JP2015103903A - 無線通信システム及び無線通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】無線端末の移動度に応じてネットワークを適切に制御する。【解決手段】少なくとも一つの無線端末と、前記無線端末と通信する複数の基地局とを備える無線通信システムであって、さらに、前記無線端末の移動度を示すエントリ情報を管理するエントリサーバを備え、前記無線端末は、複数の無線通信方式又は複数の周波数を用いて通信可能であり、前記基地局は、前記複数の無線通信方式の少なくとも一つ及び前記複数の周波数の少なくとも一つを用いて前記無線端末と通信し、前記無線端末は、前記エントリ情報を前記エントリサーバに送信し、前記エントリ情報に基づいて、通信する無線通信方式又は周波数を選択する。【選択図】図7

Description

本発明は、無線通信システムに関する。
無線ネットワークは、LTE(Long Term Evolution)、3G (EV−DO(Evolution Data Only)等)、Wi−Fi(Wireless Fidelity)、WiMAX (Worldwide Interoperability for Microwave Access)等、様々な無線通信方式を用いて構成される。これらの無線通信方式は、設計思想の違いがあり、異なる特徴を有している。例えば、3Gはスループットが低いが、一つの基地局が形成するセルが広いので、移動中の無線端末が他の無線通信方式や同じ無線通信方式の別基地局へ再接続する頻度は低い。一方で、Wi−Fiはスループットが高いが、一つの基地局が形成するセルが狭いので、移動中の無線端末が他の無線通信方式や同じ無線通信方式の別基地局へ再接続する頻度は高いという特徴がある。
さらに、同じ無線通信方式でも運用される周波数が異なると、異なる特徴を有している。例えば、低い周波数の方が高い周波数よりも、電波が遠方まで届きやすい性質を有するので、低い周波数の方が高い周波数より一つの基地局のセルが広いという特徴がある。
このように、無線通信方式や周波数によって得手不得手があるため、状況に応じて適切に無線通信方式及び周波数を選択することが、サービスの観点で好ましい。例えば、それぞれの無線通信方式、周波数は一つの基地局のセルの広さが異なっているため、移動中の無線端末が、セルが広い無線通信方式や周波数を選択することによって、ハンドオーバ頻度を少なくすることができ、ハンドオーバ時の通信がし辛い状態や、ハンドオーバに伴うシグナリングの負荷を減らすことができる。
この分野の先行技術として、特許文献1及び特許文献2がある。特許文献1には、無線通信を実行する無線通信部と、無線通信ネットワークの帯域を取得する帯域取得部と、自装置の現在地および移動速度を検出する検出部と、自装置の現在地および移動速度から所定のエリアを特定する特定部と、帯域が所定値以上である無線通信ネットワークについて、所定のエリア内に存在する基地局の数をサーバから取得する基地局情報取得部と、基地局の数に基づき、帯域が所定値以上である無線通信ネットワークについて、所定のエリアに対するエリアカバー率を算出する算出部と、エリアカバー率と、帯域とに基づいて、ハンドオーバする他の無線通信ネットワークを選定する選定部と、を備えた無線通信装置が記載されている。そして、移動速度が速いと判定した場合はセルが広い無線通信方式を選択することによって、移動速度が速い無線端末のハンドオーバ頻度を減らすことができる。一方、移動速度が遅いと判定した場合はセルが狭い無線通信方式を選択することによって、広帯域で無線通信することができ、セルが広い無線通信方式の無線リソースを移動速度が速い無線端末に利用させることができる。
また、特許文献2には、狭域無線基地局と、広域のカバーエリアを提供する広域無線基地局とを含み、端末は、無線基地局との通信中に受信電力が低下した場合、現在の受信電力よりも高い受信電力を提供している他の無線基地局へ接続先を切り替えるハンドオーバを実行するものであって、制御装置は、無線基地局から収集したハンドオーバ履歴情報に基づいて、ハンドオーバの特性を分析し、ハンドオーバの実行を抑制するためのハンドオーバ抑制用の運用パラメータを生成して、前記特性に応じた制御を行う通信制御装置が記載されている。そして、その情報から各無線端末の在圏時間が短い時間帯には、基地局に接続されている制御装置によって当該基地局への無線通信方式の切り替えないようにしている。これによって、在圏時間が短い時間帯におけるセルの狭い基地局への無駄なハンドオーバの頻度を減らすことができる。
次に、無線ネットワークにおいて、無線端末に対する着呼の仕組みは、無線端末が呼接続を行っている場合と、無線端末が呼接続を行っていない場合との大きく二つがある。無線端末が呼接続中、コアネットワーク側は無線端末が在圏している基地局を把握しているため、無線端末への着呼があった場合、無線端末を呼び出すPolling信号を当該基地局へ送信して、無線端末を呼び出すことができる。一方、無線端末が呼接続中でなければ、無線端末が在圏している基地局を把握できないため、別途、無線端末の位置を管理する必要がある。無線端末の位置の管理について、例えば、トラッキングエリア(TA)単位で管理することが提案されている(非特許文献1参照)。TAは複数の基地局によって構成され、各無線端末のTAの情報はコアネットワークで管理される。あるTAに在圏している無線端末が異なるTAへ移動した場合、無線端末に対応するTAの情報が更新される。このようにして、コアネットワークはTA単位で無線端末の位置を把握する。この位置情報を利用して、呼接続中でない無線端末への着呼時には、コアネットワークで把握しているTAに含まれる基地局が当該無線端末を呼び出すためのPolling信号を送信し、無線端末を呼び出す。
一つのTAに含まれる基地局の数は任意で決めることができ、一つのTAに含まれる基地局の数が多ければ、一つのTAが広くなるため、位置情報の更新頻度は少なくなるが、着呼時にPolling信号を送信する範囲が広くなり、多くの無線リソースを使う。一方、一つのTAに含まれる基地局の数が少なければ、一つのTAが狭くなるため、位置情報の更新頻度は多くなるが、着呼時にPolling信号を送信する範囲が狭くなり、少ない無線リソースで足りる。このように、位置情報の更新頻度と着呼時に使用される無線リソースとの間にトレードオフの関係があり、更新頻度、無線リソースともに少なくすることが重要である。
さらに、ETCシステム(Electric Toll Collection System)やICカード乗車券のように、自動的に課金する交通システムが導入され、ユーザの利便性が向上している。しかし、これらの交通システムは、ユーザの利便性の向上を目的としており、他システムと連携していない。ETCやICカード乗車券を用いた場合、高速道路への入退場や、鉄道の改札口への入退場の情報が明確であり、入退場に関するエントリ情報を他システムで利用することによって、他システムが提供するサービスを向上することができる。
特開2010−87552号公報 特開2012−175646号公報
3GPP TS 36.300 V11.5.0
前述した特許文献1では、無線端末が、その移動速度を常に判定し、移動速度が速ければセルが広い無線通信方式へ切り替え、移動速度が遅ければセルが狭い無線通信方式へ切り替える。この方法は、無線端末に最適な無線通信方式をリアルタイムで選択でき、全ての無線端末を制御できるが、無線端末が複雑な判定処理を常に実行する必要がある。
また、前述した特許文献2では、セルが広い無線通信方式の基地局のセル内に存在している(すなわち、セルが狭い無線通信方式の基地局に在圏している)無線端末の在圏時間を記録することによって、基地局に接続されている制御装置が、当該基地局へ各無線端末が在圏している時間が短い時間帯はセルが狭い無線通信方式の基地局へハンドオーバさせない制御を行う。この方法は、当該基地局に在圏している各無線端末の情報を全て収集する必要があるが、処理は簡易である。しかし、全ての無線端末が当該基地局に在圏する時間が短い(すなわち、移動速度が速い)とは限らないため、移動速度が遅い無線端末もその時間帯では、セルが広い無線通信方式を使用することになり、全ての無線端末を移動速度に応じて適切に制御できない。
また、前述した非特許文献1では、あるTAに在圏している無線端末への着呼時に、当該無線端末を呼び出すためのPolling信号をTA内の全ての基地局から送信する。この方法では、移動する無線端末の位置を更新する頻度は少ないが、TA内の全ての基地局からPolling信号を送信する必要がある。このように、無線端末が在圏していない基地局がPolling信号を送信することは無線リソース利用効率を低くする。
したがって、本発明は、無線端末の移動度に応じてネットワークを適切に制御することを目的とする。また、無線端末を呼出時にPolling信号を送信する範囲を限定することによって無線リソースの利用効率を向上することを目的とする。
本願において開示される発明の代表的な一例を示せば以下の通りである。すなわち、少なくとも一つの無線端末と、前記無線端末と通信する複数の基地局とを備える無線通信システムであって、さらに、前記無線端末の移動度を示すエントリ情報を管理するエントリサーバを備え、前記無線端末は、複数の無線通信方式又は複数の周波数を用いて通信可能であり、前記基地局は、前記複数の無線通信方式の少なくとも一つ及び前記複数の周波数の少なくとも一つを用いて前記無線端末と通信し、前記無線端末は、前記エントリ情報を前記エントリサーバに送信し、前記エントリ情報に基づいて、通信する無線通信方式又は周波数を選択する。
本発明の代表的な形態によれば、ネットワークを適切に制御することができる。前述した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施例の説明により明らかにされる。
第1の実施例のLTEの無線システムの構成を示すブロック図である。 第1の実施例のeNB群の詳細な構成、及びその範囲を通過している線路を説明する図である。 第1の実施例の無線端末の構成を示すブロック図である。 第1の実施例の非接触ICカードの構成を示すブロック図である。 第1の実施例のHSSの構成を示すブロック図である。 第1の実施例の無線端末情報の構成例を説明する図である。 第1の実施例の無線端末が呼接続が無い状態で改札内へ入場し、入場後に呼接続を開始した場合のシーケンス図である。 第1の実施例の無線端末が呼接続が無く、かつ乗車フラグがONの状態で改札外へ退場し、退場後に呼接続を開始した場合のシーケンス図である。 第1の実施例の無線端末が呼接続が無く、かつ乗車フラグOFFの状態で改札外へ退場した場合のシーケンス図である。 第1の実施例の無線端末が呼接続中に改札内に入場した場合のシーケンス図である。 第1の実施例の無線端末が呼接続中で、かつ乗車フラグがONの状態で改札外へ退場した場合のシーケンス図である。 第1の実施例の無線端末が呼接続中で、かつ乗車フラグがOFFの状態で改札外へ退場した場合のシーケンス図である。 第1の実施例の無線端末が改札内に入場したことを識別した時に実行する処理のフローチャートである。 第1の実施例の無線端末が改札外に退場したことを識別した時に実行する処理のフローチャートである。 第1の実施例の無線端末において呼接続を開始した時に実行する処理のフローチャートである。 第1の実施例の無線端末において呼接続を開始した時に実行する処理のフローチャートである。 第2の実施例のLTEの無線システムの構成を示すブロック図である。 第2の実施例の線路情報管理サーバの構成を示すブロック図である。 第2の実施例のeNB群の詳細な構成、及びその範囲を通過している線路を説明する図である。 第2の実施例のTA−セクタ対応表の構成例を説明する図である。 第2の実施例の無線端末への着呼時にMMEが実行する処理のフローチャートである。 第2の実施例の無線端末への着呼時にMMEが実行する処理のフローチャートである。
以下、本発明の実施例を図面を用いて説明する。ただし、本発明の実施形態はあくまでも一実施形態であって、この実施形態に本発明が限定されることはない。
<実施例1>
図1は、第1の実施例のLTEの無線システムの構成を示すブロック図である。
本実施例の無線システムは、eNB群100、MME(Mobility Management Entity)101、HSS(Home Subscriber Server)102、S−GW(Serving Gateway)103、P−GW(Packet Data Network Gateway)104及びPCRF(Policy and Charging Rule Function)105によって構成される。各装置は、制御信号を扱うC−plane(Control−plane)とユーザパケットを扱うU−plane(User−plane)で接続されている。また、本実施例の無線システムは、IP(Internet Protocol)ネットワーク106に接続される。
eNB群100は、複数のeNB(evolved Node B(Base station))によって構成されており、各eNBは、C−planeでMME101と接続され、U−planeでS−GW103と接続される。eNB群100の詳細は、図2を用いて後述する。MME101は、C−planeのみを扱う装置であり、HSS102と連携して無線端末の位置情報を管理し、各無線端末とのセッションを管理する。S−GW103は、ユーザパケットのルーティング及び転送の機能を提供する。P−GW104は、IPネットワークとの接続点を担い、ユーザパケットをIPネットワークとの間で転送する。PCRF105は、サービスに応じた優先制御及び課金のルールを設定する。
図2は、第1の実施例のeNB群100の詳細な構成、及びその範囲を通過している線路を説明する図である。
eNB群100は、eNB群200及びeNB群201によって構成される。eNB群200は2GHzの周波数に対応したeNBによって構成され、eNB群201は800MHzの周波数に対応したeNBによって構成される。無線エリア203はeNB202が提供する無線エリアである。eNB群200内の全てのeNBは2GHzの無線エリアを提供しており、eNB群201内の全てのeNBは800MHzの無線エリアを提供している。800MHzの電波方が2GHzの電波より遠方まで届きやすい性質を有することから、800MHzの方が2GHzよりも一つのeNBがカバーするエリアが広くなる。このため、図2では、eNB群200内のeNBよりeNB群201内のeNBの無線エリアが広くなっている。
図2に示すeNB群は、異なる周波数を使用することによって、異なる面積の無線エリアを提供するが、異なる無線通信方式を使用することによって、異なる面積の無線エリアを提供してもよい。すなわち、一つのLTEの基地局は広い無線エリアを提供するが、一つのWi−Fiの基地局は狭い無線エリアを提供する。
無線端末204は、LTEの2GHz及び800MHzの周波数に対応しており、その詳細は、図3を用いて後述する。無線端末204は、鉄道路線205上のA駅の改札機206及びB駅の改札機207を通過するために使用する非接触ICカードを有している。無線端末204を持ったユーザが鉄道を使ってA駅からB駅へ移動する場合を考える。列車に乗車するためにA駅で改札機206を通過する前は2GHz帯の周波数を利用して通信している場合、無線端末204に内蔵されている非接触ICカードを用いて改札機206を通過すると、無線端末204は改札機206を通過して入場したエントリ情報をトリガとして、一つのeNBがカバーするエリアが狭い2GHz帯の周波数の利用を止め、一つのeNBがカバーするエリアが広い800MHz帯の周波数を利用して通信する。そして、列車を使って鉄道路線205上を通過中も無線端末204は800MHz帯の周波数を利用して通信する。
B駅に到着し、無線端末204に内蔵されている非接触ICカードを用いて改札機207を通過すると、無線端末204は2GHz帯の周波数を利用して通信する。このように、本発明によって、鉄道のような移動手段を利用する場合、改札を通過したときの乗車情報をエントリ情報として、このエントリ情報をトリガにして、カバーエリアが狭い周波数からカバーエリアが広い周波数へと通信を切り替えることによって、移動する無線端末のハンドオーバ頻度を減らすことができる。また、時間帯を問わず、全ての無線端末に容易に適応することができる。
すなわち、改札への入場及び退場を示すエントリ情報は、無線端末204の使用者が鉄道の利用を開始する及び終了することを示し、無線端末204の移動度を示すものである。
図3は、第1の実施例の無線端末204の構成を示すブロック図である。
無線端末204は、アンテナ300、301、無線装置302、303、スイッチ304、通信装置305、制御装置306、電源供給装置307、記憶装置308、I/O装置309、非接触ICカード310及び乗車情報抽出装置311によって構成される。
アンテナ300及び無線装置302は、2GHz帯に対応したeNBと通信を行うために用いられる。アンテナ301及び無線装置303は、800MHz帯に対応したeNBと通信を行うために用いられる。スイッチ304は、周波数を2GHzと800MHzとで切り替える。通信装置305は、信号の変復調及び符号化・復号化をする。制御装置306は、無線端末204の動作を制御する。電源供給装置307は、無線端末204内に電源を供給する。記憶装置308は、非接触ICカード310から得られた乗車情報、及び乗降車時に無線端末204内で利用する各種フラグを記憶する。I/O装置309は、ユーザが無線端末204に対して指示をするためのキーボード、ユーザに情報を提供する液晶パネル、スピーカ、マイク等である。非接触ICカード310は、鉄道の乗降車時に改札機と通信する。非接触ICカード310の詳細は、図4を用いて後述する。乗車情報抽出装置311は、非接触ICカード310が取得した鉄道への乗車情報を抽出し、それを記憶装置308へ通知する。
このように、無線端末204に非接触ICカード310を内蔵することによって、乗車及び降車の情報を利用して無線端末が利用する周波数を制御することができる。
図4は、第1の実施例の無線端末204内の非接触ICカード310の構成を示すブロック図である。
非接触ICカード310は、アンテナ400、RF回路401、CPU402、電源回路403及びメモリ404によって構成される。
アンテナ400及びRF回路401は、改札機と通信するため電波を送受信する。CPU402は、非接触ICカード310の動作を制御する。電源回路403は、非接触ICカード310内に電源を供給する。メモリ404は、乗車情報を格納する乗車情報格納部405を含む。乗車情報格納部405は、無線端末204内の乗車情報抽出装置311と接続されており、列車への乗車時に乗車情報を格納する。乗車情報抽出装置311は、乗車情報格納部405が格納する乗車情報を抽出し、記憶装置308へ格納する。
図5は、第1の実施例のHSS102の構成を示すブロック図である。
HSS102は、プログラムを実行するプロセッサ、プロセッサによって実行されるプログラムを格納するメモリ及び通信インターフェースを有する計算機であり、情報送受信部500、制御部501及び情報記憶部502によって構成される。情報送受信部500は、MME101と情報をやりとりする。制御部501は、HSS102の動作を制御する。情報記憶部502は、各種情報を記憶する記憶装置である。情報記憶部502は、無線端末の乗車情報を格納する乗車情報記憶部503を含む。乗車情報記憶部503の詳細は、図6を用いて後述する。
図6は、第1の実施例のHSS102内に保持している乗車情報記憶部503に格納される無線端末情報600の構成例を説明する図である。
無線端末情報600は、無線端末を識別する無線端末識別子、無線端末が在圏しているトラッキングエリアの識別子、及び無線端末が乗車しているか及び乗車している鉄道会社(又は、路線名)を含む。
後述するシーケンスにおいて、図7のステップ709及び図10のステップ1008の無線端末の情報の更新において、無線端末情報600の乗車列のデータが乗車した鉄道会社に更新される。また、図8のステップ809及び図11のステップ1108の無線端末の情報の削除において、無線端末情報600の乗車列から、鉄道会社のデータが削除され、乗車していないことを表す「無」に更新される。
このように、HSS102は、無線端末に関する情報、特に乗車しているか否か及び乗車している鉄道路線を管理している。
図7は、第1の実施例の無線端末204が呼接続が無い状態で改札内へ入場し、入場後に呼接続を開始した場合のシーケンス図である。
まず、無線端末204が呼接続していない状態で、ユーザが改札機に無線端末204を読み取らせて、改札内へ入場する場合を考える(700)。無線端末204を改札機にかざすと、無線端末204内の非接触ICカード310から改札機へ入場の認証要求が送信される(701)。改札機は認証要求を判定し(702)、認証が成功すると、入場情報である乗車駅の情報を無線端末204へ書き込む(703)、無線端末204は入場を識別する(704)。
入場後、無線端末204が呼接続を開始すると(705)、所定のシーケンスで呼接続をする(706)。その後、無線端末204はMME101へ入場通知を送信する(707)。MME101は、入場通知を送信した無線端末の情報の更新をHSS102へ要求する(708)。HSS102は、無線端末情報更新要求を受信すると、当該無線端末の情報を更新し(709)、MME101へAckを返す(710)。MME101は、HSS102からのAckを受信すると、当該無線端末204へ乗車フラグをONに設定する指示をする(711)。無線端末204は、乗車フラグON指示を受信すると、乗車フラグをONに設定する(712)。
後述するが、当該無線端末204への着呼時に、HSS102に格納されている無線端末の情報を利用して、効率的にPolling信号を送信することができる。また、無線端末204は、このシーケンスによってONになった乗車フラグを判定して800MHz帯の周波数へと接続を切り替えることができる。さらに、無線端末204が改札内に入場していても呼接続をしていなければMME101へ入場通知を送信しないため、無線端末204が改札内に入場するたびに、新規呼接続が行われず、無線リソースを無駄に使うことがない。
図8は、第1の実施例の無線端末204が呼接続が無く、かつ乗車フラグがONの状態で改札外へ退場し、退場後に呼接続を開始した場合のシーケンス図である。
まず、無線端末204が呼接続しておらず、かつ乗車フラグがONの状態で、ユーザが改札機へ無線端末204を読み取らせて、改札外へ退場する場合を考える(800)。無線端末204を改札機にかざすと、無線端末204内の非接触ICカード310から改札機へ退場の認証要求が送信される(801)。改札機は認証要求を判定し(802)、認証が成功すると、退場情報を無線端末204へ書き込む(803)。無線端末204は退場を識別する(804)。
退場後、無線端末204が呼接続を開始すると(805)、所定のシーケンスで呼接続をする(806)。無線端末204はMME101へ退場通知を送信する(807)。MME101は、退場通知を送信した無線端末の情報の削除をHSS102へ要求する(808)。HSS102は、無線端末情報削除要求を受信すると、当該無線端末の情報を削除し(809)、MME101へAckを返す(810)。MME101は、HSS102からのAckを受信すると、当該無線端末204へ乗車フラグOFFに設定する指示をする(811)。無線端末204は、乗車フラグOFF指示を受信すると、乗車フラグをOFFに設定する(812)。
このシーケンスによって、無線端末204内の乗車フラグをOFFに設定し、HSS102内の当該無線端末の情報を初期状態に戻すことができる。
図9は、第1の実施例の無線端末204が呼接続が無く、かつ乗車フラグOFFの状態で改札外へ退場した場合のシーケンス図である。
まず、無線端末204が呼接続しておらず、かつ乗車フラグがOFFの状態で、ユーザが改札機へ無線端末204を読み取らせて、改札外へ退場する場合を考える(900)。無線端末204を改札機にかざすと、無線端末204内の非接触ICカード310から改札機へ退場の認証要求が送信される(901)。改札機は認証要求を判定し(902)、認証が成功すると、退場情報を無線端末204へ書き込む(903)。無線端末204は退場を識別する(904)。図9に示すシーケンスでは、無線端末204の乗車フラグはOFFであるため、無線端末204と改札機との間のみのシーケンスとなる。
図10は、第1の実施例の無線端末204が呼接続中に改札内に入場した場合のシーケンス図である。
まず、無線端末204は呼接続している状態で(1000)、ユーザが改札機へ無線端末204を読み取らせて、改札内へ入場する場合を考える(1001)。無線端末204を改札機にかざすと、無線端末204内の非接触ICカード310から改札機へ入場の認証要求が送信される(1002)。改札機は認証要求を判定し(1003)、認証が成功すると、入場情報である乗車駅の情報を無線端末204へ書き込む(1004)。無線端末204は入場を識別する(1005)。
次に、無線端末204はMME101へ入場通知を送信する(1006)。MME101は、入場通知を送信した無線端末の情報の更新をHSS102へ要求する(1007)。HSS102は、無線端末情報更新要求を受信すると、当該無線端末の情報を更新し(1008)、MMEへAckを返す(1009)。MME101は、HSS102からのAckを受信すると、当該無線端末204へ乗車フラグをONに設定する指示をする(1010)。無線端末204は、乗車フラグON指示を受信すると、乗車フラグをONに設定する(1011)。
図10に示すシーケンスでは、図7に示すシーケンスと違い、呼接続中に改札内へ入場しているため、当該呼接続中に入場通知をMME101へ自動的に通知することができる。
図11は、第1の実施例の無線端末204が呼接続中で、かつ乗車フラグがONの状態で改札外へ退場した場合のシーケンス図である。
まず、無線端末204が呼接続しており(1100)、かつ乗車フラグがONの状態で、ユーザが改札機へ無線端末204を読み取らせて、改札外へ退場する場合を考える(1101)。無線端末204を改札機にかざすと、無線端末204内の非接触ICカード310から改札機へ退場の認証要求が送信される(1102)。改札機は認証要求を判定し(1103)、認証が成功すると、退場情報を無線端末204へ書き込む(1104)。無線端末204は退場を識別する(1105)。
次に、無線端末204はMME101へと退場通知を送信する(1106)。MME101は、退場通知を送信した無線端末の情報の削除をHSS102へ要求する(1107)。HSS102は、無線端末情報削除要求を受信すると、当該無線端末の情報を削除し(1108)、MME101へAckを返す(1109)。MME101は、HSS102からのAckを受信すると、当該無線端末204へ乗車フラグOFFに設定する指示をする(1110)。無線端末204は、乗車フラグOFF指示を受信すると、乗車フラグをOFFに設定する(1111)。
図12は、第1の実施例の無線端末204が呼接続中で、かつ乗車フラグがOFFの状態で改札外へ退場した場合のシーケンス図である。
まず、無線端末204が呼接続しており(1200)、かつ乗車フラグがOFFの状態で、ユーザが改札機へ無線端末204を読み取らせて、改札外へ退場する場合を考える(1201)。無線端末204を改札機にかざすと、無線端末204内の非接触ICカード310から改札機へ退場の認証要求が送信される(1202)。改札機は認証要求を判定し(1203)、認証が成功すると、退場情報を無線端末204へ書き込む(1204)。無線端末204は退場を識別する(1205)。
図12に示すシーケンスは、図9に示すシーケンスと同様に、改札外へ退場前の呼接続の有無にかかわらず、乗車フラグがOFFの場合、無線端末204と改札機との間のみのシーケンスとなる。
図13は、第1の実施例の無線端末204が改札内に入場したことを識別した時に実行する処理のフローチャートである。
無線端末204は、改札内に入場を識別したことをトリガとして処理を開始し(1300)、まず、入場通知フラグ及び退場フラグをOFFに設定する(1301)。入場通知フラグがONである状態は、無線端末204が改札内に入場しているが、MME101への入場通知が成功しておらず、無線端末204の乗車フラグがONに設定されていないことを示している。すなわち、入場通知フラグがONである場合、ネットワーク側と正しく連携されていない。退場フラグがONである状態は、無線端末204が改札外へ退場しているが、MME101への退場通知が成功しておらず、無線端末204の乗車フラグがOFFに設定されていることを示す。無線端末204が改札内への入場を識別した後に退場しているが、退場フラグがONのままの場合や、異常終了によって入場通知フラグがONのままの場合に、ステップ1301においてフラグを初期化している。その後、呼接続中であるか否かを判定し(1302)、呼接続中でなければ入場通知フラグをONに設定し、次回呼接続時にMME101へ入場通知を送信することを記憶装置308に記憶して(1303)、処理を終了する(1309)。
一方、ステップ1302で呼接続中であると判定されれば、MME101へ入場通知を送信し(1304)、MME101からの乗車フラグON指示を待つ(1305)。MME101から乗車フラグON指示を受信すると、乗車フラグをONに設定して(1306)、処理を終了する(1309)。
MME101から乗車フラグON指示を受信しなければ、MME101への通知が失敗しているため、一度目の失敗かを判定する(1307)。そして、一度目の失敗であれば、再度、入場通知を送信する。一度目の失敗でなければ、次回呼接続時に入場通知の送信をリトライするために、入場通知フラグをONに設定して(1308)、処理を終了する(1309)。
図14は、第1の実施例の無線端末204が改札外に退場したことを識別した時に実行する処理のフローチャートである。
無線端末204は、改札外に退場を識別したことをトリガとして処理を開始し(1400)、まず、入場通知フラグがONであるか否かを判定する(1401)、入場通知フラグがONであれば、入場通知フラグをOFFに設定し(1402)、処理を終了する(1410)。前述したように、入場通知フラグがONである状態は、無線端末204が改札内に入場しているが、MME101への入場通知が成功しておらず、無線端末204の乗車フラグがONに設定されていないことを示している。このため、退場識別時は、ステップ1402で入場識別フラグをOFFに設定するだけでよい。
一方、ステップ1401で入場通知フラグがOFFであると判定されれば、呼接続中であるか否かを判定し(1403)、呼接続中でなければ退場フラグをONに設定し、次回呼接続時にMME101へ入場通知を送信することを記憶し(1404)、処理を終了する(1410)。
ステップ1403で呼接続中であると判定されれば、MME101へ退場通知を送信し(1405)、MME101からの乗車フラグOFF指示を待つ(1406)。MME101から乗車フラグOFF指示を受信すると、乗車フラグをOFFに設定して(1407)、処理を終了する(1410)。
MME101から乗車フラグOFF指示を受信しなければ、MME101への通知が失敗しているため、一度目の失敗かを判定する(1408)。そして、一度目の失敗であれば、再度、退場通知を送信する、一度目の失敗でなければ、次回呼接続時に退場通知の送信をリトライするために、退場通知フラグをONに設定して(1409)、処理を終了する(1410)。
図15A及び図15Bは、第1の実施例の無線端末204において呼接続を開始した時に実行する処理のフローチャートである。
無線端末204が呼接続を開始したことをトリガとして処理を開始し(1500)、800MHz、2GHzの少なくとも一つの周波数が圏外であるか否かを判定し(1501)、少なくとも一つが圏外であれば、さらに両方が圏外であるか否かを判定する(1502)。そして、どちらも圏外であれば、圏外を通知し(1503)、処理を終了する(1504)。
ステップ1502で、一方が圏外でなければ接続可能な周波数を選択し接続する(1505)。
ステップ1501で、800MHz、2GHzの両方に在圏している場合、乗車フラグがONであるか否かを判定する(1506)。乗車フラグがONであれば、800MHz帯の周波数を選択して接続する(1508)。一方、乗車フラグがOFFであれば、デフォルトの接続方法で周波数を選択し接続する(1507)。乗車フラグがONであると、鉄道を利用して移動中であるので、その状況下で800MHz及び2GHzの両方の周波数を選択できる場合、800MHzを優先して選択することによってハンドオーバ頻度を減らすことができる。これは、800MHzは2GHzと比較してカバーエリアが広いためである。
その後、入場通知フラグがONであるか否かを判定する(1509)。入場通知フラグがOFFであると判定されれば、退場フラグがONであるか否かを判定し(1515)、退場フラグがOFFであれば処理を終了する(1521)。退場フラグがONであればMME101へ退場通知を送信し(1516)、MME101からの乗車フラグOFF指示を待つ(1517)。MME101から乗車フラグOFF指示を受信すると、乗車フラグをOFFに設定し(1518)、退場フラグをOFFに設定し(1519)、処理を終了する(1521)。
MME101から乗車フラグOFF指示を受信しなければ、MME101への通知が失敗しているため、一度目の失敗かを判定する(1520)。そして、一度目の失敗であれば、再度、退場通知を送信する、一度目の失敗でなければ、処理を終了する(1521)。
ステップ1509で、入場通知フラグがONであると判定されれば、MME101へ入場通知を送信し(1510)、MME101からの乗車フラグON指示を待つ(1511)。MME101から乗車フラグON指示を受信すると、乗車フラグをONに設定して(1512)、入場通知フラグをOFFに設定する(1513)。
MME101から乗車フラグON指示を受信しなければ、MME101への通知が失敗しているため、一度目の失敗かを判定する(1514)。そして、一度目の失敗であれば、再度、入場通知を送信する。一度目の失敗でなければ、処理を終了する(1521)。
このように呼接続開始時の処理によって、改札内外への入退場時に呼接続していない場合にONに設定した入場通知フラグ及び退場フラグを用いて、MME101への入場通知及び退場通知を送信し、乗車フラグのON/OFFを設定することができる。
以上に説明したように、第1の実施例では、無線端末204は、移動度を示すエントリ情報に基づいて、通信する無線通信方式又は周波数を選択するので、エントリ情報を用いて無線端末の移動度を判定して、ネットワークを適切に制御することができる。すなわち、エントリ情報を接続先を制御するためのトリガとするので、無線端末の位置及び速度の情報を、無線端末又はネットワーク側で把握する必要がなくなり、カバーエリアが広い無線通信方式又は周波数帯へ無線端末を導くことができる。
また、無線端末204の移動度が大きければ、通信範囲がより広い基地局群を選択するので、ハンドオーバ回数を減らすことができ、ハンドオーバ時の通信レートの低下を抑制し、ハンドオーバに伴うシグナリングの負荷を減らすことができる。また、ハンドオーバの失敗による無線端末204の再接続を減らすことができる。
また、エントリ情報をHSS102に格納するので、エントリ情報を容易に管理できる。すなわち、HSS102は元々無線端末204の加入者データを持っているので、エントリ情報を加入者データに付加することによって、設計を大きく変えることなく本実施例を実装することができる。
また、無線端末は、前記移動度を示す乗車フラグ及び退場フラグと、ネットワーク側との連携を示す入場通知フラグとを格納するので、ネットワークと確実に連携することができる。
<実施例2>
次に、本発明の第2の実施例について説明する。第2の実施例では、改札内への入場に伴い、ハンドオーバを制御し、さらに、Polling信号を効率的に送信する。
図16は、第2の実施例のLTEの無線システムの構成を示すブロック図である。
第2の実施例の無線システムは、前述した第1の実施例(図1)の構成に加え、MME101とC−planeによって接続される線路情報管理サーバ1600を有する。
図17は、第2の実施例の線路情報管理サーバ1600の構成を示すブロック図である。
線路情報管理サーバ1600は、プログラムを実行するプロセッサ、プロセッサによって実行されるプログラムを格納するメモリ及び通信インターフェースを有する計算機であり、情報送受信部1700、制御部1701及び線路情報記憶部1702によって構成される。
情報送受信部1700は、MME101と情報を送受信するためのインターフェースである。制御部1701は、線路情報管理サーバ1600の動作を制御する。線路情報記憶部1702は、トラッキングエリア、鉄道キャリア、セル及びセクタの対応関係を含むTA−セクタ対応表1900を格納する。情報送受信部1700が送受信する情報、及び線路情報記憶部1702に格納されるTA−セクタ対応表の詳細は後述する。
図18は、第2の実施例のeNB群100の詳細な構成、及びその範囲を通過している線路を説明する図である。
eNB群1800は、LTEの800MHz帯の周波数に対応したeNBによって構成され、eNB群1801は、2GHz帯の周波数に対応したeNBによって構成される。TA1802及び1803は、それぞれ、三つのセルを含むトラッキングエリアであり、TA1804及び1805は、それぞれ、六つのセルを含むトラッキングエリアである。各セルは、セル1806、1807のように、複数のセクタ1808、1809、1810、1811等に分割されている。また、A社線路1812及びB社線路1813が、eNB群を通過している。
図19は、第2の実施例の線路情報管理サーバ1600が保持するTA−セクタ対応表1900の構成例を説明する図である。
TA−セクタ対応表1900は、線路情報管理サーバ1600の線路情報記憶部1702に格納され、各トラッキングエリア内を通過している線路で列車を運行する鉄道事業者(又は、鉄道路線)と、線路が通過するセル及びセクタを対応付ける。TA−セクタ対応表1900を参照することによって、各無線端末の使用者が列車に乗車している場合、トラッキングエリア及び鉄道路線から、着呼時にPolling信号を送信すべきセクタを明らかにすることができる。
第2の実施例では、TA−セクタ対応表1900を用いて、TAとセクタとを対応付けるが、TAとセルを対応付けてもよい。
図20A及び図20Bは、第2の実施例の無線端末204への着呼時にMME101が実行する処理のフローチャートである。
図20A及び図20Bに示す処理は、無線端末204への着呼をトリガとして動作を開始する(2000)。
まず、MME101は、着信を受けた無線端末204の在圏TA及び乗車情報をHSS102から取得し(2001)、当該無線端末204の使用者が列車に乗車中かを判定する(2002)。
当該無線端末204の使用者が列車に乗車中でなければ、ステップ2011(図20B)に進む。
一方、ステップ2002で、当該無線端末204の使用者が乗車中であると判定されれば、HSS102から受信した当該無線端末204の在圏TA及び乗車情報に対応したセクタ情報を線路情報管理サーバ1600から取得する(2003)。そして、線路情報管理サーバ1600から取得したセクタ情報に基づいて、当該セクタのみにPolling信号を送信するようeNBに指示する(2004)。
その後、タイマAを起動し(2005)、タイマAが満了するまでに当該無線端末204からの応答があるかを判定する(2006、2007)。当該無線端末204からの応答がなくタイマAが満了すれば、タイマAをクリアして(2008)、ステップ2011(図20B)に進む。一方、当該無線端末204からの応答があれば、タイマAをクリアし(2009)、処理を終了する(2010)。
Polling信号に対する無線端末204からの応答が、タイマAによる一定時間無い場合には、次の処理に進むことができる。
ステップ2011では、MME101は、当該無線端末204が在圏しているTA内の全てのセルにおいてPolling信号を送信するように、eNBに指示をする。その後、タイマBを起動し(2012)、タイマBが満了するまでに当該無線端末204からの応答があるかを判定する(2013、2014)。当該無線端末204からの応答がなくタイマBが満了すれば、タイマBをクリアして(2015)、呼出が不可能であることを発信元の端末へ通知し(2016)、処理を終了する(2018)。一方、当該無線端末204からの応答があれば、タイマBをクリアし(2017)、処理を終了する(2018)。
ステップ2016で、呼出不可能が通知される端末は、無線端末だけでなく固定端末も含まれる。また、当該無線端末204の使用者が列車に乗車していない場合や、Polling信号に対して当該無線端末204から応答がない場合には、在圏TA内の全てのセルにPolling信号を送信して、無線端末を呼び出す。
以上に説明したように、第2の実施例では、エントリ情報に基づいて無線端末204が在圏しているセクタの情報を特定して、該特定されたセクタで着信呼出をするので、狭いエリアで無線端末204を呼び出すことができ、呼出のためのリソースを節約することができ、ユーザが利用できるリソースを増やすことができる。
以上、第1及び第2の実施例として、駅における改札口の通過をトリガとして、無線端末204の接続先を制御する例を説明したが、本発明は他のイベントをトリガとしても適用できる。例えば、車のETCシステム(Electronic Toll Collection System)における料金所(ゲート)の通過時の、高速道路へのエントリ情報を取得してもよい。また、自動車のエンジン始動時に無線端末へ自動車が始動したことを通知し、これをエントリ情報としてもよい。
また、遊園地やレストランの出入口の通過をトリガとして、無線端末204の接続先を制御してもよい。例えば、遊園地やレストランに入った場合、カバーエリアが狭いWi−Fiに優先的に接続してもよい。
なお、本発明は前述した実施例に限定されるものではなく、添付した特許請求の範囲の趣旨内における様々な変形例及び同等の構成が含まれる。例えば、前述した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに本発明は限定されない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えてもよい。また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えてもよい。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をしてもよい。
また、前述した各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等により、ハードウェアで実現してもよく、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し実行することにより、ソフトウェアで実現してもよい。
各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリ、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記憶装置、又は、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に格納することができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、実装上必要な全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には、ほとんど全ての構成が相互に接続されていると考えてよい。
100、200、201 eNB群
101 MME
102 HSS
103 S−GW
104 P−GW
105 PCRF
202 eNB

Claims (10)

  1. 少なくとも一つの無線端末と、前記無線端末と通信する複数の基地局とを備える無線通信システムであって、
    さらに、前記無線端末の移動度を示すエントリ情報を管理するエントリサーバを備え、
    前記無線端末は、複数の無線通信方式又は複数の周波数を用いて通信可能であり、
    前記基地局は、前記複数の無線通信方式の少なくとも一つ及び前記複数の周波数の少なくとも一つを用いて前記無線端末と通信し、
    前記無線端末は、
    前記エントリ情報を前記エントリサーバに送信し、
    前記エントリ情報に基づいて、通信する無線通信方式又は周波数を選択することを特徴とする無線通信システム。
  2. 請求項1に記載の無線通信システムであって、
    前記複数の基地局は、第1の無線通信方式又は第1の周波数を用いて通信する第1の基地局と、第2の無線通信方式又は第2の周波数を用いて通信する第2の基地局と含み、
    前記第2の基地局の通信エリアは、前記第1の基地局の通信エリアより狭いものであって、
    前記無線端末は、前記移動度が大きければ、前記第1の基地局との通信を選択することを特徴とする無線通信システム。
  3. 請求項1又は2に記載の無線通信システムであって、
    前記無線端末の位置を管理するためのエリア情報と、前記エントリ情報と、前記基地局のセクタ情報とを対応付けて管理する経路情報サーバを備え、
    前記無線端末から取得したエントリ情報に基づいて、前記無線端末が在圏しているセクタの情報を特定することを特徴とする無線通信システム。
  4. 請求項1又は2に記載の無線通信システムであって、
    前記無線端末との間のセッションを管理するサービス制御サーバを備え、
    前記エントリサーバは、前記サービス制御サーバに設けられることを特徴とする無線通信システム。
  5. 請求項1又は2に記載の無線通信システムであって、
    前記無線端末は、前記移動度を示す第1のフラグ及び前記エントリ情報の前記エントリサーバへの送信状況を示す第2のフラグを格納することを特徴とする無線通信システム。
  6. 無線通信システムにおいて用いられる無線通信方法であって、
    前記無線通信システムは、複数の無線通信方式又は複数の周波数を用いて通信可能な少なくとも一つの無線端末と、前記複数の無線通信方式の少なくとも一つ及び前記複数の周波数の少なくとも一つを用いて前記無線端末と通信する複数の基地局と、前記無線端末の移動度を示すエントリ情報を管理するエントリサーバと、を有し
    前記方法は、
    前記無線端末が、前記エントリ情報を前記エントリサーバに送信し、前記エントリ情報に基づいて通信する無線通信方式又は周波数を選択することを特徴とする無線通信方法。
  7. 請求項6に記載の無線通信方法であって、
    前記複数の基地局は、第1の無線通信方式又は第1の周波数を用いて通信する第1の基地局と、第2の無線通信方式又は第2の周波数を用いて通信する第2の基地局と含み、
    前記第2の基地局の通信エリアは、前記第1の基地局の通信エリアより狭いものであって、
    前記方法は、
    前記無線端末が、前記移動度が大きければ前記第1の基地局との通信を選択することを特徴とする無線通信方法。
  8. 請求項6又は7に記載の無線通信方法であって、
    前記無線通信システムは、前記無線端末の位置を管理するためのエリア情報と、前記エントリ情報と、前記基地局のセクタ情報とを対応付けて管理する経路情報サーバを有し、
    前記方法は、前記無線端末から取得したエントリ情報に基づいて、前記無線端末が在圏しているセクタの情報を特定することを特徴とする無線通信方法。
  9. 請求項6又は7に記載の無線通信方法であって、
    前記無線通信システムは、前記無線端末との間のセッションを管理するサービス制御サーバを有し、
    前記エントリサーバは、前記サービス制御サーバに設けられることを特徴とする無線通信方法。
  10. 請求項6又は7に記載の無線通信方法であって、
    前記方法は、前記無線端末が、前記移動度を示す第1のフラグ及び前記エントリ情報の前記エントリサーバへの送信状況を示す第2のフラグを格納することを特徴とする無線通信方法。
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