JP2015146215A - 申告情報収集装置、申告情報収集方法、及び、申告情報収集プログラム - Google Patents

申告情報収集装置、申告情報収集方法、及び、申告情報収集プログラム Download PDF

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匡彦 横田
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茂俊 堀口
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美孝 岡本
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Abstract

【課題】患者の個人情報の利用に制限が課された状況で、患者個人の追跡可能性を保証しつつ、医療提供施設において作成される情報と患者により作成される情報とを統合的に利用可能とする技術を提供する。
【解決手段】本発明では、医療提供側端末において取得される医療情報が医療情報収集装置に蓄積される。また、患者側端末において取得される患者が申告する服薬又は症状に関連する申告情報が申告情報収集装置において蓄積される。そして、患者側端末からの依頼に応じて、医療情報収集装置において患者用識別子が発行され、発行された患者用識別子は申告情報収集装置に登録される。申告情報収集装置は、個人情報の代わりに、当該患者用識別子を用いて、医療情報収集装置において蓄積される医療情報の少なくとも一部の情報を取得する。そして、申告情報収集装置は、取得した情報を患者属性と対応付けて蓄積する。
【選択図】図1

Description

本発明は、情報処理システム、医療情報収集装置、医療情報収集方法、医療情報収集プログラム、申告情報収集装置、申告情報収集方法、申告情報収集プログラム、及び、患者側端末用プログラムの技術に関する。
従来、患者ID及び患者生体情報と、患者個人情報と、患者のカルテ情報、検査情報及び投薬情報等を含む診断結果情報とを対応付けて格納するデータベースを有する医療データベースサーバシステムがある(特許文献1を参照)。
また、医療機関の情報処理装置及び患者の自宅にある情報処理装置から、管理サーバ上に管理される患者の医療情報に追記を行うことを可能にする医療情報システムがある(特許文献2)。
さらに、患者の端末から送信される薬の服薬状況を格納することで、患者と薬局との間で薬歴情報を管理する薬歴情報管理装置がある(特許文献3)。
特開2011−039674号公報 特開2011−028330号公報 国際公開第2006/126556号
従来の技術では、薬局及び医療機関等の医療提供施設において作成される医療情報や薬歴情報等は、当該医療提供施設と患者との間で共通に利用されるデータベースにより管理される。そのため、一般的には、患者の個人情報の利用が制限される者、すなわち、医療提供施設における医療従事者(例えば、医師及び薬剤師)及び患者以外の者は、このデータベース上で管理される患者の医療情報や薬歴情報等を利用することができない。
また、従来の技術では、一般的に、患者の個人情報の利用制限される者が利用可能な情報は、患者自身によって作成される服薬状況等の情報に限られる。これらの情報は、患者自身によって作成されるため、当該情報の信頼性は、当該患者の勤勉性及び知識量等に依存する。そのため、一般的に、医療提供施設において作成される情報に比べて、患者の個人情報の利用制限される者が利用可能な情報の信頼性は低い。
このような状況で、近年、患者の個人情報の利用が制限される者の間で、患者の医療情報や薬歴情報等の利用に対する需要が高まってきている。例えば、近年、医師の処方箋が必要な薬を製薬会社が直接宣伝広告するDTC(Direct To Consumer)や、医師の処方箋が必要ではない薬(Over The Counter drug、OCT)の販売が盛んになってきている。
このような薬を販売する製薬会社にとって、薬の販売や研究開発を促進するため等の理由により、患者個人の追跡可能性(トレーサビリティ:traceability)が保障された上で、販売する薬についての患者の服用状況や症状に関する情報を取得することが重要である。
しかしながら、製薬会社は、医療提供施設における医療従事者及び患者以外の者であり、患者の個人情報の利用が制限されるため、医療提供施設において作成される医療情報や薬歴情報等を利用することはできない。そして、製薬会社が利用できる情報である、患者自身によって作成される服薬状況等の情報は、医療提供施設において作成される医療情報や薬歴情報等の情報に比べて、その信頼性が低い。そのため、製薬会社は、販売する薬についての患者の服用状況や症状に関する情報を取得するために、独自に調査する必要があった。
このように、近年、患者の個人情報の利用が制限される者による患者の医療情報や薬歴情報等の利用に対する需要は高まってきている。特に、医師の処方箋が必要でない薬を販売する製薬会社にとっては、患者自身によって作成される服薬状況等の情報とともに、当該患者の医療情報や薬歴情報等を利用できる状況が望まれている。これに対して、従来の技術では、患者の個人情報の利用が制限される者は、データベース上で管理される患者の医療情報や薬歴情報等を利用することができなかったため、このような要求に十分に対応することができないという問題点があった。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、患者の個人情報の利用に制限が課された状況で、患者個人の追跡可能性を保証しつつ、医療提供施設において作成される情報と患者により作成される情報とを統合的に利用することができる技術を提供することを目的とする。
本発明は、上述した課題を解決するために、以下の構成を採用する。
すなわち、本発明の情報処理システムは、医療従事者が患者に対して作成する医療情報の入力が行われる医療提供側端末と、前記患者が申告する服薬又は症状に関連する申告情報の入力が行われる患者側端末と、前記申告情報を収集する申告情報収集装置と、前記医療情報を収集する医療情報収集装置と、を含む。
そして、本発明の情報処理システムは、
前記医療提供側端末において、前記医療情報の入力を受け付ける手段と、
前記医療提供側端末において、前記入力に係る前記医療情報を前記医療情報収集装置に送信する手段と、
前記医療情報収集装置において、前記医療提供側端末から送信される前記医療情報を受信する手段と、
前記医療情報収集装置において、前記患者を一意に特定することができる個人情報に対応付けて、受信した前記医療情報を蓄積する手段と、
前記患者側端末において、前記申告情報収集装置において前記患者を識別するための患者用識別子の発行を前記医療情報収集装置に依頼する手段と、
前記医療情報収集装置において、前記患者側端末からの前記依頼に応じて、前記個人情報に対応付けて前記患者用識別子を発行する手段と、
前記患者側端末において、前記医療情報収集装置により発行される前記患者用識別子の登録を前記申告情報収集装置に依頼する手段と、
前記申告情報収集装置において、前記患者側端末からの前記依頼に応じて、統計処理に用いることができ、かつ、前記患者を一意に特定することができない患者属性に対応付けて、前記患者用識別子を登録する手段と、
前記患者側端末において、前記申告情報の入力を受け付ける手段と、
前記患者側端末において、前記入力に係る前記申告情報を前記申告情報収集装置に送信する手段と、
前記申告情報収集装置において、前記患者側端末から送信される前記申告情報を受信す
る手段と、
前記申告情報収集装置において、受信した前記申告情報に係る患者の登録した前記患者用識別子に対応付けて、受信した前記申告情報を蓄積する手段と、
前記申告情報収集装置において、登録した前記患者用識別子により識別され、かつ、登録した前記患者用識別子に対応する個人情報により特定される前記患者について、前記医療情報収集装置において蓄積される前記医療情報の少なくとも一部の情報を取得する手段と、
前記申告情報収集装置において、登録した前記患者用識別子により識別され、かつ、登録した前記患者用識別子に対応する個人情報により特定される前記患者について取得した、前記医療情報の少なくとも一部の情報を、登録した前記患者用識別子に対応付けて蓄積する手段と、を備える。
ここで、医療従事者とは、医療提供施設において、医療を提供する者を指す。例えば、医療従事者は、医師、歯科医師、薬剤師、看護師その他の医療の担い手である。なお、医療提供施設とは、病院、診療所、介護老人保健施設、調剤を実施する薬局その他の医療を提供する施設を指す。
また、統計処理に用いることができ、かつ、患者を一意に特定することができない患者属性とは、例えば、患者の年齢、性別、居住地に係る電話番号の市外局番、居住地の郵便番号、勤務地に係る電話番号の市外局番、又は、居住地の郵便番号等である。なお、患者属性は、患者を一意に特定することができなければ、これらの属性の組合せでもよい。つまり、患者属性とは、当該属性に該当する母集団の人数が1を超える属性を指す。
上記構成によれば、医療情報収集装置において、患者に関する医療情報は、個人情報に対応付けられて蓄積される。そして、患者側端末の依頼に応じて、医療情報収集装置は、申告情報収集装置において患者を識別するための患者用識別子を発行する。発行される患者用識別子は、患者側端末の依頼に応じて、申告情報収集装置に登録される。更に、患者用識別子は、申告情報収集装置において、統計処理に用いることができ、かつ、患者を一意に特定することができない患者属性、及び、患者により申告される服薬又は症状に関連する申告情報と対応づけられる。そして、申告情報収集装置は、当該患者用識別子により識別される患者について、医療情報収集装置に蓄積される医療情報の少なくとも一部の情報を取得し、当該取得した情報を、患者用識別子に対応付けて蓄積する。
つまり、上記構成によれば、申告情報収集装置において、医療情報の少なくとも一部の情報、申告情報、及び、患者属性が、患者用識別子に対応付けられる。これにより、申告情報収集装置では、患者を一意に特定することができる個人情報を持たないで、患者用識別子に対応付けられる医療情報の少なくとも一部の情報、申告情報、及び、患者属性を統合的に利用することが可能となる。
したがって、上記構成によれば、患者の個人情報の利用に制限が課された状況で、患者個人の追跡可能性を保証しつつ、医療提供施設において作成される情報と患者により作成される情報とを統合的に利用することが可能となる。
また、本発明の別の形態として、上記情報処理システムにおいて、前記医療情報の少なくとも一部の情報を取得する手段では、前記医療情報の少なくとも一部の情報として、前記医療情報収集装置において蓄積される前記医療情報に含まれ、かつ、蓄積した前記申告情報に含まれない差分情報が取得されてもよい。
上記構成によれば、申告情報収集装置では、重複した情報が取り除かれた状態で、申告情報と、医療情報の少なくとも一部の情報とが蓄積される。したがって、上記構成によれ
ば、効率的に情報を蓄積することができる。
また、本発明の別の形態として、上記情報処理システムは、
前記医療情報収集装置において、前記個人情報により特定され、かつ、前記個人情報に対応する前記患者用識別子により識別される前記患者について、前記申告情報収集装置において蓄積される前記申告情報の少なくとも一部の情報を取得する手段と、
前記医療情報収集装置において、前記個人情報により特定され、かつ、前記個人情報に対応する前記患者用識別子により識別される前記患者について取得した、前記申告情報の少なくとも一部の情報を、前記個人情報に対応付けて蓄積する手段と、
を更に備えてもよい。
上記構成によれば、医療情報収集装置において、個人情報に対応付けられて、医療情報と、申告情報の少なくとも一部の情報と、が蓄積される。したがって、上記構成によれば、医療情報収集装置においても、医療情報と申告情報とを統合的に利用することが可能となる。
また、本発明の別の形態として、上記情報処理システムにおいて、前記申告情報の少なくとも一部の情報を取得する手段では、前記申告情報の少なくとも一部の情報として、前記申告情報収集装置において蓄積される前記申告情報に含まれ、かつ、蓄積した前記医療情報に含まれない差分情報が取得されてもよい。
上記構成によれば、医療情報収集装置では、重複した情報が取り除かれた状態で、医療情報と、申告情報の少なくとも一部の情報とが蓄積される。したがって、上記構成によれば、効率的に情報を蓄積することができる。
また、本発明の別の形態として、本発明の医療情報収集装置は、
医療従事者が患者に対して作成する医療情報を取得する手段と、
前記患者を一意に特定することができる個人情報に対応付けて前記医療情報を蓄積する手段と、
前記患者により申告される服薬又は症状に関連する申告情報を収集する申告情報収集装置において、前記個人情報に対応付けて蓄積される前記医療情報の少なくとも一部の情報を取得する際に、前記個人情報に代わって、前記患者を識別するために用いられる患者用識別子であって、前記申告情報収集装置において、統計処理に用いることができ、かつ、前記患者を一意に特定することができない患者属性と、前記医療情報の少なくとも一部の情報と、前記申告情報と、に対応付けられる患者用識別子を前記個人情報に対応付けて発行する手段と、
を備える。
上記構成によれば、医療従事者が患者に対して作成する医療情報は、患者を一意に特定することができる個人情報に対応付けられて蓄積される。また、患者により申告される服薬又は症状に関連する申告情報を収集する申告情報収集装置において、前記個人情報に対応付けて蓄積される前記医療情報の少なくとも一部の情報を取得する際に、前記個人情報に代わって、前記患者を識別するために用いられる患者用識別子が発行される。この患者用識別子は、前記申告情報収集装置において、統計処理に用いることができ、かつ、前記患者を一意に特定することができない患者属性と、前記医療情報の少なくとも一部の情報と、前記申告情報と、に対応付けられる。
つまり、上記構成によれば、申告情報収集装置において、医療情報の少なくとも一部の情報、申告情報、及び、患者属性に対応付けられる患者用識別子が発行される。この発行される患者用識別子により、申告情報収集装置では、患者を一意に特定することができる
個人情報を持たないで、患者用識別子に対応付けられる医療情報の少なくとも一部の情報、申告情報、及び、患者属性を統合的に利用することが可能となる。
したがって、上記構成によれば、患者の個人情報の利用に制限が課された状況で、患者個人の追跡可能性を保証しつつ、医療提供施設において作成される情報と患者により作成される情報とを統合的に利用することが可能となる。
また、本発明の別の形態として、上記医療情報収集装置において、前記医療情報を蓄積する手段では、異なる医療提供施設において前記患者に対して共通に用いられる個人情報に前記医療情報が対応付けられることにより、前記異なる医療提供施設において作成される同一の患者についての複数件の医療情報が1件の医療情報に統合されてもよい。
上記構成によれば、異なる医療提供施設において前記患者に対して共通に用いられる個人情報に基づいて、異なる医療提供施設において作成される同一の患者についての複数件の医療情報が1件の医療情報に統合される。したがって、上記構成によれば、異なる医療提供施設において作成される同一の患者に対する複数件の医療情報を一括で管理することが可能となる。
また、本発明の別の形態として、上記医療情報収集装置は、
前記医療従事者を識別するための医療従事者用識別子に基づいて、該医療従事者が従事する医療提供施設を特定する手段と、
特定した前記医療提供施設以外の医療提供施設で作成された部分を取り除いた上で、統合された前記1件の医療情報を提供する手段と、
を更に備えてもよい。
上記構成によれば、医療従事者は、自身が所属する医療提供施設以外において作成された部分が取り除かれた上で、医療情報の提供を受ける。これにより、医療従事者は、自身が所属する医療提供施設以外において作成された医療情報を利用することができなくなる。したがって、上記構成によれば、医療提供施設間で利用制限を設けることが可能となる。
また、本発明の別の形態として、本発明の申告情報収集装置は、
患者を一意に特定することができる個人情報に代えて、医療従事者が前記患者に対して作成する医療情報を蓄積する医療情報収集装置において前記個人情報に対応付けられて発行された患者用識別子を、統計処理に用いることができ、かつ、前記患者を一意に特定することができない患者属性に対応付けて登録する手段と、
前記患者が申告する服薬又は症状に関連する申告情報を取得する手段と、
取得した前記申告情報に係る患者の登録した前記患者用識別子に対応付けて、取得した前記申告情報を蓄積する手段と、
登録した前記患者用識別子により識別され、かつ、登録した前記患者用識別子に対応する個人情報により特定される前記患者について、前記医療情報収集装置において蓄積される前記医療情報の少なくとも一部の情報を取得する手段と、
登録した前記患者用識別子により識別され、かつ、登録した前記患者用識別子に対応する個人情報により特定される前記患者について取得した、前記医療情報の少なくとも一部の情報を、登録した前記患者用識別子に対応付けて蓄積する手段と、
を備える。
上記構成によれば、申告情報収集装置では、患者を一意に特定することができる個人情報に代えて、患者用識別子が、患者属性に対応付けられて登録される。患者用識別子は、医療従事者が前記患者に対して作成する医療情報を蓄積する医療情報収集装置において、
個人情報に対応付けられて発行された識別子である。また、患者属性は、統計処理に用いることができ、かつ、患者を一意に特定することができない属性である。ここで、患者が申告する服薬又は症状に関連する申告情報は、当該患者用識別子に対応付けられて蓄積される。また、当該患者に関する医療情報の少なくとも一部の情報が、当該患者用識別子に対応付けられて蓄積される。
つまり、上記構成によれば、申告情報収集装置において、医療情報の少なくとも一部の情報、申告情報、及び、患者属性に対応付けられる患者用識別子が登録される。この登録される患者用識別子により、申告情報収集装置では、患者を一意に特定することができる個人情報を持たないで、患者用識別子に対応付けられる医療情報の少なくとも一部の情報、申告情報、及び、患者属性を統合的に利用することが可能となる。
したがって、上記構成によれば、患者の個人情報の利用に制限が課された状況で、患者個人の追跡可能性を保証しつつ、医療提供施設において作成される情報と患者により作成される情報とを統合的に利用することが可能となる。
また、本発明の別の形態として、上記申告情報収集装置は、
前記患者を識別するための私用識別子を発行する手段と、
同一の患者に対して発行された前記患者用識別子と前記私用識別子とを対応付ける手段と、
を備えてもよい。
上記構成によれば、患者を識別するために、申告情報収集装置において発行された私用識別子と、医療情報収集装置において発行された患者用識別子とが対応付けられる。これにより、上記構成によれば、既に存在する申告情報収集装置において、患者用識別子に対応付けられる医療情報の少なくとも一部の情報、申告情報、及び、患者属性を統合的に利用することが可能となる。したがって、上記構成によれば、既存の設備を用いて、本発明の実施が可能となる。
また、本発明の別の形態として、本発明の患者側端末用プログラムは、
患者側端末に、
患者によって申告された服薬又は症状に関連する申告情報を収集する申告情報収集装置が、医療従事者によって作成された前記患者についての医療情報の少なくとも一部の情報を取得する際に、前記患者を識別するために、前記患者を一意に特定することができる個人情報の代わりに用いる患者用識別子であって、前記申告情報収集装置において、統計処理に用いることができ、かつ、前記患者を一意に特定することができない患者属性と前記医療情報の少なくとも一部の情報とに対応付けられる患者用識別子の発行を、前記医療情報を収集する医療情報収集装置に依頼するステップと、
前記医療情報収集装置において発行される前記患者用識別子の登録を前記申告情報収集装置に依頼するステップと、
前記申告情報の入力を受け付けるステップと、
前記申告情報収集装置において、前記医療情報収集装置により発行される前記患者用識別子と対応付けられる、前記入力に係る前記申告情報を申告情報収集装置2に送信するステップと、
を実行させる。
上記構成によれば、医療従事者によって作成された患者についての医療情報を収集する医療情報収集装置に、患者用識別子の発行が依頼される。患者用識別子は、医療従事者によって作成された患者についての医療情報の少なくとも一部の情報を申告情報収集装置が取得する際に、当該患者を識別するために、当該患者を一意に特定することができる個人
情報の代わりに用いられる。なお、申告情報収集装置は、患者によって申告された服薬又は症状に関連する申告情報を収集する。
そして、当該依頼により発行された患者用識別子は、申告情報収集装置に対して行われる登録依頼により、当該申告情報収集装置において、患者属性と対応付けられて登録される。また、患者用識別子は、申告情報収集装置において、医療情報の少なくとも一部の情報と対応づけられる。なお、患者属性は、統計処理に用いることができ、かつ、前記患者を一意に特定することができない患者の属性である。
つまり、上記構成によれば、申告情報収集装置において、医療情報の少なくとも一部の情報、申告情報、及び、患者属性に対応付けられる患者用識別子が登録される。この登録される患者用識別子により、申告情報収集装置では、患者を一意に特定することができる個人情報を持たないで、患者用識別子に対応付けられる医療情報の少なくとも一部の情報、申告情報、及び、患者属性を統合的に利用することが可能となる。
したがって、上記構成によれば、患者の個人情報の利用に制限が課された状況で、患者個人の追跡可能性を保証しつつ、医療提供施設において作成される情報と患者により作成される情報とを統合的に利用することが可能となる。
なお、本発明の別態様としては、以上の情報処理システムの各手段を実現する1台の情報処理装置であってもよいし、情報処理方法であってもよいし、プログラムであってもよいし、このようなプログラムを記録したコンピュータその他装置、機械等が読み取り可能な記憶媒体であってもよい。ここで、コンピュータ等が読み取り可能な記憶媒体とは、プログラム等の情報を、電気的、磁気的、光学的、機械的、又は、化学的作用によって蓄積する媒体である。
また、本発明の別態様としては、以上の医療情報収集装置及び申告情報収集装置は、複数台の情報処理装置により構成されてもよい。更に、本発明の別態様としては、以上の医療情報収集装置又は申告情報処理装置の各手段を実現する情報処理方法であってもよいし、プログラムであってもよいし、このようなプログラムを記録したコンピュータその他装置、機械等が読み取り可能な記憶媒体であってもよい。
また、本発明の別形態としては、以上の患者側端末用プログラムにより実現される各ステップを実現する情報処理方法であってもよいし、このようなプログラムを記録したコンピュータその他装置、機械等が読み取り可能な記憶媒体であってもよいし、1又は複数台の情報処理装置であってもよい。
本発明によれば、患者の個人情報の利用に制限が課された状況で、患者個人の追跡可能性を保証しつつ、医療提供施設において作成される情報と患者により作成される情報とを統合的に利用することができる技術を提供することができる。
図1は、実施の形態に係る情報処理システムの概要を例示する。 図2は、実施の形態に係る医療情報収集装置の構成を例示する。 図3は、実施の形態に係る申告情報収集装置の構成を例示する。 図4は、実施の形態に係る患者側端末の構成を例示する。 図5は、実施の形態に係る医療提供側端末の構成を例示する。 図6は、実施の形態に係る情報処理システムにおける医療情報の蓄積に関する処理手順の一例を示したフローチャートである。 図7は、実施の形態に係る情報処理システムにおける患者用識別子の発行及び登録に関する処理手順の一例を示したフローチャートである。 図8は、実施の形態に係る情報処理システムにおける申告情報の蓄積に関する処理手順の一例を示したフローチャートである。
以下、本発明の一側面に係る実施の形態(以下、「本実施形態」とも表記する)を、図面に基づいて説明する。ただし、以下で説明する本実施形態は、あらゆる点において本発明の例示に過ぎず、その範囲を限定しようとするものではない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。つまり、本発明の実施にあたって、本実施形態に応じた具体的構成が適宜採用されてもよい。
なお、本実施形態において登場するデータを自然言語(日本語等)により説明しているが、より具体的には、コンピュータが認識可能な疑似言語、コマンド、パラメタ、マシン語等で指定される。
§1 情報処理システムの構成例
図1は、本実施形態に係る情報処理システム5の構成を例示する。本実施形態に係る情報処理システム5は、医療情報収集装置1、申告情報収集装置2、患者側端末3、及び、医療提供側端末4を含む。医療情報収集装置1は、医療従事者が患者に対して作成する医療情報を収集する1又は複数台の情報処理装置である。申告情報収集装置2は、患者が申告する服薬又は症状に関連する申告情報を収集する1又は複数台の情報処理装置である。患者側端末3は、申告情報の入力が行われる1又は複数台の情報処理装置である。また、医療提供側端末4は、医療情報の入力が行われる1又は複数台の情報処理装置である。なお、典型的には、医療情報収集装置1及び申告情報収集装置2は、複数台の情報処理装置であり、患者側端末3及び医療提供側端末4は、1台の情報処理装置である。これらの装置の台数は、実施環境等に応じて、適宜選択される。
本実施形態に係る情報処理システム5では、医療提供側端末4において、医療情報の入力が行われる。入力された医療情報は、医療提供側端末4から医療情報収集装置1へ送信される。そして、医療情報収集装置1では、当該医療情報は、患者を一意に特定することができる個人情報に対応付けられて、蓄積される。個人情報は、患者を一意に特定できる情報であれば如何なる情報であってもよい。個人情報は、例えば、保険証に記載される保険者番号等の1つの情報で表現されてもよいし、氏名及び住所等の複数種類の情報の組合せにより表現されてもよい。なお、複数の医療提供施設において同一の患者に係る医療情報が作成される場合、当該同一の患者に係る医療情報を統合的に管理するためには、個人情報は、当該複数の医療施設において共通に用いられる情報であることが好ましい。
また、本実施形態に係る情報処理システム5では、医療情報収集装置1は、患者側端末3から、申告情報収集装置2において患者を識別するための患者用識別子の発行を依頼される。本実施形態に係る医療情報収集装置1は、当該依頼に応じて、個人情報に対応付けて患者用識別子を発行する。よって、医療情報収集装置1では、患者用識別子が与えられると、当該患者用識別子により識別される患者の個人情報と医療情報とを取得することが可能である。
そして、本実施形態に係る情報処理システム5では、申告情報収集装置2は、患者側端末3から、医療情報収集装置1により発行される患者用識別子の登録を依頼される。本実施形態に係る申告情報収集装置2は、当該依頼に応じて、統計処理に用いることができ、かつ、患者を一意に特定することができない患者属性に対応付けて、当該患者用識別子を登録する。よって、本実施形態では、申告情報収集装置2は、個人情報を保持せず、患者
用識別子によって患者を識別する。申告情報収集装置2では、患者用識別子が与えられると、患者を一意に特定することができる個人情報ではなく、患者を一意に特定することはできないが、統計処理に用いることができる患者属性が取得される。なお、患者属性とは、例えば、患者の年齢、性別、居住地に係る電話番号の市外局番、居住地の郵便番号、勤務地に係る電話番号の市外局番、若しくは、居住地の郵便番号等その他の情報、又は、これら複数種類の情報の組合せで表現される。
また、本実施形態に係る情報処理システム5では、患者側端末3において、申告情報の入力が行われる。入力された申告情報は、患者用識別子とともに、患者側端末3から申告情報収集装置2へ送信される。そして、申告情報収集装置2では、当該申告情報は、患者用識別子に対応付けられて、蓄積される。
さらに、本実施形態に係る情報処理システム5では、申告情報収集装置2は、患者用識別子により識別される患者について、医療情報収集装置1に蓄積される医療情報の少なくとも一部の情報を取得する。本実施形態では、後述する理由により、申告情報収集装置2は、このような情報を、医療情報収集装置1又は医療提供側端末4から取得することができる。そして、申告情報収集装置2は、患者用識別子により識別される患者について取得した、当該医療情報の少なくとも一部の情報を患者用識別子に対応付けて蓄積する。つまり、医療情報の少なくとも一部の情報(以下、「共有医療情報」とも記載する)は、医療情報収集装置1及び申告情報収集装置2において共有される。
すなわち、本実施形態に係る情報処理システム5では、申告情報収集装置2において、医療情報の少なくとも一部の情報、申告情報、及び、患者属性は、患者用識別子に対応付けられる。そのため、申告情報収集装置2では、患者用識別子により、患者を一意に特定することができる個人情報を持たないで、患者用識別子に対応付けられる医療情報の少なくとも一部の情報、申告情報、及び、患者属性を統合的に利用することが可能となる。
これにより、本実施形態に係る情報処理システム5は、患者の個人情報の利用に制限が課された状況で、患者個人の追跡可能性を保証しつつ、医療提供施設において作成される情報と患者により作成される情報とを統合的に利用すること可能にする。
なお、情報処理システム5に含まれる医療情報収集装置1、申告情報収集装置2、患者側端末3、及び、医療提供側端末4それぞれの間における情報の伝達は、例えば、3G(3rd Generation)ネットワーク、インターネット、ISDN(Integrated Services Digital Network)等の電話網、及び、専用網等のネットワークを介したデータ通信で実現さ
れる。ネットワークの種類は、各データ通信に応じて、適宜選択される。
また、本実施形態に係る情報処理システム5では、医療情報収集装置1は、個人情報に対応付けられた患者用識別子により識別される患者について、申告情報収集装置2に蓄積される申告情報の少なくとも一部の情報を取得する。本実施形態では、後述するとおり、医療情報収集装置1は、このような情報を申告情報収集装置1又は患者側端末3から取得することができる。そして、医療情報収集装置1は、個人情報に対応付けられた患者用識別子により識別される患者について取得した、当該申告情報の少なくとも一部の情報を個人情報に対応付けて蓄積する。つまり、申告情報の少なくとも一部の情報(以下、「共有申告情報」とも記載する)は、医療情報収集装置1及び申告情報収集装置2において共有される。
すなわち、本実施形態に係る情報処理システム5では、医療情報収集装置1において、医療情報、及び、申告情報の少なくとも一部の情報は、個人情報に対応付けられる。そのため、本実施形態に係る医療情報収集装置1では、医療情報と申告情報とを統合的に利用
することが可能となる。
§2 各装置の構成例
次に、本実施形態に係る情報処理システム5に含まれる医療情報収集装置1、申告情報収集装置2、患者側端末3、及び、医療提供側端末4を図2〜5を用いて個別的に説明する。
<医療情報収集装置>
図2は、本実施形態に係る医療情報収集装置1の構成例を示す。医療情報収集装置1は、図2に示されるとおり、そのハードウェア構成として、バス13に接続される、記憶部11、制御部12、及び、入出力部14等を有している。
記憶部11は、制御部12で実行される処理で利用される各種データ及びプログラムを記憶する(不図示)。記憶部11は、例えば、ハードディスク、フラッシュメモリ等の記憶装置によって実現される。
また、記憶部11は、患者情報111を格納する。患者情報111は、医療情報収集装置1に蓄積される、患者に関する情報である。患者情報111は、患者毎に1件1件の情報として、例えば、1レコードの情報として記憶部11に格納される。図2に示されるとおり、患者情報111には、個人情報D1、患者用識別子ID1、医療情報D2、及び、共有申告情報D3が含まれる。
個人情報D1は、患者を一意に特定可能な情報である。つまり、個人情報D1は、患者に係る情報のうち、当該属性に該当する母集団の人数が1となる情報を指す。個人情報D1は、上述のとおり、患者を一意に特定できる情報であれば如何なる情報であってもよい。個人情報は、例えば、保険証に記載される保険者番号等の1つの情報で表現されてもよいし、氏名及び住所等の複数種類の情報の組合せにより表現されてもよい。なお、複数の医療提供施設において同一の患者に係る医療情報が作成される場合、当該同一の患者に係る医療情報を統合的に管理するためには、個人情報は、当該複数の医療施設において共通に用いられる情報であることが好ましい。
また、当該個人情報D1は、医療情報取集装置1に接続される入力装置(不図示)により、医療情報収集装置1に直接入力されることで取得されてもよい。また、個人情報D1は、医療情報収集装置1に接続可能なUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の記憶媒体から取得されてもよい。さらに、個人情報D1は、医療提供側端末4等の他の装置からネットワークを介して取得されてもよい。個人情報D1の取得方法は、本発明を限定するものではない。
患者用識別子ID1は、申告情報収集装置2において患者を識別するための識別子である。患者用識別子ID1は、個人情報D1に対応付けられている。患者用識別子ID1は、例えば、英数字の文字列で表現される。患者用識別子ID1は、後述する患者用識別子発行部122により発行される。
医療情報D2は、医療従事者が患者に対して作成する情報である。医療情報D2は、例えば、医師により作成されたカルテ情報、処方箋の情報、又は、薬剤師によりお薬手帳に記入される情報等である。本実施形態では、医療情報D2は、医療提供側端末4を介して取得される。
共有申告情報D3は、後述する共有申告情報取得処理部123によって取得される、申告情報収集装置2に蓄積される申告情報の少なくとも一部の情報である。共有申告情報D
3は、申告情報収集装置2に蓄積される申告情報そのものであってもよい。また、共有申告情報D3は、申告情報収集装置2に蓄積される申告情報から医療情報収集装置1に蓄積される医療情報D2に含まれる情報を取り除いた差分情報であってもよい。
なお、本実施形態では、個人情報D1、患者用識別子ID1、医療情報D2、及び、共有申告情報D3が1件の患者情報111に含まれることで、患者用識別子ID1、医療情報D2、及び、共有申告情報D3は、個人情報D1に対応付けられている。ただし、当該対応付けは、このような形式に限定されるものではない。例えば、対応付けの関係を示すテーブルを記憶部11が保持することにより、当該対応付けが表現されてもよい。
制御部12は、マイクロプロセッサ又はCPU(Central Processing Unit)等の1又
は複数のプロセッサと、このプロセッサの処理に利用される周辺回路(ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、インタフェース回路等)と、を有する。制御部12は、記憶部11に格納されている各種データ及びプログラムを実行することにより、本実施形態における医療情報収集装置1の処理を実現する。なお、ROM、RAM等は、制御部12内のプロセッサが取り扱うアドレス空間に配置されているという意味で主記憶装置と呼ばれてもよい。
入出力部14は、医療情報収集装置1の外部に存在する装置とデータの送受信を行うための1又は複数のインタフェースである。入出力部31は、例えば、入力装置及び出力装置等のユーザインタフェースと接続するためのインタフェース、ネットワークに接続するためのインタフェース、若しくは、USBメモリ等の装置とUSB接続をするためのインタフェース、又は、これらのインタフェースの組合せである。
本実施形態に係る医療情報収集装置1の処理は、制御部12の処理として実現される。図2に示されるとおり、制御部12は、医療情報取得処理部121、患者用識別子発行部122、共有申告情報取得処理部123、共有医療情報送信処理部124、及び、情報提供部125を含む。医療情報取得処理部121、患者用識別子発行部122、共有申告情報取得処理部123、共有医療情報送信処理部124、及び、情報提供部125は、例えば、記憶部11に格納されたプログラム等が制御部12の周辺回路であるRAM等に展開され、制御部12のプロセッサにより実行されることによって実現される。
医療情報取得処理部121は、医療従事者が患者に対して作成する医療情報D2を取得して、取得した医療情報D2を医療情報収集装置1に蓄積する。本実施形態では、医療情報取得処理部121は、医療提供側端末4から送信される医療情報D2を受信することで、医療情報D2を取得する。そして、医療情報取得処理部121は、取得した医療情報D2を個人情報D1に対応付けて記憶部12に格納することで、医療情報D2を医療情報収
集装置1に蓄積する。
患者用識別子発行部122は、申告情報収集装置2において患者を識別するために用いられる患者用識別子ID1を、当該患者の個人情報D1に対応付けて発行する。本実施形態では、患者側端末3から、患者用識別子ID1の発行の依頼がなされる。患者用識別子発行部122は、当該依頼に応じて、患者用識別子ID1を発行する。
共有申告情報取得処理部123は、患者情報111に含まれる患者用識別子ID1により識別される患者について、申告情報収集装置2に蓄積される申告情報の少なくとも一部の情報(共有申告情報D3)を取得する。そして、共有申告情報取得処理部123は、取得した共有申告情報D3を個人情報D1に対応付けて蓄積する。本実施形態では、後述するとおり、共有申告情報取得処理部123は、申告情報収集装置2から送信される共有申告情報を受信することで、共有申告情報を取得する。そして、共有申告情報取得処理部1
23は、取得した共有申告情報を個人情報に対応付けて記憶部12に格納する。
共有医療情報送信処理部124は、医療情報D2の少なくとも一部の情報(共有医療情報)を後述する申告情報収集装置2が取得するために、共有医療情報を申告情報収集装置2に送信する。詳細は後述する。
情報提供部125は、例えば、医療提供側端末4からの情報提供の要求に応じて、当該情報提供要求に係る患者の患者情報111を医療提供側端末4に送信することで、医療情報D2を提供する。なお、情報提供部125は、医療従事者を識別するための医療従事者用識別子に基づいて、情報提供の要求に係る医療従事者が従事する医療提供施設を特定してもよい。そして、情報提供部125は、特定した医療提供施設以外の医療提供施設で作成された部分を取り除いた上で、医療情報D2を提供してもよい。詳細は後述する。
なお、医療情報取得処理部121は、本発明の「医療情報を取得する手段」に相当する。記憶部11は、本発明の「医療情報を蓄積する手段」、及び「申告情報の少なくとも一部の情報を蓄積する手段」に相当する。患者用識別子発行部122は、本発明の「患者用識別子を発行する手段」に相当する。共有申告情報取得処理部123は、「申告情報の少なくとも一部の情報を取得する手段」に相当する。情報提供部125は、本発明の「医療従事者が従事する医療提供施設を特定する手段」、及び、「医療情報を提供する手段」に相当する。
本実施形態に係る医療情報収集装置1は、これらの構成を備える装置である。医療情報収集装置1は、例えば、1又は複数台のサーバによって実現される。
<申告情報収集装置>
図3は、本実施形態に係る申告情報収集装置2の構成例を示す。申告情報収集装置2は、図3に示されるとおり、そのハードウェア構成として、バス23に接続される、記憶部21、制御部22、及び、入出力部24等を有している。
記憶部21は、制御部22で実行される処理で利用される各種データ及びプログラムを記憶する(不図示)。記憶部21は、例えば、ハードディスク、フラッシュメモリ等の記憶装置によって実現される。
また、記憶部21は、登録情報211を格納する。登録情報211は、申告情報収集装置2に蓄積される、患者に関する情報である。登録情報211は、患者毎に1件1件の情報として、例えば、1レコードの情報として記憶部21に格納される。図3に示されるとおり、登録情報211には、患者属性D4、患者用識別子ID1、私用識別子ID2、申告情報D5、及び、共有医療情報D6が含まれる。
患者属性D4は、統計処理に用いることができ、かつ、患者を一意に特定することができない患者の属性を示す。つまり、患者属性D4は、患者に係る属性のうち、当該属性に該当する母集団の人数が1を超える属性を指す。例えば、患者属性D4は、患者の年齢、性別、居住地に係る電話番号の市外局番、居住地の郵便番号、勤務地に係る電話番号の市外局番、又は、居住地の郵便番号等である。なお、患者属性D4は、患者を一意に特定することができなければ、これらの属性の組合せでもよい。
患者用識別子ID1は、上記<医療情報収集装置>において記載したとおりである。そのため、説明を省略する。
私用識別子ID2は、患者を識別するために、申告情報収集装置2によって発行された
識別子である。私用識別子ID2は、例えば、英数字の文字列で表現される。私用識別子ID2は、例えば、患者用識別子が発行されていない患者が、申告情報を申告情報収集装置に蓄積するために用いる。私用識別子ID2は、後述する私用識別子発行部226により発行される。
申告情報D5は、患者が申告する服薬又は症状に関連する情報である。申告情報D5は、例えば、発現している症状、服薬状況、又は、服薬している薬剤に関する情報等である。また、服薬している薬剤に関する情報とは、例えば、当該薬剤の名前、当該薬剤に係る処方箋若しくは説明書の記載内容(画像でもよい)、当該薬剤の画像、当該薬剤の購入元(例えば、薬局)の名前、当該薬剤を製造している製薬会社の名前、又は、当該薬剤に係る処方箋を処方した医療機関の名前等である。なお、申告情報D5は、申告情報収集装置2に接続される入力装置により入力されることで取得されてもよい。また、申告情報D5は、申告情報収集装置2に接続可能なUSBメモリ等の記憶媒体から取得されてもよい。
共有医療情報D6は、後述する共有医療情報取得処理部223によって取得される、医療情報収集装置1に蓄積される医療情報D2の少なくとも一部の情報である。共有医療情報D6は、医療情報収集装置1に蓄積される医療情報D2そのものであってもよい。また、共有医療情報D6は、医療情報収集装置1に蓄積される医療情報D2から申告情報収集装置2に蓄積される申告情報D5に含まれる情報を取り除いた差分情報であってもよい。ただし、本実施形態では、共有医療情報D6には、個人を一意に特定することができる個人情報は含まれない。つまり、共有医療情報D6は、医療情報D2から個人情報が取り除かれた上で、作成される。なお、本実施形態では、医療情報D2には、個人情報が含まれてもよいし、含まれなくてもよい。
なお、本実施形態では、患者属性D4、患者用識別子ID1、私用識別子ID2、申告情報D5、及び、共有医療情報D6が1件の登録情報211に含まれることで、患者属性D4、私用識別子ID2、申告情報D5、及び、共有医療情報D6は、患者用識別子ID1に対応付けられている。ただし、当該対応付けは、このような形式に限定されるものではない。例えば、対応付けの関係を示すテーブルを記憶部21が保持することにより、当該対応付けが表現されてもよい。
制御部22は、マイクロプロセッサ又はCPU等の1又は複数のプロセッサと、このプロセッサの処理に利用される周辺回路(ROM、RAM、インタフェース回路等)と、を有する。制御部22は、記憶部21に格納されている各種データ及びプログラムを実行することにより、本実施形態における申告情報収集装置2の処理を実現する。なお、ROM、RAM等は、制御部22内のプロセッサが取り扱うアドレス空間に配置されているという意味で主記憶装置と呼ばれてもよい。
入出力部24は、申告情報収集装置2の外部に存在する装置とデータの送受信を行うための1又は複数のインタフェースである。入出力部24は、上述した、入出力部14と同様である。そのため、入出力部24についての説明を省略する。
本実施形態に係る申告情報収集装置2の処理は、制御部22の処理として実現される。図3に示されるとおり、制御部22は、患者用識別子登録処理部221、申告情報取得処理部222、共有医療情報取得処理部223、共有申告情報送信処理部224、情報提供部225、及び、私用識別子発行部226を含む。患者用識別子登録処理部221、申告情報取得処理部222、共有医療情報取得処理部223、共有申告情報送信処理部224、情報提供部225、及び、私用識別子発行部226は、例えば、記憶部21に格納されたプログラム等が制御部22の周辺回路であるRAM等に展開され、制御部22のプロセッサにより実行されることによって実現される。
患者用識別子登録処理部221は、医療情報収集装置1において発行された患者用識別子ID1を、患者属性D4に対応付けて登録する。本実施形態では、患者側端末3から、患者用識別子ID1の登録の依頼がなされる。患者用識別子登録処理部221は、当該依頼に応じて、患者用識別子ID1の登録を行う。また、患者用識別子登録処理部221は、同一の患者に対して発行された患者用識別子と私用識別子とを対応付ける。本実施形態では、患者用識別子登録処理部221は、患者用識別子ID1と私用識別子ID2とを1件の登録情報211に含めることで、同一の患者に対して発行された患者用識別子ID1と私用識別子ID2とを対応付ける。
申告情報取得処理部222は、申告情報を取得し、取得した申告情報に係る患者の登録した患者用識別子に対応付けて、受信した申告情報を蓄積する。本実施形態では、申告情報取得処理部222は、患者側端末3から送信される申告情報D5を受信することで、申告情報D5を取得する。そして、申告情報取得処理部222は、取得した申告情報D5を患者用識別子ID1に対応付けて記憶部22に格納する。
共有医療情報取得処理部223は、登録情報211に含まれる患者用識別子ID1により識別される患者について、医療情報収集装置1に蓄積される医療情報の少なくとも一部の情報(共有医療情報D6)を取得する。そして、共有医療情報取得処理部223は、取得した共有医療情報D6を患者用識別子ID1に対応付けて蓄積する。本実施形態では、後述するとおり、共有医療情報取得処理部223は、医療情報収集情報装置1から送信される共有医療情報D6を受信することで、共有医療情報D6を取得する。そして、共有医療情報取得処理部223は、取得した共有医療情報D6を患者用識別子ID1に対応付けて記憶部12に格納する。
共有申告情報送信処理部224は、申告情報D5の少なくとも一部の情報(共有申告情報D3)を医療情報収集装置1が取得するために、共有申告情報D3を医療情報収集装置1に送信する。詳細は後述する。
情報提供部225は、例えば、患者側端末3からの情報提供の要求に応じて、当該情報提供要求に係る患者の登録情報211を患者側端末3に送信することで、申告情報D5を提供する。詳細は後述する。
私用識別子発行部226は、私用識別子を発行する。本実施形態では、患者側端末3からの依頼に応じて、私用識別子発行部226は、私用識別子ID2を発行する。
なお、患者用識別子登録処理部221は、本発明の「患者用識別子を登録する手段」及び「患者用識別子と私用識別子とを対応付ける手段」に相当する。申告情報取得処理部222は、本発明の「申告情報を取得する手段」に相当する。共有医療情報取得処理部223は、本発明の「医療情報の少なくとも一部の情報を取得する手段」に相当する。私用識別子発行部226は、本発明の「私用識別子を発行する手段」に相当する。また、記憶部21は、本発明の「申告情報を蓄積する手段」及び「医療情報の少なくとも一部の情報を蓄積する手段」に相当する。
本実施形態に係る申告情報収集装置2は、これらの構成を備える装置である。申告情報収集装置2は、例えば、1又は複数台のサーバによって実現される。
<患者側端末>
図4は、本実施形態に係る患者側端末3の構成例を示す。患者側端末3は、図4に示されるとおり、そのハードウェア構成として、バス33に接続される、記憶部31、制御部
32、及び、入出力部34等を有している。
記憶部31は、制御部32で実行される処理で利用される各種データ及びプログラムを記憶する(不図示)。記憶部31は、例えば、ハードディスク、フラッシュメモリ等の記憶装置によって実現される。
制御部32は、マイクロプロセッサ又はCPU等の1又は複数のプロセッサと、このプロセッサの処理に利用される周辺回路(ROM、RAM、インタフェース回路等)と、を有する。制御部32は、記憶部31に格納されている各種データ及びプログラムを実行することにより、本実施形態における患者側端末の処理を実現する。なお、ROM、RAM等は、制御部32内のプロセッサが取り扱うアドレス空間に配置されているという意味で主記憶装置と呼ばれてもよい。
入出力部34は、患者側端末3の外部に存在する装置とデータの送受信を行うための1又は複数のインタフェースである。入出力部34は、上述した、入出力部14と同様である。そのため、入出力部34についての説明を省略する。
本実施形態に係る患者側端末3の処理は、制御部32の処理として実現される。図4に示されるとおり、制御部32は、発行依頼部321、登録依頼部322、及び、申告情報処理部323を含む。発行依頼部321、登録依頼部322、及び、申告情報処理部323は、例えば、記憶部31に格納されたプログラム等が制御部32の周辺回路であるRAM等に展開され、制御部32のプロセッサにより実行されることによって実現される。
発行依頼部321は、申告情報収集装置2において患者を識別するために用いられる患者用識別子ID1の発行を医療情報収集装置1に依頼する。登録依頼部322は、医療情報収集装置1により発行される患者用識別子ID1の登録を申告情報収集装置2に依頼する。また、申告情報処理部323は、申告情報D5の入力を受け付ける。そして、申告情報処理部323は、申告情報収集装置2において、医療情報収集装置1により発行される患者用識別子ID1と対応付けられる、当該入力に係る申告情報D5を申告情報収集装置2に送信する。
なお、発行依頼部321は、本発明の「患者用識別子の発行を依頼する手段」に相当する。登録依頼部322は、本発明の「患者用識別子の登録を依頼する手段」に相当する。また、申告情報処理部323は、本発明の「申告情報の入力を受け付ける手段」及び「申告情報を送信する手段」に相当する。
本実施形態に係る患者側端末3は、これらの構成を備える装置である。患者側端末3は、例えば、スマートフォン等の携帯端末、PC(Personal Computer)等の汎用コンピュ
ータである。
<医療提供側端末>
図5は、本実施形態に係る医療提供側端末4の構成例を示す。医療提供側端末4は、図5に示されるとおり、そのハードウェア構成として、バス43に接続される、記憶部41、制御部42、及び、入出力部44等を有している。
記憶部41は、制御部42で実行される処理で利用される各種データ及びプログラムを記憶する(不図示)。記憶部41は、例えば、ハードディスク、フラッシュメモリ等の記憶装置によって実現される。
なお、本実施形態に係る記憶部41には、医療従事者用識別子ID3が格納される。医
療従事者用識別子ID3は、医療従事者を識別するために用いられる識別子である。詳細は後述する。
制御部42は、マイクロプロセッサ又はCPU等の1又は複数のプロセッサと、このプロセッサの処理に利用される周辺回路(ROM、RAM、インタフェース回路等)と、を有する。制御部42は、記憶部41に格納されている各種データ及びプログラムを実行することにより、本実施形態における医療提供側端末4の処理を実現する。なお、ROM、RAM等は、制御部42内のプロセッサが取り扱うアドレス空間に配置されているという意味で主記憶装置と呼ばれてもよい。
入出力部44は、医療提供側端末4の外部に存在する装置とデータの送受信を行うための1又は複数のインタフェースである。入出力部44は、上述した、入出力部14と同様である。そのため、入出力部44についての説明を省略する。
本実施形態に係る医療提供側端末4の処理は、制御部42の処理として実現される。図5に示される通り、制御部42は、医療情報処理部421を含む。医療情報処理部421は、例えば、記憶部41に格納されたプログラム等が制御部42の周辺回路であるRAM等に展開され、制御部42のプロセッサにより実行されることによって実現される。
医療情報処理部421は、医療情報D2の入力を受け付ける。そして、医療情報処理部421は、当該入力に係る医療情報D2を医療情報収集装置1に送信する。
なお、医療情報処理部421は、本発明の「医療情報の入力を受け付ける手段」及び「入力に係る医療情報を医療情報収集装置に送信する手段」に相当する。
本実施形態に係る医療提供側端末4は、これらの構成を備える装置である。医療提供側端末4は、例えば、PC等の汎用コンピュータである。
§3 動作例
次に、図6〜8を用いて、本実施形態に係る情報処理システム5の動作例を説明する。なお、図6〜8では、ステップを「S」と略称する。なお、以下において、医療情報収集装置1の制御部12、申告情報収集装置2の制御部22、患者側端末3の制御部32、及び、医療提供側端末4の制御部42において実現される上記各機能による処理を説明する場合、各機能ブロックを処理の主体として説明する。
<医療情報の蓄積に関する処理例>
図6は、本実施形態に係る情報処理システム5における医療情報D2の蓄積に関する処理手順の一例を示したフローチャートである。
(ステップ1001)
ステップ1001では、医療提供端末4において、医療情報D2が取得される。本実施形態では、医療提供側端末4の医療情報処理部421が、例えば、医療従事者による入力装置を介した入力を受け付ける。そして、医療情報処理部421は、受け付けた入力に基づいて、医療情報D2を取得する。医療情報D2が取得されると、処理は、次のステップ1002に進む。
医療情報D2の取得は、適当な方法で行われる。例えば、医療提供側端末4上で実行される電子カルテ作成用アプリケーション等のプログラムによって、電子カルテのフォーマットが与えられる場合がある。このような場合、医師は、医療提供側端末4に接続される入力装置を操作することで、電子カルテ(医療情報D2)を作成することができる。医療
情報処理部421は、このように電子カルテ(医療情報D2)が作成されることで、医療情報D2を取得してもよい。また、例えば、医療情報処理部421は、医療提供側端末4に接続されるスキャナによりカルテ(紙)を読み込むことで得られる画像データを医療情報D2として取得してもよい。医療情報D2の取得方法は、本発明を限定するものではない。
なお、医療情報D2には、当該医療情報D2が作成された時刻を示すためのタイムスタンプが含まれてもよい。
(ステップ1002)
ステップ1002では、医療情報D2が、医療情報収集装置1に送信される。本実施形態では、医療情報処理部421が、ステップ1001において取得した医療情報D2を医療情報収集装置1に送信する。当該送信処理後、処理は、次のステップ1003に進む。
なお、医療情報処理部421は、有線若しくは無線のネットワーク、又は、それらの混合のネットワークを介して、医療情報D2を医療情報収集装置1に送信する。医療提供側端末4と医療情報収集装置1との間のネットワークは、医療情報D2の性質及び医療情報収集装置1の設置場所などの状況に応じて、適宜選択されてよい。例えば、医療提供側端末4と医療情報収集装置1とが同一の医療提供施設に設置されている場合、医療提供側端末4と医療情報収集装置1との間のネットワークとして、イントラネットが採用されてもよい。
(ステップ1003)
ステップ1003では、医療情報収集装置1において、医療情報D2が取得される。本実施形態では、医療情報取得処理部121は、医療提供側端末4から送信される医療情報D2を受信することで、医療情報D2を取得する。医療情報D2が取得されると、処理は、次のステップ1004に進む。
なお、医療情報取得処理部121は、医療情報収集装置1に接続される入力装置を介した入力に基づいて、医療情報D2を取得してもよい。また、医療情報取得処理部121は、医療情報収集装置1に接続可能なUSBメモリ等の記憶媒体から医療情報D2を取得してもよい。
(ステップ1004)
ステップ1004では、医療情報収集装置1において、取得された医療情報D2が、個人情報D1に対応付けられて蓄積される。本実施形態では、医療情報取得処理部121が、ステップ1003で取得された医療情報D2を、個人情報D1に対応付けて記憶部12に格納する。医療情報D2が記憶部12に格納されると、処理は、次のステップ1005に進む。
なお、本実施形態では、個人情報D1と医療情報D2とが1件の患者情報111に含まれることで、個人情報D1と医療情報D2との対応付けが表現されている。よって、医療情報取得処理部121は、ステップ1003で取得した医療情報D2に係る患者の患者情報111を特定することで、医療情報D2を追加すべき患者情報111を特定する。
医療情報D2を追加すべき患者情報111の特定は、適当な方法で行われる。例えば、ステップ1001において、当該医療情報D2に係る患者の個人情報の入力が受け付けられていてもよい。そして、ステップ1002において、医療情報処理部421は、は、当該入力に係る個人情報を医療情報D2とともに医療情報収集装置1に送信してもよい。また、ステップ1003において、医療情報取得処理部121は、医療情報D2とともに当
該入力に係る個人情報を取得してもよい。さらに、医療情報取得処理部121は、取得した個人情報と一致する個人情報D1を含む患者情報111を記憶部11から検索することで、医療情報D2と追加すべき患者情報111を特定してもよい。
検索の結果、取得した個人情報と一致する個人情報D1を含む患者情報111が発見された場合、医療情報取得処理部121は、発見した当該患者情報111に医療情報D2を追加する。
また、検索の結果、取得した個人情報と一致する個人情報D1を含む患者情報111が発見されなかった場合、医療情報取得処理部121は、取得した医療情報D2を追加すべき患者情報111が記憶部12に存在しないと判定する。
取得した医療情報D2を追加すべき患者情報111が記憶部12に存在しない場合、例えば、医療情報取得処理部121は、受信した個人情報D1を含む新たなレコード(患者情報111)を作成することで、作成した患者情報111に取得した医療情報D2を追加してもよい。また、例えば、医療情報取得処理部121は、医療情報D2を追加すべき患者情報111が存在しないことを知らせるメッセージの通知を医療提供側端末4に対して行ってもよい。そして、医療情報取得処理部121は、取得した医療情報D2に係る患者についての患者情報111を作成することを、医療提供側端末4の操作者(例えば、医師や薬剤師等の医療従事者)に促してもよい。このようなレコードの追加処理は、適当な方法で行われる。
なお、個人情報D1と医療情報D2との対応付けに係る処理は、個人情報D1と医療情報D2との対応付けに係る表現方法によって、異なる。よって、対応付けに係る処理は、個人情報D1と医療情報D2との対応付けに係る表現方法に応じて、適当に実行される。このことは、以下の各情報の対応付けにおいても同様である。
なお、複数の医療提供施設において医療情報D2が作成される場合がある。この場合に、例えば、保険証の保険者番号等、当該患者を特定するために、当該複数の医療提供施設において共通に用いられる情報が個人情報D1として用いられてもよい。
このとき、医療情報取得処理部121は、複数の医療提供施設に設置された医療提供側端末4から送信される同一の患者に係る医療情報D2を同一の個人情報D1で特定することが可能となる。そのため、医療情報取得処理部121は、1件の患者情報111に、複数の医療提供施設において同一の患者について作成された医療情報D2を含めることができる。これにより、医療情報収集装置1では、異なる医療施設において作成される同一の患者についての複数件の医療情報を1件の医療情報として統合的に管理することが可能となる。
(ステップ1005)
ステップ1005では、医療情報D2に対応付けられた患者用識別子ID1が既に申告情報収集装置2に登録されているか否かが判定される。本実施形態では、共有医療情報送信処理部124は、共有医療情報D6を申告情報収集装置2に送信するために、ステップ1003において取得された医療情報D2に対応付けられた患者用識別子ID1が既に申告情報収集装置2に登録されているか否かを判定する。医療情報D2に対応付けられた患者用識別子ID1が既に申告情報収集装置2に登録されている場合、処理は、次のステップ1006に進む。医療情報D2に対応付けられた患者用識別子ID1が申告情報収集装置2に登録されていない場合、処理は終了する。この場合、当該患者用識別子ID1について、共有医療情報送信処理部124は、申告情報収集装置2に登録処理を要求してもよい。
なお、共有医療情報送信処理部124は、ステップ1003において取得された医療情報D2に限らず、記憶部11に既に格納されている医療情報D2を当該判定の対象としてもよい。この場合に、記憶部11に複数件の患者情報111が格納されているとき、各件の患者情報111に対して、当該判定が行われてもよい。この際、記憶部11に格納されている複数件の患者情報111のうち、既に申告情報収集装置2に登録されている患者用識別子ID1を含む患者情報111について、処理は、次のステップ1006に進む。他方、記憶部11に格納されている複数件の患者情報111のうち、申告情報収集装置2に登録されていない患者用識別子ID1を含む患者情報111について、処理は、次のステップ1006に進まず、終了する。当該処理が終了する場合、共有医療情報送信処理部124は、申告情報収集装置2に登録されていない患者用識別子ID1について、申告情報収集装置2に登録処理を要求してもよい。
ここで、患者情報111に含まれる患者用識別子ID1が申告情報収集装置2に登録されているか否かの判定は、適切な方法で行われる。
例えば、共有医療情報送信処理部124は、患者用識別子ID1を指定して、申告情報収集装置2に、当該指定した患者用識別子ID1が登録されているか否かを問い合わせてもよい。この場合、申告情報収集装置2は、例えば、記憶部21に格納されている登録情報211から、指定された患者用識別子ID1を含む登録情報211を検索することで、指定された患者用識別子ID1が登録されているか否かを判定する。そして、当該判定に基づいて、申告情報収集装置2は、共有医療情報送信処理部124からの問い合わせに返信する。共有医療情報送信処理部124は、申告情報収集装置2からの当該問い合わせに対する返信に基づいて、患者用識別子ID1が申告情報収集装置2に登録されているか否かを判定する。
また、例えば、申告情報収集装置2は、後述する患者用識別子ID1の登録処理の後、当該患者用識別子ID1を登録したことを医療情報収集装置1に通知してもよい。この場合、共有医療情報送信処理部124は、例えば、当該通知の有無により、患者用識別子ID1が申告情報収集装置2に登録されているか否かを判定する。
また、例えば、患者情報111には、患者用識別子ID1が申告情報収集装置2に登録されているか否かを示す情報が含まれてもよい。この場合、共有医療情報送信処理部124は、当該情報を参照することで、当該判定を行う。なお、当該情報は、例えば、上記問い合わせ、又は、上記通知により更新されることで、患者用識別子ID1の登録状態が更新されてもよい。
共有医療情報送信処理部124は、例えば、これらの方法により、患者情報111に含まれる患者用識別子ID1が申告情報収集装置2に登録されているか否かを判定する。
(ステップ1006)
ステップ1006では、医療情報収集装置1から申告情報収集装置2に対して、共有医療情報D6が送信される。本実施形態では、共有医療情報送信処理部124によって、医療情報収集装置1から申告情報収集装置2に対して、申告情報収集装置2に登録されている患者用識別子ID1に対応付けられた医療情報D2についての共有医療情報D6に係る送信処理が実行される。当該送信処理が実行されると、処理は次のステップ1007に進む。
本実施形態では、共有医療情報送信処理部124は、ステップ1003において取得した医療情報D2を対象に、共有医療情報D6の作成と送信とを実行する。
共有医療情報D6は、個人情報が除かれた上で作成される、医療情報D2の少なくとも一部の情報である。また、医療情報D2は、医療従事者が患者に対して作成する情報であり、例えば、医師により作成されたカルテ情報、処方箋の情報、又は、薬剤師によりお薬手帳に記入される情報等である。
ここで、例えば、医療情報D2に含まれる複数種類の情報について、共有医療情報D6に含めるべき情報が設定されている。この場合、例えば、医療情報D2に含まれるカルテ情報は共有医療情報D6に含めるべき情報であるというように、当該設定によって、医療情報D2に含まれる複数種類の情報のうち、共有医療情報D6に含めるべき情報が指定される。共有医療情報送信処理部124は、当該設定に従って、共有医療情報D6を作成する。なお、当該設定に係る情報は、患者情報111に含まれてもよいし、患者情報111とは別の情報として記憶部11に格納されてもよい。
また、例えば、1件1件の医療情報D2に含まれる複数種類の情報について、共有医療情報D6に含めるべき情報が選択されてもよい。当該選択は、例えば、医療情報収集装置1に接続される入力装置を操作することで行われてもよいし、医療情報収集装置1とネットワークを介して通信を行う医療提供側端末4に接続される入力装置を操作することで行われてもよい。
なお、このような共有医療情報D6の作成は、申告情報収集装置2において実行されてもよい。この場合、共有医療情報送信処理部124は、ステップ1003で取得された医療情報D2をそのまま申告情報収集装置2に送信する。そして、申告情報収集装置2は、受信した医療情報D2から上記のような共有医療情報D6を作成する。
また、共有医療情報D6は、申告情報収集装置2に蓄積される申告情報D5に含まれる情報を医療情報D2から取り除いた差分情報であってもよい。この場合、共有医療情報送信処理部124又は申告情報収集装置2は、共通の患者用識別子ID1に対応付けられている医療情報D2と申告情報D5を比較することにより、当該共有医療情報D6を作成してもよい。
なお、共有医療情報送信処理部124は、ステップ1003において取得された医療情報D2に限らず、記憶部11に既に格納されている医療情報D2を当該送信処理の対象としてもよい。
(ステップ1007)
ステップ1007では、申告情報収集装置2の共有医療情報取得処理部223によって、申告情報収集装置2において共有医療情報D6が蓄積される。当該蓄積に係る処理が完了すると、本実施形態における医療情報D2に係る一連の処理が終了する。
本実施形態では、共有医療情報取得処理部223は、医療情報収集装置1から送信される共有医療情報D6を受信し、受信した共有医療情報D6に係る患者の登録情報211を特定し、特定した登録情報211に受信した共有医療情報D6を追加する。これにより、共有医療情報取得処理部223は、申告情報収集装置2において共有医療情報D6を蓄積する。なお、共有医療情報D6を追加する登録情報211の特定には、患者用識別子ID1が用いてられる。
例えば、ステップ1006において、医療情報収集装置1の共有医療情報送信処理部124は、共有医療情報D6とともに、当該共有医療情報D6に係る患者の患者用識別子ID1を送信する。送信される患者用識別子ID1は、本実施形態では、ステップ1004
において医療情報取得処理部121が医療情報D2を追加した患者情報111に含まれる患者用識別子ID1である。共有医療情報取得処理部223は、共有医療情報D6とともに受信した患者用識別子ID1に基づいて、当該共有医療情報D6を追加する登録情報211を特定する。なお、共有医療情報取得処理部223は、受信した共有医療情報D6に係る患者の患者用識別子ID1を医療情報収集装置1に問い合わせることで、当該共有医療情報D6を追加する登録情報211を特定するのに用いる患者用識別子ID1を取得してもよい。
(その他)
これまでの処理により、医療情報収集装置1において医療情報D2が蓄積され、かつ、申告情報収集装置2において当該医療情報D2についての共有医療情報D6が蓄積される。ここで、ステップ1005〜1007の処理は、申告情報収集装置2が共有医療情報D6を取得するための処理である。本実施形態では、新しい医療情報D2が追加された時に、共有医療情報D6を取得するための処理が実行されている。しかしながら、共有医療情報D6を取得するための処理のタイミングは、このような場合に限られない。
例えば、当該取得に係る処理は、定期的に実行されてもよい。この場合、例えば、ステップ1005において、共有医療情報送信処理部124は、次のステップ1006に係る送信処理を行っていない医療情報D2を特定してもよい。このとき、ステップ1006では、特定した医療情報D2についてのみ共有医療情報D6に係る送信処理が実行される。また、ステップ1007では、申告情報収集装置2において、特定した医療情報D2についてのみ共有医療情報D6が蓄積される。
送信処理を行っていない医療情報D2の特定は、例えば、医療情報D2が記憶部11に格納された時刻を示すタイムスタンプを用いて行われればよい。このとき、ステップ1005において、共有医療情報送信処理部124は、前回にステップ1006を実行した時刻と当該タイムスタンプにより示される時刻とに基づいて、ステップ1006に係る送信処理を行っていない医療情報D2を特定する。
また、例えば、申告情報収集装置2から医療情報収集装置1に対して、共有医療情報D6の送信が要求されることに応じて、ステップ1005〜1007の処理が実行されてもよい。この場合も、上記のケースと同様、ステップ1005において、共有医療情報送信処理部124は、ステップ1006に係る送信処理を行っていない医療情報D2を特定してもよい。
また、本実施形態では、申告情報収集装置2は、医療情報収集装置1から共有医療情報D6を取得している。しかしながら、共有医療情報D6の取得先は、医療情報収集装置1に限定されない。例えば、申告情報収集装置2は、医療提供側端末4から共有医療情報D6を取得してもよい。
この場合、例えば、医療提供側端末4が、ステップ1002において、医療情報収集装置1だけではなく、申告情報収集装置2に対しても、ステップ1001において取得した医療情報D2を送信する。この送信される医療情報D2から共有医療情報D6を作成することで、申告情報収集装置2は、医療提供側端末4から共有医療情報D6を取得する。なお、共有医療情報D6の作成は、医療提供側端末4で実行されてもよいし、申告情報収集装置2で実行されてもよい。
ここで、申告情報収集装置2は、医療提供側端末4から取得される共有医療情報D6を追加する登録情報211を特定するために、患者用識別子ID1を用いる。医療提供側端末4が患者用識別子ID1を保持している場合、申告情報収集装置2は、共有医療情報D
6を追加する登録情報211を特定するために用いられる患者用識別子ID1を医療提供側端末4から取得してもよい。
また、医療提供側端末4が患者用識別子ID1を保持していない場合、申告情報収集装置2は、共有医療情報D6を追加する登録情報211を特定するために用いられる患者用識別子ID1を医療情報収集装置1から取得してもよい。この場合、例えば、ステップ1004において、医療提供側端末4から医療情報収集装置1に送信される医療情報D2を追加する患者情報111が特定される。この医療情報D2が追加される患者情報111に含まれている患者用識別子ID1は、ステップ1001において取得された医療情報D2に係る患者の患者用識別子ID1である。よって、当該患者情報111に含まれている患者用識別子ID1が申告情報収集装置2に送信されることで、申告情報収集装置2は、共有医療情報D6を追加する登録情報211を特定するために用いられる患者用識別子ID1を取得してもよい。なお、医療情報収集装置1から送信される当該患者用識別子ID1は、医療提供側端末4を経由して、申告情報収集装置2に取得されてもよい。
<患者用識別子の発行及び登録に関する処理例>
図7は、本実施形態に係る情報処理システム5における患者用識別子の発行及び登録に関する処理手順の一例を示したフローチャートである。
(ステップ2001)
ステップ2001では、患者用識別子ID1の発行依頼がなされる。本実施形態では、患者側端末3の発行依頼部321によって、患者側端末3から医療情報収集装置1に対して、患者用識別子ID1の発行依頼がなされる。発行依頼部321によって当該発行依頼の処理が実行されると、処理は、次のステップ2002に進む。
本実施形態では、発行依頼部321は、例えば、患者側端末3の操作に基づいて、発行依頼の処理を実行する。発行依頼の処理として、発行依頼部321は、例えば、発行依頼を示すメッセージを医療情報収集装置1に通知することで、医療情報収集装置1に患者用識別子ID1の発行を依頼する。
(ステップ2002)
ステップ2002では、発行依頼に係る患者が特定される。本実施形態では、医療情報収集装置1の患者用識別子発行部122が、患者用識別子ID1の発行依頼に係る患者を特定する。患者用識別子ID1の発行依頼に係る患者が特定されると、処理は、次のステップ2003に進む。
本実施形態では、患者用識別子発行部122は、患者用識別子ID1を発行する患者の患者情報111を特定することで、患者用識別子ID1の発行依頼に係る患者を特定する。患者用識別子ID1を発行する患者の患者情報111の特定は、例えば、個人情報を用いて行われる。患者用識別子発行部122は、患者用識別子ID1を発行する患者の患者情報111を特定するために用いる個人情報を、例えば、患者側端末3から取得する。
この場合、例えば、ステップ2001において、患者側端末3の発行依頼部321は、発行依頼を示すメッセージを通知するとともに、患者用識別子ID1を発行する患者の個人情報を医療情報収集装置1に送信する。当該個人情報は、例えば、患者側端末3に接続される入力装置により入力された情報である。発行依頼部321は、患者用識別子ID1の発行依頼を行う際に、当該個人情報の入力を受け付けることで、発行依頼に係る患者の個人情報を取得する。
これにより、患者用識別子発行部122は、患者用識別子ID1を発行する患者の患者
情報111を特定するために用いる個人情報を取得する。そして、患者用識別子発行部122は、取得した個人情報と一致する個人情報D1を含む患者情報111を記憶部11に格納される患者情報111から検索することで、患者用識別子ID1を発行する患者の患者情報111を特定する。
取得した個人情報と一致する個人情報D1を含む患者情報111が記憶部11に格納される患者情報111に存在する場合、患者用識別子ID1を発行する患者の患者情報111が特定される。
一方、取得した個人情報と一致する個人情報D1を含む患者情報111が記憶部11に格納される患者情報111に存在しない場合、患者用識別子発行部122は、患者用識別子ID1を発行する患者の患者情報111を特定することができない。この場合、患者用識別子発行部122は、患者用識別子ID1を発行する患者の患者情報111が存在しない旨を示すメッセージを患者側端末3に通知してもよい。また、患者用識別子発行部122は、患者側端末3から取得した個人情報を個人情報D1として含む新たなレコード(患者情報111)を作成し、作成した患者情報111をもって、患者用識別子ID1を発行する患者の患者情報111を特定してもよい。
(ステップ2003)
ステップ2003では、患者用識別子ID1が発行される。本実施形態では、患者用識別子発行部122が、申告情報収集装置2において患者を識別するために用いられる患者用識別子ID1を、当該患者の個人情報D1に対応付けて発行する。患者用識別子ID1が発行されると、処理は、次のステップ2004に進む。
本実施形態では、患者用識別子ID1と個人情報D1とが1件の患者情報111に含まれることで、患者用識別子ID1と個人情報D1とが対応付けられる。よって、患者用識別子発行部122は、ステップ2002で特定した患者情報111に、発行した患者用識別子ID1を追加することで、発行した患者用識別子ID1と個人情報D1との対応付けを行う。
なお、患者用識別子ID1の発行は適当な方法で行われる。例えば、患者用識別子ID1は、英数字の文字列である。患者用識別子発行部122は、記憶部11に格納される患者情報111に含まれる患者用識別子ID1に用いられていない英数字の文字列をランダムに作成することで、患者用識別子ID1を発行してもよい。
また、例えば、患者用識別子発行部122は、記憶部11に格納される患者情報111に含まれる患者用識別子ID1に用いられていない英数字の文字列を所定の規則に従って作成してもよい。
また、例えば、患者用識別子発行部122は、個人情報D1を用いて、患者用識別子ID1を作成することで、患者用識別子ID1を発行してもよい。
個人情報D1は、例えば、保険証の保険者コードである。患者用識別子発行部122は、作成する文字列の少なくとも一部に、保険証の保険者コードの少なくとも一部のコードを用いて、患者用識別子ID1を作成してもよい。また、患者用識別子発行部122は、保険証の保険者コードの少なくとも一部のコードを所定の変換をすることで作成される文字列を作成することで、患者用識別子ID1を作成してもよい。
また、個人情報D1は、例えば、住所、氏名、及び、年齢の組である。患者用識別子発行部122は、作成する文字列の少なくとも一部に、住所、氏名、及び、年齢に含まれる
文字及び数字の少なくとも一部を用いて、患者用識別子ID1を作成してもよい。
患者用識別子発行部122は、これらの方法により作成した患者用識別子ID1を、ステップ2002において特定した患者情報111に追加することで、発行依頼に係る患者の患者用識別子ID1を、当該患者の個人情報D1に対応付けて発行する。
なお、本実施形態では、発行依頼に係る患者の患者用識別子ID1は、発行依頼された時点で初めて作成される。しかしながら、患者用識別子ID1の発行される時点は、当該時点に限定されない。発行依頼に係る患者の患者情報111が作成された時点から当該発行依頼までの間の任意の時点において、患者用識別子ID1が発行されればよい。すなわち、患者用端末3からの発行依頼に応じて、患者用識別子ID1の作成が完了すればよい。
(ステップ2004)
ステップ2004では、患者用識別子発行部122によって、医療情報収集装置1から患者側端末3に、発行された患者用識別子ID1が送信される。患者用識別子発行部122は、ステップ2001において発行依頼がなされた患者用端末3に、ステップ2003で発行した患者用識別子ID1を送信する。当該送信処理が完了すると、処理は、次のステップ2005に進む。
なお、患者用識別子ID1は、患者を識別するために、個人を一意に特定可能な個人情報D1の代わりに利用される情報である。すなわち、ステップ2004及びステップ1006では、それぞれの処理に係る患者に対応する個人情報D1は、患者側端末3及び申告情報収集装置2に対して秘匿される。これによって、本実施形態に係る情報処理システム5は、医療提供施設の外部の者から、医療提供施設において取得される患者の個人情報を秘匿する。
(ステップ2005)
ステップ2005では、患者側端末3において、医療情報収集装置1から送信される患者用識別子ID1が受信される。例えば、患者側端末3は、受信した患者用識別子ID1を記憶部31に格納する。当該受信が完了すると、処理は、次のステップ2006に進む。
(ステップ2006)
ステップ2006では、申告情報収集装置2において、患者用識別子ID1の登録依頼がなされる。本実施形態では、患者側端末3の登録依頼部322が、申告情報収集装置2に対して、ステップ2005において受信した患者用識別子ID1の登録を依頼する。登録依頼部322によって当該登録依頼の処理が実行されると、処理は、次のステップ2007に進む。
本実施形態では、登録依頼部322は、例えば、医療情報収集装置1から患者用識別子ID1を受信したことに応じて、登録依頼の処理を実行する。また、例えば、登録依頼部322は、患者側端末3の操作に基づいて、登録依頼の処理を実行する。登録依頼の処理として、登録依頼部322は、例えば、登録依頼を示すメッセージを申告情報収集装置2に通知することで、申告情報収集装置2に患者用識別子ID1の登録を依頼する。
なお、本実施形態では、登録依頼部322は、本登録依頼の通知に際して、医療情報収集装置1から受信した患者用識別子ID1を申告情報収集装置2に送信する。この送信により、申告情報収集装置2は、登録に係る患者用識別子ID1を取得する。しかしながら、申告情報収集装置2が登録に係る患者用識別子ID1を取得する取得先は、患者側端末
3に限定されない。例えば、後述するように、申告情報収集装置2は、医療情報収集装置1から患者用識別子ID1を取得してもよい。
(ステップ2007)
ステップ2007では、申告情報装置2において、患者用識別子ID1の登録処理がなされる。本実施形態では、患者用識別子登録処理部221が、患者側端末3からの登録依頼に係る患者用識別子ID1を、患者属性D4に対応付けて、記憶部22に格納する。当該登録処理が完了すると、処理は、次のステップ2008に進む。
本実施形態では、患者用識別子ID1と患者属性D4とが1件の登録情報211に含まれることで、患者用識別子ID1と患者属性D4とが対応付けられる。よって、患者用識別子登録処理部221は、1件の登録情報211に、登録依頼に係る患者の患者用識別子ID1と患者属性D4とを追加することで、登録依頼に係る患者の患者用識別子ID1と当該患者の患者属性D4とを対応付ける。
ここで、本実施形態では、登録情報211に係る患者は、患者用識別子ID1又は私用識別子ID2によって識別される。すなわち、患者に対して当該登録情報211が作成された時点で、登録情報211には、患者用識別子ID1又は私用識別子ID2の少なくともいずれか一方が含まれている。このとき、登録情報211に患者用識別子ID1が含まれている場合、当該患者用識別子ID1に係る本ステップ2007の登録処理は既に完了していることを意味する。
よって、本ステップ2007が実行される時点において、登録依頼に係る患者の患者用識別子ID1が申告情報収集装置2に登録されていないならば、当該登録依頼に係る患者の患者用識別子ID1を含む登録情報211は、記憶部21に存在しない。この場合、当該登録依頼に係る患者の登録情報211が作成されていないケース、及び、当該登録依頼に係る患者の患者用識別子ID1は含まれていないが、私用識別子ID2が含まれている登録情報211が記憶部21に存在するケースの2つのケースに分かれる。
まず、当該登録依頼に係る患者の患者用識別子ID1は含まれていないが、私用識別子ID2が含まれている登録情報211が記憶部21に存在するケースについて説明する。当該ケースでは、本ステップ2007の処理が実行される前までに、私用識別子発行部226によって、私用識別子ID2が発行されている。例えば、患者側端末3からの依頼に応じて、私用識別子発行部226は、私用識別子ID2を発行し、発行した私用識別子ID2を含む新たなレコード(登録情報211)を作成する。これにより、本ステップ2007の処理が実行される時点までに、当該登録依頼に係る患者の患者用識別子ID1は含まれていないが、私用識別子ID2が含まれている登録情報211が記憶部21に存在する。
この場合、例えば、ステップ2006における患者側端末3からの登録依頼に際して、登録に係る患者の私用識別子ID2が指定される。患者用識別子登録処理部221は、当該指定に係る私用識別子ID2を含む登録情報211を、記憶部21に格納されている登録情報211から検索する。そして、患者用識別子登録処理部221は、当該検索により発見される登録情報211に、患者側端末3から取得した患者用識別子ID1を追加する。また、当該登録情報211に患者属性D4が含まれていない場合、患者用識別子登録処理部221は、登録依頼に係る患者の患者属性D4を取得して、取得した患者属性D4を当該登録情報211に追加する。これにより、患者用識別子登録処理部221は、登録依頼に係る患者の患者用識別子ID1を、当該患者の患者属性D4に対応付けて登録する。
なお、当該検索により、登録依頼に係る患者の登録情報211が発見できなかった場合
は、登録依頼に際して指定された私用識別子ID2が誤っているものと考えられるため、患者用識別子登録処理部221は、私用識別子ID2の指定が誤っている旨のメッセージを患者側端末3に通知する。
次に、登録依頼に係る患者の登録情報211が作成されていないケースについて説明する。当該ケースでは、登録依頼に係る患者の登録情報211は、記憶部21に存在しない。この場合、例えば、ステップ2006における患者側端末3からの登録依頼に際して、登録依頼に係る患者の登録情報211の作成依頼がなされる(例えば、新規患者登録の通知)。患者用識別子登録処理部221は、当該作成依頼に応じて、患者側端末3から取得した患者用識別子ID1を含む新たなレコード(登録情報211)を作成する。また、患者用識別子登録処理部221は、登録依頼に係る患者の患者属性D4を取得して、取得した患者属性D4を当該登録情報211に追加する。これにより、患者用識別子登録処理部221は、登録依頼に係る患者の患者用識別子ID1を、当該患者の患者属性D4に対応付けて登録する。
なお、患者属性D4は、適当な方法で取得される。例えば、患者用識別子登録処理部221は、患者側端末3から患者属性D4を取得する。この場合、例えば、ステップ2006における患者側端末3からの登録依頼に際して、患者側端末3から申告情報収集装置2に、登録依頼に係る患者の患者属性D4が送信される。当該患者属性D4は、例えば、患者側端末3に接続される入力装置により入力された情報である。患者側端末3の登録依頼部322は、患者用識別子ID1の登録依頼を行う際に、当該患者属性D4の入力を受け付けることで、登録依頼に係る患者の患者属性D4を取得する。
また、例えば、患者用識別子登録処理部221は、医療情報収集装置1から患者属性D4を取得する。この場合、例えば、患者用識別子登録処理部221は、当陸依頼に係る患者用識別子ID1を指定して、医療情報収集装置1に患者属性D4の取得を要求する。医療情報収集装置1は、当該要求に応じて、記憶部11に格納される患者情報111のうち、指定された患者用識別子ID1を含む患者情報111を検索する。当該検索の結果、医療情報収集装置1は、発見される患者情報111に含まれる個人情報D1から患者属性D4を作成する。
患者属性D4は、例えば、患者の年齢、性別、居住地に係る電話番号の市外局番、居住地の郵便番号、勤務地に係る電話番号の市外局番、又は、居住地の郵便番号等である。また、個人情報D1は、例えば、患者の年齢、住所、及び、氏名等の組合せである。よって、医療情報収集装置1は、例えば、個人情報D1に含まれる情報からいくつかの情報を削除することにより、患者属性D4を作成する。
そして、医療情報収集装置1は、作成した患者属性D4を申告情報収集装置2に送信する。当該送信される患者属性D4を受信することで、患者用識別子登録処理部221は、登録依頼に係る患者の患者用識別子ID1に対応付ける患者属性D4を取得する。
なお、医療情報収集装置1において患者属性D4の取得に係る患者情報111が発見できない場合、登録依頼に係る患者用識別子ID1が誤っているものと考えられるため、例えば、医療情報収集装置1は、申告情報収集装置2に対して、患者用識別子ID1が誤っている旨のメッセージを通知する。そして、申告情報収集装置2の患者用識別子登録処理部221は、当該通知を患者側端末3に転送する。
例えば、これらの方法によって、患者属性D4が取得される。なお、患者属性D4は、取得された時刻によって変わりうる。そのため、登録情報211には、患者属性D4が取得された時刻を示すタイムスタンプが含まれてもよい。
なお、本実施形態では、当該登録依頼に係る患者の私用識別子ID2が存在する場合、患者用識別子ID1の登録に際して、登録に係る患者用識別子ID1と私用識別子ID2との対応付けが行われる。上記、当該登録依頼に係る患者の患者用識別子ID1は含まれていないが、私用識別子ID2が含まれている登録情報211が記憶部21に存在するケースでは、患者用識別子登録処理部221によって、私用識別子ID2が含まれている登録情報211に登録に係る患者用識別子ID1が追加された。これにより、患者用識別子ID1と私用識別子ID2とが1件の登録情報211に含まれることになり、登録に係る患者用識別子ID1と私用識別子ID2とが対応付けられる。
また、上記、患者用識別子登録処理部221は、同一の患者に係る複数件の登録情報211を1件の登録情報211に統合することで、登録に係る患者用識別子ID1と私用識別子ID2とを対応付けてもよい。本実施形態では、患者用識別子ID1を含む登録情報211と、私用識別子ID2を含む登録情報211とが別々に作成される場合がある。この場合、患者用識別子登録処理部221は、患者側端末3から、統合に係る患者用識別子ID1及び私用識別子ID2の指定されることで、別々に作成された登録情報211を1件の登録情報211に統合してもよい。これにより、患者用識別子ID1と私用識別子ID2とが1件の登録情報211に含まれることになり、患者用識別子ID1と私用識別子ID2とが対応付けられる。
(その他)
本実施形態では、申告情報収集装置2は、医療情報収集装置1から、患者側端末3を介して、登録に係る患者用識別子ID1を取得した。しかしながら、申告情報収集装置2は、患者側端末3を介さず、登録に係る患者用識別子ID1を取得してもよい。
この場合、例えば、ステップ2001の発行依頼と、ステップ2006の登録依頼は並行に行われる。医療情報収集装置1では、患者用識別子ID1が発行される。申告情報収集装置2では、例えば、登録に係る患者用識別子ID1の待ち受け状態となる。そして、医療情報収集装置1は、発行した患者用識別子ID1を申告情報収集装置2に送信する。
このとき、複数台の患者側端末3から登録依頼を受ける可能性があるため、申告情報収集装置2では、医療情報収集装置1から送信される患者用識別子ID1の発行依頼を行った患者側端末3と、登録依頼に係る患者側端末3とが同一であることを判定する必要がある。
当該判定は、例えば、患者側端末3のIP(Internet Protocol)アドレスを用いるこ
とで行うことができる。例えば、医療情報収集装置1は、申告情報収集装置2に発行した患者用識別子ID1を送信するとともに、当該患者用識別子ID1の発行依頼に係る患者側端末3のIPアドレスを送信する。また、申告情報収集装置2は、登録依頼に係る患者側端末3のIPアドレスを取得する。そして、申告情報収集装置2は、患者用識別子ID1とともに送信されるIPアドレスと、登録依頼に係る患者側端末3のIPアドレスをと照合することで、上記判定を行う。これにより、申告情報収集装置2は、患者側端末3を介さず、登録に係る患者用識別子ID1を取得し、取得した患者用識別子ID1を登録することができる。
<申告情報の蓄積に関する処理例>
図8は、本実施形態に係る情報処理システム5における申告情報D5の蓄積に関する処理手順の一例を示したフローチャートである。なお、ステップ3001〜3007に係る処理は、ステップ1001〜1007に係る処理における医療情報収集装置1を申告情報収集装置2に、申告情報収集装置2を医療情報収集装置1に、医療提供側端末4を患者側端末3に、医療情報D2を申告情報D5に、個人情報D1を患者用識別子ID1又は私用
識別子ID2に、共有医療情報D6を共有申告情報D3に、記憶部12を記憶部22に、医療情報処理部421を申告情報処理部323に、医療情報取得処理部121を申告情報取得処理部222に、共有医療情報送信処理部124を共有申告情報送信処理部224に、共有医療情報取得処理部223を共有申告情報取得処理部123に読み替えることでほぼ同様の処理と見なせることができる。そのため、ステップ3001〜3007については、ステップ1001〜1007に係る処理と異なる点を特に説明する。
(ステップ3001)
ステップ3001では、患者側端末3の申告情報処理部323によって、申告情報D5の入力が受け付けられる。例えば、患者は、患者側端末3に接続される入力装置を介して申告情報D5を入力する。当該入力が完了すると、処理は、次のステップ3002に進む。
ここで、申告情報D5は、例えば、発現している症状、服薬状況、又は、服薬している薬剤に関する情報等である。そこで、例えば、発現している症状について、「熱がある」、「咳がとまらない」、「鼻水がとまらない」「くしゃみがでる」、「喉が痛い」、又は、「頭が痛い」等、具体的な症状を定型化した選択肢が患者側端末3の表示装置に提示されてもよい。そして、患者が、これらの選択肢を選択することで、申告情報D5が入力されてもよい。この点は、服薬状況、又は、服薬している薬剤に関する情報についても同様である。また、服薬している薬剤の情報は、当該薬剤の処方箋又は説明書の記載内容をスキャナ等の装置により読み込むことで得られる画像データでもよい。また、服薬している薬剤の情報は、当該画像データに対してOCR(Optical Character Reader)処理を行うことで得られる文字データでもよい。なお、申告情報D5には、当該情報が作成された時刻を示すタイムスタンプが含まれてもよい。
(ステップ3002)
ステップ3002では、申告情報処理部323によって、ステップ3001において取得された申告情報D5の送信処理が行われる。当該送信処理後、処理は、次のステップ3003に進む。
(ステップ3003)
ステップ3003では、申告情報収集装置2において申告情報D5が取得される。本実施形態では、申告情報取得処理部222が、患者側端末3から送信される申告情報D5を受信することで、申告情報D5を取得する。申告情報D5が取得されると、処理は、次のステップ3004に進む。なお、申告情報D5の取得は、ステップ1003における医療情報D2の取得と同様に、本実施形態以外の方法で取得されてもよい。
(ステップ3004)
ステップ3004では、申告情報D5が蓄積される。本実施形態では、申告情報取得処理部222が、申告情報収集装置2において、ステップ3003で取得された申告情報D5を、患者用識別子ID1に対応付けて、記憶部22に格納する。申告情報D5が記憶部22に格納されると、処理は、次のステップ3005に進む。
本実施形態では、申告情報D5と患者用識別子ID1とが1件の登録情報211に含まれることで、申告情報D5と患者用識別子ID1とが対応付けられる。よって、申告情報取得処理部222は、ステップ3003で取得した申告情報D5に係る患者の登録情報211を特定することで、申告情報D5を追加すべき登録情報211を特定する。なお、例えば、患者側端末3の申告情報処理部323により指定される患者用識別子ID1を用いることで、申告情報取得処理部222は、申告情報D5を追加すべき登録情報211を特定することができる。
なお、ここで、申告情報取得処理部222は、申告情報処理部323により指定される私用識別子ID2を用いることで、申告情報D5を追加すべき登録情報211を特定してもよい。ただし、この場合、特定される登録情報211には、患者用識別子ID1が含まれていない場合がある。この登録情報211は、医療情報収集装置1において患者用識別子ID1が発行されていない患者の登録情報である。
(ステップ3005)
ステップ3005では、申告情報収集装置2において、患者用識別子ID1が登録されているか否かが判定される。共有申告情報D3を医療情報収集装置1に送信するため、共有申告情報送信処理部224によって、ステップ3004において申告情報D5を追加した登録情報211に患者用識別子ID1が含まれているかどうかの判定がなされる。ステップ3004において申告情報D5を追加した登録情報211に患者用識別子ID1が含まれている場合、処理は、次のステップ3006に進む。他方、ステップ3004において申告情報D5を追加した登録情報211に患者用識別子ID1が含まれていない場合、処理は、終了する。
(ステップ3006)
ステップ3006では、共有申告情報送信処理部224によって、申告情報収集装置2から医療情報収集装置1に対して、申告情報D5についての共有申告情報D3に係る送信処理が実行される。本実施形態では、共有申告情報送信処理部224は、ステップ3003において取得した申告情報D5を対象に、共有申告情報D3の作成と送信とを実行する。
共有申告情報D3は、申告情報D5の少なくとも一部の情報である。また、申告情報D5は、患者が申告する服薬又は症状に関連する情報であり、例えば、発現している症状、服薬状況、又は、服薬している薬剤に関する情報等である。
ここで、例えば、申告情報D5に含まれる複数種類の情報について、共有申告情報D3に含めるべき情報が設定されている。例えば、申告情報D5に含まれる服薬状況は共有申告情報D3に含めるべき情報であるというように、当該設定によって、申告情報D5に含まれる複数種類の情報のうち、共有申告情報D3に含めるべき情報が指定される。共有申告情報送信処理部224は、当該設定に従って、共有申告情報D3を作成し、作成した共有申告情報D3を医療情報収集装置1に送信する。
(ステップ3007)
ステップ3007では、共有申告情報取得処理部123により、医療情報収集装置1において、共有申告情報D3が蓄積される。当該蓄積に係る処理が完了すると、本実施形態における申告情報D5に係る一連の処理が終了する。なお、共有申告情報D3を追加する患者情報111の特定は、患者用識別子ID1を用いて行われる。
(その他)
なお、共有申告情報D3を取得するための処理(ステップ3005〜ステップ3007)のタイミング、及び、共有申告情報D3の取得先については、ステップ1005〜1007に係る処理と同様に説明することができる。
共有申告情報D3を取得するための処理は、定期的に実行されてもよいし、医療情報収集装置1から申告情報収集装置2に対して、共有申告情報D3の送信が要求されることに応じて、実行されてもよい。また、共有申告情報D3は、患者側端末3から取得されてもよい。
<その他の動作>
本実施形態では、医療情報収集装置1において提供される医療情報D2は、医療提供施設に従事する医療従事者(例えば、医師又は薬剤師)によって利用される。医療従事者は、医療提供側端末4から、医療情報収集装置1に接続する。そして、医療従事者は、医療情報収集装置1から所望の医療情報D2(患者情報111)を取得する。このような処理は、主に、医療情報収集装置1の情報提供部125によって実現される。
例えば、医療従事者が、医療提供側端末4を操作することで、情報提供に係る患者の個人情報D1が指定される。情報提供部125は、当該指定に係る個人情報D1を含む患者情報111を、記憶部12に格納されている患者情報111から検索する。そして、検索の結果、情報提供部125は、該当する患者情報111を、医療提供側端末4に送信することで、患者の医療情報を提供する。
ここで、提供される患者情報111には、共有申告情報D3が含まれている。例えば、共有申告情報D3には、患者の服薬状況を示す情報が含まれている。よって、医療従事者は、本実施形態における情報処理システム5により提供される情報により、医療情報に加えて、例えば、自身が処方した薬の服薬状況、又は、患者自身が購入した薬の服薬状況を知ることができる。
なお、このような医療提供側端末4からの情報提供の要求に際して、医療提供者用識別子ID3が指定される場合がある。この場合、情報提供部125は、情報提供の要求に係る医療従事者が従事する医療提供施設を特定し、特定した医療提供施設以外の医療提供施設で作成された部分を取り除いた上で、医療情報D2を提供してもよい。
医療従事者が従事する医療提供施設の特定には、例えば、医療従事者用識別子ID3と医療提供施設との対応関係を示すテーブルが利用されてもよい。当該テーブルは、記憶部12に格納される。そして、医療情報D2には、当該医療情報D2が作成された医療提供施設を示す情報が含まれてもよい。これにより、情報提供部125は、医療従事者用識別子ID3が指定されると、上記テーブルから、指定された医療従事者用識別子ID3に係る医療従事者が従事する医療提供施設を特定することができる。そして、情報提供部125は、特定した医療提供施設と、医療情報D2に含まれるに当該医療情報D2が作成された医療提供施設を示す情報とに基づいて、情報提供の要求に係る医療従事者に提供可能な医療情報D2を特定することができる。
また、医療情報D2に、閲覧可能な医療従事者に係る医療従事者用識別子ID3が対応付けられていてもよい。これにより、情報提供部125は、医療従事者用識別子ID3が指定されると、当該医療従事者用識別子ID3に係る医療従事者に提供可能な医療情報D2を特定することができる。
また、本実施形態では、申告情報収集装置2において提供される申告情報D5は、患者自身によって利用できることは言うまでもないが、特に、患者の個人情報の利用を制限される者(例えば、製薬会社の社員等)に利用される。例えば、患者の個人情報の利用を制限される者は、自身の情報処理端末から、申告情報収集装置2に接続する。そして、患者の個人情報の利用を制限される者は、申告情報収集装置2から所望の申告情報D5(例えば、患者用識別子ID1と私用識別子ID2とを登録情報211から除いた情報)を取得する。このような処理は、主に、申告情報収集装置2の情報提供部225によって実現される。
例えば、患者の個人情報の利用を制限される者は、自己の情報処理端末を操作することで、情報提供に係る患者の患者属性の条件を指定する。情報提供部225は、当該指定さ
れた患者属性の条件に基づいて、記憶部21に格納されている登録情報211から、当該条件に該当する患者属性D4を含む登録情報211を特定する。そして、情報提供部225は、特定した登録情報211から、患者用識別子ID1及び私用識別子ID2等の、不特定多数に公開が望まれない情報を取り除く。後悔が望まれない情報を取り除いた後、情報提供部225は、当該特定した登録情報211を、情報の提供を要求した情報処理端末に送信することで、患者の申告情報を提供する。
ここで、提供される登録情報211には、患者を一意に特定することはできないが、統計処理に用いることができる患者属性が含まれている。また、提供される登録情報211には、医療情報収集装置1に蓄積される医療情報の少なくとも一部の情報である共有医療情報D6が含まれている。よって、患者の個人情報の利用を制限される者は、患者自身が申告した申告情報とともに、医療情報の少なくとも一部の情報を利用することができる。また、患者の個人情報の利用を制限される者は、患者属性に基づいて、当該申告情報と医療情報の少なくとも一部の情報とを統計処理することができる。
§4 変形例
本実施形態では、患者や医療従事者の識別のために、患者用識別子ID1、私用識別子ID2、及び、医療従事者用識別子ID3の3つの識別子が用いられている。よって、例えば、当該3つの識別子にパスワードを組み合わせることにより、医療情報収集装置1又は申告情報収集装置2を利用する患者や医療従事者の認証を行ってもよい。
また、本実施形態では、医療情報収集装置1と申告情報収集装置2との間で医療情報D2と申告情報D5の共有化が図られている。よって、医療情報収集装置1及び申告情報収集装置2は、当該情報の関するシステム管理者の管理者端末と接続されてもよい。この時、例えば、システム管理者は、管理者用識別子により、医療情報収集装置1及び申告情報収集装置2にアクセスし、両装置に蓄積されている医療情報D2(共有医療情報D6)と申告情報D5(共有申告情報D3)とを比較し、エラーが生じていないか等の管理を行ってもよい。
また、本実施形態において用いられる患者用識別子ID1、私用識別子ID2、及び、医療従事者用識別子ID3の発行において、システム管理者の管理者端末からの承認処理を設けてもよい。この場合、例えば、各識別子の発行が各装置において行われる際に、当該各装置は、当該識別子を発行することを管理者端末に通知する。そして、当該通知に応じて、管理者端末から承認通知が返信されることで、当該各装置は、各識別子の発行を実行する。
1 医療情報収集装置
2 申告情報収集装置
3 患者側端末
4 医療提供側端末
5 情報処理システム
11、21、31、41 記憶部
12、22、32、42 制御部
14、24、34、44 入出力部
111 患者情報
121 医療情報取得処理部
122 患者用識別子発行部
123 共有申告情報取得処理部
124 共有医療情報送信処理部
125、225 情報提供部
211 登録情報
221 患者用識別子登録処理部
222 申告情報取得処理部
223 共有医療情報取得処理部
224 共有申告情報送信処理部
225 情報提供部
226 私用識別子発行部
321 発行依頼部
322 登録依頼部
323 申告情報処理部
421 医療情報処理部
D1 個人情報
D2 医療情報
D3 共有申告情報
D4 患者属性
D5 申告情報
D6 共有医療情報
ID1 患者用識別子
ID2 私用識別子
ID3 医療従事者用識別子

Claims (14)

  1. 医療従事者が患者に対して作成する医療情報の入力が行われる医療提供側端末と、
    前記患者が申告する服薬又は症状に関連する申告情報の入力が行われる患者側端末と、
    前記申告情報を収集する申告情報収集装置と、
    前記医療情報を収集する医療情報収集装置と、
    を含む情報処理システムが、
    前記医療提供側端末において、前記医療情報の入力を受け付ける手段と、
    前記医療提供側端末において、前記入力に係る前記医療情報を前記医療情報収集装置に送信する手段と、
    前記医療情報収集装置において、前記医療提供側端末から送信される前記医療情報を受信する手段と、
    前記医療情報収集装置において、前記患者を一意に特定することができる個人情報に対応付けて、受信した前記医療情報を蓄積する手段と、
    前記患者側端末において、前記申告情報収集装置において前記患者を識別するための患者用識別子の発行を前記医療情報収集装置に依頼する手段と、
    前記医療情報収集装置において、前記患者側端末からの前記依頼に応じて、前記個人情報に対応付けて前記患者用識別子を発行する手段と、
    前記患者側端末において、前記医療情報収集装置により発行される前記患者用識別子の登録を前記申告情報収集装置に依頼する手段と、
    前記申告情報収集装置において、前記患者側端末からの前記依頼に応じて、統計処理に用いることができ、かつ、前記患者を一意に特定することができない患者属性に対応付けて、前記患者用識別子を登録する手段と、
    前記患者側端末において、前記申告情報の入力を受け付ける手段と、
    前記患者側端末において、前記入力に係る前記申告情報を前記申告情報収集装置に送信する手段と、
    前記申告情報収集装置において、前記患者側端末から送信される前記申告情報を受信する手段と、
    前記申告情報収集装置において、受信した前記申告情報に係る患者の登録した前記患者用識別子に対応付けて、受信した前記申告情報を蓄積する手段と、
    前記申告情報収集装置において、登録した前記患者用識別子により識別され、かつ、登録した前記患者用識別子に対応する個人情報により特定される前記患者について、前記医療情報収集装置において蓄積される前記医療情報の少なくとも一部の情報を取得する手段と、
    前記申告情報収集装置において、登録した前記患者用識別子により識別され、かつ、登録した前記患者用識別子に対応する個人情報により特定される前記患者について取得した、前記医療情報の少なくとも一部の情報を、登録した前記患者用識別子に対応付けて蓄積する手段と、
    を備える情報処理システム。
  2. 前記医療情報の少なくとも一部の情報を取得する手段では、前記医療情報の少なくとも一部の情報として、前記医療情報収集装置において蓄積される前記医療情報に含まれ、かつ、蓄積した前記申告情報に含まれない差分情報が取得される
    請求項1に記載の情報処理システム。
  3. 前記医療情報収集装置において、前記個人情報により特定され、かつ、前記個人情報に対応する前記患者用識別子により識別される前記患者について、前記申告情報収集装置において蓄積される前記申告情報の少なくとも一部の情報を取得する手段と、
    前記医療情報収集装置において、前記個人情報により特定され、かつ、前記個人情報に対応する前記患者用識別子により識別される前記患者について取得した、前記申告情報の
    少なくとも一部の情報を、前記個人情報に対応付けて蓄積する手段と、
    を更に備える請求項1又は2に記載の情報処理システム。
  4. 前記申告情報の少なくとも一部の情報を取得する手段では、前記申告情報の少なくとも一部の情報として、前記申告情報収集装置において蓄積される前記申告情報に含まれ、かつ、蓄積した前記医療情報に含まれない差分情報が取得される
    請求項3に記載の情報処理システム。
  5. 医療従事者が患者に対して作成する医療情報を取得する手段と、
    前記患者を一意に特定することができる個人情報に対応付けて前記医療情報を蓄積する手段と、
    前記患者により申告される服薬又は症状に関連する申告情報を収集する申告情報収集装置において、前記個人情報に対応付けて蓄積される前記医療情報の少なくとも一部の情報を取得する際に、前記個人情報に代わって、前記患者を識別するために用いられる患者用識別子であって、前記申告情報収集装置において、統計処理に用いることができ、かつ、前記患者を一意に特定することができない患者属性と、前記医療情報の少なくとも一部の情報と、前記申告情報と、に対応付けられる患者用識別子を前記個人情報に対応付けて発行する手段と、
    を備える医療情報収集装置。
  6. 前記医療情報を蓄積する手段では、異なる医療提供施設において前記患者に対して共通に用いられる個人情報に前記医療情報が対応付けられることにより、前記異なる医療提供施設において作成される同一の患者についての複数件の医療情報が1件の医療情報に統合される
    請求項5に記載の医療情報収集装置。
  7. 前記医療従事者を識別するための医療従事者用識別子に基づいて、該医療従事者が従事する医療提供施設を特定する手段と、
    特定した前記医療提供施設以外の医療提供施設で作成された部分を取り除いた上で、統合された前記1件の医療情報を提供する手段と、
    を更に備える請求項6に記載の医療情報収集装置。
  8. 患者を一意に特定することができる個人情報に代えて、医療従事者が前記患者に対して作成する医療情報を蓄積する医療情報収集装置において前記個人情報に対応付けられて発行された患者用識別子を、統計処理に用いることができ、かつ、前記患者を一意に特定することができない患者属性に対応付けて登録する手段と、
    前記患者が申告する服薬又は症状に関連する申告情報を取得する手段と、
    取得した前記申告情報に係る患者の登録した前記患者用識別子に対応付けて、取得した前記申告情報を蓄積する手段と、
    登録した前記患者用識別子により識別され、かつ、登録した前記患者用識別子に対応する個人情報により特定される前記患者について、前記医療情報収集装置において蓄積される前記医療情報の少なくとも一部の情報を取得する手段と、
    登録した前記患者用識別子により識別され、かつ、登録した前記患者用識別子に対応する個人情報により特定される前記患者について取得した、前記医療情報の少なくとも一部の情報を、登録した前記患者用識別子に対応付けて蓄積する手段と、
    を備える申告情報収集装置。
  9. 前記患者を識別するための私用識別子を発行する手段と、
    同一の患者に対して発行された前記患者用識別子と前記私用識別子とを対応付ける手段と、
    を備える請求項8に記載の申告情報収集装置。
  10. 患者側端末に、
    患者によって申告された服薬又は症状に関連する申告情報を収集する申告情報収集装置が、医療従事者によって作成された前記患者についての医療情報の少なくとも一部の情報を取得する際に、前記患者を識別するために、前記患者を一意に特定することができる個人情報の代わりに用いる患者用識別子であって、前記申告情報収集装置において、統計処理に用いることができ、かつ、前記患者を一意に特定することができない患者属性と前記医療情報の少なくとも一部の情報とに対応付けられる患者用識別子の発行を、前記医療情報を収集する医療情報収集装置に依頼するステップと、
    前記医療情報収集装置において発行される前記患者用識別子の登録を前記申告情報収集装置に依頼するステップと、
    前記申告情報の入力を受け付けるステップと、
    前記申告情報収集装置において、前記医療情報収集装置により発行される前記患者用識別子と対応付けられる、前記入力に係る前記申告情報を申告情報収集装置2に送信するステップと、
    を実行させるための患者側端末用プログラム。
  11. 医療情報収集装置が、
    医療従事者が患者に対して作成する医療情報を取得するステップと、
    前記患者を一意に特定することができる個人情報に対応付けて前記医療情報を蓄積するステップと、
    前記患者により申告される服薬又は症状に関連する申告情報を収集する申告情報収集装置において、前記個人情報に対応付けて蓄積される前記医療情報の少なくとも一部の情報を取得する際に、前記個人情報に代わって、前記患者を識別するために用いられる患者用識別子であって、前記申告情報収集装置において、統計処理に用いることができ、かつ、前記患者を一意に特定することができない患者属性と、前記医療情報の少なくとも一部の情報と、前記申告情報と、に対応付けられる患者用識別子を前記個人情報に対応付けて発行するステップと、
    を実行する医療情報収集方法。
  12. 医療情報収集装置に、
    医療従事者が患者に対して作成する医療情報を取得するステップと、
    前記患者を一意に特定することができる個人情報に対応付けて前記医療情報を蓄積するステップと、
    前記患者により申告される服薬又は症状に関連する申告情報を収集する申告情報収集装置において、前記個人情報に対応付けて蓄積される前記医療情報の少なくとも一部の情報を取得する際に、前記個人情報に代わって、前記患者を識別するために用いられる患者用識別子であって、前記申告情報収集装置において、統計処理に用いることができ、かつ、前記患者を一意に特定することができない患者属性と、前記医療情報の少なくとも一部の情報と、前記申告情報と、に対応付けられる患者用識別子を前記個人情報に対応付けて発行するステップと、
    を実行させるための医療情報収集プログラム。
  13. 申告情報収集装置が、
    患者を一意に特定することができる個人情報に代えて、医療従事者が前記患者に対して作成する医療情報を蓄積する医療情報収集装置において前記個人情報に対応付けられて発行された患者用識別子を、統計処理に用いることができ、かつ、前記患者を一意に特定することができない患者属性に対応付けて登録するステップと、
    前記患者が申告する服薬又は症状に関連する申告情報を取得するステップと、
    取得した前記申告情報に係る患者の登録した前記患者用識別子に対応付けて、取得した前記申告情報を蓄積するステップと、
    登録した前記患者用識別子により識別され、かつ、登録した前記患者用識別子に対応する個人情報により特定される前記患者について、前記医療情報収集装置において蓄積される前記医療情報の少なくとも一部の情報を取得するステップと、
    登録した前記患者用識別子により識別され、かつ、登録した前記患者用識別子に対応する個人情報により特定される前記患者について取得した、前記医療情報の少なくとも一部の情報を、登録した前記患者用識別子に対応付けて蓄積するステップと、
    を実行する申告情報収集方法。
  14. 申告情報収集装置に、
    患者を一意に特定することができる個人情報に代えて、医療従事者が前記患者に対して作成する医療情報を蓄積する医療情報収集装置において前記個人情報に対応付けられて発行された患者用識別子を、統計処理に用いることができ、かつ、前記患者を一意に特定することができない患者属性に対応付けて登録するステップと、
    前記患者が申告する服薬又は症状に関連する申告情報を取得するステップと、
    取得した前記申告情報に係る患者の登録した前記患者用識別子に対応付けて、取得した前記申告情報を蓄積するステップと、
    登録した前記患者用識別子により識別され、かつ、登録した前記患者用識別子に対応する個人情報により特定される前記患者について、前記医療情報収集装置において蓄積される前記医療情報の少なくとも一部の情報を取得するステップと、
    登録した前記患者用識別子により識別され、かつ、登録した前記患者用識別子に対応する個人情報により特定される前記患者について取得した、前記医療情報の少なくとも一部の情報を、登録した前記患者用識別子に対応付けて蓄積するステップと、
    を実行させるための申告情報収集プログラム。
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