JP2015142161A - 画像処理装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像に対し色補正を行う画像処理装置において、同じオブジェクトを構成する画素が異なる目標色に近付くよう色補正されることを抑制する。【解決手段】入力される画像からオブジェクトを検出する検出手段と、前記検出手段により検出されたオブジェクトが存在するオブジェクト領域毎に、画素の色と目標色との予め定められる対応関係に基づき、そのオブジェクト領域の各画素の色を対応する目標色に近付けるように補正する補正手段と、を備え、前記補正手段は、前記各オブジェクト領域に含まれる画素の2つの異なる色が、前記対応関係において互いに異なる目標色に対応付けられ、かつ、前記2つの色の間の差異が第1の閾値より小さい場合、前記対応関係にかかわらず、当該2つの色の画素に対して、同じ目標色を設定して前記補正を行う画像処理装置。【選択図】図1

Description

本発明は、画像処理装置及びその制御方法に関するものである。
画像表示装置において、入力画像の色を観察者(人間)の目に好ましい色に補正する処理が行われている。このような処理を行うのは、一般的に人間は、空、木々の葉、人の肌等に対して好ましい色のイメージ(記憶色)を持っているためである。例えば、空の青は鮮やかで真っ青な青色、木々の葉の緑は青緑色、人の肌は赤っぽい肌色が記憶色である。記憶色と実際の色が異なる場合があるため、入力画像の色を記憶色に近付けるように色補正を行う技術がある。このような技術は、例えば、特許文献1に記載されている。また、入力画像の色相ヒストグラムの分布の結果を用いて色補正を行う色の範囲を検出し、色補正を行う技術がある。このような技術は、例えば、特許文献2に記載されている。
特開2006−237798号公報 特開2007−42033号公報
ここで、例えば図23のような画像において、海のオブジェクトにシアン寄りの青の画素とマゼンタ寄りの青の画素がある場合、図22(a)の点線で示した色相ヒストグラムのように、同じ海のオブジェクトに由来する局所ピーク色相が複数存在することがある。従来の技術では、このような色相ヒストグラムの画像に対し色補正をすると、図22(b)のように、局所ピーク色相によって異なる目標色に近付くように色補正されてしまう場合がある。この場合、色補正の結果、図22(a)の点線で示した色相ヒストグラムが図22(a)の実線のような色相ヒストグラムになる。そのため、同じ海のオブジェクトの画素であるにもかかわらず、異なる目標色に近付くように補正される画素が生じることになる。よって、同じ海のオブジェクトを構成する画素のうちシアン寄りの青の画素は海の目標色に近付くよう色補正され、マゼンタ寄りの青の画素は空の目標色に近付くよう色補正され、色の分離が生じ適切な色補正ができない場合があった。
そこで、本発明は、画像に対し色補正を行う画像処理装置において、同じオブジェクトを構成する画素が異なる目標色に近付くよう色補正されることを抑制することを目的とする。
本発明は、入力される画像からオブジェクトを検出する検出手段と、
前記検出手段により検出されたオブジェクトが存在するオブジェクト領域毎に、画素の色と目標色との予め定められる対応関係に基づき、そのオブジェクト領域の各画素の色を対応する目標色に近付けるように補正する補正手段と、
を備え、
前記補正手段は、前記各オブジェクト領域に含まれる画素の2つの異なる色が、前記対応関係において互いに異なる目標色に対応付けられ、かつ、前記2つの色の間の差異が第1の閾値より小さい場合、前記対応関係にかかわらず、当該2つの色の画素に対して、同じ目標色を設定して前記補正を行う画像処理装置である。
本発明は、画素の色と目標色との予め定められる対応関係に基づき、入力される画像の各画素の色を対応する目標色に近付けるように補正する補正手段と、
入力される画像の全体の色のヒストグラムである第1のヒストグラムと、入力される画像を複数に分割する分割領域毎の色のヒストグラムである第2のヒストグラムと、を検出し、前記第1のヒストグラム及び前記各第2のヒストグラムから度数が第2の閾値より大きい極大値であるピーク色を検出する検出手段と、
前記第1のヒストグラムにおいてピーク色が複数あり、かつ、前記第2のヒストグラムにおいて複数のピーク色がある分割領域の数が第6の閾値以上である場合、前記補正手段は、入力される画像に含まれる画素の2つの異なる色が、前記対応関係において互いに異なる目標色に対応付けられ、かつ、前記2つの色の間の差異が第1の閾値より小さい場合、前記対応関係にかかわらず、当該2つの色の画素に対して、同じ目標色を設定して前記補正を行う画像処理装置である。
本発明は、入力される画像の各画素の色を目標色に近付けるように補正する補正手段と、
色の間の差異が第1の閾値より小さい複数の異なる色の画素が画像中の同じオブジェクトに属する画素である場合、当該複数の色の画素に対する前記補正の目標色を同じ目標色に設定する設定手段と、
を備える画像処理装置である。
本発明は、入力される画像からオブジェクトを検出する検出工程と、
前記検出工程により検出されたオブジェクトが存在するオブジェクト領域毎に、画素の色と目標色との予め定められる対応関係に基づき、そのオブジェクト領域の各画素の色を対応する目標色に近付けるように補正する補正工程と、
を有し、
前記補正工程では、前記各オブジェクト領域に含まれる画素の2つの異なる色が、前記対応関係において互いに異なる目標色に対応付けられ、かつ、前記2つの色の間の差異が第1の閾値より小さい場合、前記対応関係にかかわらず、当該2つの色の画素に対して、同じ目標色を設定して前記補正を行う画像処理装置の制御方法である。
本発明は、画素の色と目標色との予め定められる対応関係に基づき、入力される画像の各画素の色を対応する目標色に近付けるように補正する補正工程と、
入力される画像の全体の色のヒストグラムである第1のヒストグラムと、入力される画像を複数に分割する分割領域毎の色のヒストグラムである第2のヒストグラムと、を検出し、前記第1のヒストグラム及び前記各第2のヒストグラムから度数が第2の閾値より大きい極大値であるピーク色を検出する検出工程と、
前記第1のヒストグラムにおいてピーク色が複数あり、かつ、前記第2のヒストグラムにおいて複数のピーク色がある分割領域の数が第6の閾値以上である場合、前記補正工程では、入力される画像に含まれる画素の2つの異なる色が、前記対応関係において互いに異なる目標色に対応付けられ、かつ、前記2つの色の間の差異が第1の閾値より小さい場合、前記対応関係にかかわらず、当該2つの色の画素に対して、同じ目標色を設定して前記補正を行う画像処理装置の制御方法である。
本発明は、入力される画像の各画素の色を目標色に近付けるように補正する補正工程と、
色の間の差異が第1の閾値より小さい複数の異なる色の画素が画像中の同じオブジェクトに属する画素である場合、当該複数の色の画素に対する前記補正の目標色を同じ目標色に設定する設定工程と、
を有する画像処理装置の制御方法である。
本発明によれば、画像に対し色補正を行う画像処理装置において、同じオブジェクトを構成する画素が異なる目標色に近付くよう色補正されることを抑制することができる。
実施例1の回路ブロック図 実施例1の入力画像Iの例 実施例1の色相ヒストグラムHの例 実施例1の分布判定部103の詳細ブロック図 実施例1の局所ピーク色相Cpの例 実施例1の局所ピーク色相Cpを算出するフローチャート 実施例1の色分布範囲dc_s、dc_eの例 実施例1の色分布範囲dc_sを算出するフローチャート 実施例1の色分布範囲dc_eを算出するフローチャート 実施例1の同一目標色範囲Rを算出するフローチャート 実施例1の代表色Ccを算出するフローチャート 実施例1の補正テーブルclutを算出するフローチャート 実施例1の代表色Ccに対応する目標色の例 実施例1の色相の移動量mc(C)の例 実施例1の色相の移動量mc(C)を算出するフローチャート 実施例1の処理後の色相ヒストグラム 実施例2の回路ブロック図 実施例2の分割領域について説明する図 実施例2の複数のピークを持つヒストグラムの例 実施例2の分布判定部203の処理の詳細ブロック図 実施例2の分布判定結果Jを算出するフローチャート 色相ヒストグラムと色相毎の補正量の例を示す図 入力画像の例
(実施例1)
以下、本発明に係る画像処理装置及びその制御方法について、図を用いて説明する。実施例1の画像処理装置は、画素の色と目標色との予め定められた対応関係に基づき、画像の各画素の色を、対応する目標色に近付けるように補正する。目標色は、例えば空の色、緑色、肌色等の記憶色である。この色補正では、画像中の目標色に近い色の画素を目標色に近付けるように補正する。実施例1の特徴は、この色補正における目標色を、補正対象の色と、その色の画素が属する画像中のオブジェクトと、に応じて決定する点である。同じ色であっても、その色の画素が属する画像中のオブジェクトによって、異なる目標色に近付くように色補正がなされることがある。すなわち、色と、補正によりその色の色座標を移動する際の移動量と、の対応関係を、画像の内容に応じて適応的に決定する。これにより、画像の内容に応じて適切な色補正を行うことができる。例えば、同じオブジェクトを構成する画素であるにもかかわらず異なる色を目標色として色補正が行われることで色の分離が発生することを抑制できる。以下、詳細に説明する。
図1は実施例1の画像処理装置の構成を示す図である。図1に示す画像処理装置100は、オブジェクト検出部101と、色相ヒストグラム検出部102と、分布判定部103と、補正テーブル作成部104と、色補正部105、色空間変換部106を有する。
オブジェクト検出部101は、入力画像Iに含まれる複数のオブジェクトを検出し、各オブジェクトを含む領域(オブジェクト領域)を検出する。例えば「空」というオブジェ
クトは一般的に、位置は画像上部、色は青色、周波数が低周波、という特徴を持つため、そのような画像の特徴を持つ領域は「空」として認識(検出)することができる。また、人物や人物の顔などのオブジェクトの認識は、肌色領域や顔構造の検出など、既知の手法を用いて行うことができる。なお、オブジェクトの認識手法は任意であり、公知の手法を用いることができる。
オブジェクト検出部101は、検出したオブジェクトを含むオブジェクト領域の位置をオブジェクト領域座標Pとして検出する。実施例1のオブジェクト領域座標Pの情報には、オブジェクト領域の最も左上の点の座標(x_s,y_s)及び、最も右下の点の座標(x_e,y_e)が含まれる。
入力画像Iに図2(a)のような海と空と山の3個のオブジェクトが存在するとする。オブジェクト検出部101は、それぞれのオブジェクトのオブジェクト領域座標P1、P2、P3を検出し、色相ヒストグラム検出部102に出力する。海のオブジェクトのオブジェクト領域座標P1は、図2(b)に示すように、(x_s1,y_s1)、(x_e1,y_e1)となる。また、空のオブジェクトのオブジェクト領域座標P2は(x_s2,y_s2)、(x_e2,y_e2)、山のオブジェクトのオブジェクト領域座標P3は(x_s3,y_s3)、(x_e3,y_e3)となる。
色相ヒストグラム検出部102は、オブジェクト領域毎に色相ヒストグラムを検出する。実施例1では、色相ヒストグラム検出部102は、入力画像Iとオブジェクト領域座標P1に基づきオブジェクト領域P1の色相ヒストグラムH1を検出する。また、色相ヒストグラム検出部102は、入力画像Iとオブジェクト領域座標P2に基づきオブジェクト領域P2の色相ヒストグラムH2を検出する。また、色相ヒストグラム検出部102は、入力画像Iとオブジェクト領域座標P3に基づきオブジェクト領域P3の色相ヒストグラムH3を検出する。
実施例1では、入力画像Iの画像データはYCbCrデータとし、色相ヒストグラム検出部102は、CbCrデータから色相データC(0〜359)を算出して色相ヒストグラムを検出する。色相データCの単位は角度の単位(度)である。CbCrデータから色相データCへの変換は以下の式1により行わられる。
Figure 2015142161
色相ヒストグラム検出部102は、式1によって算出したオブジェクト領域P内の画素の色相データCの度数(個数)を0〜359の色相データの値(カテゴリ)毎にカウントし、色相ヒストグラムHを検出する。検出した色相ヒストグラムH1、H2、H3の例を図3に示す。図3(A)はオブジェクト領域P1の色相ヒストグラムH1、図3(B)はオブジェクト領域P2の色相ヒストグラムH2、図3(C)はオブジェクト領域P3の色相ヒストグラムH3を表す。色相ヒストグラム検出部102は、検出した色相ヒストグラムHを分布判定部103に出力する。
分布判定部103は、色相ヒストグラムHより、同一目標色範囲Rと、代表色Ccを決
定する。同一目標色範囲Rは、色補正を行う際に同一の目標色に近付くよう補正する対象となる色相範囲(第2の色範囲)である。連続して度数が分布している範囲が複数あり、それらの色相が近い場合、分布判定部103は、それらの分布範囲を同じ目標色に近付くよう補正するため、それらの分布範囲を1つにまとめて同一目標色範囲とする。このようにする理由は、色相が近い分布範囲は、同一のオブジェクトに由来する色相の分布範囲である可能性が高いためである。
実施例1の同一目標色範囲Rの情報には、同一目標色範囲開始色相tc_s及び、同一目標色範囲終了色相tc_eが含まれる。同一目標色範囲開始色相tc_sは同一目標色範囲の開始点(最も値が小さい点、下限値)の色相データ、同一目標色範囲終了色相tc_eは同一目標色範囲の終了点(最も値が高い点、上限値)の色相データである。代表色Ccは同一目標色範囲Rの重心点の色相データとする。
図4は分布判定部103の詳細ブロック図である。分布判定部103は局所ピーク色相検出部11、色分布範囲検出部12、同一目標色範囲検出部13、代表色検出部14を有する。
局所ピーク色相検出部11は、色相ヒストグラムHから局所ピーク色相Cpを算出する。局所ピーク色相Cpの例を図5に示す。局所ピーク色相検出部11は、下記の条件を満たす度数を持つ色相を局所ピーク色相Cpとして検出する。
条件1.度数が閾値より大きい(図5では閾値をth_p(第2の閾値)で示す)。
条件2.一定範囲内の色相の中で最も度数が大きい(極大値である)。
条件1は、ほとんど度数がない色相を局所ピーク色相Cpとして検出してしまうのを防ぐための条件である。条件2は、少なくとも一定の限られた範囲内では度数が最も高くなっている色相を局所ピーク色相Cpとして検出するための条件である。このように、実施例1では、度数が閾値th_pより大きい極大値になっている色相を局所ピーク色相(ピーク色)として検出する。
局所ピーク色相を検出するのは、連続して度数が分布している範囲を求めるためである。局所ピーク色相Cpを算出するフローチャートを図6に示す。
ステップS61において、局所ピーク色相検出部11は、局所ピーク色相か判定する色相データiを初期化する。
ステップS62において、局所ピーク色相検出部11は、色相データiが359より小さいか判定し、小さい場合(S62:yes)はステップS63に進み、小さくない場合(S62:no)はこのフローの処理を終了する。
ステップS63において、局所ピーク色相検出部11は、色相データiの色相ヒストグラムの度数H(i)が閾値th_pより大きいか判定する。度数H(i)が閾値th_pより大きい場合(S63:yes)、局所ピーク色相検出部11はステップS64へ進み、度数H(i)が閾値th_pより大きくない場合(S63:no)、局所ピーク色相検出部11はステップS73へ進む。閾値th_pは条件1の判定に用いる閾値である。この閾値は定数とする。なお、オブジェクトが例えば比較的小さい人の顔であった場合、オブジェクト領域の面積が小さくなるため、人の顔の色の度数が閾値より大きくならず、人の顔の色が局所ピーク色相として検出されなくなる場合がありえる。そこで、オブジェクト領域の中で相対的に支配的な色をピーク色相として検出できるように、オブジェクト領域の面積に応じた値を閾値としても良い。
ステップS64において、局所ピーク色相検出部11は、色相データiと度数を比較する色相データkの初期値を設定する(k=i−ra)。ここでraは条件2の判定に用いる範囲を表し、実施例1では定数とする。
ステップS65において、局所ピーク色相検出部11は、比較対象の色相データkが0より小さいか判定し、小さい場合(S65:yes)はステップS66へ進み、小さくない場合(S65:no)はステップS67へ進む。
ステップS66において、局所ピーク色相検出部11は、kに360を加えた色相を改めて比較対象の色相データkとする(k=k+360)。
ステップS67において、局所ピーク色相検出部11は、色相データiの色相ヒストグラムの度数H(i)が、比較対象の色相データkの色相ヒストグラムの度数H(k)より大きいか判定する。大きい場合(S67:yes)、局所ピーク色相検出部11は、ステップS68へ進み、大きくない場合(S67:no)、局所ピーク色相検出部11は、ステップS73へ進む。
ステップS68において、局所ピーク色相検出部11は、比較対象の色相データkを1インクリメントする(k=k+1)。
ステップS69において、局所ピーク色相検出部11は、インクリメントした比較対象の色相データkが359より大きいか判定し、大きい場合(S69:yes)はステップS70へ進み、大きくない場合(S69:no)はステップS71へ進む。
ステップS70において、局所ピーク色相検出部11は、kから360を減算した値を改めて比較対象の色相データkとする(k=k−360)。
ステップS71において、局所ピーク色相検出部11は、kが、色相データiと度数を比較する色相データの範囲を超えたか判定する。具体的には、局所ピーク色相検出部11は、kがra_eより大きいか判定し、大きい場合(S71:yes)はステップS72へ進み、大きくない場合(S71:no)はステップS67へ進む。
ここで、ra_eは、色相データiと度数を比較する色相データの範囲の上限を示す。ra_eは以下の式2で求められる。

ra_e=i+ra (i+ra≦359の場合)
ra_e=i+ra−360 (i+ra>359の場合) (式2)
すなわち、このフローでは、局所ピーク色相であるか判定する対象の色相データiの前後raの範囲(i−ra≦k≦i+ra)を一定範囲とし、この一定範囲内に、色相データiより度数の高い色相データが存在するか判定している。そして、存在する場合、判定対象の色相データiはこの一定範囲内で度数が極大ではないため、局所ピーク色相ではないが、存在しない場合、判定対象の色相データiはこの一定範囲内で度数が極大であるため、局所ピーク色相であると判定できる。
ステップS72において、局所ピーク色相検出部11は、判定対象の色相データiは局所ピーク色相Cpであると判定し、ステップS73へ進む。
色分布範囲検出部12は、局所ピーク色相Cpと色相ヒストグラムHから図7のような色分布範囲(第1の色範囲)の開始点(下限値)dc_s、終了点(上限値)dc_eを算出する。色分布範囲は、局所ピーク色相Cpを中心として連続して度数が分布している範囲である。色分布範囲検出部12は、色相ヒストグラムHにおいて、局所ピーク色相Cpの前後で度数が閾値以下になる色相データを検出することにより、色分布範囲を検出する。
色分布範囲検出部12が色分布範囲の下限値dc_sを算出するフローチャートを図8に示す。
ステップS81において、色分布範囲検出部12は、色分布範囲内か判定する色相データdc_sと局所ピーク色相Cpとの差分iを初期化する。
ステップS82において、色分布範囲検出部12は、色分布範囲内か判定する色相データdc_sを求める。ここでは、局所ピーク色相Cpより値が小さい側で色分布範囲内か判定するため、判定対象の色相データdc_s=Cp−iである。
ステップS83において、色分布範囲検出部12は、判定対象の色相データdc_sが0より小さいか判定し、小さい場合(S83:yes)はステップS84へ進み、小さくない場合(S83:no)はステップS85へ進む。
ステップS84において、色分布範囲検出部12は、dc_sに360を加えた色相データを改めて判定対象の色相データdc_sとする(dc_s=dc_s+360)。
ステップS85において、色分布範囲検出部12は、判定対象の色相データdc_sの色相ヒストグラムの度数H(dc_s)が閾値th_d(第3の閾値)より大きいか判定する。
色相データdc_sの色相ヒストグラムの度数H(dc_s)が閾値th_dより大きい場合(S85:yes)、色分布範囲検出部12は、判定対象の色相データdc_sは局所ピーク色相Cpを中心とする色分布範囲内であると判定し、ステップS89へ進む。ステップS89では、色分布範囲検出部12は、次の色相データを判定対象とすべく、判定対象の色相データdc_sと局所ピーク色相Cpとの差分iを1インクリメントする(i=i+1)。
色相データdc_sの色相ヒストグラムの度数H(dc_s)が閾値th_dより大きくない場合(S85:no)、判定対象の色相データdc_sは局所ピーク色相Cpを中心とする色分布範囲内ではない。この場合、判定対象の色相データdc_sより1大きい色相データが、局所ピーク色相Cpより小さい側の色分布範囲の下限値(開始点)である。
ステップS86において、色分布範囲検出部12は、判定対象の色相データdc_sより1大きい色相データを求める(dc_s=dc_s+1)。この値が359より大きくない場合(S87:no)、色分布範囲検出部12は、この値を色分布範囲の下限値とする。この値が359より大きい場合(S87:yes)、色分布範囲検出部12は、この値から360を減算した値(dc_s=dc_s−360)を求め(ステップS88)、この値を色分布範囲の下限値とする。
色分布範囲検出部12が色分布範囲の上限値dc_eを算出するフローチャートを図9に示す。
ステップS91において、色分布範囲検出部12は、色分布範囲内か判定する色相データdc_eと局所ピーク色相Cpとの差分iを初期化する。
ステップS92において、色分布範囲検出部12は、色分布範囲内か判定する色相データdc_eを求める。ここでは、局所ピーク色相Cpより値が大きい側で色分布範囲内か判定するため、判定対象の色相データdc_e=Cp+iである。
ステップS93において、色分布範囲検出部12は、判定対象の色相データdc_eが359より大きいか判定し、大きい場合(S93:yes)はステップS94へ進み、大きくない場合(S93:no)はステップS95へ進む。
ステップS94において、色分布範囲検出部12は、dc_eから360を減算した色相データを改めて判定対象の色相データdc_eとする(dc_e=dc_e−360)。
ステップS95において、色分布範囲検出部12は、判定対象の色相データdc_eの
色相ヒストグラムの度数H(dc_e)が閾値th_dより大きいか判定する。
色相データdc_eの色相ヒストグラムの度数H(dc_e)が閾値th_dより大きい場合(S95:yes)、色分布範囲検出部12は、判定対象の色相データdc_eは局所ピーク色相Cpを中心とする色分布範囲内であると判定し、ステップS99へ進む。ステップS99では、色分布範囲検出部12は、次の色相データを判定対象とすべく、判定対象の色相データdc_eと局所ピーク色相Cpとの差分iを1インクリメントする(i=i+1)。
色相データdc_eの色相ヒストグラムの度数H(dc_e)が閾値th_dより大きくない場合(S95:no)、判定対象の色相データdc_eは局所ピーク色相Cpを中心とする色分布範囲内ではない。この場合、判定対象の色相データdc_eより1小さい色相データが、局所ピーク色相Cpより大きい側の色分布範囲の上限値(終了点)である。
ステップS96において、色分布範囲検出部12は、判定対象の色相データdc_eより1小さい色相データを求める(dc_e=dc_e−1)。この値が0より小さくない場合(S97:no)、色分布範囲検出部12は、この値を色分布範囲の上限値とする。この値が0より小さい場合(S97:yes)、色分布範囲検出部12は、この値に360を加えた値(dc_e=dc_e+360)を求め(ステップS98)、この値を色分布範囲の上限値とする。
色分布範囲検出部12は、局所ピーク色相Cpが複数ある場合、各局所ピーク色相Cp(n)(n=1,2,3・・・)について、色分布範囲の下限値dc_s(n)、上限値dc_e(n)を検出する。これにより、局所ピーク色相Cp毎に、色分布範囲が検出される。
同一目標色範囲検出部13は、色分布範囲の情報(下限値dc_s、上限値dc_e)に基づいて同一目標色範囲Rを算出する。同一目標色範囲Rは、補正テーブル作成部104で補正テーブルを作成する際に用いられる。
同一目標色範囲検出部13は、色分布範囲検出部12が検出した複数の色分布範囲のうち、近くに存在する色分布範囲同士を統合し、同一目標色範囲Rとする。互いに離れている色分布範囲は、それぞれ単独で同一目標色範囲Rとする。同一目標色範囲検出部13が同一目標色範囲Rを算出するフローチャートを図10に示す。
ステップS101において、同一目標色範囲検出部13は、互いに近いか否かを判定する対象の色分布範囲の識別番号kを初期化する。識別番号kは、色分布範囲検出部12が複数の色分布範囲を検出したときに、局所ピーク色相Cp(k)に応じて各色分布範囲に付与するものとする。識別番号kは、局所ピーク色相Cp(k)の値の小さい順に付与するものとする。すなわち、色分布範囲k+1は、色分布範囲kの右側(色相の値が大きい側)に位置する。また、同一目標色範囲検出部13は、この処理で検出する同一目標色範囲Rに付与する識別番号lを初期化する。
ステップS102において、同一目標色範囲検出部13は、色分布範囲kの上限値dc_e(k)と、色分布範囲k+1の下限値dc_s(k+1)との差分の大きさが閾値th_r(第4の閾値)より小さいか判定する。閾値th_rは、隣り合う色分布範囲が近いか否かを判定するための閾値である。差分の大きさが閾値th_rより小さい場合(S102:yes)、同一目標色範囲検出部13は、隣り合う色分布範囲kと色分布範囲k+1は近いと判定し、これらを統合して同一目標色範囲lとすべくステップS103へ進む。一方、差分の大きさが閾値th_rより小さくない場合(S102:no)、同一目
標色範囲検出部13は、隣り合う色分布範囲kと色分布範囲k+1は離れていると判定し、色分布範囲kを単独で同一目標色範囲lとすべくステップS104へ進む。
ステップS103において、同一目標色範囲検出部13は、色分布範囲kの下限値dc_s(k)を同一目標色範囲lの下限値tc_s(l)とし、色分布範囲k+1の上限値dc_e(k+1)を同一目標色範囲lの上限値tc_e(l)とする。
ステップS104において、同一目標色範囲検出部13は、色分布範囲kの下限値dc_s(k)を同一目標色範囲lの下限値tc_s(l)とし、色分布範囲kの上限値dc_e(k)を同一目標色範囲lの上限値tc_e(l)とする。
ステップS105において、同一目標色範囲検出部13は、判定対象の色分布範囲の識別番号kを1インクリメントするとともに、同一目標色範囲の識別番号lを1インクリメントする。
ステップS106において、同一目標色範囲検出部13は、判定対象の色分布範囲の識別番号kがnuより大きいか判定する。nuは色分布範囲検出部12が検出した色分布範囲の個数である。kがnuより大きい場合(S106:yes)、同一目標色範囲検出部13はこのフローの処理を終了し、kがnuより大きくない場合(S106:no)、同一目標色範囲検出部13はステップS102へ進む。
代表色検出部14は、同一目標色範囲Rから代表色Ccを算出する。代表色Ccは、補正テーブル作成部104で補正テーブルを作成するために用いられる。代表色Ccを算出するフローチャートを図11に示す。代表色検出部14は、代表色を求める対象の同一目標色範囲Rの下限値tc_sから順に同一目標色範囲Rの色相ヒストグラムの度数を積算していく。そして、積算値が閾値th_sum(第5の閾値)を超えたときの色相データ(積算した色相範囲の最大色相)を代表色Ccとする。
ステップS111において、代表色検出部14は、代表色か否かを判定する色相データkを初期化する(k=tc_s)。
ステップS112にいおて、代表色検出部14は、積算値sumを初期化する。
ステップS113において、代表色検出部14は、積算値sumに色相データkの色相ヒストグラムの度数H(k)を加算する(sum=sum+H(k))。
ステップS114において、代表色検出部14は、積算値sumが閾値th_sumを超えたか判定し、超えた場合(S114:yes)ステップS115へ進み、超えていない場合(S114:no)ステップS116へ進む。
ステップS115において、代表色検出部14は、判定対象の色相データkを代表色Ccとして検出する。
ステップS116において、代表色検出部14は、判定対象の色相データkを1インクリメントする。
ステップS117において、代表色検出部14は、判定対象の色相データkが359より大きいか判定し、大きい場合(S117:yes)ステップS118へ進み、大きくない場合(S117:no)ステップS113へ進む。
ステップS118において、代表色検出部14は、判定対象の色相データkから360を減算した値を改めて判定対象の色相データkとする。
ここで、閾値th_sumは代表色Ccを求めるための閾値であり、同一目標色範囲の下限値(開始色相)tc_sから同一目標色範囲の上限値(終了色相)tc_eまでヒストグラム度数を積算した値の半分とする。すなわち、th_sumは以下の式3で求められる。
Figure 2015142161
分布判定部103は、同一目標色範囲検出部13が検出した同一目標色範囲Rと代表色検出部14が検出した代表色Ccの情報を補正テーブル作成部104に出力する。
補正テーブル作成部104は、同一目標色範囲Rと代表色Ccからオブジェクト領域Pごとに補正テーブルclutを作成する。補正テーブルclutには、色相データCごとの補正による色相の移動量mc(C)の情報が格納される。補正テーブルclutを算出するフローチャートを図12に示す。
ステップS11で、補正テーブル作成部104は、代表色Ccより目標色tcを算出する。補正テーブル作成部104は、代表色Ccと目標色tcとの予め定められた対応関係(図13に例示する)に基づき、目標色tcを設定する。図13において、目標色tcは、予め定められた記憶色であり、図13の例では肌の色、葉の色、海の色、空の色が定められている。目標色は例示でありこれに限られない。実施例1の画像処理装置では、目標色に近い色を目標色に近付けるよう色補正する。実施例1では、「ある画素の色が目標色に近い」とは、その画素の色が属する同一目標色範囲Rの代表色が、その目標色に対応する色の範囲内の値であることであり、単にその画素の色が目標色に近いということではない。図13では、例えば代表色Ccが140≦Cc<220を満たす同一目標色範囲Rに属する色を、海の色に近い色と判定し、この同一目標色範囲Rに属する色を、予め定められた海の色に近付くように色補正する。同一目標色範囲Rは、同じオブジェクト領域内で、近い位置にある色分布範囲を統合して求められるため、代表色が同じ値でも、画像の内容に応じて、代表色がその値である同一目標色範囲Rの範囲は異なることがある。すなわち、同じ色であっても、属するオブジェクト領域が異なれば、代表色の異なる同一目標色範囲Rに属することがある。例えば、同じ色の画素であっても、海のオブジェクトに属すると判定される画素は海の色の目標色に近付くように補正され、空のオブジェクトに属すると判定される画素は空の色の目標色に近付くように補正される。この点が、単に色に応じて目標色を決定する従来技術との相違点である。
ステップS12で、補正テーブル作成部104は、色相データCに対応する色相の移動量mc(C)を算出する。色相データCと移動量mc(C)との対応関係の例を図14に示す。補正テーブル作成部104が色相の移動量mc(C)を算出するフローチャートを図15に示す。
ステップS151において、補正テーブル作成部104は、色相の移動量を算出する対象の色相データCを初期化する。
ステップS152において、補正テーブル作成部104は、移動量算出対象の色相データCが359より小さいか判定し、小さい場合(S152:yes)ステップS153に進み、小さくない場合(S152:no)このフローの処理を終了する。
ステップS153において、補正テーブル作成部104は、移動量算出対象の色相データCが同一目標色範囲R内であるか判定し、範囲内の場合(S153:yes)ステップS155に進み、範囲内でない場合(S153:no)ステップS154に進む。
ステップS154において、補正テーブル作成部104は、色相データCの移動量mc(C)を0としてステップS160へ進み、移動量算出対象の色相データCを1インクリメントする。
ステップS155において、補正テーブル作成部104は、移動量算出対象の色相データCがtc_p1’より小さいか判定し、小さい場合(S155:yes)ステップS156へ進み、小さくない場合(S155:no)ステップS157へ進む。tc_p1’は以下のように求められる。

tc_p1’=tc_p1+360(tc_p1<tc_sの場合)
tc_p1’=tc_p1 (tc_p1≧tc_sの場合)

ここで、tc_p1は、以下のように求められる。

tc_p1=tc−(tc−tc_s)/2
ステップS156において、補正テーブル作成部104は、色相データCの移動量mc(C)を以下の式で求めた後、ステップS160へ進む。

mc(C)=k1×(C−tc_s)

ここで、k1は以下のようにして求められる。

k1=mc_max/(tc_p1’−tc_s’)

ここで、tc_s’は以下のようにして求められる。

tc_s’=tc_s−360(tc_s>tc_eの場合)
tc_s’=tc_s (tc_s≦tc_eの場合)
ステップS157において、補正テーブル作成部104は、移動量算出対象の色相データCがtc_p2’より小さいか判定し、小さい場合(S157:yes)ステップS158へ進み、小さくない場合(S157:no)ステップS159へ進む。tc_p2’は以下のように求められる。

tc_p2’=tc_p2+360(tc_p2<tc_sの場合)
tc_p2’=tc_p2 (tc_p2≧tc_sの場合)

ここで、tc_p2は以下のようにして求められる。

tc_p2=tc+(tc_e’−tc)/2

ここで、tc_e’は以下のようにして求められる。

tc_e’=tc_e+360(tc_e<tc_sの場合)
tc_e’=tc_e (tc_e≧tc_sの場合)
ステップS158において、補正テーブル作成部104は、色相データCの移動量mc(C)を以下の式で求めた後、ステップS160へ進む。

mc(C)=k2×(C−tc’)

ここで、k2は以下のようにして求められる。

k2=(mc_min−mc_max)/(tc_p2’−tc_p1’)

また、tc’は以下のようにして求められる。

tc’=tc+360(tc<tc_sの場合)
tc’=tc (tc≧tc_sの場合)
ステップS159において、補正テーブル作成部104は、色相データCの移動量mc(C)を以下の式で求めた後、ステップS160へ進む。

mc(C)=k3×(C−tc_e’)

ここで、k3は以下のようにして求められる。

k3=−mc_min/(tc_e’−tc_p2’)
補正テーブル作成部104は、同一目標色範囲Rごとに補正テーブルclutを作成する。
色補正部105は、補正テーブルclutを用いてオブジェクト領域毎に色補正を行い、色補正後の画像データを出力する。色補正部105は、オブジェクト領域毎に、各画素のCbCrデータより色相データCを算出し、色相データCを入力として補正テーブルclutより移動量mc(C)を求める。色補正部105は、各画素の色相データCがどの同一目標色範囲Rに属するか判定し、属している同一目標色範囲Rに対応する補正テーブルclutに基づき色補正に用いる移動量mc(C)を算出する。色相データCがどの同一目標色範囲Rにも属しない場合、移動量mc(C)=0とする。色補正部105は、求めた移動量mc(C)を用いて、各画素のCbCrデータを補正する。補正前の画素のCbCrデータをCb、Cr、補正後のCbCrデータをCb’、Cr’、移動量をmc(C)とすると、補正後のCbCrデータCb’、Cr’は以下の式で求められる。

Cb’=Cb×cos(mc(C))−Cr×sin(mc(C))
Cr’=Cb×sin(mc(C))+Cr×cos(mc(C)) (式4)

色空間変換部106は、色補正部105から出力されたYCbCrデータをRGBデータに変換し、出力する。
以上説明した実施例1によれば、入力画像の色相ヒストグラムにおいて、同一オブジェクトに由来する局所的なピークが複数存在している場合に、ピーク毎に異なる目標色に近付くように色補正がなされることを抑制できる。よって、色補正により同一オブジェクトに色の分離が生じることを抑制できる。
例えば、入力画像Iが図2(a)の場合、オブジェクト領域P1の色相ヒストグラムは図3(A)に示すように2つのピークを有するが、実施例1によれば、これら2つのピークを有する色の範囲の全体が同一目標色範囲Rとなる。そのため、2つのピークを有する色の範囲の全体が、海の目標色に近付くように色補正されることになるので、色補正後のオブジェクト領域P1の色相ヒストグラムは図16(B)のようになる。これにより、図
22(a)のように、2つのピークのうち一方が海の目標色に近付くように補正され、他方が空の目標色に近付くように補正されることが抑制され、同じ海のオブジェクトを構成する色が補正により分離してしまうことが抑制される。よって、色相ヒストグラムに複数のピークを有するオブジェクトの画像に対し高品質な色補正を行うことが可能になる。
実施例1では、ピーク色の近傍の色であって各オブジェクト領域のヒストグラムにおいて度数がth_dより大きい色の範囲を色分布範囲として求め、互いに離れていない色分布範囲を統合して同一目標色範囲Rとした。そして、同一目標色範囲内の色の画素に対して、同じ目標色を設定して色補正を行った。同じ目標色を設定する色の決定方法はこれに限らない。例えば、画素の色と目標色との予め定められた対応関係に基づき色補正を行う場合に、各オブジェクト領域に含まれる画素の2つの異なるピーク色が、前記対応関係において互いに異なる目標色に対応付けられているとする。この場合でも、2つのピーク色の間の差異が閾値(第1の閾値)より小さい場合、前記対応関係にかかわらず、当該2つのピーク色の画素に対して同じ目標色を設定して色補正を行っても良い。また、各オブジェクト領域に含まれる画素の2つの異なる色が、前記対応関係において互いに異なる目標色に対応付けられているとする。この場合でも、2つの色の間の差異が閾値(第1の閾値)より小さい場合、前記対応関係にかかわらず当該2つの色の画素に対して同じ目標色を設定して色補正を行っても良い。
(実施例2)
実施例1では、画像からオブジェクトを検出し、オブジェクト領域毎に色補正を行う例を説明したが、実施例2では、オブジェクト検出処理を行わない構成に本発明を適用した例を説明する。
図17は実施例2に係る画像処理装置の構成を示す図である。図17に示す画像処理装置200は、全画面色相ヒストグラム検出部201と、画面分割色相ヒストグラム検出部202と、分布判定部203と、補正テーブル作成部104と、色補正部105と、色空間変換部106を有する。実施例1で用いた図1と同じ機能のブロックには同じ符号を付した。以下、実施例1と同様の内容のブロック及び処理については説明を省略する。
全画面色相ヒストグラム検出部201は、入力画像Iの全画像領域の色相ヒストグラムである全画面色相ヒストグラムHa(第1のヒストグラム)を検出する。検出方法は実施例1の色相ヒストグラム検出部102と同様である。全画面色相ヒストグラム検出部201は、検出した全画面色相ヒストグラムHaを分布判定部203と補正テーブル作成部104に出力する。
画面分割色相ヒストグラム検出部202は、入力画像Iの分割領域毎の色相ヒストグラムである画面分割色相ヒストグラムHd(第2のヒストグラム)を検出する。実施例2では、図18のように入力画像Iを横5×縦3=15個の分割領域d0〜d14に分割する
。従って、画面分割色相ヒストグラム検出部202は、15個の画面分割色相ヒストグラムHd0〜Hd14を検出する。画面分割色相ヒストグラム検出部202は、検出した画面分割色相ヒストグラムHdを分布判定部203に出力する。
分布判定部203は、全画面色相ヒストグラムHaと画面分割色相ヒストグラムHdから、同一目標色範囲Rと、代表色Ccを算出する。実施例2では、全画面色相ヒストグラムHaに、図19のように複数のピークがある場合、複数の異なるオブジェクトによって複数のピークが現れているのか、1つのオブジェクトによって複数のピークが現れているのかに応じて同一目標色範囲Rの算出方法を変える。
分布判定部203は、全画面色相ヒストグラムHaにある複数のピークが、複数の異なるオブジェクトによって発生していると判定した場合、それぞれのピークに対して独立の
同一目標色範囲を定める。
分布判定部203は、全画面色相ヒストグラムHaにある複数のピークが、1つのオブジェクトによって発生していると判定した場合、複数のピークが1つの同一目標色範囲に含まれるように同一目標色範囲を定める。
図20は分布判定部203の詳細ブロック図である。分布判定部203は、分布判定結果算出部21、色分布範囲検出部22、同一目標色範囲検出部23、代表色検出部24を有する。
分布判定結果算出部21は、全画面色相ヒストグラムHa、画面分割色相ヒストグラムHdに基づき分布判定結果Jと局所ピーク色相Cpを算出する。分布判定結果算出部21の処理のフローチャートを図21に示す。
ステップS21で、分布判定結果算出部21は、全画面色相ヒストグラムHaにおける局所ピーク色相Cpを検出する。局所ピーク色相Cpの求め方は、実施例1の分布判定部103の局所ピーク色相検出部11の処理(図6のフローチャート)と同様である。
ステップS22で、分布判定結果算出部21は、全画面色相ヒストグラムHaに局所ピーク色相Cpが複数有るか(2個以上あるか)判定し、複数有る場合(S22:yes)ステップS23へ進み、複数無い場合(S22:no)場合ステップS26へ進む。
ステップS23で、分布判定結果算出部21は、画面分割色相ヒストグラムHd毎に局所ピーク色相Cpを検出する。局所ピーク色相Cpの求め方は、実施例1の分布判定部103の局所ピーク色相検出部11の処理(図6のフローチャート)と同様である。
ステップS24で、分布判定結果算出部21は、画面分割色相ヒストグラムHd毎に局所ピーク色相Cpが複数有るか(2個以上あるか)判定し、複数の局所ピーク色相Cpがある分割領域の数が閾値th_blk以上(第6の閾値以上)か判定する。閾値th_blk以上ある場合(S24:yes)、分布判定結果算出部21はステップS25へ進み、閾値th_blkより少ない場合(S24:no)、分布判定結果算出部21はステップS26へ進む。
ステップS25で、分布判定結果算出部21は、1つのオブジェクトによって複数のピークが現れていると判定し、分布判定結果J=1とする。
ステップS26で、分布判定結果算出部21は、異なる複数のオブジェクトによって複数のピークが現れていると判定し、分布判定結果J=0とする。ステップS22で全画面色相ヒストグラムHaに複数の局所ピーク色相Cpが無いと判定された場合もステップS26でJ=0とされるが、この場合、複数のピークは存在しないという判定結果を意味する。
分布判定結果算出部21は、算出した分布判定結果Jを同一目標色範囲検出部23に出力し、全画面色相ヒストグラムHaの局所ピーク色相Cpを色分布範囲検出部22に出力する。
色分布範囲検出部22は、全画面色相ヒストグラムHaと全画面色相ヒストグラムHaの局所ピーク色相Cpに基づき色分布範囲の情報(下限値dc_s、上限値dc_e)を算出する。色分布範囲dc_s、dc_eの求め方は、実施例1の色分布範囲検出部12と同様である。色分布範囲検出部22は、検出した色分布範囲dc_s、dc_eの情報を同一目標色範囲検出部23に出力する。
同一目標色範囲検出部23は、分布判定結果Jと色分布範囲dc_s、dc_eの情報に基づき同一目標色範囲Rを算出する。
分布判定結果Jが1の場合、同一目標色範囲検出部23は、一つのオブジェクトに複数のピークが存在していると判定し、実施例1の色分布範囲検出部12と同様に、互いに近
接する色分布範囲を統合して同一目標色範囲として算出する。
分布判定結果Jが0の場合、同一目標色範囲検出部23は、複数のオブジェクトによって複数のピークが発生している、或いは複数のピークが存在しないと判定し、色分布範囲同士の近さによらず色分布範囲を統合せず、各色分布範囲を同一目標色範囲とする。
同一目標色範囲検出部23は、算出した同一目標色範囲Rを代表色検出部24に出力する。
代表色検出部24は、同一目標色範囲Rより代表色Ccを算出する。代表色Ccの求め方は実施例1の代表色検出部14と同様である。分布判定部203は、以上のようにして算出した同一目標色範囲Rと代表色Ccを補正テーブル作成部104に出力する。
補正テーブル作成部104、色補正部105、色空間変換部106は実施例1と同様の処理を行う。
実施例2によれば、オブジェクト検出部を設けない簡易な構成で同一の目標色とする色の範囲を検出することができ、色補正を行った場合に過度な色の分離を生じることを抑制できる。
実施例2では全画面色相ヒストグラムに局所ピーク色相が2個以上あり、かつ、2個以上の局所ピーク色相がある分割領域の個数が閾値以上である場合に、同じオブジェクトに複数の局所ピーク色相があると判定する例を説明した。しかし、分割領域それぞれで、異なる色領域に複数の局所ピーク色相がある場合、各分割領域において複数の局所ピーク色相を生じさせているオブジェクトは同一ではない可能性もある。そのような場合は、全画面色相ヒストグラムの複数の局所ピーク色相は異なるオブジェクト由来のものであることも考えられる。そこで、同じ色領域に複数の局所ピーク色相がある分割領域が閾値以上ある場合に、当該色領域にある複数の局所ピーク色相が、同じ同一目標色範囲Rに属するように、同一目標色範囲Rを定めるようにしても良い。これにより、オブジェクト検出をしない構成においてより精度良く色の補正を行うことが可能になる。
上記実施例では、色補正として、YCbCr値から算出された色相データCを補正する例を説明したが、補正対象は色に関する値(色相、彩度、それらの組み合わせを表す色度、色座標)であればこれに限らない。色の表現形式も上記実施例のものに限られない。また、記憶色を目標色として記憶色に近い色を記憶色に近付けるように補正する色補正を例に説明したが、色補正はこれに限られない。また、色相データCと移動量mc(C)との関係は、目標色に近い色を目標色に近付けるように補正するものであれば、図14に示すものに限られない。
<その他の実施例>
上記実施例の画像処理装置を備えた画像表示装置は本発明の範囲に含まれる。記憶装置に記録されたプログラムを読み込み実行することで上記実施例の機能を実現するシステムや装置のコンピュータ(又はCPU、MPU等のデバイス)によっても、本発明を実施することができる。また、例えば、記憶装置に記録されたプログラムを読み込み実行することで前述した実施例の機能を実現するシステムや装置のコンピュータによって実行されるステップからなる方法によっても、本発明を実施することができる。この目的のために、上記プログラムは、例えば、ネットワークを通じて、又は、上記記憶装置となり得る様々なタイプの記録媒体(つまり、非一時的にデータを保持するコンピュータ読取可能な記録媒体)から、上記コンピュータに提供される。したがって、上記コンピュータ(CPU、MPU等のデバイスを含む)、上記方法、上記プログラム(プログラムコード、プログラムプロダクトを含む)、上記プログラムを非一時的に保持するコンピュータ読取可能な記録媒体は、いずれも本発明の範疇に含まれる。
101:オブジェクト検出部、102:色相ヒストグラム検出部、103:分布判定部、104:補正テーブル作成部、105:色補正部

Claims (20)

  1. 入力される画像からオブジェクトを検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出されたオブジェクトが存在するオブジェクト領域毎に、画素の色と目標色との予め定められる対応関係に基づき、そのオブジェクト領域の各画素の色を対応する目標色に近付けるように補正する補正手段と、
    を備え、
    前記補正手段は、前記各オブジェクト領域に含まれる画素の2つの異なる色が、前記対応関係において互いに異なる目標色に対応付けられ、かつ、前記2つの色の間の差異が第1の閾値より小さい場合、前記対応関係にかかわらず、当該2つの色の画素に対して、同じ目標色を設定して前記補正を行う画像処理装置。
  2. 前記オブジェクト領域毎に色のヒストグラムを検出し、各オブジェクト領域のヒストグラムから度数が第2の閾値より大きい極大値であるピーク色を検出する検出手段を更に備え、
    前記補正手段は、前記各オブジェクト領域に含まれる画素の2つの異なるピーク色が、前記対応関係において互いに異なる目標色に対応付けられ、かつ、前記2つのピーク色の間の差異が第1の閾値より小さい場合、前記対応関係にかかわらず、当該2つのピーク色の画素に対して、同じ目標色を設定して前記補正を行う請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記検出手段は、各オブジェクト領域において、前記ピーク色の近傍の色であって前記各オブジェクト領域のヒストグラムにおいて度数が第3の閾値より大きい色の範囲である第1の色範囲を更に検出し、
    前記補正手段は、前記各オブジェクト領域に含まれる画素の2つのピーク色に対応する第1の色範囲のうち色度が小さい方のピーク色に対応する第1の色範囲の上限値と、色度が大きい方のピーク色に対応する第1の色範囲の下限値と、の差分が第4の閾値より小さい場合、前記対応関係にかかわらず、当該2つのピーク色に対応する第1の色範囲を合わせた範囲である第2の色範囲内の色の画素に対して、同じ目標色を設定して前記補正を行う請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 画素の色と目標色との予め定められる対応関係に基づき、入力される画像の各画素の色を対応する目標色に近付けるように補正する補正手段と、
    入力される画像の全体の色のヒストグラムである第1のヒストグラムと、入力される画像を複数に分割する分割領域毎の色のヒストグラムである第2のヒストグラムと、を検出し、前記第1のヒストグラム及び前記各第2のヒストグラムから度数が第2の閾値より大きい極大値であるピーク色を検出する検出手段と、
    前記第1のヒストグラムにおいてピーク色が複数あり、かつ、前記第2のヒストグラムにおいて複数のピーク色がある分割領域の数が第6の閾値以上である場合、前記補正手段は、入力される画像に含まれる画素の2つの異なる色が、前記対応関係において互いに異なる目標色に対応付けられ、かつ、前記2つの色の間の差異が第1の閾値より小さい場合、前記対応関係にかかわらず、当該2つの色の画素に対して、同じ目標色を設定して前記補正を行う画像処理装置。
  5. 前記補正手段は、入力される画像に含まれる画素の2つの異なる前記第1のヒストグラムに基づくピーク色が、前記対応関係において互いに異なる目標色に対応付けられ、かつ、前記2つのピーク色の間の差異が第1の閾値より小さい場合、前記対応関係にかかわらず、当該2つのピーク色の画素に対して、同じ目標色を設定して前記補正を行う請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記検出手段は、前記第1のヒストグラムに基づくピーク色の近傍の色であって前記第
    1のヒストグラムにおいて度数が第3の閾値より大きい色の範囲である第1の色範囲を更に検出し、
    前記補正手段は、前記第1のヒストグラムに基づく2つのピーク色に対応する第1の色範囲のうち色度が小さい方のピーク色に対応する第1の色範囲の上限値と、色度が大きい方のピーク色に対応する第1の色範囲の下限値と、の差分が第4の閾値より小さい場合、前記対応関係にかかわらず、当該2つのピーク色に対応する第1の色範囲を合わせた範囲である第2の色範囲内の色の画素に対して、同じ目標色を設定して前記補正を行う請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記第2の色範囲を代表する代表色を決定する決定手段を更に備え、
    前記補正手段は、代表色と目標色との予め定められる対応関係に基づき、第2の色範囲内の色をその第2の色範囲の代表色に対応付けられた目標色に近付けるように補正する請求項3又は6に記載の画像処理装置。
  8. 前記決定手段は、第2の色範囲の下限値の色から順にヒストグラムの度数を積算した場合に積算値が第5の閾値を超えるときの色を代表色とする請求項7に記載の画像処理装置。
  9. 入力される画像の各画素の色を目標色に近付けるように補正する補正手段と、
    色の間の差異が第1の閾値より小さい複数の異なる色の画素が画像中の同じオブジェクトに属する画素である場合、当該複数の色の画素に対する前記補正の目標色を同じ目標色に設定する設定手段と、
    を備える画像処理装置。
  10. 入力される画像から色のヒストグラムを検出し、前記ヒストグラムから度数が第2の閾値より大きい極大値であるピーク色を検出し、前記ピーク色の近傍の色であって前記ヒストグラムにおいて度数が第3の閾値より大きい色の範囲である第1の色範囲を検出する検出手段を更に備え、
    前記設定手段は、2つのピーク色に対応する第1の色範囲のうち色度が小さい方のピーク色に対応する第1の色範囲の上限値と、色度が大きい方のピーク色に対応する第1の色範囲の下限値と、の差分が第4の閾値より小さく、かつ、当該2つのピーク色に対応する第1の色範囲内の色の画素が画像中の同じオブジェクトに属する画素である場合、当該2つの第1の色範囲内の色の画素に対する前記補正の目標色を同じ目標色に設定する請求項9に記載の画像処理装置。
  11. 入力される画像からオブジェクトを検出する検出工程と、
    前記検出工程により検出されたオブジェクトが存在するオブジェクト領域毎に、画素の色と目標色との予め定められる対応関係に基づき、そのオブジェクト領域の各画素の色を対応する目標色に近付けるように補正する補正工程と、
    を有し、
    前記補正工程では、前記各オブジェクト領域に含まれる画素の2つの異なる色が、前記対応関係において互いに異なる目標色に対応付けられ、かつ、前記2つの色の間の差異が第1の閾値より小さい場合、前記対応関係にかかわらず、当該2つの色の画素に対して、同じ目標色を設定して前記補正を行う画像処理装置の制御方法。
  12. 前記オブジェクト領域毎に色のヒストグラムを検出し、各オブジェクト領域のヒストグラムから度数が第2の閾値より大きい極大値であるピーク色を検出する検出工程を更に有し、
    前記補正工程では、前記各オブジェクト領域に含まれる画素の2つの異なるピーク色が、前記対応関係において互いに異なる目標色に対応付けられ、かつ、前記2つのピーク色
    の間の差異が第1の閾値より小さい場合、前記対応関係にかかわらず、当該2つのピーク色の画素に対して、同じ目標色を設定して前記補正を行う請求項11に記載の画像処理装置の制御方法。
  13. 前記検出工程では、各オブジェクト領域において、前記ピーク色の近傍の色であって前記各オブジェクト領域のヒストグラムにおいて度数が第3の閾値より大きい色の範囲である第1の色範囲を更に検出し、
    前記補正工程では、前記各オブジェクト領域に含まれる画素の2つのピーク色に対応する第1の色範囲のうち色度が小さい方のピーク色に対応する第1の色範囲の上限値と、色度が大きい方のピーク色に対応する第1の色範囲の下限値と、の差分が第4の閾値より小さい場合、前記対応関係にかかわらず、当該2つのピーク色に対応する第1の色範囲を合わせた範囲である第2の色範囲内の色の画素に対して、同じ目標色を設定して前記補正を行う請求項12に記載の画像処理装置の制御方法。
  14. 画素の色と目標色との予め定められる対応関係に基づき、入力される画像の各画素の色を対応する目標色に近付けるように補正する補正工程と、
    入力される画像の全体の色のヒストグラムである第1のヒストグラムと、入力される画像を複数に分割する分割領域毎の色のヒストグラムである第2のヒストグラムと、を検出し、前記第1のヒストグラム及び前記各第2のヒストグラムから度数が第2の閾値より大きい極大値であるピーク色を検出する検出工程と、
    前記第1のヒストグラムにおいてピーク色が複数あり、かつ、前記第2のヒストグラムにおいて複数のピーク色がある分割領域の数が第6の閾値以上である場合、前記補正工程では、入力される画像に含まれる画素の2つの異なる色が、前記対応関係において互いに異なる目標色に対応付けられ、かつ、前記2つの色の間の差異が第1の閾値より小さい場合、前記対応関係にかかわらず、当該2つの色の画素に対して、同じ目標色を設定して前記補正を行う画像処理装置の制御方法。
  15. 前記補正工程では、入力される画像に含まれる画素の2つの異なる前記第1のヒストグラムに基づくピーク色が、前記対応関係において互いに異なる目標色に対応付けられ、かつ、前記2つのピーク色の間の差異が第1の閾値より小さい場合、前記対応関係にかかわらず、当該2つのピーク色の画素に対して、同じ目標色を設定して前記補正を行う請求項14に記載の画像処理装置の制御方法。
  16. 前記検出工程では、前記第1のヒストグラムに基づくピーク色の近傍の色であって前記第1のヒストグラムにおいて度数が第3の閾値より大きい色の範囲である第1の色範囲を更に検出し、
    前記補正工程では、前記第1のヒストグラムに基づく2つのピーク色に対応する第1の色範囲のうち色度が小さい方のピーク色に対応する第1の色範囲の上限値と、色度が大きい方のピーク色に対応する第1の色範囲の下限値と、の差分が第4の閾値より小さい場合、前記対応関係にかかわらず、当該2つのピーク色に対応する第1の色範囲を合わせた範囲である第2の色範囲内の色の画素に対して、同じ目標色を設定して前記補正を行う請求項15に記載の画像処理装置の制御方法。
  17. 前記第2の色範囲を代表する代表色を決定する決定工程を更に有し、
    前記補正工程では、代表色と目標色との予め定められる対応関係に基づき、第2の色範囲内の色をその第2の色範囲の代表色に対応付けられた目標色に近付けるように補正する請求項13又は16に記載の画像処理装置の制御方法。
  18. 前記決定工程では、第2の色範囲の下限値の色から順にヒストグラムの度数を積算した場合に積算値が第5の閾値を超えるときの色を代表色とする請求項17に記載の画像処理
    装置の制御方法。
  19. 入力される画像の各画素の色を目標色に近付けるように補正する補正工程と、
    色の間の差異が第1の閾値より小さい複数の異なる色の画素が画像中の同じオブジェクトに属する画素である場合、当該複数の色の画素に対する前記補正の目標色を同じ目標色に設定する設定工程と、
    を有する画像処理装置の制御方法。
  20. 入力される画像から色のヒストグラムを検出し、前記ヒストグラムから度数が第2の閾値より大きい極大値であるピーク色を検出し、前記ピーク色の近傍の色であって前記ヒストグラムにおいて度数が第3の閾値より大きい色の範囲である第1の色範囲を検出する検出工程を更に有し、
    前記設定工程では、2つのピーク色に対応する第1の色範囲のうち色度が小さい方のピーク色に対応する第1の色範囲の上限値と、色度が大きい方のピーク色に対応する第1の色範囲の下限値と、の差分が第4の閾値より小さく、かつ、当該2つのピーク色に対応する第1の色範囲内の色の画素が画像中の同じオブジェクトに属する画素である場合、当該2つの第1の色範囲内の色の画素に対する前記補正の目標色を同じ目標色に設定する請求項19に記載の画像処理装置の制御方法。
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