JP2015112103A - 自然対流式と冷風循環式を組み合わせるバレイショの通年貯蔵方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】積雪寒冷地の気象条件を生かした、電力消費の少ないバレイショ倉庫の提供。
【解決手段】その倉庫は、バレイショを収納する二室と前室とし、11月から翌年3月までの冬期間は、バレイショの呼吸熱で二室の温度が上昇するため冷風循環方式で、庫内空気のプラス2℃と外気のマイナス温度を1℃になるように混合し、その混合空気を庫内二室へ供給しバレイショを冷蔵し、3月中旬頃には空き空間となるが、空いたスチールコンテナに雪を詰め、再度室内に搬入し冷熱源として収納しておき、もう一室側はバレイショを収穫時期から継続して満杯状態とし、4月以降の夏期には、二室を仕切っているオーバースライダーを上げ、自然対流により雪氷を収納している部屋から、バレイショを収納している部屋へ冷気を移動させ、外気、日射の負荷が高まる盛夏には、間仕切り上部に取り付ける送風機により、自然対流を補足し部屋の所定温度を確保する。
【選択図】図1
【解決手段】その倉庫は、バレイショを収納する二室と前室とし、11月から翌年3月までの冬期間は、バレイショの呼吸熱で二室の温度が上昇するため冷風循環方式で、庫内空気のプラス2℃と外気のマイナス温度を1℃になるように混合し、その混合空気を庫内二室へ供給しバレイショを冷蔵し、3月中旬頃には空き空間となるが、空いたスチールコンテナに雪を詰め、再度室内に搬入し冷熱源として収納しておき、もう一室側はバレイショを収穫時期から継続して満杯状態とし、4月以降の夏期には、二室を仕切っているオーバースライダーを上げ、自然対流により雪氷を収納している部屋から、バレイショを収納している部屋へ冷気を移動させ、外気、日射の負荷が高まる盛夏には、間仕切り上部に取り付ける送風機により、自然対流を補足し部屋の所定温度を確保する。
【選択図】図1
Description
本発明は、同一貯蔵施設内で、夏期は雪氷を利用し自然対流で、冬期は外気を導入し冷風循環で低温化するバレイショの通年貯蔵に関する。
貯雪を冷熱源とする自然対流式のナガイモ貯蔵施設がある(例えば、非特許文献1参照)。
貯雪及び外気を利用する冷風循環式の町有施設がある(例えば、非特許文献2参照)。
農産物の呼吸熱を加温源とする農産物温蔵庫に関する論文がある(例えば、非特許文献3参照)。
全空気方式雪冷房システムに関する論文がある(例えば、非特許文献4参照)。
冬期間の自然冷熱エネルギーの利用に関する研究に関する論文がある(例えば、非特許文献5参照)。
貯雪及び外気を利用する冷風循環式の町有施設がある(例えば、非特許文献2参照)。
農産物の呼吸熱を加温源とする農産物温蔵庫に関する論文がある(例えば、非特許文献3参照)。
全空気方式雪冷房システムに関する論文がある(例えば、非特許文献4参照)。
冬期間の自然冷熱エネルギーの利用に関する研究に関する論文がある(例えば、非特許文献5参照)。
経済産業省北海道経済産業局「雪氷熱エネルギー活用事例集5」p34 とまこまい広域農業協同組合穂別支所<野菜貯蔵施設>
経済産業省北海道経済産業局「雪氷熱エネルギー活用事例集5」p43 舟形町<農林漁業体験実習館>
日本冷凍協会論文集Trans.of the JAR vol 1.8no1(1991)pp.17−23
第6回寒地環境工学合同シンポジウム講演論文集(1993−4))。
日本機械学会論文集53巻495号(昭62−11))。
積雪寒冷地の気象条件を生かした、電力消費の少ないバレイショの通年貯蔵施設が、農業関係者から求められている。
バレイショ倉庫は、バレイショを収納する二室と前室とする。
バレイショ倉庫は、9月10月の収穫時期には満杯状態になっているが、この時期には、送風機を利用し庫内の二室に外気を導入し、スチールコンテナに収納されたバレイショに外気を送風し、表面を乾かす風乾作業を行う。
11月から翌年3月までの冬期間は、バレイショの呼吸熱で庫内二室の温度が上昇するため、図1に示す冷風循環方式により、例えば、庫内空気のプラス2℃と外気のマイナス温度を所定温度の1℃になるように混合し、その混合空気を庫内二室へ供給しバレイショを冷蔵する。
春先には、二室ある一方から正月野菜、越冬野菜として出庫された室内は、3月中旬頃には空き空間となるが、バレイショを収納していた空いたスチールコンテナに雪を詰め、再度室内に搬入し冷熱源として収納しておく。なお、もう一室側はバレイショを収穫時期から継続して満杯状態としておく。
4月以降の夏期には、二室を仕切っているオーバースライダーを上げ、図1に示す自然対流により雪氷を収納している部屋から、バレイショを収納している部屋へ、冷気を移動させる。
外気、日射の負荷が高まる盛夏には、間仕切り上部に取り付ける送風機により、自然対流を補足し部屋の所定温度を確保する。
雪氷を収納した部屋の床面は、融解水を流下するための溝を設け、部屋の外に排出する。
冬期間は、マイナス温度の外気を利用することで、冷凍機器設備が不要となり、部屋の空気を循環する送風機のみで低温化が図られ、夏期には二部屋の温度差による自然対流で低温化が図られることから、農業関係者が求めている電力消費量の少ないバレイショ倉庫が実現する。
図1は、本発明の自然対流式と冷風循環式を組み合わせたバレイショ貯蔵方法の冷風循環式の一実施形態を示すものである。バレイショ貯蔵方法は、断熱性能を有する施設1とバレイショを収納したスチールコンテナ1aと機械室1b、還気送風機2と還気ダクト2aと還気ダンパー2b、給気送風機3と給気ダクト3aと給気ダンパー3b、混合器4とバイパスダクト4aとバイパスダンパー4bから構成されている。
図2は、本発明の自然対流式と冷風循環式を組み合わせたバレイショ貯蔵方法の自然対流式の一実施形態を示すものである。バレイショ貯蔵方法は、断熱性能を有する施設1にバレイショ収納室1aとバレイショを収納したスチールコンテナ1bと雪氷収納室1cと雪氷を収納したスチールコンテナ1dと床面の融解水排水溝1e、間仕切りオーバースライダー2とガラリ2aと送風機2bから構成されている。
図3は、同一施設内の二室の運用を示すものである。9月から11月は収穫時期で二室ともバレイショコンテナ1が搬入されている。12月から翌年3月中旬までは冬野菜の出荷時期で、一室はバレイショコンテナ1が満杯で、もう一室はバレイショの出荷が進み、二室とも外気を導入する冷風循環2がなされている。3月中旬にはバレイショ出荷で空になった一室に、雪を詰めた雪氷コンテナ3を搬入している。3月下旬から8月までの盛夏時期には、間仕切りのオーバースライダーを持ち上げて、自然対流4で冷気を移動すると伴に、間仕切り上部に取り付けた送風機で強制対流5を行う。各時期の施設の運用形態を示す断面図である。
図2は、本発明の自然対流式と冷風循環式を組み合わせたバレイショ貯蔵方法の自然対流式の一実施形態を示すものである。バレイショ貯蔵方法は、断熱性能を有する施設1にバレイショ収納室1aとバレイショを収納したスチールコンテナ1bと雪氷収納室1cと雪氷を収納したスチールコンテナ1dと床面の融解水排水溝1e、間仕切りオーバースライダー2とガラリ2aと送風機2bから構成されている。
図3は、同一施設内の二室の運用を示すものである。9月から11月は収穫時期で二室ともバレイショコンテナ1が搬入されている。12月から翌年3月中旬までは冬野菜の出荷時期で、一室はバレイショコンテナ1が満杯で、もう一室はバレイショの出荷が進み、二室とも外気を導入する冷風循環2がなされている。3月中旬にはバレイショ出荷で空になった一室に、雪を詰めた雪氷コンテナ3を搬入している。3月下旬から8月までの盛夏時期には、間仕切りのオーバースライダーを持ち上げて、自然対流4で冷気を移動すると伴に、間仕切り上部に取り付けた送風機で強制対流5を行う。各時期の施設の運用形態を示す断面図である。
[図1]
1 断熱性能を有する施設
1a バレイショコンテナ
1b 機械室
2 還気送風機
2a 還気ダクト
2b 還気ダンパー
3 給気送風機
3a 給気ダクト
3b 給気ダンパー
4 混合器
4a バイパスダクト
4b バイパスダンパー
[図2]
1 断熱性能を有する施設
1a バレイショ収納室
1b バレイショコンテナ
1c 雪氷収納室
1d 雪氷コンテナ
1e 床面融解水排水溝
2 間仕切りオーバースライダー
2a ガラリ
2b 送風機
[図3]
1 バレイショ収納室
2 バレイショコンテナ
3 機械室
4 外気吸気口
5 排気口
6 給気
7 還気
8 空コンテナ
9 雪氷コンテ収納室
10 雪氷コンテナ
11 間仕切り
12 オーバースライダー
13 送風機
14 自然対流
15 強制対流
1 断熱性能を有する施設
1a バレイショコンテナ
1b 機械室
2 還気送風機
2a 還気ダクト
2b 還気ダンパー
3 給気送風機
3a 給気ダクト
3b 給気ダンパー
4 混合器
4a バイパスダクト
4b バイパスダンパー
[図2]
1 断熱性能を有する施設
1a バレイショ収納室
1b バレイショコンテナ
1c 雪氷収納室
1d 雪氷コンテナ
1e 床面融解水排水溝
2 間仕切りオーバースライダー
2a ガラリ
2b 送風機
[図3]
1 バレイショ収納室
2 バレイショコンテナ
3 機械室
4 外気吸気口
5 排気口
6 給気
7 還気
8 空コンテナ
9 雪氷コンテ収納室
10 雪氷コンテナ
11 間仕切り
12 オーバースライダー
13 送風機
14 自然対流
15 強制対流
Claims (1)
- 同一貯蔵施設内のバレイショを貯蔵する二室で、積雪寒冷地の気象条件を生かし、冬期は外気を導入し冷風循環で二室のバレイショを低温化し、春先にバレイショ出荷後の一室に雪氷貯え、自然対流でもう一室を低温化するバレイショの通年貯蔵に関する貯蔵方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013267912A JP2015112103A (ja) | 2013-12-06 | 2013-12-06 | 自然対流式と冷風循環式を組み合わせるバレイショの通年貯蔵方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013267912A JP2015112103A (ja) | 2013-12-06 | 2013-12-06 | 自然対流式と冷風循環式を組み合わせるバレイショの通年貯蔵方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015112103A true JP2015112103A (ja) | 2015-06-22 |
Family
ID=53526498
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013267912A Pending JP2015112103A (ja) | 2013-12-06 | 2013-12-06 | 自然対流式と冷風循環式を組み合わせるバレイショの通年貯蔵方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015112103A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018146176A (ja) * | 2017-03-06 | 2018-09-20 | 親臣 伊藤 | 食料貯蔵方法及びその貯蔵設備 |
CN109618682A (zh) * | 2018-11-07 | 2019-04-16 | 杭州游闻网络科技有限公司 | 一种智能化粮食储存仓 |
CN110012737A (zh) * | 2019-02-15 | 2019-07-16 | 中国包装和食品机械有限公司 | 一种马铃薯智能控制原料库 |
CN112913486A (zh) * | 2021-03-31 | 2021-06-08 | 佳木斯大学 | 一种家用马铃薯贮藏装置以及控制方法 |
-
2013
- 2013-12-06 JP JP2013267912A patent/JP2015112103A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2018146176A (ja) * | 2017-03-06 | 2018-09-20 | 親臣 伊藤 | 食料貯蔵方法及びその貯蔵設備 |
CN109618682A (zh) * | 2018-11-07 | 2019-04-16 | 杭州游闻网络科技有限公司 | 一种智能化粮食储存仓 |
CN110012737A (zh) * | 2019-02-15 | 2019-07-16 | 中国包装和食品机械有限公司 | 一种马铃薯智能控制原料库 |
CN110012737B (zh) * | 2019-02-15 | 2024-03-29 | 中国包装和食品机械有限公司 | 一种马铃薯智能控制原料库 |
CN112913486A (zh) * | 2021-03-31 | 2021-06-08 | 佳木斯大学 | 一种家用马铃薯贮藏装置以及控制方法 |
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