JP2015138698A - fuel cell system - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、燃料電池システムに関する。 The present invention relates to a fuel cell system.
燃焼装置の一形式として、特許文献1に示されているものが知られている。燃焼装置は、排気ガス中の一酸化炭素(以下、COとする。)の濃度を検出する一酸化炭素センサ(以下、COセンサとする。)22を備えている。燃焼装置は、COセンサ22の検出結果により燃焼状態が異常であると判定したときに、燃料の供給を遮断している。また、燃焼装置は、燃焼状態にないときのCOセンサ22の出力値をゼロ点(基準値)とし、燃焼状態にあるときのCOセンサ22の出力値とゼロ点との偏差に基づいて、一酸化炭素濃度(以下、CO濃度とする。)を検出している。
As a type of combustion apparatus, one shown in
このように構成された燃焼装置においては、燃焼装置が燃焼状態にあるときに、COセンサ22のゼロ点を校正できない。これにより、例えば、寒冷地で長時間継続して燃焼装置を燃焼状態で運転させる場合に、COセンサ22が経年変化等により劣化したときは、燃焼装置がCO濃度を正確に検出できない場合があった。そこで、特許文献1に記載の燃焼装置は、燃焼時間が所定時間に達した場合に、燃焼を一時停止させて、COセンサ22のゼロ点の校正を行っている。これにより、燃焼装置は、CO濃度の検出精度を維持することができる。
In the combustion apparatus configured as described above, the zero point of the
また、燃料電池システムの一形式として、特許文献2に示されているものが知られている。燃料電池システムは、炭化水素系原料の改質反応により水素を含む改質ガスを生成する水素生成器1、水素生成器1の加熱用バーナ5および加熱用バーナ5の排気ガスのCO濃度を検出するCOセンサ36を備えている。燃料電池システムは、COセンサ36の検出結果により燃焼状態が異常であると判定したときは、加熱用バーナ5による燃焼を停止させ、システムの安全性を確保している。
Moreover, what is shown by patent document 2 is known as one type of fuel cell system. The fuel cell system detects a
そして、特許文献2の燃料電池システムにおけるCOセンサ36のゼロ点の校正は、燃料電池の発電を停止させ、加熱用バーナ5の燃焼を停止させたときに行われる。また、燃料電池システムは、ゼロ点の校正の前に、COセンサ36の検知部分の温度を上昇させて検知部分に付着したゴミを除去することにより、ゴミの付着によるCOセンサ36の検知感度の低下やゼロ点の変動を改善することにより、センサ寿命を向上させている。 And the calibration of the zero point of the CO sensor 36 in the fuel cell system of Patent Document 2 is performed when the power generation of the fuel cell is stopped and the combustion of the heating burner 5 is stopped. Further, the fuel cell system raises the temperature of the detection portion of the CO sensor 36 before removing the zero point, and removes the dust attached to the detection portion, thereby improving the detection sensitivity of the CO sensor 36 due to the attachment of dust. The sensor life is improved by improving the drop and fluctuation of the zero point.
しかしながら、上述した特許文献2に記載の燃料電池システムにおいて、特許文献1の燃焼装置のように、COセンサのゼロ点を校正するために所定時間毎に発電を停止させ、燃焼を停止させることは、燃料電池の起動および停止の回数を増加させるため、燃料電池の劣化を招く恐れがある。さらに、起動および停止に長時間を要する燃料電池システムにおいて、所定時間毎に燃料電池の発電を停止させることは、システム効率に影響を及ぼす。また、特許文献2のように、センサ寿命の向上をさせている場合であっても、システムの発電中にCOセンサのゼロ点が変動するときは、CO濃度の検出精度に影響を及ぼす。
However, in the fuel cell system described in Patent Document 2 described above, as in the combustion device of
そこで、本発明は、上述した問題を解消するためになされたもので、燃料電池システムにおいて、燃料電池の劣化やシステム効率の悪化を招くことなく、COセンサのゼロ点を校正することができる燃料電池システムを提供することを目的とする。 Therefore, the present invention has been made to solve the above-described problems, and in a fuel cell system, a fuel capable of calibrating the zero point of the CO sensor without causing deterioration of the fuel cell or system efficiency. An object is to provide a battery system.
上記の課題を解決するため、請求項1に係る燃料電池システムは、燃料と酸化剤ガスとにより発電する燃料電池と、燃料電池から導出されるアノードオフガスを燃焼させる燃焼部と、燃焼部から排出される排気ガスの一酸化炭素濃度を検出する一酸化炭素センサと、燃料電池の発電を少なくとも制御する制御装置と、を備えた燃料電池システムであって、制御装置は、燃料電池の発電中において、一酸化炭素センサの出力値の変化量が所定時間継続して所定値以上である場合に、一酸化炭素センサのゼロ点の校正を行う。
In order to solve the above-described problems, a fuel cell system according to
これによれば、制御装置は、燃料電池の発電中において、一酸化炭素センサのゼロ点の校正を行う。よって、燃料電池システムを停止させなくても、一酸化炭素センサを校正することができるため、燃料電池システムの停止の回数(ひいては起動の回数)を増加させずに、一酸化炭素センサのゼロ点の校正を行うことができる。したがって、燃料電池の劣化およびシステム効率の低下を抑制することができる。 According to this, the control device calibrates the zero point of the carbon monoxide sensor during power generation of the fuel cell. Therefore, since the carbon monoxide sensor can be calibrated without stopping the fuel cell system, the zero point of the carbon monoxide sensor is not increased without increasing the number of times the fuel cell system is stopped (and thus the number of times it is started). Can be calibrated. Therefore, deterioration of the fuel cell and reduction in system efficiency can be suppressed.
また、請求項2に係る発明は、請求項1に係る燃料電池システムにおいて、一酸化炭素センサは、通電により加熱するコイルと、コイルの周囲に配設され、一酸化炭素に対して活性を示す触媒を有する検知素子と、を備え、コイルによって加熱された検知素子の表面にて排気ガスに含まれる一酸化炭素が燃焼することにより、排気ガスの一酸化炭素濃度を検出する接触燃焼式センサである。
The invention according to claim 2 is the fuel cell system according to
これによれば、一酸化炭素センサの検知素子が、検出時にて触媒の活性温度に加熱されているため、センサ周囲の温度および湿度によるセンサの検出精度への影響が抑制される。よって、制御装置は、排気ガスの一酸化炭素濃度をより精度よく検出することができる。 According to this, since the sensing element of the carbon monoxide sensor is heated to the activation temperature of the catalyst at the time of detection, the influence of the temperature and humidity around the sensor on the detection accuracy of the sensor is suppressed. Therefore, the control device can detect the carbon monoxide concentration of the exhaust gas with higher accuracy.
また、請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に係る燃料電池システムにおいて、燃料電池は、固体酸化物形燃料電池である。
The invention according to
これによれば、燃料電池が長期連続運転を行う固体酸化物形燃料電池である場合に、制御装置が発電中に一酸化炭素センサのゼロ点の校正を行うため、長期連続運転中においても排気ガスの一酸化炭素濃度を精度よく検出することができる。 According to this, when the fuel cell is a solid oxide fuel cell that performs long-term continuous operation, the control device calibrates the zero point of the carbon monoxide sensor during power generation. It is possible to accurately detect the carbon monoxide concentration of the gas.
以下、図1を用いて、本発明による燃料電池システムの一実施形態について説明する。なお、図1に示す燃料電池システムは、固体酸化物形の燃料電池システムである。燃料電池システムは、箱状の筐体11、燃料電池モジュール20、排熱回収システム30、電力変換装置50、および制御装置60を備えている。
Hereinafter, an embodiment of a fuel cell system according to the present invention will be described with reference to FIG. The fuel cell system shown in FIG. 1 is a solid oxide fuel cell system. The fuel cell system includes a box-
筐体11は、筐体11内を区画して第1室R1及び第2室R2を形成する仕切部材12を備えている。第1室R1は第1空間を形成し、第2室R2は第2空間を形成する。仕切部材12は、筐体11を上下に区画する(仕切る)板状部材である。筐体11内には、仕切部材12により上方及び下方に第1室R1及び第2室R2が形成される。
The
燃料電池モジュール20は、第1室R1内に当該第1室R1の内壁面から空間をおいて収納されている。燃料電池モジュール20は、モジュール用ケーシング21(以下、ケーシング21とする。)、燃料電池24を少なくとも含んで構成されるものである。本実施形態では、燃料電池モジュール20は、ケーシング21、蒸発部22、改質部23及び燃料電池24を備えている。
The
ケーシング21は、断熱性材料で箱状に形成されている。ケーシング21は、第1室R1内に該第1室R1の内壁面から空間をおいて支持構造(図示なし)により支持されている。ケーシング21内には、蒸発部22、改質部23、燃料電池24、および第1燃焼部26(特許請求の範囲の燃焼部に相当)である燃焼空間R3が配設されている。このとき、蒸発部22、改質部23が燃料電池24の上方に位置するように配設されている。また、第1燃焼部26は、改質部23と燃料電池24との間に配設されている。
The
蒸発部22は、後述する燃焼ガスにより加熱されて、後述する凝縮水を蒸発させて水蒸気(改質用水蒸気)を生成して導出するものである。また、蒸発部22は、供給された改質用原料を予熱するものである。そして、蒸発部22は、凝縮水を蒸発させて生成された水蒸気(改質用水蒸気)と予熱された改質用原料を混合して改質部23へ導出するものである。改質用原料としては天然ガス、LPGなどの改質用気体燃料、灯油、ガソリン、メタノールなどの改質用液体燃料があり、本実施形態においては天然ガスにて説明する。
The evaporating
この蒸発部22には、一端(下端)が水タンク13内に配設された給水管41の他端が接続されている。給水管41には、改質水ポンプ41aが設けられている。改質水ポンプ41aは、蒸発部22に凝縮水を供給するとともに、制御装置60からの制御指令値にしたがって、その改質水供給量(供給流量(単位時間あたりの流量))を調整するものである。
One end (lower end) of the
また、蒸発部22には、燃料供給源Gsからの改質用原料が改質用原料供給管42を介して供給されている。改質用原料供給管42には、原料ポンプ42aが設けられている。原料ポンプ42aは、蒸発部22に燃料(改質用原料)を供給する供給装置であり、制御装置60からの制御指令値にしたがって燃料供給源Gsからの燃料供給量(供給流量(単位時間あたりの流量))を調整するものである。
Further, the reforming material from the fuel supply source Gs is supplied to the
改質部23は、改質用原料と水蒸気(改質用水蒸気)とから改質ガスを生成するものである。具体的には、改質部23は、後述する燃焼ガスにより加熱されて水蒸気改質反応に必要な熱が供給されることで、蒸発部22から供給された混合ガス(改質用原料、改質用水蒸気)から改質ガスを生成して導出するものである。改質部23内には、触媒(例えば、RuまたはNi系の触媒)が充填されており、混合ガスが触媒によって反応し改質されて水素ガスと一酸化炭素ガスが生成されている(いわゆる水蒸気改質反応)。これと同時に、水蒸気改質反応にて生成された一酸化炭素と水蒸気が反応して、水素ガスと二酸化炭素とに変成するいわゆる一酸化炭素シフト反応が生じている。これら生成されたガス(いわゆる改質ガス)は燃料電池24の燃料極に導出されるようになっている。改質ガスは、水素、一酸化炭素、二酸化炭素、水蒸気、未改質の天然ガス(メタンガス)、改質に使用されなかった改質水(水蒸気)を含んでいる。なお、水蒸気改質反応は吸熱反応であり、一酸化炭素シフト反応は発熱反応である。
The
燃料電池24は、燃料と酸化剤ガスとにより発電するものである。燃料電池24は、燃料極、空気極(酸化剤極)、及び両極の間に介装された電解質からなる複数のセル24aが積層されて構成されている。本実施形態の燃料電池は、固体酸化物形燃料電池であり、電解質として固体酸化物の一種である酸化ジルコニウムを使用している。燃料電池24の燃料極には、燃料として水素、一酸化炭素、メタンガスなどが供給される。動作温度は400〜1000℃程度である。水素だけではなく天然ガスや石炭ガスなども直接燃料として用いることが可能である。この場合は、改質部23を省略することができる。
The
セル24aの燃料極側には、燃料である改質ガスが流通する燃料流路24bが形成されている。セル24aの空気極側には、酸化剤ガスである空気(カソードエア)が流通する空気流路24cが形成されている。
On the fuel electrode side of the
燃料電池24は、マニホールド25上に設けられている。マニホールド25には、改質部23からの改質ガスが改質ガス供給管43を介して供給される。燃料流路24bは、その下端(一端)がマニホールド25の燃料導出口に接続されており、その燃料導出口から導出される改質ガスが下端から導入され上端から導出されるようになっている。一方、カソードエアブロワ44aによって送出されたカソードエアは、カソードエア供給管44を介して供給され、空気流路24cの下端から導入され上端から導出されるようになっている。
The
カソードエアブロワ44aは、第2室R2内に配設されている。カソードエアブロワ44aは、第2室R2内の空気を吸入し燃料電池24の空気極に吐出するものであり、その吐出量は制御装置60により調整制御(例えば燃料電池24の負荷電力量(消費電力量)に応じて制御)されるものである。
The
燃料電池24においては、燃料極に供給された燃料と空気極に供給された酸化剤ガスによって発電が行われる。すなわち、燃料極では、下記化1及び化2に示す反応が生じ、空気極では、下記化3に示す反応が生じている。すなわち、空気極で生成した酸化物イオン(O2−)が、電解質を透過し、燃料極で水素と反応することにより電気エネルギーを発生させている。したがって、燃料流路24b及び空気流路24cからは、発電に使用されなかった改質ガス及び酸化剤ガス(空気)が導出する。
(化1)
H2+O2−→H2O+2e−
(化2)
CO+O2−→CO2+2e−
(化3)
1/2O2+2e−→O2−
In the
(Chemical formula 1)
H 2 + O 2− → H 2 O + 2e −
(Chemical formula 2)
CO + O 2− → CO 2 + 2e −
(Chemical formula 3)
1 / 2O 2 + 2e − → O 2−
そして、燃料流路24b及び空気流路24cから導出した、発電に使用されなかった改質ガス(アノードオフガス)は、燃焼空間R3にて、発電に使用されなかった酸化剤ガス(カソードオフガス)によって燃焼され、その燃焼ガス(火炎27)によって蒸発部22及び改質部23が加熱される。さらに、燃焼ガスは、燃料電池モジュール20内を動作温度に加熱している。このように、燃焼空間R3が、燃料電池24からのアノードオフガスと燃料電池24からのカソードオフガスとを燃焼して改質部23を加熱する第1燃焼部26である。第1燃焼部26は、可燃性ガスと酸化剤ガスとを燃焼するものである。可燃性ガスは、燃えるガスであり、本実施形態では改質用燃料、アノードオフガス、一酸化炭素などである。すなわち、第1燃焼部26は、燃料電池24から導出されるアノードオフガスを燃焼させるものである。そして、その燃焼ガスは排気口21aを介して燃料電池モジュール20から排気ガスとして排気される。
Then, the reformed gas (anode offgas) that was derived from the
第1燃焼部26(燃焼空間R3)では、アノードオフガスが燃焼されて火炎27が発生している。第1燃焼部26には、一対の着火ヒータ26a1,26a2が設けられている。着火ヒータ26a1,26a2は、第1燃焼部26を着火するものである。着火ヒータ26a1,26a2は、アノードオフガスを着火している。着火ヒータ26a1,26a2は、制御装置60の指示によって交流電流により加熱する交流ヒータ(ACヒータ:交流補機)である。
In the first combustion section 26 (combustion space R3), the anode off gas is burned and a
さらに、ケーシング21は、排気口21aに第2燃焼部28を備えている。第2燃焼部28は、第1燃焼部26で燃焼されなかった可燃性ガス(以下、未燃焼可燃性ガスとする)を導入し燃焼して導出するものである。未燃焼可燃性ガスは、例えば、水素、メタンガス、一酸化炭素などである。第2燃焼部28は、可燃性ガスを燃焼する触媒である燃焼触媒(例えばセラミックハニカムまたは、メタルハニカムと貴金属の触媒である。)で構成されている。第2燃焼部28には、燃焼触媒ヒータ28aが設けられている。燃焼触媒ヒータ28aは、未燃焼可燃性ガスを燃焼させる燃焼触媒を加熱するものである。燃焼触媒ヒータ28aは、燃焼触媒を触媒の活性温度まで加熱する。燃焼触媒ヒータ28aは、制御装置60の指示によって交流電流により加熱する交流ヒータ(ACヒータ:交流補機)である。
Further, the
排熱回収システム30は、燃料電池24および改質部23の少なくともいずれか一方の排熱と貯湯水との間で熱交換することで排熱を貯湯水に回収して蓄える排熱回収系である。排熱回収システム30は、貯湯水を貯湯する貯湯槽31、貯湯水が循環する貯湯水循環回路32および燃料電池モジュール20からの排熱と貯湯水との間で熱交換が行われる熱交換器33が備えられている。
The exhaust
貯湯槽31は、1つの柱状容器を備えており、その内部に温水が層状に、すなわち上部の温度が最も高温であり下部にいくにしたがって低温となり下部の温度が最も低温であるように貯留されるようになっている。貯湯槽31に貯留された高温の温水が、貯湯槽31の柱状容器の上部から、例えば開閉バルブにより構成されている排水装置(図示なし)によって導出されるようになっている。導出された温水は、浴槽、シャワなどの湯利用機器や、浴室暖房、床暖房などの熱利用機器などに利用される。
The hot
貯湯水循環回路32の一端は貯湯槽31の下部に、他端は貯湯槽31の上部に接続されている。貯湯水循環回路32上には、一端から他端に向かって順番に貯湯水循環手段である貯湯水循環ポンプ32a、第1温度センサ32b、熱交換器33、及び第2温度センサ32cが配設されている。貯湯水循環ポンプ32aは、貯湯槽31の下部にある貯湯水の導出口から貯湯水を吸い込んで貯湯水循環回路32を図示矢印方向へ通水させて貯湯槽31の上部に吐出するものであり、制御装置60によって流量(送出量)が制御されるようになっている。貯湯水循環ポンプ32aは、第2温度センサ32cの検出温度(貯湯水の貯湯槽31の入口温度)が所定の温度または温度範囲となるように、制御装置60によって送出量が制御されるようになっている。
One end of the hot
第1温度センサ32bは、貯湯水循環回路32上であって貯湯槽31の貯湯水の導出口と熱交換器33の貯湯水の導入口との間に配設されて貯湯水の温度を検出するものである。具体的には、第1温度センサ32bが配設された位置の貯湯水の温度を検出している。第1温度センサ32bは、その検出結果を制御装置60に送信するようになっている。
The
第2温度センサ32cは、貯湯水循環回路32上であって熱交換器33の貯湯水の導出口と貯湯槽31と貯湯水の導入口との間に配設されて貯湯水の温度を検出するものである。具体的には、第2温度センサ32cが配設された位置の貯湯水の温度を検出している。第2温度センサ32cは、その検出結果を制御装置60に送信するようになっている。
The
熱交換器33は、貯湯水循環回路32上に配設されて燃料電池24および改質部23の少なくともいずれか一方からの排熱を貯湯水に回収するものである。ここで本実施形態における排熱は、燃料電池モジュール20から排出される排気ガスに含まれる排熱である。この排熱は、燃料電池24および改質部23の排熱だけでなく、蒸発部22、第1燃焼部26および第2燃焼部28の排熱も含まれる。すなわち、熱交換器33は、燃料電池24および改質部23の排熱を含む燃料電池モジュール20から排気される排気ガスが供給されるとともに貯湯槽31からの貯湯水が供給され、排気ガスと貯湯水が熱交換する熱交換器である。
The
この熱交換器33は、筐体11内に配設されている。本実施形態では、熱交換器33は、燃料電池モジュール20の下部に設けられており、少なくとも熱交換器33の下部は仕切部材12を貫通して第2室R2に突出されて配設されている。
The
熱交換器33は、ケーシング33aを備えている。ケーシング33aの上部は、燃料電池モジュール20のケーシング21の下部に設けられ排気ガスが導出される排気口21aに連通している。ケーシング33aの下部には、排気口11aに接続されている排気管45が接続されている。ケーシング33aの底部には、純水器14に接続されている凝縮水供給管46が接続されている。ケーシング33a内には、貯湯水循環回路32に接続されている熱交換部(凝縮器)33bが配設されている。凝縮器33bは、燃料電池24および改質部23の少なくともいずれか一方を流通する高温かつ水蒸気を含むガスから熱量を回収して水蒸気を凝縮して凝縮水を生成するものである。
The
このように構成された熱交換器33においては、燃料電池モジュール20からの排気ガスは、排気口21aからケーシング33a内に導入され、貯湯水が流通する熱交換部(凝縮器)33bを通る際に貯湯水との間で熱交換が行われ冷却されるとともに凝縮される。凝縮後の排気ガスは排気管45を通って排気口11aから外部に排出される。
In the
また、熱交換部(凝縮器)33bによって凝縮された凝縮水は、凝縮水供給管46を通って純水器14に供給される(自重で落水する)。一方、熱交換部(凝縮器)33bに流入した貯湯水は、加熱されて貯湯槽31に流出される。また、燃料電池システムは、水タンク13及び純水器14を備えている。水タンク13及び純水器14は第2室R2内に配設されている。水タンク13は、純水器14から導出された純水を貯めておくものである。
Moreover, the condensed water condensed by the heat exchange part (condenser) 33b is supplied to the
純水器14は、イオン交換樹脂を内蔵しており、粒状のイオン交換樹脂を充填している。純水器14は、熱交換器33からの凝縮水をイオン交換樹脂によって純水化するものである。純水器14は、配管47を介して水タンク13に連通しており、純水器14内の純水は配管47を通って水タンク13に導出される。よって、水タンク13は、凝縮器33bで生成されて導出された凝縮水を貯めるものである。
The
また、燃料電池システムは、一酸化炭素センサ(以下、COセンサとする。)45aを備えている。COセンサ45aは、排気管45に配設されている。COセンサ45aは、燃焼部26,28から排出される排気ガスの一酸化炭素濃度(以下、CO濃度とする。)Dを検出するものである。COセンサ45aは、例えば、接触燃焼式センサ、定電位電解式センサである。本実施形態において、COセンサ45aは、接触燃焼式センサである。
The fuel cell system includes a carbon monoxide sensor (hereinafter referred to as a CO sensor) 45a. The
COセンサ45aは、図3に示すように、通電により加熱するコイル45a1と、コイル45a1の周囲に配設され、一酸化炭素(以下、COとする。)に対して活性を示す触媒Cを有する検知素子45a2と、を備え、コイル45a1によって加熱された検知素子45a2の表面にて排気ガスに含まれるCOが燃焼することにより、排気ガスのCO濃度Dを検出する。検知素子45a2は、具体的には、触媒Cを例えばアルミナなどの担体とともに焼結させたものである。また、一般的に、接触燃焼式センサの検知対象ガスは、可燃性ガスである。本実施形態において、検知対象ガスである可燃性ガスは、排気ガスに含まれるCOである。
As shown in FIG. 3, the
そして、COセンサ45aは、その検出結果を制御装置60に送信するようになっている。具体的には、はじめに、コイル45a1が通電されることにより、検知素子45a2が、触媒Cの活性温度(およそ400℃)に加熱される。そして、排気ガスに含まれるCOが、検知素子45a2の表面で燃焼することにより、検知素子45a2の温度が上昇する。このとき、検知素子の温度が、CO濃度Dに応じて変化する。そして、この検知素子の温度に応じて、コイル45a1の温度が変化するため、コイル45a1の抵抗値が変化する。よって、COセンサ45aは、コイル45a1の抵抗値の変化によりCO濃度Dを検出する。ここで、コイル45a1の抵抗値は、例えばブリッジ回路によって電圧値として取り出され、COセンサ45aの出力値Vとして制御装置60に送信されている。
The
電力変換装置50は、燃料電池24から出力される直流電圧を入力し所定の交流電圧に変換して交流の系統電源51および負荷装置53に接続されている電源ライン52に電線54を介して出力する第1機能を有している。また、電力変換装置50は、系統電源51からの交流電圧を電源ライン52および電線54を介して入力し所定の直流電圧に変換して制御装置60および補機に出力する第2機能を有している。
The
系統電源(または商用電源)51は、系統電源51に接続された電源ライン52を介して負荷装置53に電力を供給するものである。負荷装置53は、交流電源で駆動される負荷であり、例えばドライヤ、冷蔵庫、テレビなどの電化製品である。
The system power supply (or commercial power supply) 51 supplies power to the
補機は、燃料電池モジュール20に改質用原料、水、空気を供給するためのモータ駆動のポンプ41a,42a及びカソードエアブロワ44aなどから構成されている。この補機は直流電圧にて駆動されるものである。
The auxiliary equipment includes motor-driven
制御装置60は、燃料電池24の発電を少なくとも制御するものである。図2に示すように、制御装置60には、上述した温度センサ32b,32c、COセンサ45aが接続されている。また、制御装置60には、上述した補機である各ポンプ32a,41a,42a、およびブロワ44aが接続されている。制御装置60は、電力変換装置50から直流電圧が供給されて駆動している。そして、制御装置60は、それぞれの補機が必要に応じた出力となるように、電力変換装置50から供給された直流電圧を所定の直流電圧に変換して、それぞれの補機に出力するように制御する。さらに、制御装置60には、着火ヒータ26a1,26a2および燃焼触媒ヒータ28aが接続されている。制御装置60は、各ヒータ26a1,26a2,28aを制御する。
The
次に、上述した燃料電池システムの系統電源51から送電がある場合の基本的動作の一例について説明する。制御装置60は、スタートスイッチ(図示なし)が押されて運転が開始される場合、または計画運転にしたがって運転が開始される場合には、起動運転を開始する。
Next, an example of a basic operation when power is transmitted from the
起動運転が開始されるときは、制御装置60は、補機を作動させる。具体的には、制御装置60は、ポンプ41a、42aを作動させ、蒸発部22に改質用原料および凝縮水(改質水)の供給を開始する。上述したように、蒸発部22では混合ガスが生成されて、混合ガスは改質部23に供給される。改質部23では、供給された混合ガスから改質ガスが生成されて、改質ガスが燃料電池24に供給される。そして、制御装置60が交流電圧を着火ヒータ26a1,26a2に出力し、着火ヒータ26a1,26a2が加熱される。これにより、第1燃焼部26において、燃料電池24から導出された改質用原料および改質ガスが着火される。また、制御装置60が交流電圧を燃焼触媒ヒータ28aに出力し、第2燃焼部28において、燃焼触媒が加熱される。改質部23が所定温度以上となれば、起動運転が終了し、発電運転を開始する。本実施形態において、所定温度は、例えば400℃である。
When the start-up operation is started, the
発電運転中では、制御装置60は、燃料電池24の発電する電力が、負荷装置53の消費電力となるように補機を制御して、改質ガスおよびカソードエアを燃料電池24に供給する。燃料電池24の発電する電力より負荷装置53の消費電力が上回った場合、その不足電力が系統電源51から受電して補われるようになっている。
During the power generation operation, the
また、発電運転中は、熱交換器33において、燃料電池24および改質部23の少なくともいずれか一方からの排熱を含む燃料電池モジュール20からの排気ガスが冷却されるとともに凝縮されて、その排熱が貯湯水に回収される。これにより貯湯水が加熱され、加熱された貯湯水は貯湯槽31に貯められる。また、凝縮された凝縮水は水タンク13に貯められ、蒸発部22に供給される。
Further, during the power generation operation, in the
このような発電運転中に、ストップスイッチ(図示なし)が押されて発電運転が停止される場合、または運転計画にしたがって運転が停止される場合には、制御装置60は、燃料電池システムの停止運転(停止処理)を実施する。制御装置60は、改質用原料および凝縮水の蒸発部22への供給を停止し、改質ガスおよび空気の燃料電池24への供給を停止する。このとき、燃料電池24が残原料によって発電している場合には、その出力電力は各ヒータ26a1、26a2および28aなどへ供給されて消費される。残原料による燃料電池24の発電が終了すれば、停止運転は終了する。
During such power generation operation, when the stop switch (not shown) is pressed to stop the power generation operation, or when the operation is stopped according to the operation plan, the
このような停止運転が終了すると、燃料電池システムは待機状態(待機時)となる。待機時は、燃料電池システムの発電停止状態(すなわち、起動運転、発電運転、停止運転のいずれの運転中でない状態である。)のことであり、発電指示(スタートスイッチのオンなど)を待っている状態のことである。すなわち、停止運転状態終了時点の状態が維持される。 When such a stop operation ends, the fuel cell system enters a standby state (standby state). The standby state is the power generation stop state of the fuel cell system (that is, the start operation, the power generation operation, or the stop operation is not in progress), and waits for a power generation instruction (such as turning on the start switch). It is a state of being. That is, the state at the end of the stop operation state is maintained.
次に、燃料電池システムにおいて、COセンサ45aの一般的な作動について説明する。各運転状態において、燃料電池システムが正常に運転している場合には、可燃性ガスは、第1燃焼部26および第2燃焼部28で完全燃焼されるため、排気ガスのCO濃度Dは、極めて低い。具体的には、本実施形態において、完全燃焼された排気ガスのCO濃度Dは、10ppm以下である。一方、燃料電池システムの運転状態に異常が発生し、第1燃焼部26および第2燃焼部28の少なくとも一方にて、不完全燃焼が発生した場合は、排気ガスのCO濃度Dが増加する。そして、COセンサ45aによって検出されるCO濃度Dがしきい値Th1以上になったときは、制御装置60は、例えばブザー音による警告を行うか、あるいは、警告後に燃料電池システムの停止を行うか、あるいは、燃料電池システムの停止を行う。本実施形態において、しきい値Th1は、例えば400ppmである。
Next, a general operation of the
さらに、上述した燃料電池システムのCOセンサ45aのゼロ点を校正する場合の作動について、図4に示すフローチャートに沿って説明する。燃料電池システムが待機状態であるときから説明する。
Further, the operation when the zero point of the
制御装置60は、起動指示があるか否かを判定する(ステップS102)。制御装置60は、起動指示がなければ、ステップS102にて「NO」と判定し、待機状態を継続する。一方、制御装置60は、起動指示があったときに、ステップS102にて「YES」と判定し、COセンサ45aのゼロ点の第1校正を行った後(ステップS104)、燃料電池システムの起動運転を行う(ステップS106)。第1校正は、起動運転開始時における燃焼が開始される前のCOセンサ45aの出力値VをCOセンサ45aのゼロ点(基準値)とするものである。すなわち、制御装置60は、第1校正によってCOセンサ45aのゼロ点におけるCO濃度Dを0ppmとし、ゼロ点からの出力値Vの変化量に基づいて、CO濃度Dを導出する。
The
次に、制御装置60は、燃料電池システムが発電開始の条件を満たしたか否かを判定する(ステップS108)。制御装置60は、改質部23の温度が所定温度よりも低い場合には、発電開始の条件を満たしていないとして、ステップS108にて「NO」と判定し、起動運転を継続する。一方、制御装置60は、改質部23の温度が所定温度以上になった場合には、発電開始の条件を満たしたとして、ステップS108にて「YES」と判定し、発電運転を行う(ステップS110)。
Next, the
そして、制御装置60は、COセンサ45aの出力値V(電圧値)の低下量(変化量)が第1所定時間T1(特許請求の範囲の所定時間に相当)継続して所定値S以上か否かを判定する(ステップS112)。本実施形態において、COセンサ45aの出力値V(電圧値)の変化量は、直近のCOセンサ45aのゼロ点の校正を行った時点からのゼロ点の変化量である。第1所定時間T1は、例えば10分である。また、所定値Sは、例えば0.5mVである。そして、所定値Sは、CO濃度Dに換算された場合には、例えば100ppmに相当する。ここで、制御装置60は、COセンサ45aの出力値Vの低下量が第1所定時間T1継続して所定値S以上となった場合には、各燃焼部26,28における瞬間的な失火や燃焼状態の変化等による不完全燃焼が瞬間的に発生しておらず、燃焼状態が安定しており、CO濃度Dが10ppm以下であると判定する。換言すれば、制御装置60は、実際のCO濃度Dに変化が無いにもかかわらず、COセンサ45aの出力値Vが変動したと判定する。このとき、COセンサ45aの出力値Vの変動は、例えば、COセンサ45aの出力値Vのドリフトによって生じている。
Then, the
ここで、本実施形態におけるCOセンサ45aは、接触燃焼式センサである。よって、検知素子45a2が、検出時にて触媒Cの活性温度に加熱されているため、センサ周囲の温度および湿度によるセンサの検出精度への影響が抑制される。しかし、接触燃焼式センサの場合は、CO濃度Dが変化していない場合であっても、初期なじみによって、COセンサ45aの出力値Vが変動する場合がある。初期なじみは、接触燃焼式センサにおいて、最初に使用される場合に発生する。一般的に、接触燃焼式センサの検知素子の触媒密度は、使用される前においては比較的低い。そして、接触燃焼式センサが最初に使用される場合においては、検知素子がコイルによって加熱されて焼き固められるため、検知素子の触媒密度が高くなる。これにより、検知素子の放熱量が低下するため、センサの特性が変化する。したがって、COセンサ45aの出力値Vが変動するため、COセンサ45aのゼロ点が変動する。
Here, the
具体的には、図5に示すように、初期なじみによって、COセンサ45aの特性が初期特性である特性CH1から特性CH2に変化した場合に、第1校正によってゼロ点とされた出力値V1が、出力値V2にΔVだけ変動する。そして、COセンサ45aのゼロ点の校正が行わなければ、制御装置60は、実際にはCO濃度Dが変化していないにもかかわらず、出力値Vが出力値ΔVだけ変動したため、CO濃度Dが0ppmからCO濃度Daまで変化したと認識する。
Specifically, as shown in FIG. 5, when the characteristic of the
ここで、図4に示すフローチャートに戻って説明を続ける。制御装置60は、COセンサ45aの出力値Vの低下量が第1所定時間T1継続して所定値S以上となった場合には、実際のCO濃度Dに変化が無く、COセンサ45aのゼロ点が変動したとして、ステップS112にて「YES」と判定し、COセンサ45aのゼロ点の第2校正(特許請求の範囲の校正に相当)を行う(ステップS114)。本実施形態において、第2校正は、第1所定時間T1が経過した時点から第2所定時間T2の間における出力値Vの平均値を新たなCOセンサ45aのゼロ点にするものである。第2所定時間T2は、例えば10秒である。
Here, the description will be continued by returning to the flowchart shown in FIG. When the decrease amount of the output value V of the
一方、制御装置60は、COセンサ45aの出力値Vの低下量が所定値Sより小さい場合、または、COセンサ45aの出力値Vの低下量が所定値S以上であっても、この状態が第1所定時間T1継続されない場合は、ステップS112にて「NO」と判定する。そして、制御装置60は、停止指示(ストップスイッチのオンなど)があるか否かを確認する(ステップS116)。そして、制御装置60は、停止指示が無い場合は、ステップS116にて「NO」と判定し、ステップS112の判定を行う。一方、制御装置60は、停止指示がある場合は、ステップS116にて「YES」と判定し、停止運転を行う(ステップS118)。
On the other hand, if the amount of decrease in the output value V of the
次に、上述したフローチャートに沿って、燃料電池システムが作動したときのCOセンサ45aの出力値Vに基づいたCO濃度Dの変化を、図6に示すタイムチャートを用いて説明する。なお、COセンサ45aが初めて使用され、第1燃焼部26および第2燃焼部28において、可燃性ガスが完全燃焼されている場合について説明する。
Next, the change in the CO concentration D based on the output value V of the
燃料電池システムの起動指示があったときに(ステップS102)、COセンサ45aのゼロ点の第1校正が行われるため(ステップS104)、CO濃度Dが0ppmに補正される(時刻t1)。その後、燃料電池システムは、起動運転を開始する(ステップS106)。そして、各燃焼部26,28が着火され燃焼を開始したときは、燃焼状態が不安定であるため、少量のCOが排気ガスに含まれている。よって、CO濃度Dが増加しはじめる(時刻t2)。そして、CO濃度Dが瞬間的に上昇する。その後、燃焼状態が安定するため、CO濃度Dが0ppmに戻る(時刻t3)。そして、COセンサ45aの初期なじみによって、出力値Vが徐々に低下するため、これに伴って、CO濃度Dが徐々に低下する。
When the start instruction of the fuel cell system is given (step S102), the first calibration of the zero point of the
そして、発電開始の条件が満たされ、発電運転が開始される(ステップS108、S110;時刻t4)。そして、燃料電池24の発電中において、直近の校正である第1校正を行った時点(時刻t1)からのCO濃度D(出力値V)の低下量が所定値Sに達し(時刻t5)、CO濃度Dの変化量が所定値Sに達した時点(時刻t5)から第1所定時間T1継続して所定値S以上であるときは、制御装置60は、COセンサ45aのゼロ点の第2校正を行う(ステップS114)。完全燃焼時には、CO濃度Dは、10ppm以下であるため、ゼロ点の校正を正確かつ確実に行うことができる。すなわち、COセンサ45aのゼロ点の校正用のガスとして、完全燃焼時の排気ガスを使用することができる。そして、制御装置60は、第1所定時間T1が経過した時点(時刻t6)から第2所定時間T2の間における出力値Vの平均値を新たなCOセンサ45aのゼロ点として、第2所定時間T2が経過した時点に、CO濃度Dを0ppmに補正する(時刻t7)。
Then, the power generation start condition is satisfied, and the power generation operation is started (steps S108 and S110; time t4). During power generation of the
その後、停止指示があると(ステップS116)、制御装置60は、燃料電池システムの停止運転を開始する(ステップS118;時刻t8)。停止運転開始時は、燃焼状態が不安定であるため、少量のCOが排気ガスに含まれている。よって、CO濃度Dがわずかに増加しはじめる(時刻t9)。そして、CO濃度Dが瞬間的に上昇する。その後、燃焼状態が安定するため、CO濃度Dが0ppmに戻る(時刻t10)。
Thereafter, when there is a stop instruction (step S116), the
なお、第1燃焼部26または第2燃焼部28にて不完全燃焼が発生し、CO濃度Dがしきい値Th1以上となった場合には、制御装置60は、上述したフローチャートにかかわらず、燃焼部26,28の燃焼を停止する。
When incomplete combustion occurs in the
なお、上述したタイムチャートにおいて、第2校正が行われない場合は、図6に一点破線にて示すように、燃焼部26,28が完全燃焼し、実際のCO濃度Dが10ppm以下であるにもかかわらず、CO濃度Dが低下した状態のままとなる。すなわち、COセンサ45aの出力値Vは、10ppmから乖離した状態のままとなる。
In the time chart described above, when the second calibration is not performed, the
本実施形態によれば、制御装置60は、燃料電池24の発電中において、COセンサ45aのゼロ点の第2校正を行う。よって、燃料電池システムを停止させなくても、COセンサ45aを校正することができるため、燃料電池システムの停止の回数(ひいては起動の回数)を増加させずに、COセンサ45aのゼロ点の校正を行うことができる。したがって、燃料電池24の劣化およびシステム効率の低下を抑制することができる。
According to the present embodiment, the
また、COセンサ45aの検知素子45a2は、検出時にて活性温度に加熱されているため、センサ周囲の温度および湿度によるセンサの検出精度への影響が抑制される。よって、制御装置60は、排気ガスのCO濃度Dをより精度よく検出することができる。
Further, since the detection element 45a2 of the
また、燃料電池24が長期連続運転を行う固体酸化物形燃料電池である場合に、制御装置60が発電中にCOセンサ45aのゼロ点の第2校正を行うため、長期連続運転中においても排気ガスのCO濃度Dを精度よく検出することができる。
Further, when the
なお、本発明による他の実施形態として、上述した実施形態においては、制御装置60は、第2校正において、第1所定時間T1が経過した時点から第2所定時間T2の間における出力値Vの平均値を新たなCOセンサ45aのゼロ点にしているが、これに代えて、第1所定時間T1の間における出力値Vの平均値を新たなCOセンサ45aのゼロ点とするようにしても良い。また、第1所定時間T1が経過した時点の出力値VをCOセンサ45aのゼロ点とするようにしても良い。
As another embodiment according to the present invention, in the above-described embodiment, the
また、上述した実施形態において、特許請求の範囲の燃焼部は、第1燃焼部26のみによって構成されているが、これに代えて、特許請求の範囲の燃焼部を第1燃焼部26および第2燃焼部28によって構成するようにしても良い。
Further, in the above-described embodiment, the combustion part of the claims is constituted only by the
また、上述した実施形態において、第2校正を行う条件であるCOセンサ45aの出力値Vの低下量は、直近のゼロ点の校正した時点の出力値Vを基準としているが、これに代えて、直近のゼロ点の校正した時点から第3所定時間T3が経過した時点における出力値Vを基準とするようにしても良い。第3所定時間T3は、例えば、30分である。
In the above-described embodiment, the amount of decrease in the output value V of the
また、上述した実施形態において、第2校正を行う条件として、COセンサ45aの出力値Vの低下量が所定値Sに達した時点から第1所定時間T1継続して所定値S以上である場合としているが、これに代えて、COセンサ45aの出力値Vの低下量が所定値Sに達した時点から第1所定時間T1継続して第1所定範囲内である場合としても良い。第1所定範囲内は、例えば0.5mV〜0.7mVである。これによれば、実際のCO濃度Dに変化がなく、第1所定時間T1の間は、燃焼部26,28が完全燃焼している状態であると、より精度よく判定できる。よって、燃焼状態がより安定した状態にて第2校正を行うことができる。
In the above-described embodiment, as a condition for performing the second calibration, when the amount of decrease in the output value V of the
また、上述した実施形態において、第2校正を行う条件を、COセンサ45aの出力値Vの低下量が所定値Sに達した時点から第1所定時間T1継続して、変化量の勾配が一定である場合としても良い。この条件を満たす場合は、COセンサ45aの出力値Vの変化量が所定値Sに達した時点から第1所定時間T1継続して所定値S以上となるため、実際のCO濃度Dに変化がなく、第1所定時間T1の間は、燃焼部26,28が完全燃焼している状態であると判定できる。よって、第2校正を行う条件を満たしている。また、第2校正を行う条件を、COセンサ45aの出力値Vの変化量が所定値Sに達した時点から第1所定時間T1継続して、変化量の勾配が第2所定範囲内である場合としても良い。ここで、変化量の勾配が第2所定範囲内である場合は、COセンサ45aの出力値Vの変化量が第1所定範囲内となる。第2所定範囲は、例えば、0〜0.02mV/分である。この場合においては、COセンサ45aの出力値Vの変化量が所定値Sに達した時点から第1所定時間T1継続して第1所定範囲内となるため、上述したように、第2校正を行う条件を満たしている。
In the above-described embodiment, the second calibration is performed under the condition that the gradient of the change amount is constant by continuing the first predetermined time T1 from the time when the decrease amount of the output value V of the
また、上述した実施形態においては、接触燃焼式センサの初期なじみが発生し、COセンサ45aの出力値Vの低下量が第1所定時間T1継続して所定値S以上となった場合に、COセンサ45aのゼロ点が変動したとして、COセンサ45aのゼロ点の第2校正を行っているが、これに代えて、例えばセンサの経年変化等によってCOセンサ45aの出力値Vの上昇量が第1所定時間T1継続して所定値S以上となった場合に、COセンサ45aのゼロ点が変動したとして、COセンサ45aのゼロ点の第2校正を行うようにしても良い。
Further, in the above-described embodiment, when the initial familiarity of the contact combustion type sensor occurs, and the amount of decrease in the output value V of the
また、上述した実施形態におけるCOセンサ45aは、接触燃焼式センサであるが、これに代えて、定電位電解式センサとしても良い。ここで、定電位電解式センサは、接触燃焼式センサに比べ、初期なじみは発生しないが、センサ周囲の湿度に影響を受けやすいため、排気ガスの湿度により、出力値Vのドリフトや、センサの経年変化等による出力値Vの変化が発生する可能性がある。すなわち、実際のCO濃度Dに変化がない場合に、出力値Vの変動が生じる可能性がある。しかしながら、COセンサ45aが定電位電解式センサの場合でも、出力値Vの変化量が所定値Sに達した時点から第1所定時間T1継続して所定値S以上である場合は、燃焼部26,28が完全燃焼している状態であると判定できる。よって、燃焼状態がより安定した状態にて第2校正を行うことができるため、COセンサ45aが定電位電解式センサの場合でも、制御装置60は、排気ガスのCO濃度Dを精度よく検出することができる。
In addition, the
また、上述した実施形態における燃料電池24は固体酸化物燃料電池であったが、本発明を固体高分子形燃料電池に適用するようにしてもよい。この場合、燃料電池モジュール20に代えて、図7に示すように、燃料電池81aおよび改質部81bを含んで構成されている。
Further, although the
燃料電池81aは、燃料ガス(水素ガス)および酸化剤ガス(酸素を含む空気)が供給されて水素と酸素の化学反応により発電して直流電流(例えば40V)を出力するものである。
The
改質部81bは、燃料(改質用燃料)を水蒸気改質し、水素リッチな改質ガスを燃料電池81aに供給するものであり、バーナ(特許請求の範囲の燃焼部に相当)81b1、改質部81b2、一酸化炭素シフト反応部(以下、COシフト部とする。)81b3および一酸化炭素選択酸化反応部(以下、CO選択酸化部とする。)81b4から構成されている。燃料としては、天然ガス、LPG、灯油、ガソリンおよびメタノールなどがある。
The
バーナ81b1は、起動運転時に外部から燃焼用燃料および燃焼用空気が供給され、または定常運転時に燃料電池81aの燃料極からアノードオフガス(燃料電池81aに供給されずに排出された改質ガス)が供給され、供給された各可燃性ガスを燃焼して燃焼ガスを改質部81b2に導出するものである。
Burner 81b1 is supplied with combustion fuel and combustion air from the outside during start-up operation, or anode off-gas (reformed gas discharged without being supplied to
改質部81b2は、外部から供給された燃料に蒸発器からの水蒸気(改質水)を混合した混合ガスを改質部81b2に充填された触媒により改質して水素ガスと一酸化炭素ガスを生成している(いわゆる水蒸気改質反応)。これと同時に、水蒸気改質反応にて生成された一酸化炭素と水蒸気を水素ガスと二酸化炭素とに変成している(いわゆる一酸化炭素シフト反応)。これら生成されたガス(いわゆる改質ガス)はCOシフト部81b3に導出される。 The reforming unit 81b2 reforms a mixed gas obtained by mixing the fuel supplied from the outside with the water vapor (reformed water) from the evaporator by using a catalyst charged in the reforming unit 81b2, and hydrogen gas and carbon monoxide gas. (So-called steam reforming reaction). At the same time, carbon monoxide and steam generated by the steam reforming reaction are converted into hydrogen gas and carbon dioxide (so-called carbon monoxide shift reaction). These generated gases (so-called reformed gas) are led to the CO shift unit 81b3.
COシフト部81b3は、この改質ガスに含まれる一酸化炭素と水蒸気をその内部に充填された触媒により反応させて水素ガスと二酸化炭素とに変成している。これにより改質ガスはCO濃度Dが低減されてCO選択酸化部81b4に導出される。 The CO shift unit 81b3 is converted into hydrogen gas and carbon dioxide by reacting carbon monoxide and water vapor contained in the reformed gas with a catalyst filled therein. Thus, the reformed gas is led to the CO selective oxidation unit 81b4 with the CO concentration D reduced.
CO選択酸化部81b4は、改質ガスに残留している一酸化炭素と外部からさらに供給されたCO浄化用の空気とをその内部に充填された触媒により反応させて二酸化炭素を生成している。これにより、改質ガスはCO濃度Dがさらに低減されて(10ppm以下)燃料電池81aの燃料極に導出される。
この場合、COセンサ45aは、燃焼部81b1からの排気ガスのCO濃度Dを検出する。
The CO selective oxidation unit 81b4 generates carbon dioxide by reacting carbon monoxide remaining in the reformed gas with CO purification air further supplied from the outside using a catalyst filled therein. . Thereby, the reformed gas is led to the fuel electrode of the
In this case, the
20…燃料電池モジュール、22…蒸発部、23…改質部、24…燃料電池、26…第1燃焼部(燃焼部)、26a1、26a2…着火ヒータ、28…第2燃焼部、28a…燃焼触媒ヒータ、31…貯湯槽、32…貯湯水循環回路、33…熱交換器、45a…COセンサ、50…電力変換装置、60…制御装置、D…CO濃度、S…所定値、T1…第1所定時間(所定時間)、T2…第2所定時間、V…出力値。
DESCRIPTION OF
Claims (3)
前記燃料電池から導出されるアノードオフガスを燃焼させる燃焼部と、
前記燃焼部から排出される排気ガスの一酸化炭素濃度を検出する一酸化炭素センサと、
前記燃料電池の発電を少なくとも制御する制御装置と、を備えた燃料電池システムであって、
前記制御装置は、前記燃料電池の発電中において、前記一酸化炭素センサの出力値の変化量が所定時間継続して所定値以上である場合に、前記一酸化炭素センサのゼロ点の校正を行う燃料電池システム。 A fuel cell that generates electricity using fuel and oxidant gas;
A combustion section for burning anode off-gas derived from the fuel cell;
A carbon monoxide sensor for detecting a carbon monoxide concentration of exhaust gas discharged from the combustion section;
A fuel cell system comprising: a control device that controls at least power generation of the fuel cell;
The control device calibrates the zero point of the carbon monoxide sensor when the amount of change in the output value of the carbon monoxide sensor continuously exceeds a predetermined value during a predetermined time during power generation of the fuel cell. Fuel cell system.
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