JP2015100043A - エリア品質劣化推定装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 無線システムにおける、通信品質のばらつきが大きい(品質劣化)エリアをトラヒックを圧迫することなく把握する。【解決手段】 本発明は、取得した無線品質情報を記憶手段に格納し、当該装置の位置情報を取得し、無線品質情報から無線品質特徴量を算出し、無線品質特徴量とエリア品質劣化を判別するための判別関数を用いて、位置情報が示すエリアにおける、通信品質のばらつきから通信品質劣化を判定する。通信品質のばらつきが大きく通信品質が劣化していると判定された場合には、品質劣化に関する情報を測定レポートとして、サーバに送信する。【選択図】 図1

Description

本発明は、エリア品質劣化推定装置及び方法に係り、特に、任意のエリア(例えば、100m四方のエリアの推定対象エリア)における、無線システムの通信品質の劣化(エリアにおける通信品質のばらつきが大きい)を推定するエリア品質劣化推定装置及び方法に関する。
近年、スマートフォンやタブレット端末のモバイル端末の普及が急速に進んでいる。これに伴い、キャリアではモバイル網のサービスエリア拡大や通信品質向上を目指し、無線信号強度(RSSI(Received Signal Strength Indication),RSRP(Reference Signal Received Power),RSRQ(Reference Signal Received Quality)など)やスループットのドライブテストを実施してきた。しかし、ドライブテストでは測定できるポイント数が限られているため、通信品質が低いにも関わらず、検出できないエリアが存在してしまう。
そこで、ユーザ端末から収集した情報を活用することで、面的に品質を把握する技術が注目されている。例えば、通信品質が所定の閾値を下回った場合に、無線品質情報と位置情報とから構成される測定レポートを、ユーザ端末から品質管理サーバへ送信することにより、無線システムのカバレッジマップを構築する方法がある(例えば、非特許文献1,2,3参照)。
泉川晴紀,難波忍,岸洋司,"信頼度の高いカバレッジマップ構築法",信学技報,2011-5. W. A. Hapsari, A. Umesh, M. Iwamura, M. Tomola, B. Gyula, B. Sebire, "Minimization of Drive Tests Solution in 3GPP", IEEE Communications Magazine, 2012-6. 泉川晴紀,安永隆一,鯨井勝弘,寺地重巡,白井良和,小林直,杉山敬三,"MDTにおけるQoEに基づくログ収集方法",信学技報,2013-3.
しかしながら、通信品質が低下しているエリアだけでなく、日付や時間帯によるばらつきが大きいエリアについても把握する必要がある。これは、ユーザが過去に経験した通信品質が、現在の通信品質の評価に大きな影響を与えていると言われているためである(非特許文献4:T. Hosfeld , S. Biedermann, R. Schatz, A. Platzer, S. Egger, M. Fiedler, "The Memory Effect and Its Implications on Web QoE Modeling", ITC, 2011-9参照)。
通信品質のばらつきが大きいエリアを把握する方法として、通信品質が低下した場合に限らず一定時間ごとにユーザ端末から測定レポートを送信する手法が考えられる。しかし、多くのユーザ端末で定期的に測定レポートを送信することにより、トラヒックの増加を招き、かえって通信品質が悪化してしまう可能性が考えられる。また、人口が比較的少ないエリアでは、当該手法によっても十分な数のレポートを収集できず、通信品質のばらつきを把握できない可能性も考えられる。
本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、ユーザ端末側で現在地における通信品質のばらつきが大きいか否かを推定し、ばらつきが大きい場合のみ測定レポートを送信することで、トラヒックを圧迫することなく、通信品質のばらつきが大きいエリアを把握することが可能なエリア品質劣化推定装置及び方法を提供することを目的とする。
一態様によれば、無線システムの任意のエリアにおける通信品質のばらつきが大きいことを示すエリア品質の劣化を推定するエリア品質劣化推定装置であって、
取得した無線品質情報を記憶手段に格納する無線品質情報取得手段と、
当該装置の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記無線品質情報から無線品質の特徴量(以下、「無線品質特徴量」と記す)を算出する無線品質特徴量算出手段と、
前記無線品質特徴量と、エリア品質劣化を判別するための判別関数を用いて、前記位置情報が示すエリアにおける、通信品質のばらつきから通信品質劣化を判定するエリア品質劣化推定手段と、
前記エリア品質劣化推定手段において通信品質のばらつきが大きく通信品質が劣化していると判定された場合には、品質劣化に関する情報を測定レポートとして、サーバに送信する送信手段と、を有するエリア品質劣化推定装置が提供される。
一態様によれば、ユーザ端末(エリア品質劣化推定装置)で取得した短時間の無線品質情報を用いることにより、当該ユーザ端末で現在地における通信品質のばらつきが大きいか否かを推定することが可能となる。これにより、サービスエリアを管理するシステム側において、通信品質のばらつきを精度よく把握することが可能となる。
本発明の第1の実施の形態におけるシステム構成例である。 本発明の第1の実施の形態におけるユーザ端末の構成例である。 本発明の第1の実施の形態におけるユーザ端末のフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態におけるシステム構成例である。 本発明の第2の実施の形態におけるシーケンスチャートである。 本発明の第2の実施の形態における劣化判別関数算出部のフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態におけるエリアコード例である。 本発明の第2の実施の形態における回線関数によるエリア品質の予測値と実際のエリア品質の関係である。
[第1の実施の形態]
以下、図面と共に本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるシステム構成例である。
本発明は、あるエリア内のユーザ端末1001〜100n側で現在地における通信品質のばらつきが大きいか否かを推定し、ばらつきが大きいと推定された場合にのみ、エリア品質管理サーバ200に測定レポートを送信するものである。当該エリア品質管理サーバ200は、本発明の範囲外であるが、エリア品質管理サーバ200は、各携帯キャリアが導入している一般的なサーバであり、ユーザ端末1001〜100nから送信されてきた通信品質の測定レポートを地図上にプロットすることで、品質情報を面的に把握し、品質の悪いエリアを検出する機能を具備しているものとする。
なお、以降では、エリアにおける通信品質のばらつきのことを「エリア品質」と記し、「エリア品質が劣化している」とは通信品質のばらつきが大きいことを指す。
図2は、本発明の第1の実施の形態におけるユーザ端末の構成例である。
ユーザ端末100Aは、メモリ101、無線品質情報取得部110、位置情報取得部120、エリア品質劣化推定部130を有する。
無線品質情報取得部110は、任意の時間における無線品質情報を取得する。なお、無線品質情報の取得は、オペレータが設定した時刻から一定の時間(例えば、1分)、一定時間毎に所定の時間に発生した情報を取得し、メモリ101に格納するものとする。取得した無線品質情報の例を表1に示す。
Figure 2015100043
表1の無線品質情報は、1秒ごとの通信セルのRSRP、隣接セル数、隣接セルのRSRPを含む。また、メモリ101は、予め与えられた判別関数(z)も格納するものとする。
位置情報取得部120は、GPS(全地球測位システム)等の位置情報測定ツールや端末OSのAPI(Application Programming Interface)の技術を用いて、当該ユーザ端末100Aの現在地を取得し、メモリ101に格納する。
エリア品質劣化推定部130は、無線品質特徴量算出部131、エリア品質劣化推定処理部132、送信部133を有する。
無線品質特徴量算出部131は、無線品質情報取得部110で取得した無線品質情報から特徴量を算出する。特徴量としては、短時間(例えば1分間)における通信中セルのRSRPの標準偏差や、平均隣接セル数、通信中セルと隣接セルの平均RSRP比等であり、特徴量をこれらの全てとしてもよいし、一つ以上の一部に限定してもよい。
エリア品質劣化推定処理部132は、無線品質特徴量算出部131で算出された無線品質特徴量を、予め定められた判別関数に適用し、ユーザ端末100Aの現在地において、エリア品質が劣化しているか否かを推定する。具体的には、無線品質特徴量rq1,rq2,…を判別関数z=f(r q1,r q2,…)に代入し、z>0であればエリア品質は劣化していると判定し、それ以外であれば、劣化していないと判定する。
送信部133は、エリア品質劣化推定処理部132においてエリア品質が劣化していると判定された場合にのみ測定レポートをエリア品質管理サーバ200Aに送信する。具体的には、推定結果(劣化あり)、及び、無線品質特徴量と位置情報取得部120で取得した位置情報の組を送信する。無線品質情報や無線品質情報取得部110において無線品質情報を取得した情報取得時刻なども合わせて送信してもよい。この場合には、表1に情報取得時刻の項目が追加されるものとする。
上記の各構成要素の処理を以下に詳細に示す。
図3は、本発明の第1の実施の形態におけるユーザ端末の処理のフローチャートである。
ステップ110) 無線品質情報取得部110は、当該ユーザ端末100Aが存在するエリアから無線品質情報として、ある時間i(iは測定開始からの経過時間で、例えば1分間の情報ではi=0〜59)の無線品質情報として、通信中セルのRSRPserver(i)(dBm)、隣接セル数Ncell(i)(個)、隣接セルのRSRPneighbor(i)(dBm)を表1に示すようにメモリ101に格納する。さらに、当該情報の取得時刻をメモリ101に格納するようにしてもよい。また、位置情報取得部120は、GPS等を用いて当該ユーザ端末100Aの位置情報を取得し、メモリ101に格納する。
ステップ120) 無線品質特徴量算出部131は、メモリ101から無線品質情報を読み込む。例えば、表1に示す1分間の無線品質情報を読み込むものとする。無線品質特徴量として、通信中セルのRSRPの標準偏差、平均隣接セル数、通信中セルと隣接セルの平均RSRP比を用いるとすると、このときの無線品質特徴量は、それぞれ次のように求められる。
・通信中セルのRSRPの標準偏差r q1
通常dBm単位で表示されるため、本実施の形態では、mW単位に変換してから標準偏差を求め、再度dBmに変換しなおす。
Figure 2015100043
但し、
Figure 2015100043
・平均隣接セル数r q2:
Figure 2015100043
・通信中セルと隣接セルの平均RSRP比r q3
本発明の第1の実施の形態では、通信中セルと隣接セルの平均RSRPを求めてから、その比を算出することとする。なお、i秒目に隣接セルが複数ある場合は、そのうち最も大きなRSRP値を
Figure 2015100043
とする。また、i秒目に隣接セルがない場合は
Figure 2015100043
とする。
Figure 2015100043
但し、
Figure 2015100043
ステップ130) エリア品質劣化推定処理部132は、上記のステップ120で算出された通信中セルのRSRPの標準偏差r q1(−97.8dBm)、平均隣接セル数rq2(2.9個)、通信中セルと隣接セルの平均RSRP比r q3(−2.8dBm)と、
判別関数z=3.07+0.038rq1+0.067rq2−0.020rq3
が与えられたものとする。このとき、
z=3.07+0.038*(−97.8)+0.067*2.9−0.020*(−2.8)=−0.44<0
となるので、当該エリアの品質は劣化していないと推定される。
ステップ140) 送信部133は、ステップ130で得られた推定結果が「劣化している」である場合に、位置情報取得部120で取得したエリア情報を付与して測定レポートとしてエリア品質管理サーバ200Aに送信する。なお、当該推定結果のみならず、上記の無線品質特徴量、無線品質情報取得部110で取得し、メモリ101に格納されている無線品質情報も併せて送信してもよい。
このように、推定結果が「劣化している」場合のみ送信することにより、ユーザ端末100Aとエリア品質管理サーバ200A間のトラヒックを削減することが可能となる。
[第2の実施の形態]
上記の第1の実施の形態におけるエリア品質劣化推定部130では、予め与えられた判定関数を用いていたが、本発明の第2の実施の形態では、ユーザ端末100Aで無線品質特徴量と位置情報に加えて、通信品質を取得して、無線品質特徴量算出部131で求めた無線品質特徴量を推定結果と共にエリア品質管理サーバ200Aへと送信及び保存し、これらを用いて判別関数を導出するものである。
図4は、本発明の第2の実施の形態におけるシステム構成例である。
図4において、図2と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
本発明の第2の実施の形態におけるエリア品質管理サーバ200Bは、ユーザ端末100Bから無線品質特徴量を受信する送受信部210と、当該無線品質特徴量を格納する無線品質特徴量記憶部220を有する。
ユーザ端末100Bは、図2の構成に加えて、通信品質取得部140と、エリア品質劣化推定部130内に劣化判定関数算出部134を有する。
図5は、本発明の第2の実施の形態におけるシーケンスチャートである。
ステップ201) 無線品質情報取得部110は、本発明の第1の実施の形態と同様の方法により無線品質情報を取得し、メモリ101に格納する。位置情報取得部120は、本発明の第1の実施の形態と同様に、位置情報を取得してメモリ101に格納する。
ステップ202) 通信品質取得部140は、通信品質の推定値を任意の方法により取得し、メモリ101に格納する。通信品質の推定値は、一般的なネットワーク分析ツールを用いて取得してもよいし、非特許文献5(中村天真,野尻秀樹,高橋玲,"ユーザ端末におけるパッシブ計測によるスループット推定法の検討",信学ソ大,2013-9)のような手法を用いて取得してもよい。通信品質を示す指標としては、スループットを用いてもよいし、RTT(Round Trip Time)やロス率等を用いてもよい。なお、通信品質の推定値は、常時取得しなくてもよく、特定のユーザ端末で、もしくは特定のエリアや時間帯においてのみ取得してもよい。
ステップ203) 劣化判別関数算出部134は、既にエリア品質管理サーバ200Bに格納されている無線品質特徴量を取得し、メモリ101に格納する。
ここまでの処理によってメモリ101に格納された情報の例を表2に示す。表2の各エリア(エリアコードA〜K)は緯度経度を0.0008度(約100m)ずつに分割した例である。
Figure 2015100043
メモリ101には、エリアコード、データ整理番号、上記で取得した無線品質特徴量、ステップ202で取得した通信品質の推定値、位置情報取得部120で取得した位置情報が格納される。
ステップ204) 劣化判別関数算出部134は、ステップ203でエリア品質管理サーバ200Bから取得した各エリアにおける過去の無線品質特徴量と、ステップ202で取得した通信品質の推定値を用いてエリア品質劣化の判別関数を算出する。
なお、上記のステップ203とステップ204の処理は、図5のシーケンスチャートのこの時点で行うことに限定されず、ステップ206の実行前であれば、いずれのタイミングで行ってもよい。例えば、所定の周期ごと、または、エリア品質管理サーバ200Bの無線品質特徴量記憶部220における情報記憶量が所定の値以上となったこと等をトリガとして無線品質特徴量を取得すること等が考えられる。
図6は、本発明の第2の実施の形態における劣化判別関数算出部の処理のフローチャートである。
ステップ301) 劣化判別関数算出部134は、各エリアについて通信品質のばらつきの大きさを求め、メモリ101に格納する。通信品質のばらつきは、標準偏差や分散で表してもよいし、最大値と最小値の差などで表してもよい。また、ここでの「エリア」とは、対象地域を任意の距離毎に分割することにより定義してもよいし、総務省が定めた標準地域メッシュ等により定義してもよい。
ステップ302) 上記で求められた各エリアにおける通信品質のばらつきの大きさ(v)が、あらかじめ定めた閾値(th)よりも大きい場合は、ステップ303に移行し、そうでない場合は、ステップ304に移行する。
ステップ303) v>thである場合は劣化している「1」と判定し、ステップ305に移行する。
ステップ304) v≦thである場合は劣化していない「0」と判定し、ステップ305に移行する。
ステップ305) 上記のエリア品質評価結果「1」「0」について、目的変数、無線品質特徴量を説明変数とした判別分析を行い、得られた判別関数をメモリ101に格納する。判別分析の手法については特に限定しないが、例えば、線形関数、非線形関数、決定木等を用いることが可能である。具体的な判別関数(z)の算出の例は後述する。
なお、判別関数は一定時間の経過や、エリア品質管理サーバ200Bにおける保存データの一定量増加等により導出が繰り返されることとし、保存されたデータがない場合は、本発明の第1の実施の形態と同様に、予め定めておいた判別関数を用いることとする。
ステップ205) 無線品質特徴量算出部131は、本発明の第1の実施の形態と同様の手法により、無線品質特徴量を算出する。
ステップ206) エリア品質劣化推定処理部132は、ステップ204で算出された判別関数をメモリ101から読み出して、本発明の第1の実施の形態と同様の手法により、エリア品質劣化を推定する。
ステップ207) 送信部133は、ステップ202で求められた通信品質、ステップ205で算出された無線品質特徴量をメモリ101から読み出し、求められたエリア品質劣化の推定結果と共にエリア品質管理サーバ200Bに送信する。
ステップ208) エリア品質管理サーバ200Bは、無線品質特徴量を無線品質特徴量記憶部220に格納する。
以下、具体的に劣化判別関数算出部134の図6の処理を説明する。
例えば、エリア品質管理サーバ200Bの特徴量記憶部220に、表2に示す各エリアにおける過去の無線品質特徴量と通信品質、位置情報の組が保存されていたとする。
このとき、各エリアにおけるエリア品質は表3のように評価される。
Figure 2015100043
なお、本発明の第2の実施の形態では、通信品質のばらつきの大きさを、スループットの最大値と最小値の差で表した。また、通信品質のばらつきの大きさの閾値は6000kbpsとした。また、表3に示されるエリアコードの実際のエリアを図7に示す。
例えば、エリアAの場合、当該エリアにおける過去のスループットの値は4260,5140,5820,8720(kbps)であり、最大値は8720、最小値は4260である。よって、スループットのばらつきの大きさは、8720−4260=4460(kbps)<6000であるから、エリアAのエリア品質は「0」(劣化していない)と評価される(ステップ301〜304)。
次に、表2,3に示す各エリアにおけるエリア品質評価結果と無線品質特徴量が劣化判定関数算出部134に入力されたとする。このとき、判別関数zは次のように求められる(ステップ305)。
z=3.07+0.038 r q1+0.067 r q2−0.020 r q3
ここで、r q1,r q2,r q3は、無線品質特徴量であり、それぞれ通信中セルのRSRPの標準偏差、平均隣接セル数、通信中セルと隣接セルの平均RSRP比を示す。なお、本発明の第2の実施の形態では判別関数は線形であるとし、以下の手順で求めた。
(1)エリア品質aqを目的関数、無線品質特徴量r q1,r q2,r q3を説明変数とする重回帰分析を行い、下記の回帰関数を求める。
aq=3.59 +0.038r q1+0.067r q2−0.020 r q3
(2)回帰関数によるエリア品質の予測値と、実際のエリア品質をプロットし、図8に示すように最も判別正答率が高くなる判別境界を求める。図8の場合、判別境界が0.50〜0.53の間にあるときに最も判別正答率が高くなるので、今回は判別境界を0.52と設定する。
(3)上記の(1)、(2)から、判別関数zは下記のように求められる。
z=3.59+0.038r q1+0.067r q2+0.020 r q3−0.52
=3.07+0.038r q1+0.067r q2−0.020 r q3
なお、上記の本発明の第2の実施の形態では、ユーザ端末100Bで求められた無線品質特徴量と通信品質をエリア品質管理サーバ200Bに保持する例を示しているが、この例に限定されることなく、外部のデータベースシステム等の記憶手段に保持しておき、エリア品質劣化の判別関数を算出する際に当該記憶手段から読み出すようにしてもよい。
また、ユーザ端末100Bの劣化判別関数算出部134の処理を、当該ユーザ端末100Bの外部の装置に実行させるようにしてもよい。
<本発明の評価>
本発明を用いた、エリア品質劣化の推定結果に対する妥当性は、次の通りである。
評価対象は、表2、表3に示す各エリアにおける無線品質特徴量とエリア品質評価結果である。エリアコードG〜Kのデータを学習用データセット、A〜Fのデータを推定用データセットとする。
そして、以下の手順により、本発明による推定精度を評価した。
(1)エリアG〜Kの無線品質特徴量とエリア品質を用いて、本発明によりエリア品質劣化の判別関数zを下記の通り算出する。
z=0.022r q1+0.26r q2−0.056 r q3+0.83
(2)エリアG〜Kの無線品質特徴量と、(1)で算出した判別関数を用いて、エリアA〜Fのエリア品質劣化を推定する。
(3)エリアA〜Fの実際のエリア品質の実測値と、(2)で推定したエリア品質の予測値を示す(図8)。
本発明は、上記のユーザ端末100A,100Bの動作をプログラムとして構築し、エリア品質劣化推定装置として利用される端末にインストールして実行させる、または、ネットワークを介して流通させることが可能である。
なお、本発明は、上記の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲内において、種々変更・応用が可能である。
1001〜100n,100A,100B ユーザ端末
101 メモリ
110 無線品質情報取得部
120 位置情報取得部
130 エリア品質劣化推定部
131 無線品質特徴量算出部
132 エリア品質劣化推定処理部
133 送信部
134 劣化判別関数算出部
200,200A,200B エリア品質管理サーバ
210 送受信部
220 無線品質特徴量記憶部

Claims (8)

  1. 無線システムの任意のエリアにおける通信品質のばらつきが大きいことを示すエリア品質の劣化を推定するエリア品質劣化推定装置であって、
    取得した無線品質情報を記憶手段に格納する無線品質情報取得手段と、
    当該装置の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
    前記無線品質情報から無線品質の特徴量(以下、「無線品質特徴量」と記す)を算出する無線品質特徴量算出手段と、
    前記無線品質特徴量と、エリア品質劣化を判別するための判別関数を用いて、前記位置情報が示すエリアにおける、通信品質のばらつきから通信品質劣化を判定するエリア品質劣化推定手段と、
    前記エリア品質劣化推定手段において通信品質のばらつきが大きく通信品質が劣化していると判定された場合には、品質劣化に関する情報を測定レポートとして、サーバに送信する送信手段と、
    を有することを特徴とするエリア品質劣化推定装置。
  2. 前記エリア品質劣化推定手段は、
    予め与えられ、前記記憶手段に格納されている判別関数を用いる
    請求項1記載のエリア品質劣化推定装置。
  3. 前記送信手段は、
    前記測定レポートとして、前記無線品質特徴量と前記無線品質情報を含めて送信する手段を含み、
    前記サーバに保存された前記無線品質特徴量と前記無線品質情報を取得し、前記判別関数を算出する手段を更に有する
    請求項1記載のエリア品質劣化推定装置。
  4. 前記無線品質特徴量算出手段は、
    前記無線品質特徴量として、任意の時間範囲における通信中のセルのRSRP(Reference Signal Received Power)の標準偏差、平均隣接セル数、通信中セルと隣接セルの平均RSRP比のいずれか、または、それらの組み合わせを用いる
    請求項1記載のエリア品質劣化推定装置。
  5. 無線システムの任意のエリアにおける通信品質のばらつきが大きいことを示すエリア品質の劣化を推定するエリア品質劣化推定方法であって、
    記憶手段と、
    無線情報取得手段と、
    当該装置の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
    無線品質特徴量算出手段と、エリア品質劣化推定手段と、送信手段と、を有する装置において、
    前記無線品質情報取得手段が、取得した無線品質情報を前記記憶手段に格納する無線品質情報取得ステップと、
    前記無線品質特徴量算出手段が、前記無線品質情報から無線品質の特徴量(以下、「無線品質特徴量」と記す)を算出する無線品質特徴量算出ステップと、
    前記エリア品質劣化推定手段が、前記無線品質特徴量と、エリア品質劣化を判別するための判別関数を用いて、前記位置情報が示すエリアにおける、通信品質のばらつきから通信品質劣化を判定するエリア品質劣化推定ステップと、
    前記送信手段が、前記エリア品質劣化推定ステップにおいて通信品質のばらつきが大きく通信品質が劣化していると判定された場合には、品質劣化に関する情報を測定レポートとして、サーバに送信する送信ステップと、
    を行うことを特徴とするエリア品質劣化推定方法。
  6. 前記エリア品質劣化推定ステップにおいて、
    予め与えられ、前記記憶手段に格納されている判別関数を用いる
    請求項5記載のエリア品質劣化推定方法。
  7. 判定関数算出手段を更に有する装置において、
    前記送信ステップにおいて、前記測定レポートとして、前記無線品質特徴量と前記無線品質情報を含めて送信しておき、
    前記判別関数算出手段が、前記サーバに保存された前記無線品質特徴量と前記無線品質情報を取得し、前記判別関数を算出するステップを更に行う
    請求項5記載のエリア品質劣化推定方法。
  8. 前記無線品質特徴量算出ステップにおいて、
    前記無線品質特徴量として、任意の時間範囲における通信中のセルのRSRP(Reference Signal Received Power)の標準偏差、平均隣接セル数、通信中セルと隣接セルの平均RSRP比のいずれか、または、それらの組み合わせを用いる
    請求項5記載のエリア品質劣化推定方法。
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