JP2015119377A - 送信設定調整装置、移動局検出装置、無線通信システム、基地局装置、送信設定調整方法およびプログラム - Google Patents

送信設定調整装置、移動局検出装置、無線通信システム、基地局装置、送信設定調整方法およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2015119377A
JP2015119377A JP2013262209A JP2013262209A JP2015119377A JP 2015119377 A JP2015119377 A JP 2015119377A JP 2013262209 A JP2013262209 A JP 2013262209A JP 2013262209 A JP2013262209 A JP 2013262209A JP 2015119377 A JP2015119377 A JP 2015119377A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base station
mobile station
station apparatus
transmission setting
station device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013262209A
Other languages
English (en)
Inventor
基樹 森田
Motoki Morita
基樹 森田
信清 貴宏
Takahiro Nobukiyo
貴宏 信清
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2013262209A priority Critical patent/JP2015119377A/ja
Publication of JP2015119377A publication Critical patent/JP2015119377A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

【課題】通信システムにおいて、基地局装置からの電波送信の設定を、より適切に調整できるようにする。【解決手段】送信設定調整装置が、第1基地局装置を通信相手とし、かつ、第2基地局装置からの電波に所定の影響を受ける領域に継続して位置している移動局装置の検出結果に基づいて、前記第2基地局装置の電波送信の設定を調整する送信設定調整部を具備する。【選択図】図2

Description

本発明は、送信設定調整装置、移動局検出装置、無線通信システム、基地局装置、送信設定調整方法およびプログラムに関する。
スマートフォンやタブレット端末の普及等により、屋外に限らず、家屋やオフィス、商業施設等の屋内においても、モバイルサービス利用時のデータ通信トラヒックが著しく増加している。トラヒック増大への対策の一つとして、高送信電力で広い範囲をカバーする基地局(以下、「マクロ基地局」と称する)に加えて、低送信電力で狭い範囲をカバーする小型基地局を多数設置する方法が有力視されている。小型基地局には、ユーザが密集するホットスポットの端末を収容するために屋外に設置されるピコ基地局や、屋内に設置されるフェムトセル基地局などがある。これらの小型基地局により、ホットスポットや住宅内などの通信容量を効率的に増加させることができる。
一般に、マクロ基地局、ピコ基地局、フェムトセル基地局の順に送信電力が小さくなる。また、基地局の通信エリアはセルと呼ばれる。マクロ基地局、ピコ基地局、フェムトセル基地局の通信エリアは、それぞれ、マクロセル、ピコセル、フェムトセルと呼ばれる。基地局の送信電力に応じてマクロセルが最もサイズが大きく、ピコセル、フェムトの順に小さくなっていく。
マクロセル、ピコセル、及びフェムトセルを同一周波数帯域で運用すると、これらのセル間で電波干渉が発生する。セル間干渉が発生すると、各セルでの通信品質(例えば、SINR( Signal to Interference plus Noise Ratio))が劣化するので、通信速度(スループット)が低下する。セル間干渉の影響は、セル同士の境界付近に位置する端末(移動局)数が多いほど、また、セルのデータ通信量が多いほど顕著となる。
このようなセル間干渉に関連して、例えば特許文献1の方法が提案されている。特許文献1では、基地局は、他の基地局の負荷を示す負荷情報を受信し、受信された負荷要素情報の関数として、ダウンリンク送信電力バジェットを判定する。
特許文献1によれば、基地局は、隣の基地局での負荷の増加/減少を検出することに応じて、ダウンリンクトラヒックチャネル区分に専用の現在の電力バジェットを減少/増加させることができる、とされている。さらに、特許文献1によれば、基地局は、少なくともいくつかのケースでは、電力出力を減少させる協力的な方法で動作し、この場合、隣の基地局での負荷は増加し、それによって増加した負荷を用いて基地局への干渉を減少させる、とされている。
特表2009−512361号公報
特許文献1の方法において、第1の基地局の負荷が第2の基地局の影響以外の原因で増加している場合、第2の基地局のダウンリンク送信電力バジェットを減少させても第1の基地局の負荷を軽減させられないことが考えられる。第1の基地局の負荷が第2の基地局の影響以外の原因で増加している場合の例として、第1の基地局の負荷が、第2の基地局以外の基地局からの電波干渉の影響で増加している場合が挙げられる。
この場合、第2の基地局のダウンリンク送信電力バジェットを減少させることで、第2の基地局の負荷が増加する可能性がある。
本発明は、上述の課題を解決することのできる送信設定調整装置、移動局検出装置、無線通信システム、基地局装置、送信設定調整方法およびプログラムを提供することを目的としている。
この発明は上述した課題を解決するためになされたもので、本発明の第1の態様による送信設定調整装置は、第1基地局装置を通信相手とし、かつ、第2基地局装置からの電波に所定の影響を受ける領域に継続して位置している移動局装置の検出結果に基づいて、前記第2基地局装置の電波送信の設定を調整する送信設定調整部を具備する。
また、本発明の第2の態様による移動局検出装置は、第1基地局装置を通信相手とし、かつ、第2基地局装置からの電波に所定の影響を受ける領域に継続して位置している移動局装置を検出する移動局検出部を具備する。
また、本発明の第3の態様による無線通信システムは、第1基地局装置と、第2基地局装置と、前記第1基地局装置を通信相手とし、かつ、前記第2基地局装置からの電波に所定の影響を受ける領域に継続して位置している移動局装置を検出する移動局検出部と、前記移動局検出部の検出結果に基づいて、前記第2基地局装置の電波送信の設定を調整する送信設定調整部と、を具備する。
また、本発明の第2の態様による基地局装置は、他の基地局装置を通信相手とし、かつ、自らの基地局装置からの電波に所定の影響を受ける領域に継続して位置している移動局装置を検出する移動局検出部と、前記移動局検出部の検出結果に基づいて、自らの基地局装置の電波送信の設定を調整する送信設定調整部と、を具備する。
また、本発明の第2の態様による送信設定調整方法は、第1基地局装置を通信相手とし、かつ、第2基地局装置からの電波に所定の影響を受ける領域に継続して位置している移動局装置の検出結果に基づいて、前記第2基地局装置の電波送信の設定を調整する送信設定調整ステップを実行する送信設定調整方法である。
また、本発明の第2の態様によるプログラムは、コンピュータに、第1基地局装置を通信相手とし、かつ、第2基地局装置からの電波に所定の影響を受ける領域に継続して位置している移動局装置の検出結果に基づいて、前記第2基地局装置の電波送信の設定を調整する送信設定調整ステップを実行させるためのプログラムである。
本発明によれば、基地局装置からの電波送信の設定を、より適切に調整することができる。
本発明の第1の実施形態における無線通信システムの装置構成例を示す概略構成図である。 同実施形態における無線通信システムの機能構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態における移動局装置がピコ基地局装置へのMeasurement Reportを行う処理手順の例を示すフローチャートである。 同実施形態における移動局装置の状態の例を示す状態遷移図である。 同実施形態における集中制御装置が、停留移動局の通信品質の推定を行い、推定結果に基づく干渉制御を行う処理手順の例を示すフローチャートである。 同実施形態におけるフェムトセル基地局装置が送信電力の制御を行う処理手順の例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態における無線通信システムの機能構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態における集中制御装置が、停留移動局のスループットの推定と、推定結果に基づく干渉制御を行う処理手順の例を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態における集中制御装置が、停留移動局のスループットの推定と、推定結果に基づく干渉制御を行う処理手順の例を示すフローチャートである。 本発明の最小構成における送信設定調整装置の機能構成を示す概略ブロック図である。 本発明の最小構成における移動局検出装置の機能構成を示す概略ブロック図である。 本発明の最小構成における無線通信システムの機能構成を示す概略ブロック図である。 本発明の最小構成における基地局装置の機能構成を示す概略ブロック図である。
以下、本発明の実施形態を説明するが、以下の実施形態は請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態における無線通信システムの装置構成例を示す概略構成図である。同図において、無線通信システム1は、屋外の道路に面した場所に設置されているピコ基地局装置11と、屋内に設置されている複数台のフェムトセル基地局装置21と、ピコ基地局装置11とフェムトセル基地局装置21とを集中的に管理する集中制御装置31とを具備する。ピコ基地局装置11は、ピコセル(Picocell)C11を形成し、フェムトセル基地局装置21は、フェムトセル(Femtocell)C21を形成している。
また、図1には、複数台の移動局装置41が示されている。移動局装置41の各々は、ピコ基地局装置11またはフェムトセル基地局装置21を通信相手として(例えば位置登録されて)当該基地局装置と通信を行う。ピコ基地局装置11を通信相手とする移動局装置41を「移動局装置41p」と表記し、フェムトセル基地局装置21を通信相手とする移動局装置41を「移動局装置41f」と表記する。図1では、移動局装置41pがハッチングで示され、また、移動局装置41fがハッチング無しで示されている。また、移動局装置41に付された矢印は移動局装置41の移動方向を示している。
なお、図1に示されるピコ基地局装置11やフェムトセル基地局装置21や移動局装置41や集中制御装置31の台数や位置は一例であり、これに限らない。無線通信システム1は、1台以上のピコ基地局装置11と、1台以上のフェムトセル基地局装置21と、1台以上の集中制御装置31を具備していればよい。
また、集中制御装置31がピコ基地局装置11またはフェムトセル基地局装置21の一部として構成されていてもよい。
また、無線通信システム1に様々な通信規格を適用することができる。例えば、無線通信システム1は、LTE(Long Term Evolution)の通信システムであってもよいが、これに限らない。
無線通信システム1における干渉制御の対象は下りリンクであり、特に、フェムトセル基地局装置21の無線送信の設定が、干渉制御の対象となる。
図2は、無線通信システム1の機能構成を示す概略ブロック図である。同図において、ピコ基地局装置11と、フェムトセル基地局装置21と、集中制御装置31と、移動局装置41とが1台ずつ示されている。但し、上述したように、無線通信システム1が具備するピコ基地局装置11やフェムトセル基地局装置21の台数は、様々な台数とすることができる。
まず、ピコ基地局装置11の構成について説明する。ピコ基地局装置11は、ピコ基地局無線通信部110と、移動局検出部120と、品質情報生成部130とを具備する。移動局検出部120は、領域内移動局検出部121と、継続時間判定部122とを具備する。
ピコ基地局無線通信部110は、移動局装置41との無線通信において、基地局の無線送受信の各種基本機能を備える。例えば、ピコ基地局無線通信部110は、下り回線のリファレンス信号を含む制御信号やデータ信号の送信機能を備える。また、ピコ基地局無線通信部110は、上り回線のリファレンス信号を含む移動局からの制御信号やデータ信号の受信機能を備える。また、ピコ基地局無線通信部110は、下り回線のデータ送信移動局を選択し、割り当てる物理リソースブロック(Physical Resource Block:PRB)やMCS(Modulation And Coding Schemes)などのスケジューリング情報とともに、データを選択した移動局に送信するスケジューラ機能を備える。
移動局検出部120は、移動局装置41p(ピコ基地局装置11を通信相手とする移動局装置41)からのチャネル品質の測定報告に基づいて、フェムトセル基地局装置21からの電波に所定の影響を受ける領域に継続して位置している移動局装置41pを検出する。すなわち、移動局検出部120は、ピコ基地局装置11を通信相手とし、かつ、フェムトセル基地局装置21からの電波に所定の影響を受ける領域に継続して位置している移動局装置41を検出する。フェムトセル基地局装置21からの電波に所定の影響を受ける領域は、例えばフェムトセル内など、フェムトセル基地局装置21からの電波強度が比較的強い領域である。以下では、フェムトセル基地局装置21からの電波に所定の影響を受ける領域に継続して位置している移動局装置41pを「停留移動局」と称する。
領域内移動局検出部121は、移動局装置41pからのチャネル品質の測定報告に基づいて、フェムトセル基地局装置21からの電波に所定の影響を受ける領域に位置している移動局装置41pを検出する。
移動局装置41pから領域内移動局検出部121へのチャネル品質の測定報告には、例えば、Event A3を用いる。Event A3は、隣接セルのチャネル品質の方が自局のセル(自セル)のチャネル品質よりも所定値以上良好となる場合に実施される測定報告である。フェムトセル基地局装置21からの電波に所定の影響を受ける領域に位置している移動局装置41pの検出のために、領域内移動局検出部121は、Event A3の報告をするよう、移動局装置41pに指示する。なお、移動局装置41pへの測定報告の指示は、停留移動局の判定用に加えてハンドオーバ用など、複数設定できる。
継続時間判定部122は、領域内移動局検出部121が検出した、フェムトセル基地局装置21からの電波に所定の影響を受ける領域に位置している移動局装置41pの各々について、当該移動局装置41pが、フェムトセル基地局装置21からの電波に所定の影響を受ける領域に継続して位置しているか否かを判定する。具体的には、継続時間判定部122は、領域内移動局検出部121が検出した移動局装置41pの各々について、直近の所定時間、フェムトセル基地局装置21からの電波に所定の影響を受ける領域に継続して位置している移動局装置41pとして検出され続けているか否かを判定する。
品質情報生成部130は、停留移動局として検出された移動局装置41pに関する品質情報を集中制御装置31に通知する。
品質情報生成部130が集中制御装置31に通知する品質情報として例えば、自セル(当該品質情報生成部130を具備するピコ基地局装置11のセル)と隣接セル(当該ピコ基地局装置11のセルに隣接する基地局装置のセル)に対する、下り回線のリファレンス信号の受信電力(RSRP:Reference Signal Received Power)とPRB Usageとを用いる。PRB Usageは、下り回線においてデータ送信のためにデータチャネル(LTE(登録商標)ではPDSCH: Physical Downlink Shared Channel)を割当可能な全物理リソースブロック数に対して、実際に割り当てた物理リソースブロック数の比率で定義される。
ピコ基地局装置11は第1基地局装置の一例に該当する。また、ピコ基地局装置11は移動局検出装置の一例に該当する。
次に、フェムトセル基地局装置21の構成について説明する。フェムトセル基地局装置21は、フェムトセル基地局無線通信部210と、フェムトセル基地局負荷測定部220と、無線パラメータ設定部230とを具備する。
フェムトセル基地局無線通信部210は、ピコ基地局装置11におけるピコ基地局無線通信部110と同様の機能を有するものであり、説明を省略する。
フェムトセル基地局負荷測定部220は、フェムトセル基地局装置21の負荷を測定する。例えば、フェムトセル基地局負荷測定部220は、フェムトセル基地局装置21の負荷を示す指標としてPRB Usageを算出する。フェムトセル基地局負荷測定部220は、測定した負荷を集中制御装置31に通知する。
無線パラメータ設定部230は、集中制御装置31における送信設定調整部320から送信電力の更新を通知された場合に、通知された変更量を用いてデータチャネルの送信電力を更新する。
フェムトセル基地局装置21は、第2基地局装置の一例に該当する。
次に、集中制御装置31の構成について説明する。集中制御装置31は、通信品質推定部310と、送信設定調整部320とを具備する。
通信品質推定部310は、ピコ基地局装置11からの停留移動局に関する品質情報と、停留移動局が周辺に位置するフェムトセル基地局装置21からの負荷情報とに基づいて、干渉制御前後における停留移動局のスループットを推定する。ここでいう干渉制御とは、基地局装置の電波送信の設定を調整して、基地局装置間における電波の干渉を軽減させることである。
このように、通信品質推定部310は、フェムトセル基地局装置21の電波送信の設定を変更する前の、移動局装置41pの通信品質、および、フェムトセル基地局装置21の電波送信の設定を変更した場合の、移動局装置41pの通信品質を推定する。
送信設定調整部320は、通信品質推定部310の推定結果に基づいて、干渉制御の実施要否を判定し、必要と判定すると干渉制御を実施する。このように、送信設定調整部320は、ピコ基地局装置11を通信相手とし、かつ、フェムトセル基地局装置21からの電波に所定の影響(例えば干渉)を受ける領域に継続して位置している移動局装置41(移動局装置41p)の、移動局検出部120からの検出結果に基づいて、フェムトセル基地局装置21の電波送信の設定を調整する。
本実施形態では、送信設定調整部320は、干渉制御として、フェムトセル基地局装置21の下りデータチャネルの送信電力を制御する。下りリファレンス信号ではなくデータチャネルの送信電力を制御することで、送信電力の変更により通信エリアの変更や接続する移動局のハンドオーバを引き起こすことを防止し得る。干渉制御が必要と判定した場合、送信設定調整部320は、該当するフェムトセル基地局装置21に送信電力の変更量を通知する。
集中制御装置31は、送信設定調整装置の一例に該当する。
次に、移動局装置41の構成について説明する。移動局装置41は、移動局通信部410と、チャネル品質報告部420と、チャネル品質測定部430とを具備する。
移動局通信部410は、ピコ基地局装置11やフェムトセル基地局装置21など基地局との無線通信において、移動局の無線送受信の各種基本機能を備える。例えば、移動局通信部410は、上りリファレンス信号を含む制御信号やデータ信号の送信機能を備える。また、移動局通信部410は、下りリファレンス信号を含む基地局からの制御信号やデータ信号の受信機能を備える。
チャネル品質報告部420は、ピコ基地局装置11を通信相手とする状態で、チャネル品質測定部430が測定するRSRP(ここでは、下り回線のリファレンス信号の受信電力)がEvent A3の報告条件を満たしたと判定した場合、ピコ基地局装置11にMeasurement Reportを実施する。チャネル品質報告部420は、Measurement Reportに、自らを具備する移動局装置41の移動局IDと、測定した自セル(通信相手のピコ基地局装置11のセル)のセルIDおよび隣接セルのセルIDと、自セルのRSRPの測定値および隣接セルのRSRPの測定値とを含めてピコ基地局装置11に報告する。
チャネル品質測定部430は、ピコ基地局装置11からのRSRPと、周辺に位置するフェムトセル基地局装置21からのRSRPとを、所定の周期で測定する。
次に、無線通信システム1の動作について説明する。まず、移動局装置41pにおける、ピコ基地局装置11へのMeasurement Reportの動作について、図3を参照して説明する。
図3は、移動局装置41pがピコ基地局装置11へのMeasurement Reportを行う処理手順の例を示すフローチャートである。移動局装置41pは、RSRPを測定し、複数のEvent A3のMeasurement Report(EnteringおよびLeaving)をするよう、ピコ基地局装置11から指示を受けている。
ステップS101では、チャネル品質測定部430は、通信先のピコ基地局装置11(通信相手のピコ基地局装置11)のRSRPと、周辺に位置する少なくとも1台のフェムトセル基地局装置21のRSRPとを測定する。チャネル品質測定部430は、例えば、Physical Cell IDと呼ばれる、電波レベルでセルを識別するIDを用いてピコ基地局装置11とフェムトセル基地局装置21とを識別する。また、チャネル品質測定部430は、ECGI(E-UTRAN Cell Global ID)と呼ばれるグローバルIDを用いてフェムトセル基地局装置21の各々を識別する。なお、基地局では、大型や小型などのセル種別を識別するCell Typeを用いて互いを識別するようにしてもよい。
各RSRPの測定は、例えば10[msec(ミリ秒)]毎に行い、200[msec]毎にその平均値M(t)[mW(ミリワット)]を求める。
ステップS102では、チャネル品質報告部420は、式(1)のように、M(t)をさらに重み付け平均した値F(t)[mW](L3 Filtering)を求める。
Figure 2015119377
ここで、t[msec]は時間を表す。aは0<a≦1の範囲で設定する重み係数を表す。また、「*」(アスタリスク)は乗算を表す。
チャネル品質報告部420は、このF(t)を用いて、以下のEvent A3の判定を行う。
ステップS103では、チャネル品質報告部420は、RSRPの重みづけ平均値がEvent A3 Enteringの報告条件を満たすかの判定を行う。Event A3 Enteringは、移動局が隣接基地局に近づくなどにより、隣接セルのチャネル品質の方が自セルのチャネル品質よりも所定値以上良好となる状態を表す。チャネル品質報告部420は、例えば式(2)の条件を所定の時間(TTT: Time To Trigger)継続して満たすか否かに基づいてEvent A3 Enteringの条件判定を行う。
Figure 2015119377
式(2)における各変数の単位はdB(デシベル)である。
また、MnとMpとは、それぞれ、移動局装置41pが測定した隣接セル(フェムトセル)のRSRPと自セル(ピコセル)のRSRPとを表す。OfnとOfpとは、それぞれ、隣接セルの周波数帯に対するオフセットと自セルの周波数帯に対するオフセットとを示す。また、OcnとOcpとは、それぞれ、隣接セルのセル固有オフセットと自セルのセル固有オフセットとを示す。また、Hysはヒステリシスであり、OffはEvent A3オフセットである。
ステップS103において、式(2)を所定の時間(TTT)継続して満たすと判定した場合(ステップS103:YES)、ステップS104に移行する。ステップS104では、移動局装置41pは、ピコ基地局装置11にEvent A3 EnteringのMeasurement Reportを実施する。
ステップS104の後、図3の処理を終了する。
一方、ステップS103において、式(2)を上記の時間継続して満たしていないと判定した場合(ステップS103:NO)、ステップS105に移行する。
ステップS105では、RSRPの重みづけ平均値がEvent A3 Leavingの報告条件を満たすかの判定を行う。Event A3 Leavingは、Event A3 Entering発生後に、移動局が隣接基地局から遠ざかるなどにより、隣接セルのチャネル品質が自セルのチャネル品質よりも劣悪となる状態を表す。チャネル品質報告部420は、例えば式(3)の条件を所定の時間(TTT)継続して満たすか否かに基づいてEvent A3 Leavingの条件判定を行う。
Figure 2015119377
式(3)における各変数の単位はdB(デシベル)である。
また、式(3)における各変数の意味は式(2)と同様である。
式(3)を所定の時間(TTT)継続して満たすと判定した場合(ステップS104:YES)、ステップS106に移行する。
ステップS106では、移動局装置41pはピコ基地局装置11にEvent A3 LeavingのMeasurement Reportを実施する。
ステップS106の後、図3の処理を終了する。
一方、ステップS105において式(3)の条件を上記の時間満たしていないと判定した場合(ステップS105:NO)、図3の処理を終了する。この場合、Measurement Reportを実施しない。
次に、ピコ基地局装置11における移動局装置41pの状態判定について、図4を参照して説明する。
図4は、移動局装置41pの状態の例を示す状態遷移図である。本実施形態では、移動局装置41pの状態として、非境界停留状態、中間状態、及び境界停留状態の3状態を設定する。
ここでいう非境界停留状態とは、移動局装置41pが、フェムトセル基地局装置21からの電波に所定の影響を受ける領域(以下、「ピコセルとフェムトセルとのセル境界」と称する)以外の場所に位置すると判定されている状態である。データ通信をしていない状態を表すIdle Modeの場合も、非境界停留状態と判定する。
また、ここでいう中間状態とは、移動局装置41pがピコセルとフェムトセルとのセル境界に位置しているが、継続的にその場所に留まっていると判定されていない状態である。
また、ここでいう境界停留状態とは、移動局装置41pがピコセルとフェムトセルとのセル境界に位置し、かつ継続的にその場所に留まっていると判定されている状態である。
無線通信システム1は、以上の3状態のうち、境界停留状態の移動局装置41pを対象に干渉制御を実施する。
非境界停留状態の移動局装置41pは、フェムトセル基地局装置21のある方向に移動して、ピコセルとフェムトセルとのセル境界に位置するようになると、Event A3 EnteringのMeasurement Reportを実施する。この場合、領域内移動局検出部121は、移動局装置41pが中間状態に遷移したと判定する。
その後、移動局装置41pは、フェムトセル基地局装置21から遠ざかり、ピコセルとフェムトセルとのセル境界から外れると、Event A3 LeavingのMeasurement Reportを実施する。この場合、領域内移動局検出部121は、移動局装置41pが非境界停留状態に遷移したと判定する。また、領域内移動局検出部121は、移動局装置41pがデータ通信を終了してIdle Modeに遷移した場合も、非境界停留状態に遷移したと判定する。
移動局装置41pが非境界停留状態に戻ることなく、所定時間T1以上継続して中間状態にある場合、継続時間判定部122は、当該移動局装置41pが境界停留状態に遷移したと判定する。境界停留状態から非境界停留状態への遷移の条件は、中間状態から非境界停留状態への遷移の条件と同様である。
なお、中間状態または境界停留状態にある移動局装置41pが、フェムトセル基地局装置21にさらに接近しフェムトセル基地局装置21に通信先を切り替えた(ハンドオーバ)場合、移動局装置41pから移動局装置41fとなり、図4の状態遷移の対象から外れる。
以上のようにして、ピコ基地局装置11は、フェムトセル基地局装置21の周辺に継続して位置する境界停留状態の移動局装置41p(停留移動局)を検出する。そして、ピコ基地局装置11は、検出した停留移動局に関する品質情報(例えば、移動局装置41pの移動局ID、通信中のピコセルと停留中のフェムトセルのセルIDとRSRPの測定値(Measurement Reportで報告されるL3 Filtering後の測定値)、および、PRB Usage)を集中制御装置31に報告する。
次に、集中制御装置31における、停留移動局の通信品質の推定と、推定結果に基づく干渉制御の実施判定の動作について、図5のフローチャートを参照して説明する。
図5は、集中制御装置31が、停留移動局の通信品質の推定を行い、推定結果に基づく干渉制御を行う処理手順の例を示すフローチャートである。本実施形態では通信品質を表す指標としてスループットを用いる。
ステップS201では、通信品質推定部310は、フェムトセル基地局装置21毎に停留移動局の数Nsを集計し、Nsが所定の閾値Nth1より大きいか否かを判定する。NsがNth1より大きいと判定した場合(ステップS201:YES)、ステップS202に移行する。一方、NsがNth1以下であると判定した場合(ステップS201:NO)、ステップS205に移行する。
ステップS201は、干渉制御の処理負荷軽減のためになされるステップであり、Nsが小さければスループット劣化は小さいと仮定している。処理負荷への影響が小さい場合は、ステップS201をスキップすることも可能である。ステップS201をスキップすることは、Nth1=0とすることに相当する。
ステップS202では、通信品質推定部310は、移動局装置41pが周辺(フェムトセル基地局装置21からの電波に所定の影響を受ける領域)に停留しているフェムトセル基地局装置21毎に、データチャネルの送信電力を制御する前の停留移動局のスループットと、制御したと仮定した場合の停留移動局のスループットとをそれぞれ推定する。通信品質推定部310は、スループットの推定を以下のように行う。
まず、通信品質推定部310は、送信電力制御前後の各停留移動局のSINR(Signal to Interference plus Noise Ratio)を推定する。送信電力制御前の推定SINRをSINR_beforeとし、送信電力制御後の推定SINRをSINR_afterとする。SINRの単位はdB(デシベル)とする。iで識別する各停留移動局のSINR_before(i)において、フェムトセル基地局装置21からの干渉が支配的であると仮定し、式(4)を用いて計算する。
Figure 2015119377
ここで、Prx_p(i)、Prx_h(i)は、それぞれ、停留移動局から報告されたピコ基地局装置11のRSRP、フェムトセル基地局装置21のRSRPの実測値を表し、単位はmWである。PUhはフェムトセル基地局装置21におけるPRB Usageの実測値を表す(iに依存しない)。PUhは、フェムトセル基地局装置21から集中制御装置31に周期的に報告される。また、Nは熱雑音電力、Iは停留するフェムトセル以外のセルからの干渉電力を表し、共に固定値のパラメータと仮定する。式(4)では、PRB Usageが大きいほど平均的に大きな干渉を与えると仮定し、フェムトセル基地局装置21からの干渉電力をPUh・Prx_h(i)で近似している。
次に、通信品質推定部310は、電力制御後の推定SINRであるSINR_after(i)を、式(5)を用いて同様に計算する。
Figure 2015119377
ここで、Prx_h’(i)はフェムトセル基地局装置21のデータチャネルの送信電力をΔ[dB]低減した場合のRSRPの推定値を表す。具体的には、通信品質推定部310は、Prx_h’(i)を、Prx_h * 10−Δ/10から計算する。PUh’は電力制御後のフェムトセル基地局装置21のPRB Usageの推定値を表す。電力低減によりフェムトセル基地局装置21でのSINRはΔだけ低減すると推定されるので、SINRの低減をスループットの低減に換算し、スループット低減に反比例させることでPUh’を推定する。NとIは電力制御前後で一定と仮定する。
次に、通信品質推定部310は、送信電力制御前後の各停留移動局のスループットを推定する。以下、送信電力制御前の推定スループットをThr_before(i)とし、送信電力制御後の推定スループットをThr_after(i)とする。単位はbps(ビット毎秒)とする。通信品質推定部310は、Thr_before(i)を、送信電力制御前の推定SINR(式(4)のSINR_before(i))を用いて、式(6)により計算する。
Figure 2015119377
式(6)は、所定のSINRにおけるスループットの理論限界値を与えるシャノン限界に基づいた式である。ここで、Wsu[Hz(ヘルツ)]は停留移動局の使用帯域幅の期待値を表し、ピコ基地局装置11から報告される停留移動局のPRB Usageとピコ基地局装置11の使用可能帯域幅から算出する。βは実装によるシャノン限界からの実機での損失を考慮した減衰率であり、0<β≦1の値をとる。Thr_maxは所定のシステムで達成可能なスループットの最大値を意味し、単位はbps/Hzである。MIN(x,y)はxとyのうち小さい方を取り出す関数である。
また、通信品質推定部310は、Thr_after(i)を、電力制御後の推定SINR (式(5)のSINR_after(i))を用いて、式(7)より同様に計算する。電力制御後の停留移動局数は変わらないので、停留移動局の使用帯域は電力制御前後で一定とする。
Figure 2015119377
ステップS203では、送信設定調整部320は、Ns台の停留移動局の中でスループットThr_before(i)の最小値を求め、その改善率ΔThr(i)(=(Thr_after(i) − Thr_before(i))/Thr_before(i))を、式(6)と式(7)を用いて算出する。最小値を用いるのは、複数台の停留移動局がある場合にフェムトセル基地局装置21からの干渉の影響が最も大きいとみなすためである。Nth1=0とし、Ns=1(1台の停留移動局)のときに動作している場合は、その停留移動局に対するスループットが最小値に対応する。
ステップS204では、送信設定調整部320は、ステップS203で得られた改善率が所定の目標値X%以上か否かを判定する。改善率がX%以上であると判定した場合(ステップS204:YES)、ステップS205に移行する。一方、X%以上改善していないと判定した場合(ステップS204:NO)、ステップS205に移行する。
ステップS205では、電力制御をすることで移動局装置41pのスループットが目標値以上改善すると推定されるので、送信設定調整部320は、移動局装置41pが停留するフェムトセル基地局装置21にデータチャネルの送信電力の調整値Δを、式(5)の計算で用いた負の値に設定して通知する。
ステップS205の後、図5の処理を終了する。
一方、ステップS206では、電力制御をしても移動局装置41pのスループットが目標値まで改善しないと推定されるので、送信設定調整部320は、移動局装置41pが停留するフェムトセル基地局装置21にデータチャネルの送信電力の調整値Δを0に設定して通知する。
ステップS206の後、図5の処理を終了する。
次に、フェムトセル基地局装置21における、送信電力制御動作について、図6を参照して説明する。
図6は、フェムトセル基地局装置21が送信電力の制御を行う処理手順の例を示すフローチャートである。
ステップS301では、無線パラメータ設定部230が、集中制御装置31から送信電力の調整値Δを受信したか否かを判定する。受信したと判定した場合(ステップS301:YES)、ステップS302に移行する。一方、送信電力の調整値Δを受信していないと判定した場合(ステップS301:NO)、図6の処理を終了する。この場合、送信電力制御を行わない。
ステップS302では、受信した調整値Δを用いて、データチャネルの送信電力Ptx[dBm]を式(8)のように更新する。
Figure 2015119377
ここで、Pmax、Pmin[dBm]は、それぞれ、送信電力の最大値、最小値を表す。また、Pb[dBm]は、送信電力の基準電力を表す。基準電力は、固定値のパラメータ、またはフェムトセル基地局装置21が受信するピコ基地局装置11のRSRPに基づいて設定する。MEDIAN()は、()内の中央値を返す関数である。
ステップS302の後、図6の処理を終了する。
以上のように、送信設定調整部320は、ピコ基地局装置11を通信相手とし、かつ、フェムトセル基地局装置21からの電波に所定の影響を受ける領域に継続して位置している移動局装置41の検出結果に基づいて、フェムトセル基地局装置21の電波送信の設定を調整する。
これにより、送信設定調整部320は、セル間干渉の影響が強いセル境界に継続的に位置する停留移動局において、フェムトセル基地局装置21からの干渉により通信品質が劣化していると推定される場合に、干渉制御(フェムトセル基地局装置21の電波送信の設定変更)を実施することができる。この点において、送信設定調整部320は、フェムトセル基地局装置21からの電波送信の設定を、より適切に調整することができ、不要な電力低減によるフェムトセル基地局装置21の通信品質劣化を低減させながら、停留移動局の通信品質を改善することができる。
また、通信品質推定部310は、フェムトセル基地局装置21の電波送信の設定を変更した場合の、移動局装置41の通信品質を推定する。そして、送信設定調整部320は、通信品質推定部310の推定結果に基づいて、フェムトセル基地局装置21の電波送信の設定を調整する。
これにより、送信設定調整部320は、フェムトセル基地局装置21の電波送信の設定変更(干渉制御)によって得られる効果を確認しながら、一定以上の効果が見込まれる場合に、フェムトセル基地局装置21の電波送信の設定変更を実行することができる。この点において、送信設定調整部320は、フェムトセル基地局装置21からの電波送信の設定を、より適切に調整することができ、不要な電力低減によるフェムトセル基地局装置21の通信品質劣化を低減させながら、停留移動局の通信品質を改善することができる。
なお、図4〜図6を参照して説明した、ピコ基地局装置11やフェムトセル基地局装置21や集中制御装置31の処理手順は、コンピュータ等に基地局を制御するためのプログラムを実行させることによって実行可能である。例えば、基地局制御プログラムを実行するコンピュータにて集中制御装置31を構成し、停留移動局の検出や、干渉制御の実施判定等を行わせることで、図5の処理を実行可能である。
なお、以上では、干渉制御の実施判定として、制御後のスループットの推定値が制御前より目標値以上改善する場合に干渉制御を実施することとしたが、これに限らない。例えば、制御後のスループットの推定値が所要値以上となる場合としてもよい。また、以上では、干渉制御の実施判定対象として、制御前のスループットの推定値が最小となる停留移動局としたがこれに限らない。例えば、実施判定に用いるスループットを全停留移動局の平均値としてもよいし、移動局のスループットの累積確率密度関数の下位Y%(Y=5、10など)としてもよい。
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態に係る無線通信システムは、図2を参照して説明した第1の実施形態に係る無線通信システムの機能構成に加えて、集中制御装置が、移動局装置41pが屋外/屋内のいずれに位置するかを判定する。これに伴い、第2の実施形態では、干渉制御の処理が、図5を参照して説明した第1の実施形態に係る無線通信システムの場合と異なる。
具体的には、第1の実施形態では、ピコ基地局装置が屋外に、フェムトセル基地局装置が屋内にそれぞれ設置されていることを干渉制御に直接反映させていなかった。これに対し、本実施形態では、屋外か屋内かを干渉制御に直接反映させるために、集中制御装置が、停留移動局が屋外と屋内のいずれかに位置しているかを判定し、その判定結果に応じて送信電力の低減を行う。
ピコ基地局装置は屋外に設置され、フェムトセル基地局装置は屋内に設置されるので、屋内外の境界にドアがある場合、ドアの開閉によりフェムトセルからピコセルへの干渉が急激に変化する。特に、ドアが開いているときにその干渉が強くなる。
本実施形態では、屋外と屋内とで停留移動局が受ける干渉レベルが大きく異なることを考慮して、干渉制御における送信電力設定を行う。なお、停留移動局の判定、及びスループットの推定は実施形態1と同様に行う。
図7は、本発明の第2の実施形態における無線通信システムの機能構成を示す概略ブロック図である。同図において、ピコ基地局装置11と、フェムトセル基地局装置21と、集中制御装置31と、移動局装置42とが1台ずつ示されている。なお、無線通信システム2が具備するピコ基地局装置11、フェムトセル基地局装置21、および、集中制御装置31の台数や配置は第1の実施形態の場合と同様であり、説明を省略する。
図7において、ピコ基地局装置11は、ピコ基地局無線通信部110と、移動局検出部120と、品質情報生成部130とを具備する。移動局検出部120は、領域内移動局検出部121と、継続時間判定部122とを具備する。フェムトセル基地局装置21は、フェムトセル基地局無線通信部210と、フェムトセル基地局負荷測定部220と、無線パラメータ設定部230とを具備する。集中制御装置32は、通信品質推定部310と、送信設定調整部322と、屋内外判定部330とを具備する。移動局装置42は、移動局通信部410と、チャネル品質報告部420と、チャネル品質測定部432とを具備する。
同図において、図1の各部に対応して同様の機能を有する部分には同一の符号(11、21、110、120〜122、130、210、220、230、310、410、420)を付して説明を省略する。
また、以下では、ピコ基地局装置11を通信相手とする移動局装置42を「移動局装置42p」と表記し、フェムトセル基地局装置21を通信相手とする移動局装置42を「移動局装置42f」と表記する。また、第1の実施形態の場合と同様、フェムトセル基地局装置21からの電波に所定の影響を受ける領域に継続して位置している移動局装置42pを「停留移動局」と称する。
本実施形態では、移動局装置42pのチャネル品質測定部432は、チャネル品質測定部430(図2)と同様の測定に加えて、定められた周波数単位毎に下りチャネルの受信品質を示す指示子であるCQI(Channel Quality Indicator)を測定する。そして、チャネル品質報告部420から上りリンクの制御チャネルによりピコ基地局装置11に報告する。チャネル品質測定部432は、CQIを数サブフレーム毎に周期的に測定し、チャネル品質報告部420を介して報告する。サブフレームは例えば、LTE(登録商標)における最小送信単位(1msec)とする。ピコ基地局装置11は、複数の移動局装置42pから通知されたCQIに基づいて、物理リソースブロックを選択したユーザに割り当てる。
屋内外判定部330は、ピコ基地局装置11を通信相手とし、かつ、フェムトセル基地局装置21からの電波に所定の影響を受ける領域に継続して位置している移動局装置42が、屋外または屋内の何れに位置しているかを判定する。より具体的には、屋内外判定部330は、ピコ基地局装置11を通信相手とし、かつ、フェムトセル基地局装置21からの電波に所定の影響を受ける領域に継続して位置している移動局装置42についての、ピコ基地局装置11からの受信信号品質に基づいて、当該移動局装置42が屋外または屋内の何れに位置しているかを判定する。
ここで、移動局装置42pが屋外から屋内に移動すると、ドアの開閉に伴い建物侵入損失がなくなるので、フェムトセル基地局装置21からの干渉電力が急激に増加する。その結果、CQIが急激に劣化する。本実施形態では、屋内外判定部330は、CQIが劣化した場合に、ピコ基地局装置11は停留移動局が屋内に位置していると判定する。
次に、集中制御装置32における、停留移動局のスループットの推定、および、推定結果に基づく干渉制御の実施判定の動作について、図7のフローチャートを参照して説明する。
図8は、集中制御装置32が、停留移動局のスループットの推定と、推定結果に基づく干渉制御を行う処理手順の例を示すフローチャートである。
ステップS401では、通信品質推定部310は、ステップS201(図5)と同様に、フェムトセル基地局装置21毎に停留移動局の数Nsを集計し、所定の閾値Nth1との大小関係を判定する。NsがNth1より大きいと判定した場合(ステップS401:YES)、ステップS402に移行する。一方、Nth1以下であると判定した場合(ステップS401:NO)、ステップS407に移行する。
ステップS402では、通信品質推定部310は、フェムトセル基地局装置21毎に、データチャネルの送信電力を制御する前の停留移動局のスループット、および、制御したと仮定した場合の停留移動局のスループットをそれぞれ推定する。スループットの推定はステップS202と同様に行う。なお、送信電力の調整値はΔ2(<0)とし、第1の実施形態の場合と同じ値に設定する。
ステップS403では、送信設定調整部322はステップS203と同様に、Ns台の停留移動局の中でスループットThr_before(i)の最小値を求め、その改善率ΔThr(i)を算出する。
ステップS404では、送信設定調整部322は、ステップS204と同様に、停留移動局のうち電力制御前後の推定スループットの最小値が目標値X%以上改善するか否かを判定する。X%以上改善すると判定した場合(ステップS404:YES)、ステップS405に移行する。一方、X%以上改善しないと判定した場合(ステップS404:NO)、ステップS407に移行する。
ステップS405では、屋内外判定部330は、ステップS403において推定スループットが最小となった停留移動局に着目し、当該停留移動局が屋内に位置するか否かを判定する。具体的には、屋内外判定部330は、停留中にCQIが所定値Qthを下回ったと判定した場合、当該停留移動局は屋内に位置していると判定する。一方、屋内外判定部330は、停留中にCQIが所定値Qthを下回っていないと判定した場合、当該停留移動局は屋外に位置していると判定する。
停留移動局からのCQIは、ピコ基地局装置11が周期的に受信し、その時系列(履歴)を参照する。CQIがQthを下回ったと判定した場合、ピコ基地局装置11は、集中制御装置32に報告する。屋内外判定部330は、ピコ基地局装置11からの当該報告に基づいてCQIが大きく減少したことを把握する。あるいは、屋内外判定部330がCQIの時系列を取得して、CQIがQthを下回ったか否かを判定するようにしてもよい。
ステップS406の場合、電力制御をすることで移動局装置42pのスループットが改善すると推定され、かつ、移動局装置42pは屋内に停留しフェムトセル基地局装置21からの干渉の影響が大きい。そこで、送信設定調整部322は、移動局装置42pが停留するフェムトセル基地局装置21(移動局装置42に干渉の影響を及ぼしているフェムトセル基地局装置21)に、データチャネルの送信電力の調整値をΔ2よりも小さなΔ1[dB](Δ1<Δ2<0)に設定して通知する。
ステップS406の後、図8の処理を終了する。
ステップS407では、電力制御をすることで移動局装置42pのスループットが改善すると見込まれるが、ステップS405の場合よりフェムトセル基地局装置21からの干渉の影響は小さい。そこで、送信設定調整部322は、移動局装置42pが停留するフェムトセル基地局装置21にデータチャネルの送信電力の調整値をΔ2に設定して通知する。
ステップS407の後、図8の処理を終了する。
ステップS408では、停留移動局数が少ないので、送信設定調整部322は、移動局装置42pが停留するフェムトセル基地局装置21にデータチャネルの送信電力の調整値をΔ=0に設定して通知する。
ステップS408の後、図8の処理を終了する。
以上のように、屋内外判定部330は、ピコ基地局装置11を通信相手とし、かつ、フェムトセル基地局装置21からの電波に所定の影響を受ける領域に継続して位置している移動局装置42が、屋外または屋内の何れに位置しているかを判定する。そして、送信設定調整部322は、屋内外判定部330の判定結果に基づいて、フェムトセル基地局装置21の電波送信の設定を調整する。
これにより、送信設定調整部322は、移動局装置42に対するフェムトセル基地局装置21からの干渉の影響をより高精度に把握して、干渉制御(フェムトセル基地局装置21の電波送信の設定変更)を実施することができる。この点において、送信設定調整部322は、フェムトセル基地局装置21からの電波送信の設定を、より適切に調整することができ、不要な電力低減によるフェムトセル基地局装置21の通信品質劣化を低減させながら、停留移動局の通信品質を改善することができる。
また、屋内外判定部330は、ピコ基地局装置11を通信相手とし、かつ、フェムトセル基地局装置21からの電波に所定の影響を受ける領域に継続して位置している移動局装置42についての、フェムトセル基地局装置21からの受信信号品質に基づいて、当該移動局装置42が屋外または屋内の何れに位置しているかを判定する。
これにより、屋内外判定部330は、フェムトセル基地局装置21がGPS(Global Positioning System)機能を有していない場合でも、また、屋内外の区分を示す位置情報を必要とせずに、フェムトセル基地局装置21が屋外または屋内の何れに位置しているかを判定することができる。
以上より、本実施の形態にかかる無線リソース制御方法は、停留移動局が屋内に停留している場合に、フェムトセル基地局装置21の送信電力を実施形態1よりも低減するように動作するので、停留移動局のスループットを実施形態1よりも大きく改善する効果が得られる。
<第3の実施形態>
本発明の第3の実施形態に係る無線通信システムは、図2を参照して説明した第1の実施形態に係る無線通信システムの機能構成と同様の機能構成を有するが、干渉制御の処理が、図5を参照して説明した第1の実施形態に係る無線通信システムの場合と異なる。
具体的には、第1の実施形態では、干渉制御動作として送信電力の低減のみを行った。これに対して、本実施形態では、停留移動局の台数または推定スループットに応じて、送信電力の増加と低減とを行う。
以下、本実施形態に係る無線通信システムの機能構成については図2を参照し、図2に示す符号を用いる。
本実施形態の集中制御装置31における、停留移動局のスループットの推定、および、推定結果に基づく干渉制御の実施判定の動作について、図9を参照して説明する。
図9は、集中制御装置31が、停留移動局のスループットの推定と、推定結果に基づく干渉制御を行う処理手順の例を示すフローチャートである。
ステップS501では、通信品質推定部310は、フェムトセル基地局装置21毎に停留移動局の数Nsを集計し、所定の閾値Nth1との大小を判定する。NsがNth1より大きいと判定した場合(ステップS501:YES)、ステップS502に移行する。一方、Nth1以下であると判定した場合(ステップS502:NO)、ステップS506に移行する。
ステップS502では、通信品質推定部310は、フェムトセル基地局装置21毎に、データチャネルの送信電力を制御する前の停留移動局のスループットと、制御したと仮定した場合の停留移動局のスループットをそれぞれ推定する。スループットの推定は図5のステップS202と同様に行う。
ステップS503では、送信設定調整部320は、ステップS203(図5)と同様に、Ns台の停留移動局の中でスループットThr_before(i)の最小値を求め、その改善率ΔThr(i)を算出する。
ステップS404では、送信設定調整部320は、ステップS204と同様に、停留移動局のうち電力制御前後の推定スループットの最小値が目標値X%以上改善するか否かを判定する。X%以上改善すると判定した場合(ステップS504:YES)、ステップS505に移行する。一方、X%以上改善しないと判定した場合(ステップS504:NO)、ステップS507に移行する。
ステップS505では、ステップS205と同様に、電力制御をすることで移動局装置41pのスループットが改善すると推定されるので、移動局装置41pが停留するフェムトセル基地局装置21にデータチャネルの送信電力の調整値Δを負の値Δ4に設定して通知する。
ステップS505の後、図9の処理を終了する。
ステップS506では、Nsに対してさらに、所定の閾値Nth2(Nth2<Nth1)未満か否かの判定を行う。NsがNth2未満であると判定した場合(ステップS506:YES)、ステップS507に移行する。一方、Nth2以上であると判定した場合(ステップS506:NO)、ステップS508に移行する。
ステップS507では、停留移動局数が少ない、または同一停留移動局数で停留移動局のスループット劣化が小さいことから、フェムトセル基地局装置21から移動局装置41pへの干渉の影響が小さいと推定される。そこで、送信設定調整部320は、移動局装置41pが停留するフェムトセル基地局装置21にデータチャネルの送信電力の調整値Δを、正の値Δ5に設定して通知する。
ステップS507の後、図9の処理を終了する。
ステップS508では、停留移動局数が中程度であることから、フェムトセル基地局装置21から移動局装置41pへの干渉の影響が小さくないと推定される。そこで、送信設定調整部320は、移動局装置41pが停留するフェムトセル基地局装置21にデータチャネルの送信電力の調整値Δを0に設定して通知する。
ステップS508の後、図9の処理を終了する。
以上のように、送信設定調整部320は、ピコ基地局装置11を通信相手とし、かつ、フェムトセル基地局装置21からの電波に所定の影響を受ける領域に継続して位置している移動局装置41の台数が所定の閾値未満であると判定した場合、フェムトセル基地局装置21の送信電力を増加させる。
これにより、送信設定調整部320は、フェムトセル基地局装置21からの電波の影響を受ける移動局装置41pの台数が少なく、この点において影響が限定的である場合に、フェムトセル基地局装置21の送信電力を増加させて通信品質を向上させることができる。
また、送信設定調整部320は、フェムトセル基地局装置21の電波送信の設定を変更した場合の、移動局装置41の通信品質の改善が所定の閾値未満であると判定した場合、フェムトセル基地局装置21の送信電力を増加させる。
これにより、送信設定調整部320は、フェムトセル基地局装置21の送信電力の変化が移動局装置41pに及ぼす影響が限定的である場合に、フェムトセル基地局装置21の送信電力を増加させて通信品質を向上させることができる。
上述した第1〜第3の実施形態では、無線通信システム1または2がLTE(登録商標)方式の無線通信システムである場合を例に説明したが、これに限らない。例えば、無線通信システム1や2の通信方式は、W−CDMA方式であってもよいし、上り回線と下り回線で同一の無線周波数を時間的に分けて使用するTDD(Time Division Duplex)方式を採用する無線通信システム(例えばWiMAX(登録商標)、または、IEEE802.16m)であってもよい。
また、上述した第1〜第3の実施形態では、領域内移動局検出部121が、停留移動局の検出に、図3のように、移動局装置41pからのEvent A3のMeasurement Reportを用いる場合を例に説明したが、用いるMeasurement Reportはこれに限らない。例えば、領域内移動局検出部121が、停留移動局の検出にEvent A5を用いるようにしてもよい。Event A5は、自セルのチャネル品質が所定値より小さくなり、かつ隣接セルのチャネル品質が所定値より大きくなる場合に実施される測定報告である。
例えば、チャネル品質測定部430は、RSRPを測定し、チャネル品質報告部420は、Event A5のMeasurement Reportをするよう、ピコ基地局装置11から指示を受ける。チャネル品質報告部420は、式(9)に基づいて、Event A5 Enteringの条件を満たすか否かを判定する。
Figure 2015119377
式(9)において、各変数の単位はdB(デシベル)である。Event A5 Enteringは、移動局が隣接基地局に近づくなどにより、自セルのチャネル品質が所定値より小さくなり、かつ隣接セルのチャネル品質が所定値より大きくなる状態を表す。
式(9)におけるMn、Mp、Ofn、Ocn、Hysの意味は、式(2)と同様である。Thresh1[dB]は自セル(ピコセル)のRSRPに対する閾値、Thresh2[dB]は隣接セル(フェムトセル)のRSRPに対する閾値をそれぞれ表す。式(9)を所定の時間(TTT: Time To Trigger)継続して満たしたと判定した場合、チャネル品質報告部420は、ピコ基地局装置11にEvent A5 EnteringのMeasurement Reportを実施する。
同様に、チャネル品質報告部420は、式(10)に基づいて、Event A5 Leavingの条件を満たすか否かを判定する。
Figure 2015119377
式(10)において、各変数の単位はdB(デシベル)である。Event A5 Leavingは、Event A5 Entering発生後に、移動局が隣接基地局から遠ざかるなどにより、自セルのチャネル品質が所定値より大きくなり、かつ隣接セルのチャネル品質が所定値より小さくなる状態を表す。
式(10)における各変数の意味は式(9)と同様である。
式(10)を所定の時間(TTT)継続して満たしたと判定した場合、チャネル品質報告部420は、ピコ基地局装置11にEvent A5 LeavingのMeasurement Reportを実施する。
また、上述した第1〜第3の実施形態では、停留移動局の通信品質指標として、通信品質推定部310がスループットを推定する場合について説明したが、通信品質指標はこれに限らない。例えば、通信品質推定部310が、通信品質指標として送信遅延を判定するようにしてもよい。この場合、送信設定調整部320または322は、フェムトセル基地局装置21における干渉制御の前後で推定送信遅延の最大値が所定の割合以上低減すると判定した場合に、電力低減などの干渉制御を実施する。
送信遅延は、ピコ基地局装置11の送信バッファサイズをスループットの推定値で割ることで算出できる。従って、送信設定調整部320または322は、通信品質として移動局装置41または42の送信遅延を推定することで、簡単な計算で移動局装置41の通信品質を推定することができ、送信設定調整部320の負荷が軽くて済む。
送信遅延以外では、式(4)と式(5)から推定するSINRを直接用いることもできる。この場合、フェムトセル基地局装置21の干渉制御の前後で推定SINRの最小値が所定の割合以上増加すると判定した場合に、送信設定調整部320または322は、電力低減などの干渉制御を実施する。
送信設定調整部320または322は、通信品質として移動局装置41または42の信号対干渉雑音比を推定することで、式(4)と式(5)から得られる値を直接用いる点で、負荷が軽くて済む。
さらに、式(4)と式(5)の右辺分母に含まれるフェムトセル基地局装置21からの干渉電力(例えば式(4)ではPUh・Prx_h(i))を直接用いることもできる。この場合、フェムトセル基地局装置21の干渉制御の前後で推定干渉電力の最大値が所定の割合以上低減すると判定した場合に、送信設定調整部320または322は、電力低減などの干渉制御を実施する。
送信設定調整部320または322は、通信品質として、移動局装置41または42におけるフェムトセル基地局装置21からの干渉電力を推定することで、式(4)と式(5)に用いられる値を直接用いる点で、負荷が軽くて済む。
また、上述した第1〜第3の実施形態では、フェムトセル基地局装置21の干渉制御として、図6のようにデータチャネルの送信電力制御を適用する場合を例に説明したが、干渉制御はこれに限らない。例えば、送信設定調整部320や322が、フェムトセル基地局装置21の干渉制御として、フェムトセル基地局装置21の送信周波数帯を調整する(すなわち、周波数分割制御を行う)ようにしてもよい。
この場合、式(5)の干渉制御後のSINRの計算において、干渉が発生しないのでPUh’・Prx_h’(i)の項を0にする。干渉制御が必要と判定されたフェムトセル基地局装置21は、使用可能なRBを半減するなどにより、周波数帯域を制限する。フェムトセル基地局装置21が使用しない帯域では、移動局装置41pに干渉を及ぼすことがない。従って、移動局装置41や42への干渉を低減させることができる。
また、送信設定調整部320や322が、フェムトセル基地局装置21の干渉制御として、時分割制御を行うようにしてもよい。すなわち、送信設定調整部320や322が、フェムトセル基地局装置21の送信サブフレームの送信電力を調整するようにしてもよい。この場合、同様に、式(5)の干渉制御後のSINRの計算において、干渉が発生しないのでPUh’・Prx_h’(i)の項を0にする。干渉制御が必要と判定されたフェムトセル基地局装置21は、送信可能なサブフレームを半減するなどにより、送信タイミングを制限する。フェムトセル基地局装置21が電波を送信しないサブフレームでは、移動局装置41pに干渉を及ぼすことがない。従って、移動局装置41や42への干渉を低減させることができる。
また、送信設定調整部320や322が、フェムトセル基地局装置21の干渉制御として、フェムトセル基地局装置21の送信ビームパターンを調整する(すなわち、ビームフォーミングを行う)ようにしてもよい。この場合、式(5)の干渉制御後のSINRの計算において、干渉を所定の割合だけ抑制できるので、PUh’・Prx_h’(i)の項をPUh’・Prx_h(i)に1より小さな補正項を乗算した値とする。干渉制御が必要と判定されたフェムトセル基地局装置21は、停留移動局が存在する方向とは異なる方向のビームを選択してデータ送信を行う。停留移動局が存在する方向は、例えばセル境界に位置する移動局装置41f(フェムトセル基地局装置21を通信相手とする移動局装置41)からのビーム方向に関するチャネル品質の測定報告を用いて近似的に推定する。
フェムトセル基地局装置21が、停留移動局が存在する方向への電波の送信を抑制することで、移動局装置41や42への干渉を低減させることができる。
また、上述した第1〜第3の実施形態では、屋外ピコセルと屋内フェムトセルとの間のセル間干渉の制御を行う場合を例に説明したが、干渉の制御対象のセルの組み合わせはこれに限らない。例えば、送信設定調整部320や322が、マクロセル同士、ピコセル同士、フェムトセル同士、マクロセル・ピコセル間、マクロセル・フェムトセル間のセル間干渉の制御を行うようにしてもよい。
次に、図10〜図13を参照して、本発明の最小構成について説明する。
図10は、本発明の最小構成における送信設定調整装置の機能構成を示す概略ブロック図である。同図において、送信設定装置51は、送信設定調整部320を具備する。図10において、図2の各部に対応する部分に同一の符号(320)を付している。
図10に示す構成において、送信設定調整部320は、第1基地局装置を通信相手とし、かつ、第2基地局装置からの電波に所定の影響を受ける領域に継続して位置している移動局装置の検出結果に基づいて、第2基地局装置の電波送信の設定を調整する。
これにより、送信設定調整部320は、セル間干渉の影響が強いセル境界に継続的に位置する移動局装置において、第2基地局装置からの干渉により通信品質が劣化していると推定される場合に、干渉制御(第2基地局装置の電波送信の設定変更)を実施することができる。この点において、送信設定調整部320は、第2基地局装置からの電波送信の設定を、より適切に調整することができ、不要な電力低減による第2基地局装置の通信品質劣化を低減させながら、移動局装置の通信品質を改善することができる。
図11は、本発明の最小構成における移動局検出装置の機能構成を示す概略ブロック図である。同図において、移動局検出装置52は移動局検出部120を具備する。図11において、図2の各部に対応する部分に同一の符号(120)を付している。
図11に示す構成において、移動局検出部120は、第1基地局装置を通信相手とし、かつ、第2基地局装置からの電波に所定の影響を受ける領域に継続して位置している移動局装置を検出する。
これにより、送信設定調整装置は、移動局検出部120が検出した移動局装置の通信品質の改善を対象として、第2基地局装置の電波送信の設定を調整することができる。
図12は、本発明の最小構成における無線通信システムの機能構成を示す概略ブロック図である。同図において、無線通信システム6は、第1基地局装置61と、第2基地局装置62と、移動局検出部120と、送信設定調整部320とを具備する。図12において図2の各部に対応する部分に同一の符号(120、320)を付している。
図12に示す構成において、移動局検出部120は、第1基地局装置を通信相手とし、かつ、第2基地局装置からの電波に所定の影響を受ける領域に継続して位置している移動局装置を検出する。そして、送信設定調整部320は、移動局検出部120の検出結果に基づいて、第2基地局装置の電波送信の設定を調整する。
これにより、送信設定調整部320は、セル間干渉の影響が強いセル境界に継続的に位置する移動局装置において、第2基地局装置からの干渉により通信品質が劣化していると推定される場合に、干渉制御(第2基地局装置の電波送信の設定変更)を実施することができる。この点において、送信設定調整部320は、第2基地局装置からの電波送信の設定を、より適切に調整することができ、不要な電力低減による第2基地局装置の通信品質劣化を低減させながら、移動局装置の通信品質を改善することができる。
図13は、本発明の最小構成における基地局装置の機能構成を示す概略ブロック図である。同図において、基地局装置53は、移動局検出部120と、送信設定調整部320とを具備する。図13において図2の各部に対応する部分に同一の符号(120、320)を付している。
図13に示す構成において、移動局検出部120は、他の基地局装置を通信相手とし、かつ、自らの基地局装置からの電波に所定の影響を受ける領域に継続して位置している移動局装置を検出する。そして、送信設定調整部320は、移動局検出部120の検出結果に基づいて、自らの基地局装置の電波送信の設定を調整する。
これにより、送信設定調整部320は、セル間干渉の影響が強いセル境界に継続的に位置する移動局装置において、自らの基地局装置からの干渉により通信品質が劣化していると推定される場合に、干渉制御(自らの基地局装置の電波送信の設定変更)を実施することができる。この点において、送信設定調整部320は、自らの基地局装置からの電波送信の設定を、より適切に調整することができ、不要な電力低減による自らの基地局装置の通信品質劣化を低減させながら、移動局装置の通信品質を改善することができる。
なお、無線通信システム1や無線通信システム2における装置の全部または一部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
(付記1)第1基地局装置を通信相手とし、かつ、第2基地局装置からの電波に所定の影響を受ける領域に継続して位置している移動局装置の検出結果に基づいて、前記第2基地局装置の電波送信の設定を調整する送信設定調整部を具備する送信設定調整装置。
(付記2)前記第2基地局装置の電波送信の設定を変更した場合の、前記移動局装置の通信品質を推定する通信品質推定部を具備し、前記送信設定調整部は、前記通信品質推定部の推定結果に基づいて、前記第2基地局装置の電波送信の設定を調整する、付記1に記載の送信設定調整装置。
(付記3)前記送信設定調整部は、前記通信品質として、前記移動局装置の送信遅延を推定する、付記2に記載の送信設定調整装置。
(付記4)前記送信設定調整部は、前記通信品質として、前記移動局装置の信号対干渉雑音比を推定する、付記2に記載の送信設定調整装置。
(付記5)前記送信設定調整部は、前記通信品質として、前記移動局装置における前記第2基地局装置からの干渉電力を推定する、付記2に記載の送信設定調整装置。
(付記6)前記送信設定調整部は、前記第2基地局装置の送信電力を調整する、付記1から5のいずれか一項に記載の送信設定調整装置。
(付記7)前記送信設定調整部は、前記第2基地局装置のデータチャネルの送信電力を調整する付記6に記載の送信設定調整装置。
(付記8)前記送信設定調整部は、前記第2基地局装置の送信サブフレームの送信電力を調整する付記6または付記7に記載の送信設定調整装置。
(付記9)前記送信設定調整部は、前記第2基地局装置の送信ビームパターンを調整する付記1から8のいずれか一項に記載の送信設定調整装置。
(付記10)前記送信設定調整部は、前記第2基地局装置の送信周波数帯域を調整する、付記1から9のいずれか一項に記載の送信設定調整装置。
(付記11)前記第1基地局装置は屋外に設置され、前記第2基地局装置は屋内に設置され、前記送信設定調整装置は、前記第1基地局装置を通信相手とし、かつ、前記第2基地局装置からの電波に所定の影響を受ける領域に継続して位置している前記移動局装置が、屋外または屋内の何れに位置しているかを判定する屋内外判定部を具備し、前記送信設定調整部は、前記屋内外判定部の判定結果に基づいて、前記第2基地局装置の電波送信の設定を調整する、付記1から10のいずれか一項に記載の送信設定調整装置。
(付記12)前記屋内外判定部は、前記第1基地局装置を通信相手とし、かつ、前記第2基地局装置からの電波に所定の影響を受ける領域に継続して位置している前記移動局装置についての、前記第1基地局装置からの受信信号品質に基づいて、当該移動局装置が屋外または屋内の何れに位置しているかを判定する、付記11に記載の送信設定調整装置。
(付記13)前記送信設定調整部は、前記第1基地局装置を通信相手とし、かつ、前記第2基地局装置からの電波に所定の影響を受ける領域に継続して位置している前記移動局装置の台数が所定の閾値未満であると判定した場合、前記第2基地局装置の送信電力を増加させる、付記1から12のいずれか一項に記載の送信設定調整装置。
(付記14)前記送信設定調整部は、前記第2基地局装置の電波送信の設定を変更した場合の、前記移動局装置の通信品質の改善が所定の閾値未満であると判定した場合、前記第2基地局装置の送信電力を増加させる、付記1から13のいずれか一項に記載の送信設定調整装置。
(付記15)第1基地局装置を通信相手とし、かつ、第2基地局装置からの電波に所定の影響を受ける領域に継続して位置している移動局装置を検出する移動局検出部を具備する移動局検出装置。
(付記16)前記移動局検出部は、前記移動局装置が前記第1基地局装置から受信する電力と前記移動局装置が前記第2基地局装置から受信する電力とに基づいて、前記第1基地局装置を通信相手とし、かつ、前記第2基地局装置からの電波に所定の影響を受ける領域に位置する前記移動局装置を検出する移動局検出部と、前記移動局検出部が検出した前記移動局装置が、前記領域に所定時間以上継続して位置しているか否かを判定する継続時間判定部と、を具備する付記15に記載の移動局検出装置。
(付記17)第1基地局装置と、第2基地局装置と、前記第1基地局装置を通信相手とし、かつ、前記第2基地局装置からの電波に所定の影響を受ける領域に継続して位置している移動局装置を検出する移動局検出部と、前記移動局検出部の検出結果に基づいて、前記第2基地局装置の電波送信の設定を調整する送信設定調整部と、を具備する無線通信システム。
(付記18)他の基地局装置を通信相手とし、かつ、自らの基地局装置からの電波に所定の影響を受ける領域に継続して位置している移動局装置を検出する移動局検出部と、前記移動局検出部の検出結果に基づいて、自らの基地局装置の電波送信の設定を調整する送信設定調整部と、を具備する基地局装置。
(付記19)第1基地局装置を通信相手とし、かつ、第2基地局装置からの電波に所定の影響を受ける領域に継続して位置している移動局装置の検出結果に基づいて、前記第2基地局装置の電波送信の設定を調整する送信設定調整ステップを実行する送信設定調整方法。
(付記20)コンピュータに、第1基地局装置を通信相手とし、かつ、第2基地局装置からの電波に所定の影響を受ける領域に継続して位置している移動局装置の検出結果に基づいて、前記第2基地局装置の電波送信の設定を調整する送信設定調整ステップを実行させるためのプログラム。
1、2 無線通信システム
11 ピコ基地局装置
110 ピコ基地局無線通信部
120 移動局検出部
121 領域内移動局検出部
122 継続時間判定部
130 品質情報生成部
21 フェムトセル基地局装置
210 フェムトセル基地局無線通信部
220 フェムトセル基地局負荷測定部
230 無線パラメータ設定部
31、32 集中制御装置
310 通信品質推定部
320、322 送信設定調整部
330 屋内外判定部
41、42 移動局装置
410 移動局通信部
420 チャネル品質報告部
430、432 チャネル品質測定部

Claims (10)

  1. 第1基地局装置を通信相手とし、かつ、第2基地局装置からの電波に所定の影響を受ける領域に継続して位置している移動局装置の検出結果に基づいて、前記第2基地局装置の電波送信の設定を調整する送信設定調整部を具備する送信設定調整装置。
  2. 前記第2基地局装置の電波送信の設定を変更した場合の、前記移動局装置の通信品質を推定する通信品質推定部を具備し、
    前記送信設定調整部は、前記通信品質推定部の推定結果に基づいて、前記第2基地局装置の電波送信の設定を調整する、
    請求項1に記載の送信設定調整装置。
  3. 前記第1基地局装置は屋外に設置され、前記第2基地局装置は屋内に設置され、
    前記送信設定調整装置は、前記第1基地局装置を通信相手とし、かつ、前記第2基地局装置からの電波に所定の影響を受ける領域に継続して位置している前記移動局装置が、屋外または屋内の何れに位置しているかを判定する屋内外判定部を具備し、
    前記送信設定調整部は、前記屋内外判定部の判定結果に基づいて、前記第2基地局装置の電波送信の設定を調整する、
    請求項1または請求項2に記載の送信設定調整装置。
  4. 前記送信設定調整部は、前記第1基地局装置を通信相手とし、かつ、前記第2基地局装置からの電波に所定の影響を受ける領域に継続して位置している前記移動局装置の台数が所定の閾値未満であると判定した場合、前記第2基地局装置の送信電力を増加させる、請求項1から3のいずれか一項に記載の送信設定調整装置。
  5. 前記送信設定調整部は、前記第2基地局装置の電波送信の設定を変更した場合の、前記移動局装置の通信品質の改善が所定の閾値未満であると判定した場合、前記第2基地局装置の送信電力を増加させる、請求項1から4のいずれか一項に記載の送信設定調整装置。
  6. 第1基地局装置を通信相手とし、かつ、第2基地局装置からの電波に所定の影響を受ける領域に継続して位置している移動局装置を検出する移動局検出部を具備する移動局検出装置。
  7. 第1基地局装置と、
    第2基地局装置と、
    前記第1基地局装置を通信相手とし、かつ、前記第2基地局装置からの電波に所定の影響を受ける領域に継続して位置している移動局装置を検出する移動局検出部と、
    前記移動局検出部の検出結果に基づいて、前記第2基地局装置の電波送信の設定を調整する送信設定調整部と、
    を具備する無線通信システム。
  8. 他の基地局装置を通信相手とし、かつ、自らの基地局装置からの電波に所定の影響を受ける領域に継続して位置している移動局装置を検出する移動局検出部と、
    前記移動局検出部の検出結果に基づいて、自らの基地局装置の電波送信の設定を調整する送信設定調整部と、
    を具備する基地局装置。
  9. 第1基地局装置を通信相手とし、かつ、第2基地局装置からの電波に所定の影響を受ける領域に継続して位置している移動局装置の検出結果に基づいて、前記第2基地局装置の電波送信の設定を調整する送信設定調整ステップを実行する送信設定調整方法。
  10. コンピュータに、第1基地局装置を通信相手とし、かつ、第2基地局装置からの電波に所定の影響を受ける領域に継続して位置している移動局装置の検出結果に基づいて、前記第2基地局装置の電波送信の設定を調整する送信設定調整ステップを実行させるためのプログラム。
JP2013262209A 2013-12-19 2013-12-19 送信設定調整装置、移動局検出装置、無線通信システム、基地局装置、送信設定調整方法およびプログラム Pending JP2015119377A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013262209A JP2015119377A (ja) 2013-12-19 2013-12-19 送信設定調整装置、移動局検出装置、無線通信システム、基地局装置、送信設定調整方法およびプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013262209A JP2015119377A (ja) 2013-12-19 2013-12-19 送信設定調整装置、移動局検出装置、無線通信システム、基地局装置、送信設定調整方法およびプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015119377A true JP2015119377A (ja) 2015-06-25

Family

ID=53531730

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013262209A Pending JP2015119377A (ja) 2013-12-19 2013-12-19 送信設定調整装置、移動局検出装置、無線通信システム、基地局装置、送信設定調整方法およびプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015119377A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017085524A (ja) * 2015-10-30 2017-05-18 Kddi株式会社 基地局装置、指向方向制御方法およびプログラム
JP2018050295A (ja) * 2016-09-21 2018-03-29 スイスコム アーゲー データ駆動型ロールアウトプランニングの最適化方法
JPWO2017056161A1 (ja) * 2015-09-28 2018-07-05 本田技研工業株式会社 加温制御装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2017056161A1 (ja) * 2015-09-28 2018-07-05 本田技研工業株式会社 加温制御装置
US10770766B2 (en) 2015-09-28 2020-09-08 Honda Motor Co., Ltd. Heating control device
JP2017085524A (ja) * 2015-10-30 2017-05-18 Kddi株式会社 基地局装置、指向方向制御方法およびプログラム
JP2018050295A (ja) * 2016-09-21 2018-03-29 スイスコム アーゲー データ駆動型ロールアウトプランニングの最適化方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
USRE49566E1 (en) Adjusting transmit power across a network
US8619680B2 (en) Radio communication system, base station apparatus, radio resource control method, and non-transitory computer readable medium
JP5967254B2 (ja) 通信品質予測装置、無線基地局、通信品質予測方法、およびプログラム
US8725079B2 (en) System and method for determining the severity of interference in different areas of a cellular radio network and coordinating radio resource management features in response
KR101660351B1 (ko) 부하 밸런싱 방법 및 네트워크 제어 노드
KR101571563B1 (ko) 다중셀 협력 무선통신시스템에서의 상향링크 전력의 제어 방법 및 이를 지원하는 단말
EP2512191B1 (en) Wireless communication system, base station device, base station control device, transmission power control method for a base station, and computer-readable medium
EP2469910B1 (en) Interference-control method and femto base station
KR101586642B1 (ko) 향상된 인터-셀 간접 제어
US8670773B2 (en) Control device, communication system, resource allocation method, and recording medium containing program
JP5896177B2 (ja) 無線通信システム、基地局、管理サーバ及び無線通信方法
US20130094387A1 (en) Timeslot Allocation Method in a Wireless TDD Network
TW201521370A (zh) 用於抑制干擾的方法和用戶設備
EP2870712B1 (en) Method and access point for assigning sounding resources
JP5630906B2 (ja) 無線通信システムにおける送信電力制御装置及び方法
JP2015119377A (ja) 送信設定調整装置、移動局検出装置、無線通信システム、基地局装置、送信設定調整方法およびプログラム
CN101287275A (zh) 一种基于cdma系统的下行方向邻区干扰的测量方法
Shen et al. Adaptive double thresholds handover mechanism in small cell LTE-A network
JP6191823B2 (ja) 無線パラメータ制御システム、無線パラメータ制御装置、無線基地局、無線端末、無線パラメータ制御方法及びプログラム
JP2015037235A (ja) ハンドオーバ制御方法、基地局装置、無線通信システム、基地局制御プログラム、及び管理サーバ
JP2013125972A (ja) 無線パラメータ制御システム、無線パラメータ制御装置、無線基地局、無線パラメータ制御方法及びプログラム
EP4120578A1 (en) Beam optimization based on signal measurements in neighboring cells
WO2014073131A1 (ja) 無線リソース設定方法、システム、基地局及び非一時的なコンピュータ可読媒体
Kim et al. User Association for Full-duplex Cellular System
JP2015139122A (ja) 基地局、及び基地局制御方法