JP2015143582A - 加湿装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型の加湿装置において、加湿エレメントの面積を十分に確保することを可能にする加湿装置を提供する。
【解決手段】加湿装置は、送風装置と、加湿エレメント40と、トレイ(貯水容器)32と、水車50と、ケーシングとを備える。加湿エレメント40は、送風装置によって発生する空気の流路に固定して配置される。貯水容器32は、水を貯める。水車50は、貯水容器32の水を運び加湿エレメント40に対して散水する。ケーシングは、貯水容器32、水車50、および加湿エレメント40を収納する。加湿エレメント40は、空気の流路の断面形状に合わせた形状を有し、回転する水車によって水が散水される。
【選択図】図3

Description

本発明は、加湿装置に関し、特に、タンクからトレイに供給された水を加湿エレメントで気化させる加湿装置に関する。
従来より、円形状の加湿エレメントを備える加湿装置が知られている。例えば、特許文献1(特開2012−26656号公報)に記載の加湿装置では、加湿エレメントを回転させることによって、柄杓を有する水車が回転し、柄杓によって運ばれた水が前記加湿エレメントに供給される。加湿エレメントは、水を気化させることによって、ケーシング内の空気を加湿する。
ところで、近年、加湿装置は様々な場所で用いられるようになってきた。これに伴い、加湿装置の小型化が期待されるようになった。ここで、特許文献1に記載の加湿装置では、水車および加湿エレメントの両方を回転させる構成を有する。したがって、加湿装置を小型化すると、小型のケーシング内で加湿エレメントを回転させることになるために、加湿エレメントも小型化する必要が生じる。その結果、加湿エレメントの面積を十分に確保することが困難になる。
本発明の課題は、小型の加湿装置において、加湿エレメントの面積を十分に確保することを可能にする加湿装置を提供することにある。
本発明の第1観点に係る加湿装置は、送風装置と、加湿エレメントと、貯水容器と、水車と、ケーシングとを備える。加湿エレメントは、送風装置によって発生する空気の流路に固定して配置される。貯水容器は、水を貯める。水車は、貯水容器の水を運び加湿エレメントに対して散水する。ケーシングは、貯水容器、水車、および加湿エレメントを収納する。加湿エレメントは、空気の流路の断面形状に合わせた形状を有し、回転する水車によって水が散水される。
本発明の第1観点に係る加湿装置では、空気の流路の断面形状に合わせた形状を有する加湿エレメントが、送風装置によって発生する空気の流路に固定して配置される。加湿エレメントには、回転する水車によって水が散水される。これにより、加湿エレメントの面積を十分に確保することができる。
本発明の第2観点に係る加湿装置は、第1観点に係る加湿装置であって、加湿エレメントは、水車の外形よりも、空気の流路の断面形状に近い形状を有する。
本発明の第2観点に係る加湿装置では、水車の外形よりも、空気の流路の断面形状に近い形状を有する加湿エレメントが、空気の流路に固定して配置される。これにより、加湿効果を高めることができる。
本発明の第3観点に係る加湿装置は、第1または第2観点に係る加湿装置であって、空気の流路の断面形状および加湿エレメントは、四角形である。
本発明の第3観点に係る加湿装置では、四角形の空気の流路に対して、四角形の加湿エレメントが固定配置される。これにより、加湿エレメントの表面積を大きくすることができる。
本発明の第4観点に係る加湿装置は、第1から第3観点のいずれかに係る加湿装置であって、水車は、外縁に沿って配置される複数の柄杓を有する。また、複数の柄杓のそれぞれは、加湿エレメントの異なる場所に散水するように構成されている。
本発明の第4観点に係る加湿装置では、水車の外縁に沿って配置される複数の柄杓のそれぞれが、加湿エレメントの異なる場所に散水する。これにより、加湿エレメントの広い範囲に散水することができる。
本発明の第5観点に係る加湿装置は、第4観点に係る加湿装置であって、回転制御部をさらに備える。回転制御部は、水車の回転速度および回転方向の少なくともいずれか一方を制御する。回転制御部は、回転速度および回転方向の少なくともいずれか一方を変化させることにより、複数の柄杓が加湿エレメントに散水する位置を変化させる。
本発明の第5観点に係る加湿装置では、水車の回転速度および回転方向の少なくともいずれか一方が回転制御部によって変化されることにより、複数の柄杓が加湿エレメントに散水する位置を変化させる。これにより、加湿エレメントに対して効果的に散水することができる。
本発明の第6観点に係る加湿装置は、第1から第5観点のいずれかに記載の加湿装置であって、保持フレームをさらに備える。保持フレームは、加湿エレメントを保持する。また、保持フレームは、受け部を有する。受け部は、水車によって散水された水を受ける。受け部は、加湿エレメントに水を誘導する。
本発明の第6観点に係る加湿装置では、加湿エレメントを保持する保持フレームに受け部が形成されている。水車によって散水された水は、受け部によって受け取られて加湿エレメントに誘導される。これにより、加湿エレメントに対して効果的に水を供給することができる。
本発明の第7観点に係る加湿装置は、第6観点に係る加湿装置であって、受け部は、保持フレームの幅方向に延び、幅方向中央に凸部を有する。
本発明の第7観点に係る加湿装置では、保持フレームの幅方向中央に凸部を有する受け部が形成されている。これにより、加湿エレメントの広範囲に効率よく水を供給することができる。
本発明の第8観点に係る加湿装置は、第7観点に係る加湿装置であって、受け部は、弓形の形状を有する。
本発明の第8観点に係る加湿装置では、弓形の形状の受け部が設けられている。これにより、加湿エレメントの幅方向に水を供給することができる。
本発明の第9観点に係る加湿装置は、第7観点に係る加湿装置であって、受け部は、階段状である。
本発明の第9観点に係る加湿装置では、階段状の受け部が保持フレームの幅方向に延びる態様で設けられる。これにより、加湿エレメントの高さ方向および幅方向に水を供給することができる。
本発明の第10観点に係る加湿装置は、第1から第9観点のいずれかに係る加湿装置であって、加湿エレメントの上縁は、水車の外縁上部よりも上方にある。
本発明の第10観点に係る加湿装置では、加湿エレメントは、水車の外縁上部よりも上方に加湿エレメントの上縁が位置するように配置される。これにより、水車から上方に飛び散る水を加湿エレメントに供給することができる。
本発明の第1観点に係る加湿装置では、加湿エレメントの面積を十分に確保することができる。
本発明の第2観点に係る加湿装置では、加湿効果を高めることができる。
本発明の第3観点に係る加湿装置では、加湿エレメントの表面積を大きくすることができる。
本発明の第4観点に係る加湿装置では、加湿エレメントの広い範囲に散水することができる。
本発明の第5観点に係る加湿装置では、加湿エレメントに対して効果的に水を供給することができる。
本発明の第6観点に係る加湿装置では、加湿エレメントに対して効果的に水を供給することができる。
本発明の第7観点に係る加湿装置では、加湿エレメントの広範囲に効率よく水を供給することができる。
本発明の第8観点に係る加湿装置では、加湿エレメントの幅方向に水を供給することができる。
本発明の第9観点に係る加湿装置では、加湿エレメントの高さ方向および幅方向に水を供給することができる。
本発明の第10観点に係る加湿装置では、水車から上方に水が飛び散る水を加湿エレメントに供給することができる。
本発明の一の実施形態に係る加湿装置の斜視図である。 図1に記載の加湿装置のI−I断面の概略図である。 加湿ユニットの斜視図である。 加湿ユニットの平面図である。 図4に示す加湿ユニットのII−II断面図である。 保持フレームの斜視図である。 図5のIII−III断面の概略図である。 一の柄杓と、一の柄杓が取り付けられている水車本体の一部との断面図を示す。 変形例Aに係る水車の構成を示す。 変形例Bに係る保持フレームを有する加湿ユニットの斜視図である。 変形例Bに係る水受け部を示す図である。 図11の水受け部から、空気の流れ方向上流側端部のガイド部を外した図である。 変形例Bに係る保持フレームの斜視図である。 変形例Bに係る保持フレームを空気の流れ方向下流側からみた斜視図である。 変形例Cに係る加湿ユニットの斜視図である。 図15に係る加湿ユニットのIV−IV断面の概略図である。 変形例Dに係る第2の柄杓の例を示す図である。 変形例Dに係る柄杓の配置の一の例を示す図である。 変形例Dに係る柄杓の配置の別の例を示す図である。 変形例Dに係る柄杓の配置のさらに別の例を示す図である。 変形例Eに係る柄杓の配置の例を示す図である。 変形例Fに係る水車の回転速度および回転方向の一の例のタイミングチャートである。 変形例Fに係る水車の回転速度および回転方向の別の例のタイミングチャートである。 変形例Fに係る水車の回転速度および回転方向のさらに別の例のタイミングチャートである。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明の一の実施形態の具体例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(1)全体構成
図1は、本発明の一実施形態に係る加湿装置10の斜視図である。図1は、加湿装置10を斜め前方から視た図である。なお、図1は、内部構造が見えるように四つの鉛直側面を外した態様の加湿装置10を示す。図2は、加湿装置10のI−I断面の概略図である。
本実施形態に係る加湿装置10は、加湿機能と空気清浄機能とを有する。加湿機能は、選択的に実行可能な構成になっている。具体的に、ユーザによって加湿機能が選択されなかった場合には、空気清浄機能のみが有効に機能する。また、ユーザによって加湿機能が選択された場合には、空気清浄機能と共に加湿機能が有効に機能する。
加湿装置10は、図1および図2に示すように、四角柱状のケーシング11を備える。また、加湿装置10は、ケーシング11の内部に、主として、送風装置12、空気清浄フィルタ20、および加湿ユニット30を備える。以下、加湿装置10の構成について詳細に説明する。
(2)詳細構成
(2−1)ケーシング
ケーシング11は、上述したように、送風装置12、空気清浄フィルタ20、および加湿ユニット30を収納する。ケーシング11は、図1および図2に示すように、内部に、送風室R1、空気清浄室R2、および加湿室R3を形成する。送風室R1には、送風装置12が配置される。空気清浄室R2には、空気清浄フィルタ20が配置される。加湿室R3には、加湿ユニット30が配置される。送風室R1、空気清浄室R2、および加湿室R3は、下方から上方に向かって順番に並ぶ。
図2に示すように、送風室R1と空気清浄室R2との間には、第1開口ap1が設けられ、空気清浄室R2と加湿室R3との間には、第2開口ap2が設けられる。第1開口ap1は、送風室R1から空気清浄室R2へ空気を通す。第2開口ap2は、空気清浄室R2から加湿室R3へ空気を通す。
ケーシング11は、上述したように、四角柱状である。すなわち、ケーシング11は、縦に長く延びた形状を有する。そのため、本実施形態に係る加湿装置10の設置面積は、送風室R1、空気清浄室R2、および加湿室R3が水平方向に並ぶ従来の加湿装置10の設置面積に比べて小さい。具体的に、ケーシング11は、枠体と枠体に取り付けられる複数の面とからなる。複数の面には、上述した四つの鉛直側面の他、天井部分と、底プレートとが含まれる(図1参照)。
ケーシング11には、図1および図2に示すように、吸込口spおよび吹出口opが設けられている。吸込口spは、ケーシング11の外側の空気をケーシング11の内側に吸い込むための開口である。吸込口spは、ケーシング11の側部に設けられている。具体的に、吸込口spは、前側に配置された側面下部および後側に配置された側面下部にそれぞれ設けられる。吹出口opは、ケーシング11の内部を通過した空気を吹き出すための開口である。すなわち、吹出口opは、ケーシング11内の空気の出口である。吹出口opは、図1および図2に示すように、ケーシング11の天井部分に設けられている。
また、ケーシング11の四つの鉛直側面の一つには、扉DRが設けられる(図1参照)。扉DRは、ケーシング11の空気清浄室R2に対応する位置に設けられる。扉DRは、ケーシング11に形成された図示しない大きな開口に対して開閉可能な構成を有する。大きな開口は、加湿装置10の側方から加湿室R3にアクセス可能な場所に形成される。開口によって、ケーシング11に収納された各構成を着脱可能にする。
ケーシング11には、図示しない制御パネルが設けられる。制御パネルには、加湿装置10を操作するための各種スイッチ(例えば、電源スイッチや機能選択スイッチ)が設けられる。制御パネルは、ケーシング11に内蔵されている制御装置(図示せず)に接続される。制御パネルで受け付けられた信号は、制御装置に伝送される。
(2−2)送風装置
送風装置12は、ケーシング11の外側の空気を送風室R1に取り入れる。また、送風装置12は、送風室R1に取り入れた空気を、空気清浄室R2および加湿室R3に向けて送風する。すなわち、送風装置12は、空気清浄フィルタ20と加湿ユニット30(加湿エレメント40)とに向けて送風する。
送風装置12は、図1および図2に示すように、ファンロータ12a、ファンモータ12b、およびスクロール12cを含む。ファンロータ12aは、風量が安定するシロッコファンである。ファンロータ12aは、図2に示すように、ハブ部12aaと、複数の羽根12abとによって構成される。複数の羽根12abは、ハブ部12aaの周縁に円筒状に配列される。ハブ部12aaおよび複数の羽根12abが回転することによって、空気は、複数の羽根12abから遠心方向に吹き出される。その結果、回転軸周りの圧力が低下し、空気は、ファンロータ12aの中心に位置するファン吸込口27aに吸い込まれる(図2参照)。すなわち、ハブ部12aaおよび複数の羽根12abの回転により、空気は、ケーシング11の外側から送風室R1内に、吸込口spを介して吸い込まれる。複数の羽根12abから遠心方向に吹き出された空気は、その後、空気清浄室R2に送られる。ファンモータ12bは、ファンロータ12aを回転駆動させる。スクロール12cは、羽根12abから吹き出された空気を、ファン吹出口27bへ導くための風路を形成する(図2参照)。ファン吹出口27bは、ファンロータ12aの上方に位置する。ファン吹出口27bは、第1開口ap1に嵌合しているので、ファン吹出口27bから吹き出た空気は、空気清浄室R2に入る。
(2−3)空気清浄フィルタ
空気清浄フィルタ20は、加湿装置10に吸い込まれた空気を清浄化する。具体的に、空気清浄フィルタ20は、空気に含まれる塵埃を除去する。図2に示すように、空気清浄フィルタ20は、空気の流れ方向において、送風装置12の下流側に配置される。また、空気清浄フィルタ20は、空気の流れ方向において、加湿ユニット30の上流側に配置される。
図1に示すように、空気清浄フィルタ20は、プレフィルタ21、フィルタ22、および脱臭エレメント23を含む。プレフィルタ21は、薄くて柔らかい樹脂製のネットであり、空気に含まれる粒子の大きな埃などを除去する。フィルタ22は、プレフィルタ21では除去できない微細な埃などを除去する。脱臭エレメント23は、空気に含まれる不快な臭いの成分を吸収する。空気の流れ方向において、プレフィルタ21、フィルタ22、および脱臭エレメント23は、空気清浄室R2内で、上流側から順番に配置される。具体的に、プレフィルタ21、フィルタ22、および脱臭エレメント23は、それぞれの厚み方向に沿って配置される。プレフィルタ21、フィルタ22、および脱臭エレメント23の厚み方向は、空気清浄室R2を通過する空気の流れ方向と一致する。言い換えると、空気清浄フィルタ20は、空気の流れ方向に対して直交する方向に配置される。
なお、上述した扉DRが開けられることにより、メンテナンス作業時に、ケーシング11から空気清浄フィルタ20を容易に取り出すことができる。
(2−4)加湿ユニット
加湿ユニット30は、供給された水を気化させて空気を加湿する。加湿ユニット30は、空気の流れ方向において、空気清浄フィルタ20の下流側に配置される。すなわち、加湿ユニット30は、空気清浄フィルタ20によって清浄化された空気を加湿する。
図3および図4に、本実施形態に係る加湿ユニット30を示す。図3は、加湿ユニット30の斜視図である。図4は、加湿ユニット30の平面図である。加湿ユニット30は、図3および図4に示すように、主として、タンク31、トレイ(貯水容器)32、加湿エレメント40、保持フレーム60、および水車50によって構成される。
(2−4−1)タンク
タンク31は、複数の加湿エレメント40に供給するための水を貯留する。タンク31は、注水口31aを有する(図2参照)。図2に示すように、注水口31aには、給水弁31bが取り付けられる。給水弁31bは、弁体をバネによって弁口に押し付ける一般的な構造である。したがって、ここでは給水弁31bの詳細な説明を省略する。
タンク31は、使用時、トレイ32に載せられる(図2から図4参照)。具体的に、タンク31は、給水弁31bを下方にしてトレイ32のタンク受け部32aに装着される。より具体的に、タンク31は、給水弁31bが鉛直下方に向けられた状態で、トレイ32の押し込みピン32abに押し当てられる。これにより、タンク31自身の重みによって押し込みピン32abが給水弁31bを開状態にする。
また、タンク31は、垂直方向に延びる第1面311と、第1面311に対向する第2面312とを有する。第1面311は、ケーシング11の内壁に対向するように配置される。第2面312は、後述する加湿エレメント40に対向する位置に配置される。第2面312は、下端部が第1面311と同様垂直に延び、上端部が第1面311に向けてなだらかに傾く。第2面312は、加湿エレメント40を通過した空気を、吹出口opに導く。
タンク31は、図1および図2に示すように、ケーシング11の内部において、吹出口opの近傍に配置される。また、タンク31は、図2に示すように、空気の流れ方向において、加湿エレメント40の下流側に配置される。
(2−4−2)トレイ
トレイ32は、タンク31から供給された水を受け取って一時的に溜めおく。また、トレイ32は、後述する加湿エレメント40に水を供給する。トレイ32は、図4に示すように、平面視で、矩形の形状を有する。トレイ32は、図2および図3に示すように、主として、タンク受け部32a、水供給部32b、軸受け部32cを有する。
(a)タンク受け部
タンク受け部32aは、上述のタンク31を受ける。タンク受け部32aには、図2に示すように、支持部32aaと押し込みピン32abとが設けられている。支持部32aaは、タンク31の所定の箇所(タンク31のコーナー)を支持する。押し込みピン32abは、タンク31が自重で降下したときに給水弁31bにあたって、給水弁31bを押し開ける。その結果、タンク31の水が、タンク受け部32aに供給される。
(b)水供給部
水供給部32bは、タンク31から供給された水を、加湿エレメント40に対して供給する部分である。具体的に、水供給部32bは、タンク受け部32aに供給された水を受け取り、その後、加湿エレメント40に供給する。
水供給部32bと、上述のタンク受け部32aとは、隔壁32dによって仕切られている(図2参照)。隔壁32dには、孔が形成されている。タンク31からタンク受け部32aに供給された水は、孔を介して、水供給部32bに送られる。水供給部32bには、所定水位まで水が満たされる。すなわち、水供給部32bでは、加湿エレメント40を浸漬させるために、所定水位まで水が溜められる。水供給部32bに溜められる水は、タンク31内に水がある限り、所定水位で維持されるように自動的に調節される。
(c)軸受け部
軸受け部32cは、後述する水車50の回転軸55を受ける部分である。軸受け部32cは、水供給部32bの側壁から鉛直上方へ延びる一対の柱である。軸受け部32cの上端には、回転軸55を回転可能に支持するために、U字状の窪みが形成されている(図3参照)。
(2−4−3)加湿エレメント
加湿エレメント40は、供給された水を気化させて空気を加湿する。加湿エレメント40は、不織布で形成された気化材である。すなわち、加湿エレメント40は、加湿用のフィルタである。加湿エレメント40は、後述する保持フレーム60によって保持される。
加湿エレメント40には、トレイ32に溜められた水が供給される。また、加湿エレメント40には、後述する水車50によって水が供給される。具体的に、加湿エレメント40は、上述の水供給部32bから吸収した水および水車50によって散水された水を気化させて、空気を加湿する。加湿エレメント40は、トレイ32の上方に配置される。加湿エレメント40は、トレイ32の底面に対して垂直の傾きを有するように配置される。
加湿エレメント40は、送風装置12によって発生する空気の流路に固定して配置される。具体的に、加湿エレメント40は、空気の流路の流れ方向に対して交差するように配置される。すなわち、加湿エレメント40は、空気の流れに対してフィルタ面が対向するように配置される。
加湿エレメント40は、空気の流路の断面形状に合わせた形状を有する。また、加湿エレメント40は、水車50の外形よりも、空気の流路の断面形状に近い形状を有する。ここで、加湿エレメント40の形状は、四角形である。また、空気の流路の断面形状は、四角形である(図2参照)。具体的に、空気の流路の断面は、矩形に近い形状である。加湿エレメント40の上縁は、水車50の外縁上部よりも上方にある。すなわち、加湿エレメント40は、水車50の高さ方向上端よりも高い位置に、加湿エレメント40の上端が位置するように配置される。
上述したように、タンク31内に水がある限り、トレイ32における水位は、底面から所定の高さ位置となるように自動的に調節される。したがって、加湿エレメント40は、最下点から鉛直上方に向って一定範囲は水中に浸漬している。また、加湿エレメント40の浸漬していない部分については、後述する水車50によって水が供給される。
(2−4−4)保持フレーム
保持フレーム60は、加湿エレメント40を保持する。図5および図6に、本実施形態に係る保持フレーム60を示す。図5は、図4に示す加湿ユニット30のII−II断面図である。図5には、保持フレーム60と、空気の流れ方向において、保持フレーム60の上流側に配置される水車50の一部の構成とが示されている。図6は、保持フレーム60の斜視図である。
図5および図6に示すように、保持フレーム60は、四角形である。また、図6に示すように、保持フレーム60は、垂直に延びる複数の面によって構成されている。複数の面によって、保持フレーム60の上端には、開口61が形成される。開口61は、細長い矩形である。開口61は、加湿エレメント40を保持フレーム60の内部空間に挿し込むための開口である。開口61の長さ寸法は、加湿エレメント40の幅方向の寸法と同程度である。開口の厚み寸法は、加湿エレメント40の厚み寸法と同程度である。
なお、複数の面には、図6に示すように、一対の格子状の保持面62が含まれる。一対の格子状の保持面62は、所定の間隔をあけて平行に並ぶ。所定の間隔とは、加湿エレメント40の厚み寸法と同等である。すなわち、一対の保持面62は、加湿エレメント40のフィルタ面に接触する。
また、保持フレーム60には、水受け部(受け部)63が取り付けられている。水受け部63は、図6に示すように、一対の保持面62のうちの一の保持面62に取り付けられている。具体的に、水受け部63は、空気の流れ方向上流側に配置される保持面62に取り付けられる。水受け部63は、水車50によって散水された水を受け取り、当該水を、加湿エレメント40に誘導する。
具体的に、水受け部63は、図6に示すように、誘導面63aと、ガイド部63bと、導水リブ63cとによって構成されている。誘導面63aは、保持面62から突出する面である。具体的に、誘導面63aは、保持面62から空気の流れ方向上流側に突出する。誘導面63aは、水平面に対して、空気の流れ方向上流側の端部が上方位置にある。すなわち、誘導面63aは、水平面に対して、空気の流れ方向上流側端部よりも下流側端部が下方に若干傾いた面である。ガイド部63bは、空気の流れ方向において誘導面63aの上流側端部に設けられる。ガイド部63bは、誘導面63aの上流側端部で、垂直方向上側に延びる。すなわち、ガイド部63bは、水車50によって散水された水が、空気流れ方向上流側にこぼれないようにガイドする。導水リブ63cは、誘導面63aに設けられる。導水リブ63cは、誘導面63aの突出方向に延びる。導水リブ63cは、誘導面63aに供給された水を、加湿エレメント40に導水する効果を高める。
図3、図5、および図6に示すように、水受け部63は、保持フレーム60の幅方向に延びる。また、水受け部63は、保持フレーム60の幅方向中央に凸部を有する。具体的に、水受け部63は、保持フレーム60の幅方向中央が上向きに突出する弓形の形状を有する。より具体的に、水受け部63は、水車本体51の内周縁の近傍において、内周縁に沿って配置される。本実施形態では、水受け部63は、水車本体51の内周縁の直下に配置される。
図7に、柄杓52から水受け部63が水wtを受け取る様子を示す。図7は、図5のIII−III断面の概略図である。図7は、複数の柄杓52のうち一の柄杓52が最上部に位置したときの断面図である。図7に示すように、水受け部63は、柄杓52から流れ出る水wtを受け取ることが可能な位置に配置されている。
(2−4−5)水車
水車50は、加湿エレメント40に対して水を供給する。水車50は、加湿エレメント40における異なる複数の箇所に水を供給するために駆動される。水車50は、旋回することにより、加湿エレメント40における複数の箇所に水を供給する。具体的に、水車50は、トレイ32の水供給部32bに溜められた水を汲み上げて、当該水を加湿エレメント40に対して散水する。水車50によって汲み上げられた水は、直接加湿エレメント40に散水されると共に、水受け部63を介して加湿エレメント40に散水される。
図3または図5に示すように、水車50は、水車本体51と、複数の柄杓52と、駆動ギア53とを有する。
(a)水車本体
水車本体51は、円形の枠と、枠の直径方向に渡される複数の支持部材とからなる。複数の支持部材が交差する部分は、水車本体51の中心となる。水車本体51の中心には、回転軸55が設けられる(図3参照)。回転軸55は、上述したように、軸受け部32cによって回転可能に保持されている。水車本体51は、回転軸55を基準に回転する。
水車本体51は、最外周に、図示しない歯車を有する。歯車には、後述する駆動ギア53が噛み合わされる。水車本体51は、駆動ギア53が駆動されることにより回転する。
(b)複数の柄杓
複数の柄杓52は、水車50の外縁に沿って、等間隔で配置される。すなわち、複数の柄杓52は、水車50の周縁に沿って、円形に配置される。柄杓52は、トレイ32の水供給部32bに溜められた水を汲み上げて、当該水を加湿エレメント40に散水する。具体的に、柄杓52は、汲み上げた水を、上述した水受け部63に受け渡す(図7参照)。
図8に、一の柄杓52と、一の柄杓52が取り付けられている水車本体51の一部との断面図を示す。柄杓52は、奥行き方向に所定の寸法dを有する。具体的に、柄杓52は、図8に示すように、接触部52aと、対向部52bと、先端部52cとからなる。
接触部52aは、水車本体51に接触する部分である。対向部52bは、接触部52aに対向する部分である。先端部52cは、対向部52bの先端から延びる部分である。接触部52aは、水車本体51の外形に沿って湾曲する面を有する。対向部52bもまた、接触部52aと同様、水車本体51の外形に沿って湾曲する面を有する。すなわち、接触部52aと対向部52bとの間の寸法は、一定である。また、接触部52aおよび対向部52bは、水車本体51の接線Lに対する傾きと、同じ傾きを有する。
一方、先端部52cは、水車本体51の外形とは異なる傾きを有する。具体的に、先端部52cは、接線Lに対して内側に所定の角度θ傾く。言い換えると、先端部52cは、接触部52aに近づく方向に傾く。すなわち、先端部52cは、柄杓52の奥行き方向において、入口側の寸法が奥側の寸法に比べて小さくなるように接線Lに対して傾く。
図5では、水車50が、8つの柄杓52を有する例を示すが、柄杓52の数は、8つに限られるものではない。例えば、柄杓52の数は、4つであっても、6つであっても、他の数であってもよい。複数の柄杓52のそれぞれは、加湿エレメント40の異なる場所に散水するように構成されている。
なお、本実施形態では、8つの柄杓52は、全て同じ方向に入口が配置される水車本体51に取り付けられている。具体的に、本実施形態では、反時計回りの方向に入口が配置されるように、柄杓52は配置される。
(c)駆動ギア
駆動ギア53は、上述したように、水車本体51の最外周に形成された歯車と噛み合う。駆動ギア53は、モータ(回転制御部)54によって駆動される。すなわち、水車50は、モータ54からの回転力が伝達されて回転する。
モータ54は、図示しない制御装置に記憶されたプログラムに基づいて、駆動ギア53を所定の回転速度および所定の回転方法で制御する。具体的に、モータ54は、加湿エレメント40の幅方向に渡って満遍なく水が供給されるように、水車50の回転速度および回転方向を制御する。
(3)加湿装置の動作
次に、加湿装置10の動作を説明する。本実施形態に係る加湿装置10は、上述したように、空気清浄機能と加湿機能とを有する。ユーザによって加湿機能が選択されなかった場合には、空気清浄機能のみが有効に機能する。また、ユーザによって加湿機能が選択された場合には、空気清浄機能と共に加湿機能が有効に機能する。以下、空気清浄動作と、加湿動作とについてそれぞれ説明する。
(3−1)空気清浄動作
加湿装置10の電源がオンに設定されると、送風装置12のファンモータ12bがファンロータ12aを回転させる。回転するファンロータ12aは空気を遠心方向に吹き出す。その結果、回転軸周りの圧力が低下し、空気はファンロータ12aの中心に位置するファン吸込口27aに吸い込まれる。その結果、吸込口spからファン吸込口27aに向かう空気の流れが発生する。
ファンロータ12aから遠心方向に吹き出された空気は、スクロール12cに沿って偏向されながらファン吹出口27bに向かう。ファン吹出口27bは第1開口ap1に嵌合しているので、ファン吹出口27bから吹き出された空気は、空気清浄室R2に入る。
空気清浄室R2に入った空気は、プレフィルタ21、フィルタ22、および脱臭エレメント23の順で、空気清浄フィルタ20を通過する。具体的に、プレフィルタ21で空気に含まれる比較的粒子の大きな埃などが除去され、次に、フィルタ22で粒子の小さい埃が除去される。さらにその後、空気は、脱臭エレメント23によって、不快な臭い成分が吸着される。空気清浄フィルタ20を通過した空気は、第2開口ap2を通過して加湿室R3に入る。なお、空気清浄室R2では、送風室R1から押し寄せる空気によって空気清浄フィルタ20全面に静圧が作用する。
(3−2)加湿動作
加湿装置10の電源がオンに設定された状態で加湿機能が選択されると、水車50が回転する。加湿エレメント40の下部はトレイ32の水中に浸漬しているので、加湿エレメント40は、下部からトレイ32の水を吸い上げる。また、水車50が回転することによって、柄杓52が周回し、柄杓52によって水が汲み上げられる。柄杓52によって汲み上げられた水は、加湿エレメント40の上方部分に対して供給される。空気清浄室R2から加湿室R3に入った空気は、加湿エレメント(加湿フィルタ)40に吸収された水の気化を促進させ、加湿空気となる。この加湿空気が吹出口opから吹き出される。
(4)特徴
(4−1)
上記実施形態に係る加湿装置10は、送風装置12と、加湿エレメント40と、トレイ(貯水容器)32と、水車50と、ケーシング11とを備える。加湿エレメント40は、送風装置12によって発生する空気の流路に固定して配置される。トレイ32は、水を貯める。水車50は、トレイ32の水を運び加湿エレメント40に対して散水する。ケーシング11は、トレイ32、水車50、および加湿エレメント40を収納する。加湿エレメント40は、空気の流路の断面形状に合わせた形状を有し、回転する水車50によって水が散水される。
近年、加湿装置は様々な場所で用いられるようになってきた。これに伴い、加湿装置の小型化が期待されるようになった。小型の加湿装置としては、例えば、設置面積の小さいタワー型の加湿装置が提案される。ここで、従来の加湿装置は、水車および加湿エレメントの両方が円形で回転する構成を有する。加湿装置の小型化を図ると、加湿エレメントのサイズも小さくなる。具体的に、加湿エレメントのサイズは、ケーシング内で回転可能な大きさに制限される。すなわち、加湿エレメントのサイズは、ケーシング内の短辺方向の寸法に合わせて設計される。この場合、ケーシング内の長辺方向の空間のうち、加湿エレメントが存在しない空間は、単なる空気の抜け道となる。その結果、加湿装置において空気の加湿を行える面積(加湿可能面積)が大幅に減少することになる。
しかし、上記実施形態に係る加湿装置10では、加湿エレメント40が、空気の流路の断面形状に合わせた形状を有する。加湿エレメント40は、空気の流路に対して固定して配置される。すなわち、加湿エレメント40は、回転しない。したがって、加湿エレメント40形状を、空気の流路に合わせて設計することができる。すなわち、加湿エレメント40を、空気の流路に対して最大の大きさに設計することができる。その結果、空気の流路において、空気の抜け道(空気の加湿を行わない部分)が形成されないため、加湿可能面積を最大にすることができる。すなわち、小型の加湿装置10において、加湿エレメント40の面積を十分に確保することが可能になる。
(4−2)
上記実施形態に係る加湿装置10では、加湿エレメント40は、水車50の外形よりも、空気の流路の断面形状に近い形状を有する。
従来の加湿装置では、水車と加湿エレメントとが一体になっていた。また、水車は、外縁に取り付けられた柄杓によって加湿エレメントに水を供給していた。したがって、加湿エレメントの形状やサイズは、水車と同様の形状およびサイズであることが求められた。
しかし、本実施形態に係る加湿装置10では、水車50のみが回転し、加湿エレメント40は空気の流路に固定して配置されている。すなわち、加湿エレメント40を水車50と共に回転させる必要が無い。また、加湿エレメント40の形状およびサイズも、水車50の形状に依存することがない。したがって、加湿エレメント40は、空気の流路の断面形状に近い形状にしている。これにより、加湿可能面積を大きく設けることができる。その結果、加湿装置における加湿効果を高めることができる。
(4−3)
上記実施形態に係る加湿装置10では、空気の流路の断面形状および加湿エレメント40は、四角形である。すなわち、四角形の空気の流路に対して、四角形の加湿エレメント40が固定配置される。これにより、加湿エレメント40の表面積を大きくすることができる。
(4−4)
上記実施形態に係る加湿装置10では、水車50は、外縁に沿って配置される複数の柄杓52を有する。また、複数の柄杓52のそれぞれは、加湿エレメント40の異なる場所に散水するように構成されている。これにより、加湿エレメント40の広い範囲に散水することができる。
(4−5)
上記実施形態に係る加湿装置10は、保持フレーム60をさらに備える。保持フレーム60は、加湿エレメント40を保持する。また、保持フレーム60は、水受け部(受け部)63を有する。水受け部63は、水車50によって散水された水を受ける。その後、水受け部63は、加湿エレメント40に水を誘導する。
水車50から散水される水は、水車50の回転速度や柄杓52の形状を調整することにより、加湿エレメント40の所定の位置に散水することは可能である。しかし、上記実施形態に係る加湿装置10において、加湿エレメント40は、水車50から散水されて直接加湿エレメント40に到達した水を吸収するだけではなく、水受け部63によって届けられた水を吸収する。すなわち、水受け部63は、加湿エレメント40の広範囲に対して効果的に水を供給することができる。その結果、加湿効率を向上させることができる。
(4−6)
上記実施形態に係る加湿装置10では、水受け部(受け部)63が、保持フレーム60の幅方向に延び、幅方向中央に凸部を有する。すなわち、水受け部63は、幅方向中央から幅方向にかけて傾斜する面を有する。したがって、水車50の水が幅方向中央の水受け部63で供給されることにより、幅方向中央の水が幅方向両側に流れる。その結果、加湿エレメント40の広範囲にさらに効率よく水を供給することができる。
(4−7)
上記実施形態に係る加湿装置10では、水受け部(受け部)63が、弓形の形状を有する。これにより、加湿エレメント40の幅方向に水を供給することができる。なお、水が水受け部63の中央部分で供給されたとき、弓形の水受け部63を伝って幅方向に移動する。その結果、加湿エレメント40の幅方向の異なる場所に速く水を供給することができる。
(4−8)
上記実施形態に係る加湿装置10では、加湿エレメント40の上縁は、水車50の外縁上部よりも上方にある(図3および図5参照)。すなわち、水車50の外縁上部よりも上方に加湿エレメント40の上縁が位置するように、加湿エレメント40は配置される。これにより、水車50から上方に水が飛び散った場合であっても、当該水を加湿エレメント40によって吸収することができる。そのため、加湿エレメント40の下流領域への水の飛び散りを抑制することができる。
(5)変形例
(5−1)変形例A
上記実施形態に係る加湿装置10では、水車50が、回転軸55を基準に回転する。また、回転軸55は、軸受け部32cによって回転可能に支持されている。具体的に、水車本体51の最外周に形成された歯車に駆動ギア53が噛み合わせられ、駆動ギア53がモータ54によって駆動されることにより、水車50は回転軸55を基準に回転する。
ここで、水車本体51は、駆動ギア53の他、さらに2つのギア56によって回転される構成であってもよい。図9に、駆動ギア53の他、さらに2つのギア56を用いて水車本体51が回転される水車500の例を示す。2つのギア56は、水車本体51の下方に配置される。具体的に、2つのギア56は、水車の中心線CLを基準に対称の位置に配置される。また、2つのギア56の近傍には、水車本体51を支持するガイド部(図示なし)が設けられる。駆動ギア53は、モータ54によって駆動される。2つのギア56は、従動する。このような構成によっても、水車本体51を回転させることができる。
(5−2)変形例B
上記実施形態に係る加湿装置10において、水受け部63は、保持フレーム60の幅方向中央が上向きに突出する弓形の形状を有する。
ここで、加湿装置10は、弓形の形状を有する水受け部63に代えて、図10から図14に示すように、階段状の水受け部163を備えていてもよい。水受け部163もまた、幅方向中央が上向きに突出する。
図10は、階段状の水受け部163を備える加湿ユニットの例を示す。図11から図14は、水受け部163が取り付けられた保持フレーム60を示す。具体的に、図11は、水受け部163が取り付けられた保持フレーム60と、空気の流れ方向において、保持フレーム60の上流側に配置される水車50の一部の構成とを示す。図12は、図11において、空気の流れ方向において、誘導面163a上流側端部に取り付けられたガイド部163bを取り外した図である。図13は、水受け部163が取り付けられた保持フレーム60を、空気の流れ方向上流側からみた斜視図である。図14は、水受け部163が取り付けられた保持フレーム60を、空気の流れ方向下流側から見た斜視図である。
水受け部163は、図12から図14のいずれかに示されるように、誘導面163aおよびガイド部163bによって構成されている。
誘導面163aは、保持面62から突出する面である。具体的に、誘導面163aは、保持面62から空気の流れ方向上流側に突出する。誘導面163aもまた、水平面に対して、空気の流れ方向上流側が上方位置にある。すなわち、誘導面163aは、水平面に対して、空気の流れ方向上流側端部よりも下流側端部が下方に若干傾いた面である。誘導面163aは、保持フレーム60の幅方向中央に向けて、高さ位置が段階的に高くなるような構成を有する。
ガイド部163bは、空気の流れ方向において誘導面163aの上流側端部と、誘導面163aの突出方向両側とに設けられる。すなわち、ガイド部163bは、誘導面163aを囲うように設けられている。
具体的に、上流側端部に設けられたガイド部163bは、誘導面163aに対して垂直方向上側に延びる。ガイド部163bは、水車50によって供給された水が、空気流れ方向上流側にこぼれないようにガイドする。
また、突出方向両側に設けられたガイド部163bは、誘導面163aの突出方向両側で、垂直方向上下に延びる。突出方向両側に設けられたガイド部163bは、上流側端部に設けられたガイド部163bに連結されている。ガイド部163bは、水車50によって一の誘導面163aに供給された水が、当該一の誘導面163aに隣接する誘導面163aに誘導されるようにガイドする。すなわち、誘導面163aの突出方向両側に設けられたガイド部163bは、上段の誘導面163aから下段の誘導面163aに好適に水が供給されるようにガイドする。
また、最下段の誘導面163aの突出方向両側に配置されたガイド部163bは、誘導面163aに取り付けられ、最下段の誘導面163aに供給された水が突出方向に流れ出ないように水をガイドする。
これにより、加湿エレメント40の幅方向のみならず、高さ方向にも好適に水を供給することができる。
(5−3)変形例C
上記実施形態に係る加湿エレメント40は、図3および図4に示すように、トレイ32の上方で、トレイ32の底面(水平面)に対して垂直方向に延びる姿勢で設けられている。
ここで、加湿エレメント40は、図15および図16に示すように、水平面に対して、空気の流れ方向上流側に傾いた姿勢で配置されてもよい。
このとき、トレイ32の水供給部32bを構成する一の側壁が、水平面に対して、空気の流れ方向上流側に傾いている。具体的に、図15および図16に示すように、水供給部32bを構成する側壁のうち、空気の流れ方向上流側に位置する一の側壁が、空気の流れ方向上流側に傾いている。
また、この場合には、空気の流れ方向における、加湿エレメント40および水車50の配置の順番が、上記実施形態に係る加湿エレメント40および水車50の配置の順番と異なる。具体的に、上記実施形態では、空気の流れ方向上流側に水車50が配置され、空気の流れ方向下流側に加湿エレメント40が配置される。しかし、加湿エレメント40を水平面に対して傾斜させる場合には、図15および図16に示すように、空気の流れ方向上流側に加湿エレメント40が配置され、空気の流れ方向下流側に水車50が配置される。
このような構成にすることにより、空気が加湿エレメント40を通過する際に利用する加湿エレメント40の面積を大きくすることができる。また、水車50から加湿エレメントに対して、より効果的に水を供給することができる。
(5−4)変形例D
上記実施形態に係る加湿装置10では、水車50が複数の柄杓52を含む。複数の柄杓52は、それぞれ、奥行き方向に所定の寸法dを有し、接触部52aと、対向部52bと、先端部52cとを有する。先端部52cは、水車本体51の外形に沿って引かれた接線Lに対して、内側に所定の角度θ傾く(図8参照)。
ここで、接線Lに対する先端部52cの傾きは、複数の柄杓52のそれぞれで異なってもよい。具体的に、複数の柄杓52には、第1の傾きの先端部52cを有する柄杓(第1の柄杓)152と、第2の傾きの先端部52cを有する柄杓(第2の柄杓)252とが含まれていてもよい。
例えば、第1の柄杓152は、上記実施形態に係る柄杓52と同様、先端部52cは、水車本体51の外形に沿って引かれた接線Lに対して、内側に所定の角度θ傾く(図8参照)。一方、第2の柄杓252は、例えば、先端部52cは、水車本体51の外形に沿って引かれた接線Lに対して、内側に角度(θ-α)°傾く(図17参照)。
また、第1の柄杓152および第2の柄杓252が、水車本体51の外周に沿って交互に配置されてもよい(図18参照)。あるいは、第1の柄杓152が、回転軸55を通る中心線CLに対して一方側に配置され、第2の柄杓252が、回転軸55を通る中心線CLに対して他方側に配置されるように構成されてもよい(図19参照)。なお、複数の柄杓52に含まれる各柄杓の形状は、2種類でなくてもよい。例えば、複数の柄杓52には、3種類以上の異なる形状の柄杓が含まれていてもよい。
さらに、異なる方向に入口を向けた二つの柄杓52が隣接配置される態様を採用してもよい(図20参照)。具体的に、隣接配置される二つの柄杓52が、一組の柄杓52となり、複数組の柄杓52(図20では、六組の柄杓52)が水車本体51の外周に沿って配置されてもよい。
これらの構成のいずれかを採用することにより、柄杓52から水が散水される位置を変化させることができる。具体的には、例えば、複数の柄杓52の形状や入口の方向が一律でないことにより、各柄杓52から水が漏れ出す場所が変化する。その結果、柄杓52から水を受け取る水受け部63の場所を変化させることができる。これにより、加湿エレメント40の広範囲に効果的に水を供給することができる。
(5−5)変形例E
さらに、上記実施形態において、複数の柄杓52は、それぞれ、接触部52aと、対向部52bと、先端部52cとからなる(図8参照)。柄杓52は、先端部52cを有することにより、汲み取った水を所定の回転位置まで保持する。
ここで、複数の柄杓52に代えて、先端部52cを有さない柄杓352を採用してもよい。図21に、柄杓352を用いた水車の例を示す。柄杓352は、カップ状である。柄杓352は、回転軸55から延びる仮想直線iLに対して、それぞれ異なる傾きを有する。
具体的に、図21では、仮想直線iLに対して、+5°,+15°,+25°,−5°,−15°,−25°の傾きで、六つの柄杓352がそれぞれ設けられている。詳細には、仮想直線iLに対して+5°の傾きを有する柄杓352の対向する位置に、仮想直線iLに対して−5°の傾きを有する柄杓352が配置される。仮想直線iLに対して+15°の傾きを有する柄杓352の対向する位置に、仮想直線iLに対して−15°の傾きを有する柄杓352が配置される。さらに、仮想直線iLに対して+25°の傾きを有する柄杓352の対向する位置に、仮想直線iLに対して−25°の傾きを有する柄杓352が配置される。
これにより、各柄杓352から水が落下するタイミング、或いは、各柄杓352から水が供給されるタイミングを変えることができる。その結果、水受け部63の異なる場所に水を供給することができるため、加湿エレメント40の広い範囲に水を供給することができる。
(5−6)変形例F
上記実施形態に係る加湿装置10は、水車50から供給される水を満遍なく加湿エレメント40に供給するために、保持フレーム60に水受け部63を設けた。具体的に、水受け部63は、空気の流れ方向上流側に配置される保持面62に設けられ、水車50によって散水された水を受け取るように構成されている。
ここで、モータ(回転制御部)54が、水車50の回転速度および回転方向の少なくとも一方を適宜変化させる制御を行うことにより、水車50から加湿エレメント40に対して、より満遍なく水が供給されるように構成されてもよい。言い換えると、水車50の回転速度および回転方向を一定にせず、所定の時間間隔あるいは所定のタイミングで、回転速度および回転方向の少なくともいずれか一方を変化させて、柄杓52によって加湿エレメント40に散水される位置を変化させてもよい。具体的には、水車50の回転速度や回転方向を変化させることにより、水車50から水が供給される水受け部63の位置を変化させてもよい。図22から図24を例に挙げて説明する。
図22は、モータ54によって、5分毎に水車50の回転方向が変更される例を示す。具体的に、図22に示す例では、5分間、2RPMで右回転の制御を行い、その後の5分間は、2RPMで左回転の制御を行う。このように、5分毎に回転方向を変更し、変更後は一定の回転速度(2RPM)で制御される。
図23は、モータ54によって、水車50の回転速度が変更される例を示す。なお、図23で示す例では、水車50が右回転で制御される。回転速度は、最大10RPMである(図23の符号c参照)。図23に示すように、回転速度は、三段階に切り替えられている(符号a,b,c参照)。回転速度が小さい場合には、当該回転速度を維持する時間を長くとり、回転速度が大きい場合は、当該回転速度を維持する時間を短くする。
図24は、モータ54によって、水車50が間欠的に駆動される例を示す。また、図24に示す例では、回転駆動させる時間が一定ではない。具体的に、モータ54は、第1時間、水車50を回転駆動させた後、所定時間、水車50を停止させ、その後、第1時間よりも長い第2時間、水車50を回転駆動させる。その後、所定時間、水車50を停止させた後、さらに第2時間よりも長い第3時間、水車50を回転駆動させる。駆動時間を変化させることにより、水車50が停止した際の、柄杓52と、水受け部63との相対位置が変わる。これにより、水受け部63の様々な箇所に対して、柄杓52から水を供給することができる。なお、モータ54は、図22から図24の制御を組み合わせて実行するように制御されてもよい。
また、上記実施形態に係る水車50では、反時計回りの方向に入口が配置されるように、全ての柄杓52が配置されるが、全ての柄杓52のうち半分の柄杓52の入口を時計回りの方向に向けて配置させ、所定の時間間隔(例えば、30秒毎)で、水車50の回転方向が時計回りおよび反時計回りのいずれか一方に切り替えられるように構成されていてもよい。
これにより、加湿エレメント40のより広い範囲に対して効果的に散水することができる。
なお、水車50の回転速度および回転方向の制御は、変形例Eに記載したように、複数の柄杓52のそれぞれが異なる形状を有する構成を有する加湿装置10に対して、実行されてもよい。
(5−7)変形例G
上記実施形態に係る加湿ユニット30において、加湿エレメント40の下端は、トレイ32の底面に接触していてもよいし、トレイ32の底面から離れた位置にあってもよい。具体的に、トレイ32に水が蓄えられているときに、加湿エレメント40の下端が水に浸かっているように加湿エレメント40を配置してもよい。また、加湿エレメント40の下端が、常時、トレイ32内の水から離れた位置にあるように加湿エレメント40が配置されてもよい。
10 加湿装置
11 ケーシング
12 送風装置
30 加湿ユニット
31 タンク
32 トレイ(貯水容器)
40 加湿エレメント
50,500 水車
51 水車本体
52,152,252 柄杓
53 駆動ギア
54 モータ(回転制御部)
55 回転軸
60 保持フレーム
63,163 水受け部(受け部)
63a,163a 誘導面
63b,163b ガイド部
63c 導水リブ
特開2012−26656号公報

Claims (10)

  1. 送風装置(12)と、
    前記送風装置によって発生する空気の流路に固定して配置される加湿エレメント(40)と、
    水を貯める貯水容器(32)と、
    前記貯水容器の水を運び前記加湿エレメントに対して散水する水車(50)と、
    前記貯水容器、前記水車、および前記加湿エレメントを収納するケーシング(11)と、
    を備え、
    前記加湿エレメントは、前記空気の流路の断面形状に合わせた形状を有し、回転する前記水車によって前記水が散水される、
    加湿装置。
  2. 前記加湿エレメントは、前記水車の外形よりも、前記空気の流路の断面形状に近い形状を有する、
    請求項1に記載の加湿装置。
  3. 前記空気の流路の断面形状および前記加湿エレメントは、四角形である、
    請求項1または2に記載の加湿装置。
  4. 前記水車は、外縁に沿って配置される複数の柄杓(52)を有し、
    前記複数の柄杓のそれぞれは、前記加湿エレメントの異なる場所に散水するように構成されている、
    請求項1から3のいずれかに記載の加湿装置。
  5. 前記水車の回転速度および回転方向の少なくともいずれか一方を制御する回転制御部(54)をさらに備え、
    前記回転制御部は、前記回転速度および前記回転方向の少なくともいずれか一方を変化させることにより、前記複数の柄杓が前記加湿エレメントに散水する位置を変化させる、
    請求項4に記載の加湿装置。
  6. 前記水車によって散水された前記水を受ける受け部(63)を有し、前記加湿エレメントを保持する保持フレーム(60)をさらに備え、
    前記受け部は、前記加湿エレメントに前記水を誘導する、
    請求項1から5のいずれかに記載の加湿装置。
  7. 前記受け部は、前記保持フレームの幅方向に延び、幅方向中央に凸部を有する、
    請求項6に記載の加湿装置。
  8. 前記受け部は、弓形の形状を有する、
    請求項7に記載の加湿装置。
  9. 前記受け部は、階段状である、
    請求項7に記載の加湿装置。
  10. 前記加湿エレメントの上縁は、前記水車の外縁上部よりも上方にある、
    請求項1から9のいずれかに記載の加湿装置。
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