JP2015122172A - 送電線 - Google Patents

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宏一 米澤
Koichi Yonezawa
宏一 米澤
靖典 小林
Yasunori Kobayashi
靖典 小林
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Abstract

【課題】抵抗を維持した状態で軽量化して弛度を小さくするとともに、曲げ剛性を向上させた送電線を提供する。
【解決手段】カーボンコンポジットを含むカーボン線、およびカーボン線と撚り合わせられ鉄およびニッケルを含む内部金属線を有する中心部と、中心部を覆うように撚り合わせられアルミニウムを含む外部金属線を有する外部撚線層と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、送電線に関する。
架空送電線に用いられる送電線としては、鋼芯アルミニウム撚線(ACSR:Aluminum Conductor Steel Reinforced)が知られている。一般に、ACSRなどの送電線では、電流を増加させたとき、ジュール熱による送電線の温度の上昇にともなって、送電線が熱膨張することによって送電線の弛度が大きくなる。
そこで、近年では、既設の送電線路の容量を増大させるため、電流が増加し温度が高くなった際の弛度の増加を抑制した、いわゆる低弛度増容量電線を、ACSRと置き換えることが行われている。低弛度増容量電線としては、日本では、インバーのみからなる中心部(鋼芯)を用いたインバー線、高強度鋼線を用いたギャップ電線、プレストレッチ電線が知られており、海外では、カーボンファイバーを樹脂で固めたカーボンコンポジットのみからなる中心部(カーボンコンポジットコア)を用いた送電線が実用化されている。
なかでも、カーボンコンポジットコアの比重は、インバーや高強度鋼線などの金属鋼芯の比重と比較して大幅に小さいことにより、カーボンコンポジットコアを用いた送電線は、重量をACSRよりも軽くすることができ、またはACSRと同等の重量でアルミニウムからなる外部撚線層の断面積を増やすことにより低抵抗化することができる利点を有する(例えば、特許文献1および2等)。
特開平4−308610号公報 特開平4−87212号公報 CTC GLOBAL, Engineering Transmission Lines with High Capacity Low Sag ACCC Conductors (CTC GLOBAL)
しかしながら、カーボンコンポジットコアを用いた送電線の曲げ剛性は、通常のACSRの曲げ剛性に比較して小さく、且つカーボンコンポジットコアは軸方向の圧縮力に弱い性質を有する。このため、送電線の布設の際に発生した曲げ応力により、カーボンコンポジットコアが損傷する可能性がある。
本発明の目的は、抵抗を維持した状態で軽量化して弛度を小さくするとともに、曲げ剛性を向上させた送電線を提供することである。
本発明の第1の態様によれば、
カーボンコンポジットを含むカーボン線、および前記カーボン線と撚り合わせられ鉄およびニッケルを含む内部金属線を有する中心部と、
前記中心部を覆うように撚り合わせられアルミニウムを含む外部金属線を有する外部撚線層と、
を有する
送電線が提供される。
本発明の第2の態様によれば、
前記内部金属線は、
鉄およびニッケルを含む芯部と、
前記芯部の外周に設けられアルミニウムを含む被覆部と、
を有する
第1の態様に記載の送電線が提供される。
本発明の第3の態様によれば、
前記中心部は、
中心に設けられる第1の前記カーボン線と、
前記第1のカーボン線の外周を覆うように設けられ、前記内部金属線と撚り合わせられる第2の前記カーボン線と、
を有し、
前記内部金属線は、前記第2のカーボン線と同じ数だけ設けられ、
前記第2のカーボン線および前記内部金属線は、前記中心部の周方向に沿って交互に配置される
第1または第2の態様に記載の送電線が提供される。
本発明の第4の態様によれば、
前記内部金属線の断面は、前記中心部の中心側から外周に向けて拡張される
第1〜第3の態様のいずれかに記載の送電線が提供される。
本発明の第5の態様によれば、
前記内部金属線の外周面は、前記中心部の中心を中心軸とする円柱の側面に相当する曲面を形成する
第1〜第4の態様のいずれかに記載の送電線が提供される。
本発明の第6の態様によれば、
前記外部金属線の断面は、前記中心部の中心側から外周に向けて拡張される
第1〜第5の態様のいずれかに記載の送電線が提供される。
本発明の第7の態様によれば、
前記外部金属線は、前記中心部の周方向の両側で径方向に沿って設けられる側面を有し、
前記外部金属線は、周方向に並んで複数設けられ、
前記複数の外部金属線は、互いにそれぞれの前記側面で接する
第6の態様に記載の送電線が提供される。
本発明の第8の態様によれば、
少なくとも1層の前記外部撚線層の内周面は、前記中心部の中心を中心軸とする円柱の側面に相当する曲面を形成する
第1〜第7の態様のいずれかに記載の送電線が提供される。
本発明の第9の態様によれば、
前記外部金属線は、IEC62004に規定されるアルミニウム合金からなる
第1〜第8の態様のいずれかに記載の送電線が提供される。
本発明によれば、抵抗を維持した状態で軽量化して弛度を小さくするとともに、曲げ剛性を向上させた送電線が提供される。
本発明の第1実施形態に係る送電線の軸方向と直交する断面図である。 本発明の第2実施形態に係る送電線の軸方向と直交する断面図である。 本発明の第3実施形態に係る送電線の軸方向と直交する断面図である。 本発明の第4実施形態に係る送電線の軸方向と直交する断面図である。 実施例および比較例に係る送電線の温度に対する弛度を示す図である。
<本発明の第1実施形態>
(1)送電線の構造
本発明の第1実施形態に係る送電線について、図1を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る送電線10の軸方向と直交する断面図である。
本実施形態に係る送電線10は、架空電線として用いられ、いわゆる低弛度増容量電線であり、例えば、中心部100と、中心部100の周囲に設けられる外部撚線層300と、を有する。以下、詳細を説明する。
(中心部)
図1に示されているように、送電線10の中心には、中心部100が設けられる。中心部100は、カーボン線120と、カーボン線120と螺旋状に撚り合わせられる内部金属線200と、を有する。
カーボン線120は、カーボンコンポジットを含む。「カーボンコンポジット」とは、複数本集合させたカーボンファイバー(炭素繊維)を樹脂で固めることにより形成される。なお、カーボンコンポジットの線膨張係数は、ACSRに用いられるアルミニウム(Al)の線膨張係数(23×10−6/K)や、亜鉛メッキ鋼の線膨張係数(11.5×10−6/K)よりも低く、0.8×10−6/Kである。また、中心部100が比重の小さいカーボン線120を有することにより、送電線10が軽量化される。
内部金属線200は、カーボン線120と螺旋状に撚り合わせられることによって、中心部100全体としての曲げ剛性を高めるよう構成され、例えば、芯部220と、芯部220の外周に設けられる被覆部240と、を有する。
芯部220は、カーボン線120よりも曲げ剛性が高く、線膨張係数がカーボン線120の線膨張係数に近い材料により構成され、具体的には、鉄(Fe)およびニッケル(Ni)を含む。本実施形態では、芯部220は例えばインバー(組成比率Fe:Ni=63.5:36.5)からなる。なお、インバーの線膨張係数は、1.2×10−6/Kである。
ここで、カーボン線と撚り合わせられる内部金属線の芯部の材料として、ACSRの亜鉛メッキ鋼線を用いることが考えられる。しかしながら、その場合では、カーボン線および亜鉛メッキ鋼線の複合線膨張係数と、Alを含む外部撚線層の線膨張係数との差が大きいことにより、所定の弛度特性が得られない可能性がある。また、送電線の温度が高温となった際に、カーボン線と亜鉛メッキ鋼線との線膨張係数差によって、送電線の張力が不均一となり、送電線の引張り強度が大幅に低下する可能性がある。また、カーボン線と亜鉛メッキ鋼線との線膨張係数差によって、中心部の撚り線形状が崩れてしまう可能性がある。したがって、本実施形態では、内部金属線200の芯部220はインバーからなることが好ましい。
一方、被覆部240は、芯部220の外周を被覆することにより、芯部220と後述する外部撚線層300との接触によって異種金属間で電池が形成されることによって外部撚線層300が腐食することを抑制するよう構成され、具体的には、後述する外部金属線320と同じ材料からなり、例えばAlを含む。なお、本実施形態では、芯部220の断面は円形であり、被覆部240は芯部220の周囲に均一に被覆される。
なお、内部金属線200の芯部220および被覆部240のそれぞれの断面積は任意に変更することができるが、例えば芯部220の断面積は、被覆部240の断面積よりも大きい。内部金属線200の断面積を100%としたとき、芯部220の断面積比率は、例えば60%以上90%以下であり、好ましくは、75%である。
また、本実施形態では、中心部100は、例えば、送電線10の中心に設けられる第1のカーボン線140と、第1のカーボン線140の外周を覆うように設けられる第2のカーボン線160と、を有する。さらに、上記した内部金属線200は、第2のカーボン線160とともに第1のカーボン線140の外周を覆うように設けられ、第1のカーボン線140を中心として第2のカーボン線160と螺旋状に撚り合わせられる。
また、内部金属線200は、第2のカーボン線160と同じ数だけ設けられ、第2のカーボン線160および内部金属線200は、中心部100の周方向に沿って交互に配置される。ここでは、例えば、内部金属線200は第2のカーボン線160と同じく3本設けられる。これにより、送電線10の曲げ剛性は周方向に均一化される。
(外部撚線層)
送電線10は、中心部100の外周に接して設けられる外部撚線層300を有する。外部撚線層300は、中心部100を覆うように撚り合わされる外部金属線320を有する。外部金属線320は複数設けられ、中心部100の周方向に互いに接して配置される。なお、本実施形態では、全ての外部金属線320の断面は、例えば、円形である。
送電線10には、外部撚線層300は複数設けられ、例えば、送電線10は、中心部100の外周に接する第1の外部撚線層300aと、第1の外部撚線層300aの外側に設けられる第2の外部撚線層300bと、を有する。例えば、第1の外部撚線層300aには、10本の外部金属線320が撚り合わされ、第2の外部撚線層300bには、16本の外部金属線320が撚り合わされる。
外部金属線320は、耐熱性を有し、例えばIEC62004に規定されるアルミニウム合金からなる。このアルミニウム合金からなる金属線は、耐熱アルミニウム合金線(日本ではTAL、IEC62004ではAT1)や超耐熱アルミニウム合金線(日本ではZTAL、IEC62004ではAT3)などと呼ばれる。これにより、送電線10を高い温度範囲で使用することができ、送電線10の電流容量を大きくすることができる。
以上のように、低弛度増容量電線である送電線10が構成される。
送電線10の具体的な寸法としては、例えばカーボン線120の直径は2mm以上5mm以下であり、内部金属線200の直径もカーボン線120の直径と同等であり、中心部100の直径は6mm以上15mm以下である。内部金属線200の被覆部240の厚さは0.1mm以上1mm以下である。また、外部金属線320の直径は2mm以上6mm以下である。送電線10全体の直径は、14mm以上50mm以下である。
また、例えば、送電線10に適用される電圧は30kV以上1000kVであり、送電線10の許容電流は400A以上3000A以下である。
(2)送電線の製造方法
次に、本実施形態に係る送電線10の製造方法について説明する。
まず、カーボンコンポジットを含む所定本数のカーボン線120を形成する。次に、インバーを含む芯部220を形成し、例えばコンフォーム法(連続押出し法)によって芯部220の外周にアルミニウムを含む被覆部240を形成する。これにより、所定本数の内部金属線200を形成する。
次に、第1のカーボン線140を中心に配置し、第1のカーボン線140の外周を覆うように、第2のカーボン線160および内部金属線200を撚り合わせる。このとき、第2のカーボン線160および内部金属線200を、中心部100の周方向に沿って交互に配置する。以上により、第1のカーボン線140、第2のカーボン線160および内部金属線200を有する中心部100を形成する。
次に、中心部100を覆うように例えば上記したTALである外部金属線320を撚り合わせることにより、外部撚線層300を形成する。このとき、中心部100の外周に接するように第1の外部撚線層300aを形成し、第1の外部撚線層300aの外側に第2の外部撚線層300bを形成する。
以上により、本実施形態に係る送電線10が製造される。
(3)本実施形態に係る効果
本実施形態やその変形例によれば、以下に示す1つ又は複数の効果を奏する。
(a)本実施形態によれば、送電線10の中心部100は、カーボンコンポジットを含むカーボン線120と、カーボン線120と撚り合わせられFeおよびニッケルを含む内部金属線200と、を有する。これにより、送電線の抵抗を維持した状態で送電線を軽量化して送電線の弛度を小さくするとともに、送電線の曲げ剛性を向上させることができる。
ここで、中心部(鋼芯)と外部撚線層が互いに線膨張係数の異なる材料により形成される送電線では、中心部および外部撚線層の線膨張係数の差に起因して、温度に対する送電線の弛度の傾きが変化しうる。この変曲点の温度を「遷移点温度」と呼ぶ。遷移点温度よりも高い温度において、温度上昇に対する弛度増加の傾きは、送電線の張力を担う中心部の伸びに依存して減少する。また、遷移点温度は、外部撚線層に対する中心部の断面積比率に依存して変動し、外部撚線層に対する中心部の断面積比率が高い方が、遷移点温度は低くなる傾向がある。
近年では、既設の送電線路の容量を増大させるため、電流が増加し温度が高くなった際の弛度の増加を抑制した、いわゆる低弛度増容量電線を、ACSRと置き換えることが行われている。
低弛度増容量電線の一つとして知られるインバー線では、中心部に用いられるインバーの線膨張係数が亜鉛メッキ鋼の線膨張係数の1/3倍程度であることから、インバー線の弛度は、遷移点温度よりも高い温度において、ACSRの弛度よりも小さくなる。インバー線がACSRと置き換わるためには、さらに、インバー線の弛度がACSRの最高使用温度90℃のときの弛度よりも小さいことが望まれる。
なお、ACSRの最高使用温度とは、外部金属線としてのアルミニウムの軟化特性で定められる。ACSRは、布設の際に、破断荷重/最大想定張力で定義される安全率が2.5以上であることを満たすことが必要である。このため、アルミニウム線(外部金属線)の破断荷重の低下が初期値から10%以内であれば、ACSRとしての破断荷重が規格値以上となるとの考えに基づき、最高使用温度が90℃として定められている。したがって、この温度範囲で、インバー線の弛度がACSRの弛度よりも小さいことが望まれる。
これを実現するためには、インバー線の重量をACSRの重量同等以下とするとともに、外部撚線層に対する中心部の断面積比率を高くすることによって遷移点温度を低くすることが考えられる。具体的には、例えばアルミニウムからなる外部撚線層の断面積を小さくすることにより、ACSRと同等の重量を保持しながら相対的に中心部の断面積比率を増加させることが考えられる。しかしながら、この場合では、アルミニウムからなる外部撚線層の断面積が減少するため、送電線の抵抗が高くなる可能性がある。
一方、同じく低弛度増容量電線の一つとして知られるカーボンコンポジットコアを用いた送電線は、カーボンコンポジットコアを用いることによって、外部撚線層の断面積を小さくすることなく送電線の重量を軽量化し中心部の断面積比率を高くすることができる。これにより、送電線の弛度を小さくすることができる。しかしながら、カーボンコンポジットコアを用いた送電線の曲げ剛性は通常のACSRの曲げ剛性に比較して小さく、且つカーボンコンポジットコアは軸方向の圧縮力に弱い性質を有する。このため、送電線の布設の際に発生した曲げ応力により、中心部が損傷する可能性がある。
これに対して、本実施形態によれば、中心部100には、カーボンコンポジットを含むカーボン線120だけでなく、FeおよびNiを含む内部金属線200が介在する。これにより、中心部100にカーボン線120が用いられることによって、既存のASCRの外部撚線層と同じ構成を維持したまま送電線10を軽量化して送電線の弛度を小さくすることができる。また、中心部100内に内部金属線200が介在することによって曲げ剛性を向上させることができる。また、FeおよびNiを含む内部金属線200によって、軸方向の圧縮力がカーボン線120に印加されることを抑制することができる。このようにして、本実施形態によれば、送電線の抵抗を維持した状態で送電線を軽量化して送電線の弛度を小さくするとともに、送電線の曲げ剛性を向上させることができる。
(b)本実施形態によれば、中心部100内に内部金属線200が介在することによって、送電線10に軸方向に垂直な方向からの応力が加わったときにおける座屈までの許容変位量を大きくすることができる。
ここで、カーボンコンポジットコアを用いた送電線では、布設する際にドラムスタンドおよび延線車の間で張力の緩みが発生したとき、ドラム内で送電線の巻き状態に乱れが生じ、送電線が局所的に屈曲されうる。このため、カーボンコンポジットコアが損傷する可能性がある(非特許文献1参照)。
これに対して、本実施形態によれば、送電線10の曲げ剛性が高く、座屈までの許容変位量が大きい。これにより、上記のようにドラム内で送電線の巻き状態に乱れが生じた場合であっても、送電線10に座屈が生じることを抑制することができる。
(c)本実施形態によれば、内部金属線200は、FeおよびNiを含む芯部220と、芯部220の外周に設けられAlを含む被覆部240と、を有する。内部金属線の芯部と外部撚線層とが接触した状態で水が介在した場合、異種金属間で電池が形成されることによって外部撚線層が腐食する可能性がある。そこで、芯部220がアルミニウムを含む被覆部240で被覆されることにより、外部撚線層300の外部金属線320が腐食することが抑制される。
(d)本実施形態によれば、内部金属線200は、中心の第1のカーボン線120の周囲に設けられる第2のカーボン線140と同じ数だけ設けられる。また、第2のカーボン線140および内部金属線200は、中心部100の周方向に沿って交互に配置される。すなわち、内部金属線200は、送電線10の軸方向から見て、第1のカーボン線120を中心として均等に分布する。これにより、送電線10の曲げ剛性を周方向に均一化させることができる。言い換えれば、送電線10に対して外部から応力が印加された際に、送電線10において曲げ剛性の弱い特異点が生じることを抑制することができる。
<本発明の第2実施形態>
図2を用い、本発明の第2実施形態について説明する。図2は、本実施形態に係る送電線12の軸方向と直交する断面図である。
本実施形態は、内部金属線の構成が第1実施形態と異なる。以下、第1実施形態と異なる要素についてのみ説明し、第1実施形態で説明した要素と実質的に同一の要素には、同一の符号を付してその説明を省略する。
(1)送電線の構造
図2に示されているように、中心部102の内部金属線202の断面は、中心部102の中心側から外周側に向けて拡張される。言い換えれば、内部金属線202の断面は、扇方形状に成形されている。
具体的には、内部金属線202の芯部222の断面は円形である一方で、内部金属線202の被覆部242の断面が中心部102の中心側から外周側に向けて拡張されている。
また、内部金属線202は、中心部102の周方向の両側で、送電線10の径方向に沿って平坦な側面を有する。これにより、送電線10に対して外部から応力が加わった際に、内部金属線202は第2のカーボン線162に対して点ではなく面で接する。
また、内部金属線202の中心部102の中心側の内周面は、第1のカーボン線142の外周面に沿った曲面である。一方で、内部金属線202の外周面は、中心部102の中心を中心軸とする円柱の側面に相当する曲面を形成する。
なお、本実施形態では、内部金属線202の断面積を100%としたとき、被覆部242の断面積比率は、例えば30%以上70%以下であり、好ましくは、62%である。
(2)本実施形態に係る効果
本実施形態やその変形例によれば、以下に示す1つ又は複数の効果を奏する。
(a)本実施形態によれば、中心部102の内部金属線202の断面は、中心部102の中心側から外周側に向けて拡張される。これにより、送電線10に対して外部から応力が加わった際に、2本の第2のカーボン線162の間で内部金属線202が移動する(ずれる)ことが抑制される。また、送電線10に対して外部から応力が加わった際に、第2のカーボン線162および内部金属線202の接点が増えることによって、第2のカーボン線162に加わる応力を緩和することができる。
(b)本実施形態によれば、内部金属線202の外周面は、中心部102の中心を中心軸とする円柱の側面に相当する曲面を形成する。外部撚線層300は中心部102に対して滑らかに接する。これにより、送電線10に対して外部から応力が加わった際に中心部102に伝達する応力が均一化される。
<本発明の第3実施形態>
図3を用い、本発明の第3実施形態について説明する。図3は、本実施形態に係る送電線14の軸方向と直交する断面図である。
本実施形態は、外部金属線の構成が第1および第2実施形態と異なる。以下、第1および第2実施形態と異なる要素についてのみ説明し、第1および第2実施形態で説明した要素と実質的に同一の要素には、同一の符号を付してその説明を省略する。
(1)送電線の構造
図3に示されているように、外部撚線層304は複数設けられ、例えば、送電線10は、中心部102の外周に接する第1の外部撚線層304aと、第1の外部撚線層304aの外側に設けられる第2の外部撚線層304bと、を有する。第1の外部撚線層304aおよび第2の外部撚線層304bの少なくともいずれか一方の外部金属線324の断面は、中心部102の中心側から外周に向けて拡張される。本実施形態では、例えば第1の外部撚線層304aにおける外部金属線324aの断面が中心部102の中心側から外周に向けて拡張される。言い換えれば、外部金属線324aの断面は、扇方形状に成形されている。
第1の外部撚線層304aにおける外部金属線324aは、中心部102の周方向の両側で、径方向に沿って設けられる側面を有する。外部金属線324aは、周方向に並んで複数設けられ、複数の外部金属線324aは互いにそれぞれの側面で接する。
少なくとも1層の外部撚線層304、例えば第1の外部撚線層304aの内周面は、中心部102の中心を中心軸とする円柱の側面に相当する曲面を形成する。言い換えれば、第1の外部撚線層304aの内周面は、中心部102の外周面に沿った曲面である。
(2)本実施形態に係る効果
本実施形態やその変形例によれば、以下に示す1つ又は複数の効果を奏する。
(a)本実施形態によれば、外部金属線324の断面は、中心部102の中心側から外周に向けて拡張される。複数の外部金属線324は、互いにそれぞれの側面で接する。外部撚線層304の内側には、所定の直径を有した空間が形成され、送電線10に対して外部から応力が加わった際にもその空間が維持される。これにより、中心部102のカーボン線120に加わる応力を緩和することができる。
(b)本実施形態によれば、少なくとも1層の外部撚線層304、例えば第1の外部撚線層304aの内周面は、中心部102の中心を中心軸とする円柱の側面に相当する曲面を形成する。外部撚線層304は中心部102に対して滑らかに接する。これにより、送電線10に対して外部から応力が加わった際に中心部102に伝達する応力が均一化される。
<本発明の第4実施形態>
図4を用い、本発明の第4実施形態について説明する。図4は、本実施形態に係る送電線16の軸方向と直交する断面図である。
本実施形態は、送電線を構成する各線の本数が第2実施形態と異なる。以下、第1および第2実施形態と異なる要素についてのみ説明し、第1および第2実施形態で説明した要素と実質的に同一の要素には、同一の符号を付してその説明を省略する。
(1)送電線の構造
図4に示されているように、中心部106の第2のカーボン線166は、第1のカーボン線146の外周を覆うように4本設けられる。内部金属線202は第2のカーボン線166と同じく4本設けられる。なお、本実施形態では、第1のカーボン線146の直径は、第2のカーボン線166の直径および内部金属線202の直径よりも大きい。
また、外部撚線層306のうち、第1の外部撚線層306aには、12本の外部金属線326が撚り合わされ、第2の外部撚線層306bには、18本の外部金属線326が撚り合わされる。
(2)本実施形態に係る効果
本実施形態によれば、送電線16における各線の本数を調整することにより、外部撚線層306に対する中心部106の断面積比率、および中心部106内でのカーボン線120に対する内部金属線202の断面積比率を最適な比率に調整することができる。
<本発明の他の実施形態>
以上、本発明の実施形態について具体的に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
上述の実施形態では、内部金属線200の芯部220はインバーからなる場合について説明したが、芯部におけるFeおよびNiの組成比率を調整してもよい。また、芯部はFeおよびNi以外の元素を含んでいても良い。これにより、芯部の線膨張係数をインバーの線膨張係数よりもカーボン線の線膨張係数に近付けても良い。
また、上述の実施形態では、内部金属線200の被覆部240はAlを含む場合について説明したが、被覆部はアルミニウム合金からなっていてもよい。
また、上述の実施形態では、内部金属線202の芯部222の断面は円形である場合について説明したが、内部金属線の芯部の断面は扇方形であってもよい。
また、上述の第2実施形態では、内部金属線202の側面は平坦である場合について説明したが、内部金属線の側面は、第2のカーボン線の外周に沿った曲面であってもよい。
また、上述の第3実施形態では、第1の外部撚線層304aにおける外部金属線324aの断面が扇方形状に成形されている場合について説明したが、第2の外部撚線層の外部金属線の断面が扇方形状に成形されていてもよい。または、第1の外部撚線層および第2の外部撚線層の両方の外部金属線の断面が扇方形状に成形されていてもよい。
次に、本発明に係る実施例について比較例と共に説明する。
(送電線の製造)
本発明の実施例1に係る送電線として、上記の第1実施形態に係る送電線10に相当する送電線を製造した。具体的には、実施例1に係る送電線の中心部は、カーボンコンポジットからなり直径3.1mmである第1のカーボン線と、直径3.1mmである3本の第2のカーボン線と、第2のカーボン線と交互に撚り合わせられ直径3.1mmである3本の内部金属線と、を有する。内部金属線は、インバーからなる芯部と、アルミニウムからなる被覆部と、を有する。なお、被覆部の断面は円形である。また、実施例1に係る送電線は、中心部の周囲にTALからなる外部金属線を10本撚り合せた第1の外部撚線層と、第1の外部撚線層の外側にTALからなる外部金属線を16本撚り合せた第2の外部撚線層と、を有する。なお、外部金属線の直径は、4.0mmである。
一方、比較例1として、ACSRの送電線を製造した。具体的には、比較例1に係る送電線の中心部は、亜鉛メッキ鋼からなり直径3.1mmである7本の芯線を有する。また、比較例1に係る送電線は、中心部の周囲にTALからなり直径4.0mmである26本の外部金属線を有する。
また、比較例2および3として、2種類のインバー線を製造した。
比較例2に係るインバー線Aは、直径が比較例1のACSRの送電線の直径と等しくなるように構成されている。具体的には、比較例2に係るインバー線Aの中心部は、インバーからなり直径3.1mmである7本の芯線を有する。また、比較例2に係るインバー線Aは、中心部の周囲にTALからなり直径4.0mmである26本の外部金属線を有する。
比較例3に係るインバー線Bは、外部撚線層の断面積を比較例2のインバー線Aよりも小さくし、中心部の断面積を大きくすることにより、弛度が比較例1のACSRよりも小さくなるように構成されている。具体的には、比較例3に係るインバー線Bの中心部は、インバーからなり直径4.0mmである7本の芯線を有する。また、比較例2に係るインバー線Aは、中心部の周囲にTALからなり直径3.5mmである26本の外部金属線を有する。
以下の表1は、上記した実施例、比較例1〜3に係る送電線の断面積、電気抵抗、および重量を示す。
(送電線温度−弛度特性)
図5は、実施例および比較例に係る送電線温度に対する弛度を示す図である。なお、図5の計測において、径間長を350m、20℃での緊張張力を21.44kNとした。
図5に示されているように、比較例1のACSRでは、送電線の温度が90℃のときに、弛度が12m程度となる。
比較例2のインバー線Aでは、遷移点温度が120℃であり、そのときの弛度は、比較例1のACSRの送電線温度が90℃のときの弛度よりも大きい。このため、インバー線Aでは、比較例1のACSRの送電線温度が90℃のときの弛度よりも小さい温度範囲が狭く、中心部にインバーを用いたことによる低弛度化効果が十分に得られていない。
比較例3のインバー線Bでは、遷移点温度が約90℃であり、そのときの弛度は、比較例1のACSRの送電線温度が90℃のときの弛度よりも小さい。比較例3のインバー線Bでは、送電線温度が約90℃よりも高い範囲で、送電線温度に対する弛度の傾きが小さくなる。これにより、比較例3のインバー線Bでは、送電線温度が約200℃までの弛度が、比較例1のACSRの送電線温度が90℃のときの弛度よりも小さい。すなわち、比較例3のインバー線Bを高温の範囲で使用することが可能である。
しかしながら、表1に示されているように、比較例3のインバー線Bでは、TALからなる外部撚線層の断面積を比較例2のインバー線Aの外部撚線層の断面積よりも減らしたため、比較例3のインバー線Bの電気抵抗は、比較例1のACSRの電気抵抗の約1.2倍となっている。したがって、比較例3のインバー線Bを用いた場合では、抵抗上昇による送電ロスが増加してしまう。
一方、図5に示されているように、本発明の実施例1の送電線の弛度は、低い温度領域から、比較例1〜3の送電線の弛度よりも小さい。表1に示されているように、実施例1の送電線の断面積が比較例1のACSRの送電線の断面積と同じであるが、実施例1の送電線の重量は、比較例1のACSRの送電線の重量よりも小さいからである。また、実施例1の送電線では、遷移点温度が比較例2のインバー線Aの遷移温度と等しく、120℃であるが、実施例の送電線では、送電線温度が210℃までの弛度が、比較例1のACSRの送電線温度が90℃のときの弛度よりも小さくなっている。
このように、本発明によれば、送電線を軽量化させ、広い温度範囲に亘って送電線の弛度を小さくすることができる。
(3点曲げ試験)
次に、送電線の中心部のみからなる撚り線に対して3点曲げ試験を行った。
実施例2に係る中心部は、上記した実施例1と同様の構成を有し、カーボン線および内部金属線の直径が3.5mmである点が実施例1と異なる。
比較例4に係る中心部は、カーボンコンポジットからなり直径3.5mmである7本のカーボン線を有する。
以下の表2は、比較例4および実施例2に対して3点曲げ試験を行った結果を示す。表2における「直径」とは、中心部の最も外側の部分における直径のことを意味する。
表2に示されているように、比較例4の中心部では、変位量4.0mmのときに座屈(折損)が生じ、そのときの曲げ応力は200MPaであった。
一方、実施例2の中心部では、変位量8.5mmのときに座屈が生じ、そのときの曲げ応力は288MPaであった。このように、実施例2では、比較例4に比べて、座屈発生時の変位量が約2倍以上となり、曲げ耐性が1.4倍に向上することが分かる。
以上のように、本発明によれば、ACSRよりも低弛度、軽量、高強度を実現するとともに、曲げ剛性を向上させることができる送電線を提供することができる。
10 送電線
100 中心部
120 カーボン線
140 第1のカーボン線
160 第2のカーボン線
200 内部金属線
220 芯部
240 被覆部
300 外部撚線層
300a 第1の外部撚線層
300b 第2の外部撚線層
320 外部金属線

Claims (9)

  1. カーボンコンポジットを含むカーボン線、および前記カーボン線と撚り合わせられ鉄およびニッケルを含む内部金属線を有する中心部と、
    前記中心部を覆うように撚り合わせられアルミニウムを含む外部金属線を有する外部撚線層と、
    を有する
    ことを特徴とする送電線。
  2. 前記内部金属線は、
    鉄およびニッケルを含む芯部と、
    前記芯部の外周に設けられアルミニウムを含む被覆部と、
    を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の送電線。
  3. 前記中心部は、
    中心に設けられる第1の前記カーボン線と、
    前記第1のカーボン線の外周を覆うように設けられ、前記内部金属線と撚り合わせられる第2の前記カーボン線と、
    を有し、
    前記内部金属線は、前記第2のカーボン線と同じ数だけ設けられ、
    前記第2のカーボン線および前記内部金属線は、前記中心部の周方向に沿って交互に配置される
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の送電線。
  4. 前記内部金属線の断面は、前記中心部の中心側から外周に向けて拡張される
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の送電線。
  5. 前記内部金属線の外周面は、前記中心部の中心を中心軸とする円柱の側面に相当する曲面を形成する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の送電線。
  6. 前記外部金属線の断面は、前記中心部の中心側から外周に向けて拡張される
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の送電線。
  7. 前記外部金属線は、前記中心部の周方向の両側で径方向に沿って設けられる側面を有し、
    前記外部金属線は、周方向に並んで複数設けられ、
    前記複数の外部金属線は、互いにそれぞれの前記側面で接する
    ことを特徴とする請求項6に記載の送電線。
  8. 少なくとも1層の前記外部撚線層の内周面は、前記中心部の中心を中心軸とする円柱の側面に相当する曲面を形成する
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の送電線。
  9. 前記外部金属線は、IEC62004に規定されるアルミニウム合金からなる
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の送電線。
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