JP2015097329A - 通信システム、通信方法、及び基地局 - Google Patents

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【課題】無線リソースを無駄に使うことなく、効率のよいCoMPを実現する。【解決手段】相互に接続される第1の基地局及び第2の基地局を有する通信システムであって、前記第1の基地局は、移動局と無線によって通信し、前記第1の基地局は、協調通信が必要であるか否か判定するための第1の閾値を含むトリガ条件を前記移動局に送信し、前記移動局は、前記第1の基地局及び第2の基地局の各々との通信に関する評価値を測定し、前記測定した評価値と前記第1の閾値との比較結果に基づいて、前記第1の基地局及び第2の基地局が協調通信を行う必要があるか否かを判定し、前記判定の結果、前記協調通信が必要であると判定された場合、前記第1の基地局及び第2の基地局は、前記移動局との協調通信を行う。【選択図】図10

Description

本発明は、通信システムに関する。
UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)ネットワークにおいては、周波数利用効率の向上、及び、データレートの向上を目的として、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)やHSUPA(High Speed Uplink Packet Access)を採用することにより、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)をベースとしたシステムの特徴を最大限に引き出すことが行われている。このUMTSネットワークについては、更なる高速データレート、及び、低遅延などを目的としてLTE(Long Term Evolution)の導入が検討されている。
第3世代のシステムは、概して5MHzの固定帯域を用いて、下り回線で最大2Mbps程度の伝送レートを実現できる。一方、LTEのシステムは、1.4MHz〜20MHzの可変帯域を用いて、下り回線で最大300Mbps及び上り回線で75Mbps程度の伝送レートを実現できる。
また、UMTSネットワークにおいては、更なる広帯域化及び高速化を目的として、LTE−advancedと呼ばれる後継となる移動通信システムが検討されている。したがって、将来的には、これら複数の移動通信システムが並存することが予想され、これらの複数のシステムに対応できる構成(基地局装置及び移動端末装置など)が必要となることが考えられる。
LTE−advanced規格ではセル端に位置する移動局のスループット向上、周波数利用効率の向上のために、CoMP(Coordinated Multi-Point,協調マルチポイント)送信と呼ばれる複数基地局間で協調送信を行う技術の適用が検討されている(例えば、非特許文献1参照)。CoMP送信技術の適用により、特にセル端に位置する移動局のスループット特性の改善が期待される。
CoMPを実現するための方法として、CoMPのための参照信号の配置情報を移動局に通知する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−081045号公報
3GPP TR36.819
CoMPを実現するためには、移動局(無線端末)側から測定したサービング基地局及び隣接基地局との通信の状態を、サービング基地局がなるべく正確に把握する必要がある。そのために従来サービング基地局は、移動局にサービング基地局及び隣接基地局から受信した信号の受信電力及び受信品質を頻繁に報告させる。そして、このために、従来のサービング基地局は、頻繁な情報収集と判定とを行う。
なお、ここでサービング基地局とは、移動局と通信している基地局のことであり、隣接基地局とは、サービング基地局に隣接している基地局のことである。
また、移動局が移動状態にある場合はCoMPの効果が得られにくいため、サービング基地局側は、移動局の移動状態の把握を、移動局の送信信号により行い、移動状態に応じてCoMPを実行するか否か判定する。
この従来のCoMP手順には二つの課題がある。
一つ目の課題は、CoMPを行うためのメッセージオーバーヘッドである。前述の移動局からの頻繁な報告は、上り領域のリソースを使用して転送される。このため、報告のための無線リソースが増加すると、ユーザートラフィックのための無線リソースが減少するため、システムスループットの低下が発生する。
また、移動局から報告される受信信号の受信電力及び受信品質は、CoMPの効果が得られるか否かに関わらず送信される。具体的には、移動局は、サービング基地局から指示された条件に合致した場合に受信電力等を報告したり、サービング基地局から指示された際に受信電力等を報告したりする。しかし、この報告は、CoMPの効果が低い場合にも行われるため、無駄に無線リソースを使うことになる。
さらに、二つめの課題は、CoMPの失敗が発生することである。前述のサービング基地局は、移動局の移動状態を、移動局の受信電力及び受信品質の報告結果、並びに、移動局からの送信信号の受信結果により推定する。このため、サービング基地局による移動状態の把握は、推定精度が悪く、判定誤りが発生する可能性が高い。この結果、CoMPを実行しても、効果があがらない。
このように、サービング基地局自身が、移動局から収集した情報をもとにCoMPを実行するか否か判定した場合、サービング基地局は、CoMPの効果が得られないために、CoMPを停止してしまうことがある。また、移動局によって測定された無線環境が、サービング基地局と同等である隣接基地局が存在する場合、当該隣接基地局もCoMPを実行すると判定し、当初サービング基地局によって実行が判定されたCoMP処理は無駄になり、スループットの低下及び遅延等の通信の劣化を引き起こす。
本発明は、無線リソースを無駄に使うことなく、効率のよいCoMPを実現するためのシステムを提供することを目的とする。
本発明の代表的な一形態によると、相互に接続される第1の基地局及び第2の基地局を有する通信システムであって、前記第1の基地局は、移動局と無線によって通信し、前記第1の基地局は、協調通信が必要であるか否か判定するための第1の閾値を含むトリガ条件を前記移動局に送信し、前記移動局は、前記第1の基地局及び第2の基地局の各々との通信に関する評価値を測定し、前記測定した評価値と前記第1の閾値との比較結果に基づいて、前記第1の基地局及び第2の基地局が協調通信を行う必要があるか否かを判定し、前記判定の結果、前記協調通信が必要であると判定された場合、前記第1の基地局及び第2の基地局は、前記移動局との協調通信を行う。
本発明の一実行形態によると、無線リソースを無駄に使うことなく、効率のよいCoMPを実現できる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実行形態の説明により明らかにされる。
本実施例1の無線通信システムの構成を示す説明図である。 本実施例1のJointTransmissionの一つ目の例を示す説明図である。 本実施例1のJointTransmissionの二つ目の例を示す説明図である。 本実施例1のCoordinated Schedulingの一つ目の例を示す説明図である。 本実施例1の基地局と接続されるコアネットワークを示すブロック図である。 本実施例1のBBUの構成を示す機能ブロック図である。 本実施例1のRRHの構成を示す機能ブロック図である。 本実施例1の移動局の構成を示す機能ブロック図である。 本実施例1のCoMPを実行するまでの処理を示すシーケンス図である。 本実施例1の移動局におけるCoMPを実行する必要があるか否か判定するための処理を示すフローチャートである。 本実施例2のCoMP送信における処理を示すシーケンス図である。
以下、本発明の実施の形態について、実施例を用い図面を参照しながら、詳細に説明する。なお、実質同一部位には、同じ参照番号を振り、説明は繰り返さない。また、無線通信システムとして、LTE−Advancedのシステムをベースにして説明するが、本実施例における無線通信システムは、これに限らない。
実施例1では、サービング基地局が送信したトリガ条件に基づいて、移動局がCoMPの実施が必要か否かを判定する。さらに、実施例1ではMeasurementReportを受信した基地局が、MeasurementReportに含まれるMeasIDに基づいて、どのようなCoMPを実行するか、又は、Handoverを実行するか判定を行う。そして、CoMPを実行すると判定した場合に、基地局側でCoMPの種類を選択する構成について説明する。MeasurementReport及びMeasIDについての説明は後述する。
図1は、本実施例1の無線通信システムの構成を示す説明図である。
本実施例の無線通信システムは、サービング基地局1001、隣接基地局1002〜1004及び移動局1000を備える。サービング基地局1001及び隣接基地局1002〜1004は、移動局1000と無線によって通信する基地局である。
図1に示す移動局1000は、サービング基地局1001のセル内に位置し、サービング基地局1001と通信を行う。セルとは基地局が送信する電波の到達範囲を示す。基地局の送信電力や接続されるアンテナの利得、指向性によって到達範囲、すなわちセルの大きさは異なる。
セル内におけるサービング基地局1001と移動局1000との距離に応じて、移動局1000が受信する信号の品質は劣化する。サービング基地局1001の電波の到達範囲(カバレッジ)外に移動局1000が移動した場合、信号品質の劣化によりサービング基地局1001と移動局1000とが通信出来なくなる。
このため、サービング基地局1001の周辺には隣接基地局1002〜1004が配置され、移動局1000がサービング基地局1001のセル外に移動した場合にも隣接基地局1002〜1004のいずれかと通信出来るように、エリア設計がされる。
移動局1000が、通信を維持したまま、サービング基地局1001から隣接基地局へ通信を切り替える機能をHandoverという。移動局1000は、Handoverを行いながら移動する。各基地局は、セル共通参照信号として所定の周波数、時間、送信電力及び位相でCRS(Cell specific reference signal)1005〜1008を、移動局1000へ送信する。
このCRS1005〜1008は、基地局及び移動局1000間の同期、伝搬路の把握、信号強度及び信号品質の測定を目的として送信される。CRS1005〜1008は、CRSの位置、系列及び送信電力などのパラメータによって特定される。
これらのパラメータのうち、CRSの位置は、セルID(セルを一意に識別するためのID)に関連付けられている。そして、セルIDにより周波数方向にシフトされることによって、CRSの位置が定められる。このため、移動局1000は、在圏セル(サービング基地局1001が構成するセル)のセルIDを認識することでCRSの配置構成を特定することができる。また、CRSの系列はセルIDに関連付けられ、送信電力は報知信号で通知される。
なお、CRSの位置及び系列を特定するためのセルIDは、移動局1000側でセルサーチを行うことにより把握する。セルサーチとは基地局より一定周期で報知されるSynchronization Signalを移動局1000が受信し、Synchronization Signalが示す系列を特定することにより、移動局1000が同期及びセルIDの把握を行う動作である。
このCRSによって移動局1000は、移動局1000の周辺に位置する基地局の受信電力、及び、受信品質を特定することが出来る。CRSは前述のとおりセルIDにより、割り当てられる周波数位置が分散されるため、移動局1000は、セルエッジではサービング基地局1001のほかに隣接基地局1002〜1004のCRSを受信することが出来る。そのため、移動局1000は、隣接基地局1002からの受信電力及び受信品質も特定することが出来る。
近年において、図1に示すようなエリア構成が用いられ、さらに、周波数の利用効率向上を目的として、同一周波数幅に設置間隔の狭い高密度な基地局が配置される。そのため、セルエッジに位置する移動局1000は、隣接基地局1002〜1004の干渉の影響を受けやすい。
例えば、セルエッジに位置する移動局Aに、サービング基地局1001と通信するためのRB(Resource Block)と呼ばれるリソースが割り当てられ、同時に、隣接基地局も、隣接基地局の配下にある移動局Bに、移動局AのRBと同一周波数のRBの割当てを行う場合、移動局Aは干渉の影響を受け、受信品質が劣化する。
干渉の影響は、選択出来るMCS(Modulation and Coding Scheme)の低減によるスループットの低下や、条件によっては通信の遮断を起こし得る。MCSとは、送信するRBごとに選択される多値変調(一つのリソースに載せるbit数)や符号化率(受信側での誤り訂正のためのParity符号の付与率)を示す値である。高いMCS程、受信側で高い信号品質が必要となるが、一方で、高いMCS程、スループットが高くなる。
この様なセルエッジの移動局1000において、サービング基地局1001は、隣接基地局1002〜1004との干渉を低減し移動局1000のスループット向上、周波数利用効率の向上のためにCoMP(協調通信)を実行する。
まずCoMPの種類について説明する。CoMPにはJointTransmissionと呼ばれる方式と、Coordinated Schedulingと呼ばれる方式とがある。JointTransmissionは、複数の基地局が同時に一つの移動局1000に信号を送信する方式である。また、Coordinated Schedulingとは、複数の基地局が連携して、特定時刻に一つの基地局に信号を送信する方式である。
図2は、本実施例1のJointTransmissionの一つ目の例を示す説明図である。
図2が示すJointTransmissionの例は、二つの基地局が各々一つずつのストリームの信号送信を行い、一つの移動局1000が計2ストリームを受信する例である。ストリームとは一つの周波数に多重化される信号を意味する。
BBU(Base band unit)3005は、移動局1000へのBaseband信号を生成する。BBU3005は、一つの移動局1000向けにエンコードした信号A及び信号Bを生成し、RRH(Remote Radio Head)3001に信号Aを送信し、RRH3002に信号Bを送信する。RRH3001及びRRH3002は、RF信号を生成する。
RRH3001及びRRH3002の各々は、BBU3005が受信した信号のRF処理を行い、同じ周波数及び時間領域に信号A'及び信号B'を一つの移動局1000に送信する。移動局1000は、信号A'及び信号B'の信号分離を行い、デコード処理を行う。この場合、移動局1000は、一つのRRHからのみ信号を受信する場合に対して、2倍のデータ転送量を得ることが出来る。
なお、本実施例において、一つの基地局は、BBU3005及び一つのRRHによって実装される。具体的には、BBU3005及びRRH3001によって、サービング基地局1001の機能が実装される。BBU3005及びRRH3001によって、隣接基地局1002の機能が実装される。
図3は、本実施例1のJointTransmissionの二つ目の例を示す説明図である。
BBU3005は、一つの移動局1000向けにエンコードした信号Aを生成し、RRH3001及びRRH3002に信号Aを送信する。RRH3001及びRRH3002は、信号のRF処理を行い、同じ周波数及び時間領域に信号A'を一つの移動局1000に送信する。移動局1000では、信号A'の信号の合成を行い、デコード処理を行う。
この場合、移動局1000は、一つのRRHから信号を受信する場合に対して、2倍の電力で信号を受信することが出来る。すなわち、図3に示す方式は、ダイバーシティによってCoMPを実現する方法である。
図4は、本実施例1のCoordinated Schedulingの例を示す説明図である。
BBU3005は、RRH3001に移動局1000向けの信号Aを送信し、RRH3002に移動局1011向けの信号Bを送信する。また、RRH3001が移動局1000に信号A'を送信する間、RRH3002は信号B'の送波を停止し、RRH3002が移動局1011に信号B'を送信する間、RRH3001は信号A'の送波を停止する。これよって干渉を低減することが出来る。
なお、RRH3001及び3002は、信号の送信及び停止を、BBU3005の指示に基づいて行う。BBU3005は、RRH3001及び3002の信号の送信及び停止をスケジューリングする。
図5は、本実施例1の基地局と接続されるコアネットワークを示すブロック図である。
本実施例のコアネットワークには、EPC(Evolved Packet Core)3006及びIP Service Network3007が含まれる。BBU3005は、EPC3006と接続され、EPC経由で外部ネットワークであるIP Service Network3007と接続される。
BBU3005は、RRH3001〜3004と接続される。BBU3005は、一つのRRHを用いて一つの基地局の機能を実現し、一つのセルを形成する。すなわち、複数のセルを形成するために、一つのBBU3005が共通に用いられる。
具体的には、BBU3005及びRRH3001によってセルID#1のセルが形成される。また、BBU3005及びRRH3002によってセルID#2のセルが形成される。また、BBU3005及びRRH3003によってセルID#3のセルが形成される。また、BBU3005及びRRH3004によってセルID#4のセルが形成される。
このように、複数のセルを形成するためにBBU3005を共通に用いることによって、BBU3005は各セルの状態を把握しやくなる。また、外部との情報の通信が発生しないため、BBU3005は、低遅延でCoMPを実行出来る。
前述の各セルの状態とは、RRHの稼働状況、各セルのスケジューリング状態、各セルに収容される移動局1000への蓄積パケット、移動局1000への半固定的なスケジューリング、移動局1000への再送による送信タイミング制約、及び、各セルの輻輳状態を示す。
BBU3005が各セルの状態を把握した上でCoMPのスケジューリングを行うことで、リソースの有効活用を考慮したCoMPスケジューリングが実現出来る。このため、本実施例の基地局は、空きリソースの少ない効率的なスケジューリングが可能となる。
また、図2及び図3のJointTransmissionの例ではCoMPを実行する二つの基地局のBBU3005が異なっていた場合、複数のBBU3005間でのユーザートラフィックの受け渡しが発生する。しかし、一つのBBU3005が複数のRRHを収容する構成では、BBU3005間でのユーザートラフィックは発生しないため、バックホールのオーバーヘッドが少なく、低遅延が実現される。
このため、図5は、CoMPを実現するにあたって効率の良いシステムを示す。しかし、CoMPを実現する二つの基地局のBBU3005が複数である場合も、本実施例のCoMPの実行は可能である。具体的には、複数のBBU3005において、前述の各セルの状態を、情報として共有することによって、本実施例のCoMPが実現可能である。
図6は、本実施例1のBBU3005の構成を示す機能ブロック図である。
BBU3005は、RRHインターフェース部4001〜4004、BB信号処理部4005、EPCインターフェース部4006及び制御部4007を有する。
EPCインターフェース部4006は、GPRS Tunneling Protocolによってカプセル化されたパケットの受信、及び、GPRSパケットの作成を行う。BB信号処理部4005は、受信したパケットのエンコード処理、及び、デコード処理を実行する。
エンコード処理は、RLC(Radio Link Control)ヘッダの付与、MAC(Media Access Control)ヘッダの付与、変調、MIMOストリーム多重化、及び、誤り訂正用のParityビットの付与を含む。デコード処理は、復調、MIMOのストリーム分離、誤り訂正の実行、MAC、RLCヘッダの分離、及び、再送処理を含む。
BB信号処理部4005は、EPCインターフェース部4006を介して受信した特定の移動局1000向けのユーザーデータを処理する。また、BB信号処理部4005は、制御部4007から受信した移動局1000毎の制御情報を元に、移動局1000への信号を送信するためのスケジューリングを行い、スケジューリング情報を生成する。そして、生成されたスケジューリング情報及びユーザーデータを移動局1000向けにエンコードする。
RRHインターフェース部4001〜4004は、前述のエンコードされたユーザーデータおよびスケジューリング情報を、RRH向けのインターフェースに変換し、さらに、送信する。また、RRHインターフェース部4001〜4004は、RRHからデータを受信する。
制御部4007は、移動局制御部4011、RRH制御部4012及び通信決定部4013を有する。移動局制御部4011は、移動局1000の状態、変調方式、及びストリーム数の管理を行う。また、RRH制御部4012は、各RRHの監視を行う。
通信決定部4013は、本実施例におけるCoMPの処理のための設定値を決定する。
以下において、BBU3005が実行するCoMPの手順を説明する。なお、以下の手順は、後述のS2008における処理に対応する。
BB信号処理部4005は、移動局1000から受信したMeasurementReportをデコードすると、その結果を制御部4007に通知する。制御部4007の通信決定部4013は、受信した結果に基づいて、CoMPの実行有無、及び、実行する場合のCoMPの種類を選択し、BB信号処理部4005に指示を行う。指示を受けたBB信号処理部4005は、CoMP用のスケジューリングと信号処理とを行い、各RRHにエンコードしたスケジューリング情報と信号とを送信する。
図7は、本実施例1のRRHの構成を示す機能ブロック図である。
本実施例のRRHは、アンテナインターフェース部5001及び5002、RF信号処理部5003、BBUインターフェース部5004並びにRF制御部5005を有する。
BBUインターフェース部5004は、BBU3005とのインターフェースに従い信号を変換し、RF信号処理部5003との通信を行う。RF信号処理部5003は、BBUインターフェース部5004から受信した信号にデジタル−アナログ変換を行い、アンテナインターフェース部5001に送信する。
RF信号処理部5003は、アンテナインターフェース部5001及び5002から受信した信号にアナログ−デジタル変換を行い、BBUインターフェース部5004に送信する。RF制御部5005は、RFの状態制御を行う。CoMPのための信号処理は、BBU3005によって実行するため、RRHがCoMPの実行有無を判定する必要は無い。
図8は、本実施例1の移動局1000の構成を示す機能ブロック図である。
移動局1000は、アンテナインターフェース部6001及び6002、RF信号処理部6003、BB信号処理部6004、APLインターフェース部6005及び移動局制御部6006を有する。
アンテナインターフェース部6001及び6002は、アンテナ信号の送信及び受信の切り替え、及び、フィルター処理を行う。RF信号処理部6003は、送受信信号のアナログ−デジタル変換及びデジタル−アナログ変換、フィルター処理、並びに、送信電力制御を行う。BB信号処理部6004は、エンコード処理及びデコード処理を実行する。
エンコード処理は、RLCヘッダの付与、MACヘッダの付与、変調、MIMOストリーム多重化、及び、誤り訂正用のParityビットの付与を含む。
デコード処理は、復調、MIMOのストリーム分離、誤り訂正の実行、MAC、RLCヘッダの分離、再送処理、サービング基地局1001及び隣接基地局のRSRP、RSRQ、並びに、受信遅延量の測定を含む。また、デコード処理には、CQI及びRIの決定する処理が含まれる。
APLインターフェース部6005は、上位アプリケーションとのインターフェースを有する。移動局制御部6006は、移動速度検出部6007、移動局状態制御部6008、無線品質測定部6009及び協調通信判定部6010を有する。
移動速度検出部6007は、移動局1000の移動速度を検出する。移動局状態制御部6008は、移動局1000の状態を制御する。無線品質測定部6009は、無線品質を測定し、管理する。さらに、協調通信判定部6010は、本実施例のCoMPが必要か否かを判定する。
移動局1000によるCoMPのデコード処理について説明する。
図2のJointTransmissionの例では、BB信号処理部6004は、意図的に二つのRRHからの信号を分離する。各RRHの送信信号にはチャネル推定のために異なるCRSが含まれる。このため、BB信号処理部6004は、CRSを元にチャネル行列を推定し、推定したチャネル行列から送信信号を推定する。これをRRH毎の信号に実行することで、BB信号処理部6004は、信号を分離出来る。
図3のJointTransmissionの例では、二つのRRHは一つの信号送信を行う。このため、移動局1000は、一つの信号のみのデコード処理を行うことで、RRHからの信号の受信が出来る。この場合、サービング基地局1001とともにCoMPを行う隣接基地局は、サービング基地局1001と同様のCRSを使用して信号を送信する。
なお、図3のJointTransmissionの例において、二つのRRHは、送信ダイバーシティのために異なるCRSを用いて送信してもよい。この場合、移動局1000は、二つの信号の合成を行ってもよい。図3に示すJointTransmissionは、CoMPによるダイバーシティ効果が得られる。
図4のCoordinated Schedulingの例において、二つのRRHは、スケジューリング情報を用いて、それぞれに収容される移動局1000又は移動局1011に対する制御を行う。このため、移動局1000は、CoMPによる通信が行われているか否かを判定することなく、デコード処理を行うことが出来る。
図9は、本実施例1のCoMPを実行するまでの処理を示すシーケンス図である。
移動局1000は、サービング基地局1001と通信を行う(S2000)。そして、移動局1000は、サービング基地局1001から各移動局1000に送信されるrrcConnectionReconfigurationに含まれる、MeasObject及びReportConfigを受信する(S2001)。
S2001におけるMeasObjectは、周辺の隣接基地局(1002、1003及び1004)の周波数、帯域及びセルIDを含む。S2001におけるReportConfigは、後述のMeasurementReportを送信するためのトリガ条件を含む。
本実施例におけるトリガ条件とは、CoMPを実行する必要があるか否かを判定するための閾値である。また、本実施例におけるトリガ条件には、Handoverを実行する必要があるか否かを判定するための閾値が含まれてもよい。
本実施例のトリガ条件には、サービング基地局1001又は隣接基地局の受信電力であるRSRP(Cell specific reference signal Received Power)、受信品質であるRSRQ(Cell specific reference signal Received Quality)の受信値の閾値が含まれる。
さらに、本実施例のCoMPが必要であるか否か判定するためのトリガ条件には、サービング基地局1001と隣接基地局とのRSRP差、サービング基地局1001と隣接基地局との受信タイミング差、移動局1000の移動速度、及び、サービング基地局1001と隣接基地局との合成RIが含まれる。
この合成RIは、基地局と通信する際の移動局1000の希望ストリーム数を示すRI(Rank Indication)を用いて算出された、サービング基地局1001と隣接基地局との合成RIである。
本実施例のトリガ条件には、前述のRSRP差、受信タイミング差、移動速度、及び、合成RIの閾値のうち少なくとも一つが含まれる。移動局1000が各トリガ条件と比較するための評価値を測定又は算出する方法を、以下に説明する。なお、移動局1000は、各基地局から受信するCRS及びCSI−RSを用いて、各トリガ条件と比較するための評価値を測定する。
移動局1000のBB信号処理部6004は、RSRP及びRSRQを、各基地局から受信するCRSを用いて測定する。RSRPは、CRSの平均受信電力であり、移動局1000のBB信号処理部6004は、アンテナ端のCRSの受信電力からRSRPを取得する。RSRPの単位はdBmである。
移動局1000のBB信号処理部6004は、RSRQを、RSRPとRSSI(Received Signal Strength Indicator)との比率によって算出する。
RSSIは、CRSを含むシンボルのキャリアの平均受信電力であり、干渉や熱雑音が含まれる。移動局1000のBB信号処理部6004は、アンテナ端のCRSの受信電力からRSSIを取得する。RSSIの単位はdBである。
サービング基地局1001と隣接基地局とのRSRP差は、前述のCRSによるRSRPの測定結果の差であり、単位はdBである。
サービング基地局1001と隣接基地局との受信タイミング差は、移動局1000のBB信号処理部6004が、CRSの受信処理を行った際に特定する受信遅延量の差である。受信遅延量の単位は、usである。
また、移動局1000は、移動速度検出部6007が保持するGPS(Global Positioning System)によって位置情報を取得する。さらに、移動速度検出部6007は、CRSのRSRPの遷移状況、及び、ドップラーシフトの観測により、移動速度を測定する。ドップラーシフトとは、送信側と受信側との相対的な移動速度により発生する周波数の変化である。
また、移動局1000は、CQI及びRIを、基地局から受信するCSI−RS(Channel State Information Reference Signal)を用いて決定する。CSI−RSは、チャネル状態測定用として、基地局より送信される参照信号であり、CRSと同様に基地局から移動局1000に送信される。
CSI−RSは、周波数の位置及び系列によって識別することが可能であり、基地局ごとに時間周波数上で異なる位置に配置することができる。そして、移動局1000は、複数の基地局から送信されたCSI−RSを、それぞれが干渉されることなく検出することが可能である。
CQIは、受信したCSI−RSから測定した信号品質とMCS毎の受信感度とに基づいて決定した、送信を期待するMCSを基地局に通知するものである。
RIは、CSI−RSから測定された信号品質と、ストリーム数毎の受信感度と、受信したチャネル行列の縮退結果とに基づいて決定した、送信を期待するストリーム数を基地局に通知するものである。
チャネル行列の縮退とは、送信アンテナから受信アンテナまでのチャネル(伝搬路)が高相関となることでストリーム多重された信号が復調できない状態のことである。これは、信号の多重化は送信された信号のチャネルが異なる場合に、チャネル差を利用して分離を行うため、チャネルが高相関の場合にチャネル差が発生しないためである。
移動局1000は、受信したMeasObjectより隣接基地局(1002〜1004)を把握する。そして、移動局1000は、サービング基地局1001、及び、隣接基地局1002〜1004の各々から、CRS及びCSI−RSを定期的に受信する(S2002〜S2005)。
これによって、移動局1000のBB信号処理部6004は、受信したCRS及びCSI−RSに基づいて、S2001において受信したトリガ条件と比較するための評価値を測定及び取得する。そして、協調通信判定部6010は、BB信号処理部6004により測定された評価値を取得する。
S2005の後、協調通信判定部6010は、S2001において受信したトリガ条件と測定された評価値とが合致するか否かを判定することによって、CoMPを実行する必要があるか否かを判定する(S2006)。具体的には、トリガ条件に含まれる閾値と、測定された評価値とを比較することによって、トリガ条件と評価値とが合致するか否かを判定する。
本実施例において、このトリガ条件に含まれる各閾値には、各評価値を識別するためのEventIDがあらかじめ割り当てられる。本実施例のReportConfigにはEventIDが含まれるため、協調通信判定部6010は、ReportConfigから、EventIDを用いてトリガ条件の閾値を取得する。
S2006における判定の結果、トリガ条件と測定された評価値とが合致した場合、協調通信判定部6010は、トリガ条件と測定された評価値とが合致した隣接基地局を示す識別子と、当該隣接基地局のRSRP及びRSRQの測定結果と、CoMP通信が必要である旨とを含むMeasurementReportを、サービング基地局1001に送信する(S2007)。
本実施例においては、移動局1000がCoMPを実行する必要があるか否かを判定する。しかし、仮に、基地局がCoMPを実行する必要があるか否かを判定する場合、移動局1000から送信された測定値から、CoMPを実行する必要があるか否かを判定するため、基地局は、頻繁にMeasurementReportを受信する必要がある。これは、本実施例のReportConfigに設定されるようなトリガ条件の評価値の数に比例して、基地局が、MeasurementReportを収集する必要があるためである。
また、サービング基地局1001がCoMPを実行する必要があるか否かを判定し、かつ、複数の隣接基地局が存在する場合、隣接基地局分の複数のMeasurementReportをサービング基地局1001が受信する必要がある。このため、基地局がCoMPを実行する必要があるか否かを判定する場合、多くのMeasurementReportのために無線リソースが無駄に使用されることになる。
しかし、実施例1において、ReportConfigにトリガ条件を設定することによって、サービング基地局1001は、CoMPの効果が得られる場合のみMeasurementReportを移動局1000から受信することができる。そして、無線リソースの無駄な消費を抑えることができる。
MeasurementReportには、移動局1000がMeasurementReportを送信するトリガとなったトリガ条件の閾値を示すmeasIDが含まれる。
measIDは、トリガとなった閾値のEventIDに対応する。サービング基地局1001は、MeasurementReportに含まれるmeasIDを特定することにより、トリガ条件にHandoverのための閾値が含まれる場合も、CoMPを行うべきか、または、Handoverを検討すべきか特定することが出来る。
CoMPに対応付けられたmeasIDを受信した場合、サービング基地局1001は、受信したMeasurementReportが示す隣接基地局と、サービング基地局1001とのCsiReportの割当を行う(S2009)。
サービング基地局1001は、リソース、報告周期及びCSI種別を、移動局1000に指示することによって、CsiReportの割当を行う。CSI種別とは前述のCQI及びRIである。
移動局1000は、指定されたCsiReportをサービング基地局1001に送信する(S2010、S2011)。サービング基地局1001の通信決定部4013は、S2010及びS2011において受信した結果にもとづき、MCS、ストリーム数及び実行するCoMPの方式を判定する(S2008)。
例えば、通信決定部4013は、S2008において、CsiReportによって移動局1000がサービング基地局1001に報告するCQIと、パケットエラー率とに基づいて、MCSを決定する。移動局1000が報告するCQIは、MCSと紐付けされた番号であり、前述のS2002〜S2005においてCSI−RSから取得された値である。
移動局1000は、希望するMCSの番号をCQIとしてサービング基地局1001に通知する。通信決定部4013は、移動局1000から報告されたCQIとサービング基地局1001−移動局1000間のパケットエラーの発生率とにより補正を行い、MCSの選択を行う。
また、通信決定部4013は、S2008において、CsiReportにより移動局1000が報告するRIを元に、ストリーム数の選択を行う。移動局1000が報告するRIは、ストリーム数と紐付けされた番号であり、前述のS2002〜S2005においてCSI−RSから取得された値である。
移動局1000は、希望するストリーム数をサービング基地局1001に通知する。通信決定部4013は、報告されたRIをもとにストリーム数の決定を行う。
また、通信決定部4013は、S2008において、CsiReportにより移動局1000が報告するCQI及びRIを元に、実行するCoMPの方式を選択する。
CQI及びRIの値が高いMCSや高いストリーム数を要求する場合、移動局1000の環境が良く、図2に示すCoMPのように、二つの基地局が異なる信号送信を実行しても、移動局1000での復調が可能と判定する。このため、通信決定部4013は、図2に示すCoMPのように各基地局に異なる信号送信を行う。
CQI及びRIの値が低いMCSや低いストリーム数を要求する場合、移動局1000の環境が悪いため、通信決定部4013は、図3に示すCoMPのように、二つの基地局から同じ信号を送信させ、移動局1000における電力合成を行う。
なお、通信決定部4013は、S2007によって、複数のMeasurementReportが送信され、複数の隣接基地局との協調通信が必要であると通知された場合、いずれか一つの隣接基地局を所定の方法によって選択してもよい。ここで、所定の方法とは、例えば、受信電力が所定の閾値よりも大きい隣接基地局を、協調通信を行う基地局として選択する方法である。そして、通信決定部4013は、選択された隣接基地局とサービング基地局1001との協調通信の方式をS2008において決定してもよい。
S2008においてCoMPの方式及び設定値を決定した後、通信決定部4013は、S2008において決定されたCoMP方式及び設定値に基づいて、サービング基地局1001及び隣接基地局に協調通信を開始させる(S2012、S2013)。
前述のS2007以降の処理は、CoMPを実行するためのシーケンスについての処理であるが、S2007におけるMeasurementReportに、Handoverに対応づけられたmeasIDが含まれる場合、サービング基地局1001は、Handoverの実行を検討する。
図10は、本実施例1の移動局1000におけるCoMPを実行する必要があるか否か判定するための処理を示すフローチャートである。
図10は、図9に示すS2006に対応し、サービング基地局1001から指示されたCoMP用のトリガ条件に基づいて、移動局1000が実行する判定処理を示す。
図10に示す処理において、ReportConfigには、サービング基地局1001のRSRPの閾値A、隣接基地局のRSRPの閾値B、移動局1000の移動速度の閾値E、サービング基地局1001と隣接基地局との受信タイミング差の閾値D、及び、サービング基地局1001と隣接基地局とのRSRP差の閾値Cが含まれるものとする。
図10に示す処理は、移動局1000がCRS及びCSI−RSを受信できる隣接基地局ごとに実行される。以下では、隣接基地局Fに対して実行される図10の処理を説明する。
協調通信判定部6010は、S2002において測定されたサービング基地局1001のRSRPが、閾値A未満であるか否かの判定を行う(S3000)。サービング基地局1001のRSRPが、閾値A未満で有る場合、協調通信判定部6010は、自らの移動局1000がサービング基地局1001のセルエッジに位置すると判定し、S3001の判定に移行する。
S3000の後、協調通信判定部6010は、S2003〜S2005のいずれかにおいて測定された隣接基地局FのRSRPが閾値Bより上であるか否かの判定を行う(S3001)。隣接基地局FのRSRPが閾値Bより上である場合、協調通信判定部6010は、隣接基地局Fからの干渉を受ける可能性が有ると判定し、S3002の判定に移行する。
S3001の後、協調通信判定部6010は、S2002〜S2005の測定結果を参照し、サービング基地局1001と隣接基地局FとのRSRP差が閾値C未満であるか否かの判定を行う(S3002)。
RSRP差が閾値C未満の場合、協調通信判定部6010は、CoMPの効果が得られると判定しS3003の判定に移行する。これはCoMPを行う際にはCoMPを行う二つの基地局からの受信電力が同等である程、CoMPを実行した際の電力合成が得られることや、受信電力が同等で有る程、非CoMP時に干渉によるSINRの劣化が発生し易いため、この様な判定を行う。
S3002の後、協調通信判定部6010は、S2002〜S2005の測定結果を参照し、サービング基地局1001と隣接基地局Fとの受信タイミングの差が閾値D未満であるか否かの判定を行う(S3003)。
受信処理において、移動局1000は受信信号に対してFFTを実行する。その際に送信信号タイミングとFFT実行タイミングとにズレが有ると遅延量に応じた位相回転が受信信号に現れ、結果として受信SINRが劣化する。
これを低減するために移動局1000では受信タイミングの調整を行うが、CoMPにおいて送信する二つの基地局からの受信タイミングに大幅なズレが有ると、適切なタイミング調整が出来なくなる。このため、受信SINRの劣化、または受信SINRの偏りが発生し、CoMPの効果が得られなくなる。
なお、送信電力が高く、かつ、カバレッジが大きい基地局と、送信電力が低く、かつ、カバレッジが小さい基地局との間でCoMPを実行する際に受信タイミングのずれが発生し得る。
受信タイミングの差が閾値D未満である場合、協調通信判定部6010は、CoMPの効果が得られると判定しS3004の判定に移行する。S3003の後、協調通信判定部6010は、移動局1000の移動状態にあるか否かの判定を行う(S3004)。協調通信判定部6010は、S3004において、移動速度検出部6007によって測定された移動速度と閾値Eとを比較し、測定された移動速度が閾値E以上である場合、移動状態にあると判定してもよい。
移動局1000が移動状態にない場合、Handoverを行うよりCoMPが有効と判定し、S3005の状態に遷移する。
以上より、S3000〜S3004の条件に合致した場合、協調通信判定部6010は、CoMPを実行するためのトリガ条件に該当と判定する(S3005)。そして、協調通信判定部6010は、隣接基地局F及びサービング基地局1001によるCoMPを実行する必要があることを示すMeasurementReportを、サービング基地局1001に送信する。
ここで、MeasurementReportには、図10に示すS3000〜S3004の各々の判定において用いられたトリガ条件を示すMeasIDが格納される。また、MeasurementReportには、隣接基地局Fとの通信におけるRSRP及びRSRQの測定結果が含まれる。
S3000の判定開始からS3000〜S3004のいずれか一つでも合致しない場合、協調通信判定部6010は、CoMPを実行するためのトリガ条件に非該当と判定する(S3006)。
S3006において、協調通信判定部6010は、MeasurementReportを送信しなくてもよい。この場合、BBU3005は、Handoverの必要性を、図9及び図10に示す処理とは別に検証してもよい。
また、協調通信判定部6010は、S3006において、S3000〜S3004の実行状況に従って、MeasurementReportを送信してもよい。例えば、S3000及びS3001において「Yes」と判定され、S3002以降のいずれかの処理において「No」と判定された場合、Handoverを行う必要性が高い。
この場合、協調通信判定部6010は、S3000及びS3001に相当するトリガ条件のMeasIDを、Handoverに対応するMeasIDとしてMeasurementReportに含め、さらに、そのMeasurementReportをサービング基地局1001に送信してもよい。
そして、サービング基地局1001(BBU3005)の通信決定部4013は、MeasurementReportを介して、S3000及びS3001に相当するトリガ条件のMeasIDのみを受信した場合、Handoverを実行するか否かを検討する処理を開始してもよいし、Handoverを実行すると決定してもよい。
図10に示す処理によって、移動局1000が、Handoverが必要であるか否か、協調通信が必要であるか否かを判定することによって、移動局における処理の負荷が低減される。また、一つのMeasurementreportによって、Handoverが必要であるか、協調通信が必要であるか通知することができるため、無線リソースの使用を低減できる。
また、図10に示す処理は、S3002〜S3004の処理を順次実行する処理であるが、協調通信判定部6010は、S3002以降の処理を並列に行い、S3002〜S3004のいずれかの処理において「Yes」と判定された場合においても、CoMPを実行するためのトリガ条件に該当すると判定してもよい。この場合、協調通信判定部6010は、「Yes」と判定されたステップのトリガ条件のMeasIDを含むMeasurementReportをサービング基地局1001に送信してもよい。
そして、通信決定部4013は、MeasurementReportを介して、S3002〜S3004のいずれかに相当するトリガ条件のMeasIDを受信した場合、CoMPの方式及び設定値を決定する処理(図9のS2009〜S2011、S2008)を開始してもよい。
なお、前述のトリガ条件に該当するか否かを判定する処理において、CoMPのトリガ条件は、サービング基地局1001と隣接基地局Fとの間の信号品質差の閾値、一つの基地局における希望ストリーム数の閾値、又は、複数基地局における希望ストリーム数(合成RI)の閾値等を、条件として含んでもよい。
サービング基地局1001と隣接基地局Fとの間に信号品質差が有ると、受信品質が低い基地局の送信信号は移動局1000側でデコード出来ない、又は、信号品質が高い基地局からの送信と受信品質が変わらない可能性が有る。このため、CoMPを実行しても、CoMPのための無線リソースが無駄になる。
このため、信号品質差をトリガ条件として用い、信号品質差が所定の閾値以上である場合、CoMPを実行する必要がないと判定し、S3006に遷移してもよい。これによって、CoMPをより効果的に実行することができる。
また、移動局1000は、隣接基地局Fの受信品質によりストリーム数を決める。このため、サービング基地局1001は、一つの基地局における希望ストリーム数を、隣接基地局からの受信品質を測る尺度として用いることが出来る。具体的には、隣接基地局Fにおける希望ストリーム数が、一つの基地局における希望ストリーム数の閾値以上である場合、協調通信判定部6010は、CoMPを実行する必要があると判定し、S3005に遷移してもよい。
また、複数の基地局における希望ストリーム数(合成RI)は、移動局1000がサービング基地局1001と隣接基地局Fとから受信した信号の受信品質やチャネル行列の縮退結果等に基づいて決定される。そして、移動局1000は、協調通信時の希望ストリーム数をサービング基地局1001に通知することによって、図2で示した二つの基地局から異なる信号を送信するCoMPのケースにおいて、行列の縮退によりデコード出来ない状態を事前に防ぐことができる。
このため、サービング基地局1001における希望ストリーム数と隣接基地局Fにおける希望ストリーム数との合計が、複数の基地局における希望ストリーム数の閾値以上である場合、協調通信判定部6010は、CoMPを実行する必要があると判定し、S3005に遷移してもよい。
実施例1によれば、移動局1000においてCoMPの実行が必要か否かを判定するため、CoMPを実行するための受信電力及び受信品質の報告の回数は低減される。この結果、CoMPのための無線リソースのオーバーヘッドを低減することが可能である。
また、サービング基地局1001は、CoMPに適した隣接基地局の情報のみを受信することが出来るため、CoMPを行う隣接基地局の判定が容易になり、CoMPが失敗する確率を低減することが出来る。この結果、効率のよいCoMPの実行を実現できる。
また、トリガ条件には複数の閾値を含まれてよく、移動局1000が複数の閾値の各々に基づいて、協調通信が必要であるか否かを判定するため、より効果的にCoMPを実行することができる。この結果、CoMPが失敗する確率が低減し、効率のよいCoMPの実行を実現できる。
また、従来サービング基地局側で実行していた移動局1000の移動判定を省くことが出来、サービング基地局による処理の負荷を低減できる。
実施例2におけるBBU3005は、MeasurementReportにCoMPの方式を判定するためのトリガ条件を設定する。これにより、移動局1000は、CoMPを実行するか否かを判定するだけでなく、実行するCoMPの種類についても判定することが出来る。
実施例1で説明したとおり、基地局(BBU3005)は移動局1000からのCsiReportの結果に従い実行するCoMPの方式を選択することが出来る。しかしながら、CoMPを実行した結果、別の方式が適していたケースや、CoMPの方式毎に適する環境が異なるケースがある。
このため、実施例2において、CoMPの方式毎にトリガ条件を設ける。また、実施例2の移動局1000が、MeasurementReportに含まれるmeasIDとCoMPの方式を対応付けることによって、サービング基地局1001は適したCoMPの方式を把握することが出来る。
図11は、本実施例2のCoMP送信における処理を示すシーケンス図である。
図9のS2000と、図11のS4000とは同じである。
移動局1000は、サービング基地局1001と通信を行い(S4000)、サービング基地局1001から各移動局1000に送信されるrrcConnectionReconfigurationによって、MeasObject,ReportConfigを受信する(S4001)。図9に示すS3000と、S4000とは同じである。
S4001におけるReportConfigは、図2で示したJointTransmissionを実行するためのトリガ条件(MeasID#1)と、図3で示したJointTransmissionのためのトリガ条件(MeasID#2)を含む。
S4002〜S4005は、図9に示すS3002〜S3005と同じである。そして、移動局1000は、各測定結果がReportConfigのトリガ条件と合致するか判定を行う(S4006)。以下、トリガ条件の設定例について説明する。
MeasID#1と結びつくトリガ条件には、実施例1で説明のサービング基地局1001のRSRP、隣接基地局のRSRP、移動局1000の移動速度、サービング基地局1001と隣接基地局との間の受信タイミング差、及び、サービング基地局1001と隣接基地局との間のRSRP差が含まれる。また、実施例2において、MeasID#1と結びつくトリガ条件には、サービング基地局1001と隣接基地局との合成RIの閾値(例えば、2ストリーム以上)が含まれる。
サービング基地局1001と隣接基地局との合成RIは、図2で示した二つの基地局より異なる信号の送信を行うJointTransmissionを実行する場合を想定して、測定した信号品質とストリーム数毎の受信感度と、受信したチャネル行列の縮退結果とから、送信を期待するストリーム数を判定するものである。
特に、チャネル行列の縮退が発生する場合には、異なる信号の送信を行うJointTransmissionのデコードが出来ない。このため、トリガ条件に含まれる合成RIの閾値によって、移動局1000における判定が実行されることによって、CoMPのやり直しの発生確率を低減することが出来る。
図2で示したJointTransmissionは、図3で示したJointTransmissionに比べて、高いSINRが必要である。このため、MeasID#1と結びつくトリガ条件のサービング基地局1001のRSRP、及び、隣接基地局のRSRPは、比較的高い閾値に設定される。
MeasID#2と結びつくトリガ条件は、実施例1で説明のサービング基地局1001のRSRP、隣接基地局のRSRP、移動局1000の移動速度、サービング基地局1001と隣接基地局との受信タイミング差、及び、サービング基地局1001と隣接基地局とのRSRP差を含む。さらに、実施例2において、MeasID#2と結びつくトリガ条件は、サービング基地局1001と隣接基地局との合成RIの閾値(例えば、1ストリーム以下)が含まれる。
S4006の処理は、図10に示すS2006の処理を含み、さらに、測定された合成RIとトリガ条件に含まれる合成RIの閾値とを比較する処理を含む。
ここで、移動局1000の協調通信判定部6010は、合成RIが0又は1ストリームである場合、図3で示したJointTransmissionのCoMPを実行する必要があると判定する。また、合成RIが2ストリーム以上である場合、図2で示したJointTransmissionのCoMPを実行する必要があると判定する。
そして、協調通信判定部6010は、S4006において実行することに決定されたCoMPの方式に結びつくMeasIDを含むMeasurementReportを、サービング基地局1001に送信する(S4007)。
S4009〜S4011及びS4008は、図9に示すS2009〜S2011及びS2008と同様であるが、通信決定部4013は、S4009〜S4011及びS4008において、MeasurementReportが示すCoMPの方式の設定値を決定する。
そして、サービング基地局1001及び隣接基地局は、受信したMeasIDが示すCoMPの方式、及び決定された設定値に従って、協調通信を開始する(S4012、S4013)。
実施例2によれば、移動局1000がCoMPの方式を決定するため、基地局(BBU3005)における処理の負荷を低減できる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、若しくは、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、又は、ICカード、SDカード、若しくは、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。特に、図9及び図11に示す各基地局は、実際にはBBU3005が共通しているため、相互に接続されるものである。
1000 移動局
1001 サービング基地局
1002〜1004 隣接基地局
1011 移動局
3001〜3004 RRH
3005 BBU
3006 EPC
3007 IP Service Network

Claims (11)

  1. 相互に接続される第1の基地局及び第2の基地局を有する通信システムであって、
    前記第1の基地局は、移動局と無線によって通信し、
    前記第1の基地局は、協調通信が必要であるか否か判定するための第1の閾値を含むトリガ条件を前記移動局に送信し、
    前記移動局は、
    前記第1の基地局及び第2の基地局の各々との通信に関する評価値を測定し、
    前記測定した評価値と前記第1の閾値との比較結果に基づいて、前記第1の基地局及び第2の基地局が協調通信を行う必要があるか否かを判定し、
    前記判定の結果、前記協調通信が必要であると判定された場合、前記第1の基地局及び第2の基地局は、前記移動局との協調通信を行うことを特徴とする通信システム。
  2. 請求項1に記載の通信システムであって、
    前記トリガ条件は、前記移動局のハンドオーバーが必要であるか否かを判定するための第2の閾値を含み、
    前記移動局は、前記測定した評価値と前記第1の閾値及び前記第2の閾値とに基づいて、前記移動局のハンドオーバーが必要か、前記移動局への協調通信が必要かを判定し、
    前記第1の基地局及び第2の基地局は、前記移動局における判定結果に従って、前記移動局のハンドオーバー、及び、前記移動局との協調通信を行うことを特徴とする通信システム。
  3. 請求項1に記載の通信システムであって、
    前記第1の閾値は、実行される協調通信の方式を選択するための閾値を含み、
    前記移動局は、前記測定した評価値と、前記第1の閾値とに基づいて、前記第1の基地局と前記第2の基地局とが行う協調通信の方式を特定し、
    前記判定の結果、前記協調通信が必要であると判定された場合、前記第1の基地局及び第2の基地局は、前記特定された方式を用いて、前記移動局との協調通信を行うことを特徴とする通信システム。
  4. 請求項1から3のいずれか一つに記載の通信システムであって、
    前記第1の閾値は、前記第1の基地局と前記第2の基地局との受信電力差の閾値を含み、
    前記移動局は、
    前記評価値として、前記第1の基地局との通信における受信電力及び前記第2の基地局との通信における受信電力を測定し、
    前記測定した受信電力の差が、前記受信電力差の閾値より小さい場合、前記協調通信が必要であると判定することを特徴とする通信システム。
  5. 請求項1から3のいずれか一つに記載の通信システムであって、
    前記第1の閾値は、前記第1の基地局と前記第2の基地局との信号品質差の閾値を含み、
    前記移動局は、
    前記評価値として、前前記第1の基地局との通信における信号品質及び前記第2の基地局との通信における信号品質を測定し、
    前記測定した信号品質の差が、前記信号品質差の閾値より小さい場合、前記協調通信が必要であると判定することを特徴とする通信システム。
  6. 請求項1から3のいずれか一つに記載の通信システムであって、
    前記第1の閾値は、前記第1の基地局と前記第2の基地局との受信信号の受信タイミングの差の閾値を含み、
    前記移動局は、
    前記評価値として、前記第1の基地局との通信における受信信号の受信タイミング、及び、前記第2の基地局との通信における受信信号の受信タイミングを測定し、
    前記測定した受信タイミングの差が、前記受信タイミングの差の閾値より小さい場合、前記協調通信が必要であると判定することを特徴とする通信システム。
  7. 請求項1から3のいずれか一つに記載の通信システムであって、
    前記第1の閾値は、前記移動局が移動している速度の閾値を含み、
    前記移動局は、
    前記評価値として、前記移動局が移動している速度を測定し、
    前記測定した速度が、前記速度の閾値より低い場合、前記協調通信が必要であると判定することを特徴とする通信システム。
  8. 請求項1から3のいずれか一つに記載の通信システムであって、
    前記第1の閾値は、前記移動局が一つの基地局との通信において必要とするストリーム数の閾値を含み、
    前記移動局は、
    前記評価値として、前記移動局が前記第2の基地局との通信において必要とするストリーム数を測定し、
    前記測定した第2の基地局とのストリーム数が前記ストリーム数の閾値以上である場合、前記協調通信が必要であると判定することを特徴とする通信システム。
  9. 請求項1から3のいずれか一つに記載の通信システムであって、
    前記第1の閾値は、前記移動局が複数の基地局との通信において必要とするストリーム数の閾値を含み、
    前記移動局は、
    前記評価値として、前記移動局が第1の基地局及び第2の基地局と通信するために必要とするストリーム数を測定し、
    前記測定した合計値が、前記複数の基地局とのストリーム数の閾値以上である場合、前記協調通信が必要であると判定することを特徴とする通信システム。
  10. 相互に接続される第1の基地局及び第2の基地局を有する通信システムによる通信方法であって、
    前記第1の基地局は、移動局と無線によって通信し、
    前記方法は、
    前記第1の基地局が、協調通信が必要であるか否か判定するための第1の閾値を含むトリガ条件を前記移動局に送信し、
    前記移動局が、自らと前記第1の基地局及び第2の基地局の各々との通信に関する評価値を測定し、
    前記移動局が、前記測定した評価値と前記第1の閾値とに基づいて、前記第1の基地局及び第2の基地局が協調通信を行う必要があるか否かを判定し、
    前記判定の結果、前記協調通信が必要であると判定された場合、前記第1の基地局及び第2の基地局が、前記移動局との協調通信を行うことを特徴とする通信方法。
  11. 基地局であって、
    前記基地局は、隣接基地局と接続され、
    前記基地局は、移動局と無線によって通信し、
    前記基地局は、協調通信が必要であるか否か判定するための第1の閾値を含むトリガ条件を前記移動局に送信し、
    前記移動局が、前記第1の閾値に基づいて、前記協調通信が必要であると判定した場合、前記基地局及び隣接基地局は、前記移動局との協調通信を行うことを特徴とする基地局。
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