63に記憶された第一特性マップ65を用いて、機械マッハ数Mを決定する。
具体的には、第一特性マップ65に流量変数θ及びヘッドHをプロット(図4に符号Pで示す)する。
電動モータ11がインバータを有する場合、プロット点Pが旋回失速線Lより下の運転点であれば、点Pとなるマッハ数Mに調整されるため、そのマッハ数MでIGV100%で運転される。旋回失速線Lより上の運転点であれば点Pより右側にあるマッハ数Mが選択される(任意のマッハ数Mを選ぶことができる)。
一方、回転数が一定の機械(固定速機)ではギヤで決まる回転数に相当するマッハ数MでIGVを絞った運転となる。ディフューザ絞りが必要となる可能性がある運転は、定格点より小流量側でヘッドHが小さい運転点になるため、固定速機の部分負荷運転は必ずIGVを絞った運転となる。
(流量変数比較工程S3)
次に、制御装置9の流量変数比較部62は、第二記憶部64に記憶された第二特性マップ66を用いて、流量変数θを比較する。具体的には、第二特性マップ66に流量変数θ及びヘッドHをプロットして(図5に符号Pで示す)第二可動ベーン43の開度を決定する。例えば、図5に示すプロット点Pによれば、第二可動ベーン43の開度は70%である。
次に、流量変数比較部62は、第二可動ベーン43の開度70%において、旋回失速を発生しない限界点PLを決定し、この限界点における流量変数θを限界流量変数θrsと設定する。そして、パラメータ算出工程にて算出された流量変数θと、限界流量変数θrsとを比較する。
制御装置9は、流量変数θが限界流量変数θrsよりも大きい場合は、第二ディフューザ39の流路断面積の調整を行わない(ステップS4)。
一方、制御装置9は、流量変数θが限界流量変数θrsよりも小さい場合は、旋回失速発生を抑制する流路断面積を算出する(ステップS5)。
次いで、制御装置9は、流路断面積調整装置46を用いて第二ディフューザ39の流路断面積の調整を行う(流路断面積調整工程S6)。具体的には、制御装置9は、流路断面積が減少する方向に調整を行う。これにより、第二ディフューザ39内の半径方向流速が増加して旋回速度が小さくなり、旋回失速の発生が抑制される。
図8に示すように、第二可動ベーン43の開度と第二ディフューザ39の流路断面積とをデータベース化して、第二可動ベーン43の回動に応じて第二ディフューザ39の流路断面積を変化させるようにしてもよい。
次いで、制御装置9は、第三記憶部69に記憶された流れ角マップ67を用いて、第二ディフューザ39の流路断面積に対応した冷媒ガスの流れ角を決定する。そして、冷媒ガスの流れ角に応じてディフューザベーン55の角度を変更する(流路断面積調整工程S7)。
上記実施形態によれば、第二可動ベーン43を絞った部分負荷運転を行い、遠心圧縮機2の運転点が旋回失速発生領域となった場合に、流路断面積調整装置46を用いて第二ディフューザ39の流路断面積を小さくするとともに、流路断面積に応じてディフューザベーン55の角度を変更する。これにより、第二ディフューザ39内の半径方向流速が増加して旋回角度が小さくなり、旋回失速発生が抑制される。また、第二インペラ22とディフューザベーン55との間のベーンレス部で発生する旋回失速又は流体の逆流を抑制することができる。これにより、旋回失速による騒音と軸振動を低減することができる。
また、第一特性マップ65を用いて機械マッハ数Mを決定するとともに、第二特性マップ66を用いて旋回失速が発生する限界流量変数θrsを決定することによって、より正確に流路断面積を調整できるため、流路断面積を絞りすぎることによる性能低下を抑制することができる。
また、流れ角マップ67を用いてディフューザベーン55の角度を変更することによって、より正確にディフューザベーンの角度を調整できるため、性能低下を抑制することができる。
なお、流路断面積調整装置46の構造は、上記実施形態に示されたものに限ることはない。例えば、流路断面積調整装置46の構造は、駆動シャフト47及び駆動リング49を用いることなく、幅調整リング50を油圧シリンダーなどのアクチュエータを用いて駆動するような構成としてもよい。
(第二実施形態)
以下、本発明の第二実施形態の遠心圧縮機2を備えたターボ冷凍機1を図面に基づいて説明する。なお、本実施形態では、上述した第一実施形態との相違点を中心に述べ、同様の部分についてはその説明を省略する。
本実施形態の遠心圧縮機2の制御装置9Bは、ホットガスバイパス管24に流入する高温冷媒ガスの流量を考慮する制御を行うことを特徴としている。
図9に示すように、本実施形態の制御装置9Bは、ホットガスバイパス管24に導入される高温冷媒ガスの流量と、第二ディフューザ39の流路断面積を変化させる場合に、高温冷媒ガスの変化に伴う成績係数の低下量と、流路断面積の変化に伴う成績係数の低下量とを比較する成績係数比較部68を有している。
また、制御装置9Bは、図10に示すような、第二ディフューザ39の流路断面積と、ターボ冷凍機1の成績係数COPとの関係が示された第一成績係数マップ71を記憶した第四記憶部70を有している。
さらに、制御装置9Bは、図11に示すような、ホットガスバイパス管24に導入される高温冷媒ガスの流量とターボ冷凍機1の成績係数COPとの関係が示された第二成績係数マップ72を記憶した第五記憶部73を有している。
次に、本実施形態のターボ冷凍機1の制御方法について、図12に示すフローチャートを参照して説明する。このフローチャートにおけるステップS1B〜ステップS4Bは第一実施形態のステップS1〜S4と同様であるので説明を省略する。
(流路断面積の変化に伴う成績係数の低下量算出工程S5B)
制御装置9Bは、第三記憶部69に記憶された第一成績係数マップ71を参照して、第二ディフューザ39の流路断面積を変化させる場合の、成績係数の低下量Δη1(効率低下量、図9を参照)を算出する。
(ホットガスバイパスに伴う成績係数の低下量算出工程S6B)
制御装置9Bは、第四記憶部70に記憶された第二成績係数マップ72を参照して、ホットガスバイパス管24に高温冷媒ガスを導入する場合の、成績係数の低下量Δη2(効率低下量、図10を参照)を算出する。
(成績係数比較工程S7B)
制御装置9Bの成績係数比較部68は、低下量Δη1と低下量Δη2とを比較する。即ち、第二ディフューザ39の流路断面積を変化させる場合と、ホットガスバイパスを行う場合とで、どちらがより成績係数が低下するかを判断する。
制御装置9Bは、第二ディフューザ39の流路断面積を変化させた場合の成績係数COPの低下量Δη1の方が大きかった場合は、ホットガスバイパスで旋回失速抑制を行う(ステップS8B)。
一方、制御装置9Bは、ホットガスバイパスを行う場合の成績係数の低下量Δη2の方が大きかった場合は、第二ディフューザ39の流路断面積の調整によって旋回失速抑制を行う(ステップS9B)。
次いで、制御装置9Bは、第三記憶部69に記憶された流れ角マップ67を用いて、第二ディフューザ39の流路断面積に対応した冷媒ガスの流れ角を決定する。そして、冷媒ガスの流れ角に応じてディフューザベーン55の角度を変更する(ステップS10B)。
上記実施形態によれば、ターボ冷凍機1の成績係数を大きく低下させることなく、遠心圧縮機2の旋回失速を抑制することができる。
(第三実施形態)
以下、本発明の第三実施形態の遠心圧縮機2Cを備えた過給機10を図面に基づいて説明する。なお、本実施形態では、上述した第一実施形態との相違点を中心に述べ、同様の部分についてはその説明を省略する。
図12に示すように、本実施形態の遠心圧縮機2Cを備える過給機10は、外郭をなすケーシング28と、回転軸29と、インペラ21、とを有しており、ケーシング28の外部から導入したガスや空気などの流体を圧縮する。
ケーシング28の軸線方向一方側には流体を外部から流入させる吸込口30が設けられ、軸線方向他方側には流体を排出するスクロール31が設けられている。
過給機の吸込口30であってインペラ21の入口には、運転状況に応じて角度を変更することができる可動ベーン42が設けられている。
インペラ21の下流側のディフューザ39には、周方向に間隔をあけて複数が配置されて角度が可変とされたディフューザベーン55が設けられている。ディフューザベーン55は、過給機10に設けられた駆動装置56によって駆動される。
また、過給機10のインペラ21の下流側のディフューザ39には、ディフューザ39の軸方向の幅を変更する流路断面積調整装置46が設けられている。
過給機10は、第一実施形態又は第二実施形態の遠心圧縮機2と同様の制御装置を備えている。即ち、過給機10は、可動ベーン42を絞った部分負荷運転を行い、過給機10の運転点が旋回失速発生領域となった場合に、流路断面積調整装置46を用いてディフューザ39の流路断面積を小さくするとともに、流路断面積に応じてディフューザベーン55の角度を変更する。これにより、ディフューザ39内の半径方向流速が増加して旋回角度が小さくなり、旋回失速発生が抑制される。また、インペラ21とディフューザベーン55との間のベーンレス部で発生する旋回失速又は流体の逆流を抑制することができる。これにより、旋回失速による騒音と軸振動を低減することができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、各実施形態における各構成及びそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。また、本発明は実施形態によって限定されることはなく、クレームの範囲によってのみ限定される。
1 ターボ冷凍機
2 圧縮機
3 凝縮器
4 サブクーラ
5 高圧膨張弁
6 低圧膨張弁
7 エコノマイザ
8 蒸発器
9 制御装置
10 過給機
11 電動モータ
12 冷却伝熱管
13 冷却水入口温度センサー
14 冷却水出口温度センサー
15 冷水伝熱管
16 冷水流量センサー
17 冷水入口温度センサー
18 冷水出口温度センサー
21 第一インペラ
22 第二インペラ(羽根車)
24 ホットガスバイパス管
25 ホットガスバイパス弁
26 ホットガスバイパス流量センサー
28 ケーシング
29 回転軸
30 吸込口
31 スクロール
32 内部空間
33 リターン流路
34 吸込流路(流入流路)
35 第一ディフューザ
36 ベンド部
37 リターン部
38 リターンベーン
39 第二ディフューザ(ディフューザ)
40 中間吸込チャンバー
42 第一可動ベーン
43 第二可動ベーン(インレットガイドベーン)
44 駆動装置
46 流路断面積調整装置
47 駆動シャフト
48 ブラケット
49 駆動リング
50 幅調整リング
52 リング駆動溝
55 ディフューザベーン
56 駆動装置
61 機械マッハ数決定部
62 流量変数比較部
63 第一記憶部
64 第二記憶部
65 第一特性マップ
66 第二特性マップ
67 流れ角マップ
68 成績係数比較部(性能低下量比較部)
69 第三記憶部
70 第四記憶部
71 第一成績係数マップ
72 第二成績係数マップ
73 第五記憶部
H ヘッド
M 機械マッハ数
θ 流量変数
θrs 限界流量変数

Claims (7)

  1. 軸線回りに回転して、軸方向から流入する流体を径方向外側に向かって排出する羽根車と、
    前記羽根車に前記流体を導入する流入流路と、
    前記流入流路に設けられて、周方向に間隔をあけて複数が配置されて開度が可変とされたインレットガイドベーンと、
    前記羽根車から排出される流体が流通するディフューザと、
    前記ディフューザの流路断面積を可変とする流路断面積調整装置と、
    前記ディフューザに設けられて、周方向に間隔をあけて複数が配置されて角度が可変とされたディフューザベーンと、
    前記インレットガイドベーンの開度に基づいて前記流路断面積調整装置により前記流路断面積、及び前記ディフューザベーンの角度を変化させる制御装置と、を備えることを特徴とする遠心圧縮機。
  2. 前記制御装置は、
    前記遠心圧縮機の吸込風量を反映した流量変数と、前記遠心圧縮機のヘッドとで表示されたマップ上に、前記遠心圧縮機が吸い込む前記流体の音速を示す複数の機械マッハ数線が示された第一特性マップを記憶した第一記憶部と、
    複数の機械マッハ数に応じて、前記流量変数と、前記ヘッドとで表示されたマップ上に、旋回失速となる旋回失速線、及び複数のインレットガイドベーン開度線が示された第二特性マップを記憶した第二記憶部と、
    前記流路断面積と前記ディフューザにおける前記流体の流れ角との関係が示された流れ角マップを記憶した第三記憶部と、
    前記流量変数及び前記ヘッドを算出し、前記第一特性マップから前記遠心圧縮機の機械マッハ数を決定する機械マッハ数決定部と、
    前記流量変数及び前記ヘッドと、前記機械マッハ数に対応した前記第二特性マップから、前記インレットガイドベーンの開度と、旋回失速が発生する限界流量変数を決定し、前記流量変数と比較する流量変数比較部と、を有し、
    前記流量変数比較部において、前記流量変数が前記限界流量変数より小さい場合に、前記流路断面積が減少するように流路断面積調整装置を制御し、
    前記流れ角マップを用いて前記流路断面積に応じた流れ角を決定し、前記流れ角に合わせて前記ディフューザベーンの角度を調整することを特徴とする請求項1に記載の遠心圧縮機。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の遠心圧縮機と、
    冷却水を冷却源として冷媒を凝縮する凝縮器と、
    冷媒を蒸発させて冷水を冷却する蒸発器と、を順次冷媒流路により接続して冷凍サイクルを構成したことを特徴とするターボ冷凍機。
  4. 前記凝縮器から前記蒸発器に高温冷媒ガスを供給するホットガスバイパス管を有し、
    前記制御装置は、
    前記ホットガスバイパス管に流入する高温の冷媒ガスの流量と、前記ターボ冷凍機の成績係数との関係が示された第一特性マップを記憶した第四記憶部と、
    前記流路断面積と、前記ターボ冷凍機の成績係数との関係が示された第二特性マップを記憶した第五記憶部と、
    前記高温冷媒ガスの流量と前記流路断面積を変化させる場合に、前記高温冷媒ガスの変化に伴う成績係数の低下量と、前記流路断面積の変化に伴う成績係数の低下量とを比較し、前記高温冷媒ガスの流量と前記流路断面積のうち低下量の少ない方のみを変化させる性能低下量比較部、とを有することを特徴とする請求項3に記載のターボ冷凍機。
  5. 請求項1又は請求項2に記載の遠心圧縮機を備えることを特徴とする過給機。
  6. 軸線回りに回転して、軸方向から流入する流体を径方向外側に向かって排出する羽根車と、
    前記羽根車に前記流体を導入する流入流路と、
    前記流入流路に設けられて、周方向に間隔をあけて複数が配置されて開度が可変とされたインレットガイドベーンと、
    前記羽根車から排出される流体が流通するディフューザと、
    前記ディフューザに設けられて、周方向に間隔をあけて複数が配置されて角度が可変とされたディフューザベーンと、を有する遠心圧縮機の制御方法であって、
    前記インレットガイドベーンの開度に基づいて前記ディフューザの流路断面積、及び前記ディフューザベーンの角度を変化させる流路断面積調整工程を有することを特徴とする遠心圧縮機の制御方法。
  7. 吸込風量を反映した流量変数及び前記遠心圧縮機のヘッドを算出するパラメータ算出工程と、
    前記流量変数及び前記ヘッドを用いて前記遠心圧縮機が吸い込む前記流体の音速を示す複数の機械マッハ数を決定する機械マッハ数決定工程と、
    前記流量変数及び前記ヘッドと、前記機械マッハ数を用いて前記インレットガイドベーンの開度と、旋回失速が発生する限界流量変数を決定し、前記流量変数と比較する流量変数比較工程と、
    前記流量変数が前記限界流量変数より小さい場合に、前記流路断面積を減少させる流路断面積調整工程と、を有することを特徴とする請求項6に記載の遠心圧縮機の制御方法。
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