JP2015119392A - 無線通信システム及び基地局制御局並びに基地局 - Google Patents

無線通信システム及び基地局制御局並びに基地局 Download PDF

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Abstract

【課題】ヌル対象端末を適切に選択し、無線通信システムのスループットを向上させる。
【解決手段】第1の端末に対しビーム送信を行う第1の基地局と、複数の第2の端末に対し無線送信を行う第2の基地局と、第1及び第2の基地局に通信接続された基地局制御局とを備えた無線通信システムにおいて、第1の基地局は、ビーム送信の際にビーム以外の方向にヌルを向けるものであり、基地局制御局は、複数の第2の端末に関するモビリティ又はTraffic/周波数利用効率比又は干渉電力値に基づき、ヌル対象端末として複数の第2の端末のうちの少なくとも1つを選択し、第1の基地局は、第1の端末に対しビーム送信を行うとともにヌル対象端末に対しヌルを向け、第2の基地局は、第1の基地局がヌル対象端末にヌルを向けるタイミングで、ヌル対象端末に対し無線送信を行う。
【選択図】 図10

Description

本発明は、無線通信技術に係り、特に複数の基地局間の境界エリアにおいて、複数の基地局が送信する信号の干渉を緩和する技術に関する。
(セルラ無線通信システム)
まず、背景技術のセルラ無線通信システムについて説明する。
セルラ無線通信システムでは、同じ無線周波数を複数のセルで共有するため、あるセルにおける通信が、他セルの通信に対して干渉として働く。例えば、あるセルにおける基地局から端末への下り回線の通信は、近傍のセルにおける下り回線の通信に対し干渉となるため、セル境界付近に位置する端末の受信信号品質が低下する。
図15は、背景技術におけるセルラ無線通信システムの構成を説明する図である。
セルラ無線通信システムには、複数の基地局120−1、120−2、…と、複数の端末110−1、110−2、…とが存在する。図15において、端末110−1、110−2、110−3、110−4は、基地局120−1と無線通信を行っている。基地局120−1、120−2は、ネットワーク装置130と接続することにより、有線ネットワークとの通信路が確保されている。図15では、端末110−1は、基地局120−1と最も距離が近く、基地局120−1から良好な信号を受信できるため、基地局120−1と通信している。
基地局120−1、120−2は、端末に基地局を認識させるための認識信号であるリファレンス信号(あるいはプリアンブル信号)をそれぞれ送信している。リファレンス信号は、基地局毎に送信する信号系列が異なり、送信する時間帯や通信を行う周波数、あるいはそれら信号系列と時間帯と周波数の組み合わせにおいて、ある地域においてユニークとなるように設計されている。
端末110−1、110−2、110−3、110−4は、基地局120−1、120−2が送信するユニークなリファレンス信号を受信し、それぞれのリファレンス信号の受信強度を測定して比較することで、現在接続している基地局および隣接する複数の基地局と当該端末間の無線状態を把握する。端末110−1、110−2、110−3、110−4は、リファレンス信号の受信強度が最も強い基地局を、最も距離が近い基地局であると判定する。端末が、最も受信強度の強い基地局が、現在接続している基地局から、隣接している基地局に変わったと判断したときには、より良好な受信状態が期待できる基地局に接続を切り替えるハンドオーバが実施される。
図15において、信号121は、基地局120−1の下り回線(基地局から端末への通信)の信号であり、信号122は、基地局120−1の上り回線(端末から基地局への通信)の信号である。信号123は、基地局120−2の下り回線の信号である。図15の例では、基地局120−1、120−2は、同じ周波数で同じ時間帯にデータ信号を送信しているため、下り信号121、123は、互いに干渉する可能性がある。セル境界に位置する端末110−1は、基地局120−1が送信した希望信号121を受信するが、同時に基地局120−2が送信した信号123を受信してしまうので、信号123は干渉波となる。端末110−1は、その干渉波の影響を受ける。
希望信号電力に対する干渉電力と雑音電力の比は、SINR(Signal to Interference and Noise Power Ratio)と呼ばれ、希望信号電力/(干渉電力+雑音電力)で計算される。セル境界では、接続している基地局以外の他セルからの干渉が強くなり、分母の干渉電力値が支配項となるため、SINRが劣化し、高いスループットでの情報伝達が困難となる。
(複数基地局間協調送信技術)
次に、背景技術の複数基地局間協調送信技術について説明する。
近年、第4世代移動体無線通信システム(IMT−Advanced)の技術開発が盛んである。IMT−Advancedの1つに、標準化団体3GPPで議論されているLTE−Advancedがある。LTE−Advancedは、複数基地局間協調送信技術(CoMP)を用いることにより、上述した、セルラ無線通信システムにおけるセル境界における通信品質の向上を図る技術である。
図16は、背景技術のCoMP技術の一つであるCoordinated Scheduling/Coordinated Beamforming(CS/CB)方式の例を説明する図である。CS/CB方式では、ある端末に対して、あるサブフレーム(周波数を時間帯で区切ったもの)に1つの基地局から送信が行われるときに、他基地局配下の端末に与える干渉を低減するよう、基地局間で協調したビームフォーミングとスケジューリング(送信時間帯の設定)が行われる。
ビームフォーミングとは、同じ位相で強めあい、逆の位相で打ち消しあう電波の性質を利用した技術である。ビームフォーミングでは、受信機のアンテナで電波を強めあうよう、送信機に搭載されている複数のアンテナから送信する電力と位相を自動制御する。その結果、受信側では、ビームフォーミングを用いない場合と比べ、通信品質の向上を図る事ができる。実際の無線通信環境では、様々な要因により、電波の反射、回折、散乱が生じるため、送信機から送信された信号が、受信機まで、どのような経路で伝搬するのかわからない。そのため、受信機側から、受信した信号の振幅や位相などの伝搬路に関する情報、すなわち伝搬路行列をフィードバックしてもらうことで、送信アンテナから送信される信号の電力や位相制御を行う事ができる。
このように、ビームフォーミングを使用することで、ある特定の方向に集中して電波を送ること(ビーム送信)ができるが、それと同時にある特定の方向に電波が飛ばないようビームパターンを形成することもできる。このように特定の方向に集中して強めあうよう送信される電波をビームという。また、特定の方向に電波が飛ばないようにすることを、ヌル(Null)を向けるという。ヌルを用いることで、セルラ無線通信システムにおいて、近接する位置に同一周波数で基地局を配置した場合でも、基地局間および端末基地局間でセル間干渉を抑圧することができる。
図16において、セル120A−1内の端末110−1は、基地局120−1と無線通信を行っており、セル120A−2内の端末110−2は、基地局120−2と無線通信を行っている。CS/CB方式を用いることで、基地局120−1が端末110−1にビームを送信すると同時に、基地局120−2配下の端末110−2にヌルを向けることで、セル間干渉を抑圧することができる。同様に、基地局120−2が端末110−2にビームを送信すると同時に、基地局120−1配下の端末110−1にヌルを向けることで、セル間干渉を抑圧することができる。
図17は、背景技術において、セル端に位置する端末に対してNullを向ける一例を説明する図である。図17において、端末110−1は、基地局120−1と無線通信を行っており、端末110−2と端末110−3は、基地局120−2と無線通信を行っている。端末110−2はセル120A−2の中心部にいるので、基地局210−1からの干渉が強くないが、端末110−3はセル120A−2の端に位置しているので、端末110−2と比べ、基地局120−1から強い干渉を受ける。これによりSINRが低下するため、スループットが低下することが問題となる。
(HetNet)
次に、背景技術におけるHetNetについて説明する。
HetNet(Heterogeneous Network)は、標準化団体3GPPで、現在議論されている技術であり、半径数キロメートル程度の広範囲のカバレッジエリアを有するマクロセル内に、半径数十メートル程度の局所的なカバレッジエリアを有するマイクロセル(例えば、ピコセル、フェムトセルなど)が形成される。スマートフォンの普及により、トラヒックの爆発的な増加が進む中、駅前などの高トラヒックエリアにマイクロ基地局を置き、マクロ基地局のトラフィックをオフロードすることで、ネットワークのキャパシティを強化することが期待されている。
しかしながら、マクロセルのカバレッジエリア内に、マイクロ基地局を配置した場合、マクロ基地局からの干渉により、マイクロ基地局配下における端末が強い干渉を受け、スループットが低下する問題がある。
図18は、背景技術のHetNet環境下において、マイクロ基地局配下の端末が、マクロセルから干渉を受ける一例を説明する図である。図18において、マクロセル120A−1を構成するマクロ基地局120−1は端末110−1と無線通信を行っており、マイクロセル120A−2を構成するマイクロ基地局120−2は端末10−2と無線通信を行っている。マクロ基地局120−1と端末110−1が通信すると、マイクロ基地局120−2と通信する端末110−2がマクロ基地局120−1から干渉を受け、スループットが低下してしまう。
マクロ基地局120−1とマイクロ基地局120−2の送信時間帯(サブフレーム)を互いに異なるように同期させ、マクロ基地局120−1が無線通信を停止している間に、マイクロ基地局120−2がマイクロ基地局120−1配下の端末と通信すれば、干渉を防ぐことができるが、マクロ基地局120−1のスループットが大幅に低下する問題がある。
下記の特許文献1では、マクロ基地局が、マイクロ基地局配下の端末への干渉電力が小さくなるビームパターンを用いて、ヌルをマイクロ基地局の端末に向けることで、マクロ基地局のスループットを低下させることなく、マイクロ基地局配下の端末のスループットも向上することができる技術が開示されている。特許文献1では、マクロ基地局120−1が、端末110−1と通信する際にビームフォーミングを実施し、マイクロ基地局120−2配下の端末110−2にヌルを向けるようにしている。これにより、マイクロ基地局120−2は、マクロ基地局120−1からの干渉を受けることなく、端末110−2と通信することができる。特許文献1の技術を用いることで、マクロ基地局120−1のスループットを低下させることなく、マクロ基地局120−1からマイクロ基地局120−2への干渉を抑圧できる。
特開2012−147125号公報
特許文献1では、マクロ基地局が、マイクロ基地局配下の端末への干渉電力が小さくなるビームパターンを用いて、ヌルをマイクロ基地局の端末に向けることで、マクロ基地局とマイクロ基地局間の干渉を抑制することができる。しかしながら、マイクロ基地局配下にいる端末が複数存在する場合、最も効果的な端末に対して、ヌルを向けることができるとは限らない。例えば、ヌルを向けた端末のモビリティ(移動速度)が大きい場合、端末がヌルを向けた場所と異なる場所に移動してしまうため、セル間干渉を抑圧できないケースも想定される。
HetNet環境に限らず、セルラ無線通信システムでも同様に、セル間干渉の影響を軽減するためにヌルを向けた場合、ヌルを向けられた端末のモビリティが大きい場合や、端末に対するトラフィックが小さく、かつ周波数利用効率が良い場合、ヌルを向けてもスループットを改善することを期待できない。
また、基地局に搭載されるアンテナ数には限りがあるため、ヌルを向けることのできる端末数には限りがある。例えば、基地局に搭載されるアンテナ数がN本の場合、最大(N−2)端末に対して、ヌルを向けることが知られているが、隣接セル配下に複数の端末が存在する場合、ヌルを向けるべき端末に対して、ヌルを向けることができるとは限らない。
本発明は、HetNet環境に限らず、無線通信システムにおいて、ヌルを向ける対象の端末を適切に選択し、これにより、無線通信システムのスループットを向上させることを目的とする。
上記課題を解決するための、本願発明の代表的な構成は、次のとおりである。すなわち、
第1の端末に対しビーム送信を行う第1の基地局と、複数の第2の端末に対し無線送信を行う第2の基地局と、前記第1の基地局及び前記第2の基地局に通信接続された基地局制御局とを備えた無線通信システムであって、
前記第1の基地局は、前記ビーム送信を行う際に、前記ビーム送信のビームの方向以外の方向にヌルを向けるものであり、
前記基地局制御局は、前記複数の第2の端末に関するモビリティ、又はTraffic/周波数利用効率比、又は干渉電力値に基づき、前記第1の基地局からヌルを向けるヌル対象端末として前記複数の第2の端末のうちの少なくとも1つを選択し、
前記第1の基地局は、前記第1の端末に対しビーム送信を行うとともに、前記ヌル対象端末に対しヌルを向け、
前記第2の基地局は、前記第1の基地局が前記ヌル対象端末に対しヌルを向けるタイミングで、前記ヌル対象端末に対し無線送信を行う無線通信システム。
また、本願発明の代表的な他の構成は、次のとおりである。すなわち、
第1の基地局及び第2の基地局と通信接続される基地局制御局であって、
前記第1の基地局は、前記第1の基地局と無線接続される第1の端末に対しビーム送信を行うとともに、前記ビーム送信のビームの方向以外の方向にヌルを向けるものであり、
前記第2の基地局は、前記第2の基地局と無線接続される複数の第2の端末に対し無線送信を行うものであり、
前記基地局制御局は、前記複数の第2の端末に関するモビリティ、又はTraffic/周波数利用効率比、又は干渉電力値に基づき、前記第1の基地局からヌルを向けるヌル対象端末として前記複数の第2の端末のうちの少なくとも1つを選択する基地局制御局。
また、本願発明の代表的な他の構成は、次のとおりである。すなわち、
第2の基地局と通信接続される第1の基地局であって、
前記第1の基地局は、前記第1の基地局と無線接続される第1の端末に対しビーム送信を行うとともに、前記ビーム送信のビームの方向以外の方向にヌルを向けるものであり、
前記第2の基地局は、前記第2の基地局と無線接続される複数の第2の端末に対し無線送信を行うものであり、
前記第1の基地局は、前記複数の第2の端末に関するモビリティ、又はTraffic/周波数利用効率比、又は干渉電力値に基づき、前記第1の基地局からヌルを向けるヌル対象端末として前記複数の第2の端末のうちの少なくとも1つを選択する基地局。
上記構成によれば、ヌルを向ける対象の端末を適切に選択することができるので、無線通信システムのスループットを向上させることができる。
本発明の第1実施形態における無線通信システムの構成を説明する図である。 第1実施形態における基地局のブロック図である。 第1実施形態における基地局制御局のブロック図である。 第1実施形態の基地局制御局において、ヌルを向けるべき端末を選択する処理フローチャートを説明する図である。 第1実施形態の基地局において、端末のモビリティを設定するための処理フロー図である。 第1実施形態の基地局制御局において、端末毎のTraffic/周波数利用効率比を判定するための処理フロー図である。 第1実施形態の端末において、隣接セルからの干渉電力を測定するための処理フロー図である。 第1実施形態の基地局から端末に、測定対象となる隣接基地局のリストを通知する例を説明する図である。 第1実施形態の端末が、隣接する基地局リストを受信し、隣接セルからの干渉電力を測定する処理シーケンス図である。 第1実施形態において、基地局制御局が、各基地局配下の端末から収集した端末情報に基づいて、ヌルを向ける端末を選択し、ヌルを向ける送信時間帯を、各基地局に対して通知するシーケンス図である。 本発明の第2実施形態における無線通信システムの構成を説明する図である。 第2実施形態における制御基地局装置のブロック図である。 第2実施形態における従属基地局装置のブロック図である。 第2実施形態において、制御基地局装置が、制御基地局装置と従属基地局装置配下の端末から収集した端末情報に基づいて、ヌルを向ける端末を選択し、ヌルを向ける送信時間帯を、従属基地局装置に対して通知するシーケンス図である。 背景技術におけるセルラ無線通信システムの構成を説明する図である。 背景技術のCoMPにおけるCS/CB方式を説明する図である。 背景技術において、セル端に位置する端末に対してヌルを向ける一例を説明する図である。 背景技術のHetNetにおける基地局間の干渉を説明する図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について、図面を参照しながら、詳細に説明する。なお、以下の説明において、実質同一部位には、同じ参照番号を振り、説明は繰り返さない。また、無線通信システムとして、セルラシステムであるLTE(Long Term Evolution)を例にして説明するが、本発明の無線通信システムは、LTEに限らない。
図1は、本発明の第1実施形態における無線通信システムの構成を説明する図である。
図1に示すように、この無線通信システムは、端末10−1と端末10−2、基地局20−1と基地局20−2、基地局制御局30を含むように構成されている。端末10−1と端末10−2は、それぞれ、基地局20−1の形成するセル20A−1と、基地局20−2の形成するセル20A−2内に位置している。そして、端末10−1は、基地局20−1と無線通信を行っており、端末10−2は、基地局20−2と無線通信を行っている。
なお、図1の例では、図を簡明にするために、基地局20−1配下の端末10−1と基地局20−2配下の端末10−2は、それぞれ1つしか記載されていないが、それぞれ複数存在してもよい。
基地局制御局30と基地局20−1との間、基地局制御局30と基地局20−2との間は、バックホールリンクを介して通信接続される。バックホールリンクは、基地局間および基地局―基地局制御局間を通信接続する伝送路である。本実施形態では、バックホールリンクの形態は限定されないものとする。
第1実施形態では、基地局制御局30が、基地局20−1配下の端末10−1の端末情報と、基地局20−2配下の端末10−2の端末情報とを収集し、これらの端末情報に基づきヌルを向ける端末を選択する。そして、基地局制御局30が、基地局20−1に対して、ヌルを向ける端末とタイミングを通知し、基地局20−2に対して、基地局20−1からヌルを向けられる端末とタイミングを通知する。
図2は、第1実施形態における基地局のブロック図である。
図2に示すように、基地局20は、NW(NetWork)インタフェース部21と、受信信号解析部22と、送信信号生成部23と、ビームパターン計算部24と、BB部(ベースバンド信号処理部)25と、RF(Radio Frequency)部26と、アンテナ26aとを含むように構成される。
NWインタフェース部21は、基地局制御局30との間の接続を行うためのインタフェースであり、モビリティやTrafficや周波数利用効率や干渉電力値やSRSやスケジューリング情報等を送受信するために用いられる。ここで、SRS(Sounding Reference Signal)とは、ヌルとビームを向けるために必要な参照信号である。SRS、干渉電力値、モビリティ、Traffic、周波数利用効率については、後述する。
受信信号解析部22は、端末10から、該端末10の伝送品質情報(例えばCQI)とSRSと干渉電力値等を受信し解析する。受信信号解析部22は、端末10の伝送品質情報に基づき、該端末10のモビリティを算出する。また、受信信号解析部22は、端末10のTrafficと周波数利用効率を算出する。ここで、CQIとは、Channel Quality Indicatorである。CQIについては、後述する。
送信信号生成部23は、基地局制御局30から通知されたスケジューリング情報に基づき、スケジューリング情報で指定されたタイミングで送信信号を生成し、該生成した送信信号をベースバンド信号処理部25へ出力する。例えば、送信信号生成部23は、ビームフォーミングを実行時には、ビームパターン計算部24の計算結果を参照し、スケジューリング情報で指定されたタイミングで、ある方向のビーム信号を生成するとともにヌルを向ける方向を決定する。ヌルを向ける方向は、ビーム信号を送信する際のビームの方向以外の方向である。
ベースバンド信号処理部25は、ベースバンド信号の信号処理を行なう。RF部26は、アナログ送受信信号とベースバンド信号間の周波数変換処理を施し、アンテナ26aを介して、端末10との間で無線送受信を行う。
図3は、第1実施形態における基地局制御局のブロック図である。
図3に示すように、基地局制御局30は、NWインタフェース部31と、端末選択部32と、スケジューリング部33とを含むように構成される。
NWインタフェース部31は、基地局20との間の接続を行うためのインタフェースであり、モビリティやTrafficや周波数利用効率や干渉電力値やヌルとビームを向けるために必要な参照信号やスケジューリング情報等を送受信するために用いられる。
端末選択部32は、基地局20から受信したヌルとビームを向けるために必要な参照信号に基づき、ヌルを向けるべき端末であるヌル対象端末の範囲を絞り込む。この参照信号は、端末10から受信したSRSに基づくもので、該端末10の位置情報を含む。例えば、端末選択部32は、端末10−1の近くに位置する端末10に、ヌル対象端末の範囲を絞り込む。そして、上記絞り込んだヌル対象端末の範囲内において、端末選択部32は、基地局20から受信したモビリティやTrafficや周波数利用効率や干渉電力値に基づき、ヌル対象端末を選択する。端末10の数が多いような場合は、ヌルを向けるべき端末であるヌル対象端末の範囲を絞り込むことが好ましい。
端末選択部32でヌル対象端末が選択された後、スケジューリング部33は、例えば、基地局20−1が端末10−2に対してヌルを向ける無線リソース(つまり送信時間帯、換言するとタイミング)と、基地局20−2が端末10−2にデータ送信する無線リソース(つまり送信時間帯、換言するとタイミング)とが一致するように協調スケジューリングを実施し、この協調スケジューリング実施結果であるスケジューリング情報を作成する。そして、スケジューリング部33は、スケジューリング情報を、NWインタフェース部31を介して、基地局制御局30配下の各基地局20に通知する。
図4は、第1実施形態の基地局制御局において、ヌルを向けるべきヌル対象端末を選択するフローチャートを説明する図である。
まず、基地局制御局30は、各基地局20配下の各端末10の端末情報を収集し、各端末10のモビリティが所定値以下であるか否かを判定する(図4のステップS41)。モビリティが所定値よりも大きい端末10は(S41でNo)、ヌルを向ける候補から外す、つまり、ヌルを向けない端末とする(S45)。モビリティが所定値以下の端末10は、ヌルを向ける候補とする(S41でYes)。
なお、ステップS41において、各基地局20から報告されたモビリティの大小を判定するようにしてもよい。各基地局20においてモビリティの値を設定する方法は後述する。
モビリティの大きい端末10にヌルを向けた場合、ヌルを向けた位置から、端末10が移動してしまうため、ヌルを向けても効果が小さい。モビリティが小さい端末に対して、ヌルを向けると、ヌルを向けた位置に端末がいるため、ヌルを向けることによる効果が期待できる。
次に、基地局制御局30は、端末10毎のTraffic/周波数利用効率比を判定する(S42)。Traffic/周波数利用効率比が所定値よりも小さい端末10は(S42でNo)、ヌルを向けない端末とする(S45)。Traffic/周波数利用効率比が所定値以上の端末10は、ヌルを向ける候補とする(S42でYes)。基地局制御局30においてTraffic/周波数利用効率比を判定する方法の詳細は後述する。
ある端末10のTraffic(トラヒック、つまりデータ伝送量)が大きいとは、その端末10に対して送信すべきデータが基地局20内に多数残っていることを意味し、ある端末10のTrafficが小さいとは、その端末10に対して送信すべきデータが基地局20内にあまり残っていないことを意味する。
また、ある端末10の周波数利用効率[bps/Hz]が高いとは、使用する無線リソース(周波数や送信時間)に見合うスループットが出ていることを意味し、ある端末10の周波数利用効率が低いとは、使用する無線リソースに見合わないスループットしか出ていないことを意味する。
以上から、Trafficが大きくかつ周波数利用効率が低い端末10、つまり、Trafficに対する周波数利用効率の比率であるTraffic/周波数利用効率比が大きい端末10が存在する場合、スループットが出ない端末がシステム内に長時間存在するため、システムスループットが低下する問題がある。そこで、Traffic/周波数利用効率比が大きい端末10に対してヌルを向けることで、SINRを改善し、システムスループットを改善する。
次に、基地局制御局30は、各端末10における隣接基地局20からの干渉電力値をチェックする(S43)。この干渉電力値が、所定の閾値以上の大きい値を示す基地局を、強い干渉を与えている基地局であると判定する。隣接基地局20からの干渉電力値が所定の閾値よりも小さい端末10は(S43でNo)、ヌルを向けない端末とする(S45)。隣接基地局20からの干渉電力値が所定の閾値以上の端末10は、ヌルを向ける候補とする(S43でYes)。干渉電力値の判定に使用する所定の閾値は、この無線通信システムのシステムパラメータで設定するものとする。各端末10が干渉電力を測定する方法は後述する。
背景技術で紹介したとおり、他セルから強い干渉を受ける端末は、SINRが劣化し、高スループットでの情報伝達が困難となる。そのため基地局から、強い干渉を与えている端末に対してヌルを向けることで、効果的にセル間干渉を抑制し、SINRを改善することができる。
こうして、基地局制御局30は、上述したS41〜S43における判定でYesであった場合、つまり、モビリティが所定値以下であり、Traffic/周波数利用効率比が所定値以上であり、隣接基地局からの干渉電力が所定値以上である端末10を、ヌルを向ける端末と判定し(S44)、自身のメモリに記憶しておく。
なお、図4の例では、モビリティ判定、Traffic/周波数利用効率比の判定、干渉電力判定の順で、ヌルを向けるべき端末10の絞り込み動作を実施しているが、この絞り込み動作を行う順番は、ヌルを向けるべき端末の選択結果に影響しないので、ヌルを向けるべき端末10の絞り込み動作の順番はこの限りではない。
ヌルを向けるべき端末10の絞り込みを行った結果、ヌルを向けるべき端末10の候補が複数残った場合は、基地局制御局30は、次の(数1)に示すように、モビリティ値、Traffic/周波数利用効率比、干渉電力値にそれぞれ重みづけを行って、ヌルを向けるべき端末を選択する優先度を決定する。重みづけを実施した結果、優先度が高いものから順に、ヌルを向けるべき端末として選択する。なお、(数1)で用いられるα1、α2、α3は、それぞれ、この無線通信システムのシステムパラメータで指定するものとする。
Figure 2015119392
こうして、基地局制御局30においてヌルを向けるべき端末10を決定した後、基地局制御局30が各基地局20に対し、例えば、基地局20−1が基地局20−2配下の端末10−2にヌルを向ける無線リソース(つまりタイミング)と、ヌルを向けられる端末10−2の属する基地局20−2が端末10−2にデータ送信する無線リソース(つまりタイミング)を通知する。
図1の例では、基地局20−1から端末10−1へ無線送信を行っており、基地局20−2から端末10−2へ無線送信を行っている。基地局制御局30は、基地局20−1と基地局20−2を制御している。
基地局制御局30は、ヌル対象端末として端末10−2を決定した後、基地局20−1が端末10−2に対してヌルを向ける無線リソース(つまりタイミング)と、基地局20−2が端末10−2にデータ送信する無線リソース(つまりタイミング)とが一致するように協調スケジューリングを実施する。そして、協調スケジューリングの結果であるスケジューリング情報を、基地局20−1と基地局20−2に通知する。このスケジューリング情報には、基地局20−1が端末10−2に対してヌルを向け、かつ、基地局20−2が端末10−2にデータ送信するタイミングが含まれる。
基地局20−1と基地局20−2は、通知された無線リソース(つまりタイミング)に従い、それぞれ、ヌルを向けるタイミングとデータ送信するタイミングを、自身の送信信号生成部23にスケジューリング(つまりタイミング設定)する。
本実施形態では、(数1)で得られた、ヌル対象端末を選択する優先度を参照し、優先度が高い端末に対して、無線リソース(つまり送信時間帯)の割り当て機会を増やすことにより、システムスループットの改善を図ることができる。
また、例えば図1の例で、ヌルを向けられた端末10−2が、ビームフォーミング対応端末でない場合(つまり、基地局20−2がビームフォーミング対応でない場合)は、基地局20−2が、基地局20−1配下の端末10−1に対してヌルを向けることが不可能であるため、基地局20−1が端末10−1へビーム送信する際の無線リソース(つまりタイミング)と、基地局20−2が端末10−2へデータ送信する際の無線リソース(つまりタイミング)とを異なるようにする。
図5は、第1実施形態の基地局において、端末のモビリティを設定するための処理フロー図である。図5を参照して、基地局20においてモビリティを設定する方法を説明する。第1実施形態では、モビリティを設定する手法として、基地局20と端末10との間の無線通信の伝送品質をあらわす指標であるCQIを用いるが、他の伝送品質をあらわす指標を用いることも可能である。
まず、各基地局20は、配下の全端末10から、定期的にCQIを受信し(S51)、各端末10におけるCQIの時間的な変動値、例えば単位時間当たりの変動値を算出する(S51)。そして、CQIの時間的な変動値に基づき(変動値に応じて)、端末10のモビリティの大小と値を設定し(S53)、該設定したモビリティの大小と値を基地局制御局30へ報告する(S54)。
S53において、CQI値の時間的変動が所定の閾値以上である場合は、その端末10のモビリティを大と設定し、CQI値の時間的変動が所定の閾値より小さい場合は、その端末10のモビリティを小と設定する。例えば、CQI値の変動値が2以上である場合はモビリティを大と設定し、変動値が2未満の場合はモビリティを小と設定する。この設定に使用する所定の閾値は、この無線通信システムのシステムパラメータで設定するものとする。
なお、図5の例では、基地局20においてモビリティの値を設定するようにしたが、基地局制御局30が、基地局20を介して端末10から定期的にCQIを収集し、該収集したCQIの時間的な変動値に基づき、端末10のモビリティの値を設定するように構成してもよい。
図6は、第1実施形態の基地局制御局において、端末毎のTraffic/周波数利用効率比を判定するための処理フロー図である。図6を参照して、基地局制御局30が、端末10毎のTraffic/周波数利用効率比を判定する方法を説明する。
まず、基地局制御局30は、配下の各基地局20から、各基地局20配下の全端末10毎のTrafficおよび周波数利用効率情報を受信する(図6のステップS61)。次に、基地局制御局30は、受信したTrafficおよび周波数利用効率情報に基づき、Traffic/周波数利用効率比を算出し、算出したTraffic/周波数利用効率比が所定の閾値以上であるか否かを判定する(S62)。
このとき、Traffic/周波数利用効率比が所定の閾値以上であるか否かは、(数2)に従って判定する。つまり、Traffic/周波数利用効率比が(数2)のThreshold以上であるか否かで判定する。Thresholdは、この無線通信システムのシステムパラメータで指定するものとする。
Figure 2015119392
なお、図6の例では、基地局制御局30が、Traffic/周波数利用効率比を算出し、算出したTraffic/周波数利用効率比が所定の閾値以上であるか否かを判定するようにしたが、各基地局20が、Traffic/周波数利用効率比を算出し、算出したTraffic/周波数利用効率比が所定の閾値以上であるか否かを判定し、該判定結果と算出したTraffic/周波数利用効率比とを、基地局制御局30へ通知するように構成してもよい。
図7は、第1実施形態の端末において、隣接セルからの干渉電力を測定するための処理フロー図である。図7を参照し、端末10が隣接セルからの干渉電力を求める方法を説明する。
まず、端末10は、当該端末10と通信接続している基地局20から、測定対象となる隣接基地局20のリストを含む情報を受信する(図7のステップS71)。測定対象となる隣接基地局20は、例えば、基地局20のID(識別子)など、基地局を識別するための基地局識別情報により識別される。
次に、端末10は、受信した測定対象基地局リストに基づき、測定対象となる隣接基地局20を認識し設定する(S72)。次に、端末10は、測定対象として設定された基地局20からの信号電力を測定し、測定した信号電力を干渉電力値とみなす(S73)。次に、端末10は、測定した干渉電力値を、自身の属する基地局20へ送信して報告し(S74)、基地局20は、端末10から受信した干渉電力値を、基地局制御局30へ送信して報告する。
図8は、第1実施形態の基地局から端末に、測定対象となる隣接基地局のリストを通知する例を説明する図である。
図8において、端末10−1は、基地局20−1と無線通信を行っており、端末10−2は、基地局20−2と無線通信を行っており、端末10−3は、基地局20−3と無線通信を行っており、端末10−4は、基地局20−4と無線通信を行っており、端末10−5は、基地局20−5と無線通信を行っており、端末10−6は、基地局20−6と無線通信を行っており、端末10−7は、基地局20−7と無線通信を行っている。
また、基地局制御局30(不図示)と各基地局20間は、バックホールリンク等の伝送路を介して接続されている。これにより、基地局20−1から、基地局20−1と無線通信を行っている端末10−1に、基地局20−1に隣接する基地局20のリストを通知することができる。このとき、基地局20−1は、前述したように、隣接する基地局20の基地局識別情報を用いて、基地局20のリストを通知する。
図8の例では、基地局20−1は、端末10−1に近いセルの基地局である、基地局20−2〜基地局20−4を、隣接基地局(Neighbor)として指定している。しかし、この例に限られるものではなく、基地局20−1が、基地局20−1〜基地局20−7を隣接基地局(Neighbor)として指定するように構成してもよい。
図9は、第1実施形態の端末が、隣接する基地局リストを受信し、隣接セルからの干渉電力を測定する処理シーケンス図である。
図9では、図8の例の端末10−1が、図8の例の基地局20−1から、測定対象となる隣接基地局(基地局20−2〜基地局20−4)のリストを受信し(図9のステップS91)、測定対象となる基地局を認識し設定する(S92)。基地局20−1は、端末10−1が現在通信している基地局である。
次に、端末10−1は、基地局20−1から受信した隣接基地局のリストに含まれるセルIDなどの情報に基づき、隣接基地局からの信号を識別可能となる。そして、基地局20からの下り信号(DL信号:ダウンリンク信号)を受信すると、測定対象となる隣接基地局(基地局20−2〜基地局20−4)からの下り信号(DL信号)であるか否かを識別し、測定対象となる隣接基地局からの下り信号である場合に、各下り信号S93〜S95の干渉電力を測定する(S96)。その後、端末10−1は、干渉電力の測定結果を、基地局20−1へ送信し報告する。
図10は、第1実施形態において、基地局制御局が、各基地局配下の端末から収集した端末情報に基づいて、ヌルを向ける端末を選択し、ヌルを向ける送信時間帯(つまりタイミング)を、各基地局に対して通知するシーケンス図である。
図10において、まず、端末10−1と端末10−2が基地局20−1と基地局20−2に、それぞれ、端末情報S101と端末情報S102を報告する。端末情報S101には、端末10−1の伝送品質情報とSRSと干渉電力値とが含まれる。端末情報S102には、端末10−2の伝送品質情報とSRSと干渉電力値とが含まれる。伝送品質情報は、例えばCQIである。SRSは、ビームとヌルを端末10に向けるために必要な情報であり、その端末10の位置情報等を含む。
基地局20−1は、受信した端末情報S101を用いて統計処理S103を行い、統計処理した結果S105を、基地局制御局30へ報告する。同様に、基地局20−2は、受信した端末情報S102を用いて統計処理S104を行い、統計処理した結果S106を、基地局制御局30へ報告する。S105の情報には、端末10−1の、モビリティとTrafficと周波数利用効率と干渉電力値とヌルを向けるための参照信号とが含まれる。ヌルを向けるための参照信号は、端末10−1から受信したSRSに基づく。同様に、S106の情報には、端末10−2の、モビリティとTrafficと周波数利用効率と干渉電力値とヌルを向けるための参照信号とが含まれる。ヌルを向けるための参照信号は、端末10−2から受信したSRSに基づく。
基地局制御局30は、基地局20−1と基地局20−2から報告された統計処理結果S105とS106に基づき、ヌルを向ける端末10を絞り込んだ上で、選択する処理を実施する(S107)。ヌルを向ける端末10の選択処理は、上述した図4のフローチャートに基づいて実施する。図10の例では、ヌルを向ける端末として端末10−2を選択している。
ヌルを向けるべき端末10を決めた後、基地局制御局30は、基地局20−1に対して、端末10−2にヌルを向けるための参照信号S108を送信する。参照信号S108を受信することにより、基地局20−1は、ヌルを向けるべき端末が端末10−2であることを認識する。
その後、基地局制御局30は、基地局20−1が端末10−2に対してヌルを向ける無線リソース(つまりタイミング)と、基地局20−2が端末10−2にデータ送信する無線リソース(つまりタイミング)とが一致するように協調スケジューリングを実施し(S109)、協調スケジューリングの結果であるスケジューリング情報S110とS111を、それぞれ、基地局20−1と基地局20−2に対して送信する。スケジューリング情報S110とS111は、基地局20−1からヌル対象端末にヌルを向けるタイミングと、基地局20−2からヌル対象端末に対し無線送信を行うタイミングとを一致させるための情報である。
基地局20−1は、スケジューリング情報S110を受信した後、端末10−1からビームを向けるための参照信号S112を受信し、端末10−2からヌルを向けるための参照信号S113を受信する。これらの参照信号S112と参照信号S113は、SRSであり、それぞれ、端末10−1と端末10−2の最新の位置情報等を含む。
それから、基地局20−1は、参照信号S112と参照信号S113とスケジューリング情報S110とに基づき、スケジューリング情報S110で指定されたタイミングで、ビームフォーミングを行い(S114)、端末10−1に対しビームを送信する(S115)とともに、端末10−2に対しヌルを向ける(S116)。
一方、基地局20−2は、受信したスケジューリング情報S111により、端末10−2がヌルを向けられるタイミングを知ることができる。このタイミングに合わせて、基地局20−2は、端末10−2に対するデータ送信を行う(S117)。このデータ送信は、ビーム送信であってもよいし、ビーム送信以外の無線送信であってもよい。つまり、このデータ送信は、基地局20−2がビーム送信可能な基地局である場合は、ビーム送信となるが、基地局20−2がビーム送信不可能な基地局である場合は、ビーム送信以外の無線送信となる。ビーム送信不可能な基地局は、図2においてビームパターン計算部24が削除された構成である。
こうして、基地局20−1が端末10−2に対しヌルを向けるタイミングと同じタイミングで、基地局20−2が端末10−2に対しデータ送信を行うので、セル間干渉を抑圧した無線通信が可能となる。
なお、図10では、説明の簡略化のために、各基地局20配下の端末10の数を1つずつにしているが、実無線環境のように、各基地局20に接続する端末10が複数存在する場合でも、基地局制御局30を用いることで、ヌルを向けるべき複数の端末10に対して、ヌルを向けることができる。
また、第1実施形態では、モビリティ、Traffic/周波数利用効率比、干渉電力値の3条件を、ヌルを向けるべき端末の選択条件としたが、上記3条件のうち任意の1つ又は2つを、ヌルを向けるべき端末の選択条件とすることも可能である。
また、第1実施形態では、基地局制御局30が、協調スケジューリングを実施し、スケジューリング情報を作成して、該作成したスケジューリング情報を基地局20へ送信し、基地局20が、基地局制御局30から受信したスケジューリング情報に基づき、ビーム送信するとともにヌルを向けるタイミングや、データ送信を行うタイミングを取得するように構成したが、各基地局20がビーム送信するとともにヌルを向けるタイミングやデータ送信を行うタイミングを予め決めておく構成とすることも可能である。例えば、基地局20−1が配下の端末10に対しビーム送信するタイミングや、基地局20−2が配下の端末10に対しデータ送信を行うタイミングを予め決めておく。このように構成した場合は、基地局制御局30が、協調スケジューリングを実施することや、スケジューリング情報を基地局20へ送信することは、必要ない。
第1実施形態によれば、少なくとも次の効果を得ることができる。
(A1)モビリティ、Traffic/周波数利用効率比、干渉電力値の3条件のうち、1つ又は複数の条件を用いて、ヌルを向けるべき端末を選択するように構成したので、ヌルを向けるべき端末を適切に選択することができる。したがって、セルラ無線通信システムにおけるセル間干渉を適切に抑圧することができ、セル間におけるスループットを改善することができる。
(A2)基地局制御局が、第1の基地局からヌル対象端末にヌルを向けるタイミングと、第2の基地局からヌル対象端末に対し無線送信を行うタイミングとを一致させるためのスケジューリング情報を作成し、第1の基地局と第2の基地局へ送信するように構成したので、ヌルを向けるタイミングや無線送信を行うタイミングを予め設定しておく必要がなく、スループットを改善することができる。
(A3)ヌル対象端末が、ビーム送信可能な基地局配下の端末であっても、ビーム送信不可能な基地局配下の端末であっても、セル間干渉を適切に抑圧することができ、セル間におけるスループットを改善することができる。
(A4)ヌルを向けるべき端末が複数存在する場合に、モビリティ、Traffic/周波数利用効率比、干渉電力値にそれぞれ重みづけを行って、ヌルを向けるべき端末を選択する優先度を決定するように構成したので、ヌルを向けるべき端末を適切に選択することができる。
(A5)基地局において、無線通信の伝送品質(例えばCQI)を用いて、モビリティを算出するように構成したので、モビリティを容易に取得することができる。
(A6)端末において、当該端末の属する基地局から受信した信号に基づき、干渉電力値を測定するように構成したので、干渉電力値を容易に取得することができる。
(A7)端末が、干渉電力値を測定する対象の基地局を指定されるように構成したので、測定する対象の基地局を絞り込むことができ、干渉電力値を迅速に取得することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を説明する。
図11は、本発明の第2実施形態における無線通信システムの構成を説明する図である。
図11に示すように、この無線通信システムは、端末10−1と端末10−2、制御基地局装置40、従属基地局装置50を含むように構成されている。端末10−1と端末10−2は、それぞれ、制御基地局装置40の形成するセル40Aと、従属基地局装置50の形成するセル50A内に位置している。そして、端末10−1は、制御基地局装置40と無線通信を行っており、端末10−2は、従属基地局装置50と無線通信を行っている。
制御基地局装置40と従属基地局装置50との間は、バックホールリンク200を介して通信接続される。バックホールリンク200は、制御基地局装置40と従属基地局装置50との間を接続する伝送路である。本実施形態では、バックホールリンクの形態は限定されないものとする。
第2実施形態では、制御基地局装置40は、第1実施形態における基地局20の内部に基地局制御局30を設けた構成、つまり、第1実施形態における基地局20と一体的に基地局制御局30を設けた構成であり、制御基地局装置40が、第1実施形態における基地局制御局30の機能を有する。すなわち、制御基地局装置40が、制御基地局装置40配下の端末10−1の端末情報と、従属基地局装置50配下の端末10−2の端末情報とを収集し、これらの端末情報に基づきヌルを向ける端末を選択する。ヌルを向ける端末の選択法は、第1実施形態の選択法と同じである。そして、制御基地局装置40が、協調スケジューリング状況を実施し、ヌルを向けるタイミングを作成して、従属基地局装置50に対して、例えば、制御基地局装置40からヌルを向けられる端末とタイミングを通知する。
このように、第2実施形態において、制御基地局装置40と従属基地局装置50間で、ヌルを向けるタイミングとヌルを向けられるタイミングを合わせる協調スケジューリングを実施することにより、第1実施形態と同様に、セルラ無線通信システムにおけるセル間干渉を抑圧することができ、セル間におけるスループットを改善することができる。
図12は、第2実施形態における制御基地局装置のブロック図である。
図12に示すように、制御基地局装置40は、NWインタフェース部41と、受信信号解析部42と、送信信号生成部43と、ビームパターン計算部44と、BB部(ベースバンド信号処理部)45と、RF(Radio Frequency)部46と、アンテナ46aと、端末選択部47とを含むように構成される。
NWインタフェース部41は、従属基地局装置50との間の接続を行うためのインタフェースであり、モビリティやTrafficや周波数利用効率や干渉電力値やSRSやスケジューリング情報等を送受信するために用いられる。モビリティやTrafficや周波数利用効率や干渉電力値やSRSやスケジューリング情報は、第1実施形態で説明したとおりである。
受信信号解析部42は、制御基地局装置40配下の端末10から、該端末10の伝送品質情報(例えばCQI)とSRSと干渉電力値等を受信し解析する。受信信号解析部42は、端末10の伝送品質情報に基づき、該端末10のモビリティを算出する。また、受信信号解析部42は、端末10のTrafficと周波数利用効率を算出する。CQIは、第1実施形態で説明したとおりである。
端末選択部47は、受信信号解析部42で解析した、当該制御基地局装置40配下の端末10のヌルとビームを向けるために必要な参照信号と、従属基地局装置50から受信した、従属基地局装置50配下の端末10のヌルとビームを向けるために必要な参照信号とに基づき、ヌルを向けるべき端末であるヌル対象端末の範囲を絞り込む。これらの参照信号は、端末10から受信したSRSに基づくもので、該端末10の位置情報を含む。例えば、端末選択部47は、端末10−1の近くに位置する端末10に、ヌル対象端末の範囲を絞り込む。
次に、端末選択部47は、上記絞り込んだヌル対象端末の範囲内において、受信信号解析部42で解析し算出した、当該制御基地局装置40配下の端末10のモビリティやTrafficや周波数利用効率や干渉電力値と、従属基地局装置50から受信した、従属基地局装置50配下の端末10のモビリティやTrafficや周波数利用効率や干渉電力値とに基づき、ヌルを向けるべき端末を選択する。
端末選択部47は、ヌルを向けるべき端末を選択した後、例えば、制御基地局装置40が端末10−2に対してヌルを向ける無線リソース(つまりタイミング)と、従属基地局装置50が端末10−2にデータ送信する無線リソース(つまりタイミング)とが一致するように協調スケジューリングを実施し、この協調スケジューリング実施結果であるスケジューリング情報を作成する。そして、スケジューリング情報を、NWインタフェース部41を介して、従属基地局装置50に通知する。
送信信号生成部43は、端末選択部47で作成されたスケジューリング情報に基づき、スケジューリング情報で指定されたタイミングで送信信号を生成し、該生成した送信信号をベースバンド信号処理部45へ出力する。例えば、送信信号生成部43は、ビームフォーミングを実行時には、ビームパターン計算部44の計算結果を参照し、スケジューリング情報で指定されたタイミングで、ビーム信号を生成するとともにヌルを向ける方向を決定する。
ベースバンド信号処理部45は、ベースバンド信号の信号処理を行なう。RF部46は、アナログ送受信信号とベースバンド信号間の周波数変換処理を施し、アンテナ46aを介して、端末10との間で無線送受信を行う。
図13は、第2実施形態における従属基地局装置のブロック図である。
図13に示すように、従属基地局装置50は、NWインタフェース部51と、受信信号解析部52と、送信信号生成部53と、ビームパターン計算部54と、BB部(ベースバンド信号処理部)55と、RF(Radio Frequency)部56と、アンテナ56aとを含むように構成される。
NWインタフェース部51は、制御基地局装置40との間の接続を行うためのインタフェースであり、モビリティやTrafficや周波数利用効率や干渉電力値やSRSやスケジューリング情報等を送受信するために用いられる。
受信信号解析部52は、従属基地局装置50配下の端末10から、該端末10の伝送品質情報(例えばCQI)とSRSと干渉電力値等を受信し解析する。受信信号解析部52は、端末10の伝送品質情報に基づき、該端末10のモビリティを算出する。また、受信信号解析部52は、端末10のTrafficと周波数利用効率を算出する。
送信信号生成部53は、制御基地局装置40から受信したスケジューリング情報に基づき、スケジューリング情報で指定されたタイミングで送信信号を生成し、該生成した送信信号をベースバンド信号処理部55へ出力する。例えば、送信信号生成部53は、ビームフォーミングを実行時には、ビームパターン計算部54の計算結果を参照し、スケジューリング情報で指定されたタイミングで、ビーム信号を生成するとともにヌルを向ける方向を決定する。
ベースバンド信号処理部55は、ベースバンド信号の信号処理を行なう。RF部56は、アナログ送受信信号とベースバンド信号間の周波数変換処理を施し、アンテナ56aを介して、端末10との間で無線送受信を行う。
図14は、第2実施形態において、制御基地局装置が、制御基地局装置と従属基地局装置配下の端末から収集した端末情報に基づいて、ヌルを向ける端末を選択し、ヌルを向ける送信時間帯(タイミング)を、従属基地局装置に対して通知するシーケンス図である。
図14において、まず、端末10−1と端末10−2が制御基地局装置40と従属基地局装置50に、それぞれ、端末情報S201と端末情報S202を報告する。端末情報S201には、端末10−1の伝送品質情報とSRSと干渉電力値とが含まれる。端末情報S202には、端末10−2の伝送品質情報とSRSと干渉電力値とが含まれる。伝送品質情報は、例えばCQIである。SRSは、ビームとヌルを端末10に向けるために必要な情報であり、その端末10の位置情報等を含む。
従属基地局装置50は、受信した端末情報S202を用いて統計処理S204を行い、統計処理した結果S205を、制御基地局装置40へ報告する。詳しくは、従属基地局装置50は、従属基地局装置50配下の全端末10から、それぞれの端末情報S202を受信し、配下の全端末10について、それぞれ統計処理S204を行い、それぞれの統計処理結果S205を制御基地局装置40へ報告する。端末10−2に関するS205の情報には、端末10−2の、モビリティとTrafficと周波数利用効率と干渉電力値とヌルを向けるための参照信号とが含まれる。ヌルを向けるための参照信号は、端末10−2から受信したSRSに基づく。
制御基地局装置40は、受信した端末情報S201を用いて統計処理S203を行い、端末10−1の、モビリティとTrafficと周波数利用効率と干渉電力値とヌルを向けるための参照信号とを取得する。ヌルを向けるための参照信号は、端末10−1から受信したSRSに基づく。
制御基地局装置40は、従属基地局装置50から報告された統計処理結果S205と、自身の統計処理結果とに基づき、ヌルを向ける端末10を選択する処理を実施する(S206)。ヌルを向ける端末10の選択は、第1実施形態の図4のフローチャートに基づいて実施する。図14の例では、ヌルを向けるヌル対象端末として端末10−2を選択している。
ヌル対象端末を決めた後、制御基地局装置40は、従属基地局装置50に対して、選択結果、つまり、ヌル対象端末として端末10−2を選択したことを通知する(S207)。制御基地局装置40から選択結果S207を受信した従属基地局装置50は、制御基地局装置40がヌル対象端末である端末10−2にヌルを向けるための参照信号S208を送信する。なお、ヌルを向けるための参照信号は、S205において従属基地局装置50から制御基地局装置40へ送信済みなので、参照信号S208は必ずしも送信する必要はない。
その後、基地局制御局30は、制御基地局装置40が端末10−2に対してヌルを向ける無線リソース(つまりタイミング)と、従属基地局装置50が端末10−2にデータ送信する無線リソース(つまりタイミング)とが一致するように協調スケジューリングを実施し(S209)、協調スケジューリングの結果であるスケジューリング情報S210を作成し、従属基地局装置50に対して送信する。
制御基地局装置40は、スケジューリング情報S210を作成した後、端末10−1からビームを向けるための参照信号S211を受信し、端末10−2からヌルを向けるための参照信号S212を受信する。これらの参照信号S211と参照信号S212は、SRSであり、それぞれ、端末10−1と端末10−2の最新の位置情報等を含む。
それから、制御基地局装置40は、参照信号S211と参照信号S212とスケジューリング情報S210とに基づき、スケジューリング情報S210で指定されたタイミングでビームフォーミングを行い(S213)、スケジューリング情報S210で指定されたタイミングで、端末10−1に対しビームを送信する(S214)とともに、端末10−2に対しヌルを向ける(S215)。
一方、従属基地局装置50は、受信したスケジューリング情報S210により、端末10−2がヌルを向けられるタイミングを知ることができる。このタイミングに合わせて、従属基地局装置50は、端末10−2に対するデータ送信を行う(S216)。
こうして、制御基地局装置40が端末10−2に対しヌルを向けるタイミングと同じタイミングで、従属基地局装置50が端末10−2に対しデータ送信を行うので、セル間干渉を抑圧した無線通信が可能となる。
図14の例とは逆に、従属基地局装置50が端末10−2に対しビームを送信する(S214に相当)とともに、端末10−1に対しヌルを向ける(S215に相当)場合は、従属基地局装置50は、制御基地局装置40からスケジューリング情報S210を受信した後、端末10−2からビームを向けるための参照信号S212を受信し、端末10−1からヌルを向けるための参照信号S211を受信する。
それから、従属基地局装置50は、参照信号S211と参照信号S212とスケジューリング情報S210とに基づき、スケジューリング情報S210で指定されたタイミングでビームフォーミングを行い(S213に相当)、スケジューリング情報S210で指定されたタイミングで、端末10−2に対しビームを送信する(S214に相当)とともに、端末10−1に対しヌルを向ける(S215に相当)。このタイミングに合わせて、制御基地局装置40は、端末10−1に対するデータ送信を行う(S216に相当)。
なお、図11や図14では、説明の簡略化のために、制御基地局装置40と従属基地局装置50配下の端末10の数を1つずつにしているが、実無線環境のように、制御基地局装置40と従属基地局装置50に接続する端末10が複数存在する場合でも、ヌルを向けるべき複数の端末10に対して、ヌルを向けることができる。
第2実施形態によれば、少なくとも次の効果を得ることができる。
(B1)制御基地局装置40を、第1実施形態における基地局制御局30の機能を有するように構成したので、セルラ無線通信システムにおけるセル間干渉を適切に抑圧することができ、セル間におけるスループットを改善することができる。
(B2)制御基地局装置40は、第1実施形態における基地局20の内部に基地局制御局30を設けた構成、つまり、第1実施形態における基地局20と一体的に基地局制御局30を設けた構成であるので、基地局20の外部に基地局制御局30を設けずに済み、より構成を簡素化できる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、種々変形、組み合わせて実施することができる。
上述した各実施形態では、セルラ無線通信システムを例に説明したが、これに限られるものではない。例えば、HetNet等にも適用可能である。
また、本発明は、本発明に係る処理を実行するシステムとしてだけでなく、方法として、或いは、このような方法やシステムを実現するためのプログラムや当該プログラムを記録する記録媒体などとして把握することができる。
また、本発明は、CPUがメモリに格納された制御プログラムを実行することにより制御する構成としてもよく、あるいは、CPUを用いないハードウエア回路として構成してもよい。
10…端末、20…基地局、20A…セル、21…NWインタフェース部、22…受信信号解析部、23…送信信号生成部、24…ビームパターン計算部、25…ベースバンド信号処理部、26…RF部、26a…アンテナ部、30…基地局制御局、31…NWインタフェース、32…端末選択部、33…スケジューリング部、40…制御基地局装置、40A…セル、41…NWインタフェース、42…受信信号解析部、43…送信信号生成部、44…ビームパターン計算部、45…ベースバンド信号処理部、46…RF部、46a…アンテナ部、47…端末選択部、50…従属基地局装置、50A…セル、51…NWインタフェース、52…受信信号解析部、53…送信信号生成部、54…ビームパターン計算部、55…ベースバンド信号処理部、56…RF部、56a…アンテナ部、110…端末、120…基地局、120A…セル、121〜123…信号、130…ネットワーク装置、200…バックホールリンク。

Claims (14)

  1. 第1の端末に対しビーム送信を行う第1の基地局と、複数の第2の端末に対し無線送信を行う第2の基地局と、前記第1の基地局及び前記第2の基地局に通信接続された基地局制御局とを備えた無線通信システムであって、
    前記第1の基地局は、前記ビーム送信を行う際に、前記ビーム送信のビームの方向以外の方向にヌルを向けるものであり、
    前記基地局制御局は、前記複数の第2の端末に関するモビリティ、又はTraffic/周波数利用効率比、又は干渉電力値に基づき、前記第1の基地局からヌルを向けるヌル対象端末として前記複数の第2の端末のうちの少なくとも1つを選択し、
    前記第1の基地局は、前記第1の端末に対しビーム送信を行うとともに、前記ヌル対象端末に対しヌルを向け、
    前記第2の基地局は、前記第1の基地局が前記ヌル対象端末に対しヌルを向けるタイミングで、前記ヌル対象端末に対し無線送信を行う無線通信システム。
  2. 請求項1に記載された無線通信システムであって、
    前記基地局制御局は、前記ヌル対象端末を選択した後、前記第1の基地局から前記ヌル対象端末にヌルを向けるタイミングと、前記第2の基地局から前記ヌル対象端末に対し無線送信を行うタイミングとを一致させるためのスケジューリング情報を作成して、該スケジューリング情報を前記第1の基地局と前記第2の基地局へ送信し、
    前記第1の基地局は、前記基地局制御局から受信した前記スケジューリング情報に基づき、前記第1の端末に対しビーム送信を行うとともに、前記ヌル対象端末に対しヌルを向け、
    前記第2の基地局は、前記基地局制御局から受信した前記スケジューリング情報に基づき、前記ヌル対象端末に対し無線送信を行う無線通信システム。
  3. 請求項1に記載された無線通信システムであって、
    前記第2の基地局は、前記複数の第2の端末に対する前記無線送信としてビーム送信を行うものである無線通信システム。
  4. 請求項1に記載された無線通信システムであって、
    前記基地局制御局は、前記モビリティと前記Traffic/周波数利用効率比と前記干渉電力値の3つの条件のうち任意の2つの条件、又は、前記3つの条件の全てに基づき、前記ヌル対象端末として前記複数の第2の端末のうちの少なくとも1つを選択する無線通信システム。
  5. 請求項4に記載された無線通信システムであって、
    前記基地局制御局は、前記任意の2つの条件、又は、前記3つの条件の全てにそれぞれ重みづけを行って、前記ヌル対象端末として前記複数の第2の端末のうちの少なくとも1つを選択する際の優先度を決定する無線通信システム。
  6. 請求項1に記載された無線通信システムであって、
    前記モビリティは、前記複数の第2の端末と前記第2の基地局との間の無線通信の伝送品質に基づき、設定される無線通信システム。
  7. 請求項1に記載された無線通信システムであって、
    前記干渉電力値は、前記複数の第2の端末において、前記第1の基地局からの信号を受信することにより測定される無線通信システム。
  8. 請求項7に記載された無線通信システムであって、
    前記複数の第2の端末は、前記干渉電力値を測定する対象の基地局を、前記第2の基地局から指定される無線通信システム。
  9. 第1の基地局及び第2の基地局と通信接続される基地局制御局であって、
    前記第1の基地局は、前記第1の基地局と無線接続される第1の端末に対しビーム送信を行うとともに、前記ビーム送信のビームの方向以外の方向にヌルを向けるものであり、
    前記第2の基地局は、前記第2の基地局と無線接続される複数の第2の端末に対し無線送信を行うものであり、
    前記基地局制御局は、前記複数の第2の端末に関するモビリティ、又はTraffic/周波数利用効率比、又は干渉電力値に基づき、前記第1の基地局からヌルを向けるヌル対象端末として前記複数の第2の端末のうちの少なくとも1つを選択する基地局制御局。
  10. 請求項9に記載された基地局制御局であって、
    前記基地局制御局は、前記ヌル対象端末を選択した後、前記第1の基地局から前記ヌル対象端末にヌルを向けるタイミングと、前記第2の基地局から前記ヌル対象端末に対し無線送信を行うタイミングとを一致させるためのスケジューリング情報を作成して、該スケジューリング情報を前記第1の基地局と前記第2の基地局へ送信する基地局制御局。
  11. 請求項9に記載された基地局制御局であって、
    前記基地局制御局は、前記第1の基地局又は前記第2の基地局と一体的に設けられた基地局制御局。
  12. 請求項9に記載された基地局制御局であって、
    前記基地局制御局は、前記モビリティと前記Traffic/周波数利用効率比と前記干渉電力値の3つの条件のうち任意の2つの条件、又は、前記3つの条件の全てに基づき、前記ヌル対象端末として前記複数の第2の端末のうちの少なくとも1つを選択する基地局制御局。
  13. 請求項12に記載された基地局制御局であって、
    前記基地局制御局は、前記任意の2つの条件、又は、前記3つの条件の全てにそれぞれ重みづけを行って、前記ヌル対象端末として前記複数の第2の端末のうちの少なくとも1つを選択する際の優先度を決定する基地局制御局。
  14. 第2の基地局と通信接続される第1の基地局であって、
    前記第1の基地局は、前記第1の基地局と無線接続される第1の端末に対しビーム送信を行うとともに、前記ビーム送信のビームの方向以外の方向にヌルを向けるものであり、
    前記第2の基地局は、前記第2の基地局と無線接続される複数の第2の端末に対し無線送信を行うものであり、
    前記第1の基地局は、前記複数の第2の端末に関するモビリティ、又はTraffic/周波数利用効率比、又は干渉電力値に基づき、前記第1の基地局からヌルを向けるヌル対象端末として前記複数の第2の端末のうちの少なくとも1つを選択する基地局。
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