JP2015138332A - 電子装置、及び処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作を行う際に、ユーザの利便性を向上させる。【解決手段】電子装置は、自装置の側面に接触された指示体の接触位置と指示体から加えられる圧力の大きさとを検出する複数の検出部と、検出部が検出した指示体の接触位置と指示体から加えられる圧力の大きさとに基づいて、自装置を操作する所定の操作に対応する処理を実行する制御部と、所定の操作に対応する処理に応じた画像を表示する表示部とを備え、制御部は、所定の操作に対応する処理による操作の変化量であって、前記接触位置の移動距離に対する操作の変化量を、指示体から加えられる圧力の大きさに応じて変更する。【選択図】図2

Description

本発明は、電子装置、及び処理方法に関する。
携帯端末などの電子装置の上側面、下側面、右側面、左側面に、指でタッチした位置を検出するタッチセンサーを設け、画面に表示している画像を操作する技術がある(例えば、特許文献1を参照)。このような電子装置では、タッチセンサーにより検出された指の接触位置に基づいて、タッチパネルに依存することなくジェスチャ操作が検出され、そのジェスチャ操作に対応するインストラクション処理が実行される。
特開2010−262557号公報
しかしながら、上述の電子装置では、タッチセンサーにより検出された指の位置に基づいて操作が行われるため、例えば、タッチセンサーの長さよりも大きな動きの操作をさせることは困難であった。このように、上述の電子装置では、操作を行う際に、ユーザの利便性が十分でないという問題があった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、操作を行う際に、ユーザの利便性を向上させることができる電子装置、及び処理方法を提供することにある。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の一態様は、自装置の側面に接触された指示体の接触位置と前記指示体から加えられる圧力の大きさとを検出する複数の検出部と、前記検出部が検出した前記指示体の前記接触位置と前記指示体から加えられる圧力の大きさとに基づいて、前記自装置を操作する所定の操作に対応する処理を実行する制御部と、前記所定の操作に対応する処理に応じた画像を表示する表示部とを備え、前記制御部は、前記所定の操作に対応する処理による操作の変化量であって、前記接触位置の移動距離に対する操作の変化量を、前記指示体から加えられる圧力の大きさに応じて変更することを特徴とする電子装置である。
本発明によれば、操作を行う際に、ユーザの利便性を向上させることができる。
本発明の第1の実施形態による電子装置の一例を示す外観構成図である。 本実施形態による電子装置の構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態におけるセンサー位置表示処理の動作の一例を示す図である。 本実施形態におけるスクロール処理の動作の一例を示す図である。 本実施形態におけるスクロール処理の移動量を説明する第1の図である。 本実施形態におけるスクロール処理の移動量を説明する第2の図である。 本実施形態におけるスクロール処理の移動量を説明する第3の図である。 本実施形態におけるスクロール処理の移動量を説明する第4の図である。 本実施形態におけるコピー処理及び切り取り処理の動作の一例を示す図である。 本実施形態におけるコピー処理及び切り取り処理の手順を示すフローチャートである。 コピー処理及び切り取り処理におけるカーソルの移動処理の手順を示すフローチャートである。 第2の実施形態におけるフォーカスの移動処理及びペースト処理の動作の一例を示す図である。 本実施形態におけるペースト処理の手順を示すフローチャートである。 ペースト処理におけるフォーカスの移動処理の手順を示す第1のフローチャートである。 ペースト処理におけるフォーカスの移動処理の手順を示す第2のフローチャートである。 第3の実施形態におけるマニュアル焦点合わせの動作の一例を示す図である。 本実施形態におけるマニュアル焦点合わせの手順を示すフローチャートである。 マニュアル焦点合わせ処理におけるレンズの移動処理の手順を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳しく説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態による電子装置10の外観構成図である。
電子装置10は、例えば、スマートフォン等の端末装置である。図1(a)は電子装置10の外観構成を示す斜視図であり、図1(b)は電子装置10の外観構成を示す正面図である。ここで、電子装置10を正面視したときの右方向(電子装置10の短辺に平行な方向)をX軸方向とし、X軸方向に対し直交する下方向(電子装置10の長辺に平行な方向)をY軸方向としてXY座標系を定める。電子装置10は、右上側面センサー部130aと、右中側面センサー部130bと、右下側面センサー部130cと、左上側面センサー部130dと、左中側面センサー部130eと、左下側面センサー部130fと、LCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)部140と、カメラ部160と、マイク部170と、スピーカー部180とを備える。
以下、説明の便宜を図るため、右上側面センサー部130aと、右中側面センサー部130bと、右下側面センサー部130cと、左上側面センサー部130dと、左中側面センサー部130eと、左下側面センサー部130fとは、電子装置1が備える任意の側面センサー部を示す場合、又は特に区別しない場合には、側面センサー部130(検出部)とする。
LCD部140は、LCDから構成される表示部である。LCD部140は、その表示面が電子装置10の筐体における正面となるように設置されている。LCD部140は、例えば、ユーザの処理に応じた画像を表示する。なお、LCD部140は、有機ELディスプレイなどの他の方式のディスプレイを用いてもよい。
側面センサー部130は、電子装置10の筐体の左右側面に設置されるセンサーであり、指示体(例えば、ユーザの指等)が接触している位置(接触位置)とその接触位置において指示体から加えられる圧力の大きさ(圧力値)とを検出する。以下、側面センサー部130に指示体が接触している状態を「タッチしている」と称する。
側面センサー部130は、一例として電子装置10の筐体の正面と側面とが交わる縁の側面側に設置され、左右の側面にそれぞれ3つずつ設置されている。
次に、本実施形態による電子装置10の構成について説明する。
図2は、本実施形態による電子装置10の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、電子装置10は、CPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)110と、タッチパネル部120と、6つの側面センサー部130と、LCD部140と、通信部150と、カメラ部160と、マイク部170と、スピーカー部180と、記憶部190とを備えている。
CPU110は、主制御部101、タッチパネル制御部102、側面センサー制御部103、及び画面表示制御部104として機能し、電子装置10全体を統括して制御する。
主制御部101は、電子装置10全体を制御する。主制御部101は、例えば、側面センサー部130が検出した指示体の接触位置と指示体から加えられる圧力の大きさとに基づいて、電子装置10を操作する所定の操作に対応する処理を実行する。ここで、所定の操作には、例えば、LCD部140が表示する画像をスクロールする操作、画像の選択範囲をコピー、切り取り(カット)、又はペーストする操作、電子装置10のカメラ機能における焦点(ピント)を調整する操作などが含まれる。主制御部101は、例えば、これらの所定の操作における操作の変化量を、指示体の接触位置と指示体から加えられる圧力の大きさとに基づいて変更する。ここで、操作の変化量は、所定の操作に対応する処理による変化量であって、接触位置の移動距離(単位移動距離)に対する変化量である。すなわち、主制御部101は、指示体の接触位置の移動距離に対する操作の変化量を、指示体から加えられる圧力の大きさに応じて変更する。
具体的に、主制御部101は、側面センサー部130において指示体から加えられた圧力値Pが閾値P1(第1の閾値)未満である場合に、接触位置の移動距離に対する操作の変化量を、予め定められた値(例えば、接触位置の移動距離をそのまま用いる)に変更する。また、調整値設定部112は、圧力値Pが閾値P2(第2の閾値)を超えた場合に、圧力値Pを閾値P2として、接触位置の移動距離に対する操作の変化量を変更する。また、調整値設定部112は、圧力値Pが閾値P1以上、且つ、閾値P2以下である場合に、圧力値Pに応じて接触位置の移動距離に対する操作の変化量を変更する。
ここで、操作の変化量とは、例えば、スクロール、フォーカス、カーソルなどの移動距離などである。
また、主制御部101は、長押し判定部111と、調整値設定部112と、距離設定部113と備えている。
長押し判定部111は、タッチパネル制御部102又は側面センサー制御部103からの入力に基づいて、タッチパネル部120又は側面センサー部130において長押し操作(指示体が所定時間、接触する操作)がされたか否かを判定する。
調整値設定部112は、側面センサー制御部103からの入力(側面センサー部130において指示体から加えられた圧力値P)に基づいて、所定の操作における操作の変化量を変更するための調整値αを算出する。この場合、調整値設定部112は、圧力値Pが閾値P1未満である場合に、例えば、調整値αを“1”として算出する。また、調整値設定部112は、圧力値Pが閾値P1以上、且つ、閾値P2以下である場合に、例えば、調整値αを圧力値Pとして算出する。また、調整値設定部112は、圧力値Pが閾値P2を超えた場合に、例えば、調整値αを閾値P2として算出する。
距離設定部113は、調整値設定部112が算出した調整値αと、側面センサー部130における指示体の接触位置の移動距離とに基づいて、接触位置の移動距離に対する操作の変化量を算出する。
タッチパネル制御部102は、タッチパネル部120を制御する。
側面センサー制御部103は、側面センサー判定部114と、タッチイベント生成部115とを備え、側面センサー部130を制御する。側面センサー判定部114は、各側面センサー部130にタッチされたか否かを判定する。
タッチイベント生成部115は、側面センサー判定部114の判定に基づいて指示体による操作(イベント)発生の際の接触位置と圧力を含むイベント情報を生成し、生成したイベント情報を主制御部101に出力する。本実施形態において、イベントの種別には、指示体がタッチしたことを表すDOWNイベント、タッチした指示体が離れたことを表すUPイベント、及びタッチした指示体が動いたことを表すMOVEイベントがある。また、タッチイベント生成部115は、イベントタイプ設定部1151と、座標設定部1152と、圧力設定部1153と備えている。
イベントタイプ設定部1151は、イベントの種別(DOWNイベント、UPイベント、又はMOVEイベント)を決定する。
座標設定部1152は、タッチされた座標を対応するイベント情報に含ませる。圧力設定部1153は、タッチされた圧力値を対応するイベント情報に含ませる。すなわち、座標設定部1152は、対応するイベント情報に、タッチされた座標を設定する。
画面表示制御部104は、主制御部101から入力される指示に応じて、LCD部140の表示を制御する。
タッチパネル部120は、LCD部140の表示面に設置されたタッチパネルである。
側面センサー部130は、タッチ位置検知部131と、タッチ圧力検知部132とを含んでいる。タッチ位置検知部131は、側面センサー部130にタッチされた位置(座標(X,Y))を検知する。タッチ圧力検知部132は、側面センサー部130にタッチされた圧力値Pを検知する。
通信部150は、無線又は有線で、外部と通信する。
カメラ部160(撮像部)は、被写体を撮像するカメラである。カメラ部160は、例えば、レンズ(不図示)、撮像素子(不図示)、及びレンズ駆動部(不図示)などを有し、レンズ駆動部によりレンズを移動させて、レンズの焦点を調整可能な構成とする。
マイク部170は、電子装置10の周囲の音声を集音するマイクである。スピーカー部180は、音声を出力するスピーカーである。
記憶部190は、例えば、閾値P1及び閾値P2など、種々の情報を記憶する。
次に、図3を参照して、電子装置10の基本動作であるセンサー位置表示機能を実現するセンサー位置表示処理について説明する。
図3は、本実施形態におけるセンサー位置表示処理の動作の一例を示す図である。
まず、バー200の初期表示について説明する。側面センサー部130にユーザが指をタッチすると、側面センサー制御部103(図2)が、側面センサー部130にタッチされたことを検出する。側面センサー制御部103は、一定時間(例えば、3秒)以上タッチが継続されたか否かを判定する。そして、側面センサー制御部103は、一定時間以上タッチが継続された場合に、主制御部101に長押しされたことを通知する。主制御部101は、一定時間以内に側面センサー部130において、図3(a)に示すように4箇所以上にタッチされたか否かを判定する。主制御部101は、一定時間内に側面センサー部130において4箇所以上タッチされた場合、バー200を表示中か否かを示すバー表示フラグをチェックする。
ここで、バー表示フラグ「ON」は、バー200を表示していることを表し、バー表示フラグ「OFF」は、バー200を表示していないことを表す。
主制御部101は、バー表示フラグが「ON」である場合、LCD部140におけるバー200の表示を停止させる。一方、主制御部101は、バー表示フラグが「OFF」である場合、圧力値に基づいてバー表示フラグを「ON」にする。そして、主制御部101は、各側面センサー部130それぞれに対応するバー200a〜200fをLCD部140に表示する(図3(b)参照)。
具体的には、主制御部101は、右上側面センサー部130aに対応するバー200aを、LCD部140の右上側面センサー部130aの近傍に表示する。また、主制御部101は、右中側面センサー部130bに対応するバー200bを、LCD部140の右中側面センサー部130bの近傍に表示する。また、主制御部101は、右下側面センサー部130cに対応するバー200cを、LCD部140の右下側面センサー部130cの近傍に表示する。ここで、説明の便宜を図るため、バー200a〜200fは、任意の側面センサー部を示す場合、又は特に区別しない場合には、バー200とする。バー200は、各側面センサー部130のそれぞれの物理的な大きさ及び位置を表す画像である。なお、主制御部101は、後述するフォーカス移動モードではないときに1から3か所同時に押された場合にバー200をLCD部140に表示してもよい。
また、主制御部101は、左上側面センサー部130dに対応するバー200dを、LCD部140の左上側面センサー部130dの近傍に表示する。また、主制御部101は、左中側面センサー部130eに対応するバー200eを、LCD部140の左中側面センサー部130eの近傍に表示する。また、主制御部101は、左下側面センサー部130fに対応するバー200fを、LCD部140の左下側面センサー部130fの近傍に表示する。バー200の縦幅(上下方向の大きさ)は、例えば、対応する側面センサー部130の縦幅と略等しい。また、主制御部101は、タッチされている側面センサー部130に対応するバー200を、例えば、他のバー200と異なる色で表示する。例えば、主制御部101は、タッチされている側面センサー部130に対応するバー200を緑色で表示し、タッチされていない側面センサー部130に対応するバー200を黄色で表示する。
また、主制御部101は、バー200より下にある画面の視認性を考慮し、バー200を半透明でLCD部140に表示する。具体的には、主制御部101は、アプリケーション等が描画する通常の画面の上に、バー200の表示用の半透明のView(ビュー)を被せてLCD部140に表示する(図3(c)参照)。これにより、通常の画面がバー200により見えなくなることを防ぐことができる。そして、主制御部101は、再度、側面センサー部130が少なくとも4箇所以上同時に長押しされると、LCD部140に表示したバー200を消去する。
このように、各側面センサー部130に対応するバー200をLCD部140に表示することにより、ユーザは、各側面センサー部130の物理的な大きさ及び位置を把握することができる。
また、主制御部101は、側面センサー部130にかかる圧力値(指圧)Pに応じて、バー200の透過率を変える。例えば、主制御部101は、圧力値Pが所定の閾値P1未満である場合は、バー200の色及び透過率を初期値とする。例えば、バー200の色の初期値は緑色であり、バー200の透過率の初期値は「n(nは正の実数)(%)」である(図3(c)参照)。また、主制御部101は、圧力値Pが閾値P1以上、且つ、閾値P2(>P1)未満である場合は、例えば、圧力のかかった側面センサー部130に対応するバー200の色を橙色に変更するとともに、その透過率を圧力値Pに応じた透過率に変更する(図3(d)参照)。バー200の透過率は、圧力値Pが大きいほど透過率が小さく、圧力値Pが小さいほど透過率が大きい。また、主制御部101は、圧力値Pが閾値P2を超えた場合は、例えば、バー200の色を橙色に変更するとともに、その透過率を一定値(圧力値Pが閾値P2のときの値に応じた透過率)にする(図3(e)参照)。
次に、図4を参照して、電子装置10の基本動作であるスクロール処理について説明する。
図4は、本実施形態におけるスクロール処理の動作の一例を示す図である。
この図に示すように、主制御部101は、左側に設置された側面センサー部130がスワイプ(又はフリック)されると、LCD部140に表示された画面をスクロールさせる。ここで、スワイプ(又はドラッグ)は、側面センサー部130に接触した状態で指示体を滑らせる操作(移動させる操作)である。また、フリックは、側面センサー部130に指示体を一旦接触した後、はじくように動かして指示体を側面センサー部130から離す操作である。例えば、ユーザが、左上側面センサー部130dをタッチしている指を下方向にスワイプさせた場合、主制御部101は、LCD部140に表示している画面を下方向にスクロールさせる。
例えば、図4(a)に示す状態において、ユーザが左上側面センサー部130d上で指Fを下方向にスワイプさせると、LCD部140に表示されているアイテム(例えば、行L1のアイテム)がスクロールされて、図4(a)から図4(b)に遷移する。図4(b)に示す例では、行L1のアイテムが3行下にスクロールされる。
一般的な操作として、親指が使用されると想定できるが、親指が移動できる範囲は大きくない。そのため、主制御部101は、圧力値Pに応じてスクロールする距離を変化させる。例えば、図4(c)に示す状態において、図4(a)及び図4(b)の場合よりも大きい圧力値により、ユーザが左上側面センサー部130d上で指Fを下方向にスワイプさせると、LCD部140に表示されているアイテム(例えば、行L1のアイテム)がスクロールされて、図4(c)から図4(d)に遷移する。図4(d)に示す例では、行L1のアイテムが6行下にスクロールされる。
このように、本実施形態における電子装置10は、圧力値Pに応じてスクロールする距離を変化させる。これにより、少ない指の移動量で長い距離のスクロールをすることができる。しかしながら、圧力値Pに応じて、無段階にスクロールする距離が変化すると、常にスクロールの加減速が発生し、画面がブレているように見えてしまう場合がある。また、圧力値Pがあまりに大きい場合、スクロールする距離も過大となり過ぎて、探したいコンテンツを見つけ難くなる、という操作性の低下を招くことが考えられる。そこで、電子装置10は、圧力値Pに閾値を設定し、スクロールする距離を調整する。
例えば、主制御部101は、圧力値Pが所定の閾値P1未満である場合に、スクロールする距離を所定の通常値とする。また、主制御部101は、圧力値Pが閾値P1以上、且つ閾値P2未満である場合に、圧力値Pに基づいてスクロールする距離を求める。また、主制御部101は、圧力値Pが閾値P2を超えた場合に、圧力値Pを閾値P2として、閾値P2に基づいてスクロールする距離を求める。このように、電子装置10は、スクロールする距離を調整することで、圧力値Pが過大になった場合でも処理が早く動きすぎることがない。
次に、図5〜図8を参照して、上述したスクロール処理の移動量の変更について詳細に説明する。
図5〜図8において、上段の矢印は、(a)指が動く距離を示し、下段の矢印は、(b)スクロールする距離を示している。ここで、側面センサー制御部103が主制御部101に通知するイベント情報(iは正の整数)の構成要素は、(X座標値X,Y座標値Y,圧力値P)である。また、イベント情報からイベント情報i+1に基づいてスクロールする距離をDで表す。
また、図5〜図8に示す例では、閾値P1=1、閾値P2=4、関数F(x)=x、x=Pである場合について説明する。なお、関数F(x)=x、x=Pは、圧力値Pが閾値P1(=1)以上、且つ閾値P2(=4)以下である場合に適用される。
図5は、圧力値Pが閾値P1未満である場合におけるスクロール処理の移動量を説明する図である。
この図に示す例では、イベント情報=(0,100,0.5)、イベント情報i+1=(0,200,0.5)、イベント情報i+2=(0,300,0.5)、イベント情報i+3=(0,400,0.5)、イベント情報i+4=(0,500,0.5)である場合について説明する。この場合、圧力値Pが閾値P1未満であるため、スクロールは、座標通りに移動する。よって、スクロールする距離D=(200−100)=100、スクロールする距離Di+1=(300−200)=100、スクロールする距離Di+2=(400−300)=100、スクロールする距離Di+3=(500−400)=100である。このように、主制御部101は、圧力値Pが閾値P1未満である場合に、指が動く距離(移動量)に対するスクロール距離Dを一定(所定の通常値)にする。すなわち、主制御部101は、圧力値Pが閾値P1未満である場合に、スクロールする距離を予め定められた調整値(この例では、調整値α=1)により算出する。
図6は、圧力値Pが閾値P1以上、且つ閾値P2以下である場合におけるスクロール処理の移動量を説明する図である。
この図に示す例では、イベント情報=(0,100,3)、イベント情報i+1=(0,200,3)、イベント情報i+2=(0,300,3)、イベント情報i+3=(0,400,3)、イベント情報i+4=(0,500,3)である場合について説明する。この場合、圧力値Pが閾値P1以上、且つ閾値P2以下であるため、スクロールする距離Dの調整値α=圧力値Pi+1である。よって、スクロールする距離D=3×(200−100)=300、スクロールする距離Di+1=3×(300−200)=300、スクロールする距離Di+2=3×(400−300)=300、スクロールする距離Di+3=3×(500−400)=300である。
また、図7は、圧力値Pが閾値P1以上、且つ閾値P2以下である場合の別の一例におけるスクロール処理の移動量を説明する図である。
この図に示す例では、圧力値Pが閾値P1以上、且つ閾値P2以下の範囲で変動し、徐々に圧力値Pが低下した場合の例について説明する。具体的には、イベント情報=(0,100,4)、イベント情報i+1=(0,200,4)、イベント情報i+2=(0,300,3)、イベント情報i+3=(0,400,2)、イベント情報i+4=(0,500,1)である場合について説明する。この場合も圧力値Pが閾値P1以上、且つ閾値P2以下であるため、スクロールする距離Dの調整値α=圧力値Pi+1である。よって、スクロールする距離D=4×(200−100)=400、スクロールする距離Di+1=3×(300−200)=300、スクロールする距離Di+2=2×(400−300)=200、スクロールする距離Di+3=1×(500−400)=100である。
このように、主制御部101は、圧力値Pが閾値P1以上、且つ閾値P2以下である場合、圧力値Pに応じて指が動く距離(移動量)に対するスクロール距離Dを変更する。
図8は、圧力値Pが閾値P2を超えた場合におけるスクロール処理の移動量を説明する図である。
この図に示す例では、イベント情報=(0,100,1)、イベント情報i+1=(0,200,2)、イベント情報i+2=(0,300,3)、イベント情報i+3=(0,400,4)、イベント情報i+4=(0,500,5)である場合について説明する。この場合、イベント情報i+1〜i+3までは圧力値Pが閾値P1以上、且つ閾値P2以下であるため、スクロールする距離Dの調整値α=圧力値Pi+1である。よって、スクロールする距離D=2×(200−100)=200、スクロールする距離Di+1=3×(300−200)=300、スクロールする距離Di+2=4×(400−300)=400である。すなわち、圧力値Pが閾値P1以上、且つ閾値P2以下である場合、圧力値Pが大きくなるに従いスクロール距離Dが長くなる。
一方、イベント情報i+4の圧力値P=5は、閾値P2より大きい。このため、スクロールする距離Di+3のスクロール調整値αi+3=閾値P2=4である。よって、スクロールする距離Di+3=4×(500−400)=400であり、スクロールする距離Di+2と等しい。
このように、主制御部101は、圧力値Pが閾値P2を超えた場合に、圧力値Pに応じて指が動く距離(移動量)に対するスクロール距離Dを一定にする。よって、電子装置10は、圧力値Pが大きくなりすぎた場合であっても、スクロールする距離が大きくなりすぎることがない。
次に、図面を参照して、電子装置10が、所定の操作に対応する処理として、LCD部140が表示する画像の選択範囲の指定、選択範囲のコピー、及び選択範囲の切り取りの処理を、側面センサー部130を利用して実行する実施形態について説明する。
図9は、本実施形態におけるコピー処理及び切り取り処理の動作の一例を示す図である。
図9(a)は、電子装置10が、LCD部140に対して、テキスト文(文字例)の中にカーソルC1を表示している状態の一例を示している。例えば、図9(a)に示す状態において、図9(b)に示すように、左中側面センサー部130e(又は右中側面センサー部130b)がダブルタップ(素早く2回叩く)されると、主制御部101は、通常モードから範囲選択モードに移行する(図9(c)参照)。ここで、範囲選択モードとは、選択範囲の指定、選択範囲のコピー、及び選択範囲の切り取りの処理を実行する動作モードである。
主制御部101は、図9(c)に示すように、範囲選択モードにおいて、始点カーソルSP1、終点カーソルEP1、選択範囲SR1、及びバー200をLCD部140に表示させる。なお、選択範囲SR1は、初期状態における選択範囲を示している。
例えば、右上側面センサー部130aが押下されつつ、反対側に設置された側面センサー部130のいずれかがスワイプ(又はフリック)されると、主制御部101は、始点カーソルSP1を移動させる(図9(d)参照)。なお、図9(d)に示す選択範囲SR2は、選択範囲SR1から始点カーソルSP1を移動した範囲を示している。
この場合、主制御部101は、上述の基本動作として説明したスクロール処理と同様に、左側に設置された側面センサー部130にかかる圧力値(指圧)Pに応じて始点カーソルSP1の移動量を変化させる。具体的には、主制御部101は、圧力値Pが大きくなると、始点カーソルSP1の移動量を大きくする。このとき、主制御部101は、スクロール機能と同様に、圧力値Pに閾値を設定し、始点カーソルSP1の移動量を調整する。
なお、ユーザの意図した位置に始点カーソルSP1が到達し、ユーザが指を離すと、主制御部101は、始点カーソルSP1の移動を停止する。
また、例えば、右中側面センサー部130bを押下されつつ、反対側に設置された側面センサー部130のいずれかがスワイプ(又はフリック)されると、主制御部101は、終点カーソルEP1を移動させる(図9(e)参照)。なお、図9(e)に示す選択範囲SR3は、選択範囲SR2から終点カーソルEP1を移動した範囲を示している。この場合も、主制御部101は、上述の基本動作として説明したスクロール処理と同様に、左側に設置された側面センサー部130にかかる圧力値(指圧)Pに応じて終点カーソルEP1の移動量を変化させる。
なお、ユーザの意図した位置に終点カーソルEP1が到達し、ユーザが指を離すと、主制御部101は、終点カーソルEP1の移動を停止する。
次に、図9(e)に示す状態において、図9(f)に示すように、例えば、右上側面センサー部130a及び右中側面センサー部130bが押下されると、主制御部101は、選択した文字列(例えば、選択範囲SR3の文字列)をコピー処理する。具体的に、主制御部101は、選択範囲SR3の文字列を示す情報を、例えば、記憶部190のコピーバッファ領域(又はクリップボードを記憶する領域)に記憶させる。
また、図9(e)に示す状態において、図9(g)に示すように、例えば、右中側面センサー部130b及び右下側面センサー部130cが押下されると、主制御部101は、選択した文字列(例えば、選択範囲SR3の文字列)を切り取り処理する。具体的に、主制御部101は、選択範囲SR3の文字列を示す情報を、例えば、記憶部190のコピーバッファ領域を記憶する領域に記憶させるとともに、選択範囲SR3の文字列をLCD部140が表示する画像から削除する。
また、図9(e)に示す状態において、図9(h)に示すように、例えば、右下側面センサー部130cが押下されると、主制御部101は、範囲選択モードから通常モードに戻す。
次に、図10及び図11を参照して、本実施形態におけるコピー処理及び切り取り処理の手順について説明する。
図10は、本実施形態におけるコピー処理及び切り取り処理の手順を示すフローチャートである。
ステップS101において、ユーザが右中側面センサー部130b又は左中側面センサー部130eをダブルタップすると、側面センサー制御部103は、右中側面センサー部130b又は左中側面センサー部130eがダブルタップされたことを検知する。
ステップS102において、側面センサー制御部103は、ダブルタップされたことを主制御部101に通知する。
ステップS103において、主制御部101は、範囲選択モードであることを示すフラグを「ON」にする。
ステップS104において、主制御部101は、始点カーソルSP1及び終点カーソルEP1を表示させる。例えば、主制御部101は、画面表示制御部104に対して、LCD部140に始点カーソルSP1及び終点カーソルEP1を表示させる。
次に、ステップS105において、ユーザが側面センサー部130にタッチすると、側面センサー制御部103は、側面センサー部130にタッチされたことを検出する。
ステップS106において、側面センサー制御部103は、DOWNイベント情報を主制御部101に通知する。なお、このDOWNイベント情報には、タッチされた位置を表す座標(X,Y)が含まれる。
ステップS107において、主制御部101は、DOWNイベント情報の数(側面センサー部130にタッチされた数)による分岐処理を実行する。主制御部101は、DOWNイベント情報が1つである場合に、何もせずに(イベント情報を無視して)処理をステップS105に戻す。また、主制御部101は、DOWNイベント情報が2つである場合に、処理をステップS109に進める。また、主制御部101は、DOWNイベント情報が3つ以上である場合に、3つ目以降の側面センサー部130のDOWNイベント情報を無視し(ステップS108)、処理をステップS109に進める。すなわち、主制御部101は、DOWNイベント情報が3つ以上である場合に、後押しされた側面センサー部130のイベント情報を無視して、処理をステップS109に進める。
ステップS109において、主制御部101は、ユーザが触れている側面センサー部130をチェックする。主制御部101は、側面センサー部130のチェックの結果、右上側面センサー部130a又は左上側面センサー部130dに触れたまま、逆サイド(反対側)の側面センサー部130に触れられている場合に、処理をステップS110に進める。また、主制御部101は、右中側面センサー部130b又は左中側面センサー部130eに触れたまま、逆サイド(反対側)の側面センサー部130に触れられている場合に、処理をステップS111に進める。また、主制御部101は、それ以外(右下側面センサー部130c又は左中側面センサー部130e)である場合に、処理をステップS114に進める。
ステップS110において、主制御部101は、右上側面センサー部130a又は左上側面センサー部130dに触れたまま、逆サイド(反対側)の側面センサー部130に触れられている場合に、移動対象を始点カーソルSP1にする。
一方、ステップS111において、主制御部101は、主制御部101は、右中側面センサー部130b又は左中側面センサー部130eに触れたまま、逆サイド(反対側)の側面センサー部130に触れられている場合に、移動対象を終点カーソルEP1にする。
ステップS112において、主制御部101は、スワイプしてカーソル移動する処理を実行する。なお、スワイプしてカーソル移動する処理の詳細については後述する。
ステップS113において、ユーザが側面センサー部130のいずれかにタッチしてDOWNイベントが発生すると、側面センサー制御部103は、DOWNイベント情報を主制御部101に通知する。
ステップS114において、主制御部101は、発生したDOWNイベント情報が、右上側面センサー部130aと右中側面センサー部130bとの同時タッチか、左上側面センサー部130dと左中側面センサー部130eとの同時タッチか、右中側面センサー部130bと右下側面センサー部130cとの同時タッチか、左中側面センサー部130eと左下側面センサー部130fとの同時タッチか、それ以外へのタッチかを判定する。
主制御部101は、右上側面センサー部130aと右中側面センサー部130bとの同時タッチ、又は左上側面センサー部130dと左中側面センサー部130eとの同時タッチである場合に、処理をステップS115に進める。ステップS115において、主制御部101は、範囲選択した文字列をコピーするコピー処理を実行し、処理をステップS118に進める。
また、主制御部101は、右中側面センサー部130bと右下側面センサー部130cとの同時タッチ、又は左中側面センサー部130eと左下側面センサー部130fとの同時タッチである場合に、処理をステップS116に進める。ステップS116において、主制御部101は、範囲選択した文字列を切り取る切り取り処理を実行し、処理をステップS118に進める。
主制御部101は、それ以外へのタッチである場合に、処理をステップS117に進める。ステップS117において、主制御部101は、発生したDOWNイベント情報が、右下側面センサー部130c又は左下側面センサー部130fへのタッチであるか否かを判定する。主制御部101は、右下側面センサー部130c又は左下側面センサー部130fへのタッチである場合(ステップS117:YES)に、処理をステップS118に進める。また、主制御部101は、右下側面センサー部130c又は左下側面センサー部130fへのタッチでない場合(ステップS117:NO)に、処理をステップS105に戻す。
ステップS118において、主制御部101は、範囲選択モードを示すフラグを「OFF」にする。その後、主制御部101は、本処理を終了する。
図11は、本実施形態によるスワイプしてカーソル移動する処理の手順を示すフローチャートである。本図に示す処理は、図10のステップS112に示す処理である。
ステップS201において、側面センサー制御部103から主制御部101へMOVEイベントを通知する。すなわち、側面センサー部130がスワイプされると、側面センサー制御部103は、MOVEイベント情報を主制御部101に通知する。なお、このMOVEイベント情報には、タッチされている座標(X’,Y’)と、圧力値Pとが含まれる。
ステップS202において、主制御部101は、通知されたMOVEイベント情報に含まれる圧力値Pが、閾値P1より小さいか、閾値P1以上かつ閾値P2以下か、閾値P2より大きいかを判定する。主制御部101は、圧力値Pが閾値P1より小さい場合に、処理をステップS203に進め、スワイプ距離D=Y’−Yを算出する。主制御部101は、ステップS203の処理後に、処理をステップS207に進める。
また、主制御部101は、圧力値Pが閾値P1以上、且つ閾値P2以下である場合に、処理をステップS204に進め、スワイプ調整値α=F(P)を算出する。ここで、関数F(x)は、任意の関数であり比例式でもよいし、指数関数でもよい。主制御部101は、ステップS204の処理後に、処理をステップS206に進める。
また、主制御部101は、圧力値Pが閾値P2より大きい場合に、処理をステップS205に進め、スワイプ調整値α=F(P2)を算出する。主制御部101は、ステップS205の処理後に、処理をステップS206に進める。
ステップS206において、主制御部101は、ステップS204又はステップS205に続いて、スワイプ距離D=α×(Y’−Y)を算出する。
ステップS207において、主制御部101は、ステップS203又はステップS206に続いて、範囲選択のための(カーソル移動する)判定値Dp=Dp+Dを算出する。ここで、判定値Dpは、スワイプ距離の累積値であり、その初期値は「0」である。
ステップS208において、主制御部101は、判定値Dpの絶対値が所定のカーソル移動閾値を超えたか否かを判定する。主制御部101は、判定値Dpの絶対値が所定のカーソル移動閾値を超えた場合(ステップS208:YES)に、処理をステップS209に進める。また、主制御部101は、判定値Dpの絶対値が所定のカーソル移動閾値を超えていない場合(ステップS208:NO)に、処理をステップS211に進める。
ステップS209において、主制御部101は、移動先の文字があるか否かを判定する。主制御部101は、移動先の文字がある場合(ステップS209:YES)に、処理をステップS210に進め、次の文字にカーソルを移動する。このとき、主制御部101は、判定値Dpが正の値である場合は順方向にカーソルを移動させ、判定値Dpが負の値である場合は逆方向にカーソルを移動させる。主制御部101は、カーソルを移動後に判定値Dpを初期値に戻す。
また、主制御部101は、移動先の文字がない場合(ステップS209:NO)に、処理をステップS211に進める。
ステップS211において、主制御部101は、ユーザがタッチした指を動かすと、側面センサー制御部103は、イベント情報を主制御部101に通知する。
ステップS212において、主制御部101は、通知されたイベント情報がMOVEイベント情報であるかUPイベント情報であるかを判定する。主制御部101は、通知されたイベント情報がMOVEイベント情報である場合、処理をステップS202に戻す。一方、主制御部101は、通知されたイベント情報がUPイベント情報である場合、カーソル移動する処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態における電子装置10は、複数の側面センサー部130と、CPU110(主制御部101)と、LCD部140とを備えている。
側面センサー部130は、電子装置10(自装置)の側面に接触された指示体の接触位置と指示体から加えられる圧力の大きさ(圧力値P)とを検出する。CPU110は、側面センサー部130が検出した指示体の接触位置と指示体から加えられる圧力の大きさとに基づいて、自装置を操作する所定の操作に対応する処理を実行する。LCD部140は、所定の操作に対応する処理に応じた画像を表示する。そして、CPU110は、所定の操作に対応する処理による操作の変化量であって、接触位置の移動距離に対する操作の変化量を、指示体から加えられる圧力の大きさに応じて変更する。
これにより、本実施形態における電子装置10は、操作を行う際に、ユーザの利便性を向上させることができる。電子装置10は、指示体から加えられる圧力の大きさに応じて操作の変化量を変更するため、例えば、側面センサー部130の長さよりも大きな動きの操作をさせる場合に、ユーザが側面センサー部130への圧力を強めて操作することにより対応することができる。つまり、電子装置10は、スワイプ操作に圧力値Pを加味することにより、側面センサーの物理的な大きさや、スワイプする指の可動範囲に制限を受けずに、電子装置10の操作を行うことができる。そのため、電子装置10は、例えば、移動できる範囲が大きくない親指などにより操作することが可能となる。また、電子装置10は、片手のみで電子装置10を操作することができる(両手がふさがれることがない)。よって、電子装置10は、操作を行う際に、圧力に応じた操作を適切に行いユーザの利便性を向上させることができる。
また、本実施形態では、CPU110は、指示体から加えられる圧力の大きさが予め定められた第1の閾値未満である場合に、接触位置の移動距離に対する操作の変化量を、予め定められた値(所定の通常値)に変更する。そして、CPU110は、指示体から加えられる圧力の大きさが閾値P1(第1の閾値)以上である場合に、接触位置の移動距離に対する操作の変化量を、指示体から加えられる圧力の大きさ(圧力値P)に応じて変更する。
これにより、本実施形態における電子装置10は、圧力値Pを閾値P1より小さくして操作することで、接触位置の移動距離に対して一定の移動量により操作することが可能になる。
また、本実施形態では、CPU110は、指示体から加えられる圧力の大きさ(圧力値P)が予め定められた閾値P2(第2の閾値)を超えた場合に、指示体から加えられる圧力の大きさを閾値P2として、接触位置の移動距離に対する操作の変化量を変更する。
これにより、本実施形態における電子装置10は、圧力値Pが大きいことにより、例えば、カーソルを移動する移動量が大きくなりすぎて、選択したい文字が見つけ難くなるなどの操作性の低下を抑制することができる。
また、本実施形態では、所定の操作に対応する処理には、LCD部140が表示する画像の選択範囲をコピーする又は切り取る処理における選択範囲を選択する選択処理が含まれる。そして、CPU110は、選択処理における選択範囲を選択するカーソル(例えば、始点カーソルSP1及び終点カーソルEP1)の移動量を、上述した操作の変化量として、指示体から加えられる圧力の大きさに応じて変更する。
これにより、本実施形態における電子装置10は、画像の選択範囲をコピーする又は切り取る処理の操作をする際に、ユーザの利便性を向上させることができる。
(第2の実施形態)
次に、図面を参照して、電子装置10が、所定の操作に対応する処理として、フォーカスの移動処理及びペースト処理を、側面センサー部130を利用して実行する実施形態について説明する。
図12は、本実施形態におけるフォーカスの移動処理及びペースト処理の動作の一例を示す図である。
例えば、図12(a)に示すように、右上側面センサー部130aがダブルタップ(素早く2回叩く)されると、主制御部101は、通常モードからフォーカス移動モードに移行する(図12(b)参照)。ここで、フォーカス移動モードとは、ウインドウや入力要素などが選択され、入力や操作を受け付けられる状態であることを示すフォーカス、又はカーソルを移動する処理を実行する動作モードである。
主制御部101は、図12(b)に示すように、フォーカス移動モードにおいて、フォーカスFC1、及びカーソルC2をLCD部140に表示させる。なお、フォーカスFC1は、初期状態におけるフォーカスを示している。
例えば、左上側面センサー部130dがスワイプ(又はフリック)されると、主制御部101は、カーソルC2を移動させる(図12(c)参照)。すなわち、主制御部101は、フォーカス移動モードにおいて、フォーカスのあたっているアイテムが文字入力欄(文字入力部品)である場合は、文字の入力位置を示すカーソル(例えば、カーソルC2)を文字入力欄に表示し、側面センサー部130をスワイプしている間、1文字ずつカーソルを移動させる。
また、図12(c)に示すように、カーソルC2が文字入力欄の末尾に達した場合に、側面センサー部130がさらにスワイプされることによって、主制御部101は、次の文字入力欄にフォーカスを移動する(図12(d)参照)。図12(d)に示すれ例では、主制御部101は、フォーカスFC2に移動させ、カーソルC3を表示させる。
なお、主制御部101は、上述の基本動作として説明したスクロール処理と同様に、側面センサー部130にかかる圧力値(指圧)Pに応じてフォーカス及びカーソルの移動量を変化させる。
図12(e)は、図12(d)に示す状態から、側面センサー部130がさらにスワイプされた場合の一例を示している。この図において、主制御部101は、フォーカスFC3に移動させ、カーソルC4を表示させる。また、この状態において、図12(f)に示すように、右上側面センサー部130a及び右中側面センサー部130bを同時に長押しされると、主制御部101は、カーソルC4の位置に、予めコピーしておいた文字列をペーストする。具体的に、主制御部101は、例えば、記憶部190のコピーバッファ領域に記憶されている文字列を示す情報を取得し、取得した文字列を、カーソルC4の位置に挿入する。
また、図12(e)に示す状態において、図12(g)に示すように、例えば、右下側面センサー部130cが押下されると、主制御部101は、範囲選択モードから通常モードに戻す。
次に、図13〜図15を参照して、本実施形態におけるフォーカスの移動処理及びペースト処理の手順について説明する。
図13は、本実施形態におけるフォーカスの移動処理及びペースト処理の手順を示すフローチャートである。
ステップS301において、ユーザが右上側面センサー部130a又は左上側面センサー部130dをダブルタップすると、側面センサー制御部103は、右上側面センサー部130a又は左上側面センサー部130dがダブルタップされたことを検知する。
ステップS302において、側面センサー制御部103は、ダブルタップされたことを主制御部101に通知する。
ステップS303において、主制御部101は、フォーカス移動モードであることを示すフラグを「ON」にする。
ステップS304において、主制御部101は、スワイプしてフォーカス移動する処理を実行する。スワイプしてフォーカス移動する処理の詳細については後述する。
ステップS305において、ユーザが側面センサー部130にタッチすると、主制御部101は、発生したDOWNイベント情報が、右下側面センサー部130c又は左下側面センサー部130fへのタッチか、右上側面センサー部130a及び右中側面センサー部130bへの同時の長タッチ(長押し)か、左上側面センサー部130d及び左中側面センサー部130eへの同時の長タッチ(長押し)か、それ以外へのタッチかを判定する。
主制御部101は、右下側面センサー部130c又は左下側面センサー部130fへのタッチである場合に、処理をステップS306に進める。ステップS306において、主制御部101は、フォーカスを消去し、処理をステップS308に進める。
また、主制御部101は、フォーカス移動モード中に、右上側面センサー部130a及び右中側面センサー部130bへの同時の長タッチ、又は左上側面センサー部130d及び左中側面センサー部130eへの同時の長タッチである場合に、処理をステップS307に進める。ステップS307において、主制御部101は、フォーカスがあたっている位置に、記憶部190のコピーバッファ領域に記憶されている文字列を挿入するペースト処理を実行し、処理をステップS308に進める。
また、主制御部101は、それ以外へのタッチである場合に、何もせずに(イベント情報を無視して)処理をステップS304に戻す。
ステップS308において、主制御部101は、フォーカス移動モードを示すフラグを「OFF」にする。その後、主制御部101は、本処理を終了する。
図14及び図15は、本実施形態によるペースト処理におけるフォーカスの移動処理の手順を示すフローチャートである。本図に示す処理は、図13のステップS304に示す処理である。
図14のステップS401において、ユーザが側面センサー部130にタッチすると、側面センサー制御部103は、側面センサー部130にタッチされたことを検出する。
ステップS402において、側面センサー制御部103は、DOWNイベント情報を主制御部101に通知する。なお、このDOWNイベント情報には、タッチされた位置を表す座標(X,Y)が含まれる。
ステップS403において、主制御部101は、DOWNイベント情報の数(側面センサー部130にタッチされた数)による分岐処理を実行する。主制御部101は、DOWNイベント情報が1つである場合に、処理をステップS405に進める。また、主制御部101は、DOWNイベント情報が2つ以上である場合に、2つ目以降の側面センサー部130のDOWNイベント情報を無視し(ステップS404)、処理をステップS405に進める。
ステップS405において、ユーザがスワイプすると、側面センサー制御部103は、MOVEイベント情報を主制御部101に通知する。このMOVEイベント情報には、タッチされている座標(X’,Y’)と、圧力値Pとが含まれる。
ステップS406からステップS410において、主制御部101は、スワイプ距離Dを算出するスワイプ距離算出処理を実行する。スワイプ距離算出処理は、上述したステップS202からステップS206に示すスワイプ距離算出処理と同様であるので、説明は省略する。
ステップS411において、主制御部101は、ステップS407又はステップS410に続いて、フォーカスを移動するための判定値Dp=Dp+Dを算出する。ここで、判定値Dpは、スワイプ距離の累積値であり、その初期値は「0」である。
図15のステップS412において、主制御部101は、判定値Dpの絶対値が所定のフォーカス移動閾値を超えたか否かを判定する。主制御部101は、判定値Dpの絶対値が所定のフォーカス移動閾値を超えた場合(ステップS412:YES)に、処理をステップS413に進める。また、主制御部101は、判定値Dpの絶対値が所定のカーソル移動閾値を超えていない場合(ステップS412:NO)に、処理をステップS418に進める。
ステップS413において、主制御部101は、現在、フォーカスされているオブジェクトが文字入力部品であるか否かを判定する。主制御部101は、フォーカスされているオブジェクトが文字入力部品である場合(ステップS413:YES)に、処理をステップS416に進める。また、主制御部101は、フォーカスされているオブジェクトが文字入力部品でない場合(ステップS413:NO)に、処理をステップS414に進める。
ステップS414において、主制御部101は、移動先のオブジェクトが文字入力部品であるか否かを判定する。主制御部101は、文字入力部品である場合(ステップS414:YES)に、処理をステップS415に進め、次のオブジェクトにフォーカスを移動する。このとき、主制御部101は、判定値Dpが正の値である場合は順方向にフォーカスを移動させ、判定値Dpが負の値である場合は逆方向にフォーカスを移動させる。主制御部101は、フォーカスを移動後に判定値Dpを初期値に戻す。
また、主制御部101は、文字入力部品でない場合(ステップS414:NO)に、処理をステップS418に進める。
ステップS416において、主制御部101は、移動先の文字があるか否かを判定する。主制御部101は、移動先の文字がある場合(ステップS416:YES)に、処理をステップS417に進め、次の文字にカーソルを移動する。このとき、主制御部101は、判定値Dpが正の値である場合は順方向にカーソルを移動させ、判定値Dpが負の値である場合は逆方向にカーソルを移動させる。主制御部101は、カーソルを移動後に判定値Dpを初期値に戻す。
また、主制御部101は、移動先の文字がない場合(ステップS416:NO)に、処理をステップS414に進める。
ステップS418において、主制御部101は、ユーザがタッチした指を動かすと、側面センサー制御部103は、イベント情報を主制御部101に通知する。
ステップS419において、主制御部101は、通知されたイベント情報がMOVEイベント情報であるかUPイベント情報であるかを判定する。主制御部101は、通知されたイベント情報がMOVEイベント情報である場合、処理をステップS406に戻す。一方、主制御部101は、通知されたイベント情報がUPイベント情報である場合、フォーカス移動する処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態では、所定の操作に対応する処理には、フォーカスする又はペーストする位置を移動する移動処理(例えば、カーソル移動処理)が含まれる。そして、CPU110は、移動処理におけるフォーカス又はカーソルの移動量を、上述した操作の変化量として、指示体から加えられる圧力の大きさに応じて変更する。
これにより、本実施形態における電子装置10は、フォーカスの移動又はペースト処理の操作をする際に、ユーザの利便性を向上させることができる。すなわち、本実施形態における電子装置10は、第1の実施形態と同様に、操作をする際に、ユーザの利便性を向上させることができる。
(第3の実施形態)
次に、図面を参照して、電子装置10が、所定の操作に対応する処理として、カメラ動作におけるマニュアル焦点合わせ処理(マニュアルピント合わせ処理)を、側面センサー部130を利用して実行する実施形態について説明する。
図16は、本実施形態におけるマニュアル焦点合わせの動作の一例を示す図である。
例えば、カメラ動作を実行するカメラアプリケーション(以下、カメラアプリという)が起動され、カメラ部160のレンズの「フォーカス設定」が表示されている状態において、図16(a)に示すように、「AF OFF」(オートフォーカス オフ)のボタンB1が押下されると、主制御部101は、合焦モードをマニュアル(AF OFF)モードに設定する。なお、例えば、タッチパネル部120が、「AF OFF」のボタンB1の押下を検出し、タッチパネル制御部102は、「AF OFF」のボタンB1が押下されたことを示す情報を主制御部101に通知する。
主制御部101は、マニュアル(AF OFF)モードにおいて、図16(b)に示すように、被写体の画像G1をLCD部140に表示させるとともに、焦点合わせの基準位置を示すマークM1と、焦点合わせの支援アイコンI1とを表示させる。マークM1は、例えば、丸印に十字(又は、丸印に“+”(プラス))のマークである。なお、図16(b)に示す例では、画像G1は、基準位置に焦点が合っていない状態の画像である。また、支援アイコンI1は、焦点を合わせるために側面センサー部130をスワイプする方向を示す方向表示部分と、焦点があった場合に点灯する合焦表示部分とを有している。
図16(c)に示すように、側面センサー部130がスワイプされると、主制御部101は、主制御部101は、スワイプされた方向と距離に応じて、カメラ部160のレンズを駆動して、レンズと撮像素子との間の距離(焦点距離)を変更する。なお、画像G2は、基準位置に焦点が合った状態の画像であり、主制御部101は、焦点が合った場合に、支援アイコンI1の中心部分である合焦表示部分を点灯させる。
この場合も、主制御部101は、上述の基本動作として説明したスクロール処理と同様に、左側に設置された側面センサー部130にかかる圧力値(指圧)Pに応じてレンズの移動量(駆動量)を変化させる。
また、焦点が合った後に一定時間(例えば、1秒)経過してから、図16(d)に示すように、ユーザが指を側面センサー部130から離すと、主制御部101は、シャッターをおろし、カメラ部160に対して、画像を撮像させる。
次に、図17及び図18を参照して、本実施形態におけるマニュアル焦点合わせの手順について説明する。
図17は、本実施形態におけるマニュアル焦点合わせの手順を示すフローチャートである。
ステップS501において、ユーザがカメラアプリを起動する操作をおこなうと、主制御部101は、カメラアプリを起動する。
ステップS502において、ユーザが合焦モードをマニュアル(AF OFF)モードに指定すると、主制御部101は、合焦モードをマニュアル(AF OFF)モードにする。
ステップS503において、主制御部101は、焦点合わせの基準位置を示すマークM1と、焦点合わせの支援アイコンI1とを表示させる。
ステップS504において、ユーザが側面センサー部130にタッチすると、側面センサー制御部103は、側面センサー部130にタッチされたことを検出する。
ステップS505において、側面センサー制御部103は、DOWNイベント情報を主制御部101に通知する。なお、このDOWNイベント情報には、タッチされた位置を表す座標(X,Y)が含まれる。
ステップS506において、主制御部101は、ユーザが触れている側面センサー部130をチェックする。主制御部101は、側面センサー部130のチェックの結果、下辺の側面センサー部130(例えば、右上側面センサー部130a、右中側面センサー部130b、右下側面センサー部130c)である場合に、何もせずに(イベント情報を無視して)処理をステップS504に戻す。また、主制御部101は、上辺の側面センサー部130(例えば、左上側面センサー部130d、左中側面センサー部130e、左下側面センサー部130f)である場合に、処理をステップS507に進める。
ステップS507において、主制御部101は、DOWNイベント情報の数(側面センサー部130にタッチされた数)による分岐処理を実行する。主制御部101は、DOWNイベント情報が1つである場合に、処理をステップS510に進める。
また、主制御部101は、DOWNイベント情報が2つ以上である場合に、一旦、側面センサー部130から指を離すように促す警告(ワーニング)をLCD部140に表示させ(ステップS508)、ユーザに指を離すように促す(ステップS509)。
ステップS510において、主制御部101は、スワイプして焦点を調整する処理を実行する。なお、スワイプして焦点を調整する処理の詳細については後述する。
ステップS511において、側面センサー制御部103は、UPイベント情報を主制御部101に通知する。
ステップS512において、主制御部101は、焦点が合ってから一定時間(例えば、m秒)以上経過していたか否かを判定する。主制御部101は、焦点が合ってから一定時間(例えば、m秒)以上経過していた場合(ステップS512:YES)に、シャッターをおろし(ステップS513)、本処理を終了する。
また、主制御部101は、焦点が合ってから一定時間(例えば、m秒)以上経過していない場合(ステップS512:NO)に、処理をステップS504に戻す。
図18は、本実施形態によるスワイプして焦点を調整する処理の手順を示すフローチャートである。本図に示す処理は、図17のステップS510に示す処理である。
ステップS601において、側面センサー制御部103から主制御部101へMOVEイベントを通知する。すなわち、側面センサー部130がスワイプされると、側面センサー制御部103は、MOVEイベント情報を主制御部101に通知する。なお、このMOVEイベント情報には、タッチされている座標(X’,Y’)と、圧力値Pとが含まれる。
ステップS602からステップS606において、主制御部101は、スワイプ距離Dを算出するスワイプ距離算出処理を実行する。スワイプ距離算出処理は、上述したステップS202からステップS206に示すスワイプ距離算出処理と同様であので、説明は省略する。
ステップS607において、主制御部101は、ステップS603又はステップS606に続いて、レンズ駆動するための判定値Dp=Dp+Dを算出する。ここで、判定値Dpは、スワイプ距離の累積値であり、その初期値は「0」である。
ステップS608において、主制御部101は、判定値Dpの絶対値が所定のレンズ駆動閾値を超えたか否かを判定する。主制御部101は、判定値Dpの絶対値が所定のレンズ駆動閾値を超えた場合(ステップS608:YES)に、処理をステップS609に進める。また、主制御部101は、判定値Dpの絶対値が所定のレンズ駆動閾値を超えていない場合(ステップS608:NO)に、処理をステップS611に進める。
ステップS609において、主制御部101は、レンズを移動させる。このとき、主制御部101は、判定値Dpが正の値である場合は焦点距離を長くする方向にレンズを移動させ、判定値Dpが負の値である場合は焦点距離を短くする方向にレンズを移動させる。なお、ここでの焦点距離は、レンズと撮像素子との間の距離である。主制御部101は、レンズ駆動後に判定値Dpを初期値に戻す。
ステップS610において、主制御部101は、焦点が合ったか否かを判定する。主制御部101は、焦点が合った場合(ステップS610:YES)に、焦点合わせ処理を終了する(図17のステップS511に戻す)。また、主制御部101は、焦点が合っていない場合(ステップS610:NO)に、処理をステップS611に進める。
ステップS611において、ユーザがタッチした指を動かすと、側面センサー制御部103は、イベント情報を主制御部101に通知する。
ステップS612において、主制御部101は、通知されたイベント情報がMOVEイベント情報であるかUPイベント情報であるかを判定する。主制御部101は、通知されたイベント情報がMOVEイベント情報である場合、処理をステップS602に戻す。一方、主制御部101は、通知されたイベント情報がUPイベント情報である場合、焦点合わせ処理をキャンセルし、処理を図17のステップS504に戻す。
以上説明したように、本実施形態における電子装置10は、被写体を撮像するカメラ部160を備えている。また、所定の操作に対応する処理には、カメラ部160が撮像する際に、レンズを駆動して焦点を調整する焦点調整処理(例えば、マニュアル焦点合わせ処理)が含まれる。そして、CPU110は、焦点調整処理におけるレンズの駆動量(例えば、レンズの移動量)を、操作の変化量として、指示体から加えられる圧力の大きさに応じて変更する。
これにより、本実施形態における電子装置10は、カメラ部160により撮像する際に、焦点調整の操作をする場合において、側面センサー部130に加えられる圧力を大きくして素早く大まかに焦点を合わせることが可能であり、また、圧力を小さくして精密な焦点合わせを行うことが可能になる。そのため、本実施形態における電子装置10は、第1及び第2の実施形態と同様に、操作をする際に、ユーザの利便性を向上させることができる。
また、電子装置10は、側面センサー部130により撮像の操作できるため、タッチパネル部120を利用した場合などのように、撮像のための表示画面を指で塞いでしまうことがない。
なお、上述した実施形態における電子装置10の一部、例えば、CPU110をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、電子装置10に内蔵されたコンピュータシステムであって、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
また、上述した機能の一部又は全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現してもよい。上述した各機能は個別にプロセッサ化してもよいし、一部、又は全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、又は汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
以上、図面を参照してこの発明の一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。例えば、上述した実施形態では、スマートフォン等の端末装置としたが、これに限らず、タブレット端末、デジタルカメラ等でもよい。また、上述した実施形態では、各操作の変化量を変更するための調整値αを算出するための関数を全てF(x)としたが、これに限らずそれぞれ異なる関数を用いて算出してもよい。また、関数F(x)=xとする例を説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、関数F(x)=x(xの2乗)などであってもよい。
なお、上述した実施形態は、次の態様でも実施することができる。
(1)自装置の側面に接触された指示体の接触位置と前記指示体から加えられる圧力の大きさとを検出する複数の側面センサー部130と、前記側面センサー部130が検出した前記指示体の前記接触位置と前記指示体から加えられる圧力の大きさとに基づいて、前記自装置を操作する所定の操作に対応する処理を実行するCPU110と、前記所定の操作に対応する処理に応じた画像を表示するLCD部140とを備え、CPU110は、前記所定の操作に対応する処理による前記操作の変化量であって、前記接触位置の移動距離に対する前記操作の変化量を、前記指示体から加えられる圧力の大きさに応じて変更する電子装置10。
(2)(1)の電子装置10であって、CPU110は、前記指示体から加えられる圧力の大きさが予め定められた第1の閾値未満である場合に、前記操作の変化量を、予め定められた値に変更し、前記指示体から加えられる圧力の大きさが前記第1の閾値以上である場合に、前記操作の変化量を、前記指示体から加えられる圧力の大きさに応じて変更する。
(3)(1)又は(2)の電子装置10であって、CPU110は、前記指示体から加えられる圧力の大きさが予め定められた第2の閾値を超えた場合に、前記指示体から加えられる圧力の大きさを前記第2の閾値として、前記操作の変化量を変更する。
(4)(1)〜(3)のいずれかの電子装置10であって、前記所定の操作に対応する処理には、LCD部140が表示する前記画像の選択範囲を選択する選択処理、又は選択位置を移動させる移動処理が含まれ、CPU110は、前記選択処理、又は前記移動処理による操作の変化量を、前記指示体から加えられる圧力の大きさに応じて変更する。
(5)(1)〜(4)のいずれかの電子装置10であって、被写体を撮像するカメラ部160を備え、前記所定の操作に対応する処理には、カメラ部160が撮像する際に、レンズを駆動して焦点を調整する焦点調整処理が含まれ、CPU110は、前記焦点調整処理におけるレンズの駆動量を、前記操作の変化量として、前記指示体から加えられる圧力の大きさに応じて変更する。
(6)自装置の側面に接触された指示体の接触位置と前記指示体から加えられる圧力の大きさとを検出する複数の側面センサー部130と、画像を表示するLCD部140とを備える電子装置10の処理方法であって、電子装置10が、前記検出部が検出した前記指示体の前記接触位置と前記指示体から加えられる圧力の大きさとに基づいて、前記自装置を操作する所定の操作に対応する処理を実行する制御ステップと、電子装置10が、前記所定の操作に対応する処理に応じた画像をLCD部140に表示する表示ステップとを含み、前記制御ステップにおいて、前記所定の操作に対応する処理による操作の変化量であって、前記接触位置の移動距離に対する操作の変化量を、前記指示体から加えられる圧力の大きさに応じて変更する処理方法。
10…電子装置 110…CPU 120…タッチパネル部 130…側面センサー部 140…LCD部 150…通信部 160…カメラ部 170…マイク部 180…スピーカー部 190…記憶部

Claims (5)

  1. 自装置の側面に接触された指示体の接触位置と前記指示体から加えられる圧力の大きさとを検出する複数の検出部と、
    前記検出部が検出した前記指示体の前記接触位置と前記指示体から加えられる圧力の大きさとに基づいて、前記自装置を操作する所定の操作に対応する処理を実行する制御部と、
    前記所定の操作に対応する処理に応じた画像を表示する表示部と
    を備え、
    前記制御部は、
    前記所定の操作に対応する処理による操作の変化量であって、前記接触位置の移動距離に対する操作の変化量を、前記指示体から加えられる圧力の大きさに応じて変更する
    ことを特徴とする電子装置。
  2. 前記制御部は、
    前記指示体から加えられる圧力の大きさが予め定められた第2の閾値を超えた場合に、前記指示体から加えられる圧力の大きさを前記第2の閾値として、前記操作の変化量を変更する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
  3. 前記所定の操作に対応する処理には、前記表示部が表示する前記画像の選択範囲を選択する選択処理、又は選択位置を移動させる移動処理が含まれ、
    前記制御部は、
    前記選択処理、又は前記移動処理による操作の変化量を、前記指示体から加えられる圧力の大きさに応じて変更する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電子装置。
  4. 被写体を撮像する撮像部を備え、
    前記所定の操作に対応する処理には、前記撮像部が撮像する際に、レンズを駆動して焦点を調整する焦点調整処理が含まれ、
    前記制御部は、
    前記焦点調整処理におけるレンズの駆動量を、前記操作の変化量として、前記指示体から加えられる圧力の大きさに応じて変更する
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電子装置。
  5. 自装置の側面に接触された指示体の接触位置と前記指示体から加えられる圧力の大きさとを検出する複数の検出部と、画像を表示する表示部とを備える電子装置の処理方法であって、
    前記電子装置が、前記検出部が検出した前記指示体の前記接触位置と前記指示体から加えられる圧力の大きさとに基づいて、前記自装置を操作する所定の操作に対応する処理を実行する制御ステップと、
    前記電子装置が、前記所定の操作に対応する処理に応じた画像を前記表示部に表示する表示ステップと
    を含み、
    前記制御ステップにおいて、前記所定の操作に対応する処理による操作の変化量であって、前記接触位置の移動距離に対する操作の変化量を、前記指示体から加えられる圧力の大きさに応じて変更する
    ことを特徴とする処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018106480A (ja) * 2016-12-27 2018-07-05 キヤノン株式会社 電子機器、その制御方法およびプログラム

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